例えば「He’s My Man」は、愛する男性と一時たりとも離れたくないという想いから、その男性の食事に少しずつ毒を盛り、殺害してずっとそばにいようとする歌なのだ。TikTokで特に若い女性から熱烈な支持を集めているのも、ファンタジックでゴシックな世界観とそこに込められたリアルな恋愛感情が共感を呼んでいるからなのだろう。
——では、自分たちの音楽におけるリアリズムとファンタジーのバランスはどのように考えていますか? 例えば、愛する男性をそばに置いておきたいあまり毒殺してしまう「He’s My Man」の歌詞は、もちろんファンタジーですよね。でも他の曲では、歌詞に実在する場所の名前も織り交ぜたりしていて、ストーリーがリアルに感じられるようにも工夫しています。
ラヴキャット:そう、レモン。レモンって、砂糖みたいに甘酸っぱくて、ちょっと現実離れしている感じだから。言葉でうまく説明できないんだけど、どこかおとぎ話のような世界観で、私はいつも半分はここにいて、半分は別の場所にいる感じ。例えば「He's My Man」は、愛が執着や依存に変わっていく、そういうとてもリアルな感情が基になっている。でもそこから自然と別の極端な方向に話を膨らませたくなったり。愛が人をどこまで狂わせるのかを考えるのが面白くて。例えば専業主婦が夫をあまりにも愛し過ぎて、仕事に行かせたくないあまりに、少しずつ彼の食べ物に毒を盛って病気にしてしまう、なんて話を歌にするのは楽しいなって思ったんだ。
——「He’s My Man」はマーダーバラッドですし、あなたの書く歌詞は基本的にダークですが、その一方でユーモラスな一面もあります。ちょっとティム・バートンの映画っぽいというか。ユーモラスな側面というのは、自分の音楽にとって重要な要素の一つですか?
例えば「He’s My Man」は、愛する男性と一時たりとも離れたくないという想いから、その男性の食事に少しずつ毒を盛り、殺害してずっとそばにいようとする歌なのだ。TikTokで特に若い女性から熱烈な支持を集めているのも、ファンタジックでゴシックな世界観とそこに込められたリアルな恋愛感情が共感を呼んでいるからなのだろう。
——では、自分たちの音楽におけるリアリズムとファンタジーのバランスはどのように考えていますか? 例えば、愛する男性をそばに置いておきたいあまり毒殺してしまう「He’s My Man」の歌詞は、もちろんファンタジーですよね。でも他の曲では、歌詞に実在する場所の名前も織り交ぜたりしていて、ストーリーがリアルに感じられるようにも工夫しています。
ラヴキャット:そう、レモン。レモンって、砂糖みたいに甘酸っぱくて、ちょっと現実離れしている感じだから。言葉でうまく説明できないんだけど、どこかおとぎ話のような世界観で、私はいつも半分はここにいて、半分は別の場所にいる感じ。例えば「He's My Man」は、愛が執着や依存に変わっていく、そういうとてもリアルな感情が基になっている。でもそこから自然と別の極端な方向に話を膨らませたくなったり。愛が人をどこまで狂わせるのかを考えるのが面白くて。例えば専業主婦が夫をあまりにも愛し過ぎて、仕事に行かせたくないあまりに、少しずつ彼の食べ物に毒を盛って病気にしてしまう、なんて話を歌にするのは楽しいなって思ったんだ。
——「He’s My Man」はマーダーバラッドですし、あなたの書く歌詞は基本的にダークですが、その一方でユーモラスな一面もあります。ちょっとティム・バートンの映画っぽいというか。ユーモラスな側面というのは、自分の音楽にとって重要な要素の一つですか?
門畑明男(以下、門畑):もともと2018年に1冊目(「NIRVANA T-SHIRT BOOK HELLOH?」)を出版した時点で、ある程度自分の持っているコレクションは出し切ったので、2冊目は考えていませんでした。でも、ニルヴァーナTシャツを200枚以上持ってるというコレクターの門田さんと知り合って、門田さんのコレクションをお借りできれば2冊目もできるんじゃないかなと思い始めていた時に、1冊目の編集を担当した米田(圭一郎)さんから「カート(・コバーン)の本を出しませんか」と電話があって。ちょうどいいタイミングだなと思い、「カートの本ではないですが、ニルヴァーナのTシャツ本をもう1冊作りませんか」と提案して、それで2冊目を出すことになりました。
「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」(リットーミュージック)「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」の中ページ「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」の中ページ「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」の中ページ
門畑明男(以下、門畑):もともと2018年に1冊目(「NIRVANA T-SHIRT BOOK HELLOH?」)を出版した時点で、ある程度自分の持っているコレクションは出し切ったので、2冊目は考えていませんでした。でも、ニルヴァーナTシャツを200枚以上持ってるというコレクターの門田さんと知り合って、門田さんのコレクションをお借りできれば2冊目もできるんじゃないかなと思い始めていた時に、1冊目の編集を担当した米田(圭一郎)さんから「カート(・コバーン)の本を出しませんか」と電話があって。ちょうどいいタイミングだなと思い、「カートの本ではないですが、ニルヴァーナのTシャツ本をもう1冊作りませんか」と提案して、それで2冊目を出すことになりました。
「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」(リットーミュージック)「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」の中ページ「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」の中ページ「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」の中ページ
WWD:「ディーゼル」は製品製造以外でも、販売後の製品回収プログラムやリメイクプロジェクトなどさまざまな取り組みを通して循環型経済を推進しています。そうした「ディーゼル」のサステナビリティに対する包括的な考え方を知ることができるのが、動画シリーズ「Behind the Denim(デニムの裏側)」です。ここでリジェネラティブ・コットンを題材にした回をご覧ください。
PROFILE: 1983年ベルギー・ブルージュ生まれ。アントワープ王立芸術学院を首席で卒業後、「ジャンポール・ゴルティエ」でキャリアをスタート。2012年には自身の名を冠したウィメンズブランドをパリ・ファッション・ウイークで発表。13年には「Y/プロジェクト」のクリエイティブ・ディレクターに就任し、11年間同職を務める。17年には「ANDAMファッション・アワード」のグランプリを受賞した。「ディーゼル」とは18年にカプセルコレクション「ディーゼルレッドタグ」プロジェクトで協業。その後20年10月から「ディーゼル」のクリエイティブ・ディレクターを務める。英「ビジネス・オブ・ファッション(以下、BoF)」が、世界を代表するファッション業界人に送る「BoF500」2017年版にも選出された PHOTO:Arnaud Lajeunie @ Mini Title
PROFILE: kemio/クリエイター、モデル
PROFILE: (けみお)1995年10月16日生まれ。YouTube、Instagram、X(旧Twitter)などを含め、フォロワーは約600万人を超える。高校時代に動画アプリ・Vineで発信した投稿で注目を集め、2016年末に生活拠点をアメリカへ。女子中高生はもちろん、近年では大人からの支持も厚く、クリエイターとして大人気に。卓越したワードセンスで繰り出す「あげみざわ」などの独特な言葉も「けみお語」として親しまれ、若い世代に浸透中。2019年4月に発売した「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」は、発売から3ヶ月で15万部を超えるベストセラー、「GQ MEN OF THE YEAR 2019」では、Youth Infulencer of the Yearを受賞。22年4月28日には、新作エッセイ「ウチらメンタル衛生きちんと守ってかないと普通に土還りそう」が刊行。流行を生み出し続ける世界規模のスターとして、クリエイター、モデル、歌手などとして多岐の分野で活躍している PHOTO:TAMEKI OSHIRO
フランスのエコール・ポリテクニーク卒業後、カリフォルニア・スタンフォード大学で、環境および土木工学の修士号を取得。建設およびコンセッション事業の世界的企業である VINCI グループで11年、世界的な主要インフラプロジェクトに携わり、その後VINCI SA と VINCI Concessionsで持続可能な開発と科学的パートナーシップのマネージャーを務める。2013 年にケリングに入社。グループ全体のサステナビリティ戦略とプログラムの実施をサポートする責務を担っている。国際的な専門家チームを監督し、持続可能な調達や生物多様性の保全、環境負荷の低い生産に関わる革新的なアプローチの創出と戦略的パートナーシップの構築に重点を置き、傘下のラグジュアリーブランドをサポートしている。Entreprises pour l'Environnement (EpE)の生物多様性委員会の委員長であり、Climate Fund For Nature の専門家委員会のメンバーも務める。PHOTO:TAMEKI OSHIRO
店舗からも事例を紹介します。バレンシアガでは、100以上の店舗がLEED認証を受けています。LEEDとは、エネルギーと環境デザインにおけるリーダーシップを意味するLeadership in Energy and Environmental Designの略称です。私たちは常にこの認証取得を目指しています。大規模な改装工事を行う際には、その対象となります。
都立高校に通う高校3年生。中学校の先生の影響で環境問題に関心を持つようになる。2021年11月に行われた第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に、若者による気候変動の活動団体Fridays For Future Japanのメンバーとして参加する。学生団体「やさしいせいふく」は、人にも環境にもやさしい服づくりを目指して講演会の実施やGOTS認証のオーガニックコットンTシャツの販売などを行っている。24年夏には資金を集めて同シャツのコットンを生産するインドの農家や縫製工場を訪ねて、取材を行った。高校では陸上部に所属。
渡辺貴生ゴールドウイン代表取締役社長(以下、渡辺) :私は「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」というブランドが大好きで、その存在を初めて知ったのが1976年、高校2年生のときでした。当時、雑誌「メンズクラブ」で「ザ・ノース・フェイス」が紹介されていたんです。それまではアイビーファッションに憧れていましたが、その記事を読んで初めて「ヘビーデューティー」というスタイルに触れました。そして、「ザ・ノース・フェイス」がアメリカ・バークレーで行っているものづくりを知り、「自分のやりたいことに近い」と強く感じました。他の道も考えましたが、どうしても「ザ・ノース・フェイス」のような仕事に携わりたいと思い、最終的にゴールドウインへの入社を決めました。
このとき着ているのは、「ザ・ノース・フェイス」のアウトレットで購入したもので、軍の端材を利用して作られた服です。つまり、余った生地を使って生産され、バークレーのアウトレットで販売されていた商品ですね。今でも大切に使っています。「ザ・ノース・フェイス」のロゴが入っていません。代わりに「Windy Pass by The North Face」というブランド名がついており、これはアウトレット専用ブランドでした。
都立高校に通う高校3年生。中学校の先生の影響で環境問題に関心を持つようになる。2021年11月に行われた第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に、若者による気候変動の活動団体Fridays For Future Japanのメンバーとして参加する。学生団体「やさしいせいふく」は、人にも環境にもやさしい服づくりを目指して講演会の実施やGOTS認証のオーガニックコットンTシャツの販売などを行っている。24年夏には資金を集めて同シャツのコットンを生産するインドの農家や縫製工場を訪ねて、取材を行った。高校では陸上部に所属。
渡辺貴生ゴールドウイン代表取締役社長(以下、渡辺) :私は「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」というブランドが大好きで、その存在を初めて知ったのが1976年、高校2年生のときでした。当時、雑誌「メンズクラブ」で「ザ・ノース・フェイス」が紹介されていたんです。それまではアイビーファッションに憧れていましたが、その記事を読んで初めて「ヘビーデューティー」というスタイルに触れました。そして、「ザ・ノース・フェイス」がアメリカ・バークレーで行っているものづくりを知り、「自分のやりたいことに近い」と強く感じました。他の道も考えましたが、どうしても「ザ・ノース・フェイス」のような仕事に携わりたいと思い、最終的にゴールドウインへの入社を決めました。
このとき着ているのは、「ザ・ノース・フェイス」のアウトレットで購入したもので、軍の端材を利用して作られた服です。つまり、余った生地を使って生産され、バークレーのアウトレットで販売されていた商品ですね。今でも大切に使っています。「ザ・ノース・フェイス」のロゴが入っていません。代わりに「Windy Pass by The North Face」というブランド名がついており、これはアウトレット専用ブランドでした。
1872年創業。現在では約120の国と地域で事業を展開する。2024年に、変化の激しい市場でも安定的な利益拡大を実現するレジリエントな事業構造への進化に挑む2カ年計画「SHIFT 2025 and Beyond アクションプラン2025-2026」を策定。革新へ挑み続け、世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーを目指す
——LAには、あなたたちが所属する「Stones Throw」や「Leaving」といったレーベル、あるいは以前あった「Low End Theory」のようなパーティーに代表されるヒップホップやビート・シーンがあり、かたや、脈々と続くアンダーグラウンドでエクスペリメンタルなロック/ノイズ・シーンがあって。その二つのシーンが交差するところから面白い音楽が生まれているという印象があります。
ローラ:2000年代は特に盛んでしたね。「Not Not Fun」とか。そう、あれは私たちが“生まれる前”のことで、直接その時代を経験したわけではないけれど、間違いなくインスピレーションを受けています。あのころは音楽シーンが今よりももっとエキサイティングで、DIY精神あふれるインディーズ・バンドがたくさん活躍していて。私はそういう音楽が身近にあったので、特に10代のころに聴いた音楽には大きな刺激を受けました。DIYの会場が街の至る所にあって、いつでも気軽にライブを観ることができた。この15年でだいぶ変わってしまったと思うけど、以前はもっと無邪気でパーティーみたいで、自由に音楽を楽しんでいたような気がする。今はよりシリアスで、ダークな雰囲気になったように感じます。
イジー:そして、とてもポリティカルになった――オバマの時代になってね。
ラグジュアリー・ブランドとのコラボ
イジー・グラウディーニ PHOTO:MASASHI URAローラ・ドンペ PHOTO:MASASHI URAヘイリー・サクソン PHOTO:MASASHI URA
サンディープ:それが伝わって何よりだ。私たちは高品質な製品を通じたラグジュアリーな体験を、インクルーシブな価格帯で、なるべく多くの人に提供する。この価値はこれからも変わらないだろう。ただ、商品はあくまでブランドの一部であり、“Courage To Be Real(リアルに生きる勇気)”という我々のパーパスを実現する上での、重要なピースの一つだと捉えている。私たちは3年ほど前から“エクスプレッシブ・ラグジュアリー”という新しい合言葉の下に変革を進めている。
自己表現は、「Courage to Be Real」のパーパスを実現する上で欠かせないもの。24年秋冬の“Unlock Your Courage”(自分らしさの、その先へ)』のキャンペーンは、完璧さを求めることは、時に自己表現の妨げになることもあるからこそ、「ありのままの自分を受け入れる勇気を持ってもらいたい」というメッセージを込めた。
「ミューロン」は廃棄漁網をケミカルリサイクルしバージンと同等の品質と安定性を持つ。コレクションに登場するウィンドブレーカーは、「ミューロン」と紡績工程で発生するナイロンの落ち綿を再生したリサイクルナイロンを高密度で打ち込んでハリ感のある風合いを実現した。内側には、アニエス自身が撮影した海の写真と“j’aime la mer! (海が好き!)”のメッセージを添えた特別ネームを配した。ウィンドブレーカーはキッズサイズも用意し「親子で着用していただき、一緒に海に出かけたり、次世代にこのテーマを伝えてもらえたりしたらうれしい」と井上担当。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の仏老舗バッグブランド「モワナ(MOYNAT)」とグラフィックデザインの巨匠・永井一正のコラボコレクションが、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で販売中だ。このほど来日した本国チームに、永井とのコラボレーションや、ベストセラーのキャンバスシリーズ“Mコレクション”、同ブランドのモノ作りについて深掘りした。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の仏老舗バッグブランド「モワナ(MOYNAT)」とグラフィックデザインの巨匠・永井一正のコラボコレクションが、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で販売中だ。このほど来日した本国チームに、永井とのコラボレーションや、ベストセラーのキャンバスシリーズ“Mコレクション”、同ブランドのモノ作りについて深掘りした。
PROFILE: (おぶくろ・なりあき)1991年生まれ。埼玉県さいたま市出身、ロンドン在住。立教大学を卒業後、プロデューサーのYaffleと共に音楽プロダクション「TOKA」を設立。2018年、宇多田ヒカルをフィーチャリングに迎えたシングル「Lonely One」でメジャーデビューを果たし、同年リリースのデビューアルバム「分離派の夏」は第11回CDショップ大賞2019にノミネートされた。19年、セルフプロデュースによる2ndアルバム「Piercing」、2021年には3rdアルバム「Strides」をリリース。19年以降、活動拠点をイギリスに移し、世界各国のミュージシャンとのコラボレーションを展開。J-WAVEの音楽番組「Flip Side Planet」のMCも務めている。
小袋:一回バンドメンバーの前で英語で歌うんですよ。歌詞を理解してもらいたいから。「Shiranami」も、「旗を燃やして人の夢を照らす」っていうのを「Burning the flag to light up people’s dream」とか訳して歌うと、「yeah!!」って返ってくる。そもそも「Shiranami」に関しては、ダニー・ハサウェイがピンク・フロイドと一緒にやったらこんな感じになると思うんだけどって説明すると、あぁなるほどね! って。
小袋:2000年代以降は、ドメスティックな方向にまた変化していますよね。スキマスイッチさんをはじめとした、ちゃんと日本語の歌を日本の譜割りで歌っていくんだという流れ。その一方で宇多田さんみたいに完全にニューヨーク仕込みの独自の譜割りで歌う人も出て来たけど。この前日本に帰ってきて紅白(歌合戦)を観てると、Mrs. GREEN APPLEさんは完全にオンでの歌い方でしたね。かえるの歌みたいな、日本語に合う形式の乗せ方。あれはあれで一つのドメスティックに進化した日本の歌だと思います。でも、ブルースはなくなってきてますよね。
小袋:「Zatto」と「Tangerine」は、サンファ(Sampha)のバンドでベースを弾いているロゼッタ・カーという女の子で。彼女は歌も歌えて、しかも素敵なので、そこにココロコ(Kokoroko)のドラマーのアヨ・サラウ(Ayo Salawu)を呼びました。アヨは後ろ目でリズムをとる感じなので、ロゼッタと絶対合うなと思って。ピアノのアマネ・スガナミ(Amane Suganami)は知らなくて、今回ギターのティージョー・マン・チェン(Tjoe Man Cheung)に紹介してもらいました。
PROFILE: (おぶくろ・なりあき)1991年生まれ。埼玉県さいたま市出身、ロンドン在住。立教大学を卒業後、プロデューサーのYaffleと共に音楽プロダクション「TOKA」を設立。2018年、宇多田ヒカルをフィーチャリングに迎えたシングル「Lonely One」でメジャーデビューを果たし、同年リリースのデビューアルバム「分離派の夏」は第11回CDショップ大賞2019にノミネートされた。19年、セルフプロデュースによる2ndアルバム「Piercing」、2021年には3rdアルバム「Strides」をリリース。19年以降、活動拠点をイギリスに移し、世界各国のミュージシャンとのコラボレーションを展開。J-WAVEの音楽番組「Flip Side Planet」のMCも務めている。
小袋:一回バンドメンバーの前で英語で歌うんですよ。歌詞を理解してもらいたいから。「Shiranami」も、「旗を燃やして人の夢を照らす」っていうのを「Burning the flag to light up people’s dream」とか訳して歌うと、「yeah!!」って返ってくる。そもそも「Shiranami」に関しては、ダニー・ハサウェイがピンク・フロイドと一緒にやったらこんな感じになると思うんだけどって説明すると、あぁなるほどね! って。
小袋:2000年代以降は、ドメスティックな方向にまた変化していますよね。スキマスイッチさんをはじめとした、ちゃんと日本語の歌を日本の譜割りで歌っていくんだという流れ。その一方で宇多田さんみたいに完全にニューヨーク仕込みの独自の譜割りで歌う人も出て来たけど。この前日本に帰ってきて紅白(歌合戦)を観てると、Mrs. GREEN APPLEさんは完全にオンでの歌い方でしたね。かえるの歌みたいな、日本語に合う形式の乗せ方。あれはあれで一つのドメスティックに進化した日本の歌だと思います。でも、ブルースはなくなってきてますよね。
小袋:「Zatto」と「Tangerine」は、サンファ(Sampha)のバンドでベースを弾いているロゼッタ・カーという女の子で。彼女は歌も歌えて、しかも素敵なので、そこにココロコ(Kokoroko)のドラマーのアヨ・サラウ(Ayo Salawu)を呼びました。アヨは後ろ目でリズムをとる感じなので、ロゼッタと絶対合うなと思って。ピアノのアマネ・スガナミ(Amane Suganami)は知らなくて、今回ギターのティージョー・マン・チェン(Tjoe Man Cheung)に紹介してもらいました。
2002年にオープンし、20年にわたって東京・表参道を行き交う人々を見続けてきたカフェ・ラウンジ「モントーク(montoak)」が、22年3月31日に惜しまれつつ閉店。それから2年が経ち、建物はそのまま、装いを新たに、カフェとショップが併設するコンセプトストア「V.A.(ヴイエー)」が24年12月15日に誕生した。もともと「モントーク」は、オープンカフェの先駆けとして1972年に開業した「カフェ ド ロペ(Café de Ropé)」を前身とする。
藤原:最初は洋服屋の中で、パン屋とかドーナツ屋をやりたかったんですよ。「ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)」って、基本的にどのお店も上層階に「ローズベーカリー」というカフェが併設されていますよね。でもニューヨーク店はベーカリーが1階にあって、中2階で「ナイキ(NIKE)」とかを見ていると、パンのいい匂いが漂ってくる。それがすごくいいなと思って、参考にしました。
藤原:それと、あえてネタ元を明かさないことによって生まれる、奥行きを楽しむようなことがなくなってしまったかな。日本の国民性みたいなことも関係しているのかもしれないけど、最初にネタバラシをしてから提供するようなところがあるでしょう。これは今に始まったことではなく、日本の翻訳を見てもその傾向は明らかで。アンデルセンの名作「裸の王様」って、英題は「The Emperor's New Clothes」なんですよ。「王様の新しい服」としか言っていないのと、タイトルで「裸」であるとネタバラシするのとでは、奥行きが全然違う。
現在はロサンゼルスを拠点に活動し、2010年代の終わり頃からフィールド・レコーディングやミュージック・コンクレートを使った実験的な作品をつくり続けてきたクレア・ラウジー(claire rousay)。その彼女が一転、この春にリリースした最新アルバム「sentiment(センチメント)」では、自身のボーカルとギターを大きく取り入れたアプローチへと音楽のスタイルを更新。いわく“エモ・アンビエント”を標榜するナイーブで内省的なムードをたたえたサウンドと歌によって、インディ・フォークのシンガー・ソングライターも思わせる彼女の新たな作家性を強く印象づけた。その「sentiment」を携えて先日行われた、「FESTIVAL de FRUE 2024」への出演を含む初めてのジャパン・ツアー。彼女ひとり、機材の傍らでギターを構えて歌うショーは、アンビエントな電子音の響きとオートチューンの揺らぎが共鳴するようにしてステージを包み、ベッドルームを写した「sentiment」のアートワークさながらプライベートで親密な空気にあふれたものだった。
PROFILE: (ふじわら・たけひさ):1971年1月3日(箱根の復路!)生まれ、神奈川県出身。箱根駅伝出場を目指して東海大学に入学し、陸上部に所属。大学卒業後に営業職として就職し、その後1年間ニュージーランドに滞在。現地でのランニング体験が忘れられず、帰国後はナイキ、アシックス、ニューバランスでシューズの販売員を経験。2013年に独立し、シューズ選びや走り方のコンサルタント、スポーツシューフィッター講師などとして活躍中 PHOTO:KAZUO YOSHIDA
PROFILE: (ふじわら・たけひさ):1971年1月3日(箱根の復路!)生まれ、神奈川県出身。箱根駅伝出場を目指して東海大学に入学し、陸上部に所属。大学卒業後に営業職として就職し、その後1年間ニュージーランドに滞在。現地でのランニング体験が忘れられず、帰国後はナイキ、アシックス、ニューバランスでシューズの販売員を経験。2013年に独立し、シューズ選びや走り方のコンサルタント、スポーツシューフィッター講師などとして活躍中 PHOTO:KAZUO YOSHIDA
小山:タイトルは「but I can hug you」という作品です。「みえないもの」として表面からはみえない、計り知れない他者の痛みにフォーカスしています。他者が抱える痛みを理解し尽くすことの難しさと、それでも相手を分かりたいと思うこと、相手の影の面まで知りたいと思うことの美しさ、そしてそのような感情があふれたとき私たちが衝動的に取ってしまう行動であると共に、私たちに取り得る最大の行動とも考える「抱擁」をテーマとしています。抱擁したときの、言葉では語り尽くせない心の深層が体温を通して伝達するイメージ、また抱擁によって痛みが融解されるイメージを、「氷染め」という染色手法で表現することを試みました。氷の上に複数の色の染料をまぶし、氷がゆっくりと解けていくことで染料が混ざり合って、じんわりとまだらに生地が染まっていく、過程そのものも含めてテーマを落とし込んでいます。
「but I can hug you」と「that afterimage」「but I can hug you」
在任期間の最初の5年間で同社の業績は改善したものの、特にコロナの影響でここ3年間は苦戦を強いられていた。その後国内事業はパンデミックを経て回復したが、中国市場の減速により同社の営業利益は急落した。だが魚谷氏は、中国事業は今後2〜3年で回復すると信じており、中国でのプレステージブランド事業は依然として好調で、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」や「ナーズ(NARS)」などが売り上げをけん引していることを強調している。
在任期間の最初の5年間で同社の業績は改善したものの、特にコロナの影響でここ3年間は苦戦を強いられていた。その後国内事業はパンデミックを経て回復したが、中国市場の減速により同社の営業利益は急落した。だが魚谷氏は、中国事業は今後2〜3年で回復すると信じており、中国でのプレステージブランド事業は依然として好調で、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」や「ナーズ(NARS)」などが売り上げをけん引していることを強調している。
【月刊ARISAK】GYUTAE(@kimgyutae_official)【月刊ARISAK】GYUTAE(@kimgyutae_official)【月刊ARISAK】imma(@imma.gram)【月刊ARISAK】imma(@imma.gram)【月刊ARISAK】KawaK(@iamkawak)【月刊ARISAK】Aile The Shota(@lethe_shota)【月刊ARISAK】Aile The Shota(@lethe_shota)
【月刊ARISAK】GYUTAE(@kimgyutae_official)【月刊ARISAK】GYUTAE(@kimgyutae_official)【月刊ARISAK】imma(@imma.gram)【月刊ARISAK】imma(@imma.gram)【月刊ARISAK】KawaK(@iamkawak)【月刊ARISAK】Aile The Shota(@lethe_shota)【月刊ARISAK】Aile The Shota(@lethe_shota)
中央から左側が東レの若手メンバー。上段から時計周りに、東レの宇佐美宗親さん、今井悠太郎さん、橋本圭司さん、田中萌華さん、松尾直輝さん。右側がKFCメンバー。上段から時計周りに飯島恒典さん、田子山舜さん、藤まいかさん、増永和佳さん、今村賢さん、上野莉瑚さん
PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA三島工場近くにある研修センターの展示スペースには、東レの歴史や最新技術を知ることができる。「&+」の仕組みについて説明する東レ長繊維部の太田光紀さん東レが強みとする複合紡糸の工程から、糸が出てくる瞬間を視察。数百度で熱するため、非常に暑い環境での作業開発担当の西田さんから工場で作られた糸について、断面の構造や技術について学んだ「KFC」メンバー
「&+」の糸を使った“KARUISHI”というテキスタイルを使ってルックを制作するデザイナーの藤まいかさん PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA東レ「&+」の“KARUISHI”は、軽くてふわふわとした風合いと発色の良さが特徴だ PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA12月15日のショー開催に向け制作に取り組む「KFC」メンバー PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA12月15日のショー開催に向け制作に取り組む「KFC」メンバー PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA
「KFC」は東レからのテキスタイル提供のサポートを受け、12月15日にファッションショーを開催した。今年は「How to Dress Love?」をテーマに、デザイナーそれぞれが未来に残したい自分のたちの愛の形を表現。学生らがファッションを通して抱える思いや注いできた情熱に、東レとのコラボレーションを通して感じたファッションの持つ楽しさや喜び、そして同じZ世代の東レ社員と語った繊維産業の希望をルックに込めた。次回3回目は、そのファッションショーの様子をリポート。若き彼らが紡ぐ新たなファッションの形を探る。
中央から左側が東レの若手メンバー。上段から時計周りに、東レの宇佐美宗親さん、今井悠太郎さん、橋本圭司さん、田中萌華さん、松尾直輝さん。右側がKFCメンバー。上段から時計周りに飯島恒典さん、田子山舜さん、藤まいかさん、増永和佳さん、今村賢さん、上野莉瑚さん
PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA三島工場近くにある研修センターの展示スペースには、東レの歴史や最新技術を知ることができる。「&+」の仕組みについて説明する東レ長繊維部の太田光紀さん東レが強みとする複合紡糸の工程から、糸が出てくる瞬間を視察。数百度で熱するため、非常に暑い環境での作業開発担当の西田さんから工場で作られた糸について、断面の構造や技術について学んだ「KFC」メンバー
「&+」の糸を使った“KARUISHI”というテキスタイルを使ってルックを制作するデザイナーの藤まいかさん PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA東レ「&+」の“KARUISHI”は、軽くてふわふわとした風合いと発色の良さが特徴だ PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA12月15日のショー開催に向け制作に取り組む「KFC」メンバー PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA12月15日のショー開催に向け制作に取り組む「KFC」メンバー PHOTO BY SHOTA MATSUSHIMA
「KFC」は東レからのテキスタイル提供のサポートを受け、12月15日にファッションショーを開催した。今年は「How to Dress Love?」をテーマに、デザイナーそれぞれが未来に残したい自分のたちの愛の形を表現。学生らがファッションを通して抱える思いや注いできた情熱に、東レとのコラボレーションを通して感じたファッションの持つ楽しさや喜び、そして同じZ世代の東レ社員と語った繊維産業の希望をルックに込めた。次回3回目は、そのファッションショーの様子をリポート。若き彼らが紡ぐ新たなファッションの形を探る。
和歌山のテキスタイルメーカーエイガールズのインナーウエアブランド「マル(MALU)」が好調だ。2021年に“Your Personal Luxury(自分だけの贅沢・自分にしか味わえない贅沢)”をコンセプトに6型で始動。手編みのような膨らみと柔らかさのあるカシミヤ100%のインナーウエアがウケて、22年秋には型数を10型に増やし、23年にはシルク100%9型をラインアップに加えた。23年の売上高は前年比140%増、24年の現時点でも前年比150%増と好調だ。リピーターが多く、人気デザイナーズブランドのデザイナーが何着もまとめ買いをして愛用するなどプロからの支持が厚い。販路は自社ECに加え、セレクトショップでのポップアップストアや店舗は限られるが卸売りも始めた。
和歌山のテキスタイルメーカーエイガールズのインナーウエアブランド「マル(MALU)」が好調だ。2021年に“Your Personal Luxury(自分だけの贅沢・自分にしか味わえない贅沢)”をコンセプトに6型で始動。手編みのような膨らみと柔らかさのあるカシミヤ100%のインナーウエアがウケて、22年秋には型数を10型に増やし、23年にはシルク100%9型をラインアップに加えた。23年の売上高は前年比140%増、24年の現時点でも前年比150%増と好調だ。リピーターが多く、人気デザイナーズブランドのデザイナーが何着もまとめ買いをして愛用するなどプロからの支持が厚い。販路は自社ECに加え、セレクトショップでのポップアップストアや店舗は限られるが卸売りも始めた。
ジェイミー:えっと、多分なんだけど、最初に夢中になったのは曲と言うよりアルバム全体で、両親が持っていたアルバムだったね。ロンドンで行われたスタックス・レコーズのショーケースのライブ・レコーディングだった(1967年リリースの「The Stax/Volt Revue Volume One Live In London」か?)。サム&デイヴやオーティス・レディング、ブッカー・T & ザ・MG’sといったスタックス・レコーズのアーティストが勢ぞろいしていてね。その録音には観客の声も入っていて、彼らがどれだけ興奮していたかが伝わってくるんだ。それに、もちろんその音楽自体も素晴らしかった。で、実はそのショーに父が実際に行っていて、(そのショーが録音された)レコードを買ったんだよ。だから、自分自身でレコードを買う前は、家のレコードプレーヤーでそのレコードを飽きるほど聴いてたんだ。
ジェイミー:クルセイダーズのベスト盤だね、赤いジャケットでシンプルなデザインのやつ(1976年リリースの「The Best Of The Crusaders」と思われる)。子どもの頃によく聴いてたから、レコード・ショップで見かけるたびに買っちゃうんだよね。いや、値段は5ポンドくらいで、ほとんど(ビンテージとしての)価値はないし、すごく一般的なレコードなんだけど、でも子どもの頃を思い出させてくれるし、今でも聴くのが好きなんだ。ロックダウン中もそれをたくさん聴いてたと思うよ。
ジェイミー:それなら、「DEMENTOS」っていうレコード。日本のアーティストだけど、名前が思い出せないな(清水靖晃。同作収録の「FIND NO WORD TO SAY 絶句」は翌日のライブでもプレイしていた)。実は去年になって初めて見つけたもので、本当に素晴らしいんだよ。最近はよくプレイしていて、僕のギグにもすごく役立ってるんだ。僕にとっては、これが日本を象徴していると思う。だって、日本に来るたびに、ここでしか見つからないような素晴らしい音楽をいつも新しく発見するんだから。
ジェイミー:えっと、多分なんだけど、最初に夢中になったのは曲と言うよりアルバム全体で、両親が持っていたアルバムだったね。ロンドンで行われたスタックス・レコーズのショーケースのライブ・レコーディングだった(1967年リリースの「The Stax/Volt Revue Volume One Live In London」か?)。サム&デイヴやオーティス・レディング、ブッカー・T & ザ・MG’sといったスタックス・レコーズのアーティストが勢ぞろいしていてね。その録音には観客の声も入っていて、彼らがどれだけ興奮していたかが伝わってくるんだ。それに、もちろんその音楽自体も素晴らしかった。で、実はそのショーに父が実際に行っていて、(そのショーが録音された)レコードを買ったんだよ。だから、自分自身でレコードを買う前は、家のレコードプレーヤーでそのレコードを飽きるほど聴いてたんだ。
ジェイミー:クルセイダーズのベスト盤だね、赤いジャケットでシンプルなデザインのやつ(1976年リリースの「The Best Of The Crusaders」と思われる)。子どもの頃によく聴いてたから、レコード・ショップで見かけるたびに買っちゃうんだよね。いや、値段は5ポンドくらいで、ほとんど(ビンテージとしての)価値はないし、すごく一般的なレコードなんだけど、でも子どもの頃を思い出させてくれるし、今でも聴くのが好きなんだ。ロックダウン中もそれをたくさん聴いてたと思うよ。
ジェイミー:それなら、「DEMENTOS」っていうレコード。日本のアーティストだけど、名前が思い出せないな(清水靖晃。同作収録の「FIND NO WORD TO SAY 絶句」は翌日のライブでもプレイしていた)。実は去年になって初めて見つけたもので、本当に素晴らしいんだよ。最近はよくプレイしていて、僕のギグにもすごく役立ってるんだ。僕にとっては、これが日本を象徴していると思う。だって、日本に来るたびに、ここでしか見つからないような素晴らしい音楽をいつも新しく発見するんだから。
PROFILE: 左:(おおもり・ときお)1995年生まれ、東京都出身。2019年にテレビ東京へ入社。「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」「このテープもってないですか?」「SIX HACK」「祓除」「フィクショナル」を担当。Aマッソの単独公演「滑稽」でも企画・演出を務めた。昨年「世界を変える30歳未満 Forbes JAPAN 30 UNDER 30」に選出。今夏イベント「行方不明展」も手掛けた。
右:(みなぐち・だいち)1987年生まれ、埼玉県出身。WEBデザイナーとして勤務しながら、2018年にディレクターとしてYouTube番組「ゾゾゾ」を立ち上げる。その後、21年8月から『フェイクドキュメンタリー「Q」』をYouTubeで配信スタート。「TXQ FICTION」の制作にも参加した。
パラッコ:今日私は「リナイロン」を使用した「プラダ」のブルゾンを着ている。デザインはもちろん素晴らしく、とても快適。でも、もっと重要なのは、この製品が「シービヨンド」のようなプロジェクトの資金調達に役立つということだ。このブルゾンは、ファッションの美しさと私たちが達成すべき主な目標である海や原則についての創造的な意識を結びつける、とても簡単な方法なのだ。つまり、“目的を持ったファッション(fashion with the purpose)”だ。
近藤真彦/歌手・KONDO RACING監督・日本レースプロモーション取締役会長
PROFILE:1964年7月19日生まれ、神奈川県出身。O型。1979年、ドラマ「3年B組金八先生」でデビュー。翌年、「スニーカーぶる〜す」で歌手デビュー。「ギンギラギンにさりげなく」、「ミッドナイトシャッフル」など数多くの作品をリリース。87年、「愚か者」で「第 29回日本レコード大賞」大賞を受賞。レーシングチーム「KONDO RACING TEAM」を運営するエムケイカンパニー社長兼チーム監督。2023年、日本レースプロモーション(JRP)会長に就任
中臺孝樹/音楽プロデューサー
PROFILE:セント・フォース所属。米国のESPNでX-gamesなどスポーツ撮影からキャリアスタート。帰国後中野裕太主演映画「もうしません!」、芥川賞受賞作家ピース又吉直樹主演短編映画「海酒」のプロデューサーを務めた。前職のソニーグループでは会社全体の映像制作やイベントのプロデュースを担当。本施策の全14組の楽曲アーティストをキュレーションした
田中裕介/動画ディレクター
PROFILE:1978年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。2007年から「キャビア」に参加。秀逸なデザインセンスと映像制作のスキルに遊び心を加味した独創性を武器に、多くの話題作を手掛け、CMやミュージックビデオの映像演出を基軸に、グラフィックデザイン、アートディレクション、舞台演出など、多岐にわたり手掛ける。「TOYOTA DIRECTORSCUT」の第1弾では、記念すべき1作品目を手掛けた
坪井翔/2024年度スーパーフォーミュラドライバーズチャンピオン
PROFILE:1995年5月21日生まれ。VANTELIN TEAM TOM’S所属のレーシング・ドライバー。多くのタイトルを獲得。2011年にはフォーミュラトヨタ・レーシング・スクール(FTRS)を受講し、スカラシップを獲得。翌年にフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)で4輪デビューし、2年目に初優勝。2024年度スーパーフォーミュラでは最終戦で15ポイントを加算し、シリーズチャンピオンに輝いた
本プロジェクトに賛同し、レーシングチーム「KONDO RACING TEAM」の監督であり、日本レースプロモーション(JRP)の会長でもある歌手の近藤真彦、音楽プロデューサーの中臺孝樹、動画ディレクターの田中裕介が審査員として参加。さらに、2024年「SUPER FORMULA」のチャンピオンドライバー、坪井翔も加わる。そのほかの審査員は後日発表予定。
クリエイティブ制作を行うアンノウンノウンズのRYO SUGIMOTOクリエイティブ・ディレクターが「SUPER FORMULA DIRECTORSCUT」の動画を手掛けた。デジタルネイティブの知見を生かした映像が、ファッション業界からも高い評価を得る1998年生まれの25歳が設けたテーマは、“「時間はコントロールできる。それを信じた者だけが勝つ」―意思と絆が新しい未来を創る―”。プロジェクトに対して、「クリエイターではなくても、誰でも簡単に映像を作れる気軽さがいい」と語る。だが、そのコンセプトには、やはりプロフェッショナルさを感じさせる。RYO SUGIMOTOに、製作した動画について聞いた。
募集要項は以下の通り。応募期間は11月8日~25年1月10日。映像制作のルールは、提供するいずれかの映像素材を入れること。車両映像は、提供されたもののみの使用に限り、独自で撮影することは禁止。提供する楽曲の中から映像楽曲を選定すること。そして、提供する「SUPER FORMULA DIRECTORSCUT」のロゴを映像のどこかに入れること。
2024年ノーベル文学賞に韓国の作家ハン・ガンがアジア人女性として初選出され、韓国文学の勢いはますます加速している。その中で、23年に韓国読者が選ぶ若い作家1位となり、日本でも話題の小説「29歳、今日から私が家長です。(以下、29歳)」(清水知佐子訳、CCCメディアハウス)の著者イ・スラが、11月23日と24日に神保町で開催された「K-BOOKフェスティバル 2024 in Japan(以下、K-BOOKフェス)」に初来日した。
ジュリー:(日本語で)アリガトウゴザイマス(笑)。ほとんどのタトゥーは友達のサラがデザインしてくれたもので。中でも一番のお気に入りは、(ワシリー・)カンディンスキーの絵をモチーフにしたもの。ゴールウェイの私の家に飾ってあった絵がずっと好きで、その一部を参考にデザインしてもらいました。あの絵の、虹の橋を渡るような神秘的なイメージがずっと心に残っていて、タトゥーを入れられる年齢になったら入れたいって思っていたんです。それと、ケイト・ブッシュの「Hounds of Love」からインスピレーションを得たこれも気に入っています。このいかつい表情をした2匹の犬は、「Hounds of Love」ってタイトルから連想したイメージなんです(笑)。
——最近リリースされた新曲の「Under My Skin」は、そうしたバンドを取り巻く世界の広がりを象徴するナンバーですよね。
ジュリー:はい。「Under My Skin」は当初、「Madra」の収録曲としてレコーディングされた曲だったんだけど、その後、「Life is Strange」というビデオゲームのサウンドトラックとして使われることになって。あの曲をゲームに登場するキャラクターのストーリーと重ねて聴いてくれているファンがいて、そうした“相乗効果”を見るのはとてもクールだし楽しい。聴いた人がそれぞれにいろんなものを感じ取ってくれることは、私たちにとっても大きな喜びなんです。
ジュリー:そうだな……スマッシング・パンプキンズの「Mellon Collie and the Infinite Sadness」かな。あとは……そうだ、彼が「Loveless」(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)をやっていたのをすっかり忘れていました! 同じアイルランドのバンドなのに……こういう大事なことを忘れてしまうところがあるんです、私は(笑)。でもそうですね、「Loveless」は間違いなく彼の代表作の一つだと思います。
ジュリー:学生の頃に大好きだったバンドの一つなんです。16歳のときの私は、とにかくクールになりたくて、誰にどう思われても気にしない!みたいな感じで。既存のルールにとらわれず、周囲の目を気にしないような自分になりたかった。ウィーザーみたいな“スラッカー・ロック”はまさにそうした私の心情を代弁した音楽で、友達のパーティーで彼らの「Undone – The Sweater Song」を初めて演奏した時の興奮は今もはっきりと覚えています。
山口大介・本部長(以下、山口):「エル」というメディアを軸に、情報発信をしながら、ファッションからフード、インテリアまで360度の生活の中で「エル」を感じてほしいと立ち上げました。さらに、eコマースやイベントでも多角的にユーザーを増やして得た情報が、私たちが大切にしているデータです。当社は定期購読のプロモーションも積極的に行ってきたので、メディアの価値を丁寧に伝えてきたことも多くのユーザー獲得につながった一因です。11年には「婦人画報のお取り寄せ」、21年には「ウィメンズヘルスショップ(Women's Health SHOP)」のeコマースも始め、自社で保有するデータは現在115万IDに達しています。
山口大介・本部長(以下、山口):「エル」というメディアを軸に、情報発信をしながら、ファッションからフード、インテリアまで360度の生活の中で「エル」を感じてほしいと立ち上げました。さらに、eコマースやイベントでも多角的にユーザーを増やして得た情報が、私たちが大切にしているデータです。当社は定期購読のプロモーションも積極的に行ってきたので、メディアの価値を丁寧に伝えてきたことも多くのユーザー獲得につながった一因です。11年には「婦人画報のお取り寄せ」、21年には「ウィメンズヘルスショップ(Women's Health SHOP)」のeコマースも始め、自社で保有するデータは現在115万IDに達しています。
ハースト婦人画報社はメンズメディアの体制を刷新し、「エスクァイア(Esquire)」日本版の編集長は、佐藤俊紀「エスクァイア」「メンズクラブ(MEN'S CLUB)」「モダンリビング(MODERN LIVING)」グループ編集局長が兼任する。これに伴い、「エスクァイア・ザ・ビッグ・ブラック・ブック(Esquire The Big Black Book以下、BBB)」を終了し、「メンズクラブ」は不定期刊行に、「エスクァイア」は来年2月にリニューアル号を発行する。佐藤俊紀編集長は、新生「エスクァイア」のかじをどう切っていくのだろうか。
WWD:「エスクァイア」のリニューアルについて教えてほしい。
佐藤俊紀・編集長(以下、佐藤):「エスクァイア」はこれまで2018年にローンチしたデジタルメディア「エスクァイア・デジタル」を主軸に、年2回発行の雑誌「BBB」と連動しながら、コンテンツ作りをしていましたが、来年からはブランドとして一本化し、年4回発行、200ページ超えの定期誌とデジタルメディアにそれぞれ注力していきます。コアターゲットは35~45歳の探求心と好奇心旺盛な新富裕層。“Focusing on all creativity with a journalistic eye(創造の物語を、ジャーナリスティックな目線で)”をテーマに、21の国と地域で展開する「エスクァイア」のネットワークを用い、ファッションやライフスタイル、ジャーナリズムに焦点を当てたコンテンツを提供します。
佐藤:実は変わっていません。リニューアルに合わせ、本国ディレクターらとも何度も話し合いを重ねてきましたが、“Man at His Best(最高の自分になる)” というコンセプト、そして、情報過多のSNS時代においても物事の本質を分かっていて、自分に合ったスタイルや考えを根幹に持っている層にアプローチしていくという考えはグローバルで一貫しています。そうした男性像を持つ若い世代にも寄り添えるメディアでもありたいと考えています。
「Keiichiro Shibuya Playing Piano−Living Room」と題された今回の公演は、"架空のリビングルーム”をテーマに、ステージには建築家・妹島和世がデザイン・制作してきた家具や、同氏が所有するルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe、以下、ミース)やル・コルビュジェ(Le Corbusier、以下、コルビジェ)の家具が配置された「リビングルーム」のような空間を再現。気鋭のバイオリニスト・石上真由子をゲストに迎え、渋谷の楽曲の他、エリック・サティ(Erik Satie)やアルヴォ・ペルト(Arvo Part)、高橋悠治らの楽曲を演奏する。
和泉 侃 アーティスト / Olfactive Studio Ne ディレクター 香りを通して身体感覚を蘇生させることをテーマに活動するアーティスト。植物の生産・蒸留や原料の研究を行い、五感から吸収したインスピレーションのもとに創作活動に励む。作家活動と並行し、香りを設計するスタジオ「Olfactive Studio Ne」を発足。調香の領域にとらわれないディレクションで、チームと共に香りで表現される世界の可能性を広げている PHOTO: Daisuke NAKASHIMA
「タカラサステナビリティフェス 2024 -Change the Angle」基調講演には、向千鶴 WWDJAPAN サステナビリティ・ディレクターが登壇「タカラサステナビリティフェス 2024 -Change the Angle」のミニワークの様子「タカラサステナビリティフェス 2024 -Change the Angle」のミニワークの様子「タカラサステナビリティフェス 2024 -Change the Angle」のミニワークの様子
WWD:プロジェクトを通してどのような成果が得られた?
日野:特に大きな成果の一つは社内イベントで生まれた意識の高まりや共通認識の醸成です。全国からミドルマネジメント以上のポジションにつく社員を可能な限り大阪の拠点ティービースクエア オオサカに集めて、「タカラサステナビリティフェス 2024 -Change the Angle」を開催しました。全従業員向けたオンライン配信も含めると、全社員の3分の1にあたる520人ほどが参加。社内イベントとしては最大級の催しになりました。ミドルマネジメント層はとくに若手からのボトムアップを受けたとき、経営陣に連携し事業につなげる存在。そんな彼ら・彼女らがサステナビリティへの共通認識をもつことで、スムーズに事業が進むと考えました。
中山:私は二つあります。一つは理美容産業がリーディング産業といわれる未来を作りたいです。私たちがリーダーシップをとって、アクションを起こすことで、ほかの産業にも良い影響を与えていけるような社会のロールモデルを作っていきたいです。もう一つは、理美容室を通じて日本全国にサステナビリティの意識改革を巻き起こしたいです。世の中の大半の人は1年に数回、理美容室を利用しているはずです。ゆえに通う理美容室の意識が変われば、お客さまの意識が変わり、結果的に全国民の意識を変えられると考えています。タカラベルモントが変われば日本が変わる可能性さえも秘めています。B to B to Cのビジネスであるからこそ、理美容室を通じて日本全国にサステナビリティの意識改革が巻き起こせると信じています。