仏経済誌「シャランジュ(Challenges)」が7月10日に発表した2025年版“フランスの大富豪トップ500ランキング”で、2017年から首位を維持してきたLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)一族が2位に陥落し、話題を呼んでいる。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、フランスの日刊紙「ロピニオン(L'OPINION)」や経済紙「ラジェフィ(L'AGEFI)」を擁するメディアグループ、ベイメディア(BEY MEDIAS)を買収した。金額は非公開。
7月12、13日に明治公園で行われるイベントの名称は「ランユアウェイ パーク サポーテッド バイ ニューバランス(Run your way Park Supported by New Balance)」。同イベントで「ニューバランス」としては、ランニングインフルエンサーやアスリートなどのトークイベントのほか、契約アスリートで、先日の日本陸上競技選手権で女子1500メートル、5000メートル2冠となった田中希実選手の日頃のトレーニングメニューを体験できるプログラムを企画。イベント全体としては、2日間で800人のランナーの参加申し込みがあったという。
ブランドが22年から打ち出しているランニングカテゴリーのグローバルキャンペーン「Run your way. 見つけよう、あなたの道を」のビジュアルも、今年は世界陸上の行われる日本にフォーカスする。田中選手や、同じく「ニューバランス」が契約する順天堂大学陸上部の駅伝メンバー、ランニングインフルエンサーらのビジュアルをグローバルで展開。田中選手がナレーションを務めるテレビCMも放送予定だ。
世界的に見本市ビジネスが過渡期を迎える中、ドイツ・ベルリンを拠点とするザ ユニオンが主催するB2Bイベント「ザ ユニオン ベルリン(THE UNION BERLIN)」が活気づいている。同イベントは「良きビジネスのための場(A PLACE FOR GOOD BUSINESS)」をスローガンに掲げ、2022年夏にスタート。6月22〜24日に開催された26年春夏シーズンは、デニムやレザーウエア、アロハシャツからバッグ、シューズ、シルバージュエリーまでヘリテージファッションを中心に約70ブランドが出展した。その3割以上を日本が占め、比較的規模の小さな日本のブランドが欧州市場に進出したり、海外ビジネスを拡大したりする足掛かりにもなっている。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は7月7日、マイケル・バーク(Michael Burke)LVMHファッショングループ会長兼最高経営責任者(CEO)を、LVMHアメリカ(LVMH AMERICAS)の会長兼CEOに任命した。同日付で着任している。
シャンゼリゼの新店は、1856年に建てられたという邸宅を生かして出店。ミラノを拠点とする建築事務所のスタジオディニカタルディ(Studio Dini Cataldi)が内装設計を監修し、「日本の伝統とパリの洗練を融合させ、細部までこだわり抜いた」(発表リリースから)。ミラノ・ファッション・ウイークで発表しているランウエイコレクション、日本製デニム生地を採用したライン“デニヴィータ(DENIVITA)”、日本製の“ニッポンメイド”ライン、近年人気が増しているシューズなど、ウエアから雑貨まで多様なアイテムを品ぞろえする。
「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」は、高級ECファーフェッチ(FARFETCH)とのライセンス契約を終了し、代わりに伊アパレル企業ダダト・ネクスト(DADDATO NEXT)と契約を締結した。今後、同社は「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」のグローバルでのデザイン、製造、販売を担う。
TikTok for Businessは、TikTokアプリ内で商品の販売、購入を可能とするEC機能“TikTok Shop”を、7月から日本で段階的にローンチしていく。他国では2021年から開始している同機能は、おすすめフィードや検索、ライブ配信などから商品を発見し、手軽なプロセスでの商品購入を可能にする。TikTokならではの“発見“を強みとし、“ディスカバリーEコマース“としてブランドの認知向上や購買獲得までを一期通貫で完結し、高いエンゲージメントへとつなげるサービスを目指すという。現時点では日清食品やヤーマン、花王、ウィゴー、アイエヌイー、ショップリスト、ラコステジャパン、ユニリーバ・ジャパン、ヨギボーなどの企業の参加が決定している。
PROFILE:(たかはし・ゆうすけ)1985年生まれ、東京都出身。文化ファッション大学院大学修了後、2010年三宅デザイン事務所入社。13年に「イッセイミヤケ メン」のデザイナーに就任し、6年にわたりチームを率いる。20年同社を退社後、CFCLを設立。21年、第39回毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞及びFASHION PRIZE OF TOKYO 2022を受賞。2022年よりパリ・ファッションウィークに参加。2024年、Vogue Business 100 Innovators: Sustainability thought leaders の1人に選出された。
PROFILE:(たかはし・ゆうすけ)1985年生まれ、東京都出身。文化ファッション大学院大学修了後、2010年三宅デザイン事務所入社。13年に「イッセイミヤケ メン」のデザイナーに就任し、6年にわたりチームを率いる。20年同社を退社後、CFCLを設立。21年、第39回毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞及びFASHION PRIZE OF TOKYO 2022を受賞。2022年よりパリ・ファッションウィークに参加。2024年、Vogue Business 100 Innovators: Sustainability thought leaders の1人に選出された。
ファーストリテイリングは、連結子会社であるファーストリテイリング フランス(FAST RETAILING FRANS S.A.S.)が現地時間6月20日に、パリ商業裁判所に法的再生手続きの申し立てを行ったと発表した。ファーストリテイリング フランスはウィメンズのカジュアルウエア「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」とランジェリー「プリンセス タム・タム(PRINCESS TAM TAM)」を運営している。
ファーストリテイリングは、連結子会社であるファーストリテイリング フランス(FAST RETAILING FRANS S.A.S.)が現地時間6月20日に、パリ商業裁判所に法的再生手続きの申し立てを行ったと発表した。ファーストリテイリング フランスはウィメンズのカジュアルウエア「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」とランジェリー「プリンセス タム・タム(PRINCESS TAM TAM)」を運営している。
ロレアルは声明で、「本提携により当社とパートナー企業群は、AIプラットフォーム“エヌビディア AI エンタープライズ(NVIDIA AI Enterprise)”を活用し、ロレアル製品の3Dレンダリング(3Dデータを2D画像や映像として表現する)のスケーリング(大規模展開)をはじめとするAIの迅速な開発と導入を推進する。物理的AI(ロボットなど現実の世界で動くAI)と生成AI(画像や文章などを作り出すAI)の融合により、クリエイティブの可能性をさらに広げる」と述べた。アスミタ・デュバイ(Asmita Dubey)=ロレアルグループ チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、「生成AIやエージェンティックAI(自律的に目標を持って行動するAI)といった革新的なテクノロジーが消費者の期待を再定義する中、創造性とテクノロジーの両面で、比類ない消費者エンゲージメントを推進することに注力する」と語った。
一方、エヌビディアのアジータ・マーティン(Azita Martin)小売・消費財部門担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは、AIが企業にデジタルインテリジェンスと俊敏性をもたらすことを強調した。「ロレアルは“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用することで、迅速なイノベーション、スケーラビリティ、パーソナライズされたマーケティングと広告を実現し、消費者のエンゲージメントとCVR(コンバージョンレート)を向上させている。協業により、美容におけるAIの可能性を最大限に引き出し、消費者の美容体験をよりシームレスでやりがいのある楽しいものにしている」と述べた。
もう一つは、ロレアルが設立し支援するAI搭載型マルチブランド・マーケットプレイスのスタートアップ「ノリ(Noli )」だ。名前の由来は、「No one like I(私のような人はいない)」。ロレアルは同マーケットプレイスについて、「消費者を溢れる情報から遮断するAI美容マッチメーカーとしての役割を果たす。100万件以上の肌データと数千件の製品処方分析に基づく強力なAI肌診断機能を用い、ユーザーの美容プロフィールを解読して最適な製品を提案し自宅に届ける」と説明する。
さらに最新の取り組みとして、ロレアルはエヌビディアとアクセンチュア(ACCENTURE)と共同で、“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用した“AIリファイナリー(AI Refinery)”を開発した。これはマイクロソフト アジュール(Microsoft Azure)上で利用できる。“AIリファイナリー”は、AIが個々のニーズに応じた製品を選定し、科学的な根拠に基づく製品を推奨する。ロレアルは同プラットフォームを「“ノリ”にとって急速に変化するAI環境と消費者の期待に対応しながら、迅速な実験と責任あるAIの開発や展開を可能にするもの」だとして、「消費者にとっての美容における発見や購買体験を大きく変革することを目指す」と述べた。
ロレアルは声明で、「本提携により当社とパートナー企業群は、AIプラットフォーム“エヌビディア AI エンタープライズ(NVIDIA AI Enterprise)”を活用し、ロレアル製品の3Dレンダリング(3Dデータを2D画像や映像として表現する)のスケーリング(大規模展開)をはじめとするAIの迅速な開発と導入を推進する。物理的AI(ロボットなど現実の世界で動くAI)と生成AI(画像や文章などを作り出すAI)の融合により、クリエイティブの可能性をさらに広げる」と述べた。アスミタ・デュバイ(Asmita Dubey)=ロレアルグループ チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、「生成AIやエージェンティックAI(自律的に目標を持って行動するAI)といった革新的なテクノロジーが消費者の期待を再定義する中、創造性とテクノロジーの両面で、比類ない消費者エンゲージメントを推進することに注力する」と語った。
一方、エヌビディアのアジータ・マーティン(Azita Martin)小売・消費財部門担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは、AIが企業にデジタルインテリジェンスと俊敏性をもたらすことを強調した。「ロレアルは“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用することで、迅速なイノベーション、スケーラビリティ、パーソナライズされたマーケティングと広告を実現し、消費者のエンゲージメントとCVR(コンバージョンレート)を向上させている。協業により、美容におけるAIの可能性を最大限に引き出し、消費者の美容体験をよりシームレスでやりがいのある楽しいものにしている」と述べた。
もう一つは、ロレアルが設立し支援するAI搭載型マルチブランド・マーケットプレイスのスタートアップ「ノリ(Noli )」だ。名前の由来は、「No one like I(私のような人はいない)」。ロレアルは同マーケットプレイスについて、「消費者を溢れる情報から遮断するAI美容マッチメーカーとしての役割を果たす。100万件以上の肌データと数千件の製品処方分析に基づく強力なAI肌診断機能を用い、ユーザーの美容プロフィールを解読して最適な製品を提案し自宅に届ける」と説明する。
さらに最新の取り組みとして、ロレアルはエヌビディアとアクセンチュア(ACCENTURE)と共同で、“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用した“AIリファイナリー(AI Refinery)”を開発した。これはマイクロソフト アジュール(Microsoft Azure)上で利用できる。“AIリファイナリー”は、AIが個々のニーズに応じた製品を選定し、科学的な根拠に基づく製品を推奨する。ロレアルは同プラットフォームを「“ノリ”にとって急速に変化するAI環境と消費者の期待に対応しながら、迅速な実験と責任あるAIの開発や展開を可能にするもの」だとして、「消費者にとっての美容における発見や購買体験を大きく変革することを目指す」と述べた。