専門店5月度、連休商戦好調で各社前年超え ユニクロは17.5%増

 専門店チェーン、セレクトショップの2022年5月度売上高(既存店ベース)は、3年振りに行動制限のない大型連休だったことでの外出増や、月末にかけての気温上昇が寄与し、5社中5社が前年実績を超えた。

 ユニクロの国内店舗とECの売上高は、前年同月比17.5%増だった。22年8月期は期初(21年9月)から苦戦が続いていたが、累計の既存店売上高も前年同期比4.4%減にまで回復してきた。「5月は月初の連休商戦と、27日からの感謝祭が共に好調だった。大型コラボレーションの『ユニクロ アンド マルニ(UNIQLO AND MARNI)』も悪くなかった」と広報担当者。

 しまむらの「ファッションセンターしまむら」(4月21日〜5月20日での比較)は前年同月比1.8%増。昨年5月が同31.2%増と大幅に伸ばしていたことや、気温が本格的に上がった月末を期間に含まないことから、他社に比べると伸び率はやや小さめ。しかし、7カ月連続で前年実績を超えている。「お出かけ着や靴、バッグ、夏物肌着などが売れた」(発表資料から)という。

 良品計画の「無印良品」国内直営店とECの売上高は、同12.4%増。4月22日から5月9日まで、会員向けの10%オフキャンペーン「無印良品週間」を行っていたことが寄与し、苦戦が続いていた衣服・雑貨カテゴリーも同10.5%増と伸ばした。

 アダストリアも連休商戦の好調と月末の好天により、同31.9%増と大きく伸ばした。「全店ベースでの比較になるが、コロナ禍前の水準に迫る水準まで回復してきている」と広報担当者。

 ユナイテッドアローズは同41.4%増。他社に比べて回復の遅れが指摘されてきたが、ここ2カ月は前年実績に対し大きく数字を伸ばしている。「前年に比べセールの売り上げ構成比も抑えている」(発表資料から)。

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肌魅せシーズン到来! ムダ毛処理のプロ・猫に倣ってつるすべ素肌へ 【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.25。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「ムダ毛」。夏の換毛期は、猫が本能で行うムダ毛処理。猫は毛があってもかわいいくせにきちんとムダ毛を処理する美意識の塊のような生きものらしい。人間は猫ほどかわいくはないのだから、せめてムダ毛処理だけはきっちりと!

剃るも剃らないも自由な時代。けれど“剃り残し”は許されない

 先日、電車の中での出来事。車内が少し混み合っていて、私に背を向ける形で若い女の子がスッと目の前に入ってきた。と同時に視界に飛び込んできたのは、とぐろを巻くように、もっさりと蓄えられたうなじの産毛……!
 
 本人は気づいていないのか? それとも、「女だから毛を処理しなきゃいけないなんておかしくね?」というスタンスなのか? 

 確かに、ワキ毛を剃らない写真をSNSに投稿する女性たちが出てきたり、反対に全身ツルツルにする男性も増えていたりと、「剃るも剃らぬも自由」な風潮ができてきてはいる。女らしくとか男らしくという価値観はダサいし古臭いので好きにすればいいと思うが、彼女の腕や脚をチラッと見ると、毛がボーボーには見えなかったので、これは単なる剃り残しと勝手に判断(うなじだけ局所的に剛毛ということはなさそうだから)。剃るなら剃る、剃らないなら剃らない。中途半端がいちばん強烈な残念感を放ってしまうような気がする。

 私はもともと、とてつもなく毛深く、若い頃ものすごく悩んだタイプなので、割と早いうちからムダ毛処理はプロの手に委ねてきた。今のようにリーズナブルではなかったので、なかなかキツかったが、もしそれをやってこなかったら、今ごろ見知らぬ人に勝手にギョッとされていたかもしれない。大枚はたいて全身脱毛しておいてよかったと心底思う。

肉球のハミ毛は可愛いが、人間の手の甲の毛&指毛はただただ残念

 「猫にムダ毛はないだろう」と思うかもしれないが、実はある。

 いわゆる“換毛期”は、まさに猫がムダ毛処理を本能で行なっているようなもの。外で暮らす猫たちは、気温の変化を肌で感じとり、暑さや寒さから身を守るために被毛をごっそり脱いだりブワッと増やしたりして快適に過ごすための最適な毛量に調整をしているのだ。

 一方、室内飼いの猫は、温度管理がなされた環境で暮らしているため、大きな気温差を感じにくく、1年中緩やかな換毛期が続いていると言われる。外猫たちのようにダイナミックに毛をお着替えすることができないから、セルフグルーミングだけではムダ毛が取りきれていないことが多いという。飼い主が定期的にブラッシングしてあげないと、セルフグルーミングの際に抜け毛を飲み込んでしまってお腹に毛玉が溜まったり、換毛がスムーズに進まず温度調整ができなくなったりして、大切な愛猫を苦しませることになる。人間は猫の下僕。愛猫に一緒に暮らしていただいている立場なので、ブラッシング(=ムダ毛処理)は、飼い主の務めとして毎日行いたい。

 それから、肉球のハミ毛も猫にとってはいらない毛。外猫の場合は木登りやら何やらで爪とともにムダ毛も自然に削がれ長く伸びることはないが、室内飼いの猫の場合はぐんぐん伸びるので飼い主がカットしてあげる必要が。猫自身も気になるのか、肉球を舐めつつハミ毛を噛みちぎるような仕草をしているのを時折見かけるが、あんまり取りきれていないようなので、やはり下僕のサポートは必須。伸びた毛が肉球の滑り止め効果を邪魔して床でツルツル滑ってしまい、怪我にもつながりかねないからだ。

 猫の場合は安全面を考慮して仕方なく処理しているだけで、正直、毛にまみれていてもかわいい。しかし人間が指毛や手の甲の毛を一切処理していなかったら……と考えると、その破壊力は凄まじい。どんなにラグジュアリーなジュエリーもトレンドネイルも「毛がいっぱい」という情報で全てかき消されてしまうほど強烈なインパクトを残すので、手元のおしゃれを楽しみたい人は、やはりきちんと処理せねばなるまい。

うなじも手元もかわいく !ムダ毛知らずのつるすべ素肌をかなえるビューティギア

 というわけで本日は、猫に倣ってしっかりムダ毛処理を行うためのアイテムを厳選。とぐろを巻いたうなじの産毛をスッキリ処理できるシェーバーから脱毛サロン級のハイパワーな脱毛ギアまでお届け。

 日本初(2020年11月期日本マーケティングリサーチ機構調べ)の防水VIO対応光美容器“レイボーテヴィーナス プロ”が、防水性能をアップさせて、湯船でも使えるように進化。バスルームの中で、「洗う・剃る・フラッシュケア」が完結できるから、家族やパートナーの目を気にせずケアができるのもうれしい。エステサロンで主流のキセノンランプによるIPL方式を採用し、黒いものに反応してフラッシュするパワーがさらにアップ。さらに照射回数も約40万発までアップさせ、全身1300回以上もボディーケアが可能に。男性のヒゲや胸毛など、頑固なムダ毛もケアが可能なので、家族やパートナーとのシェア使いにもおすすめ。


 自宅で手軽に本格的なムダ毛&美肌ケアができる「パナソニック(PANASONIC)」の“光エステ”シリーズの最新モデル。新搭載のストロングライトシステムで、効率的に光を届けることが可能になり、Vゾーンや男性のヒゲなど濃い毛にもしっかり対応できるように。光エステ本体に肌刺激カットフィルターを搭載することで、刺激になりやすい短波長の出力をカット。その分、しっかりハイパワーな長波長の出力を高めているため、刺激を抑えながら全身のムダ毛処理がかなう。アタッチメントはボディー・Vゾーン用、フェイス用に加え、デリケートな肌に対応したI/Oゾーンが追加され、ケア範囲も拡大!


 自己処理が難しいうなじや顔の産毛の処理には、肌を傷つけず守りながらシェービングができる「リファ(REFA)」の“リファスキムシェーバー”がおすすめ。内刃をガードで覆う二重構造で、ガードには細かいスリットを絶妙な間隔で配置。内刃を高速回転させることでうぶ毛を吸い込むようにしてカットするスムーススキムシェービングで、肌を傷つけず痛みもなく滑らかな素肌に。

 ジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)やジジ・ハディッド(Gigi Hadid)など、“ムダ毛剃らない派”のセレブたちですら、ワキ毛を堂々と見せつけている様はあまり素敵に見えない気がする。そのマインドはいいけれど、わざわざ見せびらかすものでもないような……。毛むくじゃらでかわいいのはやっぱり猫。スタイルを押し通せるパワーをもつセレブでもなければ猫でもない庶民は、大人しくムダ毛処理に励むのが賢明だ。

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「ジルスチュアート ビューティ」が夏限定のボディケアアイテム 清涼感のある全身用ミストや日焼け止めスプレー

 「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」は、夏限定のボディケアアイテムを4種類発売する。6月3日に予約受付を開始し、17日に販売する。

 香りは美しい海を連想させる、爽やかなホワイトフローラルを加えた“マーメイドホワイトフローラル”。全身用ミスト“ジルスチュアート エブリシングミスト マーメイド ホワイトフローラル”(200mL、税込3300円)は、乾燥が気になる肌やパサつきが目立つ髪にうるおいを与えるローション。花やシーウィード(海藻)エキスなどの保湿成分を含むほか、ひんやりとした使い心地を楽しめる清涼成分を配合している。メントールの爽快感が特徴のハンドエッセンス“ジルスチュアート ハンドエッセンス マーメイド ホワイトフローラル”(30g、同1320円)は手肌に馴染みやすいテクスチャーだ。

 全身に使える日焼け止めスプレー“ジルスチュアート エブリデイブライト UVプロテクター スプレー マーメイド ホワイトフローラル”(60g、同2200円)は汗・皮脂吸収パウダーをによりベタつきがちな肌をサラサラに整える。シャワージェル“ジルスチュアート シャワージェル マーメイド ホワイトフローラル”(250mL、同2750円)は、キメ細やかな泡が汚れや皮脂、古い角質を取り除き、明るく透明感あるボディへと導く。

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3年ぶり開催の野外フェス「FFKT」スナップ 機能性ベストや初夏に映えるカラーアイテムが人気

 音楽フェス「FFKT」が、長野・木曽郡の信州やぶはら高原こだまの森で5月28、29日にオールナイトで開催された。

 「FFKT」は、2018年に幕を閉じた「タイコクラブ(TAICOCLUB)」が19年にリスタートしたフェスで、一昨年と昨年は新型コロナウイルスの影響により中止となり、3年ぶりの開催となった。日本からはnever young beachや青葉市子、Tempalay、Dos Monosらが出演。海外からはジョン・キャロル・カービー(John Carroll Kirby)やドナ・リーク(Donna Leake)らが来日し、総勢50組近くのミュージシャンやDJが登場した。会場にはどこか解放的なムードが漂っており、エンターテイメントの復活を感じさせる2日間となった。

 山の中のキャンプフェスということもあり、来場者はユーティリティベストやナイロンブルゾンなどが目立った。一方で、ファッショナブルなカラーパンツやワンピースも多数見られ、「トモ コイズミ」によるフリルのアクセサリーを取り入れた来場者もいた。また、今回の出演者ではないマッシヴ・アタック(Massive Attack)やサン・ラー(Sun Ra)といった、それぞれが好きなミュージシャンのTシャツを自由に着こなしていた。

※撮影時にのみマスクを外しています

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最高額は13億円以上 「シャネル」の“ダイヤモンド ジュエリー”誕生90周年を祝う新作ハイジュエリーを一挙に紹介

 「シャネル(CHANEL)」は、5月に今年誕生90周年を迎えたマドモアゼル・シャネル(以下、マドモアゼル)が手掛けた“ダイヤモンド ジュエリー”へオマージュを寄せたハイジュエリーの新作を発表した。マドモアゼルは1932年、男性中心だったジュエリー業界に扇風を巻き起こした。

 彼女がモチーフにしたのは、コメット、月、太陽をはじめ、リボンやフリンジ、フェザーなど。ジャージーなどしなやかで動きやすい素材を使用した洋服同様に、マドモアゼルは、ハイジュエリーにおいても女性の自由を追求。堅苦しいクラスプのないジュエリーをはじめ、女性の体にしなやかに寄り添うジュエリーをデザインした。

 それらが、約1世紀のときを経て、「シャネル ファイン ジュエリー(CHANEL FINE JEWELLERY)のクリエイション スタジオ ディレクターを務めるパトリス・ルゲロー(Patrice Leguereau)によりモダンに再解釈されて蘇った。1月に登場した13億円以上の“アリュール セレスト”を初め、億を超えるハイジュエリーが70点以上登場した。なお、7月には追加の新作が登場予定だ。

 日本・東京『三菱一号館美術館』では、6月18日から、『ガブリエル・シャネル展(MANIFESTE DE MODE)』が開催される。世紀を超えて女性の自由についてファッションやジュエリーを通して表現してきたマドモアゼルについて知る絶好のチャンスだ。

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多様化するサウナブーム プライベートサウナの時代が到来【ウィズコロナで進化する幸せ産業】

 自分はサウナーではなくオンセナーなので「“整う”とは何ぞや?」と違和感がずっとあった。“サ道”と呼ばれる、ストイックで修行、いや苦行のような、ちょっと意識が高い人たちがハマっている感じもなんだか敷居が高く、じっとしているのも苦手……。お作法を知らないので、“サ道家”にこっぴどく叱られそうというイメージもあり、昨今のサウナブームの波に乗りきれなかった。しかし、そんな私でもスタイリッシュで趣向を凝らしたサウナ施設を取材、体験するうちに、だんだんと“サ熱”に目覚めてきたのである!

自分のペースで整う、完全個室ソロサウナ

 そのきっかけとなったのが、恵比寿にオープンした「ひとりサウナプラス」。こちらはサウナ、そのあとの外気浴的な休憩所や着替えなど全てがプライベート空間で、自分のペースでゆったり過ごせる完全個室サウナ。もちろんサウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を出すロウリュもし放題。ただし、浴槽はなくシャワーのみ。

 まず温泉好きにとっては、汗を流した後、湯船に入らずシャワーだけなんてありえない。サウナが、というよりもきりっと身がしまる水風呂の爽快感を求めて、熱い中、我慢して座っているのに!と思っていたが、天井から滝のように注ぐマイナスイオンをまとったシャワーは期待以上に心地よく、気持ちもクールダウンしてきて……。「ん?整うってそういうこと?」と、なんとなくつかめた気に。くるくるとフル回転しているココロやアタマがすっとトーンダウンする感じ。“整う”とは瞑想やマインドフルネスなどにも近いのだと実感。

 「ひとりサウナプラス」では、全部屋1名での利用のみ。60分税込3800円、90分税込4800円で、フィンランド式サウナやシャワー、パウダールーム、横に寝転ぶこともできるサウナベンチのある完全個室を使用できる。どう過ごそうが自由、という自分次第なのがまたうれしい。

 インテリア取材で豪邸を訪れる機会が多く、コロナ禍以降では富裕層こそ個の時間を過ごす空間を重視し、プライベートな設備を求めていることを目の当たりにした。本格的なマシンをそろえたパーソナルジムやプライベートバー、ゴルフ練習場、そして露天風呂やサウナを自宅内に作る例も。外気浴ができるようなルーフバルコニーやサンルームも設けるなど、なんともぜいたくな環境も見た。豪邸には暮らせない自分にとっては、そんな豊かなときを時間貸しできる施設はありがたい。しかもスタイリッシュで、さまざまなニーズに応えたプライベート感覚のサウナが続々開業しているのだから驚く。

個性的なパーソナルサウナも続々登場

 それぞれの趣向にあわせた個性的なプライベートサウナも増えている。例えば、表参道の「サウナテラピー(SAUNA THERAPY)」は、女性専用の完全個室サウナ。その日の体調や気分にあった香りのオイルを選び、アロマ天然水をセルフロウリュ。女性専用ならではのスタイリッシュな内容で、神宮前の天然水をくみ上げた水風呂、ヴィーガンソープやオーガニックコットンタオルを使用するなど、優雅に“整う”ことができる施設。会員制で、サブスク会員は月4回コースのライト会員が月額税込3万3000円、月8回コースのスタンダード会員が月額税込5万5000円で、都度払いのスポット会員は1回8800円(初回は5500円)だ。会員がいれば4人までの女子会利用もかなうという。洗練されたセルフエステのような空間で、“サウナはマッチョな男の世界”という今までのイメージが吹き飛ぶ。

 また、上野には科学に基づいたユニークなサウナ「レッド イーサウナ ウエノ(RED゜E-SAUNA UENO)」が4月に開業。最先端のテクノロジーを駆使して、“整う”を可視化したプライベートサウナで、eスポーツ推進企業による事業だという。心拍数などを測るサウナ用ブレスレット“トトノウバンド(TOTONOU BAND)”が貸し出され、独自のアルゴリズムで整う状態を1〜100点で数値化。サウナの個室内にはスマートテレビが設置され、好きな映像や音楽を楽しみながら過ごせる。サウナから水風呂までの距離はわずか一歩。超単焦点プロジェクターの継ぎ目のない映像により、森の中で外気浴しているような仮想空間のラウンジもあり、最新技術で“整う”体験ができる。80分税込5800円、120分税込7800円で、2名利用の場合は80分税込8400円、120分税込1万1000円だ(※ボードゲームは別料金)。体と心がすっきりした後は、ボードゲームで頭も整えて。

「サウナで整うことが旅の目的」という時代に

 アウトドアのサウナが目玉のグランピング施設も誕生している。千葉県千葉市の稲毛海浜公園内にある「スモールプラネット キャンプ&グリル(SMALL PLANET CAMP & GRILL)」は、50分ごとの予約貸し切り制。BBQを楽しんだ後に、星空を眺めながら外気浴で整うのは最高だ。ロシアのテントサウナブランド「モルジュ(MORZH)」の、体感温度100度というアウトドアサウナはぜひ体験してほしい。サステナブルをテーマにしたグランピング施設だけに、石を積み上げたアウトドアバスは自然に溶け込むように設計されている。焚火の音をBGMにリラックスして整おう。

 アートを鑑賞しながら整うことができるのが、群馬県前橋の「白井屋ホテル」のデザインサウナだ。創業300年という老舗を、建築家の藤本壮介が大胆にリノベーションし、建築やアートを楽しむための空間に変えた。ロビーやレストランなどの施設はもちろん、世界各国のアーティストが手掛けた部屋も作品そのもの。フィンランドサウナやミストサウナもあり、1日4組限定で1名5000円、最大4名までで貸し切ることができる。サウナエリアには絶景の外気浴スポットがあり、内気浴スペースには宮島達男のアート作品を体感できるギャラリーが!こんなプライベートサウナは全国でもここだけ。整った後は、金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」で知られるレアンドロ・エルリッチ(Leandro Erlich)の大型インスタレーションが圧巻の「ザ・ラウンジ」へ。緑に囲まれたこの空間で余韻を味わおう。

 新宿のホテル「ユクシステイ(yksi STAY)」の2階にも、完全個室のフィンランドサウナ「ユクシサウナ(yksi SAUNA)」がオープン。快適でコンパクトな都会のホテルに滞在しながら、ふとした時間にサウナで整いリラックス&デトックスというのも、ウィズコロナならではの旅の在り方だろう。5室のサウナは、最大2名までで利用可能。もちろんロウリュも自分のペースで自由自在だ。

 都内で開催されるイベント「サウナタウン」もユニークなアウトドアサウナだ。2021年4月は渋谷で、22年春にはイベントスペース「下北線路外 空き地」で「サウナタウン下北沢」が開催され、駅前サウナとして話題になった。サウナ好きのブランドマネジャーの熱意により、「亀の子束子」がボディ用たわしだけでなく、サウナウエアやグッズも製作するなど、他業種による動きも活発だ。

 サウナもスタイルに合わせて選ぶ時代。コロナ禍だからこそ、接触の機会が少なく、仲間だけで楽しめるソロサウナやプライベートサウナは今後も注目されるだろう。“サ道”を究める求道系サウナとはまた違ったアミューズメント系サウナは、今後さらに増えるはず。カラオケや遊園地で騒いで負のエネルギーを発散させる感覚に通じそうなプライベートサウナで、愉快に、アクティブに整おう。

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多様化するサウナブーム プライベートサウナの時代が到来【ウィズコロナで進化する幸せ産業】

 自分はサウナーではなくオンセナーなので「“整う”とは何ぞや?」と違和感がずっとあった。“サ道”と呼ばれる、ストイックで修行、いや苦行のような、ちょっと意識が高い人たちがハマっている感じもなんだか敷居が高く、じっとしているのも苦手……。お作法を知らないので、“サ道家”にこっぴどく叱られそうというイメージもあり、昨今のサウナブームの波に乗りきれなかった。しかし、そんな私でもスタイリッシュで趣向を凝らしたサウナ施設を取材、体験するうちに、だんだんと“サ熱”に目覚めてきたのである!

自分のペースで整う、完全個室ソロサウナ

 そのきっかけとなったのが、恵比寿にオープンした「ひとりサウナプラス」。こちらはサウナ、そのあとの外気浴的な休憩所や着替えなど全てがプライベート空間で、自分のペースでゆったり過ごせる完全個室サウナ。もちろんサウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を出すロウリュもし放題。ただし、浴槽はなくシャワーのみ。

 まず温泉好きにとっては、汗を流した後、湯船に入らずシャワーだけなんてありえない。サウナが、というよりもきりっと身がしまる水風呂の爽快感を求めて、熱い中、我慢して座っているのに!と思っていたが、天井から滝のように注ぐマイナスイオンをまとったシャワーは期待以上に心地よく、気持ちもクールダウンしてきて……。「ん?整うってそういうこと?」と、なんとなくつかめた気に。くるくるとフル回転しているココロやアタマがすっとトーンダウンする感じ。“整う”とは瞑想やマインドフルネスなどにも近いのだと実感。

 「ひとりサウナプラス」では、全部屋1名での利用のみ。60分税込3800円、90分税込4800円で、フィンランド式サウナやシャワー、パウダールーム、横に寝転ぶこともできるサウナベンチのある完全個室を使用できる。どう過ごそうが自由、という自分次第なのがまたうれしい。

 インテリア取材で豪邸を訪れる機会が多く、コロナ禍以降では富裕層こそ個の時間を過ごす空間を重視し、プライベートな設備を求めていることを目の当たりにした。本格的なマシンをそろえたパーソナルジムやプライベートバー、ゴルフ練習場、そして露天風呂やサウナを自宅内に作る例も。外気浴ができるようなルーフバルコニーやサンルームも設けるなど、なんともぜいたくな環境も見た。豪邸には暮らせない自分にとっては、そんな豊かなときを時間貸しできる施設はありがたい。しかもスタイリッシュで、さまざまなニーズに応えたプライベート感覚のサウナが続々開業しているのだから驚く。

個性的なパーソナルサウナも続々登場

 それぞれの趣向にあわせた個性的なプライベートサウナも増えている。例えば、表参道の「サウナテラピー(SAUNA THERAPY)」は、女性専用の完全個室サウナ。その日の体調や気分にあった香りのオイルを選び、アロマ天然水をセルフロウリュ。女性専用ならではのスタイリッシュな内容で、神宮前の天然水をくみ上げた水風呂、ヴィーガンソープやオーガニックコットンタオルを使用するなど、優雅に“整う”ことができる施設。会員制で、サブスク会員は月4回コースのライト会員が月額税込3万3000円、月8回コースのスタンダード会員が月額税込5万5000円で、都度払いのスポット会員は1回8800円(初回は5500円)だ。会員がいれば4人までの女子会利用もかなうという。洗練されたセルフエステのような空間で、“サウナはマッチョな男の世界”という今までのイメージが吹き飛ぶ。

 また、上野には科学に基づいたユニークなサウナ「レッド イーサウナ ウエノ(RED゜E-SAUNA UENO)」が4月に開業。最先端のテクノロジーを駆使して、“整う”を可視化したプライベートサウナで、eスポーツ推進企業による事業だという。心拍数などを測るサウナ用ブレスレット“トトノウバンド(TOTONOU BAND)”が貸し出され、独自のアルゴリズムで整う状態を1〜100点で数値化。サウナの個室内にはスマートテレビが設置され、好きな映像や音楽を楽しみながら過ごせる。サウナから水風呂までの距離はわずか一歩。超単焦点プロジェクターの継ぎ目のない映像により、森の中で外気浴しているような仮想空間のラウンジもあり、最新技術で“整う”体験ができる。80分税込5800円、120分税込7800円で、2名利用の場合は80分税込8400円、120分税込1万1000円だ(※ボードゲームは別料金)。体と心がすっきりした後は、ボードゲームで頭も整えて。

「サウナで整うことが旅の目的」という時代に

 アウトドアのサウナが目玉のグランピング施設も誕生している。千葉県千葉市の稲毛海浜公園内にある「スモールプラネット キャンプ&グリル(SMALL PLANET CAMP & GRILL)」は、50分ごとの予約貸し切り制。BBQを楽しんだ後に、星空を眺めながら外気浴で整うのは最高だ。ロシアのテントサウナブランド「モルジュ(MORZH)」の、体感温度100度というアウトドアサウナはぜひ体験してほしい。サステナブルをテーマにしたグランピング施設だけに、石を積み上げたアウトドアバスは自然に溶け込むように設計されている。焚火の音をBGMにリラックスして整おう。

 アートを鑑賞しながら整うことができるのが、群馬県前橋の「白井屋ホテル」のデザインサウナだ。創業300年という老舗を、建築家の藤本壮介が大胆にリノベーションし、建築やアートを楽しむための空間に変えた。ロビーやレストランなどの施設はもちろん、世界各国のアーティストが手掛けた部屋も作品そのもの。フィンランドサウナやミストサウナもあり、1日4組限定で1名5000円、最大4名までで貸し切ることができる。サウナエリアには絶景の外気浴スポットがあり、内気浴スペースには宮島達男のアート作品を体感できるギャラリーが!こんなプライベートサウナは全国でもここだけ。整った後は、金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」で知られるレアンドロ・エルリッチ(Leandro Erlich)の大型インスタレーションが圧巻の「ザ・ラウンジ」へ。緑に囲まれたこの空間で余韻を味わおう。

 新宿のホテル「ユクシステイ(yksi STAY)」の2階にも、完全個室のフィンランドサウナ「ユクシサウナ(yksi SAUNA)」がオープン。快適でコンパクトな都会のホテルに滞在しながら、ふとした時間にサウナで整いリラックス&デトックスというのも、ウィズコロナならではの旅の在り方だろう。5室のサウナは、最大2名までで利用可能。もちろんロウリュも自分のペースで自由自在だ。

 都内で開催されるイベント「サウナタウン」もユニークなアウトドアサウナだ。2021年4月は渋谷で、22年春にはイベントスペース「下北線路外 空き地」で「サウナタウン下北沢」が開催され、駅前サウナとして話題になった。サウナ好きのブランドマネジャーの熱意により、「亀の子束子」がボディ用たわしだけでなく、サウナウエアやグッズも製作するなど、他業種による動きも活発だ。

 サウナもスタイルに合わせて選ぶ時代。コロナ禍だからこそ、接触の機会が少なく、仲間だけで楽しめるソロサウナやプライベートサウナは今後も注目されるだろう。“サ道”を究める求道系サウナとはまた違ったアミューズメント系サウナは、今後さらに増えるはず。カラオケや遊園地で騒いで負のエネルギーを発散させる感覚に通じそうなプライベートサウナで、愉快に、アクティブに整おう。

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「マリメッコ」がNYブランド「マンサー・ガブリエル」と初コラボ イチゴ柄のバッグなどを発売

 フィンランドブランドの「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、ニューヨークブランドの「マンサー・ガブリエル(MANSUR GAVRIEL)」と初コラボしたカプセルコレクションを6月10日に発売する。価格はバケットバッグが7万1500円(税込、以下同)、トートバッグが6万3800円、ジップポーチが3万1900円など。販路は、東京・表参道や大阪など「マリメッコ」の一部の店舗と公式オンラインストアだ。

 レベッカ・ベイ(Rebekka Bay)「マリメッコ」クリエイティブ・ディレクターは、「今回のカプセルコレクションで表現したかったのは“夏の喜び”。『マンサー・ガブリエル』の代表的アイテムに、『マリメッコ』が1960年代にデザインした“イチゴの山”と“(魚の)ウロコ”をプリントした。両ブランド共、アートと自然に強い思い入れがあり、色とフォームを重視する点で共通するため、打ち合わせはとてもスムーズだった。その後、ヘルシンキにある『マリメッコ』の自社工場でプリントした生地をイタリアの工房に持ち込み生産した」と振り返る。

 またレイチェル・マンサー(Rachel Mansur)「マンサー・ガブリエル」共同創設者は、「私は大学でテキスタイルデザインを学び、3年生の時にはデンマークに留学した。そこでスカンジナビアのテキスタイルデザイン史を専攻し、オリジナルのテキスタイル製作もスタートした。今回、憧れのブランドとコラボレーションでき、とても嬉しい」と話し、フロリアーナ・ガブリエル(Floriana Gavriel)「マンサー・ガブリエル」共同創設者は「私たちは2人とも、昔から『マリメッコ』のファンだった。私たちはカラフルな色使いが大好きだし、色を重視する点や自然からインスピレーションを得る点は両ブランドに共通する」と述べる。

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「YSL」のバーチャルイベントを吉野北人、谷まりあ、桜田通らが体験 新ファンデーション発売記念で

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT 以下、YSL)」が開催しているオンラインとオフライン連動イベント“YSL BEAUTY ZONE”に、吉野北人、RIKU、谷まりあ、桜田通、朝比奈彩らが来場した。

 “YSL BEAUTY ZONE”は新ファンデーション“オールアワーズ リキッド”の発売を記念し、世界各国で開催するグローバルイベント。昨年中国・上海でスタートし、東京は世界で2番目の開催地となる。5月末に伊勢丹新宿本店と同社の公式コスメECサイト「ミーコ(MEECO)」で先行実施していた。

 6月からは「YSL BEAUTY」公式サイトでのオンラインイベントがスタートしたほか、大阪と名古屋でポップアップ形式のオフラインイベントを行う。オフライン会場では特別ギフトの販売や新作ファンデーションを使用した予約制のメイクアップ体験などを行うほか、オンラインでは旬のアーティストやクリエイターがさまざまなコンテンツを発信する。

 イベント会場にはほか、佐藤晴美、コムドットのYAMATO、古畑星夏、SEIRA、ギュテ、ねおら人気インフルエンサーも訪れ、ブランドの世界観を楽しんだ。

■YSL BEAUTY ZONE オンライン
6月1日〜7月12日 「YSL BEAUTY」公式オンライン ブティック

■YSL BEAUTY ZONE
【大阪】6月15〜21日 阪急うめだ本店 2階 プロモーションスペース21(メイクアップ体験予約:6月1日開始)
【名古屋】7月6〜12日 JR名古屋タカシマヤ 3階 特設会場(メイクアップ体験予約:6月29日開始)

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ウカが「エースホテル」とグローバル契約 ブルックリンでアメニティー導入

 トータルビューティカンパニーのウカ(UKA)はこのほど、米国発のエースホテル(ACE HOTEL)とグローバル契約を締結し、昨年開業した「エースホテルブルックリン」にオリジナルのアメニティーを導入すると発表した。ホテルというオケージョンに合わせて、性別や年齢、人種を問わず幅広く対応できるように開発したシャンプー、ヘアコンディショナー、ボディーウォッシュと、ボディーローションの4種を用意。環境に配慮したアミノ酸系の洗浄成分を処方しており、非日常をコンセプトにした香りが特徴。公式ECや一部店舗でも販売を実施している。

 ウカの渡邉季穂CEOはもともとエースホテルのファンであり、知人を通じてエースホテル担当者と交流を深めてきた。20年に日本に上陸した「エースホテル京都」のローンチ時に声を掛けられたことをきっかけに、同施設限定のアメニティーを手掛け、導入されている。今後、アメリカやオーストラリア、今年開業するトロントを加えた9つの「エースホテル」で導入される予定。

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スイス時計「フランク ミュラー」がNFTアート ブランドを象徴する“ビザン数字”をモチーフに

 スイスの時計ブランド「フランク ミュラー(FRANCK MULLER)」は、今年30周年を迎えたことを記念して、ブランドを象徴する“ビザン数字”をモチーフとした12種類のNFTアートを6月10日に発売する。

 日本オリジナル企画で、1から12まで文字盤の上の数字を題材とする。価格は各33万円(税込)で、NFTマーケットプレースの「アダム バイジーエムオー(ADAM byGMO)」で販売する。

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マルチタスクな世界の注目インフルエンサーたち まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド

 ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載“You’d Better Be Handsome”の22回目。今回はセレブ情報に詳しいレイチェル(Rachel)が、インフルエンサーについて疎いメイとスティービーに、いろいろと教えてくれることに。どんなカテゴリーにも今どき必ずそれぞれの“インフルエンサー”がいるわけだし、マスとファッションが交差するあたりにフォーカスしてみることに。英語というグローバルランゲージの持つ力か、フォロワー数も圧倒的に多いグローバルインフルエンサーたちの魅力、個性、ビジネス展開を読み解いてみたい。

 近郊農家から取り寄せる旬な素材を使ったコースで知られるGEM。その日のコースの素材がどこから来たのか、マップまで用意されているというこだわりよう。肉や魚はほんのちょっとで野菜が中心のメニュー。春ということもあり、見た目にも美しいエディブルフラワーがふんだんに使われている。オーナーシェフは、弱冠23歳のフリン・マックギャリー。GEMは彼が19歳のときにオープンしたレストラン。料理界の“ジャスティン・ビーバー”と呼ばれるのは、極端に若いときから活躍していることと、そのスイートなルックスゆえ?店内には草花が飾られており、ゆったりした雰囲気。特別な日のディナーにおすすめ。140ドル(約1万8200円)のコース(8-10品)のみ。ナチュラルワインも充実しており、80ドル(約1万円)でペアリングもできる。

GEM
116 Forsyth Street
New York, NY 10002
www.gem-nyc.com

意外性で話題のインフルエンサーはこの人

メイ:次から次に、新しいインフルエンサーが出てきて、全くついていけないけど、その一方ですでに知っている人のインフルエンサー的活躍は情報として入ってくる気がする。

スティービー:すでに名前を知っていて、その人のインフルエンサーである前の活動を知っているからね。例えば女優であったり、ミュージシャンであったり、パーソナリティーであったり。

レイチェル:その手のいい例は、最近のマーサ・チュワアート(Martha Stewart)とか?料理やガーデニング、手芸などを中心にしたセンスが認められ、元祖「カリスマ主婦」として雑誌からテレビ番組まで持っていて、アメリカ人ならみんな知っているけど、すでに80歳を迎えている。

メイ:御年80歳の彼女がなんとTikTokを始めて、Z世代が欠かさずチェックするアカウントにまでなっているって知っていた?きっかけは、今年2月に彼女がアップした「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」がスポンサーをした動画。80歳できれいなセルフィーを撮るためにはいかに「クレ・ド・ポー」の商品が必要かを、少し雑?とも思える編集方法で説明した、かなり“ゆるい”動画に仕上がっている。

スティービー:マーサを思いついた資生堂の担当者はすごいよ。動画の最後にいろいろな言い方で“クレ・ド・ポー”と連呼するのが、確かに耳に残る。実は“クレ・ド・ポー”だけじゃなくて、「スケッチャーズ(SKETCHERS)」のスニーカーの広告にも登場していて驚いたよ。

レイチェル:ラッパーのスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)と仲が良くて知られているけど、二人してライターの「ビック(BIC)」のテレビ広告にも出たり、実は引っ張りだこ。

メイ:デジタル世代ではないマーサが、このソーシャルメディアの波に乗れたのは、いいチームを持っているからかも?

スティービー:以前にビデオ撮影した70代の某ファッションデザイナーのライティング担当をした人は、名前は覚えていないけど、みんなに“マーサの照明をやっている人”と呼ばれていた。年配の女性をきれい見せてくれる技術を持っている彼に、絶大なる信頼を寄せていたよ。

レイチェル:要するに、きれいに見える照明をセットアップしてくれる人がいて、コンテンツを考えてくれる人がいて、今っぽく編集してくれる人がマーサにはいるってこと。別に頑張って仕事しなくてもいいから、ちょっとした趣味なのかも?そのゆるさがウケている気がする。TikTokって、決まりすぎていない方がいいんじゃないかと。

メイ:若者にはないもの、それは築き上げてきたお金とコネクション!いくら80歳とはいえ、元祖メガインフルエンサーだから、そのパワーを集結したらできないことは何もない。どれだけの人が彼女のアドバイスに従って、家の改装をして、感謝祭のメニューを考えたか、ってことだから。

Z世代のトッププレイヤー

スティービー:僕たちの中でも何回かZ世代を話題にしたけど、Gen Z=Z世代とは、基本的には1997年から2013年前後に生まれた子たちの世代名であるジェネレーションZの俗称。つまりは、10歳から25歳くらいまでの子たち。もちろん、誰に聞くかによって定義に多少の差異はあるけれど。

レイチェル:インスタグラムで人気なのは俳優のゼンデイヤ(Zendaya)。25歳だから、ぎりぎりZ世代に入る。彼女のインスタグラムは1億4000万人のフォロワー数を超え、YouTubeは 390万人のチャンネル登録者、8万7000人のTikTokフォロワーがいるの。同じく25歳、トップモデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)のインスタフォロワー数は5200万。この人たちは、間違いなくメガインフルエンサーの域。本当のトップは、リアリティーショーのスターで、カーダシアン家の24歳のカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)でインスタグラムのフォルワーは、約3億4000万人。

メイ:この世代がなんと言っても、最もソーシャルメディア的に活発そうだからね。実際はどうなんだろう?

スティービー:やっぱり Z世代が一番アクティブで、毎日チェックしている人が全体の50%。ミレニアル世代は同44%、X世代は37%、ブーマー世代は26%というリポートがある(STASTICA調査)。

メイ:ゼンデイヤのように、役者という仕事で大成功している人のフォロワーが多いのは分かりやすい。2019年の夏に始まったHBOテレビシリーズ、「ユーフォリア(EUPHORIA)」のシーズン2が今年の1、2月に放映されて、これもまた大ヒットだったし。

レイチェル:ドラッグとメンタルをテーマとする高校生ライフのドラマ。すごく残酷なストーリーで強烈なイメージだったけど、実際によくできていた。その中で主役のルー(Rue)を演じるゼンデイヤの演技がすごすぎて、ただのきれいな役者じゃないことを証明できたのも、Z世代に支持されている理由かと。

スティービー:高校生を演じているけど、彼女もすでに25歳。あの内容を本物の高校生が演じていなくてよかったと内心ほっとしたよ。

メイ:ゼンデイヤが役者として成功しているだけじゃなくて、ソーシャルメディア上でも人気だから、次々とスポンサーがつくというのもあるよね?パッと思いつくだけでも、「ブルガリ(BVLGARI)」、「ランコム(LANCOME)」とか、メジャーなものばかり。

レイチェル:ベラはフォロワーが多いけど、モデル業に専念しているという印象が強い。インフルエンサーというカテゴリーには属さないかも?

スティービー:ここで忘れてはいけないのが、Kポップのスターたち。インスタのフォロワー数はさておき、YouTubeでの再生回数やサブスクライバー数が圧倒的に多い。中でも、BTSやブラックピンク(BLACK PINK)は、ダンスがうまいってこともあって再生数のケタがアメリカのポップシンガーの数倍!

平凡な高校生からメガインフルエンサーへ

スティービー:ゼンデイヤやスーパーモデルたちはほかに仕事があるとして、中には“インフルエンサー”を本業にしているインフルエンサーもたくさんいるよね。

レイチェル:もちろん!一番の例は、2004年生まれ、弱冠18歳のチャーリー・ダミリオ(Charli D’Amelio)かな?Z世代から絶大な支持を得ているTikTokerの一人で1億4000万人のフォロワーがいる。はやりの曲に合わせたダンス動画を投稿し始め、Tik Tok史上、1億人のフォロワーに到達した最初の人としても知られていて、その人気はHuluでドキュメンタリー番組が作られるほど。

メイ:ダンスも上手だけど、飛び抜けてうまいわけじゃないし。かわいいけど、普通といえば普通…。でも気になる?みたいな。何がウケるか分からないけど、「プラダ(PRADA)」から声が掛かったり。あっという間にあか抜けてきてしまって。普通の高校生が、放課後、友だちと遊んでいるみたいな、なんでもないコンテンツだった気がするんだけど。

スティービー:その昔ジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)が“ガール・ネクスト・ドア”と、まるでどこにでもいる人のような表現をされていたのに似ているかな?特別な美人でもなく、でも人気とともにあか抜けていくみたいな?

メイ:X世代以上の私たちには分かりやすい例ね。超人気ドラマ「フレンズ(FRIENDS)」を今観ると、当時からキラキラしてたわけだけど。

レイチェル:姉であり同じくインフルエンサーのディキシー・ダミリオ(Dixie D'Amelio)とコスメラインや「ソーシャル ツーリスト(SOCIAL TOURIST)」というファッションブランドも立ち上げたり、インフルエンスを拡大中。

スティービー:「ソーシャル ツーリスト」は、「ホリスター(HOLLISTER)」の一ラインだよね??アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)グループのカジュアルブランドの「ホリスター」もずっと厳しいから、彼女たちの影響力が必要になってきたわけで。アスレジャーと聞いているけど実際どう?

レイチェル:パーカとかスエットとかが中心だけど、安めの価格設定もいいし、実際かわいい、欲しいと思うものもちらほら。

メイ:SNSからだけでなく映画やテレビへの役者としての活動も含めると、チャーリーだけの2021年の収入は1750万ドル(約23億円)あったとか。ちなみに姉のディキシーもインフルエンサー第2位の収入で、1000万ドル(約13億円)らしい。人気が出てくると、スポンサーが付いたり、メイクアップブランドの立ち上げ資金を出したい人たちが出てきたり、それとYouTubeからの収入。そうなってくると人生変わるよね。

スティービー:チャーリーとディキシーは、TikTokしていない大人たちもなぜか知っているくらい有名。昔はテレビに出ている人が有名人だったけれど、最近はTikTokに出ている人がそれに代わって、しかも何千倍も視聴者がいて影響力もその分大きくなっている。

レイチェル:1999年生まれのアマンダ・スティール(Amanda Steele)は、2010年からYouTubeでファッションとビューティに特化した自身のチャンネルを開設し、今では256万人のチャンネル登録者がいて、自身のファションブランド「スティール(STEELE)」も19年に立ち上げている。 ユーチューバー、モデル、俳優、ブランドオーナーの何足ものわらじを履きこなし、22年の推定資産は200万ドル(約2億6000万円)だとか。

スティービー:モデル芸能事務所大手のIMGにいる子だよね?最初は誰だか分からなかったんだけど、すごい人気者だったんだね。

メイ:実際、モデルを雑誌のカバーにブッキングする際に、その子のフォロワー数をチェックしたり、インフルエンス度をリサーチするというのは、ここ数年当たり前のことになってきている。

SNS時代のシンデレラストーリー

メイ:今どきのインフルエンサーって、TikTokしていることが条件なのかな?そうなると求められるのはダンス力と編集力?

レイチェル:いつからかインスタグラムもTikTokと同等の機能“リール”ができて、TikTokで作ったコンテンツをインスタグラムのリールとして同時に投稿するのが一般的。

スティービー:確かに、いつの頃からかTikTokをフォローしていない自分にも、TikTokのコンテンツが見られるようになった。インスタグラムでも、動画の数が圧倒的に多いからね。

レイチェル:2020年に“TikTok上で最高視聴率を獲得したベラ・ポーチ(Bella Poarch)も歌に合わせて踊るというか、顔を動かしただけだったのに一夜でスターに。

メイ:顔を動かしただけなんだけど、何回も見てしまうくらい上手だし、顔立ちがかわいかったのも大きい。彼女はフィリピン出身らしい。英語はネイティブだけど。

スティービー:彼女はのその後ワーナーレコードと契約して本物のアーティストになってしまったからね。「プラダ」や「ミュウミュウ(MIU MIU)」のショーに呼ばれたり、ファッション界の貴公子で、仲良しセレブがたくさんいるデレク・ブラスバーグ(Derek Blasberg)にインタビューされたり。

メイ:あのビデオ見たけど、ベラから見たら、このおじさん誰?みたいな感じだったよね。笑えた。

レイチェル:ベラはフィリピンで生まれだけど、3歳のときにアメリカ人カップルの養子にもらわれて、農園で小さいときから仕事をさせられていたとか。4年間は海軍に従事したりと実は苦労人。一つのポストで人生180度変わってしまうっていう、すごい例かも?

スティービー:まさにシンデレラストーリーとはこのこと。

国境と人種を飛び越えて

レイチェル:一夜でスターと言えば、ファッションとは無関係のカテゴリーだけど、カベンネ・ラメ(Khabyane Lame)がいる。2000年生まれの22歳のセネガル人の彼は、イタリアを拠点としたコメディー系のTikToker。コロナ禍で工場でのマシーンオペレーターの仕事を解雇された後、最初にTikTokへの投稿を開始。過度に複雑なライフハックやDIYビデオを無言でコミカルなジェスチャーとともに嘲笑する動画で人気者に。

スティービー:SNSのすごいのは、国境とか人種とか、これまであると思っていた境界を一気に越えられること。

メイ:コロナがきっかけで違う仕事を始めた人は多いと思うけど、そういう意味ではTikTokが一番手っ取り早かったのかもね。一人で始められるから。もちろんセンスとテクニックが必要だけど。インスタと違って、TikTokって動画だから、編集のテクニックとクリエイティビティーが求められるからね。私も何度か撮ろうと思ったことがあったけど、頭の中で考えるだけで諦めてしまった一人。

レイチェル:カペンネは、今では1億 3800万人以上のフォロワーをTikTokで持ち、ランボルギーニ、ポルシェ、ボルボ、BMWなどの高級車を何台も乗り回せるほどになったとか。さらには600万ドル(約7億8000万円)で自宅を購入。プール、ホームシアター、高度なセキュリティー、テニスコート、ワインセラーが完備されていて、もはやセレブリティーの仲間入り。今年の推定資産は500万ドル(約6億5000万円)らしい。

スティービー:こういうインフルエンサーにとっては、高級車を何台も所有していることさえネタになるわけだから、経費で落とせたりして?

メイ:22歳で500万ドル稼ぐ人がわかりやすく何人もいるから、アメリカ全土では大学に行くことに興味を失ってしまう人たちがいるのも分かる気がする。もちろんTikTokで長く食べていけるなんて、ほんの一部の人たちのはずだけれど。

ファッション業界のインフルエンサー

レイチェル:ファッション業界のインフルエンサーと聞いて、まず思いつくのはデザイナーのマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)かな。ちなみにインスタのフォロワー数は170万人。ベラやジジにはかなわないけど、十分にマクロインフルエンサーではあるよね。

メイ:ファッション界の人はほとんどフォローしているだろうし、あとはドラァグ系の人々も。

スティービー:4万人から100万人のフォロワーを持つ人たちのことを“マクロ”とカテゴライズするらしいから、そういう意味で100万人以上のマークは堂々と“メガ”インフルエンサーだよ。

レイチェル:マクロインフルエンサーのいい例が、私たちも何度も仕事をしたことがあるメイクアップアーティストのイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)。インスタのフォロワー数が約32万人。30代前半の英国人である彼女は、もともとダンスをやっていたりしたこともあって、コンテンツが豊富。

メイ:一緒にソウルへ出張したときも、空き時間に一生懸命ワークアウトしていたし、時々投稿されているけどヨガのレベルも高いし、運動能力がとにかく高くて感動する。

スティービー:ダンスだかシアターからの経験で、普通のメイクではなく、映画などで使う特殊メイクも見せてくれるし。話していると礼儀正しくきれいな印象だけど、インスタの中では彼女の独特な世界観を垣間見ることができるというか。

メイ:インスタグラムのファッションディレクターを務めるエヴァ・チェン(Eva Chen)は200万人のフォロワーがいるから、“メガ”ってことね。

スティービー:昔は「ティーンヴォーグ(TEEN VOGUE)」や「ラッキー(LUCKY)」といったファッション誌のエディターでよくいろんなところで顔を合わせたんだけど。最近はショーで見かけても、いつもフォトグラファーたちに囲まれている。こっち側の人から、あっち側の人になったいい例。

レイチェル:メガ級になったらもちろん、マクロあたりからもフォトグラファーを付けている人たちはいるよね?自分ではどうにも撮れないショットが掲載されているから。

メイ:でもそれくらいする価値があるはず。インフルエンスはお金では買えないし、お金を生み出すから。

マルチタレントなドラァグクイーンたち

スティービー:世代だけではなく、ジェンダーの枠をも越えて人気なインフルエンサーといえば、ドラァグクイーンの活躍も目立っているよね?

レイチェル:この世界でのクイーンは、もしかしたらマーク・ジェイコブスかもだけど、ビジネスクイーンとして名をはせるのがトリクシー・マテル(Trixie Mattel)。彼女は、今では全世界で人気となったリアリティ番組「ル・ポールのドラァグ・レース」で優勝もして、カントリーシンガーとしても人気。2700万人のフォロワーを持つインスタグラムと、1500万人の登録者数を誇る彼女のYouTubeでは、ドラァグクイーンならではのメイクアップチュートリアルから、コメディアンとしてのさまざまなコンテンツもアップしている。

メイ:「トリクシー コスメティクス(TRIXIE COSMETICS)」のトリクシーね?

レイチェル:そうそう。「M・A・C」などのコスメブランドで働いた経験を生かして、自身のコスメブランドを立ち上げたし。自身の名前が入ったテレビの冠番組のホストから、本の出版、LGBTQコミュニティのためにコロナ禍で閉店寸前となったバーへの再建出資など、パフォーマーとしてだけでなく、プロデューサー業も行っていて、2022年の推定資産は1000万ドル(約13億400万円)。

スティービー:トランスジェンダーやノンバイナリーのモデルも、多くのショーや広告に出てくるようになったよね?特にこの2年で。

レイチェル:このカテゴリーの中での注目は、なんといってもデュポン・ツインズ(Dupont Twins)。ジェイクとジョージ―・デュポン(Jake & Josie Dupont)の一卵性の双子の兄弟は、数年前までは、ニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中に、若手デザイナーのアフターパーティで、必ずと言っていいほど見かける、中性的な雰囲気をたっぷりと漂わせる美男子兄弟として認知されていた。フェミニンな美しさに最近では磨きがかかり、彼ら自身もランウェイを歩くようになり、レディー・ガガ(Lady Gaga)のビューティブランドのキャンぺーンに抜擢されるまでに!3500万人のインスタグラムのフォロワーも日々増加傾向だし、このままアイコン的なモデルになるのではないかと期待大。

メイ:最近「インタビュー マガジン(INTERVIEW MAGAZINE)」のファッションディレクターとしてスタイリング業もこなすダラ・アレン(Dara Allen)も、インフルエンサーと言えるかな?

レイチェル:マスというよりは、ややニッチな感じにはなってくるけど、ダラ・アレンは十分インフルエンサーとしての素質があるかと。もともとファションジャーナリストとして業界に入り、当時モデルとしては素人だった彼女を2017年にマーク・ジェイコブスがランウェイモデルに抜てきしたことからモデルとして「プラダ」「 ミュウミュウ」「ヘルムート ラング」「トム フォード」「M・A・C」などのブランドの広告に出演し、 IDマガジンなどのファッション誌の表紙にもなっているし。アクティビスト的な一面を持っているのも今っぽい。

スティービー:マーク・ジェイコブスは、そういう意味では元祖インフルエンサーと言えるからね。元祖LGBTQ、元祖パリブランドに行ったアメリカ人。いくらでも続けられそう。

メイ:ドラァグクイーンやトランスジェンダーだけではなく、インフルエンサー全体に言えることだけど、みんなすごくマルチタレントよね。スタイリストやってモデルもして、自分のブランドも手掛ける、みたいな。もちろん周りにいろいろ助けてくれている人たちがいるんだと思うけど。

スティービー:ある意味、一つ、いや複数の会社の運営者みたいなものだから。しかもその時々の時代性に合わせて、自分を変えていける、その中でも個性を保っていける人たちが、インフルエンサーとして長く君臨できる。言葉にするのは簡単だけど、非常に競争力の激しい世界だね。


 

メイ/クリエイティブディレクター:ファッションやビューティの広告キャンペーンやブランドコンサルティングを手掛ける。トップクリエイティブエージェンシーで経験を積んだ後、独立。自分のエージェンシーを経営する。

スティービー/ファッションエディター:アメリカを代表する某ファッション誌の有名編集長の下でキャリアをスタート。ファッションおよびビューティエディトリアルのディレクションを行うほか、広告キャンペーンにも積極的に参加。

レイチェル/プロデューサー:PR会社およびキャスティングエージェンシーでの経験が買われ、プロデューサーとしてメイの運営するクリエイティブ・エージェンシーで働く。最新のイベントに繰り出し、ファッション、ビューティ、モデル、セレブゴシップなどさまざまなトレンドを収集するのが日課

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「3.1 フィリップ リム」とパンダエクスプレスがコラボ 収益の100%を食料問題に取り組む団体に寄付

 「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」は、「アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間」(5月)を記念して米国のレストランチェーン、パンダエクスプレス(PANDA EXPRESS)とコラボし、Tシャツ(1万500円※編集部調べ、以下同)、スエット(1万8700円)、キャップ(7000円)からなる“Eat More, Share More, Love More”コレクションを製作した。

 アジア・太平洋諸島系米国人のコミュニティーの文化や問題にフォーカスし、食によって勇気付けることを目的としたもので、Tシャツとスエットに用いたグラフィックはアジアンスタイルの皿をモチーフに、円によって団結を表現した。

 収益の100%を食料問題に取り組む団体に寄付すると言い、「3.1 フィリップ リム」とパンダエクスプレスは、米国のクラウドファンディングプラットフォーム「ゴーファンドミー(GOFUNDME)」に“Eat More, Share More, Love More”ファンドを立ち上げて募金活動も開始した。

 フィリップ・リム「3.1 フィリップ リム」デザイナーは、「食は人々を結び付ける最良の方法だ。パンを食卓に運べば、たちまちコミュニティーが生まれる」と話す。

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「ウカ」のカフェに父の日限定の三毛猫クッキー登場 頭皮ケア製品とのセットも

 東京ミッドタウンにある「ウカ(UKA)」の併設カフェ「ウカフェ(UKAFE)」は6月13日〜19日、父の日限定の“三毛猫クッキー” (税込1944円)を発売する。また、6月6日にはクッキーのほか、スカルプシャンプーやヘアワックスなど、「ウカ」の製品を組み合わせたギフトボックスの予約受付を開始する。

 少しずつポーズの異なる猫型のクッキーが入った“三毛猫クッキー”は2020年11月の発売以来同店の人気スイーツとなっており、母の日にはピンクの猫とピンクのぶちが入った限定品を限定発売していた。父の日は「お酒のお供にぴったり」をテーマに、ブラックペッパーチーズ(白猫)、トマトハーブ(オレンジ猫)、セサミ(黒猫)のフレーバーをラインアップ。国産小麦100%の薄力粉、牧草をエサとする牛のミルクから作られたグラスフェッドバター、濃厚な旨味とコクが特徴の奥久慈卵といった厳選した材料を使用している。

 予約注文のギフトボックスは “父の日限定 三毛猫クッキー”(税込2329円)、シャンプーとヘアワックスが付く“父の日限定三毛猫クッキー+ウカ フォーメン GT シャンプー スキニーボトル+ウカ フォーメン E ヘアワックス” (税込7004円)、スカルプトニック付きの“父の日限定三毛猫クッキー+ ウカ フォーメン GT スカルプトニック” 、“父の日限定三毛猫クッキー+ ウカ フォーメン E スカルプトニック”(共に税込7994円)、シャンプーとスカルプクレンジングが付く“父の日限定三毛猫クッキー+ウカ フォーメン シャンプー チェリーコーラ スキニーボトル +ウカスカルプクレンジング D&L スキニーボトル” (税込5794円)。全て数量限定で、父の日当日である19日に配送される。

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フジロック’22 × ビームスのオフィシャルTシャツ発売 江田龍介ら7組とタッグ

 スマッシュ主催の「フジロックフェスティバル ’22(FUJI ROCK FESTIVAL’22)」と「ビームス(BEAMS)」は、7組のアーティストとタッグを組んだオフィシャルTシャツを発売する。公式オンラインショップで6月20日まで予約を受け付け、7月1日から全国のビームスとレイ ビームスで店頭販売する。

 参加アーティストは、「バル(BAL)」の江田龍介(Ryusuke Eda)、山瀬まゆみ(Mayumi Yamase)、矢入幸一(Koichi Yairi)、シオミワダ(Shiomi Wada)、緒方数馬(Kazuma Ogata)、ZUCK、ザワンダフルデザインワークス(The Wonderful!Design works.)の、ビームスとゆかりのある7組。サイズはS〜XXLで、価格は税込4950円だ。運営スタッフが着用するTシャツもビームスのプロデュースで、江田龍介が手掛けたものだ。

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世界で人気上昇中のアメリカ発スニーカー「オートリー」の魅力

 「オートリー(AUTRY)」は、1982年にアメリカ・テキサスで誕生したスニーカーブランドだ。アメリカ国旗を掲げたキャッチーなロゴが特徴で、85年にリリースした“メダリスト(MEDALIST)”を筆頭に、複数のヒットシューズを世に送り出してきた。90年代以降はブランド休止状態だったが、2019年にヨーロッパに拠点を移して再始動すると、ファッションアイテムとして認知を拡大。2021年にはイタリアの投資会社メイドインイタリーファンドがブランドを買収し、「グッチ(GUCCI)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」など数々のラグジュアリーブランドに携わってきたパトリツィオ・ディ・マルコ(Patrizio di Marco)がチェアマンに就任するなど、経営体制を刷新した。

 2022年春夏シーズンには日本上陸を果たし、次なるステージへと向かう新生「オートリー」。ここでは、チェアマンやCE0へのインタビュー、セレクトショップの証言から、同ブランドの魅力を読み解く。

名だたるメゾンを歴任
チェアマンが語るブランド価値

WWD:ラグジュアリーブランドに携わってきたあなたが「オートリー」に参加した理由は?
パトリツィオ・ディ・マルコ(以下、パトリツィオ):私は職人技が根付くイタリア・ヴェネト州を拠点に、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ゴールデン グース デラックス ブランド(GOLDEN GOOSE DELUXE BRAND)」などのブランド再建を請け負ってきた。ブランドごとにゼロから戦略を立て、実行と修正を重ねて、新しい歴史を紡いできた。「オートリー」も同じプロセスを必要とする中、初めてスニーカーを履いた瞬間「このプロジェクトは成功する」と直感し、参加を決意した。

WWD:「オートリー」の強みとは?
パトリツィオ:ファッションは時代の社会的・文化的現象に触発され、時にはそれを先取りして成長してきた。その一方、ブランドには時代に流されない一貫した価値がないと成長できない。「オートリー」はスポーツを核に据え、1980年代にはテニスやランニングなど複数の競技で世界的なブランドとして知られていた。伝統的なスタイルとスポーティーで快適な履き心地を持ち、これがタイムレスかつジェンダーレスな価値になっている。

WWD:市場におけるポジションは?
パトリツィオ:一流のファッションアカウントで流通させた結果、既存のスポーツブランドとは一線を画し、エッジの効いたストリートスタイルとラグジュアリーの中間のポジションを構築している。さらにブランドを成長させるためには、前衛的かつ最先端なストリートスタイルを持つ日本市場への上陸が不可欠だ。ローカルパートナーである豊田貿易とともに、“本物でクールなスニーカー”を届けていく。

CEOが語るブランドの現在地

WWD:再始動の軸となったアイテムは?また現在の市場規模は?
マウロ・グランジ(以下、マウロ):「オートリー」は2019年、クラシックなデザインにモダンなプロポーションと上質なディテールを組み合わせたアイコンモデル“メダリスト”から再スタートを果たした。それからわずか3年でスニーカービジネスの重要プレーヤーとして認知され、現在は5つのモデルをベースに、素材や色、加工をアレンジするほか、アパレルやグッズなど200以上のSKUを販売している。パンデミックや世界的な景気後退、ウクライナ情勢と不安定な社会が続く中、売上高はわれわれの予想を上回る勢いで拡大している。具体的な数字は公開できないが、100以上のクライアントを持ち、2022年は世界で100万足以上を販売する見込みだ。

WWD:ヨーロッパ、アジア、北米などで販売している。特に好調な市場は?
マウロ:上陸した市場全てで成長を遂げており、ヨーロッパではイタリア、フランス、ドイツ、ベネルクス、イギリスが、アジアは韓国が飛躍的な成長を遂げている。昨年夏にイタリアのファンドが親会社になり、さらに野心的なロードマップを掲げ、その実現のための組織作りとインフラ整備を進めている。もともと大きなポテンシャルを持つブランドだが、頂点に立つために最善の行動をしている。

ヨーロッパの名店が
「オートリー」を扱う理由

バリエーション豊かなアイコンモデル
“メダリスト”とは?

 日本市場で強く打ち出すのは、ブランドのアイコンモデル“メダリスト”だ。1980年代のテニスシューズを彷彿とさせるシンプルかつクラシックなデザインで、アメリカの国旗が入ったロゴがアクセント。柔らかで上質なレザーを用いることで、スポーティーながら品のある表情に仕上げている。ソールはやや厚めのラバー素材で、内側はパイル地。安定感のある履き心地も魅力だ。

 今シーズンは、つま先とヒール部分をスエードでアレンジしたモデルや、ピンクとホワイトのバイカラータイプ、ビンテージ加工を施したモデル、ミッドカットと豊富なバリエーションを用意した。

問い合わせ先
トヨダトレーディング プレスルーム
03-5350-5567

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「デルヴォー」が3カ月間限定のポップアップ アイコンバッグや人気ウォレットの限定色を用意

 ベルギー発の老舗レザーブランド「デルヴォー(DELVAUX)」は、3カ月間限定のポップアップストアを表参道ヒルズで6月4日からオープンする。同郷のシュルレアリストであるルネ・マグリット(Rene Magritte)の世界観を表現した“マグリット・コレクション”を中心に、アイコンバッグや人気ウォレットの限定色を取り扱う。

 ポップアップストアは、デザイナーのジャン・コロナ(Jean Colonna)が直々に空間デザインを担当し、マグリットらしいシュルレアリスムの精神や騙し絵の世界観を作り上げた。限定色を用意するのは、アイコニックなハンドバッグ“ブリヨン(BRILLANT)”に「これは『デルヴォー』ではない」というシュルレアリスムな文字を配した人気モデル“ルーモア(L'HUMOUR)”や、「デルヴォー」の頭文字“D”を象ったコンパクトウォレット“ピン・D・マルチファンクション(PIN D MULTIFONCTIONS)”、ハンドバッグ“タンペート(TEMPETE)”など。

 また、ポップアップストアのオープンを記念し、アフタヌーンティーとディナーが楽しめる「デルヴォー シークレット ガーデン(DELVAUX SECRET GARDEN)」を7月4日まで開催中だ。場所は、“空中に浮かぶ庭園”と称される「東京エディション虎ノ門(THE TOKYO EDITION,TORANOMON)」31階の屋外テラスで、ミシュランシェフのトム・エイキンズ(Tom Aikens)がメニューを考案した。

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「ヨウジヤマモト」×「ニューエラ」コラボシリーズからヘッドウエアとTシャツ ブロック体のシンプルなロゴをデザイン

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」と「ニューエラ(NEW ERA)」は、2022年春夏の2社コラボシリーズから、ヘッドウエアとTシャツを6月10日に発売する。価格はヘッドウエアが税込1万4300円、Tシャツが同1万7600円。全国の「ヨウジヤマモト」メンズ店舗とウィメンズ一部店舗、公式オンラインストアで取り扱う。

 2社によるコラボシリーズではこれまでに、「ヨウジヤマモト」のシグネチャーロゴや「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)」のアーカイブから選んだモチーフに焦点を当ててきた。今回のアイテムには、ブロック体で描いたシンプルな“YOHJI”のロゴをデザイン。ヘッドウエアには立体的な刺しゅうで、Tシャツにはプリントでロゴを表現した。

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「クードス」が初のプレゼンテーションを開催 22-23年秋冬は少年のようにピュアなテーラード

 工藤司による「クードス(KUDOS)」が5月29日、2022-23年秋冬コレクションをブランド初のプレゼンテーション形式で披露した。

 コレクションテーマは“LOST AND FOUND”。テーラードスタイルを軸に、カットアウトや異素材のドッキングなどで、同ブランドらしい遊び心を加えた。ジャケットの見頃を折りたたんだり、ボタン位置をズラしたりと、テーラリングの再解釈も目立った。モデルは素肌の上にジャケットやシャツを羽織って、ステージの上を自由に動き回る。無造作なヘアと、絵の具が顔についたようなメイク、缶バッジやラフに垂らしたマフラーといったスタイリングも相まって、少年のようなピュアなムードが漂う。工藤デザイナーの故郷である沖縄に思いを馳せて、本土復帰をイメージさせるグラフィックや、カーゴパンツなどをアップサイクルしたオーバーサイズシャツ、パラシュート素材をアップサイクルしたドレスも登場した。

 うねうねした造形のヘッドギアは「コウタ オクダ(KOTA OKUDA)」との共作で、荷役に用いるパレットを重ねたステージ演出はオブジェクト・デザイナーのSiin Siinが担当した。音楽は、同ブランドのイメージモデルを務めたこともあるラッパーのKID FRESINOが制作した。

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「ミルクフェド」と「カップヌードル」のコラボ第2弾 “パッケージ風”Tシャツやトートバッグなど

 「ミルクフェド(MILKFED.)」は、日清食品の「カップヌードル」とコラボレーションしたアイテムの第2弾を6月4日に発売する。「ミルクフェド」の直営店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 アイテムは、「カップヌードル」のパッケージをモチーフにしたTシャツ(税込5500円)やトートバッグ(同4400円)、ポーチ(同2750円)、キーホルダー(同1320円)を用意する。カラーはピンク、レッド、ブルーの3種類をそろえる。

 キャンペーンビジュアルには、インフルエンサーのなえなのを起用した。コラボアイテムをまとった彼女が、ドールハウスをイメージした世界観を体現している。

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「パタゴニア」が絵本「しんぴんよりもずっといい:子どもたちのためのリサイクルのおはなし」を発売

 「パタゴニア(PATAGONIA)」は、初の絵本「しんぴんよりもずっといい:子どもたちのためのリサイクルのおはなし/Mejor que Nuevo: Un Cuenta de Reciclaje」を発売した。価格は税込1650円。直営店全店と公式オンラインサイト、クレヨンハウス 東京店、大阪店で取り扱う。

 同作は放棄された漁網がもたらす危害についての物語を描いており、次世代を担う子どもたちの地球を気遣うきっかけづくりになることを目指して出版された。著者は児童作家のロバート・ブローダー(ROBERT BRODER)、イラストレーターはレイク・バックリー(LAKE BUCKLEY)。本自体も、100%再生紙に印刷した、地球に配慮した素材で作っている。本文は日本語とスペイン語で綴られている。

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「ロロ・ピアーナ」からウィメンズのスイムウエアが初登場 

 「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、“イタリアの夏”をテーマにしたリゾートコレクションを銀座店と公式オンラインストアで6月9日に発売する。夏らしい鮮やかなカラーパレットで、ディテールには航海モチーフのアクセントを施した。

 ウエアとアクセサリーからなるコレクションは、「ロロ・ピアーナ」として初のウィメンズ・スイムウエアを用意した。コーラルやブルー、エメラルドグリーンなど優しい暖色系のアイテムをそろえ、浮き輪やボート、船の舵などのチャームが特徴だ。形状記憶性と耐久性に優れ、レトロなシルエットでビーチ以外の場所でも快適に着用できるという。

 また、シチリアのエオリア諸島にインスピレーションを得たバッグ“エオリアン・バスケット”もラインアップ。女優のブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)が愛用した1970年代のストロー製のバスケットバッグを参考に、再生オーガニックコットンを使って昔ながらの組み編み技法で職人が一つひとつ製作した。ヨットのロープを思わせるノットのデザインで、ハンドルはコットン紐とカーフスキンの革紐を編み込んだ。サイズは大小2種類を用意する。

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フランスの国民的子ども服ブランド「プチバトー」が描く自然との共生 古着の回収再販プロジェクトを日本でも目指す

 1893年にフランスのシャンパーニュ地方で生まれたフランスの子ども服ブランド、「プチバトー(PETIT BATEAU)」は、母国では国民的ブランドとして130年以上にわたって愛されている。ギヨーム・ダルーゼ(Guillaume Darrousez)最高経営責任者(CEO)は、「フランスでは、ファミリーブランドしての認知度はナンバーワン。みんな知っていて、特に何かをしなくてもビジネスは順調」という。一方の日本は、「同じ認知度ではなく、違うものを目指す」。「子供たちと自然をつなぐ」を世界共通のミッションに策定し、サステナブルを「プレイフル」に発信するブランドを目指す。フランスで始めた古着の買い取り&再販のほか、ワークショップにも意欲的だ。

WWD:フランスで始めた古着を回収して再販するリサイクルプロジェクトの反響は?

ダルーゼCEO:プロジェクト自体は2017年にアプリからスタートし、21年5月に店舗での回収も開始した。クーポンと引き換えに着なくなった「プチバトー」の製品を買い取って再販するという仕組みを作り、フランスでは6店舗目での導入がはじまったところだ。今後ポップアップや百貨店など店舗数を増やし、オンラインサイトでも取り扱いたい。フランスの消費者からは、「もっと早く始めてほしかった」「耐久性のある洋服を作る『プチバトー』だからこそできること」と非常に好評だ。

WWD:課題は?

ダルーゼCEO:引き取りや再販価格については、もっと詰めていきたい。洋服の、Tシャツは5〜10ユーロ(約680〜1300円)、コートは30〜35ユーロ(約4000〜4700円)、ベビー服は1〜2ユーロ(約130〜270円)で買い取っている。30年までには2次流通で利益の10%を稼ぐまでに成長させたい。状態の良くない服はリメイクして再販するなど、工夫も増やす予定だ。

WWD:日本でも開始する?

ダルーゼCEO:フランスに比べ、日本の2次流通はこれからだと感じているが、この先間違いなく盛り上がりをもっと見せるはず。日本でもこのプロジェクトをスタートさせたいと考えている。この秋にでも、東京で試験的に始めていくことに日本チームも前向きだ。

WWD:プロジェクトを開始したきっかけは?

ダルーゼCEO:自社工場で手掛ける製品の耐久性と質に誇りがあるからこそはじめられたこと。“125回洗濯してもへこたれない”ことが実験済みのTシャツは「プチバトー」のアイコンであり、再販が可能なアパレルを取り扱っているというブランドのバリューを保証している。スローファッションを推進して、洋服の“人生”がゴミ箱でおわらないよう取り組めるのも、耐久性への自信があるからだ。

WWD:新スローガン、「自由(Liberty)」「品質(Quality)」「持続可能(Durability)」の策定による、消費者や従業員、ブランドのあり方への反響は?

ダルーゼCEO:サーキュラーエコノミー(循環型経済)へのシフトやリサイクルの強化、2次流通を自ブランドで取り扱うに際して、「品質」「持続可能」の強化は必須だった。だがこれらはブランドに長く根付く基本的な価値観だ。中でも私が重きをおくのは、「自由」だ。近年、サステナビリティや社会課題についての対話が増える中で、自由で楽しい、オープンなコミュニケーションが減っていた。われわれは“真面目”になりすぎてしまった。もっと遊び心を持って自由に、プレイフルにならなければ。

WWD:社会課題といった話を、遊び心を持って伝えるのはとても難しいこと。どう実践していく?

ダルーゼCEO:消費者とのコミュニケーションのためにショートムービーを活用するなど、自由な発想を増やそうと動いている。22年末には、新たなコンセプトストアの開店を予定している。「プチバトー」を着るのは、子どもたちがメイン。子どもはいつだってクリエイティブで遊び心を持っている。製品ばかりを見せるのだけでなく、子どもたちが持っているものを生かして、彼らの感情や、外でどんなことをしているか、ありのままの姿を見せていきたい。それがプレイフルな発信につながるだろう。

WWD:「子供たちと自然をつなぐ」というミッションに込めた思いは?

ダルーゼCEO:子どもたちが自然の中で遊びながら自然に触れ、クリエイティビティーと自己肯定心を育んでほしいという願いを込めた。自然の楽しさがわかると、環境を守る意識も自発的に生まれるはず。汚れを気にせず外で思いっきり遊び回れる洋服と共に、子どもたちにはのびのび成長してほしい。

WWD:これまでどのような取り組みを?

ダルーゼCEO:従業員向けのサステナビリティに関する教育プログラムを設け、子どもを対象にワークショップなどを開催している。日本では7〜12歳くらいの子どもたちを約20人招待して、生物学者を招いてユーチューブで動画や写真を見せながら、今地球に何が起こっているのか、マイクロプラスチックとは何か、海洋環境などについて対話。その後「地球環境を守るため、大人にしてほしいこと」をプラカードに書いてもらった。そうすると子どもたちはプラカードを持って、保護者にその日学んだことについて語る。子どもたちに新しいことを教えると、大人も巻き込める。フランスでは水の大切さを教える「ウォーター ファミリー(Water Family)」とタッグを結んで、学校でレクチャーを行っている。

WWD:従業員へのサステナ教育は?

ダルーゼCEO:「世界海洋デー」の6月8日には、工場で働く人も含む世界中の「プチバトー」の従業員に、水汚染に関する教育の場を設けている。勤務日をボランティア活動の時間にあてて、従業員が学校で子どもたちに学校に教える制度も確立。ワークショップやボランティア活動を通して2023年のおわりまでに世界で100万人の子どもに教育の機会を提供するという目標に向けて一丸となって取り組んでいる。21年は8万人を対象とした教育の場を創出。22年は40万人を目標にしている。

WWD:25年までのBコープ認証の取得を掲げているが、原動力は?

ダルーゼCEO:より良い会社であり続けたい一心だ。環境問題へのアプローチだけでなく、社会責任の追求にも目を向けている点に共感し、絶えず努力を続ける源となるよう目標に設定した。会社として利益を求めるだけでなく、社会に向き合う姿勢を表明するにはうってつけだ。

WWD:これからの展望は?

ダルーゼCEO:今後挑戦したいのは、サブスクリプションサービス。赤ちゃんの成長に合わせたベビー服の月額レンタルサービスなどを、まずはフランスで始めたい。この2年で取り組んだことの1つは、役員レベルに女性を増やすこと。就任当時の女性役員は10人中1人だったが、今は6人にまで増えた。それでも、フランスチームには多様性という観点でまだまだ課題がある。もっと異なるバッググラウンドを持つ人を増やし、子どもたちを見習ってクリエイティブでプレイフルでありたい。

WWD:日本チームとはどう連携していく?

ダルーゼCEO:日本チームが始めたアイデアがフランスで導入されたこともあった。例えば、日本のギフトボックスはとてもクリエイティブでホスピタリティに溢れていたので、フランスでも取り入れた。細かいところまで行き届きた気持ちいいサービスは、とても参考になる。フランス基準で見ると本当に“プレミア”な接客だ。eコマースも日本は非常に強い。世界でも「プチバトー」のビジネスの約50%を占めているので、日本で生まれたバーチャル試着サービスを展開するなどして、高めあっていけたらと思う。

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増永眼鏡が新作コレクションを発売 匠の技がモダンに生きるメード・イン・ジャパンのアイウエア

 福井県の老舗アイウエアメーカー増永眼鏡は、自社で製造販売する「マスナガ|K三(MASUNAGA|K三)」「マスナガ シンス 1905(MASUNAGA since 1905)」「マスナガ ジーエムエス(MASUNAGA G.M.S.)」「マスナガ 光輝」シリーズの新作コレクションを全国の直営店「マスナガ 1905」および取扱店で発売した。

 中でも目玉となるのが、デザイナーの故・髙田賢三が立ち上げたラグジュアリーライフスタイルブランド「K三」とのコラボで、今春ローンチした「マスナガ|K三」シリーズだ。家具やテキスタイル同様、全4型のアイウエアでは“東西の美の融合”をキーワードに、モードと伝統のミックスを試みた。

 アセテート×チタンのサングラス“ゲンジ”(8万2500円)は、アンティークのアイアンフェンスから着想を得た、透け感のあるアラベスク模様が特徴。2.5mm厚のシールドレンズは、ブリッジやリム部分にユニークな装飾やカッティングを施すことで、“モダンな工芸品”のような印象に仕上げている。

 “新たな上質”を提案する主力シリーズ「マスナガ シンス 1905」からは、新作として“ストラタス”(6万1600円)が登場。ヨロイ(フロントとテンプルのつなぎ)と一体化したトップバーと極薄のリムが二層に重なるアイウエアは、ベースに0.6mmのベータチタンを使うことで、繊細なフォルムを実現した。ツートンカラーの全3型は、表面処理を施すことでセミマットな質感にもこだわった。

 昭和天皇に献上した3本のラウンド型フレームをもとにした「マスナガ ジーエムエス」では、異素材をコンビネーションした“120TS”に注目したい。チタンフレームのリムとブリッジ部分にアセテートを組み合わせることで、クラシックとモダンなムードをミックス。さらに、掛けたときに優しげな印象になるように、クリア系のカラーや、やわらかいレンズシェイプを採用した。

 さらに「マスナガ 光輝」シリーズは、「大阪万博でタイムカプセルに収納されたフレーム“CUSTOM72”」の後継モデルとして誕生。同社他シリーズと比べて、レンズの玉形のバリエーションが豊富だ。新作の“096 SG”サングラス(4万4000円)は、丸みを帯びた大ぶりなスクエアシェイプが特徴。ミネラルガラス製の偏光レンズを採用し、機能性も備えている。

 増永眼鏡は1905年に、“日本の眼鏡産業の祖”と称される初代・増永五左衛門が創業。職人の高い技術力から作られるアイウエアは、企画から生産までの200を超える工程を自社で一貫して担うことで、メード・イン・ジャパンの高い品質を維持している。現在は、国内に約300店舗、世界30カ国に卸先を持つ。

問い合わせ先
増永眼鏡
03-3403-1918

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「ザ・ロウ」が伊勢丹新宿店をリニューアル 限定アイテム3型を発売

 「ザ・ロウ(THE ROW)」は、伊勢丹新宿本館3階のストアを6月8日にリニューアルオープンする。拡大した店内には、1955年にフランス人建築家のシャルロット・ペリアンが来日時に発表した“オンブルチェア(Ombre Chair)”や、ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)のデイベッド・本棚といったビンテージ家具とともに、レディ・トゥ・ウエアとアクセサリーを揃える。

 また、リニューアルを記念して2022年サマーコレクションに登場したコート(税込57万6400円)、トップス(同30万4700円)、スカート(同30万4700円)の3型を同店限定として販売する。コートは、同コレクションのキーワードの一つである“インサイドアウト”を表現したデザインで、ダブルフェイスのアルパカ素材とリネンを使った。トップスとスカートは、柔らかく厚みのあるシルクを使い、アシンメトリーなデザインと立体感のあるシルエットが特徴だ。

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「ザ・ロウ」が伊勢丹新宿店をリニューアル 限定アイテム3型を発売

 「ザ・ロウ(THE ROW)」は、伊勢丹新宿本館3階のストアを6月8日にリニューアルオープンする。拡大した店内には、1955年にフランス人建築家のシャルロット・ペリアンが来日時に発表した“オンブルチェア(Ombre Chair)”や、ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)のデイベッド・本棚といったビンテージ家具とともに、レディ・トゥ・ウエアとアクセサリーを揃える。

 また、リニューアルを記念して2022年サマーコレクションに登場したコート(税込57万6400円)、トップス(同30万4700円)、スカート(同30万4700円)の3型を同店限定として販売する。コートは、同コレクションのキーワードの一つである“インサイドアウト”を表現したデザインで、ダブルフェイスのアルパカ素材とリネンを使った。トップスとスカートは、柔らかく厚みのあるシルクを使い、アシンメトリーなデザインと立体感のあるシルエットが特徴だ。

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「プラダ タイムカプセル」が新コレクションをリリース、NFTギフト付き

 「プラダ(PRADA)」は2日、「プラダ タイムカプセル(Prada Timecapsule)」プロジェクトによる新コレクションをリリースした。それに合わせ、新規購入者に加えて、これまで同プロジェクトのアイテムを購入した人にもNFT(非代替性トークン)を贈る。新コレクションは、カシアス・ハースト(Cassius Hirst)とコラボレーション。同氏のシンボルであるマスクデザインが施されたユニセックスのシャツを、100着限定でブラックとホワイトで展開する。

 「プラダ タイムカプセル」は2019年にデビューした、新しいアイテムを毎月第1木曜日に24時間のみ公式オンラインストアで販売するプロジェクト。各アイテムにはシリアル番号が付いており、専用パッケージが使用されている。なお、「プラダ」は今回、コミュニティー型のSNS、ディスコード(DISCORD)上にNFTプラットフォーム“プラダ クリプテッド(Prada Crypted)”もローンチした。

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「ナイキ」が現代芸術家トム・サックスとの最新スニーカー“ナイキクラフト ジェネラル パーパス シュー”を発売

 「ナイキ(NIKE)」は、アメリカを拠点に活動する現代芸術家のトム・サックス(Tom Sachs)とコラボレーションした新作スニーカー“ナイキクラフト ジェネラル パーパス シュー(NIKECRAFT GENERAL PURPOSE SHOE以下、GPS)”を6月10日(現地時間)に発売する。価格は109.99ドル(約1万4000円)で、「ナイキクラフト」の公式サイトで販売する。日本での取り扱いは未定。

 「ナイキ」とトム・サックスは、2012年からパートナーシップをスタート。これまで“ナイキクラフト マーズヤード(NIKECRAFT MARS YARD)”と“ナイキクラフト マーズヤード 2.0”、“マーズ ヤード オーバーシュー(MARS YARD OVERSHOE)”の3モデルを発表しており、4作目の“GPS”はパートナーシップ10周年モデルとなる。“さまざまなシーンに対応できる1足”としてアッパーに通気性と耐水性を兼ね備えた素材を採用し、シュータンとヒールに着脱しやすいようにストラップを配したり、分厚い二重構造のラバーソールを搭載したりと、実用性とデザイン性を兼ね備えた。なお、今後は複数のカラーリングでも販売する予定だという。

 「ナイキ」とトム・サックスのコラボスニーカーはリセール市場で人気が高く、“ナイキクラフト マーズヤード 2.0”は数十万円以上の価格で取り引きされている。

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「ディプティック」から2022年サマーコレクション登場 創業者2人が愛した地中海の自然をオマージュした香り

 パリのフレグランスメゾン「ディプティック(DIPTYQUE)」は6月16日、香水やキャンドルをそろえる「2022年 サマーエッセンシャル コレクション」を期間限定で発売する。

 「ディプティック」の創業者3人のうちの2人、イヴ・クエロン(Yves Coueslant)とデスモンド・ノックス=リット(Desmond Knox-Leet)が愛したイタリア、ギリシャ、プロヴァンスの地中海の自然へオマージュを捧げたコレクションだ。フランス人の若手アーティスト、マチュー・コセ(Matthieu Cossé)が手がけたキーイラストは、メゾン創業当初のファブリックコレクションを彷彿とさせる、太陽の光を浴びた大地をネオクラシックに爽やかな色彩で詩的に描いた。

 ギリシャ語で「太陽」を意味する「イリオス」に由来した“オー ド トワレ Ilio(イリオ)” (100mL、税込1万9470円)と“ヘアフレグランス Ilio(イリオ)”(30mL、税込7040円)は、地中海盆地を象徴する異色の果実オプンティアを中心に据え、ベルガモット、アイリス、ジャスミンのブレンドが重なるフレッシュなノートを楽しめる。

 さらに、クラシックサイズとガーデンキャンドルの2種のサイズを用意した、マチューによる花々や植物のイラストが描かれた限定の“フレグランスキャンドル Citronnelle(シトロネル)”(190g、税込9130円/1.5 kg 同4万3450円)、“ミニキャンドル3個セット(フゥユ ド ラヴァンド、シトロネル、ヴェルヴェーヌ)”(70g×3、税込1万6500円)、既存の“ヴィネグルトワレ(Vinaigre de Toilette)”を一新した“メディテラネアン エディション ヴィネグルトワレ”(200mL、税込9460円)、レモングラス、ゼラニウム、レモンユーカリのエッセンシャルオイルをベースにした“サマー ボディ スプレー”(100mL、税込7590円)、“香りのカプセル Citronnelle(シトロネル)”(税込6380円)もラインナップする。

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