エルメス財団が職人技術や知識の次世代への継承を目指す「スキル・アカデミー」成果発表展を公開

銀座メゾンエルメス フォーラムで7月13日〜8月18日、エルメス財団が主催する「スキル・アカデミー」の「夏のオープンクラス」が開催された。

エルメス財団は、「エルメス(HERMES)」の出資によって2008年にパリで創設された非営利団体。「身振りが私たちをつくり、私たち自身の鏡になる」という理念のもと、「実践」や同ブランドを支える職人の「身振り」を大切にし、行動が周りや自分自身に与える影響を重んじたプログラムを展開する。

財団は芸術分野での「創造」、技術や手技の「伝承」、地球環境の「保護」、社会貢献を行う「連帯」という4つの分野を柱に活動しており、日本ではキュレーターの説田礼子氏のもと、「創造」の分野で現代アートのプログラムを、「伝承」の分野で「スキル・アカデミー」を実施する。

次世代へと繋ぐ社会貢献プログラム「スキル・アカデミー」

フランスでは14年から、日本では21年にスタートした「スキル・アカデミー」は、自然素材にまつわるスキルの伝承、拡張、知識の共有を目指すプログラム。「エルメス」の根幹にある職人技術やヒューマニズムの姿勢を学ぶ場であり、活動によって得られた集合知は、環境保護や社会貢献への眼差しにも結び付く。

2年ごとに一つの自然素材を選び、その素材を専門とする職人や研究者、アーティストたちを選出。分野を超えて知識や技術を共有し、その発展や伝承を広く試みる。日本版では21~22年は「木」を、23~24年は「土」をテーマとして取り上げた。

1年目は、テーマとなった自然素材の日本における受容やフランスとの比較、専門家の調査などを経て、書籍を出版。2年目となった今回は、アカデミーの創造性と学際性を次世代に伝えるべく、素材を異なる角度から体験し、その背景に広がる長い時間を理解できるような中高生向けプログラムを構成した。「日本では、受験勉強やクラブ活動に忙しく、学外の学びや自由な時間が持てない学生が多い。新たな出会いを通して、自己形成の最中で感受性豊かな中高生たちに、素材、技術、学びについて考えてほしい。重要なのは、実践的に関わることで身体知を獲得し、観察・鑑賞し、愛でること、表現を通して感性や美意識を養うこと、そして専門性を横断し学際的な学びを身につけること」と説田氏は語る。

今年3月に東京近郊で開催した、中高生向けの「春のワークショップ:土に学ぶ、五感で考える」にはインターネット公募で集まった約75名が参加。それぞれが「五感」——土に素肌で触れて感覚をひらく、その感触を詩やダンスで表現する、土の中の生態系やシステムを学ぶ、土を食材として味わう、縄文土器を手作りする、土の建築について学び、土壁づくりを実践する——を通して生物にとって最もプリミティブな存在の「土」について深掘りした。

「夏のオープンクラス」ではこの「春のワークショップ」で講師を務めた研究者やアーティストと共に、これらの体験と成果、土にまつわる学際的な知識とスキルを共有し、鑑賞者が土について学び、考え、新たな魅力を感じられる展示を作り上げた。中高生向けのワークショップを展示形式で一般公開するのは、エルメス財団にとって初の試みだ。

土の住居を手作りし、時間の経過を共にたどることで
サステナブルな視点を身につける

「夏のオープンクラス」は「春のワークショップの成果物と講師の作品」「ワークショップの学びを発展させた、新たなゲストを招いての展示物」という2要素で構成された。コンセプトは、土が素材から、人間の手でかたちになり、そして素材へ還るところまでを五感で体験し、味わうこと。会期を通して変化する学びの場で「土から離れた都市で暮らす人々に土を感じてほしい」と、説田氏は語る。

会場の中心には、建築史家であり建築家の藤森照信氏の監修のもと、土建築研究家の山田宮土理氏と左官職人の都倉達弥氏とともに、ワークショップ参加者が作り上げた「家としての建築」がたたずむ。鑑賞者は小さな扉から中に入ることもできる。人の手の痕跡があらわな文様状の壁面を、上から差し込む光が静かに照らす光景は、古代の祭壇を思わせる。

この建築について藤森氏は「土のみの建築には、異素材を組み合わせて作る建築にできる境目がないため、『目地』もできない。それは生物の細胞が境目なく内側から分裂していくことや、人間の身体や肌に似ている。今回作ったような泥だけで構成された建築は、世界でも事例が少ない。この建築の中に入ったときの、泥に包まれる感覚、泥の空間に光が落ちてくる感じを味わってもらいたい」と語った。

建築壁面に点在する陶器でできたチューブ状の穴は、ワークショップで講師を務めた陶芸家・西條茜氏によるもの。「フンデルトヴァッサーが『第3の皮膚』と言ったように、住宅は構造的にも身体になぞらえられる。壁面には、体の入り口にも出口にも見えるような不思議な質感の焼き物のチューブを埋め込んだ。そこに鑑賞者が建築の内外から息や声を吹き込んだり、音を響かせたりすることで、内と外が繋がることをイメージした」と西條氏は語った。

建築の正面には、同じく西條氏がサウンド・アーティストと共に制作した陶器製の彫刻作品《ホムンクルス》が展示された。土器と同じ「手びねり」の技法で作られたものだ。「土の造形物・パフォーマー同士の身体・空間が音を介してつながっていく瞬間を作りたい」との発想で、水牛の角のような形状の先端にある穴に息を吹き込むと、法螺貝(ほらがい)のようなサウンドが鳴り響く。「焼き物は土には戻らない。『地球の一部を使ってものを作ること』の責任と、『ものを作りたい』という人間の欲求。アートにはエコロジーとの関係性をリアルに思い巡らせる側面がある」と西條氏は考察する。

建築の周囲には実をつけたミニトマトなどの野菜の鉢が吊るされたり、木製のベンチに埋め込まれたりしており、間近で土と植物が紡ぐ生命の時間を感じることができる。植物が植えられた土は現代美術家の保良雄が石巻から運んできたもの。壁沿いには「春のワークショップ」で参加者が手作りした縄文土器と、多摩ニュータウン遺跡群から出土した本物の縄文土器、エチオピアで今も作り続けられている土器が並ぶ。

「春のワークショップ」で学術的に観察された土壌動物は、別のかたちで提示された。彫刻家・井原宏蕗氏は、ミミズの糞塚に金彩を施されたジュエリー“jewelry from earth-gold ring”を制作し、井原氏は犬や鳩のふんから動物をかたちづくる彫刻を生み出した。また、メディアアーティストの三原聡一郎氏の装置で春から継続的に作られるコンポストは、土・生物・環境の循環を想起させた。

今回の展示は、時間とともに建築の土壁にヒビが入ったり、周囲の植物が育ったりと、会期を通して変化していく。「土の建築は、手入れをしなくなったらどうなるのか」「最終的に、どんな形で土に還せるのか」という問いは、長い時間軸でのサステナブルな視点を持つことにつながる。会期終盤には、現代美術家の保良雄氏の公開制作と演出家/ダンサーの倉田翠氏のパフォーマンスが実施され、これらの問いが改めて検証された。

次回スキル・アカデミーは秋の特別プログラムとして、陶芸ワークショップ「土という技術について考えるⅡ」を開催予定。3日間にわたり東京藝術大学取手キャンパスにて土の採掘から作品の完成までを体験するもの。エルメス財団のウェブサイトで9月8日まで参加者を募集している。

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ユニクロ「UT」と米津玄師コラボや「オニツカタイガー」×「チノ」など! 今週発売のファッションアイテム12選【9/9〜9/15】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月9〜15日に発売するアイテムを紹介します。初回のコラボで大きな反響を呼んだ「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」と米津玄師との第2弾コラボTシャツが13日に発売します。店舗で架空の米津玄師がARライブを開催するイベントも実施するそうで、店内に掲出されている二次元バーコードを自分のスマートフォンで読み込むと、ARライブを楽しめるそうです。
「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」からは「チノ(CINOH)」とコラボレーションしたシューズが11日に発売します。「オニツカ」はカラフルな色使いが得意ですがベーシックなトーンに、他人には見えない中敷のアシンメトリーなロゴの色使いが粋ですね。

【9月9日発売】
ポータークラシック
(PORTER CLASSIC)

金子眼鏡とコラボ
クラシカルなサングラス2型

「ポータークラシック(PORTER CLASSIC)」は、金子眼鏡と共同開発したサングラス2型を発売する。かけ心地の良さをテーマとし、“ビートニク コレクション”と“ピース コレクション”をラインアップする。ともに丁番は、埋め込みではなく、職人によるカシメ加工を用いている。

■商品詳細

サングラス“ビートニク コレクション”(5万2250円)
サングラス“ピース コレクション”(5万600円)

【9月10日発売】
コンバース
(CONVERSE)

アパレルラインから
“チャックテイラー”なウエアを制作

「コンバース(CONVERSE)」のアパレルライン“チャックテイラー クロージング(CHUCK TAYLOR CLOTHING)”は、ジャケットとパンツを発売する。ミリタリーやワークを土台とし、独自に開発したウール100%のキャンバス生地を使用、生成りの裏地やハトメ飾り、ダブルステッチなど、スニーカー“チャックテイラー”を思わせる意匠を施した。

■商品詳細

シングルジャケット(5万5000円)
ダブルニーパンツ(3万9600円)
ファティーグパンツ(3万7400円)

【9月11日発売】
オニツカタイガー
(ONITSUKA TIGER)

チノとのコラボ第3弾

「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」と「チノ(CINOH)」は、コラボレーションシューズ第3弾となる“ファブレ NM(FABRE NM)”を発売する。同シューズは、「オニツカタイガー」が1975年にバスケットボールシューズとして発売した“ファブレ ビーエルエス(FABRE BL-S)”がベースモデル。中敷ロゴとアウターソールは第1弾に引き続き定番のレッドとブルーを左右に配色し、アッパーにはシュリンク加工を施したレザーを採用した。

■商品詳細

コラボシューズ“ファブレ NM”(3万8500円)

【9月13日発売】
ジーユー(GU)

「星のカービィ」とコラボ再び
カービィの世界へ旅行がテーマ

「ジーユー(GU)」は9月13日、ゲーム作品「星のカービィ」とのコラボアイテムを発売する。カービィが住む“プププランド”への旅行をテーマとし、ウィメンズからメンズ、キッズアイテムまでラインアップ。お土産を思わせるスエットや、アメニティ風のパジャマなどを販売する。

■商品詳細

カーディガン(3990円)
パジャマ/ウィメンズ(3990円)
ポーチ/ウィメンズ(1990円)
スエット/メンズ(2990円)
パーカ/キッズ(2290円)
※一部商品

【9月13日発売】
ウィゴー
(WEGO)

「サク山チョコ次郎」とコラボ
ウエアやキーホルダーなど

「ウィゴー(WEGO)」は9月13〜30日の期間、チョコビスケット「サク山チョコ次郎」とのコラボアイテムを販売する。マスコットキャラクター“チョコジロー”と仲間たちをモチーフとしたTシャツやキャップ、ソックス、アクリルキーホルダーの全4型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(3299円)
キャップ(2199円)
ソックス(1429円)
アクリルキーホルダー(1099円)

【9月13日発売】
ニューエラ
(NEW ERA)

スノーウエアラインがスタート
黒を基調としたウエアとグローブ

「ニューエラ(NEW ERA)」は、スノーウエアライン“ニューエラ・スノーボーディング”をスタートする。アイテムはジャケットやパンツ、グローブをラインアップする。

■商品詳細

ジャケット(3万1900円)
トラックジャケット(3万1900円)
トラックパンツ(2万5300円)
グローブ(8800円)

【9月13日発売】
マリメッコ(MARIMEKKO)

レザーアイテム2型
立体感ある“ウニッコ”

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、アイコンである“ウニッコ”(ケシの花)を立体的にデザインした、レザーアイテム2型を発売する。バケットバッグとフォンホルダーをラインアップし、それぞれブラウン、ブラック、メタリックシルバーの3色を用意する。

■商品詳細

バッグ(9万9000円)
フォンホルダー(4万6200円)

【9月13日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

“アディゼロ アルク”を世界最速発売
アトモスとの協業イベントで

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、アトモス(ATMOS)とともに、イベント“アディダス コン バイアトモス”を開催する。同イベントではランニングシューズ“アディゼロ(ADIZERO)”を再解釈した新作の“アディゼロ アルク(ADIZERO ARUKU)” を世界最速で販売する。

■商品詳細

シューズ“アディゼロ アルク”(1万8700円)

【9月13日発売】
UT

米津玄師と第2弾コラボ
楽曲のジャケットがモチーフ

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は、米津玄師との第2弾コラボTシャツを発売する。「地球儀」「M八七」「キックバック(KICK BACK)」など、6楽曲のジャケットデザインをTシャツに落とし込んだ。

■商品詳細

Tシャツ(1990円)

【9月13日発売】
イッセイ ミヤケ ウオッチ
(ISSEY MIYAKE WATCH)

吉岡徳仁の“TOシリーズ”にブラックが再登場

「イッセイ ミヤケ ウオッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)」は吉岡徳仁が手掛ける“TO”シリーズからブラックを再発売する。同シリーズは“金属の塊から削り出されたようなウオッチ”をコンセプトに、デザイナーの吉岡徳仁が2008年から手掛けるもの。金属の素材感を強調するため、文字盤や針など一般的な時計のデザイン要素を極力排除し、シンプルかつモダンなデザインに仕上げた。

■商品詳細

ウオッチ“TO オートマティック”

【9月14日発売】
カナダグース
(CANADA GOOSE)

日本限定カプセルコレクションから
アイコニックな銀座限定カラー

「カナダグース(CANADA GOOSE)」は、銀座の旗艦店のオープンを記念し、日本限定カプセルコレクションから、銀座限定カラーのアイテムを発売する。上質なクラフト感のあるダウンアウター3型とTシャツ2型のほか、ウィメンズコレクションから、新色ピンククォーツカラーのベストを先行販売する。

■商品詳細

ダウンアウター
ダウンベスト
Tシャツ

【9月14日発売】
ロンハーマン
(RON HERMAN)

日本上陸15周年記念
「カナダグース」とコラボ

ロンハーマン(RON HERMAN)は、日本上陸15周年を記念し「カナダグース(CANADA GOOSE)」とコラボした“メイフィールドジャケット”を発売する。ロンハーマンのテーマカラーであるネイビーを配し、ボディーははっ水加工を施したコットンナイロン素材を使用。キルティング加工をあしらうほか、脇下にはベンチレーションを採用し通気性と快適さを保つよう仕上げた。

■商品詳細

ジャケット(19万300円)

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ユニクロ「UT」と米津玄師コラボや「オニツカタイガー」×「チノ」など! 今週発売のファッションアイテム12選【9/9〜9/15】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月9〜15日に発売するアイテムを紹介します。初回のコラボで大きな反響を呼んだ「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」と米津玄師との第2弾コラボTシャツが13日に発売します。店舗で架空の米津玄師がARライブを開催するイベントも実施するそうで、店内に掲出されている二次元バーコードを自分のスマートフォンで読み込むと、ARライブを楽しめるそうです。
「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」からは「チノ(CINOH)」とコラボレーションしたシューズが11日に発売します。「オニツカ」はカラフルな色使いが得意ですがベーシックなトーンに、他人には見えない中敷のアシンメトリーなロゴの色使いが粋ですね。

【9月9日発売】
ポータークラシック
(PORTER CLASSIC)

金子眼鏡とコラボ
クラシカルなサングラス2型

「ポータークラシック(PORTER CLASSIC)」は、金子眼鏡と共同開発したサングラス2型を発売する。かけ心地の良さをテーマとし、“ビートニク コレクション”と“ピース コレクション”をラインアップする。ともに丁番は、埋め込みではなく、職人によるカシメ加工を用いている。

■商品詳細

サングラス“ビートニク コレクション”(5万2250円)
サングラス“ピース コレクション”(5万600円)

【9月10日発売】
コンバース
(CONVERSE)

アパレルラインから
“チャックテイラー”なウエアを制作

「コンバース(CONVERSE)」のアパレルライン“チャックテイラー クロージング(CHUCK TAYLOR CLOTHING)”は、ジャケットとパンツを発売する。ミリタリーやワークを土台とし、独自に開発したウール100%のキャンバス生地を使用、生成りの裏地やハトメ飾り、ダブルステッチなど、スニーカー“チャックテイラー”を思わせる意匠を施した。

■商品詳細

シングルジャケット(5万5000円)
ダブルニーパンツ(3万9600円)
ファティーグパンツ(3万7400円)

【9月11日発売】
オニツカタイガー
(ONITSUKA TIGER)

チノとのコラボ第3弾

「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」と「チノ(CINOH)」は、コラボレーションシューズ第3弾となる“ファブレ NM(FABRE NM)”を発売する。同シューズは、「オニツカタイガー」が1975年にバスケットボールシューズとして発売した“ファブレ ビーエルエス(FABRE BL-S)”がベースモデル。中敷ロゴとアウターソールは第1弾に引き続き定番のレッドとブルーを左右に配色し、アッパーにはシュリンク加工を施したレザーを採用した。

■商品詳細

コラボシューズ“ファブレ NM”(3万8500円)

【9月13日発売】
ジーユー(GU)

「星のカービィ」とコラボ再び
カービィの世界へ旅行がテーマ

「ジーユー(GU)」は9月13日、ゲーム作品「星のカービィ」とのコラボアイテムを発売する。カービィが住む“プププランド”への旅行をテーマとし、ウィメンズからメンズ、キッズアイテムまでラインアップ。お土産を思わせるスエットや、アメニティ風のパジャマなどを販売する。

■商品詳細

カーディガン(3990円)
パジャマ/ウィメンズ(3990円)
ポーチ/ウィメンズ(1990円)
スエット/メンズ(2990円)
パーカ/キッズ(2290円)
※一部商品

【9月13日発売】
ウィゴー
(WEGO)

「サク山チョコ次郎」とコラボ
ウエアやキーホルダーなど

「ウィゴー(WEGO)」は9月13〜30日の期間、チョコビスケット「サク山チョコ次郎」とのコラボアイテムを販売する。マスコットキャラクター“チョコジロー”と仲間たちをモチーフとしたTシャツやキャップ、ソックス、アクリルキーホルダーの全4型をラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(3299円)
キャップ(2199円)
ソックス(1429円)
アクリルキーホルダー(1099円)

【9月13日発売】
ニューエラ
(NEW ERA)

スノーウエアラインがスタート
黒を基調としたウエアとグローブ

「ニューエラ(NEW ERA)」は、スノーウエアライン“ニューエラ・スノーボーディング”をスタートする。アイテムはジャケットやパンツ、グローブをラインアップする。

■商品詳細

ジャケット(3万1900円)
トラックジャケット(3万1900円)
トラックパンツ(2万5300円)
グローブ(8800円)

【9月13日発売】
マリメッコ(MARIMEKKO)

レザーアイテム2型
立体感ある“ウニッコ”

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、アイコンである“ウニッコ”(ケシの花)を立体的にデザインした、レザーアイテム2型を発売する。バケットバッグとフォンホルダーをラインアップし、それぞれブラウン、ブラック、メタリックシルバーの3色を用意する。

■商品詳細

バッグ(9万9000円)
フォンホルダー(4万6200円)

【9月13日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

“アディゼロ アルク”を世界最速発売
アトモスとの協業イベントで

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、アトモス(ATMOS)とともに、イベント“アディダス コン バイアトモス”を開催する。同イベントではランニングシューズ“アディゼロ(ADIZERO)”を再解釈した新作の“アディゼロ アルク(ADIZERO ARUKU)” を世界最速で販売する。

■商品詳細

シューズ“アディゼロ アルク”(1万8700円)

【9月13日発売】
UT

米津玄師と第2弾コラボ
楽曲のジャケットがモチーフ

「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」は、米津玄師との第2弾コラボTシャツを発売する。「地球儀」「M八七」「キックバック(KICK BACK)」など、6楽曲のジャケットデザインをTシャツに落とし込んだ。

■商品詳細

Tシャツ(1990円)

【9月13日発売】
イッセイ ミヤケ ウオッチ
(ISSEY MIYAKE WATCH)

吉岡徳仁の“TOシリーズ”にブラックが再登場

「イッセイ ミヤケ ウオッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)」は吉岡徳仁が手掛ける“TO”シリーズからブラックを再発売する。同シリーズは“金属の塊から削り出されたようなウオッチ”をコンセプトに、デザイナーの吉岡徳仁が2008年から手掛けるもの。金属の素材感を強調するため、文字盤や針など一般的な時計のデザイン要素を極力排除し、シンプルかつモダンなデザインに仕上げた。

■商品詳細

ウオッチ“TO オートマティック”

【9月14日発売】
カナダグース
(CANADA GOOSE)

日本限定カプセルコレクションから
アイコニックな銀座限定カラー

「カナダグース(CANADA GOOSE)」は、銀座の旗艦店のオープンを記念し、日本限定カプセルコレクションから、銀座限定カラーのアイテムを発売する。上質なクラフト感のあるダウンアウター3型とTシャツ2型のほか、ウィメンズコレクションから、新色ピンククォーツカラーのベストを先行販売する。

■商品詳細

ダウンアウター
ダウンベスト
Tシャツ

【9月14日発売】
ロンハーマン
(RON HERMAN)

日本上陸15周年記念
「カナダグース」とコラボ

ロンハーマン(RON HERMAN)は、日本上陸15周年を記念し「カナダグース(CANADA GOOSE)」とコラボした“メイフィールドジャケット”を発売する。ロンハーマンのテーマカラーであるネイビーを配し、ボディーははっ水加工を施したコットンナイロン素材を使用。キルティング加工をあしらうほか、脇下にはベンチレーションを採用し通気性と快適さを保つよう仕上げた。

■商品詳細

ジャケット(19万300円)

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「サルバム」の“色香”は滲み出て染み出る 支援の連鎖で日本のファッションを底上げ

2025年春夏の「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」における、日本のファッションシーンを支援するプロジェクト「バイアール(by R)」として、「サルバム(SULVAM)」がランウエイショーを開催した。会場は、文化服装学院の遠藤記念館大ホール。藤田哲平デザイナーの母校だ。「サルバム」は今回、次世代の育成を目指して同校との学生たちとモノ作りを進めてきた。

メンズ・コレクションの取材を同僚に任せるようになって以降、私が「サルバム」のショーを見たのは久しぶりだ。私が見ていた頃から、「サルバム」のコレクションはシーズンを経るたびに肩の力が抜け、エゴは消え失せ、社会に対するファイティングポーズは崩さずともド派手に戦うのではなく、“色香”のようなものを滲み出すことで着る人の輪郭を強調して個性を際立たせるようなムードを強めていたが、その傾向はますます顕著になっていた。

精緻なパターンワークと、軽やかな素材選びが同居しているからだろう。学生と触れ合うことで改めて自由の価値を覚えたという藤田は今回、左右で長さも、チョークストライプの走り方も、ポケットの大きさや形、位置も異なるスイングトップなど、大胆なパターンの洋服も発表しているが、計算したパターンと薄手で柔らかな素材選び、そして控えめなディテールゆえ、着る人の個性さえかき消すステートメントピースのように見えないから面白い。得意のサルエルパンツは股下がいつも以上に深く見えるし、ボーダーのトップスは無数のカットアウトで一見するとアヴァンギャルドだし、終盤の真紅のセットアップは力強い。だが、フォーマルから逸脱しないパターンや、モデルの肩を撫でるように垂れ下がる柔らかな素材選びのせいか、いずれもリアリティを兼ね備えている。意外にも思えたアロハ、ライトな素材に乗せた力強いペイズリー、金色の素材を使ったセットアップ、今季の「サルバム」は、発信する強さと、リアリティを生み出す軽やかさのバランスが良い。そして、時々カットアウトを刻んだジャケットや、素肌の上に纏うシルキーなシャツ、ファインゲージのニット、アシンメトリーなスカートの裾からは、“色香”が滲み出したり、染み出たり。“色香”が漂うスタイルは、カワイイが主流の東京のファッションシーンとは一線を隠している。それこそがパリにも拠点を構え世界での成功を狙う気概であり、既存の社会に対するファイティングポーズなのだろう。

こうしたアプローチは、個性を爆発させるようなクリエイションを追求し、シルエットや後のせのディテールなどに主眼を起きがちであろう学生たちにとっては、大きな刺激になったはずだ。まだまだ自分達さえ手に入れていない“色香”とは、なんなのか?そんな“色香”は、どうしたら滲み出す・染み出るように表現できるのか?また、そんな静かなクリエイションに必要な素材選び、パターンワークのポイントとは何か?個性や自由の表現方法をある程度習得し、次のステージに進もうとする学生にとって、進化を続ける「サルバム」の制作に携わったことは、大きな糧になるだろう。

そして藤田デザイナーは今季、「バイアール」の支援を受けて、ウィメンズのパリ・コレクションでもイベントを開催予定だ。藤田デザイナーは学生を支援し、そんな彼を企業が支援する。支援の連鎖で日本のファッションシーンが盛り上がることを期待した今回の「サルバム」の支援は、大正解といえるだろう。

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「フェティコ」意外性で開く新境地 緊張感を解いた先の“愛らしさ”

舟山瑛美デザイナーの「フェティコ(FETICO)」は9月3日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で2025年春夏コレクションを発表した。舟山瑛美デザイナーは“The Secrets”というコレクションタイトルのもと、全35ルックで女性のミステリアスさを描いた。

舟山デザイナーはコレクションについて「現代ではSNSで自分をさらけ出すことを良しとする風潮があるが、私は私生活の見えない秘密めいた人に引かれる」と説明した。1980年代に活躍したアフリカ系アメリカ人モデルのヴェロニカ・ウェブ(Veronica Webb)をミューズに、彼女の力強さやかわいらしさ、繊細さなどの多面性を表現したという。また、80年代のサスペンス映画「数に溺れて」もモチーフだ。同作は、自身の夫を溺死させた過去を持つ3人の女性と、彼女たちに翻弄される男性検視官の物語。白昼夢を思わせる色調の淡い映像や、秘密を持つ女性に着想し、曖昧な世界観を演出した。会場には東京タワー下の「スターライズスタジオ」を選び、「堀のような空間を作りたい」と巨大な白スクリーンを設置。揺れる水面を映し出し、観客を水中にいるような錯覚に引き込んだ。

強い「フェティコ」が見せる柔らかさ

コレクションは、これまでと明らかに違った。「フェティコ」といえば、大胆な肌見せや、パワーショルダーのテーラード、モノトーンや赤といったカラーパレットなど、“強さ”が前面に立つクリエイションが持ち味だ。今季もスリップドレスや、デコルテが大きく開いたクロップド丈のトップス、デニム切り替えのレースキャミソール、ブラックのレザー調パンツなどでセンシュアリティー(官能性)を見せながら、柔らかいムードが全体を貫いている。特に冒頭3ルックは、大きなコサージュを胸元に配したシアーホワイトのキャミソールに、パステルグリーンのシースルードレス、羽衣のように軽やかなライラックカラーのセカンドスキンで、優しい色合いと繊細な肌触りを印象付けた。その後も細かいドットのドレスやパフスリーブブラウスで愛らしさを、ローズモチーフをプリントしたワンピースやペンシルスカートは、淑女なムードだ。

小物使いも新鮮だった。特に、スクエアトーのベルクロストラップのスニーカーは、自然体なスタイルを完成させた。舟山デザイナーは、「『フェティコ』は女性らしいハイヒールを合わせてもかっこいいが、私自身はスニーカーをよく履く人間。コレクションでリアルな女性像を表現するにあたり、あえて外しアイテムとしてスニーカーを選んだ」と話す。また、「ブラン(BLANC)」とコラボした幅太メガネを着用したモデルも現れ、フェミニンなスタイルに意外性を加えた。

曖昧さを許容し、クリエイションは次のステージへ

舟山デザイナーはこれまでコレクションを通して、女性のユニークな美しさを讃えつつ、自由に生きる女性をエンパワメントしてきた。そして今、舟山デザイナーはその先を目指そうとしているのだろう。“強くいなくては”と鎧(よろい)をまとって社会で闘う女性が、自分の繊細でかわいらしい一面も肯定したかのように、今季の「フェティコ」は愛らしさに溢れていた。

もしかすると、「フェティコ」の“強さ”を期待していた女性にとっては物足りなかったかもしれない。しかし、パワフルでソフトな今回のコレクションは、ファンの裾野が広がりそうな期待感もある。ショー後の舟山デザイナーは「何でも白黒はっきりつけるのではなく、曖昧さを許容できるようになった自分がいる。とはいえ、次はまたバッキバキに強いコレクションを作る可能性もあるし、先はまだ見えない」とほほ笑んだ。等身大の女性を描く、「フェティコ」の新章が始まった。

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「フェティコ」意外性で開く新境地 緊張感を解いた先の“愛らしさ”

舟山瑛美デザイナーの「フェティコ(FETICO)」は9月3日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で2025年春夏コレクションを発表した。舟山瑛美デザイナーは“The Secrets”というコレクションタイトルのもと、全35ルックで女性のミステリアスさを描いた。

舟山デザイナーはコレクションについて「現代ではSNSで自分をさらけ出すことを良しとする風潮があるが、私は私生活の見えない秘密めいた人に引かれる」と説明した。1980年代に活躍したアフリカ系アメリカ人モデルのヴェロニカ・ウェブ(Veronica Webb)をミューズに、彼女の力強さやかわいらしさ、繊細さなどの多面性を表現したという。また、80年代のサスペンス映画「数に溺れて」もモチーフだ。同作は、自身の夫を溺死させた過去を持つ3人の女性と、彼女たちに翻弄される男性検視官の物語。白昼夢を思わせる色調の淡い映像や、秘密を持つ女性に着想し、曖昧な世界観を演出した。会場には東京タワー下の「スターライズスタジオ」を選び、「堀のような空間を作りたい」と巨大な白スクリーンを設置。揺れる水面を映し出し、観客を水中にいるような錯覚に引き込んだ。

強い「フェティコ」が見せる柔らかさ

コレクションは、これまでと明らかに違った。「フェティコ」といえば、大胆な肌見せや、パワーショルダーのテーラード、モノトーンや赤といったカラーパレットなど、“強さ”が前面に立つクリエイションが持ち味だ。今季もスリップドレスや、デコルテが大きく開いたクロップド丈のトップス、デニム切り替えのレースキャミソール、ブラックのレザー調パンツなどでセンシュアリティー(官能性)を見せながら、柔らかいムードが全体を貫いている。特に冒頭3ルックは、大きなコサージュを胸元に配したシアーホワイトのキャミソールに、パステルグリーンのシースルードレス、羽衣のように軽やかなライラックカラーのセカンドスキンで、優しい色合いと繊細な肌触りを印象付けた。その後も細かいドットのドレスやパフスリーブブラウスで愛らしさを、ローズモチーフをプリントしたワンピースやペンシルスカートは、淑女なムードだ。

小物使いも新鮮だった。特に、スクエアトーのベルクロストラップのスニーカーは、自然体なスタイルを完成させた。舟山デザイナーは、「『フェティコ』は女性らしいハイヒールを合わせてもかっこいいが、私自身はスニーカーをよく履く人間。コレクションでリアルな女性像を表現するにあたり、あえて外しアイテムとしてスニーカーを選んだ」と話す。また、「ブラン(BLANC)」とコラボした幅太メガネを着用したモデルも現れ、フェミニンなスタイルに意外性を加えた。

曖昧さを許容し、クリエイションは次のステージへ

舟山デザイナーはこれまでコレクションを通して、女性のユニークな美しさを讃えつつ、自由に生きる女性をエンパワメントしてきた。そして今、舟山デザイナーはその先を目指そうとしているのだろう。“強くいなくては”と鎧(よろい)をまとって社会で闘う女性が、自分の繊細でかわいらしい一面も肯定したかのように、今季の「フェティコ」は愛らしさに溢れていた。

もしかすると、「フェティコ」の“強さ”を期待していた女性にとっては物足りなかったかもしれない。しかし、パワフルでソフトな今回のコレクションは、ファンの裾野が広がりそうな期待感もある。ショー後の舟山デザイナーは「何でも白黒はっきりつけるのではなく、曖昧さを許容できるようになった自分がいる。とはいえ、次はまたバッキバキに強いコレクションを作る可能性もあるし、先はまだ見えない」とほほ笑んだ。等身大の女性を描く、「フェティコ」の新章が始まった。

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「フェティコ」意外性で開く新境地 緊張感を解いた先の“愛らしさ”

舟山瑛美デザイナーの「フェティコ(FETICO)」は9月3日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で2025年春夏コレクションを発表した。舟山瑛美デザイナーは“The Secrets”というコレクションタイトルのもと、全35ルックで女性のミステリアスさを描いた。

舟山デザイナーはコレクションについて「現代ではSNSで自分をさらけ出すことを良しとする風潮があるが、私は私生活の見えない秘密めいた人に引かれる」と説明した。1980年代に活躍したアフリカ系アメリカ人モデルのヴェロニカ・ウェブ(Veronica Webb)をミューズに、彼女の力強さやかわいらしさ、繊細さなどの多面性を表現したという。また、80年代のサスペンス映画「数に溺れて」もモチーフだ。同作は、自身の夫を溺死させた過去を持つ3人の女性と、彼女たちに翻弄される男性検視官の物語。白昼夢を思わせる色調の淡い映像や、秘密を持つ女性に着想し、曖昧な世界観を演出した。会場には東京タワー下の「スターライズスタジオ」を選び、「堀のような空間を作りたい」と巨大な白スクリーンを設置。揺れる水面を映し出し、観客を水中にいるような錯覚に引き込んだ。

強い「フェティコ」が見せる柔らかさ

コレクションは、これまでと明らかに違った。「フェティコ」といえば、大胆な肌見せや、パワーショルダーのテーラード、モノトーンや赤といったカラーパレットなど、“強さ”が前面に立つクリエイションが持ち味だ。今季もスリップドレスや、デコルテが大きく開いたクロップド丈のトップス、デニム切り替えのレースキャミソール、ブラックのレザー調パンツなどでセンシュアリティー(官能性)を見せながら、柔らかいムードが全体を貫いている。特に冒頭3ルックは、大きなコサージュを胸元に配したシアーホワイトのキャミソールに、パステルグリーンのシースルードレス、羽衣のように軽やかなライラックカラーのセカンドスキンで、優しい色合いと繊細な肌触りを印象付けた。その後も細かいドットのドレスやパフスリーブブラウスで愛らしさを、ローズモチーフをプリントしたワンピースやペンシルスカートは、淑女なムードだ。

小物使いも新鮮だった。特に、スクエアトーのベルクロストラップのスニーカーは、自然体なスタイルを完成させた。舟山デザイナーは、「『フェティコ』は女性らしいハイヒールを合わせてもかっこいいが、私自身はスニーカーをよく履く人間。コレクションでリアルな女性像を表現するにあたり、あえて外しアイテムとしてスニーカーを選んだ」と話す。また、「ブラン(BLANC)」とコラボした幅太メガネを着用したモデルも現れ、フェミニンなスタイルに意外性を加えた。

曖昧さを許容し、クリエイションは次のステージへ

舟山デザイナーはこれまでコレクションを通して、女性のユニークな美しさを讃えつつ、自由に生きる女性をエンパワメントしてきた。そして今、舟山デザイナーはその先を目指そうとしているのだろう。“強くいなくては”と鎧(よろい)をまとって社会で闘う女性が、自分の繊細でかわいらしい一面も肯定したかのように、今季の「フェティコ」は愛らしさに溢れていた。

もしかすると、「フェティコ」の“強さ”を期待していた女性にとっては物足りなかったかもしれない。しかし、パワフルでソフトな今回のコレクションは、ファンの裾野が広がりそうな期待感もある。ショー後の舟山デザイナーは「何でも白黒はっきりつけるのではなく、曖昧さを許容できるようになった自分がいる。とはいえ、次はまたバッキバキに強いコレクションを作る可能性もあるし、先はまだ見えない」とほほ笑んだ。等身大の女性を描く、「フェティコ」の新章が始まった。

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表紙撮影のクリエイターが本音を語り合う クリエイションとサステナは両立する?

「WWDJAPAN」9月9日号サステナビリティ特集の表紙撮影は、サステナビリティに関心を持ち、実際にアクションを起こしているクリエイター陣と、環境負荷を削減しながら挑んだ。終了後に全員でテーブルを囲み、意識が変わったきっかけや感じていることをざっくばらんに語ってもらった。

座談会参加クリエイター

RIKKI/フォトグラファー

PROFILE:東京と米ロサンゼルスを拠点に活動。ファッション誌やブランド、TV広告などを手掛ける。一方で、撮影にまつわる環境負荷を低減する「ソイルメイツ プロジェクト」を立ち上げ、24年1月に日本初の循環型ギャラリー&スタジオ「ソイルメイツ スタジオ」を東京・清澄白河にオープンした

MICHIRU/メイクアップアーティスト&ビューティディレクター

PROFILE:渡仏、渡米を経て帰国後、国内外のファッション誌や広告、映像、女優やアーティストのメイクなどを数多く手掛ける。化粧品関連のアドバイザーやコンサルタント、商品開発、広告ビジュアルのビューティディレクション、スクール講師なども行う。メイク本「Make You Up 」の著者

JUN GOTO/ヘアスタイリスト

PROFILE:サロンワークを経て、2007年渡英。帰国後、ヘアスタイリストASASHI氏に師事。独立後、15年渡米。17年から東京に拠点を移し、雑誌や広告・ショーなどを中心に活動。現在はコスメブランド「リリオ(@lirioskincare)」のアドバイザーも務める。IG @jg510_jungotohair

岡本多緒/俳優、モデル、映画監督、「アボード・オブ・スノー」共同クリエイティブ・ディレクター兼サステイナビリティ・アンバサダー

PROFILE:(おかもと・たお)2006年に渡仏し、数々のトップメゾン・雑誌等で世界のトップモデル“TAO”として活躍。13年に映画「ウルヴァリン:SAMURAI」で俳優デビューを果たし、ハリウッド作品を中心に数々の話題作に出演。23年に映画監督として2本の短編作品を手掛ける。多岐にわたる活動の傍ら、環境問題や動物の権利について発信するポッドキャスト番組「Emerald Practices」のホストを務める他、動物と地球に大きな敬意を込めたライフスタイル・ブランド「アボード・オブ・スノー」を手掛ける

木村舞子/スタイリスト

PROFILE:(きむら・まいこ)百々千晴氏に師事。ファッション誌やカタログのスタイリングを中心に手掛ける。「ユニオン マガジン」のファッションエディターとしても活動。ファッション誌「ギンザ」で「サステイナブルライフへの道!」も連載中

矛盾から芽生えた意識

WWD:サステナビリティに関心を持ったきっかけは?

RIKKI:環境を考えた企画の撮影なのに、現場はそうでない状況に矛盾を感じていた部分がありました。コロナ前からスタジオの使用済み背景紙を回収し始め、何かできないかを考えたのがスタートです。

WWD:量はどのぐらい回収を?

RIKKI:都内某スタジオに月1回引き取りに出向いていて、多いときは約100kg、少なくても60kgはあります。紙製のハンガー作りを模索していたときだったので、回収してきたものを使って試作し、製品を作っていきました。黒い点なども入った形で製品ができ上がってるのですが、それは黒いバミリ(撮影時に被写体が立つ場所をマークするために貼るテープ)の跡です。

岡本多緒(以下、多緒):撮影時の背景紙って毎回新しいものを使っていますよね。高価ですしレタッチも進化しているので、例えば「ユーズドの背景紙なら半額になる」など、サステナビリティを考えた提案があってもいいなと思うことがあります。

RIKKI:スタジオは、背景紙を事業ゴミとしてお金を払って廃棄している。その点も、僕が収集してみようと思ったきっかけのひとつです。環境に対して「フォトグラファーとして写真以外で何ができるか」を模索し、循環型ギャラリー&スタジオ「ソイルメイツ スタジオ」を立ち上げました。

WWD:MICHIRUさんは?

MICHIRU:きっかけは、30年以上続けているヨガのエコロジカルなライフスタイル。そこから食にも興味を持つようになりました。その後、肌荒れや敏感肌のモデルや俳優に多く会って、肌にも環境にもいいものを探し出していたころ、ミネラルコスメブランド「MIMC」からクリエイティブ・ディレクターとしてお声がけいただいたんです。自信を持っておすすめできる、撮影でのクオリティーにも申し分ないメイクプロダクトが製作できるようになりました。

WWD:化粧品を作る立場になって、サステナビリティへの考えに変化はありましたか?

MICHIRU:持続可能な商品作りのためにも、植物の生育環境や作る人たちのサポートにも気を配るようになりましたし、中でもパッケージの問題は大きいですね。破棄に苦労するパッケージが多いのは事実なので、「MIMC」でも配慮するようになりました。昨年のクリスマスコフレでは、実験的に古紙から作ったプラスチックのような見た目のパッケージを導入しました。高い技術でコストはかかりますが、環境には変えられない。作る側が責任を持って意識することが大切ですよね。

WWD:多緒さんが関心を持ったのはいつごろ?

多緒:私が小学生のころ、酸性雨や温暖化というワードをよく耳にするようになりました。環境以外でも大人に対して怒りを持っている子供でしたが、大人になり、夢を追いかけるうちに、いつのまにか二の次に。それを目覚めさせてくれたのが、2019年にドラマ撮影のために住んでいたカリフォルニアで頻発していた山火事や、国連でのグレタ・トゥンベリさんの怒りのスピーチ。かつて同じような立場だった私は、責められる大人側になってしまっていた。どのようにペイバックできるかを考え、行動を変えていき今に至ります。

WWD:GOTOさんは?

JUN GOTO(以下、GOTO):美容師としてサロンで働いていた約25年前は、今に比べると体や環境に配慮した整髪料やカラー剤、パーマ剤はないに等しかった。トレンドを追いかける部分がありながらも、ヘア剤によるアレルギー反応を起こす人もいたので、ずっと疑問でした。コロナを機に、環境や体に配慮した商品を作りたいという思いが湧きました。

WWD:原料へのこだわりは大事ですよね。木村さんは?

木村:私は特別な出来事があったわけではなく、なんとなくモヤモヤする感じ。“サステナビリティ”というワードが出てきて、ヨーロッパのブランドもいろいろな取り組みをスタートし、何かやらなければという気持ちが膨らんでいきました。自分のポジションを生かしてできることを考え、雑誌「ギンザ」のウェブ版で、サステナビリティを意識したライフスタイルについて、自分自身で書くコラム連載をスタートさせました。第1回はエコバッグの話で、その後はコンポストなど、身近なトピックを心掛けています。そのような行動自体がファッショナブルだと伝わればいいですね。

WWD:世の中のムード、マインドを変えるのは難しくもあります。

木村:「それがかっこよくてやっている」とポジティブに発信するのは大事ですよね。まずは話題に上がらないと広がりも生まれないですし、いろいろな媒体で発信していくとことはいいことだと思います。

どう伝えていくか

WWD:環境を守るアプローチと自身の活動に矛盾を感じることはありますか?

MICHIRU:私のライフスタイルそのものなので、矛盾は特に感じません。仕事でも、自信を持ってすすめられるものを使っています。おすすめしたら知らない人は興味を持ってくれるし、丁寧に伝えることは惜しまずやっていきたいですね。

多緒:大量生産や動物搾取を含む消費行動を促す立場にはならないよう、仕事の幅をすごく狭めていた時期もありました。今はポッドキャストなどで発信もしながら、人に耳を傾けてもらえる存在であることも大事だと感じています。モデルや俳優は依頼があって出演することが多いので、自分から発言できることは限られます。私の場合、自分で脚本を書いて監督をするようになり、自分のフィールドではできる限りのことはやりたいと思っています。外から見たら、「多緒はあんなこと言ってるけれど、こういうことやってるじゃん」と突かれるところが出てくるかもしれないけれど、私なりに調べて仕事をしているし、バランスを取りながら自分が自由にできるところで還元していきたいです。

木村:スタイリストは主に服を売るために宣伝する立場なので、折り合いは難しく、毎回葛藤しています。ただ、雑誌ではファッションの企画にもサステナブルなブランドが掲載アイテムの中に入るように努めています。特にブランドの取り組みや、アイテムの背景にあるストーリーを伝えることを意識しています。

同業者の共感を広げるために

WWD:皆さんが重視していることは?

RIKKI:大前提として、素敵なものを買ったら、実は環境配慮を意識していたとなること。僕のアプローチは、サステナブル云々を意識させない作り方。今日のこのスタジオも、使ったら結果的に電力は再エネで賄っていて、環境負荷が軽減している——そこまでをパッケージングで提供しています。できる人から行動に移していかないと、世の中にはなかなか浸透していかないと思うので。

GOTO:アドバイザーを務めている「リリオ(LIRIO)」では、天然由来で環境に配慮したモノづくりをしています。消費者にサステナブルな商品をより理解いただけるよう、プロの方々の力を借りて、今後も伝えていきたいです。

多緒:友人同士でも、環境問題や社会問題を話すことがかっこいいという意識に変えていけるといいですね。

MICHIRU:コスメだと、どうやって作ったかを生産者が語る方法が出てきています。サステナブルの一つはトレーサビリティーなので、同業者も「そうやって作るのか」と理解して、気付きが生まれる。そんなウェブ連載も仕込み中です。自分たちもサステナブルなモノづくりができると考える企業が増えることも大切です。

RIKKI:そういう側面が、商品自体の価値も上げていきますよね。

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三笘薫が凱旋!「観戦スタイル」で振り返る「ブライトン・ジャパンツアー」 アメリカン・エキスプレスが 盛り上げに一役

パリオリンピックが終幕した8月下旬、欧州各国ではプロサッカーリーグの2024-25年シーズンが開幕した。今シーズンも数多くの日本人選手が欧州チームに所属するなか、「世界最高峰のリーグ」と名高いイングランド・プレミアリーグ(1部リーグ)では、今季、史上最多となる5人の日本人男子選手がプレーしている。中でも注目は、所属チーム「ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンFC(以下、ブライトン)」において3試合で1ゴール1アシスト(9月2日時点)と絶好の滑り出しを見せている日本代表の三笘薫選手だ。

そんな三笘選手擁する「ブライトン」は、7月下旬にチーム初となるジャパンツアーを実施。その一環として、24日にJリーグの「鹿島アントラーズ」、28日には「東京ヴェルディ」と国際親善試合を行った。

Jリーグの名門2チームと対峙した両試合は、主力選手が先発し地力の差を見せつけた「ブライトン」が、それぞれ5-1、4-2と圧勝。ゴールこそなかったが、三苫選手も卓越した技術とスピードで幾度となくチャンスを演出。日本のファンに成長した姿を見せた。今シーズンの「ブライトン」で三笘選手がどれだけ成績を伸ばし、さらに飛躍していくのか、今後の活躍に注目だ。

「ブライトン」のメインスポンサーは
「日々、世界最高の顧客体験」の提供を目指すアメリカン・エキスプレス

三笘選手の凱旋試合を見るため、多くのファンが国立競技場につめかけた「ブライトン」ジャパンツアー。このプレミアムなイベントの立役者となった企業の1つが、同チームの本拠地である英国の海浜都市ブライトンに欧州本部を置き、2011年から同チームのメインスポンサーをつとめるアメリカン・エキスプレスだ。

今回のツアーにあたり、同社はカード会員に向けて観戦チケットを先行販売したほか、試合当日は、国立競技場外の特設ブースで「ブライトン」オリジナルグッズが当たるゲームを企画し、チーム史上初のジャパンツアーを大いに盛り上げた。

試合が行われた24日と28日の両日、アメリカン・エキスプレスの特設ブース「ブライトン×アメックス ファンブース」には、景品の限定アイテム目当てに、炎天下のなかファンが長蛇の列を作った。実際にブースを訪れたファンたちは、複数のアトラクションを体験し、試合前に高まる気持ちをさらに高ぶらせて観戦に臨んだ。ちなみに豪華賞品として用意されたのは、限定デザインのキャップ、Tシャツのほか、ブライトンロックキャンディ、そしてかき氷。さらにアメックスのカード会員には、限定グッズのオリジナル扇子も提供されたほか、レプリカ・ユニフォームなどを販売する国立競技場内外のオフィシャルストアでは10%ディスカウント、という特典まで用意されていた。

ブライトン「観戦スタイル」スナップ
アメックスの日本社長が登場するサプライズも!

今回WWDJAPANでは、思い思いの「サッカー観戦スタイル」を楽しむファンたちに声をかけ、小規模ながらスナップを実施。ブライトンのチームカラーである青や白を上手に取り入れる若者から、英国から訪日した古参のブライトン推しカップルまで、様々なファンたちをキャッチできた。個人的な1番のサプライズは、記者が最初に声をかけたオシャレなお二人が、なんとアメリカン・エキスプレスの須藤靖洋 日本代表/社長と来日中だった英国アメリカン・エキスプレスのビバリー・ソイヤー=シニア・ヴァイス・プレジデントだったこと。社長含む自分たちが楽しむことを忘れないーーそんな社風こそが「日々、世界最高の顧客体験の提供する」という同社のビジョンを生み、かけがえのない価値を会員に提供する原動力となる、という素敵なサイクルが垣間見えたハプニングだった。

アメリカン・エクスプレスは「日々、世界最高の顧客体験を提供する」というビジョンのもと、カード会員のライフスタイルを充実させる特典・サービスを企画する。直近では、世界的に人気の高いアーティスト、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)のコンサートチケットの先行販売や、予約がなかなかとれない名店での招待イベントなどを通じ、エクスクルーシブな体験を顧客に提供している。

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20代の有志でブランド始動 「過剰発注など服が大切にされていない現実が嫌だった」

「アントック(ANTOK)」は、2023年に大阪モード学園卒業の同級生が7人でスタートしたアパレルブランドだ。「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」出身の木代康太代表とOEM会社で経験を積んだ山白真結・生産管理担当を中心に、5人のスタッフは副業で退勤後に東京・恵比寿のアトリエに集まりミシンも自分たちで踏んで服を作っている。「サステナビリティにはできる限り取り組んでいる」という彼らの服作りについて聞いた。

「サステナビリティはトレンドだから意識しているのではない。私たちにとって、服は自己紹介と同義。それぞれにファッション業界を数年経験する中で、過剰発注や大量のサンプル発注など服が大切にされていない現実を見るのが嫌だった」と木代代表と山白生産管理担当は交互に話す。生産ロットが小さいブランドにとって環境配慮した服作りは原価もコストも上がりがちだ。2024-25年秋冬コレクションで打ち出したリサイクルポリエステルのシャツは上代4万3000円と、ヴァージン素材の倍以上。でも採用している。「日本におけるサステナビリティの取り組みはとてつもなく遅いと感じている。だけどサステナビリティが当たり前になる時代はいつか絶対に来る。その大切さを服を通じて世の中の人たちに伝えることが大事。特に同じ若い世代、感度の高い人たちに伝えたい。今やっていることは未来につながると信じている」とスタンスは明確だ。

PROFILE: 木代康太

木代康太
PROFILE: (きむらこうた)1997年2月25日生まれ、島根県出身。2019年大阪モード学園ファッションデザイン学科を卒業し、ヨウジヤマモトに入社。2023年に独立し、アントック(ANTOK)を立ち上げる

「サステナビリティが少しずつ広がる中で、シンプルな服は増えているが、個性的なデザインは少ない」と感じている。「アントック」の2024-25年秋冬コレクションはミリタリーを現代的に再解釈、ミリタリーウエアの機能性や丈夫さといった特徴を、現代の服としてどう取り入れるかを研究した18ルックを発表した。風よけのフラップを残しつつ、機能ではなくデザインとして取り入れたり、本来長袖のシャツを現代の気候に合わせて半袖としたりしている。

環境配慮型素材の採用例は、タマネギの皮から抽出した成分とオリーブや竹炭などの植物材料の成分を配合して染色する、小松マテーレの「オニベジ」染色を使用したリサイクルナイロンのアウターや、ニチモウのりんご由来のレザーの代替素材を使ったブルゾンなどもある。課題は環境配慮型の素材のデザインや色など選択肢の少なさだという。同じオーガニックコットンでもシーズンテーマやブランドの世界観にあうストライプやツイルなど柄を探したが見つからない。今回はヘリンボーンを1型採用。これが精一杯だった。

夜道で命を守る「防護服」

横糸にリフレクト糸を使ったデニムは暗いところで反射する。木代代表がコンサートの衣装からヒントを得たという。自身の出身地である島根は夜道が暗く交通事故が多発している。「命を守るためにも夜道で目立つことは命を守ることにもつながる。人間の生活環境を守ることもサステナビリティにつながると思う。サステナブル=エコやリサイクル素材だけでなく、日常着が防護服になるという新しいアプローチとしてブランドから提案したい」。

デニム素材を起用した理由は、「一番水質汚染への影響が大きい素材と聞き、なおかつ、誰しも1着は持っているであろう定番の素材」だから。「そんな定番素材が今後世界から無くなることは想像し難いから」、防護という付加価値で提案をする。

2026年秋冬には東コレでショー形式で発表したい

「2026年秋冬には東コレでショーを、2029年秋冬にパリでショー形式で発表したい。ショーの必要があるのか?と問われれば、悩ましいが、(「ヨウジヤマモト」で)パリコレを経験し、良い悪いの意思表示がはっきりしている拍手の音が耳に残っている。あの拍手で作り手たちのシンドイ期間が報われる。それも大切なことだと思うからショーで見せたい」。

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日本随一の購買力の街「港区」が面白い!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月2日号からの抜粋です)

林:最近、いろいろな取材先で「港区の購買力がすごい」と聞くようになりました。六本木ヒルズや麻布台ヒルズにラグジュアリーブランドが集まるだけでなく、銀座や新宿の商業施設でも上位顧客の港区民比率が高いと聞きます。実際どうなっているのか。そこに向けて小売企業がどんなことをしているのかを特集しました。

佐藤:六本木ヒルズができて、街のイメージも変わりましたよね。

林:夜の盛り場だった街が、昼夜関係なく老若男女が集まるようになりました。われわれは商業的な視点で街づくりを見てしまいがちですが、森ビルはまず働く場所、住む場所、文化を楽しむ場所、いずれもクオリティーの高い施設を作って、そこに商業施設を作り、その結果、金銭的に余裕のある人が集まる街ができています。統計によると港区の成人住人の6.6人に1人は社長だそうです。自営業もいればフリーランスもいるとは思いますが、平均年間所得も1人約1400万円とダントツです。ここだけまるでドバイの様相です。

「区」で語れるのは「港区」くらい

佐藤:アートシーンでいえば、森ビル前社長の森稔さんが「経済は文化のパトロンであり、文化は都市の魅力や磁力を測るバロメーター」という考えのもと、六本木ヒルズの中心に森美術館を設けたことが大きな転換点になりました。国立新美術館の存在も大きいです。今や大小さまざまな美術館やギャラリーが六本木に集まり、街としてアートを盛り上げています。

林:美術館といえば、かつては上野だった。

佐藤:そうですね。森美術館は学校に無料でツアーを提供するスクールプログラムを実施していて、参加率が高いのはやはり港区の小学校だそうです。小学校で6年間本物のアートに触れ続けたら、間違いなく文化資本が高くなるでしょう。そういう子どもたちが港区で育ち、事業を行い、富と文化が再生産される構図が見えました。「東京カレンダー」の編集長の取材も面白かったですね。

林:「東京カレンダー」が果たした役割は大きいね。六本木とか渋谷とかのくくりでなく、「区」で語れるのは「港区」くらい。彼らの発信によって「港区」が記号的な意味合いを持つようになってきた。作家の麻布競馬場が描くような、格差社会のマウントの取り合いや憧れ、ルサンチマンも含め、ギラギラキラキラの象徴になったよね。興味深いエリアだなと改めて思いました。

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日本随一の購買力の街「港区」が面白い!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月2日号からの抜粋です)

林:最近、いろいろな取材先で「港区の購買力がすごい」と聞くようになりました。六本木ヒルズや麻布台ヒルズにラグジュアリーブランドが集まるだけでなく、銀座や新宿の商業施設でも上位顧客の港区民比率が高いと聞きます。実際どうなっているのか。そこに向けて小売企業がどんなことをしているのかを特集しました。

佐藤:六本木ヒルズができて、街のイメージも変わりましたよね。

林:夜の盛り場だった街が、昼夜関係なく老若男女が集まるようになりました。われわれは商業的な視点で街づくりを見てしまいがちですが、森ビルはまず働く場所、住む場所、文化を楽しむ場所、いずれもクオリティーの高い施設を作って、そこに商業施設を作り、その結果、金銭的に余裕のある人が集まる街ができています。統計によると港区の成人住人の6.6人に1人は社長だそうです。自営業もいればフリーランスもいるとは思いますが、平均年間所得も1人約1400万円とダントツです。ここだけまるでドバイの様相です。

「区」で語れるのは「港区」くらい

佐藤:アートシーンでいえば、森ビル前社長の森稔さんが「経済は文化のパトロンであり、文化は都市の魅力や磁力を測るバロメーター」という考えのもと、六本木ヒルズの中心に森美術館を設けたことが大きな転換点になりました。国立新美術館の存在も大きいです。今や大小さまざまな美術館やギャラリーが六本木に集まり、街としてアートを盛り上げています。

林:美術館といえば、かつては上野だった。

佐藤:そうですね。森美術館は学校に無料でツアーを提供するスクールプログラムを実施していて、参加率が高いのはやはり港区の小学校だそうです。小学校で6年間本物のアートに触れ続けたら、間違いなく文化資本が高くなるでしょう。そういう子どもたちが港区で育ち、事業を行い、富と文化が再生産される構図が見えました。「東京カレンダー」の編集長の取材も面白かったですね。

林:「東京カレンダー」が果たした役割は大きいね。六本木とか渋谷とかのくくりでなく、「区」で語れるのは「港区」くらい。彼らの発信によって「港区」が記号的な意味合いを持つようになってきた。作家の麻布競馬場が描くような、格差社会のマウントの取り合いや憧れ、ルサンチマンも含め、ギラギラキラキラの象徴になったよね。興味深いエリアだなと改めて思いました。

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東京ストリート名物こってり「カミヤ」味 俺流貫き売り上げ200%増量

ソスウが運営するメンズブランド「カミヤ(KAMIYA)」の2025年春夏コレクションは“マニッシュ・ボーイ”をキーワードに、神谷康司デザイナー流の“男らしさ”をストリートウエアに凝縮させた。スタイルはアメカジやワークを中心に、スケーターやラッパーのルーズなシルエットを取り入れ、グランジ調の加工をたっぷり盛り込んだ濃厚な“男”のバランス。とはいえ重々しさはなく、むしろ軽やかに見えるのは、根底にある陽気なムードだろう。そのポジティブな“チャラさ”が「カミヤ」のスタイルを支えている。

強打者ぞろいのアイテム群

神谷デザイナーは、会場に秋葉原のキャンプ練習場「キャンパス(campass)」を選んだ。山手線の高架下という異様な空間で、電車が通過すると轟音が一帯に響き渡る。ファッションショーという非現実的なイベントと日常の環境音を融合させ、BGMのジャズが雨上がりの生暖かい湿気を熱気に変えていった。

ベースとなるのは、加工デニムのアイテムの数々だ。ヒッピー風のジーンズを高解像度でスキャニングしたトロンプルイユや、グリーンなどの色味を意識したオーバーダイで、デニムのバリエーションを拡充。ワイヤーを使って、シルエットにゆがみやうねりを加えた。さらにバックサテンの加工にも挑戦し、トップスの表面には繊細なシワでニュアンスをプラス。全体的にダークトーンで無骨さはあるものの、荒々しいカットアウトやダメージ、強弱のリズムをつけたシルエットで“隙”をデザインし、未熟で前のめりな少年性を表現した。

ジーンズに合わせたテーラードジャケットには、神谷家の家紋をモチーフにしたアゲハ蝶を刺しゅうする。 代々の先祖から受け継いできた“男たるものの責任”を背中で感じながら、男たちを鼓舞し、讃え、強く、強く前進していく意思を示す。ブランドの売り上げを支えるニットも表情豊かで、単品でも存在感を放つ強打者をそろえた。

つかんだ“らしさ”を武器に

アゲハ蝶と松、フジの花で彩った和柄のアロハや、カモフラージュ、太ピッチのボーダー、ライダースのだまし絵などインパクトのある柄が、“チャラい”抜けの要素として機能し、チーム「カミヤ」にストーリー性を与えた。世間の価値観をひっくり返すような、あっと驚くスタイルがあるわけではない。あくまでリアルクローズをベースに、単品の強さを磨き抜いて、男らしさ、職人の加工技術を増し増しで強さを練り上げ、そこに神谷康司らしい真っ直ぐな明るさ、つまり“チャラさ”を注入して、親しみやすさと憧れを作り出す。ブランド始動から4シーズン目を迎え、「カミヤ」らしさを完全につかみつつある印象だ。

フィナーレには、デコトラが登場するサプライズも披露した。“チャラい”を体現するトラックのフロントには、“裏街道”“反抗期”の文字が刻まれている。「協力してくれたデコトラのもともとの装飾だけど、『もらった』と思った」と、神谷デザイナーは笑う。「初めてのショーでは車が壁を突き破り、次は渋谷の通りをジャックした。わざわざ秋葉原まで来てもらうのだから、普通のショーだけやったらつまらない」。ショー前のリハーサルでは、トラックが駐車する位置を何度も何度も調整していた。

未熟者だからこその強み

自分が信じた“かっこいい”を貫くスタンスはビジネスにも好影響で、売上高は前年比200%近くに伸長。特にニットとスニーカーは完売が続くほど人気で、韓国での知名度も広がっているという。ショー後の取材で質問がビジネスに及ぶと、“チャラい”視線をわざわざこちらに送りながら「それが、実はすごい増えて」と笑みがこぼれ、祝福と嫉妬の気持ちが同時に込み上げてくる。ただ、好調とはいえ「カミヤ」はまだ未熟者であることと、未熟者であるがゆえの強みを理解している。これからも熱い気持ちと謙虚な姿勢で、さらに“かっこいい”ブランドへと成長していくだろう。たっぷりのサービス精神と、愛すべき“チャラさ”と共に。

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ミラノ拠点「セッチュウ」のサステナ定義は「もったいない」 欧州規制への冷静な対応も

「セッチュウ(SETCHU)」は「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のグランプリなど数々のアワードで受賞歴を持つ注目のブランドだ。桑田悟史デザイナーは現在、ミラノを拠点に活動をしている。イタリア各地の工場ともつながりを持ち、ラグジュアリーマーケットを開拓している「セッチュウ」は、厳しさを増す欧州のサステナビリティ関連法規制にどう対応しているのだろうか?来日した桑田デザイナーに「セッチュウ」が考えるサステナビリティの定義や実際の取り組み内容について聞いた。

WWD:サステナビリティと言う言葉をどう解釈し、「セッチュウ」での服作りにどう位置づけて取り入れているか?

桑田悟史デザイナー(以下、桑田):サステナビリティをテーマに取材を受けるのはこれが初めて。というのもそれは当然のことであり、アピールするのは違うと思うから。大事なキーワードであり、服作りの最初にくるものだと考えている。環境面、人権面それぞれいろいろな解釈があるから解釈にとらわれず、できることは実行するスタンスだ。

自分がサステナビリティを語るときは「もったいない」と言う言葉を使うことが多い。「もったいない」という発想を持つことで、生地を節約したり、資源を大事にしたりすることができるから。「もったいない」は身の回りのことにできる限りの愛を与えることでもあると思う。江戸時代、日本はサステナビリティの最先端を行っていたが資本主義が進み、環境や人権を置き去りにしたことで崩れ、日本流のサステナビリティは衰退してしまった。「セッチュウ」という、日本の文化をブランド名にした以上、そのイメージを払拭してゆくことも使命だと思う。

WWD:“「もったいない」が衰退している”はどのようなときに感じる?

桑田:身の回りのプラスチックの量ひとつとっても、今の日本の暮らしでは「もったいない」という感覚が明らかに無視されている。プラスチックは必要だけど、そのありがたみ、感謝の念をなくしている。それは日本人のひとりとして恥ずかしいこと。本来日本人は感謝をすることが得意なのに。僕は釣りが趣味で釣りの最中に水面に浮いているプラスチックを見れば悲しくなる。

ヨーロッパの市場では買ったものを紙の袋か、持参した袋に入れてもらうことのが習慣だ。日本では少額のお金を払えばプラスチックの袋がいくらでももらえるなど、その便利さが優先されている。便利を突き詰めるあまり、サステナビリティを突き詰めることをやめてしまったのが今の日本ではないか。資本主義とサステナビリティは真逆にあるので、考える脳の使い分けも難しい。だからこそ僕たちクリエイティブな人間が違う発想でサステナビリティを視野に入れてゆく必要があるとも思う。

WWD:服作りにおいて「もったいない」は具体的にどのように取り入れている?

桑田:もの作りで参考しているのが1940年代の洋服の作りだ。当時は世界大戦があったから、身を守る服を作る技術が短時間で集中的に生み出された。大戦中だから物資不足でメタルなどの資材が使えない。その代わり、縫い方によって強度を求めた。その頃に生まれたミリタリーの服は、その後のワークウェアやユニホームなど大量生産の衣服のベースになっている。そこに見る「どう長持ちさせるか」の工夫はまさにサステナビリティの発想だ。

また人権面では、多くの工場がファッションデザイナーからの “ラストミニッツ”での対応、しかも毎シーズン繰り返される対応に疲れている。「セッチュウ」は決まった型を継続し、生地をアップデートすることで先が見える商品展開を心がけている。工場にすれば労働時間や利益の計算がしやすいし、僕らからすれば品質が向上してゆくから双方にメリットがある。こういった商品展開もサステナビリティにつながると思う。参考になるのは「iPhone」のデザインの考え方だ。

WWD:生地はオリジナルが多く、気に入った生地は継続して使用している。これも同じ考え方?

桑田:そのほうが生地屋さんからすれば生地や糸を無駄にする必要がない。オリジナルで作った分は責任を持って使い切る。だからオーダーは慎重になる。大量オーダーしつつ、実際にはその一部しか使わない大手ブランドがあるのが業界の現実。工場から「〇〇から大量オーダー入ったけど、シーズン余剰が出そうだ」と教えてもらって高級素材を抑えた価格で使用することもある。僕はミラノ拠点が長く、イタリア各地の工場と密なコミュニケーションをしており、彼らは僕が無駄を出さないことに興味があることを知っているから、余剰が出そうなときは声をかけてくれる。

WWD:桑田さんは慎重だけど、決断も早い。

桑田:それは自分の中で決めているルールのひとつ。いろいろなメゾンで経験を積む中で、デザイナーの決断が遅ければ遅いほど周りの人に負担がかかることを知ったから、決断は早くするようにしている。

WWD:環境配慮型素材には、リサイクルポリエステルやオーガニックコットン、技術革新による全く新しい素材などさまざまあるが、特にどこを意識して選んでいる?

桑田:第1に考えるのは品質。価格が同じで品質がそこまで変わらなければよりサステナブルな生地を選ぶようにしている。

欧州の法規制への対応

WWD:欧州、特にフランスを中心にサステナビリティ、循環に関する法規制が厳しくなっている。どのように対応しているか?

桑田:法規制の内容理解はデザインをしていく上で欠かせないので、動きがあるたびにチェックしている。工場との情報交換から得ることが多い。はっきりとした決まりがないケースもあるから「できる限りのことをする」スタンスだ。例えば、納品時に服を入れるパッケージングに関しては、リサイクルプラスチックを採用するのは当然で、加えてジップロックタイプにすることで店で再利用しやすいよう工夫しています。従来品より価格は上がるが、仕方ない。世の中が良くなっていくためには必要なことだと思う。

ただ、規制に全部従う必要があるかと言えば、それは疑問。正直、企業間や国家間のルールメイキングの覇権争い、利害関係に巻き込まれている感は否めない。例えばフランスでは製品に環境的な特性(*編集部注)を表示することが義務付けられているが、100%守られているかと言えばそうではなく、僕らブランド側としてははっきりしてほしい。クリアにしてゆくのは政府の役割でもある。明確でないと湾曲されたルールが生まれるといった困った状況もあるが、僕たちは環境を考えた上で規制以上にできることを行っている。ブランドの在り方、生き方として伝わるから。

*編集部注)環境的特性とは、リサイクル素材の配合とその割合、再生可能資源の使用、耐久性、堆肥化の可能性、修理可能性などを指す

WWD:法規制の中でも特に意識しているものは?

桑田:全般的に常にチェックしている。ひとつあげるとしたら、製品や原料がどこで作られているかを示すトレーサビリティーの義務化だ。意識しているというより、作り手の義務になりつつある。

WWD:コットンであれば農地まで、革製品であればどこの牧場からかを明らかにするのがトレーサビリティーだ。追いかけるのは大変では?

桑田:大変だが、(サプライヤーに対して、原産地に関する)質問をして明確な答えが返ってこなかったら使わない。EUのサプライヤーでもまだ自分たちの原料のトレーサビリティーを把握していないところはあるが、ほぼほぼ皆さん、把握している。レザーに関しては牧場で働く人たちの環境や動物の飼育環境が悪いと分かっている地域のものは使わない。中国産のコットンは(新疆綿のリスクがあるから)避ける。アメリカに輸出できないから。

実は、将来の夢は自分で農業を営むこと。そこで収穫したもので洋服を作ることが究極の夢。畑があり、動物を飼育し、ホテルを付随し、お客様自身もそこで経験をしてもらいながら循環させる。サステナビリティは経験してはじめて見えてくると思うから。資本主義の中で生活しているとサステナビリティは「聞く」だけだから経験ができる場を作りたい。

WWD:イタリアブラン「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のような発想だ。

桑田:場所はオーストラリアなのかアフリカなのか、僕の場合は釣りができないとダメなので川や海の近くになると思う(笑)。

作る側の責任であり、お客様に求めるのはまだ早い

WWD:サステナビリティの価値をお客さんに伝えるのは、簡単ではない。着る人にもその価値をわかってほしい?

桑田:伝えるのは簡単ではない。今のところそれは、作る側の責任であり、お客さまに求めるのはまだ早いと思う。服はやはり着る人をきれいに見せるためのもの。そこにサステナビリティの付加価値がついたらいい、というスタンスだ。紙デニムのように、結果的に軽さを経験してもらえるような製品が優れていると思う。

僕は「サステナブル」と聞くとすぐ興味を持つ。こだわればこだわるほどアイデアがわき、興味を持つ。だからお客様というより、より多くのデザイナーが関心を持つといいなと思う。求める人が多くなれば変わることも多いと思うから。

WWD:環境配慮型の素材を使うと価格が上がるのでは?一時期は、従来素材の1.3倍から1.5倍と言われていた。

桑田:5年前はそうだったが、生地屋さんも進化し、イタリアでは最近は「多少高い」くらい。「多少」であれば高くても使うようにしている。

WWD:日本では、環境配慮型にこだわると選択肢の幅が狭い、とデザイナーたちがなげいている。

桑田:ミラノウニカなどの生地見本市ではリサイクル繊維などが数多く見られる。ただ、再生することにより水を大量使用しているケースもあるから、認証素材だからといって鵜呑みにはできない。常に疑いの目を持っていないとダメだろう。

PROFILE: 桑田悟史/「セッチュウ」デザイナー

桑田悟史/「セッチュウ」デザイナー
PROFILE: (くわた・さとし)1983年生まれ、京都府出身。高校卒業後にビームスの販売として勤務し、21歳渡英する。セントラル・セント・マーチンズ卒業後はガレス・ピューのアシスタントを経て、カニエ・ウェスト(Ye)のアトリエやリカルド・ティッシ時代の「ジバンシィ」、「イードゥン」でデザイナーとしての経験を積んだ。2020年に「セッチュウ」設立。22年に「フー・イズ・オン・ネクスト?」最優秀賞、23年に「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のグランプリを受賞 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
WWD:具体的に環境配慮型素材を使った例を教えてほしい。

桑田:冒頭の写真の“紙”デニムは、コットン78%、紙22%。沖縄のキュアラボさんと作ったオリジナル生地。

編集部注)キュアラボ=沖縄拠点の未利用資源を活用した素材開発、製造・販売を行う2021年創業のベンチャー企業。紙デニムの原料は、さとうきびの製糖時に発生する副産物であるバガス。これをキュアラボ独自の技術でパウダー状に加工し原材料とし、国内工場で用途に合わせた紙に加工。紙糸を緯糸に使用し、国内工場にて用途に合わせた様々な生地に加工している。

人類は紀元前からサトウキビを生産・消費してきたけど、その残渣はこれまで飼料用途以外の9割が廃棄されてきた。キュアラボはその課題解決に取り組み、北海道の会社と連携してサトウキビ残渣を原料にした和紙を製造している。そのスタンスに共感した。

WWD:デニムに和紙を入れることで製品としての魅力は?

桑田:このデニムは縦位置にコットンを、横糸に2ミリ程度の薄紙を撚糸した和紙糸を使っている。紙は繊維ではないので、バクテリアがつきにくく、クリーン。そして紙だから着ると驚くほど軽い。そして夏は涼しく、冬は暖かく、機能的だ。今はまだ開発中であり、当初は13~15オンスだったところを試行錯誤で糸を細くしてもらい、現状は16オンスの見た目で11オンス程度まで軽くなった。

WWD:「セッチュウ」と言えば、ユニークなパターンも特徴だ。

桑田:「セッチュウ」のDNAとは、クラシックなものから着想を得て、シンプルで機能的な衣服の創作をすること。サヴィル・ロウでは、生地の最効率化と耐久性の高い衣服の構造を学んだ。このデニムにもエドワーディアン調の要素が入っている。そして僕らは手作業にこだわるのでセルビッチ風のステッチも手仕事だ。

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ミラノ拠点「セッチュウ」のサステナ定義は「もったいない」 欧州規制への冷静な対応も

「セッチュウ(SETCHU)」は「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のグランプリなど数々のアワードで受賞歴を持つ注目のブランドだ。桑田悟史デザイナーは現在、ミラノを拠点に活動をしている。イタリア各地の工場ともつながりを持ち、ラグジュアリーマーケットを開拓している「セッチュウ」は、厳しさを増す欧州のサステナビリティ関連法規制にどう対応しているのだろうか?来日した桑田デザイナーに「セッチュウ」が考えるサステナビリティの定義や実際の取り組み内容について聞いた。

WWD:サステナビリティと言う言葉をどう解釈し、「セッチュウ」での服作りにどう位置づけて取り入れているか?

桑田悟史デザイナー(以下、桑田):サステナビリティをテーマに取材を受けるのはこれが初めて。というのもそれは当然のことであり、アピールするのは違うと思うから。大事なキーワードであり、服作りの最初にくるものだと考えている。環境面、人権面それぞれいろいろな解釈があるから解釈にとらわれず、できることは実行するスタンスだ。

自分がサステナビリティを語るときは「もったいない」と言う言葉を使うことが多い。「もったいない」という発想を持つことで、生地を節約したり、資源を大事にしたりすることができるから。「もったいない」は身の回りのことにできる限りの愛を与えることでもあると思う。江戸時代、日本はサステナビリティの最先端を行っていたが資本主義が進み、環境や人権を置き去りにしたことで崩れ、日本流のサステナビリティは衰退してしまった。「セッチュウ」という、日本の文化をブランド名にした以上、そのイメージを払拭してゆくことも使命だと思う。

WWD:“「もったいない」が衰退している”はどのようなときに感じる?

桑田:身の回りのプラスチックの量ひとつとっても、今の日本の暮らしでは「もったいない」という感覚が明らかに無視されている。プラスチックは必要だけど、そのありがたみ、感謝の念をなくしている。それは日本人のひとりとして恥ずかしいこと。本来日本人は感謝をすることが得意なのに。僕は釣りが趣味で釣りの最中に水面に浮いているプラスチックを見れば悲しくなる。

ヨーロッパの市場では買ったものを紙の袋か、持参した袋に入れてもらうことのが習慣だ。日本では少額のお金を払えばプラスチックの袋がいくらでももらえるなど、その便利さが優先されている。便利を突き詰めるあまり、サステナビリティを突き詰めることをやめてしまったのが今の日本ではないか。資本主義とサステナビリティは真逆にあるので、考える脳の使い分けも難しい。だからこそ僕たちクリエイティブな人間が違う発想でサステナビリティを視野に入れてゆく必要があるとも思う。

WWD:服作りにおいて「もったいない」は具体的にどのように取り入れている?

桑田:もの作りで参考しているのが1940年代の洋服の作りだ。当時は世界大戦があったから、身を守る服を作る技術が短時間で集中的に生み出された。大戦中だから物資不足でメタルなどの資材が使えない。その代わり、縫い方によって強度を求めた。その頃に生まれたミリタリーの服は、その後のワークウェアやユニホームなど大量生産の衣服のベースになっている。そこに見る「どう長持ちさせるか」の工夫はまさにサステナビリティの発想だ。

また人権面では、多くの工場がファッションデザイナーからの “ラストミニッツ”での対応、しかも毎シーズン繰り返される対応に疲れている。「セッチュウ」は決まった型を継続し、生地をアップデートすることで先が見える商品展開を心がけている。工場にすれば労働時間や利益の計算がしやすいし、僕らからすれば品質が向上してゆくから双方にメリットがある。こういった商品展開もサステナビリティにつながると思う。参考になるのは「iPhone」のデザインの考え方だ。

WWD:生地はオリジナルが多く、気に入った生地は継続して使用している。これも同じ考え方?

桑田:そのほうが生地屋さんからすれば生地や糸を無駄にする必要がない。オリジナルで作った分は責任を持って使い切る。だからオーダーは慎重になる。大量オーダーしつつ、実際にはその一部しか使わない大手ブランドがあるのが業界の現実。工場から「〇〇から大量オーダー入ったけど、シーズン余剰が出そうだ」と教えてもらって高級素材を抑えた価格で使用することもある。僕はミラノ拠点が長く、イタリア各地の工場と密なコミュニケーションをしており、彼らは僕が無駄を出さないことに興味があることを知っているから、余剰が出そうなときは声をかけてくれる。

WWD:桑田さんは慎重だけど、決断も早い。

桑田:それは自分の中で決めているルールのひとつ。いろいろなメゾンで経験を積む中で、デザイナーの決断が遅ければ遅いほど周りの人に負担がかかることを知ったから、決断は早くするようにしている。

WWD:環境配慮型素材には、リサイクルポリエステルやオーガニックコットン、技術革新による全く新しい素材などさまざまあるが、特にどこを意識して選んでいる?

桑田:第1に考えるのは品質。価格が同じで品質がそこまで変わらなければよりサステナブルな生地を選ぶようにしている。

欧州の法規制への対応

WWD:欧州、特にフランスを中心にサステナビリティ、循環に関する法規制が厳しくなっている。どのように対応しているか?

桑田:法規制の内容理解はデザインをしていく上で欠かせないので、動きがあるたびにチェックしている。工場との情報交換から得ることが多い。はっきりとした決まりがないケースもあるから「できる限りのことをする」スタンスだ。例えば、納品時に服を入れるパッケージングに関しては、リサイクルプラスチックを採用するのは当然で、加えてジップロックタイプにすることで店で再利用しやすいよう工夫しています。従来品より価格は上がるが、仕方ない。世の中が良くなっていくためには必要なことだと思う。

ただ、規制に全部従う必要があるかと言えば、それは疑問。正直、企業間や国家間のルールメイキングの覇権争い、利害関係に巻き込まれている感は否めない。例えばフランスでは製品に環境的な特性(*編集部注)を表示することが義務付けられているが、100%守られているかと言えばそうではなく、僕らブランド側としてははっきりしてほしい。クリアにしてゆくのは政府の役割でもある。明確でないと湾曲されたルールが生まれるといった困った状況もあるが、僕たちは環境を考えた上で規制以上にできることを行っている。ブランドの在り方、生き方として伝わるから。

*編集部注)環境的特性とは、リサイクル素材の配合とその割合、再生可能資源の使用、耐久性、堆肥化の可能性、修理可能性などを指す

WWD:法規制の中でも特に意識しているものは?

桑田:全般的に常にチェックしている。ひとつあげるとしたら、製品や原料がどこで作られているかを示すトレーサビリティーの義務化だ。意識しているというより、作り手の義務になりつつある。

WWD:コットンであれば農地まで、革製品であればどこの牧場からかを明らかにするのがトレーサビリティーだ。追いかけるのは大変では?

桑田:大変だが、(サプライヤーに対して、原産地に関する)質問をして明確な答えが返ってこなかったら使わない。EUのサプライヤーでもまだ自分たちの原料のトレーサビリティーを把握していないところはあるが、ほぼほぼ皆さん、把握している。レザーに関しては牧場で働く人たちの環境や動物の飼育環境が悪いと分かっている地域のものは使わない。中国産のコットンは(新疆綿のリスクがあるから)避ける。アメリカに輸出できないから。

実は、将来の夢は自分で農業を営むこと。そこで収穫したもので洋服を作ることが究極の夢。畑があり、動物を飼育し、ホテルを付随し、お客様自身もそこで経験をしてもらいながら循環させる。サステナビリティは経験してはじめて見えてくると思うから。資本主義の中で生活しているとサステナビリティは「聞く」だけだから経験ができる場を作りたい。

WWD:イタリアブラン「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のような発想だ。

桑田:場所はオーストラリアなのかアフリカなのか、僕の場合は釣りができないとダメなので川や海の近くになると思う(笑)。

作る側の責任であり、お客様に求めるのはまだ早い

WWD:サステナビリティの価値をお客さんに伝えるのは、簡単ではない。着る人にもその価値をわかってほしい?

桑田:伝えるのは簡単ではない。今のところそれは、作る側の責任であり、お客さまに求めるのはまだ早いと思う。服はやはり着る人をきれいに見せるためのもの。そこにサステナビリティの付加価値がついたらいい、というスタンスだ。紙デニムのように、結果的に軽さを経験してもらえるような製品が優れていると思う。

僕は「サステナブル」と聞くとすぐ興味を持つ。こだわればこだわるほどアイデアがわき、興味を持つ。だからお客様というより、より多くのデザイナーが関心を持つといいなと思う。求める人が多くなれば変わることも多いと思うから。

WWD:環境配慮型の素材を使うと価格が上がるのでは?一時期は、従来素材の1.3倍から1.5倍と言われていた。

桑田:5年前はそうだったが、生地屋さんも進化し、イタリアでは最近は「多少高い」くらい。「多少」であれば高くても使うようにしている。

WWD:日本では、環境配慮型にこだわると選択肢の幅が狭い、とデザイナーたちがなげいている。

桑田:ミラノウニカなどの生地見本市ではリサイクル繊維などが数多く見られる。ただ、再生することにより水を大量使用しているケースもあるから、認証素材だからといって鵜呑みにはできない。常に疑いの目を持っていないとダメだろう。

PROFILE: 桑田悟史/「セッチュウ」デザイナー

桑田悟史/「セッチュウ」デザイナー
PROFILE: (くわた・さとし)1983年生まれ、京都府出身。高校卒業後にビームスの販売として勤務し、21歳渡英する。セントラル・セント・マーチンズ卒業後はガレス・ピューのアシスタントを経て、カニエ・ウェスト(Ye)のアトリエやリカルド・ティッシ時代の「ジバンシィ」、「イードゥン」でデザイナーとしての経験を積んだ。2020年に「セッチュウ」設立。22年に「フー・イズ・オン・ネクスト?」最優秀賞、23年に「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のグランプリを受賞 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
WWD:具体的に環境配慮型素材を使った例を教えてほしい。

桑田:冒頭の写真の“紙”デニムは、コットン78%、紙22%。沖縄のキュアラボさんと作ったオリジナル生地。

編集部注)キュアラボ=沖縄拠点の未利用資源を活用した素材開発、製造・販売を行う2021年創業のベンチャー企業。紙デニムの原料は、さとうきびの製糖時に発生する副産物であるバガス。これをキュアラボ独自の技術でパウダー状に加工し原材料とし、国内工場で用途に合わせた紙に加工。紙糸を緯糸に使用し、国内工場にて用途に合わせた様々な生地に加工している。

人類は紀元前からサトウキビを生産・消費してきたけど、その残渣はこれまで飼料用途以外の9割が廃棄されてきた。キュアラボはその課題解決に取り組み、北海道の会社と連携してサトウキビ残渣を原料にした和紙を製造している。そのスタンスに共感した。

WWD:デニムに和紙を入れることで製品としての魅力は?

桑田:このデニムは縦位置にコットンを、横糸に2ミリ程度の薄紙を撚糸した和紙糸を使っている。紙は繊維ではないので、バクテリアがつきにくく、クリーン。そして紙だから着ると驚くほど軽い。そして夏は涼しく、冬は暖かく、機能的だ。今はまだ開発中であり、当初は13~15オンスだったところを試行錯誤で糸を細くしてもらい、現状は16オンスの見た目で11オンス程度まで軽くなった。

WWD:「セッチュウ」と言えば、ユニークなパターンも特徴だ。

桑田:「セッチュウ」のDNAとは、クラシックなものから着想を得て、シンプルで機能的な衣服の創作をすること。サヴィル・ロウでは、生地の最効率化と耐久性の高い衣服の構造を学んだ。このデニムにもエドワーディアン調の要素が入っている。そして僕らは手作業にこだわるのでセルビッチ風のステッチも手仕事だ。

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志田未来、菅井友香、阿部詩が登場 「ワコール」のリブランディングイベントでサシェ作りを体験

ワコール9月5日、東京ミッドタウン日比谷で「ワコール(WACOAL)」のリブランディングイベントを行った。コンセプトを“美しさ”から“新しい自分への出合い”に再定義。ブランドメッセージを“愛するわたしへ。Love your moment.”とし、日々の下着を選ぶ時間が、自分を見つめ、愛せる瞬間になるようなブランドを目指す。これは、新たなブランドの世界観を表現するポップアップイベント“ラブ ユア モーメント ガーデン”を記念するもので、女優の志田未来、タレントの菅井友香、柔道家の阿部詩が登場。ハーブガーデンをイメージした空間でトークショーを行った。

3人が語る“自分を愛する瞬間”

1日の始め方について志田は、「窓を開けて空気を入れ替えるとスイッチが入る」とコメント。健康に気を使うという菅井は、「トマトでリコピン、プルーンで鉄分を取るなど、しっかりと朝ごはんを食べる」と話した。「朝起きて、すぐにトレーニングなので、鏡を見て自分に頑張ろうと言い聞かせる」と阿部。自分を愛する瞬間について志田は、「365日」、菅井は「ベスト尽くせたと思えたとき」、阿部は「困難な状況でも一歩前に進めた瞬間」と、それぞれの思いを語った。トークショーの後に3人は、オリジナルのサシェ作りを体験。思い思いにドライフラワーや下着の製造工程で発生する残材のアップリケ、好きなアロマを選び完成させた。

ポップアップイベント“ラブ ユア モーメント ガーデン”は6〜8日、東京ミッドタウン日比谷で開催。日本橋のフラワーショップ「フェテ(FETE)」とコラボしたアロマの香りが漂うハーブガーデンの中で、オリジナルのサシェ作りが体験できる(500円)。来場者限定で、SNS投稿キャンペーンも実施。抽選で100人に“ディアヒップショーツ”をプレゼントする。

■「Love your moment Garden」
会期:9月6〜8日
時間:11:00~19:00
会場:東京ミッドタウン日比谷 アトリウム(1階)100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目1-2
※サシェ作り体験(500円)は、各日先着100個限定

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志田未来、菅井友香、阿部詩が登場 「ワコール」のリブランディングイベントでサシェ作りを体験

ワコール9月5日、東京ミッドタウン日比谷で「ワコール(WACOAL)」のリブランディングイベントを行った。コンセプトを“美しさ”から“新しい自分への出合い”に再定義。ブランドメッセージを“愛するわたしへ。Love your moment.”とし、日々の下着を選ぶ時間が、自分を見つめ、愛せる瞬間になるようなブランドを目指す。これは、新たなブランドの世界観を表現するポップアップイベント“ラブ ユア モーメント ガーデン”を記念するもので、女優の志田未来、タレントの菅井友香、柔道家の阿部詩が登場。ハーブガーデンをイメージした空間でトークショーを行った。

3人が語る“自分を愛する瞬間”

1日の始め方について志田は、「窓を開けて空気を入れ替えるとスイッチが入る」とコメント。健康に気を使うという菅井は、「トマトでリコピン、プルーンで鉄分を取るなど、しっかりと朝ごはんを食べる」と話した。「朝起きて、すぐにトレーニングなので、鏡を見て自分に頑張ろうと言い聞かせる」と阿部。自分を愛する瞬間について志田は、「365日」、菅井は「ベスト尽くせたと思えたとき」、阿部は「困難な状況でも一歩前に進めた瞬間」と、それぞれの思いを語った。トークショーの後に3人は、オリジナルのサシェ作りを体験。思い思いにドライフラワーや下着の製造工程で発生する残材のアップリケ、好きなアロマを選び完成させた。

ポップアップイベント“ラブ ユア モーメント ガーデン”は6〜8日、東京ミッドタウン日比谷で開催。日本橋のフラワーショップ「フェテ(FETE)」とコラボしたアロマの香りが漂うハーブガーデンの中で、オリジナルのサシェ作りが体験できる(500円)。来場者限定で、SNS投稿キャンペーンも実施。抽選で100人に“ディアヒップショーツ”をプレゼントする。

■「Love your moment Garden」
会期:9月6〜8日
時間:11:00~19:00
会場:東京ミッドタウン日比谷 アトリウム(1階)100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目1-2
※サシェ作り体験(500円)は、各日先着100個限定

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CO2からポリエステルを作る日本発世界唯一の技術、その革新性と今後の課題

パリ五輪のスポーツクライミング競技で、日本、アメリカ、オーストリア、韓国代表が着用したユニホームは各国の代表する山のグラフィックが印象的だったが、採用された素材も革新的だった。世界初のCO2由来のポリエステルを使用したユニホームで「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」が提供した。

 気候変動対策のひとつとして注目されるカーボンリサイクル技術。このユニホームにはその革新的な技術、CO2を原料とするパラキシレン(高純度テレフタル酸を経由してポリエステル繊維やペットボトル用樹脂原料となる化合物)が用いられた。この技術はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業で、2020年から三菱商事が富山大学、千代田化工建設、日鉄エンジニアリング、日本製鉄、ハイケムが開発を進め、23年にCO2を原料としたパラキシレンの試験製造に成功した。

 どのような経緯でこの技術が生まれたのか。三菱商事で同プロジェクトの中心的存在を果たす地球環境エネルギーグループ 次世代エネルギー本部の岡本麻代課長は、「脱炭素が実現した世界でもCO2排出がゼロになるわけではないので、『CO2を原料として使えないか』という起点で事業を検討した。そして、石油化学製品と比べて製造コストが高いため、グリーンプレミアムを市場に転嫁するために付加価値の高い最終製品にすることが事業成立の鍵と考え、アパレル事業、ポリエステル生地、その原料となるパラキシレンの製造技術に行きついた。CO2からパラキシレンを製造する技術は日本には世界唯一の技術シーズがあったため、この案に結び付けて構想を練りNEDOの支援を得た」と振り返る。補足すると、NEDO事業で開発する技術はパラキシレンの製造までで、その後CO2由来のパラキシレンを酸化させる既存プロセスを経てテレフタル酸を生成する。

 ポリエステルは、エチレングリコールとテレフタル酸のエステル結合で重合されるもので、その原料となるエチレングリコールは植物由来原料での量産化が世界的に進んでいる。一方、テレフタル酸はパイロットプラントでの製造は可能になってはいるが量産化は難易度が高く進んでいない。「理由はテレフタル酸の原料であるパラキシレンの分子構造の複雑さにある。CO2からパラキシレンを作る技術は非常に難易度が高いが、これを解決する世界唯一の技術シーズを富山大学などが開発していた」。

この技術を高付加価値の最終製品にすることを目指したのがゴールドウインだ。ゴールドウインは23年、プロジェクトオーナーになり、CO2由来のポリエステルの製造に着手。フィンランドの再生可能燃料メーカーのネステ(NESTE)、三菱商事、韓国の化学メーカーのSKジオセントリック(SK GEOCENTRIC)、タイの石油化学メーカーのインドラマ・ベンチャーズ(INDORAMA VENTURES)、インドの化学メーカーのインド・グリコール(INDIA GLYCOLS)、総合エンジニアリング企業の千代田化工建設とコンソーシアムを組んだ。

ゴールドウインは長期ビジョン“PLAY EARTH”を掲げ、「グリーンデザインの推進」「脱炭素社会の実現」「循環型社会の実現」の3つを柱に環境配慮型素材の積極的活用、修理やリセールなどに取り組んできた。西野美加ザ・ノース・フェイス事業部ザ・ノース・フェイス アパレル事業部長は「次のステップはサプライチェーンを持続可能な構造に変えていくこと」だという。スパイバーと人工タンパク質繊維“ブリュードプロテイン”開発もその一環だ。「TNFはアウトドア製品を提供していて自然が身近にあり、製品を提供する側もされる側も自然を遊び場にしている。そのため、自然環境に配慮した素材を積極的に活用することで、ニュートラルにしていきたい。そのために新素材開発に力を入れており、CO2排出量削減はもちろん、サプライチェーンの変革や循環型社会に向けて取り組んでいる。また、製品を介してお客さまとも環境保全に向けて取り組んでいきたいと考えている。そして、常に取り組む全てのプロジェクトに関してそれが本当に環境にいいのか、アパレル産業の課題解決に向かっているのかを疑いながら、よりよい方法を模索している。その結果、業界をリードする存在でありたいと考えている」と西野部長は語る。

今回、テレフタル酸は一部の製造にCO2由来を、その他はリニューアブル原料とバイオ原料由来のテレフタル酸を用いた。「TNF」の西野部長は「今回の製品化で用いたCO2由来の原料は微量ではあるが、初めの1歩として大きな役割を果たしたと考えている。CO2由来の原料の使用量を増やすには時間がかかるかもしれないが、挑戦したい」と話す。機能性や品質に関してはバージンポリエステルと同じだという。「今後は定番のカットソーなどでリサイクルポリエステルやオーガニックコットンと並ぶ環境配慮素材として活用していきたい」。

量産化のハードルは低くない。「技術の核となる触媒のさらなる性能向上と、次のステージである量産機への資金調達、原料となる水素としてクリーン水素の大量調達など課題はいろいろある。消費者のグリーンプレミアムの許容度向上も重要になる」と三菱商事の岡本課長は語る。

日本発の画期的技術の進展を注視したい。

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6年ぶりに復活する「ヴィクトリアズ・シークレット」ショーのモデルを発表! 

「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA’S SECRET)」が、今秋6年ぶりに開催するファッションショーの詳細を明らかにした。公式インスタグラムに公開された動画には、モデル兼俳優のタイラ・バンクス(Tyra Banks)とモデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)が登場。“ここで会いましょう(See you there)”というセリフと共に、10月15日にニューヨークでショーを開催することを予告した。

2024年ショーモデル

休止前最後となった2018年の「ヴィクトリアズ・シークレット」ファッションショーでは、“エンジェル”たちと歌手のショーン・メンデス(Shawn Mendes)、リタ・オラ(Rita Ora)、ザ・チェインスモーカーズ(The Chainsmokers)、ビービー・レクサ(Bebe Rexha)、ホールジー(Halsey)、リーラ・ジェイムス(Leela James)、ケルシー・バレリーニ(Kelsea Ballerini)、ザ・ストラッツ(The Struts)らがパフォーマンスを披露した。今回発表されたモデルに続く追加の出演者は10月に公開される。

キャンディス・スワンポール(Candice Swanepoel)12回目

「ヴィクトリアズ・シークレット」ファッションショーに過去11回出演しているキャンディス・スワンポール(Candice Swanepoel)が今年も出演。彼女は2010年に同ブランドのスーパーモデル“エンジェル”に抜擢され、13年のショーでは当時約10億円の価値があった“VS ファンタジー ブラ”を着用した。同ブランドのほか、「フェンディ(FENDI)」や「シャネル(CHANEL)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」「エリー サーブ(ELIE SAAB)」などのショーに出演経験がある。

タイラ・バンクス 10回目

告知動画に登場したタイラ・バンクスも出演。過去9回の出演歴を持ち、1997年から2005年にかけて“エンジェル”を務めていた。

ジジ・ハディッド 4回目

同じく告知動画に登場したジジ・ハディッドは、今回が4回目の出演。同ブランドのほか、「フェンディ」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」などのモデルを務めてきた。

テイラー・ヒル 6回目

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」「シャネル」「ヴェルサーチェ」「ヴァレンティノ」などモデルを務めるテイラー・ヒル(Taylor Hill)は、15年に“エンジェル”に仲間入りしてから連続で5回のショーを歩いた。

マヨワ・ニコラス 2回目

マヨワ・ニコラス(Mayowa Nicholas)は2018年の初出演以来の出演で、これまでに「ミュウミュウ(MIU MIU)」「プラダ(PRADA)」「ヴェルサーチェ」「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「オスカー デ ラ レンタ」などのモデルを務めたことがある。

イマン・ハマン 2回目

「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」「ラルフ ローレン」「プラダ」「マイケル・コース」「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」などのショーに出演歴を持つイマン・ハマン(Imaan Hammam)は、14年のロンドンでのショー以来の出演だ。

パロマ・エルセッサー 初出演

プラスサイズモデルのパロマ・エルセッサー(Paloma Elsesser)は、今回「ヴィクトリアズ・シークレット」ファッションショー初出演となる。彼女はこれまでに「エルメス(HERMES)」「ミュグレー(MUGLER)」「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」などのショーに出演している。

デヴィン・ガルシア 初出演

「ノードストローム(NORDSTROM)」や「H&M」のキャンペーンモデルを務めるデヴィン・ガルシア(Devyn Garcia)も「ヴィクトリアズ・シークレット」初出演。

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吉本新喜劇との化学反応で観客の心を一つに 「ヨシオ クボ」20周年の集大成

独自のスケジュールでファッションショーを開催した中堅組が多かった2025年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京」は、正直前回よりもだいぶおとなしい印象で終盤戦に突入しようとしている。そんな中、参加ブランドの中で誰よりも長いキャリア、デビューから20周年を迎えた「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」がやってくれた。兵庫県西宮市出身の久保は今回、新宿のお笑い劇場「ルミネtheよしもと」をショー会場に選んで、吉本新喜劇とコラボレーション。ショーは、間寛平やすっちー、島田珠代が出演する喜劇で幕を開けた。お笑いも、ファッションもクリエイティブ。両者が融合すれば、新しい化学反応が起きるかもしれないという期待を込めた。

不条理なギャグと人情話の喜劇で
500余人の観客の心を一つに

喜劇は、間寛平が営み、すっちーが働き始めた老舗のうどん屋に、ファッションショー・プロデューサーとして活躍(!?)する島田珠代が久しぶりに訪れるというストーリー。役者らは、いつもと違う観客に「口の中がパッサパサだった」など戸惑ったようだが、コテコテの、不条理なギャグとちょっとした人情話が詰まった喜劇に招かれたファッション業界人のテンションは上がりっぱなしだ。その姿は、暗い会場で神妙な顔つきをしながらショーが始まるのを待ったり、せっかく隣同士になった人と一言も話さないままスマホやパソコンで仕事を続けたりの、他のショーとは明らかに異なっている。「ルミネtheよしもと」を埋め尽くした500余人の心は明らかに一つになって、喜劇を含めても30分余りという短い時間を分かち合い、皆ニコニコしながら会場を後にする。ファッションであり、お笑いがなせる技だろう。

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こうした空間を共有すると、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズトップにファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)を起用したり、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は映画制作の子会社を設立したりと、ファッションとエンターテインメントが融合しつつある現状も頷ける。久保は、LVMHや「サンローラン」の親会社であるケリング(KERING)ほど戦略的ではないだろうが、それでもファッションがエンターテインメントと融合しつつあること、融合すべきであることを本能的に感じ取り、夢として抱いてきたのだろう。

コレクションは集大成
得意のリラックススポーティー

肝心のコレクションは、「ヨシオ クボ」の20周年の集大成だ。基調は、得意とするリラックススポーティー。ブルゾンの身頃や袖にたっぷりとギャザーを寄せたり、無数のファスナーを這わせてシルエットを自由に変えたり、圧倒的なステッチワークを加えて迫力ある柄に仕上げたりのアプローチで、無機質になりがちなスポーティなスタイルにデザイナーズブランドとしての意匠をプラスする。同じようにギャザーを寄せたアイテムでも、ブルゾンもあればシャツもあり、光沢のあるナイロンタフタを使ったかと思えばシャリ感のある素材に変更したり、素材に合わせて色を微細に変更したり。以前教えてくれた、「自分で色を作りたくなるくらいカラーリングにもこだわり、より縫い代が短くなるように縫製にもこだわるのがデザイナー」という金言を思い出す。

フィナーレには、久保本人も登場。そして借金取りが請求した300万円を肩代わりしてくれた島田に「このうどん屋を使ったらえぇ」とショー会場を提供した間が「会場使用料300万円です」と言うと、芸人も、久保も、モデルもズッコケる大団円で幕を閉じた。久保は、これからも新しい発表方法を模索するという。20年間第一線を走り続けた人だからこその、洋服のデザインだけに収まらないファッションへの愛の表現方法が楽しみで仕方ない。

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欧州の合同展「トラノイ」 「東京を再びアジアのファッション・ハブに」と意気込む

欧州の歴史ある合同展示会「トラノイ(TRANOI)」が日本に初上陸した。日本ファッション・ウィーク推進機構(以下、JFWO)のパートナーシップのもと、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」期間中の9月4・5日に、東京・渋谷で「トラノイ・トーキョー」を開催している。日本では合同展が減少する中、なぜこのタイミングで東京を舞台に選んだのか。「トラノイ」のボリス・プロヴォスト(Boris Provost)最高経営責任者(CEO)に聞いた。

WWD:「トラノイ」について、改めて教えてほしい。

ボリス・プロヴォスト「トラノイ」CEO(以下、プロヴォストCEO):「トラノイ」は1998年の開始以来、あらゆるブランドが世界のバイヤーやプレス、インフルエンサーにコレクションを発表する場を、パリを拠点に提供してきた。ファッションの創造性や品質、革新性を重視する合同展であることから、業界における重要なイベントと認知されている。

「トラノイ」の強みはキュレーションとサービスだ。バイヤーらに“本物”を見せ、「トラノイ」が考えるファッションのビジョンを発信するために、品質と独自性の観点から選び抜いたコレクションを展示している。また、出展ブランドが販売のイロハや国際市場の特性を学ぶ機会を設けたり、コレクションの見せ方を助言したりもするほか、バイヤーの来場もサポートしている。事前にミーティングを実施して、彼らのニーズに合ったブランドを提案することもある。

WWD:今回、東京で「トラノイ」を初開催することになった経緯は。

プロヴォストCEO:パリ開催の「トラノイ 」では、日本からの来場者数がフランス、イタリアに次いで3番目に多い。コロナ明け直後は、それまで大口顧客だったタイや台湾といったアジアのバイヤーが減ったのに対し、日本は大手百貨店を中心に多くの来場があった。日本の「トラノイ」に対する強い関心と、アジアのバイヤーに再度アプローチする必要性を踏まえて、「トラノイ」を初めて東京で開催することにした。

WWD:開催時期を「楽天 ファッション ウィーク東京」に合わせたのはなぜ?

プロヴォストCEO:「トラノイ・トーキョー」の目的は、トラノイを日本に紹介し、東京をアジアのファッション・ハブとして復活させること。そのため日本のファッション・ウイークを巻き込むことが重要だった。パリ開催の「トラノイ」はパリ・ファッション・ウイークと独占的に提携している唯一のファッション合同展であるため、東京でも同様に連携している。2回目、3回目の「トラノイ・トーキョー」も、「RFWT」のある3月と9月に開催予定だ。

WWD:「トラノイ・トーキョー」を成功させるための戦略は。

プロヴォストCEO:鍵を握るのは、いかに日本やアジアのファッション業界と深く関わり、巻き込んでいけるかだ。東京のファッションシーンに連帯意識を育み、業界全体を結束させたい。実は、「RFWT」が関連イベントも含めて、2カ月ほどにわたってさまざまな場所で開かれることに驚いた。パリやニューヨークのファッション・ウイークは、1週間で集中的に開催されるのに。東京にはショー会場が少ないため、短期間に凝縮するのが難しいのは理解できるが、問題の根幹はもっと深いところにある。例えば東京の関係者は、アジアのバイヤーから「RFWT」を訪れるのに最適な時期を尋ねられても、「いつ来るべきかは悩ましい」と答えることが多い。自主展示会を開催するブランドの多くも、戦略的な計画ではなく、漠然としたトレンドに基づいて日程を選んでいるようだ。

こうした課題を克服するには、ブランド、バイヤー、イベント主催者、業界リーダーなど、すべてのステークホルダーが開かれたコミュニケーションをとり、連携することが不可欠だ。協力し合うことで、誰にとってもメリットがあるファッション・カレンダーを作れる。これは、「トラノイ・トーキョー」の知名度と名声を高めるだけでなく、東京が“ファッションの都”として成長する上でも重要だ。

東京ならではの試みも
あらゆるブランドに挑戦の場を

WWD:東京独自の試みがあれば教えてほしい。

プロヴォストCEO:「トラノイ」は開催前の企画段階で、様々なシーンを想定したブランドを集めるためにムードボードを作る。東京用のムードボードは、日本市場に密着しており、ウィメンズだけでなくメンズやライフスタイルブランドを扱う。今シーズンのムードボードは “90年代のミニマリズム”や“自分へのご褒美”など8つのテーマで構成した。“90年代のミニマリズム”ではクリーンなライン、控えめな色使い、ミニマルなエレガンスなどを特徴とするブランドが登場するし、“自分へのご褒美”では主にジュエリーブランドが並ぶ。

日本の消費者はデザインよりも素材や機能性を優先し、鮮やかな色よりもモノトーンやスポーティーなスタイルを好むので、その嗜好性に合わせてブランドのラインアップを調整した。パリの「トラノイ」にはペット用の商品の展示がない一方で、東京にはある。高級ブランドのデッドストックの生地を使ってドッグウエアを作るパリ発のブランドや、犬の首輪やリード、ソファをアウトドア商品としてアプローチ挑戦する東京発のブランドなど。日本ではファッショナブルな犬用のグッズに需要があるため驚いた。

WWD:「トラノイ・トーキョー」は、日本のブランドと海外ブランドの出展比率が 5:5だ。どちらかに偏ることなくブランドをそろえた狙いは。

プロヴォストCEO:日本だけでなく、他のアジア地域のバイヤーも対象にしているからだ。今回はプロモーションの一環として、韓国、タイ、台湾、中国からゲストバイヤーを招いている。出展比率を同等にすることで、あらゆる来場者に対してバランスの取れたアピールが可能になるし、ローカルブランドとインターナショナルブランドの双方が存在感を強められる。

WWD:日本では消滅した合同展も多い上に、一般的に合同店は出展ブランド数やバイヤーなどの来場者数も減少している。そのような中で「トラノイ・トーキョー」は、なぜ150もののブランド数を集められたのか。

プロヴォストCEO:合同展示会は、PR、マーケティング、セールスなどを含めて、特定の企業が単独で運営しているケースが多い。単一のチームで全てを済ませてしまうと、時としてアイデアの多様性がなくなり、退屈になってしまうことがある。それが日本の合同展が集約した原因の一つだろう。「トラノイ・トーキョー」は、全く反対のアプローチをとる。東京のチームには「トラノイ」の社員が数人しかおらず、専門外のことはプロに任せている。社内チームはオーガナイザーの役目に専念し、出展者により良いサービスを提供するために何をすべきか考える。社外チームは新たな視点を持ち寄って、展示会に新鮮味を加える。

WWD:出展ブランドの中には、まだ名前が広く知られていないものもかなり多い。

プロヴォストCEO:「トラノイ・トーキョー」は、有名・新興を問わない、すべての参加ブランドにとって挑戦の場だ。われわれは日本のみならず、より広いアジアのバイヤーとつながり、アジア市場でのリーチを広げるためのプラットフォームを提供している。

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欧州の合同展「トラノイ」 「東京を再びアジアのファッション・ハブに」と意気込む

欧州の歴史ある合同展示会「トラノイ(TRANOI)」が日本に初上陸した。日本ファッション・ウィーク推進機構(以下、JFWO)のパートナーシップのもと、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」期間中の9月4・5日に、東京・渋谷で「トラノイ・トーキョー」を開催している。日本では合同展が減少する中、なぜこのタイミングで東京を舞台に選んだのか。「トラノイ」のボリス・プロヴォスト(Boris Provost)最高経営責任者(CEO)に聞いた。

WWD:「トラノイ」について、改めて教えてほしい。

ボリス・プロヴォスト「トラノイ」CEO(以下、プロヴォストCEO):「トラノイ」は1998年の開始以来、あらゆるブランドが世界のバイヤーやプレス、インフルエンサーにコレクションを発表する場を、パリを拠点に提供してきた。ファッションの創造性や品質、革新性を重視する合同展であることから、業界における重要なイベントと認知されている。

「トラノイ」の強みはキュレーションとサービスだ。バイヤーらに“本物”を見せ、「トラノイ」が考えるファッションのビジョンを発信するために、品質と独自性の観点から選び抜いたコレクションを展示している。また、出展ブランドが販売のイロハや国際市場の特性を学ぶ機会を設けたり、コレクションの見せ方を助言したりもするほか、バイヤーの来場もサポートしている。事前にミーティングを実施して、彼らのニーズに合ったブランドを提案することもある。

WWD:今回、東京で「トラノイ」を初開催することになった経緯は。

プロヴォストCEO:パリ開催の「トラノイ 」では、日本からの来場者数がフランス、イタリアに次いで3番目に多い。コロナ明け直後は、それまで大口顧客だったタイや台湾といったアジアのバイヤーが減ったのに対し、日本は大手百貨店を中心に多くの来場があった。日本の「トラノイ」に対する強い関心と、アジアのバイヤーに再度アプローチする必要性を踏まえて、「トラノイ」を初めて東京で開催することにした。

WWD:開催時期を「楽天 ファッション ウィーク東京」に合わせたのはなぜ?

プロヴォストCEO:「トラノイ・トーキョー」の目的は、トラノイを日本に紹介し、東京をアジアのファッション・ハブとして復活させること。そのため日本のファッション・ウイークを巻き込むことが重要だった。パリ開催の「トラノイ」はパリ・ファッション・ウイークと独占的に提携している唯一のファッション合同展であるため、東京でも同様に連携している。2回目、3回目の「トラノイ・トーキョー」も、「RFWT」のある3月と9月に開催予定だ。

WWD:「トラノイ・トーキョー」を成功させるための戦略は。

プロヴォストCEO:鍵を握るのは、いかに日本やアジアのファッション業界と深く関わり、巻き込んでいけるかだ。東京のファッションシーンに連帯意識を育み、業界全体を結束させたい。実は、「RFWT」が関連イベントも含めて、2カ月ほどにわたってさまざまな場所で開かれることに驚いた。パリやニューヨークのファッション・ウイークは、1週間で集中的に開催されるのに。東京にはショー会場が少ないため、短期間に凝縮するのが難しいのは理解できるが、問題の根幹はもっと深いところにある。例えば東京の関係者は、アジアのバイヤーから「RFWT」を訪れるのに最適な時期を尋ねられても、「いつ来るべきかは悩ましい」と答えることが多い。自主展示会を開催するブランドの多くも、戦略的な計画ではなく、漠然としたトレンドに基づいて日程を選んでいるようだ。

こうした課題を克服するには、ブランド、バイヤー、イベント主催者、業界リーダーなど、すべてのステークホルダーが開かれたコミュニケーションをとり、連携することが不可欠だ。協力し合うことで、誰にとってもメリットがあるファッション・カレンダーを作れる。これは、「トラノイ・トーキョー」の知名度と名声を高めるだけでなく、東京が“ファッションの都”として成長する上でも重要だ。

東京ならではの試みも
あらゆるブランドに挑戦の場を

WWD:東京独自の試みがあれば教えてほしい。

プロヴォストCEO:「トラノイ」は開催前の企画段階で、様々なシーンを想定したブランドを集めるためにムードボードを作る。東京用のムードボードは、日本市場に密着しており、ウィメンズだけでなくメンズやライフスタイルブランドを扱う。今シーズンのムードボードは “90年代のミニマリズム”や“自分へのご褒美”など8つのテーマで構成した。“90年代のミニマリズム”ではクリーンなライン、控えめな色使い、ミニマルなエレガンスなどを特徴とするブランドが登場するし、“自分へのご褒美”では主にジュエリーブランドが並ぶ。

日本の消費者はデザインよりも素材や機能性を優先し、鮮やかな色よりもモノトーンやスポーティーなスタイルを好むので、その嗜好性に合わせてブランドのラインアップを調整した。パリの「トラノイ」にはペット用の商品の展示がない一方で、東京にはある。高級ブランドのデッドストックの生地を使ってドッグウエアを作るパリ発のブランドや、犬の首輪やリード、ソファをアウトドア商品としてアプローチ挑戦する東京発のブランドなど。日本ではファッショナブルな犬用のグッズに需要があるため驚いた。

WWD:「トラノイ・トーキョー」は、日本のブランドと海外ブランドの出展比率が 5:5だ。どちらかに偏ることなくブランドをそろえた狙いは。

プロヴォストCEO:日本だけでなく、他のアジア地域のバイヤーも対象にしているからだ。今回はプロモーションの一環として、韓国、タイ、台湾、中国からゲストバイヤーを招いている。出展比率を同等にすることで、あらゆる来場者に対してバランスの取れたアピールが可能になるし、ローカルブランドとインターナショナルブランドの双方が存在感を強められる。

WWD:日本では消滅した合同展も多い上に、一般的に合同店は出展ブランド数やバイヤーなどの来場者数も減少している。そのような中で「トラノイ・トーキョー」は、なぜ150もののブランド数を集められたのか。

プロヴォストCEO:合同展示会は、PR、マーケティング、セールスなどを含めて、特定の企業が単独で運営しているケースが多い。単一のチームで全てを済ませてしまうと、時としてアイデアの多様性がなくなり、退屈になってしまうことがある。それが日本の合同展が集約した原因の一つだろう。「トラノイ・トーキョー」は、全く反対のアプローチをとる。東京のチームには「トラノイ」の社員が数人しかおらず、専門外のことはプロに任せている。社内チームはオーガナイザーの役目に専念し、出展者により良いサービスを提供するために何をすべきか考える。社外チームは新たな視点を持ち寄って、展示会に新鮮味を加える。

WWD:出展ブランドの中には、まだ名前が広く知られていないものもかなり多い。

プロヴォストCEO:「トラノイ・トーキョー」は、有名・新興を問わない、すべての参加ブランドにとって挑戦の場だ。われわれは日本のみならず、より広いアジアのバイヤーとつながり、アジア市場でのリーチを広げるためのプラットフォームを提供している。

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「パタゴニア」が大阪・梅田店に日本初の中古品販売コーナーを常設する理由

パタゴニア日本支社は9月6日にグラングリーン大阪に開く西日本最大規模の店舗に中古品販売コーナーを設ける。再販品の常設は米国シカゴ店に次いで二店舗目、日本では初の店舗になる。

中古品の販売は2021年8月の渋谷店を皮切りに京都店(23年6月)や渋谷店(24年5月)でポップアップイベントを行ってきた。「満を持しての常設だ。この3年でポップアップやリペアイベントを開催する中でいろいろと見えてきたし、実績もできた。世界各国の『パタゴニア』の中でも日本は“ウォーンウエア(WORN WEAR、中古品プラットフォーム)”の取り組みがお客さまに響きやすい傾向がある。大阪・梅田店はコンセプトに“伝統と革新”を据え、『パタゴニア』創業時から続くアウトドアブランドとしての機能性と品質を追求したモノ作りを表現することに加えて、これからのアパレルメーカーや企業の在り方を体現することを目指した。一石を投じたいと考えた」と生山朋志DTCディレクターは語る。

大阪・梅田店の売り場面積は国内3番目となる121坪で、1フロアでは日本最大級だ。ほぼ全製品をラインアップしており(サーフとマウンテンバイクを除く)、製品バリエーションが多い。梅田駅直結で新規客とインバウンド客が期待でき、これまでの出店で大切にしていた“地域の人々とコミュニティを醸造する店”とは毛色が違う。「通常なら解放感を大切にして壁を設けないところにあえて売り場を遮るように壁を設置して、“ウォーンウエア”のブースを設け、反対側にはわれわれが訴求したいメッセージ、今であれば“ファッションとは関係ない”を掲示した。新規のお客さまはもちろん、『パタゴニア』のロゴや製品を知っていても活動を知らないお客さまに対してもわれわれの活動を知っていただくきっかけを作りたいと考えた。うめきたの開発エリアは直結とはいえ駅から少し距離がある。近所には住宅街があり、さまざまな人々が行き交う場所でもある。消費も食もエネルギッシュな街大阪で、新製品だけではなく“ウォーンウエア”をはじめとする『パタゴニア』の活動を知ってもらいたい」。

買い取りサービスの委託先は「ラグタグ」を運営するティンバンアレイ

再販のための買い取りサービスは「ラグタグ」を運営するティンバンアレイに委託した。再販価格は定価の4割ほどだ。二次流通市場でも人気が高い「パタゴニア」製品をCtoCのプラットフォームが整備されている日本で、ブランド側に“戻す”選択をしてもらうのは簡単ではないだろう。「CtoCのサービスがたくさんある中で、お客さまへのインセンティブをどうするのか。正規の直営店の魅力を感じてもらえるかは課題の一つ。買い取りを始めて3~4カ月が経ったが、出だしは悪くない。6月は約2000着を買い取るなど、まずまずの滑り出しだった。月によってばらつきがあるし、このペースが保てるかも挑戦になる。もともと流通量はメンズ製品が多いため、これまでの実績を合わせても買い取りはメンズ製品が多く、販売もメンズ製品がよく動く」。買い取りのスキームに関しては、「僕自身、試しに買い取りを行ってみた。自宅から発送ができ、査定の連絡も早くてスムーズだった」と評価する。CtoCでは出品者は写真撮影などの手間がかかるし、買い手は真贋判定を経ない製品を購入するリスクもあるため、出品の手間と真贋判定は直営店ならではのメリットといえるだろう。

修繕したアイテム“リクラフテッド”は「京都店と渋谷店で反応が良かったが、手間がかかりデザインの一貫性がない。一貫性がないのは良い点でもあるが、まずは“ウォーンウエア”の本流である純粋なリセールを行う」という。「重要なのは中古品を単体で見せるのではなく、新製品と中古品の両方を見て選択できる環境を作ること。今後は、東京でも”ウォーンウエア“の常設店を検討しており、Eコマースでも同様に新品と中古品両方の選択肢を提案できないかと思案している」。

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「パタゴニア」が大阪・梅田店に日本初の中古品販売コーナーを常設する理由

パタゴニア日本支社は9月6日にグラングリーン大阪に開く西日本最大規模の店舗に中古品販売コーナーを設ける。再販品の常設は米国シカゴ店に次いで二店舗目、日本では初の店舗になる。

中古品の販売は2021年8月の渋谷店を皮切りに京都店(23年6月)や渋谷店(24年5月)でポップアップイベントを行ってきた。「満を持しての常設だ。この3年でポップアップやリペアイベントを開催する中でいろいろと見えてきたし、実績もできた。世界各国の『パタゴニア』の中でも日本は“ウォーンウエア(WORN WEAR、中古品プラットフォーム)”の取り組みがお客さまに響きやすい傾向がある。大阪・梅田店はコンセプトに“伝統と革新”を据え、『パタゴニア』創業時から続くアウトドアブランドとしての機能性と品質を追求したモノ作りを表現することに加えて、これからのアパレルメーカーや企業の在り方を体現することを目指した。一石を投じたいと考えた」と生山朋志DTCディレクターは語る。

大阪・梅田店の売り場面積は国内3番目となる121坪で、1フロアでは日本最大級だ。ほぼ全製品をラインアップしており(サーフとマウンテンバイクを除く)、製品バリエーションが多い。梅田駅直結で新規客とインバウンド客が期待でき、これまでの出店で大切にしていた“地域の人々とコミュニティを醸造する店”とは毛色が違う。「通常なら解放感を大切にして壁を設けないところにあえて売り場を遮るように壁を設置して、“ウォーンウエア”のブースを設け、反対側にはわれわれが訴求したいメッセージ、今であれば“ファッションとは関係ない”を掲示した。新規のお客さまはもちろん、『パタゴニア』のロゴや製品を知っていても活動を知らないお客さまに対してもわれわれの活動を知っていただくきっかけを作りたいと考えた。うめきたの開発エリアは直結とはいえ駅から少し距離がある。近所には住宅街があり、さまざまな人々が行き交う場所でもある。消費も食もエネルギッシュな街大阪で、新製品だけではなく“ウォーンウエア”をはじめとする『パタゴニア』の活動を知ってもらいたい」。

買い取りサービスの委託先は「ラグタグ」を運営するティンバンアレイ

再販のための買い取りサービスは「ラグタグ」を運営するティンバンアレイに委託した。再販価格は定価の4割ほどだ。二次流通市場でも人気が高い「パタゴニア」製品をCtoCのプラットフォームが整備されている日本で、ブランド側に“戻す”選択をしてもらうのは簡単ではないだろう。「CtoCのサービスがたくさんある中で、お客さまへのインセンティブをどうするのか。正規の直営店の魅力を感じてもらえるかは課題の一つ。買い取りを始めて3~4カ月が経ったが、出だしは悪くない。6月は約2000着を買い取るなど、まずまずの滑り出しだった。月によってばらつきがあるし、このペースが保てるかも挑戦になる。もともと流通量はメンズ製品が多いため、これまでの実績を合わせても買い取りはメンズ製品が多く、販売もメンズ製品がよく動く」。買い取りのスキームに関しては、「僕自身、試しに買い取りを行ってみた。自宅から発送ができ、査定の連絡も早くてスムーズだった」と評価する。CtoCでは出品者は写真撮影などの手間がかかるし、買い手は真贋判定を経ない製品を購入するリスクもあるため、出品の手間と真贋判定は直営店ならではのメリットといえるだろう。

修繕したアイテム“リクラフテッド”は「京都店と渋谷店で反応が良かったが、手間がかかりデザインの一貫性がない。一貫性がないのは良い点でもあるが、まずは“ウォーンウエア”の本流である純粋なリセールを行う」という。「重要なのは中古品を単体で見せるのではなく、新製品と中古品の両方を見て選択できる環境を作ること。今後は、東京でも”ウォーンウエア“の常設店を検討しており、Eコマースでも同様に新品と中古品両方の選択肢を提案できないかと思案している」。

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UA新ブランド「コンテ」、青山に路面店オープン EC開設1カ月で計画値7倍売り上げ

ユナイテッドアローズは、辺見えみりをディレクターに起用した新ブランド「コンテ(CONTE)」の旗艦店を東京・青山の骨董通り沿いに9月6日オープンする。同社としては、路面店の出店は約5年ぶり。「コンテ」のターゲットは40代の大人の女性だ。辺見は「私自身、新しいことに挑戦することが難しくなってきたからこそ、ここではお客さまが積極的に新しい自分と出会いたくなるような体験を提供したい」と思いを語った。

高揚感を掻き立てる店内に

ワンフロアの店内は、昭和から続く写真館をリノベーションした。壁は左官材を手塗りで仕上げ落ち着いた空間を演出する。そこに辺見自身が買い付けたビンテージの家具を並べ、「高級感と品、親しみやすさのちょうどいいバランスを目指した」という。取り扱い商品はオリジナル8割、仕入れ2割で構成する。同店限定で辺見が手掛けるスキンケアブランド「ミズカ(MIZUKA)」のフレグランスや陶芸家伊藤館の器なども取り扱い、ブランドが提案する女性像を包括的に表現する。

奥行きのある縦長の設計を意識し、エントランスから店内奥までが見渡せるように工夫した。入り口には一枚板の長テーブルに、「ジル サンダー(JIL SANDER)」などの雑貨を配置し、奥には外から優しく差し込む自然光をイメージしたライティングの下に「コンテ」の服が並ぶ。辺見は「準備期間には店前を何度も通り店内がどう見えるかチェックした。外から見た時にほかにどんなものがあるんだろう、と高揚感を掻き立てたい」とこだわりを語る。入り口正面に配置した大きな丸い鏡は、店で生まれる縁を大切にしたいという思いを込めた。ブロックガラスで囲った試着室は「自分の世界に没入してもらえるよう」広々とした空間にした。

販売スタッフはユナイテッドアローズの各レーベルから立候補性で募集した。その中から、「コンテ」のコンセプトに共感度の高いスタッフ5人を採用。辺見は「スタッフも自分のスタイルの変化を楽しむ意思がある人ばかり。みんなにはその気持ちを大事にしてお客さまと一緒に年齢を重ねていけるようなブランドにしていこうと話した」という。

順調な滑り出し、9月12日には新宿ルミネ1に2号店出店

「コンテ」は8月にECサイトをオープンしたところ、計画値の約7倍を売り上げた。また「ユナイテッドアローズ」麻布台店など3店舗で開催したポップアップでも計画比値倍の売り上げだった。うちターゲット層の40代女性が約8割を占め、ユナイテッドアローズとしての新規顧客は3割と順調な滑り出しだ。特に人気だったのは、ブランドの顔として打ち出した梳毛を平織りしたメンズライクなトレンチコート。辺見自身のファッションへの悩みを起点とした商品企画がターゲット層に響いた。

神永和洋ブランドビジネス本部SBU部コンテ課課長は「想定以上の反響だ。今後もある程度の規模感を持って成長することを期待しており、都内や地方の都市部での出店を積極的に検討していきたい」と話す。9月12日には、新宿ルミネ1に2号店の出店が決まっている。

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UA新ブランド「コンテ」、青山に路面店オープン EC開設1カ月で計画値7倍売り上げ

ユナイテッドアローズは、辺見えみりをディレクターに起用した新ブランド「コンテ(CONTE)」の旗艦店を東京・青山の骨董通り沿いに9月6日オープンする。同社としては、路面店の出店は約5年ぶり。「コンテ」のターゲットは40代の大人の女性だ。辺見は「私自身、新しいことに挑戦することが難しくなってきたからこそ、ここではお客さまが積極的に新しい自分と出会いたくなるような体験を提供したい」と思いを語った。

高揚感を掻き立てる店内に

ワンフロアの店内は、昭和から続く写真館をリノベーションした。壁は左官材を手塗りで仕上げ落ち着いた空間を演出する。そこに辺見自身が買い付けたビンテージの家具を並べ、「高級感と品、親しみやすさのちょうどいいバランスを目指した」という。取り扱い商品はオリジナル8割、仕入れ2割で構成する。同店限定で辺見が手掛けるスキンケアブランド「ミズカ(MIZUKA)」のフレグランスや陶芸家伊藤館の器なども取り扱い、ブランドが提案する女性像を包括的に表現する。

奥行きのある縦長の設計を意識し、エントランスから店内奥までが見渡せるように工夫した。入り口には一枚板の長テーブルに、「ジル サンダー(JIL SANDER)」などの雑貨を配置し、奥には外から優しく差し込む自然光をイメージしたライティングの下に「コンテ」の服が並ぶ。辺見は「準備期間には店前を何度も通り店内がどう見えるかチェックした。外から見た時にほかにどんなものがあるんだろう、と高揚感を掻き立てたい」とこだわりを語る。入り口正面に配置した大きな丸い鏡は、店で生まれる縁を大切にしたいという思いを込めた。ブロックガラスで囲った試着室は「自分の世界に没入してもらえるよう」広々とした空間にした。

販売スタッフはユナイテッドアローズの各レーベルから立候補性で募集した。その中から、「コンテ」のコンセプトに共感度の高いスタッフ5人を採用。辺見は「スタッフも自分のスタイルの変化を楽しむ意思がある人ばかり。みんなにはその気持ちを大事にしてお客さまと一緒に年齢を重ねていけるようなブランドにしていこうと話した」という。

順調な滑り出し、9月12日には新宿ルミネ1に2号店出店

「コンテ」は8月にECサイトをオープンしたところ、計画値の約7倍を売り上げた。また「ユナイテッドアローズ」麻布台店など3店舗で開催したポップアップでも計画比値倍の売り上げだった。うちターゲット層の40代女性が約8割を占め、ユナイテッドアローズとしての新規顧客は3割と順調な滑り出しだ。特に人気だったのは、ブランドの顔として打ち出した梳毛を平織りしたメンズライクなトレンチコート。辺見自身のファッションへの悩みを起点とした商品企画がターゲット層に響いた。

神永和洋ブランドビジネス本部SBU部コンテ課課長は「想定以上の反響だ。今後もある程度の規模感を持って成長することを期待しており、都内や地方の都市部での出店を積極的に検討していきたい」と話す。9月12日には、新宿ルミネ1に2号店の出店が決まっている。

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新ブランド「ファビ メルカート」、旬の素材で高揚感を ヒノキやサトウキビなど活用

満汐国明オルビーインク代表取締役は2024-25年秋冬シーズンに立ち上げた新ブランド「ファビ メルカート」で、「高揚感を犠牲にしないサステナブルなファッション体験」の提供に挑戦する。自社ECサイトを主販路に、10月には伊勢丹百貨店や大阪タカシマヤ店などでポップアップも予定する。

コンセプトは「旬をまとう」。サトウキビ由来の糸やトウモロコシが原料のソロテックス、ヒノキの木糸といった季節を感じる素材や植物染料で素材のストーリーを楽しんでもらう。満汐は「サステナビリティという言葉に頼らずに、ワクワクするサステナブルなファッション体験を届けたいと思った」と立ち上げ背景を語る。

「旬の素材」と聞くとワクワクする感覚をファッションでも

満汐は江角泰俊が手掛ける「エズミ」の立ち上げから参加し「コスチューム ナショナル」のデザイナーを経て、米サンフランシスコデザインエージェンシーに転職。ファッションデザインだけでなく、魅力的なブランド体験を設計する知見を積んだ。現地で目の当たりにした山火事や、環境意識の高い同僚にも影響を受け、サステナブルな消費体験を生み出すことへの情熱が芽生えた。帰国後はアウターブランド「カポック ノット」でディレクターを務め、木の実由来のカポックをダウンに代わる持続可能な素材として打ち出し、サステナブルファッションを訴求した。しかし、「消費者の欲望を駆り立てるモノ作りに限界を感じる部分もあった」。

そこで新たに自身のプロジェクト「ファビ メルカート」を2024-25年秋冬シーズンに立ち上げた。「どうしたらもっと自然に高揚感を持ってサステナブルファッションを楽しんでもらえるのか」。その課題を出発点に辿り着いたのが、「旬をまとう」というコンセプト。「レストランで『旬の素材ですよ』と聞くとワクワクする。四季のある日本ならではの感覚をファッションに取り入れられたら」と考えた。

例えばヒノキの木糸などの季節を感じる素材や、時期にあった機能性も旬ととらえて春夏であれば抗菌・消臭・速乾効果のあるサトウキビ由来の素材などを採用。「料理人のように手元の素材をいかに生かして美味しく調理するかという感覚でデザインする」。

またはカポックなど素材としての珍しさも旬と捉えて提案し、新しい環境配慮型素材は研究段階であっても積極的に採用する。「せっかくのいい技術も品質やコスト面から市場に広がらずに、諦めてしまうメーカーもたくさん見てきた。こうした素材を積極的に活用しデメリットがあれば消費者に伝えつつ、それを補完するようなブランド体験を提供することが自分の役割だと思う」。

非加熱で15秒 最新草木染め染料を取り入れ

2025年春夏シーズンは、熊本のスタートアップのサーキュライフが開発した新たな草木染め染料「サーキュラーダイ」を用いた。通常天然染料を用いて染める場合、80度の熱湯で30分以上染色をしなければならず、エネルギーと水の使用量が少なくない。「サーキュラーダイ」は半導体の技術を応用して非加熱で15秒で染め上げることができる。色止めはミョウバンを使用する。満汐はこれを用いて天草のヒノキの間伐材から製糸した糸とコットン糸でデニム風に織り上げた生地を、桜の木から抽出した染料で染めたセットアップを企画した。

満汐は現在「サーキュラーダイ」を繊維商社のスタイレムと協働して量産体制の確立に向けてサポートしている。「すでにある素材だけでは、サステナビリティを前進させられない。僕たちは新素材の実験台的な役割も果たしていきたいし、メーカーや同業他社とも共創するマインドを大切にしたい」。

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新ブランド「ファビ メルカート」、旬の素材で高揚感を ヒノキやサトウキビなど活用

満汐国明オルビーインク代表取締役は2024-25年秋冬シーズンに立ち上げた新ブランド「ファビ メルカート」で、「高揚感を犠牲にしないサステナブルなファッション体験」の提供に挑戦する。自社ECサイトを主販路に、10月には伊勢丹百貨店や大阪タカシマヤ店などでポップアップも予定する。

コンセプトは「旬をまとう」。サトウキビ由来の糸やトウモロコシが原料のソロテックス、ヒノキの木糸といった季節を感じる素材や植物染料で素材のストーリーを楽しんでもらう。満汐は「サステナビリティという言葉に頼らずに、ワクワクするサステナブルなファッション体験を届けたいと思った」と立ち上げ背景を語る。

「旬の素材」と聞くとワクワクする感覚をファッションでも

満汐は江角泰俊が手掛ける「エズミ」の立ち上げから参加し「コスチューム ナショナル」のデザイナーを経て、米サンフランシスコデザインエージェンシーに転職。ファッションデザインだけでなく、魅力的なブランド体験を設計する知見を積んだ。現地で目の当たりにした山火事や、環境意識の高い同僚にも影響を受け、サステナブルな消費体験を生み出すことへの情熱が芽生えた。帰国後はアウターブランド「カポック ノット」でディレクターを務め、木の実由来のカポックをダウンに代わる持続可能な素材として打ち出し、サステナブルファッションを訴求した。しかし、「消費者の欲望を駆り立てるモノ作りに限界を感じる部分もあった」。

そこで新たに自身のプロジェクト「ファビ メルカート」を2024-25年秋冬シーズンに立ち上げた。「どうしたらもっと自然に高揚感を持ってサステナブルファッションを楽しんでもらえるのか」。その課題を出発点に辿り着いたのが、「旬をまとう」というコンセプト。「レストランで『旬の素材ですよ』と聞くとワクワクする。四季のある日本ならではの感覚をファッションに取り入れられたら」と考えた。

例えばヒノキの木糸などの季節を感じる素材や、時期にあった機能性も旬ととらえて春夏であれば抗菌・消臭・速乾効果のあるサトウキビ由来の素材などを採用。「料理人のように手元の素材をいかに生かして美味しく調理するかという感覚でデザインする」。

またはカポックなど素材としての珍しさも旬と捉えて提案し、新しい環境配慮型素材は研究段階であっても積極的に採用する。「せっかくのいい技術も品質やコスト面から市場に広がらずに、諦めてしまうメーカーもたくさん見てきた。こうした素材を積極的に活用しデメリットがあれば消費者に伝えつつ、それを補完するようなブランド体験を提供することが自分の役割だと思う」。

非加熱で15秒 最新草木染め染料を取り入れ

2025年春夏シーズンは、熊本のスタートアップのサーキュライフが開発した新たな草木染め染料「サーキュラーダイ」を用いた。通常天然染料を用いて染める場合、80度の熱湯で30分以上染色をしなければならず、エネルギーと水の使用量が少なくない。「サーキュラーダイ」は半導体の技術を応用して非加熱で15秒で染め上げることができる。色止めはミョウバンを使用する。満汐はこれを用いて天草のヒノキの間伐材から製糸した糸とコットン糸でデニム風に織り上げた生地を、桜の木から抽出した染料で染めたセットアップを企画した。

満汐は現在「サーキュラーダイ」を繊維商社のスタイレムと協働して量産体制の確立に向けてサポートしている。「すでにある素材だけでは、サステナビリティを前進させられない。僕たちは新素材の実験台的な役割も果たしていきたいし、メーカーや同業他社とも共創するマインドを大切にしたい」。

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「プラダ」のAIが作るフレグランスから「YSL」の燃え立つリリーの香りまで、注目の新作8選

夏らしいフレッシュな香りから、秋に向けたスパイシーな芳香まで、新発売のフレグランスを紹介する。

「シャネル」4つの白い花とベリーのブレンド

「シャネル(CHANEL)」は8月2日、ブランド創業者の名前を冠したフレグランスライン “ガブリエル シャネル”から“ロー オードゥ トワレット”(50mL、1万6500円/100mL、2万3100円)を発売した。ジャスミンとイランイラン、オレンジブロッサム、グラース産チュベローズの4つの白い花に、ベリーの酸味や爽やかさを加え、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)の屈託のないスピリットを表現した。ピンクがかったベージュゴールドのジュースが特徴。

「プラダ ビューティ」AIを活用したフローラルフレグランス

「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」は8月7日、“プラダ パラドックス ヴァーチャル フラワー オーデパルファム”(30mL、1万2650円/50mL、1万8370円/90mL、2万4750円/トラベルスプレー10mL、7150円/レフィル100mL、2万2550円)を発売した。“花の香りの再考・再定義”をコンセプトに、マスター調香師のナデージュ・ル・ガランテゼック(Nadege Le Garlantezec)、シャマラ・メゾンデュー(Shyamala Maisondieu)、アントワーヌ・メゾンデュー(Antoine Maisondieu)はAIを活用。ジャスミンとネロリのハートノートに、アンブレットとムスクの温かさを加えた。

「ディオール」“月のない夜の影”を表現

「ディオール(DIOR)」は、“メゾン クリスチャンディオール”から、フランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)が手掛けた“エスプリ ド パルファン”(全5種、各80mL、各5万7420円)を8月21日にギンザ シックスと伊勢丹新宿本店、渋谷パルコ、表参道旗艦店、公式ECで先行発売し、9月27日に全国発売する。“アンブル ニュイ”は、カルダモンやシナモンを中心としたスパイスアコードに、柔らかなアンバーのアクセントを加え、“月のない夜の影”を表現した。

「イヴ・サンローラン」燃え立つようなリリーフラワーアコード

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は10月4日、アイコンフレグランス“リブレ”から“オーデパルファム フローラル”(10mL、5390円※限定/30mL、1万3750円/50mL、1万9910円)を発売する。9月25日に公式ECと表参道旗艦店で先行発売する。クールでマスキュリンなラベンダーに、フェミニンでセンシュアルなオレンジブロッサムとクリーミーな甘さのパームツリーフラワー、スパイシーなリリーフラワーアコードを加えた。コンセプトは、「ただ咲くのではなく、内なる炎を咲かせる」。

「クロエ」日暮れとともに変化する花の香り

「クロエ(CHLOE)」はこのほど、生きた花の香りを再現した“アトリエ・デ・フルール”コレクションから“ニュイ ドランジェ”(50mL、135ユーロ=約2万1700円/150mL、255ユーロ=約4万1000円)を発売。ピンクペッパーコーンとベルガモットが夕暮れどきのそよ風を想起させ、エアリーなネロリが続き、次第にリッチなオレンジブロッサムアブソリュートへと変化する。背景ではイェルバ・マテとパチュリが、オレンジの木々が咲き誇る自然環境にインスパイアされたハーブのアコードを形成。ボトルは夜空をイメージした濃い青を採用した。

「ラバンヌ」“XLリンク”が輝くゴールドのボトル

「ラバンヌ(RABANNE)」は9月、“ミリオン ゴールド オーデパルファム インテンス”(100mL、140ドル=約2万400円※編集部調べ)を発売する。フレッシュなマンダリンに温かみのあるシダーウッドと生き生きとしたサンダルウッドをブレンドしたセンシュアルでウッディな香りで、“黄金の成功のスリル”を表現した。アイコニックな“XLリンク”のモチーフがボトルを飾る。

「トム フォード ビューティ」アメリカ西部が着想源

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」はこのほど、“オー ドンブレ レザー”(10mL、45ドル=約6500円/50mL、135ドル=約1万9700円/100mL、200ドル=約2万9200円)を発売した。アメリカ西部にインスパイアされ、レザーアコードにフレッシュなジンジャーとコリアンダー、カルダモンを加えたアンバーフローラルの香り。

「トリー バーチ」自信に満ち、官能的で力強い香り

「トリー バーチ(TORY BURCH)」はこのほど、“サブライム オードパルファム”(50mL、125ドル=約1万8200円/90mL、155ドル=約2万2600円)を発売した。モデルのケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)がフェイスを務め、ローズとベチバー、アイビーが香るフレグランスの“静かな力”を体現する。ボトルは、シグネチャーであるモノグラムを抽象的に表現したデザイン。

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「プラダ」のAIが作るフレグランスから「YSL」の燃え立つリリーの香りまで、注目の新作8選

夏らしいフレッシュな香りから、秋に向けたスパイシーな芳香まで、新発売のフレグランスを紹介する。

「シャネル」4つの白い花とベリーのブレンド

「シャネル(CHANEL)」は8月2日、ブランド創業者の名前を冠したフレグランスライン “ガブリエル シャネル”から“ロー オードゥ トワレット”(50mL、1万6500円/100mL、2万3100円)を発売した。ジャスミンとイランイラン、オレンジブロッサム、グラース産チュベローズの4つの白い花に、ベリーの酸味や爽やかさを加え、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)の屈託のないスピリットを表現した。ピンクがかったベージュゴールドのジュースが特徴。

「プラダ ビューティ」AIを活用したフローラルフレグランス

「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」は8月7日、“プラダ パラドックス ヴァーチャル フラワー オーデパルファム”(30mL、1万2650円/50mL、1万8370円/90mL、2万4750円/トラベルスプレー10mL、7150円/レフィル100mL、2万2550円)を発売した。“花の香りの再考・再定義”をコンセプトに、マスター調香師のナデージュ・ル・ガランテゼック(Nadege Le Garlantezec)、シャマラ・メゾンデュー(Shyamala Maisondieu)、アントワーヌ・メゾンデュー(Antoine Maisondieu)はAIを活用。ジャスミンとネロリのハートノートに、アンブレットとムスクの温かさを加えた。

「ディオール」“月のない夜の影”を表現

「ディオール(DIOR)」は、“メゾン クリスチャンディオール”から、フランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)が手掛けた“エスプリ ド パルファン”(全5種、各80mL、各5万7420円)を8月21日にギンザ シックスと伊勢丹新宿本店、渋谷パルコ、表参道旗艦店、公式ECで先行発売し、9月27日に全国発売する。“アンブル ニュイ”は、カルダモンやシナモンを中心としたスパイスアコードに、柔らかなアンバーのアクセントを加え、“月のない夜の影”を表現した。

「イヴ・サンローラン」燃え立つようなリリーフラワーアコード

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は10月4日、アイコンフレグランス“リブレ”から“オーデパルファム フローラル”(10mL、5390円※限定/30mL、1万3750円/50mL、1万9910円)を発売する。9月25日に公式ECと表参道旗艦店で先行発売する。クールでマスキュリンなラベンダーに、フェミニンでセンシュアルなオレンジブロッサムとクリーミーな甘さのパームツリーフラワー、スパイシーなリリーフラワーアコードを加えた。コンセプトは、「ただ咲くのではなく、内なる炎を咲かせる」。

「クロエ」日暮れとともに変化する花の香り

「クロエ(CHLOE)」はこのほど、生きた花の香りを再現した“アトリエ・デ・フルール”コレクションから“ニュイ ドランジェ”(50mL、135ユーロ=約2万1700円/150mL、255ユーロ=約4万1000円)を発売。ピンクペッパーコーンとベルガモットが夕暮れどきのそよ風を想起させ、エアリーなネロリが続き、次第にリッチなオレンジブロッサムアブソリュートへと変化する。背景ではイェルバ・マテとパチュリが、オレンジの木々が咲き誇る自然環境にインスパイアされたハーブのアコードを形成。ボトルは夜空をイメージした濃い青を採用した。

「ラバンヌ」“XLリンク”が輝くゴールドのボトル

「ラバンヌ(RABANNE)」は9月、“ミリオン ゴールド オーデパルファム インテンス”(100mL、140ドル=約2万400円※編集部調べ)を発売する。フレッシュなマンダリンに温かみのあるシダーウッドと生き生きとしたサンダルウッドをブレンドしたセンシュアルでウッディな香りで、“黄金の成功のスリル”を表現した。アイコニックな“XLリンク”のモチーフがボトルを飾る。

「トム フォード ビューティ」アメリカ西部が着想源

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」はこのほど、“オー ドンブレ レザー”(10mL、45ドル=約6500円/50mL、135ドル=約1万9700円/100mL、200ドル=約2万9200円)を発売した。アメリカ西部にインスパイアされ、レザーアコードにフレッシュなジンジャーとコリアンダー、カルダモンを加えたアンバーフローラルの香り。

「トリー バーチ」自信に満ち、官能的で力強い香り

「トリー バーチ(TORY BURCH)」はこのほど、“サブライム オードパルファム”(50mL、125ドル=約1万8200円/90mL、155ドル=約2万2600円)を発売した。モデルのケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)がフェイスを務め、ローズとベチバー、アイビーが香るフレグランスの“静かな力”を体現する。ボトルは、シグネチャーであるモノグラムを抽象的に表現したデザイン。

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「テルマ」美の協奏 律儀なエレガンスは躍動する

中道輝道デザイナーのウィメンズブランド「テルマ(TELMA)」は2日、2025年春夏コレクションを「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」で披露し、今シーズンの東コレ開幕ショーを飾った。

同ブランドは「RFWT」主催の日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)によるサポートプログラム「JFW ネクスト ブランド アワード2025(JFW NEXT BRAND AWARD 2025)」でのグランプリ受賞のサポートを受け、ブランド初のランウエイショーに挑んだ。中島デザイナーは「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」で経験を積んだ実力派で、緻密な構造と大胆な色柄使いのバランスに優れたデザイナーだ。一方で、ショーの一瞬だけでは伝わりづらい職人肌な一面もあり、スタイルや世界観作りにおいては未知数でもあった。

冷静さと緊張感と

ショー前の中島デザイナーは、「全然緊張していなくて」と冷静だった。これまでのキャリアでいくつものショーに携わり、数々の土壇場をくぐり抜けてきたからだ。バックステージではアシスタントにアイロンの指示をしたり、モデルに声をかけたり、スタイリングを微調整したりと、準備は万全。しかし、いざリハーサルが始まると、座るシートを右に移動し、さらに右にずれて、もう一度右に移動するなど、明らかに気持ちが高ぶっているようだ。いつもは冷静沈着な語り口も、どこか熱を帯びていた。徐々に高まっていくボルテージは、まるで400人近くを集めたこの日のショーを表しているようでもあった。

今シーズンは、「テルマ」の強みを日本らしい端正なスタイルで表現した。中島デザイナーならではの端正は、主にオリジナル生地と鮮やかなプリント、そして「360度全てを見てほしい」と自信を見せるシルエットで構成する。ファーストルックは、和紙にギマ加工した生地のガーメントケース風コートで、フォームをを少しひねって開いた胸から脇にかけてのスリットから、ゴールドのワンピースが輝く。

モデルの動きの個性に合わせて、後身頃を長く仕立てたトップスの裾がなめらかにゆらぎ、オーガンジーのフリルスカートやリボンが軽やかに弾む。正面からは華やかで、横切る際にシルエットのクセに気が付き、後ろ姿に余韻を残す。この連続により、「テルマ」のスタイルと女性像が徐々に浮き上がっていく。

重厚感と軽快さと

そのムードに緩急のリズムを加えたのが、素材を使った視覚効果の数々だ。例えば、ジャージートップスに何層にもコーティングしてムートン調にしたり、デニムをレザー調に加工したり、オーガンジー2枚にオプティカルアートを同時プリントし、モアレのような錯覚を演出するドレスだったり。この遊び心も「服の可能性を信じ、装う楽しさを伝えたい」という「テルマ」のアイデンティティーだろう。

優しい色彩と、重なり合う一枚の布に世界観を与えるのが、中島デザイナーが愛する花のモチーフだ。カモフラージュのようにコートに敷き詰めた花の数々や、アルミホイルで作ったヒマワリのブローチ、配置を緻密に計算したコスモスのペイントが、生地開発の執念と新しいシルエットの探求心、多彩なプリントの高揚感を一つの世界観に美しく調和させる。中島デザイナーのクリエイションは、全方位の美に全力で向き合い、突き詰め、それらを衝突させてスタイルにつなげていく手法だ。軽やかさは、ショーの表現を経て今後さらに身についていくはずだし、「ドリス」とも「イッセイ」とも違う、日本らしい律儀なエレガンスが「テルマ」にはある。

全力感と脱力感と

フィナーレを終え、慣れない囲み取材を終えると、ショー前は落ち着かなかった男が、真っ赤な目と晴れやかな表情で現れた。「チームの力が大きい。人と人が連動しながらブランドをそれぞれに解釈し、一つのものを目指す。そこに生まれるダイナミズムを体感した」と、手応えをつかんだようだ。ショー開催の目的は「表現の幅を広げて、次のフェーズに進むため。パリでの展示会に向けて、成長していきたい」から。現在の卸先は国内のみで、大手百貨店やセレクトを中心に23社約40店舗。海外への本格進出に向けて、全方位の美に全身全霊を捧げる全力男は、大きな一歩を踏み出した。ようやく表情を崩したのは、ショーを中と外からサポートしてくれた家族の話題になったときだった。

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美容整形のダウンタイムに使用する人が増加中 人気のドライシャンプー5選

シャワーで流さずに、頭皮や髪を清潔に保つことができるドライシャンプー。基本的にスプレータイプが多く、汗をかいた頭皮や髪にそのまま吹きかけるだけで、頭皮や髪のベタつきをリフレッシュ。爽快感を与えて、サラサラな状態へと導く。海外では洗髪習慣として、週に数回程度はドライシャンプーを使用することが定着しているが、日本では災害や入院時といった非常事態に活用するものといった印象が強いアイテムだった。

しかしここ数年、顔などを濡らさずに洗髪できるという特徴が広まり、整形手術のダウンタイムに利用する人が増えている(※実際の使用に当たっては担当医師にご相談ください)。特に今夏、昨年まではコロナの影響で難しかった“韓国での美容整形”にチャレンジする人も多く、準備しておきたいアイテムの1つに数えられている。そこで、ここでは人気のドライシャンプー5選を紹介する。

9月に入っても暑い日が続く中、ひんやりクールな爽快感を求めるならサロン専売ブランド「モッズ・ヘア サロンスペシャル(MOD'S HAIR SALON SPECIAL)」の“フレ・ジュール オーガニックドライシャンプー”(100mL、2970円)。メントール(清涼成分)により爽快感を与え、火照った頭皮をクールダウンしつつサラサラな髪へと導く。ナチュラルオーガニック処方で、保湿成分のレモン果汁やカワラナデシコ種子エキス、肌の引き締め効果が期待できるヒキオコシ葉・茎エキスなどを配合。合成着色料、合成香料、シリコン、石油由来成分フリーなど、頭皮や髪に優しい7つのフリーを実現している。頭皮の気になるニオイを抑えるシトラスハーブの香りも特徴だ。

天然由来成分100%にこだわりたいのなら、人気ブランド「エヌドット(N.)」の“シア ドライシャンプー”(150ml、1980円)。スプレーするだけで清浄効果と爽快感を得られるほか、汗や皮脂によるニオイやベタつきを抑えて、すっきりとした清涼感+保湿効果で頭皮環境を清潔に整える。キー成分は、摘みたてのレモングラスの葉を真空にし、低温のまま成分を壊さずに抽出した植物自体に含まれる水“レモングラス生体水”。そのほか、蒸れた頭皮やほてった肌にすっきりとした清涼感をもたらすペパーミントオイル、紫外線ダメージから皮膚を保護するシアバターなど、5種の植物由来成分のみで作られているため、安心して頭皮につけられることも大きな魅力だ。

ヘアワックスで高い知名度を誇るオーガニック&ナチュラルブランド「ザ・プロダクト(PRODUCT)」も、“ドライシャンプーシトラス”(115mL、1650円)を発売している。手軽にシャンプー時の爽快感を得られ、頭皮ケアができるとともに、ボディーミストにも利用できるマルチパーパスアイテム。爽やかなシトラスの香りにより、ヨガやジムなどのスポーツ・アウトドアアクティビティーの後や、汗をかく夏のシーズンはもちろんのこと、仕事のちょっとしたリフレッシュタイムなど、さまざまなシーンで手軽に使用できる。

香水などを邪魔しない無香料タイプが好きならば、「エイトザタラソ(8 THE THALASSO)」の“ウォーターレス ドライシャンプー”(80g、1320円)。植物由来の皮脂吸着パウダーが余分な皮脂をオフし、シャンプーしたてのようなふんわりサラサラの髪へと導く。皮脂や汗などによるベタつきのケアや、ペタンコ前髪のリメイクにもぴったり。海洋深層水など海洋由来の美髪成分を厳選配合し、頭皮の皮脂を抑えながら髪のパサつきを防ぎ、ダメージを補修する。ボディーにも使えるマルチなドライシャンプーで、香りを付けたくない人にもおすすめ。

花王のマスブランド「メリット(MERIT)」も、“ドライシャンプースプレー”(130g、880円 ※編集部調べ)をラインアップしている。バーベナ&レモンが爽やかに香り、パチパチはじける清涼感で汗のニオイを瞬時にすっきりさせる。スポーツ後、外出先、入浴できない時などに、ベタつく髪をさらさらにする。

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サステナブル部門は業界を代表するオーガニックヘアカラーが念願の1位に【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

サステナブル部門は、前回(2023 ヘアサロン版ベストコスメ)までは余りにも票が分散してしまい、まとまった票が入った商品がなかったため、順位をつけずに「注目アイテム」という形で結果を公開していた。しかし今回は、一定数以上の票を獲得したアイテムがあったため、初めてランキングをつけることができた。1位になった「ヴィラロドラ カラー(VILLA LODOLA COLOR)」は、業界を代表するオーガニックヘアカラーだ。“サステナブル”という言葉が普及する以前から、一貫してサステナブルを貫いてきたブランド。全アイテムがオーガニック認証機関ICEAの認証を100%取得するなど、本物にこだわった姿勢が、ゆっくりと確実に認知されてきた。2位は、「オーウェイ(OWAY)」の“シーソルト・スプレイ”が受賞した。シーソルト系のスタイリング剤は、毛束やリッジの質感をマットにチェンジさせ、ほどよくキープしてくれるアイテム。複数のオーガニックブランドから登場しているが、「オーウェイ」の“シーソルト・スプレイ”は仕上がりのニュアンスが評価された。3位は、資生堂プロフェッショナル「サブリミック(SUBLIMIC)」のアウトバストリートメント“ワンダーシールド”が受賞。商品性能とともに、売り上げの一部がウォーターエイド(水・衛生分野に特化して活動してきた国際NGO)に寄付されるチャリティーなど、これまでに取り組んできた社会貢献活動も評価された。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ヴィラロドラ カラー” 

「ヴィラロドラ」(VILLA LODOLA)

92%天然由来のヘアカラー。柔らかい質感と美しい色合い、潤いに満ちた艶をかなえる。アンケートの回答には、「カラーのラインアップが充実している」「いろいろなオーガニックブランドを見てきたが、ここまで徹底してサステナブルにこだわったヘアカラーブランドは他にないと思う」といった声があった。(全48色、各80g)

2位
“シーソルト・スプレイ”

「オーウェイ(OWAY)」

髪にハリを与えるミディアムホールドスプレー。毛束をマットな質感に変えながら、動きのあるニュアンススタイルをかなえ、キープする。アンケートの回答には、「シーソルト系のアイテムは、常に一定の需要がある。『オーウェイ』の商品は、ボトルもかっこよくておすすめしやすい」といった声があった。(240mL、4840円)

3位
“ワンダーシールド”

「サブリミック(SUBLIMIC)」

3日に1度のスペシャルケアとして使用できる洗い流さないトリートメント。ドライヤーやアイロンの熱と反応するシールド成分が、髪表面にプロテクト膜を形成。日常生活の外的ストレスから髪を守り、サロンでの滑らかな仕上がりを長く持続する。アンケートの回答には、「ヘアカラーの持ちが良くなり、髪が収まりやすくなる」といった声があった。(125mL、4180円)

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サステナブル部門は業界を代表するオーガニックヘアカラーが念願の1位に【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

サステナブル部門は、前回(2023 ヘアサロン版ベストコスメ)までは余りにも票が分散してしまい、まとまった票が入った商品がなかったため、順位をつけずに「注目アイテム」という形で結果を公開していた。しかし今回は、一定数以上の票を獲得したアイテムがあったため、初めてランキングをつけることができた。1位になった「ヴィラロドラ カラー(VILLA LODOLA COLOR)」は、業界を代表するオーガニックヘアカラーだ。“サステナブル”という言葉が普及する以前から、一貫してサステナブルを貫いてきたブランド。全アイテムがオーガニック認証機関ICEAの認証を100%取得するなど、本物にこだわった姿勢が、ゆっくりと確実に認知されてきた。2位は、「オーウェイ(OWAY)」の“シーソルト・スプレイ”が受賞した。シーソルト系のスタイリング剤は、毛束やリッジの質感をマットにチェンジさせ、ほどよくキープしてくれるアイテム。複数のオーガニックブランドから登場しているが、「オーウェイ」の“シーソルト・スプレイ”は仕上がりのニュアンスが評価された。3位は、資生堂プロフェッショナル「サブリミック(SUBLIMIC)」のアウトバストリートメント“ワンダーシールド”が受賞。商品性能とともに、売り上げの一部がウォーターエイド(水・衛生分野に特化して活動してきた国際NGO)に寄付されるチャリティーなど、これまでに取り組んできた社会貢献活動も評価された。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ヴィラロドラ カラー” 

「ヴィラロドラ」(VILLA LODOLA)

92%天然由来のヘアカラー。柔らかい質感と美しい色合い、潤いに満ちた艶をかなえる。アンケートの回答には、「カラーのラインアップが充実している」「いろいろなオーガニックブランドを見てきたが、ここまで徹底してサステナブルにこだわったヘアカラーブランドは他にないと思う」といった声があった。(全48色、各80g)

2位
“シーソルト・スプレイ”

「オーウェイ(OWAY)」

髪にハリを与えるミディアムホールドスプレー。毛束をマットな質感に変えながら、動きのあるニュアンススタイルをかなえ、キープする。アンケートの回答には、「シーソルト系のアイテムは、常に一定の需要がある。『オーウェイ』の商品は、ボトルもかっこよくておすすめしやすい」といった声があった。(240mL、4840円)

3位
“ワンダーシールド”

「サブリミック(SUBLIMIC)」

3日に1度のスペシャルケアとして使用できる洗い流さないトリートメント。ドライヤーやアイロンの熱と反応するシールド成分が、髪表面にプロテクト膜を形成。日常生活の外的ストレスから髪を守り、サロンでの滑らかな仕上がりを長く持続する。アンケートの回答には、「ヘアカラーの持ちが良くなり、髪が収まりやすくなる」といった声があった。(125mL、4180円)

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スキンケア&メイクアップ部門は「インプレア」が返り咲き サロンでスキンケアが本格普及する兆しか【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

スキンケア&メイクアップ部門では、初めてメイクアップアイテムが首位を獲得した前回(2023 ヘアサロン版ベストコスメ)から一転、今回は最もベーシックなアイテムである「インプレア(IMPREA)」のクレンジングオイルが1位に。美容師からは、「前回の来店時に化粧水を購入したお客さまが、『良かったからラインで使ってみたい』と言ってクレンジングを購入してくれた」とのコメントが。クレンジングはライン使いのエントリーアイテムでもあるので、今回の結果は、サロンで本格的なスキンケアを求めるユーザーが増えてきた現れかもしれない。2位は、同じく「インプレア」の“アイブロウ マスカラ”が受賞し、3位には前回1位だった「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」のアイブロウマスカラ“クシ ブロー”がランクイン。ともにアイブロウマスカラで、サロンでのメイクアイテムの普及を印象づけた。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“クレンジング オイル”

「インプレア(IMPREA)」

くすみの原因にアプローチし、透明感ある肌に導くクレンジングオイル。メイクや毛穴汚れをオフしながら、潤いのある“むきたまご”のような洗い上がりをかなえる。濡れた手で使っても高いメイク落ちをキープできる。アンケートの回答には、「滑らかに洗い上がる、まさにサロンクオリティーのアイテム」「お客さまとの会話でスキンケアの話題になったとき、自信を持っておすすめできる」といった声があった。(200mL、4400円/レフィル190mL、3960円)

2位
“アイブロウ マスカラ”

「インプレア(IMPREA)」

豊富なカラーバリエーションが特徴のアイブロウマスカラ。ベーシックなカラーからエッジの効いたカラーまで幅広くラインアップし、髪色やなりたい印象に合わせて楽しむことができる。アンケートの回答には、「ヘアカラーを変えた際に提案すると喜んでもらえる」といった声があった。(全7色、各2420円)

3位
“クシ ブロー”

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」

根元から毛先までムラなく色付くアイブロウマスカラ。角度付きのきめ細かいブラシが毛流れにフィットし、均一にカラーリングする。汗やこすれ、湿気に強く、立体感ある美しい仕上がりを長時間キープする。アンケートの回答には、「サロンで『シュウ ウエムラ』の商品が買えることに驚かれることも多い」といった声があった。(全8色、各3960円)

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スキンケア&メイクアップ部門は「インプレア」が返り咲き サロンでスキンケアが本格普及する兆しか【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

スキンケア&メイクアップ部門では、初めてメイクアップアイテムが首位を獲得した前回(2023 ヘアサロン版ベストコスメ)から一転、今回は最もベーシックなアイテムである「インプレア(IMPREA)」のクレンジングオイルが1位に。美容師からは、「前回の来店時に化粧水を購入したお客さまが、『良かったからラインで使ってみたい』と言ってクレンジングを購入してくれた」とのコメントが。クレンジングはライン使いのエントリーアイテムでもあるので、今回の結果は、サロンで本格的なスキンケアを求めるユーザーが増えてきた現れかもしれない。2位は、同じく「インプレア」の“アイブロウ マスカラ”が受賞し、3位には前回1位だった「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」のアイブロウマスカラ“クシ ブロー”がランクイン。ともにアイブロウマスカラで、サロンでのメイクアイテムの普及を印象づけた。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“クレンジング オイル”

「インプレア(IMPREA)」

くすみの原因にアプローチし、透明感ある肌に導くクレンジングオイル。メイクや毛穴汚れをオフしながら、潤いのある“むきたまご”のような洗い上がりをかなえる。濡れた手で使っても高いメイク落ちをキープできる。アンケートの回答には、「滑らかに洗い上がる、まさにサロンクオリティーのアイテム」「お客さまとの会話でスキンケアの話題になったとき、自信を持っておすすめできる」といった声があった。(200mL、4400円/レフィル190mL、3960円)

2位
“アイブロウ マスカラ”

「インプレア(IMPREA)」

豊富なカラーバリエーションが特徴のアイブロウマスカラ。ベーシックなカラーからエッジの効いたカラーまで幅広くラインアップし、髪色やなりたい印象に合わせて楽しむことができる。アンケートの回答には、「ヘアカラーを変えた際に提案すると喜んでもらえる」といった声があった。(全7色、各2420円)

3位
“クシ ブロー”

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」

根元から毛先までムラなく色付くアイブロウマスカラ。角度付きのきめ細かいブラシが毛流れにフィットし、均一にカラーリングする。汗やこすれ、湿気に強く、立体感ある美しい仕上がりを長時間キープする。アンケートの回答には、「サロンで『シュウ ウエムラ』の商品が買えることに驚かれることも多い」といった声があった。(全8色、各3960円)

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「ユニクロ」インナーMDが語る、肌着からファッションピースへ進化する“ヒートテック”

「ユニクロ(UNIQLO)」は2024-25年秋冬、ヒートテックの新商品となる“極暖ヒートテックカシミヤクルーネック”を、9月6日に「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」から発売する。先日開催された展示会では、現在ファーストリテイリング イノベーション センター パリ(Fast Retailing Innovation Center Paris、以下FRICP)を拠点にグローバルのMDを統括するウィメンズインナー部門の炬口佳乃子(たけのくち・かのこ)商品企画担当部長が一時帰国し、新商品について説明した。

新商品“極暖ヒートテックカシミヤクルーネック”はカシミヤを9%混合し、締め付け感が少なくふんわり柔らかい着心地を実現した。暖かさは通常のヒートテックの1.5倍*1の“極暖”タイプとなるが、ループ内の空間が広くなるようふんわりと編むことで、従来の“極暖ヒートテックインナー”よりも約30%*2軽くなっている。
*1衣類の熱抵抗を表すCLO値を元に算出
*2極暖ヒートテック生地目付を比較

価格・耐久性・風合いのバランスを熟考

炬口MDは、「快適性、心地良さ、心が躍る感じ」を目指したという同商品の開発を振り返り、「道のりは難しく、軽やかで柔らかい素材を実現するのに苦労した。素材をゆるく柔らかくすると、どうしても毛玉やピリング・スナッグが起きてしまう。生地段階で50回以上、何度も試作と着用テストを繰り返した」と語った。さらに早く編むほど生産量は上がるが「スピードを上げると生地に負荷がかかり、たちまち締まったような感じになってしまう。通常の編み方よりも、ゆったりとしたスピードにコントロールした」。また、「価格と耐久性と風合い、商品自体の完成度のバランス」を熟考し、9%というカシミヤ混合率に着地した。

「天然のカシミアの風合いが生きる色展開」や重ね着した時の調和を重視したディティールは、「ユニクロ:シー」を手掛けるクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が監修。カシミア混でありながら、量の確保と生産の前準備を行うことで従来の“極暖ヒートテックインナー”と同じ1990円という価格設定となった。XSから3XLの広いサイズ展開は、男性の着用も期待する。新しいヒートテックの提案となる同商品に対し「肌着というより、おしゃれなファッションピースとして売りたいという思いが強い」と抱負を述べた。

“ヒートテック”でもブラトップ発売

ウイメンズの新商品には“極暖ヒートテックリブブラタンクトップ”も登場する。海外では昨年から今年にかけ、SNSの影響もあってブラトップの人気が上昇しており「国によっては前期比2〜3倍に伸長しているところもある」。中でもヒットしたのがアメリカンスリーブタイプで、新商品もそれを進化させたデザインになっている。海外でブラトップは下着として隠すものではなく「見せて着るアイテム」として認知されており、その海外需要を見込んで24年春夏はトップスとして着用するデザインを強化したが、日本でも「見せて着る」ブラトップの需要は高まり「もはや日本と海外の差はない」。そういったブラトップは夏向け商品だと思われがちだが「アメリカでは1月からアメリカンスリープのブラトップが動き出した。シアー素材の流行も後押しとなり、ブラトップはレイヤーアイテムとして1年中求められる商品となった。我々は従来のシーズンの考え方を変える必要がある」と分析する。

炬口MDは23年4月にパリのFRICPに異動し、海外店舗で客やスタッフの声を集め、グローバルに通用するインナーを目指しアップデートを行なっている。その成果の一つが6月に発売された“ワイヤレスブラ(リラックス Uネック)”だ。肩紐の長さが調整できるアジャスター仕様にし、ネックラインもVからUネックに変更。ソフトな樹脂パーツを内蔵し、ホールド感も上げている。これは国内外のボイス・オブ・カスタマー(ユニクロのコールセンターやECサイトに寄せられる消費者からのコメントのこと)はもちろんのこと、炬口MD自身が海外のショップスタッフから聞いた「快適なのは分かっているが、デザインに満足できず着用に至っていない」などの意見も反映されている。渡仏してから1年半が経ち、グローバルな視点で改善した数々のアップデートが形になり始めている。

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「ユニクロ」インナーMDが語る、肌着からファッションピースへ進化する“ヒートテック”

「ユニクロ(UNIQLO)」は2024-25年秋冬、ヒートテックの新商品となる“極暖ヒートテックカシミヤクルーネック”を、9月6日に「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」から発売する。先日開催された展示会では、現在ファーストリテイリング イノベーション センター パリ(Fast Retailing Innovation Center Paris、以下FRICP)を拠点にグローバルのMDを統括するウィメンズインナー部門の炬口佳乃子(たけのくち・かのこ)商品企画担当部長が一時帰国し、新商品について説明した。

新商品“極暖ヒートテックカシミヤクルーネック”はカシミヤを9%混合し、締め付け感が少なくふんわり柔らかい着心地を実現した。暖かさは通常のヒートテックの1.5倍*1の“極暖”タイプとなるが、ループ内の空間が広くなるようふんわりと編むことで、従来の“極暖ヒートテックインナー”よりも約30%*2軽くなっている。
*1衣類の熱抵抗を表すCLO値を元に算出
*2極暖ヒートテック生地目付を比較

価格・耐久性・風合いのバランスを熟考

炬口MDは、「快適性、心地良さ、心が躍る感じ」を目指したという同商品の開発を振り返り、「道のりは難しく、軽やかで柔らかい素材を実現するのに苦労した。素材をゆるく柔らかくすると、どうしても毛玉やピリング・スナッグが起きてしまう。生地段階で50回以上、何度も試作と着用テストを繰り返した」と語った。さらに早く編むほど生産量は上がるが「スピードを上げると生地に負荷がかかり、たちまち締まったような感じになってしまう。通常の編み方よりも、ゆったりとしたスピードにコントロールした」。また、「価格と耐久性と風合い、商品自体の完成度のバランス」を熟考し、9%というカシミヤ混合率に着地した。

「天然のカシミアの風合いが生きる色展開」や重ね着した時の調和を重視したディティールは、「ユニクロ:シー」を手掛けるクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が監修。カシミア混でありながら、量の確保と生産の前準備を行うことで従来の“極暖ヒートテックインナー”と同じ1990円という価格設定となった。XSから3XLの広いサイズ展開は、男性の着用も期待する。新しいヒートテックの提案となる同商品に対し「肌着というより、おしゃれなファッションピースとして売りたいという思いが強い」と抱負を述べた。

“ヒートテック”でもブラトップ発売

ウイメンズの新商品には“極暖ヒートテックリブブラタンクトップ”も登場する。海外では昨年から今年にかけ、SNSの影響もあってブラトップの人気が上昇しており「国によっては前期比2〜3倍に伸長しているところもある」。中でもヒットしたのがアメリカンスリーブタイプで、新商品もそれを進化させたデザインになっている。海外でブラトップは下着として隠すものではなく「見せて着るアイテム」として認知されており、その海外需要を見込んで24年春夏はトップスとして着用するデザインを強化したが、日本でも「見せて着る」ブラトップの需要は高まり「もはや日本と海外の差はない」。そういったブラトップは夏向け商品だと思われがちだが「アメリカでは1月からアメリカンスリープのブラトップが動き出した。シアー素材の流行も後押しとなり、ブラトップはレイヤーアイテムとして1年中求められる商品となった。我々は従来のシーズンの考え方を変える必要がある」と分析する。

炬口MDは23年4月にパリのFRICPに異動し、海外店舗で客やスタッフの声を集め、グローバルに通用するインナーを目指しアップデートを行なっている。その成果の一つが6月に発売された“ワイヤレスブラ(リラックス Uネック)”だ。肩紐の長さが調整できるアジャスター仕様にし、ネックラインもVからUネックに変更。ソフトな樹脂パーツを内蔵し、ホールド感も上げている。これは国内外のボイス・オブ・カスタマー(ユニクロのコールセンターやECサイトに寄せられる消費者からのコメントのこと)はもちろんのこと、炬口MD自身が海外のショップスタッフから聞いた「快適なのは分かっているが、デザインに満足できず着用に至っていない」などの意見も反映されている。渡仏してから1年半が経ち、グローバルな視点で改善した数々のアップデートが形になり始めている。

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「イヴ・サンローラン」「ジルスチュアート ビューティ」「リリミュウ」の新作リップで艶と華をプラス! 今週発売のビューティアイテム18選【9/2〜9/8】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月2〜8日に発売するアイテムを紹介します。今週の注目はリップアイテム!「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は唇のpHレベルと水分量に反応し、1人1人に合った自然な血色感のあるヌードカラーが魅力のリップバームを発売します。同ブランド初のリップバーム。その発色はもちろんのこと、艶感やパッケージデザインの愛らしさも要チェックです。「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」は、人気フレグランス“クリスタルブルーム”シリーズの10周年を記念した限定コレクションを発売します。人気のリップ美容液にも新色が登場。今回の色味も話題になりそうです。ほか、「リリミュウ(RIRIMEW)」はバターのようにとろけるリップスティックを、「レブロン(REVLON)」はバームリップ“レブロン シアー バーム クレヨン”から秋の新色を、「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」はバージョンアップさせた“リップ カラー”を発売。まだまだ暑い日が続きますが、まずは唇から秋の装いを始めてみては?

【9月2日発売】
トリデン
(TRRIDEN)

ビタミンCたっぷり配合の美容液&マスク

韓国スキンケアブランド「トリデン(TORRIDEN)」は、“セルメイジング ビタC ブライトニング ライン”を発売する。“セルメイジング ビタC ブライトニング ライン”は純粋ビタミンCや4種類のビタミン誘導体ををリポソーム化した独自技術“5Dリポソームビタミン”を取り入れ、くすみや毛穴ケア、肌トーンアップアップにアプローチする。

■商品詳細

“セルメイジング ビタC ブライトニング アンプル”(30mL、2420円)
“セルメイジング ビタC ブライトニング マスク”(1枚入り、275円/3枚入り、825円/10枚入り、2750円)

【9月2日発売】
リリミュウ
(RIRIMEW)

バターのようにとろけるリップスティック

タレントの指原莉乃がプロデュースするコスメブランド「リリミュウ(RIRIMEW)」は“バタールージュ”を発売する。唇から蒸発する⽔分に反応してジェルの膜が形成されることで⾊が密着し、塗りたての⾊を⻑時間キープ。グロッシーなオイルが潤いを逃しにくくする。カラーはベーシックなピンクベージュ、ドライベリー、アプリコットベージュ、ディープオレンジの4色を用意する。

■商品詳細

“バタールージュ”(全4色、各1980円)

【9月3日発売】
サロニア
(SALONIA)

“パール髪”をかなえるドライヤー

「サロニア(SALONIA)」は、パールのようなツヤ髪をかなえる新商品“グロッシーケアドライヤー”を発売する。“パール髪ノズル”が温風を頭全体に分散することで髪の表面温度の上昇を防ぎ、熱ダメージを軽減。マイナスイオンが傷んだ髪をイオンコーティングしてケアし、水分量の高い“パール髪”へと導く。

■商品詳細

“サロニア グロッシーケアドライヤー”(全3色、各7678円)

【9月4日発売】
センサイ
(SENSAI)

ASシリーズから超微細化オイル配合の化粧水

「センサイ(SENSAI)」は、ブランドを代表するASシリーズから、トップノートからラストノートまで、香水のような香りの変化を楽しめるエイジングケア化粧水“センサイ AS マイクロ エッセンスインローション”と、スティック状のリップ美容液“トータルリップトリートメントスティック”を発売する。

■商品詳細

“センサイ AS マイクロ エッセンスインローション”(125mL、1万4300円)
“トータルリップトリートメントスティック”(6380円)

【9月4日発売】
ジョー マローン ロンドン
(JO MALONE LONDON))

ヒノキ&シダーウッドの香りのフレグランス

「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」は、“コロン インテンス コレクション”の新たな香り“ヒノキ & シダーウッド コロン インテンス”を発売する。日本の古くからの習慣である森林浴に着想し、シダーウッドのクリーンでアロマティックなノートにヒノキのウッディな力強さを組み合わせた。香料には、森で自然に落ちたヒノキの枝を使用する。

■商品詳細

“ヒノキ & シダーウッド コロン インテンス”(50mL、2万2880円/100mL、3万2890円)

【9月5日発売】
レブロン
(REVLON)

人気シリーズ“レブロン シアー バーム クレヨン”から新色3色

「レブロン(REVLON)」はバームリップ“レブロン シアー バーム クレヨン”から、ニュアンスボルドー“プラム ワイン”、オレンジレッド“アップル パンチ”、シアーなブラウンレッド“ボンボン ショコラ”の3色を発売する。バームタイプのクレヨンリップで、唇に血色感を与えるシアーな発色とリップクリームのようになめらかに伸びるライトな付け心地が特徴だ。

■商品詳細

“レブロン シアー バーム クレヨン”(1430円)

【9月6日発売】
フローラノーティス ジルスチュアート
(FLORA NOTIS JILL STUART)

ファインジュエリーのようなスティックフレグランス3種 

「フローラノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」は、スティックフレグランス“フローラノーティス ジルスチュアート フレグラントチャーム”を発売する。香りのラインアップは、満開の桜のような香りでときめきをもたらす“チェリーブロッサム”、知的さの奥に潜む艶やかさを表現した“センシュアルジャスミン”、金木犀の香りが優しく寄り添う“スウィートオスマンサス”の全3種。

■商品詳細

“フローラノーティス ジルスチュアート チェリーブロッサム フレグラントチャーム”(5g、4290円)
“フローラノーティス ジルスチュアート センシュアルジャスミン フレグラントチャーム”(5g、4290円)
“フローラノーティス ジルスチュアート スウィートオスマンサス フレグラントチャーム”(5g、4290円)

【9月6日発売】
アディクション
(ADDICTION)

“リフトグロウ肌”をかなえる日中用クリーム 

「アディクション(ADDICTION)」は、ピンとしたハリと立体感のある艶“リフトグロウスキン”をかなえる“デイクリーム”と、“クレンジングクリーム”を発売する。滑らかな潤いの膜でハリ艶を仕込む“デイクリーム”は、スキンケアと化粧下地を両立するクリーム。“クレンジングクリーム”は、シルクのようなタッチがメイク汚れとスムーズになじみ、ふっくら柔らかな素肌に洗い上げる。

■商品詳細

“デイクリーム”(5500円)
“クレンジングクリーム”(3850円)

【9月6日発売】
ドランク エレファント
(DRUNK ELEPHANT)

ブランド史上最もリッチなテクスチャーの保湿クリーム

資生堂傘下の米国発スキンケアブランド「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」は、保湿クリーム“ボラバリア リペアクリーム”を発売する。グルコシルセラミドHYなどを配合し、ゆらぎやハリ・弾力不足、乾燥小ジワが気になる肌にアプローチする。べたつきにくいテクスチャーで、年齢や性別ほか、季節や地域を問わず使用できる。

■商品詳細

“ボラバリア リペアクリーム”(49.5g、9570円)

【9月6日発売】
シュウ ウエムラ
(SHU UEMURA)

美容液リキッドファンデ

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、美容液成分を高配合した艷やハリ、カバーがコンセプトの新リキッドファンデーション“アンリミテッド ケア ツヤ セラム ファンデーション”を発売する。美容液ファンデーションの新常識を謳う同商品にはナイアシンアミドを同ブランド最高峰レベルで配合した。

■商品詳細

“アンリミテッド ケア ツヤ セラム ファンデーション”(全20色、各35mL、各7480円)

【9月6日発売】
ローラ メルシエ
(LAURA MERCIER)

定番“キャビア スティック アイカラー”が進化 

「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」は、定番の“キャビア スティック アイカラー”のシマータイプとローズグロウタイプをリニューアルする。繊細な目元を労わる保湿成分を配合し、軽く滑らかな描き心地と肌なじみの良いカラーラインアップに進化させた。カラーは、シマータイプ15色とローズグロウ4色の全19色に加え、既存品のマットタイプ6色の全25色を展開する。

■商品詳細

“キャビア スティック アイカラー N”(新19色、各3850円)

【9月6日発売】
ジルスチュアート ビューティ
(JILL STUART BEAUTY)

“クリスタルブルーム”10周年記念コレクション

「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」は、人気フレグランス“クリスタルブルーム”シリーズの10周年を記念した限定コレクションを発売する。商品はオードパルファンやハンドクリームなどのフレグランスアイテムに加え、人気のアイシャドウパレットやチーク、化粧下地の限定色、リップ美容液の新色を用意した。

■商品詳細

フレグランス“クリスタルブルーム オードパルファン”(30mL、6490円)
限定キット“クリスタルブルーム オードパルファン&ハンドクリーム ドレスエディション”(3300円)
アイシャドウパレット“クリスタルブルーム ブルームクチュール アイズ”(6380円)
“クリスタルブルーム イルミネイティング セラムプライマー UV”[SPF40・PA+++](3520円)
チークカラー“クリスタルブルーム ブルーム ミックスブラッシュ コンパクト”(4620円)
リップ美容液“クリスタルブルーム リップブーケ セラム”(6mL、3740円)

【9月6日発売】
イヴ・サンローラン
(YVES SAINT LAURENT)

ブランド初のリップバーム
“生ツヤ”をかなえるヌードカラー

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は、ブランド初のリップバーム“ラブシャイン キャンディ グロウ バーム”を発売する。スクワランが唇に潤いを与え、内側から滲み出るような“生ツヤ”を最大12時間持続する。唇のpHレベルと水分量に反応し、1人1人に合った自然な血色感のあるヌードカラーに発色する。

■商品詳細

“ラブシャイン キャンディ グロウ バーム”(全6色、各4950円)

【9月6日発売】
ジバンシイ
(GIVENCHY)

オードリー・ヘップバーンも愛したフレグランスから新作

ジバンシイ(GIVENCHY)」は、香水“ランテルディ”シリーズからオーデパルファムよりさらに濃厚な仕上がりが特徴の新作“オーデパルファム インテンス アブソリュ”を発売する。エレガントでフェミニンなホワイトフラワーの香りに、アロマティックに広がる爽やかなラベンダーとカルダモン、フレッシュフラワーノートを加えた。

■商品詳細

“オーデパルファム インテンス アブソリュ”(35mL、1万3310円/50mL、1万7050円/80mL、2万350円)

【9月6日発売】
トーン
(TO/ONE)

4色コンシーラーパレット

「トーン(TO/ONE)」は、2024年のベースメイクコレクションとしてコンシーラーパレット、化粧下地、フェイスパウダーの3種を発売する。“ペタル フロート フローレス タッチ”は、肌悩みをカバーするコントロールカラー2色や練りハイライター、シミやにきびを隠すコンシーラーをセットにした4色コンシーラーパレット。

■商品詳細

“ペタル フロート フローレス タッチ”(4180円)
“ベース ルミネッセンス フローレス”[SPF40・PA+++](3520円)
“ルミナスヴェール フェイスパウダー”(3850円)

【9月6日発売】
スナイデル ビューティ
(SNIDEL BEAUTY)

美容液処方のベースメイクアイテム

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は、みずみずしいつけ心地のリキッドファンデーション“ブライトニング セラム リクイド”、リキッドチーク、“スキン グロウ リクイド”、フィルターをかけたような艶と透明感を与える“シームレス ルース パウダー”、水あり・水なしの両用タイプで三角錐カットの“メイクアップスポンジ”を発売する。

■商品詳細

“ブライトニング セラム リクイド”(全3色、各5500円)
“スキン グロウ リクイド”(全3色、各3300円)
“シームレス ルース パウダー”(全3色、3850円)
“メイクアップスポンジ”(1100円)

【9月6日発売】
ディオール
(DIOR)

パリの街並みに着想したコレクション 

「ディオール(DIOR)」は、光の都パリをオマージュした“プラン ドゥ パリ コレクション”を数量限定で発売する。1950年代にクリスチャン・ディオール(Christian Dior)がデザインしたシルクスカーフに着想を得て、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が再解釈した“プラン ドゥ パリ”パターンがアイテムを彩る。

■商品詳細

アイシャドウパレット“ディオールショウ サンク クルール”(全4種、各1万1550円)
リップ“ルージュ ディオール”(全4種、各6270円)
“ディオールスキン フォーエヴァー クッション ケース”(4180円)
“ディオール アディクト クチュール リップスティック ケース”(4620円)
ネイル “ディオール ヴェルニ”(全4種、4620円)

【9月6日発売】
トム フォード ビューティ
(TOM FORD BEAUTY)

バージョンアップした“ラグジュアリー リップ カラー”

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は、“ラグジュアリー リップ カラー”をフルリニューアルして発売する。“ランウェイに触発された艶やかなカラー”をキーワードに、よりクリーミーにバージョンアップした。ほのかに甘いバニラカモミールの香りと優艶なリップカラーが、エレガントな魅力を引き出す。

■商品詳細

“ラグジュアリー リップ カラー”(全15色、うち新6色、各8250円)

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沖縄北部にインド伝統建築学を活用した〝滞在型アーユルヴェーダリゾート″が誕生 ~2.本部町・「アーユルウエルネスOkinawa」

沖縄に続々とオープンしている、小規模ながら高級志向の「スモールラグジュアリーリゾート」のオープンを紹介する企画。沖縄本島・南城市に位置するモロッカンテイストの邸宅ホテル「リヤド ランプ」に続いて紹介するのは、2024年に本部町にオープンした、本格的なアーユルヴェーダリゾート「アーユルウェルネスリゾートOkinawa」だ。

東京、神奈川と沖縄・宜野湾でアーユルヴェーダ資格取得スクール「アーユルヴェーダビューティカレッジ」を主宰する、新倉亜希アーユルウェルネス代表が、2024年、沖縄本島・本部町に本格的なアーユルヴェーダリゾート「アーユルウェルネスリゾート オキナワ」を創設した。新倉代表にまず聞いたのは、「なぜ沖縄の北部にアーユルヴェーダリゾートを作ったのか」という質問。

「私はインドでアーユルヴェーダを学んだのですが、沖縄はインドと気候が似ていて温暖で、ここで過ごしているだけで五感が浄化される場所だと考えていました。しかも、インドのアーユルヴェーダの病院で処方される薬のもととなる野草が、沖縄には自生していたことも理由の一つです。加えて、アーユルヴェーダスクールの沖縄校を開設して15年目となることから、その卒業生やお客さまをもてなす場として、この地にアーユルヴェーダリゾートを設けたいと願っていました」と新倉代表は話す。

5000年の歴史を誇るインド・スリランカの伝統医療、アーユルヴェーダは「何となく体調が悪い」という不定愁訴や自律神経の乱れに高い効果を発揮するが、実際に新倉代表もその改善効果を体感したひとり。「大学卒業後、外資系証券会社で働いていたのですが、過労で体調を崩してしまい、メニエール病などさまざまな不調を抱えてしまい。それを機に会社を辞めて、心身を休めようとバリのウブドに滞在することに。その時、ウブドでアーユルヴェーダの先生と出会い、診断してもらったところ、「あなたは病気ではなく、ヴァータ(生命エネルギー)が乱れているだけ。鳥の声で目覚め、虫の鳴き声で寝なさい、と言われました」。

その後、バリで自然と調和した暮らしを2カ月ほど続けたところ、治療薬を2年ほど内服しても直らなかった不調が改善し、体調もみるみる回復。アーユルヴェーダの治療に感銘を受けたことから、帰国後に、改めてインドでアーユルヴェーダの治療法を学び、09年に東京でスクールを設立するに至ったと話す。

24年4月にグランドオープンした「アーユルウェルネスリゾート Okinawa」は滞在するだけで体調が整うのが魅力だという。「こちらの建物や客室はインドの古代遺跡にもみられる自然エネルギーを再生するデザイン、〝スターパティア・ヴェーダ建築″に基づいて設計されており、滞在するだけで自然との調和を図ることができます。しかも1日1組の貸切になりますので、テラスや屋上など、思い思いの場所でゆっくりとお過ごしいただけるのも特長です」。

滞在中は問診後に、本人体調や体質を考慮したスパトリートメントを提供。薬草オイルでケアする「アヴィヤンガ」や頭部に薬草オイルをたらす「シロダーラ」、ハーバルボールを使った「ピンダ・スウェーダ」、薬草パウダーを用いた「ウドゥワルタナ」など、複数のメニューを組み合わせてゲストをケアする。

これら本格的なアーユルヴェーダ施術を堪能するために、ほとんどのゲストは2泊3日の「体質改善プラン」を選ぶという。

「体調に働きかけるには、スパトリートメントのほか、ハーブガーデンで摘み取ったハーブを活用した食事やお茶、セルフケアなど、アーユルヴェーダのさまざまな知恵を組み合わせたほうが効きが早いため、2泊以上の滞在をおすすめしています。また、3日間で心身の浄化を促しつつ、それを日常生活でも応用していただけるよう、ホームケアもお伝えしています」。

グランドオープン後、意外だったのは企業による法人利用も多いということ。「企業の福利厚生としてご利用いただく機会も増えています。滞在プログラムを受けたお客さまからは何年も抱えていた神経痛が完治したとか、更年期の症状が和らいだ、産後のホルモンバランスが整ったなど、大人ならではの症状の改善に多くの反響をいただいています。私自身も過労で体調を崩し、アーユルヴェーダで救われたという経験もあることから、今後は美容目的だけではなく、仕事や育児、介護などマルチタスクをこなしているかたへの癒やしも提供できたらと考えています」。

■アーユルウエルネスリゾートOkinawa
住所:沖縄県国頭郡本部町新里170−5
   (那覇空港から車で約1時間45分)
電話:03-5701-1217
Instagram:@ayurwellness_resort_okinawa

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沖縄北部にインド伝統建築学を活用した〝滞在型アーユルヴェーダリゾート″が誕生 ~2.本部町・「アーユルウエルネスOkinawa」

沖縄に続々とオープンしている、小規模ながら高級志向の「スモールラグジュアリーリゾート」のオープンを紹介する企画。沖縄本島・南城市に位置するモロッカンテイストの邸宅ホテル「リヤド ランプ」に続いて紹介するのは、2024年に本部町にオープンした、本格的なアーユルヴェーダリゾート「アーユルウェルネスリゾートOkinawa」だ。

東京、神奈川と沖縄・宜野湾でアーユルヴェーダ資格取得スクール「アーユルヴェーダビューティカレッジ」を主宰する、新倉亜希アーユルウェルネス代表が、2024年、沖縄本島・本部町に本格的なアーユルヴェーダリゾート「アーユルウェルネスリゾート オキナワ」を創設した。新倉代表にまず聞いたのは、「なぜ沖縄の北部にアーユルヴェーダリゾートを作ったのか」という質問。

「私はインドでアーユルヴェーダを学んだのですが、沖縄はインドと気候が似ていて温暖で、ここで過ごしているだけで五感が浄化される場所だと考えていました。しかも、インドのアーユルヴェーダの病院で処方される薬のもととなる野草が、沖縄には自生していたことも理由の一つです。加えて、アーユルヴェーダスクールの沖縄校を開設して15年目となることから、その卒業生やお客さまをもてなす場として、この地にアーユルヴェーダリゾートを設けたいと願っていました」と新倉代表は話す。

5000年の歴史を誇るインド・スリランカの伝統医療、アーユルヴェーダは「何となく体調が悪い」という不定愁訴や自律神経の乱れに高い効果を発揮するが、実際に新倉代表もその改善効果を体感したひとり。「大学卒業後、外資系証券会社で働いていたのですが、過労で体調を崩してしまい、メニエール病などさまざまな不調を抱えてしまい。それを機に会社を辞めて、心身を休めようとバリのウブドに滞在することに。その時、ウブドでアーユルヴェーダの先生と出会い、診断してもらったところ、「あなたは病気ではなく、ヴァータ(生命エネルギー)が乱れているだけ。鳥の声で目覚め、虫の鳴き声で寝なさい、と言われました」。

その後、バリで自然と調和した暮らしを2カ月ほど続けたところ、治療薬を2年ほど内服しても直らなかった不調が改善し、体調もみるみる回復。アーユルヴェーダの治療に感銘を受けたことから、帰国後に、改めてインドでアーユルヴェーダの治療法を学び、09年に東京でスクールを設立するに至ったと話す。

24年4月にグランドオープンした「アーユルウェルネスリゾート Okinawa」は滞在するだけで体調が整うのが魅力だという。「こちらの建物や客室はインドの古代遺跡にもみられる自然エネルギーを再生するデザイン、〝スターパティア・ヴェーダ建築″に基づいて設計されており、滞在するだけで自然との調和を図ることができます。しかも1日1組の貸切になりますので、テラスや屋上など、思い思いの場所でゆっくりとお過ごしいただけるのも特長です」。

滞在中は問診後に、本人体調や体質を考慮したスパトリートメントを提供。薬草オイルでケアする「アヴィヤンガ」や頭部に薬草オイルをたらす「シロダーラ」、ハーバルボールを使った「ピンダ・スウェーダ」、薬草パウダーを用いた「ウドゥワルタナ」など、複数のメニューを組み合わせてゲストをケアする。

これら本格的なアーユルヴェーダ施術を堪能するために、ほとんどのゲストは2泊3日の「体質改善プラン」を選ぶという。

「体調に働きかけるには、スパトリートメントのほか、ハーブガーデンで摘み取ったハーブを活用した食事やお茶、セルフケアなど、アーユルヴェーダのさまざまな知恵を組み合わせたほうが効きが早いため、2泊以上の滞在をおすすめしています。また、3日間で心身の浄化を促しつつ、それを日常生活でも応用していただけるよう、ホームケアもお伝えしています」。

グランドオープン後、意外だったのは企業による法人利用も多いということ。「企業の福利厚生としてご利用いただく機会も増えています。滞在プログラムを受けたお客さまからは何年も抱えていた神経痛が完治したとか、更年期の症状が和らいだ、産後のホルモンバランスが整ったなど、大人ならではの症状の改善に多くの反響をいただいています。私自身も過労で体調を崩し、アーユルヴェーダで救われたという経験もあることから、今後は美容目的だけではなく、仕事や育児、介護などマルチタスクをこなしているかたへの癒やしも提供できたらと考えています」。

■アーユルウエルネスリゾートOkinawa
住所:沖縄県国頭郡本部町新里170−5
   (那覇空港から車で約1時間45分)
電話:03-5701-1217
Instagram:@ayurwellness_resort_okinawa

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「ユニクロ:シー」の新作コレクションやこじはるのガードルなど! 来週発売のファッションアイテム22選【9/2〜9/8】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月2〜8日に発売するアイテムを紹介します。いよいよ9月!猛暑も少し落ちつき、気持ちも秋に向かいつつある今日この頃。デザイナーのクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)よる「ユニクロ:シー(UNIQLO : C)」が発売する新作コレクションは、カシミヤのカーディガンやセーター、ダブルフェイスコートなどすっかり秋の装い。待望のメンズも初登場です。
そして小嶋陽菜の「ロジア バイ ハーリップトゥ」からはガードルが発売になります。毎回自らモデルとなり、商品の魅力を伝えるこじはるの説得力には唸るものがあります。「きゅっと上がった丸みのあるヒップを簡単にメイクできるガードルは『ロジア』を立ち上げた時からずっと作りたかったアイテム」とのこと。ビジュアルとアイテムへの細かなこだわり。双方の説得力が半端ないのです。

【9月2日発売】
シャネル
(CHANEL)

イヤホン付きネックレスウオッチ

「シャネル(CHANEL)」はイヤホンを備えたロングネックレスウオッチ“プルミエール サウンド”を一部店舗で数量限定で発売する。同アイテムは、「シャネル」のアイコニックな時計“プルミエール エディション オリジナル”を再解釈したデザイン。洗練された“ジュエリーウオッチ”のエッセンスを保ちつつ、技術性能を融合させることで、時代を捉えたクリエイティブな革新に挑んだ。オーディオデバイスは簡単に取り外しでき、スマートフォンへの接続も可能だ。

■商品詳細

ネックレスウオッチ(253万円)

【9月2日発売】
ビーミングバイビームス
(B:MING BY BEAMS)

「リーバイス」のブランド誕生150周年を記念
限定の”501”

「ビーミングバイビームス(B:MING BY BEAMS)」は、「リーバイス(LEVI'S)」のアイコンジーンズ“501”のエクスクルーシブモデルを発売する。同アイテムは、通常のレングスが26インチサイズのみの “501クロップ(CROP)”に28インチサイズを加えた2サイズでラインアップ。“501”特有の“シュリンク・トゥ・フィット”生地にストレッチ素材を加え、穿き心地も追求した。

■商品詳細

ジーンズ(1万450円)

【9月3日発売】
カルナムール
(CALNAMUR)

「ニューエラ」とのコラボコレクション

藤田ニコルがディレクションする「カルナムール(CALNAMUR)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」とのコラボコレクションを順次発売する。同コラボは藤田ニコルが日頃から愛用する「ニューエラ」のヘッドウエアを中心にラインアップするほか、ユニセックスで着られるシルエットのジャケットやスエットもそろえる。

■商品詳細

キャップ(4400円〜)
ニットキャップ(3740円〜)
バケットハット(5060円)
ジャケット(1万4300円)
ポーチ(3520円)
※一部商品

【9月3日発売】
ビームス
(BEAMS)

防災ブランドとコラボ
飾れるヘルメット

ビームス(BEAMS)は、防災ブランド「サイボウパーク(SAIBOU PARK)」とコラボした防災用ヘルメットの予約を三越伊勢丹オンラインストアで受け付ける。スタンダードなMP型のヘルメットに、手作業のUV印刷転写で星型の意匠を施した。また同アイテムは国家検定合格品で、飛来・落下物、墜落時保護、電気工事の検定を取得している。

■商品詳細

ヘルメット(8800円)

【9月4日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

あべのハルカスでポップアップ
“ウニッコ”の限定Tシャツと食器

フィンランド発のブランド「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、あべのハルカス近鉄本店にオープンするポップアップショップで限定のTシャツと食器を発売する。ブランドを代表するプリント“ウニッコ”の60周年を祝したもので、ダークグリーンのボディーにワンポイントであしらったメタリックシルバーのウニッコを施した。また購入金額2万2000円以上の対象者にはファブリックバッグもプレゼントする。

■商品詳細

Tシャツ(2万4200円)

【9月4日発売】
ブルックスブラザーズ
(BROOKS BROTHERS)

福岡県のミリタリーショップ
ワイパーとコラボ

「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は、福岡県のミリタリーショップ、ワイパー(WAIPER)とコラボしたブレザーを発売する。同ブレザーは、ボックスデザインの3釦段返りモデル(トラディショナルフィット)を土台とし、肩パッドを除いたアンコン仕様や、3パッチポケット、またアイビースタイルを思わせる、背裾のフックベントなど、よりカジュアルに仕上げた。

■商品詳細

ブレザー(9万7900円)

【9月4日発売】
アンリアレイジ
(ANREALAGE)

「ドラえもん」の世界を表現したウエア

「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、“ドラえもんが生まれた22世紀の日常服”をテーマとしたコレクションを発売する。漫画家、藤子・F・不二雄の“すこし・ふしぎ”の考え方に着想を得た同コレクションは、太陽光を当てるとデザインが変化するTシャツやファーコートのほか、同ブランドを代表するドラえもんカラーの“ボールシャツ”などをラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(1万2100円〜)
シャツ(3万5200円〜)
ブルゾン/高島屋限定(8万1400円)
コート/高島屋新宿店・大阪店限定(30万8000円)
※一部商品

【9月4日先行発売】
ロジア バイ ハーリップトゥ
(ROSIER BY HER LIP TO)

穿くだけでスタイルアップがかなうガードル

「ロジア バイ ハーリップトゥ(ROSIER BY HER LIP TO)」は、穿くだけでスタイルアップがかなう“パーフェクト ヒップ ガードル”を発売する。ヒップ下から太ももにかけて、お肉を持ち上げるヒップアップパネルを内臓し、上部にお肉を逃すことでヒップトップの位置を上げ、無理に締め付けることなくシェイプアップする。

■商品詳細

ガードル(6500円)

【9月4日発売】
マルニ
(MARNI)

マルニマーケットを三越日本橋本店で開催

「マルニ(MARNI)」は日本橋三越本店でマルニ マーケットを開催し、新作のバッグを発売する。コロンビアの職人が手織り機で製作する“ハンモックバッグ”の最新色や新モデルの“ミニビーンズバッグ”、“パピーズバッグ”などをそろえる。

■商品詳細

“ハンモックバッグ”(3万3000円)
“ミニビーンズバッグ”(3万800円)
“パピーズバッグ”(3万5200円)
“バンダナトート”(2万4200円)
折り畳み傘(1万6500円)
※一部商品

【9月4日発売】
ディースクエアード
(DSQUARED2)

新作のカプセルコレクションをローンチ

「ディースクエアード(DSQUARED2)」は、新カプセルコレクション“アイコン ニュー ジェネレーション(ICON NEW GENERATION)”を発売する。また、これを記念し9月4日から10月3日まで銀座のディースクエアード東京でポップアップストアを開催する。同コレクションは斜めにデザインしたロゴと造形的でオーバーサイズなシルエットが特徴で、ジャケットやハーフパンツなどをラインアップするほか、同ポップアップ限定のパーカもそろえる。

■商品詳細

限定パーカ(26万7300円)
パーカ(17万7100円)
ハーフパンツ(10万1200円)
ジャケット(19万300円)
カーブジーンズ(13万2000円)
※一部商品

【9月5日発売】
デサント
(DESCENTE)

バレーボールの⽯川祐希選手とコラボ 

「デサント(DESCENTE)」は、アドバイザリー契約を結ぶプロバレーボール選手の⽯川祐希とコラボしたアイテムを発売する。同アイテムは石川選手からファンへ向けた感謝の気持ちをテーマとし、黒を基調としたTシャツやパーカ、タオルに同氏が直筆でデザインしたイタリア語の“Grazie(ありがとう)”や、背番号の“14”のモチーフをあしらった。

■商品詳細

Tシャツ(6930円)
パーカ(1万3200円)
タオル(2970円)

【9月5日発売】
ニューエラ
(NEW ERA)

「たべっ子どうぶつ」とコラボ
キャップやニット帽、ロンTなど

「ニューエラ(NEW ERA)」は、動物型ビスケット「たべっ子どうぶつ」とのコラボアイテムを発売する。動物のキャラクターをあしらったキャップとニット帽、ロンTをラインアップする。「たべっ子どうぶつ」は、製菓会社のギンビスが1978年に発売したロングセラー商品。

■商品詳細

キャップ(4620円〜)
ニット帽(3740円)
ロンT(6600円)

【9月6日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ユニクロ:シー」の24年秋冬コレクション
メンズアイテムが初登場

「ユニクロ(UNIQLO)」とデザイナーのクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)よる「ユニクロ:シー(UNIQLO : C)」は、2024-25年秋冬コレクションを発売する。今回は、初となるメンズアイテムが登場する。構築的なシルエットのスエットやウールブレンドのコート、しわ加工を施したデニム、適度なハリとしなやかさのあるオーバーサイズシャツ、アクセントになるスニーカーなどのアイテムをラインアップ。

■商品詳細

アウター(5990円〜)
パンツ(3990円〜)
ブラウス(3990円)
ドレス(5990円)
インナー(1990円)
※一部商品

【9月6日発売】
リーバイス
(LEVI'S)

「ジョウンド」と第2弾コラボ
デニムなど10アイテム

「リーバイス(LEVI'S)」は、「ジョウンド(JJJJOUND)」との第2弾コラボアイテムを発売する。ダークウオッシュのデニムに焦点を当て、ウオッシュ加工を施したデニム3型や、グラフィックTシャツ、両ブランドのロゴやタブをあしらったスエードキャップ、スエードベルトなどをラインアップする。

■商品詳細

デニム(3万8500円)
Tシャツ(1万3200円)
シャツ(2万7500円)
スエードキャップ(1万9800円)
スエードベルト(1万6500円)
※一部商品

【9月6日発売】
G-SHOCK

八村塁のシグネチャーモデル
第4弾

G-SHOCK」は、NBA選手・八村塁のシグネチャーモデル第4弾“GBM-2100RH”を発売する。文字盤はバスケットボールコートをモチーフにし、液晶はシュートの制限時間を示すショットクロックをイメージした。また、8時位置のボタンには“八”の字を、裏ぶたには八村のサインを刻印する。

■商品詳細

ウオッチ(4万8400円)

【9月6日発売】
プーマ
(PUMA)

「ハリー・ポッター」に着想を得たコレクション
バッシュとキャップを制作

「プーマ(PUMA)」は、映画「ハリー・ポッター」シリーズに着想を得た“スチューウィー スリー ハリーポッター”コレクションを発売する。「プーマ」のグローバル契約選手、ブレアナ・ステュアートとコラボしたバスケットボールシューズとキャップをラインアップする。

■商品詳細

バスケットボールシューズ(1万9800円)
キャップ(6600円)

【9月6日発売】
ビームス スポーツ
(BEAMS SPORTS)

「ニューバランス」とフランス・パリのカフェ、ペーパーボーイのコラボシューズ

ビームスが手掛ける「ビームス スポーツ(BEAMS SPORTS)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とフランス・パリのカフェ、ペーパーボーイ(PAPERBOY)のコラボシューズ“ペーパーボーイ SC エリート V4 137”を発売する。同アイテムは「ニューバランス」のレーシングカーボンプレートシューズ“フューエルセル スーパーコンプ SC エリート V4”を土台とした1足。国内での販売はビームスのみだ。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万9600円)

【9月7日発売】
セイコー アストロン
(SEIKO ASTRON)

大谷翔平モチーフの数量限定ウオッチ

「セイコー アストロン(SEIKO ASTRON)」は、“ネクスター(NEXTER)”シリーズから、ブランドのイメージキャラクターを務めるプロ野球選手の大谷翔平と野球チーム、ロサンゼルス・ドジャースをモチーフとした数量限定ウオッチを2型発売する。同チームのカラー、ブルーのセラミックスをベゼルやブレスレット部分に採用し、チームロゴを思わせるレッドを差し色として各所に散りばめた。

■商品詳細

“SBXC165”(44万円/1700本限定)
“SBXC167”(46万2000円/500本限定)

【9月7日発売】
ホワイトマウンテニアリング
(WHITE MOUNTAINEERING)

「ブリーフィング」とコラボ
黒を基調としたバッグ3型

「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は、「ブリーフィング(BRIEFING)」とのコラボバッグを発売する。「ホワイトマウンテニアリング」2024-25年秋冬コレクションのテーマ“ディスティネーション”を落とし込み、バック3型を販売する。それぞれ「ホワイトマウンテニアリング」の“BLK”ラインで用いるメッシュ生地を配し、内側にはリフレクター生地を大胆にあしらうほか、「ブリーフィング」の耐久性のあるナイロン生地で仕上げた。

■商品詳細

バックパック(4万700円)
トートバッグ(1万9800円)
ボディーバッグ(2万900円)

【9月7日発売】
アークテリクス
(ARC'TERYX)

カナダ先住民に着想を得た
“ウォーク ジェントリー”コレクション

「アークテリクス(ARC'TERYX)」は、ブランド発祥の地、カナダのブリティッシュ・コロンビア州の先住民をテーマとした“ウォーク ジェントリー(WALK GENTLY)”コレクションを発売する。本コレクションは、ブリティッシュ・コロンビア州に数千年に渡って暮らす先住民の人々の生活や伝統、文化に着想を得て制作。独自の織物やデザインパターンを、「アークテリクス」のアイテムに落とし込んだ。

■商品詳細

ジャケット(11万8880円)
ショートパンツ(3万4100円)
Tシャツ(2万5300円)
バックパック(5万9400円)
ハット(1万7600円)
スニーカー(3万4100円)
ブランケット(7万5900円)

【9月7日発売】
ロペピクニック
(ROPE PICNIC)

「ドラえもん」とのスぺシャルコレクション
第3弾

「ロペピクニック(ROPE PICNIC)」は、「ドラえもん」とのスぺシャルコレクション第3弾を発売する。ドラえもんとドラミをモチーフにした表情豊かな顔形のラウンドポーチや、両キャラクターをプリントしたスエット、トートバッグなどをそろえる。

■商品詳細

ラウンドポーチ(3850円)
スエット(5489円)
トートバッグ(2970円)
キーホルダー(1390円)

【9月7日発売】
ビズビム(VISVIM)

“ビズビム モーターズクラブ"第2弾

「ビズビム(VISVIM)」は、コンセプトライン“ビズビム モーターズクラブ(VISVIM MOTORS CLUB)”から第2弾カプセルコレクションを発売する。同コレクションは、古い車に乗るときに履きたい靴や着たい服をそろえた。ドライブの相棒にはもちろん、好きなことをして過ごす時間にぴったりなアイテムをラインアップ。

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「ユニクロ:シー」の新作コレクションやこじはるのガードルなど! 来週発売のファッションアイテム22選【9/2〜9/8】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月2〜8日に発売するアイテムを紹介します。いよいよ9月!猛暑も少し落ちつき、気持ちも秋に向かいつつある今日この頃。デザイナーのクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)よる「ユニクロ:シー(UNIQLO : C)」が発売する新作コレクションは、カシミヤのカーディガンやセーター、ダブルフェイスコートなどすっかり秋の装い。待望のメンズも初登場です。
そして小嶋陽菜の「ロジア バイ ハーリップトゥ」からはガードルが発売になります。毎回自らモデルとなり、商品の魅力を伝えるこじはるの説得力には唸るものがあります。「きゅっと上がった丸みのあるヒップを簡単にメイクできるガードルは『ロジア』を立ち上げた時からずっと作りたかったアイテム」とのこと。ビジュアルとアイテムへの細かなこだわり。双方の説得力が半端ないのです。

【9月2日発売】
シャネル
(CHANEL)

イヤホン付きネックレスウオッチ

「シャネル(CHANEL)」はイヤホンを備えたロングネックレスウオッチ“プルミエール サウンド”を一部店舗で数量限定で発売する。同アイテムは、「シャネル」のアイコニックな時計“プルミエール エディション オリジナル”を再解釈したデザイン。洗練された“ジュエリーウオッチ”のエッセンスを保ちつつ、技術性能を融合させることで、時代を捉えたクリエイティブな革新に挑んだ。オーディオデバイスは簡単に取り外しでき、スマートフォンへの接続も可能だ。

■商品詳細

ネックレスウオッチ(253万円)

【9月2日発売】
ビーミングバイビームス
(B:MING BY BEAMS)

「リーバイス」のブランド誕生150周年を記念
限定の”501”

「ビーミングバイビームス(B:MING BY BEAMS)」は、「リーバイス(LEVI'S)」のアイコンジーンズ“501”のエクスクルーシブモデルを発売する。同アイテムは、通常のレングスが26インチサイズのみの “501クロップ(CROP)”に28インチサイズを加えた2サイズでラインアップ。“501”特有の“シュリンク・トゥ・フィット”生地にストレッチ素材を加え、穿き心地も追求した。

■商品詳細

ジーンズ(1万450円)

【9月3日発売】
カルナムール
(CALNAMUR)

「ニューエラ」とのコラボコレクション

藤田ニコルがディレクションする「カルナムール(CALNAMUR)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」とのコラボコレクションを順次発売する。同コラボは藤田ニコルが日頃から愛用する「ニューエラ」のヘッドウエアを中心にラインアップするほか、ユニセックスで着られるシルエットのジャケットやスエットもそろえる。

■商品詳細

キャップ(4400円〜)
ニットキャップ(3740円〜)
バケットハット(5060円)
ジャケット(1万4300円)
ポーチ(3520円)
※一部商品

【9月3日発売】
ビームス
(BEAMS)

防災ブランドとコラボ
飾れるヘルメット

ビームス(BEAMS)は、防災ブランド「サイボウパーク(SAIBOU PARK)」とコラボした防災用ヘルメットの予約を三越伊勢丹オンラインストアで受け付ける。スタンダードなMP型のヘルメットに、手作業のUV印刷転写で星型の意匠を施した。また同アイテムは国家検定合格品で、飛来・落下物、墜落時保護、電気工事の検定を取得している。

■商品詳細

ヘルメット(8800円)

【9月4日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

あべのハルカスでポップアップ
“ウニッコ”の限定Tシャツと食器

フィンランド発のブランド「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、あべのハルカス近鉄本店にオープンするポップアップショップで限定のTシャツと食器を発売する。ブランドを代表するプリント“ウニッコ”の60周年を祝したもので、ダークグリーンのボディーにワンポイントであしらったメタリックシルバーのウニッコを施した。また購入金額2万2000円以上の対象者にはファブリックバッグもプレゼントする。

■商品詳細

Tシャツ(2万4200円)

【9月4日発売】
ブルックスブラザーズ
(BROOKS BROTHERS)

福岡県のミリタリーショップ
ワイパーとコラボ

「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は、福岡県のミリタリーショップ、ワイパー(WAIPER)とコラボしたブレザーを発売する。同ブレザーは、ボックスデザインの3釦段返りモデル(トラディショナルフィット)を土台とし、肩パッドを除いたアンコン仕様や、3パッチポケット、またアイビースタイルを思わせる、背裾のフックベントなど、よりカジュアルに仕上げた。

■商品詳細

ブレザー(9万7900円)

【9月4日発売】
アンリアレイジ
(ANREALAGE)

「ドラえもん」の世界を表現したウエア

「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、“ドラえもんが生まれた22世紀の日常服”をテーマとしたコレクションを発売する。漫画家、藤子・F・不二雄の“すこし・ふしぎ”の考え方に着想を得た同コレクションは、太陽光を当てるとデザインが変化するTシャツやファーコートのほか、同ブランドを代表するドラえもんカラーの“ボールシャツ”などをラインアップする。

■商品詳細

Tシャツ(1万2100円〜)
シャツ(3万5200円〜)
ブルゾン/高島屋限定(8万1400円)
コート/高島屋新宿店・大阪店限定(30万8000円)
※一部商品

【9月4日先行発売】
ロジア バイ ハーリップトゥ
(ROSIER BY HER LIP TO)

穿くだけでスタイルアップがかなうガードル

「ロジア バイ ハーリップトゥ(ROSIER BY HER LIP TO)」は、穿くだけでスタイルアップがかなう“パーフェクト ヒップ ガードル”を発売する。ヒップ下から太ももにかけて、お肉を持ち上げるヒップアップパネルを内臓し、上部にお肉を逃すことでヒップトップの位置を上げ、無理に締め付けることなくシェイプアップする。

■商品詳細

ガードル(6500円)

【9月4日発売】
マルニ
(MARNI)

マルニマーケットを三越日本橋本店で開催

「マルニ(MARNI)」は日本橋三越本店でマルニ マーケットを開催し、新作のバッグを発売する。コロンビアの職人が手織り機で製作する“ハンモックバッグ”の最新色や新モデルの“ミニビーンズバッグ”、“パピーズバッグ”などをそろえる。

■商品詳細

“ハンモックバッグ”(3万3000円)
“ミニビーンズバッグ”(3万800円)
“パピーズバッグ”(3万5200円)
“バンダナトート”(2万4200円)
折り畳み傘(1万6500円)
※一部商品

【9月4日発売】
ディースクエアード
(DSQUARED2)

新作のカプセルコレクションをローンチ

「ディースクエアード(DSQUARED2)」は、新カプセルコレクション“アイコン ニュー ジェネレーション(ICON NEW GENERATION)”を発売する。また、これを記念し9月4日から10月3日まで銀座のディースクエアード東京でポップアップストアを開催する。同コレクションは斜めにデザインしたロゴと造形的でオーバーサイズなシルエットが特徴で、ジャケットやハーフパンツなどをラインアップするほか、同ポップアップ限定のパーカもそろえる。

■商品詳細

限定パーカ(26万7300円)
パーカ(17万7100円)
ハーフパンツ(10万1200円)
ジャケット(19万300円)
カーブジーンズ(13万2000円)
※一部商品

【9月5日発売】
デサント
(DESCENTE)

バレーボールの⽯川祐希選手とコラボ 

「デサント(DESCENTE)」は、アドバイザリー契約を結ぶプロバレーボール選手の⽯川祐希とコラボしたアイテムを発売する。同アイテムは石川選手からファンへ向けた感謝の気持ちをテーマとし、黒を基調としたTシャツやパーカ、タオルに同氏が直筆でデザインしたイタリア語の“Grazie(ありがとう)”や、背番号の“14”のモチーフをあしらった。

■商品詳細

Tシャツ(6930円)
パーカ(1万3200円)
タオル(2970円)

【9月5日発売】
ニューエラ
(NEW ERA)

「たべっ子どうぶつ」とコラボ
キャップやニット帽、ロンTなど

「ニューエラ(NEW ERA)」は、動物型ビスケット「たべっ子どうぶつ」とのコラボアイテムを発売する。動物のキャラクターをあしらったキャップとニット帽、ロンTをラインアップする。「たべっ子どうぶつ」は、製菓会社のギンビスが1978年に発売したロングセラー商品。

■商品詳細

キャップ(4620円〜)
ニット帽(3740円)
ロンT(6600円)

【9月6日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ユニクロ:シー」の24年秋冬コレクション
メンズアイテムが初登場

「ユニクロ(UNIQLO)」とデザイナーのクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)よる「ユニクロ:シー(UNIQLO : C)」は、2024-25年秋冬コレクションを発売する。今回は、初となるメンズアイテムが登場する。構築的なシルエットのスエットやウールブレンドのコート、しわ加工を施したデニム、適度なハリとしなやかさのあるオーバーサイズシャツ、アクセントになるスニーカーなどのアイテムをラインアップ。

■商品詳細

アウター(5990円〜)
パンツ(3990円〜)
ブラウス(3990円)
ドレス(5990円)
インナー(1990円)
※一部商品

【9月6日発売】
リーバイス
(LEVI'S)

「ジョウンド」と第2弾コラボ
デニムなど10アイテム

「リーバイス(LEVI'S)」は、「ジョウンド(JJJJOUND)」との第2弾コラボアイテムを発売する。ダークウオッシュのデニムに焦点を当て、ウオッシュ加工を施したデニム3型や、グラフィックTシャツ、両ブランドのロゴやタブをあしらったスエードキャップ、スエードベルトなどをラインアップする。

■商品詳細

デニム(3万8500円)
Tシャツ(1万3200円)
シャツ(2万7500円)
スエードキャップ(1万9800円)
スエードベルト(1万6500円)
※一部商品

【9月6日発売】
G-SHOCK

八村塁のシグネチャーモデル
第4弾

G-SHOCK」は、NBA選手・八村塁のシグネチャーモデル第4弾“GBM-2100RH”を発売する。文字盤はバスケットボールコートをモチーフにし、液晶はシュートの制限時間を示すショットクロックをイメージした。また、8時位置のボタンには“八”の字を、裏ぶたには八村のサインを刻印する。

■商品詳細

ウオッチ(4万8400円)

【9月6日発売】
プーマ
(PUMA)

「ハリー・ポッター」に着想を得たコレクション
バッシュとキャップを制作

「プーマ(PUMA)」は、映画「ハリー・ポッター」シリーズに着想を得た“スチューウィー スリー ハリーポッター”コレクションを発売する。「プーマ」のグローバル契約選手、ブレアナ・ステュアートとコラボしたバスケットボールシューズとキャップをラインアップする。

■商品詳細

バスケットボールシューズ(1万9800円)
キャップ(6600円)

【9月6日発売】
ビームス スポーツ
(BEAMS SPORTS)

「ニューバランス」とフランス・パリのカフェ、ペーパーボーイのコラボシューズ

ビームスが手掛ける「ビームス スポーツ(BEAMS SPORTS)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とフランス・パリのカフェ、ペーパーボーイ(PAPERBOY)のコラボシューズ“ペーパーボーイ SC エリート V4 137”を発売する。同アイテムは「ニューバランス」のレーシングカーボンプレートシューズ“フューエルセル スーパーコンプ SC エリート V4”を土台とした1足。国内での販売はビームスのみだ。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万9600円)

【9月7日発売】
セイコー アストロン
(SEIKO ASTRON)

大谷翔平モチーフの数量限定ウオッチ

「セイコー アストロン(SEIKO ASTRON)」は、“ネクスター(NEXTER)”シリーズから、ブランドのイメージキャラクターを務めるプロ野球選手の大谷翔平と野球チーム、ロサンゼルス・ドジャースをモチーフとした数量限定ウオッチを2型発売する。同チームのカラー、ブルーのセラミックスをベゼルやブレスレット部分に採用し、チームロゴを思わせるレッドを差し色として各所に散りばめた。

■商品詳細

“SBXC165”(44万円/1700本限定)
“SBXC167”(46万2000円/500本限定)

【9月7日発売】
ホワイトマウンテニアリング
(WHITE MOUNTAINEERING)

「ブリーフィング」とコラボ
黒を基調としたバッグ3型

「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は、「ブリーフィング(BRIEFING)」とのコラボバッグを発売する。「ホワイトマウンテニアリング」2024-25年秋冬コレクションのテーマ“ディスティネーション”を落とし込み、バック3型を販売する。それぞれ「ホワイトマウンテニアリング」の“BLK”ラインで用いるメッシュ生地を配し、内側にはリフレクター生地を大胆にあしらうほか、「ブリーフィング」の耐久性のあるナイロン生地で仕上げた。

■商品詳細

バックパック(4万700円)
トートバッグ(1万9800円)
ボディーバッグ(2万900円)

【9月7日発売】
アークテリクス
(ARC'TERYX)

カナダ先住民に着想を得た
“ウォーク ジェントリー”コレクション

「アークテリクス(ARC'TERYX)」は、ブランド発祥の地、カナダのブリティッシュ・コロンビア州の先住民をテーマとした“ウォーク ジェントリー(WALK GENTLY)”コレクションを発売する。本コレクションは、ブリティッシュ・コロンビア州に数千年に渡って暮らす先住民の人々の生活や伝統、文化に着想を得て制作。独自の織物やデザインパターンを、「アークテリクス」のアイテムに落とし込んだ。

■商品詳細

ジャケット(11万8880円)
ショートパンツ(3万4100円)
Tシャツ(2万5300円)
バックパック(5万9400円)
ハット(1万7600円)
スニーカー(3万4100円)
ブランケット(7万5900円)

【9月7日発売】
ロペピクニック
(ROPE PICNIC)

「ドラえもん」とのスぺシャルコレクション
第3弾

「ロペピクニック(ROPE PICNIC)」は、「ドラえもん」とのスぺシャルコレクション第3弾を発売する。ドラえもんとドラミをモチーフにした表情豊かな顔形のラウンドポーチや、両キャラクターをプリントしたスエット、トートバッグなどをそろえる。

■商品詳細

ラウンドポーチ(3850円)
スエット(5489円)
トートバッグ(2970円)
キーホルダー(1390円)

【9月7日発売】
ビズビム(VISVIM)

“ビズビム モーターズクラブ"第2弾

「ビズビム(VISVIM)」は、コンセプトライン“ビズビム モーターズクラブ(VISVIM MOTORS CLUB)”から第2弾カプセルコレクションを発売する。同コレクションは、古い車に乗るときに履きたい靴や着たい服をそろえた。ドライブの相棒にはもちろん、好きなことをして過ごす時間にぴったりなアイテムをラインアップ。

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「ア ベイシング エイプ®」の秘密基地「ベイプランド」に潜入 25年春夏コレクション展示会レポート

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®︎)」(以下、「ベイプ®︎」)は2025年春夏の展示会を東京・千駄ヶ谷にある「ベイプランド(BAPELAND)」で開催した。

「ベイプランド」はかつてデザインスタジオとして使用されていたアトリエで、ノーウェアが所有する貴重なアートコレクションやアーカイブアイテムなどが展示されている場所で、基本的には非公開の場所。今回、普段は入ることができない貴重な「ベイプランド」の様子をお伝えする。

1階

1階の駐車場には、ノーウェアが所有する普段なかなか見ることができない貴重な車が止められている。

入り口には巨大なフューチュラ(FUTURA)の巨大フィギュアが天井から吊るされており、圧倒的な存在感を放っている。

入り口を抜けるとサングラスコレクションと「エイプヘッド」のオブジェ展示されている。

2階

2階の和室では「ベイプ®︎」のハイエンドライン“ベイプブラック(BAPE BLACK)”の25年春夏コレクションの展示が行われている。またもう1つの部屋には、歴代のコラボベアブリックのコレクションが並べられている。

地下1階

1階から地下1階への階段には、20周年の時にクリエイターがデザインした「エイプヘッド」の作品が展示されている。

地下1階では「ベイプ」の25年春夏コレクションの一部のアイテムと、貴重なアートコレクションやアーカイブアイテムが展示されている。

地下2階

地下1階から地下2階へと続く階段にもアート作品が展示されている。

地下2階で「ベイプ」の25年春夏コレクションと「ベイプキッズ」やレディースアイテム、スニーカー“ベイプスタ”が展示されている。

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「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®︎)」(以下、「ベイプ®︎」)は2025年春夏の展示会を東京・千駄ヶ谷にある「ベイプランド(BAPELAND)」で開催した。

「ベイプランド」はかつてデザインスタジオとして使用されていたアトリエで、ノーウェアが所有する貴重なアートコレクションやアーカイブアイテムなどが展示されている場所で、基本的には非公開の場所。今回、普段は入ることができない貴重な「ベイプランド」の様子をお伝えする。

1階

1階の駐車場には、ノーウェアが所有する普段なかなか見ることができない貴重な車が止められている。

入り口には巨大なフューチュラ(FUTURA)の巨大フィギュアが天井から吊るされており、圧倒的な存在感を放っている。

入り口を抜けるとサングラスコレクションと「エイプヘッド」のオブジェ展示されている。

2階

2階の和室では「ベイプ®︎」のハイエンドライン“ベイプブラック(BAPE BLACK)”の25年春夏コレクションの展示が行われている。またもう1つの部屋には、歴代のコラボベアブリックのコレクションが並べられている。

地下1階

1階から地下1階への階段には、20周年の時にクリエイターがデザインした「エイプヘッド」の作品が展示されている。

地下1階では「ベイプ」の25年春夏コレクションの一部のアイテムと、貴重なアートコレクションやアーカイブアイテムが展示されている。

地下2階

地下1階から地下2階へと続く階段にもアート作品が展示されている。

地下2階で「ベイプ」の25年春夏コレクションと「ベイプキッズ」やレディースアイテム、スニーカー“ベイプスタ”が展示されている。

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海外メディア絶賛の「オーラリー」「ダブレット」「ターク」 日本人デザイナーの評価が急速に高まるなぜ

2025年春夏シーズンのパリ・メンズ・ファッション・ウイークは、日本ブランドなくして語れない。潤沢な予算を持つビッグメゾンと、スポンサー企業のバックアップがある国際的ブランドが公式スケジュールに並ぶ中、インディペンデントな日本人デザイナーによるブランドが、海外のメディア関係者と小売店のバイヤーの両方から高く評価されている。

少し前は“ハイプ(熱狂を誘う一時的な流行り)”という言葉が台頭し、今は“クワイエット・ラグジュアリー”がトレンドを超えて一つの美学として定着しつつある。この潮流に、日本ブランドの上質な生地と仕立て、ディテールにまで配慮された繊細な美意識がうまく合致しているのだろう。円安も後押しして、海外バイヤーにとって日本製品を買い付ける絶好のタイミングでもある。これまでは、ディテールにこだわりすぎて、その良さを伝えきれずに海外で苦戦した日本ブランドも少なくなかった。しかし、ここ数シーズンの日本ブランドのパリメンズでの評価は、トレンドに迎合するのではなく、自身の美学を貫き、真摯にモノづくりと向き合い続けた、過去の積み重ねによる一つの成果である。

また、規模の大小にかかわらず、ビジネスは結局のところ人と人との信頼関係で成り立っていることを考えると、綿密な正確さ、丁寧さ、きめ細やかさが、製品だけなく人間同士のコミュニケーションにも反映され、日本全体への信頼につながっているのだと想像できる。海外在住12年目を迎える筆者は、日常生活でもそれを感じるからだ。プレスやセールス、世界トップクラスの高い技術力を誇る生産者といった、ブランドを携わるすべての人を称えたい。そういった表には見えない人々の支えがあって、日本ブランドがパリという世界の舞台で存在感を示している。特に次世代を担う、中堅ブランドの躍進が目覚ましい。辛口ジャーナリストも褒めちぎる、海外メディアの日本の中堅ブランドへの講評を紹介する。

「オーラリー」
「執念のようなこだわり」

海外の主要な小売店のバイヤーと影響力のあるジャーナリストは、パリメンズ初日にショーを開催した「オーラリー(AURALEE)」に集結した。昨シーズンからプレゼンテーションの枠からショーへと変更し、知名度を飛躍的に向上させ、海外での日本ブランドの評価を一手に担っている印象だ。同ブランドを今季のベストブランドと評した仏新聞紙「ル・フィガロ(LE FIGARO)」ジャーナリストのマチュー・モルゲ・ズッコーニ(Matthieu Morge Zucconi)は、記事でその魅力について語っている。「ここにはファンタジーや壮大なスペクタクルはなく、ただ服があり、美しく、シンプルで、それゆえに非常に魅力的なのだ。服を着るのが好きな全ての男性の、執念のようなこだわりが詰まっている。パンツの前面にあるフラップ付きのチケットポケット、襟の堅さ、ジャケットの肩の配置、レザーボンバーのパッチポケット、必要以上に伸びたギンガムチェックの袖の端、堅苦しく見えないように少し結び目を解いたネクタイ。同じトーンのカラーやフレッシュバターのイエロー、パッと目を引くカーディナルレッド、地味じゃないスカイブルー、極上のインディゴ。これはファッションではなく、スタイルである。『オーラリー』ほど個性豊かにスタイルを作れる人はいない」。

「ヴォーグ・ランウエイ(VOGUE RUNWAY)」のホセ・クリアレス・ウンズエタ(Jose Criales-Uzueta)は、同ブランド最大の武器である生地に着目した。「岩井デザイナーがすべての生地を自社で生産しているのは有名だ。それが、このブランドがパリで繰り返し話題になる理由の一つである。今季は、最も予想外の繊維を夏用の生地に仕立てるのが挑戦だったという。そして彼は、柔らかくて洗えるカシミアでセーターを作り、薄手の軽量ウールのシャツを作ることに成功した。『オーラリー』を単なるスタイルの良さだけで片付けるのは安易すぎる。服のスタイリングと、ランウエイで披露される絶妙なニュアンスは、間違いなく魅力の一部だが、それを並外れたものにしているのは、服が作られる際の配慮にある」。

米「WWD」のアレックス・ウイン(Alex Wynn)は、「“クワイエット・ラグジュアリー”という形容詞が、岩井デザイナーが手掛ける『オーラリー』以上にふさわしいものはいない」と定義した。辛口ジャーナリストとして有名な「ファッション・ネットワーク(FASHION NETWORK)」のゴッドフリー・ディーニー(Godfrey Deeny)=国際編集長も、「パリでの2回目のショーは、岩井デザイナーの才能を証明するものであり、パリで最もクールなブランドの一つになろうとしている」と賞賛。「エレガント、またはリラックス、実用的またはフォーマル、本質的であると同時に洗練された『オーラリー』の服は、常に適切な場所に適切なタイミングで存在し、シンプルさにおいては完璧なように見える。ランウエイで私たちが見出したのは、日常生活とその美しさへの賛美である」と続けた。「オーラリー」の服は、素朴さの中に趣を感じさせ、風情のある情緒的な美しさが宿る。ファッション業界のトップに君臨し続けるメジャー級の日本ブランドとは異なる、一言では形容しがたい日本人らしい繊細な美意識が海外でも評価されている。注目度が上がればハードルは高くなるが、実績と経験のあるブランドだけに、次シーズンのショーにも期待できそうだ。

「ダブレット」
「スリル満点のブランド」

個人的に、海外メディアがどのようにリポートしたのか最も気になっていたのが「ダブレット(DOUBLET)」である。“推し活”というサブカルチャーに着想を得たコレクションだが、“推し”の翻訳だけでも難しい。“痛T”の意味、応援団長の変形学ラン、ゲストに配られた「指さして」などと書かれた応援ウチワまで、日本独特の“推し活”アイテムをどのように理解したのか、もしくはされなかったのか、興味があった。結論からいうと、ほとんどは理解されているようだ。ディテールはさておき、重要なのはユーモアとウィットに富んだクリエイションを通して、笑いを生み、幸せな気持ちを共有するという、井野将之デザイナーの意図が伝わっていることだ。

米「WWD」のマイルズ・ソーシャ(Miles Sacha)は、「井野デザイナーは皮肉的なスローガンを巧みに表現する才能がある」と評し、ショー会場周辺に集まるセレブリティーのファンを例に、時代の空気をコレクションに投影させたことを説明した。「レザーパンツとミリタリー風のハンサムなオーバーコートでショーが幕を開け、鋭い観察眼を持つ人々はそれが日本の男性応援団が着ているようなものだと見抜いた」と、長ランの応援団長ルックは理解されているようだ。

一方で、「ハイプビースト(HYPEBEAST)」のアンドレア・サカル(Andrea Sacal)は、「数ルックは謎に満ちている」と綴り、メタリックなポンポンをあしらったウールコートや、刺しゅう入りのチアリーダーのルックには首を傾げた。とはいえ、「遊び心を基本にしたスリル満点のブランド」と表現し、「今季の最終日をアニメにインスパイアされた楽しさ満載のファッション・フェスティバルで締めくくり、私たちを笑顔にしてくれた」と記した。ディーニーは「井野デザイナーは間違いなく独自の視点を持っている。大きなファッションステートメントではないかもしれないが、日本が今やメンズウエアを独占していることを示すグラフィカルなコレクションだった」と綴った。

海外メディアの中で最も正確に、細かくリポートしたのが「ヴォーグ・ランウエイ」のアシュリー・オガワ・クラーク(Ashley Ogawa Clarke)である。同氏は日本拠点なだけに、“推し活”を日本視点で理解しているようだ。痛車を例に挙げつつ“痛バッグ”や“痛ジャケット”を正しく説明し、そしてユーモアの陰に隠れがちな上質なカットやスパイバー(SPIBER)との協業による革新的な生地といった、ものづくりの側面についても触れている。「2018年に日本人デザイナーとして初めて『LVMHプライズ』グランプリを獲得したことから、“ファッション界最高のお笑いタレント”の地位を得た現在に至るまで、彼のサポーターチームとその歩みを支えてくれた人々への、デザイナーからの感謝の気持ちを表したものだった。バックステージでは、業界全体から集まった熱狂的な『ダブレット』のファンがデザイナーを祝福するために集まったほか、彼のショーを初めて見た数人もお祝いした。『ダブレット』のファン層の拡大は急速に続いている」と締めくくった。洋服を通して笑いを届ける井野デザイナーの進化は、まだまだ続きそうだ。

「ターク」
「全く予想外の要素を結びつけた」

辛口なディーニーが絶賛していたのが森川拓野デザイナーの「ターク(TAAKK)」である。記事は「西洋のテーラリングと日本の威厳、そしてレースやギピュールなど、全く予想外の要素を結びつけた素晴らしいコレクション」という言葉から始まり、多彩な生地と緻密な装飾について賞賛した。続けて今季全体を振り返り、日本デザイナーの影響力について力説する。「『19世紀後半、日本は西洋の影響を強く受けて近代化に向かい、西洋の文化やライフスタイル、価値観を日常生活に取り入れました』と森川デザイナーは主張する。今日のヨーロッパの日本に対する評価は、中国との競争関係に比べてどれほど違うのか。そして、国際的にファッションに与える影響はどれほど違うのか。パリメンズがこれほどまでに異質だったことはめったにないが、最大の影響力を持つのは今や日本人デザイナーたちだ。山本耀司デザイナーや川久保玲デザイナー、渡辺淳弥デザイナー、そして新世代の阿部千登勢デザイナー、高橋盾デザイナー、そして何よりも森川デザイナー」と記した。

今回は紹介しきれなかった「キディル(KIDILL)」「M A S U」「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」「サルバム(SULVAM)」といった中堅ブランドも、パリメンズの公式スケジュールに名を連ね、世界を相手に堂々と戦っている。ショーの合間に、前シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」に参加したベテランジャーナリストのユージーン・ラブキン(Eugene Rabkin)に遭遇し、東コレの感想について聞くと「日本のデザイナーのレベルの高さに感動した」と話してくれた。パリメンズでの日本ブランドの躍進もあり、海外の業界関係者も間違いなく日本人デザイナーに注目している。今回紹介したデザイナーらを好例に、ひたむきにものづくりに取り組むブランドは、発表地がどこであれ、必ず実を結ぶ日が来るはずだ。感性を磨き、視野を広げ、チームと共に切磋琢磨し、デザイナーとして前進できるようエールを送りたい。

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【スナップ】戦闘服が「私のファッション」 東欧の“アグレッシブ・モノトーン”

ジョージアの首都トビリシで、第2回「カルチャー・ウイーク・トビリシ(CULTURE WEEK TBILISI)」が開催された。同イベントは、15年にスタートした「メルセデス・ベンツ・ファッション・ウイーク・トビリシ(MERCEDES-BENZ FASHION WEEK TBILISI)」発起人のソフィア・ツコニア(Sofia Tchkonia)が、昨年11月に新たに始めたイベントだ。ジョージアの文化芸術に焦点を当てたプログラムで構成し、旧コカ・コーラ工場をメイン会場に、国内外のアーティスト13人の写真や陶芸、映像作品を展示した。

ファッションでは、8ブランドがメイン会場や市内のレストラン、廃墟となった建物で、ショーやプレゼンテーションを行った。初日には「ジョージアン・ナショナル・バレエ&オーケストラ・スクシビリ(Georgian National Ballet & Orchestra Sukhishvili)」が、伝統楽器を使ったオーケストラの演奏と、バレエのパフォーマンスを披露した。同イベントは文化振興に積極的な同国大統領のサロメ・ズラビシュヴィリ(Salome Zourabichvili)も好意的で、イベント参加者であるアーティストや、国外からのゲストを公邸に招待する特別プログラムも設けた。また、最終日に開いた「ジョージアン・フィルハーモニー管弦楽団(Georgian Philharmonic Orchestra)」とオペラ歌手アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(Anita Rachvelishvili)のコンサートには大統領自身も出席した。

「これが私のファッションです」

ファッション・ウイークとは毛色の異なるイベント内容だったため、国外ゲストとして美術館の学芸員や芸術関連のキュレーター、アートディレクターらが参加し、日本からは藤原ヒロシが来場した。ローカルのゲストは、テクノミュージックが盛んなトビリシらしいアンダーグラウンドな雰囲気と、この街の出身である「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデムナ(Demna)=クリエイティブ・ディレクターを彷彿とさせるストリートスタイルが現在も主流だ。1980〜90年代の古着をミックスし、足元はスニーカーを合わせるのが定番だ。

イベント期間中のジョージアでは、外国から資金の提供を受けている団体を規制する法案に反対する、大規模なデモが1カ月近く行われていた。デモ参加前に同イベントに来場した23歳のナタリアは、古着マーケットで購入したミリタリーウエアと、家族から譲り受けたアイテムを組み合わせた服装で、ジョージアの国旗を掲げていた。「デモに参加する日は、汚れたり、破れてしまってもいい服装を身に着けます。1カ月前からデモに参加しており、戦闘服が日常着になりました。民主主義が守られるまでは、これが私のファッションです」と話した。

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【スナップ】戦闘服が「私のファッション」 東欧の“アグレッシブ・モノトーン”

ジョージアの首都トビリシで、第2回「カルチャー・ウイーク・トビリシ(CULTURE WEEK TBILISI)」が開催された。同イベントは、15年にスタートした「メルセデス・ベンツ・ファッション・ウイーク・トビリシ(MERCEDES-BENZ FASHION WEEK TBILISI)」発起人のソフィア・ツコニア(Sofia Tchkonia)が、昨年11月に新たに始めたイベントだ。ジョージアの文化芸術に焦点を当てたプログラムで構成し、旧コカ・コーラ工場をメイン会場に、国内外のアーティスト13人の写真や陶芸、映像作品を展示した。

ファッションでは、8ブランドがメイン会場や市内のレストラン、廃墟となった建物で、ショーやプレゼンテーションを行った。初日には「ジョージアン・ナショナル・バレエ&オーケストラ・スクシビリ(Georgian National Ballet & Orchestra Sukhishvili)」が、伝統楽器を使ったオーケストラの演奏と、バレエのパフォーマンスを披露した。同イベントは文化振興に積極的な同国大統領のサロメ・ズラビシュヴィリ(Salome Zourabichvili)も好意的で、イベント参加者であるアーティストや、国外からのゲストを公邸に招待する特別プログラムも設けた。また、最終日に開いた「ジョージアン・フィルハーモニー管弦楽団(Georgian Philharmonic Orchestra)」とオペラ歌手アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(Anita Rachvelishvili)のコンサートには大統領自身も出席した。

「これが私のファッションです」

ファッション・ウイークとは毛色の異なるイベント内容だったため、国外ゲストとして美術館の学芸員や芸術関連のキュレーター、アートディレクターらが参加し、日本からは藤原ヒロシが来場した。ローカルのゲストは、テクノミュージックが盛んなトビリシらしいアンダーグラウンドな雰囲気と、この街の出身である「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデムナ(Demna)=クリエイティブ・ディレクターを彷彿とさせるストリートスタイルが現在も主流だ。1980〜90年代の古着をミックスし、足元はスニーカーを合わせるのが定番だ。

イベント期間中のジョージアでは、外国から資金の提供を受けている団体を規制する法案に反対する、大規模なデモが1カ月近く行われていた。デモ参加前に同イベントに来場した23歳のナタリアは、古着マーケットで購入したミリタリーウエアと、家族から譲り受けたアイテムを組み合わせた服装で、ジョージアの国旗を掲げていた。「デモに参加する日は、汚れたり、破れてしまってもいい服装を身に着けます。1カ月前からデモに参加しており、戦闘服が日常着になりました。民主主義が守られるまでは、これが私のファッションです」と話した。

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美容機器部門は「リファ」が5連覇を達成 初めてドライヤーではなくヘアアイロンが1位に【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

美容機器部門ではMTG「リファ(REFA)」の勢いが止まらず、ついに5連覇を達成した。ただ、これまでずっとドライヤーが1位だったのに対し、今回は初めてヘアアイロンがNo.1に。ヘアカラーのトレンドがベージュやブラウン系などベーシックな色になった一方で、顔周りのデザインで遊ぶサロンユーザーが増えている。そうした流れを反映した結果、アイロンが浮上したと思われる。2位は、同じく「リファ」の“ビューテック ドライヤースマート ダブル”が受賞。3位には、「ダイソン(DYSON)」の“スーパーソニック r ヘアドライヤー”がランクインした。“ブランド史上最軽量、最小、高機能”をうたう商品で、その扱いやすさが評価された。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ストレートアイロン プロ”

「リファ(REFA)」

独自のカーボンレイヤープレートが特徴のストレートアイロン。水・熱・圧をコントロールし、ダメージを与えずに髪のうねりを整え、美しいストレートヘアをキープする。マイルドに熱を伝えることで、ヘアカラーの色落ちを抑える。アンケートの回答には、「『リファ』のアイロンは注目度が高いので、新商品が登場すると必ず注目してもらえる」「仕上がりが他のアイロンとぜんぜん違うので、一度使うと興味を持ってもらえる」といった声があった。(全3色、各2万3000円)

2位
“ビューテック ドライヤースマート ダブル”

「リファ(REFA)」

広がる風で早く楽に、美しい仕上がりをかなえるドライヤー。内蔵センサーが環境温度を感知し、頭皮と毛先にとってダメージにならない最適な温度を作り出す。風速・風圧をコントロールし髪を乱さず、優しい風でありながら速乾を実現する。アンケートの回答には、「髪がパサつかず、しっとりと乾く」といった声があった。(全3色、各4万円)

3位
“スーパーソニック r ヘアドライヤー”

「ダイソン(DYSON)」

過度な熱によるダメージを防ぎ、速乾性と優れた操作性、シルキータッチな仕上がりをかなえるドライヤー。熱を均一に気流に伝えることで、スタイリングの精度を高め、まとまりのある髪に仕上げる。小型・軽量でありながら高出力なヒーターテクノロジーを搭載。小型化・軽量化により後頭部や手が届きにくい部分も楽に乾かせるような操作性と快適性を実現した。アンケートの回答には、「形状が特殊なので、サロンで使っていると『それ何ですか?』と聞いてもらえ、そこから会話が発展する」といった声があった。(全3色、各5万9000円)

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パーマ部門はアリミノ「クオライン」が1位 人気ブランドに共通したキーワードは“柔らかい質感”【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

最近の市場の動きに「ストレートパーマ需要の高まり」を感じ、今回から新設したパーマ部門。初代1位に輝いたのは、アリミノの「クオライン(QUOLINE)」。同ブランドをはじめ、ランクインしたブランドに共通しているのは、医薬部外品とコスメラインを有し、後者は柔らかく自然に仕上げることができること。“伸ばす”“カールさせる”という本来の操作性と同等に、仕上がりの質感にこだわった処方は必須のようだ。2位はアリミノの「コスメカール(COSME CURL)」、3位はミルボンの「ネオリシオ(NEO LISCIO)」が受賞した。「ネオリシオ」は、ブリーチをした人の「髪がうねったり広がったりして傷んで見えてしまう」という悩みを解決するために生まれた酸性ストレート商材。トリートメントとストレートパーマの中間のようなイメージで、髪の広がりなどを抑えてきれいに見せる。

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“クオライン”

「クオライン(QUOLINE)」

くせ毛の個性にアプローチし、しなやかなヘアラインに導く。ストレートやホット系カール、毛先のダメージに対応するラインアップをそろえる。熱ケア成分配合で熱変性による髪の硬化を抑え、潤いをキープし、柔らかい質感の仕上がりをかなえる。アンケートの回答には、「髪に対するダメージを抑えながら施術ができ、種類が豊富なのでいろいろな髪質に対応しやすい」「柔らかく、自然な質感に仕上がる」といった声があった。

2位
“コスメカール プリズムプラス”

「コスメカール(COSME CURL)」

潤いと多彩なカールニュアンスを表現するカーリングローション。保湿・コンディショニング成分を抱え込みながら弾力のあるカールを形成し、キープする。アルカリ度を約40%カットすることで、髪への負担を最小レベルに抑えた。アンケートの回答には、「お客さまが求める仕上がりの、微妙なニュアンスの違いにも対応できる」といった声があった。

3位
“ネオリシオ”

「ネオリシオ(NEO LISCIO)」

幅広い素材に対応しストレートのベースを作る。ローダメージ・ミドルダメージ毛、エイジング毛、ハイダメージ毛と髪の状態に合わせてベースを整え、自由なデザインをかなえる。アンケートの回答には、「髪を収まりやすくする際、“長持ちするトリートメント”の感覚で使っている」といった声があった。

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パーマ部門はアリミノ「クオライン」が1位 人気ブランドに共通したキーワードは“柔らかい質感”【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

最近の市場の動きに「ストレートパーマ需要の高まり」を感じ、今回から新設したパーマ部門。初代1位に輝いたのは、アリミノの「クオライン(QUOLINE)」。同ブランドをはじめ、ランクインしたブランドに共通しているのは、医薬部外品とコスメラインを有し、後者は柔らかく自然に仕上げることができること。“伸ばす”“カールさせる”という本来の操作性と同等に、仕上がりの質感にこだわった処方は必須のようだ。2位はアリミノの「コスメカール(COSME CURL)」、3位はミルボンの「ネオリシオ(NEO LISCIO)」が受賞した。「ネオリシオ」は、ブリーチをした人の「髪がうねったり広がったりして傷んで見えてしまう」という悩みを解決するために生まれた酸性ストレート商材。トリートメントとストレートパーマの中間のようなイメージで、髪の広がりなどを抑えてきれいに見せる。

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“クオライン”

「クオライン(QUOLINE)」

くせ毛の個性にアプローチし、しなやかなヘアラインに導く。ストレートやホット系カール、毛先のダメージに対応するラインアップをそろえる。熱ケア成分配合で熱変性による髪の硬化を抑え、潤いをキープし、柔らかい質感の仕上がりをかなえる。アンケートの回答には、「髪に対するダメージを抑えながら施術ができ、種類が豊富なのでいろいろな髪質に対応しやすい」「柔らかく、自然な質感に仕上がる」といった声があった。

2位
“コスメカール プリズムプラス”

「コスメカール(COSME CURL)」

潤いと多彩なカールニュアンスを表現するカーリングローション。保湿・コンディショニング成分を抱え込みながら弾力のあるカールを形成し、キープする。アルカリ度を約40%カットすることで、髪への負担を最小レベルに抑えた。アンケートの回答には、「お客さまが求める仕上がりの、微妙なニュアンスの違いにも対応できる」といった声があった。

3位
“ネオリシオ”

「ネオリシオ(NEO LISCIO)」

幅広い素材に対応しストレートのベースを作る。ローダメージ・ミドルダメージ毛、エイジング毛、ハイダメージ毛と髪の状態に合わせてベースを整え、自由なデザインをかなえる。アンケートの回答には、「髪を収まりやすくする際、“長持ちするトリートメント”の感覚で使っている」といった声があった。

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「エクソソーム」&「幹細胞培養上清液」とは? 頭皮スパや美容医療で注目度増す 

「エクソソーム」という言葉を耳にする機会が増えている。国立研究開発法人日本医療研究開発機構が「エクソソーム製剤の品質管理戦略構築に関する研究」を研究開発課題として採択するなど、産業化に向けた動きも始まっている。美容業界でも注目度は高い。今回は「エクソソーム」と、エクソソームを豊富に含む「幹細胞培養上清液」について紐解く。

「エクソソーム」をキーワードにしたシートマスク・パーツケア美容液が活況

美容家・君島十和子氏がプロデュースする「FTC」のまつ毛美容液“FFアイラッシュセラム クリスタリュクスEX”(4mL、5500円)や、 10月1日に発売される「ファブール(FAVEUR)」のアイ&リフトケア美容液“ニードルアイ&リップリフトクリームCC”(15g、9980円)のキー成分はヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソームだ。「ルルルン(LULULUN)」 “ルルルン ハイドラ EX マスク”(7枚、880円/28枚、2640円)は、日本製ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソームをキー成分とし、オンラインショップでは欠品になるほどの人気ぶり。

「ベルアージュ(BELAGE)」も、唇の縦ジワ対策美容液“ベルアージュ リペアリップ ∞”(15g、7700円)に、ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソームを搭載する。同商品をハリウッドと共同開発した、セルソース主席研究主幹・大西和夫によれば「幹細胞は、皮膚や血液など私たちの体をつくるさまざまな細胞に変化する。これまで、幹細胞の機能として考えられていた細胞を修復させるパワーは、実は幹細胞が放出する微細な粒子『エクソソーム』による働きだと判明し、注目を集めている」とコメント。大西氏によれば、エクソソームとは、「細胞が分泌する直径約100nm(ナノメートル/10億分の1メートル)前後という非常に小さなカプセル状の物質のこと」と説明する。

エクソソームは、細胞間のコミュニケーションを促進し、抗炎症に有望

エクソソームは、幹細胞を培養するときにできる上澄み液「幹細胞培養上清液」に多く含まれる。“エクソソーム(幹細胞培養上清液)”(1回、10万5000円)を展開する、東京美容クリニック表参道本院・山村菜実医師は「幹細胞を培養し、その培養液から幹細胞を取り出し滅菌などを行った液体の上澄み液『幹細胞培養上清液』に、エクソソームをはじめ、多くの生理活性物質が含まれている。このため、幹細胞培養上清液を『エクソソーム』と称するクリニックもある。エクソソームは、エイジング、ニキビ、しわなど幅広い悩みにアプローチする。当院では、さまざまな美容医療を経験された40代から50代の顧客が、たるみ毛穴、シワなどを理由に施術を受けるケースが多い。エクソソーム注射は、頬やおでこに注入することが多く、1カ月おきを目安に施術を受けることができる」。

神宮外苑ウーマンライフクリニック・伊沢博美医師は「エクソソームは、細胞間のコミュニケーションを促進する。抗炎症、免疫調整といった特性を持ち、炎症性疾患の治療にも有望とされている。汎用性が高い一方で、懸念点もある。一般消費者からは、高品質の製剤が見分けにくい点だ。現時点では、エクソソームの製造・収集方法の標準化が規定されていない。また、体内での半減期が短いため、持続的な効果を得るためには頻繁な投与が必要になる可能性がある」とコメント。

エクソソームを豊富に含む「幹細胞培養上清液」は由来によって特長が異なる

一言で「幹細胞培養上清液」といっても、元となる幹細胞の由来によって特長が異なる。「一般的に、臍帯由来はフレッシュな幹細胞で、エクソソーム含有量が多いといわれている。肌のターンオーバーが促され、幅広い美容効果が期待できるが、臍帯由来の幹細胞培養上清液の国内生産は数社で少ない。脂肪由来は、比較的価格を抑えられるメリットがある。歯髄由来も乳歯を使うので、臍帯由来同様にエクソソームを豊富に含んでいる」と山村菜実医師。

伊沢博美医師は、「臍帯由来は、高い再生能力で知られ、アンチエイジングに関連する成長因子を豊富に含んでいる。脂肪由来は、抗炎症、皮膚再生、コラーゲン生成促進に、乳歯髄由来は、神経の再生や抗炎症に用いられることが多い。当院では、日本では希少な月経血幹細胞治療を行っている。自家月経血幹細胞とは、いわゆる生理で排出される血の中に含まれる幹細胞のこと。2020年に、再生医療等安全性確保法下で、日本初となる『卵巣機能低下に対する自家月経血由来幹細胞の静脈投与』が受理され、現在まで治療を提供している。美容分野だけでなく不妊治療でも貢献が期待されている」と話す。

乳歯由来の幹細胞培養上清液がキーの「リユー(RE/U)」 伊勢丹新宿本店でのポップアップは過去最高売り上げを記録

2022年2月に上野ナツヒと乙黒えりが設立した「リユー(RE/U)」は乳歯由来の幹細胞培養上清液“ビーナ(BYINA)”をキーとする。伊勢丹新宿本店で、今年開催したポップアップストア(1月31日~2月6日)は、催事として過去最高の売り上げを記録したという。

上野ナツヒ「リユー」ブランドマネージャーは「幹細胞培養上清液には、肌を健やかに保つために重要な5000種類のたんぱく質、1mLあたり50億個のエクソソームを豊富に含む。幹細胞培養上清液“ビーナ(BYINA)”は、疾患のない10歳の日本女児の乳歯幹細胞由来で、提携ラボで培養されている。各製品の濃度も明示するなど、トレーサビリティを実現し情報開示も積極的に行っている。こうした企業姿勢も、アイテムを選ぶ基準になり得る」とコメント。また、幹細胞培養上清液に含まれるサイトカインやエクソソームなどの生理活性物質は、20℃の常温で徐々に活性を失うとされ、「リユー」では全製品を冷凍便で配送し、開封後も冷蔵保管を推奨する。

「カキモトアームズ」“ヒト幹細胞上清液・エクソソーム頭皮スパ”は新規予約が2カ月先まで埋まる好調ぶり

エクソソーム人気は、ヘアサロンでも広がっている。「カキモトアームズ(KAKIMOTO ARMS)」は、“ヒト幹細胞上清液・エクソソーム頭皮スパ”(約75分、ブロー料金込、3万3000円/AZABUDAI HILLS店3万6000円)を展開する。同メニューでは、日本初の美容皮膚科と言われる石井クリニックが9月24日に発売する「イシイクリニックビューティラボ(ISHII CLINIC BEAUTY LAB.)」“ヒト幹細胞上清FD(美容液)”(0.5mL×2本、2万4750円)を、エレクトロポレーションで導入する。

村上智美「カキモトアームズ」セラピストチーフは、「エビデンスや品質管理が不透明なものが多いが、『カキモトアームズ』では品質の高いエクソソームにこだわっている。“ヒト幹細胞上清液・エクソソーム頭皮スパ”は、美容感度が高く、メディカルグレードの美容を求める30代から60代前後の顧客に支持されている。麻布台ヒルズ店では、7月末時点で新規予約が2か月先まで埋まっており、目標に対して+30%以上となった」と好調ぶりを明かす。

ヘッドスパに、ヒト幹細胞上清液・エクソソームを取り入れるメリットに関しては、「主に4つある。まず、頭皮のターンオーバーを整え健やかな状態へと導く。次に、肌の真皮層にある繊維芽細胞の活性化が期待でき、頭皮の弾力アップに。3つめは、毛髪の再生をサポートする成分を毛根に届け、発毛や育毛を促す。4つめに、抗炎症、免疫調整作用、血管再生抗炎症により頭皮のトラブルを予防する働きだ。髪のエイジングサインに悩まれていた顧客から、髪質の向上、ボリュームアップ、薄毛改善などを感じられた、とポジティブな感想を多くいただいている」。

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“ゴルフバブル”は弾けたかもしれないが

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事はWWDJAPAN2024年8月26日号からの抜粋です)

五十君:恒例となってきたゴルフ特集です。コロナ禍でゴルフを始めた人が多く、ギアやウエアはすでにそろっているため、直近の物販がやや落ち着いているのは想定内。ただ、ゴルフ場や練習場は盛況なところも多いです。一気に盛り上がった分、盛り下がっていてもおかしくないと思っていましたが、コロナがゴルフ市場活性化のいい契機になり、それが続いているようです。

小池:子どもをサッカーの練習場に送って行くと、隣のゴルフレッスンは早朝でも常に満員ですよ。キャンプと一緒で、体験してみて好きになった人は少なからずいるし、昔からのゴルフ好きは変わらずいるしで、“ゴルフ2.0”的な状況ですよね。

五十君:「クワイエット ゴルフ(QUIET GOLF)」を日本でライセンス展開する赤松亮さんは「中高の部活の同窓会みたいな感じでゴルフに行く」と言っていたり、アルペンのゴルフ部門の岡本眞一郎商品本部副本部長が「息子は野球部時代の友だちとゴルフに行っている」と語っていたり。若い層にもコミュニケーションツールとしてゴルフはしっかり浸透しているようです。

大人が一生の趣味にできるスポーツ

小池:野球やテニス、サッカーをやるには人数が必要ですが、打ちっぱなしは1人で好きな時間に行けるし、最近はラウンドも最低2人から回れるみたいです。オールシーズン、年を取ってもできるからゴルフは一生の趣味にできるスポーツなんですよね。

五十君:アメリカで人気の「トップゴルフ」はお酒を飲みながら、ボウリングやカラオケのノリで、みんなで楽しめるゴルフ施設です。今回、「ロイヤルグリーン水戸」を取材しましたが、ドッグランやカフェ、ショップを併設し、イベントもたくさんやっていて、エンターテインメントとしてゴルフ練習場を楽しんでもらおうとさまざまな工夫を凝らしていました。取材しようとコンタクトしたら、ファッション業界で経験を積んだ男性が企画役で運営に参加していて驚きましたし、久々に再会できました。ファッション業界的な見せ方やノウハウを注入しているんですよね。ファッション業界は、ゴルフシーン向けにアパレルやアクセサリーを企画するというだけでなく、そういうソフト面からも関わっていけると思いました。

小池:確かにファッションって幅広いですから、ゴルフのプレーそのものを楽しませるアイデアも出てくるといいですね!

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“ゴルフバブル”は弾けたかもしれないが

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事はWWDJAPAN2024年8月26日号からの抜粋です)

五十君:恒例となってきたゴルフ特集です。コロナ禍でゴルフを始めた人が多く、ギアやウエアはすでにそろっているため、直近の物販がやや落ち着いているのは想定内。ただ、ゴルフ場や練習場は盛況なところも多いです。一気に盛り上がった分、盛り下がっていてもおかしくないと思っていましたが、コロナがゴルフ市場活性化のいい契機になり、それが続いているようです。

小池:子どもをサッカーの練習場に送って行くと、隣のゴルフレッスンは早朝でも常に満員ですよ。キャンプと一緒で、体験してみて好きになった人は少なからずいるし、昔からのゴルフ好きは変わらずいるしで、“ゴルフ2.0”的な状況ですよね。

五十君:「クワイエット ゴルフ(QUIET GOLF)」を日本でライセンス展開する赤松亮さんは「中高の部活の同窓会みたいな感じでゴルフに行く」と言っていたり、アルペンのゴルフ部門の岡本眞一郎商品本部副本部長が「息子は野球部時代の友だちとゴルフに行っている」と語っていたり。若い層にもコミュニケーションツールとしてゴルフはしっかり浸透しているようです。

大人が一生の趣味にできるスポーツ

小池:野球やテニス、サッカーをやるには人数が必要ですが、打ちっぱなしは1人で好きな時間に行けるし、最近はラウンドも最低2人から回れるみたいです。オールシーズン、年を取ってもできるからゴルフは一生の趣味にできるスポーツなんですよね。

五十君:アメリカで人気の「トップゴルフ」はお酒を飲みながら、ボウリングやカラオケのノリで、みんなで楽しめるゴルフ施設です。今回、「ロイヤルグリーン水戸」を取材しましたが、ドッグランやカフェ、ショップを併設し、イベントもたくさんやっていて、エンターテインメントとしてゴルフ練習場を楽しんでもらおうとさまざまな工夫を凝らしていました。取材しようとコンタクトしたら、ファッション業界で経験を積んだ男性が企画役で運営に参加していて驚きましたし、久々に再会できました。ファッション業界的な見せ方やノウハウを注入しているんですよね。ファッション業界は、ゴルフシーン向けにアパレルやアクセサリーを企画するというだけでなく、そういうソフト面からも関わっていけると思いました。

小池:確かにファッションって幅広いですから、ゴルフのプレーそのものを楽しませるアイデアも出てくるといいですね!

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メンズ部門は「エトラス」が初登場で僅差の1位 実力伯仲の人気ブランドが群雄割拠【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

メンズ部門は、これまで「エヌドットオム(N.HOMME)」が5連覇を達成していた部門。今回は僅差の争いとなり、新顔となるホーユー プロフェッショナル「エトラス(ETORAS)」の“ムーブセラム”が制した。このカテゴリーをリードしていた「エヌドットオム」がランク外になったことで、群雄割拠の様相を呈した勢力図となり、ビジネスチャンスを秘めたカテゴリーになっている。2位は、アリミノのトータルケアブランド「アリミノ メン(ARIMINO MEN)」の“ハード ミルク”が受賞。「エヌドットオム」以外は移り変わりが激しいこの部門で、同アイテムは2年連続でランクイン。新たなカテゴリーリーダーの誕生を予感させる。3位は、中野製薬「モデニカ ナチュラル(MODENICA NATURAL)」の“モデニカ ナチュラル J”が受賞。ロングセラーアイテムが、変わらぬ人気を示した。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ムーブセラム”

「エトラス(ETORAS)」

“軽いのに潤う”ハードクリームワックス。美容成分配合で、髪の内側まで潤いを与えながら動きのあるデザインをかなえる。セット力が出てくるまでの時間をコントロールし、より快適な操作性を実現。伸びの良さと滑らかさ、ハードなセット力を兼ね備える。アンケートの回答には、「これまでスタイリング剤を組み合わせなければ作れなかった絶妙な質感が、これ1本でできる」「軽いのに潤う、新質感を体験できる」といった声があった。(33g、1210円/90g、2310円)

2位
“ハード ミルク”

「アリミノ メン(ARIMINO MEN)」

束感やカールの質感を作り出すミルクタイプのスタイリング剤。時間が経つとキープ力を発揮する時間差のスタイリングを実現し、長めのヘアでもスタイリングしやすい。ほどよい束感とウェット感を表現する。アンケートの回答には、「ミルクタイプで伸びが良く、ボブやセンターパートなどのスタイルにも対応しやすい」といった声があった。(100g、2200円)

3位
"モデニカ ナチュラル J"

「モデニカ ナチュラル(MODENICA NATURAL)」

潤いのある質感を表現するジェルタイプのスタイリング料。ゼリー(Jelly)のようなみずみずしいジェルが特徴で、ウェットすぎずナチュラルな艶を演出する。アンケートの回答には、「艶感がほしいお客さまには、これを提案すれば間違いない」といった声があった。(90g、2178円)

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メンズ部門は「エトラス」が初登場で僅差の1位 実力伯仲の人気ブランドが群雄割拠【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

メンズ部門は、これまで「エヌドットオム(N.HOMME)」が5連覇を達成していた部門。今回は僅差の争いとなり、新顔となるホーユー プロフェッショナル「エトラス(ETORAS)」の“ムーブセラム”が制した。このカテゴリーをリードしていた「エヌドットオム」がランク外になったことで、群雄割拠の様相を呈した勢力図となり、ビジネスチャンスを秘めたカテゴリーになっている。2位は、アリミノのトータルケアブランド「アリミノ メン(ARIMINO MEN)」の“ハード ミルク”が受賞。「エヌドットオム」以外は移り変わりが激しいこの部門で、同アイテムは2年連続でランクイン。新たなカテゴリーリーダーの誕生を予感させる。3位は、中野製薬「モデニカ ナチュラル(MODENICA NATURAL)」の“モデニカ ナチュラル J”が受賞。ロングセラーアイテムが、変わらぬ人気を示した。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ムーブセラム”

「エトラス(ETORAS)」

“軽いのに潤う”ハードクリームワックス。美容成分配合で、髪の内側まで潤いを与えながら動きのあるデザインをかなえる。セット力が出てくるまでの時間をコントロールし、より快適な操作性を実現。伸びの良さと滑らかさ、ハードなセット力を兼ね備える。アンケートの回答には、「これまでスタイリング剤を組み合わせなければ作れなかった絶妙な質感が、これ1本でできる」「軽いのに潤う、新質感を体験できる」といった声があった。(33g、1210円/90g、2310円)

2位
“ハード ミルク”

「アリミノ メン(ARIMINO MEN)」

束感やカールの質感を作り出すミルクタイプのスタイリング剤。時間が経つとキープ力を発揮する時間差のスタイリングを実現し、長めのヘアでもスタイリングしやすい。ほどよい束感とウェット感を表現する。アンケートの回答には、「ミルクタイプで伸びが良く、ボブやセンターパートなどのスタイルにも対応しやすい」といった声があった。(100g、2200円)

3位
"モデニカ ナチュラル J"

「モデニカ ナチュラル(MODENICA NATURAL)」

潤いのある質感を表現するジェルタイプのスタイリング料。ゼリー(Jelly)のようなみずみずしいジェルが特徴で、ウェットすぎずナチュラルな艶を演出する。アンケートの回答には、「艶感がほしいお客さまには、これを提案すれば間違いない」といった声があった。(90g、2178円)

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年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

メンズ部門は、これまで「エヌドットオム(N.HOMME)」が5連覇を達成していた部門。今回は僅差の争いとなり、新顔となるホーユー プロフェッショナル「エトラス(ETORAS)」の“ムーブセラム”が制した。このカテゴリーをリードしていた「エヌドットオム」がランク外になったことで、群雄割拠の様相を呈した勢力図となり、ビジネスチャンスを秘めたカテゴリーになっている。2位は、アリミノのトータルケアブランド「アリミノ メン(ARIMINO MEN)」の“ハード ミルク”が受賞。「エヌドットオム」以外は移り変わりが激しいこの部門で、同アイテムは2年連続でランクイン。新たなカテゴリーリーダーの誕生を予感させる。3位は、中野製薬「モデニカ ナチュラル(MODENICA NATURAL)」の“モデニカ ナチュラル J”が受賞。ロングセラーアイテムが、変わらぬ人気を示した。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“ムーブセラム”

「エトラス(ETORAS)」

“軽いのに潤う”ハードクリームワックス。美容成分配合で、髪の内側まで潤いを与えながら動きのあるデザインをかなえる。セット力が出てくるまでの時間をコントロールし、より快適な操作性を実現。伸びの良さと滑らかさ、ハードなセット力を兼ね備える。アンケートの回答には、「これまでスタイリング剤を組み合わせなければ作れなかった絶妙な質感が、これ1本でできる」「軽いのに潤う、新質感を体験できる」といった声があった。(33g、1210円/90g、2310円)

2位
“ハード ミルク”

「アリミノ メン(ARIMINO MEN)」

束感やカールの質感を作り出すミルクタイプのスタイリング剤。時間が経つとキープ力を発揮する時間差のスタイリングを実現し、長めのヘアでもスタイリングしやすい。ほどよい束感とウェット感を表現する。アンケートの回答には、「ミルクタイプで伸びが良く、ボブやセンターパートなどのスタイルにも対応しやすい」といった声があった。(100g、2200円)

3位
"モデニカ ナチュラル J"

「モデニカ ナチュラル(MODENICA NATURAL)」

潤いのある質感を表現するジェルタイプのスタイリング料。ゼリー(Jelly)のようなみずみずしいジェルが特徴で、ウェットすぎずナチュラルな艶を演出する。アンケートの回答には、「艶感がほしいお客さまには、これを提案すれば間違いない」といった声があった。(90g、2178円)

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カラーケア部門は「イロア」が初登場で1位 “補修系トリートメント”も躍進【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

カラーケア部門では、マウロアのカラーシャンプーブランド「イロア(ILOA)」が初登場で1位を獲得した。同部門は入れ替わりが激しく、2023年のヘアサロン版ベストコスメでランクインした商品が、今回は1つもランクインしていない。その中で「イロア」は、シャンプーのみというシンプルな展開と、8色という豊富なラインアップが評価されて首位に躍り出た。2位は「オラプレックス(OLAPLEX)」の“No.1 ボンドマルチプライヤー”が、3位は「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」の“No.1 ボンド ブースター”が受賞した。どちらも髪を補修・強化するボンディング系のトリートメントで、髪の弾力や耐力をサポートする一環としてカラーケアを行うケースが増えている。ハイトーンカラーブームを経て、傷んだ髪のサロンユーザーが多い現状では、必然の流れといえる。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“イロアカラーシャンプー”

「イロア(ILOA)」

発色の良さと色持ち、豊かな泡立ちが特徴のカラーシャンプー。潤い成分配合でカラーチャージと髪の補修を同時にかなえる。ラインアップは、ヘアカラーを長く楽しみたい“01 ピンク”、黄ばみを抑える“02 パープル”、透明感をかなえる“03 アッシュ”など全8種。アンケートの回答には、「シャンプーのみなので、分かりやすく提案しやすい」「他のカラーシャンプーと比較して色づきがいい。かわいいパッケージも人気」といった声があった。(全8種、各185mL、各2750円)

2位
“No.1 ボンドマルチプライヤー”

「オラプレックス(OLAPLEX)」

サロン施術によるダメージから髪を守る前処理剤。切断されていた毛髪の結合を整え、強化し、毛髪に耐力を与えることで施術時のダメージをケアする。サロン施術におけるスタイルの幅を広げる。アンケートの回答には、「髪の弾力が増して扱いやすくなるうえ、カラーリングの色持ちが明らかに違う」といった声があった。(100mL/525mL)

3位
“No.1 ボンド ブースター​”

「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」

異なる性質を持つジカルボン酸3種を配合し、ブリーチやカラー、パーマの酸化ダメージから髪を守る。ダメージ部分だけでなく未ダメージ部分まで広範囲に作用し、“ダメージレス”を追求する。アンケートの回答には、「ブリーチ施術の際や、ブリーチで髪が傷んだお客さまには欠かせないアイテムになっている」といった声があった。(500mL)

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年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

カラーケア部門では、マウロアのカラーシャンプーブランド「イロア(ILOA)」が初登場で1位を獲得した。同部門は入れ替わりが激しく、2023年のヘアサロン版ベストコスメでランクインした商品が、今回は1つもランクインしていない。その中で「イロア」は、シャンプーのみというシンプルな展開と、8色という豊富なラインアップが評価されて首位に躍り出た。2位は「オラプレックス(OLAPLEX)」の“No.1 ボンドマルチプライヤー”が、3位は「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」の“No.1 ボンド ブースター”が受賞した。どちらも髪を補修・強化するボンディング系のトリートメントで、髪の弾力や耐力をサポートする一環としてカラーケアを行うケースが増えている。ハイトーンカラーブームを経て、傷んだ髪のサロンユーザーが多い現状では、必然の流れといえる。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“イロアカラーシャンプー”

「イロア(ILOA)」

発色の良さと色持ち、豊かな泡立ちが特徴のカラーシャンプー。潤い成分配合でカラーチャージと髪の補修を同時にかなえる。ラインアップは、ヘアカラーを長く楽しみたい“01 ピンク”、黄ばみを抑える“02 パープル”、透明感をかなえる“03 アッシュ”など全8種。アンケートの回答には、「シャンプーのみなので、分かりやすく提案しやすい」「他のカラーシャンプーと比較して色づきがいい。かわいいパッケージも人気」といった声があった。(全8種、各185mL、各2750円)

2位
“No.1 ボンドマルチプライヤー”

「オラプレックス(OLAPLEX)」

サロン施術によるダメージから髪を守る前処理剤。切断されていた毛髪の結合を整え、強化し、毛髪に耐力を与えることで施術時のダメージをケアする。サロン施術におけるスタイルの幅を広げる。アンケートの回答には、「髪の弾力が増して扱いやすくなるうえ、カラーリングの色持ちが明らかに違う」といった声があった。(100mL/525mL)

3位
“No.1 ボンド ブースター​”

「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」

異なる性質を持つジカルボン酸3種を配合し、ブリーチやカラー、パーマの酸化ダメージから髪を守る。ダメージ部分だけでなく未ダメージ部分まで広範囲に作用し、“ダメージレス”を追求する。アンケートの回答には、「ブリーチ施術の際や、ブリーチで髪が傷んだお客さまには欠かせないアイテムになっている」といった声があった。(500mL)

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カラーケア部門は「イロア」が初登場で1位 “補修系トリートメント”も躍進【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

カラーケア部門では、マウロアのカラーシャンプーブランド「イロア(ILOA)」が初登場で1位を獲得した。同部門は入れ替わりが激しく、2023年のヘアサロン版ベストコスメでランクインした商品が、今回は1つもランクインしていない。その中で「イロア」は、シャンプーのみというシンプルな展開と、8色という豊富なラインアップが評価されて首位に躍り出た。2位は「オラプレックス(OLAPLEX)」の“No.1 ボンドマルチプライヤー”が、3位は「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」の“No.1 ボンド ブースター”が受賞した。どちらも髪を補修・強化するボンディング系のトリートメントで、髪の弾力や耐力をサポートする一環としてカラーケアを行うケースが増えている。ハイトーンカラーブームを経て、傷んだ髪のサロンユーザーが多い現状では、必然の流れといえる。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“イロアカラーシャンプー”

「イロア(ILOA)」

発色の良さと色持ち、豊かな泡立ちが特徴のカラーシャンプー。潤い成分配合でカラーチャージと髪の補修を同時にかなえる。ラインアップは、ヘアカラーを長く楽しみたい“01 ピンク”、黄ばみを抑える“02 パープル”、透明感をかなえる“03 アッシュ”など全8種。アンケートの回答には、「シャンプーのみなので、分かりやすく提案しやすい」「他のカラーシャンプーと比較して色づきがいい。かわいいパッケージも人気」といった声があった。(全8種、各185mL、各2750円)

2位
“No.1 ボンドマルチプライヤー”

「オラプレックス(OLAPLEX)」

サロン施術によるダメージから髪を守る前処理剤。切断されていた毛髪の結合を整え、強化し、毛髪に耐力を与えることで施術時のダメージをケアする。サロン施術におけるスタイルの幅を広げる。アンケートの回答には、「髪の弾力が増して扱いやすくなるうえ、カラーリングの色持ちが明らかに違う」といった声があった。(100mL/525mL)

3位
“No.1 ボンド ブースター​”

「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」

異なる性質を持つジカルボン酸3種を配合し、ブリーチやカラー、パーマの酸化ダメージから髪を守る。ダメージ部分だけでなく未ダメージ部分まで広範囲に作用し、“ダメージレス”を追求する。アンケートの回答には、「ブリーチ施術の際や、ブリーチで髪が傷んだお客さまには欠かせないアイテムになっている」といった声があった。(500mL)

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Koki,が語る初の海外映画「タッチ」とファッション そして「俳優として父のようになりたい」

俳優でモデルのKoki,が出演する映画「タッチ(Touch)」(原題は「Snerting」)が本国のアイスランドに続き、アメリカをはじめとした諸外国での公開が広まっている。同作品はKoki,にとって2作目の映画であり、初めての英語による海外映画となる。日本では来年1月の公開を控える中、Koki,が米「WWD」のインタビューに応じ、「タッチ」のストーリーや役柄について、また多くのラグジュアリーブランドに起用されるファッションのこと、今後のこと、そして父である俳優の木村拓哉について語った。

2つの時代とロマンスが交差する映画「タッチ」

バルタサール・コルマウクル(Baltasar Kormakur)監督による映画「タッチ」は、アイスランド人作家のオラフ・オラフソン(Olaf Olafsson)による小説を原作に描いたラブロマンス。1970年に出会い、突如姿を消した初恋の日本人女性を、年月が経った2020年に探す一人の男性、クリストファー(Kristofer)の心の旅を描いている。Koki,は、その女性の“ミコ”を演じた。作品は、2020年の現在と50年前の過去が交差するストーリー。若き2人が恋に落ち、徐々に愛を深めていくロマンスは話題を集めている。

Koki,は、「最初にこの小説を読んだとき、完全に心を奪われ、読むのを止められませんでした。そして、現実的だなと。誰かと過ごした一瞬が人生を変え、自分にとって大きな意味を持つということ。時間は自分の外見を変えてしまうが、人の感情や記憶を変えることはないということ。ストーリー展開は、とても感動的です。バルタサール(監督)が2つの時代を行き来させる構成はとても素晴らしく、私も撮影中の全ての思い出がフラッシュバックするような気持ちになりました」と振り返る。

また衣装も見どころの一つに挙げた。「1970年のシーンでは、『スカートが短すぎるんじゃない?』と同僚に声をかけられるシーンがあるんですが、ミコは『あ、ここはもう日本じゃないんだ』と気付くんです。ミコが新しい環境で成長しようとする心境が衣装からもわかります。また、彼女の衣装でクリストファーとの関係性も見てとれます。どのようにリンクし変化していくのか、ストーリーが展開するにつれて明らかになっていきます」。

モデルとして、ラグジュアリーブランドから多くのラブコール

ファッションでいえば、Koki,はすでに大きな影響力を発揮している。15歳だった2018年、日本初そして歴代最年少として「ブルガリ(BVLGARI)」のアンバサダーに就任し、一躍世界のファッションシーンにその名を広めた。その後も「シャネル(CHANEL)」のビューティアンバサダーに起用された他、20年に「コーチ(COACH)」の日本アンバサダー、21年に日本人モデルとして初めて「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」のグローバルスポークスモデル、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のフレンド・オブ・ザ・ハウスに続けて抜擢された。また「ヴァレンティノ(VALENTINO)」21年春夏では、 ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターのビジョンを体現する国際的な人物を各国から選出され、キャンペーンビジュアルに登場。ラグジュアリーブランドの顔となるモデルとして、ステップアップを続けている。

「あらゆるブランドとお仕事をさせていただいて、ファッションがいかに人々のインスピレーションとなり、人々に感動や自信を与えているかなど、カルチャーやファッションの多彩な側面について多く学ぶことができています。ファッションは本当に広大で強い影響力があります。私をすごく夢中にさせてくれるものです」。

「父のようになりたい。私に大きな影響を与えてくれた」

2022年に公開された「牛首村」で女優デビューを果たしたKoki,。俳優で歌手の木村拓哉と歌手の工藤静香の次女としても有名であるが、幼い頃から彼女は両親の活躍を通じてこの業界に触れてきた。「幼い頃から父の演技やパフォーマンスを見ていて、演技にすごく興味が持ったんです。いつしか『ああ、私も父のようになりたい』と思うようになり、観客にこんなふうに思ってもらいたい、こういう感情やメッセージを感じてもらいたいと俳優としての想いを持つようになったんですよね。父のパフォーマンスや演技は、私に大きな影響を与えてくれました」。

今年初めにはスコットランドのエジンバラで、侍映画をオマージュしたサバイバー・スリラー映画「トルネード(Tornado)」の撮影を行った。また未発表だが、近々自身初のシリーズ作品の撮影が始まる予定だという。「さまざまな役、さまざまなジャンル、さまざまな国で挑戦し続けたい」と今後について話す。まずは「タッチ」の日本公開が待ち遠しいところだ。Koki,は「私の心に秘めた宝物のようなこの特別な作品を、国内外の多くの方々にシェアすることができて本当にうれしく思います。鑑賞いただいた皆さんからの感想がとても楽しみです」と語った。

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「メゾン コーセー ハラカド」を一挙公開 新しい“利用動機”を生む化粧品売り場が誕生

コーセー傘下のコーセープロビジョンは30日、商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」地下2階に「メゾン コーセー ハラカド」をオープンする。20代の若手社員15人が中心となって企画した従来の化粧品売り場にはない「コト消費」のコンテンツをそろえ、若年層客の取り込みを狙う。

店舗のコンセプトは「アーバンカフェ」を掲げ、カフェのように多様な目的による来店の誘引を図る。売り場面積は300平方メートルで、4つのコーナーを用意する。象徴的なコーナーは、店内中央に配置した「ギフト ファクトリー」だ。カウンターに立つギフトスペシャリストが顧客の目の前でラッピングをする。作業の1つとして捉えられてきたギフトラッピングを臨場感のあるシーンとして演出する。ギフトを贈る相手の名前から連想されるイラストをAIが描くメッセージカード作成サービス(330円)や、一部商品の刻印サービス(無料)などで、体験価値向上を図る。

「コスメ ブヴェット」では、テスターとドレッサーを時間貸しするサービスを提供する。全て50分制で、メニューは“ベーシックプラン”(1650円)“スタンダードプラン”(2200円)“プレミアムプラン”(2750円)を用意する。プランによって使用できるコスメの個数、選べるブランドのラインアップなどが変わる。半個室のスペースを7つ配置し、華やかな色味のクッションや外壁のディスプレーで装飾した。ヘアアイロンや充電コードなどアニメティーも豊富に用意する。「メイク直しはもちろんのこと、配信者による撮影や勉強、リモートワークの場など、多様な利用動機を想定した」と広報担当者は話す。将来的にはサブスクリプションの導入も検討している。

「ブロー バー」はプロのスタイリストがシャンプー&ブローサービスを施すサロンコーナーだ。コーセーのヘアケア商品を活用し、顧客の髪質に合ったアイテムでサービスを提案する。セット台を2席設け1日8枠で運用し、メニューは“シャンプー&ブロードライ”(3300円)“スカルプケア”(4400円)“4STEPトリートメント”(6600円)をそろえる。同様のサービスを提供する「メゾン コーセー」銀座店では1カ月先まで予約が埋まるほどの盛況ぶりだ。

「セレクト スタンド」はさまざまなクリエイターの作品を陳列、紹介、委託販売をするコーナーだ。1〜2カ月の頻度で更新する予定で、ハラカド館内のクリエイターとも積極的にコラボしていく意向だ。

DX化に注力して他店にも生かす

快適な顧客体験を追求し、デジタルツールの活用にも注力した。商品の予約や注文、決済のほか、カウンセリングの事前予約や当日のウェイティング予約もモバイル上で可能にした。店舗の営業時間外も利用できる「コスメ ロッカー」では、ラッピングを依頼したギフトやモバイルオーダーで注文、決済した商品を、時間を気にせず受け取ることができる。

「最新技術を採用した当店は、コーセーが持つ売り場の中でも実験的なチャレンジができる場所。ここで培われたデータは日本の販社だけでなく海外の事業部にも落とし込んでいきたい」と命尾泰造コーセープロビジョン社長は話す。

間口を広げて幅広い客層を獲得

化粧品への関心度に関わらず入店しやすい店舗を志向し、グレーとダークブラウンを基調とした内外装デザインに仕上げた。店内には、老若男女問わずシェアできるコスメを展開するコーナーも設置。現在は「コスメデコルテ(DECORTE)」の“薬用 マイクロバーム ローション”を陳列している。今後は、テーマに沿ったさまざまなアイテムやブランドを展開する予定だ。

「バリアフリー」も店舗設計の一つの方針とした。車椅子やベビーカーを使用する顧客もスムーズに移動できるゆとりを持った内装になっている。

同店では、マルチタスクな美容部員の業務をシングルタスクにすべく、ギフトラッピングやレジなどに専任のスタッフを置いて専業化を図る。身体的な負荷も軽減すべく、タッチアップに使用するアイテムは全て各ドレッサーに配置するなど構造を工夫した。体格に差がある顧客にもタッチアップがスムーズにできるように、高さ調節が可能なチェアを採用する。なお、7〜8人のビューティコンサルタント(美容部員)が常駐し、ギフトラッピング専任は1〜2人、レジなどの業務は2〜3人で行う。

同フロアの隣には銭湯「小杉湯」があるが、「『コスメ ブヴェット』を小杉湯に入った後のメイク直しといった利用してくれるのでは」と命尾社長は期待を寄せる。30日のオープンと同時に、館内の5〜7階の飲食フロアとコラボレーションキャンペーンも開催。同店で6000円以上購入した顧客に飲食フロアで使えるお食事券をプレゼントし、該当店舗で飲食した顧客にコーセーの商品のサンプルをプレゼントする。今後も、館内での相乗効果を図っていきたい意向だ。

■メゾン コーセー ハラカド
オープン日:2024年8月30日
住所:東京都渋谷区神宮前6-31-21
営業時間:11時〜20時
店休日:施設営業日に準じる
取り扱いブランド:「コスメデコルテ(DECORTE)」「アディクション(ADDICTION)」「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」「フローラ ノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」「プレディア(PREDIA)」「雪肌精(SEKKISEI)」「スティーブンノル(STEPHEN KNOLL)」

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「メゾン コーセー ハラカド」を一挙公開 新しい“利用動機”を生む化粧品売り場が誕生

コーセー傘下のコーセープロビジョンは30日、商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」地下2階に「メゾン コーセー ハラカド」をオープンする。20代の若手社員15人が中心となって企画した従来の化粧品売り場にはない「コト消費」のコンテンツをそろえ、若年層客の取り込みを狙う。

店舗のコンセプトは「アーバンカフェ」を掲げ、カフェのように多様な目的による来店の誘引を図る。売り場面積は300平方メートルで、4つのコーナーを用意する。象徴的なコーナーは、店内中央に配置した「ギフト ファクトリー」だ。カウンターに立つギフトスペシャリストが顧客の目の前でラッピングをする。作業の1つとして捉えられてきたギフトラッピングを臨場感のあるシーンとして演出する。ギフトを贈る相手の名前から連想されるイラストをAIが描くメッセージカード作成サービス(330円)や、一部商品の刻印サービス(無料)などで、体験価値向上を図る。

「コスメ ブヴェット」では、テスターとドレッサーを時間貸しするサービスを提供する。全て50分制で、メニューは“ベーシックプラン”(1650円)“スタンダードプラン”(2200円)“プレミアムプラン”(2750円)を用意する。プランによって使用できるコスメの個数、選べるブランドのラインアップなどが変わる。半個室のスペースを7つ配置し、華やかな色味のクッションや外壁のディスプレーで装飾した。ヘアアイロンや充電コードなどアニメティーも豊富に用意する。「メイク直しはもちろんのこと、配信者による撮影や勉強、リモートワークの場など、多様な利用動機を想定した」と広報担当者は話す。将来的にはサブスクリプションの導入も検討している。

「ブロー バー」はプロのスタイリストがシャンプー&ブローサービスを施すサロンコーナーだ。コーセーのヘアケア商品を活用し、顧客の髪質に合ったアイテムでサービスを提案する。セット台を2席設け1日8枠で運用し、メニューは“シャンプー&ブロードライ”(3300円)“スカルプケア”(4400円)“4STEPトリートメント”(6600円)をそろえる。同様のサービスを提供する「メゾン コーセー」銀座店では1カ月先まで予約が埋まるほどの盛況ぶりだ。

「セレクト スタンド」はさまざまなクリエイターの作品を陳列、紹介、委託販売をするコーナーだ。1〜2カ月の頻度で更新する予定で、ハラカド館内のクリエイターとも積極的にコラボしていく意向だ。

DX化に注力して他店にも生かす

快適な顧客体験を追求し、デジタルツールの活用にも注力した。商品の予約や注文、決済のほか、カウンセリングの事前予約や当日のウェイティング予約もモバイル上で可能にした。店舗の営業時間外も利用できる「コスメ ロッカー」では、ラッピングを依頼したギフトやモバイルオーダーで注文、決済した商品を、時間を気にせず受け取ることができる。

「最新技術を採用した当店は、コーセーが持つ売り場の中でも実験的なチャレンジができる場所。ここで培われたデータは日本の販社だけでなく海外の事業部にも落とし込んでいきたい」と命尾泰造コーセープロビジョン社長は話す。

間口を広げて幅広い客層を獲得

化粧品への関心度に関わらず入店しやすい店舗を志向し、グレーとダークブラウンを基調とした内外装デザインに仕上げた。店内には、老若男女問わずシェアできるコスメを展開するコーナーも設置。現在は「コスメデコルテ(DECORTE)」の“薬用 マイクロバーム ローション”を陳列している。今後は、テーマに沿ったさまざまなアイテムやブランドを展開する予定だ。

「バリアフリー」も店舗設計の一つの方針とした。車椅子やベビーカーを使用する顧客もスムーズに移動できるゆとりを持った内装になっている。

同店では、マルチタスクな美容部員の業務をシングルタスクにすべく、ギフトラッピングやレジなどに専任のスタッフを置いて専業化を図る。身体的な負荷も軽減すべく、タッチアップに使用するアイテムは全て各ドレッサーに配置するなど構造を工夫した。体格に差がある顧客にもタッチアップがスムーズにできるように、高さ調節が可能なチェアを採用する。なお、7〜8人のビューティコンサルタント(美容部員)が常駐し、ギフトラッピング専任は1〜2人、レジなどの業務は2〜3人で行う。

同フロアの隣には銭湯「小杉湯」があるが、「『コスメ ブヴェット』を小杉湯に入った後のメイク直しといった利用してくれるのでは」と命尾社長は期待を寄せる。30日のオープンと同時に、館内の5〜7階の飲食フロアとコラボレーションキャンペーンも開催。同店で6000円以上購入した顧客に飲食フロアで使えるお食事券をプレゼントし、該当店舗で飲食した顧客にコーセーの商品のサンプルをプレゼントする。今後も、館内での相乗効果を図っていきたい意向だ。

■メゾン コーセー ハラカド
オープン日:2024年8月30日
住所:東京都渋谷区神宮前6-31-21
営業時間:11時〜20時
店休日:施設営業日に準じる
取り扱いブランド:「コスメデコルテ(DECORTE)」「アディクション(ADDICTION)」「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」「フローラ ノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」「プレディア(PREDIA)」「雪肌精(SEKKISEI)」「スティーブンノル(STEPHEN KNOLL)」

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同年代のファッション消費に違和感 “映え”じゃない思想ある服作りに挑む早稲田大学繊維研究会

PROFILE: 早稲田大学繊維研究会

早稲田大学繊維研究会
PROFILE: 1949年創立。約100人が在籍する国内最古のファッションサークル。卒業生には「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦、「ケイスケカンダ(KEISUKE KANDA)」の神田恵介をはじめとした多くのデザイナーを輩出。「ファッション業界を取り巻く現状に対して、ファッションを媒体として批評を行う」ことを活動の軸としており、その発表の場として、ルックのデザインから制作までの全てを部員自ら手掛けるファッションショーを毎年行っている

1949年創立の国内最古のファッションサークル、早稲田大学繊維研究会がファッションショーを実現させるまでの道のりを全4回の連載で紹介する。第1回は「ファッションが軽率に消費されているのではないか」と危機感を感じるという小山萌恵さんがコンセプト発案の背景について、代表の井上航平さんがコンセプトを落とし込んだルック撮影の裏側についてを語る。

軽率化するファッション消費に違和感
ショーを通じて「みえないもの」に焦点を当てる

WWD:ファッションショーのコンセプトを決めた背景は?

小山萌恵(以下、小山):今年度は「みえないものをみるとき」というコンセプトを掲げます。2020年以降コロナ禍を契機としたSNSの拡大、通信販売の普及により、発信するのも情報を得るのも、購入するのも誰もが簡単にできる時代となりました。そんな今、一つ一つの消費行動が軽率化しているように思います。特にファッションという分野において、その傾向は著しく、例えば“映え”るかどうかを判断基準に、安易に服を購入するといった人も少なくありません。ネオ・デジタルネイティブとも呼ばれる私たちの世代は、そんな時代の変化から顕著に影響を受け、また体現している世代と言えるでしょう。

WWD:そんな現状をどう捉えているか。

小山:目先の“映え”や安さに目を眩ませ、商品に込められた作り手の意図や生産に至る背景といった部分をおざなりにしながら、消費だけが独り歩きしている現状に危機感を感じています。本来、なぜ、どのようにしてそのプロダクトが生まれたのか、そんな「みえない」側面にこそファッションの本質は宿っているのではないでしょうか。このコンセプトはそんな思いから発案しました。

WWD:コンセプトの「みえないもの」は何を指すか。

小山:ファッションから視点を広げたさまざまなものです。例えば音楽を聴いて、知らないはずの情景を思い浮かべること。思い出の場所で、あの人ときたいつの日かを思い出すこと。いないはずの人の声が聞こえるとき。気配を感じる、感情を汲み取る、直観に導かれる。休符のリズム、余白の美学、行間の意図などです。

WWD:ショーを通じて何を伝えたい?

小山:私たちは日々の中でさまざまな“目には見えない何か”を知覚しながら生きています。表層のその先を見出す想像力を携えている私たちは、それがもたらす力の大きさを知っているはずです。今回のショーはその価値を再認識させるようなものにしたいです。そしてファッションへと視点を戻したとき、本質を捉えた消費のあるべき姿に立ち返る糸口となり得るのではないかと思うのです。

「ぼんやりとしていながらも澄んでいる」
ガラス張りの建築を探し求めたルック撮影

WWD:ショーの開催にあたり、ルックブックとオープニング映像の撮影をした。今年はどんなロケーションを選んだ?

井上航平代表(以下、井上):灼熱の太陽が照り付ける神奈川・江の島です。撮影場所を選ぶ際に重視したのが、①ガラス張りの建築物があるか、②視覚から爽やかな風を感じられるか、の2点でした。ぼんやりとしていながらも澄んでいる、そんな相反する2つのイメージを持つ今回のコンセプトをもとに、この2点を軸として撮影場所を決めました。

WWD:江ノ島のどんなエリア?

井上:江の島に入って左手、この時期でも比較的観光客の少ない穴場エリアに佇む湘南港ヨットハウスです。1964年、最初の東京五輪に合わせて建築し、2014年に流線型の屋根に全面ガラス張りの壁という現在の特徴的な姿に生まれ変わった建物で、思い描いていたイメージにぴったりでした。

WWD:撮影はどんなチームで行った?

井上:今回の撮影では、部員が制作した全7ルックを3人のモデルさんに着用してもらいました。スチール撮影をお願いしたのは、Kazuki Hiokiさん。ショー開演前に会場に投影するオープニング映像の制作は、今年度新たな試みです。こちらの撮影を巻嶋翔さんにお願いしました。以前は失礼ながらクリエイターと言えば寡黙、という勝手なイメージを持っていましたが、僕が繊維研究会に入部してからお会いしたカメラマンさんはHiokiさん、巻嶋さん含めてどなたも気さくな方ばかりで、被写体の自然な表情を作品にするには、単純なカメラ技術だけではなく、その明朗な人柄も重要なのだと気付かされました。

WWD:ヘアメイクはどのように手掛けたか。

井上:作品撮りにおいて衣装と同じくらいヘアメイクも重要です。ショーでもご協力いただくカプラスさんより3人のヘアメイクの方々にお越しいただきました。今回撮影の7ルック、どれも大幅なチェンジを要するヘアメイクだったのですが、タイトなスケジュールの中でそれぞれのルック制作者の要望を完璧にかなえてくださいました。

WWD:次のプロセスは?

井上:この先は、今回の撮影データを使用し、部員自らの手でルックブックのレイアウトや装丁デザイン、オープニング映像の編集を行っていきます。これほど多くの方々にご協力いただいただけに、データから感じる重みはとても大きいですが、この素材の良さに甘えず、最大限活かすことのできる作品作りを目指します。

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ヘアカラー部門は「イルミナカラー」が躍進 新コレクションが高評価【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

毎年激戦となるヘアカラー部門は、ウエラ プロフェッショナルの「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」が1位に輝いた。同ブランドは2015年の発売以来日本のヘアカラーシーンをけん引し、2022年のヘアサロン版ベストコスメで3位、23年で2位と、美容師から支持され続けるブランドとして成長している。今回の躍進を後押ししたのは、23年夏に発売したベージュ系の“L.A.コレクション”と、24年夏に発売したグレー系の“アーバンスカイコレクション”だ。ハイトーンカラーからベージュ系、グレー系へと移行するトレンドに先駆けて発売することで、サロン現場のニーズに見事に応えた。2位は、ナプラの「エヌドット(N.)ルフレカラー」と、ミルボンの「オルディーブ アディクシー(ORDEVE ADDICTHY)」が同率で受賞した。「ルフレカラー」は22年の発売ながら、今回が初のランクイン。“今、美容師が求めている色のニーズに細かに応える”姿勢が徐々に評価され、ブラントとして着実に信頼度を上げている。「オルディーブ アディクシー」は、票を入れた美容師の大半が「発色の良さ」を評価理由に挙げており、特に発色にこだわるデザイナーズサロンからの支持が高い。3位は、前回まで史上初の3連覇を達成していたロレアル プロフェッショナルの「イノアカラー(INOA COLOR)」。惜しくも4連覇は逃したものの、全ブランドの中で唯一、グレイカラー部門と両方にランクインした。グレイカラーとしての評価も高いだけに、票が割れてしまったとも考えられる。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“イルミナカラー”

「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」

“高機能カラーブーム”のきっかけを作ったパイオニア。抜きん出た透明感で外国人風カラーのトレンドを作り、誕生から9年が経つ現在でも一般ユーザーからの認知度は非常に高い。前回の2位から1位にランクアップ。アンケートの回答には、「“アーバンスカイコレクション”がいい。お客さまが求めているグレーを1本で表現できる」「ブリーチよりもダメージレスでリフトアップできる『ライトニングシステム』と『イルミナカラー』を組み合わせてメニュー提案している」といった声があった。【医薬部外品】

2位
“ルフレカラー”

「エヌドット(N.)」

人気ブランド「エヌドット」から22年2月に誕生した、みずみずしい色艶、あふれ出す透明感、高発色を実現するプロ用ヘアカラーブランド。毛髪内部へのスムーズな浸透とクリアな発色をかなえる新アルカリ処方、光の乱反射を防ぎ、高発色に魅せるクロスポリマーなど、長年に渡って研究開発を重ねてきた最新テクノロジーがそれを支える。アンケートの回答には、「『ほしい』と思っている色を発売してくれるので、新色には常に注目している」といった声があった。【医薬部外品】

2位
“オルディーブ アディクシー​”

「オルディーブ(ORDEVE)」

日本人の髪特有の赤みを消すことで、彩度の高い外国人風のカラーをより美しく仕上げる。上質かつ繊細な質感表現もかなえる。アンケートの回答には、「赤みを消せる操作性の高さはピカイチ」といった声があった。【医薬部外品】

3位
“イノアカラー​”

「イノアカラー(INOA COLOR)」

オイルを主役とした新しい染毛システムを採用。オイル・デリバリー・システムによって薬剤の浸透が効率化し、ダメージの軽減につながっている。アンモニア無配合で刺激臭を軽減した。アンケートの回答には、「仕上がりの艶感がぜんぜん違うので、一度使ったお客さまの次回来店時に『今日もイノアカラーで』とブランド名でリクエストされることも少なくない」といった声があった。【医薬部外品】

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