「ギャップ」日本上陸30周年 “定番商品”に見るブランドのこれまでとこれから

米「ギャップ(GAP)」は2025年、日本上陸30週年を迎える。1995年に当時の数寄屋橋阪急(東京)内に1号店をオープンして以来、アメリカンカジュアルを代表するブランドとして世代を問わず認知を獲得してきた。このほど開催した25年春展示会は、上陸時に販売していた商品のアーカイブを本国から取り寄せディスプレー。25年春は、1990年代当時のムードを落とし込みつつ、進化した「ギャップ」を感じられるようなコレクションに仕上げた。

同ブランドは、30年の時を超えて愛される“定番商品”を多く抱える。その1つであるポケットTシャツは、84年の発売当初から21色ものカラーバリエーションで販売していた。85年には、マイケル・J・フォックス(Michael J. Fox)が映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」内で着用し話題に。その10年後にポケット部分にアイコニックな“ATHLETIC”ロゴをあしらったデザインが登場している。

デニムに関するエピソードにも事欠かない。例えば、88年から93年には、約350人もの俳優やミュージシャンがデニムを着て出演した「インディビジュアルズ オブ スタイル」キャンペーンを行っている。92年には、ホワイトデニムとウーヴンシャツを着たスーパーモデルが米「ヴォーグ(VOGUE)」の表紙を飾り、媒体誕生100周年を祝った。

25年春の注目も“定番商品”

25年春は、“ソフトエッセンシャル”(2月発売)をテーマに掲げ、上陸当時との対比を楽しめるようなTシャツやスエット、デニムアイテムなどの定番商品を打ち出す。その中でも「デニムアイテムをコーデの軸にしていく」(PR担当)とし、バレルデニム(樽のようにカーブしたシルエットのパンツ)をさらにワイドにしたホースシューデニムや、しなやかなテンセル混紡のバギーパンツなど、春らしい開放感のあるデニムパンツを多くそろえる。PR担当は「デニムパンツに合わせるトップスは、ウオッシュド加工を施したコットン100%のニットがおすすめ。(チャレンジしやすいアイテムだが、)コーデが表情豊かになる」と話す。「ギャップ」を象徴するアーチロゴも「スポーティーなコーデが好きなお客さまから好評をいただいている」(PR担当)というハーフジップのフーディーにあしらい、ブランドのアイデンティティーをモダンにアップデートしている。

定番商品にこそ、ブランドのプライドが宿る。30周年を好機と捉え、「ギャップ」のブランド価値を再認識させる一年にしていく。

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芸能人プロデュースのブランドに学ぶ

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年1月20日号からの抜粋です)

関戸:芸能人がプロデュースするブランドで成長しているのはどこか。そこにはどんな思いが詰まっているのか。実績が伴うものをピックアップして、15人を取材しました。

和田:「手掛けている、あの芸能人が好き」というのを超えて、商品が売れていますよね。「ミース(MEETH)」のソンミさんは、「人にすすめたい化粧品が尽きた」というところから1人で会社を立ち上げて、OEM企業を自ら回り交渉し、第1弾の炭酸ガスパック1000個を発売。それが5分で完売したことで、ブランドとしての可能性を感じたというエピソードが印象的でした。彼女の知名度だけでなく、自分が使ったコスメをSNSなどで紹介することでファンとの信頼関係を築いていたからこそ、多くの人に「使ってみたい!」と思わせたのでしょう。

関戸:“人”が立つからこそ、信頼はより大事だし、共感もしてもらいやすいのでしょうね。私は「ジーユー(GU)」とのコラボで組織力に刺激を受けたEXILE NAOTOさんが、「洋服作りは、まず組織のデザインから」と語っていたのが印象的でした。それから、自らCEOを務め、「ニューナウ(NEWNOW)」のディレクションをする榮倉奈々さんの取材で、自身の変化や家庭や仕事への影響など、パーソナルな部分が聞けました。こうしたビジネスの裏側を伝えられる機会も貴重だと思いました。

消費トレンドにも合致

和田:榮倉さんは子育てをしながら俳優、ブランド運営も行っていて、働く女性のロールモデルですね。

関戸:作っている商品自体が魅力的なことはもちろんですが、作り手への共感や応援したい気持ちが購買につながるという今の消費トレンドとうまく合致していますね。

和田:その一方で、「どこまで自分を表に出していくかが難しい」という声も多かったですよね。「メゾン ヨシキ パリ(MAISON YOSHIKI PARIS)」を手掛けるYOSHIKIさんはミュージシャンという印象が強いため、“異業種への参入”と偏った目で見られることがあるそうです。「知名度はあるので注目は集まるが、真剣にやっていることを見せるのは大変」と語っていました。

関戸:バランスは難しいですね。「どこまで自分を表に出していくか」は皆さん、多かれ少なかれ悩んでいるようでした。モノの良さだけではなかなかモノが売れない時代に、学ぶべきヒントが多い特集になったと思います。

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2025年国内トレンドカラーは“ホライゾングリーン” 日本ブランドに学ぶ最旬リアルコーデ【2025年春夏トレンド】

 

米国パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)が発表した2025年の色は、暖かみを帯びたブラウン“モカ・ムース(Mocha Mousse : Pantone 17-1230)”でしたが、日本流行色協会(JAFCA)は25年の色に“ホライゾングリーン(Horizon Green)”を選びました。24年の少しさめた青“ハロー!ブルー”より緑が強まった類似色です。今回は、国内ブランドの25年春夏コレクションから、“ホライゾングリーン”に近い色のルックをご案内します。

青みを帯びた濃いグリーンには、深い森の樹木、豊かな海など自然を重んじる意識がうかがえます。一方、ブルーに託されたのは、“混沌とした時代を冷静に読むまなざし”や、その先にある“希望”のイメージ。“ホライゾングリーン”は海、空、森などを連想しやすい色だけに、装いにナチュラルさを盛り込めるメリットがありそうです。冷静さや知性的な印象を与えられるので、オフィスルックにも役立つ期待が持てます。

濃いブルーやグリーンは一見扱いが難しそうに見えますが、トーンを落としてアレンジすれば取り入れやすいです。例えば、「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」がその好例。クチュールテイストのニットジャケットが涼やかな印象の一方、ドレープたっぷりの白いチュールを重ねたスカートでフェアリーさもまとわせました。

凜々しさを優しくトーンダウン

 

ブルー&グリーン系のカラーは、ボリュームをスッキリ見せる効果があります。布のボリュームが多いウエアでも、ライトブルーやグリーンと交わらせれば、重く見えません。タフさやマニッシュさをやわらげる効果も期待できます。

「ミューラル(MURRAL)」は、布を贅沢に使ったロングコートドレスを披露しました。トレンチ風の凜々しさを、淡いグリーンが優しくトーンダウンさせています。おそろいのショート丈のボトムスとの長短レイヤードでめりはりあるスタイリングに。フレアスカートのようなシルエットも、強さとたおやかさを好バランスに整えています。

アートモチーフが引き立つ洗練さ

 

“ホライゾングリーン”は空や海に通じる色合いだけに、ダイナミックな柄との組み合わせにも向いています。ナチュラルムードのブルーやグリーンは、大胆なモチーフも穏やかに受け止めてくれそうです。

「テルマ(TELMA)」は、コートドレスに水彩画のようなフラワーモチーフをあしらいました。爽やかなグリーントーンがナチュラルな雰囲気を醸し出す一方、アートモチーフも引き立てる色合いです。両袖の内側を白で切り替えたスタイリッシュな縦長シルエットが、大人のムードを演出。アートをまとった洗練された装いです。

黒とのコンビで気品とリュクスが両立

 

クールな雰囲気や上品なテイストを薫らせやすいのもこの色のよさです。シックな黒とも好相性。バイカラーでまとえば、パーティーシーンにもなじみます。

「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」は、流れ落ちるような仕立てのドレス全体に、きらきらのスパンコールをちりばめました。グリーンとグリッターが調和した“グリ×グリ”のたたずまい。裾にはフリンジを配して動きを高めています。所々に取り入れた黒が、グリーンを引き立てる効果を発揮。気品とリュクスが同居する装いに整いました。

涼やかなサマーレイヤード

 

シアー素材と組み合わせると、涼やかな空気が漂います。人気が続くバレエコアやサマーレイヤードにもマッチ。カラートーンをずらして重層的に見せるスタイリングが効果的です。

薄手ニットウエアの重ね着を打ち出したのは「ピリングス(PILLINGS)」。シアーニットとハイゲージニットのレイヤードによるグリーンの濃淡で、奥行きを深めました。落ち感を帯びたエフォートレスなシルエットが羽衣のようにはかなげで、繊細な風情を醸し出しています。

セットアップで凜々しさ倍増

 

強さや二面性を秘めた装いが、トレンドに浮上してきました。クールな印象のブルー&グリーン系は、セットアップで着ると凜々しさがアップします。

「ディウカ(DIVKA)」は、ほんのりスモーキーがかったブルー&グリーンカラーののノースリーブセットアップを披露。ハーレムパンツ風のドレープパンツが優雅なシルエットを描いています。トップスとの組み合わせはオールインワンのような見え具合で、冷ややかな色合いがクールな印象を引き立てています。

“ホライゾングリーン”は、色調や濃淡次第できれいめにも凛とした印象にもアレンジしやすいユーティリティーカラーです。着こなしのポイントは、素材の組み合わせ。シアー素材は着心地面でもメリット大。今回紹介した日本ブランドは、いずれもテキスタイルに定評があり、素材感の良さが色の持ち味を一段と引き立てています。6つの先取りルックを参考に、“ホライゾングリーン”を自分好みに取り入れてみてください。

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「イプサ」の名品化粧液“ME” 52項目以上の肌測定から、最適解の1本が見つかる!


2009年から続く「WWDBEAUTY」のベストコスメ特集では、バイヤーのアンケートをもとに本当に売れた商品を表彰する。「ベストコスメ歴代名鑑」では、15年以上続く本特集の中でも常にランキングに入賞している“傑作”をピックアップ。時代を超えて愛される理由や商品の魅力について、美容ジャーナリストの加藤智一が深掘りする。今回は「イプサ(IPSA)」の“ME”にフォーカス。

「イプサ」とは“自らの”や、“自分自身で”を意味するラテン語。現在、16種ものラインアップがそろうイプサの化粧液“ME”は、肌細胞を生き生きとした状態へ導くというコンセプトからブランド名を体現するロングセラーアイテムとなっている。

そもそも“ME”が誕生したのは、1986年のこと。ブランドのコンセプトにならい、肌の自立活性力を引き出す、メタボライジングスキンケアという発想から頭文字の英字を取り、肌タイプに応じて化粧水と乳液の機能を凝縮させた8種の化粧液を開発した。

デビュー当時から話題を呼んだのが顧客一人一人の肌をしっかりと分析する、丁寧なカウンセリング。肌の見た目はもちろん、生活習慣や現在の肌状態のヒアリング、そして独自の肌測定機器“イプサライザー”を使った肌測定により、平均で一人につき30分は時間を費やす。“イプサライザー”の飛躍的な進化に伴い、現在では肌酸素型や肌、心、体のバランスの測定など、さまざまなコンテンツがアップデート。2025年現在、スキンケアコースで肌測定における項目数は最低でも52項目。さらに、顧客の要望に応えるための深掘りしたヒアリングを追加することで、60前後に及ぶ場合もあるという。

肌測定が精緻になるにつれ、化粧液の種類もバリエーションが豊富に。1991年には12種に、99年には14種と増えていき、2020年の現行品9代目では全16種のラインアップとして完成した。

毎シーズン、さまざまなブランドから新作化粧水・乳液が発売されるなか、どれを使ってもしっくりこない……という声に寄り添い、最適な1本を提案してきた“ME”。「1度使ったら手放せない」というリピーター人気に支えられ、25年現在、「イプサ」の全スキンケアの中で“ME”が占める割合は23%にまで達している。さらに、20年に男性誌でベストコスメを獲得したことをきっかけに、ここ数年で男性の愛用者が急増。24年の時点で男性の顧客が3倍に伸張しており、パートナーや家族とのシェアコスメとしても認知を拡げ続けている。

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トランプ米大統領の華麗なる一族 注目を集める2人のティーンエイジャー

1月20日(現地時間)、アメリカ・ワシントンで第47代大統領就任式が行われ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領による第2次政権がスタートした。2017年に初めて大統領に就任して以来、トランプ大統領だけでなく、3度の結婚で築いた大家族にも常に視線が向けられてきた。78歳のトランプ大統領はこれまでに2度離婚し、ファーストレディーであるメラニア(Melania Trump)夫人と再婚。5人の子どもと10人の孫を持つ。選挙戦でのスピーチや政権チームへの参画で家族のサポートを得ながら、結束を深めてきたトランプファミリー。子と孫の10代の新世代を含む家系図をひも解く。

著名な元妻2人と4人の子どもたち

1人目の妻であるイヴァナ・トランプ(Ivana Trump)は、テレビ映えする性格とタフなビジネスウーマンとして知られていた。長男ドン・ジュニア(Don Jr.)、長女イヴァンカ(Ivanka)、次男エリック(Eric)を授かるも、1992年に離婚。理由は、トランプ大統領とその後結婚する女優のマーラ・メイプルズ(Marla Maples)との浮気が原因とされているが、イヴァナは離婚後もトランプの姓を名乗っていた。93年に公開された映画「ファースト・ワイフ・クラブ(The First Wives Club)」では、本人役でカメオ出演。浮気相手に走った亭主に復讐する主人公3人に対して、「忘れないで。腹を立てることはせず、すべてを手に入れるのよ」というセリフが世間を賑わせた。2022年、73歳だったイヴァナはニューヨークの自宅で転倒し亡くなった。

略奪婚を果たしたマーラは、トランプ大統領の2番目の妻となった。娘のティファニー(Tiffany)を出産後、1993年に結婚し、99年に離婚した。61歳の今もモデル兼女優として活動している。ティファニーは2022年に実業家のマイケル・ボウロス(Michael Boulos)と結婚。なお、トランプ大統領は先月、ティファニーの義父にあたるマサド・ボウロス(Massad Boulos)をアラブ・中東担当の上級顧問に指名している。

トランプ大統領と同じ、ビジネス校の名門、ペンシルバニア大学ウォートン・スクール出身の実業家である長女のイヴァンカは、夫のジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)と13歳のアラベラ・ローズ(Arabella Rose)、11歳のジョセフ(Joseph)、8歳のセオドア(Theodore)の3人の子どもと一緒にマイアミを拠点に暮らしている。

夫妻は前回の政権下においてアドバイザーを務めていたが、今回はメンバーに入っていない。一方で、実業家であるジャレッドの父、チャールズ・クシュナー(Charles Kushner)は新政権において、駐仏大使に任命されている。ジャレッドの弟のジョシュア(Joshua Kushner)は、ベンチャーキャピタルのスライヴ・キャピタル(THRIVE CAPITAL)の共同設立者であり、モデルで起業家のカーリー・クロス(Karlie Kloss)を妻に持つ。カーリーは一昨年、持ち株会社ベッドフォード・メディア(BEDFORD MEDIA)を設立し、同社を通じて英国のファッション・カルチャー誌「i-D」を買収。昨年には、デジタルメディア企業のドットダッシュ・メレディス(DOTDASH MEREDITH)との契約を通じて、印刷物とデジタル、ビデオストリームで雑誌「ライフ(LIFE)」を復活すると発表した。

長男のドン・ジュニアと次男のエリックは、ともにトランプ・オーガニゼーション(TRUMP ORGANIZATION)の要職を務めている。元テレビプロデューサーであるエリックの妻ララ(Lara)は、昨年の共和党全国委員会の共同委員長に就任し、上院議員転身も検討していた。

SNSでダントツ人気は孫娘のカイ

ドン・ジュニアと元妻のヴァネッサ(Vanessa)との間には、17歳の長女カイ(Kai)、15歳の長男ドナルド3世(Donald III)、13歳の次男トリスタン(Tristan)、12歳の三男スペンサー(Spencer)、10歳の次女クロエ(Chloe)の5人の子どもがいる。中でも、トランプ大統領の初孫で高校生ゴルファーとして活躍するカイは、SNSで自慢のスイングを披露し、インスタグラムで95万2000人、YouTubeで69万7000人のフォロワーを持つほど、ファミリーでも別格の知名度がある。昨年夏には共和党全国大会にサプライズ登壇し、トランプ大統領の祖父としての素顔を明かし、日本でも紹介された。その舞台では「ノードストローム(NORDSTROM)」のドレスを着用。また「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」が好きで、アメリカ国旗柄のセーターを着た先月のSNS投稿には、19万9000もの「いいね!」がついた。

ファッションに興味を持ち始めた末息子のバロン

第1次政権誕生時に視線を集めたのが、ファーストレディーであるメラニア夫人との間に授かった末っ子のバロン(Barron)だ。演説中に大あくびをするあどけない姿が記憶に新しいが、現在はニューヨーク大学の1年生になった。かつては父親から“能力の高い子ども”と言われ、2017年には“The Expert(ザ・エキスパート)”と書かれたTシャツを着ているところを写真に撮られたこともあったが、今では特注のスーツを着て父親と並ぶようになった。

189cmの長身は就任式でも一際目立っていて、スーツ姿もサマになっていた。バロンはこの日のために、インフルエンサーで起業家のジャスティン・ウォラー(Justin Waller)を介し、オーダメードスーツの「ピアース・ビスポーク(PEARCE BESPOKE)」によるスーツ数着とダークチャコールのカシミアオーバーコートなどを注文していた。ファッション感度を磨くバロンのスタイリングにも注目が集まりそうだ。

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女子プロサッカーの公式サプライヤー「エックスガール スポーツ」 高まるスポーツ熱を追い風に

セイコーウオッチやニューバランス、コーセーなどと契約を結ぶ大谷翔平選手を筆頭に、ファッション&ビューティ業界でプロスポーツ選手のアンバサダー契約が相次いでいる。そんな機運に勝機を見出すのが「エックスガール(X-GIRL)」のスポーツライン「エックスガール スポーツ(X-GIRL SPORTS)」だ。同ブランドは女子サッカープロリーグ「WEリーグ」のシルバーパートナー兼オフィシャルサプライヤーであり、リーグ12クラブ中6クラブのユニフォームやトレーニングウエア、ファンサポーター向けの商品を手掛けている。

「エックスガール スポーツ」は、2024-25年秋冬シーズンに始動した。メインターゲットは20代後半から40代に設定。「昔『エックスガール』を着ていた人にも手にとってもらえるようなブランドを目指している」(コンテンツ開発本部ポートフォリオ推進部WEリーグ課の中川由紀子さん)ため、カットソーやスエットにプリントするグラフィックもやや落ち着いた大人向けのイメージ。「エックスガール」を象徴する女の子のフェイスロゴもあえて使用しない。公式ECでの販売ほか、スポーツ量販店のアルペンやムラサキスポーツなどに卸している。

中川さんは「スポーツ量販店が取り扱う他ブランドと比較するとやや高価格帯。まず手に取ってもらえるように、デザインやカラーバリエーションにこだわっている」と語る。25年秋冬は、くすんだピンクやブルー、ベージュなど、売り場で目を引くトレンド感ある色味を用意。背中が大きく空いた着圧トップス(全3色、各6050円)にブラトップ(全3色、各7150円)を重ねるなど、スポーツシーンにおけるレイヤードコーデを提案する。

一方、いずれの商品も、高いUVカット力や吸湿速乾性、ストレッチ性など、スポーツシーンに適した機能性をそなえている。新作の中綿アウター(全3色、各2万4200円)は、保温性や通気性に特化した東レの独自素材“3DeFX”を採用し、冬の汗ばむシーンでも快適に過ごせるように。レギンス(全3色、各8250円)は、前面の縫い目をなくし、「もう一枚肌をまとっているような着心地の良さ」(中川さん)を実現した。キャップ(4400円〜5500円)やバックパック(9900円〜2万5300円)など、小物類も充実している。

中川さんは、「趣味嗜好の細分化が進む現代において、スポーツは多くの人の心を捉えられる数少ないコンテンツ。『エックスガール スポーツ』はまだまだ走り出しのブランドだが、伸びしろを十分に感じている」と熱意を込めて語る。

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女子プロサッカーの公式サプライヤー「エックスガール スポーツ」 高まるスポーツ熱を追い風に

セイコーウオッチやニューバランス、コーセーなどと契約を結ぶ大谷翔平選手を筆頭に、ファッション&ビューティ業界でプロスポーツ選手のアンバサダー契約が相次いでいる。そんな機運に勝機を見出すのが「エックスガール(X-GIRL)」のスポーツライン「エックスガール スポーツ(X-GIRL SPORTS)」だ。同ブランドは女子サッカープロリーグ「WEリーグ」のシルバーパートナー兼オフィシャルサプライヤーであり、リーグ12クラブ中6クラブのユニフォームやトレーニングウエア、ファンサポーター向けの商品を手掛けている。

「エックスガール スポーツ」は、2024-25年秋冬シーズンに始動した。メインターゲットは20代後半から40代に設定。「昔『エックスガール』を着ていた人にも手にとってもらえるようなブランドを目指している」(コンテンツ開発本部ポートフォリオ推進部WEリーグ課の中川由紀子さん)ため、カットソーやスエットにプリントするグラフィックもやや落ち着いた大人向けのイメージ。「エックスガール」を象徴する女の子のフェイスロゴもあえて使用しない。公式ECでの販売ほか、スポーツ量販店のアルペンやムラサキスポーツなどに卸している。

中川さんは「スポーツ量販店が取り扱う他ブランドと比較するとやや高価格帯。まず手に取ってもらえるように、デザインやカラーバリエーションにこだわっている」と語る。25年秋冬は、くすんだピンクやブルー、ベージュなど、売り場で目を引くトレンド感ある色味を用意。背中が大きく空いた着圧トップス(全3色、各6050円)にブラトップ(全3色、各7150円)を重ねるなど、スポーツシーンにおけるレイヤードコーデを提案する。

一方、いずれの商品も、高いUVカット力や吸湿速乾性、ストレッチ性など、スポーツシーンに適した機能性をそなえている。新作の中綿アウター(全3色、各2万4200円)は、保温性や通気性に特化した東レの独自素材“3DeFX”を採用し、冬の汗ばむシーンでも快適に過ごせるように。レギンス(全3色、各8250円)は、前面の縫い目をなくし、「もう一枚肌をまとっているような着心地の良さ」(中川さん)を実現した。キャップ(4400円〜5500円)やバックパック(9900円〜2万5300円)など、小物類も充実している。

中川さんは、「趣味嗜好の細分化が進む現代において、スポーツは多くの人の心を捉えられる数少ないコンテンツ。『エックスガール スポーツ』はまだまだ走り出しのブランドだが、伸びしろを十分に感じている」と熱意を込めて語る。

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国内外の限定品とイートインで盛り上げる「タカシマヤ アムール ・デュ・ショコラ 2025」が開幕

高島屋は、年に1度のショコラの祭典である「タカシマヤ アムール ・デュ・ショコラ 2025」を2025年1月22日から順次開催する。今年は、“推しチョコ活“を意識したラインアップに注力している。世界のプレミアムショコラのほか、国内のショコラブランドにもフォーカスし、店頭で100以上、オンラインストアで400以上のブランドが一堂に集結する。昨年好評を博したイートインイベント「アムール デセールサロン」も、新宿店と日本橋店と2店舗に拡大し開催する。

「セイスト」や「エンメ」など豪華ラインアップ

ギフト以外の需要として近年拡大している“推しチョコ活“の一環としてスタートし高島屋のショコライベントの目玉となっているのが、パティシエが客の目の前でデザートを仕上げ提供する「アムール デセール サロン」だ。今年は、新宿店に瀧島誠也氏による「セイスト」、日本橋店は延命寺美也氏が手掛ける「エンメ」が登場する。チョコレートの催事自体が初めてという延命寺氏は3つを提供する。「ゴ・エ・ミヨ2023」でベストパティシエ賞を受賞した際に授賞式で提供した「パルファンショコラ」(1人前2750円)と、「タンザニアショコラといちごのパフェ」(1人前2860円)「マダガスカルショコラのスフレとごぼうのソルベ」(1人前2750円)に、それぞれおすすめのペアリングワイン(別料金)を提案し、自身の店同様にデセールとワインのマリアージュを楽しめる。「チョコレートをメーンに据えたメニュー開発は面白かった。全てのチョコレートをビーン・トゥ・バーでそろえ、私がどこまでそれらの魅力を引き出せるかの挑戦でもあった」と語った。

「セイスト」の瀧島氏は、以前から信頼を置いているいちご農家の「とちあいか」を堪能できる「苺とショコラのパフェと小菓子3種」(1人前4400円)を提供。「催事でパフェを提供するのは初めて。旬の果物である苺を使いたかったこと、複雑でない層の構成で、シンプルに美味しいと思っていただけるパフェを作ってみたかった」と瀧島氏。

この時期にしか体験できない限定メニュー

イートインイベントはこの時期にしか体験できない高島屋限定メニューがそろい「アムール ・デュ・ショコラ」全体を盛り上げていく。また、コロナ以降オンライン販売も定着し、売り上げ全体を後押ししてきたが、2025年は、店頭、オンライン、イベントの全てを含め「前年比+5%を目指す」と本企画を統括する松宮香織MD本部 洋菓子担当バイヤーは語る。

豊富なラインアップの中でも、2025年の本イベントを牽引する5つのカテゴリーに注目したい。

1.高島屋初登場の海外ブランドショコラ

まだ見ぬ新しいショコラティエを探すチョコレートラバーの心を掴むブランドショコラ。松宮香織MD本部 洋菓子担当バイヤーがパリへ赴き、今回の出展へと結実させた「ローラン&京子・デュシェーヌ」。ローラン・デュシェーヌ氏のピュレに、京子・デュシェーヌ氏のプラリネやガナッシュをつめた二層式のショコラが特徴だ。

スロベニア発の「ベリシュカ」は自社製のラム酒を使った芳醇な味わいと、カラフルなルックスが特徴。

2.いま手にしたい国内発のショコラ

国内への美味しいショコラへの注目の高まりを受け、ラインアップを充実させた。海外ショコラでは展開のあった、1箱で6ブランドを味わえるコラボレーションボックスを、2025年は初めて日本人シェフ版「個性豊かな日本人シェフたちによるコラボレーションBOX」を発表する。高島屋初登場となる「カラティール」や「モリ ヨシダ」を含む実力派ショコラティエ6ブランドを1箱で楽しめる欲張りなボックスが完成した。

「素材にこだわったショコラブランド」として、熊谷治久氏による「カラティール」は自社でカカオ豆から作るビーン・トゥ・チョコレートを掲げる。一方ベルギー人のショコラティエであるアルネ・ストルム氏による「ラヴァンス」は、新潟県南魚沼市のオニグルミや、広島県大崎上島のレモンなど日本の素材で紡いだチョコレートのアソートを用意する。

3.食感を楽しむお菓子系ショコラ

昨年の2倍のラインアップをそろえたという人気カテゴリーが“食感を楽しむチョコレート"。果実そのものを感じられる瑞々しさが感動をよぶフルーツとショコラコーティングは、「ジャック・ジュナン」のパートドゥフリュイ・オ・ショコラ。

他にもリヨン名物で高島屋限定販売となるサブレアソートを提案する「ブルーノ・サラディーノ」。「ローラン&京子・デュシェーヌ」からは、パリパリ食感に手が止まらなくなる、焙煎した薄切りアーモンドにダークチョコレートとミルクチョコレートをコーティングしたフロランタンなど。

4.バイヤー注目のショコラ

目も舌も肥えたバイヤーが注目するショコラは、国内外からセレクト。淡いブルーのグラデーションが印象的なチョコレートは、スペインのバスク地方特産の素材にこだわって作られた「ラ ペーニャ ドゥルセ」。原産地違いのカカオを使い素材の味を生かす仏ショコラ界の新鋭「ジュリアン・デシュノ」のボンボンアソート。

国内ブランドからは、石川県の素材をいかしたショコラを。「ル ショコラ ドゥ アッシュ」は、復興を願って能登いちじくやワイン、くろもじや柚子を使用したオリジナルショコラ4種を詰め合わせた。金沢のショコラトリーである「アンフィニ」からは、能登の大納言小豆のあんとホワイトチョコレートを忍ばせたショコラテリーヌを。

5.チョコレートもサステナブルに! おいもアップサイクルショコラ

近年積極的にサステナビリティの取り組みを進める高島屋だからこそのユニークなショコラの試みがアップサイクルショコラ。今年は、干し芋の端材をパウダーにしフードロスの削減にアプローチしている永井農芸センターの干し芋パウダーを使ったおいもアップサイクルショコラを7ブランドとコラボレーションした。

「トシ・ヨロイヅカ」と2種のトリュフをセットした(「Truffe SDGs」(6個入り 2800円))。「ピエール・エルメ・パリ」とは、ほしいもピールパウダーをパウンド生地にいれ、ほしいもピールフレークを混ぜ込んだチョコレートでコーティングした豪華なケーキ「ケーク ア ラ パタット ドゥース」(1本 2916円)を、「シルスマリア」は、ほしいもピールパウダーを練り込んだ生チョコレート「紅はるか生チョコレート」(20個入 2376円)と、ブランドごとに嗜好を凝らしたスイーツが誕生した。

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国内外の限定品とイートインで盛り上げる「タカシマヤ アムール ・デュ・ショコラ 2025」が開幕

高島屋は、年に1度のショコラの祭典である「タカシマヤ アムール ・デュ・ショコラ 2025」を2025年1月22日から順次開催する。今年は、“推しチョコ活“を意識したラインアップに注力している。世界のプレミアムショコラのほか、国内のショコラブランドにもフォーカスし、店頭で100以上、オンラインストアで400以上のブランドが一堂に集結する。昨年好評を博したイートインイベント「アムール デセールサロン」も、新宿店と日本橋店と2店舗に拡大し開催する。

「セイスト」や「エンメ」など豪華ラインアップ

ギフト以外の需要として近年拡大している“推しチョコ活“の一環としてスタートし高島屋のショコライベントの目玉となっているのが、パティシエが客の目の前でデザートを仕上げ提供する「アムール デセール サロン」だ。今年は、新宿店に瀧島誠也氏による「セイスト」、日本橋店は延命寺美也氏が手掛ける「エンメ」が登場する。チョコレートの催事自体が初めてという延命寺氏は3つを提供する。「ゴ・エ・ミヨ2023」でベストパティシエ賞を受賞した際に授賞式で提供した「パルファンショコラ」(1人前2750円)と、「タンザニアショコラといちごのパフェ」(1人前2860円)「マダガスカルショコラのスフレとごぼうのソルベ」(1人前2750円)に、それぞれおすすめのペアリングワイン(別料金)を提案し、自身の店同様にデセールとワインのマリアージュを楽しめる。「チョコレートをメーンに据えたメニュー開発は面白かった。全てのチョコレートをビーン・トゥ・バーでそろえ、私がどこまでそれらの魅力を引き出せるかの挑戦でもあった」と語った。

「セイスト」の瀧島氏は、以前から信頼を置いているいちご農家の「とちあいか」を堪能できる「苺とショコラのパフェと小菓子3種」(1人前4400円)を提供。「催事でパフェを提供するのは初めて。旬の果物である苺を使いたかったこと、複雑でない層の構成で、シンプルに美味しいと思っていただけるパフェを作ってみたかった」と瀧島氏。

この時期にしか体験できない限定メニュー

イートインイベントはこの時期にしか体験できない高島屋限定メニューがそろい「アムール ・デュ・ショコラ」全体を盛り上げていく。また、コロナ以降オンライン販売も定着し、売り上げ全体を後押ししてきたが、2025年は、店頭、オンライン、イベントの全てを含め「前年比+5%を目指す」と本企画を統括する松宮香織MD本部 洋菓子担当バイヤーは語る。

豊富なラインアップの中でも、2025年の本イベントを牽引する5つのカテゴリーに注目したい。

1.高島屋初登場の海外ブランドショコラ

まだ見ぬ新しいショコラティエを探すチョコレートラバーの心を掴むブランドショコラ。松宮香織MD本部 洋菓子担当バイヤーがパリへ赴き、今回の出展へと結実させた「ローラン&京子・デュシェーヌ」。ローラン・デュシェーヌ氏のピュレに、京子・デュシェーヌ氏のプラリネやガナッシュをつめた二層式のショコラが特徴だ。

スロベニア発の「ベリシュカ」は自社製のラム酒を使った芳醇な味わいと、カラフルなルックスが特徴。

2.いま手にしたい国内発のショコラ

国内への美味しいショコラへの注目の高まりを受け、ラインアップを充実させた。海外ショコラでは展開のあった、1箱で6ブランドを味わえるコラボレーションボックスを、2025年は初めて日本人シェフ版「個性豊かな日本人シェフたちによるコラボレーションBOX」を発表する。高島屋初登場となる「カラティール」や「モリ ヨシダ」を含む実力派ショコラティエ6ブランドを1箱で楽しめる欲張りなボックスが完成した。

「素材にこだわったショコラブランド」として、熊谷治久氏による「カラティール」は自社でカカオ豆から作るビーン・トゥ・チョコレートを掲げる。一方ベルギー人のショコラティエであるアルネ・ストルム氏による「ラヴァンス」は、新潟県南魚沼市のオニグルミや、広島県大崎上島のレモンなど日本の素材で紡いだチョコレートのアソートを用意する。

3.食感を楽しむお菓子系ショコラ

昨年の2倍のラインアップをそろえたという人気カテゴリーが“食感を楽しむチョコレート"。果実そのものを感じられる瑞々しさが感動をよぶフルーツとショコラコーティングは、「ジャック・ジュナン」のパートドゥフリュイ・オ・ショコラ。

他にもリヨン名物で高島屋限定販売となるサブレアソートを提案する「ブルーノ・サラディーノ」。「ローラン&京子・デュシェーヌ」からは、パリパリ食感に手が止まらなくなる、焙煎した薄切りアーモンドにダークチョコレートとミルクチョコレートをコーティングしたフロランタンなど。

4.バイヤー注目のショコラ

目も舌も肥えたバイヤーが注目するショコラは、国内外からセレクト。淡いブルーのグラデーションが印象的なチョコレートは、スペインのバスク地方特産の素材にこだわって作られた「ラ ペーニャ ドゥルセ」。原産地違いのカカオを使い素材の味を生かす仏ショコラ界の新鋭「ジュリアン・デシュノ」のボンボンアソート。

国内ブランドからは、石川県の素材をいかしたショコラを。「ル ショコラ ドゥ アッシュ」は、復興を願って能登いちじくやワイン、くろもじや柚子を使用したオリジナルショコラ4種を詰め合わせた。金沢のショコラトリーである「アンフィニ」からは、能登の大納言小豆のあんとホワイトチョコレートを忍ばせたショコラテリーヌを。

5.チョコレートもサステナブルに! おいもアップサイクルショコラ

近年積極的にサステナビリティの取り組みを進める高島屋だからこそのユニークなショコラの試みがアップサイクルショコラ。今年は、干し芋の端材をパウダーにしフードロスの削減にアプローチしている永井農芸センターの干し芋パウダーを使ったおいもアップサイクルショコラを7ブランドとコラボレーションした。

「トシ・ヨロイヅカ」と2種のトリュフをセットした(「Truffe SDGs」(6個入り 2800円))。「ピエール・エルメ・パリ」とは、ほしいもピールパウダーをパウンド生地にいれ、ほしいもピールフレークを混ぜ込んだチョコレートでコーティングした豪華なケーキ「ケーク ア ラ パタット ドゥース」(1本 2916円)を、「シルスマリア」は、ほしいもピールパウダーを練り込んだ生チョコレート「紅はるか生チョコレート」(20個入 2376円)と、ブランドごとに嗜好を凝らしたスイーツが誕生した。

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不思議な造形と色彩のニットが女性たちの心をとらえる 「オープン セサミ クラブ」緒方美穂に聞く創作の歩み

PROFILE: 緒方美穂/「オープン セサミ クラブ」デザイナー

緒方美穂/「オープン セサミ クラブ」デザイナー
PROFILE: 東京都出身。文化服装学院アパレルデザイン科を卒業。ニットOEMメーカーにて経験を積み、大手アパレル企業数社、ドメスティックブランドでのデザイナーを経験。2022年春夏より「オープン セサミ クラブ」をスタートさせる

南国の果物かあるいは未知の海洋生物か。表面に不思議な形状を形作るカーディガンは、一目見たら忘れられないインパクトがある。緒方美穂デザイナーが2022年春夏シーズンにスタートさせた「オープン セサミ クラブ(OPEN SESAME CLUB)」は、現代ファッションに必要不可欠なニット素材を独創性あるフォルムとカラーリングで、シックとキッチュの狭間を突くスタイルに作り上げていく。デビューから歳月は浅く、ブランド規模は小さいながらも、現在の卸先には日本有数のセレクトショップが名を連ねている。独立するまでのキャリア、ブランド名の由来、そして毎日着られる非日常的ニットウェアをどのように発想し、完成させているのか。25年春夏コレクションの最新ウエアをそばに、緒方に話を聞いた。

コロナ禍の中で芽生えた自分のブランドを始めるという思い

――初めて夢中になったファッションは何でしたか?

緒方美穂「オープン セサミ クラブ」デザイナー(以下、緒方):服飾の専門学校に入学すると、今までになかった情報がどんどん入ってきて、本当にすごく好きになったお店が原宿にあった「ランプ ハラジュク(Lamp harajuku)」です。「ケイスケカンダ(KEISUKE KANDA)」「スズキタカユキ(SUZUKI TAKAYUKI)」「サカイ ラック(SACAI LUCK))」「アンティパスト(ANTIPAST)」が置いてあって、かわいくて手に取ると店員さんが服の背景とか、デザイナーさんの人柄、服ができ上がるまでのストーリーを話してくれたんです。それでファンになって、夢中で通いました。

――他にも好きになった店はありましたか?

緒方:ヨーロッパの古着も夢中になりました。今はインスタグラムで簡単にお店をチェックできますが、当時は雑誌のページでお店紹介の記事を切り抜き、「トロ(Toro)」や「ジャンティーク(Jantiques)」、代官山の「ジャンヌバレ(Jeanne Valet)」、ヨーロッパのアンティーク系を扱う渋谷の「スタジオマリオネット(Studio Marionette)」に週末通って、お店巡りをしていました。

――専門学校ではニット科を専攻されていたのですか?
緒方:ニット科ではなかったんです。学生のころの作品も布帛だけしか作っていませんでしたし、ニットは編めましたが、本当に一から学んだのは卒業後に就職したニットのOEMメーカーです。

――卒業後からブランドを立ち上げるまでは、どのようなキャリアを?

緒方:ニットのOEMメーカーに入社した当初は、糸の番手やゲージのことをまったく知らなかったので、一から全部教えてもらいました。工場にも通い、学生時代に勉強したことはすべてなかったぐらいに勉強させてもらいます。年間1000枚以上の仕様書を作成していく中で、仕様や糸のこと、年齢別のサイズ感を身につけました。だけど、次第にOEMではなくて、自分のデザインそのものを店頭で販売し、お客さんに見てもらいたい気持ちが強くなっていきました。

――その後、転職されたのでしょうか?

緒方:自分たちでデザインしたものを、そのまま販売する大手企業に転職しました。OEMと違うのは「語れるアイテム」が重要だったことです。ニットを作っていたので、ベーシックなアイテムが好まれるんですけど、この商品は何が他社と違い、どれだけ素敵な商品なのかを会社の社長へのプレゼンや、販売の人たちに話せるかが重要でした。その経験は、今のもの作りの考え方のベースになっています。

――新しい経験を経て心境に変化は?

緒方:ファッションはずっと好きなんですけど、以前のファッションを楽しんでいたころのようなもの作りをもう一度したいと思う時期があり、そのタイミングでドメスティックのブランドに移ります。実際に働いてみると、量産の生地を手で裁断していたり、パターンも手で直したり、部分縫いも自分たちでして、そういう小さなことが驚きの連続で。けれど、こういう規模なら、自分でもブランドができるのではと思うきっかけになりました。

――実際にブランドを立ち上げようと思った時期はいつでしたか?

緒方:ドメスティックブランドに入ったタイミングがコロナ禍の時期でした。社会の動きも変わり、私も結婚をして子どもができたこともあって、今後もデザイナーとしてずっと働きたいとは思っていましたが、今のままの働き方はきっとできないだろうし、働き方を改めて考える時期になったんです。そのタイミングで、自分が「やりたい」と思っている気持ちを大事にできる働き方をしようと思い、自分のブランドを始める決意をします。

――ブランド活動は一人で始められたのですか?

緒方:服は私が作っていますが、当時同じ会社で働いていたPRの子がフォローしてくれて、2人でスタートしました。その子には、今でも手伝ってもらっています。いざ始めてみると最初は本当に売り方がわからなくて。

――そこからどのように販売を?お店で取り扱われるきっかけは?

緒方:小さな展示会場に友人だけを呼び、インスタグラムで発信するところから始めました。三軒茶屋の古着屋さんで働く友人が展示会で気に入ってくれ、お店に少量を卸すことが決まり、インスタグラムのストーリーズを見た広島のお店からも、お声掛けいただけました。少しですが、最初の段階でオーダーをいただけ、「もしかしたら本当にブランドとしてやっていけるかな?」と感じ、その後、縁があってセールスの方を紹介してもらい、卸を本格的に始めていきます。

日常をインスピレーションに環境も大切にするもの作り

――ブランドコンセプトについて教えてください。

緒方:「遊び心があって、日常の特別な一幕を思わせるような服」がブランドコンセプトです。着た人の一日一日が明るく楽しくなり、着ることによって何か自信を持てるような、その人の後押しができる服を作りたいと思ってコンセプトにしました。着てもらう人を応援する気持ちで、快適さやイージーケア、そういう着心地もデザインのポイントとして作っています。

――ブランド名をアラビアンナイト「アリババと40人の盗賊」の呪文、“開けゴマ(Open Sesame)」から名付けた理由は?

緒方:ブランド名をつける時に何か引っかかりを感じてもらえて、不思議だと思ってもらえる名前を考えようと思いました。「オープン セサミ」という言葉が、未知の扉を開いて新しいものに出会うことや挑戦の比喩でもあるので、着てもらう人の新しい出会いや挑戦、生活を後押しできるようにという意味と、自分自身にも「新しくブランドを立ち上げて頑張ろう」みたいな、そういうポジティブなメッセージも含まれています(笑)。

――自分への後押しという意味もあったんですね。果物のドリアンをイメージさせる“durian”シリーズが人気です。あの不思議な形のニットが生まれた経緯は?

緒方:本当に世の中にはたくさんのブランドがあります。同じラックに掛かっている時に、ラックに埋もれてしまう服だと、なかなか見てもらえません。ラックに掛かった服を見て、「なんだろう?」と感じて見てもらえるような、ブランドのアイコンになる服って何?と、それをずっと考えていたんです。

――創作のヒントはどこから?

緒方:今も資料を探しに通う母校の図書館で見つけた、90年代の手編みの本の中に、トゲトゲの編み地の編み方が載っていて、尾州のマテリアルセンターを訪れた時も、同じように角がある編み地をストックの中に見つけました。この編み地自体は古くからずっとあるものだと思いますが、ハードに見える得体の知れない形をかわいらしく、女性らしくデザインに落とし込んだアイテムが“durian”シリーズになります。

――試作の編み地であるスワッチで感じたおもしろさを、商品として形にする際に大切にしていることは?

緒方:一目見て「かわいいから、これを作ろう」という感覚ではなくて、「これがかわいいと思う理由は、どこから来ているんだろう?」と掘り下げます。このかわいさだけは絶対残したいという点をしっかり工場に伝えないと、せっかくのかわいさがそぎ落とされてしまいます。仕様書をさっと書いて工場に送っても、上がってくるものが決してよかったりしないのが本当に難しいんですけど、でもそれがニット作りのおもしろさでもあります。

――ニット素材を選ぶ時には肌触りやデザイン性など、いろいろなポイントがあると思います。

緒方:リアルな生活で着ていて、着心地にストレスがなくイージーケアができて、生活に寄り添えているかどうかが重要です。最初に思い浮かんだ編み地の立体感が出やすいかどうかも、素材選びのポイントになっています。さらに自分が大切にしたい部分が、環境のことに配慮されているかどうかです。

――25年春夏では一部にリサイクルナイロンを使い、環境負荷の少ない方法でビンテージ加工を施しています。環境に問題意識を持ったきっかけは?

緒方:アパレル業界で商談していると、ヨーロッパの糸は環境問題を意識したものが作られていると知ります。本当に環境に対して考えないといけない時代なんだと。同時に自分に子どもができたタイミングもあって、この子たちが大きくなった未来のことも考えるようになりました。私が小さい時からゴミの問題を小学校で習い、将来はいろいろなものが開発され、問題が全部クリアになるんだろうと、何となく想像していました。でも、今も状況はあまり変わってない印象で、この子たちが大きくなった時はどうなるんだろうと感じています。

――現在はドネーション(寄付)の活動もされています。

緒方:25年春夏の展示会でイベントを開催した時、サブラインみたいな形でグッズ的アイテムを作り、ドネーションとして販売しました。これは社会情勢を考えて医療活動の援助にあてていますが、今後も続けていきたいです。ドネーションだから買ってもらうのではなく、プロダクトがおもしろくて欲しいとなり、「実はドネーションなんだ」と感じてもらえるものが作れたらいいなと思っています。

実験的な技術と毎日の快適さが一つになったコレクション

――25年春夏コレクションのテーマについて教えてください。

緒方:「記憶すること」がテーマです。今回は形状記憶ができるような素材を使い、ブランド独特の編み方を洋服に記憶させる意味合いを持たせました。ストーンウォッシュ、レーザーでダメージ加工風に見せたニット、個体差があるスプレーペイントのデニムも作り、「オープン セサミ クラブ」が洋服自体にいろいろなものを記憶させていく部分と、買っていく人がその服を着ていろいろな記憶を重ねていく部分をテーマにしています。

――花を撮影した写真のファイルのサムネイル画像から生まれた、フラワーブロックシリーズが色鮮やか。デザインの発想は日常のシーンから得ることが多いのですか?

緒方:24年秋冬で作ったお花のジャカードは、私が着ていたカーディガンをポイっとして裏返った時に見えた始末がヒントになっています。古着だったので始末が今では見られないグチャグチャさでしたが、それが逆にかわいいと思ったことがきっかけでした。25年春夏で発表したレーザーでダメージ加工したニットは、子どもと影絵の遊びをしている時に「この感覚をダメージでやったらかわいいのかな?」と思い浮かんだものですし、何でもない時に「あっ」と思ったことをインスピレーションにしています。

――布帛アイテムにも取り組みジーンズを発表。色の表現が特徴的なボトムですが、これにはどんな加工が?

緒方:ジーンズは2型発表しました。キャッチーな見え方のジーンズはスプレープリントをしています。24年秋冬に発表した、ズレて見えるデザインのボトムが気に入っていたんですけど、同じ色だとディテールが分かりにくかったんです。そこで、「ズレ」を強調する加工を入れたいと思い、素材をウールからデニムに置き換えました。製品になったホワイトデニムを加工屋さんでスプレーペイントをしてもらい、高圧プレスで光沢を出しています。ジーンズをフラットに置いてペイントするので、着た時に生まれるズレがレイヤードのように見えるおもしろい加工になっています。

――展示会に並んでいたニットアイテムはすべて洗うことができて、アイロンいらずなんですね。

緒方:本当に毎日バタバタ過ごしているので、アイロン掛けやクリーニングが必要な服の出番が少なくなっています(笑)。さっと綺麗に着られて、おうちで簡単にお手入れできるものをすごい頻度で着ています。みなさん、家庭や仕事もあり、推し活もあったりとか、やっぱり忙しいと思いますし、「オープン セサミ クラブ」をどんどん着てもらいたい気持ちもあって、アイロンいらずにしています。今回の展示会ではスチーマーを1回も当てずに設営できて、なんかもう「自分ありがとう」という感じでした(笑)。

――現在の卸先は「伊勢丹新宿本店」「ビームス(BEAMS)」「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」「エストネーション(ESTNATION)」「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」など、国内有数のセレクトショップも多いです。バイヤーからどんな評価を?

緒方:バイヤーさんとはいつも楽しく商談させてもらっていて、「かわいい」という声や、カラーが綺麗なこと、おもしろい編み地、おもちゃっぽい雰囲気を評価してもらっていますが、見た目に反する機能性、洗いやすさや着心地について説明していくと、さらに喜んでもらえています。素材を選ぶ時は見た目がかわいいのは当たり前で、出張へ行ったり、旅行に行ったりする時に自分が作った洋服を着たいと思っています。25年春夏も、出張先と旅行先でもまったくシワにならなくて、そのまま着られることが大切でした。

――今後はコラボレーションのように、誰かと組むことは考えていますか? また、これからブランドを成長させるために、取捨選択を迫られることもあり得るのではないかと思います。そこでブランドとして、ここだけは譲れないという点があったら教えてください。

緒方:本当に自分の作りたいものを大切にしていきたいです。今はブランド規模も小さいので、お客さんに何か楽しんでもらえるようなコンテンツを増やし、コンセプトや取り組みをたくさん知ってもらうファン作りができたらいいなと思っています。誰かと組む時は企業というよりは、身近に一人でもの作りの活動をしている人たちがいるので、そういう人たちと何かおもしろい取り組みがしてみたいです。おもしろいこと、新しいことにどんどん挑戦していきたいです。

PHOTOS:RIE AMANO

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不思議な造形と色彩のニットが女性たちの心をとらえる 「オープン セサミ クラブ」緒方美穂に聞く創作の歩み

PROFILE: 緒方美穂/「オープン セサミ クラブ」デザイナー

緒方美穂/「オープン セサミ クラブ」デザイナー
PROFILE: 東京都出身。文化服装学院アパレルデザイン科を卒業。ニットOEMメーカーにて経験を積み、大手アパレル企業数社、ドメスティックブランドでのデザイナーを経験。2022年春夏より「オープン セサミ クラブ」をスタートさせる

南国の果物かあるいは未知の海洋生物か。表面に不思議な形状を形作るカーディガンは、一目見たら忘れられないインパクトがある。緒方美穂デザイナーが2022年春夏シーズンにスタートさせた「オープン セサミ クラブ(OPEN SESAME CLUB)」は、現代ファッションに必要不可欠なニット素材を独創性あるフォルムとカラーリングで、シックとキッチュの狭間を突くスタイルに作り上げていく。デビューから歳月は浅く、ブランド規模は小さいながらも、現在の卸先には日本有数のセレクトショップが名を連ねている。独立するまでのキャリア、ブランド名の由来、そして毎日着られる非日常的ニットウェアをどのように発想し、完成させているのか。25年春夏コレクションの最新ウエアをそばに、緒方に話を聞いた。

コロナ禍の中で芽生えた自分のブランドを始めるという思い

――初めて夢中になったファッションは何でしたか?

緒方美穂「オープン セサミ クラブ」デザイナー(以下、緒方):服飾の専門学校に入学すると、今までになかった情報がどんどん入ってきて、本当にすごく好きになったお店が原宿にあった「ランプ ハラジュク(Lamp harajuku)」です。「ケイスケカンダ(KEISUKE KANDA)」「スズキタカユキ(SUZUKI TAKAYUKI)」「サカイ ラック(SACAI LUCK))」「アンティパスト(ANTIPAST)」が置いてあって、かわいくて手に取ると店員さんが服の背景とか、デザイナーさんの人柄、服ができ上がるまでのストーリーを話してくれたんです。それでファンになって、夢中で通いました。

――他にも好きになった店はありましたか?

緒方:ヨーロッパの古着も夢中になりました。今はインスタグラムで簡単にお店をチェックできますが、当時は雑誌のページでお店紹介の記事を切り抜き、「トロ(Toro)」や「ジャンティーク(Jantiques)」、代官山の「ジャンヌバレ(Jeanne Valet)」、ヨーロッパのアンティーク系を扱う渋谷の「スタジオマリオネット(Studio Marionette)」に週末通って、お店巡りをしていました。

――専門学校ではニット科を専攻されていたのですか?
緒方:ニット科ではなかったんです。学生のころの作品も布帛だけしか作っていませんでしたし、ニットは編めましたが、本当に一から学んだのは卒業後に就職したニットのOEMメーカーです。

――卒業後からブランドを立ち上げるまでは、どのようなキャリアを?

緒方:ニットのOEMメーカーに入社した当初は、糸の番手やゲージのことをまったく知らなかったので、一から全部教えてもらいました。工場にも通い、学生時代に勉強したことはすべてなかったぐらいに勉強させてもらいます。年間1000枚以上の仕様書を作成していく中で、仕様や糸のこと、年齢別のサイズ感を身につけました。だけど、次第にOEMではなくて、自分のデザインそのものを店頭で販売し、お客さんに見てもらいたい気持ちが強くなっていきました。

――その後、転職されたのでしょうか?

緒方:自分たちでデザインしたものを、そのまま販売する大手企業に転職しました。OEMと違うのは「語れるアイテム」が重要だったことです。ニットを作っていたので、ベーシックなアイテムが好まれるんですけど、この商品は何が他社と違い、どれだけ素敵な商品なのかを会社の社長へのプレゼンや、販売の人たちに話せるかが重要でした。その経験は、今のもの作りの考え方のベースになっています。

――新しい経験を経て心境に変化は?

緒方:ファッションはずっと好きなんですけど、以前のファッションを楽しんでいたころのようなもの作りをもう一度したいと思う時期があり、そのタイミングでドメスティックのブランドに移ります。実際に働いてみると、量産の生地を手で裁断していたり、パターンも手で直したり、部分縫いも自分たちでして、そういう小さなことが驚きの連続で。けれど、こういう規模なら、自分でもブランドができるのではと思うきっかけになりました。

――実際にブランドを立ち上げようと思った時期はいつでしたか?

緒方:ドメスティックブランドに入ったタイミングがコロナ禍の時期でした。社会の動きも変わり、私も結婚をして子どもができたこともあって、今後もデザイナーとしてずっと働きたいとは思っていましたが、今のままの働き方はきっとできないだろうし、働き方を改めて考える時期になったんです。そのタイミングで、自分が「やりたい」と思っている気持ちを大事にできる働き方をしようと思い、自分のブランドを始める決意をします。

――ブランド活動は一人で始められたのですか?

緒方:服は私が作っていますが、当時同じ会社で働いていたPRの子がフォローしてくれて、2人でスタートしました。その子には、今でも手伝ってもらっています。いざ始めてみると最初は本当に売り方がわからなくて。

――そこからどのように販売を?お店で取り扱われるきっかけは?

緒方:小さな展示会場に友人だけを呼び、インスタグラムで発信するところから始めました。三軒茶屋の古着屋さんで働く友人が展示会で気に入ってくれ、お店に少量を卸すことが決まり、インスタグラムのストーリーズを見た広島のお店からも、お声掛けいただけました。少しですが、最初の段階でオーダーをいただけ、「もしかしたら本当にブランドとしてやっていけるかな?」と感じ、その後、縁があってセールスの方を紹介してもらい、卸を本格的に始めていきます。

日常をインスピレーションに環境も大切にするもの作り

――ブランドコンセプトについて教えてください。

緒方:「遊び心があって、日常の特別な一幕を思わせるような服」がブランドコンセプトです。着た人の一日一日が明るく楽しくなり、着ることによって何か自信を持てるような、その人の後押しができる服を作りたいと思ってコンセプトにしました。着てもらう人を応援する気持ちで、快適さやイージーケア、そういう着心地もデザインのポイントとして作っています。

――ブランド名をアラビアンナイト「アリババと40人の盗賊」の呪文、“開けゴマ(Open Sesame)」から名付けた理由は?

緒方:ブランド名をつける時に何か引っかかりを感じてもらえて、不思議だと思ってもらえる名前を考えようと思いました。「オープン セサミ」という言葉が、未知の扉を開いて新しいものに出会うことや挑戦の比喩でもあるので、着てもらう人の新しい出会いや挑戦、生活を後押しできるようにという意味と、自分自身にも「新しくブランドを立ち上げて頑張ろう」みたいな、そういうポジティブなメッセージも含まれています(笑)。

――自分への後押しという意味もあったんですね。果物のドリアンをイメージさせる“durian”シリーズが人気です。あの不思議な形のニットが生まれた経緯は?

緒方:本当に世の中にはたくさんのブランドがあります。同じラックに掛かっている時に、ラックに埋もれてしまう服だと、なかなか見てもらえません。ラックに掛かった服を見て、「なんだろう?」と感じて見てもらえるような、ブランドのアイコンになる服って何?と、それをずっと考えていたんです。

――創作のヒントはどこから?

緒方:今も資料を探しに通う母校の図書館で見つけた、90年代の手編みの本の中に、トゲトゲの編み地の編み方が載っていて、尾州のマテリアルセンターを訪れた時も、同じように角がある編み地をストックの中に見つけました。この編み地自体は古くからずっとあるものだと思いますが、ハードに見える得体の知れない形をかわいらしく、女性らしくデザインに落とし込んだアイテムが“durian”シリーズになります。

――試作の編み地であるスワッチで感じたおもしろさを、商品として形にする際に大切にしていることは?

緒方:一目見て「かわいいから、これを作ろう」という感覚ではなくて、「これがかわいいと思う理由は、どこから来ているんだろう?」と掘り下げます。このかわいさだけは絶対残したいという点をしっかり工場に伝えないと、せっかくのかわいさがそぎ落とされてしまいます。仕様書をさっと書いて工場に送っても、上がってくるものが決してよかったりしないのが本当に難しいんですけど、でもそれがニット作りのおもしろさでもあります。

――ニット素材を選ぶ時には肌触りやデザイン性など、いろいろなポイントがあると思います。

緒方:リアルな生活で着ていて、着心地にストレスがなくイージーケアができて、生活に寄り添えているかどうかが重要です。最初に思い浮かんだ編み地の立体感が出やすいかどうかも、素材選びのポイントになっています。さらに自分が大切にしたい部分が、環境のことに配慮されているかどうかです。

――25年春夏では一部にリサイクルナイロンを使い、環境負荷の少ない方法でビンテージ加工を施しています。環境に問題意識を持ったきっかけは?

緒方:アパレル業界で商談していると、ヨーロッパの糸は環境問題を意識したものが作られていると知ります。本当に環境に対して考えないといけない時代なんだと。同時に自分に子どもができたタイミングもあって、この子たちが大きくなった未来のことも考えるようになりました。私が小さい時からゴミの問題を小学校で習い、将来はいろいろなものが開発され、問題が全部クリアになるんだろうと、何となく想像していました。でも、今も状況はあまり変わってない印象で、この子たちが大きくなった時はどうなるんだろうと感じています。

――現在はドネーション(寄付)の活動もされています。

緒方:25年春夏の展示会でイベントを開催した時、サブラインみたいな形でグッズ的アイテムを作り、ドネーションとして販売しました。これは社会情勢を考えて医療活動の援助にあてていますが、今後も続けていきたいです。ドネーションだから買ってもらうのではなく、プロダクトがおもしろくて欲しいとなり、「実はドネーションなんだ」と感じてもらえるものが作れたらいいなと思っています。

実験的な技術と毎日の快適さが一つになったコレクション

――25年春夏コレクションのテーマについて教えてください。

緒方:「記憶すること」がテーマです。今回は形状記憶ができるような素材を使い、ブランド独特の編み方を洋服に記憶させる意味合いを持たせました。ストーンウォッシュ、レーザーでダメージ加工風に見せたニット、個体差があるスプレーペイントのデニムも作り、「オープン セサミ クラブ」が洋服自体にいろいろなものを記憶させていく部分と、買っていく人がその服を着ていろいろな記憶を重ねていく部分をテーマにしています。

――花を撮影した写真のファイルのサムネイル画像から生まれた、フラワーブロックシリーズが色鮮やか。デザインの発想は日常のシーンから得ることが多いのですか?

緒方:24年秋冬で作ったお花のジャカードは、私が着ていたカーディガンをポイっとして裏返った時に見えた始末がヒントになっています。古着だったので始末が今では見られないグチャグチャさでしたが、それが逆にかわいいと思ったことがきっかけでした。25年春夏で発表したレーザーでダメージ加工したニットは、子どもと影絵の遊びをしている時に「この感覚をダメージでやったらかわいいのかな?」と思い浮かんだものですし、何でもない時に「あっ」と思ったことをインスピレーションにしています。

――布帛アイテムにも取り組みジーンズを発表。色の表現が特徴的なボトムですが、これにはどんな加工が?

緒方:ジーンズは2型発表しました。キャッチーな見え方のジーンズはスプレープリントをしています。24年秋冬に発表した、ズレて見えるデザインのボトムが気に入っていたんですけど、同じ色だとディテールが分かりにくかったんです。そこで、「ズレ」を強調する加工を入れたいと思い、素材をウールからデニムに置き換えました。製品になったホワイトデニムを加工屋さんでスプレーペイントをしてもらい、高圧プレスで光沢を出しています。ジーンズをフラットに置いてペイントするので、着た時に生まれるズレがレイヤードのように見えるおもしろい加工になっています。

――展示会に並んでいたニットアイテムはすべて洗うことができて、アイロンいらずなんですね。

緒方:本当に毎日バタバタ過ごしているので、アイロン掛けやクリーニングが必要な服の出番が少なくなっています(笑)。さっと綺麗に着られて、おうちで簡単にお手入れできるものをすごい頻度で着ています。みなさん、家庭や仕事もあり、推し活もあったりとか、やっぱり忙しいと思いますし、「オープン セサミ クラブ」をどんどん着てもらいたい気持ちもあって、アイロンいらずにしています。今回の展示会ではスチーマーを1回も当てずに設営できて、なんかもう「自分ありがとう」という感じでした(笑)。

――現在の卸先は「伊勢丹新宿本店」「ビームス(BEAMS)」「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」「エストネーション(ESTNATION)」「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」など、国内有数のセレクトショップも多いです。バイヤーからどんな評価を?

緒方:バイヤーさんとはいつも楽しく商談させてもらっていて、「かわいい」という声や、カラーが綺麗なこと、おもしろい編み地、おもちゃっぽい雰囲気を評価してもらっていますが、見た目に反する機能性、洗いやすさや着心地について説明していくと、さらに喜んでもらえています。素材を選ぶ時は見た目がかわいいのは当たり前で、出張へ行ったり、旅行に行ったりする時に自分が作った洋服を着たいと思っています。25年春夏も、出張先と旅行先でもまったくシワにならなくて、そのまま着られることが大切でした。

――今後はコラボレーションのように、誰かと組むことは考えていますか? また、これからブランドを成長させるために、取捨選択を迫られることもあり得るのではないかと思います。そこでブランドとして、ここだけは譲れないという点があったら教えてください。

緒方:本当に自分の作りたいものを大切にしていきたいです。今はブランド規模も小さいので、お客さんに何か楽しんでもらえるようなコンテンツを増やし、コンセプトや取り組みをたくさん知ってもらうファン作りができたらいいなと思っています。誰かと組む時は企業というよりは、身近に一人でもの作りの活動をしている人たちがいるので、そういう人たちと何かおもしろい取り組みがしてみたいです。おもしろいこと、新しいことにどんどん挑戦していきたいです。

PHOTOS:RIE AMANO

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「アルビオン」の先進テクノロジーと植物力を採用! “スキコン”に続く傑作美容液

2009 年から続く「WWDBEAUTY」のベストコスメ特集では、バイヤーのアンケートをもとに本当に売れた商品を表彰する。「ベストコスメ歴代名鑑」では、15年以上続く本特集の中でも常にランキングに入賞している“傑作”をピックアップ。時代を超えて愛される理由や商品の魅力について、美容ジャーナリストの加藤智一が深掘りする。今回は「アルビオン(ALBION)」の“エクラフチュール t”にフォーカス。

「アルビオン」といえば洗顔後に乳液を使う“先行乳液”という独自スキンケア法で知られているブランドだが、そんな従来のスキンケア法とは異なる発想で13 年10 月に生まれた美容液が“エクラフチュール”だ。その誕生のきっかけは創薬ベンチャー、ナノキャリア(現・NANO MRNA)との出会いだった。

当時、「アルビオン」は自社の研究環境の充実を図りながら、外部機関と連携した新しい取り組みを始めており、その中で注目したのが、ナノキャリアがもつドラッグ・デリバリー・システム(以下、DDS)だった。DDSは有効成分を効かせたい部分にピンポイントで届かせる技術だが、ナノキャリアが抗がん剤など医薬分野においてDDSの開発で実績を挙げていたことから、その技術を化粧品にも応用できないかと「アルビオン」は考えた。

12年に「アルビオン」とナノキャリアとの共同研究がスタート。研究後まもなくナノキャリアが開発した肌への浸透に優れたナノサイズのミセル“ナノセスタ”に、「アルビオン」が世界中から厳選した2種の植物成分、沖縄・渡名喜島産リュウキュウガネブとアマゾンに自生する果実クパスバターを掛け合わせることで、「最高の成分を最善の方法で届ける」というシステムが完成。ベストな肌効果を引き出すための方法としてブランド内のセオリーを覆す、洗顔後に先行乳液よりも先に使う“先行美容液”としてデビューした。

“エクラフチュール”は“エクサージュ”や“アンフィネス”など従来のスキンケアシリーズに属さない単体スキンケアであり、「アルビオン」にとってはチャレンジングであったが、それがかえって新鮮さを演出した。発売直後から飛ぶように売れ、2カ月で20万本の売り上げを記録。「アルビオン」ユーザーではなかった新規顧客を取り込みつつ、“肌を強くする”という世代や年齢を問わない肌訴求も相まって、リピーターも増え続けた結果、24年現在ではアルビオンの美容液カテゴリーの中で売り上げの4割を占めるように。まさにブランドの看板美容液と言えるほどに成長を遂げている。

現在販売している“エクラフチュール t”は、23年に発売した3代目。18年に発売した2代目では“ナノセスタ”にプラスの電荷を付加することで、よりスピーディな肌効果を達成した。そして3代目となる現行品では「アルビオン」が新たに開発・栽培したシャクヤクの新品種、夢彩花(ゆめさいか)の花から抽出したエキスを配合することで、細胞そのもののエネルギーを活性させるアプローチを導入した。先進のテクノロジーと植物成分を両軸として進化を続けるのが“エフラクチュール”の本懐。「アルビオン」をけん引する美容液として進化を続けていく。

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上海っ子に大人気、旧フランス租界のお手頃なLAカジュアル「ブランディーメルビル」【ヒキタミワの「上海日記」】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストのヒキタミワさんの「上海日記」をスタートします。ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報を、ベテランの業界人目線でお届けします。1回目に取り上げるのは、イタリアで生まれ、米国LAで人気が爆発したカジュアルウエアブランド「ブランディーメルビル(BRANDY MELVILLE)」。感度の高さと全身コーデで1万円以下、というコスパの高さで人気のブランドです。

プラタナス並木や欧州様式の建物が並ぶ旧フランス租界に位置する全長たった862mの「安福路」には、スタイリッシュなカフェや海外ブランドのブティック、小さなギャラリーや劇場まで、人を魅了する内容がぎっしりと詰まっている。魅了する内容がぎっしりと詰まっている。東京の南青山というとイメージが伝わりやすいかもしれない。週末ともなれば、祭りのネリのようにごった返してしまうこの小さなストリートだが、その中でも特に注目を浴びているのが「ブランディーメルビル」という2009年にスタートしたイタリア発祥のファッションブランドだ。

ブランド名は「ブランディというアメリカ人女性とメルヴィルというイタリア人男性がローマで恋に落ちた」という物語に由来し、ロゴの中心に♡マークが描かれているのがその背景を象徴している。

「シンプルでありながらトレンド感を感じさせるスタイル」をブランドコンセプトに、カジュアルさの中にヴィンテージライクなエッセンスを取り入れ、ヨーロッパのフェミニンな要素とアメリカ西海岸のリラックスしたライフスタイルを融合させたスタイルを提案している。 店舗は3階建てで、総面積は約1000㎡、2~3階が売り場となっている。かなりの広さを白とナチュラルな木目を基調にし、ギターやレトロ調の絵画などを効果的に配置した店内のインテリアもまさにそのコンセプト通りだ。

取り扱っているアイテムはキャミソールやスウェット、セーター、ワンピース、アクセサリー、アンダーウェアなど多岐にわたり、淡いカラーリングを基調にゆったりとしたデザインからフィット感のあるものまで豊富にラインナップされており、どれもシンプルで着回しがしやすく、さまざまなコーディネートに対応できるのも魅力的だ。

主にZ世代をターゲットにした価格帯は比較的お手頃で、夏のコーディネートならば全身を1万円ほどで揃えられる設定になっている。そして特筆すべきは、展開されているのがなんと1サイズのみ(しかもほぼ「S」または「XS」に近い)ということ。服が自分に合わせるのではなく、自分が服にフィットしないといけないというハードルがそこに存在する。

ファッションアイコンのケンダル・ジェンナーやポップスターのアリアナ・グランデ、モデルで起業家のヘイリー・ビーバーなど、SNSなどで数多のセレブリティたちも日常のスタイルとして取り入れている。セレブ御用達なのにリーズナブルとくれば、「私も着てみたい」と思う女子が大量発生するのも頷ける。

現在はヨーロッパ、アメリカ、アジア、カナダ、オーストラリアなど複数の国と地域で展開しており、店舗数も100軒を超えている。2019年上海進出に続き、東京では2023年原宿に旗艦店をオープンした。こちらは上海店ほど大きくなく、上海店を知っている身としては少しがっかりしてしまう⋯⋯。

上海店は平日にも関わらず多くの来店者で賑わい様子が見られる。人気は衰えを知らず、今後も世界中で「ブランディガール」が増え続けるだろう。年齢にとらわれず、誰もが気軽に楽しめるこのブランドの可能性はまだまだ広がりそうだ。私が内緒で14歳の娘のブランディを拝借していることはここだけの秘密に!

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「ドルチェ&ガッバーナ」のショーはフラッシュの嵐!パパラッチに追われる俳優たちの昼と夜

「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」は1月18日、ミラノで2025-26年秋冬メンズ・コレクションを発表した。今季のテーマは、著名人を追いかけ、スクープ写真を狙う「パパラッチ」。デイタイムとイブニングという2部構成のショーで、そんなパパラッチに追われる映画俳優たちのプライベートと表舞台での着こなしを描いた。

おなじみの自社会場メトロポールの中に入ると、中央にはレッドカーペットのような深い赤のランウエイ。ショーのスタートとともに幕が開くと、ランウエイ端のサイドに設けられたひな壇に、ブラックスーツ姿にカメラを携えた50人以上の“パパラッチ“が待ち構えていた。そんな中に登場したモデルたちは、彼らの掛け声や焚かれるフラッシュの光を浴びながら歩いていく。

デイタイムの装いが醸し出す「エフォートレスな魅力」

ファーストルックは、人工ファーコートにチャンキーなハーフボタンニット、バギーシルエットのジーンズ、黒のレースアップブーツを合わせた着こなし。ニットをパンツに入れるスタイリングは、ミラノで多くのブランドが提案するトレンドだ。その後もカギになるのは、人工ファーやシアリングを襟やライニングにあしらったデニムジャケットや構築的なテーラードコート、スエット地のフード付きパーカといったボリュームたっぷりのアウターと温かみを感じる手編みのニット、厚手のツイードを用いたテーラードアイテム。パンツもボリュームが要になり、ジーンズやカーゴ、タック入りスラックス、コーデュロイ、スエットまでをバギーなシルエットで打ち出している。

そんなデイタイムのキーワードは、「エフォートレスな魅力」。「ドルチェ&ガッバーナ」のメンズに欠かせないタンクトップやハンチング、レザージャケットといったアイコニックなアイテムや、スパンコールジャケットやレパード柄に見られるようなグラマラスなテイストを交えながら、リラックス感と色気が共存するカジュアルスタイルを表現している。

アクセサリーは、これまでより柔らかく風合いのあるレザーを用いてクタッと仕上げたり、クロコダイルの型押しを施したりしたレザーバッグが充実。特に世界を飛び回るスターたちの移動時を想起させるようなビッグサイズの提案が印象的だ。一方、足元は前述のレースアップブーツに加え、バックルのディテールが目を引くラギッドなブーツ、もしくはすっきりとしたシルエットのレースアップシューズやスニーカーを合わせる。

イブニングはレッドカーペットに映える華やかなサルトリアルック

そして、一旦暗転した後はイブニングへと移行。サルトリアの職人技術を存分に生かした端正なフォーマルルックに身を包んだモデルたちが登場する。中心となるのは、幅広のピークトラペルや程よく絞ったウエストが特徴のジャケット。そこにコットンやサテンのドレスシャツ、黒のボウタイ、シルクスカーフ、カマーバンド、前半同様にゆったりとしたシルエットで仕上げたドレープ感のあるパンツを合わせている。そんな美しいテーラリングはこの数年のショーでも度々フォーカスしてきた「ドルチェ&ガッバーナ」の真骨頂だ。そこに今季は、花や昆虫をモチーフにしたアンティークブローチ風のジュエリーパーツやゴールドとカラーストーンを用いたネックレスをプラス。その煌めきが、レッドカーペットにふさわしい華やかなムードを演出する。

セレブリティーやエンターテインメントの世界とのつながりも深い「ドルチェ&ガッバーナ」は、スターたちに思いを巡らせたコレクションを通して、カジュアルとフォーマルというブランドのもつ二面性を描きながら、その根幹にあるエレガンスの美学を見せた。

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「ケイト」“リプモン”や「クレ・ド・ポー ボーテ」ケース、「スリー」香水など限定アイテム登場! 今週発売のビューティまとめ6選【1/20〜1/26】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月20〜26日に発売するアイテムを紹介します。今週の注目はバレンタイン限定アイテム。「ケイト(KATE)」の“リップモンスター”限定色は、モンスターたちが真夜中に始めるお菓子作りがテーマ。“生焼けパンケーキ”、“ピンクバナナホイップ”、“ヴァンパイアフラッペ”といった「ケイト」らしいネーミングと、クリーミーな質感が魅力です。「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」からは、愛と運命の絆を表現した限定パッケージが登場。キュートな気品を備えたデザインはさすが「クレ・ド・ポー ボーテ」!ほか、オレンジやローレル、ペパーミントの爽やかなトップノートから、ローズやカカオが織りなすビタースイートなミドルノートへと移りゆく「スリー(THREE)」の限定フレグランスも注目です。

【1月21日発売】
クレ・ド・ポー ボーテ
(CLE DE PEAU BEAUTE)

人気3アイテムが赤い糸伝説”デザインに

「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」は、愛と運命の絆を表現した限定パッケージのコレクション“アンロック ザ ハート”を発売する。ラインアップは、クッションファンデーションケース、ハイライティングパウダー、リップスティック。パッケージに描いた赤い糸は繋がっており、途切れることのない運命を象徴している。

■商品詳細

“クレ・ド・ポー ボーテ ケース”(3520円)
“クレ・ド・ポー ボーテ ル・レオスールデクラ”(9350円)
“クレ・ド・ポー ボーテ ルージュアレーブル”(6600円)

【1月22日発売】
ティルティル
(TIRTIR)

AIフィルター肌をかなえるファンデーション

「ティルティル(TIRTIR)」は、ブランドを代表するクッションファンデーション“マスクフィットクッション”シリーズの新作“マスクフィット エーアイフィルタークッション”[SPF30・PA++]を発売する。AIフィルターをかけたようなふんわりセミマット肌に仕上げる点が特徴。テクスチャーは既存シリーズよりも軽い付け心地を実現した。

■商品詳細

“マスクフィット エーアイフィルタークッション”[SPF30・PA++](2970円)

【1月22日発売】
スリー
(THREE)

“スイートな刻印”がテーマのリップ&香水

「スリー(THREE)」は、バレンタインコレクション“ザ スイートネス タブー”を発売する。“スイートな刻印”をテーマに、異なる質感のリップカラー2種と精油のみで作ったプラントベースのフレグランス1種をラインアップする。

■商品詳細

“スリー ドリームオン アリューリング リル one”(限定2色、各4070円)
“スリー ドリームオン アリューリング リップスティック”(限定2色、各4400円)
“スリー エッセンシャルセンツ”(限定、9mL、5390円)

【1月23日発売】
ラッシュ
(LUSH)

過去の名品を時代に合わせて再処方

「ラッシュ(LUSH)」は、過去の名品の中でも特に人気だった全10アイテムを今の時代に合わせてリニューアルしたコレクション“ラッシュ バージョン”を発売する。1990年代に生まれ愛された名品の一つであるボディーバターやリキッドシャンプー、洗顔料などをラインアップする。

■商品詳細

“EVO ボディバター”(225g、4400円)
“CCN ボディバター”(225g、4400円)
“ブラジリアント ボディバター”(225g、4400円)
“CCB ハンド&ボディローション”(225g、4000円)
“PPM フットローション”(225g、3840円)
“GIN シャンプー”(275g、4000円)
“BNN シャンプー”(290g、3200円)
“PIN フェイシャルウォッシュ”(240g、4400円)
“モーストリー”(225g、4400円)

【1月24日発売】
ルナソル
(LUNASOL)

春の気配を感じる“12°C”

「ルナソル(LUNASOL)」は、春の気配を感じる“12°C”がテーマの限定コレクションを発売する。ラインアップは、上質な粉質と透ける影が溶け合うようなカラー設計が特徴の4色アイシャドウパレット“アイカラーレーションN”の新色や限定色、艶やかで丸みを帯びたボリューミーな唇に仕上げる新作リップなどの全9アイテム。

■商品詳細

“アイカラーレーションN”(各7700円)
“スムースフィックスアイプライマー 01 ソフトライト”(3850円)
“ベアカラーバーム”(全5色うち限定2色、各4620円)
“ラディアントスティックN”(全2種、各4950円)
“モノアイカラーレーション”(各3520円)
“フラッシュクリエイター”(3300円)
“スマッジニュアンスライナー”(各3300円)
ネイルポリッシュ(限定2色、各2200円)
チークカラー(限定1色、2750円)

【1月24日発売】
キールズ
(KIEHL'S SINCE 1851)

“UFCシリーズ”からボディークリーム誕生 

「キールズ(KIEHL'S SINCE 1851)」は、ブランドを代表する“クリーム UFC”から、高い保湿力でかさついた肌にたっぷりと潤いを補給する“キールズ ボディクリーム UFC”発売する。“クリーム UFC”の特徴である高い保湿力と軽やかなテクスチャーはそのままに、素早い浸透力で塗ってすぐ衣服を着用できるのがポイントだ。

■商品詳細

“キールズ ボディクリーム UFC”(250mL、7920円)

【1月25日発売】
ケイト
(KATE)

クリーミーカラーの限定“リップモンスター”

「ケイト(KATE)」は、人気の“リップモンスター”からモンスターたちが真夜中に始めるお菓子作りから着想を得た限定色を発売する。カラーのラインアップはベージュ系“生焼けパンケーキ”、ピンク系“ピンクバナナホイップ”、モーヴ系“ヴァンパイアフラッペ”の全3色で、淡めのクリーミーカラーが特徴だ。

■商品詳細

“リップモンスター”の限定カラー(各1540円※編集部調べ)

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「ケイト」“リプモン”や「クレ・ド・ポー ボーテ」ケース、「スリー」香水など限定アイテム登場! 今週発売のビューティまとめ6選【1/20〜1/26】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月20〜26日に発売するアイテムを紹介します。今週の注目はバレンタイン限定アイテム。「ケイト(KATE)」の“リップモンスター”限定色は、モンスターたちが真夜中に始めるお菓子作りがテーマ。“生焼けパンケーキ”、“ピンクバナナホイップ”、“ヴァンパイアフラッペ”といった「ケイト」らしいネーミングと、クリーミーな質感が魅力です。「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」からは、愛と運命の絆を表現した限定パッケージが登場。キュートな気品を備えたデザインはさすが「クレ・ド・ポー ボーテ」!ほか、オレンジやローレル、ペパーミントの爽やかなトップノートから、ローズやカカオが織りなすビタースイートなミドルノートへと移りゆく「スリー(THREE)」の限定フレグランスも注目です。

【1月21日発売】
クレ・ド・ポー ボーテ
(CLE DE PEAU BEAUTE)

人気3アイテムが赤い糸伝説”デザインに

「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」は、愛と運命の絆を表現した限定パッケージのコレクション“アンロック ザ ハート”を発売する。ラインアップは、クッションファンデーションケース、ハイライティングパウダー、リップスティック。パッケージに描いた赤い糸は繋がっており、途切れることのない運命を象徴している。

■商品詳細

“クレ・ド・ポー ボーテ ケース”(3520円)
“クレ・ド・ポー ボーテ ル・レオスールデクラ”(9350円)
“クレ・ド・ポー ボーテ ルージュアレーブル”(6600円)

【1月22日発売】
ティルティル
(TIRTIR)

AIフィルター肌をかなえるファンデーション

「ティルティル(TIRTIR)」は、ブランドを代表するクッションファンデーション“マスクフィットクッション”シリーズの新作“マスクフィット エーアイフィルタークッション”[SPF30・PA++]を発売する。AIフィルターをかけたようなふんわりセミマット肌に仕上げる点が特徴。テクスチャーは既存シリーズよりも軽い付け心地を実現した。

■商品詳細

“マスクフィット エーアイフィルタークッション”[SPF30・PA++](2970円)

【1月22日発売】
スリー
(THREE)

“スイートな刻印”がテーマのリップ&香水

「スリー(THREE)」は、バレンタインコレクション“ザ スイートネス タブー”を発売する。“スイートな刻印”をテーマに、異なる質感のリップカラー2種と精油のみで作ったプラントベースのフレグランス1種をラインアップする。

■商品詳細

“スリー ドリームオン アリューリング リル one”(限定2色、各4070円)
“スリー ドリームオン アリューリング リップスティック”(限定2色、各4400円)
“スリー エッセンシャルセンツ”(限定、9mL、5390円)

【1月23日発売】
ラッシュ
(LUSH)

過去の名品を時代に合わせて再処方

「ラッシュ(LUSH)」は、過去の名品の中でも特に人気だった全10アイテムを今の時代に合わせてリニューアルしたコレクション“ラッシュ バージョン”を発売する。1990年代に生まれ愛された名品の一つであるボディーバターやリキッドシャンプー、洗顔料などをラインアップする。

■商品詳細

“EVO ボディバター”(225g、4400円)
“CCN ボディバター”(225g、4400円)
“ブラジリアント ボディバター”(225g、4400円)
“CCB ハンド&ボディローション”(225g、4000円)
“PPM フットローション”(225g、3840円)
“GIN シャンプー”(275g、4000円)
“BNN シャンプー”(290g、3200円)
“PIN フェイシャルウォッシュ”(240g、4400円)
“モーストリー”(225g、4400円)

【1月24日発売】
ルナソル
(LUNASOL)

春の気配を感じる“12°C”

「ルナソル(LUNASOL)」は、春の気配を感じる“12°C”がテーマの限定コレクションを発売する。ラインアップは、上質な粉質と透ける影が溶け合うようなカラー設計が特徴の4色アイシャドウパレット“アイカラーレーションN”の新色や限定色、艶やかで丸みを帯びたボリューミーな唇に仕上げる新作リップなどの全9アイテム。

■商品詳細

“アイカラーレーションN”(各7700円)
“スムースフィックスアイプライマー 01 ソフトライト”(3850円)
“ベアカラーバーム”(全5色うち限定2色、各4620円)
“ラディアントスティックN”(全2種、各4950円)
“モノアイカラーレーション”(各3520円)
“フラッシュクリエイター”(3300円)
“スマッジニュアンスライナー”(各3300円)
ネイルポリッシュ(限定2色、各2200円)
チークカラー(限定1色、2750円)

【1月24日発売】
キールズ
(KIEHL'S SINCE 1851)

“UFCシリーズ”からボディークリーム誕生 

「キールズ(KIEHL'S SINCE 1851)」は、ブランドを代表する“クリーム UFC”から、高い保湿力でかさついた肌にたっぷりと潤いを補給する“キールズ ボディクリーム UFC”発売する。“クリーム UFC”の特徴である高い保湿力と軽やかなテクスチャーはそのままに、素早い浸透力で塗ってすぐ衣服を着用できるのがポイントだ。

■商品詳細

“キールズ ボディクリーム UFC”(250mL、7920円)

【1月25日発売】
ケイト
(KATE)

クリーミーカラーの限定“リップモンスター”

「ケイト(KATE)」は、人気の“リップモンスター”からモンスターたちが真夜中に始めるお菓子作りから着想を得た限定色を発売する。カラーのラインアップはベージュ系“生焼けパンケーキ”、ピンク系“ピンクバナナホイップ”、モーヴ系“ヴァンパイアフラッペ”の全3色で、淡めのクリーミーカラーが特徴だ。

■商品詳細

“リップモンスター”の限定カラー(各1540円※編集部調べ)

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第2話:旗艦店で大事件発生 倉庫が水浸しで在庫管理に暗雲立ち込める

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。そんな中、徹が店長を務める渋谷店で大事件が発生!天井の水道管が破裂し、倉庫が水浸しになってしまったのだ。徹は、在庫の置き場に奔走。元上司の加地奨吾に相談をすると……。

登場人物紹介

第二話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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「アンダーカバー」×「リーバイス」や“すみっコぐらし”の「コンバース」など! 来週発売のファッションアイテム11選【1/20〜1/26】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月20〜26日に発売するアイテムを紹介します。「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は、デビュー35周年を祝して「リーバイス(LEVI'S)」とのコラボレーションを21日に発売します。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーをキャンペーンモデルに起用しているのですが、それがなんともカッコいい!両者のフィロソフィーを完全に受け止め爆発させています(笑)。
一方、なんとも愛らしいのが「コンバース(CONVERSE)」と“すみっコぐらし”とのコラボアイテム。それぞれのキャラクターのほっこりしたかわいらしさがシューズにうまく表現されていますね!

【1月20日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

中国人アーティストのシュエトン・ワンを起用した
ニューイヤーコレクション

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、2025年の干支「巳」にちなんだニューイヤーコレクションを順次発売する。同コレクションは、中国を拠点に活動するアーティスト、シュエトン・ワンの作品を採用。中国で縁起の良いとされる“幸運の蛇”などのモチーフをデザインに落とし込んだマグカップやプレートセットのほか、スエットやTシャツ、トートバッグなどのアパレルも用意する。

■商品詳細

マグカップ(4180円)
プレートセット(8140円)
スエット(4万7300〜5万600円)
Tシャツ(2万6400円)
トートバッグ(1万3200円)

【1月20日発売】
ビーミングバイビームス
(B:MING BY BEAMS)

イラストレーター北村直登とコラボ
限定書き下ろしイラストで

「ビーミングバイビームス(B:MING BY BEAMS)」は、イラストレーター北村直登とのコラボアイテムを発売する。今回は、同氏がこのために書き下ろした動物や人物を散りばめたアパレル計6アイテムをラインアップ。北村直登は、大分県在住のイラストレーター。独学で絵を描き始め、広告、書籍、アパレルなど幅広い分野で活動する。

■商品詳細

シャツ(1万1990円)
スエット(8910円)
Tシャツ(6490円)
スカート(1万1990円)
バッグ(3520円)

【1月20日発売】
レペット
(REPETTO)

「マリーン セル」とのコラボシューズ

「レペット(REPETTO)」は、「マリーン セル(MARINE SERRE)」とのコラボシューズをポップアップストアで数量限定販売する。同コラボでは、「マリーン セル」を象徴する三日月モチーフをプリントやエンボスなど多彩な技法で表現し、「レペット」の代名詞であるバレリーナスタイルに落とし込んだ。アイテムは“カミーユ”と“リル”の2型を用意する。

■商品詳細

シューズ“カミーユ”(7万3700円)
シューズ“リル”(7万400円)

【1月21日発売】
アンダーカバー
(UNDERCOVER)

デビュー35周年を記念した
「リーバイス」コラボ

「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は、デビュー35周年を祝して「リーバイス(LEVI'S)」とのコラボレーションを発売する。同コレクションは、「アンダーカバー」の1998-99年秋冬コレクション“エクスチェンジ”のコンセプトやアーカイブアイテムをベースにするほか、新たなグラフィックも採用し、「リーバイス」の象徴的なアイテムに落とし込んだ全9型を展開する。

■商品詳細

デニムジャケット(3万3000〜8万2500円)
デニムパンツ(2万6400円)
ロングTシャツ(1万1000円)
Tシャツ(9900円)

【1月22日発売】
シンヤコズカ
(SHINYA KOZUKA)

「ツチヤカバン」とコラボした
ショルダーバッグ4型

「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」は、伊勢丹新宿本店のポップアップで、2025年春夏コレクションで発表した「ツチヤカバン(TSUCHIYA KABAN)」とのコラボショルダーバッグ4型を発売する。同コレクションは、小塚デザイナーが制作した絵本「いろをわすれたまち」に着想。同絵本を象徴する2色を全面に使用したものと、絵本のイラストをトワルドジュイ柄でプリントしたものを用意する。

■商品詳細

バッグ(7万7000〜13万2000円)

【1月22日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

タクワ・ビント アリとコラボ
シューズ2型をラインアップ

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、パリとドバイを拠点とするアーティスティックディレクター、タクワ・ビント アリ(Taqwa Bint Ali)とコラボしたシューズを発売する。ともにバレエに着想を得た2型は、タン部分を廃し、全体をメタリックなシルバーでまとめることで、未来感のあるデザインに仕上げた。

■商品詳細

シューズ“タクワ ビント アリ アディスター ポーズ”(1万9800円)
シューズ“タクワ ビント アリ メガライド メリージェーン”(3万800円)

【1月24日発売】
アニエスべー
(AGNES B.)

「ヘリーハンセン」と初コラボ

「アニエスベー(AGNES B.)」は、ノルウェー発のアウトドアブランド「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」と初のコラボコレクションを発売する。同コラボでは、環境配慮型素材をベースに、「アニエスべー」のオーセンティックなデザインと「ヘリーハンセン」の機能性を掛け合わせたベストやウインドブレーカー、バスクシャツなどをユニセックスとキッズでそろえる。

■商品詳細

ベスト
ウインドブレーカー
スエット
ロングTシャツ
キャップ
トートバッグ

【1月24日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

“マリメッコ マリデニム”から新作

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、“マリメッコ マリデニム(Marimekko Maridenim)”の2025年新作コレクションを発売する。ブランドを代表するプリント“ウニッコ”のデニムアイテムの新作や、プリントデザイナー石本藤雄がデザインした“ヤカラ”のアイテムに加えて、クラシックなホワイトデニムをラインアップする。

■商品詳細

デニムジャケット(6万8200円)
デニムスカート(5万600円)
デニムシャツ(6万9300円)
デニムパンツ(5万600円)

【1月24日発売】
コンバース
(CONVERSE)

“すみっコぐらし”とコラボ
ベビーサイズの“オールスター”

「コンバース(CONVERSE)」は、サンエックスのキャラクター“すみっコぐらし”とのコラボアイテムを発売する。「コンバース」の代表モデル“オールスター”をキッズ、ベビーサイズでそろえるほか、可愛らしいキャラクターを配したぬいぐるみやクッション、トートバッグなどの雑貨アイテムも用意する。

■商品詳細

“オールスター”(6930〜7480円※以下編集部調べ)
トートバッグ(3850円)
ぬいぐるみ(1980円)
チャーム(2310円)
クッション(3960円)
クリアケース(2200円)

【1月24日発売】
エヴァンゲリオン 95
(EVANGELI0N:95)

新ブランドがローンチ
デザイナーは加藤トモヒロ

「新世紀エヴァンゲリオン」のアパレルブランド「エヴァンゲリオン 95(EVANGELI0N:95)」がローンチする。同ブランドは、アニメがスタートした1995年のファッションシーンもブランド背景とし、アニメのシーンカットやタイトルロゴ、キャラクターのイラストなどを用いたグラフィックアイテムを展開。デザイナーは、2012年から“ラヂオ エヴァ”のクリエイティブディレクターとして活動する加藤トモヒロが務める。

■商品詳細

Tシャツ(1万9800円)
ロングTシャツ(2万6400円)
パーカ(2万9700円)
カーディガン(4万1800円)
ソックス(4400円)

【1月24日発売】
デサント
(DESCENTE)

「ジョウンド」とのコラボ第2弾

「デサント(DESCENTE)」は、カナダのデザインスタジオ「ジョウンド(JJJJOUND)」と第2弾となるコラボアイテムを発売する。好評を博した第1弾に続いて、今回も「デサント」のテクノロジーと、「ジョウンド」のミニマルなデザイン思想を融合し、機能的なアルパインスキーアイテムを再構築した。高い防寒性のアイテムを、モノクロームとブラックを中心としたカラーリングで展開する。

■商品詳細

ロングコート(13万2000円)
ジャケット(10万7800円)
パンツ(5万5000円)
ジーンズ(3万8500円)
ダッフルバッグ(3万5200円)
パスポートバッグ(2万2000円)

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「セッチュウ」堂々のショーデビュー 鋭い美学と底知れぬ創造性の原点は“感謝”

桑田悟史デザイナーの「セッチュウ(SETCHU)」は16日、イタリア・フィレンツェの合同展「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」でブランド初となるショー形式での発表を行った。会場は欧州でも最も歴史が長いフィレンツェ国立中央図書館で、約300人のゲストに合計40ルックの2025-26年秋冬の春夏スタイルを披露した。

今シーズンは“正方形”を起点に、服の構造やフォームなどのクリエイションを発展させた。ファーストルックは、ロンドンの老舗テーラー「デイヴィス&サン(DAVIES & SON)」と協業したスクエアショルダーのボクシーなスワローテイルジャケットに、グレーのタータンチェック柄スラックスを合わせたモーニングスーツ。ジャケットには折り紙のように折りたためるシグネチャーのクリースが入り、頭をすっぽりと覆うミノのようなヘッドピースが和のムードを醸成する。

スワローテイルジャケットや、ロング丈のサファリジャケットは裾を内側に折って丈を短く調整できたり、左右身頃のセンターをつまむように合わせるジャケット、折りたためるピーコート、シャツやブレザーの身頃に正方形のパネルを用いたりと、あらゆる足し算や引き算のデザインがシンプルな“正方形”に帰結する。派手なディテールではないものの、サヴィルロウ時代に学んだ服を彫刻のように“削る”デザインアプローチがフォームの美しさを際立たせた。グレーのタータンチェックをはじめ、ブラックのイブニングやグレーのスエット、オフホワイトのドレスといったニュートラルカラー中心の構成が、服の構造をさらに鮮明に映し出す。

革新の生地と不変のスタイル

「セッチュウ」の強みであるオリジナル生地では、和紙をブレンドしたデニムシリーズのブラックが登場した。また、そぎ落としたクリエイションで異彩を放ったのが、源氏物語の源氏絵をシルクのジャカードにアレンジしたスクエアジャケットだ。「ラブコメディーの原点」と桑田デザイナーが説明する源氏物語には、自身のライフワークである釣りの要素を融合し、「もしも、源氏と釣り人が恋に落ちたら」という妄想を膨らませた。さらに、ショーでの表現としてセクシーな一面を加えるため、春画をポップにアレンジして生地にあしらっている。

ショー仕様で一部は奇抜なスタイリングではあったものの、燕尾服の伝統的フォーマルをはじめ、ネイビーブレザーにブルーのシャツ、グレーのスラックスを合わせた正統派英国トラッド、アジャスタブルなスエット上下によるスポーティーな提案など、ベースはタイムレスな日常着だ。そこに「セッチュウ」らしい和の要素から、新旧の時代感までを“折衷”して、時代に左右されない強烈なオリジナリティーを打ち出した。あらゆる賞レースを総なめにしてきた強固な世界観と、“和と洋の融合”というありふれた表現を圧倒的に超越する豊かな表現力を、ショーデビューの舞台でも発揮していた。

忠実に守る母の言葉

しかし、ショーでは難しい点もあった。同ブランドの遊び心ある個性的な柄や、着方によって個性的なフォームに変化する自由なスタイリング提案は、ランウエイショーでも視覚的に伝えやすい。一方で、「セッチュウ」の真髄である生地や構造、それらに込めたあらゆる要素を折衷するストーリーは、その深さゆえに瞬間的には伝わりづらい部分でもある。そこで、今回のショー会場には桑田デザイナーのクリエイションにつながる展示も行った。釣りをする映像をはじめ、自身が所有する釣具や春画、“折り紙”の構造、シューズの彫刻、ガンダムのプラモデルなどが並び、一点一点をつなぎ合わせながら想像すると、「セッチュウ」のモノづくりが浮き上がる仕掛けだ。

これらのキュレーションや配置の妙は、「セッチュウ」を知る業界人にはブランド理解をさらに深めるきっかけになり、初めて「セッチュウ」を目の当たりにしたゲストにとっても、多様な要素を折衷する桑田デザイナーのユニークな視点と、創造性を感じさせるきっかけになっただろう。この日の主役は「今日のショーは感謝という思いだけ。先代の日本人の方々が活躍したおかげで、僕も海外で生活できているから」と「感謝」の言葉を繰り返していた。桑田デザイナーが母から教わった「感謝してものを作りなさい」という言葉が今もクリエイションの核となり、その精神が人を引きつけ、桑田悟史を大舞台に押し上げた原動力となっている。「ショーは最初で最後」と笑っていたが、ショーという表現に挑んだことで新たな可能性を見いだした点もあるだろう。その新境地と原点である“感謝”が、「セッチュウ」の服で文化を作るクリエイションをさらに前進させる。

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「セッチュウ」堂々のショーデビュー 鋭い美学と底知れぬ創造性の原点は“感謝”

桑田悟史デザイナーの「セッチュウ(SETCHU)」は16日、イタリア・フィレンツェの合同展「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」でブランド初となるショー形式での発表を行った。会場は欧州でも最も歴史が長いフィレンツェ国立中央図書館で、約300人のゲストに合計40ルックの2025-26年秋冬の春夏スタイルを披露した。

今シーズンは“正方形”を起点に、服の構造やフォームなどのクリエイションを発展させた。ファーストルックは、ロンドンの老舗テーラー「デイヴィス&サン(DAVIES & SON)」と協業したスクエアショルダーのボクシーなスワローテイルジャケットに、グレーのタータンチェック柄スラックスを合わせたモーニングスーツ。ジャケットには折り紙のように折りたためるシグネチャーのクリースが入り、頭をすっぽりと覆うミノのようなヘッドピースが和のムードを醸成する。

スワローテイルジャケットや、ロング丈のサファリジャケットは裾を内側に折って丈を短く調整できたり、左右身頃のセンターをつまむように合わせるジャケット、折りたためるピーコート、シャツやブレザーの身頃に正方形のパネルを用いたりと、あらゆる足し算や引き算のデザインがシンプルな“正方形”に帰結する。派手なディテールではないものの、サヴィルロウ時代に学んだ服を彫刻のように“削る”デザインアプローチがフォームの美しさを際立たせた。グレーのタータンチェックをはじめ、ブラックのイブニングやグレーのスエット、オフホワイトのドレスといったニュートラルカラー中心の構成が、服の構造をさらに鮮明に映し出す。

革新の生地と不変のスタイル

「セッチュウ」の強みであるオリジナル生地では、和紙をブレンドしたデニムシリーズのブラックが登場した。また、そぎ落としたクリエイションで異彩を放ったのが、源氏物語の源氏絵をシルクのジャカードにアレンジしたスクエアジャケットだ。「ラブコメディーの原点」と桑田デザイナーが説明する源氏物語には、自身のライフワークである釣りの要素を融合し、「もしも、源氏と釣り人が恋に落ちたら」という妄想を膨らませた。さらに、ショーでの表現としてセクシーな一面を加えるため、春画をポップにアレンジして生地にあしらっている。

ショー仕様で一部は奇抜なスタイリングではあったものの、燕尾服の伝統的フォーマルをはじめ、ネイビーブレザーにブルーのシャツ、グレーのスラックスを合わせた正統派英国トラッド、アジャスタブルなスエット上下によるスポーティーな提案など、ベースはタイムレスな日常着だ。そこに「セッチュウ」らしい和の要素から、新旧の時代感までを“折衷”して、時代に左右されない強烈なオリジナリティーを打ち出した。あらゆる賞レースを総なめにしてきた強固な世界観と、“和と洋の融合”というありふれた表現を圧倒的に超越する豊かな表現力を、ショーデビューの舞台でも発揮していた。

忠実に守る母の言葉

しかし、ショーでは難しい点もあった。同ブランドの遊び心ある個性的な柄や、着方によって個性的なフォームに変化する自由なスタイリング提案は、ランウエイショーでも視覚的に伝えやすい。一方で、「セッチュウ」の真髄である生地や構造、それらに込めたあらゆる要素を折衷するストーリーは、その深さゆえに瞬間的には伝わりづらい部分でもある。そこで、今回のショー会場には桑田デザイナーのクリエイションにつながる展示も行った。釣りをする映像をはじめ、自身が所有する釣具や春画、“折り紙”の構造、シューズの彫刻、ガンダムのプラモデルなどが並び、一点一点をつなぎ合わせながら想像すると、「セッチュウ」のモノづくりが浮き上がる仕掛けだ。

これらのキュレーションや配置の妙は、「セッチュウ」を知る業界人にはブランド理解をさらに深めるきっかけになり、初めて「セッチュウ」を目の当たりにしたゲストにとっても、多様な要素を折衷する桑田デザイナーのユニークな視点と、創造性を感じさせるきっかけになっただろう。この日の主役は「今日のショーは感謝という思いだけ。先代の日本人の方々が活躍したおかげで、僕も海外で生活できているから」と「感謝」の言葉を繰り返していた。桑田デザイナーが母から教わった「感謝してものを作りなさい」という言葉が今もクリエイションの核となり、その精神が人を引きつけ、桑田悟史を大舞台に押し上げた原動力となっている。「ショーは最初で最後」と笑っていたが、ショーという表現に挑んだことで新たな可能性を見いだした点もあるだろう。その新境地と原点である“感謝”が、「セッチュウ」の服で文化を作るクリエイションをさらに前進させる。

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「ピッティ」でランニング? 紳士服の合同展で多ジャンル導入の難しさと可能性

2025-26年秋冬シーズンのメンズ・サーキットがいよいよスタートしました。まずはイタリア・フィレンツェでメンズ見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」が、1月14〜17日に開催中です。職人の街であるフィレンツェに、世界中のすご腕ファクトリーや職人たち、そしてイタリアン・クラシコの職人たちが集い、「ピッティ」に行けばメンズドレスの大きな潮流が分かるほどの祭典でした。しかしここ数年は、ドレス系の主要ブランドがミラノやパリでの展示会に集中するため「ピッティ」を相次いで離脱し、規模は縮小傾向にあります。とはいえ、1年前の総来場者数は約2万人でメンズの合同展としては最大規模であることは変わらず、「ピッティ」は時代の変化に合わせてさまざまな取り組みを行っています。

第107回を迎えた今シーズンの目玉の一つが、ランニングに特化した“ニーズ アップ ランニング スペース(Knees Up Running Space)”でしょう。「ニーズ アップ」と英ロンドン発の多機能スペースで、ファッションやランニング、イベントなどを通じて人々をつなぐプラットフォームです。イタリアン・クラシコが主軸だった「ピッティ」がランニングを推していくなんて、数年前では想像もつきませんでした。変化しているとはいえ、「ピッティ」でググると今も個性的なスーツを纏う、恰幅のいい紳士が多くヒットするでしょうし、おそらく世間的なイメージもその紳士たちという印象が強いはずです。つまり、全然走らなさそうなイメージの人たちです。

まずはランイベントに参加

百聞は一見にしかずということで、この“ニーズ アップ ランニング スペース”が企画したランニングイベントに参加してみることにしました。集合は朝7時15分で、場所はシニョーリア広場。実は、個人的に「ピッティ」出張中には必ずシニョーリア広場を中心にランニングしていたので、ロンドンからの“ニーズ アップ”御一行を出迎えるぐらいの余裕で当日は臨みました。(そうそう、フィレンツェは街がコンパクトだから、ランニングにはいいよね。「ニーズ アップ」なかなか分かってる)ぐらいの気持ちで。日が昇る前の早朝から集まったメンバーは約30人弱で、アジア圏からは日本人3人のみの参加です。

「ピッティ」でわざわざ参加するぐらいですからランナーたちのスタイルはそれぞれ個性的でかっこよく、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ナイキ(NIKE)」「アディダス(ADIDAS)」という王道メーカーのウエアも見かけたものの、ほとんどが日常着の延長線のようにカジュアルな着こなしでした。シューズは「ニューバランス(NEW BALANCE)」「オン(ON)」「ブルックス(BROOKS)」「ホカ(HOKA)」など。このスタイリッシュランナーたちはある程度予想できたので、自分は「オン」と「ロエベ(LOEWE)」のコラボアノラックで挑みます。ややファッションすぎて浮いてしまいましたが、フィレンツェでのランニングにおいてはおそらく先輩です。気にしません。

いよいよスタートすると、出だしは明らかにスローランと聞いていたペースではありません。キロ5分台で、フルマラソンでいうとサブフォー(4時間切り)のペースです。早朝なので気温は低かったし、自分たちが主催したイベントに30人以上も集まってテンションが上がっているのでしょうか。うんうん、スタートで飛ばしたくなる気持ちは分かるよ「ニーズ アップ」と、微笑みながら追走します。しかし、そのペースが一向に落ちません。むしろ、速度を増していきます。「あれ、全然スローランじゃないですね」と日本人同士で笑っていたのも束の間、日本人グループから微笑みは徐々に消え、無言になっていきます。後輩だったはずのスタイリッシュランナーたちは談笑を続けています。観光名所であるミケランジェロ広場への心臓破りの坂で、いよいよ自分の膝が上がらなくなるニーズダウン状態でピンチを迎えますが、「オン」と「ロエベ」の高価なウエア着てるランナーが離脱できないだろという謎の意地で何とか集団に食らい付き、絶景の広場まで登り切りました。苦しみの先にこそ、より絶景が心に染み渡る演出か。辛かったけど、ありがとう「ニーズ アッ」……と感謝する暇もなく、再びサブフォーペースでゴールへと向かいました。

並ぶアイテムは新鮮だったが

その後は「ピッティ」会場内の“ニーズ アップ ランニング スペース”で展示ブースを披露します。新進ブランドのランニングウエアやギア、アクセサリーを「ニーズ アップ」がキュレーションし、デザインやスタイルの側面から時代の変化を捉えます。8ブランドのアイテムを展示する中で、個人的に気になったのは「UNNA」のアパレルと、「ノーマル(NNORMAL)」のシューズでした。普段着でも違和感のないデザイン性の高さと、ロードランやトレイルランに適した機能を兼備し、立ち止まるゲストも複数いました。

集客は多くなかったものの、スーツ姿の来場者がアクティブなランニングアイテムを興味深く眺める姿は新鮮でしたし、アイテムの商談というよりも、ライフスタイルの提案という点では「ピッティ」に新風を吹かせる試みだと確信しました。ただ、「ピッティ」のゲストの多くはファッションアイテムを目的に来場しているため、「ニーズ アップ」が提唱するようなウェルネスやカルチャー、コミュニティー創出の価値を伝えるためには、ある程度の継続して提案していく必要性も感じました。変化を示す大胆なアクションと継続性が今の「ピッティ」や世界の合同展には必要です。歯を食いしばって坂道を上り切った先には、きっとミケランジェロ広場のような絶景が広がっているはずです。

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今の時代のホスピタリティーとは?

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年1月13日号からの抜粋です)

村上:特にラグジュアリーの世界でホスピタリティーという言葉を頻繁に聞くようになり、実際ホスピタリティーを感じると、私もそのブランドを好きになってしまいます。今の時代におけるホスピタリティーの定義や実践を知りたいと考え、特集を企画しました。

益成:私は「ルレ・エ・シャトー」という世界各地580軒のユニークなホテルとレストランが加盟する非営利団体の日本・韓国の支部長を取材しました。その土地の“本物”を提供し、現地のコミュニティーを大事にするムーブメントを1954年から推進していて、加盟し続けるには2年に1度の覆面審査に合格するなど、厳しい基準が設けられています。

提供するのも、されるのも“人”

村上:加盟店のメリットは何ですか?

益成:“「ルレ・エ・シャトー」加盟店”と謳えることと共に、世界中のオーナーやシェフが集まって交流する機会が設けられ、理想のホスピタリティーを実現できるかという情報交換ができることが大きいようです。

村上:ナレッジの共有は魅力ですね。

益成:日本で一番長く加盟し続けている1489年創業の伊豆の旅館「あさば」にもオンラインで取材しました。能の舞台が見られる客室もあるそうで、その「景色」もホスピタリティーの一つのようです。

村上:まさにLVMHジャパンのノルベール・ルレ社長も「まず空間から感動していただくことが大事」と語っていました。加えて竹芝のラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフコレクション」と同様に「ホスピタリティーを提供する側と提供される側は、フェアであるべき」と語っていたのが印象的でした。プロとして対等にサービスを提供する。「ルイ・ヴィトン」で欲しいバッグを気持ちよく買えるのは当たり前です。ブランドの歴史が紡ぐ夢や新たなインスピレーションを感じてもらうには、召使いのように指示を待つだけではダメなんでしょうね。

益成:提供するのも、されるのも“人”。感じ方は千差万別なので、絶対的な正解はありません。それをどう恒常的に提供するか。“人”にしかできない仕事だと思います。

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今の時代のホスピタリティーとは?

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年1月13日号からの抜粋です)

村上:特にラグジュアリーの世界でホスピタリティーという言葉を頻繁に聞くようになり、実際ホスピタリティーを感じると、私もそのブランドを好きになってしまいます。今の時代におけるホスピタリティーの定義や実践を知りたいと考え、特集を企画しました。

益成:私は「ルレ・エ・シャトー」という世界各地580軒のユニークなホテルとレストランが加盟する非営利団体の日本・韓国の支部長を取材しました。その土地の“本物”を提供し、現地のコミュニティーを大事にするムーブメントを1954年から推進していて、加盟し続けるには2年に1度の覆面審査に合格するなど、厳しい基準が設けられています。

提供するのも、されるのも“人”

村上:加盟店のメリットは何ですか?

益成:“「ルレ・エ・シャトー」加盟店”と謳えることと共に、世界中のオーナーやシェフが集まって交流する機会が設けられ、理想のホスピタリティーを実現できるかという情報交換ができることが大きいようです。

村上:ナレッジの共有は魅力ですね。

益成:日本で一番長く加盟し続けている1489年創業の伊豆の旅館「あさば」にもオンラインで取材しました。能の舞台が見られる客室もあるそうで、その「景色」もホスピタリティーの一つのようです。

村上:まさにLVMHジャパンのノルベール・ルレ社長も「まず空間から感動していただくことが大事」と語っていました。加えて竹芝のラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフコレクション」と同様に「ホスピタリティーを提供する側と提供される側は、フェアであるべき」と語っていたのが印象的でした。プロとして対等にサービスを提供する。「ルイ・ヴィトン」で欲しいバッグを気持ちよく買えるのは当たり前です。ブランドの歴史が紡ぐ夢や新たなインスピレーションを感じてもらうには、召使いのように指示を待つだけではダメなんでしょうね。

益成:提供するのも、されるのも“人”。感じ方は千差万別なので、絶対的な正解はありません。それをどう恒常的に提供するか。“人”にしかできない仕事だと思います。

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阪神大震災30年 大丸神戸店「復興への意志」に咲いた大輪の花

きょう1月17日は、1995年の阪神大震災から30年の節目。建物の3の2が倒壊した大丸神戸店は存続が危ぶまれる状況だったが、従業員たちの必死の努力によって、約3カ月後には縮小規模ながら営業を再開させた。その後も地元客との関係性を深め、神戸の一番店(売り上げ1位店舗)としての地位を盤石にする。さらに現在は売上高で初の1000億円台を目前にするなど、大きく花開いた。神戸生まれの百貨店関係者2人の目線から「震災と復興」を振り返る。(文中敬称略)

その朝、大学1年生の小野圭一は、神戸市東灘区の自宅マンションで飛び起きた。経験したことのない激しい揺れ。「戦争か何かが起きたのか、自分は死ぬのか」とパニックになった。家具が倒れ、ブラウン管のテレビは数メートル先に飛び、食器や本が散乱した。幸い、母と妹2人の家族は無事だった。

状況を確認しようと外に出た。北側には阪神高速道路の高架が東西に走る。その橋げたの下に見えるはずの六甲の山並みが見えない。なぜだろう。恐る恐る近づいた。「見慣れた高速道路が横倒しになったことに気づき、言葉を失いました」。繰り返し報道されたあの倒壊現場である。

自宅の被害は比較的軽かったが、電気・ガス・水道は止まった。昼は近所の炊き出しや配給に並び、夜は仏壇のロウソクに火を灯して過ごした。

正月に年賀状配達のバイトをしていた郵便局から連絡が入った。全国から届く救援物資を届ける仕事を頼まれた。原付バイクの荷台に水や食料を可能な限り積んで走る。道一本挟んで建物が全壊のエリアとほぼ被害がないエリアに分かれるのが不思議だった。「僕が『お届けに来ました』と告げると、皆さんはすごく喜んでくれました」。

百貨店の灯は消さない

大丸(当時)入社7年目の松原亜希子は、震災から約10日後に自宅待機の指示が解かれ、元町の大丸神戸店に出社した。被害が少なかった神戸市西区の自宅から途中までしか地下鉄が運行していなかった。倒壊したビルが多く、道路もガタガタのためバスもタクシーも走っていない。朝晩に片道1時間半を歩いて通勤した。

大丸神戸店は大部分が損壊し、とても営業できる状態ではない。だが震災が起きた1月半ばは初売りやバーゲンで購入された服の裾上げや丈詰めが完成する時期で、引き渡しを待つ商品がバックヤードにたくさん積まれていた。家財を失った顧客から問い合わせが来るようになった。「着るものに困っているお客さま、連絡もできないお客さまがたくさんいる。預かっている商品をリスト化し、電話をかけるチーム、リュックサックを背負ってご自宅まで届けるチームそれぞれしらみつぶしで対応しました」。店が開けられない中、地元の百貨店として何ができるのか、過酷な現実と向き合う日々が始まった。

スーツを購入した男性の自宅に電話したところ、「息子は地震で亡くなりました」と告げられた。「お辛いですね」と言うのが精一杯だった。通常であれば修繕したスーツは再販できないため、返金には応じられない。ただ、それが傷ついた人に寄り添う商売といえるのか。取引先に「大丸も半分持つので損切りしてもらえませんか」と掛け合い、返金に応じてもらった。袖を通すはずの顧客が亡くなり、行き場を失った服はたくさんあった。

3分の1からの再スタート

大丸神戸店長の森範二は店舗近くのビルに泊まり込み、営業再開の陣頭指揮を執った。森は従業員に「皆さんも被災して大変だろうが、どうか力を貸してほしい」と頭を下げた。損壊がひどかったため、再開できる売り場は3分の1だけ。4月8日の営業再開を知らせる新聞広告には「売場が、小さくなります。」のコピーとともに、下記の文章をつづった。

残された建物で、大丸は、できるだけのことをしたいと思います。
春のお洒落なお出かけ着、コーディネートしたい靴や雑貨を揃えます。
いつも焼きたてのパンをご用意します。

震災から3カ月足らず。市民の生活がまだ不自由な現状を踏まえ、営業再開時に衣料品や日用品を大々的にバーゲンする案も出たが、森は「絶対にダメだ」退けた。明るく華やいだ気分になってもらうことが百貨店の役割だと考えたのだ。震災の前の姿、それ以上のハレの場を提供することが、多くの人々を勇気づけると従業員に説いた。

松原は営業再開の日の光景が忘れられない。買い物を楽しむ顧客の笑顔。接客する従業員の弾む声。「大丸で買い物することは、普通の暮らしに戻る第一歩なんだ。それがすーっと体に染み込むように分かったのです」。

顧客と従業員が抱き合う姿をあちこちで見かけた。涙を浮かべて再会を喜び、励まし合う。実は休業中にも顧客から「あの婦人服売り場のスタッフさんは無事ですか」と従業員の安否を尋ねる電話やファックスが頻繁に届いていた。「神戸のお客さまとの深い関係がかけがえのない宝物であり、この期待に応える店を復活させなくては」と強く誓った。

華やかさに憧れて入社

98年4月、小野圭一は新卒で大丸に入社した。子供の頃から家族でたびたび訪れた大丸神戸店の華やかさに憧れていた。小野は震災の3年前に父を亡くした。父は同店勤務の百貨店マンだった。「でも震災で使命感に目覚めたとか、父の遺志を継ぎたいとか、そんな高尚な気持ちではありません。みんなが楽しみに集まる場所で、人を笑顔にする仕事したいと思ったのが志望動機です」。

小野は氷河期世代である。90年代末は金融機関の破綻も相次ぎ、消費増税も景気悪化に拍車をかけていた。百貨店も“冬の時代“と呼ばれ出していた。そんな中でも小野は目の前の顧客を喜ばせることにやりがいを感じ、販売促進やインバウンド施策で新しいアイデアの実現に汗をかいた。周囲を巻き込んで結果を出すことに人一倍こだわった。

2000年代に入ると、大丸は流通再編を先導する。東海地方を拠点にする松坂屋と統合し、大丸松坂屋百貨店が発足した。持ち株会社であるJ.フロントリテイリング(JFR)は、後にパルコを子会社化し、巨大流通グループへと変貌していった。

神戸店長として継承するもの

震災から28年後の2023年3月。松原亜希子は大丸神戸店の店長に就任した。入社以来、キャリアの半分以上を大丸神戸店や同芦屋店、同須磨店などの神戸エリアで過ごした。この数年は松坂屋上野店、大丸東京店の店長などを歴任したが、生まれ故郷である神戸への“帰任“は感慨深かった。

松原は復興の記録を何度も読み返し、退職した元上司たちを訪ねて当時の話を聞いた。「震災から復興は神戸店の原点。もう一度噛み締めないと神戸店のことを芯から分からない気がしたのです」。神戸店を預かる立場になって自問する。当時の店長の森はどんな覚悟で再建に取り組んだのか。店長のリーダーシップはどうあるべきか。自分たちは毎日、顧客に真摯に向き合えているのか――。

コロナ禍に見舞われた大丸東京店の店長時代、復興の経験は心の支えになった。東京駅直結の集客力を売りにした店の人流が途絶えた。従業員に「先が見えない状況だからこそ、前を向かなくてはいけないよ」と繰り返し呼びかけた。新しい催事やコラボレーションを積極的に実現し、パンデミックを乗り越えた。

もっと素晴らしい店にしよう

震災から29年後の24年3月。小野圭一はJFRの社長に就任した。48歳でのトップ就任は大手百貨店グループとしては異例の若さで、小売業の枠を超えた社会的なニュースになった。総額売上高1兆1519億円(24年2月期連結)の巨大流通グループを率いる小野は、「震災の経験が僕の生き方に影響を与えているかは分かりません。感覚としては、自分の心の奥底にあるもののような気がします」と話す。

年末年始に帰省し、救援物資の配達のバイトをしていた地域を久しぶりに訪れた。瓦礫の間を縫うように原付バイクで走った場所だ。「当時の面影が全くない、きれいな街になっていて驚きました」。歳月の流れと人間のたくましさに思いを馳せた。

阪神大震災を振り返る際、小野は「僕は、深刻な被害とその後の復興の力をセットで思い起こします」と言う。深い悲しみを経験したからこそ、震災の前よりもずっと素晴らしい街に再建しようとする人々のバイタリティー。震災の経験から学ぶべきは、そこだと指摘する。

1997年に損壊部分を建て替えて全館オープンした大丸神戸店は、外装に御影石を用いたり、建物の周囲に回廊を配したり、近代洋風建築の意匠を随所に取り入れ、洋館が並ぶ旧居留地のシンボルにふさわしい威容になった。

2024年2月期には売上高を15年ぶりに900億円台に戻し、25年2月期は994億円の見通しだ。初の1000億円の大台も目前となった。訪日客の割合が少ない神戸店は、地元消費によって支えられている。売上高だけが店舗価値のバロメーターではないものの、松原は地元との関係性の積み重ねの賜物だと考える。「神戸店には、一緒に震災の悲しみを乗り越え、一緒に復興を頑張ってきたお客さまとの特別な一体感があるのです。期待に応えるため、これからもピカピカに磨き続けます」。

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阪神大震災30年 大丸神戸店「復興への意志」に咲いた大輪の花

きょう1月17日は、1995年の阪神大震災から30年の節目。建物の3の2が倒壊した大丸神戸店は存続が危ぶまれる状況だったが、従業員たちの必死の努力によって、約3カ月後には縮小規模ながら営業を再開させた。その後も地元客との関係性を深め、神戸の一番店(売り上げ1位店舗)としての地位を盤石にする。さらに現在は売上高で初の1000億円台を目前にするなど、大きく花開いた。神戸生まれの百貨店関係者2人の目線から「震災と復興」を振り返る。(文中敬称略)

その朝、大学1年生の小野圭一は、神戸市東灘区の自宅マンションで飛び起きた。経験したことのない激しい揺れ。「戦争か何かが起きたのか、自分は死ぬのか」とパニックになった。家具が倒れ、ブラウン管のテレビは数メートル先に飛び、食器や本が散乱した。幸い、母と妹2人の家族は無事だった。

状況を確認しようと外に出た。北側には阪神高速道路の高架が東西に走る。その橋げたの下に見えるはずの六甲の山並みが見えない。なぜだろう。恐る恐る近づいた。「見慣れた高速道路が横倒しになったことに気づき、言葉を失いました」。繰り返し報道されたあの倒壊現場である。

自宅の被害は比較的軽かったが、電気・ガス・水道は止まった。昼は近所の炊き出しや配給に並び、夜は仏壇のロウソクに火を灯して過ごした。

正月に年賀状配達のバイトをしていた郵便局から連絡が入った。全国から届く救援物資を届ける仕事を頼まれた。原付バイクの荷台に水や食料を可能な限り積んで走る。道一本挟んで建物が全壊のエリアとほぼ被害がないエリアに分かれるのが不思議だった。「僕が『お届けに来ました』と告げると、皆さんはすごく喜んでくれました」。

百貨店の灯は消さない

大丸(当時)入社7年目の松原亜希子は、震災から約10日後に自宅待機の指示が解かれ、元町の大丸神戸店に出社した。被害が少なかった神戸市西区の自宅から途中までしか地下鉄が運行していなかった。倒壊したビルが多く、道路もガタガタのためバスもタクシーも走っていない。朝晩に片道1時間半を歩いて通勤した。

大丸神戸店は大部分が損壊し、とても営業できる状態ではない。だが震災が起きた1月半ばは初売りやバーゲンで購入された服の裾上げや丈詰めが完成する時期で、引き渡しを待つ商品がバックヤードにたくさん積まれていた。家財を失った顧客から問い合わせが来るようになった。「着るものに困っているお客さま、連絡もできないお客さまがたくさんいる。預かっている商品をリスト化し、電話をかけるチーム、リュックサックを背負ってご自宅まで届けるチームそれぞれしらみつぶしで対応しました」。店が開けられない中、地元の百貨店として何ができるのか、過酷な現実と向き合う日々が始まった。

スーツを購入した男性の自宅に電話したところ、「息子は地震で亡くなりました」と告げられた。「お辛いですね」と言うのが精一杯だった。通常であれば修繕したスーツは再販できないため、返金には応じられない。ただ、それが傷ついた人に寄り添う商売といえるのか。取引先に「大丸も半分持つので損切りしてもらえませんか」と掛け合い、返金に応じてもらった。袖を通すはずの顧客が亡くなり、行き場を失った服はたくさんあった。

3分の1からの再スタート

大丸神戸店長の森範二は店舗近くのビルに泊まり込み、営業再開の陣頭指揮を執った。森は従業員に「皆さんも被災して大変だろうが、どうか力を貸してほしい」と頭を下げた。損壊がひどかったため、再開できる売り場は3分の1だけ。4月8日の営業再開を知らせる新聞広告には「売場が、小さくなります。」のコピーとともに、下記の文章をつづった。

残された建物で、大丸は、できるだけのことをしたいと思います。
春のお洒落なお出かけ着、コーディネートしたい靴や雑貨を揃えます。
いつも焼きたてのパンをご用意します。

震災から3カ月足らず。市民の生活がまだ不自由な現状を踏まえ、営業再開時に衣料品や日用品を大々的にバーゲンする案も出たが、森は「絶対にダメだ」退けた。明るく華やいだ気分になってもらうことが百貨店の役割だと考えたのだ。震災の前の姿、それ以上のハレの場を提供することが、多くの人々を勇気づけると従業員に説いた。

松原は営業再開の日の光景が忘れられない。買い物を楽しむ顧客の笑顔。接客する従業員の弾む声。「大丸で買い物することは、普通の暮らしに戻る第一歩なんだ。それがすーっと体に染み込むように分かったのです」。

顧客と従業員が抱き合う姿をあちこちで見かけた。涙を浮かべて再会を喜び、励まし合う。実は休業中にも顧客から「あの婦人服売り場のスタッフさんは無事ですか」と従業員の安否を尋ねる電話やファックスが頻繁に届いていた。「神戸のお客さまとの深い関係がかけがえのない宝物であり、この期待に応える店を復活させなくては」と強く誓った。

華やかさに憧れて入社

98年4月、小野圭一は新卒で大丸に入社した。子供の頃から家族でたびたび訪れた大丸神戸店の華やかさに憧れていた。小野は震災の3年前に父を亡くした。父は同店勤務の百貨店マンだった。「でも震災で使命感に目覚めたとか、父の遺志を継ぎたいとか、そんな高尚な気持ちではありません。みんなが楽しみに集まる場所で、人を笑顔にする仕事したいと思ったのが志望動機です」。

小野は氷河期世代である。90年代末は金融機関の破綻も相次ぎ、消費増税も景気悪化に拍車をかけていた。百貨店も“冬の時代“と呼ばれ出していた。そんな中でも小野は目の前の顧客を喜ばせることにやりがいを感じ、販売促進やインバウンド施策で新しいアイデアの実現に汗をかいた。周囲を巻き込んで結果を出すことに人一倍こだわった。

2000年代に入ると、大丸は流通再編を先導する。東海地方を拠点にする松坂屋と統合し、大丸松坂屋百貨店が発足した。持ち株会社であるJ.フロントリテイリング(JFR)は、後にパルコを子会社化し、巨大流通グループへと変貌していった。

神戸店長として継承するもの

震災から28年後の2023年3月。松原亜希子は大丸神戸店の店長に就任した。入社以来、キャリアの半分以上を大丸神戸店や同芦屋店、同須磨店などの神戸エリアで過ごした。この数年は松坂屋上野店、大丸東京店の店長などを歴任したが、生まれ故郷である神戸への“帰任“は感慨深かった。

松原は復興の記録を何度も読み返し、退職した元上司たちを訪ねて当時の話を聞いた。「震災から復興は神戸店の原点。もう一度噛み締めないと神戸店のことを芯から分からない気がしたのです」。神戸店を預かる立場になって自問する。当時の店長の森はどんな覚悟で再建に取り組んだのか。店長のリーダーシップはどうあるべきか。自分たちは毎日、顧客に真摯に向き合えているのか――。

コロナ禍に見舞われた大丸東京店の店長時代、復興の経験は心の支えになった。東京駅直結の集客力を売りにした店の人流が途絶えた。従業員に「先が見えない状況だからこそ、前を向かなくてはいけないよ」と繰り返し呼びかけた。新しい催事やコラボレーションを積極的に実現し、パンデミックを乗り越えた。

もっと素晴らしい店にしよう

震災から29年後の24年3月。小野圭一はJFRの社長に就任した。48歳でのトップ就任は大手百貨店グループとしては異例の若さで、小売業の枠を超えた社会的なニュースになった。総額売上高1兆1519億円(24年2月期連結)の巨大流通グループを率いる小野は、「震災の経験が僕の生き方に影響を与えているかは分かりません。感覚としては、自分の心の奥底にあるもののような気がします」と話す。

年末年始に帰省し、救援物資の配達のバイトをしていた地域を久しぶりに訪れた。瓦礫の間を縫うように原付バイクで走った場所だ。「当時の面影が全くない、きれいな街になっていて驚きました」。歳月の流れと人間のたくましさに思いを馳せた。

阪神大震災を振り返る際、小野は「僕は、深刻な被害とその後の復興の力をセットで思い起こします」と言う。深い悲しみを経験したからこそ、震災の前よりもずっと素晴らしい街に再建しようとする人々のバイタリティー。震災の経験から学ぶべきは、そこだと指摘する。

1997年に損壊部分を建て替えて全館オープンした大丸神戸店は、外装に御影石を用いたり、建物の周囲に回廊を配したり、近代洋風建築の意匠を随所に取り入れ、洋館が並ぶ旧居留地のシンボルにふさわしい威容になった。

2024年2月期には売上高を15年ぶりに900億円台に戻し、25年2月期は994億円の見通しだ。初の1000億円の大台も目前となった。訪日客の割合が少ない神戸店は、地元消費によって支えられている。売上高だけが店舗価値のバロメーターではないものの、松原は地元との関係性の積み重ねの賜物だと考える。「神戸店には、一緒に震災の悲しみを乗り越え、一緒に復興を頑張ってきたお客さまとの特別な一体感があるのです。期待に応えるため、これからもピカピカに磨き続けます」。

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社員の温かさに触れ、販促グッズも考えて「コーチ」をもっと好きになる 中高生の「ファッション育」Vol.9

中高生のためのファッション育プロジェクト「フューチャー・ファッション・インスティテュート(FUTURE FASHION INSTITUTE、以下FFi)」は、「ファッション育」を通じて子どもたちの感性を磨き、未来の業界を担う人材やセンスを生かして働く子どもの育成を応援している。展示会への訪問や業界人へのお仕事インタビューなどを重ねるメンバーは、自らの体験をシェアして友人に刺激を提供。FFiはポジティブなループを通して、子どもたちが「未来の自分」を思い描き、夢に一歩近づくことを願う。今回は「コーチ(COACH)」や「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」を擁するタペストリー・ジャパン(以下、タペストリー)を訪れた。FFiの大学生メンターがリポートする。

タペストリーは温かい社風

タペストリーでのプレ・インターンシップは、“夏休みスペシャル”ということで5時間にわたり開催された。FFiからの参加者は、中高生14人とメンターの大学生2人。メンバーの中には、会社訪問自体が初めてという子もいた。オフィスに着くと、社員の皆さんは花道を作って大歓迎!メンバーは照れくさそうな笑みを浮かべて入室したが、緊張がほぐれたような表情だった。ご案内いただいたカフェスペースは、「会社内?」と思うほどオシャレ。バルーンやウェルカムボードで飾り付けられたスペースからは、「コーチ」で働く皆さんの明るさや優しさが感じられた。「何年生?」「どうして参加しようと思ったの?」などの問いかけからも、温かな社風が垣間見えた。

歴史とこだわりを学ぶと愛着も深まる

和やかな雰囲気になったところで簡単な自己紹介の後、リテール担当のまいまいさんによる“コーチ学”がスタートした。中高生や大学生にとって「コーチ」は、親が大切にしていたり、記念日に親から贈られたりと「身近な背伸びブランド」の1つ。実際当日は、「お母さんから借りてきた」や「譲り受けた」「お誕生日に買ってもらった」など、「コーチ」のバッグを持参してきた子も。そんなブランドの歴史、象徴的なアイコンやロゴ、レザーのこだわりなどをクイズを交えながらレクチャーしていただき、メンバーは「このタグ、私のバッグにもついてる!」や「このレザーの痕もナチュラルマーキング(天然皮革に元々付いていたキズやシワ)だね」など、知的好奇心を刺激された様子だった。「知ってる」と思っていた知られざる歴史や製作者の思いにこの時期から触れると、理解だけではなく、ブランドやアイテムへの愛着も深くなる。

再来店を促す販促グッズを議論

「みなさんのことを知ったり、私たちのことを知ってもらったりのランチにしたいと思います!」という、プレ・インターンシップを企画してくださったびっきーさんの音頭で、ビュッフェスタイルのランチが始まった。この間も社員のみなさんとのコミュニケーションは続き、すっかりニックネームで呼び合う関係に。午後は、チームに分かれて社内クルーズに出発。「フリーアドレス」という言葉を知らなかったメンバーたちは、毎日好きなスペースを予約して働けること、電話ボックスのような個室やマッサージチェアーまであること、そして役職によってはガラス張りの景色のよい部屋が用意されていることなど、グローバル企業ならではのオープンな雰囲気に興味津々だった。

FFiメンバーらしさが最も表れる「ワークショップ」では、グループに分かれて「販促グッズ」のアイデアを出し合った。まずはマーケティングのまりさんが「マーケティングってどんなお仕事?」「販促グッズって何?」をレクチャー。続いてどんな「ウェルカムギフト」をお渡しすれば、もっと「コーチ」のファンになってもらえるか?リピートしてもらえるか?を真剣に議論した。「費用はかかりすぎないほうがいいから……」や「コレクター心をくすぐるほうがいいよね?」など、終始ワクワクした様子で意見をどんどん出すメンバーたちと、「なるほど!」「思いもつかなかった!」と褒め上手な「コーチ」の皆さん。プレゼンテーションタイムでは、それぞれのグループが中高生らしい発想を披露し、フィードバックをいただいた。FFiは、この「インプット」→「アウトプット」を大切にしている。プレゼンテーションが得意ではないメンバーも、自分たちの思いを自分たちなりの言葉で伝え、社会で活躍している大人に評価してもらうことで大きな刺激や自信となっている。

「認知」に終わらない体験が重要

最後は、少人数でのキャリアインタビュー。同じ目的をもって集まっている企業内でも、職種はさまざまで、それぞれが欠かせない役割を担っている。学生時代の専攻やこれまでのキャリアなど、自身の今後の参考にするメンバーも多い。真摯に答えようとしてくださる社員の皆さんの様子が印象的だった。中高生にとって、「働く」はまだまだ身近とは言えない。しかし憧れる会社で活躍している大人の言葉は、一足先に「キャリア」について考えるきっかけになる。

「コーチ」でのプレ・インターンシップについては、「5時間があっという間だった!」という声が多かった。FFiメンバーにとって一番印象に残ったのは、「社員の皆さんが楽しそう!」だったこと。プライドを持ってポジティブに働く大人の方々は、目指す姿であり、働くことに期待を持たせてくれる存在だ。今回参加したメンバーは、これから「コーチ」の商品や店舗、広告を見るたびに、学んだ歴史やアイテムへのこだわりと共に、イキイキと楽しく働いていらっしゃる社員さんの姿を思い出すに違いない。

参加した学生のリポートから(学年はプレ・インターンシップ当時)

私はまだ「将来のなりたい像」が漠然としていたけれど、たくさんの意見交換を通して少しずつ明確になった。また言語化したやりたいことを理解・共感してもらえる喜びを学んだ。自分になかった新たな視点も得ることができた。(めい/高校3年)

職場にいる人が楽しく仕事しているように感じた。私も、自由で元気な雰囲気の会社で働きたい。(kano/高校1年)

やりたいことがわからなくても、いろいろなことに視野を広げる必要性を学んだ。(るるこ/高校1年)

「コーチ」の明るく楽しそうな社員を見て、私も楽しくなった。(AO/中学2年)

「コーチ」のスタッフの「経験を大切に」という言葉が印象に残った。(リマ/中学3年)

「コーチ」というブランドにとても興味を持った。今までは名前を知っている程度だったが、皆さんとたくさんお話をして、自分が思っている何倍も楽しそうに仕事している社員さんを見て、イメージがすごく変わった!私がやりたいことについて、「向いていると思うよ!」など背中を押してくれて、自信に繋がった!ありがとうございます!(秋山寿/高校2年)

“コーチ学”で学んだ「皮」と「革」の違いは特に面白かったので、友達や親戚に伝授したい。さまざまなバックグラウンドを持ったみなさんのお話を聞いて、将来に対する視野が広がった。「そんな選択肢もあるんだ」という驚きは、大学受験や自分の目標を考える上ですごく良い刺激。また、「やりたくないことをやる」のではなく、「やりたいことを今から経験することが大切」という言葉にも勇気をもらった。「何も得られなかったら、どうしよう?」という不安を払拭し、「新しい経験ができるんだ」「成長できるかもしれない」と一歩を踏み出せる。(Eri/高校2年)

「コーチ」を知らない人に知ってもらうためのアイデアを考えることがとても楽しかった。私自身「コーチ」はよく知らなかったが、説明を聞くといろんなアイデアが出るし、そのアイデアが会社を変えるかもしれないと想像できる。飽き性な私の進路について質問をしたら、性格をふまえて、まずはいろいろなことに挑戦する大切さを教えてくれた。(りん/高校1年)

「経験が大事」という言葉をいただき、自分もやりたいことができるようにもっと頑張ろうと思った。(ななか/高校2年)

自分で商品を考案するのは初めての経験だったが、メリットやデメリット、コストなどさまざまな要素を検討する過程は楽しかった。(えな/高校2年)

「若いうちにたくさんの経験を積んでおくこと」「自分がやりたいと思っていることを仕事にすることが、必ずしも正解とは限らない。人から与えられた仕事が自分に合っている場合もある」という言葉をいただき、響きました。(FFi大学生メンター/小穴睦子)

今までは企業の方針などを伺う機会が多かったが、今回は自分たちでアイデアを考え、発表する形式だった。新しい体験はとても楽しく、アウトプットすることでより自分の案が具体化、言語化できて、良い経験だった。(FFi大学生メンター/新関桜子)

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社員の温かさに触れ、販促グッズも考えて「コーチ」をもっと好きになる 中高生の「ファッション育」Vol.9

中高生のためのファッション育プロジェクト「フューチャー・ファッション・インスティテュート(FUTURE FASHION INSTITUTE、以下FFi)」は、「ファッション育」を通じて子どもたちの感性を磨き、未来の業界を担う人材やセンスを生かして働く子どもの育成を応援している。展示会への訪問や業界人へのお仕事インタビューなどを重ねるメンバーは、自らの体験をシェアして友人に刺激を提供。FFiはポジティブなループを通して、子どもたちが「未来の自分」を思い描き、夢に一歩近づくことを願う。今回は「コーチ(COACH)」や「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」を擁するタペストリー・ジャパン(以下、タペストリー)を訪れた。FFiの大学生メンターがリポートする。

タペストリーは温かい社風

タペストリーでのプレ・インターンシップは、“夏休みスペシャル”ということで5時間にわたり開催された。FFiからの参加者は、中高生14人とメンターの大学生2人。メンバーの中には、会社訪問自体が初めてという子もいた。オフィスに着くと、社員の皆さんは花道を作って大歓迎!メンバーは照れくさそうな笑みを浮かべて入室したが、緊張がほぐれたような表情だった。ご案内いただいたカフェスペースは、「会社内?」と思うほどオシャレ。バルーンやウェルカムボードで飾り付けられたスペースからは、「コーチ」で働く皆さんの明るさや優しさが感じられた。「何年生?」「どうして参加しようと思ったの?」などの問いかけからも、温かな社風が垣間見えた。

歴史とこだわりを学ぶと愛着も深まる

和やかな雰囲気になったところで簡単な自己紹介の後、リテール担当のまいまいさんによる“コーチ学”がスタートした。中高生や大学生にとって「コーチ」は、親が大切にしていたり、記念日に親から贈られたりと「身近な背伸びブランド」の1つ。実際当日は、「お母さんから借りてきた」や「譲り受けた」「お誕生日に買ってもらった」など、「コーチ」のバッグを持参してきた子も。そんなブランドの歴史、象徴的なアイコンやロゴ、レザーのこだわりなどをクイズを交えながらレクチャーしていただき、メンバーは「このタグ、私のバッグにもついてる!」や「このレザーの痕もナチュラルマーキング(天然皮革に元々付いていたキズやシワ)だね」など、知的好奇心を刺激された様子だった。「知ってる」と思っていた知られざる歴史や製作者の思いにこの時期から触れると、理解だけではなく、ブランドやアイテムへの愛着も深くなる。

再来店を促す販促グッズを議論

「みなさんのことを知ったり、私たちのことを知ってもらったりのランチにしたいと思います!」という、プレ・インターンシップを企画してくださったびっきーさんの音頭で、ビュッフェスタイルのランチが始まった。この間も社員のみなさんとのコミュニケーションは続き、すっかりニックネームで呼び合う関係に。午後は、チームに分かれて社内クルーズに出発。「フリーアドレス」という言葉を知らなかったメンバーたちは、毎日好きなスペースを予約して働けること、電話ボックスのような個室やマッサージチェアーまであること、そして役職によってはガラス張りの景色のよい部屋が用意されていることなど、グローバル企業ならではのオープンな雰囲気に興味津々だった。

FFiメンバーらしさが最も表れる「ワークショップ」では、グループに分かれて「販促グッズ」のアイデアを出し合った。まずはマーケティングのまりさんが「マーケティングってどんなお仕事?」「販促グッズって何?」をレクチャー。続いてどんな「ウェルカムギフト」をお渡しすれば、もっと「コーチ」のファンになってもらえるか?リピートしてもらえるか?を真剣に議論した。「費用はかかりすぎないほうがいいから……」や「コレクター心をくすぐるほうがいいよね?」など、終始ワクワクした様子で意見をどんどん出すメンバーたちと、「なるほど!」「思いもつかなかった!」と褒め上手な「コーチ」の皆さん。プレゼンテーションタイムでは、それぞれのグループが中高生らしい発想を披露し、フィードバックをいただいた。FFiは、この「インプット」→「アウトプット」を大切にしている。プレゼンテーションが得意ではないメンバーも、自分たちの思いを自分たちなりの言葉で伝え、社会で活躍している大人に評価してもらうことで大きな刺激や自信となっている。

「認知」に終わらない体験が重要

最後は、少人数でのキャリアインタビュー。同じ目的をもって集まっている企業内でも、職種はさまざまで、それぞれが欠かせない役割を担っている。学生時代の専攻やこれまでのキャリアなど、自身の今後の参考にするメンバーも多い。真摯に答えようとしてくださる社員の皆さんの様子が印象的だった。中高生にとって、「働く」はまだまだ身近とは言えない。しかし憧れる会社で活躍している大人の言葉は、一足先に「キャリア」について考えるきっかけになる。

「コーチ」でのプレ・インターンシップについては、「5時間があっという間だった!」という声が多かった。FFiメンバーにとって一番印象に残ったのは、「社員の皆さんが楽しそう!」だったこと。プライドを持ってポジティブに働く大人の方々は、目指す姿であり、働くことに期待を持たせてくれる存在だ。今回参加したメンバーは、これから「コーチ」の商品や店舗、広告を見るたびに、学んだ歴史やアイテムへのこだわりと共に、イキイキと楽しく働いていらっしゃる社員さんの姿を思い出すに違いない。

参加した学生のリポートから(学年はプレ・インターンシップ当時)

私はまだ「将来のなりたい像」が漠然としていたけれど、たくさんの意見交換を通して少しずつ明確になった。また言語化したやりたいことを理解・共感してもらえる喜びを学んだ。自分になかった新たな視点も得ることができた。(めい/高校3年)

職場にいる人が楽しく仕事しているように感じた。私も、自由で元気な雰囲気の会社で働きたい。(kano/高校1年)

やりたいことがわからなくても、いろいろなことに視野を広げる必要性を学んだ。(るるこ/高校1年)

「コーチ」の明るく楽しそうな社員を見て、私も楽しくなった。(AO/中学2年)

「コーチ」のスタッフの「経験を大切に」という言葉が印象に残った。(リマ/中学3年)

「コーチ」というブランドにとても興味を持った。今までは名前を知っている程度だったが、皆さんとたくさんお話をして、自分が思っている何倍も楽しそうに仕事している社員さんを見て、イメージがすごく変わった!私がやりたいことについて、「向いていると思うよ!」など背中を押してくれて、自信に繋がった!ありがとうございます!(秋山寿/高校2年)

“コーチ学”で学んだ「皮」と「革」の違いは特に面白かったので、友達や親戚に伝授したい。さまざまなバックグラウンドを持ったみなさんのお話を聞いて、将来に対する視野が広がった。「そんな選択肢もあるんだ」という驚きは、大学受験や自分の目標を考える上ですごく良い刺激。また、「やりたくないことをやる」のではなく、「やりたいことを今から経験することが大切」という言葉にも勇気をもらった。「何も得られなかったら、どうしよう?」という不安を払拭し、「新しい経験ができるんだ」「成長できるかもしれない」と一歩を踏み出せる。(Eri/高校2年)

「コーチ」を知らない人に知ってもらうためのアイデアを考えることがとても楽しかった。私自身「コーチ」はよく知らなかったが、説明を聞くといろんなアイデアが出るし、そのアイデアが会社を変えるかもしれないと想像できる。飽き性な私の進路について質問をしたら、性格をふまえて、まずはいろいろなことに挑戦する大切さを教えてくれた。(りん/高校1年)

「経験が大事」という言葉をいただき、自分もやりたいことができるようにもっと頑張ろうと思った。(ななか/高校2年)

自分で商品を考案するのは初めての経験だったが、メリットやデメリット、コストなどさまざまな要素を検討する過程は楽しかった。(えな/高校2年)

「若いうちにたくさんの経験を積んでおくこと」「自分がやりたいと思っていることを仕事にすることが、必ずしも正解とは限らない。人から与えられた仕事が自分に合っている場合もある」という言葉をいただき、響きました。(FFi大学生メンター/小穴睦子)

今までは企業の方針などを伺う機会が多かったが、今回は自分たちでアイデアを考え、発表する形式だった。新しい体験はとても楽しく、アウトプットすることでより自分の案が具体化、言語化できて、良い経験だった。(FFi大学生メンター/新関桜子)

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大丸松坂屋がVTuber事業参入で候補者募集 その思惑とは?

大丸松坂屋百貨店は、VTuberプロジェクト“EchoVerse(エコーバース)“を立ち上げた。Live2Dアバターのデザインは、VTuberの草分け的存在として知られるキズナアイなどを手掛けたイラストレーターの森倉円(もりくらえん)が担当。公式サイト内に専用ページを設けて、2025年1月24日までVTuberタレントオーディションを開催している。

主導するのは、松坂屋名古屋店CX推進部でSNSを担当する春田真里奈さんだ。「夢に向かって全力で取り組むVTuberを育て、その成長の物語を届けたい。そのためのサポートを全力で行う」と語る。

春田さんは松坂屋名古屋店公式アンバサダー「松坂屋三兄弟」の運営を行なっている。「松坂屋三兄弟」は、21年の松坂屋創業410周年の店内展示において漫画家の藤原ゆかが制作した、松坂屋名古屋店の本館、北館、南館を擬人化したイケメンキャラクター。バレンタインチョコレート催事の告知のため1カ月限定での運用予定でXを開始したが、予想以上の反応があったことと春田さんのの強い思い入れとで、継続して専用のXアカウントを運用。食品やコスメ、アクセサリーなどオススメやイベントの告知だけでなく、地域活性化を目指し、名古屋の芝居小屋やアイドルへのインタビューや、名古屋のビジュアル系バンドなどのクリエイターたちと一緒に、昭和生まれの松坂屋CM曲をリメイクする企画の動画などを投稿している。

23年5月の名古屋店のデパ地下「ごちそうパラダイス」誕生10周年記念のタイミングで、声優の鈴木崚汰、川島零士らに声を依頼。公式YouTubeチャンネルも開設し、限定ボイス付きステッカーの配布やボイスドラマの配信、店内放送などを実施した。動画はすでに67本(公開終了20本を含む)を上げており、Xはフォロワー1万人強のアカウントに。その活動が評価され、春田さんは22年の「大丸松坂屋百貨店発明アワードTOP20章」にも選ばれている。


「松坂屋三兄弟」は、穏やかで弟想いの長男・本一郎(中央)と俺様で兄弟想いの次男・北二郎(右)、小悪魔でお兄ちゃんっ子の三男・南三郎という設定

春田さんは、「松坂屋三兄弟」をVTuberとして活躍させ、活動の継続のため収益化を目指したいと本社DX推進部に相談。インフルエンサー事業やメタバース事業を行う同DX推進部もVTuberの存在に注目していた。「SNS、YouTubeを見ても、数百万フォロワーの配信者にVTuberがたくさんいる」と岡崎路易(るい)部長。「メタバース周りでも個人でVTuberをする人が多く出ており、一定のマーケットと活躍する土壌はできているととらえていた」。

しかし、さまざまな検討の結果、そもそもが販促目的のキャラクターとして誕生し、イラストも声優も多忙を極める人に依頼しているなど複数要因があり、活動の制限が多いことから、「松坂屋三兄弟」の収益化は断念。「本当にやりたいことは何だろう?」――改めて自問した春田さんが導き出した答えは、エンタメに正面から取り組むことだった。「見ている人に純粋にコンテンツを楽しんでもらい、それを世界に広がげていきたい。VTuberは、その人自身がやりたいことが反映された姿(キャラクター)で、自身の言葉で語れることが最大の魅力だ」。

店舗に依存しないビジネスと自社IPの開発


「おかたべ」公式YouTubeチャンネルから。無声でお菓子を取り入れたコントを公開。海外でも見られている

大丸松坂屋百貨店は、コロナ禍のロックダウンを経て、「過度に店舗に依存しないビジネスの開発」を進めている。それを推進すべく、20年にデジタル事業開発部が創設され、21年にDX推進部と改称し、現在に至る。「その文脈の中で、自社IP(知的財産)の開発も行なっている」と岡崎部長。YouTubeチャンネル登録者数32万、TikTokに22万フォロワーを持つアカウント「おかたべ」の運用や、オリジナル3Dアバター12体の発売は、そうした流れの一環でもある。「おかたべ」の成功をベースに、動画SNS運用パッケージなどのBtoBサービスも展開し、ノウハウを共有しながら、実績を積み上げている。メタバースでは3D衣装を続々発売している。

それらで得たノウハウとネットワークをVTuber事業に総動員する。「新しい事業を立ち上げるには、強いWILL(意志)を持ったメンバーが必要。春田さんに出会い、まさにこのタイミングだと考え、24年春から準備してきた」。

募集枠は1。年齢、性別の制限はなく、一次審査は書類と自己紹介動画の提出で行う。その後、複数回審査はあるが、面談は全てオンラインで、応募者はアバターを使用。本人に会わないまま合格者を決めるという。

「今回のプロジェクトでは、デビューするVTuberの成長ストーリーを見せていくことが軸になる。歌がうまいといったスキルが武器になるとは考えているが、夢があって、そのために努力ができる情熱を持った人に出会いたい。ファンに元気を届けて、周りの人たちもワクワクさせられるようなパワーを1番求めている」と春田さん。「エコーバース」の運営は、春田さんとインフルエンサー事業のノウハウとコンプライアンス視点を持つ本社DX推進部の鈴木麻育好(まいこ)さん、メタバース事業で協業しているV社のディレクター、数々の企業VTuberプロジェクトにおいてプロデューサーやマネジメント企画運営などを行ってきたメンバーの4人で担う。

「コンテンツで世界を笑顔に」

岡崎部長が審査で重視するのは、総合力、そして偏愛力だ。「強烈なカリスマ性のある方で、突破するエネルギーと圧倒的なやり込み力が必要だと考えている」。すでに100以上の応募があり、活動経験者も少なくないという。

まずは春のデビューを目指し、当面はYouTubeアカウントのチャンネル登録者数増加に注力する。収益化の目標は3年後。再生回数によるYouTubeからの広告収入、TU案件、グッズ販売、イベント開催などによって収益を得る。VTuberの人数を増やし、ゆくゆくはVTuber事務所として機能する計画だ。

さらに海外も見据える。「『おかたべ』アカウントが最初に海外でハネたのがミャンマーで、次にカンボジアだった。社員がお菓子を食べる様子を海外の人が楽しんでくれることに驚くと同時に、日本のコンテンツを世界に届けていきたいと考えるようになった。ミャンマーでバズって再生されて、われわれに収入が入る。海外に目を向けると本当に広い市場がある。私たちのコンテンツで世界を笑顔にしていきたい」。

VTuberはコロナ禍の外出控えの中で若い層を中心に人気を集めるようになり、アニメのような見た目と、ライブ配信でのリアルタイムコミュニケーションで、今、最も強力なファンダムを築く日本発の新しいカルチャーだ。大丸松坂屋が紡ぎ出すスター誕生ストーリーに期待したい。

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【スナップ】「ディオール」の新“アディクト リップ グロウ”を祝いCocomi、川村壱馬、三吉彩花らが来場

「ディオール(DIOR)」が、ロングセラーアイテム“アディクト リップ グロウ”(全15色、うち数量限定色4色 各4950円)をリニューアルした。発売を記念し行ったイベントにはビューティアンバサダーのCocomiや川村壱馬、齋藤飛鳥、佐藤晴美、鈴木えみ、せいら、玉城ティナ、三吉彩花、吉川愛が来場。進化した商品のつけ心地などを楽しんだ。

カラーバリエーションとスキンケア力が進化

唇のpHや水分量に反応するテクノロジーを採用したパイオニアであるティントリップバーム“アディクト リップ グロウ”は2009年に誕生。以来、ブランドを代表するアイテムとして15年にわたり愛され続けている。

今回のリニューアルは従来1種類だったアンダートーンが2種類となり、より多彩な色の表現が可能になった。日本限定色や数量限定色を含め、ピンク系、レッド&コーラル系、ヌード系、パステル系など全15色の豊富なカラーバリエーションをそろえる。また、スキンケア効果も強化し、チェリーオイルやシアバターなどが唇を乾燥から守り唇本来のバリア機能強化をサポート。97%がリップケアベースに仕上げており、長時間保湿し続け唇をなめらかに整える。

“アディクト リップ グロウ”イベントスナップ

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“冬用サンダル”の「スブ」、10年目で売上高11億円に成長 原宿で極彩色の没入イベント開催中

PROFILE: 府川俊彦/「スブ」ディレクター

府川俊彦/「スブ」ディレクター
PROFILE: 1989年生まれ、東京都出身。2011年にインテリア雑貨卸のイデアポートに入社し、さまざまな企画を担当。16年に同社内で「スブ」を立ち上げ。現在、中国・浙江省の新昌県在住。右は現在原宿で開催中のポップアップで販売している、干支のヘビ柄グラフィックを取り入れた「スブ」のサンダル(7480円)

リラックスサンダルの「スブ(SUBU)」は1月11〜19日、原宿でポップアップイベント「ハレモケモ(HAREMOKEMO)」を開催している。府川俊彦ディレクターが“誰も知らない冬のサンダル”をコンセプトに「スブ」をスタートしたのは2016年。以来10年で、冬用サンダルの代表格の1つとしてマーケットを確立し、卸先は全世界30カ国約800店に拡大、年間売上高は約11億円に育った。仏ギャラリー・ラファイエットやメルシー、米MoMAストアといった有力店はもちろん、アフリカのマラウィや南米ボリビアにも卸先があるというから驚きだ。

「冬、仕事から帰ってシャワーを浴びた後にコンビニに行く。あるいはゴミを出しに行く。そんな時に裸足で履くものが欲しいと思ったのが立ち上げのきっかけ」と府川ディレクター。4層重ねたインソールと、足裏に当たる部分に起毛素材を使うことで、包みこむような履き心地を実現。確かに、冬に裸足で履いてもヒヤっしない。インラインのモデルなら5280〜1万3200円という価格帯も魅力だ。

インテリア雑貨卸のイデアポートの中で、府川ディレクターは1人でブランドを開始。独学で身につけたイラストレーターでイメージ画を描き、それを手に中国をまわって作ってくれる工場を探したのだという。立ち上げ2年目からビームスとの別注が始まり、その後もパリの有力雑貨総合展「メゾン・エ・オブジェ」や、伊フィレンツェのメンズファッションの祭典「ピッティウオモ」などに出展。順調に国内外の卸先を開拓してきた。

コラボでファッション文脈を獲得

アウトドアシーンやカジュアル用途でまず認知を得た「スブ」だが、ブランドとしてステップアップする1つのきっかけになったのが、テキスタイルデザインに強みがある英「イーリー・キシモト(ELEY KISHIMOTO)」との21年のコラボレーションだ。それまではプロダクト的な切り口で語られることが主だった「スブ」が、「イーリー」とのコラボでグッとファッションの文脈に近づいた。

「イーリー」以外にも、「アー・ペー・セー(A.P.C.)」「カーハート(CARHARTT)」「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」「サンディー リアング(SANDY LIANG)」、ミラノの有力店ディエチ コルソ コモ、「ナンガ(NANGA)」など、カジュアル&アウトドアからモードまで、これまで多様なコラボを実施してきた。「『ベアブリック (BE@RBRICK)』が白いキャンバスのようにさまざまなブランドに愛されているのと同じように、『スブ』も捉えてもらえているのかも」と府川ディレクター。女子サッカーのちふれASエルフェン埼玉とは、サンダル付きの観戦チケット「スブシート」企画も行っている。

冬用サンダルなのに、それほど寒くないインドの街やエジプトにも卸先がある。「暖房設備はないけれど、15度前後になる日もあるといった国の人たちに、『スブ』を履くぐらいがちょうどいいと感じてもらえている」。また、「身につけるものの中で、その国の文化を一番表しているのが靴」というのが府川ディレクターの考え。脱ぎ履きがしやすくて冬でも温かいサンダルというのは、「家の中で靴を脱ぎ、徒歩5分の距離にコンビニがあり、特定の曜日に必ずゴミ出しに行くといった日本の生活スタイルの中でなければ生まれないもの。日本からやって来た、“ちょっと気の利いた気持ちのよい履き物”が、現代版のぞうりのように日本的だとして支持されている面もあるのでは」。

「“ハレ”の日も履いてほしい」

世界各国のショップに誘われてポップアップイベントを開いてきたが、ブランドとして場所を借りてポップアップをするのは今回の原宿が初めて。純和風の日本家屋の外壁を、香港の工事現場で見るような竹組みの足場で囲い、巨大な「スブ」サンダルのバルーンも展示。中に入ると、LEDの9連スクリーンが設置されたイマーシブシアターには極彩色の世界が広がり、サンダルブランドとして「スブ」を知っている人でも、「こんな側面もあったのか」と驚くこと請け合いだ。干支のヘビや招き猫といった府川ディレクターが描いたおめでたいモチーフを、3DCG制作のニエイチが映像化して空間を作ったという。他に、ブランドの10年を振り返る年表やコラボリストの展示、漢方を取り入れたクラフトティーの提供などを実施している。

イベント名の「ハレモケモ」は、「スブ」の24-25年のテーマでもある。ゴミ捨てや仕事中の日常履きといった“ケ”のシーンではなく、“ハレ”のシーンでも履いてほしいという考えで、今シーズンはベロアやツイード、スパンコール装飾といった華やかな要素を盛り込んだモデルもそろえている。

府川ディレクターは24年8月から、中国・浙江省の新昌県に住み、リモートで6人体制となったブランドをディレクションしている。「生産現場のそばに住んで、モノをしっかり作りたい。住んでいる場所は工場まで車で5時間くらい。近過ぎるのも良くないから、今はとても快適」と満足げ。「今後は『スブ』を身につけると気持ちいい、心地よい、温かいといった部分を軸にして、サンダルやシューズ以外にもブランドを広げていきたい。いつか常設店も持てたら」。

◼️「スブ」 ポップアップイベント “HAREMOKEMO”
期間:1月11日~19日
時間:11〜19時
場所:UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)
住所:東京都渋谷区神宮前 6-5-10
定休日:会期中なし
入場料 :無料(予約不要)

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香りと潤い感で心を満たすハンドケア 新作ハンドクリーム4選

冬将軍の到来で空気の乾燥が気になる1月。常に外気にさらされている上に水に触れる機会も多い手肌はこまめなケアが必要ですが、せっかくならば気分がアガるアイテムを持ちたいもの。そこで、香りも楽しめるハンドクリームの新作を紹介します。

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」

“レプリカ”のハンドクリームがリニューアル(発売中)

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の人気フレグランス “レプリカ”のハンドクリームがリニューアルして登場。イタリア・フローレンスの清々しく晴れた日曜の朝に広がる洗い立てのシーツの香りイメージしたブランドNo.1人気の“レイジーサンデーモーニング”、暖炉のそばで過ごすシャモニーの朝を思い起こさせる“バイ ザ ファイアープレイス”と、海と空を連想させるようなフレッシュですがすがしい香りの“セーリング デイ”の3種類をそろえる。






「ロクシタン(L'OCCITANE)」

春と幸せを呼び込むすみれの香り(発売中)

幸せを呼ぶという言い伝えがあるスミレの香りを取り入れた「ロクシタン(L'OCCITANE)」のボディーケアシリーズ“スノーシア(ヴァイオレット)”。ハンドクリームは30mL(1870円)と150mL(4070円)の2サイズをラインアップする。


「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」

オリエンタルな香りのコレクションから3種のハンドバーム(1月30日発売)

甘さの中にスパイシーさを感じる「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」香りのコレクションから,
3種のハンドバームが登場。ほおずきやマンダリンをブレンドしたフルーティーでスパイシーな“ゴールデンベリー”と、サフランやホワイトアンバーを据えた甘くてスパイシーな“サフラン”、プラムとピンクピオニー、ムスクが広がるフローラルな“PLM”をライナップする。


「クラランス(CLARINS)」

名品を春の香りで包んだ限定アイテム(2月7日発売)

手を見えない手袋のように保護し心地よく保つ「クラランス(CLARINS)」の隠れた名品“ハンド/ネイル トリートメントクリーム”が、咲き誇る春の花から着想を得たスプリングコレクションからミニサイズ(30mL、1540円)で登場。春に咲く花々をイメージした限定の香り、スプリングブロッサムが優しく香る。

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「ウォンジョンヨ」×ポケモンや「エスティ ローダー」×「ラデュレ」など! 今週発売のビューティアイテム8選【1/13〜1/19】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月13〜19日に発売するアイテムを紹介します。正月休みの余韻冷めやらぬ中ですが、ビューティ界隈はバレンタインコレクションが登場。今週は「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」と世界的パティスリー「ラデュレ(LADUREE)」のコラボレーションアイテムや、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」、「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」などが限定アイテムを発売します。ほか、「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」からは世界的人気ゲームのポケットモンスターとの初コラボアイテムが登場!ピカチュウやプリン、ポッチャマ、カビゴンなど人気キャラクターが描かれた限定パッケージが魅力です。

【1月15日発売】
ゲラン
(GUERLAIN)

桜の美しさを称えるルージュとアイシャドウ

「ゲラン(GUERLAIN)」は、桜の詩的な美しさを称えた“サクラ コレクション 2025”を発売する。ラインアップは、桜の花びらのようなソフトでフレッシュなリップメイクを可能にする“ルージュ ジェ チェリー ペタル”と、目元をハチミツのように甘いシェードで際立たせる4色パレット“オンブル ジェ 129 ハニー アンバー”。

■商品詳細

“ルージュ ジェ チェリー ペタル”(4730円)
“オンブル ジェ 129 ハニー アンバー”(1万780円)

【1月16日発売】
イプサ
(IPSA)

ヘルシーな印象の肌へ導く高機能美容液

「イプサ(IPSA)」は、運動と美肌の関係性に着目し、いきいきとしたヘルシーな印象の艶肌を目指した高機能美容液“セラム アクティブ”を発売する。モリエントパーツが抉れながら肌に馴染み、塗布後はベタつかないコーティング膜に変化して肌を覆い、ハリ感を与える。

■商品詳細

“セラム アクティブ”(50mL、1万3200円※編集部調べ)

【1月16日発売】
ジョンマスターオーガニック
(JOHN MASTERS ORGANICS)

ショコラの香りのボディースクラブ

「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は、ボディー用スクラブ“シュガースクラブ ショコラ”を発売する。シュガー、アラビアコーヒーノキ種子、シリカのスクラブ3種を配合し、毛穴の詰まりや角栓にアプローチ。カカオやナッツの香りを組み合わせ、ほんのり甘く温かみのあるショコラの香りに仕上げた。

■商品詳細

“シュガースクラブ ショコラ”(120g、3410円)

【1月17日発売】
エスティ ローダー
(ESTEE LAUDER)

仏パティスリー「ラデュレ」とコラボ

「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」は、パリで創業した世界的パティスリーである「ラデュレ(LADUREE)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。ラインアップは、限定デザインのリップセットやクッションファンデーションなど。エレガントなプリントが施された限定デザインで用意した。

■商品詳細

“リミテッド エディション リップ オイル コレクション”(限定、9680円)
“リミテッド エディション ピュア カラー リップスティック コレクション”(限定、8250円)
“ダブル ウェア セカンド スキン ブラー クッション メークアップ”(各12g×2、リフィル付き9350円)

【1月17日発売】
シュウ ウエムラ
(SHU UEMURA)

スイーツ色のアイパレットやリップ

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、みずみずしい果実や甘いスイーツにインスパイアされた“ハナミグラッセ コレクション”を発売する。目元の骨格を美しく引き立てるマットやラメをセットにした定番の4色アイシャドウパレットやむっちりとした唇に仕上げるリキッドリップ、とろける塗り心地が特徴のリップスティックをラインアップする。

■商品詳細

“アイスカルプト”(7150円)
“キヌケアグローアップ”(各4840円)
“キヌケアヌード”(各4840円)

【1月17日発売】
ローラ メルシエ
(LAURA MERCIER)

ピオニーをモチーフにした限定エディション

「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」は、新年とバレンタインデーを祝う“ラッキー イン ラブ(LUCKY IN LOVE)”コレクションから“ルースセッティングパウダー トランスルーセント ピオニーエディション”と“ブラッシュ カラー インフュージョン ピオニー エディション”を発売する。レッドとゴールドのパッケージにピオニーを描き、恋をしたようなときめく気持ちを表現した。

■商品詳細

“ルースセッティングパウダー トランスルーセント ピオニーエディション”(29g、6050円)
“ブラッシュ カラー インフュージョン ピオニー エディション”(6g、4730円)

【1月17日発売】
ロージーローザ
(ROSYROSA)

人気パフから限定パープルカラー

「ロージーローザ(ROSYROSA)」は、リキッドからパウダーまでさまざまなタイプのファンデーションに対応するメイクパフ“マルチファンデパフ 2P”の限定パープルカラーを発売する。キメの細かい湿式ウレタンがファンデーションを程よく吸い込み、厚塗りにならず毛穴をカバーして美しい肌に仕上げる。

■商品詳細

“マルチファンデパフ 2P”(2個入り、638円)

【1月18日発売】
ウォンジョンヨ
(WONJUNGYO)

ポケモンと初コラボ

「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は、世界的人気ゲーム「ポケットモンスター」との初コラボレーションアイテムを発売する。ラインアップは、クッションファンデーションやフェイスパウダー、アイライナーなど全6種で、パッケージにはピカチュウやプリン、ポッチャマ、カビゴンをデザインした。

■商品詳細

“プロ パーフェクティングクッション カバー”[SPF50+・PA++++](全3色、各3190円)
“プロ パーフェクティングクッション ナチュラル P”[SPF50+・PA++++](全2色、各3190円)
“フィクシングブラーパ ウダー”(全2色、各2530円)
“ダイヤモンドライナー P1”(1540円)
“ケア マスターリップマスク”(全2色、各1430円)
“モイストリッププライマー”(1430円)

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マンガで学ぶ「在庫管理の魔術」 第1話:売れ残るリスクを抱えて在庫を持つ?売上減のリスクを抱えて在庫を減らす?

中堅アパレルのチェーンストア「ハンナズ」は、過剰在庫が原因で経営危機に瀕している。社長の安堂平磨は、娘でバイヤーの安堂あい、あいの夫で渋谷店店長の安堂徹に再生を期待するが、2人は「売れ残るリスクを抱えながら在庫を持つべきか?」それとも「売り上げが落ちるリスクを抱えながら在庫を減らすべきか?」で迷い続ける。果たして、2人は「在庫を仕入れて在庫を売る」ビジネスの本質をつかみ、「ハンナズ」を再建できるのか?“業界あるある”なエピソード盛りだくさんのマンガがスタート!

登場人物紹介

第一話

このマンガは、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)も経営陣で読んだとされるTOC(制約理論)の原点にして最高の入門書「ザ・ゴール」を原案としています。「ザ・ゴール」を中心としたマネジメント理論に関する書籍は、ダイヤモンド社が販売中です。

ORIGINAL WORKS:ELIYAHU GOLDRATT、JEF COX
SUPERVISION:YUJI KISHIRA
SCRIPT:TAKEO AOKI
COMICS:YAMA AOTA

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「ジーユー」×「イカゲーム」や「ディーン&デルーカ」の天然染めバッグなど! 来週発売のファッションアイテム10選【1/13〜1/19】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月13〜19日に発売するアイテムを紹介します。「ジーユー(GU)」は、ネットフリックスのドラマ「イカゲーム」シーズン2とコラボアイテムを1月17日に発売します。メンズサイズのみの展開ですが、イメージ写真のようにオーバーサイズでユニセックスとして着用しても可愛いですね。「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、天然染めプロジェクト“ベチュラン(BETULAN)”とコラボしたバッグを数量限定で14日に発売します。本来廃棄されるはずだった北海道の白樺の内樹皮、枝、葉を生かして優しい風合いに仕上げています。

【1月14日発売】
ギャップ
(GAP)

新ライン“ギャップ スタジオ”
第1弾はホリデーコレクション

「ギャップ(GAP)」は、クリエイティブ・ディレクターのザック・ポーゼン(Zac Posen)と、ニューヨークのデザインチームによる新ライン“ギャップ スタジオ(Gap Studio)”を発表、同ラインのホリデーコレクションを発売する。ドレスやジャケットなどをラインアップする。

■商品詳細

ドレス(1万2900円〜)
ジャケット(3万4900円〜)

【1月14日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

「ベチュラン」コラボ
“白樺染め”バッグ3色

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、天然染めプロジェクト“ベチュラン(BETULAN)”とコラボしたバッグを数量限定で発売する。北海道蘭越町の間伐材を用い、白樺の内樹皮、枝、葉から丁寧に抽出した染料で染める、“白樺染め”で職人が手作業で仕上げた。

■商品詳細

バッグ(4620円)

【1月15日発売】
ハリウッド ランチ マーケット
(HOLLYWOOD RANCH MARKET)

“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”コラボ
ブラックを基調としたアイテム

「ハリウッド ランチ マーケット(HOLLYWOOD RANCH MARKET)」は、“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”とのコラボアイテムを発売する。チャイナジャケットを土台とするジャケットや、パンツ、ロンT、サコッシュ、ブックトートなどをラインアップする。

■商品詳細

ジャケット(4万9500円)
パンツ(3万9600円)
ロンT(1万9800円)
サコッシュ(9900円)
ブックトート(1万1000円)
※一部商品

【1月15日発売】
スタイリング/
(STYLING/)

「ニューエラ」コラボ第3弾
キャップやコート、ワンピースなど

「スタイリング/(STYLING/)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」との第3弾コラボアイテムを発売する。同コラボではウオッシャブル、抗ピリングなどの機能を備える“ラナテック”生地を採用。「ニューエラ」の“9TWENTY”をミニマムに仕上げたキャップのほか、トレンチコート、キャミワンピースの3型を用意する。

■商品詳細

キャップ(8250円)
トレンチコート(4万7300円)
キャミワンピース(3万9600円)

【1月16日発売】
ポール・スミス
(PAUL SMITH)

「リーボック」コラボスニーカー
独自のカラーリングを配した3種

「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は、「リーボック(REEBOK)」とのコラボスニーカーを発売する。“格式高いクラブハウスでも 履きこなせるテニスシューズ”をテーマに、オフホワイト、バーガンディー&ネイビー&グリーン、グレー&ネイビー&グリーンの3色をそろえる。

■商品詳細

スニーカー(3万3000円〜)

【1月17日発売】
アンドエスティ(AND ST)

「ブルーロック」コラボ
キャラクター5人の“エゴい”私服

アダストリア公式オンラインのアンドエスティ(AND ST)は、テレビアニメ「ブルーロック」とのコラボアイテムを発売する。作中に登場するキャラクター5人が「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「アニュイ(ANUI)」「ページボーイ(PAGEBOY)」「レイジブルー(RAGEBLUE)」「ベイフロー(BAYFLOW)」の5ブランドと“エゴい”私服を企画するというコンセプトでアイテムを制作した。

■商品詳細

パーカ(5940円〜)
ロンT(4990円)
カーゴパンツ(7920円〜)
ジーンズ(1万1000円〜)
アクリルスタンド(1650円)
※一部商品

【1月17日発売】
マリメッコ キオスキ
(MARIMEKKO KIOSKI)

プレスプリングコレクション
パーカやTシャツ、バッグなど

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、「マリメッコ キオスキ(MARIMEKKO KIOSKI)」からプレスプリングコレクションを発売する。ウニッコを配したパーカや、石本藤雄が手掛けたイラストTシャツ、キャンバスバッグ“Vankka”などをラインアップする。

■商品詳細

パーカ(5万1700円〜)
Tシャツ(2万6400円〜)
スエット(4万700円)
パンツ(3万9600円)
バッグ “Vankka”(1万3200円)
※一部商品

【1月17日発売】
ジーユー
(GU)

「イカゲーム」コラボ
スポーツミックススタイル15型

「ジーユー(GU)」は、ネットフリックス(Netflix)のドラマ「イカゲーム」シーズン2とコラボアイテムを発売する。同作の独特な世界観をスポーツミックススタイルで表現。裏起毛素材のパーカやフットボールTシャツ、ソックスなど15型を制作した。

■商品詳細

パーカ(2990円)
スエット(2990円)
Tシャツ(1290円)
ルームウエア“ラウンジセット”(3990円)
ソックス(390円)
※一部商品

【1月17日発売】
ザ・ノース・フェイス
(THE NORTH FACE)

サム・フォールズとコラボ
作品「Spring Snow」を落とし込む

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は、アーティストのサム・フォールズ(Sam Falls)とのコラボアイテムを発売する。“SYMBIOTICー共生”をキーワードに、スパイバー社開発のプロテイン繊維素材“ブリュード・プロテイン ファイバー”を用いて制作したウエアをラインアップする。

■商品詳細

コーチジャケット(14万3000円)
パーカ(9万3500円)
スエット(8万8000円)
ロンT(2万5300円)
Tシャツ(1万9800円)

【1月19日発売】
ジャーナル スタンダード
(JOURNAL STANDARD)

志村けんとコラボ
若き日のポートレート写真をあしらう

「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」は、お笑い芸人の故志村けんとのコラボアイテムを発売する。1991年に写真家、操上和美が撮影したポートレート写真を配し、Tシャツ、ロンT、スエットの3型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(9900円)
ロングスリーブTシャツ(1万3200円)
クルースエット(1万8700円)

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頭皮から毛穴ケアまでお任せ!ずっと推したい美容機器 【爆裂!健康美容マニア道】

1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は1台4役と汎用性の高い美容機器について。

新年明けましておめでとうございます。2025年の幕開け。皆さんはどこで、どんな気持ちで過ごしただろうか。名越はというと、去年7月にシンガポールへ移住して家族で世界旅に出て、まさかの12月下旬に日本に本帰国してそのまま年越し(爆)(え、はや。早すぎん?どうしたらそうなるの?の声が聞こえる)およそ半年間の旅路は9カ国12都市でフィニッシュ。ほぼ真夏の国を渡り歩き、時差や長時間のフライトなど、どう考えても肌にとって過酷な日々を過ごしていたわけなのだが、お肌のお守りとして道中大活躍した美容機器がある。その名は“セルキュアフォーティープラスプラス”(18万400円)。こういうのってどうも続かないのよね、と感じているあなたにこそおすすめしたい。

愛用者続出の実力とは

発売から3年経った今でも根強い人気の美容機器“セルキュアフォーティープラスプラス”。1台で4つの機能と新陳代謝の改善が期待できる赤色LEDを搭載。去年、メイクさんに「これ本当にいいよ」と教えてもらい、使ってみたところ「ほんまや!」と実感。三日坊主することなく毎日継続できるその実力を紹介していこう。

思わず唸る、エステサロン級の実感

移動時間に待ち時間にと、充電式だからどこでもケアできる“セルキュアフォーティープラスプラス”。これまでの世代よりもヘッドケアに特化したとあって、そのパワーがすごいのなんの。出力とリズムが選べる頭筋・表情筋EMSはピリピリした痛みがなく、強いパワーで頭から首までしっかりケアできる。(これが気持ちいいのよ)がっつりケアしたあとは顔がきゅきゅっといい感じ。さらには傷ついた組織の再生を促すマイクロカレント搭載で、ケアしながら細胞の活性化までできちゃう優れものなのだ。

そしてセルキュアといえばこれ、ディープクレンジング。どんなに忙しくともこの時間だけは死守している。というのも、目に見えて“あ、これすごい”が実感できるから。コットンに専用のローションを(精製水でもOK!)染み込ませてエレクトロクレンジングモードを選択し、摩擦が起こらないように優しくすべらせていく。プラスとマイナスのそれぞれの電位に引き寄せられ、タバコや排気ガスなどの粒子、PM2.5から古い角質や過剰皮脂まで異なる汚れが取れるというのだが、これがすごいのよ。

お目汚しで大変恐縮だが、ご覧あれ。洗顔後の肌で落としたと思っていた汚れが実はこんなに……!すっきりしたつもりでこんなに汚れていたなんて、本当に衝撃的である。これが毎日少しずつ積み重なっていくと思うと震える。エレクトロクレンジングしたあとの肌はキュッと引き締まってすべすべ。その後は週に1回できるポレーションモードでスペシャルケア。特殊な電気パルスでコラーゲンやヒアルロン酸などの高分子成分を導入することができる機能で、有効成分の導入率はなんとイオン導入の16倍、塗布の1600倍だという(!)。ケア後はもっちりぷるんとずっと触っていたくなる肌の爆誕。ホームケアでエステサロン級の効果が実感できるなんて、美容機器の進化たるやすさまじい。

脱・三日坊主!

セルキュアでケアするようになってからというもの、朝のもったりむくみ顔とおさらばできるようになり、化粧のノリも抜群に良くなった(これ大事よね)。美容機器って買った瞬間が一番テンション高く、いつでも使えるからこそ三日坊主になりがち。これまで数々の美容機器と出合ってはさようならを繰り返してきたが“あ、すごいわ”の実感があると続けられる。美容グッズの1軍として家に備えておきたい1台だ。

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2024年のニュースを振り返る

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月30日&25年1月6日号からの抜粋です)

小田島:24年を振り返るにあたり、1年のニュースを総ざらいしました。改めて振り返ると、ファッションでは「最高益」のヘッドラインが多く驚きました。高島屋もH2Oリテイリングもゴールドウインもデサントも最高益だし、オンワードも営業利益が過去最高。都心の百貨店がインバウンド需要で過去最高売上高を更新しているのは把握していましたが、最高益の企業が多かった年でもありました。

牧田:コロナ禍に対応して行ったさまざまなコストカットや施策の成果が表れたのかもしれないですね。国内のビューティ企業は3月の「紅麹問題」が、盛り上がってきていたウェルネス分野・インナービューティ分野の発展に影を落としたのと、中国経済の失速でなかなか厳しい1年でした。それもあってか、トップの交代の発表も多い年でした。資生堂は魚谷雅彦代表執行役会長CEOの退任で、25年から藤谷憲太郎代表執行役社長CEO体制になりますし、カネボウも内山智子さんが社長に就きます。ポーラも小林琢磨オルビス社長が社長になります。若返りすることで、停滞している空気を変えていこうというムードを感じています。

インバウンド客の買い方が変わった

小田島:ファッションでは中国の影響を受ける国内企業がそれほどなく、むしろ引き続きインバウンド需要でわいた年でした。ただ、これも為替の変動に大きく左右されますし、いつまで続くのかな?感はあります。

牧田:そうですね。インバウンドについては、買い方の変化が顕著でした。かつてはバイヤーが大量にまとめ買いをしていましたが、今は個人の旅行客が指名買いをしたり、予約してカウンセリングを受けたりして、本当に欲しいと思ったものや日本人から人気の商品を購入するという感じになっています。売り場も予約制にしたり、整理券を発行したりして、国内の顧客にも高いクオリティーのサービス提供ができるように工夫を凝らしています。

小田島:ファッションでは、ジョン・ガリアーノ(JOHN GALLIANO)が「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を円満に退社し、次はどのブランドに行くのか。マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)による「シャネル(CHANEL)」のコレクションにも注目です。

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2024年のニュースを振り返る

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月30日&25年1月6日号からの抜粋です)

小田島:24年を振り返るにあたり、1年のニュースを総ざらいしました。改めて振り返ると、ファッションでは「最高益」のヘッドラインが多く驚きました。高島屋もH2Oリテイリングもゴールドウインもデサントも最高益だし、オンワードも営業利益が過去最高。都心の百貨店がインバウンド需要で過去最高売上高を更新しているのは把握していましたが、最高益の企業が多かった年でもありました。

牧田:コロナ禍に対応して行ったさまざまなコストカットや施策の成果が表れたのかもしれないですね。国内のビューティ企業は3月の「紅麹問題」が、盛り上がってきていたウェルネス分野・インナービューティ分野の発展に影を落としたのと、中国経済の失速でなかなか厳しい1年でした。それもあってか、トップの交代の発表も多い年でした。資生堂は魚谷雅彦代表執行役会長CEOの退任で、25年から藤谷憲太郎代表執行役社長CEO体制になりますし、カネボウも内山智子さんが社長に就きます。ポーラも小林琢磨オルビス社長が社長になります。若返りすることで、停滞している空気を変えていこうというムードを感じています。

インバウンド客の買い方が変わった

小田島:ファッションでは中国の影響を受ける国内企業がそれほどなく、むしろ引き続きインバウンド需要でわいた年でした。ただ、これも為替の変動に大きく左右されますし、いつまで続くのかな?感はあります。

牧田:そうですね。インバウンドについては、買い方の変化が顕著でした。かつてはバイヤーが大量にまとめ買いをしていましたが、今は個人の旅行客が指名買いをしたり、予約してカウンセリングを受けたりして、本当に欲しいと思ったものや日本人から人気の商品を購入するという感じになっています。売り場も予約制にしたり、整理券を発行したりして、国内の顧客にも高いクオリティーのサービス提供ができるように工夫を凝らしています。

小田島:ファッションでは、ジョン・ガリアーノ(JOHN GALLIANO)が「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を円満に退社し、次はどのブランドに行くのか。マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)による「シャネル(CHANEL)」のコレクションにも注目です。

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「シャネル」「アディクション」の春コレや「リファ」の折りたたみコーム新色まで! 今週発売のビューティアイテム14選【1/6〜1/12】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月6〜12日に発売するアイテムを紹介します。2025年のスタートもメイクアップアイテム新作が目白押し!「シャネル(CHANEL)」や「アディクション(ADDICTION)」、「RMK」、「トーン(TO/ONE)」は春コレクションを、「ナーズ(NARS)」はバレンタインコレクションを発売します。新年を祝う「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」や「エチュード(ETUDE)」の限定コレクションも注目です。また、持ち運びに便利でいつでもうる艶髪を作れると話題の「リファ(REFA)」折りたたみコームからは新色が登場。今年の美の相棒をチェックして!

【1月6日発売】
メム
(MEM)

半生仕立てのバームオイルが登場 

美容家・瀬戸口めぐみのスキンケアブランド「メム(MEM)」は、“ボタニカル トリートメント バーム”を同ブランド公式オンラインストアで発売する。同商品は、乾いた肌にとろけて馴染む半生仕立てのバーム状化粧用オイルで、バオバブオイルやザクロ種子油、ウチワサボテンオイルなど7種の植物オイルと3種の甘草由来エキスを配合した。

■商品詳細

“ボタニカル トリートメント バーム” (8g、2640円/30g、7810円)

【1月8日発売】
ドモホルンリンクル
(DOMOHORN WRINKLE)

主力商品“クリーム20”を21度目のリニューアル

再春館製薬所は、スキンケアブランド「ドモホルンリンクル(DOMOHORN WRINKLE)」の主力商品“クリーム20”【医薬部外品】(30g、1万4300円)を4年ぶりに21度目のリニューアルをする。価格と容量はそのままに処方とパッケージを刷新した。

■商品詳細

“クリーム20”【医薬部外品】(30g、1万4300円)

【1月8日発売】
ベアミネラル
(BAREMINERALS)

ベストコスメを受賞したブロンザー/ハイライターとリップバームから新色

「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は、美容誌やウェブメディアでベストコスメを受賞した“マルチ クリーム チーク ブロンザー/ハイライター”と、美容液シロップリップ“ミネラリスト デューイー リップバーム”から新色を発売する。ブロンザー/ハイライターから登場するのは、シアーな発色の“CR ブロンザー キス オブ ローズ”と透き通るような儚さを演出するモーブピンク“CR ハイライター モーヴ グロー”。リップバームからは、深みのあるローズウッド“ディヴォーション”を新発売する。

■商品詳細

“CR ブロンザー キス オブ ローズ”(15mL、3960円)
“CR ハイライター モーヴ グロー”(15mL、3960円)
“ミネラリスト デューイー リップバーム ディヴォーション”(3g、3850円)

【1月8日発売】
シャネル
(CHANEL)

“カラーマッチ”がテーマ 春の軽やかな空気をまとう 

「シャネル(CHANEL)」は、春夏コレクション“カラーマッチ”を発売する。ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)創業者の唯一無二の色使いが着想源で、モノクロームやトーン・オン・トーンでまとめるルック、色を混ぜ合わせたミックス・アンド・マッチのルックなど、自由な色の選択を通した自己表現を提案する。

■商品詳細

“ジュー ドゥ ルミエール”(限定1色、1万3090円)
“オンブル エサンシエル”(限定4色、各5500円)
“スティロ ユー ウォータープルーフ N”(限定4色、各4290円)
“ヴェルニ”(13mL、4620円)
“シャネル ルージュ ココ ボーム”(全6色、各5390円)

【1月8日発売】
エレクトロン
(ELECTRON)

“エイジング頭皮ケア”ラインから
新作“ダメージリペア”シリーズ

ビューティブランド「エレクトロン(ELECTRON)」は、“エイジング頭皮ケア”ラインから“ダメージリペア”シリーズを発売する。“ダメージリペア”シリーズは、頭皮のエイジングと蓄積ダメージの影響による髪の空洞化に着目し、厳選した美髪成分とエイジングケア成分を配合した。キューティクルの乱れを抑制し、ブラックパールエキスとホワイトパールエキスを配合した艶パール処方で印象に残る艶髪へと導く。シャンプー、トリートメント、オイルの3種をラインアップする。

■商品詳細

“シンクロシャンプー ファム”(300mL、3740円)
“シンクロトリートメント”(180g、3080円)
”シンクロオイル“(100mL、3960円)

【1月8日発売】
ナーズ
(NARS)

愛らしいハートデザインの“リフ粉”やアイパレットが限定登場

「ナーズ(NARS)」は、シグネチャーアイテム5品にハートのデコレーションを施した限定の“THE AMOUR COLLECTION”を数量限定で発売する。定番リップの“エクスプリシット リップスティック”からは、柔らかな血色感を帯びた限定のスパイシーなシナモンブラウンが登場する。

■商品詳細

“エクスプリシット リップスティック”(5280円)
“ブラッシュ N”(各5060円)
“クワッドアイシャドー”(7150円)
“ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N”(5830円)
“アフターグロー テンプティング アイシャドーパレット”(7700円)

【1月8日発売】
ヴァレンティノ ビューティ
(VALENTINO BEAUTY)

幸運の紫カラーをまとった限定コレクション 

「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は、パワフルなパープルカラーの限定コレクション“パープルドーズ”を限定発売する。紫は、祝福や繁栄、幸運や自由を示す色。新しい年の幸せや希望の願いを込めた本コレクションでは、リップスティックとファンデーションを煌めく紫色のパッケージで用意した。

■商品詳細

“スパイク ヴァレンティノ パープルドーズ”(全4色、各7260円)
“ヴァレンティノ GO クッション グロウ パープルドーズ”(全2色、各1万2980円)

【1月9日発売】
リファ
(REFA)

人気折りたたみ式ヘアコームに新3色

「リファ(REFA)」は、折りたたみ式ヘアコーム“リファハートコーム アイラ(ReFa HEART COMB Aira)”から新色“シャインレッド(Shine Red)”、“アクアブルー(Aqua Blue)”、“エメラルド(Emerald)”を発売する。

■商品詳細

“リファハートコーム アイラ”(全6色、各2970円)

【1月10日発売】
アディクション
(ADDICTION)

リキッドチークを発売 ベージュトーンのカラーアイテムも

「アディクション(ADDICTION)」は、スプリングコレクションを発売する。新作のリキッドチークをはじめ、定番4色アイパレットやリップの限定色をそろえる。また、マスカラ、リップスクラブバームなども同日発売する。

■商品詳細

“ザ アイシャドウ パレット + サイレンスト セレニティ”(各6820円)
“ザ リキッドブラッシュ”(各3740円)
“ザ ネイル ポリッシュ +”(限定6色、各2420円)
ザ リップバーム ソフトマット サイレンスト”(各4070円)
“リップ オイル プランパー”(各3300円)
“ザ マスカラ カラーニュアンス WP”(各4180円)
“ザ マスカラ インテンス ラッシュ”(4180円)
“リップ スクラブ バーム”(3300円)

【1月10日発売】
トーン
(TO/ONE)

“ブルーム ウィズ コンフィデンス”のリップグロスとアイシャドウから新色

「トーン(TO/ONE)」は、2025年春夏コレクション“ブルーム ウィズ コンフィデンス”から、リップグロス“トーン ペタル ブルーミング グロス”、アイシャドウ“トーン ペタル フロート アイズ”を発売する。リップグロスは、ボリュームのある立体感と艶、ライブリーな発色が特徴のリップグロスで、唇にハリを与える天然プランプ成分を配合した。

■商品詳細

“トーン ペタル ブルーミング グロス”(新色5色うち限定1色、各2750円)
アイシャドウ“トーン ペタル フロート アイズ”(新色3色、各2420円)

【1月10日発売】
エチュード
(ETUDE)

宝石をモチーフにしたコレクション

「エチュード(ETUDE)」は、持っているだけで幸運を寄せる宝石“をモチーフにしたニューイヤーコレクション“ジェムストーン”を発売する。アイシャドウ“プレイカラーアイズミニ”、ハイライト&チーク“ルックアット マイアイズ”、リップグロスのような“オーバーグロウティント”の全3アイテムをラインアップする。

■商品詳細

“プレイカラーアイズミニ”(限定3種、各3.5g、各1980円)
“ルックアット マイアイズ”(限定6種、各715円)
“オーバーグロウティント”(全6種、各3g、各1540円)

【1月10日発売】
フローラノーティス ジルスチュアート
(FLORA NOTIS JILL STUART))

限定フレグランスコレクションとブレンドネイルオイル美容液

「フローラノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」は、3種の限定フレグランスコレクションと2種の植物ブレンドネイルオイル美容液を発売する。持ち運びのしやすいロールオンタイプのオードパルファンはすべての商品に天然香料を使用。2層タイプのネイルオイルは混ぜてから塗布することで、水分と油分を同時に与えることができる。

■商品詳細

“フローラノーティス ジルスチュアート チェリーブロッサム ネイルオイルエッセンス”(7mL、2970円)
“フローラノーティス ジルスチュアート センシュアル ジャスミン ネイルオイルエッセンス”(7mL、2970円)
“フローラノーティス ジルスチュアート エアリーマグノリア オードパルファン”(10mL、3300円)
“フローラノーティス ジルスチュアート アクアネモフィラ オードパルファン”(10mL、3300円)
“フローラノーティス ジルスチュアート サンセットポピー オードパルファン”(10mL、3300円)

【1月10日発売】
マリークヮント
(MARY QUANT)

誕生70周年記念
限定デザインコスメ

「マリークヮント(MARY QUANT)」は、ブランド誕生70周年を記念した限定デザインの商品を発売する。同ブランドのスキンケアの中で人気No.1(「マリークヮント」調べ)のクレンジングと洗顔のハーフサイズセットやベースメイクの代表格“ルース フェイス パウダー”限定色などをラインアップ。

■商品詳細

“クレンジング&ウォッシュ ハーフサイズ セット”(4950円)
“リップ バウンサー”(7g、1980円)
“ルース フェイス パウダー”(全2色、各5g、各3850円)
“ルース フェイス パウダー L-01”(5g、3850円)
“ルース フェイス パウダー L-02”(5g、3850円)

【1月10日発売】
RMK

アイシャドウやリップからクールトーンの新色や限定色など

「RMK」は、春の限定コレクションを発売する。“Beyond the haze”をテーマに、フォギーな景色の下に溢れる人々のエナジーを表現。アイシャドウパレットやリップアイテムからクールトーンの新色や限定色、カラースティックの新作など7品18種をそろえる。

■商品詳細

“ラディアントカラースティック”(全6色、各3630円)
“シンクロマティックアイシャドウパレット”(新3色うち限定2色、各6380円)
“ピュア コンプレクション ブラッシュ”(3630円)
“リクイド リップカラー”(新2色うち限定1色、各4180円)
“ザ マット リップカラー”(新3色うち限定1色、各3850円)
“ネイルラッカー”(各2200円)

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「シャネル」「アディクション」の春コレや「リファ」の折りたたみコーム新色まで! 今週発売のビューティアイテム14選【1/6〜1/12】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月6〜12日に発売するアイテムを紹介します。2025年のスタートもメイクアップアイテム新作が目白押し!「シャネル(CHANEL)」や「アディクション(ADDICTION)」、「RMK」、「トーン(TO/ONE)」は春コレクションを、「ナーズ(NARS)」はバレンタインコレクションを発売します。新年を祝う「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」や「エチュード(ETUDE)」の限定コレクションも注目です。また、持ち運びに便利でいつでもうる艶髪を作れると話題の「リファ(REFA)」折りたたみコームからは新色が登場。今年の美の相棒をチェックして!

【1月6日発売】
メム
(MEM)

半生仕立てのバームオイルが登場 

美容家・瀬戸口めぐみのスキンケアブランド「メム(MEM)」は、“ボタニカル トリートメント バーム”を同ブランド公式オンラインストアで発売する。同商品は、乾いた肌にとろけて馴染む半生仕立てのバーム状化粧用オイルで、バオバブオイルやザクロ種子油、ウチワサボテンオイルなど7種の植物オイルと3種の甘草由来エキスを配合した。

■商品詳細

“ボタニカル トリートメント バーム” (8g、2640円/30g、7810円)

【1月8日発売】
ドモホルンリンクル
(DOMOHORN WRINKLE)

主力商品“クリーム20”を21度目のリニューアル

再春館製薬所は、スキンケアブランド「ドモホルンリンクル(DOMOHORN WRINKLE)」の主力商品“クリーム20”【医薬部外品】(30g、1万4300円)を4年ぶりに21度目のリニューアルをする。価格と容量はそのままに処方とパッケージを刷新した。

■商品詳細

“クリーム20”【医薬部外品】(30g、1万4300円)

【1月8日発売】
ベアミネラル
(BAREMINERALS)

ベストコスメを受賞したブロンザー/ハイライターとリップバームから新色

「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は、美容誌やウェブメディアでベストコスメを受賞した“マルチ クリーム チーク ブロンザー/ハイライター”と、美容液シロップリップ“ミネラリスト デューイー リップバーム”から新色を発売する。ブロンザー/ハイライターから登場するのは、シアーな発色の“CR ブロンザー キス オブ ローズ”と透き通るような儚さを演出するモーブピンク“CR ハイライター モーヴ グロー”。リップバームからは、深みのあるローズウッド“ディヴォーション”を新発売する。

■商品詳細

“CR ブロンザー キス オブ ローズ”(15mL、3960円)
“CR ハイライター モーヴ グロー”(15mL、3960円)
“ミネラリスト デューイー リップバーム ディヴォーション”(3g、3850円)

【1月8日発売】
シャネル
(CHANEL)

“カラーマッチ”がテーマ 春の軽やかな空気をまとう 

「シャネル(CHANEL)」は、春夏コレクション“カラーマッチ”を発売する。ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)創業者の唯一無二の色使いが着想源で、モノクロームやトーン・オン・トーンでまとめるルック、色を混ぜ合わせたミックス・アンド・マッチのルックなど、自由な色の選択を通した自己表現を提案する。

■商品詳細

“ジュー ドゥ ルミエール”(限定1色、1万3090円)
“オンブル エサンシエル”(限定4色、各5500円)
“スティロ ユー ウォータープルーフ N”(限定4色、各4290円)
“ヴェルニ”(13mL、4620円)
“シャネル ルージュ ココ ボーム”(全6色、各5390円)

【1月8日発売】
エレクトロン
(ELECTRON)

“エイジング頭皮ケア”ラインから
新作“ダメージリペア”シリーズ

ビューティブランド「エレクトロン(ELECTRON)」は、“エイジング頭皮ケア”ラインから“ダメージリペア”シリーズを発売する。“ダメージリペア”シリーズは、頭皮のエイジングと蓄積ダメージの影響による髪の空洞化に着目し、厳選した美髪成分とエイジングケア成分を配合した。キューティクルの乱れを抑制し、ブラックパールエキスとホワイトパールエキスを配合した艶パール処方で印象に残る艶髪へと導く。シャンプー、トリートメント、オイルの3種をラインアップする。

■商品詳細

“シンクロシャンプー ファム”(300mL、3740円)
“シンクロトリートメント”(180g、3080円)
”シンクロオイル“(100mL、3960円)

【1月8日発売】
ナーズ
(NARS)

愛らしいハートデザインの“リフ粉”やアイパレットが限定登場

「ナーズ(NARS)」は、シグネチャーアイテム5品にハートのデコレーションを施した限定の“THE AMOUR COLLECTION”を数量限定で発売する。定番リップの“エクスプリシット リップスティック”からは、柔らかな血色感を帯びた限定のスパイシーなシナモンブラウンが登場する。

■商品詳細

“エクスプリシット リップスティック”(5280円)
“ブラッシュ N”(各5060円)
“クワッドアイシャドー”(7150円)
“ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N”(5830円)
“アフターグロー テンプティング アイシャドーパレット”(7700円)

【1月8日発売】
ヴァレンティノ ビューティ
(VALENTINO BEAUTY)

幸運の紫カラーをまとった限定コレクション 

「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は、パワフルなパープルカラーの限定コレクション“パープルドーズ”を限定発売する。紫は、祝福や繁栄、幸運や自由を示す色。新しい年の幸せや希望の願いを込めた本コレクションでは、リップスティックとファンデーションを煌めく紫色のパッケージで用意した。

■商品詳細

“スパイク ヴァレンティノ パープルドーズ”(全4色、各7260円)
“ヴァレンティノ GO クッション グロウ パープルドーズ”(全2色、各1万2980円)

【1月9日発売】
リファ
(REFA)

人気折りたたみ式ヘアコームに新3色

「リファ(REFA)」は、折りたたみ式ヘアコーム“リファハートコーム アイラ(ReFa HEART COMB Aira)”から新色“シャインレッド(Shine Red)”、“アクアブルー(Aqua Blue)”、“エメラルド(Emerald)”を発売する。

■商品詳細

“リファハートコーム アイラ”(全6色、各2970円)

【1月10日発売】
アディクション
(ADDICTION)

リキッドチークを発売 ベージュトーンのカラーアイテムも

「アディクション(ADDICTION)」は、スプリングコレクションを発売する。新作のリキッドチークをはじめ、定番4色アイパレットやリップの限定色をそろえる。また、マスカラ、リップスクラブバームなども同日発売する。

■商品詳細

“ザ アイシャドウ パレット + サイレンスト セレニティ”(各6820円)
“ザ リキッドブラッシュ”(各3740円)
“ザ ネイル ポリッシュ +”(限定6色、各2420円)
ザ リップバーム ソフトマット サイレンスト”(各4070円)
“リップ オイル プランパー”(各3300円)
“ザ マスカラ カラーニュアンス WP”(各4180円)
“ザ マスカラ インテンス ラッシュ”(4180円)
“リップ スクラブ バーム”(3300円)

【1月10日発売】
トーン
(TO/ONE)

“ブルーム ウィズ コンフィデンス”のリップグロスとアイシャドウから新色

「トーン(TO/ONE)」は、2025年春夏コレクション“ブルーム ウィズ コンフィデンス”から、リップグロス“トーン ペタル ブルーミング グロス”、アイシャドウ“トーン ペタル フロート アイズ”を発売する。リップグロスは、ボリュームのある立体感と艶、ライブリーな発色が特徴のリップグロスで、唇にハリを与える天然プランプ成分を配合した。

■商品詳細

“トーン ペタル ブルーミング グロス”(新色5色うち限定1色、各2750円)
アイシャドウ“トーン ペタル フロート アイズ”(新色3色、各2420円)

【1月10日発売】
エチュード
(ETUDE)

宝石をモチーフにしたコレクション

「エチュード(ETUDE)」は、持っているだけで幸運を寄せる宝石“をモチーフにしたニューイヤーコレクション“ジェムストーン”を発売する。アイシャドウ“プレイカラーアイズミニ”、ハイライト&チーク“ルックアット マイアイズ”、リップグロスのような“オーバーグロウティント”の全3アイテムをラインアップする。

■商品詳細

“プレイカラーアイズミニ”(限定3種、各3.5g、各1980円)
“ルックアット マイアイズ”(限定6種、各715円)
“オーバーグロウティント”(全6種、各3g、各1540円)

【1月10日発売】
フローラノーティス ジルスチュアート
(FLORA NOTIS JILL STUART))

限定フレグランスコレクションとブレンドネイルオイル美容液

「フローラノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」は、3種の限定フレグランスコレクションと2種の植物ブレンドネイルオイル美容液を発売する。持ち運びのしやすいロールオンタイプのオードパルファンはすべての商品に天然香料を使用。2層タイプのネイルオイルは混ぜてから塗布することで、水分と油分を同時に与えることができる。

■商品詳細

“フローラノーティス ジルスチュアート チェリーブロッサム ネイルオイルエッセンス”(7mL、2970円)
“フローラノーティス ジルスチュアート センシュアル ジャスミン ネイルオイルエッセンス”(7mL、2970円)
“フローラノーティス ジルスチュアート エアリーマグノリア オードパルファン”(10mL、3300円)
“フローラノーティス ジルスチュアート アクアネモフィラ オードパルファン”(10mL、3300円)
“フローラノーティス ジルスチュアート サンセットポピー オードパルファン”(10mL、3300円)

【1月10日発売】
マリークヮント
(MARY QUANT)

誕生70周年記念
限定デザインコスメ

「マリークヮント(MARY QUANT)」は、ブランド誕生70周年を記念した限定デザインの商品を発売する。同ブランドのスキンケアの中で人気No.1(「マリークヮント」調べ)のクレンジングと洗顔のハーフサイズセットやベースメイクの代表格“ルース フェイス パウダー”限定色などをラインアップ。

■商品詳細

“クレンジング&ウォッシュ ハーフサイズ セット”(4950円)
“リップ バウンサー”(7g、1980円)
“ルース フェイス パウダー”(全2色、各5g、各3850円)
“ルース フェイス パウダー L-01”(5g、3850円)
“ルース フェイス パウダー L-02”(5g、3850円)

【1月10日発売】
RMK

アイシャドウやリップからクールトーンの新色や限定色など

「RMK」は、春の限定コレクションを発売する。“Beyond the haze”をテーマに、フォギーな景色の下に溢れる人々のエナジーを表現。アイシャドウパレットやリップアイテムからクールトーンの新色や限定色、カラースティックの新作など7品18種をそろえる。

■商品詳細

“ラディアントカラースティック”(全6色、各3630円)
“シンクロマティックアイシャドウパレット”(新3色うち限定2色、各6380円)
“ピュア コンプレクション ブラッシュ”(3630円)
“リクイド リップカラー”(新2色うち限定1色、各4180円)
“ザ マット リップカラー”(新3色うち限定1色、各3850円)
“ネイルラッカー”(各2200円)

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薬機法は“実験”で乗り越える!「ローラメルシエ」「ファンケル」の事例を紹介

多くの化粧品会社の広報から「本当はリリースにこう書きたいけれど書けない」という言葉をよく耳にする。薬機法によって表現が厳しく制限されているからだが、その悩みを乗り越えるべく、各社はどのようにしてメディアや消費者に伝えているか。“実験”をキーワードに商品の特長を伝える2ブランドの取り組みを紹介する。

「ローラメルシエ」メディア向け発表会

「ローラメルシエ(LAURAMERCIER)」はこのほど、化粧下地“ピュアキャンバスプライマーブラーリング”の処方をリニューアルする。今川夏実アシスタントブランドマネージャーは「今回のリニューアルで有用なスキンケア成分を配合しているが、薬機法の関係でリリースに書くことができない。(メディア向け発表会という)直接伝えることができる機会で商品の実力を知ってほしいと考え、“実験”という形を採ることにした」と話した。

発表会では“ピュアキャンバスプライマーブラーリング”の肌のテカリを抑えてサラサラ肌にする効果を検証する実験からスタート。ローズオイルを両手の甲に馴染ませ、皮脂のテカリを再現する。片手に“ピュアキャンバスプライマーブラーリング”を馴染ませると、テカリがなくなりサラサラとした肌へと変化。油とり紙で確認すると質感の違いは一目瞭然だった。

次に、シリコンフリー処方による崩れにくさを検証。スティック状のアイシャドウ“キャビアスティックアイカラー”で2本の横線を腕に引く。10分ほど経った後、シリコンを配合していた2代前のプライマーを1本の線に、“ピュアキャンバスプライマーブラーリング”をもう1本の線にのせる。両方とも馴染ませると、2代前のプライマーはアイカラーと混ざって崩れていく。その要因について今川アシスタントブランドマネージャーは「ほとんどのベースやカラーメイクはシリコンが配合されている。シリコン同士は混じりやすい。そのため、プライマーにも入っていると化粧崩れにつながる」と話す。今回のシリコンフリー処方により、化粧が崩れることなく、肌を滑らかに整えることができるようになったという。また、メイクを施した上から塗布することも可能になり、化粧直しにも有用なアイテムへとアップデートした。

「ファンケル(FANCL)」こども向け事業セミナー

「ファンケル」はこのほど、初となる子ども向けスキンケアライン“クリアアップ”から泡洗顔料とジェルミルクを発売した。同社は子どものスキンケアに着目し、2023年から研究と啓蒙活動に着手。商品の発売に先駆け、メディア向けに同社の研究内容や啓蒙活動を発表した。

総合研究員の大浜寧之さんは「スキンケアとは何か」を解説する講座を24年から実施。小学生から大学生までを対象に、サイエンスの面白さとファンケル商品の素晴らしさを伝えている。

“クリアアップ”は、“プレ思春期”と定義する6歳から12歳までをターゲットとしている。大浜さんは「この年齢の子どもたちは自分で意思を持っている」と話す。そのため、自発的に行動したくなるように働きかける講座作りを心がけているという。「行動変容に必要なのは好奇心と納得。その段階を踏んでから行動につながる」と続ける。

今回は日焼け対策と洗顔の講座を披露した。「肌とはそもそも何か」という問いから講座はスタート。大浜さんによると「肌は4大敵から身を守る鎧だ」という。クイズ形式でメディア参加者にヒントを出しつつ、紫外線、乾燥、摩擦、温度の4つの回答に導く。これらの負担から肌を守るために「季節に合った服を着る」「肌に触るときは摩擦を起こさないようにする」といった注意点を挙げる。

「中でも紫外線はとても厄介なので一緒に勉強しよう」と問いかけ、紫外線とは何かという議題に入る。おおよそ子どもたちは「太陽光に入っている」という回答になるため、「太陽光を分解すれば紫外線が見えるはず」と水を入れた水槽に光を当てて壁に虹を再現。参加者に虹の中で紫外線だと思う箇所にシールを貼ってもらう。「紫」の漢字が入っているため、紫色の上にシールを貼る参加者が多いが、「紫外線」の漢字を見ると「紫の外側の線」と分解でき、虹の外側にあるために目に見えないことを説明する。「紫外線から身を守るために帽子やサングラス、服を着用するが、肌は守ることができない。その時に必要なものとして日焼け止めがある」とつなげる。ここで「子どもたちは日焼け止めの存在をしっかり認めてくれるようになる」という。さらに、子どもたちを対象にした講座では自分ごととして捉えてもらうためにAIで作成した画像を提示。紫外線対策をした場合としなかった場合で夏休みを過ごしたらどうなるのかを視覚的に表現する。これらを経て「紫外線対策しよう」という気持ちに導く。

次にビーズに日焼け止めを塗布し効果検証を行う。紫外線が出るライトを、日焼け止めを塗ったビーズと塗っていないビーズに10秒ほど照射する。その差を見せることで、日焼け止めの効果を視覚的に訴求する。さらに、参加者が風船に目と鼻と耳と口を書き、自分の顔に見立てて日焼け止めを塗る。実際に塗ったらアボカド程度まで縮小し、塗りムラを分かりやすく表現し、日焼け止めをきれいに塗る難しさを伝える。その後、5点塗り(額・両頬・鼻先・あご先・両目尻の下に点で置く)で広げていく方法を伝授する。

「太陽が登っている間は自分の顔を守ってくれる日焼け止めも太陽が沈んだ後は異物になってしまう。顔に塗ったまま寝てしまうと肌にとっては負担」と投げかけ、顕微鏡で日焼け止めを塗った肌を見る。白浮きしない程度に日焼け止めを伸ばしても、顕微鏡で見ると日焼け止めが膜を張っている様子が見える。

「このままで寝てしまうと肌に良くないので落とそう」と伝え、洗顔のパートに入る。同社の洗顔パウダーを使用して泡を作り出す。「パウダーに対して水はたっぷり使用する」「極端に熱い水も冷たい水も肌にとっては負担のため、ぬるま湯で洗う」「摩擦を起こさないように転がすように洗う」「拭く時にゴシゴシしない」といったアドバイスを伝えながら洗顔を実践。洗った後に、顕微鏡で日焼け止めが落ちていることを確認し、日焼け止めを塗ること、落とすことの重要性を伝える。

2ブランドは“実験”でメディア参加者に商品の特長を訴求できたものの、消費者への伝え方には課題が残る。デジタルPOPを活用して映像化するなど工夫が求められるだろう。

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薬機法は“実験”で乗り越える!「ローラメルシエ」「ファンケル」の事例を紹介

多くの化粧品会社の広報から「本当はリリースにこう書きたいけれど書けない」という言葉をよく耳にする。薬機法によって表現が厳しく制限されているからだが、その悩みを乗り越えるべく、各社はどのようにしてメディアや消費者に伝えているか。“実験”をキーワードに商品の特長を伝える2ブランドの取り組みを紹介する。

「ローラメルシエ」メディア向け発表会

「ローラメルシエ(LAURAMERCIER)」はこのほど、化粧下地“ピュアキャンバスプライマーブラーリング”の処方をリニューアルする。今川夏実アシスタントブランドマネージャーは「今回のリニューアルで有用なスキンケア成分を配合しているが、薬機法の関係でリリースに書くことができない。(メディア向け発表会という)直接伝えることができる機会で商品の実力を知ってほしいと考え、“実験”という形を採ることにした」と話した。

発表会では“ピュアキャンバスプライマーブラーリング”の肌のテカリを抑えてサラサラ肌にする効果を検証する実験からスタート。ローズオイルを両手の甲に馴染ませ、皮脂のテカリを再現する。片手に“ピュアキャンバスプライマーブラーリング”を馴染ませると、テカリがなくなりサラサラとした肌へと変化。油とり紙で確認すると質感の違いは一目瞭然だった。

次に、シリコンフリー処方による崩れにくさを検証。スティック状のアイシャドウ“キャビアスティックアイカラー”で2本の横線を腕に引く。10分ほど経った後、シリコンを配合していた2代前のプライマーを1本の線に、“ピュアキャンバスプライマーブラーリング”をもう1本の線にのせる。両方とも馴染ませると、2代前のプライマーはアイカラーと混ざって崩れていく。その要因について今川アシスタントブランドマネージャーは「ほとんどのベースやカラーメイクはシリコンが配合されている。シリコン同士は混じりやすい。そのため、プライマーにも入っていると化粧崩れにつながる」と話す。今回のシリコンフリー処方により、化粧が崩れることなく、肌を滑らかに整えることができるようになったという。また、メイクを施した上から塗布することも可能になり、化粧直しにも有用なアイテムへとアップデートした。

「ファンケル(FANCL)」こども向け事業セミナー

「ファンケル」はこのほど、初となる子ども向けスキンケアライン“クリアアップ”から泡洗顔料とジェルミルクを発売した。同社は子どものスキンケアに着目し、2023年から研究と啓蒙活動に着手。商品の発売に先駆け、メディア向けに同社の研究内容や啓蒙活動を発表した。

総合研究員の大浜寧之さんは「スキンケアとは何か」を解説する講座を24年から実施。小学生から大学生までを対象に、サイエンスの面白さとファンケル商品の素晴らしさを伝えている。

“クリアアップ”は、“プレ思春期”と定義する6歳から12歳までをターゲットとしている。大浜さんは「この年齢の子どもたちは自分で意思を持っている」と話す。そのため、自発的に行動したくなるように働きかける講座作りを心がけているという。「行動変容に必要なのは好奇心と納得。その段階を踏んでから行動につながる」と続ける。

今回は日焼け対策と洗顔の講座を披露した。「肌とはそもそも何か」という問いから講座はスタート。大浜さんによると「肌は4大敵から身を守る鎧だ」という。クイズ形式でメディア参加者にヒントを出しつつ、紫外線、乾燥、摩擦、温度の4つの回答に導く。これらの負担から肌を守るために「季節に合った服を着る」「肌に触るときは摩擦を起こさないようにする」といった注意点を挙げる。

「中でも紫外線はとても厄介なので一緒に勉強しよう」と問いかけ、紫外線とは何かという議題に入る。おおよそ子どもたちは「太陽光に入っている」という回答になるため、「太陽光を分解すれば紫外線が見えるはず」と水を入れた水槽に光を当てて壁に虹を再現。参加者に虹の中で紫外線だと思う箇所にシールを貼ってもらう。「紫」の漢字が入っているため、紫色の上にシールを貼る参加者が多いが、「紫外線」の漢字を見ると「紫の外側の線」と分解でき、虹の外側にあるために目に見えないことを説明する。「紫外線から身を守るために帽子やサングラス、服を着用するが、肌は守ることができない。その時に必要なものとして日焼け止めがある」とつなげる。ここで「子どもたちは日焼け止めの存在をしっかり認めてくれるようになる」という。さらに、子どもたちを対象にした講座では自分ごととして捉えてもらうためにAIで作成した画像を提示。紫外線対策をした場合としなかった場合で夏休みを過ごしたらどうなるのかを視覚的に表現する。これらを経て「紫外線対策しよう」という気持ちに導く。

次にビーズに日焼け止めを塗布し効果検証を行う。紫外線が出るライトを、日焼け止めを塗ったビーズと塗っていないビーズに10秒ほど照射する。その差を見せることで、日焼け止めの効果を視覚的に訴求する。さらに、参加者が風船に目と鼻と耳と口を書き、自分の顔に見立てて日焼け止めを塗る。実際に塗ったらアボカド程度まで縮小し、塗りムラを分かりやすく表現し、日焼け止めをきれいに塗る難しさを伝える。その後、5点塗り(額・両頬・鼻先・あご先・両目尻の下に点で置く)で広げていく方法を伝授する。

「太陽が登っている間は自分の顔を守ってくれる日焼け止めも太陽が沈んだ後は異物になってしまう。顔に塗ったまま寝てしまうと肌にとっては負担」と投げかけ、顕微鏡で日焼け止めを塗った肌を見る。白浮きしない程度に日焼け止めを伸ばしても、顕微鏡で見ると日焼け止めが膜を張っている様子が見える。

「このままで寝てしまうと肌に良くないので落とそう」と伝え、洗顔のパートに入る。同社の洗顔パウダーを使用して泡を作り出す。「パウダーに対して水はたっぷり使用する」「極端に熱い水も冷たい水も肌にとっては負担のため、ぬるま湯で洗う」「摩擦を起こさないように転がすように洗う」「拭く時にゴシゴシしない」といったアドバイスを伝えながら洗顔を実践。洗った後に、顕微鏡で日焼け止めが落ちていることを確認し、日焼け止めを塗ること、落とすことの重要性を伝える。

2ブランドは“実験”でメディア参加者に商品の特長を訴求できたものの、消費者への伝え方には課題が残る。デジタルPOPを活用して映像化するなど工夫が求められるだろう。

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「マリメッコ」の日本限定バッグや“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン” 新作など! 来週発売のファッションアイテム8選【1/6〜1/12】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月6〜12日に発売するアイテムを紹介します。「マリメッコ(MARIMEKKO)」は1月10日に日本限定のキャンバスバッグと、レザーバッグ“カルラ”シリーズから、スエード素材の“カルラ”とコンパクトサイズの“ピック カルラ”を発売します。どちらも春の到来を告げるような優しいパステルのカラーパレットです。

「ユニクロ(UNIQLO)」からは、10日、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」デザイナーが手掛けるコラボライン“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)”の2025年春夏コレクションを順位発売します。こちらも春夏らしいカラーパレットの軽やかなプレッピースタイルです!

【1月6日発売】
ジーユー
(GU)

グレイトフル・デッドとコラボ
ウィンテージライクなスエットなど

「ジーユー(GU)」は、バンドのグレイトフル・デッド(GRATEFUL DEAD)とコラボしたアイテムを発売する。アイテムには、キャラクター“ダンシング・ベア”や、アルバム「Steal Your Face」のジャケットを思わせる稲妻モチーフなどをあしらった。

■商品詳細

スエット(2990円)
ソックス(390円)
アンダーウエア(590円)

【1月8日発売】
アンテプリマ
(ANTEPRIMA)

バッグ“ツイスト”から
新色とラージサイズ

「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」は、ひねりを加えた幾何学的なシェイプのワイヤーバッグ、“ツイスト(TWIST)”の新色ラベンダーシルバーと新しいラージサイズを発売する。

■商品詳細

バッグ“ツイスト スモール”(6万3800円)
バッグ“ツイスト ラージ”(8万8000円)

【1月10日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

日本限定デザイン
キャンバスバッグを制作

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は 日本限定のキャンバスバッグ“ランチバッグ(Lunchbag)”と“Vankka”を発売する。“ウニッコ”柄をあしらい、ライトブルーとブラウンの2色をラインアップする。

■商品詳細

バッグ“ランチバッグ”(2万2000円)
バッグ“Vankka”(1万3200円)

【1月10日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン”
25年春夏コレクション

「ユニクロ(UNIQLO)」は、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」デザイナーが手掛けるコラボライン“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)”の2025年春夏コレクションを順次発売する。

■商品詳細

ブレザー(6990円)
パーカ(4990円)
シャツ(2990円〜)
ポロシャツ(2990円〜)
ジーンズ(3990円)
※一部商品

【1月10日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

レザーバッグ“カルラ”から
スエード地とコンパクトサイズ

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、ラッピングされたキャンディに着想を得た、レザーバッグ“カルラ(Karla)”シリーズから、スエード素材の“カルラ”とコンパクトサイズの“ピック カルラ(Pikku Karla)”を発売する。ライトイエローとライトグリーン、ライトグレーの3色をラインアップ。

■商品詳細

バッグ“カルラ”(4万7300円)
バッグ“ピック カルラ”(4万700円)

【1月11日発売】
RHC ロンハーマン
(RHC RON HERMAN)

「コンバース」に別注
チャコールグレーの“オールスター”

RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)は、「コンバース(CONVERSE)」に別注したスニーカー“オールスター エイジド OX フォー RHC(STAR AGED OX FOR RHC)”を発売する。ウオッシュ加工を施し、耐久性を持たせたリップストップキャンバス地を用い、淡いチャコールグレーをまとわせた。

■商品詳細

別注スニーカー(1万4300円)

【1月11日発売】
アトモス
(ATMOS)

カシミ・ラタメーヌによる
地中海の風をイメージした1足

アトモス(ATMOS)は、スニーカーデザイナーのカシミ・ラタメーヌ(Kacimi Latamene)によるスニーカー“シロッコ1(SIROCCO 1)”を発売する。地中海の風“シロッコ”に着想を得て、スリムでダイナミックなシルエットに仕上げた。

■商品詳細

スニーカー(5万8300円)

【1月11日発売】
RHC ロンハーマン
(RHC RON HERMAN)

「セサミストリート」とコラボ
ウィメンズとキッズサイズを用意

RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)は、テレビ番組「セサミストリート」とコラボしたスエットを発売する。ウィメンズとキッズサイズを用意し、ビンテージスエットのような風合いとカラーに仕上げた。

■商品詳細

コラボスエット/ウィメンズ(3万1900円)
コラボスエット/キッズ(1万7600円)

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「マリメッコ」の日本限定バッグや“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン” 新作など! 来週発売のファッションアイテム8選【1/6〜1/12】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は1月6〜12日に発売するアイテムを紹介します。「マリメッコ(MARIMEKKO)」は1月10日に日本限定のキャンバスバッグと、レザーバッグ“カルラ”シリーズから、スエード素材の“カルラ”とコンパクトサイズの“ピック カルラ”を発売します。どちらも春の到来を告げるような優しいパステルのカラーパレットです。

「ユニクロ(UNIQLO)」からは、10日、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」デザイナーが手掛けるコラボライン“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)”の2025年春夏コレクションを順位発売します。こちらも春夏らしいカラーパレットの軽やかなプレッピースタイルです!

【1月6日発売】
ジーユー
(GU)

グレイトフル・デッドとコラボ
ウィンテージライクなスエットなど

「ジーユー(GU)」は、バンドのグレイトフル・デッド(GRATEFUL DEAD)とコラボしたアイテムを発売する。アイテムには、キャラクター“ダンシング・ベア”や、アルバム「Steal Your Face」のジャケットを思わせる稲妻モチーフなどをあしらった。

■商品詳細

スエット(2990円)
ソックス(390円)
アンダーウエア(590円)

【1月8日発売】
アンテプリマ
(ANTEPRIMA)

バッグ“ツイスト”から
新色とラージサイズ

「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」は、ひねりを加えた幾何学的なシェイプのワイヤーバッグ、“ツイスト(TWIST)”の新色ラベンダーシルバーと新しいラージサイズを発売する。

■商品詳細

バッグ“ツイスト スモール”(6万3800円)
バッグ“ツイスト ラージ”(8万8000円)

【1月10日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

日本限定デザイン
キャンバスバッグを制作

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は 日本限定のキャンバスバッグ“ランチバッグ(Lunchbag)”と“Vankka”を発売する。“ウニッコ”柄をあしらい、ライトブルーとブラウンの2色をラインアップする。

■商品詳細

バッグ“ランチバッグ”(2万2000円)
バッグ“Vankka”(1万3200円)

【1月10日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン”
25年春夏コレクション

「ユニクロ(UNIQLO)」は、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」デザイナーが手掛けるコラボライン“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)”の2025年春夏コレクションを順次発売する。

■商品詳細

ブレザー(6990円)
パーカ(4990円)
シャツ(2990円〜)
ポロシャツ(2990円〜)
ジーンズ(3990円)
※一部商品

【1月10日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

レザーバッグ“カルラ”から
スエード地とコンパクトサイズ

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、ラッピングされたキャンディに着想を得た、レザーバッグ“カルラ(Karla)”シリーズから、スエード素材の“カルラ”とコンパクトサイズの“ピック カルラ(Pikku Karla)”を発売する。ライトイエローとライトグリーン、ライトグレーの3色をラインアップ。

■商品詳細

バッグ“カルラ”(4万7300円)
バッグ“ピック カルラ”(4万700円)

【1月11日発売】
RHC ロンハーマン
(RHC RON HERMAN)

「コンバース」に別注
チャコールグレーの“オールスター”

RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)は、「コンバース(CONVERSE)」に別注したスニーカー“オールスター エイジド OX フォー RHC(STAR AGED OX FOR RHC)”を発売する。ウオッシュ加工を施し、耐久性を持たせたリップストップキャンバス地を用い、淡いチャコールグレーをまとわせた。

■商品詳細

別注スニーカー(1万4300円)

【1月11日発売】
アトモス
(ATMOS)

カシミ・ラタメーヌによる
地中海の風をイメージした1足

アトモス(ATMOS)は、スニーカーデザイナーのカシミ・ラタメーヌ(Kacimi Latamene)によるスニーカー“シロッコ1(SIROCCO 1)”を発売する。地中海の風“シロッコ”に着想を得て、スリムでダイナミックなシルエットに仕上げた。

■商品詳細

スニーカー(5万8300円)

【1月11日発売】
RHC ロンハーマン
(RHC RON HERMAN)

「セサミストリート」とコラボ
ウィメンズとキッズサイズを用意

RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)は、テレビ番組「セサミストリート」とコラボしたスエットを発売する。ウィメンズとキッズサイズを用意し、ビンテージスエットのような風合いとカラーに仕上げた。

■商品詳細

コラボスエット/ウィメンズ(3万1900円)
コラボスエット/キッズ(1万7600円)

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“バッグ2個持ち”が今年流 日常の装いに変化をプラス【2025年春夏トレンド】

バッグの“2個持ち”が、ランウエイのトレンドとして盛り上がり始めました。2個持ちの基本は、“メインとサブ”の大小パターン。大きいメインに実用性を任せ、小さいサブにおしゃれを託すと、互いを引き立て合う名コンビになります。イヴルルド遙華さんの「2025年一粒万倍日」でも、「好きなブランドバッグなどでカラーアイテムを身に着けると運気向上が見込まれる」とあるように、開運にもつながるかもしれません。今回は、有力ブランドが提案するバッグ2個持ちスタイルを、ランウエイからピックアップしました。

例えば「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、ダークトーンのパンツのセットアップに色もサイズも異なる大小バッグを2個持ち。通勤にも使える大きさのバッグに、ドレッシーなミニバッグをチャーム風に添えました。2個使いすればバッグの表現力が高まる、というお手本スタイルです。

ショルダーバッグ2個掛けで
オフィススタイルに変化を投入

落ち着いたデザインのバッグ2個持ちは、オフィスルックにもなじむコンビネーションです。実用的に使えるので、荷物が多い日に重宝します。サイズの大小に加え、素材違いやベルトの長短といった、持ち味の異なるバッグの組み合わせが装いに動きを加えます。

「ボス(BOSS)」は、探検家をイメージしたコレクションで、シャツとスカートというシンプルな装いにバッグ2個持ちを組み入れました。片方の肩に、色も形も異なるショルダーバッグをダブル掛け。バッグで左右のシルエットをアシンメトリーにアレンジしました。

まばゆいチェーンをアクセサリー使い

メタリックのチェーンバッグは、アクセサリー感覚で使えます。ダブル持ちすれば、まばゆさもアップ。ゴールドのチェーンバッグは、リッチでゴージャスなムードを添えてくれます。

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、チェーンバッグの2個持ちと大ぶりのネックレスで、ゴールドのアクセントを加えました。ウエアもシルキーな光沢を帯びていて、全体的にリュクスな印象です。同じバッグの大小サイズ持ちはかなりの上級者向けではあるものの、統一感は高まります。

異なるムードの2個持ちで
インパクトも倍増

ミックステイストを生かせるのも、バッグ2個持ちのうれしいところ。手持ちバッグの活用にも役立ちます。スタイリングのポイントは、2個の表情を思い切ってずらして、部分的なコントラストを生み出すことです。

「ミュウミュウ(MIU MIU)」は異なるテイストのバッグを2個持ちして、ダイナミックな柄模様を用いた装いのインパクトをさらに強めました。白のレザーバッグと、ブラウンのスエードバッグという好対照のマッチングは、内面に秘めた二面性を示すかのようです。

ボリュームバッグで
ミニマルウエアに動きを演出

ボリューミーで立体的なバッグはシンプルなウエアを引き立てる効果も発揮するので、ロングトレンドのミニマルなスタイルとも相性抜群。装いを深めてくれます。収納力が高いのもうれしいところ。チャームを添えれば、さらに自分好みに仕上げられます。

奥行きたっぷりの「フェンディ(FENDI)」のボリュームバッグは、ミニマルなスタイリングとのコントラストがくっきり。チャームを添えて、動きを演出しました。動くたびに揺れるチャームが、気持ちを弾ませてくれそうです。

カラーの濃淡ずらしで
差し色効果を発揮

バッグは差し色に便利なアイテムです。2個持ちすれば、インパクトも2倍。“カラーブロッキング”な組み合わせが効果的です。

「グッチ(GUCCI)」は、カラーブロッキングのお手本のような配色を披露しました。淡いトーンとカラフルな装いを巧みにミックス。バッグはウォーターカラーでそろえつつ、大小で色の濃淡をずらし、涼やかな雰囲気を際立たせました。メッシュバッグ×シアースカート、レザージャケット×レザーバッグと素材をリンクさせ、コントラストを生み出しています。

バッグ2個持ちを生かせば、日常の装いに新たなアクセントを加えられます。トレンドのチャームもプラスすれば、自分だけのスタイルが完成します。2025年の幕開けに、バッグ2個持ちでこれまでの装いに変化を生み出してみませんか。

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北欧巨匠の素顔に触れる「ポール・ケアホルム展 in 京都」 禅とミニマリズムの融合は必見

デンマーク発インテリア「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」は、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)のセブンチェアやスワンチェアを始めとする多くの北欧名作家具を手掛けている。その中でも、極限まで無駄を削ぎ落とした美しいデザインで存在感を放っているのが、ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm)の家具だ。座面が低く、スチールとレザーだけで構成されたラウンジチェアやサイコロのような小さなテーブルを見たことがあるという人もあるだろう。ヤコブセンほど有名ではないが、そのストイックともいえる完璧な造形美には圧倒されるものがある。今年夏には、パナソニック汐留美術館で展覧会が開催された。そして、「フリッツ・ハンセン」主催で12月21日、「ポール・ケアホルム展 in 京都」が開幕。開幕前日には内覧会が開催され、ケアホルムの子息であるトーマス・ケアホルム(Thomas Kjaerholm)が来日して家族との思い出を語った。

和の空間と見事に調和するケアホルムの家具

会場の両足院は、祇園花見古路を抜けた建仁寺内にあり、毘沙門天堂には舞妓が芸事上達や恋愛成就のお参りにくる場所だという。「フリッツ・ハンセン」は、今まで語られてこなかったケアホルムの家具と和の空間の親和性にフォーカス。祇園と隣接しながらもひっそりと佇む両足院を展示の場に選んだ。方丈の間には、ケアホルムの家具の真髄ともいえる構造を、パーツを分解して作品ごとに展示。極限まで計算し尽くされたフレームなどを見ることができる。広縁には代表的なチェア4点が置かれ、自由に座れるようになっている。大書院は、ダイニングスペースに書斎、ラウンジスペースで構成。

スチールを使用した家具が果たして床の間がある和室に合うのか……と思う人もいるだろうが、不思議と見事に調和している。ホッコリした和モダンではなく、凛とした緊張感のある美しさ。緊張感があると言ってもネガティブな意味ではない、背筋が伸びるような清々しさが感じられる空間だ。茶室には、“PK71”ネストテーブルがさりげなく置かれているが、全く違和感なし。庭を見ながら、デンマーク風の浅煎りコーヒーをいただくお茶室体験は興味深いものだった。

親日家の妻の影響が息づくデザイン

トークショーでは、ケアホルムの息子のトーマスが登場。彼は、「父の家具をこのような環境で見られるのは素晴らしい。来日前に写真でも見たが、実物を見て興奮している」と語った。庭が見渡せる展示は、母親ハンナの家の配置を想起させるようだ。家具と家具の間に余白を持たせて、低い家具で空間に抜け感を作るのがポイントだという。ケアホルムの作品は主張する家具ではないので、家具自体を見るというよりは庭を見ながら楽しめる。

日本との関連性については、「父は来日したことがないが、母は5〜6回来日したことがある」。ケアホルムの妻のハンナは建築家で、彼同様デンマーク王立アカデミーで教鞭を取っており、生徒を連れて研修目的で来日していたようだ。「母方の祖父母が親日家で、デンマーク訛りの日本語を話していた。祖父は、庭好きで日本庭園を作ったりしていたのを覚えている」。共働きでありながらも、「ロイヤル コペンハーゲン(ROYAL COPENHAGEN)」の食器にカトラリー、牛乳はジャグに入れてとテーブルセッティングは完璧だったそうだ。

ケアホルムは、妻や義祖父から影響を受けて親日家だったのかもしれない。ケアホルム作品の一番の魅力は彫刻的で浮遊感のあるデザインだと思っていた。低い座面に直線を多用したデザイン、シンプル極まりない造形と日本建築に合う要素は多い。しかし、ここまで和の空間に馴染む理由は、生活を共にした親日家の妻の影響だと実感するイベントだった。

この展覧会に合わせ、書籍「POUL KJAERHOLM 共鳴する日本の美意識」が登場。写真家の矢吹健巳による撮り下ろしの写真を始め、トーマスと娘のクリスティーヌ・ケアホルムの前書きが収録され、ケアホルム作品が日本の美意識との共鳴を掘り下げた一冊になっている。編集はブックディレクションを行うBACHの幅允孝、ブックデザインは須山悠里、監修・執筆はKIGENZEN手掛けた。価格は、4950円。

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北欧巨匠の素顔に触れる「ポール・ケアホルム展 in 京都」 禅とミニマリズムの融合は必見

デンマーク発インテリア「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」は、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)のセブンチェアやスワンチェアを始めとする多くの北欧名作家具を手掛けている。その中でも、極限まで無駄を削ぎ落とした美しいデザインで存在感を放っているのが、ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm)の家具だ。座面が低く、スチールとレザーだけで構成されたラウンジチェアやサイコロのような小さなテーブルを見たことがあるという人もあるだろう。ヤコブセンほど有名ではないが、そのストイックともいえる完璧な造形美には圧倒されるものがある。今年夏には、パナソニック汐留美術館で展覧会が開催された。そして、「フリッツ・ハンセン」主催で12月21日、「ポール・ケアホルム展 in 京都」が開幕。開幕前日には内覧会が開催され、ケアホルムの子息であるトーマス・ケアホルム(Thomas Kjaerholm)が来日して家族との思い出を語った。

和の空間と見事に調和するケアホルムの家具

会場の両足院は、祇園花見古路を抜けた建仁寺内にあり、毘沙門天堂には舞妓が芸事上達や恋愛成就のお参りにくる場所だという。「フリッツ・ハンセン」は、今まで語られてこなかったケアホルムの家具と和の空間の親和性にフォーカス。祇園と隣接しながらもひっそりと佇む両足院を展示の場に選んだ。方丈の間には、ケアホルムの家具の真髄ともいえる構造を、パーツを分解して作品ごとに展示。極限まで計算し尽くされたフレームなどを見ることができる。広縁には代表的なチェア4点が置かれ、自由に座れるようになっている。大書院は、ダイニングスペースに書斎、ラウンジスペースで構成。

スチールを使用した家具が果たして床の間がある和室に合うのか……と思う人もいるだろうが、不思議と見事に調和している。ホッコリした和モダンではなく、凛とした緊張感のある美しさ。緊張感があると言ってもネガティブな意味ではない、背筋が伸びるような清々しさが感じられる空間だ。茶室には、“PK71”ネストテーブルがさりげなく置かれているが、全く違和感なし。庭を見ながら、デンマーク風の浅煎りコーヒーをいただくお茶室体験は興味深いものだった。

親日家の妻の影響が息づくデザイン

トークショーでは、ケアホルムの息子のトーマスが登場。彼は、「父の家具をこのような環境で見られるのは素晴らしい。来日前に写真でも見たが、実物を見て興奮している」と語った。庭が見渡せる展示は、母親ハンナの家の配置を想起させるようだ。家具と家具の間に余白を持たせて、低い家具で空間に抜け感を作るのがポイントだという。ケアホルムの作品は主張する家具ではないので、家具自体を見るというよりは庭を見ながら楽しめる。

日本との関連性については、「父は来日したことがないが、母は5〜6回来日したことがある」。ケアホルムの妻のハンナは建築家で、彼同様デンマーク王立アカデミーで教鞭を取っており、生徒を連れて研修目的で来日していたようだ。「母方の祖父母が親日家で、デンマーク訛りの日本語を話していた。祖父は、庭好きで日本庭園を作ったりしていたのを覚えている」。共働きでありながらも、「ロイヤル コペンハーゲン(ROYAL COPENHAGEN)」の食器にカトラリー、牛乳はジャグに入れてとテーブルセッティングは完璧だったそうだ。

ケアホルムは、妻や義祖父から影響を受けて親日家だったのかもしれない。ケアホルム作品の一番の魅力は彫刻的で浮遊感のあるデザインだと思っていた。低い座面に直線を多用したデザイン、シンプル極まりない造形と日本建築に合う要素は多い。しかし、ここまで和の空間に馴染む理由は、生活を共にした親日家の妻の影響だと実感するイベントだった。

この展覧会に合わせ、書籍「POUL KJAERHOLM 共鳴する日本の美意識」が登場。写真家の矢吹健巳による撮り下ろしの写真を始め、トーマスと娘のクリスティーヌ・ケアホルムの前書きが収録され、ケアホルム作品が日本の美意識との共鳴を掘り下げた一冊になっている。編集はブックディレクションを行うBACHの幅允孝、ブックデザインは須山悠里、監修・執筆はKIGENZEN手掛けた。価格は、4950円。

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拡大する片頭痛・頭痛ケア市場 アイマスクからフード、サプリメントまで活況

 

 
米国では片頭痛や頭痛に悩む人の増加に伴い、症状をケアするさまざま商材が登場している。米国片頭痛財団(AMF)の調査によると、世界では約10億人が片頭痛に悩まされており、そのうちの90%が「キャリア、教育、社会生活に悪影響が感じている」と回答しているという。これまで一般的に片頭痛や頭痛には、市販の鎮痛剤エキセドリンや医薬品のスマトリプタン、リザトリプタンなどの処方薬が用いられてきたが、近年は薬に頼らずに症状を予防、緩和したいという需要が増加。ウエルネスブランド各社はそれに応える商材を打ち出している。
 
オハイオ州にある非営利医療機関クリーブランド クリニックによれば、片頭痛は頭痛以外にも、吐き気、筋力低下、耳鳴り、視力低下、首の凝りなどさまざまな症状を引き起こし、ホルモンの変化、強い光、大音量、チョコレートやグルテン、乳製品の摂取、マグネシウム不足などが要因になっている可能性があるという。
 
片頭痛を専門とする統合医療医で鍼灸師のシナ・スミス(Sina Smith)博士は片頭痛について、「ズキズキと脈打つような痛みを伴う頭痛で、通常は頭の片側に起こる」と説明する。また英市場調査会社ミンテルのリンジー・キャメロン(Lindsay Cameron)=ウエルネスアナリストは、「頭痛は人々が経験する痛みの中で3番目に多いもの。この12カ月で少なくとも1回は頭痛もしくは片頭痛を発症したという成人は、73%にものぼる」と話す。近年米国では4世帯に1世帯が片頭痛に悩まされている。
 

マグネシウムは頭痛治療に効果的

 
美容トレンド予測会社スペートの調査によると、TikTokではハッシュタグ「#Migraines(片頭痛)」の視聴回数が毎週約2100万回を記録し、増加傾向にあるという。中でも片頭痛に関する検索では、マッサージ器具、マグネシウムサプリメント、自然療法が最も多かった。特にマグネシウムは、睡眠導入ドリンクとしてTikTokで話題になった“スリーピー・ガール・モクテル”にも配合されているように片頭痛治療薬市場の重要な成分と注目されており、スミス博士も「医療現場でも最も実用的で強力なものの一つ」と認めている。服用するなら吸収しやすい粉末タイプがおすすめとのこと。
 
「ムーン ジュース(MOON JUICE)」の“マグネシオム”(44ドル、約6800円)など市場に出回る粉末タイプは、良質な睡眠をサポートするために複数のタイプのマグネシウムを配合している。専門家によれば、「ウーマ オイルズ(UMA OILS)」の“ピュア カーム ウェルネス エッセンス マグネシウム オイル スプレー”(60ドル、9300円)などのスプレータイプは、緊張している部分に塗布すると効果的だという。同じくスプレータイプの「オーシア(OSEA)」の“ベガス ナーブ オイル”(48ドル、約7500円)は、ストレスを軽減するとされるエッセンシャルオイルを配合している。
 

アイマスク、眼鏡などガジェットも台頭

 
また、現代には欠かせないPCやスマホのブルーライトを含む光も片頭痛の引き金となるケースが多く、それに対処するアイマスク、マッサージ器、アイウエアの市場も拡大している。スペートの調査によると、アイマッサージ器はTikTokで最も急速に成長しているトレンドの一つだ。「セラボディ(THERABODY)」の“スマートゴーグル”(199ドル、約3万1000円)は、目とこめかみの周囲の加温、マッサージ、遮光圧縮といった機能を実装している。「セラボディ」のティム・ロバーツ(Tim Roberts)=科学およびイノベーション部門副社長は、「頭痛や片頭痛の解決策を探す声をよく耳にしている。当社のスマートゴーグルとスリープマスクは、頭痛緩和が重要なコンセプト。この優れた商品は症状に対応し、個人でカスタマイズすることも可能だ」と自信をのぞかせる。
 
片頭痛を予防・緩和するために額の神経に電気刺激療法を施す“ヘダターム2”(130ドル、約2万円)や“セファリー コネクティッド”(424ドル、約6万6000円)などの、より重点的なケアをかなえるデバイスも成長が見込まれている一方で、温熱療法で患部を温めたり冷却したり、軽度の圧力で緊張を和らげるアイマスク「オーストリッチピロー(OSTRICHPILLOW)」の“ホット&コールド アイ マスク”(39ドル、約6100円)といったアナログな商材も人気を集めている。同様に、頭全体を覆う「ハングオーバー AF(HUNGOVR AF)」の“クーリング ハングオーバー&ヘディック キャップ”(40ドル、約6200円)は二日酔いにも効くが、片頭痛持ちにとっても有効なアイテムだとソーシャルメディアでも話題だ。
 
ミンテルのキャメロン=アナリストは、トリガーフリー(頭痛を引き起こす成分を一切含まない)食品を提供する「アミア(AMIA)」や、片頭痛を引き起こさないレンズを使用したアイウエアブランド「アブラックス(AVULUX)」のように、片頭痛を予防する商材も「今後市場を盛り上げるだろう」と予測する。「アブラックス」は、有害とされる赤、青、琥珀色の光を遮断し、鎮静効果があることが証明されている緑の光を取り入れるレンズを使用。アンドレア・ポスターナック(Andrea Posternack)=営業部門副社長は、自身も片頭痛に悩まされている一人だったが、この眼鏡を1日中着用することで、隔日だった片頭痛の頻度が月に4~6回に減少したという。
 
このように人々が非医療のソリューションを求め続ける中で、専門家は今後数年でさらに新しい治療法が市場に登場すると予測している。ロバーツ=科学およびイノベーション部門副社長は、「科学者は今後知識を深めることで、解決策をよりカスタマイズし、洗練させていくだろう」と述べ、今後注目すべき分野として光治療と低磁場ソリューションを挙げた。
 
ここでは頭痛と片頭痛に対処する注目の8商品を紹介する。
 

頭痛ケア注目の8商品 

 

 

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拡大する片頭痛・頭痛ケア市場 アイマスクからフード、サプリメントまで活況

 

 
米国では片頭痛や頭痛に悩む人の増加に伴い、症状をケアするさまざま商材が登場している。米国片頭痛財団(AMF)の調査によると、世界では約10億人が片頭痛に悩まされており、そのうちの90%が「キャリア、教育、社会生活に悪影響が感じている」と回答しているという。これまで一般的に片頭痛や頭痛には、市販の鎮痛剤エキセドリンや医薬品のスマトリプタン、リザトリプタンなどの処方薬が用いられてきたが、近年は薬に頼らずに症状を予防、緩和したいという需要が増加。ウエルネスブランド各社はそれに応える商材を打ち出している。
 
オハイオ州にある非営利医療機関クリーブランド クリニックによれば、片頭痛は頭痛以外にも、吐き気、筋力低下、耳鳴り、視力低下、首の凝りなどさまざまな症状を引き起こし、ホルモンの変化、強い光、大音量、チョコレートやグルテン、乳製品の摂取、マグネシウム不足などが要因になっている可能性があるという。
 
片頭痛を専門とする統合医療医で鍼灸師のシナ・スミス(Sina Smith)博士は片頭痛について、「ズキズキと脈打つような痛みを伴う頭痛で、通常は頭の片側に起こる」と説明する。また英市場調査会社ミンテルのリンジー・キャメロン(Lindsay Cameron)=ウエルネスアナリストは、「頭痛は人々が経験する痛みの中で3番目に多いもの。この12カ月で少なくとも1回は頭痛もしくは片頭痛を発症したという成人は、73%にものぼる」と話す。近年米国では4世帯に1世帯が片頭痛に悩まされている。
 

マグネシウムは頭痛治療に効果的

 
美容トレンド予測会社スペートの調査によると、TikTokではハッシュタグ「#Migraines(片頭痛)」の視聴回数が毎週約2100万回を記録し、増加傾向にあるという。中でも片頭痛に関する検索では、マッサージ器具、マグネシウムサプリメント、自然療法が最も多かった。特にマグネシウムは、睡眠導入ドリンクとしてTikTokで話題になった“スリーピー・ガール・モクテル”にも配合されているように片頭痛治療薬市場の重要な成分と注目されており、スミス博士も「医療現場でも最も実用的で強力なものの一つ」と認めている。服用するなら吸収しやすい粉末タイプがおすすめとのこと。
 
「ムーン ジュース(MOON JUICE)」の“マグネシオム”(44ドル、約6800円)など市場に出回る粉末タイプは、良質な睡眠をサポートするために複数のタイプのマグネシウムを配合している。専門家によれば、「ウーマ オイルズ(UMA OILS)」の“ピュア カーム ウェルネス エッセンス マグネシウム オイル スプレー”(60ドル、9300円)などのスプレータイプは、緊張している部分に塗布すると効果的だという。同じくスプレータイプの「オーシア(OSEA)」の“ベガス ナーブ オイル”(48ドル、約7500円)は、ストレスを軽減するとされるエッセンシャルオイルを配合している。
 

アイマスク、眼鏡などガジェットも台頭

 
また、現代には欠かせないPCやスマホのブルーライトを含む光も片頭痛の引き金となるケースが多く、それに対処するアイマスク、マッサージ器、アイウエアの市場も拡大している。スペートの調査によると、アイマッサージ器はTikTokで最も急速に成長しているトレンドの一つだ。「セラボディ(THERABODY)」の“スマートゴーグル”(199ドル、約3万1000円)は、目とこめかみの周囲の加温、マッサージ、遮光圧縮といった機能を実装している。「セラボディ」のティム・ロバーツ(Tim Roberts)=科学およびイノベーション部門副社長は、「頭痛や片頭痛の解決策を探す声をよく耳にしている。当社のスマートゴーグルとスリープマスクは、頭痛緩和が重要なコンセプト。この優れた商品は症状に対応し、個人でカスタマイズすることも可能だ」と自信をのぞかせる。
 
片頭痛を予防・緩和するために額の神経に電気刺激療法を施す“ヘダターム2”(130ドル、約2万円)や“セファリー コネクティッド”(424ドル、約6万6000円)などの、より重点的なケアをかなえるデバイスも成長が見込まれている一方で、温熱療法で患部を温めたり冷却したり、軽度の圧力で緊張を和らげるアイマスク「オーストリッチピロー(OSTRICHPILLOW)」の“ホット&コールド アイ マスク”(39ドル、約6100円)といったアナログな商材も人気を集めている。同様に、頭全体を覆う「ハングオーバー AF(HUNGOVR AF)」の“クーリング ハングオーバー&ヘディック キャップ”(40ドル、約6200円)は二日酔いにも効くが、片頭痛持ちにとっても有効なアイテムだとソーシャルメディアでも話題だ。
 
ミンテルのキャメロン=アナリストは、トリガーフリー(頭痛を引き起こす成分を一切含まない)食品を提供する「アミア(AMIA)」や、片頭痛を引き起こさないレンズを使用したアイウエアブランド「アブラックス(AVULUX)」のように、片頭痛を予防する商材も「今後市場を盛り上げるだろう」と予測する。「アブラックス」は、有害とされる赤、青、琥珀色の光を遮断し、鎮静効果があることが証明されている緑の光を取り入れるレンズを使用。アンドレア・ポスターナック(Andrea Posternack)=営業部門副社長は、自身も片頭痛に悩まされている一人だったが、この眼鏡を1日中着用することで、隔日だった片頭痛の頻度が月に4~6回に減少したという。
 
このように人々が非医療のソリューションを求め続ける中で、専門家は今後数年でさらに新しい治療法が市場に登場すると予測している。ロバーツ=科学およびイノベーション部門副社長は、「科学者は今後知識を深めることで、解決策をよりカスタマイズし、洗練させていくだろう」と述べ、今後注目すべき分野として光治療と低磁場ソリューションを挙げた。
 
ここでは頭痛と片頭痛に対処する注目の8商品を紹介する。
 

頭痛ケア注目の8商品 

 

 

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ILLITもaespaもポッとジュワッと可愛い 両頬を染める温かいチークメイクレシピ

どうしてもモノトーンなアイテムが多くなってしまうこの時期。落ち着いたファッションに可愛らしい色味のチークをポイントとして合わせるのがトレンドに。太陽に当たっているような、ほのかに輝くチークルックをファッションアイコンたちのスタイリングと共に紹介します。

チークで簡単アイドルメイク

素直で堂々とした魅力が詰まった曲「Cherish」で活発に活動しているILLIT(アイリット)。中でもミンジュ(MINJU)は、赤みを帯びたブラウントーンのヘアカラーに合わせたトーンダウンしたチークを目の下から目尻、鼻筋、鼻先までさりげなくタッチして、落ち着いた少女の感性をうまく表現しています。ミンジュのように水彩画のように顔に染み込むようなチークをつけるときは、粒子が細かく、仕上がりがサラッとしたパウダータイプのチークがおすすめです。ただし、顔の輪郭が目立たないように、ツヤが多すぎる質感のものは避けた方がベターです。

先日、「ミュウミュウ(MIU MIU)」のショーでランウエイデビューを果たした(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)のミンニ(MINNIE)もユニークなコーラルチークを披露。ほんのり焼けたような色合いのコーラルチークをチーク中央にぽんぽんと広げた後、唇も彩度の低いベージュコーラルカラーを選んでルックの雰囲気を統一。この時、まつげはアンダーまではっきりさせることで、ミンニの持つ幻想的な目つきをより際立たせています。

最近リリースした「Whiplash」で誰よりも強烈なメタリックな世界観を見せたエスパ(aespa)のメンバー、ウィンター(WINTER)。どんなスタイルもこなすウィンターですが、独特の白い肌色とコーラルチークとの組み合わせも見逃せません。なめらかな肌ベースの上に、柔らかい日差しに似合うライトピーチカラーを頬から鼻筋まで広く塗って、愛らしさを強調しています。このように頬と鼻筋に沿ってしっとりとチークを広げるには、固まらずに伸ばしやすいクリーム状のチークを選ぶのがおすすめ。

コーラルチークは東洋人の肌色とあまり変わらないので、そばかすやシミと合わせると、まるで自分の肌であるかのような自然な仕上がりになります。カウガールに変身したビリー(Billlie)のツキのルックを参考にしましょう。太陽の下で日焼けしたようなアプリコット色のチークを盛り上げ、その上に本来のドットを強調することで、より若々しく見えます。ツキのようにドットをそのまま生かすのもいいし、アイライナーやアイシャドウを活用してチーク部分にポコポコと入れれば、遊び心いっぱいのルックを完成させることができます。

最新チークアイテム

肌にうるおい膜を形成し、長時間色落ちすることなく快適に発色するこちらのアイテムは、アイシャドウとしても活用できるので、全体的なルックに統一感を与える事ができます。(※「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」は2022年に日本撤退)

肌に薄くフィットするリキッドタイプのチークで、透明感のある血色感をプラスするのに最適。しっとりとしたテクスチャーで叩くほどほのかな輝きを放つのが特徴です。

メイクアップアーティスト、イ・ナギョン(Lee Nakyeum)とフレシアンが共同開発したエックライククリームブラッシャーは、ほのかな内側から溢れる様な輝きを出しつつ、仕上がりはセミマットに。肌に照明をつけたような明るい肌色を演出します。

弾むような美容液ツヤが内側から透明感あふれるリキッドチーク。しっとりとしたリキッドテクスチャーがベースを押さえることなく超密着し、肌のトーンにぴったり合うカラーで発色してくれます。

多彩なカラー、テクスチャーの組み合わせで、1つ持っているだけでさまざまな表情が完成するマルチに活躍してくれるブラッシャーパレット。ほのかなパールがパステルカラーと出会い、ぼかし加工をしたようになめらかに発色します。

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ILLITもaespaもポッとジュワッと可愛い 両頬を染める温かいチークメイクレシピ

どうしてもモノトーンなアイテムが多くなってしまうこの時期。落ち着いたファッションに可愛らしい色味のチークをポイントとして合わせるのがトレンドに。太陽に当たっているような、ほのかに輝くチークルックをファッションアイコンたちのスタイリングと共に紹介します。

チークで簡単アイドルメイク

素直で堂々とした魅力が詰まった曲「Cherish」で活発に活動しているILLIT(アイリット)。中でもミンジュ(MINJU)は、赤みを帯びたブラウントーンのヘアカラーに合わせたトーンダウンしたチークを目の下から目尻、鼻筋、鼻先までさりげなくタッチして、落ち着いた少女の感性をうまく表現しています。ミンジュのように水彩画のように顔に染み込むようなチークをつけるときは、粒子が細かく、仕上がりがサラッとしたパウダータイプのチークがおすすめです。ただし、顔の輪郭が目立たないように、ツヤが多すぎる質感のものは避けた方がベターです。

先日、「ミュウミュウ(MIU MIU)」のショーでランウエイデビューを果たした(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)のミンニ(MINNIE)もユニークなコーラルチークを披露。ほんのり焼けたような色合いのコーラルチークをチーク中央にぽんぽんと広げた後、唇も彩度の低いベージュコーラルカラーを選んでルックの雰囲気を統一。この時、まつげはアンダーまではっきりさせることで、ミンニの持つ幻想的な目つきをより際立たせています。

最近リリースした「Whiplash」で誰よりも強烈なメタリックな世界観を見せたエスパ(aespa)のメンバー、ウィンター(WINTER)。どんなスタイルもこなすウィンターですが、独特の白い肌色とコーラルチークとの組み合わせも見逃せません。なめらかな肌ベースの上に、柔らかい日差しに似合うライトピーチカラーを頬から鼻筋まで広く塗って、愛らしさを強調しています。このように頬と鼻筋に沿ってしっとりとチークを広げるには、固まらずに伸ばしやすいクリーム状のチークを選ぶのがおすすめ。

コーラルチークは東洋人の肌色とあまり変わらないので、そばかすやシミと合わせると、まるで自分の肌であるかのような自然な仕上がりになります。カウガールに変身したビリー(Billlie)のツキのルックを参考にしましょう。太陽の下で日焼けしたようなアプリコット色のチークを盛り上げ、その上に本来のドットを強調することで、より若々しく見えます。ツキのようにドットをそのまま生かすのもいいし、アイライナーやアイシャドウを活用してチーク部分にポコポコと入れれば、遊び心いっぱいのルックを完成させることができます。

最新チークアイテム

肌にうるおい膜を形成し、長時間色落ちすることなく快適に発色するこちらのアイテムは、アイシャドウとしても活用できるので、全体的なルックに統一感を与える事ができます。(※「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」は2022年に日本撤退)

肌に薄くフィットするリキッドタイプのチークで、透明感のある血色感をプラスするのに最適。しっとりとしたテクスチャーで叩くほどほのかな輝きを放つのが特徴です。

メイクアップアーティスト、イ・ナギョン(Lee Nakyeum)とフレシアンが共同開発したエックライククリームブラッシャーは、ほのかな内側から溢れる様な輝きを出しつつ、仕上がりはセミマットに。肌に照明をつけたような明るい肌色を演出します。

弾むような美容液ツヤが内側から透明感あふれるリキッドチーク。しっとりとしたリキッドテクスチャーがベースを押さえることなく超密着し、肌のトーンにぴったり合うカラーで発色してくれます。

多彩なカラー、テクスチャーの組み合わせで、1つ持っているだけでさまざまな表情が完成するマルチに活躍してくれるブラッシャーパレット。ほのかなパールがパステルカラーと出会い、ぼかし加工をしたようになめらかに発色します。

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2025年の開業&閉店まとめ 高輪に新しい街が出現、新宿で40年の歴史に幕

2025年に「開業する主な商業施設」と「閉店する主な商業施設」を紹介する。2020年に山手線の新駅として誕生した高輪ゲートウェイ駅には、JR東日本グループが総力を上げて開発した新しい街「高輪ゲートウェイシティ」が完成し、中核の商業施設として「ニュウマン高輪」が開業する。一方、新宿駅で長年親しまれてきた「新宿ミロード」が再開発に伴い閉店する。

「松本パルコ」が閉店(2月28日)

長野県松本市の松本パルコは1984年8月にオープンした。商圏の若者の支持を集め、96年には増床も行っていた。店舗面積は2.2万平方メートル。だが、後発のショッピングセンターとの競合激化もあって売上高は後退していた。ピークである97年度の約95億円に対し、直近の23年度は40億円と全国のパルコの中で最小規模だった。

松本市では後述する井上百貨店も閉店を控える。また1月13日にはイトーヨーカドーの南松本店も閉店する。大型の商業施設が相次いで3店も閉店するため、関連する離職者は210人以上と報道されている。ハローワーク松本では従業員を対象にした就職面接会を開くなど対策を講じる。

「新宿ミロード」が閉店(3月16日)

小田急電鉄の子会社・小田急SCディベロップメントが運営する新宿ミロードは、「新宿駅西口地区再開発計画」の着工に伴って閉館する。小田急新宿駅直結で、甲州街道から見上げた際の台形のシルエットが印象的な新宿ミロードは1984年に開業。20歳前後の若者ファッションに強いファッションビルだった。

新宿駅西口地区再開発計画は小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産による大型プロジェクトで、22年秋に閉店した小田急百貨店本館はA区、新宿ミロードはB区に位置する。新宿ミロードでは先行してモザイク通りと2階店舗の営業を23年3月に終了している。跡地に29年竣工予定の商業施設の詳細は明らかになっていないが、新宿ミロードのノウハウを生かすことを予定している。

「グラングリーン大阪 ショップ&レストラン 南館」が開業(3月21日)

大阪・梅田の再開発エリア「うめきた」に、新しい施設「グラングリーン大阪 南館」がオープンする。南館の店舗面積は1.6万平方メートル。ファッション関連ではカフェ併設の「ロンハーマン」、国内最大規模の「CFCL」のほか、「ナイキ」「ザラ」「カフェキツネ」「マーガレット・ハウエル ショップ アンド カフェ」などが入る。ショップ&レストランとは別に南館では、宿泊施設「ホテル阪急グランレスパイア大阪」、都市型スパ「うめきた温泉 蓮 ウェルビーイング パーク」も話題だ。またヒルトンの最上級ホテル「ウォルドーフ・アストリア」が日本に初上陸する・

グラングリーン大阪は三菱地所、オリックス不動産、積水ハウス、阪急電鉄など9事業者が参画し、官民連携で進められてきたプロジェクト。緑とイノベーションの融合拠点をまち作りの目標として掲げる。24年9月には先行してグラングリーン大阪の北館とうめきた公園の一部が開業した。野球場ほどの広さがある芝生広場は、梅田にはなかった開放感のある緑の空間として市民の憩いの場になっている。

「ミナモア」が開業(3月24日)

JR西日本グループの中国SC開発が広島駅に新しい駅ビルを開く。地下1階から地上7階の店舗面積2.5万平方メートルに約185店舗が出店する。「ユナイテッドアローズ」「ジェラート ピケ」「イル ビゾンテ」「アーバンリサーチ」「無印良品」「ラグタグ」「ユニクロ」などのファッション関連も充実している。

施設名には瀬戸内海を表す「ミナモ(水面)」と、「ミナ(みんな)」が「モア(もっと)」好きな場所になるという意味を込めた。

「ニュウマン高輪」が一部開業(3月27日)

JR東日本グループが約6000億円を投じて開発する「高輪ゲートウェイシティ」(東京都港区)は、車両基地の跡の広大な敷地に商業、オフィス、住宅、ホテル、文化などの機能を持った新しい街を作る巨大プロジェクトだ。2000年に誕生した山手線・高輪ゲートウェイ駅に直結する。高輪ゲートウェイシティは品川駅からも程近いため、新幹線や羽田空港など国内外からの来街者を見込む。グローバルに開かれた最先端の街を目指している。

その商業部分を担うのが、ルミネが運営する「ニュウマン高輪」だ。店舗面積は6万平方メートルで、ニュウマン新宿やニュウマン横浜を上回り、ニュウマンとしては最大になる。3月の一部先行開業、秋、来年春の3段階に分けてオープンし、ファッションや飲食を中心にあわせて約200店舗が出店する見通し。現時点でテナントの顔ぶれは明らかになっていない。車両基地跡にできる新しい街だけに商業地としてのポテンシャルは未知数だが、ファッション企業だけでも新宿や横浜に負けない顔ぶれになると言われている。高輪ゲートウェイシティが全面開業すれば1日に約10万人が訪れる場所になる。

「井上百貨店」が閉店(3月31日)

松本駅前で営業する地場の百貨店、井上百貨店が閉店する。呉服店として1885年に創業し、百貨店に業態転換してからは県内の商業施設では初のエスカレーターを設置するなど、松本市民にとっては何世代にもわたり親しまれてきた百貨店だった。いったん閉店し、新しいショッピングセンターとしての再出発を目指す。

「三井ショッピングパーク ららぽーと安城」が開業(4月)

名古屋市から南東に30kmの安城市(愛知県)に三井不動産のららぽーとが開業する。愛知県内のららぽーとは、名古屋みなとアクルス(2018年開業)、愛知東郷(20年開業)に続く3つ施設目だ。

店舗面積6万平方メートルに約210店舗が入る。大規模な店舗としてはスーパー「西友」、愛知県生まれの総合アミューズメント会社「コロナワールド」が出店する。3階には18店舗で構成するフードコート、飲食店13店舗を集積したレストランフロアができる。

「ワンビル」が開業(4月24日)

福岡市の大規模再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の一環として、天神の福岡ビル、天神コア、天神ビブレの跡地に「ワン・フクオカ・ビルディング」が開業する。西日本鉄道が開発・運営し、通称を「ワンビル」と名づけた。地上19階・地下4階の建物のうち、地下2階から地上5階までが商業施設になる。店舗面積は1.6万平方メートルで、約120店が入る。

「シャネル」の3フロア構成の大型ブティックのほか、カフェ併設の「メゾンキツネ」や「ナイキ」「スノーピーク」、そして東京・青山の「スパイラルガーデン」がカフェ併設で九州に初進出する。1階には24年2月末に閉店したコンチネンタルカフェロイヤルの後継店として、「THE CONTINENTAL ROYAL&Goh」が入る。天神地下街と直結する地下1階の飲食ゾーン「天神のれん街」(7店舗・425席)、フードコート「IITO TENJIN」(6店舗・380席)も話題だ。

「三井アウトレットパーク岡崎」が開業(秋)

4月のららぽーと安城に続き、愛知県に同じ三井不動産による「三井アウトレットパーク岡崎」が開業する。店舗面積約5万平方メートルに、海外ブランドからスポーツ・アウトドア、キッズまで、バラエティー豊かな約170店舗が入る。東名、新東名および国道1号線などから近く、広域からのアクセスに優れ、名古屋鉄道本線・本宿駅からも徒歩圏内のため、多くの集客が見込める。三井不動産にとっては、三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島(三重県桑名市)に続く、東海エリア2施設目のアウトレットモールになる。

番外編:西武池袋本店リニューアル・グランドオープン(夏)

夏に予定されている西武池袋本店のリニューアル・グランドオープンは、改装ではあるものの売り場は全面的に刷新される。大手百貨店の戦略転換として注目度が高い。百貨店区画の面積は従来の約半分の4.8万平方メートルに縮小し、ラグジュアリーブランド、化粧品、食品の3カテゴリー中心の店舗に生まれ変わる。親会社の米投資会社フォートレス・インベストメントグループの主導のもと、残りの約半分の区画はヨドバシカメラに変わる。

品ぞろえも空間演出も高級感を追求し、個々のブランドの世界観を表現できる旗艦店に力を入れる。改装前は消化仕入れとテナント契約の割合が7対3だったが、改装後は3対7へと逆転する。

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美と長寿の秘密は〝亜熱帯気候″にあり!「沖縄スーパーフード」入門編


沖縄は野菜やフルーツにとっては非常に過酷な環境だ。強い紫外線や海風にさらされることはもちろん、沖縄本島北部では赤土が特長の〝国頭マージ″、南部では石灰岩土壌である〝島尻マージ″など、場所によって土壌環境が異なることや、保肥力に乏しい土壌が多いことも挙げられる。

ただ、そんな厳しい環境下にあるからこそ、ここで栽培される野菜には非常に高い栄養価があることも事実。ゴーヤーや紅芋、島ラッキョウなどは全国的にも有名だが、そのような島野菜が強い紫外線や厳しい暑さにも負けない、強く健康的な肌や身体を育んできた。そこで今回は初心者でも取り入れやすい、沖縄産のスーパーフードをピックアップ。温州みかんの10倍のポリフェノールをもつ柑橘類「シークワーサー」と、森のミルクと呼ばれるほど栄養価が高い植物「モリンガ」を紹介する。

シークワーサーのパウダー状にした“スーパーフルーツパウダー(シークワーサー)”を発売しているのは、国産オーガニックコスメや食品を扱っているブランド「フルーツルーツ(FRUITS ROOTS)」だ。全国各地の無農薬フルーツを厳選しているが、県内では北部・大宜味村にある自然栽培のシークワーサーを採用している。

その栄養価について生産農家の石垣和樹Reスタート沖縄 生産企画部長は「シークワーサーは琉球大学やOIST(沖縄科学技術大学院大学)の論文により、レモンやカボスよりビタミンCが豊富。さらに、さまざまな健康効果が期待できるポリフェノール、ノビルチンが温州みかんの10倍も含まれていることが判明しています。また、大宜味村は長寿の村と呼ばれていますが、シークワーサーは長寿食の一つとして、昔からよく食されています。いまでも刺身と食べるときに、醤油とシークワーサーで食べたり、喉がイガイガするときに果汁を飲んだりと重宝されています」。

こちらの農園では無農薬はもちろん、肥料にも薬品を使わない自然栽培ながら、さらなる栄養価を引き出すために、原子状炭素水を活用している。「原子状炭素水は酸性土壌の還元化や水質浄化作用があり、野菜やフルーツの生育が良くなります。さらに果皮が強く厚くなることから、虫が噛みにくくなり害虫被害が減りました。このように自然農法を発展させることで、より健康効果の高い野菜やフルーツを育んでいます」。

続いて、栄養価の高さと多様な用途から「生命の木」とも呼ばれているモリンガを「自然栽培 モリンガティー」として発売しているのが、国産オーガニックブランドの「アムリターラ(AMRITARA)」。沖縄県南部・南風原(はえばる)町の自然栽培モリンガを採用している。そのきっかけとなったのが、「モリンガファームさんご園芸」を主宰する赤嶺彰弘さんとの出会い。

「赤嶺さんはもともと観葉植物を扱っていたそうなのですが、3人の孫がアトピーで悩んでいたことから自然栽培の野菜を育て始めたと。ただ、沖縄は赤土の土壌でどんな農作物も栽培するのは大変と言われていましたが、〝奇跡のリンゴ″で知られる木村明則さんの講演会の話を参考にしたところ、モリンガ栽培が順調に進捗したそうで。現在は広大な農園を営んでいらっしゃいます」(勝田小百合アムリターラ代表)。

その後、モリンガを取り入れた食生活を続けたことにより、3人の孫のアトピー症状が落ち着いたという。「そんな話に感銘を受けて、『アムリターラ』でもお茶として取り扱わせていただくことになりました」。

モリンガはプルーンの82倍の鉄分、牛乳の16倍のカルシウム、さらにアミノ酸、ベータカロテンなど90種もの栄養素を含有しており、国際連合でも飢餓を救う食物として摂取が推奨されているほど。ただ、自然栽培では除草剤も使えないため、除草作業も手作業で行わなければならず、広大な畑を何週間もかけて手入れしていくという。手間も時間もかかるが、だからこそ土壌菌が作物を生き生きと育ててくれる。「自然栽培は作物の可能性をいかんなく引き出してくれます。沖縄の赤土は作物にとってはいわば〝断食状態″になるかもしれませんが、そのぶん生命力は強くなるはず。その力をアンチエイジング効果として私たちは活用したいと考えています」。

モリンガ、シークワーサーともに深く濃い緑色の葉や果皮が印象的だが、それは植物色素により強烈な紫外線から自らを守るためであり、それゆえに抗酸化力が強くなると考えられている。いずれも亜熱帯性の植物だがこれらの植物がすくすく育つのは、沖縄は亜熱帯気候で真冬でも10℃以下にはならないから。そう考えると、沖縄がスーパーフードの宝庫といわれることにも合点がいく。今後、他の食材も取り上げていくが、まずはこのモリンガとシークワーサーから、沖縄スーパーフードの美力を体感してほしい。

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美と長寿の秘密は〝亜熱帯気候″にあり!「沖縄スーパーフード」入門編


沖縄は野菜やフルーツにとっては非常に過酷な環境だ。強い紫外線や海風にさらされることはもちろん、沖縄本島北部では赤土が特長の〝国頭マージ″、南部では石灰岩土壌である〝島尻マージ″など、場所によって土壌環境が異なることや、保肥力に乏しい土壌が多いことも挙げられる。

ただ、そんな厳しい環境下にあるからこそ、ここで栽培される野菜には非常に高い栄養価があることも事実。ゴーヤーや紅芋、島ラッキョウなどは全国的にも有名だが、そのような島野菜が強い紫外線や厳しい暑さにも負けない、強く健康的な肌や身体を育んできた。そこで今回は初心者でも取り入れやすい、沖縄産のスーパーフードをピックアップ。温州みかんの10倍のポリフェノールをもつ柑橘類「シークワーサー」と、森のミルクと呼ばれるほど栄養価が高い植物「モリンガ」を紹介する。

シークワーサーのパウダー状にした“スーパーフルーツパウダー(シークワーサー)”を発売しているのは、国産オーガニックコスメや食品を扱っているブランド「フルーツルーツ(FRUITS ROOTS)」だ。全国各地の無農薬フルーツを厳選しているが、県内では北部・大宜味村にある自然栽培のシークワーサーを採用している。

その栄養価について生産農家の石垣和樹Reスタート沖縄 生産企画部長は「シークワーサーは琉球大学やOIST(沖縄科学技術大学院大学)の論文により、レモンやカボスよりビタミンCが豊富。さらに、さまざまな健康効果が期待できるポリフェノール、ノビルチンが温州みかんの10倍も含まれていることが判明しています。また、大宜味村は長寿の村と呼ばれていますが、シークワーサーは長寿食の一つとして、昔からよく食されています。いまでも刺身と食べるときに、醤油とシークワーサーで食べたり、喉がイガイガするときに果汁を飲んだりと重宝されています」。

こちらの農園では無農薬はもちろん、肥料にも薬品を使わない自然栽培ながら、さらなる栄養価を引き出すために、原子状炭素水を活用している。「原子状炭素水は酸性土壌の還元化や水質浄化作用があり、野菜やフルーツの生育が良くなります。さらに果皮が強く厚くなることから、虫が噛みにくくなり害虫被害が減りました。このように自然農法を発展させることで、より健康効果の高い野菜やフルーツを育んでいます」。

続いて、栄養価の高さと多様な用途から「生命の木」とも呼ばれているモリンガを「自然栽培 モリンガティー」として発売しているのが、国産オーガニックブランドの「アムリターラ(AMRITARA)」。沖縄県南部・南風原(はえばる)町の自然栽培モリンガを採用している。そのきっかけとなったのが、「モリンガファームさんご園芸」を主宰する赤嶺彰弘さんとの出会い。

「赤嶺さんはもともと観葉植物を扱っていたそうなのですが、3人の孫がアトピーで悩んでいたことから自然栽培の野菜を育て始めたと。ただ、沖縄は赤土の土壌でどんな農作物も栽培するのは大変と言われていましたが、〝奇跡のリンゴ″で知られる木村明則さんの講演会の話を参考にしたところ、モリンガ栽培が順調に進捗したそうで。現在は広大な農園を営んでいらっしゃいます」(勝田小百合アムリターラ代表)。

その後、モリンガを取り入れた食生活を続けたことにより、3人の孫のアトピー症状が落ち着いたという。「そんな話に感銘を受けて、『アムリターラ』でもお茶として取り扱わせていただくことになりました」。

モリンガはプルーンの82倍の鉄分、牛乳の16倍のカルシウム、さらにアミノ酸、ベータカロテンなど90種もの栄養素を含有しており、国際連合でも飢餓を救う食物として摂取が推奨されているほど。ただ、自然栽培では除草剤も使えないため、除草作業も手作業で行わなければならず、広大な畑を何週間もかけて手入れしていくという。手間も時間もかかるが、だからこそ土壌菌が作物を生き生きと育ててくれる。「自然栽培は作物の可能性をいかんなく引き出してくれます。沖縄の赤土は作物にとってはいわば〝断食状態″になるかもしれませんが、そのぶん生命力は強くなるはず。その力をアンチエイジング効果として私たちは活用したいと考えています」。

モリンガ、シークワーサーともに深く濃い緑色の葉や果皮が印象的だが、それは植物色素により強烈な紫外線から自らを守るためであり、それゆえに抗酸化力が強くなると考えられている。いずれも亜熱帯性の植物だがこれらの植物がすくすく育つのは、沖縄は亜熱帯気候で真冬でも10℃以下にはならないから。そう考えると、沖縄がスーパーフードの宝庫といわれることにも合点がいく。今後、他の食材も取り上げていくが、まずはこのモリンガとシークワーサーから、沖縄スーパーフードの美力を体感してほしい。

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「ウカ」がおみくじキャンペーンを実施 運勢ごとに施術やプロダクトをプレゼント

ヘアサロン「ウカ(uka)」を展開するウカは、2025年の幕開けとともに、ビューティーメンバーズクラブ「ukainn(ウカイン)」限定のおみくじキャンペーンを実施する。超大吉から末吉までをそろえ、それぞれの運勢ごとに施術・プロダクト、またはウカインポイントのどちらか好きなプレゼントを選ぶことができる。

施術・プロダクトはエステメニューやヘッドスパ、ヘアカットなどの施術を中心に、持ち運びにも便利なヘアケアサンプルセットをそろえた。ウカインポイントは直営サロンやストア、カフェでも使用できる共通のポイント。買い物や食事を楽しむことができる。

おみくじチャレンジ期間は1月1日~6日。期間中にマイページにアクセスすれば、一人一回、おみくじを引くことができる。プレゼントの利用可能店舗などは公式サイト参照。

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若手7人が決める!ファッション&ビューティ業界の金メダル 2024年にヒットした人・モノ・コトは?

2024年も残りわずかとなった某日、「WWDJAPAN」の若手記者たちは記者歴約30年のベテランデスクから、「ヒット番付を作るように」と司令を受けた。あの日経MJやSMBCコンサルティングが毎年、年の瀬に発表しているアレだ。

ただ、日々取材現場を回る中でさまざまな“界隈”を目の当たりにしていると、多種多様な商品やサービス、人、イベントに出合う、それらを一括りにしたランキングを作ることは容易ではない。そもそも “個”の時代を担う私たち若手としては、番付のように上下を決めつけるのではなく、フラットな視点でそれぞれのすばらしさを認めることが必要なのではないだろうか、と考えた(デスクごめんなさい)。

そこで、パリ五輪の金メダルラッシュから今年の漢字が「金」になったことにちなみ、「ファッション」「ビューティ」「セレブリティー」の3ジャンルで金メダルを決めた。ただしそれぞれのジャンルで、金メダリストは1人ではない。今年の業界を最も席巻したモノ・コトは「メジャー」部門として文句なしの金メダルだが、一方でまだ局所的なトレンドであっても、今後のポテンシャルに期待を込めて「アップカミング」部門の金メダルを贈呈。というわけで、計6人の金メダリストが誕生した。

審査員は7人の若手記者とソーシャルエディターだ。ファッション分野からは、ウィメンズアパレルや百貨店などを専門にする本橋涼介シニアエディター、ロンドン&ミラノ・ファッション・ウイークを取材する木村和花記者が参加し、ビューティ分野からは韓国コスメを中心にビューティ情報全般をカバーする遠藤里紗記者が参戦。加えて、日頃からSNS起点のブームを追うソーシャルデスクの浅野ひかるとエディターの松村風斗、セレブリティー情報やマストレンドに強い関戸和記者と戸松沙紀記者も交えて1年を振り返った。トークセッションの最後には、25年の金メダルをまとめた。

「ミュウミュウ」「クロエ」強し!
厚底シューズにバリエーション

本橋:僕たちはウィメンズアパレルを取材することが多いですが、木村さんは今年どんなモノ・コトがヒットしたと思いますか?

木村:ブランド力という観点では、「ミュウミュウ(MIU MIU)」や「クロエ(CHLOE)」が強かったですね。特に「ミュウミュウ」はバッグがよく売れています。パンツをレイヤードするスタイルや、下着をあえて見せるコーディネート、ボーホーロマンチックなムードは、「フリークスストア(FREAK'S STORE)」や「シップス(SHIPS)」といった日本のセレクトショップもスタイリングに取り入れているようでした。

松村:欧米圏では、他人の評価を気にせず己を貫く反抗的なスタイル「ブラット(BRAT=悪ガキ)」がトレンドとして浮上する中、それと対極的なミニマルなスタイル「デミュア(DEMURE =控えめ、上品)」も話題になりました。シャツにタイを合わせるといった「ミュウミュウ(MIU MIU)」のグッドガールなスタイルが引き続き人気なのも、「デミュア」の影響だと思います。

浅野:厚底シューズもさまざまなブランドが発売していましたよね。ただの厚底シューズではなく、スニーカーやブーツ、メリージェーンなどとハイブリッドになっていた。

戸松:坂部三樹郎デザイナーのスニーカーブランド「グラウンズ(GROUNDS)」の人気も、その影響が顕著な例として考えられるのではないでしょうか。日本人だけでなくインバウンド需要も高く、街のあちこちで履いている若者を見かけました。今年だけで実店舗が3つオープンしています。

本橋:となると、ファッション・メジャー部門の金メダルは「ミュウミュウ」や「クロエ」、変化系厚底シューズで決まりですね。アップカミング部門はどうでしょう?
関戸:日本の若者の間では、昨年からY2Kトレンドが継続しています。古着を今っぽく着こなしながら、自分の好きなスタイルを取り入れている。

浅野:Y2K文脈でギャルカルチャーが再注目されているからか、制服っぽいスタイルをしている人も少なくなかったです。特にグレーのプリーツスカートをレイヤードしている男女はホットアイテムだったと言えるかもしれない。

本橋:僕はガジェットが好きなのでつい目についてしまうのですが、「コス(KOSS)」や「マーシャル(MARSHALL)」のヘッドフォンを付けた人も多かったです。レトロブームを象徴した現象のように思えました。

松村:若者の好みは細分化していますが、アップカミング部門には「ジョーツ」(デニムショーツ)が当てはまるのではないでしょうか。昨年から引き続きの流行ではありますが、ストリートスナップでも見かける場面が激増した。男女問わず幅広い年代の人がスタイリングに取り入れていました。ストリートにもきれい目にも着こなしやすいのがポイントです。「シーイン(SHEIN)」も、いろんなジョーツを販売していました。

木村:この流れを汲むと、来年はやはり「インディ・スリーズ(indie sleaze)」が勢いを増すのでは。古着をうまく取り入れつつ、さまざまなジャンルをミックスする“ヒップスター”のようなスタイルで、1980〜90年代にロンドンで流行ったものがリバイバルしています。

コスメはアクセとして持ち運ぶ!
じゃら付け文化がカムバック

遠藤:ビューティ分野では、やはり韓国コスメがとどまるところを知らない人気でした。メイクアップでは分かりやすいコントゥアリングではなく、さりげなく陰影を仕込んでメリハリをつけるためのアイテムが目立ったように思います。今までは血色感を持たせるために濃いピンクやオレンジが主流でしたが、頬に乗せているかどうか分からないような淡いカラーの“ステルスチーク”が話題になりました。皆さんは今年のコスメ事情をどう見ますか?

戸松:個人的には、韓国コスメの「フィー(FWEE)」を推したいです。キーリングでカバンなどにつけて持ち運べるリップ&チークの“プリンポット”が大ヒット。新大久保に旗艦店「フィーアジト東京」がオープンしたのは記憶に新しいですし、日本の芸能人の使用率も高いイメージがあります。

本橋:確かに、チャームをじゃら付けするなど、バッグをデコる文化が再燃していますね。コスメがアクセサリー化している。

浅野:きっと「タンバリンズ(TAMBURINS)」が火付け役でしょう。コロンとした卵形のリップバームを付属のシリコンケースに入れて持ち運ぶのがブームになりました。同様の商品として、「ブレイ(BRAYE)」も大ヒットしていた印象です。リップやチークがスライド式のメタルケースに入っており、チェーンをつけるとチャームになる。今年のビューティ・メジャー部門は、現象としての“コスメのアクセサリー化”が金メダルと言えそうですね。

他の動きとしては、成分ブームが美容医療領域まで近づいたことが挙げられます。これまでは、シカやレチノールなどが配合されていることが謳い文句になっていましたが、今年は美容医療レベルのPDRNやグルタチオンといった玄人受けする成分を使ったアイテムが多数発売されました。

戸松:「メディキューブ(MEDICUBE)」の“ピンクペプチドアンプル”とか、「ナンバーズイン(NUMBUZIN)」の“白玉グルタチオンC美容液”とか。

浅野:日本上陸済みの売れている韓国コスメブランドは、ほとんどそういった成分を配合していますよね。「ランコム(LANCOME)」も成分ブームに注目しているようなので、2025年はこの波がさらにラグジュアリーブランドまで波及すると思います。

XGとMrs.GREEN APPLEが大躍進
ジャパンカルチャーの逆輸入が加速

関戸:2024年はジャパンカルチャーが再注目された1年だったと思います。これまでは、“カワイイ”文化やアニメなど、いわゆる日本的なサブカルチャーを海外に輸出してきましたが、今年はその毛色が変わり、Netflixの時代劇「SHOGUN 将軍」や、ミーガン・ザ・スタリオン(Megan Thee Stallion)に見出されたラッパーの千葉雄喜などが飛躍しました。中でも特筆すべきはXG。彼女たちが日本のアーティストが世界進出するための道を作ったように感じています。その世界観は若者のファッションにも影響を与えていますし、セレブリティー・メジャー部門で文句なし金メダルです。

浅野:SNS担当としてはロックバンドのMrs. GREEN APPLEもそこに加えたいです。昨年、「GQ MEN OF THE YEAR」でベスト・アーティスト賞を受賞し、若い人を中心に高い支持を得ているとは知っていたのですが、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」のジャパンアンバサダーになったニュースをSNSアカウントで取り上げた際、インプレッションが爆発的に伸びた。楽曲の良さだけでなく、メンバーのルックスを推す女性ファンが多くアイドルに限りなく近い存在になっている気がします。

本橋:25年春夏(9月開催)ニューヨーク・ファッション・ウイークの「トミー ヒルフィガー」のショー会場で、彼らをキャッチしました。その際に撮影した動画も、韓国のセレブを優に超えるような視聴数だったんです。正直ここまでとは思っていませんでした。世間での人気の高まりを実感しました。ロックバンドのメンバーがファッション業界からラブコールを受けるのは、面白い流れですね。

木村:「WWDJAPAN」として忘れてならないのはラウールさんです。Snow Manとしての活躍が世間では取り沙汰されがちですが、ショーモデルを目指してファッションブランドのオーディションを受け、結果的に「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」と「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のランウエイを歩いたことは特筆すべきでしょう。彼のモデルとしたの本気度を深掘りした「WWDJAPAN」2月5日号は、業界外からも反響が大きく、紙面が完売するほどでした。ファッション業界でのさらなる飛躍を期待する意味で、セレブリティー・アップカミング部門はラウールさんに贈りたいですね。

関戸:海外で賞賛を浴びたセレブリティーが日本に逆輸入され、さらに熱狂を生み出す現象は今後ますます著しくなると思います。音楽プロデューサーも世代交代が起き、SKY-HIさんやちゃんみなさんのような若手アーティストが辣腕を振るっていますから、世界で戦えるジャパンカルチャーが育っていきそうです。

ファッション&ビューティトレンド
2024年の金メダルは君たちだ!

・ファッション
メジャー:変化系厚底シューズ
アップカミング:ジョーツ

・ビューティ
メジャー:コスメのアクセサリー化
アップカミング:成分ブームの発展

・セレブリティー
メジャー:XG、ミセスグリーンアップル
アップカミング:ラウール

25年の金メダル候補はキミたちだ!

1. インディスリーズ
2. 成分ブームの波がラグジュアリーブランドにも
3. ジャパンカルチャーの再評価

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【総括:2024】中国は「ラグジュアリー失速」「AI制作コンテンツ」「越境EC新兵器」「POPMART株の爆騰」

世界第2位の経済大国となった中国は、生産拠点、マーケット、そしてイノベーション・トレンドの参照軸として見逃すことはできない存在だ。中国専門ジャーナリストの高口康太が、2024年のホットトレンドをファッション&ビューティと小売りの視点からまとめてお届けする。

中国ラグジュアリー市場の失速

2024年は中国ラグジュアリー市場の減速が注目された。LVMH、ケリング、バーバリーなど国際ラグジュアリー大手の中国市場における低迷が注目されているが、それだけではない。

最初にネガティブ・トレンドに突入したのが高級時計の「ロレックス」だ。高級時計情報サイト「ウォッチチャート(WatchCharts)」のロレックス・インデックス・バリューを見ると、2022年3月に3万ドルの最高値をつけた後に下落が始まり、直近では2万ドルにまで落ち込んでいる。当時はまだ他のラグジュアリーは堅調で「ロレックス」だけが下落していたため、「コロナで建設プロジェクトがストップしたため、賄賂に使われるロレックスの価値が下落した」という珍説も聞かれた。その後、女性向けのラグジュアリーや宝飾品などに影響は拡大している。

意外なところでは中国を代表する高級酒マオタイ酒の価格も下がっている。新酒二次流通価格は今年初頭の2700人民元(約5万8000円)から現在では2000人民元(約4万3000円)にまで下落した。ロレックス同様、時間が経てば値上がりする投資商品として扱われていたため、これ以上価格が下落すれば投資家の投げ売りが始まるのではとの不安が広がっている。転売目当てで購入されていた商品は、今後も価格調整が続きそうだ。

AIGCが変える中国のマーケティング

AIGCとはAI Generated Content(人工知能が作ったコンテンツ)の略語だ。テキスト、画像、動画、音楽などのコンテンツがAIによって短時間ローコストで作り出せる世界が到来している。日本でも活用が進むが、中国の歩みは少し異なる。

そもそも、中国のマーケティングは既存メディアからインフルエンサーやKOC(キー・オピニオン・コンシューマー、発信力のある消費者)の口コミへと大きく転換していた。いわゆるUGC(User Generated Content、ユーザーが作ったコンテンツ)だが、ここにAIが入り込みつつあるのだ。

低コストでもプロ並みの美しい画像や動画が作成できるようになったという正しい道もあれば、商品をほめたたえる書き込みをAIで粗製濫造する、動画を加工しロシア美女インフルエンサーと偽って宣伝を行うという悪の道まで振れ幅は大きい。報道によると、たったの2元(約40円)でロシア美女の顔は買えるのだとか。おじさんが40円で美女の顔を購入し、「中国人の男の人ってステキ」などとコメントを添えてSNSに投稿してファンを集めて行くという新時代が到来しているのだ。

実は中国は世界に先駆けてAI規制、ディープフェイク規制を法制化している。AIが作ったコンテンツにはマークをつけて明示すること、国民IDによる認証がサービス利用の前提になるなどの規制を設けているが、現時点では抑止力とはなっていない。

インフルエンサーとKOCを中心に組み立てられてきた中国マーケティングの世界が、AIによって大きく塗り替えられることは間違いなさそうだ。

アリババが銀泰百貨(インタイム)を売却

インタイム(銀泰百貨)は1998年、浙江省杭州市で創業した百貨店チェーン。2017年にEC大手アリババグループに買収された。その後は、デジタル技術で小売業のアップグレードを目指す「新小売」の旗手として活躍する。対面販売とECの統合、特典でロイヤルカスタマーを集める有料会員制度、アプリによる顧客との接点確保、D2Cブランドと海外ブランドの「中国初オフライン店舗」の積極招致、売り場からのライブコマース販売などの施策を次々打ちだし、中国のみならず、日本の小売業関係者からも注目される存在となった。

ところが12月、アリババはインタイムを売却した。インタイムの業績は非公開で経営状況は明らかになっていないが、取得費用の半額以下となる74億元(約1590億円)で売却したことを考えると、厳しい状況に置かれていたことは間違いなさそうだ。

ただし、売却の理由はアリババの戦略転換にある。小売業を革新する「新小売」を断念し、祖業のECに集約する方針を打ち出している。今年3月には中小店舗向けのB2Bプラットフォーム「LST」も停止。スーパーチェーンのフーマーフレッシュやサンアートも売却対象と噂されている。

コロナの流行や中国経済の低迷といった外部環境の変化があるとはいえ、デジタル技術で既存産業が変革する、壮大な未来図を描いたアリババの大戦略が静かに終焉を迎えたことには一抹の寂しさも禁じ得ない。

「TEMU」などの中国越境EC、新トレンドは「海外倉庫」

中国発の越境ECプラットフォームといえば、「普通のネットショッピングよりも配送時間がかかるがともかく安い」がこれまでの相場だったのだが、状況が変わりはじめている。大手越境ECプラットフォームの「TEMU」を見ると、一部の商品には「国内配送」のタグがついており、最短で1営業日で配送される。

よりスピーディーに配送するために海外倉庫に在庫を置くトレンドが広がっているのだ。今年6月には中国政府は「越境EC輸出開拓に関する海外倉庫建設推進に関する意見」という政策文書を発表し、海外倉庫の拡充を国としても推進している。越境ECとは異なり関税を支払う必要はあるものの、スピーディーに配送できるのが強みだ。また、郵便や宅配便では扱えない家具やマッサージ椅子などの大型商品も扱うことができる。

中国国営テレビ局CCTVの今年9月の報道によると、すでに全世界に2500以上もの海外倉庫が運用されている。プラットフォーム企業が倉庫を持つケースもあれば、メーカーが独自に倉庫を持つケースもあるという。報道ではショベルカーやロードローラーなどを製造する重機メーカーまでもが、海外倉庫を使った越境ECに取り組んでいることが紹介されている。

販売サイトは中国だが、在庫は日本に置いている。このケースを越境ECと言っていいのかどうか、定義すらあいまいになるほどの変化だが、アパレルやコスメ、プラスチック製品などの“軽いもの“中心だった越境ECが、海外倉庫によってカバーする範囲を大きく広げることになりそうだ。

中国発フィギュア「POPMART」株が爆騰、時価総額は2.4兆円に

中国発のフィギュア企業「ポップマート」の成長がすさまじい。株価は年初から4倍以上に高騰し、直近の時価総額は1170億香港ドル(約2兆4000億円)に達した。あの好調サンリオでさえ1兆3000億円で、今年8月に「時価総額でサンリオに肉薄」という記事を書いただが、それから4カ月で追い抜くどころか、1兆円以上も差をつけている。

株価が上げ潮の要因は、海外事業の好調さにある。特にタイを中心とした東南アジアでは、韓国ガールズグループ「BLACKPINK」のリサがインスタグラムで紹介したことで爆発的な人気になったという。8月記事の取材では「2023年は日韓、2024年は東南アジアが主要ターゲット」と聞いていた。その時点ですでに東南アジアで一定の知名度を得ていたが、ブラックピンクの投稿で最後の仕上げに成功したということなのだろう。

世界的スターの投稿でバズらせたように見えるが、着実なマーケティングの勝利というわけだ。

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早稲田大学繊維研究会がファッションショーを開催 「みえないものをみるとき」

1949年創立の国内最古のファッションサークル、早稲田大学繊維研究会がファッションショーを実現させるまでの道のりを全4回の連載で紹介する。最終回では、代表の井上航平さんと、小山萌恵さんが12月22日に代官山ヒルサイドプラザで開催したショーを振り返る。

WWD:コンセプト「みえないものをみるとき」に沿ってショーを作り上げた。

小山萌恵(以下、小山):今回のショーは19人の服造(ルックを製作する部門)による25ルックを発表しました。シアー素材や光を反射する素材を多用することで、今回のコンセプトの世界観を作り出しつつ、一つ一つのルックをコンセプトから設けたテーマの上にデザインしています。

WWD:井上さんが製作したルックは?

井上:2ルック製作し、1ルック目は実験音楽家であるジョン・ケージの代表曲「4分33秒」をモチーフに作りました。この楽曲の譜面は4分33秒間の休符のみで構成されており、4分33秒間無音が続くということを意味します。演奏会では、聴衆が「作られた無音」に耳を澄ますことで、逆に聴衆自らから発せられる音に意識が向く、いわば主体と客体の逆転現象が発生します。この「聴覚を通しての逆転現象」を視覚に置き換えることに取り組んだのが今回のルックです。このルックでは前後に鏡を配することで、モデルを見ていたはずなのにいつの間にかそこに映る自分の姿を見ていた、という現象の誘起を試みました。

WWD:2ルック目はルネ・マグリットの作品「世界大戦」をモチーフにした。

井上:マグリットは作品内で、まさに今回のテーマである「みえないもの」に取り組んできました。「世界大戦」は、一見すると青空の下で日傘をさす貴婦人の姿が描かれた美しい作品ですが、彼女の顔はなぜか急に現れたスミレの花束で隠されており、表情が判然とせず、どこか不穏な空気が漂います。「あえて隠す」部分を含んだ絵画作品は数あれど、この作品のように文脈を無視した全くの別レイヤーのモチーフで覆い隠す作品はそう多くはありません(普通であれば、この貴婦人に顔の前で花束を持たせて表情を見えないようにするはずです)。この手法によって、より「みえない度」は高まり鑑賞者による想像の幅の拡大に成功しています。今回はこの作品のように、どこか不穏な美しさを表現すべく、全身白のドレスを制作しました。前面にはフリルフラワーを100個近く取り付けることで華やかさを表現した一方、肩パッドを6個重ねて生み出したパワーショルダーで不穏さを表しました。

WWD:小山さんの1ルック目は?

小山:タイトルは「but I can hug you」という作品です。「みえないもの」として表面からはみえない、計り知れない他者の痛みにフォーカスしています。他者が抱える痛みを理解し尽くすことの難しさと、それでも相手を分かりたいと思うこと、相手の影の面まで知りたいと思うことの美しさ、そしてそのような感情があふれたとき私たちが衝動的に取ってしまう行動であると共に、私たちに取り得る最大の行動とも考える「抱擁」をテーマとしています。抱擁したときの、言葉では語り尽くせない心の深層が体温を通して伝達するイメージ、また抱擁によって痛みが融解されるイメージを、「氷染め」という染色手法で表現することを試みました。氷の上に複数の色の染料をまぶし、氷がゆっくりと解けていくことで染料が混ざり合って、じんわりとまだらに生地が染まっていく、過程そのものも含めてテーマを落とし込んでいます。

WWD:もう一つのルックタイトルは「that afterimage」。

小山:大切な人を失ったあとの残像をテーマとしており、複数の「喪失と再生」が主題の作品などがインスピレーションにありつつ、最大のデザインモチーフとなったのはバンド「フィッシュマンズ」のとあるライブ映像です。

80年代結成のフィッシュマンズはフロントマンであったボーカルの佐藤伸治が活動の最中で急逝してしまいます。約6年の活動休止を経て2005年バンドは佐藤不在のフィッシュマンズを再開する決断を下し、以来現在に至るまでさまざまな方法で「佐藤不在のフィッシュマンズ」を音楽的に意義あるかたちで続け、ライブを通して多くの人の心を震わせ続けています。再開後のライブ映像を見て、激しくドラムを叩きながら佐藤に代わって歌まで歌唱するドラマーの茂木欣一の姿から感じた悲壮感の中の覚悟や、そのとき印象的だった一点だけ簡素に光る照明が星になった佐藤のように捉えられたこと、そして、亡き人の軌跡が残された者の中で息づき続けるイメージを、胸元中心の星のような刺繍とそこから広がるように施したギャザーで表現しました。

WWD:小山さんがルックブックの装丁デザインを手掛けた。

小山:表紙に冠したモチーフは「」です。本来何かが介入されるはずの「」の間に何もない、という部分で、これから始まるのはみえないものを見出すことについてのショーである、というスタンスをはじめに表明する意図を込めています。“ない”方の部分を想像させることを誘発したいという思惑で、かぎかっこは写真を切り抜くことで描いています。さらに透明の素材で本冊にカバーをかけているのですが、こちらはそれ以外の全面に白のプリントを施すことで逆説的にかぎかっこを浮かび上がらせ“余白で描く”ことをここでも再現しました。本体のかっこの位置とあえてずらして配置することで、焦点が合わないけれど主体的に合わせようとする思考の動きを促せたら、と考えた装丁になります。タイトルなどのテキストはシルバーでプリントし、角度によって煌めくところもこだわりです。

WWD:ルックブックの中身のこだわりは?

井上:視覚上・触覚上での楽しさを重視し、ルックブックの内部には、ベースとなる厚めのマット紙に加えてポイント使いで2種類の素材を採用しました。水面や鏡など、反射をテーマにした写真の前に透明PET素材を挟み込むことによって、鋭すぎない、水面のような柔らかな反射を可能にしつつ、触覚上での変化を生み出しました。連続した動きのうち2つを切り取ったスナップショット的なページを並べ、その2ページを半透明のトレーシングペーパーに印刷することで、ページをめくる毎に被写体が動いて見える、パラパラ漫画のような仕組みを取り入れました。

WWD:会場の演出にも注力した。

井上:今回はテーマの「透き間」を生かした空間づくりに注力しました。三次元的なランウェイを作りたかったため、2フロア構成の代官山ヒルサイドプラザを会場に選びました。初の試みとして、壁2面へのオープニング映像を投影しました。オープニング映像は江ノ島の風景をメインとした構成となっており、今回のショーのファーストルックを着用した状態のモデルに出演してもらっています。モデルが光に向かって去って行くシーンで映像が終了し、シームレスにショーに移行後、彼女がファーストルックとして現れることで、まるで映像内のコンセプチュアルな空間からそのまま出てきたかのような演出を施しました。また、「みえないもの」の表現として、ランウェイのスタート位置である2階部分に白い布を垂らすことで、布越しにモデルのシルエットが浮かび上がる工夫をしました。

一般的なファッションショーでは、モデルが出口から歩いてきて客席前を通過後また戻っていく、という一方向的な構成が多いですが、オープニング映像の投影面、モデルの出口、1周目のモデルはけ口、フィナーレのモデルはけ口を横にも縦にもバラバラに配置することで「正面を決めない」三次元的なショー構成を実現させました。お客さまそれぞれが別の方向に顔を向けている、というのは他のファッションショーでは見られない光景でした。

WWD:ショーを振り返ると。

小山:当初はとりとめのない文章でしかなかったイメージが、部員、外部の方、みなさま、一人一人の力によって、大きく広がりを持って一つのショーとしてかたちにすることができたこと、発案者として心からうれしく、何度でも感激してしまいます。

私自身を含め部員の多くは、ショーをはじめとした繊維研究会がこれまで作り上げてきた作品、先輩から感銘を受けて入部しています。先輩に感じていた確固たるかっこよさのようなものを、私たちの代は持ち合わせてはいない、という自負をどこかにずっと抱いていたのですが、そんな私たちで、繊維研究会の名に値するまでのショーを作り上げることができたのではないかと、今は思えます。かつて自分が繊維研究会に心をつかまれ、自分もこれを作り上げる側になってみたい!と突き動かされたように、このショーを見て何か心を動かしてくださった人が一人でもいたとしたら、そんなにうれしいことはありません。

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名鉄百貨店も閉店へ 電鉄系「大衆百貨店」の黄昏

名古屋駅に直結する名鉄百貨店本店が2026年春に閉店すると複数のメディアが報じた。12月末時点で正式な発表はされていない。だが親会社である名古屋鉄道(名鉄)のターミナル再開発に伴い、コロナ前から閉店が取り沙汰されており、小売関係者の多くは既定路線と見る。近年は同店に限らず、電鉄系百貨店の事業縮小が相次ぐ。電鉄系が担ってきた“大衆百貨店”が岐路に立っている。

同店は名鉄名古屋駅直結の百貨店として1954年開業。名古屋の百貨店では長らく松坂屋、三越、丸栄(18年に閉店)と並ぶ“4M”の一角を占めた。73年から設置された巨大マスコット「ナナちゃん」も市民に愛されてきた。

転機は2000年、隣り合うJR名古屋駅の再開発によってジェイアール名古屋タカシマヤ(JR名古屋高島屋)が開業したことだ。JR名古屋高島屋は広域から集客できるJR直結の強みと若い世代の取り込みによって、エリアの最大の百貨店へと成長した。23年度の売上高は名鉄百貨店本店が352億円であるのに対し、JR名古屋高島屋が1891億円(タカシマヤゲートタワーモール含む)と5倍以上の差をつけられてしまった。

名古屋鉄道は同店周辺のビルを取り壊して、商業施設、オフィス、ホテルなどが入る高層ビルを3棟建てる。駅のプラットフォームの移設も含むため、最終的な工事終了は40年になる。

東急、小田急、京王、東武も

電鉄系百貨店の事業縮小は名古屋に限った話ではない。

東京・渋谷駅の東急百貨店は、駅直結の東急東横店を20年に閉めた。親会社・東急の再開発に伴うものだ。跡地には東急が主体で運営し、商業やオフィスが入る渋谷スクランブルスクエアの2期棟(中央棟、西棟)が27年の完成を目指して建設中だ。東急百貨店は渋谷駅から徒歩圏にあった東急本店も23年に閉店している。こちらの跡地には東急、東急百貨店、LVMHグループのLキャタルトンによる複合ビルが建設中だ。低層部は商業施設の予定だが、東急百貨店になるかは不透明だ。

新宿駅の小田急百貨店は、駅直結の本館を22年に閉めた。これも親会社・小田急電鉄の再開発に伴う措置だった。現在は別館(ハルク)でラグジュアリーブランド、化粧品、食品の3分野に特化した8割減の売り場で営業している。本館の跡地には29年に複合ビルが完成し、低層部に商業施設が入る予定だが、小田急百貨店が入るかは言及されていない。

同じく新宿駅では京王百貨店を含む周辺エリアの再開発も発表されている。親会社・京王電鉄とJR東日本などによる大規模プロジェクトで、28年から段階的に開業して完成は40年代になる。やはり低層部は商業施設になる見通しだが、そこに京王百貨店が入るかは決まっていない。

池袋駅西口でも再開発が予定されており、現在の東武百貨店の建物が対象エリアになる。親会社の東武鉄道の動向に注目が集まる。

いずれも再開発後に新しい商業施設が入ることは決まっている。商業施設は集客装置として欠かせないからだ。しかし大家である鉄道会社は消化仕入れで売れ行きに大きく左右される百貨店よりも、テナントから安定した家賃収入が得られるショッピングセンターを選ぶ公算が高い。本業の鉄道が少子高齢化で長期的に利用減が避けられない中、百貨店に固執する理由はない。

富裕層に強い「呉服系」、大衆に支持される「電鉄系」

電鉄系百貨店の事業縮小は鉄道会社の構造改革だけの話ではない。日本の社会構造の変化の反映ともいえる。

日本の百貨店には2つの系統がある。一つは呉服屋を祖業とする「呉服系」。三越、伊勢丹、高島屋、大丸、松坂屋、そごう、松屋などである。もう一つが鉄道会社が沿線価値を高めるためターミナルに作った「電鉄系」。こちらは阪急、東急、近鉄、西武、小田急、京王、東武、阪神、名鉄などである。企業再編もあって現在は必ずしも呉服系・電鉄系に二分できるわけではない。たとえば西武は発祥こそ電鉄系だが、そごうとともに06年にセブン&アイ ホールディングス傘下になり、23年には米投資ファンドに売却された。

呉服系の多くは江戸時代や明治時代に創業し、昭和初期に百貨店に業態転換している。電鉄系の元祖である阪急百貨店は1929年開店、それに触発された東急百貨店は34年開店(後に合併した白木屋は除く)だが、それ以外のほとんどの電鉄系は戦後の高度成長期に豊かになった大衆に向けて百貨店に進出した。

戦前からある呉服系は富裕層の顧客基盤を保ちつつ、戦後豊かになった大衆にウイングを広げた。一方、後発の電鉄系は当初から大衆からの支持を集めて発展した歴史がある。ターミナルに立地するため客層も幅広い。所得が上昇し、背伸びした消費を楽しめるようになった大衆にとっての「ハレの場」だった。

これも明確に二分できるわけではないが、歴史のDNAは案外いまも継承されている。関西で圧倒的なブランド力を誇り、百貨店売上高で国内2位の位置にある阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)でさえ、「長年、富裕層向けの外商に関しては呉服系にかなわない部分があった。外商で戦えるようになったのは12年に建て替え開業してからだ」(関係者)と振り返る。

百貨店は「一億総中流」と呼ばれた時代に全盛期を迎えた。全国百貨店売上高は91年に9.7兆円をピークに2023年には5.4兆円まで下がった。この30年間で「ユニクロ」に代表されるカテゴリーキラーが台頭。また2000年の規制緩和によって全国に大型のショッピングセンターが乱立した。特に百貨店の最大の稼ぎ頭だった衣料品は競争力を削がれていった。百貨店の店舗数は直近の20年間で4割も減っている。

一方で、コロナ後に大都市の旗艦店ではバブル期を越える過去最高売上高が相次いでいる。24年度の見通しでは、売上高1位の伊勢丹新宿本店は4240億円(20年度は2740億円)、2位の阪急本店が3588億円(同2412億円)と大きく伸びる。JR名古屋高島屋、松屋銀座本店、三越銀座店、高島屋新宿店、大丸神戸店なども過去最高を更新する見通しだ。

東京に関しては東急や小田急の事業縮小に伴う受け皿になった面もあるが、好調を支えているのは国内と海外の富裕層である。国内の富裕層は株高の恩恵、海外の富裕層は円安の恩恵を受けて、ラグジュアリーブランドや時計・宝飾品などの高額品を旺盛に消費する。カテゴリーキラーやショッピングセンターと競合しない百貨店独自のマーケットである。

社会構造の変化と百貨店の進む道

UBS証券の風早隆弘氏は「日本は人口減少のイメージばかりが先行するが、富裕層の増加では世界をリードする。UBS証券では、100万ドル以上の資産保有者が2028年に2023年比で28%増 の362.5万人となり、国・地域別では、米国、中国に続き、世界で3位となると予想している」と述べる。

「マス(大衆)から個へ」を掲げる三越伊勢丹ホールディングスの細谷敏幸社長は、こうした変化に自覚的だ。「日本の個人消費が280兆円といわれている中、百貨店の市場規模は5兆円で、割合では2%しかない。われわれは超ニッチなビジネスをしていることを自覚しなくてはならない」「目下好調のラグジュアリーブランド、宝飾・時計、美術などをはじめ、背後にクラフツマンシップや哲学があり、お客さまが納得した上で買われるものについては優位性を持っている。百貨店での買い物はそういったストーリーや特別感を楽しむ、一種のエンターテインメントであるべきだ」。伊勢丹新宿本店や三越日本橋本店では、外商を中心に富裕層のニーズに徹底的に応える道を選ぶ。

百貨店の現実的な勝ちパターンは、富裕層や訪日客の顧客基盤を持ち、高額品の品ぞろえを拡充することへと変化した。ただし、これに対応できるのは大都市の一部店舗に限られる。電鉄系が得意としてきた、幅広い大衆に手を伸ばせば届く上質な商品を提案する手法は通じにくくなっているのだ。分厚い中間層という日本の百貨店マーケットの前提は崩れつつある。ターミナルの再開発を機に、電鉄系はビジネスモデルの見直しを迫られる。

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イザの恒例チャリティーイベントに草刈民代や元K1チャンピオンらも登場

セレクトショップのイザ(IZA)は12月23日、恒例のチャリティーイベント「イザ ピンク クリスマス2024(IZA PINK CHRISTMAS2024)」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。同イベントは、2007年に乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝える啓蒙活動であるピンクリボン運動のチャリティーイベントとしてスタート。今年で17回目を迎えた。今年は俳優の草刈民代が乾杯の音頭をとり、杉本彩ら豪華ゲストによるファッションショーのほか、元K1チャンピオンの小比類巻貴之による特別試合などが会を盛り上げた。寄付金額は過去最高額の301万2000円となった。

乳がんサバイバーによるファッションショーや
元K1チャンピオン比類巻貴之による特別試合も

会は乳がんを経験した女性たちによる「キャンサーギフトコレクション」で幕を開けた。乳がんを経験したサバイバー16人が「コート(CO|TE)」の衣装をまとい登場し、スターシップの「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」に合わせてランウエイを歩いた。辛い治療を受けたり、体に傷を追ったりした経験を乗り越え、真っ直ぐ前を見据えて笑顔で歩くその力強いウォーキングに、会場は終始感動に包まれた。

参加したサバイバーたちは今年、1年間のウォーキングトレーニングも受けた。ショー後にステージに上がった草刈民代は、「皆さんの歩き方を見てどれだけトレーニングを積んだのかがよく分かった。皆さんのランウエイに心を揺さぶられ、胸に込み上げてくるものがあった」とコメントした。

続いて、イザが取り扱う「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」「パトゥ(PATOU)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「デストレー(DESTREE)」の新作をまとった人気モデルが次々に登場するランウエイショーが観客を魅了した。今年は初めてメンズの回も設けてマットローズやネットフリックス(Netflix)のリアリティシリーズ 「ボーイフレンド」に出演のRYOTA、USAK、IKUOらがモデルとして登場した。ショー後には、同シリーズのプロデューサーを務めたモデルのTAIKIが田中タキとともにLBGTQ+をテーマに語り、同性愛の偏見や差別意識を解消していきたいという思いを語った。そのほかにも、モデルのSUMIREとマットが人気のクリスマスソングを歌い上げるパフォーマンスや、タレントのIMALUと、作家で女性のためのセクシュアルグッズショップ「ラブ ピース クラブ」代表の北原みのり、植物療法士でサンルイ・インターナッショナル代表の森田敦子によるフェムテックをテーマにしたトークショーなども行われた。

また元K1チャンピオンの格闘家小比類巻貴之もゲストに駆けつけた。小比類巻は実の姉を乳がんで亡くした経験から、同イベントの趣旨に賛同。30年前に姉が応援に駆けつけた試合で負けた相手であった格闘家の桜木裕司との特別試合をランウェイ上で行い、会場を盛り上げた。

寄付金は日本対がん協会など3団体へ

イベントで集まった301万2000円は、「公益財団法人日本対がん協会 乳がんをなくすほほえみ基金」「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」「公益財団法人ジョイセフ」の3団体に寄付した。

公益財団法⼈⽇本対がん協会の梅⽥正⾏理事⻑は、「がんを経験した人たちがいきいきと明るく社会復帰できるようにがん征圧に取り組み、寄付金を最大限に支援活動に活用していく」と約束。またジョイセフの⼩野美智代デザイン戦略室⻑は、タリバン政権下でアフガニスタンの女性の教育が制限されていることなどについて触れ、まずは世界の現状を知ってほしいと呼びかけた。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの杉本彩理事長は来年の動物愛護管理法の法改正に向け、厳罰化を求める署名活動を行っている最中だと話し、「動物が幸せに暮らせない国では、人間も幸せにはなれません。社会で弱い立場にある動物を私たち人間の問題として、向き合っていかなければいけません」と訴えた。

主催者の田中は、「皆さんの支援に心より感謝する。自分以外の人たちに役に立てることがあるなら、こんなに素敵なことはない。これからも全力で継続するので、よろしくお願いします」と参加者に投げかけた。

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イザの恒例チャリティーイベントに草刈民代や元K1チャンピオンらも登場

セレクトショップのイザ(IZA)は12月23日、恒例のチャリティーイベント「イザ ピンク クリスマス2024(IZA PINK CHRISTMAS2024)」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。同イベントは、2007年に乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝える啓蒙活動であるピンクリボン運動のチャリティーイベントとしてスタート。今年で17回目を迎えた。今年は俳優の草刈民代が乾杯の音頭をとり、杉本彩ら豪華ゲストによるファッションショーのほか、元K1チャンピオンの小比類巻貴之による特別試合などが会を盛り上げた。寄付金額は過去最高額の301万2000円となった。

乳がんサバイバーによるファッションショーや
元K1チャンピオン比類巻貴之による特別試合も

会は乳がんを経験した女性たちによる「キャンサーギフトコレクション」で幕を開けた。乳がんを経験したサバイバー16人が「コート(CO|TE)」の衣装をまとい登場し、スターシップの「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」に合わせてランウエイを歩いた。辛い治療を受けたり、体に傷を追ったりした経験を乗り越え、真っ直ぐ前を見据えて笑顔で歩くその力強いウォーキングに、会場は終始感動に包まれた。

参加したサバイバーたちは今年、1年間のウォーキングトレーニングも受けた。ショー後にステージに上がった草刈民代は、「皆さんの歩き方を見てどれだけトレーニングを積んだのかがよく分かった。皆さんのランウエイに心を揺さぶられ、胸に込み上げてくるものがあった」とコメントした。

続いて、イザが取り扱う「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」「パトゥ(PATOU)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「デストレー(DESTREE)」の新作をまとった人気モデルが次々に登場するランウエイショーが観客を魅了した。今年は初めてメンズの回も設けてマットローズやネットフリックス(Netflix)のリアリティシリーズ 「ボーイフレンド」に出演のRYOTA、USAK、IKUOらがモデルとして登場した。ショー後には、同シリーズのプロデューサーを務めたモデルのTAIKIが田中タキとともにLBGTQ+をテーマに語り、同性愛の偏見や差別意識を解消していきたいという思いを語った。そのほかにも、モデルのSUMIREとマットが人気のクリスマスソングを歌い上げるパフォーマンスや、タレントのIMALUと、作家で女性のためのセクシュアルグッズショップ「ラブ ピース クラブ」代表の北原みのり、植物療法士でサンルイ・インターナッショナル代表の森田敦子によるフェムテックをテーマにしたトークショーなども行われた。

また元K1チャンピオンの格闘家小比類巻貴之もゲストに駆けつけた。小比類巻は実の姉を乳がんで亡くした経験から、同イベントの趣旨に賛同。30年前に姉が応援に駆けつけた試合で負けた相手であった格闘家の桜木裕司との特別試合をランウェイ上で行い、会場を盛り上げた。

寄付金は日本対がん協会など3団体へ

イベントで集まった301万2000円は、「公益財団法人日本対がん協会 乳がんをなくすほほえみ基金」「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」「公益財団法人ジョイセフ」の3団体に寄付した。

公益財団法⼈⽇本対がん協会の梅⽥正⾏理事⻑は、「がんを経験した人たちがいきいきと明るく社会復帰できるようにがん征圧に取り組み、寄付金を最大限に支援活動に活用していく」と約束。またジョイセフの⼩野美智代デザイン戦略室⻑は、タリバン政権下でアフガニスタンの女性の教育が制限されていることなどについて触れ、まずは世界の現状を知ってほしいと呼びかけた。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの杉本彩理事長は来年の動物愛護管理法の法改正に向け、厳罰化を求める署名活動を行っている最中だと話し、「動物が幸せに暮らせない国では、人間も幸せにはなれません。社会で弱い立場にある動物を私たち人間の問題として、向き合っていかなければいけません」と訴えた。

主催者の田中は、「皆さんの支援に心より感謝する。自分以外の人たちに役に立てることがあるなら、こんなに素敵なことはない。これからも全力で継続するので、よろしくお願いします」と参加者に投げかけた。

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「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問 

先月、「ラッシュ(LUSH)」誕生の地であるイギリスに行ってきました。2007年から行うチャリティープログラム「ラッシュギビング」の寄付金額が1億ポンド(約200億円)を達成したイベント取材(詳しくは12月23日号「WWDBEAUTY」をご覧ください)や、ロンドンのオックスフォードストリートにある3層構造の旗艦店の見学などが目的だったのですが、ロンドンから電車で2時間30分ほど離れたドーセット州プールにある製造工場にも訪れ、徹底してハンドメイドにこだわる製造工程を見学&体験してきました。

プールの製造工場は17の建物(ユニット)で構成し、各ユニットでパリをはじめヨーロッパで販売する商品などをハンドメイドで製造しています。訪れた11月下旬はクリスマス前の繁忙期とのことで1300人程度が働いていましたが、通常は700人前後のスタッフによって商品やサービスなどを生み出しています。

世界6カ国7つある製造拠点「フレッシュ キッチン」の中で、“フレッシュ”と呼ばれる2〜3週間で使い切る商品を製造する工場は限られています。作りたてを届けるため、約20人がフレッシュゾーンで勤務しています。冷蔵庫にはパパイヤやパイナップル、キウイフルーツ、オレンジ、ニンジンなど食べられる果実や野菜が保管されています。ドライフラワーやハーブなどの抽出もフレッシュゾーンの担当者が行います。ちなみに昨年は204kgのアロエベラ、908 kgレモンジュースを使用したそうです。

ハンドメイドによって作られた商品は手で充填します。手で充填する理由は、輸出の場合はラベルに記載されている重量に達しないと輸出できないため容量が合っているか確認するため、原材料が高価なため使用された原料をスタッフが把握するためだといいます。もちろん、ラベル貼りも全て手作業です。充填した商品は消費期限が短いこともあり最小単位で各店舗に発送されます。

「ラッシュ」は砂糖やはちみつ、塩、植物由来のグリセリンなどを用いて合成保存料は使用しません。ラベルに記載されている成分は緑の文字が自然由来成分、グレーが化学成分とラベルにおいても透明性を追求しています。ちなみに日本では薬機法上、単色にする必要があるそうです。

世界で年間3200万個のバスボムを製造

「ラッシュ」を代表する商品の“バスボム”などを製造するユニットは広大な空間が広がっていました。ここではバブルバーやファン(粘土タイプの石けん)なども作られます。昨年バスボムは世界で約3200万個(うち日本は約400万個)を製造。イギリスではバスボムや入浴剤などがセットになったギフト商品は約200万個(日本は約80万個)を製造したそう。各テーブルごとに製造する種類が決められ手作業で形成していきます。

このユニットでバスボム作りを体験できました。雪の結晶を容器に入れ、濃紺の粉体を詰めて完成です。位置がずれないか気をつけながら作るので5分程度かかりましたが、スタッフは1個に1分もかけずに作っていました。作らせてもらったバスボムは店舗で実際に売られるそうで、誰かが手にしてくれるのかと思うと商品が一層愛おしく思えました。

材料をリユース・転用・修理・リサイクルする施設

これまで廃棄物として処理してきた材料を循環する施設「グリーンハブ」を2022年に開設しました。商品や製造、店舗運営で不要となった全てのものを管理、循環しています。例えば、店舗で使用しなくなったタイルや什器を保管したり、製造過程で使用した水を浄化して排水したり、スパで使用するタオルを洗浄するランドリー室を設けたり、フレッシュネスポリシー(製造してから3カ月以内に発送する約束)を外れた商品を保管し、病院や学校、難民などに寄付したりと廃棄しない取り組みを徹底しています。

倫理的行動の責任者が24年の成果を語る

PROFILE: ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター

ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター
PROFILE:  約20年前はキャンペーン活動家として活動。ラッシュに入社後は製造工場で石けん製造を担当した後、発送部門でフォークリフトなども運転。現在は人権や動物の権利擁護、環境保護などラッシュが取り組む全ての倫理的な行動に責任を持つ

ラッシュは動物実験廃止やパッケージレス商品開発、容器リサイクル、倫理的かつ持続可能を越え新たな価値を作っていく方法での原料調達などさまざまな取り組みを徹する中で、ブランドを継承する社員が常にラッシュらしい行動を取り続け、ラッシュがラッシュらしくあり続けるために2018年にエシカル憲章を制定しました。エシカル憲章は動物実験反対、100%ベジタリアン、納税ポリシー、キャンペーンカンパニー、公平な給与、誰もを受け入れる多様性、透明性と外部監査の7つの核で構成しています。その中で2024年は動物実験反対にフォーカスしてきました。科学が発達して代替実験ができるようになり、今こそ動物実験を終わらせる時期だと感じたからです。政治家への働きかけやロビー活動で一定の手応えを得ていいます。25年は気候変動への取り組みにも注力していきます。

「ラッシュ」1号店

「ラッシュ」1号店は、イギリス・ドーセット州プールのハイストリート29番地に今もあります。大型旗艦店と比べるとかなり小規模な店舗ですが、趣がありアットホームな雰囲気。スパも併設されており、ゆったりとした時間を過ごせました。

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「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問 

先月、「ラッシュ(LUSH)」誕生の地であるイギリスに行ってきました。2007年から行うチャリティープログラム「ラッシュギビング」の寄付金額が1億ポンド(約200億円)を達成したイベント取材(詳しくは12月23日号「WWDBEAUTY」をご覧ください)や、ロンドンのオックスフォードストリートにある3層構造の旗艦店の見学などが目的だったのですが、ロンドンから電車で2時間30分ほど離れたドーセット州プールにある製造工場にも訪れ、徹底してハンドメイドにこだわる製造工程を見学&体験してきました。

プールの製造工場は17の建物(ユニット)で構成し、各ユニットでパリをはじめヨーロッパで販売する商品などをハンドメイドで製造しています。訪れた11月下旬はクリスマス前の繁忙期とのことで1300人程度が働いていましたが、通常は700人前後のスタッフによって商品やサービスなどを生み出しています。

世界6カ国7つある製造拠点「フレッシュ キッチン」の中で、“フレッシュ”と呼ばれる2〜3週間で使い切る商品を製造する工場は限られています。作りたてを届けるため、約20人がフレッシュゾーンで勤務しています。冷蔵庫にはパパイヤやパイナップル、キウイフルーツ、オレンジ、ニンジンなど食べられる果実や野菜が保管されています。ドライフラワーやハーブなどの抽出もフレッシュゾーンの担当者が行います。ちなみに昨年は204kgのアロエベラ、908 kgレモンジュースを使用したそうです。

ハンドメイドによって作られた商品は手で充填します。手で充填する理由は、輸出の場合はラベルに記載されている重量に達しないと輸出できないため容量が合っているか確認するため、原材料が高価なため使用された原料をスタッフが把握するためだといいます。もちろん、ラベル貼りも全て手作業です。充填した商品は消費期限が短いこともあり最小単位で各店舗に発送されます。

「ラッシュ」は砂糖やはちみつ、塩、植物由来のグリセリンなどを用いて合成保存料は使用しません。ラベルに記載されている成分は緑の文字が自然由来成分、グレーが化学成分とラベルにおいても透明性を追求しています。ちなみに日本では薬機法上、単色にする必要があるそうです。

世界で年間3200万個のバスボムを製造

「ラッシュ」を代表する商品の“バスボム”などを製造するユニットは広大な空間が広がっていました。ここではバブルバーやファン(粘土タイプの石けん)なども作られます。昨年バスボムは世界で約3200万個(うち日本は約400万個)を製造。イギリスではバスボムや入浴剤などがセットになったギフト商品は約200万個(日本は約80万個)を製造したそう。各テーブルごとに製造する種類が決められ手作業で形成していきます。

このユニットでバスボム作りを体験できました。雪の結晶を容器に入れ、濃紺の粉体を詰めて完成です。位置がずれないか気をつけながら作るので5分程度かかりましたが、スタッフは1個に1分もかけずに作っていました。作らせてもらったバスボムは店舗で実際に売られるそうで、誰かが手にしてくれるのかと思うと商品が一層愛おしく思えました。

材料をリユース・転用・修理・リサイクルする施設

これまで廃棄物として処理してきた材料を循環する施設「グリーンハブ」を2022年に開設しました。商品や製造、店舗運営で不要となった全てのものを管理、循環しています。例えば、店舗で使用しなくなったタイルや什器を保管したり、製造過程で使用した水を浄化して排水したり、スパで使用するタオルを洗浄するランドリー室を設けたり、フレッシュネスポリシー(製造してから3カ月以内に発送する約束)を外れた商品を保管し、病院や学校、難民などに寄付したりと廃棄しない取り組みを徹底しています。

倫理的行動の責任者が24年の成果を語る

PROFILE: ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター

ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター
PROFILE:  約20年前はキャンペーン活動家として活動。ラッシュに入社後は製造工場で石けん製造を担当した後、発送部門でフォークリフトなども運転。現在は人権や動物の権利擁護、環境保護などラッシュが取り組む全ての倫理的な行動に責任を持つ

ラッシュは動物実験廃止やパッケージレス商品開発、容器リサイクル、倫理的かつ持続可能を越え新たな価値を作っていく方法での原料調達などさまざまな取り組みを徹する中で、ブランドを継承する社員が常にラッシュらしい行動を取り続け、ラッシュがラッシュらしくあり続けるために2018年にエシカル憲章を制定しました。エシカル憲章は動物実験反対、100%ベジタリアン、納税ポリシー、キャンペーンカンパニー、公平な給与、誰もを受け入れる多様性、透明性と外部監査の7つの核で構成しています。その中で2024年は動物実験反対にフォーカスしてきました。科学が発達して代替実験ができるようになり、今こそ動物実験を終わらせる時期だと感じたからです。政治家への働きかけやロビー活動で一定の手応えを得ていいます。25年は気候変動への取り組みにも注力していきます。

「ラッシュ」1号店

「ラッシュ」1号店は、イギリス・ドーセット州プールのハイストリート29番地に今もあります。大型旗艦店と比べるとかなり小規模な店舗ですが、趣がありアットホームな雰囲気。スパも併設されており、ゆったりとした時間を過ごせました。

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2025年の注目ファッションはアジアの純真【前編】 カザフスタンの“フォークロア×ストリート”

中央アジアに位置するカザフスタン・アルマトイで今秋開催された「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ(Visa Fashion Week Almaty)」に参加してきました。2019年に中央アジア最大の国際的なイベントというコンセプトを掲げてスタートしてから、今回で10シーズンの節目を迎えます。過去5年間にわたり、国内の才能を海外のバイヤーやメディアに紹介し、新興市場を国際的なトレンドと結びつけるクリエイティブなビジネスプラットフォームとして成長してきました。

今回はイベントスペース「ラックスホール(LuxHall)」をメイン会場に、カザフスタン発の14ブランドと隣国ウズベキスタンとジョージアが拠点の4ブランドが加わり、3日間の会期中に計18ブランドが25年春夏コレクションをショー形式で披露しました。私が初参加した19年と比べると、ブランド数に加えてクリエーションとプレゼンテーションのクオリティーも上がり、一般参加の観客をより多く迎えていました。この成功例をもって、同イベントの主催者であるバウイルジャン・シャディベコフ(Bauyrzhan Shadibekov)=CEO兼プロデューサーは、2年前にウズベキスタンの首都タシケントでもファッション・ウイークをスタートし、アゼルバイジャンでの開催準備も進めています。

芽生え始めた野心と才能

とはいえ、カザフスタンから国際的なスターデザイナーはまだ出ていません。私が参加するのは6回目となりますが、これまでコレクションを披露するブランドのほとんどがDtoCビジネスもしくは、メード・トゥ・オーダーのイヴニングドレスを提供するビジネスモデルを基本としており、そもそも海外販路を開拓する野心さえ持っていなかったように記憶しています。それが昨年「ビザ(Visa)」と「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ」の共同プロジェクトである若手デザイナーのコンテスト「ネクスト・デザイナー・フォワード(Next Designer Forward)」が始動してから良い変化を感じます。同コンテストの優勝者とファイナリストによるショーは、他のブランドとは一線を画してコレクションに物語があり、特に社会問題に対する若者の意見も隠喩的に表現しているのです。カザフスタンの神話や伝統衣装に着想しつつ、デイリーウエアとして着用可能なアイテムを織り交ぜ、シワやグランジといった加工とスタイリングは国際的なトレンドともリンクしています。2000年代から時間が止まったようなコンサバティブかつクラシックな世界観のベテランデザイナーとは違い、明らかに視線が世界へと向けられているのが分かります。

個人的注目ブランド3選

その好例が「ネクスト・デザイナー・フォワード」の優勝者である「キミン(KIMMIN)」と、ファイナリストの一人「マリコ(MARIKO)」です。「キミン」のデビューコレクションは、廃棄布やデッドストックの古着をアップサイクルして、カザフスタンの文化である遊牧の精神をストリートスタイルに落とし込みました。一方、アルメニアにルーツを持つマリー・ハイラペティアン(Marie Hayrapetyan)が手掛ける「マリコ」は、アルメニア・シュニク地方を象徴する花をモチーフに、この国の伝統的な編み物と織物、そして自然風景をスーツやシャツといった現代的なウエアに反映させています。

また、ロシアと韓国出身のクリエイティブ集団による「フズ(FUZZZ)」は、今季のアルマトイで最も評価を得たブランドです。わずか80gのウィンドブレーカーや、ツバが折りたたみ式のキャップなど、スポーツウエアから引用したテクニカルな高機能素材を多用し、ストリートとミリタリーを交差させた日常着で構成。モデルが怒ったように闊歩したり、互いにぶつかり合ったりする印象的なショー演出に加え、デザイナーの友人で韓国のアイドルグループWINNER元メンバーの歌手ナム・テヒョン(Nam Tae-hyun)が来場するなど、セレブリティーゲストを巻き込んだ話題作りにも国際的なブランドを目指す野心を感じました。

地域に根ざした、ユニークな作り手が数多く存在するのがカザフスタンです。遊牧民族の伝統と、若者らしい視点で捉えたストリートウエアがミックスした新感覚のスタイルに刺激を受けました。一方で、イベント会場では“自然体”や“ノンシャラン”といったムードとは無縁のゲストが集い、一張羅にメイクもヘアもしっかり決め込んだの気合いの入りっぷりを眺めるのが楽しみの一つ。自己表現する喜びが全身から溢れ出るゲストたちから、ファッションが英気を養い自信をもまとわせる、その力を思い知りました。カザフスタンはまだまだ発展途上ではあるものの、デザイナーも市場も経験を積んで成熟し、引き算を学んで洗練されてくれば、フォークロアとストリートを掛け合わせた新世代のスタイルが世界へと広がる可能性を秘めています。少し時間はかかるかもしれませんが、今後の発展に期待しています。

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2025年の注目ファッションはアジアの純真【前編】 カザフスタンの“フォークロア×ストリート”

中央アジアに位置するカザフスタン・アルマトイで今秋開催された「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ(Visa Fashion Week Almaty)」に参加してきました。2019年に中央アジア最大の国際的なイベントというコンセプトを掲げてスタートしてから、今回で10シーズンの節目を迎えます。過去5年間にわたり、国内の才能を海外のバイヤーやメディアに紹介し、新興市場を国際的なトレンドと結びつけるクリエイティブなビジネスプラットフォームとして成長してきました。

今回はイベントスペース「ラックスホール(LuxHall)」をメイン会場に、カザフスタン発の14ブランドと隣国ウズベキスタンとジョージアが拠点の4ブランドが加わり、3日間の会期中に計18ブランドが25年春夏コレクションをショー形式で披露しました。私が初参加した19年と比べると、ブランド数に加えてクリエーションとプレゼンテーションのクオリティーも上がり、一般参加の観客をより多く迎えていました。この成功例をもって、同イベントの主催者であるバウイルジャン・シャディベコフ(Bauyrzhan Shadibekov)=CEO兼プロデューサーは、2年前にウズベキスタンの首都タシケントでもファッション・ウイークをスタートし、アゼルバイジャンでの開催準備も進めています。

芽生え始めた野心と才能

とはいえ、カザフスタンから国際的なスターデザイナーはまだ出ていません。私が参加するのは6回目となりますが、これまでコレクションを披露するブランドのほとんどがDtoCビジネスもしくは、メード・トゥ・オーダーのイヴニングドレスを提供するビジネスモデルを基本としており、そもそも海外販路を開拓する野心さえ持っていなかったように記憶しています。それが昨年「ビザ(Visa)」と「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ」の共同プロジェクトである若手デザイナーのコンテスト「ネクスト・デザイナー・フォワード(Next Designer Forward)」が始動してから良い変化を感じます。同コンテストの優勝者とファイナリストによるショーは、他のブランドとは一線を画してコレクションに物語があり、特に社会問題に対する若者の意見も隠喩的に表現しているのです。カザフスタンの神話や伝統衣装に着想しつつ、デイリーウエアとして着用可能なアイテムを織り交ぜ、シワやグランジといった加工とスタイリングは国際的なトレンドともリンクしています。2000年代から時間が止まったようなコンサバティブかつクラシックな世界観のベテランデザイナーとは違い、明らかに視線が世界へと向けられているのが分かります。

個人的注目ブランド3選

その好例が「ネクスト・デザイナー・フォワード」の優勝者である「キミン(KIMMIN)」と、ファイナリストの一人「マリコ(MARIKO)」です。「キミン」のデビューコレクションは、廃棄布やデッドストックの古着をアップサイクルして、カザフスタンの文化である遊牧の精神をストリートスタイルに落とし込みました。一方、アルメニアにルーツを持つマリー・ハイラペティアン(Marie Hayrapetyan)が手掛ける「マリコ」は、アルメニア・シュニク地方を象徴する花をモチーフに、この国の伝統的な編み物と織物、そして自然風景をスーツやシャツといった現代的なウエアに反映させています。

また、ロシアと韓国出身のクリエイティブ集団による「フズ(FUZZZ)」は、今季のアルマトイで最も評価を得たブランドです。わずか80gのウィンドブレーカーや、ツバが折りたたみ式のキャップなど、スポーツウエアから引用したテクニカルな高機能素材を多用し、ストリートとミリタリーを交差させた日常着で構成。モデルが怒ったように闊歩したり、互いにぶつかり合ったりする印象的なショー演出に加え、デザイナーの友人で韓国のアイドルグループWINNER元メンバーの歌手ナム・テヒョン(Nam Tae-hyun)が来場するなど、セレブリティーゲストを巻き込んだ話題作りにも国際的なブランドを目指す野心を感じました。

地域に根ざした、ユニークな作り手が数多く存在するのがカザフスタンです。遊牧民族の伝統と、若者らしい視点で捉えたストリートウエアがミックスした新感覚のスタイルに刺激を受けました。一方で、イベント会場では“自然体”や“ノンシャラン”といったムードとは無縁のゲストが集い、一張羅にメイクもヘアもしっかり決め込んだの気合いの入りっぷりを眺めるのが楽しみの一つ。自己表現する喜びが全身から溢れ出るゲストたちから、ファッションが英気を養い自信をもまとわせる、その力を思い知りました。カザフスタンはまだまだ発展途上ではあるものの、デザイナーも市場も経験を積んで成熟し、引き算を学んで洗練されてくれば、フォークロアとストリートを掛け合わせた新世代のスタイルが世界へと広がる可能性を秘めています。少し時間はかかるかもしれませんが、今後の発展に期待しています。

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2024年に登場した“カプセルトイコスメ”を振り返り! ミニチュアチャーム、本当に使えるコスメまで

カプセルトイとコスメブランドのコラボレーションにより、定番アイテムをミニチュア化したカプセルトイが多数登場した2024年。特にバンダイの“ガシャポン”が積極的にタッグを組んでいた。

カプセルトイ市場に参入したコスメブランドは、「キャンメイク(CANMAKE)」や「マジョリカ マジョルカ(MAJOLICA MAJORCA)」、韓国発の「ブイティー(VT)」などの人気ブランド。この記事では、24年に販売していた“カプセルトイコスメ”を一挙に振り返る。

あのブランドの人気商品がミニチュア化!

まずは、バンダイで展開した“ガシャポン”を紹介。ブランドロゴやふたが開くなどのギミックも細かく再現されており、美容好きな人のハートをガッチリと掴んだ。

「キャンメイク」は再販するほどの人気ぶり

発売日:2024年2月第4週〜
料金:1回300円

「WWDJAPAN」の編集部内でまず最初に話題に上がったのは、「キャンメイク」だ。“マシュマロフィニッシュパウダー”や“グロウフルールチークス(ブレンドタイプ)”などのアイコニックな商品をミニチュアチャームにした。あまりの人気ぶりで、7月に再販。リップのキャップやチークのふたを開けることができるなど、本格的なギミックも注目を集めた。

「マジョリカ マジョルカ」はマスカラコームまで完全再現

発売日:2024年12月第3週〜
料金:1回300円

「マジョリカ マジョルカ」も登場。アイコニックなデザインのアイシャドウは本物同様ケースから取り出すことができ、チークは蓋を開いて中のパフを、 “マジョロマンティカ”は中のスパチュラを取り出せる。“ラッシュエキスパンダー”の取り出せるコームは特徴的な形状まで再現した。

「ブイティー」のトライアルキットは本物さながら

発売日:2024年10月第3週〜
料金:1回300円

グリーンのパッケージに、虎の絵が特徴的な韓国のコスメブランド「ブイティー」。23〜24年に話題となった天然のマイクロニードルを配合した美容液“リードルショット”はもちろんのこと、本物さながらのパウチ仕様の“シカ トライアルキット”もお目見えする。

絵本の世界観をそのまま落とし込んだ「ロレッタ」

発売日:2024年5月第3週〜
料金:1回300円

絵本のような世界観のかわいらしいパッケージに定評があるヘアケアブランド「ロレッタ(LORETTA)」からも、ミニチュアコレクションが登場。ブランドらしい温かみあるデザインを表現する為に、“ベースケアオイル”やグロススプレーの“キラキラシュー”は実際のパッケージ同様に、イラスト部分の淵を手でちぎったような質感になるよう、ギザギザに仕上げた。

「ボタニスト」「ヨル」のミニチュアシャンコン

発売日:2024年9月15日
料金:1回300円

ヘアケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」と「ヨル(YOLU)」のシャンプーボトルもミニサイズに。ポンプ部分は実際にプッシュできるギミック付きで、高クオリティーだ。

ブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を発売

バンダイのほか、グッズの企画、製造、販売を行っているブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を販売した。

本物と見比べたい「シピシピ」の“ガラスプランパー”

発売日:2024年8月22日
料金:1回500円

ふくれながプロデュースしているコスメブランド「シピシピ(CIPICIPI)」。クッションファンデーションやリップなど全5種の中でも、目を引いたのはきらめくパッケージの“ガラスプランパー”だ。水面のようなデザインはそのままで、本物のコスメと並べて楽しめそう。

「アンドビー」はINIのファンも注目

発売日:2024年7月26日
料金:1回500円

「アンドビー(&BE)」は化粧下地やリップ、メイクスポンジなどの5種類を用意。ロゴの部分など細かい部分まで再現している。SNSでは、ブランドのアンバサダーを務めているINIのファン“MINI”も販売機を探し求める様子が見られた。

バンダイは「本当に使える」マルチカラーパウダーを発売

“ガシャポンコスメ”の中でも異彩を放っていたのは、バンダイのガシャポンシリーズ「ポンデクルール(PON DE COULEUR)」だ。実際に使えるコスメが出てくるもので、現在はアイシャドウやチーク、ハイライターとして使えるマルチカラーパウダーを展開している。

コラボレーションするアニメやキャラクターに合わせて、天面のデザインから色味まで全てオリジナルで制作しているという。

「サンリオキャラクターズ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

サンリオの人気シリーズ「甘えんぼナミダ」デザインのサンリオキャラクターズが描かれている。それぞれのキャラクターに合ったカラーパウダーをセットしており、中でもシナモロールのデザインはブルー系の色味でハイライターとしても使用可能だ。見た目もかわいいが、意外と使い勝手が良い。

「おジャ魔女どれみ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

アニメ「おジャ魔女どれみ」といえばの変身アイテムや衣装をパッケージ天面に施した。暖色系の5色を用意し、ピンク系はチークとしても、ブラウンはアイブロウパウダーやシェーディングとしても使用できそうだ。

「星のカービィ」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

丸いフォルムが特徴のカービィにぴったりのデザインと色味を採用。使いやすいピンク系だけでなく、オレンジやラベンダーも用意し、「普段手に取らない新しい色と出合ってほしい」という思いも込めている。

「モフサンド」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

キャラクターうさにゃんらが登場する「モフサンド」は、華やかなピンクやオレンジなどのカラー5色をそろえた。

「たまごっち」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

平成レトロブームの再燃を象徴する「たまごっち」もお目見え。「たまごっち」本体をイメージしたデザインやドット絵のデザインで、ピンクレッドやコーラルオレンジなどを用意している。

「クレヨンしんちゃん」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

グレープカラーやソーダブルー、アニメに出てくるお菓子「チョコビ」カラーのビターブラウンもなどを含む全5色。天面には、主人公しんちゃんや愛犬シロなどのキャラクターが描かれている。

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2024年に登場した“カプセルトイコスメ”を振り返り! ミニチュアチャーム、本当に使えるコスメまで

カプセルトイとコスメブランドのコラボレーションにより、定番アイテムをミニチュア化したカプセルトイが多数登場した2024年。特にバンダイの“ガシャポン”が積極的にタッグを組んでいた。

カプセルトイ市場に参入したコスメブランドは、「キャンメイク(CANMAKE)」や「マジョリカ マジョルカ(MAJOLICA MAJORCA)」、韓国発の「ブイティー(VT)」などの人気ブランド。この記事では、24年に販売していた“カプセルトイコスメ”を一挙に振り返る。

あのブランドの人気商品がミニチュア化!

まずは、バンダイで展開した“ガシャポン”を紹介。ブランドロゴやふたが開くなどのギミックも細かく再現されており、美容好きな人のハートをガッチリと掴んだ。

「キャンメイク」は再販するほどの人気ぶり

発売日:2024年2月第4週〜
料金:1回300円

「WWDJAPAN」の編集部内でまず最初に話題に上がったのは、「キャンメイク」だ。“マシュマロフィニッシュパウダー”や“グロウフルールチークス(ブレンドタイプ)”などのアイコニックな商品をミニチュアチャームにした。あまりの人気ぶりで、7月に再販。リップのキャップやチークのふたを開けることができるなど、本格的なギミックも注目を集めた。

「マジョリカ マジョルカ」はマスカラコームまで完全再現

発売日:2024年12月第3週〜
料金:1回300円

「マジョリカ マジョルカ」も登場。アイコニックなデザインのアイシャドウは本物同様ケースから取り出すことができ、チークは蓋を開いて中のパフを、 “マジョロマンティカ”は中のスパチュラを取り出せる。“ラッシュエキスパンダー”の取り出せるコームは特徴的な形状まで再現した。

「ブイティー」のトライアルキットは本物さながら

発売日:2024年10月第3週〜
料金:1回300円

グリーンのパッケージに、虎の絵が特徴的な韓国のコスメブランド「ブイティー」。23〜24年に話題となった天然のマイクロニードルを配合した美容液“リードルショット”はもちろんのこと、本物さながらのパウチ仕様の“シカ トライアルキット”もお目見えする。

絵本の世界観をそのまま落とし込んだ「ロレッタ」

発売日:2024年5月第3週〜
料金:1回300円

絵本のような世界観のかわいらしいパッケージに定評があるヘアケアブランド「ロレッタ(LORETTA)」からも、ミニチュアコレクションが登場。ブランドらしい温かみあるデザインを表現する為に、“ベースケアオイル”やグロススプレーの“キラキラシュー”は実際のパッケージ同様に、イラスト部分の淵を手でちぎったような質感になるよう、ギザギザに仕上げた。

「ボタニスト」「ヨル」のミニチュアシャンコン

発売日:2024年9月15日
料金:1回300円

ヘアケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」と「ヨル(YOLU)」のシャンプーボトルもミニサイズに。ポンプ部分は実際にプッシュできるギミック付きで、高クオリティーだ。

ブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を発売

バンダイのほか、グッズの企画、製造、販売を行っているブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を販売した。

本物と見比べたい「シピシピ」の“ガラスプランパー”

発売日:2024年8月22日
料金:1回500円

ふくれながプロデュースしているコスメブランド「シピシピ(CIPICIPI)」。クッションファンデーションやリップなど全5種の中でも、目を引いたのはきらめくパッケージの“ガラスプランパー”だ。水面のようなデザインはそのままで、本物のコスメと並べて楽しめそう。

「アンドビー」はINIのファンも注目

発売日:2024年7月26日
料金:1回500円

「アンドビー(&BE)」は化粧下地やリップ、メイクスポンジなどの5種類を用意。ロゴの部分など細かい部分まで再現している。SNSでは、ブランドのアンバサダーを務めているINIのファン“MINI”も販売機を探し求める様子が見られた。

バンダイは「本当に使える」マルチカラーパウダーを発売

“ガシャポンコスメ”の中でも異彩を放っていたのは、バンダイのガシャポンシリーズ「ポンデクルール(PON DE COULEUR)」だ。実際に使えるコスメが出てくるもので、現在はアイシャドウやチーク、ハイライターとして使えるマルチカラーパウダーを展開している。

コラボレーションするアニメやキャラクターに合わせて、天面のデザインから色味まで全てオリジナルで制作しているという。

「サンリオキャラクターズ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

サンリオの人気シリーズ「甘えんぼナミダ」デザインのサンリオキャラクターズが描かれている。それぞれのキャラクターに合ったカラーパウダーをセットしており、中でもシナモロールのデザインはブルー系の色味でハイライターとしても使用可能だ。見た目もかわいいが、意外と使い勝手が良い。

「おジャ魔女どれみ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

アニメ「おジャ魔女どれみ」といえばの変身アイテムや衣装をパッケージ天面に施した。暖色系の5色を用意し、ピンク系はチークとしても、ブラウンはアイブロウパウダーやシェーディングとしても使用できそうだ。

「星のカービィ」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

丸いフォルムが特徴のカービィにぴったりのデザインと色味を採用。使いやすいピンク系だけでなく、オレンジやラベンダーも用意し、「普段手に取らない新しい色と出合ってほしい」という思いも込めている。

「モフサンド」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

キャラクターうさにゃんらが登場する「モフサンド」は、華やかなピンクやオレンジなどのカラー5色をそろえた。

「たまごっち」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

平成レトロブームの再燃を象徴する「たまごっち」もお目見え。「たまごっち」本体をイメージしたデザインやドット絵のデザインで、ピンクレッドやコーラルオレンジなどを用意している。

「クレヨンしんちゃん」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

グレープカラーやソーダブルー、アニメに出てくるお菓子「チョコビ」カラーのビターブラウンもなどを含む全5色。天面には、主人公しんちゃんや愛犬シロなどのキャラクターが描かれている。

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伊「ブリオーニ」と小さな村の挑戦 テーラリングで文化をつなぎ、未来を仕立てる

「ブリオーニ(BRIONI)」は、イタリア・アブルッツォ州ペンネにテーラリングスクール「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア・ナザレノ・フォンティコリ (Scuola di Alta Sartoria Nazareno Fonticoli Fonticoli)」を今秋開校した。同校設立の背景を現地取材すると、同ブランドが掲げるマニフェスト“スローラグジュアリー”の概念と、テーラリングを通じて描く未来が見えた。

なぜ小村ペンネに開校したのか

ペンネは「ブリオーニ」創設者ナザレノ・フォンティコリ(Nazareno Fonticoli)の出身地であり、有数のテーラーを輩出してきた仕立て屋の村でもある。ローマから車で約3時間の距離に位置する自然豊かな環境で、現在の人口は約1万人。かつては、村で職に就くなら農家か仕立て屋かというほどテーラーが生活に根付いており、仕立て屋の村としての歴史は1000年以上にも及ぶと言われている。フォンティコリ自身も熟練のテーラーで、ビジネスパートナーのガエタノ・サヴィーニ(Gaetano Savini)と共に1945年に「ブリオーニ」をローマで創業すると、59年には故郷ペンネに自社工房を、85年にはテーラーリング学校「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア」を設立した。新スクールの前身となる同校では、テーラリングの技術に加え、歴史や地理、数学といった科目も含み、生徒の年齢は14歳から17歳という、義務教育の一環である教育内容だった。学校を卒業して「ブリオーニ」の工房に就職する生徒もおり、ペンネが長年培ってきた技術の継承や雇用創出にも貢献してきた。

「ブリオーニ」のメディ・ベナバジ (Mehdi Benabadji)CEOは、「本校の再開は、イタリアのクラフツマンシップを支援・保護するためにが長年取り組んできた活動をさらに推進するもの。これらの取り組みは、伝統と職人技、そして“スローラグジュアリー”の精神のもと、製品作りにとどまらない技術や価値を次世代に継承したいという強い思いから生まれている。私たちが追求する全ての活動は、現代ファッションのスピードに抗い、メゾンの基本理念を尊重、遵守することを目指している」と述べている。

文化をつなぐ手厚い支援

同校はコロナ禍の休校を経て、2024年9月に創業者の名を冠した「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア・ナザレノ・フォンティコリ」として再び開校すると、衣服制作にのみ焦点を当てた年間1300時間、週5日の授業内容に変更した。初年度は、2年コースの入学試験を通過した女性10人、男性6人の生徒を迎えている。中にはフランスからの留学生や、「ブリオーニ」勤務の両親の背中を見て自身もテーラーの道を志したという23歳もいた。授業は同ブランドのマスターテーラーや技術講師の指導のもと、縫製からパターンメーキング、裁断までの手仕事の技術や、機械を用いた制作工程も学ぶ。「ブリオーニ」のメソッドや高品質の生地を使いながら学べるものの、卒業後の進路選択は自由だ。生徒は就職先で高待遇を得るために、テーラリングの総合的な技術を身に付ける。

学生への支援も手厚い。初年度の生徒16人には入学金3000ユーロの85%を負担する奨学金を授与し、1 年目の中間試験および2 年目の最終試験に合格した場合は、入学金全額を奨学金で支給して、費用を返還するという。企業としては学校の運営費はもちろん必要ではあるものの、入学金や授業料での利益以上に、文化の継承や雇用創出に長期的な価値を見出しているのだろう。実際、ペンネに構える「ブリオーニ」のファクトリーには前身学校の卒業生も多く、数百人のプロフェッショナルが同ブランドの美しいテーラリングを支えている。現在「ブリオーニ」のチーフマスターテーラーとしてテーラリング部門を率いるアンジェロ・ペトルッチ(Angelo Petrucci)も、同校の一期生である。人から人へ、手から手へ受け継がれた技術と文化が、結果的にブランドの強固な基盤となる――巨大コングロマリッドによる生産拠点の買収合戦とは一線を画す、時間をかけたラグジュアリーの継承だ。

生活を豊かにするテーラリング

「ブリオーニ」のテーラリングを評する“美しい”という抽象的な表現の内側には、歴代テーラーたちのクラフツマンシップと、時代に合わせて進化を遂げてきたミリ単位のディテールがある。180工程を経て完成するジャケット、40工程のスラックス、2cm後ろにずらし可動域を確保したショルダーライン、59種類の輸出国の気候に合わせて変える芯地、73%を表に出さないよう手縫いしたステッチ、15分かけて1つを完成させるボタンホールなど、ペンネと共にゆっくりと時間をかけて積み重ねてきたノウハウと、卓越した技術を一着一着に込めている。

最大の強みであるテーラリングは、「ブリオーニ」のビジネスを1945年の創業以来支えてきた。売り上げの主軸であるビスポークをはじめ、ノルベルト・スタンフル(Norbert Stumpfl)=デザイン・ディレクターによるプレタポルテ、最近ではウィメンズやフレグランス・コレクションの立ち上げなど、商品ラインアップを拡充している。華美なデザインが多くない分、通好みという印象もあるだろう。しかし、実際に袖を通したり、ファッション・ウイークで披露する新作の豊かな表現を目の当たりにしたりすると、幅広い層にとって身近なモノ作りであることが分かる。「ブリオーニ」が小さな村と60年以上にわたってゆっくり培ってきたラグジュアリーは、これからも時代に左右されることなく、次世代へとつながり、世界中の誰かを豊かにする服作りで未来を築いていくのだろう。学校関係者は力強く言い切った。「ペンネはわれわれにとっての心臓である」と。

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2025年の流行カラー“モカ・ムース” パリ&ミラノコレの最新スタイリングに学ぶ【2025年春夏トレンド】

パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE以下、パントン)は、毎年発表する“カラー・オブ・ザ・イヤー(Color of the Year)”の2025年に、暖かみを帯びたブラウン“モカ・ムース(Mocha Mousse : Pantone 17-1230)”を選びました。すでに人気のブラウンから少し濃さを落とした色味で、癖が強くないため幅広い着こなしに役立ちそうです。今回は来年に向けて、25年春夏パリ&ミラノコレクションから“モカ・ムース”系カラーの取り入れ方を予習しておきましょう。

ムースといえば、スイーツのチョコレート・ムースがおなじみですが、“モカ・ムース”はチョコではなくコーヒーのイメージで、赤みを抑えたブラウン寄りの色合いです。ブラウンは24年の人気カラーの一つだったので、その延長線上といえます。パントンはこの色を選んだ理由に、「小さな幸せの大切さ」を挙げており、カフェタイムが象徴する精神的な落ち着きをイメージしているようです。

モードの世界では、“日常”が新たなテーマに浮上。着飾って出かける特別なシーンだけでなく、普段にも華やかで、あでやかなムードを盛り込む装いが相次いで提案されています。日常と非日常のつなぎ目にあたるカフェタイムが由来の“モカ・ムース”は、“日常プラスアルファ”向き。ぬくもりや心地良さを醸し出すコーディネートにつながりそうです。

トレンドカラーは、その時期の空気感や世相などを考慮して選ばれます。約3年間続いたコロナ禍が落ち着きを取り戻しつつある一方で、国際的には不安定な情勢が続いており、落ち着きや安心感を求める気持ちが広がっています。“モカ・ムース”は、見るからにホッとする色味なので、今のニーズを満たしているといえるでしょう。

また同時に、チョコレートやコーヒーが持つビター&スイートなイメージも連想させ、ハッピーに一直線とはいかない現状のありようにもつながります。ミニマルやクラシックが軸になっている現在のトレンドと組み合わせやすいのも“モカ・ムース”の長所。赤みを強めたり、トーンを落としたりといった近隣色のバリエーションも豊富で、自分流のアレンジがかないます。

「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、“モカ・ムース”系のパンツルックでまとめました。サテンのようなつやめきがジョガーパンツにリュクスな印象を漂わせ、ブルゾンはブラウスのようにしなやか。上下で色味のトーンを微妙にずらして、装いに深みをもたらしました。

ドレッシーなミリタリースタイル

“モカ・ムース”はやわらかい印象のカラーなので、タフなムードのアイテムも穏やかに着こなせます。例えば、ミリタリースタイル。カーキ系に比べてぐっとソフトな雰囲気でまとえます。

「エルメス(HERMES)」のミリタリーライクなセットアップがドレッシーに映るのは、落ち着いたトーンのおかげ。スポーティーなブラトップもエレガントな印象です。サンダルも同系色でそろえつつ、バッグだけはキャメルカラーで控えめな差し色を効かせました。

タフさを抑えたつやめきコーデ

気負わない自然体な色なのも“モカ・ムース”の特徴で、凜々しい印象をやわらげる使い方も可能です。パテントレザーやグリッターなどとマリアージュすれば、硬軟が同居したコーディネートに仕上がります。

「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、たっぷりと光沢を宿したレザーコートをワンピースのようにまといました。押し出しが強すぎないのは、“モカ・ムース”系カラーの効果。表情の異なるベルトを2本巻いて、アクセサリーのような華やかさを演出しました。一方、足元はサンダルでムードをずらした好バランスのスタイリングです。

スポーティー×グラマラスとも好相性

“モカ・ムース”は、シックな雰囲気にまとめやすいカラーでもあります。素肌の露出が多めでも、全体をバランス良く軟着陸させられます。ガーリーに見えがちなミニ丈のボトムスも“モカ・ムース”なら大人度アップ。上下でまとえば、さらにドレッシーに仕上がります。

「グッチ(GUCCI)」は、ミニスカートのセットアップをトレンドカラーで染め上げました。ハリとつやめきをダブルで帯びた特殊加工素材が“モカ・ムース”系と好相性。リッチなムードを醸し出しました。ジップアップのブルゾンは、スポーティーな表情とフェミニンなペプラムが融合。クラッチバッグとスタッズ付きヒールでグラマラスさを添えています。

ノスタルジックなボヘミアンスタイル

落ち着いたトーンの“モカ・ムース”系は、渋めの装いにもなじみます。勢いの続くボヘミアンやレトロスタイルは、絶好の使いどころ。ノスタルジックなモチーフとも折り合いが良く、古着やビンテージ系の着こなしにもマッチするカラーです。

全体をペイズリー柄で埋め尽くした「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のワンピースは、ボヘミアンなムードと優雅さを折り合わせたデザイン。“モカ・ムース”より赤みの強い地色が、どこか懐かしげなムードを印象付けています。黒レースのグローブや白レースのストッキングで脇を固めて、貴婦人テイストも取り入れたミックススタイルです。

シアーなデザインも気品をキープ

自然界に存在する色に近い“モカ・ムース”は、ナチュラルな装いにマッチします。抑えた色調は知性や品性をもたらすので、セレモニーの場面やオフィスルックにも好適。ドレスでまとえば、レディーライクに整えられます。

シアーな生地で仕立てた「フェンディ(FENDI)」のスリップドレスは、美しい落ち感が印象的。タンクトップ風のパーツがヘルシーな表情を引き出しています。ボトムのシースルースカートから脚が透けて見えても、ノーブルな色が気品をキープ。健やかさとドレッシーさが無理なく同居しています。

“モカ・ムース”は奥行きや穏やかさが備わった色調なので、1枚で着ても様になります。コーヒー由来のほのかな甘さやビターなイメージも持ち味です。シーズンやシーンを選ばないので、2025年の年間を通じて頼れるトレンドカラーになりそうです。

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「ディオール」「スリー」の春コスメや「シュウ ウエムラ」「アルマーニ ビューティ」の新春限定品など 今週発売のビューティアイテム19選【12/30〜1/5】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月30日〜1月5日に発売するアイテムを紹介します。2025年の始まりはビューティアイテムが豊作!「ディオール(DIOR)」や「スリー(THREE)」、「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」、「ジバンシイ(GIVENCHY)」からはスプリングコレクション、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」や「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」、「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」からは新春を祝う限定デザインのコレクションが登場します。スキンケアもシワ改善有効成分のニールワンを配合したポーラ「リンクルショット」の先行美容液や「ヒンス(HINCE)」初のスキンケアアイテムが発売に。新しい年を新しいコスメでスタートしては?

【1月1日発売】
アナ スイ コスメティックス
(ANNA SUI COSMETICS)

質感異なる4種のアイカラーとカラーライナー

「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」は2025年の春コレクション第1弾を発売する。ラインアップは、質感とカラーの異なるアイカラー4種と、柔らかく滑らかな描き心地の極細芯が特徴のペンシルタイプのカラーライナー。

■商品詳細

“シャイニー アイカラー”(各5色、各2750円)
“シルキー アイカラー”(各5色、各2750円)
“マット アイカラー”(各5色、各2750円)
“グリッター アイカラー”(各5色、各2750円)
“アイライナー ペンシル”(全6色、各2420円)

【1月1日発売】
アルマーニ ビューティ
(ARMANI BEAUTY)

人気ファンデから“へび”にリンクした新デザインケースが登場 

「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」は、アイコンアイテムのファンデーション“マイ アルマーニ トゥ ゴー クッション”から、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のハンドバッグにインスピレーションを受けたデザインのケース“エフェクロコ ヌード”を数量量限定で発売する。

■商品詳細

“エフェクロコ ヌード”(4180円/レフィル8030円)

【1月1日発売】
アヴェダ
(AVEDA)

“頭皮の老化”に着目したスカルプ&ヘアマスク

「アヴェダ(AVEDA)」は、植物科学とスキンケア発想を融合させた“スカルプ ソリューション”シリーズから頭皮と髪に潤いを与える“ハイドレーティング スカルプ&ヘア マスク”を発売する。97%自然由来成分を配合し、ビーガンかつシリコンフリー処方。乾燥による頭皮の不快感を軽減に導くほか、髪にも潤いを与えて柔らかくし、滑らかに仕上げる。

■商品詳細

“スカルプ ソリューション ハイドレーティング スカルプ&ヘア マスク”(150mL、6710円)

【1月1日発売】
ディオール
(DIOR)

パステルカラーの限定アイパレットやマキシマイザーが登場 

「ディオール(DIOR)」は、スプリングコレクション 2025 “グロウマニア”を発売する。可憐で柔らかなピンク、透明感溢れるブルーとライラック、フレッシュなピーチや爽やかなミントグリーンのパステルカラーのリップ、ハイライター、アイシャドウ、ネイルをラインアップし、喜びに溢れた春のルックを演出する。

■商品詳細

“ディオールショウ サンク クルール”(限定2種、各1万10円)
“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”(限定5色、各4730円)
“ディオールスキン フォーエヴァー クチュール ルミナイザー”(限定1色、8250円)
“ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー”(限定1色、5940円)
“ディオール ヴェルニ”(限定1色、4620円)
“クレーム アブリコ”(限定1色、4620円)

【1月1日発売】
ヒンス
(HINCE)

“キングスベリー”に着目した初のスキンケアラインが登場 

韓国発コスメブランド「ヒンス(HINCE)」は、ブランド初の、“キングスベリー”に着目したスキンケアアイテム、ナイトクリームとリップオイルを発売する。「ヒンス」公式オンラインストアとゾゾタウンで2025年1月1日から、1月2日からは「ヒンス」直営店舗で発売する。

■商品詳細

“キングスベリービターナイトクリーム” (50mL、2640円)
“ビタナリッシングリップオイル”(全2色、1650円)

【1月1日発売】
ポーラ

ニールワンをした配合シワ改善の2剤式・先行美容液 

ポーラは、「リンクルショット」からシワ改善有効成分ニールワンを配合した先行美容液“リンクルショット メディカル セラム デュオ”[医薬部外品]を発売する。ニールワンを配合した初の全顔美容液で、2剤を自身で混合して使うシワ改善医薬部外品の美容液。シワを改善するニールワンとNEREリキッドのほか、ニーレナジーとDリキッドを配合した。

■商品詳細

“リンクルショット メディカル セラム デュオ”[医薬部外品](1万9800円)

【1月1日発売】
メイクアップフォーエバー
(MAKE UP FOR EVER)

人気パウダーが進化 自然な仕上がりの2タイプが登場 

「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」は、“ウルトラHDシリーズ”のベストセラーのパウダーを進化させ、“HDスキン プレストパウダー”と“HDスキン ルースパウダー”を発売する。

■商品詳細

“HDスキン プレストパウダー”(全5色、各5720円)
“HDスキン ルースパウダー”(5720円)

【1月1日発売】
シセイドウ
(SHISEIDO)

“フューチャーソリューションLX”シリーズのUVクリーム 

資生堂は、グローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」の最高峰シリーズ“フューチャーソリューション LX”から“スキントリートメントUVクリーム”を発売する。全国のデパートを中心とした約120店と「シセイドウ」公式サイト、資生堂オンラインストアで取り扱う。

■商品詳細

“スキントリートメントUVクリーム”(52g、1万1550円))

【1月1日発売】
スナイデル ビューティ
(SNIDEL BEAUTY)

6色アイパレットと高密着ルージュがリニューアル 

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は、リニューアルした6色アイパレット “アイデザイナー n”と “ルージュ クチュール”をそろえる“2025 SS コレクション”を発売する。「スナイデルビューティ」公式オンラインストア、全店舗で取り扱い、12月18日に予約受付を開始する。

■商品詳細

“アイデザイナー n” (全4種、各6600円)
“ルージュ クチュール” (全8種、各3520円)

【1月1日発売】
スリー
(THREE)

新感覚リップ2種と春限定アイシャドウパレット

「スリー(THREE)」は、“反射の領域”がテーマの2025年スプリングコレクションを発売する。異なる質感のリップカラー2種と春限定カラーのアイシャドウ2色をラインアップする。

■商品詳細

“スリー ドリームオン アリューリング リルワン”(全6色、各4070円)
“スリー ドリームオン アリューリング リップスティック”(全6色、各4400円)
“スリー スターゲージングアイシャドウクアッド”(全2種、各7480円)

【1月1日発売】
よーじや

全身ケアがかなう福袋2種 

京都発の「よーじや」は、ハンドクリームやリップクリームなど人気の肌ケアアイテムを入れた福袋“よーじやハッピーバッグ”を発売する。9900円相当の商品を入れた5000円の福袋と、1万8000円相当の商品を入れた1万円の福袋の2つをラインアップする。

■商品詳細

“よーじやハッピーバッグ”(5000円)
“よーじやハッピーバッグ”(1万円)

【1月1日発売】
シュウ ウエムラ
(SHU UEMURA)

“扇”モチーフのコレクション

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、縁起物の“扇”をモチーフにしたデザインの“イルーシブフレアニューイヤーコレクション”を発売する。4色アイシャドウパレット、リップ2種、アイブロウペンシル、クレンジングオイルを華やかなレッドカラーをまとった限定パッケージでラインアップする。

■商品詳細

“アイスカルプト”(7150円)
“キヌルージュ マット”(各4950円)
“ルージュ アンリミテッド アンプリファイド ピグメント”(各4620円)
“ハードフォーミュラハード9”(3850円)
“アルティム8∞ スブリムビューティ クレンジング オイルn”(450mL、1万4850円)

【1月1日発売】
イヴ・サンローラン
(YVES SAINT LAURENT)

“メイクミーブラッシュ”シリーズからなふんわり発色のパウダーチーク

イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT以下、YSL)」は、“メイクミーブラッシュ”シリーズからパウダーチーク“メイクミーブラッシュ パウダー”を発売する。“ライトヴェール”効果により、もともとが美しい肌かのようにふんわりと頰を染める。ローズヒップとスクワランを配合し、パウダーでありながら長時間しっとりとした肌が続く。

■商品詳細

“メイクミーブラッシュ”シリーズからパウダーチーク“メイクミーブラッシュ パウダー”(全7色、各8360円)

【1月2日発売】
ボビイ ブラウン
(BOBBI BROWN)

新年の訪れを祝うアイシャドウとアイブロウペンシルが登場 

「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」は、春節のランタンや爆竹が着想源の“ルナ ライツ アイシャドウ クォード”と細身でなぎなた型の新作アイブロウペンシル“プリサイス ブロー ペンシル”、“ロングウェア ブロー ペンシル”の新色2色を発売する。

■商品詳細

“ルナ ライツ アイシャドウ クォード”(5.2g、9350円)
“プリサイス ブロー ペンシル”(全12色、各5720円)
“ロングウェア ブロー ペンシル”(新色2色、各4950円)

【1月2日発売】
メゾン マルジェラ
(MAISON MARGIELA)

“レプリカ”のハンドクリームがリニューアル 

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」 は、フレグランスライン“レプリカ”の “レプリカ ハンドクリーム”をパッケージデザインと容量をリニューアルして発売する。同商品は、厳選されたシアバターとスイートアーモンドオイルを使用し、乾燥から手肌を守る。ベタつかないテクスチャーと軽やかな使用感が特徴で、ギフトとしても人気のアイテムだ。

■商品詳細

“レプリカ ハンドクリーム”(全3種、各50mL、各4400円)

【1月2日発売】
ノーズショップ
(NOSE SHOP)

トラベルサイズの香水をセットにした福袋 

フレグランス専門店を展開する「ノーズショップ(NOSE SHOP)」は、ニッチフレグランスをとことん楽しめる“ノーズ ショップ 福袋”(全2種、各3万3000円)を数量限定発売する。それぞれ約6〜15mLのトラベルサイズの香水を6〜7種そろえ、約6万円相当の香水が3万3000円で手に入るセットだ。

■商品詳細

“ノーズ ショップ 福袋”(全2種、各3万3000円)
“ノーズ ショップ ミニ香水福袋”(オンライン限定、全2種、各8800円)

【1月3日発売】
ジバンシイ
(GIVENCHY)

プリズムの魔法と煌めきに満ちたスプリングコレクション 

ジバンシイ(GIVENCHY)」は、“きらめきに満ちた春”がテーマの“スプリング コレクション 2025”を数量限定で発売する。ラインアップは、麗らかな日差しや桜の花びらから零れ落ちるきらめきを表現した全4アイテム。公式オンラインストアでは6日から販売する。

■商品詳細

“プリズム・リーブル・ハイライター”(6930円)
“プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター ピンク”(11mL、5060円)
“プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター ラベンダー”(11mL、5060円)
“ローズ・パーフェクト”(全2色、各4840円)
“ル・ヌフ・ジバンシイ”(8360円)

【1月3日発売】
ラッシュ
(LUSH)

全身でチョコレートを満喫できるバレンタインコレクション 

ナチュラルコスメブランド「ラッシュ(LUSH)」は、フェアトレードオーガニック認定カカオバターを使用したバレンタインコレクションを発売する。チョコレートの香りのシャワージェルや板チョコ型のバスボムなどのバスアイテムほか、ボディーケアアイテムやギフトセットなど、バレンタインを彩る全35アイテムをラインアップする。

■商品詳細

“ポッシュチョコレート シャワージェル”(110g、1530円/280g、3060円/560g、5160円)
バスボム(全6種)
シャワージェル(全3種)
スキンケアアイテム(全5種)
“ラブバーガー ギフト”(3200円)
“チェリーチョコレート ギフト”(3400円)
“ラブトリップ ギフト”(2400円)

【1月3日発売】
トム フォード ビューティ
(TOM FORD BEAUTY)

あでやかなバラの誘惑を表現した限定コレクション 

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は、あでやかなバラの誘惑を表現した“ローズ エクスポーズド カラー コレクション”を限定発売する。“ローズ エクスポーズド オード パルファム スプレィ”は、フローラルレザーの香りで、生花の香りを保つためのブランド独自のローズ・オン・ローズ共蒸留技術を主役に据えた初めてのフレグランスだ。

■商品詳細

“ローズ エクスポーズド オード パルファム スプレィ”(30mL、2万8050円/50mL、3万9600円)
“アイ カラー クォード 01RE ローズ エクスポーズド”(1万2980円)
“リップ カラー”(全2色、8250円)
“ローズ リップ オイル ティント”(8250円)

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【新作1位まとめ】「ディオール」強し!「キャンメイク」も2アイテムがトップを獲得 「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」メイクアップ編

百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年下半期(5~10月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」。その中から、メイクアップカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめて紹介する。

【アイメイク部門1位】

<百貨店部門>

「ディオール(DIOR)」
“ディオールショウ サンク クルール”

パリの風景を落とし込んだような輝きの限定アイシャドウ。カラークリスチャン・ディオールが愛したシャンゼリゼ通りが夕日に染まる情景からインスパイアされた “983 シャンゼリゼ”は、高い支持を集めた。1950年代にクリスチャン・ディオールがデザインしたシルクスカーフに着想を得て、マリア・グラツィア・キウリが再解釈した「プラン ドゥ パリ」パターンが施されたケースも人気に。(限定4種、各1万1150円※数量限定のためなくなり次第終了)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「キャンメイク(CANMAKE)」
“クリーミータッチライナー”

1.5mmの超極細芯の超極細ジェルライナーに、ミルキーなピンクブラウンの新色(カプチーノピンク)が登場。細かい部分にもスルスルと書くことができる点や肌なじみが良いカラーが話題になった。(新1色、715円)

<EC部門>
「アディクション(ADDICTION)」
“ザ アイシャドウ パレット +”

全質感にクリーミーオイルを配合し、ベルベットのように滑らかなテクスチャーに刷新した。絶妙な色と質感のレイヤードで、抜け感のあるアイメイクをかなえる。見た目より使いやすいという口コミも多く、人気の“008 Miss Mauve”はブルーベースの人を中心に注目された。(全12色、各6820円)

【リップ部門1位】

<百貨店部門>
「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」
“ラブシャイン キャンディ グロウ バーム”

ワンストロークでみずみずしい唇に仕上げるリップバーム。じんわりと湿度を含んだかのような艶やかさで発色する血色ヌードカラーがSNSを中心に話題となり新規購入者を増やした。高保湿で今までにないシアーな発色とピンクのケースのかわいらしさも高評価に。(全6色、各4950円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「フィー(FWEE)」
“3Dボリューミンググロス”

日本での発売を待っている人も多かったボリュームアップグロス。元の唇の色を生かした発色の30%タイプと、果汁シロップのような鮮明なカラーの70%タイプの2種類を備える。潤いに満ちた艶やかな仕上がりと迫力のボリューム感が人気で、売り切れ店舗も続出した。(全12色、各1760円)

<EC部門>
「カネボウ(KANEBO)」
“ルージュスターヴァイブラント”

複合保湿成分インテリジェントモイストコンパウンドが働き、唇を乾燥や荒れからガードするラスティングルージュ。V12のくすみ感のあるモーヴピンクは、表情に潜む華やかさを引き出しながらアンニュイさを加えるモーヴカラーで使いやすいと評判に。(全17色うち新3色、限定4色、各4620円※限定発売)

【チーク部門1位】

<百貨店部門>
「ディオール(DIOR)」
“ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ”

やわらかな血色で頰を彩るチークカラーに、繊細な輝きをプラスするハイライトカラーをセットインしたデュオパレット。チークとハイライトの2種のパレットが見た目の愛らしさもあり、発売前からSNSで話題になった。(全4色、各8470円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「キャンメイク(CANMAKE)」
“パウダーチークス”

人気のパウダーチークが一新され、ムラになりにくいクリアな発色でしっとり感も高めた。“P02リトルシャイピンク”はバブみピンクで人気を獲得。(全4色、各660円)

<EC部門>
「スック(SUQQU)」
“ブラーリング カラー ブラッシュ”

するすると伸び広がる微細な粉体に、独自のオイリーレス処方を採用したパウダーブラッシュ。チークカラーとハイライトがセットになっており、混ぜてもよし、重ねてもよし、と発売から注目を集めた。(新7色うち限定1色、各6600円)

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百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2024年下半期(5~10月)に売れた商品を調査し、“本当に売れているもの”をまとめた「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」。その中から、メイクアップカテゴリーで1位に輝いた商品だけをまとめて紹介する。

【アイメイク部門1位】

<百貨店部門>

「ディオール(DIOR)」
“ディオールショウ サンク クルール”

パリの風景を落とし込んだような輝きの限定アイシャドウ。カラークリスチャン・ディオールが愛したシャンゼリゼ通りが夕日に染まる情景からインスパイアされた “983 シャンゼリゼ”は、高い支持を集めた。1950年代にクリスチャン・ディオールがデザインしたシルクスカーフに着想を得て、マリア・グラツィア・キウリが再解釈した「プラン ドゥ パリ」パターンが施されたケースも人気に。(限定4種、各1万1150円※数量限定のためなくなり次第終了)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「キャンメイク(CANMAKE)」
“クリーミータッチライナー”

1.5mmの超極細芯の超極細ジェルライナーに、ミルキーなピンクブラウンの新色(カプチーノピンク)が登場。細かい部分にもスルスルと書くことができる点や肌なじみが良いカラーが話題になった。(新1色、715円)

<EC部門>
「アディクション(ADDICTION)」
“ザ アイシャドウ パレット +”

全質感にクリーミーオイルを配合し、ベルベットのように滑らかなテクスチャーに刷新した。絶妙な色と質感のレイヤードで、抜け感のあるアイメイクをかなえる。見た目より使いやすいという口コミも多く、人気の“008 Miss Mauve”はブルーベースの人を中心に注目された。(全12色、各6820円)

【リップ部門1位】

<百貨店部門>
「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」
“ラブシャイン キャンディ グロウ バーム”

ワンストロークでみずみずしい唇に仕上げるリップバーム。じんわりと湿度を含んだかのような艶やかさで発色する血色ヌードカラーがSNSを中心に話題となり新規購入者を増やした。高保湿で今までにないシアーな発色とピンクのケースのかわいらしさも高評価に。(全6色、各4950円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「フィー(FWEE)」
“3Dボリューミンググロス”

日本での発売を待っている人も多かったボリュームアップグロス。元の唇の色を生かした発色の30%タイプと、果汁シロップのような鮮明なカラーの70%タイプの2種類を備える。潤いに満ちた艶やかな仕上がりと迫力のボリューム感が人気で、売り切れ店舗も続出した。(全12色、各1760円)

<EC部門>
「カネボウ(KANEBO)」
“ルージュスターヴァイブラント”

複合保湿成分インテリジェントモイストコンパウンドが働き、唇を乾燥や荒れからガードするラスティングルージュ。V12のくすみ感のあるモーヴピンクは、表情に潜む華やかさを引き出しながらアンニュイさを加えるモーヴカラーで使いやすいと評判に。(全17色うち新3色、限定4色、各4620円※限定発売)

【チーク部門1位】

<百貨店部門>
「ディオール(DIOR)」
“ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ”

やわらかな血色で頰を彩るチークカラーに、繊細な輝きをプラスするハイライトカラーをセットインしたデュオパレット。チークとハイライトの2種のパレットが見た目の愛らしさもあり、発売前からSNSで話題になった。(全4色、各8470円)

<バラエティー・ドラッグストア部門>
「キャンメイク(CANMAKE)」
“パウダーチークス”

人気のパウダーチークが一新され、ムラになりにくいクリアな発色でしっとり感も高めた。“P02リトルシャイピンク”はバブみピンクで人気を獲得。(全4色、各660円)

<EC部門>
「スック(SUQQU)」
“ブラーリング カラー ブラッシュ”

するすると伸び広がる微細な粉体に、独自のオイリーレス処方を採用したパウダーブラッシュ。チークカラーとハイライトがセットになっており、混ぜてもよし、重ねてもよし、と発売から注目を集めた。(新7色うち限定1色、各6600円)

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箱根駅伝2025、注目を集めるのはどのシューズ? 10ブランドを一挙紹介

お正月の風物詩と言えば、お雑煮に初もうで、そして1月2、3日の箱根駅伝!2日間にわたって全国的に放送されるレースは世界でも珍しく、宣伝効果は絶大だ。スポーツメーカーは箱根に照準を合わせて新型シューズを仕込んでおり、熾烈なシェア争いの場にもなっている。ここでは、24年の箱根で着用者がいたブランドの、25年の期待のシューズを紹介。「ナイキ」一強時代を経て各社の開発競争は激化・混戦しており、24年は初登場3ブランドを含む10ブランドが箱根路に登場した。
※以下、年ごとの着用者数、シェア率の出典は全て「アルペン グループ マガジン」

「ナイキ」
前回着用者:98人(42.6%)
注目モデル:“アルファフライ3”

21年にシェア率95.7%を記録し、経済誌などでも話題になった「ナイキ(NIKE)」。そこから徐々に着用率は落としてきたが、24年もシェア率で首位を維持。各社の追い上の中、数字をどこまで保てるかに注目が集まる。

注目モデルの“アルファフライ3”は、昨年の箱根でも選手に選ばれたモデル。歴代“アルファフライ”の中で最軽量で、前足部に2つ搭載した“エア ズーム ユニット”、“ズームX フォーム”による厚めのミッドソール、カーボンファイバーの“フライプレート”からなる独自のシステムがパワーを生み出す。11月22日に発売した24-25年向けの“エキデン パック”の“アルファフライ3”(3万9655円)は、白地に赤のファイヤーパターンが特徴。駅伝競争黎明期のころに夜道を照らした松明(たいまつ)が着想源という。

「アシックス」
前回着用者:57人(24.8%)
注目モデル:“メタスピードスカイパリ”

箱根の定番だった「アシックス(ASICS)」だが、「ナイキ」旋風が吹き荒れた21年は着用者ゼロの屈辱を味わった。しかし、“メタスピード”発売以降の22年は11.4%、23年は15.2%と巻き返し、24年は24.8%まで回復。25年は「ナイキ」にどこまで迫れるか。

箱根に向けては、走法の違いに合わせストライド型の“メタスピードスカイパリ”、ピッチ型の“メタスピードエッジパリ”の新色(共に2万7500円)を12月5日に発売した。独自の軽量クッションフォーム材“エフエフターボプラス”をミッドソールに採用。新色は、ピンクとイエローの爽やかな色使いがポイント。24年夏のパリ五輪でも、イエローの“メタスピード”シリーズのシューズを履いた選手は大活躍、特に、男子マラソンのバジル・アブディ選手(ベルギー)は銀メダルにも輝いた。

「アディダス」
前回着用者:42人(18.3%)
注目モデル:“アディゼロ アディオス プロ 4”

24年の箱根で、2年ぶり7度目の総合優勝を果たした青山学院大学。出場選手10人中6人が履いていたのが「アディダス」だ。また、「アディダス」は青学に加えて、今シーズンの大学駅伝で既に2冠を手にしている國學院大学ともパートナーシップを結んでいる。25年に旋風を巻き起こすか、期待が高まる。

注目モデルは“アディゼロ アディオス プロ 4”(2万8600円)。カーボンプレートではなく、足の指の形に沿うような5本骨形状のカーボンバー“エナジーロッド 2.0”を搭載し、前足部は船底のようなロッカーポイント構造を採用している。11月27日に発売した“アディゼロ エキデン コレクション”では、集中と情熱をイメージしたというシルバー×赤のカラーリングの“アディゼロ アディオス プロ 4”をそろえた。

「プーマ」
前回着用者:20人(8.7%)
注目モデル:“ディヴィエイト ニトロ エリート3”

箱根を「ナイキ」が席巻した21年から、改めてパフォーマンスランニングを強化している「プーマ(PUMA)」。24年夏は、多くの大学が合宿地とする長野・菅平に無料のリカバリーステーションも設けた。

注目モデルは“ディヴィエイト ニトロ エリート3”(3万800円)。“ニトロフォーム エリート”搭載のミッドソールは前作よりも4ミリ厚くなり、優れたエネルギーリターンを実現する。11月29日に発売された“エキデン グロー パック”では、「毎朝トレーニングに励むランナーが目にする、夜明け前の空を表現した」というパープルからイエローのグラデーションカラーが印象的。

「ミズノ」
前回着用者:5人(2.2%)
注目モデル:“ウエーブ リベリオン プロ ロー“

「ミズノ(MIZUNO)」も「アシックス」と共に、かつては箱根の定番だった。しかし、「ナイキ」の躍進と共にシェアを減らし、21年以降はシェア1〜2%前後で推移している。

「反発こそ、勝利への一歩。」と銘打ち、“ウエーブ リベリオン プロ ロー“(中足接地の選手向け)、“ウエーブ リベリオン プロ スリー”(前足部接地の選手向け)を11月29日に発売した。共に2万9700円。「爆発的な反発でスピードをアシストする」ため、従来使ってきたものより柔らかい独自のソール素材“ミズノ エナジーXP”を採用。柔らかいソールでも走りやすいよう、接地エリアが広くフラットになるソール構造もポイントだ。繊維強化ナイロンプレート“ミズノ ウェーブ”も搭載。

「オン」
前回着用者:3人(1.3%)
注目モデル:“クラウドブーム ストライク LS”

スイス発「オン」は、24年に初めて箱根での着用者が出た。五輪やワールドマラソンメジャーズ(マラソンの世界6大大会)では、着用した選手が好成績を多数残している。箱根での露出も今後さらに増えていきそうだ。

注目モデルは、パリ五輪に合わせて今夏パリで製法をお披露目した“クラウドブーム ストライク LS”(4万4000円)。ロボットアームからスプレー噴射してアッパーを高速製造する新技術「LightSpray」で作られており、アッパーは極薄でシームレス、シューレースも不要。廃棄物やCO2排出量も大幅に削減できるという。パリ五輪では、女子マラソンのヘレン・オビリ選手(ケニア)が同シューズを着用して銅メダルに輝いた。日本では10月31日に数量限定で発売した。

「ホカ」
前回着用者:2人(0.9%)
注目モデル:“ロケット X 2”

「オン」と同じく、米「ホカ(HOKA)」も24年は初めて箱根で着用者が出た。果たしてその流れは25年も続くのか、要注目だ。

注目モデル“ロケット X 2”(3万5200円)は、カーボンプレートをより反り上がった形状にすることで、高い推進力を実現。一新した高反発な新素材の2層ミッドソールのPEBAフォームでカーボンプレートを挟み込んでいる。独自のクッション性の高さによって、「シューズに走り方を合わせずに、よりスピードに乗ることを可能にした」。

「ニューバランス」
前回着用者:1人(0.4%)
注目モデル:“フューエルセル スーパーコンプ エリート v4”

日本ではライフスタイルスニーカーのイメージが強い「ニューバランス(NEW BALANCE)」だが、老舗ランニングシューズブランドとして、「ナイキ」旋風以前も以降も、箱根では継続して着用者がいる。順天堂大学とはサポート契約を結んでいる。

注目モデルは“フューエルセル スーパーコンプ エリート v4”(2万9700円)の新色。繊維とその編み込み構造を改良した新たなカーボンファイバープレートを採用。PEBA配合の“フューエルセル”ミッドソールや、湾曲させたカーボンファイバープレートを挟み込み、ミッドソールの空洞構造との相乗効果で最大限のエネルギーリターンを生み出す仕組みの“エナジーアーク”が連動し、さらなる前への推進力を実現。

「アンダーアーマー」
前回着用者:1人(0.4%)
注目モデル:“ベロシティ エリート2”

トレーニングウエアの印象が強い「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」だが、近年はシューズ着用者を街でもよく見掛ける。箱根では、23年、24年と連続で着用選手が出た。

注目モデルは“ベロシティ エリート2”(2万6400円)。前モデルと比べて、カーボンプレートの厚みを増して1.2ミリとし、セッティングも変更した。前足部のソールの厚みも20%以上増量している。

「ブルックス」
前回着用者:1人(0.4%)
注目モデル:“ハイペリオン エリート 4 PB”

米国のランニング専門店での卸売り上げシェア1位を誇り、米国の市民ランナーから支持が厚い「ブルックス」。箱根では24年に初めて着用者が出た。果たして2年連続となるか。

注目モデル“ハイペリオン エリート 4 PB”(3万5200円)は、箱根の翌日の1月4日に限定発売予定。既存モデルの“ハイペリオン エリート 4”を進化させてカーボンプレートを搭載し、ミッドソールのフォーム材には新たに“DNAゴールド”を採用。ブランド史上最も柔らかくて、高いエネルギーリターンを提供する。モデル名のPBはパーソナルベストの意。

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編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(下半期編)

今年も、残すところあとわずか。いろんなことがありました。記者という、名刺1枚でどこにも行けて、誰にも会える仕事をしていると、1年365日の間には、本当にいろんなことがあるんです。そこでこの記事では、私のiPhone16 Proの写真フォルダを振り返って、今年1年を超私的なコンテンツでプレイバック。今回は7〜12月のファッション&ビューティニュース(!?)です。

7月3日 ハリス・リードと芸妓さんディナー@赤坂

若きデザイナーは日本の伝統文化を堪能
私は、芸妓さんと相変わらずの変顔写真

秋冬のミラノ&パリコレ直後の4月、サマーバケーションに突入する前の7月、そして春夏コレクションがひと段落した11月あたりが多いでしょうか?この時期は、多くのデザイナーが海外から日本にやってきます。このタイミングでやって来たのは、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるハリス・リード(Harris Reed)。彼を囲んだディナー会場は、赤坂。芸妓さんの舞踊やお酌付きです。当時28歳だったハリスに、日本の伝統文化はどう映ったのでしょうか?一方の私は、芸妓さんとこんな写真(苦笑)。きっと2025年も、こんな風に写真に収まってしまうことはやめられないでしょう。

8月3日 「ケイタマルヤマ」おしゃれ盆踊り@銀座

ファッション業界の夏の風物詩
ドラマな人生が生み出した真夏の夜の夢

7月の芸妓さんに続き、8月も日本の伝統文化を堪能しました。「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」の「おしゃれ盆踊り」です。「WWDJAPAN」は現在、ブランド設立30周年を迎えた丸山敬太さんの激動の半生を振り返る連載を続けていますが、この「おしゃれ盆踊り」は、ブランドが伊勢丹のグループ会社による一事業だったころ、モノだけじゃなくコトも提供するためにスタート。敬太さんの激動の人生と共に規模や場所を変えながら、近年は再びスケールアップして今年はついに2DAYSとなりました!

いつの通りの野宮真貴さんによる「東京は夜の7時〜盆踊りバージョン」や、「マネージャーにめちゃくちゃ褒められる(笑)」というMEGUMIさんの口上、何よりオシャレな浴衣で集う人たちで大盛り上がりのイベントには、私も毎年、いろんな服装で伺います。去年は「ケイタマルヤマ」の浴衣だったので、今年は「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE) 」と田中一光さんのコラボで伺いました。来年は、何を着ようかな(笑)?

9月4日 「ヨシオクボ」ランウエイショー!?@新宿

初めての吉本新喜劇は最前列
ファッションの魅力を再認識

2025年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京」と言えば、コレでした!こちらはデビューから20周年を迎えた「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」による、吉本新喜劇とのコラボレーション。新宿のお笑い劇場「ルミネtheよしもと」で開かれたショーは、間寛平やすっちー、島田珠代が出演する喜劇で幕を開けました。

副編集長の大塚は、毎年帰省するたびに吉本新喜劇を見ているようですが、私は初めて。振り返れば、すっちーは「緊張した」と話していましたが、最前列で拝見した1人として、もっと爆笑して会場を盛り上げるべきだったと反省しております。でも、とってもワクワク、ドキドキしていたんですよ。改めてファッションやビューティは、何かとタッグを組めば、もっともっと魅力的になることを体感した次第です。

10月2日 エディ・スリマンが「セリーヌ」を去るの記事作り@パリ

「LV」の展示会場で「セリーヌ」のニュースを
帰りの飛行機を待つ間に連携技でもう一本

随分呑気な写真を撮影した10分後、まさかのお知らせが届きました。エディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターが「セリーヌ(CELINE)」を去る、というニュースです。このニュースを受け取ったのは、パリコレ直後。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の展示会場でした。私と欧州通信員の藪野は、「ルイ・ヴィトン」の会場で、エディ退任のニュースに着手し、LINE配信までを終えたことをここに告白します(笑)。

ちなみに、エディの後任にマイケル・ライダー(Michael Rider)前「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」クリエイティブ・ディレクターが就任するというニュースをキャッチしたのは、私と藪野が帰りの飛行機に乗るため、空港に向かう車を待っている間でした。我々は、またしてもその場で原稿作成に着手。バタバタして疲れたけれど、こういう疲労はいつも心地よいんです(笑)。

11月6日 カキモトアームズヘアコンテスト@六本木

イケてるスタイリスト&カラーリストが
イケてる男の子&女の子を作るコンテスト

10月中旬から11月にかけては、美容師の皆さんが参加するヘアコンテストが次々と開かれます。今回は、カキモトアームズのスタッフによる社内コンテストに審査員として参加しました。カキモトアームズは、髪の毛を切るスタイリストと、カラーを手掛けるカラーリストがタッグを組み、「東京で一番かわいい男の子&女の子」を作ります。

それが、マジでカワイイこと。美容師の皆さんは感度が高いので、最近はどのコンテストでもバレエコアなスタイルなどが頻出しますが、そんなコンテストの中でも群を抜いています。みなさん、洋服はどこで買っているのかな?ヘアスタイルだけではなく、ファッションについて聞いてみたい!と思ったのでした。

11月28日 「ケイト・スペード ニューヨーク」@銀座
12月2日 「ア ベイシング エイプ」@銀座

2024年の最後は2大キャラクターと一緒に
銀座で華々しいパーティー&ディナー

年末は、ファッション業界もパーティーが増え、華やかな世界がますますカラフルに。忙しいけれど、楽しい時期がやってきました。

2024年も、都内にはさまざまなショップがオープンしました。11月末には「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」が銀座店をリニューアル。そして12月5日には、「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」が東京・銀座の中央通りに新たに路面店「ベイプストア® 銀座(BAPE STORE® GINZA)」をオープンしました。

華やかなパーティには、素敵なゲストが欠かせません。「ケイト・スペード ニューヨーク」では、コラボレーションした誕生50周年のアイコン、ハローキティがお目見え。一方、「ベイプ」のディナーには、ベイビーマイロが駆けつけてくれました。ということで、記念写真。今年も、ファッション業界には楽しいことがいっぱいありました!

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編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(下半期編)

今年も、残すところあとわずか。いろんなことがありました。記者という、名刺1枚でどこにも行けて、誰にも会える仕事をしていると、1年365日の間には、本当にいろんなことがあるんです。そこでこの記事では、私のiPhone16 Proの写真フォルダを振り返って、今年1年を超私的なコンテンツでプレイバック。今回は7〜12月のファッション&ビューティニュース(!?)です。

7月3日 ハリス・リードと芸妓さんディナー@赤坂

若きデザイナーは日本の伝統文化を堪能
私は、芸妓さんと相変わらずの変顔写真

秋冬のミラノ&パリコレ直後の4月、サマーバケーションに突入する前の7月、そして春夏コレクションがひと段落した11月あたりが多いでしょうか?この時期は、多くのデザイナーが海外から日本にやってきます。このタイミングでやって来たのは、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるハリス・リード(Harris Reed)。彼を囲んだディナー会場は、赤坂。芸妓さんの舞踊やお酌付きです。当時28歳だったハリスに、日本の伝統文化はどう映ったのでしょうか?一方の私は、芸妓さんとこんな写真(苦笑)。きっと2025年も、こんな風に写真に収まってしまうことはやめられないでしょう。

8月3日 「ケイタマルヤマ」おしゃれ盆踊り@銀座

ファッション業界の夏の風物詩
ドラマな人生が生み出した真夏の夜の夢

7月の芸妓さんに続き、8月も日本の伝統文化を堪能しました。「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」の「おしゃれ盆踊り」です。「WWDJAPAN」は現在、ブランド設立30周年を迎えた丸山敬太さんの激動の半生を振り返る連載を続けていますが、この「おしゃれ盆踊り」は、ブランドが伊勢丹のグループ会社による一事業だったころ、モノだけじゃなくコトも提供するためにスタート。敬太さんの激動の人生と共に規模や場所を変えながら、近年は再びスケールアップして今年はついに2DAYSとなりました!

いつの通りの野宮真貴さんによる「東京は夜の7時〜盆踊りバージョン」や、「マネージャーにめちゃくちゃ褒められる(笑)」というMEGUMIさんの口上、何よりオシャレな浴衣で集う人たちで大盛り上がりのイベントには、私も毎年、いろんな服装で伺います。去年は「ケイタマルヤマ」の浴衣だったので、今年は「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE) 」と田中一光さんのコラボで伺いました。来年は、何を着ようかな(笑)?

9月4日 「ヨシオクボ」ランウエイショー!?@新宿

初めての吉本新喜劇は最前列
ファッションの魅力を再認識

2025年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京」と言えば、コレでした!こちらはデビューから20周年を迎えた「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」による、吉本新喜劇とのコラボレーション。新宿のお笑い劇場「ルミネtheよしもと」で開かれたショーは、間寛平やすっちー、島田珠代が出演する喜劇で幕を開けました。

副編集長の大塚は、毎年帰省するたびに吉本新喜劇を見ているようですが、私は初めて。振り返れば、すっちーは「緊張した」と話していましたが、最前列で拝見した1人として、もっと爆笑して会場を盛り上げるべきだったと反省しております。でも、とってもワクワク、ドキドキしていたんですよ。改めてファッションやビューティは、何かとタッグを組めば、もっともっと魅力的になることを体感した次第です。

10月2日 エディ・スリマンが「セリーヌ」を去るの記事作り@パリ

「LV」の展示会場で「セリーヌ」のニュースを
帰りの飛行機を待つ間に連携技でもう一本

随分呑気な写真を撮影した10分後、まさかのお知らせが届きました。エディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターが「セリーヌ(CELINE)」を去る、というニュースです。このニュースを受け取ったのは、パリコレ直後。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の展示会場でした。私と欧州通信員の藪野は、「ルイ・ヴィトン」の会場で、エディ退任のニュースに着手し、LINE配信までを終えたことをここに告白します(笑)。

ちなみに、エディの後任にマイケル・ライダー(Michael Rider)前「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」クリエイティブ・ディレクターが就任するというニュースをキャッチしたのは、私と藪野が帰りの飛行機に乗るため、空港に向かう車を待っている間でした。我々は、またしてもその場で原稿作成に着手。バタバタして疲れたけれど、こういう疲労はいつも心地よいんです(笑)。

11月6日 カキモトアームズヘアコンテスト@六本木

イケてるスタイリスト&カラーリストが
イケてる男の子&女の子を作るコンテスト

10月中旬から11月にかけては、美容師の皆さんが参加するヘアコンテストが次々と開かれます。今回は、カキモトアームズのスタッフによる社内コンテストに審査員として参加しました。カキモトアームズは、髪の毛を切るスタイリストと、カラーを手掛けるカラーリストがタッグを組み、「東京で一番かわいい男の子&女の子」を作ります。

それが、マジでカワイイこと。美容師の皆さんは感度が高いので、最近はどのコンテストでもバレエコアなスタイルなどが頻出しますが、そんなコンテストの中でも群を抜いています。みなさん、洋服はどこで買っているのかな?ヘアスタイルだけではなく、ファッションについて聞いてみたい!と思ったのでした。

11月28日 「ケイト・スペード ニューヨーク」@銀座
12月2日 「ア ベイシング エイプ」@銀座

2024年の最後は2大キャラクターと一緒に
銀座で華々しいパーティー&ディナー

年末は、ファッション業界もパーティーが増え、華やかな世界がますますカラフルに。忙しいけれど、楽しい時期がやってきました。

2024年も、都内にはさまざまなショップがオープンしました。11月末には「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」が銀座店をリニューアル。そして12月5日には、「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」が東京・銀座の中央通りに新たに路面店「ベイプストア® 銀座(BAPE STORE® GINZA)」をオープンしました。

華やかなパーティには、素敵なゲストが欠かせません。「ケイト・スペード ニューヨーク」では、コラボレーションした誕生50周年のアイコン、ハローキティがお目見え。一方、「ベイプ」のディナーには、ベイビーマイロが駆けつけてくれました。ということで、記念写真。今年も、ファッション業界には楽しいことがいっぱいありました!

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「ジーユー」が「新世紀エヴァンゲリオン」や“マイメロディ”“クロミ”とコラボ! 来週発売のファッションアイテム14選【12/30〜1/5】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月30日〜1月5日に発売するアイテムを紹介します。「ジーユー(GU)」は、1月1日の新年初売りからコラボの話題が目白押しです。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボコレクションではメンズ8型をラインアップ。一方、2025年に“マイメロディ”は50周年、“クロミ”は20周年を迎えることを記念し、同日に両キャラクターをあしらったコラボアイテムを発売します。ユニクロ「UT」からはTVアニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」とコラボしたメンズとキッズアイテムを1日に発売します。子どもはお年玉を持って、大人も新年のお祝いムードでお買い物をするのはワクワクしますね!

【1月1日発売】
ジーユー
(GU)

「新世紀エヴァンゲリオン」とコラボ

「ジーユー(GU)」は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボコレクションを発売する。同コレクションは、メンズ8型をラインアップ。首元に“NERV”マーク、腕にはパッチをあしらった“ウィンドプルーフシェルパーカ”や、グラフィックTと組み合わせると初号機と弐号機のカラーリングを再現できる“ベルトバッグ”など作品の世界観を身にまとえるアイテムを用意する。

■商品詳細

シェルパーカ(4990円※編集部調べ、以下同)
スエット(2990円)
パーカ(2990円)
Tシャツ(1290円)
バッグ(2290円)
ソックス(390円)
※一部商品

【1月1日発売】
ジーユー
(GU)

サンリオの“マイメロディ”“クロミ”とコラボ

「ジーユー(GU)」は、サンリオのキャラクター“マイメロディ”“クロミ”とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、両キャラクターをあしらった裏起毛スエットや、周年を祝うアニバーサリーケーキをデザインしたジップアップパーカ、そろいのリボンを付けた両キャラクターをそれぞれ配したクロップド丈のTシャツなどをラインアップ。2025年に“マイメロディ”は50周年、“クロミ”は20周年を迎える。

■商品詳細

スエット(2990円)
ジップアップパーカ(2990円)
Tシャツ(1290円)
ルームウエアセットアップ(3990円)
ソックス(390円)
ポーチ(1990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

発売から30周年を迎えるプレステとコラボ

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、発売から30周年を迎えるゲーム機、プレイステーション(PlayStation)とのコラボコレクション“プレイステーション ミーツ ニコアンド(PlayStation meets niko and...)”を発売する。同コレクションでは、歴代プレイステーションのロゴと、人気タイトルから「グランツーリスモ」、「サルゲッチュ」、「ラストオブアス」のグラフィックを落とし込んだプルオーバーなどをラインアップする。

■商品詳細

プルオーバー(7000円)
パーカ(7000円)
ブルゾン(1万5000円)
キャップ(3960円)
ナップサック(4950円)
カラビナ(2970円)

【1月1日発売】
アフタヌーンティー・リビング
(AFTERNOON TEA LIVING)

メトロポリタン美術館
毎月1日に発売

「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」は、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、季節に合わせて選んだ名作がモチーフのアイテムを1年を通して毎月初1日に発売するもの。1月発売分は、フランスの印象派画家、オーギュスト・ルノワール(Auguste Renoir)の「Bouquet of Chrysanthemums(菊の花束)」を採用したバッグとポーチに加えて、メトロポリタン美術館のビンテージロゴをモチーフとしたバッグとポーチ、さらにスクリューボトルをラインアップする。

■商品詳細

バッグ(2200円)
ポーチ(2200円)
スクリューボトル(3520円)
※一部商品

【1月1日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「UT」と「ドラゴンボールDAIMA」がコラボ

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は、現在放送中のTVアニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」とコラボレーションしたコレクションを発売する。同コラボでは、メンズ用スエットシャツ3型と、メンズ用グラフィックTシャツ4型、そしてキッズ用のグラフィックTシャツ3型の計10型を用意。同アニメのタイトルロゴやイラストをあしらうほか、原作漫画「ドラゴンボール」の扉絵などもプリントに落とし込んだ。

■商品詳細

スエットシャツ(2990円)
グラフィックTシャツ(1500円)
キッズ グラフィックTシャツ(990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ドクターマーチン
(DR.MARTENS)

巳年仕様の新作コレクション

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、2025年の干支「巳」に着想した新作コレクション“イヤー オブ ザ スネーク コレクション(YEAR OF THE SNAKE COLLECTION)”を発売する。同コレクションは、巳年にちなんでアッパーにはスネークスキンのエンボス加工のレザーを採用したシューズや、ストラップの部分にブラウンスネークエンボスを採用したバックパックなど計4型をラインアップ。また、同コレクションのアイテム全てに、幸運を願ってゴールドのスネークチャームを装飾し、巳年仕様に仕上げた。

■商品詳細

シューズ(2万8600〜3万800円)
ブーツ(3万3000円)
バックパック(3万8500円)

【1月1日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

「セサミストリート」コラボ
スエットやカーディガン、キャップなど

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、子ども向け教育番組「セサミストリート」のキャラクターとコラボしたアイテムを発売する。同コラボでは、左胸にキャラクターをあしらったスエット、漫画を思わせるデザインのパーカ、写真を大胆に配したロンTなどのウエアに加えて、ソックスやハンドウォーマー、キャップなどの小物も充実したラインアップで展開する。。

■商品詳細

スエット(7000円)
パーカ(7500円)
ロンT(6000円)
ソックス(2000円)
ハンドウォーマー(3990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ニューエラ
(NEW ERA)

正月に登場する4つの新作コレクション

「ニューエラ(NEW ERA)」は、2025年の干支「巳」にちなんだデザインやラインストーン、花柄のゴブラン生地などを使用した新作ヘッドウエアを発売する。今回は、4つのコレクションが一堂にラインアップ。2025年の干支である「巳」に着目した、“ブラック スネーク コレクション”やロゴをラインストーンであしらった“ロサンゼルス・ドジャース ラインストーン コレクション”などさまざまなデザインのヘッドウエアをそろえる。

■商品詳細

ヘッドウエア(5280円〜1万3200円)
※一部商品

【1月1日発売】
ルイ・ヴィトン
(LOUIS VUITTON)

村上隆とのリエディション・コレクション

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、アーティスト、村上隆とのコラボから20周年を記念し、リエディション・コレクションを発売する。アイテムは、33色の“LV”イニシャルとモノグラム・フラワー モチーフによる“モノグラム・マルチカラー”をまとわせたアイテムをはじめとする、コラボならではの意匠を凝らした。バッグやスーツケース、ウオレット、アクセサリー、シューズ、フレグランスなど幅広く200点以上をラインアップする。

■商品詳細

バッグ(35万2000円〜)
スーツケース(62万1500円)
スニーカー(25万5200円)
フレグランス(100mL、5万5000円)
※一部商品

【1月1日発売】
ヴァンズ
(VANS)

「ビリーズ」との“干支プロジェクト”

「ヴァンズ(VANS)」は、「ビリーズ(BILLY’S)」との新年恒例“干支プロジェクト”の2025年モデルを発売する。今回発売する“イヤー オブ ザ スネイク オーセンティック(YEAR OF THE SNAKE AUTHENTIC)”は、2025年の干支“巳”にあやかり、ヘビの“脱皮”に着想を得たデザインの“オーセンティック”2色をラインアップ。経年変化によってアッパーのスネークスキンの柄が出てくる仕様に仕上げた。

■商品詳細

シューズ(1万3200円)

【1月2日発売】
ディオール
(DIOR)

カウズとのコラボコレクション

「ディオール(DIOR)」は、アーティストのカウズ(KAWS)とコラボレーションした限定カプセルコレクション“ディオール&カウズ”を発売する。本コレクションは、「ディオール」のアイコニックなコードとカウズならではの独特な世界観を融合した陽気でポップなエネルギーに満ちたアイテムをそろえる。

■商品詳細

ジャケット
パンツ
バッグ
キャップ
※一部商品

【1月2日発売】
アンブッシュ
(AMBUSH)

2025年干支・巳を象ったネックレス

「アンブッシュ(AMBUSH)」は、2025年の干支、“巳”をモチーフとしたネックレスを発売する。同ネックレスは、ブランド名にヘビが巻き付くデザインで、ヘビのうろこは緻密に掘り上げたものと、きらびやかなジルコニアをあしらったものを制作。カラーはシルバーとゴールドをそろえ、チェーンはアジャスター付きで45cm、50cmと調整できる仕様だ。

■商品詳細

ネックレス(3万800〜4万9500円)

【1月2日発売】
フェンディ
(FENDI)

100周年記念コレクション“フェンディ アイズ”

「フェンディ(FENDI)」は、ブランドの100周年記念コレクション“フェンディ アイズ”を発売する。同コレクションは、コンテンポラリースタイルでメゾンのDNAエレメントを再考。ブランドのシグネチャー“モンスター アイ”デザインを再解釈しデザインに落とし込んだメンズ、ウィメンズのバッグのほか、革小物などをラインアップする。

■商品詳細

バッグ
革小物
スニーカー
ウエア
※一部商品

【1月3日発売】
プーマ
(PUMA)

「サイ」とコラボ
フットボールシャツやスニーカー“パレルモ”など 

「プーマ(PUMA)」は、「サイ(SCYE)」とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、“プーマキャット”と「サイ」の“ライノ”を忍ばせた、カモ柄のフットボールシャツや「サイ」のパターンワークで生まれ変わらせた、「プーマ」を代表する“T7”トラックジャケット、トラックパンツのほか両ブランドモチーフを随所にあしらい、独自のカラーリングを施したスニーカー“パレルモ(PALERMO)”をそろえる。

■商品詳細

Tシャツ(1万1000円)
トラックジャケット(1万9800円)
トラックパンツ(1万6500円)
スニーカー(1万7600円)

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「ジーユー」が「新世紀エヴァンゲリオン」や“マイメロディ”“クロミ”とコラボ! 来週発売のファッションアイテム14選【12/30〜1/5】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月30日〜1月5日に発売するアイテムを紹介します。「ジーユー(GU)」は、1月1日の新年初売りからコラボの話題が目白押しです。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボコレクションではメンズ8型をラインアップ。一方、2025年に“マイメロディ”は50周年、“クロミ”は20周年を迎えることを記念し、同日に両キャラクターをあしらったコラボアイテムを発売します。ユニクロ「UT」からはTVアニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」とコラボしたメンズとキッズアイテムを1日に発売します。子どもはお年玉を持って、大人も新年のお祝いムードでお買い物をするのはワクワクしますね!

【1月1日発売】
ジーユー
(GU)

「新世紀エヴァンゲリオン」とコラボ

「ジーユー(GU)」は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボコレクションを発売する。同コレクションは、メンズ8型をラインアップ。首元に“NERV”マーク、腕にはパッチをあしらった“ウィンドプルーフシェルパーカ”や、グラフィックTと組み合わせると初号機と弐号機のカラーリングを再現できる“ベルトバッグ”など作品の世界観を身にまとえるアイテムを用意する。

■商品詳細

シェルパーカ(4990円※編集部調べ、以下同)
スエット(2990円)
パーカ(2990円)
Tシャツ(1290円)
バッグ(2290円)
ソックス(390円)
※一部商品

【1月1日発売】
ジーユー
(GU)

サンリオの“マイメロディ”“クロミ”とコラボ

「ジーユー(GU)」は、サンリオのキャラクター“マイメロディ”“クロミ”とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、両キャラクターをあしらった裏起毛スエットや、周年を祝うアニバーサリーケーキをデザインしたジップアップパーカ、そろいのリボンを付けた両キャラクターをそれぞれ配したクロップド丈のTシャツなどをラインアップ。2025年に“マイメロディ”は50周年、“クロミ”は20周年を迎える。

■商品詳細

スエット(2990円)
ジップアップパーカ(2990円)
Tシャツ(1290円)
ルームウエアセットアップ(3990円)
ソックス(390円)
ポーチ(1990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

発売から30周年を迎えるプレステとコラボ

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、発売から30周年を迎えるゲーム機、プレイステーション(PlayStation)とのコラボコレクション“プレイステーション ミーツ ニコアンド(PlayStation meets niko and...)”を発売する。同コレクションでは、歴代プレイステーションのロゴと、人気タイトルから「グランツーリスモ」、「サルゲッチュ」、「ラストオブアス」のグラフィックを落とし込んだプルオーバーなどをラインアップする。

■商品詳細

プルオーバー(7000円)
パーカ(7000円)
ブルゾン(1万5000円)
キャップ(3960円)
ナップサック(4950円)
カラビナ(2970円)

【1月1日発売】
アフタヌーンティー・リビング
(AFTERNOON TEA LIVING)

メトロポリタン美術館
毎月1日に発売

「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」は、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、季節に合わせて選んだ名作がモチーフのアイテムを1年を通して毎月初1日に発売するもの。1月発売分は、フランスの印象派画家、オーギュスト・ルノワール(Auguste Renoir)の「Bouquet of Chrysanthemums(菊の花束)」を採用したバッグとポーチに加えて、メトロポリタン美術館のビンテージロゴをモチーフとしたバッグとポーチ、さらにスクリューボトルをラインアップする。

■商品詳細

バッグ(2200円)
ポーチ(2200円)
スクリューボトル(3520円)
※一部商品

【1月1日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「UT」と「ドラゴンボールDAIMA」がコラボ

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は、現在放送中のTVアニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」とコラボレーションしたコレクションを発売する。同コラボでは、メンズ用スエットシャツ3型と、メンズ用グラフィックTシャツ4型、そしてキッズ用のグラフィックTシャツ3型の計10型を用意。同アニメのタイトルロゴやイラストをあしらうほか、原作漫画「ドラゴンボール」の扉絵などもプリントに落とし込んだ。

■商品詳細

スエットシャツ(2990円)
グラフィックTシャツ(1500円)
キッズ グラフィックTシャツ(990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ドクターマーチン
(DR.MARTENS)

巳年仕様の新作コレクション

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、2025年の干支「巳」に着想した新作コレクション“イヤー オブ ザ スネーク コレクション(YEAR OF THE SNAKE COLLECTION)”を発売する。同コレクションは、巳年にちなんでアッパーにはスネークスキンのエンボス加工のレザーを採用したシューズや、ストラップの部分にブラウンスネークエンボスを採用したバックパックなど計4型をラインアップ。また、同コレクションのアイテム全てに、幸運を願ってゴールドのスネークチャームを装飾し、巳年仕様に仕上げた。

■商品詳細

シューズ(2万8600〜3万800円)
ブーツ(3万3000円)
バックパック(3万8500円)

【1月1日発売】
ニコアンド
(NIKO AND...)

「セサミストリート」コラボ
スエットやカーディガン、キャップなど

「ニコアンド(NIKO AND...)」は、子ども向け教育番組「セサミストリート」のキャラクターとコラボしたアイテムを発売する。同コラボでは、左胸にキャラクターをあしらったスエット、漫画を思わせるデザインのパーカ、写真を大胆に配したロンTなどのウエアに加えて、ソックスやハンドウォーマー、キャップなどの小物も充実したラインアップで展開する。。

■商品詳細

スエット(7000円)
パーカ(7500円)
ロンT(6000円)
ソックス(2000円)
ハンドウォーマー(3990円)
※一部商品

【1月1日発売】
ニューエラ
(NEW ERA)

正月に登場する4つの新作コレクション

「ニューエラ(NEW ERA)」は、2025年の干支「巳」にちなんだデザインやラインストーン、花柄のゴブラン生地などを使用した新作ヘッドウエアを発売する。今回は、4つのコレクションが一堂にラインアップ。2025年の干支である「巳」に着目した、“ブラック スネーク コレクション”やロゴをラインストーンであしらった“ロサンゼルス・ドジャース ラインストーン コレクション”などさまざまなデザインのヘッドウエアをそろえる。

■商品詳細

ヘッドウエア(5280円〜1万3200円)
※一部商品

【1月1日発売】
ルイ・ヴィトン
(LOUIS VUITTON)

村上隆とのリエディション・コレクション

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、アーティスト、村上隆とのコラボから20周年を記念し、リエディション・コレクションを発売する。アイテムは、33色の“LV”イニシャルとモノグラム・フラワー モチーフによる“モノグラム・マルチカラー”をまとわせたアイテムをはじめとする、コラボならではの意匠を凝らした。バッグやスーツケース、ウオレット、アクセサリー、シューズ、フレグランスなど幅広く200点以上をラインアップする。

■商品詳細

バッグ(35万2000円〜)
スーツケース(62万1500円)
スニーカー(25万5200円)
フレグランス(100mL、5万5000円)
※一部商品

【1月1日発売】
ヴァンズ
(VANS)

「ビリーズ」との“干支プロジェクト”

「ヴァンズ(VANS)」は、「ビリーズ(BILLY’S)」との新年恒例“干支プロジェクト”の2025年モデルを発売する。今回発売する“イヤー オブ ザ スネイク オーセンティック(YEAR OF THE SNAKE AUTHENTIC)”は、2025年の干支“巳”にあやかり、ヘビの“脱皮”に着想を得たデザインの“オーセンティック”2色をラインアップ。経年変化によってアッパーのスネークスキンの柄が出てくる仕様に仕上げた。

■商品詳細

シューズ(1万3200円)

【1月2日発売】
ディオール
(DIOR)

カウズとのコラボコレクション

「ディオール(DIOR)」は、アーティストのカウズ(KAWS)とコラボレーションした限定カプセルコレクション“ディオール&カウズ”を発売する。本コレクションは、「ディオール」のアイコニックなコードとカウズならではの独特な世界観を融合した陽気でポップなエネルギーに満ちたアイテムをそろえる。

■商品詳細

ジャケット
パンツ
バッグ
キャップ
※一部商品

【1月2日発売】
アンブッシュ
(AMBUSH)

2025年干支・巳を象ったネックレス

「アンブッシュ(AMBUSH)」は、2025年の干支、“巳”をモチーフとしたネックレスを発売する。同ネックレスは、ブランド名にヘビが巻き付くデザインで、ヘビのうろこは緻密に掘り上げたものと、きらびやかなジルコニアをあしらったものを制作。カラーはシルバーとゴールドをそろえ、チェーンはアジャスター付きで45cm、50cmと調整できる仕様だ。

■商品詳細

ネックレス(3万800〜4万9500円)

【1月2日発売】
フェンディ
(FENDI)

100周年記念コレクション“フェンディ アイズ”

「フェンディ(FENDI)」は、ブランドの100周年記念コレクション“フェンディ アイズ”を発売する。同コレクションは、コンテンポラリースタイルでメゾンのDNAエレメントを再考。ブランドのシグネチャー“モンスター アイ”デザインを再解釈しデザインに落とし込んだメンズ、ウィメンズのバッグのほか、革小物などをラインアップする。

■商品詳細

バッグ
革小物
スニーカー
ウエア
※一部商品

【1月3日発売】
プーマ
(PUMA)

「サイ」とコラボ
フットボールシャツやスニーカー“パレルモ”など 

「プーマ(PUMA)」は、「サイ(SCYE)」とのコラボアイテムを発売する。同コラボは、“プーマキャット”と「サイ」の“ライノ”を忍ばせた、カモ柄のフットボールシャツや「サイ」のパターンワークで生まれ変わらせた、「プーマ」を代表する“T7”トラックジャケット、トラックパンツのほか両ブランドモチーフを随所にあしらい、独自のカラーリングを施したスニーカー“パレルモ(PALERMO)”をそろえる。

■商品詳細

Tシャツ(1万1000円)
トラックジャケット(1万9800円)
トラックパンツ(1万6500円)
スニーカー(1万7600円)

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元アパレル販売員の整体師に聞く、販売員のためのお疲れリセット術

年も暮れるし、1年の溜まった疲れをリフレッシュしたいーー。そんなふうに思っているファッション&ビューティ業界人も多いことだろう。パソコンとにらめっこの毎日で、「首肩の硬さでは誰にも負けない」というバックオフィス社員。立ちっぱなしの毎日で、そろそろ足腰が限界を迎えている販売員。そんな皆さんを満身創痍の体から解き放ってくれるのが整体師だ。

東京・都立大学駅から徒歩5分のアパートの一室に「やくも整体院」が今年6月に開業した。オーナー整体師の若林篤史さんは、元アパレル販売員という異色の経歴の持ち主。丁寧かつ的確な施術を受けながら、立ち仕事の販売員が酷使しがちな体の部位、仕事の合間にもできるコリ・疲れ対策のストレッチや姿勢の工夫について、販売員の経験を交えながらアドバイスしてもらった。

WWD:すてきな整体院ですね。

若林:ありがとうございます。整体院なので清潔感が第一ですが、インテリアや音楽も好きなので、これから少しずつ自分らしい空間にしていきたいと思っています。

WWD:元々アパレルの販売員をされていたと聞きました。

若林:長くメンズファッションブランドの販売職をしていました。当時は体の線が今よりも全然細かったので、体をもっと大きくしようとジムに通い始めたんです。それをきっかけに、筋肉や骨格など、人体そのものにも興味が湧いていって。一念発起して仕事を辞めたのが2019年でした。国の助成金制度も活用して専門学校に3年ほど通って柔道整復師の国家資格を取得し、整骨院で2年ほど経験を積んでから、今年6月に独立・開院しました。

WWD:販売員時代に整体のお世話になっていたこともあった?

若林:幸い体は丈夫で、それは全然なかったですね(笑)。

WWD:開院して半年経ちましたが、進捗はいかがですか?

若林:最初は赤字覚悟でした。インスタ経由の完全予約制でひっそりと始め、施術者は僕1人だけ。店の近くに看板も出していないので、めちゃくちゃ分かりにくいと思います。でも幸いなことに、アパレル時代の知り合いが訪ねて来てくれたり、そこから口コミで広めてくれたりして。結構リピーターも増えてきているんですよ。

WWD:得意な施術は?

若林:手技(マッサージ)はもちろんですが、電気を使ってピンポイントに痛みをとる施術には自信があります。少しだけ体験してみませんか?

WWD:では、お言葉に甘えて。

若林:肩と首がガチガチですね。働きすぎじゃありませんか?大胸筋と腸腰筋もなかなかですね。

WWD:あいたたた。もう大丈夫です。……あれ、ちょっと触っていただいただけなのに、すごくラクになりました。ありがとうございます。ところで若林さんは元アパレル販売員ということで、お疲れの販売員にアドバイスはありませんか?

若林:でしたら、まずは正しい立ち姿勢からお伝えしましょうか。販売員の方って、基本的に前傾姿勢になりすぎている傾向があります。おそらく、お客さまをお出迎えしたり、接客したりするときに、ちょっとかしこまる感じで、体が前屈みになるからなんですよね。前腿とお尻のあたりが張ってしまって、腰痛などの原因にもなっていきます。

WWD:なるほど。負担のない立ち方のコツは?

若林:カンタンです。足の親指と小指の付け根、それからかかとの3つの点が接地しているかを確認してみてください。おそらく販売員の方は、かかとが浮いてしまっている方が多いのではないでしょうか。まずは、この3点で立つことを意識するだけでも、だいぶ変わるはずです。

それから販売員さんだと、店頭の品出しや整理で屈んだりする動作がキツいですよね。低いところの作業をするときは、横着をせず、「膝をしっかり曲げて」屈んでください。これも腰への負担を減らすポイントです。

WWD:仕事の合間にできそうなストレッチはありますか?

若林:お客さまの波が切れたタイミングで手軽にできて、かつ店長に怒られないような手軽なものを教えましょう(笑)。1つめはカンタン。片足立ちになって、体の後ろでつま先を持つだけ。これで縮こまった前腿を引き伸ばせます。片足10秒ずつくらいやってみてください。

次はこちら。体育の授業でよくやったアキレス腱を伸ばす運動に似て見えるんですが、効かせる場所はそけい部、つまり太ももの付け根のあたりを意識してください。少し反り返るようなイメージでやるといいと思います。

最後はこちら。休憩室の椅子に座ってやってみてください。足首をもう片方の膝に乗せて、体をグッと地面の方に伸ばします。お尻のあたりが引き伸ばされる感じがしませんか?

これらの3つを行うことで、前腿、そけい部、お尻の筋肉をほぐして、立ち仕事の疲れや重さ、だるさを軽減できるはず。大前提として、最初にお伝えした「3点で立つ」ことを意識してくださいね。それでも取れない疲れや辛さがあれば、当院にお越しください(笑)。

WWD:アパレルの仕事が今に生きていることはありますか?

若林:独立する前から「若林さんって丁寧だね」と褒められることは多かったように思います。言葉づかいや接遇の丁寧さは販売員時代にすごく意識していて、鍛えられた部分です。アパレルも整体師も、ざっくり言って“接客業”ということに変わりはないので。整体師としての技量だけでなく、お客さまのコミュニケーションはすごく大事だと思っています。

洋服を売るときも、その人の「欲しい」の裏側にある色やテイストの好み、暮らしまで見えてくると、より良い提案ができることを学びました。整体でもそれは同じで、じっくりお話をしたり、施術の回数を重ねる中でその人の暮らしや仕事、クセなどが想像できるようになってきて、的確な施術につながるのだと思います。

WWD:アパレルの仕事とは全く違うことも?

若林:やっぱり、人の体を預かるという責任は大きいですね。力の入れ方や圧をかける部分を間違えると、かえって状態を悪くしてしまいかねません。それから、アパレル時代はお客さまに「また来ていただきたい」と願ったものですが、整骨院では施術を受けた方ががずっと調子が良くなって、もう二度と来なくてよければ、それが一番だと思っていました。

ただこの「やくも整体院」は少し違うスタンスでやっていきたくて。一般的な整体院は回によって担当が変わることもありますし、繁忙期は十分にカウンセリングができないこともありますが、ここでは僕1人がカウンセリングから施術まで一貫して担当します。一度の訪問で終わらず、その後も定期的にご来院いただきながら、常に体を良い状態に保って頂きたい。体が徐々にいい方向に変わっていくことを、一緒に感動したり、喜んだりしながら、お客さま一人一人に寄り添える整体院にできればいいなと思っています。

■やくも整体院

住所:目黒区八雲1-12-20 アクティ八雲105
営業時間:10時〜21時(最終受付)
※インスタグラム(@yakumoseitai)から完全予約制
定休日:不定休

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元アパレル販売員の整体師に聞く、販売員のためのお疲れリセット術

年も暮れるし、1年の溜まった疲れをリフレッシュしたいーー。そんなふうに思っているファッション&ビューティ業界人も多いことだろう。パソコンとにらめっこの毎日で、「首肩の硬さでは誰にも負けない」というバックオフィス社員。立ちっぱなしの毎日で、そろそろ足腰が限界を迎えている販売員。そんな皆さんを満身創痍の体から解き放ってくれるのが整体師だ。

東京・都立大学駅から徒歩5分のアパートの一室に「やくも整体院」が今年6月に開業した。オーナー整体師の若林篤史さんは、元アパレル販売員という異色の経歴の持ち主。丁寧かつ的確な施術を受けながら、立ち仕事の販売員が酷使しがちな体の部位、仕事の合間にもできるコリ・疲れ対策のストレッチや姿勢の工夫について、販売員の経験を交えながらアドバイスしてもらった。

WWD:すてきな整体院ですね。

若林:ありがとうございます。整体院なので清潔感が第一ですが、インテリアや音楽も好きなので、これから少しずつ自分らしい空間にしていきたいと思っています。

WWD:元々アパレルの販売員をされていたと聞きました。

若林:長くメンズファッションブランドの販売職をしていました。当時は体の線が今よりも全然細かったので、体をもっと大きくしようとジムに通い始めたんです。それをきっかけに、筋肉や骨格など、人体そのものにも興味が湧いていって。一念発起して仕事を辞めたのが2019年でした。国の助成金制度も活用して専門学校に3年ほど通って柔道整復師の国家資格を取得し、整骨院で2年ほど経験を積んでから、今年6月に独立・開院しました。

WWD:販売員時代に整体のお世話になっていたこともあった?

若林:幸い体は丈夫で、それは全然なかったですね(笑)。

WWD:開院して半年経ちましたが、進捗はいかがですか?

若林:最初は赤字覚悟でした。インスタ経由の完全予約制でひっそりと始め、施術者は僕1人だけ。店の近くに看板も出していないので、めちゃくちゃ分かりにくいと思います。でも幸いなことに、アパレル時代の知り合いが訪ねて来てくれたり、そこから口コミで広めてくれたりして。結構リピーターも増えてきているんですよ。

WWD:得意な施術は?

若林:手技(マッサージ)はもちろんですが、電気を使ってピンポイントに痛みをとる施術には自信があります。少しだけ体験してみませんか?

WWD:では、お言葉に甘えて。

若林:肩と首がガチガチですね。働きすぎじゃありませんか?大胸筋と腸腰筋もなかなかですね。

WWD:あいたたた。もう大丈夫です。……あれ、ちょっと触っていただいただけなのに、すごくラクになりました。ありがとうございます。ところで若林さんは元アパレル販売員ということで、お疲れの販売員にアドバイスはありませんか?

若林:でしたら、まずは正しい立ち姿勢からお伝えしましょうか。販売員の方って、基本的に前傾姿勢になりすぎている傾向があります。おそらく、お客さまをお出迎えしたり、接客したりするときに、ちょっとかしこまる感じで、体が前屈みになるからなんですよね。前腿とお尻のあたりが張ってしまって、腰痛などの原因にもなっていきます。

WWD:なるほど。負担のない立ち方のコツは?

若林:カンタンです。足の親指と小指の付け根、それからかかとの3つの点が接地しているかを確認してみてください。おそらく販売員の方は、かかとが浮いてしまっている方が多いのではないでしょうか。まずは、この3点で立つことを意識するだけでも、だいぶ変わるはずです。

それから販売員さんだと、店頭の品出しや整理で屈んだりする動作がキツいですよね。低いところの作業をするときは、横着をせず、「膝をしっかり曲げて」屈んでください。これも腰への負担を減らすポイントです。

WWD:仕事の合間にできそうなストレッチはありますか?

若林:お客さまの波が切れたタイミングで手軽にできて、かつ店長に怒られないような手軽なものを教えましょう(笑)。1つめはカンタン。片足立ちになって、体の後ろでつま先を持つだけ。これで縮こまった前腿を引き伸ばせます。片足10秒ずつくらいやってみてください。

次はこちら。体育の授業でよくやったアキレス腱を伸ばす運動に似て見えるんですが、効かせる場所はそけい部、つまり太ももの付け根のあたりを意識してください。少し反り返るようなイメージでやるといいと思います。

最後はこちら。休憩室の椅子に座ってやってみてください。足首をもう片方の膝に乗せて、体をグッと地面の方に伸ばします。お尻のあたりが引き伸ばされる感じがしませんか?

これらの3つを行うことで、前腿、そけい部、お尻の筋肉をほぐして、立ち仕事の疲れや重さ、だるさを軽減できるはず。大前提として、最初にお伝えした「3点で立つ」ことを意識してくださいね。それでも取れない疲れや辛さがあれば、当院にお越しください(笑)。

WWD:アパレルの仕事が今に生きていることはありますか?

若林:独立する前から「若林さんって丁寧だね」と褒められることは多かったように思います。言葉づかいや接遇の丁寧さは販売員時代にすごく意識していて、鍛えられた部分です。アパレルも整体師も、ざっくり言って“接客業”ということに変わりはないので。整体師としての技量だけでなく、お客さまのコミュニケーションはすごく大事だと思っています。

洋服を売るときも、その人の「欲しい」の裏側にある色やテイストの好み、暮らしまで見えてくると、より良い提案ができることを学びました。整体でもそれは同じで、じっくりお話をしたり、施術の回数を重ねる中でその人の暮らしや仕事、クセなどが想像できるようになってきて、的確な施術につながるのだと思います。

WWD:アパレルの仕事とは全く違うことも?

若林:やっぱり、人の体を預かるという責任は大きいですね。力の入れ方や圧をかける部分を間違えると、かえって状態を悪くしてしまいかねません。それから、アパレル時代はお客さまに「また来ていただきたい」と願ったものですが、整骨院では施術を受けた方ががずっと調子が良くなって、もう二度と来なくてよければ、それが一番だと思っていました。

ただこの「やくも整体院」は少し違うスタンスでやっていきたくて。一般的な整体院は回によって担当が変わることもありますし、繁忙期は十分にカウンセリングができないこともありますが、ここでは僕1人がカウンセリングから施術まで一貫して担当します。一度の訪問で終わらず、その後も定期的にご来院いただきながら、常に体を良い状態に保って頂きたい。体が徐々にいい方向に変わっていくことを、一緒に感動したり、喜んだりしながら、お客さま一人一人に寄り添える整体院にできればいいなと思っています。

■やくも整体院

住所:目黒区八雲1-12-20 アクティ八雲105
営業時間:10時〜21時(最終受付)
※インスタグラム(@yakumoseitai)から完全予約制
定休日:不定休

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編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(上半期編)

今年も、残すところあとわずか。いろんなことがありました。記者という、名刺1枚でどこにも行けて、誰にも会える仕事をしていると、1年365日の間には、本当にいろんなことがあるんです。そこでこの記事では、私のiPhone16 Proの写真フォルダを振り返って、今年1年を超私的なコンテンツでプレイバック。まずは1〜6月のファッション&ビューティニュース(!?)です。

1月7日 ゴールデングローブ賞取材@ロサンゼルス

生放送でとにかく忙しない会場で
怒られ続けること2時間という新年の幕開け

新年最初の取材は、なんとゴールデングローブ賞!今年からオフィシャルシャンパンとして受賞者をもてなす「モエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)」が彩るスペシャルなひとときの取材です!

男性のドレスコードは、ブラックもしくはネイビーのタキシード!食事は、世界に知れ渡る和食レストランの「NOBU」!!そしてマーゴット・ロビー(Margot Robbie)を筆頭にエマ・ストーン(Emma Stone)やマット・デイモン(Matt Damon)ら錚々たる各賞のノミネート候補たち!!!テンションは爆上がりです。取材前は、「ティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)のコメントとか、SNS用に撮れないかなぁ?」なんて思っていましたが、世界的レッドカーペットの舞台は、そんなに甘いものではありませんでした(笑)。長〜いレッドカーペットの両サイドは、進行方向に対して右側が大御所メディア、そして左側が各国もしくは新興メディアの取材スペース。特に左サイドのメディア勢は、数十cmおきに決められた取材スペースで、レッドカーペットを歩くセレブリティたちを待ち構えています。

つまり私は、レッドカーペットのどこにいても、取材するメディアには邪魔というワケ(泣)。どこにいても、どこかのメディアに「いつまでいるの?どいてくれない?」とか「邪魔なんですけど!」と怒られます。そんなレッドカーペットって、結構延々と続くんです。ゴールデングローブ賞の場合は、2時間弱位あったような……。ロサンゼルスとはいえ冬の屋外で、怒られながら2時間のレッドカーペット取材は、なかなかタフなものがありました。あんなに怒られたの、いつぶりかな(笑)?

肝心の授賞式は、全米に生中継されているからこそ、会場では常に「本番30秒前」などのカウントダウンが行われ、時間内に自分のテーブルに戻らないと、本番中は身動きできません(笑)。あまりに忙しないから、楽しみにしていた「ノブ(NOBU)」のご飯は、実に簡単なものでした。でも、「モエ・エ・シャンドン」が祝ったセレブレートな一夜は、24年はもちろん、一生涯の思い出になりました。

2月6日 カルティエ“トリニティ”100周年イベント@パリ

ページボーイが素敵なギフトをデリバリー
BLACKPINKのJisooらが勢揃い

2月は、パリへ。「カルティエ(CARTIER)」のアイコンジュエリー“トリニティ”の100周年を祝うイベントの取材です。ホワイトとイエロー、そしてピンクゴールドという3色のリングが重なり合う“トリニティ”のように、イベントは「3」をキーナンバーに多数のコンテンツを展開。例えば、パリのイベントはニューヨークとロンドンに次ぐ3番目のイベントだし、ゲストは3カ所に分かれてディナーを楽しんだ後でパーティー会場に集結。そして、ラビリンスとシーラ、ディプロの3人によるユニットのLSDがパリの夜を盛り上げました。BLACKPINKのジス(Jisoo)も来場です。

滞在先のホテルには、製品をデリバリーするサービス担当からコンシェルジュ的な役割まで、長きにわたり「カルティエ」のホスピタリティを象徴するページボーイがやってきて、パーティーの招待状とギフトを届けてくれました。感激です!

2月21日 2024-25年秋冬「ディーゼル」ミラノ・コレクション

日の丸を背負った“「ディーゼル」侍”に
地球の反対側のミラノで落涙

2月のコレクション取材は、ロンドンとミラノへ!感動したのは、「ディーゼル(DIESEL)」の2024-25年秋冬コレクションでした。このシーズンの「ディーゼル」は、スタートの72時間前から準備風景をライブ配信。ランウエイもライブ配信されましたが、同時に世界1000人のファン姿もライブ中継されて、ショー会場には彼らの姿を投影したデジタルサイネージが立ち並びました。巨大スクリーンに現れた世界のファンは、ずーっとメイクをしているドラァグクイーンとか、グリーンとレッドのカツラで踊り狂っている男女、そして豊満なバディを見せつけるおねーさんまで、多種多様で自由奔放です。

そんな強者たちが勢揃いしたデジタル空間で唯一(!?)の日本人は、「ディーゼル」の高木克海エグゼクティブスタイリスト。数分で締め切った応募の申し込みに成功し、当日は会社を早退。真っ白の全身タイツに真っ赤な顔という日の丸ルックで登場してくれました。なんかもう、泣けてきます(笑)。どうも年を取ると涙脆くていけませんが、私がファッションショーで泣いたのは、キム・ジョーンズ(Kim Jones)による最後の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と、続くヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)にとって最初の「ルイ・ヴィトン」、そして高木さんが登場した「ディーゼル」となりました(笑)。

4月10日 ウォッチズ&ワンダーズ@ジュネーブ

まさか私が「IWC」の時計に感動するなんて!
西暦4000年まで正確に時を刻む時計に感動

4月は、時計の季節。ジュネーブで開かれたハイエンド時計の展示会ウォッチズ&ワンダーズの取材です。「WWDJAPAN」も時計の記事はたくさんアップしていますが、やっぱりファッション好きな私にとって共感する時計はこれまで「カルティエ」や「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF&ARPELS)」「シャネル(CHANEL)」「エルメス(HERMES)」「ジャガー ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」など、機構のみならず佇まいとしての美しさにも思いを馳せている時計でした。ところが、今年のウォッチズ&ワンダーズでは、まさか「IWC」の「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」に感動!「4年に1回の閏年」はもちろん、「100で割り切れる年は閏年ではない」さらに「400で割り切れる年は閏年である」などの例外規定にも対応し、まだ閏年になるかならないか決まっていないという西暦4000年までは正しい日時を刻むという、ゴリゴリの機構時計に感動したのです。

いやぁ、こんな小さな時計から西暦4000年に思いを馳せることができるなんて、本当にロマンですよね。精緻な時計なのに、凛とした美しさも感じる時計。時計取材を重ねると、どんどん好きになる時計や時計ブランドが増えていきます。洋服も、時計も、好きなだけ買えたらいいのに(笑)!

5月13日 「グッチ」2025年クルーズ・コレクション@ロンドン

創業者グッチオ・グッチが働いた
ホテルのエレベーターは本当に赤かった!

5月は、「グッチ(GUCCI)」の2025年クルーズ・コレクションの取材のため、ロンドンへ。ロンドンには創業者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)が働いたサヴォイ・ホテルがあり、現クリエイティブ・ディレクターのサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)は、このホテルのエレベーターの赤を新生「グッチ」のキーカラーに定めています。今回は実に幸運なことに、このサヴォイ・ホテルが宿泊先です。

となると気になるのは、「エレベーターは、本当に赤いのか?」ですよね?ホテルのスタッフに聞いて、少し脇のエレベーターを開けると、やっぱり赤!なんか嬉しい!せっかくなので、「ロッソ アンコーラ」という、サバトがエレベーターの色にインスパイアされた赤色のシャツを羽織って撮影してみました。完全に同化しています(笑)。

6月1日 「オーデマ ピゲ」新作発表イベント@ミラノ

日本では買えない「レイバン」と「メタ」
のコラボスマートサングラスを入手

6月はミラノで、「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」の新作、そして現地で開かれた展覧会「シェイピングマテリアルズ」を取材しました。この出張で私がゲットしたのは、「レイバン(RAY-BAN)」とメタ社がコラボしたスマートサングラス。音楽が聴けて、通話ができて、写真が撮れて、最大60秒の動画まで撮影できます。

早速このスマートサングラスで展覧会を動画撮影すると、こんなカンジ。実際、写真よりも動画の方が面白いコンテンツが撮れそうです。これを機に、私のサングラスでの撮影が始まりました(笑)。まだまだうまくいかないけれど、来年のコレクションでは、スマートサングラスで撮影した動画をみなさんにたくさんお披露目したいと思います。

7月からの後半戦は、次の記事をお楽しみに!

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編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(上半期編)

今年も、残すところあとわずか。いろんなことがありました。記者という、名刺1枚でどこにも行けて、誰にも会える仕事をしていると、1年365日の間には、本当にいろんなことがあるんです。そこでこの記事では、私のiPhone16 Proの写真フォルダを振り返って、今年1年を超私的なコンテンツでプレイバック。まずは1〜6月のファッション&ビューティニュース(!?)です。

1月7日 ゴールデングローブ賞取材@ロサンゼルス

生放送でとにかく忙しない会場で
怒られ続けること2時間という新年の幕開け

新年最初の取材は、なんとゴールデングローブ賞!今年からオフィシャルシャンパンとして受賞者をもてなす「モエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)」が彩るスペシャルなひとときの取材です!

男性のドレスコードは、ブラックもしくはネイビーのタキシード!食事は、世界に知れ渡る和食レストランの「NOBU」!!そしてマーゴット・ロビー(Margot Robbie)を筆頭にエマ・ストーン(Emma Stone)やマット・デイモン(Matt Damon)ら錚々たる各賞のノミネート候補たち!!!テンションは爆上がりです。取材前は、「ティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)のコメントとか、SNS用に撮れないかなぁ?」なんて思っていましたが、世界的レッドカーペットの舞台は、そんなに甘いものではありませんでした(笑)。長〜いレッドカーペットの両サイドは、進行方向に対して右側が大御所メディア、そして左側が各国もしくは新興メディアの取材スペース。特に左サイドのメディア勢は、数十cmおきに決められた取材スペースで、レッドカーペットを歩くセレブリティたちを待ち構えています。

つまり私は、レッドカーペットのどこにいても、取材するメディアには邪魔というワケ(泣)。どこにいても、どこかのメディアに「いつまでいるの?どいてくれない?」とか「邪魔なんですけど!」と怒られます。そんなレッドカーペットって、結構延々と続くんです。ゴールデングローブ賞の場合は、2時間弱位あったような……。ロサンゼルスとはいえ冬の屋外で、怒られながら2時間のレッドカーペット取材は、なかなかタフなものがありました。あんなに怒られたの、いつぶりかな(笑)?

肝心の授賞式は、全米に生中継されているからこそ、会場では常に「本番30秒前」などのカウントダウンが行われ、時間内に自分のテーブルに戻らないと、本番中は身動きできません(笑)。あまりに忙しないから、楽しみにしていた「ノブ(NOBU)」のご飯は、実に簡単なものでした。でも、「モエ・エ・シャンドン」が祝ったセレブレートな一夜は、24年はもちろん、一生涯の思い出になりました。

2月6日 カルティエ“トリニティ”100周年イベント@パリ

ページボーイが素敵なギフトをデリバリー
BLACKPINKのJisooらが勢揃い

2月は、パリへ。「カルティエ(CARTIER)」のアイコンジュエリー“トリニティ”の100周年を祝うイベントの取材です。ホワイトとイエロー、そしてピンクゴールドという3色のリングが重なり合う“トリニティ”のように、イベントは「3」をキーナンバーに多数のコンテンツを展開。例えば、パリのイベントはニューヨークとロンドンに次ぐ3番目のイベントだし、ゲストは3カ所に分かれてディナーを楽しんだ後でパーティー会場に集結。そして、ラビリンスとシーラ、ディプロの3人によるユニットのLSDがパリの夜を盛り上げました。BLACKPINKのジス(Jisoo)も来場です。

滞在先のホテルには、製品をデリバリーするサービス担当からコンシェルジュ的な役割まで、長きにわたり「カルティエ」のホスピタリティを象徴するページボーイがやってきて、パーティーの招待状とギフトを届けてくれました。感激です!

2月21日 2024-25年秋冬「ディーゼル」ミラノ・コレクション

日の丸を背負った“「ディーゼル」侍”に
地球の反対側のミラノで落涙

2月のコレクション取材は、ロンドンとミラノへ!感動したのは、「ディーゼル(DIESEL)」の2024-25年秋冬コレクションでした。このシーズンの「ディーゼル」は、スタートの72時間前から準備風景をライブ配信。ランウエイもライブ配信されましたが、同時に世界1000人のファン姿もライブ中継されて、ショー会場には彼らの姿を投影したデジタルサイネージが立ち並びました。巨大スクリーンに現れた世界のファンは、ずーっとメイクをしているドラァグクイーンとか、グリーンとレッドのカツラで踊り狂っている男女、そして豊満なバディを見せつけるおねーさんまで、多種多様で自由奔放です。

そんな強者たちが勢揃いしたデジタル空間で唯一(!?)の日本人は、「ディーゼル」の高木克海エグゼクティブスタイリスト。数分で締め切った応募の申し込みに成功し、当日は会社を早退。真っ白の全身タイツに真っ赤な顔という日の丸ルックで登場してくれました。なんかもう、泣けてきます(笑)。どうも年を取ると涙脆くていけませんが、私がファッションショーで泣いたのは、キム・ジョーンズ(Kim Jones)による最後の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と、続くヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)にとって最初の「ルイ・ヴィトン」、そして高木さんが登場した「ディーゼル」となりました(笑)。

4月10日 ウォッチズ&ワンダーズ@ジュネーブ

まさか私が「IWC」の時計に感動するなんて!
西暦4000年まで正確に時を刻む時計に感動

4月は、時計の季節。ジュネーブで開かれたハイエンド時計の展示会ウォッチズ&ワンダーズの取材です。「WWDJAPAN」も時計の記事はたくさんアップしていますが、やっぱりファッション好きな私にとって共感する時計はこれまで「カルティエ」や「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF&ARPELS)」「シャネル(CHANEL)」「エルメス(HERMES)」「ジャガー ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」など、機構のみならず佇まいとしての美しさにも思いを馳せている時計でした。ところが、今年のウォッチズ&ワンダーズでは、まさか「IWC」の「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」に感動!「4年に1回の閏年」はもちろん、「100で割り切れる年は閏年ではない」さらに「400で割り切れる年は閏年である」などの例外規定にも対応し、まだ閏年になるかならないか決まっていないという西暦4000年までは正しい日時を刻むという、ゴリゴリの機構時計に感動したのです。

いやぁ、こんな小さな時計から西暦4000年に思いを馳せることができるなんて、本当にロマンですよね。精緻な時計なのに、凛とした美しさも感じる時計。時計取材を重ねると、どんどん好きになる時計や時計ブランドが増えていきます。洋服も、時計も、好きなだけ買えたらいいのに(笑)!

5月13日 「グッチ」2025年クルーズ・コレクション@ロンドン

創業者グッチオ・グッチが働いた
ホテルのエレベーターは本当に赤かった!

5月は、「グッチ(GUCCI)」の2025年クルーズ・コレクションの取材のため、ロンドンへ。ロンドンには創業者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)が働いたサヴォイ・ホテルがあり、現クリエイティブ・ディレクターのサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)は、このホテルのエレベーターの赤を新生「グッチ」のキーカラーに定めています。今回は実に幸運なことに、このサヴォイ・ホテルが宿泊先です。

となると気になるのは、「エレベーターは、本当に赤いのか?」ですよね?ホテルのスタッフに聞いて、少し脇のエレベーターを開けると、やっぱり赤!なんか嬉しい!せっかくなので、「ロッソ アンコーラ」という、サバトがエレベーターの色にインスパイアされた赤色のシャツを羽織って撮影してみました。完全に同化しています(笑)。

6月1日 「オーデマ ピゲ」新作発表イベント@ミラノ

日本では買えない「レイバン」と「メタ」
のコラボスマートサングラスを入手

6月はミラノで、「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」の新作、そして現地で開かれた展覧会「シェイピングマテリアルズ」を取材しました。この出張で私がゲットしたのは、「レイバン(RAY-BAN)」とメタ社がコラボしたスマートサングラス。音楽が聴けて、通話ができて、写真が撮れて、最大60秒の動画まで撮影できます。

早速このスマートサングラスで展覧会を動画撮影すると、こんなカンジ。実際、写真よりも動画の方が面白いコンテンツが撮れそうです。これを機に、私のサングラスでの撮影が始まりました(笑)。まだまだうまくいかないけれど、来年のコレクションでは、スマートサングラスで撮影した動画をみなさんにたくさんお披露目したいと思います。

7月からの後半戦は、次の記事をお楽しみに!

The post 編集長のiPhoneに残る写真&動画から振り返る 2024年の業界私的ニュース(上半期編) appeared first on WWDJAPAN.

学び舎は渋谷パルコ、ディレクターは「リトゥン」山縣デザイナー 10代限定のカルチャースクールとは?

“GAKUは、10代の若者がクリエイションの原点に出合える学びの集積地です”──ファッションブランド「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」の山縣良和デザイナーが、渋谷パルコの9階で教育プログラム「GAKU」をスタートしたのは2019年のことだ。現在、シラバスには「新しい演劇のつくり方」「限界美食論」「創造的鑑賞学入門」など、大人の知的好奇心をも刺激する講義タイトルが並ぶ。なぜ10代にターゲットを絞り、難解とも思われるテーマの講座を開くのか。「GAKU」ディレクターの山縣デザイナーと、事務局スタッフの杉田聖司、講師の1人である大草桃子を訪ね、その哲学を聞いた。

WWD:改めて、「GAKU」とは?

事務局スタッフ杉田聖司(以下、杉田):音楽や街づくり、キュレーション、建築など多種多様なジャンルのクラスを開講する10代向けのカルチャースクールだ。渋谷パルコ9階を学び舎として、ファッションデザイナーや写真家、編集者らの専門家が先生役を務める。クリエイター育成が目的ではなく、若者が気軽にトライアンドエラーを繰り返しながら、自分がどう感じて、どんな表現が楽しくて、どう社会とつながっていくのかを体感でできる場所づくりを目指している。

大学のように必須単位を取得する必要もなく、好きな講座を選び、好きな時に登校できる。そもそも英検1級などの資格や経験者優遇といった入学要件もない。できる限り多くの人に体験してほしいから、三菱地所や東急、東京建物といった企業からの協賛・協力を受けて、ほぼ全てのクラスを無料で受講できるようにしている。これまで延べ750人ほどの修了生を輩出してきた。

WWD:立ち上げの経緯は?

山縣良和「GAKU」ディレクター(以下、山縣ディレクター):2019年に渋谷パルコから、施設の大型リニューアルに際して「ここに学びのスペースを一緒に作りませんか」と声をかけてもらったことがきっかけだ。実は渋谷パルコの9階は、渋谷区の管轄する敷地。文化施設としての活用を求められたことから、08年からファッションの私塾「ここのがっこう」を開いている僕に白羽の矢が立ったようだ。ただ僕自身は、同塾とコンセプトが被るものを作る必要は感じなかったから、ターゲットを10代に絞ることにした。

WWD:なぜ10代?

山縣ディレクター:日本の教育現場をリサーチする中で、10代の若者が芸術分野を自由に学べる場が不足していることに気づいたから。小学生向けにはワークショップや塾が比較的存在するし、成人対象には専門学校や大学などの専門機関がある。それに比べると、その間の年代には体験の場が設けられていない。日本では、小学生には「何でも自由にやってOK」という空気を醸し出しているが、中学生や高校生に対して、大人は急に保守的な態度を取り、受験に直結する勉強をさせ始めてしまう。10代という時期は、多感な彼らのキャリアパスに大きな影響を与える。「何になりたいか分からないけどとりあえず受験勉強をやっておこう」とならざるを得ない教育環境に疑問を覚え、彼らがリベラルアーツに触れ、いろいろな選択の可能性を体験できる空間を作りたいと考えた。

10代に真正面からぶつかるために
個性的なシラバス設計

WWD:具体的にどんな授業を行う?

杉田:例えば今年は、サステナビリティを軸にしたクラスを3つ開講している。そのうちの一つである“サステナビリティ×ファッション”がテーマの「わたしたちのファッション表現」では、ファッションと環境問題の関連性を踏まえ、「それでもファッションに何ができるか?」という思索を深めていく。最終ゴールは、ファッションと地球のより良い関係を実現するファッション表現をプレゼンテーションすること。ファッションの専門学校を卒業し、「リトゥンアフターワーズ」でクリエイションの経験を詰んだ大草さんや、「WWDJAPAN」の向千鶴サステナビリティ・ディレクターらのアドバイスを受けながら、生徒は修了制作に挑む。

おもしろい講座が目白押しだが、“サステナビリティ×食”がテーマの「限界美食論」も個性的な内容に仕上がった。持続可能性に関して革新的な取り組みをする飲食店であることを示すミシュランの「グリーンスター」を獲得したフレンチレストラン「ノル(NOL)」とコラボレーションし、同店の野田達也シェフ兼ディレクターを講師に招く。11月から来年3月まで、全7回の授業を通して新たな食事のあり方を考える内容だ。「食が地球環境に及ぼす影響は?」「地球を傷つけずにおいしい食事を実現するには?」「そもそも自分にとっての“おいしい”とは?」などをティーンエイジャーと議論しつつ、オリジナルレシピを開発し、盛り付けについても学ぶ。

WWD:ちなみに、ファッションをテーマにした講座はGAKUを設立して以来始めての取り組みだと聞いた。なぜ初めからファッションのコースを作らなかったのか?

杉田:サマースクールなど、単発でファッションの授業を実施したことはあるが、確かに長期的な講座という観点ではそうだ。正直、その理由をあまり意識したことはなかったが、ファッションはどんなことにも通底しているというのが一番大きいと思う。例えば演劇の授業では衣装について考えることもあるし、写真に関する講座でも欠かせない要素になっている。メイクアップ講座では過去に、ファッションショー形式で修了制作を発表したこともある。

山縣ディレクター:今期のファッション講座は、“サステナビリティ”という大きなテーマが先にあったからこそ立ち上がったようなもの。サステナビリティが密接に関わる事象として衣食住を想定し、上述の「わたしたちのファッション表現」と「限界美食論」、そして建築が切り口の講座「未来都市における循環のシンボル」を考案した。

WWD:ここまで話を聞いていて、10代が対象とは思えないほど、哲学的で歯応えのある講座ばかりだ。

山縣ディレクター:10代だからといってあえて優しい内容すると、“大人対子ども”という表面的な属性で付き合おうしていると誤解されかねない。自分が10代だった頃も、素の状態で話しかけてくれる大人に耳を傾けていたように思う。

大草:彼らが発する言葉に対して、大人の私たちの方が刺激を受けている。若いから柔軟な発想が出てくるというよりは、ピュアな着眼点を持っている気がして。例えば、私も講師として参加する「わたしたちのファッション表現」では、「そもそもファッションとは?」という問いに対して、生徒が「なんで世のお婆さんはみんな似た格好になっていくんだろう?」「自分は風呂上がりにどうしても服を着たくないけど、この状態はファッションなのか?」なとど、話題をどんどん広げてくれた。

杉田:まだ言語化するまで至らずとも、すごく何かを考えていたり、作品として表したりしてくれる学生はたくさんいる。「自分の感じていることを話せる場所がここにある」と実感してくれると、どんどん喋りたい気持ちが溢れてきて、それが生徒間で連鎖反応になり、真っ先にハウツーを教えずとも新たな表現が生まれてくる。

「べき論」が若者を縛るリスク
答えが出ないことも受け入れる

WWD:ハウツーを教えないとは?

大草:あくまでもクリエイションの出発点は生徒の個人的な動機にあり、やりたいことを叶える手段として、ハウツーを紹介するということだ。私はパターンの引き方をレクチャーする回で、「写真の授業を受けたことでスキャンが好きになった」と話す男子生徒がいたので、コピー機で服をそのままスキャンして、そこに縫い代をつけてみたら?と提案してみた。すると、最初はパターンを難しく捉えていた彼も、「めっちゃ楽しい!」と制作に集中し始めた。日本のファッション専門学校では、服作りのハウツーに重きを置きがちで、学生に「なぜこの方法を使うのか?」と考える時間をあまり与えない。そうすると、先生が先に枠組みを作ることになってしまう。

生徒の「こういうものが作りたい」という動機を引き出すためには、教える側の私たちが心を開いて対話を仕掛ける必要がある。だから私は、私服を大量に授業に持ち込んで生徒に見せたり、最近興味のあることを語り合ったり。そうすることで、学生からも「これやってみたんですけど」とか「こういうやり方が知りたい」と次々と自発的なアクションが生まれるようになった。「べき論」の多い教育環境では、“普通”から外れることを恐れる若者を増やしかねない。

WWD:「GAKU」を通して学生に何を伝えたい?

大草:2つある。1つは、目に見えるものだけが成果物ではないということ。現時点では答えが出なくとも、授業を通して何かぼんやりとした考えが生まれるだけでも十分だ。また、「GAKU」では講座のゴールを“何かを作って発表する”ことにしているが、例えばモノを届けるという行為に興味がある学生もいる。その場合、PRや編集という職業を紹介することもできるだろう。

2つ目は、苦手潰しをする必要はないということ。それよりも、自分は何が得意で苦手なのかを客観的に理解できるようになればいい。もしも苦手なことに対して、どうしても興味を捨てられないのであれば、1人で取り組むのではなく、それが得意な人と協力すればいいかもしれないから。実際、「GAKU」修了後、演劇に興味のある学生たちが集まって劇団を組んだ事例がある。自分たちの得意分野を生かして、脚本を執筆する担当もいれば、補助金を申請する事務担当もいた。

山縣ディレクター:ただ、僕らだけがこういったことを伝えていては意味がない。「GAKU」で学んだとしても、専門学校や大学に進学したい学生には、進学目的の受験が付きまとう。本来なら「GAKU」で習得したことの延長上に進学があってほしいのに。だから、一般校にも僕たちの価値観を広めるために、「GAKU」外の人たちと社会的に連携する必要があるし、東京都以外でも同様の試みを仕掛けなければならない。自分が何をしたいのかを理解し、その気持ちを持ち続けられる若者を増やしたい。そうすれば、みんなが生きやすくなり、国や社会が豊かになると思うから。

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【2024年下半期ベストコスメ】「使って良かった!」編集部記者も推すベスコスアイテムを紹介

「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」のスピンオフ企画!新作発表会をハシゴし、新作情報に目を通し、商品担当者に直撃取材し、我が身を使って商品特徴や使用実感を確認する。そんな機動力&行動力バツグンの記者たちが、今回のベストコスメの中から「これは良かった」とオススメする商品を発表する。今回の対象アイテムは24年5〜10月発売の商品。「WWDBEAUTY 2024下半期ベストコスメ」とともにぜひチェックを!

【新商品 ベースメイク部門】

「コスメデコルテ(DECORTE)」
“ゼン ウェア グロウ”

3つの驚きがあるファンデーションに夢中
/牧田英子「WWDJAPAN」副編集長

一般的なリキッドファンデーションと同様程度に思っていた自分に喝。ワンプッシュ手の甲にのせた瞬間に、水のように滴るほどのみずみずしさに最初の驚きが。次に肌に塗布すると薄づきなのにカバー力の高さが半端ない。最後は化粧直しをしなくて済むほど崩れしらず。想像を超える驚きの連続を体験できます。テクスチャーと仕上がりの良さに毎日愛用中です。

「スック(SUQQU)」
“ザ プライマー”

これぞ究極の化粧下地!出張疲れの救世主
/新関瑠里「WWDJAPAN」編集部記者

11月は特集の取材で地方出張が多く、名古屋で異例の夏日を体感した翌日に旭川で雪景色を目の当たりにするという、急激な気温差にさらされる日々を送っていました。そんな酷使してどんよりした肌を救ってくれたのがこの化粧下地です。しっとりと保湿しながら上質な光をまとい、いつまで立っても化粧崩れ知らず。もちろん夕方のくすみ肌なんてありません。これまでも素敵な化粧下地に出合ってきましたが、“ザ プライマー”は格段に違ったのです。ハードスケジュールでも自信のある肌で取材ができ、大げさかもしれないのですが心の支えにもなりました。とにかく、すごい。その一言です。


【新商品 乳液・クリーム部門】

「SK-II」
“LXP 金継ぎ クリーム”

初めて自分の肌を好きになれた、人生の救世主
/和田実桜「WWDJAPAN」編集部記者

長年肌荒れに悩んでおり、病院で処方される薬やいろいろなスキンケアを試しましたが改善せず、肌質の問題と半ば諦めていました。ところが、「SK-II」から9月に登場した最高峰エイジングケアシリーズの“LXP 金継ぎ クリーム”を使い始めて2週間ほどで、肌に変化を感じました。肌荒れが落ち着いたのはもちろん、肌のキメが整い、透明感も増した気がします。同シリーズの核となるのは、従来の8倍濃縮したピテラ。中でもクリームは、全成分中でピテラを最も多く配合しています。ピテラの力を実感し、初めて自分の肌を好きになれたことに感動しています。


【新商品 美容液部門】

「エリクシール(ELIXIR)」
“ザ セラム aa”

肌年齢は0.5倍速になったらイイナア
/本橋涼介「WWDJAPAN」編集部 シニアエディター

いいネーミングですよね、“倍速美容液”。乳化技術によって肌への美容成分の浸透スピードを高めたことを、タイパが重視される昨今において「言い得て妙」のコンセプトで流行らせた資生堂には、拍手を送りたいです。しかし、個人的に注目したいのは美容成分「コアキシマイド」。キャッチーなコンセプトに隠れてしまっていますが、この“ザ・セラム”は「基底膜」(肌の深部の構造)と長年向き合ってきた資生堂の研究成果が凝縮された、革新的な1本なのです(オタクっぽく、2倍速の早口で脳内再生をお願いします)。そんなウンチクはさておいて。30歳を超えてからエイジングケアが気になり始めましたが、肌年齢は0.5倍速になったらイイナア…….と願いながら、肌に叩き込みたいと思います。


【新商品 リップ部門】

「ナーズ(NARS)」
“エクスプリシット リップスティック”

マットなのにしっとり 深い輝きのリップ
/遠藤里紗「WWDJAPAN」編集部記者

各ブランドが“乾燥しない”マットリップを続々と発売する中、「ナーズ」からもマットリップが登場。“エクスプリシット リップスティック”はするすると唇の上を滑る塗り心地が唯一無二です。質感はマットなのに、唇に静かなしっとり感が生まれます。お気に入りのカラー“803”は明るすぎず深すぎない、オレンジと赤の中間のような色で、顔色をパッと明るくしてくれるます。ポケットに入っていると安心する一本です。


【新商品 チーク部門】

「スック(SUQQU)」
“ブラーリング カラー ブラッシュ”

大人の余裕がにじむ、2色チークに夢中
/戸松沙紀「WWDJAPAN」編集部記者

2024年のメイクシーンを盛り上げたチーク。さまざまな商品を試した中でも私が気に入ったアイテムは、「スック(SUQQU)」の“ブラーリング カラー ブラッシュ”です。まず、開けた瞬間から美しい色味とグラデーションに見惚れてしまいます。人気色の“01 淡音”は、「似合わない人はいないのでは?」と思うほど、誰にでもなじむ万能ピンク。チーク×ハイライトの2色構成で、チークを塗ってからハイライトを重ねても、混ぜて塗っても大人の余裕がにじむ上品な頬に仕上がります。そして、このスタイリッシュな極薄パッケージも特徴的で、手にするだけで背筋が伸びる感覚があります。


【美容機器・ツール部門】

「リファ(REFA)」
“リファマーキス ウィズ”

自分用にもギフトにも いつでも髪と頭皮が整う1本
/沼 璃子「WWDJAPAN」編集部記者

ヘアケアブランドの発表会に行くようになり、髪におけるコーミングの重要性を理解するようになりました。“マーキス ウィズ”は、軽く梳かすだけでトリートメントをしたかのようなサラサラ髪をかなえてくれます。荒い歯を使用すると頭皮が刺激されてマッサージにも。コンパクトなサイズが持ち運び用にピッタリです。趣味嗜好を問わないシンプルなデザインで5000円を超えない価格なので、ギフトにもおすすめです。


【スタイリング剤・ヘアケア部門】

「トラック(TRACK)」
“トラック オイル マグノリア”

“レッドオーシャン”の中で光る個性
/中村慶二郎「WWDJAPAN」編集部シニアエディター

ヘアオイルは次々と新商品が登場する“レッドオーシャン”のカテゴリー。どの商品もさまざまなメリットを打ち出しており、実際、どの商品も良い。そうした中で、“分かりやすい特徴を持ったオイル”が選ばれる傾向が強くなってきたと思います。この“トラック オイル”の特徴は、持ちの良さ、まとまりやすさ、気分がアガる見た目(オイル自体が個性的なブルー)。軽いというよりもしっかりと潤いをもたらしてくれる感じで、“つけている感”が持続します。マグノリアの香りは、それ自体の個性よりも、香りの持続時間の長さが印象的でした。


【シャンプー・コンディショナー部門】

「シスレー(SISLEY)」
“ヘア リチュアル フォーティファイング シャンプー”

ツヤツヤ、サラサラ、しかも、まとまる万能シャンプー
/益成恭子「WWDJAPAN」編集部記者

高級化粧品ブランドはたくさんあるが、「シスレー(SISLEY)」はその中でも最高峰というイメージがある。決して華美ではなく、各商品にその価格分の価値がぎゅっと詰まっているという印象だ。そんな「シスレー」にヘアケア商品があると聞いて驚いた。“ヘア リチュアル”のフォーティファイング シャンプーは、ジェル状で髪に馴染みやすく、きめ細かい泡立ちが特徴。香りも控え目で軽やかにシャンプーできる。1度使っただけで髪の艶感がグッとアップして、サラサラ、しかもまとまるというオールラウンドな効果が感じられる優れものだ。


【フレグランス部門】

「スリー(THREE)」
“エッセンシャルセンツ”

心に栄養を与えるフレグランス
/竹田紀子「WWDJAPAN」編集部記者

森羅万象をイメージした“エレメンツ”をもとに選ぶユニークなアプローチと、精油のみで構築した香り。「香りで気持ちを切り替える」は当たり前!なアロマテラピーマニアで香水レイヤードも大好きな私に「スリー」はドンズバなコンセプトです。雨をテーマにした新作はレイヤードと使用機会の幅を広げる奥深さでした。特に“05 AFTER THE RAIN”は奥の方にパチュリやベチバーの落ち着きが存在していて、寝る前に身につけたくなるほど。“香りのオシャレ”にとどまらず、心を穏やかにしたり栄養を与えてくれるフレグランスです。

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“ボーホーロマンチック”に注目!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月16日号からの抜粋です)

本橋:2025年春夏は、フリルやレース、ラッフルやクロシェ編みといった素材やディテールを多用する“ボーホーロマンチック”なスタイルがリアルトレンドでも席巻しそうです。

木村:「クロエ(CHLOE)」がコレクションで見せていたスタイルですよね。

本橋:“ボーホー”はボヘミアンとソーホーを掛け合わせた造語で、ボヘミアンなスタイルをライダースジャケットなどで都会的に仕上げるイメージです。そこに、さらにロマンチックな要素を盛り込みます。「リランドチュール」「メゾンスペシャル」などでもラッフル、レース、フリル推し。前シーズンまでのベーシックを再解釈という感じよりも、1点でも華やかさがあるものが多く見られました。

多様なシアー素材アイテムにも期待

木村:私はセレクトショップを取材しましたが、特にレースのアイテムが多いように感じました。パンツからスカート、トップス、ビスチエまでそろえていたところもありました。春夏なのに、あせた色やビンテージっぽいもの、アースカラーが中心。「ブラウンを着たい」という声が多かったです。「オリジナルをインドで生産」というのもトレンドのようでした。シアー素材は引き続きキーワードですね。「シンゾーン(SHINZONE)」で見たボーダーの線の部分をシアー素材にしたトップスのように、少し抵抗がある大人向けに、さまざまな工夫が見られるようになってきたのが印象的でした。

本橋:「ファーファー(FUR FUR)」はシアー素材のポロシャツを出していました。来年もめちゃくちゃ暑い夏が予想されるので、着たときの涼しさ・涼しく見えるという点でも重宝されそうです。

木村:長い夏を乗り切る工夫は大事ですよね。特にTシャツは重要で、定番アイテムを積みつつ、コラボや別注品で話題性があるものを仕込んでバリエーションを増やす動きが顕著でした。

本橋:あとは雑貨ですね。バッグやシューズ、アクセサリーは季節を選ばないものも多いので、猛暑でも「何か買いたい」という人に向けて、どこもラインアップを充実させています。特に目についたのは、大きめの実用性のあるバッグ。水筒や日傘など、猛暑を生き抜くために必要なものを入れられる提案が良いようです。

木村:大きめのカゴバッグは、“ボーホーロマンチック”スタイルにマッチしますよね。トレンドとしては、ある程度容量があるミニボストンが本命かなと思っています。

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“ボーホーロマンチック”に注目!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月16日号からの抜粋です)

本橋:2025年春夏は、フリルやレース、ラッフルやクロシェ編みといった素材やディテールを多用する“ボーホーロマンチック”なスタイルがリアルトレンドでも席巻しそうです。

木村:「クロエ(CHLOE)」がコレクションで見せていたスタイルですよね。

本橋:“ボーホー”はボヘミアンとソーホーを掛け合わせた造語で、ボヘミアンなスタイルをライダースジャケットなどで都会的に仕上げるイメージです。そこに、さらにロマンチックな要素を盛り込みます。「リランドチュール」「メゾンスペシャル」などでもラッフル、レース、フリル推し。前シーズンまでのベーシックを再解釈という感じよりも、1点でも華やかさがあるものが多く見られました。

多様なシアー素材アイテムにも期待

木村:私はセレクトショップを取材しましたが、特にレースのアイテムが多いように感じました。パンツからスカート、トップス、ビスチエまでそろえていたところもありました。春夏なのに、あせた色やビンテージっぽいもの、アースカラーが中心。「ブラウンを着たい」という声が多かったです。「オリジナルをインドで生産」というのもトレンドのようでした。シアー素材は引き続きキーワードですね。「シンゾーン(SHINZONE)」で見たボーダーの線の部分をシアー素材にしたトップスのように、少し抵抗がある大人向けに、さまざまな工夫が見られるようになってきたのが印象的でした。

本橋:「ファーファー(FUR FUR)」はシアー素材のポロシャツを出していました。来年もめちゃくちゃ暑い夏が予想されるので、着たときの涼しさ・涼しく見えるという点でも重宝されそうです。

木村:長い夏を乗り切る工夫は大事ですよね。特にTシャツは重要で、定番アイテムを積みつつ、コラボや別注品で話題性があるものを仕込んでバリエーションを増やす動きが顕著でした。

本橋:あとは雑貨ですね。バッグやシューズ、アクセサリーは季節を選ばないものも多いので、猛暑でも「何か買いたい」という人に向けて、どこもラインアップを充実させています。特に目についたのは、大きめの実用性のあるバッグ。水筒や日傘など、猛暑を生き抜くために必要なものを入れられる提案が良いようです。

木村:大きめのカゴバッグは、“ボーホーロマンチック”スタイルにマッチしますよね。トレンドとしては、ある程度容量があるミニボストンが本命かなと思っています。

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“ベール”が日常着を変える 新ムードチェンジャーをどうまとう?【2024-25年秋冬トレンド】

顔を覆うベールが、スタイルのムードチェンジャーになりそうな兆しです。リアルシーンへの浸透はこれからですが、ラグジュアリーブランドからの提案が相次いでいます。ベールはロイヤルファミリーの着用でおなじみの通り、ノーブルで女性らしい雰囲気をまとえるのが特徴。ミステリアスやフェティッシュ、ゴシックなどのムードを呼び込んだ新しいスタイリングも打ち出されています。

例えば「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、フォーマルを着崩す新解釈で取り入れました。小説家エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の作品から着想を得たゴシックテイストのルックにベールを投入し、得意のテーラードスタイルにダークファンタジーな世界観を盛り込みました。今回は、国内外のブランドによる思い思いのアイデアを参考に、ベールの効果的な使い方をご紹介します。

艶美なミステリアス×フォーマル

最もベールらしいムードと言えば、“ミステリアス”でしょう。黒との相性は抜群で、顔周りに妖艶な空気をまとわせてくれます。フォーマルな印象を添えられるのもベールの魅力です。

「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」は、マニッシュなタキシードジャケットをミニドレスのように着こなして、顔のほぼ全面をベールで覆い、艶美な印象を濃くしました。斜めにかぶった帽子が貴婦人のような品格です。

主張抑えめベールでフェティッシュに

網目が目立ち過ぎないベールは主張が強くないためいろいろな装いとなじみやすく、ドレッシーな雰囲気を高めてくれます。

「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は、肩周りのボリュームをたっぷりあしらったブラウスに、レザーのタイトスカートを合わせ、顔にほのかな陰を落とした黒いベールが、レディーライクな雰囲気をプラス。大胆な編み柄のレースタイツとのコンビネーションが、フェティッシュなムードを印象付けています。

素肌見せで引き算したオールブラック

黒のベールを使ってモード感を出すには、全体をダークカラーでまとめた装いが良いでしょう。透けないアイテムと組み合わせると、ベールのレーシー感が際立ちます。

オールブラックがシグネチャーといえば、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」。顔にかぶせたベールと、胸元の素肌が見え隠れして、ブラックスタイルに“差し色”のような効果をもたらしています。アートライクな立体的シルエットが、単色使いによってさらに際立ちます。

白系ベールでほんのりロマンチック

黒のイメージが強いベールですが、近ごろは肌なじみのいい白やベージュなども増えてきました。普段使いしやすいのが“非ブラック”の良さ。白系は、清らかさや上品なイメージもプラスしてくれます。

「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」は、シャツジャケットとパンツの気負わないセットアップに、頭から白ベールをかぶせて素肌の透明感を引き出しています。足元はあえてパイソン柄ブーツでスパイスを添えました。白ベールが、気高くロマンチックな雰囲気を加えています。

チュール包みで幻想的なムードを演出

網目の細かいベールはウエディングドレスでおなじみですが、頭全体をアートピースのようなベールで包む新提案も登場しました。最も目立つポジションを飾るパーツだけに、ミニマルな装いにスパイスを加える効果も大です。

バレエコアの先導役「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」は、チュール使いが巧み。オールブラックの服でも、ボトムスはチュールスカートでレッグラインをほのかに透けさせています。一方、顔周りはベージュのチュール素材のベールですっぽりカバー。袋状に包み込む演出で小顔効果を引き出しつつ、謎めいた浮遊感もまとわせました。

スカーフ一体型でより華やかに

本来ベールは顔を覆うアイテムですが、もっと広範囲をカバーするタイプもあります。赤系カラーで染めたベールは、フェミニンであでやかなムード。スカーフやショールのように使えば、装いに彩りを添える効果を発揮します。

フェティッシュなテイストが持ち味の「フェティコ(FETICO)」は、ロンググローブを合わせたドレッシーな装いで貴婦人ムード。妖艶さを高めたのは、ベールとネックウエアが一体化したレースショールの使い方で、ミステリアスな雰囲気を醸し出しています。胸元にかぶせて、素肌の露出度を抑えるのにも役立ちました。

ベールは、ドレスアップしたいシーンで一歩抜け出せるアイテムです。まだ日本で見かける機会は多くありませんが、スタイリング次第では新鮮さを与えてくれそうなので、早めに試すなら今が取り入れ時。自分好みの帽子と組み合わせたアレンジも可能です。ミステリアスやノーブルなムードを手軽にまとえるベールは、新しいムードチェンジャーとしての可能性を秘めています。

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2024年下半期ベスコスを読みとくキーワード

「ディオール」“ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ”

ベスコスは半期のトレンドや消費者ニーズを色濃く反映している。その中で今回発表した14カテゴリーを読みとくと、今期の特徴が見えてきた。カラーアイテムではチークが台頭。頬に自然な艶感を与えつつ、華やかさをプラスできるチークとハイライトを融合させた商品なども注目を集めている。ベスコスでランクイン数が多いブランドに見る勢いなど、7つのキーワードで紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月23日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

01. チーククラッシュ

今期はチークに新たな潮流が生まれた。これまでチークの目的といえば血色感を引き出すことで、オレンジやピンクなど赤みを帯びた暖色が主流だった。しかし今期は青みがかったラベンダー系の色味に注目が集まった。体温を感じさせず、肌本来の透明感を引き出し、重ねても強くは発色しないことから「ステルスチーク」としても話題となった。象徴するのは百貨店の新商品チーク部門首位に輝いた「ディオール(DIOR)」のチークの人気色“287”。2位の「スック(SUQQU)」“ブラーリング カラー ブラッシュ”もライラックカラーの色味“06透重”が好調だった。両商品、チークだけでなくハイライトがセットしてあり、上品な艶感も新たなトレンドとなっている。

02. 二大巨頭は……

百貨店チャネルのブランド別入賞数のトップ2は「ディオール」と「コスメデコルテ(DECORTE)」だった。「ディオール」はチーク、アイメイク、フレグランス部門の首位を総なめにし、ベースメイク部門でも入賞。特にカラーコスメで力強い結果を残した。人気アイシャドウ“ディオール ショウ サンク クルール”の限定色は、「若い人から人気があり、限定ポーチがついている点も好評」とブランドに憧れる若年層の心をつかんだ。「コスメデコルテ」はクレンジングとベースメイク部門で1位を獲得し、高い商品力がユーチューバーによる発信を増やし、SNSでの話題を醸成した。新発売のクレンジングは、水のようにとける潤いジェルで使用感に定評があり、2位にダブルスコアの差をつけて堂々の首位に輝いた。

03. ECに新顔

知名度はあるものの、これまでランクインが少なかったブランドがECチャネルで上位に入った。「エスト(EST)」の2019年に誕生したエイジングケアライン“G.P.”は初のリニューアルで、それぞれの肌状態に合わせて3タイプを用意するなど機能性も高まり支持を集めた。そのほか、「アユーラ(AYURA)」も代表アイテムである入浴剤で1位を獲得。21年に限定発売した2層タイプの入浴剤が復刻し、即完売になるほどだった。「アスレティア(ATHLETIA)」もこれまで登場が少なかったが、スカルプケアとしてもシャンプーとしても使える2 in 1アイテムで首位を獲得した。いずれも商品力の高さは実証されている中で、リニューアルや復刻などのニュース性を発信しながら、パワーアイテムを発売したことが奏功した。

04. やっぱり保湿

24年上半期のボディーケアアイテムは肌の露出に伴い、ボディースクラブが上位を占めていたが、今期は夏の紫外線や乾燥による影響を受けて保湿商材が各チャネルで台頭した。ドラッグ・バラエティーストアで1位を獲得した「ニベア(NIVEA)」は高保湿タイプだが軽やかな使用感が好評だったことに加え、近年人気のキンモクセイの香りを備えたことも大きく、発売後は瞬く間に完売したほど人気だった。「ヴァセリン(VASELINE)」もブランドを代表するワセリンを主成分に潤いが持続すると評判のボディーローションがランクインした。“艶肌”をかなえられる保湿はもちろんだが、香りへの支持も高く「ほのかに香りを放つことで癒やし効果も得られる」といったバイヤーのコメントもあった。

05. 香りの時代

コロナ禍を経て根付いたのが香り文化だ。在宅勤務が定着する中でのオン・オフの切り替えや、外出機会の増加で香水を使用する頻度も高まっている。首元や腕、ウエストや膝の裏など、つける場所によって変わる香りを楽しむ人もいる。シーンやその日の気分によって香りを選ぶことも多く、ミニサイズから通常サイズまで容量の幅も増えていることも市場全体を底上げする。「シャネル(CHANEL)」の“ガブリエル シャネル ロー オードゥ トワレット”はジャスミンなど4種類の白い花をメインにした香りで、「高級感があり、普段とは違う特別感を演出できると人気。秋冬にもおすすめの香り」とのバイヤーの声。年間を通じて香りを楽しむ時代になっている。

06. 減速するKビューティ

昨年は韓国コスメ「VT」の美容針を配合した美容液“リードルショット”がバラエティー・ドラッグストアチャネルを席巻した。また日韓共同開発のメイクブランド「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」の複数受賞など、Kビューティが台頭していたが、今期は落ち着きを見せて入賞数は減少した。その中でも存在感を見せたのは、キャッチーなパッケージで消費者を魅了する「フィー(FWEE)」。3Dのようなボリューム感と光沢感を与えるリップグロス“3Dボリューミンググロス”が厚い支持を集めた。「塗った瞬間の艶感が感動レベルで艶持ちもいい。日本での発売を待っている人も多かった。売り切れ店舗続出」とのバイヤーの声もあり、新興ブランドの動向に注目が集まる。

07. ブラシ旋風

「リファ(REFA)」の新作コーム“マーキス ウィズ”を筆頭に、ヘアブラシが美顔器やドライヤーを抑えて上位にランクインした。同商品は昨今のシースルーバング人気に伴い、前髪のセットや外出時のお直しに重宝すると人気に。高価格帯のドライヤーやヘアアイロンの購入が一段落し、ヘアブラシに注目が集まっている。同じく「リファ」の“イオンケアブラシプレミアム”は、「シャンプー・コンディショナー時に使用するのがおすすめ。使用後の髪に感動するという声も多い」とバイヤー。「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」のディズニープリンセスが描かれたパドルブラシは、一部店舗で実施する“刻印サービス”で名入れができるため、ギフト需要が高まった。

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2024年下半期ベスコスを読みとくキーワード

「ディオール」“ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ”

ベスコスは半期のトレンドや消費者ニーズを色濃く反映している。その中で今回発表した14カテゴリーを読みとくと、今期の特徴が見えてきた。カラーアイテムではチークが台頭。頬に自然な艶感を与えつつ、華やかさをプラスできるチークとハイライトを融合させた商品なども注目を集めている。ベスコスでランクイン数が多いブランドに見る勢いなど、7つのキーワードで紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月23日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

01. チーククラッシュ

今期はチークに新たな潮流が生まれた。これまでチークの目的といえば血色感を引き出すことで、オレンジやピンクなど赤みを帯びた暖色が主流だった。しかし今期は青みがかったラベンダー系の色味に注目が集まった。体温を感じさせず、肌本来の透明感を引き出し、重ねても強くは発色しないことから「ステルスチーク」としても話題となった。象徴するのは百貨店の新商品チーク部門首位に輝いた「ディオール(DIOR)」のチークの人気色“287”。2位の「スック(SUQQU)」“ブラーリング カラー ブラッシュ”もライラックカラーの色味“06透重”が好調だった。両商品、チークだけでなくハイライトがセットしてあり、上品な艶感も新たなトレンドとなっている。

02. 二大巨頭は……

百貨店チャネルのブランド別入賞数のトップ2は「ディオール」と「コスメデコルテ(DECORTE)」だった。「ディオール」はチーク、アイメイク、フレグランス部門の首位を総なめにし、ベースメイク部門でも入賞。特にカラーコスメで力強い結果を残した。人気アイシャドウ“ディオール ショウ サンク クルール”の限定色は、「若い人から人気があり、限定ポーチがついている点も好評」とブランドに憧れる若年層の心をつかんだ。「コスメデコルテ」はクレンジングとベースメイク部門で1位を獲得し、高い商品力がユーチューバーによる発信を増やし、SNSでの話題を醸成した。新発売のクレンジングは、水のようにとける潤いジェルで使用感に定評があり、2位にダブルスコアの差をつけて堂々の首位に輝いた。

03. ECに新顔

知名度はあるものの、これまでランクインが少なかったブランドがECチャネルで上位に入った。「エスト(EST)」の2019年に誕生したエイジングケアライン“G.P.”は初のリニューアルで、それぞれの肌状態に合わせて3タイプを用意するなど機能性も高まり支持を集めた。そのほか、「アユーラ(AYURA)」も代表アイテムである入浴剤で1位を獲得。21年に限定発売した2層タイプの入浴剤が復刻し、即完売になるほどだった。「アスレティア(ATHLETIA)」もこれまで登場が少なかったが、スカルプケアとしてもシャンプーとしても使える2 in 1アイテムで首位を獲得した。いずれも商品力の高さは実証されている中で、リニューアルや復刻などのニュース性を発信しながら、パワーアイテムを発売したことが奏功した。

04. やっぱり保湿

24年上半期のボディーケアアイテムは肌の露出に伴い、ボディースクラブが上位を占めていたが、今期は夏の紫外線や乾燥による影響を受けて保湿商材が各チャネルで台頭した。ドラッグ・バラエティーストアで1位を獲得した「ニベア(NIVEA)」は高保湿タイプだが軽やかな使用感が好評だったことに加え、近年人気のキンモクセイの香りを備えたことも大きく、発売後は瞬く間に完売したほど人気だった。「ヴァセリン(VASELINE)」もブランドを代表するワセリンを主成分に潤いが持続すると評判のボディーローションがランクインした。“艶肌”をかなえられる保湿はもちろんだが、香りへの支持も高く「ほのかに香りを放つことで癒やし効果も得られる」といったバイヤーのコメントもあった。

05. 香りの時代

コロナ禍を経て根付いたのが香り文化だ。在宅勤務が定着する中でのオン・オフの切り替えや、外出機会の増加で香水を使用する頻度も高まっている。首元や腕、ウエストや膝の裏など、つける場所によって変わる香りを楽しむ人もいる。シーンやその日の気分によって香りを選ぶことも多く、ミニサイズから通常サイズまで容量の幅も増えていることも市場全体を底上げする。「シャネル(CHANEL)」の“ガブリエル シャネル ロー オードゥ トワレット”はジャスミンなど4種類の白い花をメインにした香りで、「高級感があり、普段とは違う特別感を演出できると人気。秋冬にもおすすめの香り」とのバイヤーの声。年間を通じて香りを楽しむ時代になっている。

06. 減速するKビューティ

昨年は韓国コスメ「VT」の美容針を配合した美容液“リードルショット”がバラエティー・ドラッグストアチャネルを席巻した。また日韓共同開発のメイクブランド「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」の複数受賞など、Kビューティが台頭していたが、今期は落ち着きを見せて入賞数は減少した。その中でも存在感を見せたのは、キャッチーなパッケージで消費者を魅了する「フィー(FWEE)」。3Dのようなボリューム感と光沢感を与えるリップグロス“3Dボリューミンググロス”が厚い支持を集めた。「塗った瞬間の艶感が感動レベルで艶持ちもいい。日本での発売を待っている人も多かった。売り切れ店舗続出」とのバイヤーの声もあり、新興ブランドの動向に注目が集まる。

07. ブラシ旋風

「リファ(REFA)」の新作コーム“マーキス ウィズ”を筆頭に、ヘアブラシが美顔器やドライヤーを抑えて上位にランクインした。同商品は昨今のシースルーバング人気に伴い、前髪のセットや外出時のお直しに重宝すると人気に。高価格帯のドライヤーやヘアアイロンの購入が一段落し、ヘアブラシに注目が集まっている。同じく「リファ」の“イオンケアブラシプレミアム”は、「シャンプー・コンディショナー時に使用するのがおすすめ。使用後の髪に感動するという声も多い」とバイヤー。「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」のディズニープリンセスが描かれたパドルブラシは、一部店舗で実施する“刻印サービス”で名入れができるため、ギフト需要が高まった。

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最強開運日の要チェックブランド4選「私たちの財布はこんなご利益をもたらします」

12月26日は、「一粒万倍日」「天恩日」「天赦日」「甲子の日」の4つの吉日が重なる最強開運日だ。特に「一粒万倍日」は、財布を新調するのに縁起がよい日として世間に浸透してきており、それに応えるように各ブランドは革小物を企画・販売している。ここでは特にご利益が期待できそうな4ブランドの財布やカードケース、バッグをピックアップして紹介。ただ新調するだけではもの足りない、開運に貪欲な人必見の内容だ。

12月26日は最強開運日

一粒万倍日

日本の暦に古くからある吉日の1つ。「一粒の籾(もみ)が万倍もの稲穂に実る日」を意味し、この日に始めたことは何倍もの成果となって返ってくると言われている。一方、ネガティブなことも広がってしまうため、常にポジティブな言動を心がけることが大切。

天恩日

「天の恩恵を万人が受けられる日」を意味し、何をするにも縁起がよい日とされる。5日間連続するため、他の吉凶日と重なりやすいのも特徴。

天赦日

「全ての神が天に登り、あらゆる罪を赦す(ゆるす)日」を意味し、日本の暦における最上の吉日とされる。さまざまな障害が取り除かれることから、新しいことを始めるのに最適な日と言われる。

甲子の日

十干と十二支を組み合わせた六十干支(ろくじっかんし)の最初の日。物事の始まりの日として重宝され、「この日に始めたことは、良い運気と流れを保ちながら発展してく」とされる。60日に一度の周期で訪れる。

「コーチ」

「コーチ(COACH)」は、風水の第一人者として知られるDr.コパさんの言葉を添え、公式ECで“幸運が舞い込む”レザー小物を紹介している。「2025年はグリーンがラッキーカラーです。グリーンの恐竜“レキシー”は、過去の金運や財運を呼び起こしてくれるモチーフ。ジップアラウンドタイプのカードケース(1万9800円)にあしらっているので、金運を“四方”から呼び込んでくれるでしょう。シグネチャーの“C”エンブレムも、金運を引っ張るパワーを持っています。“筋を通す”をいう意味があるブラウンのツートンカラーは、目的通りの買い物を楽しみたい人におすすめです」(Dr.コパさん)。

「フルラ」

「フルラ(FURLA)」は、ファッション&占いエディターとして活躍する青木良文さんとのキャンペーンを実施。ファッションにも占いにも精通した青木さんが、目的別におすすめバッグを紹介している。「バッグは2025年のラッキーアイテムです。“フルラ スフェラ ミニバケット”(7万4800円)は、“転がりながら大きくなっていく”丸い形のため金運アップが期待できます。一方、スクエア型の“フルラ ヌヴォラ ミニバケット”(6万3800円)は、安定感ある形が幸運を維持してくれます。クロスボディ型の“フルラ ヌヴォラ ミニクロスボディ”(3万9600円)は、行動力をアップさせるので素敵な出会いを、ミニバッグ型の“フルラ スフェラ バーティカル クロスボディ”(4万5100円)は、その小さく丸い形のような“実り”を人生にもたらしてくれるでしょう」(青木さん)。

「オーラカイリー」

2024年に再上陸を果たした英国発のライフスタイルブランド「オーラ カイリー(ORLA KIELY)」は、ブランドのアイコン・フラワーステムをパンチングであしらった財布を発売した。「一粒万倍日は『一粒の籾(もみ)が何倍にも実る日』として種まきに最適とされてきた日です。この財布は“一粒一粒のパンチングがフラワーステムに実った”デザインのため、語源からもぴったりだと言えます」(菅泉裕美マーチャンダイジング部ジェネラルマネージャー)。2024年のラッキーカラーのブルー(サックス)と25年のラッキーカラーのグリーンの財布は、運気のさらなる向上が見込めそうだ。

「ゲンテン」

クイーポの革製品ブランド「ゲンテン(GENTEN)」は、ラッキーモチーフのリスを刻印した財布を販売している。「リスは繁殖力の強さから『子孫繁栄』、木の実を蓄える習性から『蓄財』『豊かさ』『成功』などの象徴とされています。幸運が逃げないよう全てのリスを内側に向け、最強開運日にふさわしい財布に仕上げました」(クイーポ営業本部営業販促室の尾山俊介さん)。全国の直営店や百貨店店舗ほか、オンラインショップで取り扱っている。

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最強開運日の要チェックブランド4選「私たちの財布はこんなご利益をもたらします」

12月26日は、「一粒万倍日」「天恩日」「天赦日」「甲子の日」の4つの吉日が重なる最強開運日だ。特に「一粒万倍日」は、財布を新調するのに縁起がよい日として世間に浸透してきており、それに応えるように各ブランドは革小物を企画・販売している。ここでは特にご利益が期待できそうな4ブランドの財布やカードケース、バッグをピックアップして紹介。ただ新調するだけではもの足りない、開運に貪欲な人必見の内容だ。

12月26日は最強開運日

一粒万倍日

日本の暦に古くからある吉日の1つ。「一粒の籾(もみ)が万倍もの稲穂に実る日」を意味し、この日に始めたことは何倍もの成果となって返ってくると言われている。一方、ネガティブなことも広がってしまうため、常にポジティブな言動を心がけることが大切。

天恩日

「天の恩恵を万人が受けられる日」を意味し、何をするにも縁起がよい日とされる。5日間連続するため、他の吉凶日と重なりやすいのも特徴。

天赦日

「全ての神が天に登り、あらゆる罪を赦す(ゆるす)日」を意味し、日本の暦における最上の吉日とされる。さまざまな障害が取り除かれることから、新しいことを始めるのに最適な日と言われる。

甲子の日

十干と十二支を組み合わせた六十干支(ろくじっかんし)の最初の日。物事の始まりの日として重宝され、「この日に始めたことは、良い運気と流れを保ちながら発展してく」とされる。60日に一度の周期で訪れる。

「コーチ」

「コーチ(COACH)」は、風水の第一人者として知られるDr.コパさんの言葉を添え、公式ECで“幸運が舞い込む”レザー小物を紹介している。「2025年はグリーンがラッキーカラーです。グリーンの恐竜“レキシー”は、過去の金運や財運を呼び起こしてくれるモチーフ。ジップアラウンドタイプのカードケース(1万9800円)にあしらっているので、金運を“四方”から呼び込んでくれるでしょう。シグネチャーの“C”エンブレムも、金運を引っ張るパワーを持っています。“筋を通す”をいう意味があるブラウンのツートンカラーは、目的通りの買い物を楽しみたい人におすすめです」(Dr.コパさん)。

「フルラ」

「フルラ(FURLA)」は、ファッション&占いエディターとして活躍する青木良文さんとのキャンペーンを実施。ファッションにも占いにも精通した青木さんが、目的別におすすめバッグを紹介している。「バッグは2025年のラッキーアイテムです。“フルラ スフェラ ミニバケット”(7万4800円)は、“転がりながら大きくなっていく”丸い形のため金運アップが期待できます。一方、スクエア型の“フルラ ヌヴォラ ミニバケット”(6万3800円)は、安定感ある形が幸運を維持してくれます。クロスボディ型の“フルラ ヌヴォラ ミニクロスボディ”(3万9600円)は、行動力をアップさせるので素敵な出会いを、ミニバッグ型の“フルラ スフェラ バーティカル クロスボディ”(4万5100円)は、その小さく丸い形のような“実り”を人生にもたらしてくれるでしょう」(青木さん)。

「オーラカイリー」

2024年に再上陸を果たした英国発のライフスタイルブランド「オーラ カイリー(ORLA KIELY)」は、ブランドのアイコン・フラワーステムをパンチングであしらった財布を発売した。「一粒万倍日は『一粒の籾(もみ)が何倍にも実る日』として種まきに最適とされてきた日です。この財布は“一粒一粒のパンチングがフラワーステムに実った”デザインのため、語源からもぴったりだと言えます」(菅泉裕美マーチャンダイジング部ジェネラルマネージャー)。2024年のラッキーカラーのブルー(サックス)と25年のラッキーカラーのグリーンの財布は、運気のさらなる向上が見込めそうだ。

「ゲンテン」

クイーポの革製品ブランド「ゲンテン(GENTEN)」は、ラッキーモチーフのリスを刻印した財布を販売している。「リスは繁殖力の強さから『子孫繁栄』、木の実を蓄える習性から『蓄財』『豊かさ』『成功』などの象徴とされています。幸運が逃げないよう全てのリスを内側に向け、最強開運日にふさわしい財布に仕上げました」(クイーポ営業本部営業販促室の尾山俊介さん)。全国の直営店や百貨店店舗ほか、オンラインショップで取り扱っている。

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「ジョー マローン ロンドン」の “ケア コレクション”を体験 香りはもちろん「使いたい」と思わせる極上のテクスチャーと潤い

「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」(以下、ジョー マローン)は1月17日、バスタイムをランクアップする“ケア コレクション”を発売する。同コレクションは、イギリスの温泉地バースの公共浴場遺跡であるローマンバスが着想源。“洗う”“潤す”“スペシャルケア”にフォーカスしたシャワージェルやボディークリームなど7つのアイテムで構成されている。入浴は日本人にとっても一日の疲れを癒し、心身のバランスを整える大切な習慣だ。都内のスパで開催されたイベントで体験した“ケア コレクション”についてリポートする。

呼吸を意識するアロマテラピー効果のある香り

ローマンバスは、単なる入浴の場でなくリラクゼーションや社交の場だった。ある意味、日本の銭湯のようなものかもしれない。日本では、自宅の風呂はもちろんだが、温泉、銭湯と入浴文化が根付いている。特に冬の寒い時期は湯船に浸かって温まりたいものだ。バスソルトやバスオイルで、香りを楽しみながら入浴する人も多いだろう。“ケア コレクション”では、古代ローマ時代から使われてきた植物やハーブなどの厳選材料を使用。ローマ時代の薬草ヒソップ、ジュニパー、レモン、ローリエなどのハーバル系の心地良い香りと、ローズやジャスミン、ネロリなどの温かみのあるフローラル系の香りがあるが、どちらも深呼吸したくなるような落ち着いた香り。フレグランスとはまた違ってアロマテラピー的なリラックス効果を感じる。

極上のテクスチャーで自分を慈しむ時間を

“ケア コレクション”はライトとリッチなテクスチャーがあり、好みや季節で選べるのが特徴。“洗う”カテゴリーは、シャワージェルとシャワークリームの2種類で、シャワージェルは、ヒソップやジュニパーの清涼感のある香りと軽やかなテクスチャーで、スッキリ、さっぱりとした使用感だ。一方、シャワークリームはクリームというだけあり濃厚でクリーミーなテクスチャーが特徴で、泡立ちがきめ細やか。ローズとシダーウッドの温かみのあるフローラルな香りに包まれ、洗い上がりはしっとりで、寒い冬の季節にこそ、ふさわしい。

“潤す”カテゴリーは、ボディージェルクリームとボディーバーム、ボディーオイルの3種類。ボディージェルクリームは、肌馴染みが抜群で、軽やかで心地よい使用感。だが、肌への浸透感と保湿力はバッチリでしっとりと潤う。香りはレモンやローリエなどの爽やかで高揚感が得られる香り。これだけ軽い使用感でこれだけ潤うとは驚いた。ボディーバームは、クリーミーでバターのようなこっくりとした使用感。少量でもよく伸び、まるでサテンのベールをまとったようなシルキーな肌に仕上げてくれる。香りはシャワークリームと同じフローラルだ。ブランド初のボディーオイルは南国のスパを想起させるホワイトフローラルの香り。マッサージしながら肌を潤すのに最適だ。好みもあるが、寒い冬にゆったりとケアするにはリッチな使用感のシャワークリームとボディーバームが一押し。リッチかつ心地よい極上のテクスチャーで、日常のバスタイムが楽しくなりそうだ。

“スペシャル ケア”は、ボディースクラブとエクスフォリエイティングソープの2種類。アロマティックシトラスの香りのソープは天然のスクラブ入りで古い角質を優しく取り除く効果があるという。スクラブは、ハチミツにクローブやナツメグをミックスした、少し甘く温かみのある香り。手に取ると、いわゆるスクラブという感じだが、肌にのせるとなめらかで吸い付くようなテクスチャーに驚く。甘い香りに包まれて、保湿しながら肌を磨き上げる感覚は格別。

時短、タイパと時間に追われる毎日で怠りがちな自分へのケア。「ジョー マローン」ならではの香りのよさはもちろんだが、今回実感したのは、「使いたい」と思わせるテクスチャーの素晴らしさと、使用後の肌の潤い。日々のルーティンである入浴を、自分の心と体に向き合う時間に変化させる、そんなコレクションだ。

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「M-1グランプリ2024」鑑賞記——そこにはただ、輝く漫才があるだけ

「ゼロ年代お笑いクロニクル おもしろさの価値、その後。」や「2020年代お笑いプロローグ 優しい笑いと傷つけるものの正体」「漫才論争 不寛容な社会と思想なき言及」などの同人誌を発行する会社員兼評論作家の手条萌(てじょう・もえ)が「M-1グランプリ2024」をどう見たのか、寄稿してもらった。

20周年を迎えた「M-1グランプリ」の今年のスローガンは「お前たちが一番おもしろい」。歴代のチャンピオンが観客席に座り、舞台を指さして爆笑するキービジュアルが印象的だ。そんなアニバーサリーイヤーであるが、予選期間中もしばしば開催意義を問われる声が聞こえてきた。主には松本人志氏の不在について、または令和ロマンの再エントリーについてが議題に挙げられ、「M-1」は2010年のように一定の役割を終えたのだから、もう1度終了してもいいのでは」という言説を見聞きする機会が多かった。それでも松本氏の忘れえぬ存在感をリライトするためにそれぞれがそれぞれの場所で戦った1年だったように思う。ただ、このような物語性もお笑い評論好きが設定したがるテーマでしかなく、実際は誰が審査員席に座ろうがそれはそれとして、「M-1」を開催しなくてはならない、という事実があるのみだ。

とはいえ、やはり今回の最も特筆すべきことは審査員の一新である。松本氏の不在のみならず、山田邦子氏やサンドウィッチマン富澤氏の降板、そして9人制に変更というのは大きな話題となった。自身も最高順位2位であり、YouTubeやABCお笑いグランプリ、昨年の敗者復活戦で、審査員として高評価だったかまいたち山内氏や、かつて敗者復活戦から2位となった経験のあるオードリー若林氏の抜擢など、過去のプレーヤー陣がここに審査員として舞い戻ってくるという構図はエモーショナルな出来事として歓迎された。彼らはそれぞれにファンも多くついており、今もなお単独ライブや公演に出演する現役の漫才師である。漫才師が漫才師を審査するということについては、よりプレーヤー目線の審査基準となることも期待されたことだろう。また、単純に平均年齢が下がっていることのみならず、人数の増加によって、審査の目や基準の幅がつけられることも望まれているように見えた。

決勝戦冒頭で放送された、創始者である島田紳助氏の「いつまでもM-1が夢の入口でありますように」というメッセージは、放送したことそのものも含めて非常に賛否が分かれているが避けられなかったことに思える。その理由は開催意義の再定義のためだ。「M-1」を語る際に今でも掘り起こされる島田氏の「漫才を辞めるきっかけを作る」という開催定義だが、辞めるきっかけよりも大きい意味を「M-1」自身が含むようになったのは自明の事実である。国民的なビッグコンテンツとなった今、辞めるためのきっかけという定義をいちいち思い出してトーンダウンし悲しくなる必要はない。そんな開催意義を持ち出すまでもなく実際に何人もが去っていく以上は、大きいコンテンツであることを押し出すほうが意味の通りが良いに決まっている。「M-1」自身が20年という長い月日をかけて自己をハックしつづけてきた結果、「辞めるきっかけ」を「夢の入り口」と言い換えることに成功したのだった。実は同じことを言っているようにも見えるが、再定義がなされたということ自体に大きな意味がある。

敗者復活戦

2023年大会からシステムが変更された敗者復活戦だが、会場の新宿・三角広場の声の反響や会場のスケールを鑑みると繊細な構造のネタや寄席向けのネタは伝わりにくいと思われる。そのため、国民投票制だった22年までとはまた違う理由でローコンテクストなネタを選定した方が有利という考え方がある。つまりファイナリストの選定基準と敗者復活のそれとは明らかに異なるので、たとえ勝ち上がって決勝の舞台に立ったとしても、マユリカ阪本氏の言うところの「爆速で負けに来た」という事象が発生してしまう。

その原因として考えられることは多数あるが、決勝当日までのプロモーションや露出に差があることも大きく影響しているだろう。ファイナリストとして半月ほどの露出機会が与えられるのと、暫定的に入れられていた「敗者復活」の文字に代入され、テレビ朝日に到着する30分ほどの間だけカギカッコつきの「ファイナリスト」として扱われるのでは、階層も意味も重みも異なる。よって、決勝戦のテーマを解釈しきれないままにネタを選定することになるので、決勝から浮いた存在となりリジェクトされるという展開となることがほとんどである。立場が人を作ると表現すると残酷に聞こえるが、ファイナリストたちは半月の間自覚を持ち、自分たちが選定された意味を自問自答し、可能な限り最適解を出そうと試みる。その意味では、年末の東京をタクシーで移動するドラマテチックさと物語性、高揚感のためにすぐに消える花火としての1組を選定する作業としては、現状の敗者復活戦のシステムはいささか真面目すぎるかもしれない。公平さを重視しているということになっているが基本的には後攻が有利になっている印象もある。しかしその建て付け上ネタの選定自体は派手なものの場合が多いので、お祭り的要素はかなり大きい。そのため数字としては記録されないが、記憶には残る名作が生まれやすい。各ブロックで個人的に特に印象に残った組を振り返る。

敗者復活戦(TVer)
Aブロック 1~7組目
https://tver.jp/episodes/ep1v68to4i
Bブロック 8~14組目
https://tver.jp/episodes/epqe3e59zn
Cブロック 15~21組目+結果発表
https://tver.jp/episodes/epyf3jw4uk

ダンビラムーチョ(Aブロック)

得意としている歌唱要素も取り入れつつ虫を顔芸で表現するという、構造としてはかなり技術が必要な漫才をやってのけていた。非常に牧歌的なモチーフとムードに、フニャオ氏のちいかわのようなツッコミがベストマッチし、言語化の外にある「なぜその顔がその虫なのか」という疑問と「でもなんとなく分かる」という暗黙の共通認識があぶり出されて笑いを誘う。ちいかわの世界のような、あるいは故郷の長野や山梨のような広大で神秘的、だが畏怖を感じさせる自然が喚起され、ほかではあまり見かけない唯一無二のネタとなっている。

滝音(Bブロック)

滝音がひさしぶりに敗者復活戦に出場するということで、高揚を隠し切れないお笑いファンも多かったことだろう。圧倒的に洗練されたネタは聴く者の心地よさを刺激する。これまでの主な彼らの落選理由は、主軸のなさや必然性のないワードの無理のある挿入が挙げられがちだが、今回は全てが解決されていた。かつ、ものすごいスキルアップをしていたように見受けられる。努力の積み重ねで常にゾーンに入れることを可能にしていた。全ての展開にもワードにもまったく違和感がなく、ストレートでの決勝進出も不可能ではなかったと確信した。しかしそんな滝音が、同じく大阪の「よしもと漫才劇場」出身のマユリカや豪快キャプテンと同じブロックで戦わなくてはならないなど、なんという悲しいことだろうか。

インディアンス(Cブロック)

かつて国民投票時代の敗者復活戦での復活を果たしたことがあるため、ちょうどいい塩梅を知っているのでは、という視点で有力視されていたインディアンス。今回のネタは劇場や寄席ではかなりウケていた。出ハケをネタにする漫才やメタなものは予選の審査員には評価がされにくいとされているが、芸人審査員かつ客席審査の場合はそのロジックはたしかに無効化されていて、非常に盛り上がりやすいものとなっていた。しかし細かい要素なども大いに含んでいるため、大きいハコよりは劇場の方が分かりやすいネタではあるだろう。

決勝戦 ファーストラウンド

システム変更された23年から特に敗者復活戦の鑑賞カロリーが高く、本編の決勝戦にたどり着くまでに鑑賞側もかなり消耗している。それをミーム化すると「お風呂に入る時間がない」ということになり、文字通りずっと「M-1」にかじりついていることになる。一息ついたところで始まる決勝戦の華やかな演出と舞台を見て、ここでようやく“Mおじ”よろしく「M-1やなあ」と実感する人も多いことだろう。夏から始まった戦いももう今日で終わりだと思うと感慨深くなり、最後の日までネタができる組、そして一番多くネタができる組は幸せだろうと思いをはせる神聖な時間となる。さて、ここからは順を追ってそれぞれのパフォーマンスを振り返る。

決勝戦 ファーストラウンド(TVer)
決勝戦 FIRST ROUND 前半戦 1~5組目
https://tver.jp/episodes/epe7627fyg
決勝戦 FIRST ROUND 後半戦 6~10組目
https://tver.jp/episodes/eppbvdgnqj

令和ロマン

「M-1」鑑賞者にとっての知名度は間違いなく100%だろう令和ロマン。消費されないように戦略を練りつつも本来なら半月ほどで行うファイナリストとしてのプロモーションを1年かけて行ってきた。本人たちはヒールであろうとしていたがおそらくそれも計算で、1年間ずっと、人々から連覇を願われた存在だった。阿部一二三選手が笑御籤(えみくじ)を引いた時、全ての運命が決定づけられた。トップバッターということはつまり勝てると、昨年の経験から全員が脊髄反射的に思ったことだろう。彼らがせりあがって来た時、全員が令和ロマンの登場を待ち望んでいたという空気に包まれ、会場自体の高揚感は早くも最高潮を迎えた。おそらく多くの人が連覇を予感し、「ということはこのあとが低調になるとまた、彼らの望みが果たされないのでは?」というところまで爆速で思考を巡らせたことだろう。大会自体の展開への一抹の不安はありつつも、令和ロマンのこと自体はもう誰も心配していなかった。手垢のついた言葉で言うなら、運命が味方をしていて、実力があるからどんな状況も「運がいい」状態にしていっている。もはや全員が忘れていると思うが、昨年まではトップバッターは死刑宣告ではなかったか? しかし彼らはそんな悲壮な呪いをすべて解いていった。自分自身のために、そしてお笑いの未来のために。

ヤーレンズ

この1年、「ヤレロマ」として令和ロマンと肩を並べて語られていた存在である。そんな盟友の令和ロマンが場を温めまくったあとの登場となり、運命の皮肉さを感じさせる一幕だった。審査員の海原ともこ氏の言うとおり、ディテールのくだらなさをもっと求めたくなる漫才だった。加えて、この形式の漫才は安定的なおもしろさを担保するにはうってつけではあるが、爆発箇所を作ることが肝要であるという見方を多くの人に提示させるネタとなっただろう。

真空ジェシカ

審査員の平均年齢が下がったことによって評価されるようになった……と言われがちであるが、実は彼ら自身の調整力にもすさまじいものがあったように思う。調整というのは往々にして丸くしすぎて良さが失われることが多いが、リスクを恐れずにエッジを残し、迎合しすぎないようにしていたところだった。代入するワードを選定する大喜利力が構成を凌駕してしまえば、ベースの整合性や流れはそこまで重視されない。というかもう、それを放棄してまで評価したくなるような強さがあれば何も問題ない。長年唐突感が課題と言われていた彼らだが、ぶつ切り上等でパワーを見せつけつつ悪辣度は下げながらも怖さは残す、という正解に導けた結果がファイナルラウンド進出として結実し、青春の疾走感として見る者の心をつかんだ。

マユリカ

敗者復活戦ではかなり強度の高いネタで、お笑いウォッチャーの期待値が上がっていた。ちなみにクレイジー舞妓ものは見取り図やドーナツ・ピーナツなど大阪吉本からキャリアスタートした組で名作が多く、マユリカのチャキ姐もその系譜である。

ファイナルで披露した同窓会は、チャキ姐や過去の「へんてこしっこ」に比べると物足りない感覚になった人たちが多かったかもしれない。ただ、いきなりの本番で最適なネタを出すのも難易度が高く、この場合に比較されるのはほかのファイナリストのみならず、過去の敗者復活戦からの進出者、そして過去のファイナリストとしての自分たちだ。即敗退してしまったが、マユリカの力は多くの人に認知されており、その期待が高かったという共通認識を皆が抱いている証左であり、決して悲観するようなことではない。このスパイラルに飲み込まれると苦しくなってくるのだが、圧倒的平場力で負け顔を見せつけるキモダチムーブはカラッと明るく、悲しみから一番遠い場所での敗退だったと思う。

ダイタク

満を持して、というべきだろうか。アニバーサリーイヤーとしては、第1回のチャンピオンが兄弟であったということから、双子漫才は原点回帰かもしれない。伝統的な兄弟漫才からさらに踏み込んだ、ダイタクならではの双子漫才というおもしろさを多くの人に見せつけることができた。昭和とまではいわないがいい意味での平成らしさと、東京吉本らしい安定的な漫才は芸人の中にもファンが多い。多くの人に愛されて、最高の形でラストイヤーを終えることができたと思う。

ジョックロック

一発で仕留めるという手法がもっとも美しいと多くの人が知っている今、それが可能な初出場組に期待がかかる。大喜利力という面では最後までもう少し山が何度かあるとなおおもしろさが増していたと思うが、大阪センス系と呼ばれかねないネタをここまでポップに押し出し、誰にも悪い印象を抱かせないのは実力だろう。

バッテリィズ

一発で仕留めることについて諦めなかった人々の願いと、あの伝説の2019年を繰り返しているかもしれない高揚にボルテージが最高潮を迎えたとも言えるが、実際は、ただただバッテリィズが素晴らしくて、研鑽を続けていたからこその結果だ。それに他ならない。宝物がバレた。ネタを見ている時に数分後の絶賛を確信するあの感覚、1年のベストパフォーマンスがこの日にできるという喜び、全てがただただうれしく、鳥肌が立ち、涙が止まらなくなる。ネタが終わってほしくない、ずっとこの気持ちでいたいという気持ち。個人的な感情として、私は何度も何度も愛する漫才師と別れを告げ、競技漫才論も増え、自分のような人間なんてもう老害で、東京の大学お笑いにリライトされちゃう側だからもう「M-1」を見る必要なんてないんだろうな、と思ってクサクサした気持ちでこの数年間過ごしていた。だから、またこんな日がくるなんて思ってなかった。何も信じられなくて、こんなにバッテリィズがおもしろいのにどうせ空気ってことにするんだろと思ってた。でもそんなことは思ってはいけなかった。信じること以外ないのに、一番大切なことを手放そうとしてしまっていた。Xでは、生を肯定するバッテリィズが救済系などと呼ばれ始めているが、私もバッテリィズに救われた一人である。

エース氏の「生きているだけでいい」的思想は、まぎれもなく彼が憧れている明石家さんま氏の「生きてるだけで丸儲け」を継いでいる。好きとか嫌いとか、大学お笑いだとか養成所だとか、何が知性で何が知性じゃないとか、東京だとか大阪だとか、吉本だとかそうじゃないとか、若いとか若くないとか、全部関係ない。そこにはただ、輝く漫才があるだけなのに。それだけでいいのに。それだけでよかった。

ママタルト

この形式だと類似の漫才との比較で不利になっている。今年割と芸人やファン界隈で言及された表現として「シャバい」というものがある。額面通り受け取ると俗っぽいとか、大衆迎合しすぎという表現だが、M-1が国民的なものである以上はある程度のシャバさは必要である。その調整がなかなか難しいところである。

エバース

お笑いファンは長い間この日を待ち望んでいたことだろう。逆に言うと彼らにとってはかなりプレッシャーの多い年だったように見受けられる。そもそも過去に「M-1」のファイナリストだったことはないのに、ものすごく期待されすぎていた。その期待や、ABCお笑いグランプリでの悔しさを糧にジャンプアップし、今年1年の中でもベストのパフォーマンスを発揮できたのではないだろうか。ネタ自体もいい塩梅のモチーフと展開である。「どうでもいい」と思われて心が離れない程度の没入感を与えることに長けていた。消費されすぎることもなく、世間にも印象づけることができ、かなりの健闘だったと思う。

トム・ブラウン

ベースの展開に整合性を求めたいが大喜利力の強さもほしい、そして競技漫才としての戦略も立ててほしい。すなわち、なにもかものバランスを取った漫才でなければ……とか思っていると、先述した通り何も分からなくなり、もう漫才を見るのをやめようかなとすら思う日々を過ごしていた。今回のファイナリストが発表された時、「バッテリィズが無理なら、トム・ブラウンに優勝してほしい」という、トムブラ待望論を抱いた。

しかし、自分がそのような気持ちを抱くことが不思議でならなかった。なぜなら志らく系……もとい、破壊系の漫才はあまり好みでなく、笑えればなんでもいいというわけではないと思っていたからだった。それなのに、なぜかトムブラを待望した。その理由は審査員のNON STYLE石田明氏の「普通の漫才がもう笑えない人向けの漫才」という講評に詰め込まれていた。一定数のウォッチャーはもう普通の漫才で笑えなくなっていたんだろう。笑えればなんでもいいというわけではないと思っているのに笑えないと、それはもう漫才を見ることをやめるどころか、今後の人生で笑うことをやめなくてはいけなくなる。だから私はまだお笑いや漫才や「M-1」をこれからも見ていたくて、自分の人生からお笑いを捨てたくなくて、無意識のうちにトムブラに助けを求めていた。ネタ自体は無秩序で、ハッピーエンドではあるが無理矢理なので怖い。とにかく怖いのに優しいので余計怖い。だかおもしろい。死と再生。必然性があるようでない、ないようである不気味なアイテムと行動原理は死をもって生を肯定する。それはつまり逆説的にバッテリィズと同じテーマで人々をエンパワメントしている。トム・ブラウンに助けられた私は、これからも笑うことをやめない人生を歩んでいけるはずだ。

決勝戦 最終決戦

決勝戦 最終決戦(TVer)
https://tver.jp/episodes/eppud7i9f1

令和ロマンはABCお笑いグランプリやこれまでの予選でも評価の高い路線である、不気味系民俗ものともいうべきネタだった。このネタをファイナルラウンドで披露しはじめた瞬間、さらにいうとバッテリィズという1年間待ち望んだ好敵手が浮上したほんの数十分前に、令和ロマンの願いは果たされたことになる。この大会を良きものにしたい、という義務が肩の荷から下りた瞬間に全てを爆発させた。正直かなりネタとしては荒い部分もあるが、そんなことは一切関係ない。というか関係ないということにさせた。いくらエリートでも高学歴でも最初から主人公になれるわけではない。令和ロマンは物語も挫折もないから主人公になれないとか、出来がいいから孤高の存在だとか、そういう言説を全部拒否し続けたのだった。物語がないなら作ればいいし、一生懸命になればライバルは現れてくるものだというのをこの1年8分で見せつけてきた。その流れに真空ジェシカも追随した。やれ4回目のファイナリストがどうだとか、何度も出場しているだとか、だからなんなんだよといわんばかりの大暴れっぷりは気持ちよくすらあった。さや香の見せ算的マインドが報われる瞬間でもあったのだった。バッテリィズがファイナルラウンドで2回目のネタをしているという事実は、多くの人々にとって希望として心に刻まれたことだろう。バッテリィズが準優勝といううれしさは、これからも漫才を愛する十分な理由になるはずだ。

PVではバッテリィズVS令和ロマン&真空ジェシカで反知性VS知性という構図が描かれており、その解釈を求める向きも強いが、それは表面のモチーフにすぎない。大学お笑いをリライトするのはおバカだ! ライフイズビューティフルはやはり正義! とか言ってしまうのは簡単だがそれは代理店脳すぎである。そもそも大学に在籍したことがある人や、都知事選とかネットミーム的なワードを知性というのは、ちょっと知性というものをバカにしすぎやしないだろうか。どちらかというと真空ジェシカや令和ロマンの挙げるモチーフや展開は、知性というよりあるあるで、加えておバカ系とも言える勢いがあったから評価が高かったのではないだろうか。知性と反知性の二項対立的発想を、マーケ的視点に引っ張られると大切なもの、つまりお笑いの見方も分からなくなり、自分の好きなものも分からなくなる。そうするとまたトム・ブラウンが化けて出てくる。気を付けた方がいい。

まとめ

権威とは、審査員の面子でも印象でもなく、歴史のことである。歴史があるから、そして茶化さずに「ガチ」で向き合ってきた先輩方がいるから重みがある。つまりみんなで作り上げた20年間で、それらを全て却下するようなことはできない。キャンセルしていいことと、そうでないことがあるという是々非々の視点を持っていることがお笑いに関連する人たちの矜持なんだろうと思う。良いことも悪いことも、全て内包して進んでいくのが生きることである以上、過去を想うこともまた必要なことだろう。

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「M-1グランプリ2024」鑑賞記——そこにはただ、輝く漫才があるだけ

「ゼロ年代お笑いクロニクル おもしろさの価値、その後。」や「2020年代お笑いプロローグ 優しい笑いと傷つけるものの正体」「漫才論争 不寛容な社会と思想なき言及」などの同人誌を発行する会社員兼評論作家の手条萌(てじょう・もえ)が「M-1グランプリ2024」をどう見たのか、寄稿してもらった。

20周年を迎えた「M-1グランプリ」の今年のスローガンは「お前たちが一番おもしろい」。歴代のチャンピオンが観客席に座り、舞台を指さして爆笑するキービジュアルが印象的だ。そんなアニバーサリーイヤーであるが、予選期間中もしばしば開催意義を問われる声が聞こえてきた。主には松本人志氏の不在について、または令和ロマンの再エントリーについてが議題に挙げられ、「M-1」は2010年のように一定の役割を終えたのだから、もう1度終了してもいいのでは」という言説を見聞きする機会が多かった。それでも松本氏の忘れえぬ存在感をリライトするためにそれぞれがそれぞれの場所で戦った1年だったように思う。ただ、このような物語性もお笑い評論好きが設定したがるテーマでしかなく、実際は誰が審査員席に座ろうがそれはそれとして、「M-1」を開催しなくてはならない、という事実があるのみだ。

とはいえ、やはり今回の最も特筆すべきことは審査員の一新である。松本氏の不在のみならず、山田邦子氏やサンドウィッチマン富澤氏の降板、そして9人制に変更というのは大きな話題となった。自身も最高順位2位であり、YouTubeやABCお笑いグランプリ、昨年の敗者復活戦で、審査員として高評価だったかまいたち山内氏や、かつて敗者復活戦から2位となった経験のあるオードリー若林氏の抜擢など、過去のプレーヤー陣がここに審査員として舞い戻ってくるという構図はエモーショナルな出来事として歓迎された。彼らはそれぞれにファンも多くついており、今もなお単独ライブや公演に出演する現役の漫才師である。漫才師が漫才師を審査するということについては、よりプレーヤー目線の審査基準となることも期待されたことだろう。また、単純に平均年齢が下がっていることのみならず、人数の増加によって、審査の目や基準の幅がつけられることも望まれているように見えた。

決勝戦冒頭で放送された、創始者である島田紳助氏の「いつまでもM-1が夢の入口でありますように」というメッセージは、放送したことそのものも含めて非常に賛否が分かれているが避けられなかったことに思える。その理由は開催意義の再定義のためだ。「M-1」を語る際に今でも掘り起こされる島田氏の「漫才を辞めるきっかけを作る」という開催定義だが、辞めるきっかけよりも大きい意味を「M-1」自身が含むようになったのは自明の事実である。国民的なビッグコンテンツとなった今、辞めるためのきっかけという定義をいちいち思い出してトーンダウンし悲しくなる必要はない。そんな開催意義を持ち出すまでもなく実際に何人もが去っていく以上は、大きいコンテンツであることを押し出すほうが意味の通りが良いに決まっている。「M-1」自身が20年という長い月日をかけて自己をハックしつづけてきた結果、「辞めるきっかけ」を「夢の入り口」と言い換えることに成功したのだった。実は同じことを言っているようにも見えるが、再定義がなされたということ自体に大きな意味がある。

敗者復活戦

2023年大会からシステムが変更された敗者復活戦だが、会場の新宿・三角広場の声の反響や会場のスケールを鑑みると繊細な構造のネタや寄席向けのネタは伝わりにくいと思われる。そのため、国民投票制だった22年までとはまた違う理由でローコンテクストなネタを選定した方が有利という考え方がある。つまりファイナリストの選定基準と敗者復活のそれとは明らかに異なるので、たとえ勝ち上がって決勝の舞台に立ったとしても、マユリカ阪本氏の言うところの「爆速で負けに来た」という事象が発生してしまう。

その原因として考えられることは多数あるが、決勝当日までのプロモーションや露出に差があることも大きく影響しているだろう。ファイナリストとして半月ほどの露出機会が与えられるのと、暫定的に入れられていた「敗者復活」の文字に代入され、テレビ朝日に到着する30分ほどの間だけカギカッコつきの「ファイナリスト」として扱われるのでは、階層も意味も重みも異なる。よって、決勝戦のテーマを解釈しきれないままにネタを選定することになるので、決勝から浮いた存在となりリジェクトされるという展開となることがほとんどである。立場が人を作ると表現すると残酷に聞こえるが、ファイナリストたちは半月の間自覚を持ち、自分たちが選定された意味を自問自答し、可能な限り最適解を出そうと試みる。その意味では、年末の東京をタクシーで移動するドラマテチックさと物語性、高揚感のためにすぐに消える花火としての1組を選定する作業としては、現状の敗者復活戦のシステムはいささか真面目すぎるかもしれない。公平さを重視しているということになっているが基本的には後攻が有利になっている印象もある。しかしその建て付け上ネタの選定自体は派手なものの場合が多いので、お祭り的要素はかなり大きい。そのため数字としては記録されないが、記憶には残る名作が生まれやすい。各ブロックで個人的に特に印象に残った組を振り返る。

敗者復活戦(TVer)
Aブロック 1~7組目
https://tver.jp/episodes/ep1v68to4i
Bブロック 8~14組目
https://tver.jp/episodes/epqe3e59zn
Cブロック 15~21組目+結果発表
https://tver.jp/episodes/epyf3jw4uk

ダンビラムーチョ(Aブロック)

得意としている歌唱要素も取り入れつつ虫を顔芸で表現するという、構造としてはかなり技術が必要な漫才をやってのけていた。非常に牧歌的なモチーフとムードに、フニャオ氏のちいかわのようなツッコミがベストマッチし、言語化の外にある「なぜその顔がその虫なのか」という疑問と「でもなんとなく分かる」という暗黙の共通認識があぶり出されて笑いを誘う。ちいかわの世界のような、あるいは故郷の長野や山梨のような広大で神秘的、だが畏怖を感じさせる自然が喚起され、ほかではあまり見かけない唯一無二のネタとなっている。

滝音(Bブロック)

滝音がひさしぶりに敗者復活戦に出場するということで、高揚を隠し切れないお笑いファンも多かったことだろう。圧倒的に洗練されたネタは聴く者の心地よさを刺激する。これまでの主な彼らの落選理由は、主軸のなさや必然性のないワードの無理のある挿入が挙げられがちだが、今回は全てが解決されていた。かつ、ものすごいスキルアップをしていたように見受けられる。努力の積み重ねで常にゾーンに入れることを可能にしていた。全ての展開にもワードにもまったく違和感がなく、ストレートでの決勝進出も不可能ではなかったと確信した。しかしそんな滝音が、同じく大阪の「よしもと漫才劇場」出身のマユリカや豪快キャプテンと同じブロックで戦わなくてはならないなど、なんという悲しいことだろうか。

インディアンス(Cブロック)

かつて国民投票時代の敗者復活戦での復活を果たしたことがあるため、ちょうどいい塩梅を知っているのでは、という視点で有力視されていたインディアンス。今回のネタは劇場や寄席ではかなりウケていた。出ハケをネタにする漫才やメタなものは予選の審査員には評価がされにくいとされているが、芸人審査員かつ客席審査の場合はそのロジックはたしかに無効化されていて、非常に盛り上がりやすいものとなっていた。しかし細かい要素なども大いに含んでいるため、大きいハコよりは劇場の方が分かりやすいネタではあるだろう。

決勝戦 ファーストラウンド

システム変更された23年から特に敗者復活戦の鑑賞カロリーが高く、本編の決勝戦にたどり着くまでに鑑賞側もかなり消耗している。それをミーム化すると「お風呂に入る時間がない」ということになり、文字通りずっと「M-1」にかじりついていることになる。一息ついたところで始まる決勝戦の華やかな演出と舞台を見て、ここでようやく“Mおじ”よろしく「M-1やなあ」と実感する人も多いことだろう。夏から始まった戦いももう今日で終わりだと思うと感慨深くなり、最後の日までネタができる組、そして一番多くネタができる組は幸せだろうと思いをはせる神聖な時間となる。さて、ここからは順を追ってそれぞれのパフォーマンスを振り返る。

決勝戦 ファーストラウンド(TVer)
決勝戦 FIRST ROUND 前半戦 1~5組目
https://tver.jp/episodes/epe7627fyg
決勝戦 FIRST ROUND 後半戦 6~10組目
https://tver.jp/episodes/eppbvdgnqj

令和ロマン

「M-1」鑑賞者にとっての知名度は間違いなく100%だろう令和ロマン。消費されないように戦略を練りつつも本来なら半月ほどで行うファイナリストとしてのプロモーションを1年かけて行ってきた。本人たちはヒールであろうとしていたがおそらくそれも計算で、1年間ずっと、人々から連覇を願われた存在だった。阿部一二三選手が笑御籤(えみくじ)を引いた時、全ての運命が決定づけられた。トップバッターということはつまり勝てると、昨年の経験から全員が脊髄反射的に思ったことだろう。彼らがせりあがって来た時、全員が令和ロマンの登場を待ち望んでいたという空気に包まれ、会場自体の高揚感は早くも最高潮を迎えた。おそらく多くの人が連覇を予感し、「ということはこのあとが低調になるとまた、彼らの望みが果たされないのでは?」というところまで爆速で思考を巡らせたことだろう。大会自体の展開への一抹の不安はありつつも、令和ロマンのこと自体はもう誰も心配していなかった。手垢のついた言葉で言うなら、運命が味方をしていて、実力があるからどんな状況も「運がいい」状態にしていっている。もはや全員が忘れていると思うが、昨年まではトップバッターは死刑宣告ではなかったか? しかし彼らはそんな悲壮な呪いをすべて解いていった。自分自身のために、そしてお笑いの未来のために。

ヤーレンズ

この1年、「ヤレロマ」として令和ロマンと肩を並べて語られていた存在である。そんな盟友の令和ロマンが場を温めまくったあとの登場となり、運命の皮肉さを感じさせる一幕だった。審査員の海原ともこ氏の言うとおり、ディテールのくだらなさをもっと求めたくなる漫才だった。加えて、この形式の漫才は安定的なおもしろさを担保するにはうってつけではあるが、爆発箇所を作ることが肝要であるという見方を多くの人に提示させるネタとなっただろう。

真空ジェシカ

審査員の平均年齢が下がったことによって評価されるようになった……と言われがちであるが、実は彼ら自身の調整力にもすさまじいものがあったように思う。調整というのは往々にして丸くしすぎて良さが失われることが多いが、リスクを恐れずにエッジを残し、迎合しすぎないようにしていたところだった。代入するワードを選定する大喜利力が構成を凌駕してしまえば、ベースの整合性や流れはそこまで重視されない。というかもう、それを放棄してまで評価したくなるような強さがあれば何も問題ない。長年唐突感が課題と言われていた彼らだが、ぶつ切り上等でパワーを見せつけつつ悪辣度は下げながらも怖さは残す、という正解に導けた結果がファイナルラウンド進出として結実し、青春の疾走感として見る者の心をつかんだ。

マユリカ

敗者復活戦ではかなり強度の高いネタで、お笑いウォッチャーの期待値が上がっていた。ちなみにクレイジー舞妓ものは見取り図やドーナツ・ピーナツなど大阪吉本からキャリアスタートした組で名作が多く、マユリカのチャキ姐もその系譜である。

ファイナルで披露した同窓会は、チャキ姐や過去の「へんてこしっこ」に比べると物足りない感覚になった人たちが多かったかもしれない。ただ、いきなりの本番で最適なネタを出すのも難易度が高く、この場合に比較されるのはほかのファイナリストのみならず、過去の敗者復活戦からの進出者、そして過去のファイナリストとしての自分たちだ。即敗退してしまったが、マユリカの力は多くの人に認知されており、その期待が高かったという共通認識を皆が抱いている証左であり、決して悲観するようなことではない。このスパイラルに飲み込まれると苦しくなってくるのだが、圧倒的平場力で負け顔を見せつけるキモダチムーブはカラッと明るく、悲しみから一番遠い場所での敗退だったと思う。

ダイタク

満を持して、というべきだろうか。アニバーサリーイヤーとしては、第1回のチャンピオンが兄弟であったということから、双子漫才は原点回帰かもしれない。伝統的な兄弟漫才からさらに踏み込んだ、ダイタクならではの双子漫才というおもしろさを多くの人に見せつけることができた。昭和とまではいわないがいい意味での平成らしさと、東京吉本らしい安定的な漫才は芸人の中にもファンが多い。多くの人に愛されて、最高の形でラストイヤーを終えることができたと思う。

ジョックロック

一発で仕留めるという手法がもっとも美しいと多くの人が知っている今、それが可能な初出場組に期待がかかる。大喜利力という面では最後までもう少し山が何度かあるとなおおもしろさが増していたと思うが、大阪センス系と呼ばれかねないネタをここまでポップに押し出し、誰にも悪い印象を抱かせないのは実力だろう。

バッテリィズ

一発で仕留めることについて諦めなかった人々の願いと、あの伝説の2019年を繰り返しているかもしれない高揚にボルテージが最高潮を迎えたとも言えるが、実際は、ただただバッテリィズが素晴らしくて、研鑽を続けていたからこその結果だ。それに他ならない。宝物がバレた。ネタを見ている時に数分後の絶賛を確信するあの感覚、1年のベストパフォーマンスがこの日にできるという喜び、全てがただただうれしく、鳥肌が立ち、涙が止まらなくなる。ネタが終わってほしくない、ずっとこの気持ちでいたいという気持ち。個人的な感情として、私は何度も何度も愛する漫才師と別れを告げ、競技漫才論も増え、自分のような人間なんてもう老害で、東京の大学お笑いにリライトされちゃう側だからもう「M-1」を見る必要なんてないんだろうな、と思ってクサクサした気持ちでこの数年間過ごしていた。だから、またこんな日がくるなんて思ってなかった。何も信じられなくて、こんなにバッテリィズがおもしろいのにどうせ空気ってことにするんだろと思ってた。でもそんなことは思ってはいけなかった。信じること以外ないのに、一番大切なことを手放そうとしてしまっていた。Xでは、生を肯定するバッテリィズが救済系などと呼ばれ始めているが、私もバッテリィズに救われた一人である。

エース氏の「生きているだけでいい」的思想は、まぎれもなく彼が憧れている明石家さんま氏の「生きてるだけで丸儲け」を継いでいる。好きとか嫌いとか、大学お笑いだとか養成所だとか、何が知性で何が知性じゃないとか、東京だとか大阪だとか、吉本だとかそうじゃないとか、若いとか若くないとか、全部関係ない。そこにはただ、輝く漫才があるだけなのに。それだけでいいのに。それだけでよかった。

ママタルト

この形式だと類似の漫才との比較で不利になっている。今年割と芸人やファン界隈で言及された表現として「シャバい」というものがある。額面通り受け取ると俗っぽいとか、大衆迎合しすぎという表現だが、M-1が国民的なものである以上はある程度のシャバさは必要である。その調整がなかなか難しいところである。

エバース

お笑いファンは長い間この日を待ち望んでいたことだろう。逆に言うと彼らにとってはかなりプレッシャーの多い年だったように見受けられる。そもそも過去に「M-1」のファイナリストだったことはないのに、ものすごく期待されすぎていた。その期待や、ABCお笑いグランプリでの悔しさを糧にジャンプアップし、今年1年の中でもベストのパフォーマンスを発揮できたのではないだろうか。ネタ自体もいい塩梅のモチーフと展開である。「どうでもいい」と思われて心が離れない程度の没入感を与えることに長けていた。消費されすぎることもなく、世間にも印象づけることができ、かなりの健闘だったと思う。

トム・ブラウン

ベースの展開に整合性を求めたいが大喜利力の強さもほしい、そして競技漫才としての戦略も立ててほしい。すなわち、なにもかものバランスを取った漫才でなければ……とか思っていると、先述した通り何も分からなくなり、もう漫才を見るのをやめようかなとすら思う日々を過ごしていた。今回のファイナリストが発表された時、「バッテリィズが無理なら、トム・ブラウンに優勝してほしい」という、トムブラ待望論を抱いた。

しかし、自分がそのような気持ちを抱くことが不思議でならなかった。なぜなら志らく系……もとい、破壊系の漫才はあまり好みでなく、笑えればなんでもいいというわけではないと思っていたからだった。それなのに、なぜかトムブラを待望した。その理由は審査員のNON STYLE石田明氏の「普通の漫才がもう笑えない人向けの漫才」という講評に詰め込まれていた。一定数のウォッチャーはもう普通の漫才で笑えなくなっていたんだろう。笑えればなんでもいいというわけではないと思っているのに笑えないと、それはもう漫才を見ることをやめるどころか、今後の人生で笑うことをやめなくてはいけなくなる。だから私はまだお笑いや漫才や「M-1」をこれからも見ていたくて、自分の人生からお笑いを捨てたくなくて、無意識のうちにトムブラに助けを求めていた。ネタ自体は無秩序で、ハッピーエンドではあるが無理矢理なので怖い。とにかく怖いのに優しいので余計怖い。だかおもしろい。死と再生。必然性があるようでない、ないようである不気味なアイテムと行動原理は死をもって生を肯定する。それはつまり逆説的にバッテリィズと同じテーマで人々をエンパワメントしている。トム・ブラウンに助けられた私は、これからも笑うことをやめない人生を歩んでいけるはずだ。

決勝戦 最終決戦

決勝戦 最終決戦(TVer)
https://tver.jp/episodes/eppud7i9f1

令和ロマンはABCお笑いグランプリやこれまでの予選でも評価の高い路線である、不気味系民俗ものともいうべきネタだった。このネタをファイナルラウンドで披露しはじめた瞬間、さらにいうとバッテリィズという1年間待ち望んだ好敵手が浮上したほんの数十分前に、令和ロマンの願いは果たされたことになる。この大会を良きものにしたい、という義務が肩の荷から下りた瞬間に全てを爆発させた。正直かなりネタとしては荒い部分もあるが、そんなことは一切関係ない。というか関係ないということにさせた。いくらエリートでも高学歴でも最初から主人公になれるわけではない。令和ロマンは物語も挫折もないから主人公になれないとか、出来がいいから孤高の存在だとか、そういう言説を全部拒否し続けたのだった。物語がないなら作ればいいし、一生懸命になればライバルは現れてくるものだというのをこの1年8分で見せつけてきた。その流れに真空ジェシカも追随した。やれ4回目のファイナリストがどうだとか、何度も出場しているだとか、だからなんなんだよといわんばかりの大暴れっぷりは気持ちよくすらあった。さや香の見せ算的マインドが報われる瞬間でもあったのだった。バッテリィズがファイナルラウンドで2回目のネタをしているという事実は、多くの人々にとって希望として心に刻まれたことだろう。バッテリィズが準優勝といううれしさは、これからも漫才を愛する十分な理由になるはずだ。

PVではバッテリィズVS令和ロマン&真空ジェシカで反知性VS知性という構図が描かれており、その解釈を求める向きも強いが、それは表面のモチーフにすぎない。大学お笑いをリライトするのはおバカだ! ライフイズビューティフルはやはり正義! とか言ってしまうのは簡単だがそれは代理店脳すぎである。そもそも大学に在籍したことがある人や、都知事選とかネットミーム的なワードを知性というのは、ちょっと知性というものをバカにしすぎやしないだろうか。どちらかというと真空ジェシカや令和ロマンの挙げるモチーフや展開は、知性というよりあるあるで、加えておバカ系とも言える勢いがあったから評価が高かったのではないだろうか。知性と反知性の二項対立的発想を、マーケ的視点に引っ張られると大切なもの、つまりお笑いの見方も分からなくなり、自分の好きなものも分からなくなる。そうするとまたトム・ブラウンが化けて出てくる。気を付けた方がいい。

まとめ

権威とは、審査員の面子でも印象でもなく、歴史のことである。歴史があるから、そして茶化さずに「ガチ」で向き合ってきた先輩方がいるから重みがある。つまりみんなで作り上げた20年間で、それらを全て却下するようなことはできない。キャンセルしていいことと、そうでないことがあるという是々非々の視点を持っていることがお笑いに関連する人たちの矜持なんだろうと思う。良いことも悪いことも、全て内包して進んでいくのが生きることである以上、過去を想うこともまた必要なことだろう。

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急成長するショッピングエリア 「港区マーケット」の可能性を探る

「WWDJAPAN」は9月2日発売号で「港区マーケット」を特集し、大きな反響を得た。これを受けて、12月3日には特集を発展させたセミナーを開催。林芳樹「WWDJAPAN」シニアエディターによる進行のもと、港区マーケットの成功事例として森ビルの栗原弘一・常務執行役員商業施設事業部統括部長とエストネーション(ESTNATION)の大田直輝社長が登壇した。同エリアでの商機を狙うブランドやデベロッパー、小売業のMDなどが受講した、注目のセミナーをリポートする。

購入には事前にOneStreamの会員登録が必要です。
視聴期限:2025年12月10日(水)23:59 まで
「アカウント作成はこちら」から作成してください。
※10分間のお試し視聴ののち、「購入する」ボタンが表示されます。

「かつて夜の街としてのイメージが強かった六本木が、ファッションアイテムの売れる商業地に変わった」。冒頭、林シニアエディターは港区マーケットの変化を象徴する六本木について言及した。2003年の六本木ヒルズ開業を皮切りに、街の姿が変貌し、都内でも有数のショッピングエリアへと発展した。
 要因の一つは、職住近接の環境を求める若年富裕層だ。六本木ヒルズに加えて、東京ミッドタウン、近年は虎ノ門ヒルズや麻布台ヒルズが開発され、エリアの魅力が高まった。彼らが移り住み、肥沃な足元商圏が生まれている。銀座や新宿、渋谷に比べて、トラフィック(通行する人の数)は少ないものの、客単価が圧倒的に高い。セレクトショップでは売上高全国1位の店舗が六本木というケースが多い。ラグジュアリーブランドの出店意欲も旺盛だ。

森ビルの“ヒルズ文化経済圏”とは?

数あるデベロッパーの中で港区で存在感を放つ森ビルは、どんな街づくりを行ってきたのか。第1幕では森ビルの栗原常務執行役員が“ヒルズ文化経済圏”を解説した。「世界は都市間競争の時代。東京に中心部を作って都市の『磁力』を高め、企業や経営資源を集中させる場所にしたい」。森ビルは1986年、大型複合施設の先駆けとなるアークヒルズから本格的な街づくりに乗り出した。

商業施設など特定の機能ではなく、あくまでも街全体が魅力を追求し、そのためにどうコンテンツをそろえるべきかを考えるという。現在、それぞれのヒルズが抱える機能は、物販や飲食のほか、オフィスや住宅、美術館、学校・保育園、広場・緑地、予防医療センターなど多岐にわたる。

街づくりは建物を作って終わりではない。住む人、働く人、訪れる人たちの関係を深める日々の取り組みが欠かせない。いま力を入れているのが「ヒルズアプリ」と独自のイベント企画だ。ヒルズアプリは利用者の利便性を高めると同時に、顧客データを集積・分析するツールになっているほか、さまざまな情報発信を通じてコミュニケーションを生む。栗原常務執行役員はその具体的な内容、データ活用、年間1200ほど実施するというイベントの事例を紹介しながら、「これまで売り場としての機能が強かった商業施設は、今後企業が顧客とのエンゲージメントを高める場に変貌するだろう」と結んだ。

六本木ヒルズに21年、「エストネーション」の強さの理由

第2幕ではセレクトショップ「エストネーション」の大田社長が登場した。六本木ヒルズ開業時から21年にわたって旗艦店を構えてきた同社が語る、港区マーケットの本質と六本木ヒルズとの連携した取り組みが面白い。

「投資価値があるか?という視点が、港区マーケットには欠かせない」。大田社長によれば、富裕層は自由に使える資金が潤沢にあるからこそ、“多くのものを買う”よりも“より良いものを選択する”傾向にある。だからこそ、幅広い顧客に刺さる商品を開発するのではなく、特にファッション感度の高いオピニオンリーダーに合わせた価値提供をする。

森ビルの六本木ビルズ担当者とは定期的に商況を共有するミーティングを重ねる。六本木ヒルズ全体の動向を知るだけでなく、「ヒルズアプリ」の会員データも確認することで、潜在顧客の需要を分析し、店頭でのさらなる提案につなげている。「六本木ヒルズ内レジデンスに住むお客さまにとっては、『エストネーション』は重要なインフラの一つだから」と店の存在意義を語った。

講義後には、受講者から「六本木の顧客に対応するために、特別な社員教育はしているか」などの質問が寄せられ、大田社長はていねいに回答した。

セミナーをもっと楽しむ!
特設コーナー登場

「WWDJAPAN」は月1の頻度でセミナーを開催しているが、今回から会場にはセミナーをもっと楽しむためのスペシャルコーナーを用意した。「WWDJAPAN」のバックナンバーのほか、「港区マーケット」特集号の表紙を飾ったウィメンズブランド「ヘンネ(HAENGNAE)」のドレスや、森ビル関連の書籍、麻布台ヒルズの低層棟の設計とデザインを手掛けた「ヘザウィック・スタジオ」の写真集などを展示。同時に液晶モニターも設置し、同スタジオのドキュメンタリーや「エストネーション」20周年を記念して六本木ヒルズ店で実施したファッションショーのムービーを上映した。今後もセミナーの内容にちなんだコーナーを企画する予定なので、ぜひチェックしてほしい。

購入には事前にOneStreamの会員登録が必要です。
視聴期限:2025年12月10日(水)23:59 まで
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ミニオンズ×「ラッシュ」やポムポムプリン×「セラティス」など 今週発売のビューティーアイテム7選【12/23〜12/29】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月23〜19日に発売するアイテムを紹介します。さまざまな映画やゲーム作品とコラボレーションしている「ラッシュ(LUSH)」が新たにタッグを組んだのは、世界的人気アニメ「怪盗グルー / ミニオンズ」。ミニオンをそのままデザインしたバスボムやゴーグル型のアイパックなど、ファンにはたまらないデザインが魅力です。サンリオの人気キャラクター、ポムポムプリンをデザインした「セラティス(THERATIS)」のヘアケアセットも発売されます。ほか、濡れたような艶がかなう「エテュセ(ETTUSAIS)」のチーク&ハイライト、オリーブの恵みを丸ごと落とし込んだ「サボン(SABON)」の新コレクションも注目です。

【12月23日発売】
セラティス
(THERATIS)

ポムポムプリンとコラボ

「セラティス(THERATIS)」の新シリーズ"セラティス テラ(THERATIS TERA)”は、サンリオの人気キャラクター、ポムポムプリンとのコラボ商品を発売する。ラインアップはシャンプー、ヘアパック、ヘアトリートメントのセットとヘアミスト“セラティス テラ ブースター ナイト ミスト/ポムポムプリン”。

■商品詳細

“セラティス テラ プレミアム EX ナイト モイスト トリプルセット/ポムポムプリン”(シャンプー/ヘアパック/ヘアトリートメント、435mL/130g/435mL、3300円)
“セラティス テラ ブースター ナイト ミスト/ポムポムプリン”(220mL、1650円)

【12月26日発売】
ラッシュ
(LUSH)

黄金に煌めく蛇で巳年を祝う新年限定コレクション

「ラッシュ(LUSH)」は、巳年を祝う新年限定コレクションを発売する。蛇や初日の出をモチーフにゴールドの煌めきを楽しめるバスアイテムには、ゴールドに輝くバスボム“リバース“、シュガースクラブ“スワールオブハピネス“、シャワージェル“サンライズ”の全3種をラインアップ。“サーペンタイン セレブレーション ギフト”も販売する。

■商品詳細

“リバース“(1200円)
“スワールオブハピネス“(135g、2200円)
“サンライズ”(100g、1800円/250g、3600円/500g、6000円)
“サーペンタイン セレブレーション ギフト”(3300円)

【12月26日発売】
エテュセ
(ETTUSAIS)

濡れたような艶がかなうチーク&ハイライト

「エテュセ(ETTUSAIS)」は、チーク&ハイライト“グロウスキン フェイスカラー”を発売する。生艶ベースにより、しっとりとした滑らかな使用感をかなえた。カラーは、繊細な輝きで肌に上品な艶を与えるピンクベージュ“なじみつやハイライト”と、じわっとにじむような血色感のある淡いピンクベージュ”ほんのり血色チーク”の2色を用意する。

■商品詳細

“グロウスキン フェイスカラー”(各2200円)

【12月26日発売】
サボン
(SABON)

オリーブの恵みを享受する新コレクション

「サボン(SABON)」は、神話の時代から愛されてきたオリーブの恵みを丸ごと落とし込んだ“オリーブ・ブリス コレクション”を発売する。まろやかなオリーブに優しく包み込まれるような心地良い“オリーブ・ブリス”の香りの全5アイテムと、ギフトセット全4種をラインアップする。

■商品詳細

“シャワーオイル オリーブ・ブリス”(300mL、3520円/500mL、4510円)
“ボディスクラブ オリーブ・ブリス”(320g、4290円)
“CICAクリーム オリーブ・ブリス”(200mL、5060円)
“バターハンドクリーム オリーブ・ブリス”(75mL、3190円)
“ベルベットバスオイル オリーブ・ブリス”(200mL、4290円)
“ウェルカムキット オリーブ・ブリス”(3520円)
“ボディケアキット オリーブ・ブリス”(1万2100円)
“スクラブキット オリーブ・ブリス”(6930円)
“バスタイムキット オリーブ・ブリス”(5500円)

【12月26日発売】
クリニーク
(CLINIQUE)

敏感肌のためのシンプルなスキンケアシリーズ

「クリニーク(CLINIQUE)」は、敏感肌のためのスキンケアシリーズ“RDソリューションズ”を発売する。植物性乳酸菌ラクトバチルス・プランタラム(乳酸桿菌発酵液)の培養抽出エキス配合で、皮膚の免疫機能を健やかに保ち、刺激に負けにくい肌に導く。

■商品詳細

“RDソリューションズ マイルド クレンザー” (150mL、5170円)
“RD ソリューションズ デイリー リリーフ クリーム”(50mL、8800円)

【12月26日発売】
ラッシュ
(LUSH)

アニメ「怪盗グルー / ミニオンズ」シリーズと限定コラボ

「ラッシュ(LUSH)」は、世界的人気アニメ「怪盗グルー / ミニオンズ」シリーズとの限定コラボレーションアイテムを発売する。アイテムはバスボムやアイパック、シャワークリーム、ジェルマスクの全4種で、ミニオンらしいユーモラスな限定パッケージとグルマン系の香りで作り上げた。

■商品詳細

“ミニオンズ”(1350円)
“ゴーグルズ”(1600円)
“バナナー”(110g、1900円/270g、3800円/550g、6300円)
“リスペクト!パワー!”(65g、2250円)

【12月26日発売】
マークスアンドウェブ
(MARKS&WEB)

酒粕&米のスキンケアアイテム

「マークスアンドウェブ(MARKS&WEB)」は、酒粕と米ぬかを使用した高保湿のフェイスケアアイテムを数量限定で発売する。アイテムは全3種で、肌に柔軟性を与えるエモリエント成分のコメヌカ油や保湿成分の純米酒(コメ発酵液)と酒粕エキス、肌の潤いを守る3種のヒト型セラミドなどを配合した。

■商品詳細

“モイスチャーエッセンスウォーター”(110mL、2420円)
“モイスチャーエッセンスマスク”(1枚入り、440円)
“ナイトフェイスクリーム”(45g、3000円)

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ミニオンズ×「ラッシュ」やポムポムプリン×「セラティス」など 今週発売のビューティーアイテム7選【12/23〜12/29】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月23〜19日に発売するアイテムを紹介します。さまざまな映画やゲーム作品とコラボレーションしている「ラッシュ(LUSH)」が新たにタッグを組んだのは、世界的人気アニメ「怪盗グルー / ミニオンズ」。ミニオンをそのままデザインしたバスボムやゴーグル型のアイパックなど、ファンにはたまらないデザインが魅力です。サンリオの人気キャラクター、ポムポムプリンをデザインした「セラティス(THERATIS)」のヘアケアセットも発売されます。ほか、濡れたような艶がかなう「エテュセ(ETTUSAIS)」のチーク&ハイライト、オリーブの恵みを丸ごと落とし込んだ「サボン(SABON)」の新コレクションも注目です。

【12月23日発売】
セラティス
(THERATIS)

ポムポムプリンとコラボ

「セラティス(THERATIS)」の新シリーズ"セラティス テラ(THERATIS TERA)”は、サンリオの人気キャラクター、ポムポムプリンとのコラボ商品を発売する。ラインアップはシャンプー、ヘアパック、ヘアトリートメントのセットとヘアミスト“セラティス テラ ブースター ナイト ミスト/ポムポムプリン”。

■商品詳細

“セラティス テラ プレミアム EX ナイト モイスト トリプルセット/ポムポムプリン”(シャンプー/ヘアパック/ヘアトリートメント、435mL/130g/435mL、3300円)
“セラティス テラ ブースター ナイト ミスト/ポムポムプリン”(220mL、1650円)

【12月26日発売】
ラッシュ
(LUSH)

黄金に煌めく蛇で巳年を祝う新年限定コレクション

「ラッシュ(LUSH)」は、巳年を祝う新年限定コレクションを発売する。蛇や初日の出をモチーフにゴールドの煌めきを楽しめるバスアイテムには、ゴールドに輝くバスボム“リバース“、シュガースクラブ“スワールオブハピネス“、シャワージェル“サンライズ”の全3種をラインアップ。“サーペンタイン セレブレーション ギフト”も販売する。

■商品詳細

“リバース“(1200円)
“スワールオブハピネス“(135g、2200円)
“サンライズ”(100g、1800円/250g、3600円/500g、6000円)
“サーペンタイン セレブレーション ギフト”(3300円)

【12月26日発売】
エテュセ
(ETTUSAIS)

濡れたような艶がかなうチーク&ハイライト

「エテュセ(ETTUSAIS)」は、チーク&ハイライト“グロウスキン フェイスカラー”を発売する。生艶ベースにより、しっとりとした滑らかな使用感をかなえた。カラーは、繊細な輝きで肌に上品な艶を与えるピンクベージュ“なじみつやハイライト”と、じわっとにじむような血色感のある淡いピンクベージュ”ほんのり血色チーク”の2色を用意する。

■商品詳細

“グロウスキン フェイスカラー”(各2200円)

【12月26日発売】
サボン
(SABON)

オリーブの恵みを享受する新コレクション

「サボン(SABON)」は、神話の時代から愛されてきたオリーブの恵みを丸ごと落とし込んだ“オリーブ・ブリス コレクション”を発売する。まろやかなオリーブに優しく包み込まれるような心地良い“オリーブ・ブリス”の香りの全5アイテムと、ギフトセット全4種をラインアップする。

■商品詳細

“シャワーオイル オリーブ・ブリス”(300mL、3520円/500mL、4510円)
“ボディスクラブ オリーブ・ブリス”(320g、4290円)
“CICAクリーム オリーブ・ブリス”(200mL、5060円)
“バターハンドクリーム オリーブ・ブリス”(75mL、3190円)
“ベルベットバスオイル オリーブ・ブリス”(200mL、4290円)
“ウェルカムキット オリーブ・ブリス”(3520円)
“ボディケアキット オリーブ・ブリス”(1万2100円)
“スクラブキット オリーブ・ブリス”(6930円)
“バスタイムキット オリーブ・ブリス”(5500円)

【12月26日発売】
クリニーク
(CLINIQUE)

敏感肌のためのシンプルなスキンケアシリーズ

「クリニーク(CLINIQUE)」は、敏感肌のためのスキンケアシリーズ“RDソリューションズ”を発売する。植物性乳酸菌ラクトバチルス・プランタラム(乳酸桿菌発酵液)の培養抽出エキス配合で、皮膚の免疫機能を健やかに保ち、刺激に負けにくい肌に導く。

■商品詳細

“RDソリューションズ マイルド クレンザー” (150mL、5170円)
“RD ソリューションズ デイリー リリーフ クリーム”(50mL、8800円)

【12月26日発売】
ラッシュ
(LUSH)

アニメ「怪盗グルー / ミニオンズ」シリーズと限定コラボ

「ラッシュ(LUSH)」は、世界的人気アニメ「怪盗グルー / ミニオンズ」シリーズとの限定コラボレーションアイテムを発売する。アイテムはバスボムやアイパック、シャワークリーム、ジェルマスクの全4種で、ミニオンらしいユーモラスな限定パッケージとグルマン系の香りで作り上げた。

■商品詳細

“ミニオンズ”(1350円)
“ゴーグルズ”(1600円)
“バナナー”(110g、1900円/270g、3800円/550g、6300円)
“リスペクト!パワー!”(65g、2250円)

【12月26日発売】
マークスアンドウェブ
(MARKS&WEB)

酒粕&米のスキンケアアイテム

「マークスアンドウェブ(MARKS&WEB)」は、酒粕と米ぬかを使用した高保湿のフェイスケアアイテムを数量限定で発売する。アイテムは全3種で、肌に柔軟性を与えるエモリエント成分のコメヌカ油や保湿成分の純米酒(コメ発酵液)と酒粕エキス、肌の潤いを守る3種のヒト型セラミドなどを配合した。

■商品詳細

“モイスチャーエッセンスウォーター”(110mL、2420円)
“モイスチャーエッセンスマスク”(1枚入り、440円)
“ナイトフェイスクリーム”(45g、3000円)

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原因不明の肌不調、「肌が痩せてしまう菲薄化」かも?

「菲薄化(ひはくか)」ケアを提唱するブランドが増えてきている。「菲薄化」とは、加齢とともに弾力のある肌を支える真皮のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、肌が痩せてしまう現象のこと。菲薄化が進行する肌は、微弱ながら慢性的な炎症が起きており、女性ホルモンの減少もひとつの要因だといわれている。今回は、トレンドともいえる「菲薄化」ケアを提唱するブランドを紹介する。

「エトヴォス」の “アルティモイストライン”
スキンケア売り上げの25%を占める

数あるブランドの中でも、早くから「菲薄化」に着目していたのが「エトヴォス(ETVOS)」。

肌の表皮菲薄化を解決するために必要な保湿サイエンスの研究・商品開発を行い、2021年に“アルティモイストライン”が誕生。同ラインは、いまや「エトヴォス」のスキンケア売り上げの25%を占めるまでに成長している。前年比1.1倍超と好調に推移し、自社ECサイトでの口コミは5点満点中4.7点、リピート率が高いのも特長だ。

江利山結美「エトヴォス」PR担当は、「肌は表皮、真皮、皮下脂肪の3層から成り立っている。20代後半~30代の肌に着目したところ、すでに表皮の菲薄化が始まっていることが判明した。また、表皮が薄くなっていくと水分量が減少していく様子がみられる。つまり、加齢とともに表皮が薄くなればなるほど乾燥が進むと言える」と説明する。

“アルティモイストライン”のキー成分は、ブランドが長年大切にしてきた保湿成分・ヒト型セラミドとナイアシンアミドの独自ブレンド「セラミディアルコンプレックス」だ。江利氏は「表皮の菲薄化をケアするために、表皮幹細胞の細胞づくりに着目したところ『HIF-1α』というタンパクが密接にそのカギを握っているということが分かった。そして、そのタンパクに働きかける成分を探索し、見出したのがナイアシンアミドだ。また、細胞づくりを完成させる『角層バリア機能』にとって必要なもう1つの成分がヒト型セラミドであり、この2つを独自配合したのが『セラミディアルコンプレックス』。現在、特許出願中のサイエンスとなっている」。

コラーゲン研究のパイオニア的存在「再春館製薬所」

日本で初めて基礎化粧品にコラーゲンを配合するなどコラーゲン研究のパイオニアとして知られる再春館製薬所。今吉裕隆・再春館製薬所 研究開発部 上席研究員 研究員は「菲薄化はエイジングサインの一種。年齢とともに水分保持ができず、表皮が硬くなる現象だ。細胞がうまく機能していないので、ハリ感のなさ、シミ・シワといった複合的な肌悩みが出ている状態」という。

菲薄化ケアには、生クリームのような濃厚泡で包む「ドモホルンリンクル(DOMOHORN WRINKLE)」の“泡の柔肌パック”(80g、1万3200円)をすすめる。ブランドの主要原料のひとつ、中国吉林省で7年かけて育つ高麗人参・長白参の根由来「オタネニンジン根エキス」は肌をすこやかに保ち、レッドクローバーの花由来の「アカツメクサ花エキス」が肌のキメを整える。“泡の柔肌パック”も適役だが、化粧落としジェル、洗顔石鹸、泡の柔肌パック、保湿液、美活肌エキス、クリーム20、保護乳液、光対策 ドレスクリームの「8点数ハーフセット」(3万6300円)のライン使いで、より本格的な菲薄化ケアがかなう。

非薄化ケアに特化したスキンケアブランド「ラコシェ」が誕生

ホーウッドが9月に新たにローンチしたスキンケアブランド「ラコシェ(RACOSIE)」が提唱するのも「菲薄化」ケアだ。同社がキー成分とするのはマンダリンオレンジ果皮エキス、セイヨウハッカ葉エキス、アーチチョーク葉エキスからなる「植物エキスカプセル」。菲薄化のメカニズムは、ストレスや皮脂による炎症、紫外線などの刺激によって細胞内にある「NF-κB(エヌ・エフ・カッパー・ビー)」という因子が活性化し、炎症反応を誘導。それによってコラーゲン減少、メラニン増加、表皮が厚くなる角化異常を招いてしまうという。特にアーチチョーク葉は、肌の炎症抑制に効果が期待できるという。“クレンジングミルク”(200mL、4620円)、“モイストエッセンス”(30mL、9350円)、“モイストローション”(150mL、5500円)の3種をそろえる。

「津田コスメティックス」では菲薄化を「皮フ痩せ」と表現

「津田コスメティックス(TSUDA COSMETICS)では、菲薄化を「皮フ痩せ」と表現する。皮フ痩せとは加齢、紫外線、乾燥、ストレスなどによりヒアルロン酸、コラーゲン、細胞間脂質、NMFなどが減少し、肌が痩せてしまう現象を表現した造語。ブランドを代表する保湿クリーム“スキン バリア クリーム”(35g、6050円/65g、9680円)はサクラン、フィトステロール、セラミド2・3・6などからなる独自成分「植物由来バリアアップ複合体」を配合しバリア機能をサポート。着色料、香料、防腐剤、アルコール、紫外線吸収剤フリー設計だ。

女性特有の悩みに、先回りケア
上品なザクロの甘みで続けやすい「ニニ(NINI)」“nini 熟成発酵ザクロペースト”

インナービューティでも菲薄化を意識した商品がある。おすすめは、スーパーフードとして名高いザクロとデーツを発酵した「ニニ(NINI)」の“nini 熟成発酵ザクロペースト”(10g×7包、2000円/10g×30包、8640円)。一般的に、砂糖、甜菜糖、黒糖などを加えて発酵を促すのだが、糖類不使用というから驚き。また、最高品質とされるペルシャ・サーヴェ産マスラ種のザクロを収穫後、甘みを増やすために藁をかけて約1カ月間熟成。その後、400種の中から厳選した甘み豊かなデーツで発酵するという。スティック1本にザクロ約1.5個分のポリフェノールの一種・エラグ酸、18種類のアミノ酸など豊富な栄養素を含む。ザクロエキスの卸売りも行っているため、原材料のトレーサビリティも確保しているのもポイントだ。個人的には、抗炎症や抗酸化にアプローチする「美容おやつ」として続けている。

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ビオトープ×「コンバース」や「アー・ペー・セー」×「バブアー」など! 来週発売のファッションアイテム7選【12/23〜12/29】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月23〜29日に発売するアイテムを紹介します。「ビオトープ(BIOTOP)」は、「コンバース(CONVERSE)」に別注した“コンバース フォー ビオトープ” の新作を12月26日に発売します。やや高めのソールが特徴で長時間の歩行でも疲れにくい仕様に仕上げているそう。また同日には「アー・ペー・セー(A.P.C.)」が「バブアー(BARBOUR)」とのコラボアイテムを発売します。「バブアー」ディテールや雰囲気がうまく溶け込んでいますね!

【12月24日発売】
アトモス
(ATMOS)

「プーマ」、「ペルソナ」とコラボしたスニーカー

アトモス(ATMOS)は、「プーマ(PUMA)」と人気RPGゲーム「ペルソナ3 リロード」のトリプルコラボスニーカーを発売する。同シューズは、「プーマ」を代表するインドアトレーニングシューズ“パレルモ(PALERMO)”をベースに、作中のキャラクターたちが着用する戦闘服をイメージしてデザインに落とし込んだ。

■商品詳細

スニーカー(1万6500円)

【12月24日発売】
グラニフ
(GRANIPH)

マックとコラボ
グラコロから“スピーディー”まで

「グラニフ(GRANIPH)」は、マクドナルドとのコラボアイテムを発売する。同コラボでは、グラコロやチキンマックナゲット、キャラクター“スピーディー”を落とし込んだスタジャンやパーカ、Tシャツ、トラックパンツ、ショルダーバッグなど全16アイテムをラインアップ。「グラニフ」公式オンラインストアでは、12月23日23時59分まで、予約販売の受け付けを実施する。

■商品詳細

スタジャン(1万7000円)
パーカ(7900円)
Tシャツ(3500円)
トラックパンツ(7900円)
ショルダーバッグ(3900円)
※一部商品

【12月24日発売】
ダナー
(DANNER)

高級時計「フランクミュラー」と初コラボ

「ダナー(DANNER)」は、スイスの高級時計ブランド「フランクミュラー(FRANCK MULLER)」と初のコラボブーツ“ダナー フィールド FM”を発売する。同ブーツは、アッパーに「フランクミュラー」を象徴するビザン文字がモチーフの立体的な型押しデザインをあしらった。また、ライニングには“ゴアテックスメンブレン”、ソールにはビブラム(VIBRAM)社と共同開発した“トラクション カスケード”を使用し、野外でも快適に着用できる実用性を備えた。

■商品詳細

ブーツ(5万2800円)

【12月25日発売】
ヴァンズ
(VANS)

ELLEGARDENコラボ
スニーカーとTシャツをラインアップ

「ヴァンズ(VANS)」は、ロックバンドのエルレガーデン(ELLEGARDEN)とコラボしたスニーカーとTシャツを発売する。ソールにバンド名を纏わせたスニーカー“スケートハイ”などのシューズ3型に加えて、23年に実施したライブツアー“GET IT GET IT GO! SUMMER PARTY 2023”のツアーTシャツを新たに刷新したTシャツ2色をラインアップする。

■商品詳細

スニーカー“スケートハイ”(1万2100円)
スニーカー“オールドスクール”(1万1000円)
スニーカー“スリッポン”(9900円)
Tシャツ(4950円)

【12月26日発売】
ビオトープ
(BIOTOP)

「コンバース」に別注した2025年春夏モデル

「ビオトープ(BIOTOP)」は、「コンバース(CONVERSE)」に別注した“コンバース フォー ビオトープ(CONVERSE for BIOTOP)”2025年春夏シーズンの新作を発売する。今回のモデルは、リサイクルマテリアルを使用しつつ、履き心地とクラシックな外観を両立させたオールスターの次世代モデル“オールスター アール(ALL STAR Ⓡ)”のソールをアレンジ。ほどよい高さの50mmのソールが特徴で、男女問わずさまざまなスタイリングが楽しめる。

■商品詳細

スニーカー(1万4850円)

【12月26日発売】
アー・ペー・セー
(A.P.C.)

「バブアー」コラボ
“スペイ”ジャケットとスエット、Tシャツなど

「アー・ペー・セー(A.P.C.)」は、「バブアー(BARBOUR)」とのコラボアイテムを発売する。ピーチスキン素材を用いた「バブアー」の“スペイ”を土台とし、左腕にパッチをあしらったジャケットや、「アー・ペー・セー」の“デニムワークジャケット”をベースに、“スペイ”のディテールを組み込んだジャケットのほか、スエットとTシャツの計4型をそろえる。すでにオンライン限定で先行受注を受け付けている。

■商品詳細

ジャケット(6万6000円〜)
スエット(3万6300円)
Tシャツ(1万5400円)

【12月26日発売】
ケイタ マルヤマ
(KEITA MARUYAMA)

縁起物のコラボアイテムをそろえるポップアップを開催

「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は、三越銀座店でポップアップイベント“丸山敬太の縁起物市in銀座三越”を開催し、新年を彩る限定の縁起物を発売する。同イベントは、ブランドの30周年記念プロジェクト“丸山百景”の一つとして行われるもの。今回は、2025年の干支である「巳」にちなんだ「ボールアンドチェーン(BALL&CHAIN)」とのコラボエコバッグや、銀座出世地蔵尊をモチーフにした風呂敷など、他社と協業し制作した縁起の良いアイテムをそろえるほか、丸山敬太「ケイタ マルヤマ」デザイナーがセレクトした洋服や雑貨なども用意する。

■商品詳細

バッグ(6600円)
風呂敷(3300円)
キーチャーム(3300円)
※一部商品

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ビオトープ×「コンバース」や「アー・ペー・セー」×「バブアー」など! 来週発売のファッションアイテム7選【12/23〜12/29】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は12月23〜29日に発売するアイテムを紹介します。「ビオトープ(BIOTOP)」は、「コンバース(CONVERSE)」に別注した“コンバース フォー ビオトープ” の新作を12月26日に発売します。やや高めのソールが特徴で長時間の歩行でも疲れにくい仕様に仕上げているそう。また同日には「アー・ペー・セー(A.P.C.)」が「バブアー(BARBOUR)」とのコラボアイテムを発売します。「バブアー」ディテールや雰囲気がうまく溶け込んでいますね!

【12月24日発売】
アトモス
(ATMOS)

「プーマ」、「ペルソナ」とコラボしたスニーカー

アトモス(ATMOS)は、「プーマ(PUMA)」と人気RPGゲーム「ペルソナ3 リロード」のトリプルコラボスニーカーを発売する。同シューズは、「プーマ」を代表するインドアトレーニングシューズ“パレルモ(PALERMO)”をベースに、作中のキャラクターたちが着用する戦闘服をイメージしてデザインに落とし込んだ。

■商品詳細

スニーカー(1万6500円)

【12月24日発売】
グラニフ
(GRANIPH)

マックとコラボ
グラコロから“スピーディー”まで

「グラニフ(GRANIPH)」は、マクドナルドとのコラボアイテムを発売する。同コラボでは、グラコロやチキンマックナゲット、キャラクター“スピーディー”を落とし込んだスタジャンやパーカ、Tシャツ、トラックパンツ、ショルダーバッグなど全16アイテムをラインアップ。「グラニフ」公式オンラインストアでは、12月23日23時59分まで、予約販売の受け付けを実施する。

■商品詳細

スタジャン(1万7000円)
パーカ(7900円)
Tシャツ(3500円)
トラックパンツ(7900円)
ショルダーバッグ(3900円)
※一部商品

【12月24日発売】
ダナー
(DANNER)

高級時計「フランクミュラー」と初コラボ

「ダナー(DANNER)」は、スイスの高級時計ブランド「フランクミュラー(FRANCK MULLER)」と初のコラボブーツ“ダナー フィールド FM”を発売する。同ブーツは、アッパーに「フランクミュラー」を象徴するビザン文字がモチーフの立体的な型押しデザインをあしらった。また、ライニングには“ゴアテックスメンブレン”、ソールにはビブラム(VIBRAM)社と共同開発した“トラクション カスケード”を使用し、野外でも快適に着用できる実用性を備えた。

■商品詳細

ブーツ(5万2800円)

【12月25日発売】
ヴァンズ
(VANS)

ELLEGARDENコラボ
スニーカーとTシャツをラインアップ

「ヴァンズ(VANS)」は、ロックバンドのエルレガーデン(ELLEGARDEN)とコラボしたスニーカーとTシャツを発売する。ソールにバンド名を纏わせたスニーカー“スケートハイ”などのシューズ3型に加えて、23年に実施したライブツアー“GET IT GET IT GO! SUMMER PARTY 2023”のツアーTシャツを新たに刷新したTシャツ2色をラインアップする。

■商品詳細

スニーカー“スケートハイ”(1万2100円)
スニーカー“オールドスクール”(1万1000円)
スニーカー“スリッポン”(9900円)
Tシャツ(4950円)

【12月26日発売】
ビオトープ
(BIOTOP)

「コンバース」に別注した2025年春夏モデル

「ビオトープ(BIOTOP)」は、「コンバース(CONVERSE)」に別注した“コンバース フォー ビオトープ(CONVERSE for BIOTOP)”2025年春夏シーズンの新作を発売する。今回のモデルは、リサイクルマテリアルを使用しつつ、履き心地とクラシックな外観を両立させたオールスターの次世代モデル“オールスター アール(ALL STAR Ⓡ)”のソールをアレンジ。ほどよい高さの50mmのソールが特徴で、男女問わずさまざまなスタイリングが楽しめる。

■商品詳細

スニーカー(1万4850円)

【12月26日発売】
アー・ペー・セー
(A.P.C.)

「バブアー」コラボ
“スペイ”ジャケットとスエット、Tシャツなど

「アー・ペー・セー(A.P.C.)」は、「バブアー(BARBOUR)」とのコラボアイテムを発売する。ピーチスキン素材を用いた「バブアー」の“スペイ”を土台とし、左腕にパッチをあしらったジャケットや、「アー・ペー・セー」の“デニムワークジャケット”をベースに、“スペイ”のディテールを組み込んだジャケットのほか、スエットとTシャツの計4型をそろえる。すでにオンライン限定で先行受注を受け付けている。

■商品詳細

ジャケット(6万6000円〜)
スエット(3万6300円)
Tシャツ(1万5400円)

【12月26日発売】
ケイタ マルヤマ
(KEITA MARUYAMA)

縁起物のコラボアイテムをそろえるポップアップを開催

「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は、三越銀座店でポップアップイベント“丸山敬太の縁起物市in銀座三越”を開催し、新年を彩る限定の縁起物を発売する。同イベントは、ブランドの30周年記念プロジェクト“丸山百景”の一つとして行われるもの。今回は、2025年の干支である「巳」にちなんだ「ボールアンドチェーン(BALL&CHAIN)」とのコラボエコバッグや、銀座出世地蔵尊をモチーフにした風呂敷など、他社と協業し制作した縁起の良いアイテムをそろえるほか、丸山敬太「ケイタ マルヤマ」デザイナーがセレクトした洋服や雑貨なども用意する。

■商品詳細

バッグ(6600円)
風呂敷(3300円)
キーチャーム(3300円)
※一部商品

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」開催 「ディーゼル」グレンら登壇に熱気あふれる

尽きないQ&A、熱気に包まれた時間

「WWDJAPAN」は12月13日、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」を東京ポートシティ竹芝 ポートホールで開催した。本サミットはグローバルで最先端をキーワード2020年にスタートし、今年で5回目となる。回を追うごとに来場者数が増え、今年は4つのトークセッションのために用意した400席がすべて満席となり、Q&Aタイムでは多くの質問が飛び出すなど熱気に包まれた時間が生まれた。リアルでの対話を重視し、トークセッションに加えて2つのプレゼンテーション、さらにブース形式でのプロジェクト紹介の展示を用意。来場者は会場内を巡回しながらコーヒーを片手にイベントをそれぞれの視点で楽しんでいた。

ゴールドウインの渡辺貴生社長と福代美乃里/学生団体「やさしいせいふく」代表のセッション(上写真)では、19歳の福代代表が「そもそもなぜ事業成長が必要なのか?事業成長と環境保全の両立は可能だと思うか?」といった直球の質問を次々投げかけ、それに対して渡辺社長は自身の製品に対する思い入れや事業の戦略を率直に返答するなど、世代や立場を超えた熱い対話が繰り広げられた。

日本の繊維産地をテーマにしたセッション(下写真)では、福田稔A.T. カーニー シニアパートナーがファシリテーターを務め、舟山瑛美「フェティコ(FETICO)」デザイナー、宮浦晋哉 糸編 代表取締役/キュレーター、井上彩花スズサン営業、各種プロジェクト担当、篠原由起 篠原テキスタイル代表取締役といった異なる立場のニューリーダーがそろい、事業継承や欧州規制への対応といった産地が抱える深刻な課題を浮かび上がらせつつ、海外からも高い評価を得ている日本のモノづくりの可能性について掘り下げた。

「バレンシアガ」のサステナビリティ担当者が日本のメディア初登場

ケリングとグループメゾンである「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のセッションではそのサステナビリティ戦略について、フランスからアニカ・モーア・ストーファルト バレンシアガ グローバル・サステナビリティ・ディレクターとジェラルディン・ヴァレジョ ケリング サステナビリティ プログラム ディレクターが登壇して解説。具体的なコレクションや製品、店舗を例に「サステナビリティチームはデザインチームと緊密に連携している」などクリエイションの背景について語り、会場からの質問にも多く答えた。

Z世代のカリスマ、kemioも登場

「ディーゼル」のセッションでは、パリから参加したグレン・マーティンス「ディーゼル(DIESEL)」クリエイティブ・ディレクターがZ世代を中心に熱狂的なファンを持つファッションアイコンであるkemioと「時代を変える熱狂の生み出し方」をテーマに熱いトークを繰り広げた。破棄デニムを大量に使用した会場演出が印象的だった「ディーゼル」の2025年春夏ミラノコレクションを題材に、グレンは「サステナビリティはその重要性を理解しながらも“退屈”で“難し”など距離を置かれがちだが、デザインを通し魅力的に表現すれば、“参加したい”気分を駆り立てることができると思う」などと語り、kemioも拠点とするニューヨークの日常で目にするサステナブルなライフスタイルについてなど自身の体験を交えて語り、議論を深めた。

「これまで感じたことのない熱気を来場者から感じた」

「今年はこれまで感じたことのない熱気を来場者から感じて、ファッション×サステナビリティのフェーズがひとつ変わった、前に進んだという手ごたえを得ました」と、主催者である向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターは振り返る。今年のテーマに「Beyond the Boundary ~サステナビリティを携え、境界線を越えてゆく!~」を掲げた理由については「サステナビリティはパスポートのようなもの。それを前提としたヴィジョンを掲げて活動を始めれば、企業や産業、地域、年齢や役職といった、私たちが無意識に持つさまざまな境界線を超えて前に進むことができる、そんな経験を持つ人は多いでしょう。本イベントはまさに“Beyond the Boundary”を体験していただく場として用意しました」と解説する。「トークセッションのライブ配信を行わないのも、アットホームかつ熱い、リアルな場作りを目指したから。まさにそれを体現できたことで “勉強になった”に加えて、“楽しかった”“ファッションの未来が明るく見えた”といった感想を幅広い世代からいただけて嬉しい」。

トークセッション

【15:05 ~ 15:50】19 歳の活動家がゴールドウイン渡辺社長に聞く 10 の質問
・渡辺貴生/ゴールドウイン代表取締役社長
・福代美乃里/学生団体「やさしいせいふく」代表

【16:15 ~ 17:30】循環型、再生型への転換に向けた日本の繊維産地の可能性をさぐる
・福田稔/A.T. カーニー シニアパートナー
・井上彩花/スズサン営業、各種プロジェクト担
・篠原由起/篠原テキスタイル代表取締役
・舟山瑛美/「フェティコ」デザイナー
・宮浦晋哉/糸編 代表取締役/キュレーター

【17:45 ~ 17:55】プレゼンテーション Shift Cサイトおよびサステナブル経営のためのガイドツール「グッドメジャーズ」
・山浦誉史Shift Cブランド営業担当
・浦田庸子Shift C編集長

【18:00 ~ 18:45】 バレンシアガのサステナビリティ戦略 世界基準の革新とは
・アニカ・モーア・ストーファルト/バレンシアガ グローバル・サステナビリティ・ディレクター
・ジェラルディン・ヴァレジョ/ケリング サステナビリティ プログラム ディレクター

【18:55 ~ 19:05 】プレゼンテーション 「プチバトー」のサステナビリティのポリシーとモノづくりの背景
・ジャン=マルク・ギュメ プチバトーCOO

【19:15 ~ 20:00】 ディーゼルのグレン・マーティンスと語る 時代を変える熱狂の生み出し
・グレン・マーティンス/「ディーゼル」クリエイティブ・ディレクター
・kemio /クリエイター、モデル

なお、アーカイヴ動画は2025年1月末から期間限定で無料配信する予定だ。

PHOTO:TAMEKI OSHIRO

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」開催 「ディーゼル」グレンら登壇に熱気あふれる

尽きないQ&A、熱気に包まれた時間

「WWDJAPAN」は12月13日、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」を東京ポートシティ竹芝 ポートホールで開催した。本サミットはグローバルで最先端をキーワード2020年にスタートし、今年で5回目となる。回を追うごとに来場者数が増え、今年は4つのトークセッションのために用意した400席がすべて満席となり、Q&Aタイムでは多くの質問が飛び出すなど熱気に包まれた時間が生まれた。リアルでの対話を重視し、トークセッションに加えて2つのプレゼンテーション、さらにブース形式でのプロジェクト紹介の展示を用意。来場者は会場内を巡回しながらコーヒーを片手にイベントをそれぞれの視点で楽しんでいた。

ゴールドウインの渡辺貴生社長と福代美乃里/学生団体「やさしいせいふく」代表のセッション(上写真)では、19歳の福代代表が「そもそもなぜ事業成長が必要なのか?事業成長と環境保全の両立は可能だと思うか?」といった直球の質問を次々投げかけ、それに対して渡辺社長は自身の製品に対する思い入れや事業の戦略を率直に返答するなど、世代や立場を超えた熱い対話が繰り広げられた。

日本の繊維産地をテーマにしたセッション(下写真)では、福田稔A.T. カーニー シニアパートナーがファシリテーターを務め、舟山瑛美「フェティコ(FETICO)」デザイナー、宮浦晋哉 糸編 代表取締役/キュレーター、井上彩花スズサン営業、各種プロジェクト担当、篠原由起 篠原テキスタイル代表取締役といった異なる立場のニューリーダーがそろい、事業継承や欧州規制への対応といった産地が抱える深刻な課題を浮かび上がらせつつ、海外からも高い評価を得ている日本のモノづくりの可能性について掘り下げた。

「バレンシアガ」のサステナビリティ担当者が日本のメディア初登場

ケリングとグループメゾンである「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のセッションではそのサステナビリティ戦略について、フランスからアニカ・モーア・ストーファルト バレンシアガ グローバル・サステナビリティ・ディレクターとジェラルディン・ヴァレジョ ケリング サステナビリティ プログラム ディレクターが登壇して解説。具体的なコレクションや製品、店舗を例に「サステナビリティチームはデザインチームと緊密に連携している」などクリエイションの背景について語り、会場からの質問にも多く答えた。

Z世代のカリスマ、kemioも登場

「ディーゼル」のセッションでは、パリから参加したグレン・マーティンス「ディーゼル(DIESEL)」クリエイティブ・ディレクターがZ世代を中心に熱狂的なファンを持つファッションアイコンであるkemioと「時代を変える熱狂の生み出し方」をテーマに熱いトークを繰り広げた。破棄デニムを大量に使用した会場演出が印象的だった「ディーゼル」の2025年春夏ミラノコレクションを題材に、グレンは「サステナビリティはその重要性を理解しながらも“退屈”で“難し”など距離を置かれがちだが、デザインを通し魅力的に表現すれば、“参加したい”気分を駆り立てることができると思う」などと語り、kemioも拠点とするニューヨークの日常で目にするサステナブルなライフスタイルについてなど自身の体験を交えて語り、議論を深めた。

「これまで感じたことのない熱気を来場者から感じた」

「今年はこれまで感じたことのない熱気を来場者から感じて、ファッション×サステナビリティのフェーズがひとつ変わった、前に進んだという手ごたえを得ました」と、主催者である向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターは振り返る。今年のテーマに「Beyond the Boundary ~サステナビリティを携え、境界線を越えてゆく!~」を掲げた理由については「サステナビリティはパスポートのようなもの。それを前提としたヴィジョンを掲げて活動を始めれば、企業や産業、地域、年齢や役職といった、私たちが無意識に持つさまざまな境界線を超えて前に進むことができる、そんな経験を持つ人は多いでしょう。本イベントはまさに“Beyond the Boundary”を体験していただく場として用意しました」と解説する。「トークセッションのライブ配信を行わないのも、アットホームかつ熱い、リアルな場作りを目指したから。まさにそれを体現できたことで “勉強になった”に加えて、“楽しかった”“ファッションの未来が明るく見えた”といった感想を幅広い世代からいただけて嬉しい」。

トークセッション

【15:05 ~ 15:50】19 歳の活動家がゴールドウイン渡辺社長に聞く 10 の質問
・渡辺貴生/ゴールドウイン代表取締役社長
・福代美乃里/学生団体「やさしいせいふく」代表

【16:15 ~ 17:30】循環型、再生型への転換に向けた日本の繊維産地の可能性をさぐる
・福田稔/A.T. カーニー シニアパートナー
・井上彩花/スズサン営業、各種プロジェクト担
・篠原由起/篠原テキスタイル代表取締役
・舟山瑛美/「フェティコ」デザイナー
・宮浦晋哉/糸編 代表取締役/キュレーター

【17:45 ~ 17:55】プレゼンテーション Shift Cサイトおよびサステナブル経営のためのガイドツール「グッドメジャーズ」
・山浦誉史Shift Cブランド営業担当
・浦田庸子Shift C編集長

【18:00 ~ 18:45】 バレンシアガのサステナビリティ戦略 世界基準の革新とは
・アニカ・モーア・ストーファルト/バレンシアガ グローバル・サステナビリティ・ディレクター
・ジェラルディン・ヴァレジョ/ケリング サステナビリティ プログラム ディレクター

【18:55 ~ 19:05 】プレゼンテーション 「プチバトー」のサステナビリティのポリシーとモノづくりの背景
・ジャン=マルク・ギュメ プチバトーCOO

【19:15 ~ 20:00】 ディーゼルのグレン・マーティンスと語る 時代を変える熱狂の生み出し
・グレン・マーティンス/「ディーゼル」クリエイティブ・ディレクター
・kemio /クリエイター、モデル

なお、アーカイヴ動画は2025年1月末から期間限定で無料配信する予定だ。

PHOTO:TAMEKI OSHIRO

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