BTSやEXOのヘアスタイリスト、パク・ネジュ K-POP発のトレンドヘアができるまで

PROFILE:パク・ネジュ/ヘアスタイリスト・「ビット&ブート」共同創業者兼共同CEO

EXOやBTS、パク・ボゴムをはじめ、韓国のさまざまなアーテイスト・俳優を担当しているトップヘアスタイリスト。サロン勤務、アシスタントを経てフリーランスに転身し、名だたる芸能人のヘアスタイリングを約20年間手掛けている。 2018年に韓国・清潭洞(チョンダムドン)で美容室「ビット&ブート」をオープンさせると、清潭洞で売上No.1になるまで成長させた。世界的に活躍する今も、常に新しい技術を研究・提案し、話題のヘアスタイルを作り出している。公式ユーチューブ登録者数は20.3万人(24年3月現在)PHOTO:TAMEKI OSHIRO

芸能人御用達サロン「ビット&ブート(Bit & Boot)」の共同創業者兼共同CEOであるパク・ネジュ(Park Naejoo)は、BTSやEXO、NCT、ルセラフィム(LE SSERAFIM)、パク・ボゴム(Park Bo Gum)ら、数多くのK-POPアーティストや俳優のヘアを手掛ける人気ヘアスタイリストだ。今やK-POPアーティストのヘアスタイルは、トレンドの源泉。MVや音楽イベントではそのヘアスタイルに多くの注目が集まり、瞬時に拡散され、世の中に広がっていく。これまで数多くのヘアスタイルを生み出してきた同氏に、K-POP界のトレンドヘアを生み出すまでの背景や、自身のキャリアについて聞いた。

EXOとBTSはデビューから担当

EXOのベクヒョン
パク・ネジュのインスタグラム(@bit.boot_naejoo)より

WWDJAPAN(以下、WWD):キャリアについて教えてほしい。

パク・ネジュ(以下、ネジュ):ヘアスタイリングに興味を持ち始めたのは高校2年生のころ。卒業後の進路について考えたときに、技術を生かせる業界で働きたいと思ったことがきっかけだ。ヘアスタイリストになってからは、ソウル近郊のアニャン(安養市)のサロンで10年ほど働いていた。その後、ソウルに上京して恩師イ・へヨン(Lee Hye Young)さんに出会い、彼女のアシスタントとしてファッション誌などの撮影に携わるようになった。独立後はフリーランスとして活動しながら、EXOやBTSのヘアなどを担当し、2018年にメイクアップアーティストのウォン・ジョンヨ(Won Jungyo)さんと、ヘアメイクサロン「ビット&ブート」を設立した。

WWD:EXOやBTSを担当することになった経緯は?

ネジュ:フリーランスになって最初のクライアントがEXOだった。当時SMエンターテインメントのクリエイティブ・ディレクターだったミン・ヒジン(Min Hee Jin)さん(現HYBE傘下の新レーベルADOR代表、New Jeansの産みの親)から、「EXOというボーイズグループがデビューするから、チームに加わってほしい」と連絡があり、デビュー前から現在に至るまで担当している。BTSは、ビッグ・ヒット・エンターテインメント(HYBEの旧社名)のビジュアル・ディレクターを通じて依頼を受け、デビューから携わっている。

WWD:ウォン・ジョンヨ氏とサロンを立ち上げた理由は?

ネジュ:彼女とは、お互いTWICEのヘアとメイクを担当していたので、旧知の仲だった。アーティストの担当になると、アルバムや広告など関わる案件が増えるのでチームで動く。関わるチームメンバーも徐々に増えていき、場所を確保するためにも一緒にサロンを立ち上げようという話になった。そして、18年にヘアメイクサロン「ビット&ブート」を設立した。サロン名は、姉のような存在の女性がプレゼントしてくれた名前だ。ビットは韓国語で“櫛(くし)”、ブートは“筆”を意味しており、それぞれヘアとメイクで使う大切な道具。その発音を英語表記にした。6つほどの候補のトップにこの名前があり、最初は店名が「くし&筆」なんてどうかと思ったが(笑)、EXOのベクヒョン(BAEKHYUN)が「すごくいいじゃん!」と言ってくれたことが後押しになった。

アルバム撮影の数カ月前から
徹底したイメージ戦略

ルセラフィム
パク・ネジュのインスタグラム(@bit.boot_naejoo)より

WWD:アーティストのヘアスタイルは、どのようなプロセスを経て作っている?

ネジュ:基本的には、アーティストが所属する事務所のビジュアル・ディレクターとそのチームとやりとりをしながら決めていく。ニューアルバムのジャケット撮影の4、5カ月前から準備に取りかかる。まずビジュアル・ディレクターから新曲・アルバムのコンセプトイメージを伝えられ、それを基にスタイリストやヘア&メイクアップアーティストが各自参考イメージを持ち寄り、パズルのようにはめ込んでいく。方向性がある程度固まってきたら、どのメンバーにどのスタイリングをするかなどを話し合う。対面やオンライン、カカオトーク(韓国のメッセンジャーアプリ)のグループチャットで頻繁にディスカッションして情報共有し、ブラッシュアップしていく。アーティストの意向をくむこともある。

WWD:一番アイデアをくれるアーティストは?

ネジュ:EXOのベクヒョンやルセラフィムのサクラはいろいろなアイデアを出してくれるので、意見を交換してやりとりしながら決めることも多い。逆に、EXOのカイ(KAI)やBTSのジョングク(JUNG KOOK)は、こちらが準備したアイデアに「いいね!そのアイデアで行こう!」と乗ってくれるタイプだ。

WWD:綿密なイメージ戦略は韓国独自のもの?

ネジュ:昔からある韓国独自のシステムというよりは、ようやく定着したと言えるかもしれない。ビジュアル・ディレクターが指揮を執り、アイドルやアーティストのイメージを作り込んで売り出すコンセプト戦略が、この5、6年で本格的に取られるようになっていった。俳優の場合も、次の映画やドラマの出演作の役柄に合わせたスタイリングで雑誌の撮影やプロモーションを行う。彼らの従来のイメージを覆すきっかけにもなり、有効的だ。

WWD:グループだと人数も多いので大変だ。

ネジュ:おっしゃる通りとても忙しくなるので、「ビット&ブート」では各担当アーティストのチーム内で分業している。私のチームは7人で、その他ヘアスタイリストとしてメインで動くスタッフが15人ほど在籍している。彼らの下でもろもろの作業をするメンバー、そしてスケジュールを管轄するマネジメントチーム12人を含め、合計約70人のチームだ。それぞれが世界中を飛び回っているので、国内では顔を合わさないメンバーも多い。昨年の11月末に日本で行われたK-POPイベント「MAMA AWARDS」で、私はホストを務める俳優パク・ボゴムのヘアを担当し、同じ会場にルセラフィムのチームもいて、約2カ月ぶりに再会した。こういったことが珍しくない。

WWD:「ビット&ブート」の強みをどう捉えている?

ネジュ:アーティストを担当すると、ワールドツアーやプロモーションで世界中を一緒に回ることになる。海外活動を含むスケジュール管理や、現地対応に長けたサロンは、韓国には少ない。「ビット&ブート」ではスタッフ教育に力を入れていて、カラーやカットはもちろん、撮影時のスタイリングやシーズンごとのトレンド共有を徹底している。グローバルに活動する芸能人を担当することが多いので、海外の会場での動線や進行に慣れており、経験値に基づいたマネジメント力や現場での対応力には韓国以外の芸能事務所も信頼を置いてくれていると感じる。

ウェス・アンダーソン作品や
アニメをヒントに

BTSのジョングク
パク・ネジュのインスタグラム(@bit.boot_naejoo)より

WWD:ヘアトレンドを生み出す側として意識していること、そしてインスピレーション源は?

ネジュ:パリやミラノ、ロンドン、ニューヨークのファッション・ウイークは常にチェックしている。個人的にはヨーロッパのヘアスタイルに注目することが多い。映画からはあまり影響を受けないが、ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)監督作品のファンタジックな世界観は好きでよく見ている。女性のヘアスタイルは、日本のアニメがテクスチャーや色を考える際に参考になっている。ヘアスタイルは2Dで考えることが多く、アニメのキャラクターのヘアのテクスチャーをアングル別にチェックし、3Dに落とし込んでいく。集約したイメージを分類していくと、自分がどのようなヘアスタイルが好きで、どこに価値を置いているかが見えてくる。それがヘアスタイリスト独自のスタイルにつながっていくと思う。

WWD:ヘアスタイルで意識していることは?

ネジュ:それぞれの個性を生かすカスタマイズ技術はもちろん、ファッションとどうリンクさせるか、そして形を決め込むよりも、質感や雰囲気を重視している。ナチュラルだがテクスチャーがあり、どこかしらにポイントのあるヘアが私のスタイルだ。誰が見ても“パク・ネジュが手掛けたヘアスタイル”だと分かるように意識している。

WWD:アーティストのヘアスタイルで印象に残っているエピソードは?

ネジュ:BTSのジョングクが兵役前に急きょLAでの撮影が決まり、私は日本での「MAMA AWARDS」の仕事が終わり次第LAに向かった。すると、ジョングクが前髪だけすごく短く切っちゃっていたんだ(笑)。そのヘアをきれいに整え、丸刈りにするところまでを私が担当した。

WWD:世界的に人気のK-POPアーティストたちは自身にとってどのような存在?

ネジュ:私が担当しているBTSやEXO、ルセラフィムらは世界的なアーティストだが、特別視はしていない。私にとっては、第一線で活躍しているアーティストというよりも、ノーメイクで帽子をかぶり、スリッパを履き、リラックスして現場に入ってくる印象の方が強く、一緒に仕事をする仲間だ。有名になり、肩に力が入っているアーティストほど長続きしないことをすでに見てきたので、謙虚な姿勢が大事だと常に話している。それはスタッフにも通じることだ。

WWD:今後挑戦したいことは?

ネジュ:私がプロデュースしたヘアケアブランド「ネジュ(NEJOO)」を昨年7月に韓国で発売した。洗い流さないヘアトリートメントで、ありがたいことに大変反応が良く、日本での展開も進めているところだ。3月下旬に日本の皆さんに発表できることを楽しみにしている。

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BTSやEXOのヘアスタイリスト、パク・ネジュ K-POP発のトレンドヘアができるまで

PROFILE:パク・ネジュ/ヘアスタイリスト・「ビット&ブート」共同創業者兼共同CEO

EXOやBTS、パク・ボゴムをはじめ、韓国のさまざまなアーテイスト・俳優を担当しているトップヘアスタイリスト。サロン勤務、アシスタントを経てフリーランスに転身し、名だたる芸能人のヘアスタイリングを約20年間手掛けている。 2018年に韓国・清潭洞(チョンダムドン)で美容室「ビット&ブート」をオープンさせると、清潭洞で売上No.1になるまで成長させた。世界的に活躍する今も、常に新しい技術を研究・提案し、話題のヘアスタイルを作り出している。公式ユーチューブ登録者数は20.3万人(24年3月現在)PHOTO:TAMEKI OSHIRO

芸能人御用達サロン「ビット&ブート(Bit & Boot)」の共同創業者兼共同CEOであるパク・ネジュ(Park Naejoo)は、BTSやEXO、NCT、ルセラフィム(LE SSERAFIM)、パク・ボゴム(Park Bo Gum)ら、数多くのK-POPアーティストや俳優のヘアを手掛ける人気ヘアスタイリストだ。今やK-POPアーティストのヘアスタイルは、トレンドの源泉。MVや音楽イベントではそのヘアスタイルに多くの注目が集まり、瞬時に拡散され、世の中に広がっていく。これまで数多くのヘアスタイルを生み出してきた同氏に、K-POP界のトレンドヘアを生み出すまでの背景や、自身のキャリアについて聞いた。

EXOとBTSはデビューから担当

EXOのベクヒョン
パク・ネジュのインスタグラム(@bit.boot_naejoo)より

WWDJAPAN(以下、WWD):キャリアについて教えてほしい。

パク・ネジュ(以下、ネジュ):ヘアスタイリングに興味を持ち始めたのは高校2年生のころ。卒業後の進路について考えたときに、技術を生かせる業界で働きたいと思ったことがきっかけだ。ヘアスタイリストになってからは、ソウル近郊のアニャン(安養市)のサロンで10年ほど働いていた。その後、ソウルに上京して恩師イ・へヨン(Lee Hye Young)さんに出会い、彼女のアシスタントとしてファッション誌などの撮影に携わるようになった。独立後はフリーランスとして活動しながら、EXOやBTSのヘアなどを担当し、2018年にメイクアップアーティストのウォン・ジョンヨ(Won Jungyo)さんと、ヘアメイクサロン「ビット&ブート」を設立した。

WWD:EXOやBTSを担当することになった経緯は?

ネジュ:フリーランスになって最初のクライアントがEXOだった。当時SMエンターテインメントのクリエイティブ・ディレクターだったミン・ヒジン(Min Hee Jin)さん(現HYBE傘下の新レーベルADOR代表、New Jeansの産みの親)から、「EXOというボーイズグループがデビューするから、チームに加わってほしい」と連絡があり、デビュー前から現在に至るまで担当している。BTSは、ビッグ・ヒット・エンターテインメント(HYBEの旧社名)のビジュアル・ディレクターを通じて依頼を受け、デビューから携わっている。

WWD:ウォン・ジョンヨ氏とサロンを立ち上げた理由は?

ネジュ:彼女とは、お互いTWICEのヘアとメイクを担当していたので、旧知の仲だった。アーティストの担当になると、アルバムや広告など関わる案件が増えるのでチームで動く。関わるチームメンバーも徐々に増えていき、場所を確保するためにも一緒にサロンを立ち上げようという話になった。そして、18年にヘアメイクサロン「ビット&ブート」を設立した。サロン名は、姉のような存在の女性がプレゼントしてくれた名前だ。ビットは韓国語で“櫛(くし)”、ブートは“筆”を意味しており、それぞれヘアとメイクで使う大切な道具。その発音を英語表記にした。6つほどの候補のトップにこの名前があり、最初は店名が「くし&筆」なんてどうかと思ったが(笑)、EXOのベクヒョン(BAEKHYUN)が「すごくいいじゃん!」と言ってくれたことが後押しになった。

アルバム撮影の数カ月前から
徹底したイメージ戦略

ルセラフィム
パク・ネジュのインスタグラム(@bit.boot_naejoo)より

WWD:アーティストのヘアスタイルは、どのようなプロセスを経て作っている?

ネジュ:基本的には、アーティストが所属する事務所のビジュアル・ディレクターとそのチームとやりとりをしながら決めていく。ニューアルバムのジャケット撮影の4、5カ月前から準備に取りかかる。まずビジュアル・ディレクターから新曲・アルバムのコンセプトイメージを伝えられ、それを基にスタイリストやヘア&メイクアップアーティストが各自参考イメージを持ち寄り、パズルのようにはめ込んでいく。方向性がある程度固まってきたら、どのメンバーにどのスタイリングをするかなどを話し合う。対面やオンライン、カカオトーク(韓国のメッセンジャーアプリ)のグループチャットで頻繁にディスカッションして情報共有し、ブラッシュアップしていく。アーティストの意向をくむこともある。

WWD:一番アイデアをくれるアーティストは?

ネジュ:EXOのベクヒョンやルセラフィムのサクラはいろいろなアイデアを出してくれるので、意見を交換してやりとりしながら決めることも多い。逆に、EXOのカイ(KAI)やBTSのジョングク(JUNG KOOK)は、こちらが準備したアイデアに「いいね!そのアイデアで行こう!」と乗ってくれるタイプだ。

WWD:綿密なイメージ戦略は韓国独自のもの?

ネジュ:昔からある韓国独自のシステムというよりは、ようやく定着したと言えるかもしれない。ビジュアル・ディレクターが指揮を執り、アイドルやアーティストのイメージを作り込んで売り出すコンセプト戦略が、この5、6年で本格的に取られるようになっていった。俳優の場合も、次の映画やドラマの出演作の役柄に合わせたスタイリングで雑誌の撮影やプロモーションを行う。彼らの従来のイメージを覆すきっかけにもなり、有効的だ。

WWD:グループだと人数も多いので大変だ。

ネジュ:おっしゃる通りとても忙しくなるので、「ビット&ブート」では各担当アーティストのチーム内で分業している。私のチームは7人で、その他ヘアスタイリストとしてメインで動くスタッフが15人ほど在籍している。彼らの下でもろもろの作業をするメンバー、そしてスケジュールを管轄するマネジメントチーム12人を含め、合計約70人のチームだ。それぞれが世界中を飛び回っているので、国内では顔を合わさないメンバーも多い。昨年の11月末に日本で行われたK-POPイベント「MAMA AWARDS」で、私はホストを務める俳優パク・ボゴムのヘアを担当し、同じ会場にルセラフィムのチームもいて、約2カ月ぶりに再会した。こういったことが珍しくない。

WWD:「ビット&ブート」の強みをどう捉えている?

ネジュ:アーティストを担当すると、ワールドツアーやプロモーションで世界中を一緒に回ることになる。海外活動を含むスケジュール管理や、現地対応に長けたサロンは、韓国には少ない。「ビット&ブート」ではスタッフ教育に力を入れていて、カラーやカットはもちろん、撮影時のスタイリングやシーズンごとのトレンド共有を徹底している。グローバルに活動する芸能人を担当することが多いので、海外の会場での動線や進行に慣れており、経験値に基づいたマネジメント力や現場での対応力には韓国以外の芸能事務所も信頼を置いてくれていると感じる。

ウェス・アンダーソン作品や
アニメをヒントに

BTSのジョングク
パク・ネジュのインスタグラム(@bit.boot_naejoo)より

WWD:ヘアトレンドを生み出す側として意識していること、そしてインスピレーション源は?

ネジュ:パリやミラノ、ロンドン、ニューヨークのファッション・ウイークは常にチェックしている。個人的にはヨーロッパのヘアスタイルに注目することが多い。映画からはあまり影響を受けないが、ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)監督作品のファンタジックな世界観は好きでよく見ている。女性のヘアスタイルは、日本のアニメがテクスチャーや色を考える際に参考になっている。ヘアスタイルは2Dで考えることが多く、アニメのキャラクターのヘアのテクスチャーをアングル別にチェックし、3Dに落とし込んでいく。集約したイメージを分類していくと、自分がどのようなヘアスタイルが好きで、どこに価値を置いているかが見えてくる。それがヘアスタイリスト独自のスタイルにつながっていくと思う。

WWD:ヘアスタイルで意識していることは?

ネジュ:それぞれの個性を生かすカスタマイズ技術はもちろん、ファッションとどうリンクさせるか、そして形を決め込むよりも、質感や雰囲気を重視している。ナチュラルだがテクスチャーがあり、どこかしらにポイントのあるヘアが私のスタイルだ。誰が見ても“パク・ネジュが手掛けたヘアスタイル”だと分かるように意識している。

WWD:アーティストのヘアスタイルで印象に残っているエピソードは?

ネジュ:BTSのジョングクが兵役前に急きょLAでの撮影が決まり、私は日本での「MAMA AWARDS」の仕事が終わり次第LAに向かった。すると、ジョングクが前髪だけすごく短く切っちゃっていたんだ(笑)。そのヘアをきれいに整え、丸刈りにするところまでを私が担当した。

WWD:世界的に人気のK-POPアーティストたちは自身にとってどのような存在?

ネジュ:私が担当しているBTSやEXO、ルセラフィムらは世界的なアーティストだが、特別視はしていない。私にとっては、第一線で活躍しているアーティストというよりも、ノーメイクで帽子をかぶり、スリッパを履き、リラックスして現場に入ってくる印象の方が強く、一緒に仕事をする仲間だ。有名になり、肩に力が入っているアーティストほど長続きしないことをすでに見てきたので、謙虚な姿勢が大事だと常に話している。それはスタッフにも通じることだ。

WWD:今後挑戦したいことは?

ネジュ:私がプロデュースしたヘアケアブランド「ネジュ(NEJOO)」を昨年7月に韓国で発売した。洗い流さないヘアトリートメントで、ありがたいことに大変反応が良く、日本での展開も進めているところだ。3月下旬に日本の皆さんに発表できることを楽しみにしている。

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【2024年夏コスメ】「スック」はとろけるシロップメイクを提案 カラフルなアイパレットや“苺飴色”のチーク&リップなど

「スック(SUQQU)」は5月10日、2024年夏コレクションを数量限定で発売する。テーマは「タッチ オブ ネクター(TOUCH OF NECTAR)」で、みずみずしくとろっとしたシロップから着想を得た4色アイシャドウパレットやチーク&リップに使えるマルチアイテム、リップグロスなどをそろえ、ジューシーでデューイーな表情を演出する“シロップメイク”を提案する。

ブランドを代表する4色アイシャドウパレット“シグニチャー カラー アイズ”(各7700円)から、イチゴやオレンジを思わせるプレイフルな配色の限定2種が登場する。“138 涼苺 -RYOUICHIGO”はイチゴの蜜にきな粉を振りかけたかき氷のような優しさと柔らかさを組み合わせたピンクトーンで、“139 夏焦 -NATSUKOGASHI”は甘いシロップを煮詰めた深みとフレッシュなカラーをセット。深みのある“透けマット”なカラーを合わせることで、印象的な目元に導く。

頬やリップに使用できる“クリーム タッチ ブラッシュ & リップ”(各5500円)は、溶け込むような血色感を宿すマルチアイテム。じゅわっとにじみ出るような発色と艶をかなえ、濃淡の調整も思いのままに操れる。カラーは肌なじみの良い上品なティーベージュ、鮮やかなピンクレッド、大人っぽくモードな雰囲気をまとうベリーの限定3色。

ケア効果、美しい発色、艶の3つを兼ね備えたリップグロス“トリートメント ラッピング リップ”(各4400円)からは青みを感じるグレープと白みのニュアンスを足したミルキーなオレンジを、定番の“ネイル カラー ポリッシュ”(各2750円)からはクリアなパープルとイエローを販売する。

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【2024年夏コスメ】「スック」はとろけるシロップメイクを提案 カラフルなアイパレットや“苺飴色”のチーク&リップなど

「スック(SUQQU)」は5月10日、2024年夏コレクションを数量限定で発売する。テーマは「タッチ オブ ネクター(TOUCH OF NECTAR)」で、みずみずしくとろっとしたシロップから着想を得た4色アイシャドウパレットやチーク&リップに使えるマルチアイテム、リップグロスなどをそろえ、ジューシーでデューイーな表情を演出する“シロップメイク”を提案する。

ブランドを代表する4色アイシャドウパレット“シグニチャー カラー アイズ”(各7700円)から、イチゴやオレンジを思わせるプレイフルな配色の限定2種が登場する。“138 涼苺 -RYOUICHIGO”はイチゴの蜜にきな粉を振りかけたかき氷のような優しさと柔らかさを組み合わせたピンクトーンで、“139 夏焦 -NATSUKOGASHI”は甘いシロップを煮詰めた深みとフレッシュなカラーをセット。深みのある“透けマット”なカラーを合わせることで、印象的な目元に導く。

頬やリップに使用できる“クリーム タッチ ブラッシュ & リップ”(各5500円)は、溶け込むような血色感を宿すマルチアイテム。じゅわっとにじみ出るような発色と艶をかなえ、濃淡の調整も思いのままに操れる。カラーは肌なじみの良い上品なティーベージュ、鮮やかなピンクレッド、大人っぽくモードな雰囲気をまとうベリーの限定3色。

ケア効果、美しい発色、艶の3つを兼ね備えたリップグロス“トリートメント ラッピング リップ”(各4400円)からは青みを感じるグレープと白みのニュアンスを足したミルキーなオレンジを、定番の“ネイル カラー ポリッシュ”(各2750円)からはクリアなパープルとイエローを販売する。

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「ギャルソン」好きの整形外科医が骨を折って手に入れた(!?)青春時代の憧れ

「WWDJAPAN」の連載「1000円で何する?」

連載「1000円で何する?」24回目に登場するのは、神奈川県横須賀市で整形外科クリニックを運営する内田宙司(ひろし)さん。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」を約50着所有し、メディカルウエアブランド「エクリュ(ECR.U)」も手掛けるファッション好きの院長が手に入れた青春時代の憧れとは?

“デロリアン DMC-12”のミニカー(990円)

“デロリアン DMC-12”のミニカー(990円)

「“デロリアン”のミニカーです。

同車は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するスポーツカー型のタイムマシンで、米国のデロリアン・モーター・カンパニー(DELOREAN MOTOR COMPANY)が1981~82年に実際に生産した“DMC-12”を、劇中に登場する科学者の“ドク”が改造したという設定。

こちらは米国の玩具メーカー、マテル(MATTEL)のミニカーブランド『ホットウィール(HOT WHEELS)』の商品で、なんといってもホバー(飛行)モードを造形化しているところに引かれました。デロリアンがトランスフォームして空を飛び、未来へ向かう“1”のラストシーンは鳥肌が立つくらい好きなので!」。

内田宙司/整形外科医

内田宙司/整形外科医 プロフィール

(うちだ・ひろし)1969年7月25日生まれ、東京都出身。聖マリアンナ医科大学および大学院を卒業し、同校に就職。2020年、内田宙司整形外科を開院。メディカルウエアブランド「エクリュ」も手掛ける。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のほか、「スター・ウォーズ」や「ゴーストバスターズ」も好き

連載「1000円で何する?」とは?

原宿での隠れ家ランチや、朝の気分をあげるスターバックスのオプション、週末の美術館の入館料など、ファッション&ビューティ業界人に1000円(税込1100円)で日常をキラキラさせるコト・モノを紹介してもらいます。ファミリーマートの靴下や古着のバンダナなど、アパレル商品もあったり?

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「服をくれたら『#PR』なしで投稿してあげる」とインフルエンサーからDM、コレってセーフ?アウト?【マンガで学ぶステマ規制】

実際は広告なのに一般消費者には広告ではないように見える表示「ステルスマーケティング」については、ファッション&ビューティ企業も正しく理解し、対策を講じることが必要です。そこで「WWDJAPAN」は、企業のSNSやインフルエンサー・マーケティングを担うLIDDELL(リデル)に協力を依頼して毎週、業界あるあるな「ステマかも!?」クイズを出題。ステマ規制に該当するポイントを明らかにしながら、講じるべき対策を伝授します。

ケーススタディ23

今回の事業者
アパレルブランドのEC担当のA
投稿者
A一押しのファッション系インフルエンサー

アパレルブランドのEC担当のAは、ファッション系インフルエンサーからDMをもらいました。そこには「すてきなブランドなので、私のアカウントでコーディネートを紹介したい。無償で提供してくれたら『#PR』を付けずに投稿します」と書いてありました。Aは普段からこのインフルエンサーを「私たちのブランドの雰囲気にぴったり!」と注目し、SNSをフォローしていたので、今回の申し出を喜んでいます。

インフルエンサーに商品を提供し、「#PR」なしで投稿してもらうのはステマ?それともセーフ?


ステマに該当します。

インフルエンサーからの申し出でも、販促活動を目的に商品を提供し、投稿してもらうことに変わりはありません。したがって広告とみなされます。

ステマ回避のためには「#PR」「#ad」などの広告表記か、「◯◯(ブランド名)からの提供」など、ブランドから提供された旨を明記するようインフルエンサーに依頼する必要があります。
※状況や前後関係、関係性において判断が異なります。

室木おすし/イラストレーター・漫画家 プロフィール

(むろき・おすし)建築家という響きに憧れ建築の大学に入学するも、直線がうまく引けないため挫折。卒業後、渋谷アートスクールに入学。24歳のとき、フリーのイラストレーターに。3児の父で、著書に「貴重な棒を持つネコ」「君たちが子供であるのと同じく」「悲しみゴリラ川柳」がある。オモコロライターとしても活躍

LIDDELL

COMPANY PROFILE:SNS・インフルエンサーマーケティングのパイオニアとして、インフルエンサー3.5万人と共に、7000社を超える企業との取引実績を誇り、多くのSNSトレンドを創出。「個人の影響力を、人々の未来のために。」をミッションとして掲げ、企業と個人が対等に取引できる社会の実現を目指す

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「ル ラボ」が日本初のカフェ併設店をオープン 築145年の京町家を改装

ニューヨーク発のフレグランスブランド「ル ラボ(LE LABO)」は3月20日、日本初となるカフェを併設したショップを京都・木屋町通にオープンする。1879年に建てられた酒蔵跡の町屋を改装した店舗で、日本の文化や伝統を融合した空間を演出する。

1階では全商品をラインアップし、バス・ボディー商品はシンクで試すことも可能。カフェは店内奥に併設する。テイクアウト専門で、コーヒーや紅茶、定期的に入れ替わるビーガンのペストリーを用意する。カフェの併設は上海、ブルックリンに続く世界3店舗目。

ラボは今夏に併設予定。その場で注文を受けてから手作業で調合を行い、フレッシュなフレグランスを提供する「フレッシュ ブレンディング」や、ラベルに好きなメッセージを入れることができる「パーソナライゼーション」サービスを用意する。なお、同店では日本語(ひらがな・カタカナ・漢字)を追加し提供する。

2階は畳の部屋で調香師の仕事場を表現した“調香の間”と、日本のクラフツマンシップを表現した“工匠の間”の2つの空間を有する。“調香の間”は、中国とアムステルダムの2店舗のみで展開していた、数100種類のエッセンシャルオイルや調香師のノートなどを展示したフレグランスオルガン(道具)スペース。“工匠の間”は、日本の職人やアーティストを迎え、日本の伝統工芸をオマージュしたオープンなアトリエのように活用する。

■ル ラボ 京都町家
住所:京都府京都市中京区木屋町通四条上る2丁目下樵木町206番地
営業時間:10:00~19:00

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「ル ラボ」が日本初のカフェ併設店をオープン 築145年の京町家を改装

ニューヨーク発のフレグランスブランド「ル ラボ(LE LABO)」は3月20日、日本初となるカフェを併設したショップを京都・木屋町通にオープンする。1879年に建てられた酒蔵跡の町屋を改装した店舗で、日本の文化や伝統を融合した空間を演出する。

1階では全商品をラインアップし、バス・ボディー商品はシンクで試すことも可能。カフェは店内奥に併設する。テイクアウト専門で、コーヒーや紅茶、定期的に入れ替わるビーガンのペストリーを用意する。カフェの併設は上海、ブルックリンに続く世界3店舗目。

ラボは今夏に併設予定。その場で注文を受けてから手作業で調合を行い、フレッシュなフレグランスを提供する「フレッシュ ブレンディング」や、ラベルに好きなメッセージを入れることができる「パーソナライゼーション」サービスを用意する。なお、同店では日本語(ひらがな・カタカナ・漢字)を追加し提供する。

2階は畳の部屋で調香師の仕事場を表現した“調香の間”と、日本のクラフツマンシップを表現した“工匠の間”の2つの空間を有する。“調香の間”は、中国とアムステルダムの2店舗のみで展開していた、数100種類のエッセンシャルオイルや調香師のノートなどを展示したフレグランスオルガン(道具)スペース。“工匠の間”は、日本の職人やアーティストを迎え、日本の伝統工芸をオマージュしたオープンなアトリエのように活用する。

■ル ラボ 京都町家
住所:京都府京都市中京区木屋町通四条上る2丁目下樵木町206番地
営業時間:10:00~19:00

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【2024年夏コスメ】「ディオール」は太陽降り注ぐフレンチ・リビエラが着想源 コーラル&ライラックのアイパレットなど発売

「ディオール(DIOR)」は5月3日、2024年夏コレクションを数量限定で発売する。4月30日は、公式オンライン ブティックおよび一部店舗で先行販売を行う予定だ。晴れやかな色合いを詰め込んだ夏にぴったりのアイシャドウパレットや鮮やかなリップ、ネイルなどの全6アイテムの限定色を用意した。

アイコニックな5色アイシャドウパレット“ディオールショウ サンク クルール”(各1万10円)から、太陽が降り注ぐリゾート地のフレンチ・リビエラから着想を得たカラフルな2種が登場する。ウォームブロンズやライトコッパー、アンバーブラウンに加え、晴れやかなイエローとコーラルを組み合わせた“333 コーラル フレーム”と、ライラックやピンクを主役に、トープブラウンとミントブルーのアクセントを加えた涼しげな配色の“933 パステル グロウ”で、ナチュラルからインテンスな印象まで多彩な仕上がりを楽しめる。アイシャドウの部分には、象徴的な“ディオール オブリーク ロゴ”を施した。

発売したばかりのリキッドハイライター“ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー”(5940円)は、繊細な偏光パールがきらめく、夏らしい健康的な艶肌をかなえるヌードカラーを販売。ピュアな血色を与えるチークカラー“ロ―ジ― グロウ”(各6380円)はカラフルに輝くピンクコーラルと、優しい色味のラベンダーの2色をそろえる。

メイクしながらリップケア効果をもたらすティントリップ“ディオール アディクト リップ グロウ”(各4730円)はコーラルピンクとラベンダーの2色を、“ディオール アディクト リップ ティント”(4730円)は夏の青空に映える鮮やかなコーラルレッドの1色を発売する。また、ネイルポリッシュ“ディオール ヴェルニ”(各4620円)からもソルベのようなパステル調の2色が登場し、指先を夏仕様に彩る。

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【2024年夏コスメ】「ディオール」は太陽降り注ぐフレンチ・リビエラが着想源 コーラル&ライラックのアイパレットなど発売

「ディオール(DIOR)」は5月3日、2024年夏コレクションを数量限定で発売する。4月30日は、公式オンライン ブティックおよび一部店舗で先行販売を行う予定だ。晴れやかな色合いを詰め込んだ夏にぴったりのアイシャドウパレットや鮮やかなリップ、ネイルなどの全6アイテムの限定色を用意した。

アイコニックな5色アイシャドウパレット“ディオールショウ サンク クルール”(各1万10円)から、太陽が降り注ぐリゾート地のフレンチ・リビエラから着想を得たカラフルな2種が登場する。ウォームブロンズやライトコッパー、アンバーブラウンに加え、晴れやかなイエローとコーラルを組み合わせた“333 コーラル フレーム”と、ライラックやピンクを主役に、トープブラウンとミントブルーのアクセントを加えた涼しげな配色の“933 パステル グロウ”で、ナチュラルからインテンスな印象まで多彩な仕上がりを楽しめる。アイシャドウの部分には、象徴的な“ディオール オブリーク ロゴ”を施した。

発売したばかりのリキッドハイライター“ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー”(5940円)は、繊細な偏光パールがきらめく、夏らしい健康的な艶肌をかなえるヌードカラーを販売。ピュアな血色を与えるチークカラー“ロ―ジ― グロウ”(各6380円)はカラフルに輝くピンクコーラルと、優しい色味のラベンダーの2色をそろえる。

メイクしながらリップケア効果をもたらすティントリップ“ディオール アディクト リップ グロウ”(各4730円)はコーラルピンクとラベンダーの2色を、“ディオール アディクト リップ ティント”(4730円)は夏の青空に映える鮮やかなコーラルレッドの1色を発売する。また、ネイルポリッシュ“ディオール ヴェルニ”(各4620円)からもソルベのようなパステル調の2色が登場し、指先を夏仕様に彩る。

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