「ヘド メイナー(HED MAYNER)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「ヘド メイナー(HED MAYNER)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は7月12日、バスケットシューズ“エア ジョーダン 40”を発売する。価格は3万800円。「ナイキ(NIKE)」公式オンライン、一部取扱店で販売する。
同シューズは、“エア ジョーダン”のシューズの40年に渡る歴史に着想を得ており、「ナイキ」として初となる、柔らかく軽量で、反発性がある“ズーム X”フォームと、クッショニング性能のあるフルレングスの“ズーム ストロベル”を組み合わせ、高い反応性と推進力の実現を目指した。そのほか360度のホールド感を目指したウェビングや、40度の角度で構成し、グリップ性能のある独自のトラクションパターンも組み合わせている。デザインは、40年の歴史にちなみ、シルエットのロゴを全て40度の角度にしたほか、アウトソールには過去のモデルを思わせる、ヘリンボーンパターンを配した。今後9種類のカラー展開を予定している。
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6月27日に公開を控えたブラット・ピット主演の話題作「F1/エフワン」。F1王者のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)らがプロデューサーとして名を連ね、「トップガン マーベリック」でもメガホンをとったジョセフ・コシンスキー(Joseph Kosinski)が監督を務める本作品とパートナーシップを結び、存在感を放つのがスイスの高級時計ブランド「IWC シャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN )(以下、IWC)」だ。
メルセデス・ベンツ傘下のF1チーム、メルセデスAMGペトロナスフォーミュラ・ワンチームの公式スポンサーを10年以上務めてきた「IWC」。劇中では架空のF1チーム「APXGP」のスポンサーとして登場する。120本を超えるタイムピースを映画セットに持ち込み、レーシングカーやスーツ、ヘルメットなど、至るところに「IWC」のロゴをあしらった。ドライバーやエンジニアなどの登場人物たちの手元を彩る時計は、それぞれのキャラクターや背景を象徴する重要な“演出装置”として機能する。
ブラッド・ピット(Brad Pitt)演じる主人公ソニー・ヘイズが着用するのは、1970年代の伝説的な時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタ(Gerald Genta)が手がけた“インヂュニアSL”を基にした特注モデル。映画で使用した1本は、ヴィンテージウオッチから特注の時計を製作するデザインスタジオ、クロイスター・ウオッチ・カンパニー(Cloister Watch Company)と「IWC」とのコラボレーションによって生まれた。そしてこのモデルに着想を得たのが、4月にジュネーブで開催した高級時計市「ウオッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブ2025」で発表した“インヂュニア・オートマティック40”。世界1000本限定でリリースしたこの1本には「IWC」ファンと映画ファンの両方を魅了するこだわりが凝縮されている。
また「ウオッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブ2025」では、劇中の架空のF1チーム「APXGP」にインスパイアされた新作ウォッチ“パイロット・ウォッチ クロノグラフ”も3型発表。それぞれのデザインは、チームのカラーやレーシングマシンの美学を反映しており、映画の世界観を手元に再現するかのようなタイムピースだ。
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「IWC」は同イベントで、劇中に登場するレーシングカーをブースに展示。他にも映画で実際に使用した高精度カメラや改造車両なども公開した。さらにイベントには「F1」に出演した俳優のシモーヌ・アシュリー(Simone Ashley)やプロデューサーのジェリー・ブラッカイマー(Jerry Bruckheimer)、長年「IWC」のアンバサダーを務める音楽監督のハンス・ジマー(Hans Zimmer)も登場し、この映画と「IWC」、そしてモータースポーツという3つの要素の強い結び付きを印象付けた。
ジョセフ・コシンスキー監督は、本作において「IWC」とのパートナーシップを「欠かすことのできないもの」と語る。「この映画において、時計は登場人物の性格や背景を映し出す要素。『IWC』のパイロット・ウォッチは、ピットクルーやエンジニアたちの屈強で機能的な印象を体現してくれた」と続ける。
「伝説のドライバー、ソニー・ヘイズには、父から譲り受けたような特別なヴィンテージモデルを身につけてもらいたかった」という。だからこそ70年代の“インヂュニアSL”をベースにしたカスタムモデルを用意した。一方でダムソン・イドリスが演じる自信家の若手ドライバー、ジョシュア・ピアースには、現代のF1の世界観を象徴するようなハイパフォーマンス・モデル“パイロット・ウオッチ・パフォーマンス・クロノグラフ 41”を選んだ。
コシンスキー監督はさらに「レーシングカーのような力強いマシンに魅力を感じる一方で『IWC』の時計のような小さな精密機械にも同じ美しさを感じる。どちらもエンジニアリングの結晶であり、細部まで魂が宿る。その姿勢が、今回の映画づくりにも深く通じている」と、本映画の世界観と通底する機械式時計の魅力にも言及した。
映画「F1/エフワン」のリアリティーと臨場感は、実在のF1チームと10年以上関係を築いてきた「IWC」の精緻な時計作りと、最新技術を駆使した映画製作が交差することで生まれたもの。主人公たちの手元に光るタイムピースが、物語に奥行きを与え、鑑賞者の想像力をさらにかき立てる。
◾️映画「F1/エフワン」
2025年6月27日(金)全国劇場およびIMAXにて公開
監督:ジョセフ・コシンスキー(『トップガン マーヴェリック』)
脚本:エーレン・クルーガー
製作:ジェリー・ブラッカイマー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』)
ジョセフ・コシンスキー
ルイス・ハミルトン 他
音楽:ハンス・ジマー
制作:Apple Original Films
Monolith Pictures
Jerry Bruckheimer Films/Plan B Entertainment/Dawn Apollo Films
キャスト:ブラッド・ピット … ソニー・ヘイズ(元F1ドライバー)
ダムソン・イドリス … ジョシュア・ピアース(新人ドライバー)
ハビエル・バルデム
ケリー・コンドン
トビアス・メンジーズ
キム・ボドニア
シモーヌ・アシュリー
© 2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
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アーティストの村上隆と、ラッパーのJP THE WAVYによるユニット、MNNK Bro.(Takashi Murakami & JP THE WAVY)は、第3弾となる楽曲「RROSE SELAVY / BESIDES, IT'S ALWAYS THE OTHERS WHO DIE / MNNK MADE(ローズ・セ ラヴィ さりながら、死ぬのはいつも他⼈なり MNNK MADE)」をリリースした。
同曲は、村上と細川雄太「レディメイド(READYMADE)」デザイナーによるプロジェクト「モノノケ・メイド(mononoke・made)」をテーマに制作。「レディメイド」の名が、芸術家のマルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)の手法“レディメイド”に由来することから、曲中にはデュシャンやその別名である、“ローズ・セラヴィ”の要素を散りばめた。MVは、スパイキー・ジョン(Spikey John)が監督を務め、細川発案のファッションショーをコンセプトに制作。モデルが「モノノケ・メイド」のコレクションを着用したほか、デュシャンの代表作「泉」や「大ガラス」のモチーフも登場させる。また村上と似ていると話題になった、お笑い芸人、ロバートの秋谷竜次らが出演するなど、カメオ出演にも趣向を凝らした。
村上は、「MNNK Bro.のプロジェクトは、いつもWAVY君に感謝の気持ちを持って⾏なわせてもらっている。今回は、現代美術家の始祖マルセル・デュシャンと細川雄太さんのブランド『レディメイド』とをかけたコンセプチュアルなMVとなっている。監督さんはスパイキーさん。今回のMVは超難産で、制作に18カ⽉を費やした。でも故に、⾃信作のMVだ。『レディメイド』の細川さんは、コスチュームとコンセプトを打ち⽴てて下さった。WAVY君の曲は、MNNK Bro.プロジェクトの中でも出⾊のシンプルでポジティブな曲だ。僕はコンセプトとヴィジュアル担当だ」とコメントしている。
またJP THE WAVYは、「今回の楽曲は村上さんと『レディメイド』とデザイナーの細川さんによる『モノノケ・メイド』を題材にした楽曲で今回も制作⾯で沢⼭勉強させて頂いた。『レディメイド』は昔から好きで着ていたので村上さんのお陰でまた好きなブランドの楽曲に携わる事ができて嬉しい。MVはMNNK Bro.の『Mononoke Kyoto』を撮ってくれたスパイキー・ジョンにおかわりさせて頂いて村上さんと細川さんが思う世界観を作ってもらった。ヒップホップのMVでは中々⾒ないようなシンプルだけど深い作品となっているので是⾮隅から隅まで楽しんで頂けたらと思う」と語っている。
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「その人が持つ、オーラごと引き出す」——どこかスピリチュアルに聞こえるが、それをメイクで表現しているのが、メイクアップアーティストの葉月だ。SNSで“オーラを引き出すメイク”を発信しており、若者を中心に注目を集めている。
そんな葉月のメイクは単なる「似合う」「かわいい」を表現するのではなく、その人が内に秘めているオーラを際立たせるもの。トレンドや型に縛られるのではなく、お客の個性を最大限に引き出し、本来の魅力や雰囲気を引っ張り出すメイクアップだ。
“オーラを引き出すメイク”——というと、葉月は本当にお客のオーラが見えているのだろうか。「普通に話していると何も感じないのですが、その人のことを本気で知ろうとすると、直感で『これがいい』と思うメイクが思い浮かんでくるんです。胡散臭いと思うかもしれないけれど、これが本当なんです(笑)」といたずらっぽく笑う。まさに、葉月の感覚的なセンスであり、“第三の眼”とも呼びたくなる才能だ。
とはいえ、「なんでオーラが見えるんだろう?」と不安になる夜もあるという。「人それぞれオーラが違うからマニュアルを作れるわけでもないし、毎回台本なしのぶっつけ本番でできていることが不思議で。でも、だからこそ目の前のお客さま一人ひとりに、真剣に向き合えているのかもしれない」と話す。
もちろん、オーラだけでメイクが決まるわけではない。
ファッションからその人の「好み」を読み取り、会話の中からニーズを引き出す。葉月は「正直、“かわいい”はメイクでいくらでも作れる。でも、私が一番大切にしているのはその人の『好み』に寄り添うこと。お客さまは貴重な時間を割いて来てくれているので、心から納得して帰っていただきたいです」と胸を張る。
葉月が所属する「ヌル(Null)」表参道店は、平均年齢23歳という若手が集うヘアサロンだ。ルーツカラーやエンドカラーといったデザインカラーをメインに、カラーデザインのトレンドを発信。同サロンの美容師がヘアを、葉月がメイクを担当するトータルプロデュースメニューも用意している。
来店客は、ほぼ100%がSNSから。「フリーランスになった当初は、仕事がない状態からスタート。そのときにできることを行動した結果、“性格を変えるメイク”をテーマにしたSNS投稿が広まりました。ある日、1つの投稿をキッカケに人生が180度変わったんです」と葉月さんは話す。
@leafmoonaion 自分がヘアメイクで人生変わったから自分の手で変えたいと思った!#メイク動画 #変身動画 ♬ Kiss Me More (feat. SZA) - Doja Cat
「2022年3月に投稿したお客さまのビフォーアフターのショート動画が、TikTokでバズりました。何者でもなかった私が、これをキッカケに注目してもらえるようになったんです」。新しい投稿をアップするたび、コメント欄には「別人級」「こんなに変われるんだ」といった驚きのコメントが殺到。メイクの可能性を感じた人々が、お店を訪れるようになった。
SNSの総フォロワー数は46万を超え(2025年5月末時点)、影響力のあるメイクアップアーティストへと成長した。人気を継続に昇華させるため、“オーラを引き出すメイク”の投稿に加え、カウンセリングやサロンワークの動画も織り交ぜて、フォロワーを飽きさせない工夫も。
ほかにも、「人気インフルエンサー吉田いをんさんとコラボレーションをして、面白いコンテンツもたまにアップするようにしています。フォロワーの皆さんに楽しんでいただけるのはもちろん、新規も増えるので継続的に発信したい」とコラボコンテンツの重要性も覗かせた。
実際、インスタグラムのストーリーズで予約枠解放をアナウンスすると、約10秒で全ての枠が埋まる人気ぶり。予約困難ゆえに「長期休暇がやっと取れたから予約できた」という声も少なくない。最近は、「予約が取れなかった」という人の声に応える形で、プラス1万円で優先的に予約できる“優先枠”もスタートした。
来店者は、20〜30代女性が中心。意外にも、「休職中の方が多い」という。「何かを変えたい」「心機一転したい」「自分に自信を持ちたい」ーーそんなタイミングで訪れる人が多いのだそう。「私のところには『どうしたらいいか分からないけれど、変わりたい』という方や『葉月さんのメイクが好き』と言って、来てくださる方が多いですね」。
「人生が変わりました」——そんなお客の声に、何度も背中を押されてきた葉月。「私もきれいになりたい!」「メイクのパワーを感じました」という温かいコメントが多く寄せられる彼女のSNSコミュニティーは、そんなポジティブな言葉を交わせる大切な場所だ。
一方で、注目されるからこその悩みも生まれた。ときに、心ない声が届くことも。だからこそ、今はプラットフォームごとにルールを設け、安心して発信できる環境づくりを心掛けつつ、自分自身とお客さまの“心”を守ることを大切にしている。
ある日届いた「葉月さんと過ごした時間は忘れません」というDM。その言葉に救われ、涙がこぼれた夜もあった。大切なのは“メイク以上のつながり”。「これからも、“オーラを引き出すメイク”を通して、誰かの人生にそっと光を届けていきたいと思っています」(葉月さん)。
“オーラを引き出すメイク”を初めて約4年。憧れだった夢も少しずつかなってきた。アーティストのMVやビジュアル撮影、パリでのパンフレット撮影など、海外での仕事も経験。「ヘアメイクの仕事を通じて『いつか海外に行きたい』と願い続けてきた夢が、一つずつ形になってきました」。ほか、美容学校でセミナー講師を務めたり、イベントに登壇したりと、“教える側”としてのオファーも舞い込むようになった。
プロのメイクアップアーティストを目指す中で、業界の在り方に疑問を感じることも少なくなかった。例えば、一生に一度しかない成人式のヘアメイク。多くのサロンではこの日、美容師総出で対応し、新人スタイリストもフル稼働する。時間がない中での対応となるため、もちろん、美容師らはスピーディーに仕上げなければならない。その分「仕上がりに満足できないお客も少なくないのではないか」と葉月はモヤモヤしていたこともあった。
「メイクって本当に難しい。“ちゃんと”かわいいを作れるメイクアーティストって、実は日本にあまりいないと思う。それは、SNSでよく見かける“成人式メイクの感想”が物語っていると思います。人手不足なのは理解できますが、成人式のようなビッグイベントでこそ、お客さま一人ひとりに向き合うべきだと思うんです。中途半端な仕事は、容姿に悩みを抱きやすい日本の若い女の子の期待を裏切ることになるので、もう悲しむ人を増やさないでほしい。この風潮を変えたい」と真剣な表情で話す。
また、若手のメイクアップアーティストが活躍できる場が少ないことについても言及。「私の印象では、第一線に立っているのは40〜50代の方が多いイメージがあります。メイクが重要視されていない日本の現状に、私が“ヘアメイク界隈の異端児”になって、若い世代の代表として声を上げていきたい」と意気込みを語った。
そして、今の目標は“令和の坂本龍馬”になること。「最近、TBSドラマの『JIN-仁-』を見て感化されて(笑)、私もメイクで次の世代に何かを残さないといけないなと強く思いました。一時的にバズる動画じゃなくて、自分の思いが伝わる、タメになるコンテンツを残したい。影響力を持ち続けられるように、今はとにかくいろんなことに挑戦していきたいです」。
「令和の坂本龍馬になる」そんな夢を語る葉月の瞳は、まっすぐに未来を見つめていた。“オーラを引き出すメイク”という唯一無二のメイクアップで、これからも彼女は、多くの人に変わるきっかけと勇気を与える。
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ダイドーリミテッドは26日、「モモタロウジーンズ(MOMOTARO JEANS)」などを運営するジャパンブルー(岡山県倉敷市)の株式の80%を取得し、子会社にすると発表した。取得金額は約58億円。毛織物で発展したダイドーはスーツなどの重衣料アパレルを主力にするが、ジャパンブルーを傘下に入れることでジーンズカジュアルおよびデニム素材に事業領域を広げる。
ジャパンブルーはデニム産業が盛んな岡山の児島地区を拠点にしており、ジーンズブランド「モモタロウジーンズ」「ジャパンブルージーンズ(JAPAN BULE JEANS)」を展開するほか、デニム素材の製造・販売を行っている。特に「モモタロウジーンズ」は高品質な国産ジーンズとして有名で、国内だけでなく海外でも人気がある。24年8月期の業績は、売上高が前期比10.1%増の54億円、営業利益が同7.0%減の4億5200万円、純利益が同9.5%増の2億7600万円だった。
一方、ダイドーリミテッドは衣料事業と不動産賃貸事業の2つの柱を持つ。衣料事業は「ニューヨーカー」のほか、21年に連結子会社化したブルックスブラザーズジャパン、中国の自社縫製工場、16年に買収した伊素材メーカーのポルテトルトなどで構成する。不動産賃貸事業は毛織物工場跡地の再開発で1993年に開業した大型ショッピングセンター、ダイナシティ(神奈川県小田原市)などを手掛ける。2025年3月期の業績は、売上高が前期比0.3%減の286億円、営業損益が6400万円の赤字(前年同期が4億4200万円の赤字)、純損益が24億8300万円の赤字(同2億9100万円の黒字)だった。
ダイドーリミテッドをめぐっては、昨年6月、11年連続営業赤字の同社に対してアクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタルが経営陣の刷新を求めて応酬を繰り返す異例の事態になった。株主総会を経て、ダイドー側が推す取締役とストラテジック側が株主提案する取締役で構成された新体制がスタートし、経営の立て直しを進めている。
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「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は7月3日、デザイナーの野口真彩子が手掛ける「ノーマリズム テキスタイル(NOMARHYTHM TEXTILE)」と初のコラボシューズを発売する。今回は、「ドクターマーチン」が開発した再⽣⾰“ジェニックス ナッパ(Genix Nappa)”のアッパーに、「ノーマリズム テキスタイル」のシグネチャープリント“Draw Your Garden”を施した、シューズとミュールの2型を制作。表参道にある「ドクターマーチン」のコンセプトストア「ドクターマーチン ショールーム ティーワイオー(Dr. Mrartens SHOWROOM TYO)」とブランドの公式アプリおよび、「ノーマリズム テキスタイル」のショップで扱う。
3ホールシューズの“1461”は、メーンカラーのレッドにブラック、ブルーを組み合わせたパッチワークプリントと、ホワイトのジグザグステッチを施した。ソールはスモークカラーの“DMSアウトソール”を使用し、サイズは23〜29cm(UK4〜UK10)を展開する。
ミュールの“アイシャム”は、“1461”とは対照的なブラック、ブルー、ホワイトのカラーリングに仕上げた。シングルバックルストラップを備え、ソールは“Shoreアウトソール”を採用し、サイズは22〜30cm(UK3〜UK11)をそろえる。価格は両モデルとも2万9700円。
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ジュンが運営する「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は6月28日、ジーンズブランド「ラングラー(WRANGLER)」との別注フレアデニムを販売する。価格は1万9800円で、カラーは、ウォッシュドインディゴ、マッドインディゴ、フェードブラックの3色を用意。「アダム エ ロペ オム(ADAM ET ROPE‘ HOMME)」全店舗と公式オンラインストア「ジャドール ジュン オンライン」で取り扱う。現在オンラインストアでは予約受け付け中だ。
同企画は、昨年に引き続き2回目となる。「ラングラー」は、今年も「アダム エ ロぺ」のために特別に型からセミフレアシルエットのデニムを制作。同アイテムは、「ラングラー」の真骨頂である、デニム特有のねじれを解消し破れに強い生地を実現したオリジナル生地の“ブロークンデニム”を採用。コットン100%の生地は、柔らかな穿き心地も特徴的で上品な印象を演出する。さらに、深めにとった股上は、程よくゆとりのあるモダンなシルエットに仕上げた。ウエストサイズは、年齢や性別、穿く人それぞれのスタイルに寄り添う、幅広いサイズ(25〜35の6サイズ)をそろえる。
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メンズウエア専門店のタカキュー(東京、伊藤健治社長)は、主力業態「タカキュー(TAKA-Q)」の屋号を「ティーキュー(T/Q)」に改称する。27日に改装オープンするモラージュ菖蒲店(埼玉県久喜市)を皮切りに、新規店舗や改装店舗を順次、新しい屋号と新しい内装に変更していく。
同社は創業者の高久泰憲(たかく・たいけん)氏の名前からとった屋号「高久(たかきゅう)」を1964年に「TAKA-Q(タカキュー)」に改称し、今日に至るまで使用してきた。「タカキュー」は今年3月末時点で全国に約100店舗ある。新屋号「ティーキュー」はこれまで社内や一部顧客の間で呼ばれてきた愛称で、今年春以降の商品からタグに採用されている。従来のブランドイメージからの脱却し、新しい顧客を呼び込む狙いだ。
タカキューは東証スタンダードの上場企業。1950年6月30日設立で、まもなく75周年を迎える。近年は販売不振によって債務超過に陥り、24年春から官民ファンドの地域経済活性化支援機構の支援のもと、再建を進めている。25年2月期の業績は、売上高が前期比3.8%減の96億円、営業損益が2億300万円の黒字(前期は4000万円の赤字)、純損益は19億円の黒字(同1億200万円の赤字)だった。
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米コスメブランド「グロシエ(GLOSSIER)」のカイル・リーヒー(Kyle Leahy)最高経営責任者(CEO)が年内で退任する。米「WWD」が入手した社内メモで明らかになった。同氏は移行期間中、現職を継続して務める。創設者であり前CEOのエミリー・ワイス(Emily Weiss)=エグゼクティブ・チェアマンは現職を継続する予定で、CEOに就くことはないという。
リーヒーCEOは、21年に同社初のチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)として入社。翌22年5月にワイス前CEOから引き継ぐ形で就任した。同氏の指揮下、「グロシエ」は23年2月にセフォラ(SEPHORA)での展開を開始。それまでのD2Cモデルから一転、オムニチャネル戦略への転換を図った。セフォラとの提携前、業界筋は同ブランドの売り上げと話題性が低迷していると指摘していた。セフォラへの展開後、同社の23年の売上高は約2億7500万ドル(約396億円)と過去最高の売り上げを記録したと推定されている。今月、英国、中東、メキシコに続き、仏セフォラへも進出する予定だ。また、同社はコロナ禍の大幅な人員削減以降、戦略転換を進める中で、組織構造や人員配置の見直しを行った。
同氏は、「グロシエ」のフレグランス事業の拡大も指揮した。フレグランスは現在、同社で最も速く成長しているカテゴリーとなっている。昨秋、ヒット製品“ユー(You)”のシリーズとして、“ユー ドゥー(You Doux)”、“ユー レーヴ(You Reve)”の2種を各78ドル(各約1万1000円)で発売した。同氏は、フレグランスの売上高が1億ドル(約144億円)を超え、ブランド最大のカテゴリーであることを明かしている。さらに今月、トレンドのボディーケアカテゴリーにも参入した。既存のデオドラント製品の香り“サンドストーン(Sandstone)”を使ったボディーローションやボディーウォッシュ、ボディースプレーを発売した。
リーヒーCEOは従業員に宛てたメモの中で、「3年前、エミリーと私は『グロシエ』の次の章に関して気持ちが高ぶるニュースを共有し、エミリーが築いたこの会社のCEOを引き受けることを光栄に思った。今日、我々はビジネス規模、収益性、ブランド力の3つで定義される新たな章に到達した。この基盤を築いた今、取締役会と私は、この新たな成長フェーズを率いる新CEOを迎える適切なタイミングだと信じている」と述べた。
ワイス=エグゼクティブ・チェアマンは、「彼女の過去3年半にわたるリーダーシップと誠実な企業運営に心から感謝している。彼女は『グロシエ』の唯一無二の価値を深く理解している。持続可能性と利益追求のためビジネスモデルを進化させブランドの拡大を目指す中で、CEOとして最適な人物だった。次なるリーダーを彼女と協力して探すことを楽しみにしている」と述べた。
グロシエに出資する投資会社フォアランナーベンチャーズ(FORERUNNER VENTURES )のキルステン・グリーン(Kirsten Green)創業者兼パートナーは、「カイルは明確なビジョンと創造性、そして価値観と顧客への深いコミットメントを持って、会社の重要な転換期を導いてきた。 彼女のリーダーシップにより、『グロシエ』はこれまで以上に強固で野心的な企業となった。持続的な成長と文化的影響力の基盤は整っており、チームが次にどこへ向かうのか非常に楽しみにしている」とコメントした。
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「MSGM(MSGM)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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オリジナルノベルティーを進呈するキャンペーンも
ゾゾコスメで取り扱う特別キットのラインアップは“ミス ディオール ブルーミングブーケ ヘアミスト&リップグロウ セット”(1万2650円)と“フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー&リップ マキシマイザー セット”(1万0450円)で、人気製品のミニチュア サンプルも組み合わせた。
ほか、日本初登場のカラーも期間限定で販売。“ディオールショウ サンク クルー”(9570円)は可憐なカラーの874 ミスティ― アイリス、“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”(4730円)は華やかな083 スパークリング ローズ、“ディオールスキン ルージュ ブラッシュ”(7700円)は732 ピーチ コロール サテンを用意している。
4周年を記念し、特設ページも公開した。ユーザーのスタイルに合う“リップ マキシマイザー”を紹介するコンテンツや、「ディオール」をお気に入りブランドに登録した人を対象に壁紙プレゼントも行う。そのほか、期間中にゾゾコスメで「ディオール」製品を2万2000円以上購入すると、先着順でオリジナルポーチをプレゼントするキャンペーンも実施している。
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良品計画とエネルギー大手JERAは6月25日、共同出資による再生可能エネルギー発電事業会社「ムジエナジー」を設立すると発表した。新会社の設立は2025年9月を予定しており、出資比率は良品計画が80%、JERAが20%。まずは太陽光発電設備の開発から着手し、再生可能エネルギーの創出とCO₂排出量の削減を目指す。
この取り組みは、良品計画の脱炭素経営を本格化させる一手と位置づけられている。初年度には13メガワット規模の太陽光発電設備の開発を予定しており、これは同社の電力使用量の約20%に相当。年間で約8000トンのCO₂排出量削減が見込まれており、主に無印良品のテナント店舗における電力使用の環境負荷軽減に活用される予定だ。
ムジエナジーで創出された再生可能エネルギーの「環境価値」は、JERAの子会社であるJERA Crossを通じて、バーチャルPPA(電力の物理的な供給を伴わず、環境価値のみを長期契約で取引する仕組み)という形で良品計画に供給される。一方、実際の電力は日本卸電力取引所(JEPX)に供給される。良品計画はこの「環境価値」を、無印良品のテナント店舗での電力使用におけるCO₂排出量削減に役立てる方針だ。
良品計画は、2030年までに温室効果ガス排出量(スコープ1・2)を2021年度比で50%削減する目標を掲げている。これまでも自社店舗への太陽光パネル設置や、再エネメニューへの切り替えなどを進めてきたが、今回の発電事業への参入は、より安定的かつ持続可能な再生可能エネルギー導入を実現するための大きな一歩となる。
一方、JERAは、燃料の上流・調達から発電、電力・ガスの卸販売までを一貫して担うエネルギー企業であり、2050年までに自社事業からのCO₂排出ゼロを目指す「JERAゼロエミッション2050」構想を掲げている。子会社のJERA Crossは、24時間365日カーボンフリーな電力の提供や、企業のGX(グリーントランスフォーメーション)推進を支援する役割を担っている。
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「アンダーカバー(UNDERCOVER)」が2026年春夏コレクションを発表した。
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ラグジュアリーブランドからストリートウエアまでを取り扱うセレクトショップ、ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)は、プライベートブランド「DSM」をローンチする。最初のデザイナーには「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」(以下、「ノワール」)の二宮啓が参加する。同ブランドは、卸売顧客を対象にし、6月28日〜7月1日、ドーバー ストリート マーケット パリのショールームで、「ESL」「フィレロ(PHILEO)」「ラスベート(RASSVET)」「ウェストフォール(WESTFALL)」2026年春夏コレクションとともに披露する。
エイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=コム デ ギャルソン インターナショナルCEO兼ドーバー ストリート マーケットCEO は、米「WWD」の独占インタビューで、「オリジナルブランドは、ビジネスとしてもイメージとしても、新しい形で作りたかった。デザイナーが“ゲスト”として参加するのではなくむしろその逆で、二宮は『DSM』の最初のデザイナーとして可能な限り長くその職を担っていく予定だ。その後、『DSM』傘下に、それぞれ異なるアイデア、コンセプト、名前を持って他のクリエイターも参加する予定だ」と話した。続くレーベルは2026年にデビューする予定だという。第一期の売り上げ目標については、「我々の野望は尽きないが、ゆっくり着実に始めていく。最初のブランドは手頃な価格で、人気なものにしたい」と話した。
またジョフィは、ドーバー ストリート マーケットが、20年以上もの間主要な大都市で展開してきたこと、“多くの人にとってそれぞれ多様な価値を持っていること”を踏まえ、「各クリエイターは、デザイン、カテゴリー、イメージ、サイズ、ポジショニング、アティチュードのいずれか、あるいはその全てにおいて本質的に異なるものを打ち出していく」という。
さらに「そこには境界も分類もない」と続け、「DSM」レーベルに今後参加するデザイナーについては、「著名な人物かもしれないし、全く無名の人物かもしれない」と答えた。
自身のブランド外で活動することを嬉しいと語った二宮は、ブランドの方向性について、若い人には手の届きにくいラグジュアリーブランドよりも安価な価格設定になることを考慮し、幅広い人にとって“全く新しい”ものを作りたいという。
二宮が“無名のチームウエア”と表現する『DSM』のコンセプトは、ドーバー ストリート マーケットを中心に形成されたユニークなコミュニティーにインスパイアされた。二宮は、「ビジュアルのアイデンティティーを共有し、繊細で象徴的なアイテムを通して、そのスピリットを表現したい」と語った。
二宮の「ノワール」は、コンセプチュアルで複雑な構造、技術的な実験を多く含み、異世界的なシルエットを生み出すコレクションを発表してきた。一方「DSM」では、日常の衣服やジャージ、身近なシルエットといった、より地に足のついたものに取り組んでいく。“意味のある作品を作る”ために、デザインは先鋭的ではなく、よりシンプルに、かつ主張を持ったものにしていくという。
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米国発のフレグランスブランド「ドシエ(DOSSIER)」は27日、ニューヨークのノリータ地区エリザベス・ストリートに初の常設旗艦店をオープンする。店舗面積は1300平方フィート(約36坪)で、主力の”インプレッションズ”シリーズや独自の香りをそろえる“オリジナルズ”シリーズを取り扱う。同地は香水専門店の「セント バー(SCENT BAR)」やフレグランスブランドの「イソップ(AESOP)」「ル ラボ(LE LABO)」「ザ ナクソス アポセカリー(THE NAXOS APOTHEKARY)」などが軒を連ね、“セント ロウ(Scent Row、香りの通り)”とも呼ばれる。
高級フレグランスの“デュープ(模倣品)”として知られる「ドシエ」は、2019年にオンラインで販売をスタート。デザイナーやニッチフレグランスブランドからインスパイアされた“インプレッションズ”シリーズがTikTokで話題を集め、人気を確立した。22年には、小売最大手のウォルマート(WALMART)で販売を開始。その翌年、オリジナルライン(各50mL、各39ドル=約5600円)を発売して製品カテゴリーを拡張した。今年初めには、ドラッグストアのCVSファーマシー(CVS PHARMACHY)にも進出している。
「ドシエ」のセルジオ・タッシュ(Sergio Tache)創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「人々はこのブティックを長年待ち望んでいた。我々は環境をコントロールしながら製品について伝え、消費者が『ドシエ』を発見する手伝いができる独自のスペースを求めていた。『ドシエ』はブランド立ち上げ時から大成功を収めていた。我々はデートで良い香りをまといたいのに、150ドル(約2万1600円)以上を支払って高級フレグランスを購入しなければならない状況が理解できなかった。これが解決したい問題だった」と述べた。
“インプレッションズ”シリーズのベストセラーは、「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJAN)」の“バカラ ルージュ 540”を模した”アンバリー サフラン(Ambery Saffron)”で、49ドル(約7000円)で販売する。一方、「メゾン フランシス クルジャン」の“バカラ ルージュ 540”の価格は335ドル(約4万8000円)だ。“インプレッションズ”シリーズはそのほか、「ディオール(DIOR)」の“ソヴァージュ”や「シャネル(CHANEL)」の“ココ マドモアゼル”、“ブルー ドゥ シャネル”などをインスピレーション源にした約20種類のフレグランスをラインアップする。
タッシュCEOは、ビューティ業界において“デュープ”トレンドが続き、消費者が香りのレイヤードやフレグランス・ワードローブを充実させる中、「ドシエ」の予算重視のアプローチは市場優位性をさらに高めていると説明する。「人々は新しい香りを発見し、香りのワードローブを築きたいと願っている。高級フレグランスの平均的な価格である150ドル以上ではそれが難しい。『ドシエ』はそれを可能にする」。タッシュCEOは同社の業績についてコメントしなかったが、業界筋は『ドシエ』の年間売上高を約8000万ドル(約115億円)と推定している。
情報サービス企業のチャームIO(CHARM.IO)のデータによると、「ドシエ」の24年のTikTokショップの売り上げは440万ドル(約6億3300万円)を記録し、今年は現在までに240万ドル(約3億4500万円)を売り上げている。タッシュCEOは、「時期によってはTikTokショップがアマゾン(AMAZON)より大きな推進力となっている。TikTokは当社の成長において非常に重要な役割を果たしており、オリジナル商品が花開く場でもある」と述べ、5月のTikTokショップ売り上げの26%を“オリジナルズ”シリーズが占め、オンライン全体では約10%を同シリーズが占めたと付け加えた。
「ドシエ」のイネス・グイエン(Ines Guien)最高執行責任者(COO)は、「25年は“オリジナルズ”の年だ」と述べ、新店舗が“オリジナルズ”シリーズの魅力を高める鍵になると強調した。店舗内には“オリジナルズ”シリーズ専用のスペースを設けるほか、フローラル、アロマティック、フレッシュ、スパイシー、フルーティー、ムスキーの6つの香りに分けたセクションで、“インプレッションズ”シリーズと並べて展開する。デュープ製品であることについては、「“インプレッションズ”は常に当社の強みであり恥ずかしく思ったことはない」と述べ、他のデュープブランドとの差別化要因として、既存のフレグランスの処方の再現における精度を挙げた。「多くのブランドはトップノートをうまく再現するが、真の挑戦は数時間経っても同じ品質と香りを維持させることだ。我々はここに全ての努力を注いでいる」と語った。
同ブランドは今夏後半、エルムハーストのクイーンズ センターに2号店となる800平方フィート(約22坪)の店舗をオープンする予定だ。 タッシュCEOは、「都市部とショッピングモールという両方の環境を理解するために選択した。これらの店舗の成功を確認した後、他のブティックを展開していく計画だ。私が常に念頭に置いているビジネスモデルは(アイウエアブランドの)『ワービー パーカー(WARBY PARKER)』だ。彼らはオンラインからスタートした後に実店舗展開へ転換し、現在では実店舗が売上高の60〜70%を占めている」と指摘した。
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米国発のフレグランスブランド「ドシエ(DOSSIER)」は27日、ニューヨークのノリータ地区エリザベス・ストリートに初の常設旗艦店をオープンする。店舗面積は1300平方フィート(約36坪)で、主力の”インプレッションズ”シリーズや独自の香りをそろえる“オリジナルズ”シリーズを取り扱う。同地は香水専門店の「セント バー(SCENT BAR)」やフレグランスブランドの「イソップ(AESOP)」「ル ラボ(LE LABO)」「ザ ナクソス アポセカリー(THE NAXOS APOTHEKARY)」などが軒を連ね、“セント ロウ(Scent Row、香りの通り)”とも呼ばれる。
高級フレグランスの“デュープ(模倣品)”として知られる「ドシエ」は、2019年にオンラインで販売をスタート。デザイナーやニッチフレグランスブランドからインスパイアされた“インプレッションズ”シリーズがTikTokで話題を集め、人気を確立した。22年には、小売最大手のウォルマート(WALMART)で販売を開始。その翌年、オリジナルライン(各50mL、各39ドル=約5600円)を発売して製品カテゴリーを拡張した。今年初めには、ドラッグストアのCVSファーマシー(CVS PHARMACHY)にも進出している。
「ドシエ」のセルジオ・タッシュ(Sergio Tache)創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「人々はこのブティックを長年待ち望んでいた。我々は環境をコントロールしながら製品について伝え、消費者が『ドシエ』を発見する手伝いができる独自のスペースを求めていた。『ドシエ』はブランド立ち上げ時から大成功を収めていた。我々はデートで良い香りをまといたいのに、150ドル(約2万1600円)以上を支払って高級フレグランスを購入しなければならない状況が理解できなかった。これが解決したい問題だった」と述べた。
“インプレッションズ”シリーズのベストセラーは、「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJAN)」の“バカラ ルージュ 540”を模した”アンバリー サフラン(Ambery Saffron)”で、49ドル(約7000円)で販売する。一方、「メゾン フランシス クルジャン」の“バカラ ルージュ 540”の価格は335ドル(約4万8000円)だ。“インプレッションズ”シリーズはそのほか、「ディオール(DIOR)」の“ソヴァージュ”や「シャネル(CHANEL)」の“ココ マドモアゼル”、“ブルー ドゥ シャネル”などをインスピレーション源にした約20種類のフレグランスをラインアップする。
タッシュCEOは、ビューティ業界において“デュープ”トレンドが続き、消費者が香りのレイヤードやフレグランス・ワードローブを充実させる中、「ドシエ」の予算重視のアプローチは市場優位性をさらに高めていると説明する。「人々は新しい香りを発見し、香りのワードローブを築きたいと願っている。高級フレグランスの平均的な価格である150ドル以上ではそれが難しい。『ドシエ』はそれを可能にする」。タッシュCEOは同社の業績についてコメントしなかったが、業界筋は『ドシエ』の年間売上高を約8000万ドル(約115億円)と推定している。
情報サービス企業のチャームIO(CHARM.IO)のデータによると、「ドシエ」の24年のTikTokショップの売り上げは440万ドル(約6億3300万円)を記録し、今年は現在までに240万ドル(約3億4500万円)を売り上げている。タッシュCEOは、「時期によってはTikTokショップがアマゾン(AMAZON)より大きな推進力となっている。TikTokは当社の成長において非常に重要な役割を果たしており、オリジナル商品が花開く場でもある」と述べ、5月のTikTokショップ売り上げの26%を“オリジナルズ”シリーズが占め、オンライン全体では約10%を同シリーズが占めたと付け加えた。
「ドシエ」のイネス・グイエン(Ines Guien)最高執行責任者(COO)は、「25年は“オリジナルズ”の年だ」と述べ、新店舗が“オリジナルズ”シリーズの魅力を高める鍵になると強調した。店舗内には“オリジナルズ”シリーズ専用のスペースを設けるほか、フローラル、アロマティック、フレッシュ、スパイシー、フルーティー、ムスキーの6つの香りに分けたセクションで、“インプレッションズ”シリーズと並べて展開する。デュープ製品であることについては、「“インプレッションズ”は常に当社の強みであり恥ずかしく思ったことはない」と述べ、他のデュープブランドとの差別化要因として、既存のフレグランスの処方の再現における精度を挙げた。「多くのブランドはトップノートをうまく再現するが、真の挑戦は数時間経っても同じ品質と香りを維持させることだ。我々はここに全ての努力を注いでいる」と語った。
同ブランドは今夏後半、エルムハーストのクイーンズ センターに2号店となる800平方フィート(約22坪)の店舗をオープンする予定だ。 タッシュCEOは、「都市部とショッピングモールという両方の環境を理解するために選択した。これらの店舗の成功を確認した後、他のブティックを展開していく計画だ。私が常に念頭に置いているビジネスモデルは(アイウエアブランドの)『ワービー パーカー(WARBY PARKER)』だ。彼らはオンラインからスタートした後に実店舗展開へ転換し、現在では実店舗が売上高の60〜70%を占めている」と指摘した。
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アシックスは、アジアパラリンピック委員会(以下、APC)と公式サプライヤー契約を締結した。契約期間は2026年12月31日まで。これにより、26年10月に名古屋で開催される第5回アジアパラ競技大会で、アシックスはAPCスタッフが使用するスポーツウエアやシューズなどを提供する。アジアパラ競技大会が日本で開催されるのは今回が初。
契約の調印に臨んだ廣田康人アシックス会長CEOは、「APCと協力しながら、多様性や創意工夫に満ちたパラスポーツの価値、無限の可能性を体現するパラアスリートの魅力を世界に発信し、一人でも多くの方に勇気と希望を感じていただきたい」とコメント。
アシックスは、日本パラスポーツ協会、日本パラリンピック委員会、日本パラ陸上競技連盟のオフィシャルパートナーも務めている。日本デフ陸上競技協会のオフィシャルパートナーでもあり、25年11月に東京で開催される第25回夏季デフリンピック競技大会のトータルサポートメンバーも務める。
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「ジーユー(GU)」は2025年秋、“ニーショーツ”をウィメンズのキーアイテムとして打ち出す。今季用意したのは、バミューダパンツ(全4色、各2990円)、ジョーツ(全3色、各2290円)、“ドレープキュロッツ”(全3色、各2990円)の3型。
バミューダパンツ(膝下が見えるほどの丈感。Aラインシルエット)とジョーツ(膝下が隠れるほどの丈感。バギーシルエット)は、「ここ数年、欧米を中心に人気が高まっているアイテム」(PR担当)。「ジーユー」は、24年9月にニューヨークに常設店を初出店し、“日本の「ジーユー」”から“世界の「ジーユー」”への脱皮を急いでいる。バミューダパンツやジョーツの打ち出しにも、「グローバルブランドとして地位を確立させたい」という意思がこもる。一方、“ドレープキュロッツ”は、「日本ではきれいめスタイルが根強い」と、ローカル特有のニーズをくんで企画した。
そんな“ニーショーツ”3型を、シーズンテーマ“ダウンタウンプレッピー”に落とし込む。チェックジャケットやオックスフォードシャツ、ニットカーディガンといった定番アイテムに、シルバーフレームのアイウエアやルーズソックス、ボストンバッグなど今っぽい小物を合わせ、プレッピー特有の“いなたさ”を払しょくする。
ジーユーの24年9月〜25年2月期業績は、売上収益1658億円(前年同期比3.9%増)、営業利益139億円(同9.3%減)の減益だった。ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、4月10日に行われた決算会見で、「今一度、“ジーユースタイル”を明確にする必要がある。売上高1兆円規模のブランドに成長するため、全てイチから作り直すような覚悟で、世界で通用する『ジーユー』を追求しなければならない」と課題感を露わにしていた。
メンズは“キャロットパンツ”(2990円)がイチオシ。“キャロットパンツ”とは、太ももから足首にかけて細くなる、にんじんのようなシルエットのパンツのこと。「メンズボトムスのトレンドがワイドからスリムへ向かう中、“その間”であるキャロットシルエットに行き着いた」。今季は、チノ(全3色)、スラックス(全3色)、デニム(全4色)、“パフスエット”(全4色)の4つの素材で用意する。
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ジュエリー&ウォッチブランドの「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」銀座店は8月29日、新たに移転オープンする。同店は、2000年に現在の場所にサロンを移転、2015年のリニューアルを経て、伝統的な「ハリー・ウィンストン」のスタイルをコンテンポラリーに再構築した最新のデザインコンセプトを日本国内で初めて導入し、国内最大規模のフラッグシップ・サロンとして銀座1丁目にオープンする。
特注のカーペット、アウトラインにカットされた白い大理石、重厚なシャンデリアーや厳選されたファニチャーがブランドのレガシーを表現する。シグネチャーであるロゼットモチーフがあしらわれたブラックとゴールドの重厚なゲートを、2本の街灯が照らすエントランスのデザインは、ニューヨーク5番街の歴史ある「ハリー・ウィンストン」本店にオマージュを捧げた。
ブランドの伝統とクラフツマンシップへのこだわりを反映した全3フロアには、1階はブライダル・ジュエリーのフロア、2階はコレクション・ジュエリー、タイムピース、最高級のハイジュエリーのエリアの他、日本最大級のVIPルームを設け、地階には、日本初となるリペア専門コンシェルジュを導入した。
また、移転オープンを記念して、プラチナにダイヤモンドを繊細にセッティングした新作ペンダント“ミニループ・ペンダント”(101万2000円)を「ハリー・ウィンストン」銀座店で先行販売する。
移転オープン日:8月29日予定
住所:東京都中央区銀座1丁目7-10
TEL:03-3535-6441
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
現店舗は8月24日17:00まで営業、8月25〜28日は休業
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ジュエリー&ウォッチブランドの「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」銀座店は8月29日、新たに移転オープンする。同店は、2000年に現在の場所にサロンを移転、2015年のリニューアルを経て、伝統的な「ハリー・ウィンストン」のスタイルをコンテンポラリーに再構築した最新のデザインコンセプトを日本国内で初めて導入し、国内最大規模のフラッグシップ・サロンとして銀座1丁目にオープンする。
特注のカーペット、アウトラインにカットされた白い大理石、重厚なシャンデリアーや厳選されたファニチャーがブランドのレガシーを表現する。シグネチャーであるロゼットモチーフがあしらわれたブラックとゴールドの重厚なゲートを、2本の街灯が照らすエントランスのデザインは、ニューヨーク5番街の歴史ある「ハリー・ウィンストン」本店にオマージュを捧げた。
ブランドの伝統とクラフツマンシップへのこだわりを反映した全3フロアには、1階はブライダル・ジュエリーのフロア、2階はコレクション・ジュエリー、タイムピース、最高級のハイジュエリーのエリアの他、日本最大級のVIPルームを設け、地階には、日本初となるリペア専門コンシェルジュを導入した。
また、移転オープンを記念して、プラチナにダイヤモンドを繊細にセッティングした新作ペンダント“ミニループ・ペンダント”(101万2000円)を「ハリー・ウィンストン」銀座店で先行販売する。
移転オープン日:8月29日予定
住所:東京都中央区銀座1丁目7-10
TEL:03-3535-6441
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
現店舗は8月24日17:00まで営業、8月25〜28日は休業
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月25日、フランス・パリで「ルイ・ヴィトン」2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
会場には、アンバサダーを務める平野紫耀や、NCT 127のYUTA、j-hope、ビヨンセ、ジャクソン・ワン(Jackson Wang)、ビクター・ウェンバンヤマ(Victor Wembanyama)、ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)、プシャ・T(Pusha T)、ノー・マリス(No Malice)、コン・ユらが来場した。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月25日、フランス・パリで「ルイ・ヴィトン」2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
会場には、アンバサダーを務める平野紫耀や、NCT 127のYUTA、j-hope、ビヨンセ、ジャクソン・ワン(Jackson Wang)、ビクター・ウェンバンヤマ(Victor Wembanyama)、ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)、プシャ・T(Pusha T)、ノー・マリス(No Malice)、コン・ユらが来場した。
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「スリー パラディ(3.PARADIS)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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「スリー パラディ(3.PARADIS)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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「シロ(SHIRO)」は、香水シリーズ“パルファン” (100mL、各1万6005円/50mL、各1万1203円)の新作7種を発売する。香りは、フローラル系全5種とウッディ系全2種をラインアップする。6月26日に「シロ」渋谷パルコ店で先行販売を開始し、7月3日に全国の直営店舗とオンラインストアで発売する。
“パルファン”シリーズは、世界各地のパフューマーがテーマやコンセプトを設けずに自身のアイデンティティーを表現した香りをそろえる。今回追加するのは、“ピオニー ブリス”、“サニー モーニング”、“ビー ライク ユー”、“ブラック フォレスト ブレッシング”、“ジョイ ウィズ ユー”、“チェリッシュ マイ ラブ”、“リビング マイ ストーリー”だ。
全ての製品には水の代わりに配合する植物成分として、徳島県の木頭ゆず、北海道愛別町のヨモギ、北海道江丹別町の白樺のいずれかを採用した。なお、既存の“テイク イット イージー”、“スパイス アンド ティーズ”、“マーベラス スター”、“インセンス クリア”は在庫がなくなり次第販売を終了する。
凛としたピオニーをイメージした“ピオニー ブリス”は、青々しいグリーンをアクセントにした涼やかな印象だ。みずみずしい甘さのアップルとペアー、ジャスミンなども配合し、大人っぽさがありながらもピュアで可愛らしいオーラをまとう。
“ジョイ ウィズ ユー”は、可憐な花畑をイメージしたヒヤシンスやミュゲ、ジャスミンのフローラルブーケを中心に、柑橘とアプリコットで構成する。さらに、ムスクやアンバーで華やかさの中に落ち着いた印象をプラスする。
“チェリッシュ マイ ラブ”は、ペアーやベルガモット、ライチのフレッシュな果実から始まり、ミドルノートにスパイスをまとったローズを配合した明るいフルーティーフローラルでの香りだ。ラストには、ムスクやスウィート、シダーウッド、アンバーが広がり優雅なコントラストを生み出す。
爽やかな朝の目覚めをイメージした“サニー モーニング”は、イランイランやチュベローズの濃厚な花をグレープフルーツやブラックカラントなど軽やかな果実で包み込む。ラストには落ち着きのある甘さのサンダルウッドやムスク、アンバーが溶け合う香りに仕上げた。
“リビング マイ ストーリー”は、白い花のオレンジフラワーをキーに、ラベンダーやジャスミンなどの花々、マンダリンの軽やかなフレッシュさが特徴だ。明るい印象のトップから始まり、ラストには重厚感のあるバニラが香り立つ
軽やかにまとうことができる香りの“ビー ライクユー”は、柑橘の爽やかさとフローラルな甘さに、温かみのあるサンダルウッドとカシミヤウッドをアクセントとして添えた。ラストにアーモンド、ムスク、カシミヤウッド加え、奥行きのあるウッディアンバーで全体を包み込む。
ウッディの香りの“ブラック フォレスト ブレッシング”は、トップにスパイシーでありながらシトラスを感じさせるカルダモンを配合し、森に差し込む陽光を表現した。また、バルサムファーやシダーウッド、サンダルウッドで木々の深い香りを漂わせつつ、明るさを与えるトンカビーンを添えた。
The post 「シロ」の香水シリーズに新7種を追加 フローラルやウッディの香りをラインアップ appeared first on WWDJAPAN.
「シロ(SHIRO)」は、香水シリーズ“パルファン” (100mL、各1万6005円/50mL、各1万1203円)の新作7種を発売する。香りは、フローラル系全5種とウッディ系全2種をラインアップする。6月26日に「シロ」渋谷パルコ店で先行販売を開始し、7月3日に全国の直営店舗とオンラインストアで発売する。
“パルファン”シリーズは、世界各地のパフューマーがテーマやコンセプトを設けずに自身のアイデンティティーを表現した香りをそろえる。今回追加するのは、“ピオニー ブリス”、“サニー モーニング”、“ビー ライク ユー”、“ブラック フォレスト ブレッシング”、“ジョイ ウィズ ユー”、“チェリッシュ マイ ラブ”、“リビング マイ ストーリー”だ。
全ての製品には水の代わりに配合する植物成分として、徳島県の木頭ゆず、北海道愛別町のヨモギ、北海道江丹別町の白樺のいずれかを採用した。なお、既存の“テイク イット イージー”、“スパイス アンド ティーズ”、“マーベラス スター”、“インセンス クリア”は在庫がなくなり次第販売を終了する。
凛としたピオニーをイメージした“ピオニー ブリス”は、青々しいグリーンをアクセントにした涼やかな印象だ。みずみずしい甘さのアップルとペアー、ジャスミンなども配合し、大人っぽさがありながらもピュアで可愛らしいオーラをまとう。
“ジョイ ウィズ ユー”は、可憐な花畑をイメージしたヒヤシンスやミュゲ、ジャスミンのフローラルブーケを中心に、柑橘とアプリコットで構成する。さらに、ムスクやアンバーで華やかさの中に落ち着いた印象をプラスする。
“チェリッシュ マイ ラブ”は、ペアーやベルガモット、ライチのフレッシュな果実から始まり、ミドルノートにスパイスをまとったローズを配合した明るいフルーティーフローラルでの香りだ。ラストには、ムスクやスウィート、シダーウッド、アンバーが広がり優雅なコントラストを生み出す。
爽やかな朝の目覚めをイメージした“サニー モーニング”は、イランイランやチュベローズの濃厚な花をグレープフルーツやブラックカラントなど軽やかな果実で包み込む。ラストには落ち着きのある甘さのサンダルウッドやムスク、アンバーが溶け合う香りに仕上げた。
“リビング マイ ストーリー”は、白い花のオレンジフラワーをキーに、ラベンダーやジャスミンなどの花々、マンダリンの軽やかなフレッシュさが特徴だ。明るい印象のトップから始まり、ラストには重厚感のあるバニラが香り立つ
軽やかにまとうことができる香りの“ビー ライクユー”は、柑橘の爽やかさとフローラルな甘さに、温かみのあるサンダルウッドとカシミヤウッドをアクセントとして添えた。ラストにアーモンド、ムスク、カシミヤウッド加え、奥行きのあるウッディアンバーで全体を包み込む。
ウッディの香りの“ブラック フォレスト ブレッシング”は、トップにスパイシーでありながらシトラスを感じさせるカルダモンを配合し、森に差し込む陽光を表現した。また、バルサムファーやシダーウッド、サンダルウッドで木々の深い香りを漂わせつつ、明るさを与えるトンカビーンを添えた。
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アウトドアブランド「パタゴニア(PATAGONIA)」を運営するパタゴニア日本支社は、環境省と協定を締結し、「Ridge to Reef(リッジ トゥー リーフ)」プロジェクトを始動した。同省が推進する「戦略的『令和の里海づくり』基盤構築支援事業」と連携し、「流域思考で日本の海洋再生を目指す」(発表リリースから)。プロジェクト始動を記念し、7月23日にシンポジウムを紀尾井町カンファレンスで開催する。
日本の沿岸生態系は「高度経済成長期の埋め立てなどにより大幅に縮小し、その生物多様性は長期的な悪化傾向にある」。沿岸生態系の健全性回復のために、「海域だけでなく、その源流となる陸域を含めた流域全体を見据えた広域的視点が不可欠」とし、“流域思考”というのはそれを指した言葉。
「Ridge to Reef」プロジェクトでは、「ブランドが培ってきた支援の仕組みを活用し、沿岸域の再生に取り組む地域の人々を、陸域とのつながりという視点から支援する」。そこで得た知見や教訓を整理・共有し、「陸域と海域を一体的に捉えるアプローチで持続可能な海洋環境の実現に貢献する」。
7月23日に開催するシンポジウムには、浅尾慶一郎環境大臣、マーティ・ポンフレー (Marty Pomphrey)パタゴニア日本支社支社長が登壇し協定に著名するほか、鳥取・大山で流域思考の海洋再生に取り組んでいる大原徹 一般社団法人Bisui Daisen代表理事、熊本県立大学の島谷幸宏 特別教授らが講演を行う。
◼️Ridge to Reef:Restoring Our Ocean−流域思考でひらく海洋再生の道−
日時:2025年7月23日 14〜17時
会場:紀尾井町カンファレンス
住所:東京都千代田区紀尾井町1-4東京ガーデンテラス紀尾井タワー4階
参加費:無料(事前登録制)
申込締切:7月10日
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アウトドアブランド「パタゴニア(PATAGONIA)」を運営するパタゴニア日本支社は、環境省と協定を締結し、「Ridge to Reef(リッジ トゥー リーフ)」プロジェクトを始動した。同省が推進する「戦略的『令和の里海づくり』基盤構築支援事業」と連携し、「流域思考で日本の海洋再生を目指す」(発表リリースから)。プロジェクト始動を記念し、7月23日にシンポジウムを紀尾井町カンファレンスで開催する。
日本の沿岸生態系は「高度経済成長期の埋め立てなどにより大幅に縮小し、その生物多様性は長期的な悪化傾向にある」。沿岸生態系の健全性回復のために、「海域だけでなく、その源流となる陸域を含めた流域全体を見据えた広域的視点が不可欠」とし、“流域思考”というのはそれを指した言葉。
「Ridge to Reef」プロジェクトでは、「ブランドが培ってきた支援の仕組みを活用し、沿岸域の再生に取り組む地域の人々を、陸域とのつながりという視点から支援する」。そこで得た知見や教訓を整理・共有し、「陸域と海域を一体的に捉えるアプローチで持続可能な海洋環境の実現に貢献する」。
7月23日に開催するシンポジウムには、浅尾慶一郎環境大臣、マーティ・ポンフレー (Marty Pomphrey)パタゴニア日本支社支社長が登壇し協定に著名するほか、鳥取・大山で流域思考の海洋再生に取り組んでいる大原徹 一般社団法人Bisui Daisen代表理事、熊本県立大学の島谷幸宏 特別教授らが講演を行う。
◼️Ridge to Reef:Restoring Our Ocean−流域思考でひらく海洋再生の道−
日時:2025年7月23日 14〜17時
会場:紀尾井町カンファレンス
住所:東京都千代田区紀尾井町1-4東京ガーデンテラス紀尾井タワー4階
参加費:無料(事前登録制)
申込締切:7月10日
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「オークリー(OAKLEY)」は、ラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)をチーフ・ビジョナリーに任命した。同ブランドは今後複数年に渡って、スコットと彼の手掛けるファッションブランド「カクタスジャック(CACTUS JACK)」とタッグを組む。
また、今後の展開を予感させる3つのアイテムのリリースも発表した。この限定アイテムは、クラシックなサングラスの広告を参照した、ポスターセ3枚セットとアパレル2種を含む。
スコットは、「私は、人々が私にはできないだろうと思うことに挑戦したい。カルチャーを押し上げ、アイデアを再構築し、そのアイデアがどこまで行けるかを確かめるのだ。『オークリー』の設計するデザインはネクストレベルに達しており、私はその一員になる。われわれは過去の遺産と未来を融合するものを作ろうとしている。まだまだ始まったばかりだ」とコメントした。
カイオ・アマート(Caio Amato)=「オークリー」グローバルプレジデントは、「トラヴィス・スコットを迎え、『オークリー』の全く新しいチャプターが幕を開けた。チーフ・ビジョナリーは、クリエイティビティーと信念、目的を表現し、ただ他と違うというだけでなく、象徴的なものを築き上げるための役職だ」と述べた。
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「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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ストライプインターナショナルの「メゾン ド フルール(MAISON DE FLEUR)」は7月4日、映画“ハリー・ポッター”とコラボした特別コレクションを全国の「メゾン ド フルール」店舗とECサイト「ストライプ クラブ(STRIPE CLUB)」、ゾゾタウン(ZOZOTOWN)で発売する。ECサイトは前日3日20時から販売する。
同コレクションは、“ホグワーツへの入学”をテーマに、作中でおなじみの4つの寮のモチーフなどをデザインに落とし込んだアイテムを展開する。
フロント部分にホグワーツの紋章を刻印し、サイドには大きめのグログランリボンのチャームを付けたトラッドスタイルのサッチェルバッグ、入学準備に必要なアイテムのリストをキャンバス地にプリントしたスクエアトートバッグ、「入学許可証」をモチーフにしたパスケースなどを用意。
さらに、ブラックを基調に4つの寮をイメージしたカラー展開で、ホグワーツの紋章を刺しゅうで表現したトートバッグと巾着ポーチ、作中に登場するアイコンでデザインした総柄のバレッタと、リボンに各寮のネームを入れたチャームもラインアップする。
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「アルプスの少女ハイジ」(1974年)、「母をたずねて三千里」(76年)、「火垂るの墓」(88年)、「おもひでぽろぽろ」(91年)、「かぐや姫の物語」(2013年)などさまざまな名作を手掛けて、日本のアニメーションの歴史を築き上げた監督、高畑勲。今年で生誕90年目を迎える中で、その足跡を追った展覧会「高畑勲展 —日本のアニメーションを作った男。」が6月27日から麻布台ヒルズ ギャラリーで開催される。作品制作のために高畑が集めた資料や作品に使用されたセル画など、さまざまな展示が予定されているが、展覧会のスペシャルサポーターに選ばれたのが映画監督の岩井俊二だ。そこで今回、岩井に高畑作品の魅力を紹介してもらうことになったのだが、実は岩井と高畑は遠縁にあたる関係。岩井がそのことを知ったのは10代の頃のことだった。
「高校の時に親から聞いたんです。親戚に『アルプスの少女ハイジ』に関わった人がいるって。でも、その頃は高畑さんがどういう人かは知りませんでした。(高畑が演出を手掛けた)『赤毛のアン』(1979年)を観ていたんですけどね。高畑さんのすごさに気がついたのは、高校生の頃、自主上映で『太陽の王子 ホルスの大冒険』(68年)を観た時でした。この作品は幼稚園の時に観ているんですけど、改めて観て、東映動画の作品の中でも完成度が別次元だと思いました」。
東映動画とは、東映が1956年に設立したアニメーション制作会社で、宮﨑駿、高畑勲、森康二、大塚康生など後の日本のアニメ界を支える才能が集まっていた。岩井は子どもの頃から東映動画や高畑の作品に親しんできたという。
「小学1年の時に『長靴をはいた猫』(69年)を学校で観たんです。『空飛ぶゆうれい船』(69年)も子ども心にクオリティーが高いな、と思っていました。でも、『海底3万マイル』(70年)でちょっとクオリティーが落ちてしまうんですよね(笑)。70年代に入ってから、アニメだけではなく『ゴジラ』シリーズや特撮ものも、だんだん子ども騙しになっていく。そんな中で(高畑が演出を手掛けた)『パンダコパンダ』(72年)は面白かった。そのあと、(TVシリーズの)『ルパン三世』(71〜72年)とか『未来少年コナン』(78年)といった、高畑さんと宮﨑さんが一緒にやっている作品を観て、この2人が作る作品は他のものとは違うなと思うようになったんです。そんな時に『太陽の王子 ホルスの大冒険』を観直して衝撃を受けた。絵の動きの美しさ、そして、演出が冴え渡っていたんですよ。(高畑がプロデュースをして宮﨑が監督をした)『風の谷のナウシカ』(84年)の原型のようにも思えました」。
そして、大学の卒業が迫る中、映画の世界に進みたいと思っていた岩井は、人づてに高畑に連絡をとって、直接話を訊く機会を得た。
「OB訪問みたいな感じですね。子どもの頃からお世話になっている親戚の叔父さんに相談したら高畑さんと会えることになったんです。その叔父さんは宇宙開発事業団(現JAXA)にいて、高畑さんに会う前に叔父さんが向井千秋さんを紹介してくれて。向井さんから宇宙の話を聞いた後に、宮﨑さんの事務所の『二馬力』で高畑さんと会うという、ただの学生にしては身に余る1日でしたね(笑)」。
そこでアニメ界の重鎮は、名もなき若者に一体どんなアドバイスをしたのだろう。
「高畑さんは開口一番、『君は映画界でプロになって、自分で撮りたい作品を作りたいのかね?』って訊いてきたんです。こっちは何も言ってないですし、高畑さんに何を訊きたいのか整理もできてなかったんですよ。漠然と映画の仕事がどんなものか知りたかっただけで。『そうかもしれないです』と返事をしたら、急に怒ったような顔になって『どうすればそうできるのか、こっちが訊きたいよ!』って言われて、それから2時間、説教されているみたいでしたね(笑)。最後の方で『今作っている作品の助手だったら入れてもいい』って言ってくれたんですけど。恐くなって辞退しました。映画の世界はパワハラとか大変そうで嫌だな、と思っていたんですけど、高畑さんから感じた恐さはそう言うものとは違って、鋭い分析力で迫ってく恐さでした」。
岩井が訪ねた時、高畑は初めての実写映画「柳川堀割物語」(87年)を制作していた。「風の谷のナウシカ」のヒットで得た収益をもとに制作をスタートしたドキュメンタリーだが、制作に3年かかって予算を使い果たし、本作のプロデュースを手掛けた宮﨑が自宅を抵当に入れて完成させたと言ういわくつきの作品だ。岩井にとって「柳川堀割物語」は強く印象に残る作品だという。
「高畑さんはアニメを作る時に、しっかりロケハンをして、その土地や文化をしっかり研究した上で物語を作っていく。『アルプスの少女ハイジ』の時もわざわざスイスまでロケに行って現地の人々の暮らしを見てきた。『柳川堀割物語』はそういう高畑さんの基本的な制作姿勢がそのまま作品にあらわれた映画だと思います」。
高畑の剣幕に押されて、一旦は映画の道に進むことをあきらめた岩井。しかし、運命に導かれるように映画を撮ることになり、後に映画監督として高畑と再会を果たした。
「映画の世界には進まずにミュージックビデオとかCMを制作する会社に入ったんですが、映画と同じように恐ろしい世界でした(笑)。でも、そこで鍛えられて3〜4年で映画を撮る力をつけることができたんです。そして、映画の仕事をしていく中で高畑監督とやりとりするようになって、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)を公開した時は手紙で感想をいただきました。『花とアリス殺人事件』(15年)の時は直接、お会いして話をしたのですが、とても気に入っていただいたようでした。高畑さんはファンタジーが嫌いみたいなんですよ。アニメの作品はありえない設定が出てきたりするけど、『花とアリス殺人事件』はそういうところがないのが良かった、とおっしゃっていましたね」。
「花とアリス殺人事件」は岩井が手掛けた初めての長編アニメーション作品。それだけに大先輩の言葉は励みになったに違いない。では、岩井からみた高畑作品の魅力はどんなところだろう。今回の展覧会の見どころとあわせて訊いてみた。
「実写だとそこにいる人を撮ればいいんですけど、アニメはまず人物を描かないといけないじゃないですか。その人がこれまでどんな人生を、どんな生活を送ってきたのか。その人が生きている社会は、どんな歴史を持っているのかを、どれくらい深く掘り下げるかで人物の動きに深みが出てくる。高畑さんは登場人物を通じて人間の営みや歴史を見つめてきた。作品の裏側のすごみが高畑ワールドの真髄だと思うんですよ。だから今回の展覧会では、高畑さんが一つの作品を製作する際に、どこまで掘り下げているのかを垣間見られたらいいなと思っています」。
ちなみに今回、岩井は展覧会用のプレイリストを制作。その曲は会場で聴くことができるが、高畑は音楽に造詣が深かった。ピアノを弾くことができたし、「風の谷のナウシカ」をプロデュースした際には、久石讓という宮﨑の音楽的なパートナーを見出した。岩井も音楽を愛し、作品に音楽的な要素を取り入れてきたが、音楽的な感性は2人に共通するところでもある。
「音楽的な構成ってあるじゃないですか。例えばクラシックの曲の4小節、8小節、16小節。4つ割りにしていくと、起承転結の羅列になってるんですよ。あえて、そういう構成に縛られて映画を作ることがあるんですけど、もしかしたら高畑さんも作品を作る時に音楽的なインスピレーションがあったのかもしれませんね」。
またアニメ作品を撮る予定はないのですか、と訊(たず)ねると、岩井は「アニメと実写は向き合い方が全然違うんですよ」と答えて、こう続けた。
「時間が許せばアニメの方がやりたいんです。実写だと1秒ってあっという間に過ぎ去ってしまうけど、アニメはその1秒を丁寧に描く。アニメを作る方が面白いな、と思いますね」。
若かりし頃に説教をされながらも、後に高畑に才能を認められた岩井。今回の展覧会から刺激を受けて、その才能が再びアニメの世界で発揮される日が来るのを期待したい。
PHOTOS:TAKUROH TOYAMA
◾️「高畑勲展—日本のアニメーションを作った男。」
会期:2025年6月27日~9月15日
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階
時間:10:00〜20:00(最終入館 19:30)※6月27~ 7月18日の火曜・日曜は10:00〜17:00(最終入館 16:30)
料金:一般2000円、専門・大学・高校生 1700円、4歳〜中学生1400円
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/isaotakahata-ex/
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「マークスアンドウェブ(MARKS&WEB)」は7月1日、頭皮に爽快感を与える“クールスカルプクレンジングスクラブ”(250g、2200円)と“クールスカルプハーバルスプレー”(120mL、1580円)を数量限定で発売する。全国の「マークスアンドウェブ」直営店および公式オンラインストアで取り扱う。ペパーミントと和種薄荷にパチョリの天然精油を加えた清涼感あふれる香りが、ほてった気分を心地よくクールダウンする。ベタつきがちな夏の不快な頭皮をすっきりと整える。
“クールスカルプクレンジングスクラブ”は、ほどよい泡立ちで古い角質や余分な皮脂をすっきりと取り除く。天然由来のスクラブ成分の塩とアミノ酸系洗浄成分、さらに保湿成分のアミノ酸誘導体やパンテノールに加え、植物由来の頭皮コンディショニング成分を配合した。また、冷感成分メントール配合で洗い流し後も清涼感が持続する。
“クールスカルプハーバルスプレー”は、汗や皮脂でベタつきがちな皮脂をひんやりと潤し、紫外線ダメージによる乾燥などから地肌を守る頭皮ケアスプレーだ。保湿成分のアミノ酸誘導体やパンテノール、イノシトールに加え、植物由来の頭皮コンディショニング成分を配合し、頭皮環境を整えて、すこやかな地肌に導く。
The post 猛暑の夏を快適に!「マークスアンドウェブ」からひんやり頭皮ケアアイテムが登場 appeared first on WWDJAPAN.
「マークスアンドウェブ(MARKS&WEB)」は7月1日、頭皮に爽快感を与える“クールスカルプクレンジングスクラブ”(250g、2200円)と“クールスカルプハーバルスプレー”(120mL、1580円)を数量限定で発売する。全国の「マークスアンドウェブ」直営店および公式オンラインストアで取り扱う。ペパーミントと和種薄荷にパチョリの天然精油を加えた清涼感あふれる香りが、ほてった気分を心地よくクールダウンする。ベタつきがちな夏の不快な頭皮をすっきりと整える。
“クールスカルプクレンジングスクラブ”は、ほどよい泡立ちで古い角質や余分な皮脂をすっきりと取り除く。天然由来のスクラブ成分の塩とアミノ酸系洗浄成分、さらに保湿成分のアミノ酸誘導体やパンテノールに加え、植物由来の頭皮コンディショニング成分を配合した。また、冷感成分メントール配合で洗い流し後も清涼感が持続する。
“クールスカルプハーバルスプレー”は、汗や皮脂でベタつきがちな皮脂をひんやりと潤し、紫外線ダメージによる乾燥などから地肌を守る頭皮ケアスプレーだ。保湿成分のアミノ酸誘導体やパンテノール、イノシトールに加え、植物由来の頭皮コンディショニング成分を配合し、頭皮環境を整えて、すこやかな地肌に導く。
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文筆家・つやちゃんがファッション&ビューティのトレンドをポップスターから紐解いていく本連載。第8回は多様化する「かわいい」を国内のアイドルグループをもとに分析していく。
国内のアイドルシーンが独自の進化を遂げている。2025年、時代を象徴する存在となったのはFRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)。「あなたのかわいいはそれぞれ」「自分の中にあるかわいさを信じよう」というメッセージを発信する彼女たちを筆頭に、「自分のスタイルこそがアイドル」という価値観への転換が起きつつある現在だ。「かわいいの魅力は変幻自在」と語るのはFRUITS ZIPPERをはじめ数多くのアイドルを手掛ける木村ミサ(KAWAII LAB.)の言葉だが、こうした多様なかわいさが、いくつかの潮流に分かれつつ加速しているのが昨今の状況と言ってよいだろう。しかも、その自己流のかわいさは、音楽だけでなくファッションとも密接に結びつきながら独自の世界観を形づくっている。本記事では、スタイリングとともに新たなムードを生み出している国内アイドルの現在地を紹介したい。
そもそも、自己決定的なかわいさがアイドルの世界で一般化したのは、ここ数年の話にすぎない。もちろん以前にも自分らしさを打ち出すアイドルは存在したが、それが「かわいい」という感性領域において、本人の視点から語られるようになったのは2010年代半ば以降の変化である。10年代初頭、AKB48や地下アイドル文化の台頭により、完璧さよりも親近感や未完成性に価値が置かれたことでかわいさの正解が揺らぎ始めた。BiSやでんぱ組.incなどは、奇抜さ・混沌・オタク的要素をかわいさに取り入れることで、表現の多様性を切り開いていった。かわいさの基準は、徐々に、“運営による設計”から“本人のキャラクターが受け入れられるか”へと変化していったように思う。
そこにSNSと自己演出文化の浸透が重なり、「かわいさは自分で作るもの」という感覚が広がっていく。同時期、ポップカルチャーにおける女性表現の見直しが進み、「かわいくなければならない」「かわいいは男ウケのため」といった同調圧力への違和感が可視化されたのも大きい。結果、「かわいい」は他人の期待に応じるものから、自分で選び取るものへと変わっていったのである。さらに推し活文化の浸透により、ファンは単なる評価者ではなく、推しと物語を共有する存在となった。「私はこういうかわいさが正解だと思う」と打ち出すアイドルに共鳴し、そのスタイルを支えることが一般化したのだ。こうした関係性の中で、かわいいもカッコいいも、より個人の内側から立ち上がる価値となっていった。
もちろん現在も、アイドル像の多くはプロデューサーや運営による設計の中で成立している。しかし、それでも本人が自分らしさをどう表現するかに関わり始め、境界線が曖昧になってきているのは確かだ。かわいさ/カッコよさの基準は、外から一方的に与えられるのではなく、(運営とともに)自ら選び、磨き、発信していく時代。「私はこういうかわいさ/カッコよさが正解だと思う」と明確に提示できるアイドルこそが、共感を集め、時代を象徴する存在となる。例えば、複数のグループを掛け持ちながら、DIYな姿勢でかわいさ/カッコよさを自在に行き来する戦慄かなの(悪魔のキッス、femme fatale、ZOCX、チバニャン事変)のような存在は、まさに2020年代的だと言えるだろう。
さて、ここからは具体的な事例を紹介していこう。多様化が進む現代のアイドルシーンにおいて、特にコンセプトや世界観が際立ち、ファッションやスタイリング、ムードによってそれが体現されているグループを取り上げたい。今や、いかに個性を打ち出すかが重要な時代。アイドルは、まるで私たちを異世界へと連れていく魔法使いのような存在であり、どんな世界観をまとうかがその表現の鍵となっている。かわいいやカッコいいといった魅力の軸をどこに置くか――そこに、グループごとのスタンスの違いが表れるのだ。
一過性のトレンドというより、もはやスタンダードとして定着した感のあるY2K。ここでは、“かわいさ/カッコよさ”を戦略的に構築する=自分を魅せる技術として捉えるアプローチが特徴的だ。能動的なかわいさ/カッコよさをスタイリッシュに表現し、ファッション性とビジュアルセンスを武器に“こうなりたい私”を自己演出する感覚が前面に出ている。エスパ(aespa)やニュージーンズ(NewJeans)といったK-POP勢の影響も大きく、国内アイドルシーンとK-POP由来のダンス&ボーカルグループの潮流が合流しはじめているのもポイントだ。
例えば、2025年にデビューしたBENNY(ベニー)はその筆頭だろう。「ジャパンコア」というコンセプトを掲げ、海外志向を明確に打ち出している点ではK-POP的だが、クリエイティブから放たれるムードには、どこか国内アイドルらしいユルさも感じられる。
また、元さくら学院のメンバーが結成した@onefive(ワンファイブ)もユニークな存在。“Japanese Classy Crush”というコンセプト通り、静かなガールクラッシュの魅力を放つ。川原真由によるスタイリングも、ヘルシーさと雑多性を兼ね備え、国内アイドルらしい独自性を際立たせている。
かわいさやカッコよさを、身体性と熱量で体現するグループもいる。不穏でダークな世界観を音楽や演出に積極的に取り込みながら、闇を突き抜けるようなエネルギーを放つ人たちだ。社会の異物感を孕(はら)みながら、グロテスクさも厭(いと)わず表現する彼女たちのパフォーマンスは、現代の心象風景を描いていると言ってもよいだろう。
WACK所属のASPは、ノイズ混じりのサウンドとブラックユーモアを交えたステージ演出で、観客の感情を揺さぶる。反抗的かつトリッキーで混沌としたパフォーマンスは、特にライブで高い熱量とともに爆発。服部昌孝によるスタイリングや、JACKSON kakiによるアニメーション/VJが、そのパンク的暗黒世界を強く印象づけている。
また、uijinの元メンバー・ありぃがプロデュースするYOLOZ(ヨロズ)も、ライブでの熱気が話題を呼んでいるグループ。ヘビーなサウンドにダークな世界観を重ねつつ、ギャルマインドやエモーションを加えることで、“わたし”を現場に刻むような強烈な表現を展開している。スタイリストは、Quubiやyosugalaといったグループも手掛けるShinya Watanabeが務め、YOLOZ特有の陰影あるビジュアルを演出する。
夢見心地のようなムードをまとい、現実から少し浮遊したような世界観を漂わせるグループもいる。ドリーミーな中に秘められた個性が、観る者の感受性によって引き出されるような、繊細な表現が特徴的だ。かわいい/カッコいいは柔らかさであり、存在の曖昧さそのもの。輪郭が溶けるような“私”の演出は、誰にも触れられないおとぎ話のような世界を構築している。
diig(ディグ)は、サクライケンタが設立したekomsがクロスノエシス以来5年ぶりに立ち上げたグループ。注目すべきは、かてぃ(Haze)とam6:23がプロデュースするビジュアルの独自性だろう。MVの衣装だけでなく、ライブ衣装においてもフェアリーなムードを細部まで丁寧に構築している。小南泰葉、帰国子女、諭吉佳作/menといった面々が作り出す楽曲も同様の世界観を繊細に描いており、今最も注目すべき新人グループと言えるだろう。
そしてこのカテゴリーの象徴的存在といえば、REIRIE(れいりえ)をおいて他にはいない。REIとRIEという2人の関係性にのみ成立する、曖昧で形容しがたいニュアンス。彼女たちのかわいさ/カッコよさは、既存の語彙では語り尽くせないほどに内的かつ個的なものであり、それはまさに2020年代的アイドルに見られる自己決定の極北として存在している。2人にとってかわいさとは「似合うから」でも「求められるから」でもなく、「信じているから」生まれているのだ。衣装の多くを手掛けている東佳苗(「ルルムウ(rurumu:)」)が生み出す神秘的な質感と相まって、夢想と現実の境界を曖昧にしながら、観る者をどこにもない場所へと誘うREIRIEワールド。観客は彼女たちを「応援する」というよりも、「彼女たちが信じる世界を一緒に信じる」という態度で向き合うほかない。
今回は3つのスタイルに絞って紹介したが、例えばゴス的世界観を徹底するAdamLilith(アダムリリス)や、男女混合の構成によって“かわいい/カッコいい”を攪乱(かくらん)するlyrical school(リリカルスクール)、アイドルそのものをメタ的に捉えるf5ve(ファイビー)、HiiT FACTORY(ヒットファクトリー)、pinponpanpon(ピンポンパンポン)、PIGGS(ピグス)など、現在のアイドルシーンは“かわいい/カッコいい”のバリエーションをそれらの内外からますます拡張している。「自分だけのかわいい/カッコいいを突き詰めること」は、もはや態度であり、自己肯定の営みであり、ある種の新しい信仰とも言えるだろう。自らの魅力を再発掘し、最後まで追求し信じきれるアイドルこそが、アイドルになる時代なのだ。
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文筆家・つやちゃんがファッション&ビューティのトレンドをポップスターから紐解いていく本連載。第8回は多様化する「かわいい」を国内のアイドルグループをもとに分析していく。
国内のアイドルシーンが独自の進化を遂げている。2025年、時代を象徴する存在となったのはFRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)。「あなたのかわいいはそれぞれ」「自分の中にあるかわいさを信じよう」というメッセージを発信する彼女たちを筆頭に、「自分のスタイルこそがアイドル」という価値観への転換が起きつつある現在だ。「かわいいの魅力は変幻自在」と語るのはFRUITS ZIPPERをはじめ数多くのアイドルを手掛ける木村ミサ(KAWAII LAB.)の言葉だが、こうした多様なかわいさが、いくつかの潮流に分かれつつ加速しているのが昨今の状況と言ってよいだろう。しかも、その自己流のかわいさは、音楽だけでなくファッションとも密接に結びつきながら独自の世界観を形づくっている。本記事では、スタイリングとともに新たなムードを生み出している国内アイドルの現在地を紹介したい。
そもそも、自己決定的なかわいさがアイドルの世界で一般化したのは、ここ数年の話にすぎない。もちろん以前にも自分らしさを打ち出すアイドルは存在したが、それが「かわいい」という感性領域において、本人の視点から語られるようになったのは2010年代半ば以降の変化である。10年代初頭、AKB48や地下アイドル文化の台頭により、完璧さよりも親近感や未完成性に価値が置かれたことでかわいさの正解が揺らぎ始めた。BiSやでんぱ組.incなどは、奇抜さ・混沌・オタク的要素をかわいさに取り入れることで、表現の多様性を切り開いていった。かわいさの基準は、徐々に、“運営による設計”から“本人のキャラクターが受け入れられるか”へと変化していったように思う。
そこにSNSと自己演出文化の浸透が重なり、「かわいさは自分で作るもの」という感覚が広がっていく。同時期、ポップカルチャーにおける女性表現の見直しが進み、「かわいくなければならない」「かわいいは男ウケのため」といった同調圧力への違和感が可視化されたのも大きい。結果、「かわいい」は他人の期待に応じるものから、自分で選び取るものへと変わっていったのである。さらに推し活文化の浸透により、ファンは単なる評価者ではなく、推しと物語を共有する存在となった。「私はこういうかわいさが正解だと思う」と打ち出すアイドルに共鳴し、そのスタイルを支えることが一般化したのだ。こうした関係性の中で、かわいいもカッコいいも、より個人の内側から立ち上がる価値となっていった。
もちろん現在も、アイドル像の多くはプロデューサーや運営による設計の中で成立している。しかし、それでも本人が自分らしさをどう表現するかに関わり始め、境界線が曖昧になってきているのは確かだ。かわいさ/カッコよさの基準は、外から一方的に与えられるのではなく、(運営とともに)自ら選び、磨き、発信していく時代。「私はこういうかわいさ/カッコよさが正解だと思う」と明確に提示できるアイドルこそが、共感を集め、時代を象徴する存在となる。例えば、複数のグループを掛け持ちながら、DIYな姿勢でかわいさ/カッコよさを自在に行き来する戦慄かなの(悪魔のキッス、femme fatale、ZOCX、チバニャン事変)のような存在は、まさに2020年代的だと言えるだろう。
さて、ここからは具体的な事例を紹介していこう。多様化が進む現代のアイドルシーンにおいて、特にコンセプトや世界観が際立ち、ファッションやスタイリング、ムードによってそれが体現されているグループを取り上げたい。今や、いかに個性を打ち出すかが重要な時代。アイドルは、まるで私たちを異世界へと連れていく魔法使いのような存在であり、どんな世界観をまとうかがその表現の鍵となっている。かわいいやカッコいいといった魅力の軸をどこに置くか――そこに、グループごとのスタンスの違いが表れるのだ。
一過性のトレンドというより、もはやスタンダードとして定着した感のあるY2K。ここでは、“かわいさ/カッコよさ”を戦略的に構築する=自分を魅せる技術として捉えるアプローチが特徴的だ。能動的なかわいさ/カッコよさをスタイリッシュに表現し、ファッション性とビジュアルセンスを武器に“こうなりたい私”を自己演出する感覚が前面に出ている。エスパ(aespa)やニュージーンズ(NewJeans)といったK-POP勢の影響も大きく、国内アイドルシーンとK-POP由来のダンス&ボーカルグループの潮流が合流しはじめているのもポイントだ。
例えば、2025年にデビューしたBENNY(ベニー)はその筆頭だろう。「ジャパンコア」というコンセプトを掲げ、海外志向を明確に打ち出している点ではK-POP的だが、クリエイティブから放たれるムードには、どこか国内アイドルらしいユルさも感じられる。
また、元さくら学院のメンバーが結成した@onefive(ワンファイブ)もユニークな存在。“Japanese Classy Crush”というコンセプト通り、静かなガールクラッシュの魅力を放つ。川原真由によるスタイリングも、ヘルシーさと雑多性を兼ね備え、国内アイドルらしい独自性を際立たせている。
かわいさやカッコよさを、身体性と熱量で体現するグループもいる。不穏でダークな世界観を音楽や演出に積極的に取り込みながら、闇を突き抜けるようなエネルギーを放つ人たちだ。社会の異物感を孕(はら)みながら、グロテスクさも厭(いと)わず表現する彼女たちのパフォーマンスは、現代の心象風景を描いていると言ってもよいだろう。
WACK所属のASPは、ノイズ混じりのサウンドとブラックユーモアを交えたステージ演出で、観客の感情を揺さぶる。反抗的かつトリッキーで混沌としたパフォーマンスは、特にライブで高い熱量とともに爆発。服部昌孝によるスタイリングや、JACKSON kakiによるアニメーション/VJが、そのパンク的暗黒世界を強く印象づけている。
また、uijinの元メンバー・ありぃがプロデュースするYOLOZ(ヨロズ)も、ライブでの熱気が話題を呼んでいるグループ。ヘビーなサウンドにダークな世界観を重ねつつ、ギャルマインドやエモーションを加えることで、“わたし”を現場に刻むような強烈な表現を展開している。スタイリストは、Quubiやyosugalaといったグループも手掛けるShinya Watanabeが務め、YOLOZ特有の陰影あるビジュアルを演出する。
夢見心地のようなムードをまとい、現実から少し浮遊したような世界観を漂わせるグループもいる。ドリーミーな中に秘められた個性が、観る者の感受性によって引き出されるような、繊細な表現が特徴的だ。かわいい/カッコいいは柔らかさであり、存在の曖昧さそのもの。輪郭が溶けるような“私”の演出は、誰にも触れられないおとぎ話のような世界を構築している。
diig(ディグ)は、サクライケンタが設立したekomsがクロスノエシス以来5年ぶりに立ち上げたグループ。注目すべきは、かてぃ(Haze)とam6:23がプロデュースするビジュアルの独自性だろう。MVの衣装だけでなく、ライブ衣装においてもフェアリーなムードを細部まで丁寧に構築している。小南泰葉、帰国子女、諭吉佳作/menといった面々が作り出す楽曲も同様の世界観を繊細に描いており、今最も注目すべき新人グループと言えるだろう。
そしてこのカテゴリーの象徴的存在といえば、REIRIE(れいりえ)をおいて他にはいない。REIとRIEという2人の関係性にのみ成立する、曖昧で形容しがたいニュアンス。彼女たちのかわいさ/カッコよさは、既存の語彙では語り尽くせないほどに内的かつ個的なものであり、それはまさに2020年代的アイドルに見られる自己決定の極北として存在している。2人にとってかわいさとは「似合うから」でも「求められるから」でもなく、「信じているから」生まれているのだ。衣装の多くを手掛けている東佳苗(「ルルムウ(rurumu:)」)が生み出す神秘的な質感と相まって、夢想と現実の境界を曖昧にしながら、観る者をどこにもない場所へと誘うREIRIEワールド。観客は彼女たちを「応援する」というよりも、「彼女たちが信じる世界を一緒に信じる」という態度で向き合うほかない。
今回は3つのスタイルに絞って紹介したが、例えばゴス的世界観を徹底するAdamLilith(アダムリリス)や、男女混合の構成によって“かわいい/カッコいい”を攪乱(かくらん)するlyrical school(リリカルスクール)、アイドルそのものをメタ的に捉えるf5ve(ファイビー)、HiiT FACTORY(ヒットファクトリー)、pinponpanpon(ピンポンパンポン)、PIGGS(ピグス)など、現在のアイドルシーンは“かわいい/カッコいい”のバリエーションをそれらの内外からますます拡張している。「自分だけのかわいい/カッコいいを突き詰めること」は、もはや態度であり、自己肯定の営みであり、ある種の新しい信仰とも言えるだろう。自らの魅力を再発掘し、最後まで追求し信じきれるアイドルこそが、アイドルになる時代なのだ。
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「ウェールズ ボナー(WALES BONNER)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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「ウェールズ ボナー(WALES BONNER)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月25日、フランス・パリで「ルイ・ヴィトン」2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
2026年春夏メンズ・コレクションは、現代インドの服飾美学が世界のワードローブに与える影響に焦点を当て、ダンディズムを通して表現。ランウエイのセットは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)と、スタジオ・ムンバイ(STUDIO MUMBAI)の建築家、ビジョイ・ジェイン(Bijoy Jain)がデザインを手掛け、古代インドのボードゲーム“蛇と梯子”を実物大で再現した。
会場には、NCT 127のYUTAが、「ルイ・ヴィトン」2025-26年秋冬メンズ・コレクションのアイテムと、“LV バターソフト スニーカー”、ファインジュエリー・コレクションの“ル ダミエ ドゥ ルイ・ヴィトン”、ウオッチ“タンブール オトマティック ローズゴールド”を身につけ出席した。
YUTAは、「ショーの音楽に引き込まれながら、新作コレクションに心躍った。中でも、動物や木などのモチーフが描かれたバッグに目を引かれた。インドへの旅の映画がモチーフのアイテムと聞き、さらに興味がわいた」とコメントしている。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月25日、フランス・パリで「ルイ・ヴィトン」2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
2026年春夏メンズ・コレクションは、現代インドの服飾美学が世界のワードローブに与える影響に焦点を当て、ダンディズムを通して表現。ランウエイのセットは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)と、スタジオ・ムンバイ(STUDIO MUMBAI)の建築家、ビジョイ・ジェイン(Bijoy Jain)がデザインを手掛け、古代インドのボードゲーム“蛇と梯子”を実物大で再現した。
会場には、NCT 127のYUTAが、「ルイ・ヴィトン」2025-26年秋冬メンズ・コレクションのアイテムと、“LV バターソフト スニーカー”、ファインジュエリー・コレクションの“ル ダミエ ドゥ ルイ・ヴィトン”、ウオッチ“タンブール オトマティック ローズゴールド”を身につけ出席した。
YUTAは、「ショーの音楽に引き込まれながら、新作コレクションに心躍った。中でも、動物や木などのモチーフが描かれたバッグに目を引かれた。インドへの旅の映画がモチーフのアイテムと聞き、さらに興味がわいた」とコメントしている。
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「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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「ゲラン(GUERLAIN)」は7月15日、魅惑的な鳥に着想を得た“マジェスティック フェザー”コレクションを発売する。公式オンラインブティックでは7月10日から先行発売を行う。ラインアップはリップケース(限定3種、各4730円)、リップ(新3色&限定2色、各5170円)、4色パレット(新2色、1万780円)、チークシェードパウダー(限定1色、9130円)、ハイライトパウダー(限定1色、1万340円)で、刺しゅうスタジオとコラボレーションしたジュエルケースとリップの限定セット(9万4490円)も用意した。
カスタマイズが可能な「ゲラン」を代表する“ルージュ ジェ ケース”は、流線的にデザインされたゴールドのケースとともに、鳥の優雅な羽に着想を得た3種のデザイン“ソングバード”、“フェニックス”、“ピーコック”を発売する。
とろけるようなテクスチャーと長時間持続する高発色の“ヴェルヴェットルージュ”は、かすかに彩度を落とした奥行きのある色合いの新色“234オランジェ シエンヌ”、“555ブリック アンブル”、“819ブルン カジュ”と、限定色“139ヌード ドラジェ”、“207ベージュ ブラッシュ”をそろえる。
4色アイシャドウパレットの“オンブル ジェ”からは、新色の “870エメラルド フェザー”と“131バーティーベージュ”が登場。秋らしいこっくりとした深みを実現した。
天然由来成分を配合したアイコニックな“テラコッタ ブロンジングパウダー”は、立体感をもたらすブロンジングシェードを基調とし、ソフトピンクとコーラルの2色のチークを混ぜた限定エディションだ。コンパクトにはクジャクの羽をモチーフにしたオリジナルのグラフィックを採用した。
肌を整え、パールが輝きを放つ“メテリオット ビーユ”からは、 “ルージュ ジェ ケース”と調和するゴールドのケースと、フェニックスの羽をイメージしたプリントを採用した今シーズン限定のパッケージが登場する。
テキスタイルアーティストのレティシア・バケとヴィクター・モリネのよるパリの刺しゅうスタジオ“バケ モリネ“とコラボしたマットブラックのケースには、ゴールドのチェーンとレッドのビーズが刺しゅうされ、エレガントなジュエルケースに仕上げる。同ケースと“ルージュ ジェ“の3色(03ヌード アントンス、214ルージュ キス、510ルージュ ヴィブラン)を限定セットとして用意する。
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良品計画は26日、「無印良品」で6月に発売した薬用コンシーラー2品と薬用リキッドコンシーラー2品の計4製品について、自主回収すると発表した。化粧箱に内容量の記載がないことが判明したため。製品の品質には問題ないとしている。
回収対象は、トキワが製造した“薬用コンシーラー ナチュラル”と“同 オークル”、東色ピグメントが製造した東色ピグメントが製造した“薬用リキッドコンシーラー ナチュラル”、“同 オークル”の4品。
回収は、全国の無印良品店舗の持ち込みか、専用ウェブフォームを通じて実施する。フリーダイヤルでの問い合わせにも対応する。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月25日、フランス・パリで「ルイ・ヴィトン」2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。
同コレクションは、現代インドの服飾美学が世界のワードローブに与える影響に着目し、ダンディズムを通して表現。ランウエイは、ポンピドゥー・センターを背景に開催し、舞台セットは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)と、スタジオ・ムンバイ(STUDIO MUMBAI)の建築家、ビジョイ・ジェイン(Bijoy Jain)がデザインを手掛けた。
会場には、同ブランドのアンバサダーを務める平野紫耀が、「ルイ・ヴィトン」2025年秋冬メンズ・コレクションと、“LV バターソフト スニーカー”、“ル ダミエ ドゥ ルイ・ヴィトン”のリング、ウォッチ“タンブール コンバージェンス”を身にまとい出席した。同氏が「ルイ・ヴィトン」のショーに出席するのは、4回目となる。
平野は、「『ルイ・ヴィトン』のショーは、毎回驚きと感動があるが、今回も本当に素晴らしかった。特に今回の楽曲や、会場の世界観、コンセプトやモチーフまで、すべてが印象的で心を動かされた。その空間に立ち会えたことを改めてとても光栄に思う」とコメントしている。
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2026年春夏のメンズ・ファッション・ウイークがスタート。久々にメンズコレサーキットに舞い戻った編集長・村上と、初参戦のヘッドリポーター・本橋が、ヨーロッパを覆う熱波に負けないアツいリポートをお届けします!今回はミラノ・コレクションの2日目、前編。
本橋涼介「WWDJAPAN」ヘッドリポーター(以下、本橋):最初に見たのは「イレブンティ(ELEVENTY)」でした。すでに村上さんもメルマガに書かれてますが、僕も正直、あまりピンとこないというか、「そんなブランドあったっけ?」という感じでした。
ただ実際に見てみると、素材も作りもかなり上質。それでいてラグジュアリーと比べれば価格はだいぶこなれています。モデルプレゼンは、村上さんの言うように“いわゆるイタリアブランド”な感じ。男の色気全開なモデルプレゼンを見ると、急に自分に重ねられなくなりました。
村上要「WWDJAPAN」編集長(以下、村上):正直ノーマークの方も多いのではないでしょうか?私もコロナ前まではスルーでしたが(苦笑)、久しぶりに拝見したら、なんか良かったですね(笑)。以前はごくごくありふれたフツーのイタリア服という印象でしたが、「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」や「ゼニア(ZEGNA)」の生地を使って、ほんのり黄色いコリアンダーカラーなどをまとわせるなどして、野暮ったさを一蹴。ジャケットの上からのスエードのベストや、ブレザーとベースボールブルゾンのコーディネートなど、実際なかなか披露するチャンスはないけれど、若々しいスタイリングも好印象でした。ディストリビューターの三喜商事は、「百貨店の外商のお客さまに向けて」って話していたけれど、セレクトショップも興味を持ってくれるんじゃないかな?
本橋:CPOジャケットや軽やかなスエードブルゾンは、個人的にはジャストで着こなすというより、ちょいユルくらいで着るのがいいかなと。イメージは「スタジオ ニコルソン(STUDIO NICHOLSON)」。東京のセレクトショップの審美眼でスタイリングすれば、日本でも可能性があるブランドだと思います。
本橋:プラダグループの「チャーチ(CHURCH’S)」は、一枚革のオックスフォードシューズやローファーがすごかったです。スニーカー顔負けの軽さなのに、安っぽく見えず、上品な佇まいはそのまま。まさに職人芸のなせるワザなんでしょうね。
これならサンダルのように――は言い過ぎかもしれませんが、気兼ねなく履けると思います。スーツだけじゃなく、セットアップやショーツなど、カジュアルの格上げにも使えそう。一度、実際に足を入れてみたいです。
ハイエンドの紳士靴ブランドの中では伝統的で、正直これまでは「地味で代わり映えしない」という印象が否めませんでした。でも、そういう存在ってクラスにひとりいますよね。決して目立たないのに、実はすごい特技を持ってて、気づいたら地味にモテてる……そんなタイプ。
村上:何の話してるの(笑)?“シャンハイ”というモンクストラップの初代、1929年に誕生し、2008年に寄贈していただいたことでブランドの手元に戻ってきたシューズのムードを再現した新作、良かったですね。アッパーにダメージ加工を施したり、水に浸して革を柔らかくした後に成形したり、中には一度土に埋めたりなんて商品もあるそう。マニアックな男心をくすぐりつつ、今っぽいビンテージや古着屋で見つけた逸品のムードを醸し出しました。
装飾は、アッパーに直接レーザー加工で。装飾を施したレザーをさらに縫い付けることをせず、軽量化を図っています。伝統的なムードを、新しい発想や技術で形にしているお手本ですね。本橋さんのわかりにくい例えをあえて引用すれば、「地味で代わり映えしない」子が、いきなりデビューしてイケてるグループの仲間入りをしたカンジでした。
本橋:ロンドン拠点の中国系デザイナーデュオが手掛ける「プロナウンス(PRONOUNCE)」。そら豆のような緑やサーモンピンク、土っぽいブラウンといった淡く濁った色調は、中国ブランド特有の色彩感覚を感じさせます。
同じ中国系でも、未来的なテック素材の融合が巧みな「フェン チェン ワン(FENG CHEN WANG)」、アルチザンなクリエイションが際立つ「ジギー チェン(ZIGGY CHEN)」などと比べると、「プロナウンス」はフォルムも穏やかで、クラシカルな慎ましさを感じさせます。シャツのパッチワーク使いやセットアップのやわらかい曲線のシルエット、ハイウエストのパンツ、ツヤのあるレザー使い。“壊さない美学“が漂い、西洋的な構造の上に東洋的な要素を静かに添えている印象でした。
それゆえ“アジア枠”にとどまりがちな側面もあるかもしれません。前日の「セッチュウ(SETCHU)」のように、東洋と西洋の文化を横断しつつ、より自由で躍動感を帯びた表現があってもいいのでは?もう少し遊びが必要だと感じました。
村上:私がコロナ前に見ていた頃の中華系ブランドは、総じて「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“三番煎じ”みたいな印象だったけれど(ごめん!でもほんとにそんなカンジだったの!)、そろそろスタイルで勝負できるカンジになったかな。ただ、まだちょっと「頑張ってます」ってカンジですよねぇ。
極端なシルエットとか、極薄のナイロン生地で作った切り返し多数のパラシュートシルエットのシャツとか、やたらとデカいネックレスやスカーフ使いとか、だいぶ落ち着いてはきたけれど、まだまだ味の濃いおかずが多くて、「白米とか、お漬け物はありませんか?」というカンジ。いや、それでもだいぶコース料理とか、幕の内弁当にはなってきたんだけれど。
「プロナウンス」と言えば、今話題の「ラブブ(LABUBU)」とコラボレーションしたことがあるんですよね。ミもフタもないけれど、世界に羽ばたくには、もう一回「ラブブ」とコラボするのが最短じゃね?なんて思ったりもしました。
本橋:「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」、個人的にはすごく好みでした。ギラギラしたジャケットスタイル連発かなと思いきや、パジャマを主役に、ジャケットやレザー、ファーを合わせるバランスが、新鮮な裏切りでした。そのまま“パジャマコア”、はたまた“スリープコア”とか“ベッドルームコア”とか呼んだら流行りますかね?手には大きめのボストンを提げていて、こんなリゾートスタイルもいいなと思いました。
村上:シワを寄せたり、シャツブルーやパステルピンクに染めたり、いろんなタイプが登場するけれど、オーバーサイズのパジャマのセットアップで酷暑時代のフォーマルを提案ですね。足元は、当然スリッパかビーチサンダルね(笑)。ホント、ホテルとかに備え付けてありそうなパイル地のヤツ。
そこに「ドルチェ&ガッバーナ」らしいアイテムを合わせているのも良かったですね。起毛してビンテージ感が漂うスキッパータイプのポロニットとか、ゴージャスでボリューミーなファーコートとか、レオパード柄のハラコとカラフルなレザーを切り返した巨大トートバッグとか。そしてフィナーレは、スズランなどの繊細な手刺繍で飾り立てたパジャマの大行進。大行進といえば、今シーズンもモデルたちはそのまま会場の外に飛び出て、セレブリティー見たさに駆けつけた若い世代にもスタイルを見せつけました。セレブの来場だけに終始してしまいがちなSNSの世界を少しでも拡張するチャレンジのように思えて、私は嬉しくなりました。
ブリオーニ(BRIONI)
本橋:「ブリオーニ(BRIONI)」は、スーパー220の繊維から作った生地のスーツが圧巻でした。160や180クラスの生地は見たことがあったけれど、200超えは私は初めて。糸が細すぎて、椅子に座るだけでもダメージを受けそうなほどの繊細さです。
村上:私だったら、新幹線で東京から新大阪まで行く時でも着替えたい(笑)。そのくらい極細の糸で作った柔らかい生地です。ゆえにドレープや光沢がとんでもなかったよね。シューズの上にできる生地のクッションが、普通のスーツでは考えられないくらい優雅に波打っていて......。
本橋:クロコのレザージャケットにも息を巻きました。裾のリブ部分は、通常ならエラスティックな別素材で作るところを、あえて同素材のクロコで仕立てていて。さらにシルクのジャケットは、畝のような立体的な表情。職人による手まつり仕上げの賜物です。想像するだけで気が遠くなるような手間は、驚きを超えて、もはや畏敬の念を覚えました。これがラグジュアリー......。
村上:足を蹴り上げた時の生地の“たまり方”が見たことないカンジでしたね。もはや吸い付いているかのように、足を優しく撫でるカンジ。一方で風が吹くと、シャツはおろかジャケットの裾さえヒラヒラと優しく揺れて、見る者も涼しい気分にさせてくれます。さすが、最高峰だわ。
そんなプレシャスな素材を、卓越した技術力で洋服に仕上げているから、ノンシャラン、気取らず気分が赴くままに洋服を組み合わせたようなスタイルが実にカッコ良い。この辺りは、街で暮らす男性のスタイルを見ながら、彼らの日々の生活や独自の価値観などにも思いを馳せるノルベルト・スタンフル(Norbert Stumpfl)=デザイン・ディレクターならではなんですよね。
「ランバン(LANIVIN)」のかつての黄金期を支えたルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)の門下生は、「リアリティ」や「アティチュード」「ライフスタイル」なんて言葉に価値を見出し、彼らが求める洋服を提供します。なんてカッコいいんだろう。いつか一着手に入れたいな。
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「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」(以下、YSL)は、リキッドファンデーションの“オールアワーズ リキッド グロウ”(全10色、各8360円)を全国発売する。また同日、“オールアワーズ ハイパールミナイザー”(9350円)と“ラディアント タッチ”(6600円)の新色も発売する。公式オンラインストアおよび表参道フラッググシップストアでは8月13日から先行販売する。
“オールアワーズ リキッド グロウ”は、ブランド創設者のイブ・サンローランが、女性のありのままの美しさを讃えて1968年に発表した“シースルー”ルックに着想を得た。
素肌とシンクロするように密着するピグメントが肌のキメを再現し、カバー力がありながら厚塗り感のない仕上がりをかなえる。表情の動きにも柔軟にフィットし、メイク仕立ての艶とカラーが長時間持続する。
スキンケアベースを約78%配合し、高輝度のマカダミアナッツオイルを含むグロウベースが発光するベールのような輝きをもたらす。カラーは、ピンク系とオークル系それぞれ5色、全10色をそろえる。
ハイライターの“オールアワーズ ハイパールミナイザー”は、超微細かつ高輝度の“マイクロパールコンプレックス”を配合し、奥行きのある輝きを実現する。テクスチャーはなめらかで伸びが良く重ね付けしても自然にフィットし、長時間輝きを持続する。新色のラベンダー ラストは、透明感を引き出し、肌の輝きを際立たせるラベンダーカラーだ。
“ラディアント タッチ”は、小じわやシミなど気になる肌悩みを光でカバーして目立ちにくくする。ハイライトにプラスして光を強調し、顔の立体感も際立たせることもできる。新色のルミナスミルクは、同製品の中で最も明るい、透明感あふれる色合いだ。
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「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」(以下、YSL)は、リキッドファンデーションの“オールアワーズ リキッド グロウ”(全10色、各8360円)を全国発売する。また同日、“オールアワーズ ハイパールミナイザー”(9350円)と“ラディアント タッチ”(6600円)の新色も発売する。公式オンラインストアおよび表参道フラッググシップストアでは8月13日から先行販売する。
“オールアワーズ リキッド グロウ”は、ブランド創設者のイブ・サンローランが、女性のありのままの美しさを讃えて1968年に発表した“シースルー”ルックに着想を得た。
素肌とシンクロするように密着するピグメントが肌のキメを再現し、カバー力がありながら厚塗り感のない仕上がりをかなえる。表情の動きにも柔軟にフィットし、メイク仕立ての艶とカラーが長時間持続する。
スキンケアベースを約78%配合し、高輝度のマカダミアナッツオイルを含むグロウベースが発光するベールのような輝きをもたらす。カラーは、ピンク系とオークル系それぞれ5色、全10色をそろえる。
ハイライターの“オールアワーズ ハイパールミナイザー”は、超微細かつ高輝度の“マイクロパールコンプレックス”を配合し、奥行きのある輝きを実現する。テクスチャーはなめらかで伸びが良く重ね付けしても自然にフィットし、長時間輝きを持続する。新色のラベンダー ラストは、透明感を引き出し、肌の輝きを際立たせるラベンダーカラーだ。
“ラディアント タッチ”は、小じわやシミなど気になる肌悩みを光でカバーして目立ちにくくする。ハイライトにプラスして光を強調し、顔の立体感も際立たせることもできる。新色のルミナスミルクは、同製品の中で最も明るい、透明感あふれる色合いだ。
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ザボディショップジャパンは7月24日から、東海道新幹線で使われていたヘッドレスカバーをアップサイクルしたオリジナルティッシュポーチを全国の「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」店舗および公式ECサイトで数量限定配布する。店舗では6600円以上、ECサイトでは8800円以上の購入者が対象で、なくなり次第終了となる。
同ティッシュポーチに使われている素材は、東海道新幹線の座席で使用され、2025年3月に合皮素材のグレーカバーへ変更された際に取り替えとなった麻100%の白色カバーだ。ブランドロゴとリーフ柄をあしらい、麻の風合いが生きるデザインに仕上げた。
ザボディショップジャパンとJR東海の協業はこれまでにも行われており、新宿店や名古屋のタカシマヤ ゲートタワーモール店で使用しているレジカウンターやウィンドーフレームなどの店舗内装や、クリープタイム製品をすくうスパチュラに東海道新幹線車両の再生アルミを活用している。
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「プラダ(PRADA)」は、2026年春夏メンズ・コレクションをミラノで現地時間6月22日に発表した。
最高気温34度、湿度70%のうだるような暑さのこの日、プラダ財団のショースペースは自然な安らぎを感じさせるオアシスへとゲストを没入させた。むき出しの梁とコンクリートの床、その上にデイジーを模した毛足の長いラグが何枚も並べられ、窓からは柔らかな自然光が差し込む。鳥のさえずりやカウベルの音が静かに響く会場内には、ユートピア的な幻想とインダストリアルな無骨さが交差し、まるで絵本の中の避暑地に辿り着いたかのような錯覚を与えた。
会場のムード同様に、今季はコレクションもとき解され、穏やかささえ帯びていた。ファーストルックを飾ったのは、ボウリングシャツにショーツ、ローファーのスタイリング。典型的な「プラダ」のコードをなぞりながらも、ショーツの股下は極端に短く、ローファーのトゥはカットアウトされ、シャツには子どもが描いたような朝焼けのイラストがプリントされている。首元から覗くのは原色ではなく、ベビーブルーのタートルネック。野原を駆け回る子どもの装いにしてはスタイリッシュすぎるが、従来の「プラダ」よりもフレッシュで肩の力が抜けている。今季多出した、水着か下着にも見えるブルマー風のショーツは、ラフ・シモンズ(Raf Simons)によると“子どもの無邪気さ”を象徴するアイテムだという。
彼とミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)はショー後に、「穏やかさ(calmess)」と「自由(freedom)」という言葉を連呼した。「今の時代において、少し立ち止まり、静かに振り返るひとときが必要だと考えた。ポジティブな気持ちになれたり、穏やかさや自由を感じられる、調和の取れた瞬間」と説明するラフの後に、ミウッチャが鳥のさえずりに掻き消されそうな小さな声で呟いた。「それは、この世界に蔓延しているように見える攻撃性、悪意、権力主義の精神とは対極的な場所で得られる感覚」。“A CHANGE OF TONE(トーンの変化)”と題されたコレクションは、これまでのパワードレッシングから、より静かで内省的なムードへの移行である。とはいえ、柔和な空気の中にも「プラダ」らしい知的な緊張感は隠されている。
クラシックなテーラードジャケットは今季も健在で、シングル、ダブルの両方が登場したが、合わせたのはシャツではなくスポーティなストライプ入りのトラックスーツ。無秩序に異なるスタイルを掛け合わせるのは近年の「プラダ」らしい手法だが、今回は、オリーブグリーンのミリタリーセーターにウールのタッセルを添えたり、エポーレット付きのフラップポケットシャツをチュニック丈に伸ばしたりと、ヒッピーや女性服の要素も忍ばせている。
毎シーズン定番のレザージャケットやコートも、今季は海辺のリゾートで海風に備えるような軽やかさ。柔らかなラフィアで編まれた花型のハット、デッキシューズに合わせたハイソックス、鮮やかな色合いのナイロンバッグのアクセサリーは、実用性よりも開放的な気分を優先して軽快なムードが漂う。過去数シーズンの主役だったコバルトブルーやレッド、イエローは控えめに使われ、代わりにバターイエローやミントグリーン、ピンクといった、癒し効果さえありそうなパステルカラーがコレクション全体のムードを優しく支配していた。
緊張が解かれているはいえ、解読するのが容易なわけではない。眉間に皺を寄せるゲストを尻目に、二人は「これまでで最も簡単なコレクションだった」と微笑んだ。「シルエットや肩、ウエストを、時には非常に構築的に作ることもある。しかし今季は、最初からそれはやめようと決めていた。もっと人間的で、軽快で、フレッシュで、カラフルに。だから制作がとてもスムーズだった」と話すラフ。最後にミウッチャが、「本能に身を委ねた」と付け加えた。ビジネスウエアにスポーツ、セーラー、ミリタリー、ヒッピー、そして自然を想起させる多様な要素が溶け合い、一見矛盾するようでいて不思議と調和を保つコレクション。掻い摘んでメッセージを解釈すると、そこに込めたのは、世界平和への祈りだろう。
攻撃性の時代にあって、その反動のように浮かび上がる穏やかさと自由――それこそが、今季「プラダ」が描いた“新たなトーン”である。
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東京ガールズコレクション(TGC)を一大イベントに育てた立役者であり、現在は文化庁・観光庁の政策現場に身を置く永谷亜矢子氏がこのほど、著書『観光 立国〜ニッポンの現状〜』(扶桑社)を上梓した。
ガールズトレンドの最前線から、日本の観光施策の設計者へ。雑誌編集やTGCの運営で培ったコンテンツメーカーとしての感覚値と編集力を武器に、地方と国の未来に向き合っている。「日本には優れた観光資源があるが、マーケティングが決定的に欠けている」と語る彼女の視点は、ファッションと地方創生が交差する新たな文脈を浮かび上がらせる。
WWD:まず、これまでのキャリアについて聞きたい。
永谷:新卒でリクルートに入社し、営業と企画・編集を8年ほど担当した。当時のリクルートは営業至上主義的な情報誌の会社で、私が担当していたのは「ABロード」(現在は刊行終了)という海外旅行雑誌だった。
印象に残っているのは、ブータン取材。営業をしていたときに、編集長が急遽行けなくなり、私が代わりに行くことになった。取材なんて初めての経験だったのに、編集・ライティング・撮影ディレクションまで全部自分でやれと言われた。普通の出版社なら営業マンにそんなことはやらせないと思うが、リクルートでは「お前、書けそうだからやってみろ」と。当時は雑誌がバカ売れしていた時代。「ABロード」は広告情報が詰まった情報誌で、編集記事には、広告ページの申し込みの誘引が強く求められていた。
たとえば「4ページでタイのリゾート特集をつくる」となったら、「この限られた情報量でどう“行きたい”と思わせるか」「予約申し込みにどう誘導するか」を徹底的に考えなければならなかった。そうした訓練が、のちのTGCのコンテンツメイキングにすべて生きたと感じている。
WWD:TGCに関わるようになった経緯とは?
永谷:2003年にリクルートを退社後、携帯向けのファッションコンテンツ事業に携わり、05年に東京ガールズコレクション(TGC)を立ち上げ時にチーフプロデューサーに就任してイベント全体を統括することに。
当時のTGC運営事業社であったゼイヴェル社はTGCに加え「ガールズウォーカー」という女性向けケータイメディアと、「ファッションウォーカー」というECサイトも運営していた。通常、こうしたメディアやEC、イベントは別会社が担うため、競合関係になりやすい。しかし、私たちはそれらをひとつのグループ内で横断的に連携できた。それが大きな強みだった。
WWD:当時はガラケー全盛期。
永谷:「iモード」に代表される日本のモバイルコンテンツは世界でもトップレベルと称されていた。携帯で商品を買えるという仕組みは非常に注目されていた。だからこそTGCもPR設計を逆算し、会場で見たリアルクローズをその場で購入できる仕掛けに徹した。
それまでのファッションショーは、半年先のシーズンを関係者だけに見せる閉じた世界だったが、TGCは一般客に開かれたイベントであり、リアルタイムで「見て、買う」ことを可能にした。当時としては革新的な取り組みだったと思う。
WWD:ファッショントレンドは一般に「上から下へ」降りていくピラミッド構造。だがTGCはその“裾野”の部分でリアルクローズを再編集し、新しいトレンドを発信してきた。
永谷:まさにその通り。TGCでは、女性誌全盛期の勢いもあり、女の子たちのリアルに寄り添ったスタイル提案が刺さった。当時は「CanCam」が60万部、「ViVi」が50万部、「SWEET」は100万部というように、女性ファッション誌全体で1000万部時代だった。「JELLY」や「S Cawaii!」などのギャル系も絶好調で、「モテ系」「ギャル系」「青文字系」など、さまざまな女子カルチャーが日本のファッションビジネスを活気づけていた。
その勢いは中国やアジア各国にも波及し、「Ray」や「ViVi」などの日本のライセンス誌が現地で大量に売れていた。「コレクションからトレンドを落とす」というよりも、日本発の“カワイイ”が明確にカテゴリ化され、新たなクリエイティブが生まれていた。
WWD:当時は人気モデルに会えるリアルイベントの価値は非常に高かった。
永谷:TGCにエビちゃん(蛯原友里)が着用すれば、売り上げも爆発的に跳ね上がった。彼女が着用した服は即完売。経済効果は8000億円とも言われていた。専属モデル制度があったため、『CanCam』と『ViVi』のモデルが同じイベントに出るなど通常では考えられなかったが、TGCではそれが可能だった。
当然、事務所や出版社から抗議されることもあった。しかし「観客が本当に見たいものは何か」を突き詰めて考えた上で、あえて“裏切り”を演出することで、ファンの満足度はむしろ高まったと感じている。
WWD:今ではTGCも地方開催が定着しているが、当時から地方展開を行っていたのか?
永谷:名古屋、沖縄、宮崎など、さまざまな地域で開催していた。名古屋では母娘でショッピングする文化に合わせて、会場を半分ショッピングエリア化したり、百貨店と連動してその場で買い物ができるようにした。TGCとコラボしたクーポンを配布したり、会場限定メニューを開発したりもした。
東京発のコンテンツをそのまま持ち込むだけでなく、あえて“その土地の観光資源”に寄せた仕掛けを行うことに意味があった。たとえば「世界の山ちゃん」との手羽先天ぷらは、TGCとのコラボから生まれた。美味しかったため、現在では通常メニューとして定着している。沖縄ではビーチに近い会場で水着ショーを開催するなど、各地域ごとにカスタマイズしてイベントを構成していた。
WWD:そういった地方の魅力を発掘・編集する手腕が買われ、現在の仕事にも繋がっていく。行政に関わるきっかけは何だったのか。
永谷:観光庁・文化庁に関わるようになったのは19年ごろ。オリンピック前年の「日本の夜はつまらない」をどうにかせねばから始まった。観光消費額を増やすためには、夜間や早朝に過ごせるコンテンツが必要になる。宿泊を促すには「夜に何をするか」が重要で、ナイトタイムエコノミーが観光政策の柱として浮上してきた。
その中で観光庁のナイトタイムエコノミー推進協議会の理事として声がかかり、実際に現場の事業者支援や、自治体への伴走支援などを担うようになった。文化庁の取り組みでも、有形文化財の活用や夜間・早朝の文化プログラム開発に携わっている。
WWD:永谷さんが考える観光ビジネスのあり方とは。
永谷:まず観光とは、移住・定住・産業振興の「最初の接点」である。「一度訪れた土地が忘れられなくて、移住を考えるようになった」「地域の素材や文化に惹かれて商品開発したくなった」。そんな流れは珍しくない。
だからこそ、観光は“ただの誘客”ではなく、“関係人口を育てる設計”であるべきだ。“映え”だけを求めて写真を撮って帰る観光では、何も残らない。大事なのは、訪れた人が「この土地の文化や価値観が好きだ」と思い、何度も戻ってきたくなる関係をつくること。そういうファンをつくるのが、観光の本質であり、継続する地域経済の土台になる。
WWD:“質”が重要であると。
永谷:きちんとした「体験」を作らなくてはならない。きれいな景色がある「だけ」ではダメ。その背景にある歴史や文化、職人の技や食の哲学など、「知ったらもっと面白くなる情報」をしっかり伝える必要がある。観光客がその場で深く関われる導線も設計しておくべきだ。
加えて、訪れた人に「自分もこの地域の一部になれた」と思ってもらえるような関係性を作ること。たとえば伝統工芸の体験を通じて職人の話を聞く。郷土料理をつくるワークショップに参加する。それをSNSで発信してくれる。そうして関係性ができれば、再訪率も自然と上がっていく。
WWD:まず手をつけるべき課題は。
永谷:多くの自治体や官公庁の施策は「コンテンツをつくる」ことは頑張っているけれど、それを「どう届けるか」「どう買わせるか」の視点がまったく抜けている。つまりは、「マーケティングが存在していない」ということが一番の問題だと思う。
たとえば、どこにでもあるようなSUP(パドルボード)をアピールしても差別化は難しい。「漁師の船に乗って、自分で釣った魚をその場で調理して食べられる」という体験なら、それだけで十分に旅の目的になる。
そうした体験が「どこでできるのか」「どう予約するのか」「いつ空いているのか」が、ユーザーの目に見える形で提示されていることも大事。そこが整っていなければ、誰も知らず、来ない。Googleマップに載っていない、載っていても営業時間や定休日、アクセス情報が間違っている、有名観光地の公式サイトが機能していない。そんなケースも珍しくない。
WWD:新たなコンテンツをつくるよりも、既存資源を“見せる”ことが先決と。
永谷:そして、観光というのは、ただ一度人を呼んで終わりではない。どう継続させるか、どう熱量を維持していくかが重要で、それには「愛」と「必然性」が不可欠。
今、観光の現場や事業者の多くが、「来てくれたらラッキー」くらいの温度でしか動いていない。でも、実際はそんな簡単な話ではない。来た人がもう一度来たいと思うかどうか、そこに何を感じて、何を持ち帰るかが、次につながる鍵になる。
WWD:著書においても、「継続」の大切さを説いていた。そのエンジンになるのは。
永谷:私は、地域の若い事業承継者だと考えている。たとえば、100年続く酒蔵の5代目が、「このままじゃ無理だ」と感じて動き出す瞬間がある。古いラベルでは売れない。販路がない。ブランド価値も伝わっていない。そんなとき、彼らは一念発起して、海外向けの限定ラベルを開発したり、酒粕を入浴剤にしてコスメ展開したりする。
でも、それを実現するには、ものすごいエネルギーがいる。銀行に頭を下げて資金を確保し、デザイナーを探し、社内の30歳年上の職人たちを説得して動かす。誰もやり方を教えてくれない中で、自分で調べて、一歩一歩かたちにしていく。そこにはマーケティング、営業、マネジメント、すべてのスキルが必要とされる。
WWD:ファッション業界のノウハウやリソースが、そこに役立つことはあるか。
永谷:間違いなくある。今は、工芸品でも「売れない理由」が山ほどある。たとえば「肩掛けできないバッグ」「開口部が狭すぎて物が入らないポーチ」など。職人にとっては“伝統”でも、今の生活者には使いにくい。
そこにファッションの知見が入れば、「使える形に直す」「見せ方を変える」「価格を再設定する」ことができる。たとえば「地元の素材を使ったバッグ」を作るとしても、職人任せでは肩掛けひとつ設計できないことが多い。そこに、アパレル出身者が入って「このストラップの長さで、こういう使い勝手で」と具体的に詰めていけば、全然違う商品が生まれる。それをちゃんと売る、流通に乗せることもできる。
その“直した”事例がひとつでも売れれば、他の職人たちにも説得力が生まれるだろう。事例化と可視化がカギだ。
WWD:モノに付加価値をつけることも、ファッションの得意分野だ。
永谷:その通り。見る人によっては「ただの布」であっても、それに価値をつけ、数万円、数十万円で売るロジックとマジックを持っている。ブランドの文脈や物語性、デザインの力を使って価値を生む。その手法は地方の伝統工芸や観光資源にも応用できるはずだ。
たとえば藍染の反物。38cm幅で着物にしか使えない、家財や小物に使うにしても限界がある。ならば、糸から染めてはどうか?インテリアやアートに転用すればいい。藍染のカーテン、藍染のタペストリー、藍染のアートパネル。すべて再構築によって新しい市場が生まれる。
WWD:体験やストーリーが伴えば、さらに心に響く。
永谷:たとえば錫の器を、自分で叩いてつくるワークショップにするだけでいい。「見て」「買う」だけなら数千円の商品が、体験を伴うことで1万〜2万円に化ける。自分が手をかけた、一点ものという実感が価値になる時代だ。
ファッション業界の人間は、マーチャンダイジング、シーズン設計、サイズ感の最適化、販路戦略、ストーリーテリングまで、商品を“売る”ための全方位的な知見を備えている。しかもそれを、年に何度も高速でPDCAを回しながら実践し、知見を蓄えている。
伝統や技術に裏打ちされたモノ作りと、ファッション業界が得意とする“売れる仕組み”のノウハウ。それが掛け合わされば、地域産業に新たな価値が生まれるはずだ。
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