「トランプ関税は続かない」 ファストリ柳井会長や後継候補らが決算会見で語ったこと 

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は4月10日、2024年9月〜25年2月期決算説明会に登壇し、「“解説”より“解決”」をテーマに会社の方針説明を行った。業務変革や課題解決については常々、「能書きはいいから実践してください」と語ってきた柳井会長。業務変革も構想や計画だけでなく、現場に入り込んでオペレーションにどう落とし込み、実践・実現、仕組み化するのかを重視してきた。柳井会長による方針説明を全文レポートする。

また、近年は決算会見に後継候補の経営幹部が毎回登壇するようになっているが、今回は、柳井会長、岡﨑健取締役グループ上席執行役員CFOに加えて、若林隆広グループ上席執行役員ユニクログローバルCOO、丹原崇宏グループ執行役員CIO、寺師靖之グループ執行役員が登壇し、いつにも増しての大所帯。トランプ関税についての所感など、柳井会長をはじめとした経営陣の質疑応答を記事後半でまとめた。

中国大陸は個店経営へ変革

「業績は好調です。私たちが掲げるLifeWearに対する理解と支持が一段と強まり、グローバルな規模で着実に収益を上げられる体制が非常に強固になってきました。しかし、『世界最高のブランドになる』という私たちの目標からすれば、現状はまだまだ問題だらけです。一時の好業績に浮かれてはなりません。現実の問題を直視し、口先だけの説明でなく、自ら率先し、行動し、解決すること。“解説”よりも“解決”。この姿勢が最も大切だと考えております」

「課題に直面しているのが、中国大陸のユニクロ事業です。その本質的な原因は、本当の意味での、お客さまに必要とされる、地域に愛される店になっていないことにあります。中国の社員や経営者の素質は高く、チェーンストアの強みを生かし、ここまで事業拡大ができました。しかし現状は、本部の指示で全ての店舗が一律に動く傾向が強く、各地域のお客さまに合った品ぞろえや売り場作りができていません」

「この状況を打破し、再び高い成長を実現するには、各店舗が自らの頭で考え、商売を作る、個店経営への変革が不可欠です。今後、弊社が先頭に立ち、販売員、および、社員を教育し、全ての店舗、全ての社員が自らお客さまとしっかり向き合って、真にお客さまに求められる商品構成、売り場を実現する体制にします。かつて私たち日本の国内でもチェーンストアオペレーションの限界に直面し、それを個店経営の徹底で乗り越えた経験があります。中国大陸においても必ずこの問題を克服し、次のより高いステージに進むことができると確信しております」

「ジーユーらしさ」を早急に確立

「次にジーユーですが、本来ユニクロと同じくらいの成長の可能性があります。しかし、その本質的な課題は、確固たるブランドポジションが確立ができていないということです。お客さまにとってジーユーのブランド価値はどこにあるのか。“ジーユースタイル”をより明確にする必要があります。売上げ3000億円までは経営者のリーダーシップの下、成長してきました。次のステージである1兆円への挑戦の過程では、全てイチから作り直すような覚悟で世界に通用するジーユーブランドのあるべき姿を追求していく必要があります。そのために経営体制の強化を実行しました。問題は多くありますが、問題解決のプロセスを通じ、より大きく成長できる。そのように考えております」

「企業経営にとって最も致命的なことは、問題が存在するのにも関わらず、それを認識していない。もしくは問題をあえて見ないようにする。そのような姿勢にあります。問題を直視し、個別具体的に対策を立てて、即断即決で愚直にそれをやり続ける。最もお客さまのためになることは何かとの信念に従って行動すれば、必ず解決できる道筋があります。発生する問題を一つひとつ解決し、結果を次の行動に生かす。そうすれば今よりさらに高い次元に成長できます。これはまさにピンチでなくてチャンスです。そのような姿勢で失敗を恐れずに新たな挑戦を続けていきます」

真のグローバルブランドを目指す

「いま私たちファーストリテイリングは、真のグローバルブランドを目指す全く新しいステージに入りました。ここから先、過去のやり方の延長線上ではたどりつけません。まだ誰もやったことがない斬新な発想で、世界最高水準の商品やサービスを作り出すことが必要です。そのような観点から、私は今年の年度方針を“原点、挑戦、革新”としました。創業以来私たちが大切にし実践してきた顧客の要望に応え、顧客を創造する経営。ローコスト経営。基準の高さと実行の徹底。現場・現物・現実。独立自尊の商売人の精神。即断即決即実行。こうした原点を決して忘れることなく、改めて過去のやり方を大胆に見直し、原点に返ってイチから挑戦を始めます」

「先程お話ししたように、LifeWearの支持はグローバルに広がっています。欧州、北米だけでもアパレルの市場規模は約120兆円といわれています。私たちの市場シェアはその1%にも達していません。東南アジアやインドなどでも業績が好調です。未出店の都市が多数あることに加え、既存の地域も深堀りをすればさらに拡大できます。中国もいずれ経済状況は回復に向かうでしょう。世界各地で非常に大きな成長の余地があります。世界中のあらゆる人のための究極の普段着というLifeWearのコンセプトは他のどのブランドにもないユニークなものです。私たちは世界のマーケットで最高のポジションにいます」

「現状の課題を一つひとつ着実に解決していけば、さらに飛躍的な成長ができると確信しています。そのために必要なことは、グローバル経営・全員経営の徹底です。世界中の全ての社員、および、経営者が自分たちは今どこに向かっているのか正しく理解し、常にグローバルな視点で何が最善なのかを考える。行動する。その上で地域のお客さまの求める商品やサービスを作り出す。世界中でお客さまに提供していくということが必要です。常に全員が経営者であり、世界中で全ての社員が1つのチームとなって全社にとって最も良い方法で実行する。それがグローバルワン・全員経営の目指すものです」

「意味がある店」を作る

「先程ユニクロの中国大陸事業の話をしましたが、これから世界各地で個店経営をより徹底していきます。各地の店舗は私たちの商売をお客さまに伝える強力なメディアです。私たちは何者なのか?何を目指しているのか?ブランドが価値観を発信しつつ、それぞれの地域のライフスタイルに合った商品構成で全ての店舗を地域のお客さまから必要とされる店舗にしていきます。買って良かった、また来ようと思われる店。お客さまにとって意味がある店を作る。真にお客さまの役に立つ個店経営を実現し、お客さまが本当に愛されるブランドにしていきます」

「私たちの商売の究極の目的は、自らの商売を通じて社会を良くしていくことにあります。これが全ての出発点です。私たちの商売はお客さまの生活を便利で快適にしているか?私たちの仕事は社会をよくするために貢献してるか?それらが最も重要なことです。そのために全員が力を合わせ、目の前の問題を具体的に一つひとつ解決していく。解説よりも解決。ピンチはチャンスです。目標に挑むために必要な道具立てや時代の条件は全てそろっております。あとは果敢に挑戦し続けることです。皆さまの一層のご支援・ご指導をお願い申し上げます」

【以下、質疑応答】
「トランプ関税にも生産地分業で対策可能」

ーーファーストリテイリングの業務変革は明らかにうまくいっているようだが、その理由は?

丹原崇宏グループ執行役員CIO(以下、丹原):われわれとしてはまだまだやらなきゃいけないことがあると思っていて、全てうまくいっているとは思っていません。その中でも業務変革を進めることができている一つのポイントとして私が考えるのは、やはり実行・徹底することが企業文化として強い。業務変革のために現場で一緒に仕事をしていく中で、考えて計画して終わるのではなく、実際にやってみて、失敗を重ねながらできるまでやり切ることを続けている。この実行の部分に非常に重きを置いている。だから、成功の秘訣というよりも、「できるまでやる」というスタンスでやっているのが一つのポイントだと思っています。

ーーまだ満足していないということだが、さらに業務改革を進めていく中で、どのあたりに伸びしろがあるのか。

丹原:今後を考えるうえで何かネックがあるわけではないですが、やはり海外に事業が拡大する中で、グローバルワン・全員経営で、すなわち、世界で一番いいやり方を実行していく必要がある。当然ながら海外においても一番いいやり方でないといけない。この観点でいくと、われわれ自身が日本だけでもなく、他の国、とくに成長している欧米などのこともきちんと理解したうえで、本当にいいやり方を作っていく。そのために、米国にGHQ(グローバルヘッドクオーター)を立ち上げたり、私自身も今欧州に赴任して、欧州から世界へというような挑戦をしています。

ーー今後とくに注目すべきKPIや、利益率の改善方法などについて補足してほしい。

岡﨑健取締役グループ上席執行役員CFO(以下、岡﨑):やはり在庫の効率のところ。結局SKU単位で経営するところがうまくいくと、当然在庫の回転率も良くなっていくと思います。それから、定期的に数値をお出ししていないのですが、人時生産性を向上させていくことに力を入れています。これは報酬を上げながらやっていますが、売り上げを成長させながら、人件費を抑制していくと、業績に直接好影響が出てくると思います。

ーー一番わかりやすい指標で営業利益率があるが、中長期で目指している20%は見えてきたのか?

岡﨑:20%は一つの目安で、とにかく着実に成長し続けていくということです。将来に向けて投資が先行する時もあれば、(投資が重ならず)営業利益率が高めになることもある。(15%、20%)この範囲内でやっていきたいと思っています。

ーー今一番ホットな話題である関税について教えてほしい。下期に営業利益で2~3%の影響が出ると試算している。価格は関税分を飲み込んで値上げはしない、という考え方をベースにしていると思う。トランプ関税の影響度を低く見積もっているのは、もう既に多くの商品が(米国に)入庫しているから問題ないということか。ユニクロの北米事業はかなり事業として上向いていて、テキサスなど新商圏の芽も出てきた。関税の問題もあって、今後いろいろな選択肢が考えられると思う。この局面だからこそ、まだマーケットシェアが低いからこそ取れる戦略を教えてほしい。

柳井正会長兼社長(以下、柳井):生産地の国際分業は完全に確立されています。アメリカが(良いところを)全部取るみたいなことはあり得ない。金融や情報産業はアメリカ中心なんですから、(アメリカは製造業から)そちらの産業のほうにシフトしたと考えないといけないと思いますし、われわれは生産調整もできるので(対策は取れる)。産地も「チャイナプラスワン」ではなく、「アジア、プラス、アジア内におけるチャイナ」に変わってきている。生産地はいくらでも変更できると思っています。もし分断されたとしても、関税に対してできることはやろうと思っていますが、今報道が出ているような税率に関しては、今の国際情勢から考えて無理がある。多分、こんなことは続かないと思います。

岡﨑:下期の試算は、4月2日に発表された税率がそのまま適応され、一切こちらがアクションを取らないとしたらどうなるのかという前提で行っています。おっしゃるように、今下期についてはすでに相当の在庫を(アメリカ国内に)持っているので、影響は限定的だと思っていいます。ただその後税率がどうなるかは毎日状況が変わっおり、今の時点で断定的なことは申し上げられない。あくまで仮定の数値で、どちらかというと保守的に見たものです。来年度以降は柳井の言う通り、適切にできることがたくさんあると思っているので、どうなっても対応していきます。

ーーまだ北米ではマーケットシェアが低く、伸びる余地がある中で、今のポジショニングや価格政策は、他社状況やコストを見ながら上げていくのか。関税分を、ある程度御社として吸収していく考えはあるのか。

柳井:適正ということが一番大事です。われわれのポジションに応じてプライスを付けていく。お客さまがわれわれの商品に対してこれが適正だと思うプライシングをしていく。客観的に見て、われわれのブランドが浸透していくようなプライシングにしていく。やはり今の世の中は、いい会社、いいブランド、あるいはいい販売員からいい商品を買いたいと思っているので、いい商品を確実に在庫しているということが必要だと思う。そうした状況をシステムを通じて実現していく。エンド・トゥ・エンドでやる。それが業務改革だと思っていますし、そういった会社になる。その基本はやはり人材なので、人材に投資をする、そういうことなんじゃないかなと思います。

ーー「ジーユー」は可能性が非常に大きいと思っている。どうしたら潜在力を発揮できるようになるのか、若林さん、丹原さん、寺師さん、それぞれの分野から話が聞きたい。

若林隆広グループ上席執行役員ユニクログローバルCOO(以下、若林):私はユニクロ担当なのでジーユーはライバルですが、ある意味非常にポテンシャルが高く、うまくやると脅威を感じるぐらいチャンスがあると思います。商売とか経営というものは、会社が変わっても普遍的で通用する価値観や考え方がある。それがファーストリテイリングのモットーですので、自分の視点で言えることを申し上げると、お客さまの期待にどう応えてていくのかを突き詰め、お客さまが出発点であり最終到達点であるというふうにすること。個店経営、SKU経営、あるいは、グローバルワン・全員経営、小売業の最も重要な人材・ピープルズビジネス、小さいこと・基本的なことを大事にするスモールビジネス。こういったことをユニクロ以上に、あるいはユニクロと同等の水準で磨き上げていけば、ジーユーは大きなライバルになってくるのではないかと思います。

丹原:デジタル変革の立場からお答えすると、ジーユーは成長のポテンシャルは非常に大きい。この前提は基本的に変わっていないです。核となるのは、やはりグローバルワン・全員経営というところですね。ユニクロの中でうまくやってきた部分、本当にいいことは当然ジーユーでも通用する。その本質的な部分は変わらないので、どれだけジーユーらしさというものを磨きつつ、グローバルワン・全員経営という本質の部分を同時に磨いていけるか。それができれば、ジーユーは今よりももっとよくなってくると思います。

寺師靖之グループ執行役員(以下、寺師):(自分の専門分野の)人材という意味だけでなく、本音の話をすると、ジーユーの存在意義みたいなことを確立しなければならないと思っています。お客さまから見て、ジーユーとは何なのか、ジーユーでは何が手に入るのかをしっかり分かるようにしなければいけないですし、そのためには商品、マーケティングなど全てがつながっていないといけない。人材に関して言うと、もっと経営者と社員が一緒に働いて教育していかなければならないと思います。今でもいい社員が多いですが、より成長できる余地はあると思うので、それをジーユーの経営者と一緒に進めていきたいと思います。

ーー厳しい状況にある中国について。下期から来期にかけて改善させていきたいという言葉もあったが、それをもっと早められる可能性はないのか。逆に改善が遅れてしまうリスクがあるのではないか。ユニクロのグローバルCOOである若林さんから見て、中国はもっとこうす流べき、という視点があれば教えてほしい。

若林:僕がユニクロに入社してから30年ぐらいたちますが、思い起こしてみるとずっと市況は良くなかったと思うんですね。その中でも成長する企業と成長できない企業があるということだと思いますので、常にピンチはチャンスなんだと思います。中国では日本以上に気候や客層、客数、店舗の置かれた環境が違う。そういう中で重要になるのは、やはり顧客を創造すること。出発点をお客さまに置いて、個店ごとに商品の品ぞろえ、売り場、在庫、お客さまとのコミュニケーションをしっかり行い、個店レベルでSKU管理を丁寧に行っていくことが何よりも重要と思います。今ユニクロ日本の業績がやや改善して上向いているということは、こういう基本的なことを再度徹底したから。グローバルワン・全員経営、SKU経営を突き詰めてやっていくということじゃないかと思います。これ、スポーツと一緒なので、それを最後はやり切るチーム・個人が集まって、正しい思いで努力すれば、中国も必ずまた大きく成長できるんではないかと思っています。

ーー中国のリスクについてはどう考えるか。

若林:リスクは常にある。目指す水準があり、現状とのギャップに立ち向かっていくチームと社員がいれば、リスクも乗り越えていけるのではないかと思っています。中国は店舗によって本当に置かれている環境が全く違います。われわれの個店経営やSKU経営、グローバルワン・全員経営を日本のマーケット以上に突き詰めていくことで、より得られる効果は大きいマーケットだと思っているので、そこにチャンスがあると思っています。

ーー欧州事業については、どういうところにポテンシャルを感じているのか。また、欧州の出店が計画値に少し足りていないが、これはずれ込んだだけなのか、来期以降に向けて変わる点があるのか。

岡﨑:いま欧州の店舗では、既存のお客さまがリピーター化して、評判が評判を呼び、新規のお客さまが流入している。こういう良いサイクルが起きています。ヨーロッパ全体でブランド認知が上がってきたことで、出店をすると早い段階で顧客ができ、客層の拡大が起きています。まさに顧客の創造ということだと思うのですが、これを続けていくことが大事で、われわれがしっかり商売をしていけば、そこにはすごく大きな需要がある。したがって出店も積極的に行っていきますが、出店が計画値に足りていないのは単純に期ずれの問題です。数を追うのではなく、質の高い出店を着実に進めていくことが大切だと考えています。

ーー以前は欧州では特に若年のお客さまが流入しているという話だったが、そこの傾向は変わっているのか。さらに広がっているということもあるのか。

岡﨑:若年層が新規に流入する構造は今も続いています。ただ、年齢を問わず、Made For Allなブランドとして伸ばせてきているので、特定の顧客層だけ、ということはないです。

ーー先ほど柳井会長からトランプ関税については「持続しないだろう」という主旨の話があった。貿易戦争による、世界的な景気の後退や、消費の減退などのリスクは大きくないと見ているのか。あるいはこのトランプ関税による貿易戦争というピンチが、チャンスになりえるということなのか。

柳井:いや、合理的に冷静に考えれば、ああいった関税をかけることは、歴史から見ても将来を考えてもありえない。技術が進歩し、スマートフォンがある時代で、誰でも(情報が取れるし)どこにでも行ける。発展途上国が本当に発展している。今はそういう時代ですよ。(トランプ関税は)アメリカが孤立する状況になる。そういうことは合理的に考えたらありえないというふうに思います。

ーーつまり続かないと。いずれは関税は撤廃されていくと。

柳井:いや、撤廃するかどうかは知りませんけどね。冷静に合理的に考えて、ああいうものは通用しないと思います。

ーー昨年の8月期に売上高が3兆円超えて、柳井会長はここから5兆円、10兆円へと拡大していくと話していた。上期の数字を見ると着実に進んでいると思うが、トランプ関税は5兆円、10兆円に向けたタイムスケジュールにどんな影響を与えるか。あるいは遅れることなく達成できるのであればその根拠は。

柳井:いや、将来のことは分からないですから何とも言えないですけど。でもね、今みたいな関税合戦みたいなことを続けていくと大国はいいかもしれないですよ。その周辺の国や発展途上国にとって大災害ですよね。で、そういうことは世界の世論として続かないと思いますし、あらゆるビジネス、生活にとって、やっぱりお客さまがすべてですよね。そういったひどいことは続かないと思いますし、たとえ続いたとしても、経営者はそういうことが起きないような世界を目指すことが必要なんじゃないかなと思いますけど。

ーーではこの5兆円、10兆円という成長の目標の達成のタイミングが変わったりすることはないと?

柳井:いや、先のことはわかりません。でもピンチこそがチャンスですから。だから、そういうこと(トランプ関税)を前提にしながらも、やっぱり5兆円とか10兆円は確実に行けると思います。

ーー会見では若林さんと丹原さんに業務システムの改革について説明いただいたが、国内だけではなくて世界でどのように反映されていくのか。

若林:実践により得た知識、実践知がデジタル化も含めて世界各国で再現されて、グローバルで同一の水準で業務が行われるようにすることが重要ですので、基本的には世界同時展開ですね。ただやはり物事を何か成し遂げようと思った時に判断や実行をするのはチームや個人であり、もちろんそこには差がある。海外部門に関してはより高い精度が求められるのも事実です。ただ、商品の情報を含めて、今は全ての情報がグローバルで一元化されています。全事業国のお客さまの声が可視化されており、各事業の社員もGHQの本部側の人間も常にリアルタイムで確認できます。そういう環境を、チームや個人が意思決定していくために整えています。

丹原:日本だから、アメリカだからではなく、グローバルワンとして、世界で一番いいやり方でわれわれはやっています。再現性も含め仕組み化するまでをグローバルで実施するという考え方です。世界の現場で試しながら形にしていったものは、仕組みとしてどこでも回るものになる。これが日本でも回るし、アメリカでも回る。こういう形で最終的にグローバルワンの形になるというやり方をしている。

ーー25年8月期下期の事業利益でトランプ関税の影響が2~3%見込むという話があったが、アメリカの消費減退リスクは踏まえているのか。それを踏まえて、たとえば供給網の見直しや出店計画の再検討などに入っているのか。

岡﨑:関税が上がったことを仮定した際の理論値で出しており、それに対して消費傾向がどうなるまでは考えていない数字だ。トランプ関税を受けての対応については、非常に今流動的なので、あらゆる手を尽くして対応していくということに尽きるので、何か特定的なことを今断定して申し上げることはできないです。何が来ても対応できるように準備はしているというふうに理解していただきたい。

ーー柳井会長が生産地の変更や分業に言及されていたが、今回のトランプ関税のように、税率は違うが各国に一律に関税がかけられる状況に果たして対応できるのかを教えてほしい。

柳井:生産地ですが、それぞれの生産者がかなり大きな規模になって、グローバル化しなければならないという状況に今あります。一例ですが、中国の生産者は今までベトナムやカンボジアなどで主に作ってきましたが、今は、インドネシアやバングラデシュにも工場を広げ、将来的にはインドにも行くし、アフリカのモロッコやエジプトでも作り始めると思っています。ですから、国別に関税をかけたとしても、実際、経済や金融、情報には国境がないので、それは無理だというふうに思います。

ーー自由貿易を支持し、包括的なサプライチェーンを構築してきたが、今後トランプ関税により、御社を含む多くの企業がリスクにさらされている。これに関してはどう感じているか。

柳井:関税に関しては(アメリカがどう考えようと)自由なんですけど、やはり自国だけ優先する、そういう関税のあり方はグローバルで考えてあり得ないと思います。それをすることで、かえって自国にとってまずいことになるんじゃないかなとも思います。

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文化服装学院出身の中国の気鋭デザイナー「AO YES」に聞く「クリエイティブ」と「ウルトラスエード」【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は気鋭のブランド「アオイエス」について。東レがサポートする「ウルトラスエード イノベーションアワード」を受賞するなど注目のブランドです。

文化服装学院出身の「「アオイエス(AO YES)」とは?

「アオイエス(AO YES 凹是)」はメディア出身の王颖超(ワン・インチャオ)と、日本の文化服装学院を卒業した劉炎松(リュウ・エンソン)によって設立されたファッションブランドだ。

ブランドのデザインは、ファッション性を追求しながら、東洋ファッションの未来に独自のビジョンを示し、アイデンティティをしっかりと表現している。同時に、東洋的な要素と西洋的なエッセンスがバランスよく共存。モダンスタイルに中国伝統のチャイナボタン「盤扣(パンコウ)」を合わせたり、チャイナ服を思わせるディテールにハリウッド映画から着想を得たデザインを取り入れるなど、中国文化とハイファッションを繊細に融合させた「クロッシングカルチャー」のアプローチが特徴だ。

そんな「アオイエス」は実力が認められ、2025年には東レが支援する「ウルトラスエード イノベーションアワード(Ultrasuede Innovation Award)」に選ばれた。同アワードは、19年に「ウルトラスエード」と同名のファッションショーやセレクトショップを運営する「レーベルフッド(LABELHOOD)」が共同で立ち上げたもので、中国の若手デザイナーブランドを支援する取り組みの一環として、これまで3回にわたり開催してきた。2022年以降は「ウルトラスエード」が独自に受賞者を選定し、受賞ブランドには今後の活動支援として10万元(約200万円)の賞金を授与するほか、上海ファッションウィークでのショー参加に向けて「ウルトラスエード」の素材提供と技術サポートを行っている。「アオイエス」は、長年にわたり上海ファッションウィークや東京での展示会・ポップアップを行ってきたことが評価された。

今回「アオイエス」の劉炎松クリエイティブディレクターは「今回のコレクションでは、アンティークのアクセサリーに彫られた2匹の猫とデンファレのような蘭の花をモチーフにした」と語る。なぜそれを選んだのかと尋ねると、「インスピレーションで」と即答した。それは「アオイエス」のデザイン哲学を象徴する言葉かもしれない。

2025年秋冬の新作コレクション「UNREAD 」は、東洋文化における抑制された愛の表現に着想を得ている。口に出せなかった感情、開封されなかった手紙、心の奥で醸成されながらも表現されることのなかった愛──それらを象徴するコレクションだ。校舎ですれ違う視線、本のページに挟まれた未送信のラブレター、月明かりの下で言葉を飲み込む告白──それらの無言の愛情表現を、アンティークアクセサリーに彫られた2匹の猫やデンファレの花をモチーフにし、繊細なデザインとストーリーテリングで表現している。このコレクションは、抑制された感情を内包しながらも、その背後にある強い情熱を秘めた愛を視覚的に描き出すことを目指している。

また、「ウルトラスエード」素材を多く使用し、ウェアやアクセサリーを展開したことで、表現の幅を広げた。現在、中国国内にとどまらず、高級ブランドECの「エッセンス(SSENSE)」でも販売してろい、日本からもオンラインで購入が可能だ。「アオイエス」の独創的なコンセプトとクリエイティビティのさらなる進化に期待したい。

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文化服装学院出身の中国の気鋭デザイナー「AO YES」に聞く「クリエイティブ」と「ウルトラスエード」【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は気鋭のブランド「アオイエス」について。東レがサポートする「ウルトラスエード イノベーションアワード」を受賞するなど注目のブランドです。

文化服装学院出身の「「アオイエス(AO YES)」とは?

「アオイエス(AO YES 凹是)」はメディア出身の王颖超(ワン・インチャオ)と、日本の文化服装学院を卒業した劉炎松(リュウ・エンソン)によって設立されたファッションブランドだ。

ブランドのデザインは、ファッション性を追求しながら、東洋ファッションの未来に独自のビジョンを示し、アイデンティティをしっかりと表現している。同時に、東洋的な要素と西洋的なエッセンスがバランスよく共存。モダンスタイルに中国伝統のチャイナボタン「盤扣(パンコウ)」を合わせたり、チャイナ服を思わせるディテールにハリウッド映画から着想を得たデザインを取り入れるなど、中国文化とハイファッションを繊細に融合させた「クロッシングカルチャー」のアプローチが特徴だ。

そんな「アオイエス」は実力が認められ、2025年には東レが支援する「ウルトラスエード イノベーションアワード(Ultrasuede Innovation Award)」に選ばれた。同アワードは、19年に「ウルトラスエード」と同名のファッションショーやセレクトショップを運営する「レーベルフッド(LABELHOOD)」が共同で立ち上げたもので、中国の若手デザイナーブランドを支援する取り組みの一環として、これまで3回にわたり開催してきた。2022年以降は「ウルトラスエード」が独自に受賞者を選定し、受賞ブランドには今後の活動支援として10万元(約200万円)の賞金を授与するほか、上海ファッションウィークでのショー参加に向けて「ウルトラスエード」の素材提供と技術サポートを行っている。「アオイエス」は、長年にわたり上海ファッションウィークや東京での展示会・ポップアップを行ってきたことが評価された。

今回「アオイエス」の劉炎松クリエイティブディレクターは「今回のコレクションでは、アンティークのアクセサリーに彫られた2匹の猫とデンファレのような蘭の花をモチーフにした」と語る。なぜそれを選んだのかと尋ねると、「インスピレーションで」と即答した。それは「アオイエス」のデザイン哲学を象徴する言葉かもしれない。

2025年秋冬の新作コレクション「UNREAD 」は、東洋文化における抑制された愛の表現に着想を得ている。口に出せなかった感情、開封されなかった手紙、心の奥で醸成されながらも表現されることのなかった愛──それらを象徴するコレクションだ。校舎ですれ違う視線、本のページに挟まれた未送信のラブレター、月明かりの下で言葉を飲み込む告白──それらの無言の愛情表現を、アンティークアクセサリーに彫られた2匹の猫やデンファレの花をモチーフにし、繊細なデザインとストーリーテリングで表現している。このコレクションは、抑制された感情を内包しながらも、その背後にある強い情熱を秘めた愛を視覚的に描き出すことを目指している。

また、「ウルトラスエード」素材を多く使用し、ウェアやアクセサリーを展開したことで、表現の幅を広げた。現在、中国国内にとどまらず、高級ブランドECの「エッセンス(SSENSE)」でも販売してろい、日本からもオンラインで購入が可能だ。「アオイエス」の独創的なコンセプトとクリエイティビティのさらなる進化に期待したい。

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新入社員に知ってほしい業界基礎知識

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月7日号からの抜粋です)

横山:ファッション&ビューティ企業で働き始める新入社員に業界の基礎知識を知ってもらいたいと始めた、毎年4月初めの恒例企画です。僕が担当になって今回で2回目。ビジネスの側面を大事にしたいと考え、データブック色を濃くして、数字から規模感を把握してもらう形にしています。今年も約70社を紹介しています。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は知っているけれど、その親会社がLVMHで、同じグループに「ディオール(DIOR)」や「ロエベ(LOEWE)」「フェンディ(FENDI)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」もあるといったことなど、新人にとって発見にあふれていると思います。

牧田:今年は企業データに売上高の前年比も加えていて、その企業の成長・低迷が一目瞭然。私は国内のビューティ企業をまとめるページを担当しましたが、多くの企業が中国の市場低迷の打撃を受けていて、厳しい状況です。見開きでコンパクトにまとめると、そういうことが伝わりやすいですよね。落ち込んでいる企業の低迷原因と伸びている企業の好調の理由が分かると思います。

社員同士の会話のネタにしてほしい

横山:数字にフォーカスしたり、企業の解説が多いけれど、商品軸や店舗軸で重要な企業も取り上げたいと今回は百貨店売上高やショッピングモールの店舗面積をランキングでまとめたページも作りました。マーケティングは自分の目と足で確認したものをデータと組み合わせて分析することが大事。行けるところにはぜひ足を運んでほしいです。

牧田:ビューティでは2009年からの「ベストコスメ」のランキングを数値化して、この15年間通算のベスト製品を算出しました。

横山:つまり本当のベストセラーですよね。どこのブランドのどの製品なのか、めちゃくちゃ気になります。とりあえず、それだけ知っておけば、間違いないということですよね。僕もビューティ業界は門外漢で、資生堂や花王はなんとなく分かるけれど、ロレアルやエスティ ローダーがどんなブランドを抱えているかまでは把握できていなかったりするんですよね。この特集を読みながら、先輩社員と新入社員が会話してくれたらいいなと思います。

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上海ファッションウィークで台頭する「新人&独立系デザイナー」「サステナ」「有力ショールーム」【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は3月25日〜4月1日に開催された「上海ファッション・ウィーク」。若手の台頭やサステナブルへの対応など、国際的な潮流にも追いつきあるようです。

上海ファッション・ウィーク、独立系の勢いが増す

3月25日〜4月1日に開催された2025年秋冬の「上海ファッションウィーク(SHFW)」は、中国経済の不透明感が続く中での開催となった。消費の冷え込みが続く一方で、上海ファッションウィークはアジア最大級のファッションイベントとしての地位を維持している。特に独立系ブランドの活躍が際立ち、業界内外からの注目を集めた。

今季の上海ファッションウィークは、例年と同様に「新天地(シンティエンディ、Xintiandi)」と「レーベルフッド(Labelhood)」の2つの主要カレンダーで展開された。新天地では、大手ブランドのコレクションが発表され、スーパーモデルの呂燕(ルー・ヤン、Lü Yan)がプロデュースする「コムモア(Comme Moi)」などがランウェイを飾った。一方、レーベルフッドは若手デザイナーの登竜門として機能し、「マーク・ゴン(Mark Gong)」や「シュシュトン(Shushu/Tong)」などのブランドが革新的なスタイルを披露した。また、デザイナーは公式カレンダーを外れてショーを開催する一部のデザイナーもいて、独立系ブランドの勢いも増している。

3月25日から4月1日までの期間中、「チューブショールーム(TUBE SHOWROOM)」や「オンタイムショー(Ontimeshow)」などのショールームも大きな注目を集めた。「チューブショールーム」は新進デザイナーを支援するプラットフォームとして定着し、持続可能な素材や職人技を取り入れたブランドが多く出展した。環境負荷の低減や伝統工芸の継承を重視した展示が増えるなど、一過性のトレンド発信の枠を超えつつある。一方「オンタイムショー」は中国国内外のブランドが集う最大規模のトレードショーとして成長を続け、今シーズンはエシカルファッションやアップサイクルを軸にしたブランドが目立った。新素材の活用や循環型デザインを推進するブランドの出展が多く、今後の市場動向を占う重要な場となった。

注目イベント「サスタシア・ファッション・プライズ」

今季注目のイベントの一つに、「サスタシア・ファッション・プライズ(SUSTASIA FASHION PRIZE)」がある。持続可能なファッションの推進を目的とし、環境負荷の少ない素材や製造プロセスを採用するブランドを表彰するものだ。インド、フィリピン、香港、インドネシアなどから集まった8名の才能あふれるファイナリストの中で、今年のグランプリに輝いたのは聶若涵(ルオハン、RUOHAN)。論理的かつ構造的な視点から持続可能なファッションに取り組む姿勢が高く評価された。アジア全体のファッション業界におけるサステナビリティ意識の向上に、大きな一歩を刻むイベントになりそうだ。

さらに、同会場では「持続可能性と地域文化の融合」「グローバル化への道 – 革新と海外進出戦略」「実験室から衣服へ – 新素材の未来」という3つのテーマでパネルディスカッションが行われた。「グローバル化への道」では、中国や中国香港のデザイナーに加え、日本からは土居哲也「リコール(Re:quaL≡)」デザイナー、「実験室から衣服へ – 新素材の未来」ではスパイバーの横田東洋マーケティング&コミュニケーション部門長が登壇し、アジアのファッションブランドが国際市場で競争力を持つための戦略や、新素材の活用について議論を交わした。

デジタル配信の面では、中国の独自SNSが主流となり、WeChatや小紅書(RED)を活用した情報発信が中心となった。一部のブランドは海外市場を意識し、西洋のSNSにもコンテンツを提供したが、全体としては中国国内向けのプロモーションが優先された。

2025AWシーズンの上海ファッションウィークは、国際的なラグジュアリーブランドの大規模イベントが減少する一方で、独立系ブランドや持続可能なファッションが前面に押し出された。「チューブショールーム」や「オンタイムショー」といったショールームの役割が拡大し、「サスタシア・ファッション・プライズ」がサステナブルなファッションへの関心を高めたことで、上海ファッションウィークの方向性がより明確になった。経済状況が厳しい中でも、新たな価値を生み出し続けるデザイナーたちの存在が、このイベントの活力となっている。

次回は引き続き上海ファッションウィークより、私自身が実際に会場に足を伸ばしたあるファッションショーについてお届けしたいと思う。

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高島屋、視覚障害者とアパレルを制作 「誰もが楽しめるファッション」の一環

高島屋は、視覚障害者の声を汲みながら、誰でも着ることができる服を販売する。視覚だけに依存せず、触覚をはじめとしたあらゆる感覚で楽しめるカットソーを視覚障害者と共同開発した。3月から先行するオンライン販売に続き、きょう9日の高島屋新宿店を皮切りに、大阪店、日本橋店でポップアップストアを開く。インクルーシブ(包摂的)なデザインを通じ、ファッションの新しい楽しみ方を提案する。

自宅のクローゼットを見せてもらう

社内公募から生まれた新プロジェクト「Fashion for ALL your SENSES(ファッション・フォー・オール・ユア・センシズ)」の第1弾。約1年前からプロジェクトを始動させ、6月から今年1月まで計4回にわたって世代の異なる視覚障害者との意見交換や試着会を重ねた。インクルーシブデザインの支援を行うPLAYWORKS(東京、タキザワケイタ代表)と協業し、商品企画はアダストリアが担った。「アンリアレイジ」のデザイナー、森永邦彦氏も参画してオリジナルのTシャツとワンピースを企画した。

「ファッション・フォー・オール・ユア・センシズ」のネームで販売するのは、ウィメンズとユニセックスで計10型のカットソー。フリルの袖で触覚的にも華やかさを感じさせたり、脇下にマチを入れることでインナーが見えにくいように工夫したりした。森永氏は凹凸のあるプリントでデザインを指先で感じられるTシャツと、前後どちかららでも着用できるユニセックスのワンピースを提供する。中心価格はカットソーで1万円前後。

高島屋のMD本部の10人のバイヤーが取り組んだ。プロジェクトリーダーの竹村健太課長は「百貨店が届けている衣服は本当に全ての人に届いているのか、そんな疑問から始まった。視覚障害者に限らず、妊娠中の女性、LGBTQ、あるいは文化の違う外国人。プロジェクトを通じて互いが理解し合うきっかけを作りたい」と話す。

当然ながら服は見えることを前提にデザインされているため、見えていない人にも伝えるにはどうすれば良いかをテーマに試行錯誤を重ねた。視覚障害者との意見交換では、服選びで困っていることや工夫していることを聞くだけでなく、オンラインで自宅のクローゼットを見せてもらったりもした。一口に視覚障害といっても、全く見えない人からわずかに色や光を感じられる人、あるいは生まれながらに見えない人や成人してから見えなくなった人などがおり、それぞれに求めることや感じ方が違うことも分かった。

「障害者向けの服は着たくない」

脱ぎ着しやすい、前と後ろが分かりやすい、汚れが目立たない、クローゼットの中から探しやすい触り心地――。そうした機能性を大切にしつつ、偏りすぎないようバランスに配慮した。

PLAYWORKSのタキザワ代表は、意見交換の席で一人の視覚障害者から「障害者向けの服は着たくない」と言われたことが印象に残っている。「そうした人が着たくなる服を作ることがモチベーションになった」と振り返る。商品企画を担当したアダストリアの子会社アンドエスティの松浦健志マネージャーも「目の見えない人を想像し、自分なりの仮説を持って臨んだが、実際にコミュニケーションを重ねるほど服に求める本質は変わらないことが発見だった」と話す。

9日から始まったポップアップストアでは、売り場内を回遊しやすい直線的なレイアウトにしたり、ラックの高さや手に触れやすい展示したり、障がいの程度にあわせて調光可能な試着室を設けたりなど工夫を凝らした。またマネキンはしっかり固定し、商品を着た感じを触って確認できるようにした。下げ札やポップには点字表示をつける。視覚以外で色のニュアンスを伝えるために「水色:すっきりさわやかな朝の空」「黄色:元気をもらえるフレッシュなビタミンジュース」といった表現を用いた。

竹村課長は「目の見えない方たちが買いやすい環境のため知恵を絞ったが、これらは見える見えないにかかわらず大切なことだと気づいた」と述べる。インクルーシブデザインでは、マイノリティーの人たちを新しい視点で新しい価値を創出する“リードユーザー“と考える。高島屋は今回の取り組みを皮切りに、インクルーシブデザインに基づいた商品作りや売り場作りに本腰を入れる。

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雨が多いデンマークで生まれた「レインズ」 創業の地オーフスの新本社で見せた進化する“アーバンアウトドア“スタイル

2012年にレインジャケットからスタートしたデンマーク発のライフスタイルブランド「レインズ(RAINS)」はこのほど、創業の地オーフスに昨年11月にオープンした新たな本社で25-26年秋冬コレクションのショーを開催した。

オーフスはデンマークでコペンハーゲンに次ぐ第二の都市だが、その規模はこじんまりしていて穏やかな雰囲気が漂う。そんな街中から車で約30分の自然豊かな郊外に、「レインズ」はブルータリズム建築の新本社を構えた。ミニマルな空間に飾られたアート作品やモダンなインテリアが目を引く社内は、広さ1万1000平方メートル。オフィスとウエアハウス(倉庫)が一体化したデザインが特徴で、ガラスを多用することによりオープンな雰囲気を生み出している。また外壁の一部はリビングウォール(緑化壁)になっていて、雨水と時の経過によって緑が茂る。そんなインダストリアルなムードと自然が融合する本社は、ブランドが追求する“アーバンアウトドア“の概念を体現している。

誇張と豊かな質感で
定番を再解釈

「レインズ」にとって10回目のショーとなる今回の舞台は、スチールの棚が並ぶウエアハウスの通路を白い布で仕切った細長い空間。スティーン・ボルグホルム(Steen Borgholm)最高経営責任者(CEO)は、「ここはブランドの未来を指し示す場所。他とは異なる大胆な方法で、ブランドの未来を見せたかった」と新たな“ホーム“でショーを開いた理由を話す。

「フォーエバー(FOREVER)」と題した今季のコレクションの出発点は、定番の再解釈。ブランドを象徴するスタイルを軸に、アレンジを加えてデザイン性を打ち出した。例えば、レインジャケットやコートは、目の下までを覆う高い襟やパワフルな幅広のショルダーライン、構築的なフードで部分的に誇張。シグネチャーのPU素材に加え、光沢加工を取り入れたり、ハードシェルのコンセプトを掘り下げたり、毛足の長いファーのような防水フリースを用いたりと、質感のバリエーションやその対比もカギになった。そんなデザインや素材使いに加え、ショール状のパーツで体を包み込むようなスタイルやウエストをシェイプしたシルエットは、秋冬のトレンドにも通じる。

また、コペンハーゲンやパリで開いたこれまでのショーでは、ボリュームのあるパファーやトレーンを引くようなマキシ丈を用いたコンセプチュアルなアイテムが多い印象だった。しかし、今季はジャケットをあえて前後逆で着せたり、素材のミックスやレイヤードを駆使したりといったスタイリングを通して、ショーで“魅せる“ための遊びを効かせた。

ヨハンネ・ディンドラー(Johanne Dindler)=ヘッド・オブ・デザインが、今回のコレクションで改めて明確にしたのは「アクセシブルでありながら、先進的」というブランドのDNA。「『レインズ』の魅力は、一つのアイコニックなシルエットから全てがスタートしたこと。それを称えるとともに、いかにそのDNAを保ちながらも未来へ向けて進化させていくかを表現したかった」と話すように、マットなPU素材で作られたレインジャケットだけにとどまらないブランドの進化を示した。

3月には日本初の店舗を
ラフォーレ原宿にオープン

「レインズ」の現在の主要市場はアメリカ、フランス、イギリスなどで、欧米にはすでに約30店舗を構えている。日本ではワーキングユニット・ジャパン、ルックを経て、23年8月からはブルーベル・ジャパンが輸入代理店になり、3月には国内初の常設店をラフォーレ原宿1階にオープンしたばかりだ。

ボルグホルムCEOは、日本市場について「“機能的“や”クリーン“など日本とスカンジナビアのデザイン美学や価値観には共通する部分が多く、『レインズ』との相性はとても良いと思う。バッグやアクセサリーからウエアまで、今後の発展に大きな期待を寄せている。特に新たにローンチした“スバ(SUVA)“シリーズはこれまでのPU素材より透湿性にも優れているので、日本の気候にピッタリだろう」と説明。ブランドとしては「さらに機能性とデザイン性を併せ持つアイテムのラインアップを広げて、ブランドの世界観を補完していく」とし、26年にはシューズのローンチを予定する。

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オープン初月の売上高は目標の2倍 「ヴァン クリーフ&アーペル」フレグランス国内初の常設店好調の理由を本部長に直撃

「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」(以下、「VC&A」)のフレグランス常設コーナーが3月19日、高島屋新宿店にオープンした。日本では、川辺が輸入販売しており、昨年秋に伊勢丹新宿本店で開催された「サロン ド パルファン2024(以下、サロパ)」で約10年ぶりに再上陸。植物ベースの上品な香りがアジアでは大人気で、先行販売した同イベントでは売り切れの商品もあった。約14平方メートルの日本初の常設コーナーでは、11種類のオーデパルファムと2種類のパルファムから構成される“エクストラオーディネール”および、同コレクションのキャンドル、アイコニックな香りを集めたコフレセットを販売する。

憧れのジュエラーの香りの購買層は男女が半々

オープン初日は、あいにくの雪模様だったが、「サロパ」で購入できなかった人々待望の出店ということもあり、多くの人が来場。日本初の常設コーナーということで、地方からの問い合わせも多い。売れ筋の香りは、バラにベチバー、パチョリを組み合わせた“ローズルージュ”やムスクとベルガモットが香る“テ アマラ”。川辺の菊川浩明執行役員営業統括本部フレグランス本部長は、「どの香りも清潔感があり、季節に関係なく着けられるため、女性だけでなく男性にも人気だ」と話す。購入者の割合は男女半々だという。「憧れのジュエラーのフレグランスだが、比較的手に取りやすい価格帯が魅力。20~30代が自分用に購入していく」と同本部長。アジア人が好む清潔感のある香りと、そのバリエーションの広さ、オーデパルファムの価格が3万円以下という点が人気の理由のようだ。オープン初月の売上高が目標の2倍ということで、売り上げ目標を上方修正したという。

「VC&A」のコーナーは昨年秋にオープンした「ブルガリ(BVLGARI)」のフレグランス“ブルガリ アレーグラ”の国内初の百貨店常設コーナーの隣。「ブルガリ」も川辺が輸入販売している。菊川本部長は、「棚だけでなくカウンターがあり、ブランドの世界観が表現できる売り場ということで出店を決めた。今後も、このように環境が整った売り場であれば出店していきたい」とコメントしている。

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オープン初月の売上高は目標の2倍 「ヴァン クリーフ&アーペル」フレグランス国内初の常設店好調の理由を本部長に直撃

「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」(以下、「VC&A」)のフレグランス常設コーナーが3月19日、高島屋新宿店にオープンした。日本では、川辺が輸入販売しており、昨年秋に伊勢丹新宿本店で開催された「サロン ド パルファン2024(以下、サロパ)」で約10年ぶりに再上陸。植物ベースの上品な香りがアジアでは大人気で、先行販売した同イベントでは売り切れの商品もあった。約14平方メートルの日本初の常設コーナーでは、11種類のオーデパルファムと2種類のパルファムから構成される“エクストラオーディネール”および、同コレクションのキャンドル、アイコニックな香りを集めたコフレセットを販売する。

憧れのジュエラーの香りの購買層は男女が半々

オープン初日は、あいにくの雪模様だったが、「サロパ」で購入できなかった人々待望の出店ということもあり、多くの人が来場。日本初の常設コーナーということで、地方からの問い合わせも多い。売れ筋の香りは、バラにベチバー、パチョリを組み合わせた“ローズルージュ”やムスクとベルガモットが香る“テ アマラ”。川辺の菊川浩明執行役員営業統括本部フレグランス本部長は、「どの香りも清潔感があり、季節に関係なく着けられるため、女性だけでなく男性にも人気だ」と話す。購入者の割合は男女半々だという。「憧れのジュエラーのフレグランスだが、比較的手に取りやすい価格帯が魅力。20~30代が自分用に購入していく」と同本部長。アジア人が好む清潔感のある香りと、そのバリエーションの広さ、オーデパルファムの価格が3万円以下という点が人気の理由のようだ。オープン初月の売上高が目標の2倍ということで、売り上げ目標を上方修正したという。

「VC&A」のコーナーは昨年秋にオープンした「ブルガリ(BVLGARI)」のフレグランス“ブルガリ アレーグラ”の国内初の百貨店常設コーナーの隣。「ブルガリ」も川辺が輸入販売している。菊川本部長は、「棚だけでなくカウンターがあり、ブランドの世界観が表現できる売り場ということで出店を決めた。今後も、このように環境が整った売り場であれば出店していきたい」とコメントしている。

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【新連載】齊藤孝浩が解説! 値下げやセールに頼らず儲けを増やす秘訣

2025年1月からWWDJAPAN.comでマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」が連載中です。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか?利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版)の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。

在庫は量よりも、その中身が大切

第1話では、多くのアパレル店舗が経験する"売れ残り在庫の値下げ処分"の現実が描かれています。特にそれを象徴しているのが、最後の方で「ハンナズ」の店長を務める主人公・安堂徹が「こんなに安くしても売れない……」と嘆くシーンです。

マンガ「在庫管理の魔術」の第1話は コチラ

アパレル店舗の多くは、在庫が過剰になると、販売価格を下げてセールを実施します。でも、失敗に終わることはよくあることです。思ったような売り上げが立たない――。こうした状況になる理由は何でしょう。

店頭の在庫が多ければ、お客さまは、欲しい商品が店内にあるのでは?と期待します。しかし、その一方で、実際に品定めを始めてみたものの、自分が欲しい商品の、お気に入り色の、自分のサイズがなければ、お客さまは買ってはくれません。シーズンの最盛期から後半にもなれば、人気色のサイズが歯抜けになっていることも珍しくありません。在庫は量よりも、その中身が大切なのです。ここがセールを実施する時の落とし穴です。

アパレルに限らず、小売りビジネスの起点は、お客さまの需要であることは言うまでもありません。お客様が何かが欲しいと思って来店した時に、店頭に在庫を揃えておくことが、小売業の使命です。

在庫が過剰だからといって安易にセールを行うと、お客さまは"欲しい商品がない"と感じ、期待を裏切られてしまいます。その結果、定価で購入してくれる本来のターゲット層が離れ、代わりに"安く買いたいだけの客"が増加。値下げを繰り返せば、価格競争に巻き込まれ、利益率はさらに低下。やがて値下げしなければ売れない状態に陥ります。
一時的に来店客は増えても、"欲しいものがないセール"では、かえって不満を生むだけです。「安いけど魅力がない店」と思われれば、リピーターが減り、ブランド価値も下がります。

在庫が過剰になれば、値下げに頼るしかない……そんな状況から脱却し、利益を最大化するにはどうすればいいのか?

第2話以降、需要予測や適正在庫の考え方について詳しく解説して行きます。

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【新連載】齊藤孝浩が解説! 値下げやセールに頼らず儲けを増やす秘訣

2025年1月からWWDJAPAN.comでマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」が連載中です。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか?利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版)の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。

在庫は量よりも、その中身が大切

第1話では、多くのアパレル店舗が経験する"売れ残り在庫の値下げ処分"の現実が描かれています。特にそれを象徴しているのが、最後の方で「ハンナズ」の店長を務める主人公・安堂徹が「こんなに安くしても売れない……」と嘆くシーンです。

マンガ「在庫管理の魔術」の第1話は コチラ

アパレル店舗の多くは、在庫が過剰になると、販売価格を下げてセールを実施します。でも、失敗に終わることはよくあることです。思ったような売り上げが立たない――。こうした状況になる理由は何でしょう。

店頭の在庫が多ければ、お客さまは、欲しい商品が店内にあるのでは?と期待します。しかし、その一方で、実際に品定めを始めてみたものの、自分が欲しい商品の、お気に入り色の、自分のサイズがなければ、お客さまは買ってはくれません。シーズンの最盛期から後半にもなれば、人気色のサイズが歯抜けになっていることも珍しくありません。在庫は量よりも、その中身が大切なのです。ここがセールを実施する時の落とし穴です。

アパレルに限らず、小売りビジネスの起点は、お客さまの需要であることは言うまでもありません。お客様が何かが欲しいと思って来店した時に、店頭に在庫を揃えておくことが、小売業の使命です。

在庫が過剰だからといって安易にセールを行うと、お客さまは"欲しい商品がない"と感じ、期待を裏切られてしまいます。その結果、定価で購入してくれる本来のターゲット層が離れ、代わりに"安く買いたいだけの客"が増加。値下げを繰り返せば、価格競争に巻き込まれ、利益率はさらに低下。やがて値下げしなければ売れない状態に陥ります。
一時的に来店客は増えても、"欲しいものがないセール"では、かえって不満を生むだけです。「安いけど魅力がない店」と思われれば、リピーターが減り、ブランド価値も下がります。

在庫が過剰になれば、値下げに頼るしかない……そんな状況から脱却し、利益を最大化するにはどうすればいいのか?

第2話以降、需要予測や適正在庫の考え方について詳しく解説して行きます。

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脱テカり肌!春夏の皮脂管理を「プリマヴィスタ」「レブロン」「ダーマシード」で!

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は4月7〜13日に発売するアイテムを紹介します。春夏は皮脂過多によるテカりに悩む人が増える季節。そんなニーズに応え、各ブランドもさまざまな製品を発売します。今週は皮脂くずれ防止でおなじみの「プリマヴィスタ(PRIMAVISTA)」からトーンアップUV下地とルースパウダーが、「レブロン(REVLON)」からも、皮脂吸収パウダーを配合した多機能プライマーが登場します。「ダーマシード(DERMA SEED)」も、高濃度のアゼライン酸と2種のアゼライン酸誘導体をパウダー状にした、新感覚の皮脂管理スキンケアパウダーを発売。皮脂量に悩む人はぜひチェックを。メイクアイテムは「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」の“キヌアケア”から濡れ艶レフ板リップ、「イプサ(IPSA)」のアイブロウパレット、「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」の復刻フェイスパウダーパレットなどが注目です。

【4月8日発売】
ダーマシード
(DERMA SEED)

新感覚のパウダー状美容液

「ダーマシード(DERMA SEED)」は、高濃度アゼライン酸と2種のアゼライン酸誘導体をパウダー状にした、新感覚の皮脂管理スキンケアパウダー“ダーマシード AZパウダー”を発売する。クリアタイプのパウダーがひと塗りで毛穴の目立ちにくいサラサラ肌を演出し、髪の毛、ほこり、繊維などの肌への付着を防ぐ。

■商品詳細

“ダーマシード AZパウダー”(1870円)

【4月8日発売】
イプサ
(IPSA)

“隠し味”のスパイスに着想したアイブロウパレット

「イプサ(IPSA)」は、“アイブロウ クリエイティブパレット”から、スパイスに着想した限定“アイブロウ クリエイティブパレット SP”を発売する。洗練された印象に導く“01 クリアスパイス”と、柔らかく華やかな印象を演出する“02 ブライトスパイス”の2種のニュアンスカラーを用意する。

■商品詳細

“アイブロウ クリエイティブパレット SP”(全2種、各4950円※編集部調べ)

【4月8日発売】
キス
(KISS)

人気ティントリップからひんやりタイプ 

「キス(KISS)」は、艶と潤いのある仕上がりで人気のリップ“リップアーマー”から、夏限定でひんやりとした塗り心地がの“アイスアーマー”を発売する。カラーは、“01 いちごタンドル”と“02 めろんハワイ”の2色をラインアップする。

■商品詳細

“アイスアーマー”(全2色、各1540円)

【4月8日発売】
キスミー フェルム
(KISS ME FERME)

人気のアイシャドウから偏光ラメ配合の限定色

伊勢半のメイクアップブランド「キスミー フェルム(KISS ME FERME)」は、人気の4色アイシャドウ“スタイリングアイパレット”から、偏光ラメ配合の限定色を数量限定で発売する。パステルトーンのピンクベージュをそろえた“01 オーガンジーピンク”のカラーが、光がゆらめく透明感ある目元に仕上げる。

■商品詳細

“スタイリングアイパレットL”(限定、1430円)

【4月9日発売】
オサジ
(OSAJI)

“偶然のような必然の機会”をイメージした夏コレクション

「オサジ(OSAJI)」は、”2025 サマー メイクアップ コレクション“を発売する。コレクションのテーマは"再出発"。ふいに遭遇したチャンスに飛び乗り、挑戦してみたかった世界につながる扉を開けていく。そんな偶然のような必然の機会イメージした全4アイテムをラインアップする。

■商品詳細

“オサジ ニュアンス ビーム スティック”(全2色、各3960円)
“ニュアンス リップグロス”(全3色、各3300円)
“オサジ アップリフト ネイルカラー”(全5色、各10mL、各2090円)
“オサジ ニュアンス スキン フィックスミスト”(50mL、2640円)

【4月9日発売】
ヴァレンティノ ビューティ
(VALENTINO BEAUTY)

クッションファンデがピンクベルベットの限定ケースに変身

「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は、人気クッションファンデーション“GO クッション グロウ”を、ロマンティックなモーブピンクのベルベットパッケージに変身させた“GO クッション グロウ ベルベットモーブ” を数量限定で発売する。限定パッケージには、セミマットメタリックとベルベットの異なる2つの素材を採用した。

■商品詳細

“GO クッション グロウ ベルベットモーブ” [SPF50+・PA++++](全2色、各1万2980円)

【4月10日発売】
レブロン
(REVLON)

夏のメイク崩れを防ぐ多機能プライマー

「レブロン(REVLON)」は、皮脂吸収パウダーがテカリを防ぎ24時間メイク崩れを防止する“カラーステイ ロングウェア UV プライマー”を発売する。カラーは、肌に血色感を与える“ピンクベージュ”と透明感を引き出す“ラベンダー”のトーンアップをかなえる2色。

■商品詳細

“カラーステイ ロングウェア UV プライマー”[SPF50+・PA++++](全2色、2090円)

【4月11日発売】
シュウ ウエムラ
(SHU UEMURA)

“キヌアケア”に濡れ艶レフ板リップ

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、リップシリーズ“キヌアケア”から艶やかぷるぷる唇が長時間続くリキッドリップ“キヌケアグローアップグリーム”とシアーで高発色なスティックリップ“キヌケアヌードグリーム”を発売する。

■商品詳細

“キヌケアグローアップグリーム”(全8色、うち限定4色、各4950円)
“キヌケアヌードグリーム”(全7色、うち限定3色、同)

【4月11日発売】
インナーセンス
(INNERSENSE)

“髪のクレンジング”用ヘアマスク

米国発ヘアケアブランド「インナーセンス(INNERSENSE)」は、まっさらな“すっぴん髪”に導く毛髪専用クレンジングマスク“ピュアクラリファイングマスク”を発売する。炭とクレイがキューティクルに絡まった微細な汚れや酸化した皮脂を優しく取り除き、ホワイトビネガーがpHバランスを整え、ふんわりと軽い健やかな髪に導く。

■商品詳細

“ピュアクラリファイングマスク”(177mL、4400円)

【4月11日発売】
ローラ メルシエ
(LAURA MERCIER)

人気のフェイスパウダーパレットが復刻

「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」は、きらめく艶肌を作る人気のフェイスパウダーパレット、“シマー アンド グロウ フェイス パレット”を数量限定で復刻発売する。微粒子化されたピグメントが肌トーンを問わずナチュラルになじみ、均一に発色して陰影を作り立体感を演出する。

■商品詳細

“シマー アンド グロウ フェイス パレット”(限定、8030円)

【4月11日発売】
ティルナス
(TILNUS)

ティントリップに新2色

日韓共同開発コスメブランド「ティルナス(TILNUS)」は、“サンリット パール ティント”から春の新色2色を発売する。新色は、明るく華やかな唇を演出するローズピンクカラーの“ミスティックブルーム”と優しげな雰囲気のくすみコーラルカラー“アンバーベル”の2色。

■商品詳細

“サンリット パール ティント”(全14色うち新2色、各1650円)
“サンリットパール ティント ケース”(550円)

【4月12日発売】
ケープ
(CAPE)

“黒ケープ”からまつ毛用マスカラ下地 

「ケープ(CAPE)」は、“黒ケープ”の愛称で親しまれている強力なキープ力が特徴の“ケープ フォーアクティブ(FOR ACTIVE)”シリーズから、初のメイク品としてまつ毛に使用する“カールロックマスカラ下地”を発売する。カラーはこれ1本でも使える自然なクリアブラック。

■商品詳細

“カールロックマスカラ下地”(1200円※編集部調べ)

【4月12日発売】
プリマヴィスタ
(PRIMAVISTA)

皮脂崩れ&テカりを防ぐトーンアップUV下地

「プリマヴィスタ(PRIMAVISTA)」は、トーンアップUV下地“スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 UV50 EX”[SPF50・PA+++ UV耐水性★]とルースパウダー“スムースラスティング ルースパウダー”を発売する。皮脂崩れやテカりを防ぎつつエアコンなどの乾燥から肌を守るベースメイクアイテムで、蒸し暑い夏でも長時間美しさをキープする。

■商品詳細

“スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 UV50 EX”[SPF50・PA+++ UV耐水性★](全4色、25mL、各3080円※編集部調べ)
“スムースラスティング ルースパウダー”(全2色、12.5g、各3080円※同)

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脱テカり肌!春夏の皮脂管理を「プリマヴィスタ」「レブロン」「ダーマシード」で!

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は4月7〜13日に発売するアイテムを紹介します。春夏は皮脂過多によるテカりに悩む人が増える季節。そんなニーズに応え、各ブランドもさまざまな製品を発売します。今週は皮脂くずれ防止でおなじみの「プリマヴィスタ(PRIMAVISTA)」からトーンアップUV下地とルースパウダーが、「レブロン(REVLON)」からも、皮脂吸収パウダーを配合した多機能プライマーが登場します。「ダーマシード(DERMA SEED)」も、高濃度のアゼライン酸と2種のアゼライン酸誘導体をパウダー状にした、新感覚の皮脂管理スキンケアパウダーを発売。皮脂量に悩む人はぜひチェックを。メイクアイテムは「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」の“キヌアケア”から濡れ艶レフ板リップ、「イプサ(IPSA)」のアイブロウパレット、「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」の復刻フェイスパウダーパレットなどが注目です。

【4月8日発売】
ダーマシード
(DERMA SEED)

新感覚のパウダー状美容液

「ダーマシード(DERMA SEED)」は、高濃度アゼライン酸と2種のアゼライン酸誘導体をパウダー状にした、新感覚の皮脂管理スキンケアパウダー“ダーマシード AZパウダー”を発売する。クリアタイプのパウダーがひと塗りで毛穴の目立ちにくいサラサラ肌を演出し、髪の毛、ほこり、繊維などの肌への付着を防ぐ。

■商品詳細

“ダーマシード AZパウダー”(1870円)

【4月8日発売】
イプサ
(IPSA)

“隠し味”のスパイスに着想したアイブロウパレット

「イプサ(IPSA)」は、“アイブロウ クリエイティブパレット”から、スパイスに着想した限定“アイブロウ クリエイティブパレット SP”を発売する。洗練された印象に導く“01 クリアスパイス”と、柔らかく華やかな印象を演出する“02 ブライトスパイス”の2種のニュアンスカラーを用意する。

■商品詳細

“アイブロウ クリエイティブパレット SP”(全2種、各4950円※編集部調べ)

【4月8日発売】
キス
(KISS)

人気ティントリップからひんやりタイプ 

「キス(KISS)」は、艶と潤いのある仕上がりで人気のリップ“リップアーマー”から、夏限定でひんやりとした塗り心地がの“アイスアーマー”を発売する。カラーは、“01 いちごタンドル”と“02 めろんハワイ”の2色をラインアップする。

■商品詳細

“アイスアーマー”(全2色、各1540円)

【4月8日発売】
キスミー フェルム
(KISS ME FERME)

人気のアイシャドウから偏光ラメ配合の限定色

伊勢半のメイクアップブランド「キスミー フェルム(KISS ME FERME)」は、人気の4色アイシャドウ“スタイリングアイパレット”から、偏光ラメ配合の限定色を数量限定で発売する。パステルトーンのピンクベージュをそろえた“01 オーガンジーピンク”のカラーが、光がゆらめく透明感ある目元に仕上げる。

■商品詳細

“スタイリングアイパレットL”(限定、1430円)

【4月9日発売】
オサジ
(OSAJI)

“偶然のような必然の機会”をイメージした夏コレクション

「オサジ(OSAJI)」は、”2025 サマー メイクアップ コレクション“を発売する。コレクションのテーマは"再出発"。ふいに遭遇したチャンスに飛び乗り、挑戦してみたかった世界につながる扉を開けていく。そんな偶然のような必然の機会イメージした全4アイテムをラインアップする。

■商品詳細

“オサジ ニュアンス ビーム スティック”(全2色、各3960円)
“ニュアンス リップグロス”(全3色、各3300円)
“オサジ アップリフト ネイルカラー”(全5色、各10mL、各2090円)
“オサジ ニュアンス スキン フィックスミスト”(50mL、2640円)

【4月9日発売】
ヴァレンティノ ビューティ
(VALENTINO BEAUTY)

クッションファンデがピンクベルベットの限定ケースに変身

「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は、人気クッションファンデーション“GO クッション グロウ”を、ロマンティックなモーブピンクのベルベットパッケージに変身させた“GO クッション グロウ ベルベットモーブ” を数量限定で発売する。限定パッケージには、セミマットメタリックとベルベットの異なる2つの素材を採用した。

■商品詳細

“GO クッション グロウ ベルベットモーブ” [SPF50+・PA++++](全2色、各1万2980円)

【4月10日発売】
レブロン
(REVLON)

夏のメイク崩れを防ぐ多機能プライマー

「レブロン(REVLON)」は、皮脂吸収パウダーがテカリを防ぎ24時間メイク崩れを防止する“カラーステイ ロングウェア UV プライマー”を発売する。カラーは、肌に血色感を与える“ピンクベージュ”と透明感を引き出す“ラベンダー”のトーンアップをかなえる2色。

■商品詳細

“カラーステイ ロングウェア UV プライマー”[SPF50+・PA++++](全2色、2090円)

【4月11日発売】
シュウ ウエムラ
(SHU UEMURA)

“キヌアケア”に濡れ艶レフ板リップ

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、リップシリーズ“キヌアケア”から艶やかぷるぷる唇が長時間続くリキッドリップ“キヌケアグローアップグリーム”とシアーで高発色なスティックリップ“キヌケアヌードグリーム”を発売する。

■商品詳細

“キヌケアグローアップグリーム”(全8色、うち限定4色、各4950円)
“キヌケアヌードグリーム”(全7色、うち限定3色、同)

【4月11日発売】
インナーセンス
(INNERSENSE)

“髪のクレンジング”用ヘアマスク

米国発ヘアケアブランド「インナーセンス(INNERSENSE)」は、まっさらな“すっぴん髪”に導く毛髪専用クレンジングマスク“ピュアクラリファイングマスク”を発売する。炭とクレイがキューティクルに絡まった微細な汚れや酸化した皮脂を優しく取り除き、ホワイトビネガーがpHバランスを整え、ふんわりと軽い健やかな髪に導く。

■商品詳細

“ピュアクラリファイングマスク”(177mL、4400円)

【4月11日発売】
ローラ メルシエ
(LAURA MERCIER)

人気のフェイスパウダーパレットが復刻

「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」は、きらめく艶肌を作る人気のフェイスパウダーパレット、“シマー アンド グロウ フェイス パレット”を数量限定で復刻発売する。微粒子化されたピグメントが肌トーンを問わずナチュラルになじみ、均一に発色して陰影を作り立体感を演出する。

■商品詳細

“シマー アンド グロウ フェイス パレット”(限定、8030円)

【4月11日発売】
ティルナス
(TILNUS)

ティントリップに新2色

日韓共同開発コスメブランド「ティルナス(TILNUS)」は、“サンリット パール ティント”から春の新色2色を発売する。新色は、明るく華やかな唇を演出するローズピンクカラーの“ミスティックブルーム”と優しげな雰囲気のくすみコーラルカラー“アンバーベル”の2色。

■商品詳細

“サンリット パール ティント”(全14色うち新2色、各1650円)
“サンリットパール ティント ケース”(550円)

【4月12日発売】
ケープ
(CAPE)

“黒ケープ”からまつ毛用マスカラ下地 

「ケープ(CAPE)」は、“黒ケープ”の愛称で親しまれている強力なキープ力が特徴の“ケープ フォーアクティブ(FOR ACTIVE)”シリーズから、初のメイク品としてまつ毛に使用する“カールロックマスカラ下地”を発売する。カラーはこれ1本でも使える自然なクリアブラック。

■商品詳細

“カールロックマスカラ下地”(1200円※編集部調べ)

【4月12日発売】
プリマヴィスタ
(PRIMAVISTA)

皮脂崩れ&テカりを防ぐトーンアップUV下地

「プリマヴィスタ(PRIMAVISTA)」は、トーンアップUV下地“スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 UV50 EX”[SPF50・PA+++ UV耐水性★]とルースパウダー“スムースラスティング ルースパウダー”を発売する。皮脂崩れやテカりを防ぎつつエアコンなどの乾燥から肌を守るベースメイクアイテムで、蒸し暑い夏でも長時間美しさをキープする。

■商品詳細

“スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 UV50 EX”[SPF50・PA+++ UV耐水性★](全4色、25mL、各3080円※編集部調べ)
“スムースラスティング ルースパウダー”(全2色、12.5g、各3080円※同)

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第13話:プレゼン成功で新システム導入へ好発進 バイヤーがすべき次なる仕事とは?

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。

ついに迎えたプレゼンテーション当日。不安そうな店長の疑問を次々と解消する徹と加地は、数店舗から「ダイナミック・ターゲット・マネジメント」の導入の申し出を受けた。上々な滑り出しにホッとひと安心するも、今度は地域倉庫の欠品が目立ち始めた。順調に思えたテコ入れ策の、次なる課題とは?

登場人物紹介

第十三話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第13話:プレゼン成功で新システム導入へ好発進 バイヤーがすべき次なる仕事とは?

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。

ついに迎えたプレゼンテーション当日。不安そうな店長の疑問を次々と解消する徹と加地は、数店舗から「ダイナミック・ターゲット・マネジメント」の導入の申し出を受けた。上々な滑り出しにホッとひと安心するも、今度は地域倉庫の欠品が目立ち始めた。順調に思えたテコ入れ策の、次なる課題とは?

登場人物紹介

第十三話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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「ジーユー」と名作映画とのコラボや「バブアー」×「クロックス」など! 来週発売のファッションアイテム9選【4/7〜4/13】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は4月7〜13日に発売するアイテムを紹介します。「ジーユー(GU)」は、11日に映画「ジュラシック・パーク」「グレムリン」「ゴーストバスターズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とコラボしたTシャツを発売します。ビンテージ風に仕上げた5部袖が特徴です。一方、「バブアー(BARBOUR)」は9日、「クロックス(CROCS)」とのコラボアイテムとして“ウェリントン ブーツ”と“クラシック クロッグ“を発売します。どちらのコラボもフェスシーズンにピッタリのアイテムですね。

【4月9日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

“ニットバッグ”4型
松屋銀座でポップアップ

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、バッグシリーズ“ニットバッグ”から夏の新作を発売する。これを記念し9〜15日の期間、松屋銀座でポップアップをオープンする。フラワープリント“ウニッコ(UNIKKO)”とストライププリント“メリロスヴォ(MERIROSVO)”を施した新作“ニットバッグ”全4型をラインアップする。

■商品詳細

“ミニトート”(2万9700円)
“ミニショルダーバッグ”(3万800円)
“ショルダーバッグ”(3万3000円)
“ラージバッグ”(4万8400円)

【4月9日発売】
バブアー
(BARBOUR)

「クロックス」とコラボ

「バブアー(BARBOUR)」は、「クロックス(CROCS)」とのコラボアイテムを発売する。「バブアー」を象徴するチェック柄“ハウスタータン”をあしらった“ウェリントン ブーツ”、“クラシック クロッグ”に加えて、ジャケット“オーバーサイズド ビデイル”も用意する。

■商品詳細

ブーツ(1万4850円)
サンダル(1万3750)
ジャケット(6万9300円)

【4月9日発売】
大阪文化服装学院

アップサイクルした「リーバイス」“501”

ファッション専門学校の大阪文化服装学院のスーパーデザイナー学科の3年生が、新宿伊勢丹本店が手掛けるアップサイクルプロジェクト“ピース de ミライ”で制作したアイテムを、伊勢丹新宿本店「リ・スタイルプラス」で販売する。

■商品詳細

アップサイクルウエア

【4月11日発売】
ニューバランス
(NEW BALANCE)

「ジュンヤ ワタナベ」コラボ
“UX200”をラインアップ

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」とのコラボシューズ“ジュンヤ ワタナベ × ニュー バランス UX200”を発売する。“ニューバランス ミニマス”は、シューズの機能を最小限に削ぎ落とし、人間の足に本来備わっている機能を呼び戻す事をコンセプトとした裸足に近いフットウエア。2000年代後半からのベアフット・コンセプトシューズのムーブメントを反映して誕生し、今回のコラボで復刻した。

■商品詳細

コラボシューズ(4万700円)

【4月11日発売】
G-ショック
(G-SHOCK)

ONE OK ROCKとのコラボウオッチ

「G-ショック(G-SHOCK)」は、ロックバンドの「ONE OK ROCK」とのコラボレーションモデル“GM-2100TTTR”を発売する。今回は、同バンドでベーシストを務めるRyotaがデザインを全面監修。八角形のメタルベゼルが特徴の“GM-2100”をベースモデルに採用し、シルバーのベゼルとホワイトマットスケルトンのバンドで全体をクールに統一した。

■商品詳細

コラボウオッチ“GM-2100TTTR”(4万4000円)

【4月11日発売】
ホワイトマウンテニアリング
(WHITE MOUNTAINEERING)

「リーボック」コラボスニーカー
チャコールとブラウンの2色

「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は、「リーボック(REEBOK)」との第2弾コラボスニーカーを発売する。「リーボック」の“クラシックレザー(Classic Leather)”を土台とし、アッパーにオリジナルのトライアングルパターンを配したほか、部分ごとに異なる素材を組み合わせた。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万1900円)

【4月11日発売】
ジーユー
(GU)

名作映画4本とコラボ
BTTFやグレムリンなど

「ジーユー(GU)」は、映画「ジュラシック・パーク」「グレムリン」「ゴーストバスターズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とコラボしたTシャツを発売する。5部袖のボディーに、それぞれのポスターをあしらい、ビンテージ風に仕上げた。

■商品詳細

Tシャツ(1990円)

【4月12日発売】
オーエヌシーメリノ
(ONC MERINO)

登山雑誌「山と溪谷」コラボ
山荘 飯島で限定販売

「オーエヌシーメリノ(ONC MERINO)」は、登山雑誌「山と溪谷」とのコラボしたロンTを発売する。吸放湿性によって夏は涼しく冬は温かいという温度調整機能を素材特性として持ち、汗などの匂いを抑える機能も天然で備わったメリノウールTシャツに、細かいピッチのボーダー柄を配し、袖に「山と溪谷」のロゴを蛍光イエローであしらった。東京・世田谷にあるショップ、山荘 飯島でのみ取り扱う。

■商品詳細

コラボロンT(1万8700円)

【4月13日発売】
ビューティフルピープル
(BEAUTIFUL PEOPLE)

「アンブロ」とコラボ

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、「アンブロ(UMBRO)」とのコラボアイテムを発売する。今回は、ブルゾンとパンツ、ポロシャツ、タンクトップの全4型を用意。「ビューティフルピープル」を象徴する技法“ダブルエンド”を採用したブルゾンとパンツ、タンクトップは着方によって異なるフォームとデザインを楽しむことができる。

■商品詳細

ブルゾン(7万9200円)
パンツ(7万5900円)
ポロシャツ(4万9500円)
タンクトップ(3万3000円)

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三越伊勢丹、新卒採用に異変あり 「個客業」で求められる人材確保へ

三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、「マスから個へ」「館業から個客業へ」のビジネスモデルの転換に合わせた採用活動に取り込んでいる。マーケット環境の変化によって求められる人材像も変化しているという。超売り手市場と言われる中、百貨店最大手の採用の現場では何が起きているのか。

「29歳の女性」を感動させる企画を考える

「閉店後の金曜の夜、新宿伊勢丹にバーを開くことを提案します」「郷土料理フェアを通じて、人と食材と器の出合いの場を作ります」――。

2月上旬、都内で開催された三越伊勢丹の学生向けワークショップでは、参加した学生たちからユニークな企画が次々に発表された。2日間の日程で37人が参加。第一線で働く中堅社員の講演を聞いたり、数人ずつの班に分かれてのグループワークを行なったりして、それぞれの企画を煮詰めた後、最後のプレゼン大会に臨む。

学生向けのプログラムではあるが、三越伊勢丹HDの近年の経営戦略が色濃く反映される。まず企画は「高感度上質消費」の条件を満たすことが求められる。そして具体的なペルソナ(顧客像)を設定し、その顧客に「どんな新しい価値を提供できるか」をとことん議論する。

ペルソナの設定が非常に具体的だ。例えば「29歳の独身女性で、恋人はいるが、結婚願望はない。大手アパレルメーカー勤務で年収800万円。趣味は旅行と美術鑑賞」。これも三越伊勢丹HDが掲げる「個客業」を反映したものだ。漠然としたマスの消費者ではなく、一人の顧客のインサイトに迫る企画でなければいけない。

参加した学生たちからは「活躍している社員の方に、自分では気づかない点をたくさん指摘してもらえて刺激になった」「(参加した学生)みんなで企画を練り上げていく過程が楽しかった」「自分が百貨店で働く姿がイメージできた」とおおむね好評だった。

何よりも「価値観の共有」

新卒採用は空前の売り手市場。各社は初任給の賃上げや労働条件の改善など、若手人材の確保にしのぎを削っている。さまざまな業種がある中、小売業の人気は相対的に低い。三越伊勢丹のような百貨店最大手であっても例外ではない。有名企業なので、志望数は安定して多いが、業種を超えた人材争奪は激しくなっている。

では会社の将来を担う優秀な人材をどう獲得するのか。

三越伊勢丹HDで人事・キャリアを担当する藤井俊宏部長は「優秀かどうかよりも、最近は当社の価値観に共有してもらえるかの方を大切にしています」と言う。「学業が優秀だったとか、学生時代に得難い経験をしていることも大事だけど、何より価値観がマッチしていないと、採用される側もする側も互いに不幸になってしまいます」「企業ミッションで『こころ動かす、ひとの力で』とうたうように、目の前のお客さまの満足のために行動する。この価値観を大切にできる方でないと、結局は長続きしません」。

だから学生と価値観をすり合わせる時間を増やすようにしてきた。就職活動の早期化によって学生自身も進路を内省する時間が短くなった。ウェブなどでの発信だけでなく、リアルのコミュニケーションも重ねて相互理解を深める。2日間あるいは3日間のワークショップを合わせて年5回開くも、そうした考えがあるからだ。百貨店の前線で働く若手・中堅社員との交流も意識的に増やしている。

「昔はとにかくエントリーをたくさん集めて、選考を勝ち残った学生を採用するやり方でした。今はそんな時代ではなく、価値観の共有から始める必要があります」と藤本部長は採用の変化を説明する。

そうした過程を経て、最終的に内定を出すのは6月前後。価値観のすり合わせは、その後も続く。内定後に一人一人と面談し、採用理由や入社後の希望などについて会話を重ねる。「採用面接で◯◯さんのここが素晴らしいと感じたから、採用しました。だけど、こうしたところがやや気になります。そんな具合に話しながら、入社後に何をしたいのかを改めて尋ねます」。

超売り手市場のため学生は複数の内定を持っている。さらに価値観をすり合わせ、入社に対するモチベーションを高めてもらうため、内定後に2〜3回面談する場合もある。面談は主に藤本部長が担当する。「きれいごとに聞こえるかもしれませんが、価値観のマッチングなのでお互いが納得できるまで話し合います。学生さんにも選択を間違ってほしくない。結果として私たちはけっこう焦らされるわけですが(笑)、長い目でみれば必要なプロセスだと考えています」。

学生のインサイトに迫れ

23年4月に新卒入社した小林れみさんは、伊勢丹新宿本店1階の雑貨売り場シード/リーフを担当する(取材時の25年2月時点)。小林さんも大学3年生のときに三越伊勢丹のインターンシップに参加し、企画のプレゼンをした経験がある。「あった一人のお客さまのため、これだけたくさん人が知恵を絞ることが新鮮でした。誇りを持って仕事に臨む先輩たちに憧れ、三越伊勢丹に入りたいと思いました」と振り返る。

今は売り場に立ち、まさに目の前のお客さまに期待以上の価値を提供するために奮闘する毎日だ。定期的に上長と面談し、仕事の進捗や将来の希望を伝える。自身のキャリアを考える良い機会になるという。

藤井部長は密かに手応えを感じていることがある。採用において、価値観のすり合わせに舵を切り、ていねいにコミュニケーションを重ねるようになった23年度採用以降、離職者が一人もいないことだ。「こんなはずではなかった」といったようなミスマッチが減った。

三越伊勢丹HDが掲げる「個客」という考え方は、採用においても応用できるのかもしれない。志望する学生のインサイトにどれだけ迫り、価値観を共有できるかが分かれ目だ。「そうしたプロセスを踏んで入社してくれた人たちはきっと活躍してくる。手前味噌かもしれませんが、私はそう考えています」と藤井部長は話す。

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作り手もファンも見られる東コレの面白さ

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月31日号からの抜粋です)

利川:2025-26年秋冬の東コレは成熟期に突入したブランドが、新たなエレガンスを提案したり、ファンに刺さりそうなものだけでなく、コマーシャルを意識したアイテムを発表したりなど、広がりを感じたシーズンでした。

鴨井:かつて「WWDJAPAN」の編集部員としてNYとミラノのコレクション取材をしていましたが、東コレ取材はほぼ初めて。デザイナーがやりたいことを貫く、かつての「どう着るの?」と思わせる非日常的なクリエイションではなく、「着たいな」「はやりそう」と購買意欲がわく幅広い提案が面白くて、素直に楽しめました。暖冬対策で軽やかな素材を多用するアイデアにも感心しました。印象的なブランドはどれでした?

「ハトラ」の初ショーがあたたかかった

利川:チュールなどを多用したかわいらしさに宿るパンク精神が魅力の「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」が、ガーリーやスポーティーといった要素を盛り込んでいて、「どんな人にもなっていいんだ」というメッセージを受けました。彼女のパンクな部分を知らない人にも刺さるような、分かりやすくかわいいコレクションだったのがすごく印象的でした。「ハトラ」の15年目にして初のショーも、暗い空間に彩雲のようなグラフィックが浮かび上がってきて美しかった。静ひつで知的な世界観で観客を魅了していました。全てが終了したのは22時過ぎで、通常であれば会場から疲労のムードを感じることも少なくないのですが、フィナーレでも囲み取材でも拍手が鳴りやまず、あたたかな雰囲気でとても良かったです。鴨井さんはどうでしたか?

鴨井:私は事前号でインタビューした「ピリングス」かな。村上亮太デザイナーはニット工房を持ちたいという夢を抱いていて、「LVMHプライズ」グランプリをとればそれをかなえたいと話しているほど、手編みを大事に思っています。今回、全国のニットアトリエと協業する作り手のおばさまたちもショーに来ていて、何だかとってもほほ笑ましかったですね。ブランドを支えてくれる人たちとコレクションを発表するアットホームなムードも個人的にはうれしい東コレのシーンでした。

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菜々緒も太鼓判 「トリンプ」の新作“ハイブリッドブラ 秘めわざ”はワイヤーとノンワイヤーのいいとこ取り

トリンプ・インターナショナル・ジャパンは4月3日、都内でイベントを開催した。3月に発売した「トリンプ(TRIUMPH)」の新作“ハイブリッドブラ 秘めわざ”について発表。また、同ブランドのアンバサダーに就任した菜々緒がトークショーを行った。

イベントの冒頭で、同社のアンドリュー・ブバラ社長は、「社長に就任して4カ月。戦国時代にある下着市場で、“ハイブリッドブラ”という新しい選択肢を提案する」とコメント。2016年、下着市場におけるワイヤーブラの割合は50%以上を占めていたが、コロナ禍やライフスタイルの変化により24年にはノンワイヤーブラが過半数を占めるようになった。この変化を受けて開発したのがワイヤーとノンワイヤーの良さを融合した“ハイブリッドブラ”だ。最大の特徴はコンフォートワイヤーで、ワイヤーブラのようなシルエットメイクとノンワイヤーのような快適さを実現している。3月に発売した“秘めわざ”に続き“癒しのブラ”などでも“ハイブリッドブラ”が登場し、シリーズ化する。

菜々緒も感動した着け心地の良さ

トークショーに登壇した菜々緒は、完璧とも言えるプロポーションの持ち主だが、ウエイトトレーニングで体を鍛えて撮影に臨んだという。また、定期的にカイロプラティックに通い、骨から整え美しいプロポーションをキープしているようだ。菜々緒が下着を選ぶ時に重要視するのは、着け心地。彼女は、「“秘めわざ”を着用して、とにかく快適でびっくり、着け心地の良さに感動した。着けてみないと分からないので、是非着けてみてほしい」と話した。ビジュアルではグリーンを着用した菜々緒だが、カラーにより印象が変わる点も気に入っているようだ。「着け心地もデザインもいいブラジャーは少ない。ブラジャーの選択肢が増えた」とコメントしている。

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菜々緒も太鼓判 「トリンプ」の新作“ハイブリッドブラ 秘めわざ”はワイヤーとノンワイヤーのいいとこ取り

トリンプ・インターナショナル・ジャパンは4月3日、都内でイベントを開催した。3月に発売した「トリンプ(TRIUMPH)」の新作“ハイブリッドブラ 秘めわざ”について発表。また、同ブランドのアンバサダーに就任した菜々緒がトークショーを行った。

イベントの冒頭で、同社のアンドリュー・ブバラ社長は、「社長に就任して4カ月。戦国時代にある下着市場で、“ハイブリッドブラ”という新しい選択肢を提案する」とコメント。2016年、下着市場におけるワイヤーブラの割合は50%以上を占めていたが、コロナ禍やライフスタイルの変化により24年にはノンワイヤーブラが過半数を占めるようになった。この変化を受けて開発したのがワイヤーとノンワイヤーの良さを融合した“ハイブリッドブラ”だ。最大の特徴はコンフォートワイヤーで、ワイヤーブラのようなシルエットメイクとノンワイヤーのような快適さを実現している。3月に発売した“秘めわざ”に続き“癒しのブラ”などでも“ハイブリッドブラ”が登場し、シリーズ化する。

菜々緒も感動した着け心地の良さ

トークショーに登壇した菜々緒は、完璧とも言えるプロポーションの持ち主だが、ウエイトトレーニングで体を鍛えて撮影に臨んだという。また、定期的にカイロプラティックに通い、骨から整え美しいプロポーションをキープしているようだ。菜々緒が下着を選ぶ時に重要視するのは、着け心地。彼女は、「“秘めわざ”を着用して、とにかく快適でびっくり、着け心地の良さに感動した。着けてみないと分からないので、是非着けてみてほしい」と話した。ビジュアルではグリーンを着用した菜々緒だが、カラーにより印象が変わる点も気に入っているようだ。「着け心地もデザインもいいブラジャーは少ない。ブラジャーの選択肢が増えた」とコメントしている。

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「ユニクロ」「マリメッコ」「ヨウヘイ オオノ」など多彩な顔ぶれ!2025年大阪万博ユニホームまとめ【随時更新】

4月13日から10月13日の期間、大阪府の夢洲(ゆめしま)で日本国際博覧会「大阪・関西万博」が開催される。180以上のパビリオンが設置され、世界の文化や技術を間近に楽しむことができる本イベントだが、各スタッフの個性溢れるユニホームも見逃せない。有名スポーツブランドから新進気鋭のデザイナーズブランド、地域密着型アーティストまで、多種多様なデザイナーが手掛けた公式ユニホームを一挙に紹介する。

【ユニクロ】
国連パビリオン

展示になじむプレッピースタイル

「ユニクロ(UNIQLO)」は、大阪・関西万博で国連パビリオンのアテンダントユニホームの提供を発表した。提供ユニホームは国連パビリオンになじむ伝統的なプレッピースタイルをベースに、シルエットやディテール、素材感を現代的なスタイルへアップデートした。記事の続きはこちら

【ミズノ・水野信四郎】
いのちの遊び場 クラゲ館

“クラゲの揺らぎ”と快適性を両立

2025大阪・関西万博「いのちの遊び場 クラゲ館」は、開幕に先駆けて全容を公開した。同時に、アテンダントと運営スタッフのユニホームをお披露目し、デザインはウェディングドレスデザイナーの水野信四郎氏、企画や製造をミズノが手がけたことを発表した。全て違う柄のデザインや、クラゲの足をイメージした切り込みによるさまざまな着方の提案などで、『個々では違うが皆一緒』ということを表現した。記事の続きはこちら

【マリメッコ・ヴィバ】
北欧

フィンランド発の「マリメッコ」と「ヴィバ」がパートナーに

デンマークとフィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンからなる北欧パビリオンは、公式ユニホームに関わるパートナーを、「マリメッコ(MARIMEKKO)」と「ヴィバ(VIBAE)」に決定したと発表した。「マリメッコ」はトップスを、「ヴィバ」はシューズをそれぞれ手がける。記事の続きはこちら

【コシノジュンコ】
タカラベルモント

性別や年齢を問わないシルバーと白で統一した1スタイル

理美容機器や化粧品、医療機器などの製造・販売を行うタカラベルモントは、コシノジュンコがデザインを務めた大阪・関西万博展示ブーススタッフのユニホームを発表した。性別や年齢を問わない1スタイルで、同社ブース“量子飛躍する美の世界”の立体造形をモチーフにしたデザインによって、展示とユニホームが一体となることで展示が完成する。記事の続きはこちら

【ヨウヘイ オオノ・⼤野陽平】
住友館

ペットボトルリサイクルなど活用した繊維を採用

住友グループは、⼤阪・関⻄万博の「住友館」のアテンダントユニフォームのデザインを「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」の⼤野陽平デザイナーと協業した。ユニフォームには、住友商事グループ企業が全国の⼩売店などで独⾃に回収したペットボトルから再⽣した特殊⻑繊維⽤ペレット「ボトリウム(BOTTOLIUM)」と、住友化学が開発した吸熱と放熱の特性を併せ持つ温度調節樹脂「コンフォーマ」を⽤いた繊維を採⽤する。記事の続きはこちら

【ゴールドウイン・中里唯馬】
Better Co-Being®(いのちを響き合わせる)

少ない型数でさまざまな着方ができるように、着物に着想

ゴールドウインは12月12日、2025年開催の大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「Better Co-Being®(いのちを響き合わせる)」にサプライヤー協賛することを発表し、中里唯馬「ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)」デザイナーとともに手掛けたアテンダントスタッフのユニホームを披露した。パビリオンのコンセプトに沿った“自然と共鳴する衣服”を製作。記事の続きはこちら

【中田優也】
日本政府館(日本館)

着物に着想を得た“日本の美意識を纏う”がコンセプトのユニホーム

大阪・関西万博の日本政府館(日本館)アテンダントのユニホームが発表された。デザインは、ファッションブランドの運営を軸に活動を広げているクリエイティブ・ディレクターの中田優也が手掛け、“日本の美意識を纏う(まとう)”をコンセプトに制作した。さらに、リサイクルしやすいモノマテリアル(単一素材)が採用されており、環境に配慮した工夫を施している。記事の続きはこちら

【ミナ ペルホネン】
Dialogue Theater -いのちのあかし-

“ダイアログシアター”のロゴである吹き出しのモチーフを採用

河瀨直美監督がテーマ事業プロデューサーを務めるシグネチャーパビリオン“Dialogue Theater -いのちのあかし-”は、アテンダントスタッフユニホームを「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」が、オリジナルメイクを資生堂のヘアメイクアップアーティストが手がけることを発表した。記事の続きはこちら

【V&Aジャパン】
大阪関西万博スタッフユニホーム

“土に還るポリエステル”を採用

大阪のV&Aジャパンが“土に還るポリエステル”として打ち出す「クラフトエボ リーテ(CRAFTEVO ReTE)」がEXPO2025大阪関西万博の運営スタッフのユニフォームの素材として採用された。「クラフトエボ リーテ」は、同社が独自開発したもので特定条件のたい肥に埋めると水と二酸化炭素、バイオマスに分解する特殊なポリエステル。記事の続きはこちら

【キノフ】
関西

徳島の自然から感じ取る生命やその精神性を「阿波藍」で表現

大阪・関西万博の関西パビリオンは、杉の間伐材から生まれた新素材「キノフ(KINOF)」を採用し、天然染料「阿波藍(あわあい)」で染めたユニホームを採用した。今回のユニホームは、藍師・染師集団「ぶあいそう(BUAISOU)」がデザインおよび染色を手がけた。 記事の続きはこちら

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「ユニクロ」「マリメッコ」「ヨウヘイ オオノ」など多彩な顔ぶれ!2025年大阪万博ユニホームまとめ【随時更新】

4月13日から10月13日の期間、大阪府の夢洲(ゆめしま)で日本国際博覧会「大阪・関西万博」が開催される。180以上のパビリオンが設置され、世界の文化や技術を間近に楽しむことができる本イベントだが、各スタッフの個性溢れるユニホームも見逃せない。有名スポーツブランドから新進気鋭のデザイナーズブランド、地域密着型アーティストまで、多種多様なデザイナーが手掛けた公式ユニホームを一挙に紹介する。

【ユニクロ】
国連パビリオン

展示になじむプレッピースタイル

「ユニクロ(UNIQLO)」は、大阪・関西万博で国連パビリオンのアテンダントユニホームの提供を発表した。提供ユニホームは国連パビリオンになじむ伝統的なプレッピースタイルをベースに、シルエットやディテール、素材感を現代的なスタイルへアップデートした。記事の続きはこちら

【ミズノ・水野信四郎】
いのちの遊び場 クラゲ館

“クラゲの揺らぎ”と快適性を両立

2025大阪・関西万博「いのちの遊び場 クラゲ館」は、開幕に先駆けて全容を公開した。同時に、アテンダントと運営スタッフのユニホームをお披露目し、デザインはウェディングドレスデザイナーの水野信四郎氏、企画や製造をミズノが手がけたことを発表した。全て違う柄のデザインや、クラゲの足をイメージした切り込みによるさまざまな着方の提案などで、『個々では違うが皆一緒』ということを表現した。記事の続きはこちら

【マリメッコ・ヴィバ】
北欧

フィンランド発の「マリメッコ」と「ヴィバ」がパートナーに

デンマークとフィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンからなる北欧パビリオンは、公式ユニホームに関わるパートナーを、「マリメッコ(MARIMEKKO)」と「ヴィバ(VIBAE)」に決定したと発表した。「マリメッコ」はトップスを、「ヴィバ」はシューズをそれぞれ手がける。記事の続きはこちら

【コシノジュンコ】
タカラベルモント

性別や年齢を問わないシルバーと白で統一した1スタイル

理美容機器や化粧品、医療機器などの製造・販売を行うタカラベルモントは、コシノジュンコがデザインを務めた大阪・関西万博展示ブーススタッフのユニホームを発表した。性別や年齢を問わない1スタイルで、同社ブース“量子飛躍する美の世界”の立体造形をモチーフにしたデザインによって、展示とユニホームが一体となることで展示が完成する。記事の続きはこちら

【ヨウヘイ オオノ・⼤野陽平】
住友館

ペットボトルリサイクルなど活用した繊維を採用

住友グループは、⼤阪・関⻄万博の「住友館」のアテンダントユニフォームのデザインを「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」の⼤野陽平デザイナーと協業した。ユニフォームには、住友商事グループ企業が全国の⼩売店などで独⾃に回収したペットボトルから再⽣した特殊⻑繊維⽤ペレット「ボトリウム(BOTTOLIUM)」と、住友化学が開発した吸熱と放熱の特性を併せ持つ温度調節樹脂「コンフォーマ」を⽤いた繊維を採⽤する。記事の続きはこちら

【ゴールドウイン・中里唯馬】
Better Co-Being®(いのちを響き合わせる)

少ない型数でさまざまな着方ができるように、着物に着想

ゴールドウインは12月12日、2025年開催の大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「Better Co-Being®(いのちを響き合わせる)」にサプライヤー協賛することを発表し、中里唯馬「ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)」デザイナーとともに手掛けたアテンダントスタッフのユニホームを披露した。パビリオンのコンセプトに沿った“自然と共鳴する衣服”を製作。記事の続きはこちら

【中田優也】
日本政府館(日本館)

着物に着想を得た“日本の美意識を纏う”がコンセプトのユニホーム

大阪・関西万博の日本政府館(日本館)アテンダントのユニホームが発表された。デザインは、ファッションブランドの運営を軸に活動を広げているクリエイティブ・ディレクターの中田優也が手掛け、“日本の美意識を纏う(まとう)”をコンセプトに制作した。さらに、リサイクルしやすいモノマテリアル(単一素材)が採用されており、環境に配慮した工夫を施している。記事の続きはこちら

【ミナ ペルホネン】
Dialogue Theater -いのちのあかし-

“ダイアログシアター”のロゴである吹き出しのモチーフを採用

河瀨直美監督がテーマ事業プロデューサーを務めるシグネチャーパビリオン“Dialogue Theater -いのちのあかし-”は、アテンダントスタッフユニホームを「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」が、オリジナルメイクを資生堂のヘアメイクアップアーティストが手がけることを発表した。記事の続きはこちら

【V&Aジャパン】
大阪関西万博スタッフユニホーム

“土に還るポリエステル”を採用

大阪のV&Aジャパンが“土に還るポリエステル”として打ち出す「クラフトエボ リーテ(CRAFTEVO ReTE)」がEXPO2025大阪関西万博の運営スタッフのユニフォームの素材として採用された。「クラフトエボ リーテ」は、同社が独自開発したもので特定条件のたい肥に埋めると水と二酸化炭素、バイオマスに分解する特殊なポリエステル。記事の続きはこちら

【キノフ】
関西

徳島の自然から感じ取る生命やその精神性を「阿波藍」で表現

大阪・関西万博の関西パビリオンは、杉の間伐材から生まれた新素材「キノフ(KINOF)」を採用し、天然染料「阿波藍(あわあい)」で染めたユニホームを採用した。今回のユニホームは、藍師・染師集団「ぶあいそう(BUAISOU)」がデザインおよび染色を手がけた。 記事の続きはこちら

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ミキハウス入社式 新入社員21人中11人が海外出身者、グローバル化すすむ

ベビー・子供服大手のミキハウス(三起商行)は1日、大阪府八尾市の本社で2025年度の入社式を開催した。新入社員21人とステップアップ社員3人、社会人日本一をめざす硬式野球部6人、柔道や競泳など五輪での活躍が期待される競技部14人のうち9人が出席した。配属先の発表と辞令の授与が行われ、ミキハウスファミリーの一員として新たな一歩を踏み出した。

木村社長「勘を磨いてほしい」

今年は創業55年の節目。木村皓一社長は「考えていたことがようやく達成しつつある」と語り、創業当時を振り返った。「3年目のとき、面識のないブティックのオーナーから長男を就職させたいと連絡があった。ミキハウスは素晴らしい商品を作っているから成長するに決まっているというのがその理由だった。良い商品を作るという信念は現在に引き継がれている」と言い、「われわれは良い商品が欲しいという人に届けたい。心を込めて作った商品を最後はメルカリで売られてまた次の人に使ってもらうのが理想」と、木村社長らしい言葉で改めてモノ作りへの思いを語った。

新入社員に対しては「自分の勘を磨いてほしい。なんでもスマホで片付けてしまうのではなく、スポーツ観戦などを通じて何かを感じることのできる人間に成長してほしい」とメッセージを送り、門出を祝った。

新入社員を代表し、池袋東武店の配属となった河俣明香(かわまた・はるか)さんと、営業事務部配属のジョアン・ペドロ・グリロさんの2人が誓いの言葉を述べた。

学生時代に陸上競技に打ち込んだ河俣さんは、恩師から「誰かの言葉や行動、想いが人を支え、人生にポジティブな影響を与える」ということを学んだという。そんな人間になりたいという思いで就職活動するなかで、ミキハウスのファッションアドバイザーの仕事に興味を持った。「家族に寄り添い、誕生や成長の喜びを分かち合えるファッションアドバイザーこそ、私の夢をかなえる仕事だと感じた。日本一のファッションアドバイザーになるのが私の新たな目標。ミキハウスを100年ブランドへと導く存在となれるよう努力し続ける」と、力強く語った。

中国、台湾、フィリピン、カンボジアなど7カ国から採用

国際色豊かな新入社員もグローバルに展開するミキハウスならではだ。今年度の新人21人のうち、日本人は10人で、中国、台湾、フィリピン、カンボジア、マレーシア、タイ、ブラジルの出身者が11人。日本は少子化で子供服市場は縮小の一途だが、同社は早くから海外出店を積極的に進めており、現在では売上高の6割以上が海外市場になっている。

ブラジル出身のジョアンさんは、ポルトガル語であいさつした後、笑いを誘いながら流暢な日本語でスピーチした。「日本に住むことは子供の頃からの夢。日本の大学院で研究生活を送ったが、一人で研究するよりももっと人と関わり、チームで働きたくなった」と振り返る。就職フェアで初めてミキハウスに出合い、温かい雰囲気や社員の心遣いが人のつながりを大切にするブラジルの文化を思い出させ、「ここで働きたいと強く思った」。今後の目標はミキハウスを真のグローバルブランドにすること。「世界中どこに行ってもその価値を感じられる存在にしたい。ミキハウスの商品と精一杯のおもてなしでラテンアメリカや世界各地の家族を笑顔にしていきたい」と、明るくにこやかな表情を見せた。

硬式野球部の新入社員と、競泳、陸上競技、フェンシング、トランポリン、テニス、レスリング、カヌーといった競技部の新入部員も一人ひとり舞台で紹介された。2012年ロンドン五輪で福原愛選手、石川佳純選手とともに日本卓球界初の女子団体銀メダルを獲得し、現在はミキハウススポーツクラブのアドバイザーを務める平野早矢香さんも登壇した。「社会人として求められるのは結果。良い結果につなげるためには最大限の準備と、挑戦し続けること、最後まであきらめないこと、この3つが目標達成と人生の成功には大切」と話し、新入社員たちを激励した。

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ミキハウス入社式 新入社員21人中11人が海外出身者、グローバル化すすむ

ベビー・子供服大手のミキハウス(三起商行)は1日、大阪府八尾市の本社で2025年度の入社式を開催した。新入社員21人とステップアップ社員3人、社会人日本一をめざす硬式野球部6人、柔道や競泳など五輪での活躍が期待される競技部14人のうち9人が出席した。配属先の発表と辞令の授与が行われ、ミキハウスファミリーの一員として新たな一歩を踏み出した。

木村社長「勘を磨いてほしい」

今年は創業55年の節目。木村皓一社長は「考えていたことがようやく達成しつつある」と語り、創業当時を振り返った。「3年目のとき、面識のないブティックのオーナーから長男を就職させたいと連絡があった。ミキハウスは素晴らしい商品を作っているから成長するに決まっているというのがその理由だった。良い商品を作るという信念は現在に引き継がれている」と言い、「われわれは良い商品が欲しいという人に届けたい。心を込めて作った商品を最後はメルカリで売られてまた次の人に使ってもらうのが理想」と、木村社長らしい言葉で改めてモノ作りへの思いを語った。

新入社員に対しては「自分の勘を磨いてほしい。なんでもスマホで片付けてしまうのではなく、スポーツ観戦などを通じて何かを感じることのできる人間に成長してほしい」とメッセージを送り、門出を祝った。

新入社員を代表し、池袋東武店の配属となった河俣明香(かわまた・はるか)さんと、営業事務部配属のジョアン・ペドロ・グリロさんの2人が誓いの言葉を述べた。

学生時代に陸上競技に打ち込んだ河俣さんは、恩師から「誰かの言葉や行動、想いが人を支え、人生にポジティブな影響を与える」ということを学んだという。そんな人間になりたいという思いで就職活動するなかで、ミキハウスのファッションアドバイザーの仕事に興味を持った。「家族に寄り添い、誕生や成長の喜びを分かち合えるファッションアドバイザーこそ、私の夢をかなえる仕事だと感じた。日本一のファッションアドバイザーになるのが私の新たな目標。ミキハウスを100年ブランドへと導く存在となれるよう努力し続ける」と、力強く語った。

中国、台湾、フィリピン、カンボジアなど7カ国から採用

国際色豊かな新入社員もグローバルに展開するミキハウスならではだ。今年度の新人21人のうち、日本人は10人で、中国、台湾、フィリピン、カンボジア、マレーシア、タイ、ブラジルの出身者が11人。日本は少子化で子供服市場は縮小の一途だが、同社は早くから海外出店を積極的に進めており、現在では売上高の6割以上が海外市場になっている。

ブラジル出身のジョアンさんは、ポルトガル語であいさつした後、笑いを誘いながら流暢な日本語でスピーチした。「日本に住むことは子供の頃からの夢。日本の大学院で研究生活を送ったが、一人で研究するよりももっと人と関わり、チームで働きたくなった」と振り返る。就職フェアで初めてミキハウスに出合い、温かい雰囲気や社員の心遣いが人のつながりを大切にするブラジルの文化を思い出させ、「ここで働きたいと強く思った」。今後の目標はミキハウスを真のグローバルブランドにすること。「世界中どこに行ってもその価値を感じられる存在にしたい。ミキハウスの商品と精一杯のおもてなしでラテンアメリカや世界各地の家族を笑顔にしていきたい」と、明るくにこやかな表情を見せた。

硬式野球部の新入社員と、競泳、陸上競技、フェンシング、トランポリン、テニス、レスリング、カヌーといった競技部の新入部員も一人ひとり舞台で紹介された。2012年ロンドン五輪で福原愛選手、石川佳純選手とともに日本卓球界初の女子団体銀メダルを獲得し、現在はミキハウススポーツクラブのアドバイザーを務める平野早矢香さんも登壇した。「社会人として求められるのは結果。良い結果につなげるためには最大限の準備と、挑戦し続けること、最後まであきらめないこと、この3つが目標達成と人生の成功には大切」と話し、新入社員たちを激励した。

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ホテルと旅館の“あわい”に立つ 「佳ら久」の新しいホスピタリティーのかたち

訪日外国人の増加に伴い、特にツーリズムの文脈において体験価値や空間演出といった「付加価値」の重要性が高まっている。ファッション&ビューティ業界においても同様に、単にモノを売るだけでなく、“心を動かす”体験をどう届けるかが以前よりも一層、問われている。「WWDJAPAN」は1月13日号で「ホスピタリティ特集」を発行し、ラグジュアリーブランドの社長から現場の販売員まで、それぞれの接客哲学を掘り下げた。

業界を超え、他業種からも学べることは多いはずだ。中でも、ホスピタリティーそのものをビジネスとして体現するのが、ホテルや旅館といった宿泊業である。空間と接客、そのすべてがおもてなしとして機能し、宿そのものが“体験”を作る。オリックス不動産が展開する「ORIX HOTELS & RESORTS」の一ブランドである「佳ら久」は、そうした宿泊業のなかでも、ホテルと旅館の良さを掛け合わせ、まったく新しいホスピタリティーを打ち出している。

豪奢でも重厚でもない
“余白”という贅沢

熱海・伊豆山の「伊豆山 佳ら久」は2024年1月に「ミシュランキー」の1つ星を獲得した。全57室に露天風呂が備わり、全宿泊者が利用できる共用ラウンジや、眺望豊かなダイニングを備えるなど、ハード面の充実ぶりは誰の目にも明らか。しかし「伊豆山 佳ら久」の本当の魅力は、外資系ラグジュアリーホテルのような完璧な洗練でも、老舗旅館のような伝統的な作法美でもない、“余白”を前提とした新しい滞在体験だ。支配人の辰巳哲一氏は、そのあり方を「あわい(間)」という言葉で表現する。

「佳ら久」は、旅館のように1泊2食付きというスタイルを保ちつつも、素泊まりや朝食のみといった柔軟な滞在も可能だ。旅館にありがちな“時間に縛られる不自由”を脱し、ゲストが自分のペースで過ごせることを重視している。また、全館共通のゲストラウンジと、宿泊者専用ラウンジを用意。あえて“限られた人のための空間”を設けず、ラグジュアリーを開かれたものとして提供している。「距離感を大事にしたい」という「佳ら久」の哲学が、空間設計にも反映されている。

「気づかれない」気づきが
最上のもてなしに

「接客の本質は、人との“あわい”にあります」と辰巳氏は語る。

マニュアルに頼るのではなく、目の前のお客の様子を見て、声をかけるべきかを察する。その気づきこそ、スタッフの技術であり、感度がなせるもの。咳き込むゲストにのど飴をそっと渡す。左利きに気づけば、箸の向きを変えておく。これ見よがしではない。客自身が本人が気づかないほど自然に、無意識の“心地よさ”を積み重ねていく。それが「佳ら久」の考えるおもてなしであるという。

情報の一元化も、“一貫した心地よさ”を提供する上で欠かせない。予約システムは全施設共通。過去のリクエストや好みは全スタッフが確認でき、異なる系列施設に泊まっても、同じクオリティーのサービスが受けられる。ぬるめの風呂を希望した履歴があれば、次回の訪問時の客室風呂の温度は40度に。苦手な食材の代替メニューもスムーズに提案できる。辰巳氏は「これをお客さまの“驚き”ではなく、“当たり前”にしたい」と語る。

ファッション&ビューティ業界にも
通じる「余白」の価値

ファッション&ビューティ業界でも現場人材の欠乏感は顕著だが、宿泊業界でもそれは同様。宿泊業界を取り巻く課題である人材不足に対しても、「佳ら久」はその解消に意欲的だ。チェックインや清掃などのルーティン業務をこなすだけでなく、「自分の接客で喜んでもらえた」という実感がスタッフの成長ややりがいにつながる職場設計を目指す。「最終的には、同業には“佳ら久のようになりたい”と思われるブランドに、業界に従事する人たちには“佳ら久で働きたい”と思われるブランドに育てていきたい。ミシュランキー受賞は、その第一歩です」と辰巳氏。

「佳ら久」のホスピタリティは、ファッション&ビューティの接客にもまさに通じる部分が多い。売るのではなく、寄り添う。マニュアル通りではない、観察と気づき。押しつけない、“間”を尊重する美学。「ちょうどいい」をどう形にするかーーそれはファッションやビューティの売り場でもずっと変わらない命題だが、「佳ら久」のホスピタリティーのあり方は大きなヒントを与えてくれる。

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ホテルと旅館の“あわい”に立つ 「佳ら久」の新しいホスピタリティーのかたち

訪日外国人の増加に伴い、特にツーリズムの文脈において体験価値や空間演出といった「付加価値」の重要性が高まっている。ファッション&ビューティ業界においても同様に、単にモノを売るだけでなく、“心を動かす”体験をどう届けるかが以前よりも一層、問われている。「WWDJAPAN」は1月13日号で「ホスピタリティ特集」を発行し、ラグジュアリーブランドの社長から現場の販売員まで、それぞれの接客哲学を掘り下げた。

業界を超え、他業種からも学べることは多いはずだ。中でも、ホスピタリティーそのものをビジネスとして体現するのが、ホテルや旅館といった宿泊業である。空間と接客、そのすべてがおもてなしとして機能し、宿そのものが“体験”を作る。オリックス不動産が展開する「ORIX HOTELS & RESORTS」の一ブランドである「佳ら久」は、そうした宿泊業のなかでも、ホテルと旅館の良さを掛け合わせ、まったく新しいホスピタリティーを打ち出している。

豪奢でも重厚でもない
“余白”という贅沢

熱海・伊豆山の「伊豆山 佳ら久」は2024年1月に「ミシュランキー」の1つ星を獲得した。全57室に露天風呂が備わり、全宿泊者が利用できる共用ラウンジや、眺望豊かなダイニングを備えるなど、ハード面の充実ぶりは誰の目にも明らか。しかし「伊豆山 佳ら久」の本当の魅力は、外資系ラグジュアリーホテルのような完璧な洗練でも、老舗旅館のような伝統的な作法美でもない、“余白”を前提とした新しい滞在体験だ。支配人の辰巳哲一氏は、そのあり方を「あわい(間)」という言葉で表現する。

「佳ら久」は、旅館のように1泊2食付きというスタイルを保ちつつも、素泊まりや朝食のみといった柔軟な滞在も可能だ。旅館にありがちな“時間に縛られる不自由”を脱し、ゲストが自分のペースで過ごせることを重視している。また、全館共通のゲストラウンジと、宿泊者専用ラウンジを用意。あえて“限られた人のための空間”を設けず、ラグジュアリーを開かれたものとして提供している。「距離感を大事にしたい」という「佳ら久」の哲学が、空間設計にも反映されている。

「気づかれない」気づきが
最上のもてなしに

「接客の本質は、人との“あわい”にあります」と辰巳氏は語る。

マニュアルに頼るのではなく、目の前のお客の様子を見て、声をかけるべきかを察する。その気づきこそ、スタッフの技術であり、感度がなせるもの。咳き込むゲストにのど飴をそっと渡す。左利きに気づけば、箸の向きを変えておく。これ見よがしではない。客自身が本人が気づかないほど自然に、無意識の“心地よさ”を積み重ねていく。それが「佳ら久」の考えるおもてなしであるという。

情報の一元化も、“一貫した心地よさ”を提供する上で欠かせない。予約システムは全施設共通。過去のリクエストや好みは全スタッフが確認でき、異なる系列施設に泊まっても、同じクオリティーのサービスが受けられる。ぬるめの風呂を希望した履歴があれば、次回の訪問時の客室風呂の温度は40度に。苦手な食材の代替メニューもスムーズに提案できる。辰巳氏は「これをお客さまの“驚き”ではなく、“当たり前”にしたい」と語る。

ファッション&ビューティ業界にも
通じる「余白」の価値

ファッション&ビューティ業界でも現場人材の欠乏感は顕著だが、宿泊業界でもそれは同様。宿泊業界を取り巻く課題である人材不足に対しても、「佳ら久」はその解消に意欲的だ。チェックインや清掃などのルーティン業務をこなすだけでなく、「自分の接客で喜んでもらえた」という実感がスタッフの成長ややりがいにつながる職場設計を目指す。「最終的には、同業には“佳ら久のようになりたい”と思われるブランドに、業界に従事する人たちには“佳ら久で働きたい”と思われるブランドに育てていきたい。ミシュランキー受賞は、その第一歩です」と辰巳氏。

「佳ら久」のホスピタリティは、ファッション&ビューティの接客にもまさに通じる部分が多い。売るのではなく、寄り添う。マニュアル通りではない、観察と気づき。押しつけない、“間”を尊重する美学。「ちょうどいい」をどう形にするかーーそれはファッションやビューティの売り場でもずっと変わらない命題だが、「佳ら久」のホスピタリティーのあり方は大きなヒントを与えてくれる。

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始まりは路上のTシャツ販売 デザイン経験ゼロの夫婦による沖縄発「タイオン」が10周年

郷土愛の強さで知られる沖縄には、購入者の6割が地元民、残りの4割が観光客という沖縄発のアパレルブランドがある。大坪奈央がデザイナーを務め、夫のリー・ヤスミツ(Lee Yasumitsu)がテキスタイルの原画を描く「タイオン(TAION)」だ。沖縄の鮮やかな花々をオイルペインティングしたプリント柄がアイコンで、2015年にテキスタイルブランドとして立ち上げてから、この4月で10周年を迎える。現在、直営店を那覇市に2店舗構え、「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」「ハレクラニ沖縄」などリゾートホテルを中心に県内に5つの卸先を持つほか、年に2回ほど伊勢丹新宿本店などで県外でもポップアップを開いている。

県外からふらりと移住
11年のTシャツ販売業が芽を出すまで

さぞかし沖縄に関係性の深い人物が手掛けたブランドかと思いきや、大坪デザイナーは山口県、リーは福岡県出身だ。「タイオン」の始まりは偶然だった。約20年前、数週間の滞在のつもりで沖縄を訪れた2人は、那覇市のメインストリートである国際通りの露天商たちに目を奪われた。物売りをしている人がいれば、火まわしの大道芸人もいる。そんな新鮮な環境に、「自分たちもやってみたい」と自己資金で始めたのがハンドペイントのTシャツ販売だ。2004年のことだった。

それまで一度も絵を描いた経験のないリーのTシャツは鳴かず飛ばずで、気づけば在庫を抱えたまま数年が経っていた。「スピリチュアルだと思われるかもしれないが、沖縄はパワースポットが多い土地。初めは独特の空気感になじめず、早く地元に帰った方が良いのかも、とすら感じていた」(大坪デザイナー)。しかし粘り強い2人に、沖縄の神も根負けしてくれたのだろう、ある日リーが突然「なんだか絵の描き方をつかんだかもしれない」と言い出した。すると、1枚3500円ほどのTシャツは飛ぶように売れ始め、ピーク時には数時間で10万円の売り上げを記録するようになった。

徐々に2人のTシャツを卸売りする小売店が増える中、ブランドの世界観をより大きなファブリックで表現したいと、15年にテキスタイルブランド「タイオン」にリニューアル。服飾を専門に学んだ経験のない大坪デザイナーは社内でパタンナーを雇い、オリジナルのテキスタイルからドレスやスカート、かりゆし(沖縄版アロハシャツ)、バッグまでを作り販売を開始した。「沖縄の人は地元産を大切にする傾向がある。アラマンダやブーゲンビリアなど沖縄の花を描いているから観光地にふさわしいと、すぐにリゾートホテルから取引依頼がかかるようになった」。

10周年で初のファッションショー
四季折々の花々で観客を魅了

2月下旬、沖縄市にある日本初のショッピングセンター「プラザハウスショッピングセンター」には大勢の「タイオン」ファンや関係者が詰めかけていた。この日の目当ては、ブランド設立10周年を記念して開催したランウエイショーだ。

ブランドの次のステージを示すため、大坪デザイナーは新機軸となるコレクションライン「タイオン マリアージュ(TAION MARIAGE)」を発表した。青いユリや白いデイゴ、ピンクのハイビスカスがコットンやシルク、シフォン生地の流麗なシルエットのドレスに映える、ウェディングラインだ。「同性婚でも事実婚でもなんだっていい。人生の節目に寄り添うようなコレクションを作りたかった」と大坪デザイナーは話す。リーが同ラインのために描き下ろした13種類のテキスタイルは、パフスリーブ、オフショルダー、モックネック、キャミソールなどさまざまなタイプのドレスに加え、男性用のオープンカラーシャツとして生まれ変わった。

レギュラーラインが平均3万〜5万円であるのに対し、「マリアージュ」ラインは8万〜10万円。さらに、家族やブライズメイドもそろいのスタイルを楽しめるようにと、新ラインの中に1着5000〜1万円で借りられるレンタルラインも作ったという。

沖縄仕込みの鮮やかな色彩で
世界のリゾート地を目指す

「まだまだ小さいビジネスだから」と話す大坪デザイナーの謙遜とは裏腹に、しっかりとファン層は育っている。ショー後のアフターパーティでは、「タイオン」に魅せられた観客を多く見た。豊見城市で貸し衣装業「かりゆしレンタル アン」を営む女性によれば、「『タイオン』はウエディング衣装目的でレンタルする人が多いブランド」といい、ショーのために愛知県から来たというYACOさんは「日本のブランドで色や柄がはっきりしているウエアは少ない。ホテルで購入したのがきっかけで集めるようになった。リゾート地に持っていくことが多い」と話す。沖縄を拠点に活動するジャズシンガーのMITCHYさんは、「鮮やかでステージ映えするので衣装によく選ぶ。それどこの服?と聞かれることも多々ある」と体験談を語ってくれた。

ひっそりと始めたブランドが、10年続く存在にまで成長するのはたやすいことではない。大坪デザイナーに成功の秘けつを尋ねると、「沖縄出身でないからこそ、この土地のすばらしさや新鮮さ、色彩の鮮やかさに気づけたんだと思う」とほほ笑んだ。今後は世界のリゾート地を照準に、販路拡大を狙う。沖縄でつちかったノウハウをもとに、ハワイやバリで路面店をオープンさせたり、ホテルで卸販売したりするのが夢だという。

ひょんなことから沖縄に移住することになった大坪デザイナーとリーの「タイオン」。限られた卸先から、本州の人々の目に触れる機会は多くないだろうが、ぜひ「WWDJAPAN」読者に知ってほしいブランドだ。2人が20年前に蒔いた“種”が、沖縄の花々のように、大輪を咲かせようとしている。

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自宅を非日常空間に!ラグジュアリーホテルの「癒しの香り」3選

特定の香りがそれに紐づく感情や記憶を呼び覚ますことがある。リゾートホテルのロビーでふと鼻をくすぐるアロマが、その時の満たされた気持ちや開放感と結びついて、一瞬にしてその時間へ私たちを連れて行ってくれるように。そんな癒やしの香りをどこでも楽しめるように、“ホテルの香り”をオリジナルアイテムとして販売しているラグジュアリーホテルがある。

世界各国でオリジナルの香りを用意しているのが「ザ・リッツ・カールトン」だ。「ザ・リッツ・カールトン沖縄」が用意しているのは、館内の香りとして採用されている「オーシャン」。

高台に位置するホテルを香りで表現するべく、爽やかな海風や緑豊かな自然、リラックス感をコンセプトに構成。トップノートにシトラスとオゾン、ミドルノートに沖縄の海を連想させるマリンやスズラン、そして、落ち着きのあるアンバーやムスクをベースとした香りをリードディフューザーとして仕上げた。

ゲストが自宅に帰った後でも「リゾートで過ごした寛ぎのひと時や、さわやかな風を思い出せる」と好評だという。しかも、こちらのディフューザーは宿泊しなくても、ホテル棟3階にあるロビーフロアーで購入できるのもうれしい。

宜野座村に位置する「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座」では、2023年の夏に宜野座村の自然環境の美しさや静けさ、安らぎといったイメージを香りに落とし込んだオリジナルアロマを開発。その約1年後、ゲストからの「自宅に持ち帰りたい」というリクエストを受けて、24年7月からオリジナルの100%天然香料からなるオリジナルオイル“碧東風 Ao-no-Kushikaji”を開発した。

ブレンドを担当したのは、ホテルと同じ村内にある「香りと場研究所」代表の薗田優子氏。県産シークワーサー、ライム、オレンジ、一部宜野座村産のゼラニウムをはじめ、ラベンダーやペパーミント、フェンネルなどハーブを加えて、リフレッシュ感のあるアロマに仕立てた。ゲストはロビーでチェックインする際、この香りを感じて、その心地よさに魅了されるゲストが多いという。こちらのエッセンシャルオイルは館内のレセプションラウンジにて発売中だ。

「ハレクラニ沖縄」はホテルのアメニティーとして開発したバスソルトを“バスソルトセット”として発売中。柑橘特有のフレッシュさがありながら、ほのかにフルーティさも感じるシークワーサーや、スパイシーで甘い月桃の香りを中心にアロマを構成。パッケージには沖縄の伝統工芸である紅型を採用していることが特徴だ。

沖縄らしさとともにハレクラニ沖縄を感じることができると、ホテルに宿泊したゲストの多くが購入しているという。ホテル内ブティックのほか、公式サイトのオンラインショップからも購入することが可能だ。

旅先の記憶を香りに閉じ込めたラグジュアリーホテルのアロマ。自宅でその記憶をたどるもよし、日常のなかにホテルの“特別な空気感”を宿らせてみるもよし。上質な香りでアロマ空間を演出することで、自宅にやわらかな彩りを添えてみよう。

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ニッチフレグランス国際見本市から読み解く香りの最新トレンド キーワードは“温かさ”や“安心感”

香水のセレクトショップであるノーズショップは3月13日、世界最大級のニッチフレグランス見本市「エクサンス(Esxence)」のトレンドセミナーを開催した。同見本市は2009年からミラノで開催されており、今年は世界中から382ブランドが参加。セミナーでは、同見本市を訪れたノーズショップの中森友喜代表と調香師兼フレグランスジャーナリストの稲葉智夫氏が登壇し、見本市の状況や注目のトレンドなどについて語った。

ビジュアルや空間への投資でブランドの世界観を表現

「エクサンス」への出展ブランド数は19年には約200だったのが、ここ数年で急増しているという。中森代表は、「会場の外も含めると400~500ブランドはあるだろう。見本市会場内を見て回るのに1日に約15km歩くこともある」と話す。今年の見本市では、ブランドの世界観を表現するため、ビジュアルや空間への投資するブランドが増えたことだという。また、韓国や中国、香港といったアジアブランドが増加しているようだ。香りの傾向としては、“パインウッド(松の葉)”“トロピカルフルーツ”“ティーとレザー”“チェリー”が見られたという。稲葉氏は、「リラックス効果のある松の葉を想起させるアロマティックな香りやグリーンのボトルが増えた。また、リゾート地への旅をイメージさせるフレッシュでみずみずしいトロピカルフルーツの香りも増加。茶葉の渋い香りをレザーに合わせる動きも見られた。烏龍茶や白茶の香りが出てきた。『トム フォード(TOM FORD)』から大ヒットしたチェリーの香りもレザーに合わせるのがトレンドだ」と解説する。

トレンドのキーワードは“温かさ”や“安心感”

中森代表と稲葉が挙げる2025年のトレンドの香りは4種類。“モルテンアンバー”は、ソフトなアンバー調の香りで、多くの新作が登場したという。アンバーとはフランス語で琥珀のこと。フレグランスに使用されるアンバーグリスは、マッコウクジラの体内で作られた結石が排出された後に長時間かけて酸化したもので、とても高価なため、それに似た香料“アンブロキサン”が使われることが多い。中森代表は、「アンバーとムスクの組み合わせで人肌のような香りが人気だ」とコメント。

2つ目は“ノスタルジックムスク”。ムスクといえば、動物的香料の代表格でワイルドなイメージだ。稲葉は、「ムスクは、肌の香りを増幅するセクシーな香りとしてブームを繰り返してきたが、コロナ禍を機に変化した。セクシーというよりも、コクーンを想起させる清潔感、安心感のあるものが人気だ」と話す。最近増えているインテンスでも、柔らかく長く香るのがムスクの特徴だという。

ここ数年人気のグルマンが進化した“ネオグルマン”もトレンドの一つだ。グルマンは、洋菓子を想起させる甘く美味しい香り。「今年は、抹茶やピスタチオ、エキゾチックフルーツなど多国籍化した香りが登場。また、ココナッツやムスクに近いミルクアコードも人気」と稲葉。あらゆる人にとって最も身近な食というテーマで、広がりを見せている。

ウッディ系の“イン・ザ・ボスケージ”も注目だ。“ボスケージ”とは、森や木立のこと。コロナ禍を経てグリーン系の香りの人気が高まり、それが、アーシーな香りに変化しているという。彼は、「苔やカビなどをアクセントとしてアーシーな香りに足したものが増えている」と話す。

これらトレンドに共通するのは、“温かさ”や“安心感”だ。柔らかく包まれるようなアンバーやムスク、ほっと落ち着く土、美味しい食べ物、いずれも、心の安らぎを与えてくれるような香り。コロナ禍を経て変化する消費者の心理状況を表しているかのようで興味深い。

境目がなくなるニッチとメジャーの市場

日本でも年々盛り上がるニッチフレグランス。ファッションフレグランスとの違いについて稲盛は、「ニッチは新しいもの、面白いものと言う発から生まれる」と話す。新しい香料を使用したり、独自の素材ミックスで調香を試みたり、今までにない香りや真似できない香りにこだわるのがニッチの特徴だ。中森代表は、「カウンターカルチャー的なニッチフレグランスは冒険心が旺盛。そこからメジャーな市場へトレンドが広がることもある」と話す。以前は、ニッチとメジャーの市場が分断されていたのが、流行の裾野が広がり境目がなくなってきている。最近は、ニッチブランドでもアンバサダーを起用したマーケティング見られるという。「プロモーションに投資する金額が増え、ニッチを卒業するブランドが出てきている」と同代表。ニッチ市場の盛り上がりの中心にいるのがTikTok世代だ。稲葉は、「以前は、20代前半はスニーカーの限定品を買っていたが、今は香水にシフトしている。毎月数万円の香水を買う若者もいる」と話す。ノーズショップによる香水使用率の調査(20~40代、男女300人対象)によると普段香水を使用している20代の女性は約50%と新しい香水ユーザーが市場の伸びを牽引している。中森代表は、「日本は、まだ香りの多様性にかけるので、まだまだ伸び代がある。今後は、イベントなどを開催して消費者と作り手が会える場を作りたい」とコメントしている。

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香り付き目薬や美容室でのスキンケア提案は当たり前に? 万博から見る、ビューティ企業の”2050年”

4月13日に開幕する2025関西・大阪万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」には、441社の大阪にルーツを持つヘルスケア関連企業が出展する。中でも、ロート製薬、ミルボン、タカラベルモントのブースから、各社が見据える“2050年の姿”を紹介する。

ロート製薬は2つのブースで
“企業の幅”を見せる

ロート製薬はヘルスケアパビリオン内に2つのブースを出展する。1つめは、2050年に向けて同社が開発中の“アイ・センシング技術”を模擬体験できる“アイステーション”だ。“アイ・センシング技術”とは目の状態を見るだけで健康状態を把握できるもの。“カラダ測定ポット”で測定したパーソナルヘルスレコード(以下、PHR)による目の健康情報と6つの設問に対する回答をもとに、目年齢、目元の肌年齢、目線による脳パフォーマンス、視覚ランクなどを表示。目の疲労の要因を推測し、対策の提案を行う。

そのほか、下向きや正面などどんな角度でも使えるミスト式点眼器などの“未来の目薬”を展示する。近視進行の抑制や老眼の改善、脳リフレッシュといった機能の拡大に加え、好みの香りが選べるタイプの目薬など、目薬が持つ可能性を掲示する。

化粧品から医薬品までを網羅するロート製薬にとって、トップシェアをほこる目薬カテゴリーは主軸事業の1つ。広報・CSV推進部の岡田真由美・大阪デスクは「この機会にデジタルデバイスとの付き合い方や目の健康に意識を向けてほしいと考えた」と狙いを説明する。また、「万博は若者が未来を想像してワクワクする場だと考えている。これから仲間として働く人やさまざまなバックグラウンドを持つビジネスマンとの出会いなど、今後の事業発展につながることを期待する」と続けた。

2つめは、パビリオン内の“ミライの都市ゾーン”に出展する再生医療のブースだ。ここでは、大型ビジョンを通して再生医療が日常に浸透した都市生活を擬似体験できる。中央には、小型化した次世代の自動培養装置を設置する。広報・CSV推進部の圓尾奈緒美・大阪デスクは「われわれはバイオマテリアルが各クリニックに置かれる未来を見据えている。そうすると、その場で患者の細胞を入れ、パーソナライズした薬をすぐに患者に投与できる。輸送の手間や凍結する必要がなくなり、時間やコスト削減につながる」と説明。「距離を感じてしまいがちな再生医療が身近に感じる機会になったらうれしい」と続けた。

ミルボンは
“2050年の美容室の姿”を提案

ミルボンは、「『あなたらしく・美しく生きる』ためのミライの美容室」と題し、未来の美容室のありかたを提案する。同社が見据える50年の美容室は、髪を切るだけの場所ではなく、髪、肌、インナーケアをする場として領域が広がり、トータルビューティを提案する空間になるという。

同社はこの考えのもと、23年からリアルとデジタルを融合した新しい形の美容室を提案するスマートサロン戦略を進めており、ブースではさらに進化した空間を体験できる。PHRをもとに自分に合ったスキンケア、ヘアケア、インナーケアを提示するサービスの提供や、これまでの美容や健康の変遷を紹介するムービーの上映などを行う。

コーポレートコミュニケーション部の木村義則マネージャーは、「美容室という場がこれからさらに発展すると多くの人に知ってもらい、より美容師とのコミュニケーションを生むきっかけとなることが1番の目的」と話す。また、「出展を通して得る普段は得ることができない髪以外の健康データがこれまでにないアプローチの製品開発につながること」にも期待を示した。

タカラベルモントは
空間で“美の多様性”を表現

タカラベルモントは、「量子飛躍する美の世界」と題したブースで、美の固定概念に問いを立てて多面的な視点で美の意味を見つめ直すことを提案する。計374個の多面体を組み合わせて制作したクリスタルのインスレーションで、「内面と向き合って自分らしい美しさに思いを馳せる」場を目指した。アートデザインは、宇宙建築を研究する立命館大学の山出美弥准教授が“宇宙インフレータブル構造”の形に着想して制作。

広報室の大田彩乃さんは「当社は1970年の万博でパビリオンを出したことを機に飛躍した経験を持つ。今回も同様に世界中の人に当社を知ってもらい、弊社の飛躍の契機となればうれしい」と話す。

「大阪ヘルスケアパビリオン」の想定来場者数は280万人。人種や年齢を越えて幅広い人とタッチポイントを持つ場として、各社の期待の大きさを感じた。開幕後、各社の出展がどのような影響を及ぼすか、25年後にはどの程度実現されているかなど、しばらくは万博に関する話題は尽きなそうだ。

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香り付き目薬や美容室でのスキンケア提案は当たり前に? 万博から見る、ビューティ企業の”2050年”

4月13日に開幕する2025関西・大阪万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」には、441社の大阪にルーツを持つヘルスケア関連企業が出展する。中でも、ロート製薬、ミルボン、タカラベルモントのブースから、各社が見据える“2050年の姿”を紹介する。

ロート製薬は2つのブースで
“企業の幅”を見せる

ロート製薬はヘルスケアパビリオン内に2つのブースを出展する。1つめは、2050年に向けて同社が開発中の“アイ・センシング技術”を模擬体験できる“アイステーション”だ。“アイ・センシング技術”とは目の状態を見るだけで健康状態を把握できるもの。“カラダ測定ポット”で測定したパーソナルヘルスレコード(以下、PHR)による目の健康情報と6つの設問に対する回答をもとに、目年齢、目元の肌年齢、目線による脳パフォーマンス、視覚ランクなどを表示。目の疲労の要因を推測し、対策の提案を行う。

そのほか、下向きや正面などどんな角度でも使えるミスト式点眼器などの“未来の目薬”を展示する。近視進行の抑制や老眼の改善、脳リフレッシュといった機能の拡大に加え、好みの香りが選べるタイプの目薬など、目薬が持つ可能性を掲示する。

化粧品から医薬品までを網羅するロート製薬にとって、トップシェアをほこる目薬カテゴリーは主軸事業の1つ。広報・CSV推進部の岡田真由美・大阪デスクは「この機会にデジタルデバイスとの付き合い方や目の健康に意識を向けてほしいと考えた」と狙いを説明する。また、「万博は若者が未来を想像してワクワクする場だと考えている。これから仲間として働く人やさまざまなバックグラウンドを持つビジネスマンとの出会いなど、今後の事業発展につながることを期待する」と続けた。

2つめは、パビリオン内の“ミライの都市ゾーン”に出展する再生医療のブースだ。ここでは、大型ビジョンを通して再生医療が日常に浸透した都市生活を擬似体験できる。中央には、小型化した次世代の自動培養装置を設置する。広報・CSV推進部の圓尾奈緒美・大阪デスクは「われわれはバイオマテリアルが各クリニックに置かれる未来を見据えている。そうすると、その場で患者の細胞を入れ、パーソナライズした薬をすぐに患者に投与できる。輸送の手間や凍結する必要がなくなり、時間やコスト削減につながる」と説明。「距離を感じてしまいがちな再生医療が身近に感じる機会になったらうれしい」と続けた。

ミルボンは
“2050年の美容室の姿”を提案

ミルボンは、「『あなたらしく・美しく生きる』ためのミライの美容室」と題し、未来の美容室のありかたを提案する。同社が見据える50年の美容室は、髪を切るだけの場所ではなく、髪、肌、インナーケアをする場として領域が広がり、トータルビューティを提案する空間になるという。

同社はこの考えのもと、23年からリアルとデジタルを融合した新しい形の美容室を提案するスマートサロン戦略を進めており、ブースではさらに進化した空間を体験できる。PHRをもとに自分に合ったスキンケア、ヘアケア、インナーケアを提示するサービスの提供や、これまでの美容や健康の変遷を紹介するムービーの上映などを行う。

コーポレートコミュニケーション部の木村義則マネージャーは、「美容室という場がこれからさらに発展すると多くの人に知ってもらい、より美容師とのコミュニケーションを生むきっかけとなることが1番の目的」と話す。また、「出展を通して得る普段は得ることができない髪以外の健康データがこれまでにないアプローチの製品開発につながること」にも期待を示した。

タカラベルモントは
空間で“美の多様性”を表現

タカラベルモントは、「量子飛躍する美の世界」と題したブースで、美の固定概念に問いを立てて多面的な視点で美の意味を見つめ直すことを提案する。計374個の多面体を組み合わせて制作したクリスタルのインスレーションで、「内面と向き合って自分らしい美しさに思いを馳せる」場を目指した。アートデザインは、宇宙建築を研究する立命館大学の山出美弥准教授が“宇宙インフレータブル構造”の形に着想して制作。

広報室の大田彩乃さんは「当社は1970年の万博でパビリオンを出したことを機に飛躍した経験を持つ。今回も同様に世界中の人に当社を知ってもらい、弊社の飛躍の契機となればうれしい」と話す。

「大阪ヘルスケアパビリオン」の想定来場者数は280万人。人種や年齢を越えて幅広い人とタッチポイントを持つ場として、各社の期待の大きさを感じた。開幕後、各社の出展がどのような影響を及ぼすか、25年後にはどの程度実現されているかなど、しばらくは万博に関する話題は尽きなそうだ。

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北京発スタートアップ企業が仕掛ける服やインテリアの「オンディマンド生産」を堪能【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は友人の起業家が仕掛けるファッション×オンディマンドの新ビジネスについて。次々と新ビジネスが生まれる中国の雰囲気が伝わってきます。

起業、売却、留学を経て
ファッション×テックのオンデマンド起業を設立

PROFILE: 詹金艳(ジャン・ジン・イェン)/「アート・ジャーニー」ファウンダー

詹金艳(ジャン・ジン・イェン)/「アート・ジャーニー」ファウンダー
PROFILE: 1978年9月22日生まれ、重慶出身。四川大学外語系英語専業本科を卒業後、2002年に厦門藍芒科技有限公司の最高執行責任者(COO)に就任。08年に同社を世纪互連に売却し、世纪互連にジョイン。10年間にわたりクラウドコンピューティング事業やIDC事業などを担当。12年には世纪互連がナスダックに上場した。2017年にパリへ留学し、IFAでラグジュアリーマネジメントを学ぶ。24年4月に「アートジャーニー」の運営会社を設立。15年以上にわたり、世界中でアートやファッションのコレクションを収集・出品するコレクターでもある

今回のお話は北京より。私の友人であるJoss(ジョス)が始めた、とてもキュートでエキサイティングな事業について紹介しよう。

ジョスこと重慶出身の詹金艳(ジャン・ジン・イェン、46歳)の情熱とビジョンから生まれたブランド「アートジャーニー(ArtJourney以下、AJ)」は、「誰でもデザイナーになれる」、まさにAIが後押しする「プリント・オン・デマンド」のブランドだ。

彼女がこのブランドを立ち上げたきっかけは、娘が幼少期から描いていた独創的な絵を形に残したいという思いだった。その思いが、誰でも簡単に自分だけのデザインを作れるプラットフォームの構築へとつながった。

Jossは四川大学外語系英語専業本科を卒業後、2002年にアプリ開発会社のCOOとしてキャリアをスタート。起業、売却、そしてNASDAQ上場まで経験した。一方で、彼女は15年以上にわたりアートとファッションの交差する領域に深い関心を持ち、世界各地で貴重なコレクションを収集してきた。2017年にはフランスに渡り、パリのファッションとマーケティングの専門学校である「IFAパリ」でラグジュアリーマネジメントを学び、本格的にファッション・アート業界へ転身。その経験を活かし、2018年にはファッション留学支援ビジネスもスタート。中国のファッション企業家たちをパリ、ミラノ、ロンドン、東京といった国際都市に導き、ファッションを学ぶ機会を提供した。

コロナ禍により海外渡航は難しくなったが、「IFA」で生徒として紡績やプリント技術などを持つサプライヤーに出逢ったことも今回起業する上で、大きな手助けとなっている。

24年2月に満を持して起業
写真やアートを気軽に服やインテリアに

そして2023年初頭、児童アート作品からインスピレーションを受け、娘のオリジナル作品をモチーフにした親子お揃いのファッションやホームインテリアシリーズを制作。これが2023年4月「AJ」誕生のきっかけとなり、2024年4月に会社を設立した。

「AJ」は生成AI技術を駆使して、オンライン上でアパレルやインテリアデザインを瞬時に作成できるプラットフォームだ(現在は微信内のミニプログラムでオーダー可能)。また、都市中心部には300㎡規模のオフライン体験型店舗を設置し、来店者がその場でデザインし、即座にプリントできる環境も整えている。

現在展開しているアイテムは携帯ケース、Tシャツ、スウェット、水筒、マグカップ、バッグ、スケートボード、ベッドカバー、カーテン〜高級オーダーメイドファッションなど、多岐にわたる。例えばスウェットだけでも10種類ほどのデザインや価格帯があり、好みに合ったものを選びやすい。Jossが起業したため、デザイン性や品質へのこだわりも格別だ。

他国にも類似のサービスは存在するが、例えばアメリカではオンラインショップのみだったり、日本だとユニクロの類似のサービスだと「UTme」になるが、オフライン店舗での提供のみであり、どちらも限られたデザインの中から選ぶスタイルになる。一方で「AJ」は、完全にオリジナルのデザインを自由に作成できる点で圧倒的な違いがある。

私も実際に「AJ」のサイトを試してみたが、その自由度と使いやすさには驚いた。まず、自分の作品となる絵や写真をアップロードし、購入したい商品を選ぶ。画像は自由に拡大・縮小・回転ができ、「AJ」オリジナルのパターンとも組み合わせられる。私は家の猫をデザインしたマグカップを作ってみた。通常の配送で約3〜5日、エクスプレスなら1〜2日で届く。北京在住なら、店舗で直接プリントアウトすることも可能だ。

ちょうどビデオインタビュー中に来店していた14歳の女子中学生は、「クラスメイトに聞いて来た」と言い、自作のイラストをTシャツにプリントしてもらっていた。完成した商品は可愛らしい「AJ」オリジナルボックスに入れられ、手渡しされる。

ゴン・リーやチャン・ツィイーら中国トップ女優を輩出した名門・中央戯劇学院のギフトショップでのアパレル展開や、中央バレエ団との衣装製作、さらには国内外のアーティストとのコラボレーションなど、アプリの枠を超えたクリエイティブな挑戦も加速している。

まだ立ち上がったばかりのブランドだが、日本進出の計画もあるという。日本にはオリジナリティを重視するクリエイティブな層が多く、不景気でラグジュアリーブランドは手が届かなくても、自分だけのデザインを手に入れられるなら、それこそが何よりの贅沢に感じられるかもしれない。実際、Jossが私に送ってくれたTシャツには私の名前が入っており、それだけで特別な気分になった。

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北京発スタートアップ企業が仕掛ける服やインテリアの「オンディマンド生産」を堪能【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は友人の起業家が仕掛けるファッション×オンディマンドの新ビジネスについて。次々と新ビジネスが生まれる中国の雰囲気が伝わってきます。

起業、売却、留学を経て
ファッション×テックのオンデマンド起業を設立

PROFILE: 詹金艳(ジャン・ジン・イェン)/「アート・ジャーニー」ファウンダー

詹金艳(ジャン・ジン・イェン)/「アート・ジャーニー」ファウンダー
PROFILE: 1978年9月22日生まれ、重慶出身。四川大学外語系英語専業本科を卒業後、2002年に厦門藍芒科技有限公司の最高執行責任者(COO)に就任。08年に同社を世纪互連に売却し、世纪互連にジョイン。10年間にわたりクラウドコンピューティング事業やIDC事業などを担当。12年には世纪互連がナスダックに上場した。2017年にパリへ留学し、IFAでラグジュアリーマネジメントを学ぶ。24年4月に「アートジャーニー」の運営会社を設立。15年以上にわたり、世界中でアートやファッションのコレクションを収集・出品するコレクターでもある

今回のお話は北京より。私の友人であるJoss(ジョス)が始めた、とてもキュートでエキサイティングな事業について紹介しよう。

ジョスこと重慶出身の詹金艳(ジャン・ジン・イェン、46歳)の情熱とビジョンから生まれたブランド「アートジャーニー(ArtJourney以下、AJ)」は、「誰でもデザイナーになれる」、まさにAIが後押しする「プリント・オン・デマンド」のブランドだ。

彼女がこのブランドを立ち上げたきっかけは、娘が幼少期から描いていた独創的な絵を形に残したいという思いだった。その思いが、誰でも簡単に自分だけのデザインを作れるプラットフォームの構築へとつながった。

Jossは四川大学外語系英語専業本科を卒業後、2002年にアプリ開発会社のCOOとしてキャリアをスタート。起業、売却、そしてNASDAQ上場まで経験した。一方で、彼女は15年以上にわたりアートとファッションの交差する領域に深い関心を持ち、世界各地で貴重なコレクションを収集してきた。2017年にはフランスに渡り、パリのファッションとマーケティングの専門学校である「IFAパリ」でラグジュアリーマネジメントを学び、本格的にファッション・アート業界へ転身。その経験を活かし、2018年にはファッション留学支援ビジネスもスタート。中国のファッション企業家たちをパリ、ミラノ、ロンドン、東京といった国際都市に導き、ファッションを学ぶ機会を提供した。

コロナ禍により海外渡航は難しくなったが、「IFA」で生徒として紡績やプリント技術などを持つサプライヤーに出逢ったことも今回起業する上で、大きな手助けとなっている。

24年2月に満を持して起業
写真やアートを気軽に服やインテリアに

そして2023年初頭、児童アート作品からインスピレーションを受け、娘のオリジナル作品をモチーフにした親子お揃いのファッションやホームインテリアシリーズを制作。これが2023年4月「AJ」誕生のきっかけとなり、2024年4月に会社を設立した。

「AJ」は生成AI技術を駆使して、オンライン上でアパレルやインテリアデザインを瞬時に作成できるプラットフォームだ(現在は微信内のミニプログラムでオーダー可能)。また、都市中心部には300㎡規模のオフライン体験型店舗を設置し、来店者がその場でデザインし、即座にプリントできる環境も整えている。

現在展開しているアイテムは携帯ケース、Tシャツ、スウェット、水筒、マグカップ、バッグ、スケートボード、ベッドカバー、カーテン〜高級オーダーメイドファッションなど、多岐にわたる。例えばスウェットだけでも10種類ほどのデザインや価格帯があり、好みに合ったものを選びやすい。Jossが起業したため、デザイン性や品質へのこだわりも格別だ。

他国にも類似のサービスは存在するが、例えばアメリカではオンラインショップのみだったり、日本だとユニクロの類似のサービスだと「UTme」になるが、オフライン店舗での提供のみであり、どちらも限られたデザインの中から選ぶスタイルになる。一方で「AJ」は、完全にオリジナルのデザインを自由に作成できる点で圧倒的な違いがある。

私も実際に「AJ」のサイトを試してみたが、その自由度と使いやすさには驚いた。まず、自分の作品となる絵や写真をアップロードし、購入したい商品を選ぶ。画像は自由に拡大・縮小・回転ができ、「AJ」オリジナルのパターンとも組み合わせられる。私は家の猫をデザインしたマグカップを作ってみた。通常の配送で約3〜5日、エクスプレスなら1〜2日で届く。北京在住なら、店舗で直接プリントアウトすることも可能だ。

ちょうどビデオインタビュー中に来店していた14歳の女子中学生は、「クラスメイトに聞いて来た」と言い、自作のイラストをTシャツにプリントしてもらっていた。完成した商品は可愛らしい「AJ」オリジナルボックスに入れられ、手渡しされる。

ゴン・リーやチャン・ツィイーら中国トップ女優を輩出した名門・中央戯劇学院のギフトショップでのアパレル展開や、中央バレエ団との衣装製作、さらには国内外のアーティストとのコラボレーションなど、アプリの枠を超えたクリエイティブな挑戦も加速している。

まだ立ち上がったばかりのブランドだが、日本進出の計画もあるという。日本にはオリジナリティを重視するクリエイティブな層が多く、不景気でラグジュアリーブランドは手が届かなくても、自分だけのデザインを手に入れられるなら、それこそが何よりの贅沢に感じられるかもしれない。実際、Jossが私に送ってくれたTシャツには私の名前が入っており、それだけで特別な気分になった。

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ラストは可憐な「シャネル」に、淑女な「ミュウミュウ」、ミニマルに誇張する「サンローラン」 25-26年秋冬パリコレ日記最終回

9日間のパリ・ファッション・ウイークも、ついに最終日です。コレクション取材は本当に体力勝負なので、今回も体調を崩すことなく、取材を終えられそうで一安心。今シーズンもパリコレ日記にお付き合いいただきありがとうございました!それでは、朝イチの可憐な「シャネル(CHANEL)」から、少女から淑女に転じた「ミュウミュウ(MIU MIU)」、トリを飾ったミニマルでありながらダイナミックな「サンローラン(SAINT LAURENT)」まで、最終日の模様をどうぞ。

メゾンコードに裏付けられた
安定感ある「シャネル」

藪野淳「WWDJAPAN」欧州通信員:朝は「シャネル」のショーのためにグラン・パレへ。ガラス屋根と装飾的が施された鉄の柱が特徴の身廊は、いつ来ても壮観。広々とした空間に今回は、巨大な黒のリボンをモチーフにしたインスタレーションが用意されていました。そういえば、ホテルに届いたインビテーションも黒のサテンリボンでしたが、そんな「シャネル」のメゾンコードの一つであるリボンはコレクションのカギにもなりました。

アーティスティック・ディレクターに就くマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)は4月に着任し、10月にデビューを予定しているため、今季も社内のクリエイション・スタジオ(デザインチーム)によるコレクションです。トップ不在となると、まとまりがなく方向性が見えづらいクリエイションになることも多いですが、そこはブレないメゾンコードが確立された「シャネル」。前述のリボンのほか、ツイードをはじめとする象徴的なジャケットやスーツ、黒と白のカラーリング、パール、コスチュームジュエリーといったコードを再解釈することで、現代的かつ若々しいコレクションに仕上げました。象徴的なのは、ミニ丈で仕上げたツイードスーツやコートの上にチュールのケープをレイヤードしたルック。さらに象徴的なスーツスタイルは、コンパクトなジャケットにラップスカートとフレアパンツを重ねて組み合わせたり、ニットのトロンプルイユで表現したり。リボンはボウタイをはじめ、袖口やスカートの装飾からプリント、ニットの立体モチーフ、カットアウト、ベルト、ヘアアクセサリーにまで採用。一方、パールはジュエリーやウエアの装飾だけでなく、ネックレスを巨大化したようなバッグやシューズのヒールとしても登場しました。可憐でありながらココ・シャネル(Coco Chanel)に通じる自立した女性像を描いた提案は、リアルで顧客から支持されそうです。

ただ、そんな安定感のあるメゾンのスタイルに新たな視点やフレッシュな感覚をもたらすことを期待されているのが、マチューです。彼は「シャネル」のコードや傘下のアトリエによる芸術的な職人技とどのように向き合い、どんなコレクションを生み出していくのか?これからが楽しみですね。

「ルイ・ヴィトン」の新作香水は
冒険者のような女性をイメージ

藪野:続いては、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の新作フレグランスの展示会へ。今回発表されたのは、フランス語で「彼女たち」を意味する「elles」から名付けられたという「eLVes ルイ・ヴィトン」。マスター・ パフューマーのジャック·キャヴァリエ·ベルトリュード(Jacques Cavallier Belletrud)さんは、メゾンの豊かな旅の歴史をインスピレーション源に、自らの道を自分で切り拓いていく冒険者のような女性をイメージしたといいます。奇しくも、今シーズン浮上した力強い女性像にもリンクします。

それを香りでどう表現したかというと、「21世紀の官能性とエレガンスの典型」というアンバーを基調に、バラとスズランのフローラルノートをミックス。色は、綺麗なパープルカラーで仕上げられています。展示会の会場には、新作フレグランスのカギとなる3つの香りをそれぞれ試すことができる仕掛けが用意されていたほか、調香用の特製トランクも展示されていました。

また、「ルイ・ヴィトン」といえば、秋にビューティラインを始動することを先日発表して話題になりましたね。ちなみに、第1弾はリップスティックなんと55色!!に加え、リップバーム10種、アイパレット8種をラインアップするそう。開発に4年を費やしたそうで、満を持してという感じですね。そんなビューティラインについては、下記の記事でご覧ください。

“とっ散らかる“「キコ」は、
他とは違うダンサーの装い

村上要「WWDJAPAN」編集長:「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」のウィメンズって、不思議ですよね?スタイリングも含めて、実験的というか、DIYっぽいというか、“生っぽい“というか、ものすごく生きている人間の“あやふや“な感じがあります。

今シーズンは、オーストラリア出身のダンサー、ヴァリ・マイヤーズ(Vali Myers)がインスピレーションの1つ。1950年代のパリのボヘミアンな夜を舞台に、服を脱ぎ捨て、シャンパンを飲みながら夜通し踊り続けた彼女の姿からコレクションを生み出しています。薄手の下着の上にコートを羽織るだけの、「着ている」とも「脱いでいる」とも言えない曖昧な美しさの表現を試みました。

ダンサーに着想源を得て、アンダーウエアの上にコートを羽織る、って、最近は他のブランドも同じようなことをしているんです。でも、なぜこんなに違うんでしょう(笑)。確かに序盤は、チュールやハイゲージニットを用いたレオタードにレッグ&アームウォーマーの装い。そこにフェザーのベストやコルセット風のベルトをプラスして、「着ている」とも「脱いでいる」とも言えないスタイルです。でも、この段階で既に他のブランドとは全然違う。他のブランドは、素材や色数をしぼったり、少なくとも1つの世界観の中で収まっているのに、「キコ コスタディノフ」のウィメンズを手掛けるローラ・ファニング(Laura Fanning)とディアナ・ファニング(Deanna Fanning)は、絶対1つの世界の中に収まらないんです(笑)。50年代のテディ・ガール風のボーイッシュなムードを取り入れたり、そもそもコルセットにあしらったベルトはオリエンタルなムードだったり、ハイパーミックスがスゴい。その後も、確かにハイゲージニットで作るトップスがダンサーの面影は残しつつも、ピンストライプのスカートで英国の紳士調、バラクラバで中東風なスタイルが現れ、中盤以降は「え、ダンサーはどこに!?」なビンテージライクなフォーマルスタイルに転換します。

“とっ散らかってる“と思う人もいるでしょうし、ランウエイのスタイルをなかなかリアルに着こなせる人は少ないでしょう。でも、「うげっ」とは思わなかったり、嫌いになれないのはナゼなのか(笑)?私は、そこに「好きなものを、好きなように着ればいい」というファッションの本質や、「1つのテーマに絞れるほど、人生って単純じゃないでしょう?」という人間の本懐があるからでは?と思うのですが、いかがですか?

「ミュウミュウ」の次の一手は
捻りを効かせた淑女スタイル

藪野:さて、たくさんのセレブが来場する「ミュウミュウ」のお時間です。ということで、会場到着後はまず自分たちの席を確認してから、エントランスの中と外に分かれてセレブの到着を待ちます。隣には、同じミッションに取り組む“戦友“のエディターの方々。一人じゃないと、待つのも苦になりません。日本のソーシャルエディターから来ていたリクエストは計4人。今回は、TWICEのモモ、(G)I-DLEのミニー、MEOVVのエラは撮影成功、IVEのウォニョンは撮り逃してしまったので3勝1敗と思っていましたが、まさかのショー後に編集長がバッチリ押さえてくれたので無事ミッションクリアです。

コレクションは、半年前の少女のようなイノセントでガーリーなスタイルから一転!1950年代ムード漂う古き良きレディーライクな着こなしをベースに、「ミュウミュウ」らしい違和感を加え、新たな一手を見せてくれました。例えば、幅広い肩のマスキュリンなウールコートやジャケットはえり抜きしたようなシルエットや胸の下に斜めに入れたダーツで柔らかくカーブを表現。また、タイトなセーターに先の尖ったコーンブラを合わせて胸を強調したり、カーディガンをオフショルダーで着崩して中のランジェリーライクなアイテムを見せたり。今季も違和感を生むスタイリングは、ロッタ・ヴォルコヴァ(Lotta Volkova)が手掛けています。

これまでもさまざまな視点で「女性らしさ」を解釈しているミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)はショー後の囲み取材で「この困難な時代には、私たちの気分を上げてくれるフェミニニティーが必要」とコメント。腕にかけたファーストールやハンドバッグ、大ぶりのブローチやジュエリー、クローシュハットといった、まさに女性らしさ満点のアイテムがスタイルの決め手となっていたのにも納得しました。

今回はこう来たか!という感じでしたが、村上さんはいかがでしたか?

村上:ミウッチャのコメントを聞いて会場を出ようとした時、「あのテンガロンハットは、絶対セレブに違いない!」と条件反射的に撮影したら、ウォニョンでした(笑)。グッジョブ、自分です。

 

それはさておき、コレクションは“レトロマダム感“さえ漂うレディーライク、淑女感でしたね(笑)。この辺りのルックは、「あたくしのぼっちゃまは、3つもお稽古に通っているんでございますのよ〜」って言い出しそうな淑女感、というよりママ感。帰り際は藪野さんと「〜ざます」口調で話し合ってしまいましたが、ここにフェミニニティーを見出し、それを増幅させることで違和感はありつつも、「なんか、いいかも」って思わせるんだから、さすがです。正直洋服と言うよりは、ドレスの胸元を少しだけはだけて見せたり、ファーのストールやハンドバッグを腕にかけたり、そこに大ぶりのジュエリーをあしらったりというスタイリングやアティチュードでフェミニニティーを表現している感じですが、それこそミウッチャがずっと言い続けている「フェミニニティーは、誰の中にもある」ってことですよね?「ミュウミュウ」を着なくちゃフェミニンになれないワケじゃなく、でも「ミュウミュウ」を着たらフェミニンをもっと自由に楽しめるかもしれない、そんなムードを感じさせるのが上手いな、と思いました。

とはいえ、次のシーズンはこんな教育ママ風のセレブが会場に集結するのでしょうか?それはそれで楽しみ(笑)。なかなか値段が高騰しているブランドですが、アイウエアはすっごく売れそうな気がします。次の秋冬は、みんな「〜ざます」感を漂わせているかもしれません(笑)。

学生時代に思いをはせた
「ウジョー」のプレッピー

藪野:「ウジョー(UJOH)」の今季の出発点は、西崎暢デザイナーがファッションに目覚めた10代の頃。厳しい校則に抗いながら自分らしさを表現するために着崩す制服に着目し、レイヤードやカッティング、アシンメトリーなシルエットが特徴のテーラードスタイルにミックスしました。「ウジョー」らしいスタイルに新鮮さをもたらすのは、オーバーサイズのライン入りニットや、ミニ丈のプリーツスカートパーツを合わせたアシンメトリースカート、セーラーカラー風の付け襟、ルーズソックス風のレッグウォーマー。自分の高校は制服はあるけれど私服通学もOKで規定は緩かったのですが、制服に合わせるためににオーバーサイズのカーディガンを買いに行ったな〜と懐かしい気持ちになりました。そして、ルールの多いテーラリングを新たな視点で解釈する「ウジョー」の姿勢と、規定を破るか破らないかのギリギリを攻めるように制服をアレンジする学生たちのマインドには、共通する部分を感じます。

フィナーレにはモデルが数人ずつ、手を繋いだり、手を振ったりしながら登場。ランウエイに置かれた教室を思い起こさせる椅子に座って、談笑します。そんな休み時間や放課後のような演出もハートウォーミングでした。

ラストは「サンローラン」の
一筆描き風のミニマリズム

村上:さて、今シーズンのフィナーレは、「サンローラン」。今シーズンは、メゾンにおける1つの理想型、まるで一筆描きのようにシンプルなシルエットを追求しました。

それでも「サンローラン」としてのエレガンスや華やかさは維持しなければならないーー。そこでアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)は、生地とパターン、そしてカッティングに徹底的にこだわりました。用いたのは、シルクのダッチェスサテンなど。極彩色のジュエルカラーを纏わせ、ハイカラーとパワーショルダー、比翼仕立てが特徴のジャケットやボウブラウスを提案します。鮮やかさを一段と際立てるのは、色違いの帯ベルト。タイトスカートもトップスとは色を変え、鮮烈な色同士のぶつかり合いを楽しみました。キャリアウーマンのスタイルのように見えつつ、その色と大ぶりのジュエリーでイヴニングのスタイルとしても通用しそう。中盤以降は、素材をフローラルプリントのシリコンや、ギュピールセールに変え、終盤はネグリジェのような上半身に対して下半身はクリノリンで大きく膨らむドレスにレザーのブルゾンを合わせました。

まさにシンプルながら、エレガンス。先シーズンの「ヴァレンティノ(VALENTINO)」に代表されるよう、マキシマリズムな装飾主義がカムバックしていると評するバイヤーもいますが、「サンローラン」の誇張って、こういうことなんだな、と学びました。

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敏腕PRディレクター南奈未が説くファッション業界の道標 【PR職の流儀】

PROFILE: 南奈未

南奈未
PROFILE: (みなみ・なみ)アメリカの大学でマーケティングを専攻し卒業。米国や日本にて外資系企業などを経て、クリスチャン・ディオールに入社。その後ダミアーニ、ドルチェ&ガッバーナに転職。2004年に「ルイ・ヴィトン」で、ウィメンズとメンズのPRを担当。12年、マイケル・コースのコミュニケーション・ジェネラルマネージャーに就任。17年、ドルチェ&ガッバーナに復職し、PR&コミュニケーション ディレクターに就く。24年10月退職 PHOTO:MAKOTO NAKAGAWA(magNese) HAIR&MAKE UP:KIKKU(Chrysanthemum)
ファッション業界において、花形職とされるPR。そのトップに就くPRディレクターは、ブランドの“縁の下の力持ち”や“影の立役者”として認識されるほど、目立たずともブランドの大きな役割と責任を担っている。特にラグジュアリーブランドにおいては、常にVIP顧客やメディア、デザイナーやチームの中核的存在だ。交渉術やコミュニケーション能力も必要とされる。南奈未さんは約20年間、ファッションシーンをリードする数々の海外ブランドの日本法人のPRを統括。日本はもちろん、グローバルでその手腕を発揮してきた言わずと知れた人物だ。この10年でデジタルやマーケティングの概念が多様化する中、ファッションラグジュアリーの世界は大きく様変わりしているという。この連載では数回に分けて、南さんが培ってきたファッションPRの仕事そしてその裏側について語る。1回目は、ラグジュアリーPRという仕事の流儀について。

華やかなファッション業界の酸いも甘いも噛み分けて

まずは南さんのこれまでのキャリアから。アメリカの大学でマーケティングを専攻し、外資系企業などでキャリアをスタート。その後、フランスを代表するブランドである「クリスチャン・ディオール(CHRISTIAN DIOR)」(当時)から、ファッション業界に飛び込むことに。さらにイタリアの「ダミアーニ(DAMIANI)」や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」でPRとしての経験を積み、2004年には、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」に入社し、8年間ウィメンズとメンズのPRに。当時2000年頃はラグジュアリー業界でも黄金の時代と呼ばれ、多くのファッションブランドがメガイベントを日本で開催し輝いていた。「ルイ・ヴィトン」もシャンゼリゼのオープンやパリ以外で初めて行う東京夢の島公園でのファッションショー、アーティストとのコラボレーション等、業界でも先駆けとなるさまざまなプロジェクトを実現させ、前人未到の道を突き進んでいた。また、南さんに大きな影響を与えた日本における海外ラグジュアリーブランドPRの第一人者といわれる齋藤牧里さんに出会ったのもこの時。彼女から、本国と日本の架け橋となるPRのあり方やクリエイティブな仕事をする大切さを多く学んだ。

その後、12年に米国ニューヨークの「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」でPRのトップに就き、4年で日本での大幅なビジネス拡大およびブランド復活に貢献。17年、「ドルチェ&ガッバーナ」にPR&コミュニケーション ディレクターとして復帰。デザイナー来日による伊勢丹新宿本店やイタリア大使館でのファッションショーやTVアニメ「呪術廻戦」とのコラボレーションを実現し、デジタルキャンペーンをはじめ渋谷のど真ん中にポップアップを展開するマーケティング戦略など話題を呼んだ。TVアニメ「呪術廻戦」のキャラクターたちが「ドルチェ&ガッバーナ」の服を着た広告ビジュアルは、出版社の垣根を超えてオン/オフラインメデイアに掲載され、日本雑誌広告賞の経済産業大臣賞(グランプリ)を受賞した。

と、これまでの経歴を振り返ると華やかできらびやかなファッションシーンにおいて、すばらしいクリエイションに間近で触れながらも、その裏側で時にドキッと時にヒヤッとしながら、酸いも甘いも噛み分け、PRの修行を積んできてかれこれ20年。普段はなかなか知ることのできないラグジュアリーファッションの世界、そしてPRという仕事について南さんのキャリアから紐解いていく。

きらびやかな世界で“黒子”に徹する超多忙な日々

南奈未:フランスの代表的ブランド「ルイ・ヴィトン」は、いわゆる最高峰を指すラグジュアリーブランドと呼ばれていて、世界中に多くのファンを抱え、夢や憧れを今もなお人々に与えていると思います。本国の基盤も大きく、店舗数や顧客数も多い分、企業としてもスケール感が異なり仕事もセグメントされていて上手に組織化されています。一方、規模やスケールが小さいブランドは、プロセスがスピーディーで風通しが良いのが利点ですが、ダブルワークやトリプルワークを担うことはよくあります。なので、これは「私の仕事ではないです」と明確な線引きは難しく、マルチタスクで常にブランドの立場に立って効率よく物事を進めないといけません。あとは信頼できる同じベクトルを持った少数精鋭チームを作ることも必須ですね。

デジタル施策を積極的に取り入れていた「マイケル・コース」では、PRや広告以外にもデジタルマーケティング、ソーシャルやイベントの企画などのさまざまな業務を担っていました。入社した時は「ルイ・ヴィトン」と売り上げも文化も何もかもが違いすぎて苦労しましたが、本社の人たちも聞く耳は持っていて、協力的だったのが救いでした。日本ではまだ珍しかったSNSを使った取り組みを仕掛け、デザイナーのマイケル・コース本人(Michael Kors)や当時日本で女神級に人気だったモデルのミランダ・カー(Miranda Kerr)が来日して、ファッションメディア以外にテレビ局も(NHK以外全部来た気がする……)大々的に取り上げていただきました。当時は会場の確認からメディアやインフルエンサーのアテンド、本国チームやプロダクションとのやりとりまで、全てが終わるまで気が抜けなかったのを今でも鮮明に覚えています。終わった瞬間、ホテルのエレベーターに倒れ込んだこともまだ記憶に新しいほど(笑)。でもそれをキッカケに“王道セレブから注目されているブランド”のイメージが印象づき順調に売れていった気がします。チーム一丸となって同じ方向を向いた結果ですね。

PRは基本的に裏方に徹する存在。華やかな世界の舞台裏で、主役は常にブランドであり、デザイナーのクリエイション。私たちは5分ごとに起こる“事件”に日々葛藤し、対応しなければなりません。そのために日ごろからチーム力を育て、方向性の是非を嗅ぎ分けたり、瞬時に決断が出来るよう判断力を養い、ブランドを良くすることに手間暇を惜しまない。最も大切なのは、自分がそのブランドの一番のファンでいること。下積み時代からそうした黒子の役割を教えられてきましたが、それは今も変わらないこと。多言語を話せて、海外でのマナーを知っていることも大切ですが当たり前のことを、相手の立場になって考えることをプロとしてできること。それこそが、PRとしての何より重要な仕事だと心得ています。

ブランドは街や歴史など人々の暮らしを通して理解する

同じファッションというフィールドとはいえ、国ごとに歴史も文化もトレンドも異なります。PRとして最初のステップは、ブランドを包括的に知ること。直近の業績からプレスリリース、経営陣やデザイナーのインタビュー記事、同僚からの情報まで、ブランドの最新動向を熟知することはもちろん、ブランドの会社や文化をいちはやく体得する、仲間として認めてもらうことが大切なのかもしれません。今向き合うべきブランドがどんな文化や背景で出来上がったのかを知る為に、滞在中に一人で街を散策し、タクシーや地下鉄に乗り、話題のレストランなどに行く。その拠点の空気を吸って、頭と体で体験することは必ず実行しています。

「ドルチェ&ガッバーナ」に移ったときも、世界最大の司教区といわれるミラノのドゥオーモ(大聖堂)を訪れました。隣接している博物館では、ラピス石の顔料を用いた繊細なテクニックを要する絵画や、キラキラの宝石や金をふんだんに使った美しい福音書のカバーを見て、ものすごく感動したんです。デザイナー2人が、イタリアの文化や伝統的なクラフツマンシップの精神に通ずるハンドメードの技術を長年大事にしてきたことに理解を深めることができましたね。

刺激と自由の感性に満ちた街、ニューヨークでもそう。どうしてサラダのためにあんなに並ぶの?じゃあ並んでみよう。って、現地の人と同じことをとにかく体験してみます。ブランドが発祥の地でどのような環境や風土で育ち、どう支持されているのか。その土地の人々や暮らしについて体験し、知識を深めネットで調べても実感できないブランドの魅力を再発見していきます。

やりたいことをただ主張してはダメ。本国チームとの理解と連携が大事

スタッフの仕事の進め方も国によって結構違うんですよね。儀礼的な日本やビジネス文化のアメリカの場合、ミーティングが始まればすぐに本題に入ります。一方でヨーロッパは、まず信頼関係を築くことから。初顔合わせなら自己紹介やこれまでの経歴など、その人のパーソナリティーを知ることを優先にしています。年数回の対面ミーティングでも、メンバーの近況を聞くウォーミングアップの時間をあえて設けることで、仕事を円滑に進めやすいし、パフォーマンス力も高まりやすいなと感じます。信頼関係構築の近道はイベントや大きなプロジェクトで同じ苦労を共にすることですね。大変なことを乗り越える中で互いに思いやること、そして私や日本チームのみんなを仲間として認めてもらうことが、PRディレクターとしても大事な立ち位置になるし、日本の存在感も高めていく重要なアプローチになります。

国によってファッションショーやイベントの枠組、プロモーションの考え方も違います。日本発信の企画について本国チームの了承を得ることは、PRにとって大きなミッション。例えば、渋谷のスクランブル交差点で大型広告を打ち出そうとするなら、ニューヨーカーにとって想像し易いタイムズスクエアを例に説明したりしたことも。どうしてもカルチャーや面白さの捉え方の相違はあるし、前例のないことを提案するので、何らかの壁はあります。私たちの主張やアイデアを一方的に伝えるよりも、分かりやすい例えを交えて相手の立場になりながら、短時間で理解を深めて進めていきます。ただやりたいことを主張してはダメ。各国のカルチャートレンドやマーケティングの観点の違いを念頭に、ブランドを盛り上げたいという思いがつながれば、それまでにないシナジーも生めるはず。経験も必要だけど、同僚に共通したランゲージと感覚を持っている人を見つけられるかが、同じベクトルで仕事をする上ですごく大事なことだと思っているんです。

他国メンバーとの信頼関係の話でいうと、ファッションショーのような緊張と楽しさが入り混じるドタバタの1日は、同僚のサポートのおかげで“命拾い”するようなトラブル回避もたくさんありました。例えば自国のセレブをショーに招待するとき、どうしても本国メンバーが彼らの顔を認知していなくて、ショー会場入り口のセキュリティゲートをなかなか通れないなんてことも。そうした時に、「奈未のゲストだから」とすぐにフォローしてくれて助かった!終始バタバタとしている会場で、少しでもトラブルを増やしたくないのはみんなの願い(笑)。ニューヨークでは、ショーのスタッフにインターン生がつくことも多くて、当時、大御所の元仏「ヴォーグ(VOGUE)」編集長だったカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)を認識できない若いスタッフが会場入口で彼女を足止めしているなんてことがあって、さあ大変!それほどの著名人なら、インビテーションを持っていなくても“顔パス”ですぐに通すのが、PRのお作法なんです。UK担当者にトランシーバーで連絡をすると、可哀想に血相を変えて入口に向かって全力疾走してました。ヒヤヒヤしながらも楽しいエピソードもありますよ。それはまた次回に。

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敏腕PRディレクター南奈未が説くファッション業界の道標 【PR職の流儀】

PROFILE: 南奈未

南奈未
PROFILE: (みなみ・なみ)アメリカの大学でマーケティングを専攻し卒業。米国や日本にて外資系企業などを経て、クリスチャン・ディオールに入社。その後ダミアーニ、ドルチェ&ガッバーナに転職。2004年に「ルイ・ヴィトン」で、ウィメンズとメンズのPRを担当。12年、マイケル・コースのコミュニケーション・ジェネラルマネージャーに就任。17年、ドルチェ&ガッバーナに復職し、PR&コミュニケーション ディレクターに就く。24年10月退職 PHOTO:MAKOTO NAKAGAWA(magNese) HAIR&MAKE UP:KIKKU(Chrysanthemum)
ファッション業界において、花形職とされるPR。そのトップに就くPRディレクターは、ブランドの“縁の下の力持ち”や“影の立役者”として認識されるほど、目立たずともブランドの大きな役割と責任を担っている。特にラグジュアリーブランドにおいては、常にVIP顧客やメディア、デザイナーやチームの中核的存在だ。交渉術やコミュニケーション能力も必要とされる。南奈未さんは約20年間、ファッションシーンをリードする数々の海外ブランドの日本法人のPRを統括。日本はもちろん、グローバルでその手腕を発揮してきた言わずと知れた人物だ。この10年でデジタルやマーケティングの概念が多様化する中、ファッションラグジュアリーの世界は大きく様変わりしているという。この連載では数回に分けて、南さんが培ってきたファッションPRの仕事そしてその裏側について語る。1回目は、ラグジュアリーPRという仕事の流儀について。

華やかなファッション業界の酸いも甘いも噛み分けて

まずは南さんのこれまでのキャリアから。アメリカの大学でマーケティングを専攻し、外資系企業などでキャリアをスタート。その後、フランスを代表するブランドである「クリスチャン・ディオール(CHRISTIAN DIOR)」(当時)から、ファッション業界に飛び込むことに。さらにイタリアの「ダミアーニ(DAMIANI)」や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」でPRとしての経験を積み、2004年には、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」に入社し、8年間ウィメンズとメンズのPRに。当時2000年頃はラグジュアリー業界でも黄金の時代と呼ばれ、多くのファッションブランドがメガイベントを日本で開催し輝いていた。「ルイ・ヴィトン」もシャンゼリゼのオープンやパリ以外で初めて行う東京夢の島公園でのファッションショー、アーティストとのコラボレーション等、業界でも先駆けとなるさまざまなプロジェクトを実現させ、前人未到の道を突き進んでいた。また、南さんに大きな影響を与えた日本における海外ラグジュアリーブランドPRの第一人者といわれる齋藤牧里さんに出会ったのもこの時。彼女から、本国と日本の架け橋となるPRのあり方やクリエイティブな仕事をする大切さを多く学んだ。

その後、12年に米国ニューヨークの「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」でPRのトップに就き、4年で日本での大幅なビジネス拡大およびブランド復活に貢献。17年、「ドルチェ&ガッバーナ」にPR&コミュニケーション ディレクターとして復帰。デザイナー来日による伊勢丹新宿本店やイタリア大使館でのファッションショーやTVアニメ「呪術廻戦」とのコラボレーションを実現し、デジタルキャンペーンをはじめ渋谷のど真ん中にポップアップを展開するマーケティング戦略など話題を呼んだ。TVアニメ「呪術廻戦」のキャラクターたちが「ドルチェ&ガッバーナ」の服を着た広告ビジュアルは、出版社の垣根を超えてオン/オフラインメデイアに掲載され、日本雑誌広告賞の経済産業大臣賞(グランプリ)を受賞した。

と、これまでの経歴を振り返ると華やかできらびやかなファッションシーンにおいて、すばらしいクリエイションに間近で触れながらも、その裏側で時にドキッと時にヒヤッとしながら、酸いも甘いも噛み分け、PRの修行を積んできてかれこれ20年。普段はなかなか知ることのできないラグジュアリーファッションの世界、そしてPRという仕事について南さんのキャリアから紐解いていく。

きらびやかな世界で“黒子”に徹する超多忙な日々

南奈未:フランスの代表的ブランド「ルイ・ヴィトン」は、いわゆる最高峰を指すラグジュアリーブランドと呼ばれていて、世界中に多くのファンを抱え、夢や憧れを今もなお人々に与えていると思います。本国の基盤も大きく、店舗数や顧客数も多い分、企業としてもスケール感が異なり仕事もセグメントされていて上手に組織化されています。一方、規模やスケールが小さいブランドは、プロセスがスピーディーで風通しが良いのが利点ですが、ダブルワークやトリプルワークを担うことはよくあります。なので、これは「私の仕事ではないです」と明確な線引きは難しく、マルチタスクで常にブランドの立場に立って効率よく物事を進めないといけません。あとは信頼できる同じベクトルを持った少数精鋭チームを作ることも必須ですね。

デジタル施策を積極的に取り入れていた「マイケル・コース」では、PRや広告以外にもデジタルマーケティング、ソーシャルやイベントの企画などのさまざまな業務を担っていました。入社した時は「ルイ・ヴィトン」と売り上げも文化も何もかもが違いすぎて苦労しましたが、本社の人たちも聞く耳は持っていて、協力的だったのが救いでした。日本ではまだ珍しかったSNSを使った取り組みを仕掛け、デザイナーのマイケル・コース本人(Michael Kors)や当時日本で女神級に人気だったモデルのミランダ・カー(Miranda Kerr)が来日して、ファッションメディア以外にテレビ局も(NHK以外全部来た気がする……)大々的に取り上げていただきました。当時は会場の確認からメディアやインフルエンサーのアテンド、本国チームやプロダクションとのやりとりまで、全てが終わるまで気が抜けなかったのを今でも鮮明に覚えています。終わった瞬間、ホテルのエレベーターに倒れ込んだこともまだ記憶に新しいほど(笑)。でもそれをキッカケに“王道セレブから注目されているブランド”のイメージが印象づき順調に売れていった気がします。チーム一丸となって同じ方向を向いた結果ですね。

PRは基本的に裏方に徹する存在。華やかな世界の舞台裏で、主役は常にブランドであり、デザイナーのクリエイション。私たちは5分ごとに起こる“事件”に日々葛藤し、対応しなければなりません。そのために日ごろからチーム力を育て、方向性の是非を嗅ぎ分けたり、瞬時に決断が出来るよう判断力を養い、ブランドを良くすることに手間暇を惜しまない。最も大切なのは、自分がそのブランドの一番のファンでいること。下積み時代からそうした黒子の役割を教えられてきましたが、それは今も変わらないこと。多言語を話せて、海外でのマナーを知っていることも大切ですが当たり前のことを、相手の立場になって考えることをプロとしてできること。それこそが、PRとしての何より重要な仕事だと心得ています。

ブランドは街や歴史など人々の暮らしを通して理解する

同じファッションというフィールドとはいえ、国ごとに歴史も文化もトレンドも異なります。PRとして最初のステップは、ブランドを包括的に知ること。直近の業績からプレスリリース、経営陣やデザイナーのインタビュー記事、同僚からの情報まで、ブランドの最新動向を熟知することはもちろん、ブランドの会社や文化をいちはやく体得する、仲間として認めてもらうことが大切なのかもしれません。今向き合うべきブランドがどんな文化や背景で出来上がったのかを知る為に、滞在中に一人で街を散策し、タクシーや地下鉄に乗り、話題のレストランなどに行く。その拠点の空気を吸って、頭と体で体験することは必ず実行しています。

「ドルチェ&ガッバーナ」に移ったときも、世界最大の司教区といわれるミラノのドゥオーモ(大聖堂)を訪れました。隣接している博物館では、ラピス石の顔料を用いた繊細なテクニックを要する絵画や、キラキラの宝石や金をふんだんに使った美しい福音書のカバーを見て、ものすごく感動したんです。デザイナー2人が、イタリアの文化や伝統的なクラフツマンシップの精神に通ずるハンドメードの技術を長年大事にしてきたことに理解を深めることができましたね。

刺激と自由の感性に満ちた街、ニューヨークでもそう。どうしてサラダのためにあんなに並ぶの?じゃあ並んでみよう。って、現地の人と同じことをとにかく体験してみます。ブランドが発祥の地でどのような環境や風土で育ち、どう支持されているのか。その土地の人々や暮らしについて体験し、知識を深めネットで調べても実感できないブランドの魅力を再発見していきます。

やりたいことをただ主張してはダメ。本国チームとの理解と連携が大事

スタッフの仕事の進め方も国によって結構違うんですよね。儀礼的な日本やビジネス文化のアメリカの場合、ミーティングが始まればすぐに本題に入ります。一方でヨーロッパは、まず信頼関係を築くことから。初顔合わせなら自己紹介やこれまでの経歴など、その人のパーソナリティーを知ることを優先にしています。年数回の対面ミーティングでも、メンバーの近況を聞くウォーミングアップの時間をあえて設けることで、仕事を円滑に進めやすいし、パフォーマンス力も高まりやすいなと感じます。信頼関係構築の近道はイベントや大きなプロジェクトで同じ苦労を共にすることですね。大変なことを乗り越える中で互いに思いやること、そして私や日本チームのみんなを仲間として認めてもらうことが、PRディレクターとしても大事な立ち位置になるし、日本の存在感も高めていく重要なアプローチになります。

国によってファッションショーやイベントの枠組、プロモーションの考え方も違います。日本発信の企画について本国チームの了承を得ることは、PRにとって大きなミッション。例えば、渋谷のスクランブル交差点で大型広告を打ち出そうとするなら、ニューヨーカーにとって想像し易いタイムズスクエアを例に説明したりしたことも。どうしてもカルチャーや面白さの捉え方の相違はあるし、前例のないことを提案するので、何らかの壁はあります。私たちの主張やアイデアを一方的に伝えるよりも、分かりやすい例えを交えて相手の立場になりながら、短時間で理解を深めて進めていきます。ただやりたいことを主張してはダメ。各国のカルチャートレンドやマーケティングの観点の違いを念頭に、ブランドを盛り上げたいという思いがつながれば、それまでにないシナジーも生めるはず。経験も必要だけど、同僚に共通したランゲージと感覚を持っている人を見つけられるかが、同じベクトルで仕事をする上ですごく大事なことだと思っているんです。

他国メンバーとの信頼関係の話でいうと、ファッションショーのような緊張と楽しさが入り混じるドタバタの1日は、同僚のサポートのおかげで“命拾い”するようなトラブル回避もたくさんありました。例えば自国のセレブをショーに招待するとき、どうしても本国メンバーが彼らの顔を認知していなくて、ショー会場入り口のセキュリティゲートをなかなか通れないなんてことも。そうした時に、「奈未のゲストだから」とすぐにフォローしてくれて助かった!終始バタバタとしている会場で、少しでもトラブルを増やしたくないのはみんなの願い(笑)。ニューヨークでは、ショーのスタッフにインターン生がつくことも多くて、当時、大御所の元仏「ヴォーグ(VOGUE)」編集長だったカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)を認識できない若いスタッフが会場入口で彼女を足止めしているなんてことがあって、さあ大変!それほどの著名人なら、インビテーションを持っていなくても“顔パス”ですぐに通すのが、PRのお作法なんです。UK担当者にトランシーバーで連絡をすると、可哀想に血相を変えて入口に向かって全力疾走してました。ヒヤヒヤしながらも楽しいエピソードもありますよ。それはまた次回に。

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究極のアートウオッチ「ジャケ・ドロー」日本事業終了の背景 時計熱はまだ高い中、なぜ?

「オメガ(OMEGA)」や「ブレゲ(BREGUET)」「ブランパン(BLANCPAIN)」「ロンジン(LONGINES)」「ティソ(TISSOT)」など、19の時計ブランドを傘下に置く世界最大の時計スウォッチ グループ(SWATCH GROUP)が3月26日、最もハイエンドな時計ブランドのひとつ「ジャケ・ドロー(JAQUET DORZ)」の、2002年から続けてきた日本における事業終了を発表した。この決定の背景には何があるのか。筆者は1990年代のインベストコープ(INVESTCORP)によるブランド復興、2000年のスウォッチ グループによるブランド買収から一貫してウォッチしてきたので、撤退に至った理由を考察してみたい。

「ジャケ・ドロー」は、オートマタで
究極のウオッチアートを追求

「ジャケ・ドロー」は、時計の歴史に燦然と輝くブランドだ。創業者のピエール=ジャケ・ドロー(Pierre Jaquet-Droz)と息子のアンリ=ルイ(Henri-Louis)は、時計史上最高の天才時計師アブラアン=ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)と並び称せられる存在。1738年、わずか17歳でピエール・ジャケ・ドローは故郷ラ・ショー・ド・フォンに自身最初の時計工房を設立。精巧なグランドファーザークロックの製作を出発点に、息子アンリ=ルイとジャン=フレデリック・レショー(Jean-Frederic Leschot)と共に、人を驚かせ感動させる仕掛けを備えた芸術的な時計、オートマタ(自動人形=機械仕掛けの人形やからくり装置)でヨーロッパの王侯貴族から絶大な人気と信頼を得て、不動の名声を確立した。中でも74年に発表した、ぜんまいと歯車で動く人間型オートマタ「ライター」(文字を書く)と「ドローイングマン」(絵を書く)、「ミュージシャン」(音楽を演奏する)は、世界の技術史、工芸史に残る傑作として人々を魅了し続けている。

ただ89年のフランス革命勃発直後に続いたジャケ・ドロー父子の相次ぐ死などで、19世紀から20世紀までブランドは約200年間休眠状態に。しかし、「ブレゲ」を復活・再生させた実績を持つフランソワ・ボデ(Francois Bodet)氏とインベストコープの資金力で1989年、「ジャケ・ドロー」は復活を果たす。そして2000年にスウォッチ グループ傘下となって以降、価格戦略は幾度か変更されたが、この数年は“パイヨンエナメル”のようなエナメル装飾の最高峰技術を活用した腕時計や、ぜんまいで駆動する微小なエアポンプと笛で鳥の鳴き声を、ゴールドやエナメル装飾で動く鳥の姿を再現した「シンギングバード」ウオッチなど、創業者が得意としたオートマタ機構を腕時計に組み込んだ超絶モデルで“ウオッチアート”の究極を追求。特にここ数年はローリング・ストーンズ(Rolling Stones)やボン・ジョヴィ(Bon Jovi)らのミュージシャンと彼らの音楽をテーマにしたオートマタウオッチが一般の人々の間でも話題となった。

「ジャケ・ドロー」終了
考えられる3つの理由

その中で突然の、日本での事業終了には誰もが驚いたはず。ただ筆者は2021年にブランドの運営体制が代わってから、「もしかしたら」と考えていた。今回の決断には、おそらく3つの背景がある。

ひとつの背景は、主力市場である中国を筆頭に起きている高級時計の景気後退によるスウォッチ グループの厳しい事業状況だ。固定為替レートでのグループの2024年度の総売上高は、前年比マイナス14.6%。時計・宝飾品部門(生産部門を除く)は、売上高が大幅に減少し、それに伴い営業利益率も10.6%と前年度の17.2%と比べて低水準となった。その中でも特に深刻なのは「ブレゲ」「ブランパン」など、傘下の中でも高級な時計宝飾ブランドの不振だ。同様かそれ以上のポジションに位置する「ジャケ・ドロー」の事業終了は、この高級時計ブランド不振に対する対応策、世界的な事業展開の見直し、経費削減の一貫だと考えられる。

もうひとつの背景。それは「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」など、一部の超高級時計ブランドで進んでいる卸売りから直営ブティックへと転換する戦略。さらにもうひとつがネット社会の発展で起きているD to C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)というビジネススタイルの導入だ。

最低でも数百万円、主力製品は1000万円を超え、生産数の少ない時計ブランドは常に品薄状態。そこでブランドロイヤリティが高い顧客、常に新作を待ち望み継続的に購入する顧客が育っている高級時計ブランドでは、新規顧客の開拓は常に必要だとしても、富裕層へのダイレクトなマーケティング&セールスが主体になっている。

「ジャケ・ドロー」も21年にアラン・デラムラ(Alain Delamuraz)がCEOに就任してから、リテールビジネス部門を廃止し、100万円台のエントリーラインのコレクションを廃止。スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるジャケ・ドローのマニュファクチュールと顧客がダイレクトにつながり、顧客と工房が共同でユニークピースを作り出していくという新しい方向性を打ち出してきた。

DTC環境では、実店舗や各国ごとの事業部門は必ずしも必要ではない。ふだんの顧客対応は基本デジタルで行い、リアルなマーケティング&セールスは年に数回の特別展示会や、顧客へのダイレクトなプレゼンテーションを行う体制にすれば、日本での事業本部は不要ともいえる。今回の事業終了宣言は、本社直轄のD to C体制への移行宣言だろう。

日本では「オメガ」「ロンジン」
「ハリー・ウィンストン」など好調

「ジャケ・ドロー」の日本における事業は終了するが、スウォッチ グループ全体が低調とは限らない。

024年度の年次報告書によれば、米国、日本、インド、中東の主要市場は、現地通貨ベースで過去最高の売上高を達成しているし、中国に次ぐ最大の時計市場である米国では「オメガ」「ロンジン」「スウォッチ(SWATCH)」が好調で、「ティソ」は初めて1億ドル(約150億円)の売り上げを超えた。またスイス時計にとって3番目に大きな輸出市場の日本では「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」「オメガ」「ロンジン」「ティソ」が特に好調で、2ケタ台の高い成長を達成している。

日本を筆頭に世界の時計市場は今、世界的な景気後退の影響で、販売の主体は従来よりも価格が低い時計ブランドに移っている。加えて時代を超越したクラシックデザインで、プライス・パフォーマンスが高い、価格以上の価値がある時計ブランドにシフトしている。そのシフト先になっているのが「ロンジン」と「ティソ」だ。また「オメガ」も伝統的なスタイルと最も先進的なメカニズムを両立したブランドとして高い評価を受け、やはり価格以上の価値を実現している。高級ブランドの「ブレゲ」と「ブランパン」は不振だが、落ち込みは全世界的には大きくない。「ブランパン」は「スウォッチ」とのコラボでは成功している。

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「ディオール」「ジバンシイ」「カネボウ」の新リップでワンランク上の唇を! 今週発売のビューティーアイテム9選【3/31〜4/6】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月31〜4月6日に発売するアイテムを紹介します。今週は新メイクカラーが目白押し!「ディオール(DIOR)」の“ディオール アディクト リップスティック”からはヌード&ローズの新10色が、「ジバンシイ(GIVENCHY)」は“ローズ・パーフェクト”から艶感とプランプ感を備えた新シリーズが登場します。「カネボウ(KANEBO)」からも、柔らかな仕上がりが長時間続く“ルージュスターブリーズ”と、生命感溢れる美容液ルージュの“ルージュスターヴァイブラント”からそれぞれ限定3色が登場。新たなカラーで唇を彩って。ほか、ブランドのアイコンであるデイジーをかたどった「マリークヮント(MARY QUANT)」6色チークパレットや「RMK」の単色アイシャドウも注目です。

【4月1日発売】
パーフェクトワンフォーカス
(PERFECT ONE FOCUS)

10種のビタミン配合のシートマスクが登場

「パーフェクトワンフォーカス(PERFECT ONE FOCUS)」は、“パーフェクトワンフォーカス VCチャージ スムースマスク”(7枚入り、880円)を発売する。同商品は、 APPSやナイアシンアミドなどの10種のビタミンをはじめ、毛穴ケアに効果的な成分を配合したシートマスク。乾燥が気になる肌や紫外線を浴びた肌に潤いを与える、

■商品詳細

“パーフェクトワンフォーカス VCチャージ スムースマスク”(7枚入り、880円)

【4月2日発売】
マリークヮント
(MARY QUANT)

デイジー柄の限定チークパレット

「マリークヮント(MARY QUANT)」は、ブランドのアイコンであるデイジーをかたどった6色チークパレット“チアリー カラーズ フォー チークス”を発売する。カラーは、華やかな血色感を与える“スウィート フラワー”、明るく生き生きとした印象を与える“ラディアント フラワー”、ピュアな透明感を宿す“ピュア フラワー”の全3種。

■商品詳細

“チアリー カラーズ フォー チークス”(全3種、各6050円)

【4月2日発売】
スリー
(THREE)

レモングラス精油配合の日焼け止め

「スリー(THREE)」は、熊本県南阿蘇産のオリジナルレモングラス精油配合のUVカットクリーム“バランシング プロテクティブ UV クリーム”を発売する。竹由来の強くしなやかなバンブーファイバーが“バンブーUVヴェール”を形成。紫外線や空気中の飛散物質などの外的刺激から肌を守り、乾燥や肌荒れを防ぐ。

■商品詳細

“バランシング プロテクティブ UV クリーム”[SPF40・PA+++ UV耐水性★★](30g、4620円)

【4月4日発売】
ジバンシイ
(GIVENCHY)

艶感と輝きにフォーカスした新シリーズリップ

「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、リップスティック“ローズ・パーフェクト”シリーズから艶感と輝きにフォーカスした新シリーズ“ローズ・パーフェクト・シャイン”を発売する。従来の高発色はそのままに、オイル・コンプレックスと、新処方のトリプル・コンプレックスを配合などを配合し艶感とプランプ感を備えた。

■商品詳細

“ローズ・パーフェクト・シャイン”(全9色、各5060円)

【4月4日発売】
RMK

3種の質感のアイシャドウ&マスカラ

「RMK」は、単色アイシャドウ“インフィニシェイド シングル アイシャドウ”を発売する。ほか、ミラー付きの“カスタム パレット”も登場。4つのパレットをセット可能で、アイシャドウやブラッシュを組み合わせることができる。なお同日、“羽のようなまつ毛”をかなえるマスカラ2種も発売する。

■商品詳細

“インフィニシェイド シングル アイシャドウ”(全24色うち限定2色、各3080円※セット価格)
“カスタム パレット”(1760円)
“フェザー ウィスプ マスカラ”(全4色、各4180円)
“フェザー ウィスプ ロング マスカラ”(全3色、各4180円)

【4月4日発売】
クリニーク
(CLINIQUE)

人気保湿シリーズからボディー用乳液

「クリニーク(CLINIQUE)」は、“保水美肌”をかなえる“モイスチャー サージ”シリーズから、ボディー用乳液“モイスチャー サージ ボディ ハイドレーター”を発売する。コラーゲンの密度を高める独自の保湿成分アロエ発酵コンプレックスが水分を閉じ込め潤いで満たし、グリセリンがバリア機能を高め理想の柔らかな肌へと導く。

■商品詳細

“モイスチャー サージ ボディ ハイドレーター”(200mL、5720円)

【4月4日発売】
アルマーニ ビューティ
(ARMANI BEAUTY)

パウダリーなアイリスの香水 

「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」は、フレグランスコレクション“アルマーニ プリヴェ レゾー”から夕闇前の空に広がる無数の青と無限の静けさを具現化した香りの“アルマーニ プリヴェ イリス ブルー”を発売する。パッケージには繊細で爽快感のあるブルーのスクエアボトルを採用した。

■商品詳細

“アルマーニ プリヴェ イリス ブルー”(50mL、2万3100円/100mL、3万3000円)

【4月4日発売】
ディオール
(DIOR)

人気リップにヌード&ローズの新10色 

「ディオール(DIOR)」は、定番製品の“ディオール アディクト リップスティック”から、ピンクを秘めたウォームヌードや女性らしさと大胆さのバランスをかなえるクールローズウッド、メゾンのクチュールスタイルを象徴するブライトローズなど新10色を発売する。

■商品詳細

“ディオール アディクト リップスティック”(セット価格、各5720円/リフィル、各4620円)

【4月4日発売】
カネボウ
(KANEBO)

“生命感ルージュ”に限定色

「カネボウ(KANEBO)」は、柔らかな仕上がりが長時間続く“ルージュスターブリーズ”と、生命感溢れる美容液ルージュの“ルージュスターヴァイブラント”からそれぞれ限定3色を発売する。“ルージュスターブリーズ”には香り立つフルーティーカラーを、“ルージュスターヴァイブラント”には波間に揺れる陽射しのようなウオータリーカラーを用意する。

■商品詳細

“ルージュスターブリーズ” (各4620円)
“ルージュスターヴァイブラント”(各4620円)

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「ディオール」「ジバンシイ」「カネボウ」の新リップでワンランク上の唇を! 今週発売のビューティーアイテム9選【3/31〜4/6】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月31〜4月6日に発売するアイテムを紹介します。今週は新メイクカラーが目白押し!「ディオール(DIOR)」の“ディオール アディクト リップスティック”からはヌード&ローズの新10色が、「ジバンシイ(GIVENCHY)」は“ローズ・パーフェクト”から艶感とプランプ感を備えた新シリーズが登場します。「カネボウ(KANEBO)」からも、柔らかな仕上がりが長時間続く“ルージュスターブリーズ”と、生命感溢れる美容液ルージュの“ルージュスターヴァイブラント”からそれぞれ限定3色が登場。新たなカラーで唇を彩って。ほか、ブランドのアイコンであるデイジーをかたどった「マリークヮント(MARY QUANT)」6色チークパレットや「RMK」の単色アイシャドウも注目です。

【4月1日発売】
パーフェクトワンフォーカス
(PERFECT ONE FOCUS)

10種のビタミン配合のシートマスクが登場

「パーフェクトワンフォーカス(PERFECT ONE FOCUS)」は、“パーフェクトワンフォーカス VCチャージ スムースマスク”(7枚入り、880円)を発売する。同商品は、 APPSやナイアシンアミドなどの10種のビタミンをはじめ、毛穴ケアに効果的な成分を配合したシートマスク。乾燥が気になる肌や紫外線を浴びた肌に潤いを与える、

■商品詳細

“パーフェクトワンフォーカス VCチャージ スムースマスク”(7枚入り、880円)

【4月2日発売】
マリークヮント
(MARY QUANT)

デイジー柄の限定チークパレット

「マリークヮント(MARY QUANT)」は、ブランドのアイコンであるデイジーをかたどった6色チークパレット“チアリー カラーズ フォー チークス”を発売する。カラーは、華やかな血色感を与える“スウィート フラワー”、明るく生き生きとした印象を与える“ラディアント フラワー”、ピュアな透明感を宿す“ピュア フラワー”の全3種。

■商品詳細

“チアリー カラーズ フォー チークス”(全3種、各6050円)

【4月2日発売】
スリー
(THREE)

レモングラス精油配合の日焼け止め

「スリー(THREE)」は、熊本県南阿蘇産のオリジナルレモングラス精油配合のUVカットクリーム“バランシング プロテクティブ UV クリーム”を発売する。竹由来の強くしなやかなバンブーファイバーが“バンブーUVヴェール”を形成。紫外線や空気中の飛散物質などの外的刺激から肌を守り、乾燥や肌荒れを防ぐ。

■商品詳細

“バランシング プロテクティブ UV クリーム”[SPF40・PA+++ UV耐水性★★](30g、4620円)

【4月4日発売】
ジバンシイ
(GIVENCHY)

艶感と輝きにフォーカスした新シリーズリップ

「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、リップスティック“ローズ・パーフェクト”シリーズから艶感と輝きにフォーカスした新シリーズ“ローズ・パーフェクト・シャイン”を発売する。従来の高発色はそのままに、オイル・コンプレックスと、新処方のトリプル・コンプレックスを配合などを配合し艶感とプランプ感を備えた。

■商品詳細

“ローズ・パーフェクト・シャイン”(全9色、各5060円)

【4月4日発売】
RMK

3種の質感のアイシャドウ&マスカラ

「RMK」は、単色アイシャドウ“インフィニシェイド シングル アイシャドウ”を発売する。ほか、ミラー付きの“カスタム パレット”も登場。4つのパレットをセット可能で、アイシャドウやブラッシュを組み合わせることができる。なお同日、“羽のようなまつ毛”をかなえるマスカラ2種も発売する。

■商品詳細

“インフィニシェイド シングル アイシャドウ”(全24色うち限定2色、各3080円※セット価格)
“カスタム パレット”(1760円)
“フェザー ウィスプ マスカラ”(全4色、各4180円)
“フェザー ウィスプ ロング マスカラ”(全3色、各4180円)

【4月4日発売】
クリニーク
(CLINIQUE)

人気保湿シリーズからボディー用乳液

「クリニーク(CLINIQUE)」は、“保水美肌”をかなえる“モイスチャー サージ”シリーズから、ボディー用乳液“モイスチャー サージ ボディ ハイドレーター”を発売する。コラーゲンの密度を高める独自の保湿成分アロエ発酵コンプレックスが水分を閉じ込め潤いで満たし、グリセリンがバリア機能を高め理想の柔らかな肌へと導く。

■商品詳細

“モイスチャー サージ ボディ ハイドレーター”(200mL、5720円)

【4月4日発売】
アルマーニ ビューティ
(ARMANI BEAUTY)

パウダリーなアイリスの香水 

「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」は、フレグランスコレクション“アルマーニ プリヴェ レゾー”から夕闇前の空に広がる無数の青と無限の静けさを具現化した香りの“アルマーニ プリヴェ イリス ブルー”を発売する。パッケージには繊細で爽快感のあるブルーのスクエアボトルを採用した。

■商品詳細

“アルマーニ プリヴェ イリス ブルー”(50mL、2万3100円/100mL、3万3000円)

【4月4日発売】
ディオール
(DIOR)

人気リップにヌード&ローズの新10色 

「ディオール(DIOR)」は、定番製品の“ディオール アディクト リップスティック”から、ピンクを秘めたウォームヌードや女性らしさと大胆さのバランスをかなえるクールローズウッド、メゾンのクチュールスタイルを象徴するブライトローズなど新10色を発売する。

■商品詳細

“ディオール アディクト リップスティック”(セット価格、各5720円/リフィル、各4620円)

【4月4日発売】
カネボウ
(KANEBO)

“生命感ルージュ”に限定色

「カネボウ(KANEBO)」は、柔らかな仕上がりが長時間続く“ルージュスターブリーズ”と、生命感溢れる美容液ルージュの“ルージュスターヴァイブラント”からそれぞれ限定3色を発売する。“ルージュスターブリーズ”には香り立つフルーティーカラーを、“ルージュスターヴァイブラント”には波間に揺れる陽射しのようなウオータリーカラーを用意する。

■商品詳細

“ルージュスターブリーズ” (各4620円)
“ルージュスターヴァイブラント”(各4620円)

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第12話:ついに欠品を防ぐ策が見つかる? 店長説得に向けて動き出す4人

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。

欠品を防ぐ鍵は、地域倉庫に店舗在庫の多くを預けてしまうこと。倉庫から店舗への供給時間は1日であり、焦って大量の在庫を店舗に確保せずとも、必要な時に必要な分だけ取り寄せられる。そう店長に理解してもらえれば話は早いと、あい、徹、蓮也、加地の4人はプレゼンの準備をし始めた。果たして、彼らは無事に店長を説得できるのか——?

登場人物紹介

第十二話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第12話:ついに欠品を防ぐ策が見つかる? 店長説得に向けて動き出す4人

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。

欠品を防ぐ鍵は、地域倉庫に店舗在庫の多くを預けてしまうこと。倉庫から店舗への供給時間は1日であり、焦って大量の在庫を店舗に確保せずとも、必要な時に必要な分だけ取り寄せられる。そう店長に理解してもらえれば話は早いと、あい、徹、蓮也、加地の4人はプレゼンの準備をし始めた。果たして、彼らは無事に店長を説得できるのか——?

登場人物紹介

第十二話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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「ジーユー」と「ロク」のコラボや「マルニ」×「ホカ」のシューズなど! 来週発売のファッションアイテム8選【3/31〜4/6】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月31〜4月6日に発売するアイテムを紹介します。「ジーユー(GU)」は、「ロク(ROKH)」とのコラボアイテムを4月4日に発売します。コラボ2シーズン目でメンズアイテムも新たに加わります。今シーズンは「“ブリティッシュガーデン”の要素も加えて、それらをミックスして面白いものを作りたい」というロック・ファン「ロク」デザイナーのコメントにあるように、小花柄などをあしらったワンピースがラインアップしています。

「マルニ(MARNI)」からは、「ホカ(HOKA)」とのコラボシューズが3日に発売になります。ラバー加工されたパデッドのポリエステル素材を用いた、ふかふかとした見た目はボリューミーでマシュマロのような可愛らしさです。

【4月1日発売】
スウォッチ
(SWATCH)

「オメガ」と再び協業
ピンクを基調とした限定ウオッチ

「スウォッチ(SWATCH)」は、「オメガ(OMEGA)」と協業したウオッチ“ミッション トゥ ザ ピンク ムーンフェーズ(MISSION TO THE PINK MOONPHASE)”を限定で発売する。年に1度のピンクムーンを祝したカラーリングを配し、バッテリーカバーには月を描いた。クロノグラフ機能とムーンフェイズ表示を備える。

■商品詳細

ウオッチ(4万6200円)

【4月1日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

数量限定バッグ
本体に再生ナイロン素材

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、“トラベルバッグ”を数量限定で発売する。“グローバル・リサイクル・スタンダード”認証取得の再生ナイロン素材を本体の生地に採用、内側にはPVC加工を施し、汚れや水濡れに配慮したほか、肩掛けと手持ち用に2本のハンドルをあしらった。バッグをコンパクトに収納する専用ポーチが付属する。

■商品詳細

バッグ(5280円)

【4月1日発売】
ホカ
(HOKA)

ランニングシューズ“クリフトン”
10代目モデル

「ホカ(HOKA)」は、ランニングシューズ“クリフトン 10(CLIFTON 10)”(1万9800円)を発売する。ドロップを3ミリ厚くし、履き心地と走る推進力を向上、またかかとのフィット感を強めて蹴り出しをスムーズにし、ソールの厚みを高め、ミッドソールの形状を改良したことで、安定感のある走りを目指した。

■商品詳細

ランニングシューズ“クリフトン 10”(1万9800円)

【4月1日先行発売】
セヴシグ
(SEVESKIG)

手塚治虫作品をテーマに
TAPPEIがアートを制作

「セヴシグ(SEVESKIG)」は、漫画「ジャングル大帝」の連載から75周年を記念し、手塚治虫作品をテーマにしたアイテムを発表した。4月1〜7日の期間、ラフォーレ原宿で開催のポップアップで先行販売する。タトゥーアーティストのTAPPEIが手塚作品を独自の視点で再解釈し、描き下ろしアートを制作。ロンTやTシャツ、キーチェーンなどをラインアップするほか、“「セヴシグ」vs LEO vs「ゴーヤ怪獣」”ソフビの抽選販売も行う。

■商品詳細

ロンT/「セヴシグ」×テヅカ ワールド×TAPPEI(1万6500円/各色25着限定)
Tシャツ/「セヴシグ」×テヅカ ワールド×TAPPEI(1万2100円〜/各色25着限定)
Tシャツ/「セヴシグ」×テヅカ ワールド(1万1000円/各色10着限定)
キーチェーン/「セヴシグ」×テヅカ ワールド×TAPPEI(3850円/各色100個限定)
キーチェーン/「セヴシグ」×テヅカ ワールド(1320円/200個限定)
※一部商品

【4月2日発売】
3.1 フィリップ リム
(3.1 PHILLIP LIM)

伊勢丹新宿本店ポップアップ
限定ブラウスとTシャツ

「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」は4月2〜8日の期間、ブランド20周年を記念したポップアップを伊勢丹新宿本店でオープンする。会場では、2025年スプリング・コレクションに加えて、今回のために制作した限定アイテム2型を用意。2007年のランウエイコレクションに登場したアイコニックなモチーフ“ロゼッタ”をあしらったブラウスとTシャツを販売する。

■商品詳細

ブラウス(12万1000円)
Tシャツ(3万8500円)

【4月2日先行発売】
C.P. カンパニー
(C.P. COMPANY)

「サシコギャルズ」コラボ
限定15着のジップシャツ

「C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)」は、「サシコギャルズ(SASHIKO GALS)」とコラボした“オーバーシャツ イン クローム R サシコ”を限定15着のみ発売する。「C.P. カンパニー」のオリジナルファブリック“クローム R”を採用したシャツに、「サシコギャルズ」の職人が手作業で刺し子を施した。4月2〜9日に伊勢丹新宿本店メンズ館のポップアップで先行販売する。

■商品詳細

コラボシャツ(11万5500円/15着限定)

【4月3日発売】
マルニ
(MARNI)

「ホカ」コラボ
ふかふかアッパーのシューズ4色

「マルニ(MARNI)」は、「ホカ(HOKA)」とのコラボシューズ“ボンダイ B3LS(BONDI B3LS)”を発売する。ラバー加工されたパデッドのポリエステル素材を用い、特徴的なアッパーに仕上げた。ソールは高反発なラバー製を採用し、中にはクッション性のある“EVA インソール”を配した。

■商品詳細

コラボシューズ(7万1500円)

【4月4日発売】
ジーユー
(GU)

「ロク」コラボ再び
メンズもラインアップ

「ジーユー(GU)」は、「ロク(ROKH)」とのコラボアイテムを発売する。“Play in Style”をテーマに掲げ、ワンピースやシャツ、ショート丈のトレンチコート、花柄のバケットハット、クロッグシューズ、ソックスなどのウィメンズ14型に加え、今季はユーティリティーショーツやニットポロなどメンズ5型もそろえる。

■商品詳細

コラボアイテム(590円〜)

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「ジーユー」と「ロク」のコラボや「マルニ」×「ホカ」のシューズなど! 来週発売のファッションアイテム8選【3/31〜4/6】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月31〜4月6日に発売するアイテムを紹介します。「ジーユー(GU)」は、「ロク(ROKH)」とのコラボアイテムを4月4日に発売します。コラボ2シーズン目でメンズアイテムも新たに加わります。今シーズンは「“ブリティッシュガーデン”の要素も加えて、それらをミックスして面白いものを作りたい」というロック・ファン「ロク」デザイナーのコメントにあるように、小花柄などをあしらったワンピースがラインアップしています。

「マルニ(MARNI)」からは、「ホカ(HOKA)」とのコラボシューズが3日に発売になります。ラバー加工されたパデッドのポリエステル素材を用いた、ふかふかとした見た目はボリューミーでマシュマロのような可愛らしさです。

【4月1日発売】
スウォッチ
(SWATCH)

「オメガ」と再び協業
ピンクを基調とした限定ウオッチ

「スウォッチ(SWATCH)」は、「オメガ(OMEGA)」と協業したウオッチ“ミッション トゥ ザ ピンク ムーンフェーズ(MISSION TO THE PINK MOONPHASE)”を限定で発売する。年に1度のピンクムーンを祝したカラーリングを配し、バッテリーカバーには月を描いた。クロノグラフ機能とムーンフェイズ表示を備える。

■商品詳細

ウオッチ(4万6200円)

【4月1日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

数量限定バッグ
本体に再生ナイロン素材

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、“トラベルバッグ”を数量限定で発売する。“グローバル・リサイクル・スタンダード”認証取得の再生ナイロン素材を本体の生地に採用、内側にはPVC加工を施し、汚れや水濡れに配慮したほか、肩掛けと手持ち用に2本のハンドルをあしらった。バッグをコンパクトに収納する専用ポーチが付属する。

■商品詳細

バッグ(5280円)

【4月1日発売】
ホカ
(HOKA)

ランニングシューズ“クリフトン”
10代目モデル

「ホカ(HOKA)」は、ランニングシューズ“クリフトン 10(CLIFTON 10)”(1万9800円)を発売する。ドロップを3ミリ厚くし、履き心地と走る推進力を向上、またかかとのフィット感を強めて蹴り出しをスムーズにし、ソールの厚みを高め、ミッドソールの形状を改良したことで、安定感のある走りを目指した。

■商品詳細

ランニングシューズ“クリフトン 10”(1万9800円)

【4月1日先行発売】
セヴシグ
(SEVESKIG)

手塚治虫作品をテーマに
TAPPEIがアートを制作

「セヴシグ(SEVESKIG)」は、漫画「ジャングル大帝」の連載から75周年を記念し、手塚治虫作品をテーマにしたアイテムを発表した。4月1〜7日の期間、ラフォーレ原宿で開催のポップアップで先行販売する。タトゥーアーティストのTAPPEIが手塚作品を独自の視点で再解釈し、描き下ろしアートを制作。ロンTやTシャツ、キーチェーンなどをラインアップするほか、“「セヴシグ」vs LEO vs「ゴーヤ怪獣」”ソフビの抽選販売も行う。

■商品詳細

ロンT/「セヴシグ」×テヅカ ワールド×TAPPEI(1万6500円/各色25着限定)
Tシャツ/「セヴシグ」×テヅカ ワールド×TAPPEI(1万2100円〜/各色25着限定)
Tシャツ/「セヴシグ」×テヅカ ワールド(1万1000円/各色10着限定)
キーチェーン/「セヴシグ」×テヅカ ワールド×TAPPEI(3850円/各色100個限定)
キーチェーン/「セヴシグ」×テヅカ ワールド(1320円/200個限定)
※一部商品

【4月2日発売】
3.1 フィリップ リム
(3.1 PHILLIP LIM)

伊勢丹新宿本店ポップアップ
限定ブラウスとTシャツ

「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」は4月2〜8日の期間、ブランド20周年を記念したポップアップを伊勢丹新宿本店でオープンする。会場では、2025年スプリング・コレクションに加えて、今回のために制作した限定アイテム2型を用意。2007年のランウエイコレクションに登場したアイコニックなモチーフ“ロゼッタ”をあしらったブラウスとTシャツを販売する。

■商品詳細

ブラウス(12万1000円)
Tシャツ(3万8500円)

【4月2日先行発売】
C.P. カンパニー
(C.P. COMPANY)

「サシコギャルズ」コラボ
限定15着のジップシャツ

「C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)」は、「サシコギャルズ(SASHIKO GALS)」とコラボした“オーバーシャツ イン クローム R サシコ”を限定15着のみ発売する。「C.P. カンパニー」のオリジナルファブリック“クローム R”を採用したシャツに、「サシコギャルズ」の職人が手作業で刺し子を施した。4月2〜9日に伊勢丹新宿本店メンズ館のポップアップで先行販売する。

■商品詳細

コラボシャツ(11万5500円/15着限定)

【4月3日発売】
マルニ
(MARNI)

「ホカ」コラボ
ふかふかアッパーのシューズ4色

「マルニ(MARNI)」は、「ホカ(HOKA)」とのコラボシューズ“ボンダイ B3LS(BONDI B3LS)”を発売する。ラバー加工されたパデッドのポリエステル素材を用い、特徴的なアッパーに仕上げた。ソールは高反発なラバー製を採用し、中にはクッション性のある“EVA インソール”を配した。

■商品詳細

コラボシューズ(7万1500円)

【4月4日発売】
ジーユー
(GU)

「ロク」コラボ再び
メンズもラインアップ

「ジーユー(GU)」は、「ロク(ROKH)」とのコラボアイテムを発売する。“Play in Style”をテーマに掲げ、ワンピースやシャツ、ショート丈のトレンチコート、花柄のバケットハット、クロッグシューズ、ソックスなどのウィメンズ14型に加え、今季はユーティリティーショーツやニットポロなどメンズ5型もそろえる。

■商品詳細

コラボアイテム(590円〜)

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「ロエベ」でのジョナサン・アンダーソンの集大成に感動 25-26年秋冬パリコレ日記vol.7

2025-26年秋冬パリ・ファッション・ウイークも、いよいよあと2日。終わりが見えてきました!今日は朝イチからパリで大人気の「セザンヌ(SEZANE)」の創業者であるモルガン・セザロリー(Morgane Sezalory)さんのインタビューをしてから、コレクション取材をスタート。今季も今の気分を巧みに表現した「サカイ(SACAI)」やパリ北駅に隣接する元駅舎が舞台の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のショーに加え、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の集大成となる「ロエベ(LOEWE)」のプレゼンテーションが行われた8日目をリポートします。

藪野淳「WWDJAPAN」欧州通信員:パリコレ終盤に行われる「サカイ」のショーは、いつもシーズン中になんとなく自分が感じていたムードが表現されていて、腹落ちする感じがあります。今季も混沌とした時代に対する一つのメッセージとして感じていた安らぎを求める気持ちを、体を包み込むようなスタイルでの連打でとても明確にリアルな形で見せてくれました。コレクションの詳細や阿部さんの思いは別途リポートしていますので、下記をご覧ください。

無骨さや強さの中にエレガンスを感じる
若手ブランド「ヴォートレイト」

藪野:続いてやって来たのは、2021年に設立された若手ブランド「ヴォートレイト(VAUTRAIT)」のショー。以前から生で見たいと思っていたのですが、なかなかスケジュールが合わず、今回初めてショーを見ることができました。デザイナーのヨナサン・カーメル(Yonathan Carmel)は、伝統的な技術や手仕事をカギに、時間の経過によって新たな個性や魅力が生まれるようなコレクションを手掛けています。連続性のあるストーリーに目を向ける彼は今季、全く新しい作品を生み出すのではなく、アーカイブやビンテージアイテムを作り変えました。ボリュームのあるドラマチックなウエアは、ユーズド感のあるレザーやムートンのライダースジャケットやミリタリーアウター、幅広い肩が特徴的なパワフルなテーラリングなどの脱構築が主軸。無骨さや強さの中に丸みのあるシルエットや布のドレープで生む柔らかさを加え、エレガンスを感じるアイテムに仕上げているのが印象的でした。

「マリーン セル」も
「ガブリエラ ハースト」もアニマル

村上要「WWDJAPAN」編集長:「マリーン セル(MARINE SERRE)」のショー会場は、パリ造幣局博物館。そこで貨幣ではなく、お守りとしてのコインをキーモチーフにしたコレクションを発表しました。ワークシャツやチェスターコートのボタンをコインに変えたり、もちろんコインモチーフのネックレスなどを提案したり。お守りの力を備えた女性は、パワフルです。「マリーン セル」らしいセカンドスキンはストレッチレザーに変わり、大人っぽいコートやサテンスカートのスタイルには虎柄のボディースーツを合わせます。ビンテージ加工のレザーブルゾン、オーバーサイズのMA-1、フェイクファーの襟が存在感抜群のピーコートなど、力強いアイテムが続々。そこに官能的なスリップドレスを合わせるのは、昨今の鉄板とも言えるポピュラーなアイデアですね。

お次の「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」は、サステナブルなアプローチで、地球という星を司っているのか、もしくはその恩恵を享受している女神を描きました。

ボリュームたっぷりのカシミヤムートン(果たして一体おいくら⁉︎)や、象嵌細工でシェブロン柄を描いたようなフェイクファーコート、フェイクファーを編み込んだケーブルニット、そして蛇というよりは大蛇を思わせるパイソン柄のライダースブルゾンと貫頭衣のようなドレスなど、“動物からの贈り物”をありがたく享受して、洋服として長らく着用している古代の女神のような雰囲気です。こうした素材をエシカルに調達したり、代替素材を選んだりしているのもポイントですね。

ただメッセージ性が強いからこその“野生味”は、毎回少し気になるところです。蛇柄のウロコは大きすぎ&リアルすぎて、そしてそれだけで大きなトートやビスチェトップスを作るので、正直ちょっと近寄りがたい雰囲気。“動物からの贈り物”を賜っているというより、“蛇を狩った”というムードで、本能的に「素敵」と思える女性は少ないかも。体のラインを拾う大好きなロングドレス含めて、かなり自分に自信のある女性じゃないと着こなせないイメージを、いかに女性のエンパワーメントという文脈でコミュニケーションできるか?が問われそうです。

渾身の作品が並ぶ「ロエベ」
ジョナサン・アンダーソンの集大成

「ロエベ」は今回、ショーではなくプレゼンテーション形式でウィメンズとメンズのコレクションを一緒に発表しました。3月17日、正式にジョナサン・アンダーソンがブランドを去ることが発表されましたが、すでにほぼ確実と言える噂が出回っていたので、皆これが彼が「ロエベ」で手掛けるコレクションだと分かっていて…。ちょっと複雑な気持ちで会場に向かいました。

会場は、最近ファッションショーの会場として使われることもあるカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の元邸宅。入ると、そこには2022-23年秋冬のショー会場やキャンペーンビジュアルで見たアンシア・ハミルトン(Anthea Hamilton)によるカボチャのオブジェが置かれていて、すでに懐かしい気持ちになります。2フロアからなる17の部屋には、過去にショーやキャンペーンで協業してきたアーティストの作品がトルソーに着せた新作や制作過程の展示と共に並べられ、まさにアートやクラフトを愛し、その価値をメゾンに浸透させてきたジョナサンの11年の軌跡を見ているかのようです。

そして、「アイデアのスクラップブック」として構想したというコレクションにも、複数のアイテムを一体化したトロンプルイユや比率を変えて生み出す独創的なプロポーション、ツイストされたシルエット、大胆なシェイプやボリューム、男女で共有する世界観、アーティストとの協業など、ジョナサンがこれまでに確立してきたデザインコードが存分に生かされています。美しいレザーをはじめとする上質な素材とクラフト的な手仕事や職人技術を生かして作り上げられたアイテムは、まさに渾身の作品。特に、細いチューブ状のオーガンジーの中にパールを入れ、熱を加えて粒の形状をつけた後にパールを抜いて軽やかに仕上げた鮮やかなドレスや、袖や身頃にスラッシュを入れることで中を覗かせた滑らかなナパレザーのブルゾンやトレンチコート、ジョセフ&アニ・アルバース財団(Josef & Anni Albers Foundation)の協力のもと制作されたアート作品とファッションが融合したコートやバッグが目を引きました。細かい部分までこだわりが感じられるアイテムは、見応えたっぷり。ツアーで一通り説明を受けた後も時間が許す限り会場を何周もして、じっくり見直してしまうほど素敵なプレゼンテーションでした。

そんなジョナサンのクラフトへの情熱やメゾンの歴史は、ちょうど明日から5月11日まで、東京・原宿で開催される展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド」で見ることができます!

シルエットの探求を続ける「ロク」
そろそろ次の一手に期待

藪野:「ジーユー(GU)」とのコラボ第2弾も4月に発売予定のロック・ファン(Rok Hwang)による「ロク(ROKH)」は、自身のコレクションではシルエットと装飾的な手仕事の探求を継続。今季は、陶芸家ルーシー・リー(Lucie Rie)の作品に見られるダイナミックな輪郭からインスピレーションを得ました。ベースとなるのは、ブランドを象徴するトレンチコートやテーラリング。そこに柔らかな布のドレープで作る体を包み込むように膨らむバルーンシェイプをはじめ、シルエットに変化を加えるボタン開閉や縦横に走るファスナー、花の立体装飾、幾重にも重ねたフリル、バックルがたくさんついたベルト、袖やスカートのパフやドレープが生むボリュームを取り入れて、構築性と流動性が入り混じるスタイルを作り上げています。

「ロク」らしさをとても感じられるコレクションではありますが、既視感のあるデザインが多いという印象も否めず。すでに「ロク」らしいスタイルは十分に確立されているので、そろそろ次の一手も見てみたいと思いました。

村上:本日のラストは、「ルイ・ヴィトン」。ショー会場が発表の直前まで明かされず、ゲストはパリ・ファッション・ウイークの期間中ずっと「どこでやるの⁉︎」とウワサしていましたが、パリ北駅に隣接する駅舎として使われていた空間でした。

ショーのレビューは、こちらをご覧ください。

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2025-26年秋冬パリはデザイナー交代の話題沸騰

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月24日号からの抜粋です。)

藪野:2025-26年秋冬のパリは、「ジバンシィ(GIVENCHY)」「トム フォード(TOM FORD)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の新クリエイティブ・ディレクターによるデビューショーがハイライトでしたね。

村上:サラ・バートン(Sarah Burton)による「ジバンシィ」は、長らく忘れていたユベール・ド・ジバンシィのクリエイションに回帰したコレクションで、シンプルな中にエレガンスがあり、すごく良かったです。クチュールを再開したいLVMHの思惑が近々実現しそう。

藪野:サラのモノ作りへのこだわりが詰まっていて、本当にきれいで洗練されていました。

村上:「トム フォード」のハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)は、トム・フォードのような直接的で開放的なセックスアピールはありませんでしたが、魅惑的な官能性を感じました。「ドリス」のジュリアン・クロスナーは、衣装から洋服に至るまでの理解と愛の深さなど、ブランドで長く働いてきたがゆえのパッションの継承を発信していて見応えがありました。

メゾンコードを理解する“実力者”が活躍

藪野:最近の傾向を見ていると、バズを起こせる若いデザイナーを抜てきするのではなく、メゾンのコードや服をきちんと理解して、自分の視点を通して解釈できる“実力者”が選ばれていると感じます。「ジバンシィ」と「トム フォード」はまさにベテランの起用ですし、「ドリス」のジュリアンもドリスの精神を受け継いでいます。

村上:でも、「ジル サンダー(JIL SANDER)」のシモーネ・ベロッティや、「グッチ(GUCCI)」のデムナ(DEMNA)と、われわれの予想と違うデザイナー起用もあり、早くも次の時代が始まっているのかも。「ジル サンダー」にシモーネ就任のニュースが流れた直後の「マリーン セル」の会場は、その話題で持ち切りでした。

藪野:そうでしたね(苦笑)。本当に過渡期ですね。デムナが去る「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、ジョナサン・アンダーソン(JONATHAN ANDERSON)が退任した「ロエベ(LOEWE)」、すでにキム・ジョーンズが去った「ディオール(DIOR)」メンズと「フェンディ(FENDI)」などディレクター不在のブランドは多く、まだまだニュースは続きそう。日本の深夜帯に出た場合は、ベルリンでタイムリーに拾えるように頑張ります!

 

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「バレンシアガ」はスタンダードを再定義、「ヴァレンティノ」ミケーレが公衆トイレ風セットに込めた意味は? 25-26年秋冬パリコレ日記vol.6

今回のパリはストライキもなく順調と思っていたら、今日は使い勝手のいい地下鉄9番線が工事のため終日運休!しかも年1回のハーフマラソン大会「セミ・ド・パリ」も開催されるとあって、日中は一部の道路が通行止めに…。そんな状況で、果たして全てのスケジュールを回り切れるのか?「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」から若手&中堅インディペンデントブランドのショーまで満載の7日目の模様をお届けします。

洗練されたタッチが光る「ラコステ」

藪野淳「WWDJAPAN」欧州通信員:朝からいくつかの展示会に行ってから、遠路はるばるやってきたのは全仏オープンも開催されるローラン・ギャロス・スタジアム。目的はもちろん、プロテニス選手だったルネ・ラコステ(Rene Lacoste)が立ち上げたブランド「ラコステ(LACOSTE)」のショーです。1年前は客席に座り、コートに作られたランウエイを見るスタイルでしたが、今回は客席もコートの中に配置しました。

毎シーズン、創業者の軌跡から着想を得るクリエイティブ・ディレクターのペラジア・コロトロス(Pelagia Kolotouros)は3シーズン目となる今季、創業者の実業家としての一面や社交界での姿にフォーカス。これまで以上に洗練されたタッチで、フレンチエレガンスの新たな解釈に取り組みました。そんな洗練を感じさせるのは、Vゾーンの浅いダブルブレストのスーツスタイルやコート、煌びやかな装飾を施したシアートップやスカート、流れるようなシルエットの柔らかなワイドパンツ。ブランドを象徴するポロシャツも、中綿を入れたテクニカルサテンで作ったり、起毛素材でマキシドレスに仕上げたりしています。そこに合わせるのは、Aラインを描くテックトレンチコートやパファーコート、ゆったりとしたセーター、トラックスーツなど。テクニカル&スポーティーなスタイルとエレガンスを融合を図っています。

賞レース常連の若手ブランドもチェック

藪野:ここからは若手ブランドが続きます。まずは、22年と昨年の「LVMHプライズ(LVMH PRIZE)」でファイナリストに残っていたイタリア発の「ニッコロ パスカレッティ(NICCOLO PASQUALETTI)」。最初に見た頃、手仕事やアート感、独特のプロポーションを生かしたウエアは“ほっこり感”が強く、なかなか着る人を選びそうと思っていましたが、昨シーズンからグッと垢抜けて、より都会的なイメージになりました。そこから継続するストーリーとなる今季は、レザーやツイードといった重厚感のある素材と、レースやサテン、きらめく刺しゅうを施したシアーメッシュなどの繊細さのコントラストがポイント。たっぷりとしたシルエットのアシンメトリーなスタイルを提案しました。体を包み込むようなコートやボリュームのあるファーのショールは、秋冬のトレンドにもぴったりマッチしています。

お次は、「デュラン ランティンク(DURAN LANTINK)」のショーへ。オランダ人デザイナーのデュラン・ランティンク(Duran Lantink)は、2023年の「ANDAM賞」では特別賞、昨年の「LVMHプライズ」でも特別賞であるカール・ラガーフェルド賞を獲得しており、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」の新たなクリエイティブ・ディレクターに就任するのではないかと噂されています。そのせいもあってか、ショー会場となったオフィスは有名エディターやインフルエンサーも座りきれずに大勢のスタンディングが出るほど。集客に苦労する若手ブランドも多い中、注目度の高さが伺えます。

もうSNSなどで見た方も多いかもですが、ショーはシックスパックのたくましい体を模したシリコン製のトップスをまとう女性モデルから始まり、ラストは男性モデルがはにかみながらシリコン製の巨乳を揺らして歩くという演出。また、ゼブラ柄のボディーペイントで同柄のブリーフやブーツを一体化したり、前から見るとジーンズを履いているようなのに後ろはお尻が丸出しだったりと自由奔放でコミカルなアイデアを取り入れています。そこだけを切り取ると、単なる突飛なデザイナーと思われてしまいそうですが、コレクション全体から垣間見えるのは彼が取り組み続ける新たな造形の探求。例えば、ドレスやコートの肩が耳のあたりまでせり上がっていたり、腰にコブのような突起があったり。手編みのニットドレスは大きな輪っかが飛び出したデザイン。平面的な作りのプリーツスカートは体の前で浮くように固定され、トロンプルイユ(だまし絵)のような効果を生み出しています。そして、今季はアニマル柄をはじめ、迷彩やチェックなどをミックス。そんなユーモラスなアプローチや独自の世界観は保ちながら、バーシティージャケットやコンパクトなセーター、レザーのカーゴパンツ、生地をつまんでアレンジを効かせたワイドパンツなど、よりコマーシャルな提案も増えた印象です。生でショーを見たのは初めてでしたが、作りもしっかりしていて、今後の活躍がますます楽しみになりました。

「アクリス」は照明で損した!?
青い空間で「優しい青」を強調

村上要「WWDJAPAN」編集長:「アクリス(AKRIS)」のショーは、正直、照明で若干ソンしましたかね?「The Blue Hour」をテーマに、「青は、闇が訪れる前の最後の透明感」と捉え、「厳しい黒」に対する「優しい青」を表現しましたが、会場が青すぎて、逆に洋服の青の美しさが溶け込んでしまった印象があります(笑)。

確かに「厳しい黒」に対する「優しい青」は、魅力的でした。私が気に入ったのは、黒×ブルーなネルシャツっぽいチェックを使った、フランネルのスタイル。カジュアルなネルシャツとローブのように羽織るコート、そしてラップスカートを全て同じ布と柄で仕上げていますが、確かに「闇が訪れる前の最後の透明感」と表現しても良いほど、エレガントに仕上がっています。黒とブルーの間を絶妙に揺れ動く、ベルベットのジャケット&スカートのスタイルも素敵でした。カジュアルなパートでは、同じく玉虫色のツイル生地を使ったブルゾンやワンピースのスタイルに注目。とはいえ小さな布を無数に繋げて、それぞれの布が鈍く光り、これまた黒からブルーの間で煌めきます。だからこそ、もっと色のグラデーションがわかりやすい照明で見てみたかったな〜、と思ってしまったのは事実。どうやら紫外線に反応して青く光る顔料を使っているがゆえの演出らしいんですけれどね。自然光ではどのように見えるのか?半年後に、店頭で確かめましょう(笑)。

公衆トイレで「ヴァレンティノ」
ミケーレ様の真意は一体!?

村上:さぁ、ある意味で「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のような禅問答、「なぜ、こんな演出で洋服を見せるのか?」に意味がある「ヴァレンティノ」のファッションショーがやってきました。

会場は、トイレです(笑)。しかも、海外にありがちなごくごくフツーの公衆トイレ。私、俳優のジャレッド・レト(Jared Leto)がアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)による「ヴァレンティノ」をめちゃくちゃカッコよく着こなしている姿を写真に捉えましたが、これじゃ「真っ赤なトイレでキメキメなジャレッド・レト」です(苦笑)。今シーズンの「ヴァレンティノ」は、公衆トイレというショー会場といい、真っ赤なライトといい、セレブ担当PR泣かせですね(笑)。

ゆえに、我々は「なぜミケーレが公衆トイレを選んだのか?」について、思いを馳せなければなりません。皆さんは、公衆トイレって、どんな空間だと捉えていますか?

ミケーレは公衆トイレを、自分だけのプライベートと公共性だったり、親密感と他人との距離感だったりが入り混じる空間と捉えました。そして自分を詳らかにする、簡単に言えばスケスケの洋服と、他者の目を意識した、こちらも簡単に言えば“ちゃんとした洋服”を交互に打ち出したり、1つのスタイルの中に融合したりします。総レースのボディータイツの上にブラトップオンリーというスタイルが現れたかと思うと、今度はビクトリアン調のつけ襟とヘッドピースで顔しか露出しないツイードのジャケット&パンツルックが出現したり。思い切って言ってしまえば、「用をたすために着替えている途中みたいなスタイルと、用をたす前・もしくは後だから身支度が整っているスタイル」が順番に現れるのです(笑)。そして、それって、一番身近だから自分本位になれるものでありながら、時には他者の視線などにも気を使うべき洋服の本質ですよね?公衆トイレを通して、洋服の本質を炙り出すとは!!さすが、ファッション業界の哲学者でございます。

加えて今シーズンは、装飾主義を若干希釈して、リアルなスタイルにシフトしています。でも変わらないのは、上述したビクトリアン調のつけ襟を含む、フリルやラッフル、プリーツの装飾。以前手がけていた「グッチ(GUCCI)」との最大の違いは、ここですね。

ボディコンシルエットの
中堅ブランド2連発

藪野:挑発的でエッジの効いたスタイルが強みの「オットリンガー(OTTOLINGER)」は、テーラードジャケットやスーツ、ブラウス、ジップアップパーカ、波ファージャケット、ジーンズ、ロングドレスまで、日常のワードローブをボディコンシャスなシルエットと脱構築的なアプローチで再解釈しました。今季のカギになるのは、ランダムに重ねたり、穴が空けたりしたシェイプウエア。そこにはキム・カーダシアン(Kim Kardashian)による「スキムズ(SKIMS)」のロゴが小さくあしらわれていて、静かにコラボアイテムをお披露目しました。

続く「アトライン(ATLEIN)」は、先史時代のビーナスの置物やコンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)の作品から、彫刻的なフォルムを探求。ブランドを象徴するボディーラインに沿ったセンシュアルなジャージードレスやスカートに、厳格なミリタリーコートやテーラードジャケット、コクーンシルエットのパデッドコートやジップアップパーカといったスポーティーなアイテム、人工レザーを用いたブルゾンなどをミックスしました。目新しさはあまりありませんでしたが、アウター類を拡充することで、昨シーズンに引き続き「アトライン」のワードローブを押し広げようとしているようです。

最後はこういう洋服が着たい!
な「マーガレット・ハウエル」

村上:そして私は、「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」のプレゼンテーションへ。片付けが始まりそうな中、ギリギリ間に合いました(笑)!

秋冬は、カーキブラウンやマホガニー、オートミール、チャコールなど、自然な色合い。肩の力が抜けた、リラックスしたムードの中にテーラードジャケットやニットのプリーツスカートを加えます。少しだけロング丈が多くて、クラシックなムード。でもオーバーサイズなプロポーションバランスで敷居の高さを感じさせないのが“お上手”なところですね。

今シーズンはさまざまなブランドがシアリングコートを出していますが、「マーガレット・ハウエル」は「総シアリングのコートは、リアルじゃない」と考えたのでしょう。ブーツやキャップ、スカーフにして楽しみます。「バブアー(BARBOUR)」とのコラボは、おそらくオイルを少しだけ抑え目に仕上げました。ある程度はっ水するけれど、着心地は軽いのでしょう。今回はいつも以上に、「結局、最後に着たい洋服って、こういうことだよなぁ」と惚れ惚れしてしまいました。

「スタンダード」を再定義する「バレンシアガ」

藪野:ショーの数日後に「グッチ」への“異動”が発表されたデムナ(Demna)による「バレンシアガ」のテーマは、「スタンダード」。ゲスト全員がフロントローの真っ黒な迷路のような空間を舞台に、「標準的なドレスコードを掘り下げ、標準的なフィット感や衣服をファッションの文脈に取り入れるために何が必要かを研究した」というコレクションを披露しました。冒頭は、極端なシルエットで知られるデムナの提案とは一見思えないようなスタンダードフィットのシンプルなスーツ。その後登場したシワや虫食いのような穴を加えたデザインには彼らしいアプローチを感じましたが、シルエットは“普通”に綺麗で意表を突かれました。

その後は、シャツや薄手のダウンジャケットにビスチェのデザインを加えたり、アーカイブから着想を得てフーディーをドレスとして再解釈したり、カーディガンを昨シーズンも見られたメディチカラーとマキシ丈で提案したり、Tシャツのサイドを大胆に切り取ったり、シャツやポロシャツの袖を結ぶようにしてミニスカートを作ったり。スタンダードなファッションをデムナのフィルターを通して再定義しています。そして、今季は「プーマ(PUMA)」とのコラボによるトラックスーツやスエット、バスローブ風コート、スニーカー“スピードキャット ウルトラソフト”なども登場。ランウエイで披露されたアイテムだけでなく、25年後半にはさらに幅広い商品が発表されるそうです。

全部で78ルックもあったのですが、次々に登場するモデルが足早に通り過ぎていくショーはあっという間に終了。毎シーズン、新たなアイデアやユニークなアプローチで驚きを与えてくれるデムナに対する期待が高い分、今季は正直少し物足りなさを感じました。村上さんはどうでしたか?

村上:そうですね。後半の「バレンシアガ」っぽいパートも、正直“想定の範囲内”だったから、「あ、もう終わり!?」と感じてしまいました。前回はものすごく意欲的に洋服の未来を探ってくれたので、肩透かし感は否めません。

業界筋は、「このスタンダードなコレクションは、『グッチ』への布石ではないか?」と分析していましたね。確かに「バレンシアガ」の3倍以上(推定)の大きさを誇る「グッチ」では、これまでのスーパーモードとは違う路線を探求しなければならないでしょう。だからこそ、「今回のスタンダードでは?」という邪推です(笑)。今思えば、バックステージで「今回のコレクションは、デムナ2.0なのかもしれない」と話していたのが印象的です。真の「デムナ2.0」は、「グッチ」で見せてくれるのかな?楽しみにしたいと思います。

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NewJeans改めNJZの活動休止で広告起用はどうなる? 花王「エッセンシャル」は現状継続

韓国のガールズグループ、NJZ(旧NewJeans)が活動休止を宣言した。

ファッション&ビューティ業界でも彼女たちを広告塔として起用している企業・ブランドがある。NJZが事務所との法的対立の末に活動を停止したことは、Z世代を中心に支持されてきた“クリーン”“洗練”“ナチュラル”といったイメージや物語性に傷を与えた。これまで支持してきたファンや消費者の心理にも変化が生じる可能性があり、ファッション&ビューティブランドの今後のプロモーション戦略やアンバサダー起用にも少なからぬ影響を与えるだろう。

メンバーは所属事務所「ADOR(アドア)」との専属契約解除を表明し、今年2月からグループ名を「NJZ(エヌジェージー)」に変更して独自に活動していた。しかしソウル中央地裁は今月21日に、独自の芸能活動を禁止する仮処分を下した。これを受けてNJZは、23日の「コンプレックスコン香港」での公演で「全ての活動を休止する」と宣言した。

「エッセンシャル」は
若年層獲得に絶大効果

広告起用の一例が、花王のヘアケアブランド「エッセンシャル(ESSENCIAL)」だ。昨年4月からアンバサダーに起用している。メンバーの爽やかな朝の風景を描き、当時の新曲「Bubble Gum」を採用した CMは、SNSでも話題を呼んだ。東京・渋谷では、同タイミングでリブランディングした“エッセンシャル プレミアム”にフォーカスしたポップアップイベントも実施し、メンバーの大型パネルのフォトスポットや広告撮影で使用した小物などを展示し、ファンを楽しませた。

“エッセンシャルプレミアム”は発売から2カ月で150万本を突破するなど初動から絶好調。10〜20代の若いファンを大きく増やすなど、NewJeansの広告効果の大きさを証明した。

気になるのは、今回のNJZの仮処分や活動休止が、今後のプロモーションにどう影響するかだ。花王の広報によると、現在も店頭などで「NewJeans」を起用した広告プロモーションを継続中という。アンバサダー契約は当時の所属先であったADORを通じて結ばれており、「NewJeans」名義での契約・起用であることが背景にある。

今月29日には「NewJeans×村上隆」の限定デザインボトルの“エッセンシャルプレミアム”が予定通り発売する見込み(数量限定)で、現時点で「影響はない」(花王広報)という。ただし、今後の広告塔起用やプロモーション展開の計画については「検討中・未定」とした。

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NewJeans改めNJZの活動休止で広告起用はどうなる? 花王「エッセンシャル」は現状継続

韓国のガールズグループ、NJZ(旧NewJeans)が活動休止を宣言した。

ファッション&ビューティ業界でも彼女たちを広告塔として起用している企業・ブランドがある。NJZが事務所との法的対立の末に活動を停止したことは、Z世代を中心に支持されてきた“クリーン”“洗練”“ナチュラル”といったイメージや物語性に傷を与えた。これまで支持してきたファンや消費者の心理にも変化が生じる可能性があり、ファッション&ビューティブランドの今後のプロモーション戦略やアンバサダー起用にも少なからぬ影響を与えるだろう。

メンバーは所属事務所「ADOR(アドア)」との専属契約解除を表明し、今年2月からグループ名を「NJZ(エヌジェージー)」に変更して独自に活動していた。しかしソウル中央地裁は今月21日に、独自の芸能活動を禁止する仮処分を下した。これを受けてNJZは、23日の「コンプレックスコン香港」での公演で「全ての活動を休止する」と宣言した。

「エッセンシャル」は
若年層獲得に絶大効果

広告起用の一例が、花王のヘアケアブランド「エッセンシャル(ESSENCIAL)」だ。昨年4月からアンバサダーに起用している。メンバーの爽やかな朝の風景を描き、当時の新曲「Bubble Gum」を採用した CMは、SNSでも話題を呼んだ。東京・渋谷では、同タイミングでリブランディングした“エッセンシャル プレミアム”にフォーカスしたポップアップイベントも実施し、メンバーの大型パネルのフォトスポットや広告撮影で使用した小物などを展示し、ファンを楽しませた。

“エッセンシャルプレミアム”は発売から2カ月で150万本を突破するなど初動から絶好調。10〜20代の若いファンを大きく増やすなど、NewJeansの広告効果の大きさを証明した。

気になるのは、今回のNJZの仮処分や活動休止が、今後のプロモーションにどう影響するかだ。花王の広報によると、現在も店頭などで「NewJeans」を起用した広告プロモーションを継続中という。アンバサダー契約は当時の所属先であったADORを通じて結ばれており、「NewJeans」名義での契約・起用であることが背景にある。

今月29日には「NewJeans×村上隆」の限定デザインボトルの“エッセンシャルプレミアム”が予定通り発売する見込み(数量限定)で、現時点で「影響はない」(花王広報)という。ただし、今後の広告塔起用やプロモーション展開の計画については「検討中・未定」とした。

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トラベルライター間庭がハコ推し! 今こそ行くべき“サティパホテル”「ホテルグランビナリオTSURUGA」

旅の質が重視される今、心から満足できるサティスファイドパフォーマンス=サティパのいいホテルが求められている。出張帰りに立ち寄った福井県敦賀市にある「ホテルグランビナリオTSURUGA」では朝ご飯になんと海鮮丼を提供。実にハコ推ししたくなる、機能と快適を両立させた駅前ホテルだった。

ズボ蟹を求めて敦賀まで
駅前の機能的なホテルに宿泊

京都、長浜、木ノ本と琵琶湖畔を北上する予定があったため、ならば「そうだ敦賀、いこう」とばかり、福井県の敦賀へ。湖北にある木ノ本からは電車で4駅、25分とちょっと足をのばせば寄り道できる距離。しかも北陸新幹線と接続し、かえって楽なルートかもしれない。

敦賀まで足をのばしたのは1年で約2カ月、冬にしか食べられないズボ蟹が目的だ。ズボ蟹と呼ばれる水ガニは、脱皮したての蟹。半透明の殻はまだ柔らかく、手でも簡単に裂け、まだゆるい殻から簡単にズボッと身が抜けることからズボ蟹というのだそう。身は瑞々しく、輸送が難しく足が早いため、市場にはあまり出回らない。しかも安価!そのおいしさに目覚めて以来、用事を見つけてはこんな寄り道をしている。

「ついで旅」「寄り道旅」は撮影後など、荷物が多いこともあるので、駅前の宿を拠点に。今回、宿泊した「ホテルグランビナリオTSURUGA」も気になっていたのだが、満室だったりして、なかなか泊まれなかった。とにかくロケーションがいいのだ。

JR在来線とのアクセスがよく、港へとつながる西口から徒歩0分、2024年、北陸新幹線金沢~敦賀間延伸に伴い、開業した「オッタ(otta)」という複合施設の奥に位置する。「オッタ」には、福井県の各名店、飲食店などが並び、中央には子どもが遊べる芝生広場も。駅前の新しいランドマークになっているのだが、なかでも象徴的なのがブックストアであり、カフェでもあり、ライブラリーのような「ちえなみき」だろう。ディスプレーされている本は閲覧も購入も可能。宝物を探し当てるようなワクワクした気持ちで、自分だけの一冊を探せる。各所には読書コーナーがあり、カウンターには試験勉強に励む学生たちの背中も。洗練された観光名所でありながら、ローカルの寄り合い場所のような役目も果たしている「オッタ」の一部であるこのホテルはとにかく便利だ。

嫌味のない洗練と心地よさは
無駄を省いたミニマムさゆえ

今回宿泊したのが一番コンパクトであろう「アコード(シングル)」だが、それでも16.8㎡と余裕の広さ。ベッドも1400ワイドのスランバーランド社製だ。同じシングルでも「ビジネス」だと19.5㎡。独立したライティングデスクと衣類リフレッシュ機「LGスタイラー」も備えている。ダブルは19.5㎡~ツインは22.9㎡とかなりゆとりがある。

驚くのが機能として必要な部分のノイズを感じない収まりだ。大抵このクラスのホテルだと、ちょっと違和感のある出っ張りがあったり、惜しい!と感じるデザインの収納家具や食器だったりする。ところがここの空間は黒やグレーで統一したデスク周りや、空気清浄機、ゴミ箱までもが邪魔にならないさりげなさ。ティーパックやそれを置くためのトレイも機能的であり、嫌味じゃないデザイン。なんだろうか、この既視感・・・。「無印良品」に初めて出合った時のような、「ユニクロ(UNIQLO)」のフリースに初めて袖を通した時のような、そんなこころの心地よさがあるのだ。タオルに入ったロゴの刺しゅうも裾にさりげなくグレーで……憎い!ドライヤーもベッド周りの照明も、決してこだわりのあるブランドではないのだが、うまく調和する大手メーカーなどを採用している。センスのいい人が力まずに、フツーのものをフツーに選んだらチープシックなのにかっこいい部屋になった感じ……憎い!

1階フロントも決して華美ではなく、むしろ機能性を重視したレイアウトなのだが、正面に北陸をモチーフにしたアートが飾られていたり、チェックインカウンターとはまた別にコンシェルジュデスクがあったり、単なるビジネスホテルでは終わらせない何かを提供しようという気概を感じる。地図や観光案内のパンフレットの棚には、福井県が誇る工芸品などを無造作に並べているのもよかった。全てがこれ見よがしではないのだ。

ロビーの片隅には化粧水や靴磨き用ペーパーなどを必要に応じてピックアップするアメニティーBARが。その隣には新聞を提供するスタンドもあり、ビジネスホテルとしての機能も追及。アメニティーも新聞も、欲しい人だけが持っていくようにすれば、人件費などのコストダウンも図れるのだろう。そういったシステムに無駄がなく、だから手が届く価格帯でこの快適さが可能になるのかと感動した。

朝から色とりどりの海鮮丼!
敦賀湾の「旬」を味わう喜びも

特筆すべきなのが敦賀ならではの朝ごはんだ。和食、洋食、そして海鮮丼という選択肢があるのがうれしい。海鮮丼には日本海の旬の魚で色とりどり。お好みでどうぞという揚げ玉も気が利いている。自宅でも試してみよう。お椀はあら汁。といっても魚を具材として入れず、出汁だけをとっている。魚のあぶらがじわっと優しく広がり、朝ならではのあら汁だなあと感動する。この海鮮丼はおさかな通りの名店「うお吟」が監修。季節ごとの日本海の魚が、朝6時からホテルの朝食で食べられるというのは私も初めて。海鮮丼には茶わん蒸しや小鉢もつき、揚げたての厚揚げにも感動した。ちらりと盗み見した和食や洋食もかなりの充実ぶりだ。魚や野菜など、地元の食材を使っているという。

ちなみに朝ご飯会場になっているレストラン「いざり火」は夜も越前沖の本ズワイガニやウニ、いくらを贅沢に合わせた数量限定の「越前蟹極み丼」や「越前甘えび丼」「若狭名物イカ丼」などの各種海鮮丼を提供。こちらも「うお吟」による監修で、獲れたての旬魚を吟味し、秘伝の熟成法により極限まで旨味を引き出している。仕事で遅い到着になった場合でも、敦賀らしい味覚を施設内で味わえるのはうれしい。夏はビアテラスもオープンするという。

北陸の温泉旅館やウェディング…
おもてなしをビジネスホテルでも

調べてみると「ホテルグランビナリオ」は石川県の小松、大阪府の梅田や京都府の嵐山などでも展開。いずれも機能的ながらゆったりとした間取りやきめ細やかなサービスを売りとしている。例えば梅田にはレディースフロアを設け、鍵がないと入れないオートドアによりセキュリティーを強化したり、「リファ(REFA)」のシャワーヘッドやナイトスチーマー、メイク専用ミラーも完備。マガジンラックから雑誌を選び、部屋で読めるなどのサービスもうれしい。

山陰湯村の温泉旅館「ゆあむ」や石川県のレストラン、ウェディングプロデュース会社など、北陸を中心としビジネスを展開している。そこに共通するのはこころをつくしたおもてなし。業種は違えども、そんな気持ちが伝わる駅前ホテルだった。

「ホテルグランビナリオ」のサイト内にはこんな一行も。

「主張しすぎない、しかしいつまでもあきない 五感にそっとささやくような客室を目指しました」

なるほど、納得!五感に響く、五感をフルに楽しめる感度の高いホテルはたくさんある。でもささやくような心づかいというのが優しい。この条件でこれだけ満足できるのか!と驚くサティパ(造語・サティスファイドパフォーマンス)ホテルにふさわしく、ハコ推し確定!今度は違う施設にも訪れてみようと思う。

唯一の欠点は名前が覚えにくいこと(笑)。イタリア語のgrande + binarioからできた造語で、大きなプラットフォームという意味があり、いつもより素敵な旅の拠点をイメージしているそうだが、私はいまだにホテル名を正しく覚えられていない。

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トラベルライター間庭がハコ推し! 今こそ行くべき“サティパホテル”「ホテルグランビナリオTSURUGA」

旅の質が重視される今、心から満足できるサティスファイドパフォーマンス=サティパのいいホテルが求められている。出張帰りに立ち寄った福井県敦賀市にある「ホテルグランビナリオTSURUGA」では朝ご飯になんと海鮮丼を提供。実にハコ推ししたくなる、機能と快適を両立させた駅前ホテルだった。

ズボ蟹を求めて敦賀まで
駅前の機能的なホテルに宿泊

京都、長浜、木ノ本と琵琶湖畔を北上する予定があったため、ならば「そうだ敦賀、いこう」とばかり、福井県の敦賀へ。湖北にある木ノ本からは電車で4駅、25分とちょっと足をのばせば寄り道できる距離。しかも北陸新幹線と接続し、かえって楽なルートかもしれない。

敦賀まで足をのばしたのは1年で約2カ月、冬にしか食べられないズボ蟹が目的だ。ズボ蟹と呼ばれる水ガニは、脱皮したての蟹。半透明の殻はまだ柔らかく、手でも簡単に裂け、まだゆるい殻から簡単にズボッと身が抜けることからズボ蟹というのだそう。身は瑞々しく、輸送が難しく足が早いため、市場にはあまり出回らない。しかも安価!そのおいしさに目覚めて以来、用事を見つけてはこんな寄り道をしている。

「ついで旅」「寄り道旅」は撮影後など、荷物が多いこともあるので、駅前の宿を拠点に。今回、宿泊した「ホテルグランビナリオTSURUGA」も気になっていたのだが、満室だったりして、なかなか泊まれなかった。とにかくロケーションがいいのだ。

JR在来線とのアクセスがよく、港へとつながる西口から徒歩0分、2024年、北陸新幹線金沢~敦賀間延伸に伴い、開業した「オッタ(otta)」という複合施設の奥に位置する。「オッタ」には、福井県の各名店、飲食店などが並び、中央には子どもが遊べる芝生広場も。駅前の新しいランドマークになっているのだが、なかでも象徴的なのがブックストアであり、カフェでもあり、ライブラリーのような「ちえなみき」だろう。ディスプレーされている本は閲覧も購入も可能。宝物を探し当てるようなワクワクした気持ちで、自分だけの一冊を探せる。各所には読書コーナーがあり、カウンターには試験勉強に励む学生たちの背中も。洗練された観光名所でありながら、ローカルの寄り合い場所のような役目も果たしている「オッタ」の一部であるこのホテルはとにかく便利だ。

嫌味のない洗練と心地よさは
無駄を省いたミニマムさゆえ

今回宿泊したのが一番コンパクトであろう「アコード(シングル)」だが、それでも16.8㎡と余裕の広さ。ベッドも1400ワイドのスランバーランド社製だ。同じシングルでも「ビジネス」だと19.5㎡。独立したライティングデスクと衣類リフレッシュ機「LGスタイラー」も備えている。ダブルは19.5㎡~ツインは22.9㎡とかなりゆとりがある。

驚くのが機能として必要な部分のノイズを感じない収まりだ。大抵このクラスのホテルだと、ちょっと違和感のある出っ張りがあったり、惜しい!と感じるデザインの収納家具や食器だったりする。ところがここの空間は黒やグレーで統一したデスク周りや、空気清浄機、ゴミ箱までもが邪魔にならないさりげなさ。ティーパックやそれを置くためのトレイも機能的であり、嫌味じゃないデザイン。なんだろうか、この既視感・・・。「無印良品」に初めて出合った時のような、「ユニクロ(UNIQLO)」のフリースに初めて袖を通した時のような、そんなこころの心地よさがあるのだ。タオルに入ったロゴの刺しゅうも裾にさりげなくグレーで……憎い!ドライヤーもベッド周りの照明も、決してこだわりのあるブランドではないのだが、うまく調和する大手メーカーなどを採用している。センスのいい人が力まずに、フツーのものをフツーに選んだらチープシックなのにかっこいい部屋になった感じ……憎い!

1階フロントも決して華美ではなく、むしろ機能性を重視したレイアウトなのだが、正面に北陸をモチーフにしたアートが飾られていたり、チェックインカウンターとはまた別にコンシェルジュデスクがあったり、単なるビジネスホテルでは終わらせない何かを提供しようという気概を感じる。地図や観光案内のパンフレットの棚には、福井県が誇る工芸品などを無造作に並べているのもよかった。全てがこれ見よがしではないのだ。

ロビーの片隅には化粧水や靴磨き用ペーパーなどを必要に応じてピックアップするアメニティーBARが。その隣には新聞を提供するスタンドもあり、ビジネスホテルとしての機能も追及。アメニティーも新聞も、欲しい人だけが持っていくようにすれば、人件費などのコストダウンも図れるのだろう。そういったシステムに無駄がなく、だから手が届く価格帯でこの快適さが可能になるのかと感動した。

朝から色とりどりの海鮮丼!
敦賀湾の「旬」を味わう喜びも

特筆すべきなのが敦賀ならではの朝ごはんだ。和食、洋食、そして海鮮丼という選択肢があるのがうれしい。海鮮丼には日本海の旬の魚で色とりどり。お好みでどうぞという揚げ玉も気が利いている。自宅でも試してみよう。お椀はあら汁。といっても魚を具材として入れず、出汁だけをとっている。魚のあぶらがじわっと優しく広がり、朝ならではのあら汁だなあと感動する。この海鮮丼はおさかな通りの名店「うお吟」が監修。季節ごとの日本海の魚が、朝6時からホテルの朝食で食べられるというのは私も初めて。海鮮丼には茶わん蒸しや小鉢もつき、揚げたての厚揚げにも感動した。ちらりと盗み見した和食や洋食もかなりの充実ぶりだ。魚や野菜など、地元の食材を使っているという。

ちなみに朝ご飯会場になっているレストラン「いざり火」は夜も越前沖の本ズワイガニやウニ、いくらを贅沢に合わせた数量限定の「越前蟹極み丼」や「越前甘えび丼」「若狭名物イカ丼」などの各種海鮮丼を提供。こちらも「うお吟」による監修で、獲れたての旬魚を吟味し、秘伝の熟成法により極限まで旨味を引き出している。仕事で遅い到着になった場合でも、敦賀らしい味覚を施設内で味わえるのはうれしい。夏はビアテラスもオープンするという。

北陸の温泉旅館やウェディング…
おもてなしをビジネスホテルでも

調べてみると「ホテルグランビナリオ」は石川県の小松、大阪府の梅田や京都府の嵐山などでも展開。いずれも機能的ながらゆったりとした間取りやきめ細やかなサービスを売りとしている。例えば梅田にはレディースフロアを設け、鍵がないと入れないオートドアによりセキュリティーを強化したり、「リファ(REFA)」のシャワーヘッドやナイトスチーマー、メイク専用ミラーも完備。マガジンラックから雑誌を選び、部屋で読めるなどのサービスもうれしい。

山陰湯村の温泉旅館「ゆあむ」や石川県のレストラン、ウェディングプロデュース会社など、北陸を中心としビジネスを展開している。そこに共通するのはこころをつくしたおもてなし。業種は違えども、そんな気持ちが伝わる駅前ホテルだった。

「ホテルグランビナリオ」のサイト内にはこんな一行も。

「主張しすぎない、しかしいつまでもあきない 五感にそっとささやくような客室を目指しました」

なるほど、納得!五感に響く、五感をフルに楽しめる感度の高いホテルはたくさんある。でもささやくような心づかいというのが優しい。この条件でこれだけ満足できるのか!と驚くサティパ(造語・サティスファイドパフォーマンス)ホテルにふさわしく、ハコ推し確定!今度は違う施設にも訪れてみようと思う。

唯一の欠点は名前が覚えにくいこと(笑)。イタリア語のgrande + binarioからできた造語で、大きなプラットフォームという意味があり、いつもより素敵な旅の拠点をイメージしているそうだが、私はいまだにホテル名を正しく覚えられていない。

The post トラベルライター間庭がハコ推し! 今こそ行くべき“サティパホテル”「ホテルグランビナリオTSURUGA」 appeared first on WWDJAPAN.

阪急阪神百貨店「カスタマーサクセスアワード」 人材育成と発掘にも成果

阪急阪神百貨店は、2023年度に新設した社内報奨制度「カスタマーサクセスアワード」の第2回表彰式を4日に開催した。同賞は「お客さまの喜びは、私たちの喜び」というバリューに基づく行動で成果を出した社員を称え、顧客起点で働く企業文化の醸成につなげることを目的に創設。前年度の1.5倍、全社員の6割強にあたる2493人が応募し、選考を経て受賞した12人の順位が発表された。

一人の顧客の期待に徹底的に応える

今年度は2点を変更した。一人の顧客の興味・関心事・課題を解決した取り組みを対象とした「バリューアクション大賞」と、複数の顧客に対しても再現性のある取り組みを対象とした「ビジネスインパクト大賞」に分類した。それぞれの営業部門とスタッフ部門ごとにグランプリ1人と準グランプリ2人が選出された。さらに自薦による個人応募のため、前年度は取り組みが完遂できず、最終的に応募できなかった社員もいたことから今年度は本部と一体化。年度をまたいでも取り組みをやり切ることを重視した。

全役員による最終選考と社員投票の結果、バリューアクション大賞・営業部門のグランプリは、趣味でつながるコミュニティを提案したお得意様外商部の伊藤竜彦さん、準グランプリには骨格診断イベントを実施した阪急本店婦人服飾品営業統括部の的場なるみさんと、ギフトをきっかけに次世代の新規顧客を獲得した西宮阪急子供ライフスタイル営業部の西浦麻絵さんが選ばれた。グランプリの伊藤さんは「お得意様外商部は非常に働きやすい風土があり、受賞はそのおかげ。これからも自身のアップデートと長くやっているからこそ気付くことに一つずつ答えを出していくよう心がけていきたい」と喜びを語った。

バリューアクション大賞・スタッフ部門のグランプリは、生成AI(アシスタ)を活用した事務センターの問い合わせ業務の自動化に取り組んだ業務改革運営推進室の小竹和代さん、準グランプリには新作発表会の時期に合わせてスイスウォッチツアーを開催したラグジュアリー商品統括部の村田竜一さんと、クローバースタッフの不安要素を取り除く要素を入れたレジ教習の実施とクローバースタッフとの関係性の構築に取り組んだ阪神本店婦人服飾品・リビング営業統括部の陣在京子さんが受賞した。グランプリの小竹さんは「途中諦めそうになったが、部内メンバーやシステム部門の方のサポートによって形にすることができた。これからも営業部門のお役に立てるようアシスタを育てていきたい」と、感謝と抱負を述べた。

顧客満足の新しい仕組みを作る

ビジネスインパクト大賞・営業部門のグランプリは、パフォーマンス型のリペア・メンテナンスコーナーの新設に取り組んだ阪急メンズ大阪紳士洋品雑貨営業部の岩橋和大さん、準グランプリには売り場ビジョン『未来の阪急うめだ本店の顧客を創造する』を実現させる期間限定ショップを展開した阪急本店婦人ファッション営業統括部の山藤未来さんと、富裕層ニーズの高いお酒のカテゴリーで体験型イベントを企画したお得意様外商部の半田潤一郎さんが受賞した。グランプリの岩橋さんは「競合の多いメガネ業界だが、お客さまの思いとその思いに応えたいというわれわれの思いが合致してこの環境とサービスを作ることができた。まだ認知度は低く、課題も多いが、メガネのメンテナンス・リペアが一般化していくよう取り組んでいきたい」と喜びを伝えた。

ビジネスインパクト大賞・スタッフ部門のグランプリは、ファッション好き富裕層に向け、クローゼット整理サポートサービスを提案したファッションワールドコンテンツ開発部の山田祥生さん、準グランプリには顧客と生産者の新しい関係性作り「トモniツクル」を企画した第1店舗グループフードマーケティング部の細見圭祐さんと、日本酒の新たなプレミアムカテゴリーの確立に取り組む第1店舗グループフード商品統括部の大塚秀和さんが受賞した。グランプリの山田さんは「今回の取り組みを通じて、課題解決自体がお客さまの喜びだったり、最終的には全然違うありたい姿につなげていくことができることを感じることができた。実際にご自宅に伺うなどお客さまと向き合うことで結果、新しい商品の購入にもつながった。目の前の課題の解決だけではなく、お客様のありたい姿を一緒に考えていけるよう努めていきたい」と語った。

大切なのは「感じる力」「考える力」「行動する力」

表彰式で阪急阪神百貨店の山口俊比古社長は「お客さまの価値観が変化していくなか、私たちにとって最も大切なことは、向き合うお客さまや共に働く仲間が困っていることを気づき、そこに対して全力で取り組むこと。結果としてその方たちの喜びが生み出されることが大切と思う。そのためには、向き合った方に対して感じる力と考える力、行動する力が必要。喜びの花を目いっぱい咲かせてほしい」とあいさつした。

同アワード自体については「応募者数が昨年の1.5倍に増えたことで一歩成長した」と評価。「今回の受賞者も組織のリーダーというより、自身の仕事に真摯に取り組み、結果を出せた人たちだ。アワードが人材育成と人材発掘にもつながっている」と、着実な成果をアピールした。

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韓国のZ世代が注目するビューティブランドを一挙紹介 5つのキーワードも発信

韓国のZ世代は明確な消費傾向と独特な趣向を持つ。 彼らの特性と消費パターンを考慮しながら5つのキーワードを掲げた。ファッションやビューティ、ライフスタイルブランドが各キーワードに基づきどのように顧客を魅了しているのかを紹介する。

#SMALL LUXURY

「コレクションしたくなるようなパッケージデザイン、消費者のニーズを反映した新しいカラーとテクスチャー、そして製品を直接体験できるオフラインのポップアップストアまでがZ世代が『イヴ・サンローラン』の“ラブシャイン”ラインに熱狂する理由です」
--「イヴ・サンローラン」ビューティコミュニケーションチーム

韓国のZ世代の消費は、自己満足のための“小さな幸せ”を追求する傾向が強い。これには、ラグジュアリーブランドのリップスティックや香水カテゴリーの消費が着実に成長している背景がある。ラグジュアリーブランドを消費する年齢が次第に低くなる中、Z世代の心をつかんだのは「シャネル(CHANEL)」「ディオール(DIOR)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」など著名ブランド。その中でZ世代の間で最もホットなビューティキーワードである「メイクアップ」「パーソナルカラー」「グロウ」を全て反映したしっとりとしたテクスチャーのリップスティックが人気だ。2022年の発売以来、最近まで新しいテクスチャーとカラーを追加してラインアップを強化した「イヴ・サンローラン」の“ラブシャイン”は、Z世代に最も愛されている製品としても挙げられており、多彩なカラー展開が好調に推移する。

「ディオール」も、アイコニックな“ハイドレーティング リップバーム”と“ディオール アディクトリップ グロウ”がベスト製品の仲間入りを果たした。今年発売された“ディオール アディクト リップ グロウ”は、イエベからブルベまで合わせて17色展開で、Z世代に人気の製品。同製品は、ほんの少し塗るだけで生き生きとした艶っとしたグロウメイクを完成することができ、多くの人から支持を得ている。「ディオール」のビューティコミュニケーションチームは、グローリップの人気について「若い消費者が自然な血色感とグロウ効果を好む傾向を反映した製品」とコメントする。

ラグジュアリービューティの代表格である「シャネル」は、25年春夏コレクショで、透明感のある発色が特長のリップスティックを発表した。高級でモダンなホワイトのケースと水を含んだようにしっとりと自然に発色する独特なカラー感が、Z世代の心を掴んでいる。

#UNIQUE

「Z世代の好奇心を絶えず刺激するために、初めて経験する新鮮な処方や発色、収集欲を刺激するオブジェ、2つ以上の機能を持つマルチユースアイテムなど、ブランドならではの色を出す過程を最も重要視している」
--フィー マーケティングチーム チョ・キョンチェ

溢れかえっている美容製品の中で、トレンドに敏感なZ世代の心を掴むためには、ブランドの確固たるアイデンティティーをもとに、一目で目を引くような独創的なコンセプトが必要だ。Z世代をターゲットにしたビューティブランドが、これまでにない新鮮な製品力とユニークで大胆なビジュアルを打ち出す理由がここにある。ポット型美容アイテムのトレンドを創出した「フィー(FWEE)」は、滑らかな仕上がりのプリンポットともちもちとしたグローテクスチャーのゼリーの2種類のテクスチャーで構成された30色のリップ&チークをアイコニックなパッケージに入れ、自己表現を楽しむZ世代から注目を集めた。

ブランド特有のカラフルなパッケージとデザインが目を引く韓国生まれのフレグランスブランド「キース(KEYTH)」も、確かな世界観を持つブランドの一つ。従来の枠を破る丸い形のハンドクリームをはじめ、スキンケア製品ではなかなか見られなかったキッチュなパッケージとコンセプチュアルなビジュアルで、プレゼント需要が高く、ファッションアクセサリーのように活用しやすいビューティアイテムとして定着した。

Z世代が熱狂する、大胆で過激な美学を追求する「リスキー(RISKY)」は、独特の手法でブランドのアイデンティティーを確立している。誰でも似合うデイリーアイテムではなく、鮮明な色彩感とグラマラスなパールテクスチャーで構成されたピグメントアイシャドウパレットを活用したメイクアップルックが、Xのように10、20代が多数活用するSNSを通じて拡散され、Z世代の共感を得ることに成功した。

#INGREDIENT

「ウェルネスとクリーンビューティに真摯に取り組むZ世代は、他のどの世代よりも賢い消費者。『 ホイップド』が優れた製品力と確固たるブランドコンセプトを重要視していることが、全製品ビーガン、低刺激性成分にこだわっている理由だ」
--イ・スビン「ホイップド」ブランドマーケティングマネージャー

健康と効能を重視し、スマートな消費文化をリードしているZ世代。 特に顔に直接触れるスキンケア製品に関しては、素早い情報収集力をもとに製品の成分や原材料を細かく比較し、独自の消費価値観を構築している。肌に優しい成分に、持続可能で倫理的な消費トレンドを反映したビーガン・フォーミュラを掲げるブランドが注目されている。その一つが、パックとクレンザーを組み合わせた新コンセプトのパッククレンザーで、ホイップクリームのようなとろりとしたテクスチャー感でZ世代に愛されているスキンケアブランド「ホイップド(WHIPPED)」。“ベーカリーレシピ”というユニークなブランドコンセプトを掲げた「ホイップド」の“ヴィーガンパッククレンザー”は、全ての原料を最上級の産地で厳選した100%ビーガンのものを使用し、クレンザーに50%以上のスキンケア成分を加え、従来のクレンジング市場では見られなかった革新的な製品群を誕生させた。

#PERSONAL

「メディアへの露出をいくら増やしても、結局、全ての消費者を満足させることができる製品力を備えたブランドだけがロングランすることができる。デイリーメイクはもちろん、ポイントメイクにも活用でき、それぞれの肌色やテクスチャーに合わせて無限の色の組み合わせを完成させられるアイパレットを企画した」
--「デイジーク(DASIQU)」マーケティングチーム

四季のイメージによってトーンを分けるパーソナルカラーは、肌、髪、瞳の色などをもとに、それぞれの雰囲気に最も似合う色をキュレーションできる指標となります。パーソナルカラーに合ったメイクアップやスタイリングを合わせると、まるでぴったり合った服を着たような自然で目立つ外観を完成することができる。特にカラーメイクアップアイテムは肌色に大きな影響を与えるため、Z世代はメイクアップ製品を選ぶ一つの公式のように活用している。このようなニーズを反映して、多くのブランドでは、単純にイエローベースとブルーベースに分けて製品を発売したり、ブルーベースの中でもブルベ夏、ブルベ冬、イエベの中でもイエベ秋、イエベ春など細かく分けて製品を販売する。特にパーソナルカラーを適用しておのおのの肌色によって選べるアイパレットとリップラインを展開する「デイジーク(DASIQU)」が良い例だ。「デイジーク」は肌のトーンによって製品をおすすめし、発色力とカラースペクトルに優れ、レイヤリングしやすいカラーで構成しているため、活用度が高い。このようにカラー感が重要なメイクアップ分野でパーソナルカラーを活用している。

マスカラで有名な「ミュード(MUDE)」は、マスカラではあまり見かけない10種類のカラーをバリエーションがあり、瞳の色とトーンを合わせたり、その日のメイクの雰囲気に合わせたりして多様に活用できる。「ミュード」マーケティングチームのパク・ジウンチーム長は「『ミュード』のマスカラは、これまで見られなかった多彩なカラーラインアップに、まつげの量や質に関係なく、誰でもまつげの最後まで丁寧に塗ることができる超スリムなブラシを搭載し、ドラマティックなイメージチェンジが可能だ。 個性的なルックを好むZ世代にぴったり」と「ミュード」のマスカラが大きな反響を呼んでいる理由を述べた。

海外市場でも注目されているビューティブランド「ティルティル(TIRTIR)」でもやはり45色という幅広いカラー展開と自然なカバー力を備えたマスクフィットレッドクッションが人気を集めていまる。ブランド独自のベース調色技法から誕生したアジア人の肌色に合わせた5つのシェードから、より暗い肌色のためのカラーシェードまで。世界中のさまざまな人種の肌色に合わせて考案されたカラーから、どんな肌色にもぴったりのカラーを選ぶことができる。

膨大な情報量と製品の選択肢に疲れた消費者のためのキュレーションショッピングに対するニーズが徐々に拡大していることから、パーソナルカラーを活用したメイクアップキュレーションショッピングの人気は今後も続くと予想している。

#COST-EFFECTIVENESS

「Z世代の消費者にとって'コストパフォーマンス'は、合理的な消費のための重要な基準となります。 そのため、コストパフォーマンスの良いビューティ製品を紹介するために、アクセスしやすいプラットフォームとリーズナブルな価格はもちろん、製品の完成度を見逃さないようにした。 価格を問わず、製品自体の品質が競争製品に品質が劣らないようにすることに重点を置いている」
--ソンアンドパクコスメティック商品企画チーム チョ・ジヨン

Z世代は「コストパフォーマンス」を単純な費用対効果だけでなく、感性的な価値や持続可能性を含めた総合的な満足度を重要視する。 特にビューティカテゴリーではこの傾向が目立つ。“コストパフォーマンスの天国”と呼ばれる「ダイソー(DAISO)」では、価格競争力と品質を兼ね備えたビューティ製品が登場しており、「ダイソー」品薄現象を起こした。

「VT」“リードルショットアンプル”を皮切りに、「ソンアンドパク(SON&PARK)」の“Aスプレッドカラーバーム”までZ世代から爆発的な反応を得た。Z世代が熱狂するコストパフォーマンスの高い製品は、費用対比で最高の製品力を引き出したインディーズビューティブランドが中心となり、ブランド認知度向上に貢献する効果があり、入店競争がさらに激化している。

コストパフォーマンスの高いビューティブランドの人気が日に日に高まる中、認知度の高いブランドも「ダイソー」やコンビニエンスストア専用ブランドや製品を立ち上げ、市場に参入している。その中でも「マモンド(MAMONDE)」は30年の歴史をもとにセカンドブランド「ミモバイマモンド(MIMOBYMAMONDE)」を立ち上げ、“水分ライン”“トラブルライン”を販売。「ダイソー」に入店すると4カ月で100万個以上の販売記録を達成した。 また、Z世代に「マモンド」がミニマムなクリーンビューティーブランドというイメージを植え付け、売り上げとブランド認知度向上を同時に高める効果を得ることに成功した。

EDITOR: イスル

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アップサイクルに悩み、漁網処理を体験、マーク・ジェイコブスを前にアガる【向千鶴サステナDが行く】

向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターが取材を通じて出会った人、見つけた面白いことなどを日記形式でお届けします。人との出会いは新しい価値観との出会い。意見を交換し、自分の境界線をじわりじわりと広げてゆく毎日です。

釣り針を取り除きながら巨大な太平洋ゴミベルトを思う

「ヘリーハンセン」で漁網リサイクルレクチャー(1/27)

ゴールドウインのノルウェー発のアウトドアブランド「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は1月、「アニエスベー(AGNES B.)」とコラボレーションし海洋問題をテーマに据えた日本限定コレクションを発売しました。この日はスタッフが集まり、コレクションの原料ともなっている廃棄漁網を原料にしたリサイクルナイロン「ミューロン(MURON)」や、海洋プラスチック問題について学んでおり便乗しちゃいました。

講師を務めたのは、「ミューロン」を開発した、アパレル資材を扱う商社モリトアパレルの船崎康洋サステナブルデザイン室室長代理です。我々が手を動かしたのは短時間、しかも触る漁網は洗浄済みです。実際のリサイクル現場はそれよりはるかに過酷で地道な作業でしょう。それでも実際に漁網から錆びた釣り針を黙々と取り除く作業を行うことで現実を少し体感できました。

皆さんは、日本とハワイの間に漂流している「太平洋プラスチックごみベルト」をご存じですか?その大きさは、日本列島4倍くらいだそう。そんな危機感を背景に開発と普及にいそしむ船崎さんには「WWDJAPNA」のポッドキャストにもご登場いただいております。この記事の下の関連記事リンクからぜひ聴いてください。我らながら面白くお話をうかがえています!

江戸創業の繊維商社で革新的なアイデアと出会う

豊島展示会(1/28)

創業天保12年の繊維商社、豊島の展示会で面白い企業の製品と出会いました。廃棄される化粧品の中身を染料としてリサイクルするモーンガータ(MANGATA)です。同社は今では大手化粧品企業とも協業していますが、その原点は家庭での化粧品の廃棄だったそう。使い切らずに放置しているアイシャドウパレットなど、ありますよね。私は正直、1~2年「使うかも」と放置した後に、最終的には罪悪感とともにゴミとして捨ててきました。モンガータは“マジックウォーター(企業秘密)”でそれらを染料にリサイクルし、画材などに生かしています。素晴らしい!歴史ある豊島が江戸時代からその歴史を積み上げているのも、こういった革新的なアイデアをいち早く取り上げる姿勢があるからなのだと思います。

自己表現出来る場があることは人を笑顔にする

ファッション軸のサーキュラー体験イベント「エコマキ」(1/31)

東急プラザ原宿「ハラカド」4階で1月31日から3日間、リペアやリメイクを柱としたサステナビリティ×ファッションのイベントが開催され、ワークショップや映画配信などさまざまな体験型コンテンツが用意されました。この集合写真が象徴していますが、実現させたのは「つながり」の力。約50ブランドが「よしやろう」と集りました。Free Standarが音頭をとり、東急不動産、東急不動産SCマネジメン、CYKLUSと開催にこぎつけました。

会場には10本歩けば知り合いとぶつかるくらい、サステナビリティに取り組む業界関係者が多かったのですが、印象的なのは彼らの笑顔。普段は「あれがうまくいかない」「これが大変だ」なんて課題の話をすることが多いのですが、ここではみんなよい笑顔で楽しそう。自分が信じること、手がけていることをきちんと表現出来る場があることが、これほど人を笑顔にするのか、と新鮮な気づきがありました。そういうポジティブな発露はきっと来場者に伝播しますよね。

東大を会場に「何をもって未来?」を熱弁

経産省「みらいのファッション人材育成プログラム」成果発表会(2/1)

経済産業省の補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」にメンターとして参加し、この日は最終発表会でした。東京大学大学院情報学環・福武ホールを会場に5組の採択事業者(MAI SUZKI、ワコール、メタクロシス、JR西日本SC開発、シンフラックス)が情熱的にプレゼンテーション。関係者の間では、「何をもってクリエイター?」に始まり、「何をもって未来?」へと議論が広がり、伴走する側も時々立ち止まり考えながらの10カ月でした。

Mr.好奇心。大好きなデザイナーを前にメロメロになる

マーク・ジェイコブスへインタビュー(2/10 )

19年ぶりに来日した大好きなデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)へのインタビューが実現し、文字通りメロメロになりました(笑)。私がサステナビリティに力を入れているのはファッションが好きだから。特にマークのような才能あるデザイナーに輝き続けて欲しいから。その世界が持続可能であるためには、間違っていたところは変えよう、サステナビリティを前提とした産業へ変わろう、というスタンスで活動をしています。

2000年代にコレクションマガジン「ファッションニュース」を作っていたとき、マークがインタビューで話していた「僕は時代や未来を予測するのはあまり得意ではないので将来のことはわからない。僕にとって未来は今取り掛かっている作業を進めること」という言葉が大好き。この瞬間を享受して、目の前の場所、人、時間を慈しむ勤勉な姿勢に感化されました。

そして昨年に「ヴォーグ(vogue)」が公開したムービー「A New York Day With Marc Jacobs and Jerry Saltz」で、アート評論家Jerry Saltzとの対話でマークは「まだやっていないこと、についてはわからない。突き動かしているのは好奇心。そして、好奇心には答えは必要ない。ただ存在するだけ」と話していて、その変わらないスタンスが嬉しかった。答えを求めすぎたり、将来を憂いすぎず、尽きない好奇心に突き動かされるままに、ただここに存在する一瞬一瞬を大切にする。自分もそうありたいです。

レンタル後にアップサイクルされる服という新ジャンル

大丸アップサイクルイベント「ループアワード」(2/15)

大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプションサービス 「アナザーアドレス(ANOTHERADDRESS)」が主催するアップサイクルのコンテスト「ループアワード(roop Award)」に審査員として参加しました。アップサイクルは難しいです。「アップ」というからには、元の製品より価値が「アップ」してほしいですが、正直そうなっていない製品の方が多いのが現状だと思います。

でもこのコンテストは違いました。ちゃんとアップ、していました。価値は目に見えないものですから、「正しく」価値を積み上げてゆけるか否かは結局、手がける人の心持ちに始まり、それを維持するための仕組みづくりと実行力次第ですよね。審査するにあたり、実際に「アナザードレス」で服をレンタルしてみたことで、仕組みの背景には高度なデジタルの仕組みがあることなどがわかりました。DXとSXは切ってもきれない関係にあることを再確認したプロジェクトでもあります。

流行やトレンドはどうやって生まれるの?の難題に答える

J-WAVEで井桁弘恵さんのラジオ番組に出演(2/21)

モデルで女優の井桁弘恵さんのラジオ番組に呼んでいただき、ファッションをテーマに弾丸トークしました。「LOGISTEED TOMOLAB.〜TOMORROW LABORATORY」はJ-WAVE(81.3FM)で毎週土曜日 20:00〜20:54 にオンエア中。身の周りにある森羅万象をテーマにとり上げ、「ラボ」のチーフである井桁弘恵さんが、毎回フェロー(ゲスト)を迎えてさまざまな角度から話を進めるというコンセプトで、私のお題はもちろん、ファッションとサステナビリティ。流行やトレンドはどのように生まれて、変化してきたのか?などなど、聞き上手な井桁さんのリズムにすっかり乗っかり楽しく話しました。アーカイブはSpotifyなどのPod Castでも聴けるそうなのでぜひ!

JSFAなど業界3団体がアパレルのGHG測定・削減にエンジンかける

脱炭素に向けたガイドライン説明会(2/24)


業界3団体がタッグを組んで、アパレルの脱炭素に向けてグイっと一歩踏み出しました。ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)、⼀般社団法⼈⽇本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)および協同組合関⻄ファッション連合(KanFA)が連携して環境省の⽀援を受けてアパレル企業が脱炭素に向けてGHG測定・削減を推進するためのガイドラインを策定。この日開かれた説明会には100人を超える業界各社のサステナビリティ担当が集まりました。

利害関係がバチバチにある企業が集まり、活発に議論を交わし、GHG測定・削減の実践につながる道筋をつけた。これ、結構すごいことです。写真左のワールドの枝村さんをはじめアパレルの「品質管理室」の皆さんの奮闘が大きいようです。大事なことはこのガイドラインをちゃんと使うこと。日本には規制はまだありませんが、上場企業にスコープ3の算定義務化が課される日は間近で、2026年以降には「プライム市場上場企業ないしはその一部」への適用が検討されています。時間はもうあまりありません。

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向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターが取材を通じて出会った人、見つけた面白いことなどを日記形式でお届けします。人との出会いは新しい価値観との出会い。意見を交換し、自分の境界線をじわりじわりと広げてゆく毎日です。

釣り針を取り除きながら巨大な太平洋ゴミベルトを思う

「ヘリーハンセン」で漁網リサイクルレクチャー(1/27)

ゴールドウインのノルウェー発のアウトドアブランド「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は1月、「アニエスベー(AGNES B.)」とコラボレーションし海洋問題をテーマに据えた日本限定コレクションを発売しました。この日はスタッフが集まり、コレクションの原料ともなっている廃棄漁網を原料にしたリサイクルナイロン「ミューロン(MURON)」や、海洋プラスチック問題について学んでおり便乗しちゃいました。

講師を務めたのは、「ミューロン」を開発した、アパレル資材を扱う商社モリトアパレルの船崎康洋サステナブルデザイン室室長代理です。我々が手を動かしたのは短時間、しかも触る漁網は洗浄済みです。実際のリサイクル現場はそれよりはるかに過酷で地道な作業でしょう。それでも実際に漁網から錆びた釣り針を黙々と取り除く作業を行うことで現実を少し体感できました。

皆さんは、日本とハワイの間に漂流している「太平洋プラスチックごみベルト」をご存じですか?その大きさは、日本列島4倍くらいだそう。そんな危機感を背景に開発と普及にいそしむ船崎さんには「WWDJAPNA」のポッドキャストにもご登場いただいております。この記事の下の関連記事リンクからぜひ聴いてください。我らながら面白くお話をうかがえています!

江戸創業の繊維商社で革新的なアイデアと出会う

豊島展示会(1/28)

創業天保12年の繊維商社、豊島の展示会で面白い企業の製品と出会いました。廃棄される化粧品の中身を染料としてリサイクルするモーンガータ(MANGATA)です。同社は今では大手化粧品企業とも協業していますが、その原点は家庭での化粧品の廃棄だったそう。使い切らずに放置しているアイシャドウパレットなど、ありますよね。私は正直、1~2年「使うかも」と放置した後に、最終的には罪悪感とともにゴミとして捨ててきました。モンガータは“マジックウォーター(企業秘密)”でそれらを染料にリサイクルし、画材などに生かしています。素晴らしい!歴史ある豊島が江戸時代からその歴史を積み上げているのも、こういった革新的なアイデアをいち早く取り上げる姿勢があるからなのだと思います。

自己表現出来る場があることは人を笑顔にする

ファッション軸のサーキュラー体験イベント「エコマキ」(1/31)

東急プラザ原宿「ハラカド」4階で1月31日から3日間、リペアやリメイクを柱としたサステナビリティ×ファッションのイベントが開催され、ワークショップや映画配信などさまざまな体験型コンテンツが用意されました。この集合写真が象徴していますが、実現させたのは「つながり」の力。約50ブランドが「よしやろう」と集りました。Free Standarが音頭をとり、東急不動産、東急不動産SCマネジメン、CYKLUSと開催にこぎつけました。

会場には10本歩けば知り合いとぶつかるくらい、サステナビリティに取り組む業界関係者が多かったのですが、印象的なのは彼らの笑顔。普段は「あれがうまくいかない」「これが大変だ」なんて課題の話をすることが多いのですが、ここではみんなよい笑顔で楽しそう。自分が信じること、手がけていることをきちんと表現出来る場があることが、これほど人を笑顔にするのか、と新鮮な気づきがありました。そういうポジティブな発露はきっと来場者に伝播しますよね。

東大を会場に「何をもって未来?」を熱弁

経産省「みらいのファッション人材育成プログラム」成果発表会(2/1)

経済産業省の補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」にメンターとして参加し、この日は最終発表会でした。東京大学大学院情報学環・福武ホールを会場に5組の採択事業者(MAI SUZKI、ワコール、メタクロシス、JR西日本SC開発、シンフラックス)が情熱的にプレゼンテーション。関係者の間では、「何をもってクリエイター?」に始まり、「何をもって未来?」へと議論が広がり、伴走する側も時々立ち止まり考えながらの10カ月でした。

Mr.好奇心。大好きなデザイナーを前にメロメロになる

マーク・ジェイコブスへインタビュー(2/10 )

19年ぶりに来日した大好きなデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)へのインタビューが実現し、文字通りメロメロになりました(笑)。私がサステナビリティに力を入れているのはファッションが好きだから。特にマークのような才能あるデザイナーに輝き続けて欲しいから。その世界が持続可能であるためには、間違っていたところは変えよう、サステナビリティを前提とした産業へ変わろう、というスタンスで活動をしています。

2000年代にコレクションマガジン「ファッションニュース」を作っていたとき、マークがインタビューで話していた「僕は時代や未来を予測するのはあまり得意ではないので将来のことはわからない。僕にとって未来は今取り掛かっている作業を進めること」という言葉が大好き。この瞬間を享受して、目の前の場所、人、時間を慈しむ勤勉な姿勢に感化されました。

そして昨年に「ヴォーグ(vogue)」が公開したムービー「A New York Day With Marc Jacobs and Jerry Saltz」で、アート評論家Jerry Saltzとの対話でマークは「まだやっていないこと、についてはわからない。突き動かしているのは好奇心。そして、好奇心には答えは必要ない。ただ存在するだけ」と話していて、その変わらないスタンスが嬉しかった。答えを求めすぎたり、将来を憂いすぎず、尽きない好奇心に突き動かされるままに、ただここに存在する一瞬一瞬を大切にする。自分もそうありたいです。

レンタル後にアップサイクルされる服という新ジャンル

大丸アップサイクルイベント「ループアワード」(2/15)

大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプションサービス 「アナザーアドレス(ANOTHERADDRESS)」が主催するアップサイクルのコンテスト「ループアワード(roop Award)」に審査員として参加しました。アップサイクルは難しいです。「アップ」というからには、元の製品より価値が「アップ」してほしいですが、正直そうなっていない製品の方が多いのが現状だと思います。

でもこのコンテストは違いました。ちゃんとアップ、していました。価値は目に見えないものですから、「正しく」価値を積み上げてゆけるか否かは結局、手がける人の心持ちに始まり、それを維持するための仕組みづくりと実行力次第ですよね。審査するにあたり、実際に「アナザードレス」で服をレンタルしてみたことで、仕組みの背景には高度なデジタルの仕組みがあることなどがわかりました。DXとSXは切ってもきれない関係にあることを再確認したプロジェクトでもあります。

流行やトレンドはどうやって生まれるの?の難題に答える

J-WAVEで井桁弘恵さんのラジオ番組に出演(2/21)

モデルで女優の井桁弘恵さんのラジオ番組に呼んでいただき、ファッションをテーマに弾丸トークしました。「LOGISTEED TOMOLAB.〜TOMORROW LABORATORY」はJ-WAVE(81.3FM)で毎週土曜日 20:00〜20:54 にオンエア中。身の周りにある森羅万象をテーマにとり上げ、「ラボ」のチーフである井桁弘恵さんが、毎回フェロー(ゲスト)を迎えてさまざまな角度から話を進めるというコンセプトで、私のお題はもちろん、ファッションとサステナビリティ。流行やトレンドはどのように生まれて、変化してきたのか?などなど、聞き上手な井桁さんのリズムにすっかり乗っかり楽しく話しました。アーカイブはSpotifyなどのPod Castでも聴けるそうなのでぜひ!

JSFAなど業界3団体がアパレルのGHG測定・削減にエンジンかける

脱炭素に向けたガイドライン説明会(2/24)


業界3団体がタッグを組んで、アパレルの脱炭素に向けてグイっと一歩踏み出しました。ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)、⼀般社団法⼈⽇本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)および協同組合関⻄ファッション連合(KanFA)が連携して環境省の⽀援を受けてアパレル企業が脱炭素に向けてGHG測定・削減を推進するためのガイドラインを策定。この日開かれた説明会には100人を超える業界各社のサステナビリティ担当が集まりました。

利害関係がバチバチにある企業が集まり、活発に議論を交わし、GHG測定・削減の実践につながる道筋をつけた。これ、結構すごいことです。写真左のワールドの枝村さんをはじめアパレルの「品質管理室」の皆さんの奮闘が大きいようです。大事なことはこのガイドラインをちゃんと使うこと。日本には規制はまだありませんが、上場企業にスコープ3の算定義務化が課される日は間近で、2026年以降には「プライム市場上場企業ないしはその一部」への適用が検討されています。時間はもうあまりありません。

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向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターが取材を通じて出会った人、見つけた面白いことなどを日記形式でお届けします。人との出会いは新しい価値観との出会い。意見を交換し、自分の境界線をじわりじわりと広げてゆく毎日です。

釣り針を取り除きながら巨大な太平洋ゴミベルトを思う

「ヘリーハンセン」で漁網リサイクルレクチャー(1/27)

ゴールドウインのノルウェー発のアウトドアブランド「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は1月、「アニエスベー(AGNES B.)」とコラボレーションし海洋問題をテーマに据えた日本限定コレクションを発売しました。この日はスタッフが集まり、コレクションの原料ともなっている廃棄漁網を原料にしたリサイクルナイロン「ミューロン(MURON)」や、海洋プラスチック問題について学んでおり便乗しちゃいました。

講師を務めたのは、「ミューロン」を開発した、アパレル資材を扱う商社モリトアパレルの船崎康洋サステナブルデザイン室室長代理です。我々が手を動かしたのは短時間、しかも触る漁網は洗浄済みです。実際のリサイクル現場はそれよりはるかに過酷で地道な作業でしょう。それでも実際に漁網から錆びた釣り針を黙々と取り除く作業を行うことで現実を少し体感できました。

皆さんは、日本とハワイの間に漂流している「太平洋プラスチックごみベルト」をご存じですか?その大きさは、日本列島4倍くらいだそう。そんな危機感を背景に開発と普及にいそしむ船崎さんには「WWDJAPNA」のポッドキャストにもご登場いただいております。この記事の下の関連記事リンクからぜひ聴いてください。我らながら面白くお話をうかがえています!

江戸創業の繊維商社で革新的なアイデアと出会う

豊島展示会(1/28)

創業天保12年の繊維商社、豊島の展示会で面白い企業の製品と出会いました。廃棄される化粧品の中身を染料としてリサイクルするモーンガータ(MANGATA)です。同社は今では大手化粧品企業とも協業していますが、その原点は家庭での化粧品の廃棄だったそう。使い切らずに放置しているアイシャドウパレットなど、ありますよね。私は正直、1~2年「使うかも」と放置した後に、最終的には罪悪感とともにゴミとして捨ててきました。モンガータは“マジックウォーター(企業秘密)”でそれらを染料にリサイクルし、画材などに生かしています。素晴らしい!歴史ある豊島が江戸時代からその歴史を積み上げているのも、こういった革新的なアイデアをいち早く取り上げる姿勢があるからなのだと思います。

自己表現出来る場があることは人を笑顔にする

ファッション軸のサーキュラー体験イベント「エコマキ」(1/31)

東急プラザ原宿「ハラカド」4階で1月31日から3日間、リペアやリメイクを柱としたサステナビリティ×ファッションのイベントが開催され、ワークショップや映画配信などさまざまな体験型コンテンツが用意されました。この集合写真が象徴していますが、実現させたのは「つながり」の力。約50ブランドが「よしやろう」と集りました。Free Standarが音頭をとり、東急不動産、東急不動産SCマネジメン、CYKLUSと開催にこぎつけました。

会場には10本歩けば知り合いとぶつかるくらい、サステナビリティに取り組む業界関係者が多かったのですが、印象的なのは彼らの笑顔。普段は「あれがうまくいかない」「これが大変だ」なんて課題の話をすることが多いのですが、ここではみんなよい笑顔で楽しそう。自分が信じること、手がけていることをきちんと表現出来る場があることが、これほど人を笑顔にするのか、と新鮮な気づきがありました。そういうポジティブな発露はきっと来場者に伝播しますよね。

東大を会場に「何をもって未来?」を熱弁

経産省「みらいのファッション人材育成プログラム」成果発表会(2/1)

経済産業省の補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」にメンターとして参加し、この日は最終発表会でした。東京大学大学院情報学環・福武ホールを会場に5組の採択事業者(MAI SUZKI、ワコール、メタクロシス、JR西日本SC開発、シンフラックス)が情熱的にプレゼンテーション。関係者の間では、「何をもってクリエイター?」に始まり、「何をもって未来?」へと議論が広がり、伴走する側も時々立ち止まり考えながらの10カ月でした。

Mr.好奇心。大好きなデザイナーを前にメロメロになる

マーク・ジェイコブスへインタビュー(2/10 )

19年ぶりに来日した大好きなデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)へのインタビューが実現し、文字通りメロメロになりました(笑)。私がサステナビリティに力を入れているのはファッションが好きだから。特にマークのような才能あるデザイナーに輝き続けて欲しいから。その世界が持続可能であるためには、間違っていたところは変えよう、サステナビリティを前提とした産業へ変わろう、というスタンスで活動をしています。

2000年代にコレクションマガジン「ファッションニュース」を作っていたとき、マークがインタビューで話していた「僕は時代や未来を予測するのはあまり得意ではないので将来のことはわからない。僕にとって未来は今取り掛かっている作業を進めること」という言葉が大好き。この瞬間を享受して、目の前の場所、人、時間を慈しむ勤勉な姿勢に感化されました。

そして昨年に「ヴォーグ(vogue)」が公開したムービー「A New York Day With Marc Jacobs and Jerry Saltz」で、アート評論家Jerry Saltzとの対話でマークは「まだやっていないこと、についてはわからない。突き動かしているのは好奇心。そして、好奇心には答えは必要ない。ただ存在するだけ」と話していて、その変わらないスタンスが嬉しかった。答えを求めすぎたり、将来を憂いすぎず、尽きない好奇心に突き動かされるままに、ただここに存在する一瞬一瞬を大切にする。自分もそうありたいです。

レンタル後にアップサイクルされる服という新ジャンル

大丸アップサイクルイベント「ループアワード」(2/15)

大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクリプションサービス 「アナザーアドレス(ANOTHERADDRESS)」が主催するアップサイクルのコンテスト「ループアワード(roop Award)」に審査員として参加しました。アップサイクルは難しいです。「アップ」というからには、元の製品より価値が「アップ」してほしいですが、正直そうなっていない製品の方が多いのが現状だと思います。

でもこのコンテストは違いました。ちゃんとアップ、していました。価値は目に見えないものですから、「正しく」価値を積み上げてゆけるか否かは結局、手がける人の心持ちに始まり、それを維持するための仕組みづくりと実行力次第ですよね。審査するにあたり、実際に「アナザードレス」で服をレンタルしてみたことで、仕組みの背景には高度なデジタルの仕組みがあることなどがわかりました。DXとSXは切ってもきれない関係にあることを再確認したプロジェクトでもあります。

流行やトレンドはどうやって生まれるの?の難題に答える

J-WAVEで井桁弘恵さんのラジオ番組に出演(2/21)

モデルで女優の井桁弘恵さんのラジオ番組に呼んでいただき、ファッションをテーマに弾丸トークしました。「LOGISTEED TOMOLAB.〜TOMORROW LABORATORY」はJ-WAVE(81.3FM)で毎週土曜日 20:00〜20:54 にオンエア中。身の周りにある森羅万象をテーマにとり上げ、「ラボ」のチーフである井桁弘恵さんが、毎回フェロー(ゲスト)を迎えてさまざまな角度から話を進めるというコンセプトで、私のお題はもちろん、ファッションとサステナビリティ。流行やトレンドはどのように生まれて、変化してきたのか?などなど、聞き上手な井桁さんのリズムにすっかり乗っかり楽しく話しました。アーカイブはSpotifyなどのPod Castでも聴けるそうなのでぜひ!

JSFAなど業界3団体がアパレルのGHG測定・削減にエンジンかける

脱炭素に向けたガイドライン説明会(2/24)


業界3団体がタッグを組んで、アパレルの脱炭素に向けてグイっと一歩踏み出しました。ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)、⼀般社団法⼈⽇本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)および協同組合関⻄ファッション連合(KanFA)が連携して環境省の⽀援を受けてアパレル企業が脱炭素に向けてGHG測定・削減を推進するためのガイドラインを策定。この日開かれた説明会には100人を超える業界各社のサステナビリティ担当が集まりました。

利害関係がバチバチにある企業が集まり、活発に議論を交わし、GHG測定・削減の実践につながる道筋をつけた。これ、結構すごいことです。写真左のワールドの枝村さんをはじめアパレルの「品質管理室」の皆さんの奮闘が大きいようです。大事なことはこのガイドラインをちゃんと使うこと。日本には規制はまだありませんが、上場企業にスコープ3の算定義務化が課される日は間近で、2026年以降には「プライム市場上場企業ないしはその一部」への適用が検討されています。時間はもうあまりありません。

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親子のデザインが共演した「ヨウジヤマモト」、現代アートのようにう既成概念を覆す「イッセイ ミヤケ」 25-26年秋冬パリコレ日記vol.4

パリコレも中盤に突入しました。中盤からはResee(ショー後の展示)のアポも増えてくるので、スケジュール調整が難航します。ただ、今日は街の中心部で開催されるショーやプレゼンテーションが多くて一安心。サラ・バートン(Sarah Burton)が手掛ける新生「ジバンシィ(GIVENCHY)」から「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」「ケンゾー(KENZO)」のショーの模様をお届けします。

舞台は歴史あるブラッスリー
パリジャンの日常を感じる「アミ」

藪野淳「WWDJAPAN」欧州通信員:本日は「アミ(AMI)」からスタート。メンズ・ファッション・ウイークで男女ショーを行っている「アミ」は今回、歴史あるブラッスリーのル・グラン・コルベールでプレスデーを開催しました。中は、“まさにパリ!“といった雰囲気で、日常に根差した上質なパリジャンスタイルを打ち出すブランドにぴったりです。ニュアンスのあるパステルやニュートラルカラーを軸にしたリラックス感あるシルエットが特徴のルックをまとったモデルたちは、自由で気ままな精神を体現。コーヒーやオレンジジュースを飲みながら談笑していて、和やかなムードでした。

日本では2月まで開催されていた表参道のポップアップショップが大盛況だったことも記憶に新しい「アミ」ですが、パリではマレ地区に新しい旗艦店をオープン。その広さは600平方メートルあり、幅広いアイテムがそろいます。ただ、目的を持って訪れる店ではなく「この辺りを散歩している人のリアルな日常生活の一部になる」ことが、創業者兼クリエイティブ・ディレクターであるアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)の目指す形だそう。そんな考えは、「アミ」のスタイルにも通じていて好感が持てます。

“オバさんブランド“から脱却
「レオナール」は一本足打法も改善

村上要「WWDJAPAN」編集長:「レオナール(LEONARD)」は、「シティ ノマド」がテーマ。林立するビルを砂漠と捉え、そんな空間に生命感や清らかさをもたらす花々と戯れたコレクションを発表しました。クィーン・オブ・フラワーなバラの花をキーモチーフに選び、大胆にプリント。シルクのドレスのみならず、キルティングのシャツブルゾンやジャージーにラミネート加工を施したコートなどにも加えました。20ルックあまりのコンパクトなコレクションでしたが、だんだん“オバさま“ブランドとかドレスの一本足打法から脱却しつつあり、今後が楽しみです。

成長を見せる「ロシーン ピアース」
「ポレーヌ」とのコラボバッグも

藪野:その頃、僕はドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS、DSMP)が支援する「ロシーン ピアース(ROISIN PIERCE)」のミニショーが開かれるアイルランド大使館へ。2020年に設立された同ブランドは、故郷のアイルランドで受け継がれるクロシェ、レース、スモッキングなどクラフト感のある手仕事をふんだんに取り入れた、詩的でロマンチックなスタイルが魅力。今季はその世界観やクラフトへの愛を大切にしながらも、よりリアリティーを感じるウエアラブルなアイテムも増え、DSMPによる支援の成果を感じます。「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」や「セシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)」に続くフェミニン&ロマンチックなブランドとして確立されるか、注目です。

また、今シーズンはパリの人気バッグブランド「ポレーヌ(POLENE)」とコラボしたバッグも登場しました。「ポレーヌ」にとっても、ファッションブランドとのコラボは初めての試み。ロシーンのビジョンを映し出すリボン風の装飾が、ボックスやボール型などクリーンなシェイプのバッグを飾ります。凝っている分、通常の「ポレーヌ」のバッグより高くなりそうで生産数も少なそうですが、「ポレーヌ」の新たな一面も垣間見えました。

ピンチを救ってくれた
「ジバンシィ」をまとう女神

藪野:さて、本日の目玉である新生「ジバンシィ」のお時間です。サラ・バートン(Sarah Burton)のこだわりが詰まったコレクションの詳細は、下記の記事をご覧ください。

ここでは、取材のこぼれ話を一つ。今回ショーが行われたのは、「ジバンシィ」が1959年からメゾンの本拠地としているジョルジュ・サンク通りのサロンでした。われわれの座席は3階、バックステージは1階だったので、ショー終了後はサラの囲み取材のためにダッシュで1階へ。しかーし、現地のPRとセキュリティーにバックステージの入口で止められ、埒があきません。もう入るのは無理かも……と思っていたら、サラに挨拶するために下りてきたアンバサダーの菜々緒さんを発見。さらっと入って行っちゃったと思ったら、中から我々のことを招き入れてくれました。まさに救いの女神!! おかげで、しっかりサラの話を聞くことをでき、コレクションへの理解も深まりました。菜々緒さん、ありがとうございました!

新作はヘビとハートをミックス

藪野:次は、「ブルガリ(BVRGARI)」の新作バッグの展示会へ。メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)がレザーグッズ&アクセサリーのクリエイティブ・ディレクターに就任してから、ジュエラーとしての背景や創業の地であるローマの歴史を独自の視点で解釈したバッグが提案されていますが、今季は象徴的なヘビのモチーフをハンドルに用いた“セルペンティ クオーレ1968”が新登場。ハンドルとボディで描くハートシェイプがユニークで、愛らしいアイテムに仕上がっていました。

まるでコンテンポラリーアート
「イッセイ ミヤケ」が探求する新たな美意識

藪野:「イッセイ ミヤケ」のテーマは、「 [N]either [N]or」。形態や質感、意味合いが相反する二つの物事を結びつけ、「どちらかである(either or)、どちらでもない(neither nor)」という曖昧さの表現を試みました。ショーは、オーストリア人アーティストのエルヴィン・ヴルム(Erwin Wurm)の代表作の一つである「1分間の彫刻(One Minute Sculptures)」のコンセプトを基にしたパフォーマンスからスタート。ショーが始まる前から会場にいたパフォーマーたちが、全身を“衣服“の中に入れて固まることで“彫刻“になりました。

コレクションを手掛ける近藤悟史さんは、そんなヴルムの作品から学んだ「見慣れたものを意外で独創的な方法で見せれば、見え方が変わり、見方が新しくなる」というアプローチを、服作りに反映。曖昧さや違和感の先にある新たな美意識を探りました。その表現には、多彩なアイデアが見られます。例えば、ニットの写真をプリントしたシンプルなドレスを披露した後に、その被写体となったねじれたシルエットのニットドレスを見せたり、ジャケットやシャツの下に合わせたシャツはボタンの留め方で前身頃が袖に変形したり、腕を通す位置を変えることでで中心をずらしたり。「どんなものでも体を通せば衣服になるか?」という問いから紙袋風のトップスを作り、ストライプ柄の生地はプリーツを加えることで錯覚を生み出します。また、柔らかいはずのニットはプレス加工を施すことでパリッとした硬さを表現し、構築的なシルエットを描きました。カラフルで遊び心を感じる服からなるショーは、まるで既成概念に覆すコンテンポラリーアートの展覧会のよう。今季もコンセプチュアルな表現ではありましたが、この数シーズンより自由に楽しみながらクリエイションに取り組んでいる印象を受けました。そんな「楽しい」というムードは「イッセイ ミヤケ」にとって大切な要素。今後も、素材や造形を探求しつつ楽しさを感じられるコレクションに期待です。

「イッセイ ミヤケ」の後は、DSMPが支援を始めたブランド「マティエール フィカル(MAITERES FECALES)」のショーへ!と思っていたのですが、まさかの公式バスが行き先を間違うという致命的なミスで間に合わず。次のアポがあったので、気を取り直して移動しました。

「ニナ リッチ」は大幅な進歩
次は、スタイルコードの再定義

ハリス・リード(Harris Reed)による「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は、いくらか進歩したように見えました。ダイバーシティーと個性の表出に主眼を置いたドレスたちは「リアル」とは呼び難かったし、「で、本人が手掛ける『ハリス リード』とは何が違うの!?」という印象でしたが、そこからはだいぶ脱却したように思えます。

今シーズンは、写真家ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)のモノクロ写真にインスピレーションを得たと言います。ゆえに若干イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)やトム・フォード(Tom Ford)っぽい印象もありますが(笑)、ピンストライプのスーツにシルクサテンのランジェリードレス、ミニドレスのように着こなすベルベットのジャケット、そしてフェイクファーのストールなどで、グラマラスでリッチ、フェミニンとマスキュリンが交差する世界を作り上げました。

ただ、この「カッコいいカンジ」って、「ニナ リッチ」っぽいのかな?確かに他のメゾンに比べ、「ニナ リッチ」って確固たるスタイルやアイデンティティが存在していないので悩ましいところだし、ゆえにハリスは自由にスタイルコードを再定義できるのかもしれませんが、それでもコレが正解なのか?は懐疑的。やっぱり、もう少しフェミニンやエレガントな路線ではないでしょうか?ジャケットで言えば、今シーズンのようにロング丈のピークドラペルをミニドレス感覚で着るのではなく、ショールカラーのコンパクト丈をロングパンツやドレスと合わせるカンジなのかな?リッチなジュエルトーンよりは、ホワイトを中心とする淡い色合いな印象もあります。

ピーター・コッピング(Peter Copping)の「ランバン(LANVIN)」、そしてサラ・バートン(Sarah Burton)の「ジバンシィ(GIVENCHY)」が相次いでメゾンのスタイルコードに再度焦点を当て、現代に蘇らせました。こうしたベテランに比べると、ハリスの「ニナ リッチ」はまだ少し“独りよがり“感が強いように思えます。

「ケンゾー」はNIGO以外の視点を
“恋するウサギ“のカワイイ路線

「ケンゾー(KENZO)」は、8年ぶりにウィメンズの単独ショーを開催しました。正直ウィメンズの経験が乏しいNIGOさんを補完すべく、ブランドはデザインチームを強化。ウィメンズ担当のデザイン・ディレクターを迎え入れたそうです。「これからはウィメンズも頑張ります!」という意気込みを発表、ということなのでしょう。

コレクションは、ジャパニーズ“カワイイ“なポップの世界をベースに、高田賢三さんによる1979年のスケッチからイメージを膨らませた“恋するウサギ“を打ち出しました。NIGOさんの私物というサヴィル・ロウのジャケットには、チュールで作った楊柳パンツ。ストラップを肩から外して下に垂らしたスリップドレスやネグリジェのようなボトムスにクロップド丈の手編み風ニットを合わせるなど、確かにこれまでのウィメンズとは違うガーリーな世界観が広がります。そこに着物合わせのジャケットや、アーカイブの水着から拝借したというフローラルプリントを加えました。MA-1風のブルゾンや、キャップや「KENZO」バックルのベルト、腰履きするデニム、そしてウサギのモコモコサンダルなど、NIGOさんらしさも覗きます。

和洋折衷なスタイルや「木綿の詩人」と評された高田賢三さんの世界観と比べると、まだまだ違和感はあります。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のブランドの中では“アフォーダブル・ラグジュアリー“でしょうが、このテイストを、それなりの価格で提案して「売れるのかな?」と思ってしまうのも正直なところです。でもNIGOさんのテイストから脱却できなかった、そして拡大するにはメンズと違い脱却する必要もあったウィメンズに別の世界観を付与するというアイデア自体は賛成です。これからどんなウィメンズが出てくるのか?楽しみにしましょう。

思いやりを感じる「ヨウジヤマモト」
娘が手掛ける「リミ フゥ」のルックも登場

藪野:「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、おなじみのパリ市庁舎でショーを開催しました。今季のクリエイションの背景にあるのは、「冬のためのコレクションだから、見ている人が寒そうに感じないようなものを着るのがいい」という考え。そのため、異なる素材を重ねたり、交差させたり、結んでだりといった手法を生かして作った温かみのあるウールやレザーのコートやドレスが充実しています。色はもちろん黒が中心ですが、アクセントカラーとして鮮やかな紫を取り入れているのが新鮮でした。

また、今季は娘の山本里美さんが手掛ける「リミ フゥ(LIMI FEU)」のルックも8体登場。耀司さんのイズムを感じさせつつも、レザーのコルセットやドレーピングを取り入れたよりシンプルなルックを提案しました。ショーの中での意外な親子共演の理由について耀司さんは「私はとても疲れたので、おそらく近い将来、彼女が私の代わりをすることになるだろう」と米「WWD」に説明。メンズ・ウィメンズ合わせてパリで年4回コレクション発表を行っているまだまだ精力的な耀司さんですが、ブランドのこれからについてもしっかり考えているようです。定年のないデザイナーにとって、いつ第一線を退くかというのは難しい判断。ですが。ちゃんと後継者がいるということは、然るべきが来た時に安心して決断を下せるために大切ですね。

そして最後には、里美さんの手がけた紫のドレスを着たモデルが2人登場した後、耀司さんによる黒のリバーシブルコートを着た6人のモデルが順にランウエイを闊歩。2人1組となって中央で立ち止まりコートを脱ぎ、裏返して鮮やかな紫で彩られたコートをお互い着せ合いました。そんな演出は1月のメンズショーでも見られたもの。思いやりの表現とも取れるフィナーレに、会場は大きな拍手と温かな空気で包まれました。

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親子のデザインが共演した「ヨウジヤマモト」、現代アートのようにう既成概念を覆す「イッセイ ミヤケ」 25-26年秋冬パリコレ日記vol.4

パリコレも中盤に突入しました。中盤からはResee(ショー後の展示)のアポも増えてくるので、スケジュール調整が難航します。ただ、今日は街の中心部で開催されるショーやプレゼンテーションが多くて一安心。サラ・バートン(Sarah Burton)が手掛ける新生「ジバンシィ(GIVENCHY)」から「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」「ケンゾー(KENZO)」のショーの模様をお届けします。

舞台は歴史あるブラッスリー
パリジャンの日常を感じる「アミ」

藪野淳「WWDJAPAN」欧州通信員:本日は「アミ(AMI)」からスタート。メンズ・ファッション・ウイークで男女ショーを行っている「アミ」は今回、歴史あるブラッスリーのル・グラン・コルベールでプレスデーを開催しました。中は、“まさにパリ!“といった雰囲気で、日常に根差した上質なパリジャンスタイルを打ち出すブランドにぴったりです。ニュアンスのあるパステルやニュートラルカラーを軸にしたリラックス感あるシルエットが特徴のルックをまとったモデルたちは、自由で気ままな精神を体現。コーヒーやオレンジジュースを飲みながら談笑していて、和やかなムードでした。

日本では2月まで開催されていた表参道のポップアップショップが大盛況だったことも記憶に新しい「アミ」ですが、パリではマレ地区に新しい旗艦店をオープン。その広さは600平方メートルあり、幅広いアイテムがそろいます。ただ、目的を持って訪れる店ではなく「この辺りを散歩している人のリアルな日常生活の一部になる」ことが、創業者兼クリエイティブ・ディレクターであるアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)の目指す形だそう。そんな考えは、「アミ」のスタイルにも通じていて好感が持てます。

“オバさんブランド“から脱却
「レオナール」は一本足打法も改善

村上要「WWDJAPAN」編集長:「レオナール(LEONARD)」は、「シティ ノマド」がテーマ。林立するビルを砂漠と捉え、そんな空間に生命感や清らかさをもたらす花々と戯れたコレクションを発表しました。クィーン・オブ・フラワーなバラの花をキーモチーフに選び、大胆にプリント。シルクのドレスのみならず、キルティングのシャツブルゾンやジャージーにラミネート加工を施したコートなどにも加えました。20ルックあまりのコンパクトなコレクションでしたが、だんだん“オバさま“ブランドとかドレスの一本足打法から脱却しつつあり、今後が楽しみです。

成長を見せる「ロシーン ピアース」
「ポレーヌ」とのコラボバッグも

藪野:その頃、僕はドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS、DSMP)が支援する「ロシーン ピアース(ROISIN PIERCE)」のミニショーが開かれるアイルランド大使館へ。2020年に設立された同ブランドは、故郷のアイルランドで受け継がれるクロシェ、レース、スモッキングなどクラフト感のある手仕事をふんだんに取り入れた、詩的でロマンチックなスタイルが魅力。今季はその世界観やクラフトへの愛を大切にしながらも、よりリアリティーを感じるウエアラブルなアイテムも増え、DSMPによる支援の成果を感じます。「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」や「セシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)」に続くフェミニン&ロマンチックなブランドとして確立されるか、注目です。

また、今シーズンはパリの人気バッグブランド「ポレーヌ(POLENE)」とコラボしたバッグも登場しました。「ポレーヌ」にとっても、ファッションブランドとのコラボは初めての試み。ロシーンのビジョンを映し出すリボン風の装飾が、ボックスやボール型などクリーンなシェイプのバッグを飾ります。凝っている分、通常の「ポレーヌ」のバッグより高くなりそうで生産数も少なそうですが、「ポレーヌ」の新たな一面も垣間見えました。

ピンチを救ってくれた
「ジバンシィ」をまとう女神

藪野:さて、本日の目玉である新生「ジバンシィ」のお時間です。サラ・バートン(Sarah Burton)のこだわりが詰まったコレクションの詳細は、下記の記事をご覧ください。

ここでは、取材のこぼれ話を一つ。今回ショーが行われたのは、「ジバンシィ」が1959年からメゾンの本拠地としているジョルジュ・サンク通りのサロンでした。われわれの座席は3階、バックステージは1階だったので、ショー終了後はサラの囲み取材のためにダッシュで1階へ。しかーし、現地のPRとセキュリティーにバックステージの入口で止められ、埒があきません。もう入るのは無理かも……と思っていたら、サラに挨拶するために下りてきたアンバサダーの菜々緒さんを発見。さらっと入って行っちゃったと思ったら、中から我々のことを招き入れてくれました。まさに救いの女神!! おかげで、しっかりサラの話を聞くことをでき、コレクションへの理解も深まりました。菜々緒さん、ありがとうございました!

新作はヘビとハートをミックス

藪野:次は、「ブルガリ(BVRGARI)」の新作バッグの展示会へ。メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)がレザーグッズ&アクセサリーのクリエイティブ・ディレクターに就任してから、ジュエラーとしての背景や創業の地であるローマの歴史を独自の視点で解釈したバッグが提案されていますが、今季は象徴的なヘビのモチーフをハンドルに用いた“セルペンティ クオーレ1968”が新登場。ハンドルとボディで描くハートシェイプがユニークで、愛らしいアイテムに仕上がっていました。

まるでコンテンポラリーアート
「イッセイ ミヤケ」が探求する新たな美意識

藪野:「イッセイ ミヤケ」のテーマは、「 [N]either [N]or」。形態や質感、意味合いが相反する二つの物事を結びつけ、「どちらかである(either or)、どちらでもない(neither nor)」という曖昧さの表現を試みました。ショーは、オーストリア人アーティストのエルヴィン・ヴルム(Erwin Wurm)の代表作の一つである「1分間の彫刻(One Minute Sculptures)」のコンセプトを基にしたパフォーマンスからスタート。ショーが始まる前から会場にいたパフォーマーたちが、全身を“衣服“の中に入れて固まることで“彫刻“になりました。

コレクションを手掛ける近藤悟史さんは、そんなヴルムの作品から学んだ「見慣れたものを意外で独創的な方法で見せれば、見え方が変わり、見方が新しくなる」というアプローチを、服作りに反映。曖昧さや違和感の先にある新たな美意識を探りました。その表現には、多彩なアイデアが見られます。例えば、ニットの写真をプリントしたシンプルなドレスを披露した後に、その被写体となったねじれたシルエットのニットドレスを見せたり、ジャケットやシャツの下に合わせたシャツはボタンの留め方で前身頃が袖に変形したり、腕を通す位置を変えることでで中心をずらしたり。「どんなものでも体を通せば衣服になるか?」という問いから紙袋風のトップスを作り、ストライプ柄の生地はプリーツを加えることで錯覚を生み出します。また、柔らかいはずのニットはプレス加工を施すことでパリッとした硬さを表現し、構築的なシルエットを描きました。カラフルで遊び心を感じる服からなるショーは、まるで既成概念に覆すコンテンポラリーアートの展覧会のよう。今季もコンセプチュアルな表現ではありましたが、この数シーズンより自由に楽しみながらクリエイションに取り組んでいる印象を受けました。そんな「楽しい」というムードは「イッセイ ミヤケ」にとって大切な要素。今後も、素材や造形を探求しつつ楽しさを感じられるコレクションに期待です。

「イッセイ ミヤケ」の後は、DSMPが支援を始めたブランド「マティエール フィカル(MAITERES FECALES)」のショーへ!と思っていたのですが、まさかの公式バスが行き先を間違うという致命的なミスで間に合わず。次のアポがあったので、気を取り直して移動しました。

「ニナ リッチ」は大幅な進歩
次は、スタイルコードの再定義

ハリス・リード(Harris Reed)による「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は、いくらか進歩したように見えました。ダイバーシティーと個性の表出に主眼を置いたドレスたちは「リアル」とは呼び難かったし、「で、本人が手掛ける『ハリス リード』とは何が違うの!?」という印象でしたが、そこからはだいぶ脱却したように思えます。

今シーズンは、写真家ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)のモノクロ写真にインスピレーションを得たと言います。ゆえに若干イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)やトム・フォード(Tom Ford)っぽい印象もありますが(笑)、ピンストライプのスーツにシルクサテンのランジェリードレス、ミニドレスのように着こなすベルベットのジャケット、そしてフェイクファーのストールなどで、グラマラスでリッチ、フェミニンとマスキュリンが交差する世界を作り上げました。

ただ、この「カッコいいカンジ」って、「ニナ リッチ」っぽいのかな?確かに他のメゾンに比べ、「ニナ リッチ」って確固たるスタイルやアイデンティティが存在していないので悩ましいところだし、ゆえにハリスは自由にスタイルコードを再定義できるのかもしれませんが、それでもコレが正解なのか?は懐疑的。やっぱり、もう少しフェミニンやエレガントな路線ではないでしょうか?ジャケットで言えば、今シーズンのようにロング丈のピークドラペルをミニドレス感覚で着るのではなく、ショールカラーのコンパクト丈をロングパンツやドレスと合わせるカンジなのかな?リッチなジュエルトーンよりは、ホワイトを中心とする淡い色合いな印象もあります。

ピーター・コッピング(Peter Copping)の「ランバン(LANVIN)」、そしてサラ・バートン(Sarah Burton)の「ジバンシィ(GIVENCHY)」が相次いでメゾンのスタイルコードに再度焦点を当て、現代に蘇らせました。こうしたベテランに比べると、ハリスの「ニナ リッチ」はまだ少し“独りよがり“感が強いように思えます。

「ケンゾー」はNIGO以外の視点を
“恋するウサギ“のカワイイ路線

「ケンゾー(KENZO)」は、8年ぶりにウィメンズの単独ショーを開催しました。正直ウィメンズの経験が乏しいNIGOさんを補完すべく、ブランドはデザインチームを強化。ウィメンズ担当のデザイン・ディレクターを迎え入れたそうです。「これからはウィメンズも頑張ります!」という意気込みを発表、ということなのでしょう。

コレクションは、ジャパニーズ“カワイイ“なポップの世界をベースに、高田賢三さんによる1979年のスケッチからイメージを膨らませた“恋するウサギ“を打ち出しました。NIGOさんの私物というサヴィル・ロウのジャケットには、チュールで作った楊柳パンツ。ストラップを肩から外して下に垂らしたスリップドレスやネグリジェのようなボトムスにクロップド丈の手編み風ニットを合わせるなど、確かにこれまでのウィメンズとは違うガーリーな世界観が広がります。そこに着物合わせのジャケットや、アーカイブの水着から拝借したというフローラルプリントを加えました。MA-1風のブルゾンや、キャップや「KENZO」バックルのベルト、腰履きするデニム、そしてウサギのモコモコサンダルなど、NIGOさんらしさも覗きます。

和洋折衷なスタイルや「木綿の詩人」と評された高田賢三さんの世界観と比べると、まだまだ違和感はあります。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のブランドの中では“アフォーダブル・ラグジュアリー“でしょうが、このテイストを、それなりの価格で提案して「売れるのかな?」と思ってしまうのも正直なところです。でもNIGOさんのテイストから脱却できなかった、そして拡大するにはメンズと違い脱却する必要もあったウィメンズに別の世界観を付与するというアイデア自体は賛成です。これからどんなウィメンズが出てくるのか?楽しみにしましょう。

思いやりを感じる「ヨウジヤマモト」
娘が手掛ける「リミ フゥ」のルックも登場

藪野:「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、おなじみのパリ市庁舎でショーを開催しました。今季のクリエイションの背景にあるのは、「冬のためのコレクションだから、見ている人が寒そうに感じないようなものを着るのがいい」という考え。そのため、異なる素材を重ねたり、交差させたり、結んでだりといった手法を生かして作った温かみのあるウールやレザーのコートやドレスが充実しています。色はもちろん黒が中心ですが、アクセントカラーとして鮮やかな紫を取り入れているのが新鮮でした。

また、今季は娘の山本里美さんが手掛ける「リミ フゥ(LIMI FEU)」のルックも8体登場。耀司さんのイズムを感じさせつつも、レザーのコルセットやドレーピングを取り入れたよりシンプルなルックを提案しました。ショーの中での意外な親子共演の理由について耀司さんは「私はとても疲れたので、おそらく近い将来、彼女が私の代わりをすることになるだろう」と米「WWD」に説明。メンズ・ウィメンズ合わせてパリで年4回コレクション発表を行っているまだまだ精力的な耀司さんですが、ブランドのこれからについてもしっかり考えているようです。定年のないデザイナーにとって、いつ第一線を退くかというのは難しい判断。ですが。ちゃんと後継者がいるということは、然るべきが来た時に安心して決断を下せるために大切ですね。

そして最後には、里美さんの手がけた紫のドレスを着たモデルが2人登場した後、耀司さんによる黒のリバーシブルコートを着た6人のモデルが順にランウエイを闊歩。2人1組となって中央で立ち止まりコートを脱ぎ、裏返して鮮やかな紫で彩られたコートをお互い着せ合いました。そんな演出は1月のメンズショーでも見られたもの。思いやりの表現とも取れるフィナーレに、会場は大きな拍手と温かな空気で包まれました。

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「シピシピ」「メイベリン ニューヨーク」「キス」など3000円以下で旬メイク!今週発売のビューティアイテム10選【3/24〜3/30】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月24〜30日に発売するアイテムを紹介します。既存カラーよりも大粒ラメの量を抑え、ホワイトピンクの偏光ラメをふんだんに使用した「シピシピ(CIPICIPI)」のハイライター、内側からじゅわっと火照ったような血色感とみずみずしい艶感を与える「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」リキッドチークなどが登場する今週。ドラッグ&バラエティーストアで3000円以下で購入でき、最旬メイクを取り入れられる点は魅力的!ほか、「レブロン(REVLON)」のディズニープリンセス限定デザインパッケージ、薄膜とハイカバーを両立した「キス(KISS)」クッションファンデも注目です。

【3月24日発売】
キス
(KISS)

薄膜とハイカバーを両立するクッションファンデ

「キス(KISS)」は、薄膜とハイカバーを両立し、美肌をかなえるクッションファンデ“クッションパンチ[SPF50+ PA++++]を発売する。独自のメイクパフで柔らかく“トントン”と叩き込むだけで肌の毛穴やシワ、凹凸を均一に整える。カラーは全3色で展開する。

■商品詳細

“クッションパンチ[SPF50+ PA++++](全3色、各2970円※編集部調べ)

【3月25日発売】
ボタニスト
(BOTANIST)

初のベビー向けシリーズ

「ボタニスト(BOTANIST)」は、初のベビーシリーズ““ボタニカルベビー”を発売する。ラインアップは、顔と体用のシャンプー“ボタニカルベビーソープフォーム”と、全身用ミルクローション“ボタニカルベビーミルクローション”。ボタニカルセラミドやグリチルリチン酸2Kなどの植物由来の保湿成分が、潤いに満ちた健やかな肌を保つ。

■商品詳細

“ボタニカルベビーソープフォーム”(400mL、1320円)
“ボタニカルベビーミルクローション”(300mL、1430円)

【3月26日発売】
ミシャ
(MISSHA)

クッションファンデがクロミデザインに

「ミシャ(MISSHA)」はサンリオの人気キャラクター、クロミをデザインした"ミシャ M クッション ファンデーション(プロカバー)"[SPF50+・PA+++]を発売する。ピンク×ブラックのケースにはさまざまなポーズと表情を見せるクロミをあしらい、パフにもピンクカラーを配した。

■商品詳細

"ミシャ M クッション ファンデーション(プロカバー)"[SPF50+・PA+++](全2色、各1650円)

【3月26日発売】
オサジ
(OSAJI)

記憶とリンクした5つの香り

「オサジ(OSAJI)」は、オードトワレをリニューアルし発売する。“記憶のアンソロジー”をテーマに、記憶の中にある“どこかで見た景色”をイメージした5つの香りをラインアップする。

■商品詳細

“オサジ オードトワレ”(全5種、各45mL、各6600)
“オサジ オードトワレ プレポジション”(各4.5mL×5種、6600円)

【3月26日発売】
グッチ
(GUCCI)

香水“ザ アルケミスト ガーデン”に新作

「グッチ(GUCCI)」は、オードパルファン"ザ アルケミスト ガーデン"から、気品や優雅さ、力強さを表現した"バニラ フィレンツェ"、ペティフレインエッセンシャルオイルのフレッシュさをベースにシダーエキスの温かみのある深さを加えた"フィオーリ ディ ネロリ"、アプリコットの味わいを香りに変換した"オスマンサンス ネクター"の3つの香りを発売する。

■商品詳細

"ザ アルケミスト ガーデン"(全3種、各100mL、各5万50円)

【3月27日発売】
レブロン
(REVLON)

ディズニープリンセスと初コラボ 

「レブロン(REVLON)」は、人気リップケアシリーズ“キス シュガー スクラブ”と、艶肌と毛穴レスをかなえる“スキンライト プレスト パウダー N”から、ディズニープリンセス限定デザインパッケージを発売する。白雪姫やシンデレラ、ラプンツェル、ベル、ジャスミンの5人を線画やシルエットで描いたデザインで用意する。

■商品詳細

“キス シュガー スクラブ”(限定4色、各990円)
“スキンライト プレスト パウダー N”(限定2色、各2200円)

【3月28日発売】
シピシピ
(CIPICIPI)

宝石ハイライトにホワイトピンクの限定色 

「シピシピ(CIPICIPI)」は、“ブリンブリンハイライター”から限定色“101 ピンクオーラ”を発売する。既存カラーよりも大粒ラメの量を抑え、ホワイトピンクの偏光ラメをふんだんに使用。ホワイトピンクのラメがきらめきほんのりピンクに色づいたパッと輝く光沢感を演出する。

■商品詳細

“ブリンブリンハイライター”(限定、1540円)

【3月29日発売】
エッセンシャル
(ESSENTIAL)

NewJeans×村上隆デザインの限定ボトル

「エッセンシャル(ESSENTIAL)」は、“エッセンシャル プレミアム”シリーズから広告モデルのNewJeans(ニュージーンズ)と村上隆がコラボレーションしたデザインボトルを発売する。NewJeansのキャラクターと村上隆のシグネチャーである“お花”のNewJeansバージョンをプリントしたポップで可愛いデザインに仕上げた。

■商品詳細

“エッセンシャル プレミアム バリアシャンプー・コンディショナーセット シルキー&スムース NewJeans×MURAKAMI スペシャルデザイン”
“エッセンシャル プレミアム バリアシャンプー・コンディショナー グロウ&モイスト NewJeans×MURAKAMI” スペシャルデザイン”
“エッセンシャル プレミアム ウォータートリートメント EXスムース NewJeans×MURAKAMI スペシャルデザイン【洗い流さないトリートメント】”

【3月29日発売】
メイベリン ニューヨーク
(MAYBELLINE NEW YORK)

“じゅわ艶質感”のリキッドチーク 

「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は、内側からじゅわっと火照ったような血色感とみずみずしい艶感を与えるリキッドチーク“グローキッサー”を発売する。カラーはフレッシュなコーラルとくすみピンクのチーク2色とブルーラメがきらめくハイライター1色を用意した。

■商品詳細

“グローキッサー”(全3色、1790円※編集部調べ)

【3月29日発売】
ロレアル パリ
(L’OREAL PARIS)

ライムの香り漂うヘアオイル

「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」は、ヘアオイルシリーズ“エクストラオーディナリーオイル”から2022年に限定発売した“クリアライム”の香りを定番製品として発売する。つけた瞬間にライムとミントがふんわりと香り、動くたびに爽やかな香りを楽しむことができる。

■商品詳細

“エクストラオーディナリーオイル”(100mL、2290円)

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「シピシピ」「メイベリン ニューヨーク」「キス」など3000円以下で旬メイク!今週発売のビューティアイテム10選【3/24〜3/30】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月24〜30日に発売するアイテムを紹介します。既存カラーよりも大粒ラメの量を抑え、ホワイトピンクの偏光ラメをふんだんに使用した「シピシピ(CIPICIPI)」のハイライター、内側からじゅわっと火照ったような血色感とみずみずしい艶感を与える「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」リキッドチークなどが登場する今週。ドラッグ&バラエティーストアで3000円以下で購入でき、最旬メイクを取り入れられる点は魅力的!ほか、「レブロン(REVLON)」のディズニープリンセス限定デザインパッケージ、薄膜とハイカバーを両立した「キス(KISS)」クッションファンデも注目です。

【3月24日発売】
キス
(KISS)

薄膜とハイカバーを両立するクッションファンデ

「キス(KISS)」は、薄膜とハイカバーを両立し、美肌をかなえるクッションファンデ“クッションパンチ[SPF50+ PA++++]を発売する。独自のメイクパフで柔らかく“トントン”と叩き込むだけで肌の毛穴やシワ、凹凸を均一に整える。カラーは全3色で展開する。

■商品詳細

“クッションパンチ[SPF50+ PA++++](全3色、各2970円※編集部調べ)

【3月25日発売】
ボタニスト
(BOTANIST)

初のベビー向けシリーズ

「ボタニスト(BOTANIST)」は、初のベビーシリーズ““ボタニカルベビー”を発売する。ラインアップは、顔と体用のシャンプー“ボタニカルベビーソープフォーム”と、全身用ミルクローション“ボタニカルベビーミルクローション”。ボタニカルセラミドやグリチルリチン酸2Kなどの植物由来の保湿成分が、潤いに満ちた健やかな肌を保つ。

■商品詳細

“ボタニカルベビーソープフォーム”(400mL、1320円)
“ボタニカルベビーミルクローション”(300mL、1430円)

【3月26日発売】
ミシャ
(MISSHA)

クッションファンデがクロミデザインに

「ミシャ(MISSHA)」はサンリオの人気キャラクター、クロミをデザインした"ミシャ M クッション ファンデーション(プロカバー)"[SPF50+・PA+++]を発売する。ピンク×ブラックのケースにはさまざまなポーズと表情を見せるクロミをあしらい、パフにもピンクカラーを配した。

■商品詳細

"ミシャ M クッション ファンデーション(プロカバー)"[SPF50+・PA+++](全2色、各1650円)

【3月26日発売】
オサジ
(OSAJI)

記憶とリンクした5つの香り

「オサジ(OSAJI)」は、オードトワレをリニューアルし発売する。“記憶のアンソロジー”をテーマに、記憶の中にある“どこかで見た景色”をイメージした5つの香りをラインアップする。

■商品詳細

“オサジ オードトワレ”(全5種、各45mL、各6600)
“オサジ オードトワレ プレポジション”(各4.5mL×5種、6600円)

【3月26日発売】
グッチ
(GUCCI)

香水“ザ アルケミスト ガーデン”に新作

「グッチ(GUCCI)」は、オードパルファン"ザ アルケミスト ガーデン"から、気品や優雅さ、力強さを表現した"バニラ フィレンツェ"、ペティフレインエッセンシャルオイルのフレッシュさをベースにシダーエキスの温かみのある深さを加えた"フィオーリ ディ ネロリ"、アプリコットの味わいを香りに変換した"オスマンサンス ネクター"の3つの香りを発売する。

■商品詳細

"ザ アルケミスト ガーデン"(全3種、各100mL、各5万50円)

【3月27日発売】
レブロン
(REVLON)

ディズニープリンセスと初コラボ 

「レブロン(REVLON)」は、人気リップケアシリーズ“キス シュガー スクラブ”と、艶肌と毛穴レスをかなえる“スキンライト プレスト パウダー N”から、ディズニープリンセス限定デザインパッケージを発売する。白雪姫やシンデレラ、ラプンツェル、ベル、ジャスミンの5人を線画やシルエットで描いたデザインで用意する。

■商品詳細

“キス シュガー スクラブ”(限定4色、各990円)
“スキンライト プレスト パウダー N”(限定2色、各2200円)

【3月28日発売】
シピシピ
(CIPICIPI)

宝石ハイライトにホワイトピンクの限定色 

「シピシピ(CIPICIPI)」は、“ブリンブリンハイライター”から限定色“101 ピンクオーラ”を発売する。既存カラーよりも大粒ラメの量を抑え、ホワイトピンクの偏光ラメをふんだんに使用。ホワイトピンクのラメがきらめきほんのりピンクに色づいたパッと輝く光沢感を演出する。

■商品詳細

“ブリンブリンハイライター”(限定、1540円)

【3月29日発売】
エッセンシャル
(ESSENTIAL)

NewJeans×村上隆デザインの限定ボトル

「エッセンシャル(ESSENTIAL)」は、“エッセンシャル プレミアム”シリーズから広告モデルのNewJeans(ニュージーンズ)と村上隆がコラボレーションしたデザインボトルを発売する。NewJeansのキャラクターと村上隆のシグネチャーである“お花”のNewJeansバージョンをプリントしたポップで可愛いデザインに仕上げた。

■商品詳細

“エッセンシャル プレミアム バリアシャンプー・コンディショナーセット シルキー&スムース NewJeans×MURAKAMI スペシャルデザイン”
“エッセンシャル プレミアム バリアシャンプー・コンディショナー グロウ&モイスト NewJeans×MURAKAMI” スペシャルデザイン”
“エッセンシャル プレミアム ウォータートリートメント EXスムース NewJeans×MURAKAMI スペシャルデザイン【洗い流さないトリートメント】”

【3月29日発売】
メイベリン ニューヨーク
(MAYBELLINE NEW YORK)

“じゅわ艶質感”のリキッドチーク 

「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は、内側からじゅわっと火照ったような血色感とみずみずしい艶感を与えるリキッドチーク“グローキッサー”を発売する。カラーはフレッシュなコーラルとくすみピンクのチーク2色とブルーラメがきらめくハイライター1色を用意した。

■商品詳細

“グローキッサー”(全3色、1790円※編集部調べ)

【3月29日発売】
ロレアル パリ
(L’OREAL PARIS)

ライムの香り漂うヘアオイル

「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」は、ヘアオイルシリーズ“エクストラオーディナリーオイル”から2022年に限定発売した“クリアライム”の香りを定番製品として発売する。つけた瞬間にライムとミントがふんわりと香り、動くたびに爽やかな香りを楽しむことができる。

■商品詳細

“エクストラオーディナリーオイル”(100mL、2290円)

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第11話:過剰在庫なのに欠品発生のワケ 店長とバイヤーの盲点は“倉庫の使い方”

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。

ショップは在庫を可能な限り多く確保すべき——そんな店長の“思い込み”を覆すために、徹は彼らが恐れる欠品発生までのメカニズムを分析する。明らかになったのは、渋谷店売り上げアップの背景に“発注リードタイム”を実質0日にできたという時間の効率化があったこと。それを受けて加地の頭に、店長とバイヤーに共通する、とある問題点が浮かぶ。

登場人物紹介

第十一話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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「UT」の「ポケモン」コラボや「スターバックス」×「ピーナッツ」のスヌーピーTシャツなど! 来週発売のファッションアイテム10選【3/24〜3/30】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月24〜30日に発売するアイテムを紹介します。ユニクロの「UT」は24日、「ポケモン」とコラボしたTシャツを発売します。人気キャラクターをスケッチ画風のグラフィックで落とし込んだコレクションは、ピカチュウやニャース、ソウブレイズなど、初期から最新までのキャラクターが表情豊かにデザインされていてほっこりします。

一方、「スターバックス(STARBUCKS)」からは、漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」との第3弾コラボを25日に発売します。今回は春らしいグリーンやピンク、ブルーのパステルカラーのキャップやTシャツ、トートバッグが登場します。グリーンのエプロンにドリンクも持っている店員のようなスヌーピーもいてスペシャル感バツグンです!

【3月24日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ポケモン」との新作コラボ
メンズとキッズの全8型

「ユニクロ(UNIQLO)」のグラフィックTシャツブランド「UT」は、「ポケモン」とコラボしたTシャツを発売する。キャラクターをスケッチ画風のグラフィックに落とし込み、“ピカチュウ”や“ニャース”“ソウブレイズ”などをデザインした。

■商品詳細

Tシャツ/メンズ(1500円)
Tシャツ/キッズ(990円)

【3月25日発売】
スターバックス
(STARBUCKS)

「ピーナッツ」コラボ第3弾
Tシャツやキャップなど

「スターバックス(STARBUCKS)」は、漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」との第3弾コラボを開始する。“Kindness(相手を想う気持ち)”をテーマとし、オリジナルドリンクやフードに加え、Tシャツやキャップ、トートバッグなどのグッズを販売する。

■商品詳細

Tシャツ/国内限定(4400円)
キャップ/国内限定(3900円)
トートバッグ/国内限定(4500円)
※一部商品

【3月25日予約開始】
ファミリア
(FAMILIAR)

「ビビィ」と初コラボ
バッグやチャームなど5型

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「ビビィ(Bibiy.)」とのコラボアイテムを予約販売する。動物をモチーフとしたバッグやチャームのほか、ショルダー、ハンドストラップをそろえる。各アイテムは、3月25日10時から予約販売を開始する。

■商品詳細

トートバッグ(3万3000円)
ミニバッグ(1万9800円)
チャーム(1万3200円)
ショルダーストラップ(1万4300円)
ハンドストラップ(1万1000円)

【3月26日先行発売】
ギークス ルール
(GEEKS RULE)

「ファイナルファンタジーXIV」コラボ
伊勢丹新宿で先行発売

「ギークス ルール(GEEKS RULE)」は、3月26日〜4月1日に伊勢丹新宿本店で開催するイベント「ファイナルファンタジーXIV×伊勢丹 スペシャルコレクション 2025」に合わせ、「ファイナルファンタジーXIV」とのコラボTシャツ(1万3200円)を販売する。同作のコンセプトアーティストを務める長嶺裕幸のイラストを採用し、特色分解、スポットカラーセパレーションによる15色分解のシルクスクリーンプリントで制作した。伊勢丹新宿本店で3月26日の1日限定で店頭先行販売する。

■商品詳細

コラボTシャツ(1万3200円)

【3月27日発売】
キャロウェイゴルフ

相葉雅紀プロデュース
Tシャツやゴルフグローブなど

キャロウェイゴルフは、アンバサダーの相葉雅紀がプロデュースしたアイテムを限定発売する。「ゴルフウエアとしてプロデュースしたが、普段の生活の中でもタウン着としても着用できるように“かたち”にこだわった」とし、Tシャツやショートパンツ、ソックス、ゴルフグローブをそろえる。

■商品詳細

Tシャツ(1万8150円)
パンツ(3万800円)
ショートパンツ(2万4200円)
ソックス(1760円)
ゴルフグローブ(3850円)

【3月27日発売】
ストーンアイランド
(STONE ISLAND)

「ニューバランス」コラボ
スニーカー“998 メイドインUSA”

「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とコラボしたスニーカー“998 メイドインUSA(MADE IN USA)”を発売する。モーブ、ディーププラム、コッパーマルーンなど、くすみ感のあるカラーを配し、退廃的ながらも洗練されたムードに。また“N”ロゴは、暗闇で光を反射するリフレクター仕様。

■商品詳細

コラボスニーカー(4万9500円)

【3月28日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

シップス50周年記念
別注スニーカー“ガゼル インドア”

シップス(SHIPS)は、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」に別注したスニーカー“ガゼル インドア シップス(GAZELLE INDOOR SHIPS)”を発売する。“ガゼル インドア(GAZELLE INDOOR)”を土台とし、シップスを象徴するネイビーを基調にデザイン。3月26日まで公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

別注スニーカー(1万6500円)

【3月28日発売】
ヴェジャ
(VEJA)

ドーバー ギンザとコラボ
10足限定発売

「ヴェジャ(VEJA)」は、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)とのコラボスニーカーを発売する。スニーカー“パネンカ(PANENKA)”を土台とし、「サシコギャルズ(SASHIKO GALS)」の刺し子技法を採用、独自のステッチをデザインした。3月28、29日にドーバー ストリート マーケット ギンザにおいて10足限定で販売する。

■商品詳細

コラボスニーカー/10足限定(16万5000円)

【3月28日発売】
ジーユー
(GU)

「セサミストリート」コラボ
ウエアやポーチ、バッグなど

「ジーユー(GU)」は、子ども向け教育番組「セサミストリート(SESAME STREET)」とのコラボアイテムを発売する。“セサミストリートの楽しい1日”をテーマとし、ひび割れ加工などビンテージライクに仕上げたTシャツなどウエアのほか、ポーチ、ニットバッグなどを販売する。

■商品詳細

Tシャツ/ウィメンズ(1290円)
Tシャツ/メンズ(1990円)
Tシャツ/キッズ(990円〜)
ポーチ(1990円)
ニットバッグ(1990円)
※一部商品

【3月29日発売】
アトモス ピンク
(ATMOS PINK)

「ニューバランス」に別注
淡いピンクをまとう“U740”

アトモス ピンク(ATMOS PINK)は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」のスニーカー“U740”の別注モデルを発売する。砕けた赤いサンゴや貝によって、砂浜がピンク色に染まる、ピンクビーチをモチーフに配色。全体を淡いピンクで包み、両サイドに“N”ロゴ、インソールには砂浜を思わせるグラデーションをあしらった。

■商品詳細

別注スニーカー(1万6500円)

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「UT」の「ポケモン」コラボや「スターバックス」×「ピーナッツ」のスヌーピーTシャツなど! 来週発売のファッションアイテム10選【3/24〜3/30】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月24〜30日に発売するアイテムを紹介します。ユニクロの「UT」は24日、「ポケモン」とコラボしたTシャツを発売します。人気キャラクターをスケッチ画風のグラフィックで落とし込んだコレクションは、ピカチュウやニャース、ソウブレイズなど、初期から最新までのキャラクターが表情豊かにデザインされていてほっこりします。

一方、「スターバックス(STARBUCKS)」からは、漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」との第3弾コラボを25日に発売します。今回は春らしいグリーンやピンク、ブルーのパステルカラーのキャップやTシャツ、トートバッグが登場します。グリーンのエプロンにドリンクも持っている店員のようなスヌーピーもいてスペシャル感バツグンです!

【3月24日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ポケモン」との新作コラボ
メンズとキッズの全8型

「ユニクロ(UNIQLO)」のグラフィックTシャツブランド「UT」は、「ポケモン」とコラボしたTシャツを発売する。キャラクターをスケッチ画風のグラフィックに落とし込み、“ピカチュウ”や“ニャース”“ソウブレイズ”などをデザインした。

■商品詳細

Tシャツ/メンズ(1500円)
Tシャツ/キッズ(990円)

【3月25日発売】
スターバックス
(STARBUCKS)

「ピーナッツ」コラボ第3弾
Tシャツやキャップなど

「スターバックス(STARBUCKS)」は、漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」との第3弾コラボを開始する。“Kindness(相手を想う気持ち)”をテーマとし、オリジナルドリンクやフードに加え、Tシャツやキャップ、トートバッグなどのグッズを販売する。

■商品詳細

Tシャツ/国内限定(4400円)
キャップ/国内限定(3900円)
トートバッグ/国内限定(4500円)
※一部商品

【3月25日予約開始】
ファミリア
(FAMILIAR)

「ビビィ」と初コラボ
バッグやチャームなど5型

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「ビビィ(Bibiy.)」とのコラボアイテムを予約販売する。動物をモチーフとしたバッグやチャームのほか、ショルダー、ハンドストラップをそろえる。各アイテムは、3月25日10時から予約販売を開始する。

■商品詳細

トートバッグ(3万3000円)
ミニバッグ(1万9800円)
チャーム(1万3200円)
ショルダーストラップ(1万4300円)
ハンドストラップ(1万1000円)

【3月26日先行発売】
ギークス ルール
(GEEKS RULE)

「ファイナルファンタジーXIV」コラボ
伊勢丹新宿で先行発売

「ギークス ルール(GEEKS RULE)」は、3月26日〜4月1日に伊勢丹新宿本店で開催するイベント「ファイナルファンタジーXIV×伊勢丹 スペシャルコレクション 2025」に合わせ、「ファイナルファンタジーXIV」とのコラボTシャツ(1万3200円)を販売する。同作のコンセプトアーティストを務める長嶺裕幸のイラストを採用し、特色分解、スポットカラーセパレーションによる15色分解のシルクスクリーンプリントで制作した。伊勢丹新宿本店で3月26日の1日限定で店頭先行販売する。

■商品詳細

コラボTシャツ(1万3200円)

【3月27日発売】
キャロウェイゴルフ

相葉雅紀プロデュース
Tシャツやゴルフグローブなど

キャロウェイゴルフは、アンバサダーの相葉雅紀がプロデュースしたアイテムを限定発売する。「ゴルフウエアとしてプロデュースしたが、普段の生活の中でもタウン着としても着用できるように“かたち”にこだわった」とし、Tシャツやショートパンツ、ソックス、ゴルフグローブをそろえる。

■商品詳細

Tシャツ(1万8150円)
パンツ(3万800円)
ショートパンツ(2万4200円)
ソックス(1760円)
ゴルフグローブ(3850円)

【3月27日発売】
ストーンアイランド
(STONE ISLAND)

「ニューバランス」コラボ
スニーカー“998 メイドインUSA”

「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とコラボしたスニーカー“998 メイドインUSA(MADE IN USA)”を発売する。モーブ、ディーププラム、コッパーマルーンなど、くすみ感のあるカラーを配し、退廃的ながらも洗練されたムードに。また“N”ロゴは、暗闇で光を反射するリフレクター仕様。

■商品詳細

コラボスニーカー(4万9500円)

【3月28日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

シップス50周年記念
別注スニーカー“ガゼル インドア”

シップス(SHIPS)は、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」に別注したスニーカー“ガゼル インドア シップス(GAZELLE INDOOR SHIPS)”を発売する。“ガゼル インドア(GAZELLE INDOOR)”を土台とし、シップスを象徴するネイビーを基調にデザイン。3月26日まで公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

別注スニーカー(1万6500円)

【3月28日発売】
ヴェジャ
(VEJA)

ドーバー ギンザとコラボ
10足限定発売

「ヴェジャ(VEJA)」は、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)とのコラボスニーカーを発売する。スニーカー“パネンカ(PANENKA)”を土台とし、「サシコギャルズ(SASHIKO GALS)」の刺し子技法を採用、独自のステッチをデザインした。3月28、29日にドーバー ストリート マーケット ギンザにおいて10足限定で販売する。

■商品詳細

コラボスニーカー/10足限定(16万5000円)

【3月28日発売】
ジーユー
(GU)

「セサミストリート」コラボ
ウエアやポーチ、バッグなど

「ジーユー(GU)」は、子ども向け教育番組「セサミストリート(SESAME STREET)」とのコラボアイテムを発売する。“セサミストリートの楽しい1日”をテーマとし、ひび割れ加工などビンテージライクに仕上げたTシャツなどウエアのほか、ポーチ、ニットバッグなどを販売する。

■商品詳細

Tシャツ/ウィメンズ(1290円)
Tシャツ/メンズ(1990円)
Tシャツ/キッズ(990円〜)
ポーチ(1990円)
ニットバッグ(1990円)
※一部商品

【3月29日発売】
アトモス ピンク
(ATMOS PINK)

「ニューバランス」に別注
淡いピンクをまとう“U740”

アトモス ピンク(ATMOS PINK)は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」のスニーカー“U740”の別注モデルを発売する。砕けた赤いサンゴや貝によって、砂浜がピンク色に染まる、ピンクビーチをモチーフに配色。全体を淡いピンクで包み、両サイドに“N”ロゴ、インソールには砂浜を思わせるグラデーションをあしらった。

■商品詳細

別注スニーカー(1万6500円)

The post 「UT」の「ポケモン」コラボや「スターバックス」×「ピーナッツ」のスヌーピーTシャツなど! 来週発売のファッションアイテム10選【3/24〜3/30】 appeared first on WWDJAPAN.

「ハトラ」の“瞬く”服 15年目でたどり着いた“リミナルウエア”の完成形

長見佳祐デザイナーによる「ハトラ(HATRA)」は3月20日、2025-26年秋冬コレクションをブランド初のランウエイショー形式で発表した。ショーは東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構が主催する「東京ファッションアワード 2025(TOKYO FASHION AWARD 2025)」受賞による特典で、ブランド設立からの15年を総括するような堂々のコレクションだった。

長見デザイナーの衣服の捉え方は哲学的だ。21年から“リミナルウエア(LIMINAL WEAR)”というコンセプトを掲げ、内向きな個人と社会をつなぎ、人を新たな体験へと誘うメディア(媒介物)として衣服の制作を続けてきた。なお、“リミナリティー”とは、旅や祝祭のような、一時的に日常と非日常を往復する状況を指す。

揺れ、瞬き、イメージを変容

今季のテーマは“瞬き”だ。アトリエ近くの隅田川を観察し、光を受けて水面の表情が次々に変化する様子に着想した。川が動くごとに人の脳内イメージが流動するように、衣服も着用者の動作に合わせて刻一刻と見え方が変わる——この状態を「ハトラ」は“瞬き”と名づけ、“リミナルウエア”との共通項を見いだした。

テーマにちなみ、軽やかな素材使いを意識した。ファーストルックは、黒一色のシフォン素材のドレス。何色もの絵の具をマーブル状に垂らしたような抽象的なプリントが印象的だ。印刷に用いたのは京セラのインクジェットプリンター「フォレアス」で、水の使用量を極限まで削減した仕組みにより、インクの重さや厚さを防ぐことができる技術だ。モデルが歩くたびにドレスの裾は揺れ、シルバーのグラスコードも薄暗い会場の中で光を反射して輝く。また、得意とする重衣料の主張は控えめに、薄手のウエアをレイヤードして作るエレガントなスタイルに挑戦した。

デジタルツールが思考を拡張する

「ハトラ」は、15年の経験に裏打ちする素材使いやデザインの引き出しが豊富で、今シーズンは長見デザイナーの創意工夫の変遷をたどるようだった。Iラインのスタイリッシュなシルエットをベースにしながら、テーラードジャケットやスラックスといったドレッシーなアイテムから、ポリエステル素材のプルオーバーやメッシュ素材のガウンとパンツ、フーディーなどのカジュアルウエア、バンドゥーやファー付きのポンチョというレディーライクなアイテムまで、スタイルは多彩だ。アシンメトリーにギャザーを寄せたトップスや構築的なAラインスカートもあり、35ルックの中であらゆるバランスを披露した。

長見デザイナーのアイデアと共に「ハトラ」のクリエイションを支えているのは、生成AI や3Dパターンソフトウエアの「クロ(CLO)」といったデジタルツールである。ニットドレスやパンツ、シフォントップスなどに映し出したSFタッチの柄は、生成AIへのプロンプトを繰り返して生み出したもの。さらに、ジャケットの前身頃やハイウエストパンツの腰回りに施した幾何学モチーフは、「クロ」で作った立体的なパターンである。長見デザイナーによると、「生成AIはその便利さがデザイナーの思考力を目減りさせるリスクがあるから、宇宙人にアドバイスをもらうような感覚で、ファッションデザインに向き合い直すためのツールとして使用している」という。

鳴り止まなかった拍手

長見デザイナーはショーを終えた感想を問われ、「あっという間に終わってしまって不安で仕方ない」とこぼした。しかし、フィナーレ後の拍手はしばらく鳴り止まなかったし、周囲のからは「鳥肌が立つショーだった」「ブランドの魅力がさらに知られることになりうれしい」と高評価だった。間違いなく、今季の東コレを代表するショーの一つだと言えるだろう。

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「ハトラ」の“瞬く”服 15年目でたどり着いた“リミナルウエア”の完成形

長見佳祐デザイナーによる「ハトラ(HATRA)」は3月20日、2025-26年秋冬コレクションをブランド初のランウエイショー形式で発表した。ショーは東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構が主催する「東京ファッションアワード 2025(TOKYO FASHION AWARD 2025)」受賞による特典で、ブランド設立からの15年を総括するような堂々のコレクションだった。

長見デザイナーの衣服の捉え方は哲学的だ。21年から“リミナルウエア(LIMINAL WEAR)”というコンセプトを掲げ、内向きな個人と社会をつなぎ、人を新たな体験へと誘うメディア(媒介物)として衣服の制作を続けてきた。なお、“リミナリティー”とは、旅や祝祭のような、一時的に日常と非日常を往復する状況を指す。

揺れ、瞬き、イメージを変容

今季のテーマは“瞬き”だ。アトリエ近くの隅田川を観察し、光を受けて水面の表情が次々に変化する様子に着想した。川が動くごとに人の脳内イメージが流動するように、衣服も着用者の動作に合わせて刻一刻と見え方が変わる——この状態を「ハトラ」は“瞬き”と名づけ、“リミナルウエア”との共通項を見いだした。

テーマにちなみ、軽やかな素材使いを意識した。ファーストルックは、黒一色のシフォン素材のドレス。何色もの絵の具をマーブル状に垂らしたような抽象的なプリントが印象的だ。印刷に用いたのは京セラのインクジェットプリンター「フォレアス」で、水の使用量を極限まで削減した仕組みにより、インクの重さや厚さを防ぐことができる技術だ。モデルが歩くたびにドレスの裾は揺れ、シルバーのグラスコードも薄暗い会場の中で光を反射して輝く。また、得意とする重衣料の主張は控えめに、薄手のウエアをレイヤードして作るエレガントなスタイルに挑戦した。

デジタルツールが思考を拡張する

「ハトラ」は、15年の経験に裏打ちする素材使いやデザインの引き出しが豊富で、今シーズンは長見デザイナーの創意工夫の変遷をたどるようだった。Iラインのスタイリッシュなシルエットをベースにしながら、テーラードジャケットやスラックスといったドレッシーなアイテムから、ポリエステル素材のプルオーバーやメッシュ素材のガウンとパンツ、フーディーなどのカジュアルウエア、バンドゥーやファー付きのポンチョというレディーライクなアイテムまで、スタイルは多彩だ。アシンメトリーにギャザーを寄せたトップスや構築的なAラインスカートもあり、35ルックの中であらゆるバランスを披露した。

長見デザイナーのアイデアと共に「ハトラ」のクリエイションを支えているのは、生成AI や3Dパターンソフトウエアの「クロ(CLO)」といったデジタルツールである。ニットドレスやパンツ、シフォントップスなどに映し出したSFタッチの柄は、生成AIへのプロンプトを繰り返して生み出したもの。さらに、ジャケットの前身頃やハイウエストパンツの腰回りに施した幾何学モチーフは、「クロ」で作った立体的なパターンである。長見デザイナーによると、「生成AIはその便利さがデザイナーの思考力を目減りさせるリスクがあるから、宇宙人にアドバイスをもらうような感覚で、ファッションデザインに向き合い直すためのツールとして使用している」という。

鳴り止まなかった拍手

長見デザイナーはショーを終えた感想を問われ、「あっという間に終わってしまって不安で仕方ない」とこぼした。しかし、フィナーレ後の拍手はしばらく鳴り止まなかったし、周囲のからは「鳥肌が立つショーだった」「ブランドの魅力がさらに知られることになりうれしい」と高評価だった。間違いなく、今季の東コレを代表するショーの一つだと言えるだろう。

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クラフトの異端児「トキオ」 むき出しのパンク精神と古着愛

「東京ファッションアワード 2025(TOKYO FASHION AWARD 2025)」を受賞した「トキオ(TOKIO)」は19日、青山スパイラルホールで初めてのショーを行い、2025-26年秋冬コレクションを発表した。1985年生まれの木村登喜夫デザイナーは文化服装学院卒業後、OEM企業やアパレルブランドなどで経験を積む。乃木坂46や櫻坂46などの“坂道系アイドル”の衣装製作や映画衣装のスタイリングなどを手掛ける傍ら、古着屋「タイムズヒミツクラブ」の運営や美容師向けエプロンも手掛ける。「トキオ」は21年にスタート。自身のルーツとするパンクなどのカルチャーをベースに、古着のリペアやリメイクで培った技術を生かし、全て手作りで製作している。

光るハンドワークの技術

「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」の公式スケジュールでの大舞台に、バンドを用意した。来場者が着席すると生演奏が始まり、会場は一気に「トキオ」の空間へと変わる。今シーズンのコレクションテーマは、“I'm STRANGER(私はよそ者)”。その背景に木村デザイナーは、「『東京ファッションアワード 2025』8ブランドの受賞者の中で、僕はどこか異端だと思った。それでも僕にしかできないことがあるし、それがファッションだ。僕のファッションを見てほしい、ただそれだけ」と語った。

そう思いを込めたショーの先陣を切ったのは、タータンチェック柄の中綿ジャケットとパンツのセットアップ。ジャケットの前身頃に大きなアウトポケットを4つ、袖に立体感のあるボーダーの加工を施し、ボリュームと繊細なデザインを引き立てた。今シーズンは薄手のアウターを提案するブランドが多いため、「トキオ」のファーストルックはより異彩を放っていた。さらに、ボタンホールや裾にダメージを加え、袖を継ぎはぎしたようなカーペンタージャケット、薄いナイロンで仕立てたオールインワン、ミモザイエローが美しいツイードのセットアップなど、色とりどりの素材を巧みに使ったアイテムが続々と登場。またフリンジたっぷりのニットポンチョ、細かな手刺しゅうを施したテーラードジャケット、鮮やかな緑のバイカージャケットにウィンドウ・ペンのパンツなど、往年のミュージシャンスタイルをほうふつとするルックが並ぶ。まるで、音楽や古着、クラフトを愛し、衣装製作の実績もある木村デザイナーのポートフォリオのようだ。

パリ初挑戦での反省

昨年9月に「東京ファッションアワード 2025」受賞を受け、パリの合同ショールーム「ショールーム トーキョー(SHOWROOM.TOKYO)」に出展するチャンスを得た。しかしショー後の会見で成果を問うと「手応えはあまりなかった」と正直に話した。「パリにはアイテム数を多めに持って行った。僕はいろいろなものが好きで、根底にあるパンクのようなごちゃ混ぜな世界観が伝わればいいなと思っていたけど、それをうまく伝えられなかった。事前のリサーチや準備が足りなかったと思う」。今回のショーではその反省を生かし、自らの得意技を全力で見せた。

パリから帰国後の3月3日、木村デザイナーは「世界に向けたファションショー開催のため」に、300万円を目標としたクラウドファンディングを実施し、10日間で100万円が集まった。「東京ファッションアワード」が会場費など一部の支援を行うものの、演出やモデル、その他にかかるショー経費は、発展途上のブランドにとってあまりにも負担が大きい金額なのが実情だ。「独学でブランドを始め、基本は手作り。周りの方々にたくさん助けてもらいながら、続けることができた。今回ショーをするとなって、こんなにお金がかかるのかと驚いた。協力してくださる方にももっといいものを見せたいし、そしてこの仲間がもっと広がることで、ブランドに力をつけていきたい。パリでは厳しい意見もあったが、それでも自分がやりたいことを貫きたい。この思いを分かってもらうための近道はもっとあるはず。モノ作りをさらに研ぎ澄ましてがんばっていきたい」。

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クラフトの異端児「トキオ」 むき出しのパンク精神と古着愛

「東京ファッションアワード 2025(TOKYO FASHION AWARD 2025)」を受賞した「トキオ(TOKIO)」は19日、青山スパイラルホールで初めてのショーを行い、2025-26年秋冬コレクションを発表した。1985年生まれの木村登喜夫デザイナーは文化服装学院卒業後、OEM企業やアパレルブランドなどで経験を積む。乃木坂46や櫻坂46などの“坂道系アイドル”の衣装製作や映画衣装のスタイリングなどを手掛ける傍ら、古着屋「タイムズヒミツクラブ」の運営や美容師向けエプロンも手掛ける。「トキオ」は21年にスタート。自身のルーツとするパンクなどのカルチャーをベースに、古着のリペアやリメイクで培った技術を生かし、全て手作りで製作している。

光るハンドワークの技術

「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」の公式スケジュールでの大舞台に、バンドを用意した。来場者が着席すると生演奏が始まり、会場は一気に「トキオ」の空間へと変わる。今シーズンのコレクションテーマは、“I'm STRANGER(私はよそ者)”。その背景に木村デザイナーは、「『東京ファッションアワード 2025』8ブランドの受賞者の中で、僕はどこか異端だと思った。それでも僕にしかできないことがあるし、それがファッションだ。僕のファッションを見てほしい、ただそれだけ」と語った。

そう思いを込めたショーの先陣を切ったのは、タータンチェック柄の中綿ジャケットとパンツのセットアップ。ジャケットの前身頃に大きなアウトポケットを4つ、袖に立体感のあるボーダーの加工を施し、ボリュームと繊細なデザインを引き立てた。今シーズンは薄手のアウターを提案するブランドが多いため、「トキオ」のファーストルックはより異彩を放っていた。さらに、ボタンホールや裾にダメージを加え、袖を継ぎはぎしたようなカーペンタージャケット、薄いナイロンで仕立てたオールインワン、ミモザイエローが美しいツイードのセットアップなど、色とりどりの素材を巧みに使ったアイテムが続々と登場。またフリンジたっぷりのニットポンチョ、細かな手刺しゅうを施したテーラードジャケット、鮮やかな緑のバイカージャケットにウィンドウ・ペンのパンツなど、往年のミュージシャンスタイルをほうふつとするルックが並ぶ。まるで、音楽や古着、クラフトを愛し、衣装製作の実績もある木村デザイナーのポートフォリオのようだ。

パリ初挑戦での反省

昨年9月に「東京ファッションアワード 2025」受賞を受け、パリの合同ショールーム「ショールーム トーキョー(SHOWROOM.TOKYO)」に出展するチャンスを得た。しかしショー後の会見で成果を問うと「手応えはあまりなかった」と正直に話した。「パリにはアイテム数を多めに持って行った。僕はいろいろなものが好きで、根底にあるパンクのようなごちゃ混ぜな世界観が伝わればいいなと思っていたけど、それをうまく伝えられなかった。事前のリサーチや準備が足りなかったと思う」。今回のショーではその反省を生かし、自らの得意技を全力で見せた。

パリから帰国後の3月3日、木村デザイナーは「世界に向けたファションショー開催のため」に、300万円を目標としたクラウドファンディングを実施し、10日間で100万円が集まった。「東京ファッションアワード」が会場費など一部の支援を行うものの、演出やモデル、その他にかかるショー経費は、発展途上のブランドにとってあまりにも負担が大きい金額なのが実情だ。「独学でブランドを始め、基本は手作り。周りの方々にたくさん助けてもらいながら、続けることができた。今回ショーをするとなって、こんなにお金がかかるのかと驚いた。協力してくださる方にももっといいものを見せたいし、そしてこの仲間がもっと広がることで、ブランドに力をつけていきたい。パリでは厳しい意見もあったが、それでも自分がやりたいことを貫きたい。この思いを分かってもらうための近道はもっとあるはず。モノ作りをさらに研ぎ澄ましてがんばっていきたい」。

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化粧品好調の伊勢丹新宿本店、新たな催事でプレミアムスキンケアの門戸を広げる 

伊勢丹新宿本店は、化粧品の新たな催事「イセタン ビューティ ウィーク」で、プレミアムスキンケアにフォーカスしたイベントを25日まで開催中だ。高機能な高級ラインを持つ26ブランドが参加し、中心価格帯は5万円前後。肌測定機などの体験サービスや自由に試せるブースなどを用意し、美容に精通した人や初心者も楽しめる内容とする。

同店は、これまでメイクアップやフレグランスの催事をいち早く展開してきたが、近年のエイジングケア需要の高まりを受け、プレミアムスキンケアに特化したイベントの開催に至った。伊勢丹新宿本店の化粧品売り場(地下2階、1~2階)ではスキンケアが売り上げの4割を占め、その中でもプレミアムスキンケアが成長をけん引。25年3月期の化粧品売り場の商況は前年比2ケタ増を見込んでいる。

毎年3月は、メイクの祭典「イセタン メイクアップパーティ」を開催しているが、今年は春夏シーズンの始まりに合わせ、2月へと前倒しした。従来の催事会場から、1、2階の各ブランドのブース形式へと変更し、ブランドとの接点を強化した。限定品目当ての来店客が増加する中、本来提供したいサービスが十分に行えない課題も浮上していたという。そのため、顧客とブランドの最適な接点を考慮し、イベントの見直しを図った。

一方プレミアムスキンケアは、3年前から売り場での動きが目立つようになり、「今回の催事の構想も長年温めていた」(入月雅子・三越伊勢丹 化粧品商品部新宿店商品担当 化粧品 バイヤー)という。「スキンケアには投資価値があると判断する顧客が増えている。プレミアムスキンケアを購入する際には、美容部員のアドバイスを受けた上で選びたいというニーズが根強く、百貨店が購買チャネルとして支持されている。総じて、プレミアムスキンケアは百貨店の顧客と親和性が高い」と分析する。

今回の催事では、プレミアムスキンケアの試用機会を提供することで、購入に対する心理的ハードルの軽減も狙う。「高価格帯のスキンケアを試してから購入したくとも、店頭では『座ったら買わなければならない』と感じる心理的障壁があるのではないか」との仮説のもと、顧客の反応を検証する意図もあるという。

山崎奈々恵・三越伊勢丹化粧品MD部新宿/ミラー/ミーコ商品担当バイヤーは、「スキンケアの使い分けや特別な日のためのスキンケア文化を発信し、お客さまが自身の肌と向き合いながら、スキンケアをランクアップしようと思うきっかけになれば」と期待を寄せる。今後「イセタン ビューティ ウィーク」では、プレミアムスキンケアに限らず、その時々の話題となる美容を発信していく方針だ。

「イセタン ビューティ ウィーク」の見どころ

26ブランドのうち約6割は、1、2階の常設売り場にないブランドで構成する。奄美大島のスキンケアブランド「アーダンシルク(ADAN SILK)」やフランスのラグジュアリーと日本のテクノロジーを融合した「エヴィドンス ドゥ ボーテ(EVIDENS DE BEAUTÉ)」などを取りそろえる。独ドクターズスキンケアブランド「アウグスティヌスバーダー(AUGUSTINUS BADER)」は、同店で2回目の展開となる。このほか、「グライセル(GLYCEL)」「クリスティーナ(CHRISTINA)」「ザ・ギンザ(THE GINZA)」「スイスパーフェクション(SWISS PERFECTION)」「セルキュア(CELL CURE)」「ビオロジックルシェルシュ(BIOLOGIQUE RECHERCHE)」「リポシー(LYPO-C)」なども出展し、各ブランドには5〜10人のスタッフが常駐する。

会場の入り口には、各ブランドの化粧水やUVケア、新製品を自由に試せるブースを設置。肌チェックブースでは、「イプサ(IPSA)」「エスト(EST)」「SK-II」「エピステーム(EPISTEME)」「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」「パナソニック ビューティ(PANASONIC BEAUTY)」の肌測定機を用いた肌チェックを無料で体験できる。三越伊勢丹アプリのクーポン画面を提示すると、最大6回まで体験可能。診断ブランドはランダムに選ばれる。

各ブランドによるセミナーやトークショーも開催する。トリートメントやカウンセリング、体験会などは、事前予約の受付を終了しているが、フリー枠での参加は引き続き可能となっている。

■「イセタン ビューティー ウィーク 2025~スキンケアで叶える、新しい私~」
日程:3月20〜25日(19日はエムアイカード会員の特別招待日)
時間:10時〜20時(最終日は18時に終了)
場所:伊勢丹新宿店本館6階 催物場

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2025-26年秋冬はファーコートが来る!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月17日号からの抜粋です)

木村:2025-26年秋冬ミラノコレは「フェラガモ(FERRAGAMO)」がベストでした。ランウエイ取材ではいつもいろいろなことを考えて、メモしたり写真を撮ったりと忙しいのですが、今回の「フェラガモ」は手を止めて、感じることに専念しました。すごくドキドキして、カッコいい!と思ったら、要さんが「バックステージに行こう」と言い、バックステージには同じ感覚を持った人が詰めかけていて、すごくテンションが上がりました。

村上:デザイナーシャッフルで“様子見”なシーズンなのか、トレンドが見えづらかったです。「フェラガモ」で見た構築と流動の融合は、パリの「サカイ(SACAI)」などでようやく大きな流れだと確信できたのですが、素直に「素敵!」と思えましたね。

木村:ミニマルで構築的なデザインだけれど、ジャージー素材で柔らかいというように、マクシミリアン・ディヴィス(Maximilian Davis)が新しい言語で“ミニマル”を語ろうとしていると感じて、表紙にしたいと考えました。

着る人が“安心する”服の流れ

村上:街ではテック系のシェルパーカばかりが目立っていたこともあり、起毛感や毛足の長い素材のコートをどのブランドも提案していたのが印象的でした。特に「フェンディ(FENDI)」は真面目でストイックな感じのキム・ジョーンズが去り、グラマラスでゴージャスな雰囲気のカムバックに歓迎ムードでした。

木村:アメリカのセレブの間でモブワイフ、つまりマフィアの妻のようなスタイルがはやっていたり、日本でもプードルコートやテディベアコートなどのモコモコ系のアウターが人気だったりと、着る人を包み込むようなアウターは注目ですね。

村上:思っていたより装飾主義には行かず、着る人が“安心する”服の流れがまた盛り上がりそうですね。個人的には「グッチ(GUCCI)」の新デザイナー就任のニュースが校了日に出そうな気配で、まとめたページを大きく変えなきゃいけないんじゃないか?とドキドキしています(苦笑)。

木村:ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)退任のニュースはなんとか記事に反映できましたが、デムナ (DEMNA)の「グッチ」就任は校了後でしたね。「ジル サンダー(JIL SANDER)」をシモーネ・ベロッティが引き継ぐのも意外でしたし、ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻の行く末も気になります。

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2025-26年秋冬はファーコートが来る!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月17日号からの抜粋です)

木村:2025-26年秋冬ミラノコレは「フェラガモ(FERRAGAMO)」がベストでした。ランウエイ取材ではいつもいろいろなことを考えて、メモしたり写真を撮ったりと忙しいのですが、今回の「フェラガモ」は手を止めて、感じることに専念しました。すごくドキドキして、カッコいい!と思ったら、要さんが「バックステージに行こう」と言い、バックステージには同じ感覚を持った人が詰めかけていて、すごくテンションが上がりました。

村上:デザイナーシャッフルで“様子見”なシーズンなのか、トレンドが見えづらかったです。「フェラガモ」で見た構築と流動の融合は、パリの「サカイ(SACAI)」などでようやく大きな流れだと確信できたのですが、素直に「素敵!」と思えましたね。

木村:ミニマルで構築的なデザインだけれど、ジャージー素材で柔らかいというように、マクシミリアン・ディヴィス(Maximilian Davis)が新しい言語で“ミニマル”を語ろうとしていると感じて、表紙にしたいと考えました。

着る人が“安心する”服の流れ

村上:街ではテック系のシェルパーカばかりが目立っていたこともあり、起毛感や毛足の長い素材のコートをどのブランドも提案していたのが印象的でした。特に「フェンディ(FENDI)」は真面目でストイックな感じのキム・ジョーンズが去り、グラマラスでゴージャスな雰囲気のカムバックに歓迎ムードでした。

木村:アメリカのセレブの間でモブワイフ、つまりマフィアの妻のようなスタイルがはやっていたり、日本でもプードルコートやテディベアコートなどのモコモコ系のアウターが人気だったりと、着る人を包み込むようなアウターは注目ですね。

村上:思っていたより装飾主義には行かず、着る人が“安心する”服の流れがまた盛り上がりそうですね。個人的には「グッチ(GUCCI)」の新デザイナー就任のニュースが校了日に出そうな気配で、まとめたページを大きく変えなきゃいけないんじゃないか?とドキドキしています(苦笑)。

木村:ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)退任のニュースはなんとか記事に反映できましたが、デムナ (DEMNA)の「グッチ」就任は校了後でしたね。「ジル サンダー(JIL SANDER)」をシモーネ・ベロッティが引き継ぐのも意外でしたし、ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻の行く末も気になります。

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「ヒュンメル オー」刷新に手応え 森川マサノリがわずか2カ月で示した次世代へのビジョン

国立代々木競技場園地の野外スペースを再出発の地に選んだのは、森川マサノリ新クリエイティブ・ディレクターが率いる「ヒュンメル オー(HUMMEL 00)」だ。同ブランドはデンマーク発のスポーツメーカー「ヒュンメル」のデイリーウエアラインで、スポーツ用品のエスエスケイ(SSK)が手掛ける日本企画である。デビューからわずか1シーズンでチームを刷新し、新体制で迎えた2シーズン目となる2025-26年秋冬コレクションを、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で18日に発表した。
 

サッカー少年が老舗を革新させる

 
ファーストルックに登場したのは、ユニホームTシャツにブレザーを合わせたスクールガール。ボックスシルエットのジャケットとスリムに整えたハーフパンツは、軽量の裏毛スエットでスポーティーに仕立てた。足元はサッカーソックスにポインテッドトーのキトゥンヒールパンプス。クラシックにテーラード、そしてストリート&スポーツ。100年以上続く老舗スポーツブランドの新たな幕開けを象徴するルックとなった。
 
新生「ヒュンメル オー」のコンセプトは、“ニューヘリテージ(New Heritage)”。森川クリエイティブ・ディレクターはまず、1923年に創業した「ヒュンメル(HUMMEL)」の膨大なアーカイブを振り返った。学生時代にサッカーをしていたこともあり、サッカー用品からスタートしたブランドの知識を得ることにさほど時間を要さなかっただろう。そこで、80年代のゲームシャツ(ユニホーム)やブランド名の由来でもあるマルハナバチ(※ドイツ語で「ヒュンメル」)をかたどった“バンブルビー”のエンブレム、V字模様の“シェブロン柄”などアイコニックなアイテムに触れ、自身のブランド「ベイシックス(BASICKS)」で支持されるスポーツやストリートのセンスを調和させた。

 
昨年7月に披露した「ヒュンメル オー」のデビューコレクションは、北欧スタイルを軸にしたエレガンスな大人のウエアだった。対して今シーズンはスポーツを軸にし、ブランドヘリテージを鮮明に表現しているのは明確だった。ピタッとしたマイクロミニサイズのゲームシャツ、シックなベロアやフレアパンツで見せたトラックスーツ、フリースのチェスターコートなど、スポーツウエアをモダンに進化させている。スポーツウエアに多用される肌あたりのよい4本針の縫製技法、フラットシーマも継承する。森川クリエイティブ・ディレクターが大事とするサステナビリティの観点においても、環境負荷の低いリサイクルポリエステルやオーガニックコットン、転写デニムなど積極的に採用してきた「ヒュンメル」のプロジェクトに共鳴している。
 

“デザイナー×スポーツ”の可能性

 
森川クリエイティブ・ディレクターが着任したのは12月で、コレクション制作の期間はわずか2カ月だった。30ルックを披露したショーを終えて、「今回できなかったアプローチもあったが、そこも含めて新生『ヒュンメル オー』のイントロダクションとなる方向性は示せたかなと思う」と手応えを語った。

ファッションデザイナーとスポーツブランドの協業は、近年ますます活発になっている。「サカイ(SACAI)」の阿部千登世デザイナーや、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」の尾花大輔デザイナーといった海外で活躍する日本人デザイナーとグローバルメーカーのタッグを筆頭に、最近では国内の若手が「アンブロ(UMBRO)」や「プーマ(PUMA)」と小規模で短期間のコラボレーションを行う。対して「ヒュンメル」は、新ライン立ち上げという勝負に出た。若い世代に響くスタイルには定評のある森川クリエイティブ・ディレクターは、「ヒュンメル」のレガシーを次世代に向けて明確に示したといえるだろう。デザイナー×スポーツブランドの関係性にまた新たな風を吹き込みそうだ。

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「ヒュンメル オー」刷新に手応え 森川マサノリがわずか2カ月で示した次世代へのビジョン

国立代々木競技場園地の野外スペースを再出発の地に選んだのは、森川マサノリ新クリエイティブ・ディレクターが率いる「ヒュンメル オー(HUMMEL 00)」だ。同ブランドはデンマーク発のスポーツメーカー「ヒュンメル」のデイリーウエアラインで、スポーツ用品のエスエスケイ(SSK)が手掛ける日本企画である。デビューからわずか1シーズンでチームを刷新し、新体制で迎えた2シーズン目となる2025-26年秋冬コレクションを、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で18日に発表した。
 

サッカー少年が老舗を革新させる

 
ファーストルックに登場したのは、ユニホームTシャツにブレザーを合わせたスクールガール。ボックスシルエットのジャケットとスリムに整えたハーフパンツは、軽量の裏毛スエットでスポーティーに仕立てた。足元はサッカーソックスにポインテッドトーのキトゥンヒールパンプス。クラシックにテーラード、そしてストリート&スポーツ。100年以上続く老舗スポーツブランドの新たな幕開けを象徴するルックとなった。
 
新生「ヒュンメル オー」のコンセプトは、“ニューヘリテージ(New Heritage)”。森川クリエイティブ・ディレクターはまず、1923年に創業した「ヒュンメル(HUMMEL)」の膨大なアーカイブを振り返った。学生時代にサッカーをしていたこともあり、サッカー用品からスタートしたブランドの知識を得ることにさほど時間を要さなかっただろう。そこで、80年代のゲームシャツ(ユニホーム)やブランド名の由来でもあるマルハナバチ(※ドイツ語で「ヒュンメル」)をかたどった“バンブルビー”のエンブレム、V字模様の“シェブロン柄”などアイコニックなアイテムに触れ、自身のブランド「ベイシックス(BASICKS)」で支持されるスポーツやストリートのセンスを調和させた。

 
昨年7月に披露した「ヒュンメル オー」のデビューコレクションは、北欧スタイルを軸にしたエレガンスな大人のウエアだった。対して今シーズンはスポーツを軸にし、ブランドヘリテージを鮮明に表現しているのは明確だった。ピタッとしたマイクロミニサイズのゲームシャツ、シックなベロアやフレアパンツで見せたトラックスーツ、フリースのチェスターコートなど、スポーツウエアをモダンに進化させている。スポーツウエアに多用される肌あたりのよい4本針の縫製技法、フラットシーマも継承する。森川クリエイティブ・ディレクターが大事とするサステナビリティの観点においても、環境負荷の低いリサイクルポリエステルやオーガニックコットン、転写デニムなど積極的に採用してきた「ヒュンメル」のプロジェクトに共鳴している。
 

“デザイナー×スポーツ”の可能性

 
森川クリエイティブ・ディレクターが着任したのは12月で、コレクション制作の期間はわずか2カ月だった。30ルックを披露したショーを終えて、「今回できなかったアプローチもあったが、そこも含めて新生『ヒュンメル オー』のイントロダクションとなる方向性は示せたかなと思う」と手応えを語った。

ファッションデザイナーとスポーツブランドの協業は、近年ますます活発になっている。「サカイ(SACAI)」の阿部千登世デザイナーや、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」の尾花大輔デザイナーといった海外で活躍する日本人デザイナーとグローバルメーカーのタッグを筆頭に、最近では国内の若手が「アンブロ(UMBRO)」や「プーマ(PUMA)」と小規模で短期間のコラボレーションを行う。対して「ヒュンメル」は、新ライン立ち上げという勝負に出た。若い世代に響くスタイルには定評のある森川クリエイティブ・ディレクターは、「ヒュンメル」のレガシーを次世代に向けて明確に示したといえるだろう。デザイナー×スポーツブランドの関係性にまた新たな風を吹き込みそうだ。

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グラングリーン大阪「南館」 梅田を一望する温泉に入って、関西の有名店が集結した巨大フードコートで舌鼓

JR大阪駅に直結し、4.5ヘクタールもの巨大な都市型公園「うめきた公園」にも隣接する複合施設「グラングリーン大阪・南館」が21日開業する。昨年9月に先行まち開きした北館とうめきた公園の一部は、都市と自然が調和した世界でも珍しい空間として国内外から注目。大阪·関西万博の開幕を控えてオープンする南館は、街にさらなる賑わいを呼ぶ施設として期待が高まっている。

南館には日本初や関西初を含む55店舗のショップ&レストランと2つのホテル、オフィス、ウェルネス施設、MICE施設などのテナントが集結。洗練されたデザインの商空間は、健康や美容、フード、カルチャーなど多彩な体験価値を提供する、大人が楽しめる施設となっている。

中でも見どころは、核テナントに位置づけられる関西最大級の健康増進施設「うめきた温泉 蓮 ウェルビーイングパーク」(3・4階)と、アジア初進出のフード&カルチャーマーケット「タイムアウトマーケット大阪」(地下1階)だ。商業施設が密集する梅田エリアにおいて両テナントとも圧倒的な規模と充実したコンテンツで展開され、来館者に驚きを与えるだろう。

「タイムアウトマーケット」は“関西の食の万博”

「タイムアウトマーケット」は、シティガイド「タイムアウト」の編集者が監修する“食と文化を体験できるフードホール“。リスボンを皮切りにニューヨーク、ドバイ、バーレーンなど世界の美食都市10カ所で展開される。阪急阪神不動産が運営する大阪店は11店舗目でアジア初となる。

「街の最高の食と文化を紹介すること」を理念に掲げ、関西トップクラスのシェフらによるこだわりの料理やお酒を提供する。総面積約3000平方メートル超、800席の広い店内には、関西の食文化を代表する名店や行列が絶えない人気店など17店のレストランと2店のバーが集結した。ミシュランガイドのビブグルマンを連続獲得した、北新地の創作串揚げ店「クシアゲ010(ゼロイチゼロ)」の姉妹店「クシアゲ 001(ゼロゼロイチ)」や、焼鳥でのミシュランの星を大阪で初めて獲得した「あやむ屋」、女性で初めて韓国調理技能士1級を取得した鶴橋「韓味一」の女将の味を受け継いだ蔘鷄湯専門店「韓国食堂 入ル」、日本のだし文化とスリランカのスパイス文化が融合したカリーが人気の大阪·堂島の「渡邊咖喱」などが軒を連ねる。共有スペースには、タイムアウトマーケットではおなじみのロングテーブルがずらり並び、ライブパフォーマンスやワークショップなどのイベントも開催される。オープン時には、大阪を拠点に活動するアーティスト、中尾舜氏による巨大アートが壁面を飾る。

出店理由とターゲットについて、タイムアウトマーケット大阪のジェネラルマネージャー、小林太郎氏は「国内外からの来訪者の交流拠点となるグラングリーン大阪の開発にあたり、食を通じた情報発信のブランドとして世界で実績のあるタイムアウトマーケットが最適だった。アジア初進出という点も目玉になる。インバウンドはもちろん地元客にも愛される施設をめざす」という。

「うめきた温泉 蓮」は健康増進のテーマパーク

都市型スパ「うめきた温泉 蓮」は、神戸で人気の天然温泉旅館「神戸みなと温泉 蓮」を展開するラスイートグループが運営する。温浴、運動、食事、メディテーション、美容の5つのテーマを掲げ、大浴場や岩盤浴だけでなく、フィットネスジムやプール、食事療法に基づくメニューを提供するレストランなど多彩なサービスで健康増進をサポートする。なかでも屋外温泉インフィニティプールはうめきた公園やグランフロント大阪を一望でき、都会にいながら非日常を感じられる環境が人気を呼びそう。屋内のアクアジムはリハビリ目的にも利用できる水中マシンを完備する。

ユニークなのは、各プログラムの予約やオンライン医療チームによる健康相談、オンライン診療が可能なオリジナルアプリでも健康をサポートしている点だ。店内の健康増進サロンでは各種計測機器とアプリを連携し、自身の健康状態の記録が可能になる。今後は厚生労働大臣認定の「温泉利用型健康増進施設」としての認可取得の予定で、医療費控除の対象となるプログラムも計画する。

「普段の生活のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げることが健康長寿社会への第一歩。うめきた温泉で利用者の行動変容を促し、QOL向上に貢献していきたい」と、うめきた温泉総支配人の藤立達哉氏は話す。年間利用者数は約50万人をめざす。

「グランレスパイア大阪」は大人のカップルにおすすめ

うめきた温泉とはホテル宿泊者専用エレベーターで直結するのが、阪急阪神ホテルズが運営する「ホテル阪急グランレスパイア大阪(以下、グランレスパイア大阪)」だ。グラングリーン大阪には3つのホテルが建ち、北館にはすでにライフスタイルホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が営業しえいる。4月3日には、日本初となるヒルトンの最上級ラグジュアリーホテル「ウォルドーフ·アストリア大阪」も稼働する。

アップスケールホテルと位置づける「グランレスパイア大阪」は、ヨドバシ梅田タワーの「ホテル阪急レスパイア大阪」の上位ブランド。インバウンドの中でもファミリー層を主なターゲットとするレスパイアに対して、グランレスパイアはインバウンドの大人のカップルや夫婦向けにワンランク上の空間とサービスを提供する。客室数は全482室で、7~25階のスタンダードフロアと26・27階のクラブフロアで計10タイプを用意。アースカラーを基調に、天井から床までの大きな窓を採用した開放感のある空間が特徴だ。

クラブフロアには、32~48平方メートルの広さにゆったりくつろげるリビングスペースがあり、宿泊客は27階のクラブラウンジとうめきた温泉を1泊につき1回無料で利用できる。1泊の宿泊料金はスタンダードフロア5万円~、クラブフロア15万円~。総支配人の森崎陽介氏は「緑の公園に隣接するのでホテル内にも緑を配置し、自然体で過ごしてもらえる空間にした。もともとインバウンド比率は高い。うめきた温泉など周辺施設と連携しながら集客力をあげ、稼働率9割をめざす」と話す。

「ザラ」はデジタル融合の最新ストア

ファッションブランドで要注目のテナントは、1・2階に2フロアで出店する「ザラ大阪」と、ブランド初の路面店で関西の旗艦店となる「CFCL オオサカ」である。

「ザラ」は、実店舗とオンラインプラットフォームを融合した最新ストアモデルを体現する基幹店と位置付ける。店舗面積は約1700平方メートル。1階にウィメンズ、2階にメンズとキッズのコレクションを展開。ライトグレーを基調に、木やレンガ、スチールなどの異素材をアクセントに取り入れた最新のストアデザインが特徴だ。

特筆する点は、レジカウンターと顧客体験サービスを併設したエリア。カスタマーポイントと呼ぶパネルを使い、オンラインで閲覧した商品の在庫状況や店内での場所などを簡単に確認できる。さらに、オンラインで購入した商品を2時間後に店内で受け取れる専用ピックアップポイントを国内で初めて導入。アシスト付きチェックアウトシステムでは、日本の「ザラ」で初めて現金と電子マネーでの決済が可能になった。

パンデミック以降、「ザラ」ではオフラインとオンラインの融合を重視してきた。商業空間の改善戦略を加速し、最新テクノロジーを備えた店舗でより快適なショッピング体験を提供する。

「CFCL」の世界観を体感できる旗艦店

ホールガーメント機を用いた3Dコンピューター・ニッティングにより環境負荷の軽減をめざすブランド「CFCL」は、ブランド最大規模となる関⻄初の旗艦店を出店する。売り場面積は203平方メートル。

直営店は大阪では3店舗目、全国では6店舗目。グレイッシュブルーを基調にした店内にはウィメンズ、メンズ、キッズ、アクセサリー、フレグランスの全ラインナップを展開し、大阪店限定の別注アイテムも用意する。

サステナビリティを重視するブランドらしく、店舗作りでも環境に配慮した。モルタルの約7割を再生材として使用するほか、什器はすべて移動可能な設計にし、柔軟に空間を変更できるようにした。エントランスの両サイドからは、ニット編み機の音と環境音をミックスした音響が静かに聴こえてくる。開放感のある空間とゆったりしたフィッティングルームも含め、「いま最もブランドの世界観を体感できる店舗」(ストアマネージャー小門良友樹氏)に仕上がっている。

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グラングリーン大阪「南館」 梅田を一望する温泉に入って、関西の有名店が集結した巨大フードコートで舌鼓

JR大阪駅に直結し、4.5ヘクタールもの巨大な都市型公園「うめきた公園」にも隣接する複合施設「グラングリーン大阪・南館」が21日開業する。昨年9月に先行まち開きした北館とうめきた公園の一部は、都市と自然が調和した世界でも珍しい空間として国内外から注目。大阪·関西万博の開幕を控えてオープンする南館は、街にさらなる賑わいを呼ぶ施設として期待が高まっている。

南館には日本初や関西初を含む55店舗のショップ&レストランと2つのホテル、オフィス、ウェルネス施設、MICE施設などのテナントが集結。洗練されたデザインの商空間は、健康や美容、フード、カルチャーなど多彩な体験価値を提供する、大人が楽しめる施設となっている。

中でも見どころは、核テナントに位置づけられる関西最大級の健康増進施設「うめきた温泉 蓮 ウェルビーイングパーク」(3・4階)と、アジア初進出のフード&カルチャーマーケット「タイムアウトマーケット大阪」(地下1階)だ。商業施設が密集する梅田エリアにおいて両テナントとも圧倒的な規模と充実したコンテンツで展開され、来館者に驚きを与えるだろう。

「タイムアウトマーケット」は“関西の食の万博”

「タイムアウトマーケット」は、シティガイド「タイムアウト」の編集者が監修する“食と文化を体験できるフードホール“。リスボンを皮切りにニューヨーク、ドバイ、バーレーンなど世界の美食都市10カ所で展開される。阪急阪神不動産が運営する大阪店は11店舗目でアジア初となる。

「街の最高の食と文化を紹介すること」を理念に掲げ、関西トップクラスのシェフらによるこだわりの料理やお酒を提供する。総面積約3000平方メートル超、800席の広い店内には、関西の食文化を代表する名店や行列が絶えない人気店など17店のレストランと2店のバーが集結した。ミシュランガイドのビブグルマンを連続獲得した、北新地の創作串揚げ店「クシアゲ010(ゼロイチゼロ)」の姉妹店「クシアゲ 001(ゼロゼロイチ)」や、焼鳥でのミシュランの星を大阪で初めて獲得した「あやむ屋」、女性で初めて韓国調理技能士1級を取得した鶴橋「韓味一」の女将の味を受け継いだ蔘鷄湯専門店「韓国食堂 入ル」、日本のだし文化とスリランカのスパイス文化が融合したカリーが人気の大阪·堂島の「渡邊咖喱」などが軒を連ねる。共有スペースには、タイムアウトマーケットではおなじみのロングテーブルがずらり並び、ライブパフォーマンスやワークショップなどのイベントも開催される。オープン時には、大阪を拠点に活動するアーティスト、中尾舜氏による巨大アートが壁面を飾る。

出店理由とターゲットについて、タイムアウトマーケット大阪のジェネラルマネージャー、小林太郎氏は「国内外からの来訪者の交流拠点となるグラングリーン大阪の開発にあたり、食を通じた情報発信のブランドとして世界で実績のあるタイムアウトマーケットが最適だった。アジア初進出という点も目玉になる。インバウンドはもちろん地元客にも愛される施設をめざす」という。

「うめきた温泉 蓮」は健康増進のテーマパーク

都市型スパ「うめきた温泉 蓮」は、神戸で人気の天然温泉旅館「神戸みなと温泉 蓮」を展開するラスイートグループが運営する。温浴、運動、食事、メディテーション、美容の5つのテーマを掲げ、大浴場や岩盤浴だけでなく、フィットネスジムやプール、食事療法に基づくメニューを提供するレストランなど多彩なサービスで健康増進をサポートする。なかでも屋外温泉インフィニティプールはうめきた公園やグランフロント大阪を一望でき、都会にいながら非日常を感じられる環境が人気を呼びそう。屋内のアクアジムはリハビリ目的にも利用できる水中マシンを完備する。

ユニークなのは、各プログラムの予約やオンライン医療チームによる健康相談、オンライン診療が可能なオリジナルアプリでも健康をサポートしている点だ。店内の健康増進サロンでは各種計測機器とアプリを連携し、自身の健康状態の記録が可能になる。今後は厚生労働大臣認定の「温泉利用型健康増進施設」としての認可取得の予定で、医療費控除の対象となるプログラムも計画する。

「普段の生活のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げることが健康長寿社会への第一歩。うめきた温泉で利用者の行動変容を促し、QOL向上に貢献していきたい」と、うめきた温泉総支配人の藤立達哉氏は話す。年間利用者数は約50万人をめざす。

「グランレスパイア大阪」は大人のカップルにおすすめ

うめきた温泉とはホテル宿泊者専用エレベーターで直結するのが、阪急阪神ホテルズが運営する「ホテル阪急グランレスパイア大阪(以下、グランレスパイア大阪)」だ。グラングリーン大阪には3つのホテルが建ち、北館にはすでにライフスタイルホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が営業しえいる。4月3日には、日本初となるヒルトンの最上級ラグジュアリーホテル「ウォルドーフ·アストリア大阪」も稼働する。

アップスケールホテルと位置づける「グランレスパイア大阪」は、ヨドバシ梅田タワーの「ホテル阪急レスパイア大阪」の上位ブランド。インバウンドの中でもファミリー層を主なターゲットとするレスパイアに対して、グランレスパイアはインバウンドの大人のカップルや夫婦向けにワンランク上の空間とサービスを提供する。客室数は全482室で、7~25階のスタンダードフロアと26・27階のクラブフロアで計10タイプを用意。アースカラーを基調に、天井から床までの大きな窓を採用した開放感のある空間が特徴だ。

クラブフロアには、32~48平方メートルの広さにゆったりくつろげるリビングスペースがあり、宿泊客は27階のクラブラウンジとうめきた温泉を1泊につき1回無料で利用できる。1泊の宿泊料金はスタンダードフロア5万円~、クラブフロア15万円~。総支配人の森崎陽介氏は「緑の公園に隣接するのでホテル内にも緑を配置し、自然体で過ごしてもらえる空間にした。もともとインバウンド比率は高い。うめきた温泉など周辺施設と連携しながら集客力をあげ、稼働率9割をめざす」と話す。

「ザラ」はデジタル融合の最新ストア

ファッションブランドで要注目のテナントは、1・2階に2フロアで出店する「ザラ大阪」と、ブランド初の路面店で関西の旗艦店となる「CFCL オオサカ」である。

「ザラ」は、実店舗とオンラインプラットフォームを融合した最新ストアモデルを体現する基幹店と位置付ける。店舗面積は約1700平方メートル。1階にウィメンズ、2階にメンズとキッズのコレクションを展開。ライトグレーを基調に、木やレンガ、スチールなどの異素材をアクセントに取り入れた最新のストアデザインが特徴だ。

特筆する点は、レジカウンターと顧客体験サービスを併設したエリア。カスタマーポイントと呼ぶパネルを使い、オンラインで閲覧した商品の在庫状況や店内での場所などを簡単に確認できる。さらに、オンラインで購入した商品を2時間後に店内で受け取れる専用ピックアップポイントを国内で初めて導入。アシスト付きチェックアウトシステムでは、日本の「ザラ」で初めて現金と電子マネーでの決済が可能になった。

パンデミック以降、「ザラ」ではオフラインとオンラインの融合を重視してきた。商業空間の改善戦略を加速し、最新テクノロジーを備えた店舗でより快適なショッピング体験を提供する。

「CFCL」の世界観を体感できる旗艦店

ホールガーメント機を用いた3Dコンピューター・ニッティングにより環境負荷の軽減をめざすブランド「CFCL」は、ブランド最大規模となる関⻄初の旗艦店を出店する。売り場面積は203平方メートル。

直営店は大阪では3店舗目、全国では6店舗目。グレイッシュブルーを基調にした店内にはウィメンズ、メンズ、キッズ、アクセサリー、フレグランスの全ラインナップを展開し、大阪店限定の別注アイテムも用意する。

サステナビリティを重視するブランドらしく、店舗作りでも環境に配慮した。モルタルの約7割を再生材として使用するほか、什器はすべて移動可能な設計にし、柔軟に空間を変更できるようにした。エントランスの両サイドからは、ニット編み機の音と環境音をミックスした音響が静かに聴こえてくる。開放感のある空間とゆったりしたフィッティングルームも含め、「いま最もブランドの世界観を体感できる店舗」(ストアマネージャー小門良友樹氏)に仕上がっている。

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まさかの「富江」降臨 「ペイデフェ」ショーはホラー漫画鬼才の伊藤潤二ワールド

朝藤りむデザイナーの「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」は2025-26年秋冬コレクションをランウエイショー形式で発表した。今シーズンはホラー漫画の鬼才である漫画家・伊藤潤二とコラボレーションし、国内外ともにカルト的人気を誇る作品をモチーフ使いしたアイテムで、ブランド特有の奇妙でかわいいムードを後押しした。

会場は東京・茗荷谷の「病院スタジオ」。血液や毛髪をイメージしたオブジェやドクロを飾り、おどろおどろしい廃病院を演出する。ランウエイを歩くモデル全員が黒髪ロングヘアーのウィッグをかぶり、伊藤の代表作である「富江」に登場する富江を現実の世界で再現した。

コレクションテーマは“分裂”だ。作中で“魔性の女”富江に恋した男性たちは、例外なく彼女に殺意を抱いて実行に移すのだが、富江は何度どのように手に掛けられても“分裂”するかのようによみがえる。朝藤デザイナーはその世界観をコレクションに反映し、セットアップやブルゾン、スカートなどに怪しげな眼差しの富江のイラストを、ジャカード織やプリントで繰り返し配置した。

ほかに、「富江」シリーズの「ベビーシッター」や、「アイスクリームバス」「煙草会」などの人気作を象徴するイラストや扉絵を、フーディーやスエットといったカジュアルなアイテムにあしらう。サテン風生地のガーリーなミニリボンを袖やフードに付けたり、カラーパレットにパステルカラーを多用したりし、不気味な伊藤ワールドを「ペイデフェ」流に解釈した。

昨年5月の「伊藤潤二展」がコラボのきっかけ

今回のコラボは、朝藤デザイナーが幼少期から伊藤作品のファンであったことから実現した。「服作りを通して少女像を描くとき、いつも伊藤先生が描く、毒っ気のあるニュアンスを含めるように意識してきた」と朝藤デザイナーは話す。昨年5月に世田谷文学館で行われた「伊藤潤二展 誘惑」のトークショーで、伊藤の対談相手を務めたタレントの中川翔子が「ペイデフェ」を衣装に着用したことから、伊藤と朝藤デザイナーの親交が深まった。

フィナーレでは朝藤デザイナーと、ショーをフロントロウで鑑賞した伊藤がハイタッチを交わした。ショーを見た伊藤は、「想像以上に作品とブランドの相性がいいと感じ、さすがファッションデザイナーだと驚いた。私も着たくなったが、体形が合わないかもしれないので、ファッションに興味がある家内と娘に勧めたい。今後もまたコラボレーションできたら」と語った。さらに「若くてチャーミングなデザイナーさんが私の漫画に興味をもってくれたことがすごくうれしい」と笑顔を見せた。

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京都人気カフェの手土産として誕生した「ヨウカンカ」がリニューアル お酒やコーヒーとも相性抜群な新感覚スイーツ

スマイルズによる新感覚の羊羹「ヨウカンカ(YO KAN KA)」がリニューアルした。同ブランドは、スマイルズが2022年まで運営していたセレクトリサイクル「パス ザ バトン(PASS THE BATON)」京都祇園店の併設カフェ「お茶と酒 たすき」の手土産として20年に登場。人気メニューのかき氷を目当てに行列が絶えず、かき氷を食べることができず帰る人の手土産として開発されたものだ。閉店後は、京都新風館内の「お茶と酒 たすき」で販売していたが、より多くの人に楽しんでほしいとリニューアルした。

イチゴタルトからジンライムまでユニークなフレーバー

「ヨウカンカ」は通常のもの異なり、パティシエがフランス菓子をベースに独自のルールで制作した新感覚の羊羹だ。開発に携わったスマイルズの葛川敬フードデザイナーは、「各フレーバーの独特のテクスチャーが特徴。砂糖が少なめで、フルーツっぽい食感を再現したものや、お酒に合うものを開発。羊羹作りを踏襲しない新しいスイーツとして楽しめる」と語った。通年販売する定番3種類は、以前から人気が高いフレーバー。“赤ワインとイチジク”は赤ワインの渋みと相性が良く、“ユズとアンズ”は爽やかな酸味が特徴でハーブティーとぴったりだ。“ラム酒と70%チョコレート”はテリーヌのようで、コーヒーはもちろんのこと、ウイスキーやブランデーとも合う。
それらに加え、春夏、秋冬で旬の限定フレーバーを展開する。新作限定フレーバーは3種類。“イチゴとタルト”はその名の通りイチゴタルトを羊羹で表現したものだ。ビスケット入りなので羊羹とサクサクした食感のコントラストが楽しめ、紅茶やシャンパンにぴったりの味だ。“煎茶とライム”は「お茶と酒 たすき」の人気かき氷フレーバーのジンライムから着想を得た。煎茶の旨味と甘み、苦味に爽やかな酸味の効いた独特の味わい。これにはジンソーダーや日本茶が愛想だ。“紅茶とスパイス”は、シナモンやカルダモン、クローブのスパイスが効いている。ミルクティーと合わせれば、まるでチャイのような味わいが楽しめる。

オリジナルのフレーバーとパッケージでB to Bも視野に

リニューアルを担当したのは、スマイルズの津田ひかるクリエイティブディレクター。彼女は、「羊羹はお皿に出してお茶と食べるものというイメージがあるが、特定のオケージョンでなくても楽しめるものにしたい。1本150~200カロリーで脂質が少なく、罪悪感がない」と話す。イメージとしては、エネルギーバーやチョコレートバーだ。パッケージも一新し、津田自身が登場している。「お茶と酒 たすき」新風館店やスマイルズが運営するネクタイブランド「ジラフ(GIRAFF)」千駄ヶ谷店、自社ECで販売する。価格は594円。3個入り、6個入りのギフトセットもある。

スマイルズは「ヨウカンカ」について、他社とのコラボレーションやB to Bの展開も視野に入れている。オリジナルのフレーバーやパッケージを開発して提供する予定だという。

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京都人気カフェの手土産として誕生した「ヨウカンカ」がリニューアル お酒やコーヒーとも相性抜群な新感覚スイーツ

スマイルズによる新感覚の羊羹「ヨウカンカ(YO KAN KA)」がリニューアルした。同ブランドは、スマイルズが2022年まで運営していたセレクトリサイクル「パス ザ バトン(PASS THE BATON)」京都祇園店の併設カフェ「お茶と酒 たすき」の手土産として20年に登場。人気メニューのかき氷を目当てに行列が絶えず、かき氷を食べることができず帰る人の手土産として開発されたものだ。閉店後は、京都新風館内の「お茶と酒 たすき」で販売していたが、より多くの人に楽しんでほしいとリニューアルした。

イチゴタルトからジンライムまでユニークなフレーバー

「ヨウカンカ」は通常のもの異なり、パティシエがフランス菓子をベースに独自のルールで制作した新感覚の羊羹だ。開発に携わったスマイルズの葛川敬フードデザイナーは、「各フレーバーの独特のテクスチャーが特徴。砂糖が少なめで、フルーツっぽい食感を再現したものや、お酒に合うものを開発。羊羹作りを踏襲しない新しいスイーツとして楽しめる」と語った。通年販売する定番3種類は、以前から人気が高いフレーバー。“赤ワインとイチジク”は赤ワインの渋みと相性が良く、“ユズとアンズ”は爽やかな酸味が特徴でハーブティーとぴったりだ。“ラム酒と70%チョコレート”はテリーヌのようで、コーヒーはもちろんのこと、ウイスキーやブランデーとも合う。
それらに加え、春夏、秋冬で旬の限定フレーバーを展開する。新作限定フレーバーは3種類。“イチゴとタルト”はその名の通りイチゴタルトを羊羹で表現したものだ。ビスケット入りなので羊羹とサクサクした食感のコントラストが楽しめ、紅茶やシャンパンにぴったりの味だ。“煎茶とライム”は「お茶と酒 たすき」の人気かき氷フレーバーのジンライムから着想を得た。煎茶の旨味と甘み、苦味に爽やかな酸味の効いた独特の味わい。これにはジンソーダーや日本茶が愛想だ。“紅茶とスパイス”は、シナモンやカルダモン、クローブのスパイスが効いている。ミルクティーと合わせれば、まるでチャイのような味わいが楽しめる。

オリジナルのフレーバーとパッケージでB to Bも視野に

リニューアルを担当したのは、スマイルズの津田ひかるクリエイティブディレクター。彼女は、「羊羹はお皿に出してお茶と食べるものというイメージがあるが、特定のオケージョンでなくても楽しめるものにしたい。1本150~200カロリーで脂質が少なく、罪悪感がない」と話す。イメージとしては、エネルギーバーやチョコレートバーだ。パッケージも一新し、津田自身が登場している。「お茶と酒 たすき」新風館店やスマイルズが運営するネクタイブランド「ジラフ(GIRAFF)」千駄ヶ谷店、自社ECで販売する。価格は594円。3個入り、6個入りのギフトセットもある。

スマイルズは「ヨウカンカ」について、他社とのコラボレーションやB to Bの展開も視野に入れている。オリジナルのフレーバーやパッケージを開発して提供する予定だという。

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下町ギャンブラーの夢に思いをはせて 「ノントーキョー」ガールズのカオスなレジャーウエア

市毛綾乃デザイナーによる「ノントーキョー(NON TOKYO)」が18日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で3年ぶりのショーを開催し、2025-26年秋冬コレクションを発表した。市毛デザイナーは02年に中川瞬ディレクターと「バナルシックビザール(BANAL CHIC BIZARRE)」を立ち上げ、出産を機に12年に退任。その後14年春夏にリードデザイナーとして「ノントーキョー」をスタートした。コンセプトは、“ロマンチックレジャー”とも表現する“DRESS UP LEISURE”。2ウエイや防水・はっ水加工といった機能性を特徴とした独自の“ロマンチックギア”を提案する。3年ぶりのショー開催となった今シーズンも、東京らしい“ストリート&ガーリー”のスタイルで存在感を示した。

ギャンブラーのスタイルに魅せられて

今季の着想源は、“下町のギャンブラーの生き様”だ。競馬新聞とえんぴつを手に、競技場に集う人々の“カオスなファッション”から共通点を見いだした。月桂冠ロゴのキャップにフィッシングベスト、スラックスそしてウエストポーチ――それぞれ違う目的のために生まれたアイテムが一つのスタイルを作り、その人々が密集するカオスな様が、昨今のY2Kファッションの潮流に通ずるものがあったという。競馬場からインスピレーションを得たというアイデアには首をかしげたが、夢を持ったギャンブラーたちの姿にいつしか引き込まれていた市毛デザイナーのコレクションにも、彼女の夢が詰まっていることが分かる。

ステレオタイプを新たに再構築する

ギャンブラーのファッションアイテムは次々と「ノントーキョー」のポップでガーリーな世界へと入り込んでいく。裾にフリルをあしらった防水素材のフィッシングベストやラッフルと合わせたロング丈のアノラック、キーホルダーをじゃらじゃらつけたウエストポーチ、“勝負服”と呼ばれる騎手のユニホームにヒントを得たようなカラフルなジャケットなどがラインアップする。スタイリングのカギはウエストマークだ。ポーチやフリルベルト、アスレチックコードなどのアクセサリーを使い、シルエットを整える。

デザインさまざまなベストに加えて、花柄プリントのレーススカートに合わせた短丈のスエットパーカやアクセントカラーと着回すシンプルなフリースプルオーバーといったライトアウターは、この秋冬の注目アイテムになりそうだ。

今回もイージーケアの素材などを多用する中で、カラーファーの襟をつけたドカジャンやチノで仕立てたスーツなど、秋冬らしい素材でクラシックな雰囲気もプラス。シューズは、ギャンブラーが愛用するという「ダンロップ(DUNLOP)」のスニーカーをショーピース用にパンプスにカスタムし、夢追い人たちにオマージュを捧げた。最後にデザイナー2人に夢を聞くと、「自分たちのコレクションでカルチャーを作ること。ひさしぶりのショーはその一環として、今後の発表につなげていきたい」と話した。

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下町ギャンブラーの夢に思いをはせて 「ノントーキョー」ガールズのカオスなレジャーウエア

市毛綾乃デザイナーによる「ノントーキョー(NON TOKYO)」が18日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で3年ぶりのショーを開催し、2025-26年秋冬コレクションを発表した。市毛デザイナーは02年に中川瞬ディレクターと「バナルシックビザール(BANAL CHIC BIZARRE)」を立ち上げ、出産を機に12年に退任。その後14年春夏にリードデザイナーとして「ノントーキョー」をスタートした。コンセプトは、“ロマンチックレジャー”とも表現する“DRESS UP LEISURE”。2ウエイや防水・はっ水加工といった機能性を特徴とした独自の“ロマンチックギア”を提案する。3年ぶりのショー開催となった今シーズンも、東京らしい“ストリート&ガーリー”のスタイルで存在感を示した。

ギャンブラーのスタイルに魅せられて

今季の着想源は、“下町のギャンブラーの生き様”だ。競馬新聞とえんぴつを手に、競技場に集う人々の“カオスなファッション”から共通点を見いだした。月桂冠ロゴのキャップにフィッシングベスト、スラックスそしてウエストポーチ――それぞれ違う目的のために生まれたアイテムが一つのスタイルを作り、その人々が密集するカオスな様が、昨今のY2Kファッションの潮流に通ずるものがあったという。競馬場からインスピレーションを得たというアイデアには首をかしげたが、夢を持ったギャンブラーたちの姿にいつしか引き込まれていた市毛デザイナーのコレクションにも、彼女の夢が詰まっていることが分かる。

ステレオタイプを新たに再構築する

ギャンブラーのファッションアイテムは次々と「ノントーキョー」のポップでガーリーな世界へと入り込んでいく。裾にフリルをあしらった防水素材のフィッシングベストやラッフルと合わせたロング丈のアノラック、キーホルダーをじゃらじゃらつけたウエストポーチ、“勝負服”と呼ばれる騎手のユニホームにヒントを得たようなカラフルなジャケットなどがラインアップする。スタイリングのカギはウエストマークだ。ポーチやフリルベルト、アスレチックコードなどのアクセサリーを使い、シルエットを整える。

デザインさまざまなベストに加えて、花柄プリントのレーススカートに合わせた短丈のスエットパーカやアクセントカラーと着回すシンプルなフリースプルオーバーといったライトアウターは、この秋冬の注目アイテムになりそうだ。

今回もイージーケアの素材などを多用する中で、カラーファーの襟をつけたドカジャンやチノで仕立てたスーツなど、秋冬らしい素材でクラシックな雰囲気もプラス。シューズは、ギャンブラーが愛用するという「ダンロップ(DUNLOP)」のスニーカーをショーピース用にパンプスにカスタムし、夢追い人たちにオマージュを捧げた。最後にデザイナー2人に夢を聞くと、「自分たちのコレクションでカルチャーを作ること。ひさしぶりのショーはその一環として、今後の発表につなげていきたい」と話した。

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「ハイク」流の軽やかな暖冬対策 5年ぶりのショーで「ポーター」「アイバン」などコラボ続々

吉原秀明と大出由紀子が手掛ける「ハイク(HYKE)」は17日、2025-26年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」で5年ぶりのショーを開催した。会場は有明アリーナで、おそらく今シーズン最も広いランウエイフロアであろうフロントローには、著名スタイリストや海外で活躍するデザイナー、国内外の有力セレクトショップバイヤー、芸能人など「RFWT」の他ブランドではあまり見かけない面々が顔をそろえた。

秋冬カラーをベースに、アイテムや異素材をプラスオン

ファーストルックは、初めて採用したというオンブレチェックのコート。ウール素材のスーパーロング丈を薄手に仕立て、ミニボトムスを合わせたモデルが颯爽と歩く。今季のカラーパレットは得意とするモノトーンやカーキをベースに、後半は赤みや黄身、深みを調整したブラウンで構成。一見すると秋冬らしいムードだが、全体的に“軽やか”な印象だ。そのカギが、素材使いや重ね着。手のひらを覆うほどに袖が長いセーターは前身頃を大きくくり抜いたように成形し、ブロックチェックのセットアップとレイヤードする。白いシャツドレスはスカートを2重にした。ひねりのあるレイヤードテクニック以上に、アイテムを“プラスオンして着る”ことでの秋冬の新しい着こなしを見せている。

重厚感のあるアウターはほとんどない。本来なら1着で提案するトレンチコートは、ショートジャケットとボリュームパンツのセットアップに切り替え、テーラードジャケットの袖には切り込みを入れた。また、ボアのような秋冬らしい素材もMA-1の袖に大ぶりにつけたり、スタンドカラーコートにベストのように重ねたりして、部分使いで提案する。コーディネートのアクセントにオーガンジーなどのシアー素材を巧みに使い、ブロックチェックのシャツやパンツにあえて黒いオーガンジーを重ねて作り、柔らかな立体感を演出した。ここ数年は秋冬にもシアー素材を加えてきたという大出デザイナーは、「暑さが残る立ち上げから冬のシーズンまで、長い目で着られるものを」と構想を広げたという。

今シーズンはおそらく、協業などで表現力を磨いてきたアウトドアベースの提案がさらに深まったのだろう。ラストシーズンとなる「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」との共同プロジェクト“ティー エヌ エフ エイチ ザ・ノース・フェイス×ハイク(TNFH THE NORTH FACE× HYKE)”からは、ダウンベストを合わせたフリースジャケットやブラウスを重ねたような半袖Tシャツなど、秋口から重宝するラインアップをそろえた。

「アイバン」や「エンドカスタムジュエラーズ」など新コラボ続々

コラボレーションアイテムは、「ザ・ノース・フェイス」を加え5つ発表した。アイウエアでは「アイバン(EYEVAN)」の「E5 アイヴァン」のコレクションから、存在感のあるアセテートフレームを数種類用意した。「エンドカスタムジュエラーズ(END CUSTOM JEWELLERS)」とは、ピアスやブレスレット、リング、ネックレスなどを、「ポーター(PORTER)」とは、シーズンカラーとなるブラウンのバッグを共同制作。継続する「ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)」とは、クラシックなチロリアンシューズを披露した。

「ハイク」がショー形式で発表した2つの理由

5年ぶりのフィジカルショー開催の理由を2つ挙げた。1つはいつもコレクションムービーを手掛ける映像監督が今シーズンは担当できなかったこと。もう1つは、あまり明るいニュースがない中で、自分たちの拠点である東京で力強い発信をしていきたいと思ったからだという。吉原デザイナーは「ただ、まだ映像に面白みを感じているので、次もショーをするかは分からない。ショーはショーの良さがあるけれど、必ずやるとは考えていない。今回はひさしぶりの開催で忘れていることもあったけれど、興奮するシーンもあって、すごく充実した時間を過ごせた」と話した。

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「ハイク」流の軽やかな暖冬対策 5年ぶりのショーで「ポーター」「アイバン」などコラボ続々

吉原秀明と大出由紀子が手掛ける「ハイク(HYKE)」は17日、2025-26年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」で5年ぶりのショーを開催した。会場は有明アリーナで、おそらく今シーズン最も広いランウエイフロアであろうフロントローには、著名スタイリストや海外で活躍するデザイナー、国内外の有力セレクトショップバイヤー、芸能人など「RFWT」の他ブランドではあまり見かけない面々が顔をそろえた。

秋冬カラーをベースに、アイテムや異素材をプラスオン

ファーストルックは、初めて採用したというオンブレチェックのコート。ウール素材のスーパーロング丈を薄手に仕立て、ミニボトムスを合わせたモデルが颯爽と歩く。今季のカラーパレットは得意とするモノトーンやカーキをベースに、後半は赤みや黄身、深みを調整したブラウンで構成。一見すると秋冬らしいムードだが、全体的に“軽やか”な印象だ。そのカギが、素材使いや重ね着。手のひらを覆うほどに袖が長いセーターは前身頃を大きくくり抜いたように成形し、ブロックチェックのセットアップとレイヤードする。白いシャツドレスはスカートを2重にした。ひねりのあるレイヤードテクニック以上に、アイテムを“プラスオンして着る”ことでの秋冬の新しい着こなしを見せている。

重厚感のあるアウターはほとんどない。本来なら1着で提案するトレンチコートは、ショートジャケットとボリュームパンツのセットアップに切り替え、テーラードジャケットの袖には切り込みを入れた。また、ボアのような秋冬らしい素材もMA-1の袖に大ぶりにつけたり、スタンドカラーコートにベストのように重ねたりして、部分使いで提案する。コーディネートのアクセントにオーガンジーなどのシアー素材を巧みに使い、ブロックチェックのシャツやパンツにあえて黒いオーガンジーを重ねて作り、柔らかな立体感を演出した。ここ数年は秋冬にもシアー素材を加えてきたという大出デザイナーは、「暑さが残る立ち上げから冬のシーズンまで、長い目で着られるものを」と構想を広げたという。

今シーズンはおそらく、協業などで表現力を磨いてきたアウトドアベースの提案がさらに深まったのだろう。ラストシーズンとなる「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」との共同プロジェクト“ティー エヌ エフ エイチ ザ・ノース・フェイス×ハイク(TNFH THE NORTH FACE× HYKE)”からは、ダウンベストを合わせたフリースジャケットやブラウスを重ねたような半袖Tシャツなど、秋口から重宝するラインアップをそろえた。

「アイバン」や「エンドカスタムジュエラーズ」など新コラボ続々

コラボレーションアイテムは、「ザ・ノース・フェイス」を加え5つ発表した。アイウエアでは「アイバン(EYEVAN)」の「E5 アイヴァン」のコレクションから、存在感のあるアセテートフレームを数種類用意した。「エンドカスタムジュエラーズ(END CUSTOM JEWELLERS)」とは、ピアスやブレスレット、リング、ネックレスなどを、「ポーター(PORTER)」とは、シーズンカラーとなるブラウンのバッグを共同制作。継続する「ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)」とは、クラシックなチロリアンシューズを披露した。

「ハイク」がショー形式で発表した2つの理由

5年ぶりのフィジカルショー開催の理由を2つ挙げた。1つはいつもコレクションムービーを手掛ける映像監督が今シーズンは担当できなかったこと。もう1つは、あまり明るいニュースがない中で、自分たちの拠点である東京で力強い発信をしていきたいと思ったからだという。吉原デザイナーは「ただ、まだ映像に面白みを感じているので、次もショーをするかは分からない。ショーはショーの良さがあるけれど、必ずやるとは考えていない。今回はひさしぶりの開催で忘れていることもあったけれど、興奮するシーンもあって、すごく充実した時間を過ごせた」と話した。

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「ヨシオクボ」の極上エンターテインメント 「浅草花やしき」でショー開催

久保嘉男デザイナーによる「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」は3月17日、2025-26年秋冬コレクションを日本最古の遊園地である「浅草花やしき」で発表した。前シーズンはブランド20周年で吉本新喜劇とコラボレーションし、「おもろいショー」を追求。まるで久保デザイナーの集大成のような気合いの入りようだったが、今回のショーでは「おもろい」をあっさり更新してしまった。

会場にはスワンが点在し、メリーゴーランドがイルミネーションを点滅させながら回転するレトロなムード。入り組んだランウエイに登場したのは、「ヨシオクボ」最新の“超絶技巧”を詰め込んだウエアの数々だ。“傑作”というテーマのもとで披露したのは、細かなギャザーが胸元とアーム部分を装飾するシャツや、テーラードジャケットに異素材のメッシュベストをレイヤードしたトップス、ひねったようにボタンを走らせたアシンメトリーのキルティングベスト、大小さまざまかつ見た目も多様なメッシュポケットをあちこちに配したボンバージャケットなど。自他ともに認める化繊好きの久保デザイナーは、反射板のごとく光を受けて輝いたり、透けるほど薄かったりするナイロンや、ヨットの帆に用いるポリエステル、レザーとビニールの中間のようにぬめった質感のファブリックなど、独特な風合いの素材を盛りだくさんに採用した。

「ヨシオクボ」の真骨頂とも言うべき複雑な衣服の構造について、久保デザイナーは「20年間、究極のパターンやテクニックをどう作るか?を追求してきた。僕がやらないといけないのは誰も思いつかない、誰にもレシピが分からない凝った服を作ること」と話す。

久保デザイナーは、ゲストを驚かせるためにデザインのあらゆる可能性を探求する。雪山で男性がスノーボードをする緻密な柄をジャカード織りで表現したり、男性モデルの背中からはみ出るほど巨大なヤク型のバックパックを3カ月かけて制作したりし、「いかついやつ作らないとおもんないから」と笑う。

フィナーレにはジェットコースターに乗って観客の頭上に現れ、「ありがとうございました〜」と叫びながら手を振った。

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「ヨシオクボ」の極上エンターテインメント 「浅草花やしき」でショー開催

久保嘉男デザイナーによる「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」は3月17日、2025-26年秋冬コレクションを日本最古の遊園地である「浅草花やしき」で発表した。前シーズンはブランド20周年で吉本新喜劇とコラボレーションし、「おもろいショー」を追求。まるで久保デザイナーの集大成のような気合いの入りようだったが、今回のショーでは「おもろい」をあっさり更新してしまった。

会場にはスワンが点在し、メリーゴーランドがイルミネーションを点滅させながら回転するレトロなムード。入り組んだランウエイに登場したのは、「ヨシオクボ」最新の“超絶技巧”を詰め込んだウエアの数々だ。“傑作”というテーマのもとで披露したのは、細かなギャザーが胸元とアーム部分を装飾するシャツや、テーラードジャケットに異素材のメッシュベストをレイヤードしたトップス、ひねったようにボタンを走らせたアシンメトリーのキルティングベスト、大小さまざまかつ見た目も多様なメッシュポケットをあちこちに配したボンバージャケットなど。自他ともに認める化繊好きの久保デザイナーは、反射板のごとく光を受けて輝いたり、透けるほど薄かったりするナイロンや、ヨットの帆に用いるポリエステル、レザーとビニールの中間のようにぬめった質感のファブリックなど、独特な風合いの素材を盛りだくさんに採用した。

「ヨシオクボ」の真骨頂とも言うべき複雑な衣服の構造について、久保デザイナーは「20年間、究極のパターンやテクニックをどう作るか?を追求してきた。僕がやらないといけないのは誰も思いつかない、誰にもレシピが分からない凝った服を作ること」と話す。

久保デザイナーは、ゲストを驚かせるためにデザインのあらゆる可能性を探求する。雪山で男性がスノーボードをする緻密な柄をジャカード織りで表現したり、男性モデルの背中からはみ出るほど巨大なヤク型のバックパックを3カ月かけて制作したりし、「いかついやつ作らないとおもんないから」と笑う。

フィナーレにはジェットコースターに乗って観客の頭上に現れ、「ありがとうございました〜」と叫びながら手を振った。

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「ユニクロが!ニコタマの!タマタカに!」開業 地域密着型“スペシャリティストア”の狙いは?

「ユニクロ(UNIQLO)」は、東京・二子玉川の玉川髙島屋S・C南館4階に20日にオープンする“地域密着型の大型店舗”「ユニクロ タマタカ店」を公開した。近隣の二子玉川ライズ ドッグウッドプラザ内にあった店舗を移転・増床するもので、オープンを記念した「ロンハーマン(RON HERMAN)」とのコラボレーションは開業前から話題になっている。丸々ワンフロアを使っており、売り場面積はドックウッドプラザ時代の約1780平方メートルから、1.4倍の約2500平方メートル超へと拡張する。

「ユニクロ タマタカ店」には、いくつかの実験ポイントがある。高感度セレクトショップやインポートブランドなどが軒を並べる玉川髙島屋S・C低層階の上質な雰囲気ともリンクするように、“スペシャリティストア”をテーマに店作りを行った。歴史ある施設ならではの天井高の低さをカバーするような工夫も随所に施している。

ベビーカーを押すファミリー層の来店も多いため、通路幅を通常以上にゆったりと確保。カテゴリーや商品の特徴、機能ごとに明確な配置にするとともに、何があるのかわかるキューブ型のサインを新たに導入。通常よりも棚の高さを控えたり透明のスケルトン什器を使うことで視認性を高めるとともに圧迫感を削減。「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」や「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」などのコーナーは白の内装意匠を用いて、より主役である商品が見やすくクリーンなイメージを訴求している。スポットライトや細くて明るくてシャープなイメージを与えるLEDライトなど照明にも工夫の跡が見える。店内マップも多く掲出。これらの仕様により、長方形のフロアを1周200m程度でぐるりと回ると、ほぼほぼどこに何が配置されているのか把握できる、分かりやすく買いやすい店となっている。

770個の店舗受取ロッカー設置

店内で使用するマネキンはなんと300体!ユニクロの通常店舗では80体程度、大型旗艦店でも200体程度といわれる中で、圧倒的な体数を展開。スタイリング提案を強化するとともに、商品カテゴリーを分かりやすくアピールすることにつなげている。マネキンは直立型だけでなくさまざまなポージングのものもあり、空間に変化をもたらしている。

ファミリー層に加えて高齢客も多いこともあり、店内にはベンチなど休憩スペースも用意。レジ前のスペースや屋外テラス部分ではワークショップなども行う予定だ。オープン時には「UT」でコラボしている画家アンリ・マティス(Henri Matisse)のアートで窓ガラスを彩った。セルフレジも15台近く設置。ゆったりしたスペースで、会計時のストレスを軽減する試みになっている。

サービス面でのトライアルは、商品の店舗受取ロッカーだ。一部店舗では導入しているが、本格的な展開は川崎市民プラザ店、大森北店、越谷ヴァリエ店に続く4店舗目。ロッカーの数は770もあり、EC購入商品を店舗で受け取る場合に、店員を介した受取サービスと、ロッカーでのセルフ受取とを選べるようになっている。二子玉川駅前という立地もあり、ドッグウッドプラザ時代から店舗受取のオーダー数は多かったという。この店舗受取ロッカーは3月以降、国内30店舗に広げる計画もある。

タマタカ歴15年の「ロンハーマン」とタッグ

商品では地域コラボに力を入れている。その一つがセレクトショップ「ロンハーマン」とのコラボだ。同店は09年8月に東京・千駄ヶ谷に日本1号店をオープンし、10年3月に玉川高島屋S・C南館1階に2号店、かつ、初の商業施設内店舗として出店。14年3月に現在の玉川高島屋S・Cアイビープレイス内に単独路面店風の4層でカフェ併設型のストアに移転オープンした経緯がある。「ロンハーマン」のタマタカ進出15周年の節目の年に「ユニクロ」と協業。ともに地域を盛り上げようと意気投合した。

今回、「ユニクロ」と「ロンハーマン」のコラボ商品として、“エアリズムコットンクルーネックTシャツ”を販売する。ネックのリブ部分を通常よりも細くし、身頃のシルエットはストレートにするとともに着丈も長めにして、リラックス感のあるカリフォルニアテイストにアジャストした。白と黒の2色展開で、キッズ(110~150サイズ、990円)とメンズ(XS~XXL、1990円)と「ユニクロ」ならではの10を超えるサイズ展開を行うことで、自分の好みのフィット感を選ぶことができるようにしている。さらに、オープン記念で、1万円以上購入者には非売品の「ユニクロ」「ロンハーマン」コラボバンダナと、同じ柄の包み紙を使用したユニクロフラワーの花束をプレゼントする。

髙島屋の「ローズちゃん」とも奇跡のコラボ!?

もう一つのコラボの目玉が、高島屋のシンボルであるバラをモチーフにしたマスコット人形&イラストのキャラクター「ローズちゃん」とのコラボだ。高島屋のショッパーに使用するバラの花輪にローズちゃんが寄り添うプリントのトートバッグなどに加えて、「ユニクロ」のショッパーを持つという“禁断”のデザインのTシャツなども登場している。

また、愛着のある服を大切に着続けるためのリペアやリメイク、自分だけのカスタマイズなどを施す「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」も国内6店舗目、世界57店舗目として登場。プリントのカスタマイズ“UTme!”や刺しゅうサービスなどを提供するとともに、サステナビリティの取り組みを推進する。

他にも、スーツやシャツで豊富なサイズバリエーションの中から、⾝幅や袖丈、着丈を選べる“ユニクロ カスタムオーダー”や、グループの「プラステ」「コントワー・デ・コトニエ」のショップ・イン・ショップなども展開する。

地域と連携し継続的な成長を実現
上質空間でサービスも充実

海原和弘ユニクロ タマタカ店長は、「『地域密着』と『新しいユニクロを体現する店舗』という2つをコンセプトに店を作った。地域の皆様と連携して盛り上げながら継続的に成長を実現していく店舗を作っていくという意味合いを地域密着という言葉に込めた」と説明。

その象徴の一つが、「タマタカ ガイドブック」の発行だ。街で生きる人々や店舗や企業などを紹介していくもの。また、高島屋のローズちゃんや、地域でも人気の「ロンハーマン」、地元リコーのラグビーチーム『リコーブラックラムズ』やロイヤルホストやシェーキーズ、シズラーなどを展開しているロイヤルホールディングス、大正8年(1919年)に創業した紙器工房で二子玉川で貼箱専門店を営む「ボックス&ニードル(BOX&NEEDLE)」などとも“UTme!”で協業。売上げの一部を緑化支援を行う世田谷緑のトラスト基金に寄付する予定だ。

さらに、新しいユニクロの体現としては、「上質な空間を提供する。ゆったり買い物できるラウンジのような休憩スペースや、ベビーカーでもゆったり回れる幅広い通路、二子玉川地区で初めて導入するユニクロフラワーで生活に彩りと豊かな暮らしを提供していく」「愛着のある商品を大切に長く着ていただきたいという思いから生まれたリ・ユニクロのサービスを新たに展開する」と述べた。

デベロッパーである東神開発の玉川高島屋S・C事業本部の土屋久美氏は「皆様に支えられて24年に開業55周年を迎えた。55年前、何もなかったこの場所に地域のインフラとしてショッピングセンター作ったときには、対都心をテーマに、都心に行かなくても二子玉川で買い物が全部そろうというような買い物の場を提供できるように街づくりを行ってきた。それがコロナでお客さまのライフスタイルが大きく変わった。われわれもショッピングセンターの役割やあり方を見直すことが求められた。55周年を迎えるにあたり原点回帰し、地域の方々が愛着を持って楽しめる場、過ごす場を提供できるように街づくりを進めている」とコメント。

そうした街づくりの中で、「ユニクロのワンフロアでの出店は大きなプロジェクトの一つ」と続ける。「ユニクロは街になくてはならない存在。このタマタカ店はスペシャリティストアとしてゆったりした空間でさまざまなコンテンツをそろえている。ユニクロと地域の方々と今まで以上に二子玉川を盛り上げて行きたい」と意気込みを語った。

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「ユニクロが!ニコタマの!タマタカに!」開業 地域密着型“スペシャリティストア”の狙いは?

「ユニクロ(UNIQLO)」は、東京・二子玉川の玉川髙島屋S・C南館4階に20日にオープンする“地域密着型の大型店舗”「ユニクロ タマタカ店」を公開した。近隣の二子玉川ライズ ドッグウッドプラザ内にあった店舗を移転・増床するもので、オープンを記念した「ロンハーマン(RON HERMAN)」とのコラボレーションは開業前から話題になっている。丸々ワンフロアを使っており、売り場面積はドックウッドプラザ時代の約1780平方メートルから、1.4倍の約2500平方メートル超へと拡張する。

「ユニクロ タマタカ店」には、いくつかの実験ポイントがある。高感度セレクトショップやインポートブランドなどが軒を並べる玉川髙島屋S・C低層階の上質な雰囲気ともリンクするように、“スペシャリティストア”をテーマに店作りを行った。歴史ある施設ならではの天井高の低さをカバーするような工夫も随所に施している。

ベビーカーを押すファミリー層の来店も多いため、通路幅を通常以上にゆったりと確保。カテゴリーや商品の特徴、機能ごとに明確な配置にするとともに、何があるのかわかるキューブ型のサインを新たに導入。通常よりも棚の高さを控えたり透明のスケルトン什器を使うことで視認性を高めるとともに圧迫感を削減。「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」や「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」などのコーナーは白の内装意匠を用いて、より主役である商品が見やすくクリーンなイメージを訴求している。スポットライトや細くて明るくてシャープなイメージを与えるLEDライトなど照明にも工夫の跡が見える。店内マップも多く掲出。これらの仕様により、長方形のフロアを1周200m程度でぐるりと回ると、ほぼほぼどこに何が配置されているのか把握できる、分かりやすく買いやすい店となっている。

770個の店舗受取ロッカー設置

店内で使用するマネキンはなんと300体!ユニクロの通常店舗では80体程度、大型旗艦店でも200体程度といわれる中で、圧倒的な体数を展開。スタイリング提案を強化するとともに、商品カテゴリーを分かりやすくアピールすることにつなげている。マネキンは直立型だけでなくさまざまなポージングのものもあり、空間に変化をもたらしている。

ファミリー層に加えて高齢客も多いこともあり、店内にはベンチなど休憩スペースも用意。レジ前のスペースや屋外テラス部分ではワークショップなども行う予定だ。オープン時には「UT」でコラボしている画家アンリ・マティス(Henri Matisse)のアートで窓ガラスを彩った。セルフレジも15台近く設置。ゆったりしたスペースで、会計時のストレスを軽減する試みになっている。

サービス面でのトライアルは、商品の店舗受取ロッカーだ。一部店舗では導入しているが、本格的な展開は川崎市民プラザ店、大森北店、越谷ヴァリエ店に続く4店舗目。ロッカーの数は770もあり、EC購入商品を店舗で受け取る場合に、店員を介した受取サービスと、ロッカーでのセルフ受取とを選べるようになっている。二子玉川駅前という立地もあり、ドッグウッドプラザ時代から店舗受取のオーダー数は多かったという。この店舗受取ロッカーは3月以降、国内30店舗に広げる計画もある。

タマタカ歴15年の「ロンハーマン」とタッグ

商品では地域コラボに力を入れている。その一つがセレクトショップ「ロンハーマン」とのコラボだ。同店は09年8月に東京・千駄ヶ谷に日本1号店をオープンし、10年3月に玉川高島屋S・C南館1階に2号店、かつ、初の商業施設内店舗として出店。14年3月に現在の玉川高島屋S・Cアイビープレイス内に単独路面店風の4層でカフェ併設型のストアに移転オープンした経緯がある。「ロンハーマン」のタマタカ進出15周年の節目の年に「ユニクロ」と協業。ともに地域を盛り上げようと意気投合した。

今回、「ユニクロ」と「ロンハーマン」のコラボ商品として、“エアリズムコットンクルーネックTシャツ”を販売する。ネックのリブ部分を通常よりも細くし、身頃のシルエットはストレートにするとともに着丈も長めにして、リラックス感のあるカリフォルニアテイストにアジャストした。白と黒の2色展開で、キッズ(110~150サイズ、990円)とメンズ(XS~XXL、1990円)と「ユニクロ」ならではの10を超えるサイズ展開を行うことで、自分の好みのフィット感を選ぶことができるようにしている。さらに、オープン記念で、1万円以上購入者には非売品の「ユニクロ」「ロンハーマン」コラボバンダナと、同じ柄の包み紙を使用したユニクロフラワーの花束をプレゼントする。

髙島屋の「ローズちゃん」とも奇跡のコラボ!?

もう一つのコラボの目玉が、高島屋のシンボルであるバラをモチーフにしたマスコット人形&イラストのキャラクター「ローズちゃん」とのコラボだ。高島屋のショッパーに使用するバラの花輪にローズちゃんが寄り添うプリントのトートバッグなどに加えて、「ユニクロ」のショッパーを持つという“禁断”のデザインのTシャツなども登場している。

また、愛着のある服を大切に着続けるためのリペアやリメイク、自分だけのカスタマイズなどを施す「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」も国内6店舗目、世界57店舗目として登場。プリントのカスタマイズ“UTme!”や刺しゅうサービスなどを提供するとともに、サステナビリティの取り組みを推進する。

他にも、スーツやシャツで豊富なサイズバリエーションの中から、⾝幅や袖丈、着丈を選べる“ユニクロ カスタムオーダー”や、グループの「プラステ」「コントワー・デ・コトニエ」のショップ・イン・ショップなども展開する。

地域と連携し継続的な成長を実現
上質空間でサービスも充実

海原和弘ユニクロ タマタカ店長は、「『地域密着』と『新しいユニクロを体現する店舗』という2つをコンセプトに店を作った。地域の皆様と連携して盛り上げながら継続的に成長を実現していく店舗を作っていくという意味合いを地域密着という言葉に込めた」と説明。

その象徴の一つが、「タマタカ ガイドブック」の発行だ。街で生きる人々や店舗や企業などを紹介していくもの。また、高島屋のローズちゃんや、地域でも人気の「ロンハーマン」、地元リコーのラグビーチーム『リコーブラックラムズ』やロイヤルホストやシェーキーズ、シズラーなどを展開しているロイヤルホールディングス、大正8年(1919年)に創業した紙器工房で二子玉川で貼箱専門店を営む「ボックス&ニードル(BOX&NEEDLE)」などとも“UTme!”で協業。売上げの一部を緑化支援を行う世田谷緑のトラスト基金に寄付する予定だ。

さらに、新しいユニクロの体現としては、「上質な空間を提供する。ゆったり買い物できるラウンジのような休憩スペースや、ベビーカーでもゆったり回れる幅広い通路、二子玉川地区で初めて導入するユニクロフラワーで生活に彩りと豊かな暮らしを提供していく」「愛着のある商品を大切に長く着ていただきたいという思いから生まれたリ・ユニクロのサービスを新たに展開する」と述べた。

デベロッパーである東神開発の玉川高島屋S・C事業本部の土屋久美氏は「皆様に支えられて24年に開業55周年を迎えた。55年前、何もなかったこの場所に地域のインフラとしてショッピングセンター作ったときには、対都心をテーマに、都心に行かなくても二子玉川で買い物が全部そろうというような買い物の場を提供できるように街づくりを行ってきた。それがコロナでお客さまのライフスタイルが大きく変わった。われわれもショッピングセンターの役割やあり方を見直すことが求められた。55周年を迎えるにあたり原点回帰し、地域の方々が愛着を持って楽しめる場、過ごす場を提供できるように街づくりを進めている」とコメント。

そうした街づくりの中で、「ユニクロのワンフロアでの出店は大きなプロジェクトの一つ」と続ける。「ユニクロは街になくてはならない存在。このタマタカ店はスペシャリティストアとしてゆったりした空間でさまざまなコンテンツをそろえている。ユニクロと地域の方々と今まで以上に二子玉川を盛り上げて行きたい」と意気込みを語った。

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「ピリングス」11年目の“クラシック”  ブランドを象徴するディテールに込めた思い

村上亮太デザイナーによる「ピリングス(PILLINGS)」は3月17日、2025-26年秋冬コレクションをランウエイショー形式で発表した。母・千明とともに前身のニットブランド「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」をスタートしてから、先シーズンで10年目を迎えた。今季はブランドのこれまでを改めて見つめ直す意味で、アーカイブを再解釈し、「ピリングス」のクラシックを模索した。

10年の歳月から抽出するコード

クリエイションの源泉は、村上デザイナーが小学生の頃に住んでいた団地で、コレクションタイトルは“Housing Complex(団地)”だ。アイテムは過去に作り上げたものや記憶、想像をつなぎ合わせており、ランウエイに登場したウエアは、ブランドのファンなら見覚えのあるディテールである。ただ、22-23年秋冬や23-24年秋冬の“昆虫ニット”や、21-22年秋冬や22年春夏の“バラニット”のように強いデザインを用いるのではなく、毛玉が全面を覆うジャケットや、盛り上がったシワを編み地で表現したニットなど、ささやかながら「ピリングス」独特の表現をさらに強調して落とし込んだ。

表地のウールが縮絨加工によって縮むことで裏地がはみ出したスカートは、「洗濯から洗い上がったばかりの状態をイメージした」と村上デザイナー。共地のソックスやルームシューズモチーフをいくつも垂らしたドレスやセットアップは散らかった部屋を、グレーの縮絨ウールをドッキングしたアランニットは、長らく着ていないためにホコリをかぶってしまった洋服を彷ふつとさせる。内向的な人の背中を押したいと考える同氏の服は、家の中という安全圏にこもる人の“ありのまま”を肯定する優しさがある。

ランウエイでもパーソナルなムードを追求し、モデルのウオーキング指導には振付師の山田うんを起用した。「コレクションのストーリー性が高いので、登場人物のたたずまいのイメージがわいてきた。だから、クレジットには“TATAZUMAI”と記している」と山田は話す。緊張をほどいた人がふとしてしまう仕草を作るため、モデルには服の凹凸や流れに沿うように自然に指や手を置くように指示していた。

周囲の応援を背負って

「ピリングス」は、25年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のセミファイナリストに選出され、注目を集めている。しかし村上デザイナーの自己評価は「バイエル(入門)、ソナチネ(中級)、ソナタ(上級)とレベルアップするピアノの教則本で表現するならば、今はソナチネの段階に進んだ程度」だという。3月にパリでのプレゼンテーション審査を経て、オケージョン需要を意識する必要性などを痛感した。

パーソナルなクリエイションを観客に伝えるには充分分かりやすいコレクションで、ブランドの11年目の“自己紹介”として機能する内容だった。今後は、市場を意識したコマーシャルのバランスをどのように取るかが飛躍の鍵となるだろう。

フィナーレ後は、ブランドの応援者たちが高揚した表情で舞台をいつまでも見つめていた。村上デザイナーを招き入れた立役者のサザビーリーグの根岸由香里リトルリーグカンパニー執行役員兼ロンハーマン事業本部事業部長兼ウィメンズディレクターは、「今回から新たに外部のディレクターを入れるなどして、コレクションのブラッシュアップを図った。前よりもさらに良くなったと思う」と述べた。

ブランドのハンドニットを手掛ける「アトリエK's K」の岡本啓子主宰と土谷美由起アシスタントは、「村上くんがどんな無理難題をふっかけてくるのか、いつも楽しみ。お母さん、おばあちゃんのような気持ちで彼を助けたい」と話す。「ピリングス」の周囲には、村上デザイナーの可能性を信じて集まった人たちの、ニットのように温かな輪がある。

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「サカイ」が共有する優しい時間 包み込むことで生み出す新しいシルエット

「優しい時間をみんなで共有したかった」。ショー後のバックステージでそう語った阿部千登勢「サカイ」デザイナーが2025-26年秋冬にフォーカスしたのは、「ラッピング(包み込むこと)のジェスチャー」だ。強さと繊細さや心地よさと保護といった要素を示唆しながら、着用者に着方を委ねることで、見慣れた服の新たな形を探求している。

優しく包み込むようなシルエット

ファーストルックは、先のメンズ&プレ・フォールのショーでも見られた内側の構造をあらわにしたようなレイヤードデザインに、フリンジ付きのショールのような共地をハイブリッドしたノースリーブのテーラードジャケット。直線的なフォルムに片方の肩を覆うファブリックで柔らかな動きを加え、アシンメトリーなシルエットを描いている。その後も提案の中心は、テーラリングやレザーのライダースジャケット、トレンチコート、MA-1、ダウンジャケット、人工ファーやシアリングのアウターなど「サカイ」らしいワードローブの定番に、共地やニットパネルを組み込んだデザイン。チャンキーなニットをケープのように巻きつけたようなスタイリングもあり、優しく包み込むようなシルエットが今季の特徴になっている。そんなデザインについて、阿部デザイナーは、「(ラッピングという)ワンアクションによって、優しかったり、包まれたりするような気持ちになってほしかった。今回の服はラッピングせずに垂らしても街で着られるウエアラブルなものだけど、(布を)肩にかけると優しく包まれる」と説明。そこに合わせるスカートは、大胆なスリットを入れたり、マーメイドシルエットで仕上げたりすることで、動きを生み出している。

コレクションにアクセントを加えるのは、手作業で作ったファブリック製のフェザーや大ぶりのスパンコール、メンズ&プレ・フォールから継続するファー風トリムといった装飾と、刺しゅうで描いたマン・レイ(Man Ray)の作品。中盤から終盤にかけて登場したラッピングのディテールを風に揺れる軽やかなシフォンやペイズリー柄のシルクスカーフで取り入れたルックは、「サカイ」がこの数年ウィメンズで探求を続けているエレガンスが際立たせる。

安らぎを求める気持ちへのアンサー

今シーズンはニューヨークからパリまで都市を問わず、体を包み込むようなコクーンシルエットや肩周りを覆うブランケットやスカーフ、ケープ風のデザインが多出した。それは、この不安で混沌とした時代の中、誰もが無意識に抱いている「安らぎを感じたい」「守られたい」という思いを反映しているかのようだ。阿部デザイナーは、新鮮さとリアリティーを併せ持つ温かなコレクションで、そんな気持ちに的確に応えた。

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「サカイ」が共有する優しい時間 包み込むことで生み出す新しいシルエット

「優しい時間をみんなで共有したかった」。ショー後のバックステージでそう語った阿部千登勢「サカイ」デザイナーが2025-26年秋冬にフォーカスしたのは、「ラッピング(包み込むこと)のジェスチャー」だ。強さと繊細さや心地よさと保護といった要素を示唆しながら、着用者に着方を委ねることで、見慣れた服の新たな形を探求している。

優しく包み込むようなシルエット

ファーストルックは、先のメンズ&プレ・フォールのショーでも見られた内側の構造をあらわにしたようなレイヤードデザインに、フリンジ付きのショールのような共地をハイブリッドしたノースリーブのテーラードジャケット。直線的なフォルムに片方の肩を覆うファブリックで柔らかな動きを加え、アシンメトリーなシルエットを描いている。その後も提案の中心は、テーラリングやレザーのライダースジャケット、トレンチコート、MA-1、ダウンジャケット、人工ファーやシアリングのアウターなど「サカイ」らしいワードローブの定番に、共地やニットパネルを組み込んだデザイン。チャンキーなニットをケープのように巻きつけたようなスタイリングもあり、優しく包み込むようなシルエットが今季の特徴になっている。そんなデザインについて、阿部デザイナーは、「(ラッピングという)ワンアクションによって、優しかったり、包まれたりするような気持ちになってほしかった。今回の服はラッピングせずに垂らしても街で着られるウエアラブルなものだけど、(布を)肩にかけると優しく包まれる」と説明。そこに合わせるスカートは、大胆なスリットを入れたり、マーメイドシルエットで仕上げたりすることで、動きを生み出している。

コレクションにアクセントを加えるのは、手作業で作ったファブリック製のフェザーや大ぶりのスパンコール、メンズ&プレ・フォールから継続するファー風トリムといった装飾と、刺しゅうで描いたマン・レイ(Man Ray)の作品。中盤から終盤にかけて登場したラッピングのディテールを風に揺れる軽やかなシフォンやペイズリー柄のシルクスカーフで取り入れたルックは、「サカイ」がこの数年ウィメンズで探求を続けているエレガンスが際立たせる。

安らぎを求める気持ちへのアンサー

今シーズンはニューヨークからパリまで都市を問わず、体を包み込むようなコクーンシルエットや肩周りを覆うブランケットやスカーフ、ケープ風のデザインが多出した。それは、この不安で混沌とした時代の中、誰もが無意識に抱いている「安らぎを感じたい」「守られたい」という思いを反映しているかのようだ。阿部デザイナーは、新鮮さとリアリティーを併せ持つ温かなコレクションで、そんな気持ちに的確に応えた。

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「優しい時間をみんなで共有したかった」。ショー後のバックステージでそう語った阿部千登勢「サカイ」デザイナーが2025-26年秋冬にフォーカスしたのは、「ラッピング(包み込むこと)のジェスチャー」だ。強さと繊細さや心地よさと保護といった要素を示唆しながら、着用者に着方を委ねることで、見慣れた服の新たな形を探求している。

優しく包み込むようなシルエット

ファーストルックは、先のメンズ&プレ・フォールのショーでも見られた内側の構造をあらわにしたようなレイヤードデザインに、フリンジ付きのショールのような共地をハイブリッドしたノースリーブのテーラードジャケット。直線的なフォルムに片方の肩を覆うファブリックで柔らかな動きを加え、アシンメトリーなシルエットを描いている。その後も提案の中心は、テーラリングやレザーのライダースジャケット、トレンチコート、MA-1、ダウンジャケット、人工ファーやシアリングのアウターなど「サカイ」らしいワードローブの定番に、共地やニットパネルを組み込んだデザイン。チャンキーなニットをケープのように巻きつけたようなスタイリングもあり、優しく包み込むようなシルエットが今季の特徴になっている。そんなデザインについて、阿部デザイナーは、「(ラッピングという)ワンアクションによって、優しかったり、包まれたりするような気持ちになってほしかった。今回の服はラッピングせずに垂らしても街で着られるウエアラブルなものだけど、(布を)肩にかけると優しく包まれる」と説明。そこに合わせるスカートは、大胆なスリットを入れたり、マーメイドシルエットで仕上げたりすることで、動きを生み出している。

コレクションにアクセントを加えるのは、手作業で作ったファブリック製のフェザーや大ぶりのスパンコール、メンズ&プレ・フォールから継続するファー風トリムといった装飾と、刺しゅうで描いたマン・レイ(Man Ray)の作品。中盤から終盤にかけて登場したラッピングのディテールを風に揺れる軽やかなシフォンやペイズリー柄のシルクスカーフで取り入れたルックは、「サカイ」がこの数年ウィメンズで探求を続けているエレガンスが際立たせる。

安らぎを求める気持ちへのアンサー

今シーズンはニューヨークからパリまで都市を問わず、体を包み込むようなコクーンシルエットや肩周りを覆うブランケットやスカーフ、ケープ風のデザインが多出した。それは、この不安で混沌とした時代の中、誰もが無意識に抱いている「安らぎを感じたい」「守られたい」という思いを反映しているかのようだ。阿部デザイナーは、新鮮さとリアリティーを併せ持つ温かなコレクションで、そんな気持ちに的確に応えた。

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「サカイ」が共有する優しい時間 包み込むことで生み出す新しいシルエット

「優しい時間をみんなで共有したかった」。ショー後のバックステージでそう語った阿部千登勢「サカイ」デザイナーが2025-26年秋冬にフォーカスしたのは、「ラッピング(包み込むこと)のジェスチャー」だ。強さと繊細さや心地よさと保護といった要素を示唆しながら、着用者に着方を委ねることで、見慣れた服の新たな形を探求している。

優しく包み込むようなシルエット

ファーストルックは、先のメンズ&プレ・フォールのショーでも見られた内側の構造をあらわにしたようなレイヤードデザインに、フリンジ付きのショールのような共地をハイブリッドしたノースリーブのテーラードジャケット。直線的なフォルムに片方の肩を覆うファブリックで柔らかな動きを加え、アシンメトリーなシルエットを描いている。その後も提案の中心は、テーラリングやレザーのライダースジャケット、トレンチコート、MA-1、ダウンジャケット、人工ファーやシアリングのアウターなど「サカイ」らしいワードローブの定番に、共地やニットパネルを組み込んだデザイン。チャンキーなニットをケープのように巻きつけたようなスタイリングもあり、優しく包み込むようなシルエットが今季の特徴になっている。そんなデザインについて、阿部デザイナーは、「(ラッピングという)ワンアクションによって、優しかったり、包まれたりするような気持ちになってほしかった。今回の服はラッピングせずに垂らしても街で着られるウエアラブルなものだけど、(布を)肩にかけると優しく包まれる」と説明。そこに合わせるスカートは、大胆なスリットを入れたり、マーメイドシルエットで仕上げたりすることで、動きを生み出している。

コレクションにアクセントを加えるのは、手作業で作ったファブリック製のフェザーや大ぶりのスパンコール、メンズ&プレ・フォールから継続するファー風トリムといった装飾と、刺しゅうで描いたマン・レイ(Man Ray)の作品。中盤から終盤にかけて登場したラッピングのディテールを風に揺れる軽やかなシフォンやペイズリー柄のシルクスカーフで取り入れたルックは、「サカイ」がこの数年ウィメンズで探求を続けているエレガンスが際立たせる。

安らぎを求める気持ちへのアンサー

今シーズンはニューヨークからパリまで都市を問わず、体を包み込むようなコクーンシルエットや肩周りを覆うブランケットやスカーフ、ケープ風のデザインが多出した。それは、この不安で混沌とした時代の中、誰もが無意識に抱いている「安らぎを感じたい」「守られたい」という思いを反映しているかのようだ。阿部デザイナーは、新鮮さとリアリティーを併せ持つ温かなコレクションで、そんな気持ちに的確に応えた。

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「サカイ」が共有する優しい時間 包み込むことで生み出す新しいシルエット

「優しい時間をみんなで共有したかった」。ショー後のバックステージでそう語った阿部千登勢「サカイ」デザイナーが2025-26年秋冬にフォーカスしたのは、「ラッピング(包み込むこと)のジェスチャー」だ。強さと繊細さや心地よさと保護といった要素を示唆しながら、着用者に着方を委ねることで、見慣れた服の新たな形を探求している。

優しく包み込むようなシルエット

ファーストルックは、先のメンズ&プレ・フォールのショーでも見られた内側の構造をあらわにしたようなレイヤードデザインに、フリンジ付きのショールのような共地をハイブリッドしたノースリーブのテーラードジャケット。直線的なフォルムに片方の肩を覆うファブリックで柔らかな動きを加え、アシンメトリーなシルエットを描いている。その後も提案の中心は、テーラリングやレザーのライダースジャケット、トレンチコート、MA-1、ダウンジャケット、人工ファーやシアリングのアウターなど「サカイ」らしいワードローブの定番に、共地やニットパネルを組み込んだデザイン。チャンキーなニットをケープのように巻きつけたようなスタイリングもあり、優しく包み込むようなシルエットが今季の特徴になっている。そんなデザインについて、阿部デザイナーは、「(ラッピングという)ワンアクションによって、優しかったり、包まれたりするような気持ちになってほしかった。今回の服はラッピングせずに垂らしても街で着られるウエアラブルなものだけど、(布を)肩にかけると優しく包まれる」と説明。そこに合わせるスカートは、大胆なスリットを入れたり、マーメイドシルエットで仕上げたりすることで、動きを生み出している。

コレクションにアクセントを加えるのは、手作業で作ったファブリック製のフェザーや大ぶりのスパンコール、メンズ&プレ・フォールから継続するファー風トリムといった装飾と、刺しゅうで描いたマン・レイ(Man Ray)の作品。中盤から終盤にかけて登場したラッピングのディテールを風に揺れる軽やかなシフォンやペイズリー柄のシルクスカーフで取り入れたルックは、「サカイ」がこの数年ウィメンズで探求を続けているエレガンスが際立たせる。

安らぎを求める気持ちへのアンサー

今シーズンはニューヨークからパリまで都市を問わず、体を包み込むようなコクーンシルエットや肩周りを覆うブランケットやスカーフ、ケープ風のデザインが多出した。それは、この不安で混沌とした時代の中、誰もが無意識に抱いている「安らぎを感じたい」「守られたい」という思いを反映しているかのようだ。阿部デザイナーは、新鮮さとリアリティーを併せ持つ温かなコレクションで、そんな気持ちに的確に応えた。

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新潟・八海山発、スノーボード&スキーのガレージメーカー “世界に1つだけの板”で目指すクラフトツーリズム

PROFILE: 永井拓三/永井社長、ボルテージマニファクチャリング主宰

永井拓三/永井社長、ボルテージマニファクチャリング主宰
PROFILE: (ながい・たくみ)1977年生まれ、東京都出身。高校生のときに始めたスノーボードで東洋大学時代にプロになり、ワールドカップにも出場。その後、「一生雪の上に立てる仕事」を志して新潟大学大学院に進学、雪氷学で博士号取得。2002年、新潟・八海山を拠点にバックカントリーツアーガイドサービスのトライフォース(TRIFORCE)を立ち上げ。11年の東日本大震災や新潟豪雨を受けて地域の防災などにも興味を広げ、12年に南魚沼市議に初当選(現在3期目)。20年から、親子で楽しめる無料のキッズバックカントリーツアーも共同で実施。永井社長の後ろにあるのが、仲間たちと自作したプレス機

アウトドア分野を取材していると、個人でブランドを立ち上げて、自宅やアトリエ兼倉庫で自らミシンを踏んで製品を作っている“ガレージメーカー”に出合うケースは少なくない。大人気の登山ブランド「山と道」も立ち上げ当初はまさにそうだったし、トレイルランナーから支持が厚いザックのブランド「ブルーパーバックパックス(BLOOPER BACKPACKS)」などもその1つ。「モノは作るのではなく買う」という消費主義が浸透した時代に、「ほしいモノは自分で作る」という発想・選択に至ったガレージメーカーのことを、消費主義どっぷりの自分は純粋に尊敬する。

ただ、アパレルやザックといった布帛製品は、ある程度自作することが想像しやすくはある。布帛製品ではなくギアと呼ばれるようなカテゴリーになると、製法や素材についてのイメージが湧きづらく、相応の生産設備も必要だ。安全性の担保も考えないといけない。ゆえに、自作するという発想が生まれにくい。スキー板やスノーボードは、その最たる例の1つだろう。新興のスキー板/スノーボードのブランドはもちろんあるが、大手メーカーや彼らと契約する国内外の工場を使って、OEM形式で作っているケースがほとんどだと聞く。

しかし、そんなスキー板/スノーボードを、自社の生産設備で、イチから自分たちで作っているガレージメーカーが日本にあると聞いて驚いた。場所は豪雪で知られる新潟・八海山のふもと。元プロスノーボーダーで、現在はバックカントリーツアーガイド会社を経営する永井拓三(株)永井社長が主宰する、ボルテージマニファクチャリング(VOLTAGE MFG)がそれだ。訪日客増加の中、日本の地場のモノ作りを体験する旅“クラフトツーリズム”が注目を集めつつあるが、永井社長が打ち出す「世界でたった1つの自分だけの板作り」は、まさにクラフトツーリズム。訪日客を含むスキーヤー、スノーボーダーの間で徐々に認知を広げているという、八海山ふもとのガレージを訪ねた。

「これは地方創生ではなく、
地方反撃です」

「かつて新潟ではスキー板の生産が盛んでしたが、今では産業として廃れてしまった。失われたものを取り戻す。これは地方創生ではなく、地方反撃です。ここで作る板が欲しけりゃ、都会の人たちもこっちに遊びに来いよってね」と、永井社長。実は永井社長は、現在3期目を迎えた南魚沼市議でもある。言うまでもなく、地域の産業振興は、防災や医療、教育などと共に多くの地方都市が頭を悩ませている課題だ。

永井社長は約20年前から、OEM生産で自身のスノーボードブランド「ボルテージデザイン(VOLTAGE DESIGN)」を手掛けてきた。OEMから自社生産に切り替えるきっかけとなったのはコロナ禍。「カナダの工場でOEMで作っていたスノーボードが、コロナで作れなくなってしまいました。外出制限でガイドの仕事も減った。その分時間はたくさんあったから、地域の友人たちと、板を自作できないか夜な夜な話していたんです」。メンバーは、鉄工所や設備屋、自動車整備業、建具屋などを営む面々。それぞれの専門知識を生かし、21年から板の自社生産に向けた試行錯誤が始まった。

八海山ふもとのガレージには大型マシンがいくつも並んでいたが、中でも圧巻だったのが、仲間たちと自作したというプレス機だ。ボルテージマニファクチャリングでは、芯材となる地元産を中心とした木材と滑走面(ソール)、エッジ、布状のグラスファイバー、柄が入ったトップシートなどを重ねてスキー板/スノーボードを作っている。サンドイッチ状に重ねて樹脂で貼り合わせた後、熱と圧力をかけて固定するのがプレス機の役割だ。「大手スノーボードメーカーのブランドムービーにチラリと映り込んだ工場風景などをYouTubeで繰り返し見ながら、『こういうマシンなんじゃないか?』『こうすれば作れるんじゃないか?』と仲間と模索しました」。例えば、空気を膨らませて板に圧力をかける仕組みには、消防ホースを応用。海外の個人が、船や飛行機を自作するYouTubeなども参考としてよく見ていたという。

「気分はジェイク・バートンや
スティーブ・ジョブズ」

プレス機の他は、CADデータをもとに板に溝を彫るマシンや、廃棄予定だったものを譲り受けたという自動カンナ機、トップシートに柄をプリントするための昇華転写機など。自作したり、友人たちに都合してもらったりすることで、設備投資の大幅な削減に成功。また、金型に代えて、テンプレート(型紙)を使用しているというのもボルテージマニファクチャリングの生産上のポイントの1つ。大量生産している大手メーカーの板は金型をもとに作られるが、1つの金型を作るのに100万円以上がかかり、ガレージメーカーとしては現実的ではないのだという。そこで、テンプレートをもとに板を削って作る方式を採用した。

「コロナ前に組んでいたカナダの工場が、テンプレートでスノーボードを作っていました。日本人は精密なモノ作りを目指して金型を作りたがるけど、テンプレートだからといって、精密に作れないというわけではない」というのが、過去3年間で約300台の板を自作してきたという永井社長の持論。この仕組みだからこそ、バイオーダーで1台ずつ手作りし、カスタムにも対応しつつ、スキー板で15万4000円、スノーボードで13万2000円という価格を実現できている。今の時代は、マスプロダクションの大手メーカー品であっても、初心者用を除けば10万円前後が新作の板の相場だ。

以前はコンビニだったというガレージは、光もたくさん入って明るいムード。この場所に移ってきたのは23年の春で、それ以前はまさに古い町工場といった雰囲気の物件で試行錯誤を繰り返していた。プレス機の圧力調整に苦心し、あわや事故といった出来事もあったという。「あのころは、スノーボードの『バートン(BURTON)』をガレージで創業したジェイク・バートンや、同じくガレージでアップルを創業したスティーブ・ジョブズと同じ気分を味わっていたのかもしれません」と冗談まじりに永井社長は話すが、「夢の中にまでCADが出てきた」「考え過ぎて、食べていたアイスバーの棒がスノーボードに見えた」と、苦労のエピソードには事欠かない。

影響受けたポートランドのモノ作り

話を聞いていると、徹底したDIY精神や発明家根性に舌を巻くばかり。その源は何なのか。元々、新潟大学大学院博士課程で雪崩の研究をしていたという理系の気質も影響しているのだろうが、「実家が製本工場だったから、子どものころから工場の雰囲気が好きだったし、親父が“DIY大好きヤロー”で、その血もあるのかも」とも。

もう1つ強く影響を受けたと話すのが、小規模なモノ作りやそれによる小商いが盛んな米ポートランドの街だ。プロスノーボーダーとして「ナイキ(NIKE)」のサポートを受けていた2000年代、何度もナイキ本社があるポートランドを訪れる機会があった。そこで、「街に息づくモノ作りやDIYの精神に触れた」のだという。ガレージの本棚にはポートランドに関する書籍が複数並び、ポートランドで盛んなクラフトビール醸造にならい、どぶろく特区を目指して新潟でどぶろく作りを模索した時代もあった。「こんなことできないでしょ、作れないでしょって言われると、反骨心が湧いてやりたくなっちゃう性分なんですよね」。

取材した24年初冬の時点で、板の生産にあたっていたのは永井社長一人。材料さえそろっていれば、1日のうちにスキー板/スノーボードを1台仕上げることが可能という。自身がガイドするバックカントリーツアーに訪れた客に紹介したり、地元の観光協会にチラシを置いたりといった草の根活動で、じわじわと客は増加中。「“クラフトツーリズム”を打ち出し、23-24年のスキー/スノーボードシーズンは、越後湯沢や六日町に長期滞在している約40組の訪日客がガレージにやってきました」。ただし、永井社長はガイドや市議の仕事もあって、なかなか手が回らない。ここから目指すのは、自身以外にも職人を育てていくこと。「年間生産台数が600台になれば、売上高は1億円近くになる」とそろばんをはじく一方で、「規模の追求が第一ではない」とも強調する。「メーカーとして大きくなりたいというよりも、他のメーカーとは違うやり方で運営して、他社ができないことをやっていきたい」。

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10万円以下で買える定番バッグ「ジャック・ル・コー」 30年間売れ続けるワケと日本生産の背景を直撃

アッシュ・ペー・フランス(以下、HPF)は、長年輸入販売しているフランス発アクセサリー「ジャック・ル・コー(JACQUES LE CORRE)」を日本生産に切り替えた。同ブランドは1985年、デザイナーのジャック・ル・コーがパリで設立したアクセサリーブランド。アイコンバッグの“リスボン”は98年に誕生以来、ロングセラーバッグとして愛され続けている。創業当時からフランスで生産をしてきたが、アッシュ・ペーが25年春夏からメード・イン・ジャパンに生産を切り替える。同じデザインで約30年も売れ続けるバッグは少ない。売れ続ける理由と日本生産に切り替える背景をHPFのプレス米田沙良さんに聞いた。

性別やオケージョン問わない“永遠の定番”

「ジャック・ル・コー」の“リスボン”は、HPFを代表するロングセラー。定番中の定番として長年売れ続ける理由は、ミニマルなデザインと高い機能性。安定感のあるどっしりとした形で、ファスナーやハンドルの留め具などがさりげないアクセントになっている。米田さんは、「“リスボン”は、手に持ったときのシルエットや持つ人の所作まで美しく見せるようにデザインされている」と話す。持ちやすいハンドル、ファスナーの開閉のしやすさなど使いやすさもリピーター続出の理由だという。

シンプルなデザインゆえ、バッグをキャンバスに見立てて毎シーズンさまざまな素材やカラーが登場。サイズもお出掛け用のマイクロサイズから書類を入れるビジネスサイズ、旅行用など用途に合わせて選べる豊富さも人気の理由だ。「オケージョンを選ばない万能バッグとして、男女問わずファンが多い。特にミディアムサイズは、汎用性が高く人気だ」と米田さん。A4書類やノートパソコンが入るミディアムサイズは仕事用としても、着替えを入ればジムバッグにも、ちょっとした旅行にも大活躍。ハンドルが長めで肩掛けも可能だ。ちょうど良いサイズ感と収納力、使いやすさ、シーンを選ばないデザインで男女問わず愛用者が多いという。これ1つあればシーンを選ばず、ずっと使える“永遠の定番”と呼ばれる所以だ。

日本生産に切り替え若年層にもアピール

創業者のル・コーが他界後、「ジャック・ル・コー」はHPFとデザインチームを組んでブランドを継続し、フランスで生産を続けてきた。今では、日本がメーンの市場だ。上質のカーフレザーを使用したインポートバッグでありながら、他ブランドに比べると手に取りやすい価格帯も魅力の一つだ。だが、円安による生産コストと輸送費の高騰、デリバリーの不安定さから売上高が伸び悩んでいたという。また、HPFの主要顧客層は40~60歳だが、20~30代にも訴求できる価格帯を実現する目的で日本生産へ切り替えた。それにより生産コスト削減と納期安定化を図り、計画的なマーケティングを可能になる。また、価格は2〜4割程度押さえられるという。米田さんは、「レザーバッグの需要はあるが、若年層に手に取ってもらうためには10万円以下のものが必要。フランスのエスプリや機能性を保ちながら国内生産することで、“リスボン”の魅力をより幅広い層にアピールしたい」とコメント。HPFが生産全般を手掛けるため、より日本市場に合うカラーや素材の展開も可能になる。

国内生産初の2025年春夏のテーマは、“時を超える優雅な旅”。原宿や浅草など東京を象徴する場所をインスピレーション源に、使いやすい定番色を中心に展開する。渋谷の夜景をメタリックなカラーで表現した“ネオンドリーム(ブルー)”、伝統と幻想が交差する浅草をイメージした“ブラック”、洗練された銀座のエレガンスを表す“クリーム”、恵比寿ガーデンプレイスの街並みを想起させる“ゴールデンハーモニー(ブラウン)”、遊び心溢れる原宿のエネルギーを象徴する“キャンディーライツ(ターコイズ)”が登場。ミディアムが14万円台、スモールが12万〜13万円台、ミニが9万〜10万円台、ミニミニが8万〜9万円台と、より手に取りやすい価格になった。全国のHPFが運営するセレクトショップで販売する(“ネオンドリーム”と“クリーム”は4月4日発売)。

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10万円以下で買える定番バッグ「ジャック・ル・コー」 30年間売れ続けるワケと日本生産の背景を直撃

アッシュ・ペー・フランス(以下、HPF)は、長年輸入販売しているフランス発アクセサリー「ジャック・ル・コー(JACQUES LE CORRE)」を日本生産に切り替えた。同ブランドは1985年、デザイナーのジャック・ル・コーがパリで設立したアクセサリーブランド。アイコンバッグの“リスボン”は98年に誕生以来、ロングセラーバッグとして愛され続けている。創業当時からフランスで生産をしてきたが、アッシュ・ペーが25年春夏からメード・イン・ジャパンに生産を切り替える。同じデザインで約30年も売れ続けるバッグは少ない。売れ続ける理由と日本生産に切り替える背景をHPFのプレス米田沙良さんに聞いた。

性別やオケージョン問わない“永遠の定番”

「ジャック・ル・コー」の“リスボン”は、HPFを代表するロングセラー。定番中の定番として長年売れ続ける理由は、ミニマルなデザインと高い機能性。安定感のあるどっしりとした形で、ファスナーやハンドルの留め具などがさりげないアクセントになっている。米田さんは、「“リスボン”は、手に持ったときのシルエットや持つ人の所作まで美しく見せるようにデザインされている」と話す。持ちやすいハンドル、ファスナーの開閉のしやすさなど使いやすさもリピーター続出の理由だという。

シンプルなデザインゆえ、バッグをキャンバスに見立てて毎シーズンさまざまな素材やカラーが登場。サイズもお出掛け用のマイクロサイズから書類を入れるビジネスサイズ、旅行用など用途に合わせて選べる豊富さも人気の理由だ。「オケージョンを選ばない万能バッグとして、男女問わずファンが多い。特にミディアムサイズは、汎用性が高く人気だ」と米田さん。A4書類やノートパソコンが入るミディアムサイズは仕事用としても、着替えを入ればジムバッグにも、ちょっとした旅行にも大活躍。ハンドルが長めで肩掛けも可能だ。ちょうど良いサイズ感と収納力、使いやすさ、シーンを選ばないデザインで男女問わず愛用者が多いという。これ1つあればシーンを選ばず、ずっと使える“永遠の定番”と呼ばれる所以だ。

日本生産に切り替え若年層にもアピール

創業者のル・コーが他界後、「ジャック・ル・コー」はHPFとデザインチームを組んでブランドを継続し、フランスで生産を続けてきた。今では、日本がメーンの市場だ。上質のカーフレザーを使用したインポートバッグでありながら、他ブランドに比べると手に取りやすい価格帯も魅力の一つだ。だが、円安による生産コストと輸送費の高騰、デリバリーの不安定さから売上高が伸び悩んでいたという。また、HPFの主要顧客層は40~60歳だが、20~30代にも訴求できる価格帯を実現する目的で日本生産へ切り替えた。それにより生産コスト削減と納期安定化を図り、計画的なマーケティングを可能になる。また、価格は2〜4割程度押さえられるという。米田さんは、「レザーバッグの需要はあるが、若年層に手に取ってもらうためには10万円以下のものが必要。フランスのエスプリや機能性を保ちながら国内生産することで、“リスボン”の魅力をより幅広い層にアピールしたい」とコメント。HPFが生産全般を手掛けるため、より日本市場に合うカラーや素材の展開も可能になる。

国内生産初の2025年春夏のテーマは、“時を超える優雅な旅”。原宿や浅草など東京を象徴する場所をインスピレーション源に、使いやすい定番色を中心に展開する。渋谷の夜景をメタリックなカラーで表現した“ネオンドリーム(ブルー)”、伝統と幻想が交差する浅草をイメージした“ブラック”、洗練された銀座のエレガンスを表す“クリーム”、恵比寿ガーデンプレイスの街並みを想起させる“ゴールデンハーモニー(ブラウン)”、遊び心溢れる原宿のエネルギーを象徴する“キャンディーライツ(ターコイズ)”が登場。ミディアムが14万円台、スモールが12万〜13万円台、ミニが9万〜10万円台、ミニミニが8万〜9万円台と、より手に取りやすい価格になった。全国のHPFが運営するセレクトショップで販売する(“ネオンドリーム”と“クリーム”は4月4日発売)。

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花王「ビオレ」、ボディーウォッシュ市場で独走 1300円の新製品で王者の貫禄示す

花王の「ビオレ(BIORE)」が日本のスキンケア市場で確固たる地位を築いている。洗顔料や日焼け止め、ボディーウォッシュなど幅広い製品群を展開し、主要5カテゴリー「洗顔料(セルフ)」「メイク落とし(セルフ)」「全身洗浄料」「日焼け止め」「制汗防臭剤」で売り上げ首位(インテージ SRI+、2023年10月~24年9月)を堅持し、他社の追随を許さない。

その「ビオレ」の屋台骨でありブランドを象徴する“洗浄”領域の中でも、ボディーウォッシュは圧倒的な存在感を放っている。国内で1000億円超のマーケットへと拡大しているボディーウォッシュ市場において「ビオレ」は、30年連続で首位(インテージ SRI+ ボディー石っけん市場 1995年1月~2024年12月“ビオレu”シリーズ累計販売金額)を独走。その座を不動のものとしている背景には、生活者や時代の変化に合わせた新しい洗浄価値の提案に他ならない。

ボディーウォッシュの申し子
6年ぶりの新提案は「ととのい肌」

「ビオレ」のボディーウォッシュは1984年に誕生した。当時の固形石けん主流の時代に、液体の全身洗浄料“ビオレU”を発売し、「石けんに代わる新習慣」を創出した。以降、「素肌と同じ弱酸性」への改良(99年)、「泡タイプ」(2014年)、「摩擦レス洗浄」(19年)と進化を続け、40年にわたり市場をリードしてきた。

そして25年、「ビオレ」が打ち出すのは「肌をととのえる」という新たな洗浄価値だ。現代人の肌悩みの一つである、ベタつきとカサつきが部位で異なる「脂性と乾燥が混在している肌」にアプローチする“ザ ボディ ととのい肌”(2種、480mL、各1300円/レフィル440mL、各880円※編集部調べ)を4月12日に発売する。

効果実感ある仕様で満足度向上

“ザ ボディ ととのい肌”は、肌の潤いを保つ皮脂膜のバリア機能に着目した。肌の潤いに必要な皮脂を残しながら不要な皮脂を洗い流す皮脂選択洗浄成分(オレフィンC16スルホン酸Na)を世界で初めて配合(同社調べ)。泡の濃密さと、洗い流す際に水膜を形成し肌に“水艶”が表れるのが特徴だ。

同商品は生後半年から使用可能だが、メインターゲットは30代後半から40代の女性層とした。花王の石井嗣人ビオレu・石けんブランドマネジャーは、「ボディーウォッシュはヘアケアなどと異なり、即時に効果実感が得られにくいカテゴリーである。しかし、同商品は水ですすいだ瞬間から『肌がととのった』と感じられる」と自信を見せ、25年は「日本のからだ洗いが変わる」と意気込む。

高価格帯市場への本格参入

ボディーウォッシュ市場は近年、敏感肌向けやデオドランド機能を備えた1000円以上(1mL単価が1.5円以上)のハイエンド製品が成長し、市場全体の約3割を占める。その顔ぶれは乾燥性敏感肌に着目したスキンケアブランド「キュレル(CUREL)」をはじめ、第一三共ヘルスケアの敏感肌ブランド「ミノン(MINON)」やロート製薬のオトナ臭にアプローチする「デオコ(DEOCO)」、I-neの「ヨル(YOLU)」やヴィークレアの「アンドハニー(&HONEY)」などが名を連ねるが、各社がハイエンド製品を投入し競争が激化している。

ハイエンド製品には感性に訴える情緒軸と機能軸の両方が存在しているが、リピート率が高いのは「機能軸」だという。市場分析によると、「情緒軸は流行の影響を受けやすく、消費者のし好が変わりやすいことがデータからも明らかになっている」。こうした中、“ザ ボディ ととのい肌”は機能面に加え泡の気持ち良さや香りにもこだわり、「肌と心を両方ととのえる」という独自の市場ポジションを確立することを目指す。

これまで1000円未満のバリュー製品(1mL単価が0.7円未満)と、ミドル製品(1mL単価が0.7円以上)で圧倒的なシェアを独占してきた「ビオレ」も、“ザ ボディ ととのい肌”の発売を機にハイエンド市場へ本格参入する。ただし、「競合商品はない」と強調し「新しい肌悩みに対応することで、新たな市場を創出する」と意気込む。価格はブランド内でチャレンジングな設定ながら「自信を持って送り出す」と胸を張る。

8月には“ザ ボディ”の“摩擦レス”シリーズの改良版も投入する予定。ブランド全体で27年までに市場シェア25%を目指し、トップブランドとしての地位を盤石にする構えだ。

21年に新語・流行語大賞にもノミネートされた「ととのう」は、サウナブームとともに広まった概念だが、「ビオレ」はこれを「心身の調和」として再定義する。「体を洗うことは、人生そのものを“ととのえる”ことにつながる。肌を通じて、世界平和を目指す」と勇往邁進の姿勢を貫く。

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注目のビューティブランドが勢ぞろい 「WWDBEAUTY」主催「ビューティテイスト・トーキョー」に6ブース出展

「WWDBEAUTY」は2月18日、セルフコスメにフォーカスを当てたイベント「ビューティテイスト・トーキョー」を東京・新宿のルミネゼロ(LUMINE 0)で開催した。同イベントでは、話題の美容成分入りスキンケアや、海外で支持される最新コスメブランドなど、合計6ブースを集積。さらに「WWDBEAUTY」のオリジナルブースとして、「WWDBEAUTY」2024年下半期ベストコスメの受賞製品の展示や、美容インフルエンサー・美容神ゆりちゃんセレクトによるスキンケアサロンで構成した。

BRAND BOOTH 1
オレンジ香る“引き算発想”のスキンケア「ラフラ」&
50種以上の美容成分原液がそろう「チューンメーカーズ」

“少ないほうが、肌はうれしい”をコンセプトに掲げ、“引き算発想”のスキンケアを提案する「ラフラ(RAFRA)」のブースでは、天然由来成分95%、美容液成分92%を配合したオイルクレンジング“オイルセラムクレンジング”(150mL、3300円)のほか、炭酸泡洗顔料“マシュマロオレンジ”(150g、2640円)、バームクレンジング“バームオレンジ”(100g、3850円)、“バームオレンジ ルビーリッチ”(100g、4070円)が並ぶ。実際にクレンジング力を体験した来場者は、短時間で落ちて肌の潤いが維持できる製品力の高さに、感嘆の声を挙げていた。

化粧品原料100%の高濃度美容液を手頃な価格で販売する「チューンメーカーズ(TUNEMAKERS)」のブースでは、くすみや乾燥といった来場者の悩みに合わせ、50種類以上のラインアップからおすすめの美容成分を紹介。保湿クリーム“原液保湿クリーム”(50g、2970円)やふきとり化粧水“原液ピーリング液”(120mL、1870円)などの人気商品を試す人でにぎわった。

BRAND BOOTH 2
マツキヨココカラはPBブランドの紹介や
アイブロウレッスンを実施

マツキヨココカラ&カンパニーのブースでは、「マツキヨ(MATSUKIYO)」の“超高圧VC誘導体”シリーズのほか、韓国風メンズコスメ「イイサム(IISAM)」、“すっぴんを整える”をテーマに掲げるメイクシリーズ「ネイク(NAKE)」、男性向けスキンケア「ナレッジ(KNOWLEDGE)」、パーソナライズヘアケア「エムキュア(MQRE)」、フェムケアに特化した「マツキヨ フェムリサ(MTASUKIYO FEMRISA)」、美容成分を高濃度で配合したスキンケア「ウィズ メソッド トリプルA(W/M AAA)」、コスメのようなパッケージが目を引く美容おやつ「マツキヨ ボウドルチェ(MATSUKIYO BEAU DOLCE)」といった、自社が手がける8つのプライベートブランドを紹介。さらに「イイサム」「ネイク」を使用し、プロによるアイブロウレッスンも実施した。「多くのPBがあるのを知らなかったので興味深かった」などの来場者の声があった。

BRAND BOOTH 3
まるで美容液のような使い心地
「スキンアクア」の新製品“ヒアルロンセラム UV”

日やけ止め製品で知られるロート製薬の「スキンアクア(SKIN AQUA)」は、新製品“ヒアルロンセラム UV”(70g、990円※編集部調べ)の魅力をお届け。同製品は、ロート製薬が得意とするヒアルロン酸を厳選し、シリーズ内で最高濃度配合。みずみずしく肌になじみ、ベタつくことなく潤いをキープする。ツンとしたにおいも気にならず、製品を実際に試した来場者からも好評だった。このほか、ノンケミカルのトーンアップUV“ナチュラルベールUVエッセンス”や、カラーコントロール効果により透明感を演出する“トーンアップUVエッセンス”シリーズなど、歴代の人気商品の展示も行った。

BRAND BOOTH 4
「トゥーエーエヌ」「オフラ」など、
注目の海外ブランドが大集合

海外ビューティブランドの日本総代理店を行うワンダーラインのブースには、韓国発カラーメイクブランド「トゥーエーエヌ(2AN)」、リニューアルしたばかりの人気ヘアケアブランド「モレモ(MOREMO)」、ビューティツールブランド「ボダナ(VODANA)」、ビーガンライフスタイルブランド「アニーロ(ANILLO)」、アメリカ発・韓国で急成長中の「オフラ(OFRA)」の5ブランドが登場。中でも「トゥーエーエヌ」は人気で、ブースには長蛇の列が続いた。

BRAND BOOTH 5
ドイツ発サプリメントブランド「オーソモル」
成分を新配合した日本版を紹介

30年以上の実績と市場人気を誇る「オーソモル(ORTHOMOL)」は、“ビタミン界のエルメス”とも呼ばれるビタミンやミネラルを高濃度配合したドイツ発のサプリメントブランドだ。韓国アイドルも愛用していることでも話題で、日本の美容賢者からも注目を集める。ブースでは、ビタミンB群、Dやリコピン、ルテインなどを新配合した日本版“オーソモル マルチビタミン&ミネラル”を展示し、サンプリング。アーティスト・YOSHIROTTENがパッケージデザインを手掛けた限定製品も並び、多くの人がブースに足を止めた。

BRAND BOOTH 6
話題のアゼライン酸やニードルセラム、
泥のような質感のマットリップも

2021年に登場した澄星の自社ブランド「ルポレム(LEPOREM)」のブースでは、にきび跡やくすみに効果的と言われるアゼライン酸配合の“アクネア”シリーズ、「泥質感がクセになる」と話題の“ソフトスムースリップ”がラインアップ。注目の鍼入り美容液“ニードル セラム A.Cクリーム”も展示し、来場者はチクチクとしたユニークな使い心地を体感した。

WWDBEAUTY BOOTH
美容神ゆりちゃんがセレクト!
注目成分の商品が大集合

「WWDBEAUTY」のブースエリアには、「WWDBEAUTY」2024年下半期ベストコスメの1位受賞製品の展示の他、ビューティインフルエンサー・美容神ゆりちゃんによるスキンケアサロンを展開。今注目すべき美容成分をもとにゆりちゃん本人が製品をセレクトし、来場者の悩みにぴったりの製品を案内した。

PHOTOS:IIZUKA KOHEI

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「クレ・ド・ポー ボーテ」「ランコム」「エリクシール」で徹底美肌見せ! 今週発売のビューティーアイテム9選【3/17〜3/23】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月17〜23日に発売するアイテムを紹介します。今週は各ブランドの個性が光るベースメイクアイテムが登場。「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」はダイヤモンドの輝きに着目し、丁寧に磨き上げられたような品格のある肌を演出するフェイスパウダーが、「ランコム(LANCOME)」は人気の“タンイドル”から「24時間崩れない」をキャッチコピーに据えたプレストパウダーを発売します。どちらもブランドの知見と技術力を注ぎ込んだアイテムで、美肌見せの強い味方になるはず。ほか、「エリクシール(ELIXIR)」の進化した高機能のUV乳液、美容液成分を80%配合した「フローラノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」も注目です。メイクアップは美肌から!各ブランドの技術革新を日々のメイクで体感して。

【3月17日発売】
キスミーフェルム
(KISSME FERME)

アップサイクル成分配合の口紅

「キスミーフェルム(KISSME FERME)」は、“紅”製造時の原料をアップサイクルした“ベニバナ花エキス”を配合したルージュ“キスミー フェルム ルージュアクト”を発売する。塗布後に2層に分かれるフィルムプロテクト処方により、色持ちと艶感をロックし、軽くなめらかな塗り心地で唇にフィットする。

■商品詳細

“キスミー フェルム ルージュアクト”(全6色、各1650円※編集部調べ)

【3月18日発売】
イグニス
(IGNIS)

植物と漢方の相乗効果に着目した新4アイテム

「イグニス(IGNIS)」は漢方を使用したホワイトライン“エフフォーリア”から、マッサージ&クレンジングクリームと洗顔料を発売する。合わせて、トラネキサム酸配合の美容液や北海道産ハスカップエキス配合の日焼け止め乳液もラインアップする。

■商品詳細

“イグニス ブライト エフフォーリア マッサージ&クレンジング クリーム”(180g、6050円)
“イグニス ブライト エフォーリア ソープ”(100g、5000円)
“イグニス ホワイトニング エッセンス N”【医薬部外品】(40mL、5500円)
“イグニス フェイス&ボディ UV”[SPF47・PA +++](70g、3850円)

【3月18日発売】
ファンケル
(FANCL)

肌の潤いを守る洗顔料

「ファンケル(FANCL)」は、洗顔時の潤い流出を防ぐ“スキンコンディショニング洗顔”を発売する。アミノ酸系の洗浄成分が水と混ざることで“保水膜”に変化し、洗顔時に失われがちな潤いを守り、肌コンディションを整える。

■商品詳細

“スキンコンディショニング洗顔”(90g、1595円)

【3月19日発売】
ユンス
(YUNTH)」

「おしゃれキャット」マリーデザインの“生VC美白美容液”

「ユンス(YUNTH)」は、生ビタミンC配合の導入美容液“生VC美白美容液”【医薬部外品】をディズニーキャラクターのマリーの限定デザインで発売する。マリーのイラストをパッケージと個包装パウチにあしらい。個包装パウチ7つにはそれぞれ異なる表情を描いた。

■商品詳細

“生VC美白美容液 マリー限定デザイン”【医薬部外品】(1mL×28包、3960円)

【3月21日発売】
クレ・ド・ポー ボーテ
(CLE DE PEAU BEAUTE)

トリートメントフェイスパウダー 

「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」は、トリートメントパウダー“プードルトランスパラント n M”を発売する。丁寧に磨き上げられたような品格のある輝きを肌に宿し、ファンデーションの美しい仕上がりを際立たせ、内面から透き通るような輝きを放つ理想の肌に仕上げる。

■商品詳細

“プードルトランスパラント n M”(セット価格、各1万3200円/リフィル、各9900円)

【3月21日発売】
ランコム
(LANCOME)

“24時間崩れない”ファンデシリーズからプレストパウダータイプ

「ランコム(LANCOME)」は、“24時間崩れない”プレストパウダー“タンイドル ウルトラ ウェア スキン リファイニング セッティング パウダー”を発売する。カラーのラインアップは、透明感と素肌感がかなう“ユニバーサル”、ローズの血色感をプラスする“ピンク ウララ”、健康的な印象をもたらす“フェア”の3色。

■商品詳細

“タンイドル ウルトラ ウェア スキン リファイニング セッティング パウダー”(全3色、各7700円)

【3月21日発売】
フローラノーティス ジルスチュアート
(FLORA NOTIS JILL STUART)

美容液成分80%配合の日焼け止め

「フローラノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」は、美容液成分を80%配合した日焼け止め“コンフォートUVセラム”[SPF50+・PA++++]を発売する。香りのラインアップは、ふくよかな桜の香りが印象的なチェリーブロッサムと、ジャスミンやカモミール、リンデンを合わせたセンシュアルジャスミンの2種類。

■商品詳細

“フローラノーティス ジルスチュアート チェリーブロッサム コンフォートUVセラム”(60g、3630円)
“フローラノーティス ジルスチュアート センシュアルジャスミン コンフォートUVセラム”(60g、3630円)

【2月21日発売】
エリクシール
(ELIXIR)

“大人のUV乳液”が進化 

「エリクシール(ELIXIR)」は、高機能のUV乳液“デーケアレボリューション”を進化し、透明感×ハリの“デーケアレボリューション ブライトニング ba”【医薬部外品】と、潤い×ハリの“デーケアレボリューション ba”【医薬部外品】の2種を発売する。それぞれSPF35・PA++++と、SPF50+・PA++++を展開する。

■商品詳細

“デーケアレボリューション ブライトニング ba”【医薬部外品】(全2種、各35mL、3410〜3740円)
“デーケアレボリューション ba”【医薬部外品】(全2種、各35mL、3410〜3740円)

【3月22日発売】
メイベリン ニューヨーク
(MAYBELLINE NEW YORK)

“生チョコ質感”のバームファンデーション

「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は、滑らかなテクスチャーの“生チョコ質感”が特徴のファンデーション“SPステイ クリームパクト ファンデーション”を発売する。毛穴や赤み、くすみなどの気になる点をしっかりカバーしながらも、厚塗り感を感じさせない自然な仕上がりを演出。カラーはさまざまな肌色にマッチする4色を用意した。

■商品詳細

“SPステイ クリームパクト ファンデーション”(全4色、セット価格、各3630円/リフィル、各2720円)

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第10話:新システム導入を阻む店長の心理を探れ 強力な助っ人と共に戦略会議

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。

徹は、「ダイナミック・ターゲット・マネジメント」の良さを売上好調店の店長に知ってもらおうとするも、在庫コントロールを自店で行いたいと考える彼らには全く響かない。一方、打開策を模索するあいの必死の訴えにより、「ハンナズ」への関心を見せなかった兄・蓮也の心は遂に動く。あい、徹、蓮也、加地の4人は南関東地域を取りまとめるための戦略会議を開いて——?

登場人物紹介

第十話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第10話:新システム導入を阻む店長の心理を探れ 強力な助っ人と共に戦略会議

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。

徹は、「ダイナミック・ターゲット・マネジメント」の良さを売上好調店の店長に知ってもらおうとするも、在庫コントロールを自店で行いたいと考える彼らには全く響かない。一方、打開策を模索するあいの必死の訴えにより、「ハンナズ」への関心を見せなかった兄・蓮也の心は遂に動く。あい、徹、蓮也、加地の4人は南関東地域を取りまとめるための戦略会議を開いて——?

登場人物紹介

第十話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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「ユニクロ」とロンハーマンのコラボや「レスポートサック」×「アメリ」など! 来週発売のファッションアイテム9選【3/17〜3/23】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月17〜23日に発売するアイテムを紹介します。「ユニクロ」は、玉川高島屋S・C南館4階にタマタカ店をオープンするのを記念して店舗限定コラボアイテムを発売します。特に注目なのはロンハーマンとのコラボした“エアリズムコットンクルーネックT”。メンズとキッズサイズがあるので親子で楽しめます。一方「アメリ(AMERI)」は、ブランドの10周年を記念して「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのコラボコレクションを発売します。実用性とデザインを追求しつつ、「アメリ」の都会的な要素を取り入れた全6型です。

【3月19日発売】
アメリ
(AMERI)

ブランド10周年
「レスポートサック」とコラボ

「アメリ(AMERI)」は、ブランドの10周年を記念して「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのコラボコレクションを発売する。同コレクションのイメージは、上品さを守りながらもトレンドを取り入れて周りと差をつける洗練されたスタイル。実用性とデザインを追求しつつ、「アメリ」の都会的な要素を組み込んだ全6型をラインアップ。

■商品詳細

ショルダーバッグ(2万5300円)
スマホショルダー(1万9250円)
ボストンバッグ(3万9600円)
ベルトバッグ(1万8700円)
トートバッグ(2万900円)
クラッチバッグ(7590円)

【3月19日発売】
マルニ
(MARNI)

三越銀座店で“マルニマーケット”
人気バッグの新色多数

「マルニ(MARNI)」は、三越銀座店でポップアップストア“マルニマーケット”をオープンする。会場では、“バンダナトート”や“タタミ バケットバッグ”、“ハンモックバッグ”など、ブランドで定番のバッグの新色を多数そろえるほか、フレッシュなカラーリングのバンダナも先行販売する。

■商品詳細

バッグ(2万4200円〜4万6200円)
バンダナ(4070円)

【3月20日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ユニクロ ユー」
2025年春夏コレクション

「ユニクロ(UNIQLO)」は、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリデザインチームによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の2025年春夏コレクションを発売する。“軽やかなレイヤードスタイル”をテーマとし、ウィメンズ19型、メンズ19型、雑貨3型の計41型をラインアップする。

■商品詳細

アウター(4990円〜)
シャツ(3990円〜)
カットソー(1500円〜)
ニット(2990円〜)
ワンピース(3990円〜)
※一部商品

【3月20日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

タマタカ店オープン
店舗限定コラボアイテム

「ユニクロ」は、玉川高島屋S・C南館4階にタマタカ店をオープンする。これに伴い、同店限定で高島屋のキャラクターや、ラグビーチームのリコーブラックラムズ東京とコラボしたTシャツとトートバッグ、ロンハーマン(RON HERMAN)とコラボした“エアリズムコットンクルーネックT”を販売する。

■商品詳細

コラボTシャツ/高島屋、リコーブラックラムズ東京(1990円)
コラボバッグ/高島屋、リコーブラックラムズ東京(1990円〜)
コラボTシャツ“エアリズムコットンクルーネックT”/ロンハーマン(1990円)

【3月21日発売】
エンダースキーマ
(HENDER SCHEME)

「ティンバーランド」コラボ
国内のタンナーがなめしたレザーを採用

「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」は、「ティンバーランド(TIMBERLAND)」と初のコラボシューズを発売する。国内のタンナーでなめしたベジタブルタンニンレザーを用い、「ティンバーランド」の“スリーアイ ラグ ハンドソーン ボート シューズ”を、「エンダースキーマ」独自の視点で生まれ変わらせた。

■商品詳細

シューズ(4万8400円)

【3月21日発売】
ルイ・ヴィトン
(LOUIS VUITTON)

村上隆とのコラボ
コレクション第2章

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、“ルイ・ヴィトン×村上隆”コレクションの第2章として、最先端のデジタル印刷で陽気なピンクの花や優美な花びらを施したウィメンズの新作バッグを発売する。アイコンバッグの“カプシーヌ”や“スピーディ”に村上隆の“チェリーブロッサム”パターンのモチーフやパッチなどをあしらった。

■商品詳細

バッグ(35万2000円〜149万500円)

【3月21日発売】
ザラ
(ZARA)

「アンダーソン ベル」コラボ
レザージャケットやデニムトートなど

「ザラ(ZARA)」は、「アンダーソン ベル(ANDERSSON BELL)」とのコラボアイテムを発売する。トリックアートを思わせるトロンプルイユや、パッチワーク、手作り感のあるDIYスタイルなどを取り入れ制作。レザージャケットや、コットンフランネルシャツなどウエアのほか、ギター型のミニバッグ、デニムトート、ビブラム(VIBRAM)のソールのブーツなどを販売する。

【3月21日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

定番のフラワープリントから
デニムコレクションの新作まで

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、フラワープリントのワンピースやデニムジャケットなどの新作ウエアを発売する。今回は、ブランドを象徴するフラワープリントをあしらったシャツやベスト、カットソーに加えて、デニムコレクションから新作のデニムジャケットとショーツを発売する。

■商品詳細

シャツ(6万1600円)
ベスト(4万700円)
カットソー(3万800円)
ワンピース(6万6000〜6万8200円)
デニムジャケット(6万8200円)
デニムショーツ(4万700円)
※一部アイテム

【3月22日発売】
グラウンド ワイ
(GROUND Y)

「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」コラボ
ドレスやブラウス、ストールなど

「グラウンド ワイ(GROUND Y)」はアニメーション映画「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」とコラボレーションし、限定コレクションを発売する。本コラボレーションの一部アイテムには、和紙、シルク、綿を織り交ぜた独自の素材で特別に織り上げた“モノノ怪ストライプ”を使用。和紙の質感が印象的な本作の美意識をテキスタイルに映し出している。全10型をそろえる。

■商品詳細

ロングブラウス(13万2000円)
ドレス(8万8000円)
フーディドレス(13万4200円)
ブルゾン(9万9000円)
トラックジャケット(5万9400円)
ベレー帽(2万9700円)
※一部商品

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「ユニクロ」とロンハーマンのコラボや「レスポートサック」×「アメリ」など! 来週発売のファッションアイテム9選【3/17〜3/23】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月17〜23日に発売するアイテムを紹介します。「ユニクロ」は、玉川高島屋S・C南館4階にタマタカ店をオープンするのを記念して店舗限定コラボアイテムを発売します。特に注目なのはロンハーマンとのコラボした“エアリズムコットンクルーネックT”。メンズとキッズサイズがあるので親子で楽しめます。一方「アメリ(AMERI)」は、ブランドの10周年を記念して「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのコラボコレクションを発売します。実用性とデザインを追求しつつ、「アメリ」の都会的な要素を取り入れた全6型です。

【3月19日発売】
アメリ
(AMERI)

ブランド10周年
「レスポートサック」とコラボ

「アメリ(AMERI)」は、ブランドの10周年を記念して「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのコラボコレクションを発売する。同コレクションのイメージは、上品さを守りながらもトレンドを取り入れて周りと差をつける洗練されたスタイル。実用性とデザインを追求しつつ、「アメリ」の都会的な要素を組み込んだ全6型をラインアップ。

■商品詳細

ショルダーバッグ(2万5300円)
スマホショルダー(1万9250円)
ボストンバッグ(3万9600円)
ベルトバッグ(1万8700円)
トートバッグ(2万900円)
クラッチバッグ(7590円)

【3月19日発売】
マルニ
(MARNI)

三越銀座店で“マルニマーケット”
人気バッグの新色多数

「マルニ(MARNI)」は、三越銀座店でポップアップストア“マルニマーケット”をオープンする。会場では、“バンダナトート”や“タタミ バケットバッグ”、“ハンモックバッグ”など、ブランドで定番のバッグの新色を多数そろえるほか、フレッシュなカラーリングのバンダナも先行販売する。

■商品詳細

バッグ(2万4200円〜4万6200円)
バンダナ(4070円)

【3月20日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ユニクロ ユー」
2025年春夏コレクション

「ユニクロ(UNIQLO)」は、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリデザインチームによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の2025年春夏コレクションを発売する。“軽やかなレイヤードスタイル”をテーマとし、ウィメンズ19型、メンズ19型、雑貨3型の計41型をラインアップする。

■商品詳細

アウター(4990円〜)
シャツ(3990円〜)
カットソー(1500円〜)
ニット(2990円〜)
ワンピース(3990円〜)
※一部商品

【3月20日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

タマタカ店オープン
店舗限定コラボアイテム

「ユニクロ」は、玉川高島屋S・C南館4階にタマタカ店をオープンする。これに伴い、同店限定で高島屋のキャラクターや、ラグビーチームのリコーブラックラムズ東京とコラボしたTシャツとトートバッグ、ロンハーマン(RON HERMAN)とコラボした“エアリズムコットンクルーネックT”を販売する。

■商品詳細

コラボTシャツ/高島屋、リコーブラックラムズ東京(1990円)
コラボバッグ/高島屋、リコーブラックラムズ東京(1990円〜)
コラボTシャツ“エアリズムコットンクルーネックT”/ロンハーマン(1990円)

【3月21日発売】
エンダースキーマ
(HENDER SCHEME)

「ティンバーランド」コラボ
国内のタンナーがなめしたレザーを採用

「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」は、「ティンバーランド(TIMBERLAND)」と初のコラボシューズを発売する。国内のタンナーでなめしたベジタブルタンニンレザーを用い、「ティンバーランド」の“スリーアイ ラグ ハンドソーン ボート シューズ”を、「エンダースキーマ」独自の視点で生まれ変わらせた。

■商品詳細

シューズ(4万8400円)

【3月21日発売】
ルイ・ヴィトン
(LOUIS VUITTON)

村上隆とのコラボ
コレクション第2章

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、“ルイ・ヴィトン×村上隆”コレクションの第2章として、最先端のデジタル印刷で陽気なピンクの花や優美な花びらを施したウィメンズの新作バッグを発売する。アイコンバッグの“カプシーヌ”や“スピーディ”に村上隆の“チェリーブロッサム”パターンのモチーフやパッチなどをあしらった。

■商品詳細

バッグ(35万2000円〜149万500円)

【3月21日発売】
ザラ
(ZARA)

「アンダーソン ベル」コラボ
レザージャケットやデニムトートなど

「ザラ(ZARA)」は、「アンダーソン ベル(ANDERSSON BELL)」とのコラボアイテムを発売する。トリックアートを思わせるトロンプルイユや、パッチワーク、手作り感のあるDIYスタイルなどを取り入れ制作。レザージャケットや、コットンフランネルシャツなどウエアのほか、ギター型のミニバッグ、デニムトート、ビブラム(VIBRAM)のソールのブーツなどを販売する。

【3月21日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

定番のフラワープリントから
デニムコレクションの新作まで

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、フラワープリントのワンピースやデニムジャケットなどの新作ウエアを発売する。今回は、ブランドを象徴するフラワープリントをあしらったシャツやベスト、カットソーに加えて、デニムコレクションから新作のデニムジャケットとショーツを発売する。

■商品詳細

シャツ(6万1600円)
ベスト(4万700円)
カットソー(3万800円)
ワンピース(6万6000〜6万8200円)
デニムジャケット(6万8200円)
デニムショーツ(4万700円)
※一部アイテム

【3月22日発売】
グラウンド ワイ
(GROUND Y)

「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」コラボ
ドレスやブラウス、ストールなど

「グラウンド ワイ(GROUND Y)」はアニメーション映画「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」とコラボレーションし、限定コレクションを発売する。本コラボレーションの一部アイテムには、和紙、シルク、綿を織り交ぜた独自の素材で特別に織り上げた“モノノ怪ストライプ”を使用。和紙の質感が印象的な本作の美意識をテキスタイルに映し出している。全10型をそろえる。

■商品詳細

ロングブラウス(13万2000円)
ドレス(8万8000円)
フーディドレス(13万4200円)
ブルゾン(9万9000円)
トラックジャケット(5万9400円)
ベレー帽(2万9700円)
※一部商品

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