PROFILE: 1990年11月1日生まれ。奈良県吉野郡出身。趣味は映画鑑賞(大学で映画研究をしていた)。特技は英語、ダンス。大学4年生の時に、大阪NSC35期生として入学し、お笑いを学ぶ。翌年行われた「NSC大ライブ2013」で優勝を果たし、NSCを首席で卒業。2017年、第47回NHK上方漫才コンテストで優勝。同年12月「女芸人No.1決定戦 THE W」に出場し、優勝。海外進出を目指し、19年6月には、アメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」にも出場。21年には「R-1グランプリ」で優勝。23年にはラッパーとしてデビューし、お笑い以外の活動でも注目を集めている。
また彼は、弱冠22歳でギル・スコット・ヘロンの遺作のリミックスを買って出る、気骨のある人間だ。そのリミックスアルバムが、ソロキャリアの始まりであることも恐ろしいが、それがまた超エポックメイキングなのである。この「We're New Here」(2011年)と、ソロ1stアルバム「In Colour」(15年)に共通して感じたのは、サンプリングを用いる中で見せる引用元へのリスペクトと音楽への愛。サンプリングは、引用元の楽曲のストーリーテリングを更新することができる特別な表現方法であるが、彼は自身がティーンだった頃にダンスシーンで活躍していたレジェンドたちから、それを学び取った。
ジェイミー:素晴らしかったよ!彼らの1stアルバム「Since I Left You」(2000年)が出た時、僕はあのアルバムをループして、それから何年も聴いていたんだ。その経験によって、自分の音楽制作の基礎が形成されたと思う。あのアルバムが出た時、僕は11歳だったから、ちょうど自分で音楽を作る方法を学び始めていた頃だったんだ。アヴァランチーズに実際に会って、彼らの1stアルバムについて話したり、彼らがどうやって音楽を作っているのかについて聞いたりして仲を深めていった。今では、彼らがロサンゼルスに来る時は、僕の自宅に泊まることもある。逆に、僕がオーストラリアに行く時は、彼らと一緒に遊んだりする。自分が尊敬するヒーローに会うことができて、しかも自然な関係性を築くことができたのは、すごく特別なことだと思う。僕と彼らの音楽の作り方は上手くフィットしたんだけど、それは彼らの音楽をたくさん聴いて、彼らから学んできたから当然のことだよね。
——「All You Children」に続く「Every Single Weekend」も特徴的な子供の声のサンプルが使われていますが、あれは何かの曲からサンプリングしたものですか?
——「Dafodil」は、J.J.バーンズ(J.J. Barnes)の「I Just Make Believe (I’m Touching You)」と、アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)による同曲のカバーがサンプリングされていますよね。あの2曲がつながった瞬間は最高でした!これにはどのような狙いがあったのでしょうか?
——今年の初めには「シャネル(CHANEL)」とのコラボレーションで「It's So Good」をリリースしましたね。この曲はUKファンキーとハウスが混在していますが、あなたのこのセンスは、サイエンティストというより、パヒューマーに近いと思います。なぜ、複雑なものを美しくまとめ上げることができるのですか?
——先日のグラストンベリーのステージでも、(ザ・エックス・エックスの)ロミー(Romy)とオリヴァー・シム(Oliver Sim)が登場した瞬間は特に盛り上がっていましたが、今作の「Waited All Night」を聴いた瞬間も同じような高揚感を覚えました。やはり、3人が集まった瞬間のマジックは存在しますか?
また彼は、弱冠22歳でギル・スコット・ヘロンの遺作のリミックスを買って出る、気骨のある人間だ。そのリミックスアルバムが、ソロキャリアの始まりであることも恐ろしいが、それがまた超エポックメイキングなのである。この「We're New Here」(2011年)と、ソロ1stアルバム「In Colour」(15年)に共通して感じたのは、サンプリングを用いる中で見せる引用元へのリスペクトと音楽への愛。サンプリングは、引用元の楽曲のストーリーテリングを更新することができる特別な表現方法であるが、彼は自身がティーンだった頃にダンスシーンで活躍していたレジェンドたちから、それを学び取った。
ジェイミー:素晴らしかったよ!彼らの1stアルバム「Since I Left You」(2000年)が出た時、僕はあのアルバムをループして、それから何年も聴いていたんだ。その経験によって、自分の音楽制作の基礎が形成されたと思う。あのアルバムが出た時、僕は11歳だったから、ちょうど自分で音楽を作る方法を学び始めていた頃だったんだ。アヴァランチーズに実際に会って、彼らの1stアルバムについて話したり、彼らがどうやって音楽を作っているのかについて聞いたりして仲を深めていった。今では、彼らがロサンゼルスに来る時は、僕の自宅に泊まることもある。逆に、僕がオーストラリアに行く時は、彼らと一緒に遊んだりする。自分が尊敬するヒーローに会うことができて、しかも自然な関係性を築くことができたのは、すごく特別なことだと思う。僕と彼らの音楽の作り方は上手くフィットしたんだけど、それは彼らの音楽をたくさん聴いて、彼らから学んできたから当然のことだよね。
——「All You Children」に続く「Every Single Weekend」も特徴的な子供の声のサンプルが使われていますが、あれは何かの曲からサンプリングしたものですか?
——「Dafodil」は、J.J.バーンズ(J.J. Barnes)の「I Just Make Believe (I’m Touching You)」と、アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)による同曲のカバーがサンプリングされていますよね。あの2曲がつながった瞬間は最高でした!これにはどのような狙いがあったのでしょうか?
——今年の初めには「シャネル(CHANEL)」とのコラボレーションで「It's So Good」をリリースしましたね。この曲はUKファンキーとハウスが混在していますが、あなたのこのセンスは、サイエンティストというより、パヒューマーに近いと思います。なぜ、複雑なものを美しくまとめ上げることができるのですか?
——先日のグラストンベリーのステージでも、(ザ・エックス・エックスの)ロミー(Romy)とオリヴァー・シム(Oliver Sim)が登場した瞬間は特に盛り上がっていましたが、今作の「Waited All Night」を聴いた瞬間も同じような高揚感を覚えました。やはり、3人が集まった瞬間のマジックは存在しますか?
それを踏まえた上で2つのポイントを伝えたい。第一に、私たちが使用するダウンは、原料となるアヒルやガチョウの生育環境や羽毛の採取方法を細かく規定した国際的な基準「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(Responsible Down Standard)」に適った方法で、倫理的に調達されたものであること。第二に、ダウンは食肉産業から生まれた副産物だ。レザーと同様に、人々がアヒルやガチョウを食べる限りダウンは存在し続ける。一方で「カナダグース」には近年、合成繊維や植物性の中綿などを使用している製品もある。こちらも好調だ。
それを踏まえた上で2つのポイントを伝えたい。第一に、私たちが使用するダウンは、原料となるアヒルやガチョウの生育環境や羽毛の採取方法を細かく規定した国際的な基準「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(Responsible Down Standard)」に適った方法で、倫理的に調達されたものであること。第二に、ダウンは食肉産業から生まれた副産物だ。レザーと同様に、人々がアヒルやガチョウを食べる限りダウンは存在し続ける。一方で「カナダグース」には近年、合成繊維や植物性の中綿などを使用している製品もある。こちらも好調だ。
18年にロンドンで開催した「モード」の第1回目でキュレーターを務めたのは、昨年逝去した坂本龍一。きっかけは、ロンドンで実験音楽のイベントシリーズ「セント・ジョン・セッションズ(St John Sessions)」を運営する「33-33」のディレクター=クリス・ヴォーン(Chris Vaughan)が、坂本龍一と米国のサウンドアーティスト、テイラー・デュプリー(Taylor Deupree)から、このシリーズに出演したいと連絡を受けたこと。2人の「セント・ジョン・セッションズ」出演が実現したのは14年2月だった。ヴォーンは、イベント後も坂本龍一と連絡を取り合い、共に音楽イベントシリーズを立ち上げるアイデアを提案。その4年後の18年に誕生したのが「モード」だ。
「イベントを始めた当初、音楽とファッションの世界に乖離を感じていた」と、「モード」の共同ディレクターを務める中野勇介とヴォーンは語る。現在は、同イベントシリーズに出演したアーティストの実験音楽が、ファッションショーの中で使用されるなど、当初の構想に追いつくようにその距離が近づいている。22年から開催地を東京に移した理由の一つは、灰野敬二やフジタ(FUJI|||||||||||TA)など、欧米で高い評価を受ける日本人アーティストの功績に光を当てるため。彼らのような日本人アーティストたちは、しばしば、日本の実験音楽シーンは欧米に比べて非常に小さいと語っていたという。この状況に風穴を開けようと「モード」は、23年以降、東京で積極的にライブを企画しており、今月21日には東京・恵比寿のライブハウス「リキッドルーム」でのイベント「MODE AT LIQUIDROOM」の開催も控える。出演は、大阪拠点の音楽家・日野浩志郎を中心に結成されたリズムアンサンブルgoatと初来日となるイギリス・グラスゴー出身のトリオ、スティル・ハウス・プランツ(Still House Plants)。
18年にロンドンで開催した「モード」の第1回目でキュレーターを務めたのは、昨年逝去した坂本龍一。きっかけは、ロンドンで実験音楽のイベントシリーズ「セント・ジョン・セッションズ(St John Sessions)」を運営する「33-33」のディレクター=クリス・ヴォーン(Chris Vaughan)が、坂本龍一と米国のサウンドアーティスト、テイラー・デュプリー(Taylor Deupree)から、このシリーズに出演したいと連絡を受けたこと。2人の「セント・ジョン・セッションズ」出演が実現したのは14年2月だった。ヴォーンは、イベント後も坂本龍一と連絡を取り合い、共に音楽イベントシリーズを立ち上げるアイデアを提案。その4年後の18年に誕生したのが「モード」だ。
「イベントを始めた当初、音楽とファッションの世界に乖離を感じていた」と、「モード」の共同ディレクターを務める中野勇介とヴォーンは語る。現在は、同イベントシリーズに出演したアーティストの実験音楽が、ファッションショーの中で使用されるなど、当初の構想に追いつくようにその距離が近づいている。22年から開催地を東京に移した理由の一つは、灰野敬二やフジタ(FUJI|||||||||||TA)など、欧米で高い評価を受ける日本人アーティストの功績に光を当てるため。彼らのような日本人アーティストたちは、しばしば、日本の実験音楽シーンは欧米に比べて非常に小さいと語っていたという。この状況に風穴を開けようと「モード」は、23年以降、東京で積極的にライブを企画しており、今月21日には東京・恵比寿のライブハウス「リキッドルーム」でのイベント「MODE AT LIQUIDROOM」の開催も控える。出演は、大阪拠点の音楽家・日野浩志郎を中心に結成されたリズムアンサンブルgoatと初来日となるイギリス・グラスゴー出身のトリオ、スティル・ハウス・プランツ(Still House Plants)。
ファーイーストカンパニーは、新ウィメンズブランド「サヴィル サヴィ(SA VILLE / SA VIE)」をローンチする。「アナイ(ANAYI)」で16年ディレクターを務める片岡恵美子がクリエイションの指揮を執り、上質な素材使いとパターン、ディテールにこだわったコレクションを大人の女性に提案する。「サヴィル サヴィ」のファースト・コレクションについて片岡ディレクターに聞いた。
デビュー・アルバム「Where we've been, Where we go from here」
今年2月にリリースしたデビュー・アルバム「Where we've been, Where we go from here」が多くのメディアで賞賛を得て、また日本でもApple Musicの総合チャートで最高10位を記録するなど、一躍“時のアーティスト”になった感もあるフリコ。今や北米インディー・ロックのブライテスト・ホープとして期待を集める2人に、深い造詣と愛情に満ちた音楽観、シカゴのコミュニティー、そしてファッションやソーイングなど身の回りのアートを通じたDIYの哲学について初来日したタイミングで話を聞いた。
——そういえば、最近のライブではザ・キュアーの「In Between Days」のカバーをやってますね。あの曲って、恋人との修羅場を歌ったような曲だけど——。
ニコ:大好きな曲なんだ(笑)。2人とも大好き。たぶん、キュアーで一番好きな曲かもしれない。あの曲って、いつごろの曲なんだろう? そういえば去年、シカゴの「Riot Fest」でキュアーのライブを観たんだ。彼らのサウンドは今でも全然色あせてなくて、とても素晴らしかった。そして、彼らがどれだけたくさんのヒット曲を持ってるかってあらためて気付かされたよ(笑)。スミス VS ザ・キュアー――なんて言ったら怒られるかもしれないけど、僕にとってはキュアーが圧倒的に上なんだ。一日中、彼らの音楽に浸っていたいくらい。心が満たされるというか、キュアーの音楽には僕にとって特別な何かがあるんだ。それに、ロバート・スミスはモリッシーよりずっといい人だと思うし(笑)。
そして、最高のアンビエント・ミュージックの90%は、日本のアンビエント・アーティストによるものだと思う。最近もコンピレーション盤みたいなのをよく聴いているよ。タイトルは「カンキョーオンガク(Kankyō Ongaku:Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990)」だったかな。あのレコードが大好きなんだ。あの独特な雰囲気は、言葉では言い表せない。自然の音や環境音を巧みに取り入れていて、まるで風景画を見ているような感覚になるというか。その手の音楽は中学生のころから聴き込んでいて、久石譲や坂本龍一とか、そういう系統のものを夢中になって聴いていたんだ。フィリップ・グラスと同じような流れでね。そうした日本の音楽にも、似たような静けさを感じるんだ。メロディーとハーモニーが絶妙に組み合わさっていて、音色も素晴らしい。とてもクールで、モダンなクラシック音楽だよね。それに心が落ち着くから、高校のころは勉強する時によく聴いてたよ(笑)。集中できるしね。
ベイリー:シカゴの人ってみんな、一緒に何かがしたいって気持ちが強いんです。ステージの上だろうが、地下室だろうが、レコーディング中だろうが関係なく、とにかく一緒に音楽を作りたい。だからシカゴでは、友達が街に遊びに来ると、すぐにスタジオに集まってセッションしたりする。その場で曲を覚えて、即興で曲を演奏したり、ライブ中にゲストを呼んで一緒に演奏したり。だから今度出るNewport Folk Festivalでも、オースティンの友人をステージに呼んで、一緒にペダルスティールを弾いてもらう予定なんです。シカゴには、例えばV.V. Lightbodyみたいなマルチな才能を持った人がたくさんいる。彼女はソングライターなんだけど、フルートもすごく上手で。だからいろんなセッションに参加して、みんなと一緒に音楽を楽しんでる。シカゴって、そういうことが日常的に起こっている場所なんです。
PROFILE: 2021年に結成されたアビゲイル(Vo.)、ジョージア(Ba.)、リジー(Gt.)、エミリー(Gt./Vo.)、オーロラ(Key.)によるロンドン発の5人組バンド。22年にはローリング・ストーンズのハイドパーク公演にオープニング・アクトとして抜擢。23年4月にリリースしたキャッチ―でダークなギター・ポップ曲「Nothing Matters」はオンライン上で話題となり、急速にバンドの名が広まった。24年にはBritアワードのライジングスター賞、BBCによるSound of 2024の第1位を獲得する等、インディー・ロック・シーンの注目を集め、期待度が非常に高まる中、待望のデビュー・アルバム「Prelude to Ecstasy」を2月にリリース。発売初週には、全英アルバムチャート1位を獲得した。左からエミリー、リジー 、アビゲイル、ジョージア、オーロラ
話題のバンドが相次いで登場している最近のイギリスのロック・シーン。中でも異彩を放っているのが、2021年に結成されたロンドンの5人組、ザ・ラスト・ディナー・パーティー(The Last Dinner Party。以下TLDP)だ。ヴィクトリア朝時代やルネサンス風の衣装が目を引く、バロック的な感性とモダンなテイストをミックスしたシアトリカルなルック。そして、ニューウエーヴやグラム、ハードロック、オペラなど多彩な要素を取り入れ、ストリングスやホーンが細部まで飾り立てる華やかでハイブリッドなサウンド。そんな彼女たちが重要なテーマとして掲げているのが、「Maximalism(過剰主義、最大主義)」――いわく「やりたいことは、全部やる」という哲学。その言葉どおり、ビジュアル的にも音楽的にも創造性あふれるスタイリッシュな美学に貫かれた彼女たちのクリエーションは今、世界中を熱狂させている。
デビュー前からローリング・ストーンズのツアーでオープニング・アクトを務めるなど大舞台を経験してきたTLDPは、この春に待望のファースト・アルバム「Prelude to Ecstasy」をリリース。多くの賞賛を集める中、イギリス/アイルランドを代表する音楽賞の一つ、マーキュリー・プライズが先ごろ発表した今年度のノミネーションにもチャーリーXCXやニア・アーカイヴスの新作と並んで同作は選ばれるなど、彼女たちを取り巻く勢いは高まりを見せ続けている。そのサウンドとファッションをつなぐ創作のインスピレーション、背景にあるアートやカルチャーの影響について、「フジロック」に出演のため初来日したTLDPのジョージア(ベース)とリジー(ギター)に話を聞いた。
——デビュー・アルバムの「Prelude to Ecstasy」に入っていない曲で、「Godzilla」って仮タイトル?の曲を最近のライブでやってますよね。まさかTLDPから怪獣映画の名前が出てくるなんて、と驚いたんですが。
■デビュー・アルバム「Prelude to Ecstasy」
1. Prelude to Ecstasy/プレリュード・トゥ・エクスタシー
2. Burn Alive/バーン・アライヴ
3. Caeser on a TV Screen/シーザー・オン・ア・ティーヴィー・スクリーン
4. The Feminine Urge/ザ・フェミニン・アージ
5. On Your Side/オン・ユア・サイド
6. Beautiful Boy/ビューティフル・ボーイズ
7. Gjuha/ジュア
8. Sinner/シナー
9. My Lady of Mercy/マイ・レディー・オブ・マーシー
10. Portrait of a Dead Girl/ポートレイト・オブ・ア・デッド・ガール 11. Nothing Matters/ナッシング・マターズ
12. Mirror/ミラー
13. Nothing Matters (Acoustic)/ナッシング・マターズ (アコースティック)
※国内盤ボーナストラック
アイリッシュ・ポエットやビート文学の話題で意気投合し、地元のパブでテーブルを囲みながら詩を書き始めたことが曲作りの始まりだったというデビュー・アルバム「Dogrel」(2019年)。ブラック・ミディやシェイムなどサウス・ロンドンの新世代と共振する現行ポスト・パンクの一角として早くから注目を集め、国内外の名だたる音楽賞で受賞やノミネートを重ねるなか、4年前にリリースした2ndアルバム「A Hero's Death」(2020年)がグラミー賞で「Best Rock Album」の候補に選出。U2やシネイド・オコナーに続く母国のグラミーノミニーとなり、今やグローバルな評価を手にするに至ったか彼らの軌跡は、復調が叫ばれて久しい昨今のロック・シーンにおいても際立った例といえるかもしれない。
トム:「Here's The Thing」かな。あの曲は、このアルバムがこれまで自分たちがやってきたこととは全く違うものである、ということを体現していると思う。「このアルバムが何を表現しようとしているのか?」という問いに対する答えの多くと結びついているというか。
カーリー:「In The Modern World」もそうだと思う。あのストリングスのパレットは、ある意味、この世界の縮図のようなものなんだ。まるでこの世界の複雑で美しい混沌を映し出しているような、そんな感覚があのストリングスにはある。その感覚が、このアルバムの核となる部分を支えているのは間違いないと思う。
トム:間違いなく「Here's The Thing」だと思う。この曲は、僕らがスタジオで書いた最後の曲だったと思う。最後のスタジオ・セッションの日、全てのトラックを仕上げた後にみんなでジャム・セッションを始めたら、突然この曲が生まれたんだ。まるで、曲自体が自分から飛び出してくるような感覚だった。どのアルバムにも自分たちの分身がいるような気がするけど、この曲は特に僕たちの本質を如実に表していると思う。そう、この曲はただ演奏して踊り出したくなるような、純粋な衝動に突き動かされるような曲なんだ。だから「Here's The Thing(※ここに本質がある)」ってタイトルにしたんだ。
——今回のアルバムでは、特に「Desire」や「In The Modern World」で聴ける、グリアンの情熱的でロマンチックな歌声も深い印象を残します。グリアンは昨年、内省的なソロ・レコードを発表しましたが、側(はた)から見て彼の変化を感じたり、何か思うことはありましたか。
——オープニングの「Romance」には、「maybe romance is place(きっとロマンスこそが居場所)」という印象的なフレーズがあります。フォンテインズD.C.の作品では、これまで常に「場所」がテーマとして描かれていて、そこにはアイルランド人としてのアイデンティティーをめぐる問題がさまざまな形で反映されてきました。ただ今作では、そうしたテーマ、いわば自分たちを縛り縛り付けてきた「場所」から解き放たれたような、そんな印象を受けます。
カーリー:「I'm the pig on the Chinese calendar(僕は中国暦の豚)」(「Starburster」)かな?(笑)。いや、絞れないよ。でも、「maybe romance is a place」は気に入っている。歌詞を並べていくうちに、曲全体の風景が鮮やかに浮かび上がってきて、自分自身もその世界の中に引き込まれていった。まるで新しい自分に出会えたような感覚だった。「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」みたいに想像力の扉が開かれたというか、「もしかしたらロマンスは実在するのかもしれない」って思わせてくれる。つまり、イマジネーションが現実を彩り、新たな世界を生み出すんだ。
トム:「Horseness is the Whatness」だね。あの曲の歌詞は、客観的に見ても本当に美しい。このアルバム全体の核心を突いているような、強烈なインパクトがある。このアルバムの全ての瞬間を凝縮していて、心に深く残るんだ。
TRACKLISTING:
1. Romance
2. Starburster
3. Here’s The Thing
4. Desire
5. In The Modern World
6. Bug
7. Motorcycle Boy
8. Sundowner
9. Horseness is the Whatness
10. Death Kink
11. Favourite
12. I Love You (Live at Red Rocks) *bonus track for Japan
アイリッシュ・ポエットやビート文学の話題で意気投合し、地元のパブでテーブルを囲みながら詩を書き始めたことが曲作りの始まりだったというデビュー・アルバム「Dogrel」(2019年)。ブラック・ミディやシェイムなどサウス・ロンドンの新世代と共振する現行ポスト・パンクの一角として早くから注目を集め、国内外の名だたる音楽賞で受賞やノミネートを重ねるなか、4年前にリリースした2ndアルバム「A Hero's Death」(2020年)がグラミー賞で「Best Rock Album」の候補に選出。U2やシネイド・オコナーに続く母国のグラミーノミニーとなり、今やグローバルな評価を手にするに至ったか彼らの軌跡は、復調が叫ばれて久しい昨今のロック・シーンにおいても際立った例といえるかもしれない。
トム:「Here's The Thing」かな。あの曲は、このアルバムがこれまで自分たちがやってきたこととは全く違うものである、ということを体現していると思う。「このアルバムが何を表現しようとしているのか?」という問いに対する答えの多くと結びついているというか。
カーリー:「In The Modern World」もそうだと思う。あのストリングスのパレットは、ある意味、この世界の縮図のようなものなんだ。まるでこの世界の複雑で美しい混沌を映し出しているような、そんな感覚があのストリングスにはある。その感覚が、このアルバムの核となる部分を支えているのは間違いないと思う。
トム:間違いなく「Here's The Thing」だと思う。この曲は、僕らがスタジオで書いた最後の曲だったと思う。最後のスタジオ・セッションの日、全てのトラックを仕上げた後にみんなでジャム・セッションを始めたら、突然この曲が生まれたんだ。まるで、曲自体が自分から飛び出してくるような感覚だった。どのアルバムにも自分たちの分身がいるような気がするけど、この曲は特に僕たちの本質を如実に表していると思う。そう、この曲はただ演奏して踊り出したくなるような、純粋な衝動に突き動かされるような曲なんだ。だから「Here's The Thing(※ここに本質がある)」ってタイトルにしたんだ。
——今回のアルバムでは、特に「Desire」や「In The Modern World」で聴ける、グリアンの情熱的でロマンチックな歌声も深い印象を残します。グリアンは昨年、内省的なソロ・レコードを発表しましたが、側(はた)から見て彼の変化を感じたり、何か思うことはありましたか。
——オープニングの「Romance」には、「maybe romance is place(きっとロマンスこそが居場所)」という印象的なフレーズがあります。フォンテインズD.C.の作品では、これまで常に「場所」がテーマとして描かれていて、そこにはアイルランド人としてのアイデンティティーをめぐる問題がさまざまな形で反映されてきました。ただ今作では、そうしたテーマ、いわば自分たちを縛り縛り付けてきた「場所」から解き放たれたような、そんな印象を受けます。
カーリー:「I'm the pig on the Chinese calendar(僕は中国暦の豚)」(「Starburster」)かな?(笑)。いや、絞れないよ。でも、「maybe romance is a place」は気に入っている。歌詞を並べていくうちに、曲全体の風景が鮮やかに浮かび上がってきて、自分自身もその世界の中に引き込まれていった。まるで新しい自分に出会えたような感覚だった。「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」みたいに想像力の扉が開かれたというか、「もしかしたらロマンスは実在するのかもしれない」って思わせてくれる。つまり、イマジネーションが現実を彩り、新たな世界を生み出すんだ。
トム:「Horseness is the Whatness」だね。あの曲の歌詞は、客観的に見ても本当に美しい。このアルバム全体の核心を突いているような、強烈なインパクトがある。このアルバムの全ての瞬間を凝縮していて、心に深く残るんだ。
TRACKLISTING:
1. Romance
2. Starburster
3. Here’s The Thing
4. Desire
5. In The Modern World
6. Bug
7. Motorcycle Boy
8. Sundowner
9. Horseness is the Whatness
10. Death Kink
11. Favourite
12. I Love You (Live at Red Rocks) *bonus track for Japan
クルーガー:「マイキータ」を設立した2003年当時のベルリンは、DIY(Do It Yourself)のマインドセットを持ったメーカーたちの街だった。ルールはほとんどなく、ロールモデルもいなかったが、たくさんの自由と表現できるスペースがあった。そして、私たちが求めていたのは独自の決断を下し、自分たちが望むように創造するパワー。私たちには明確な美学やビジョンがあり、それを実現するために必要なステップを踏むことで、多くの人から不可能だと言われながらも独自の生産体制とノウハウを築き上げてきた。ベルリンなくして「マイキータ」を想像することはできない。あの時代のパイオニア精神は、私たちの独立心あふれる個性の一部になっている。
韓国人画家パク・ソボと共に制作したリミテッド・アーティスト・エディションのアイウエア“1 OF 0”。パクは23年に91歳で他界したため、「マイキータ」を長年愛用していたとい彼の手掛けた最後のプロジェクトとなった。デザインには彼の作品に見られるアイコニックな色彩が用いられている。3色展開で、各色333本限定。伝統的な韓紙を用いたパッケージと証明書、アートワークがプリントされた特別なクリーニングクロスが付属する。価格は1本12万9500円、3本セット38万8000円。10月に発売予定韓国人画家パク・ソボと共に制作したリミテッド・アーティスト・エディションのアイウエア“1 OF 0”。パクは23年に91歳で他界したため、「マイキータ」を長年愛用していたとい彼の手掛けた最後のプロジェクトとなった。デザインには彼の作品に見られるアイコニックな色彩が用いられている。3色展開で、各色333本限定。伝統的な韓紙を用いたパッケージと証明書、アートワークがプリントされた特別なクリーニングクロスが付属する。価格は1本12万9500円、3本セット38万8000円。10月に発売予定韓国人画家パク・ソボと共に制作したリミテッド・アーティスト・エディションのアイウエア“1 OF 0”。パクは23年に91歳で他界したため、「マイキータ」を長年愛用していたとい彼の手掛けた最後のプロジェクトとなった。デザインには彼の作品に見られるアイコニックな色彩が用いられている。3色展開で、各色333本限定。伝統的な韓紙を用いたパッケージと証明書、アートワークがプリントされた特別なクリーニングクロスが付属する。価格は1本12万9500円、3本セット38万8000円。10月に発売予定韓国人画家パク・ソボと共に制作したリミテッド・アーティスト・エディションのアイウエア“1 OF 0”。パクは23年に91歳で他界したため、「マイキータ」を長年愛用していたとい彼の手掛けた最後のプロジェクトとなった。デザインには彼の作品に見られるアイコニックな色彩が用いられている。3色展開で、各色333本限定。伝統的な韓紙を用いたパッケージと証明書、アートワークがプリントされた特別なクリーニングクロスが付属する。価格は1本12万9500円、3本セット38万8000円。10月に発売予定アセテート リニュー“素材の新コンセプトである“チルド ロウ“のアイウエア。切削工程の痕跡を残したエッジとサンドブラスト加工によるマットな質感がユニーク。価格は7万6500円アセテート リニュー“素材の新コンセプトである“チルド ロウ“のアイウエア。切削工程の痕跡を残したエッジとサンドブラスト加工によるマットな質感がユニーク。価格は7万6500円アセテート リニュー“素材の新コンセプトである“チルド ロウ“のアイウエア。切削工程の痕跡を残したエッジとサンドブラスト加工によるマットな質感がユニーク。価格は7万6500円アセテート リニュー“素材の新コンセプトである“チルド ロウ“のアイウエア。切削工程の痕跡を残したエッジとサンドブラスト加工によるマットな質感がユニーク。価格は7万6500円アセテート リニュー“素材の新コンセプトである“チルド ロウ“のアイウエア。切削工程の痕跡を残したエッジとサンドブラスト加工によるマットな質感がユニーク。価格は7万6500円
YAMAGUCHI:私たちが美しいと感じるのは、大量生産が当たり前になる以前に作られた服です。今着ている服がビンテージとして扱われるほど時代が流れようと、私たちのビンテージ観は変わらないつもりです。「ファッションは色あせるが、スタイルは永遠」という、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の言葉があります。当店の根底にある言葉でもあります。お客さまが美しいドレスに身を包み、日常に彩りを加える。そんな商品を提供できるビンテージショップでありたいですね。
「エディマック プロジェクト」発起人(以下、発起人):構想3年、実際に動き始めたのは2023年の年初ぐらいから。もともとは既存のものとは異なる方法で、社会課題に対するアプローチができないかと模索していて、「人が欲望をかなえていくその過程に、社会課題にアクセスできる扉を設置する」という方法を思いついた。その方法を実現するのに、まず浮かんだのが「ファッション」だった。そこから「純粋にファッションを楽しもうとする人間が、気付かぬうちに善きことをしている、という状態はどうすれば実現できるか」を考えて実現したのが、第1弾の「ハイパーストリートスナップ(HYPER STREET SNAP)」コレクションだ。
PROFILE: PROFILE:フランス・ペルピニャン出身。エスモード パリでファッションを学び、在学時にはヴィヴィアン・ウエストウッドら著名デザイナーとの仕事を経験。卒業後は「ディオール オム」のアシスタント・デザイナーに抜擢され“Cent ans de cinéma”コレクションの制作に携わる。その後拠点をハリウッドに移し、衣装デザイナーとしてのキャリアをスタート。映画「ドント・ブリーズ」「蜘蛛巣城」「エイリアン:ロムルス」など、幅広いプロジェクトに携わる PHOTO:KATIE YU/FX
カルロス:2021年の初めに、リード・プロデューサーの一人であるエドワード・L・マクドネル(Edward L. McDonnell)から連絡を受けた。彼とは昔、ジョージ・クルーニー(George Clooney)主演の「スリー・キングス」という映画で一緒に仕事をしたことがある。その時から私達はいつも「また一緒に仕事をしよう」と連絡を取り合っていたが、なかなかその機会は巡って来なかった。そしてついに「SHOGUN 将軍」で、その想いが実ったのだ。
コンスタン:以前はよく来日していたから、資生堂の「クレ・ド・ポー(CLE D E PEAU)」を使っていたけど、コロナになって来日できなくなって勧められた「ラ・プレリー(LA PRAIRIE)」のプラチナムラインを使っている。スキンケアには気を使っていて、年に数回サロンで、肌の再生を助けるマイクロニードルやピーリングを受ける。メイクは、ファンデーションは使わない。目を重点的にして、リップはナチュラルに仕上げる。
コンスタン:以前はよく来日していたから、資生堂の「クレ・ド・ポー(CLE D E PEAU)」を使っていたけど、コロナになって来日できなくなって勧められた「ラ・プレリー(LA PRAIRIE)」のプラチナムラインを使っている。スキンケアには気を使っていて、年に数回サロンで、肌の再生を助けるマイクロニードルやピーリングを受ける。メイクは、ファンデーションは使わない。目を重点的にして、リップはナチュラルに仕上げる。
PROFILE: 表現活動はアーティスト、クリエイティブ・ディレクターとして多岐にわたる。23年9月にピカソ美術館で開催されたピカソ没後50周年記念展のアーティスティックディレクタに就任。自身のアート作品を「Le Consortium」等多数のギャラリーで毎年発表。ソフィ・カルなどアーティストのアート・ディレクションも手掛ける。24年7月にアートブック「ラ・ギャー・ドゥ・フ(LA GUERRE DU FEU)」を発表した
パリを拠点とする現代アーティストのクリストフ・ブルンケル(Christophe Brunnquell)が、KOMIYAMA TOKYO Gにての日本初となる個展「フレンチ:メ・ウィ(French: Mai Oui)」を開催し、最新アートブック「ラ・ギャー・ドゥ・フ(LA GUERRE DU FEU)」を発表した。
PROFILE: 表現活動はアーティスト、クリエイティブ・ディレクターとして多岐にわたる。23年9月にピカソ美術館で開催されたピカソ没後50周年記念展のアーティスティックディレクタに就任。自身のアート作品を「Le Consortium」等多数のギャラリーで毎年発表。ソフィ・カルなどアーティストのアート・ディレクションも手掛ける。24年7月にアートブック「ラ・ギャー・ドゥ・フ(LA GUERRE DU FEU)」を発表した
パリを拠点とする現代アーティストのクリストフ・ブルンケル(Christophe Brunnquell)が、KOMIYAMA TOKYO Gにての日本初となる個展「フレンチ:メ・ウィ(French: Mai Oui)」を開催し、最新アートブック「ラ・ギャー・ドゥ・フ(LA GUERRE DU FEU)」を発表した。
当時、Lブランズの傘下だった「ヴィクトリアズ・シークレット」は、20年の「ニューヨーク・タイムズ」で女性差別やいじめ、ハラスメントの文化があることを暴露された。毎年恒例のテレビ特番は中止され、ファッションショーのチーフ・マーケティング・オフィサーを長年務めてきたエド・ラゼック(Ed Razek)は、プラスサイズやトランスジェンダーモデルの採用を拒否したことで反発を受け、退社した。この年、リアーナ(Rihanna)の「サヴェージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」が多様性にあふれたモデルを起用し、インクルーシブなブランドとして立ち上げられている。
ジョン・F・ケネディー舞台美術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行った展覧会「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(2008年)の展示ジョン・F・ケネディー舞台美術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行った展覧会「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(2008年)の展示ジョン・F・ケネディー舞台美術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行った展覧会「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(2008年)の展示
ー須藤さんのテキスタイルの展示デザインを行うようになったきっかけは?
ガルデール:米国ワシントンのジョン・F・ケネディー舞台美術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行った展覧会「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(2008年)です。2005年から私は、同センターの国際フェスティバルの展示デザインとアートディレクションを務めています。数週間単位で展示が入れ替わる、スピード感あふれるなかで、玲子さんと彼女が手がけるテキスタイルに出会いました。テキスタイルの展示はそのほかのオブジェクトと性質が異なり、「動的」であることが求められます。いきいきと動いてこそ、テキスタイルの本質が見えてくる。止まっていたら、そこはテキスタイルの「墓場」となってしまう。特に玲子さんのテキスタイルはとてもダイナミックですから、その躍動感を伝えるための展示手法を探りました。
ジョン・F・ケネディー舞台美術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行った展覧会「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(2008年)の展示ジョン・F・ケネディー舞台美術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行った展覧会「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(2008年)の展示ジョン・F・ケネディー舞台美術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行った展覧会「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(2008年)の展示
ー須藤さんのテキスタイルの展示デザインを行うようになったきっかけは?
ガルデール:米国ワシントンのジョン・F・ケネディー舞台美術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行った展覧会「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(2008年)です。2005年から私は、同センターの国際フェスティバルの展示デザインとアートディレクションを務めています。数週間単位で展示が入れ替わる、スピード感あふれるなかで、玲子さんと彼女が手がけるテキスタイルに出会いました。テキスタイルの展示はそのほかのオブジェクトと性質が異なり、「動的」であることが求められます。いきいきと動いてこそ、テキスタイルの本質が見えてくる。止まっていたら、そこはテキスタイルの「墓場」となってしまう。特に玲子さんのテキスタイルはとてもダイナミックですから、その躍動感を伝えるための展示手法を探りました。
SEASON
新作として春夏と秋冬の年に2度発表する“シーズン”。季節の移り変わりと共に、中山デザイナーの日々のアイデアから一つ一つ形となるアイテムを発表。「普遍的でありながら、今を生きるための服」と掲げながらも、「マディソンブルー」の“未来”を描くコレクションでもある。原点であるシャツやデニム、ジャケット、Tシャツ、スカートなど、現代女性の憧れや理想をリアルクローズとして常に発信し続ける。
SEASON
新作として春夏と秋冬の年に2度発表する“シーズン”。季節の移り変わりと共に、中山デザイナーの日々のアイデアから一つ一つ形となるアイテムを発表。「普遍的でありながら、今を生きるための服」と掲げながらも、「マディソンブルー」の“未来”を描くコレクションでもある。原点であるシャツやデニム、ジャケット、Tシャツ、スカートなど、現代女性の憧れや理想をリアルクローズとして常に発信し続ける。