PROFILE: (なかじま・せな)2006年生まれ、東京都出身。17年にスカウトされモデルデビュー。間もなく「POPEYE」や「COMMERCIAL PHOTO」などの表紙を飾り注目を集める。ほか、「クソ野郎と美しき世界」(18)、「WE ARE LITTLE ZOMBIES」(19)、「光を追いかけて」(21)などの話題映画にも出演。23年12月から配信された「Disney+」日本発オリジナルシリーズ「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」では、奥平大兼と共に主演を務めた。21年には新人女優の登竜門とされる「ポカリスエット」のCMに起用され、翌年も引続きヒロインを演じた。また、20年よりKANEBO「I HOPE.」のメインキャラクターも務めている。
ユナイテッドアローズがこのほど立ち上げたウィメンズシューズブランド「シー ユナイテッドアローズ(SY UNITED ARROWS)」(以下、シー)は、エッジの効いたデザインと1万5000円以下の手に取りやすい価格帯が強み。同社のシューズブランド「オデット エ オディール(ODETTE E ODILE)」で取りきれていなかった20代を狙う。企画は婦人靴メーカーで経験を積み昨年同社に入社した加藤亜季が担当する。
「スウォッチ(SWATCH)」は、日本人アーティストのVERDYと“スウォッチ×VERDYコレクション”を発売した。両者はすでにイタリアの芸術の祭典「べネチア・ビエンナーレ国際美術展」(以下、「ビエンナーレ」)で「ヴィック ブロンズ バイ ヴェルディ(VICK BRONZE BY VERDY)」を発表し、4m大のブロンズカラーのフィギュアと時計をお披露目していたが、今回新たに4型をリリースした。
今回発表したのは、直径41mmの“ヴィック バイ ヴェルディ(VICK BY VERDY)”と“ヴィスティ バイ ヴェルディ(VISTY BY VERDY)”“ウェイステッドユース バイ ヴェルディ(WASTED YOUTH BY VERDY)”の3型(各1万5950円)と、34mmの“ガールズドントクライ バイ ヴェルディ(GIRLS DON’T CRY BY VERDY)”(1万4300円)で、それぞれVERDYを象徴するキャラクターやメッセージを文字盤やベルトに描いた。
“スウォッチ×VERDYコレクション”VICK BY VERDY (1万5950円)WASTED YOUTH BY VERDY(1万5950円)VISTY BY VERDY(1万5950円)GIRLS DON’T CRY BY VERDY(1万4300円)
その追加公演として開催されたのが3月27日、神田スクエアホールでのライブ。これがツアーの初日となった。会場はホールの足元が見えないほど満員で、オープニングアクトを西口明宏、馬場智章、陸悠ら日本の気鋭サックス奏者3人をフロントに擁したテナーズ・イン・カオス(Tenors In Chaos)が務めると、続いてノウワーがルイスとジェネヴィーヴの他、ポール・コーニッシュ(key)、チキータ・マジック(イシス・ヒラルド/key)、サム・ウィルクス(b)、トム・ギル(g)を従えた計6人のバンド編成で登場した。オーディエンスを圧倒するエキサイティングな音楽は、ジャズ・ミュージシャンならではの超絶技巧に裏打ちされながらも、同時に、並外れたポップとも呼びたくなる強毒性のキャッチーさを備えたパフォーマンスでもあった。数曲で日本の気鋭ジャズ・ミュージシャンからなるホーンセクションとコラボレートしたことも来日公演だからこそ味わえる楽しみの1つだっただろう。
そんなノウワーの音楽をどう形容したらいいだろうかと考えていた時に頭をよぎったのが、2024年にグラミー賞で新設されたベスト・オルタナティブ・ジャズ・アルバム賞だった。映えある最優秀賞に選ばれたのはミシェル・ンデゲオチェロの「The Omnichord Real Book」(23)だったが、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーによれば、オルタナティブ・ジャズとは「ジャズ(即興、相互作用、ハーモニー、リズム、アレンジメント、作曲、スタイル)と、R&B、ヒップホップ、クラシック、現代即興、実験、ポップ、ラップ、エレクトロ/ダンスミュージック、スポークンワードなど他のジャンルを混ぜ合わせた、ジャンルを超えたハイブリッドなもの」だと定義している*。
1990年生まれ、新潟出身。5歳の時に家族と共にロンドンへと移住し、進学したケンブリッジ大学で政治学と心理学の学士を取得。音楽制作は13歳から行なっていたが、大学卒業後にアーティスト活動を本格化。2017年にEP「RINA」でインディーデビューし、20年に発表した1stアルバム「SAWAYAMA」でブレイク。22年には音楽フェス「サマーソニック」で日本初のパフォーマンスを披露し、同年2ndアルバム「Hold The Girl」をリリースした
リナ:“オン”であるステージ衣装は、パフォーマンス中が最もパワフルな自分を体現している瞬間でもあるので、“鎧”ですね。最近、2ndアルバムの2度目のツアー「Hold The Girl: Reloaded」を終えたのですが、スタイリストでデザイナーのジャレッド・エルナー(Jared Ellner)や、素晴らしいブランドからの協力もあり、私の音楽をファッションで視覚的に具現化することができました。一方、創作活動中や“オフ”の日は、それこそ「コス」のアイテムが都会生活に適した実用性と汎用性を兼ね備えているので、頼りきっています。
1990年生まれ、新潟出身。5歳の時に家族と共にロンドンへと移住し、進学したケンブリッジ大学で政治学と心理学の学士を取得。音楽制作は13歳から行なっていたが、大学卒業後にアーティスト活動を本格化。2017年にEP「RINA」でインディーデビューし、20年に発表した1stアルバム「SAWAYAMA」でブレイク。22年には音楽フェス「サマーソニック」で日本初のパフォーマンスを披露し、同年2ndアルバム「Hold The Girl」をリリースした
リナ:“オン”であるステージ衣装は、パフォーマンス中が最もパワフルな自分を体現している瞬間でもあるので、“鎧”ですね。最近、2ndアルバムの2度目のツアー「Hold The Girl: Reloaded」を終えたのですが、スタイリストでデザイナーのジャレッド・エルナー(Jared Ellner)や、素晴らしいブランドからの協力もあり、私の音楽をファッションで視覚的に具現化することができました。一方、創作活動中や“オフ”の日は、それこそ「コス」のアイテムが都会生活に適した実用性と汎用性を兼ね備えているので、頼りきっています。
認定NPO法人の東京レインボープライドは4月20、21日、「東京レインボープライド2024(TOKYO RAINBOW PRIDE 2024以下、TRP)」を代々木公園で開催した。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON JAPAN以下、LVMHジャパン)は同イベントに企業として初めて協賛し、同社のカルチャーやブランドの歴史、ダイバーシティー&インクルージョン(以下、D&I)の取り組みを紹介するブースを出展。20日には、同社が手掛ける「パルファム ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)」と連携し、写真家のレスリー・キー(Leslie Kee)による一般来場者の撮影会を開催。21日のプライドパレードには、LVMHジャパンとグループブランドの社員と家族が250人規模で参加した。
また、TRPと連動した写真展「スーパーLVMH 〜 アール・ド・ヴィーヴル(SUPER LVMH 〜 ART DE VIVRE)」を5月19日まで原宿・キャットストリートの「クリエイティブ スペース アカデミア 21」で開催している。賛同する世界各国のセレブリティー30組とLVMHエグゼクティブ30人を、レスリー・キーが撮り下ろした。
認定NPO法人の東京レインボープライドは4月20、21日、「東京レインボープライド2024(TOKYO RAINBOW PRIDE 2024以下、TRP)」を代々木公園で開催した。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON JAPAN以下、LVMHジャパン)は同イベントに企業として初めて協賛し、同社のカルチャーやブランドの歴史、ダイバーシティー&インクルージョン(以下、D&I)の取り組みを紹介するブースを出展。傘下の「パルファム ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)」は2年連続で出展し、メイクアップのタッチアップサービスやサンプル商品の配布のほか、TRPのために作ったレインボーカラーのロゴステッカーをプレゼントした。
認定NPO法人の東京レインボープライドは4月20、21日、「東京レインボープライド2024(TOKYO RAINBOW PRIDE 2024以下、TRP)」を代々木公園で開催した。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON JAPAN以下、LVMHジャパン)は同イベントに企業として初めて協賛し、同社のカルチャーやブランドの歴史、ダイバーシティー&インクルージョン(以下、D&I)の取り組みを紹介するブースを出展。20日には、同社が手掛ける「パルファム ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)」と連携し、写真家のレスリー・キー(Leslie Kee)による一般来場者の撮影会を開催。21日のプライドパレードには、LVMHジャパンとグループブランドの社員と家族が250人規模で参加した。
また、TRPと連動した写真展「スーパーLVMH 〜 アール・ド・ヴィーヴル(SUPER LVMH 〜 ART DE VIVRE)」を5月19日まで原宿・キャットストリートの「クリエイティブ スペース アカデミア 21」で開催している。賛同する世界各国のセレブリティー30組とLVMHエグゼクティブ30人を、レスリー・キーが撮り下ろした。
認定NPO法人の東京レインボープライドは4月20、21日、「東京レインボープライド2024(TOKYO RAINBOW PRIDE 2024以下、TRP)」を代々木公園で開催した。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON JAPAN以下、LVMHジャパン)は同イベントに企業として初めて協賛し、同社のカルチャーやブランドの歴史、ダイバーシティー&インクルージョン(以下、D&I)の取り組みを紹介するブースを出展。20日には、同社が手掛ける「パルファム ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)」と連携し、写真家のレスリー・キー(Leslie Kee)による一般来場者の撮影会を開催。21日のプライドパレードには、LVMHジャパンとグループブランドの社員と家族が250人規模で参加した。
また、TRPと連動した写真展「スーパーLVMH 〜 アール・ド・ヴィーヴル(SUPER LVMH 〜 ART DE VIVRE)」を5月19日まで原宿・キャットストリートの「クリエイティブ スペース アカデミア 21」で開催している。賛同する世界各国のセレブリティー30組とLVMHエグゼクティブ30人を、レスリー・キーが撮り下ろした。
TOKYO BASEは5月11日、ニューヨークに米国初店舗となる「ステュディオス トウキョウ ニューヨーク(STUDIOS TOKYO NEWYORK)」をオープンする。2020年に閉店していた、ソーホー地区の名物ショップだった「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」の跡地。合わせて現地ECも開設する。
TOKYO BASEは5月11日、ニューヨークに米国初店舗となる「ステュディオス トウキョウ ニューヨーク(STUDIOS TOKYO NEWYORK)」をオープンする。2020年に閉店していた、ソーホー地区の名物ショップだった「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」の跡地。合わせて現地ECも開設する。
「ダイソン(DYSON)」は、ブランド史上最軽量のヘアドライヤー“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”(全3色、各5万9000円※編集部調べ)を直営店や公式サイト、百貨店、提携ヘアサロン、家電量販店で4月18日から順次発売する。一足早く発売したプロモデルは1色展開だが、一般向けモデルは3色を用意。セラミックピンクは真珠からインスアパされたカラーで、日本先行で展開となる。
「ダイソン」は2016年にビューティ分野に進出。以降、得意とするモーター技術と革新的な発想でユニークなヘアケア商品を手がけてきた。その中で世界各国のヘアスタイリストから、ドライヤーの重量についての意見を多く得たことから、小型化と軽量化を実現した“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”が誕生した。
“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”アタッチメント“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”アタッチメント“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”アタッチメント
キャサリーン・ピアース=ダイソンビューティー プレジデント(以下、ピアース):世界中のヘアスタイリストがどのような機能を求めているかに耳を傾けていた。サロンワークをする中で、視界が妨げられないことが重要だと理解した。あとは、1日中作業をする中でドライヤーの重量がストレスになっていることが分かった。そこで軽量化、小型化を実現し、ヘアスタイリストのパフォーマンス向上に役立つ“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”を開発した。
PROFILE: (ミーアイ)日本最大級のサバイバルオーディション番組の初のガールズ版「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」で新たに “国民プロデューサー”と呼ばれる視聴者による国民投票によって101人の練習生から選ばれたCOCORO、MIU、MOMONA、RAN、SHIZUKU、AYANE、KEIKO、KOKONA、RINON、SUZU、TSUZUMIによる11人組のガールズグループ。グループ名には新しい日本の世代を代表する「未来のアイドル」という意味が込められている。ME:Iのメンバー。左からMIU、TSUZUMI、COCORO、SHIZUKU、RINON、MONONA、RAN、KEIKO、KOKONA、AYANE、SUZU
2023年12月に最終回を迎えた、日本最大級のサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」。そこで選ばれた11人組ガールズグループME:I(ミーアイ)が、4月17日デビューシングル「MIRAI」で、いよいよデビューを果たす。
IN Inc.のメンバー5人のうち、コアメンバーであるデザインディレクターのChiemiは元保育士、クリエイティブディレクター和泉琴華の本職はイラストレーター。中井亮CEOは、吉本総合芸能学院で学び、本気で芸人を目指していた過去がある。「僕らが事業を始めたとき、それは今もかもしれませんが、アパレル業界の常識というものが全くなかったんです」と中井CEO。
左から中井亮CEO、デザインディレクターのChiEmi、クリエイティブディレクターの和泉琴華 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(以下、LVMH)傘下でパリ生まれのプロフェッショナル・メイクアップブランド「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」は今年、ブランド設立40周年を迎える。映画やテレビ、舞台、ファッションショーなどのバックステージを支えるメイクアップ用品を数多く開発し続け、現在は一般消費者のファンを世界中で増やしている。日本では昨年末、エリア初の店舗を渋谷スクランブルスクエアにオープンした。前職で「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のチーフ・デジタル・オフィサーを務め、昨年3月にグローバルの社長兼最高経営責任者(CEO)に就任したシャルルアンリ・ルヴァイヤン(Charles-Henri Levaillant)氏が描くブランドの未来とは?
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(以下、LVMH)傘下でパリ生まれのプロフェッショナル・メイクアップブランド「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」は今年、ブランド設立40周年を迎える。映画やテレビ、舞台、ファッションショーなどのバックステージを支えるメイクアップ用品を数多く開発し続け、現在は一般消費者のファンを世界中で増やしている。日本では昨年末、エリア初の店舗を渋谷スクランブルスクエアにオープンした。前職で「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のチーフ・デジタル・オフィサーを務め、昨年3月にグローバルの社長兼最高経営責任者(CEO)に就任したシャルルアンリ・ルヴァイヤン(Charles-Henri Levaillant)氏が描くブランドの未来とは?
ケイトは1979年、ローラは80年に、カリフォルニア州パサデナで生まれた。姉妹である2人は幼い頃からデザイナーになる夢を持ち、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)を卒業後、故郷のパサデナに戻り、05年に母親の旧姓を冠した「ロダルテ」を設立した。06年春夏シーズンにニューヨークでデビューコレクションを発表し、08年には、Tシャツやカジュアルウエアのコレクション「ラダルテ(RADARTE)」をスタート。09年、アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA以下、CFDA)による「CFDAアワード(CFDA Awards)」の新人賞にあたるスワロフスキー・アワードのウィメンズ部門を受賞。その後もコレクションの発表をする傍ら、映画「ブラック・スワン(BLACK SWAN)」やオペラ「ドン・ジョヴァンニ(Don Giovanni)」で衣装をデザインするなど、新たな道を切り開いてきた。映画制作にも取り組み、17年には姉妹が脚本と監督を手掛け、キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)が主演を務めた映画「WOODSHOCK」が、第74回ベネチア国際映画祭で公開された。
メトロポリタン美術館(METROPOLITAN MUSEUM OF ART)のコスチューム・インスティチュート(COSTUME INSTITUTE)は12月、ファッション業界における女性のデザイナーの仕事にフォーカスした展覧会「ウィメン・ドレッシング・ウィメン(Women Dressing Women)」を開催。「ロダルテ」の作品も展示されているこの展覧会や、23年9月に退任した「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートン(Sarah Burton)の後任に男性デザイナーのショーン・マクギアー(Sean McGirr)が起用されたことをきっかけに、ファッション業界における性差別や欧州のラグジュアリーブランドを率いる女性デザイナーの少なさに関する対話が増えているが、マレヴィ姉妹はこれを痛感しているという。その一例として、キャリア20年にして一度だけ、大手メゾンからクリエイティブ・ディレクター候補として声を掛けられたときのことを挙げた。
ケイトは1979年、ローラは80年に、カリフォルニア州パサデナで生まれた。姉妹である2人は幼い頃からデザイナーになる夢を持ち、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)を卒業後、故郷のパサデナに戻り、05年に母親の旧姓を冠した「ロダルテ」を設立した。06年春夏シーズンにニューヨークでデビューコレクションを発表し、08年には、Tシャツやカジュアルウエアのコレクション「ラダルテ(RADARTE)」をスタート。09年、アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA以下、CFDA)による「CFDAアワード(CFDA Awards)」の新人賞にあたるスワロフスキー・アワードのウィメンズ部門を受賞。その後もコレクションの発表をする傍ら、映画「ブラック・スワン(BLACK SWAN)」やオペラ「ドン・ジョヴァンニ(Don Giovanni)」で衣装をデザインするなど、新たな道を切り開いてきた。映画制作にも取り組み、17年には姉妹が脚本と監督を手掛け、キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)が主演を務めた映画「WOODSHOCK」が、第74回ベネチア国際映画祭で公開された。
メトロポリタン美術館(METROPOLITAN MUSEUM OF ART)のコスチューム・インスティチュート(COSTUME INSTITUTE)は12月、ファッション業界における女性のデザイナーの仕事にフォーカスした展覧会「ウィメン・ドレッシング・ウィメン(Women Dressing Women)」を開催。「ロダルテ」の作品も展示されているこの展覧会や、23年9月に退任した「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートン(Sarah Burton)の後任に男性デザイナーのショーン・マクギアー(Sean McGirr)が起用されたことをきっかけに、ファッション業界における性差別や欧州のラグジュアリーブランドを率いる女性デザイナーの少なさに関する対話が増えているが、マレヴィ姉妹はこれを痛感しているという。その一例として、キャリア20年にして一度だけ、大手メゾンからクリエイティブ・ディレクター候補として声を掛けられたときのことを挙げた。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン (LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)で生産管理に携わっていたアンドレスは知見を生かして素材調達や工場選定などを担う。レザーは主に「エルメス(HERMES)」傘下のタンナリーから調達し、革本来の表面感を生かすアニリン仕上げと呼ばれる手法を採用している。2つのゴールドのメタルパーツが特徴的な“ゴールデンアイ”シリーズを筆頭に、シンプルながらアイコニックなシルエットを作り上げるレザーのカッティング技術もこだわりだ。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン (LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)で生産管理に携わっていたアンドレスは知見を生かして素材調達や工場選定などを担う。レザーは主に「エルメス(HERMES)」傘下のタンナリーから調達し、革本来の表面感を生かすアニリン仕上げと呼ばれる手法を採用している。2つのゴールドのメタルパーツが特徴的な“ゴールデンアイ”シリーズを筆頭に、シンプルながらアイコニックなシルエットを作り上げるレザーのカッティング技術もこだわりだ。
マリー=クレール・ダヴー ケリングCSO兼渉外担当責任者(以下、ダヴー):何よりもまず、ケリングにとってサステナビリティは戦略の一貫だ。全てのファッション企業にとってサステナビリティはマストであり、それ抜きで事業を立ち上げたり発展させたりすることはできない。そして、たとえパラダイム(規範的な考え方)を変える準備ができていなかったとしても、私たちが取り組むあらゆる最善策をスケールアップする必要があると信じている。そのために欠かせないのが、イノベーションだ。そこには、クラシカルなイノベーションと破壊的イノベーションがあると考えている。クラシカルなイノベーションとは、例えば技術の力を生かしてリサイクルやアップサイクルをより大きな規模で行うこと。規模とスピードの問題だ。一方、破壊的イノベーションとは、微生物を使用したエコな染色技術など、研究室から生まれるようなもの。その実現には、スタートアップ企業と密接に協力し、革新にとって最も重要な場所からイノベーションを起こす必要がある。そこで、まずは私たちの拠点であるヨーロッパでの取り組みとして、13年に社内にマテリアル・イノベーション・ラボ(サステナブルな素材を追求する研究所)を新設したほか、17年にはアムステルダムを拠点にグローバル・イノベーション・プラットフォームのプラグ・アンド・プレイ(PLUG AND PLAY)と提携してアクセラレーター・プログラムを立ち上げた。
17年にスタートした「マッドハッピー」は、ファッションを通じてメンタルヘルスの大切さを伝えることをパーパスに掲げる。「ローカルオプティミスト」とうたうブランド理念が共感を呼び、拠点のアメリカを皮切りにグローバルにコミュニティーを広げている。19年にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の投資ファンドLVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES)が出資して話題になった。
17年にスタートした「マッドハッピー」は、ファッションを通じてメンタルヘルスの大切さを伝えることをパーパスに掲げる。「ローカルオプティミスト」とうたうブランド理念が共感を呼び、拠点のアメリカを皮切りにグローバルにコミュニティーを広げている。19年にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の投資ファンドLVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES)が出資して話題になった。
PROFILE: 1990年、東京生まれ。お茶の水女子大学卒業。モリリン、デロイト・トーマツ・コンサルティング を経て2022年から一般社団法人unistepsでサステナブル・ファッションを軸に活動中。2021年からは防災士としても活動を始め、24年2月、株式会社ColorfulBosaiCreation(カラフル防災クリエイション)を設立。2011年、大学1年生のときに東京で東日本大震災を経験し、以降定期的に岩手県・陸前高田の仮設住宅集会所を訪問してきた。現在は神奈川県・茅ヶ崎市と陸前高田の2拠点生活を送っている。PHOTO:KAZUO YOSHIDA
東京都神保町に3月14日に新しくオープンしたギャラリー「New Gallery」。そのオープニングを飾るのは、YOASOBI「夜に駆ける」やAdo「私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」、山下達郎「さよなら夏の日」などのMVでアニメーションを手掛けた注目のアーティスト、ninaだ。
東京都神保町に3月14日に新しくオープンしたギャラリー「New Gallery」。そのオープニングを飾るのは、YOASOBI「夜に駆ける」やAdo「私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」、山下達郎「さよなら夏の日」などのMVでアニメーションを手掛けた注目のアーティスト、ninaだ。
現代美術家の松山智一の日本初の大規模な展覧会「松山智一展:雪月花のとき」が3月17日まで、青森・弘前れんが倉庫美術館で開催されている。松山は米ニューヨークを拠点に活動するアーティスト。世界各地で作品の発表を行うほか、ニューヨークのランドマークであるバワリーミューラルの壁画や東京・新宿東口駅前広場の「花尾」、明治神宮の「神宮の杜芸術祝祭」で発表した「Wheels Of Fortuneホイールズ・オブ・フォーチュン」など大規模なパブリックアートを手掛けている。2022年には、ゆずのデビュー25周年ツアーのメーンビジュアルのペインティングを制作し、それがアルバム「ピープル」のジャケットに使用されたほか、ツアーのステージデザインの監修を行った。
「20年間の活動を凝縮した展覧会」と語る松山カラフルでI大きな作品が展示されたエントランススペース左は「We Met Thru Match.com出会い系サイトで知り合った」、右はゆずの25周年ツアーのメーンビジュアル「People With People 心の連鎖反応」「This Is What It Feels Like たとえば、こんな感じ」。ファッション誌のモデルのポーズに日本をはじめ、さまざまな国の造形要素を重ねた
大規模なパブリックアートも手掛ける松山手前が明治神宮の「神宮の杜芸術祝祭」で発表した「Wheels Of Fortuneホイールズ・オブ・フォーチュン」。後ろは「Cluster 2020 クラスター2020」で、コロナによるロックダウン中に、スタジオのスタッフと離れ離れでありながらも同じ時間軸で制作した作品作品には、異なる要素を並置させることで時間や文脈、地域性から解放されたいという思いが込められている
“EXPAND YOUR POSSIBILITIES(あなたの可能性を拡げる)”をコンセプトに掲げて、人体に備わっている能力を引き出すことが期待される繊維テクノロジー「アドエルム(AddElm)」。従来の吸水速乾や抗菌防臭、保湿といった機能性素材とは異なり、素材が人体に触れたときに起こる生理反応=人体生理学に着目して開発された。「体幹バランスが整う」「カロリー消費量増加傾向」「筋肉の活動領域がアップし怪我のリスクを軽減」「集中力をサポート」など、身に着けることでコンディションの変化を期待する声がある。「アドエルム」とは何か?
「ライク・ザ・ウィンド 日本版」創刊号(2750円)。4月には第2号を出版予定木星社の代表、藤代きよ氏。スポーツ、旅、自然、アートをテーマに書籍、雑誌を出版する。刊行作品は「ほんとうのランニング」「チャンピオンへの道」「アメリカを巡る旅」「ニュー・ダイエット」「スタジアムの神と悪魔」
など。メディアへの寄稿やポッドキャスト番組「Thursday」「Like
the Wind, News &
Stories」も実施する
「ライク・ザ・ウィンド マガジン(LIKE THE WIND MAGAZINE)」は、2014年にイギリスで誕生した雑誌だ。世界各国のランナーたちの声を集めたカルチャー誌で、パフォーマンスを追求することはもちろん、ランニングを通じたコミュニティーの在り方やドラッグ依存からの回復など、独自の視点を生かしたコンテンツを届けている。同雑誌は、初の外国語版である日本語版を昨年秋に発売。手掛けたのは、京都にある小さな出版社の木星社だ。
昨今、アップカミングなSNSアプリと言えば、BeReal(ビーリアル)だ。2020年にフランスで誕生して以来、22年初頭から徐々に規模が拡大している、いわば“映えない”SNSとして知られる。BeRealでは“好きな時間に、(フィルターやレタッチなどで)作り込んだ写真”は投稿できず、不定期に送られる“Time to BeReal.(BeRealの時間)”のアラートを受け取った際に、2分間以内に写真を撮影しシェアしなければならない。写真は常に無加工でスマートフォンの内カメラと外カメラの両方で同時に撮影されるため、撮影時のユーザーの表情やシチュエーションがリアルに映る上、撮り直しの回数まで表示される。過去には、出産中や交通事故直後の“BeReal”写真がXに投稿され話題になった。この“生々しさ”こそが、作り上げられた“映え”に疲弊した若者達を中心にウケているのだ。
サルツマン:ユーザーとのコミュニケーションから、自身の友達からリアルで即興的なコンテンツを見るのと同じように、ブランドやセレブリティーからもリアルなコンテンツを見たいと望んでいることを学んだ。広告ではなく、BeReal専用に作成された “Time to BeReal”というアラートに対応した、自分では詳細にコントロールできないコンテンツのことだ。
友達同士が深いつながりを築く場所であるというコアの価値を損なうことなく、公式アカウントもコンテンツを提供できるようにするために、BeRealではセレブリティーやブランドが既存のユーザーと同じルールに従うことを徹底した。公式アカウントのユーザーだからと言って、“Time to BeReal”アラートがいつ届くかを知ることはできないし、アラートの時間通りに投稿をして、撮り直した回数ももちろんユーザーに知られることになる。そもそもこれらの公式アカウントをフォローしなければ、これまで通り友達同士のつながりの上でのみ利用できるため、BeRealの世界観はこれからも確保され続けるだろう。
昨今、アップカミングなSNSアプリと言えば、BeReal(ビーリアル)だ。2020年にフランスで誕生して以来、22年初頭から徐々に規模が拡大している、いわば“映えない”SNSとして知られる。BeRealでは“好きな時間に、(フィルターやレタッチなどで)作り込んだ写真”は投稿できず、不定期に送られる“Time to BeReal.(BeRealの時間)”のアラートを受け取った際に、2分間以内に写真を撮影しシェアしなければならない。写真は常に無加工でスマートフォンの内カメラと外カメラの両方で同時に撮影されるため、撮影時のユーザーの表情やシチュエーションがリアルに映る上、撮り直しの回数まで表示される。過去には、出産中や交通事故直後の“BeReal”写真がXに投稿され話題になった。この“生々しさ”こそが、作り上げられた“映え”に疲弊した若者達を中心にウケているのだ。
サルツマン:ユーザーとのコミュニケーションから、自身の友達からリアルで即興的なコンテンツを見るのと同じように、ブランドやセレブリティーからもリアルなコンテンツを見たいと望んでいることを学んだ。広告ではなく、BeReal専用に作成された “Time to BeReal”というアラートに対応した、自分では詳細にコントロールできないコンテンツのことだ。
友達同士が深いつながりを築く場所であるというコアの価値を損なうことなく、公式アカウントもコンテンツを提供できるようにするために、BeRealではセレブリティーやブランドが既存のユーザーと同じルールに従うことを徹底した。公式アカウントのユーザーだからと言って、“Time to BeReal”アラートがいつ届くかを知ることはできないし、アラートの時間通りに投稿をして、撮り直した回数ももちろんユーザーに知られることになる。そもそもこれらの公式アカウントをフォローしなければ、これまで通り友達同士のつながりの上でのみ利用できるため、BeRealの世界観はこれからも確保され続けるだろう。