「バーバリー(BURBERRY)」が2021年プレ・スプリング・コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「バーバリー(BURBERRY)」が2021年プレ・スプリング・コレクションを発表した。
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ヒップホップ集団YENTOWNに所属するラッパーのkZmは7月31日〜8月2日に、クリエイティブ集団PARTYとコラボしたバーチャルライブイベント「ヴァーチャル ディストーション(VIRTUAL DISTORTION)」を開催する。バーチャルスポンサーは「ナイキ(NIKE)」が務める。
同イベントは、無料の専用アプリ「kZm LIVE VARP」を介して参加が可能。バーチャル空間上では、kZmが4月に発売してアップルミュージックのアルバム総合ランキングで1位を獲得したセカンドアルバム「DISTORTION」の世界観を、CG映像と組み合わせて再現する。会場ではkZmが3Dスキャニングされた「ナイキ」の“エアフォースワン”を着用してライブパフォーマンスを行うほか、「DISTORTION」で共演するRADWIMPSの野田洋次郎やBIM・LEXなどのアーティストも出演する予定だ。さらに、アーティストのVERDYやクリエイティブ集団YouthQuakeとの限定コラボアイテムも同イベント内で販売する。
kZmは「表現者としては当たり前だが、やはり誰もやっていないことがしたい。コロナの影響でライブができなくなり、何か普通の配信以外の形がないかと考えていたところ、縁あってPARTYのみなさんとつながり、今回のイベントに至った。リアルのライブとは違った表現なので、みんなに思いっ切り楽しんでもらえたらうれしい」とコメントした。
kZmは1994年生まれ。幼少時からブラック・ミュージックやバスケットボールに親しみ、2015年からYENTOWN所属。「ナイキ」の“エアフォースワン”アンバサダーを務めるなどファッションアイコンとしても注目を集める。
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レストランやフードストア、商業施設などを手掛けるkurkku(クルック)はこのほど伊藤忠商事と協業して、ファッションデザイナーやクリエイター、小売店が一丸となってサステナブルな価値観を広めるためのプロジェクト「サステナブル・ファッション・サークル」を発足させた。第1弾として、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」、イラストレーターのWALNUT、水曜日のカンパネラのコムアイ、森本千絵が率いるクリエイティブ集団goenらによるサステナブルな素材を用いたTシャツを、協力小売店の新宿伊勢丹本店、渋谷パルコ、ナノ・ユニバース(NANO・UNIVERSE)で発売する。
Tシャツには、kurkkuのオーガニックコットン農法への移行サポートプロジェクト「プレオーガニックコットン」のもと、オーガニックコットンに認定される前に収穫された無農薬で育てられたコットンを使用した。Tシャツは各7920円(税込)。売り上げの5%をコロナ禍で経済的に苦しむひとり親家庭を支援する活動に寄付する。具体的な寄付先は後日ホームページで発表する。
7月29日から三越伊勢丹と渋谷パルコのECサイトで先行予約の受け付けを開始した。8月5〜11日には伊勢丹新宿本店2階と渋谷パルコでポップアップストアを開き、8月14日からナノ・ユニバースの公式ECサイトで先行予約を受け付けて28日から店頭で販売する。
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ミラノメンズのデジタル・ファッション・ウイーク最終日の7月17日、「グッチ(GUCCI)」が12時間にわたるストリーミング配信で披露した“エピローグ・コレクション”が、1週間のうちに全世界で3520万回以上再生され、ブランド史上最も再生回数の多いオンラインイベントとなった。
今回のショーは、“エピローグ・コレクション”の広告キャンペーンの撮影の様子を映し出したものだが、内容の予告なしの12時間におよぶ配信は「グッチ」公式サイトとユーチューブ、ツイッター、インスタグラム、ウェイボーを通して、世界中から注目を集めた。5年前に現職に就いたアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)はこれまでに、2018-19年秋冬コレクションのステージとして手術室をほうふつとさせるグリーンのセットを取り入れるなどさまざまな試みを行ってきた。今回のコレクションでは、ミケーレ率いるデザインチームのスタッフをモデルに起用するという新たなスタイルを披露した。
マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「私たちは新型コロナウイルスの感染拡大以前から、ブランドのコミュニティー活性化のためにはデジタルテクノロジーと人間同士の直接的な関わり合いの両方が大切だということを確信していた。テクノロジーやSNSはただのツールではない。表現に意味を持たせ、ミケーレが持つ想像力を世界のオーディエンスに向けて発信することができる。ミケーレは“エピローグ・コレクション”を通じて、限定的なショーの空間で本来はステージ裏にいるスタッフを映し出し、コレクションを発信するまでのプロセスをオープンに見せることで、コレクションの全貌とわれわれ『グッチ』の真の姿を世界にシンプルに披露した。ポストコロナの世界では、今まで以上にこのアプローチ法を強めていきたい」と語った。
また、「グッチ」は温室効果ガスの排出量削減にも取り組んでおり、全てのデジタルストリーミング配信におけるCO2の排出量が測定されている。そこで排出されたCO2はウェブサイトやSNS上でのエネルギー消費とも関連させて相殺される形でカーボンニュートラルを実現している。CO2排出量のデータは第三者が測定しており、各ウェブサイトおよびSNS上での再生回数とともに計測された。
“エピローグ・コレクション”は、二酸化炭素の排出量と吸収量が同じとされるカーボンニュートラルであり、さらに環境や社会、経済面を考慮してイベントのサステナビリティを定めるISO20121にも認定されている。「グッチ」は20年春夏シーズンのフィジカル形式のショーで、世界で初めてISO20121に認定されたが、今後ファッションショーだけでなく、デジタルイベントを通じたコレクション発表や広告キャンペーンに向けたサステナブルな取り組みに対してもISO20121の認定を拡大している。
なお“エピローグ・コレクション”では、プラスチック製品を使わないケータリングや、堆肥化が可能なパッケージの利用、現場での廃棄物管理やリサイクル活動も行われた。
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ファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」をけん引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した神保拓也はこのほど、人の「心に火をつける。」ことを目指し、株式会社トーチリレーを設立した。まず取り組む同社の主たる事業は、「心に火をつけることを主題に置きつつも、ティーチングやコーチングとは一線を画すサービス」。ただ、その料金はタダだ。おそらく世界屈指の高給取りのサラリーマンだった神保は、どうしてタダで「トーチング」を始めたのか?ボランティアなのか?その背景に迫った。
ティーチングでもコーチングでもない「トーチング」について神保は、「目標という山を見つける、目標という山に登るためのトーチに火をつけるサービス」と話す。心に火が灯れば、山は見つかる。心に火が灯っていれば、山に登っていける。目標が見つからなかったり、目標はあるけれど「悪天候で、心の火がくすぶって」いたりする人に向け、手を差し伸べ、背中を押す仕事だ。
6月にスタートしたトーチングの最初の客は、現役高校生だった。大学の付属高校に通っていた彼の悩みは、そのまま進学するか、海外の大学にチャレンジするか?さまざまな切り口から「登る山を見つけるお手伝いをさせてもらった」結果、「何をすべきか?目標は何なのか?を明確にでき、以前より肩の力を抜いて物事に取り組めるようになった」との連絡があったという。トーチング料は、高校生の彼に限らず本当にタダ。依頼者には各人に約2時間を費やしてトーチングを重ねている。直近の主たる収入源は、毎月2時間だけ時間を割くB to Bのコンサルティングで、時給は20万円。時給としては非常に高額だが、ファーストリテイリングの上席執行役員だった神保の月収は、40万円まで下がった。
なぜ、無料なのだろう?そう聞くと神保は、フリースに代表される「ユニクロ(UNIQLO)」の「服の民主化」の話をする。フリースは、「アウトドア好きなど、一部の人に向けた商材を一般に解き放って」大ヒット。ファーストリテイリングの柳井正・代表取締役会長兼社長の間近に身を置き、「一部に独占されていた何かを、世に解き放つ」ビジネスにチャンスを感じたという。そこで目指したのは、「コーチングの民主化」。「コーチングも、一部の人に利用が限られているサービス。人の悩みに高尚や低俗などの違いはなく、進路相談も夫婦喧嘩も本人には重要」と考えた。民主化に際しては、「『傾聴しなければならない』『質問しなければならない』『評価(承認)しなければならない』などのルールに縛られているコーチングでは、心に火はつかない」と、独自のトーチングに昇華した。
心に火がついて大変身を遂げた人や組織も、ファーストリテイリング時代に目の当たりにした。それは、本社勤務の人間が店舗をサポートする「スポンサー制度」での出来事。神保は、店長とスーパーバイザー(複数の店舗を統括する店長の上司)の“わだかまり”が、店舗スタッフにも悪影響を与え、結果低迷しているロードサイド店舗のスポンサーを務め、1年で全国800以上の店舗の中でNo.2に選ばれるまでのサクセスストーリーを目の当たりにした。神保は、「店舗の心に火をつけるために巡回したが、僕がやったのは、そこまで。火はどんどん燃え広がった。そこから先の奇跡は、僕ではなく、彼ら自身が起こしたこと」と話す。店舗スタッフは、全国No.2に喜ぶのではなく、「優勝できなくて悔しい」と涙を流したという。「山が見つかり、山の登り方がわかった人間は、ここまで変われるんだ」と実感した。
とはいえ、月商40万円では、従業員を抱える会社は成り立たない。本人は、「1日、午前と午後で2組にトーチングできれば、1年で700人、2年で1400人の心に火がつき、コアなファンはトーチングを口頭伝承してくれる」と言うが、それでも稼ぎは月間40万円のままだ。マネタイズの第一弾は、これまで、そしてこれからのトーチングのやり取りや金言・格言、心に火がつくまでのプロセスを、神保自らが記した“秘伝”の「トーチング日記」。月額1000円でオンライン配信する。「日本で100人なら、中国では1300人に販売できるはず」と日記は多言語化。加えて7月下旬からは、「トーチング日記」の“あとがき”を動画で届ける「トーチングラジオ」の配信もスタートした。引き続きトーチングは無料だが、それは、日記やラジオとして届けるコンテクストの素になるコンテンツを「無料で仕入れること」でもあるという。
ファーストリテイリングでも「特定の人たちに限られていたものを、世の中の大勢に解き放った」。ただ、「心に火をつけるトーチングは、ファーストリテイリングに携わる人だけが求めていることなのか?世の中は、悩みだらけ。このままファーストリテイリングで高い給与をもらいながら、特定の人の悩みだけに向き合うべきなのだろうか?」と考え、「柳井さんのためより、大勢のために」と独立した。トーチングをサステイナブルなモノ、持続可能なビジネスにしたいと思っている。目標は、「家族(第1の場所)にも、職場(第2の場所)にも相談できない悩みが相談できるサードプレイスになること。そして、全ての根源である人の心に火を灯すことで、世の中をもっと明るくする」ことだ。
「WWD JAPAN.com」は8月から、神保拓也トーチリレー代表取締役“隊長”が「ユニクロ」時代、スポンサーを務めた店舗のスタッフの心に火を灯し、奇跡に導くまでを振り返る連載をスタートします。ご期待ください。
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7月21日に急性骨髄性白血病で死去した山本寛斎氏が会長を務めていた寛斎スーパースタジオは、「カンサイ ヤマモト(KANSAI YAMAMOTO)」のブランドライセンス事業を継続することを発表した。今後はクリエイティブチームでデザインやプロデュースを手掛けていく。
「カンサイ ヤマモト」や「カンサイ」などのブランド商標を保有する同社は、ライセンス契約のもとでビジネスウエアやカジュアルウエア、ユニホーム、バッグ、アイウエア、雑貨などを展開する。またファッションにとどまらず、パッケージデザインや空間デザイン、イベントプロデュースなども手掛けている。山本寛斎氏の弟の山本斎彦が社長を務めており、娘で女優の山本未來も今年年初からプロデューサーとして所属し、女優業を続けながら事業に携わっていくという。
山本未來は寛斎スーパースタジオについて自身のインスタグラムで「『これで役者は全てそろった!』と言われた父の言葉を胸に今後も女優業を続けるかたわら、表現者であり、父のクリエイションを間近で見続けた人間の1人として、長年父が信頼を置いてきたチームと共に、寛齋の『元気』を継承し、果敢にチャレンジしていきたいと思っております」とコメントを発表している。
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スイス発のスキンケアブランド「ラ・プレリー(LA PRAIRIE)」は、社会貢献事業の一環としてスイスの建国記念日の8月1日のECサイト売り上げを氷河保護に取り組む団体に寄付する。
同取り組みは、ブランドのインスピレーション源であるスイスの自然、中でも地球温暖化の影響でアルプス山脈の氷河が危機に瀕していることから、その保全・保護を行うために行う。
氷河の保全・保護することで、次世代のために資源を守ることを目的に、スイス連邦チューリッヒ工科大学の氷河学部門の研究プロジェクトに寄付し、氷河の現地調査に必要な人員やデータ運用に充てられる。企業、個人、財団など新しい研究や人材を支援するETH財団を通して寄付される。
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アシュリー・オルセン(Ashley Olsen)とメアリー・ケイト・オルセン(Mary-Kate Olsen)姉妹が手掛けるブランド「ザ・ロウ(THE ROW)」が資金難に陥っているとの憶測が広まっている。
複数の情報筋によれば、これは新型コロナウイルスの影響によるものだけでなく、以前から資金繰りに不安があったという。ロックダウン(都市封鎖)が解除された後、同ブランドのニューヨークとロサンゼルスにある旗艦店も営業を再開しているが、ブランド全体で大幅な人員削減が行われているようだ。
主なところでは、ウィメンズウエアの共同デザイン・ディレクターであるジェームズ・ロビンソン(James Robinson)とアナ・ソフィア・ホーブナー(Anna Sophia Hovener)、メンズウエアのデザイナーであるポール・エルバース(Paul Helbers)が退任したとみられている。かつて「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA)」のメンズウエアを率いていたエルバースが退任したことで、2018年10月にスタートした「ザ・ロウ」のメンズ・コレクションも終了するのではないかと推測する関係者も多い。またデザイン、制作、営業などの部門でも人員整理が進められており、チームによっては以前の半数以下となっている。これらに伴い、現在はアシュリーが最高経営責任者を、メアリー・ケイトがクリエイティブ・ディレクターを務めているという。
資金繰りという点では、19年8月に米バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK以下、バーニーズ)が経営破綻したことも「ザ・ロウ」にとって不運だった。バーニーズは同ブランドの主要な卸先だったため、破綻の際には370万ドル(約3億9200万円)の売掛金が未回収となり、2番目に大きな債権者となっている。
06年に設立された「ザ・ロウ」は、上質な素材使いやミニマルでモダンなデザインに定評がある。ロンドンのサヴィル・ロウに敬意を込めて付けたというブランド名が示す通り、コートやジャケットが2300~4900ドル(約25万~51万円)、シャツが650~2000ドル(約6万8000~21万円)、スカートが1600~2500ドル(約16万~26万円)と高価格帯の商品を扱っており、公式インスタグラムなどでもラグジュアリーでアーティスティックなイメージを打ち出している。しかし信頼できる情報筋によれば、同ブランドは手元資金を確保するために、相当な量の在庫をディスカウントストアなどに売却したようだ。
こうした資金難に加えて、「ザ・ロウ」は人種差別的なブランドだと従業員らから指摘されているという。本社に黒人の専門職は一人もおらず、アジア系の従業員もごくわずかしかいない上に、昇進や昇給の機会もほとんどないと告発されている。
米「WWD」がこれらについて問い合わせたところ、同ブランドは、「現在は20年プレ・フォールおよび秋冬コレクションの生産を行っているほか、21年春夏コレクションの制作にも着手している。新型コロナウイルスの影響によって発生したサプライチェーンでの遅延や混乱に対応するため、ほかのブランドと同様に『ザ・ロウ』でも間接費の削減に取り組んでいる。また当ブランドでは以前から多様性や包括性を推進しており、それを否定するような不正確なゴシップに対するコメントは差し控えたい。メンズウエア、アクセサリー、ECなどを含め、今後も利益を上げられるブランドとして成長していくものと確信している」と回答した。
オルセン姉妹は最近、公私ともに困難に直面している。メアリー・ケイトは15年に銀行家のオリヴィエ・サルコジ(Olivier Sarkozy)と結婚したものの、20年5月に離婚。また19年10月には「ザ・ロウ」の社長を務めていたデイビッド・シュルト(David Schulte)が退任したが、同氏はオルセン姉妹と「ザ・ロウ」、そして親会社のデュアルスター・エンターテインメント(DUALSTAR ENTERTAINMENT)を相手に訴訟を起こしている。
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「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME DES GARCONS SHIRT)」が2021年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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約15年にわたり、ファッションに軸足を置きながら、セールスやPR、企画立案の立場で国内外のブランドビジネスに関わらせていただいています。ファッション業界に携わる私が、ファッション業界をはじめ、ゲーム業界で活躍している方々、ゲーム好きのゲストとの対談を交えながら、「ファッション × ゲーム」の可能性や新しい価値を提供することができたら。そんな想いで新連載をスタートさせていただきました。
戸簾俊広(以下、戸簾):ゲストを迎えての初回は、ゲームカルチャー協会の松岡政幸・代表理事に来ていただきました。ゲームカルチャー協会とは、どういう団体なのでしょう?
松岡政幸ゲームカルチャー協会代表理事(以下、松岡代表理事):大義を持って活動している団体です。海外に比べると日本は、大会の賞金が少額。ゲーマーのポジションや法的なルールも課題が多く、スケールし辛い環境です。そんな課題を内閣府と通じて、ユーザー目線で解決しようという機関です。首相官邸のホームページにも紹介してもらっているんですよ。
戸簾:松岡さんの大義を聞いて、「ゲーム業界とファッション業界がつながったら、面白そう」って思ったんです。ファッション業界は、ゲーム業界と最も積極的にコラボレーションすべき業界だと思っています。
松岡代表理事:日本独自の課金モデル「ガチャ」は、ヨーロッパでは法律で禁止されているんです。逆にそのくらい「ガチャ」には市場力がありますから、海外の主流であるアバター課金のビジネスモデルは、日本人には馴染みが薄いかもしれません。でも日本でもアバター課金が広がれば、ファッションが絡むのは当たり前になりそう。最近、良い事例が出始めましたね。「あつまれどうぶつの森(あつ森)」です。「あつ森」のマイデザインには企業やブランドが参入していて、ブランドの洋服やメイクが登場しています。
戸簾:普及すればファッション業界にとって、明るい未来の可能性になりますね。
松岡代表理事:海外市場の大きさも魅力的ですよ。特にリーチを増やすなら、インドネシアなどのスマホ大国を狙うべきです。スマホが当たり前の国は、ページビューが圧倒的に多いんです。今日本で一番メジャーなスマホゲームは「モンスターストライク」で、ユーチューブの公式チャンネル登録者数は約105万人。ところが海外では「リーグ・オブ・レジェンド」という作品が有名ですが、MOBAという同様のゲームジャンルのモバイルバージョン「モバイル・レジェンド」っていうゲームのユーチューブの公式チャンネル登録者数は約715万人です。インドネシア専用のアカウントだけでも約90万人が登録しています。母数が全然違うんです。こうした視点でゲーム業界を見ると、ファッション業界の方にも魅力的に映りませんか?
戸簾:日本と海外では、なぜこんなに市場成長も大会の賞金も、ゲーマーポジションも違うのですか?
松岡代表理事:もちろん人口の影響も大きいのですが、一番の問題は法的環境です。日本のゲーム業界は、景品表示法と賭博法、風俗営業法という3つの法律で規制されています。まず景品表示法では賞金の最高額が10万円までと規制され、賭博法では参加費の一部を賞金に充てることが禁止され、風営法ではゲームセンターなどの施設ではイベントを主催することさえできません。非常に厳しい、日本らしい法環境です。それをくぐり抜けるべく、日本eSports協会(JeSU)が立ち上がりました。JeSUはプロライセンスを発行できる機関で、消費者庁に申し込み大会開催の許可を得たものだけにプロライセンスを発行。パフォーマーやインフルエンサーなどのプロの人には、「出演料」という名目でギャラを支払います。そうすると、金額が変わるんです。
戸簾:なるほど!ゲーマーの方々は、そういう事情を知ってるんですか?
松岡代表理事:人それぞれですが、僕みたいにゲームの大会で知り合った人とコミュニティを広げたい人もいれば、好きな事で稼ぎたい人もいます。単純に名誉で頑張っている人もいるんですよ。
戸簾:オリンピックの公式種目なんて話もあるんだから、国は夢を見られる環境を整えて欲しいですね。ファッション業界がサッカーや草野球チームみたいに「ゲームチーム」を作って、ゲームのコミュニティーの中で人気者になって、その販売員とコミュニケーションできる機会があっても良いですね。
松岡代表理事:ゲームカルチャー協会は立ち上げて1年ぐらいですが、メンバーには東京大学を卒業後にアクセンチュアを経てアプリ開発のスペシャリストになった吉積礼敏さんや、スクエア・エニックス米国法人の最高執行責任者だった岡田大士郎さんら強いネットワークを有しています。面白い事ができますよ。
戸簾:最近、ネガティブな話も多かったから、とても楽しかったです。今回は本当にありがとうございました。
戸簾俊広: ジェムプロジェクター代表:2009年に国内外のファッション・ライフスタイルブランドのブランディング、PR、セールス、コンサルティングを手掛けるブランディングカンパニーGEM PROJECTORを設立。現在は、地方創生プロジェクトや会員予約制のテンポラリーレストランの立ち上げに向け奮闘する一方、「受信者から発信者へ」をテーマにしたオンラインサロンを運営
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INFASパブリケーションズとジュンによる合弁会社のTOKIONは、「トキオン(TOKION)」アートプロジェクトをスタートさせた。第1弾は美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平と「グッチ(GUCCI)」とのコラボレーションが実現した。
テーマはGGパターンや「グッチ」のブランドロゴといったエレメントを両アーティストがどう自由にアレンジし、作品に落とし込むか。横尾は自身の代表作でもある「HANGA JUNGLE」展のモチーフと「廣家/KOHKE」の2作品にGGパターンをコラージュ。決まった様式を持たない制作スタンスが生むファンタジー性は同作でも明確に表現されている。大友はボールペンで描き上げたとは思えないような緻密で圧倒的な描写力でサングラスを掛けた花魁風の女性の背景に「グッチ」のエレメントを描いた。両者の作品はオリジナルボックスに入ったB3サイズのポスターが付くデラックス版の雑誌として限定販売する。価格は9800円で、TOKION THE STORE(トキオン・ザ・ストア)と公式ECサイトのほか、代官山蔦屋書店、六本木蔦屋書店、銀座蔦屋書店でそれぞれ販売する。
また、両アーティストが手掛けたアートワークは渋谷駅構内のB1出口付近に8月2日まで掲出されているほか、横尾の新たなコラージュ作品がミヤシタパークにオープンした「グッチ」の店舗ファサードにデザインされている。
7月28日に発売した復刊号の通常版の価格は2800円。特集は“OBSERVE(観察する)”で、あることやものを観察することで、当たり前の日常を見直したり、新たな気付きや発見のきっかけとなるような、余白を持たせた構成だ。仕様は通常の雑誌とは異なり、オリジナルボックスに6冊の冊子と3枚のポスターを封入している。参加するコントリビューターはフランス人アーティストのピエール・スーラージュ(Pierre Soulages)や美術家の横尾忠則、お笑い芸人のコロッケら、1組8人が参加し、それぞれの“OBSERVE”を表現している。
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三越伊勢丹ホールディングス(HD)は29日、2021年3月期連結業績の純損益が600億円の赤字(前期は111億円の赤字)になりそうだと発表した。売上高は8230億円(前期比26.5%減)、営業損益は380億円の赤字(前期は156億円の黒字)の見通し、新型コロナウイルスの休業による大幅な減収に加えて、関連した特別損失112億円を計上する。
同日発表した20年4〜6月期連結業績は、売上高が前年同期比53.3%減の1316億円、営業損益が89億円の赤字(前年同期は80億円の赤字)、純損益は305億円の赤字(同60億円の黒字)だった。緊急事態宣言によって首都圏の店舗では2カ月近く休業を余儀なくされた。
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三菱商事グループのファブレス(自社工場を持たない)メーカー、三菱商事ファッションが、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)を駆使した服作りのデジタルスキームを開発し、アパレルメーカーやセレクトショップが導入を始めている。
特徴は、2Dパターンを3Dで確認・修正するモデリング技術、生地を正確にスキャンして3D画像に反映させるスキャニング技術、そして3Dのモデリングデータからeコマース掲載用に高精度のCGを短時間で制作するスキームなどだ。パターンCADデータと生地スワッチがあれば、CGを自由に制作することもできる。これにより、サンプル製作のプロセスの削減、先行受注による在庫の削減、ささげ業務の削減、生産工程のリードタイムの短縮などさまざまな手間と時間を節約でき、大量生産、大量廃棄をしないサステナブルな服作り、利益改善、拡大するeコマースビジネスへの効率的な生産スキームの提供などが可能となる。
このデジタルスキームは、4月に同社に開設されたデジタル事業推進本部が開発した。DX(デジタルトランスフォーメーション)が今のサプライチェーンに求められている小ロット、QR(クイックレスポンス)の生産体制確立につながり、OEM(相手先ブランドの生産)、ODM(相手先ブランドの企画生産)のシステム改善にも貢献しそうだ。
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シチズン時計の連結子会社であるシチズン時計マニュファクチャリング(埼玉県、白井伸司社長)は希望退職者の募集を行う。同社は北海道から鹿児島まで全国に17の工場を持ち、従業員数は3022人(4月現在)。募集する希望退職者の数は、その約2割に当たる550人を予定する。募集期間は10月14日~11月18日で、退職日は12月31日。
希望退職者を募る理由についてシチズン時計は、「スマートウオッチの拡大などにより、クオーツ時計の縮小傾向が続いている。これに伴い、当社の当該ムーブメント外販事業に対する需要も減少し、シチズン時計マニュファクチャリングでは生産の合理化やコスト削減などの損益改善を図ってきた。しかし商況は厳しさを増しており、中長期的にも大幅な回復が見込めないことから、今後の市場規模に見合った人員の適正化のために希望退職を募集する」と説明する。
広報担当者によると、「シチズン時計本体で同計画の予定はない」。
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デサント ジャパンは、シャープが独自開発した蓄冷剤を用いた暑熱対策アイテム“適温クーリングフェイスガード”を8月上旬に公式ECサイトと「デサント(DESCENTE)」直営店、シャープ公式ECサイト「ココロストア(COCORO STORE)」で数量限定で発売する。
“適温クーリングフェイスガード”(4000円)は、12℃で一定に保つ蓄冷剤“TEKION”をフェイスガードの頬の部分に挿入することで深部体温の上昇を抑制する機能を持つ。6月に同じ蓄冷剤を用いたグローブ型の商品“コア クーラー”(3600円)を発売したところ好評だったことから、今回フェイスガードタイプの商品開発に至った。頬のくぼみに蓄冷剤がフィットして運動中もずれにくく、鼻と口元を覆うため夏場の飛沫防止エチケットアイテムとしても提案する。同アイテムの特徴である蓄冷剤は、氷や保冷剤を用いる従来のような場合に温度が低すぎて血管が収縮するため冷却効果が十分に発揮されないことに着目し、12℃の温度で体に負担をかけない冷却効果にこだわった。カラーはブラックとブルーの2色をそろえる。
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エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)は9月23日に、メゾン初のメイクアップライン「ルージュ・エルメス(ROUGE HERMES)」コレクションから秋冬の新色を数量限定で発売する。ラインアップはローズをテーマとした今季を象徴する3色のリップスティックで、価格は各8000円。エルメス銀座店、エルメス オンラインブティックのほか、エルメス伊勢丹新宿本店本館2階=センターパーク/ザ・ステージ#2と、エルメス 阪急うめだ本店2階 HANKYU BEAUTYエルメスのポップアップストア「エルメス・イン・カラー(Hermes in Colors)」での取り扱いも予定する。また世界各国のエルメスブティックの一部でも今秋から順次発売する。
カラー展開はローズウッドを想起させる落ち着いたカラーから生き生きとした明るいピンク、青みを帯びた深みのあるローズカラーまでがあり、カラーに合わせてサテン2色とマット1色を用意した。同コレクションはサステナビリティの観点から質の高い素材を用いて繰り返し長く使える設計を採用しており、中身の詰め替えが可能な容器となっている。リップスティックの既存カラーの詰め替え用レフィルは4400円で、9月末から販売予定だ。
エルメスは香水事業に続く化粧品事業として、同コレクションによってメイクアップ事業に参入。今年3月の世界同時発売の際、日本ではブティック前に開店前から行列ができたほか、公式サイトにもアクセスが殺到した。リップスティックを皮切りにファンデーションやスキンケア製品など品目を拡充する予定で、香水、メイクアップ、スキンケアを化粧品事業の3本の柱として育成する計画がある。
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光文社の「ヴェリィ(VERY)」は今年、創刊25周年を迎えた。現在は「ファッションの力でママたちを応援する」ことと「ジェンダーギャップを埋める」ことの2つを軸に、コンテンツを生み出している。同誌の今尾朝子編集長は「ターゲットである30〜40代のママたちの中では、新しい夫婦像が生まれている一方で、未だに変わらない価値観に苦しんでいる人もいるという状況。仕事の面においても、働くママがここ数年増えており、読者の中では7~8割が有職者だが、復職や共働きなどの面で、いろいろな葛藤を感じている人たちも多い。それは取材を重ねていて感じている」とここ数年の読者像の変遷を説明する。(この記事はWWDジャパン7月27日号の雑誌・メディア特集を加筆したものです)
読者像の変化に合わせて企画も徐々に変わってきている。「“頑張らない”や“簡単”といったキーワードから、“ロジカル”“効率的”に変わってきていたが、それにも限界が来ているような印象を受ける。やはり夫や会社などの考え方が変わらないと難しい」。そういった考えをもとに実施した企画の1つが、同誌2019年1月号の「『きちんと家のことをやるなら働いてもいいよ』と将来息子がパートナーに言わないために今からできること」だ。掲載ボリュームとしては大きくはない企画だったが、雑誌にしては珍しい、長めのタイトルとママたちの実態を捉えた内容で、大きな話題となった。
そんな「ヴェリィ」は現在、チャネルの多様化を進めている。3月にはラグジュアリー・メディア「ヴェリィ ネイヴィ(VERY NAVY)」をスタート。表紙には2019年12月号で「ヴェリィ」のカバーモデルを卒業した滝沢眞規子を起用し、本誌の4〜6月号と10〜12月号の別冊として出すほか、インスタグラムアカウントや「ヴェリィ」のウェブサイト内にカテゴリーを新設した。同メディアスタートの背景について「滝沢さんは専属モデルとして光文社に所属してくれていたので、『ヴェリィ』卒業前から、彼女の次を考える責任を感じていた。彼女は私生活にラグジュアリーをうまく取り込み、楽しんでいる。そして光文社には、ラグジュアリー誌がなかった。さらには『ヴェリィ』の読者の中にも、ラグジュアリーに興味を持っている人がいたが、『ヴェリィ』としてはマスを狙っていたので、なかなかラグジュアリーを取り扱えなかった。そこで滝沢さんを起用して、『ネイヴィ』を始めてみようと考え、まずは広告を見込める4〜6月と10〜12月の特別付録として出した」と語る。今のところ「ネイヴィ」は好調で、4〜6月の3号合計で33社が協賛に付き、集広目標の115%を達成。付録として出したことにより「ヴェリィ」本誌の実売も好調だという。
デジタル施策に関してはどうなのか。「コロナ禍で、本誌は6月・7月を合併号として、25年の歴史の中で初めて発売を見送ったが、その間『おうちVERY応援月間』として、ウェブやSNSのコンテンツに編集部一丸となって取り組んだ。それも要因にあり4月19日〜5月15日の約1ヶ月間で、PV数は43%増、新規ユーザーは67%増と良い結果が出ている。また、自粛期間中のママたちの“3食疲れ(3食食事を作ることへの疲れ)”にも対応できればと思い、更新が止まっていたインスタアカウントの『クッキングヴェリィ』も再スタートしたところ、あっという間に1.6万から3万フォロワーに増えた」と手応えを感じているようだ。
また、同誌はママのための学びの時間を提供するコンテンツ「ヴェリィ アカデミー」も6月6日にスタート。第一弾は車のサブスクリプションサービスである「キントー」の協力のもと、“話題のサブスク「キントー」から考える、子育て世代の『変化に強くなる』3つのヒント”をテーマに、ツイッター上でライブ配信を実施。当日は10万人以上が視聴し、総再生回数は14万回を超えた。「ママたちにはインプットをする時間が足りない。その中でどうインプットをするのかを考えた時、デジタル上で空いている時間に学ぶイベントを立ち上げたらいいのではないかと考えていた。同じタイミングで『キントー』さんとはリアルイベントを行う、という話をしていて。コロナでリアルイベントはできなくなってしまったけど、オンラインでならできるだろう、というところで私たちのアイデアと合致し、スポンサーが付いたという形で大きな規模でイベントが実施できた」と経緯を話す。今後は料理に関する「クッキングアカデミー」なども検討しているという。
チャネルを多様化している「ヴェリィ」だが、これまでのコンテンツ制作で培ってきた、30〜40代のママたちへのインサイトを活用したビジネスの多角化も模索中だ。「クライアントの広告予算の中でも、雑誌に振り分けるようなことはやはり減ってきている。『ヴェリィ』がターゲットとしている世代に響くようなキャッチコピーを考えたり、ニーズに合った商品開発をしたり、PR施策をしたりと、今後はある種のコンサルティング会社のような役回りもこなしていくことになると思うし、既にやっていることもある。『ヴェリィ』は25年間、若いママたちが考えていること、感じていること、欲していることにせいいっぱいの答えを返せるよう、考え続けてきた。その強みを生かしていきたい」。
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「エテュセ(ETTUSAIS)」は、秋のファッショントレンドやシーンに合わせたコレクション「ニュアンスワントーンスタイル」を発売する。8月20日にティントルージュ(全8色。1500円)、9月17日にアイシャドウ(全6種、1400円)、 アイライナー(全6種、1200円)、 ベースメイクアイテム(全7種、1500円~1800円)を展開する。
「エテュセ」は今年、ブランド誕生30周年を迎えリブランディングし、アートディレクターに吉田ユニを起用。このほど、吉田氏が制作した「ニュアンスワントーンスタイル」を表現したビジュアルを公式サイトで公開した。ヘアメイクだけでなく、表情や仕草、背景色まで含めて表した5つビジュアルを発信している。
また、コーディネート提案として、スタイリストの樋口かほりがスタイリングを担当したビジュアルも公開。ファッションのシーズントレンドである異素材を組み合わせて同系色で纏めたスタイリングと、 立体感が際立つ質感の異なるグラデーションメイクが特徴だ。
さらに、「エテュセ」とファッションのECサイト「フィフス(FIFTH)」は、 ライフスタイルショップ「WTW」が8月1日に東急プラザ表参道に期間限定オープンするショールーミング店舗「WTW OMOTESANDO」内に、ユーザーとのコミュニケーションの場としてフィッティングルームとメイクブースを設置(8月20日にオープン)し、 スタイリングギャラリーとして共同運営する。 同スペースでは、9月17日発売の製品をいち早く試すことが出来る。
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洋服に比べると使用する資材やサイズ展開が多く生産ロットも大きい下着は新規参入が難しく、大手下着メーカーやアパレルメーカーによる市場の寡占が顕著だ。新陳代謝もあまり進まなかった印象の下着業界だが、ここ数年D2Cブランドが増加したり、SNSを通じた情報発信が活発になったりして、30代の女性を中心に新たなムーブメントが起こっている。そんな下着業界に新風を吹き込むゲームチェンジャーらにインタビューし、業界の今、そして今後の行方を探る。
第5回に登場するのは、ビスポークランジェリーブランド「チヨノ・アン(CHIYONO ANNE)」のイェガー 千代乃・アン 代表兼デザイナー。海外で育ち、日本に留学中に下着が女性のマインドにもたらす影響について研究した。ロンドンでデザインと技術を学び、日本で起業というプロフィールからも分かるように、国際的な感覚と独自の感性を併せ持つデザイナーで、その物作りに対する姿勢はテレビ番組の「情熱大陸」で紹介され注目を浴びた。一対一の会話から生まれる世界で一つのランジェリーを身に着けることで、その人自身の美しさを表現し、自信を持ってほしいと願いながら製作に取り組む。
――オーダーメード、オートクチュールでなく“ビスポーク”とする理由は?
イェガー 千代乃・アン代表 / デザイナー(以下、イェガー):“ビスポーク”とは、私がテーラー技術に触れたサヴィル・ロウで使われる言葉です。ご存知のように“bespeak(to be spoken for/会話する)”が語源で、顧客とデザイナー兼クラフツマンが会話しながらともにイメージする一点ものを作り上げていくというもので、その2者の関係性に深さがあります。それは私のデザイナーとしての哲学です。こちらのデザインを押し付けるのではなく、顧客とのコミュニケーションから生まれるデザインを大切にしたいと常に思っています。顧客が心地よいと感じるもの、美しいと感じるものを一緒に発見するプロセスはとても貴重な経験です。自分の中の新しい一面を知り、自分のために作られたランジェリーを身に着けることで自信が生まれ、幸せをさらに感じられるようになっていくと信じています。
――さまざまな選択肢がある中で“ランジェリー”を選んだ理由は?
イェガー:いくつか理由がありますが、その一つが、10代のころに自分に合う下着が見つけられなかったことです。当時、イギリスに住んでいたのですが、小柄な私の体形に合う小さなサイズのブラジャーはジュニア用で少しある程度。私はファッションが大好きで、友人たちはランジェリーのおしゃれを楽しんでいるのに、私はそれができないことにすごくコンプレックスを感じていました。もう一つは3歳から習っていたバレエのレッスンでの経験です。私が所属していたロイヤル・バレエ団には採寸して体にぴったり合ったコスチュームを作ってくれる衣装係がいて、その衣装はどの服より、どの下着より体にフィットして動きやすく、最高の着心地。それを着て踊ると心から自由になれ、自分を表現することができました。その忘れられない感覚と経験が、ビスポークランジェリーを選んだ主な理由です。
――イギリスで起業するという選択もあったと思うが、なぜ日本で?
イェガー:私が通っていたロンドン大学の東洋アフリカ学院は非常にリベラルで、マイノリティーの声を大事にし、フェミニズムに対する関心が高く、活動家の友人もたくさんいました。そのような環境の中で生活していた私は、19歳で日本に留学したときに見たある下着の広告にすごく驚きました。それは、体の段差を防ぐ下着を紹介するものでしたが、年齢を重ねた女性の体を否定するもののように感じられ、大きなカルチャーショックでした。似たような表現はほかにも多くあり、固定概念によるプレッシャー、それがコンプレックスにつながるのだと強く感じました。美しさの在り方は人それぞれであるということを伝えたい、ありのままの体が美しいということを伝えたい、それを実現するには完璧にフィットするランジェリーを作ることだと思い、日本での企業を決心しました。留学を終えてイギリスに戻り、大学院でファッションビジネスやデザイン、技術について学び、再び日本へ帰ってきました。しばらくはモデルをしながら起業のための資金をためて、24歳のときにブランドを設立しました。
――イギリスから移住し、24歳で起業するまでの苦労は?
イェガー:当時は日本語もあまり話せませんでしたから、確かにハードルは高かったです。本気でランジェリーの仕事をやろうとしているのに、ハーフだから、若いから、モデルだからという理由でなかなかビジネスの中身を見てもらえず、スタートまで困難がありましたが、今、振り返ればその経験も日本文化を理解するために役立ちました。そのとき感じたことがブランドコンセプトやビジネスモデルにも生かされ、エンジンにもなりましたし、女性たちに自分の体を好きになってほしい、自信を持って欲しいと思うようになりました。
――現在、オーダーのサイクルは?
イェガー:週1〜2日を顧客との時間に充てて、1日3枠をご用意しています。6割以上がリピーターになってくださっているのは、技術者にとって大きな励みです。回を重ねるごとに顧客の満足度のレベルも上がりますから、それにチャレンジするのも大好きです。家族や友人を紹介してくださる顧客も多く、自分の喜びを大切な人とシェアしてもらえるのはうれしいですね。
――今後の目標は?
イェガー:現在いる4人の縫製スタッフを育ててチームを大きく、そして強くし、地方や海外でもさらに多くの注文を受けられるようにしたいと思っています。スタッフがそれぞれの得意分野の技術を磨き、その分野では私を超えてほしいです。生産能力を上げること、プロモーションを強化すること、リピーターを大切にすること、そのバランスが永遠の課題です。
――現在の下着業界をどう見るか?
イェガー:最近はインディペンデンドなランジェリーブランドやそれらを販売するセレクトショップが増え、経血吸収型ショーツへの参入も多いですね。しかも、それらを手掛けるのは同世代の女性たちで、誇らしいしすごくわくわくします。アプローチはそれぞれ違うかもしれませんが、女性を幸せにしたいという目的は同じのはず。さまざまな個性がそろうことで発信力も強まり、大きなパラダイムシフトになると思います。
川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身
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「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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暑い日射しを遮ってくれる夏の味方は、つばの広い帽子です。どこか懐かしいバケットハットはしばらく前から人気ですが、2020年春夏シーズンのランウエイでは、多くのブランドがエレガントでボリューム感のある新モデルを投入。広いつばはソーシャルディスタンシングや紫外線(UV)カットの両面で役立つので、この夏はつば広帽をコーディネートのキーピースに迎えたくなります。
「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」は、背中側がすだれのように長くなった、異形のつば広ハットを披露。後頭部の日焼けを防ぐ効果が期待できるうえ、背中側からの視線も受け止めてくれそう。不規則に波打つつばも、気負わない雰囲気を印象づけます。この夏に向けて、さまざまなブランドから、普段使いにも役立つ帽子コーデが提案されています。
髪と頭を収めるクラウン部分が深いタイプは、程よく顔の上半分が隠れて、ノーメークでも安心してかぶれます。マスクとの兼ね合いで、メイクを控えたい昨今の事情にも好都合。ミステリアスなムードだけでなく、小顔効果まで引き出してくれます。
「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」の帽子ルックは、どこかサファリ気分のたたずまい。軽やかトレンチコートにショートパンツを引き合わせて、“街中アウトドア”の装いにまとめ上げました。バケットとクロッシェ(釣鐘帽)をミックスしたかのような、深いクラウンのハットで、クール&マニッシュのムードを全体にまとわせています。
つばが広く、リボンをクラウンに巻いた優美なタイプは“女優帽”とも呼ばれ、装いにエレガンスを寄り添わせてくれます。麦わら帽子のように、つばがフラットな形はサマールックになじませやすいシルエットです。
「セリーヌ(CELINE)」のニットワンピースはレース編みが涼しげ。つばの広いハットで、さらに夏のムードを濃くしています。70年代ヒッピーの感覚がどこか漂うスタイルを、上品テーストにアレンジ。帽子の黒リボンと、レザーバッグ、ロングブーツを響き合わせて、清涼感の高い“白×黒”コーデに整えました。
帽子を取り巻く近ごろの新傾向は、異なるタイプを融け合わせたような“ハイブリッド”のシルエット。夏のカジュアル帽子の代表的なストローハットも、人気の続くバケットハットの形と組み合わせた新顔が登場しています。
オーバーサイズのリラクシングなトップスを主役に迎えて、伸びやかなコーデを組み上げたのは「ディオール(DIOR)」。フロントポケットが印象的なゆったりパンツは、ワンマイルのお出かけにぴったり。植物素材のバケットハットがナチュラル感をプラス。オフ感たっぷりの自然体コーデに仕上がりました。
紫外線をブロックしたい夏にこそかぶりたいのが、つばが破格に広い“スーパー女優帽”。広いつばに主張があるから、着こなしのイメージチェンジャーを任せられます。周囲とのスペースを確保できるソーシャルディスタンシング効果が見込める点でも、この夏に使える帽子です。
「ランバン(LANVIN)」はスカーフ柄のようなモチーフを全面にあしらったプリントワンピースで、リゾートやマリンのテーストを呼び込みました。海のムードを漂わせる決め手は、海賊風のつば広ハット。正面を折り上げて、顔周りを明るく演出。ビッグバッグでボディの華奢感を印象づけています。
大胆なビッグハットは、さっぱりしがちなサマールックに華やぎをもたらしてくれます。時に試したいのは、帽子をキーピースに据えたスタイリング。全体をワントーンでまとめれば、ドラマチックな着映えが完成します。
「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、布をふんだんに使った、たっぷりドレープのドレスで、ファビュラスな装いに導きました。艶美でミステリアスなドレス姿に、同じ色のつば広ハットが主張と特別感を上乗せ。大ぶりのフラワーモチーフも添えて、顔周りを華やがせました。
つば広ハットはかぶるだけで、夏コーデのムードを変えてくれるため、手軽な着回しに役立ちます。手持ちのワードローブから別の表情を引き出すうえでも重宝するので、UVカットとソーシャルディスタンシングも兼ねて、夏の装いに取り入れてみては。
ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い
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新型コロナウイルスは、あらゆる世代の消費者の美容に対するアプローチ方法を変えた。「世界的な健康危機と、全人種に対する真の公平性を求める社会的な動きの影響で、購買方法から使用するブランドに期待することまで、全てが変わった。新型コロナウイルスの感染拡大により、人々が買うものや買う場所、新ブランドに対する関心にも影響を与えており、ビューティカテゴリーも例外ではない」とマーケティング・リサーチ会社イプソス(IPSOS)のクリストファー・ハル (Kristopher Hull)=シニアバイスプレジデント兼シニアクライアントオフィサーは語る。
世界中で外出自粛が解除される中、人々が容姿を気に掛けることは依然重要のようだ。マーケット調査会社のミンテル(MINTEL)が米国で世論調査を行ったところ約60%は容姿に対して、何を優先するかは変わらないと回答し、美容製品にお金をかける額についても変わらないと答えた人は50~60%に上った。
ラリッサ・ジェンセン(Larissa Jensen)=NPDグループ(NPD GROUP)バイスプレジデント兼ビューティインダストリーアドバイザーは、米国市場について「スキンケアは、業界全体のほぼ半分の割合を占めるまでに成長している。これは過去に前例がないほどだ。消費者とのエンゲージメント率は今もなお高いままだ」と、言及している。しかし、そのエンゲージメント率の度合いは世代によって大きく異なる。ここでは、新型コロナウイルスで変わった世代別の世代ごとに変化したビューティの消費動向について探る。
アメリカでの新型コロナウイルス流行の間、メイクアップの売り上げは減少したジェネレーションZだったが、「メイクをあまりしないことが要因の大半だ」とジェンセン=バイスプレジデント兼アドバイザーは指摘する。「若い消費者はオンラインで買い物をする傾向にあるという事実と、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインが消費者の唯一の販売チャネルとなったことを踏まえると、若い世代の潜在的な好みが分かる」と続ける。さらに、多くのジェネレーションZは、ロックダウンにより18歳や21歳の誕生日やプロム、卒業式などといった一世一大のイベントを自粛せざるを得なかった。「『どこへも行く場所がないのに、なぜオシャレをするのか?』と思っているだろう」。
しかし、「不振の世代には、ブランドと接点を持つことで彼らを刺激して、さらには楽しませるチャンスがある」とキャサリン・ビショップ(Kathryn Bishop)=ザ フューチャーラボラトリー(THE FUTURE LABORATORY)フォーサイト・エディターは語り、「店頭で体験できることを模倣するのではなく、テクノロジーを活用して、バーチャルリアリティーやゲームなどを提供すれば、テクノロジーに対して関心の高い若い世代に響くと考える」とマイケル・ノルト(Michael Nolte)=ビューティストリームズ(BEAUTYSTREAMS)クリエイティブ・ディレクターは言う。
心身ともに健康であることも重要な焦点だ。イプソスが米国の消費者を対象に新型コロナウイルスの世界的な流行以来、何がより重要なのかを調査したところ、「ジェネレーションZとミレニアル世代の両方にとって身の安全が最も重要であり、約40%の人が新型コロナ以降、それをより重要視していると」とハル=シニアバイスプレジデントは述べた。新型コロナ以前から、ジェネレーションZはブランドメッセージやマーケティングをSNSで発信する事に対してオープンで、彼らは『#BLM(黒人の命は大切)』運動などの人種抗議活動の際に、一番声を上げて変革を求めた世代だ」とサラ・ジンダル(Sarah Jindal)=ミンテル グローバル ビューティ&パーソナルケア部門 アソシエイトディレクターは言う。
イプソスによると、米国がロックダウン中、1989~1995年に生まれたミレニアル世代のうち約15%が新しい美容製品を試したという。中でもクレンジングとフェイシャルケアが人気で、「彼らが新製品を試した割合は、ジェネレーションX(1960年代初頭~1980年代に生まれた世代)やベビーブーム世代(1946~1964年生まれの世代)より3倍も高かった。新しいブランドを試したことがある人の約50〜66%は、新型コロナウイルス収束後もそのブランドを使用続けたいと思っているはずだ」とハル=シニアバイスプレジデントは言う。
ミレニアルズの考え方が精神的な健康に傾倒していることからも、ブランドはセルフケア製品やサービスにもっと力を入れるようになるかもしれない。例えば、英国のヘアサロンのハーシェソンズ(HERSHESONS)の場合、新型コロナウイルスの世界的な流行で営業停止を余儀なくされたが、顧客のためにZoomを使用したチャットサービスを導入した。予約したミレニアル世代の多くは、髪に関するアドバイスを求めていたのではなく、代わりにヘアスタイリストとの会話を望んでいた。このケースはビューティやウェルネスブランドの将来のサービスの可能性を示唆している。ミレニアル世代は美容に関して「ブランドを予約したり、少人数間で新しいアイテムを試したりと特別な体験を求めているのかもしれない」とノルト=ビューティストリームズ クリエイティブ・ディレクターは言う。
新型コロナウイルスの世界的な流行中、ジェネレーションX世代は普段から使っているような、信用できるブランドに頼る傾向にあった。「彼らは信頼するブランドの美容部員や口コミを信頼している。ジェネレーションXにアプローチしたいブランドは、この世代の口コミをどうやって利用するかを考える必要がある」とキャサリン・ビショップ(Kathryn Bishop)= ザ フューチャーラボラトリー フォーサイト・エディターは言う。
イプソスは米国の高齢消費者に、新型コロナウイルスの世界的流行以来、彼らにとって何がより重要なのかを調査したところ、引き続き身の安全が重要であることに加えて、身体の健康にも言及していたという。ミンテルによると、新型コロナウイルスの世界的流行が続く中、ベビーブーム世代は新型コロナ感染のリスクをますます気にするようになった。「特にジェネレーションXとベビーブーム世代にとって、このリスクと不安は長期にわたって続くことだ。彼らがどれだけ早くこの状況から抜け出し、“普通”の生活に戻るための準備に影響を与えるだろう。 "小売りやブランドの観点から、彼らのような消費者にどうやって対応していくかを考えることは、本当に重要になってくるだろう」とビショップ= ザ フューチャーラボラトリー フォーサイト・エディターは話す。
イプソスによると米国のベビーブーム世代は、新型コロナの世界的な流行の中、高級美容製品を購入した人の割合がそれまでの約14%から約44%まで上昇した。38%のベビーブーム世代、53%のジェネレーションX、約26%のジェネレーションZとミレニアル世代に見られるように特に年齢層が高い消費者は、オンラインで購入したものを今後も継続したい意向をみせているが、それでも年齢層にとっては実店舗が主要な購買チャネルである。
年齢層が高いベビーブーム世代やそのなかでも比較的高齢な人は、しばしほかの世代と孤立している故に、買い物することは彼らにとって他者と関りを持つ意味がある。コミュニケーション能力に優れたプロの販売員の接客は、ただ何かを販売するだけでなく、交流することでもある。それは実店舗での購買において、本当の付加価値を持つことになるだろう」とノルト=ビューティストリームズ クリエイティブ・ディレクターは言う。
新型コロナウイルスの世界的な流行以前から、ビューティのデジタル領域の発展が目覚ましい。SNSや動画配信を通してユーザーとコミュニケーションを図ったり、AR(拡張現実)によるコスメのシミュレーションができたりとさまざまなコンテンツを打ち出してきた。一方で外出自粛の影響で人との関りが薄れていくことに物足りなさを感じている世代も多く、デジタル分野の親和性が高いミレニアル世代も例外ではない。収束の目途が見えない未曽有の状況で新たな取り組みを余儀なくされる中、消費者の動向は原点回帰的な動きが強まっているようだ。
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「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界はこれからの“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。第2回は、藤野英人レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長に迫りました。「お金そのものに価値はない」「お金は“過去の努力の缶詰”であり“未来の可能性への缶詰”」「一人一人がユーチューバーになる時代に」など、藤野会長兼社長が考える“自分自身の人生のための投資”について語ります。
川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている。
藤野英人レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長:国内・外資大手投資運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークス創業。JPXアカデミーフェロー、明治大学商学部兼任講師。一般社団法人投資信託協会理事。主に日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用するほか、投資啓発活動にも注力する。著書に「お金を話そう。」(弘文堂)、「投資家みたいに生きろ」(ダイヤモンド社)などがある
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エディ・スリマン(Hedi Slimane)による「セリーヌ(CELINE)」は7月29日23時(日本時間)に、2021年春夏メンズコレクションのショーを同ブランドの公式サイトと公式インスタグラムでライブ配信する。
これに先駆け、エディ自身が"THE DANCING KID(踊る子ども)"をテーマに撮影したティーザーを2種類公開している。1つ目は、テーマが記された横断幕が空にたなびくモノクロの映像で、2つ目はデニムジーンズを着用したメンズモデルが自身の爪にネイルを施す映像だ。2つ目に映っているネイルポリッシュのパッケージはブラックのキャップにグラスボトルで、エディが同ブランドで初めて手掛けたフレグランスのパッケージに似ているため、ネイルポリッシュのローンチの可能性を示唆しているようにも見える。
また同ブランドのティックトック(TikTok)公式アカウントの初投稿として、同様のティーザーを公開。2つ目の映像の音源に合わせ、19年に同ブランドの広告にも起用されたノエン・ユバンクス(Noen Eubanks)やチェイス・ハドソン(Chase Hudson)、アンソニー・リーヴス(Anthony Reeves)、カーティス・ローチ(Curtis Roach)らティックトックのトップクリエイターそれぞれが「セリーヌ」のロゴが入ったアイテムを着用した動画を投稿している。"THE DANCING KID"というテーマは、ティックトックで特に人気を集めるジャンルのダンスとも関連がありそうだ。
「セリーヌ」は3月に男女合同でショーを行なったが、コレクションの方向性によってはメンズのみのショーを再び行う可能性があることを米「WWD」に明かしていた。
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