「キョウトグラフィー」2025リポート 写真を通して「人間性」を問う国際フェスティバル

春の京都の名物になりつつある国際写真フェスティバル「キョウトグラフィー(KYOTOGRAPHIE)」が開催中だ。2013年にスタートした同フェスティバルは、毎年異なる社会的・文化的テーマのもと、世界から集まった写真作品を町屋や蔵などの京都ならではの建築で展示する。会期は桜の開花やゴールデンウィークに重なるため、日本のみならず、世界各国から多くの来場者が訪れる。京都という土地の魅力と、写真芸術の力を組み合わせたユニークな文化イベントだ。

そんな「キョウトグラフィー」の今年のテーマは「HUMANITY(人間性)」。同フェスティバルのルシール・レイボーズ共同ディレクターらが「日本と西洋という異なる文化的視点を通じて人間の営みの複雑さを浮かび上がらせる」と語るように、各作品は単なる人間讃歌にとどまるわけではない。環境やジェンダー、多様性、人権などの社会的トピックスに目を向け、人間性が抱える矛盾や負の側面をも浮き彫りにし、鑑賞者に問いを投げかける。集めた作品はどれも、アーティストたちのパーソナルな主題や問題意識から始まったプロジェクトだが、それらを語る中で見えてくる「人間性」にまつわるユニバーサルな問題を提示する。

全展示を見て回った「WWDJAPAN」記者が、読者にぜひ見てほしい5つの展示を厳選して紹介する。なお全ての展示が素晴らしかったので時間のある方はぜひ全てをチェックしてほしい。

JR(ジェイ・アール)「クロニクル京都 2024」
展示会場:JR京都駅ビルの北側通路壁面、京都新聞ビル

市民のポートレートで作り上げる壮大な写真物語

京都の玄関口、JR京都駅ビルの北側通路壁面に巨大な写真イメージを展示するのは、フランス人アーティストのJR(ジェイ・アール)。今回出展した「クロニクル(Chronicles)」シリーズは、地域社会の多様性と物語を巨大な写真壁画として表現する参加型アートプロジェクトだ。

「クロニクル」は、その土地に住む人々のポートレートを多数撮影し、コラージュして記念碑のようなパブリック・アートを作り上げる。JRは、今回の「キョウトグラフィー」のために昨年秋に京都に滞在。市内各所に設えた撮影スタジオで総勢505人の地元民を撮影し、それらを一つ一つパズルのように組み合わせていった。この気の遠くなるようなプロセスを経て、京都市長から舞妓や芸妓、さらにはドラァグクイーンまでの多種多様な京都人が織りなす「壮大な物語(=クロニクル)」を完成させた。

この作品が単なる合成写真ではなく(それだけでも甚大な労力だが)、奥行きある参加型アートプロジェクトとして成立するのは、街の人を撮影するだけでなく、全員に聞き取りを行い、彼らのライフストーリーも収集しているから。集めた各自の音声は、専用のウェブページで確認できるほか、作品に専用のアプリをかざすことで聴くこともできる。

別会場の京都新聞ビルの展示では、その膨大なライフストーリーや「クロニクル」の制作プロセスに光を当てる。特に同ビル地下の高さ10m、広さ1000平方メートルに及ぶ印刷工場跡地での展示は圧巻だ。提灯の手法で巨大な立体彫刻として再構築した数人のポートレートが、自らのストーリーを来場者に語りかける。空間の広さや作品の大きさも手伝い、そこで語られるパーソナルな物語は私たちの心を静かに揺さぶる。JRは「このプロジェクトの趣旨は、全ての人に平等に光を当てること。それだけに立体彫刻として再構築すべき人を選定するのは難しかったが、特異なストーリーを持っている10人を選んだ」と語った。あらためて、街という「クロニクル」はさまざまな個人のストーリーが折り重なって成り立っていることを思い出させてくれる作品だ。

レティシア・キイ
「ラブ&ジャスティス」「キョウト・ヘア・イメージ」
展示会場:アスフォデル、出町桝形商店街

アフリカ女性としての自分を受け入れ表現する毛髪アート

「キョウトグラフィー」は20年、アフリカ出身の若手作家を対象にしたアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)プログラムを開始した。今回、同プログラムに参加したのがコートジボワール出身のレティシア・キイ(Laetitia Ky)だ。

フランスの旧植民地国で生まれ育ったキイにとって、欧米を中心に形成された美の基準に当てはまらない自分の「白くない」肌や「まっすぐではない」毛髪を受け入れることは容易ではなかったという。自己受容のための模索のなかで出合ったのが、植民地期以前のアフリカの女性たちが編み出した自由で創造的な髪型の数々。それらに強い興味を持ったキイはリサーチを進め、当時の女性にとって髪は単なる「美」の道具でなく、アイデンティティを物語るための表現であり「対話」の形だったことを知る。それをきっかけに自分の髪の毛をメディアとして、造形物を作る活動を始めた。やがてキイの作品は、現代の女性を取り巻く規範やスティグマ、人種的な抑圧や不公正に対して、ブラック・フェミニストとして表明する詩的なメッセージとなっていった。

キイが展示を行ったのは、古くから舞妓やお茶屋の女将が活躍し、歴史的に女性の街とされてきた祇園。会場の「アスフォデル(ASHODEL)」には、女性の生理や体毛、妊娠など、社会的にはまだまだセンシティブな内容に触れる作品が並ぶ。しかし、キイが毛髪で作るポップな写真イメージは、身構える鑑賞者の緊張を解き、作品のメッセージをさりげなく心に届けてくれる。何より葛藤を乗り越えて自分を受け入れ、生き生きと写真に写るキイの姿そのものが、自分の境遇やアイデンティティを肯定することの意義を率直に伝えている。なおキイは、滞在制作の拠点だった出町桝形商店街にも作品を展示している。こちらには、シリアスなトピックスに触れる祇園の展示とは対照的に、アフリカ出身の若者が、京都の文化に触れて得たインスピレーションを形にしたユーモラスでコミカルな写真イメージが、バナーとして商店街を彩る。

リー・シュルマン&オマー・ヴィクター・ディオプ「ビーイング ゼア」
展示会場:嶋䑓ギャラリー

ノスタルジックな空間と写真が多様性を考える装置に

同じく写真イメージを通して、人種的なパワーバランスの不均衡というトピックに触れるのが、イギリス人アーティスト、リー・シュルマン(Lee Shulman)とセネガル出身の写真家、オマー・ヴィクター・ディオプ(Omar Victor Diop)の共作「ビーイング ゼア(Being There)」だ。

2人は、町屋を改装した「嶋䑓ギャラリー」に、ミッドセンチュリースタイルの家具とポップな色味の壁紙を配置。「古き良きアメリカ」を思わせる心地良い空間を設えた。展示するのは、家具と同時代のものと思われるノスタルジックな写真や映像。だがよく見ると、全てのイメージに同じ黒人男性が写り込んでいる。アーティストのヴィクター・ディオプ本人だ。実はこれらのイメージは、1950〜60年代の北米で撮られたスナップ写真に、ディオプのイメージを合成して作り上げたフィクション写真。しかし「そもそも、家族のアルバムは巧妙に作られたフィクションだ。調和のとれた世界を演出し、厄介な真実はフレームの外側に追いやる」とシュルマンは言う。

シュルマンは、匿名の家族写真や日常のスナップショットを収集・保存するプロジェクト「アノニマス・プロジェクト(The Anonymous Project)」を主宰する。現在、1950年代から2000年代までに撮られた100万点以上の画像を所蔵するシュルマンは、20世紀半ばに北米で撮られたスナップ写真を多数見るうち、牧歌的な魅力に引かれつつ、人口の多数を占めていたはずのアフリカ系アメリカ人の「不在」に気付く。それらを批判的に考察し、再構築するためにセルフポートレートを中心に活動する黒人アーティスト、ヴィクター・ディオプを写り込ませるアイデアを着想した。当時のアメリカは第二次世界大戦後の経済繁栄を謳歌していたが、平等とは程遠い状況にあった。人種隔離政策が敷かれ、多くの人が肌の色を理由に、基本的人権の制限を受けていた。その事実に向き合った時、先ほど使った「古き良きアメリカ」という言い回しの残酷さに気付かされ、快適だった「おしゃれ」な展示空間は、当時の白人中産階級的ライフスタイルの外側に追いやられた人種的マイノリティーたちへの想像を喚起する装置となる。

2人の作品は、そうした歴史を批判しつつも、どこか軽妙でユーモアすら感じさせる。しかし同時に、私たちにフレームの内側と外側に作用するポリティクスへの思考をうながし、複雑な歴史に滑らかなコーティングをほどこす「ノスタルジア」の危険な魅力を浮き彫りにさせる。

マーティン・パー「スモール・ワールド」
展示会場:タイムズ

観光がパッケージ化してしまう文化 写真で切り取るオーバーツーリズム

安藤忠雄の設計により1984年に建てられた高瀬川沿いの「タイムズ(TIME’S)」では二つの展示を見ることができる。一つはマーティン・パー(Martin Parr)の「スモール・ワールド(Small World)」。マグナムフォトのレジェンドの作品を、街中の会場で気軽に見ることができるのも「キョウトグラフィー」の魅力の一つだ。

今回展示している「スモール・ワールド」はパーの代表作のひとつ。国際的な観光の拡大とその表層性、均質化を鋭く、かつユーモラスに批評した写真シリーズだ。1980年代から90年代初頭にかけて、パーは世界各国の観光地(ヨーロッパ、アメリカ、日本など)をめぐり、観光客たちの行動、ポーズ、消費行動を写真で記録。「観光」という営みがもたらす画一的な光景──人々が同じ場所で同じポーズを取り、同じようにお土産を買う姿──を、鮮やかなカラー写真で捉えている。クスッと笑ってしまう作品群だが、グローバル化や消費社会に対する辛辣な風刺が込められている。

今回の「キョウトグラフィー」に合わせ、パーは一足早く来日。桜の開花でにぎわう京都の観光客にレンズを向け「スモール・ワールド」の京都バージョンを撮り下ろした。皮肉を感じさせる独特な距離感で切り取った京都のオーバーツーリズム。パーの冷静な態度は、京都観光で浮かれる観光客の「滑稽さ」を少し意地悪に浮き彫りにしてしまう。それに拍車をかけるように写真はコミカルなBGMにのせてスライドショー形式で展示される。インスタグラムの登場により、文化を「映えるか映えないか」という基準でジャッジする風潮が高まったが、パーが80年代から続けてきた「スモール・ワールド」は、それを予見してきた作品とも言え、今の時代にますます強いメッセージを放っている。

アダム・ルハナ「ロジック・オブ・トゥルース」
展示会場:「八竹庵」

パレスチナの日常の写真を通して問う「真実」

「八竹庵」で展示するアダム・ルハナ(Adam Rouhana)の作品「ロジック・オブ・トゥルース(真実の論理)」は、パレスチナの人々の日常生活を切り取った写真を通じて、歴史の操作や真実の歪曲に意義を唱え、観客に新たな視点を提供する。

パレスチナ系アメリカ人のルハナは、アメリカで育ち、現在はエルサレムとロンドンを拠点に活動する写真家だ。写真を通して、西洋を中心に構築されてきた「東洋」への偏ったまなざしを再構築することをテーマにかかげる。ルハナは、パレスチナの家庭や日常の美しい風景を撮影する。日本家屋の中にインスタレーションとして展示されるこれらの写真は、メディアによって描かれるステレオタイプなイメージとは異なる、現地の人々の生きた日常を伝えている。

ニュース番組を通して放映される戦地の映像は、私たちの日常とあまりにもかけ離れているからこそ、時に現実感に乏しく、戦禍の影響を受ける人々への想像力を奪ってしまう。繰り返し流される凄惨で「非現実的」な映像は、戦争被害者にもおだやかな日常や家族とのささやかな幸せがあったことを忘れさせてしまう。またその戦禍の「真実」は「誰が報じるか」によって見え方はまるで違ってしまうことも事実だ。「ロジック・オブ・トゥルース」は、そんな忘却や印象の操作に抗う作品だ。パレスチナの人々の生活を記録した写真を通して、私たちの想像力に働きかけ、植民地主義や帝国主義を起因とする混迷の歴史を見直し、真実とは何かを問いかける。

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「キョウトグラフィー」2025リポート 写真を通して「人間性」を問う国際フェスティバル

春の京都の名物になりつつある国際写真フェスティバル「キョウトグラフィー(KYOTOGRAPHIE)」が開催中だ。2013年にスタートした同フェスティバルは、毎年異なる社会的・文化的テーマのもと、世界から集まった写真作品を町屋や蔵などの京都ならではの建築で展示する。会期は桜の開花やゴールデンウィークに重なるため、日本のみならず、世界各国から多くの来場者が訪れる。京都という土地の魅力と、写真芸術の力を組み合わせたユニークな文化イベントだ。

そんな「キョウトグラフィー」の今年のテーマは「HUMANITY(人間性)」。同フェスティバルのルシール・レイボーズ共同ディレクターらが「日本と西洋という異なる文化的視点を通じて人間の営みの複雑さを浮かび上がらせる」と語るように、各作品は単なる人間讃歌にとどまるわけではない。環境やジェンダー、多様性、人権などの社会的トピックスに目を向け、人間性が抱える矛盾や負の側面をも浮き彫りにし、鑑賞者に問いを投げかける。集めた作品はどれも、アーティストたちのパーソナルな主題や問題意識から始まったプロジェクトだが、それらを語る中で見えてくる「人間性」にまつわるユニバーサルな問題を提示する。

全展示を見て回った「WWDJAPAN」記者が、読者にぜひ見てほしい5つの展示を厳選して紹介する。なお全ての展示が素晴らしかったので時間のある方はぜひ全てをチェックしてほしい。

JR(ジェイ・アール)「クロニクル京都 2024」
展示会場:JR京都駅ビルの北側通路壁面、京都新聞ビル

市民のポートレートで作り上げる壮大な写真物語

京都の玄関口、JR京都駅ビルの北側通路壁面に巨大な写真イメージを展示するのは、フランス人アーティストのJR(ジェイ・アール)。今回出展した「クロニクル(Chronicles)」シリーズは、地域社会の多様性と物語を巨大な写真壁画として表現する参加型アートプロジェクトだ。

「クロニクル」は、その土地に住む人々のポートレートを多数撮影し、コラージュして記念碑のようなパブリック・アートを作り上げる。JRは、今回の「キョウトグラフィー」のために昨年秋に京都に滞在。市内各所に設えた撮影スタジオで総勢505人の地元民を撮影し、それらを一つ一つパズルのように組み合わせていった。この気の遠くなるようなプロセスを経て、京都市長から舞妓や芸妓、さらにはドラァグクイーンまでの多種多様な京都人が織りなす「壮大な物語(=クロニクル)」を完成させた。

この作品が単なる合成写真ではなく(それだけでも甚大な労力だが)、奥行きある参加型アートプロジェクトとして成立するのは、街の人を撮影するだけでなく、全員に聞き取りを行い、彼らのライフストーリーも収集しているから。集めた各自の音声は、専用のウェブページで確認できるほか、作品に専用のアプリをかざすことで聴くこともできる。

別会場の京都新聞ビルの展示では、その膨大なライフストーリーや「クロニクル」の制作プロセスに光を当てる。特に同ビル地下の高さ10m、広さ1000平方メートルに及ぶ印刷工場跡地での展示は圧巻だ。提灯の手法で巨大な立体彫刻として再構築した数人のポートレートが、自らのストーリーを来場者に語りかける。空間の広さや作品の大きさも手伝い、そこで語られるパーソナルな物語は私たちの心を静かに揺さぶる。JRは「このプロジェクトの趣旨は、全ての人に平等に光を当てること。それだけに立体彫刻として再構築すべき人を選定するのは難しかったが、特異なストーリーを持っている10人を選んだ」と語った。あらためて、街という「クロニクル」はさまざまな個人のストーリーが折り重なって成り立っていることを思い出させてくれる作品だ。

レティシア・キイ
「ラブ&ジャスティス」「キョウト・ヘア・イメージ」
展示会場:アスフォデル、出町桝形商店街

アフリカ女性としての自分を受け入れ表現する毛髪アート

「キョウトグラフィー」は20年、アフリカ出身の若手作家を対象にしたアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)プログラムを開始した。今回、同プログラムに参加したのがコートジボワール出身のレティシア・キイ(Laetitia Ky)だ。

フランスの旧植民地国で生まれ育ったキイにとって、欧米を中心に形成された美の基準に当てはまらない自分の「白くない」肌や「まっすぐではない」毛髪を受け入れることは容易ではなかったという。自己受容のための模索のなかで出合ったのが、植民地期以前のアフリカの女性たちが編み出した自由で創造的な髪型の数々。それらに強い興味を持ったキイはリサーチを進め、当時の女性にとって髪は単なる「美」の道具でなく、アイデンティティを物語るための表現であり「対話」の形だったことを知る。それをきっかけに自分の髪の毛をメディアとして、造形物を作る活動を始めた。やがてキイの作品は、現代の女性を取り巻く規範やスティグマ、人種的な抑圧や不公正に対して、ブラック・フェミニストとして表明する詩的なメッセージとなっていった。

キイが展示を行ったのは、古くから舞妓やお茶屋の女将が活躍し、歴史的に女性の街とされてきた祇園。会場の「アスフォデル(ASHODEL)」には、女性の生理や体毛、妊娠など、社会的にはまだまだセンシティブな内容に触れる作品が並ぶ。しかし、キイが毛髪で作るポップな写真イメージは、身構える鑑賞者の緊張を解き、作品のメッセージをさりげなく心に届けてくれる。何より葛藤を乗り越えて自分を受け入れ、生き生きと写真に写るキイの姿そのものが、自分の境遇やアイデンティティを肯定することの意義を率直に伝えている。なおキイは、滞在制作の拠点だった出町桝形商店街にも作品を展示している。こちらには、シリアスなトピックスに触れる祇園の展示とは対照的に、アフリカ出身の若者が、京都の文化に触れて得たインスピレーションを形にしたユーモラスでコミカルな写真イメージが、バナーとして商店街を彩る。

リー・シュルマン&オマー・ヴィクター・ディオプ「ビーイング ゼア」
展示会場:嶋䑓ギャラリー

ノスタルジックな空間と写真が多様性を考える装置に

同じく写真イメージを通して、人種的なパワーバランスの不均衡というトピックに触れるのが、イギリス人アーティスト、リー・シュルマン(Lee Shulman)とセネガル出身の写真家、オマー・ヴィクター・ディオプ(Omar Victor Diop)の共作「ビーイング ゼア(Being There)」だ。

2人は、町屋を改装した「嶋䑓ギャラリー」に、ミッドセンチュリースタイルの家具とポップな色味の壁紙を配置。「古き良きアメリカ」を思わせる心地良い空間を設えた。展示するのは、家具と同時代のものと思われるノスタルジックな写真や映像。だがよく見ると、全てのイメージに同じ黒人男性が写り込んでいる。アーティストのヴィクター・ディオプ本人だ。実はこれらのイメージは、1950〜60年代の北米で撮られたスナップ写真に、ディオプのイメージを合成して作り上げたフィクション写真。しかし「そもそも、家族のアルバムは巧妙に作られたフィクションだ。調和のとれた世界を演出し、厄介な真実はフレームの外側に追いやる」とシュルマンは言う。

シュルマンは、匿名の家族写真や日常のスナップショットを収集・保存するプロジェクト「アノニマス・プロジェクト(The Anonymous Project)」を主宰する。現在、1950年代から2000年代までに撮られた100万点以上の画像を所蔵するシュルマンは、20世紀半ばに北米で撮られたスナップ写真を多数見るうち、牧歌的な魅力に引かれつつ、人口の多数を占めていたはずのアフリカ系アメリカ人の「不在」に気付く。それらを批判的に考察し、再構築するためにセルフポートレートを中心に活動する黒人アーティスト、ヴィクター・ディオプを写り込ませるアイデアを着想した。当時のアメリカは第二次世界大戦後の経済繁栄を謳歌していたが、平等とは程遠い状況にあった。人種隔離政策が敷かれ、多くの人が肌の色を理由に、基本的人権の制限を受けていた。その事実に向き合った時、先ほど使った「古き良きアメリカ」という言い回しの残酷さに気付かされ、快適だった「おしゃれ」な展示空間は、当時の白人中産階級的ライフスタイルの外側に追いやられた人種的マイノリティーたちへの想像を喚起する装置となる。

2人の作品は、そうした歴史を批判しつつも、どこか軽妙でユーモアすら感じさせる。しかし同時に、私たちにフレームの内側と外側に作用するポリティクスへの思考をうながし、複雑な歴史に滑らかなコーティングをほどこす「ノスタルジア」の危険な魅力を浮き彫りにさせる。

マーティン・パー「スモール・ワールド」
展示会場:タイムズ

観光がパッケージ化してしまう文化 写真で切り取るオーバーツーリズム

安藤忠雄の設計により1984年に建てられた高瀬川沿いの「タイムズ(TIME’S)」では二つの展示を見ることができる。一つはマーティン・パー(Martin Parr)の「スモール・ワールド(Small World)」。マグナムフォトのレジェンドの作品を、街中の会場で気軽に見ることができるのも「キョウトグラフィー」の魅力の一つだ。

今回展示している「スモール・ワールド」はパーの代表作のひとつ。国際的な観光の拡大とその表層性、均質化を鋭く、かつユーモラスに批評した写真シリーズだ。1980年代から90年代初頭にかけて、パーは世界各国の観光地(ヨーロッパ、アメリカ、日本など)をめぐり、観光客たちの行動、ポーズ、消費行動を写真で記録。「観光」という営みがもたらす画一的な光景──人々が同じ場所で同じポーズを取り、同じようにお土産を買う姿──を、鮮やかなカラー写真で捉えている。クスッと笑ってしまう作品群だが、グローバル化や消費社会に対する辛辣な風刺が込められている。

今回の「キョウトグラフィー」に合わせ、パーは一足早く来日。桜の開花でにぎわう京都の観光客にレンズを向け「スモール・ワールド」の京都バージョンを撮り下ろした。皮肉を感じさせる独特な距離感で切り取った京都のオーバーツーリズム。パーの冷静な態度は、京都観光で浮かれる観光客の「滑稽さ」を少し意地悪に浮き彫りにしてしまう。それに拍車をかけるように写真はコミカルなBGMにのせてスライドショー形式で展示される。インスタグラムの登場により、文化を「映えるか映えないか」という基準でジャッジする風潮が高まったが、パーが80年代から続けてきた「スモール・ワールド」は、それを予見してきた作品とも言え、今の時代にますます強いメッセージを放っている。

アダム・ルハナ「ロジック・オブ・トゥルース」
展示会場:「八竹庵」

パレスチナの日常の写真を通して問う「真実」

「八竹庵」で展示するアダム・ルハナ(Adam Rouhana)の作品「ロジック・オブ・トゥルース(真実の論理)」は、パレスチナの人々の日常生活を切り取った写真を通じて、歴史の操作や真実の歪曲に意義を唱え、観客に新たな視点を提供する。

パレスチナ系アメリカ人のルハナは、アメリカで育ち、現在はエルサレムとロンドンを拠点に活動する写真家だ。写真を通して、西洋を中心に構築されてきた「東洋」への偏ったまなざしを再構築することをテーマにかかげる。ルハナは、パレスチナの家庭や日常の美しい風景を撮影する。日本家屋の中にインスタレーションとして展示されるこれらの写真は、メディアによって描かれるステレオタイプなイメージとは異なる、現地の人々の生きた日常を伝えている。

ニュース番組を通して放映される戦地の映像は、私たちの日常とあまりにもかけ離れているからこそ、時に現実感に乏しく、戦禍の影響を受ける人々への想像力を奪ってしまう。繰り返し流される凄惨で「非現実的」な映像は、戦争被害者にもおだやかな日常や家族とのささやかな幸せがあったことを忘れさせてしまう。またその戦禍の「真実」は「誰が報じるか」によって見え方はまるで違ってしまうことも事実だ。「ロジック・オブ・トゥルース」は、そんな忘却や印象の操作に抗う作品だ。パレスチナの人々の生活を記録した写真を通して、私たちの想像力に働きかけ、植民地主義や帝国主義を起因とする混迷の歴史を見直し、真実とは何かを問いかける。

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「キョウトグラフィー」2025リポート 写真を通して「人間性」を問う国際フェスティバル

春の京都の名物になりつつある国際写真フェスティバル「キョウトグラフィー(KYOTOGRAPHIE)」が開催中だ。2013年にスタートした同フェスティバルは、毎年異なる社会的・文化的テーマのもと、世界から集まった写真作品を町屋や蔵などの京都ならではの建築で展示する。会期は桜の開花やゴールデンウィークに重なるため、日本のみならず、世界各国から多くの来場者が訪れる。京都という土地の魅力と、写真芸術の力を組み合わせたユニークな文化イベントだ。

そんな「キョウトグラフィー」の今年のテーマは「HUMANITY(人間性)」。同フェスティバルのルシール・レイボーズ共同ディレクターらが「日本と西洋という異なる文化的視点を通じて人間の営みの複雑さを浮かび上がらせる」と語るように、各作品は単なる人間讃歌にとどまるわけではない。環境やジェンダー、多様性、人権などの社会的トピックスに目を向け、人間性が抱える矛盾や負の側面をも浮き彫りにし、鑑賞者に問いを投げかける。集めた作品はどれも、アーティストたちのパーソナルな主題や問題意識から始まったプロジェクトだが、それらを語る中で見えてくる「人間性」にまつわるユニバーサルな問題を提示する。

全展示を見て回った「WWDJAPAN」記者が、読者にぜひ見てほしい5つの展示を厳選して紹介する。なお全ての展示が素晴らしかったので時間のある方はぜひ全てをチェックしてほしい。

JR(ジェイ・アール)「クロニクル京都 2024」
展示会場:JR京都駅ビルの北側通路壁面、京都新聞ビル

市民のポートレートで作り上げる壮大な写真物語

京都の玄関口、JR京都駅ビルの北側通路壁面に巨大な写真イメージを展示するのは、フランス人アーティストのJR(ジェイ・アール)。今回出展した「クロニクル(Chronicles)」シリーズは、地域社会の多様性と物語を巨大な写真壁画として表現する参加型アートプロジェクトだ。

「クロニクル」は、その土地に住む人々のポートレートを多数撮影し、コラージュして記念碑のようなパブリック・アートを作り上げる。JRは、今回の「キョウトグラフィー」のために昨年秋に京都に滞在。市内各所に設えた撮影スタジオで総勢505人の地元民を撮影し、それらを一つ一つパズルのように組み合わせていった。この気の遠くなるようなプロセスを経て、京都市長から舞妓や芸妓、さらにはドラァグクイーンまでの多種多様な京都人が織りなす「壮大な物語(=クロニクル)」を完成させた。

この作品が単なる合成写真ではなく(それだけでも甚大な労力だが)、奥行きある参加型アートプロジェクトとして成立するのは、街の人を撮影するだけでなく、全員に聞き取りを行い、彼らのライフストーリーも収集しているから。集めた各自の音声は、専用のウェブページで確認できるほか、作品に専用のアプリをかざすことで聴くこともできる。

別会場の京都新聞ビルの展示では、その膨大なライフストーリーや「クロニクル」の制作プロセスに光を当てる。特に同ビル地下の高さ10m、広さ1000平方メートルに及ぶ印刷工場跡地での展示は圧巻だ。提灯の手法で巨大な立体彫刻として再構築した数人のポートレートが、自らのストーリーを来場者に語りかける。空間の広さや作品の大きさも手伝い、そこで語られるパーソナルな物語は私たちの心を静かに揺さぶる。JRは「このプロジェクトの趣旨は、全ての人に平等に光を当てること。それだけに立体彫刻として再構築すべき人を選定するのは難しかったが、特異なストーリーを持っている10人を選んだ」と語った。あらためて、街という「クロニクル」はさまざまな個人のストーリーが折り重なって成り立っていることを思い出させてくれる作品だ。

レティシア・キイ
「ラブ&ジャスティス」「キョウト・ヘア・イメージ」
展示会場:アスフォデル、出町桝形商店街

アフリカ女性としての自分を受け入れ表現する毛髪アート

「キョウトグラフィー」は20年、アフリカ出身の若手作家を対象にしたアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)プログラムを開始した。今回、同プログラムに参加したのがコートジボワール出身のレティシア・キイ(Laetitia Ky)だ。

フランスの旧植民地国で生まれ育ったキイにとって、欧米を中心に形成された美の基準に当てはまらない自分の「白くない」肌や「まっすぐではない」毛髪を受け入れることは容易ではなかったという。自己受容のための模索のなかで出合ったのが、植民地期以前のアフリカの女性たちが編み出した自由で創造的な髪型の数々。それらに強い興味を持ったキイはリサーチを進め、当時の女性にとって髪は単なる「美」の道具でなく、アイデンティティを物語るための表現であり「対話」の形だったことを知る。それをきっかけに自分の髪の毛をメディアとして、造形物を作る活動を始めた。やがてキイの作品は、現代の女性を取り巻く規範やスティグマ、人種的な抑圧や不公正に対して、ブラック・フェミニストとして表明する詩的なメッセージとなっていった。

キイが展示を行ったのは、古くから舞妓やお茶屋の女将が活躍し、歴史的に女性の街とされてきた祇園。会場の「アスフォデル(ASHODEL)」には、女性の生理や体毛、妊娠など、社会的にはまだまだセンシティブな内容に触れる作品が並ぶ。しかし、キイが毛髪で作るポップな写真イメージは、身構える鑑賞者の緊張を解き、作品のメッセージをさりげなく心に届けてくれる。何より葛藤を乗り越えて自分を受け入れ、生き生きと写真に写るキイの姿そのものが、自分の境遇やアイデンティティを肯定することの意義を率直に伝えている。なおキイは、滞在制作の拠点だった出町桝形商店街にも作品を展示している。こちらには、シリアスなトピックスに触れる祇園の展示とは対照的に、アフリカ出身の若者が、京都の文化に触れて得たインスピレーションを形にしたユーモラスでコミカルな写真イメージが、バナーとして商店街を彩る。

リー・シュルマン&オマー・ヴィクター・ディオプ「ビーイング ゼア」
展示会場:嶋䑓ギャラリー

ノスタルジックな空間と写真が多様性を考える装置に

同じく写真イメージを通して、人種的なパワーバランスの不均衡というトピックに触れるのが、イギリス人アーティスト、リー・シュルマン(Lee Shulman)とセネガル出身の写真家、オマー・ヴィクター・ディオプ(Omar Victor Diop)の共作「ビーイング ゼア(Being There)」だ。

2人は、町屋を改装した「嶋䑓ギャラリー」に、ミッドセンチュリースタイルの家具とポップな色味の壁紙を配置。「古き良きアメリカ」を思わせる心地良い空間を設えた。展示するのは、家具と同時代のものと思われるノスタルジックな写真や映像。だがよく見ると、全てのイメージに同じ黒人男性が写り込んでいる。アーティストのヴィクター・ディオプ本人だ。実はこれらのイメージは、1950〜60年代の北米で撮られたスナップ写真に、ディオプのイメージを合成して作り上げたフィクション写真。しかし「そもそも、家族のアルバムは巧妙に作られたフィクションだ。調和のとれた世界を演出し、厄介な真実はフレームの外側に追いやる」とシュルマンは言う。

シュルマンは、匿名の家族写真や日常のスナップショットを収集・保存するプロジェクト「アノニマス・プロジェクト(The Anonymous Project)」を主宰する。現在、1950年代から2000年代までに撮られた100万点以上の画像を所蔵するシュルマンは、20世紀半ばに北米で撮られたスナップ写真を多数見るうち、牧歌的な魅力に引かれつつ、人口の多数を占めていたはずのアフリカ系アメリカ人の「不在」に気付く。それらを批判的に考察し、再構築するためにセルフポートレートを中心に活動する黒人アーティスト、ヴィクター・ディオプを写り込ませるアイデアを着想した。当時のアメリカは第二次世界大戦後の経済繁栄を謳歌していたが、平等とは程遠い状況にあった。人種隔離政策が敷かれ、多くの人が肌の色を理由に、基本的人権の制限を受けていた。その事実に向き合った時、先ほど使った「古き良きアメリカ」という言い回しの残酷さに気付かされ、快適だった「おしゃれ」な展示空間は、当時の白人中産階級的ライフスタイルの外側に追いやられた人種的マイノリティーたちへの想像を喚起する装置となる。

2人の作品は、そうした歴史を批判しつつも、どこか軽妙でユーモアすら感じさせる。しかし同時に、私たちにフレームの内側と外側に作用するポリティクスへの思考をうながし、複雑な歴史に滑らかなコーティングをほどこす「ノスタルジア」の危険な魅力を浮き彫りにさせる。

マーティン・パー「スモール・ワールド」
展示会場:タイムズ

観光がパッケージ化してしまう文化 写真で切り取るオーバーツーリズム

安藤忠雄の設計により1984年に建てられた高瀬川沿いの「タイムズ(TIME’S)」では二つの展示を見ることができる。一つはマーティン・パー(Martin Parr)の「スモール・ワールド(Small World)」。マグナムフォトのレジェンドの作品を、街中の会場で気軽に見ることができるのも「キョウトグラフィー」の魅力の一つだ。

今回展示している「スモール・ワールド」はパーの代表作のひとつ。国際的な観光の拡大とその表層性、均質化を鋭く、かつユーモラスに批評した写真シリーズだ。1980年代から90年代初頭にかけて、パーは世界各国の観光地(ヨーロッパ、アメリカ、日本など)をめぐり、観光客たちの行動、ポーズ、消費行動を写真で記録。「観光」という営みがもたらす画一的な光景──人々が同じ場所で同じポーズを取り、同じようにお土産を買う姿──を、鮮やかなカラー写真で捉えている。クスッと笑ってしまう作品群だが、グローバル化や消費社会に対する辛辣な風刺が込められている。

今回の「キョウトグラフィー」に合わせ、パーは一足早く来日。桜の開花でにぎわう京都の観光客にレンズを向け「スモール・ワールド」の京都バージョンを撮り下ろした。皮肉を感じさせる独特な距離感で切り取った京都のオーバーツーリズム。パーの冷静な態度は、京都観光で浮かれる観光客の「滑稽さ」を少し意地悪に浮き彫りにしてしまう。それに拍車をかけるように写真はコミカルなBGMにのせてスライドショー形式で展示される。インスタグラムの登場により、文化を「映えるか映えないか」という基準でジャッジする風潮が高まったが、パーが80年代から続けてきた「スモール・ワールド」は、それを予見してきた作品とも言え、今の時代にますます強いメッセージを放っている。

アダム・ルハナ「ロジック・オブ・トゥルース」
展示会場:「八竹庵」

パレスチナの日常の写真を通して問う「真実」

「八竹庵」で展示するアダム・ルハナ(Adam Rouhana)の作品「ロジック・オブ・トゥルース(真実の論理)」は、パレスチナの人々の日常生活を切り取った写真を通じて、歴史の操作や真実の歪曲に意義を唱え、観客に新たな視点を提供する。

パレスチナ系アメリカ人のルハナは、アメリカで育ち、現在はエルサレムとロンドンを拠点に活動する写真家だ。写真を通して、西洋を中心に構築されてきた「東洋」への偏ったまなざしを再構築することをテーマにかかげる。ルハナは、パレスチナの家庭や日常の美しい風景を撮影する。日本家屋の中にインスタレーションとして展示されるこれらの写真は、メディアによって描かれるステレオタイプなイメージとは異なる、現地の人々の生きた日常を伝えている。

ニュース番組を通して放映される戦地の映像は、私たちの日常とあまりにもかけ離れているからこそ、時に現実感に乏しく、戦禍の影響を受ける人々への想像力を奪ってしまう。繰り返し流される凄惨で「非現実的」な映像は、戦争被害者にもおだやかな日常や家族とのささやかな幸せがあったことを忘れさせてしまう。またその戦禍の「真実」は「誰が報じるか」によって見え方はまるで違ってしまうことも事実だ。「ロジック・オブ・トゥルース」は、そんな忘却や印象の操作に抗う作品だ。パレスチナの人々の生活を記録した写真を通して、私たちの想像力に働きかけ、植民地主義や帝国主義を起因とする混迷の歴史を見直し、真実とは何かを問いかける。

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資生堂「ザ・ギンザ」が艶と透明感を引き出すスキンケア2品を刷新 “ハイブリット”な洗顔料も

資生堂のプレステージスキンケアブランド「ザ・ギンザ(THE GINZA)」は5月1日、艶やかに磨く除去化粧水“クラリファイングローション n”(200mL、1万5400円※編集部調べ)と、キメを整える収れん美容液“コンディショニングリファイナー n”(200mL、1万8700円※編集部調べ)の2品をリニューアル発売する。加えて、マスクと洗顔料を兼ね備えた“ハイブリッドクレンザー n”(130g、1万3200円※編集部調べ)が新登場。ブランド取り扱い店舗や公式ECなどで展開する。

3アイテムとも、リンデンの花から抽出したエキスのほか、アシタバ葉・茎エキス、イチョウ葉エキスなど保湿整肌の複合成分を共通配合。肌を潤いで満たし、乾燥などの外部環境から守りながら滑らかに整える。銀座の並木通りにあるリンデンの生花に着想したグリーンフローラルの香りで、透明感あるリンデンにスウィートオレンジやローズが軽やかに重なる。

リニューアルの2品

リニューアルの除去化粧水“クラリファイングローション n”は、ごわつきがちな角層をほぐし、磨き上げたような艶と透明感あふれる肌に導く。同じく収れん美容液“コンディショニングリファイナー n”は、清涼感のある使い心地とともに潤いを与え、毛穴を目立ちにくくする。どちらもパッケージ容器をガラスボトルに変更し、プラスチック量を削減する。

新発売の洗顔料

“ハイブリッドクレンザー n”は、天然ミネラルクレイ配合のマスクと洗顔料のハイブリッドアイテム。洗顔フォームに置き換えて使用し、美容成分を抱え込んだクレイ状のクリームを顔全体にマッサージするように広げた後、約20秒放置して洗い流す。週1~2回のスペシャルケアをかなえ、肌に透透明感をもたらす。

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「ヘビーローテーション」の眉マスカラにひんやりグレージュ&柔らかベージュの限定2色が登場

伊勢半の眉メイクブランド「ヘビーローテーション(HEAVY ROTATION)」は6月9日、ブランドを代表する眉マスカラ“カラーリングアイブロウ EX”(各924円※編集部調べ)から、儚げなムードをまとう限定のミュートカラー2色を発売する。

同製品は、“自眉級”の仕上がりと発色をかなえるアイブロウマスカラで、薄膜でふんわりとした眉を演出する。眉毛1本1本を染め上げる、地肌につきにくいコンパクトブラシを採用した。

限定色は、ひんやり涼しげな印象を与えるアイスグレージュと、淡く柔らかなクリームベージュの2色。夏のアイブロウメイクに活躍する明るめな発色が特徴だ。

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ZOZO、営業利益7.8%増の647億円 物価高で出荷単価は12四半期連続で上昇 25年3月期

「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの2025年3月期通期決算は、商品取扱高(=GMV、その他商品取扱高を除く)が前年同期比7.0%増の5746億円、売上高が同8.2%増の2131億円、営業利益が同7.8%増の647億円、経常利益が同8.6%増の648億円、純利益が同2.3%増の453億円だった。配当は上期が53円、下期が54円、合計107円で配当性向は70.1%。同社は配当性向80%を目安としており、5月1日から9月1日まで100億円、または1000万株を上限とする自己株買いを行う。

GMV対比の粗利率は34.5%で、前期比0.4ポイント改善した。販管費は0.3ポイント悪化の23.2%。1〜3月のセールが振るわず、広告費を積み増したことで同期間の営業利益は9.6%減と減益となった。

主力の「ゾゾタウン」事業のGMVは同5.9%増の4919億円、LINEヤフーコマースが同20.6%増の696億円、広告事業の売上高が同15.1%増の112億円だった。ドラバラ系のアイテム拡充が進むZOZOコスメのGMVは、同30%増の147億円と好調だった。

商品単価及び出荷単価は、物価高の影響を受け、じわりと上昇している。商品単価は3四半期連続で増加しており、直近の4Qでは前年同期比で0.9%増の4038円。出荷単価は23年3月期の第1四半期以来、12四半期連続で増加している。

26年3月期の見通しは、GMV(その他商品取扱高を除く)が前期比1.5%増の6034億円、売上高が同5.1%増の2241億円、営業利益が同7.8%増の698億円、経常利益が同7.6%増の698億円、純利益が同7.0%増の485億円だった。英Lyst買収に伴い、今期からEBITDAを開示し、同項目は10.2%増の769億円、EBITDAマージンは12.7%になる。なお、いずれも4月に買収を発表した英Lystの影響は精査中で業績に反映していない。

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「オルビス」“エッセンスインヘアミルク”のプレミアムなサロン専売品が誕生 美容師と共同開発

「オルビス(ORBIS)」は5月25日、人気“エッセンスインヘアミルク”から、さらに上質な仕上がりを目指すヘアケアのプレミアムラインとして、ヘアサロン専売品“エッセンスインヘアミルク プロフェッショナルユース”(本体140g、2860円/リフィル280g、4950円)を発売する。「オルビス」公式ECや店舗、バラエティーショップでの取り扱いはなく、取り扱いヘアサロンでのみ販売する。

“エッセンスインヘアミルク プロフェッショナルユース”は、オルビスとウェブメディア「ヘアー(HAIR)」などを運営するシェアリング・ビューティーに加え、全国の現役美容師が約2年半をかけて共同開発。既存品“エッセンスインヘアミルク”の実力を土台に、スキンケアの浸透技術を応用したミルクタイプのアウトバストリートメントだ。保湿成分のリペアセラミドとリペアコラーゲンが深いダメージ髪もうるおいで満たし、髪の内部まで補修。これ1本で、一人ひとりのダメージレベルに合わせたヘアケアをかなえる。

同製品はシェアリング・ビューティーが一次取次ぎ窓口を担い、全国の提携美容サロンネットワークを通じて展開する。

ユーザーも美容師もヘアケアに“課題”

開発背景は、オルビスが行った調査から。ユーザーの髪悩みを追求していくと、「髪悩みが複雑で自分にあったケアが分からない」といった声に辿り着いた。お客さまがヘアケアに対して迷いを抱えていると同様に、サロンで適切なヘアケアを提案している美容師にとっても多様化するヘア事情に課題を感じていることも分かった。

そこから、へアサロン専売品“エッセンスインヘアミルク プロフェッショナルユース”の開発をスタート。一人ひとりの「美しくなりたい」という思いを実現することを目的に、ヘアサロン市場において、スキンケアを得意とする「オルビス」が新たな顧客価値創出に挑んだ。

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「フェイラー」が「母の日」イベントを開催 春満開なフラワーモチーフで溢れる空間

「フェイラー(FEILER)」は4月30日から5月6日までの7日間、六本木ヒルズで「母の日」にちなんだポップアップイベント「花言葉からハンカチを贈ろう フェイラー ポップアップ フォーマム(FEILER POPUP FOR MOM)」を開催する。ハンカチを販売するポップアップショップと、オリジナルフードを提供するカフェの2コンテンツで構成する空間だ。

ポップアップショップでは、ブランドの代名詞であるシュニール織りの花柄ハンカチ10種類(2750円)を販売する。今年の「母の日」のために2年前からブランドファンと共に開発した新作のスイートピー柄のほか、ネモフィラやバラ、スズラン柄などをラインアップする。花言葉からプレゼントに適したデザインを選ぶコーナーも用意しており、フェイラージャパンの八木直久代表は「お母様の人柄や一緒に過ごした時間を思い浮かべながら、『フェイラー』のハンカチを選んでいただきたい」とコメントを発表している。

カフェブースでは、ショップで取り扱うハンカチのデザインから着想したオリジナルドリンク3種と、ショートケーキとワッフルの2種を用意する。

ポップアップショップとカフェブース共に、10時から14時までの時間帯は事前予約が必要だ。来場する前日の23時59分までに、専用の予約フォームから申し込む。14時以降の枠については、当日13時から現地で入場を受け付ける。

■「花言葉からハンカチを贈ろう フェイラー ポップアップ フォーマム」
会期:4月30日〜5月6日
時間:11:00〜20:00(最終日は18:00まで)
会場:六本木ヒルズ内 ヒルズカフェ/スペース
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド2F
チケット料金:無料
予約専用フォーム:予約はこちらから

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「フェイラー」が「母の日」イベントを開催 春満開なフラワーモチーフで溢れる空間

「フェイラー(FEILER)」は4月30日から5月6日までの7日間、六本木ヒルズで「母の日」にちなんだポップアップイベント「花言葉からハンカチを贈ろう フェイラー ポップアップ フォーマム(FEILER POPUP FOR MOM)」を開催する。ハンカチを販売するポップアップショップと、オリジナルフードを提供するカフェの2コンテンツで構成する空間だ。

ポップアップショップでは、ブランドの代名詞であるシュニール織りの花柄ハンカチ10種類(2750円)を販売する。今年の「母の日」のために2年前からブランドファンと共に開発した新作のスイートピー柄のほか、ネモフィラやバラ、スズラン柄などをラインアップする。花言葉からプレゼントに適したデザインを選ぶコーナーも用意しており、フェイラージャパンの八木直久代表は「お母様の人柄や一緒に過ごした時間を思い浮かべながら、『フェイラー』のハンカチを選んでいただきたい」とコメントを発表している。

カフェブースでは、ショップで取り扱うハンカチのデザインから着想したオリジナルドリンク3種と、ショートケーキとワッフルの2種を用意する。

ポップアップショップとカフェブース共に、10時から14時までの時間帯は事前予約が必要だ。来場する前日の23時59分までに、専用の予約フォームから申し込む。14時以降の枠については、当日13時から現地で入場を受け付ける。

■「花言葉からハンカチを贈ろう フェイラー ポップアップ フォーマム」
会期:4月30日〜5月6日
時間:11:00〜20:00(最終日は18:00まで)
会場:六本木ヒルズ内 ヒルズカフェ/スペース
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド2F
チケット料金:無料
予約専用フォーム:予約はこちらから

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「トゥミ」創業50周年 ゴールドカラーのキャリーケースなど世界250個限定発売

「トゥミ(TUMI)」は、創業50周年を祝し、ブリオンゴールドカラーのアイテムを世界250個限定で発売した。「トゥミ」一部店舗および公式オンラインで取り扱う。

世界250個限定
シリアルナンバー入り

限定アイテムは、「トゥミ」を代表する“19 ディグリー アルミニウム(19 DEGREE ALUMINUM)”コレクションのブリーフケース(34万1000円)、“インターナショナル・キャリーオン”(26万4000円)、“ウォッチ・トラベルケース”(10万4500円)、ミノディエール(20万7900円)をそろえる。航空機規格のアルミニウム素材を用い、立体的な斜角をデザイン、それぞれシリアルナンバーを配す。

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「トゥミ」創業50周年 ゴールドカラーのキャリーケースなど世界250個限定発売

「トゥミ(TUMI)」は、創業50周年を祝し、ブリオンゴールドカラーのアイテムを世界250個限定で発売した。「トゥミ」一部店舗および公式オンラインで取り扱う。

世界250個限定
シリアルナンバー入り

限定アイテムは、「トゥミ」を代表する“19 ディグリー アルミニウム(19 DEGREE ALUMINUM)”コレクションのブリーフケース(34万1000円)、“インターナショナル・キャリーオン”(26万4000円)、“ウォッチ・トラベルケース”(10万4500円)、ミノディエール(20万7900円)をそろえる。航空機規格のアルミニウム素材を用い、立体的な斜角をデザイン、それぞれシリアルナンバーを配す。

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エディフィス×「リー」×「マーカウェア」 コラボジーンズを101本限定発売

エディフィス(EDIFICE)は、「リー(LEE)」「マーカウェア(MARKAWARE)」とトリプルコラボしたジーンズ“リー 101(LEE 101)”を101本限定で発売する。価格は3万6300円。5月1日21時から「マーカウェア」公式オンラインで、5月2日からエディフィス一部店舗、「マーカウェア」直営店のパーキング(PARKING)、渋谷で開催する「リー」のポップアップで販売する。

“リー 101”が100周年
数量限定コラボジーンズ

コラボジーンズは、“リー 101”の100周年を記念したもの。1930年代のカウボーイパンツを土台とし、「マーカウェア」のワイドストレートシルエットでパターンから別注。デザイナーがウガンダで調達したオーガニックコットンを、国内でインディゴのロープ染色、岡本テキスタイルで白耳のセルビッチデニムに織り上げ、備中染工で仕上げた。ヘアオンハイドのラベルや、特別仕様のボタン、リベットをあしらったほか、シリアルナンバーが付く。

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春の東京で聞いたサステナのヒント 「ヴェジャ」「J.M.ウエストン」そして“選ぶ力”

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「サステナブルファッション・トーク」は、ファッション業界のサステナビリティに関する最新ニュースやトレンドをざっくばらんにお話しする番組です。本番組では、サステナビリティ担当記者木村和花がホストを務め、「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター向千鶴とともにお届けします。

桜の季節でもある4月は来日ラッシュ。多くのファッション関係者が日本を訪れ、「WWDJAPAN」もインタビューの機会を得ました。今回はそんな来日インタビューの裏話や共通して見えきたことなどをお伝えします。東京・虎ノ門ヒルズに期間限定でオープンした「セレクト バイ ベイクルーズ(SELECT BY BAYCREW’S)」のキュレーターを務めた元コレットのサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)からはセレクトショップのバイヤー魂を受け取り、フランスのラグジュアリーシューズ「ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)」のヴィンテージライン戦略を通じて自社ブランドのリセールマーケットの可能性を考えました。「ヴェジャ(VEJA)」の共同創業者からは、最初のキャリアである銀行をわずか半年で辞めた理由を聞いて納得。キーワードは「止める勇気」です。



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「ルルルン」のハイドラシリーズに化粧水フェイスマスクが登場 抗酸化&毛穴ケア成分配合でレタッチ肌へ

フェイスマスクブランド「ルルルン(LULULUN)」は5月15日、全国のプラザ(PLAZA)、ミニプラザ(MINiPLA)で“ルルルン ハイドラ ID マスク”(7枚入り、770円)を数量限定発売する。抗酸化成分のイデベノンや健やかな艶を引き出すさまざまな毛穴ケア成分を配合し、レタッチしたかのような肌へと導く。

健やかな艶肌へと導く成分を配合

ハイドラシリーズは「潤い+α」をコンセプトに、肌悩みにアプローチする成分などを配合した製品が特徴だ。限定の新作はコエンザイムQ10に似た構造を持つ抗酸化成分のイデベノンを独自のカプセル技術で超微細な粒子にして、肌への浸透性を高めた。ほか、白玉点滴でおなじみのグルタチオン、紫外線から肌を守るアルブチン、ビタミンB群のひとつで近年注目を集めるナイアシンアミド、肌を引き締める白桃リーフエキス、整肌成分のアラントインやティアーズモイスチャーなどを配合している。

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軽井沢「万平ホテル」が「フェイラー」と初コラボ “すずらん”モチーフのハンカチを発売

長野県軽井沢町の「万平ホテル」は5月1日、ドイツの伝統工芸織物シュニール織のブランド「フェイラー(FEILER)」とコラボレーションした“万平すずらんハンカチ”(3800円)を数量限定で発売する。ホテルの店頭および公式オンラインストアのみで販売する。

クラシカルなホテルの雰囲気を落とし込んだデザイン

1894年の開業当初から万平ホテルの象徴であるすずらんをモチーフにした優雅なデザインが魅力。すずらんと可憐な小花を際立たせるため周囲をブルーで彩り、華やかな印象に仕上げた。

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「メゾン キツネ」から初のビューティライン 第1弾はヒノキの香りのフレグランスアイテム5品

「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」を展開するキツネは4月30日、新ビューティライン“キツネ ビアン エートル(KITSUNE BIEN-ÊTRE)”を発売した。第1弾はオードパルファムのほか、ボディー・ヘアケアなどヒノキの香りのセルフケアアイテム全5品そろえる。価格帯は3520〜2万4200円。ブランド公式ECと直営店で取り扱う。

“キツネ ビアン エートル”は、日本とフランスの文化を称えたブランド初のビューティライン。日本の化粧品の技術力とフランスの調香技術を融合し、今回“ヒノキの香り”がベースのフレグランスアイテムを用意した。「カフェ キツネ(CAFE KITSUNE)」の近くに位置するパリのオスマン建築様式パレ・ロワイヤルに着想し、磨き上げられた床やバラを想起させるワックスド・ウッドに日本の木々やスパイス、寺院を象徴するヒノキの香りを重ね合わせた。

ラインアップは、グラースローズとサンダルウッドを組み合わせた香りの“ノート ドゥ ヒノキ オードパルファム”(100mL、2万4200円)、乾燥を防ぎながら優しく洗い上げる“ノート ドゥ ヒノキ ハンド&ボディソープ”(300mL、4730円)、外的刺激から守りながら頭皮と毛髪を健やかに保つ“ノート ドゥ ヒノキ シャンプー”(300mL、4730円)、髪全体に潤いを与え艶のある髪に整える“ノート ドゥ ヒノキ コンディショナー”(300mL、4730円)、シアバター配合で高い保湿力の“ノート ドゥ ヒノキ ハンドクリーム”(50mL、3520円)の全5品。書道を彷彿とさせるタイポグラフィをあしらったパッケージデザインは、グラフィックデザイナーのカイサ・スタハル(Kajsa Stahl)が手掛ける。

キツネは、共同創設者のジルダ・ロアエック(Gildas Loaec)と黒木理也によって2002年に設立。ファッションブランド「メゾン キツネ」のほか、カフェ、ロースタリー、バー、レストラン「カフェ キツネ」、音楽レーベル「キツネ ミュージック(KITSUNE MUSIQUE)」を展開し、幅広いジャンルで独自のライフスタイルを築く。

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「メゾン キツネ」から初のビューティライン 第1弾はヒノキの香りのフレグランスアイテム5品

「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」を展開するキツネは4月30日、新ビューティライン“キツネ ビアン エートル(KITSUNE BIEN-ÊTRE)”を発売した。第1弾はオードパルファムのほか、ボディー・ヘアケアなどヒノキの香りのセルフケアアイテム全5品そろえる。価格帯は3520〜2万4200円。ブランド公式ECと直営店で取り扱う。

“キツネ ビアン エートル”は、日本とフランスの文化を称えたブランド初のビューティライン。日本の化粧品の技術力とフランスの調香技術を融合し、今回“ヒノキの香り”がベースのフレグランスアイテムを用意した。「カフェ キツネ(CAFE KITSUNE)」の近くに位置するパリのオスマン建築様式パレ・ロワイヤルに着想し、磨き上げられた床やバラを想起させるワックスド・ウッドに日本の木々やスパイス、寺院を象徴するヒノキの香りを重ね合わせた。

ラインアップは、グラースローズとサンダルウッドを組み合わせた香りの“ノート ドゥ ヒノキ オードパルファム”(100mL、2万4200円)、乾燥を防ぎながら優しく洗い上げる“ノート ドゥ ヒノキ ハンド&ボディソープ”(300mL、4730円)、外的刺激から守りながら頭皮と毛髪を健やかに保つ“ノート ドゥ ヒノキ シャンプー”(300mL、4730円)、髪全体に潤いを与え艶のある髪に整える“ノート ドゥ ヒノキ コンディショナー”(300mL、4730円)、シアバター配合で高い保湿力の“ノート ドゥ ヒノキ ハンドクリーム”(50mL、3520円)の全5品。書道を彷彿とさせるタイポグラフィをあしらったパッケージデザインは、グラフィックデザイナーのカイサ・スタハル(Kajsa Stahl)が手掛ける。

キツネは、共同創設者のジルダ・ロアエック(Gildas Loaec)と黒木理也によって2002年に設立。ファッションブランド「メゾン キツネ」のほか、カフェ、ロースタリー、バー、レストラン「カフェ キツネ」、音楽レーベル「キツネ ミュージック(KITSUNE MUSIQUE)」を展開し、幅広いジャンルで独自のライフスタイルを築く。

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敏腕PRディレクター南奈未が説くファッション業界の道標 Vol.2 【イマドキの“ラグジュアリーマーケティング”】

PROFILE: 南奈未

南奈未
PROFILE: (みなみ・なみ)アメリカの大学でマーケティングを専攻し卒業。米国や日本にて外資系企業などを経て、クリスチャン・ディオールに入社。その後ダミアーニ、ドルチェ&ガッバーナに転職。2004年に「ルイ・ヴィトン」で、ウィメンズとメンズのPRを担当。12年、マイケル・コースのコミュニケーション・ジェネラルマネージャーに就任。17年、ドルチェ&ガッバーナに復職し、PR&コミュニケーション ディレクターに就く。24年10月退職 PHOTO:MAKOTO NAKAGAWA(magNese) HAIR&MAKE UP:KIKKU(Chrysanthemum)
ファッション業界において、花形職とされるPR。そのトップに就くPRディレクターは、ブランドの“縁の下の力持ち”や“影の立役者”として認識されるほど、目立たずともブランドの大きな役割と責任を担っている。特にラグジュアリーブランドにおいては、常にVIP顧客やメディア、デザイナーやチームの中核的存在だ。交渉術やコミュニケーション能力も必要とされる。南奈未さんは約20年間、ファッションシーンをリードする数々の海外ブランドの日本法人のPRを統括。日本はもちろん、グローバルでその手腕を発揮してきた言わずと知れた人物だ。この10年でデジタルやマーケティングの概念が多様化する中、ファッションラグジュアリーの世界は大きく様変わりしているという。この連載では数回に分けて、南さんが培ってきたファッションPRの仕事そしてその裏側について語る。2回目は、時代とともに変化する“ラグジュアリーマーケティング”について。

ラグジュアリーを伝えるPRのあり方

南奈未:ファッション業界に長く携わってきましたが、デジタルファーストの現代におけて、ラグジュアリーファッションのマーケティングの考え方は大きく変化しています。そもそも“マーケティング”とは、消費者のニーズをブランドの商品やサービスに反映させ、自然に売れる流れを設計すること。ですが、これがラグジュアリーファッションだと顧客のニーズだけではなく、デザイナーのクリエイションが土台にあるので、一般的な量産型商品とは異なります。すべてではないですが、矢印がボトムアップというよりトップダウンの時もよくあります。例えば、ファッション・ウイーク中に発表されるものはデザイナーの個性やメッセージ性が色濃く表れていることが多く(昨今は消費者の顔色を伺ったコマーシャル寄りのものを発表しているコレクションも多くなりましたが)、そこから時代やトレンドを創造していき、消費者にぶつけていく。また、メディアがさまざまな切り取りをしていますね。

商品が店頭に並ぶ約半年前に行われるファッションショーは、最新コレクションを初披露する重要な場。20年前は主に百貨店バイヤーやモード誌編集長、VIP顧客など、世界中の限られた人数だけを招待するものでした。彼らの反応や意見を聞いては実際に販売するもの、しないものを取捨選択する場合もありました。だから、発表まで情報解禁されることはタブー。今のように、会場からのSNSを通じたリアルタイムの配信や投稿なんて全く想像もしなかったですよね。われわれPRもコンセプトなんて直前までまったく共有なんてされないから、よくショー終了後のバックステージに入り込んで、ジャーナリストたちのインタビューに応えるデザイナーの言葉をこっそり聞いて理解を深めたものです。思えばスッと気配を消す術を習得したのはそのころから(笑)。目立たなければ摘み出されることもないでしょ?

“ラグジュアリーファッションのマーケティング”は別格の概念

最近は、猫も杓子も「マーケティング」。果たして本来の意味を理解している人がどれほどいるのかと疑問に思うことがあります。商品もサービスもラグジュアリーブランドにおいては、仕組みや概念も別ものです。デザイナーがアーティスティック・ディレクターやクリエイティブ・ディレクターと呼ばれるようになったこの20年。ファッションだけじゃなく、アートやカルチャーに精通した多才なデザイナーがクリエイティブチームのトップとして、広告ビジュアルやショーの見せ方、コラボレーションなどを指揮することが主流になってきました。ブランドの世界観を伝えるには、洋服やバッグをデザインするだけでは不十分なのでしょう。ブランド間の競争が激化するほど、より多くの引き出しを獲得してどう魅せるのかがポイントになってきています。ラグジュアリーブランドは売り物が商品だけではありません。クリエイティブ・ディレクターはメゾンの歴史やアーカイブ、熟練の職人技を理解し、モダンに再解釈していきます。今のライフスタイルには、何が必要なのか。どんなウエアやバッグがスタイルを輝かせるか。それらのクリエイティビティーに見合う価格やサービスは、やはり従来のマーケティングとは違う特別な考えだと思います。常に変化する時代に沿って2歩、3歩先を行かなければならないので大変ですね。今は2歩、3歩じゃ足りないかも!

ただし、その“ラグジュアリーマーケティング”もまた変化を遂げています。ソーシャルメディアが普及してからは、世代を問わず、消費者の審美眼はどんどん鍛えられています。ここ5年ほどはラグジュアリーブランドもその世界に消費者を誘おうと、展覧会やポップアップストアといった一般の方も入れる間口の広い体験型イベントでブランドの新しい価値観や魅力を提供してきました。ただ、選択肢やSNS上のトレンドがあまりに多様化した今、従来の手法では物足りなさを感じる人も出てきているかもしれませんね。5月11日まで開催中の「ロエベ(LOEWE)」初の大展覧会(“ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界”)は、ブランドのヘリテージやクラフツマンシップを今っぽくモダンに仕上げていて一見の価値あり。ジブリファンの心も鷲掴みです!

最近はクリエイティブ・ディレクターの交代劇が盛んですね。ブランドの次なる価値を示す新しいマーケティングへの転換期に差し掛かっているかもしれません。

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「ストーンアイランド」がリアムの息子のジーン・ギャラガーを起用した最新キャンペーンを発表

「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は、2025年春夏コレクションから独自の素材加工とガーメントダイが際立つ新作アウターウエア(3型)にフォーカスした新キャンペーンを発表した。アウターは全国の直営店および公式オンラインストアで販売中だ。

キャンペーンビジュアルは、写真家デイビッド・シムズ(David Sims)が撮影し、モデルには、リアム・ギャラガー(Liam Gallagher)の息子で、ミュージシャンのジーン・ギャラガー(Gene Gallagher)、映画監督のスパイク・リー(Spike Lee)、ロンドンの星付きレストラン「The River Cafe」のオーナーシェフ、ルース・ロジャース(Ruth Rogers)を起用。世代もジャンルも異なる3人が、「ストーンアイランド」の“機能美”を体現する。

TELA RESINATA BLOCK COLOUR

ジーン・ギャラガーが着用するのは、“テラ・レジナータ ジャケット”(18万920円)。「ストーンアイランド」が1982年に発表したファーストコレクション「テラ・ステラ(TELA STELLA)」からインスパイアされ、そのブランドの原点ともいえるアイコニックな素材を現代的に再解釈したテラ・ステラ(TELA STELLA)を用いたジャケット。片面に染色を施したコットンキャンバス地に、もう片面から顔料樹脂を浸透させたダブルフェイス構造。撥水加工も施され、機能性と独自のカラーコントラストが融合した一着。

MUSSOLA PRISMATICA

スパイク・リーが着用するのは、“ムソラ・プリズマティカ ジャケット”(29万2600円)。軽量なコットンモスリンに、光沢のある耐水・防風性を備えたポリウレタンフィルムをボンディング。素材全体に特殊な樹脂加工を施し、その上からガーメントダイを行うことで不均一かつ立体的な表情が生まれ、マーブル調の風合いに仕上げた。機能性とデザイン性を兼ね備え、背面には取り外し可能なポケットを配し、着脱によりシルエットを変化させることができる。

LINO GOMMATO

ルース・ロジャースが着用するのは、軽やかなリネン生地を使用した隠しフード付きの“リノ・ゴマート アウターウェア”(20万5700円)。ガーメントダイの工程で特別な透明樹脂を外側に染み込ませることで、リネン特有のスラブ(糸の太さのムラ)構造が 際立つよう仕上げられている。染色の際、樹脂を“動かす”ことで色の吸収に差が生まれ、その結果、スラブ感が一層強調される。 フードは襟の中に収納できる仕様で、異なる素材によって生まれるコントラストカラーが、ガーメントダイを引き立てる。

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【2025年夏コスメ】「エテュセ」の人気“マスカラベース”が限定ミルキーピンクデザインに アイライナーも進化

「エテュセ(ETTUSAIS)」は5月と6月の2回に分けて、2025年夏コレクションを発売する。人気製品の“マスカラベース”(1320円)の限定デザインと、リニューアルしたアイライナー(全5色、各1760円)をそろえる。

第1弾:5月15日発売

“マスカラベース”は、根元から持ち上げるように塗布することで、長時間カールキープをかなえるマスカラ下地。上品な束感に仕上げ、ロングな印象のまつげに導く。限定パッケージは、儚げなミルキーピンクカラーに仕上げた。

第2弾:6月12日発売

“ラスティング リキッドライナー”のリニューアルポイントは、容器の後ろ側に重りとなる「金属ウェイト」をを後ろ側に入れた点だ。アイラインが安定し、ブレにくい設計にしたことで、より美しい線を描けるようになった。カラーは5色で、マイルドブラックやビターブラウン、コットンブラウンなど。ナチュラルに目元のフレームを際立たせる。

吉田ユニの新ビジュアルも公開

同コレクションの発売に合わせ、アートディレクターの吉田ユニが制作したシーズンビジュアルも公開。夏らしく涼しげなリボンモチーフのアップヘアで、25年夏コレクションのテーマカラーであるパステル調のブルー、ピンク、パープルの3パターンを展開した。

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【2025年夏コスメ】「エテュセ」の人気“マスカラベース”が限定ミルキーピンクデザインに アイライナーも進化

「エテュセ(ETTUSAIS)」は5月と6月の2回に分けて、2025年夏コレクションを発売する。人気製品の“マスカラベース”(1320円)の限定デザインと、リニューアルしたアイライナー(全5色、各1760円)をそろえる。

第1弾:5月15日発売

“マスカラベース”は、根元から持ち上げるように塗布することで、長時間カールキープをかなえるマスカラ下地。上品な束感に仕上げ、ロングな印象のまつげに導く。限定パッケージは、儚げなミルキーピンクカラーに仕上げた。

第2弾:6月12日発売

“ラスティング リキッドライナー”のリニューアルポイントは、容器の後ろ側に重りとなる「金属ウェイト」をを後ろ側に入れた点だ。アイラインが安定し、ブレにくい設計にしたことで、より美しい線を描けるようになった。カラーは5色で、マイルドブラックやビターブラウン、コットンブラウンなど。ナチュラルに目元のフレームを際立たせる。

吉田ユニの新ビジュアルも公開

同コレクションの発売に合わせ、アートディレクターの吉田ユニが制作したシーズンビジュアルも公開。夏らしく涼しげなリボンモチーフのアップヘアで、25年夏コレクションのテーマカラーであるパステル調のブルー、ピンク、パープルの3パターンを展開した。

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Number_i神宮寺勇太が「ジバンシイ」の人気コレクターとパウダーのキャンペーンに登場

「ジバンシイ(GIVENCHY)」は4月30日、ビューティアンバサダーであるNumber_iの神宮寺勇太を起用した“プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター”と“プリズム・リーブル・トラベル”のキャンペーンを公開する。

人気2商品の仕上がりを神宮寺勇太が体現

“プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター”について神宮寺は、「自分の肌悩みやなりたい肌の印象に合わせて、色補正できる魔法の杖のようでした!ポイントポイントで細かく塗布できますし、手軽さも魅力ですね。僕はブルーとラベンダーがお気に入りです。はっきりと顔の明るさを強調したい時はブルー。優しい明るさをプラスしたい時はラベンダーと使い分けてます!顔の赤みが気になる日はグリーンも使いたいです」とコメントした。

また、“プリズム・リーブル・トラベル”についても「動画で胸ポケットから取り出したのですが、サイズ感が持ち運びしやすくて可愛いですよね!撮影の合間のメイク直しでも細かい部分に使えてぴったりでした。仕事で移動することが多いので、どこでも手軽に使えるのも嬉しいと思います。僕はNo.00と01がおすすめです。特にNo.01は青系の4色なので、清潔感の増した透明感をプラスできます」と話した。

“プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター” は、みずみずしいテクスチャーで溶けこむように肌になじみ、肌の色むらを自然に整えるフェイスカラー。滑らかな使用感で、気になる部分へのポイント使いから広範囲の塗布まで幅広く使えるのが特徴だ。4色フェイスパウダーの“プリズム・リーブル・トラベル” ブランドのロングセラーアイテム。4色パウダーがしっとりとした光沢をもたらしてくすみや毛穴を目立ちにくくさせるほか、ブランド独自のアトマイズ・テクノロジーにより微粒子パウダーが密着力と繊細な質感をもたらす。

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【2025年夏コスメ】「エトヴォス」からワントーンメイクに着目したサマーコレクションが登場

「エトヴォス(ETVOS)」は5月1日、軽やかでシンプルなワントーンメイクに着目したサマーコレクション“セレニティ ラグーン”を発売する。

リニューアルした美容液マルチパウダーや
紫外線をカットしながら毛穴をカバーできるアイテムが登場

同コレクションでは、美容液マルチパウダー“ミネラルマルチパウダー”(全6色うち限定2色、各2530円)をリニューアルして発売するほか、“ミネラルUVシルキーフィットプライマー”[SPF50・PA ++++](限定、4180円)、“ミネラルシルキーべール” [SPF20・PA ++](限定、3520円)をそろえる。

1つでアイシャドー、チーク、リップの役目を果たす“ミネラルマルチパウダー”は、進化した高オイルリッチ処方とマルチ使用ニーズに応えた新美容成分配合で登場。仕上がりの美しさやカラーバリエーションもリニューアルした。“ミネラルUVシルキーフィットプライマー”は、紫外線から肌を守りながら毛穴をなめらかにカバーする素肌に溶け込むような美容液下地だ。美容成分配合で敏感な肌にも心地よいスキンケア効果と、明るく艶やかなメイク効果を両立する。美しい肌とスキンケアの潤いをかなえる“ミネラルシルキーべール”からは、涼しげな印象のホワイトパッケージが登場。7種の美容成分配合でメイクをしているときでも肌を健やかに導く。

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LE SSERAFIM専属メイク担当が手掛けるコスメブランド「ピュット」誕生 コンセプトは“推し活現場”

化粧品の製造および販売を行うストーリーは、K-POPガールズグループのルセラフィム(LE SSERAFIM)専属メイクアップアーティストのダソム(WOOSUN)が手掛けるコスメブランド「ピュット(PYT)」をローンチする。6月6日に、メイクアイテム3品を発売。イセタン ミラー メイク&コスメティクスやロフト(LOFT)、プラザ(PLAZA)などで取り扱う。

“現場”から生まれたメイク品

第1弾はリップティント、リップグロス、グリッターの3つが登場する。“ゲンバリップ”(各1980円)は、ダソムの仕事「現場」とファンが足を運ぶコンサート会場の「現場」を掛け合わせたネーミングで、プロが現場で使いたくなるようなクオリティーと、推しの現場に付けていきたくなるかわいさを兼ね備えた。カラーは肌トーンを選ばない5色で、水分を26%配合した「水分膜テクスチャー」により、さらっとした付け心地と長時間持続するティント力を実現している。

“ゲンバリップグロス”(各1980円)は艶と保湿にこだわったリップグロスで、ステージ上でも輝くラメをぜいたくに配合。しっとりとしたテクスチャーと、やさしいプランピング効果でぷっくりと艶のある唇の印象に導く。

“ニンチグリッター”(各1980円)は、ステージで観客に美しく「認知」されるような輝きと、推しに「認知」されるほどの華やかさを放つグリッターライナーだ。シルバーホワイト、ピーチコーラル、シェルピンクの3色で、ラメの大きさや輝き方が異なる。

「ピュット」とは?

ブランドネームの「ピュット」は、デンマーク語で「気にしない」「大丈夫」という前向きな意味を持つ言葉から名付けた。ダソムのテクニックをセルフメイクに取り入れやすいよう設計したコスメラインだ。

ダソムは、ルセラフィムやトゥワイス(TWICE)のメイクアップアーティストとして活動。韓国・チョンダムドンにあるヘアメイクサロン「ウソン(WOOSUN)」に所属している。

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「セント マイケル」×「ネイバーフッド」 グラフィックTやシルバー925のリングなど

「セント マイケル(©︎SAINT MXXXXXX)」は5月3日、「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」とのコラボアイテムを発売する。「セント マイケル」一部正規取扱店で販売する。

「ネイバーフッド」コラボ
Tシャツとアクセサリーの全7型

コラボアイテムは、グラフィックを施したTシャツ(4万2900円〜)や、「セント マイケル」では初となるシルバー925製のリング(17万6000円)、ネックレス(5万9400円)、キーホルダー(4万4000円)など全7型をラインアップする。

「セント マイケル」は、「レディメイド(READYMADE)」の細川雄太デザイナーと、アーティスト兼デザイナーのカリ・デウィット(Cali DeWitt)によるブランド。

「ネイバーフッド」は、滝沢伸介=クリエイティブ ディレクターが1994年に原宿で開始、メインラインに加え、キッズライン“ネイバーフッド ワンサード(NEIGHBORHOOD ONE THIRD)”や、植物をテーマとした“SRL”ラインなども手掛ける。

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世界のチェンジメーカーが集うサステナビリティサミットがパリで開催 ケリングが認めた日本のスタートアップも出展

地球の問題解決に取り組む世界のチェンジメーカーが集う大型サステナビリティサミット「チェンジナウ(ChangeNOW)」が4月24〜26日、フランス・パリのグランパレで開催された。2017年に同名の社会的企業がスタートした「チェンジナウ」は、今世紀の主要な環境的・社会的課題に対応する具体的な行動とソリューション(解決策)の展開を促進することを目指している。8回目を迎えた今回は、約400社がブースを出展し、総勢500人のスピーカーが登壇。カンファレンスやトークセッション、分野別のピッチに加え、ワークショップやミートアップ、アートの展示など充実したプログラムを用意し、盛り上がりを見せた。

今年は、パリ協定の採択から10周年という節目でもある。オープニングセレモニーに登壇したサンティアゴ・ルフェーブル(Santiago Lefebvre)=チェンジナウ創設者兼最高経営責任者(CEO)は、「10年前、この街で196カ国が地球温暖化を努力目標1.5度以内、そして目標2度以内に抑えるために集まった。パリ協定は気候変動対策の礎石であり、人類がどのように団結してグローバルな課題に立ち向かうことができるかの象徴でもある。そして私たちが決めたのはパリのレガシーを守ること、そして、それ以上に野心を行動に変えていこうということ。それこそが『チェンジナウ』の開催意義だ」とコメント。今回は世界78カ国からチェンジメーカーを迎えたといい、「『チェンジナウ』は行動であると同時につながりや架け橋でもある。出会い、創造し、会話を始め、新たな友人を作り、そしてそこから学ぼう」と呼びかけた。

また最終日は、学生から子連れのファミリーまで全ての人に持続可能な開発について考え学ぶ機会を提供するため、会場を一般開放。企業と求職者をつなぐ「インパクト・ジョブフェア」も実施した。さらに今回からの取り組みとして、会場近隣のセーヌ川沿いに海や水にまつわるアクティビティーやトークセッション、ソリューションの紹介などを行う入場無料の屋外展示スペース「ウォーター・オデッセイ」を設けたほか、会期前後を含めた日程でパリ市内のさまざまな会場でカンファレンスや上映会など30以上の独立イベントを開催する「チェンジナウ・プラネット・ウイーク」も始動。より開かれた形で、サステナビリティのムーブメントを推進している。

政治家やビジネスリーダーから活動家まで多彩なスピーカー

「チェンジナウ」の醍醐味の一つは、3日間朝から夕刻まで会場内に設けられた5つのステージと「ウォーター・オデッセイ」のステージで同時進行する100以上のカンファレンスやトークセッションだ。スピーカーは、ポリシーメーカーやビジネスリーダー、企業のCSRやサステナビリティ推進を担う責任者から、国連関係者、スタートアップ企業やNGOの代表、活動家まで実に幅広く、トピックも多岐にわたる。

今年は、パリ協定が採択されたCOP21で議長を務めたローラン・ファビウス(Laurent Fabius)や今年11月にブラジルで開催されるCOP30のCEOでもあるアナ・トニ(Ana Toni)=ブラジル環境・気候変動省気候変動担当副大臣、メアリー・ロビンソン(Mary Robinson)元アイルランド大統領、サステナビリティの推進とビジネスの成長を両立した経営手腕で知られるポール・ポールマン(Paul Poman)元ユニリーバ(UNILEVER)CEO、「グッチ(GUCCI)」などを擁するケリング(KERING)のマリー=クレール・ダヴー(Marie-Claire Daveu)=チーフ・サステナビリティ・オフィサー兼渉外担当責任者、エコロジー思想家で平和運動家のサティシュ・クマール(Satish Kumar)、俳優のナタリー・ポートマン(Natalie Portman)らが登壇。それぞれの視点から現状の課題やより良い未来に向けた考えを語り、人気のプログラムには立ち見が出るほどだった。

日本版「ケリング・ジェネレーション・アワード」受賞者も初参加

ガラス屋根から自然光が差し込むグラン・パレの広々とした空間には、「エコシステムの促進」や「循環経済」「土壌と農業」「海洋と水」から「ファッション」「習慣の見直し」「エネルギー」「フード」「インパクトのためのAI」「モビリティー」まで18の分野に分かれて、企業のブースがずらりと並んだ。ファッション関連は今回、藻類や飲料・食品製造で発生する廃棄物を活用した代替素材、環境負荷の少ない顔料や染色技術、デッドストック生地や余剰素材の再販プラットフォームを手掛けるスタートアップ企業が中心となった。

そして今回の「チェンジナウ」には、第1回「ケリング・ジェネレーション・アワード・ジャパン(KERING GENERATION AWARD X JAPAN)」で受賞者に選ばれたファーメンステーション(FERMENSTATION)、アンフィコ(amphico)、アルガルバイオ(algal bio)、そして同じく初開催された「ケリング・ジェネレーション・アワード・サウジアラビア(KERING GENERATION AWARD X SAUDI ARABIA)」の受賞3社も出展した。

独自の発酵技術を有し、食品廃棄物などの未利用資源から機能性バイオ原料を生み出すファーメンステーションの酒井里奈・代表取締役は、初めて参加した「チェンジナウ」について「気候変動の課題に対する共通認識をベースに、これだけのソリューションが集まっている場所に来られた意味は大きい」とし、次のように語った。「弊社も『Bコープ』認証をとっているが、チェンジナウも同じく取得している。その空気を、イベントの事前準備からブースに紙が使われていたりフードコートに難民シェフによる店が入っていたりという会場作りに至るまで徹底して感じた。グローバルでいろんな展示会に訪れているけれど、地域やコミュニティーなど全方位的にソーシャルインパクトを残しているものは他に見たことがない。そして『Bコープ』取得の有無にかかわらず、マインドとしてサステナブルなビジネスに取り組みたいという人が集まっていて、トークセッションの締め括りも自分のアピールではなく、みんなで取り組もうという『Act now, Change now』の姿勢が見られる。そこに夢と希望を感じた」。

また同社は4月上旬に24年版のインパクト・リポートを出したばかりでもあり、トークセッションを聞く中で「今できていることだけでなく、何が課題かということも示すということが方向として間違っていないと実感できた」という。さらに「課題意識のある人が集まっているので、ブースで受ける質問もシャープ。アプリでボタンを押すだけで投資家に声をかけてアポを取れるシステムなどもあり、実際にやり取りができたことも面白かった」と振り返った。

「ケリング・ジェネレーション・アワード」のブースはファッションのエリアにあり、訪れたのはファッションやインテリアなどの実際に生地を扱うデザイナーや関係者が多かった。英国と日本に拠点を持ち、アウトドアアパレル用の機能性防湿防水テキスタイルを「PFAS(有機フッ素化合物)」を使わずに実現する技術や無水着色技術を有するアンフィコの亀井潤・創業者兼CEOは、「通常の素材見本市だとテキスタイルを買いに来てはいるが、必ずしもサステナブルなものを求めているわけではないので、来る人が前提としてサステナブルな素材を探しているというのが良かった」と述べた。「内装用として使えるか?」や「天然繊維で実現できるか?」などの質問を受けたり、協業の可能性も含めて他の参加企業とも交流したりもしたといい、今後の広がりが期待できそうだ。

一方、東京大学の20年以上にわたる研究をベースにした微細藻類の育種、量産、培養技術を有し、化粧品やサプリメントからインク素材まで幅広く持続可能な素材や商品開発を行うアルガルバイオは、ブースで自然の色素を持つ藻類の粉末を色材として使用したカラフルなタイルや漆塗りの木魚などを展示。小田康太郎レッドバイオ事業部グループリーダーは、「ファッションやビューティに興味のある方に加え、インテリアのデザイナーやアーティスト、ギャラリストもブースに来られたが、ベースとしてサステナビリティに対する意識が高い。説明を行う中で(微細藻類による)CO2固定の話などをすると反応が変わり、ソリューションとして受け入れられやすい土壌があると感じた」という。

さらに「『チェンジナウ』は参加者同士のコミュニケーションが活発で、ワークショップやミーティングなど距離感が近い。VC(ベンチャーキャピタル)を中心に、日本と比べて興味を持ってくれる人が多いという感触もあった。同じ藻類を扱っていたり循環経済に取り組んだりしている企業との話も弾んだので、ここでの出合いをきっかけにつながり、次のステップのためのオンラインミーティングなども組んでいきたい」とコメント。「ケリング・ジェネレーション・アワード」を通して踏み出したファッション&ビューティ分野や、アート&デザイン系のコラボレーションなども含め、「藻類技術のアプリケーションをさまざまな産業に広げていきたい」と先を見据える。

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「ミルクタッチ」から唇にふわっと密着する“クリームチーズリップ” 桃に着想した全8色

韓国のコスメブランド「ミルクタッチ(MILKTOUCH)」は6月20日、“クリームチーズ”のような塗り心地のマットリップティント“スプレッドフィットブラーティント”(全8色、各1969円)を発売する。公式オンラインストアや楽天市場、アマゾン(AMAZON)、ゾゾタウン(ZOZOTOWN)などで取り扱う。5月1日から先行販売を行う。

唇をふんわり彩るピーチカラー全8色

“スプレッドフィットブラーティント”は、高密度パウダーと柔らかジェルのバランスにこだわった新感触のマットリップティント。クリームチーズのように濃密でなめらかな塗り心地で唇に密着し、鏡がなくてもムラなくなじませることができる。また、清涼成分メントングリセリンアセタールによる自然なプランピング効果で、フィルターをかけたようなふっくらとハリのある唇へと導く。

カラーのラインアップは、ヨーロッパで愛される平らな形の桃“ドーナツピーチ”に着想した全8色。自然にぼかしたようなマットな色味で、繊細な桃のニュアンスを楽しめる。

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「MCM」からアニマルキャラクターたちを香りで表現した新作フレグランスが登場

ドイツ発のファッションブランド「MCM」は、アニマルキャラクターを香りで表現した新たなフレグランスコレクションを発売した。「MCM」直営店舗および公式オンラインストアで数量限定販売中だ。

キャラクターを香りで表現した個性豊かなコレクション

同コレクションは、“マイティ ベア”や“ダーリング ドキシー”などのユニークで遊び心あふれるアニマルキャラクターたちをボトルに飾り、香りと共に個性を表現した。

力強さとしなやかさを象徴する“マイティ ベア オードパルファム”(100mL、2万2440円)は、ベルモットやバニラ、サンダルウッドが織りなす重厚な香りが特徴。愛らしさを体現した“ジョリー ラビット オーデパルファム”(100mL、2万2440円)は、オレンジ、ネロリ、ベチバーが調和する元気な香りで、遊び心と個性を香りで表現した。“チャーミング パップ オーデパルファム”(100mL、2万2440円)は、ローズとシダーウッド、ベチバーの香りに包まれ、特徴的なポーズが華を添える。友情と忠誠心を表した“ダーリング ドキシー オーデパルファム”(100mL、2万2440円)は、イランイラン、サンダルウッド、カモミールを調合し、優しく心を癒す香りが広がる。

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「アンリアレイジ」がビヨンセの最新ツアー衣装を手掛ける 変幻自在のLEDドレスで圧巻の演出

「アンリアレイジ(ANREALAGE)」が、現地時間4月28日に米・ロサンゼルスで開幕したビヨンセ(Beyoncé)の新たなワールドツアー「Cowboy Carter & The Rodeo Chitlin’ Circuit Tour」の衣装デザインを担当した。2023年の「Renaissance World Tour」に続くタッグで、今回が2度目のコラボレーションとなる。

衣装の制作は、3月に発表された「アンリアレイジ」2025-26年秋冬コレクション「SCREEN」のルックがきっかけとなり、ビヨンセ側からの直接オファーで実現した。森永邦彦率いる「アンリアレイジ」チームは日本とロサンゼルスを往復しながら、オリジナルの衣装を開発。ステージで披露されたドレスは、“液晶のように表情を変える”布地「LED TEXTILE」を採用したクリノリン入りの一着だ。

このドレスは、楽曲「DAUGHTER」に合わせてプログラムされており、赤のタータンチェック柄から半身が青のチェックへ、さらに真紅のスパンコール、黒一色のロンプルイユ風レース模様へと、次々に変化していく。その後、ゴールドの輝きを放つスパンコールドレスから、アメリカ国旗を想起させる赤・白・青のノイズパターン、そして白黒へのステンドグラス模様のグラフィックが現れ、フィナーレでは、ステンドグラスの光が星々の爆発のように広がり、やがて宇宙の闇へと溶け込む。その闇から再び光が降り注ぎ、ドレスがまばゆい輝きをまとって完成するという、壮大な演出が展開される

テクノロジー面では、「アンリアレイジ」とクリエイティブカンパニー「MPLUSPLUS(エムプラスプラス)」による共同開発素材「LED TEXTILE」を使用。1着のドレスに約3万5000個のフルカラーLEDを搭載し、無線制御システムや映像設計もMPLUSPLUSが担った。さらに、黒のドレス表現には、京セラドキュメントソリューションズの次世代プリント技術「FOREARTH(フォレアス)」を採用。顔料インクジェット方式により、染料を用いず、水の使用量を99.98%削減したサステナブルな生産工程を実現。基布には、繊維メーカー・シキボウが開発した高機能素材「AZEK®」を採用。古代建築「校倉(あぜくら)構造」に着想を得た同素材は、光の透過性を活かして、布地そのものを映像スクリーン化することを可能にしている。

なお、ツアー初日を迎えるにあたり、森永を含む「アンリアレイジ」およびMPLUSPLUSのチームはロサンゼルスのSoFiスタジアムで最終の現地調整を実施。ツアー中は、両チームがスタッフの一員として全32公演に帯同し、ビヨンセのステージ演出を支える。

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「キス トリーツ」からタイダイ柄のグラフィックTシャツが登場 スペシャルドリンクの限定フレーバーも

「キス(KITH)」が手掛けるシリアルアイスクリームバー「キス トリーツ(KITH TREATS)」は、“トリーツ デスティネーション”と題し、タイダイ柄のグラフィックTシャツ3種と限定メニューを発売した。「キス トリーツ」全店舗で取り扱い中だ。

楽園のようなロケーションに構える「キス トリーツ」をプリントしたTシャツ

Tシャツは、トロピカル、シーサイドと砂漠をテーマにした楽園のようなロケーションに構える「キス トリーツ」の店舗をイメージしたイラストをプリントした。

ミルクシェイクベースのフルーティーな限定シェイクも

4月26日〜5月11日の期間限定で登場する限定メニューは、スペシャルドリンク“ザ チラー”(全3種、各1210円)の新フレーバー3種。“ザ チラー”ミルクシェイクをベースに、フルーティーなスラッシュを重ねた2層仕立てのフローズンハイブリッドドリンクだ。

今回登場するTシャツの各テーマとカラーから着想を得て、それぞれブルーベリーやストロベリー、抹茶をブレンドしたミルクシェイクにレモネードスラッシュを重ね、仕上げにフルーツガニッシュを添える。

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「キス トリーツ」からタイダイ柄のグラフィックTシャツが登場 スペシャルドリンクの限定フレーバーも

「キス(KITH)」が手掛けるシリアルアイスクリームバー「キス トリーツ(KITH TREATS)」は、“トリーツ デスティネーション”と題し、タイダイ柄のグラフィックTシャツ3種と限定メニューを発売した。「キス トリーツ」全店舗で取り扱い中だ。

楽園のようなロケーションに構える「キス トリーツ」をプリントしたTシャツ

Tシャツは、トロピカル、シーサイドと砂漠をテーマにした楽園のようなロケーションに構える「キス トリーツ」の店舗をイメージしたイラストをプリントした。

ミルクシェイクベースのフルーティーな限定シェイクも

4月26日〜5月11日の期間限定で登場する限定メニューは、スペシャルドリンク“ザ チラー”(全3種、各1210円)の新フレーバー3種。“ザ チラー”ミルクシェイクをベースに、フルーティーなスラッシュを重ねた2層仕立てのフローズンハイブリッドドリンクだ。

今回登場するTシャツの各テーマとカラーから着想を得て、それぞれブルーベリーやストロベリー、抹茶をブレンドしたミルクシェイクにレモネードスラッシュを重ね、仕上げにフルーツガニッシュを添える。

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ひろゆき&AKB48グループら総勢44人が集結、「UP-T」新CM発表

丸井織物の運営するオリジナルTシャツの制作プラットフォーム「UP-T」は4月30日、新CMを発表した。西村博之(ひろゆき)とAKB48グループのAKB48、SKE48、NMB48、佐久間宣行のプロデュースするラフ×ラフのメンバー総勢45人をイメージキャラクターに起用。都内で行った発表会にもCMのイメージキャラクター44人が駆けつけた。丸井織物の宮本智行・代表取締役副社長は「すでに米国でも販売を開始しており、今後は海外展開も強化する」という。

「UP-T」は、Tシャツやパーカ、スマホケースをオンデマンドで制作できる日本最大級のECサイト。誰でもデータをアップすればオリジナルで1枚・1着からアイテムを制作でき、作ったアイテムを販売もできる。

丸井織物は国内で1100台の織機を稼働させる日本最大級のテキスタイルメーカー。「UP-T」は宮本副社長がスタートした新事業の一つで、石川県内の自社工場内にTシャツプリント機を設置し、ECサイトの開発・運営からTシャツ生産、販売、発送までを行っている。

丸井織物とひろゆきのタッグはこの「UP-T」に加え、アラミド繊維を100%使った7万円の高級パーカでもコラボレーションしている。

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「アフタヌーンティー・リビング」×「サーティーワン」 人気フレーバーを描いた夏にぴったりなアイテムが登場

「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」は5月28日、アイスクリーム専門店「サーティーワンアイスクリーム」との初のコラボレーションアイテムを発売する。「アフタヌーンティー・リビング」の店舗および、公式オンラインストアで扱う。

人気フレーバーを書き下ろしたアイテムが登場
プレゼントキャンペーンも開催

同コラボでは、 “ポッピングシャワー”や“ラブポーションサーティーワン”などの人気フレーバーを「アフタヌーンティー・リビング」らしいオリジナルアートで描き下ろした。イラストを施したクリアボトルや接触冷感素材のクッションなど夏にぴったりなアイテムをそろえる。

また、アフタヌーンティー公式Xアカウントのフォローと該当投稿のリポストをすると抽選で31人にコラボレーションアイテムの“クールクッション”が当たるキャンペーンも実施する。

さらに5月28日から、「アフタヌーンティー・ホーム&リビング」ららぽーとTOKYO-BAYと「アフタヌーンティー・リビング」ルクア大阪店、ミナモア広島店の3店舗では、フォトスポットが登場し、写真撮影も楽しめる。

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グラニフの台湾店が好調発進、初月の売上高5500万円

グラニフの台湾の台北市にオープンした大型ショッピングモール「ららぽーと 台北南港」が絶好調だ。同館開業日の3月20日に約100坪(約300㎡)でオープンし、初月の売上高が5500万円になった。計画比で3倍増と当初の計画を大幅に超えた。村田昭彦社長は「台湾は、今後の海外展開の重要なテストマーケティングの拠点と位置づけている。(好調を受け)今後も台湾を始めとした海外出店を加速する」とコメントした。

グラニフによると、「ららぽーと 台北南港」の衣料品カテゴリーの中でもナンバーワン(3月20日〜4月19日)だったという。品揃えはアパレルと雑貨が8:2で、国内とほぼ同じ。同社のオリジナルキャラクターから人気の有力キャラクターまで多彩なグラフィックのアイテムを、Tシャツやパーカーといったアパレル、シューズやキャップなどの雑貨まで幅広いアイテムで展開していることで人気を集めた。

グラニフは東京・原宿の旗艦店(約130坪=約430㎡)を筆頭に、店舗の大型化を進めてきた。コロナ前に20〜30坪(約66〜100㎡)が中心だった店舗面積は、スクラップ&ビルドで50〜100坪(約165〜330㎡)に拡大している。「ららぽーと 台北南港」も100坪で、国内を含めても大型店の一つになる。

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「ミューラル」の新拠点が南青山に 「ブランドのさまざまな花を育てる場所にしたい」

村松祐輔と関口愛弓が手掛ける「ミューラル(MURRAL)」が5月12日、「サロン ド ミューラル 南青山(Salon de MURRAL Minamiaoyama)」をオープンする。代官山で月に1回開催していた予約制ワークショップスペースを移転し、新たに完全予約制の店舗として構えた。

花を手にするトキメキとブランドの根源にある二面性をデザイン

ストアのコンセプトは「花屋」。村松デザイナーは、「僕自身、家に飾る花をよく買う。何か美しいものを求める時、人は自分に精神的な力を込めたいという思うからではないか。新店舗は、そんな花のように豊かできらびやかなものを日常に提供できる場にしたい」と語る。そこで「ブーケを受け取る感覚をデザインのヒントにした」。店内は白を基調に、「ミューラル」のために時間を設けてくれた客をゆったりもてなす客間をイメージ。角を丸く仕上げた中央の白い什器や、シンプルなシルバーラインのハンガーラックなど、ブランドが大切にする“有機質と無機質”や“直線と曲線”“柔らかさと硬さ”といった二面性を、空間の随所に落とし込んだ。さらに、コレクションの着想源や制作過程の展示など、モノ作りのストーリーも体感できる。

「南青山の閑静な雰囲気が新しい空間の一部になる」

店舗はあえて看板を持たない。場所は、六本木通りに程近い骨董通り沿いに位置。都心の中心にありながらも閑静なエリアで、店内から遠目に望む根津美術館の竹林のグリーンが白い空間を引き立てている。それほど、村松デザイナーはこのエリアとこの場所にこだわったという。「名の知れたファッションやアート、カフェの店が連なる通りでも、駅から離れた静けさもある。時には子連れのファミリーが通りがかり、子どもたちの声も聞こえて生活感も感じられる。この雰囲気がブランドの新たな空間に一部になる」と場所を決めた。

また「店自体も花のようでありたい」とサロンとしての新たな思いも語る。「他ジャンルのアーティストやクリエイターの作品も展示するギャラリーなど、ブランドの世界観や強みを研ぎ澄ませていくスペースを設ける。『ミューラル』だから体験できることを常に提案したい。種から始まり、いろんな活動や出会いを経て、さまざまなブランドの花を咲かせられるように。つぼみが開くまでどんな花になるかわからないし、時には咲かない花もある。ここを拠点にブランドの幅広い挑戦をつなげていきたい」。

オープン時は、ストアのコンセプトに合った植物や花をテーマにした最新の2025年春夏コレクションに加え、絵描きのイズミダリー(Lee Izumida)を起用したブランド初のカプセルコレクションを先行発売する。「エデン(EDEN)」をテーマに、映画監督のデレク・ジャーマン(Derek Jarman)の自宅の庭から着想を得たイズミダによるポピーの花のイラストが、キャミソールドレス(5万5000円)やノースリーブトップス(3万3000円)、スラックスパンツ(3万9600円)を彩る。また、帽子ブランド「メゾンドリリス(LA MAISON DE LYLLIS)」とコラボレーションしたハット(3万3000円)もラインアップする。

◼️サロン ド ミューラル 南青山
オープン日:5月12日
住所:東京都港区南青山6-7-1 タウンハウス南青山1F
営業時間:10:00〜19:00(完全予約制)
※月2回営業する土日の週末は13〜17時に限り、予約なしで入店可

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「サカイ」から「ナイキ」コラボスニーカーと花井祐介によるスカルプチャーが販売

「サカイ(SACAI)」は5月9日、「ナイキ(NIKE)」とコラボレーションしたスニーカー“ナイキ × サカイ ゼガマドーム(NIKE x sacai Zegamadome)”(全3色、各2万5080円)を、「サカイ」青山と公式オンラインストアの抽選サイトで、数量限定で発売する。

さらに同日、昨年発売した「ナイキ」とのコラボレーションアパレルに着想したイラストレーター花井祐介とのスカルプチャー“ナイキ サカイ スカルプチャー バイ ユウスケ ハナイ(Nike sacai Sculpture by Yusuke Hanai)”(全3色、各18万1500円)も登場。「サカイ」公式オンラインストアで先着で発売する。

両アイテムの購入方法の詳細は、「サカイ」公式サイトから確認できる。

「ナイキ」の代表的な2シューズに「サカイ」の要素を融合

アッパーは「ナイキ」のトレイルランニングシューズ“ゼガマ(Zegama)”をベースに、メッシュ、スエード、レザーの異なる要素を組み合わせ、アウトソールにはハイキングブーツの”ラバドーム(Lava Dome)“から着想を得たデザインを採用した。ミッドソールにはズームエックスを、底面にはヴィブラム(VIBRAM)のソールを用いることで、ミニマルなフォルムでありながらも機能性と耐久性を備えた一足に仕上げた。

シューズ側面には“ナイキ × サカイ”の象徴のダブルスウッシュを、シュータンにはロゴをプリントあしらった。カラーは、“ブラック/アンスラサイト-ブラック”、“サミット ホワイト/ホワイト-ホワイト”、“マット シルバー/ツアー イエロー-ブラック”の全3色をラインアップする。

日本の美的感覚とアメリカのレトロなイラストレーションを融合

“ナイキ サカイ スカルプチャー バイ ユウスケ ハナイ”は、花井が考えた“つまずいて転んで、もう無理だと思ってもそこにいる誰かのおかげでまた一歩を踏み出せる”というストーリーからメッセージを落とし込んだデザインとなっている。カラーはブラック、グレー、ホワイトの全3色で展開する。

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「ファミリア」が「コンバース」と再びコラボ 青い“ファミリアチェック”の“オールスター”

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「コンバース(CONVERSE)」との第2弾コラボスニーカーを発売する。5月7日10時から「ファミリア」公式オンラインで販売する。

「コンバース」コラボ
キッズとベビーサイズも制作

コラボスニーカーは、「コンバース」を代表する“オールスター(ALL STAR)”に、「ファミリア」を象徴する“ファミリアチェック”柄をまとわせ、青を基調としたデザインに仕上げた。ラインアップは大人サイズ(2万2000円)に加え、ハイカットモデルのキッズサイズ(1万5400円)、ゴムのシューレースを用いたベビーサイズ(1万3200円)で、インソールには、両ブランドネームを並べた。

両ブランドは2024年11月に初コラボ、赤い“ファミリアチェック”の“オールスター”を制作している。

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BeReal CEOエメリック・ロフェが来日 関西コレクションのメディアパートナーとして参加

2020年にフランスで生まれたBeReal(ビーリアル)は、ユーザーの8割以上がZ世代であり、昨年6月にゲーム会社Voodooに買収された。現在CEOとして舵を切るのは、VoodooでSNS関連サービスをけん引してきたエメリック・ロフェ(Aymeric Roffe)だ。3月にファッションイベント、KANSAI COLLECTION 2025 SPRING & SUMMERとのパートナーシップを結び、更なる日本市場での強化を目的に初の来日を果たしたエメリックCEOに話を聞いた。

PROFILE: エメリック・ロフェ/BeReal CEO

エメリック・ロフェ/BeReal CEO
PROFILE: 幼少期からテクノロジーに関心を持ち、14才の時にプログラミングを学び始める。Voodooの子会社Wizzを立ち上げた。2024年6月にVoodooが買収したBeRealの新CEOに就任

WWD:昨年CEOに就任して以来、ユーザー数や広告機能についてどのような変化が見られたか

エメリック・ロフェCEO(以下、エメリック):昨年は日本でのユーザー数が40%増と大きく伸びた。また、昨年7月に新たに追加した広告機能は、予想を超えるほどの需要があった。特に良い広告パフォーマンスが得られたのは、Z世代向けにリーチしたいという広告主だ。ファッションやコスメ、そしてゲームなどのエンタメ、アルバイト募集なども含まれる。現在のユーザーの83%はZ世代だが、徐々にユーザーの年齢幅は広がっている。美容やスポーツアパレル、エンターテインメント分野は、グローバルとして今後も特に注力したい分野だ。

特にランダムな時間に通知が届き投稿するBeRealでは、時にすっぴんの姿やおしゃれをしていないタイミングに投稿をしなければいけないことも多い。その点において、昨今のファッションやビューティー業界では、“ありのままの美しさ”に注目していることを考えると、非常に相性が良いと考えている。

WWD:今回の市場調査ではどのような収穫が得られたか。

エメリック:今回は主に高校生、大学生のユーザーに話を聞いた。大前提として、日本のユーザーはエンゲージメントがとても高い。通知の時に写真を撮るだけではなく、その時以外でもたくさん撮影をしていることが分かっている。そして世界的に見てセルフィーを撮影する人はすごく多いが、特に日本のユーザーは友達などとグループショットを撮っている印象を受けた。またメモリー機能を使用し、これまでに自分が投稿した写真をよく見返している。また印象的だったのは、日本のユーザーがすごくクリエイティブにBeRealを使用している点だ。フロントカメラとバックカメラ、それぞれが起動する間には1秒ほどの時間があるが、その1秒の間に色々な工夫を加えていることがわかった。

WWD:3月には、KANSAI COLLECTION 2025 SPRING & SUMMERとBeRealのパートナーシップを発表した

エメリック:グローバル全体で見て、BeRealとイベントのコラボレーションは非常に相性が良いと考えている。KANSAI COLLECTIONではイベント中に12分間のBeRealステージを作り、Z世代に支持されるインフルエンサーらがランウエイを歩いた。彼女達には、BeRealらしく“ありのまま”の姿を見せるため、私服を着用してもらった。そしてアジア領域一体でBeRealの通知は同時に行われているが、ランウエイ中にBeRealの通知が届いたのだ。その瞬間、たくさんの来場者がBeRealで撮影をし、投稿を行った。とてつもない熱狂が起きた瞬間だった。こんなにも多くのユーザーが同時に撮影をしているのを目の当たりにでき、これまでにない手応えを感じられた。今後もKANSAI COLLECTIONとのパートナーシップは継続していく予定だ。

WWD:今後、Voodoo傘下のゲームとBeRealでの直接的な連携を行う予定はあるのか?

エメリック:現時点では予定していない。Voodooのサービスとの直接的な連携を行うというよりも、Voodooが10 年以上培ってきた開発やスケール、マネタイズなどの知見をシェアしていきたいと考えている。

WWD:今後の目標とは?

エメリック:主に3つある。1つはプロダクトの改良、改善。それによってユーザーのエンゲージメントを高め、ユーザーがBeRealをもっと楽しめるように注力したい。2つ目はユーザーの更なるグロース。一般ユーザーだけではなく、ブランドや著名人などの公式アカウントを増やし、彼らのファンコミュニティー層をBeRealに引き込んでいきたいと考えている。そして3つ目は広告機能。より使いやすく、手が届きやすい広告システムへと改善していけるよう努めていく。

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発酵スキンケア「ソフィスタンス」が米国進出 日本に伝わる“発酵療法”を啓蒙するイベントをNYで開催

日本発の発酵スキンケアブランド「ソフィスタンス(SOPHISTANCE)」はこのほど、米国に進出し、EC販売を開始した。米国三井物産(本社ニューヨーク)と販売代理店契約を結び、同社が手掛ける日本発スキンケアブランドをセレクトするECプラットフォーム「シコウ ビューティ(SHIKO BEAUTY)」で取り扱う。またニューヨークで開催した発売イベントでは、マンハッタンにあるギャラリー兼レストラン「ザ ギャラリー バイ オードー(THE GALLERY BY ODO)」で製品の主成分である“柚子”を堪能する懐石料理をゲストに振る舞い、日本の発酵文化やブランドの起源を食とともに啓蒙した。

同ブランドは、圧搾法でじっくり抽出された柚子エキスを主成分とし、さらに200年の歴史を誇る蔵元の杜氏(とうじ)職人の伝統発酵技法によって5年熟成したコメヌカ発酵液と美肌菌(皮膚常在菌)ケアの技術を組み合わせた、独自の“美活菌発酵液”を全製品に配合しているのが特徴。日本古来の発酵技術と自然療法を融合し、肌の皮膚常在菌のバランスを整えることで肌本来の再生力を促進するホリスティックな製品群を展開する。

日本市場では敏感肌、乾燥肌、脂性肌など肌質別の展開を特徴とするが、米国では現地の需要に合わせてエイジングケアに特化した製品を全面に押し出し、保湿美容液の“フローレス”(120mL、195ドル=約2万7000円)、乳液の“グロウ”(80g、180ドル)=約2万5000円、クリームの“ユナイト” (50g、180ドル=約2万5000円)、アイクリームの“インテンシブ”(15g、150ドル=約2万1000円)の4品を発売。米国でも昨今注目されるマイクロバイオームケアで敏感肌にもアプローチするラグジュアリースキンケアブランドとして打ち出す。

日本の美学、“調和”を世界に発信していく

ブランド誕生のきっかけは、作家兼脚本家としても活躍する河原れん=創業者が自身が手掛けた浮世絵師、葛飾北斎の伝記映画「HOKUSAI」の脚本を描く過程で、北斎が細かく切り刻んだ柚子を日本酒と煮詰めた自家製の薬で病を治したという記述を古文書に発見したことだった。自ら試作し肌に塗布してみたところ、長年悩まされていたニキビ肌に効果を感じたことから製品開発に至ったという。河原=創業者はブランドへの思いについて、「発酵液の効能を偶然発見したのが始まり。さらに知識を深めていくうちに肌の健康には善玉菌だけでなく悪玉菌の両方が必要であることを知り、肌の上でさえ“陰陽が調和・共存して生きる”という東洋哲学が通ずるのだと衝撃を受けた。化粧品という媒介を通して、日本の哲学や先人たちの叡智を世界に伝えていきたいという思いが根底にある」と明かし、また「世界に発信していく出発点として、ニューヨークが最もふさわしい場所だと思った」ことから今回の場所を選んだという。

「シコウ ビューティ」のマクギバン美登利マネージングディレクターは今回の提携について、「韓国ビューティの台頭から米国でもスキンケアに対する多様化が進み、Jビューティへの需要が確実に高まっている。『ソフィスタンス』は日本独自の発酵技術にレチノールなどモダンなスキンケア成分を組み合わせており、今の米国市場で勝負できるブランドだと確信している」と期待を寄せた。

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発酵スキンケア「ソフィスタンス」が米国進出 日本に伝わる“発酵療法”を啓蒙するイベントをNYで開催

日本発の発酵スキンケアブランド「ソフィスタンス(SOPHISTANCE)」はこのほど、米国に進出し、EC販売を開始した。米国三井物産(本社ニューヨーク)と販売代理店契約を結び、同社が手掛ける日本発スキンケアブランドをセレクトするECプラットフォーム「シコウ ビューティ(SHIKO BEAUTY)」で取り扱う。またニューヨークで開催した発売イベントでは、マンハッタンにあるギャラリー兼レストラン「ザ ギャラリー バイ オードー(THE GALLERY BY ODO)」で製品の主成分である“柚子”を堪能する懐石料理をゲストに振る舞い、日本の発酵文化やブランドの起源を食とともに啓蒙した。

同ブランドは、圧搾法でじっくり抽出された柚子エキスを主成分とし、さらに200年の歴史を誇る蔵元の杜氏(とうじ)職人の伝統発酵技法によって5年熟成したコメヌカ発酵液と美肌菌(皮膚常在菌)ケアの技術を組み合わせた、独自の“美活菌発酵液”を全製品に配合しているのが特徴。日本古来の発酵技術と自然療法を融合し、肌の皮膚常在菌のバランスを整えることで肌本来の再生力を促進するホリスティックな製品群を展開する。

日本市場では敏感肌、乾燥肌、脂性肌など肌質別の展開を特徴とするが、米国では現地の需要に合わせてエイジングケアに特化した製品を全面に押し出し、保湿美容液の“フローレス”(120mL、195ドル=約2万7000円)、乳液の“グロウ”(80g、180ドル)=約2万5000円、クリームの“ユナイト” (50g、180ドル=約2万5000円)、アイクリームの“インテンシブ”(15g、150ドル=約2万1000円)の4品を発売。米国でも昨今注目されるマイクロバイオームケアで敏感肌にもアプローチするラグジュアリースキンケアブランドとして打ち出す。

日本の美学、“調和”を世界に発信していく

ブランド誕生のきっかけは、作家兼脚本家としても活躍する河原れん=創業者が自身が手掛けた浮世絵師、葛飾北斎の伝記映画「HOKUSAI」の脚本を描く過程で、北斎が細かく切り刻んだ柚子を日本酒と煮詰めた自家製の薬で病を治したという記述を古文書に発見したことだった。自ら試作し肌に塗布してみたところ、長年悩まされていたニキビ肌に効果を感じたことから製品開発に至ったという。河原=創業者はブランドへの思いについて、「発酵液の効能を偶然発見したのが始まり。さらに知識を深めていくうちに肌の健康には善玉菌だけでなく悪玉菌の両方が必要であることを知り、肌の上でさえ“陰陽が調和・共存して生きる”という東洋哲学が通ずるのだと衝撃を受けた。化粧品という媒介を通して、日本の哲学や先人たちの叡智を世界に伝えていきたいという思いが根底にある」と明かし、また「世界に発信していく出発点として、ニューヨークが最もふさわしい場所だと思った」ことから今回の場所を選んだという。

「シコウ ビューティ」のマクギバン美登利マネージングディレクターは今回の提携について、「韓国ビューティの台頭から米国でもスキンケアに対する多様化が進み、Jビューティへの需要が確実に高まっている。『ソフィスタンス』は日本独自の発酵技術にレチノールなどモダンなスキンケア成分を組み合わせており、今の米国市場で勝負できるブランドだと確信している」と期待を寄せた。

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【スナップ】富永愛、アニャ・テイラー=ジョイらが来場 「ティファニー」がメトロポリタン美術館でイベントを開催

「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は、ハイジュエリーコレクションの最新作“ブルーブック2025:シー オブ ワンダー”の発売を記念してイベントを開催した。会場には、アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor Joy)やカミーユ・コッタン(Camille Cottin)、日本からは富永愛が来場し、“ブルー ブック2025”の発表を祝福した。

同イベントは、創造性とクラフツマンシップの象徴であるメトロポリタン美術館で開催。昨年同館に収蔵された“ガーデン・ランドスケープ”は、アグネス・F・ノースロップ(Agnes F Northrop)がルイス・コンフォート・ティファニー(Louis Comfort Tiffany)のためにデザインした作品で、記念すべき一夜に美しい詩的な印象を添えた。

来場者スナップ

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「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は、ハイジュエリーコレクションの最新作“ブルーブック2025:シー オブ ワンダー”の発売を記念してイベントを開催した。会場には、アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor Joy)やカミーユ・コッタン(Camille Cottin)、日本からは富永愛が来場し、“ブルー ブック2025”の発表を祝福した。

同イベントは、創造性とクラフツマンシップの象徴であるメトロポリタン美術館で開催。昨年同館に収蔵された“ガーデン・ランドスケープ”は、アグネス・F・ノースロップ(Agnes F Northrop)がルイス・コンフォート・ティファニー(Louis Comfort Tiffany)のためにデザインした作品で、記念すべき一夜に美しい詩的な印象を添えた。

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「BPQC」「コスメキッチン」のけん引者、小木充が化粧品業界に提言Vol.2  「海外コスメブランド短観」

PROFILE: 小木充/ウェルネスビューティーコンサルタント

小木充/ウェルネスビューティーコンサルタント
PROFILE: (おぎ・みつる)1997年伊勢丹入社、2000年にオープンしたBPQC(現、伊勢丹新宿本店ビューティアポセカリー)の立ち上げに参画。10年よりマッシュビューティーラボの副社長/クリエイティブディレクターとして「コスメキッチン」の運営や自社製品の開発に注力。21年末に退社し独立、ビューティ・ファッション企業のコンサルティングを行う。23年8月ナチュラル&オーガニックスキンケアブランド「ニュースケープ」を開始

空前の訪日客消費に沸いているのは化粧品業界も同様。とはいえ市場を見てみると、相変わらず元気がいいのはハイファッションコスメと韓国コスメ。日本のコスメブランドには何が足りていない? ビューティ・ジャーナリストの木津由美子が今回話を伺うのは、小売りの現場に長らく携わってきた小木充氏。現在はニュースケープ代表も務めるその独自目線から、5回にわたって提言をいただく。

――:3月、東京・代官山に「ノンフィクション(NONFICTION)」が日本初の路面店をオープンしましたが、まさかあの場所にあの規模感で出してくるとは思っていなかったので驚きました。

小木充(以下、小木):「タンバリンズ(TAMBURINS)」と同じ発想ですよね。「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」というアイウエアブランドを元金融マンのCEOが2011年に立ち上げ、売り上げが3桁ぐらいに乗ってきた時に「タンバリンズ」を17年にスタート。そしてハンドクリーム、フェイスクリーム、化粧水、フレグランスの4アイテムで韓国のカロスキル(新沙洞街路樹通り)に2階建ての旗艦店をオープン。CEOによると、既存の化粧品業界は製品は頑張っているけれど、世界観を表現できているブランドが少ないので、まだまだ商機はあると思っていたそうです。

――:韓国発フレグランスブランド「ボーン トゥ スタンドアウト(BORNTOSTANDOUT)」の創業者にインタビューした時も同様の印象を受けました。フレグランスコレクターの元金融マンは、ラグジュアリーフレグランスの自国ブランド立ち上げと自国の現代アーティスト支援にこだわっていて、漢南洞(ハンナムドン)にまるでアートギャラリーのような旗艦店をオープンしました。

小木:「タンバリンズ」青山店ができた時も行列でしたが、それは世界観への共感だと思いますね。あれが欲しいこれが欲しいというよりも、そこの世界観で何か欲しいと思わせる買い方になっている。ただこれらのブランドが “デパコス”として旗艦店のような面積で展開できるかといったら、百貨店の常識からはかけ離れているので難しいでしょう。

――:百貨店の常識は坪効率だから。

小木:そう、そこには余白がない。今は円安だからいいけれど、金利が当然上がり、日本での買い物のメリットがなくなったときには、訪日客にしてみれば自国に全てあるわけで。インバウンド需要減少の対応策は必須です。3月に上海を視察してきたんですが、あらゆる店舗に人が本当にいない。定点観測してもいない。10店舗回って6人ほどの来店客がいたのが唯一「エルメス(HERMES)」のみ。“バーキン”しかり“ケリー”しかり、本当に欲しいものがあるから。中国は24年上半期で百貨店13店舗を閉鎖しています。バブル崩壊のうえ、7〜8割がEC購入という背景からですね。

――:打開策として考えられることは?

小木:一つは、3月に大規模改装した「アットコスメトーキョー(@COSME TOKYO)」のようにドラッグ〜バラエティ〜デパコスを横断して買い物体験ができる業態。もう一つは、現在世界で約3000店舗と言われる「セフォラ(SEPHORA)」。1999年に日本に上陸した当時は、消費者がセルフ業態に慣れていなかったのでなかなかフィットせず、わずか2年で撤退しましたが、今の時代だったらうまくいく可能性もあるかと。

――:同時期にオープンして撤退した英国の「ブーツ(BOOTS)」も併せて、今こそ入ってきてほしいですね。百貨店とドラッグストアの間を埋めてくれるショップとして若者のニーズは高いように思います。

小木:当時の日本への参入障壁とはだいぶ変わっているだろうし。セフォラが入ることで、ラグジュアリーが中心にはなるけれど、化粧品業界が盛り上がりますよね。3000店舗あるということは日本にあってもおかしくない。ところでセフォラに入っているクリーンビューティブランドで、個人的にずっと注目しているのが「タタハーパー(TATA HERPER)」と「イリア(ILIA)」。前者はコロンビア出身の夫婦が米国バーモント州に移り住んで2010年に創業し、22年にアモーレパシフィックが買収。後者はカナダ・バンクーバー出身の女性が11年に創業し、クラランス創業家が22年に買収しています。どちらも高価格帯だけど、欧米で人気。しかも資本がついたので、日本の百貨店売り場の一角をこういうインディーズから始まったブランドが担っていったら面白いと思う。

――:今後も増えていくクチュールコスメは服飾品と一緒に派手に展開してもらって、こういうニューフェイスはニューフェイスで固めてくれればすごく楽しい売り場になると思いますね。秋にはいよいよ「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のコスメも誕生するので、ぜひそれを機に。

小木:僕もそう思っていて、新たに目が出てきそうな資本がついたブランドを入れるというのが僕の予想図。アメリカのベンチャー系ブランドにとって、セフォラで成功するというのが一つのルート。ここで失敗すると返品・買収・民事再生などブランドがスクラップされるというのがこの10年の流れですが、この2つはそれを乗り切った。こういうブランドがさらに資本をつけて日本に上陸するというのは、いろんな意味で業界を活性化すると思う。日本でも信念を持って、哲学を持って、いろんな業界のバックグラウンドがあって、化粧品業界を俯瞰した際に、自社ならではの特徴やAI的な発想で新たなマーケット開拓にチャレンジするブランドが出てきて欲しいですね。

――:そのためには小売り業界の変化も必要です。今はどこもこじんまりした感じが拭えません。

小木:僕が伊勢丹に勤めていた時代は2カ月に1回くらいのペースで海外出張に行かせてもらっていたけれど、今は百貨店の部長もバイヤーもほとんど行っていないようです。首脳陣から見たら、化粧品は全て効率だけの話。何が売れてどうするのが効率がいいのか? 僕の時代もそういう節はあったけれど、例えば1〜2店舗くらいしかなかった「ロクシタン(L'OCCITANE)」や「ラッシュ(LUSH)」に火をつけたのはBPQC(現ビューティアポセカリー)だったと思っています。お客さまの本音を具現化したいと思ってやっていたので。とはいえ、今の効率重視の売り場作りをドラスティックに変えるのは難しい。変えられないまま円高に振れてくると訪日客分がマイナスになる。そうなると増えたものがシュリンクし始めるので、余計に今のブランドでせめぎ合いが起こり始め、参入障壁はより高くなるでしょうね。遠い先は分からないけれど。今、ファッションのハイブランド品がかなり高額になっていて売れにくくなってきている。中国では前年比2桁マイナスと言われていて、これが化粧品にもくるんじゃないかと思う。訪日客を除いた売り上げは落ちているだろうし、この3年で内外価格差はなくなると想定されるから、3年後を見据えて日本の消費者に対してどうするか、今から考えておくことが喫緊の課題ですね。

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「BPQC」「コスメキッチン」のけん引者、小木充が化粧品業界に提言Vol.2  「海外コスメブランド短観」

PROFILE: 小木充/ウェルネスビューティーコンサルタント

小木充/ウェルネスビューティーコンサルタント
PROFILE: (おぎ・みつる)1997年伊勢丹入社、2000年にオープンしたBPQC(現、伊勢丹新宿本店ビューティアポセカリー)の立ち上げに参画。10年よりマッシュビューティーラボの副社長/クリエイティブディレクターとして「コスメキッチン」の運営や自社製品の開発に注力。21年末に退社し独立、ビューティ・ファッション企業のコンサルティングを行う。23年8月ナチュラル&オーガニックスキンケアブランド「ニュースケープ」を開始

空前の訪日客消費に沸いているのは化粧品業界も同様。とはいえ市場を見てみると、相変わらず元気がいいのはハイファッションコスメと韓国コスメ。日本のコスメブランドには何が足りていない? ビューティ・ジャーナリストの木津由美子が今回話を伺うのは、小売りの現場に長らく携わってきた小木充氏。現在はニュースケープ代表も務めるその独自目線から、5回にわたって提言をいただく。

――:3月、東京・代官山に「ノンフィクション(NONFICTION)」が日本初の路面店をオープンしましたが、まさかあの場所にあの規模感で出してくるとは思っていなかったので驚きました。

小木充(以下、小木):「タンバリンズ(TAMBURINS)」と同じ発想ですよね。「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」というアイウエアブランドを元金融マンのCEOが2011年に立ち上げ、売り上げが3桁ぐらいに乗ってきた時に「タンバリンズ」を17年にスタート。そしてハンドクリーム、フェイスクリーム、化粧水、フレグランスの4アイテムで韓国のカロスキル(新沙洞街路樹通り)に2階建ての旗艦店をオープン。CEOによると、既存の化粧品業界は製品は頑張っているけれど、世界観を表現できているブランドが少ないので、まだまだ商機はあると思っていたそうです。

――:韓国発フレグランスブランド「ボーン トゥ スタンドアウト(BORNTOSTANDOUT)」の創業者にインタビューした時も同様の印象を受けました。フレグランスコレクターの元金融マンは、ラグジュアリーフレグランスの自国ブランド立ち上げと自国の現代アーティスト支援にこだわっていて、漢南洞(ハンナムドン)にまるでアートギャラリーのような旗艦店をオープンしました。

小木:「タンバリンズ」青山店ができた時も行列でしたが、それは世界観への共感だと思いますね。あれが欲しいこれが欲しいというよりも、そこの世界観で何か欲しいと思わせる買い方になっている。ただこれらのブランドが “デパコス”として旗艦店のような面積で展開できるかといったら、百貨店の常識からはかけ離れているので難しいでしょう。

――:百貨店の常識は坪効率だから。

小木:そう、そこには余白がない。今は円安だからいいけれど、金利が当然上がり、日本での買い物のメリットがなくなったときには、訪日客にしてみれば自国に全てあるわけで。インバウンド需要減少の対応策は必須です。3月に上海を視察してきたんですが、あらゆる店舗に人が本当にいない。定点観測してもいない。10店舗回って6人ほどの来店客がいたのが唯一「エルメス(HERMES)」のみ。“バーキン”しかり“ケリー”しかり、本当に欲しいものがあるから。中国は24年上半期で百貨店13店舗を閉鎖しています。バブル崩壊のうえ、7〜8割がEC購入という背景からですね。

――:打開策として考えられることは?

小木:一つは、3月に大規模改装した「アットコスメトーキョー(@COSME TOKYO)」のようにドラッグ〜バラエティ〜デパコスを横断して買い物体験ができる業態。もう一つは、現在世界で約3000店舗と言われる「セフォラ(SEPHORA)」。1999年に日本に上陸した当時は、消費者がセルフ業態に慣れていなかったのでなかなかフィットせず、わずか2年で撤退しましたが、今の時代だったらうまくいく可能性もあるかと。

――:同時期にオープンして撤退した英国の「ブーツ(BOOTS)」も併せて、今こそ入ってきてほしいですね。百貨店とドラッグストアの間を埋めてくれるショップとして若者のニーズは高いように思います。

小木:当時の日本への参入障壁とはだいぶ変わっているだろうし。セフォラが入ることで、ラグジュアリーが中心にはなるけれど、化粧品業界が盛り上がりますよね。3000店舗あるということは日本にあってもおかしくない。ところでセフォラに入っているクリーンビューティブランドで、個人的にずっと注目しているのが「タタハーパー(TATA HERPER)」と「イリア(ILIA)」。前者はコロンビア出身の夫婦が米国バーモント州に移り住んで2010年に創業し、22年にアモーレパシフィックが買収。後者はカナダ・バンクーバー出身の女性が11年に創業し、クラランス創業家が22年に買収しています。どちらも高価格帯だけど、欧米で人気。しかも資本がついたので、日本の百貨店売り場の一角をこういうインディーズから始まったブランドが担っていったら面白いと思う。

――:今後も増えていくクチュールコスメは服飾品と一緒に派手に展開してもらって、こういうニューフェイスはニューフェイスで固めてくれればすごく楽しい売り場になると思いますね。秋にはいよいよ「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のコスメも誕生するので、ぜひそれを機に。

小木:僕もそう思っていて、新たに目が出てきそうな資本がついたブランドを入れるというのが僕の予想図。アメリカのベンチャー系ブランドにとって、セフォラで成功するというのが一つのルート。ここで失敗すると返品・買収・民事再生などブランドがスクラップされるというのがこの10年の流れですが、この2つはそれを乗り切った。こういうブランドがさらに資本をつけて日本に上陸するというのは、いろんな意味で業界を活性化すると思う。日本でも信念を持って、哲学を持って、いろんな業界のバックグラウンドがあって、化粧品業界を俯瞰した際に、自社ならではの特徴やAI的な発想で新たなマーケット開拓にチャレンジするブランドが出てきて欲しいですね。

――:そのためには小売り業界の変化も必要です。今はどこもこじんまりした感じが拭えません。

小木:僕が伊勢丹に勤めていた時代は2カ月に1回くらいのペースで海外出張に行かせてもらっていたけれど、今は百貨店の部長もバイヤーもほとんど行っていないようです。首脳陣から見たら、化粧品は全て効率だけの話。何が売れてどうするのが効率がいいのか? 僕の時代もそういう節はあったけれど、例えば1〜2店舗くらいしかなかった「ロクシタン(L'OCCITANE)」や「ラッシュ(LUSH)」に火をつけたのはBPQC(現ビューティアポセカリー)だったと思っています。お客さまの本音を具現化したいと思ってやっていたので。とはいえ、今の効率重視の売り場作りをドラスティックに変えるのは難しい。変えられないまま円高に振れてくると訪日客分がマイナスになる。そうなると増えたものがシュリンクし始めるので、余計に今のブランドでせめぎ合いが起こり始め、参入障壁はより高くなるでしょうね。遠い先は分からないけれど。今、ファッションのハイブランド品がかなり高額になっていて売れにくくなってきている。中国では前年比2桁マイナスと言われていて、これが化粧品にもくるんじゃないかと思う。訪日客を除いた売り上げは落ちているだろうし、この3年で内外価格差はなくなると想定されるから、3年後を見据えて日本の消費者に対してどうするか、今から考えておくことが喫緊の課題ですね。

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