美容業界にベビーブーム到来 「ディオール」や「エルメス」から赤ちゃん用香水が登場 疑問の声も

米化粧品小売大手「セフォラ(SEPHORA)」で年齢に不相応なスキンケアを買い求める、いわゆる“セフォラ・キッズ”が論争を巻き起こし続けている中、ラグジュアリーブランドの間ではさらに若い消費者の心を掴むための競争が激化している。一方で、赤ちゃんや子ども向けの高級美容商品、特にフレグランスの普及には疑問の声も上がっている。

「ディオール(DIOR)」や「エルメス(HERMES)」「プチバトー(PETIT BATEAU)」などは、特にAPAC地域でファン層が拡大している。価格は200ユーロ(約3万4000円)を超えることもあり、そのような商品が2010年前後〜24年生まれを指すアルファ世代や、家族全体向けに考案されている。国際市場調査会社ユーロモニター・インターナショナル(EUROMONITOR INTERNATIONAL)のフルール・ロバーツ(Fflur Roberts)高級品部門責任者は、「ブランドはこれまでにも赤ちゃん用の香水や化粧品を提案してきたが、ここ数年でさらに盛り上がっている。より多くのブランドがほかのカテゴリーやライフスタイルに進出しているため、非常にニッチな分野だが今後も伸びていくだろう」と分析する。

「ディオール」の赤ちゃん用フレグランスはアルコールフリー

「ディオール」は、赤ちゃん向けのビューティコレクション“ベビー ディオール”のシャンプーとオイル、2つのベビーパウダーのセットをまずはヨーロッパ限定、その後世界各国でも発売し、現在は日本でも公式ECと一部店舗で取り扱っている。洋梨やワイルドローズ、ホワイトムスクのフレグランス“ボン エトワール オー ドゥ ソントゥール”(2色、各100mL、各3万250円※限定品)のほか、リキッドソープ“ラ ムース フォンドン”(350mL、1万2100円※限定品)やローション“ル レ タンドル”(350mL、1万4850円※限定品)、クレンジングウォーター“ロー フレッシュ”(350mL、1万2100円※限定品)をそろえている。フランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)=パフューム クリエイションディレクターが調香を手掛けた同フレグランスは、自然由来成分を98%配合し、アルコールフリー処方だ。

「ボンポワン」は母親向けの商品も拡充

フランスの高級子ども服ブランド「ボンポワン(BONPOINT)」は、赤ちゃんと子ども用プレステージ・ビューティ分野の先駆者といえる。創業から10年後の1985年、アイコニックな子ども用のフレグランス“オー ドゥ ボンポワン”と赤ちゃん用の“オー ドゥ サンター”(100mL、1万2100円)を発売。2018年には、大人の女性用フレグランス“オーインテンス”(50mL、1万4300円)を発売した。現在は、クレンジングや顔と体用の保湿剤、日焼け止めなどを含む20SKUを展開している。ビーガン処方や自然由来成分の配合にこだわり、フランスで製造。ガラ・サルミニ・クレスマン(Gala Sarmini Kressmann)チーフ・マーケティング&デジタル・オフィサーは、「『ボンポワン』のスキンケアは全て赤ちゃんと家族のために開発しており、スキンケアの香りはとてもほのかだ」と説明する。商品は、フランスのベビー&チャイルドケアに関する厳格な規定を遵守し、皮膚科医と小児科によるテストを受けている。母親と子どものためのラインに成長させる目標から、近年は大人の女性向けの“グロウクリーム”(50mL、1万3200円)なども販売している。ビューティラインの20%は親自身が使用しているという。ビューティは同ブランドの総売上高の30%を占め、年間5000万ユーロ(約85億5000万円)に達すると推定される。

「ドクター バーバラ シュトルム」は自身の娘のために創設

独スキンケア「ドクター バーバラ シュトルム(DR. BARBARA STURM)」のベビー&キッズコレクションは5つのプレステージスキンケア商品で構成し、そもそもギフトを贈り合う文化があるAPAC地域でも好調だ。アメリカ、イギリス、フランスがトップ市場で、ニューヨークのバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)やカナダ・トロントのホルトレンフルー(HOLT RENFREW)、ロンドンのハロッズ(HARRODS)、パリのル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)などの高級百貨店で販売している。18年に沐浴用ミルクやヘア&ボディーシャンプー、フェイスクリーム、ヒップクリームなどを発売し、価格帯は20〜40ポンド(約4000〜8000円)。バーバラ・シュトルム(Barbara Sturm)創設者は自身のブランドについて、「子どもの肌に優しい商品を探すのにとても苦労したので、娘のために作った。子どもの肌は大人の肌よりずっと敏感で、正しいケアをしないと皮膚炎や湿疹、アレルギー、その他の皮膚機能不全になりやすい」と話す。同ブランドは、香料や鉱物油、エッセンシャルオイルを含まない商品を開発している。

「トウス」は子ども用フレグランスを刷新予定

スペインのジュエリー&アクセサリーブランド「トウス(TOUS)」は、07年に“ベイビー トウス”で子ども向けのプレステージフレグランスをスタートした。トップ市場はヨーロッパ、韓国、ラテンアメリカだ。次いで“トウス キッズ”をローンチし、青いパッケージの男の子用とピンクのパッケージの女の子用を発売した。24年、新しいスプレーキャップを採用し、パッケージの男女別のデザインをテディベアに変更してリニューアル予定だ。パッケージのカラーとしては黄色も追加する。100mLのオーデコロンの価格帯は65〜75ユーロ(約1万1000円〜1万2000円)で、年間約1500万ユーロ(約25億6500万円)を売り上げている。ブランドの親会社PyDで香水&ファッション部門のクリエイティブ&ストラテジック・マーケティング・ディレクターを務めるソニア・グラフィン(Sonia Graffin)によると、「ここ数年の成長率は20〜25%」という。

高級ベビー&キッズ用品に対する疑問の声

ユーロモニター・インターナショナルのロバーツ高級品部門責任者は、「明らかに、価格は大きな問題だ」と指摘する。「背後にある政治的な観点だけでなく、果たして赤ちゃんや子どもに高級美容商品を使うべきなのかどうか、科学的な観点からも多様な意見がある。非常にデリケートな問題で、多くのブランドはこのような領域に踏み込みたくないのだろう」と続ける。「ディオール」が23年11月に初めて“ボン エトワール”ラインを発表した時、X(旧ツイッター)では「赤ちゃんに香水をまとわせるべきなのだろうか」「シンプルさと安全性を優先する方がベビーケアにはふさわしいように感じる」といった疑問の声が上がっていた。

このような懸念にもかかわらず、赤ちゃん・子ども向けの高級美容商品のカテゴリーは成長し続けるだろう。ユーロモニター・インターナショナルの推計によると、売上高は23〜24年には7.7%、24〜25年には7.3%のペースで成長する見込みだ。化粧品部門に特化したBtoBマーケットインサイトとトレンドプラットフォームであるビューティストリームス(BEAUTYSTREAMS)のマイケル・ノルト(Michael Nolte)=シニア・バイス・プレジデント・クリエイティブ・ディレクターは、「高級なベビー&キッズ用品のトレンドは、美容業界全体で起こっていることを反映している。包括性や持続可能性、敏感肌問題など、さまざまなトレンドが売り上げを押し上げている中、美容業界でのベビーブームには“自分の欲望を満たす”トレンドが特に影響している」と話す。「高級ベビーケアは、ある意味で大人の自己満足だ」と続け、世界的な出生率の低下により、多くの人が少ない子どもをさらに甘やかしたいと考えているのではないかと指摘した。

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日本のアイメイクに多様性を与えた「アディクション」 鍵は99のバリエーション


2009年から続く「WWDBEAUTY」のベストコスメ特集では、バイヤーのアンケートをもとに本当に売れた商品を表彰する。連載「ベスコス歴代名鑑」では、15年以上続く本特集の中でも常にランキングに入賞する“傑作”をピックアップ。時代を超えて愛される理由や商品の魅力について、美容ジャーナリストの加藤智一が深掘りする。今回は「アディクション(ADDICTION)」の“ザ アイシャドウ”にフォーカス。

全99色展開で推計500万人が購入


「アディクション」の単色シャドウ“アイシャドウ”が全33色のラインアップで発売されたのは2009年のこと。それ以降、15年に99色へとバリエーションが大幅に拡張され、さらに20年には全99色の刷新と、15年にわたり歩みを進めてきた。現在では百貨店の店舗、EC、セミセルフをあわせて、推計500万人に購入されているといい、名実ともに“単色シャドーの雄”といえる存在になっている。

その飛躍の理由は、時代を超えて愛され続けているタイムレスなシェードにある。たとえば、12年に発売されて以来、いまなおベストセラーとして君臨している“マリアージュ”。シャンパンベージュの華やかな輝きの中に、大粒のシルバーパールやラメがきらめくシェード。アイホールには色はほぼのらず、星屑のようなきらめきだけが輝くため、単体でぬればまぶたに抜け感を演出する。重ね塗りする色を選ばないという魅力もある。また、下まぶたに使えば“涙袋メイク”が簡単に仕上がるなど、抜群の汎用性が口コミ人気を獲得。店頭カウンターには「“マリアージュ”をください」と指名買いする人が後を絶たないという。

KANAKOクリエイティブディレクター就任で転機


20年にクリエイティブディレクターにKANAKOを迎えて“ザ アイシャドウ”をリニューアルした際、発表した“ムーンリバー”も人気を得ているシェードだ。パールの表現がより繊細に演出できるようになったことで、目もとの透明感を引き出すブルーパールを新開発。手持ちのアイシャドウに、この“青ラメ”をプラスすることで「可憐でシアーな質感になる」とSNSや美容誌でも話題に。あまりの売れ行きに欠品が1カ月ほど続いてしまったという。

日本のアイメイク史に与えた大きな影響とは


このような数々のスターシェードの存在は、日本のアイメイク史にも大きな影響を与えている。09年当時、アイシャドウのグラデーションは濃淡の仕上がりが一般的だったのが、「マリアージュ」が大ヒットしたことで、そのグラデーションが濃淡から質感へと進化。さらに20年の「ムーンリバー」のヒットによって、異なる質感を重ねて立体感を生み出すという〝質感革命″をもたらした。

アディクションの前クリエイティブ・ディレクターであったAYAKOが“ザ アイシャドウ”で「99色の究極のベーシックカラー」をそろえ、現クリエイティブ・ディレクターのKANAKOは6つの異なる質感で「色と質感の組み合わせ」を提案した。そのクリエーションに呼応するように、日本人のアイメイクは多様化したのである。

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映画「チャレンジャーズ」のゼンデイヤに学ぶ 夏の“テニス・コア”コーディネート術

映画「チャレンジャーズ(CHALLENGERS)」のゼンデイヤ(ZENDAYA)の影響で、テニスウエアにインスパイアされたファッションスタイル"テニス・コア”がトレンドになっている。

2010年代のアスレジャートレンドはヒップホップに影響を受け、ストリートスタイルに傾倒していた。そんな中、ここ数シーズン続いている“クワイエット・ラグジュアリー”がストリートスタイルの流れを変え、今夏公開された映画「チャレンジャーズ」の衣装を通して“テニス・コア”のレトロでプレッピーなスタイリングの人気が高まっている。

SNSで話題を集めたゼンデイヤのプレスツアーがトレンドのきっかけであったことは間違いないが、ここ数年のラケットスポーツの人気によって全国に増設された何千ものピックルボールコートや、テニス用具の売れ行きが急上昇したことも関連があると言えるだろう。「テニスウエアが兼ね備えているスポーティーさとシックさのバランスは、パンデミック後のワードローブの変化において、快適さを保ちつつも、スエットをよりスタイリッシュなものに変える役割を担っている」と、サーカナ(CIRCANA)のアパレル業界アナリスト、クリステン・クラシ=ズンモ(KRISTEN CLASSI-ZUMMO)。「アスレチックドレスやスカートなど、テニスにインスピレーションを得たウエアの汎用性は、スポーツそのものと同様に売り上げに大きな影響を与えている」という。

ファッションアナリストの@databutmakeitfashionによると、“クワイエット・ラグジュアリー”テニスアウトフィットは今までにないほどの需要と供給の高まりをみせているそうだ。そしてその注目度の高さは、このワードに関連する投稿がTikTokで3100万回以上の再生回数と検索回数を記録したことからもうかがえる。また、テニススタイルの人気度は5月の「チャレンジャーズ」公開後、わずか1カ月間で80%増加したという。さらに、「ラコステ(LACOSTE)」のグリーンテーラリングとクロコダイルグラフィック(テニス界のスター、ルネ・"クロコダイル"・ラコステへのオマージュ)を取り入れたルーツに忠実な秋のコレクションや、1970年代にインスパイアされた「グッチ(GUCCI)」のテニスカプセルコレクション、「アロー・ヨガ(ALO YOGA)」のシックな“テニス・コア”コレクション、さらには「ミュウミュウ(MIU MIU)」のここ数シーズンのコレクションが、ローライズのプリーツスカートやポロシャツを2024年のファッションの最前線に押し戻した。

そこで、エディターが組んだ夏のテニスアウトフィットをいくつか提案する。スタイリッシュかつこの先何シーズンもローテーションで使えるアイテムばかり。以下、デザイナーズコレクションのテニスドレス、テニススカート、テニスアクセサリーから「ルルレモン(LULULEMON)」、「アディダス(ADIDAS)」といったブランドまで紹介する。

カントリークラブ アイコン

このルックに身を包めば、どんなカントリークラブでもベストドレッサーになること間違いない。ゼンデイヤが着こなす「トリー バーチ(TORY BURCH)」のツーピースセットは、吸汗速乾性に優れたピケ素材で、エメラルドとエレクトリックグリーンの豊かな色調がテニスコアファッションに映える。プレッピーな“シェブロン ポロ”ニットは、クラシックフィットで裾にはサイドスリットが入っており、おそろいのミニテニススカートは、セーフティーショーツと機能的なボールポケット付きだ。これらにあしらわれたオフホワイトのストライプを引き締めるために、同色のプラットフォームスニーカーと日差しを遮るサンバイザーでアクセントを加えた。

コートサイド ブルー

「ルルレモン」の白のプリーツテニスワンピースは、無数のコーディネートを組むのに理想的なベースだ。そこに正統派「ウィルソン(WILSON)」のテニスキャップ、「セオリー(THEORY)」の“テニス・コットンカシミヤセーター”、そしてネイビーのディテールが施されたキャンバストートバッグを合わせ、深いブルーの色合いをコーディネートしてみた。日中はセーターを肩にかけてプレッピーな雰囲気を楽しみ、夜になって気温が下がり始めたらプリーツスカートの上にさっと羽織るのはどうだろうか。

ラケットは必要なし

“テニス・コア”トレンドの魅力は、スポーティーでシックな魅力をまとうために、実際にテニスコートに立つ必要がないことだ。白、青、緑のコアカラーにアスレジャーアイテムを合わせれば、ワンランク上のアンサンブルになる。そこでパリ・ファッションウイークのストリートスタイルにインスピレーションを得て、「カサブランカ(CASABLANCA)」の1970年代風トラックジャケットと「スタウド(STAUD)」のラップコートスカートを選んだ。アクセサリーは、ローファーやクロスボディーバッグでも良いけれど、あえて「ジャックムス(JACQUEMUS)」のビーチっぽいストライプのクラッチバッグと「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」のヒールサンダルを選び、リゾートレディーな感覚を取り入れた。

何気なく“オールドマネー”

おそらく映画「チャレンジャーズ」で最も記憶に残るファッション的瞬間は、「ロエベ(LOEWE)」の「I TOLD YA」と書かれたスローガンTシャツだろう。このTシャツは、劇中でゼンデイヤとジョシュ・オコナー(JOSH O’CONNOR)の衣装として登場しただけでなく、両俳優のプレスツアーのストリートスタイルやレッドカーペットのための小粋な小道具としても活躍した。「ロエベ」のデザイナー、ジョナサン・アンダーソン(JONATHAN ANDERSON)は、ジョン・F・ケネディ JRの"オールドマネー"的な淡々とした色気にヒントを得て、シンプルなグレーのコットンTシャツを、大学生アスリートのワードローブにありそうなアイテムと組み合わせた。

私たちは映画のスチールからそのまま引っ張り出したアンサンブルに、「ルルレモン」のショートパンツを組み合わせた。劇中でゼンデイヤとジェニファー・ローレンス(JENNIFER LAWRENCE)が「ロエベ」の“リラックス フィット コットン Tシャツ”に黒のパリッとしたスラックスを合わせていたように、ここでもパンツには黒を選び、さらにアップルウォッチバンドで洗練さをプラスした。仕上げにゼンデイヤとパートナーシップを結ぶ「オン(ON)」のグリーンのアクセントが施された新しいテニスシューズでアクセントを追加した。

テニススター シック

「アディダス」はテニスと密接に関係のあるブランドだ。中でも不朽の名作である”スタン スミス シューズ”は、1990年代にその名の由来となった人物とヒップホップアイコンたち、つまりプロの推薦者たちがこぞって支持したおかげで、史上初の“イット”スニーカーのひとつとなった。「チャレンジャーズ」でゼンデイヤが演じたテニス界のスター、タシ・ダンカン(TASHI DUNCAN)も「アディダス」とスポンサー契約を結び、スリムフィットのテニスドレスからクラシックなスニーカー“スーパースター”や”スタン スミス”を着用し、頭からつま先までスリーストライプスのコスチュームに身を包んだ。

この懐古主義的な雰囲気に合わせ、新作のテニスコート風Vネックセーターベストを、仕事から遊びまで使えるようにスタイリングした。涼しげなトップスとして着ても良し、ベストのコントラストストライプを引き立てる吸汗速乾Tシャツに重ねてもなお良しだ。おそろいのプリーツスカートに合わせたセクシーなテニスウエアは、汗だくのテニスプレーヤーというより、「ミュウミュウ」の"オフィス サイレン"のようだ。仕上げに真っ白の“スタン スミス ラックス スニーカー”を合わせれば、クラシックなスタイルにモダンなひねりを加えることができる

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映画「チャレンジャーズ」のゼンデイヤに学ぶ 夏の“テニス・コア”コーディネート術

映画「チャレンジャーズ(CHALLENGERS)」のゼンデイヤ(ZENDAYA)の影響で、テニスウエアにインスパイアされたファッションスタイル"テニス・コア”がトレンドになっている。

2010年代のアスレジャートレンドはヒップホップに影響を受け、ストリートスタイルに傾倒していた。そんな中、ここ数シーズン続いている“クワイエット・ラグジュアリー”がストリートスタイルの流れを変え、今夏公開された映画「チャレンジャーズ」の衣装を通して“テニス・コア”のレトロでプレッピーなスタイリングの人気が高まっている。

SNSで話題を集めたゼンデイヤのプレスツアーがトレンドのきっかけであったことは間違いないが、ここ数年のラケットスポーツの人気によって全国に増設された何千ものピックルボールコートや、テニス用具の売れ行きが急上昇したことも関連があると言えるだろう。「テニスウエアが兼ね備えているスポーティーさとシックさのバランスは、パンデミック後のワードローブの変化において、快適さを保ちつつも、スエットをよりスタイリッシュなものに変える役割を担っている」と、サーカナ(CIRCANA)のアパレル業界アナリスト、クリステン・クラシ=ズンモ(KRISTEN CLASSI-ZUMMO)。「アスレチックドレスやスカートなど、テニスにインスピレーションを得たウエアの汎用性は、スポーツそのものと同様に売り上げに大きな影響を与えている」という。

ファッションアナリストの@databutmakeitfashionによると、“クワイエット・ラグジュアリー”テニスアウトフィットは今までにないほどの需要と供給の高まりをみせているそうだ。そしてその注目度の高さは、このワードに関連する投稿がTikTokで3100万回以上の再生回数と検索回数を記録したことからもうかがえる。また、テニススタイルの人気度は5月の「チャレンジャーズ」公開後、わずか1カ月間で80%増加したという。さらに、「ラコステ(LACOSTE)」のグリーンテーラリングとクロコダイルグラフィック(テニス界のスター、ルネ・"クロコダイル"・ラコステへのオマージュ)を取り入れたルーツに忠実な秋のコレクションや、1970年代にインスパイアされた「グッチ(GUCCI)」のテニスカプセルコレクション、「アロー・ヨガ(ALO YOGA)」のシックな“テニス・コア”コレクション、さらには「ミュウミュウ(MIU MIU)」のここ数シーズンのコレクションが、ローライズのプリーツスカートやポロシャツを2024年のファッションの最前線に押し戻した。

そこで、エディターが組んだ夏のテニスアウトフィットをいくつか提案する。スタイリッシュかつこの先何シーズンもローテーションで使えるアイテムばかり。以下、デザイナーズコレクションのテニスドレス、テニススカート、テニスアクセサリーから「ルルレモン(LULULEMON)」、「アディダス(ADIDAS)」といったブランドまで紹介する。

カントリークラブ アイコン

このルックに身を包めば、どんなカントリークラブでもベストドレッサーになること間違いない。ゼンデイヤが着こなす「トリー バーチ(TORY BURCH)」のツーピースセットは、吸汗速乾性に優れたピケ素材で、エメラルドとエレクトリックグリーンの豊かな色調がテニスコアファッションに映える。プレッピーな“シェブロン ポロ”ニットは、クラシックフィットで裾にはサイドスリットが入っており、おそろいのミニテニススカートは、セーフティーショーツと機能的なボールポケット付きだ。これらにあしらわれたオフホワイトのストライプを引き締めるために、同色のプラットフォームスニーカーと日差しを遮るサンバイザーでアクセントを加えた。

コートサイド ブルー

「ルルレモン」の白のプリーツテニスワンピースは、無数のコーディネートを組むのに理想的なベースだ。そこに正統派「ウィルソン(WILSON)」のテニスキャップ、「セオリー(THEORY)」の“テニス・コットンカシミヤセーター”、そしてネイビーのディテールが施されたキャンバストートバッグを合わせ、深いブルーの色合いをコーディネートしてみた。日中はセーターを肩にかけてプレッピーな雰囲気を楽しみ、夜になって気温が下がり始めたらプリーツスカートの上にさっと羽織るのはどうだろうか。

ラケットは必要なし

“テニス・コア”トレンドの魅力は、スポーティーでシックな魅力をまとうために、実際にテニスコートに立つ必要がないことだ。白、青、緑のコアカラーにアスレジャーアイテムを合わせれば、ワンランク上のアンサンブルになる。そこでパリ・ファッションウイークのストリートスタイルにインスピレーションを得て、「カサブランカ(CASABLANCA)」の1970年代風トラックジャケットと「スタウド(STAUD)」のラップコートスカートを選んだ。アクセサリーは、ローファーやクロスボディーバッグでも良いけれど、あえて「ジャックムス(JACQUEMUS)」のビーチっぽいストライプのクラッチバッグと「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」のヒールサンダルを選び、リゾートレディーな感覚を取り入れた。

何気なく“オールドマネー”

おそらく映画「チャレンジャーズ」で最も記憶に残るファッション的瞬間は、「ロエベ(LOEWE)」の「I TOLD YA」と書かれたスローガンTシャツだろう。このTシャツは、劇中でゼンデイヤとジョシュ・オコナー(JOSH O’CONNOR)の衣装として登場しただけでなく、両俳優のプレスツアーのストリートスタイルやレッドカーペットのための小粋な小道具としても活躍した。「ロエベ」のデザイナー、ジョナサン・アンダーソン(JONATHAN ANDERSON)は、ジョン・F・ケネディ JRの"オールドマネー"的な淡々とした色気にヒントを得て、シンプルなグレーのコットンTシャツを、大学生アスリートのワードローブにありそうなアイテムと組み合わせた。

私たちは映画のスチールからそのまま引っ張り出したアンサンブルに、「ルルレモン」のショートパンツを組み合わせた。劇中でゼンデイヤとジェニファー・ローレンス(JENNIFER LAWRENCE)が「ロエベ」の“リラックス フィット コットン Tシャツ”に黒のパリッとしたスラックスを合わせていたように、ここでもパンツには黒を選び、さらにアップルウォッチバンドで洗練さをプラスした。仕上げにゼンデイヤとパートナーシップを結ぶ「オン(ON)」のグリーンのアクセントが施された新しいテニスシューズでアクセントを追加した。

テニススター シック

「アディダス」はテニスと密接に関係のあるブランドだ。中でも不朽の名作である”スタン スミス シューズ”は、1990年代にその名の由来となった人物とヒップホップアイコンたち、つまりプロの推薦者たちがこぞって支持したおかげで、史上初の“イット”スニーカーのひとつとなった。「チャレンジャーズ」でゼンデイヤが演じたテニス界のスター、タシ・ダンカン(TASHI DUNCAN)も「アディダス」とスポンサー契約を結び、スリムフィットのテニスドレスからクラシックなスニーカー“スーパースター”や”スタン スミス”を着用し、頭からつま先までスリーストライプスのコスチュームに身を包んだ。

この懐古主義的な雰囲気に合わせ、新作のテニスコート風Vネックセーターベストを、仕事から遊びまで使えるようにスタイリングした。涼しげなトップスとして着ても良し、ベストのコントラストストライプを引き立てる吸汗速乾Tシャツに重ねてもなお良しだ。おそろいのプリーツスカートに合わせたセクシーなテニスウエアは、汗だくのテニスプレーヤーというより、「ミュウミュウ」の"オフィス サイレン"のようだ。仕上げに真っ白の“スタン スミス ラックス スニーカー”を合わせれば、クラシックなスタイルにモダンなひねりを加えることができる

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トランプ再選により起こりうる、フットウエア関税引き上げ危機の再来

ドナルド・トランプ(Donald Trump)が次期米国大統領に就任する可能性が出てきたことで、アメリカに輸入される多くのフットウエアの製造元・中国との国際貿易に変化が起きると示唆されている。トランプは「11月の大統領選で勝利したら、中国からの輸入品全てに60%、他の国からの輸入品には10%の関税をかけるかもしれない」と発言している。

フットウエアの価格上昇によって関税を支払うのは消費者だ。約500社のフットウエア会社を代表する米国靴業界団体のフットウエア・ディストリビューターズ・アンド・リテーラーズ・オブ・アメリカ(Footwear Distributors and Retailers of America)のマット・プリースト(Matt Priest)会長兼最高経営責任者によれば、フットウエア業界では年収10万ドル(7月22日時点で約1570万円)以下の世帯の購買力が低迷しているという。「このような世帯は新学期に向けて靴を購入することさえ躊躇っている。靴は生活に不可欠な物だからこそ、経済全体の健全性のバロメーターのようなものである」と語る。

現状、アメリカで販売されるフットウエアの99%は主に中国、ベトナム、インドネシアから輸入されている。アメリカでは年間25億足のフットウエアを輸入しており、年間40億ドル(約6240億円)の関税を支払っていることになる。プリーストは「フットウエア産業は“国内生産の減少を関税で維持することができなかった”というわかりやすい見本だ」と続ける。その上で、「私達は業界としてどのように関税のシナリオを誘導するのがベストなのか、参考になる過去実績を持っている」と語り、もしトランプが選挙で勝利したら中国製フットウエアの関税引き下げを働きかけると言う。

トランプは米国大統領を務めていた2018〜19年にも対中関税の引き上げを数回にわたって実施し、衣料品、靴、ハンドバッグ、小売業界に大きな影響を与えた。

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上半期ベストコスメ、強さの背景を選者が読む

【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。 今週は、半期ごとに美容各誌が発表するベストコストの話。(この記事はWWDJAPAN2024年7月8日号からの抜粋です)

弓気田みずほ ユジェット代表・美容コーディネーター プロフィール

(ゆげた・みずほ)伊勢丹新宿本店化粧品バイヤーを経て独立。化粧品ブランドのショップ運営やプロモーション、顧客育成などのコンサルティングを行う。企業セミナーや講演も。メディアでは化粧品選びの指南役として幅広く活動中

【賢者が選んだ注目ニュース】

恒例の「上半期ベストコスメ」が各誌・メディアで相次いで発表された。それぞれ選考方法や選者は異なるが、選ばれた商品からは市場の動きやトレンドなどの背景が見えてくる。今回は「VOCE」「美的」「MAQUIA」の美容3誌、@cosme、「WWDBEAUTY」のベストコスメを通して、複数のメディアで選ばれた商品の背景を読み解きたい。

ロングセラーの進化に成功した「雪肌精」

今期多くのメディアでベストコスメを制したコーセー“薬用雪肌精 ブライトニング エッセンス ローション”は、1985年の発売以来「透明感」を追究し続けてきた。40年目を迎える今年、新たな薬用有効成分を配合して処方を刷新。シミ・ソバカスなどのメラニン色素に対応する旧来の「美白」だけでなく、乾燥や赤みなど「透明感」を損なうより多くの要因に対してアプローチを可能にした。その一方で、長く支持されてきた香りや感触を極力変えない配慮が、ロングセラーの進化を成功させた。

革新への期待と信頼が表れたポーラ

上半期はブライトニング商品が大きく注目されるが、今年その中心となったのがポーラの「ホワイトショット」“フェイシャルセラム”だ。「ホワイトショット」はポーラ独自の美白有効成分「ルシノール」を配合した美白ブランドとして誕生して以来、最新の研究成果を搭載して業界をリードしてきた。美白美容液をはじめ、ベーシックケアやサプリメントなどカテゴリーを拡大する過程で常にベストコスメに輝いてきた。

リブランディング第1弾となる美容液は、ブライトニング商品の常識を覆す、鮮やかな「エウレカピンク」をパッケージに採用。メディア、消費者を問わず大きなインパクトを与えたと同時に、ポーラがスキンケアのリーディングカンパニーであり続けることへの決意表明ともいえるメッセージ性も感じられた。ブランドへの信頼感と期待の高さが表れた結果といえる。

顧客育成にも抜かりない「コスメデコルテ」

“リポソーム アドバンスト リペアセラム”の大ヒット以来、快進撃を続ける「コスメデコルテ」は今期もスキンケア、メイクアップの両面で強みを見せた。ブランドのお家芸でもある“AQ アブソリュート エマルジョン ブライト”は洗顔後すぐに使用して肌を柔らかく整える先行型乳液だ。ブランド独自のスキンケアルーティンは多くの愛用者を生み続け、絶対的なポジションを獲得している。乳液のヒットは「リポソーム」で獲得した新規ユーザーを育成するための、大きな弾みとなったはずだ。“ルースパウダー”は1998年の発売以来バージョンアップを重ね、今回が6代目。フェイスパウダーはなかなか買い替える機会のないものだけに、失敗したくない心理が働く。歴代のパウダーは@cosmeの口コミで高評価を得ており、ベストコスメにも選ばれ続けている。すでに評価が確立された「間違いない」アイテムだからこそ、リニューアルには大きな期待がかかる。進化させるべきポイントと守るべきポイントを見極めるバランス力が、今の「コスメデコルテ」の大きな強みだ。

技術力と感情価値で希望を伝える「カネボウ」

2020年に「希望を発信するブランド」として大胆なリブランディングを行った「カネボウ」は、コロナ禍で沈んだ消費者のマインドと化粧品市場に向けて「希望」という感情価値を打ち出した。「カネボウ」が培ってきた技術から生まれた、使う楽しさを兼ね備えたスキンケアアイテムや、処方技術に定評のあるファンデーションなど単品力のある商品で存在感を発揮してきたが、今期はスキンケアとメイクアップ両方のカテゴリーでヒットを飛ばした。化粧水“スキン ハーモナイザー”は、悪影響を及ぼす皮脂成分を肌に触れさせない画期的な新知見を搭載し、バリア機能の低下などで複雑化する肌悩みに対応。ジェンダーを問わず多くの支持を受けた。“ルージュスターヴァイブラント”では、1980年代のカネボウのキャンペーンソング「唇よ、熱く君を語れ」とともにプロモーションを展開し、リップカラーをまとうことで得られる高揚感を伝えた。商品価値の高さにポジティブなメッセージをのせることで、感情価値の訴求にも成功したといえる。

一つの商品ができるまでにはさまざまな人と技術が必要だが、商品の魅力をメディアに伝えるPR、店頭活動を通じたセールスプロモーションが連動して初めて、消費者からの支持を得ることができる。メディアや「美容のプロ」からの支持、販売店舗での売り上げ実績、ユーザーからの口コミと、それぞれの立場から評価される商品は、ブランド各部署の効果的なリレーションなくしては生まれない。

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勢いが止まらないTWICEナヨン ソロアルバムで「私の新たな一面を見せたい」

2015年に韓国でデビュー以降、絶大な人気を誇るグローバルガールズグループTWICE。個性と才能が溢れるグループの中でもパワフルなパフォーマンスとキュートな笑顔に目を引くナヨンがアルバム「NA」と共にこの夏、ソロアーティストとして2度目のカムバック。ティザー映像が公開されると共にエネルギー溢れる姿に世界中から注目が集まっている。TWICEとして、そしてソロアーティストとしてこの10年、進化し続けているナヨンの軌跡について尋ねた。

WWD KOREA(以下、WWD):2枚目のソロのミニアルバムが発売になりましたが、アルバム名「NA」の意味は「ひたすら私!」ですね。どのような姿を見せたいと思ったのですか?

ナヨン:グループ活動と違って、ソロアルバムを出す機会が少ないので、少し欲が出たと思います。最初のソロアルバムとは違った一面をお見せしたかったので、全く違うコンセプトを試してみたのですが、普段お見せできなかった私の新たな一面を確認できるはずです。

WWD :J.Y.Park(パク・ジニョン)プロデューサーを筆頭に、オーストラリアのシンガーソングライターであるサム・フィッシャー(Sam Fischer)、キス オブ ライフ(KISS OF LIFE)のジュリー、AKMUのイ・チャンヒョク、サム・キム(Sam Kim)ら、さまざまなジャンルのミュージシャンがアルバムに参加しましたね。作業過程で最も相性が良かったトラックを教えてください。

ナヨン:全ての曲が全部特別ですが、それでも必ず一曲だけ選ばなきゃいけないのだとしたら、キスオブ ライフのジュリーと共演した「Magic」です。女性ボーカルとラッパーがハーモニーを奏でることで、より相乗効果が出る曲なんです。

WWD :タイトル曲「ABCD」の雰囲気が2000年代初頭のポップ界の歌姫達を思い起こさせますね。 ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、アリシア・キーズ(Alicia Keys)、ビヨンセ(Beyonce)ら、当時から素晴らしいミュージシャンがたくさんいます。

ナヨン:実は私はよく知らなかったのですが、今回のアルバムを準備する時、周りから昔の音楽を推薦してもらい、ミュージックビデオやライブ映像をたくさん探して見ました。

WWD :TWICEのアルバムと違って、ソロアルバムは一人でアルバム全体を引っ張っていかなければなりませんよね。今回のアルバムを制作する上での一番の挑戦はどのようなものでしたか?

ナヨン:振り付けですね!今までやったことのないパワフルな振り付けの動きが多くて、スタイルをうまく生かすのに時間がたくさん必要で、本当に難しかったです。他の振り付けは少し練習すれば、どのように生かすべきかすぐに掴めるのですが、今回の振り付けは難易度が高くて。まだ簡単ではないと思います(笑)。

WWD : パワフルなナヨン!楽しみですね。

ナヨン:「ナヨンにこんな姿もあったんだ」と言ってもらえたら感激だと思います。

WWD :さわやかで清らかで明るいナヨンさんを代表するイメージですね。ご自分で考える最もナヨンらしい姿は何ですか?

ナヨン:そうですね、誰にでもいろいろな姿があると思います。人間ですから、こんな時もあればあんな時もあるじゃないですか。私もそうです。でも、一番私らしい姿は明るくて活発な姿なのかなと思います。

WWD :MBTI(性格診断テスト)の話はしたくなかったんですけど、今回の撮影を準備する中で確信的なISTP型の性格なんだなと思ったんです。すごく細かい部分までこだわっている印象でしたがご自身でもそのように思いますか?

ナヨン:仕事のときは、意識的にいつもより繊細に仕事に向き合うようにしています。普段の生活はむしろ大雑把なところが多いのですが、仕事の時だけは繊細さを意識しています。そうすれば完璧に仕上げることができるし、後で後悔することもないので。MBTIテストは毎回FとTが半々で出るのですが、結構合っているようです。仕事のときは感情的にならないほうが楽なんですよね。

WWD :プロらしい姿勢ですね。TWICEとして、そしてナヨンとして、この10年間、絶え間なく発展を続けてきました。振り返ってみると、どんな思い入れがありますか?

ナヨン:まず、時間が経つのが早すぎると思います。10という数字が持つ意味は特別で、重みを感じます。過去を振り返ってみると、もちろん大変な部分もありますが、後悔することはありません。 それだけ最善を尽くしたからです。着実な成長を遂げてきたので、自分自身の事も誇りに思っています。

WWD :TWICEがここまでロングランできる秘訣は何だと思いますか?

ナヨン:チームワークですね!強固な結束力が、今まで何事もなくチームをうまく維持してきた最大の秘訣だと思います。私たちのメンバーは本当にみんな優しくて大人っぽいです。いつも自分より相手を思いやる気持ちが共通しているので、意見もよく合います。グループ活動をしながら、このように同じ想いで進んでいく事は簡単ではないということをよく知っているので、大きな幸せと幸運だと思います。今はお互いの目線だけでどんな考え、どんな気持ちなのかがすぐに分かります(笑)。

WWD :インスタグラムのフィードには、たまにカメラで写真を撮っている姿が見られますが、主にどんなシーンを撮りますか?

ナヨン:大学で映像映画学を勉強していることもありますし、普段からカメラがすごく好きなので、デジカメ、フィルムカメラなどいろいろ持っています。 でも、結局手に取るカメラは1、2台ですが…一番よく撮るのはメンバーです。

WWD :写真を見たメンバーの反応は?

ナヨン:みんな気に入ったと言ってくれます。アルバムジャケットのイメージに使いたいと言ってくれるメンバーもいましたね。

WWD :写真の最大の魅力は、瞬間を捉えることだと思います。もう2度と来ないこの瞬間、この夏にぜひ残したいシーンがあれば。

ナヨン:ソロ活動を存分に楽しんでいる私の姿です。私はいつも過去も未来もなく、現在が最も重要だと思う人なので、一瞬一瞬が本当に大切ですが、この夏は特に特別です。ファンの皆さんと直接会って顔を見て話せることを考えると嬉しいし、素敵な思い出をたくさん作りたいです。

WWD :賢明ですね。幸せは到達点ではなく、日常で発見できる小さな喜びから生まれるものですからね。

ナヨン:そうなんです。 毎年夏になると食べるフランチャイズのかき氷があるのですが、発売の記事まで探して待って逃さず必ず食べるほど好きです。私なりの夏の儀式みたいなものですが、本当に幸せです(笑)。そういえば、今日家に帰ったら冷蔵庫に入れたスイカを食べようと思っています。もう今から楽しみです!

EDITOR:RUBY KIM

PHOTOS:SINAE KIM

HAIR:HYEYEON JANG

MAKE-UP:JUNGYO WON

STYLIST:MINHYE CHOI 

 
 

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ディズニーのショースタッフがアパレルブランドを立ち上げたワケ

「カスリキッズ(KASUREKIDS)」は日本の伝統織物の久留米絣を用いて、こども服のサーキュラーエコノミー実践に取り組む。素材には久留米絣の規格外の端切れに加えて、GOTS認証を取得した綿糸を藍染めして織った生地を用い、製品を製造・販売するだけではなく修繕や染め直し、レンタルや下取りも行う。手掛けるのは東京ディズニーシーで野外ショースタッフとして働いていた長谷川まゆみオーネミューエ代表取締役。「サステナブルな子ども服の選択肢がない」と2023年に「カスリキッズ」を立ち上げた。

長谷川代表はなぜ未経験のアパレル業界で子ども服ブランドを立ち上げたのか。「気候変動に対してどんな行動ができるかを考えたときに、最も身近に感じたのが子供服だった。私自身2児の母で子育て中。服がサイズアウトしてももったいなくて捨てられないけれど、フリマアプリに出品する余裕もない。エシカル消費をしたいけれど日本のモノ作りが感じられるエシカルな子ども服が見当たらない。同じ課題を抱えている人は多いのではないかと考えた。気候変動の原因は先進国の消費行動にある。選択肢を増やすことで生活者の行動変容を促せるのではないか」。

屋外スタッフとして働く中で感じた気候変動

長谷川代表が気候変動をリアルに感じたのは2008年。「ディズニーシーの屋外ショーの公演判断を任された年だった。5分ごとに雲の流れを見ながら判断するので、気象に敏感になっていた。08年はゲリラ豪雨が頻繁に起こるようになった年で、ショーを途中で中止しなければいけないことが増え、気候変動を肌で感じた。入社から屋外ショースタッフとして働いてきたがこれまでにはなかったことだった」。その10年後の18年。「東京でも40度を記録するほど災害的猛暑の年で、長男の育休中に日課にしていた外遊びが暑すぎてできなくなった。外出に命の危険を感じ、日常生活に支障が出たことで焦燥感にかられた。このままでは子どもが気軽に外にでられない日常がやってくると。外遊びは子どもの健全な成長のために必要で、体力・運動能力の向上はもちろん、骨の健康な発育や自律神経機能の強化、能の発達による感情的発達や学習能力・社会適応力の向上などさまざまな効能がある。気候変動が子どもたちの成長を阻害するのではないかと強い危機感を抱きながら、短勤務で職場復帰したけれど、子どもを保育園に預けてまで働く理由が見つからなくなった。さまざまな情報に触れはじめ、22年には温暖化の影響で子どもたちの健康が害されるという研究発表を目にしてショックを受けた。働くなら社会に貢献したいと考えるようになった」。ボーダレスジャパン主催のボーダレスアカデミーの講座を受け、「ドローダウン」や「リジェネレーション」(山と渓谷社)を読んで知見を広げた。

エシカルな子ども服とは何か

子ども服ブランドを立ち上げるにあたり、重視したのは長く着続けることができる丈夫な生地だ。「リサーチする中で久留米絣に出合いこれだ!と思った。30以上の工程の多くを手作業で行っていて生地がしっかりしていて肉厚。天然素材で夏涼しく冬暖かいのでオールシーズン着用できる。着られなくなっても次の子に引き継ぐことができる耐久性がある。服の地産地消ができ、輸送のCO2排出の抑制につながる。幼い頃に日本の伝統技法を体験できるのもいいと思った」。久留米絣は生地としては安くはない。「織り工程の前後で経糸が切れるなど流通ルートにのらない12m以下の規格外の端切れを活用しようと考えた」。端切れを活用せずにゼロから作る服は、GOTS認証を得ている大阪市の大正紡績の綿糸を用いて福岡県筑後市の池田絣工房で藍染めして、福岡県八女市の久留米絣織元の下川織物で生地にした。縫製は東京・墨田区の小倉メリヤス製造所が行う。

デザインやパターンは元同僚の力を借りた。「コスチュームデザイナーで子ども服のデザイン経験もある方に伴走してもらっている」。現在提案するのは3型でデザインやパターンの工夫が多い。例えば、3WAYワンピースは5年着用することを想定した。「2歳のときはロング丈のワンピースとして、7歳になったら膝上丈のジレやワンピースになる」。ユニセックスパンツは「すぐに破れてしまう膝裏を柄生地で二重構造にし、大きめのサイズを着用してもずり落ちないようウエストには調整ボタンを付けた」。生地は耳まで使うことで裁断くずを極力減らしている。その裁断くずは工場から引き取り、現在は品川区のハンドメイドショップママズの家に提供してハンドメイド作家に活用してもらっているという。「今後もハンドメイド作家の方に活用いただける方法を模索したり、ご自身で修繕を希望されるお客さまに送料負担をいただき郵送させていただくなどを検討している」という。

抱える課題は認知度とトレーサビリティ

「カスリキッズ」の販路は自社ECに加えて、「行動したい(している)人の選択肢の一つになりたいと考えたから」と食品を量り売りで提供する大阪府府中市のビオぐるりと福井県初のゼロウエイストショップのグラムに卸している。そのほか、クラウドファンディングのマクアケなどを利用して受注生産を行う。目下の課題は「認知度向上」だ。「エシカル消費を志向する子育て世代の手に届きやすくするため、原価率を約50%としている。そのため基本的に自社ECが販路となるが、認知度を高めるために訪日外国人向けのギフトショップやセレクトショップ、百貨店など感度の高い方に向けてもアプローチしていきたい」と意欲的だ。「将来的にはクラウドファンディングによる受注生産を軸に必要な人に必要な分だけ届けたい」。販売は始まったばかりでマクアケでの購入者への納品は10月末を予定する。もう一つの課題はトレーサビリティだ。「トレーサビリティを担保したオーガニック綿糸で肉厚な生地を作るのが難しい。肉厚な生地を作ることを第一に考えれば他の糸の選択肢もあるかもしれないが、トレーサビリティは譲れない」。端切れのトレーサビリティ実現も難しい。「少なくともゼロから作る素材に関してはオーガニックでトレーサブルでありたい」。

立ち上げ時点で回収スキームを確立しているが仕組み作りは手間がかかるし簡単ではない。「アパレルブランドをやりたくて始めているのではなく、気候危機に対してアクションを起こすため、大量生産大量消費を是正したくて始めたから」。自身も子育てする中であると助かるサービスを実現したともいえる。「手放す先(回収サービス)があることが大切だと考えた。古物商許可を得たので中古販売やレンタルも行う予定だ。いいものを大事に着続ける場を提供したい」。例えば下取りは「再販価格の25%を予定しているというが、ポイントとして付与するのか、下取りはせずに回収のみとするかは検討中」だといい、染め直しは「池田絣工房や富山で藍から育てている企業仲間の『アイヤ(AIYA)』を検討している」という。「気候変動は『カスリキッズ』だけでは解決できる問題ではない。同じ志を持つ方々と協力しながらリジェネラティブな世界を目指したい」。

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ディズニーのショースタッフがアパレルブランドを立ち上げたワケ

「カスリキッズ(KASUREKIDS)」は日本の伝統織物の久留米絣を用いて、こども服のサーキュラーエコノミー実践に取り組む。素材には久留米絣の規格外の端切れに加えて、GOTS認証を取得した綿糸を藍染めして織った生地を用い、製品を製造・販売するだけではなく修繕や染め直し、レンタルや下取りも行う。手掛けるのは東京ディズニーシーで野外ショースタッフとして働いていた長谷川まゆみオーネミューエ代表取締役。「サステナブルな子ども服の選択肢がない」と2023年に「カスリキッズ」を立ち上げた。

長谷川代表はなぜ未経験のアパレル業界で子ども服ブランドを立ち上げたのか。「気候変動に対してどんな行動ができるかを考えたときに、最も身近に感じたのが子供服だった。私自身2児の母で子育て中。服がサイズアウトしてももったいなくて捨てられないけれど、フリマアプリに出品する余裕もない。エシカル消費をしたいけれど日本のモノ作りが感じられるエシカルな子ども服が見当たらない。同じ課題を抱えている人は多いのではないかと考えた。気候変動の原因は先進国の消費行動にある。選択肢を増やすことで生活者の行動変容を促せるのではないか」。

屋外スタッフとして働く中で感じた気候変動

長谷川代表が気候変動をリアルに感じたのは2008年。「ディズニーシーの屋外ショーの公演判断を任された年だった。5分ごとに雲の流れを見ながら判断するので、気象に敏感になっていた。08年はゲリラ豪雨が頻繁に起こるようになった年で、ショーを途中で中止しなければいけないことが増え、気候変動を肌で感じた。入社から屋外ショースタッフとして働いてきたがこれまでにはなかったことだった」。その10年後の18年。「東京でも40度を記録するほど災害的猛暑の年で、長男の育休中に日課にしていた外遊びが暑すぎてできなくなった。外出に命の危険を感じ、日常生活に支障が出たことで焦燥感にかられた。このままでは子どもが気軽に外にでられない日常がやってくると。外遊びは子どもの健全な成長のために必要で、体力・運動能力の向上はもちろん、骨の健康な発育や自律神経機能の強化、能の発達による感情的発達や学習能力・社会適応力の向上などさまざまな効能がある。気候変動が子どもたちの成長を阻害するのではないかと強い危機感を抱きながら、短勤務で職場復帰したけれど、子どもを保育園に預けてまで働く理由が見つからなくなった。さまざまな情報に触れはじめ、22年には温暖化の影響で子どもたちの健康が害されるという研究発表を目にしてショックを受けた。働くなら社会に貢献したいと考えるようになった」。ボーダレスジャパン主催のボーダレスアカデミーの講座を受け、「ドローダウン」や「リジェネレーション」(山と渓谷社)を読んで知見を広げた。

エシカルな子ども服とは何か

子ども服ブランドを立ち上げるにあたり、重視したのは長く着続けることができる丈夫な生地だ。「リサーチする中で久留米絣に出合いこれだ!と思った。30以上の工程の多くを手作業で行っていて生地がしっかりしていて肉厚。天然素材で夏涼しく冬暖かいのでオールシーズン着用できる。着られなくなっても次の子に引き継ぐことができる耐久性がある。服の地産地消ができ、輸送のCO2排出の抑制につながる。幼い頃に日本の伝統技法を体験できるのもいいと思った」。久留米絣は生地としては安くはない。「織り工程の前後で経糸が切れるなど流通ルートにのらない12m以下の規格外の端切れを活用しようと考えた」。端切れを活用せずにゼロから作る服は、GOTS認証を得ている大阪市の大正紡績の綿糸を用いて福岡県筑後市の池田絣工房で藍染めして、福岡県八女市の久留米絣織元の下川織物で生地にした。縫製は東京・墨田区の小倉メリヤス製造所が行う。

デザインやパターンは元同僚の力を借りた。「コスチュームデザイナーで子ども服のデザイン経験もある方に伴走してもらっている」。現在提案するのは3型でデザインやパターンの工夫が多い。例えば、3WAYワンピースは5年着用することを想定した。「2歳のときはロング丈のワンピースとして、7歳になったら膝上丈のジレやワンピースになる」。ユニセックスパンツは「すぐに破れてしまう膝裏を柄生地で二重構造にし、大きめのサイズを着用してもずり落ちないようウエストには調整ボタンを付けた」。生地は耳まで使うことで裁断くずを極力減らしている。その裁断くずは工場から引き取り、現在は品川区のハンドメイドショップママズの家に提供してハンドメイド作家に活用してもらっているという。「今後もハンドメイド作家の方に活用いただける方法を模索したり、ご自身で修繕を希望されるお客さまに送料負担をいただき郵送させていただくなどを検討している」という。

抱える課題は認知度とトレーサビリティ

「カスリキッズ」の販路は自社ECに加えて、「行動したい(している)人の選択肢の一つになりたいと考えたから」と食品を量り売りで提供する大阪府府中市のビオぐるりと福井県初のゼロウエイストショップのグラムに卸している。そのほか、クラウドファンディングのマクアケなどを利用して受注生産を行う。目下の課題は「認知度向上」だ。「エシカル消費を志向する子育て世代の手に届きやすくするため、原価率を約50%としている。そのため基本的に自社ECが販路となるが、認知度を高めるために訪日外国人向けのギフトショップやセレクトショップ、百貨店など感度の高い方に向けてもアプローチしていきたい」と意欲的だ。「将来的にはクラウドファンディングによる受注生産を軸に必要な人に必要な分だけ届けたい」。販売は始まったばかりでマクアケでの購入者への納品は10月末を予定する。もう一つの課題はトレーサビリティだ。「トレーサビリティを担保したオーガニック綿糸で肉厚な生地を作るのが難しい。肉厚な生地を作ることを第一に考えれば他の糸の選択肢もあるかもしれないが、トレーサビリティは譲れない」。端切れのトレーサビリティ実現も難しい。「少なくともゼロから作る素材に関してはオーガニックでトレーサブルでありたい」。

立ち上げ時点で回収スキームを確立しているが仕組み作りは手間がかかるし簡単ではない。「アパレルブランドをやりたくて始めているのではなく、気候危機に対してアクションを起こすため、大量生産大量消費を是正したくて始めたから」。自身も子育てする中であると助かるサービスを実現したともいえる。「手放す先(回収サービス)があることが大切だと考えた。古物商許可を得たので中古販売やレンタルも行う予定だ。いいものを大事に着続ける場を提供したい」。例えば下取りは「再販価格の25%を予定しているというが、ポイントとして付与するのか、下取りはせずに回収のみとするかは検討中」だといい、染め直しは「池田絣工房や富山で藍から育てている企業仲間の『アイヤ(AIYA)』を検討している」という。「気候変動は『カスリキッズ』だけでは解決できる問題ではない。同じ志を持つ方々と協力しながらリジェネラティブな世界を目指したい」。

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「フジロック 2024」で観るべきおすすめアーティスト23組

7月26〜28日に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される日本最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル’24(FUJI ROCK FESTIVAL'24)」。今年のヘッドライナーは、26日がザ・キラーズ(THE KILLERS)、27日がクラフトワーク(Kraftwerk)、28日がノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(Noel Gallagher's High Flying Birds)が務めるほか、12ステージ、総勢210組以上のアーティストが参加する。今回、音楽ライターのZ11&編集部おすすめの注目アーティスト23組をピックアップ。現地で観る人はもちろん、Prime Videoなどの配信で観る人もぜひ参考にしてほしい。

1日目/7月26日

Friko
14:20〜15:10@GREEN STAGE

シカゴを拠点に活動するフリコ(Friko)は、エモーショナルなロックサウンドが特徴。今年リリースされたデビューアルバム「WHERE WE'VE BEEN, WHERE WE GO FROM HERE」がSNSを中心に感度の高い音楽好きの間で話題になっていたことが記憶に新しい。USインディーロックのDNAを継承したサウンドには、すでに貫禄さえ感じさせる。世界に先駆けて日本が真っ先に発見したインディーロックシーンの彗星、フリコ。まさに「いま」観ておくべきバンドの一つだ。

Erika De Casier
14:30〜15:30@RED MARQUEE

エレクトロニカからR&B、アンビエントまでジャンルレスな世界観が特徴的なエリカ・デ・カシエール(ERIKA DE CASIER)。どの一瞬を取り出しても雑味を感じさせない洗練されたトラックにレイドバックしたスムースなボーカルが心地よい。そっと吹き込む一陣の風のように、きっと真夏の苗場をクールダウンさせてくれるはずだ。

King Krule
18:30〜19:30@RED MARQUEE

イギリスのインディーシーンを代表する存在にまで成長したキング・クルール(King Krule)。UKらしい気だるくダークな雰囲気をまといながらも実験的で遊び心が散りばめられたサウンドが「フジロック」のステージでどのように表現されるのか注目である。

FLOATING POINTS
20:30〜21:30@RED MARQUEE

近年では宇多田ヒカルの楽曲をプロデュースしたことでも知られるフローティング・ポインツ(FLOATING POINTS)。シンプルでありながら緻密に設計されたサウンドスケープを作り出すことで知られている。「フジロック」のナイトライフの中心となる夜のレッドマーキーの幕開けを担う重要なアクトだ。

THE KILLERS
21:30〜23:00@GREEN STAGE

ラスベガス出身のロックバンド、ザ・キラーズ。キャッチーなメロディーと壮大なサウンドで世界中数々の音楽フェスでヘッドライナーを務めてきた彼ら。2004年以来、20年ぶりの出演となる今年の「フジロック」では、初日のヘッドライナーを飾る。ベストアルバム「Rebel Diamonds」を引っ提げての来日だけあって、キャリアを横断するような豪華なセットリストが期待される。百戦錬磨のヘッドライナー請負人の彼らに任せておけば間違いないのだ。

電気グルーヴ
23:45〜24:45@RED MARQUEE

もはや“ミスターフジロック”といっても過言ではない電気グルーヴ。今年は日付をまたぐ深夜帯での出演である。結成35周年を迎える電気グルーヴと「フジロック」の苗場開催25周年のダブルアニバーサリーイヤーの2024年。「フェスはみんなの待っているものをちゃんとやった方が良い」と公言するだけあって、初日の深夜帯を盛り上げてくれること間違いなしである。

2日目/7月27日

The Last Dinner Party
13:00〜14:00@GREEN STAGE

ザ・ローリング・ストーンズ(THE ROLLING STONES)の前座も務め、生粋のUKロックバンドとしてお墨付きを得たのが、ロンドン出身のバンドザ・ラスト・ディナー・パーティー(The Last Dinner Party)。神秘的でおどろおどろしいほどの存在感をまとう彼女たちは、イギリスを代表する老舗フェス「グラストンベリー」でも大きな歓声をもって迎えられ、終始シングアロングが起こるほどの熱気に満ちたステージを見せつけた。今年デビューアルバムをリリースした新人バンドとは思えないヘッドライナー級のパフォーマンスに圧倒されよう。

折坂悠太 (band)
16:10〜17:10@WHITE STAGE

フォークやロック、ジャズを融合させた独自の音楽性をもつ折坂悠太は、バンドセットでの出演が決まっている。生活の機微をすくい上げるような等身大の音を奏でる折坂のステージは、見落としがちな日常の美しい瞬間を思い出させてくれる。街の喧騒から離れた苗場だからこそ折坂の歌声やメッセージがすっと心に染み込んでくるだろう。

Noname
18:00〜19:00@RED MARQUEE

シカゴ出身のラッパー、ノーネーム(Noname)は、詩的でインテリジェントなリリックとソウルフルなビートで知られる。昨年リリースされた5年ぶりのアルバム「Sundial」は、そのサウンドのリラックスした心地良さと社会問題やパーソナルな問題へ自然に切り込む大胆なリリックとのコントラストが鮮やかな1枚。豊かな感性と示唆に富んだノーネームのステージに共鳴しよう。

Beth Gibbons
19:00〜20:10@GREEN STAGE

ブリストルサウンドのパイオニア、ポーティスヘッド(Portishead)のボーカリスト、ベス・ギボンズ(Beth Gibbons)によるソロプロジェクト。寡作の彼女が長い制作期間を経て今年発表したのがアルバム「Lives Outgrown」。幽玄で美しいフォークサウンドに落とし込まれた彼女の苦悩。今にも崩れ落ちそうなはかなさの美学を感じ取ってほしい。

Christone "KINGFISH" Ingram
19:00〜20:10@FIELD OF HEAVEN

アメリカのブルースシーンに新たな風を吹き込む若きギタリスト、クリストーン“キングフィッシュ”イングラム(Christone "KINGFISH" Ingram)。ミシシッピ州クラークスデール出身で、わずか20代にしてその卓越したギタープレーとソウルフルな歌声で注目を集める。デビューアルバム「Kingfish」では、ブルースの伝統を継承しつつも現代的なアプローチにも挑戦し、ベテランのブルースファンだけでなく、新たなファン層にまでリーチした。苗場の夜空に響き渡る彼のギターサウンドは、観客の心を鷲づかみにするに違いない。

SAMPHA
20:00〜21:00@WHITE STAGE

ソウルフルで感情豊かな歌声を持つイギリス出身のシンガーソングライター 、サンファ(SAMPHA)。ミュージシャンからの支持も厚く、これまでにドレイク(Drake)、カニエ・ウェスト(Kanye West)、ソランジュ(Solange)などの名だたるアーティストとのコラボレーションを果たし、その実力を確固たるものとしてきた。批評家からも高い評価を受ける彼は、17年に発表したデビューアルバム「Process」でマーキュリー賞を受賞するなど多くの賞賛を浴びている。シンプルなピアノの旋律から始まり、深い感情と繊細なリリックが絡み合う独特のサウンドスケープを持つサンファの音楽。「フジロック」のステージでは、その心に響くパフォーマンスで観客を魅了することだろう。

KID FRESINO
20:00〜21:00@RED MARQUEE

日本のヒップホップシーンにおいて独自の存在感を放つKID FRESINO(キッド フレシノ)。リリシストとしての巧みな言葉選びと、ジャズやソウルを取り入れた独特のビートが特徴である。「フジロック」のステージでは、彼のライブならではのエネルギッシュなパフォーマンスと、観客との一体感が味わえるだろう。緊張と緩和を繰り返すKID FRESINOのステージは、さながら変わりやすい苗場の天気のようだ。

Kraftwerk
21:10〜22:40@GREEN STAGE

彼らがいなければ世界の音楽シーンはもっと違う様相となっていただろう。今では電子音を音楽に用いることはいたって普通のことだが、そんな常識を打ち立てたのはドイツのテクノバンド、クラフトワークである。視覚効果にも定評のある彼らのライブは、総合芸術の域にさえ達する。意外にも「フジロック」初登場の彼らのステージに注目したい。

girl in red
22:00〜23:30@WHITE STAGE

テイラー・スウィフト(TAYLOR SWIFT)のツアーでオープニングアクトにも抜擢されたノルウェー出身のシンガーソングライター、ガール・イン・レッド(girl in red)は、親密なリリックとメロディーが絶妙に融合したインディーポップサウンドで人気急上昇中。実直で飾り気のない彼女のライブは、共感とエモーションが溢れ出す。

3日目/7月28日

betcover!!
11:30〜12:10@RED MARQUEE

betcover!!(ベットカバー)は、国内外で注目を集める実験的で個性的なサウンドが特徴のインディーバンドだ。昨年秋にアルバム「馬」をリリースし、初のワンマンツアーや海外公演を経験した脂の乗り切ったタイミングでの「フジロック」出演となる。オーディエンスを圧倒する妖艶な世界観のライブに定評のあるbetcover!!。彼らの迫真のステージを目撃しよう。

CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
13:20〜14:20@FIELD OF HEAVEN

ユニークなバンド名で注目を集めるCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN(チョ コ パ コ チョ コ キン キン)は、その斬新で多彩な音楽スタイルで話題沸騰中のバンドである。どこか懐かしくも新しい不思議なサウンドは唯一無二。エレクトロニカ、ロック、ポップスから民謡まで巧みに融合させ、それを無国籍に調理してみせるライブは、まるで国境を超えてさまざまな音楽が集う「フジロック」を凝縮させたよう。心のおもむくまま自由に踊ろう。

Fontaines D.C.
18:00〜19:00@RED MARQUEE

フォンテインズ D.C.(Fontaines D.C.)は、その力強く多彩なサウンドで国際的に高い評価を得ているアイルランド・ダブリン出身のポストパンクバンド。22年の「フジロック」出演が無念のキャンセルとなった彼らが、今年満を持してリベンジを果たす。初期衝動をそのまま音に乗せたようなパンクな手触りはそのままに、多様なアプローチによって表現の幅を広げてきた彼らのステージはシンプルでありながら重層的。ライブを見ずして「フォンテインズ D.C.」は語れない。

ずっと真夜中でいいのに。
19:00〜20:10@GREEN STAGE

ヘッドライナーの前という重要なポジションを任された、ずっと真夜中でいいのに。秋に控えているロングツアーの前哨戦ともなるのが、この「フジロック」のステージだ。作り込まれた視覚演出に定評のあるステージングと照明などの舞台効果が映えはじめる夕暮れのグリーンステージの組み合わせはこれ以上ないシチュエーションである。

RIDE
20:00〜21:00@RED MARQUEE

イギリスのシューゲイザーバンド、ライド(RIDE)は、ドリーミーなサウンドスケープとメロディアスなギターで知られる。再結成後3作目のアルバム「INTERPLAY」を発表したばかりの最高のタイミングでの出演だ。掻き鳴らされる轟音のギターリバーブとエコーから耽美的な浮遊感を見出すシューゲイザーサウンド。その楽しみ方は、オーディエンス自身も音の洪水に飲み込まれ音の粒の一つとなって空気に溶け出すこと。開放的な苗場の大自然と一体になってノスタルジックで美しい音楽体験に浸ってみよう。

Noel Gallagher's High Flying Birds
21:10〜22:40@GREEN STAGE

元オアシス(Oasis)のフロントマンとしても知られるノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)率いるノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ。直近のライブのセットリストをみると新作アルバム「Council Skies」からの楽曲はもちろんオアシスの楽曲も存分に披露してくれている。「フジロック」最終日にノエルと一緒にシングアロングすれば、あなたの今年の「フジロック」のハイライトとなるだろう。

TURNSTILE
22:10〜23:10@WHITE STAGE

アメリカのオルタナティブハードコアバンド、ターンスタイル(TURNSTILE)は、ハードコアやパンク、メタルなどあらゆるジャンルを融合させたエネルギッシュなサウンドが持ち味だ。3日にわたる「フジロック」最終日のホワイトステージを締めくくるアクトとなるわけだが、ホワイトステージの高出力な音響で最も聴きたいのがこのターンスタイル。圧倒的な熱気で完全燃焼したいなら外せないアクトである。

250
25:00〜26:00@RED MARQUEE

韓国のプロデューサーである250(イオゴン)は、独自のエレクトロニックサウンドで注目を集める。最近では、ニュージーンズ(NewJeans)の楽曲プロデューサーとしても活躍する250。韓国の大衆音楽ポンチャックを再解釈して見せるなど、さまざまなジャンルの音楽を思いもよらない角度から面白がることのできる稀有な才能の持ち主である。音のるつぼのようなライブに身を委ね、音楽を隔てるジャンルの壁をぶち壊してみよう。

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「ティルティル」怒涛の新27色や「アンドビー」初のダーマコスメが登場! 今週発売のビューティアイテム9選【7/22〜7/28】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月22〜28日に発売するアイテムを紹介します。スキンケアの注目は「アンドビー(&BE)」が大人ニキビに着目した初のダーマコスメや、「バイユア(BYUR)」の新エイジングケアライン。梅雨が明け本格的な暑さが始まるからこそ、肌のケアは入念に!メイクアップは高揚カラーと沈静カラーを組み合わせた「カネボウ(KANEBO)」新商品の2色チークや、人気の韓国コスメ「ティルティル(TIRTIR)」の定番クッションファンデーション“が発売する新27色は大きな話題となりそうです。

【7月22日発売】
ティルティル
(TIRTIR)

人気クッションファンデから新27色

「ティルティル(TIRTIR)」は、クッションファンデーション“マスクフィットレッドクッション”の新色27色を発売する。同アイテムは、“マスクフィットシリーズ”の中でもカバー力や水分感が程よく、肌をセミ艶質感に仕上げる。ラインアップは既存の3色と合わせて計30色となる。

■商品詳細

“マスクフィットレッドクッション”(18g、2970円)

【7月24日発売】
ルネ フルトレール
(RENE FURTERER)

カラーヘア専用シリーズを発売 

フランスのスカルプ&ヘアケアブランド「ルネフルトレール(RENE FURTERER)」は、カラーヘア専用ヘアケアシリーズ“カラーグロウ”を発売する。同シリーズは、カラーヘア対応シリーズ “オカラカラー”をリニューアルし、シャンプー、コンディショナー、洗い流さないトリートメントの3点をそろえる。

■商品詳細

“カラーグロウ プロテクトシャンプー” (200mL、3190円)
“カラーグロウ プロテクトコンディショナー” (200mL、5610円)
“カラーグロウ プロテクトクリーム” (100mL、3520円)

【7月24日発売】
フェラガモ
(FERRAGAMO)

フレグランスコレクション“シニョリーナ”に新作 

「フェラガモ(FERRAGAMO)」は、アイコニックなフレグランスコレクション“シニョリーナ”から、新作“シニョリーナ ウニカ オーデパルファム”を発売する。アイコニックなフローラル グルマンのコンビネーションが洗練された甘い雰囲気を醸し出す。

■商品詳細

“シニョリーナ ウニカ オーデパルファム”(30mL、8470円/50mL、1万1990円/100mL、1万6830円)

【7月25日発売】
アンドビー
(&BE)

ブランド初のダーマコスメ誕生
大人ニキビや肌荒れをケア

河北裕介ヘアメイクアップアーティストがプロデュースする「アンドビー(&BE)」初の薬用美容液。松倉クリニック代官山のTAKAKO院長が監修に入り、3年の開発期間を経て作り上げた。高い保水力と保湿力を持つヘパリン類似物質と肌荒れや抗炎症にも効果があるグリチルリチン酸ジカリウムを有効成分とし、シカ(ツボクサエキス)、コメヌカエキス、発酵エキス、ダイズエキスの自然由来エキスも配合している。

■商品詳細

“アンドビー 薬用アクネケアセラム ”【医薬部外品】(30mL、3080円)

【7月25日発売】
バイユア
(BYUR)

ブランド初のエイジングケアライン
混ぜる新感覚シートマスク

韓国コスメブランド「バイユア(BYUR)」から、新たにエイジングケアに特化した“グローブースト シリーズ”が登場する。シリーズ第1弾として、使う直前に2つの材料を混ぜる新感覚のシートマスクの”バイユア グローブースト マルチV フレッシュマスク“を全国の取り扱い店舗で販売する。

■商品詳細

“バイユア グローブースト マルチV フレッシュマスク“(1枚入、440円/4枚入、1760円)

【7月26日発売】
RMK

アーシートーンを追求
マルチなフェイスパレットが仲間入り

「RMK」は、“ストライキング ランドスケープ”をテーマにした秋コレクションを発売する。アリゾナの大地に着想を得たアーシートーンの4色アイシャドウパレットやカラーアイライナー、リキッドリップ、ネイル、シェーディング、ハイライト、チークをセットにしたマルチなフェイスパレットの全6種をラインアップする。

■商品詳細

“シンクロマティック アイシャドウパレット”(限定2種、各6380円)
“アイディファイニング ペンシル”(新色5色、各3300円)
“リクイド マット リップカラー”(全3色、各4180円)
“ネイルラッカー”(限定3色、各2200円)
“シェイド&グロウ フェイスパレット”(全2種、各7700円)

【7月26日発売】
カネボウ
(KANEBO)

高揚×沈静カラーのブーストチークや人気リップの限定色など

「カネボウ(KANEBO)」は、高揚カラーと沈静カラーを組み合わせた新商品の2色チーク“ムードブースティングブラッシュ”や、人気の美容液リップ“ルージュスターヴァイブラント”の新色、限定色、2色セットのアイシャドウ“アイカラーデュオ”などを発売する。

■商品詳細

“ムードブースティングブラッシュ”(全5種、セット価格、各5830円/リフィル、各3080円/ケース、1650円/フェイスブラシ、1100円)
“ルージュスターヴァイブラント”(全5色、各4620円)
“アイカラーデュオ”(全3種、各2530円)

【7月26日発売】
ヘラ
(HERA)

マルチバームとシームレスなグロウティント新2色 

韓国発のコスメブランド「ヘラ(HERA)」は、マルチバーム“センシュアル リップ アンド チーク”とシームレスなティント“センシュアルフィッティンググロウティント”を発売する。“センシュアル リップ アンド チーク”は、人気のリップカラーをよりシアーな発色で再現する。“センシュアルフィッティンググロウティント”は、ボールドなグロウ感とクリアな見たまま発色で、唇をなめらかにコーティングする。

■商品詳細

“センシュアル リップ アンド チーク 03ドンベク”(4840円)
“センシュアル リップ アンド チーク 02ランジェリー”(4840円)
“センシュアル リップ アンド チーク 01アーリーラベンダー”(4840円)
“センシュアルフィッティンググロウティント 20プラムプレップ”(4400円)
“センシュアルフィッティンググロウティント 456クルーレス”(4400円)

【7月28日発売】
リーカ
(RIHKA)

紅茶ブランド「テテリア」とコラボしたネイルポリッシュコレクション 

ヘアメイクアップアーティストの松田未来が手掛けるコスメブランド「リーカ(RIHKA)」は、大西進の紅茶ブランド「テテリア(TETERIA)」とコラボしたネイルポリッシュコレクション“テイスト ザ カラーズ リーカ ミート ザ ティー”(全3色)を「リーカ」公式オンラインストアで発売する。

■商品詳細

“ネイルポリッシュ ピンクローズ” (9mL、2970円)
“ネイルポリッシュ ミントブレンドティー” (9mL、2970円)
“ネイルポリッシュ アッサムオーソドックス” (9mL、2970円)
“テイスト ザ カラーズ ティー” (3630円)
“テイスト ザ カラーズ ネイルポリッシュ セット” (8910円)

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ユニクロ「UT」×「ワンピース」や「ナイキ」のブレイキンをテーマにしたウエアなど! 今週発売のファッションアイテム11選【7/22〜7/28】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月22〜28日に発売するアイテムを紹介します。ユニクロ「UT」からはアニメ「ワンピース」とコラボしたTシャツが発売になります。ルフィの冒険の軌跡を描いた全8種類のTシャツにはルフィにとって重要なシーンが描かれており、ファンには胸アツです。

そしていよいよパリ五輪が開幕しますね。新競技のブレイキンは注目度が高いですが「ナイキ」からブレイキンをテーマにしたウエアが発売になります。大会の盛り上がり次第では競技人口もさらに増え、それに伴いウエアや競技会場、イベントなども活況を呈するかもしれなですね。

【7月22日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

アニメ「ワンピース」25周年記念
主人公ルフィがテーマのTシャツ

「ユニクロ(UNIQLO)」のグラフィックTシャツブランド「UT」は、アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」の25周年を記念したコレクションを発売する。ルフィの冒険の軌跡を描いた全8種類のTシャツと、人気キャラクターを描いた全5種類のキッズTシャツをラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(1500円)
Tシャツ/キッズ(990円)

【7月22日発売】
ジーユー
(GU)

アニメ「攻殻機動隊 S.A.C.」とコラボ
サイバーパンクな世界観を表現

「ジーユー(GU)」は、士郎正宗原作のSF・テレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」とコラボレーションし、グラフィックTシャツ4型を発売する。アイテムには、主人公・草薙素子と人工知能を備えた架空の歩行ロボット・タチコマのグラフィックや、草薙素子の印象的なワンシーンのグラフィックなどをあしらった。

■商品詳細

Tシャツ(1290円)

【7月23日発売】
ナイキ
(NIKE)

ブレイキンがテーマのウエア
スエットやTシャツなど

アトモス ピンク(ATMOS PINK)は、ブレイクダンスをテーマとした、「ナイキ(NIKE)」のウエアアイテムを順次発売する。スエットやスエットパンツ、ジップアップジャケット、パンツ、Tシャツなどをラインアップする。

■商品詳細

スエット(1万560円)
スエットパンツ(1万1110円)
ジャケット(1万4850円)
パンツ(1万3530円)
Tシャツ(5830円)

【7月23日発売】
グラニフ
(GRANIPH)

漫画「犬夜叉」とコラボ
ウエアやキャップ、バッグなどを発売

「グラニフ(GRANIPH)」は、高橋留美子の代表作「犬夜叉」とのコラボアイテムを発売する。個性豊かな「犬夜叉」のキャラクターたちが施されたTシャツやカーディガン、ブルゾンなどのウエアに加えて、ソックスやキャップ、バッグなど小物も含む全23型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(3500円)
カーディガン(6900円)
ブルゾン(1万3000円)
キャップ(3500円)
バッグ(2900円)
※一部商品

【7月24日発売】
ビューティフルピープル
(BEAUTIFUL PEOPLE)

ライダースバッグシリーズ
新色のシルバーが登場

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、ライダースバッグシリーズから、新色シルバーを発売する。バッグや財布、キーケースなど計6型をラインアップ。鈍い光沢を持つシルバーのカラーリングは、1970年代のライダースジャケットに着想を得ている。すでに公式オンラインで予約を受け付けている。

■商品詳細

バッグ(6万500円〜)
ショルダーパース(5万2800円)
ウオレット(2万5300円)
キーケース(2万4200円)

【7月26日発売】
ジェラート ピケ
(GELATO PIQUE)

「ポケモンスリープ」とコラボ再び
“ベビモコ”や寝具セットなど

「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」は、睡眠ゲームアプリ「ポケモンスリープ」との第2弾コラボアイテムを発売する。キャラクター“ヤドン”“メタモン”“イーブイ”をモチーフとした、パーカとショートパンツのセット“ベビモコ”や、接触冷感素材のTシャツとショートパンツのセット、布団カバーとシーツ、ピローケースの3点を合わせた寝具セットなどをラインアップする。なお混雑防止のため、店頭販売は特設サイトからの来店予約を必須とする。

■商品詳細

パーカとショートパンツのセット“ベビモコ”(1万7820円〜)
Tシャツとショートパンツのセット(1万890円〜)
パーカとショートパンツのセット“ベビモコ”/キッズ(1万4960円)
“ベビモコ”ロンパース/ベビー(9680円)
寝具セット(1万7820円)
※一部商品

【7月26日発売】
コンバース
(CONVERSE)

原宿発「トウキョウボッパー」とコラボの“オールスター”

「コンバース(CONVERSE)」は、原宿発のシューズブランド「トウキョウボッパー(TOKYO BOPPER)」とコラボしたスニーカー“オールスター”を発売する。たくさんの花びらをアッパーにあしらったデザインで、花びらとアッパーの素材はエナメル調の合成皮革を用いた。

■商品詳細

コラボスニーカー(1万6500円)

【7月26日発売】
ナージー
(NERGY)

「アニエスべー」とコラボ
アーカイブコレクションに着想

「ナージー(NERGY)」は、「アニエスベー(AGNES B.)」とのコラボアイテムを発売する。「アニエス べー」のアーカイブコレクションに着想を得て、オリジナルのロゴとグラフィック2種を制作した。ウエアをはじめ、キャップやバッグなど、全12型を用意する。すでに公式オンラインで予約を受け付けている。

■商品詳細

Tシャツ(1万780円)
タンクトップ(9900円)
ロンT(1万2100円)
カーディガン(2万4200円〜)
バックパック(1万4300円)
※一部商品

【7月26日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

バッグシリーズから新作が登場
ショルダーバッグやバックパックなど

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、バッグシリーズ“ウェア オール デイ バッグ”の新作コレクションを発売する。本コレクションは、”モノリシック”なデザインとアイコニックなプリントの調和がコンセプト。アイテムは、ショルダーバッグやバックパック、スリーブケースなど、デザイン性だけでなく実用性にも配慮した。

■商品詳細

ショルダーバッグ(3万5200円〜)
バックパック(5万2800円)
スリーブケース(1万7600円)

【7月27日発売】
メゾン キツネ
(MAISON KITSUNE)

ノスタルジックなスニーカー2型
多彩なカラーリングを用意

「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」は、スニーカー2型を発売する。“Soraランナー”は、 1990年代の雰囲気に現代のテクニカルな魅力を融合。スポーティーなシルエットにキツネのモチーフをあしらい、踵部分にはエンボス加工でハンドライティングロゴを施した。ヌバックスエードとレザーで作る“Chiruトレーナー”は自然体でスタイリッシュなデザインで、トーンオントーンや際立ったカラーリングで描いたキツネのイラストがレトロでスポーティーな印象を与える。カラーは全9色を用意する。

■商品詳細

スニーカー“Soraランナー”(4万9500円)
スニーカー“Chiruトレーナー”(4万9500円)

【7月27日発売】
ア ベイシング エイプ®
(A BATHING APE®)

「ヴァンズ」とのコラボスニーカー
“ベイプカモ”を配した2型

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は、「ヴァンズ(VANS)」とのコラボスニーカー2型を数量限定で発売する。“オールドスクール”と“スケートミッド”をラインアップし、それぞれ“ベイプカモ”柄をあしらう。シューレースには、“エイプヘッド”型のデュブレを飾り、靴底にはクリア素材越しに、“ABCカモ”柄をのぞかせた。

■商品詳細

コラボスニーカー“オールドスクール”(1万7050円)
コラボスニーカー“スケートミッド”(1万8150円)

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90歳目前のジョルジオ・アルマーニが描く、真珠の輝きに満ちたエレガンス【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

7月11日に90歳の誕生日を迎えたジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は、その年齢を感じさせない精力的な活動を続けている。ミラノでのメンズ・コレクションに続き、6月25日にパリで発表した「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」の2024-25年秋冬オートクチュール・コレクションでは、静ひつな美しさを持つ真珠にフォーカス。シックなパンツスーツからきらびやかなイブニングガウンまで、アルマーニらしいエレガンスを感じる89ルックを披露した。

ショーの序盤に登場したテーラリングは、ショルダーラインが特徴の構築的なジャケットに、落ち感のある柔らかなワイドパンツを合わせたスタイルが中心。ドレスはボディーラインに沿う細身のフルレングスデザインが多く、優美なシルエットを描く。カラーパレットは、テーマである真珠にちなんだ白やプラチナ、ゴールドが主役。そして、パールやラインストーンがあしらわれたブラックベルベットのドレスやジャケットなど、星屑きらめく夜空のように黒が輝きを一層引き立てる。

それだけでなく、真珠を想起させる表現は、控えめに光を反射する素材感や繊細な刺しゅうから、肩のストラップやジャケットのボタンなどのディテール、円形モチーフのアクセサリーまで、随所に見られた。終盤に向かうにつれて輝きを増すショーのラストには、格子状のデザインの上にパールと丸いビジューを交互にたっぷりあしらったノースリーブのシアードレスが登場。そんなコレクションには、アルマーニが思い描いた控えめでありながらも魅惑的な女性像が映し出されていた。


2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

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「ブルネロ クチネリ」が能登半島地震の被災地支援 輪島の漆職人招きイベント

「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は7月13日に、能登半島地震で被災した石川・輪島の漆職人を招いたトークイベントを表参道店で開催した。輪島塗の漆器販売を手掛ける千舟堂岡垣漆器店の協力のもと、地下2階のギャラリースペースでは漆器作品を8月31日まで展示販売し、職人たちの支援につなげる。

今年1月に発生した能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島は、日本三大漆器と称される輪島塗の文化が受け継がれてきた。宮川ダビデ=ブルネロ クチネリ ジャパン社長は都内で開かれた展示会をきっかけに輪島塗に関心を持った。「現地では、もう一度製作をスタートするには時間がかかるので再開を諦めざるを得ない状況だと聞いた。職人を大切にする私たちだからこそ、この素晴らしい文化を継承する支援をしたいと思った」と話す。

実際に現地に訪れ、職人たちと交流するなかで「作品のすばらしさだけでなく、皆さんの人柄にも惹かれ支援したいという気持ちがさらに強くなった」という。イベントでは、現地の様子を動画で流し、「地震発生から約半年が経った今もまだまだ支援が必要な状況だ」と観客に投げかけた。

イベント冒頭では、千舟堂岡垣漆器店の岡垣祐吾社長が輪島塗について解説した。江戸時代に確立したと言われる輪島塗は、124の工程が全て手仕事で行われる。それぞれの工程に特化した職人が手掛けているのも特徴だ。「これまで各工程でレベルの高いモノ作りができる分業制は強みだと思っていた。しかし今、仕事ができない状況の職人さんもいるなかで、分業制が再開に向けての1つの壁になっている」と話す。岡垣社長によると、徐々に復興は進んでいるものの、まだ断水が続いていたり、半壊した家の中で作業を強いられていたりする職人たちも多くいるという。

「今必要なのは、安心して作業に取り組める環境と皆さまからの温かいメッセージだ。お金や物資ももちろんありがたいが、職人たちはお客さまからのご感想や叱咤激励が一番励みになる」と岡崎社長。トークセッション後半では、震災発生後もモノ作りを続ける塗り師の余門晴彦さんと蒔絵師の代田和哉さんが、作業の一部を実演して見せるなどした。

「ブルネロ クチネリ」は、今後もさまざまな形で輪島の支援を継続する方針だ。8月には社員参加型で能登で行われるキリコ祭りの現地ボランティアを行う予定だという。

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「ブルネロ クチネリ」が能登半島地震の被災地支援 輪島の漆職人招きイベント

「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は7月13日に、能登半島地震で被災した石川・輪島の漆職人を招いたトークイベントを表参道店で開催した。輪島塗の漆器販売を手掛ける千舟堂岡垣漆器店の協力のもと、地下2階のギャラリースペースでは漆器作品を8月31日まで展示販売し、職人たちの支援につなげる。

今年1月に発生した能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島は、日本三大漆器と称される輪島塗の文化が受け継がれてきた。宮川ダビデ=ブルネロ クチネリ ジャパン社長は都内で開かれた展示会をきっかけに輪島塗に関心を持った。「現地では、もう一度製作をスタートするには時間がかかるので再開を諦めざるを得ない状況だと聞いた。職人を大切にする私たちだからこそ、この素晴らしい文化を継承する支援をしたいと思った」と話す。

実際に現地に訪れ、職人たちと交流するなかで「作品のすばらしさだけでなく、皆さんの人柄にも惹かれ支援したいという気持ちがさらに強くなった」という。イベントでは、現地の様子を動画で流し、「地震発生から約半年が経った今もまだまだ支援が必要な状況だ」と観客に投げかけた。

イベント冒頭では、千舟堂岡垣漆器店の岡垣祐吾社長が輪島塗について解説した。江戸時代に確立したと言われる輪島塗は、124の工程が全て手仕事で行われる。それぞれの工程に特化した職人が手掛けているのも特徴だ。「これまで各工程でレベルの高いモノ作りができる分業制は強みだと思っていた。しかし今、仕事ができない状況の職人さんもいるなかで、分業制が再開に向けての1つの壁になっている」と話す。岡垣社長によると、徐々に復興は進んでいるものの、まだ断水が続いていたり、半壊した家の中で作業を強いられていたりする職人たちも多くいるという。

「今必要なのは、安心して作業に取り組める環境と皆さまからの温かいメッセージだ。お金や物資ももちろんありがたいが、職人たちはお客さまからのご感想や叱咤激励が一番励みになる」と岡崎社長。トークセッション後半では、震災発生後もモノ作りを続ける塗り師の余門晴彦さんと蒔絵師の代田和哉さんが、作業の一部を実演して見せるなどした。

「ブルネロ クチネリ」は、今後もさまざまな形で輪島の支援を継続する方針だ。8月には社員参加型で能登で行われるキリコ祭りの現地ボランティアを行う予定だという。

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韓国の若者世代で「アキバ系」が大ブーム 越境カワイイウオッチャー「萌妹子」が渾身レポート

今、韓国の若者たちの間で「アキバ系」がブームの兆しを見せています。メイド喫茶やネコミミ、執事キャラクターなど、「アキバ系」といわれるブームは2000年代の日本で注目されていましたが、リバイバルブームが韓国発で現在起きています。アジア圏のカワイイカルチャーをウォッチするクリエイティブユニット「萌妹子-menmeiz-(メンメイズ)」が、韓国発の「ネオアキバ系」ブームに迫ります!

2020年から始まった「日本ブーム」

2020年頃から韓国の若者の間では「イエスジャパン現象」といわれる日本ブームが続いています。日本風居酒屋やハイボール、サンリオキャラクターなどが大ヒットし、日本語と韓国語を混ぜる「ハンボノ」と呼ばれる言葉も近年大衆化しています。読売新聞社と韓国日報社が行った調査によると相手国に「親しみを感じる」との回答は、日本が48%、韓国が33%と10年間で最も高い結果となっています。また、韓国観光公社と日本政府観光局(JNTO)によると、2023年の訪日客の27.8%が韓国人となっており、韓国からの日本への注目の高さが伺えます。2022年3月に韓国の大統領となったユン大統領は日韓のシャトル外交を12年ぶりに再開させるなど、韓国現政権は日本との関係性を良好に保つ方針が強いのも「イエスジャパン現象」の大きな要因と言われています。

そんな日本ブームが起きている韓国・ソウルの若者の街・弘大や上水エリアには日本風居酒屋やうどん店の新規オープンが相次ぎ、昨年12月に韓国視察に訪れた際には日本語風の看板や日本食を扱う店が数多く新規オープンし、韓国現地の若者で賑わいを見せていました。

「昭和・平成レトロ」といった、日本の昭和風のインテリアや平成初期のトレンディドラマ風の装飾も人気があり、弘大にあるAK PLAZA 弘大店にある雑貨屋・iwayaでは昭和や平成初期の日本の雑貨や雑誌などがキュレーション販売され、日本のドラマ風フォトスポットや日本の駄菓子やファッション雑誌が陳列され、主にZ世代の女性やカップルが訪れていました。

乙支路3街にあるカフェ・dotopdaには入り口に木村拓哉のポスターが貼られ、店内にはPOPEYEなど日本の雑誌のアーカイブが並んでおり、連日ソウルの若者で賑わう人気店となっています。

また、K-POPアイドル・NewJeans「Hurt (250 Remix)」MVのロケ地が名古屋、RIIZE「Love119」MVのロケ地が京王線沿線だったのも日韓で話題となりました。韓国で100億円、中国で130億円と歴史的な興行収入を記録した「THE FIRST SLAM DUNK」の大ヒットや、「君の名は」「すずめの戸締り」などの近年の大ヒットアニメ映画によって踏切や田園、雪景色といった日本の日常風景への興味は韓国だけでなく中国の若者の間でも関心が高まっています。

2021年からは「ギャル」&「KAWAII」ブーム

「ギャル」も2021年ごろから注目を集めています。K-POPグループ・IVEの日本人メンバー・レイが2021年にギャルピースを披露し、瞬く間にアイドルやインフルエンサーの撮影ポーズとしてギャルピースが流行しました。同時期にK-POPアイドルが身につけていたサンリオキャラクターのグッズが話題となり、2021年7月には弘大にサンリオ・コリアによるポップアップストア「Sanrio Lovers Club」もオープン。サンリオのIR資料によると、2021年から年々韓国での売上は上がっており、2023年度は前年比約250%アップになっています。

2023年6月には集英社・りぼん連載の漫画「GALS!」(連載時期:1999年~2002年)と韓国アパレル・KIRSHがコラボし、ポップアップストアではプリクラ機やメイク体験といったイベントが展開されました。韓国では1998年から2004年の間に段階的に日本の大衆文化の文化開放が行われており、渋谷のギャルを描いた漫画「GALS!」は韓国では2004年に翻訳版が発刊され、2004年〜2005年には韓国内でアニメ放送がされています。Y2Kのキャラクターアイコンとして、当時幼少期を過ごした30代前後の女性には懐かしさを感じるコンテンツでもあります。

そして「ネオ・アキバ」ブームへ

韓国の若者カルチャーの中で「日本」が存在感を放ち、「昭和・平成レトロ」「ギャル」のブームに続いて「アキバ系」が次のブームの兆しを見せています。

きっかけは、2023年1月に韓国ユーチューバーrのTANAKAが日本のメイド喫茶を訪れ「おいしくなあれ、萌え萌えきゅん!」というフレーズを披露したこと。TANAKAは歌舞伎町で働くホストという設定で日本語を交えて発信し、76万人の登録者を持つ人気ユーチューバーです。

2021年ごろからは、メイドやアニメ文化は少しづつ話題となってきました。女性を中心に人気となっている韓国のイラストレーターの間でもメイドキャラのブームは起きていました。なかでもフォロワー5万人の人気イラストレーターDOMIさんは2021年ごろより自身の作品でメイドキャラクターを描いています。

2021年にオープンした麻浦区にあるカフェBAR「ドリームランド」では店内のあらゆるところにポスターやフィギュアが飾られ、アニメをイメージしたカクテルが楽しめる店としてソウルの若者に話題となっています。店内にはアニメソングが流れ、訪問した際には流れる曲を合唱する様子も見られました。「ドリームランド」のオーナーは昔からアニメを好んでおり、日本に住んでいた経歴もあるそうです。

ストリートでじわじわと注目を集めていた「アキバ系」ですが、2023年のTANAKAによるYouTubeの影響により「萌え萌えきゅん!」のフレーズは話題となり、2023年には韓国内でメイド喫茶が5店舗ほど次々とオープンしました。また、イラストレーターによるメイドキャラクターオンリーの物販イベントや、日本旅行での様子を投稿するVlogでも秋葉原や新宿のメイド喫茶は取り上げられ、韓国の若者の注目スポットとなっています。そして2023年12月には韓国内初となる執事喫茶・Lucifelがオープンし、現在も予約で埋まる人気店となっています。

2023年7月にリリースされたNewJeansの2nd EP「Get Up」では韓国のイラストレーター・miigoさんが起用され、メンバーをアニメ風に描いたアートワークが登場。イラストを用いたグッズなども発売後即売り切れとなるなど大きな話題となりました。

また、今年3月にはTANAKAがYouTuber・NEEDMORECASHとASMRZというユニット名でリリースした楽曲「잘자요 아가씨(おやすみなさい)」を公開し国内外で話題となりました。

NEEDMORECASHは今年の2月頃から日本語で日本のアニメに出てくる執事を模したショート動画を投稿しており、MVだけでも990万回再生されています。(2024年6月現在)「やれやれお嬢様」と日本語で台詞が入るのが印象的な楽曲をK-POPアイドルのATEEZやTHE BOYZ、NCT WISHがTikTokで投稿し、一躍ネットミームとなりました。「잘자요 아가씨(おやすみなさい)」のMV撮影は執事喫茶・Lucifelで行われています。

K-POPにも「アキバ系」の影響はあり、NCT127のテヨンのMV「TAP」には秋葉原のメイドカフェ・あっとほ〜むかふぇがロケ地として登場し、オムライスに文字が書かれたものが登場しています。

「アスキーアート」もキテる

また、アスキーアート風のデザインも人気を集めており、K-POPなどのアートワークで使用されています。また、私たちが運営するブランド・menmeizでもそうしたトレンドを反映し、アスキーアートやアキバ風のクリエイティブを発信しており、今年4月カメラアプリ・EPIKに提供したスタンプでは、配信後世界3位を獲得。オーガニックでK-POPアイドルもスタンプを利用するなど、アスキーアートが注目されていることを実感しました。

「ネオアキバブーム」の背景は?仕掛け人の一人「GOGO!project」に聞いた

こうしたアキバブームの背景には現在韓国の作り手である30代〜40代世代の中高生時代に日本文化との接触が増えたこともがあると推測されます。日本のアキバ文化を幼少期から好み、現在韓国内でアキバ系カルチャーのクリエイターのキュレーションや雑貨の販売を行うGOGO!projectさんにこうした事象について伺いました。

「約1年の間に韓国内でのアキバ文化に対する認識はすごく大きくなりました。 様々なインフルエンサーやYouTuberが日本のメイドカフェや執事カフェなどを撮影した映像が人気を集め、大衆がこのような文化があることを知り、現在は韓国にもメイドカフェ、執事カフェなどが少しずつ生まれています。現在の韓国ではアキバ系文化が2020年代以前よりはファッショナブルに消費されており、以前よりも大衆が拒否感なく楽しんでいます。さらにアキバ系を通して個性を追求する人々も増えています。現在の消費者は元々のアキバ文化が好きな20~30代以上の女性と、最近の流行を通じて知った若い方たちの2種類に分かれます。若い方々には今、アキバ系文化が新鮮で面白く見えていると思いますが、彼らは流行にとても敏感で新しいことを絶えず求める消費層なので、この文化が短期間に大衆の関心を受けた分、短期的な消費のされ方をする可能性もあると思います」

流行の立ち上がりと消費のスピードが早い韓国から広がるトレンドは、K-POPやアパレルなどを通して日本の若者の流行に影響を与えています。こうした韓国発信の「ネオアキバ系」のトレンドは、徐々に日本でも流行の兆しを見せていますが、今年の夏以降に大きなトレンドになる可能性を秘めています。

日韓双方向で行き交う若者トレンド。これからもmenmeizではガールズカルチャーの流れをいち早くキャッチしていきます。

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絶好調の花王「ケイト」、初旗艦店の狙い

花王の「ケイト(KATE)」が初の旗艦店を、東京・渋谷駅直結で25日に本格開業する渋谷サクラステージにオープンする。3階フロアの一角に位置し、売り場面積は126平方メートル。同社のブランドが展開する国内店舗の中でも上位の広さを誇る。デジタル融合型の体験を重視した店舗で、初年度は「情報発信地として売り上げを追う店舗ではないが、黒字化を目指す」(岩田有弘ブランドマネジャー)。

「ケイト」は、セルフメイク市場で20年連続売り上げNo.1(全インテージSRI+調べ)を堅持し、2021年以降の業績は「絶好調」と向かうところ敵なしの様相だ。23年の商況も前年比2ケタ増をマークし、右肩上がりで成長を続ける。

中心顧客は10〜20代の女性客で、新商品は常に話題を集めている。直近では4色のアイシャドウパレット“ポッピングシルエットシャドウ”がヒットし、アイメイクカテゴリーは前年比2ケタ増と好調に推移する。「一過性のヒットでは終わらせない、常にお客さまに驚いてもらえるような仕掛けづくりに力を注いでいる。その成果だ」と胸を張る。

グローバル化を加速

花王は「ケイト」を戦略投資ブランドの一つとして位置づけ、グローバル化を推し進めている。「ここ最近は、香港や台湾で手応えを感じている。今後はASEAN市場をもっと加速し、プロモーションの強化を図る」。

ブランド誕生27年目にして初の単独店舗は、グローバル化に向けて東京発のメイクブランドとしての存在感をアピールし、アジア圏の若年層(10〜20代)のファン拡大を狙う。まずは国内外のKOLを招き、SNSなどを通じて世界に発信する計画だ。

今後の出店は未定としているが、「この店舗がうまく拠点として回れば、日本にとどまらず出店はあり得る。例えば、マレーシアやタイに(出店の)重要性があると判断できれば、挑戦したい」と意欲を示す。

旗艦店はデジタル体験で“感性”を刺激

「KATE TOKYO 渋谷サクラステージ店」は、EC限定品を含めた全商品をラインアップする。店内は、アイブロウ、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、リップ、ベースメイクにグルーピングした棚が並ぶ。ウェブ限定色を含む108色のアイカラーや人気の“リップモンスター”全色などを取りそろえている。店頭には、5人(女4、男1)のスタッフに加え、韓国・中国・英語の通訳ができる2人のスタッフの計7人が常駐する。制服は、黒を基調とした私服コーディネートで、それぞれの個性を生かしたスタイルで店頭に立つ。

エントランス右側には、AR技術を駆使したモニターが出迎える。モニターに映り込んだ自分自身の服の色が“粒子”として抽出され、ブランドカラーの“赤”に混じり合っていく様子を楽しむことができる。その裏には、イラストレーターのNAKAKI PANTZ(ナカキパンツ)によるデザインを、自分好みに組み合わせて文字入れができるシール作成サービス“オリジナルチケット”を用意。公式のLINE友だち登録で無料で提供する。

入り口の左サイドには、AI技術でパーソナライズした4色のアイシャドウが自動販売機のように出てくる「KATE iCON BOX」を設置。21年に登場した世界に1台しかない同什器は、さまざまな店頭やイベントで運用してきたが、今回から同店常設となる。各棚にはEC連動のバーチャルメイク機能を搭載したタブレットを配置するほか、コーナーには撮影して自身のアバターを作成できるデジタルサイネージなどを設置した。

「コロナ禍でデジタル化が進んだが、一方でリアルの重要性も感じていた。その両方を融合した、情報発信地としてアプローチしていく」と、アジア圏を代表するブランドへと歩を進める。

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制作過程に光を当てる「トム ブラウン」のファッション・オリンピック【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

アイコニックなグレーのテーラリングを軸に壮大なショーを見せたクチュールデビューから1年、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」がパリに戻ってきた。「コンセプトはとても純粋で、それに忠実でありたいと思った」と明かすトム・ブラウン(Thom Browne)は今回、オートクチュールの制作過程で仮縫いに用いられる生地、すなわち生成り色のモスリンに着目。実験的なアプローチで再解釈したクラシカルなテーラリングにスポーツの要素をちりばめ、来たるオリンピックにつながるストーリーを描いた。

綱引きのパフォーマンスでショーはスタート

会場となった装飾美術館に入ると、ランウエイにはすでにスカートスーツをまとった男性たちがロープを持って立っている。そして月桂樹の冠を模したゴールドのヘッドウエアを着けたコーチ役のモデルが登場すると、男たちが綱引きを始め、ショーはスタート。コーチにいざなわれるように、モデルが一人ずつゆっくりとランウエイを歩いていく。

スタイルの中心は、生成り色のテーラリング

今回のコレクションを通して、ブラウンは制作過程の中にあるアトリエの手仕事に光を当てた。スタイルの中心となるのは、巨大化したシルエット、芯地や肩パッドといった内側の構造をむき出しにしたデザイン、解体したパーツを組み合わせる脱構築的アプローチ、トロンプルイユ(だまし絵)など彼が得意とする手法を駆使したテーラリング。異なる厚みのモスリンやホースヘアキャンバスをベースにしながら、ツイード、チュール、オーガンジーなどをミックスし、大半が一色でまとめられた世界の中で多様な表情を表現していく。さらに短冊状に裁断したモスリンを金属糸で縫い、それを編み上げたオーバーサイズのカーディガンや、さまざまな生地を幾重にも重ねた装飾で砂時計シェイプを作ったスタンドカラーコートなど、クラフトが際立つアイテムも見せた。

また、素朴な印象の生地を飾るのは、きらめくビーズや金属糸などの刺しゅうで描いた古代アスリートたちの姿。そのほかにも、ハンドペイントで描いた水着のトロンプルイユや、人体解剖図のような筋肉を表現したビーズ刺しゅう、昔のテニスラケットを想起させる柄付きの刺しゅう枠、ポロシャツやスコート風のデザイン、ブーツのソールに配されたスパイクなど、スポーツに通じるディテールが随所に見つかる。

一見かけ離れたスポーツとクチュールの共通点は?

そんなスポーツとクチュールは一見かけ離れた存在のよう。しかし、本番で結果を出すために練習に積み重ねるアスリートと、細かな手作業で顧客のための一着を作り上げる職人やお針子は、どちらも努力や時間を惜しまないという点で通じているようにも感じられる。ラストには、勝者が手にするメダルのように銅、銀、金に輝くスパンコールジャケットをまとった3人のモデルが登場。順に表彰台に上り、「トム ブラウン」流のファッション・オリンピックは閉会した。


2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

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今、山にまつわるコミュニティーがアツい!(2024年7月15日号)

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月15日号からの抜粋です)

五十君:昨年5月8日号の特集ではウルトラライトハイキング(UL)を紹介しましたが、今回は、里山でクッキングしたり、トレイルランニングをしたりと、山の楽しみ方が多様化している点にスポットを当てました。その中で、かつて裏原に胸を焦がした40歳前後の私や長橋さんと同世代の人たちが今、山を楽しんでいるというのが特に気になり、裏テーマとしています。

長橋:今回の座談会に参加した田代耕輔くん(41)は、文化服装学院時代の同級生。彼は当時からさまざまなカルチャーに精通していて、クラブミュージックに始まり、ファッション、ピストバイクを経て、その後山へ。グッズ作りも盛り上がっているようで、スケーターが自分たちでチームのTシャツを作って着ているようなクルー感が今、山にもあるようですね。

五十君:「リッジ マウンテン ギア(RIDGE MOUNTAIN GEAR)」の黒澤(雄介)社長もまさに裏原カルチャーの洗礼を受けたと語っていました。新興の米ULブランド「パランテ(PA'LANTE)」のSNS投稿なども、非常にストリートっぽさを感じます。

長橋:年齢もあるかもしれないけれど、クラブに行っていた人たちが自然に回帰して、しかも「普段の服の延長」のようなスタイルで山に行くこともあるようです。一般のブランドで使える服をディグるのが楽しいみたい。

五十君:そのディグ感は座談会参加者に共通していますね。あえて「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」や「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」などで機能素材のアイテムを探し出して山に着て行く、みたいな。MYOGと呼ばれる作る楽しみ、探す楽しみがあるのがいいのでしょうね。

自由な精神性が共感や憧れを呼ぶ

長橋:登山ってマインドとしてもポジティブですよね。そこにもともと好きなファッションがくっつくと、よりいいじゃんという感じがあります。「メレル(MERRELL)」などのアウトドアブランドのアパレルも街着としてもカッコよくなってきていますし、境界線がなくなってきていますね。

五十君:山に長いこといると非日常と日常の意識の逆転が起きて、「自分の人生を生きるってこういうことなんだ」と精神的自由を感じられるようになると、山好きからよく聞きます。そんなところに共感や憧れが生まれているんじゃないでしょうか。山の必需品メリノウールの服は街着としてもヒットしていますし、今絶好調の「サロモン(SALOMON)」もフレンチアルプス生まれ。山発のモノがここからさらに街に広がりそうな予感がします。

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今、山にまつわるコミュニティーがアツい!(2024年7月15日号)

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月15日号からの抜粋です)

五十君:昨年5月8日号の特集ではウルトラライトハイキング(UL)を紹介しましたが、今回は、里山でクッキングしたり、トレイルランニングをしたりと、山の楽しみ方が多様化している点にスポットを当てました。その中で、かつて裏原に胸を焦がした40歳前後の私や長橋さんと同世代の人たちが今、山を楽しんでいるというのが特に気になり、裏テーマとしています。

長橋:今回の座談会に参加した田代耕輔くん(41)は、文化服装学院時代の同級生。彼は当時からさまざまなカルチャーに精通していて、クラブミュージックに始まり、ファッション、ピストバイクを経て、その後山へ。グッズ作りも盛り上がっているようで、スケーターが自分たちでチームのTシャツを作って着ているようなクルー感が今、山にもあるようですね。

五十君:「リッジ マウンテン ギア(RIDGE MOUNTAIN GEAR)」の黒澤(雄介)社長もまさに裏原カルチャーの洗礼を受けたと語っていました。新興の米ULブランド「パランテ(PA'LANTE)」のSNS投稿なども、非常にストリートっぽさを感じます。

長橋:年齢もあるかもしれないけれど、クラブに行っていた人たちが自然に回帰して、しかも「普段の服の延長」のようなスタイルで山に行くこともあるようです。一般のブランドで使える服をディグるのが楽しいみたい。

五十君:そのディグ感は座談会参加者に共通していますね。あえて「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」や「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」などで機能素材のアイテムを探し出して山に着て行く、みたいな。MYOGと呼ばれる作る楽しみ、探す楽しみがあるのがいいのでしょうね。

自由な精神性が共感や憧れを呼ぶ

長橋:登山ってマインドとしてもポジティブですよね。そこにもともと好きなファッションがくっつくと、よりいいじゃんという感じがあります。「メレル(MERRELL)」などのアウトドアブランドのアパレルも街着としてもカッコよくなってきていますし、境界線がなくなってきていますね。

五十君:山に長いこといると非日常と日常の意識の逆転が起きて、「自分の人生を生きるってこういうことなんだ」と精神的自由を感じられるようになると、山好きからよく聞きます。そんなところに共感や憧れが生まれているんじゃないでしょうか。山の必需品メリノウールの服は街着としてもヒットしていますし、今絶好調の「サロモン(SALOMON)」もフレンチアルプス生まれ。山発のモノがここからさらに街に広がりそうな予感がします。

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「シャネル」がオペラ座で見せた、揺るぎないメゾンコードとサヴォアフェール【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

6月初旬にヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=アーティスティック・ディレクターが突如退任した「シャネル(CHANEL)」は、ファッション・クリエイション・スタジオのチームで2024-25年秋冬オートクチュール・コレクションを制作した。ショー会場となったのは、パリ国立オペラ座。メゾンと深いつながりを持つ場所を舞台に、「シャネル」の揺るぎないコードと150人の職人が働くクチュールアトリエのサヴォアフェールを生かしたクリエイションを披露した。

「シャネル」とオペラ座、そしてバレエの深い関係

「シャネル」は、18年からパリ・オペラ座バレエ団の新シーズンのオープニング・ガラをサポート。その後、21年からは同バレエ団のパトロンになり、23年からはオペラ座を後援している。「オペラ座でショーを開くのは、常に夢のようなものことだった」とブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは明かす。

それだけでなく、メゾンとバレエは密接な関係にあり、創業者ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)は、かつてセルゲイ・ディアギレフ(Sergei Diaghilev)主宰のバレエ団バレエ・リュスによる「青列車」(1924年)や「ミューズを率いるアポロ」(1928年)のために衣装を制作。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とヴィアールもバレエ衣装を手掛けるという伝統を継承してきた。振り返ると、ヴィアールは昨シーズンのクチュールでも、メゾンとバレエとの絆に着目したコレクションを見せていた。

衣装への敬意を「シャネル」スタイルに融合

象徴的な大階段を上ったところにある回廊に設けられたランウエイを歩くモデルたちがまとうのは、さまざまな衣装への敬意を「シャネル」のスタイルに取り入れたルックだ。例えば、アイコニックなツイードスーツやコートは、タッセルやカボション、ビジュー、パールなどで華やかに。チュチュのミニドレスはバレリーナをほうふつとさせ、水着のようなスポーティーなショーツは「青列車」の衣装へのオマージュのようだ。そして、ボリュームたっぷりのオペラコートやブラウスには、ラッフルやパフスリーブ、リボンでロマンチックな要素とプラス。ラッカー加工を施したジャージーが放つ光沢が、クラシックなスタイルにアクセントを加えている。

終盤には、異素材のミックスやきらめく装飾が際立つ「シャネル」らしいブラックドレス群を披露。最後はおとぎ話のプリンセスのようなマリエ(ウエディングドレス)を着たモデルが登場し、フィナーレへ。大階段にモデルがズラリと並ぶドラマチックな演出で、ショーを締め括った。

「重要なのは『シャネル』であること」

まだヴィアールの後任は発表されていないが、パブロフスキー=プレジデントは急いで後継者を探すつもりはないようだ。「今後数週間から数カ月の間に、シンプルかつ徐々にプロセスは進んでいくだろう」とし、「重要なのは、『シャネル』であること。メゾンには、ブランドを深く理解した強力かつ有能なチームがいる。そのおかげで、たとえ私たちが比較的迅速な決断を望んだとしても、時間をかけて正しい選択をすることができる」と述べた。


2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

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「シャネル」がオペラ座で見せた、揺るぎないメゾンコードとサヴォアフェール【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

6月初旬にヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=アーティスティック・ディレクターが突如退任した「シャネル(CHANEL)」は、ファッション・クリエイション・スタジオのチームで2024-25年秋冬オートクチュール・コレクションを制作した。ショー会場となったのは、パリ国立オペラ座。メゾンと深いつながりを持つ場所を舞台に、「シャネル」の揺るぎないコードと150人の職人が働くクチュールアトリエのサヴォアフェールを生かしたクリエイションを披露した。

「シャネル」とオペラ座、そしてバレエの深い関係

「シャネル」は、18年からパリ・オペラ座バレエ団の新シーズンのオープニング・ガラをサポート。その後、21年からは同バレエ団のパトロンになり、23年からはオペラ座を後援している。「オペラ座でショーを開くのは、常に夢のようなものことだった」とブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは明かす。

それだけでなく、メゾンとバレエは密接な関係にあり、創業者ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)は、かつてセルゲイ・ディアギレフ(Sergei Diaghilev)主宰のバレエ団バレエ・リュスによる「青列車」(1924年)や「ミューズを率いるアポロ」(1928年)のために衣装を制作。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とヴィアールもバレエ衣装を手掛けるという伝統を継承してきた。振り返ると、ヴィアールは昨シーズンのクチュールでも、メゾンとバレエとの絆に着目したコレクションを見せていた。

衣装への敬意を「シャネル」スタイルに融合

象徴的な大階段を上ったところにある回廊に設けられたランウエイを歩くモデルたちがまとうのは、さまざまな衣装への敬意を「シャネル」のスタイルに取り入れたルックだ。例えば、アイコニックなツイードスーツやコートは、タッセルやカボション、ビジュー、パールなどで華やかに。チュチュのミニドレスはバレリーナをほうふつとさせ、水着のようなスポーティーなショーツは「青列車」の衣装へのオマージュのようだ。そして、ボリュームたっぷりのオペラコートやブラウスには、ラッフルやパフスリーブ、リボンでロマンチックな要素とプラス。ラッカー加工を施したジャージーが放つ光沢が、クラシックなスタイルにアクセントを加えている。

終盤には、異素材のミックスやきらめく装飾が際立つ「シャネル」らしいブラックドレス群を披露。最後はおとぎ話のプリンセスのようなマリエ(ウエディングドレス)を着たモデルが登場し、フィナーレへ。大階段にモデルがズラリと並ぶドラマチックな演出で、ショーを締め括った。

「重要なのは『シャネル』であること」

まだヴィアールの後任は発表されていないが、パブロフスキー=プレジデントは急いで後継者を探すつもりはないようだ。「今後数週間から数カ月の間に、シンプルかつ徐々にプロセスは進んでいくだろう」とし、「重要なのは、『シャネル』であること。メゾンには、ブランドを深く理解した強力かつ有能なチームがいる。そのおかげで、たとえ私たちが比較的迅速な決断を望んだとしても、時間をかけて正しい選択をすることができる」と述べた。


2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

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植野有砂によるランジェリー「アウグ」がデビュー 100%着心地とハッピーな配色にこだわった自分のための下着

モデルやコンテンツクリエイター、DJとして活躍する植野有砂が手掛けるランジェリーブランド「アウグ(AWGU)」が7月19日、デビューする。コンセプトはファッションのように楽しめるランジェリー。最初のコレクションは、大胆なカラーを使用して健康的なセクシーさを表現し、着け心地にもこだわった。ブランド名の「アウグ」は、日本の古語の“あふぐ”から。“天を仰ぐ”というように空を見上げたり、目には見えないことを楽んだりするという意味が込められている。18日に東京・代官山で開催された発表イベントで植野は、「自分の1番近い場所にある下着をもっと楽しんでほしい。そのために、着心地やハッピーな配色にこだわった」とコメント。

日常に“かわいい”をプラスする3つのシリーズ

開発に約1年かかったコレクションは3つのシリーズで構成。“スポーティー”シリーズはノンワイヤータイプでシームレスのシンプルで洗練されたデザイン。モールドカップがナチュラルなバストラインを整える。素材、ストラップ、サイドステッチのカラーコントラストがポイントで、カラーは、ピンク、ブルー、ベージュ、ブラック。価格はブラジャーが4950円、フルバックとTバックのショーツが各1980円。フェミニンな“ラグジュリー”シリーズは、つや感のあるサテンに透け感のあるパワーネットを使用。モールドカップとU字ワイヤーが美しいデコルテラインを作る。カラーは、ピンク、パープル、カーキ、ブラック。価格はブラジャーが4950円、ハーフバックとTバックのショーツが各1870円。ハート柄のレースを用いた“ハート”シリーズは、パッドの取り外しが可能でインポートランジェリーのような雰囲気だ。カラーはレッド、ラベンダー、ホワイト、ネイビー。価格はブラジャーとTバックのセットが9900円。19日から「アウグ」の公式サイトで販売する。

“自分のための下着”で「ブラジャーを思い出して」

植野は12年間アパレルブランド「フィグ&ヴァイパー(FIG & VIPER)」のプロデュースを行ってきた。下着ブランドを始めるにあたり、“自分のための下着”にこだわったという。「下着は黒やベージュなどベーシックなカラーが多い。ハッピーなカラーにすることで、テンションが上がるし、自分の体を見るモチベーションになると思った」と植野。ストラップやステッチ、パーツの色を変えることで、下着にはあまりない、メリハリを効かせたデザインで仕上げている。体に一番近いモノということで、機能性にもこだわった。“スポーティ”のブラは、ミニTシャツを着ても響かない設計。“ラグジュアリー”のブラはストラップやアンダーバストに負担をかけず自然にバストラインを整える。植野は、「ブラトップを着用する女性が多いが、ブラジャーを着けるべき。『アウグ』を通してそれを思い出してほしいし、日常にハッピーなエッセンスをプラスしてほしい」と語った。今後は、ポップアップショップなども開催し、多くの女性に試してもらいたいという。

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オリンピックを目前に控えるパリで「ディオール」が表す女性アスリートへの敬意 【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

パリでのオリンピック・パラリンピック開催を目前に控え、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターが抱いたのは、古代から現代にいたるまで、偏見や障害を乗り越えて公平なスポーツ競技の確立に努めてきた全ての女性アスリートたちに敬意を表したいという思い。そこで2024-25年秋冬は、通常オートクチュールには使用されないようなジャージー素材を多用し、メタルメッシュのインナーや手の込んだ装飾を組み合わせることで、スポーツとクチュールの世界を融合した。

ドレープやプリーツが美しいドレスが充実

ロダン美術館の中庭に設けられた会場の壁を飾るのは、数カ月前にこの世を去ったアメリカ人アーティスト兼活動家のフェイス・リングゴールド(Faith Ringgold)がアスリートなどを描いた代表作を、インドのチャーナキヤ工房と同工芸学校の職人が巨大なモザイク画として再現した作品の数々。モデルたちは、その前を伝統的なスタイルを生かしたグラディエーターサンダルで闊歩する。

今シーズンの主役となるのは、古代ギリシャやローマの彫刻をほうふつとさせるドレープが美しいワンショルダードレスやトップスとスカートのセットアップの下に、繊細な刺しゅうを施したスポーティーなタンクトップを合わせたスタイル。ほかにも体を優しく包むフロアレングスのドレスが豊富で、エフォートレスでありながら優雅なシルエットから、細かなプリーツを施したものまでがそろう。一見シンプルなデザインも背面には緻密に計算されたドレープが寄せられており、エレガントに肌をあらわにする。一方、テーラリングは、端正なジャケットに片側にラップスカートのパーツをドッキングして動きを出したパンツを合わせているのが特徴だ。

輝きを放つ素材と装飾で華やかに

そんな巧みな布使いと技術でスポーツに通じる動きを表現したコレクションに華やかさをもたらすのは、輝きを放つ素材と装飾。アスリートが競技前後に着るローブを想起させるベルトコートやボディースーツは丸や四角形のミラーパーツで光を反射し、メタリックな糸を用いたモアレジャカードや極細のフリンジは上品にきらめく。そして終盤には、金、銀、銅のカラーで彩ったメタリックジャージーのドレープドレスを披露。それは、勝利を目指すアスリートたちへのエールのようにも感じられた。


2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

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オリンピックを目前に控えるパリで「ディオール」が表す女性アスリートへの敬意 【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

パリでのオリンピック・パラリンピック開催を目前に控え、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターが抱いたのは、古代から現代にいたるまで、偏見や障害を乗り越えて公平なスポーツ競技の確立に努めてきた全ての女性アスリートたちに敬意を表したいという思い。そこで2024-25年秋冬は、通常オートクチュールには使用されないようなジャージー素材を多用し、メタルメッシュのインナーや手の込んだ装飾を組み合わせることで、スポーツとクチュールの世界を融合した。

ドレープやプリーツが美しいドレスが充実

ロダン美術館の中庭に設けられた会場の壁を飾るのは、数カ月前にこの世を去ったアメリカ人アーティスト兼活動家のフェイス・リングゴールド(Faith Ringgold)がアスリートなどを描いた代表作を、インドのチャーナキヤ工房と同工芸学校の職人が巨大なモザイク画として再現した作品の数々。モデルたちは、その前を伝統的なスタイルを生かしたグラディエーターサンダルで闊歩する。

今シーズンの主役となるのは、古代ギリシャやローマの彫刻をほうふつとさせるドレープが美しいワンショルダードレスやトップスとスカートのセットアップの下に、繊細な刺しゅうを施したスポーティーなタンクトップを合わせたスタイル。ほかにも体を優しく包むフロアレングスのドレスが豊富で、エフォートレスでありながら優雅なシルエットから、細かなプリーツを施したものまでがそろう。一見シンプルなデザインも背面には緻密に計算されたドレープが寄せられており、エレガントに肌をあらわにする。一方、テーラリングは、端正なジャケットに片側にラップスカートのパーツをドッキングして動きを出したパンツを合わせているのが特徴だ。

輝きを放つ素材と装飾で華やかに

そんな巧みな布使いと技術でスポーツに通じる動きを表現したコレクションに華やかさをもたらすのは、輝きを放つ素材と装飾。アスリートが競技前後に着るローブを想起させるベルトコートやボディースーツは丸や四角形のミラーパーツで光を反射し、メタリックな糸を用いたモアレジャカードや極細のフリンジは上品にきらめく。そして終盤には、金、銀、銅のカラーで彩ったメタリックジャージーのドレープドレスを披露。それは、勝利を目指すアスリートたちへのエールのようにも感じられた。


2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

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エミー賞で25ノミネートを記録した「SHOGUN 将軍」 衣装を手掛けるのは元「ディオール オム」アシスタントのカルロス・ロザリオ

米現地時間7月17日、第76回プライムタイム・エミー賞のノミネーションが発表され、ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」が、作品賞を含む22部門で25ノミネートを獲得。ハリウッドが手掛ける戦国ドラマとして話題の同作をプロデュースしたのは、主演を兼任した真田広之。さらにアンナ・サワイ、浅野忠信、二階堂ふみ、平岳大ら錚々たるキャストが名を連ねる。

カルロス・ロザリオの華麗なるキャリア

カナダ・バンクーバーでの16カ月以上にわたる撮影期間中、真田は自分の撮影がない日も毎日現場へ足を運び、小道具や所作、衣装の細部まで本物を追求したと語る。彼の情熱に応え戦国時代の衣装を精密に表現したのは、仏デザイナーのカルロス・ロザリオ(Carlos Rosario)だ。エスモード パリ出身で、在学時にはヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)らデザイナーとの仕事を経験。その後「ディオール オム(DIOR HOMME)」のアシスタント・デザイナーに抜擢されコレクション制作に携わる。華々しいヨーロッパでの業界経験を経て、カルロスはハリウッドに移り映画衣装に情熱を注ぐ。数年間衣装デザイナーのアシスタントとして働いた後に独立し、映画「ランナー・ランナー(RUNNER,RUNNER)」「ドント・ブリーズ(DON’T BREATH)」などの衣装を手掛けた。

カルロスが語る「SHOGUN 将軍」衣装制作秘話

ドラマ「SHOGUN 将軍」では何千ものコスチュームをデザインし、5カ国で制作。制作期間を振り返り、カルロスは「衣装作りは全て1から行った。衣装を制作するために、日本から多くの素材を持ち込んだ。問題は、それらの素材がとても高価であること。実際に素材をテーブルに並べてプロデューサーを説得し、必要な予算を確保することができた」とポッドキャストで語っている。

また、彼のインスタグラムには、同作のコスチューム1つ1つの制作秘話が投稿されている。「複雑な衣装の1つだった」と語るのは、エピソード1で真田演じる吉井虎長が着用した民族衣装だ。「ディズニーの方針で本物の鹿の皮を使うことができなかったため、様々な加工を施してリアルな毛皮を表現した。また、コミカルに見えてしまうことが心配でこの被り物は使わない予定だったが、日本の美学をより理解し、尊重する必要があると感じ、採用するに至った」。

他にも、アンナ・サワイ演じる戸田鞠子の衣装には元々あった雪の結晶柄に更にプリントを加えたこと、浅野忠信演じる樫木薮重は個性的な役柄に合わせパンクなムードに仕上げたこと、二階堂ふみ演じる落葉はパワフルな貴婦人らしさを表現するため多くの金を施したこと、平岳大演じる石堂和成の勢力拡大を表現するために兜のデザインを変えていること、豪華絢爛な衣装がそろうエピソード6はメット・ガラをイメージしたこと――シーンや役の心情を繊細に表現するための工夫や制作ストーリーを詳細に綴った。戦国時代を表現するため当時の歴史や文化を深く学び、黒澤明監督の娘であるコスチュームデザイナー・黒澤和子からアドバイスを受けたことも明かしている。

「舞台は過渡期の日本で、とても特徴的な時代――戦国時代末期だ。当時の衣服は表現豊かで、衣装デザイナーとしてとても興味深い時代だった。網代の農民の衣装には当時最も親しまれていた藍色、大坂と江戸では大胆な柄と色使い、領主たちが富をひけらかす城では一層鮮やかな色彩を選んだ。代々受け継がれてきた着物を本作の時代に合うよう仕立て直してもらった衣装もある。日本の文化と美学に敬意を払うと同時に、欧米にも通じる衣装にするため、自分なりにアレンジを加えた」。

「SHOGUN 将軍」合計11人の日本人がノミネート

「SHOGUN 将軍」の日本人キャストのうち真田広之は主演男優賞、アンナ・サワイは主演女優賞、浅野忠信と平岳大は助演男優賞にノミネート。さらに製作陣にも多くの日本人が参加し、そのうちヒロオ・ミナミとノブユキ・オビカネが参加したスタントチーム、アヤコ・ヤマウチが参加した音響編集チーム、タカシ・アカクが参加した録音チーム、アイカ・ミヤケが参加した映像編集チーム、川村恵が参加したキャスティングチーム、ケンイチ・タナカが参加したカルロス率いる衣装デザインチームがノミネートされている。

プライムタイム・エミー賞の授賞式は現地時間9月15日に開催予定。同作が何部門獲得するのか期待が高まる。

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「クレージュ」のニコラス・デ・フェリーチェがミニマルに表現する「ゴルチエ」の世界【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER、以下ゴルチエ)」は、2024-25年秋冬オートクチュールのゲストデザイナーに「クレージュ(COURREGES)」のニコラス・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)=アーティスティック・ディレクターを迎えた。本社内に用意された会場は、デ・フェリーチェらしいシンプルで真っ白な空間。「クレージュ」でも存分に表現している自身の美学を生かし、ミニマルでセンシュアルな「ゴルチエ」のクチュールを見せた。

初めてクチュールを手掛けるデ・フェリーチェが目を向けたのは、メゾンを象徴するコルセット。そこに見られる小さなフック&アイの留め具を機能的なディテールから装飾までに生かした。スタイルの軸となるのは、無地の単色でまとめたスレンダーなシルエット。フック&アイを随所に用いることで、ドレスは裾のスリットや切り込みを調整できるようになっていたり、いくつものパーツをつなぎ合わせて作ったジャケットやパンツはデザインを変えられるようになっていたりと、「クレージュ」でのファスナーやボタン使いにも通じるようなギミックをデザインに落とし込んだ。

一方、757個のラインストーン付きのフックがきらめくパネルを前面に取り付けたジャンプスーツや、まるで鎖かたびらのように4万2000個のフックをチュールにびっしりあしらったロングドレスでは、本来の機能とは異なる装飾としての役割を探求している。

自身の美学を貫きながら、「ゴルチエ」のストーリーを描く

一つのディテールや仕草を出発点にコレクションを発展させていくのは、デ・フェリーチェらしい手法。コーンブラやブレトンストライプといったアイコン的要素をいくつも取り入れてきたこれまでのゲストデザイナーたちとは異なるアプローチと言える。彼はショー後、「私たちはいつも同じアーキタイプ(原型)や象徴的なディテールを目にする。だからこそ、重要だと考えたのは『ゴルチエ』のあまり知られていない部分に取り組むこと。アーカイブを掘り下げる中で、ゴルチエが単色のルックも多く手掛けていたことを発見した」と説明。そして、一般的にクチュールに期待されるような豪華絢爛な刺しゅうや装飾は自分の好みではないと明かし、自身の美学を貫いた。

また、デ・フェリーチェにとってゴルチエは「映画を作るかのようにコレクションを手掛けるストーリーテラー」だという。「今回コレクションを制作する上で、まずナラティブ(文脈)が必要だと感じた。そこで考えたのは、クイアを含むさまざまな人にとって、ゴルチエがどんな存在かということ。彼は“パリに来ればきっと受け入れてもらえるから、なりたい自分でいられる”というメッセージを発信し、ファッションを通してたくさんの人の道を開いてきた先駆者だ」。そんな心が次第に開放されていくようなストーリーを、ヴェール付きのアイウエアや高い襟で顔を隠した匿名性の高いスタイルから始め、徐々に服が脱げたり生地が透けたりして肌や内側が見えてくるという構成で描いた。


2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

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「クレージュ」のニコラス・デ・フェリーチェがミニマルに表現する「ゴルチエ」の世界【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER、以下ゴルチエ)」は、2024-25年秋冬オートクチュールのゲストデザイナーに「クレージュ(COURREGES)」のニコラス・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)=アーティスティック・ディレクターを迎えた。本社内に用意された会場は、デ・フェリーチェらしいシンプルで真っ白な空間。「クレージュ」でも存分に表現している自身の美学を生かし、ミニマルでセンシュアルな「ゴルチエ」のクチュールを見せた。

初めてクチュールを手掛けるデ・フェリーチェが目を向けたのは、メゾンを象徴するコルセット。そこに見られる小さなフック&アイの留め具を機能的なディテールから装飾までに生かした。スタイルの軸となるのは、無地の単色でまとめたスレンダーなシルエット。フック&アイを随所に用いることで、ドレスは裾のスリットや切り込みを調整できるようになっていたり、いくつものパーツをつなぎ合わせて作ったジャケットやパンツはデザインを変えられるようになっていたりと、「クレージュ」でのファスナーやボタン使いにも通じるようなギミックをデザインに落とし込んだ。

一方、757個のラインストーン付きのフックがきらめくパネルを前面に取り付けたジャンプスーツや、まるで鎖かたびらのように4万2000個のフックをチュールにびっしりあしらったロングドレスでは、本来の機能とは異なる装飾としての役割を探求している。

自身の美学を貫きながら、「ゴルチエ」のストーリーを描く

一つのディテールや仕草を出発点にコレクションを発展させていくのは、デ・フェリーチェらしい手法。コーンブラやブレトンストライプといったアイコン的要素をいくつも取り入れてきたこれまでのゲストデザイナーたちとは異なるアプローチと言える。彼はショー後、「私たちはいつも同じアーキタイプ(原型)や象徴的なディテールを目にする。だからこそ、重要だと考えたのは『ゴルチエ』のあまり知られていない部分に取り組むこと。アーカイブを掘り下げる中で、ゴルチエが単色のルックも多く手掛けていたことを発見した」と説明。そして、一般的にクチュールに期待されるような豪華絢爛な刺しゅうや装飾は自分の好みではないと明かし、自身の美学を貫いた。

また、デ・フェリーチェにとってゴルチエは「映画を作るかのようにコレクションを手掛けるストーリーテラー」だという。「今回コレクションを制作する上で、まずナラティブ(文脈)が必要だと感じた。そこで考えたのは、クイアを含むさまざまな人にとって、ゴルチエがどんな存在かということ。彼は“パリに来ればきっと受け入れてもらえるから、なりたい自分でいられる”というメッセージを発信し、ファッションを通してたくさんの人の道を開いてきた先駆者だ」。そんな心が次第に開放されていくようなストーリーを、ヴェール付きのアイウエアや高い襟で顔を隠した匿名性の高いスタイルから始め、徐々に服が脱げたり生地が透けたりして肌や内側が見えてくるという構成で描いた。


2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

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「バレンシアガ」は創業者を象徴するデザインとデムナの美学を融合 一度しか着られない“儚いドレス”も【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

年1回のクチュールを発表している「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、今回も常識を打ち破るアプローチで実験的なコレクションを披露した。デムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターが着目したのは、創業者クリストバル・バレンシアガ(Christobal Balenciaga)による1950〜60年代のデザインを特徴付けるコクーンシルエット、七分袖、豪華でエキセントリックな帽子、そして素材における革新という4つのコード。そこにストリートウエアやゴス、スケーター、メタルヘッズなど、デムナ自身の美学やデザインに大きな影響を与えたサブカルチャーの要素を掛け合わせた。

デムナがほぼ毎日行っているというメディテーション(瞑想)のセッションを再現した音源が流れる中で行われたショーは、コットンジャージーのTシャツやテクニカルシルクのパファージャケット、ナイロンのボンバージャケットなど、オーバーサイズのストリートウエアからスタート。ライニングにスキューバ素材のようなハリのあるサテンを用いることで構築的なシルエットを生み出し、アウターは七分丈のワイドスリーブで仕上げているのが特徴だ。そこに合わせたジーンズやスエットパンツは、腰に同素材のジャケットを巻き付けたようなハイブリッドデザイン。今季のキーアイテムとして繰り返し登場し、象徴的なシルエットを描いた。そして、過去に発表したプレタポルテのTシャツやジーンズ、テクニカルパーカを組み合わせてタイトシルエットのイブニングドレスに仕上げる提案は、24-25年秋冬のプレタポルテにも見られた複数のウエアを組み合わせて新たなアイテムを作るアイデアの発展形のよう。ボディーの片側がドレープを寄せたラップデザインになったナイロンパーカやレザージャケットのように、日常着のエレガントな再解釈も印象的だ。

今回のコレクションのベースはカジュアルウエアだが、そこには多彩な手仕事の技術が詰まっている。例えば、Tシャツやフーディに見られた写真を忠実に再現したロックTシャツ風のアートワークは、画家が約70時間をかけて油彩で描いたもの。チェックのフランネルシャツは、立体感のあるタフタージュ刺しゅうで表現している。また、ダメージ加工が施されたマキシドレスは、アトリエのデッドストックから選んださまざまなサイズのビーズを全面に刺しゅうしたストレッチニットのパネルを組み合わせたもの。毛足の長い人工ファーのマキシコートはヘアスタイリストのゲイリー・ギル(Gary Gill)がカットによる造形や染色を施したウィッグ用素材を使用しており、制作には2カ月半を要したという。

ショー後にデムナが「一番難しかったのは、個人的に苦手な帽子。無用の長物だが、クチュールのシルエットを完成させるために極めて重要な要素なので取り組んだ」と明かした帽子は、中国人アーティストのニー・ハオ(Ni Hao)とのコラボレーションによるTシャツにドレープを寄せた状態を樹脂で固めたデザインや、アラステア・ギブソン(Alastair Gibson)との協業によるカーボンファイバー製のボディーが特徴。日本人アーティスト大喜多祐美と共に手掛けたという、変化や自由の象徴である蝶モチーフのマスクも目を引く。そのほか、往年のクチュールモデルが歩く時に持っていたナンバーカードはレザーの財布にアレンジ。ライブのリストバンド風のブレスレットや目隠し線のような細いアイウエアなど、ウィットに富んだアクセサリーがルックを仕上げる。

プラスチック袋までがクチュールドレスに

終盤の6ルックは、素材の可能性と、ダーツやシーム(縫い目)をできる限り減らしながらシルエットを作るドレスメーキングのプロセスを探求した。トレーンを引く白のコラムドレスは、プラスチック袋を溶かしてアップサイクルし、ボディーラインに合わせて成形。1枚の大きなレザーや金色に輝くアルミニウムのホイルを用いたものもある。また、ミンク風の人工ファーを用いたビスチエドレスには古くから受け継がれる毛皮のパターンメーキング技術を活用し、細長くカットしたピースを縫い合わせることでヘリボーン柄を表現。フロック加工を施したレザーのミニマルなブラックドレスはジュエリーの展示用ボディーからヒントを得たもので、胸元には1960年のアーカイブネックレスが輝く。

最後に登場したのは、大胆なボリュームのブラックドレス。これは、クリストバルが軽やかなシアー素材を求めて開発したガザールを現代的に再解釈したナイロン生地を47メートルも使用し、着用者の体の上に巻き付けながら、ドレープを寄せてピンを打ち、直接造形した作品だ。脱ぐためには解体するしかなく、一度しか着ることができない。それを「儚いドレス」と表現するデムナは、「正直なところ、クチュールが必要不可欠な人はいない。私にとって、これは服をまとうという体験であり、ある意味パフォーマンスのようなものだ。このドレスを実際に購入すると、クチュールアトリエから3人が顧客のもとを訪れ、1回のイベントのためだけに作り上げることになる。またダーツやシームなしで、どこまで『バレンシアガ』の真髄であるシルエットを作り上げられるかという試みでもあった」と説明した。

そんなデムナにとって、クチュールはクリストバルが築き上げた歴史を今につなぐものだ。そのため、伝統的なクチュールの世界に彼自身がこの10年で確立した現代の日常着をベースにしたスタイルやアイデアを取り入れている。そして、「10カ月をかけて制作できるクチュールには実験を行うぜいたくな時間があるから、物質的な観点で多くの労力をかけられる。伝統的なテクニックを使うだけでなく、クチュールにおける新たな技術となるような新しいテーマを考え出すこともできる」と話した。

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「バレンシアガ」は創業者を象徴するデザインとデムナの美学を融合 一度しか着られない“儚いドレス”も【2024-25年秋冬オートクチュール詳報】

2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

年1回のクチュールを発表している「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、今回も常識を打ち破るアプローチで実験的なコレクションを披露した。デムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターが着目したのは、創業者クリストバル・バレンシアガ(Christobal Balenciaga)による1950〜60年代のデザインを特徴付けるコクーンシルエット、七分袖、豪華でエキセントリックな帽子、そして素材における革新という4つのコード。そこにストリートウエアやゴス、スケーター、メタルヘッズなど、デムナ自身の美学やデザインに大きな影響を与えたサブカルチャーの要素を掛け合わせた。

デムナがほぼ毎日行っているというメディテーション(瞑想)のセッションを再現した音源が流れる中で行われたショーは、コットンジャージーのTシャツやテクニカルシルクのパファージャケット、ナイロンのボンバージャケットなど、オーバーサイズのストリートウエアからスタート。ライニングにスキューバ素材のようなハリのあるサテンを用いることで構築的なシルエットを生み出し、アウターは七分丈のワイドスリーブで仕上げているのが特徴だ。そこに合わせたジーンズやスエットパンツは、腰に同素材のジャケットを巻き付けたようなハイブリッドデザイン。今季のキーアイテムとして繰り返し登場し、象徴的なシルエットを描いた。そして、過去に発表したプレタポルテのTシャツやジーンズ、テクニカルパーカを組み合わせてタイトシルエットのイブニングドレスに仕上げる提案は、24-25年秋冬のプレタポルテにも見られた複数のウエアを組み合わせて新たなアイテムを作るアイデアの発展形のよう。ボディーの片側がドレープを寄せたラップデザインになったナイロンパーカやレザージャケットのように、日常着のエレガントな再解釈も印象的だ。

今回のコレクションのベースはカジュアルウエアだが、そこには多彩な手仕事の技術が詰まっている。例えば、Tシャツやフーディに見られた写真を忠実に再現したロックTシャツ風のアートワークは、画家が約70時間をかけて油彩で描いたもの。チェックのフランネルシャツは、立体感のあるタフタージュ刺しゅうで表現している。また、ダメージ加工が施されたマキシドレスは、アトリエのデッドストックから選んださまざまなサイズのビーズを全面に刺しゅうしたストレッチニットのパネルを組み合わせたもの。毛足の長い人工ファーのマキシコートはヘアスタイリストのゲイリー・ギル(Gary Gill)がカットによる造形や染色を施したウィッグ用素材を使用しており、制作には2カ月半を要したという。

ショー後にデムナが「一番難しかったのは、個人的に苦手な帽子。無用の長物だが、クチュールのシルエットを完成させるために極めて重要な要素なので取り組んだ」と明かした帽子は、中国人アーティストのニー・ハオ(Ni Hao)とのコラボレーションによるTシャツにドレープを寄せた状態を樹脂で固めたデザインや、アラステア・ギブソン(Alastair Gibson)との協業によるカーボンファイバー製のボディーが特徴。日本人アーティスト大喜多祐美と共に手掛けたという、変化や自由の象徴である蝶モチーフのマスクも目を引く。そのほか、往年のクチュールモデルが歩く時に持っていたナンバーカードはレザーの財布にアレンジ。ライブのリストバンド風のブレスレットや目隠し線のような細いアイウエアなど、ウィットに富んだアクセサリーがルックを仕上げる。

プラスチック袋までがクチュールドレスに

終盤の6ルックは、素材の可能性と、ダーツやシーム(縫い目)をできる限り減らしながらシルエットを作るドレスメーキングのプロセスを探求した。トレーンを引く白のコラムドレスは、プラスチック袋を溶かしてアップサイクルし、ボディーラインに合わせて成形。1枚の大きなレザーや金色に輝くアルミニウムのホイルを用いたものもある。また、ミンク風の人工ファーを用いたビスチエドレスには古くから受け継がれる毛皮のパターンメーキング技術を活用し、細長くカットしたピースを縫い合わせることでヘリボーン柄を表現。フロック加工を施したレザーのミニマルなブラックドレスはジュエリーの展示用ボディーからヒントを得たもので、胸元には1960年のアーカイブネックレスが輝く。

最後に登場したのは、大胆なボリュームのブラックドレス。これは、クリストバルが軽やかなシアー素材を求めて開発したガザールを現代的に再解釈したナイロン生地を47メートルも使用し、着用者の体の上に巻き付けながら、ドレープを寄せてピンを打ち、直接造形した作品だ。脱ぐためには解体するしかなく、一度しか着ることができない。それを「儚いドレス」と表現するデムナは、「正直なところ、クチュールが必要不可欠な人はいない。私にとって、これは服をまとうという体験であり、ある意味パフォーマンスのようなものだ。このドレスを実際に購入すると、クチュールアトリエから3人が顧客のもとを訪れ、1回のイベントのためだけに作り上げることになる。またダーツやシームなしで、どこまで『バレンシアガ』の真髄であるシルエットを作り上げられるかという試みでもあった」と説明した。

そんなデムナにとって、クチュールはクリストバルが築き上げた歴史を今につなぐものだ。そのため、伝統的なクチュールの世界に彼自身がこの10年で確立した現代の日常着をベースにしたスタイルやアイデアを取り入れている。そして、「10カ月をかけて制作できるクチュールには実験を行うぜいたくな時間があるから、物質的な観点で多くの労力をかけられる。伝統的なテクニックを使うだけでなく、クチュールにおける新たな技術となるような新しいテーマを考え出すこともできる」と話した。

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須藤玲子&齋藤精一、現場を重視する2人の卓越したクリエイターによる「日本のものづくり論」

グッドデザイン賞の審査委員長、東京クリエイティブサロンの統括クリエイティブディレクター、来年開催される大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター。数々の要職に就くパノラマティクス(旧ライゾマティクス・アーキテクチャー)主宰の齋藤精一氏は、日本のものづくりの現状を、その現場で目の当たりにしてきた。須藤の布づくりの現場である全国各地の工場へも、映像制作のために足を運び、交流している。後編ではだからこそ見える課題や可能性について聞いた。

PROFILE: 齋藤精一クリエイティブディレクター/パノラマティクス主宰

齋藤精一クリエイティブディレクター/パノラマティクス主宰
PROFILE: (さいとう・せいいち):1975年生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学ぶ。2006年にライゾマティクス社(現:アブストラクトエンジン)を設立。社内アーキテクチャ部門を率いた後、2020年に「CREATIVE ACTION」をテーマに、行政や企業、個人を繋ぎ、地域デザイン、観光、DXなど分野横断的に携わりながら課題解決に向けて企画から実装まで手がける「パノラマティクス」を結成。23年からグッドデザイン賞審査委員長。25年大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター PHOTO:YUUTA FUCHIKAMI

現場を知り尽くす須藤さんはこれからの時代に必要な「卓越したミドルマン」

我が国の経済を支えていた時期もある繊維産業だが、その勢いはもはやない。それでも奥深く、魅力的な産地がのこっている。そう信じる須藤は積極的に工場を訪れ、すぐれた技術を持つ生産者と出会い、彼らのポテンシャルを引き出し、引き上げ、見たことのないテキスタイルをつくり出してきた。「技術」がクリエイティブの実現に欠かせないことを熟知しているからこそ、職人に敬意をはらい、共創の姿勢を貫く。「そこも玲子さんのすごいところで、技術や布の組成をほんとうに理解しているがゆえに、それぞれの工場の秘めたる可能性をぐんぐん引き出す」(齋藤氏)。

そういう須藤のような存在がこれからの日本のものづくり、クリエイティブには必要不可欠で、齋藤氏は「ミドルマン」と形容する。「これからのクリエイティブはゼロから新たに生みだすことではなく、すでにある素晴らしい資源や技術やデザインをいかに活用するかが求められる。それにはつま先がちょっと浮くような、思いもつかなかったアイデアを提起できる人物が必要で、玲子さんは本人も気づかぬ間にそれをやってのけている。ものづくりの背景を現場以上にわかっていて、その土地らしさも知り抜いていて、そこにご自分のアイデアを入れていく。『あの人ならこういう織りができて、あの人のところにあるあの機械で刺繍して』と組み立てられる。逆に言うと、背景や土地ごとの特色をわかっていないとそういう提案はできない」。

デザイナーと、ものづくりを行うクラフトの立場。いまの時代、ミドルマンは前者でないとできないと齋藤氏は言う。「日本のほかの産業と同様に、繊維産業も量産化の結果工業化した。それが衰退してクラフトとしてのこっている。産地ごとの特色はあっても、同じものを作っている。彼らはいつまでにどれだけの量をどこまでのクォリティで納品するかということは得意だけれど、どんなブランドがどんな意図で作ろうとしているのか、そういうことには興味を持たないのが大半。それをデザイナーである玲子さんが軽やかにつないで、新たなものを生み出している」。

ただしすべてのデザイナーがミドルマンの資質を持っているわけではない。むしろ少ないと齋藤氏は見ている。「クラフトに入り込むには、彼らに対してリスペクトがあり、彼らからもリスペクトがもらえるようなものづくりの姿勢が大切。その点が乱暴なデザイナーが多いのも事実で、ただ発注するだけ。そういう人はカタログから選ぶことしかできないし、踏み込んだものづくりができない。べつの視点で玲子さんがすごいのは、現場の人に一部を委ねることができるところ。それができないデザイナーの方が圧倒的に多く、細かくディレクションしすぎる結果、均一化した工業製品になってしまう」。

「デザイン✕クラフト」で変わる、日本のものづくりの未来

ものづくりを深く理解するには、ものづくりの現場に行くことが最善で、行かないことにはわからない。この点を齋藤氏は強く自覚しており、自ら林業といった第一次産業にも携わり、芸術祭に参加するなら設営も行い、「ものが作られ、生まれ、育つ現場」に身を置く。「クリエイティブは、作り方を知っているか否かで変わる。ゆとり世代が魚は切り身で泳いでいると思っていたというエピソードがあるように、クラフトに限らずハイテクでも、いつの頃からかデザインはブラックボックス化してしまった。布がどうやってつくられているか、コーヒーマシーンがどういう構造でボタンを押せばコーヒーが出てくるのか、わからないまま過ごしている。それが近年、透明化されようとしてきていて、そこは大きな変化。だからでしょう、若い人は、クラフトを知ろうとしている。これからを変えていくだろうと期待するデザイナーはみな『クラフトを知っている』という共通点があり、自分でも作れる。でも自分よりも作り方を熟知して長けているクラフト側の人がいることもわかっていて、その人たちと組む。クラフト側も同様で、このデザイナーとなら新しいものを作れるかも知れないと感じている。自分はファッション業界は初心者だけれども、ファッション業界はこの点が希薄に感じる。もっと日本のクラフトを重用すべきではないだろうか」。

ミドルマンの台頭が鍵となり、さまざまな分野のデザインとクラフトが強く結びつくことで、日本のものづくりの未来が変わる可能性が高まる。示唆に富んだ、齋藤氏からの提言だ。

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須藤玲子&齋藤精一、現場を重視する2人の卓越したクリエイターによる「日本のものづくり論」

グッドデザイン賞の審査委員長、東京クリエイティブサロンの統括クリエイティブディレクター、来年開催される大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター。数々の要職に就くパノラマティクス(旧ライゾマティクス・アーキテクチャー)主宰の齋藤精一氏は、日本のものづくりの現状を、その現場で目の当たりにしてきた。須藤の布づくりの現場である全国各地の工場へも、映像制作のために足を運び、交流している。後編ではだからこそ見える課題や可能性について聞いた。

PROFILE: 齋藤精一クリエイティブディレクター/パノラマティクス主宰

齋藤精一クリエイティブディレクター/パノラマティクス主宰
PROFILE: (さいとう・せいいち):1975年生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学ぶ。2006年にライゾマティクス社(現:アブストラクトエンジン)を設立。社内アーキテクチャ部門を率いた後、2020年に「CREATIVE ACTION」をテーマに、行政や企業、個人を繋ぎ、地域デザイン、観光、DXなど分野横断的に携わりながら課題解決に向けて企画から実装まで手がける「パノラマティクス」を結成。23年からグッドデザイン賞審査委員長。25年大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター PHOTO:YUUTA FUCHIKAMI

現場を知り尽くす須藤さんはこれからの時代に必要な「卓越したミドルマン」

我が国の経済を支えていた時期もある繊維産業だが、その勢いはもはやない。それでも奥深く、魅力的な産地がのこっている。そう信じる須藤は積極的に工場を訪れ、すぐれた技術を持つ生産者と出会い、彼らのポテンシャルを引き出し、引き上げ、見たことのないテキスタイルをつくり出してきた。「技術」がクリエイティブの実現に欠かせないことを熟知しているからこそ、職人に敬意をはらい、共創の姿勢を貫く。「そこも玲子さんのすごいところで、技術や布の組成をほんとうに理解しているがゆえに、それぞれの工場の秘めたる可能性をぐんぐん引き出す」(齋藤氏)。

そういう須藤のような存在がこれからの日本のものづくり、クリエイティブには必要不可欠で、齋藤氏は「ミドルマン」と形容する。「これからのクリエイティブはゼロから新たに生みだすことではなく、すでにある素晴らしい資源や技術やデザインをいかに活用するかが求められる。それにはつま先がちょっと浮くような、思いもつかなかったアイデアを提起できる人物が必要で、玲子さんは本人も気づかぬ間にそれをやってのけている。ものづくりの背景を現場以上にわかっていて、その土地らしさも知り抜いていて、そこにご自分のアイデアを入れていく。『あの人ならこういう織りができて、あの人のところにあるあの機械で刺繍して』と組み立てられる。逆に言うと、背景や土地ごとの特色をわかっていないとそういう提案はできない」。

デザイナーと、ものづくりを行うクラフトの立場。いまの時代、ミドルマンは前者でないとできないと齋藤氏は言う。「日本のほかの産業と同様に、繊維産業も量産化の結果工業化した。それが衰退してクラフトとしてのこっている。産地ごとの特色はあっても、同じものを作っている。彼らはいつまでにどれだけの量をどこまでのクォリティで納品するかということは得意だけれど、どんなブランドがどんな意図で作ろうとしているのか、そういうことには興味を持たないのが大半。それをデザイナーである玲子さんが軽やかにつないで、新たなものを生み出している」。

ただしすべてのデザイナーがミドルマンの資質を持っているわけではない。むしろ少ないと齋藤氏は見ている。「クラフトに入り込むには、彼らに対してリスペクトがあり、彼らからもリスペクトがもらえるようなものづくりの姿勢が大切。その点が乱暴なデザイナーが多いのも事実で、ただ発注するだけ。そういう人はカタログから選ぶことしかできないし、踏み込んだものづくりができない。べつの視点で玲子さんがすごいのは、現場の人に一部を委ねることができるところ。それができないデザイナーの方が圧倒的に多く、細かくディレクションしすぎる結果、均一化した工業製品になってしまう」。

「デザイン✕クラフト」で変わる、日本のものづくりの未来

ものづくりを深く理解するには、ものづくりの現場に行くことが最善で、行かないことにはわからない。この点を齋藤氏は強く自覚しており、自ら林業といった第一次産業にも携わり、芸術祭に参加するなら設営も行い、「ものが作られ、生まれ、育つ現場」に身を置く。「クリエイティブは、作り方を知っているか否かで変わる。ゆとり世代が魚は切り身で泳いでいると思っていたというエピソードがあるように、クラフトに限らずハイテクでも、いつの頃からかデザインはブラックボックス化してしまった。布がどうやってつくられているか、コーヒーマシーンがどういう構造でボタンを押せばコーヒーが出てくるのか、わからないまま過ごしている。それが近年、透明化されようとしてきていて、そこは大きな変化。だからでしょう、若い人は、クラフトを知ろうとしている。これからを変えていくだろうと期待するデザイナーはみな『クラフトを知っている』という共通点があり、自分でも作れる。でも自分よりも作り方を熟知して長けているクラフト側の人がいることもわかっていて、その人たちと組む。クラフト側も同様で、このデザイナーとなら新しいものを作れるかも知れないと感じている。自分はファッション業界は初心者だけれども、ファッション業界はこの点が希薄に感じる。もっと日本のクラフトを重用すべきではないだろうか」。

ミドルマンの台頭が鍵となり、さまざまな分野のデザインとクラフトが強く結びつくことで、日本のものづくりの未来が変わる可能性が高まる。示唆に富んだ、齋藤氏からの提言だ。

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「アンリアレイジ オム」立ち上げの本当の理由 岐阜企業とのタッグでメンズ服の可能性探る

「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦デザイナーは、メンズライン「アンリアレイジ オム(ANREALAGE HOMME以下、オム)」を始動し、今年3月にファーストコレクションを披露した。スタイリストのTEPPEIや「ノリエノモト(NORIENOMOTO)」の榎本紀子デザイナーとコラボしたスタイリングやアイテムなどで話題を集めた。「アンリアレイジ」設立から21年が経つ今、なぜ森永デザイナーは「オム」を立ち上げたのか。目指すブランド像や、新たな取り組みなどについて聞いた。

WWD:「アンリアレイジ オム(以下、オム)」を始動した経緯を改めて教えてほしい。

森永邦彦「アンリアレイジ オム」デザイナー(以下、森永):今のメンズウエアにないものを作り、メンズウエアで“ファンタジー性”を描きたかったから。メンズはテーラード重視のスタイルなので、アイテムに制限が多い。ウィメンズウエアでは当たり前のものがないこともあるため、それを“ファンタジー”と呼んでいる。例えば、メンズウエアはレイヤードしたスタイリング提案がしづらいのを逆手に取り、ジャケットの上に着られるシャツを作れたら面白い。メンズ版の十二単のような、ドレスっぽいスタイルが生まれるかもしれない。

基本的に「アンリアレイジ」黎明期の洋服をベースにしているが、懐かしむだけでは意味がないため、どう更新していけるかが重要だ。制約を設けず、素材使いに工夫を加え、フェミニンではないレースの使い方を考えたり、ポップでカラフルな色使いを採用したりしたいと考える。「これぞメンズ」なクールなスタイルではなく、未熟で子どもっぽい人間像も具現化したい。

WWD:「オム」ではスタイリストのTEPPEIをビジネスパートナーに迎えた。どのように共に服作りをするのか?

森永:僕らの原風景は、2000年代の原宿にある。その頃のワクワクしていた気持ちに戻れる洋服をTEPPEIくんと一緒に作るつもりだ。当時のファッション雑誌を見ると、今でもすごく面白いと感じるものがあるから。通常、スタイリストは、デザイナーが作ったものをどう組み立てるかを考えるのが役目。でも、「オム」で彼は自分のことを“スタイルコンポーザー”と自称している。“コンポーザー(composer)”はいわば作曲家のこと。2人で「どういうスタイルを作るか?」を話し合い、ジャケットの丈やボトムのシルエットなどを調整していく。「アンリアレイジ」がコンセプトをベースに作るブランドならば、「オム」は理想のスタイルをベースにするブランドだ。

WWD:ファーストコレクションの反響は?

森永:想定外に大きかった。実は今回、初めて一般のお客さま向けにも展示会を開催した。トグルが付いたシャツや、ノリちゃん(榎本紀子デザイナー)と合作したスタジャンなど、まとまった数の受注が付いたアイテムがいくつもあったし、全面をボタンで覆ったジャケットのように、約300万円するアイテムをオーダーしてくれる人もいた。

WWD:なぜ一般向けに開催を?

森永:ウィメンズのパリのスケジュールに合わせた「アンリアレイジ」とは異なり、「オム」は、東京のファッション・ウイークを中心に動くブランド。だからこそ、日本のお客さまを巻き込んだブランド作りをすべきだと考えた。正直に言うと、ショーの座席は、ブランドと関係性の薄いインフルエンサーよりも、これまで実際に商品を買ってくれたお客さまに多く割り当てた。ランウエイを見て「この服が好きだ」と感じてくれた人が、そのまま展示会に来られる流れを作りたくて。

WWD:販路を自社ECと直営店主軸にしている理由は?

森永:もちろん、卸もやりたい気持ちはある。ただ、自分たちでマネジメントできる範囲で販売したいので、あくまでも主軸は自社ECサイトと直営店。だから、その第一歩として原宿に「オム」の店舗を8月にオープンすることに決めた。東京・青山にあり、7月15日に営業終了した「アンリアレイジ」本店とは雰囲気を大幅に変える。手仕事を追求していたブランドの原点に立ち返るような、手作り感溢れる店にしたい。下手なりに頑張って作る、ということを大事にしているため、もしかしたら店舗もDIYするかもしれない。

岐阜のアパレル企業とタッグ
「ブランドと工場を対等な関係に」

WWD:新ラインを作るため生産体制はどう調整する?

森永:自社の人員を増やすことはしないが、新たな生産背景にチャレンジする。OEMやODMを行う岐阜県のアパレル企業、サンエース(SUNACE)と協業することに決めた。90%を同社で生産し、残りの10%は「アンリアレイジ」が国立市に構えるアトリエで賄うつもり。サンエースは、モチベーションの高い若手社員がどんどん増えており、3Dパターンのような最新の仕組みが整っている。「この人たちと一緒に、ブランドを作るチームを形成したい」と思った。

工場名を公にするのは、ファッション業界内ではまだ珍しい試みのはずだ。通常であればブランドは、工場の価格競争を避けるために生産背景を公表しない。しかし、昨今は安く仕立ててくれる工場を探すうちに、海外に生産拠点が流れてしまうようになった。日本を拠点にブランドを営む上で、それは何か大きな損失であるような気がした。

WWD:サンエースとの協業内容は?

森永:在庫リスクを軽減するため、サンエースのラインを丸ごと買い取る契約をした。奇抜なデザインの服は売れ残りやすいから、ブランド側も小ロットで製造したがる。そうすると、どこの工場からも「採算が合わないので作れない」と断られてしまう。だから「オム」ではブランド専用のラインを工場内に作ってもらって、売れやすい商品もそうでない商品も発注しやすい環境を整えた。結果的に、複雑な構造の服も価格を抑えて販売することができると思う。

WWD:日本のモノ作りの課題は?

森永:これまでブランドと工場の関係性は、極端かもしれないが、ブランドが「指示を出したら、あとは出来上がりを待つだけ」というような一方向なコミュニケーションになりやすかった。ただ、やはり両者の間には対話が必要だ。「オム」ではそれを強化するため、サンエースに常駐する人員を一人派遣することにした。工場がブランドに対して「もっとこう縫ったほうがいい」「この仕様を変えたらはき心地が良くなる」と意見を出すなど、デザイナーと工場が互いに高め合うモノづくりをする。そうすれば、ブランドはさらに成長できると思う。

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「ベントレー」が新型“コンチネンタルGTスピード”を発表 本国幹部に聞く、自動車におけるラグジュアリーとは

英国の自動車ブランドである「ベントレー(BENTLEY)」が“コンチネンタルGTスピード”の新型モデルを日本向けに披露。ラグジュアリーブランドがコアバリューをどのようにプロダクトに落とし込んでいるのか。そしてどのように進化しようとしているのか。来日したベントレー モーターズ リミテッドのウェイン・ブルース=チーフ・コミュニケーション& D&Iオフィサーとニコ・クールマン=アジアパシフィックリージョナルディレクター、そして遠藤克之輔ベントレー モーターズ ジャパン ブランドダイレクターにインタビューを行った。

――ベントレーのフラッグシップである“コンチネンタルGT”のなかでも、よりパワフルなモデルである“コンチネンタルGTスピード”は、シリーズ誕生から4世代目となるクルマですが、この魅力について教えて下さい。

遠藤克之輔ベントレー モーターズ ジャパン ブランドダイレクター(以下、遠藤):まずデザインから触れるとわかりやすいだろう。「ベントレー」はデザイン哲学をアップデートし続けているブランドだ。自分たち自身にチャレンジしながら新しい哲学を再定義し、新しいものを生み出している。レスティングビースト(休息する肉食動物)をモチーフとしたボディのシルエット、直立するサラブレッドの美しい立ち姿をモチーフにしたフロントの先端のデザインなど、「ベントレー」らしさを形作ってきたモチーフを継承しながら時代にあわせてアップデートしている。今回発表した“コンチネンタルGTスピード”は、多くの人に愛されてきた要素をアップデートした最新モデルだ。

ウェイン・ブルース=ベントレー モーターズ リミテッド チーフ・コミュニケーション& D&Iオフィサー(以下、ウェイン):クルマについて詳しくはなくても、「ベントレー」というブランドとヘリテイジを深く理解しているお客さまが乗っている点が「ベントレー」の特徴だ。新型“コンチネンタルGTスピード”は、ハイブリッドパワートレインというテクノロジーと、「ベントレー」を特徴づけるクラフトマンシップのマジカルヒュージョンだ。

――「ベントレー」のフラッグシップである“コンチネンタルGT”がアップデートされた。4世代目となるということだが、外見上では先代からの大きな変化を控えたように見受けられる。これまでのモデルと最新の4世代目の違いは。

ウェイン:パワートレインを電気とガソリンエンジンのハイブリッドとしたことにより、車両の68%を占める部分が新しくなっている。そのほとんどは目に見えないところだが、電気モーターを搭載しバッテリーを積むには車両の内部で大幅な改良が必要だった。エクステリアデザインでは主にフロントやリアに変化を加えている。“コンチネンタルGT”にはいくつかのモデルがあり、この“スピード”はパワーにおいてトップにあるマシンであり、パワーに焦点を当てたモデルを最初に発表したという点が過去のモデルとは異なっている。

ニコ・クールマン=アジアパシフィックリージョナルディレクター(以下、ニコ):“コンチネンタルGT”は私達にとってのアイコンである。アイコンというのは劇的には変わらないものと考える。今回は劇的な変更は加えていない。というのもこれまで21年にわたりお客さまに愛されてきたモデルであり、既存のお客さまのニーズに応えることも重要だと考えるからだ。もちろん、これまで「ベントレー」に乗っていない人にも魅力的な充分新しいデザインに仕上がっている。あくまでも“コンチネンタルGT”はアイコン的モデルなので、われわれも慎重に取り扱った。

――自動車におけるラグジュアリーのひとつの傾向として、グランドツーリング(長距離のクルマによる旅)という用途に注目が集まっていることがいえる。グランドツーリングを関する“コンチネンタルGT”はこの領域におけるユニークな存在ではあるが、どのような優位性を持つと考えているのか。

ウェイン:デイリーなスーパーカーであることだ。

遠藤:日本でいうとグランドツーリングは「ベントレー」の出発点。移動という面で特にユーザビリティが高いことが特徴だ。そしてウェインが言うように汎用的でもある。長い距離を走り、その時間がなんて楽しいんだろうと感じる快適さが「ベントレー」にはある。お客さまにヒアリングすると「『ベントレー』は5000キロ乗っても疲れない」という声もあった。出張やロングドライブでドライブ、帰りはクルマなんて乗りたくない、電車や飛行機で帰ろうと思うような距離でも「ベントレー」なら疲れを感じることなく、むしろ過ごした時間が楽しいとおっしゃるお客さまがいる。「ベントレー」が持つグランドツーリングの特徴だ。クルマの中にいる時間が楽しく、快適で、そして一緒に過ごした方々との時間が忘れがたいものになり、また乗りたいと思う。それが「ベントレー」の大きな魅力だと捉えている。

ダイバーシティー&インクルージョンを積極支援

――ラグジュアリーライフスタイルブランドとして、未来に向けて描く姿は

ウェイン:ブランドが取り組んでいることは、ファッションの世界でも見られるように、買ってくださったお客さまと価値観を共有すること。われわれは2019年に創業100周年で立てた「Beyond100」戦略のもとに未来へと進んでいる。そのなかで「ベントレー」は「サスティナブルなラグジュアリーモビリティのリーダーになる」という目標を掲げていた。6年前には工場をカーボンニュートラル化した。そしてさまざまなリサイクル活動を行っている。排気ガスを出すクルマからハイブリッド化も進めており、今回の新型車両ではCO2排出量を10%にまで削減した。また、フォルクスワーゲングループの他のブランドと協力して進めていることだが、サプライチェーン全体でのCO2排出量削減にも取り組んでいる。同時に、コミュニティーに対する貢献も進めている。「ベントレー」の本社があるのはイングランド北西のクルーという場所で、決して裕福な地域ではない。ここでは「ベントレー」が雇用主として最大の会社であるという意味でコミュニティーへのサポートも進めている。さらに、10社のパートナーと環境財団を設立し、数百万ポンド(数億円)を寄付した。ダイバーシティー&インクルージョンの活動も社内外で進めている。

――ダイバーシティー&インクルージョンにベントレーでは積極的に取り組み、その成果を定期的に発信している。その狙いは。

ウェイン:2つの理由がある。それが正しいことだと信じているからだ。これまで買ったことのないお客さまを引きつけようと思ったら、そのような方々にとっても「ベントレー」が大事な存在でなければならない。そのためには正しいことをしないといけない。

そしてもう一つは、経営の観点だ。多様な人材、多様な考え方を受け入れることで会社を変える助けにしようという狙いがある。4年前には私の提案から地元のプライドフェスティバルを支援した。レインボーカラーにラッピングしたクルマも提供した。このような勇気ある発信はベントレーとして初めてだったので反響は非常に大きかった。LGBTQの社員も勇気を得て、自分たちも関わりたいと名乗り出た。いまでは社内に5つのインクルージョンに関するネットワークがある。1つはプライド系のネットワーク、そして女性活躍、さらに精神的に疾患を抱える人のネットワーク、4つめが多様な民族のネットワーク、5つめが、軍人、警察官出身のネットワークだ。それぞれのミッションは、4500人の社員にインクルージョンを啓蒙して伝えること。現在ではこのネットワークに700人の社員が関わっている。D&Iのアクティビストの招へいやLinkedinなどの公共に使えるチャネルで、自分たちの活動を発信したことにより、ベントレーの求人への応募における女性比率がかなり増えた。

――ラグジュアリーは時代によって定義が変わる。いま求められるラグジュアリーとはどのようなものだと考えるか「ベントレー」が提案したいラグジュアリーとはどのようなものか。

ニコ:ラグジュアリーは客観的なものではない。高価であることや、大きなロゴがついていることで測れるものではない。自分にとって特別であることがラグジュアリーだ。クルマでいえば自分の好みにあったドリームカーであること。ハンドステッチや素材、エクスクルーシブなクラフトマンシップといった生産工程に関わることもラグジュアリーを叶える要素だ。

ウェイン:マーケティングにおいては価格による明確なラグジュアリーの定義がある。すなわち18万ユーロ(約3132万円)から上がラグジュアリー。そして概念としては、ラグジュアリーとは希少価値があるもので、自分を甘やかすためのものだ。その点でわれわれは「ベントレー」の製品はデイリー・ラグジュアリーと言っているが、耐久性が高く、多少雑に使っても大丈夫という実用的なラグジュアリーだ。さらに、460億パターンのパーソナライズができ、自分だけの一台を作ることができる。この点もまたラグジュアリーであると考える。

遠藤:日本におけるラグジュアリーはさまざまな捉え方があるが、私が考える日本におけるラグジュアリーは、リベラルアーツや教養。芸術的な観点にどれだけ労力を割けるかにある。ただお金をかけるだけではなく、時間をかけたり、学び、そういうものを愛する目を養っていることが日本におけるラグジュアリー。ベントレーはもちろんラグジュアリーだが、クルマづくりにおいて手作業によるハンドステッチをあしらった革のパーツやダイヤモンド状のキルティングパターンを施した内装など、時間をかけて長年の歴史があるクラフトマンシップを注ぎ込んでいる。

遠藤:このように丁寧に作られた、長年の歴史があるものを普段遣いできる。これは日本におけるラグジュアリーだと言える。「ベントレー」の価値は、普段袖を通すTシャツやシャワー後に着るバスローブといったものを非常にクオリティーの高いものを使うように、自動車のなかでそういった物に触れられるところにあり、これこそ究極のラグジュアリーだと考えている。

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「ベントレー」が新型“コンチネンタルGTスピード”を発表 本国幹部に聞く、自動車におけるラグジュアリーとは

英国の自動車ブランドである「ベントレー(BENTLEY)」が“コンチネンタルGTスピード”の新型モデルを日本向けに披露。ラグジュアリーブランドがコアバリューをどのようにプロダクトに落とし込んでいるのか。そしてどのように進化しようとしているのか。来日したベントレー モーターズ リミテッドのウェイン・ブルース=チーフ・コミュニケーション& D&Iオフィサーとニコ・クールマン=アジアパシフィックリージョナルディレクター、そして遠藤克之輔ベントレー モーターズ ジャパン ブランドダイレクターにインタビューを行った。

――ベントレーのフラッグシップである“コンチネンタルGT”のなかでも、よりパワフルなモデルである“コンチネンタルGTスピード”は、シリーズ誕生から4世代目となるクルマですが、この魅力について教えて下さい。

遠藤克之輔ベントレー モーターズ ジャパン ブランドダイレクター(以下、遠藤):まずデザインから触れるとわかりやすいだろう。「ベントレー」はデザイン哲学をアップデートし続けているブランドだ。自分たち自身にチャレンジしながら新しい哲学を再定義し、新しいものを生み出している。レスティングビースト(休息する肉食動物)をモチーフとしたボディのシルエット、直立するサラブレッドの美しい立ち姿をモチーフにしたフロントの先端のデザインなど、「ベントレー」らしさを形作ってきたモチーフを継承しながら時代にあわせてアップデートしている。今回発表した“コンチネンタルGTスピード”は、多くの人に愛されてきた要素をアップデートした最新モデルだ。

ウェイン・ブルース=ベントレー モーターズ リミテッド チーフ・コミュニケーション& D&Iオフィサー(以下、ウェイン):クルマについて詳しくはなくても、「ベントレー」というブランドとヘリテイジを深く理解しているお客さまが乗っている点が「ベントレー」の特徴だ。新型“コンチネンタルGTスピード”は、ハイブリッドパワートレインというテクノロジーと、「ベントレー」を特徴づけるクラフトマンシップのマジカルヒュージョンだ。

――「ベントレー」のフラッグシップである“コンチネンタルGT”がアップデートされた。4世代目となるということだが、外見上では先代からの大きな変化を控えたように見受けられる。これまでのモデルと最新の4世代目の違いは。

ウェイン:パワートレインを電気とガソリンエンジンのハイブリッドとしたことにより、車両の68%を占める部分が新しくなっている。そのほとんどは目に見えないところだが、電気モーターを搭載しバッテリーを積むには車両の内部で大幅な改良が必要だった。エクステリアデザインでは主にフロントやリアに変化を加えている。“コンチネンタルGT”にはいくつかのモデルがあり、この“スピード”はパワーにおいてトップにあるマシンであり、パワーに焦点を当てたモデルを最初に発表したという点が過去のモデルとは異なっている。

ニコ・クールマン=アジアパシフィックリージョナルディレクター(以下、ニコ):“コンチネンタルGT”は私達にとってのアイコンである。アイコンというのは劇的には変わらないものと考える。今回は劇的な変更は加えていない。というのもこれまで21年にわたりお客さまに愛されてきたモデルであり、既存のお客さまのニーズに応えることも重要だと考えるからだ。もちろん、これまで「ベントレー」に乗っていない人にも魅力的な充分新しいデザインに仕上がっている。あくまでも“コンチネンタルGT”はアイコン的モデルなので、われわれも慎重に取り扱った。

――自動車におけるラグジュアリーのひとつの傾向として、グランドツーリング(長距離のクルマによる旅)という用途に注目が集まっていることがいえる。グランドツーリングを関する“コンチネンタルGT”はこの領域におけるユニークな存在ではあるが、どのような優位性を持つと考えているのか。

ウェイン:デイリーなスーパーカーであることだ。

遠藤:日本でいうとグランドツーリングは「ベントレー」の出発点。移動という面で特にユーザビリティが高いことが特徴だ。そしてウェインが言うように汎用的でもある。長い距離を走り、その時間がなんて楽しいんだろうと感じる快適さが「ベントレー」にはある。お客さまにヒアリングすると「『ベントレー』は5000キロ乗っても疲れない」という声もあった。出張やロングドライブでドライブ、帰りはクルマなんて乗りたくない、電車や飛行機で帰ろうと思うような距離でも「ベントレー」なら疲れを感じることなく、むしろ過ごした時間が楽しいとおっしゃるお客さまがいる。「ベントレー」が持つグランドツーリングの特徴だ。クルマの中にいる時間が楽しく、快適で、そして一緒に過ごした方々との時間が忘れがたいものになり、また乗りたいと思う。それが「ベントレー」の大きな魅力だと捉えている。

ダイバーシティー&インクルージョンを積極支援

――ラグジュアリーライフスタイルブランドとして、未来に向けて描く姿は

ウェイン:ブランドが取り組んでいることは、ファッションの世界でも見られるように、買ってくださったお客さまと価値観を共有すること。われわれは2019年に創業100周年で立てた「Beyond100」戦略のもとに未来へと進んでいる。そのなかで「ベントレー」は「サスティナブルなラグジュアリーモビリティのリーダーになる」という目標を掲げていた。6年前には工場をカーボンニュートラル化した。そしてさまざまなリサイクル活動を行っている。排気ガスを出すクルマからハイブリッド化も進めており、今回の新型車両ではCO2排出量を10%にまで削減した。また、フォルクスワーゲングループの他のブランドと協力して進めていることだが、サプライチェーン全体でのCO2排出量削減にも取り組んでいる。同時に、コミュニティーに対する貢献も進めている。「ベントレー」の本社があるのはイングランド北西のクルーという場所で、決して裕福な地域ではない。ここでは「ベントレー」が雇用主として最大の会社であるという意味でコミュニティーへのサポートも進めている。さらに、10社のパートナーと環境財団を設立し、数百万ポンド(数億円)を寄付した。ダイバーシティー&インクルージョンの活動も社内外で進めている。

――ダイバーシティー&インクルージョンにベントレーでは積極的に取り組み、その成果を定期的に発信している。その狙いは。

ウェイン:2つの理由がある。それが正しいことだと信じているからだ。これまで買ったことのないお客さまを引きつけようと思ったら、そのような方々にとっても「ベントレー」が大事な存在でなければならない。そのためには正しいことをしないといけない。

そしてもう一つは、経営の観点だ。多様な人材、多様な考え方を受け入れることで会社を変える助けにしようという狙いがある。4年前には私の提案から地元のプライドフェスティバルを支援した。レインボーカラーにラッピングしたクルマも提供した。このような勇気ある発信はベントレーとして初めてだったので反響は非常に大きかった。LGBTQの社員も勇気を得て、自分たちも関わりたいと名乗り出た。いまでは社内に5つのインクルージョンに関するネットワークがある。1つはプライド系のネットワーク、そして女性活躍、さらに精神的に疾患を抱える人のネットワーク、4つめが多様な民族のネットワーク、5つめが、軍人、警察官出身のネットワークだ。それぞれのミッションは、4500人の社員にインクルージョンを啓蒙して伝えること。現在ではこのネットワークに700人の社員が関わっている。D&Iのアクティビストの招へいやLinkedinなどの公共に使えるチャネルで、自分たちの活動を発信したことにより、ベントレーの求人への応募における女性比率がかなり増えた。

――ラグジュアリーは時代によって定義が変わる。いま求められるラグジュアリーとはどのようなものだと考えるか「ベントレー」が提案したいラグジュアリーとはどのようなものか。

ニコ:ラグジュアリーは客観的なものではない。高価であることや、大きなロゴがついていることで測れるものではない。自分にとって特別であることがラグジュアリーだ。クルマでいえば自分の好みにあったドリームカーであること。ハンドステッチや素材、エクスクルーシブなクラフトマンシップといった生産工程に関わることもラグジュアリーを叶える要素だ。

ウェイン:マーケティングにおいては価格による明確なラグジュアリーの定義がある。すなわち18万ユーロ(約3132万円)から上がラグジュアリー。そして概念としては、ラグジュアリーとは希少価値があるもので、自分を甘やかすためのものだ。その点でわれわれは「ベントレー」の製品はデイリー・ラグジュアリーと言っているが、耐久性が高く、多少雑に使っても大丈夫という実用的なラグジュアリーだ。さらに、460億パターンのパーソナライズができ、自分だけの一台を作ることができる。この点もまたラグジュアリーであると考える。

遠藤:日本におけるラグジュアリーはさまざまな捉え方があるが、私が考える日本におけるラグジュアリーは、リベラルアーツや教養。芸術的な観点にどれだけ労力を割けるかにある。ただお金をかけるだけではなく、時間をかけたり、学び、そういうものを愛する目を養っていることが日本におけるラグジュアリー。ベントレーはもちろんラグジュアリーだが、クルマづくりにおいて手作業によるハンドステッチをあしらった革のパーツやダイヤモンド状のキルティングパターンを施した内装など、時間をかけて長年の歴史があるクラフトマンシップを注ぎ込んでいる。

遠藤:このように丁寧に作られた、長年の歴史があるものを普段遣いできる。これは日本におけるラグジュアリーだと言える。「ベントレー」の価値は、普段袖を通すTシャツやシャワー後に着るバスローブといったものを非常にクオリティーの高いものを使うように、自動車のなかでそういった物に触れられるところにあり、これこそ究極のラグジュアリーだと考えている。

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【新作1位まとめ】「雪肌精」「ホワイトショット」はリニューアルしたあの商品に高い支持!「コスメデコルテ」も強し 「WWDBEAUTY 2024上半期ベストコスメ」スキンケア編

百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年上半期(1~4月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024上半期ベストコスメ」。その中から、スキンケアカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめてお届けする。

「雪肌精」「ホワイトショット(WHITESHOT)」「エスト(EST)」など、根強いファンが多いブランドの人気アイテムがリニューアルし支持を集めた24年上半期。クレンジング部門は百貨店部門、バラエティー・ドラッグストア部門共に炭の力にクローズアップした商品がランクインした。乳液・クリームは百貨店部門とEC部門で1位に輝いた「コスメデコルテ(DECORTE)」の“AQ アブソリュート エマルジョン ブライト”に注目だ。

【クレンジング・洗顔部門1位】

<百貨店部門>
「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」
“ブラック クレンジング オイル”

毛穴の角栓や黒ずみにアプローチするクレンジングオイル。洗浄力の高い備長炭と、肌を整える黒米を配合した。3月に発売してからSNSでも多く取り上げられる人気のアイテム。毛穴に特化した特徴で、毛穴悩みを持つ人から性別を問わず幅広く支持された。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「アンドハニー(&HONEY)」
“クレンジングバーム ブラック”

黒炭(炭)、黒泥(海シルト)などの“ブラック美容液成分”を8種類配合し、頑固な毛穴の奥の黒ずみ・角栓をオフする5役の多機能クレンジングバーム。ヘアケアでもおなじみのブランドということもあり、手に取りやすいという声も多かった。

<EC部門>
「エスト(EST)」
“AC ピュリファイ マッサージウォッシュ”

炭酸泡のマッサージ洗顔料。毛穴より小さいマイクロサイズの炭酸泡が、汚れに溶け込むようになじみ、古い角質や皮脂汚れをオフする。人気洗顔フォームのリニューアル品で、根強いファンによる支持のほか新規客も獲得した。

【化粧水部門1位】

<百貨店部門>
「カネボウ(KANEBO)」
“スキン ハーモナイザー””

“皮脂の質”に着目した化粧水。悪玉化する皮脂を食い止め、肌荒れや乾燥を防ぐ、新技術のターゲティング皮脂トラップを搭載した。べたつかないのに潤い感があり若年層から支持されているほか、SNSなどからの反応で新客獲得につながり、男性客も増加した。

<バラエティー・ドラッグストア部門>

「雪肌精」
“薬用雪肌精 ブライトニング エッセンス ローション”

1985年の誕生以来、ブランド初のリニューアル。40年に及ぶ自然科学研究集を結集し、甘草由来有効成分のW-グリチルレチン酸ステアリルを新たに配合した。「雪肌精本気のリニューアル」とSNSでも話題に。根強い雪肌精ファンから新規客まで、価格帯含め手に取りやすくなった。

<EC部門>
「イプサ(IPSA)」
“ザタイムリセット マイクロミスト”

ひと吹きで化粧直しした肌を美しく仕上げるミスト状ローションで、パッケージデザインを一新。独自の保湿成分アクアプレゼンターIIを採用し、肌表面に潤い成分を抱え込む層を形成する。細かい粒子のミストで日中のお肌に水分をチャージしてくれると話題に。

【美容液部門1位】

<百貨店部門>
「アルビオン(ALBION)」
“セルフホワイトニング ミッション”

透明感のある美しい肌へ導く薬用美白美容液。とろみのあるベースがみずみずしく広がり、美白有効成分のトラネキサム酸がメラニンの生成を抑えシミ・そばかすを防ぐ。2月に発売し、冬の美白対策として国内・インバウンド共に高い人気を集めた。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「トリデン(TORRIDEN)」
“バランスフル シカセラム”

敏感肌・ゆらぎ肌向けの鎮静ケアセラム。リポソーム化した独自のシカ複合成分のT-パーセントカーミングコンプレックスを配合する。グローバルボーイズグループ「&TEAM」がイメージモデルを務め、ノベルティー付き商品も販売した。

<EC部門>
「ホワイトショット(WHITESHOT)」
“フェイシャルセラム”

メラニンへの先手ケアを提案する薬用全顔美容液。2021年に発売した“ホワイトショット CXS”をリニューアルし、3種の有効成分と7種のポーラオリジナル成分配合でメラニンの生成を抑えてシミ・そばかすや肌あれを防ぐ。人気商品の進化版ということもあり、クチコミでも効果実感への満足感が高かった。

【乳液・クリーム部門1位】

<百貨店部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“AQ アブソリュート エマルジョン ブライト”

コウジ酸(美白有効成分)がメラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ先行型美白乳液。ラグジュアリーライン“AQ”共通のキー成分である白樺水を配合している。美容家によるおすすめや、雑誌付録などで若年層の取り込みにもつながった。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」
“シカプラスト リペアクリーム B5+”

ダーマCICAテクノロジーを採用し、乾燥による肌ダメージを速やかにケアする保湿クリーム。日本人の敏感肌を考慮した日本処方(保湿・整肌成分)も人気を後押しした。ブランドの中でも世界での売り上げNo.1の商品で発売前から問い合わせも多く、発売初日から好調な売れ行きが続いた。

<EC部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“AQ アブソリュート エマルジョン ブライト”

コウジ酸(美白有効成分)がメラニンの生成を抑える医薬部外品の先行型美白乳液。乾燥によるくすみもケアすると支持を集めた。

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【新作1位まとめ】「雪肌精」「ホワイトショット」はリニューアルしたあの商品に高い支持!「コスメデコルテ」も強し 「WWDBEAUTY 2024上半期ベストコスメ」スキンケア編

百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年上半期(1~4月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024上半期ベストコスメ」。その中から、スキンケアカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめてお届けする。

「雪肌精」「ホワイトショット(WHITESHOT)」「エスト(EST)」など、根強いファンが多いブランドの人気アイテムがリニューアルし支持を集めた24年上半期。クレンジング部門は百貨店部門、バラエティー・ドラッグストア部門共に炭の力にクローズアップした商品がランクインした。乳液・クリームは百貨店部門とEC部門で1位に輝いた「コスメデコルテ(DECORTE)」の“AQ アブソリュート エマルジョン ブライト”に注目だ。

【クレンジング・洗顔部門1位】

<百貨店部門>
「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」
“ブラック クレンジング オイル”

毛穴の角栓や黒ずみにアプローチするクレンジングオイル。洗浄力の高い備長炭と、肌を整える黒米を配合した。3月に発売してからSNSでも多く取り上げられる人気のアイテム。毛穴に特化した特徴で、毛穴悩みを持つ人から性別を問わず幅広く支持された。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「アンドハニー(&HONEY)」
“クレンジングバーム ブラック”

黒炭(炭)、黒泥(海シルト)などの“ブラック美容液成分”を8種類配合し、頑固な毛穴の奥の黒ずみ・角栓をオフする5役の多機能クレンジングバーム。ヘアケアでもおなじみのブランドということもあり、手に取りやすいという声も多かった。

<EC部門>
「エスト(EST)」
“AC ピュリファイ マッサージウォッシュ”

炭酸泡のマッサージ洗顔料。毛穴より小さいマイクロサイズの炭酸泡が、汚れに溶け込むようになじみ、古い角質や皮脂汚れをオフする。人気洗顔フォームのリニューアル品で、根強いファンによる支持のほか新規客も獲得した。

【化粧水部門1位】

<百貨店部門>
「カネボウ(KANEBO)」
“スキン ハーモナイザー””

“皮脂の質”に着目した化粧水。悪玉化する皮脂を食い止め、肌荒れや乾燥を防ぐ、新技術のターゲティング皮脂トラップを搭載した。べたつかないのに潤い感があり若年層から支持されているほか、SNSなどからの反応で新客獲得につながり、男性客も増加した。

<バラエティー・ドラッグストア部門>

「雪肌精」
“薬用雪肌精 ブライトニング エッセンス ローション”

1985年の誕生以来、ブランド初のリニューアル。40年に及ぶ自然科学研究集を結集し、甘草由来有効成分のW-グリチルレチン酸ステアリルを新たに配合した。「雪肌精本気のリニューアル」とSNSでも話題に。根強い雪肌精ファンから新規客まで、価格帯含め手に取りやすくなった。

<EC部門>
「イプサ(IPSA)」
“ザタイムリセット マイクロミスト”

ひと吹きで化粧直しした肌を美しく仕上げるミスト状ローションで、パッケージデザインを一新。独自の保湿成分アクアプレゼンターIIを採用し、肌表面に潤い成分を抱え込む層を形成する。細かい粒子のミストで日中のお肌に水分をチャージしてくれると話題に。

【美容液部門1位】

<百貨店部門>
「アルビオン(ALBION)」
“セルフホワイトニング ミッション”

透明感のある美しい肌へ導く薬用美白美容液。とろみのあるベースがみずみずしく広がり、美白有効成分のトラネキサム酸がメラニンの生成を抑えシミ・そばかすを防ぐ。2月に発売し、冬の美白対策として国内・インバウンド共に高い人気を集めた。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「トリデン(TORRIDEN)」
“バランスフル シカセラム”

敏感肌・ゆらぎ肌向けの鎮静ケアセラム。リポソーム化した独自のシカ複合成分のT-パーセントカーミングコンプレックスを配合する。グローバルボーイズグループ「&TEAM」がイメージモデルを務め、ノベルティー付き商品も販売した。

<EC部門>
「ホワイトショット(WHITESHOT)」
“フェイシャルセラム”

メラニンへの先手ケアを提案する薬用全顔美容液。2021年に発売した“ホワイトショット CXS”をリニューアルし、3種の有効成分と7種のポーラオリジナル成分配合でメラニンの生成を抑えてシミ・そばかすや肌あれを防ぐ。人気商品の進化版ということもあり、クチコミでも効果実感への満足感が高かった。

【乳液・クリーム部門1位】

<百貨店部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“AQ アブソリュート エマルジョン ブライト”

コウジ酸(美白有効成分)がメラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ先行型美白乳液。ラグジュアリーライン“AQ”共通のキー成分である白樺水を配合している。美容家によるおすすめや、雑誌付録などで若年層の取り込みにもつながった。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」
“シカプラスト リペアクリーム B5+”

ダーマCICAテクノロジーを採用し、乾燥による肌ダメージを速やかにケアする保湿クリーム。日本人の敏感肌を考慮した日本処方(保湿・整肌成分)も人気を後押しした。ブランドの中でも世界での売り上げNo.1の商品で発売前から問い合わせも多く、発売初日から好調な売れ行きが続いた。

<EC部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“AQ アブソリュート エマルジョン ブライト”

コウジ酸(美白有効成分)がメラニンの生成を抑える医薬部外品の先行型美白乳液。乾燥によるくすみもケアすると支持を集めた。

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この夏注目のかき氷をピックアップ!「エンポリオ アルマーニ」や「ゴディバ」「ウカ」から続々【随時更新】

今年もかき氷の季節が到来!「ゴディバ(GODIVA)」初のかき氷や「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)のカフェによるイタリアテイストのかき氷、「ウカ(UKA)」のカフェが提供する毎年恒例のかき氷など、今年もさまざまな店が個性豊かなメニューを発売しています。こだわりの素材を使った今しか食べられないかき氷をWWDJAPAN的視点でピックアップ。暑い夏だからこそ涼しくおいしいひとときを。

【7月23日〜8月23日】
アートアクアリウム美術館

金魚が目を引くかき氷!源吉兆庵のカフェとのコラボ企画

三越銀座店8、9階にあるアートアクアリウム美術館 GINZAは7月23日から、美術館の入場券と源吉兆庵のカフェレストラン THE HOUSE K.MINAMOTOのかき氷をセットにしたコラボ企画を実施する。夏の特別企画展“夏のアートアクアリウム2024 華映え金魚祭”に合わせて行われる企画で、かき氷はたっぷり乗せられたフルーツの間を羊羹で作られた金魚が泳ぐ、涼しげで華やかなメニューになっている。

■メニュー詳細

アートアクアリウム美術館×THE HOUSE K.MINAMOTO  夏のかき氷セットプラン(美術館入場料+かき氷&ドリンク、4920円)

【8月25日まで】
東京ミッドタウン

身も心も涼める夏のひんやりスイーツ

東京ミッドタウンは、暑い夏にぴったりなスイーツを味わえるフェア“夏のひんやりスイーツ”を開催する。京都創業の和菓子屋「とらや」からは、小倉餡の上に氷をかけて濃厚な抹茶蜜をかけたかき氷“宇治金時”(イートイン1650円、テイクアウト864円)、ベルギー発祥のベーカリーレストラン、ル・パン・コティディアンからは、“松月氷室の天然氷を使った3種のベリーソースとヨーグルトクリームのかき氷”(1500円)をラインアップする。

■メニュー詳細

とらや“宇治金時”(イートイン1650円、テイクアウト864円)
ル・パン・コティディアン“松月氷室の天然氷を使った3種のベリーソースとヨーグルトクリームのかき氷”(1500円)
※一部商品

【9月1日まで】
表参道ヒルズ

日本を旅する大人のかき氷 6種

表参道ヒルズは、“日本を旅する大人のかき氷”をテーマにしたかき氷を館内6店舗限定で提供する。本イベントは、日本各地から厳選した食材を使用し、日本の魅力を再発見できるメニューを用意。メロンの香りと粉山椒の上品な香りが調和する“高知県産すだちと京粉山椒のかき氷”(2500円)や、食べ進めるごとに味の変化も楽しめる“静岡県産ほうじ茶とゴルゴンゾーラチーズムースのかき氷”(2000円)など、幅広い味のスイーツ6種をそろえた。

■メニュー詳細

やさい屋めい“高知県産すだちと京粉山椒のかき氷”(2500円)
バール ア ヴァン パルタージュ“静岡県産ほうじ茶とゴルゴンゾーラチーズムースのかき氷”(2000円)
37 ローストビーフ“京都 西京味噌と冷やし焼き芋の金時”(1980円)
※一部商品

【9月1日まで】
エンポリオ アルマーニカフェ

「ティラミス」をかき氷にさっぱりアレンジ

エンポリオ アルマーニカフェ (EMPORIO ARMANI CAFFE)は、北イタリア発祥の伝統的な甘味の「ティラミス」をかき氷にアレンジした“ティラミスかき氷”を心斎橋パルコ限定で提供する。コーヒーとブラウンシュガーのかき氷の上に、カカオのメレンゲとカリカリ食感のカカオニブ、チョコレートをトッピング。また、氷の中にはムース状のマスカルポーネチーズ、ほろ苦いアマレットのゼリー、アマレーナチェリーが入っており、食感と味の変化を楽しめる。

■メニュー詳細

“ティラミスかき氷”(2530円)

【9月20日まで】
ウカフェ

夏恒例“ウカキ氷”
定番のイチゴに新味のパッションフルーツも登場

「ウカ(UKA)」が運営するカフェ「ウカフェ(UKAFE)」は、夏恒例のスイーツ“ウカキ氷”を提供する。今年の味は、定番のイチゴ氷を使ったかき氷と新作のパッションフルーツ氷を使ったかき氷の2種だ。8月11日まではイチゴ氷のかき氷、8月12日〜9月20日はパッションフルーツ氷のかき氷を提供する。また、フレーバーは練乳&甜菜糖シロップをかけた“レギュラー”のほかに抹茶を使用した“ヴィーガン”なども用意する。

■メニュー詳細

苺氷“レギュラー”(イートイン1100円、テイクアウト1080円)
パッションフルーツ氷”レギュラー”(イートイン1320円、テイクアウト1296円)
苺氷“ヴィーガン”(イートイン1320円、テイクアウト1296円)
※一部商品

【9月30日まで】
ゴディバ

「ゴディバ」から初のかき氷スイーツが登場

「ゴディバ(GODIVA)」は、チョコレートを使用した贅沢な味わいの“ゴディバのチョコレートかき氷”(テイクアウト900円)を発売する。同ブランドがかき氷スイーツを発売するのは初めて。一部の「ゴディバ」ショップで取り扱う。シャリシャリの氷にチョコレートソースやチョコチップ、チョコクリームなど、チョコレートづくしのトッピングで仕上げた。氷のひんやり感とチョコレートの濃厚な味わいを楽しめる。

■メニュー詳細

“ゴディバのチョコレートかき氷”(テイクアウト900円)

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「ケイト」「ゲラン」「M・A・C」の新リップでホットな夏の唇を! 今週発売のビューティアイテム12選【7/15〜7/21】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月15〜21日に発売するアイテムを紹介します。今週はリップ祭り!「ゲラン(GUERLAIN)」は全40色のカラーと9種のケースを揃え、アイコニックなリップスティック“ルージュ ジェ”をリニューアル。「ケイト(KATE)」は定番“リップモンスター”から、新たに“クリアトーン”シリーズを発売します。ブランド誕生40周年を記念し、過去に人気だった“リップスティック”8色を限定復刻する「M・A・C」は、キャッチーなケースデザインも注目です。ほか、「シャネル(CHANEL)」や「スック(SUQQU)」の限定コレクションから登場するリップもヒイッとの予感。今の気分に合ったお気に入りの1色を探してみて!

【7月15日発売】
ゲラン
(GUERLAIN)

定番リップがリニューアル
全40色をラインアップ

「ゲラン(GUERLAIN)」はアイコニックなリップスティック“ルージュ ジェ”をリニューアル発売。艶のあるサテン仕上げの24色と、ソフトなベルベット・マット仕上げの16色、計40色が登場する。ユリの花とスイートアーモンドオイルが唇を保護し、ふっくらと潤った唇へと導く。

■商品詳細

“ルージュ ジェ”(全40色、各5170円/ケース全9種、各4730円)

【7月16日発売】
アンファー

スカルプDまつ毛美容液シリーズのマスカラから夏の新色

アンファーは、“スカルプDまつ毛美容液”シリーズの“スカルプDマスカラ ロングロング”から夏季限定色“サンセットブラウン”を発売する。名前の通り、夏の日差しにきらめく細やかな偏光パールが印象的で存在感のあるまつ毛に仕上げる。

■商品詳細

“サンセットブラウン”(1980円)

【7月16日発売】
ファシオ
(FASIO)

“まつパ級”のカールをかなえるマスカラ

「ファシオ(FASIO)」は、まつ毛パーマをかけたようなカールしたまつ毛がかなうフィルムタイプのマスカラ“まつパ級 フィルムマスカラ(ロング&ボリューム)”や、温かみのあるカラーでまつ毛を彩る“ウルトラ WP マスカラ(ボリューム)”の限定色2色などを発売する。

■商品詳細

“まつパ級 フィルムマスカラ(ロング&ボリューム)”(全2色、各1320円)
“まつパ級 フィルム マスカラ(極細)”(全1色、1320円)
“ウルトラ WP マスカラ(ボリューム)”(各1320円)
“速攻落ち マスカラ リムーバー”(924円)

【7月17日発売】
レブロン
(REVLON)

定番リップから新色の“ピーチ”が登場

「レブロン(REVLON)」はブランドを代表するリップスクラブ“キス シュガー スクラブ”から、フレッシュでジューシーなピーチの香りを発売する。既存のフレーバーにはない、みずみずしい果実味あふれるフルーツの香りを楽しめる。

■商品詳細

“キス シュガー スクラブ 116 ピーチ”(924円)

【7月18日発売】
サボン
(SABON)

今年も夏期限定“マンゴー・キウイコレクション”が登場

「サボン(SABON)」は、今年も夏期限定の“マンゴー・キウイコレクション”全9種を全国の店舗で発売する。シャワーオイル、ボディースクラブ、ボディーミルクをギフトボックスに詰めた“トロピカルサマーキット”など、同コレクションアイテムを入れた全3種のキットも数量限定で用意する。

■商品詳細

“シャワーオイル マンゴー・キウイ”(500mL、4510円/300mL、3520円)
“ボディスクラブ マンゴー・キウイ”(600g、6380円/320g、4290円)
“ボディジュレ マンゴー・キウイ” (200mL、4620円)
“トロピカルサマーキット マンゴー・キウイ”(シャワーオイルマンゴー・キウイ 500mL、ボディスクラブマンゴー・キウイ 320g、シルキーボディミルクマンゴー・キウイ 200mL、ギフトボックス、1万2650円)

【7月18日発売】
ファンケル
(FANCL)

男性向けのオールインウォーター

ファンケルは男性特有の肌荒れ、乾燥などの不調や毛穴にアプローチするオールインワンウォーター“メン オールインワン ウォーター”を発売する。洗顔後1本でスキンケアが完結し、忙しい男性の肌を効率的にケアする。ひげ剃りによる肌荒れを予防しながら乾燥した肌に潤いを与え、毛穴の黒ずみや開きがない肌に整える。

■商品詳細

“メン オールインワン ウォーター”(100mL、2750 円)

【7月19日発売】
スック
(SUQQU)

色彩×艶の新グラデチーク アイシャドウ&リップの限定色も

「スック(SUQQU)」は、日本の伝統的な美的概念である「雅」をテーマにした2024年秋コレクションを発売する。色彩×艶の美しいグラデーションをまとえる新チーク “ブラーリング カラー ブラッシュ”や、人気のアイシャドウパレット“シグニチャー カラー アイズ”、リップの限定色、ネイルポリッシュをそろえる。

■商品詳細

“ブラーリング カラー ブラッシュ”(全7種うち限定1色、各6600円)
“シグニチャー カラー アイズ”(各7700円)
“モイスチャー グレイズ リップスティック” (全3色、セット価格、各5830円/リフィル、各4840円)
“コンフォート リップ フルイド フォグ”(全3種、各5500円)
“ネイル カラー ポリッシュ”(全2種、各2750円)

【7月19日発売】
M・A・C

40周年記念で“リップスティック”人気8色を限定復刻

「M・A・C」はブランド誕生40周年を記念して、“リップスティック”から過去に支持を集めた8色を“M·A·C 40 リップスティック ブリング バック(LIPSTICK BRING BACKS)コレクション”として復刻する。パッケージは40周年を祝う限定デザインだ。

■商品詳細

“リップスティック”(限定8色、4180円)

【7月20日発売】
ケイト
(KATE)

“脱色級”眉マスカラ&焙煎コーヒーカラーの限定4色アイシャドウ 

「ケイト(KATE)」は、自眉の黒を和らげてふんわりとした自然な眉メイクをかなえる“脱色級”のアイブロウマスカラ“3DアイブロウカラーZ”や、定番の4色アイシャドウパレット“デザイニングブラウンアイズ”の限定焙煎コーヒーカラー2種などを発売する。

■商品詳細

“3DアイブロウカラーZ”(全6色、各935円※編集部調べ、以下同)
“デザイニングブラウンアイズ”(各1320円)
“スノースキンベース クールラベンダー”[SPF50・PA+++](全2色、各1540円)
“ザ アイカラー”(各715円)
“ラスティングジェルアイライナーZ”(限定2色、1980円)
“スーパーシャープライナーEX4.0”ショート筆タイプ(リフィル、1100円/専用ホルダー、330円)

【7月20日発売】
シャネル
(CHANEL)

2024年夏のメイクアップコレクション
テーマは“空想・創造上の庭” 

「シャネル(CHANEL)」は、2024年夏のメイクアップコレクションを発売する。“ジャルダン イマジネール(空想・創造上の庭)”をテーマに、幻想的な花々から着想を得て、パールやホログラムなどの質感を使用した色鮮やかなコレクションを制作。

■商品詳細

“ジャルダン イマジネール”(限定2色、各1万1110円)
“スティロ スルスィル オート プレシジョン”(全5色、各5830円)
“スティロ オンブル エ コントゥール”(各5280円)
“ヴェルニ”(各4620円)
“ボーム エサンシエル”(各7040円)

【7月20日発売】
ケイト
(KATE)

定番“リップモンスター”から新シリーズ“クリアトーン” 

「ケイト(KATE)」の定番“リップモンスター”から、新たに“クリアトーン”シリーズを発売する。保湿と色持続効果はそのままに、肌になじむシアーな発色に。カラーはレッド系“炎化モンスター”やスモーキーなピンク系“肉色モンスター”、オレンジブラウン系“枝化モンスター”の3色で、くすみを補整しながら血色感をプラスする。

■商品詳細

“クリアトーン”シリーズ(全3色、各1320円※編集部調べ)

【7月21日発売】
クレ・ド・ポー ボーテ
(CLE DE PEAU BEAUTE)

“粉なのに潤う”パウダーファンデーション 

「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」は、パウダーファンデーション“タンプードルエクラ Ⅱ”を発売する。同アイテムは、通常のパウダーファンデーションでは実現がむずかしかったスキンケア効果と、美しい肌を演出するメイクアップの両立をかなえる独自のモイスチャーイオン処方を採用した。カラーは全6色を用意。

■商品詳細

“タンプードルエクラ Ⅱ”(リフィル、1万1000円/ケース、3300円)

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【新作1位まとめ】「シャネル」「YSL」「スック」が並ぶ中、2冠を獲得したアイテムは……?「WWDBEAUTY 2024上半期ベストコスメ」メイクアップ編

百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年上半期(1~4月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024上半期ベストコスメ」。その中から、メイクアップカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめて紹介する。「シャネル(CHANEL)」「RMK」「スック(SUQQU)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」など長年支持を集めるブランドや、「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」「ロムアンド(ROM&ND)」など韓国コスメも1位に輝いた今回のベストコスメ。ベースメイク部門では「コスメデコルテ(DECORTE)」の“ルース パウダー”が存在感を放っている。

【アイメイク部門1位】

<百貨店部門>
「シャネル(CHANEL)」
“レ キャトル オンブル”

ガブリエル・シャネルが愛した海のブルーを主役にした新色。海と大地が交わる海岸の色に着想を得た数量限定の“78 リヴァージュ”が話題を呼んで好調な売れ行きいん。ターコイズやマットブラウンなど鮮やかなブルーの限定アイシャドウが、色のかわいさと発色の良さで幅広い世代から支持された。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」
“ヌードアイラッシュ”

印象的な目元を演出するコームタイプのマスカラ。毛先をセパレートさせながら、ファイバーがまつげになじんで長さとボリュームをプラスする。アイドルのような束感と、抜け感がありつつ強調できるカラーがトレンドの中、人気ブランドから登場した新色に注目が集まった。

<EC部門>
「RMK」
“シンクロマティック アイシャドウパレット”

色と質感のレイヤードで、まとう人の目元をアップデートする4色パレット。ピンクカラーの“05ディライトフル”が同時発売の限定色よりも好調で、春らしいかつ使いやすいカラーで人気が集中した。

<EC部門>
「スナイデルビューティ(SNIDEL BEAUTY)」
“フェイス スタイリスト”

完売の歴代限定パレットから、ピンクカラーを選りすぐった“ベスト盤”のようなパレット。ブランドが得意とするくすみニュアンスのピンクグラデーションが支持され、先行販売した『ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)』では、発売前から話題を集めて爆発的な人気になった。

【リップ部門1位】

<百貨店部門>
「スック(SUQQU)」
“モイスチャー グレイズ リップスティック”

とろけるように唇に色付ける、艶やかなリップ。ペースト状の高粘度オイルを高配合することで、独特の濃密なバームタッチを実現した。モーブカラーが苦手な人にも似合う“06”、春メイクに向けて稼働が良かったフレッシュピンクの“02”、肌なじみの良いブラウン系の“06”などが支持を集めた。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「ロムアンド(ROM&ND)」
“グラスティングカラーグロス”

韓国のビューティークリエーター、ミン・セラムを中心にしたチームの手がけるコスメブランドの新グロス。待望の日本発売となり、特に“01”は艶々の飴玉のような質感と、うるぷるテクスチャーで日本でもバズり、「唇にエンジェルリングができる」とSNSで注目を集めた。

<EC部門>
「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」
“ラブシャイン リップスティック”

好評のシャインリップが進化し新登場。体温でとろける独自のフルーツオイルを初配合し、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進する処方を採用した。アイコンのリップスティックのリニューアルは発売当初から注目を集め、絶妙な艶感と発色が支持され売り上げを伸ばした。

<EC部門>
「カネボウ(KANEBO)」
“ルージュスターヴァイブラント”

フレッシュで生き生きとした生命力を与える5Rヴァイブラントベースと、鮮やかな血色感が持続をキープするカラーラスティングピグメントを配合したラスティングリップで、入荷しては即完売をするほどの反響があった。”V07”のカラーが特に好評だった。

【ベースメイク部門1位】

<百貨店部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“ルース パウダー”

ブランド屈指の人気を誇る“ルース パウダー”がリニューアル。艶から透明感あるマットまで、5つの質感をラインアップし、ピンク、ベージュ、ブルー、ラベンダーの4色がセットになった“101”は争奪戦になるほどの人気に。品の良い艶感のある仕上がりと粉の細かさ、価格帯が支持された。

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「エクセル(EXCEL)」
“デイスキンコンフォート”

みずみずしく、軽やかな朝用スキンケアUVクリーム。美容液、クリーム、化粧下地、UVケアの1つ4役を備える。化粧水の後これ1つで朝ケアが完了する朝用スキンケアクリームというコンセプトがプチプラアイテムでは珍しく、発売直後から人気アイテムへと成長した。

<EC部門>
「RMK」
“ルミナス メイクアップベース”

くすみなどの肌悩みを精巧にカバーし、自然な艶のある滑らかな肌に仕立てるメイクアップベース。伸びが良く、ナチュラルできれいな肌に見せてくれると高い評価を得た。

<EC部門>
「コスメデコルテ(DECORTE)」
“ルース パウダー”

百貨店部門に続き、EC部門でも同率1位にランクインした人気パウダー。リニューアル後の商品は肌の上で光を調合する」発想で開発。素肌そのものを美しく見せる。シルクのようにきめ細かく滑らからな粉質で、美しい仕上がりが長時間続く。素肌感のある艶肌を作る“00 トランスルーセント”も高い人気に。

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「ニューバランス」の大谷翔平シグネチャーコレクションや一粒万倍日に向けたお財布など! 今週発売のファッションアイテム12選【7/15〜7/21】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月15〜21日に発売するアイテムを紹介します。「ニューバランス(NEW BALANCE)」17日に“ショウヘイオオタニ シグネチャーコレクション”を発売します。大谷翔平選手初のシグネチャーコレクションだそう。スパイクシューズはスパイクとNの部分がゴールド仕様でとてもクールなデザインです。

話変わって7月29日は何の日かご存知ですか?そうです、最強開運日です。1.一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日”、2.天の恩恵で全ての人が福を受ける“天恩日”、3.母が子を育てるように天が人を慈しむ“母倉日”、4.大安の4つが重なる最強開運日です。各社そのスーパーラッキーデーに向けてお財布、小物を発売しています。買い替えを考えているならぜひ7月29日に!

【7月15日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

シューズ“SL 72”と“カントリー”
レトロなスポーティースタイル

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、シューズ“SL 72”と“カントリー”を発売する。シューズ“SL 72”は、1972年に登場した「アディダス」初のランニングシューズとして知られ、“Super Light”の頭文字から命名。またシューズ“カントリー”は、クロスカントリー競技をルーツとし、多目的トレーニングシューズとしての耐久性を備えた、フルガムラバーのアウトソールを採用している。

■商品詳細

シューズ“SL 72 OG W”/ウィメンズ(1万4300円)
シューズ“SL 72 RS”/メンズ(1万4300円)
シューズ“カントリー ジャパン”(1万9800円)
シューズ“カントリー Ⅱ”(1万5400円)

【7月15日発売】
ホカ
(HOKA)

ランニングシューズ“リンコン”シリーズ
ウィメンズとメンズともにラインアップ

「ホカ(HOKA)」は、軽さとクッション性が特徴の“リンコン(RINCON)”シリーズから、シューズ“リンコン4”を発売する。耐摩擦性に優れたアウトソールを採用し、これまで以上に足を包み込む設計を目指した。ウィメンズとメンズをラインアップする。

■商品詳細

シューズ(1万6500円)

【7月16日発売】
インクリム
(INCRM)

新田真剣佑のプロデュースブランド
実写版「ワンピース」とコラボ

俳優の新田真剣佑がプロデュースを手掛ける「インクリム(INCRM)」と、ネットフリックスで世界独占配信中のドラマシリーズ「ワンピース(ONE PEACE)」がコラボしたTシャツを発売する。また、コラボアイテムを取り扱うポップアップを7月16日〜9月6日にワンピース 麦わらストア渋谷本店及び梅田店で開催する。

■商品詳細

Tシャツ(8000円)

【7月17日発売】
ル・クルーゼ
(LE CREUSET)

「ポケモン」と第1弾コラボ
やかんや鍋、食器などをラインアップ

「ル・クルーゼ(LE CREUSET)」は、「ポケットモンスター」とのコラボアイテムを発売する。ピカチュウを思わせる“ネクター”カラーの鋳物ホーロー鍋や、直径25cmの白いプレートにモンスターボールの赤い形状をかたどったプレートと、ボタンを模した小さな丸い皿のセットなどテーブルウエアを用意する。

■商品詳細

やかん
ホーロー鍋
プレートセット
※一部商品

【7月17日発売】
ニューバランス
(NEW BALANCE)

大谷翔平選手の初のシグネチャーコレクション
ゴールドが目を引くスパイクなど

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、大谷翔平選手初のシグネチャーコレクション“ショウヘイオオタニ シグネチャーコレクション”を発売する。シグネチャースパイク“オータニ1”は、地面に近い位置にピンを設計、ミッドソールには反発弾性がある“フューエルセル”を採用し、多用途性と高いパフォーマンスの両立を目指した。

■商品詳細

スパイク
※一部商品

【7月17日発売】
アテニア
(ATTENIR)

創業35周年記念
バッグブランド「ハマノ」と再びコラボ

「アテニア(ATTENIR)」は、創業35周年を記念し、「ハマノ(HAMANO)」とコラボしたウオレットの予約販売を開始する。2013年発売のクロコ型押しウオレットをオリジナルカラーで復刻。カラーは、“シャンパンゴールド”や、“ペールグリーン”“ペールピンク”“ボルドー”の4色をそろえた。

■商品詳細

ウオレット(1万7900円〜)

【7月18日発売】
フェンディ
(FENDI)

新色ウオレットやカードケース
7月29日の最強開運日に向け

「フェンディ(FENDI)」は、新色ウオレットやカードケースを発売する。ウィメンズは、“バゲット”チェーン付きウオレットのベージュとブラウン、“FFダイアモンド”三つ折りウオレットとカードケースなどを制作。またメンズは、“セレリア”二つ折りウオレットとロングウオレットのグリーン、ライトブルーなどをラインアップする。

■商品詳細

“バゲット”チェーン付きウオレット(22万5500円)
“FFダイアモンド”三つ折りウオレット(8万2500円)
“FFダイアモンド”カードケース(7万1500円)
“セレリア”二つ折りウオレット(6万7100円〜)
“セレリア”ロングウオレット(10万4500円〜)
※一部商品

【7月18日発売】
「プラザ」
(PLAZA)

かぶるだけで小顔見え!?
河北裕介とのコラボキャップ 

「プラザ(PLAZA)」は、ヘアメイクアップアーティストの河北裕介とコラボした“小顔見えキャップ”を発売する。カラーはブラック、ベージュの2色。つばの幅、長さが通常より2cm程度大きく、目元を隠すように深くかぶれる仕様で‟小顔見え”をかなえる。ベースにはUVカット率98%以上、消臭・抗菌加工の生地を使用した。

■商品詳細

コラボキャップ(4620円)

【7月18日発売】
ジェントルモンスター
(GENTLE MONSTER)

「ミュグレー」とコラボ
近未来なアイウエアを発売

「ミュグレー(MUGLER)」は、「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」とコラボしたアイウエアを発売する。ワイドシルエットに幾何学的なデザインを施した“Spiral 01”と、エンボスで表現した構造的なラインディテールとテンプルにあしらったクロームのロゴがバランスの取れた“Spiral 02”の2型を用意する。

■商品詳細

アイウエア“Spiral 01-CS1” (5万2800円)
アイウエア“Spiral 02-V2” (4万1800円)

【7月19日発売】
フェイラー
(FEILER)

子ども番組「シナぷしゅ」とコラボ
ハンカチやポーチ、よだれかけなど

「フェイラー(FEILER)」のギフトコンセプトショップ“ラブラリー バイ フェイラー(LOVERARY BY FEILER)”は、テレビ東京の子ども向け番組「シナぷしゅ」とのコラボアイテムを発売する。今回のコラボでは、「シナぷしゅアンドリトルモンスター」(全12種)と「ぷしゅぷしゅフェイス」(全11種)の2デザインを製作し、ハンカチやポーチ、巾着などをラインアップする。

■商品詳細

ハンカチ(2530円〜)
ポーチ(4950円〜)
巾着(6050円〜)
ヘアクリップ(4400円)
よだれかけ(4400円)
※一部商品

【7月19日発売】
ジュンレッド
(JUNRED)

ハローキティ50周年コラボ
“りんご3個分”がテーマ

「ジュンレッド(JUNRED)」は、ハローキティとコラボしたTシャツと巾着ポーチを発売する。Tシャツはウィメンズ向けにMサイズを、メンズ向けにLサイズを用意し、各商品にハローキティの体重がりんご3個分であることに着想したグラフィックを用いる。また、同ブランドは7月20、21日にルミネエスト新宿店で、商品購入者にりんごあめ(数量限定)をプレゼントするキャンペーンを行う。

■商品詳細

Tシャツ(5500円)
巾着ポーチ(1980円)

【7月19日発売】
アシックス
(ASICS)

「キコ コスタディノフ」とコラボ
グレーとブルーをラインアップ

「アシックス(ASICS)」は、「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」とのコラボシューズ“ゲルフランメ(GEL-FLAMMAE)”を発売する。本コラボは、「アシックス」の“ネットバーナー(NETBURNER)”シリーズをベースとし、ミッドソールやヒールプラグに独自の最新テクノロジーを採用、反発性と軽量性を兼ね備えたモデルに仕上げた。

■商品詳細

コラボシューズ(2万9700円)

【7月20日発売】
J.プレス
(J.PRESS)

韓国のイラストレーターとタッグ
アイビーがテーマの7型

「J.プレス(J.PRESS)」は、韓国のイラストレーター、アーロン・チャン(Aaron Chang)とのコラボアイテムを発売する。同氏の代表作「アイビーボーイ(IVY BOY’S)」と「J.プレス」のカレッジアイテムを掛け合わせたスタジャンやボタンダウンシャツ、ラグランスエット、Tシャツ、キャップ、ジャカードのネクタイ、トートバッグなどをラインアップする。すでにオンワード公式サイトでは、一部商品の先行予約を受け付けている。

■商品詳細

スタジャン(6万6000円)
シャツ(1万6500円)
スエット(1万7600円)
キャップ(8800円)
ネクタイ(1万3200円)
※一部商品

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「ニューバランス」の大谷翔平シグネチャーコレクションや一粒万倍日に向けたお財布など! 今週発売のファッションアイテム12選【7/15〜7/21】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月15〜21日に発売するアイテムを紹介します。「ニューバランス(NEW BALANCE)」17日に“ショウヘイオオタニ シグネチャーコレクション”を発売します。大谷翔平選手初のシグネチャーコレクションだそう。スパイクシューズはスパイクとNの部分がゴールド仕様でとてもクールなデザインです。

話変わって7月29日は何の日かご存知ですか?そうです、最強開運日です。1.一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日”、2.天の恩恵で全ての人が福を受ける“天恩日”、3.母が子を育てるように天が人を慈しむ“母倉日”、4.大安の4つが重なる最強開運日です。各社そのスーパーラッキーデーに向けてお財布、小物を発売しています。買い替えを考えているならぜひ7月29日に!

【7月15日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

シューズ“SL 72”と“カントリー”
レトロなスポーティースタイル

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、シューズ“SL 72”と“カントリー”を発売する。シューズ“SL 72”は、1972年に登場した「アディダス」初のランニングシューズとして知られ、“Super Light”の頭文字から命名。またシューズ“カントリー”は、クロスカントリー競技をルーツとし、多目的トレーニングシューズとしての耐久性を備えた、フルガムラバーのアウトソールを採用している。

■商品詳細

シューズ“SL 72 OG W”/ウィメンズ(1万4300円)
シューズ“SL 72 RS”/メンズ(1万4300円)
シューズ“カントリー ジャパン”(1万9800円)
シューズ“カントリー Ⅱ”(1万5400円)

【7月15日発売】
ホカ
(HOKA)

ランニングシューズ“リンコン”シリーズ
ウィメンズとメンズともにラインアップ

「ホカ(HOKA)」は、軽さとクッション性が特徴の“リンコン(RINCON)”シリーズから、シューズ“リンコン4”を発売する。耐摩擦性に優れたアウトソールを採用し、これまで以上に足を包み込む設計を目指した。ウィメンズとメンズをラインアップする。

■商品詳細

シューズ(1万6500円)

【7月16日発売】
インクリム
(INCRM)

新田真剣佑のプロデュースブランド
実写版「ワンピース」とコラボ

俳優の新田真剣佑がプロデュースを手掛ける「インクリム(INCRM)」と、ネットフリックスで世界独占配信中のドラマシリーズ「ワンピース(ONE PEACE)」がコラボしたTシャツを発売する。また、コラボアイテムを取り扱うポップアップを7月16日〜9月6日にワンピース 麦わらストア渋谷本店及び梅田店で開催する。

■商品詳細

Tシャツ(8000円)

【7月17日発売】
ル・クルーゼ
(LE CREUSET)

「ポケモン」と第1弾コラボ
やかんや鍋、食器などをラインアップ

「ル・クルーゼ(LE CREUSET)」は、「ポケットモンスター」とのコラボアイテムを発売する。ピカチュウを思わせる“ネクター”カラーの鋳物ホーロー鍋や、直径25cmの白いプレートにモンスターボールの赤い形状をかたどったプレートと、ボタンを模した小さな丸い皿のセットなどテーブルウエアを用意する。

■商品詳細

やかん
ホーロー鍋
プレートセット
※一部商品

【7月17日発売】
ニューバランス
(NEW BALANCE)

大谷翔平選手の初のシグネチャーコレクション
ゴールドが目を引くスパイクなど

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、大谷翔平選手初のシグネチャーコレクション“ショウヘイオオタニ シグネチャーコレクション”を発売する。シグネチャースパイク“オータニ1”は、地面に近い位置にピンを設計、ミッドソールには反発弾性がある“フューエルセル”を採用し、多用途性と高いパフォーマンスの両立を目指した。

■商品詳細

スパイク
※一部商品

【7月17日発売】
アテニア
(ATTENIR)

創業35周年記念
バッグブランド「ハマノ」と再びコラボ

「アテニア(ATTENIR)」は、創業35周年を記念し、「ハマノ(HAMANO)」とコラボしたウオレットの予約販売を開始する。2013年発売のクロコ型押しウオレットをオリジナルカラーで復刻。カラーは、“シャンパンゴールド”や、“ペールグリーン”“ペールピンク”“ボルドー”の4色をそろえた。

■商品詳細

ウオレット(1万7900円〜)

【7月18日発売】
フェンディ
(FENDI)

新色ウオレットやカードケース
7月29日の最強開運日に向け

「フェンディ(FENDI)」は、新色ウオレットやカードケースを発売する。ウィメンズは、“バゲット”チェーン付きウオレットのベージュとブラウン、“FFダイアモンド”三つ折りウオレットとカードケースなどを制作。またメンズは、“セレリア”二つ折りウオレットとロングウオレットのグリーン、ライトブルーなどをラインアップする。

■商品詳細

“バゲット”チェーン付きウオレット(22万5500円)
“FFダイアモンド”三つ折りウオレット(8万2500円)
“FFダイアモンド”カードケース(7万1500円)
“セレリア”二つ折りウオレット(6万7100円〜)
“セレリア”ロングウオレット(10万4500円〜)
※一部商品

【7月18日発売】
「プラザ」
(PLAZA)

かぶるだけで小顔見え!?
河北裕介とのコラボキャップ 

「プラザ(PLAZA)」は、ヘアメイクアップアーティストの河北裕介とコラボした“小顔見えキャップ”を発売する。カラーはブラック、ベージュの2色。つばの幅、長さが通常より2cm程度大きく、目元を隠すように深くかぶれる仕様で‟小顔見え”をかなえる。ベースにはUVカット率98%以上、消臭・抗菌加工の生地を使用した。

■商品詳細

コラボキャップ(4620円)

【7月18日発売】
ジェントルモンスター
(GENTLE MONSTER)

「ミュグレー」とコラボ
近未来なアイウエアを発売

「ミュグレー(MUGLER)」は、「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」とコラボしたアイウエアを発売する。ワイドシルエットに幾何学的なデザインを施した“Spiral 01”と、エンボスで表現した構造的なラインディテールとテンプルにあしらったクロームのロゴがバランスの取れた“Spiral 02”の2型を用意する。

■商品詳細

アイウエア“Spiral 01-CS1” (5万2800円)
アイウエア“Spiral 02-V2” (4万1800円)

【7月19日発売】
フェイラー
(FEILER)

子ども番組「シナぷしゅ」とコラボ
ハンカチやポーチ、よだれかけなど

「フェイラー(FEILER)」のギフトコンセプトショップ“ラブラリー バイ フェイラー(LOVERARY BY FEILER)”は、テレビ東京の子ども向け番組「シナぷしゅ」とのコラボアイテムを発売する。今回のコラボでは、「シナぷしゅアンドリトルモンスター」(全12種)と「ぷしゅぷしゅフェイス」(全11種)の2デザインを製作し、ハンカチやポーチ、巾着などをラインアップする。

■商品詳細

ハンカチ(2530円〜)
ポーチ(4950円〜)
巾着(6050円〜)
ヘアクリップ(4400円)
よだれかけ(4400円)
※一部商品

【7月19日発売】
ジュンレッド
(JUNRED)

ハローキティ50周年コラボ
“りんご3個分”がテーマ

「ジュンレッド(JUNRED)」は、ハローキティとコラボしたTシャツと巾着ポーチを発売する。Tシャツはウィメンズ向けにMサイズを、メンズ向けにLサイズを用意し、各商品にハローキティの体重がりんご3個分であることに着想したグラフィックを用いる。また、同ブランドは7月20、21日にルミネエスト新宿店で、商品購入者にりんごあめ(数量限定)をプレゼントするキャンペーンを行う。

■商品詳細

Tシャツ(5500円)
巾着ポーチ(1980円)

【7月19日発売】
アシックス
(ASICS)

「キコ コスタディノフ」とコラボ
グレーとブルーをラインアップ

「アシックス(ASICS)」は、「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」とのコラボシューズ“ゲルフランメ(GEL-FLAMMAE)”を発売する。本コラボは、「アシックス」の“ネットバーナー(NETBURNER)”シリーズをベースとし、ミッドソールやヒールプラグに独自の最新テクノロジーを採用、反発性と軽量性を兼ね備えたモデルに仕上げた。

■商品詳細

コラボシューズ(2万9700円)

【7月20日発売】
J.プレス
(J.PRESS)

韓国のイラストレーターとタッグ
アイビーがテーマの7型

「J.プレス(J.PRESS)」は、韓国のイラストレーター、アーロン・チャン(Aaron Chang)とのコラボアイテムを発売する。同氏の代表作「アイビーボーイ(IVY BOY’S)」と「J.プレス」のカレッジアイテムを掛け合わせたスタジャンやボタンダウンシャツ、ラグランスエット、Tシャツ、キャップ、ジャカードのネクタイ、トートバッグなどをラインアップする。すでにオンワード公式サイトでは、一部商品の先行予約を受け付けている。

■商品詳細

スタジャン(6万6000円)
シャツ(1万6500円)
スエット(1万7600円)
キャップ(8800円)
ネクタイ(1万3200円)
※一部商品

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モダンデザインのパイオニア「ザ・コンランショップ」が日本上陸30周年 各店舗でイベントや展覧会も

イギリス発「ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)」(以下、コンラン)は7月9日、日本上陸30周年を迎えた。「コンラン」は、故テレンス・オルビー・コンラン(Terrence Orby Conran)卿が1970年代にスタート。“プレーン、シンプル、ユースフル(無駄なくシンプルで機能的)”をキーワードに、家具やインテリア、小物などを集めたライフスタイルの先駆者として存在感を放ってきた。日本には94年、新宿店のオープンを機に上陸を果たした。「コンラン」の店舗は、イギリス、クウェート、韓国に2店舗、日本が6店舗の計10店舗。日本では昨年、アジアをコンセプトにした代官山店や、麻布台ヒルズ内にレストラン「オルビー」を併設する東京店がオープンしたばかりだ。

30周年を記念し、「コンラン」では7月17日〜8月31日、インスタグラムを活用したコンテストを開催。「コンラン」で購入した愛用品の写真を「#TCS30」をつけて投稿すると、その中から“プレーン、シンプル、ユースフル”が表現されている写真が選ばれ賞品のプレゼントがある。また、公式アプリをダウンロードすると参加できるキャンペーンも用意する。

モダン・ブリテンを変えた人物コンラン卿の初展覧会

30周年にふさわしく、「コンラン」の生みの親であるコンラン卿の展覧会が10月12日〜2025年1月5日、東京ステーションギャラリーで開催される(福岡では25年4月19日〜6月8日に開催)。「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役になったコンラン卿の人物像に迫る展示になっている。彼の業績は、ライフスタイル小売店の「ハビタ(HABITAT)」や「コンラン」の成功にとどまらず、レストラン事業や出版業、都市開発などあらゆる分野で活躍し、世界初のデザイン・ミュージアムを設立。同展では、彼が手掛けてきたプロダクトやショップ、レストランなどをはじめ、愛用品や写真、彼から影響を受けた人々のインタビューを交えて紹介する。入場料は1500円。会期中に展覧会の半券を丸の内店(福岡店)に持参すると購入金額から500円の値引きをする。

各店舗で30周年記念イベントを開催

各店舗では周年を記念し、9〜11月にイベントを予定している。新宿店では9月20日から、英ベンチマーク社製のユーズド家具の販売スペースを設置し、リユース家具を販売。“特別な日常”“上質な普通”がテーマの東京店では、9月末から1カ月間、独自にセレクトした日英30ブランドをそろえる。代官山店では、改めて日本のブランドやデザイナーに注目し、日本ならではの“プレーン、シンプル、ユースフル”な製品を、福岡店では地元九州で生まれたプロダクトを提案。また、丸の内店では次世代デザイナーと、伊勢丹新宿店では「サシコギャルズ(SASHIKO GALS)」とコラボレーションしたアイテムを紹介する。

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「モモタロウ ジーンズ」京都の町家に新店舗 グルーバル化を加速

デニム製造販売のジャパンブルー(岡山県倉敷市、鈴木完尚社長)は、「モモタロウ ジーンズ(MOMOTARO JEANS)」の新店舗を京都・祇園の新門前通に13日オープンする。同店の出店を機にブランドを刷新する。新たなブランドサイトを立ち上げ、ECサイトでも店舗と同等の体験を提供し、国内外にブランドの魅力を発信していく。

11日に新店舗を関係者に公開した。祇園の中でも骨董店や古美術商が集まる通りに出店。築80年の歴史を持つ町家を改装した建物で、隣にはロンドンのビスポーク靴専門店「ジョンロブ」がある。伝統技術やものづくりの魂を大切し、未来に継承することを目指すブランドにはふさわしい立地だ。

内装を手掛けたASの品川雅俊氏は「歴史のあるこの町家とジーンズ工場に共通する飾らない美しさを引き継ぎ、古い素材を生かしながら新たな素材をていねいに重ね合わせた。古い土壁や柱梁をなるべくそのまま生かし、無機的なアクリルの照明や天板にアルミのキャスト板を使った什器を配置した」と説明する。坪庭には瀬戸内海の空気を象徴するソテツを植え込み、試着室には坪庭を介して自然光が入る作りになっている。2階には裾上げのための旧式ミシンを配置。「自然光のもとでのフィッティングと、裾上げのミシンの心地いい音。この一連の体験を楽しめる店にした」という。

海外で認知を広げる岡山発ジーンズ

「モモタロウ ジーンズ」は、ジーンズの産地である岡山県の児島地区で2006年に誕生。深い藍色と独特な風合いを持ち、経年変化によって味わいが増す「特濃(トクノウブルー)」を一番の特徴としている。現在、直営店は児島味野本店、岡山店、大阪店、青山店、高円寺店の5店舗で京都店は6店舗目。海外では欧米、東アジア、東南アジアなど世界26カ所の国と地域で展開し、小売売上高に占める外国人客の比率は4割にのぼる。
 
売上高も21年以降順調に伸びている。24年8月期は前年比15%増の16億円になる見通し。とりわけ訪日外国人客に支持され、店舗売上が大きく伸長した。鈴木社長は「海外での卸と越境ECも伸びているのは、海外の人が『モモタロウ ジーンズ』を認め、指名買いしているから」と話す。ただ「ECチャネルも小売りもまだやりきれていない要素が多すぎる」とし、ブランド刷新に着手した。背景には、ラグジュアリーの概念が近年変容し、グローカルが注目されていること、物的価値よりも職人の手仕事や時間の価値が重視されるようになってきたこともあるという。

ブランド刷新にあたっては、クリエイティブディレクションをムラカミカイエ氏率いるシモーネが担当し、設計デザインは建築設計ユニットの「AS」、ブランドロゴのデザインはグラフィックデザイナーの小林一毅氏が手がけた。「コム デ ギャルソン」のメンズウエアでチーフパタンナーを務めた中村里美氏もパターンメイキングで参画している。

「全製品を見直し、ブランドイメージの刷新からコミュニケーションの英語化、プラットフォームの整備など、真のグローバルブランドが備えるべき機能をすべて用意した」とムラカミ氏。デニムを単にアパレル製品ではなく、クラフツ製品の一つとして定義。「特濃」をさらに美しく魅せる生地の開発や、流行に左右されないシルエットを追求したパターンを取り入れ、より洗練されたデザインを展開する。

2年後に売上高30億円に

新たな商品ラインナップは、大きくわけてスタンダード、クラシック、エクスクルーシブの3つ。スタンダードは「特濃」を際立たせるモデルで、デニムの構成を見直し、緯糸(よこいと)に細い糸を使用している。クラシックは、昔話の「桃太郎」に登場する旗の二本線をモチーフにしたモデル。エクスクルーシブは天然本藍を使い、糸一本一本の表情にこだわった経糸が特徴だ。旧式力織機を使い、製織難易度の高いシルクやカシミヤを緯糸に使ったラインも展開する。

ボトムスはストレート、テーパード、スリム、ワイドの4種類。従来のベストセラー商品のフィット感を基本に顧客の声も取り入れ、パターン構造を見直して着用感を上げた。サイズは26〜42インチで、女性客や海外市場を見据えたサイズを投入する。デニムジャケットは身幅が最もワイドなシングルポケットのファーストモデル、ベーシックなダブルポケットのセカンドモデル、一番タイトなフィットのサードモデルの3種類でサイズはS〜XXL。「多くの人にこの価値を知ってほしいので、フォルムやサイズのバリエーションを広げ、いろんな着こなしが楽しめるよう進化させた」(鈴木社長)。ボトムスの中心価格は2万9700円、3万3000円、シルクを織り込んだタイプは7万7000円、カシミヤを織り込んだタイプは13万2000円。

新たなブランドサイトでは、ブランディングツールとしての役割と機能を高めた。サイズバリエーションの多さや裾上げといったデニム特有の商品選びの難しさを解決するため、商品をわかりやすく伝え、ユーザーが迷わないよう工夫している。

今後は直営店のリローケーションと新店の出店を加速する。北米や欧州、ドバイなど出店要請のある海外市場を拡大し、2年後には売上高30億円をめざす。

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「モモタロウ ジーンズ」京都の町家に新店舗 グルーバル化を加速

デニム製造販売のジャパンブルー(岡山県倉敷市、鈴木完尚社長)は、「モモタロウ ジーンズ(MOMOTARO JEANS)」の新店舗を京都・祇園の新門前通に13日オープンする。同店の出店を機にブランドを刷新する。新たなブランドサイトを立ち上げ、ECサイトでも店舗と同等の体験を提供し、国内外にブランドの魅力を発信していく。

11日に新店舗を関係者に公開した。祇園の中でも骨董店や古美術商が集まる通りに出店。築80年の歴史を持つ町家を改装した建物で、隣にはロンドンのビスポーク靴専門店「ジョンロブ」がある。伝統技術やものづくりの魂を大切し、未来に継承することを目指すブランドにはふさわしい立地だ。

内装を手掛けたASの品川雅俊氏は「歴史のあるこの町家とジーンズ工場に共通する飾らない美しさを引き継ぎ、古い素材を生かしながら新たな素材をていねいに重ね合わせた。古い土壁や柱梁をなるべくそのまま生かし、無機的なアクリルの照明や天板にアルミのキャスト板を使った什器を配置した」と説明する。坪庭には瀬戸内海の空気を象徴するソテツを植え込み、試着室には坪庭を介して自然光が入る作りになっている。2階には裾上げのための旧式ミシンを配置。「自然光のもとでのフィッティングと、裾上げのミシンの心地いい音。この一連の体験を楽しめる店にした」という。

海外で認知を広げる岡山発ジーンズ

「モモタロウ ジーンズ」は、ジーンズの産地である岡山県の児島地区で2006年に誕生。深い藍色と独特な風合いを持ち、経年変化によって味わいが増す「特濃(トクノウブルー)」を一番の特徴としている。現在、直営店は児島味野本店、岡山店、大阪店、青山店、高円寺店の5店舗で京都店は6店舗目。海外では欧米、東アジア、東南アジアなど世界26カ所の国と地域で展開し、小売売上高に占める外国人客の比率は4割にのぼる。
 
売上高も21年以降順調に伸びている。24年8月期は前年比15%増の16億円になる見通し。とりわけ訪日外国人客に支持され、店舗売上が大きく伸長した。鈴木社長は「海外での卸と越境ECも伸びているのは、海外の人が『モモタロウ ジーンズ』を認め、指名買いしているから」と話す。ただ「ECチャネルも小売りもまだやりきれていない要素が多すぎる」とし、ブランド刷新に着手した。背景には、ラグジュアリーの概念が近年変容し、グローカルが注目されていること、物的価値よりも職人の手仕事や時間の価値が重視されるようになってきたこともあるという。

ブランド刷新にあたっては、クリエイティブディレクションをムラカミカイエ氏率いるシモーネが担当し、設計デザインは建築設計ユニットの「AS」、ブランドロゴのデザインはグラフィックデザイナーの小林一毅氏が手がけた。「コム デ ギャルソン」のメンズウエアでチーフパタンナーを務めた中村里美氏もパターンメイキングで参画している。

「全製品を見直し、ブランドイメージの刷新からコミュニケーションの英語化、プラットフォームの整備など、真のグローバルブランドが備えるべき機能をすべて用意した」とムラカミ氏。デニムを単にアパレル製品ではなく、クラフツ製品の一つとして定義。「特濃」をさらに美しく魅せる生地の開発や、流行に左右されないシルエットを追求したパターンを取り入れ、より洗練されたデザインを展開する。

2年後に売上高30億円に

新たな商品ラインナップは、大きくわけてスタンダード、クラシック、エクスクルーシブの3つ。スタンダードは「特濃」を際立たせるモデルで、デニムの構成を見直し、緯糸(よこいと)に細い糸を使用している。クラシックは、昔話の「桃太郎」に登場する旗の二本線をモチーフにしたモデル。エクスクルーシブは天然本藍を使い、糸一本一本の表情にこだわった経糸が特徴だ。旧式力織機を使い、製織難易度の高いシルクやカシミヤを緯糸に使ったラインも展開する。

ボトムスはストレート、テーパード、スリム、ワイドの4種類。従来のベストセラー商品のフィット感を基本に顧客の声も取り入れ、パターン構造を見直して着用感を上げた。サイズは26〜42インチで、女性客や海外市場を見据えたサイズを投入する。デニムジャケットは身幅が最もワイドなシングルポケットのファーストモデル、ベーシックなダブルポケットのセカンドモデル、一番タイトなフィットのサードモデルの3種類でサイズはS〜XXL。「多くの人にこの価値を知ってほしいので、フォルムやサイズのバリエーションを広げ、いろんな着こなしが楽しめるよう進化させた」(鈴木社長)。ボトムスの中心価格は2万9700円、3万3000円、シルクを織り込んだタイプは7万7000円、カシミヤを織り込んだタイプは13万2000円。

新たなブランドサイトでは、ブランディングツールとしての役割と機能を高めた。サイズバリエーションの多さや裾上げといったデニム特有の商品選びの難しさを解決するため、商品をわかりやすく伝え、ユーザーが迷わないよう工夫している。

今後は直営店のリローケーションと新店の出店を加速する。北米や欧州、ドバイなど出店要請のある海外市場を拡大し、2年後には売上高30億円をめざす。

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「YSL」の新リップシリーズ“ラブシャイン”の世界を体現するポップアップに潜入!

イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT以下、YSL)」は7月12〜16日、新リップシリーズ“ラブシャイン”を体験できるポップアップイベント“YSL LOVESHINE FACTORY”を東京・渋谷で開催する。同イベントは3月、パリでの開催を皮切りに各国で開催し、このほど東京に上陸する。編集部は開幕前日のイベントに潜入したので、ここでリポートする。

“ラブシャイン”シリーズのリップが並ぶピンクの外観に圧倒されつつ会場へ入ると、まず目に入ってくるのは“リップスティック”の人気カラー“No.44 ヌード ラヴァリエール”の巨大なモニュメントだ。順路に沿って進むと、リップスティックがベルトコンベヤーに乗って回転するファクトリーモチーフの撮影スポットが登場する。パリでも注目を集めた撮影スポットの1つで、ミルキーピンクの壁は東京独自のデザインだそう。

続いて、“リップスティック”の“水ツヤ”をイメージした、東京限定のプールエリアが出現する。プールサイドの“フルーツ ジュース バー”では、同イベント限定の“マンゴーゲーム”に挑戦できる。ゲームをクリアすると、“リップスティック”の香りを特徴づけるマンゴーのジュースをプレゼントする。パリでも設置したカプセルマシーンは誰でも参加でき、ハート型のキャンディーまたはラッキーカプセルが当たる。“リップスティック”と“キャンディグレーズ”が戦うチェスボードのある撮影スポットも、パリでのイベントを再現した。

“リップ バー”では、好きなカラーカテゴリーと肌トーン、なりたいイメージからおすすめのカラーを診断できる。“リップスティック”全20色から好きなカラーを1つ選び、その日のラブ運を占う診断マシーンもあり、診断結果をシールでプリントしてプレゼントする。ラブレターを書いて壁面の封筒に残せるエリアでは、モデルで俳優の三吉彩花さんのメッセージを発見!あなたも身近な人や自分自身、“推し”への愛を手紙につづってみては。

2階に上がると、打って変わってシックでモードな空間が広がる。“クチュール ミニ クラッチ”の新色“ナイトリュクス”コレクションのコンセプトを体現したクラブのようなエリアでは、同コレクションのほか、“リベレイテッド アイライナー ウォータープルーフ”を展示する。同エリア内には、“クチュール ミニ クラッチ”の新色を含む全10色のカラーヘリテージストーリーを動画で体感できるブースを設置。隣にあるのは、クラブのVIPラウンジを彷彿させるラグジュアリーな部屋。そこでは、「自由」を体現するジェンダーレスなフローラルフレグランス“リブレ オーデパルファム”の魅力を味わえる。

続いて出現するのは、クローゼットから洋服を選んでコーディネートするように“ラブシャイン”シリーズのリップと“クチュール ミニ クラッチ”のアイシャドウのスタイリングを楽しめる“メイクアップ クローゼット”。また、“リップスティック”の人気カラー“No.209”、“No.44”、“No.122”からフレームの色を選び、4カットの写真を撮影してプリントできるフォトブースのほか、セルフまたは美容部員によるタッチアップエリアを設置する。タッチアップ後には、パリのイベントで最も人気の撮影スポットだった大きなハートバルーンを再現した撮影スポットでフォトシュートを楽しんでみては。

順路最後には、“リップスティック”や“キャンディグレーズ”、“クチュール ミニ クラッチ”などを購入できるブティックを設置。商品の購入者にはペールピンクとシルバーミラーの限定ショッパーをプレゼントするほか、1万円以上の購入でオリジナルポーチをプレゼントする。また、リップにぴったりのサイズのミニギフトバッグ(330円)をイベント限定で復刻販売する。

“ラブシャイン リップスティック”(全20色、各5940円)は、ブランドを代表する“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”をパワーアップし3月に発売した。また2月以降、既存の“ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ”の内容と処方はそのままに、“ラブシャイン キャンディグレーズ”(全10色、各5940円)と商品名を変えて販売している。

■YSL LOVESHINE FACTORY
日程:7月12〜16日
時間:11:00〜21:00(最終入場20:30)
※7月16日のみ18:00まで(最終入場17:30)
場所:MEDIA DEPARTMENT TOKYO
住所:東京都渋谷区宇田川町19-3
入場:無料/予約不要

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「YSL」の新リップシリーズ“ラブシャイン”の世界を体現するポップアップに潜入!

イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT以下、YSL)」は7月12〜16日、新リップシリーズ“ラブシャイン”を体験できるポップアップイベント“YSL LOVESHINE FACTORY”を東京・渋谷で開催する。同イベントは3月、パリでの開催を皮切りに各国で開催し、このほど東京に上陸する。編集部は開幕前日のイベントに潜入したので、ここでリポートする。

“ラブシャイン”シリーズのリップが並ぶピンクの外観に圧倒されつつ会場へ入ると、まず目に入ってくるのは“リップスティック”の人気カラー“No.44 ヌード ラヴァリエール”の巨大なモニュメントだ。順路に沿って進むと、リップスティックがベルトコンベヤーに乗って回転するファクトリーモチーフの撮影スポットが登場する。パリでも注目を集めた撮影スポットの1つで、ミルキーピンクの壁は東京独自のデザインだそう。

続いて、“リップスティック”の“水ツヤ”をイメージした、東京限定のプールエリアが出現する。プールサイドの“フルーツ ジュース バー”では、同イベント限定の“マンゴーゲーム”に挑戦できる。ゲームをクリアすると、“リップスティック”の香りを特徴づけるマンゴーのジュースをプレゼントする。パリでも設置したカプセルマシーンは誰でも参加でき、ハート型のキャンディーまたはラッキーカプセルが当たる。“リップスティック”と“キャンディグレーズ”が戦うチェスボードのある撮影スポットも、パリでのイベントを再現した。

“リップ バー”では、好きなカラーカテゴリーと肌トーン、なりたいイメージからおすすめのカラーを診断できる。“リップスティック”全20色から好きなカラーを1つ選び、その日のラブ運を占う診断マシーンもあり、診断結果をシールでプリントしてプレゼントする。ラブレターを書いて壁面の封筒に残せるエリアでは、モデルで俳優の三吉彩花さんのメッセージを発見!あなたも身近な人や自分自身、“推し”への愛を手紙につづってみては。

2階に上がると、打って変わってシックでモードな空間が広がる。“クチュール ミニ クラッチ”の新色“ナイトリュクス”コレクションのコンセプトを体現したクラブのようなエリアでは、同コレクションのほか、“リベレイテッド アイライナー ウォータープルーフ”を展示する。同エリア内には、“クチュール ミニ クラッチ”の新色を含む全10色のカラーヘリテージストーリーを動画で体感できるブースを設置。隣にあるのは、クラブのVIPラウンジを彷彿させるラグジュアリーな部屋。そこでは、「自由」を体現するジェンダーレスなフローラルフレグランス“リブレ オーデパルファム”の魅力を味わえる。

続いて出現するのは、クローゼットから洋服を選んでコーディネートするように“ラブシャイン”シリーズのリップと“クチュール ミニ クラッチ”のアイシャドウのスタイリングを楽しめる“メイクアップ クローゼット”。また、“リップスティック”の人気カラー“No.209”、“No.44”、“No.122”からフレームの色を選び、4カットの写真を撮影してプリントできるフォトブースのほか、セルフまたは美容部員によるタッチアップエリアを設置する。タッチアップ後には、パリのイベントで最も人気の撮影スポットだった大きなハートバルーンを再現した撮影スポットでフォトシュートを楽しんでみては。

順路最後には、“リップスティック”や“キャンディグレーズ”、“クチュール ミニ クラッチ”などを購入できるブティックを設置。商品の購入者にはペールピンクとシルバーミラーの限定ショッパーをプレゼントするほか、1万円以上の購入でオリジナルポーチをプレゼントする。また、リップにぴったりのサイズのミニギフトバッグ(330円)をイベント限定で復刻販売する。

“ラブシャイン リップスティック”(全20色、各5940円)は、ブランドを代表する“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”をパワーアップし3月に発売した。また2月以降、既存の“ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ”の内容と処方はそのままに、“ラブシャイン キャンディグレーズ”(全10色、各5940円)と商品名を変えて販売している。

■YSL LOVESHINE FACTORY
日程:7月12〜16日
時間:11:00〜21:00(最終入場20:30)
※7月16日のみ18:00まで(最終入場17:30)
場所:MEDIA DEPARTMENT TOKYO
住所:東京都渋谷区宇田川町19-3
入場:無料/予約不要

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ドリスの引退ショーが幸せだった

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月8日号からの抜粋です)

大塚:2025年春夏のメンズコレ特集第1弾は、今季最大の話題だったドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)の引退コレクションを表紙からフィーチャーします。すでにウェブ記事でも詳報していますが、“集大成”や“ベストアルバム”的なコレクションではなく、本当にいつもと一緒。もっと涙涙なショーになるのかと思ったものの、フィナーレに登場したドリス本人もいつも通りで、「ブランドとして前に進みたい」という意思と潔さがカッコよかったです。

井上:ショーの前に1時間くらいレセプションの時間があり、送別会というより祝賀会みたいなハッピームード。その場にドリス本人もいて、みんながドリスに感謝を伝えようという雰囲気でした。

大塚:ウィメンズの関係者含めて1000人くらい招待されていましたが、皆「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」を着ていながら、ほとんどカブっていなかったのはさすがでした。僕も普段着ないようなスパンコールシャツを着て行ったら「あなたちょっと写真撮らせて」と声をかけてきた女性が、ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane Von Furstenberg)でビックリ。デザイナーが会場にたくさん来ていて、アン・ドゥムルメステール(Ann Demulemeester)やクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)、ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)の姿も。ウワサではマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)も来ていたそうです。一緒に行った薮野(淳)記者と一緒に会場を5周くらい回って、デザイナー探しを楽しんでいました。

こちらも幸せを分けてもらった

井上:トム・ブラウン(Thom Brown)も来ていましたね。私は会場の巨大スクリーンに映し出された過去のショーの動画を見て、思い出に浸っていました。ショー終了後は速攻バックステージに行きましたが、本人もここまで祝福されると思っていなかったのか、感極まった様子で「とてもとても幸せ」と何度も言っていたのが印象的でした。こちらも幸せを分けてもらった感じで、本当にあたたかい時間でした。

大塚:このバトンを受け取る人はまぁまぁ大変だろうなと思いますね。後任は決まっておらず。次のウィメンズコレクションは新体制です。デザイナーとして引退するとはいえ、コレクションの監修はするそうですし、デザインチームでやるのが自然でしょうね。ビューティはドリス本人がやるし、店のデザインにも関わるそう。意外と何も変わらないのかもしれませんが、こういう節目に取材班3人とも呼んでもらえたのも、本当にうれしいことでした。

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シアーなボトムスで夏を制す 3つの着こなしTips【2024年春夏トレンド】

ボトムスのシアー化が加速しています。透け加減がアップしたシアー素材のボトムスは、暑い夏を境に秋以降も増える気配です。

中でも、淡く繊細なムードのシアーアイテムに別の雰囲気を組み合わせるテイストミックスは、上手に使いこなしたいテクニック。例えば「ハイク(HYKE)」は、ミニボトムスの上にシアーなスカートをふわりとまとわせました。アウトドアなベストを重ねて、ムードをミックスし、さらにキャップとシューズで上下にアクティブさを添えました。涼しく過ごせて、見た目も軽やかなシアーボトムスの上手な着こなしを、2024年春夏コレクションのルックから紹介します。

トップスをペチコート代わりに
大胆な“ボトムレス”に注目

レッグラインを大胆に透けさせる“ボトムレス”なスタイルが話題を集めています。「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」のルックは、ニットトップスとシアースカートの異素材コンビネーションがポイント。透け感ゼロのニットとのコントラストが効いて、シアーな部分が際立つ仕掛けです。着丈の長いトップスが、股関節ギリギリまで覆ったチャレンジングなスタイル。スカートの裾にもニットを配して、シアーな領域を引き立てています。

着丈の長いトップスを使わなくても、トップスのタックインで同じような効果を引き出す選択肢もあります。気になるエリアをカバーして、一見“きちんと感”があるように見せつつ、実はチャレンジングという着こなしです。センシュアルなムードが得意な「フェティコ(FETICO)」は、白ブラウスをタックインして、内側にショートパンツをはいたようなレイヤードに。全体をほのかに透かしながら足首だけがのぞく着丈が、伸びやかなレッグラインを印象付けています。

ニットで透かし見せ
同系色でまとめてムードを演出

シアーな演出向きの素材としてはチュールやシフォンが知られていますが、近ごろはニットの編み目を生かしたルックも増えてきました。赤系でまとめたチアフルな装いを提案したのは、「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」。縦に走るニットの編み地が、透け感を印象付けています。シャツの裾ボタンを開けて、お腹をチラ見せ。上下の風合いの違いが表情を深めています。

モチーフが印象的な素材は、ロマンチックな雰囲気をまとえます。好相性のニットウエアと合わせて取り入れる提案も増えてきました。全身を黒でミステリアスにまとめたのは、「アイレンセンス(IRENSENSE)」。ボトムスに施した繊細なレース編みが目を引くと同時に、縦に走るストライプが脚線をすっきり見せています。腰に近い位置まで透けていますが、全体をブラックでまとめることで落ち着いたムードに収まっています。

ショートパンツを重ねて
立体感を強調

ショートパンツは、シアーボトムスとのレイヤードに適しています。ショートパンツを下に仕込み、透け加減をコントロールするのが上手な使い方。素足がほっそり映るおまけ付きです。「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」は、白いストレッチショートパンツの上からチュール素材のワイドパンツを重ねました。ショートパンツのボクシーなシルエットがしっかり透けて見えて、きれいな立体感が生まれています。スポーティーさとはかなげなムードが協奏した、ハイブリッドな仕上がりです。

肌なじみのいいヌーディーな色を選ぶと、ナチュラル感が強まります。ショートパンツとの組み合わせで一段と健やかなイメージに。穏やかなムードにまとめやすいコーディネートです。

ショートパンツの上からチュール素材のワイドパンツを重ねたのは、「プランク プロジェクト(PRANK PROJECT)」。全体をベージュトーンで統一した装いに上品さが漂います。トップスもブラトップで露出度高めですが、過剰に見えないのはヌーディーな色調のおかげ。幅たっぷりのパンツが、レッグラインをシャープに見せてくれます。

シアーボトムスの新スタイリングは、セクシーさを抑えつつ、意外性や立体感を強調するところに特徴があります。甘さ控えめで、時にアグレッシブな着こなしは、さっぱりした印象になりがちなサマーシーズンにうってつけ。レイヤードに組み入れやすいので、秋冬ルックのバリエーションを広げる上でも、今からマスターしたいスタイルです。

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腸が超快適になる!バイオジェニックスって何?【爆裂!健康美容マニア道】

1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は腸活とバイオジェニックスについて

第3の腸内ケア!?
バイオジェニックスで腸・快適!

腸活が浸透して久しい。「腸を制するものは、すべてを制する」この合言葉だってもはや健康オタクだけのものではなくなった。(ほんまかいな)当たり前すぎてその凄さに気づくのはなかなか困難だが、腸は毎日凄まじい働きをしている。

食べ物の消化と吸収、排泄をするだけでなく、病原菌やウィルスなども排除してくれている。全身の中でそうした外敵を退治する免疫細胞の70%以上は腸にあるのだ。さらには幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの製造工場でもあり、その割合は脳が2%で腸が90%(!)。つまり、体の健康だけでなく、心身の安定につながる幸せホルモンの分泌にだって腸内環境を良好に保つことが何よりも重要なわけ。

というわけで、今回は様々な腸活歴を経て名越がたどり着いた究極の腸内ケアをご紹介したい。それは、第3の腸内ケアと注目されている「バイオジェニックス」。これからの腸活としてぜひ知ってほしい。

そもそも腸内細菌ってどうなっているの?

私たちの腸内には多種多様な細菌が生息していて、その数はおよそ1000種、100兆〜1000兆個ともいわれている。人間の細胞はおよそ60兆個とされているが、体内には自分たちの細胞よりもはるかに多い細菌が存在しているのだ(これ凄いよね)。それらは特に小腸から大腸にかけて生息。その腸内細菌は善玉菌・悪玉菌・日和見菌と働きによって3つに分けられていて、理想の割合は善玉菌が2割、悪玉菌が1割、そして日和見菌が7割だそう。私たちの体内では毎日のように善玉菌と悪玉菌の縄張り争いが起こり、腸内細菌のバランスが変化している。

そこで重要なのが、7割を占める日和見菌。この日和見菌、体が弱ったり免疫が落ちたりすると悪玉菌と一緒になって悪さをするというちょっと困ったさんな性質があるのだ。良い腸内環境のためにはこの日和見菌が悪に染まらないよう、善玉菌が優位な状態を保つことが大事なのである。

結局、バイオジェニックスって何?

じゃあ、善玉菌が優位な状態を保つためには乳酸菌やビフィズス菌をとにかくたくさん摂ればいいんじゃない?と思った人(主に過去の私ね)。それって実は途方もないこと。腸内細菌の形成パターンは一人ひとり異なるため、例えばある乳酸菌を摂取したとしても自分が元々持っている腸内細菌の種類と違ったり相性が悪かったりすると、腸に留まらずに排出されてしまうのだ。自分の腸内の菌と相性がよいものを見極めるには途方もない種類を試さなければならず、それって永遠に続く闘いの予感しかない。そして直接摂取した善玉菌は腸内にある程度の期間は存在していても、定着はしないのだ(これ、知ってた?)。

そこで激推ししたいのが、腸活サポートサプリメントの「フィロソフィー(PHILOSOPHY)」。無農薬・無化学肥料で栽培された、遺伝子組み換えではない国産大豆を豆乳にして、その中に16種の選りすぐりの乳酸菌・ビフィズス菌を投入。その後、1年半かけて培養・発酵・熟成させ、その発酵過程の中で菌たちが作りだした多種多様な栄養素をスプレードライ加工してパウダーにしたものだ。

この多種多様な栄養素が、バイオジェニックス(乳酸菌生産物質)のこと。生きた菌ではなく、菌たちが作ってくれた栄養素を直接腸に取り込むので、腸内細菌と細胞が活性化され、悪玉菌を抑制すると期待されているのだ。ほんのりレモン風味で飲みやすく、水なしでもOK。さらに嬉しいのは赤ちゃんでも飲めること。子育て奮闘中のママ・パパにぜひ知ってもらいたいサプリメントなのである。

免疫の要・腸活の新しい選択

見えない部分だからケアがつい後回しになってしまうが、日々自分が元気に過ごしていられるのは、紛れもなく腸の頑張りのおかげ。名越自身、これまで様々な腸活を試し、あてもない相性探しを続けてきたが、これにていったんその旅は終了。免疫の要・腸を活性化させてハツラツとした日々を過ごしたい人は、ぜひ第3の腸内ケアを。

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紫外線は「疲労」にも関係していた!? 猛暑にこそ「日傘男子」のススメ

紫外線がシミやシワなど見た目の老化に関係することは、すでに広く知られている事実。さらに、実は“疲労感”にも関与していたことが明らかになった。今回は疲労という新しい視点から、UVケアの重要性を考えたい。

日焼け止めの有無で24時間後の疲労感に差

資生堂グローバルイノベーションセンターの白土真紀研究員によると、「炎天下の外出や、屋外での運動後に“疲れ”を感じたことがある人は多いと思います。これまでも紫外線による心身への影響は研究されてきましたが、“屋外での運動時に紫外線を防ぐことで、どのような影響があるか”については、十分に検証されていませんでした」という。

資生堂が実施したのは、沖縄の屋外において健康な男女16人を対象にした研究。「日焼け止めを塗った群」と「塗っていない群」に分け、60分間の運動を行ってもらった。運動前と、直後、6時間後、24時間後に、血中の「疲労関連物質」を測定したところ、興味深い結果が得られたという。

「日焼け止めを塗った群では運動直後の“血中乳酸値”の上昇が抑えられていました。血中の乳酸は激しい運動後に蓄積し、エネルギー源として再利用されるのですが、運動による疲労の程度を推察できる物質です。また、実際に日焼けをして肌に赤みが強い人ほど、“本人も疲労を感じやすい”ことが確認されました」(白土研究員)。さらに興味深いのは、主観的な疲労感、つまり実験参加者本人が「疲れたと感じたかどうか」も、日焼け止めのありなしで差があったことだ。

「実験参加者本人が感じる疲労感は、運動6時間後や24時間後において、低い傾向が見られました。この研究から、“屋外運動時に紫外線を防ぐことは、疲労感の軽減につながる”可能性があることが示唆されました」(白土研究員)。

そもそもなぜ、紫外線を浴びると疲れてしまうのか?

夏の海や山で紫外線を浴びた日に疲れを感じやすい理由について、白土研究員は「疲労感はその人の主観なので、一概に因果関係を立証するのは難しい」と前置きしたうえでこう分析する。

「紫外線を浴びると、体内に活性酸素が生じます。活性酸素が過剰になると、抗酸化機能が働きますが、活性酸素が大量にあると抗酸化機能とのバランスが崩れ“酸化ストレス状態”になります。紫外線はこの酸化ストレス要因の一つです。また、紫外線により免疫機能が低下することも報告されており、これらの事柄に暑さや活動が重なって“疲労”に繋がると考えられます」と分析する。

そもそも呼吸で酸素を取り入れるだけで、私たちの体内には活性酸素が生じてしまう。体にはもともと抗酸化機能が備わっているが、夏の環境下における活動で活性酸素が大量に発生すると、処理が追いつかずに細胞機能の低下や組織ダメージを引き起こす原因となる。これらがやがて、「疲労感」や「パフォーマンスの低下」につながってしまうのだ。

「皮膚は外界の接点として生体を守る“人体最大の臓器”でもあります。外見の老化だけでなく“身体の恒常性維持”という意味でも、紫外線対策は重要だと感じています」(白土研究員)

日常生活において「紫外線疲れ」は起こるのか?

今回は、紫外線と運動時の疲労にフォーカスした研究だが、やはり気になるのは「日常生活で紫外線を浴びるとどうなるのか?」ということ。可能性として考えられることを、白土研究員に聞いた。

「日常的に紫外線を浴び続けるという視点で考えると、“疲労の悪循環”でしょうか。紫外線による活性酸素除去によって疲労し、その回復のためにまたエネルギーが消費され活性酸素が産生されます。この疲労の連鎖によって、やがて“慢性疲労”のような状態に陥るかもしれません」。

夏にぐったり疲れるという人や、バテやすい人は、きっと少なくないはず。暑さや室内外の温度差の影響も大きいけれど、仮に日焼け止めを塗ることで、疲労の原因を1つ防げるとしたら、「やらない手はないのでは?」と感じてしまった。

UVケアや日傘を、男性にこそ推奨したい理由

UVケアの習慣は、すでに女性には広く浸透しているといっていい。夏場はボディーに使用している女性も多いはずだ。一方で、気になる「男性のUVケア意識」の現状を、男性美容研究家の藤村岳氏に聞いたところ、「30~40代のビジネスパーソンに取材すると、7割くらいはなんらかの形で“紫外線の悪影響”を知っている印象です。都市圏では夏場に日傘を差す男性も見かけるようになり、紫外線対策として“日傘”は男性の間で市民権を得つつあるように思います」と話す。

想像していたよりも、30~40代男性には紫外線に対する意識が浸透しているようで驚いた。しかし、これはあくまで都市圏での話。徒歩移動が少ない車社会の地域や50代以上の男性は、また事情が違うのではないだろうか。「年代を問わず男性に多いのは、“日焼け止めはベタベタする”“塗るのが面倒”という意見です。顔の保湿と違って“塗らないと肌が乾燥する”という、分かりやすいデメリットがないことも、使わない理由の1つでしょう」。

確かに使い勝手の面でいうと、UVケアは男性にはメリットが少ないのかもしれない。しかし、「塗っておくと疲労感が軽減する」といわれたらどうだろうか。炎天下に活動して「夕方からもうひと頑張りしなくてはいけない」という時に、「ほんの少しの手間で老化や疲労を防げるなら、やらない理由がない」という藤村氏の言葉に深く頷いてしまった。

今回はそんな面倒くさがりの男性にも、重い荷物を持つのが苦手な女性にも使いやすい、紫外線対策アイテムを紹介したい。

UV膜のヨレを自動修復する最高スペックの「スマートUV」

最新の紫外線防止技術を搭載し、UVケアをリードし続ける「アネッサ(ANESSA)」。最新作の“パーフェクトUV スキンケアミルク NA”は、ブランド史上最高スペックへと進化を遂げた。国内最高基準の紫外線防止効果、耐水性、擦れても落ちにくい機能、汗や水に反応してUV膜を強化する機能を搭載したうえで、今年加わったのは「表情の動きで生じるUV膜のヨレや隙間を、自動的に修復する」機能。全方位から顔も体も守り抜く、夏場の頼もしい味方といえる。

肌の上で薄膜ジェルに変わるUVボディーミスト

植物の恵みとサイエンスを融合した「アスレティア(ATHLETIA)」から、この夏誕生した “スキンプロテクション UVボディミスト”。スプレーをシュッとひと吹き、肌になじんだあとは瞬時にオイルジェルに変化して、紫外線防止効果やUV耐水性を発揮する。ペパーミントやベルガモットなど精油の爽やかな香りは、男性にも好まれそう。白浮きせず、みずみずしく軽やかな感触で、ジェンダーを問わず活躍する。

超軽量&コンパクト、急な雷雨にも安心な晴雨兼用傘

「コパ・コーポレーション(COPA CORPORATION)」から6月に登場したのは、超コンパクトで軽量な、晴雨兼用の“99Tsukumo傘”。折りたたんだ時は全長21cm、約99gと、バッグに収納しやくす、女性でも負担にならず持ち歩ける。外側にはUVカット加工を施し、紫外線遮蔽率は99%以上。内側は遮熱加工によって、暑さを防ぐ工夫も。パラシュートと同じ格子状の生地は撥水性にも優れ、猛暑で急な雷雨に襲われた時も安心だ。

7月初旬の時点で40℃を記録した地域があるなど、すでに猛暑日が続いている。今後ますます暑くなることが予想されるだけに、疲労感を防ぐ意味でもぜひ「紫外線対策」を取り入れていただきたい。

ちなみに、資生堂の研究によると、男性は女性に比べて、紫外線ダメージを受けやすいことが判明している。同じ量の紫外線を浴びた場合、男性のほうが肌が赤くなりやすく、抗酸化力が弱い傾向にあるという。今シーズンは「日傘男子」や「UVケア男子」が増えることを願ってやまない。

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紫外線は「疲労」にも関係していた!? 猛暑にこそ「日傘男子」のススメ

紫外線がシミやシワなど見た目の老化に関係することは、すでに広く知られている事実。さらに、実は“疲労感”にも関与していたことが明らかになった。今回は疲労という新しい視点から、UVケアの重要性を考えたい。

日焼け止めの有無で24時間後の疲労感に差

資生堂グローバルイノベーションセンターの白土真紀研究員によると、「炎天下の外出や、屋外での運動後に“疲れ”を感じたことがある人は多いと思います。これまでも紫外線による心身への影響は研究されてきましたが、“屋外での運動時に紫外線を防ぐことで、どのような影響があるか”については、十分に検証されていませんでした」という。

資生堂が実施したのは、沖縄の屋外において健康な男女16人を対象にした研究。「日焼け止めを塗った群」と「塗っていない群」に分け、60分間の運動を行ってもらった。運動前と、直後、6時間後、24時間後に、血中の「疲労関連物質」を測定したところ、興味深い結果が得られたという。

「日焼け止めを塗った群では運動直後の“血中乳酸値”の上昇が抑えられていました。血中の乳酸は激しい運動後に蓄積し、エネルギー源として再利用されるのですが、運動による疲労の程度を推察できる物質です。また、実際に日焼けをして肌に赤みが強い人ほど、“本人も疲労を感じやすい”ことが確認されました」(白土研究員)。さらに興味深いのは、主観的な疲労感、つまり実験参加者本人が「疲れたと感じたかどうか」も、日焼け止めのありなしで差があったことだ。

「実験参加者本人が感じる疲労感は、運動6時間後や24時間後において、低い傾向が見られました。この研究から、“屋外運動時に紫外線を防ぐことは、疲労感の軽減につながる”可能性があることが示唆されました」(白土研究員)。

そもそもなぜ、紫外線を浴びると疲れてしまうのか?

夏の海や山で紫外線を浴びた日に疲れを感じやすい理由について、白土研究員は「疲労感はその人の主観なので、一概に因果関係を立証するのは難しい」と前置きしたうえでこう分析する。

「紫外線を浴びると、体内に活性酸素が生じます。活性酸素が過剰になると、抗酸化機能が働きますが、活性酸素が大量にあると抗酸化機能とのバランスが崩れ“酸化ストレス状態”になります。紫外線はこの酸化ストレス要因の一つです。また、紫外線により免疫機能が低下することも報告されており、これらの事柄に暑さや活動が重なって“疲労”に繋がると考えられます」と分析する。

そもそも呼吸で酸素を取り入れるだけで、私たちの体内には活性酸素が生じてしまう。体にはもともと抗酸化機能が備わっているが、夏の環境下における活動で活性酸素が大量に発生すると、処理が追いつかずに細胞機能の低下や組織ダメージを引き起こす原因となる。これらがやがて、「疲労感」や「パフォーマンスの低下」につながってしまうのだ。

「皮膚は外界の接点として生体を守る“人体最大の臓器”でもあります。外見の老化だけでなく“身体の恒常性維持”という意味でも、紫外線対策は重要だと感じています」(白土研究員)

日常生活において「紫外線疲れ」は起こるのか?

今回は、紫外線と運動時の疲労にフォーカスした研究だが、やはり気になるのは「日常生活で紫外線を浴びるとどうなるのか?」ということ。可能性として考えられることを、白土研究員に聞いた。

「日常的に紫外線を浴び続けるという視点で考えると、“疲労の悪循環”でしょうか。紫外線による活性酸素除去によって疲労し、その回復のためにまたエネルギーが消費され活性酸素が産生されます。この疲労の連鎖によって、やがて“慢性疲労”のような状態に陥るかもしれません」。

夏にぐったり疲れるという人や、バテやすい人は、きっと少なくないはず。暑さや室内外の温度差の影響も大きいけれど、仮に日焼け止めを塗ることで、疲労の原因を1つ防げるとしたら、「やらない手はないのでは?」と感じてしまった。

UVケアや日傘を、男性にこそ推奨したい理由

UVケアの習慣は、すでに女性には広く浸透しているといっていい。夏場はボディーに使用している女性も多いはずだ。一方で、気になる「男性のUVケア意識」の現状を、男性美容研究家の藤村岳氏に聞いたところ、「30~40代のビジネスパーソンに取材すると、7割くらいはなんらかの形で“紫外線の悪影響”を知っている印象です。都市圏では夏場に日傘を差す男性も見かけるようになり、紫外線対策として“日傘”は男性の間で市民権を得つつあるように思います」と話す。

想像していたよりも、30~40代男性には紫外線に対する意識が浸透しているようで驚いた。しかし、これはあくまで都市圏での話。徒歩移動が少ない車社会の地域や50代以上の男性は、また事情が違うのではないだろうか。「年代を問わず男性に多いのは、“日焼け止めはベタベタする”“塗るのが面倒”という意見です。顔の保湿と違って“塗らないと肌が乾燥する”という、分かりやすいデメリットがないことも、使わない理由の1つでしょう」。

確かに使い勝手の面でいうと、UVケアは男性にはメリットが少ないのかもしれない。しかし、「塗っておくと疲労感が軽減する」といわれたらどうだろうか。炎天下に活動して「夕方からもうひと頑張りしなくてはいけない」という時に、「ほんの少しの手間で老化や疲労を防げるなら、やらない理由がない」という藤村氏の言葉に深く頷いてしまった。

今回はそんな面倒くさがりの男性にも、重い荷物を持つのが苦手な女性にも使いやすい、紫外線対策アイテムを紹介したい。

UV膜のヨレを自動修復する最高スペックの「スマートUV」

最新の紫外線防止技術を搭載し、UVケアをリードし続ける「アネッサ(ANESSA)」。最新作の“パーフェクトUV スキンケアミルク NA”は、ブランド史上最高スペックへと進化を遂げた。国内最高基準の紫外線防止効果、耐水性、擦れても落ちにくい機能、汗や水に反応してUV膜を強化する機能を搭載したうえで、今年加わったのは「表情の動きで生じるUV膜のヨレや隙間を、自動的に修復する」機能。全方位から顔も体も守り抜く、夏場の頼もしい味方といえる。

肌の上で薄膜ジェルに変わるUVボディーミスト

植物の恵みとサイエンスを融合した「アスレティア(ATHLETIA)」から、この夏誕生した “スキンプロテクション UVボディミスト”。スプレーをシュッとひと吹き、肌になじんだあとは瞬時にオイルジェルに変化して、紫外線防止効果やUV耐水性を発揮する。ペパーミントやベルガモットなど精油の爽やかな香りは、男性にも好まれそう。白浮きせず、みずみずしく軽やかな感触で、ジェンダーを問わず活躍する。

超軽量&コンパクト、急な雷雨にも安心な晴雨兼用傘

「コパ・コーポレーション(COPA CORPORATION)」から6月に登場したのは、超コンパクトで軽量な、晴雨兼用の“99Tsukumo傘”。折りたたんだ時は全長21cm、約99gと、バッグに収納しやくす、女性でも負担にならず持ち歩ける。外側にはUVカット加工を施し、紫外線遮蔽率は99%以上。内側は遮熱加工によって、暑さを防ぐ工夫も。パラシュートと同じ格子状の生地は撥水性にも優れ、猛暑で急な雷雨に襲われた時も安心だ。

7月初旬の時点で40℃を記録した地域があるなど、すでに猛暑日が続いている。今後ますます暑くなることが予想されるだけに、疲労感を防ぐ意味でもぜひ「紫外線対策」を取り入れていただきたい。

ちなみに、資生堂の研究によると、男性は女性に比べて、紫外線ダメージを受けやすいことが判明している。同じ量の紫外線を浴びた場合、男性のほうが肌が赤くなりやすく、抗酸化力が弱い傾向にあるという。今シーズンは「日傘男子」や「UVケア男子」が増えることを願ってやまない。

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シップス、若年層向けの新レーベルは29歳バイヤーの「本当にやりたかった」を発信

シップス(SHIPS)は2024年秋物から、20〜30代向けの新メンズレーベル「シティ アンビエント プロダクツ(CITY AMBIENT PRODUCTS )」(以下、CPA)の販売を始める。8月8日にオープンするレーベルサイトとシップスの一部店舗(20店)で取り扱う。若年層へのリーチと既存店の売り上げ拡大を目指し、目標売上高は24年秋冬で4億円、立ち上げから1年で10億円を掲げる。強みはターゲット世代で、同ブランドのディレクターを務める29歳社員、瀬谷俊法の等身大の感性だ。

瀬谷ディレクターは18歳から店頭スタッフでアルバイトとして経験を積み、現在はシップスのバイヤーを務める。瀬谷ディレクターは、「僕たちの世代は古着か、背伸びしてラグジュアリーブランドを買うか。その間の選択肢が少ないと感じていた。セレクトの全盛期を知らない同世代がふらっと店に立ち寄った時に、直感的にいいなと思えるものに出合えるレーベルにしていきたい」と話す。

同社は若年層向けレーベル「シップス ジェットブルー」を2018年に終了している。「シップス ジェットブルー」に替わる「CPA」では、あえて「シップス」の名前は出さずに異なる世界観を前面に出した。ファーストシーズンは約50型企画。瀬谷ディレクターが好きなアンビエント・ミュージックに通ずるミニマルなムードが着想源だ。ブランド名の頭文字CPAを流線的なフォントに落とし込んだロゴをプリントしたTシャツやビーニーなどのロゴアイテムをシグネチャーとして打ち出す。ミニマルな世界観に映えるライムグリーンをレーベルのキーカラーに採用し、ファーストシーズンはジップアップパーカやビーニー、ショッパーのトートバッグなどに落とし込んだ。一推しアウターのスタンドカラーのボンバージャケット(1万7600円)。シガレットポケットを付けずに削ぎ落としたデザインにこだわった。「着る人を選ばず、ユニセックスで楽しんでもらいたい」と瀬谷バイヤー。価格帯はカットソー4500円~、ボトムス9000円〜、アウター1万5000~とシップスの3割程度に抑えた。

仕入れアイテムは全体の2割程度。スウェーデン発の「セファ(SEFA)」や米百貨店のJ.C.ペニーのプライベートブランド「タウンクラフト(TOWN CRAFT)」など「今取り入れたい気分のブランドを柔軟に取り入れた」。

シーズンビジュアルも同世代のクリエイターと作り上げた。瀬谷ディレクター「ルーツを大事にするシップスがすごく好きだからこそ、それを今っぽい表現でより広く届けていきたい。CPAでは本当にやりたかったことを発信できた」と達成感を滲ませる。ゆくゆくは単独店の出店も視野に入れるという。

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パルグループ、奈良県の廃校から町おこし アパレル経験生かす

パルグループホールディングス(HD)は、奈良県吉野郡下市町に地方創生事業の拠点となる複合商業施設「キト フォレスト マーケット シモイチ(KITO FOREST MARKET SHIMOICHI)」を5日に開業した。廃校となった小学校を改装し、町の魅力発信や体験、交流の場とすることでにぎわいを作る。産業の活性化と地域の雇用や移住促進などにつなげる。初年度の来館者数は4万人を目標とする。 

下市町は奈良県のほぼ中央に位置し、割り箸などの木工業、柿や梨の産地としても有名だ。今春、経営の一線から退いたパルグループHDの創業者・井上英隆氏の故郷でもある。下市町を盛り上げたいという井上氏の思いを受け継ぎ、孫で同社経営企画室の井上真央氏がプロジェクトを企画した。廃校になる前の旧下市南小学校の校舎を見て、地方創生事業への活用を思いついたのがきっかけだ。

下市町が行った公募で事業者に選定され、建物と敷地は5年間無償で提供される。ディレクターや店長などプロジェクトの主要メンバーは、アパレル事業で経験を積んだベテランが社内公募制度で参画した。

新施設のミッションは地元の声を反映し、「お客さまが下市に来たくなる理由を作る」とした。衣・食・住・遊・働・学・健のコンテンツを集積した複合型商業施設であり、人と体験をつなぐ役割を担うことをめざす。「まずは関係性を作り、いずれは移住したくなるような町の拠点にする。そのために30〜40代女性とファミリーをメインターゲットにした商業プラットフォームを作った」と井上真央氏は話す。

地元の林業の文化を伝える

旧下市南小学校は2003年に開校した4階建ての建物で、設備などは比較的新しい。敷地面積は約6700平方メートル、校舎と体育館を合わせた床面積は約3900平方メートル。校内には放送スタジオやエレベーターも備えている。山間の豊かな自然と調和するように随所に地元の木材が使われ、木のぬくもりを感じられる。設計デザインを担当したドロワーズの小倉寛之社長は「教室として使っていた頃の記憶を残しながら、材木工場の倉庫のイメージを取り入れたり、薬草の押し花や吉野杉の割り箸の端材を使ってアートにしたり、地元の歴史や文化が伝わるデザインにした」と話す。

校舎の1階には、焼きたての薪窯ピザと自家醸造のクラフトビールを楽しめるレストランとビール醸造所、そして地元の農家が持ち寄る農産物、観光客向けの土産品などを販売する店舗とカフェスタンドを設置した。レストランの薪窯では下市町の木材を使い、食器には地元の赤膚焼(あかはだやき)の窯元が製作した奈良らしい柄入りの皿やカップを使っている。

地元の農産物や木材を使ったオリジナル商品の開発にも取り組む。第1弾のクラフトビールは、下市町産の柿や桃、キウイ、レモングラス、奈良県産のイチゴを使い、ECやイベントなどで販売する。「アパレルのポップアップで販売するとおしゃれ女子に好評」(井上真央氏)という。地域での循環をめざし、規格外品やシーズン終わりの果物を活用しているのも特徴だ。オリジナルプリンのフレーバーは山椒とほうじ茶の2種類。ほうじ茶味は、隣町の五條市にあるさかもと養鶏の濃厚たまごと、大淀町の嘉兵衛本舗のほうじ茶を使ったプリン生地に、下市町産のニホンミツバチのはちみつをたっぷりかけた。山椒味は、下市町産の山椒を使った少しスパイシーでクセになる風味が人気だ。カフェスタンドのジェラートにも地元産のフルーツが多用されている。

2階には、地元の木工作家の作品を委託販売するショップやギャラリー、ワークショップを行う体験ルーム、キッズルーム、3階にはシェアオフィスを開設した。

素通りの町から目的の町へ

体育館には、アートと木をテーマにした全天候型の子供の遊び場「ウッドパーク」を設けた。 入り口には「パタゴニア」のTシャツも手がけるグラフィックデザイナーによる壁面アートがあり、館内には吉野杉の廃材をふんだんに使った遊具と什器が配置されている。ユニークなのは、割り箸を製作するときに出る端材を積み上げてブロックにした巨大な迷路。遊びを通して子供たちにもSDGsを学んでほしいという。下市町には書店がないため、個人や企業から寄贈された約2000冊を収蔵する巨大な本棚も設置した。ステージには奈良県の特産品である蚊帳を使った遊具があり、館内には保護者が座れる廃材のベンチも設置した。

今後の事業展開については「引き続き、地方創生が一番の目的だが、会社としては事業性の確立も求められる。デスティネーション(目的地)となるようなコンテンツをそろえているので今後は収益化を図り、持続可能な事業として取り組んでいきたい」。

パルグループHDと連携して同事業を進める下市町賑わい創出協議会の松原正城事務局長は、人とコトとモノをつなぐ拠点になると期待する。「下市町は観光地で有名な天川村や黒滝村への道中にあり、これまで素通りの町と言われてきた。開業を機に、わざわざこの町を訪れる人が増えるので、町としても、農業体験や木工制作などのワークショップ、短期滞在プランなどの体験コンテンツを用意している。奥大和の他のエリアにも誘客できるような起点の町にしていきたい」と意欲を見せる。

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40周年の「マーク ジェイコブス」、渾身の41ルックでファッションの喜びを表現

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」がニューヨーク現地時間の7月1日に、2024-25年秋冬コレクションをニューヨーク公共図書館で発表した。コレクションノートには今シーズンのテーマ「JOY, PERIOD.」の文字。「ファッションを通じて大胆で勇敢な自己表現や喜び、美しさを追求する」と続く。マーク・ジェイコブスが今回、渾身の41ルックを通して発信したのはファッションが生み出す純粋な喜びそのものだ。

フィリップ・グラス(Philip Glass)の旋律に合わせて公共図書館の長い回廊を歩いてくるモデルたちは、先シーズンのコレクション「ワンダー」にも登場したドール風のモデルたち。ファーストルックはマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)の白いスカートがふわりとめくれ上がる歴史的な映画のワンシーンを彷彿とさせる白いホルターネックドレス。続く数体も白一色で統一したルックだが、ボリューム感を強調したスカートやデフォルメされたショルダーやバストライン、ヘアメイクがモデルたちを着せ替え人形のように見せている。先シーズンに続き多用したキャンディーのようなビジュー飾りを、誇張したボリュームのミニスカートやAラインのコートにあしらった。

アクセサリー群はまるでおもちゃのよう。つま先を異様に強調したポインテッドトゥのパンプスや、ペーパードールからくり抜いたようなサンダル、巨大なバッグやブローチはルックにポップさを加える。シルエットを誇張したパステルカラーの軽やかなレースドレスやスパンコールドレスは見ているだけで楽しい気持ちになる。後半になるとミニーマウスのような大胆な水玉模様を使ったルックや、デフォルメされたバストが目を引く水着を着たバービー人形さながらのモデルが続く。大きなボタンをあしらったショート丈のジャケットにヘムラインを強調したスカートのシリーズは、大胆な色使いがクラシックでモデルたちの人形感を助長する。フィナーレの3ルックは、プリンセスを思わせるカラーコンビネーションと大きすぎるグローブやパターンが印象的でマーク・ジェイコブスのワンダーランドは先シーズンから続いていることを確信させた。

コレクションノートは「未来はまだ書かれていないが、私は愛を選び、恐れよりも信念を持ち、(中略)真の自己を生きることを信じている」という言葉で結んだ。未来はまだ描かれていないのかもしれないが、40周年という節目の一年を通して、ファッションが生み出す純粋な喜びをマーク流のワンダーランドの中で見せようとしてくれているに違いない。

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おしゃれなビューティ企業のオフィス4選 「グロシエ」など、ビューティ企業の羨ましい会社訪問

ワークライフバランスと、遊び心に溢れつつ緻密な設計のオフィス空間は、ビューティブランドの創造性を育むのに欠かせない存在だ。アメリカのビューティ企業のおしゃれなオフィス4つを紹介する。

「レア ビューティ」

米国の俳優であり歌手のセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)が創設した「レア ビューティ(RARE BEAUTY以下、レア)」は、カリフォルニア州ロサンゼルスにピンクのベルベット調のオフィスを構える。

米化粧品小売大手「セフォラ(SEPHORA)」でデビューする前の19年にブランドに加わったジョイス・キム(Joyce Kim)最高製品責任者は、「壁を塗り替えただけで起こる変化の大きさに驚いた」と話す。ブランドデビュー前、オフィスの壁は剥き出しで、「ブランドのカラーやコンセプトは何も決まっていなかった」と振り返る。23年になると、商品のビジュアルを特徴づけるピンクとプラムの色合いだけでなく、内面と外面のウェルビーイングを育むというミッションも確立し、オフィスの改装に乗り出した。

改装は米インテリアデザイン会社のヘイブンリー(HAVENLY)が手掛け、「レア」のアロマセラピーを取り入れたボディーケアコレクション“ファインド コンフォート”の開発と並行して行われた。ラウンジにはゆったりとしたソファーを設置し、随所に間接照明を配置。「メンタルヘルスの木曜日」を設け、ヨガや呼吸法、グループ・ウォーキングといったオフィス全体のアクティビティーを導入するなど、温かみのあるオフィス作りを追求した。ロビーの階段の一段一段を彩る特注のペイントは、「レア」のヒーロー商品であるリキッドチーク“ソフト ピンチ リキッド ブラッシュ”コレクションの色合いを反映している。

「グロシエ」

米国発D2Cビューティブランド「グロシエ(GLOSSIER)」のオフィスは、ニューヨークのソーホーに位置する。同市を拠点に活動する建築家のラファエル・デ・カルデナス(Rafael de Cardenas)がオフィスのクリエイティブを担当。布張りのソファーにも見られるピンクを基調に、天井の配管や花瓶に生けた花などで赤のアクセントを加えた。美と快適さを追求した、ミニマルでリラックスできるデザインに仕上げ、ブランドのシグネチャーと伝統を反映した。

自然光が差し込むラウンジは、社員が食事を取ったり、会議に使用したりするだけでなく、正面に設置した小さなステージを活用して、スピーカーを招いたセッションを開くなど、さまざまな用途で使用している。エントランス付近には、今やブランドを象徴するピンクのバブルラップでできたポーチの試作品や、フレグランス“グロシエ ユー”のボトルの粘土型などを展示。空間の至るところでブランドの歴史を感じられる工夫を施した。

会議室にはビヨンセ(Byonce)やシェール(Cher)、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)ら、実績のある女性の名前を付けた。また、主要なワークスペースの壁一面には、「グロシエ」に届いたファンレターを展示している。

「ヴィオレット_FR」

21年から「ゲラン(GUERLAIN)」のメイクアップ クリエイティブ ディレクターを務めるヴィオレット・セラ(Violette Serrat)による自身のブランド「ヴィオレット_FR(VIOLETTE_FR)」は、ニューヨークのブルックリンにオフィスを構える。

オフィスの装飾には、ビンテージを好む彼女のスタイルが表れる。小物やムードボード、パリ風の壁面モールディングは、ブランドの芸術的・文化的遺産を表現するために重要。セラは、「私の頭の中をオフィス空間として表現することで、コミュニケーションがより取りやすくなっている。自分のクリエイティビティーに即座にアクセスできるから」と話す。

日本の蚤の市で何年もかけて収集した、数えきれないほどの乾燥粉末顔料の瓶や、デスクに置いた20本以上の絵筆など、オフィスというよりアーティストのアトリエのような趣だ。エントランス付近の小さなガラス製キャビネット“好奇心のキャビネット”には、インスピレーションを与えた歴史的資料や色見本などを展示。また、セラのオフィスにあるキャビネットには、3in1スキンケア“ブーム ブーム ミルク”の2代目パッケージの着想源になった、蚤の市で見つけた万華鏡や、フランスの伝統的なブランドのビンテージの化粧品パッケージ、花の図鑑などを収めている。

「ジ・アウトセット」

米国の俳優スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)が手掛けるスキンケアブランド「ジ・アウトセット(THE OUTSET)」のオフィスは、「グロシエ」と同様ニューヨークのソーホーに立つ。

ブランド・マネジャーのローレライ・オルフェオ(Lorelei Orfeo)は、「エントランスは、ショールームのような役割を果たしている」と話す。定期的にSNSをチェックしている美容愛好家にとっては、見慣れた光景だろう。TikTokのライブ配信など、多くのコンテンツをここで制作しており、特にコニャック色のヌメ革製のソファーは、ファンの間で有名になっているという。

商品のサンプルや書籍などの間には、ヨハンソンの等身大パネルを設置。ヨハンソンがテレビ番組「グッドモーニングアメリカ」の撮影で不在の時に、「私たちにはスカーレットが必要だ」と思い制作したそう。そのほかにも、壁一面に貼った過去のキャンペーン画像や、会議室の目玉となっているヨハンソン私物のダイニングテーブルなど、ヨハンソンの不在時にも彼女の精神を感じられるような工夫を施している。

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おしゃれなビューティ企業のオフィス4選 「グロシエ」など、ビューティ企業の羨ましい会社訪問

ワークライフバランスと、遊び心に溢れつつ緻密な設計のオフィス空間は、ビューティブランドの創造性を育むのに欠かせない存在だ。アメリカのビューティ企業のおしゃれなオフィス4つを紹介する。

「レア ビューティ」

米国の俳優であり歌手のセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)が創設した「レア ビューティ(RARE BEAUTY以下、レア)」は、カリフォルニア州ロサンゼルスにピンクのベルベット調のオフィスを構える。

米化粧品小売大手「セフォラ(SEPHORA)」でデビューする前の19年にブランドに加わったジョイス・キム(Joyce Kim)最高製品責任者は、「壁を塗り替えただけで起こる変化の大きさに驚いた」と話す。ブランドデビュー前、オフィスの壁は剥き出しで、「ブランドのカラーやコンセプトは何も決まっていなかった」と振り返る。23年になると、商品のビジュアルを特徴づけるピンクとプラムの色合いだけでなく、内面と外面のウェルビーイングを育むというミッションも確立し、オフィスの改装に乗り出した。

改装は米インテリアデザイン会社のヘイブンリー(HAVENLY)が手掛け、「レア」のアロマセラピーを取り入れたボディーケアコレクション“ファインド コンフォート”の開発と並行して行われた。ラウンジにはゆったりとしたソファーを設置し、随所に間接照明を配置。「メンタルヘルスの木曜日」を設け、ヨガや呼吸法、グループ・ウォーキングといったオフィス全体のアクティビティーを導入するなど、温かみのあるオフィス作りを追求した。ロビーの階段の一段一段を彩る特注のペイントは、「レア」のヒーロー商品であるリキッドチーク“ソフト ピンチ リキッド ブラッシュ”コレクションの色合いを反映している。

「グロシエ」

米国発D2Cビューティブランド「グロシエ(GLOSSIER)」のオフィスは、ニューヨークのソーホーに位置する。同市を拠点に活動する建築家のラファエル・デ・カルデナス(Rafael de Cardenas)がオフィスのクリエイティブを担当。布張りのソファーにも見られるピンクを基調に、天井の配管や花瓶に生けた花などで赤のアクセントを加えた。美と快適さを追求した、ミニマルでリラックスできるデザインに仕上げ、ブランドのシグネチャーと伝統を反映した。

自然光が差し込むラウンジは、社員が食事を取ったり、会議に使用したりするだけでなく、正面に設置した小さなステージを活用して、スピーカーを招いたセッションを開くなど、さまざまな用途で使用している。エントランス付近には、今やブランドを象徴するピンクのバブルラップでできたポーチの試作品や、フレグランス“グロシエ ユー”のボトルの粘土型などを展示。空間の至るところでブランドの歴史を感じられる工夫を施した。

会議室にはビヨンセ(Byonce)やシェール(Cher)、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)ら、実績のある女性の名前を付けた。また、主要なワークスペースの壁一面には、「グロシエ」に届いたファンレターを展示している。

「ヴィオレット_FR」

21年から「ゲラン(GUERLAIN)」のメイクアップ クリエイティブ ディレクターを務めるヴィオレット・セラ(Violette Serrat)による自身のブランド「ヴィオレット_FR(VIOLETTE_FR)」は、ニューヨークのブルックリンにオフィスを構える。

オフィスの装飾には、ビンテージを好む彼女のスタイルが表れる。小物やムードボード、パリ風の壁面モールディングは、ブランドの芸術的・文化的遺産を表現するために重要。セラは、「私の頭の中をオフィス空間として表現することで、コミュニケーションがより取りやすくなっている。自分のクリエイティビティーに即座にアクセスできるから」と話す。

日本の蚤の市で何年もかけて収集した、数えきれないほどの乾燥粉末顔料の瓶や、デスクに置いた20本以上の絵筆など、オフィスというよりアーティストのアトリエのような趣だ。エントランス付近の小さなガラス製キャビネット“好奇心のキャビネット”には、インスピレーションを与えた歴史的資料や色見本などを展示。また、セラのオフィスにあるキャビネットには、3in1スキンケア“ブーム ブーム ミルク”の2代目パッケージの着想源になった、蚤の市で見つけた万華鏡や、フランスの伝統的なブランドのビンテージの化粧品パッケージ、花の図鑑などを収めている。

「ジ・アウトセット」

米国の俳優スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)が手掛けるスキンケアブランド「ジ・アウトセット(THE OUTSET)」のオフィスは、「グロシエ」と同様ニューヨークのソーホーに立つ。

ブランド・マネジャーのローレライ・オルフェオ(Lorelei Orfeo)は、「エントランスは、ショールームのような役割を果たしている」と話す。定期的にSNSをチェックしている美容愛好家にとっては、見慣れた光景だろう。TikTokのライブ配信など、多くのコンテンツをここで制作しており、特にコニャック色のヌメ革製のソファーは、ファンの間で有名になっているという。

商品のサンプルや書籍などの間には、ヨハンソンの等身大パネルを設置。ヨハンソンがテレビ番組「グッドモーニングアメリカ」の撮影で不在の時に、「私たちにはスカーレットが必要だ」と思い制作したそう。そのほかにも、壁一面に貼った過去のキャンペーン画像や、会議室の目玉となっているヨハンソン私物のダイニングテーブルなど、ヨハンソンの不在時にも彼女の精神を感じられるような工夫を施している。

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手軽に“カウボーイ・コア” 「ルイ・ヴィトン」のシルク100%バンダナ

手軽に“カウボーイ・コア” 「ルイ・ヴィトン」のシルク100%バンダナ

テンガロンハットやウエスタンブーツ、フレアジーンズに大きめバックルのベルト、少し派生してループタイやティアドロップサングラスなど、トレンドの“カウボーイ・コア”を構成するアイテムは数あれど、いずれもクセが強いことも事実……。

そんなときにオススメなのが、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のシルク100%バンダナだ。ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)「ルイ・ヴィトン」メンズ・クリエイティブ・ディレクターこそが“カウボーイ・コア”をぐいぐいとけん引する存在であり、“由緒”は正し過ぎる。

首に巻いてよし、キャップやハットと組み合わせてよしのバンダナだが、シルク100%なら上品さを醸すことが可能だ。「ルイ・ヴィトン」の新作は、暴れ馬の代わりに魚に乗るカウボーイを描いたり、クラシカルな図案にジュエリーを絡めたり、会話の糸口にも事欠かない。

もちろん(と言うべきか)「ルイ・ヴィトン」は、同バンダナに合わせるキャップやアクセサリーも用意している。

PHOTOS : LOUIS VUITTON

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「ディオール」“マキシマイザー”の革新性とは? 史上初の“ほのかな刺激”でグロス革命

2009年から続く「WWDBEAUTY」のベストコスメ特集では、バイヤーのアンケートをもとに本当に売れた商品を表彰する。連載「ベスコス歴代名鑑」では、15年以上続く本特集の中でも常にランキングに入賞する“傑作”をピックアップ。時代を超えて愛される理由や商品の魅力について、美容ジャーナリストの加藤智一が深掘りする。今回は「ディオール(DIOR)」の“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”にフォーカス。

ほのかな刺激とバニラミントの香り、
ふっくらとした唇をかなえるトップセラーリップ

「その場にいた女性、全員のメイクポーチに入っていた」という口コミも珍しくない、トップセラーのケアリッププランパーが“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”だ。唇につけた途端にスーッとするカプサイシンのほのかな刺激や、甘すぎないバニラミントの香り、唇が瞬時にふっくらと整うボリュームアップ感など、既存リップグロスのメイク&ケア効果を遥かに超えるトリートメント体験が多くの女性を虜にしている。

誕生時の意外なストーリー

2007年に誕生して以来、今年で17年を迎えるが、発売当時は“コスメの殿堂”である伊勢丹新宿本店でさえ、たった6本しか入荷されなかったという。というのも、当時は唇に対して刺激を感じるリップアイテムが売れるかどうか見極めることが難しく、かつ、発売当初は現在のようなスターアイテムとしてではなく、シーズンコレクションの一部としてラインアップされていたから。加えて、当初はグローバルで発売されたわけではなく、グロス好きな日本・アジア限定品だったこともある。

そのような事情から、発売当初は「ディオール」のファンが購入するといったツウ好みのリップアイテムとして存在していた。そんな顧客に愛されながら人気を増していた“マキシマイザー”が一躍注目を集める一つのきっかけが19年の春にあった。17年に“ディオール アディクト リップ ティント”が、18年から19年にかけては“ディオール アディクト リップ グロウ”、そして“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”が矢継ぎ早にローンチ。アクセサリー感覚で持ち歩けるアイコニックなパッケージも相まって、それぞれがベストコスメ賞を席巻することに。中でも、シェードカラー“001”の透明感溢れるピンクが人気をけん引。単色使いはもちろん、ベースカラーや仕上げカラーとして合わせる口紅を選ばないという使い勝手の良さから、指名買いが続出した。

16年ぶりのリニューアルが大成功

そして、その勢い衰えることなく、23年1月には16年ぶりのリニューアルでさらに魅力を強化。メイク商品ながら自然由来成分90%の新処方を実現し、パッケージでもクチュール感溢れるオブリーク ロゴを採用。その結果、百貨店では「8秒に1本売れる」(同ブランド調べ)ほど圧倒的な支持を集めた。

また、巧みな話題化施策もロングセラーを後押し。シーズンやイベントごとに限定色を発売し、22年には“ディオール アディクト リップ マキシマイザー セラム”発売とともにディオール ビューティー アンバサダーの山下智久とのコミュニケーションが披露されると男性の利用者が急増。いまやメイクアップカテゴリーのリップグロスというより、老若男女の唇を彩るリップケアとして全国区の知名度を得ている。

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「ディオール」“マキシマイザー”の革新性とは? 史上初の“ほのかな刺激”でグロス革命

2009年から続く「WWDBEAUTY」のベストコスメ特集では、バイヤーのアンケートをもとに本当に売れた商品を表彰する。連載「ベスコス歴代名鑑」では、15年以上続く本特集の中でも常にランキングに入賞する“傑作”をピックアップ。時代を超えて愛される理由や商品の魅力について、美容ジャーナリストの加藤智一が深掘りする。今回は「ディオール(DIOR)」の“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”にフォーカス。

ほのかな刺激とバニラミントの香り、
ふっくらとした唇をかなえるトップセラーリップ

「その場にいた女性、全員のメイクポーチに入っていた」という口コミも珍しくない、トップセラーのケアリッププランパーが“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”だ。唇につけた途端にスーッとするカプサイシンのほのかな刺激や、甘すぎないバニラミントの香り、唇が瞬時にふっくらと整うボリュームアップ感など、既存リップグロスのメイク&ケア効果を遥かに超えるトリートメント体験が多くの女性を虜にしている。

誕生時の意外なストーリー

2007年に誕生して以来、今年で17年を迎えるが、発売当時は“コスメの殿堂”である伊勢丹新宿本店でさえ、たった6本しか入荷されなかったという。というのも、当時は唇に対して刺激を感じるリップアイテムが売れるかどうか見極めることが難しく、かつ、発売当初は現在のようなスターアイテムとしてではなく、シーズンコレクションの一部としてラインアップされていたから。加えて、当初はグローバルで発売されたわけではなく、グロス好きな日本・アジア限定品だったこともある。

そのような事情から、発売当初は「ディオール」のファンが購入するといったツウ好みのリップアイテムとして存在していた。そんな顧客に愛されながら人気を増していた“マキシマイザー”が一躍注目を集める一つのきっかけが19年の春にあった。17年に“ディオール アディクト リップ ティント”が、18年から19年にかけては“ディオール アディクト リップ グロウ”、そして“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”が矢継ぎ早にローンチ。アクセサリー感覚で持ち歩けるアイコニックなパッケージも相まって、それぞれがベストコスメ賞を席巻することに。中でも、シェードカラー“001”の透明感溢れるピンクが人気をけん引。単色使いはもちろん、ベースカラーや仕上げカラーとして合わせる口紅を選ばないという使い勝手の良さから、指名買いが続出した。

16年ぶりのリニューアルが大成功

そして、その勢い衰えることなく、23年1月には16年ぶりのリニューアルでさらに魅力を強化。メイク商品ながら自然由来成分90%の新処方を実現し、パッケージでもクチュール感溢れるオブリーク ロゴを採用。その結果、百貨店では「8秒に1本売れる」(同ブランド調べ)ほど圧倒的な支持を集めた。

また、巧みな話題化施策もロングセラーを後押し。シーズンやイベントごとに限定色を発売し、22年には“ディオール アディクト リップ マキシマイザー セラム”発売とともにディオール ビューティー アンバサダーの山下智久とのコミュニケーションが披露されると男性の利用者が急増。いまやメイクアップカテゴリーのリップグロスというより、老若男女の唇を彩るリップケアとして全国区の知名度を得ている。

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“ミス ディオール”のバス&ボディーアイテムや「サロニア」のシャワーヘッドで夏の充実バスタイム! 今週発売のビューティーアイテム8選【7/8〜7/14】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月8〜14日に発売するアイテムを紹介します。厳しい暑さが続くからこそ、バスタイムで心身をスッキリさせたいもの。今週登場する「ディオール(DIOR)」のアイコンフレグランス“ミス ディオール”のバス&ボディーコレクションや美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」の炭酸美容バブルシャワーヘッドは、夏のバスタイムを格上げしてくれそうです。メイクアップアイテムは早くも秋カラーが続々と。「エクセル(EXCEL)」のアイシャドウパレット&ネイル限定色や「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」の秋コレクションはさりげなく彩りを添えるカラーラインアップです。

【7月9日発売】
エクセル
(EXCEL)

“天然石”が着想源の4色アイシャドウ&ネイル 

「エクセル(EXCEL)」は、アイシャドウパレットの新色とネイルポリッシュの限定色を発売する。4色アイシャドウパレットの新色“CX08(クオーツリング)”は、かわいらしさもありながら凛とした目元を演出するコーラル&ローズ系。“ネイルポリッシュ N”からは落ち着いたグレージュの“NL51 ラブラドライト”、恋愛運が上がる石と言われるエピソードをイメージしたベビーピンクの“NL52 ピンクエピドート”、トルマリンをイメージしたピンクモーヴの“NL53 トルマリンナイト”をラインアップした。

■商品詳細

“リアルクローズシャドウ CX08”(1650円)
“ネイルポリッシュ N”(各1100円)

【7月9日発売】
サロニア
(SALONIA)

髪も肌もケアできるシャワーヘッド

I-neの美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」は炭酸美容バブルシャワーヘッド“ファインバブルクリア”を発売する。本アイテムは、ウルトラファインバブルを含んだ独自のジェット水流により、頭皮や肌の毛穴汚れを徹底除去。うるおった艶のある健やかな肌と髪へと導く。

■商品詳細

“ファインバブルクリア”(2万3760円)

【7月9日発売】
ロムアンド
(ROM&ND)

韓国の雑貨ブランドとコラボ

韓国コスメの「ロムアンド(ROM&ND)」は、黒を基調とした韓国の雑貨ブランド「イナピスクエア(INAPSQUARE)」とコラボレーションし、メイクアップアイテムを発売する。ラインアップは、ティントリップ“ジューシーラスティングティント”、リップスティック“グラスティングメルティングバーム”、4色アイパレット“ベターザンアイパレット”など。

■商品詳細

“ジューシーラスティングティント”(全1色、1320円)
“グラスティングメルティングバーム”(全3色、各1320円)
“ベターザンアイパレット”(全3種、各1760円)
“ハンオールブロウカラ”(全4色、各1210円)
“ブラックスペクトラムエディション“(3080円)

【7月10日発売】
スリー
(THREE)

スコール明けや雨上がりの甘やかな透明感
リラクシーな「風」の余韻を感じる香り

「スリー(THREE)」が新たに発売する香水“06テイスト ザ エア”は、トップノートに爽やかで芳醇なジュニパーベリーやユーカリー、オレンジ、グレープフルーツといった柑橘が香り、ミドルノートにゼラニウム、ティートリー、ラベンダー、ラストのフランキンセンスやベチパーを採用した。“05アフター ザ レイン”と重ね付けするとシダーウッドとフランキンセンスが重なり合い、より爽快な清涼感が深まる。

■商品詳細

“06テイスト ザ エア”(9mL、5060円)

【7月10日発売】
スナイデル ビューティ
(SNIDEL BEAUTY))

2024年秋コレクション

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は、2024年秋コレクションを発売する。ラインアップは人気のフェイスパレット“フェイス スタイリスト”やアイシャドウパレット“アイデザイナー”の新2種、カラーマスカラ、アイライナー、フェイスブラシ。

■商品詳細

“フェイス スタイリスト”(新2種、各6380円)
“アイデザイナー”(新2種、各6380円)
“カール ロック マスカラ”(全4色、各3300円)
“シームレス リクイド アイライナー”(全4色、各2750円)
「熊野筆」のチークブラシ(4400円)
アイシャドウブラシ(Sサイズ、2970円/Mサイズ、3520円)

【7月12日発売】
ナーズ
(NARS )

ブランド誕生30周年記念で人気の“ライトリフレクティングシリーズ”を拡充

「ナーズ(NARS)」は、“ライトリフレクティング ファンデーション”から異なるアンダートーンに合わせた明るいシェード4色のアジア限定色を発売する。独自処方のパウダーで光を反射し、小ジワや赤み、くすみなどの肌悩みを目立たなくし、均一で滑らかな透明感のある肌へと導く。

■商品詳細

“ライトリフレクティング ファンデーション”(全19色、各30mL、各7150円)

【7月13日発売】
ミルクタッチ
(MILKTOUCH)

“こんにゃくゼリーのような”新作リップ

TWICEのジヒョ(JIHYO)がミューズを務める韓国コスメブランド「ミルクタッチ(MILKTOUCH)」は、新作リップ“ジェリーフィットティンティッド グロウティント”をオンラインストアで発売する。同アイテムは、こんにゃくゼリーのような軽いつけ心地のテクスチャーのプランプティントリップ。心地良い爽快感のあるソフトクールプランピング成分がふっくらとした唇に導く。カラーは全6色を用意する。

■商品詳細

“ジェリーフィットティンティッド グロウティント”(全6色、各1760円※編集部調べ)

【7月14日発売】
ディオール
(DIOR)

“ミス ディオール”からローズが香るバス&ボディーコレクション

「ディオール(DIOR)」は、“ミス ディオール”からバス&ボディーコレクション“ボディ ケア リチュアル”を発売する。異なる3シェードのピンクカラーが特徴のボディースクラブとシャワージェル、ボディーミルクをラインアップする。側面に千鳥格子をあしらったキューブのようなボトルは、“ミス ディオール”の明るく陽気なスピリットを体現している。

■商品詳細

“ミス ディオール ボディ スクラブ”(175mL、8800円※数量限定)
“ミス ディオール シャワー ジェル”(175mL、7700円)
“ミス ディオール ボディ ミルク”(175mL、8800円)

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「レスポートサック」と神崎恵のバッグや「コンビニエンスウェア」のフジロックコラボなど! 来週発売のファッションアイテム13選【7/8〜7/14】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月8〜14日に発売するアイテムを紹介します。「レスポートサック(LESPORTSAC)」は、美容家の神崎恵とのコラボ第2弾を発売。前回のコラボで反響の大きかった“スマート フラップ バックパック”と新作の“ミディアム マルチ トート”の2型をキルティング素材でラインアップします。
ファミリーマートの「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、「フジロック フェスティバル’24(FUJI ROCK FESTIVAL'24)」とのコラボし、ソックスやタオルを発売します。夏本番を迎え、フェスやアウトドアでのイベントが目白押しになる季節ですね。「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」の「LOGOS(ロゴス)」とトリプルコラボしたスポーツ観戦やキャンプに適したアウトドアアイテムも大活躍しそうです。

【7月9日発売】
コンビニエンスウェア
(CONVENIENCE WEAR)

フジロックとのコラボアイテム
会場内ポップアップも開催

ファミリーマートが販売する「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、「フジロック フェスティバル’24(FUJI ROCK FESTIVAL'24)」とのコラボアイテムを発売する。また7月26〜28日の期間、「フジロック」会場内ではポップアップストアをオープンし、本コラボアイテムを含む衣料品を販売する。

■商品詳細

ソックス(600円)
タオルハンカチ(700円)
マフラータオル(1500円)

【7月10日発売】
フェラガモ
(FERRAGAMO)

伊勢丹新宿店がリニューアル
世界で同店のみ取り扱いのアイテム

「フェラガモ(FERRAGAMO)」は、伊勢丹新宿本店ウィメンズストアのリニューアルオープンに伴い、世界で同店のみ取り扱いのアイテムを多数発売する。限定カラーのミニバッグ“ハグ(HUG)”やデニムジャケット、ジーンズ、デニム地のトートバッグ、ウオレット、カードケースなどをラインアップ。そのほか国内で同店のみ取り扱いのアイテムもそろえる。

■商品詳細

バッグ“ハグ”(28万6000円)
ジーンズ(20万9000円)
トートバッグ(16万5000円)
ウオレット(5万9400円〜)
カードケース(4万6200円)
※一部商品

【7月10日発売】

「アフタヌーンティー・リビング」
(AFTERNOON TEA LIVING)

夏の雰囲気漂うお出かけアイテムやホームグッズ
「LOGOS(ロゴス)」とのトリプルコラボも

「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」は、“ピーナッツ イン コート・ダジュール”をテーマとし、夏の雰囲気漂うお出かけアイテムやホームグッズなどを発売する。また、アウトドアブランド「LOGOS(ロゴス)」とトリプルコラボしたスポーツ観戦やキャンプに適したアウトドアアイテムも用意する。

■商品詳細

タイニーチェア(4400円)
ダイカットポーチ(2200円)
スクリューボトル(3960円)
ステンレスマグ(2970円)
オクトガン ボトル(1980円)
※一部商品

【7月10日発売】
ニューバランス
(NEW BALANCE)

「ニューバランス」の復刻モデル"M1000"
リフレクター素材でY2Kタッチなデザインに

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、復刻モデル“M1000”を、リフレクター素材を使用したシルバーとヒートマップから着想を得た美しいグラデーションのブラックのニューカラーで発売する。つま先のサイドに「1000」、ヒールタブに「N」を刺しゅうし、流線的なシルエットや彫刻的なミッドソールの形状や特徴的なカラーリングは、Y2Kタッチなデザインで仕上げている。

■商品詳細

スニーカー(1万9800円)

【7月10日発売】
レスポートサック
(LESPORTSAC)

ブランド50周年記念
神崎恵とコラボ再び

「レスポートサック(LESPORTSAC)」は、50周年を記念し、美容家の神崎恵とのコラボバッグを発売する。2度目のコラボは初回のコラボで再販のリクエストが多かった“スマート フラップ バックパック”と新作の“ミディアム マルチ トート”の2型をキルティング素材でラインアップ。カラーは2色ずつでビターブラックには白のロゴを、メレンゲホワイトにはブラックのロゴをあしらった。

■商品詳細

“スマート フラップ バックパック”(2万9700円)
“ミディアム マルチ トート”(2万2000円)

【7月11日発売】
フォーエバー21
(FOREVER 21)

「ヤングジャンプ」とコラボ
漫画「キングダム」「ゴールデンカムイ」など

「フォーエバー21(FOREVER 21)」は、集英社の週刊漫画雑誌「ヤングジャンプ」とのコラボTシャツを発売する。本コラボは「ヤングジャンプ」の創刊45周年を記念したもので、同誌の漫画作品「キングダム」「ゴールデンカムイ」「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」「シャドーハウス」「九龍ジェネリックロマンス」「ジャンケットバンク」「BUNGO」「少年のアビス」の8作品とコラボしたTシャツ12型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(2990円)

【7月12日発売】
ベイフロー
(BAYFLOW)

大谷翔平コレクション
「ニューエラ」別注キャップやキッズアイテムなど 

「ベイフロー(BAYFLOW)」は、野球選手の大谷翔平をモチーフとしたアイテムを発売する。アイテムは、Tシャツ、「ニューエラ(NEW ERA)」に別注したキャップのほか、キッズサイズのTシャツとキャップもラインアップする。各アイテムには、ロサンゼルス・ドジャースにちなんだ“LA”や、“OHTANI17”の意匠をあしらった。

■商品詳細

Tシャツ(7150円)
別注キャップ(6050円)
キッズサイズTシャツ(6600円)
キッズサイズキャップ(6050円)

【7月12日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

キャンディーを思わせるレザーバッグ
マルチカラーを濃淡で表現

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、レザーバッグシリーズ“カルラ”から新作を発売する。同シリーズは、包み紙にラッピングされたキャンディーを思わせるルックスが特徴で、マルチカラーを濃淡で表現した。

■商品詳細

バッグ(4万6200円〜)

【7月12日発売】
サマンサタバサ
(SAMANTHA THAVASA)

「ハローキティ」50周年記念
4ブランドからバッグやアクセサリーなど

サマンサタバサグループは、サンリオの「ハローキティ」50周年を記念して「サマンサタバサ(SAMANTHA THAVASA)」、「サマンサベガ(SAMANTHA VEGA)」、「サマンサタバサプチチョイス(SAMANTHA THAVASA PETIT CHOICE)」、「サマンサタバサティアラ(SAMANTHA THAVASA TIARA)」から「ハローキティ」コレクションを発売する。すでに予約を受け付けている。

■商品詳細

バッグ
ウオレット
ミラー
アクセサリー
※一部商品

【7月13日発売】
N.ハリウッド テストプロダクト エスクチェンジサービス
(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)

2024年秋コレクション
ミリタリーアイテムに着目

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」は、ミリタリーアイテムをタウンユースへと再解釈したライン“N.ハリウッド テストプロダクト エスクチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)”の2024年秋コレクションを順次発売する。本コレクションでは、自然豊かな風土を彷ふつとさせる色使いや、寒冷地特有の機能ディテールを備えたスウェーデン軍のウエアをベースに制作した。

【7月13日発売】
ビューティフルピープル
(BEAUTIFUL PEOPLE)

ユニバーサル・ピクチャーズとコラボ
 「E.T.」「BTTF」モチーフのTシャツ

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」 は、ユニバーサル・ピクチャーズとのコラボTシャツを発売する。映画「ET」と「バックトゥザフューチャー」をモチーフとし、コットン100%のシースルー素材を用いたTシャツに、シルクスクリーンでプリント、ビンテージのような風合いに仕上げた。

■商品詳細

“E.T. シアー ジャージー ビックT”(3万3000円)
“バックトゥザフューチャー シアー ジャージー リバーシブル ビックT”(4万2900円)

【7月13日発売】
ケイタ マルヤマ
(KEITA MARUYAMA)

「リキュエム」と初コラボ
“フルーツ”モチーフのアクセサリー

「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は、「リキュエム(LIQUEM)」との初コラボアイテムを発売する。「ケイタ マルヤマ」のオリジナルテキスタイルに多く用いられ、「リキュエム」の代表的なモチーフでもある”フルーツ”を題材としたアクセサリー7型を制作した。

■商品詳細

ピアス(6490円〜)
イヤリング(6490円)
かんざし(6490円)
リング(7700円)

【7月13日発売】
N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス
(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)

「ニューバランス」やインビンシブルとコラボ
スニーカーとウエアを制作

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」のミリタリーコレクションライン「N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」と台湾のセレクトショップ、インビンシブル(INVINCIBLE)の3者でトリプルコラボしたスニーカーと、インビンシブルとコラボしたTシャツとショートパンツを発売する。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万3000円)
コラボTシャツ(9900円)
コラボショートパンツ(1万9800円)

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「レスポートサック」と神崎恵のバッグや「コンビニエンスウェア」のフジロックコラボなど! 来週発売のファッションアイテム13選【7/8〜7/14】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月8〜14日に発売するアイテムを紹介します。「レスポートサック(LESPORTSAC)」は、美容家の神崎恵とのコラボ第2弾を発売。前回のコラボで反響の大きかった“スマート フラップ バックパック”と新作の“ミディアム マルチ トート”の2型をキルティング素材でラインアップします。
ファミリーマートの「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、「フジロック フェスティバル’24(FUJI ROCK FESTIVAL'24)」とのコラボし、ソックスやタオルを発売します。夏本番を迎え、フェスやアウトドアでのイベントが目白押しになる季節ですね。「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」の「LOGOS(ロゴス)」とトリプルコラボしたスポーツ観戦やキャンプに適したアウトドアアイテムも大活躍しそうです。

【7月9日発売】
コンビニエンスウェア
(CONVENIENCE WEAR)

フジロックとのコラボアイテム
会場内ポップアップも開催

ファミリーマートが販売する「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、「フジロック フェスティバル’24(FUJI ROCK FESTIVAL'24)」とのコラボアイテムを発売する。また7月26〜28日の期間、「フジロック」会場内ではポップアップストアをオープンし、本コラボアイテムを含む衣料品を販売する。

■商品詳細

ソックス(600円)
タオルハンカチ(700円)
マフラータオル(1500円)

【7月10日発売】
フェラガモ
(FERRAGAMO)

伊勢丹新宿店がリニューアル
世界で同店のみ取り扱いのアイテム

「フェラガモ(FERRAGAMO)」は、伊勢丹新宿本店ウィメンズストアのリニューアルオープンに伴い、世界で同店のみ取り扱いのアイテムを多数発売する。限定カラーのミニバッグ“ハグ(HUG)”やデニムジャケット、ジーンズ、デニム地のトートバッグ、ウオレット、カードケースなどをラインアップ。そのほか国内で同店のみ取り扱いのアイテムもそろえる。

■商品詳細

バッグ“ハグ”(28万6000円)
ジーンズ(20万9000円)
トートバッグ(16万5000円)
ウオレット(5万9400円〜)
カードケース(4万6200円)
※一部商品

【7月10日発売】

「アフタヌーンティー・リビング」
(AFTERNOON TEA LIVING)

夏の雰囲気漂うお出かけアイテムやホームグッズ
「LOGOS(ロゴス)」とのトリプルコラボも

「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」は、“ピーナッツ イン コート・ダジュール”をテーマとし、夏の雰囲気漂うお出かけアイテムやホームグッズなどを発売する。また、アウトドアブランド「LOGOS(ロゴス)」とトリプルコラボしたスポーツ観戦やキャンプに適したアウトドアアイテムも用意する。

■商品詳細

タイニーチェア(4400円)
ダイカットポーチ(2200円)
スクリューボトル(3960円)
ステンレスマグ(2970円)
オクトガン ボトル(1980円)
※一部商品

【7月10日発売】
ニューバランス
(NEW BALANCE)

「ニューバランス」の復刻モデル"M1000"
リフレクター素材でY2Kタッチなデザインに

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、復刻モデル“M1000”を、リフレクター素材を使用したシルバーとヒートマップから着想を得た美しいグラデーションのブラックのニューカラーで発売する。つま先のサイドに「1000」、ヒールタブに「N」を刺しゅうし、流線的なシルエットや彫刻的なミッドソールの形状や特徴的なカラーリングは、Y2Kタッチなデザインで仕上げている。

■商品詳細

スニーカー(1万9800円)

【7月10日発売】
レスポートサック
(LESPORTSAC)

ブランド50周年記念
神崎恵とコラボ再び

「レスポートサック(LESPORTSAC)」は、50周年を記念し、美容家の神崎恵とのコラボバッグを発売する。2度目のコラボは初回のコラボで再販のリクエストが多かった“スマート フラップ バックパック”と新作の“ミディアム マルチ トート”の2型をキルティング素材でラインアップ。カラーは2色ずつでビターブラックには白のロゴを、メレンゲホワイトにはブラックのロゴをあしらった。

■商品詳細

“スマート フラップ バックパック”(2万9700円)
“ミディアム マルチ トート”(2万2000円)

【7月11日発売】
フォーエバー21
(FOREVER 21)

「ヤングジャンプ」とコラボ
漫画「キングダム」「ゴールデンカムイ」など

「フォーエバー21(FOREVER 21)」は、集英社の週刊漫画雑誌「ヤングジャンプ」とのコラボTシャツを発売する。本コラボは「ヤングジャンプ」の創刊45周年を記念したもので、同誌の漫画作品「キングダム」「ゴールデンカムイ」「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」「シャドーハウス」「九龍ジェネリックロマンス」「ジャンケットバンク」「BUNGO」「少年のアビス」の8作品とコラボしたTシャツ12型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(2990円)

【7月12日発売】
ベイフロー
(BAYFLOW)

大谷翔平コレクション
「ニューエラ」別注キャップやキッズアイテムなど 

「ベイフロー(BAYFLOW)」は、野球選手の大谷翔平をモチーフとしたアイテムを発売する。アイテムは、Tシャツ、「ニューエラ(NEW ERA)」に別注したキャップのほか、キッズサイズのTシャツとキャップもラインアップする。各アイテムには、ロサンゼルス・ドジャースにちなんだ“LA”や、“OHTANI17”の意匠をあしらった。

■商品詳細

Tシャツ(7150円)
別注キャップ(6050円)
キッズサイズTシャツ(6600円)
キッズサイズキャップ(6050円)

【7月12日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

キャンディーを思わせるレザーバッグ
マルチカラーを濃淡で表現

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、レザーバッグシリーズ“カルラ”から新作を発売する。同シリーズは、包み紙にラッピングされたキャンディーを思わせるルックスが特徴で、マルチカラーを濃淡で表現した。

■商品詳細

バッグ(4万6200円〜)

【7月12日発売】
サマンサタバサ
(SAMANTHA THAVASA)

「ハローキティ」50周年記念
4ブランドからバッグやアクセサリーなど

サマンサタバサグループは、サンリオの「ハローキティ」50周年を記念して「サマンサタバサ(SAMANTHA THAVASA)」、「サマンサベガ(SAMANTHA VEGA)」、「サマンサタバサプチチョイス(SAMANTHA THAVASA PETIT CHOICE)」、「サマンサタバサティアラ(SAMANTHA THAVASA TIARA)」から「ハローキティ」コレクションを発売する。すでに予約を受け付けている。

■商品詳細

バッグ
ウオレット
ミラー
アクセサリー
※一部商品

【7月13日発売】
N.ハリウッド テストプロダクト エスクチェンジサービス
(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)

2024年秋コレクション
ミリタリーアイテムに着目

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」は、ミリタリーアイテムをタウンユースへと再解釈したライン“N.ハリウッド テストプロダクト エスクチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)”の2024年秋コレクションを順次発売する。本コレクションでは、自然豊かな風土を彷ふつとさせる色使いや、寒冷地特有の機能ディテールを備えたスウェーデン軍のウエアをベースに制作した。

【7月13日発売】
ビューティフルピープル
(BEAUTIFUL PEOPLE)

ユニバーサル・ピクチャーズとコラボ
 「E.T.」「BTTF」モチーフのTシャツ

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」 は、ユニバーサル・ピクチャーズとのコラボTシャツを発売する。映画「ET」と「バックトゥザフューチャー」をモチーフとし、コットン100%のシースルー素材を用いたTシャツに、シルクスクリーンでプリント、ビンテージのような風合いに仕上げた。

■商品詳細

“E.T. シアー ジャージー ビックT”(3万3000円)
“バックトゥザフューチャー シアー ジャージー リバーシブル ビックT”(4万2900円)

【7月13日発売】
ケイタ マルヤマ
(KEITA MARUYAMA)

「リキュエム」と初コラボ
“フルーツ”モチーフのアクセサリー

「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は、「リキュエム(LIQUEM)」との初コラボアイテムを発売する。「ケイタ マルヤマ」のオリジナルテキスタイルに多く用いられ、「リキュエム」の代表的なモチーフでもある”フルーツ”を題材としたアクセサリー7型を制作した。

■商品詳細

ピアス(6490円〜)
イヤリング(6490円)
かんざし(6490円)
リング(7700円)

【7月13日発売】
N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス
(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)

「ニューバランス」やインビンシブルとコラボ
スニーカーとウエアを制作

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」のミリタリーコレクションライン「N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」と台湾のセレクトショップ、インビンシブル(INVINCIBLE)の3者でトリプルコラボしたスニーカーと、インビンシブルとコラボしたTシャツとショートパンツを発売する。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万3000円)
コラボTシャツ(9900円)
コラボショートパンツ(1万9800円)

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コスプレ編集長を童心に返す、どうぶつたちのいるところ

「WWDJAPAN」の連載「1000円で何する?」

連載「1000円で何する?」33回目はコスプレーヤーで、日本で唯一のコスプレ情報誌「コスプレイモード(COSPLAY MODE)」(シムサム・メディア)の編集長も務める千都ちひろさん。心が疲れてしまったとき、癒やされに行く思い出の場所とは?

上野動物園の入場券(600円)

上野動物園の入場券(600円)

「気分がふさいだ時は上野公園に行きます(笑)。

出版の仕事は激務なこともあり、時々ナイーブな気持ちになります……。そんなときは、1人でお出掛けしてリセットするのが私のルーティン。上野公園は小さいころに父母がよく連れて行ってくれた思い出の場所で、愛されていたことを実感できるんです。

午前中は深呼吸しながら一周散歩をして、動物園か国立科学博物館(630円)に足を運ぶのがお決まりのコースです」。

PROFILE: 千都ちひろ/コスプレーヤー兼「コスプレイモード」編集長

千都ちひろ/コスプレーヤー兼「コスプレイモード」編集長
PROFILE: 10日14日生まれ、千葉県出身。コスプレ歴は18年。高校、大学と服飾を専攻し、卒業後、一般企業に勤めながらコスプレーヤーとして活動を開始。その後ライターとして「コスプレイモード」に携わり、2020年に同誌を発行するシムサム・メディアに入社。副編集長を経て、23年に編集長に就任。お気に入りのコスプレはVチューバーの西園寺メアリ(ななしいんく)、バーチャルロックシンガーの幸祜(KAMITSUBAKI STUDIO)

連載「1000円で何する?」とは?

原宿での隠れ家ランチや、朝の気分をあげるスターバックスのオプション、週末の美術館の入館料など、ファッション&ビューティ業界人に1000円(税込1100円)で日常をキラキラさせるコト・モノを紹介してもらいます。ファミリーマートの靴下や古着のバンダナなど、アパレル商品もあったり?

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NewJeansが「カルバン・クライン」特注のデニムルックで熱唱 来日公演での5人の衣装をピックアップ

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」は、韓国のガールズグループ、NewJeans(ニュージーンズ)による初の単独日本公演「NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'」でカスタムメイドの衣装を提供した。デニムで作られた衣装は、ミンジ(MINJI)とハニ(HANNI)、ダニエル(DANIELLE)、へリン(HAERIN)、ヘイン(HYEIN)それぞれのためにデザインされたもので、加工やサイズ感などメンバーのスタイルを表現しつつ、コントラストを効かせたカラーリングでステージ衣装を完成させた。

ジャケットは、5人に合わせたウオッシュにカスタマイズし、レーザーエッチングされた「カルバン・クライン」の“CK”モノグラムロゴパターンや、クリスタルの装飾でブランドロゴをデザイン。ボトムスもジャケットと同じくレーザーエッチングされたモノグラムロゴパターンのジーンズや、ジャケットとセットアップのデニムショーツを合わせた。インナーには、ブランド定番のアンダーウエアである“モダンコットン(Modern Cotton)”シリーズのブラレットや、ロゴ入りのノースリーブTシャツを着用。

ミンジは、ワンウオッシュのインディゴブルーが印象的なオーバーサイズのトラッカージャケットに、デニムのショートパンツを合わせ、ノースリーブのトップスをスタイリング。ハニは、クロップド丈のトラッカージャケットにインディゴブルーのストレートジーンズとロゴ入りの白タンクを合わせた。

ダニエルは、ジップフロントのトラッカージャケットとライトリンスのゆったりとしたイージーフィットジーンズと、“モダンコットン”の白いブラレットをセレクト。へリンはオーバーサイズのミッドトーンリンスのトラッカージャケットとライトリンスのデニムショーツ、白のブラレットを着こなした。ヘインは、インディゴリンスのトラッカージャケットとショートパンツに、カスタムロゴのグラフィックをのせたノースリーブのリンガーTシャツを合わせた。

NewJeansは、「カルバン・クライン」とグループ契約をしており、2024年春のキャンペーンにも登場。グローバルブランドアンバサダーであるBLACKPINKのジェニー(JENNIE)やBTSのジョングク(Jung Kook)も同ブランドのキャンペーンに起用されており、同じK-POPアーティストとしてブランドの仲間入りを果たした。

NewJeansはグループとして、「リーバイス(LEVI’S)」のグローバルアンバサダーも務める他、メンバーそれぞれが複数のハイブランドとアンバサダー契約を締結。ハニは「グッチ(GUCCI)」と「グッチ ビューティ(GUCCI BEAUTY)」「アグ(UGG)」「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」、ミンジは「シャネル(CHANEL)」、ダニエルは「セリーヌ(CELINE)」「バーバリー(BURBERRY)」、へリンは「ディオール(DIOR)」、ヘインは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と契約し、グローバルアンバサダーまたはアンバサダーを務めている。

6月26、27日の2日間で行われた同公演は、海外アーティスト史上最速での東京ドーム公演としても話題を集め、会場にはNewJeansとコラボレーションしたアーティストの村上隆をはじめ、「アンブッシュ(AMBUSH)」のデザイナーYOONやアーティストのリナ・サワヤマ(Rina Sawayama)らが駆けつけた。

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NewJeansが「カルバン・クライン」特注のデニムルックで熱唱 来日公演での5人の衣装をピックアップ

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」は、韓国のガールズグループ、NewJeans(ニュージーンズ)による初の単独日本公演「NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'」でカスタムメイドの衣装を提供した。デニムで作られた衣装は、ミンジ(MINJI)とハニ(HANNI)、ダニエル(DANIELLE)、へリン(HAERIN)、ヘイン(HYEIN)それぞれのためにデザインされたもので、加工やサイズ感などメンバーのスタイルを表現しつつ、コントラストを効かせたカラーリングでステージ衣装を完成させた。

ジャケットは、5人に合わせたウオッシュにカスタマイズし、レーザーエッチングされた「カルバン・クライン」の“CK”モノグラムロゴパターンや、クリスタルの装飾でブランドロゴをデザイン。ボトムスもジャケットと同じくレーザーエッチングされたモノグラムロゴパターンのジーンズや、ジャケットとセットアップのデニムショーツを合わせた。インナーには、ブランド定番のアンダーウエアである“モダンコットン(Modern Cotton)”シリーズのブラレットや、ロゴ入りのノースリーブTシャツを着用。

ミンジは、ワンウオッシュのインディゴブルーが印象的なオーバーサイズのトラッカージャケットに、デニムのショートパンツを合わせ、ノースリーブのトップスをスタイリング。ハニは、クロップド丈のトラッカージャケットにインディゴブルーのストレートジーンズとロゴ入りの白タンクを合わせた。

ダニエルは、ジップフロントのトラッカージャケットとライトリンスのゆったりとしたイージーフィットジーンズと、“モダンコットン”の白いブラレットをセレクト。へリンはオーバーサイズのミッドトーンリンスのトラッカージャケットとライトリンスのデニムショーツ、白のブラレットを着こなした。ヘインは、インディゴリンスのトラッカージャケットとショートパンツに、カスタムロゴのグラフィックをのせたノースリーブのリンガーTシャツを合わせた。

NewJeansは、「カルバン・クライン」とグループ契約をしており、2024年春のキャンペーンにも登場。グローバルブランドアンバサダーであるBLACKPINKのジェニー(JENNIE)やBTSのジョングク(Jung Kook)も同ブランドのキャンペーンに起用されており、同じK-POPアーティストとしてブランドの仲間入りを果たした。

NewJeansはグループとして、「リーバイス(LEVI’S)」のグローバルアンバサダーも務める他、メンバーそれぞれが複数のハイブランドとアンバサダー契約を締結。ハニは「グッチ(GUCCI)」と「グッチ ビューティ(GUCCI BEAUTY)」「アグ(UGG)」「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」、ミンジは「シャネル(CHANEL)」、ダニエルは「セリーヌ(CELINE)」「バーバリー(BURBERRY)」、へリンは「ディオール(DIOR)」、ヘインは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と契約し、グローバルアンバサダーまたはアンバサダーを務めている。

6月26、27日の2日間で行われた同公演は、海外アーティスト史上最速での東京ドーム公演としても話題を集め、会場にはNewJeansとコラボレーションしたアーティストの村上隆をはじめ、「アンブッシュ(AMBUSH)」のデザイナーYOONやアーティストのリナ・サワヤマ(Rina Sawayama)らが駆けつけた。

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「スキャパレリ」が挑むタイムレスなエレガンス シネマチックなショーで見せた、息をのむほどの美

2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが6月24日から4日間、パリで開催された。今季の公式スケジュールに名を連ねたのは、27ブランド。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「フェンディ(FENDI)」が発表を見送り、いつもよりも控えめなラインアップとなったが、その中から選りすぐりのコレクションをリポートする。

おなじみの初日10時からショーを開催した「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」は、オリンピックの影響もあり、いつも使用している明るく荘厳なプティ・パレから会場を変更。ロスチャイルド家の旧邸宅で現在はイベントに使われるオテル・サロモン・ドゥ・ロスチャイルドの地下に、豪華なクリスタルのシャンデリアのみが飾られた真っ黒な空間を用意した。壁に沿うようにびっしりと椅子が並ぶこじんまりした部屋には、親密な雰囲気が漂う。

「シネマチックな体験を生み出したかった」とダニエル・ローズベリー=クリエイティブ・ディレクターが話すショーは、控えめなライティングの中で行われた。モデルがゆっくりと観客に近づきながら歩くショーは、エモーショナルでいつもより幽玄な印象だ。彼は、これまで筋肉をかたどったコルセットや動物のはく製風ドレス、パソコンの基板などで作ったロボットのような赤ん坊の人形といったSNSでバズを起こす“飛び道具”のようなデザインを取り入れてきたが、今季はそれも封印。「ソーシャルメディアやインターネット上での盛り上がりの効果は、今やとても小さく瞬間的なもの。服の素晴らしさだけが話題に上るように、もっとタイムレスなものを作ることにした」とし、ドラマチックで美しいシルエットと技巧に富んだ装飾でエレガンスを表現した。

「フェニックス(不死鳥)」と題された今季のファーストルックは、肩に大きな羽モチーフの刺しゅうをあしらった黒いベルベットのロングケープ。これは、創業者エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)がバレリーナのアンナ・パヴロワ(Anna Pavlova)にオマージュを捧げてまとったフェザーのストールに着想を得たもの。「シュールで極めてセンシュアルなバレエを描きたかった」と、ローズベリーはコレクションについて説明する。

中心となるのは、コルセットなどで曲線美を強調したり、胸下を深く開いたりしてセンシュアルかつエレガントなムードを演出したロングドレスや、フェニックスの翼をイメージした幅広い肩が特徴のテーラリング。そこにメタルやウッド、マザー・オブ・パールといった意表を突いた素材で作るアイテムはなく、オートクチュールの原点に立ち戻るかのように、デッサンから始め、布を巧みに操り、装飾を施していくアプローチに専念した。ただ、そこには「ノスタルジックにならず、古典を凌駕していく。伝統的で卓越したものと同時に若々しい捻りを感じさせたい」という思いで取り組む彼のアイデアが生かされている。

例えば、フェザー風の装飾をシルクオーガンジー製の細長いピースをびっしりと縫い付けることで表現したり、バラの茎に見られるトゲのような3Dパーツをちりばめたり。ドレスの裾には、丸くカットしたサテンオーガンジーを幾重にも重ねるように垂直に並べ、優雅な動きを見せる。一方、サテンのコルセットドレスの胸には、ハイヒールを模したデザインを配し、さりげなくシュールさをプラス。終盤には、チュチュのまくれ上がった部分からピンクのラインストーンきらめくライニングが覗くブラックのスリーブレスドレスや、エクリュのクレープサテンのショールジャケットと合わせて銀色に輝くたまご型のパーツをちりばめたダイナミックなチュールスカートも披露し、バレエとのつながりを感じさせた。

ローズベリーが目指したのは、「典型的なものは頼らずに、メゾンの意味を探求すること」。象徴的なゴールドと黒の色使いやキャッチーなデザインがなくとも、「スキャパレリ」の独創性と卓越性を感じさせる息をのむほど美しいコレクションだった。

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繊維商社に必要な働き方改革

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月1日号からの抜粋です)

横山:2月19日号で採用活動の特集をしたときに、商社の新卒採用の半分くらいが女性だと知りました。体育会系で昼夜問わずバリバリ働く男社会の業種というイメージでしたが、最近取材をしに行くと、確かに総合職の女性が増えています。でも、上場している繊維商社の企業データを見ると女性管理職比率はすごく低くて。これはどういうことかと考えたのが、今回の特集のテーマ「女性発 繊維商社の『働き方改革』」です。2011年から毎年繊維商社の特集を担当していますが、知らないことも多いなと思いました。

林:私もかつて商社を取材していたときは、取材相手は男性ばかりでした。

横山:女性の採用が増えたことで、働き方も少しずつ変わっています。ただ、まだ仕事のやり方が男性的というか、例えば週の半分が出張だったりします。周囲の手厚いサポートがない限り、子育てしながらでは難しい。優秀な女性が出産を機に退社してしまっては、会社にとっても損失で、そこは大きな課題です。今どき「女性が」とかいうのは、ナンセンスだなとも思いましたが、もっと言っていかなくてはいけないと思いました。

伊藤忠商事の成功例にも学ぶべき

林:今回の特集でも5人の課長の仕事を取り上げていますが、かなりハードな仕事をしているのは間違いない。総合商社ではあるけれど、伊藤忠商事は2010年に岡藤(正広)さんが社長になり、13年から朝型フレックスを導入して、残業や夜の会食を控える働き方改革を他に先駆けて始めました。結果、女性が活躍する機会が増え、生産性も飛躍的に上がる好事例ができました。伊藤忠の社内の出生率が12年時点では0.6だったけれど、21年には1.97にまで上昇。日本の平均1.30よりも高い数値で、それに続けという機運があるよね。もちろん伊藤忠社員の年収がかなり高額という背景もあるけど。

横山:繊維商社はオーナー企業も多いし、トップと現場も近い。働き方改革もユニークでクイックな動きもできるのではないかと思います。ただ、商社はどうしても取引先に合わせなければならない業種。業界全体で取り組むべき課題でもあります。男性だって50代になれば親の介護など、いろいろと問題が出てきます。働き方のいいモデルケースを繊維商社が作れれば、それが業界の発展にもつながると思います。

注目の“カウボーイ・コア”は1点投入が鍵【2024年春夏トレンド】

アメリカ西部開拓時代のムードを帯びた、“カウボーイ・コア”のトレンドが盛り上がってきました。火付け役は、シンガーのビヨンセ(Beyonce)。アルバムジャケットやワールドツアー、グラミー賞授賞式でのスタイルが注目を集めました。カウボーイハットやフリンジ、ウエスタンブーツなどの象徴アイテムがワイルドなイメージを引き立てます。この流れは秋以降もさらに盛り上がる気配。夏のうちから手なずけておいて、秋冬に備えるのがよさそうです。

原型はカウボーイですが、今はライトな取り入れ方が主流。例えば「アール サーティーン(R13)」は、ワークウエア風のシャツとデニムのミニスカートで構成しました。ニーハイブーツはほんのりウエスタン調で、イヤリングとネックレスにも同様のテイストがうかがえます。コテコテになりすぎないので、自己流のアレンジがしやすいトレンドです。今回は、国内外のランウエイルックから、カウボーイならぬ“カウガール”テイストの扱い方をご案内します。

グラマラスな大人カウガール

 

今季のカウガールは、ウエスタン色が濃すぎない程々のさじ加減が肝心です。基本は“1点投入”。ハットは顔周りの目立つポジションなので、1点でもしっかりムードを演出できます。

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は、テンガロンハットでカウガールを押し出しました。残りをグラマラスなアイテムで固めるのが、今年らしいまとめ方。ゴールドのスカートとベルトが“カウレディー”への格上げ効果を発揮。ブラックのシャツがハットと調和しています。

フリンジとユーズド感の協奏

カウガールの雰囲気を醸し出すディテールの代表格といえば、フリンジ。馬のたてがみのような見え具合が、ウエスタン気分を呼び込みます。

オーバーサイズのアウターをミニワンピースのように着こなしたのは、「コーチ(COACH)」。両袖に配した長めのフリンジが、動きを加えています。古着のような風合いが、ヘビーデューティーなたたずまい。ブーツもほのかにウエスタン調で、白の小ぶりなバッグでうまくムードをずらしています。

ウエスタンを“薄味”にアレンジ

現代のカウガールは、見た目の印象を抑えた“薄口”が持ち味です。いかにも武骨なカウガールルックは避けるのが得策。キーアイテムは使わず、雰囲気をほのめかすスタイリングなら濃度も低いので、いろいろなシーンで着られるメリットがあります。

「セブン バイ セブン(SEVEN BY SEVEN)」は、シャツやブーツにウエスタンテイストをうっすらと漂わせました。レザーのパッチワークスカートも、どことなくカウガール風。白ソックスでスクールガールな雰囲気も添えて、ムードをはずした小技が冴えています。

ミニスカートでガーリーさをプラス

その名が示す通り、少女ライクな雰囲気も兼ね備えているのがカウガールの特徴です。本来はタフなカウボーイの装いを、キュートにひねっているところに新しさがあります。キャミソールやミニスカートがイメージにピッタリです。

「ティート トウキョウ(TIIT TOKYO)」のカウガールルックは、たっぷりのフリンジを垂らしたミニスカートがキーピース。ジャケットの袖にもフリンジ風のディテールを添えました。Tシャツの胸に描かれたのは、前足を上げた馬のモチーフ。白のロングブーツでクリーンな印象に整えました。

上下デニムでヒッピームードを添えて

ウエスタンを象徴する素材にデニムがあります。もともとカウボーイたちの作業着に使われていたので、デニムのセットアップはカウガールの基本形。ダメージ感を盛り込むと、さらに西部開拓時代のイメージに近づけられます。

「セヴシグ / アンディサイデッド(SEVESKIG / (UN)DECIDED)」は、ユーズド感のあるデニムのセットアップ。ジーンズのクラッシュ具合がアイキャッチー。裾に施したフラワーモチーフが、ヒッピー時代のフラワーチルドレンのムードも宿らせています。自然を愛し、平和を求めたヒッピー精神は、おおらかに暮らした西部開拓時代に通じるところがあります。ワークシューズ風の足元もウエスタンムードを呼び込んでいます。

ノスタルジーの対象でもあるカウボーイ時代。“カウボーイ・コア”の下地になっているマインドは、音楽フェスティバルやキャンプなどとも共通点があります。秋冬にも続く可能性が高いので、今から先取りしておきたいトレンドです。

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大阪関西万博スタッフユニフォームに“土に還るポリエステル”を採用

大阪のV&Aジャパンが“土に還るポリエステル”として打ち出す「クラフトエボ リーテ(CRAFTEVO ReTE)」がEXPO2025大阪関西万博の運営スタッフのユニフォームの素材として採用された。「クラフトエボ リーテ」は、同社が独自開発したもので特定条件のたい肥に埋めると水と二酸化炭素、バイオマスに分解する特殊なポリエステル。藤田直矢V&Aジャパン社長によると特定条件とは「温度60~70度、湿度50%以上の条件下で、約1年で分解する」という。同社は使い終わった製品を回収して、たい肥化することでゴミを削減できるとして訴求する。

LCA(ライフサイクルアセスメント)評価によると、CO2排出量は従来の石油由来ポリエステルに比べて32.8%削減できるという。また、ポリエステルに関してはケミカルリサイクル技術も注目されているが「CO2排出量に関してはケミカルリサイクルよりも低い」と藤田社長はいう。耐久性に関しては通常のポリエステルに比べて「90%程度の強度だが5~10年着用する分には問題はない」。染色や加工に使う薬品については「染料や加工の成分はたい肥に残るが、全体の0.3%程度。植物が吸収できる分子サイズよりも大きいため、植物が染料を吸収することはない。当社はブルーサインやエコテックス認証の染料を活用している」とのこと。ポリエステル単一素材に加えて、天然繊維との混合素材もたい肥化可能だ。

現在はたい肥を利用した食品廃棄物の処理を行う農業との融合廃棄物処理施設を利用しており、たい肥を利用した食用植物を育てるための二次利用は行っていないという。「生分解後のたい肥を利用した一般的な植物を育てる安全確認では植物の育成には問題がないことは確認が取れている。しかし、将来的に食用植物に使用することを含め慎重に検討する必要がある」と藤田社長。

V&Aジャパンは、糸や生地の販売の他製品OEMも手掛け、回収を含めたサービスも提供する。

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大阪関西万博スタッフユニフォームに“土に還るポリエステル”を採用

大阪のV&Aジャパンが“土に還るポリエステル”として打ち出す「クラフトエボ リーテ(CRAFTEVO ReTE)」がEXPO2025大阪関西万博の運営スタッフのユニフォームの素材として採用された。「クラフトエボ リーテ」は、同社が独自開発したもので特定条件のたい肥に埋めると水と二酸化炭素、バイオマスに分解する特殊なポリエステル。藤田直矢V&Aジャパン社長によると特定条件とは「温度60~70度、湿度50%以上の条件下で、約1年で分解する」という。同社は使い終わった製品を回収して、たい肥化することでゴミを削減できるとして訴求する。

LCA(ライフサイクルアセスメント)評価によると、CO2排出量は従来の石油由来ポリエステルに比べて32.8%削減できるという。また、ポリエステルに関してはケミカルリサイクル技術も注目されているが「CO2排出量に関してはケミカルリサイクルよりも低い」と藤田社長はいう。耐久性に関しては通常のポリエステルに比べて「90%程度の強度だが5~10年着用する分には問題はない」。染色や加工に使う薬品については「染料や加工の成分はたい肥に残るが、全体の0.3%程度。植物が吸収できる分子サイズよりも大きいため、植物が染料を吸収することはない。当社はブルーサインやエコテックス認証の染料を活用している」とのこと。ポリエステル単一素材に加えて、天然繊維との混合素材もたい肥化可能だ。

現在はたい肥を利用した食品廃棄物の処理を行う農業との融合廃棄物処理施設を利用しており、たい肥を利用した食用植物を育てるための二次利用は行っていないという。「生分解後のたい肥を利用した一般的な植物を育てる安全確認では植物の育成には問題がないことは確認が取れている。しかし、将来的に食用植物に使用することを含め慎重に検討する必要がある」と藤田社長。

V&Aジャパンは、糸や生地の販売の他製品OEMも手掛け、回収を含めたサービスも提供する。

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大阪関西万博スタッフユニフォームに“土に還るポリエステル”を採用

大阪のV&Aジャパンが“土に還るポリエステル”として打ち出す「クラフトエボ リーテ(CRAFTEVO ReTE)」がEXPO2025大阪関西万博の運営スタッフのユニフォームの素材として採用された。「クラフトエボ リーテ」は、同社が独自開発したもので特定条件のたい肥に埋めると水と二酸化炭素、バイオマスに分解する特殊なポリエステル。藤田直矢V&Aジャパン社長によると特定条件とは「温度60~70度、湿度50%以上の条件下で、約1年で分解する」という。同社は使い終わった製品を回収して、たい肥化することでゴミを削減できるとして訴求する。

LCA(ライフサイクルアセスメント)評価によると、CO2排出量は従来の石油由来ポリエステルに比べて32.8%削減できるという。また、ポリエステルに関してはケミカルリサイクル技術も注目されているが「CO2排出量に関してはケミカルリサイクルよりも低い」と藤田社長はいう。耐久性に関しては通常のポリエステルに比べて「90%程度の強度だが5~10年着用する分には問題はない」。染色や加工に使う薬品については「染料や加工の成分はたい肥に残るが、全体の0.3%程度。植物が吸収できる分子サイズよりも大きいため、植物が染料を吸収することはない。当社はブルーサインやエコテックス認証の染料を活用している」とのこと。ポリエステル単一素材に加えて、天然繊維との混合素材もたい肥化可能だ。

現在はたい肥を利用した食品廃棄物の処理を行う農業との融合廃棄物処理施設を利用しており、たい肥を利用した食用植物を育てるための二次利用は行っていないという。「生分解後のたい肥を利用した一般的な植物を育てる安全確認では植物の育成には問題がないことは確認が取れている。しかし、将来的に食用植物に使用することを含め慎重に検討する必要がある」と藤田社長。

V&Aジャパンは、糸や生地の販売の他製品OEMも手掛け、回収を含めたサービスも提供する。

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「化粧品の効果・効能が訴求できる」繊維「セルソリューション」とは

サンコロナ小田はこのほど、着用しながら美容ケアができる繊維として「センソリューション(CELL SOLUTION)」を活用した糸や生地のラインアップを充実させて販売を開始した。「セルソリューション」はドイツの研究機関TITKで開発されたセルロースを原料に、肌に触れることで保湿成分であるビタミンE(酢酸トコフェロール)を放出することができる特許繊維。日本ではアルトスター(Altostar)が原綿の輸入販売を、サンコロナ小田が紡績を行う。

同繊維は、繊維内に酢酸トコフェロール(ビタミンE)が配合されており、この成分が皮膚に移行して潤いを与えると同時に膜となり体表から水分が蒸発することを抑えることができるという。しかも100回洗濯をしても繊維内のビタミンEが失われることはないという。

アルトスターによると原綿を酢酸トコフェロールの含有を最大限に生かしながら紡績糸として編織したときの強度や品質にするためにかなりの時間を要したという。原料のセルロースはFSC認証を受けた南アフリカ産のユーカリを原料にしたパルプを採用。なお、特殊加工した繊維のため、セルロース系の繊維リサイクルの活用はできない。

製品では西川が「ニュウミン(NEWMINE)」コスメティックシリーズのピローケースやベッドカバーに採用。“寝ている間に、うるおう”をコンセプトとした化粧品として打ち出している。化粧品にするには薬事の届け出が必要だが、アルトスターの担当者は「化粧品の効果・効能が訴求できる。例えば『頭皮・毛髪に潤いを与える』『頭皮・毛髪の潤いを保つ』『肌を整える』『肌のキメを整える』『皮膚をすこやかに保つ』『皮膚の水分、油分を補い保つ』など。アパレルや寝具でありながら化粧品として販売することができる」と訴求する。

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ネオンにモヒカン “クレイジー”ヘアに溢れた2025年春夏ミラノメンズを振り返り

2025年春夏ミラノ・メンズ・ファッション・ウイークがこのほど、イタリア・ミラノで開催された。デザイナーがリラックスしたテーラリングやプレッピースタイルの新たな解釈を提案する中、ヘアスタイルでは型破りなアプローチが見られた。

アードリアン・アピオラッザ(Adrian Appiolaza)=クリエイティブ・ディレクター手掛ける新生「モスキーノ(MOSCHINO)」では、ネオングリーンのヘアや髪の半分をジェルで固めたスタイルの個性溢れるモデルが登場。ヘアスタイリストのアンソニー・ターナー(Anthony Turner)によるグラフィカルなモヒカンがインパクトを与えた「ジョーダンルカ(JORDANLUCA)」や、スーパーウエットスタイルとドライスタイルを織り交ぜた「マリアーノ(MAGLIANO)」などを紹介する。

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ネオンにモヒカン “クレイジー”ヘアに溢れた2025年春夏ミラノメンズを振り返り

2025年春夏ミラノ・メンズ・ファッション・ウイークがこのほど、イタリア・ミラノで開催された。デザイナーがリラックスしたテーラリングやプレッピースタイルの新たな解釈を提案する中、ヘアスタイルでは型破りなアプローチが見られた。

アードリアン・アピオラッザ(Adrian Appiolaza)=クリエイティブ・ディレクター手掛ける新生「モスキーノ(MOSCHINO)」では、ネオングリーンのヘアや髪の半分をジェルで固めたスタイルの個性溢れるモデルが登場。ヘアスタイリストのアンソニー・ターナー(Anthony Turner)によるグラフィカルなモヒカンがインパクトを与えた「ジョーダンルカ(JORDANLUCA)」や、スーパーウエットスタイルとドライスタイルを織り交ぜた「マリアーノ(MAGLIANO)」などを紹介する。

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高評価を得たのは? 「アットコスメ」の口コミから読み解く“日焼け止め”ヒットの法則

紫外線対策を始める人が多くなってきたが、ユーザーは何を基準に“日焼け止め”を選んでいるのか?「アットコスメ」に寄せられた5月の口コミからヒットの法則を読み解く。(集計期間5月1~31日)

――日焼け止めで、象徴的に使われているワードは?

原田彩子「アットコスメ」リサーチプランナー(以下、原田):昨年同時期の口コミと比較し、「毎日」「デイリー」といったワードの出現率が増加している。夏本番前の5月は、外出時など日差しが気になる時のみ使用するユーザーも一定数いるが、日常的に使用するユーザーが増えているようだ。下地効果、トーンアップ効果など、日焼け止めに+αの効果がある優れた商品も多くランクインしている。成分への期待やスキンケア効果の高さが人気を後押ししている。

【アットコスメ2024年5月「日焼け止め(フェイス&ボディ)」口コミ TOP5】

1位「コスメデコルテ(DECORTE)」“サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC”[SPF50+・PA++++](全3色、各35g、各3300円)

原田:毛穴やシミも自然にカバーして、ノーファンデでベースメイクを仕上げたい時に「最適」と言われているCCクリーム。伸びがよく、白浮きせずにトーンアップしてくれると高く評価されている。口コミでは、「デパコスなのに高すぎない」「この値段でこのクオリティーはすごい」とコスパの良さも支持されている。

2位「オルビス(ORBIS)」“リンクルブライトUVプロテクター”[SPF50+・PA+++]【医薬部外品】(50g、3850円/100g、6980円)

原田:シワ改善、美白ケア、UVケアと3役を1本で完結。ナイアシンアミドを配合していることから、成分買いニーズも高い。「シワ改善が期待できるので首までしっかり塗ります」など、口コミの約1割に「首」というワードが出現している点が、他の商品と比較して特徴的だ。

3位「エリクシール(ELIXIR)」“デーケアレボリューション トーンアップ SP+ aa”[SPF50+・PA++++](35g、3410円)

原田:1本で高機能、大人のトーンアップをかなえるUV乳液。ピンクのクリームは肌なじみがとてもよく自然な仕上がりで、血色感が与えられると大人世代からの支持が高い。YouTubeで小田切ヒロ氏が紹介したことをきっかけに、購入したという口コミも散見した。

4位「カネボウ(KANEBO)」“カネボウ クリーム イン デイ”[SPF20・PA+++](40g、8800円)

原田:肌を潤いで満たし、生き生きとしたハリを与え、美しい艶肌をまとう朝クリーム。口コミでも「乾燥からしっかり守られている安心感がある」と保湿力の高さが評価されている。また、しっとりしているのにべたつかないと使用感の良さも評価のポイントだ。「化粧のもちもよくなる」といった意見も見られた。

5位「エクセル(EXCEL)」“デイスキンコンフォート”[SPF32+・PA++](43g、2310円)

原田:化粧水の後はこれ1つでケアが完了する、朝用スキンケアUVクリーム。「浸透型ビタミンC、レチノール、4種のセラミドが配合されているので肌に良さそう」と、スキンケア効果の高さが評価されている。また、「ほのかな香りがあり、朝から癒される」と情緒的満足度も高い。

―――5月は日焼け止め以外で好調なカテゴリーは?

原田:河北裕介ヘアメイクアップアーティストがプロデュースする「アンドビー(&BE)」のヘアケアライン「アンドビーヘア(&BE HAIR)」(4月30日発売)への口コミが早くも集まっている。梅雨の時期のうねりや広がり、夏場のべたつきなど夏に向けてヘアケアに対する注目がより高まってくると予想している。

――― 今後の注目のキーワードなど、「トレンドの芽」は?

原田:6月6日に「アットコスメベストコスメアワード2024下半期トレンド予測」として、5つのキーワードを発表した。オーラルケアへの関心の高さを表す「おくち美活動」、旅行や防災の備えになる「旅備(たび)コスメ」、ファンデ代わりや眉を薄くするのにも活躍する「コンシーラー七変化」、酸化亜鉛フリーなど特定の成分を避ける「成分フリーpick」、多少時間やお金をかけてもそれを上回る効果が得られる「バリュパ消費」に注目だ。

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高評価を得たのは? 「アットコスメ」の口コミから読み解く“日焼け止め”ヒットの法則

紫外線対策を始める人が多くなってきたが、ユーザーは何を基準に“日焼け止め”を選んでいるのか?「アットコスメ」に寄せられた5月の口コミからヒットの法則を読み解く。(集計期間5月1~31日)

――日焼け止めで、象徴的に使われているワードは?

原田彩子「アットコスメ」リサーチプランナー(以下、原田):昨年同時期の口コミと比較し、「毎日」「デイリー」といったワードの出現率が増加している。夏本番前の5月は、外出時など日差しが気になる時のみ使用するユーザーも一定数いるが、日常的に使用するユーザーが増えているようだ。下地効果、トーンアップ効果など、日焼け止めに+αの効果がある優れた商品も多くランクインしている。成分への期待やスキンケア効果の高さが人気を後押ししている。

【アットコスメ2024年5月「日焼け止め(フェイス&ボディ)」口コミ TOP5】

1位「コスメデコルテ(DECORTE)」“サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC”[SPF50+・PA++++](全3色、各35g、各3300円)

原田:毛穴やシミも自然にカバーして、ノーファンデでベースメイクを仕上げたい時に「最適」と言われているCCクリーム。伸びがよく、白浮きせずにトーンアップしてくれると高く評価されている。口コミでは、「デパコスなのに高すぎない」「この値段でこのクオリティーはすごい」とコスパの良さも支持されている。

2位「オルビス(ORBIS)」“リンクルブライトUVプロテクター”[SPF50+・PA+++]【医薬部外品】(50g、3850円/100g、6980円)

原田:シワ改善、美白ケア、UVケアと3役を1本で完結。ナイアシンアミドを配合していることから、成分買いニーズも高い。「シワ改善が期待できるので首までしっかり塗ります」など、口コミの約1割に「首」というワードが出現している点が、他の商品と比較して特徴的だ。

3位「エリクシール(ELIXIR)」“デーケアレボリューション トーンアップ SP+ aa”[SPF50+・PA++++](35g、3410円)

原田:1本で高機能、大人のトーンアップをかなえるUV乳液。ピンクのクリームは肌なじみがとてもよく自然な仕上がりで、血色感が与えられると大人世代からの支持が高い。YouTubeで小田切ヒロ氏が紹介したことをきっかけに、購入したという口コミも散見した。

4位「カネボウ(KANEBO)」“カネボウ クリーム イン デイ”[SPF20・PA+++](40g、8800円)

原田:肌を潤いで満たし、生き生きとしたハリを与え、美しい艶肌をまとう朝クリーム。口コミでも「乾燥からしっかり守られている安心感がある」と保湿力の高さが評価されている。また、しっとりしているのにべたつかないと使用感の良さも評価のポイントだ。「化粧のもちもよくなる」といった意見も見られた。

5位「エクセル(EXCEL)」“デイスキンコンフォート”[SPF32+・PA++](43g、2310円)

原田:化粧水の後はこれ1つでケアが完了する、朝用スキンケアUVクリーム。「浸透型ビタミンC、レチノール、4種のセラミドが配合されているので肌に良さそう」と、スキンケア効果の高さが評価されている。また、「ほのかな香りがあり、朝から癒される」と情緒的満足度も高い。

―――5月は日焼け止め以外で好調なカテゴリーは?

原田:河北裕介ヘアメイクアップアーティストがプロデュースする「アンドビー(&BE)」のヘアケアライン「アンドビーヘア(&BE HAIR)」(4月30日発売)への口コミが早くも集まっている。梅雨の時期のうねりや広がり、夏場のべたつきなど夏に向けてヘアケアに対する注目がより高まってくると予想している。

――― 今後の注目のキーワードなど、「トレンドの芽」は?

原田:6月6日に「アットコスメベストコスメアワード2024下半期トレンド予測」として、5つのキーワードを発表した。オーラルケアへの関心の高さを表す「おくち美活動」、旅行や防災の備えになる「旅備(たび)コスメ」、ファンデ代わりや眉を薄くするのにも活躍する「コンシーラー七変化」、酸化亜鉛フリーなど特定の成分を避ける「成分フリーpick」、多少時間やお金をかけてもそれを上回る効果が得られる「バリュパ消費」に注目だ。

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特大蝶の「バレンシアガ」や幻想的な「ゴルチエ」 2024-25年秋冬オートクチュールメイク

2024-25年秋冬オートクチュール・コレクションが6月24〜27日、パリで開催された。過去数シーズンと比べて、全体的にナチュラルなルックが少なく、奇抜でドラマチックなヘアとメイクが目立った。目元に蝶を飾った「バレンシアガ(BALENCIAGA)」やミステリアスなメイクを施した「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」など、3、4日目のビューティルックを紹介する。

「バレンシアガ」

「バレンシアガ」のショーには、黒い無地のバンドを目元に巻いたモデルや、黄や青、黒などの特大の蝶で目元を飾ったモデルが登場した。

「ジャンポール・ゴルチエ」

「クレージュ(COURREGES)」のニコラス・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)=アーティスティック・ディレクターがゲストデザイナーを務めた「ジャンポール・ゴルチエ」では、繊細なウィングアイラインが印象を放つミステリアスなメイクを施し、モデルの顔全体をクチュールで完全に覆い隠したルックもあった。

「ヴィクター&ロルフ」

「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」は、鋭角でボリュームを強調したクチュールに誇張したヘアスタイルを合わせた。漆喰で固めたようなストレートの前髪や、艶加工したウェーブのかかった髪が、頭頂部や側面から旗のように形作られた。

「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン」

「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン(DRESS BY JULIE DE LIBRAN)」のラストルックは、モデルの頭の両脇を大きなメタリックの花で飾り、センター分けの髪を後ろに向かって下ろしていた。髪飾りは、首元にあしらった装飾と呼応していた。

「ロバート ウン」

「ロバート ウン(ROBERT WUN)」のショーでは、大きな帽子や傘で顔を隠したモデルの目元やこめかみに、赤い顔料が大胆にかかっていた。

「ユイマ ナカザト」

「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」のショーでも「ロバート ウン」と同じような赤い顔料が顔に使われ、顔料で首やデコルテまで彩ったモデルもいた。

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特大蝶の「バレンシアガ」や幻想的な「ゴルチエ」 2024-25年秋冬オートクチュールメイク

2024-25年秋冬オートクチュール・コレクションが6月24〜27日、パリで開催された。過去数シーズンと比べて、全体的にナチュラルなルックが少なく、奇抜でドラマチックなヘアとメイクが目立った。目元に蝶を飾った「バレンシアガ(BALENCIAGA)」やミステリアスなメイクを施した「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」など、3、4日目のビューティルックを紹介する。

「バレンシアガ」

「バレンシアガ」のショーには、黒い無地のバンドを目元に巻いたモデルや、黄や青、黒などの特大の蝶で目元を飾ったモデルが登場した。

「ジャンポール・ゴルチエ」

「クレージュ(COURREGES)」のニコラス・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)=アーティスティック・ディレクターがゲストデザイナーを務めた「ジャンポール・ゴルチエ」では、繊細なウィングアイラインが印象を放つミステリアスなメイクを施し、モデルの顔全体をクチュールで完全に覆い隠したルックもあった。

「ヴィクター&ロルフ」

「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」は、鋭角でボリュームを強調したクチュールに誇張したヘアスタイルを合わせた。漆喰で固めたようなストレートの前髪や、艶加工したウェーブのかかった髪が、頭頂部や側面から旗のように形作られた。

「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン」

「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン(DRESS BY JULIE DE LIBRAN)」のラストルックは、モデルの頭の両脇を大きなメタリックの花で飾り、センター分けの髪を後ろに向かって下ろしていた。髪飾りは、首元にあしらった装飾と呼応していた。

「ロバート ウン」

「ロバート ウン(ROBERT WUN)」のショーでは、大きな帽子や傘で顔を隠したモデルの目元やこめかみに、赤い顔料が大胆にかかっていた。

「ユイマ ナカザト」

「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」のショーでも「ロバート ウン」と同じような赤い顔料が顔に使われ、顔料で首やデコルテまで彩ったモデルもいた。

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「フリークス ストア」大人の女性けラインに手応え 「アーセンス」は2月に終了

デイトナ・インターナショナルの「フリークス ストア(FREAK'S STORE)」は2024年春夏シーズンに始動したウィメンズの新ライン「ザ ヤーン フリークス ストア(THE YARN.FREAK'S STORE)」で、手薄だった20代後半〜30代前半の層を狙う。平均価格は「フリークスストア」の1.5倍ほどに設定し、「フリークス ストア」を卒業した顧客にも響く大人のカジュアルスタイルを提案する。「フリークス ストア」全店および公式ECサイト、「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」で販売中で、「すでに新規顧客獲得の手応え得ている」と広報担当者。同社は30~40代向けのキャリア服を提案する「アーセンス(ARESENSE)」を今年2月に終了している。「『アーセンス』では、きれい目に振りすぎてしまった反省があった。今回は『フリークス ストア』とかけ離れずにいかに大人っぽさを演出できるかを意識した」という。

インド刺しゅうのワンピースなどが好評

ファーストシーズンは、メンズライクなチノ素材のワイドパンツ(1万4993円)など「フリークス ストア」と通ずるテイストは残しつつも、これまでは挑戦できなかった、レースを贅沢に使用したブラウス(1万2980円)やインドレースを使ったワンピース(1万4993円)などをキーアイテムとして打ち出した。中でも店頭では立体的な花のモチーフを刺しゅうしたキャミソールワンピース(1万1800円)が好感触だったという。またコットンリブのカーディガンとタンクトップのセットアップ(7975円)など、タイトフィットなシルエットも特徴だ。商品企画の担当者は、「カジュアルだけど上品さも備える親しみやすい女性像を表現していきたい」と話す。

アメリカンカジュアルを強みとする「フリークス ストア」の顧客層は20代前半が中心だ。「売り場スタッフも若年化し、ベテランスタッフが活躍できる場が少なくなっていた。インナーブランディングとしてもテイスト幅を広げる必要性を感じていた」という。「ザ ヤーン フリークス ストア」はまずは「フリークス ストア」の既存店でコーナーを設けて販売し、「ゆくゆくはアトレ恵比寿やルミネ有楽町など、女性客に強い館も狙っていきたい」。

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美食家をうならせる「シャンパーニュ・ラリエ」 その繊細な泡立ちとエレガントな味わいは日本食にぴったり

「シャンパーニュ・ラリエ(CHAMPAGNE LALLIER)」(以下、「ラリエ」)は、知る人ぞ知るシャンパンメゾンだ。同メゾンは、グラン・クリュ(特別な畑)に分類される数少ない村の一つであるアイ村で1906年に創業。伝統を守りつつ革新的なアプローチで醸造するシャンパンはフランスの星付きレストランやホテルで採用され、美食家に愛されている。

「ラリエ」は6月、東京・八芳園で2021年にセラーマスターに就任したドミニク・ドゥマルヴィルによる初のブレンドチ“リフレクション”シリーズの“R.020”の発表を兼ねてイベントを開催した。“リフレクション”とは、複数のマル・ビンテージでありながら中核となる収穫年のブドウにフォーカスした「ラリエ」のシグニチャーシャンパンだ。“R.020”は、実りの多かった20年に収穫されたブドウを81%使用。花の香りと柑橘系の香りが特徴で、“ピュア”“フレッシュ”“深み”“凝縮感”という4つお要素をバランスよく表現している。八芳園の緑豊かな庭には、釘を使わずに木を組む「組子」の伝統工芸とLEDなどの先端技術を組み合わせて作った組み立て式茶室を設置し“R.020”を展示。来日したドゥマルヴィルが、開発のエピソードや日本への思いなどについて語った。

シャンパン5種類と和食の華麗な競演

ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と岸田文雄首相が会食した「壺中庵」では、5種類の「ラリエ」のシャンパンとペアリングしたコース料理を提供。シャンパン=乾杯のためのドリンクいうイメージが強いと思うが、実は万能。和・中・洋、さまざまなタイプの食事からデザートまで楽しめる懐の深さがある。シグニチャーであるリザーブワインをブレンドした“R.020”、ラズベリーのようにフレッシュな“ロゼ”、花の香りを感じさせるシャルドネ100%の“ブラン・ド・ブラン”、動瓶やデゴルジュマン(澱抜き)を手作業で施した複雑な味わいの“ウヴラージュ”、余韻のある14年収穫のビンテージ“ミレジム グランクリュ”の5種類に合わせて、料理長がオリジナルメニューを考案し、腕を振るった。

繊細な泡立ちは和食との相性バッチリ

カニからカモまで多岐にわたる食材を使用した前菜には、さまざまな料理と相性の良い“ロゼ”を、ハモやエビのお造りにはミネラル感と華のある100%シャルドネ種を用いた“ブラン・ド・ブラン”を合わせた。先付けのウニや鮨といったシンプルな食材の旨みを引き立てるのは、繊細かつ深みのある“R.020”。美しい見た目と上品な味わいの和食には、泡立ちが優しくエレガントな「ラリエ」のシャンパンは相性抜群だ。

複雑な味わいと重厚感で引き出す味の相乗効果

コースの後半のリッチでコクのある料理には、長年熟成させた深みや複雑さがあるシャンパンを合わせることで、赤ワインとはまた違った味の相乗効果を感じられる。ノドグロの西京焼きに究極の逸品と呼ばれる“ウヴラージュ”をペアリングし、味噌の深みをまろやかにまとめる。添えられた花ズッキーニのフリットとの組み合わせは、まさに至福の味わい。わら焼きで薫り付けした和牛のローストの黒酢ソース添えには、熟成チーズと合う“ミレジム”がふさわしい。その熟成された深い味わいと重厚感は、しっかりとした和牛のうまみに寄り添うかのような味わいだ。

今回のイベントで再認識したのは、繊細な味わいの和食とシャンパンの相性の良さ。特に「ラリエ」の細やかな泡立ちと、華やかさがありながらも落ち着いた味わいは、さまざまな日本食の旨味を引き出してくれる。「ラリエ」は、フレンチから日本食まで、美食家を満足させる食の体験を約束するシャンパンと言えるだろう。

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美食家をうならせる「シャンパーニュ・ラリエ」 その繊細な泡立ちとエレガントな味わいは日本食にぴったり

「シャンパーニュ・ラリエ(CHAMPAGNE LALLIER)」(以下、「ラリエ」)は、知る人ぞ知るシャンパンメゾンだ。同メゾンは、グラン・クリュ(特別な畑)に分類される数少ない村の一つであるアイ村で1906年に創業。伝統を守りつつ革新的なアプローチで醸造するシャンパンはフランスの星付きレストランやホテルで採用され、美食家に愛されている。

「ラリエ」は6月、東京・八芳園で2021年にセラーマスターに就任したドミニク・ドゥマルヴィルによる初のブレンドチ“リフレクション”シリーズの“R.020”の発表を兼ねてイベントを開催した。“リフレクション”とは、複数のマル・ビンテージでありながら中核となる収穫年のブドウにフォーカスした「ラリエ」のシグニチャーシャンパンだ。“R.020”は、実りの多かった20年に収穫されたブドウを81%使用。花の香りと柑橘系の香りが特徴で、“ピュア”“フレッシュ”“深み”“凝縮感”という4つお要素をバランスよく表現している。八芳園の緑豊かな庭には、釘を使わずに木を組む「組子」の伝統工芸とLEDなどの先端技術を組み合わせて作った組み立て式茶室を設置し“R.020”を展示。来日したドゥマルヴィルが、開発のエピソードや日本への思いなどについて語った。

シャンパン5種類と和食の華麗な競演

ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と岸田文雄首相が会食した「壺中庵」では、5種類の「ラリエ」のシャンパンとペアリングしたコース料理を提供。シャンパン=乾杯のためのドリンクいうイメージが強いと思うが、実は万能。和・中・洋、さまざまなタイプの食事からデザートまで楽しめる懐の深さがある。シグニチャーであるリザーブワインをブレンドした“R.020”、ラズベリーのようにフレッシュな“ロゼ”、花の香りを感じさせるシャルドネ100%の“ブラン・ド・ブラン”、動瓶やデゴルジュマン(澱抜き)を手作業で施した複雑な味わいの“ウヴラージュ”、余韻のある14年収穫のビンテージ“ミレジム グランクリュ”の5種類に合わせて、料理長がオリジナルメニューを考案し、腕を振るった。

繊細な泡立ちは和食との相性バッチリ

カニからカモまで多岐にわたる食材を使用した前菜には、さまざまな料理と相性の良い“ロゼ”を、ハモやエビのお造りにはミネラル感と華のある100%シャルドネ種を用いた“ブラン・ド・ブラン”を合わせた。先付けのウニや鮨といったシンプルな食材の旨みを引き立てるのは、繊細かつ深みのある“R.020”。美しい見た目と上品な味わいの和食には、泡立ちが優しくエレガントな「ラリエ」のシャンパンは相性抜群だ。

複雑な味わいと重厚感で引き出す味の相乗効果

コースの後半のリッチでコクのある料理には、長年熟成させた深みや複雑さがあるシャンパンを合わせることで、赤ワインとはまた違った味の相乗効果を感じられる。ノドグロの西京焼きに究極の逸品と呼ばれる“ウヴラージュ”をペアリングし、味噌の深みをまろやかにまとめる。添えられた花ズッキーニのフリットとの組み合わせは、まさに至福の味わい。わら焼きで薫り付けした和牛のローストの黒酢ソース添えには、熟成チーズと合う“ミレジム”がふさわしい。その熟成された深い味わいと重厚感は、しっかりとした和牛のうまみに寄り添うかのような味わいだ。

今回のイベントで再認識したのは、繊細な味わいの和食とシャンパンの相性の良さ。特に「ラリエ」の細やかな泡立ちと、華やかさがありながらも落ち着いた味わいは、さまざまな日本食の旨味を引き出してくれる。「ラリエ」は、フレンチから日本食まで、美食家を満足させる食の体験を約束するシャンパンと言えるだろう。

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花びらルックや古い殺人ミステリー風など 2024-25年秋冬オートクチュールのメイク6選

オートクチュールシーズンは、オーダーメードの服とそれに相応しいビューティルックで人々を魅了する。「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」のロマンチックな花びらが咲き誇るルックや、古風な殺人ミステリー作品に着想を得た「シャルル ドゥ ヴィルモラン(CHARLES DE VILMORIN)」など、2024-25年秋冬オートクチュール・コレクション初日と2日目の、創造性に溢れたヘアとメイクアップを紹介する。

「ジャンバティスタ ヴァリ」

「ジャンバティスタ ヴァリ」は、シルクのロマンチックなドレスから飛び出したような花びらでモデルの顔を彩った。花びらはピンクや黄、白など、さまざまな色調で用意した。

「スキャパレリ」

「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のショーは、多くのモデルの頭部をベージュやブルー、グレーのチュールで包み、幽玄で神秘的な印象を与えた。アーティスティック・ディレクターのダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)によると、シュルレアリストの超感覚的なバレエが着想源だという。

「イリス ヴァン ヘルペン」

「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」がギャラリーのようなスペースの壁に展示した、オランダ人デザイナーによるルックの1つは、ドレスやケープだけでなく、モデルの頬やこめかみまでをドットで飾った。

「トム ブラウン」

「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、ベージュのモスリンの洋服に身を包み、白やエクリュ、グレー、黒などの漆喰でショートの巻き髪を固めたようなヘアスタイルのルックを披露した。

「フアナ マルティン」

「フアナ マルティン(JUANA MARTIN)」では、上下黒のアイラインを縁取り、目の周りを赤で大胆に囲んだモデルが登場した。

「シャルル ドゥ ヴィルモラン」

「シャルル ドゥ ヴィルモラン」ではスモーキーなアイメイクに、目と鼻の間のシルバーが際立っていた。古風な殺人ミステリー作品のゴシック・ファンタジーな登場人物が着想源だったという。

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花びらルックや古い殺人ミステリー風など 2024-25年秋冬オートクチュールのメイク6選

オートクチュールシーズンは、オーダーメードの服とそれに相応しいビューティルックで人々を魅了する。「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」のロマンチックな花びらが咲き誇るルックや、古風な殺人ミステリー作品に着想を得た「シャルル ドゥ ヴィルモラン(CHARLES DE VILMORIN)」など、2024-25年秋冬オートクチュール・コレクション初日と2日目の、創造性に溢れたヘアとメイクアップを紹介する。

「ジャンバティスタ ヴァリ」

「ジャンバティスタ ヴァリ」は、シルクのロマンチックなドレスから飛び出したような花びらでモデルの顔を彩った。花びらはピンクや黄、白など、さまざまな色調で用意した。

「スキャパレリ」

「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のショーは、多くのモデルの頭部をベージュやブルー、グレーのチュールで包み、幽玄で神秘的な印象を与えた。アーティスティック・ディレクターのダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)によると、シュルレアリストの超感覚的なバレエが着想源だという。

「イリス ヴァン ヘルペン」

「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」がギャラリーのようなスペースの壁に展示した、オランダ人デザイナーによるルックの1つは、ドレスやケープだけでなく、モデルの頬やこめかみまでをドットで飾った。

「トム ブラウン」

「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、ベージュのモスリンの洋服に身を包み、白やエクリュ、グレー、黒などの漆喰でショートの巻き髪を固めたようなヘアスタイルのルックを披露した。

「フアナ マルティン」

「フアナ マルティン(JUANA MARTIN)」では、上下黒のアイラインを縁取り、目の周りを赤で大胆に囲んだモデルが登場した。

「シャルル ドゥ ヴィルモラン」

「シャルル ドゥ ヴィルモラン」ではスモーキーなアイメイクに、目と鼻の間のシルバーが際立っていた。古風な殺人ミステリー作品のゴシック・ファンタジーな登場人物が着想源だったという。

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モデル菅野結以の必需品は「ノース・フェイス」のマウンパと「サンローラン」の長靴

「WWDJAPAN」の連載「あの人もフジロック」

連載「あの人もフジロック」、第2回に登場するのはモデルでファッションブランド「クレイミー(CRAYME,)」のクリエイティブ・ディレクターも務める菅野結以さん。

「フジロックは10年以上(コロナ禍で中止された2020年を除いて)欠かさず、なにがなんでも行っている!」と言い、会場内で行われるトークショー「フジロックコンシェルジュ」のMCも務める彼女にフェスファッションについて、また最も心動いたパフォーマンスについて聞いた。

これが私のフェスファッション

2023年

2022年

2021年

2019年

フジロックでこれが使える!

「ティーティーエヌイー」のサウナハット

「TTNE」のサウナハット

「“日本初”のサウナブランド『ティーティーエヌイー(TTNE)』のバケットハット型サウナハットです。おしゃれなデザインなので街中でもかぶれるし、水をはじいてくれるから屋外フェスでも活躍間違いなし!私、熱波師でもあって、フジロック会場の隣にはサウナがあるので、このサウナハットを持って今度行ってみたいなぁと」。

“高濃度ビタミンC 3000mg”

高濃度ビタミンC 3000mg

「フジロックに臨む際、日焼け対策として“高濃度ビタミンC 3000mg”を朝晩飲んでいます。肌にももちろん日焼け止めを塗ってるんですが、汗で流れちゃうんですよね……。その点、こちらは体の内側から効いてくれ、ビタミンCを取ることで元気でいられる気がするんです」。

フェス音楽についても質問

フジロック

このパフォーマンスに心打たれた

「1つと言われると本当に困っちゃうので、3つで良いですか!?

まずは2017年のエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)。どしゃ降りの中でのライブで、曲の高まりに合わせて雨もさらに強まって。でも、その中で爆踊り!グリーンステージにギリギリまでいて、そのままMCを務める「フジロックコンシェルジュ」に汗まみれで登壇しました(笑)。

2つ目は、同じく17年のライ(Rhye)。スモークが焚(た)かれる中で「オープン」が流れ、そんな中を子どもたちが走り回って、まさにステージ名の通りの“フィールドオブヘブン”でした。

最後は、19年の石野卓球さん。レッドマーキーのトリでした。ライブは2時間ほど延長して、観客が疲れてどんどん脱落していく中、根性でついていきました。朝7時に終了したときには、完走した“同志”たちと肩を組んで健闘をたたえ合いました……。フジロックって“過酷さのその先”を見たくて行っているところがあると思っていて、それを象徴するライブでした」。

今年の注目アーティスト

「ノルウェー出身のガール・イン・レッド(girl in red)は、ぜひ見てみたいです!

それと、去年ルーキーアゴーゴーでパフォーマンスし、今年はジプシーアバロンに出演する北村蕗さんにも注目しています。北村さんはピアノ、ギター、ベース、フルートなど、たくさんの楽器を自ら演奏し、作詞・作曲も手掛けるマルチプレーヤー。透き通った声も魅力なんです」。

だからフジロックが好き♪

憧れのフジロックで仕事できるなんて!

「私は12年にフジロックに初参加しました。そのときの感想は、“なんでこれまで来なかったんだ!?”。以来、どんなに忙しくてもフジロックの期間だけはスケジュールを空けています。

同時に『いつかフジロックで仕事したい!』と言い続けて、16年にトークショー『フジロックコンシェルジュ』のMCに選んでいただきました。『フジロックコンシェルジュ』は毎日のライブ終了後(深夜)にスタートするプログラムで、出演アーティストをゲストに迎えたり、翌日に見るべきステージやフジロックの楽しみ方についてトークしたりしています。

今年の注目アーティストとして挙げた北村蕗さんも去年、『フジロックコンシェルジュ』で推させてもらったんです。実は、私が同トークショーでプッシュすると“売れる”というジンクスがあるんですよ!」。

“7月の苗場”にしかないマジックを求めて

「私、“7月の苗場”にしかないマジックがあると信じています。

一面の緑の中で行われるイベントは大雨が降ったり、思い通りにいかないこともあるけど、それが自然相手ということなのかと。それに“ずぶぬれハイ”で踊ることで、新たな感覚が呼び覚まされるんです。

フジロックを経験することでそれを共有することもでき、これもまた喜び。ぜひ、苗場でお会いしましょう!」。

モデル菅野結以の「フジロック」スタイル

連載「あの人もフジロック」とは?

今年も7月26〜28日に、新潟県の苗場スキー場で「フジロックフェスティバル2024(FUJI ROCK FESTIVAL 2024)」が開催される。「WWDJAPAN」も、この日本を代表する音楽フェスを大いに盛り上げるべく、新たな連載をスタートする。

内容はファッション&ビューティ業界の“フジロックな人”に、現地でのはじけた写真と共にフェスファッションを語ってもらったり、「これだけは持ってけ!」なグッズについて聞いたりするもの。「このパフォーマンスに心打たれた」や「今年の注目アーティスト」など音楽面も網羅する。

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「ギャルソン」から「ロエベ」まで 2025年春夏パリメンズのビューティルック12選

2025年春夏メンズ・コレクションが6月18〜23日、パリで開催された。「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」や「ロエベ(LOEWE)」、4年半ぶりにパリに参加した「アンダーカバー(UNDERCOVER)」など、ランウエイのクリエイティブなビューティルックを紹介する。

「コム デ ギャルソン・オム プリュス」

「コム デ ギャルソン・オム プリュス」のモデルらは、色とりどりのヘアピンで頭部を覆って登場した。ヘアメイクアップアーティストの新井健生は川久保玲デザイナーによるショーのテーマ“光の希望”を、遊び心のあるカラフルな装飾で表現した。

「ロエベ」

「ロエベ」でヘアとメイクアップをそれぞれ担当したアンソニー・ターナー(Anthony Turner)とリンジー・アレキサンダー(Lynsey Alexander)は、フェザーを装飾に採用した。ゴールドやまだら模様のフェザーが、1枚から複数枚までモデルの顔に垂れ下がり、ミステリアスな効果をもたらした。

「アンダーカバー」

4年半ぶりにパリ・メンズ・ファッション・ウイークでショーを開催した「アンダーカバー」は、ゴールドの尖った王冠やレースのアイマスクなどの装飾でウィメンズライクな要素を取り入れた。

「リック・オウエンス」

「リック・オウエンス(RICK OWENS)」ではダニエル・サルストローム(Daniel Sallstrom)がメイクアップを担当し、壮大なファッション・スペクタクルを繰り広げた。赤と黒の左右非対称なアイメイクを施し、鼻に赤いラインを入れたモデルもいた。

「ジャンヌ・フリオ」

「ジャンヌ・フリオ(JEANNE FRIOT)」では、髪をシルバーに染めたモデルが登場した。

「キコ コスタディノフ」

「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」では、モデルの顔の横にシルバーの太いラインを走らせた。

「フェン チェン ワン」

「フェン チェン ワン(FENG CHEN WANG)」では、モデルの額から顎にかけて伸びたミントグリーンやベージュなどのカラーが印象的だった。

「ワイスリー」

「ワイスリー(Y-3)」のモデルらは、目尻から伸びる白のライン以外はすっぴんのままで登場した。髪の毛にストライプの装飾を施したモデルもいた。

「ソリッド オム」

「ソリッド オム(SOLID HOMME)」は、モデルの鼻をグレーかブラウンに、下唇を白や緑、黄に染めた。

「キッドスーパー」

「キッドスーパー(KIDSUPER)」は、濃いチークや血色感のあるリップを施し、古風な糸操り人形のような世界観を演出した。

「ウォルター ヴァン ベイレンドンク」

「ウォルター ヴァン ベイレンドンク(WALTER VAN BEIRENDONCK)」は、上下まぶたや鼻のてっぺんにカラフルな三角形やドットを描いたり、唇からはみ出すようにU字型のペイントを施したりと、プレイフルなルックを披露した。

「サンクアンズ」

「サンクアンズ(SANKUANZ)」では、顔から上半身まで赤くペイントしたモデルや、目尻からこめかみまで大胆にアイラインを伸ばしたモデルなど、個性的なルックが多く登場した。

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アンティローザの「アイバー」 ファッションコンシャスなZ世代を惹きつける魅力

コロナ禍でEC売り上げを伸長したブランドにとって、人々が対面でのコミュニケーションを求めて外出するようになった現在が、存続をかけた運命の分かれ目だろう。そんな中、アンティローザ(AUNTIE ROSA)のEC専業ブランド「アイバー(AIVER)」は、10代〜20代の若者の支持を集め、勢いを加速しているという。顧客のジェンダーを固定化しないムード、凝ったデザインにもかかわらず手ごろな価格設定、顧客との積極的なコミュニケーションが大きな要因だ。

メンズブランド「キャスパージョン」から独立
自社ECとゾゾで売り上げ伸ばす

「アイバー」は、アンティローザの河嶋翔ディレクターが2014-15年秋冬シーズンに、セレクトショップ業態のブランドとしてスタート。当初は、同社によるメンズブランド「キャスパージョン(CASPER JOHN)」で、店舗の一角に並ぶ小さなブランドだったが、徐々に人気を高め、1年後にはブランド名を「キャスパージョン アイバー」と連名にするまでになった。19年春夏シーズンから、オリジナルアイテムのみを扱う「アイバー」として独立。現在は実店舗を持たずに、自社ECサイトと「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で販売を行い、順調に売り上げを伸ばしているという。

人気の秘密は、着こなしによってはストリート、モード、メンズ、ウィメンズのいずれとしても捉えられるようなバランスの取れたデザインと、5000〜3万円という手ごろな価格設定だ。全50型ある最新コレクションには、ダークトーンの生地で全面をパッチワークした「アウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)」コラボのリュックサックや、極太のバギーデニム、ビッグシルエットのサッカーシャツなど、カジュアルさと無骨さを併せ持つアイテムが並ぶ。かと思えば、パンキッシュな“尻当て”とセットで着用するラッププリーツスカートや、マイクロショート丈のトップスといった、フェミニンでありながらストリートなムードをはらむアイテムも。前シーズンに登場して大きな反響を得たというプラットフォームのスニーカーは、いわゆる韓国系ファッションや“地雷系”ファッションを好む若者とも親和性が高そうに見える。

難易度高めなアイテムに触手を伸ばす若者
メンズだってヘソ出し&スカート

広報担当者によれば、「ひと癖あるアイテムでも、躊躇なく手に取ってくれるお客さまがとても多い」という。実際、一般向けに開催した展示会では、ファッションコンシャスな若者がひっきりなしに姿を現した。例えば、ベースボールキャップではなく、フライトキャップを真っ先に選ぶ女性や、上述のヘソが見えるほどのショート丈トップスやスカートを試着し合う男性客も。高校生の頃からブランドのファンだというダンサーの男性(27)は、「『アイバー』はストリートすぎず、モードすぎない。そのバランス感覚がちょうどいい」と話す。

コロナ禍が明けてから、「アイバー」はこれまで以上に顧客とコミュニケーションを図る。外出がはばかられていた時期から、その重要さに気づき、いち早く動き出せたかどうかが、EC専業ブランドにとっては大きかったに違いない。今年4月には初のポップアップショップも実施したほか、21年以降の展示会は、業界関係者だけでなく一般客にも開放している。また、「販売員出身だからこそ接客を大事にしたい」と考える河嶋ディレクターは、展示会期間中も常に店頭に立ち、来場者のスタイリングのアドバイスも行う。「次の目標は実店舗をオープンすること」と、次なるステップも見据えている。

アンティローザは、1998年創業のアパレル企業。EC領域を主販路とする「キャスパージョン」「メルロー(MERLOT)」「ヴァカンシー(VACANCY)」など70以上の自社ブランドを保有する。14年にはRIZAPグループに買収された。現在は事業を拡大し、アパレル事業のほかに撮影スタジオやイベントスペース運営、カフェ経営にも取り組んでいる。

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「シーイン」で買い物に罪悪感? 「WWDJAPAN」がZ世代の若者心理を解剖するセミナー

「WWDJAPAN」は2024年度、月に1回の頻度で計12のセミナーを実施している。これまで秋冬シーズンのトレンドや、ファッション&ビューティ業界の市場動向をテーマにしてきた中で、6月は“Z世代”にフォーカス。次なるビジネスチャンスを探る30代以上の大人にとって「現代の若者は何を考えているのか?」を知ることは重要だ。そこで「WWDJAPAN」はファッションやビューティに関心の高いZ世代を召集。彼らに消費行動からサステナビリティに対する意識までを直撃した。

リアルZ世代が登壇
「必ずしも“ファストファッション=悪”ではないのかも」

「Z世代ってどんな世代?」。そう聞かれてすぐに答えられる読者は少ないだろう。Z世代とは、1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代であり、現在12〜29歳ごろまでの若者を指している。

「ファッション業界では、ミレニアル世代よりもZ世代の方が注目を浴びやすい」。セミナーは、「WWDJAPAN」の村上要編集長の言葉でスタートした。村上編集長はその理由を「Z世代は購買も社会とつながる一つの手段と捉えている」とし、「一方、買い物で失敗したくないという気持ちも強い」と特徴を話す。“失敗”とは、悪目立ちしてしまうファッション&メイクや、二次流通で価格が下落するアイテムを買うこと。だからこそ、パーソナルカラー診断や骨格診断を参考にする購買が増え、信頼できるラグジュアリーブランドが売り上げを伸ばし続けている。

また、Z世代がけん引する経済圏に対して、ビューティーブランドがどう対応しているのかを解説した。例えば、 “プレミアムシャンプー&コンディショナー”市場は平均1500円という高価格ながらも近年勢いを増している。過剰な効能説明を省き、パッケージを洗練させるほか、「ちゅるちゅる」「ツヤツヤ」などのエモーショナルな言葉を用いて、商品の情緒的価値をアピールする。

本セミナーの面白さの一つは、実際に都内在住のZ世代の若者5人が登壇し、生の声を聞かせてくれたこと。第二部では、彼らと村上編集長がディスカッションした。特にサステナビリティの問題については、村上編集長が「ぶっちゃけ、『シーイン』で買い物するってどう?」と切り込む場面も。青山大学のファッションサークルに所属する塚本香乃さんは「利用する」と罪悪感をにじませつつ、「下着や靴下などの消耗品は、使えるお金に制限がある学生だと、よほどでない限り高級品を買うのは難しい。同社の労働環境問題を知っているので、複雑な思いを抱いているが、利用せざるを得ない実情もある」と吐露した。一方、上智大学を卒業して現在は社会人として働く樋口栞那さんは「自分の周りには、口コミをしっかり見て、長く使うことを前提に買い物する友人もいる。必ずしも“ファストファッション=悪”ではないのかもしれない」と前向きに捉えた。

ウィゴーに学ぶ、Z世代の見つめ方

第三部のテーマは、「企業はどのようにZ世代と交流を深めているのか」。ウィゴーの増田達哉PR販促部編集チームマネージャーがゲスト出演し、同社を精力的に取材する木村和花記者がファシリテーターを務めた。増田マネージャーは、「ウィーラボ(WE LABO)[ヒト・コト・モノ・バ] 研究所」のリーダーであり、“界隈”と呼ばれる若者のマイクロトレンドを追う人物。「ダンサー界隈や地雷界隈など、“界隈”ごとに調査すると、人気スポットもバラバラだとわかる」と、“Z世代”と大きくグルーピングすることの危うさを示唆した。また、調査をもとに、特定の集団に刺さる新たなアパレルブランドやSNSアカウントを立ち上げているといい、それを受けた聴講者からは「どうやってZ世代とコミュニケーションをとるのか?」「“界隈”の規模の計測方法は?」のように次々と質問が寄せられた。

セミナー終了後は、聴講者と都内大学に通うファッションサークル所属の学生約40人によるミートアップを実施。ドリンク片手に、世代間の価値観の違いなどについて活発な意見交換がなされた。

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「シーイン」で買い物に罪悪感? 「WWDJAPAN」がZ世代の若者心理を解剖するセミナー

「WWDJAPAN」は2024年度、月に1回の頻度で計12のセミナーを実施している。これまで秋冬シーズンのトレンドや、ファッション&ビューティ業界の市場動向をテーマにしてきた中で、6月は“Z世代”にフォーカス。次なるビジネスチャンスを探る30代以上の大人にとって「現代の若者は何を考えているのか?」を知ることは重要だ。そこで「WWDJAPAN」はファッションやビューティに関心の高いZ世代を召集。彼らに消費行動からサステナビリティに対する意識までを直撃した。

リアルZ世代が登壇
「必ずしも“ファストファッション=悪”ではないのかも」

「Z世代ってどんな世代?」。そう聞かれてすぐに答えられる読者は少ないだろう。Z世代とは、1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代であり、現在12〜29歳ごろまでの若者を指している。

「ファッション業界では、ミレニアル世代よりもZ世代の方が注目を浴びやすい」。セミナーは、「WWDJAPAN」の村上要編集長の言葉でスタートした。村上編集長はその理由を「Z世代は購買も社会とつながる一つの手段と捉えている」とし、「一方、買い物で失敗したくないという気持ちも強い」と特徴を話す。“失敗”とは、悪目立ちしてしまうファッション&メイクや、二次流通で価格が下落するアイテムを買うこと。だからこそ、パーソナルカラー診断や骨格診断を参考にする購買が増え、信頼できるラグジュアリーブランドが売り上げを伸ばし続けている。

また、Z世代がけん引する経済圏に対して、ビューティーブランドがどう対応しているのかを解説した。例えば、 “プレミアムシャンプー&コンディショナー”市場は平均1500円という高価格ながらも近年勢いを増している。過剰な効能説明を省き、パッケージを洗練させるほか、「ちゅるちゅる」「ツヤツヤ」などのエモーショナルな言葉を用いて、商品の情緒的価値をアピールする。

本セミナーの面白さの一つは、実際に都内在住のZ世代の若者5人が登壇し、生の声を聞かせてくれたこと。第二部では、彼らと村上編集長がディスカッションした。特にサステナビリティの問題については、村上編集長が「ぶっちゃけ、『シーイン』で買い物するってどう?」と切り込む場面も。青山大学のファッションサークルに所属する塚本香乃さんは「利用する」と罪悪感をにじませつつ、「下着や靴下などの消耗品は、使えるお金に制限がある学生だと、よほどでない限り高級品を買うのは難しい。同社の労働環境問題を知っているので、複雑な思いを抱いているが、利用せざるを得ない実情もある」と吐露した。一方、上智大学を卒業して現在は社会人として働く樋口栞那さんは「自分の周りには、口コミをしっかり見て、長く使うことを前提に買い物する友人もいる。必ずしも“ファストファッション=悪”ではないのかもしれない」と前向きに捉えた。

ウィゴーに学ぶ、Z世代の見つめ方

第三部のテーマは、「企業はどのようにZ世代と交流を深めているのか」。ウィゴーの増田達哉PR販促部編集チームマネージャーがゲスト出演し、同社を精力的に取材する木村和花記者がファシリテーターを務めた。増田マネージャーは、「ウィーラボ(WE LABO)[ヒト・コト・モノ・バ] 研究所」のリーダーであり、“界隈”と呼ばれる若者のマイクロトレンドを追う人物。「ダンサー界隈や地雷界隈など、“界隈”ごとに調査すると、人気スポットもバラバラだとわかる」と、“Z世代”と大きくグルーピングすることの危うさを示唆した。また、調査をもとに、特定の集団に刺さる新たなアパレルブランドやSNSアカウントを立ち上げているといい、それを受けた聴講者からは「どうやってZ世代とコミュニケーションをとるのか?」「“界隈”の規模の計測方法は?」のように次々と質問が寄せられた。

セミナー終了後は、聴講者と都内大学に通うファッションサークル所属の学生約40人によるミートアップを実施。ドリンク片手に、世代間の価値観の違いなどについて活発な意見交換がなされた。

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「WWD」編 フランス語の発音を学ぼう!

「WWDJAPAN」の連載「HOW TO SAY?」

もはや原型ナシ!? これぞ仏語マジック

連載「HOW TO SAY?」のスタートに際して、どんな言葉を紹介しようと編集部であれこれ話していて最も盛り上がったのがコチラ。

わが媒体名は通称ダブリュ・ダブリュ・ディー(正式名称はウィメンズ・ウエア・デイリー)だが、フランス人が「WWD」の3語を見たとき、頭の中で自動的にドゥブルヴェ・ドゥブルヴェ・デに変換されるそう。これはフランス語で、Wが“V(ヴェ)がダブル(ドゥブル、2つ)”のドゥブルヴェなため。ちなみにDはデ。

なので僕らが(残念ながら「WWD」を知らない)フランス人が受付を務めるカウンターで名乗るべきは、「ドゥブルヴェ・ドゥブルヴェ・デの○○です」なのかも(笑)?

連載「HOW TO SAY?」とは?

連載「HOW TO SAY?」は、ブランドの母国語をあらためて(特に発音とリスニングについて)勉強してみよう!というもの。まずは、多くのブランドが生まれ、業界を今なおグイグイけん引するフランスの母国語フランス語にフォーカスする。ブランドに関わる人はもちろん、出張や旅行の際にも役立つかもしれない。

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「WWD」編 フランス語の発音を学ぼう!

「WWDJAPAN」の連載「HOW TO SAY?」

もはや原型ナシ!? これぞ仏語マジック

連載「HOW TO SAY?」のスタートに際して、どんな言葉を紹介しようと編集部であれこれ話していて最も盛り上がったのがコチラ。

わが媒体名は通称ダブリュ・ダブリュ・ディー(正式名称はウィメンズ・ウエア・デイリー)だが、フランス人が「WWD」の3語を見たとき、頭の中で自動的にドゥブルヴェ・ドゥブルヴェ・デに変換されるそう。これはフランス語で、Wが“V(ヴェ)がダブル(ドゥブル、2つ)”のドゥブルヴェなため。ちなみにDはデ。

なので僕らが(残念ながら「WWD」を知らない)フランス人が受付を務めるカウンターで名乗るべきは、「ドゥブルヴェ・ドゥブルヴェ・デの○○です」なのかも(笑)?

連載「HOW TO SAY?」とは?

連載「HOW TO SAY?」は、ブランドの母国語をあらためて(特に発音とリスニングについて)勉強してみよう!というもの。まずは、多くのブランドが生まれ、業界を今なおグイグイけん引するフランスの母国語フランス語にフォーカスする。ブランドに関わる人はもちろん、出張や旅行の際にも役立つかもしれない。

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「アンリアレイジ」森永邦彦がわがままに応えるセレクトショップ 松本「セルティ」

「WWDJAPAN」ウイークリー(紙面)2月12日号は「デスティネーション化する地方セレクトショップ」と題し、北海道から熊本まで22店舗を取材した。都市部では味わえない濃密な接客や、オーナーのこだわりをダイレクトに映した世界観、顧客と共に作り上げるコミュニティーなど、各ショップが支持される理由も複数掲載した。読者や顧客から多くのリアクションをもらい、デジタル(WEB)では、これを継続・連載化する。

1点アレンジするのは、デザイナーの声を反映させること。心血を注いだクリエーションを卸す先には、デザイナーの意志も強く働く。そこで、デザイナーが考える「この店のここがすごい!」を聞き取り、現地を取材。

第1弾は森永邦彦「アンリアレイジ(ANREALAGE)」デザイナーが推す、長野県松本市の「セルティ」だ。

オーナーの熱量 この店のここがすごい!01

「セルティの宮下慎司オーナーは、かつて松本にあった『アンリアレイジ』をデビュー2シーズン目(2004年春夏)から買ってくれていたセレクトショップ『ロネ』で働いていて、11年に自身のショップをオープンしてからも関係は続き、もう16年の付き合いです。

宮下オーナーのすごいのは、信念がぶれないこと。ストイックというか。展示会には必ず本人が来てくれて、全ての服を試着をするんです。バイヤーとして当たり前といえばそうかもしれませんが、なかなかできることではありません。

また、バイヤーはシーズンごとに買ったり買わなかったりするものですが、宮下オーナーは個人オーダーを含めて『アンリアレイジ』を買い続けてくれています。15年春夏シーズンにパリコレデビューした際も、とんぼ返りで観に来てくれました。そんなアクションの1つ1つに彼の“覚悟”が見えるし、だから僕も倍の熱量で返さないと失礼だと感じています。

店名のセルティは、Selfish(わがまま)をもじった造語です。良い意味でわがままを貫き通しているからこそ、多くの顧客が彼をフォローするのだと思います」。

圧倒的顧客目線 この店のここがすごい!02

「宮下オーナーは、コレクションごとに僕に熱い言葉を贈ってくれます。そこには顧客の声も含まれます。同時に、展示会や僕から受け取った熱を、彼らに伝えてくれています。

作り手としては当然励みになり、なんとか応えたくなります。そんなわけでセルティとは(ほぼ)毎シーズン、別注商品を製作しています。今季は“ポケット”(1万3200円)を作りました。持ち込みを含めて、好きな服やバッグに取り付けてもらいました。

別注商品の中には50万円近い高価なものもありますが、セルティだと売れるんです。オーナー自ら購入・着用して接客するから説得力があるし、顧客の声が反映されたものなので、特別感を感じてもらえているのかと」。

一緒に挑戦したくなる この店のここがすごい!03

「セルティの“わがまま”に応える形で(笑)、今年1.5×3.5mの“絵画”を3カ月かけて製作しました。アーカイブのさまざまな素材の黒い生地を使ったパッチワーク作品で、よく見るとセルティのロゴが隠れています。『アンリアレイジ』としてこういったスペシャルオーダーを受けたのは、後にも先にもセルティだけです。

セルティの顧客の中には松本からショーを観に来てくれる人も多く、やっぱり応えたくなる熱があるんですよね」。

■セルティ
時間:11:00〜18:00
定休日:水・木曜日
住所:長野県松本市中央2-5-13 2階

森永デザイナーからのラブコールを受けて

「人生が変わる服か否か?——僕がバイイングする際の唯一のポイントです。その点、『アンリアレイジ』は間違いなく“人生が変わる服”であり、前職のロネから継承した数少ないブランドです。

森永さんからは手紙のほか、藤子・F・不二雄の漫画をもらったり、子ども宛てにギフトをいただいたり、その全てにメッセージがあると思っています。同志として認められ、世界観を共有してもらっているというか。ですから今回、全国から1店に選んでいただき大変光栄ですが、なんとなくそうしてくれるだろうなと思いました(笑)。経営的に厳しい時があったり、コロナ禍があったり、セルティも決して順風満帆ではありませんでしたが、『アンリアレイジ』があったから乗り越えられたのだと心から感じています」。

PHOTOS : NORIHITO SUZUKI

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「アンリアレイジ」森永邦彦がわがままに応えるセレクトショップ 松本「セルティ」

「WWDJAPAN」ウイークリー(紙面)2月12日号は「デスティネーション化する地方セレクトショップ」と題し、北海道から熊本まで22店舗を取材した。都市部では味わえない濃密な接客や、オーナーのこだわりをダイレクトに映した世界観、顧客と共に作り上げるコミュニティーなど、各ショップが支持される理由も複数掲載した。読者や顧客から多くのリアクションをもらい、デジタル(WEB)では、これを継続・連載化する。

1点アレンジするのは、デザイナーの声を反映させること。心血を注いだクリエーションを卸す先には、デザイナーの意志も強く働く。そこで、デザイナーが考える「この店のここがすごい!」を聞き取り、現地を取材。

第1弾は森永邦彦「アンリアレイジ(ANREALAGE)」デザイナーが推す、長野県松本市の「セルティ」だ。

オーナーの熱量 この店のここがすごい!01

「セルティの宮下慎司オーナーは、かつて松本にあった『アンリアレイジ』をデビュー2シーズン目(2004年春夏)から買ってくれていたセレクトショップ『ロネ』で働いていて、11年に自身のショップをオープンしてからも関係は続き、もう16年の付き合いです。

宮下オーナーのすごいのは、信念がぶれないこと。ストイックというか。展示会には必ず本人が来てくれて、全ての服を試着をするんです。バイヤーとして当たり前といえばそうかもしれませんが、なかなかできることではありません。

また、バイヤーはシーズンごとに買ったり買わなかったりするものですが、宮下オーナーは個人オーダーを含めて『アンリアレイジ』を買い続けてくれています。15年春夏シーズンにパリコレデビューした際も、とんぼ返りで観に来てくれました。そんなアクションの1つ1つに彼の“覚悟”が見えるし、だから僕も倍の熱量で返さないと失礼だと感じています。

店名のセルティは、Selfish(わがまま)をもじった造語です。良い意味でわがままを貫き通しているからこそ、多くの顧客が彼をフォローするのだと思います」。

圧倒的顧客目線 この店のここがすごい!02

「宮下オーナーは、コレクションごとに僕に熱い言葉を贈ってくれます。そこには顧客の声も含まれます。同時に、展示会や僕から受け取った熱を、彼らに伝えてくれています。

作り手としては当然励みになり、なんとか応えたくなります。そんなわけでセルティとは(ほぼ)毎シーズン、別注商品を製作しています。今季は“ポケット”(1万3200円)を作りました。持ち込みを含めて、好きな服やバッグに取り付けてもらいました。

別注商品の中には50万円近い高価なものもありますが、セルティだと売れるんです。オーナー自ら購入・着用して接客するから説得力があるし、顧客の声が反映されたものなので、特別感を感じてもらえているのかと」。

一緒に挑戦したくなる この店のここがすごい!03

「セルティの“わがまま”に応える形で(笑)、今年1.5×3.5mの“絵画”を3カ月かけて製作しました。アーカイブのさまざまな素材の黒い生地を使ったパッチワーク作品で、よく見るとセルティのロゴが隠れています。『アンリアレイジ』としてこういったスペシャルオーダーを受けたのは、後にも先にもセルティだけです。

セルティの顧客の中には松本からショーを観に来てくれる人も多く、やっぱり応えたくなる熱があるんですよね」。

■セルティ
時間:11:00〜18:00
定休日:水・木曜日
住所:長野県松本市中央2-5-13 2階

森永デザイナーからのラブコールを受けて

「人生が変わる服か否か?——僕がバイイングする際の唯一のポイントです。その点、『アンリアレイジ』は間違いなく“人生が変わる服”であり、前職のロネから継承した数少ないブランドです。

森永さんからは手紙のほか、藤子・F・不二雄の漫画をもらったり、子ども宛てにギフトをいただいたり、その全てにメッセージがあると思っています。同志として認められ、世界観を共有してもらっているというか。ですから今回、全国から1店に選んでいただき大変光栄ですが、なんとなくそうしてくれるだろうなと思いました(笑)。経営的に厳しい時があったり、コロナ禍があったり、セルティも決して順風満帆ではありませんでしたが、『アンリアレイジ』があったから乗り越えられたのだと心から感じています」。

PHOTOS : NORIHITO SUZUKI

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梅雨の紫陽花咲く情景を香りで表現 世界から注目される日本発「リベルタ パフューム」

日本発「リベルタ パフューム(LIBERTA PERFUME)」(以下、リベルタ)から、新作フレグランス“レインブロッサム”が登場した。同フレグランスは、“香りがないものに香りを与える”というコンセプトの既製品“リバレイション”コレクションの新作だ。紫陽花の花咲く雨の古寺をイメージした“レインブロッサム”はインセンスがほのかに香るフローラルオリエンタル。トップノートは、独自に開発した“雨のアコード”で、梅雨時期のしとしとと降り注ぐ雨から漂う香りや土から立ち上る匂いを表現している。それに続き、紫陽花の花弁を想起させるフローラルアコード、雨に佇む寺院の静寂さを感じさせるインセンスが漂う。日本独特の梅雨の情景を表現した風情のある香りになっている。価格は1万8000円。店舗と公式ECで販売する。

既製品以外にも世界に一つの香りを提供

「リベルタ」は“香りの民主化”テーマに2020年に誕生したD2Cパーソナライズフレグランスブランドだ。調香師のノウハウを反映した独自のアルゴリズムを用いた香りの診断により導き出される14種類の香り“パーソナルコレクション”をはじめ、“パーソナルコレクション”にベース香料18種、オプション香料24種を組み合わせ専属調香師とのカウンセリングを通して世界に一つ香り(フルオーダー)を提供している。D2Cブランドであるため、グレードの高い香料を使用しながらも手に取りやすい価格帯を実現。“素材のよさ”“テクニック”“センス”という方程式を元に、素材の良さを引き立てながら調和をとりつつ、新しさがある心地よい香りを提案している。23年9月には、東京・中目黒にラボパフューマリーを併設した店舗をオープン。フルオーダーや既製品の提供をはじめ、過去のフルオーダーのアーカイブの香りの紹介なども行う。

世界各国から訪れる「リベルタ」中目黒店

PROFILE: :山根大輝/セントピア代表

:山根大輝/セントピア代表
PROFILE: (やまね・だいき) 1991年千葉県生まれ。明治大学商学部卒業後、外資コンサルティング企業で働きながら、 「パルファンサトリ」の大沢さとりに師事し調香を習得後、2020年に「リベルタ パフューム」を設立。“香りの民主化”を掲げ、 調香師やブランドディレクターとして活躍する傍ら、香りや匂いを通したさまざまなコラボレーションを展開。23年からバンタンデザイン研究所にて講師を務め、香水ブランド創業を目指す人材の育成にも取り組む

ラボを併設した「リベルタ」中目黒店は開放感のある空間。カウンターに腰掛けて、壁面にずらりと並ぶフレグランスや香料などをゆったり楽しめるようになっている。D2C中心のブランドだが、口コミで広がり、世界各国から、ただ一つの香りを求めて来店する客もいるという。中目黒の店舗は、散歩がてらに立ち寄る外国人客も多いようだ。日本人の感性が反映された香りは、海外でも支持を集めている。

ガラス越しにラボの様子も見えるようになっており、カウンセリングから調香までを店舗にいながら見ることができる。モノ作り全体のプロセスを体験できるのも、香りにこだわる顧客にとっては魅力なのだろう。「リベルタ」を運営するセントピアの山根大輝代表は、「オープンなパフューマリーであることが大切。調香などの裏側を見てもらうことで、香水業界に興味を持ってもらい働く人が増えるきっかけになれば」とコメント。香りというプロダクトの提供だけでなく、香水業界全体の活性化も視野に入れた活動をしている。

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梅雨の紫陽花咲く情景を香りで表現 世界から注目される日本発「リベルタ パフューム」

日本発「リベルタ パフューム(LIBERTA PERFUME)」(以下、リベルタ)から、新作フレグランス“レインブロッサム”が登場した。同フレグランスは、“香りがないものに香りを与える”というコンセプトの既製品“リバレイション”コレクションの新作だ。紫陽花の花咲く雨の古寺をイメージした“レインブロッサム”はインセンスがほのかに香るフローラルオリエンタル。トップノートは、独自に開発した“雨のアコード”で、梅雨時期のしとしとと降り注ぐ雨から漂う香りや土から立ち上る匂いを表現している。それに続き、紫陽花の花弁を想起させるフローラルアコード、雨に佇む寺院の静寂さを感じさせるインセンスが漂う。日本独特の梅雨の情景を表現した風情のある香りになっている。価格は1万8000円。店舗と公式ECで販売する。

既製品以外にも世界に一つの香りを提供

「リベルタ」は“香りの民主化”テーマに2020年に誕生したD2Cパーソナライズフレグランスブランドだ。調香師のノウハウを反映した独自のアルゴリズムを用いた香りの診断により導き出される14種類の香り“パーソナルコレクション”をはじめ、“パーソナルコレクション”にベース香料18種、オプション香料24種を組み合わせ専属調香師とのカウンセリングを通して世界に一つ香り(フルオーダー)を提供している。D2Cブランドであるため、グレードの高い香料を使用しながらも手に取りやすい価格帯を実現。“素材のよさ”“テクニック”“センス”という方程式を元に、素材の良さを引き立てながら調和をとりつつ、新しさがある心地よい香りを提案している。23年9月には、東京・中目黒にラボパフューマリーを併設した店舗をオープン。フルオーダーや既製品の提供をはじめ、過去のフルオーダーのアーカイブの香りの紹介なども行う。

世界各国から訪れる「リベルタ」中目黒店

PROFILE: :山根大輝/セントピア代表

:山根大輝/セントピア代表
PROFILE: (やまね・だいき) 1991年千葉県生まれ。明治大学商学部卒業後、外資コンサルティング企業で働きながら、 「パルファンサトリ」の大沢さとりに師事し調香を習得後、2020年に「リベルタ パフューム」を設立。“香りの民主化”を掲げ、 調香師やブランドディレクターとして活躍する傍ら、香りや匂いを通したさまざまなコラボレーションを展開。23年からバンタンデザイン研究所にて講師を務め、香水ブランド創業を目指す人材の育成にも取り組む

ラボを併設した「リベルタ」中目黒店は開放感のある空間。カウンターに腰掛けて、壁面にずらりと並ぶフレグランスや香料などをゆったり楽しめるようになっている。D2C中心のブランドだが、口コミで広がり、世界各国から、ただ一つの香りを求めて来店する客もいるという。中目黒の店舗は、散歩がてらに立ち寄る外国人客も多いようだ。日本人の感性が反映された香りは、海外でも支持を集めている。

ガラス越しにラボの様子も見えるようになっており、カウンセリングから調香までを店舗にいながら見ることができる。モノ作り全体のプロセスを体験できるのも、香りにこだわる顧客にとっては魅力なのだろう。「リベルタ」を運営するセントピアの山根大輝代表は、「オープンなパフューマリーであることが大切。調香などの裏側を見てもらうことで、香水業界に興味を持ってもらい働く人が増えるきっかけになれば」とコメント。香りというプロダクトの提供だけでなく、香水業界全体の活性化も視野に入れた活動をしている。

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釣れないくらいがちょうどいい!? 二刀流オーナーのデトックス法

「WWDJAPAN」の連載「1000円で何する?」

連載「1000円で何する?」32回目に登場するのは、東京・用賀のヘアサロン「アンバーグリーム(AMBERGLEAM)」のオーナーで、同名のウエアブランドではデザイナーも務める長山友宇希(ゆうき)さん。「趣味もビジネスもイージー過ぎたら、つまらない!」と笑う彼が紹介してくれたものとは?

バス釣り用の中古ルアー(約1000円)

バス釣り用の中古ルアー(約1000円)

「去年、渋谷の釣具店『タックルベリー』で購入した中古ルアーです。

バス釣り歴は約10年で、ルアーはほかに100個ほどを所有しています。餌釣りも海釣りも経験したんですが、結果としてゲーム性の高いバス釣りに戻った感じです。主戦場は山梨県の河口湖で、子ども(2歳)が生まれる前は週1ペースで通っていました。今は月1くらいですね。

究極、釣れなくてもいいんです(笑)。魚とのだまし合いが楽しいし、なにより自然の中でデトックスできるので」。

PROFILE: 長山友宇希/「アンバーグリーム」オーナー兼デザイナー

長山友宇希/「アンバーグリーム」オーナー兼デザイナー
PROFILE: (ながやま・ゆうき)1987年8月14日生まれ、群馬県出身。2007年に専門学校を卒業後、東京・池袋の美容室に勤務。13年、渋谷の美容室に転職。自身は渋谷で美容師を続けながら、20年、地元群馬にヘアサロン「オフショア」をオープン。21年に妻とウエアブランド「アンバーグリーム」をスタートさせる。23年、用賀に「アンバーグリーム」の路面店を出店。7月1日、アパレルとヘアサロンを併設した新店舗(2店舗目)を用賀に開店した

連載「1000円で何する?」とは?

原宿での隠れ家ランチや、朝の気分をあげるスターバックスのオプション、週末の美術館の入館料など、ファッション&ビューティ業界人に1000円(税込1100円)で日常をキラキラさせるコト・モノを紹介してもらいます。ファミリーマートの靴下や古着のバンダナなど、アパレル商品もあったり?

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米国でZ世代向けフレグランスが活況 先鋭的なコンセプトの5ブランドを紹介

フレグランス市場の勢いがますます加速する米国で、Z世代をターゲットとした新興ファインフレグランスが続々誕生している。その多くは他業界からの参入で、従来とは一線を画す先鋭的なコンセプトが際立っている。ここでは注目すべき5つの米国発フレグランスブランドを紹介する。

市場および消費者データ分析会社スタティスタ(STATISTA)によれば、2024年の米国のフレグランス市場規模は88億6000万ドル(約1兆4254億4100万円)で、28年までに年平均成長率1.71%の成長が見込まれている。特にTikTokではハッシュタグ「#PerfumeTok」の再生回数が64億回以上を超えるなどフレグランス人気が伸び続けており、調査会社サーカナ(CIRCANA)のラリッサ・ジェンセン(Larissa Jensen)=美容業界アドバイザーも、「フレグランスへ強い関心があるZ世代の支持を得ることが非常に重要」と強調する。

業界に先駆けた100%成分開示で透明性を追求

デジタルネイティブであるZ世代は、商品選びにおいて透明性・信頼性を最も重視しているが、これまで化粧品の安全性について厳格な規制がなかった米国でも、22年に化粧品規制近代化法(以下、MOCRA)が制定されたことで、そのムードがますます高まりそうだ。7月1日から、各社はフレグランス商品の香料アレルゲンを含む全成分をFDA(米食品医薬品局)へ提出しなければならず、ラベル印刷など消費者への可視化も義務付けられる。

その追い風を受けているのが、米女優のミシェル・ファイファー(Michelle Pfeiffer)が19年に創設したクリーンフレグランスブランド「ヘンリー ローズ(HENRY ROSE)」だ。これまで成分についての開示義務やトレーサビリティに関する規制がなく、有害な成分が含まれていてもブラックボックスだったフレグランス業界に異議を唱え、ファイファー創設者はファインフレグランスで初めて、化粧品の安全性を保証するEWGと商品の環境面、倫理面を評価するクレイドル・トゥ・クレイドル(ゆりかごからゆりかごまで)のゴールド賞の2つの認証を取得。さらに商品に含まれる全成分を公式サイトに掲載することで商品の透明性を徹底している。大手香料メーカーIFF(INTERNATIONAL FLAVORS & FRAGRANCES)のパスカル・ゴーラン(Pascal Gaurin)調香師とイブ・カサール(Yves Cassar)調香師との協業で手掛けた調香では、一般的に使用される3000種類以上の香料パレットからではなく、安全性が確認されている300種類の原材料のみを使用した。

開発の原点となったのは、自身が母親になったこと。香水には子供に有害な成分が含まれている可能性があることを知り、10年間香水を使用しなかったファイファー創設者は、それでも状況が変わらず「もう自分で作るしかないと思った」という。持続可能性にもコミットし、循環型のプロダクトデザインには再利用できない素材を一切使わず、ボトルは使用後100%リサイクル可能な素材を採用。購入者にも使用後の分別やリサイクルを呼びかけている。

高い安全性と高品質な香りを追求した同ブランドは、ファインフレグランス12種(各50mL、各120ドル=約1万9000円/各8mL、各35ドル=約5600円)とボディーケア、キャンドルを取り扱い、若い世代から人気を集めている。

バイオテクノロジーの力で絶滅した花の香りを再現

「フューチャー ソサエティ(FUTURE SOCIETY)」は、マサチューセッツ工科大学(MIT)で化学と生物工学の学位を取得した科学者でもあるジャスミナ・アガノヴィック(Jasmina Aganovic)創設者が昨年10月に立ち上げた。香料とは一般的にローズ、ジャスミンといった花の成分から採取されるものだが、同社はサイエンスの力で絶滅した花の香りを甦らせ、唯一無二の香りを生み出しているのが特徴だ。

アガノヴィック創設者は米「フォーブス(FORBES)」誌のインタビューで、「バイオテクノロジーとクリエイティビティーを融合することで、業界に革新をもたらしたいと考えた。絶滅した花を復活させることはできないが、科学と感情を結びつけることで、これまで不可能だったものが可能になる」と語っている。

ハーバード大学標本館から100~200年以上前に絶滅した花のサンプルを抽出し、花のDNAコードを解析したのち、発酵プロセスによる培養で香りの分子を生成。その分子から調香師とともに花の香りを再現し、合成原料と天然原料、生物工学を掛け合わせて6種の香水が誕生した。フレグランス業界の新たな未来を感じさせる幻想的なデザインのボトルに、化石を思わせる形状の100%リサイクル可能なキャップが付属する。

ECに加え、米百貨店ノードストローム(NORDSTROM)の店頭でも販売。ユニセックスな香りは全6種(各50mL、各98ドル=約1万5000円)で、香りを24時間持続させる“プライマー”として使用する“オプティマル ハビタット” (50mL、60ドル=約9600円)や、全6種の香りがミニサイズで試せる “ディスカバリーセット”(6本入り、35ドル=5600円)も取りそろえる。

完璧な基準を打ち破るフレグランス界の異端児

「フローレンス バイ ミルズ(FLORENCE BY MILLS)」や「パターン ビューティ(PATTERN BEAUTY)」のインキュベーターであるビーチ ハウス グループ(BEACH HOUSE GROUP)は、「ノイズ(NOYZ)」を今年6月に発売した。“完璧”である業界の基準を覆すことを目指し、リアルな日常や生々しい感情にインスパイアされた独自のビーガンフレグランスを打ち出している。

同社のショーン・ネフ(Shaun Neff)=共同創設者は「長い間、フレグランスの世界はフィルターのかかったファンタジーによって構築されていた。市場には巨大な空白があったが、完璧であることよりもリアリズムに根差した世界観の方が現代の若い世代には共感される」と語る。

どこか退廃的な雰囲気を漂わせたブランドの世界観に、実体験に基づくストーリーテリングを構築しながら、マスター調香師のジェローム・エピネット(Jérôme Epinette)と共同で調香を手掛けた。シグネチャーの “Sh**ty Day”(50mL、85ドル=約1万3000円)は、最悪な一日を過ごした人の気分をイメージして作られた香りで、気分を高揚させるユーカリやラベンダーの爽快なノートと、深呼吸したように落ち着きを取り戻させるトンカビーンを掛け合わせて仕上げた。

また、一つの香りを好むのではなく、複数の香りを使い分けたり重ね付けしたりするZ世代の嗜好に合わせ、“ディスカバリー キット”(4本入り、22ドル=約3500円)や15mLのミニサイズ(35ドル=約5600円)を提供し、その日の気分に合わせて香りを変えることをユーザーに推奨している。

さらに、若者の自殺防止を支援する米非営利団体のザ・ジェッド・ファンウンデーション(THE JED FOUNDATION)と英慈善団体のキャンペーン・アゲインスツ・リビング・ミゼラブリー(CAMPAIGN AGAINST LIVING MISERABLY、CALM)と提携し、リアルにつながることができるコミュニティーやサポートを提供。若者の50%がメンタルヘルスに問題を抱えているという米国で、フレグランスブランドの域を越え、若い世代に寄り添うことを使命としている。

革新的な買い物体験を提供するD2Cブランド

20年に誕生した「スニフ(SNIF)」も注目のD2Cフレグランスブランドだ。デロイト(DELOITTE)の元経営コンサルタント、ブライアン・エドワーズ(Bryan Edwards)とJPモルガン(J.P. MORGAN)の元アナリスト、フィル・リポルテラ(Phil Riportella)の共同創設者である2人は、悲惨なフレグランスショッピングの経験から、従来にはないシームレスな購買体験を思いついたという。

同ブランドは“試してから購入できる”モデルを独自に考案。オンラインで無料のトライアルキットを注文すると、フルサイズ(30mL、65ドル)のボトルと2mLのミニサイズサンプルが入ったキットが自宅に届き、ミニサンプルを7日間試した上で気に入れば手元にあるフルサイズのボトルをそのまま購入でき、気に入らなければ返品できる(封を開けると返品不可)。また、15%オフになるサブスクリプションや、10%のコミッションを獲得できるSNSでのアファリエイト(成果報酬型広告)プログラムも提供。モネ・マクマイケル(Monet McMichael)といった有名インフルエンサーとも積極的にコラボレートしている。

偽物でも問題なし? TikTokで広まるデュープトレンド

23年に創設された「ファインリー(FINE’RY)」は、15種類のオードパルファムをラインアップするが、各商品がそれぞれ有名フレグランスの香りに似ているとTikTokユーザーの間で話題となった。Z世代の間では模倣品を意味するデュープ(Dupe)が流行しているが、こうしたハイブランドの人気フレグランスの香りを安価に楽しめる代替品が若者の間で支持されている。

同ブランドは香りの模倣について明言を避けているが、「伝統的で排他的な高級フレグランスの民主化を使命に掲げ、消費者のニーズを満たす方法として高級フレグランスを身近にすることが目的」としている。倫理観が問われそうなものの、Z世代はネームバリューを重視するのではなく、模倣品を購入することに抵抗がないというのも興味深い。

フレグランスの本場、欧州とは異なる視点で、最先端のビジネスモデルやテクノロジー、トレンドをスピーディーに取り入れている米国のフレグランス市場。フレグランス業界にどう新風をもたらすか、今後の動向に注目していきたい。

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「ロエベ」がもたらす感覚的な喜び ミニマルなデザインの中にちりばめた驚きと遊び心

「ロエベ(LOEWE)」は6月22日、パリ・メンズ・ファッション・ウイークで2025年春夏メンズ・コレクションを発表した。プレスリリースはいつになく簡潔で、「A Radical act of Restraint(ラディカルな節度)」というキーワードのみ。「抑制されたものを欲していた」と語るジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は、服のアーキタイプ(元型)をベースにした削ぎ落とされたデザインに、意表を突くクラフト技術や素材、コントラストを効かせたシルエットを取り入れ、今季も観客を圧倒した。

アンダーソンにとってパーソナルな作品を並べた会場

今シーズンの会場は、22年春夏と23年春夏のウィメンズショーでも用いたフランス共和国親衛隊の屋内馬術練習場。その時同様、ショーのために2階部分を作り、ランウエイと客席を用意した。そこには、今季の出発点となった写真家ピーター・ヒュージャー(Peter Hujar)が撮影したハイヒールの写真をはじめ、アーティストのポール・テック(Paul Thek)によるネズミなど小さな青銅製オブジェの数々、チャールズ・レニー・マッキントッシュ(Charles Rennie Mackintosh)の手がけた椅子、建築家でありデザイナーでもあったカルロ・スカルパ(Carlo Scarpa)が製作したイーゼルなど、アンダーソンにとってパーソナルなものでもある20世紀のアート&デザインを象徴する作品が飾られている。

そんなランダムな組み合わせのようにも感じる作品群のセットは、アンダーソンの愛読書の一冊でもあるというスーザン・ソンタグ(Susan Sontag)の「反解釈」の中で提唱された、作品を解釈するよりもその感覚的な喜びを重んじる“芸術の官能美学”の必要性を呼びかけるもの。観るものそれぞれが自由に感じ取る、連想の旅へと誘う。

「精度に対する自分ならではの解釈を楽しんだ」

ショーが始まると、モデルたちは空間中央の1階から続く階段を上り、ランウエイに姿を現す。まず目を奪われたのは、モデルの顔の前に垂れるキジの羽根のヘッドピース。それは、縦のラインを強調するアクセントになるだけでなく、「顔の中央に線を引くことで、顔を分断したり隠したりしたかった。動く時に錯視をもたらしたり、催眠術をかけたように見えたりするものでもある」とアンダーソンは説明する。

序盤に見せたのは、ヘッドピースの細長いラインに呼応するようなスリムシルエットのブラックスーツ。デザイン自体はミニマルだが、シルクモヘアをスポンジのように弾力のある質感で仕上げた軽やかなオリジナル素材を使っているのが特徴だ。インナーに合わせるのは、服の内側に縫い付けられるロゴラベルを拡大してドレープを寄せたかのようなトップス。足元のオックスフォードシューズはトーが極端に引き伸ばされたデザインで、錯覚を生み出す。

「精度に対する自分ならではの解釈を楽しんだ」という今季は、これまで以上に削ぎ落とされたデザインの中に一見しただけでは分からないような驚きのアイデアや遊び心あるユーモアを散りばめている。例えば、先シーズンのように上下が一体化したルックがある一方、クロップド丈のポロシャツとチノパンツはオーストリッチのベルトでつながっているように見えて別々のアイテム。細身のコートは、シームに沿って入れたワイヤーで裾が捲れ上がったシルエットを生み出す。そしてドレープを寄せたワイドパンツは、正面のファスナーを横に、背面のパッチを前にずらして捻ったかのよう。そこに合わせるチェックシャツは前後が逆になっている。

また、レザーのチェスターコートはグラデーションを描くようにナパカーフからオーストリッチへと変化し、ハウンドトゥースのポロシャツはカットしたフェザーをあしらうことで柄を立体的に表現。構築的なTシャツやショーツはケーブルニットとレザーをボンディングした上から筆でペイントして仕上げたもので、ノースリーブのトップスは3Dプリンターで再現した腕時計の金属ベルトのようなパーツやマザー・オブ・パールで作る。そんなクラフト技術の生かし方は、まるでモダンなオートクチュールを見ているかのようだ。

それだけでなく、フレアラインを描くギンガムチェックのロングシャツにスリムなスラックスを合わせたり、タイトなニットに鳶職人が履く作業着のようにボリュームのあるニットパンツをコーディネートしたりと、コントラストを効かせたシルエットの探求も引き続き。後半に登場したジャケットも、「ポケットに手を入れるという動作のさりげなさを際立たせるような、誇張する何かが欲しかった」とアンダーソンが説明するように、短めの身頃に対して袖は太くカーブし、たっぷりとしたたるみはエフォートレスな印象につながる。

多様なレザーで表現するバッグ&シューズ

バッグの新作は、“ペブル”バケットバッグを同じ金具をあしらった縦型のホーボーバッグやトップスにも見られたコントラストカラーの大きなロゴを配したXLサイズの巾着トートなど。前者はオーストリッチ、スエード、グレインレザーのバリエーションを用意し、後者はなめらかなナパカーフで提案する。また定番の“パズル”バッグには、オーストリッチや「ロエベ」としては初のディアスキン(鹿革)のモデルが登場した。

一方、シューズは前述のオックスフォードシューズに加え、メンズシューズの定番をシルエットや素材で遊んだデザインが目を引く。さまざまなレザーで提案するローファーやバイカラーのデッキシューズは、幅広の丸みを帯びたスクエアトーが特徴。つま先やソール周りをレザーで覆ったキャンバススニーカーやショート丈のワークブーツ、ブラッシュスエードのフットベッドサンダルなどもそろう。

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「オペラ」「ヒンス」の新作ティント&「ボビイ ブラウン」「トム フォード ビューティ」の復刻アイテムにも注目! 今週発売のビューティアイテム19選【7/1〜7/7】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月1〜7日に発売するアイテムを紹介します。今週は「オペラ(OPERA)」のブランドを代表する“リップティント”シリーズや、唇に自然な光沢感と血色感を与える「ヒンス(HINCE)」のティントリップに新作が登場します。共にキーワードとしているのが、水滴や水しぶきのような“みずみずしさ”。プールやフェスなどの夏イベントにも合いそうです。ほか、「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」はチークを、「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」はチェリーカラーコレクションのアイシャドウパレット限定2品を復刻します。前回の販売時に買えず悔やんだ方はぜひリベンジを!

【7月1日発売】
アナ スイ コスメティックス
(ANNA SUI COSMETICS)

アイライナーからホワイト、パープル、レッドの新3色

「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」は、秋コレクションの第1弾としてリキッドアイライナー“パーフェクト アイライナー”から新3色を発売する。アプリケータータイプの水系リキッドアイライナーで、鮮やかな濃い発色が特徴。新色はホワイトカラー“003”、レディパープルカラー“200”、アーバンレッドカラー“400”の3色で、レディパープルカラーにはパープルやレッド、ブルー、シルバーのラメを配合する。

■商品詳細

“パーフェクト アイライナー” (ホワイトカラー“003”、4mL、3850円)
“パーフェクト アイライナー” (レディパープルカラー“200”、4mL、3850円)
“パーフェクト アイライナー” (アーバンレッドカラー“400”、4mL、3850円)

【7月1日発売】
ヒンス
(HINCE)

ブルーに染まった限定コレクション
踊る“水しぶき”を表現

「ヒンス(HINCE)」は、唇に自然な光沢感と血色感を与えるティントリップ“ロウグロウジェルティント”新3色を発売する。落ち着きのあるペールニュートラルベース、涼し気なクールライラックピンク、鮮やかな印象のコールドチェリーバーガンディーを用意し、パッケージは同コレクションの特別なライラックカラーに仕上げている。

■商品詳細

“ロウグロウジェルティント(24 BLUE DIVE) R008 レア” (1980円)
“ロウグロウジェルティント(24 BLUE DIVE) R009 ロウライラック” (1980円)
“ロウグロウジェルティント(24 BLUE DIVE) R010 ロウチェリー” (1980円)

【7月1日発売】
イニスフリー
(INNISFREE)

美容液発想の日焼け止め

「イニスフリー(INNISFREE)」は、美容液UV“グリーンティー ヒアルロン サン セラム”[SPF50+ PA++++]を発売する。毛穴の約1/1900サイズにカプセル化した5種類のヒアルロン酸のほか、ナイアシンアミドなどの美容成分を贅沢に配合しており、テクスチャーはミルキーなエッセンスタイプ。ビーガン認証を取得しているほか、サンゴの生育に影響するといわれる成分も排除。低刺激、ノンコメドジェニック、無香料で、肌と地球に優しい処方に仕上げている。

■商品詳細

“グリーンティー ヒアルロン サン セラム”[SPF50+ PA++++](50mL/2560円)

【7月1日発売】
シセイドウ
(SHISEIDO)

“アルティミューン”初のインナーケア商品が登場
免疫力の向上&腸内環境をケア

「シセイドウ(SHISEIDO)」は、ブランドを代表する美容液シリーズ“アルティミューン”から、初のインナービューティーケア商品“アルティミューン プロバイオティクス パウダー”を発売する。「美肌免疫」を生かしたパウダーサプリメントで、免疫力の向上および腸内環境のケアに働く3つの成分「ビフィズス菌」「アムラ果実」「ブルーベリー」が肌と全身に働きかける。味はシトラスベリーで、ほどよい酸味と甘みを感じる味わいに仕上げた。

■商品詳細

“アルティミューン プロバイオティクス パウダー”(2.2g×30袋、6480円)

【7月1日発売】
ラネージュ
(LANEIGE)

みずみずしく甘い"スイカアイスキャンディ"のような限定フレーバー

韓国発のグローバルビューティーブランド「ラネージュ(LANEIGE)」の人気商品“リップスリーピングマスク”から、みずみずしく甘いスイカアイスキャンディのような限定フレーバー“ウォーターメロン”が登場する。スイカの果実を表現したビビッドな赤いテクスチャーや、模様がデザインされた遊び心満載のパッケージが魅力だ。

■商品詳細

“リップスリーピングマスク ウォーターメロン”(20g、2365円)

【7月1日発売】
ブイティー
(VT)

サンリオとコラボ
限定パッケージのスキンケア商品

韓国ブランド「ブイティー(VT)」は、サンリオとコラボレーションしたスキンケア商品を発売する。ラインアップは、“CICA デイリースージングマスク”、“シカレチA マスク”、天然マイクロニードル配合の導入美容液“リードルショット100”、マイクロニードルの配合量が異なるリードルショット“100”、“300”、“700”の3種類を肌の状態に合わせて試せる“リードルショット コンパクトセット”。ステッカーやキーリングなどの購入特典も用意する。

■商品詳細

“CICA デイリースージングマスク”(30枚入、2420円)
“シカレチA マスク”(30枚入、2596円)
“リードルショット100”(3520円)
“リードルショット コンパクトセット”(10mL×3、4730円)

【7月1日発売】
サンタ・マリア・ノヴェッラ
(SANTA MARIA NOVELLA)

ルームデイフューザー8種
800年を超えて伝統を紡ぐ香り

「サンタ・マリア・ノヴェッラ(SANTA MARIA NOVELLA)」は、“フィレンツェ 1221 エディション”からルームデイフューザーを発売する。ラインアップは、柑橘系が爽やかに香る“アックア・デッラ・レジーナ”、優美な香り“フリージア”、部屋をバラ園のように演出する“ローザ・ガーデニア”、若々しい薔薇に着想を得た“ローザノヴェッラ”、マリンノートにオレンジなどを重ねた“エンジェルオブフローレンス”、スパイシーさにほのかに甘さが残る“ザクロ”、シガーのスパイシーさとバニラの甘さを合わせ持つ“トバッコ・トスカーノ”、蕾と葉、花をエッセンシャルオイルに閉じ込めた“ポプリ”だ。

■商品詳細

ルームデイフューザー(250mL/1万4300円、木製スティック8本入り)

【7月2日発売】
シロ
(SHIRO)

人気フェイスミストがさらにピュアに 

「シロ(SHIRO)」は“旬シリーズ”より、毎年の好評の“白樺フェイスミスト”の新バージョン“白樺フェイスミスト 2024”を発売する。同商品はシロラボラトリーで蒸留し、製品化する初のアイテムだ。フレッシュで青々しくやわらかな甘い香りとともに、ふっくらとした柔らかな肌をかなえる。

■商品詳細

“白樺フェイスミスト 2024”(4840円)

【7月3日発売】
ベアミネラル
(BAREMINERALS)

肌のくすみと乾燥対策の美容液2種 

「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は、スキンケアシリーズの“SRシリーズ”から、くすみ対策美容液“SR ピュア グロウ セラム”と、乾燥対策美容液“SR ピュア モイスチャー セラム”を発売する。“SR ピュア グロウ セラム”は軽やかな乳液状テクスチャーで、肌のくすみが気になる人や、透明感のある肌を手に入れたい人向けのアイテム。“SR ピュア モイスチャー セラム”はこっくりとした乳液状テクスチャーで、かさつきやツッパリ感などの乾燥が気になる人や、潤いとハリのある肌をかなえたい人におすすめだ。

■商品詳細

“SR ピュア グロウ セラム”(30mL、9350円)
“SR ピュア モイスチャー セラム”(30mL、9350円)

【7月3日発売】
オサジ
(OSAJI)

温泉水配合のスキンケアシリーズが復刻 

敏感肌ブランドの「オサジ(OSAJI)」は、鹿児島・指宿のミネラルを豊富に含んだ温泉水を配合したシグネチャーシリーズのトナーとモイスチャライザーとトナーと同商品のセットを数量限定で発売する。肌に潤いを与えながらバリア機能をサポートするアイテムで、サラッとしたテクスチャーでベタつきが気になる夏に心地よい使用感に仕上げた。

■商品詳細

“オサジ シグネチャー トナー” (150mL、2750円)
“オサジ シグネチャー モイスチャライザー” (100g、3080円)
“オサジ シグネチャー トナー モイスチャライザー セット” (5500円)

【7月4日発売】
サボン
(SABON)

“夏のパリの街”に着想した限定コレクション

「サボン(SABON)」は、パリの街をテーマにした“サニー・カクテル コレクション”を数量限定で発売する。ラインアップはボディーケア、フレグランス、ホームアイテムなどで、プレゼントに最適なキットも用意する。パリに降り注ぐ太陽をイメージした香りの“シトラス・フローラル・ムスキー”は、グレープフルーツや情熱的なレモン、搾りたてのオレンジのトニックブレンドをブラックカラントと輝く花々が美しく彩る。

■商品詳細

“シャワーオイル サニー・カクテル”(235mL、3740円)
“ボディスクラブ サニー・カクテル”(320g、4730円)
“シルキーボディミルク サニー・カクテル”(200mL、5500円)
“ボディジュレ サニー・カクテル”(200mL、5060円)

【7月4日発売】
ウズ バイ フローフシ
(UZU BY FLOWFUSHI)

20周年を迎える木村カエラとコラボ

「ウズ バイ フローフシ(UZU BY FLOWFUSHI)」はデビュー20周年を迎える木村カエラとのコラボ商品”アイオープニングアイライナーRGBブラック”を数量限定で発売する。光の三原色である赤、緑、青を取り入れたブラックカラーで、眉尻を自然に描くベースとしたり、下まぶたのラインに取り入れたりと多様な使い方をすることができる。

■商品詳細

”アイオープニングアイライナーRGBブラック”(1694円)

【7月5日発売】
トム フォード ビューティ
(TOM FORD BEAUTY)

世界で人気のリップ“グロス リュクス”を定番品に追加 
全4色を用意

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は、過去に日本でも限定発売し即完売になるなど話題になったリップ“グロス リュクス”4色を定番品に加える。保湿成分をたっぷり配合した軽い付け心地が特徴のリキッドリップバームで、唇をふっくらと見せながらも輝きと潤いを与えるアイテムだ。カラーはブラウン系、クランベリーカラー、ヌードカラーなどの4色を用意する。

■商品詳細

“04 エクスクイジット” (7200円)
“08 インヒビション” (7200円)
“22 サンライズ ピンク” (7200円)
“20 ファントム” (7200円)

【7月5日発売】
クラランス
(CLARINS)

メイクフィックスミストを6年ぶりにリニューアル 
“ブランド史上、最高傑作”

「クラランス(CLARINS)」は、6年ぶりにリニューアルした“フィックス メイクアップ N”を発売する。今回のリニューアルでスキンケア成分を97%配合した。乾燥などの外的ストレスから肌を守りながら、メイクを24時間フィックスする。生活習慣で生まれる酸化ストレスを抑制するほか、細胞内の老廃物を分解・排出する小器官のリソソームを酸化ストレスから守り、活性化する。

■商品詳細

“フィックス メイクアップ N”(50mL、4950円)

【7月5日発売】
アルマーニ ビューティ
(ARMANI BEAUTY)

肌に溶け込むリキッドチーク
血色感が長時間持続

「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」は、新作チークの“ルミナス シルク チーク ティント”を発売する。肌馴染みの良い仕上がりと長時間発色が持続するロングラスティング力が特徴のリキッドチークで、唇にも使うことができる。オイルと水分で形成した薄膜フィルムのようなテクスチャーで、溶け込むように肌に馴染み、ほんのりと透けるような血色感のある色味が長時間持続する。

■商品詳細

“ルミナス シルク チーク ティント インテンスベリー”(6600円)
“ルミナス シルク チーク ティント デリケートモーブ”(6600円)
“ルミナス シルク チーク ティント ボールドピンク”(6600円)
“ルミナス シルク チーク ティント ロージーピーチ”(6600円)

【7月5日発売】
ボビイ ブラウン
(BOBBI BROWN)

“天空”着想の限定コレクション
3色チークも復刻

「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」は、天空のきらめきのような輝きの“グロウ ウィズ ラブ コレクション”を数量限定で発売する。アイシャドウパレットや限定復刻する3色チーク、先行発売の新リキッドリップの3種をそろえる。

4色アイシャドウパレットの“リュクス アイシャドウ クォード”からは、ラメが輝くスパークルフィニッシュやマットなどの質感を組み合わせたピンク系とパープル系の2種が登場。限定復刻した“ブライトニング ブラッシュ”は、きらめくシマーフィニッシュや、洗練された艶をかなえるブラッシュカラーをセットにした2色展開だ。9⽉に発売予定のリキッドリップ“リュクス マット リキッド リップスティック”は、スキンケア成分配合で、メイク中も唇をケアしながら鮮やかに発⾊する。ふんわりとしたマットテクスチャーの3色を用意した。

■商品詳細

“リュクス アイシャドウ クォード”(1万450円)
“ブライトニング ブラッシュ”(7480円)
“リュクス マット リキッド リップスティック”(限定3色、各5940円)

【7月5日発売】
トム フォード ビューティ
(TOM FORD BEAUTY)

即完売アイシャドウパレットが限定復刻

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は、チェリーカラーコレクションのアイシャドウパレット限定2品を復刻販売する。ラインアップは、ブラウンレッドやバーガンディ、ワインのカラーを収めたワインブラウンシェードの“02SC チェリー スモーク”と、甘いピンクやキャンディレッドが印象的なチェリーレッドシェードの“01SC エレクトリック チェリー”。大胆でくっきりとした印象を与えるウェットフォーミュラとソフトで重ね付けしやすいドライフォーミュラを組み合わせている。

■商品詳細

“アイ カラー クオード”(各1万2980円)

【7月5日発売】
イヴ・サンローラン
(YVES SAINT LAURENT)

人気アイシャドウから“パリの夜”に着想した新色

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は、アイシャドウ“クチュール ミニ クラッチ”から新色4種を発売する。新色の“ナイトリュクスコレクション“は、創業者のイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)が愛したというパリの夜の魅力を、グローバル ビューティ ディレクターでメイクアップアーティストのトム・ペシュー(Tom Pecheux)が解釈し、4色のパレットに落とし込んだ。また同日、アイライナー“リベレイテッド アイライナー ウォータープルーフ”も発売する。

■商品詳細

“クチュール ミニ クラッチ”(新4色、各1万890円)
“リベレイテッド アイライナー ウォータープルーフ”(全10色うち限定2色、各4620円)

【7月5日発売】
オペラ
(OPERA)

水滴のような“水光艶”続く新リップティント

「オペラ(OPERA)」は、ブランドを代表する“リップティント”シリーズの新商品を発売する。新たに登場する“グロウリップティント”は、既存の“リップティント”よりさらにみずみずしい唯一無二の艶感を表現した。カラーは定番のウォームベージュやロゼピンク、アプリコットベージュ、モーヴの4色に加え、限定の青みを感じるソルベピンクの全5色を用意する。

■商品詳細

“グロウリップティント”(全5色うち限定1色、各1980円)

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「アンダーカバー」の記念Tシャツや「ビルケンシュトック」のビームス別注など! 今週発売のファッションアイテム9選【7/1〜7/7】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月1〜7日に発売するアイテムを紹介します。「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は、アート展「コズミック チルドレン(KOSMIK CHILDREN)」を伊勢丹新宿本店で開催。同展示を記念して制作したTシャツも販売します。アートディレクター、永戸鉄也さんのコラージュに高橋デザイナーのドローイングを描き加えた、共同制作の作品が目玉です。

「ビームス(BEAMS)」は、「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」に別注した“チューリッヒ(ZURICH)”を発売します。通常は製品の靴底に使われている“ボーンパターン”をトープスエードのアッパー全面に大胆に施したデザイン。インソールには「ビルケンシュトック」のロゴに加え、ビームスのロゴも刻印したのは今回が初めてだそう。

【7月3日発売】
マディソンブルー
(MADISONBLUE)

「レッドカード」とコラボの“旧くて新しい”デニム3型 

「マディソンブルー(MADISONBLUE)」は、デニムブランド「レッドカード(RED CARD)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。ラインアップは“ニュービンテージ”をテーマにしたジャケット、パンツ、シャツの全3型。「マディソンブルー」デザイナーの中山まりこが20代の頃から愛用していた1960〜70年代の古着のデニムをベースに、同ブランドらしい現代的でこなれたシルエットを追求した。

■商品詳細

ジャケット(10万2300円)
パンツ(9万2400円)
シャツ(7万8100円)

【7月3日発売】
リーバイス
(LEVI'S)

「マクラーレン・レーシング」とのコラボコレクション

「リーバイス(LEVI'S)」は、「マクラーレン・レーシング(MCLAREN RACING)」とのコラボコレクションを発売する。左右の胸にビンテージ風パッチをあしらった“ヘリテージトラッカー”や創設者ブルース・マクラーレン(Bruce McLaren)の刺しゅうサイン入り”レーシンググローブ”など、「マクラーレン・レーシング」のビンテージ時代のスピリットに着想を得た計7アイテムを用意する。

■商品詳細

レーシングジャケット(4万8400円)
レーシングスーツ(6万4900円)
デニムジャケット(2万6400円)
ジーンズ(1万9800円)
グローブ(1万6500円)
※一部商品

【7月4日発売】
ディオール
(DIOR)

「ストーンアイランド」とのカプセルコレクション

「ディオール(DIOR)」は、「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」とのコラボアイテムを発売する。「ディオール」の職人技と「ストーンアイランド」の機能性を掛け合わせ、ジャケットやデニムカーゴパンツ、スニーカー、“サドル”バッグなどをラインアップする。

■商品詳細

ジャケット(115万円)
パンツ(40万円)
スニーカー(20万円)
バッグ(52万円〜)
リング(6万7000円)

【7月4日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

スニーカー“ガゼル”がサンダルに
新たに2カラーをラインアップ

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、サンダル“ガゼル ビーチ”のブラック/ホワイト、ブラック/ブラックカラーを発売する。スニーカー“ガゼル”をもとに、アッパーとシュータン、シューレースをあしらい、EVA構造ソールを採用した。すでに予約を受け付けている。

■商品詳細

サンダル(7700円)

【7月4日発売】
シップス
(SHIPS)

阪神タイガースとのコラボアイテム

「シップス(SHIPS)」は、プロ野球球団の阪神タイガースとのコラボアイテム、計5型20アイテムを「シップス マン」の一部取り扱い店舗及び公式オンラインショップ、ゾゾタウン(ZOZOTOWN)で発売する。なお、公式オンラインショップは先行予約を受付中だ。コラボアイテムにあしらった「シップス」ロゴと阪神タイガースの「TH」を融合させたロゴデザインは、インパクトのある唯一無二なデザインだ。

■商品詳細

シャツ(9900円)
Tシャツ(5500円)
キャップ(5500円)

【7月5日発売】
リーバイス
(LEVI'S)

フジロックとコラボしたTシャツとワッペン

「リーバイス(LEVI'S)」は、「フジロックフェスティバル‘24(FUJI ROCK FESTIVAL’24)」(以下、フジロック)にオフィシャルサポーターとして参加し、「リーバイス」ストアで「フジロックフェスティバル×リーバイス」のコラボレーションTシャツとカスタマイズワッペンを発売する。これらは「リーバイス」と共に「フジロック」をまるごと楽しむイメージをデザインに落とし込んだ。

■商品詳細

Tシャツ(5500円)
ワッペン(3300円)

【7月5日発売】
ビームス
(BEAMS)

「ビルケンシュトック」に別注した”チューリッヒ”

「ビームス(BEAMS)」は、「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」に別注した“チューリッヒ(ZURICH)”を発売する。モデルとなった“チューリッヒ”のカラーやバックル、サイドのコルクヘッドはそのままに、アッパー全面に施された「ビルケンシュトック」のシグネチャーである“ボーンパターン”が印象的だ。

■商品詳細

別注サンダル(2万3100円)

【7月6日発売】
セイコー アストロン
(SEIKO ASTRON)

数量限定ウオッチ4型 文字盤の型打ちパターンで星空を表現

「セイコー アストロン(SEIKO ASTRON)」は、“ネクスター(Nexter)”シリーズから、“スターリー スカイ(星空)”をテーマとしたウオッチ4型を数量限定で発売する。文字盤は、見る角度によって風合いが変化する型打ちパターンをあしらい、夜空の星を模した。ケースとブレスレットは、軽量でさびにくいチタン素材を用いたほか、セイコー独自の表面加工技術“ダイヤシールド”で、傷がつきにくい仕様を目指した。

■商品詳細

ウオッチ“SBXC157”(28万6000円)
ウオッチ“SBXD027”(25万3000円)
ウオッチ“SBXY077”(14万8500円)
ウオッチ“SBXY079”(14万8500円)

【7月6日発売】
アンダーカバー
(UNDERCOVER)

アート展開催の記念Tシャツ

「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は、アート展「コズミック チルドレン(KOSMIK CHILDREN)」を伊勢丹新宿本店本館2階のイセタン ザ・ スペースで開催する。また、同展示を記念して制作したTシャツも販売する。高橋盾デザイナーがキッズラインのTシャツ用に描き下ろしたものをデザインに落とし込んだ。大人用のサイズはM、L、XL、キッズサイズは110〜120、120〜130と豊富なサイズを用意する。

■商品詳細

Tシャツ(8800円〜)
Tシャツ/キッズ(6600円〜)

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