パリFCは、パリを拠点とするプロサッカークラブを誕生させる目的で1969年に設立。70年代は1部リーグで戦うこともあったが昇格と降格を繰り返し、一時は5部リーグにまで転落。しかし、2017-18シーズン以降は2部リーグに所属し、現在は第8節を終えて首位に立ち、78-79シーズン以来57年ぶりの1部リーグ復帰を目指している。なお、過去にロナウジーニョ(Ronaldinho)やリオネル・メッシ(Lionel Andres Messi)らを擁したパリ・サン=ジェルマン(PARIS SAINT-GERMAIN)とは別クラブだ。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、F1で知られる世界最高峰の自動車レース、フォーミュラ1(Formula 1)とのグローバル・ラグジュアリー・パートナーシップ契約を発表した。契約期間は10年間で、F1が75周年を迎える2025年から開始となる。なお、取引額は明らかになっていないが、情報筋によると年間1億ドル(約148億円)相当だという。
近年、F1はネットフリックス(NETFLIX)のドキュメンタリーシリーズ「フォーミュラ1:栄光のグランプリ(Formula 1: Drive to Survive)」のヒットなどを受け、若い世代を中心に視聴者数が世界的に増加。昨シーズンは、1レースあたりの平均視聴者数は7000万人を超え、累計視聴者数は15億人を突破した。そして、F1の運営を担うフォーミュラワン・グループ(FORMULA ONE GROUP)を傘下に持つリバティ・メディア(LIBERTY MEDIA)のグレッグ・マフェイ(Greg Maffei)社長兼CEOは、今回のパートナーシップがF1のさらなる人気拡大を継続するための鍵になると睨んでいる。
出版レーベル「パルコ出版」は、尾花大輔「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」デザイナーの書籍「苦痛の記録」(5500円)を発売する。これを記念したインスタレーション企画展「Daisuke Obana -Record of Distress 苦痛の記録-」を、10月19日から11月4日まで渋谷パルコ4階のパルコ ミュージアム トウキョウ(PARCO MUSEUM TOKYO)で開催する。入場は無料だ。
本展は、尾花デザイナーが20代前半で立ち上げに携わったビンテージショップ「ゴーゲッター(go-getter)」時代に、アメリカ各地で撮影した約3000枚におよぶ古着の写真や実際に使用した地図を展示し、彼と2025年で設立25年を迎える「N.ハリウッド」のルーツを辿るもの。会場では、「苦痛の記録」(5500円)を先行販売するほか、軍物パラシュート生地を使用したドローストリングバッグ付き数量限定版(1万1000円)も用意。さらに、会場限定のオフィシャルTシャツ(5500円)とトートバッグ(3300円)に加え、「N.ハリウッド」のミリタリーコレクションライン“N.ハリウッド テストプロダクト エスクチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)”の本展限定アイテムも多数そろえる。また、「ゴーゲッター」の期間限定ショップが登場し、尾花デザイナーが収集したビンテージアイテムを取り扱う。
「アシックス スポーツスタイル」× 国井栄之の第2弾コラボスニーカー“ゲルライト3 OG ドライローズ”(1万9800円)
「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTSTYLE)」は、東京・上野のスニーカーショップ「ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)」でクリエイティブ・ディレクターを務める国井栄之とコラボレーションしたスニーカー“ゲルライト3 OG ドライローズ(GEL-LYTE III DRIED ROSE)”を10月5日に発売する。価格は1万9800円で、「アシックス」の公式オンラインストアと直営店、「ミタスニーカーズ」などで取り扱う。
“ゲルライト3 OG ドライローズ”は、今年7月にスタートした「アシックス スポーツスタイル」と国井氏による日本発信のスペシャルプロジェクトの第2弾だ。カラーは、2014年に発売された「アシックス」と「ミタスニーカーズ」のコラボモデル“ゲルライト5 ドライローズ(GEL-LYTE V DRIED ROSE)”に着想したもので、“ドライローズ”には日々進化が著しいスニーカーを短命な花に例え、手を加えることにより永遠に輝き続けるという意味が込められているという。
ニュー・オーダーは、初のベストアルバムにして最大のヒットアルバムとなった「Substance」や、フランスの画家アンリ・ファンタン=ラトゥール(Henri Fantin-Latour)の絵画を採用したアルバム「Power, Corruption & Lies」、名曲「Blue Monday」などのアートワークを中心に、ツアーグッズを彷彿とさせるデザインも含む全6型をラインアップ。一方ジョイ・ディヴィジョンは、1980年にリリースされた楽曲「Love Will Tear Us Apart」と、同年の2ndアルバム「Closer」にフィーチャーした2型を展開する。
チームUSAハウスを兼ねたパリ旧証券取引所(パレ・ブロンニャール)で開催された、NBAとNBCの共催イベント「ア・セレブレーション・オブ・オリンピック・バスケットボール(A Celebration of Olympic Basketball)」でパフォーマンスするスヌープ・ドッグ。フェイバリットカラーであるパープルに身を包み、その下にはエイジャ・ウィルソンのポートレートがプリントされたジャージーを着用。
チームUSAハウスを兼ねたパリ旧証券取引所(パレ・ブロンニャール)で開催された、NBAとNBCの共催イベント「ア・セレブレーション・オブ・オリンピック・バスケットボール(A Celebration of Olympic Basketball)」でパフォーマンスするスヌープ・ドッグ。フェイバリットカラーであるパープルに身を包み、その下にはエイジャ・ウィルソンのポートレートがプリントされたジャージーを着用。
フットボールの起源については諸説あるので省くが、世界最古のサッカー協会「ザ・フットボール・アソシエーション(The Football Association)」が1863年にイギリスで設立されて以降、近代フットボールは世界へと急速に広まり、1904年に国際競技連盟「FIFA」が発足。その4年後の1908年にはロンドン・オリンピックで公式種目に採用され、フットボールは国境を越えた人気スポーツの仲間入りを果たした。
そして、1923年に「アンブロ」の創業に大きく関わる2つの出来事が起こる。この年、「ザ・フットボール・アソシエーション」が約12万7000人を収容可能な「旧ウェンブリー・スタジアム(The original Wembley Stadium)」を、マンチェスター・シティFCが約8万5000人を収容可能な「メイン・ロード(Maine Road)」を建設したことで、フットボールは街単位で楽しまれるスポーツから、数万人の大観衆が観戦する国単位の娯楽へと発展した。この状況にハンフリーズ兄弟は商機を見出し、翌年の1924年に「アンブロ」を創業したのだ。
上記の件もあり、「World in Motion」のリリース30周年の際には、「アンブロ」とニュー・オーダーのコラボが2021年に実現した。3rdユニホームの襟や袖などのディテールを完全に再現し、左胸のエンブレムをイングランドサッカー協会のものから「World in Motion」のアートワークに置き換えた。ちなみに、アートワークを手掛けたのはグラフィックデザインの巨匠ピーター・サヴィル(Peter Saville)で、彼もまたマンチェスター出身である。
図らずもリアム・ギャラガーによってオアシスとコネクションを持った「アンブロ」は、バンドのプロモーションに参画。ノエル&リアムが兄弟そろって大のフットボール好きであることから、1997年8月にバンドの3rdアルバム「Be Here Now」が発売された際、非売品のコラボユニホームを制作して、関係者やレコードショップに配布した。また同時期にブラー(Blur)のデーモン・アルバーン(Damon Albarn)がチェルシーFCのユニホーム(現在はナイキ製だが、当時はアンブロ製)を表舞台で愛用していたこともあり、UKバンドシーンと「アンブロ」の関係性はさらに深まっていった。2010年には、カサビアンのライブでイングランド代表の新作アウェイユニホームを発表するという試みが行われるなど、蜜月ぶりは脈々と受け継がれている。
3月に「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のクリエイティブ・ディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が、初の自伝「形の人生:再魅了の哲学(La Vita delle Forme: Filosofia del Reincanto)」を発売した。本書は、イタリアの哲学者エマヌエーレ・コッチャ(Emanuele Coccia)との共著で、 発行はアメリカの老舗出版社ハーパーコリンズ(HarperCollins)。5月7日(現地時間)にイタリアで先行発売しており、後に英語とフランス語、ドイツ語の翻訳版を発売する。
発売にあたり、5月11日(現地時間)にはイタリア最大の本の見本市「トリノ国際ブックフェア(Salone Internazionale del Libro)」で出版記念パーティーが開催され、サイン会のためにミケーレ本人も出席。22年11月に「グッチ」のクリエイティブ・ディレクターを退任して以来の初の公の場だったこともあり、多くのファンが彼を出迎え、サイン会は1時間待ちの長蛇の列ができていた。ミケーレは、「まるでロックコンサートのような熱量だ。デジタルが主流の時代においても、若い世代が本を選んでくれると思わなかった」と、集まったファンの多くが若い世代だったことに感動した様子を見せていた。
そんなジョーが、1999年に発表された「ニューバランス」のパフォーマンスランニングシューズ“1000”をベースとした最新コラボモデル“ワン・サウザンド ウェン・シングス・ワー・ピュア(1000 WHEN THINGS WERE PURE)”の発売にあわせて、約1年半ぶりに来日。今作に込めた思いから、ジョーといえばのアイコニックなピンクカラーとの出合い、現在のスニーカーシーンについてまでを語ってくれた。
コラボでは“飽きられないこと”が重要
PHOTO:RYUSEI SABI
ーー今回のコラボモデル“ワン・サウザンド ウェン・シングス・ワー・ピュア”は、前作“990v4 メモリーズ・イン・モノクローム(990v4 MEMORIES IN MONOCHROME)”から約4カ月ぶりのリリースと、インターバルが短いですね。
1990年生まれ、新潟出身。5歳の時に家族と共にロンドンへと移住し、進学したケンブリッジ大学で政治学と心理学の学士を取得。音楽制作は13歳から行なっていたが、大学卒業後にアーティスト活動を本格化。2017年にEP「RINA」でインディーデビューし、20年に発表した1stアルバム「SAWAYAMA」でブレイク。22年には音楽フェス「サマーソニック」で日本初のパフォーマンスを披露し、同年2ndアルバム「Hold The Girl」をリリースした
リナ:“オン”であるステージ衣装は、パフォーマンス中が最もパワフルな自分を体現している瞬間でもあるので、“鎧”ですね。最近、2ndアルバムの2度目のツアー「Hold The Girl: Reloaded」を終えたのですが、スタイリストでデザイナーのジャレッド・エルナー(Jared Ellner)や、素晴らしいブランドからの協力もあり、私の音楽をファッションで視覚的に具現化することができました。一方、創作活動中や“オフ”の日は、それこそ「コス」のアイテムが都会生活に適した実用性と汎用性を兼ね備えているので、頼りきっています。
1990年生まれ、新潟出身。5歳の時に家族と共にロンドンへと移住し、進学したケンブリッジ大学で政治学と心理学の学士を取得。音楽制作は13歳から行なっていたが、大学卒業後にアーティスト活動を本格化。2017年にEP「RINA」でインディーデビューし、20年に発表した1stアルバム「SAWAYAMA」でブレイク。22年には音楽フェス「サマーソニック」で日本初のパフォーマンスを披露し、同年2ndアルバム「Hold The Girl」をリリースした
リナ:“オン”であるステージ衣装は、パフォーマンス中が最もパワフルな自分を体現している瞬間でもあるので、“鎧”ですね。最近、2ndアルバムの2度目のツアー「Hold The Girl: Reloaded」を終えたのですが、スタイリストでデザイナーのジャレッド・エルナー(Jared Ellner)や、素晴らしいブランドからの協力もあり、私の音楽をファッションで視覚的に具現化することができました。一方、創作活動中や“オフ”の日は、それこそ「コス」のアイテムが都会生活に適した実用性と汎用性を兼ね備えているので、頼りきっています。
店内は、“和”を基調とした空間に生まれ変わり、木製やトラバーチンを使用した温かみのある什器が並び、床には「イガラシデザインスタジオ(IGARASHI DESIGN STUDIO)」が手掛けた墨を表現したカーペットが広がる。また、「トラッドマンズ 盆栽(TRADMAN'S BONSAI)」の盆栽のほか、日本人画家・山野辺英明をはじめとするブランドコンセプト“Be Your Own BOSS(自分自身のボスに)”を体現したローカルアーティストの1点モノのアート作品を展示する。
アディダス(ADIDAS)と山本耀司が協業して展開する「ワイスリー(Y-3)」は、スペインのレアル・マドリードCF(REAL MADRID CF)とコラボレーションしたコレクションを3月27日から順次販売する。アディダスと「ワイスリー」の一部直営店やレアル・マドリードCFの公式オンラインストアなどで取り扱う。
「ポール・スミス(PAUL SMITH)」のハッピーでポジティブな精神を表現するライン“PS ポール・スミス ハッピー(PS PAUL SMITH HAPPY)”は、イラストレーターの永井博とコラボレーションした第2弾アイテムを3月13日に発売する。阪急メンズの公式オンラインストアと、「ポール・スミス」の阪急メンズ東京店と阪急メンズ⼤阪店で取り扱う。
永井博はグラフィックデザイナーを経て、1976年からイラストレーターとして活躍。大滝詠一の「A LONG VACATION」「NIAGARA SONG BOOK」など、数々のレコードジャケットを手掛け、アートや音楽を中心としたカルチャーに多大な影響を与えている。近年の世界的なシティポップのブームにより、あらためて注目を集めている。現在も作品を生み出し、音楽評論など多岐にわたる活動も行う。
「オフ-ホワイト」がデザインしたオーダーメイド衣装に身を包むアッシャー PHOTO: KEVIN MAZUR / GETTY IMAGES FOR ROC NATION「オフ-ホワイト」がデザインしたオーダーメイド衣装に身を包むアッシャー PHOTO: KEVIN MAZUR / GETTY IMAGES FOR ROC NATION「オフ-ホワイト」がデザインしたオーダーメイド衣装に身を包むアッシャー PHOTO: KEVIN MAZUR / GETTY IMAGES FOR ROC NATION「オフ-ホワイト」がデザインしたオーダーメイド衣装に身を包むアッシャー PHOTO: KEVIN MAZUR / GETTY IMAGES FOR ROC NATIONアッシャーのバックダンサーの衣装も「オフ-ホワイト」が担当 PHOTO: KEVIN MAZUR / GETTY IMAGES FOR ROC NATIONアッシャーのバックダンサーの衣装も「オフ-ホワイト」が担当 PHOTO: KEVIN MAZUR / GETTY IMAGES FOR ROC NATIONアッシャーのバックダンサーの衣装も「オフ-ホワイト」が担当 PHOTO: KEVIN MAZUR / GETTY IMAGES FOR ROC NATION
「アディダス(ADIDAS)」は、イングランド・マンチェスターを拠点とするフットボールクラブのマンチェスター・ユナイテッドFC(Manchester United FC)と、1983年にマンチェスターで結成されたロックバンド、ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)とのトリプルコラボレーションアイテムを発表した。現在、一部コレクションをマンチェスター・ユナイテッドFCと「アディダス」の公式オンラインストア、セレクトショップなどで販売している。
今回のコラボは、マンチェスター・ユナイテッドFCの本拠地「オールド・トラッフォード(Old Trafford)」で試合が行われる際、サポーターがザ・ストーン・ローゼズの名曲「This Is The One」を合唱するなど、クラブとバンドの間に強い絆があることから実現した。デザインには、バンドのギタリストであり、クラブのサポーターでもあるジョン・スクワイア(John Squire)が参加。「This Is The One」が収録されている1stアルバム「The Stone Roses」(1989年)のアートワークを落とし込んだユニホームやリバーシブル仕様のトラックジャケット、バケットハットを中心に、ロングスリーブTシャツやマフラーなどを用意した。
1996年から「ジバンシィ(GIVENCHY)」のデザイナーを務めていたアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQUEEN)は、1999-2000年秋冬コレクションでSF映画「トロン(Tron)」に着想。キース・ヴァン・ダー・グラーフ(Kees van der Graaf)と協業し、LED基盤を使用した真っ赤に光るルックが現れた。
1996年から「ジバンシィ(GIVENCHY)」のデザイナーを務めていたアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQUEEN)は、1999-2000年秋冬コレクションでSF映画「トロン(Tron)」に着想。キース・ヴァン・ダー・グラーフ(Kees van der Graaf)と協業し、LED基盤を使用した真っ赤に光るルックが現れた。
PROFILE:1988年生まれ、イングランド・ノーサンプトン出身。幼い頃からギターを嗜み、リーズ音楽大学ジャズ専門科を卒業後、セッションギタリストや作曲家としての活動を経て、2017年8月に1stアルバム「A Song for Every Moon」でデビュー。23年7月には最新作となる3rdアルバム「Columbo」をリリースし、同年8月にパンデミック後の初ライブを日本で行った PHOTO:NEIL KRUG
甘美な歌声と高度なギタースキルで世界を魅了するイギリスのシンガーソングライター、ブルーノ・メジャー(Bruno Major)。“現代最高のメロディアーティスト”と称される彼は、多様なジャンルの要素を高次元で昇華したノスタルジックなサウンドを武器に、「スポティファイ(Spotify)」だけで毎月400万以上のリスナーを抱えるトップアーティストだ。しかし、もともとは表舞台での活動を考えておらず、セッションギタリストや作曲家といった“裏方”として活動する中で、あるきっかけから独立。2017年8月に1stアルバム「A Song for Every Moon」を発表すると、その音楽性で遠耳が利くファンをすぐに獲得した。その後、パンデミック中の2020年6月に2ndアルバム「To Let a Good Thing Die」を、パンデミック明けの23年7月に3rdアルバム「Columbo」をリリースし、同年8月には3年半ぶりのツアー「プラネット アース(Planet Earth)」を日本からスタートさせ、現在も鋭意巡業中だ。
それからしばらく他のアーティストに楽曲を提供している中で、僕自身もアーティストとしてレーベル契約を結び、1stアルバムを制作したもののリリースしてもらえなかったんだ。だから、今のマネージャーと一緒に自主レコードレーベル「ハーバー(Harbour)」を立ち上げたのさ。ただ、作詞作曲から演奏、リミックス、プロデュースまで全てを自分たちで行う必要が生じたためデビューに時間がかかってしまい、1stアルバム「A Song for Every Moon」をリリースした時には27歳になっていたよ。思うに、遅すぎる年齢かもしれないけど、振り返ると必要な時間だったと思うね。
ブルーノ:アーティストは基本的に、人生で聴いてきた音楽が制作する楽曲の土台になっていると思う。僕の場合、歌い方はチェット・ベイカー(Chet Baker)、ベースの弾き方はピノ・パラディーノ(Pino Palladino)、ビートの打ち込み方はJ・ディラ(J Dilla)、プロダクションの方法はディアンジェロ(D'Angelo)、プロデュースの仕方はジェイムス・ブレイク(James Blake)から学び、それを自分のパレットに乗せて絵を描くようなイメージなんだ。その中で、音楽性が確立したと思った瞬間は、共同プロデューサーのファイロー(Phairo)との出会いだね。彼はもともと、エレクトロニックのプロデューサーとしてイングランドのダンスミュージックシーンで活動していた人物で、「Wouldn't Mean A Thing」(2016年発表)という楽曲にヒップホップ調のビートを提供してくれた時、僕の音楽性が確立されたと感じたんだ。
もし、僕のスタイルを端的に説明するのであれば、“ジャズのスタンダードにヒップホップのビートが乗ったもの”になると思う。ただ、「The Show Must Go On」や「We Were Never Really Friends」などは、さらに複雑なサウンドでジャズがベースになっているとも言い切れないし、説明するのが難しいな。
ブルーノ:褒めてもらったことは素直にありがたいけど、自分ではメロディーが一番の弱点だと思っているんだよね。アーティストは大抵2種類のタイプに分類することができて、先にメロディーが浮かんでリリックを乗せるか、リリックを書いてからメロディーを乗せるか。ただ、僕の場合はメロディーはリリックというか言葉の中に存在していると思っている。英語と日本語では喋り方や発音が違うから、理解してもらうのは少し難しいかもしれないけど、例えば「The Show Must Go On」の「And you’ll tell yourself」から「'Cause the show must go on」までのリリックを口ずさむと、それだけでメロディがあるように感じるんだよ。だから、僕にとってメロディーは作るものではなく、リリックそのものという認識が近いかもしれないね。
PHOTO:NEIL KRUG
ーーそんな「The Show Must Go On」も収録されている3rdアルバム「Columbo」は、ビンテージで購入した「メルセデスベンツ(MERCEDES-BENZ)」の“380SL”(1978年製)の愛称から名付けられたそうですが、クラシックカーのコレクターなのでしょうか?
ブルーノ:2018年に一度だけライブのために日本を訪れたけど、とても小さい規模で自分1人のために行ったような感じだった。今回のように、バンドを引き連れてのライブは初で、1日中すごく緊張していて始まるまでは恐怖心もありつつ、いざステージに立つと喜びしかなかったよ。「Columbo」に収録されている全ての曲をパフォーマンスできたことはもちろん、パンデミック期間中に発表した2ndアルバム「To Let a Good Thing Die」の楽曲も一度も人前で披露できていなかったしね。特に、「Nothing」という楽曲は一番再生されているにもかかわらず、ライブでは演奏できていなかったから、「ようやく!」という気持ちだったよ。
PROFILE:1988年生まれ、イングランド・ノーサンプトン出身。幼い頃からギターを嗜み、リーズ音楽大学ジャズ専門科を卒業後、セッションギタリストや作曲家としての活動を経て、2017年8月に1stアルバム「A Song for Every Moon」でデビュー。23年7月には最新作となる3rdアルバム「Columbo」をリリースし、同年8月にパンデミック後の初ライブを日本で行った PHOTO:NEIL KRUG
甘美な歌声と高度なギタースキルで世界を魅了するイギリスのシンガーソングライター、ブルーノ・メジャー(Bruno Major)。“現代最高のメロディアーティスト”と称される彼は、多様なジャンルの要素を高次元で昇華したノスタルジックなサウンドを武器に、「スポティファイ(Spotify)」だけで毎月400万以上のリスナーを抱えるトップアーティストだ。しかし、もともとは表舞台での活動を考えておらず、セッションギタリストや作曲家といった“裏方”として活動する中で、あるきっかけから独立。2017年8月に1stアルバム「A Song for Every Moon」を発表すると、その音楽性で遠耳が利くファンをすぐに獲得した。その後、パンデミック中の2020年6月に2ndアルバム「To Let a Good Thing Die」を、パンデミック明けの23年7月に3rdアルバム「Columbo」をリリースし、同年8月には3年半ぶりのツアー「プラネット アース(Planet Earth)」を日本からスタートさせ、現在も鋭意巡業中だ。
それからしばらく他のアーティストに楽曲を提供している中で、僕自身もアーティストとしてレーベル契約を結び、1stアルバムを制作したもののリリースしてもらえなかったんだ。だから、今のマネージャーと一緒に自主レコードレーベル「ハーバー(Harbour)」を立ち上げたのさ。ただ、作詞作曲から演奏、リミックス、プロデュースまで全てを自分たちで行う必要が生じたためデビューに時間がかかってしまい、1stアルバム「A Song for Every Moon」をリリースした時には27歳になっていたよ。思うに、遅すぎる年齢かもしれないけど、振り返ると必要な時間だったと思うね。
ブルーノ:アーティストは基本的に、人生で聴いてきた音楽が制作する楽曲の土台になっていると思う。僕の場合、歌い方はチェット・ベイカー(Chet Baker)、ベースの弾き方はピノ・パラディーノ(Pino Palladino)、ビートの打ち込み方はJ・ディラ(J Dilla)、プロダクションの方法はディアンジェロ(D'Angelo)、プロデュースの仕方はジェイムス・ブレイク(James Blake)から学び、それを自分のパレットに乗せて絵を描くようなイメージなんだ。その中で、音楽性が確立したと思った瞬間は、共同プロデューサーのファイロー(Phairo)との出会いだね。彼はもともと、エレクトロニックのプロデューサーとしてイングランドのダンスミュージックシーンで活動していた人物で、「Wouldn't Mean A Thing」(2016年発表)という楽曲にヒップホップ調のビートを提供してくれた時、僕の音楽性が確立されたと感じたんだ。
もし、僕のスタイルを端的に説明するのであれば、“ジャズのスタンダードにヒップホップのビートが乗ったもの”になると思う。ただ、「The Show Must Go On」や「We Were Never Really Friends」などは、さらに複雑なサウンドでジャズがベースになっているとも言い切れないし、説明するのが難しいな。
ブルーノ:褒めてもらったことは素直にありがたいけど、自分ではメロディーが一番の弱点だと思っているんだよね。アーティストは大抵2種類のタイプに分類することができて、先にメロディーが浮かんでリリックを乗せるか、リリックを書いてからメロディーを乗せるか。ただ、僕の場合はメロディーはリリックというか言葉の中に存在していると思っている。英語と日本語では喋り方や発音が違うから、理解してもらうのは少し難しいかもしれないけど、例えば「The Show Must Go On」の「And you’ll tell yourself」から「'Cause the show must go on」までのリリックを口ずさむと、それだけでメロディがあるように感じるんだよ。だから、僕にとってメロディーは作るものではなく、リリックそのものという認識が近いかもしれないね。
PHOTO:NEIL KRUG
ーーそんな「The Show Must Go On」も収録されている3rdアルバム「Columbo」は、ビンテージで購入した「メルセデスベンツ(MERCEDES-BENZ)」の“380SL”(1978年製)の愛称から名付けられたそうですが、クラシックカーのコレクターなのでしょうか?
ブルーノ:2018年に一度だけライブのために日本を訪れたけど、とても小さい規模で自分1人のために行ったような感じだった。今回のように、バンドを引き連れてのライブは初で、1日中すごく緊張していて始まるまでは恐怖心もありつつ、いざステージに立つと喜びしかなかったよ。「Columbo」に収録されている全ての曲をパフォーマンスできたことはもちろん、パンデミック期間中に発表した2ndアルバム「To Let a Good Thing Die」の楽曲も一度も人前で披露できていなかったしね。特に、「Nothing」という楽曲は一番再生されているにもかかわらず、ライブでは演奏できていなかったから、「ようやく!」という気持ちだったよ。
今回のコラボは、両者がかねてより親交の深いことから実現し、「ダイリク」としてサングラスを展開するのも初となる。ベースは、岡本大陸「ダイリク」デザイナーが好む王道アメカジの定番で、1960~70年代のデッドストックのティアドロップ型を採用。レンズにレーザー加工で“with LOVE to the MOVIE”のメッセージと星条旗風のグラフィックをあしらい、クリア、クリア×ビジュmグレーの3タイプをそろえる。「ダイリク」らしい遊び心で武骨なティアドロップをシティライクにアレンジしている。
今回のコラボは、両者がかねてより親交の深いことから実現し、「ダイリク」としてサングラスを展開するのも初となる。ベースは、岡本大陸「ダイリク」デザイナーが好む王道アメカジの定番で、1960~70年代のデッドストックのティアドロップ型を採用。レンズにレーザー加工で“with LOVE to the MOVIE”のメッセージと星条旗風のグラフィックをあしらい、クリア、クリア×ビジュmグレーの3タイプをそろえる。「ダイリク」らしい遊び心で武骨なティアドロップをシティライクにアレンジしている。
藤原ヒロシがナビゲーターを務めるJ-ウェィブ(J-WAVE、81.3FM)のラジオ番組「ジュン ザ カルチャー(JUN THE CULTURE)」は1月8日18時〜19時55分、特別版“J-ウェィブ スペシャル ジュン ザ カルチャー デラックス エディション(J-WAVE SPECIAL JUN THE CULTURE DELUXE EDITION)”をオンエアする。オンエア日が“成人の日”であることから、藤原ヒロシが二十歳だった1984年にフォーカスし、当時の音楽シーンの振り返りや世界各地で体験したアーティストとの秘話を語る予定だ。また、今回のためだけに制作したハウス・ミックスやリミックス音源などを放送するという。
「ポーター(PORTER)」は、スマートフォン用のショルダーストラップ"Shoulder Air Jacket with Pouch for iPhone 15 Pro"を発表した。価格は3万800円で、ブラックとオリーブの2カラーを用意。現在、吉田カバンの公式オンラインストアと「ポーター」全店で取り扱い中だ。
「ポーター(PORTER)」は、スマートフォン用のショルダーストラップ"Shoulder Air Jacket with Pouch for iPhone 15 Pro"を発表した。価格は3万800円で、ブラックとオリーブの2カラーを用意。現在、吉田カバンの公式オンラインストアと「ポーター」全店で取り扱い中だ。
ヴァカレロ=クリエイティブ・ディレクターは、「モダニズム建築とコンテンポラリーアートにインスパイアされ、洗練と現代性、そして時代を超越したものを意味するストアコンセプトを考案した。この店舗でメゾンの伝統を体現し、エレガントでラグジュアリーな美学を反映しながら、モダンな要素を空間に統合している」と語る。彼は2016年に現職に就任して以来、数々のストアコンセプトを考案してきた。特に、19年にオープンしたパリ・サントノーレ通りのコンセプトストア「サンローラン リヴ・ドロワット(SAINT LAURENT RIVE DROITE)」はビンテージの家具が点在し、サンジェルマン大通りの店舗はコンクリート打ち放しでダクトや配線がむき出しの生々しいデザインで、他店舗とは一線を画する。今回の新店では、この2店舗の特徴的な要素も取り入れたという。