ベタつく季節のお手入れに、汗・汚れを優しく洗い流すボディーウオッシュ6選

 梅雨が明けると、予想最高気温が35℃を超える猛暑日が続くそうで、少しの移動でも汗のベタつきは気になるところだ。そこで、汗や皮脂を優しく洗い流したい人にオススメのボディーソープを紹介する。植物オイルを主体としたカスチールソープ、天然鉱物配合でニオイケアにもオススメのソープ、水だけで汚れを落とすサステナブルなボディーウオッシュパッドなどタイプが異なる製品を厳選した。

低刺激で洗い上げたい人に――精油の香りも柔らか 「ザ パブリック オーガニック」

 国産オーガニックコスメブランド「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)」のボディーソープ。同ブランドは、“精油シャンプースーパーポジティブ”シリーズが人気だが、ボディーソープも知る人ぞ知る良品だ。天然オレンジ精油と天然ユーカリ精油がほのかに香る「スーパーリフレッシュ」(480mL、980円)をオススメする。

 成分表をチェックすると「カリ石ケン素地」とあり、洗浄成分は石けんベースであることが読み取れる。また、洗浄成分のコカミドプロピルベタインはベビーソープにも配合される成分で、比較的低刺激であることがうかがえる。大容量なのに価格は手ごろなのもポイントだ。ジェンダーレスな香りなので、家族や恋人とシェアしてもいい。

ボディーだけでなく、洗顔、クレンジングと万能 「ザ・パーフェクトアンカー」

 植物オイルを主体としたカスチールソープの「ザ・パーフェクトアンカー(THE PERFECT ANCHOR)」(236mL、1000円/944mL、3600円)。処方されているヤシ油、オリーブ果実油、ヒマワリ種子油、シア脂油は、有機栽培された原料から抽出した100%オーガニックオイルを使用している。また、生物分解される処方のため、地球にもやさしい。

 ボディーウオッシュとしてだけでなく、クレンジング、洗顔、ハンドソープなど1本でマルチに使えるのも魅力。ラベンダー、ローズマリー、ペパーミントなど香りのバリエーションも豊富だ。

ニオイやニキビが気になるボディーと顔の洗浄に 「ジオソープ」

 
 多孔質の天然鉱物ゼオライトを配合した、「ジオソープ(GEOSOAP)」の固形石けん「フェイス&ボディ」(105g、880円)。ゼオライトとは、火山灰が固まってできた天然鉱物のこと。目に見えない無数の穴を持っていて、吸着力、脱臭力に優れている。このため、ニオイが気になるワキや足などの洗浄に適している。さらに、ニキビの原因となる汚れや古い角質を落とす働きが期待できるので、毛穴ケアにもピッタリだ。

 流し終えた後の廃水も、環境負荷がかからないように設計されているサステナブルなソープ。コスメキッチンでボディー石けん売り上げ1位(期間:1月1日~6月30日)を記録しているというのもうなずける。

特殊ファイバーが、角質、毛穴汚れをオフ 「フェイスハロー」

 6月25日に新発売されたのが、オーストラリア生まれのブランド「フェイスハロー(FACE HALO)」の「ボディウォッシュパッド」(1枚3960円)。水だけで汗や皮脂をオフできる新発想のアイテムだ。スクラブ(白面)とクレンジング(黒面)からなるパッドで、使い方もシンプル。まず、お湯で白面を濡らし、ボディーのざらつきが気になる部分をマッサージしながら洗う。仕上げに、黒面で肌をなでるように洗って水で流すだけ。ボディーソープそのものを使わず、水だけで洗い上げられるというのが斬新だ。パッドは約200回繰り返し使えるので経済的でもある。

オーガニックセサミオイルを11%配合し、高い保湿力 「ヴェレダ」

 「ヴェレダ(WELEDA)」の100%天然由来成分ボディーウオッシュ「フィールグッドシャワー」(200mL、1800円)。オーガニックゴマ油を約11%も配合したモイストリッチ処方で、みずみずしい洗い上がりだ。植物由来の洗浄ベースのため生分解性があり環境にも優しい。スパイシーなジンジャーと爽快感のあるシトラスがほのかに感じられる、夏らしい香りに心癒やされる。

心もほぐれる、シトラス調の爽やかな香り 「アルジタル」

 シチリア生まれのオーガニックコスメブランド「アルジタル(ARGITAL)」。7月21日に発売されたのが、「シャワージェル リラクシング」(250mL、2900円)だ。同ブランドの代名詞的存在とも言えるグリーンクレイが配合されているため、皮脂汚れを吸着しスッキリと洗い流せる。
 特筆すべきはその香りだ。天然・合成を問わず強い香りが苦手で、ついつい無香料タイプを選びがちな人にも、強い香りでありながらもキャップを開けて何度でも嗅ぎたくなるような香りが楽しめる。別名レモンバームとも呼ばれるメリッサは、その名の通りシトラス調の芳香が特徴。イランイラン花油も配合されているため、メリッサの爽やかな柑橘系の香りにイランイランの甘やかな香りが絶妙に調和している。
 
 また、各製品のおおよその使用回数を独自に算出してみた。一度に使用する量を約6mLと仮定すると、「ザ パブリック オーガニック スーパーリフレッシュ」は約80日、「ザ・パーフェクトアンカー」は約39日、「フェイスハロー ボディウォッシュパッド」は約200回、「ヴェレダ フィールグッドシャワー」は約33日前後、「アルジタル シャワージェル リラクシング」は約42日使える計算になる。ボディーソープを充実させて、うだるような暑さも健やかに乗り切りたい。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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【ミヤシタパーク見どころ3】クリエーターや地場産業とコラボした実験的ショップ お土産ニーズにも応える

 三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。90店舗を集積する。「ルイ・ヴィトン」をはじめとしたラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。

ワンオーの「イコーランド シブヤ」でトラストファッションを体感

 PRやイベント制作などを手掛けるワンオーは、3階にショップとプレスルームなどを複合した店舗「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」をオープンした。約264平方メートルという広い空間は、手前がショップやギャラリーのスペース、奥がプレスルームという作り。ショップは2~3カ月ごとにテーマを変えていく予定で、立ち上げ時のテーマは生産過程や素材などが信頼できるもの、といった意味の“トラスト”。福井県のプリーツ工場が手掛けているという、生分解性素材のプリーツ地のエコバッグ(3600円)や、パーソナライズ石けんブランド「キュウ(9.KYUU)」の手作り石けんキット(4000~5000円前後中心)などがそろう。「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」を手掛ける丸山敬太が、自身のアーカイブをヤフオクやメルカリなどで集め、クリーニングやほつれなどのケアをしたり、雑貨に作り変えたりして再び送り出すプロジェクト“リ・マリアージュ”のコーナーも話題を集めそう。東京・落合で作られているクラフトコーラ「伊良コーラ」の自動販売機もあるので、ショップ巡りで乾いたのどを潤すのにもピッタリ!

 同店は、ワンオーが昨年立ち上げたショップと同名のEC専業ブランド「イコーランド」を実際に手に取れる初の場所でもあり、夏は植物染めのTシャツなどを充実している。

 ショップオープンと同時にウェブサイトも立ち上げ、ウェブ上でさまざまなワークショップも行っていく予定。

クリエーターと協業した新しい渋谷土産「ザ シブヤ スーベニア ストア」

 観光事業などを手掛ける野田グループ(東京、野田和彦社長)は、渋谷カルチャーをテーマにした新感覚の土産物店「ザ シブヤ スーベニア ストア(THE SHIBUYA SOUVENIR STORE)」を出店した。渋谷カルチャーを生み出してきたクリエーターたちと協業した菓子や雑貨をバラエティ豊かにそろえる。

 ミュージシャンの高木完と石倉酒造によるスパークリング日本酒「シブヤスパーク」、食通としても知られる小宮山雄飛と千鳥屋総本舗による菓子「シブヤレモンロール」、DJの沖野修也による焼酎、イラストレーター長嶋五郎と松月堂布川のどら焼き「ドラスト」、フォトグラファー米原康正によるカルチャーTシャツなどを並べる。「東京ばな奈」「江戸うさぎ」など人気のお土産も充実している。

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生理用品や性教育に悩んでいます エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月22日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

 

生理用品や性教育に悩んでいます

 今日は生理や性教育について話します。不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。今回、なぜこういった話をしようと思ったかというと、今、経血吸収ショーツが続々と誕生している、というニュースが上がってきたからです。女性にとって生理は基本的には長い“お付き合い”で、毎月の1週間は多かれ少なかれ、気持ちも左右されてしまいます。その不快感は身体的なことはもちろんですが、ナプキンやタンポンなどの使用感でも思うことがあります。最近は技術の進歩により、昔に比べると吸収力も高く、付け心地も良いのですが、それでもその後処理などに気持ちが滅入ることはよくあるんですよねえ。

 今、たくさん出てきている経血吸収ショーツは、その名の通り、ショーツそのものが経血を吸収してくれるので、基本的にはナプキンやタンポンが不要です。それってかなりのストレスフリーなんじゃないかな!そう思って試してみると、量が少なくなった時に使用するとかなり快適です。海外ブランドが中心でしたが、今は日本の女性起業家さんたちが日本製のブランドを立ち上げていて、日本人の体型も考えたショーツが出てきているので、一度試してもらえるといいなと思います。

 なぜ試した方がいいかというと、子どもへの教育にも必要と感じているからなんです。今、経血吸収ショーツにはじまり月経カップなど、これまでにない新しい生理用品が誕生しています。テックの力で女性のライフスタイルを快適にしたいという、フェムテック市場が盛り上がってきています。「WWDジャパン」「WWDビューティ」合同のフェムテック特集にも大きな反響が寄せられました。今後、きっともっと生理にまつわる新商品が出てくるのではないかとも思います。

 ここで子どもに使い方をどう教えるかで、悩むんですよね。これまでナプキンとタンポンが長年の主流であったことから、私は母からその2つについては使い方を教わりましたが、ほかは誰からも教わっていません。せっかく良いモノがあっても自分が使ってないと、うまく教えられないんじゃないかな。今の子どもは、私の時代よりも早熟で、頭より体の方の発達が早いと感じているので、自分で学ぶよりも教えることが重要かもと思います。

 学校で教えてくれる性教育は、子どもがどう産まれてくるかが中心なのかなあと思っています。生命の誕生の授業が保護者見学可で行われていた時、赤ちゃんが産まれてくるところなんかは真正面から映像を見せていて、結構衝撃でした。後日、娘からは「痛かった?」と聞かれたので、「そりゃもう、痛いなんていうもんじゃないよ」と答えると、眉間にシワを寄せていました(笑)。学校教育は、生命の誕生なので生理が来ることや性交渉までは簡単に教えてくれますが、じゃあ生理が来たらどうするか?ナプキンの使い方は一斉には教わりません。さらにいえば、どうやって避妊するか、なぜ避妊するのか、までは教わらないでしょう。確かにここは親に責任があるのではないかと私は思います。中1の息子と小3の娘。待ったなし、というよりも遅いかもと思う性教育をいつ、どこで、どう教えるか、悩みどころです。いや、悩んでいる場合じゃないですね。

HER OPINION:ママ、女性に関連するファッション&ビューティ業界の話題をお届けします。今、働くママを含めた社会進出が進む女性に関わる情報が増えてきました。彼女らにまつわるニュースをピックアップすることで、彼女らを支える彼らにも役立つニュースを紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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持続可能な企業になるためには?「信頼を勝ち取る最短距離は情報開示」 オルタナ編集長が指南

 これまでにアパレル業界の不正義を告発してきたNGO/NPO団体は多数存在する。つい先日も米国のアニマルライツ運動団体PETAがアルパカの残虐な毛刈りの実態を告発し、ギャップやH&Mヘネス&マウリッツは世界最大規模のアルパカ農場のマルキニとの取り引き停止を決めた。

 動物福祉だけでなく、2013年にバングラデシュで起きたラナプラザ事件をきっかけに発足したNPO団体ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、アパレル企業に透明性を求める活動を続け、企業の変革を後押ししている。

 これらの団体は企業にとって“リスク”として消極的に捉えられてきたが、最近では彼らと連携して課題に取り組む企業も多い。例えば、「グッチ(GUCCI)」の親会社のケリング(KERING)は、NGO団体コンサベーション・インターナショナルと連携して生物多様性保全に向けた取り組みを進め、「ゴアテックス(GORE-TEX)」で知られるゴア(W. L. GORE & ASSOCIATES)社は、環境NGOのグリーンピース(GREEN PEACE)と協業して環境負荷の軽減に取り組む。

 NGOの世界的影響力が強まっている今、サステナブル・ビジネス情報誌「オルタナ(alterna)」の森摂・編集長は「企業の社会対応力が問われる時代になってきた」と語る。森編集長に話を聞いた。

WWD:これまで企業やブランドは、NGOの過激なパフォーマンスに対して相手にしない態度が主流だったように思うが、海外ブランドを中心にNGOに対する意識が変わってきている?

森:グローバルではNGOに対する信頼度が上がっている。PR会社のエデルマンが行なった調査では、企業、NGO、政府、メディアのうち、人々はNGOを最も信頼しているという結果が出ている。

WWD:彼らの活動の中身が変わってきているのか?

森:世代の変化が大きいだろう。特に1995年以降に生まれたZ世代は企業に、環境や社会に対する公平さや誠実さを求める傾向がある。NGOの活動は市民の支えで成り立っており、彼らは市民の声の代弁者である。つまり社会全体が、企業に対し児童労働やLGBTQ、非白人など社会的弱者への配慮を期待しているということだ。

WWD:アパレル業界の事例として英国のNGOファッションレボリューションを筆頭に、サプライチェーンの透明性を求める動きが活性化している。

森:透明性は、企業の説明責任、つまり“アカウンタビリティー”と言い換えることができるのではないか。サプライチェーンにおけるネガティブな要素について、目に見える形で説明するということだ。そして、そのネガティブな要素をポジティブな要素に転換することこそが透明性に取り組む意義だろう。Z世代が企業に求める誠実さと通ずるところがある。ただし、透明性は数値化できないし曖昧になりがちで、証明ができない。今さまざまなイニシアティブが透明性を数値化して評価したり、フェアトレードラベルのような第三者機関を通した認証制度で透明性を証明したりする動きがある。

WWD:具体的に透明性をうまく実現している企業はあるか?

森:代表格はユニリーバ(UNILEVER)だ。ユニリーバが2010年に開始した「サステナブル・リビング・プラン」では環境と社会、サステナビリティの領域で目標を設定し、達成したことだけでなく達成できなかったことも公表している。例えば、同報告書では「2020年までに当社の製品に関連する消費者の水の使用量を半分にするという目標を掲げていたが、実際は10年以降消費者の水の使用量は約1%増加してしまった」という具合にだ。企業は普通、できていないことに関しては語りたがらないが、ユニリーバはそこをあえて公表した世界初の企業だった。

WWD:達成していない項目についても情報開示をすることは企業のメリットになり得るのか?

森:そうだ。日本企業はネガティブな情報を積極的に開示することに慣れていない。NGOからの批判も無視したり、隠れて解決したりしようとすることが多い。しかし、企業のNGOや社会に対する対応力そのものが問われている今、それらにオープンになることが結果的には消費者からの信頼を勝ち取る最短距離と言えるだろう。「ユニクロ(UNIQLO)」は、同ブランドのサステナビリティチームを中心にNGO対応が上手なブランドだ。以前PETAにミュールシングの問題(※)を指摘されたときにも素早く対応した事例がある。

※ミュールシングとは清潔なウールの毛を刈り取るために子羊の臀部や陰部を無麻酔で切り取る行為。現在「ユニクロ」は、メリノウールのサプライヤーに対してミュールシングを行う農家からの調達を廃止していく取り組みを進めている。

WWD:企業は透明性に取り組むためにまず何から始めるべきか?

森:まず、経営陣がサプライチェーンにはリスクがあると知るところから始まる。次にそれぞれのリスクの大きさを把握すること。そして、大きなリスクに対応すること。最後に将来的なリスクの芽を摘んでおくことだ。また、リスクを社内で共有して説明できる態勢を整えておくことが重要だ。

WWD:アパレル業界の中には、そもそもサプライチェーン全体を把握していない人たちもいる。それではリスクの存在にも気が付かない。

森:サプライチェーンには必ず問題がある。自社のリスクを知らないままに経営することはヘッドライトをつけないで夜道をドライブするようなものだ。とても危険だ。日本もこれからミレニアルズやZ世代が中心になる中で消費者の情報感度が上がってくる可能性は高い。さらに外国人投資家や自社の社員からの信頼を得るためにも透明性への取り組みが重要になってくるだろう。

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