ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)の半生を描くミュージカル、「ファッション・フリーク・ショー(FASHION FREAK SHOW)」が、5月19日に東京で開幕した。アジア初上陸となった同ミュージカルは、6月4日まで東京・東急シアターオーブで全21回公演したのち、大阪・フェスティバルホールで全7回公演する予定だ。
また、楽曲は、マドンナ(Madonna)の「ライク・ア・ヴァージン」やデヴィッド・ボウイ(David Bowie)の「レッツ・ダンス」を生み出した音楽プロデューサーのナイル・ロジャーズ(Nile Rodgers)が、振り付けは、マドンナやクリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ(Christine and the Queens)のダンスを手掛けた振付師マリオン・モーティン(Marion Motin)が担当し、コンテンポラリーからストリート、ジャズまで多岐にわたるダンスが作品を彩る。
フランス・カンヌで開催中の第76回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で米ドラマ「THE IDOL/ジ・アイドル」のプレミア上映が5月23日に行われ、主演のリリー・ローズ・デップ(Lily Rose Depp)とザ・ウィークエンドことエイベル・テスファイ(Abel Tesfaye)のほか、共演者であるBLACKPINK(ブラックピンク)のジェニー(JENNIE)らが参加した。
左から、“uka Queen of Ishigaki Henna Hazelnut Vanilla”、“uka Queen of Ishigaki Indigo Hazelnut Vanilla” 、“uka Queen of Ishigaki BlendI Hazelnut Vanilla” 、“uka Queen of Ishigaki BlendⅡ Hazelnut Vanilla”(各110g)各税込5390円左から、“uka Queen of Ishigaki Henna” 、“uka Queen of Ishigaki Indigo”、“uka Queen of Ishigaki BlendI”、“uka Queen of Ishigaki BlendⅡ”(各110g)各税込4950円 左から、“uka King of Ryukyu Henna”、“uka King of Ryukyu Indigo”、“uka King of Ryukyu BlendI”、“uka King of Ryukyu BlendⅡ”(各110g)各税込4290円
4月30日には村上隆が主催するGEISAIに連動して「RTFKT」もエキシビションを行ない、フィジカルスニーカー“RTFKT x Nike Air Force 1”を発表した。このスニーカーのプロモーションとして新宿駅前には圧巻の3D映像が仕掛けられ、渋谷の街中にはARが起動するポスターが貼られるなどトリッキーな取り組みを行い、まだWeb3.0を知らない人々の興味、関心を煽ったのだ。そしてこれらを手がけた1人が、「RTFKT」チーム唯一の日本人メンバーであるアサギ東京(Asagi)だ。 GEISAIを終えたばかりの5月2日にアサギ氏への取材を実施し、彼が考えるデジタルコンテンツの未来について聞いた。
アサギ東京/東京を拠点に活動する表現技術者。デジタルファッションブランド「RTFKT」AR担当。現実に軸を置いた表現を探求し、技術を用いて実現する。キングヌー(King Gnu)、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」、ヨシロットン(YOSHIROTTEN)といった様々な領域のアーティストやブランドとコラボし、表現の可能性や限界を常に更新し続けている。フェイスブックのARツール「Spark AR」ハッカソン準優勝。Instagram/Twitter@asagi_tokyo PHOTO:SHUHEI SHINE「RTFKT」の人気NFTプロジェクト「クローン X」。フロア価格は2.975ETH(5月8日時点で約25万円)GEISAIでの「RTFKT」展示の様子。設営はパリコレ等のファッションショーを手掛けるプロダクションブリュー・べタック(BUREAU BETAK)が手がけた渋谷の街中に貼られた“RTFKT x Nike Air Force 1”のポスター。スナップチャットを起動するとARが現れるクロス新宿ビジョンで放映された“RTFKT x Nike Air Force 1”のプロモーション映像
アサギ:昨年末の「クローン X トーキョー(Clone X Tokyo)」のイベントで発表した「リアルタイム3Dプロジェクト」です。「RTFKT」の仕事とは関係なく、コミュニティーメンバー数人と一緒に有志で行いました。「クローン X」がプリントされたカードを魔法陣のようなところに置くとクローンが現れ、クローンのDNAや所有者の名前、ID、トレイツ(クローンのシャツや髪型などのプロパティ)などの情報も表示されるようになっています。このカード自体にNFCタグが入っていて、スマホで読み込むとNFTマーケットプレイス「オープンシー」上の自分のクローンのリンクに飛ぶ仕組み。裏面にはツイッターのQRコードも貼っています。
メシカ:ダイヤモンドからインスパイアされる。実際触れているので、どうすれば美しく引き立てることができるかと考える。だから、ダイヤモンドにオマージュを寄せたクリエイションもある。また、女性もインスピレーション源の一つ。母や祖母、娘などの家族から女優や歌手などさまざまな女性から影響される。ファッションも大きなインスピレーション源だ。パリは、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)やアズディン・アライア(Azzedine Alaia)、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)などによるクチュールの都だから。アートや建築、旅などから着想を得ることもある。
細川克己/「ツイードブックス」店主 PROFILE:(ホソカワ・カツミ)1975年横浜生まれ。上智大学の大学院在院中に書店でアルバイトをスタートし、出版社勤務を経て2014年に「ツイードブックス」を開く。当初は白楽の六角商店街に店を構え、15年に現在の場所に移る。店名に“ツイード”を掲げるほどトラッド一辺倒だったが、今はもっぱらモード好き。セットアップは「懇意なお客さんもらった」という「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」で、メガネは「レスカ(LESCA)」 PHOTO:MASASHI URA
佐藤可士和サムライ代表(以下、佐藤):「ユニクロ」は、僕が入る前から、まだそんなにたくさんではなかったけれど、グラフィックTシャツを売っていたんです。(NYの)ソーホーにグローバル旗艦店を出店したとき、「UT」の前身となる「ジャパニーズポップカルチャープロジェクト(JAPANESE POP CULTURE PROJECT)」を立ち上げました。アートだけじゃなく、漫画、アニメ、ゲームなど、Tシャツを通じて日本の文化を紹介するという今の「UT」のベースになるような企画です。それがアメリカでものすごく反響があって、その後、柳井(正)社長から「Tシャツをリブランディングしたい」と「UT」が誕生しました。そこから始まって、NIGO君(2013〜19年)に入ってもらったり河村君(22年〜)に入ってもらったりしながら、かなり幅広く協業できるようになりました。当時を思い返せば、例えば、グローバル旗艦店の近くにあるモマ(MoMA)と協業したいと、早い段階から夢はあったのですが、なかなか実現はしませんでした。そういう意味で、今さまざまなところと協業できるようになったのは、とても素晴らしいことだと思います。一方、広がったことで、いわゆるサブカルチャーのようなディープなカルチャーがメジャーコンテンツに紛れてしまう。河村君が来たことで「UT」らしさを取り戻せるきっかけができ、リスタートを切れました。僕はそんな感覚なんです。
河村:そうですね。この10年で、デジタルで完結することがすごく多くなったと感じます。世界中の買い物がネット上でできるようになった一方で、偶然性は無くなりました。知らないことを知る体験が減ったんですよね。今でも覚えているのが、20代のときに原宿を夜中歩いていると、すごく光っている「ユニクロ」を見つけました。ウインドウ越しに覗くと、流れる赤いLEDの文字と大量のボトル(当初はTシャツをボトルパッケージで販売)が見えて、衝撃を受けたんです。それが07年にできた「UT STORE HARAJUKU.」。後日、気になりお店に行くと、知っているアーティストのTシャツもあるんですけど、知らないアーティストのTシャツもあって、気になってそれを買ったりしました。そのときの体験みたいなものがこの数年、ほとんどない。自分たちの世代はまだ、意識的にそういう体験の仕方をしようとすればできるじゃないですか。でもそれを経験したことのない若い世代の子たちにとっては、未知の体験なわけです。
佐藤:インパクトも違うよね。河村君がそう言ってくれてすごくうれしいんですが、「UT STORE HARAJUKU.」も「ユニクロ原宿店」をリニューアルしたので、ファサードにはLEDを導入したけど、内装はほとんど変えていないんです。全部真っ白に塗っただけ。そこにデザインした什器を並べて、“未来のTシャツコンビニエンスストア”を表現しました。Tシャツをボトルに入れたのは、一つのフォーマットで大量の種類を表現できることはなんだろうと考えて、飲料のペットボトルのデザインからインスピレーションを受けたんです。
4月後半に2週に渡って開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)」が23日に最終日を迎えた。中でも、注目を集めたアーティストはヘッドライナーを務めたBLACKPINK(ブラックピンク)だ。今回は2週目の開催で圧巻のステージを見せた衣装を徹底解剖する。
カリ:僕のメッセージは、プロパガンダの思想にインスピレーションを受けています。例えば、これは「バニシング・ポイント」という映画を観ていて思い付きました。その映画は、ただひたすら車を走らせる男を描いた作品なんですが、それがサイコパスでクレイジーだったから2人のイメージと重なった。胸の日付は、アメリカにとってすごくクレイジーな日。最高なことも最低なことも、いつでも起こり得るんだってことを伝えたかったんです。こっちは、シンボルが大事だってことを表しています。「ネイバーフッド」らしいバイクやロックンロールのカルチャーは、いつの時代も若者に愛されるもの。その普遍的な価値が「ネイバーフッド」との共通点だと思います。“TOO YOUNG TOO DIE”にはそういうメッセージを込めています。
現在23歳の彼は、アフリカ大陸最小の国であるガンビアにルーツを持ち、193cmの身長を生かしてパリコレも歩くモデルだったが、2019年にひょんなことからアーティストとしての道を歩み始める。そして、21年11月にブライトン出身のシンガー、サム・トンプキンズ(Sam Tompkins)がカバーした、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)の人気曲「Talking To The Moon」を大胆にサンプリングした「TO THE MOON」をリリースすると、TikTok経由で瞬く間に世界に拡散。アメリカにおけるTikTok内の人気楽曲ランキングと全米音楽チャート「ビルボード(Billboard)」のラップ部門で1位を獲得した。著作権の問題で一時的に配信が停止されていた時期もあったが、「スポティファイ(Spotify)」では1年足らずで2億回以上の再生数を記録することとなったのだ。
そんなチョイが初来日したタイミングで、インタビューを敢行。まだ肌寒い時期だったが、「早く着て街を歩きたかった」という希望で、購入したばかりの「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®以下、ベイプ)」のTシャツ姿に。東京の街を練り歩きつつ、生い立ちからアーティストに転身した経緯、そして「TO THE MOON」のヒットの裏側までを語ってもらった。
チョイ:数え出したらキリがないけど、「カサブランカ(CASABLANCA)」「ケンゾー(KENZO)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」「ランバン(LANVIN)」「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」「ディースクエアード(DSQUARED2)」とかだね。ブランドの過去のルックを遡ったら俺がいるよ(笑)。
ーーあなたにインタビューするうえで、TikTok経由で世界的にヒットした楽曲「TO THE MOON」は欠かせません。誕生経緯を教えてもらえますか?
チョイ:リリックはパンデミック中に書いたんだけど、当時は1日3曲くらい書いていたかな。俺は季節ごとに曲作りをしていて、その頃は秋冬のテンションでトラヴィスやプレイボーイ・カルティ(Playboi Carti)のようなダークテイストの曲を作ろうと思い付いた。それでUKドリルをまだ作ったことがなかったから、UKのマーケットを意識して手を動かしたら15分でできてしまったんだ。あまりにもあっという間に完成したし、デビューアルバム「SS21」(2021年リリース)の制作途中だったから、とりあえずタイトルも付けずに放置していた。それで、「SS21」をリリースして落ち着いたタイミングで友人のDJにデモ音源を渡したら、数日後に「すごいことになっている。自分の目で確かめた方がいい」って連絡が来てね。なんのことかと思ってクラブに行ったら、「TO THE MOON」を流した瞬間にフロアがめちゃくちゃ盛り上がっていて、みんながスマホを掲げて「シャザム(Shazam、楽曲検索アプリ)」を開いていたんだ(笑)。その光景を目の当たりにして、今すぐにリリースした方がいいと感じたよ。思っていた通り、世界中に広がってくれてうれしいね。
ーーその後、「TICK TOCK」という楽曲をリリースしていますが、やはり「TO THE MOON」の影響でしょうか?
齋藤純輝(さいとう・よしき)/ウィゴー事業本部サスティナブル事業部営業チームマネジャー:1985年生まれ、群馬県出身。2005年にアルバイトで販売職としてウィゴーに入社。高崎ビブレ店、桐生店、下北沢店、スーパーウィゴー(原宿)など、古着業態店舗で店長、エリアマネジャーを経て、22年から現職。下北沢と大阪アメリカ村にある「ウィゴー ヴィンテージ」と全国約160店ある「ウィゴー」のうち約50店にある古着売り場を統括するPHOTO : KAZUSHI TOYOTA
山中:当初は直接的に女性たちを支援するのが正しいと思っていたんですが、支援が継続しないと発展につながらないと感じるようになりました。こちらが支援的な立場になるのではなく、彼女たちに経済の仕組みの中に入ってもらえるようにしなくてはならないと思ったんですよ。経済を回している企業がそこに価値を見出して事業にしなければ、自立や発展にはつながらないと考え企業に入った方がいいのではないかと。資生堂は、BOP(Base of the economic Pyramid=世界の人口の過半数を占める低所得消費者)プロジェクトやSLQ(資生堂ライフクオリティーメーキャップ)※事業、資生堂子ども財団などの活動に形だけでなく取り組んでいるところが決め手でした。
山中:1年目で千葉エリアを担当して、2年目には(2年目が抜擢されるのは)かなり異例ではあったんですが、銀座や日本橋エリアを担当していました。その時ちょうど三越銀座店で新館が改装オープンするタイミングで、そのプロジェクトの営業担当のとしてリーダーを任されました。当時は、社名を冠したブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」が本格的に立ち上がり、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」と切り離して販売促進していこうとしていた初期。営業活動も従来とは違うアプローチが必要でした。店舗のミッションをクリアしつつ、自分のチームの50人ほどの美容部員とブランドホルダーの間に立ってブランドの価値をお客さまに伝えるためにイベントを企画したりセミナーを開催したり。小さなマーケッターとして、店舗の課題を分析してどう売り上げを作っていくかを考えていました。
WWD:22年からは「平和を願うチャリティーTシャツプロジェクト」である「ピース・フォー・オール(PEACE FOR ALL)」のプロジェクト推進役を担っている。建築家の安藤忠雄や映画監督のヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)など重鎮も参加し、社内では部門を超えて50〜60人が関わるプロジェクトだと聞く。プロジェクトをまとめていくため心掛けていることは何か。
WWD:22年からは「平和を願うチャリティーTシャツプロジェクト」である「ピース・フォー・オール(PEACE FOR ALL)」のプロジェクト推進役を担っている。建築家の安藤忠雄や映画監督のヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)など重鎮も参加し、社内では部門を超えて50〜60人が関わるプロジェクトだと聞く。プロジェクトをまとめていくため心掛けていることは何か。
ゴールドウインとスパイバーは2023-24年秋冬物から、「ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)」「ゴールドウイン(GOLDWIN)」「ウールリッチ(WOOLRICH)」「ナナミカ(NANAMICA)」の4ブランドで、スパイバーが開発する人工タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(BREWED PROTEIN、以下BP)」を使ったアイテムの販売を開始する。これまでは数十着の数量限定販売にとどまっていたが、スパイバーは昨年夏にタイで、世界初の人工タンパク質原料の量産工場の稼働をスタートしており、数千着を売り出す、"世界初”の量産販売になる。
岩嵜博論/武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授、ビジネスデザイナー:イリノイ工科大学Institute of Design修士課程修了後、京都大学経営管理大学院博士後期課程修了、博士(経営科学)。リベラルアーツと建築・都市デザインを学んだ後、博報堂でマーケティング、ブランディング、イノベーション、事業開発、投資などに従事。2021年武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科に着任。ストラテジックデザイン、ビジネスデザインを専門として研究・教育活動に従事しながら、ビジネスデザイナーとしての実務を行う。著書に『機会発見―生活者起点で市場をつくる』(英治出版)、共著に『パーパス 「意義化」する経済とその先』(NewsPicksパブリッシング)など
岩嵜博論/武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授、ビジネスデザイナー:イリノイ工科大学Institute of Design修士課程修了後、京都大学経営管理大学院博士後期課程修了、博士(経営科学)。リベラルアーツと建築・都市デザインを学んだ後、博報堂でマーケティング、ブランディング、イノベーション、事業開発、投資などに従事。2021年武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科に着任。ストラテジックデザイン、ビジネスデザインを専門として研究・教育活動に従事しながら、ビジネスデザイナーとしての実務を行う。著書に『機会発見―生活者起点で市場をつくる』(英治出版)、共著に『パーパス 「意義化」する経済とその先』(NewsPicksパブリッシング)など
18scott:父親が漫画家で、職業柄かは分かりませんが、とにかくいろいろなカルチャーを与えてくれる人で、小学校低学年の時に教えてもらった中の一つがヒップホップでした。最初は、KREVAさんやKICK THE CAN CREWさんなどジャパニーズ・ヒップホップ(以下、J-Rap)が中心で、自発的に音楽を吸収しようと思って聴き始めたタイミングでエミネム(Eminem)やリル・ウェイン(Lil Wayne)らのUSラッパーも教えてくれましたね。ほかにはプロレスが好きで、いわゆる日本で生まれ育つ一般的な小学生が通ってきたゲームやアニメにはあまり惹かれず、「ポケモン」の最新作をほしがるよりもプロレスを観たがる謎な子どもでした。
18scott:収録曲の中で一番最後に制作した「北口5分のマンション」でもラップしているんですけど、僕はジャック・ハーロウ(Jack Harlow、アメリカを拠点に活動するラッパー)が好きで、かなり影響を受けています。彼がまだティーンエイジャーだった頃の「Started From The Middre」って楽曲があって、言うまでもなくドレイク(Drake)の「Started From The Bottom」のリミックスなんですけど、ジャックが貧困層でも富裕層でもない中流階級で育ったことをラップしていて、そのMVを観た後に「First Class」(注:ラッパーとしての成功をラップした楽曲)とかを聴くとマジで食らうんです(笑)。僕も中流階級育ちで普通に学校に通って、部活に打ち込んで、夜は家族で晩飯を囲んでいた普通の少年だったので、そんな少年が時を経て1人のラッパーとして活躍していることを1枚の作品で表現できたらと思って「SCHOOLBOY」にしました。内容とタイトルのミスマッチな感じも気に入っていますね。
ーー「SCHOOLBOY」だけでなく、「Northside Love」や「People Around Me」でも地元・藤沢や家族をテーマにした楽曲が多く、等身大のリアルなリリックが印象的です。
18scott:MAD VIBES CASTは、クルーというよりもサークルに近くて(笑)。in-dがBIMを紹介してくれて、初めて3人で会ったのが確か「サイゼリヤ」で、その場のノリで結成しましたね。当時、iPhoneの「I Am T-Pain」ってアプリがあってラップを吹き込むとオートチューンがかかったりするんですけど、それで作った楽曲を2人に勝手にひたすら送り付けていました。この僕のラップに対する異常な熱量が2人を困らせていた部分があったと思うんですけど、後から聞いたらその熱量にBIMも食らっていた部分があったみたいで。彼らが本格的に活動し始めてからは、その勢いに僕の方が食らっちゃったんですけどね......。今回のBIMのヴァースには、そんな甘酸っぱいメモリーがまとまっている手紙のような内容になっています。でも、BIMは僕が作ったその頃の音源を未だに所持していて、飲んでいると不意に流してくるので勘弁してもらいたいです(笑)。
イタリアファッションは今、転換期を迎えており、歴史ある企業が新任CEOやデザイナーを迎えてブランドを次のステージへ進めようとしている。「エトロ(ETRO)」もその一つで、2021年に新たな最高経営責任者(CEO)にファブリッツォ・カルディナリ(Fabrizio Cardinali)が着任し、2023年春夏シーズンからはクリエイティブ・ディレクターにマルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)が就任した。イタリアのファッションを代表する一企業である彼らはどこへ向かおうとしているのか?アイコンバッグ“ラブトロッター”のお披露目のため、2月に来日したヴィンチェンツォに話を聞いた。
では彼は老舗ブランドをどう変えてゆくのだろうか?自身のブランド「マルコ デ ヴィンチェンツォ(MARCO DE VINCENZO)」では、実験的な素材使いが特徴的だった。しかし「『エトロ』にもその革新性を吹き込んでいくのか?」と問うと、「あそこまではやらない」と返ってきた。「私自身のブランドでは私自身のコードを発信し、私自身のストーリーを語る場だから極端に急進的なこともしてきた。けれど『エトロ』においての革新性は別の切り口で表現すると思う。なぜなら『エトロ』には『エトロ』が築き上げたストーリーがあり、コードがあるから。私が加わったことで新しい視点を感じてはもらえるとは思うけど、やりすぎてはいけない。今まで培われたものをベースにゆっくりした歩調で一歩一歩進めていきたい」。
岩嵜博論/武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授、ビジネスデザイナー:イリノイ工科大学Institute of Design修士課程修了後、京都大学経営管理大学院博士後期課程修了、博士(経営科学)。リベラルアーツと建築・都市デザインを学んだ後、博報堂でマーケティング、ブランディング、イノベーション、事業開発、投資などに従事。2021年武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科に着任。ストラテジックデザイン、ビジネスデザインを専門として研究・教育活動に従事しながら、ビジネスデザイナーとしての実務を行う。著書に『機会発見―生活者起点で市場をつくる』(英治出版)、共著に『パーパス 「意義化」する経済とその先』(NewsPicksパブリッシング)など
ティマー:もちろん。最近は「3M」や「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」「アークテリクス(ARC'TERYX)」といった世界中のブランドから声がかかっている。それでもまだまだ足りない。もし「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のような大手アウトドアブランドが素材や商品を寄付してくれるなら大歓迎だ。
2022年にパリで発表した「シェルタースーツ」のファーストコレクション2022年にパリで発表した「シェルタースーツ」のファーストコレクション PHOTO : TONY DOCEKAL2022年にパリで発表した「シェルタースーツ」のファーストコレクション PHOTO : TONY DOCEKAL2022年にパリで発表した「シェルタースーツ」のファーストコレクション PHOTO : TONY DOCEKAL2022年にパリで発表した「シェルタースーツ」のファーストコレクション PHOTO : TONY DOCEKAL
花瓶やオブジェ、食器なども販売 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA 花瓶やオブジェ、食器なども販売 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA 花瓶やオブジェ、食器なども販売 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA 花瓶やオブジェ、食器なども販売 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA 花瓶やオブジェ、食器なども販売 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA 花瓶やオブジェ、食器なども販売 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
「ブルガリ イル・チョコラート(BVLGARI IL CHOCOLATO以下、ブルガリ)」は2月2日、バレンタイン限定“ョコレートサン・ヴァレンティーノ 2023”の発表会をブルガリ銀座タワーで行った。同イベントでは、スペシャルアンバサダーとして俳優の三浦翔平が登場。今年のバレンタイン限定チョコレートのテーマは、SDGs。人と人、人と自然の間が“アモーレ(愛)”で満たされるようにという願いが込められている。トークショーで三浦は、限定チョコレートのテイスティングをテイスティングしたり、“アモーレ“などについて語ったりした。発表会後に、三浦に限定チョコレートやバレンタインなどについて聞いた。