「ターク(TAAKK)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
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オンワード樫山のメンズブランド「23区 オム(23区HOMME)」が2020年春夏シーズンをもって休止する。全国の百貨店店舗および直営店の営業、ECでの販売は順次終了する。
「23区オム」は同社の主力ウィメンズブランド「23区」から派生する形で1995年にスタート。40代以上の男性をターゲットに、品質にこだわったスーツやシャツ、パンツなどフォーマルからカジュアルまで幅広く提案してきた。同社のメンズブランドでは「J. プレス(J.PRESS)」「五大陸」「ジョゼフ(JOSEPH)」などに並ぶ主力ブランドだったが、近年は主販路である百貨店の客離れに伴い業績が低迷。20年2月期のブランド単体の売上高は前期比5.3%減の21億円だった。
親会社のオンワードホールディングスは20年2月期から今期にかけて百貨店販路を中心に約1400店舗を閉店する一方、カスタマイズやライフスタイル分野、ECへ経営資源の集中を進めている。今回の「23区 オム」の休止も、この事業構造改革の一環とみられる。
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「ディオール(DIOR)」はブランドを象徴するアイシャドウパレット「サンク クルール」をリニューアルする。7月29日に公式オンラインブティックと一部百貨店で先行発売し、8月7日から全国販売する。
リニューアルして新登場する「サンク クルール クチュール」(全13色、各7600円)は、クリーミーな質感のパウダーがまぶたにしっかりとフィットし、あらゆるスキントーンになじんで美しい仕上がりを長時間キープ。アロエベラとパインオイルのスキンケア成分を新配合し、軽やかなつけ心地をかなえる。カラーはランウエイのルックから着想を得た多彩な13色をラインアップする。
また、新たなパッケージデザインとカールアップ効果を強化した人気マスカラ「マスカラ ディオールショウ アイコニック オーバーカール」(全4色、各4200円)と、ショーのバックステージから生まれたぺンシルアイライナー「ディオールショウ 24Hスティロ ウォータープルーフ」(全12色、各3000円)も上記と同じ日程で発売する。
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伊勢丹新宿本店は7月15日、本館3階のイセタンパーソナルラボ(以下、パーソナルラボ)で、新サービス“マッチパレット”をスタートさせた。このサービスは、ワコール(WACOAL)の3Dボディースキャナーを利用して全身のサイズを計測し、販売員が体形に合うアイテムやスタイリング、ブランドを提案するというものだ。
伊勢丹新宿本店の3階にあるパーソナルラボは、カスタムメードやリフォームなどのサービスを提供するサロンのようなスペースだ。そこの一角に3Dボディースキャナーが設置されている。担当の販売員に案内され、セルフでボディースキャナーの測定を行う。下着での測定か、またはヌード寸法を希望する場合は専用のブラジャーが用意されている。測定が終わりタブレットに個人情報を入力すると、計測データと体形が分析されたプリントを渡され、左には18カ所の採寸データが、右には、採寸データに基づくサイズチャート(号、サイズ、インチ)とボディーサイズ(体の丸み、ウエストから上半身、下半身の形状)が記されている。ここまで詳細に自分の体のデータを見たことがない人がほとんどのはずだ。バストやウエストだけでなく、左右の腕の長さや太さ、股下などの計測データにより客観的に自分の体を知ることができる。
“マッチパレット”は“似合うに出合う”マッチングサービスで、効率よく新たなブランドやアイテムを探せるというもの。3Dボディースキャナーの計測データをもとに、ブランドごとのサイズ感やトレンドを熟知した販売員がタブレットで9タイプの体形に振り分け、それぞれに合うアイテムやブランドを紹介してくれる。 “マッチパレット”公式LINEアカウントからオンラインチャットサービスを受けることもでき、伊勢丹新宿本店の公式オンラインショップで購入することも可能だ。3階の約50ブランド約1万点から商品を提案するというサービスだが、ゆくゆくはフロアを超えて買い回りのできるパーソナルショッピング体験を提供するという。
3Dボディースキャナーのシステムはワコールの提供で、“マッチパレット”を体験すると3階のマ・ランジェリーのワコールコーナーで「ブラてびき」とボディー用美容液「ナイトピージェル」のサンプルが進呈される。さらに、ワコールのブラジャーを購入すると、下着専用洗剤“ランジェリーウォッシュ”のプレゼントがある(先着、数量限定)。
三越伊勢丹の宮田雅文クロージング&アクセサリー1グループ 新宿婦人・婦人雑貨営業部ブランドショップ担当(婦人・肌着)フロアマネジャーによると、7月17日の時点で、“マッチパレット”の予約は約150人程度ということだった。内訳は30分のワンポイントコースが約4割、90分のコンサルティングコースが約6割。初日には50~60代の女性客の利用があり、コンサルテーション後に婦人服フロアでの買い周りがあったという。一方で、予約の内容は20~30代のデジタルに抵抗のない若い層も取り込めているようだ。“マッチパレット”のサロンで選んだ洋服のフィッティングも可能だが、館内の各売り場でもフィッティングできるよう臨機応変に対応していくという。
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オルビス(ORBIS)が、旗艦店「スキンケア ラウンジ バイ オルビス」を7月17日に東京・表参道にオープンした。自身の肌状態を理解し、正しいスキンケアを学ぶためのコンテンツやアプリ会員限定のスキンケアトリートメント、ワークショップ、さらには初のジュースバーなど、“パーソナル““体験”がキーワードになるショップだ。
1987年の創業以来、通信販売と直営店舗での展開を行なってきた「オルビス」が、なぜ今、体験型の店舗を?と思うかもしれないが、これはブランドが2018年から行なっているリブランディングの一つだという。オルビスの小林琢磨社長は、「リブランディングではブランドロゴ・コーポレートカラーの変更や『オルビスユーシリーズ』『ディフェンセラ』といった戦略的商品も登場させている。今回の旗艦店は、リブランディングの一環として、心地よくいられる生活をサポートするために、“自身を知る”ためのショップだ」とコメントした。
では、“自身を知る”とはどういうことなのか。同社がメイクもファッションも大好きという“今どき”の女性に調査したところ、「正しいスキンケアの方法がわからない」「自分に合っているアイテムを知りたい」という声が多かったそうで、おしゃれの感度が高い人でも、意外と基本的なことを理解していなかったのだ。そこで「スキンケアを学ぶきっかけがない人に向けて、五感で心地よさを満たしながら、自分らしい“美しさ”を見つける場所を提供したい」とショップを作った。続けて、「モノ作りには自信があるので、店舗以外でも製品を正しく使ってほしく、それを伝えるためのお客さまの拠点作りをしたかった」とブランド統括グループ クリエイティブディレクターの小椋浩佑氏。
そして誕生した「スキンケア ラウンジ バイ オルビス」のコンセプトは、“自分の肌を知り本来の力を引き出す体験”の場。2フロア構成で、1階は誰もが入りやすいオープン&インクルーシブなフロア、2階はプライベート&エクスクルーシブなアプリ会員限定のフロアとなっている。「FEEL」「LEARN」「TAKE」を軸に、自身の心地よさや美しさを見つけるコンテンツを豊富にそろえているのが特徴だ。
以前の「オルビス」は30〜50代がメインだったが、リブランディング後はその構成に変化が出始めているという。「『オルビスユー』の登場が新客を獲得し、20代後半〜30代のナチュラル・オーガニック志向のお客さまが増えた。今回の出店目的の1つとして、これまでのお客さまとのつながりの強化はもちろん、表参道エリアへの出店で、“ブランドの世界観に共感してもらえる人”との接点を増やすという目的もある。これまで接点を設けられていなかった表参道エリアに訪れる年間5万~6万人規模の来街者との、新たなブランド体験としての接点の構築を目指す」と小椋氏は語る。
では、ショップの中に入った人に対する接点はどうか。これまでブランド体験の一つとして、18年から全国の直営店で、肌の水分や油分、くすみ、ハリ、キメなどを測定して“肌偏差値”を診断する「パーソナルスキンチェック」を導入していたが、新たに一人一人のファンデーションとメイクを提案する「パーソナルファンデーションチェック」サービスも開始した。今後、“未来肌”診断など新サービスの提供を控えており、“体験型”の進化も続いていきそうだ。
また、朝8時からオープンするジュースバーは、その日の気分や状態を診断して選ぶ「インナー カラー ジュース」(Sサイズは650円、Lサイズはボトル入りで1200円。“飲むスキンケア”の「オルビス ディフェンセラ」もついている)を提供する。さらに、アプリ会員限定だが2階のパウダールームは無料で利用でき、半個室で1時間、メイク直しはもちろん、仮眠、瞑想もできてしまうのは忙しい毎日を過ごしている人の強い味方になりそうだ。
「“通販ブランド”というイメージから脱却し、“ビューティブランド”としてブランドの世界観や思いが選ばれる存在になりたい」(小椋氏)という、その「思い」の体現の場に期待したい。
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アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)は7月27日、米証券取引委員会(The Securities and Exchange Commission以下、SEC)から不正会計の疑いで法的措置を受ける可能性があるとの通知を受け取ったことを明らかにした。
これは“ウェルズ・ノーティス(Wells Notice)”と呼ばれるもので、調査対象に釈明の機会を与えるため事前に送付される。今回、SECはアンダーアーマーの2015年7〜9月期(第3四半期)から16年10〜12月期(第4四半期)の会計処理を調査した結果、売り上げを前倒しに計上して収益が好調であるように見せかけた疑いがあるとして、同社のケビン・プランク(Kevin Plank)創業者兼エグゼクティブ・チェアマンと、デイビッド・バーグマン(David Bergman)最高財務責任者にこの通知を送付した。
同社はSEC向けの開示資料で、「会計処理は適切に行っており、解決に向けてSECと対話を進めていく」と述べているが、さらなるコメントは差し控えるとした。なお同社は、会計処理を巡って17年からSECの調査対象となっていたことを19年11月に発表している。
アンダーアーマーはここ数年ほど業績が低迷しており、17年と18年はそれぞれ50億円程度の赤字を計上。19年は売上高が前期比1.4%増の52億6713万ドル(約5583億円)、純利益は9213万ドル(約97億円)と赤字を脱出したものの、20年1〜3月期(第1四半期)は新型コロナウイルスの影響もあり、売上高は前年同期比22.7%減の9億3024万ドル(約986億円)、純損益は前年同期の2247万ドル(約23億円)の黒字から5億8968万ドル(約625億円)の赤字となっている。
ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス(Ross School of Business, University of Michigan)のエリック・ゴードン(Erik Gordon)教授は、「こうした不正会計などを行っているのはアンダーアーマーだけではない。アパレルや小売業界では、返品条件を緩やかにしてでも過剰に商品を販売して、とりあえず当期の売り上げ目標を達成し、返品などによる損失は来期に回していくという“慣例的な手法”が長年まかり通っている。今回のSECによる通知は、そうした手法は違法だと業界全体に対して警告したとみることもできるだろう」と語った。
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中国のテレビドラマ「三十而已(Nothing But Thirty)」のあるシーンがSNS上で注目を集め、中国で「エルメス(HERMES)」熱が盛り上がっている。このドラマは、中国都市部での生活から生まれる葛藤やプレッシャーを30歳の女性3人の視点から映しており、ファッション好きな人々を夢中にさせている。
話題になったのは、トン・ヤオ(童瑶)演じる主人公がセレブ妻の集まりに「シャネル(CHANEL)」の2017年発売の限定バッグを持って参加した際に、他のメンバーがみんな「エルメス」の“バーキン”や“ケリー”を持ってきていたというシーン。その後SNSに投稿された集合写真から彼女だけが切り取られていたのを見て、コネを駆使して3日で“ケリー”を手に入れる。そして次の集まりでは「エルメス」を持って参加して、仲間として認められるという展開だ。
インフルエンサーたちがSNSで取り上げたことを発端に、今や中国版のツイッターのウェイボー(微博、WEIBO)やウィーチャット(微信、WeChat)で、同ドラマや「エルメス」のバッグ、購入方法などを巡って熱い議論が交わされている。
さらに同ドラマでは、セレブ妻の中でも37万ドル(約3900万円)の“ヒマラヤ クロコダイル ニロティカスマット バーキン”を持つ女性がヒエラルキーのトップとされ、紫色のクロコダイル製の“ケリー”などのレザー製のバッグを持つ女性たちは彼女ほど裕福ではないと表現されている。中国の富裕層社会における「エルメス」の価値をうまく表し、視聴者も「エルメス」欲がかき立てられる結果になっている。
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スターバックス コーヒー ジャパン(STARBUCKS COFFEE JAPAN)は8月4日に、藤原ヒロシがプロデュースした新店舗を東京・渋谷の複合施設ミヤシタパークの屋上に位置する渋谷区立宮下公園内にオープンする(東京都渋谷区神宮前6-20-10)。公園店舗としては都内5都内5カ所目となる
店舗デザインは、広い公園敷地内の唯一の店舗であることを、海外の長い道の途中に存在するガソリンスタンドと重ね合わせてイメージした。店舗の正面と側面のガラス戸がフルオープンする仕様で、外部の緑の植栽に合わせて床面の一部もグリーンにデザイン。また公園施設に使用されているメッシュを天井部に用いた。店舗面積は約119平方メートル。
また同店限定で、藤原ヒロシが率いるデザイン集団「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とのコラボグッズも通年で販売する。「スターバックス」の人気定番商品である5種類のボトルとタンブラーに同店のIDとなる“MYST”の文字と“FRGMT”のロゴをあしらったアイテム(2500円~)や、「スターバックス」としては初となるロゴTシャツ(6900円)が登場する。
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常盤薬品工業の人気メイクブランド「エクセル」は30年以上の歴史を持ち、売り上げは右肩上がりが続いている。その好調の裏には、昨年11月にマーケティング統括部の部長に30歳という史上最年少の若さで就任した田島奏氏の功績も大きい。兼務する商品プランナー業ではブランドの全製品の企画開発を手掛け、トレンドと使いやすさを兼ね備えたアイテムでヒットを連発している。
WWD:常盤薬品工業に入社した経緯や理由は。
田島奏・常盤薬品マーケティング統括部部長(以下、田島):中学生の頃から、“化粧品は自分の目で選んで自由に試したい”という思いがあったため、セルフ化粧品を好んで使用していました。当時から「なめらか本舗」のスキンケアや「エクセル」のアイシャドウなどは愛用していましたね。学生時代にドラッグストアでアルバイトもしていましたが、常盤薬品工業の製品はいつもインパクトが強く、毎回新製品の入荷を楽しみにしていました。消費者と販売者の目線、そのどちらにも魅力を感じたことが入社の決め手となりました。
WWD:入社後の、これまでの業務について教えてください。
田島:入社1年目は営業、その後は商品企画部に異動となり、現在はマーケティング統括部部長兼「エクセル」ブランドをメイン担当とする、化粧品全般の商品企画(プランナー)です。もともと、もの作りをしたい気持ちで入社しましたが、作った商品がどんなふうに商談され、どんなインパクトがあれば小売側に魅力的だと思われるかが約1年の営業経験を通じて理解出来たと思います。どれだけ頑張って作った商品でも店頭に並ばなければお客さまの手にも届かないので、このやりとりを肌で感じ経験できたことは大きかったですね。とはいえ、営業的な視点に偏りすぎると「売りやすいもの、確実に売れるもの」という考えに陥りやすくなる懸念もあるので、やはり基本はメーカーの商品企画を担う者として、新たな価値を世に送り出すことを念頭に置くよう心がけています。
WWD:史上最年少でマーケティング統括部部長に就任。どういった点が評価されたと思いますか。
田島:評価いただいた点は、ここ数年間担当してきた「エクセル」の成長に寄与したことだと思います。昨年までの約6年間は、ブランド全体のマネジメントを行いながら全商品の企画を一人でやっていました。私が「エクセル」に携わるようになった2013年当時は、売り上げの半分近くがアイブロウだった。同アイテムを軸にしながら、ここ数年はアイシャドウやそのほかのアイテムの強化と充実をし、最大のターニングポイントは15年に発売したアイシャドウ「スキニーリッチシャドウ」です。この商品をきっかけに、爆発的にブランドの知名度が上がり、売り上げも大幅に伸長しました。ただ、これらのヒット商品を世に送り出せたのも先輩方が長年作り上げてきた礎があって成し遂げられたこと。正直、部長拝命は全く想像もしていなかったので当初は戸惑いしかなかったです。キャリアについても、自分の感覚が衰えない限りずっと商品企画を続けたいというタイプだったので……。しかし、商品企画との兼任を認めてもらったことや、これまで積み重ねてきた経験を生かし部全体に波及させていくことも私の使命であると感じたことから、とにかくチャレンジという気持ちで一歩踏み出してみることにしました。
WWD:部⻑としての苦労ややりがいは。
田島:まだまだ手探りの状態ではありますが、マーケティング統括部は商品企画やデザインなど部内で5つのグループに分かれているので、それらの横のつながりをどう作っていくかが課題でもありやりがいだと感じています。当社のメンバーは各々の思いやこだわりが強い分、意見がまとまらないこともしばしば。ただ、向かうべき方向はブランドチーム皆同じはずなので、そこをどう束ねていくか、道筋を示していくかが私に課せられた責務だと思っています。
WWD:では、プランナー業務での苦労ややりがいについては。
田島:薬機法や商標の関係で、言いたいことや付けたい商品名、色名がほぼ使用できないのが最も苦労している点です。そのしがらみの中で語彙やアイデアを絞り出すのがプランナーの腕の見せどころであり、醍醐味ともいえるかもしれません。最もやりがいを感じるのは、SNSで「色が可愛い!」「お気に入りのコスメ」などの生の声に触れた瞬間ですね。自分が生み出したもので誰かが少しでも嬉しい気持ちになれたり、可愛くなって自信を持てたり、もしかすると人生まで変えることが出来るかもしれないこの仕事を、心から誇りに思います。大切にしているのは、常に自分の企画を客観視し、疑いを持つこと。「本当にこれがベストな配色なのか」「使い方の説明は本当にこれで十分か」など、あらゆる角度から客観視することを重視して、企画の進行途中で大きく色味を変えることもしばしばです。
WWD:これまで携わった製品で思い出深いものは?
田島:どのアイテムも壁にぶち当たっていますが、「スキニーリッチシャドウ」の開発は、ブラウンとベージュ系だけでアイシャドウを作ると決めたものの、4色入り×4SKUで一度に16色開発せねばならず、微妙な色の差やニュアンスをつけることなど、当時は一人だったので本当に苦労しましたね。デザインについても、これまでの「エクセル」のパレットアイシャドウに比べて薄くしたり、社内の反対を受けながらも容器色を既存品と異なるブラウンカラーにしたりするなどデザイナーと二人三脚で何度も改良しました。さまざまな苦難を乗り越え最後までこだわり抜いたことが、結果としてこの商品がこれほど多くの人に愛されることにつながったと思うので、本当に頑張ってよかったと感じています。
WWD:今後、「エクセル」をどのように成長させていきたいですか。
田島:「エクセル」はこれまで、「こんなコスメがあったら毎日のメイクが楽しくなる」というリアルな発想で商品を生み出してきました。その結果、多くの人がブランドのファンとなって、新商品を心待ちにしてくれています。今後もわれわれのスタンスは基本変えるつもりはありません。これからもお客さまの毎日に心地よくフィットしながらも、どこかきらりと光る存在でありたいと願っています。10月20日には、4種の質感の異なる単色アイシャドウ「エクセルアイプランナーS/R/F/D」と、粉っぽさのない新感覚のマットリップ「リップベルベティスト」が登場します。このアイテムも、色、質感、きらめきなどに徹底的にこだわり抜きました。普段使いにもアクセント使いにも必須な一品となると思います。
WWD:仕事によって自身がどのように成長したいですか。
田島:何事においても、全体像から物事の本質を捉えられるようになりたいですね。今の立ち位置になってからは、その必要性をより肌で感じています。この見方は仕事だけでなく人生においても重要なことだと思い、今後も仕事を通じて養っていきたい力です。また、この先の具体的なキャリアは未知ですが、トキメキやワクワクを生み出すメーカーで働く以上、どんな状況でも常に“楽しんでいたい”と思っています。
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「WMV」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS以下、オム プリュス)」は、2021年春夏コレクションを東京・南青山の本社で発表した。7月にオンラインで開かれたパリ・メンズ・コレクションには参加せず、国内でバイヤー、スタッフ、メディア向けに3回のミニショーを行った。会場は本社7階のフロア。新型コロナウイルスの感染予防対策で約40の座席は間隔をとって配置されていた。パリでのショーはいつも大混雑で、スタンディングの場合は服が見えるポジションを素早く確保したり、ランウエイが見える隙間を探すのに苦労したりしていることを考えると異様な空間であり、張り詰めた空気に緊張感が高まった。
定刻の10時になると壁面にはアーティストのアルベルト・ビタール(Alberto Bitar)が手掛けた映像が投影され、無機質なフロアをモノクロのパリの街が彩る。登場したモデルたちはその風景と呼応するような無彩色で、全身メタリックな素材のウエアをまとっていた。デザイナーの川久保玲がテーマに掲げたのは“メタル アウトロー”。宇宙服のようにギラギラした化繊から、アルミホイルのようなシワっぽいもの、箔をプリントした素材まで、服にメタリックなポイントを取り入れて逆境を乗り越える強さを表現した。細身のスーツや燕尾服、ラップスカートや膝丈のショーツなど「オム プリュス」らしいウエアが、さまざまな光沢によって異質な強さを手に入れる。
ほかにも共通していたのは、全てのルックがテーラードを中心に構成されていたことだ。パンクなピタピタのスーツやパステルカラーのリラックスフォーマル、ライダースジャケットのカジュアルやシックなブラックドレスなど、あらゆるスタイルでジャケットやコートを打ち出した。メンズの定番服を重ねて縫い付けたり、破いたり、再構築したり、左右非対称にしたりすることで“王道”を破壊していく。とはいえ退廃的な重たさはなく、複雑な構造を読み解いていく楽しさがある。定番となった「ナイキ(NIKE)」とのコラボシューズも軽快だ。ショー開始前に抱いていた緊張感はいつしか高揚感へと変わり、8分間のショーはあっという間にフィナーレを迎えた。
新型コロナウイルスの影響でファッション業界全体が窮地に立ち、現在は上質でタイムレスな服さえも売れない状況が続いている。またファッションショーに対しても、合理性の観点から懐疑的な声が増えつつある。そんなファッションの魔法が解けつつある中でも“アウトロー”を貫く「オム プリュス」の強い姿勢はたくましく、フィジカルのショーだからこそ感情がここまで揺さぶられたのかもしれない。「簡単で楽な服ばかり選んではいないか?」「つくられた価値観に無意識に流されてはいないか?」「意志と覚悟をもってファッションと向き合っているか?」――「オム プリュス」のショーはいつもそんなメッセージとともに見る者の背中をぐいっとつかみ、思考をファッションの本質へと引き戻してくれる。
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アメリカを拠点に、世界40カ国で展開するグローバル経済誌「フォーブス」の日本版「フォーブス ジャパン(Forbes Japan)」は、紙面やウェブ、イベント、そして外部メディアの支援など多角的なビジネスを行っている。特に日本でのビジネスは世界各国の「フォーブス」の中でも、一つの成功例として評価されているという。日本版を発行するリンクタイズの角田勇太郎・取締役社長は同誌のビジネスモデルについて「部門横断でありとあらゆるアセットを使い、ニーズによって組み替えながら、各クライアントに合わせたソリューション型のスタイルでビジネスを行なっている。これは紙媒体の販売から始まった、縦割り型の構造の出版社とは大きく異なる」と語る。(この記事はWWDジャパン7月27日号の雑誌・メディア特集の記事を加筆したものです)
また、同社は、2019年8月にメンズ誌「オーシャンズ(OCEANS)」を発行するライトハウスメディアを傘下におさめ、ライフスタイル領域への拡大も図っている。このことについて角田社長は「『フォーブス ジャパン』が立ち上がって、今年で6周年となるが、企業としての成長曲線を描いていくためには、『フォーブス ジャパン』がこれまで培ってきたネットワークやノウハウなどを使い、新しいことに取り組まないといけないと考えていた。そんな中で、『オーシャンズ』から、デジタル戦略で相談や協業の話があった。お互いにいろいろと議論を重ねていく中で、ブランドイメージやユーザー像、コンテンツなどの面で『オーシャンズ』と『フォーブス ジャパン』は相性がよいのではないかという結論に至った」と経緯を話す。
しかしなぜ、提携や協業ではなく、子会社化する必要があったのか。「『よくライトハウスメディアが経営難で、それを買い取ったのか?』と聞かれるがそうではない。『オーシャンズ』は14年間、出版社のビジネスモデルでしっかりと利益を出していた。現在も紙媒体の定期購読者を2万人も抱えている。ただ、デジタルが経営課題であり、かつ伸び代だった。『オーシャンズ』が今後、成長するためには、デジタル戦略を推進するパワーが必要不可欠だろう、と話し合った末、提携や協業といった分離状態よりも、経営の指揮をわれわれが取った方が『オーシャンズ』としてもより拡張しやすいだろうという話になった」と説明する。
その後は「オーシャンズ」の働き方やKPIの見直しなどを徐々に進め、1月にはオフィスを統合した。「手前味噌だが、『オーシャンズ』のスタッフは本当にいい人たちばかりで、働き方や進め方が変わっても、心がブレるような人がほとんどいなかった。今年は“デジタルブースト”を目標に掲げ、『フォーブス ジャパン』のノウハウやリソース、アセットを注入している。実際にPV数も過去最高数を更新しているほか、動画の制作能力やイベントの実施体制など、準備も整っている。今年の下期は仕掛けていきたい。リンクタイズとしても、『フォーブス ジャパン』と『オーシャンズ』とを横断した広告の提案などを始めている。ビジネス誌で“オン”の側面が強い『フォーブス ジャパン』と、余暇、つまり“オフ”の部分を提案できる『オーシャンズ』との組み合わせで、より立体的な広告になることができると考えている」と期待を見せる。
ただ、拡大を続けている同社にも、コロナ禍の影響はもちろんあった。販売部数への影響は軽微だったものの、6月発売の号は「フォーブス ジャパン」「オーシャンズ」共に発行見送り。3〜5月は広告出稿の突然のキャンセルが起きたり、リアルイベントの開催が不透明になったりした。ただ、角田社長は前向きだ。「7月発売号はオンラインでの取材や、紙面づくりの大きな見直しを行い、リモートでの校了が可能となった。現在はコロナ後にも生かせる編集スタイルを模索中だ。また、イベントに関しても年内は全てオンラインで実施すると決め、さまざまな取り組みを行なうことで、既にいくつかのスポンサーもついている。その中で、リアルでやるべきこと、オンラインでやるべきことが見えてきた。コロナ後はリアル、オンライン双方で複合的にイベントができるのではないかと考えている」。
「フォーブス ジャパン」としては今後、「グローバルとの連携の強化」と「新規ビジネスの開拓」に力を入れていく計画だ。「『フォーブス』のグローバルとしての強みを活用し、イベントやデジタル領域で複数国を横断したようなプロジェクトを考えている。実際に日本でもコロナで中止になってしまったが、中国・蘇州と大阪でコラボしたイベントを企画していた。新規ビジネスでは、『フォーブス』からの派生ビジネスや、他メディアのDX(デジタルトランスフォーメーション)の支援の強化を考えている。派生ビジネスでいうと、昨年スタートした『フォーブス ジャパン キャリア』が好調で、今年は2〜2.5倍の成長を見込んでいる。今後もいろいろと仕掛けていきたい。DXの支援では、“modify”というデジタルメディアのためのCMSを35メディアに導入している。今後は導入先の拡大はもちろん、新たなプロダクトの開発も行なっていくつもりだ」。
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米国シリコンバレー発の体験型店舗「ベータ(B8TA)」が8月1日、新宿マルイ本館1階と有楽町電気ビル1階にオープンする。店舗面積は新宿店が122平方メートル、有楽町店が256平方メートル。主目的を販売ではなく来店客の“体験”と“発見”に据え、海外の最新ガジェットや日本のモノ作りを生かした商品、D2Cブランドのコスメ、ファッション、フードなど幅広い商品全145種類以上をそろえる。また、出品ブランドの世界観を体現した空間である“エクスペリエンスルーム”を新宿に1箇所、有楽町に3カ所用意。新宿ではEC構築支援サービスの「ベイス(BASE)」が、有楽町にはグーグル(GOOGLE)と「カインズ(CAINZ)」が出店し、もう1カ所はイベントスペースとしている。
「ベータ」は2015年、米サンフランシスコ近郊のパロアルトに最初の店舗をオープン。「リテールを通じて人々に“新たな発見”をもたらす」ことをミッションに掲げた“RaaS(Retail as a Service、小売りのサービス化)”企業として、出店企業から月額費用をもらい、リアル店舗運営に必要な従業員の手配、接客トレーニング、在庫管理、物流、POSなどを提供。さらに、店舗内にカメラを設置し、来店客の行動データも出店企業側へ提供している。企画から「ベータ」への出品は約4週間ほどで、オンラインショップに出品するような手軽さでリアル店舗に出店できるのが特徴だ。現在、ガジェット系を中心に累計1000ブランド以上が出品、米国に23店舗、ドバイに1店舗の計24店舗を構える。
日本では、サンフランシスコのベンチャーキャピタルであるエボリューション・ベンチャーズ(Ecolution Ventures)との合弁でジャパン社を設立。丸井グループや三菱地所、カインズ、凸版印刷からの出資を受けている。7月28日に行われた発表会に登場した、ベータ・ジャパンの北川卓司カントリーマネジャーは日本上陸の経緯について「サンフランシスコの店舗への来店客に日本人が多かったということや、アジア進出を視野に入れていた中で日本はサービスに対する感度が高かったこと、そして日本で出資企業が見つかったことの3点が大きい」と説明する。
店舗の什器や壁面のデザインは米国の店舗を踏襲。同社が“テスター”と呼ぶ、販売を主目的としない接客を行う店舗スタッフは丸井からの出向も含め各店舗8人以上の体制を取る。「各社のオンラインへの参入が増える中で、差別化を図るためにオフラインのプレゼンスを自社店舗で上げたいという意識が高まっている。しかし、商業施設への出店はコストが高く、路面店は準備すべきことが多い。当社では、月額30万円前後のサブスクリプションモデルで、魅力的な場所への出店をオンライン上でどこからでも可能にしている。また、“テスター”も、出店企業側の直接トレーニングや独学可能なオンラインシステムなどを導入し、訓練しているほか、来店客の行動データもソリューションとして提供している。これらにより、“リアル店舗出・ブランド体験コストの最小化”や“ブランドの世界観・イメージを維持した売り場づくり、体験提供”、そして“オフライン店舗のデータを活用した一歩先のマーケティング”といったメリットが生まれると考えている」と北川カントリーマネジャー。今後の出店計画に関して具体的な名言は避けたものの、「もちろん検討している」と話す。
発表会には、出資企業の代表者たちも登壇した。そのうちの1人である丸井の青野真博・取締役社長は「16年にアメリカの『ベータ』の店舗に行ったが、非常に驚いた。アメリカでは、小売りの未来の象徴として支持、尊敬されている。小売りのビジネスをわれわれも長く営んできたが、モノを買うこと自体はいつでもどこでもできるようになっているため、今のままでは難しく、リアル店舗の価値を考える必要が出てきている。さらには小売では個人や中小、スタートアップが新しいサービスや商品を開発している。『ベータ』はそういった人たちが気軽に、新宿や有楽町に出店してお客さまと触れ合ったり、世界観をお披露目したりするプラットフォームだ。当社もいろいろなリソースを活用して、一緒に新しい小売りの姿を作っていけたらと思っている」と期待を見せた。
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三井不動産は28日、渋谷区との共同事業として開発した複合施設「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」の物販エリアを開業した。新型コロナウイルスの感染防止策として、入場を事前予約した約9000人に制限。オープン前のメディア露出も抑えていたため、混雑もなく静かなスタートとなった。
当面は同様に入場者数をウェブサイトで事前予約した1日9000人に制限し、出入り口も集約する。3階建ての屋上に設けた公園には予約なしでも入場できる。開発前の区立宮下公園と同様にスポーツをテーマにした公園には芝生の広場だけでなく、スケートパークやボルダリングウォール、ビーチバレーやビーチサッカーなどに使用できる砂のコートもある。
ミヤシタパークは山手線と明治通りに挟まれた全長330mの区立宮下公園を公園、商業、ホテルなどが一体となった複合施設に作り変えた。商業施設には約90店舗が入る。ホテルは8月1日から、飲食エリアは4日からそれぞれオープンする。
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アイウエア企業のオンデーズは、“ニッポン最高級の和牛を世界へ”をコンセプトに掲げて堀江貴文と和牛商の浜田寿人の2人が立ち上げた「ワギュウマフィア(WAGYUMAFIA)」が展開するアパレルブランド「シャトーブリアン(CHATEAUBRIAND)」とのコラボレーションによるサングラスを特設サイト限定で発売した。
デザインはユニセックスで、ノーマルタイプ(1万8000円)とスポーツタイプ(1万2000円)の2種類があり、テンプル(耳にかける部分)に「CHATEAUBRIAND」のロゴがあしらわれている。スポーツモデルは、堀江、浜田両氏が率いるトライアスロンチーム「トライセラトプス」の公認だ。
今回のコラボサングラスは“異食”コラボをテーマとしており、ワギュウマフィアの2人と田中修治オンデーズ社長と一緒に食事ができるセットメニューもある。 “劇場型エンターテインメント寿司”と銘打った「照寿司」(サングラスと食事のセット価格5万円)のほか、「麻布十番 秦野よしき」(同5万円)、東京・六本木のラーメン店「マシのマシ トウキョウ(MASHI NO MASHI TOKYO)」(同1万円)の3つのコースがある。
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「ビズビム(VISVIM)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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「エトロ(ETRO)」とスポーツアイウエアブランド「カレラ(CARRERA)」のコラボレーションによるサングラスが世界で発売され、日本ではエトロ銀座本店のほか40店舗ある「エトロ」ブティックの一部で販売中だ。
デザインは「カレラ」を代表するモデル“カレラ チャンピオン”をベースとしたユニセックスで、種類は1モデル6色。軽量で耐久性があるオプチル素材を使用し、レトロなドロップ型シェードカラーレンズが特徴だ。価格は、2万8000円。
このサングラスは、7月15日にミラノで行われた2021年春夏メンズ・コレクションと2021年のウィメンズ・リゾートコレクションの合同ファッションショーにも登場した。
「カレラ」は1956年にオーストリアで設立され、現在はイタリアのアイウエア企業サフィロ(SAFILO)が手掛けている。「エトロ」は、アイウエアのライセンス契約をアメリカのマーション(MARCHON)と結んでいる。
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こんにちは。4連休が過ぎ早くも8月が目の前!となりました。
バーニーズ ニューヨークの各フロアには、2020年秋冬シーズンアイテムをはじめとする新作が続々と到着しています。
今日は新宿店の店頭ディスプレイとともに、今の時期からお楽しみいただけるアイテムをご紹介します♪
秋冬シーズンは、これまで続いたストリートテイストに加え、エレガントさもキーワードとなりそうなメンズのデザイナーコレクション。
とはいえまだまだ暑い日も続くので、シンプルで上質さの際立つTシャツは欠かせません。
カラーや小物で一足早く秋らしさを楽しんでみてはいかがでしょうか。
このほか、インパクトのあるデザインTシャツもラインナップしています。
暑い日もあれば肌寒い日も…こんな時期こそジャケットは外せませんね。
外出時には外だからこそのおしゃれも楽しみたいですね。
オフィスでもさわやかかつ上品に装うアイテムが揃っています。
ソックスやポケットチーフなど明るいカラーの挿し色で遊び心を演出するのもおすすめです。
ウィメンズフロアでは人気ブランドから新作のアクセサリーも到着。
注目のトートバッグは絶妙なサイズ感でお仕事にもお買物にもお使いいただけますよ。
2020年秋冬シーズンからバーニーズ ニューヨークに初登場するニューブランドもお目見えしています。
カットソーやパンツなどリラックス感あるデイリーアイテムがラインナップする<ホリデー>、色柄とデザインが豊富なドレスが揃う<バウム ウンド ヘルガーデン>のアイテムはまだまだ続く雨の日にも明るい気分を運んでくれます。
素材感やカラーリングで秋らしさを満喫するなら<ニードルズ>がおすすめ。新しい季節が待ち遠しくなるアイテムです。
新着アイテムは各店店頭・オンラインストアでご覧いただけます。
店頭での目印は↓こちらのマーク。
いろいろな変化のあるこの季節。新しいライフスタイルに寄り添うアイテムをバーニーズ ニューヨークで見つけてくださいね。
※店舗によりお取扱いアイテム・ブランドが異なります。詳しくはおたずねください。
「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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講談社はデジタルメディアの研究・開発に特化した100%子会社のKODANSHAtech合同会社(以下、tech社)を設立した。設立にはtech社の前身として2018年6月に発足した通称「techチーム」がこの2年間で実績を残してきた背景がある。(7月27日号の「WWDジャパン」の雑誌特集で掲載した記事を再編集しています)
同チームはまず「現代ビジネス」で継続的なデジタルの改善を行い、19年8月に月間1億PVを達成。さらに同チームが一から立ち上げた「FRIDAYデジタル」も開設から約1年半で月間1億PVを達成した。その技術的知見を生かし、また講談社のメディアを横断して、さらにそれぞれを伸ばすべく設立されたのがtech社だ。「フラウ(FRaU)」「ヴィヴィ(ViVi)」「ヴォーチェ(VoCE)」といったファッション、ビューティ分野でもその知見が発揮されおり、成果を上げている。その中心人物は、同社の長尾洋一郎ゼネラルマネージャーだ。自ら編集者として携わっていた「現代ビジネス」で手探りの状態からウェブサイトを構築していた。
当時を振り返る長尾マネージャーは「総合出版社というのは編集長の意向が強く、各編集長が社外のベンダー会社に業務委託することが多かった。いろんなベンダーと組むことは否定しない。ただ、デジタルを成長させる上で、ある程度基本的なやるべきことは決まっている。業務やコストの重複は無駄だと思った。さらに社内の自分たちが技術を持っているべき。編集者はパッケージ屋でもある。雑誌の場合はコンテンツを作るだけでなく、紙の斤量を決めるなど一連の実物のパッケージで商材を生み出す。読者がどう受け取り享受するかを考えるまでが仕事。デジタルでやりたいことだけ伝え、契約しているベンダーに丸投げでは仕事をしているとは言い難い。デジタルでどういった施策が出せるのか、パッケージで考えられる状態にしておくことが重要」と話す。
そのような技術的なことのみならず、エンジニアと編集者のコミュニケーションの重要性も唱える。「エンジニアと編集者の両者が腰を据えて関係を築いた方がよいのではと思ったのも、会社を設立したことの理由の一つ。それぞれの立場でやりたいこと、やるべきことを理解できる通訳機能が必要だと思った。編集者はあれもこれもやりたいと言うが、それを真に受けて全てやってしまうと心理的に疲弊する。お互いが結果にも満足できるポジティブな関係を築くべき」と長尾マネージャー。実際にtech社がそれぞれのメディアと取り組む際にまずは、ユーザーに届けるべき価値は何か?何を大事にしてきたのか?という価値基準を明確にし、共有することだという。「それによってやるべき優先順位が見えてくる」。
そもそも「FRIDAYデジタル」が1年強で1億PVを達成した時点で「techチーム」に対する期待も高まり、社内の他のメディアからも相談が来るようになっていた。女性誌やビューティ誌も手掛け、「フラウ」のウェブサイトは月間30万PVから1200万PVへと飛躍させた。「ヴォーチェ」もこの秋にリニューアルを控えている。「あまり手の内は明かせないが、ビジネス系と女性誌などメディアの特性によって伸ばし方が異なる。加えてPV増だけが媒体の伸長ではない。PVの成長には限界がある。たとえば『フライデー』は写真を軸に閲覧のしやすさ、速さ、軽さといった動作性を意識して設計している」。
エンジニアを採用する際、講談社として採用してもいいのではという意見もあったという。「エンジニアは専門性が高い。講談社に入社した場合、人事によってほかの部署に配属になる可能性はゼロではない。そのため合同会社を設立することで評価体系を別で作り、人事プロセスを構築した。どの分野でもエンジニアは引く手あまたで、エンジニアが全員フリーランスの業務委託で来てもって、事業を拡大させていくのはしんどい。幸福な働き方ができるように契約条件もある程度柔軟に設定し選択できるようにしている。エンジニアには共感を持って参加してほしい」。
またこのtech社が編集部門の中にあるのも大きいという。「コンテンツを技術によって届けるわれわれは、日々編集者のマインドを見ていく必要がある。当初は編集者でもある私が通訳者になっていたが、関係性を築いていくうちにエンジニアも編集側がやりたいことが分かるようになってきた。編集部も人任せではいけない。『それは違うでしょう』と言えなければ。それぞれのカルチャーが混合し、衝突し、実感しないと有機的なコンテンツにならない」。
現在、試行錯誤しながら成功体験を積み重ねている。「いわゆる一般的なIT技術会社は、箱はあるけどコンテンツはない。一方、われわれはコンテンツを最大化させることを自分たちで考えることができる。コンテンツにおいて、長年出版社としての外部との信頼関係もあるし、クリエイターにも信頼されている。それが強みだ」。
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カネボウ化粧品は、花王グループ化粧品事業において国内を中心に注力する8ブランド“R8”の一つであるカウンセリングブランド「リサージ(LISSAGE)」を強化する。現在のスキンケアの商品体系にスペシャルケアカテゴリー「アドバンス」を導入し、第1弾商品として10月16日に浴室で使う温感美容オイル「リサージオイルインパクト」を発売。“お風呂蒸し美容”というスキンケアの新習慣を提案していく。
1992年のブランド誕生以来、スキンケアもベースメイクも“1本で多機能なシンプルステップアイテム”を展開してきた「リサージ」。しかし、「“スマートシンプル”を訴求してきた結果、ブランドの原点であるコラーゲン研究から生まれた商品がもたらす効果を伝えきれず、ブランド価値が希薄化していた」(荻野智子リージョナルブランドグループ部長/リサージマーケティング担当)ことから、今春からブランドの特徴や価値をより分かりやすく伝えるためにスキンケアのステップを整え、商品とカウンセリングの二軸で一人一人の肌に寄り添う「美幹プログラム」を提案。今回、商品体形を強化するため、既存のスキンケアの商品体系に肌の美しさをさらに高めることを目指したスペシャルケアカテゴリー「アドバンス」を新たに導入する。
「アドバンス」カテゴリーの第1段アイテムとなる「オイルインパクト」は、入浴時は肌が柔らかくなり手入れがしやすい状態になることに着目し、バスタイムを絶好のスキンケア時間と捉えて開発した。お風呂で洗顔後に使う二層のオイル状美容液で、「リサージ」独自開発のコラーゲンケア成分やモイストパックオイルを配合。リッチなオイル層と角層深くに美容成分を届けるエッセンス層が混ざり合い、使うたびに輝きとハリのある肌へと導く。今後は同製品を“温感美容オイル”と訴求し、バスタイムでの新スキンケア習慣として提案していくほか、「美幹プログラム」を広める活動も継続的に展開し、理解促進を図っていく。
また、ブランドサイトでは、現在ある「素肌チェック」の測定項目を充実させて商品提案の幅を広げるなど、リアルとデジタルを融合したカウンセリングも行う。「2020年は新カテゴリー追加でベーシックケアを強化し、21年と22年はメイン商品を改良するなどして3年計画で売り上げ100億円突破を目指す」と荻野氏は述べる。
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楽な履き心地のほか、涼しさ、元気な印象などの長所を持つスポーツサンダル(スポサン)が出番を増やしています。少しタフでゴツい見た目は、ミックスコーディネートで着こなしをあえてはずしたいときのアクセントにもうってつけ。蒸し暑い夏のご近所ルックにも好都合。人気が広がって、幅広い世代に浸透しつつあります。
おしゃれ上手たちの間で支持されているのは、“きれいめ”の装いにスポサンを組み込むという“ずらし”のミックスコーデ。こなれ感が出るうえ、健やかムードやヌーディーさも加わって、さっぱりしたサマールックも味わい深くまとまります。スポサンで絶大な人気を誇る「キーン(KEEN)」の春夏ルックをお手本に、スポサンとの賢い付き合い方をつかんでいきましょう。
スニーカーよりも素足がのぞく面積が広いので、ロングボトムスと合わせたときに、スポサンはフェミニンな雰囲気を漂わせることができます。写真1枚目は白のコットンワンピースにスポサンを合わせて、抜け感を添えました。夏はエスパドリーユやオープントーのサンダルで合わせるのが一般的ですが、あえてスポサンを選ぶことによって、意外さとスポーティーテーストを呼び込めます。
2枚目の海辺ショットは、人気の“袖コンシャス”系ワンピースにあえて、スポサンを引き合わせました。大人女性が履いているのは、キーンの看板商品「ユニーク(UNEEK)」シリーズ。ベージュカラーを選べば、まるで素足のよう。砂が入っても、簡単に取り出せます。親子でのリンクコーデは気持ちもつなぎます。
スポサンを上手に生かすには、適度な「ずれ感」を意識して。スポサンはアウトドアやアスレチックテーストが持ち味なので、その逆方向にあたるエレガンスやきれいめのテイストとマッチングさせるのがおすすめです。
カッチリ主義の職場でもなければ、スポサンをオフィスルックに忍び込ませるのも試したい“拡張プラン”です。写真1枚目のさわやかな白のパンツ・セットアップは、真夏でもきちんと感を寄り添わせてくれます。スポサンを合わせて、足元だけ少しはずすアレンジもトライしやすくなりそう。リモートワークが広がって、チェックがゆるんでいる今だからこそ試せるコーデ。涼しさとジェンダーレス感も呼び込めます。
黒ベースのシャツをまとった2枚目のルックは、黒シャツと黒スポサンでパンツをサンドイッチ。サマーコーデをクールに引き締めました。メンズテイストのシャツに、センタープレスを利かせたパンツという、ややマニッシュな装いに、スポサンが程よいリラックス感を添えています。ダブルベルトのタイプは足首から先を伸びやかに演出してくれます。
お仕事コーデでおなじみのシャツ・ジャケットの装いから気負いを遠ざける“引き算”のツールとしても、スポサンは役に立ちます。ペディキュアを塗った爪先を露出すれば、ほのかな差し色アクセントにもなります。
キャンプを筆頭に、アウトドアの人気が続く中、アクティブな装いも勢いが加速。真夏は水辺シーンが加わって、水に強いスポサンが本領を発揮するシーズンです。ビーチ感覚を街中に持ち込むコーデは、サマームードを薫らせます。写真1枚目のようなシンプルな装いにもスポサンは動きを加えます。爪先を保護するカバーもアクセントに。機能性を感じさせる、黒のゴツめウオッチがコーデを引き締めています。
岩の上を歩くこともある山遊びでは、足をしっかりガードしてもらえるタイプのスポサンが頼りになります。2枚目の山歩きルックは、色をワントーンで整えて、スタイリッシュな着映え。街中コーデにも使いやすいカラーバランスです。丸みを帯びたスポサンのおかげで、装いにやわらかい表情が加わりました。ボリューム感もあるから、ショートパンツ姿でも愛嬌が備わって見えます。
カジュアルな装い以外に、きれいめコーデにも組み込みやすい新顔スポサンは履きこなしのバリエーションがいっぱい。ソックスと合わせる選択肢もあり、コーデの幅はさらに広がります。軽快で涼しい履き心地が味わえるのに加えて、おしゃれのムードチェンジャーも任せられるから、夏はスポサンを足元おしゃれの味方につけてみませんか。
ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い
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三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。ラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、ビューティ、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。
INFASパブリケーションズとジュンによる合弁会社のトキオン(TOKION)は、2階に「トキオン ザ ストア(TOKION THE STORE)」を出店した。同時に日英バイリンガルのデジタルメディア「TOKION」を立ち上げ、海外発送対応のECもスタート。メディアを主体としたプロダクトやショップではなく、あくまでも「トキオン」というプラットフォームの中で、デジタルや雑誌、プロダクト、ショップなどさまざまな形を通して東京のカルチャーを世界に発信していきたい考えだ。INFASパブリケーションズがメディア運営を、ジュンがプロダクト生産や店舗運営を担う。
キュレーターとして参加する源馬大輔は「プロダクトの根本的な部分がメディアを通して伝えられるのは魅力的だ。『トキオン』という表現で、プロダクトアウトに落とし込む場合もあるし、メディアでコンテンツを発信する場合もある。他業種ではできないことにチャレンジしたい。実験的なことを行っていく」と話す。また、プロダクト部分の責任者を務めるジュンの太田浩司執行役員は「多面体の中の一面がメディアでありプロダクトであり、さまざまな面がある。プロダクトとメディアを本気で同じ目線でやっていくことに面白さがある」と、相互作用で生まれる新しいアイデアにも期待する。
ショップには、「カルチャーを偏愛する全ての人に向けて」という意味を込めたメッセージ“HELLO, STRANGER!”の文字。看板は雑誌のA4変形版(297mm×232mm)と同じサイズで、ロゴはタイトルをイメージして配置した。レコードラックのような什器には、レコード風にパッケージしたオリジナルアイテムなどを並べる。店内中央には、フラワーアーティストの東信が主宰する「AMKK」のプロジェクト「フラワーショップ希望(FLOWER SHOP KIBOU)」が8月3日までポップアップイベントを開催している。
オープン時には「AMKK」とコラボしたグッズや、LAのアーティスト、ジェフ・マックフェトリッジ(Geoff Mcfetridge)が描き下ろした“動詞”がモチーフのグッズ、「ザ・サルベージズ(THE SALVAGES)」によるロックバンドのジーザス&メリーチェイン (The Jesus and Mary Chain) とプライマル・スクリーム(Primal Scream)のTシャツなどを並べるほか、“HELLO, STRANGER!”をプリントしたTシャツやマグカップ、サングラスといったオリジナルアイテムや、トラヤカフェのあんスタンドとコラボした「トキオン」別注のミニアイスバーなどを用意する。今後も新しいコラボレーションアイテムに加え、音楽や食、家具など、「トキオン」のフィルターを通してさまざまなコンテンツを発表していく予定だ。
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ビューティにまつわるニュースを編集部員が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」は、「WWD JAPAN.com」や週刊紙「WWDビューティ」の中から編集部が気になるニュースやトピックスをピックアップし、解説と共にお届けします。
第2回は、ジャニーズジュニアのグループ「トラビスジャパン」がビューティブランド「ジバンシイ」とユーチューブでコラボし、SNSを中心に話題を集めた件に注目。「WWD JAPAN.com」デジタルデスクの福崎明子と元ウェブメディアでエディターを務め、現在は「WWDビューティ」でソーシャルパトロールを担当する浅野ひかる「WWDビューティ」記者がコラボレーションの反響について話しました。昨今増えつつあるビューティブランドでの男性芸能人の起用についても考えます。
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雑誌・メディア特集では、今年のテーマを“ポストコロナのニューメディア”と定め、「コロナ後のメディアのあり方」を探った。日々状況が変わる中で、各企業はどのように対応し、未来に向けて何をすべきなのか。まずは出版・メディア業界がどのような状況に置かれているのかを把握すべく、各社がコロナ対策を講じ始めた2月末からのニュースを振り返る。
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ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。アパレル企業の2020年3〜5月期決算が発表された。新型コロナウイルスによる臨時休業によって多くの企業が強烈な打撃を受けたわけだが、とりわけ注目されるのが在庫の扱いである。
コロナ禍に直撃された3〜5月期の決算を上場アパレル各社が発表したが、売り上げの減少や営業損失、減損による株主資本の毀損はともかく、行き場を失った在庫はどう処理されたのだろうか。値引きして叩き売るか次期へ持ち越すか、資金繰りと損益を両にらみした上場各社の決断を探ってみた。精査したのはファーストリテイリング、しまむら、良品計画、アダストリア、オンワードホールディングス、TSIホールディングスの6社。変則決算の三陽商会は前年同期比較不能で外した。ユナイテッドアローズとワールドは4〜6月期決算なので発表が8月5日になる。
コロナ休業が直撃した3〜5月期、前年同期からの売り上げ減少はTSIホールディングスの49.4%減が最も大きく、40.9%減のアダストリアと39.4%減のファーストリテイリングが僅差で続いた。オンワードホールディングス(HD)は34.9%減、良品計画は29.9%減で、休業が最大80店舗(全1432店)にとどまったしまむらは19.9%減に踏みとどまり、6月は既存店が27.0%も伸びた。
営業利益は全社赤字だったので減少率での比較はできないが、赤字額が最も大きかったのが64億4500万円のTSIホールディングスで、47億5800万円のアダストリア、43億5300万円のファーストリテイリングが続き、しまむらは12億8100万円と最も損失が軽微だった。前年同期からの落ち込みはファーストリテイリングの791億円がケタ違いに大きく、良品計画の135億5300万円、アダストリアの99億7900万円、TSIの83億5600万円、しまむらの68億7300万円、オンワードHDの50億5200万円と続く。
休業期間中の人件費などを減損処理した企業もあり、四半期赤字はファーストリテイリングの119億6900万円にTSIの104億9400万円が大差なく続き、やはりしまむらが12億2100万円と最も軽微だった。前年同期からの落ち込みも営業利益同様、ファーストリテイリングが610億3200万円と突出して大きく、TSIの129億5300万円、良品計画の112億4400万円が続き、オンワードHDの40億5900万円はしまむらの50億1400万円より小さかった。前年同期が高収益だった企業の落ち込みが目立つのはやむを得まい。
とはいえ、これを額面通りに受け取るのはアパレル経営の門外漢か素人で、長期休業で行き場を失った在庫の処理如何で決算損益は大きく動く。期中に値引き処分したり評価損を計上すれば赤字が大きくなるが、来期に持ち越してしまえば今期の赤字を抑制できるし、その赤字を丸々来期に先送りするわけでもない(今期末のセール販売より来期のプロパー販売の方が粗利益率が高い)。
その分かれ目は商品の性格と資金繰りで、ベーシックな商品は来期に持ち越しても売れるが、トレンド性が強い商品は来期に持ち越しても売れる可能性が低く、鮮度が落ちれば価値も急激に落ちる。それはバッタ屋の買い取り相場を見ても明らかで、トレンド品は期中に放出しないと二束三文になりかねないが、ベーシック品の値落ちはそこまで激しくない。資金繰りに余裕があれば来期に持ち越せるが、余裕がなければたたき売ってでも換金するしかない。取り上げた6社の在庫処分率には大差があり、商品の性格と資金力の格差をストレートに反映している。
売上原価の前年同期からの減少額を発生した余剰在庫と見れば(正確には売り上げ減少額を原価換算する)、実際に増えた在庫との差額から買掛金の減少額を相殺すると、処分するか先送りすべき過剰在庫が推計できる。実際に値引き処分された在庫の推計は難しいが、前年同期からの売上原価率の上昇分が過剰在庫の値引きロスに見合うと見て、平均33%オフで処分されたと仮定して計算すれば、過剰在庫の何%が処理されたか大まかだが推計できる。
ファーストリテイリングは買掛金を抑制せず増やしており、原価率も逆に0.4ポイント下がっているから(前年同期の仕入れ抑制とロスが大きかった)、コロナ休業による過剰在庫のほとんどは当四半期中には値引き処理せず、次四半期(6〜8月)以降に先送りしたと推計される。持ち越しても売れるベーシック商品が大半であることに加え、今四半期で120億円近い損失を出しもなお、1兆円以上の純資産が積み上がっており、在庫の換金を急ぐ必要もなかったのだ。
ダメージが最も軽かったしまむらは計算上の過剰在庫から実際の在庫増価額と買掛金の減少額を差し引くと17億4400万円しか処理する余剰在庫がなく、原価率の1.7ポイント増加で100%処分が済んでいる。良品計画は計算上は381億円余も処分すべき過剰在庫が生じたが、原価率の3.5ポイントの上昇ではその11.6%しか処分できず、余剰在庫の9割近くを次四半期以降に先送りしたと推計される。ベーシックな商品がほとんどだから的確な判断だが、資金繰りはタイトだったはずで、業績不振の米国子会社を切り捨てている。
オンワードHDも85億円の過剰在庫が生じたが、その18%ほどしか期中に処理しておらず、82%は次四半期以降に先送りしたと推計される。資金繰りは良品計画ほどタイトではないが余裕があるわけでなく、銀行団の融資枠を200億円積み増している。
今四半期中に過剰在庫の多くを処理したのがアダストリアとTSIだ。アダストリアは50億円近い過剰在庫が生じたが、原価率を5.2ポイントも切り上げて49%を今四半期中に処理したと推計される。資金繰りには余裕があったが、トレンド性の強い商品(あるいは初夏物)は期中に処分し、ベーシックな商品(あるいは盛夏・晩夏物)は次四半期以降に先送りと割り切ったようだ。TSIは70億円近い過剰在庫が生じたが、トレンド性の強い商品が大半であるため、原価率を15.6ポイントも切り上げて86%を今四半期中に処理したと推計される。
各社の抱えた過剰在庫のうちいかほどを今四半期中に処分し、いかほどを次期以降に先送りしたか、その判断を左右したのが商品の性格に加えて各社の資金繰りだった。資金繰りにゆとりがあるか逼迫するかを見る指標はいくつもあるが、私は現実的な指標として「必要運転資金とそれが純資産に占める比率」を重視している。
必要運転資金は「運転資金回転日数×年間売り上げ÷365」で算出され、運転資金回転日数は「(A)売上債権回転日数+(B)棚資産回転日数−(C)買掛債務回転日数」で決まる。要は売上金の回収と在庫の回転が速く、買掛金の支払いが遅いほど運転資金は少なくて済む。その改善策は7月14日の当リポートで詳説したから、ぜひとも読み返してもらいたい。
今回取り上げた6社のうち、最も運転資金回転日数が長く資金負担が重いのが良品計画で、131.4日も要して1579億5000万円もの運転資金を必要としている。それが20年5月末純資産に占める比率は80.1%にも達しており、2000億円近い純資産があっても資金繰りにはそれほど余裕はない。オンワードHDも70.1日を要して476億5400万円の運転資金を必要とし、20年5月末純資産に占める比率は58.7%と高い。TSIも61.7日を要して287億3000万円の運転資金を必要とするが、20年5月末純資産に占める比率は35.3%とオンワードよりふた回り軽い。
逆に運転資金回転日数が短く資金負担が極端に軽いのがアダストリアで、たったの9.3日しか要さず、年商2200億円超の企業にして56億6000万円しか運転資金を必要としていない。もっと上手なのが「ザラ(ZARA)」のインディテックス(INDITEX)で、20年1月期では運転資金回転日数がマイナス33.6日で、29億ユーロ(約3130億円)もの回転差資金を手にしている。コロナ禍の20年2〜4月期でもマイナス63.9日だったから、コロナ休業によるダメージを相当カバーしたと推察される。逆にH&Mは19年11月期で108.3日も要して690億3800万SEKもの運転資金を必要としており、コロナ禍のダメージはインディテックスの比ではなかった。
ファーストリテイリングは棚資産回転が147.9日と長いため運転資金回転も92.7日と相応に長いが、棚資産回転が159.9日と大差ない良品計画の運転資金回転131.4日より38.7日も短いのは商社機能活用のメリットと推察される。5月末純資産に対する運転資金比率は57.6%と良品計画の80.1%より格段に軽いが、しまむらの15.0%、アダストリアの10.8%と比較すれば改善の余地は大きい。
必要運転資金は決算数値からの計算値に過ぎず、売り上げの起伏が激しいと必要資金が計算値を超えてしまうし、コロナ危機のような急激な売り上げ減少に直面すれば大幅に不足してしまう。日頃から運転資金回転日数の圧縮に努め、毎月の売り上げを平準化するよう緻密で無理のないMD展開を図るべきだろう。
小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)
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イッセイ ミヤケは、メンズの「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」を2020-21年秋冬シーズンをもって休止する。全国の同ブランドの店舗も20-21年秋冬シーズンを最後に順次閉店する予定で、社内の体制も含めて現在調整を進めている。
同社は休止の理由を「新型コロナウイルスの影響ではない」とし、「男性服の新たな可能性を探る取り組みを始めるため」と説明する。また一部で報じられている、来春入社を予定していた新卒者の内定取り消しや、経営不振とは「全く異なる事案」と述べ、新型コロナウイルスの感染拡大前から検討していた計画だったと強調している。
同ブランドは1978年にイッセイ ミヤケのメンズブランドとして立ち上げられた。85年秋冬シーズンからパリ・メンズ・コレクションに参加し、2012年春夏シーズンから現ブランド名に改称した。現在は東京・青山の路面店をはじめ、全国の百貨店を中心に複数の店舗を構えている。しかしパリでのランウエイショーは19-20年秋冬シーズンを最後に休止しており、今年2月には14年春夏シーズンから6年間にわたって同ブランドを率いてきた高橋悠介が退社。20-21年秋冬シーズンからはデザインチームが引き継ぎ、新体制が発足した矢先のブランド休止となった。
【エディターズ・チェック】
イッセイ ミヤケは日本のファッション業界でも大きな影響力を持つ。新卒者の内定取り消しが明るみに出た際も、一般メディアやテレビのニュース番組が“苦境に立つファッション業界”の事例の一つとして報道した。メンズ休止に関して同社は「新型コロナウイルスの影響ではない」と強調しているものの、「またか」という印象を世間が抱くことは避けられないだろう。事実、業界全体が窮地に立たされている今、ファッションをネガティブに語ることは容易である。だからこそ、同じ業界のメディアとして、同社の「男性服の新たな可能性を探る取り組みを始めるため」という前向きな言葉を信じたい。ファッションの力で世界中を驚かせ、感動を与えてきた技術や伝統を絶やさないように、“新たな可能性”をともに探り続けたい。
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