エモラップとは、感傷的なリリックとロックのエッセンスを取り入れたジャンルである。故XXXテンタシオン(XXXTentacion)や故リル・ピープ(Lil Peep)らの影響で10年代後半から市場が拡大した。イアンは、高校生の頃に自主制作した楽曲が口コミで広まると、19年に若干20歳で「サウンドクラウド(SoundCloud)」で発表した「Cutthroat」が1300万再生以上を記録。さらに20年、旧友24k・ゴールデン(24kGoldn)とのコラボ楽曲「Mood」が「ビルボード(Billboard)」史に残るヒットソングとなり、21年には「フォーブス(FORBES)」の 「30アンダー30(30 UNDER 30、フォーブスが選ぶ30歳未満の30人)」にも名を連ねた。わずか数年で時の人となったイアン・ディオールとは、一体どんな人物なのか。あどけなさの残る23歳の彼にオンラインインタビューを実施し、ラッパーになった経緯や新作アルバムについて、大好きだというアニメやファッションなどの日本のカルチャーについても語ってもらった。
イアン:16~17歳くらいの頃だったと思うけど、曲を作ってほしいと頼まれたんじゃなくて、友人のRJ・ボーイ(RJ BOY)に「レコーディングをやらないか」って声を掛けられたんだ。ちょうどビートのない状態でノートに書き留めていた「Where You At」という楽曲があったから、チャレンジしてみることにした。彼は自分の部屋をスタジオ仕様にしていたんだけど、レコーディングの直前にバスルームに駆け込んだことをよく覚えているよ(笑)。実はビートを用意していなくて、急いで曲に合うビートをユーチューブで探したんだ。偶然いいビートが見つかったからメロディも少し変えて、彼の部屋に戻ってレコーディングをした。これがきっかけで楽曲制作が好きになったんだよ。
イアン:もちろん!「On To Better Things」の前に1stミックステープ「Nothings Ever Good Enough」と1stアルバム「Industry Plant」をリリースしてるけど、どちらの時も完成させた瞬間に「何か違う。記憶から消したい」と納得していなかった。でも今回は出来た時に「これはいい。気に入った。すぐに出したい」って思ったね。実際、自分の納得がいく作品にするために500曲は用意したよ。
イアン:エイチ・ロレンゾで働いているマックって仲良いスタッフの父親がセレクトショップのオーナーで、オススメの日本のショップをたくさんリストにしてくれたんだ。だから今度日本に行ったときは、1週間くらい滞在してリストを制覇するつもり。「スーパー・ニンテンドー・ワールド(SUPER NINTENDO WORLD)」にも行きたいね(笑)。あとは、村上隆が1番お気に入りのアーティストだから彼の洋服や作品が欲しいし、日本には俺が1番好きな日産のスカイラインGT-Rもあるらしいから、マジで早く行きたいよ。
西原:口コミで「本当に唇の色そのまま」などと評される、「MLBB(My Lips But Better=自分の唇のようだけど、よりきれいに見せてくれる色。粘膜カラー)」であることが、人気の理由。「口紅全般苦手だが、自然に血色がいい唇のような色のリップでありがたい」という口コミも見られた。周囲や肌から「浮かない」ことを重視する現代の生活者が、リップの色が肌から浮いてしまう心配なく安心してメイクアップを楽しめることに価値を見出していると思われる。2つめの理由がリップティントであること。「落ちてもほんのり血色感が残っているのが最高」と評され、「マスク生活には欠かせない」アイテムとなっているようだ。
キャプ:PROFILE:香川県出身。男子バスケ元日本代表の父をはじめ、スポーツ一家に生まれる。高校時代はサッカーに励み、大学もサッカー推薦で進学。卒業後、繊維商社に入社し、1年目から「ザラ」などの海外ブランドを担当する。海外出張先でモデルをすすめられ、退社。2018年からモデルとして活動。年齢は非公表 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
カネボウ化粧品のメイクブランド「ケイト(KATE)」は、1997年に誕生した当初から“no more rules”を掲げ、ルールに縛られないメイクを提唱すると同時にクールでシャープなブランドイメージを確立してきた。ここ数年は、ユーザーの変身欲に着目したユニークなアプローチのものも多い。例えば、たれ目や涙袋を強調できる“マンガジェニックライナー”や、フェイクのふたえを描くことができる“トリプルグラデエキスパート”、白目の幅を自然に大きく見せるアイライナー“リアルアイズプロデューサー”などだ。
カネボウ化粧品のメイクブランド「ケイト(KATE)」は、1997年に誕生した当初から“no more rules”を掲げ、ルールに縛られないメイクを提唱すると同時にクールでシャープなブランドイメージを確立してきた。ここ数年は、ユーザーの変身欲に着目したユニークなアプローチのものも多い。例えば、たれ目や涙袋を強調できる“マンガジェニックライナー”や、フェイクのふたえを描くことができる“トリプルグラデエキスパート”、白目の幅を自然に大きく見せるアイライナー“リアルアイズプロデューサー”などだ。
デザインココと同社を率いる千賀淳哉・代表取締役は、フィギュア界ではよく知られた存在だ。同社はフィギュアを、デザインから3Dデータ作成、製造、彩色までの一貫生産しており、これまで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催された「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展」や「エヴァンゲリオン」「初音ミク」の等身大フィギュアなど、数多くのプロジェクトも手がけてきた。千賀代表に聞いた。
デザインココと同社を率いる千賀淳哉・代表取締役は、フィギュア界ではよく知られた存在だ。同社はフィギュアを、デザインから3Dデータ作成、製造、彩色までの一貫生産しており、これまで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催された「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展」や「エヴァンゲリオン」「初音ミク」の等身大フィギュアなど、数多くのプロジェクトも手がけてきた。千賀代表に聞いた。
デザインココと同社を率いる千賀淳哉・代表取締役は、フィギュア界ではよく知られた存在だ。同社はフィギュアを、デザインから3Dデータ作成、製造、彩色までの一貫生産しており、これまで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催された「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展」や「エヴァンゲリオン」「初音ミク」の等身大フィギュアなど、数多くのプロジェクトも手がけてきた。千賀代表に聞いた。
高橋:ブランド名の「CFCL」は、Clothing for Contemporary Lifeの頭文字で、「現代生活のための衣服」という意味です。僕が目指したのは従来のファッションブランドの反対側の位置。ちょっと乱暴な言い方かもしれないけど、これだけ服が余っている時代、デザイナーの美意識を打ち出して、それに共感する人は買ってくださいというやり方がしっくりこなかった。例えば、デザイナーの感覚や経験に基づいて作られたコレクションではなくて、現代の生活を豊かにするための道具として服を捉え、どのようによい作用を生み出せるかを理念にしています。次に「現代生活のための衣服」の定義を考え、たどり着いたのが「ソフィスティケーション」「コンフォート&イージーケア」「コンシャスネス」の3要素です。都会に暮らす人がパジャマから「CFCL」に着替えて、家事を済ませて、オフィスに行く。スニーカーからヒールに履き替えれば、パーティーやディナーにも行けるぐらいの品格を兼ね備えています。そして、ほとんどのアイテムが家で洗え、速乾性のある「コンフォート&イージーケア」。最後の「コンシャスネス」がサステナビリティにもつながる部分で、人権や環境に配慮された素材の選択、ローカルで透明性のあるサプライチェーンを確保し、企業のスタンスとして示していく。この3つがそろって初めて「現代生活のための衣服」と定義します。
北川:国内で「ベータ」を今後何十店舗も出店できるかというと、それは難しい。商業施設などが運営するポップアップスペースの裏側の運営をわれわれが担うなどし、他社が「ベータ」のようなRaaS(Retail as a Service、サービスとしての小売り)を容易にスタートできる仕組みを整えて事業化していくことで、ベータ・ジャパンのビジネスが加速する。一見、商業施設が運営しているポップアップスペースのようで、実際は「ベータ」の什器が入り、われわれの店頭データ収集・活用のシステムが動いているといったイメージだ。4月に完了したシリーズBファーストクローズの第3者割当増資では、東芝テックがリードインベスターとなった。POSシステム大手で多数の企業顧客を抱え、システムの保守にも長けた同社と組むことで、こうした新事業がスムーズに進められると考えている。
“エスケープⅡ”は、世界最速3軸トゥールビヨンである“スフェリオン”を2つ搭載した「パーネル」の代表モデル。コラボモデルは、カーボンラミナ(税込み6825万円)、ホワイトパーネルマクロファイバー(同6900万円)、サファイア・クリスタル(同1億8450万円)の3種類のケースから選べ、最高級モデルは1億円を優に超える。ストラップの素材には、「レディメイド」の代名詞でもあるビンテージのミリタリーテントを採用。左側のバレル、リューズ、ケースバッグリング、バックル、専用ボックスに“READYMADE”のロゴを入れ、右側のバレルには、エジソンが残した「Time is really the only capital that any human being has and the thing that he can least afford to waste or lose.(時間は人間に与えられた唯一の資本であり、無駄にしたり失ったりしないよう努めるべき)」という哲学を刻印した。ファッションブランドとしては異例の超高級時計コラボについて、細川デザイナーに聞いた。
嵜本:時代に合わせて、僕らもビジネスモデルを大胆に変えていく。コロナがきっかけで、古物商向けのオークションがリアルで開催できなくなり、オンラインに移行した。結果、小さな企業でもウェブ上で自由にオークションが開催できるようになった一方、僕らのように自社で大きなオークションハウスを構える優位性が薄れてしまった。今後は主戦場をB to B取引(古物商への卸売)からB to C取引(消費者への直販)へ移していく。顧客とより近づき、深くつながることが必要になる。この春には、買取だけでなく販売も行う新業態「アリュー(ALLU)」を、銀座、心斎橋に続く3店舗目として表参道に新規出店した。開店から1週間で売り上げが1億円を超える好調なすべり出しで、初年度予算10億円を大きく超えるペースで推移している。
「あのウエディングドレスは最高に素敵だったわ。でも、実はとても窮屈なの。約40キロもあるドレスを着て4日間も撮影するのは楽じゃなかったわね。もう一つのお気に入りは、『On My Way』を歌うシーンの服装。コーラルカラーのスエードパンツ、セーター、帽子というスタイルよ。私はあの歌も大好きなの。今作のためにオリジナル曲がたくさん書かれて、アルバムも同時に制作したけれど、『On My Way』は誰もが共感できる感情を伝える歌。自分がおかしたミスについて辛く感じることは誰にでもあるでしょう。だけど、そこには希望もあるの。私も、自分が過去に経験した失敗が、今いるところへ導いてくれたんだと思っている」。
SAWA:(サワ)1990年代からファッションモデルとしてキャリアをスタート。数々の雑誌や広告のほか、パリやミラノ、NYなど海外でも活動する。2021年12月にメンタルメイクコーチング「ゆうなぎ」を設立。現在はモデル業に加えてTCS認定コーチ、MCS認定マザーズティーチャーとして、子どもや母親と会話する“たいわ室”も行っている PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
SAWA:(サワ)1990年代からファッションモデルとしてキャリアをスタート。数々の雑誌や広告のほか、パリやミラノ、NYなど海外でも活動する。2021年12月にメンタルメイクコーチング「ゆうなぎ」を設立。現在はモデル業に加えてTCS認定コーチ、MCS認定マザーズティーチャーとして、子どもや母親と会話する“たいわ室”も行っている PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
トニー・ベネット(Tony Bennett)との曲「ラヴ・フォー・セール(Love For Sale)」で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞受賞を受賞したレディー・ガガは、ホワイトのスカートがウエストに巻かれたブラックのワンショルダーのシルクガウン姿で登場した。一方、映画「愛すべき夫妻の秘密(Being the Ricardos)」でルシール・ボール(Lucille Ball)役を演じ、主演女優賞にノミネートされたニコールはパステルブルーのシルクガウンをチョイス。ペプラムスカートと大ぶりなリボン、ゴールドのクリスタルをあしらったエレガントなドレスだ。
トニー・ベネット(Tony Bennett)との曲「ラヴ・フォー・セール(Love For Sale)」で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞受賞を受賞したレディー・ガガは、ホワイトのスカートがウエストに巻かれたブラックのワンショルダーのシルクガウン姿で登場した。一方、映画「愛すべき夫妻の秘密(Being the Ricardos)」でルシール・ボール(Lucille Ball)役を演じ、主演女優賞にノミネートされたニコールはパステルブルーのシルクガウンをチョイス。ペプラムスカートと大ぶりなリボン、ゴールドのクリスタルをあしらったエレガントなドレスだ。
平和は黙っていてもやってはきません。世界が一つにつながっている現代、戦争は違う国のことだから、自分は民間人だから、と傍観者になることはできません。服を変え、常識を変え、世界を変えていく。私たちの提供する“LifeWear”、そしてその基本となる“MADE FOR ALL”の核心は、服を通じて社会を変え、より良い社会を作っていく、そのこと自体にあります。平和な世界が実現しない限り、グローバルな企業として私たちが成長することは不可能です。冒頭に申し上げた世界ナンバーワンも、それでは何の意味も持ちません。
Takuma
PROFILE:(たくま)2000年3月15日生まれ、兵庫県出身。インフルエンサーやモデルとして活動するほか、アパレルブランド「エスピナ」を経営する。今春立ち上がった新ブランド「アビセア」ではデザイナーを担当。22年1月には初のエッセイ「コンプレックスを着こなして」を刊行 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
仙頭:既存チャネルと新規チャネル両方で伸ばしている。もともと出店していた米国のイーベイ(E BAY)、新しく取り組みだした欧州の仏ヴェスティエール・コレクティブ(VESTIAIRE COLLECTIVE)、中国のTモールと京東全球購(JD WORLD WIDE)、東南アジアのショッピー(SHOPEE)など。高級時計専門のドイツ初のマーケットプレイス「クロノ24(CHRONO24)」にも出品を開始した。現状は米国4割、欧州2割、中国2割、東南アジアその他2割くらいになる。伸び代はどこも大きいが、特に中国は新品市場に比べた中古品市場の比率が5%程度と言われており、飛躍的な成長が見込まれる。国や地域、マーケットプレイスごとにコミュニケーションは異なる。柔軟に対応することが大事だ。例えばイーベイでは価格に対するリクエストが細かい。
東レは4月4日から、人工皮革“ウルトラスエード®(Ultrasuede®以下、ウルトラスエード)”の公式ウェブサイトで、インタビュー動画「Beyond the Material」を公開している。これは1970年にデビューした“ウルトラスエード”が50年以上育んだ5つの価値観を、同素材を採用する著名なクリエイターの声を通して解き明かすプロジェクトだ。その価値観とは、1「東レの代表ブランドとして。」、2「豊かな社会を次世代へ。」、3「ジャパンクオリティで世界を繋ぐ。」、4「技術革新で、無限の広がりへ。」、5「お客様と価値を高め合う。」で、6月までに5本の動画を順次公開する。東レの代表ブランドとしてウルトラスエードが掲げる「素材の進化で、まだ見ぬクリエイションを共に。社会をより豊かに、美しく。」というビジョンの背景となっている作り手の想いを改めて見つめ直すことで、クリエイションに貢献し続けられる素材としての責任や意志を伝えたいという。
宮前義之が語る 歴史ある素材の魅力
第1弾は一つ目の価値観「東レの代表ブランドとして。」について、「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE)」の宮前義之デザイナーにインタビューを実施。宮前が“ウルトラスエード”とイッセイ ミヤケの関わりをはじめ、素材の魅力や新たな発見、長い歴史の中でイッセイ ミヤケがなぜいつの時代も“新しい”のかなどを語った。両社の伝統と革新がもたらすクリエイションを垣間見ることができる約5分間の動画になっている。
税込2万5300円(トーキョー カルチャート by ビームス) PHOTO:KAZUSHI TOYOTA“隠れクマタン(sharaku)" PHOTO:KAZUSHI TOYOTA税込2万5300円(トーキョー カルチャート by ビームス) PHOTO:KAZUSHI TOYOTA税込2万5300円(トーキョー カルチャート by ビームス) PHOTO:KAZUSHI TOYOTA“lady" PHOTO:KAZUSHI TOYOTA税込2万4200円(トーキョー カルチャート by ビームス)PHOTO:KAZUSHI TOYOTA税込2万2000円(トーキョー カルチャート by ビームス) PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
AMIAYAとストリート誌「ストリート(STREET)」、メタバース上のグローバル文化都市「メタトーキョー」は3月30日まで、原宿「ブックマーク(BOOKMARC)」でコラボレーション写真展「AMIAYA × STREET × METATOKYO」を開催している。写真展と並行し、NFTを活用したメタバース・プラットフォーム「ディセントラランド(DECENTRALAND)」内ではポップアップミュージアム「SPACE BY METATOKYO」を「AMIAYA × STREET」仕様にアップデートした写真展示を開催。27日まで開催中の世界最大級のデジタルファッションウィーク「メタバース ファッション ウイーク(METAVERSE FASHION WEEK)」の公式プログラムだ。
今回のコラボレーションではAMIAYAと「ストリート」のコラボレーションによる写真集「AMIAYA x STREET TOKYO FASHION 2021SS」をフィーチャー。原宿を中心としたストリートを舞台に東京ファッションをまとったAMIAYAを青木正一「ストリート」 編集長兼フォトグラファーが撮り下ろし、メタバースとデジタルファッション、NFTを組み合わせた“Web3.0時代”のファッション&カルチャーをグローバルに発信する。NFTマーケットプレイス「オープンシー(OPENSEA)」では、NFT化した「AMIAYA × STREET」の写真を販売する。本企画の背景やメタバースの未来の可能性について、AMIAYA、青木編集長、鈴木雄大「メタトーキョー」最高戦略責任者に話を聞いた。
栗野宏文UA上級顧問(以下、栗野):今、スーツが置かれている立場がすごくかわいそうなものになってしまっています。スーツ=サラリーマンのユニフォーム、というイメージで、それすらもリモートワークが広がったことで失われつつある。「スーツはおしゃれな服ですよ」「もっと自由に着ていいんですよ」と改めて言いたい。スーツとスニーカーを合わせたスタイルが僕自身はすごく好きで、トレードマークのようになっています。皆さんもどんどん自由に組み合わせればいい。でも「スーツとスニーカーはどう合わせればいいの?」と非常によく聞かれるので、それならば “見える化”しようと思いました。もちろん、UAはもともとスーツ販売を得意としていますから、スーツは推していきたい。しかし、(1社での企画とするのではなく)よりエキサイティングな企画にするにはどうしたらいいかと考え、強いもの同士を組み合わせようと思いました。それがこの座組みに至った理由です。ただし、アイテム自体で「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」×「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」といったコラボはしていません。今って、(コラボで)仕掛けて売ることばかり。今回のイベントもそのような仕掛けの一つと受け取られるかもしれませんが、コラボしたのは商品ではなく会社です。それぞれの会社に対するリスペクトがあって、実現できました。
WWD:“自由な背広”というネーミングやフォントも非常に強く、パッと目に飛び込んできます。
栗野:ネーミングもフォントも川久保さんです。今回、CdGは「コム デ ギャルソン オムドゥ(COMME DES GARCONS HOMME DEUX以下、オムドゥ)」の商品をそろえていますが、「オムドゥ」は1987年にブランドを立ち上げた際、“日本の背広”と打ち出していました。当時はバブル全盛で、メンズスーツと言えば肩パッドのないソフトスーツ。そんな中で、ちゃらちゃらしたバブルへのアンチとして、「日本人が背筋を伸ばし、矜恃を持って着るスーツとはこういうものでしょう?」という川久保さんのメッセージなんだと当時僕は受け取りました。その3年後に、UAもクラシコイタリアとして、肩パッドの入ったスーツを打ち出しています。そうした経緯が頭にあって、「今回は“自由な背広”でどうですか?」と川久保さんに提案しました。「オムドゥ」は09-10年秋冬と10年春夏、僕がディレクションをお手伝いしていたというご縁もあります。
“タンブール スピン タイム エア クアンタム” COURTESY OF LOUIS VUITTON (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のウオッチ部門は今年、設立20周年を迎える。そんなアニバーサリーイヤーに、新作ウオッチ“タンブール スピン タイム エア クアンタム(Tambour Spin Time Air Quantum)”を発表した。深海に潜む生き物が暗闇の中で発光する様子からインスパイアされた時計は、マットなブラックとビビッドなイエローを用いた。さらに宙に浮かぶ数字はメカニックなクリック音とともに1時間ごとに1/4回転するように設計されている。
アルノー:言うまでもないが、20周年は大きなマイルストーンだ。われわれはまだ若いが、歴史は立派なものだ。過去の作品を振り返ると、これまで歩んできた技術的な進歩が一目瞭然だ。またジュネーブ時計グランプリ(GRAND PRIX D'HORLOGERIE DE GENEVE)で受賞したオーダシティ賞も20周年に先駆けてうれしかった。この賞によって業界からオフィシャルに認められた証になったし、これまでの20年の努力が報われたような気持ちになった。今後も前進し続けて、素晴らしい成果を出し続けたい。
PROFILE:(きた・やすゆき)1987年、大阪府出身。アパレル業界で働く両親の元に生まれ、幼い頃からインポートの洋服や文化に囲まれて育つ。2007年、近畿大学の在学中に「アーバンリサーチ ドアーズ」のショップスタッフとしてアルバイト入社。10年、同社に新卒で入社。店長職を経て、ブランドPRやバイヤー、イベント企画、家具の企画、CSRなどを兼任し、野外のキャンプイベントなども担当した。18年、MILKBOTTLE SHAKERSの屋号でフリーランスのブランディング・ディレクターとしての活動を開始。19年に会社を設立し、代表に就任。現在は大手アパレル企業のアップサイクルプロジェクトや障がい者雇用の設計、コンサルティングやブランディング、商業施設のイベント企画やデザインのほか、一般社団法人Green Down Projectのソーシャルデザインディレクターとしても活動する
そんな彼女が昨年、古着を使ったアップサイクルブランド「サイクリング(CYCLEING)」を立ち上げた。自ら問屋に向かい古着を買い付け、独自のセンスで新たな命を吹き込んでいる。代々木上原のセレクトショップ、ブレスバイデルタ(breath by delta)でポップアップを開催するなど、活動の幅を着実に広げている。そんな彼女に、ブランド立ち上げの経緯や、サステナビリティに関するこれまでの活動などを聞いた。
JRA(日本中央競馬会)で5年連続リーディングジョッキーを獲得する騎手のクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)氏が、アパレルブランド「CL. by C.ルメール」を今春スタートする。故郷フランスをはじめ各国で活躍した後、外国人として初めてJRAの通年騎手免許を取得し、驚異的なペースで勝ち鞍を重ねてきたルメール氏。アパレルブランド設立は「日本への恩返し」だと話す。
ルメール:「ユニクロ」などで活躍されているルメールさんですね。確かに僕と同じ名前です(笑)。だからブランド名は騎手のルメールだと分かるよう「CL. by C.ルメール」にしました。面識はありませんが、デザイナーのルメールさんには是非お会いしたいです。コラボレーションできたら“ルメール×ルメール”になりますね。
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「CL. by C.ルメール」は、4月13日から専用のオンラインサイトで販売を開始する。また、4月13〜24日まで高島屋京都店、4月27日〜5月8日までイセタンサローネ メンズ(東京・丸の内)でポップアップストアを開く。主力商品の税抜価格は、半袖ポロシャツ1万8000円、Tシャツ9000円、パンツ2万4000円など。各商品はJRAの年間重賞レースとG1レースの数に合わせて、各128枚または各24枚の限定販売となる。
福地峻(ふくち・しゅん)/homula代表取締役CEO:新卒でバークレイズ証券に入社し金融の世界で卸売取引に携わる。2019年に独立し、起業。ファッションブランド・セレクトショップ出身のメンバーを集めファッション・雑貨領域の卸売マーケットプレイスhomulaを創業 PHOTO:KAZUO YOSHIDA
カイタックインターナショナルが運営する「グランマ ママ ドーター(GRANDMA MAMA DAUGHTER)」は、コロナ禍でhomulaの利用をスタートしたブランドの1つだ。同ブランドを担当するカイタックインターナショナル卸営業部の丸川博文氏は、homulaを使い始めた理由について「コロナ禍で、新規卸先の開拓を行うには従来の営業スタイルを変えていく必要性を感じていた。そのような中で、homulaならブランドイメージを守りながら効率的に売上アップが行えるのではないかと感じて導入を決めた」と話す。「初期費用や固定費もかからずリスク低く始められたのも大きなポイント。作業工数が少なく、かつ与信リスクを気にせず受注が取れる点が非常に便利だ。コロナもありオフライン展示会での営業が難しい中、homulaでは温度感が高いバイヤーの可視化もしてくれるので、効率的な営業を行うことができ、開始から数カ月で約20件もの新規取引先を増やすことができた。UIもシンプルかつきれいで使いやすく、機能もどんどんアップデートされて使いやすくなっているので今後も楽しみ」。
事業責任者の田端竜也DX推進部マネージャーは発足からの1年を「さまざまな課題は山積するが、ファッションサブスクの可能性を大いに感じることができた」と手応えとともに振り返る。この3月には「ディースクエアード(DSQUARED2)」「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)など63ブランドを新規導入(計113ブランド)し、在庫点数を従来の2倍、年度内には3倍まで増やす。「5年後に日本一のファッションレンタルサービスに成長させる」ことを目標に、さらにアクセルを踏み込む。
藤原氏は今後、ビューティ・ライフスタイルデザイナーという肩書きで再出発する。引き続き「ミチコドットライフ」のプロデュースやヘアメイクアップアーティスト丸山智路のスキンケアブランド「ボーテ ド ラ・ドンナ(BEAUTE DE LA DONNA)」のアドバイザー活動を行う。そんな藤原氏に、これまでの42年のヘアメイクのキャリアを振り返りつつ、今後の活動について聞いた。
松澤:「え、何?」っていう、単純に面白いブランドが好き。「ダブレット(DOUBLET)」や「リック オウエンス(RICK OWENS)」「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」とか。「どうした?」って気軽に問いかけられるブランドが好き(笑)。
また、店舗へ足を運ばすともブランドの世界観を堪能できるコーナー「シェ・メゾン・ヴァレンティノ(CHEZ MAISON VALENTINO)」では、イラストレーター、ジョアナ・アビレス(Joana Avillez)がブランドの世界観をキュートに演出。クイズを通じてオートクチュールの歴史やコレクションについて学んだり、写真や動画をローマのアトリエの様子に触れたりすることができる。
また、店舗へ足を運ばすともブランドの世界観を堪能できるコーナー「シェ・メゾン・ヴァレンティノ(CHEZ MAISON VALENTINO)」では、イラストレーター、ジョアナ・アビレス(Joana Avillez)がブランドの世界観をキュートに演出。クイズを通じてオートクチュールの歴史やコレクションについて学んだり、写真や動画をローマのアトリエの様子に触れたりすることができる。
吉井:自分、リアルではコミュニケーションを取るのが得意じゃなくて、ゲームならうまくできるかなと思ったら、ゲームでも陰キャは変わらず(笑)。NPC(=Non Player Character、プレイヤーが操作しないキャラクターのこと)やストーリーも本当は生きている人間じゃないけど、寄り添ってくれるんですよね。ビジュアルもかっこいいキャラクターが多くて。
マッシュビューティーラボはこのほど、食やコスメ、ライフスタイル製品を取り扱うナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン(Biople by CosmeKitchen)」のブランド名を「ビープル」に変更した。環境に配慮したオーガニックなライフスタイルに寄り添い、独自の商品やサービスを強化しながら、オリジナリティー溢れる業態として一層の成長を目指す。
石川:"WEAR YOUR WORLD"という「UT」のコンセプトに基づいて、様々なカルチャーに触れようと思って日々探しています。音楽や漫画、アーティストなど作風が様々なものを、年間のスケジュールを組んで計画しています。話題性やタイミングも大事ですし、「ユニクロ」だからできるコラボレーションであるとか、企画の理由も考えています。
ミチ:個人的に一番好きなカラーは“01 NUDE ROSE”ですが、おしゃれな雰囲気になれるブラウンがかったオレンジ“03 CHILI ORANGE”も男女問わずどんな人でも似合うはず。おすすめの使い方は、“01 NUDE ROSE”が全体に塗ったあと、唇の中心に“02 INNOCENT RED”を重ねるとじゅわっとにじみ出るような血色感のあるリップに仕上がります。リップとアイシャドウの色味を合わせたワントーンメイクもおすすめです。
よしあき:ブラウン系の“03 CHILI ORANGE”や“04 ALMOND BROWN”はスッピンにさっと塗ってもモードな雰囲気でおしゃれにきまると思います。“ベルベットフィックスリップバーム”は重ねて塗ればしっかり発色してカラーを楽しめるし、一度塗りで軽くティッシュオフすればより自然な発色になるので、塗り方次第でいろいろな楽しみ方ができます。性別や年齢関係なく、ボーダーレスに使ってほしいです。
ババン:世界情勢は常に変化している。長期的に危機的状況にある地域はもはやない。実店舗とデジタルの融合により消費者のニーズに応えるのが理想的な戦略だ。われわれは決して立ち止まることなく、状況を考慮に入れながら、コレクションの発表や店舗のオープン計画を進めている。昨年秋には、フランス・パリのヴァンドーム広場に新しい旗艦店をオープンし、ジュエラーの聖地である同広場における存在感がアップした。12月には、「ブルガリ ホテル パリ(BVLGARI HOTEL PARIS)」をオープンした。コロナ禍が落ち着けば、国際的なラグジュアリーショッピングの拠点であるパリで、多くの宿泊客を迎える特別な存在になると信じている。「ブルガリ」ならではの、細部まで気を配ったサービスの質の高さを感じてもらえるはずだ。このように、われわれは国別に具体的な戦略を立てて、計画を実行している。ECによる販売は、ブティックにおけるサービスや、ブルガリの世界観を再現することはできないが、実店舗とECは補完し合うもの。コロナ禍による制約がある地域では、ECやSNSをを通して顧客とタッチポイントを作り販売することが重要だ。
ボーミンCEO:“カーボンフットプリント・スーツ”と題し、カーボンフットプリント(CO2e・温室効果ガス)の計測に着手した。製品についているQRコードをスキャンすることで、素材の調達から店頭に並ぶまでの排出量が一目でわかるものを、ジャケットとパンツ、コットン製のTシャツで展開。中国では初めての取り組みだ。19年には国内で初めて気候変動枠組条約(United Nations Framework Convention on Climate Change、UNFCCC)に参加し、21年に中国紡織工業連合会(China National Textile And Apparel Council、CNTAC)が提唱するカーボン・ニュートラルを促進するプログラムに加わった。責任ある購買や新しいライフスタイルの後押しになるような提案をし、持っているだけで良い気持ちになるような商品として愛されてほしい。
前田瑶介 WOTA CEO PROFILE:(まえだ・ようすけ)1992年徳島県生まれ。東京大学工学部建設学科卒業、同大学院工学研究科建築学専攻。在学時に東京大学総長賞受賞。チームラボなどでエンジニアとして企画・開発に従事後、WOTAに参画する。20年5月から現職 PHOTO:KAZUO YOSHIDA
坊垣佳奈マクアケ共同創業者/取締役 PROFILE:(ぼうがき・かな)同志社大学卒業後、2006年にサイバーエージェントに入社。ゲーム子会社2社を経て、13年マクアケの立ち上げに共同創業者・取締役として参画。主にキュレーター部門、広報、流通販路連携関連の責任者として応援購入サービス「マクアケ」の事業拡大に従事しながら、全国各地での講演や金融機関・自治体との連携などを通した地方創生にも尽力。21年4月、著書「Makuake式『売れる』の新法則」を出版 PHOTO:SHUNICHI ODA
大手芸能事務所、YGエンターテインメントの傘下企業ザ・ブラックレーベル(The Black Label)でアーティストのディレクションなどを行うチェ・スンホ(Choi Soonho)ビジネス・デベロップメント・シニア・ディレクタは、過去10年にわたってK-POPビジネス展開戦略などを担ってきた。これまで手掛けたアーティストは、元I.O.Iメンバーでソロデビューしたソミ(Somi)など。アイドルグループ、ビッグバン(BIGBANG)を率いるG-DRAGON(ジードラゴン)のブランド「ピースマイナスワン(PEACEMINUSONE)」の運営にも関わった。K-POPカルチャーと深い結びつきを持つ同氏が語るファッションとカルチャーの関係性とは?
大手芸能事務所、YGエンターテインメントの傘下企業ザ・ブラックレーベル(The Black Label)でアーティストのディレクションなどを行うチェ・スンホ(Choi Soonho)ビジネス・デベロップメント・シニア・ディレクタは、過去10年にわたってK-POPビジネス展開戦略などを担ってきた。これまで手掛けたアーティストは、元I.O.Iメンバーでソロデビューしたソミ(Somi)など。アイドルグループ、ビッグバン(BIGBANG)を率いるG-DRAGON(ジードラゴン)のブランド「ピースマイナスワン(PEACEMINUSONE)」の運営にも関わった。K-POPカルチャーと深い結びつきを持つ同氏が語るファッションとカルチャーの関係性とは?
石井リナ/BLAST CEO PROFILE:(いしい・りな)新卒でIT系広告代理店に入社し、企業に対するデジタルマーケティング支援に従事。2018年に起業し、BLASTを創業。フェムテックブランド「NAGI」とエンパワーメントメディア「BLAST」の立ち上げ、運営を行う。2019年に日本を代表するビジョンや才能を持った30歳未満の30人を表彰する「Forbes 30 Under 30」インフルエンサー部門を受賞
石井リナ/BLAST CEO PROFILE:(いしい・りな)新卒でIT系広告代理店に入社し、企業に対するデジタルマーケティング支援に従事。2018年に起業し、BLASTを創業。フェムテックブランド「NAGI」とエンパワーメントメディア「BLAST」の立ち上げ、運営を行う。2019年に日本を代表するビジョンや才能を持った30歳未満の30人を表彰する「Forbes 30 Under 30」インフルエンサー部門を受賞
31歳だったギャビー・ヒラタ氏が、ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG以下、DVF)の社長兼最高経営責任者(CEO)に抜擢されたのは、入社して一年たった2021年1月のこと。異例の若さでトップに就き、以降、女性のエンパワーメントを掲げてきたブランドをけん引する。未だファッション&ビューティ業界のトップを占めるのは男性が多く、欧米ではアジアにルーツを持つ女性のトップはさらに目にすることが少ない。その中で社員の多様な声に耳を傾けながら、ブランドの事業を見直し、女性に寄り添うことをモットーとするヒラタ社長の歩みを讃え、その実績とこれからの活躍に期待を込めて「WWD NEXT LEADERS 2022」に選んだ。
31歳だったギャビー・ヒラタ氏が、ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG以下、DVF)の社長兼最高経営責任者(CEO)に抜擢されたのは、入社して一年たった2021年1月のこと。異例の若さでトップに就き、以降、女性のエンパワーメントを掲げてきたブランドをけん引する。未だファッション&ビューティ業界のトップを占めるのは男性が多く、欧米ではアジアにルーツを持つ女性のトップはさらに目にすることが少ない。その中で社員の多様な声に耳を傾けながら、ブランドの事業を見直し、女性に寄り添うことをモットーとするヒラタ社長の歩みを讃え、その実績とこれからの活躍に期待を込めて「WWD NEXT LEADERS 2022」に選んだ。