「サカイ」×「ナイキ」のスニーカーや「ジョンマス」のサウナハットなど! 来週発売のファッションアイテム9選【5/5〜5/11】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は5月5日〜11日に発売するアイテムを紹介します。「サカイ(SACAI)」と「ナイキ(NIKE)」のコラボスニーカーが9日、数量限定で登場します。シューズ側面には「ナイキ」 x 「サカイ」の象徴であるダブルスウッシュが、シュータンには「ナイキ」 x 「サカイ」のロゴがプリントされているデザインでカラーは全3色。「サカイ」青山と公式オンラインストアの抽選サイトでの発売です。

一方、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は8日、「ニューエラ(NEW ERA)」との限定コラボレーションアイテムを発売します。サウナ好きにおすすめの限定セットも登場。連休にサウナで疲れを癒す過ごし方もいいですね。

【5月7日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

“アディゼロ アルク”から
新色オールブラックなど

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、ランニングシューズ“アディゼロ アルク”を発売する。“アディゼロ アルク”は、前身モデル“アディゼロ(ADIZERO)”を土台とし、2000年代のランニングシューズデザインと最新の素材を組み込んでアップデートしたモデル。オールブラックカラーのモデルが初登場するほか、昨年発売したレッドカラーも再販売する。

■商品詳細

ランニングシューズ(1万8700円)

【5月7日発売】
ファミリア
(FAMILIAR)

「コンバース」コラボ
“ファミリアチェック”の“オールスター”

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「コンバース(CONVERSE)」との第2弾コラボスニーカーを発売する。“オールスター(ALL STAR)”に、“ファミリアチェック”柄をまとわせ、青を基調としたデザインに仕上げた。キッズサイズとベビーサイズもラインアップする。

■商品詳細

コラボスニーカー(2万2000円)
コラボスニーカー/キッズ(1万5400円)
コラボスニーカー/ベビー(1万3200円)

【5月7日発売】
ザ・シェパード アンダーカバー
(THE SHEPHERD UNDERCOVER)

「サンスペル」コラボ
Tシャツとパジャマをラインアップ

「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のメンズライン“ザ・シェパード アンダーカバー(THE SHEPHERD UNDERCOVER)”は、「サンスペル(SUNSPEL)」とのコラボアイテムを発売する。Tシャツとパジャマシャツ、パジャマパンツの3型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(2万900円)
パジャマシャツ(3万5200円)
パジャマパンツ(2万6400円)

【5月7日発売】
マックスマーラ
(MAX MARA)

“ホイットニー バッグ”の記念モデル

「マックスマーラ(MAX MARA)」は、“ホイットニー バッグ”の10周年記念モデルを数量限定で発売する。今回は、登場から10年を迎える同バッグが初登場した時のモデルを復刻。アルミニウムカラーのレザーに、鮮やかなレッドのライニングが目を引く。

■商品詳細

バッグ(53万200円)

【5月7日発売】
クロックス
(CROCS)

「スワロフスキー」とコラボした
史上最高額の“クロッグ”

「クロックス(CROCS)」は、「スワロフスキー(SWAROVSKI)」とコラボしたフットウエア2型と“ジビッツ”チャームを発売する。コラボアイテムには“スワロフスキークリスタル”を惜しみなく散りばめた。中でも“スワロフスキー クロックス ベイ クロッグ”は「クロックス」史上最高額の19万8000円。

■商品詳細

フットウエア(4万9500〜19万8000円)
チャーム(4万1800円)

【5月8日発売】
アメリ
(AMERI)

「金子眼鏡」と初コラボ
アイウエア2型をラインアップ

「アメリ(AMERI)」は、「金子眼鏡」と初コラボしたアイウエアを発売する。ウェリントン型のサングラス/伊達眼鏡と、1980年代のアーカイブを生まれ変わらせたサングラスを制作。どちらにもテンプル内側に“AMERI KANEKO”“NO RULES FOR FASHION”の刻印を、テンプルエンドには「アメリ」ロゴをあしらう。

■商品詳細

コラボアイウエア(3万800円〜)

【5月8日発売】
ジョンマスターオーガニック
(JOHN MASTERS ORGANICS)

「ニューエラ」コラボ
キャップやサウナハットとのセットアイテム

「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」との第2弾コラボアイテムを数量限定発売する。サウナハットやトートバッグ、ポーチ、キャップなどとビューティアイテムを組み合わせたセットを多数ラインアップする。

■商品詳細

“ジョンマスターオーガニック×ニューエラ サウナハット&エコ トートバッグ/サウナーセット”(1万4300円〜)
“ジョンマスターオーガニック×ニューエラ マルチポーチ/トラベルセット”(7480円)
“ジョンマスターオーガニック×ニューエラ ナイントゥエンティー/スタイリングセット”(6930円〜)
“ジョンマスターオーガニック×ニューエラ マイ ファースト ナイントゥエンティー/マイ ファースト スタイリングセット”(6380円〜)

【5月9日発売】
サカイ
(SACAI)

「ナイキ」コラボの限定スニーカー
花井祐介によるスカルプチャーも

「サカイ(SACAI)」は、「ナイキ(NIKE)」とのコラボスニーカーを数量限定で発売する。「ナイキ」のトレイルランニングシューズ“ゼガマ(Zegama)”を土台とし、メッシュ、スエード、レザーの異なる要素を組み合わせ、“ナイキ×サカイ”を象徴するダブルスウッシュを、シュータンにはロゴをあしらう。またイラストレーターの花井祐介によるスカルプチャーも販売する。

■商品詳細

コラボスニーカー(2万5080円)
スカルプチャー(18万1500円)

【5月9日発売】
ジェイ ダブリュー アンダーソン
(JW ANDERSON)」

映画「クィア」公開記念
渋谷店と伊勢丹メンズ館で再販売

「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」は、映画「クィア」の公開を記念したアイテムを再販売する。劇中に登場する台詞やタイトル、グラフィックを配したパーカや、スエット、Tシャツ、キャップ、トートバッグなどをラインアップする。

■商品詳細

パーカ(5万3900円)
スエット(4万700円〜)
Tシャツ(2万6400円)
キャップ(2万6400円)
トートバッグ(2万9700円)

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「サカイ」×「ナイキ」のスニーカーや「ジョンマス」のサウナハットなど! 来週発売のファッションアイテム9選【5/5〜5/11】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は5月5日〜11日に発売するアイテムを紹介します。「サカイ(SACAI)」と「ナイキ(NIKE)」のコラボスニーカーが9日、数量限定で登場します。シューズ側面には「ナイキ」 x 「サカイ」の象徴であるダブルスウッシュが、シュータンには「ナイキ」 x 「サカイ」のロゴがプリントされているデザインでカラーは全3色。「サカイ」青山と公式オンラインストアの抽選サイトでの発売です。

一方、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は8日、「ニューエラ(NEW ERA)」との限定コラボレーションアイテムを発売します。サウナ好きにおすすめの限定セットも登場。連休にサウナで疲れを癒す過ごし方もいいですね。

【5月7日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

“アディゼロ アルク”から
新色オールブラックなど

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、ランニングシューズ“アディゼロ アルク”を発売する。“アディゼロ アルク”は、前身モデル“アディゼロ(ADIZERO)”を土台とし、2000年代のランニングシューズデザインと最新の素材を組み込んでアップデートしたモデル。オールブラックカラーのモデルが初登場するほか、昨年発売したレッドカラーも再販売する。

■商品詳細

ランニングシューズ(1万8700円)

【5月7日発売】
ファミリア
(FAMILIAR)

「コンバース」コラボ
“ファミリアチェック”の“オールスター”

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「コンバース(CONVERSE)」との第2弾コラボスニーカーを発売する。“オールスター(ALL STAR)”に、“ファミリアチェック”柄をまとわせ、青を基調としたデザインに仕上げた。キッズサイズとベビーサイズもラインアップする。

■商品詳細

コラボスニーカー(2万2000円)
コラボスニーカー/キッズ(1万5400円)
コラボスニーカー/ベビー(1万3200円)

【5月7日発売】
ザ・シェパード アンダーカバー
(THE SHEPHERD UNDERCOVER)

「サンスペル」コラボ
Tシャツとパジャマをラインアップ

「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のメンズライン“ザ・シェパード アンダーカバー(THE SHEPHERD UNDERCOVER)”は、「サンスペル(SUNSPEL)」とのコラボアイテムを発売する。Tシャツとパジャマシャツ、パジャマパンツの3型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(2万900円)
パジャマシャツ(3万5200円)
パジャマパンツ(2万6400円)

【5月7日発売】
マックスマーラ
(MAX MARA)

“ホイットニー バッグ”の記念モデル

「マックスマーラ(MAX MARA)」は、“ホイットニー バッグ”の10周年記念モデルを数量限定で発売する。今回は、登場から10年を迎える同バッグが初登場した時のモデルを復刻。アルミニウムカラーのレザーに、鮮やかなレッドのライニングが目を引く。

■商品詳細

バッグ(53万200円)

【5月7日発売】
クロックス
(CROCS)

「スワロフスキー」とコラボした
史上最高額の“クロッグ”

「クロックス(CROCS)」は、「スワロフスキー(SWAROVSKI)」とコラボしたフットウエア2型と“ジビッツ”チャームを発売する。コラボアイテムには“スワロフスキークリスタル”を惜しみなく散りばめた。中でも“スワロフスキー クロックス ベイ クロッグ”は「クロックス」史上最高額の19万8000円。

■商品詳細

フットウエア(4万9500〜19万8000円)
チャーム(4万1800円)

【5月8日発売】
アメリ
(AMERI)

「金子眼鏡」と初コラボ
アイウエア2型をラインアップ

「アメリ(AMERI)」は、「金子眼鏡」と初コラボしたアイウエアを発売する。ウェリントン型のサングラス/伊達眼鏡と、1980年代のアーカイブを生まれ変わらせたサングラスを制作。どちらにもテンプル内側に“AMERI KANEKO”“NO RULES FOR FASHION”の刻印を、テンプルエンドには「アメリ」ロゴをあしらう。

■商品詳細

コラボアイウエア(3万800円〜)

【5月8日発売】
ジョンマスターオーガニック
(JOHN MASTERS ORGANICS)

「ニューエラ」コラボ
キャップやサウナハットとのセットアイテム

「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」との第2弾コラボアイテムを数量限定発売する。サウナハットやトートバッグ、ポーチ、キャップなどとビューティアイテムを組み合わせたセットを多数ラインアップする。

■商品詳細

“ジョンマスターオーガニック×ニューエラ サウナハット&エコ トートバッグ/サウナーセット”(1万4300円〜)
“ジョンマスターオーガニック×ニューエラ マルチポーチ/トラベルセット”(7480円)
“ジョンマスターオーガニック×ニューエラ ナイントゥエンティー/スタイリングセット”(6930円〜)
“ジョンマスターオーガニック×ニューエラ マイ ファースト ナイントゥエンティー/マイ ファースト スタイリングセット”(6380円〜)

【5月9日発売】
サカイ
(SACAI)

「ナイキ」コラボの限定スニーカー
花井祐介によるスカルプチャーも

「サカイ(SACAI)」は、「ナイキ(NIKE)」とのコラボスニーカーを数量限定で発売する。「ナイキ」のトレイルランニングシューズ“ゼガマ(Zegama)”を土台とし、メッシュ、スエード、レザーの異なる要素を組み合わせ、“ナイキ×サカイ”を象徴するダブルスウッシュを、シュータンにはロゴをあしらう。またイラストレーターの花井祐介によるスカルプチャーも販売する。

■商品詳細

コラボスニーカー(2万5080円)
スカルプチャー(18万1500円)

【5月9日発売】
ジェイ ダブリュー アンダーソン
(JW ANDERSON)」

映画「クィア」公開記念
渋谷店と伊勢丹メンズ館で再販売

「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」は、映画「クィア」の公開を記念したアイテムを再販売する。劇中に登場する台詞やタイトル、グラフィックを配したパーカや、スエット、Tシャツ、キャップ、トートバッグなどをラインアップする。

■商品詳細

パーカ(5万3900円)
スエット(4万700円〜)
Tシャツ(2万6400円)
キャップ(2万6400円)
トートバッグ(2万9700円)

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【スナップ】個性派ウエスタンルックがここでも人気! 「コーチェラ2025」来場者をチェック 

アメリカ最大級の音楽フェス「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル 2025(Coachella Valley Music and Arts Festival 2025)」(以下、「コーチェラ」)が4月11〜13日、18〜20日(現地時間)の2週に渡り、米カリフォルニア州インディオで開催された。会場には、渾身のフェスルックに身を包んだミュージックラバーが集結。アーティスト同様、各自のスタイルにフリンジやカウボーイブーツなどでウエスタン要素を取り入れたスタイリングが多く見られた。ここでは、来場者ベストルックをスナップ形式で紹介する。

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【スナップ】個性派ウエスタンルックがここでも人気! 「コーチェラ2025」来場者をチェック 

アメリカ最大級の音楽フェス「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル 2025(Coachella Valley Music and Arts Festival 2025)」(以下、「コーチェラ」)が4月11〜13日、18〜20日(現地時間)の2週に渡り、米カリフォルニア州インディオで開催された。会場には、渾身のフェスルックに身を包んだミュージックラバーが集結。アーティスト同様、各自のスタイルにフリンジやカウボーイブーツなどでウエスタン要素を取り入れたスタイリングが多く見られた。ここでは、来場者ベストルックをスナップ形式で紹介する。

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“ガラスのおもちゃ”へのときめきを閉じ込めた宝石 「アメリ・チバ」が提案する心が動くジュエリー

PROFILE: (ちば・あめり)「アメリ・チバ」デザイナー

(ちば・あめり)「アメリ・チバ」デザイナー
PROFILE: ベルギー人の父親と日本人の母の間に生まれる。日本で育ち、ベルギーへ渡り、ラ・カンブルでファッションデザインを専攻。フランスモード研究所でラグジュアリービジネスについて学ぶ。「バレンシアガ」「ニナ リッチ」「スワロフスキー」などで、コスチュームジュエリーのデザイナーとして活躍。帰国後、自身のジュエリースタジオを立ち上げ、国内外のブランドのジュエリーデザインを手掛ける。2025年に自身のブランドをスタート PHOTO:TSUKASA NAKAGAWA

パリのファッションメゾンでデザイナーとして活動した千葉愛芽里が自身のジュエリーブランドをスタートした。「アメリ・チバ(AMELIE CHIBA)」のファーストコレクションは、合成クオーツと染色アゲートを張り合わせた模造石“エコー”が主役。アゲートとはメノウのことで、カラフルに染められたものがアクセサリーやコースターなどとして販売されている。“エコー”は、高価な宝石にみせるために素材を貼り合わせるダブレットやトリプレットの技法を応用したものだが、一般的にイミテーションと呼ばれるそれらとは違う。本物に見せかけたり、本来の素材の色や輝きを高めたりするのではなく、光学的な意図によりデザインされたものだ。“エコー(共鳴)”は、その名の通り、透明なクオーツのファセットに鮮やかなカラーのアゲートが響き合い、ちょっとしたモダンアートのよう。不思議なカラーニュアンスが生まれ、ついつい見入ってしまう。“エコー”の誕生について千葉に話を聞いた。

純粋に“創る喜び”を見出したオリジナルの宝石

千葉は、ベルギーのラ・カンブル(La Cambre)でファッションを学んだ後、パリのメゾンでコスチュームジュエリーのデザインを担当。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」では、シャルロット・シェネ(Charlotte Chesnais)のアシスタントとして、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」では、当時のクリエイティブ・ディレクター、ピーター・コッピング(Peter Copping)の指揮の下、ショーピースからライセンスのジュエリーデザインまで手掛けた。「スワロフスキー(SWAROVSKI)」でもデザイナーとして活躍。だが、次々と新作が出て過去のものになっていくファッション業界のペースの速さに疑問を抱くようになる。彼女は、「作り手として、一つ一つのジュエリーに心を込めて制作していたが、作って、消費され、忘れさられてしまうサイクルに違和感を感じ、クリエイションが苦痛になった」と話す。

そして、仕事を辞め、夫と2019年に帰国。「一度でいいから、できる限りの時間とお金を使って純粋に“創る喜び”を思い出したい」と挑戦したのが“エコー”の開発だった。「スワロフスキー」では、クリスタルという素材を突き詰めてデザインしていたという千葉。クリスタルのファセットに色を塗って、色がどのように反射するか試すうちに、輝きや色を高める張り合わせの技法に興味を持つようになった。「宝石は光の芸術。光が入って反射して輝く。張り合わせの技法を使って自分でも宝石を作ってみたいと思った」。クリスタルを使って試行錯誤を重ね、光の通り道を可視化したのが“エコー”だ。

“エコー”は“美しい”と思う素直な気持ちの結晶

宝石とは、ダイヤモンドやトルマリンなどの貴石や半貴石のことだが、千葉にとって、“宝石”とは物質的な価値はなくても“美しい”と心が動くものだ。「ガラスのおもちゃが大好きだった。デザイナーになってからもラインストーンを集めている。人は、美に対する追求心からさまざまな方法で美しいと思うものを作り続けてきた」と千葉。子どものころには誰もが、キラキラ輝くガラスに心を奪われたり、海辺で拾った貝殻を持ち帰ってみたりした経験があるはずだ。その素直な気持ちを込めたのが“エコー”だった。

千葉は、「道端の石であっても、触れる人の思いがあればモノに命が宿る。そのモノに支えられ、導かれることだってあるかもしれない」と話す。モノの価値を決めるのはモノ自体ではなく“人”というのが、彼女の考えだ。“エコー”は模造石だが、枠に彼女が選んだのはシルバーではなく18金だ。「シルバーが妥当という人もいるだろう。だが、コスチュームジュエリーでは表現が不可能なディテールにこだわりたかった。また、職人と一緒に作りあげる“エコー”にも採掘された宝石と同様の価値があるので金がふさわしいと考えた」。

“心のオブジェ”としてのジュエリー

「アメリ・チバ」のコンセプトは、“ジュエリーを通して人とモノの関係を考える”。ジュエリーは、人類の歴史の中で富の象徴であり、愛や絆といった人々の思いと深く結びつくものだ。千葉は、単なる装飾品以上の意味を持ち続けるジュエリーを“心のオブジェ”と捉えている。「デザイナー、職人、鑑賞者、持ち主とそれを引き継ぐ人、それぞれの思いや記憶が積み重なることでジュエリーは“心のオブジェ”になる」。彼女が提案するジュエリーは、“所有するもの”ではなく、“関係を築くもの”だという。ジュエリーの価値は、素材の希少性や市場価値だけでは測れない。持ち主との間に特別な意味がなければ“単なるモノ”でしかない。「“エコー”は、持ち主と共に光を受けて変化し続けるジュエリーであってほしい」。

ジュエリーが持つ精神性にフォーカスし、独自で作り上げた“エコー”を使用した「アメリ・チバ」のジュエリー。アート作品のような佇まいと斬新な色の反射や輝き、ファインとコスチュームのハイブリッドなど、いろいろな意味での新しさがある。今後は、サロン形式で発表会を開き、自社ECなどでも注文を受け付けるという。

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“ガラスのおもちゃ”へのときめきを閉じ込めた宝石 「アメリ・チバ」が提案する心が動くジュエリー

PROFILE: (ちば・あめり)「アメリ・チバ」デザイナー

(ちば・あめり)「アメリ・チバ」デザイナー
PROFILE: ベルギー人の父親と日本人の母の間に生まれる。日本で育ち、ベルギーへ渡り、ラ・カンブルでファッションデザインを専攻。フランスモード研究所でラグジュアリービジネスについて学ぶ。「バレンシアガ」「ニナ リッチ」「スワロフスキー」などで、コスチュームジュエリーのデザイナーとして活躍。帰国後、自身のジュエリースタジオを立ち上げ、国内外のブランドのジュエリーデザインを手掛ける。2025年に自身のブランドをスタート PHOTO:TSUKASA NAKAGAWA

パリのファッションメゾンでデザイナーとして活動した千葉愛芽里が自身のジュエリーブランドをスタートした。「アメリ・チバ(AMELIE CHIBA)」のファーストコレクションは、合成クオーツと染色アゲートを張り合わせた模造石“エコー”が主役。アゲートとはメノウのことで、カラフルに染められたものがアクセサリーやコースターなどとして販売されている。“エコー”は、高価な宝石にみせるために素材を貼り合わせるダブレットやトリプレットの技法を応用したものだが、一般的にイミテーションと呼ばれるそれらとは違う。本物に見せかけたり、本来の素材の色や輝きを高めたりするのではなく、光学的な意図によりデザインされたものだ。“エコー(共鳴)”は、その名の通り、透明なクオーツのファセットに鮮やかなカラーのアゲートが響き合い、ちょっとしたモダンアートのよう。不思議なカラーニュアンスが生まれ、ついつい見入ってしまう。“エコー”の誕生について千葉に話を聞いた。

純粋に“創る喜び”を見出したオリジナルの宝石

千葉は、ベルギーのラ・カンブル(La Cambre)でファッションを学んだ後、パリのメゾンでコスチュームジュエリーのデザインを担当。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」では、シャルロット・シェネ(Charlotte Chesnais)のアシスタントとして、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」では、当時のクリエイティブ・ディレクター、ピーター・コッピング(Peter Copping)の指揮の下、ショーピースからライセンスのジュエリーデザインまで手掛けた。「スワロフスキー(SWAROVSKI)」でもデザイナーとして活躍。だが、次々と新作が出て過去のものになっていくファッション業界のペースの速さに疑問を抱くようになる。彼女は、「作り手として、一つ一つのジュエリーに心を込めて制作していたが、作って、消費され、忘れさられてしまうサイクルに違和感を感じ、クリエイションが苦痛になった」と話す。

そして、仕事を辞め、夫と2019年に帰国。「一度でいいから、できる限りの時間とお金を使って純粋に“創る喜び”を思い出したい」と挑戦したのが“エコー”の開発だった。「スワロフスキー」では、クリスタルという素材を突き詰めてデザインしていたという千葉。クリスタルのファセットに色を塗って、色がどのように反射するか試すうちに、輝きや色を高める張り合わせの技法に興味を持つようになった。「宝石は光の芸術。光が入って反射して輝く。張り合わせの技法を使って自分でも宝石を作ってみたいと思った」。クリスタルを使って試行錯誤を重ね、光の通り道を可視化したのが“エコー”だ。

“エコー”は“美しい”と思う素直な気持ちの結晶

宝石とは、ダイヤモンドやトルマリンなどの貴石や半貴石のことだが、千葉にとって、“宝石”とは物質的な価値はなくても“美しい”と心が動くものだ。「ガラスのおもちゃが大好きだった。デザイナーになってからもラインストーンを集めている。人は、美に対する追求心からさまざまな方法で美しいと思うものを作り続けてきた」と千葉。子どものころには誰もが、キラキラ輝くガラスに心を奪われたり、海辺で拾った貝殻を持ち帰ってみたりした経験があるはずだ。その素直な気持ちを込めたのが“エコー”だった。

千葉は、「道端の石であっても、触れる人の思いがあればモノに命が宿る。そのモノに支えられ、導かれることだってあるかもしれない」と話す。モノの価値を決めるのはモノ自体ではなく“人”というのが、彼女の考えだ。“エコー”は模造石だが、枠に彼女が選んだのはシルバーではなく18金だ。「シルバーが妥当という人もいるだろう。だが、コスチュームジュエリーでは表現が不可能なディテールにこだわりたかった。また、職人と一緒に作りあげる“エコー”にも採掘された宝石と同様の価値があるので金がふさわしいと考えた」。

“心のオブジェ”としてのジュエリー

「アメリ・チバ」のコンセプトは、“ジュエリーを通して人とモノの関係を考える”。ジュエリーは、人類の歴史の中で富の象徴であり、愛や絆といった人々の思いと深く結びつくものだ。千葉は、単なる装飾品以上の意味を持ち続けるジュエリーを“心のオブジェ”と捉えている。「デザイナー、職人、鑑賞者、持ち主とそれを引き継ぐ人、それぞれの思いや記憶が積み重なることでジュエリーは“心のオブジェ”になる」。彼女が提案するジュエリーは、“所有するもの”ではなく、“関係を築くもの”だという。ジュエリーの価値は、素材の希少性や市場価値だけでは測れない。持ち主との間に特別な意味がなければ“単なるモノ”でしかない。「“エコー”は、持ち主と共に光を受けて変化し続けるジュエリーであってほしい」。

ジュエリーが持つ精神性にフォーカスし、独自で作り上げた“エコー”を使用した「アメリ・チバ」のジュエリー。アート作品のような佇まいと斬新な色の反射や輝き、ファインとコスチュームのハイブリッドなど、いろいろな意味での新しさがある。今後は、サロン形式で発表会を開き、自社ECなどでも注文を受け付けるという。

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小木”Poggy”基史が原宿でトークイベント 「コモリ」などとコラボアイテムも

タバヤ ユナイテッドアローズ(TABAYA UNITED ARROWS)は5月9日、ファッションキュレーターの小木''Poggy''基史によるトークイベントを開催する。また同日、小木と「コモリ(COMOLI)」、ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)が、それぞれコラボしたアイテムを発売する。タバヤ ユナイテッドアローズおよび公式オンラインで取り扱う。

トークイベント

小木は、2025年3月にアメリカのリッツォーリ(RIZZOLI)社から、スタイルブック「POGGY STYLE: Dressing for Work and Play」(1万890円)を刊行。トークイベントは、同書にコラムを寄せた、ジャーナリストの⾧谷川喜美と、文筆家のデーヴィッド・マークス(David Marx)両氏をゲストに迎えて開催する。

コラボアイテム

コラボアイテムは、イタリアの生地メーカー、ヴィターレ・バルべ リス・カノニコ(VITALE BARBERIS CANONICO)が手掛ける、“オフリミッツ(OFFLIIMITS)”ラインの生地を採用。小木と「コモリ」がコラボしたスーツ(21万7800円)と、小木とユナイテッドアローズ&サンズがコラボしたベースボールシャツ(4万5100円)、フットボールシャツ(4万8400円)、バスケットボールシャツ(3万3000円)を制作した。

小木''Poggy''基史は、1976年、北海道札幌市生まれ。97年にユナイテッドアローズでキャリアをスタート、販売やPR、バイヤー業務などを務める。2006年に“リカー、ウーマン&ティアーズ(LIQUOR,WOMAN & TEARS)”、10年にユナイテッドアローズ&サンズを立ち上げ、18年に独立。23年には、英メディア「ビジネス・オブ・ファッション(THE BUSINESS OF FASHION)」が、ファッション業界で最も影響力のある人物を選ぶ“Bof500”にも選出。

タバヤ ユナイテッドアローズは、旗艦店のユナイテッドアローズ原宿本店を全館リニューアルし、2025年4月25日にオープンした。

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「サロモン」が“ととけん”でポップアップを開催 ランニングイベントも

「サロモン(SALOMON)」は5月10日〜6月8日、同ブランドが提案する自由なランニングスタイル“グラベルランニング(Gravel Running)”を表現したポップアップを、サウナとビールバーを併設するランニングステーション“ととけん”で開催する。

同イベントは、“グラベルランニング”の世界観や雰囲気を表現したラッピングをととけん施設内で展示するほか、「サロモン」のメンバーシッププログラム“エスプラス”会員を対象に“エアログライド3グラベル”(1万7600円)のレンタルも行う。

また18、24、28日には、グループランニングイベントも実施する。

ランニングイベント

同期間中には、第2弾となる“トーキョーグラベル”も開催。各エリアにあるベースポイントとチェックポイントのカフェを往復するランイベントで、今回、渋谷エリアだけでなく下町エリアまで拡大した。同イベント参加者には、チェックポイントのカフェで使える期間限定のフリードリンクチケットを、完走するとボーナスポイントで使えるスペシャル特典をプレゼントする。

イベント概要

◾️「サロモン」ポップアップ

日程:5月10日〜6月8日
時間:10:00~23:00(最終入場 22:00)
場所:ととけん
住所:東京都中央区日本橋浜町3-9-7

◾️ “トーキョーグラベル”

日程:5月10日〜6月8日
ベースポイント:SALOMON STORE TOKYO SHIBUYA/Victoria 御茶ノ水本店/ART SPORTS 本店
チェックポイント:coffee SUPREME TOKYO/PARLORS
ボーナスポイント:ととけん

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「サロモン」が“ととけん”でポップアップを開催 ランニングイベントも

「サロモン(SALOMON)」は5月10日〜6月8日、同ブランドが提案する自由なランニングスタイル“グラベルランニング(Gravel Running)”を表現したポップアップを、サウナとビールバーを併設するランニングステーション“ととけん”で開催する。

同イベントは、“グラベルランニング”の世界観や雰囲気を表現したラッピングをととけん施設内で展示するほか、「サロモン」のメンバーシッププログラム“エスプラス”会員を対象に“エアログライド3グラベル”(1万7600円)のレンタルも行う。

また18、24、28日には、グループランニングイベントも実施する。

ランニングイベント

同期間中には、第2弾となる“トーキョーグラベル”も開催。各エリアにあるベースポイントとチェックポイントのカフェを往復するランイベントで、今回、渋谷エリアだけでなく下町エリアまで拡大した。同イベント参加者には、チェックポイントのカフェで使える期間限定のフリードリンクチケットを、完走するとボーナスポイントで使えるスペシャル特典をプレゼントする。

イベント概要

◾️「サロモン」ポップアップ

日程:5月10日〜6月8日
時間:10:00~23:00(最終入場 22:00)
場所:ととけん
住所:東京都中央区日本橋浜町3-9-7

◾️ “トーキョーグラベル”

日程:5月10日〜6月8日
ベースポイント:SALOMON STORE TOKYO SHIBUYA/Victoria 御茶ノ水本店/ART SPORTS 本店
チェックポイント:coffee SUPREME TOKYO/PARLORS
ボーナスポイント:ととけん

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「シャネル」のアンバサダー起用や広告キャンペーンの責任者が語る、新作“チャンス”の裏側

「シャネル(CHANEL)」は、4月15日に発売した新作フレグランス“チャンス オー スプランディド オードゥ パルファム”(50mL、1万7600円/100mL、2万4200円)の広告キャンペーンのアンバサダーにベルギー出身のシンガーソングライター、アンジェル(ANGELE)を起用した。キャンペーンビジュアルやフィルムの製作の指揮を執るトマ・デュ・プレ・ドゥ・サン・モー(Thomas du Pre de Saint Maur)=フレグランス&ビューティ グローバル クリエイティブ リソース ディレクターが発売に際して来日。「シャネル」における役割や、アンジェルを起用した理由について聞いた。

才能を発掘し、クリエイションを実現

PROFILE: トマ・デュ・プレ・ドゥ・サン・モー/「シャネル」フレグランス&ビューティ グローバル クリエイティブ リソース ディレクター

トマ・デュ・プレ・ドゥ・サン・モー/「シャネル」フレグランス&ビューティ グローバル クリエイティブ リソース ディレクター
PROFILE: フランスのエセック経済商科大学院大学(ESSEC)卒業後、名だたるフレグランスメゾンやファッションブランドで研鑽を積む。2008年にフレグランス&ビューティのマーケティング ディレクターとしてシャネルに入社。14年から現職 PHOTO : SHUHEI SHINE
WWD:フレグランス&ビューティ グローバル クリエイティブ リソース ディレクターの役割と主な業務は?

トマ・デュ・プレ・ドゥ・サン・モー=フレグランス&ビューティ グローバル クリエイティブ リソース ディレクター(以下、デュ・プレ・ドゥ・サン・モー):クリエイションが私の使命だ。「シャネル」でクリエイションをするということは、フェミニティーやラグジュアリー、美、達成などに対するビジョンを持ち、それを体験や表現に落とし込むこと。製品のデザインや広告、イベント、店舗、本、キャンペーンなど形は多岐にわたる。「ストーリーを語る」とは今や各社が言っているが、私は「想像上の世界を作り上げる」と捉え、あらゆる側面で体験に落とし込んでいる。協業する才能を発掘することも私の役割だ。

WWD:なぜ「シャネル」は、クリエイティブ・ディレクターなどではなく、グローバル クリエイティブ リソース ディレクターと呼称するのか?この肩書きを設けることで、目指すものは?

デュ・プレ・ドゥ・サン・モー:私自身、この肩書きについてよく考える。「シャネル」ではあらゆるリソースにあたれる可能性があることを表現しているのだと思う。私はオーケストラの指揮者のような存在だ。あらゆる可能性を追求し、あらゆる形のクリエイションを実現することを任されている。クリエイションのリソースは非常に多様だ。それを「シャネル」でどのように生かすかを見極めるには、まずブランドについて正確に知り、どういう存在なのか、何を語るべきなのかを把握することが重要となる。

WWD:アンバサダーの人選で一番意識することは?

デュ・プレ・ドゥ・サン・モー:まずは、その人やその人の仕事が好きで、その人と一緒に働きたいというシンプルな欲求がある。一方で、「シャネル」が語りたいことにマッチするかどうかを熟慮することも重要だ。あえて“ブランド”ではなく“メゾン”と呼ぶが、長い期間にわたり存続しているため、その歴史や物語の一部にふさわしいかも意識する。例えば“シャネル N゜5”といったときに、マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)やキャロル・ブーケ(Carole Bouquet)、カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)を忘れることはできないだろう。自分自身よりももっと大きな歴史を表現するという感覚も重要だ。

WWD:時にまだ無名のアップカミングな人を起用することもあると思うが、アンテナはどのように張り巡らせているのか?

デュ・プレ・ドゥ・サン・モー:逆にアンテナを張り過ぎず、自然体でいるようにしている。皆と同じようにドラマや映画を見たり、記事を読んだり、インスタグラムを見たり、イベントに出かけたりする。特別な手法はないが、独断で決めつけず、先入観を持たずいろいろなものを受け入れる。

WWD:“チャンス”でのアンバサダー起用は初めてだ。今回アンジェルを起用した理由は?

デュ・プレ・ドゥ・サン・モー:アンジェルは作詞や作曲など、素晴らしいものを作っている。才能溢れる人なので、以前から一緒に仕事をしてみたかった。フレッシュかつ自然体で、奥深さもあり、「シャネル」と親和性があると思う。

時にはどのプロジェクトでコラボレーションするかを決める前に、誰とやりたいかを決める場合がある。“チャンス オー スプランディド オードゥ パルファム”の新キャンペーンでは、モデルよりも存在感のある人が必要だった。音楽の世界で常にチャンスをものにしてきたアンジェルが適任だと思い、起用した。

WWD:前回の“チャンス”のキャンペーンから10年たつが、伝えたいメッセージは?

デュ・プレ・ドゥ・サン・モー:“チャンス オー フレッシュ”や“チャンス オー タンドゥル”などバリエーションは違えど、“チャンス”を通して伝えたいメッセージはいつも一つだ。「自分自身を信じること。人生で訪れるチャンスを自分でつかんで、人生を歩んでいく。受け身でいるのではなく、積極的に人生を切り開いていく」。

アンジェルが新キャンペーンのために書き下ろした楽曲「A Little More」の歌詞「J’y crois encore(私はまだ信じている)」にもあるように、「今の時代にも人生を、チャンスを味方につけられると信じること」が今回特に重要なメッセージだ。チャンスをつかみ、運を味方につけ、人生を輝かせてほしい。キャンペーンフィルムでは軽やかで楽しく、喜びに溢れる世界観を表現した。

アンジェルについて

アンジェルは1995年生まれ、ベルギー出身のシンガーソングライター。これまで2作のアルバムをリリースし、世界各国でコンサートを開催。歌手のデュア・リパ(Dua Lipa)やラッパーのダムソ(Damso)ら、現代の音楽シーンを代表するアーティストたちともコラボレーションしてきた。2024年パリオリンピックの閉会式では、フランスのロックバンドであるフェニックス(Phoenix)とパフォーマンスした。20年には、「シャネル」のビューティ&ファッション アンバサダーに就任。カンヌ国際映画祭やメットガラ、22年に行った自身の「ノナント サンク(NONANTE CINQ)」ツアーなど大きなイベントでは「シャネル」を身にまとっている。

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廃棄カカオ殻が鉛筆とアートに CLOUDYと三菱鉛筆が原宿で描いて学ぶ体験型展覧会

NPO法人CLOUDYとDOYAは、三菱鉛筆の協力のもと、アフリカ・ガーナ共和国で廃棄されているカカオの殻を鉛筆へと再生させるプロジェクト「チョコペン(CHOCOPEN)」を始動。プロジェクトのローンチにあわせて、東京・原宿のアンノン原宿で、参加型イベント「ゴミと鉛筆とアート展」を5月2日(金)から10日間限定で開催する。

同プロジェクトは、食用部分のみが使われた後、廃棄物として放置されているカカオの殻に着目。その殻を回収・洗浄し、現地雇用と技術指導を通じて鉛筆へと再生する取り組みだ。鉛筆はそのまま現地の子どもたちの文房具支援にもつながる。日本では同鉛筆を用いたアート展を通じ、環境問題や教育支援に対する来場者の理解と参加を促す。

CLOUDYによると、日本に輸入されるカカオ豆の約8割がガーナから輸入されている。また、ガーナで年間80万トンが生産・出荷されるカカオの75%が殻であり、使い道がなく廃棄され、ゴミの山を作っている。路上などで日常的に廃棄されているカカオの殻は単なる“ゴミ”の問題にとどまらず、有機廃棄物としての蓄積、地域社会や生態系への有害な影響といった課題につながっているという。こうした背景を踏まえ、同プロジェクトはカカオの殻を“問題”から“資源”へと再定義するため、アートを通じてまずは気づきを得てもらうことを狙いとしている。

来場者が“描いて関われる”インクルーシブな展覧会

同展では日本とガーナのアーティスト計36名が「チョコペン」を用いて制作した作品を展示。売り上げの一部は、ガーナの教育支援に寄付される。また、高さ2.7m、幅8mの白い壁が会場に設置され、来場者は用意された筆記具で自由に描くことができる。アートが“観る”ものから“創る”ものへと変える試みだ。さらに、会場で鉛筆を購入すると、同じ数の鉛筆がガーナの子どもたちに届けられる「ワン・フォー・ワン」形式を採用している。

初日の2日は、銅冶勇人DOYA・CLOUDY代表と数原滋彦三菱鉛筆社長がトークイベントを開催。本プロジェクト以外にも雇用・教育・健康を軸に主にアフリカのガーナ・ケニアにて支援活動を展開している銅冶代表は「フェアトレードという言葉は浸透してきたが、それが本当に“フェア”かどうか、使う側の私たちが考えることも含まれている。メーカーや流通だけの責任にせず、自分ごととしてとらえてほしい」と強調した。また、数原社長は今回のプロジェクトは、通常の製品開発よりもはるかにハードルが高かったと振り返る。「正直、社内でも“本当にできるのか?”という声もあったが、だからこそ、チャレンジする価値がある」などと話した。開発にあたっては現地で、現地調達の素材に日本の製造技術を組み合わせて実現した。現在、「チョコペンシル」の生産に関わる雇用は、ガーナの農家10人、工場勤務2人、チームメンバー3人の計15人で、今後も新たな雇用の創出を目指している。

参加アーティスト

森本啓太(KOTARO NUKAGA)/ 友沢こたお / 大和美緒(COHJU)/ 熊谷亜莉沙(ギャラリー小柳)/ 古武家賢太郎(MAHO KUBOTA GALLERY )/ Atsushi Kaga(MAHO KUBOTA GALLERY )/ 三瓶玲奈(Yutaka Kikutake Gallery)/今西真也(nichido contemporary art)/ 山本亜由夢(MAKI Gallery)/ ユーイチロー・E・タムラ(KOTARO NUKAGA)/ 井上七海(KOTARO NUKAGA)/ 小林万里子(KOTARO NUKAGA)/ 松川朋奈(KOTARO NUKAGA)/ 川井雄仁 (KOTARO NUKAGA)/ 木津本麗(KOTARO NUKAGA)/ マイケル・リキオ・ミング・ヒー・ホー(KOTARO NUKAGA)/ 寺本明志 / 熊野海 / 飯川雄大 / 川村摩那 / 品川美香 / 南依岐 / 米村優人 / 三浦光雅 / 東慎也(COHJU)/ 小左誠一郎(Yutaka Kikutake Gallery)/ 金田実生(ANOMALY)/ 津上みゆき(ANOMALY)/ 淺井裕介(ANOMALY)/ 潘逸舟(ANOMALY)

ガーナから参加するアーティスト

Edmund Boateng / George Ohene Gyamfi / Desmond Agbenyo Dawfor / Emmanuel Fynn / Simson Ackah/ Francis Quainov

■ゴミと鉛筆とアート展

日時:2025年5月2日(金)〜5月11日(日)
時間:5月2日(金)14:00〜18:00、5月3日(土)〜5月11日(日)11:00〜19:00
会場:アンノン原宿(UNKNOWN HARAJUKU)
住所:東京都渋谷区神宮前6-5-10
入場料:無料

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ロレアル創業者の孫娘が取締役を退任 昨年「世界で最も裕福な女性」に

世界最大の化粧品会社ロレアル(L’OREAL)創業者の孫娘で、28年間にわたり同社の取締役を務めたフランソワーズ・ベッテンコート・マイヤーズ(Francoise Bettenncourt Meyers)が任期満了により71歳で退任した。後任として、長男のジャン・ヴィクトール・マイヤーズ(Jean Victor Meyers)が取締役会の副会長に就任。また、同家の持株会社でありロレアル株式の34.7%を保有する筆頭株主であるテティス インベストメント(TETHYS INVESMENTS)も取締役会に加わった。テティスはアレクサンドル・ベネ(Alexndre Benais)最高経営責任者(CEO)が代表を務める。

4月29日(パリ現地時間)に開催されたロレアルの年次株主総会でジャン・ポール・アゴン(Jean Paul Agon)会長は、「当社のガバナンスの基本であり極めてユニークな財産は、創業一族であるベッテンコート・マイヤーズ家との強く永続的な結びつきにある」と話し、創業者とその娘夫妻、孫娘夫妻、さらにはひ孫の世代まで続く永続性の重要性を示唆。また、フランソワーズ・ベッテンコート・マイヤーズについて「目先の利益のための短期的な解決策に一貫して抵抗し、常に長期的なアプローチを支持し将来への基盤作りを可能にした」と長年の貢献に敬意を表した。

「フォーブス(Forbes)」誌によると、同氏は昨年女性初の資産1000億ドル(14兆2000億円)超えの富豪、“センチビリオネア”となった。2025年の推定純資産は895億ドル(12兆7090億円)で、米小売大手ウォルマート(WALMART)創業者の娘、アリス・ウォルトン(Alice Walton)に次いで“世界で2番目に裕福な女性”といわれる。

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