ディズニーとフットボール古着を販売するポップアップが原宿の「バゲージ」で開催

キャラクター古着を中心に販売するサンキュロット(SANS-CULOTTE)は2月7日から9日までの3日間、ディズニー古着と1980〜90年代のサッカーウエア古着を販売するポップアップストア“サンキュロット ファンタジーリーグ(Sans-Culotte FANTASY LEAGUE”を原宿の「バゲージ(BAGGAGE)」で開催する。

今回は、サンキュロットが収集していたサッカー関連のウエアは、主に80〜90 年代のジャージやウインドブレーカーのセットアップで、「アシックス(ASICS)」、「アディダス(ADIDAS)」、「ナイキ(NIKE)」、「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」といったブランドのウエアを中心に、Jリーグ開幕当時のアイテムや、サッカー関連の90年代のTシャツなどもラインアップする。

サンキュロットではおなじみのディズニー古着は、1800 枚を超えるコレクションの中から選りすぐりの T シャツ、アウターやニット類などを販売。また今回はよりたくさんの人にディズニー古着を掘る楽しさを伝えるべく、5000円均一商品の在庫を中心に用意する。

■Sans-Culotte FANTASY LEAGUE
日時:2月7〜9日
時間:8:00〜18:00
場所:バゲージ(BAGGAGE)
住所:東京都渋谷区神宮前 3-14-17

サンキュロットとは?

バンドや映画、アニメといったジャンルに疎く、“そんな自分でも着られるジャンルの古着”というキッカケで、キャラクター古着にのめりこみ、自身での着用を目的にコレクトを始め、結果 1800枚を超えるTシャツを収集。普段は会社員として勤務しつつ、趣味の延長線上として古着販売イベントを開催。店舗はなく、ポップアップとオンラインのみで販売をしており、インスタグラムでコレクションの一部を掲載している。

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【ユニクロ2025年春夏展示会:後編】「ユニクロ ユー」のスーパーレイヤードに注目

チュールやオーガンジーなど涼しげな素材を取り入れたレイヤードコーデは、もはや春夏トレンドの定番になっている。酷暑が当たり前となり、かつアイテム数が少なくスタイリングに差が生まれにくい春夏のファッションを楽しめる提案として、価格帯を問わずさまざまなブランドが打ち出しを強化している。このほど行われた「ユニクロ(UNIQLO)」の25年春夏展示会でも、レイヤードスタイルを得意とする「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」が軽やかでミニマムな重ね着“ライトレイヤリング”を提案していた。

“ライトレイヤリング”とは、シアー感のある軽やかな素材のアイテム同士を合わせること。「ユニクロ ユー」のアイテムは、どれもシンプルで着回しのきくデザインのため、一見難しそうなレイヤードにも臆せず挑戦できる。中でも今季イチオシだというタンクトップ(※写真2枚目)を軸に組んだコーデは、ペールイエローやライトグレーなど淡い色使いでまとめ、春先の暖かで穏やかな空気感を演出している。

「ユニクロ:シー」や協業ラインのイチオシは?

「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」は、「24年秋に発売したウィメンズのボマージャケット(※写真3枚目)が女性だけでなく男性からも支持を集めている」(PR担当)という。25年春夏も継続し、「ユニクロ:シー」が提唱する男女の垣根を超えたファッションを体現するアイテムとして打ち出していく。一方、ボトムスは「全店舗でワイドスエットパンツの動きが良い」。今季のコレクションでは新たにハーフパンツ(※写真4枚目)を導入し、春以降のファン獲得に繋げていく狙いだ。

ファーストリテイリング傘下の仏ウィメンズブランド「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」とのコラボコレクションは、昨年好評だったリネンTシャツ(※写真9枚目)に注目。PR担当は「昨年より取り扱い店舗を増やし、より多くのお客さまに届けられるようにしていく」と意気込む。同社傘下の仏インナー・ランジェリーブランド「プリンセス・タム・タム(PRINCESSE TAM.TAM)」は、外出着と部屋着の境目をなくしたようなアイテムが目白押し。ピンクのストライプのパジャマ(写真11枚目)が象徴的だ。

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【ユニクロ2025年春夏展示会:後編】「ユニクロ ユー」のスーパーレイヤードに注目

チュールやオーガンジーなど涼しげな素材を取り入れたレイヤードコーデは、もはや春夏トレンドの定番になっている。酷暑が当たり前となり、かつアイテム数が少なくスタイリングに差が生まれにくい春夏のファッションを楽しめる提案として、価格帯を問わずさまざまなブランドが打ち出しを強化している。このほど行われた「ユニクロ(UNIQLO)」の25年春夏展示会でも、レイヤードスタイルを得意とする「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」が軽やかでミニマムな重ね着“ライトレイヤリング”を提案していた。

“ライトレイヤリング”とは、シアー感のある軽やかな素材のアイテム同士を合わせること。「ユニクロ ユー」のアイテムは、どれもシンプルで着回しのきくデザインのため、一見難しそうなレイヤードにも臆せず挑戦できる。中でも今季イチオシだというタンクトップ(※写真2枚目)を軸に組んだコーデは、ペールイエローやライトグレーなど淡い色使いでまとめ、春先の暖かで穏やかな空気感を演出している。

「ユニクロ:シー」や協業ラインのイチオシは?

「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」は、「24年秋に発売したウィメンズのボマージャケット(※写真3枚目)が女性だけでなく男性からも支持を集めている」(PR担当)という。25年春夏も継続し、「ユニクロ:シー」が提唱する男女の垣根を超えたファッションを体現するアイテムとして打ち出していく。一方、ボトムスは「全店舗でワイドスエットパンツの動きが良い」。今季のコレクションでは新たにハーフパンツ(※写真4枚目)を導入し、春以降のファン獲得に繋げていく狙いだ。

ファーストリテイリング傘下の仏ウィメンズブランド「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」とのコラボコレクションは、昨年好評だったリネンTシャツ(※写真9枚目)に注目。PR担当は「昨年より取り扱い店舗を増やし、より多くのお客さまに届けられるようにしていく」と意気込む。同社傘下の仏インナー・ランジェリーブランド「プリンセス・タム・タム(PRINCESSE TAM.TAM)」は、外出着と部屋着の境目をなくしたようなアイテムが目白押し。ピンクのストライプのパジャマ(写真11枚目)が象徴的だ。

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メンズコレは日本人デザイナーが熱い!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月3日号からの抜粋です)

大塚:2025-26年秋冬のメンズコレは、「フェンディ(FENDI)」も「グッチ(GUCCI)」も「ロエベ(LOEWE)」もショーを行わず。これまでになくニュースが少ないシーズンでした。でもその分、デザイナーやブランド、「ピッティ・イマージネ・ウオモ」に出展していたファクトリーも含めて、日本人の活躍が際立って見えました。

井上:代表格は「オーラリー(AURALEE)」。ショー会場はスタンディングも座席も、ぎゅうぎゅうでした。欧米のメディアでファッション・ウイークではないタイミングでも取り上げられることが増えており、クリエイションでもビジネスでも成功しています。

「自信を持って特集できる」と確信

大塚:「オーラリー」をはじめ、日本人の活躍は感じていましたが、日本にいると海外の反応が分からないので、今までは大きく取り上げることをあえて控えていたんです。でもエリさんの日本ブランドの評価や現地の反応を見て、「自信を持って特集できる」と確信しました。表紙は「オーラリー」「ダブレット(DOUBLET)」「ターク(TAAKK)」「キディル(KIDILL)」の中堅デザイナー4人。みんな最初は、パリコレは目指したい舞台だったのに、何シーズンか続けていると、お金はかかるし、ビジネスにすぐ結びつかないしで「なんでパリコレだったっけ?」となるそうです。それでも続けることで、現地のスタイリストやいろいろな人との出会いがあり、成長につながっている実感があるようでした。

井上:「セッチュウ(SETCHU)」は、今回の初のショー後に、SNSのフォロワーがものすごく増えたそうです。プレゼンとは違って、短い時間に凝縮されているからこそ濃く伝わるのでしょうね。イッセイ ミヤケの新ブランド「アイム メン(IM MEN)」も良かったです。ショーで見せるのは難しいコンセプトだと思いましたが、フィナーレで一枚の布をたこみたいに掲げて、カラフルで楽しい雰囲気で。作り方も見せ方もシンプルで、イッセイ ミヤケらしさにあふれていました。

大塚:そうですね。「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」や「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」もストレートに伝える強さが素晴らしかった。道を切り開いてきたベテランの力も改めて感じるシーズンでした。

 

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メンズコレは日本人デザイナーが熱い!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月3日号からの抜粋です)

大塚:2025-26年秋冬のメンズコレは、「フェンディ(FENDI)」も「グッチ(GUCCI)」も「ロエベ(LOEWE)」もショーを行わず。これまでになくニュースが少ないシーズンでした。でもその分、デザイナーやブランド、「ピッティ・イマージネ・ウオモ」に出展していたファクトリーも含めて、日本人の活躍が際立って見えました。

井上:代表格は「オーラリー(AURALEE)」。ショー会場はスタンディングも座席も、ぎゅうぎゅうでした。欧米のメディアでファッション・ウイークではないタイミングでも取り上げられることが増えており、クリエイションでもビジネスでも成功しています。

「自信を持って特集できる」と確信

大塚:「オーラリー」をはじめ、日本人の活躍は感じていましたが、日本にいると海外の反応が分からないので、今までは大きく取り上げることをあえて控えていたんです。でもエリさんの日本ブランドの評価や現地の反応を見て、「自信を持って特集できる」と確信しました。表紙は「オーラリー」「ダブレット(DOUBLET)」「ターク(TAAKK)」「キディル(KIDILL)」の中堅デザイナー4人。みんな最初は、パリコレは目指したい舞台だったのに、何シーズンか続けていると、お金はかかるし、ビジネスにすぐ結びつかないしで「なんでパリコレだったっけ?」となるそうです。それでも続けることで、現地のスタイリストやいろいろな人との出会いがあり、成長につながっている実感があるようでした。

井上:「セッチュウ(SETCHU)」は、今回の初のショー後に、SNSのフォロワーがものすごく増えたそうです。プレゼンとは違って、短い時間に凝縮されているからこそ濃く伝わるのでしょうね。イッセイ ミヤケの新ブランド「アイム メン(IM MEN)」も良かったです。ショーで見せるのは難しいコンセプトだと思いましたが、フィナーレで一枚の布をたこみたいに掲げて、カラフルで楽しい雰囲気で。作り方も見せ方もシンプルで、イッセイ ミヤケらしさにあふれていました。

大塚:そうですね。「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」や「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」もストレートに伝える強さが素晴らしかった。道を切り開いてきたベテランの力も改めて感じるシーズンでした。

 

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「ランバン オン ブルー」が「レスポートサック」のスペシャルリミテッドモデルを発売 裏地に花柄を配した3型

「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」は3月7日、「レスポートサック(LESPORTSAC)」のスペシャルリミテッドモデル第3弾を発売する。2月17日から「ランバン オン ブルー」各店舗および公式オンラインで先行予約を受け付け、3月7日に発売する。

「レスポートサック」コラボ
“リップストップナイロン”を採用

コラボアイテムは、モノトーンカラーにゴールドの金具をあしらった表地と、オリジナルの花柄を配した裏地を組み合わせ、バックパック(3万2450円)とトートバッグ(2万6400円)、ショルダーバッグ(1万4300円)をラインアップする。素材は、軽量で耐久性のある、「レスポートサック」の“リップストップナイロン”生地を採用した。

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「ランバン オン ブルー」が「レスポートサック」のスペシャルリミテッドモデルを発売 裏地に花柄を配した3型

「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」は3月7日、「レスポートサック(LESPORTSAC)」のスペシャルリミテッドモデル第3弾を発売する。2月17日から「ランバン オン ブルー」各店舗および公式オンラインで先行予約を受け付け、3月7日に発売する。

「レスポートサック」コラボ
“リップストップナイロン”を採用

コラボアイテムは、モノトーンカラーにゴールドの金具をあしらった表地と、オリジナルの花柄を配した裏地を組み合わせ、バックパック(3万2450円)とトートバッグ(2万6400円)、ショルダーバッグ(1万4300円)をラインアップする。素材は、軽量で耐久性のある、「レスポートサック」の“リップストップナイロン”生地を採用した。

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キム・ジョーンズ最後の「ディオール」メンズ クチュールの伝統をたたえる至高のエレガンス

1月31日、「ディオール(DIOR)」メンズ・アーティスティック・ディレクターを務めるキム・ジョーンズ(Kim Jones)の退任が発表された。そのちょうど1週間前に披露された2025-26年秋冬メンズは、彼が「ディオール」で手掛ける最後のコレクションになった。今季は、メゾンが誇るクチュールの伝統に敬意を表しつつ、メンズウエアの進化を探求。削ぎ落としたシルエットと“ニュールック”をほうふつとさせる控えめな色使いで、アトリエの技術に裏付けられた美しい仕立てと装飾、ぜいたくな素材を際立たせ、ミニマルでありながら華やかな至高のエレガンスを見せた。

シンプルな会場から感じる、服で勝負する覚悟

会場は、ここ数シーズンと同じ旧陸軍士官学校(Ecole Militaire)の庭園に作った巨大な箱型の空間。三方の壁を囲むようにひな壇状の客席が設けられたシンプルな黒の空間の中に、大階段が目を引く白のスペースを配した。ショーの開始とともに流れたのは、英国人音楽家マイケル・ナイマン(Michael Nyman)がもともと1985年に映画「ZOO」のために作曲し、2018年に公開された故アレキサンダー・マックイーン(Alexander MqQueen)のドキュメンタリー映画「マックイーン:モードの反逆児」でも使用された「タイムラプス(Time Lapse)」。感情を揺さぶるような力強く哀愁漂う旋律が響く中、モデルたちは大階段を下り、会場内を闊歩する。そんな大掛かりなセットや派手な演出、アーティストとのコラボに頼らないショーから感じるのは、純粋に服で勝負するというキムの覚悟。オールブラックのファーストルックが登場した瞬間、真っ白な背景の中で際立つその美しいシルエットに目を奪われた。

創業者が手掛けたクチュールの“Hライン”から着想

今季の着想源は、創業者クリスチャン・ディオール(Christian Dior)が1954-55年秋冬オートクチュールで発表した“Hライン”の構造やシルエット。「原点回帰し、メゾンの真髄に焦点を当てたかった」というキムは「(“Hライン”は)今シーズンのためにアーカイブに立ち返る前から私たちの頭の中にずっとあったもの。グラフィカルで角張った印象があり、メンズウエアの世界ととても親和性が高いと感じていた」と話す。そして、稀代の色男ジャコモ・カサノヴァ(Jacomo Casanova)に代表されるような18世紀の華やかで絢爛な装いから19〜20世紀の直線的で実用的なデザインへのシフトというメンズウエアの歴史をはじめ、「進化」や「変容」という概念に着目。フェミニンなアーカイブの要素を現代的な男性服へと落とし込むアプローチから、ファーストルックなどに登場したコートとしても着られるスカートのように実際に用途が変わるデザインまで、さまざまな形で表現した。

フェミニンな要素を現代のメンズウエアに

提案の軸となるのは、ボリュームで遊びながらも削ぎ落としたシルエットが特徴のテーラリング。タックや切り替えで描くHのラインや生地を折りたたむことで表現したラペル、片側だけロング丈で仕上げたアシンメトリーなデザインが印象的だ。そこに、シャープなシガレットパンツや滑らかなワイドパンツを合わせている。また、ワークウエア由来のジップアップやスナップボタン留めのブルゾンには、ネオプレンをボンディングしたレザーや、クロコダイル、シルクを使用。バルーンスリーブのサテンブラウスやフレアラインのオペラコート、シアリングを用いたノーカラージャケット、デコルテを見せるニット、18〜19世紀に貴婦人たちの間で流行した装身具のシャトレーヌを再解釈したパンツに着けるアクセサリーなどからは、ウィメンズ由来の要素が感じられる。

そしてキーディテールも、「ディオール」のクチュールにおけるシグネチャーの一つであるボウやリボン。テーラードジャケットやオペラコートの背中に大きなボウをあしらったほか、繊細な刺しゅうが施されたリボンをシャツの襟の内側から飛び出すように取り付けたり、ブルゾンの袖にリボンを結んで留めるパフスリーブ風のパーツを加えたり。レザーのブーツも結び目のついたサテンのトーキャップで仕上げ、何人かのモデルは仮面舞踏会を想起させるリボン状のアイマスクでミステリアスな色気を醸し出す。

贅を尽くしたメンズクチュールもお披露目

また、今季はアトリエの技術を存分に生かしたメンズ向けのオートクチュールも披露。ムッシュ・ディオールが1948年春夏オートクチュールで発表したルック“ポンディシェリ“から引用した刺しゅうをあしらった着物風のローブコートや、さまざまな大きさのガラスビーズを雨粒のように散りばめたスーツやオペラコートなどを提案した。また、デザイナーのロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)が61年にメゾンのために手掛けたシューズに見られる華やかな刺しゅうを施したスニーカーは、スペシャルオーダーのみで販売する。

今回のコレクションは、フェミニンな要素を取り入れながら制約の多いメンズウエアを解放する現代的なアプローチをはじめ、精緻な仕立てが光るテーラリング、上質な素材でエレガントに昇華したカジュアルウエア、メゾンの伝統をたたえるクチュールピース、愛する日本の要素など、キムがこれまで「ディオール」でメンズウエアにもたらした価値や大切にしてきた美学を感じさせる集大成のよう。それは、キムが間違いなく「ディオール」メンズの歴史における一時代を築いたことを証明する力作であり、フィナーレに登場した彼には惜しみない拍手が贈られた。

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韓国の人気ブランド「オープン ワイワイ」が日本初のポップアップを開催 限定アイテムも販売

韓国・ソウル発のファッションブランド「オープンワイワイ(OPEN YY)」は、日本初となるポップアップストアを2月8〜16日、渋谷パルコ 3階の「West Popup Zone」で開催する。

本ポップアップストアでは、2025年春夏コレクションの全ラインナップを展開。ボタニカルモチーフやフローラルアクセント、アップリケといったロマンティックなディテールを取り入れ、ブランドのシグネチャーであるソフトグランジの美学と融合させたアイテムをラインアップする。

また、ポップアップストアの開催を記念し、雑誌「STREET」や「FRUiTS」を創刊したフォトグラファー青木正一との特別なコラボレーションを実施し、ポップアップスペース内にて、今回のために制作された特別なフォトシリーズを展示する。

東京限定アイテム

さらに、東京限定アイテムとして、YYロゴ、絵文字の刺しゅう、特徴的なグラフィックを施した、キャップ、Tシャツ、ロングスリーブTシャツの3種を販売する。加えて、税込2万円以上購入した人には、数量限定のYYショッパーバッグをプレゼントする。

「オープン ワイワイ」とは

「オープンワイワイ」は、2020年にキム・ジヨンとキム・ボヨンの姉妹によってソウルで設立されたブランド。当初は「ザオープン・プロダクト(TheOpen Product)」というブランド名だったが、23年6月に現在のブランド名に変更。このブランド名は、創設者の名前に由来しており、彼女たちが大切にする姉妹の絆と、それが芸術的インスピレーションの源であることを象徴している。2人に共通する「Young」という名前は同音異義語であり、同じ発音ながら異なる2つの意味を持つ。最初の「Y」は「明るさ」を意味し、もう一方の「Y」は「花のつぼみ」を意味し、ブランド名の「オープンワイワイ」は、美の多様性と個人が持つ多面的な魅力を表現している。

■「オープン ワイワイ」ポップアップ
会期:2月8〜16日
場所:SHIBUYA PARCO West Popup Zone
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ3F

青木正一とのコラボルック

「オープン ワイワイ」2025年春夏ルック

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ユナイテッドアローズ4〜12月、営業利益38.1%増 気温に左右されない企画力が向上

ユナイテッドアローズの2024年4〜12月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比38.1%増の80億円、純利益が同19.0%増の50億円だった。例年以上に高温で推移した10〜12月、気温に左右されない商品企画に手応えがあった。特にジャケットやパンツ、ブラウス、カットソーなどの中軽衣料において、オン・オフのシーンを問わずに着られる提案が響いた。比重を増やしたシューズやバッグなどの服飾雑貨や、同社の35周年を祝う商材といった話題性のある商品も売り上げに貢献した。寒さが本格化して以降は、従来の防寒衣類に加え薄手のリバーコートやカーディガンなどを強化し広くニーズをカバーできたと見る。

売上高は同13.3%増の1129億円と、昨年11月に上方修正した予想を超えた。ユナイテッドアローズ単体の既存店売上高は同12.2%増、客数は同10.3%増だった。販売チャネル別では、注力しているOMO施策が実を結び、ネット通販(EC)が同17.9%増と堅調な伸びを見せている。昨年10月に“おもてなしアプリ”をコンセプトに公式アプリをリニューアルした。この1月にも来店時にEC上でお気に入りに登録した商品の在庫をアプリ上で確認できる新機能「店内モード」を追加し、利便性を向上させている。販管費はテレビCMなどの広告宣伝の強化や給与のベースアップなどで前年から10.9%増加したものの、売上高の伸調で販管費率は1.0%抑制した。

連結業績は好調に推移した一方で、子会社のコーエンは在庫評価損の計上などによる売上総利益率の低下、人件費や広告宣伝費の増加で増収減益だった。これを受け、従来予想は据え置く。25年3月期連結業績予想は、売上高1509億円、営業利益77億円、純利益45億円の見通し。来期(26年3月期)に向けても「柔軟な商品企画力を磨いていく」と松崎善則社長執行役員CEO。特にカジュアルウエアを軸とする「ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」においては、「まだまだ改善の余地がある」と見る。

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LVMHが大阪・関西万博で「ルイ・ヴィトン」、「ディオール」など名だたるブランドを展示 職人技と創造性を讃える

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、4月13日〜10月13日に開催される大阪・関西万博のフランス パビリオンでメーンパートナーを務めることを明らかにした。同イベントでは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「セリーヌ(CELINE)」「ショーメ(CHAUMET)」「モエ・ヘネシー(MOET HENNESSY)」の5ブランドの職人技と創造性を讃える展示を行う。

「ルイ・ヴィトン」と「ディオール」は、フランス パビリオンの常設展示の中心に2つの特別スペースを設け、1日2万人以上、総計約300万人の来場者数を目指す。

「ルイ・ヴィトン」は、建築設計事務所OMA(Office for Metropolitan Architecture)の建築家、重松象平とコラボし、日本とクラフツマンシップへオマージュを捧げた展示を展開。スペース内では、85個のトランクを配したライブラリーや、日本人アーティストの真鍋大度が手掛けるビデオインスタレーションの中心で“トランクのジオード”に命を吹き込み、幻想的な世界へと来場者を誘う空間を用意する。

「ディオール」は、クラフツマンシップと手仕事へのオマージュとして、「ディオール」の“バー”ジャケットを、ブルー、ホワイト、レッドの3色で展示するほか、象徴的な白いキャンバスと3Dプリントを用いて再解釈されたアイコニックな香水ボトルを使用したインスタレーションを用意。空間デザインは、ナタリー・クリニエール(Nathalie Criniere)が手掛け、デザイナーの吉岡徳仁の作品や写真家、高木由利子の作品を配置する。

さらに4月13日~5月12日は「セリーヌ」、9月1日~10月13日は「ショーメ」が特別展示スペースに参加するほか、「モエ・ヘネシー」はフランス パビリオンのホスピタリティパートナーとして、ビストロのメニューや特別イベントで提供されるワインとシャンパンのセレクションを手掛ける。

ベルナール・アルノーLVMHグループ会長兼CEOは、「2025年大阪・関西万博におけるフランス館とのパートナーシップは、フランスの卓越した職人技の歴史と伝統、模範性、革新性や文化的価値を伝える大切な機会となる。日本は私たちのグループにとって特別な存在。私たちは長年にわたり、文化交流とアイデンティティの尊重を通じて、日本の伝統と自然への愛をともに称えてきた。LVMHは年を重ねるごとに、より深く調和のとれた絆を築いている」とコメントした。

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「サロモン」からハイキングシューズとバックパック 温度計キーホルダーのノベルティーも

「サロモン(SALOMON)」は、2025年春夏コレクションから、ハイキングシューズ“エックス ウルトラ5 GTX(X ULTRA 5 GTX)”とバックパック“エアロトレック(AEROTREK)”を先行発売、これに伴いノベルティーキャンペーンを実施する。

ハイキングシューズ
“エックス ウルトラ5 GTX”

ハイキングシューズ“エックス ウルトラ5 GTX”(2万2000円〜)は、アッパーに軽量で耐摩耗性と耐久性のある“マトリックス(MATRYX)”素材を採用、インナーには“ゴアテックス(GORE-TEX)”メンブレンをインサートし、全天候への対応を目指した。また「サロモン」独自技術の“アクティブサポート(ACTIVE SUPPORT)”と“アドバンスドシャーシ(ADVANCED CHASSIS)”を組み合わせ、足の可動域に配慮、安定性も高めた。そのほか“コンタグリップ(CONTAGRIP)”が多様な地形とコンディションに対応、グリップとトラクションを発揮する。ミッドカットとローカット、またメンズではスタンダードフィットからワイドフィットまでをラインアップする。

バックパック
“エアロトレック”

バックパック“エアロトレック”(1万7600円〜)は、「サロモン」独自の特許技術である背面フレーム“アドバンスドエアシャーシ(ADVANCED AIRCHASSIS)”を採用し、体へのフィット感と最適な負荷分散を目指した。また背面に“ブレサブルコンフォート(BREATHABLE COMFORT)”システムを採用、背中への接地をメッシュレイヤーのみとし、蒸れの軽減も配慮した。メンズとウィメンズを合わせて、18〜40Lまで幅広い容量をラインアップする。

ノベルティー
温度計キーホルダー

ノベルティーは、温度計キーホルダーを用意する。取り扱い店舗で対象商品の購入者に向け、先着で数量限定配布、詳細は公式サイトに記載する。

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「グッチ」のサバト・デ・サルノ=クリエイティブ・ディレクターが退任 2年足らずで

ケリング(KERING)が擁する「グッチ(GUCCI)」は2月6日、サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)=クリエイティブ・ディレクターが退任することを発表した。同氏は2023年1月に就任し、およそ2年でブランドを離れることとなった。ミラノ・ファッション・ウイーク中の2月25日に発表する25-26年秋冬コレクションは、ブランドのデザインチームが担当する。また、後任についてはいずれ発表する。

ステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)=グッチ最高経営責任者は、「サバトの『グッチ』への情熱と献身に深く感謝する。ブランドのクラフツマンシップと伝統を尊重してくれたことを、心からありがたく思う」と語った。

フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=ケリング副CEOは、「サバトの忠誠心とプロフェッショナリズムに心から感謝する。『グッチ』の基礎をさらに強化してくれた彼の作品を誇らしく思う。これを土台に、ステファノと新たなアーティスティック・ディレクション(クリエイティブ面のトップ)は、『グッチ』を新たなファッションリーダーとなるべく導き、持続的な成長を構築していくだろう」と述べた。

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グリーンパークスが映画「ウィキッド ふたりの魔女」とコラボ 魔法世界を表現した10型

ストライプインターナショナルが運営するセレクトショップ、グリーン パークス(GREEN PARKS)は2月21日、映画「ウィキッド ふたりの魔女」の公開を記念してコラボコレクションを発売する。同コレクションは、グリーン パークスの店舗および、公式オンラインストアで扱う。

今回は、同作品の主人公である“悪い魔女”エルファバと“善い魔女”グリンダに着想を得て、魔法の世界を表現したアイテム計10型をラインアップする。

映画の世界観をカジュアルに表現したコラボアイテム10型

カラーパレットは、ピンク、グリーン、ブラックを採用。ふたりの魔女の後ろ姿を刺しゅうで表現したスエット(7700円)や、作中のワンシーンをプリントしたロンT(5940円)、総柄のロングスカート(5940円)など映画の世界観をデザインに落とし込んだウエア8型のほか、同映画のタイトルロゴとアイコンを刺しゅうしたキャップ(3300円)、ナップサック(4400円)も用意する。

「ウィキッド ふたりの魔女」は、2003年の初演以来人気を博すミュージカル「ウィキッド」の初映画化作品。文学作品「オズの魔法使い」で、少女ドロシーがオズの国に迷い込む前までさかのぼり、“悪い魔女”エルファバと“善い魔女”グリンダの過去を二人の視点から描く。映画監督のジョン・M・チュウ(Jon M Chu)がメガホンを取り、俳優のシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)と、歌手のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)がW主演を務めた同作は、第97回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、衣装デザイン賞など計10部門でノミネート。日本は3月7日に劇場公開を控える。

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「スナイデル ホーム」が“ハローキティ”と初コラボ 世界観満載のニットアイテムなど16型

「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」は、サンリオの“ハローキティ”との初のコラボアイテム16型を発売する。2月12日12時に「スナイデル ホーム」公式オンライン、ウサギオンライン(USAGI ONLINE)、ゾゾタウン(ZOZOTOWN)、楽天で先行発売し、2月14日から「スナイデル ホーム」直営店舗で販売する。

“ハローキティ”コラボ
オンライン限定カラーも

コラボアイテムは、りんごやキャラクター“タイニーチャム”、リボンなどを模したボタンをあしらうニットカーディガン(9900円)、大胆に“ハローキティ”をあしらったニットトップス(9240円)とニットショートパンツ(6380円)のセットアップ、カラーごとに異なる“キティ”を散りばめた総柄の開襟シャツ(8580円)とショートパンツ(6930円)またはロングパンツ(8580円)のセットアップ、スエット(7920円)、ヘンリーネックのトップスとショートパンツのセットアップ(1万2100円)、ジャカード編みのニットブランケット(7920円)、サガラ刺しゅうで“キティ”を配したニットソックス(3960円)、ドット入りのチュールをあしらったバニティポーチ(5940円)、リボンを飾ったフリルバッグ(8250円)、ラインストーンのヘアクリップ(5720円)、アセチヘアバンス(4620円)、“キティ”のぬいぐるみチャーム(6600円)、ルームシューズ(6380円)をラインアップする。

またオンライン限定カラーとして、ネイビーのニットカーディガン(9900円)、ニットトップス(9240円)とニットショートパンツ(6380円)のセットアップ、ニットブランケット(7920円)も販売する。

“ハローキティ”は2024年に50周年を迎えた。

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「スナイデル ホーム」が“ハローキティ”と初コラボ 世界観満載のニットアイテムなど16型

「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」は、サンリオの“ハローキティ”との初のコラボアイテム16型を発売する。2月12日12時に「スナイデル ホーム」公式オンライン、ウサギオンライン(USAGI ONLINE)、ゾゾタウン(ZOZOTOWN)、楽天で先行発売し、2月14日から「スナイデル ホーム」直営店舗で販売する。

“ハローキティ”コラボ
オンライン限定カラーも

コラボアイテムは、りんごやキャラクター“タイニーチャム”、リボンなどを模したボタンをあしらうニットカーディガン(9900円)、大胆に“ハローキティ”をあしらったニットトップス(9240円)とニットショートパンツ(6380円)のセットアップ、カラーごとに異なる“キティ”を散りばめた総柄の開襟シャツ(8580円)とショートパンツ(6930円)またはロングパンツ(8580円)のセットアップ、スエット(7920円)、ヘンリーネックのトップスとショートパンツのセットアップ(1万2100円)、ジャカード編みのニットブランケット(7920円)、サガラ刺しゅうで“キティ”を配したニットソックス(3960円)、ドット入りのチュールをあしらったバニティポーチ(5940円)、リボンを飾ったフリルバッグ(8250円)、ラインストーンのヘアクリップ(5720円)、アセチヘアバンス(4620円)、“キティ”のぬいぐるみチャーム(6600円)、ルームシューズ(6380円)をラインアップする。

またオンライン限定カラーとして、ネイビーのニットカーディガン(9900円)、ニットトップス(9240円)とニットショートパンツ(6380円)のセットアップ、ニットブランケット(7920円)も販売する。

“ハローキティ”は2024年に50周年を迎えた。

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チャーリー・XCXのステージに「ヴィクトリアズ・シークレット」のランジェリー 女性支援団体に寄付 第67回グラミー賞

第67回グラミー賞が2月2日(現地時間)、ロサンゼルスで開催された。9部門にノミネートされていたチャーリー・XCX(Charli XCX)は、「Brat」で最優秀ダンス/エレクトロニック・ミュージック・アルバム賞と最優秀アルバム・ジャケット賞、「Von Dutch」で、最優秀ポップ・ダンス・レコーディング賞を受賞。ステージでは「Guess」をパフォーマンスし、俳優のジュリア・フォックス(Julia Fox)のほか、モデルのアレックス・コンサニ(Alex Consani)やガブリエッテ・ベクテル(Gabbriette Bechtel)ら“イット・ガール”も参加した。

フォックスは、ピンクのブラにホワイトのクロップドタンクトップを重ね、ブラックのミニスカートに、ストッキング、ブーツを合わせた。コンサニは、「ディースクエアード(DSQUARED2)」のレザービキニに、フリルのシアーローブを羽織った。ベクテルも曲のランジェリーテーマに合わせ、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のレースのスリップドレスを着用した。

チャーリーは、「ディオール(DIOR)」2002年春夏コレクションからフルビンテージのルックを披露。デニムのブラとショーツのセットにレースアップのディティールを施したベルトとジャケット、シアーのニーハイストッキングにブラックのパンプスを合わせた。

「ヴィクトリアズ・シークレット」のランジェリーが舞うステージ

「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」とサブブランドの「ピンク(PINK)」は、多数のブラとアンダーウエアでチャーリーのステージを彩った。同ブランドは、チャーリーのパフォーマンスを記念して、1万組のショーツを女性にアンダーウエアや生理用品を配布する活動を行う非営利団体“I Support the Girls”へ寄付した。

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ジェイデン・スミスが奇妙なお城を被ってレッドカーペットに登場 第67回グラミー賞

アーティストのジェイデン・スミス(Jaden Smith)が第67回グラミー賞のレッドカーペットで披露した個性的なルックが注目を集めている。

妹のウィロー・スミス(Willow Smith)とともに登場したジェイデンが「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のスーツに合わせ被っていたのは、お城の形をした巨大なヘッドアクセサリー。これは、ルーマニアのトランシルヴァニア地方にルーツを持つデザイナー、ドラ・アボディ(Dora Abodi)が立ち上げたインディーズブランド「アボディ(ABODI)」が今回のために特注で製作したものだ。

吸血鬼伝説に着想

1897年に発表されたブラム・ストーカー(Bram Stoker)の小説「吸血鬼ドラキュラ」の影響でトランシルヴァニアはヴァンパイアと関連付けられることが多いが、「アボディ」もヴァンパイア伝説を含めた神秘的な伝説にインスパイアされたアイテムの数々を発表している。

「この地域の伝説、民間伝承、神話にインスパイアされたこのブランドは、悪名高いバートリ・エルジェーベト(16世紀の貴婦人)をはじめ、その吸血鬼の民間伝承との暗いつながりを「アボディ」の作品に反映させている」(ブランド公式サイトより)

「吸血鬼ドラキュラ」に登場するドラキュラ城のモデルとされているブラン城とよく似た特徴を持つジェイデンのオーダーメイドヘッドピースの通称は、“ヴァンパイア・キャッスル・ヘッドピース(Vampire Castle Headpiece)”。価格は4500ドル(約60万円)以上で、アボディによると本アイテムは永遠、官能性、回復力を象徴しているのだそう。

「アボディ」はジェイデンのほか、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)やレディー・ガガ(Lady Gaga)、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)らが着用している。

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TaiTan × シューズアーティスト・戸田健太 「シュア」初のスニーカーはいかにして作られたのか? 制作秘話を語る

PROFILE: 左:TaiTan/ラッパー 右:戸田健太/シューズメイカー・アーティスト

PROFILE: (タイタン):Dos Monosのラッパー。ポッドキャスト「奇奇怪怪」のパーソナリティーも務める。クリエイティブディレクターとしてもテレビ東京停波帯ジャック番組「蓋」、音を出さなければ全商品を盗めるショップ「盗」を手がけるなど、多方面で活動。 (とだ・けんた):1996年生まれ。独学でスニーカーの制作技術を学び、形状、機能、素材、使用方法など、独自の視点で再解釈した社会的装置としてスニーカーの作品を制作している。現代美術の展示に加え、2024年には世界最大のポップカルチャーの祭典「ComplexCon」でも作品を発表。YOASOBIの衣装としても作品を提供するなど、多岐にわたって活動する。主な展覧会に、個展「HYPER SOLE」BLOCK HOUSE(東京/23)、「PROCESSED MEAT SHOP」CARV STORE(東京/24)など。

オーディオブランド「シュア(SHURE)」が、Dos Monosラッパーで、人気ポッドキャスト番組「奇奇怪怪」のパーソナリティーを務めるTaiTanとともに開発したオリジナルスニーカー“イグナイト ザ ポッドキャスターズ(IGNITE the Podcasters)”。

本スニーカーは、ポッドキャスターを目指す人専用のスニーカーで、専用の応募フォームに必要事項を記入して応募すると、抽選で5人にプレゼントされる(※応募期間は2月11日まで)。また、ソールには特殊加工が施されており、歩行を重ねとアウトソールからシリアルナンバーが出現し、そのシリアルナンバーは、「シュア」の高性能マイク“MV7i スマートマイクロホン&インターフェース”と引き換えられるという斬新な仕掛けとなっている。

“イグナイト ザ ポッドキャスターズ”のデザイン・設計・制作を手掛けたのはシューズアーティストの戸田健太。以前からTaiTanとは親交があったが、一緒に仕事をするのは今回が初めてだという。

オーディオブランドの「シュア」がなぜスニーカーを作ったのか。そしてそこに至るまでの制作背景について、TaiTanと戸田の2人に語ってもらった。

「とにかく動いてるやつの方が面白いに決まっている」

WWD:お2人が知り合った経緯から教えてもらえますか?

TaiTan:もともと共通の知り合いが何人かいたんですが、戸田くんが最初に原宿で個展をやった時に、僕と戸田くんをつないでくれたアーティストから「戸田くんの個展すごくいいよ」って言われて。それで遊びに行ったら、戸田くんも僕のことを知っていてくれて、そっから一緒に飯食ったりするようになって。彼が個展をやるたびに呼んでくれたり、僕も何か企画をやる時はイベントに誘ってみたいな感じですね。

WWD:最初に会ったのはいつごろだったんですか?

TaiTan: 2年前ぐらいだっけ?

戸田健太(以下、戸田):確か2023年の年末とかでしたね。

TaiTan:それから「何か一緒に仕事したいね」って話はずっとしていて。今回「シュア」から相談されて、「一緒にやろうよ」って感じで誘って。

WWD:昨年12月にTaiTanさんが「シュア」のポッドキャストのクリエイティブディレクターに就任したことが発表されましたが、そこに至るまで「シュア」とはどんなやりとりがあったんですか?

TaiTan:今回、僕はあくまでポッドキャストに関するプロジェクトのクリエイティブディレクターをやらせてもらった形ではあるんですけど、「シュア」はマイクも扱っているブランドなので、ポッドキャストを盛り上げるための企画を打ってくれないかと相談があって。最初、先方のチームからは「ボットキャスターを増やすために、『番組の作り方』みたいな番組を作ってほしい」と言われたんですけど、ちょっとそれだと色気がないし、 僕のファンしか聞かないよねと思って、「そういうのはあまりやりたくないです」と伝えて。逆にこちらから、もっと企画的に飛ばして、スニーカーを作る提案をしたら、面白がってくれて、じゃあクリエイティブディレクターとしてやってくれませんかっていう感じで話が進んでいきました。

WWD:最初はポッドキャストを広めるために何かやってくれって依頼だったんですね。

TaiTan:そうですね。「シュア」の人たちも、単純にマイクが売れれば、それでいいみたいな直線的な考え方ではなくて。当然売れるにこしたことはないんですが、それよりは、ポッドキャストシーンが盛り上がることとか、何か面白いことをやっているなっていう空気感を作る、みたいなことを求めていて、僕にはそのクリエイティブセクターを担ってほしいという感じのオファーでした。

WWD:そこからスニーカーを作ろうってアイデアはすぐ思いついたんですか?

TaiTan:コアなアイデア自体には割とすぐに直感でたどりつきました。あとは、そのロジックをどう組んでいくかみたいなところで、企画書ではミシュランがミシュランガイドを作った事例を引用しつつ提案しました。タイヤメーカーのミシュランがミシュランガイドを作ったのは、「人を移動させればタイヤが売れる。それなら世界のうまい店をマッピングしたら、人は移動するだろう」ってロジックで。それって極めてクリティカルでかっこいいし、普遍的な強さがあるなってずっと思っていて。僕の場合は、ポッドキャストを作る時のなんとなくの感覚として、「とにかく動いているやつの方が面白いに決まっている」っていうのがあったので、割とすぐポッドキャストとスニーカーがつながった。しかもマイクとスニーカーってプロダクトとしてはかなり距離があるので、マイクブランドのスニーカーが実現したら、ポッドキャスト関心領域の人たち以外にも企画が届くかもしれないなと思って。

WWD:実際にスニーカーを作るとなった時にはすぐ戸田さんに依頼しようと?

TaiTan:そうですね。戸田くんは結構、営業力が強くて。

戸田:いやいや(笑)。

TaiTan:僕はそこが好ましく思ってたんです。戸田くんにしても今回の「シュア」のプロジェクトはすごくいい機会だと思うからって声をかけさせてもらって。

戸田:ある日突然LINEがきて、「なんかソールが削れたら、数字が出てくる靴ってあんのかな」みたいな内容から始まりました。それで何回かやりとりがあって、「あれ? もしかして仕事ですか?」っていう感じでしたね。

TaiTan:「シュア」にこの企画を提案する時に、やっぱり事前の確認もある程度必要だったので、戸田くんに確認していて。「歩けば、歩くほどソールが削れるっていうことが良しとされるみたいな、そういう仕掛けってできるのかな」みたいなことを聞いていたって感じですね。

WWD:戸田さんは話を聞いて、すぐ「できますよ」って感じだったんですか?

戸田:どうにかなるとは思いました。ただ、「シュア」と「スニーカー」の掛け算までは企画としてできていたものの、最終的なギミックを削れるソールに担わせるかどうかはまだ議論の余地がある感じだったので、最初のころは少し半信半疑で話を聞いていたんですが、本当に作ることになって、裏取りに大体2カ月ぐらい費やしました。

ゴツくて重厚感のあるスニーカー

WWD:デザインの方向性については、TaiTanさんから何かリクエストをしたんですか?

TaiTan:今はフラットなデザインのスニーカーが人気だと思うんですけど、個人的には「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“トラック”とかがめちゃくちゃ好きなタイプで、そういう方向性で、とにかくゴツくて重厚感のあるやつを作りたいんだって言いました。戸田くんとは結構センスが似ているなと思っていて、最初に「こういうのどうですかね」ってイメージボードを組んでくれてたんですけど、 かなりそれがドンピシャで、すぐにこの感じでいこうってなりましたね。

WWD:TaiTanさんからの要望を聞いて、戸田さんは今のデザインに近い感じはすぐ思い浮かんだんですか?

戸田:そうですね。TaiTanさんが最初に展示に来た時に履いていたのがまさにその「バレンシアガ」の“トラック”で。過去のプロジェクトとかも見てはいたので、大体好きなトーンは分かっていました。「シュア」がもしスニーカーを出したらこうなるんだろうなというイメージもかなりしっかりとありましたし。でもそれだけだとあまり面白くないなっていうのがあったので、スニーカーとして新しい要素を取り入れつつデザインを考えました。

WWD:新しい要素とは具体的には?

戸田:最近はY2Kの流れでメッシュのランニングシューズが流行っているからというわけではないんですが、マイクの集音部分にもメッシュって使われていたりするので、今回も取り入れたいと思って。でも、メッシュだけだと普通なんで、そこに透明のエナメルを上からかぶせているんです。普通は通気性をよくするためにメッシュを使うのに、そこにわざわざ上から通気性ゼロの素材をかぶせるっていう。普通ブランドやメーカーがあんまりやらないようなことをやりました。

WWD:デザインが固まったのはいつごろですか?

戸田:最終的に固まったのはほんとに年末ぐらいでした。ソールの構造もありますけど、アッパーも全部生地から選んで0→1で作るので、結構その相性によって、デザインも若干変わったりするんですよね。それでいろいろと検証していって、結果デザインラフとしてはバージョン4まで作ったんですが、それができたのが年末ぐらい。だから実制作は年明けから始めて半月で仕上げたという感じです。普段だとありえないスケジュールですね(笑)。

WWD:「シュア」からはスニーカーに対しての要望はありましたか?

TaiTan:世界的なブランドなので、もしソールに不備があって事故が起きたらどうするんだとか、そういうリーガル的な部分のチェックはありましたが、クリエイティブに関しても、じゃあどのくらい「シュア」感を出すのか、その落としどころはポジティブに検討してもらって、かなりの部分を僕に委ねてくれました。

戸田:「シュア」感でいうと、「シュア」のイグニッショングリーンって呼ばれる緑色の部分をどう出すかみたいなのは、結構検証しました。シューズボックスでも使っている特色を生地にプリントしようとすると、莫大なロットとお金が必要で、完全に今回の企画にはハマらなくて。近い色の有り物で再現するという方向性になったんですけど、それでもやっぱり1枚だけだと、近くまでは寄せられるんですけど、少し違いが残るので、薄いメッシュと分厚いメッシュを2枚重ねにして、要は色を混ぜるみたいなことで、できるだけイグニッショングリーンを再現しました。

WWD:ソールが数カ月で削れていくそうですが、実際に試してみたんですか?

TaiTan:戸田くんがこのソールのギミックを開発してくれたんですけど、人力でやすりを使って結構な力で1200回こすったら数字が出てきた。おそらくそれは人が数カ月くらい歩いた圧に相当するだろうということで。いつ出てくるんだろうという、その曖昧さも楽しんでもらえたらと思います。

WWD:シューズボックスのデザインもこだわっていますね。

TaiTan:これはKumpei(Nakatake)さんっていうアートディレクターに急遽お願いして。展示会の内装のアートディレクションに関しても、僕が「魔改造された地面を作りたい」みたいな無茶振りをしたのですが、時間がない中でも頑張ってくれて、めちゃくちゃ仕事しやすかったです。

WWD:限定5足はどう決めたんですか?

TaiTan:このスニーカーは戸田くんが全部ハンドメイドで作ってくれていて、制作期間も限定されているので、そんなにたくさんは作れないだろうということもあって、感覚的に限定5足くらいかなと。あと、僕の周りの友達でポッドキャストを始めたり、シーンをリードしてほしいと思っている人たちにもプレゼントするので、厳密にはもう少し数は作っているんですけどね。

戸田:そもそも僕のアーティストとしての活動は、大量ロットで作ることに結構距離を置いている立場だったりするので、今回のように同じデザインのものを何足も作るっていうことは初めてでした。それをサイズ違いで作るので、パターンも一つ一つ微調整しないといけなくて、普通ならデザイナーとパタンナーと工場が分業でやっていることを全部1人でやっていたので、数はそこまで作れないんです。

WWD:結構応募は来ているんですか?

TaiTan:応募の管理は事務局がやっているんですが、すでに1500通以上の応募が来ているっていう報告は受けていて。下手したら3桁くらいかもなって思っていたので、安心しました。やっぱりこの応募数って「ポッドキャスト作り方番組」だといかなかったと思うし、それこそスニーカーを作ることで、カルチャーメディア、ファッションメディア、ガジェットメディアとか、幅広く掲載してくれていたのもあって、「シュア」的にもポジティブな印象持ってくれてると思います。

WWD:最終的な当選者はTaiTanさんが全部に目を通して決める?

TaiTan:そうですね。ちゃんと熱意に応えたいと思いますね。この人はこういう角度の話ができるんだとしたら、面白い番組に作れるかもって、そこはなんとなく体感値として分かるので、そういう人を選びたいとは思いますね。

WWD:TaiTanさんが思う、面白いポッドキャスターは?

TaiTan:やっぱりたくさん歩いている人です。本当にそう。だから、この間の「脳盗」(1月26日放送回)でしゃべったエピソードは、僕がずっと動き回ってるからこそ、最後の伏線回収までできた話だったりするので。やっぱり日々なんか面白いことないか、話のタネを探しながら、動き回っている人は、面白い話ができるんじゃないかなと思いますね。

クリエイティブディレクターの仕事

WWD:戸田さんから見たTaiTanさんってどんな人ですか?

戸田:紹介してもらう前から「奇奇怪怪」は聴いていて、Dos Monosのラッパーでありながらポッドキャストをやっているっていう異色の混合感もあって、カルチャーフィールドでめちゃくちゃ活躍している人っていう、漠然としたイメージを持っていて。あと、やたら企画の話好きだなとは思っていました。「企画至上主義」みたいな言葉もちらっと聞いたりしたんですけど、なんかラッパーにしてはちょっとそこに関心強すぎないかと。僕も主軸はスニーカーの作品制作ではあるんですけど、企画を考えたりすることもあって、実は近い考え方の人なのかなっていうのはありましたね。それで実際に会ってからどんどん「企画屋TaiTan」としての答え合わせができているイメージ。

TaiTan:現代において、何かものを作るってなると、そのコンセプトからスタートにすることが多い。そうなると基本的には言葉の練度を高めていく作業とか、世の中との接合点をどこに作るのかとか、その人がどう世の中を切り取るかって作業が必然になっていくので、多かれ少なかれアーティストやクリエイターはそういうタイプだとは僕は思っていたんですけど。意外とそうじゃない人たちもいるんだなっていうのも知って。そこにギャップは感じてますね。

WWD:今回一緒に仕事をしてみて、クリエイティブディレクターとしてのTaiTanさんのすごさはどこに感じましたか?

戸田:いわゆるクリエイティブディレクターと呼ばれているような人たちって、結構分業制の中でやる人が多いと思うんですよ。アイデアを考えてディレクションするけど、進行は誰かに任せがち。もちろんTaiTanさんも企画の鋭さがあるのは前提ですが、やっぱりプロデューサーでもあるんですよね。各クリエイターに仕事を依頼して、期限内にちゃんと全部納品させてるっていう、そこの仕切りを1人でちゃんとやる。そこは普段メディアでは伝わらない裏方としてのすごさだと思います。

TaiTan:今回はただ人が足りなくて、シンプルに僕が1人でやらざるを得ない状況になったっていう(笑)。だからいつもは全然プロデューサーをつけますよ。それでいうと、僕の特徴は、世の中に出るまでの「シュア」とのコミュニケーションの中に現れてるのかなと思ってますね。そもそも、なんで100年の歴史をもつマイクブランドである「シュア」が史上初めてスニーカーを作る必然性があるのか、そこのロジックをどう補強していくかみたいなことを考えたり、ブランドに提案するのを楽しめるタイプというか。そのプロセスの中では当然経済合理性的な話とかも言葉にできないといけないと思うし、かっこいいものを作るだけの話じゃないというか、そのものが出た後のブランドイメージにおけるインパクトの予測、PR効果など、その企画がどのように世の中と接点をつくるのか。そういう話にまで関心があるのは意外と珍しい存在なのかな、という気がしますね。

例えば今回「シュア」に提案する時も、企画書のイメージボードみたいなものを作るんですが、僕の場合、デザインや映像そのもののソースというより、ミシュランがミシュランガイドを作った例みたいに、過去のブランドの実践事例のソースを大量にストックしてあるんで、そういうところから引っ張ってきて、これの構造と手法を今回は応用してやりませんか、と提案する。そうやって共通の認識をもちやすい切り口を設定することで、突飛な企画だったとしても先方もちょっと安心してくれて、「こいつはただかっこいいものを作りたい、自己満野郎じゃないんだな」って思ってくれるのではないかなと想像してます。

戸田:今、「構造」って言葉が出たと思うんですけど、まさにそこがちょっと近しいなって勝手に思っていて。僕もTaiTanさんも、いわゆる見た目がかっこいいものだけを作って満足するタイプじゃないと思うんですよ。構造的に、それがどう社会の中で装置として機能していくのかというところに関心が強くて。僕はそのメディアとしてスニーカーを作っているという。だからデザインがかっこいいスニーカーは、レファレンスとしては全然使うこともあるんですが、それが本質的に持ってる価値に実はあんまり興味がないっていうところもあって。

WWD:TanTanさんのプレゼンの巧さはどこかで習ったんですか?

TaiTan:そもそもの性質として、僕の中にはポッドキャストもラップも似たようなもんだっていう感覚があって、「俺はこう思うんだけど、どうですか」っていうことしかやってない気がするのですよね、本質的には。プロジェクトを立ち上げる際も、その企画を承認する側の人たちに「これ 面白くないっすか」って提案して、面白いと思ってもらえたら自然と企画は通っていくものだろうし。あとは、ポッドキャストで言葉や伝え方をめっちゃ考えて毎週やっているんで、プレゼンはめっちゃ上手になったんだと思います(笑)。

WWD:同世代とかで、同じ思考に近い人っていますか?

TaiTan:PERIMETRONの佐々木集くんはほぼこの世代で唯一クリエイティブディレクターとしての存在感がすごくあるタイプだと思うので、彼としゃべってる時は迫力も感じるし面白いですね。本当に結構な領域にまたがって、プロジェクトを立ち上げていて、その規模もでかい。あとは、それこそ俺は戸田くんにはそういう系譜を継いでほしいっていう気持ちがすごくある。

戸田:なぜかずっと言われてるんですよね(笑)。ありがたいんですけど。

WWD:戸田さんは考え方が似ているって思う人はいますか?

戸田:考え方が近いというわけではないんですが、TaiTanさんと僕をつなげてくれたアーティストの岸裕真くんとはよく話します。僕が本格的に靴を作り始めた時期にいろいろと教えてくれて、今でも慕ってます。ディレクターやデザイナー、エンジニアなど、専業で突き詰めて活躍している同世代はもちろんたくさんいますが、それとは別軸で企画のディレクション業を意図的に他の領域にまたがってやっている人ってまだまだ少ないですよね。

スニーカー企画の第2弾は?

WWD:戸田さんは現在アーティストとして、アート作品としてスニーカーを作っていますが、そこにはどんな思いが込められているんですか。

戸田:もともとスニーカーが好きで、それこそ昔はスニーカーが何百万円で取引されたり、新しいモデルがリリースされるたびに夜通し店頭で並ぶような「スニーカーカルチャー」と呼ばれる文化圏を面白がっていたんですけど、ある時その「スニーカーカルチャー」の大半は大企業がマーケティングで作り出しているものでしかなくて、僕らに許されてるのが結局消費でしかないことに気づいて、1回絶望したのが大きなきっかけですね。そういう世界に対する反逆として独学でスニーカーを作り始めました。

それで、スニーカーというものに、現代アートという別の文脈を付与し、捉えなおして作品にすることで、今みんながスニーカーって呼んでいるものが、200年、300年後ぐらいに全く違うものとして世の中に存在しているような世界線が作れたらいいなと思ってやっています。だからブランドを作ってファッションのフィールドでシーズンごとに展開するような既存のやり方は今のところ考えてないです。

WWD:作品は全てハンドメイドで作られていますが、「作ってほしい」というオーダーも多いですか?

戸田:国内外問わずオーダーの依頼はたまにあります。制作した作品を衣装としてリースすることも。でも決められた与件の中で同じデザインのスニーカーをサイズ展開も含めて0→1で作るのは、ほとんどないので、今回の「シュア」のスニーカーは自分的にもめちゃめちゃでかい挑戦でした。今回に限らず、異業種のコラボレーションはこれからもどんどんやっていきたいと思います。

WWD:最後にスニーカー企画の第2弾の可能性はありますか?

TaiTan:「シュア」の人たちには、これは毎年できる企画フォーマットだと思うので、「毎年やりませんか」って話を軽くしてますね。せっかくなんで1回で終わらせたくないなと思っていて。僕のプレゼンがうまくいけば、第2弾はあると思います!

PHOTOS:MAYUMI HOSOKURA

応募方法

応募方法は、以下の応募フォームに必要事項を入力して応募完了となる。応募期間は1月20日〜2月11日まで。抽選で5人に「シュア」オリジナルスニーカー“イグナイト ザ ポッドキャスターズ”をプレゼントする。

https://btnb.f.msgs.jp/n/form/btnb/n6MSEXeskGwFkQbsa6JXh

※同スニーカーはハンドメイドのため、応募フォームに入力したサイズと一致するサイズの用意が難しい場合あり。その場合、入力したサイズに最も近いサイズのスニーカーをプレゼント。
※賞品の発送をもって当選発表。
※シリアルナンバー引き換え製品は“MV7i スマートマイクロホン&インターフェース”。
※スニーカー当選者に限りシリアルナンバー送付にて引き換え可能。
※シリアルナンバーの送付方法はスニーカーに同梱された案内書類を要確認。

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TaiTan × シューズアーティスト・戸田健太 「シュア」初のスニーカーはいかにして作られたのか? 制作秘話を語る

PROFILE: 左:TaiTan/ラッパー 右:戸田健太/シューズメイカー・アーティスト

PROFILE: (タイタン):Dos Monosのラッパー。ポッドキャスト「奇奇怪怪」のパーソナリティーも務める。クリエイティブディレクターとしてもテレビ東京停波帯ジャック番組「蓋」、音を出さなければ全商品を盗めるショップ「盗」を手がけるなど、多方面で活動。 (とだ・けんた):1996年生まれ。独学でスニーカーの制作技術を学び、形状、機能、素材、使用方法など、独自の視点で再解釈した社会的装置としてスニーカーの作品を制作している。現代美術の展示に加え、2024年には世界最大のポップカルチャーの祭典「ComplexCon」でも作品を発表。YOASOBIの衣装としても作品を提供するなど、多岐にわたって活動する。主な展覧会に、個展「HYPER SOLE」BLOCK HOUSE(東京/23)、「PROCESSED MEAT SHOP」CARV STORE(東京/24)など。

オーディオブランド「シュア(SHURE)」が、Dos Monosラッパーで、人気ポッドキャスト番組「奇奇怪怪」のパーソナリティーを務めるTaiTanとともに開発したオリジナルスニーカー“イグナイト ザ ポッドキャスターズ(IGNITE the Podcasters)”。

本スニーカーは、ポッドキャスターを目指す人専用のスニーカーで、専用の応募フォームに必要事項を記入して応募すると、抽選で5人にプレゼントされる(※応募期間は2月11日まで)。また、ソールには特殊加工が施されており、歩行を重ねとアウトソールからシリアルナンバーが出現し、そのシリアルナンバーは、「シュア」の高性能マイク“MV7i スマートマイクロホン&インターフェース”と引き換えられるという斬新な仕掛けとなっている。

“イグナイト ザ ポッドキャスターズ”のデザイン・設計・制作を手掛けたのはシューズアーティストの戸田健太。以前からTaiTanとは親交があったが、一緒に仕事をするのは今回が初めてだという。

オーディオブランドの「シュア」がなぜスニーカーを作ったのか。そしてそこに至るまでの制作背景について、TaiTanと戸田の2人に語ってもらった。

「とにかく動いてるやつの方が面白いに決まっている」

WWD:お2人が知り合った経緯から教えてもらえますか?

TaiTan:もともと共通の知り合いが何人かいたんですが、戸田くんが最初に原宿で個展をやった時に、僕と戸田くんをつないでくれたアーティストから「戸田くんの個展すごくいいよ」って言われて。それで遊びに行ったら、戸田くんも僕のことを知っていてくれて、そっから一緒に飯食ったりするようになって。彼が個展をやるたびに呼んでくれたり、僕も何か企画をやる時はイベントに誘ってみたいな感じですね。

WWD:最初に会ったのはいつごろだったんですか?

TaiTan: 2年前ぐらいだっけ?

戸田健太(以下、戸田):確か2023年の年末とかでしたね。

TaiTan:それから「何か一緒に仕事したいね」って話はずっとしていて。今回「シュア」から相談されて、「一緒にやろうよ」って感じで誘って。

WWD:昨年12月にTaiTanさんが「シュア」のポッドキャストのクリエイティブディレクターに就任したことが発表されましたが、そこに至るまで「シュア」とはどんなやりとりがあったんですか?

TaiTan:今回、僕はあくまでポッドキャストに関するプロジェクトのクリエイティブディレクターをやらせてもらった形ではあるんですけど、「シュア」はマイクも扱っているブランドなので、ポッドキャストを盛り上げるための企画を打ってくれないかと相談があって。最初、先方のチームからは「ボットキャスターを増やすために、『番組の作り方』みたいな番組を作ってほしい」と言われたんですけど、ちょっとそれだと色気がないし、 僕のファンしか聞かないよねと思って、「そういうのはあまりやりたくないです」と伝えて。逆にこちらから、もっと企画的に飛ばして、スニーカーを作る提案をしたら、面白がってくれて、じゃあクリエイティブディレクターとしてやってくれませんかっていう感じで話が進んでいきました。

WWD:最初はポッドキャストを広めるために何かやってくれって依頼だったんですね。

TaiTan:そうですね。「シュア」の人たちも、単純にマイクが売れれば、それでいいみたいな直線的な考え方ではなくて。当然売れるにこしたことはないんですが、それよりは、ポッドキャストシーンが盛り上がることとか、何か面白いことをやっているなっていう空気感を作る、みたいなことを求めていて、僕にはそのクリエイティブセクターを担ってほしいという感じのオファーでした。

WWD:そこからスニーカーを作ろうってアイデアはすぐ思いついたんですか?

TaiTan:コアなアイデア自体には割とすぐに直感でたどりつきました。あとは、そのロジックをどう組んでいくかみたいなところで、企画書ではミシュランがミシュランガイドを作った事例を引用しつつ提案しました。タイヤメーカーのミシュランがミシュランガイドを作ったのは、「人を移動させればタイヤが売れる。それなら世界のうまい店をマッピングしたら、人は移動するだろう」ってロジックで。それって極めてクリティカルでかっこいいし、普遍的な強さがあるなってずっと思っていて。僕の場合は、ポッドキャストを作る時のなんとなくの感覚として、「とにかく動いているやつの方が面白いに決まっている」っていうのがあったので、割とすぐポッドキャストとスニーカーがつながった。しかもマイクとスニーカーってプロダクトとしてはかなり距離があるので、マイクブランドのスニーカーが実現したら、ポッドキャスト関心領域の人たち以外にも企画が届くかもしれないなと思って。

WWD:実際にスニーカーを作るとなった時にはすぐ戸田さんに依頼しようと?

TaiTan:そうですね。戸田くんは結構、営業力が強くて。

戸田:いやいや(笑)。

TaiTan:僕はそこが好ましく思ってたんです。戸田くんにしても今回の「シュア」のプロジェクトはすごくいい機会だと思うからって声をかけさせてもらって。

戸田:ある日突然LINEがきて、「なんかソールが削れたら、数字が出てくる靴ってあんのかな」みたいな内容から始まりました。それで何回かやりとりがあって、「あれ? もしかして仕事ですか?」っていう感じでしたね。

TaiTan:「シュア」にこの企画を提案する時に、やっぱり事前の確認もある程度必要だったので、戸田くんに確認していて。「歩けば、歩くほどソールが削れるっていうことが良しとされるみたいな、そういう仕掛けってできるのかな」みたいなことを聞いていたって感じですね。

WWD:戸田さんは話を聞いて、すぐ「できますよ」って感じだったんですか?

戸田:どうにかなるとは思いました。ただ、「シュア」と「スニーカー」の掛け算までは企画としてできていたものの、最終的なギミックを削れるソールに担わせるかどうかはまだ議論の余地がある感じだったので、最初のころは少し半信半疑で話を聞いていたんですが、本当に作ることになって、裏取りに大体2カ月ぐらい費やしました。

ゴツくて重厚感のあるスニーカー

WWD:デザインの方向性については、TaiTanさんから何かリクエストをしたんですか?

TaiTan:今はフラットなデザインのスニーカーが人気だと思うんですけど、個人的には「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“トラック”とかがめちゃくちゃ好きなタイプで、そういう方向性で、とにかくゴツくて重厚感のあるやつを作りたいんだって言いました。戸田くんとは結構センスが似ているなと思っていて、最初に「こういうのどうですかね」ってイメージボードを組んでくれてたんですけど、 かなりそれがドンピシャで、すぐにこの感じでいこうってなりましたね。

WWD:TaiTanさんからの要望を聞いて、戸田さんは今のデザインに近い感じはすぐ思い浮かんだんですか?

戸田:そうですね。TaiTanさんが最初に展示に来た時に履いていたのがまさにその「バレンシアガ」の“トラック”で。過去のプロジェクトとかも見てはいたので、大体好きなトーンは分かっていました。「シュア」がもしスニーカーを出したらこうなるんだろうなというイメージもかなりしっかりとありましたし。でもそれだけだとあまり面白くないなっていうのがあったので、スニーカーとして新しい要素を取り入れつつデザインを考えました。

WWD:新しい要素とは具体的には?

戸田:最近はY2Kの流れでメッシュのランニングシューズが流行っているからというわけではないんですが、マイクの集音部分にもメッシュって使われていたりするので、今回も取り入れたいと思って。でも、メッシュだけだと普通なんで、そこに透明のエナメルを上からかぶせているんです。普通は通気性をよくするためにメッシュを使うのに、そこにわざわざ上から通気性ゼロの素材をかぶせるっていう。普通ブランドやメーカーがあんまりやらないようなことをやりました。

WWD:デザインが固まったのはいつごろですか?

戸田:最終的に固まったのはほんとに年末ぐらいでした。ソールの構造もありますけど、アッパーも全部生地から選んで0→1で作るので、結構その相性によって、デザインも若干変わったりするんですよね。それでいろいろと検証していって、結果デザインラフとしてはバージョン4まで作ったんですが、それができたのが年末ぐらい。だから実制作は年明けから始めて半月で仕上げたという感じです。普段だとありえないスケジュールですね(笑)。

WWD:「シュア」からはスニーカーに対しての要望はありましたか?

TaiTan:世界的なブランドなので、もしソールに不備があって事故が起きたらどうするんだとか、そういうリーガル的な部分のチェックはありましたが、クリエイティブに関しても、じゃあどのくらい「シュア」感を出すのか、その落としどころはポジティブに検討してもらって、かなりの部分を僕に委ねてくれました。

戸田:「シュア」感でいうと、「シュア」のイグニッショングリーンって呼ばれる緑色の部分をどう出すかみたいなのは、結構検証しました。シューズボックスでも使っている特色を生地にプリントしようとすると、莫大なロットとお金が必要で、完全に今回の企画にはハマらなくて。近い色の有り物で再現するという方向性になったんですけど、それでもやっぱり1枚だけだと、近くまでは寄せられるんですけど、少し違いが残るので、薄いメッシュと分厚いメッシュを2枚重ねにして、要は色を混ぜるみたいなことで、できるだけイグニッショングリーンを再現しました。

WWD:ソールが数カ月で削れていくそうですが、実際に試してみたんですか?

TaiTan:戸田くんがこのソールのギミックを開発してくれたんですけど、人力でやすりを使って結構な力で1200回こすったら数字が出てきた。おそらくそれは人が数カ月くらい歩いた圧に相当するだろうということで。いつ出てくるんだろうという、その曖昧さも楽しんでもらえたらと思います。

WWD:シューズボックスのデザインもこだわっていますね。

TaiTan:これはKumpei(Nakatake)さんっていうアートディレクターに急遽お願いして。展示会の内装のアートディレクションに関しても、僕が「魔改造された地面を作りたい」みたいな無茶振りをしたのですが、時間がない中でも頑張ってくれて、めちゃくちゃ仕事しやすかったです。

WWD:限定5足はどう決めたんですか?

TaiTan:このスニーカーは戸田くんが全部ハンドメイドで作ってくれていて、制作期間も限定されているので、そんなにたくさんは作れないだろうということもあって、感覚的に限定5足くらいかなと。あと、僕の周りの友達でポッドキャストを始めたり、シーンをリードしてほしいと思っている人たちにもプレゼントするので、厳密にはもう少し数は作っているんですけどね。

戸田:そもそも僕のアーティストとしての活動は、大量ロットで作ることに結構距離を置いている立場だったりするので、今回のように同じデザインのものを何足も作るっていうことは初めてでした。それをサイズ違いで作るので、パターンも一つ一つ微調整しないといけなくて、普通ならデザイナーとパタンナーと工場が分業でやっていることを全部1人でやっていたので、数はそこまで作れないんです。

WWD:結構応募は来ているんですか?

TaiTan:応募の管理は事務局がやっているんですが、すでに1500通以上の応募が来ているっていう報告は受けていて。下手したら3桁くらいかもなって思っていたので、安心しました。やっぱりこの応募数って「ポッドキャスト作り方番組」だといかなかったと思うし、それこそスニーカーを作ることで、カルチャーメディア、ファッションメディア、ガジェットメディアとか、幅広く掲載してくれていたのもあって、「シュア」的にもポジティブな印象持ってくれてると思います。

WWD:最終的な当選者はTaiTanさんが全部に目を通して決める?

TaiTan:そうですね。ちゃんと熱意に応えたいと思いますね。この人はこういう角度の話ができるんだとしたら、面白い番組に作れるかもって、そこはなんとなく体感値として分かるので、そういう人を選びたいとは思いますね。

WWD:TaiTanさんが思う、面白いポッドキャスターは?

TaiTan:やっぱりたくさん歩いている人です。本当にそう。だから、この間の「脳盗」(1月26日放送回)でしゃべったエピソードは、僕がずっと動き回ってるからこそ、最後の伏線回収までできた話だったりするので。やっぱり日々なんか面白いことないか、話のタネを探しながら、動き回っている人は、面白い話ができるんじゃないかなと思いますね。

クリエイティブディレクターの仕事

WWD:戸田さんから見たTaiTanさんってどんな人ですか?

戸田:紹介してもらう前から「奇奇怪怪」は聴いていて、Dos Monosのラッパーでありながらポッドキャストをやっているっていう異色の混合感もあって、カルチャーフィールドでめちゃくちゃ活躍している人っていう、漠然としたイメージを持っていて。あと、やたら企画の話好きだなとは思っていました。「企画至上主義」みたいな言葉もちらっと聞いたりしたんですけど、なんかラッパーにしてはちょっとそこに関心強すぎないかと。僕も主軸はスニーカーの作品制作ではあるんですけど、企画を考えたりすることもあって、実は近い考え方の人なのかなっていうのはありましたね。それで実際に会ってからどんどん「企画屋TaiTan」としての答え合わせができているイメージ。

TaiTan:現代において、何かものを作るってなると、そのコンセプトからスタートにすることが多い。そうなると基本的には言葉の練度を高めていく作業とか、世の中との接合点をどこに作るのかとか、その人がどう世の中を切り取るかって作業が必然になっていくので、多かれ少なかれアーティストやクリエイターはそういうタイプだとは僕は思っていたんですけど。意外とそうじゃない人たちもいるんだなっていうのも知って。そこにギャップは感じてますね。

WWD:今回一緒に仕事をしてみて、クリエイティブディレクターとしてのTaiTanさんのすごさはどこに感じましたか?

戸田:いわゆるクリエイティブディレクターと呼ばれているような人たちって、結構分業制の中でやる人が多いと思うんですよ。アイデアを考えてディレクションするけど、進行は誰かに任せがち。もちろんTaiTanさんも企画の鋭さがあるのは前提ですが、やっぱりプロデューサーでもあるんですよね。各クリエイターに仕事を依頼して、期限内にちゃんと全部納品させてるっていう、そこの仕切りを1人でちゃんとやる。そこは普段メディアでは伝わらない裏方としてのすごさだと思います。

TaiTan:今回はただ人が足りなくて、シンプルに僕が1人でやらざるを得ない状況になったっていう(笑)。だからいつもは全然プロデューサーをつけますよ。それでいうと、僕の特徴は、世の中に出るまでの「シュア」とのコミュニケーションの中に現れてるのかなと思ってますね。そもそも、なんで100年の歴史をもつマイクブランドである「シュア」が史上初めてスニーカーを作る必然性があるのか、そこのロジックをどう補強していくかみたいなことを考えたり、ブランドに提案するのを楽しめるタイプというか。そのプロセスの中では当然経済合理性的な話とかも言葉にできないといけないと思うし、かっこいいものを作るだけの話じゃないというか、そのものが出た後のブランドイメージにおけるインパクトの予測、PR効果など、その企画がどのように世の中と接点をつくるのか。そういう話にまで関心があるのは意外と珍しい存在なのかな、という気がしますね。

例えば今回「シュア」に提案する時も、企画書のイメージボードみたいなものを作るんですが、僕の場合、デザインや映像そのもののソースというより、ミシュランがミシュランガイドを作った例みたいに、過去のブランドの実践事例のソースを大量にストックしてあるんで、そういうところから引っ張ってきて、これの構造と手法を今回は応用してやりませんか、と提案する。そうやって共通の認識をもちやすい切り口を設定することで、突飛な企画だったとしても先方もちょっと安心してくれて、「こいつはただかっこいいものを作りたい、自己満野郎じゃないんだな」って思ってくれるのではないかなと想像してます。

戸田:今、「構造」って言葉が出たと思うんですけど、まさにそこがちょっと近しいなって勝手に思っていて。僕もTaiTanさんも、いわゆる見た目がかっこいいものだけを作って満足するタイプじゃないと思うんですよ。構造的に、それがどう社会の中で装置として機能していくのかというところに関心が強くて。僕はそのメディアとしてスニーカーを作っているという。だからデザインがかっこいいスニーカーは、レファレンスとしては全然使うこともあるんですが、それが本質的に持ってる価値に実はあんまり興味がないっていうところもあって。

WWD:TanTanさんのプレゼンの巧さはどこかで習ったんですか?

TaiTan:そもそもの性質として、僕の中にはポッドキャストもラップも似たようなもんだっていう感覚があって、「俺はこう思うんだけど、どうですか」っていうことしかやってない気がするのですよね、本質的には。プロジェクトを立ち上げる際も、その企画を承認する側の人たちに「これ 面白くないっすか」って提案して、面白いと思ってもらえたら自然と企画は通っていくものだろうし。あとは、ポッドキャストで言葉や伝え方をめっちゃ考えて毎週やっているんで、プレゼンはめっちゃ上手になったんだと思います(笑)。

WWD:同世代とかで、同じ思考に近い人っていますか?

TaiTan:PERIMETRONの佐々木集くんはほぼこの世代で唯一クリエイティブディレクターとしての存在感がすごくあるタイプだと思うので、彼としゃべってる時は迫力も感じるし面白いですね。本当に結構な領域にまたがって、プロジェクトを立ち上げていて、その規模もでかい。あとは、それこそ俺は戸田くんにはそういう系譜を継いでほしいっていう気持ちがすごくある。

戸田:なぜかずっと言われてるんですよね(笑)。ありがたいんですけど。

WWD:戸田さんは考え方が似ているって思う人はいますか?

戸田:考え方が近いというわけではないんですが、TaiTanさんと僕をつなげてくれたアーティストの岸裕真くんとはよく話します。僕が本格的に靴を作り始めた時期にいろいろと教えてくれて、今でも慕ってます。ディレクターやデザイナー、エンジニアなど、専業で突き詰めて活躍している同世代はもちろんたくさんいますが、それとは別軸で企画のディレクション業を意図的に他の領域にまたがってやっている人ってまだまだ少ないですよね。

スニーカー企画の第2弾は?

WWD:戸田さんは現在アーティストとして、アート作品としてスニーカーを作っていますが、そこにはどんな思いが込められているんですか。

戸田:もともとスニーカーが好きで、それこそ昔はスニーカーが何百万円で取引されたり、新しいモデルがリリースされるたびに夜通し店頭で並ぶような「スニーカーカルチャー」と呼ばれる文化圏を面白がっていたんですけど、ある時その「スニーカーカルチャー」の大半は大企業がマーケティングで作り出しているものでしかなくて、僕らに許されてるのが結局消費でしかないことに気づいて、1回絶望したのが大きなきっかけですね。そういう世界に対する反逆として独学でスニーカーを作り始めました。

それで、スニーカーというものに、現代アートという別の文脈を付与し、捉えなおして作品にすることで、今みんながスニーカーって呼んでいるものが、200年、300年後ぐらいに全く違うものとして世の中に存在しているような世界線が作れたらいいなと思ってやっています。だからブランドを作ってファッションのフィールドでシーズンごとに展開するような既存のやり方は今のところ考えてないです。

WWD:作品は全てハンドメイドで作られていますが、「作ってほしい」というオーダーも多いですか?

戸田:国内外問わずオーダーの依頼はたまにあります。制作した作品を衣装としてリースすることも。でも決められた与件の中で同じデザインのスニーカーをサイズ展開も含めて0→1で作るのは、ほとんどないので、今回の「シュア」のスニーカーは自分的にもめちゃめちゃでかい挑戦でした。今回に限らず、異業種のコラボレーションはこれからもどんどんやっていきたいと思います。

WWD:最後にスニーカー企画の第2弾の可能性はありますか?

TaiTan:「シュア」の人たちには、これは毎年できる企画フォーマットだと思うので、「毎年やりませんか」って話を軽くしてますね。せっかくなんで1回で終わらせたくないなと思っていて。僕のプレゼンがうまくいけば、第2弾はあると思います!

PHOTOS:MAYUMI HOSOKURA

応募方法

応募方法は、以下の応募フォームに必要事項を入力して応募完了となる。応募期間は1月20日〜2月11日まで。抽選で5人に「シュア」オリジナルスニーカー“イグナイト ザ ポッドキャスターズ”をプレゼントする。

https://btnb.f.msgs.jp/n/form/btnb/n6MSEXeskGwFkQbsa6JXh

※同スニーカーはハンドメイドのため、応募フォームに入力したサイズと一致するサイズの用意が難しい場合あり。その場合、入力したサイズに最も近いサイズのスニーカーをプレゼント。
※賞品の発送をもって当選発表。
※シリアルナンバー引き換え製品は“MV7i スマートマイクロホン&インターフェース”。
※スニーカー当選者に限りシリアルナンバー送付にて引き換え可能。
※シリアルナンバーの送付方法はスニーカーに同梱された案内書類を要確認。

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インフルエンサーの中町綾がメリハリボディーを披露 「ピーチ・ジョン」春の新作ビジュアルが登場

「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」から春の新作ビジュアルが登場した。春の新作を着こなすのは、スーパーインフルエンサーの中町綾。ベストセラーの“ナイスバディブラ”や“盛れるノンワイヤーブラ”などの春の新色を着用し、メリハリボディーを披露している。

モーヴピンクやペールラベンダーといった春らしい優しいカラーリングの下着はエレガントに、レッドのブラジャーはセクシーにとさまざまな表情を見せている。モデルとしても活躍する中町だが、今回のビジュアル撮影のためにボディーに磨きをかけて臨んだという。

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インフルエンサーの中町綾がメリハリボディーを披露 「ピーチ・ジョン」春の新作ビジュアルが登場

「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」から春の新作ビジュアルが登場した。春の新作を着こなすのは、スーパーインフルエンサーの中町綾。ベストセラーの“ナイスバディブラ”や“盛れるノンワイヤーブラ”などの春の新色を着用し、メリハリボディーを披露している。

モーヴピンクやペールラベンダーといった春らしい優しいカラーリングの下着はエレガントに、レッドのブラジャーはセクシーにとさまざまな表情を見せている。モデルとしても活躍する中町だが、今回のビジュアル撮影のためにボディーに磨きをかけて臨んだという。

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村上隆とJP THE WAVYが新曲「LV MURAKAMI」をリリース 村上と「ルイ・ヴィトン」再コラボを記念

アーティストの村上隆とラッパーのJP THE WAVYによるユニット、MNNK Bro.(Takashi Murakami & JP THE WAVY)は、村上隆と「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の再コラボを記念し、楽曲「LV MURAKAMI」をリリースした。

新曲「LV MURAKAMI」
ミュージックビデオの監督はBRTHR

同曲は、JIGGが楽曲プロデューサーを務め、トラヴィス・スコット(Travis Scott)の「butterfly effect」や、ジョージ(Joji)の「Yukon (Interlude)」を手がけたことで知られる、アレックス・リー(Alex Lee)とカイル・ワイトマン(Kyle Wighman)によるディレクターデュオのBRTHRがミュージックビデオの監督を務めた。「ルイ・ヴィトン」公式SNSで公開した、村上隆とゼンデイヤ(Zendaya)が登場する“ルイ・ヴィトン×ムラカミ”コレクションのティザームービーにも一部楽曲を使用している。

村上は、「2年前の秋、娘のダンス発表会で『Pick N Choose』を聴いて、日本ヒップホップのゲームチェンジ来た!と興奮し、WAVYさんに即ラブコールしました! そして、速攻で『Mononoke Kyoto』を作ってもらってリリース。さらにWAVYさんとユニットMNNK Bro.を組んでミニアルバム制作に着手していました。そんな中、私が22年ぶりに『ルイ・ヴィトン』とのコラボが決定し、WAVYさんに伝えると、これまた電撃的な速さでこの曲を作ってくださいました。ゼンデイヤさん出演のLVキャンペーンPVで一部流れましたが、ついにフルバージョンが解禁!日本語ヒップホップが世界へ“ビャッ!”とリリースされる瞬間にワクワクが止まりません!」とコメントした。

またJP THE WAVYは、「2024年に村上さんの京都の個展のテーマソングを作らせてもらってから始まったこのユニットで、今度は『ルイ・ヴィトン』と村上さんのコラボを祝す楽曲を制作できて感無量です。 MVも、『ルイ・ヴィトン』というブランドから想起される“旅”のコンセプトを探求した『LV MURAKAMI』の歌の世界に自分が迷い込んでしまったようなPOPな映像になっていて、03年に公開された“ルイ・ヴィトン×ムラカミ”コラボレーションのアニメ「Superflat Monogram」を彷ふつとさせるような内容でとても気に入っています。お楽しみに」と語っている。

JP THE WAVYは1993年、神奈川県湘南出身のラッパー。2017年にリリースした「Cho Wavy De Gomenne」がバイラルヒットし現在2500万再生を記録。映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」オリジナル・サウンドトラックにアジア人で唯一参加。23年には香港・上海・台湾でのアジアツアーを成功させ、Rolling Loud Thailand 2023/2024へも2年連続で出演するなど海外での活動も広めている。

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村上隆とJP THE WAVYが新曲「LV MURAKAMI」をリリース 村上と「ルイ・ヴィトン」再コラボを記念

アーティストの村上隆とラッパーのJP THE WAVYによるユニット、MNNK Bro.(Takashi Murakami & JP THE WAVY)は、村上隆と「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の再コラボを記念し、楽曲「LV MURAKAMI」をリリースした。

新曲「LV MURAKAMI」
ミュージックビデオの監督はBRTHR

同曲は、JIGGが楽曲プロデューサーを務め、トラヴィス・スコット(Travis Scott)の「butterfly effect」や、ジョージ(Joji)の「Yukon (Interlude)」を手がけたことで知られる、アレックス・リー(Alex Lee)とカイル・ワイトマン(Kyle Wighman)によるディレクターデュオのBRTHRがミュージックビデオの監督を務めた。「ルイ・ヴィトン」公式SNSで公開した、村上隆とゼンデイヤ(Zendaya)が登場する“ルイ・ヴィトン×ムラカミ”コレクションのティザームービーにも一部楽曲を使用している。

村上は、「2年前の秋、娘のダンス発表会で『Pick N Choose』を聴いて、日本ヒップホップのゲームチェンジ来た!と興奮し、WAVYさんに即ラブコールしました! そして、速攻で『Mononoke Kyoto』を作ってもらってリリース。さらにWAVYさんとユニットMNNK Bro.を組んでミニアルバム制作に着手していました。そんな中、私が22年ぶりに『ルイ・ヴィトン』とのコラボが決定し、WAVYさんに伝えると、これまた電撃的な速さでこの曲を作ってくださいました。ゼンデイヤさん出演のLVキャンペーンPVで一部流れましたが、ついにフルバージョンが解禁!日本語ヒップホップが世界へ“ビャッ!”とリリースされる瞬間にワクワクが止まりません!」とコメントした。

またJP THE WAVYは、「2024年に村上さんの京都の個展のテーマソングを作らせてもらってから始まったこのユニットで、今度は『ルイ・ヴィトン』と村上さんのコラボを祝す楽曲を制作できて感無量です。 MVも、『ルイ・ヴィトン』というブランドから想起される“旅”のコンセプトを探求した『LV MURAKAMI』の歌の世界に自分が迷い込んでしまったようなPOPな映像になっていて、03年に公開された“ルイ・ヴィトン×ムラカミ”コラボレーションのアニメ「Superflat Monogram」を彷ふつとさせるような内容でとても気に入っています。お楽しみに」と語っている。

JP THE WAVYは1993年、神奈川県湘南出身のラッパー。2017年にリリースした「Cho Wavy De Gomenne」がバイラルヒットし現在2500万再生を記録。映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」オリジナル・サウンドトラックにアジア人で唯一参加。23年には香港・上海・台湾でのアジアツアーを成功させ、Rolling Loud Thailand 2023/2024へも2年連続で出演するなど海外での活動も広めている。

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ワコールの機能性ウエア「CW-X」がイベントを開催 イチローが語る「米国野球殿堂入りに欠かせなかった『CW-X』」

ワコールの機能性コンディショニングウエア「シーダブリュー・エックス(CW-X)」は2月5日、都内でイベントを開催した。同ブランドは、米国野球殿堂入りしたイチローが長年愛用するコンディショニングウエア。彼は、2023年に発足したコンディショニングの重要性を伝える“チームCW-X”のキャプテンを務めている。イベントに登場したイチローに、殿堂入りに欠かせなかったものを聞くと「365日使っている『CW-X』。殿堂入りの会見のスーツの下にも着用していた。下着から部屋着まで24時間『ワコール』と一緒。昔も今も、ずっと支え続けてもらっている」とコメント。イチローが「CW-X」に出合ったのは2000年。それ以来、ユニフォームのように日々欠かさず着用してきたという。「常に着用している『CW-X』は、外から見えないが、良いパフォーマンスを出すための大きな”武器“だ」とブランドへの愛を語った。

スポーツだけじゃない、俳優や医療従事者のサポートも

“チームCW-X”は、イチローや副キャプテンである元陸上選手の福士加代子をなどのスポーツ選手から構成されているが、新メンバーに劇作家・俳優の野田秀樹が加わった。イベントに登場した野田は、「『CW-X』のヘビーユーザーだ。俳優は怪我が多く、シンプルでかっこいいので長年使っているし、多くの役者に薦めている」と述べた。彼は、「CW-X」をはいていないと不安になるというくらいの大ファンだという。コンディショニングウエアはスポーツ選手やスポーツを楽しむ人のものと思いがちだが、実際、野田のような俳優をはじめ、医師などの医療や介護従事者にも愛用者が多いようだ。

新企画“オーバー 51”で生涯現役を

イベントでイチローは、“チームCW-X”による新企画を発表した。51歳であるイチローの年齢と彼の元背番号である「51」を掛けた“オーバー 51”スポーツテストという51歳以上が参加できるイベント。参加者を全国から募集し、100人を選出する。イベント当日は、イチローが体の動かし方やコンディショニングを指南するという。ステージでは、イチローが身体活動メソッドを登壇メンバーへ伝授しながら、「新企画を通して、スポーツでも仕事でもコンディショニングの重要性を伝えていきたい」と述べた。生涯現役であるための秘訣については、「まず、元気であること。そして好奇心を持って、何かに集中することが大切」とコメント。自身のマネキンと同じポーズを取り、柔軟で鍛え上げられた姿を見せて会場を後にした。

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【シック・ジャパン 後藤秀夫社長】「シック」65周年の今年は過去最高の売り上げを宣言

PROFILE: 後藤秀夫/社長

後藤秀夫/社長
PROFILE: (ごとう・ひでお)MBA、米国サンダーバード国際経営大学院卒業後、1996年にジョンソン・エンド・ジョンソンでキャリアをスタート。営業・マーケティングを経験後、2005年から日本ロレアルで日本と台湾での事業部長の要職を歴任し、ターンアラウンドや事業拡大に貢献。17年にヘンケル ビューティーケアの日本兼韓国の代表としてコンシューマー及びプロフェッショナルの両事業を統括。22年8月から現職 PHOTO : TAMEKI OSHIRO

「日本で最も革新的なビューティーグルーミングカンパニー」を目指すシック・ジャパンは、2022年から社内環境整備しながら新市場を創造する製品開発など数多くのイノベーションを生み出している。「シック(SCHICK)」日本上陸65周年を迎える25年も、シェアNo.1※1ブランドとして市場拡大をけん引していく。

事業改革のテーマは
「ターンアラウンド」

WWD:“ビューティーグルーミングカンパニー”を目指す中期経営計画2年目の成果は。

後藤秀夫社長(以下、後藤):24年は「ターンアラウンド」をテーマに事業改革を行った。期待以上の成果で売り上げは2桁成長、利益率も予想を上回る結果で着地。社員のエンゲージメントスコアも前回の57%から大幅にアップし81%と満足度が高い結果だった。高いパフォーマンスを発揮しやすい環境作りが評価され、24年11月には、世界150カ国・年間1万社を超える企業の働きがい調査を行う調査機関が25年版「働きがい認定企業」に選出。社内外から評価される形で2年目を締めくくれた。

WWD:売り上げを大きく伸ばした要因は。

後藤:戦略ブランドを絞り投資する中で、24年は新市場を創造する新製品に注力した。女性用では当社初スティックタイプの顔剃り専用美容オイルバームや女性向けでは珍しい6枚刃のボディーシェーバー、角質ケアをサポートするボディーシェービング用エマルジョンを発売して新市場を創造。男性用ではシェービング剤不要で剃れるソープ付きシェーバーを登場させ、伸長するボディーシェービング市場をさらに加速することができた。

WWD:「シックファースト トーキョー(SCHICK FIRST TOKYO)」の反響は。

後藤:発売翌月にはメンズシェーバー市場※2の売り上げトップ10位にランクインした。メンズシェーバーは、 これまで深剃りを追い求める傾向にあり、やわらかい髭を持つ若年層向けの商品が市場に存在しなかった。若年層とシニア層では髭の硬さが異なる点に着目。はじめてシェービング体験をする若年層はシェービングに肌への安全性を求めているため日本のチームが日本で日本人の肌に合わせて、セーフティーワイヤーを搭載した製品を開発。「はじめてのシェービングにやさしさを。」というコンセプトで「シックファースト トーキョー」を発売した。美意識の高いZ世代にあわせて、ホルダーなどのデザインでもこれまでのカミソリから離れて、トレンドのニュアンスカラーやジェンダーレスなデザイン、サステナブルなパッケージにした。シェービングを安全でシンプル、かつファッショナブルに使えるビューティツールとして昇華させた。消費者起点のイノベーションが成功した要因だと考えている。ビューティアンバサダーのINIは、サバイバルオーディション番組の国民投票で誕生している背景から、ファンのエンゲージメントが非常に高い。ブランドとビューティアンバサダー、ファン、そして消費者と最終接点となる大切な店頭とが同じ目線でWIN-WIN-WIN-WIN-WINを形成し、一緒に日本のメンズビューティを盛り上げようとする新しいエンゲージメントモデルが生まれている。

WWD:目標としていたエンゲージメントスコアの8割超えを早々に達成できた理由は。

後藤:最初に設定したパーパスやビジョンが浸透し、共感が強まっているのが大きい。戦略ブランドを明確にし、28年までの新製品計画を立てているので社員が、「イノベーションを語れる新製品がいくつも控えている」と会社の未来にワクワクする状態でいられる。また、パーパスやビジョンと同時に、社員への行動指針として「ピープルファースト」「ムーブフォワード」「リッスンアップ、スピークアップ」「オウン イット トゥギャザー」という4つのバリューを定義し、社員が意識的に体現することで成果に結びつくリーダーシップ開発につなげている。3年目は新たなビジョンのもと、販売した製品を軸とした成長拡大を見込んでいる。行動規範が数字という形で見えると、それがまた新たな成功体験と結びつく。挑戦して失敗から学び成功体験が重なれば、その成功は正しい行動だという確信に変わり、それが組織の当然となり、やがて企業文化へと浸透していく。そんな環境下で社員が働けば必然的にポジティブスコアは高まっていく。

WWD:25年もイノベーションを控えている?

後藤:25年は「シック」が日本上陸65周年を迎える。2月には大人男性に向けて当社初のシェービングからスキンケアまでをワンストップで提案するトータル・グルーミングケアブランド「プロジスタ(PROGISTA)」が登場するほか、女性用「サロンプラス(SALON+)」からメイク直し感覚でうぶ毛やボディーの剃り残しをケアできるリップスティック型のコンパクトシェーバー、当社初の男性・女性用の除毛クリームなどを続々と発売する。65周年という節目の年に日本で過去最高の売り上げを作ることができれば象徴的な出来事になる。そして26年は売り上げ記録をさらに更新していく。実は26年こそ大規模イノベーションが控えており、全ての戦略ブランドからこれまでの市場にない新製品を投入する予定だ。来年はさらにもう1段階上のステージに行くことができると期待している。

※1 29年連続国内ウェットシェービング販売シェアNo.1:インテージSRI+カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)1995年11月~2024年10月各年メーカー別累計販売金額、
※2 インテージSRI+ カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)(2024年10月)メーカー別累計販売金額

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『世界中の人を美しく』

「美は人を変える」と信じて自身を含め日本人消費者を美しくすることを楽しんでいる。日本の枠を超えて世界中の人々を美しくして、ワクワク感と幸せを感じる毎日を届けていきたい。

COMPANY DATA
シック・ジャパン

世界50カ国以上でビジネスを展開しているエッジウェルパーソナルケアグループの一員で、「シック」は日本市場におけるウェットシェービング業界をけん引する存在。ビューティグルーミングを通して一人でも多くの顧客にワクワク感と幸せを感じてもらえる毎日を提供することをパーパスとし事業を推進している。主力製品は男性用の「ハイドロ5(HYDRO5)」「スタイリングパートナー(STYLING PARTNER)」「シックファースト トーキョー」、女性用の「サロンプラス」「ハイドロシルク(HYDROSILK)」「イントゥイション(INTUITION)」など

TEXT : WAKANA NAKADE


問い合わせ先
シック・ジャパンお客様相談室
03-5487-6801

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【シック・ジャパン 後藤秀夫社長】「シック」65周年の今年は過去最高の売り上げを宣言

PROFILE: 後藤秀夫/社長

後藤秀夫/社長
PROFILE: (ごとう・ひでお)MBA、米国サンダーバード国際経営大学院卒業後、1996年にジョンソン・エンド・ジョンソンでキャリアをスタート。営業・マーケティングを経験後、2005年から日本ロレアルで日本と台湾での事業部長の要職を歴任し、ターンアラウンドや事業拡大に貢献。17年にヘンケル ビューティーケアの日本兼韓国の代表としてコンシューマー及びプロフェッショナルの両事業を統括。22年8月から現職 PHOTO : TAMEKI OSHIRO

「日本で最も革新的なビューティーグルーミングカンパニー」を目指すシック・ジャパンは、2022年から社内環境整備しながら新市場を創造する製品開発など数多くのイノベーションを生み出している。「シック(SCHICK)」日本上陸65周年を迎える25年も、シェアNo.1※1ブランドとして市場拡大をけん引していく。

事業改革のテーマは
「ターンアラウンド」

WWD:“ビューティーグルーミングカンパニー”を目指す中期経営計画2年目の成果は。

後藤秀夫社長(以下、後藤):24年は「ターンアラウンド」をテーマに事業改革を行った。期待以上の成果で売り上げは2桁成長、利益率も予想を上回る結果で着地。社員のエンゲージメントスコアも前回の57%から大幅にアップし81%と満足度が高い結果だった。高いパフォーマンスを発揮しやすい環境作りが評価され、24年11月には、世界150カ国・年間1万社を超える企業の働きがい調査を行う調査機関が25年版「働きがい認定企業」に選出。社内外から評価される形で2年目を締めくくれた。

WWD:売り上げを大きく伸ばした要因は。

後藤:戦略ブランドを絞り投資する中で、24年は新市場を創造する新製品に注力した。女性用では当社初スティックタイプの顔剃り専用美容オイルバームや女性向けでは珍しい6枚刃のボディーシェーバー、角質ケアをサポートするボディーシェービング用エマルジョンを発売して新市場を創造。男性用ではシェービング剤不要で剃れるソープ付きシェーバーを登場させ、伸長するボディーシェービング市場をさらに加速することができた。

WWD:「シックファースト トーキョー(SCHICK FIRST TOKYO)」の反響は。

後藤:発売翌月にはメンズシェーバー市場※2の売り上げトップ10位にランクインした。メンズシェーバーは、 これまで深剃りを追い求める傾向にあり、やわらかい髭を持つ若年層向けの商品が市場に存在しなかった。若年層とシニア層では髭の硬さが異なる点に着目。はじめてシェービング体験をする若年層はシェービングに肌への安全性を求めているため日本のチームが日本で日本人の肌に合わせて、セーフティーワイヤーを搭載した製品を開発。「はじめてのシェービングにやさしさを。」というコンセプトで「シックファースト トーキョー」を発売した。美意識の高いZ世代にあわせて、ホルダーなどのデザインでもこれまでのカミソリから離れて、トレンドのニュアンスカラーやジェンダーレスなデザイン、サステナブルなパッケージにした。シェービングを安全でシンプル、かつファッショナブルに使えるビューティツールとして昇華させた。消費者起点のイノベーションが成功した要因だと考えている。ビューティアンバサダーのINIは、サバイバルオーディション番組の国民投票で誕生している背景から、ファンのエンゲージメントが非常に高い。ブランドとビューティアンバサダー、ファン、そして消費者と最終接点となる大切な店頭とが同じ目線でWIN-WIN-WIN-WIN-WINを形成し、一緒に日本のメンズビューティを盛り上げようとする新しいエンゲージメントモデルが生まれている。

WWD:目標としていたエンゲージメントスコアの8割超えを早々に達成できた理由は。

後藤:最初に設定したパーパスやビジョンが浸透し、共感が強まっているのが大きい。戦略ブランドを明確にし、28年までの新製品計画を立てているので社員が、「イノベーションを語れる新製品がいくつも控えている」と会社の未来にワクワクする状態でいられる。また、パーパスやビジョンと同時に、社員への行動指針として「ピープルファースト」「ムーブフォワード」「リッスンアップ、スピークアップ」「オウン イット トゥギャザー」という4つのバリューを定義し、社員が意識的に体現することで成果に結びつくリーダーシップ開発につなげている。3年目は新たなビジョンのもと、販売した製品を軸とした成長拡大を見込んでいる。行動規範が数字という形で見えると、それがまた新たな成功体験と結びつく。挑戦して失敗から学び成功体験が重なれば、その成功は正しい行動だという確信に変わり、それが組織の当然となり、やがて企業文化へと浸透していく。そんな環境下で社員が働けば必然的にポジティブスコアは高まっていく。

WWD:25年もイノベーションを控えている?

後藤:25年は「シック」が日本上陸65周年を迎える。2月には大人男性に向けて当社初のシェービングからスキンケアまでをワンストップで提案するトータル・グルーミングケアブランド「プロジスタ(PROGISTA)」が登場するほか、女性用「サロンプラス(SALON+)」からメイク直し感覚でうぶ毛やボディーの剃り残しをケアできるリップスティック型のコンパクトシェーバー、当社初の男性・女性用の除毛クリームなどを続々と発売する。65周年という節目の年に日本で過去最高の売り上げを作ることができれば象徴的な出来事になる。そして26年は売り上げ記録をさらに更新していく。実は26年こそ大規模イノベーションが控えており、全ての戦略ブランドからこれまでの市場にない新製品を投入する予定だ。来年はさらにもう1段階上のステージに行くことができると期待している。

※1 29年連続国内ウェットシェービング販売シェアNo.1:インテージSRI+カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)1995年11月~2024年10月各年メーカー別累計販売金額、
※2 インテージSRI+ カミソリ市場(ホルダー、ディスポーザブル、替刃)(2024年10月)メーカー別累計販売金額

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『世界中の人を美しく』

「美は人を変える」と信じて自身を含め日本人消費者を美しくすることを楽しんでいる。日本の枠を超えて世界中の人々を美しくして、ワクワク感と幸せを感じる毎日を届けていきたい。

COMPANY DATA
シック・ジャパン

世界50カ国以上でビジネスを展開しているエッジウェルパーソナルケアグループの一員で、「シック」は日本市場におけるウェットシェービング業界をけん引する存在。ビューティグルーミングを通して一人でも多くの顧客にワクワク感と幸せを感じてもらえる毎日を提供することをパーパスとし事業を推進している。主力製品は男性用の「ハイドロ5(HYDRO5)」「スタイリングパートナー(STYLING PARTNER)」「シックファースト トーキョー」、女性用の「サロンプラス」「ハイドロシルク(HYDROSILK)」「イントゥイション(INTUITION)」など

TEXT : WAKANA NAKADE


問い合わせ先
シック・ジャパンお客様相談室
03-5487-6801

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【GARDE 室賢治社長】40周年を記念、ニューヨークにアートギャラリー開設

PROFILE: 室賢治/社長

室賢治/社長
PROFILE: (むろ・けんじ)1965年生まれ、大阪府出身。武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科を卒業後、89年に三越に入社して店舗デザイン部に配属。2015年にGARDEに入社し、16年から香港駐在を経験。22年1月に現職に就任し、ラグジュアリーブランドの店舗やホテル、オフィスのデザイン、国内外の大型百貨店の全館デザインを手掛けるBtoBカンパニーGARDEの成長をけん引 PHOTO:SHUHEI SHINE

GARDE(ギャルド)はラグジュアリーブランドや百貨店、ホテル、オフィスなどの空間デザインとブランディングを手掛ける企業。特にラグジュアリーブランドの店舗設計においては国内トップシェアを誇り、世界11都市に事業拠点を構える。2025年に創業40周年を迎えた。

25年夏、西武池袋本店の
改装オープンも手掛ける

WWD:自社の強みをどう分析しているか。

室賢治社長(以下、室):世界の一流企業と数多く取引しており、信頼を得ている点が強みだ。ファッションでは、いわゆる3大コングロマリットを中心にインポートラグジュアリーブランドの店舗設計を80ブランド以上手掛けており、日本でトップシェアを誇っている。24年は新たな海外トップブランドとの新規契約もあり、可能性がより広がった。ほかにもGAFA系企業のオフィス、世界大手ホテルチェーン、レジデンスなどの内装設計を手掛けている。

WWD:シェアナンバーワンを維持する秘訣は。

室:ラグジュアリーブランドは、ジャパン社および本国のヘッドクオーターと信頼関係を築くこと。そのために常々意識していることが、顧客第一の姿勢とサービスのクオリティー向上だ。一流企業はジャンルを問わず、クオリティーを維持することが彼らのブランディング向上に何よりも直結する。当社は語学力と技術力に長けた少数精鋭のスタッフで、クオリティーを高めることを徹底している。

WWD:世界11都市に拠点があることも大きな特徴だ。

室:アジアから北米、欧州、中東まで主要都市にオフィスを構えている。24年11月には新たにインドネシアのジャカルタに拠点を作った。現地の建築事務所との提携で始動し、すでに依頼がかなり増えている。中国経済がここ1〜2年減速している一方で、コロナ禍以前から力を入れているASEANには大きな可能性を感じている。個人の消費意欲が高く、再開発投資案件も多い。

WWD:空間デザインにおいて重視していることは。

室:日本のミニマリズムの哲学だ。特に商業の空間においては、環境が語りすぎると本来の主役である商品が死んでしまう。ホテルも装飾過多は疲れるし、最近は長期滞在が主流なので、なおさら宿泊客の心を整えるミニマルな空間とホスピタリティーが求められている。機能性を残しながらミニマリズムを追求して削ぎ落とすアプローチは、技術力がないと安っぽくなってしまうため、難易度が高い。だからこそ、われわれの武器になっている。

WWD:24年の業績を振り返ると。

室:かなりの増収増益を達成した。多くのブランドが出店を加速し、さらにトップブランドは大型化と路面化が顕著だったことがその要因。売り上げ好調を背景に各社出店意欲が旺盛だったが、この傾向は日本に限られており、訪日客の恩恵に依る部分も大きい。日本人の購買が伴っていない状況を危惧しているブランドも少なくない。百貨店も本店や旗艦店の売り上げが絶好調のため、ブランド店舗の増床案件が続いた。25年も当社の業績は堅調が続くと見ているが、デベロッパーは建築コスト高騰で新規開業や改装を絞っている。楽観はしていない。

WWD:西武池袋本店の25年夏の改装オープンが業界内外で大きな話題だが、同店の設計も手掛ける。

室:西武池袋本店は内外装を担当している。私自身が百貨店の店舗デザイン部出身のため、百貨店の改装や出店は得意分野の1つ。これまで阪急うめだ本店の大規模改装や寧波阪急の立ち上げなどもご一緒してきた。VIPルームなど、顧客向けサロンの案件依頼も引き続き多い。

WWD:この1月には、新規事業としてニューヨークにアートギャラリーも開設した。その意図は。

室:創業40周年を記念する事業の一つとして、チェルシーに常設のギャラリーをオープンした。当社は空間デザインを本業としつつ、アーティスト支援にもこれまでも力を注いできた。09年には建築家やアーティストの社会的地位向上を目指した非営利団体ADF(青山デザインフォーラム)を設立し、創作活動をサポート。ホテルやレジデンスを設計する際、数多くのアートを施主に購入してもらうこともあり、現代アーティストとのネットワークが構築できている。ニューヨークに新設したギャラリーを通して、施主と作家をつなぐ場を提供したい。(観光名所でもある空中庭園の)ハイラインに直結する好立地で、240㎡のスペースにコンテンポラリーアートを展示する。このエリアはアジアの若手コンテンポラリーアーティストに限定したギャラリーが少なく、チャンスがあると期待する。ホテルやレジデンスだけでなく、ファッションブランドからも店内を飾るアートの問い合わせは多く、本業との親和性が高い事業だ。

WWD:改めて、25年の注力ポイントや戦略は。

室:空間デザインにおいては、長年仕込んできた大きなビジネスがいよいよお披露目できそうだ。ブランド店舗の大型化の流れは24年と同様に続くと見ている。取引先に対して顧客満足度を高め、ブランド価値向上に貢献して収益を上げていく。また、当社の認知度を上げる努力も強める。人材不足がますます深刻になる中で、人や働く環境に投資し、ここで働きたいとより強く思ってもらえる企業の姿を目指していく。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『チベットで瞑想』

宗教文化が息づく建築空間に身を置いて、都市では味わえない体験がしたい。きっかけは、昔観た映画の「セブン・イヤーズ・イン・チベット」。高山病などのリスクを伴い簡単には行けないような場所で瞑想をしたら、価値観が変わりそうだ。

COMPANY DATA
GARDE

1985年にギャルド21として創業。97年にミラノオフィスを開設し、イタリアブランドの日本市場出店をサポート。その後、ニューヨークやロサンゼルス、パリ、シンガポールなどに順次オフィスを開設すると共に、現地で法人登録。現在、世界11都市に拠点を構える。2018年に社名をGARDEに変更。20年に不動産仲介・売買サービス事業部を開設、23年に観光・地方創生事業、メタバース事業開始、24年エコバディスのサステナビリティ審査でシルバー取得

TEXT:CHIKAKO ICHINOI


問い合わせ先
GARDE
03-3407-0007

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【クイーポ 岡田敏社長】3つの事業でバッグのディストリビューターを目指す

PROFILE: 岡田敏/社長

岡田敏/社長
PROFILE: (おかだ・さとし)1960年富山県生まれ。82年、小杉産業(現コスギ)に入社。90年クイーポに入社。経理部・総務部配属後、営業本部長を経て、2009年に社長就任。岡田國久・創業者の意志を受け継ぎ、ファッションとエコロジーの融合を軸とした経営を行う PHOTO:KAZUO YOSHIDA

国内バッグメーカーの大手クイーポは、ライセンスビジネス全盛だった1990年代にオリジナルブランド「ゲンテン」をスタート。エコとファッション性を両立したブランドは、ビジネスモデルにおいても、ソーシャルグッドなブランディングにおいても先駆的存在となった。そんな会社が見通す、2025年のバッグ業界、そして会社の姿とは?

ライセンス、インポート、オリジナルの3本柱に
OEMやODMの機能を拡充

WWD:バッグ業界、そしてクイーポの2024年は?

岡田敏社長(以下、岡田):市場の二極化はますます進行し、売れるアイテムも多様化が進んでいる。バッグ業界は、企業やブランドごとの好不調が鮮明になっている印象だ。クイーポは新事業の推進に伴う新しい顧客の獲得と、既存事業の活性化で、売り上げは23年に比べて2ケタ増。為替も含めて外部環境は厳しいが、アフターコロナは成長を続けている。コロナ禍で推進したDXと職務の効率化で、構造改革やブランド・販路の見直しを進めることができた。当時から百貨店の平場が将来的に減ることは予測していたので、直営の強化とオリジナルブランド「ゲンテン」の活性化、そしてECを含むDXに取り組んできた。今の売り上げは、百貨店で全体の半分、直営店で2割、ECで2割、そのほかの事業で1割だ。

WWD:かつての主力だったライセンスブランドも堅調か?業界全体では、残存者利益を奪い合っている印象だ。

岡田:一世を風靡した「ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン」で、我々はライセンスビジネスの良さも怖さも知った。今はいずれも順調だ。四半世紀以上続ける「アナ スイ」や「ダックス」は、企画担当者が独創性やクリエイティビティーを追求する一方で販売員の声を聞き、同質化することなく独自性を保っている。一方の「クレイサス」は、完全にマーケットイン。「今、求められているもの」を常に研究して、我々のモノ作りで品質を担保している。「ランバン オン ブルー」は、ランバン グループと提携する伊藤忠商事がブランドを育み、ライセンシー各社と共に元気だ。

WWD:とはいえ、かつて販路の中心だった百貨店の平場は減少している。

岡田:それでも地方などに目を向ければ、平場を大事にしている百貨店は今も多い。だが百貨店が消滅した県が増えていることを考えると、今後は専門店と深く取り組んだり、インポーターのように自社ブランドを集積したセレクト業態などを検討したりの必要があるだろう。

WWD:インポーターとしての役割も加速している。

岡田:「ゲラルディーニ」は、軽量素材中心だが、しっかり戦えている。軽くて扱いやすい“ソフティ”のバッグは、高齢社会が進行する中でますます重要になるだろう。レザーアイテムも売れており、今年はすでに2店舗の拡大が決まっている。「フォレ・ル・パージュ」は18世紀からの歴史と、アイコニックな“エカイユ”のモチーフでインバウンドに人気。東南アジアのファンが日本橋三越本店に大挙してくださっている。韓国ブランドの「ジョセフアンドステイシー」で20代を、「RSVP」で30代の高感度層を捉えたい。今後も新たな年齢層にリーチできそうな、独特の素材を使ったブランドがあれば、積極的にインポートしたい。ゆくゆくはインポートブランドを集積して、新しい時代の百貨店のコーナーを作りたい。

WWD:インポートが主体の平場は、7万〜10万円くらいのバッグを欲する百貨店の需要に応えそうだ。

岡田:構造改革の一環で、インポートブランドを担う事業部が立ち上がっている。

WWD:「ゲンテン」は、昨年25周年を迎えた。

岡田:日本にサステナブルなんて言葉がない頃から、エコロジーとファッションの両立を目指してきた。幸い、得意先が早々に賛同して下さって、ナイロンバッグ全盛の時代、若い世代には新鮮で、年配にはなつかしいバッグとして支持を集めた。タンニンなめしのレザーの研究を続け、「経年変化」という言葉を使った第一人者だと自負している。先代の岡田國久は常々、「『ゲンテン』で大海に波紋を投げかけたい」と話していた。エコロジーという言葉はサステナブルに変わったが、結果彼の言葉通り、世の中の多くのブランドは地球環境とファッション性を両立するようになった。上代を抑えるために構えたタイの自社工場を含め、25年前からサステナブルなブランドとして先行投資してきた「ゲンテン」を日本発信のラグジュアリーブランドにしたい。海外のラグジュアリーブランドに絶対勝てないのは、歴史だけ。それ以外は、「ゲンテン」ならではのラグジュアリーを定義して、課題を一つずつクリアしていけば、絶対に勝てると思っている。付加価値を追求して高価格帯の商品を作ったり、環境意識が高い若い世代にアピールしたりの努力を続け、「ゲンテン」を常に輝きを持ったブランドに誘いたい。

WWD:ライセンス、インポート、そしてオリジナル、数千円から十数万円まで、さまざまなブランドを取り扱う。

岡田:目指すのは、バッグのディストリビューター。ここにOEM、ODMの機能も加え、バッグのことならクイーポに相談しようという存在になりたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『先代が夢見たゲンテン村』

先代が夢見つつも形にできなかった「ゲンテン村」の準備を進めたい。美術館や博物館を周り感性を磨いて、次の3代目が「ゲンテン村」を実現できる土台を作る。

COMPANY DATA
クイーポ

創業は1965年。ハンドバッグを中心としたファッションアイテムの企画・製造・販売を手掛け、創業60周年を迎えた。70年代には日本で初めてライセンスというビジネススタイルを始め、80年代からは数々のブランドと契約を結んで日本のバッグシーンをリードした。現在は「ゲンテン」などのオリジナルと、「アナ スイ」をはじめとしたライセンスブランドのほか、「フォレ・ル・パージュ」や「RSVP」「ジョセフアンドステイシー」などのインポートブランドを扱いタイに自社工場を構える。従業員数は200人


問い合わせ先
クイーポ(代表)
03-3268-9111

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【エスモードアート 祢冝裕貴CEO】人を笑顔にするビジネスを 心身健やかに暮らせる社会を目指して

PROFILE: 祢冝裕貴/CEO

祢冝裕貴/CEO
PROFILE: (ねぎ・ひろき)1978年6月28日生まれ、大阪府出身。関西学院大学大学院の経営戦略科を修了。新聞社の広告局で勤務し、ファッションイベントの運営や協賛営業、大手流通会社の広告営業を担当した。その後PR企業に転職し、CMをはじめとするメディア戦略や、タレント・モデルとの商品開発コンサルティング業に従事。2012年にジュエリーブランド「ステラハリウッド」を創業し、21年にエスモードアートを設立した PHOTO : MARIKO KOBAYASHI

表参道に実店舗を構えるジュエリーブランド「ステラハリウッド」とビーガンフードショップ「ザ ビー(THE_B)」が、20~40代の女性を中心に支持を集めている。これらを手掛けるのは、2021年創業のエスモードアート。祢冝裕貴CEOは「人を笑顔にするtoCビジネスがしたい」と話す。

ジュエリーとフードに次ぐ
基幹ブランドの開発目指す

WWD:エスモードアート創業の経緯は?

祢冝裕貴CEO(以下、祢冝):私は当社を立ち上げる以前、新聞社に広告営業として勤務したり、ファッションアイテムを扱うPR企業に所属したりしていた。どちらもtoBビジネスであり、「お客さまに直接アプローチできる事業を行いたい」という思いが高まっていたところ、ジュエリー市場に詳しい知人と共に「ステラハリウッド」をスタートした。そこから程なくしてサラダボウルやアサイーボウルを提供するカフェ「ザ ビー」もオープンし、これらを取りまとめる会社としてエスモードアートを設立した。“心身共に豊かに暮らせる社会を実現する”をミッションにしており、社名の「エス」にはソーシャルグッドなことをしたいという思いを込めて、“サステナブル”“ソーシャル”“ソリューション”などの頭文字「S」を盛り込んだ。

WWD:「ステラハリウッド」「ザ ビー」以外の事業は?

祢冝:アーティストやインフルエンサーが、アクセサリーや香水の新規ブランドを立ち上げる際のサポートもしている。そのほか、オリジナルのスキンケアブランド「ベグスキン」の企画販売や、韓国アパレルブランド「ビバスタジオ」の代理店業務を行う。

WWD:会社としての強みは?

祢冝:ファンマーケティングだ。人々は今、“誰から買うか”を重要視している。「商品の背景にいる人にどれほど共感を持てるか?」が消費者にとって購買の決め手になるし、共感を誘うアーティストやインフルエンサーをブランドの“顔”とすることで、彼らに納得度の高いショッピング体験を提供できる。私自身、広告やPRの現場にいたので、どんなアーティストやインフルエンサーが今、影響力が大きいのかは、自然に追えている。当社の社員も、ブランドとの親和性が高い魅力あふれるインフルエンサーを発掘することを得意としており、これまでに多くの協業を実施してきた。例えば「ステラハリウッド」では、24年のホリデーはジェンダーレスなイメージを打ち出したいと考え、ネットフリックスシリーズ「ボーイフレンド」で人気に火が付いた同性カップルのダイシュン(中井大&中西瞬)とコラボジュエリーを発売し、良い反響を得た。気兼ねなく提案したり、最近のトレンドなどについて意見をかったつに交換したりできる自由な社風も相まって、社員からの意見を吸い上げられている。23年3月にスタートした俳優の高橋文哉さんプロデュースのアクセサリーブランド「ブランク スペース」のように、こちらからブランド立ち上げを提案して、協業することもある。

WWD:業績は順調か?

祢冝:設立から10年以上がたつ「ステラハリウッド」は、堅調に売り上げを伸ばしてきた。卸はほとんど行わず、直営店とECで直販することによって、ブランドイメージと流通をコントロールし、少しずつ成長できる状態を作っている。映画のヒロインのように身に着ける人を輝かせるアクセサリーというコンセプトで、特にシェルパールのアイテムが人気。価格以上に見える品質とデザインのバランスが支持される要因と考えている。今後20年、30年続くブランドに育てるためには、お客さまに飽きられない状態を作る必要がある。フレグランスなど、カテゴリーを増やすことも検討している。「ザ ビー」もアサイーボウルブームを追い風に、店舗には連日行列ができており好調だ。24年12月には中目黒に2号店をオープンした。アサイーペーストなどECでの販売を強化する。食事は心身の健康を作る。お客さまに笑顔で過ごしてもらいたいと願っている。

WWD:現在の課題は?

祢冝:社員のお客さまに対する意識をさらに高めることだ。「ステラハリウッド」はECの売り上げ割合が大きく、直接顧客と接する機会が限られている。多くのお客さまに商品を手に取っていただいているにもかかわらず、その実感が持ちづらく、社員が顧客視点に立って考えることが難しいと感じている。

WWD:今後の展望は?

祢冝:現在の基幹ブランドを成長させながら、新事業の種まきを行う。具体的に25年に実施したいのは、サステナブルでウェルビーイングなブランドのローンチだ。人を笑顔にするためには、ウェルビーイング領域の強化が欠かせない。快適な生活をサポートできる着心地のよいアパレルアイテムを開発したい。また、ゆくゆくはアジア市場を中心に海外進出をしたいと考えている。韓国がエンタメやファッションの分野で勢いづいているように、日本も負けていられない。ただ、当社は、ビジネスの急成長に重きを置いていない。ゆっくり着実にお客さまのニーズに応えた上で、心身共に豊に暮らせる社会の輪を海外市場にも広げていきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『結婚』

独身なので結婚したい。現在、公私共に良きパートナーを見つけるため婚活中。エスモードアートは創業から3年がたち、事業数も増えて今が踏ん張りどころ。すてきな人に巡り会えれば、それが仕事に生きるはず。

COMPANY DATA
エスモードアート

2021年に祢冝裕貴CEOが設立。12年にジュエリーブランド「ステラハリウッド」を、18年にビーガンフードショップ「ザ ビー」を立ち上げたことから、両ブランドを運営する企業として始まった。現在は、これらに加えてスキンケアブランド「ベグスキン」の企画販売や韓国アパレルブランド「ビバスタジオ」の販売代理業務を手掛ける。モデルの梨花やインフルエンサーのダイシュンらとコラボ企画も実施してきた。現在の従業員数は68人で、売り上げは非公開


問い合わせ先
エスモードアート
03-6712-6461

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【和光 庭崎紀代子社長】対話を大切に、「新たな和光像」を提示する

PROFILE: 庭崎紀代子/社長

庭崎紀代子/社長
PROFILE: ((にわさき・きよこ)1986年に服部セイコー(現セイコーグループ)に入社。2001年からセイコーウオッチにて、主力ブランドである「グランドセイコー」などのグローバル・マーケティングを牽引。20年以降は、セイコーグループおよび和光の役員として、セイコーハウスを発信拠点とするグループのブランディング施策をリードするほか、和光の成長戦略策定とその推進に深く携わる。23年11月から現職 PHOTO : MIKA HASHIMOTO

セイコーグループの傘下にあり、セイコーのラグジュアリーウオッチ「グランドセイコー」をはじめ、時計・宝飾品やアパレル、革製品、室内用品、食品を幅広く取りそろえる和光。銀座4丁目交差点に面し、銀座のランドマーク的存在でもある。2023年に社長に就任し、地階を「アーツアンドカルチャー」フロアにリニューアルするなど、歴史と伝統ある和光に変革をもたらしてきた庭崎紀代子社長に話を聞く。

WWD:和光の社長に就任して1年。2024年はどんな年だったか。

庭崎紀代子社長(以下、庭崎):総じて大変好調な1年だった。訪日外国人客の増加を背景に、和光にも海外からのお客さまがかなり増えている。国内のお客さまの売り上げも増加しているが、伸び率としてはインバウンド売り上げの方が若干高い。「グランドセイコー」などのウオッチはもちろん、近年注力している「アショカダイヤモンド」など、高額ジュエリーも好調に推移している。ファッションもオリジナル商材を増やしていて、レザーアイテムや、シーンに合わせて自由な組み合わせでコーディネートを楽しめるウィメンズアパレル「ニュークローゼット」も売り上げを伸ばしている。加えて、7月にリニューアルした地階の「アーツアンドカルチャー」フロアが20〜40代の新しいお客さまを呼び込み、和光の新たな入り口になっている。

WWD:地階のリニューアルに象徴される和光の変革はどのような経緯で進んだのか。

庭崎:和光は、お客さまと共に歳を重ね、危機感を抱いていた。ブランドは常に進化する必要がある。社内には変革に対する心配の声や抵抗もあったが、結果的に、コロナ禍が変革の直接的なきっかけとなった。銀座から人が消え、店舗を閉めざるを得ない期間に、前任の石井俊太郎(現・セイコーミュージアム 銀座館長)と「新たな和光像」について議論を重ねることができた。

人と人がつながる
日本文化の発信拠点へ

    WWD:目指すべき「新たな和光像」とは何か。

    庭崎:インバウンド需要に見て取れるように、日本の文化やクラフツマンシップに対して、世界から関心と敬意が寄せられている。セイコーグループ全体として、時計やシステムソリューションを販売して高い技術力を提供するだけでなく、社会的価値や、人の心を動かす感性的価値も提供することを目指すなかで、和光こそ、日本の奥深い美意識、手仕事の繊細さ、おもてなし精神などの感性的価値を、実際に体験できる場所として存在意義があると感じる。「グランドセイコー」のように海外に出てていくのではなく、日本の素晴らしさを体感したいと考える海外の富裕層を迎え入れるのが、和光なりの目指すべきグローバルなあり方だ。

    WWD:変革が必要な部分と、大事にすべき部分のバランスは、どのようにとっているのか。

    庭崎:社員とオープンに議論をしている。ディレクターの強いリーダーシップで方向転換をする海外ブランドとは違い、組織で動くため、社員全体の考え方を変えていくには時間が必要だ。セイコーグループ創業者の服部金太郎が残した「常に時代の一歩先を行く」という言葉に象徴される創業精神など、大切なDNAは残しつつ、時代に応じて変化が必要な部分には手を加えていく。

    WWD:地階「アーツアンドカルチャー」フロアは今後どのように発展していくのか。

    庭崎:地階は、日本のクラフツマンシップや美意識を、より尖った形で表現できる場所。それは「CFCL」や「セッチュウ」などの取り扱いブランドや、フロア中央の舞台で行う展示にも現れている。展示作家も頻繁に在廊し、いつの間にかお客さまや作家同士で話し込んでいることもある。このように人と人とが自然につながっていくのが、モノを売る場所としてのあるべき姿だと感じる。時計の針を模した什器も、人が交差するイメージや、隣の人との会話が自然に生まれるヨーロッパのカフェの長テーブルに着想を得ている。今後、日本の作り手たちに場を提供し、交流の基盤になるような場所を目指す。

    WWD:格式の高さや重厚感に目が行く従来の和光とは一味違った空間構成だ。

    庭崎:新しいラグジュアリーを提示するため、軽やかで開放感のある空間を意識している。肩肘張らずに心地よく過ごせる場所こそ、現代の富裕層に響くのではないか。その上で「アメイジング 和光」というキャッチフレーズに象徴される「驚き」を提供していく。魅力的な売り場作りを通して、「セイコーグループの発信拠点」と言われる和光を、いずれは「日本文化の発信拠点」と言ってもらいたい。

    WWD:25年以降の展望と目標について。

    庭崎:一昨年、ディズニー創立100周年を記念し、期間限定で時計塔をミッキーマウスのデザインにした。賛否はあったが、多くの人は喜んでくれた。今後も、時に大胆に、日本のラグジュアリーブランドとしての和光を世界に発信するための施策を打つ。今、社内のモチベーションが非常に高く、自発的に提案をしてくれる社員が増えている。保守的にならず、皆でいろんなチャレンジをしたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『世界50カ国の訪問を目指す』

幾度も海外出張をしてきたが、訪問国カウントアプリによれば、訪れたことがあるのは約30カ国。治安の悪い地域は除き、現実的に50カ国を訪問するのが夢。今年は、スペインのリゾート地、サン・セバスチャンを訪れ、豊かな食文化を楽しみたい。

COMPANY DATA
和光

1881年創業の服部時計店の小売り部門を継承し、1947年に設立。銀座のランドマークとして知られる時計塔のある建物で、時計をはじめ、宝飾品、紳士・婦人用品、美術工芸品など、多岐にわたる品物を取り扱う。顧客の声を取り入れて独自に開発したオリジナルアイテムや、国内外から厳しい目で選び抜いた高品質の品物が店頭に並ぶ。長い歴史と伝統の中で培ってきた上質へのこだわりと、おもてなしの精神を大切にしている


問い合わせ先
和光
03-3562-2111

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「アダム エ ロペ」×「ハンター」 コラボ第1弾 “ローファーミュール”を発売

「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は、「ハンター(HUNTER)」とのコラボレーションアイテム第1弾として、“ローファーミュール”(2万7500円)を3月5日に発売する。本アイテムは、2月5日から、ジュンの公式オンラインショッピングストア「ジャドール ジュン オンライン」で予約を開始した。

今回のコラボでは、アッパー部分に配された「ハンター」のアイコンともいえる赤フレームのロゴを、ブラックフレームに変更したローファーミュールを制作。耐水性レザーを使用したアッパーと、ポリエステル素材のライニングで、季節や天候に左右されずに着用が可能。さらに、軽量化を実現したEVA100%のチャンキーソールは、履き心地の良さをかなえる。ウィメンズは23.0〜25.0cm、メンズは26.0〜28.0cmを展開する。

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「アダム エ ロペ」×「ハンター」 コラボ第1弾 “ローファーミュール”を発売

「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」は、「ハンター(HUNTER)」とのコラボレーションアイテム第1弾として、“ローファーミュール”(2万7500円)を3月5日に発売する。本アイテムは、2月5日から、ジュンの公式オンラインショッピングストア「ジャドール ジュン オンライン」で予約を開始した。

今回のコラボでは、アッパー部分に配された「ハンター」のアイコンともいえる赤フレームのロゴを、ブラックフレームに変更したローファーミュールを制作。耐水性レザーを使用したアッパーと、ポリエステル素材のライニングで、季節や天候に左右されずに着用が可能。さらに、軽量化を実現したEVA100%のチャンキーソールは、履き心地の良さをかなえる。ウィメンズは23.0〜25.0cm、メンズは26.0〜28.0cmを展開する。

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「ディオール」が俳優アンナ・サワイをアンバサダーに起用 ドラマ「SHOGUN 将軍」でエミー賞

「ディオール(DIOR)」は、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターによるウィメンズコレクションのアンバサダーに、俳優のアンナ・サワイ(Anna Sawai)を起用した。

俳優アンナ・サワイとは?

サワイは1992年6月11日生まれ、ニュージーランド出身。真田広之が主演とプロデューサーを務めたドラマ「SHOGUN 将軍」で戸田鞠子役を演じ、第76回エミー賞でアジア人初となる主演女優賞を獲得。そのほか映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(原題「F9」)の出演などでも知られる。

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マルタン・マルジェラの大規模オークションが落札総額3億円を記録 約1600万円のアイテムも

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の創業者であるデザイナー、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)の史上最大規模のオークションが、2025年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークの初日である25年1月27日(現地時間)、パリ11区のヴォルテール大通り沿いにある廃墟で開催された。このオークションは、パリのモーリス オークション(MAURICE AUCTION)とロンドンのケリー テイラー オークションズ(KERRY TAYLOE AUCTIONS)の共催で、昨年末にアナウンスされるとSNSを中心に大きな話題となり、開催前に行われた展示会には2日間で約2000人が来場。また、関係者を招いたカクテルパーティーも開かれ、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」ウィメンズ アーティスティック ディレクターや、アードリアン・アピオラッザ(Adrian Appiolaza)「モスキーノ(MOSCHINO)」クリエイティブ・ディレクター、ジョバンナ・バッタリア・エンゲルバート(Giovanna Battaglia Engelbert)「スワロフスキー(SWAROVSKI)」クリエイティブ・ディレクターらが姿を見せた。

全ての出品物は、イタリアで高級ブランドのアパレル生産や自社ブランドを展開するキャスター(CASTER)のアンジェラ(Angela Picozzi)とエレナ・ピコッツィ(Elena Picozzi)創業者姉妹の私物だ。彼女たちは、イタリアファッション界の重要人物として知られ、当時無名だったマルタンを1980年代後半から支援していた母親グラツィエラ・ピコッツィ(Graziella Picozzi)の影響により、何十年にもわたって彼の作品を収集してきた。

アンジェラは、「出品物は、ファッション史の重要な一部であり、保護すべきものだと常に考えてきた。そして、時間が経つにつれ、マルタンの才能とビジョンがより広く知られ、研究され、語られ、そして着用されるべきだと感じるようにもなった。だからこそ、私たちは収集物を販売することを決めた」と語り、モーリス オークションの競売人サロメ・ピルソン(Salome Pirson)は「マルタン・マルジェラの世界観を反映した廃墟でのオークションの開催は、これまでのオークションにはないユニークな体験となった。多くの来場者とバイヤーに受け入れられたことを大変嬉しく思う」とコメントした。

出品物の多くは、オリジナルのパッケージに保管されているデッドストックや当時は店頭に並ばなかった非売品、さらにはマルタンが1988~89年に手掛けていたグラツィエラらとのコラボブランド「!」のアイテムまで、博物館に展示されるにふさわしいような初期作品だ。「!」は、“名前のないブランド”というコンセプトのもと4つのコレクションが制作され、88年のジャケットとベスト、ネクタイのセットや、70点のオリジナル手描きスケッチが入ったフォルダなどが出品された。また、「メゾン マルタン マルジェラ」89年春夏コレクションのジャケット制作時に使われたオリジナルの型紙や、ファックスで送られた初期コレクションのスケッチをまとめたフォルダなども登場。マルジェラは通常、スケッチを製造業者にファックスで送ることはなかったため、これらは非常に貴重な資料といえる。

だが、数ある出品物の中でも目玉は「メゾン マルタン マルジェラ」90年春夏コレクションのアイテムで、ペイントキャンバス製ブレザージャケットやパニアバッグ付きのパンツ、取り外し可能な袖が付いたスーツ、ガーゼ素材を使用したドレスのように着用するビッグベスト、複数の方法で着用可能なクリアビニールトップ、ジャボ風のブラなどは、1200~5000ユーロ(約19万~79万円)での落札が見込まれていた。

しかし、結果は予想を大幅に上回る形となり、同シーズンのブラック&ホワイトの水玉模様のウールスーツは10万1400ユーロ(約1612万円)で落札され、マルジェラの作品としては史上最高額を樹立。これに続く高額落札作品も、同シーズンのペイントキャンバス製ブレザージャケットの9万1000ユーロ(約1446万円)、パニアバッグ付きのパンツの8万5800ユーロ(約1364万円)、グレーウールジッパージャケット&パンツの6万5000ユーロ(約1033万円)、ホワイトコットンメッシュドレスの6万2400ユーロ(約992万円)だった。最終的には全270点が落札され、売上総額はフランスで開催されたファッションオークション史上最高額となる188万9000ユーロ(約3億円)を記録した。

モーリス オークションとケリー テイラー オークションズは、年に2回ファッションオークションを共催しており、これまで数々の世界記録を更新している。

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【ユニクロ2025年春夏展示会:前編】バリエ豊富にデニムを提案、ブラトップの新デザインにも期待

デニムの勢いが戻ってきている。リモートワークの定着とともにジャージー素材に支持が集まっていたが、外出機会の増加するにつれデニムの需要が回復しているという。昨年は、デニムを中心にさまざまな素材感を用意する「ジーユー(GU)」の“バレルレッグパンツ”(2990円)も話題を呼んだ。同じファーストリテイリング傘下の「ユニクロ(UNIQLO)」も、2025年春夏はデニムアイテムに注力している。

ジーンズは、裾にかけ自然に広がるシルエットが特徴のドレープフレアワイドジーンズ(※写真5枚目)や、かなりゆったりとしたワイドテーパードジーンズなど、シルエットで新鮮さを生み出している。1月10日発売の「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」とのコラボコレクション「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)で最も動きが良いのも、“ストレートジーンズ”(3990円)(※写真2枚目)とPR担当。デニムアイテム同士を掛け合わせた、春らしいさわやかなスタイリングを提案する。

ラウンジウエアやブラトップで猛暑を乗り越える

夏向けの商品では、開放感のあるワンピースやリネン混のハーフパンツなど着心地を追求したアイテムが多い。中でも、ストライプのラウンジウエア(※写真3枚目)は、リラックスしたシーンでの着用はもちろん、外着としても着られるようなデザインにこだわっており、「SNS上の話題が追い風となり、発売当初から良い動きを見せている」という。24年秋冬から「ユニクロ」全体のクリエイティブ・ディレクターに就いたクレア・ワイト・ケラーのお気に入りは、ブルーのギンガムチェックのワンピーススタイル(※写真1枚目)。バッグを含め、全身を同じトーンでそろえたスタイリングがポイントだ。

「昨夏、海外を中心にホルダーネックタイプが非常に良く売れた」(PR担当)というブラトップ(※写真7枚目)は、25年夏シーズンに向けて背中が大きく開いたデザイン(※写真9、10枚目)が仲間入り。涼しげなコーデをかなえるアイテムとして、売れ行きに期待をかける。

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【ユニクロ2025年春夏展示会:前編】バリエ豊富にデニムを提案、ブラトップの新デザインにも期待

デニムの勢いが戻ってきている。リモートワークの定着とともにジャージー素材に支持が集まっていたが、外出機会の増加するにつれデニムの需要が回復しているという。昨年は、デニムを中心にさまざまな素材感を用意する「ジーユー(GU)」の“バレルレッグパンツ”(2990円)も話題を呼んだ。同じファーストリテイリング傘下の「ユニクロ(UNIQLO)」も、2025年春夏はデニムアイテムに注力している。

ジーンズは、裾にかけ自然に広がるシルエットが特徴のドレープフレアワイドジーンズ(※写真5枚目)や、かなりゆったりとしたワイドテーパードジーンズなど、シルエットで新鮮さを生み出している。1月10日発売の「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」とのコラボコレクション「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)で最も動きが良いのも、“ストレートジーンズ”(3990円)(※写真2枚目)とPR担当。デニムアイテム同士を掛け合わせた、春らしいさわやかなスタイリングを提案する。

ラウンジウエアやブラトップで猛暑を乗り越える

夏向けの商品では、開放感のあるワンピースやリネン混のハーフパンツなど着心地を追求したアイテムが多い。中でも、ストライプのラウンジウエア(※写真3枚目)は、リラックスしたシーンでの着用はもちろん、外着としても着られるようなデザインにこだわっており、「SNS上の話題が追い風となり、発売当初から良い動きを見せている」という。24年秋冬から「ユニクロ」全体のクリエイティブ・ディレクターに就いたクレア・ワイト・ケラーのお気に入りは、ブルーのギンガムチェックのワンピーススタイル(※写真1枚目)。バッグを含め、全身を同じトーンでそろえたスタイリングがポイントだ。

「昨夏、海外を中心にホルダーネックタイプが非常に良く売れた」(PR担当)というブラトップ(※写真7枚目)は、25年夏シーズンに向けて背中が大きく開いたデザイン(※写真9、10枚目)が仲間入り。涼しげなコーデをかなえるアイテムとして、売れ行きに期待をかける。

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庵野秀明が企画・プロデュースする「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」が西武渋谷店で開催

西武渋谷店は3月15日から31日まで、庵野秀明が企画・プロデュースする、放送50周年記念「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」を開催する。

本企画展は、「『宇宙戦艦ヤマト』との出会いがなければ、今の自分はなかった」と語る庵野が企画・プロデュースを手がけ、アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)協力の元、ここでしか見ることができない、初公開の貴重な原画や設定資料などを展示。資料は、立ち上げ当時の幻の企画書に始まり、さまざまな設定資料や背景画、セル画などの中間資料をテレビシリーズの29万6000光年の航路を26話のエピソードに沿って展示。作品を追体験しながら、アニメ史の礎を築いた名作の原点を魅力を感じられる展示となっている。

紙資料のほかにも、1974年の初代のヤマトから現在上映されているリメイクシリーズに至るまでの「宇宙戦艦ヤマト」の歴史を大年表空間で時系列に紹介。当時のレコードや懐かしのアイテムをはじめ、巨大ヤマト艦の模型を展示する。

さらに会場限定のオリジナル商品を多数販売する予定だ。

庵野秀明 コメント

庵野は本企画について、「日本の『アニメ』は、半世紀前の1974年10月6日に放映された『宇宙戦艦ヤマト』から始まりました。その時『宇宙戦艦ヤマト』というエポックな作品に出会わなければ、今の自分は無かったと思います。その「ヤマト」に多大な恩と人生に影響を受けた感謝と敬意と恩返しを込めて、『宇宙戦艦ヤマト』の現存している資料を可能な限り後世に遺し、全記録展のような形でより多くの人に、観て、知って、心に感動を記憶し、広く世界に伝えていただければ幸いです。先ずはこの3月、東京渋谷から始めていきたいと思います。よろしくお願い致します」とコメントする。

■「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」
会期:3月15~31日
会場:A館2階・7階=特設会場
企画・プロデュース:庵野秀明
主催:株式会社東北新社
著作総監修:西崎彰司
企画:カラー/アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)/乃村工藝社
制作:乃村工藝社/東北新社
http://tfc-chara.net/yamato50th/

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「ザ・ノース・フェイス」×「ハイク」共同企画の第3弾が2月19日に発売

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と「ハイク(HYKE)」の共同プロジェクト“ティー エヌ エフ エイチ ザ・ノース・フェイス×ハイク(TNFH THE NORTH FACE× HYKE)”がサードシーズンを発表した。

ビジュアル

同プロジェクトは、「ザ・ノース・フェイス」が長年培ってきたトレイルランニングに特化したプロダクトデザインと機能性に、「ハイク」独自のデザインスタイルを融合させるというコンセプトのもと展開する。

第3弾となる今回は、「ザ・ノース・フェイス」の定番防水シェル素材“ゴアテックス プロダクツ(GORE-TEX PRODUCTS)”を採用するアウターシェルやリサイクルナイロンを使用したトレイルパンツ(3万800円)、柔らかい履き心地の厚底トレイルランニングシューズ(4万700円)、メッシュキャップ(1万1000円)などメンズ、ウィメンズ、ユニセックスをそろえる。

2月19日からザ・ノース・フェイス スフィアと全国のザ・ノース・フェイス プラス(グランフロント大阪、サッポロファクトリー、キャナルシティ博多店)、伊勢丹新宿本店本館3階「リ・スタイル」、東京・渋谷の「キス トウキョウ(KITH TOKYO)」(シューズのみ販売)、両ブランドと三越伊勢丹のオンラインストアで販売する(オンラインは10時からの販売)。

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「ザ・ノース・フェイス」×「ハイク」共同企画の第3弾が2月19日に発売

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と「ハイク(HYKE)」の共同プロジェクト“ティー エヌ エフ エイチ ザ・ノース・フェイス×ハイク(TNFH THE NORTH FACE× HYKE)”がサードシーズンを発表した。

ビジュアル

同プロジェクトは、「ザ・ノース・フェイス」が長年培ってきたトレイルランニングに特化したプロダクトデザインと機能性に、「ハイク」独自のデザインスタイルを融合させるというコンセプトのもと展開する。

第3弾となる今回は、「ザ・ノース・フェイス」の定番防水シェル素材“ゴアテックス プロダクツ(GORE-TEX PRODUCTS)”を採用するアウターシェルやリサイクルナイロンを使用したトレイルパンツ(3万800円)、柔らかい履き心地の厚底トレイルランニングシューズ(4万700円)、メッシュキャップ(1万1000円)などメンズ、ウィメンズ、ユニセックスをそろえる。

2月19日からザ・ノース・フェイス スフィアと全国のザ・ノース・フェイス プラス(グランフロント大阪、サッポロファクトリー、キャナルシティ博多店)、伊勢丹新宿本店本館3階「リ・スタイル」、東京・渋谷の「キス トウキョウ(KITH TOKYO)」(シューズのみ販売)、両ブランドと三越伊勢丹のオンラインストアで販売する(オンラインは10時からの販売)。

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国井栄之が手掛ける「アシックス スポーツスタイル」の新作スニーカー“ゲル イエティトウキョウ”から「ゴアテックス」搭載モデルが登場

「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTSTYLE)」は、新作スニーカー“ゲル イエティトウキョウ ハイ GTX ゴアテックス(GEL YETITOKYO HI GTX GORE-TEX)”を2月8日に発売する。価格は3万4100円で、東京・上野のスニーカーショップ、ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)と「アシックス」の直営店、一部の「アシックス スポーツスタイル」の直営店で取り扱う。

“ゲル イエティトウキョウ ハイ GTX ゴアテックス”は、ミタスニーカーズと虎ノ門ヒルズ内のフットウエア専門店「ヘリンボーン フットウェア(HERRINGBONE FOOTWEAR)」でクリエイティブ・ディレクターを務める国井栄之がディレクションしたスニーカーだ。「アシックス」が2000年に発売したトレイルランニングの競技後に足をリラックスさせるためのアフタースポーツ用シューズ“ゲル イエティ”を復刻した形で、1月に発売された“ゲル イエティトウキョウ ハイ マッシュルーム(GEL YETITOKYO HI MUSHROOM)”に続く第2弾モデルとなる。

全体をブラックカラーで統一し、アッパーに「ゴアテックス(GORE-TEX)」を搭載することで防水性に優れた1足に仕上げている。また第1弾モデル同様、復刻に伴い着脱の容易さとフィッティングを重視したストッパー付きシューレースや、抗菌・消臭・調湿効果のあるコルク製インナーソールを新たに採用した。

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BLACKPINKジェニーのショー来場ファッションをチェック! 「ジャンポール・ゴルチエ」や「シャネル」を着こなす

 

BLACKPINKのジェニー(Jennie)は1月29日(現地時間)、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」2025年春夏オートクチュールコレクションのショーに来場した。

ジェニーは、同ブランドの2008年春夏オートクチュールコレクションから、ヌードカラーにビーズを散りばめた幻想的なドレスをチョイス。胸元で十字に交差したストラップが特徴的なドレスには、同じくビーズをあしらった細長いネイルを合わせた。同ブランドの最新コレクションは、ルドヴィック・デ・サン・サーナン(Ludovic de Saint Sernin)のデザインによるもの。

ジェニーの最近のスタイリングは、1月28日(現地時間)に開催された「シャネル(CHANEL)」のショーを含め、パク・ミンヒ(Park Min Hee)が担当している。ヘア・メイクアップは(Gabe Sin)が担当し、ブラックヘアをふんわりと纏め、薄めのアイシャドウとリップグロスでミニマムに仕上げていた。

「シャネル」のショーでジェニーは、米「WWD」に対して、リリース予定のソロアルバム「Ruby」について、「圧倒されています。ご存知の通り、アルバムがリリースされるまで、旅をしているんです。ここまで全てが素晴らしい旅でしたし、これからの展開にももっとワクワクしています」と話していた。

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「セント マイケル」が「攻殻機動隊」と「ベルベルジン」とのコラボアイテムを発売

デザイナーの細川雄太とグラフィックアーティストのカリ・デウィット(Cali DeWitt)が手掛けるブランド「セント マイケル(©SAINT Mxxxxxx)」は、2025年春夏コレクションの2ndドロップを2月8日に発売する。アイテムは全国の正規取扱店舗で販売する。

2ndドロップでは、セットアップとして着用可能なスエットプルオーバーとスエットパンツをはじめ、スエットシャツと2型のロングスリーブTシャツの全5型をそろえる。どれも「セント マイケル」らしいグラフィックが落とし込まれ、数回にわたって異なる濃度でプリントを施し、プルオーバーはアーム部分を太くして着丈を短くするなど、ディテールワークが光るアイテムに仕上げた。

また、1995年に公開されたアニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と、東京・原宿の古着屋「ベルベルジン(BERBERJIN)」とコラボレーションしたアイテムもラインアップする。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」とは、Tシャツと3型のスエットプルオーバーの全4型を用意。映画のキービジュアルに使用された3種類のグラフィックを採用し、色落ちや日焼け加工に加え、一点一点手作業でダメージ加工を施している。一方「ベルベルジン」とのコラボアイテムは、1型のスエットシャツのみを展開。藤原裕「ベルベルジン」ディレクターの提案により、イレギュラープリントが施された希少な1950年代のカレッジテイストのビンテージスエットに着想し、ユーモアあふれるデザインをフロントに配した。なおイメージビジュアルは、藤原ディレクター本人がモデルを務め、フォトグラファーRKにより「ベルベルジン」本店で撮り下ろされた。

価格は、スエットプルオーバーが6万9300円、スエットパンツが4万8400円、スエットシャツが5万2800円、ロングスリーブTシャツが3万1900~4万7300円。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」とのスエットシャツが6万6000~7万2600円、Tシャツが4万7300円。「ベルベルジン」とのスエットシャツが6万500円だ。

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「タカヒロミヤシタザソロイスト.」×「ニューエラ」 本コラボ初のスタジャンやパーカなど

「ニューエラ(NEW ERA)」は2月8日、「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」とのコラボアイテムを発売する。「ニューエラ」公式オンラインおよび「タカヒロミヤシタザソロイスト.」直営店舗で取り扱う。

コラボアイテム再び
キャップやウエアなど4型

コラボアイテムは、キャップ“ナインサーティー(9THIRTY)”(1万890円)とビーニー(6699円)のほか、両ブランドのコラボ初となるスタジャン(3万2890円)とジップアップパーカ(1万890円)をラインアップする。アイテムには、「タカヒロミヤシタザソロイスト.」の宮下貴裕デザイナーの生まれ年にちなんだ“73”や、カレッジライクな反転した“SOLOIST”の文字などをあしらう。

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【スナップ】藤田ニコル、よしミチらが来場 アリアナ・グランデ×「スワロフスキー」コレクションローンチイベント 

「スワロフスキー(SWAROVSKI)」は1月31日、スワロフスキー銀座で同ブランドグローバル・ブランドアンバサダーのアリアナ・グランデ(Ariana Grande)と共同で製作した“アリアナ・グランデ×スワロフスキー カプセル コレクション”のローンチイベントを行った。会場には、藤田ニコル、よしあき、ミチ、古畑星夏、GYUTAE、南雲奨馬らセレブリティー、インフルエンサーが来場した。

同コレクションは、音符やハートのモチーフを取り入れ、自己表現の喜びを称え、音楽への深い愛を表現している。

DJプレイはAMIAYAが担当し、音楽への深い愛を表したジュエリーに相応しい空間を演出した。ゲストらは、“古き良き時代のハリウッド”をテーマにした同コレクションに合わせたドレスアップをして集まった。

来場者スナップ

インスタレーションを実施

スワロフスキー銀座では4月7日まで、同コレクションのインスタレーションを行っている。また、2月9日までは同店舗の2階で温かいドリンクのサービスも行っている。

イベント概要

◾️ “アリアナ・グランデ×スワロフスキー カプセル コレクション” インスタレーション

日程:〜4月7日
場所:スワロフスキー銀座
住所:東京都中央区銀座8-9-15 ジュエルボックス銀座1・2階
営業時間:11:00〜20:00

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“ランウェイコレクション”発売でマーク本人が来店! 「マーク ジェイコブス」伊勢丹新宿店ポップアップ 

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は2月12から18日の期間、伊勢丹新宿本店で2025年スプリングコレクションを一同にそろえたポップアップ“ザ ハウス オブ マークジェイコブス(THE HOUSE OF MARC JACOBS)”を開催する。ポップアップ初日の12日には同ブランドのデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が来店する。

“マークのおうちを”がテーマの創造性と遊び心溢れる空間

会場では、現在ニューヨークのバーグドルフ・グッドマン限定で展開している“ランウェイコレクション”を日本復活販売するほか、故アーティストのスティーブン・スプラウス(Stephen Sprouse)とのコラボレーションアイテム“40TH アニバーサリー×スティーブン・スプラウス ザ トート バッグ”(9万9000円)をポップアップ限定で世界先行販売する。

さらに、最新コレクションやツイードシリーズのポップアップ限定色、シグネチャーバッグ“ザ デュアル バッグ”にチャームをあしらった限定アイテムなどもラインアップ。「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」で人気のサブレ3種をオリジナルのボックスとアーカイブファブリックの風呂敷で包んだ“マーク ジェイコブス x ピエール・エルメ・パリ サブレ セット”(8580円)も数量限定で登場する。

ポップアップ概要

◼️“ザ ハウス オブ マークジェイコブス“

日程:2月12〜18日
場所:伊勢丹新宿本店本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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“ランウェイコレクション”発売でマーク本人が来店! 「マーク ジェイコブス」伊勢丹新宿店ポップアップ 

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は2月12から18日の期間、伊勢丹新宿本店で2025年スプリングコレクションを一同にそろえたポップアップ“ザ ハウス オブ マークジェイコブス(THE HOUSE OF MARC JACOBS)”を開催する。ポップアップ初日の12日には同ブランドのデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が来店する。

“マークのおうちを”がテーマの創造性と遊び心溢れる空間

会場では、現在ニューヨークのバーグドルフ・グッドマン限定で展開している“ランウェイコレクション”を日本復活販売するほか、故アーティストのスティーブン・スプラウス(Stephen Sprouse)とのコラボレーションアイテム“40TH アニバーサリー×スティーブン・スプラウス ザ トート バッグ”(9万9000円)をポップアップ限定で世界先行販売する。

さらに、最新コレクションやツイードシリーズのポップアップ限定色、シグネチャーバッグ“ザ デュアル バッグ”にチャームをあしらった限定アイテムなどもラインアップ。「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」で人気のサブレ3種をオリジナルのボックスとアーカイブファブリックの風呂敷で包んだ“マーク ジェイコブス x ピエール・エルメ・パリ サブレ セット”(8580円)も数量限定で登場する。

ポップアップ概要

◼️“ザ ハウス オブ マークジェイコブス“

日程:2月12〜18日
場所:伊勢丹新宿本店本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「N.ハリウッド」が「ニューバランス」に別注 “1906U”の新色を発売

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が展開するミリタリーコレクションライン「N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)」は2月11日、昨年発売した「ニューバランス(NEW BALANCE)」と台湾のセレクトショップ、インビンシブル(INVINCIBLE)の3者でコラボしたスニーカーの素材を踏襲した“1906U”を「ニューバランス」に別注した新色で発売する。価格は、3万3000円。ミスターハリウッド(東京、大阪)、「N.ハリウッド直営店舗」および公式オンライン、ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)、楽天ファッション(RAKUTEN FASHION)で販売する。

ニューバランスを代表する、ハイパフォーマンスランニングシューズ“1906R”のアッパーデザインをアップデートした“1906U””の新色。甲周りやシューレースホールには左右で異なる配色にデザインし、アッパーはリフレクター、グリットメッシュ、リップストップ、ヌバック、毛足の長い起毛スエード、合皮を使用しながらグレートーンで構築した。ストッパー付きのシューレースほか、結び目がほどけにくい「ニューバランス」オリジナルのシューレースを付属する。

アイテム詳細

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NIGO®がファミリーマートのクリエイティブディレクターに就任 次世代店舗、戦略商品、キャンペーンなどの監修を担う

ファミリーマートは、デザイナーのNIGO®をクリエイティブディレクターに起用したと発表した。

ファミリーマートは、次世代店舗および戦略商品カテゴリーのクリエイティブディレクター、マーケティングキャンペーンの監修、店舗内に設置のデジタルサイネージメディア“ファミリーマートビジョン(FAMILYMARTVISION)”による次世代マーケティングの開発など、NIGO®デザイナーと幅広い分野での協業を予定。プロジェクトチームを発足の上、2026年春のデビューを目指す。

NIGO®デザイナーは、「世界中から日本が注目される中で、日本のカルチャーとライフスタイルを最も体現できるのはコンビニだ。ファミリーマートはクリエイティブをリスペクトし、常に新しいことにチャレンジし続けている。そんなファミリーマートと25年2月5日にパートナーシップの発表ができたことは大変光栄だ。これからファミリーマートと共に、日本そして世界の人々の日常を楽しく出来たらと思っている」と語っている。

またファミリーマートの細見研介社長は、「多彩なクリエイティブ活動で世界から注目されるNIGO®︎氏とのパートナーシップは、“チャレンジするほうのコンビニ!”を標榜するファミリーマートにとって大きな喜びだ。日本独自のセンスやエスプリをNIGO®︎氏と共に深化させ、未来の日常生活でも“あなたとコンビに”を実現し世界中のお客さまからファミリーのように愛されるコンビニを目指す」とコメントしている。

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「シャネル」が今秋、専門アトリエの複合施設「le19M」による芸術的手仕事の展覧会開催 

「シャネル(CHANEL)」は9月30日から10月20日まで、六本木ヒルズ(東京・港区)上層の森アーツセンターギャラリーと東京シティビューで、同ブランドのファッションにおけるメティエダール(芸術的な手仕事)の中心を担う、専門アトリエが集結する複合施設「le19M」に関するエキシビジョンを開催する。「le19M」は、パリの19区に「シャネル」が構えた、サポートする11のアトリエが集結する施設。ここで働く約700 人の職人は、工房ごとに刺しゅうやプリーツ、金細工、羽根細工などに携わり、「シャネル」の洋服を彩りながらサヴォアフェール(ノウハウや匠のわざ)を体現。「シャネル」のみならず、他ブランドの洋服やインテリアの装飾にも携わっている。エキシビジョンは、刺しゅうのアトリエで1924年に誕生したルサージュの100周年を振り返る回顧展と、5人のクリエイティブなゲストが監修するアトリエと日本の職人技による専門技術の紹介の2部構成で、情熱を持った職人たちが技術を伝承する意味を発信する。会場は、田根剛率いる ATTA が手掛ける予定だ。

「le19M」のプレジデントも務めるブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)、シャネル ファッション部門兼シャネル SAS プレジデントは、「大切なのは、専門技術を持ったアトリエにふさわしい空間を提供し、製品に魂を吹き込む職人の存在を可視化すること。それは、新たな人々や若い世代を引きつけるだろう」とコメント。一方で「le 19Mを構えて多くのメゾンダール(アトリエのこと)を集めたのは、その独自性を示すのみならず、意見交換することで進化すれば、メゾンダールは今以上の存在感を発揮できると考えたから」として、le19Mのメティエダールと、日本の職人や職人技との対話や融合を試みる。

そこでメティエダールと日本の職人技による技術の展示は、異なる分野で活躍する5人のクリエイティブなゲストが監修。映画監督の安藤桃子キネマ ミュージアム代表、マガジンハウスが発行する「カーサ ブルータス(Casa BRUTUS)」の西尾洋一編集長、緒方慎一郎SIMPLICITY 創業者兼クリエイティブディレクター、キュレーターの德田佳世、そしてle 19Mに拠点を置く刺しゅうのメゾンダール、モンテックスのアスカ ヤマシタ・アーティスティックディレクターが、le 19Mと共鳴する日本の職人技を監修する役割を担う。伝統と、その現代的な解釈の双方を楽しむことができるワークショップなども催す予定だ。

Le19Mによる国際的なエキシビジョンは、2023年のダカールに続いて2回目。ダカールでは、前年に開催したメティエダール・コレクションのファッションショーに次ぐ形で、3カ月にわたりle19Mの展示会を開催した。ブルーノ・プレジデントは、「我々はダカールで、人々が交わり、文化が交わり、アイデアが交換されるからこそ、人間は刺激を受け、メティエダールを含む文化は進化するという感覚を得た。きっと、日本でも同じような化学的反応が生まれるだろう」とコメント。来場者にメティエダールの価値を伝えるのみならず、「モンテックスのアスカ(アーティスティックディレクター)も、ダカールでは地元の文化や伝統を学び、その価値はもちろん、継承している人たちの想いまで感じとった。一連の刺激はインスピレーションになって、日々の仕事をより豊かなものにしている」とle19Mの更なる活性化にも期待を寄せる。

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【セイコーウオッチ 内藤昭男社長】日本の時計として存在感を世界にアピールし、国内外で販売拡大へ

PROFILE: 内藤昭男/社長

内藤昭男/社長
PROFILE: (ないとう・あきお)1960年11月9日生まれ、茨城県出身。84年に上智大学を卒業し、同年、服部セイコー(現セイコーグループ)に入社。セイコー・オーストラリア社長、セイコーHD(現セイコーグループ)法務部長、常務取締役、セイコー・アメリカ社長などを経て、2019年12月にセイコーウオッチの副社長に就任。21年4月から現職 PHOTO : KENTARO OSHIO

セイコーウオッチは「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」として、スイス・ジュネーブの時計フェア「ウォッチズ・アンド・ワンダーズ・ジュネーブ」に2022年から継続して出展。また昨年は、北米にも「グランドセイコー」の専門ブティックを開店した。その成果もあり、日本国内外でジャパニーズ・ラグジュアリー・ウオッチの地位を確立している。24年の世界戦略や国内外での商況はどうだったのか。内藤昭男社長に話を聞く。

「グランドセイコー」で
高級時計市場に風穴を

WWD:2024年は、セイコーウオッチにとってどんな年だったか。

内藤昭男社長(以下、内藤):昨年は「セイコー(SEIKO)」ブランドが誕生してちょうど100年という記念すべき年。「贅沢な旅行ができない代わりに高級品を購入する」という“コロナ消費”が終わり、国内外でラグジュアリービジネス全体が厳しい状況だった。そのため時計業界も、あまり良い状況ではない。しかし当社は、数字はまだ第3四半期までしか出ていないが、「グランドセイコー」と「セイコー」ブランド全体を合わせて、また国内市場と海外市場を合わせて、セイコーウオッチの創業以来、最高益を達成している。海外でも売り上げは堅調だが、インバウンド需要の高まりもあり、特に国内での売り上げが非常に好調で、逆境の中でも良い1年だった。

WWD:逆境の中でも好調の理由は?

内藤:ここ数年、「グランドセイコー」を中心に、世界的に推進してきたラグジュアリー化戦略の成果だと考えている。具体的には、22年に始まった欧州の老舗・名門ブランドのみが出展する国際的な時計フェア「ウォッチズ・アンド・ワンダーズ・ジュネーブ(以下、WWG)」への出展。また流通面においては「グランドセイコー」の取扱店舗を、優秀な販売員を配し上顧客を持つ小売店に限定したこと。さらには富裕層顧客に直接リーチするイベントの開催などだ。WWGへの出展は円安・スイスフラン高という為替レートの問題もあり莫大な費用を要するが、こうしたブランドイメージの向上に取り組んだ結果、かつては知名度が低かった「グランドセイコー」が「本当にラグジュアリーな時計ブランド」として評価を得て、国内でも海外でもスイスの名門ブランドと同等の扱いをしていただけるようになってきた。国内でもこれまで「グランドセイコー」を取り扱ってこなかった時計販売店から「『グランドセイコー』をぜひ」といわれている。

WWD:国内市場で注目していることは?

内藤:インバウンド需要の内容が、かつてのピークだった15年とはまったく違うものになっている状況に注目している。当時、インバウンドのお客さまは中国の方が中心で、価格帯では手頃な製品がよく売れ、「グランドセイコー」はほぼゼロだった。だが現在は欧米の方が中心で、「グランドセイコー」が売り上げのメーンだ。特にアメリカのお客さまは、インバウンド需要の半分を占めている。現場からは「日本に来たから『グランドセイコー』を買いたい」と来店された方が多いと聞く。これも海外での「ジャパニーズ・ラグジュアリー・ウオッチブランド」戦略の成果だ。

WWD:海外市場の状況は? 24年は北米市場に加えてヨーロッパでも「グランドセイコー」を「ジャパニーズ・ラグジュアリー・ウオッチブランド」として発展させるのが目標だった。

内藤:海外市場の状況は、地域により大きく違う。金利の上昇とインフレでラグジュアリービジネスが苦境に陥っているのは確かで、海外での売り上げは実は少し下がっている。だが、中国市場のように厳しいところがある一方で、好調な地域も多い。たとえばインドのように、2ケタで伸びていて、今後も大きな成長が期待できるところもある。また、昨年の大きな目標だったヨーロッパでの「グランドセイコー」の販売拡大については、不況の影響から時計販売店が仕入れ予算を削っているため、残念ながら計画通りに進んでいない。だが北米でもヨーロッパでも、直営ブティックでの「グランドセイコー」の売り上げが絶好調。昨年はアメリカ・ニューヨークのマンハッタンに売り場面積580㎡の直営ブティックをオープンしたが、ここでの売り上げも期待を大きく超えた。今後も、直営ブティックを、ヨーロッパをはじめ世界中の主要都市の中でも厳選されたエリアでオープンしていく。

WWD:25年の国内、海外での戦略と目標は?

内藤:昨年に続き、日本発の「ジャパニーズ・ラグジュアリー・ウォッチブランド」である「グランドセイコー」を中心に、「日本の時計」としての存在感を世界にアピールし、国内外で販売拡大を図る。この戦略でカギになるのが、かつての「異質なもの」から、マンガや食文化を通じて「素晴らしいもの」へと変わった“日本のイメージ”だ。このイメージを徹底的に活用することで、「グランドセイコー」でも「セイコー」ブランドでも、さらなる販売の拡大が図れると確信している。また、日本文化の魅力をクリエイターと発信するプロジェクト「THE GIFT OF TIME」などを通して、時計にこれまで興味がなかった人々、特に若い人々に興味を持っていただきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『時計サロンを作りたい』

メーカーの技術者や独立時計師ら、世界中の時計技術を志向する人たちが垣根を越えて集まり、交流し、ともに勉強して、一緒に全く新しい時計を作ることを目指せるような「時計サロン」を作りたい。

COMPANY DATA
セイコーウオッチ

セイコーは1881年、服部金太郎が時計の小売りと修理を生業とする服部時計店を創業し、外国商館から信用を得て発展するところから始まる。92年には小売業の成功を背景に精工舎を設立し、壁掛け時計の製造を開始。95年には懐中時計、1913年には国産初の腕時計“ローレル”を発売した。32年には現在のセイコーハウスにあたる銀座四丁目時計塔を竣工。60年、「グランドセイコー」を発売。2001年、純粋持株会社に移行して腕時計事業部門を分社化。セイコーウオッチを設立した

INTERVIEW& TEXT: YASUHITO SHIBUYA
問い合わせ先
セイコーウオッチお客様相談室
0120-061-012

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【セイコーウオッチ 内藤昭男社長】日本の時計として存在感を世界にアピールし、国内外で販売拡大へ

PROFILE: 内藤昭男/社長

内藤昭男/社長
PROFILE: (ないとう・あきお)1960年11月9日生まれ、茨城県出身。84年に上智大学を卒業し、同年、服部セイコー(現セイコーグループ)に入社。セイコー・オーストラリア社長、セイコーHD(現セイコーグループ)法務部長、常務取締役、セイコー・アメリカ社長などを経て、2019年12月にセイコーウオッチの副社長に就任。21年4月から現職 PHOTO : KENTARO OSHIO

セイコーウオッチは「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」として、スイス・ジュネーブの時計フェア「ウォッチズ・アンド・ワンダーズ・ジュネーブ」に2022年から継続して出展。また昨年は、北米にも「グランドセイコー」の専門ブティックを開店した。その成果もあり、日本国内外でジャパニーズ・ラグジュアリー・ウオッチの地位を確立している。24年の世界戦略や国内外での商況はどうだったのか。内藤昭男社長に話を聞く。

「グランドセイコー」で
高級時計市場に風穴を

WWD:2024年は、セイコーウオッチにとってどんな年だったか。

内藤昭男社長(以下、内藤):昨年は「セイコー(SEIKO)」ブランドが誕生してちょうど100年という記念すべき年。「贅沢な旅行ができない代わりに高級品を購入する」という“コロナ消費”が終わり、国内外でラグジュアリービジネス全体が厳しい状況だった。そのため時計業界も、あまり良い状況ではない。しかし当社は、数字はまだ第3四半期までしか出ていないが、「グランドセイコー」と「セイコー」ブランド全体を合わせて、また国内市場と海外市場を合わせて、セイコーウオッチの創業以来、最高益を達成している。海外でも売り上げは堅調だが、インバウンド需要の高まりもあり、特に国内での売り上げが非常に好調で、逆境の中でも良い1年だった。

WWD:逆境の中でも好調の理由は?

内藤:ここ数年、「グランドセイコー」を中心に、世界的に推進してきたラグジュアリー化戦略の成果だと考えている。具体的には、22年に始まった欧州の老舗・名門ブランドのみが出展する国際的な時計フェア「ウォッチズ・アンド・ワンダーズ・ジュネーブ(以下、WWG)」への出展。また流通面においては「グランドセイコー」の取扱店舗を、優秀な販売員を配し上顧客を持つ小売店に限定したこと。さらには富裕層顧客に直接リーチするイベントの開催などだ。WWGへの出展は円安・スイスフラン高という為替レートの問題もあり莫大な費用を要するが、こうしたブランドイメージの向上に取り組んだ結果、かつては知名度が低かった「グランドセイコー」が「本当にラグジュアリーな時計ブランド」として評価を得て、国内でも海外でもスイスの名門ブランドと同等の扱いをしていただけるようになってきた。国内でもこれまで「グランドセイコー」を取り扱ってこなかった時計販売店から「『グランドセイコー』をぜひ」といわれている。

WWD:国内市場で注目していることは?

内藤:インバウンド需要の内容が、かつてのピークだった15年とはまったく違うものになっている状況に注目している。当時、インバウンドのお客さまは中国の方が中心で、価格帯では手頃な製品がよく売れ、「グランドセイコー」はほぼゼロだった。だが現在は欧米の方が中心で、「グランドセイコー」が売り上げのメーンだ。特にアメリカのお客さまは、インバウンド需要の半分を占めている。現場からは「日本に来たから『グランドセイコー』を買いたい」と来店された方が多いと聞く。これも海外での「ジャパニーズ・ラグジュアリー・ウオッチブランド」戦略の成果だ。

WWD:海外市場の状況は? 24年は北米市場に加えてヨーロッパでも「グランドセイコー」を「ジャパニーズ・ラグジュアリー・ウオッチブランド」として発展させるのが目標だった。

内藤:海外市場の状況は、地域により大きく違う。金利の上昇とインフレでラグジュアリービジネスが苦境に陥っているのは確かで、海外での売り上げは実は少し下がっている。だが、中国市場のように厳しいところがある一方で、好調な地域も多い。たとえばインドのように、2ケタで伸びていて、今後も大きな成長が期待できるところもある。また、昨年の大きな目標だったヨーロッパでの「グランドセイコー」の販売拡大については、不況の影響から時計販売店が仕入れ予算を削っているため、残念ながら計画通りに進んでいない。だが北米でもヨーロッパでも、直営ブティックでの「グランドセイコー」の売り上げが絶好調。昨年はアメリカ・ニューヨークのマンハッタンに売り場面積580㎡の直営ブティックをオープンしたが、ここでの売り上げも期待を大きく超えた。今後も、直営ブティックを、ヨーロッパをはじめ世界中の主要都市の中でも厳選されたエリアでオープンしていく。

WWD:25年の国内、海外での戦略と目標は?

内藤:昨年に続き、日本発の「ジャパニーズ・ラグジュアリー・ウォッチブランド」である「グランドセイコー」を中心に、「日本の時計」としての存在感を世界にアピールし、国内外で販売拡大を図る。この戦略でカギになるのが、かつての「異質なもの」から、マンガや食文化を通じて「素晴らしいもの」へと変わった“日本のイメージ”だ。このイメージを徹底的に活用することで、「グランドセイコー」でも「セイコー」ブランドでも、さらなる販売の拡大が図れると確信している。また、日本文化の魅力をクリエイターと発信するプロジェクト「THE GIFT OF TIME」などを通して、時計にこれまで興味がなかった人々、特に若い人々に興味を持っていただきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『時計サロンを作りたい』

メーカーの技術者や独立時計師ら、世界中の時計技術を志向する人たちが垣根を越えて集まり、交流し、ともに勉強して、一緒に全く新しい時計を作ることを目指せるような「時計サロン」を作りたい。

COMPANY DATA
セイコーウオッチ

セイコーは1881年、服部金太郎が時計の小売りと修理を生業とする服部時計店を創業し、外国商館から信用を得て発展するところから始まる。92年には小売業の成功を背景に精工舎を設立し、壁掛け時計の製造を開始。95年には懐中時計、1913年には国産初の腕時計“ローレル”を発売した。32年には現在のセイコーハウスにあたる銀座四丁目時計塔を竣工。60年、「グランドセイコー」を発売。2001年、純粋持株会社に移行して腕時計事業部門を分社化。セイコーウオッチを設立した

INTERVIEW& TEXT: YASUHITO SHIBUYA
問い合わせ先
セイコーウオッチお客様相談室
0120-061-012

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【ZOZO澤田宏太郎 社長兼CEO】ファッションECの盟主が語る「AI × 新しい売り方」

PROFILE: 澤田宏太郎社長兼CEO

澤田宏太郎社長兼CEO
PROFILE: (さわだ・こうたろう)1970年12月15日生まれ、神奈川県出身。早稲田大学 理工学部卒業後、NTTデータに新卒入社。その後NTTデータ経営研究所、経営コンサルのスカイライトコンサルティングを経て、2008年5月スタートトゥデイコンサルティング代表取締役に就任。13年6月にZOZO 取締役、19年9月から現職。趣味は釣り PHOTO:HIRONORI SAKUNAGA

ゾゾタウン開設20周年を迎えたZOZOは、今年さらに進化する。来期に新たな取り組みの発表を予定し、事業領域の拡大のためM&Aにも積極的に取り組む。2026年ごろには独自開発のAI(人工知能)を用いてパーソナライズされた“似合う”を提案する次世代店舗のオープンを検討するなど、野心的で先進的な構想の実現に向け、アクセルを踏む。

「ゾゾタウン」開設20周年
来期に新たな取り組みを発表

WWD:2024年を振り返ると?

澤田宏太郎社長兼CEO(以下、澤田):ファッション業界全般に言えることだと思うが、天候には苦しめられた。3月は気温が上がらず春物が動かず、かと思えば4月以降に急に暖かくなり、それが10月、11月まで続いた。

WWD:いわゆる「長い夏」だが、対策は?

澤田:気温の変化に対してネットならではのスピード感で対応した。「ウェザーニュース」とのAPI連携やスマホのGPSと連携して、ユーザーの地域の気温に応じてプロモーションやリコメンドのアイテムを変えるような仕組みをスタートさせた。いわゆるパーソナライズだが、9月のように全国的に暑いと、それすらも効かない(苦笑)。ただ、天候に関しては万能で強力な解決策はない。0.01%でも改善できるような施策を10個、20個と積み上げていく。

WWD:抜本的な解決策はないものか?

澤田:そのアンサーの一つが、「メイドバイゾゾ(Made by ZOZO)」のような受注生産の仕組みだ。売れたものを素早く作ってお客さまに提供する、いわゆる無在庫モデルだ。現在の「メイドバイゾゾ」の仕組みをもっと磨き上げる必要があるが、結局はそこに行き着くと感じている。

WWD:コスメ販売の「ゾゾコスメ」は?

澤田:順調に拡大している。取扱高が100億円を超えた時点で日本最大級のコスメECにはなっていて、上期(24年4〜9月)も2ケタ増で推移している。ファッションとの併せ買いということもあってメイクアップが特に強い。ただ本来ECと相性が良く、収益にもつながるスキンケアをもっと伸ばしたい。コスメはこれまで培ってきたアパレルの施策やノウハウが生きる部分とそうでない部分は分かってきた。今はコスメならでは、ZOZOならではの施策や売り方を確立するステージだ。

WWD:26年ごろのお披露目を示唆している、AIと組み合わせた次世代店舗「シン・似合うラボ」の進捗は?

澤田:構想動画で見せた世界に一歩二歩くらいは近づいた。ただ、裏側のテクノロジーはかなり進んでいる。当社のAIエンジンは、基盤となる汎用AIに独自開発のAIを組み合わせて開発しているが、汎用AIが文字通り日進月歩で進化して、やれることが広がる。AIはとにかく進化が早い。動画で示唆した「“似合う”を提案する次世代店舗」は、実はかなり野心的な構想だったが、現在はかなり現実に近いものになっている。今のAIの進化のスピードを見ていると、いずれは誰かが実現する。そんな世界になりつつある。だから一番近い立ち位置にいるわれわれが最初にやらないと。売るための大まかなスキームは、ほぼ見えてきた。実装の際は、開発中のAIエンジンによる商品リコメンドだけでなく、ユーザーに対しておすすめする理由などを説明する「おしゃべりbot」のような機能も必要になりそうなことが分かってきた。すでにこの「おしゃべりbot」の開発にも着手している。

WWD:AIエンジンの実装はいつごろになりそうか?

澤田:開発中のAIエンジンは、「似合うラボ」店舗だけでなく、「ゾゾタウン」や「WEAR」も含めた全事業の基盤になる。ロードマップはあるが、公表する段階ではない。ただ、この数年で「ゾゾタウン」の売り方や使い方、見え方が大きく変わることになるだろう。

WWD:今後、服の売り買いはどう変わる?

澤田:人間が頭の中に浮かんだワードを検索するという時代は終わり、ユーザーをよく理解し、ユーザーに代わって行動する、あるいは相談相手になるような「AIエージェント」「パーソナルエージェント」の時代が近づいていることを実感している。ただ、一つの汎用AIが何でもする、とはならず、ファッションやビューティ分野にはそのアルゴリズムや特性を深く理解した特化型AIが必要になるだろう。この数年「ファッションの『こと』ならZOZO」と言い続けてきたが、AIでも同じことだ。

WWD:04年12月に開設した「ゾゾタウン」は20周年。25年をどう位置づける?

澤田:「ゾゾタウン」開設20周年を機に、来期から新しいサービスや機能、新企画など、派手に打ち出していく予定だ。この数年は「WEAR」のリニューアルや受注生産プラットフォーム「メイドバイゾゾ」などを通してファッション購買の上流から下流を強化してきた。いわば事業領域を縦に延ばしてきた。20周年の新たな取り組みは、もっと横に、つまりもっとウィングを広げ、新しいユーザーを取り込みたい。その一環でもあるが、M&Aも積極的に行う。専門組織をつくり、国内外の企業をリサーチしている。ファッションが中心になるとは思うが、今は特定の領域に絞らず、幅広く情報を集めている。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『ハイエースで全国放浪』

ハイエースにバイク、自転車、釣り道具を積み込んで、全国を放浪したい。CEOになってからは、何も考えない時間がとても貴重に感じている。好きなものを全部積み込んで一人気ままに過ごしたい。

COMPANY DATA
ZOZO

1998年に輸入レコードの通販を目的にスタート・トゥデイ(現ZOZO)設立。2000年1月に輸入レコードのオンライン通販を開始、04年12月「ゾゾタウン」スタート、07年12月東証マザーズに上場、12年2月東証一部(現東証プライム)に変更、19年9月にヤフー(現LINEヤフー)の傘下入りを発表。24年3月期の業績は商品取扱高5743億円、売上高1970億円、営業利益600億円、経常利益597億円、純利益443億円。従業員数は1681人(平均年齢33.8歳、24年3月末時点)


問い合わせ先
ZOZO
https://corp.zozo.com/contact/

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【ZOZO澤田宏太郎 社長兼CEO】ファッションECの盟主が語る「AI × 新しい売り方」

PROFILE: 澤田宏太郎社長兼CEO

澤田宏太郎社長兼CEO
PROFILE: (さわだ・こうたろう)1970年12月15日生まれ、神奈川県出身。早稲田大学 理工学部卒業後、NTTデータに新卒入社。その後NTTデータ経営研究所、経営コンサルのスカイライトコンサルティングを経て、2008年5月スタートトゥデイコンサルティング代表取締役に就任。13年6月にZOZO 取締役、19年9月から現職。趣味は釣り PHOTO:HIRONORI SAKUNAGA

ゾゾタウン開設20周年を迎えたZOZOは、今年さらに進化する。来期に新たな取り組みの発表を予定し、事業領域の拡大のためM&Aにも積極的に取り組む。2026年ごろには独自開発のAI(人工知能)を用いてパーソナライズされた“似合う”を提案する次世代店舗のオープンを検討するなど、野心的で先進的な構想の実現に向け、アクセルを踏む。

「ゾゾタウン」開設20周年
来期に新たな取り組みを発表

WWD:2024年を振り返ると?

澤田宏太郎社長兼CEO(以下、澤田):ファッション業界全般に言えることだと思うが、天候には苦しめられた。3月は気温が上がらず春物が動かず、かと思えば4月以降に急に暖かくなり、それが10月、11月まで続いた。

WWD:いわゆる「長い夏」だが、対策は?

澤田:気温の変化に対してネットならではのスピード感で対応した。「ウェザーニュース」とのAPI連携やスマホのGPSと連携して、ユーザーの地域の気温に応じてプロモーションやリコメンドのアイテムを変えるような仕組みをスタートさせた。いわゆるパーソナライズだが、9月のように全国的に暑いと、それすらも効かない(苦笑)。ただ、天候に関しては万能で強力な解決策はない。0.01%でも改善できるような施策を10個、20個と積み上げていく。

WWD:抜本的な解決策はないものか?

澤田:そのアンサーの一つが、「メイドバイゾゾ(Made by ZOZO)」のような受注生産の仕組みだ。売れたものを素早く作ってお客さまに提供する、いわゆる無在庫モデルだ。現在の「メイドバイゾゾ」の仕組みをもっと磨き上げる必要があるが、結局はそこに行き着くと感じている。

WWD:コスメ販売の「ゾゾコスメ」は?

澤田:順調に拡大している。取扱高が100億円を超えた時点で日本最大級のコスメECにはなっていて、上期(24年4〜9月)も2ケタ増で推移している。ファッションとの併せ買いということもあってメイクアップが特に強い。ただ本来ECと相性が良く、収益にもつながるスキンケアをもっと伸ばしたい。コスメはこれまで培ってきたアパレルの施策やノウハウが生きる部分とそうでない部分は分かってきた。今はコスメならでは、ZOZOならではの施策や売り方を確立するステージだ。

WWD:26年ごろのお披露目を示唆している、AIと組み合わせた次世代店舗「シン・似合うラボ」の進捗は?

澤田:構想動画で見せた世界に一歩二歩くらいは近づいた。ただ、裏側のテクノロジーはかなり進んでいる。当社のAIエンジンは、基盤となる汎用AIに独自開発のAIを組み合わせて開発しているが、汎用AIが文字通り日進月歩で進化して、やれることが広がる。AIはとにかく進化が早い。動画で示唆した「“似合う”を提案する次世代店舗」は、実はかなり野心的な構想だったが、現在はかなり現実に近いものになっている。今のAIの進化のスピードを見ていると、いずれは誰かが実現する。そんな世界になりつつある。だから一番近い立ち位置にいるわれわれが最初にやらないと。売るための大まかなスキームは、ほぼ見えてきた。実装の際は、開発中のAIエンジンによる商品リコメンドだけでなく、ユーザーに対しておすすめする理由などを説明する「おしゃべりbot」のような機能も必要になりそうなことが分かってきた。すでにこの「おしゃべりbot」の開発にも着手している。

WWD:AIエンジンの実装はいつごろになりそうか?

澤田:開発中のAIエンジンは、「似合うラボ」店舗だけでなく、「ゾゾタウン」や「WEAR」も含めた全事業の基盤になる。ロードマップはあるが、公表する段階ではない。ただ、この数年で「ゾゾタウン」の売り方や使い方、見え方が大きく変わることになるだろう。

WWD:今後、服の売り買いはどう変わる?

澤田:人間が頭の中に浮かんだワードを検索するという時代は終わり、ユーザーをよく理解し、ユーザーに代わって行動する、あるいは相談相手になるような「AIエージェント」「パーソナルエージェント」の時代が近づいていることを実感している。ただ、一つの汎用AIが何でもする、とはならず、ファッションやビューティ分野にはそのアルゴリズムや特性を深く理解した特化型AIが必要になるだろう。この数年「ファッションの『こと』ならZOZO」と言い続けてきたが、AIでも同じことだ。

WWD:04年12月に開設した「ゾゾタウン」は20周年。25年をどう位置づける?

澤田:「ゾゾタウン」開設20周年を機に、来期から新しいサービスや機能、新企画など、派手に打ち出していく予定だ。この数年は「WEAR」のリニューアルや受注生産プラットフォーム「メイドバイゾゾ」などを通してファッション購買の上流から下流を強化してきた。いわば事業領域を縦に延ばしてきた。20周年の新たな取り組みは、もっと横に、つまりもっとウィングを広げ、新しいユーザーを取り込みたい。その一環でもあるが、M&Aも積極的に行う。専門組織をつくり、国内外の企業をリサーチしている。ファッションが中心になるとは思うが、今は特定の領域に絞らず、幅広く情報を集めている。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『ハイエースで全国放浪』

ハイエースにバイク、自転車、釣り道具を積み込んで、全国を放浪したい。CEOになってからは、何も考えない時間がとても貴重に感じている。好きなものを全部積み込んで一人気ままに過ごしたい。

COMPANY DATA
ZOZO

1998年に輸入レコードの通販を目的にスタート・トゥデイ(現ZOZO)設立。2000年1月に輸入レコードのオンライン通販を開始、04年12月「ゾゾタウン」スタート、07年12月東証マザーズに上場、12年2月東証一部(現東証プライム)に変更、19年9月にヤフー(現LINEヤフー)の傘下入りを発表。24年3月期の業績は商品取扱高5743億円、売上高1970億円、営業利益600億円、経常利益597億円、純利益443億円。従業員数は1681人(平均年齢33.8歳、24年3月末時点)


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【バロックジャパンリミテッド 村井博之 社長】“ニッチ”を突き詰め、再成長へ地盤固めの一年に

PROFILE: 村井博之/バロックジャパンリミテッド社長

村井博之/バロックジャパンリミテッド社長
PROFILE: (むらい・ひろゆき)1961年生まれ、東京都出身。84年立教大学文学部を卒業後、中国国立北京師範大学への留学をへてキヤノンに入社し、中国での支店開設などに携わる。97年に日本エアシステム(現日本航空)でJAS 香港 社長に就任。2006年にフェイクデリックホールディングス会長兼社長に就任、07年にフェイクデリックホールディングスなど3社を統合しバロックジャパンリミテッド設立。08年から現職

成長のエンジンだった中国事業が不況で低迷し、屋台骨の国内SC事業もさえない。バロックジャパンリミテッドの村井博之社長は、そんな2024年を苦しい1年だったと振り返るが、表情に悲観の色は見えない。「25年は再出発の年になる」。“バロックらしさ”に立ち返り、商品企画の抜本的見直しで浮上を期す。

「不本意でもどかしい」24年からの再出発

WWD:24年を振り返って。

村井博之社長(以下、村井):不本意でもどかしい1年だった。中国は、ついさっきまで晴れていた空から急に雨が降ってきたような状況。それも1、2年で降り止まない大雨だ。(中国事業を)諦めるつもりはないが、いったんは北京、上海などの都心店を残しながらスクラップ&ビルドを進める。タフで我慢が必要な戦いになるだろう。

日本もかつてはバブル崩壊の不況の中から、渋谷109がけん引するギャルカルチャーが生まれ、バロックもその中心にいた。悲観的な状況の中でも前向きなパワーを生み出すのがファッション。中国でも今のどん底の状況から、また新しいカルチャーが萌芽するはずだ。現地の10〜30代のライフスタイルを常に観察し続け、変化の機微を捉えていく。

WWD:「アズールバイマウジー」を中心とする主力のSC事業が停滞している。

村井:マーケットがしぼんだのではなく、作り手である当社の問題。「アズール」の主戦場であるマス市場では、ファストファッションをはじめ競合との競争が苛烈さを増している。われわれの業績のふがいなさは、「バロックらしさとは?」に対する答えが提示できていないことの表れ。モノ作り、MD、価格設定を含めて、「自分たちが正しい」という思い込みを捨てて抜本的に変える。大胆なテコ入れも必要と考えている。

WWD:どんな方向性に変える?

村井:一つ言えるのは、「バロックじゃなくてもできるもの」は作らなくてもいいということ。かつてバロックのブランドというのは、どれをとっても“ニッチ”だった。売り上げの多寡ではなく、商品や店舗運営のスタイルが尖っていた。芸能人やモデルがこぞってバロックブランドを着用し、それに憧れる若い女の子の親御さんからは、「娘に着せたくない」という声も上がったくらい(笑)。少々のハレーションが起こるくらいのエッジィさが私たちの持ち味でもある。他の店でも手に入るような服なら、うちに置く必要はない。「路面店だから」「SC店だから」というふうにMDをはめ込んでいくから、店が面白みを失っていく。既成概念を取り払って、ゼロから品ぞろえを考える。

WWD:原宿の旗艦店「ザ・シェルター トーキョー」は免税売上高が前期比15%増と好調だ。

村井:入店客の約40%を海外のお客さまが占めている。欧米・アジアがメインだが、実は中東からのお客さまも一定数いらっしゃる。われわれの想像の範疇になかったビジネスチャンスを見出す場にもなっている。今後は、国内のお客さまにもさらなる面白みを提供したい。これまでは1階の明治通り側の区画で外部ブランドを誘致したポップアップ企画を実施してきたが、3層(地下1階〜地上2階)の空間を生かし、より大きなスケールでキュレーション展開する。ポップアップのスパンもより短サイクルにして、常に鮮度のある店を作りたい。

WWD:「ブラックバイマウジー」の今春での休止が発表された。SNSでは惜しむ声も多かった。

村井:近い将来、お客さまをあっと言わせる形での新しい展開を考えている。しっかりとしたファンダムがあることが分かっているからこそ、現在のコアな規模から、よりスケールアップした形で出直す。25年内には具体的な発表ができるはずだ。ブランド名は変わる。デニム軸のスタイリング提案というコンセプトにも捉われず、大人がより自分らしいファッションを楽しんでいただけるよう提案する。休止前は実店舗は2つだったが、より大きな規模で展開したい。
アパレルはデザイナー、販売員などあらゆる業種で“人”ありきのビジネスだ。限られた人材を最大限に生かすという意味では、「ブラックバイマウジー」に限らず、小規模なプロジェクトをある程度整理・統合していく必要があると考えている。

WWD:25年の展望は?

村井:再成長に向けた地盤を固める。好材料の一つが「マウジー」の25周年だ。手前味噌だが、ここまで長くお客さまの心を掴めるブランドはそうそうない。ずっとファンでいてくださるお客さまが年齢を重ねる一方、あるメディアの調査によれば、服飾系専門学生の「よく買うブランド」のランキング上位に食い込んでいる。後押ししているのがレトロブームによる渋谷109のリバイバルで、館の店舗も売り上げ好調だ。大人層からの人気商品とはまた違った商品を手に取り、自由にスタイリングを楽しむ若いお客さまがおり、ブランドにとって大いに刺激になっている。周年施策は、大人も若いお客さまも心から楽しんでいただけるものにしたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『財団からノーベル賞を輩出!』

2020年に設立したバロック村井博之財団では、若者の進学や研究に資金援助している。私自身にとっても、アパレルと違う世界の学問に触れることは大いに刺激になる。近い将来、財団からノーベル賞受賞者が生まれたら。

COMPANY DATA
バロックジャパンリミテッド

2000年にフェイクデリックとして設立し、「マウジー」「スライ」が“平成ギャルブーム”をけん引し大ヒット。08年にバロックジャパンリミテッドに商号変更。13年に中国の靴小売り大手ベル・インターナショナルとの合弁会社バロックチャイナを設立し、中国出店を加速。16年に東証1部(現プライム)市場上場。24年2月期の売上高は前期比2.5%増の602億円、営業利益は同9.1%減の19億円


問い合わせ先
バロックジャパンリミテッド
03-5738-5775

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【バロックジャパンリミテッド 村井博之 社長】“ニッチ”を突き詰め、再成長へ地盤固めの一年に

PROFILE: 村井博之/バロックジャパンリミテッド社長

村井博之/バロックジャパンリミテッド社長
PROFILE: (むらい・ひろゆき)1961年生まれ、東京都出身。84年立教大学文学部を卒業後、中国国立北京師範大学への留学をへてキヤノンに入社し、中国での支店開設などに携わる。97年に日本エアシステム(現日本航空)でJAS 香港 社長に就任。2006年にフェイクデリックホールディングス会長兼社長に就任、07年にフェイクデリックホールディングスなど3社を統合しバロックジャパンリミテッド設立。08年から現職

成長のエンジンだった中国事業が不況で低迷し、屋台骨の国内SC事業もさえない。バロックジャパンリミテッドの村井博之社長は、そんな2024年を苦しい1年だったと振り返るが、表情に悲観の色は見えない。「25年は再出発の年になる」。“バロックらしさ”に立ち返り、商品企画の抜本的見直しで浮上を期す。

「不本意でもどかしい」24年からの再出発

WWD:24年を振り返って。

村井博之社長(以下、村井):不本意でもどかしい1年だった。中国は、ついさっきまで晴れていた空から急に雨が降ってきたような状況。それも1、2年で降り止まない大雨だ。(中国事業を)諦めるつもりはないが、いったんは北京、上海などの都心店を残しながらスクラップ&ビルドを進める。タフで我慢が必要な戦いになるだろう。

日本もかつてはバブル崩壊の不況の中から、渋谷109がけん引するギャルカルチャーが生まれ、バロックもその中心にいた。悲観的な状況の中でも前向きなパワーを生み出すのがファッション。中国でも今のどん底の状況から、また新しいカルチャーが萌芽するはずだ。現地の10〜30代のライフスタイルを常に観察し続け、変化の機微を捉えていく。

WWD:「アズールバイマウジー」を中心とする主力のSC事業が停滞している。

村井:マーケットがしぼんだのではなく、作り手である当社の問題。「アズール」の主戦場であるマス市場では、ファストファッションをはじめ競合との競争が苛烈さを増している。われわれの業績のふがいなさは、「バロックらしさとは?」に対する答えが提示できていないことの表れ。モノ作り、MD、価格設定を含めて、「自分たちが正しい」という思い込みを捨てて抜本的に変える。大胆なテコ入れも必要と考えている。

WWD:どんな方向性に変える?

村井:一つ言えるのは、「バロックじゃなくてもできるもの」は作らなくてもいいということ。かつてバロックのブランドというのは、どれをとっても“ニッチ”だった。売り上げの多寡ではなく、商品や店舗運営のスタイルが尖っていた。芸能人やモデルがこぞってバロックブランドを着用し、それに憧れる若い女の子の親御さんからは、「娘に着せたくない」という声も上がったくらい(笑)。少々のハレーションが起こるくらいのエッジィさが私たちの持ち味でもある。他の店でも手に入るような服なら、うちに置く必要はない。「路面店だから」「SC店だから」というふうにMDをはめ込んでいくから、店が面白みを失っていく。既成概念を取り払って、ゼロから品ぞろえを考える。

WWD:原宿の旗艦店「ザ・シェルター トーキョー」は免税売上高が前期比15%増と好調だ。

村井:入店客の約40%を海外のお客さまが占めている。欧米・アジアがメインだが、実は中東からのお客さまも一定数いらっしゃる。われわれの想像の範疇になかったビジネスチャンスを見出す場にもなっている。今後は、国内のお客さまにもさらなる面白みを提供したい。これまでは1階の明治通り側の区画で外部ブランドを誘致したポップアップ企画を実施してきたが、3層(地下1階〜地上2階)の空間を生かし、より大きなスケールでキュレーション展開する。ポップアップのスパンもより短サイクルにして、常に鮮度のある店を作りたい。

WWD:「ブラックバイマウジー」の今春での休止が発表された。SNSでは惜しむ声も多かった。

村井:近い将来、お客さまをあっと言わせる形での新しい展開を考えている。しっかりとしたファンダムがあることが分かっているからこそ、現在のコアな規模から、よりスケールアップした形で出直す。25年内には具体的な発表ができるはずだ。ブランド名は変わる。デニム軸のスタイリング提案というコンセプトにも捉われず、大人がより自分らしいファッションを楽しんでいただけるよう提案する。休止前は実店舗は2つだったが、より大きな規模で展開したい。
アパレルはデザイナー、販売員などあらゆる業種で“人”ありきのビジネスだ。限られた人材を最大限に生かすという意味では、「ブラックバイマウジー」に限らず、小規模なプロジェクトをある程度整理・統合していく必要があると考えている。

WWD:25年の展望は?

村井:再成長に向けた地盤を固める。好材料の一つが「マウジー」の25周年だ。手前味噌だが、ここまで長くお客さまの心を掴めるブランドはそうそうない。ずっとファンでいてくださるお客さまが年齢を重ねる一方、あるメディアの調査によれば、服飾系専門学生の「よく買うブランド」のランキング上位に食い込んでいる。後押ししているのがレトロブームによる渋谷109のリバイバルで、館の店舗も売り上げ好調だ。大人層からの人気商品とはまた違った商品を手に取り、自由にスタイリングを楽しむ若いお客さまがおり、ブランドにとって大いに刺激になっている。周年施策は、大人も若いお客さまも心から楽しんでいただけるものにしたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『財団からノーベル賞を輩出!』

2020年に設立したバロック村井博之財団では、若者の進学や研究に資金援助している。私自身にとっても、アパレルと違う世界の学問に触れることは大いに刺激になる。近い将来、財団からノーベル賞受賞者が生まれたら。

COMPANY DATA
バロックジャパンリミテッド

2000年にフェイクデリックとして設立し、「マウジー」「スライ」が“平成ギャルブーム”をけん引し大ヒット。08年にバロックジャパンリミテッドに商号変更。13年に中国の靴小売り大手ベル・インターナショナルとの合弁会社バロックチャイナを設立し、中国出店を加速。16年に東証1部(現プライム)市場上場。24年2月期の売上高は前期比2.5%増の602億円、営業利益は同9.1%減の19億円


問い合わせ先
バロックジャパンリミテッド
03-5738-5775

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「ブルーボトルコーヒー」が新店「高輪カフェ」を3月27日にオープン カフェスタンド式店舗

ブルーボトルコーヒージャパンは3月27日、新店舗「ブルーボトルコーヒー 高輪カフェ」(以下、「高輪カフェ」)を、同日にオープンする「ニュウマン高輪」内の「ザ リンクピラー ワン サウス」2階にオープンする。

「高輪カフェ」は、「タイムレス」をコンセプトにしたカフェスタンド。カフェデザインを手がけたのは、「ブルーボトルコーヒー 梅田茶屋町カフェ」の設計も担ったI IN(アイイン)で、カフェのデザインと共に「ザ リンクピラー ワン サウス」2階のエントランス部分とオープンスペースのデザインも手がけ、一体感を生み出した空間となっている。

「高輪カフェ」は、「ゲート」をテーマに、100年以上も前から使われてきた素材や建造物の形状を現代版にアップデートしてデザイン。オーダー、スタンバイ、ピックアップのそれぞれの空間で、ゲストとバリスタが向き合って会話を楽しんだり、バリスタが美しい所作でコーヒーを淹れている様子や香りを楽しめるように設計されている。カフェとしての席はないカフェスタンドだが、同エリアにあるオープンスペースでコーヒーやフードをゆったり楽しむことができる。

メニュー

丁寧にハンドドリップしたコーヒーやエスプレッソドリンクに加え、「高輪カフェ」先行発売となるグルテンフリーの“バナナパウンドケーキ”や、創業時からのアイコンメニューである“リエージュ ワッフル”などのペイストリーを用意する。

“リユーザブルバッグ(シルバー)”

また、高輪カフェのオープンを記念して、アメリカ・カリフォルニア発の人気バッグブランド「バグゥ(BAGGU)」と共に製作した“リユーザブルバッグ(シルバー)”(4290円)をリバイバルアイテムとして先行発売する。

■ブルーボトルコーヒー 高輪カフェ
オープン日:2025年3月27日
住所:東京都港区高輪 2-21-2 ニュウマン高輪 South 2F
営業時間:11:00~17:00 ※グランドオープン日の3月27日は12:00にオープン
※2025年秋 LINKPILLAR 1の全面開業以降変更の可能性あり

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「ブルーボトルコーヒー」が新店「高輪カフェ」を3月27日にオープン カフェスタンド式店舗

ブルーボトルコーヒージャパンは3月27日、新店舗「ブルーボトルコーヒー 高輪カフェ」(以下、「高輪カフェ」)を、同日にオープンする「ニュウマン高輪」内の「ザ リンクピラー ワン サウス」2階にオープンする。

「高輪カフェ」は、「タイムレス」をコンセプトにしたカフェスタンド。カフェデザインを手がけたのは、「ブルーボトルコーヒー 梅田茶屋町カフェ」の設計も担ったI IN(アイイン)で、カフェのデザインと共に「ザ リンクピラー ワン サウス」2階のエントランス部分とオープンスペースのデザインも手がけ、一体感を生み出した空間となっている。

「高輪カフェ」は、「ゲート」をテーマに、100年以上も前から使われてきた素材や建造物の形状を現代版にアップデートしてデザイン。オーダー、スタンバイ、ピックアップのそれぞれの空間で、ゲストとバリスタが向き合って会話を楽しんだり、バリスタが美しい所作でコーヒーを淹れている様子や香りを楽しめるように設計されている。カフェとしての席はないカフェスタンドだが、同エリアにあるオープンスペースでコーヒーやフードをゆったり楽しむことができる。

メニュー

丁寧にハンドドリップしたコーヒーやエスプレッソドリンクに加え、「高輪カフェ」先行発売となるグルテンフリーの“バナナパウンドケーキ”や、創業時からのアイコンメニューである“リエージュ ワッフル”などのペイストリーを用意する。

“リユーザブルバッグ(シルバー)”

また、高輪カフェのオープンを記念して、アメリカ・カリフォルニア発の人気バッグブランド「バグゥ(BAGGU)」と共に製作した“リユーザブルバッグ(シルバー)”(4290円)をリバイバルアイテムとして先行発売する。

■ブルーボトルコーヒー 高輪カフェ
オープン日:2025年3月27日
住所:東京都港区高輪 2-21-2 ニュウマン高輪 South 2F
営業時間:11:00~17:00 ※グランドオープン日の3月27日は12:00にオープン
※2025年秋 LINKPILLAR 1の全面開業以降変更の可能性あり

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ケイト・モスとATEEZのソンファが「イザベル マラン」の25年春夏キャンペーンに登場

「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」は、スーパーモデルのケイト・モス(Kate Moss)と、K-POPグループのATEEZ(エイティーズ)のソンファ(Seonghwa)をモデルに起用した2025年春夏キャンペーンビジュアルを発表した。

本キャンペーンでは長年にわたりブランドのフレンドであるケイト・モスが再び登場。ケイトはブランドの女性像を体現する存在で、彼女のシグネチャースタイルは、存在感のあるレザージャケットからブラックレザーの新作“アルタイ(Altay)”バッグまでを魅力的に表現する。

また、メンズコレクションではATEEZのソンファを起用。1990年代のアイコンと20年代のK-POPスターが出会い、「イザベル マラン」が文化や時代を超えて結びつけることができる力を持つことを象徴している。タイムレスなスタイルと現代の若者の感性が共鳴する、「イザベル マラン」ならではの世界観を描き出す。

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ケイト・モスとATEEZのソンファが「イザベル マラン」の25年春夏キャンペーンに登場

「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」は、スーパーモデルのケイト・モス(Kate Moss)と、K-POPグループのATEEZ(エイティーズ)のソンファ(Seonghwa)をモデルに起用した2025年春夏キャンペーンビジュアルを発表した。

本キャンペーンでは長年にわたりブランドのフレンドであるケイト・モスが再び登場。ケイトはブランドの女性像を体現する存在で、彼女のシグネチャースタイルは、存在感のあるレザージャケットからブラックレザーの新作“アルタイ(Altay)”バッグまでを魅力的に表現する。

また、メンズコレクションではATEEZのソンファを起用。1990年代のアイコンと20年代のK-POPスターが出会い、「イザベル マラン」が文化や時代を超えて結びつけることができる力を持つことを象徴している。タイムレスなスタイルと現代の若者の感性が共鳴する、「イザベル マラン」ならではの世界観を描き出す。

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ヘラルボニーが銀座に常設店舗をオープン  “障害に関する価値観が変わる”体験を提供 

知的障がいを持つ作家の作品を自社製品やライセンスなどに活用するヘラルボニーは3月15日、東京・銀座レンガ通り沿いにヘラルボニー初となる都内の常設店舗、ヘラルボニー ラボラトリー ギンザ(HERALBONY LABORATORY GINZA)をオープンする。同店舗は、来場者が作家や作品と出会うことを通じて、“障害に関する価値観が変わる”体験を提供する。

実験室を意味する“ラボラトリー(LABORATORY)”という名称には、銀座の街を実験室として、異彩を放つ作家とともに、社会の価値観の変容を目指すヘラルボニーの思想を発信する場にしたいという想いを込めた。

作家や作品との出会いを生み出す空間

同店舗にはショップとギャラリーを併設する。作家のアトリエスペースを常設設置したショップでは、製品の販売のほか、ヘラルボニー契約作家創作活動に触れることができる機会も用意する。また、ギャラリーでは、アートの展示販売に加えて、今後さまざまな展示企画を予定している。

松田崇弥、松田文登ヘラルボニー共同代表 は、「“いつか銀座に出店できたらどうする?”双子で夢想していた言葉が、ついに現実になります。頬をつねると、ちゃんと痛い、夢ではないことに安堵しています。これは経済的に成功したから実現できることではありません。小さな地方発ブランドによる大きなリスクを背負った挑戦です。異彩を放つ作家と共にド真ん中で勝負する意思表明です。挑まなければ、すべて可能性のまま終わる。自分の、福祉の、社会の、想像を常に追い抜いていけますように」とコメントした。

店舗概要

◾️ヘラルボニー ラボラトリー ギンザ

オープン予定日:3月15日
住所:東京都中央区銀座2-5-16 銀冨ビル1階

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ビオトープが「リーバイス」に別注 昨年の限定モデルがブラックデニムで再登場

ジュンが運営するセレクトショップのビオトープは2月14日、「リーバイス(LEVI‘S)」に別注したメンズのデニムジャケットを発売する。価格は2万2000円で、1月31日に公式オンラインストアで予約を開始した。ビオトープ白金台店、大阪店、福岡店および公式オンラインストアに加え、アダム エ ロペ オムの一部店舗でも取り扱う。

同アイテムは、昨年発売したエクスクルーシブモデル“タイプⅡ トラッカー”をブラックデニムに変更したもので、現代風に落とし込んだリラックスフィットモデルが特徴だ。洗いをかけたコットンとヘンプのネック感のある生地に別注した。ヘンプを使用することで生産時の水の使用量を抑えたサステナブルなプロダクトだ。さらに、ブラックデニムに加工を施すことでビンテージのフェードブラックを表現した。

アイテム詳細

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「アミリ」と「メゾン ミハラヤスヒロ」がコラボ 両ブランドのアイコンを融合したスニーカー

「アミリ(AMIRI)」は2月8日、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」とコラボレーションした限定スニーカーを発売する。ホワイトとブラックの2色展開で価格は13万2000円。「アミリ トーキョー」と世界の一部「アミリ」店舗および「メゾン ミハラヤスヒロ」東京店をはじめ、「マイ フット プロダクツ(MY FOOT PRODUCTS)」大阪店・福岡店でのみ取り扱う。

同アイテムは、「アミリ」の“スケル トップ ロー”(SKEL TOP LOW)と「メゾン ミハラヤスヒロ」のヘリテージにインスピレーションを得た。「メゾン ミハラヤスヒロ」の粘土を使って手作業で型取ったオリジナルソールを使用し、「アメリ」のシグネチャーであるナッパレザーの“ボーンズ”(BONES)ワッペンをキャンバスのボディに組み合わせた。シュータンとヒールには両ブランドのロゴを刺しゅうした特徴的な手触りのウーブンラベルをあしらった。

アイテム詳細

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「アミリ」と「メゾン ミハラヤスヒロ」がコラボ 両ブランドのアイコンを融合したスニーカー

「アミリ(AMIRI)」は2月8日、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」とコラボレーションした限定スニーカーを発売する。ホワイトとブラックの2色展開で価格は13万2000円。「アミリ トーキョー」と世界の一部「アミリ」店舗および「メゾン ミハラヤスヒロ」東京店をはじめ、「マイ フット プロダクツ(MY FOOT PRODUCTS)」大阪店・福岡店でのみ取り扱う。

同アイテムは、「アミリ」の“スケル トップ ロー”(SKEL TOP LOW)と「メゾン ミハラヤスヒロ」のヘリテージにインスピレーションを得た。「メゾン ミハラヤスヒロ」の粘土を使って手作業で型取ったオリジナルソールを使用し、「アメリ」のシグネチャーであるナッパレザーの“ボーンズ”(BONES)ワッペンをキャンバスのボディに組み合わせた。シュータンとヒールには両ブランドのロゴを刺しゅうした特徴的な手触りのウーブンラベルをあしらった。

アイテム詳細

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ルーブル美術館でファッション展覧会が開催 「シャネル」「バレンシアガ」「トム ブラウン」などを展示

「ルーヴル美術館は7月21日まで総合的なファッションの展覧会、“ルーヴル・クチュール:オブジェ・ダール、 オブジェ・ド・モード”を開催中だ。

同展覧会は、アクセサリーやテキスタイル、タペストリーなどと、65のデザインが装飾美術部門の約9000平方メートルの広さのギャラリー全体に展示され、1947年のニュールックから現在に至るまで、ファッションデザインのレンズを通して 装飾芸術とファッションの類似性を描く。「シャネル(CHANEL)」のほか、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、「ジバンシィ(GIVENCHY)」、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER )」、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」などのメゾンの作品が並んでいる。トム ブラウン(THOM BROWNE)」はメンズ・ウィメンズの2020年春夏アーカイブルックを展示している。

ルーヴル美術館は、「これらの無数のつながりは、美術史とファッション史の分野に共通する方法論です。先祖伝来の技術、視覚文化、そして美術館のカタログ・レゾネからファッション界 のムードボードに至るまで、参考文献として相互に作用し合っている知識でしょう。ルーヴル・クチュールは、現代のファッション・デザインというプリズムを通して、装飾芸術に新たな視点を提供すると考えます」 とコメントした。付属のカタログには、キュレーターによるエッセイと参加デザイナーのインタビューが掲載されており、同展覧会のテーマについて詳しく解説が書かれている。

イベント概要

◾️ “ルーヴル・クチュール:オブジェ・ダール、 オブジェ・ド・モード”

日程:〜7月21日
場所:ルーブル美術館
住所:Musee du Louvre 75001 Paris

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ルーブル美術館でファッション展覧会が開催 「シャネル」「バレンシアガ」「トム ブラウン」などを展示

「ルーヴル美術館は7月21日まで総合的なファッションの展覧会、“ルーヴル・クチュール:オブジェ・ダール、 オブジェ・ド・モード”を開催中だ。

同展覧会は、アクセサリーやテキスタイル、タペストリーなどと、65のデザインが装飾美術部門の約9000平方メートルの広さのギャラリー全体に展示され、1947年のニュールックから現在に至るまで、ファッションデザインのレンズを通して 装飾芸術とファッションの類似性を描く。「シャネル(CHANEL)」のほか、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、「ジバンシィ(GIVENCHY)」、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER )」、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」などのメゾンの作品が並んでいる。トム ブラウン(THOM BROWNE)」はメンズ・ウィメンズの2020年春夏アーカイブルックを展示している。

ルーヴル美術館は、「これらの無数のつながりは、美術史とファッション史の分野に共通する方法論です。先祖伝来の技術、視覚文化、そして美術館のカタログ・レゾネからファッション界 のムードボードに至るまで、参考文献として相互に作用し合っている知識でしょう。ルーヴル・クチュールは、現代のファッション・デザインというプリズムを通して、装飾芸術に新たな視点を提供すると考えます」 とコメントした。付属のカタログには、キュレーターによるエッセイと参加デザイナーのインタビューが掲載されており、同展覧会のテーマについて詳しく解説が書かれている。

イベント概要

◾️ “ルーヴル・クチュール:オブジェ・ダール、 オブジェ・ド・モード”

日程:〜7月21日
場所:ルーブル美術館
住所:Musee du Louvre 75001 Paris

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「ロエベ」が新作スニーカー“バレエランナー 2.0”を発売 70年代のランニングシューズのデザイン

「ロエベ(LOEWE)」は、新作スニーカー“バレエランナー 2.0”を発売した。同スニーカーは、2019年に登場しランニングシューズとフラットシューズを組み合わせたスニーカー“バレエランナー”を再創造した新モデル。

“バレエランナー 2.0”は、「ロエベ」ならではのアシンメトリーなトゥシェイプと1970年代のランニングシューズを組み合わせたデザイン。そのほか、クォーター部分の「L」のモノグラムとタンにエンボス加工されたアナグラムのデザイン、トゥキャップまで延びる波状のラバーアウトソールなどを刷新した。

洗練されたサケット構造(ライニングとインソールを縫い合わせることで、靴の内側に靴下のような構造を生み出す)を採用することで柔軟性と快適性を高めた。ライニングとインソールには柔らかなレザーを採用。インジェクション成形による新しいラバーロゴを施したカーフスキンのヒールタブは、カラーバリエーションにより同系色またはコントラストの効いたカラーになっている。

現在、ナイロン&カーフスキンバージョンはブラック/ホワイト、ホワイト/ブラック、ブラウン/イエロー/ブルー、ライラック/ホワイト/グレー、ネイビー/オレンジ/ターコイズ、ホワイト/レッド/ブルー(オンライン限定)を展開中。ブラック、ホワイト、シナモンのソフトレザーを全体にあしらったバージョンをはじめ、他のカラーも順次登場する予定だ。

アイテム一覧

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「ユニクロ:シー」が2025年春夏コレクションを発売 スポーティーなシャツやジャケットなど 

「ユニクロ(UNIQLO)」とデザイナーのクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)による「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」は2月28日、2025年春夏コレクションを発売する。「ユニクロ」74店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

同コレクションは、軽く涼やかなナイロン生地を活かしたスポーティーな雰囲気と、鮮やかなオレンジをはじめとしたコントラストに富んだカラーリングが特徴だ。

ウィメンズ29アイテム・メンズ18アイテム

ウィメンズは、機能性と着心地を重視したナイロン素材を採用したワンピースやフルジップベスト、ギアショーツのほか、ポプリン生地を使用し、深いネイビーとピンストライプ柄で仕立てたフーデッドプルオーバーシャツなどをそろえる。価格は、アウター(3990〜1万2900円)、スカート&パンツ(2990〜5990円)、シャツ(2990円)、ニット(2990〜5990円)、インナー(2290円)、ドレス(4990〜6990円)、バッグ&シューズ(2990〜3990円)。

メンズは、軽量・伸縮性・速乾性を備えた感動ジャケット、同素材のバミューダパンツやワイドパンツなどを用意。価格は、アウター(6990〜1万2900円)、パンツ(2990〜4990円)、シャツ(2990〜3990円)、カットソー(3990円)、ニット(2990円)、バッグ&シューズ(3990〜4990円)。

アクセサリーには、ソフトパフィーショルダーバック、ストラップサンダル、ナイロン素材を使用したスライサンダルなどをラインアップする。

世界最速でコレクション全貌をライブ配信

ユニクロアプリで配信する「UNIQLO LIVE STATION」で全アイテムレビューを配信する。2月4日20時からウィメンズアイテム、5日20時からはメンズアイテム、発売前日の27日20時には、人気ランキングを紹介する。同配信では、気になるアイテムについて出演キャストに質問することもできる。

ウィメンズアイテム一覧

メンズアイテム一覧

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「ティンバーランド」からジ・アパートメントの別注第3弾 「ゴアテックス」搭載のフィールドブーツ

「ティンバーランド(TIMBERLAND)」は、東京・吉祥寺のセレクトショップ、ジ・アパートメント(THE APARTMENT)の別注ブーツ“ビブラム マッシュ フィールド ブーツGTX"(3万6300円)を発売する。2月8日からジ・アパートメントの店舗と公式オンラインストア、21日から代官山のティンバーランド ブティック トウキョウで取り扱う。

レトロなフォームに“ゴアテックス”を搭載した一足

第3弾となる今回は、1983年に誕生しアイコンとして愛され続ける“フィールドブーツ”の派生版である“マッシュ フィールド”をベースにした。レトロなフォームにビブラムソールと防水・透湿素材“ゴアテックス”を搭載した。素材には、毛足の長いヘアリースエードや登山靴を思わせる平紐のシューレースが付属し、レザーインソールとハングタグにはジ・アパートメントとのダブルネームのロゴをあしらった。

アイテム詳細

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“N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス”×「ループウィラー」 約100年前の起毛機を使用したスエット2型

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が展開するミリタリーコレクションライン“N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)”は2月8日、「ループウィラー(LOOPWHEELER)」とコラボしたパーカ(4万9500円)とスエット(4万4000円)を発売する。同アイテムは、ミスターハリウッドと「N.ハリウッド」の店舗および、公式オンラインストアのほか、「ループウィラー」千駄ヶ谷店、大阪店、福岡店、ゾゾヴィラで扱う。

今回は、約100年前まで使用していたビンテージの米式起毛機を再稼働させ、アイテムを製作。ビンテージスエット特有のふっくらと柔らかい質感と高い保温性を実現した。

ビンテージの起毛機で当時の手触りを再現したコラボアイテム2型

パーカ

パーカは、市場に出回ることが極めて少ないビンテージスエットにデザインを着想。クルーネックのリブとフードを一緒に縫い留めた、“後付けパーカー”を再現した。さらに先の尖ったフードや、スエット生地を2重に重ねたサイドパネル、フードの内側に配置したタグ、中央にステッチが入ったカンガルーポケットなど、各年代のビンテージスエットからディテールを踏襲した。

スエット

スエットは、1970年代のアメリカ合衆国空軍士官学校(USAFA)のアイテムにインスピレーションを得た。スエット生地を2重に重ねたサイドパネルは当時のディテールに倣ったほか、前身頃にはVガゼットを配した。シルエットは身幅を広く取り、着丈は短めに設定した。

両アイテムの左袖には同コラボ専用のカラーで製作した「ループウィラー」のタグをあしらう。

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“N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス”×「ループウィラー」 約100年前の起毛機を使用したスエット2型

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が展開するミリタリーコレクションライン“N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)”は2月8日、「ループウィラー(LOOPWHEELER)」とコラボしたパーカ(4万9500円)とスエット(4万4000円)を発売する。同アイテムは、ミスターハリウッドと「N.ハリウッド」の店舗および、公式オンラインストアのほか、「ループウィラー」千駄ヶ谷店、大阪店、福岡店、ゾゾヴィラで扱う。

今回は、約100年前まで使用していたビンテージの米式起毛機を再稼働させ、アイテムを製作。ビンテージスエット特有のふっくらと柔らかい質感と高い保温性を実現した。

ビンテージの起毛機で当時の手触りを再現したコラボアイテム2型

パーカ

パーカは、市場に出回ることが極めて少ないビンテージスエットにデザインを着想。クルーネックのリブとフードを一緒に縫い留めた、“後付けパーカー”を再現した。さらに先の尖ったフードや、スエット生地を2重に重ねたサイドパネル、フードの内側に配置したタグ、中央にステッチが入ったカンガルーポケットなど、各年代のビンテージスエットからディテールを踏襲した。

スエット

スエットは、1970年代のアメリカ合衆国空軍士官学校(USAFA)のアイテムにインスピレーションを得た。スエット生地を2重に重ねたサイドパネルは当時のディテールに倣ったほか、前身頃にはVガゼットを配した。シルエットは身幅を広く取り、着丈は短めに設定した。

両アイテムの左袖には同コラボ専用のカラーで製作した「ループウィラー」のタグをあしらう。

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「ジンズ」のサ陸両用メガネ“ジンズ サウナ”から映画「スターウォーズ」モチーフのモデルが発売

「ジンズ(JINS)」は、人気映画シリーズ「スター・ウォーズ」に登場するキャラクターのダース・ベイダーとヨーダをイメージした、日常でもサウナでも使えるメガネ“ジンズ サウナ/スターウォーズ デザイン”(1万9900円)を「風呂の日」の2月6日にあわせて発売する。同アイウエアは、「ジンズ」の一部店舗および、公式オンラインストアで扱う。

さりげなくモチーフをあしらった初のキャラクターモデル

“ジンズ サウナ”は2023年2月に登場した、フレームとレンズには耐熱温度120℃の素材を使用し、レンズにはくもり止め加工を施した水陸両用ならぬ“サ陸両用”のアイウエア。

今回はシリーズ初となるキャラクターモデルとして、「スター・ウォーズ」からダース・ベイダーとヨーダをイメージしたモデルを用意する。“ジンズ サウナ”の機能性はそのままに、ファンには嬉しい意匠をあしらった同モデルは、テンプルの外側に「スターウォーズ」ロゴ、内側には両キャラクターの名言をレーザー刻印し、作品の世界観を演出する。

また、同アイウエアにはサウナハットが付属。後部にメガネを収納できるポケットを搭載し、被るとキャラクターのシルエットを彷ふつとさせるデザインに仕上げた。

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「ジンズ」のサ陸両用メガネ“ジンズ サウナ”から映画「スターウォーズ」モチーフのモデルが発売

「ジンズ(JINS)」は、人気映画シリーズ「スター・ウォーズ」に登場するキャラクターのダース・ベイダーとヨーダをイメージした、日常でもサウナでも使えるメガネ“ジンズ サウナ/スターウォーズ デザイン”(1万9900円)を「風呂の日」の2月6日にあわせて発売する。同アイウエアは、「ジンズ」の一部店舗および、公式オンラインストアで扱う。

さりげなくモチーフをあしらった初のキャラクターモデル

“ジンズ サウナ”は2023年2月に登場した、フレームとレンズには耐熱温度120℃の素材を使用し、レンズにはくもり止め加工を施した水陸両用ならぬ“サ陸両用”のアイウエア。

今回はシリーズ初となるキャラクターモデルとして、「スター・ウォーズ」からダース・ベイダーとヨーダをイメージしたモデルを用意する。“ジンズ サウナ”の機能性はそのままに、ファンには嬉しい意匠をあしらった同モデルは、テンプルの外側に「スターウォーズ」ロゴ、内側には両キャラクターの名言をレーザー刻印し、作品の世界観を演出する。

また、同アイウエアにはサウナハットが付属。後部にメガネを収納できるポケットを搭載し、被るとキャラクターのシルエットを彷ふつとさせるデザインに仕上げた。

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ビヨンセがゴールドドレスで最優秀アルバム賞に輝く 第67回グラミー賞授賞式

第67回グラミー賞が2月2日(現地時間)、ロサンゼルスで開催され、各部門の受賞者が発表された。主要4部門のうち、最優秀アルバム賞はビヨンセ(Beyonce)の「COWBOY CARTER」、最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞はケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)の「Not Like Us」、最優秀新人賞はチャペル・ローン(Chappell Roan)が受賞した。

最優秀アルバム賞受賞のビヨンセ

最優秀アルバム賞と最優秀カントリー・アルバム賞を獲得したビヨンセは、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のオートクチュールのゴールドドレスで登場した。ビーズが輝くドレスにはバンダナを想起させるウエスタンスタイルのペイズリー柄のステッチが施され、ペイズリー型のカットアウト部分にクリスタルを散りばめたパールが飾られている。

ビヨンセは最優秀カントリー・アルバム賞の受賞スピーチで、「本当に予想していなかったです。長い年月が経っても大好きなことをし続けられていることに感謝したいです」と驚きと感謝を表した。

また、「このアルバムを受け入れてくれた全ての素晴らしいカントリー・アーティストたちに感謝したいです。私たちは本当に一生懸命やってきました。時々、ジャンルとは、アーティストとしての居場所を留まらせるための冷たい言葉だと感じます。自分が情熱的に取り組めることをやり、諦めない人々を勇気づけたいです。私の美しい家族にありがとうと言いたいです…。まだ驚いています」と続けた。

ビヨンセの「COWBOY CARTER」は音楽業界だけでなくファッション業界にもムーブメントをもたらし、ボロタイからケンタッキータイ、ウエスタンベルトのバックルに至るまで、ウエスタンスタイルのアイコニックなモチーフの売り上げを押し上げた。

シャキーラは「エトロ」でゴージャスに

最優秀ポップ・ラテン・アルバム賞を受賞したシャキーラ(Shakira)は「エトロ(ETRO)」のドレスを着用。オレンジのボディースに、スカート部分でシアーなレースに変わるブラックのフローラルパターンが施されている。イヤリング、カフブレスレット、リングは「ポメラート(POMELLATO)」のもの。

プレゼンターは、「ステファン ローラン(STEPHANE ROLLAND)」のアンサンブルに身を包んだジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)が務めた。

サブリナ・カーペンターもゴールドにチェンジ

サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)は、「Espresso」で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞、最優秀リミックス・レコーディング賞、「Short n’ Sweet」で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を受賞。授賞式では、キラキラと輝くゴールドのドレスに、ダイヤモンドのペンダントネックレスを合わせた。

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マザーハウス代表による「エリコ ヤマグチ」25年春夏 “人と服、音楽の一体化”を表現

マザーハウス(MOTHERHOUSE)の山口絵理子代表がデザイナーを務める「エリコ ヤマグチ(ERIKO YAMAGUCHI)」はこのほど、2025年春夏コレクションをランウエイショー形式で発表した。22年に山口デザイナーが「自分の世界観を表現したい」という思いから立ち上げたユニセックスブランドであり、国籍や性別、年齢などの差異に捉われずに着用できる服作りを目指す。バングラデシュやネパール、インドなどの途上国に自社工場を持つマザーハウスの強みを生かし、アジア各国の素材や職人の伝統技術をもとにモノ作りを行う。

今シーズンのテーマは“ビート オブ ネイチャー(the beat of nature)”。山口デザイナーは洋服に用いる天然素材に触れながらクリエイションを考えることが多いといい、「素材はまるで呼吸しているかのよう。いつも同じ糸を使っていたとしても、毎シーズン違うものみたいに感じることがある」と話す。また、彼女にとってランウエイショーに最も大事な要素が音楽であるため、「エリコ ヤマグチ」ではバンドの生演奏をBGMに採用するのが定番になっているが、今回のテーマの理由も「人間の鼓動と音楽、そして洋服が一体になって欲しかったから」という。この日の演奏は山口デザイナーが長年ファンだという打楽器アンサンブルバンド、オムトン(OMU-TONE)が行った。

ゆったりとしたシルエットとベーシックな色使い、天然素材がブランドのキーワードだ。ジュートリネンを用いたワンピースやブルゾン、シルクを混ぜて滑らかな手触りに仕上げたショート丈ニット、インド綿を手紡ぎ且つ手織りした伝統的なファブリック「カディ」によるシャツなど、軽やかで涼しげなアイテムは「エリコ ヤマグチ」の得意技。西インドのアーメダバードの職人が手掛けたというデニムは、春夏コレクションらしく爽やかなブルーが印象的だ。また、ブランドのシグネチャーであり、大きな立ち襟とドロップショルダーが特徴の“マトウコート”は、デニム地やコットンチノのポンチョや、マルチカラーのアブストラクトパターンをシルクスクリーンプリントを重ねたコートにアレンジ。今季はギャザーでシルエットを変形させるテクニックを散りばめ、裾にギャザーを寄せてスカラップヘムラインに仕立てたワンピースや、垂直にギャザーを走らせてたわませたスカート、放射状にギャザーを作ってサルエルのように見せるパンツなど、バリエーションの幅広さで観客を飽きさせなかった。

バングラ出身の取締役発案
ブランド初のシューズ

また、ブランド初となるシューズアイテムであり、2月3日に販売開始した“ザ ウォーカー(THE WALKER)”もランウエイで披露した。夜明け前の空と明けゆく空のグラデーションを表現した“ダークナイト”と“ブルーナイト”の2色展開で、アッパーにはスムースレザーを使用する。マザーハウスがバングラデシュに持つバッグ工場「マトリゴール」で工場長を務めるムハンマド・アブドゥル・アル・マムン(Mohammad Abdullah Al Mamun)取締役による発案で開発がスタートしたという。コロナ禍で同国内のバッグや皮小物の工場の生産が止まる中、靴工場は稼働が続いていた様子を見て、同氏は「靴を作れるようになることで、われわれの工場もさらに成長できるのでは」と考えた。「エリコ ヤマグチ」の東急プラザ銀座店と大阪店、ECサイトに加え、「マザーハウス」旗艦店と「マザーハウス メンズ」店で取り扱う。

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マザーハウス代表による「エリコ ヤマグチ」25年春夏 “人と服、音楽の一体化”を表現

マザーハウス(MOTHERHOUSE)の山口絵理子代表がデザイナーを務める「エリコ ヤマグチ(ERIKO YAMAGUCHI)」はこのほど、2025年春夏コレクションをランウエイショー形式で発表した。22年に山口デザイナーが「自分の世界観を表現したい」という思いから立ち上げたユニセックスブランドであり、国籍や性別、年齢などの差異に捉われずに着用できる服作りを目指す。バングラデシュやネパール、インドなどの途上国に自社工場を持つマザーハウスの強みを生かし、アジア各国の素材や職人の伝統技術をもとにモノ作りを行う。

今シーズンのテーマは“ビート オブ ネイチャー(the beat of nature)”。山口デザイナーは洋服に用いる天然素材に触れながらクリエイションを考えることが多いといい、「素材はまるで呼吸しているかのよう。いつも同じ糸を使っていたとしても、毎シーズン違うものみたいに感じることがある」と話す。また、彼女にとってランウエイショーに最も大事な要素が音楽であるため、「エリコ ヤマグチ」ではバンドの生演奏をBGMに採用するのが定番になっているが、今回のテーマの理由も「人間の鼓動と音楽、そして洋服が一体になって欲しかったから」という。この日の演奏は山口デザイナーが長年ファンだという打楽器アンサンブルバンド、オムトン(OMU-TONE)が行った。

ゆったりとしたシルエットとベーシックな色使い、天然素材がブランドのキーワードだ。ジュートリネンを用いたワンピースやブルゾン、シルクを混ぜて滑らかな手触りに仕上げたショート丈ニット、インド綿を手紡ぎ且つ手織りした伝統的なファブリック「カディ」によるシャツなど、軽やかで涼しげなアイテムは「エリコ ヤマグチ」の得意技。西インドのアーメダバードの職人が手掛けたというデニムは、春夏コレクションらしく爽やかなブルーが印象的だ。また、ブランドのシグネチャーであり、大きな立ち襟とドロップショルダーが特徴の“マトウコート”は、デニム地やコットンチノのポンチョや、マルチカラーのアブストラクトパターンをシルクスクリーンプリントを重ねたコートにアレンジ。今季はギャザーでシルエットを変形させるテクニックを散りばめ、裾にギャザーを寄せてスカラップヘムラインに仕立てたワンピースや、垂直にギャザーを走らせてたわませたスカート、放射状にギャザーを作ってサルエルのように見せるパンツなど、バリエーションの幅広さで観客を飽きさせなかった。

バングラ出身の取締役発案
ブランド初のシューズ

また、ブランド初となるシューズアイテムであり、2月3日に販売開始した“ザ ウォーカー(THE WALKER)”もランウエイで披露した。夜明け前の空と明けゆく空のグラデーションを表現した“ダークナイト”と“ブルーナイト”の2色展開で、アッパーにはスムースレザーを使用する。マザーハウスがバングラデシュに持つバッグ工場「マトリゴール」で工場長を務めるムハンマド・アブドゥル・アル・マムン(Mohammad Abdullah Al Mamun)取締役による発案で開発がスタートしたという。コロナ禍で同国内のバッグや皮小物の工場の生産が止まる中、靴工場は稼働が続いていた様子を見て、同氏は「靴を作れるようになることで、われわれの工場もさらに成長できるのでは」と考えた。「エリコ ヤマグチ」の東急プラザ銀座店と大阪店、ECサイトに加え、「マザーハウス」旗艦店と「マザーハウス メンズ」店で取り扱う。

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【マッシュビューティーラボ 豊山YAMU陽子社長】既存店を磨き上げ戦略を武器に客数最大化

PROFILE: 豊山YAMU陽子/社長

豊山YAMU陽子/社長
PROFILE: (とよやま・やむ・ようこ)2005年にマッシュスタイルラボのファッション事業の立ち上げに参加し、「スナイデル(SNIDEL)」「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「エミ(EMMI)」といった主力ファッションブランドの成長・拡大に寄与。マッシュスタイルラボ取締役を経て、23年4月1日から現職。リテール企画本部長を兼任し、「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」「ビープル(BIOPLE)」など小売業態の売り場編集力と企画力の底上げを図る PHOTO : SHUNICHI ODA

2023年4月にマネジメント層を中心に組織を刷新。24年は新体制の下あらためてナチュラル&オーガニックの裾野を広げるため、店頭ツールからウェブ施策、コラボレーションに至るまで新たな策を講じ、実績につなげた。今年はその勢いを加速させ、チーム一丸となり客数最大化に挑む。

エンターテインメント性で
ナチュラル&オーガニックを訴求

WWD:社長就任2年目の手応えは?

豊山YAMU陽子社長(以下、豊山):24年8月期決算は売上高が前期比2%増で着地。直近の9〜11月の売上高は同21%増と、ここ数年の踊り場を脱しリテールもプライベートブランド(以下、PB)も好調に推移している。社長就任1年目は、基盤作りに注力した。組織が固まったことで、2年目は売り上げを生み出すことにフォーカスでき、ナチュラル&オーガニックのハードルを下げる施策を積み上げられた。コスメキッチンとして20年間、実直にナチュラル&オーガニックを伝えてきた一方で、お客さまにとってはまだまだ入り口の狭さや選択の難しさもあったと思う。24年はさまざまなチャレンジが実を結び、ファーストオーガニックとしてコスメキッチンやビープルの製品を手にしてくださるお客さまが増えた。

WWD:方向性を明確にして成果が表れた。

豊山:チーム全体が同じ方向に進む指針となったのが、24年にマッシュグループ全体で掲げた「シンク エンターテインメント」というスローガンだ。私たちのエンターテインメント性でナチュラル&オーガニックをお客さまの生活の一部にしていくことを決意し、可能性を引き出せた。その具体策の一つがコラボレーション。シーズンごとのテーマやイベントに多くのメーカーが賛同し、オリジナルパッケージやキットを作って訴求できたことは大きかった。

WWD:店頭でのエンターテインメント性の表現は?

豊山:初心に立ち返り、ショップのVMD設計を基礎から見直して改革に取り組んだ。選択肢の多さに悩むお客さま全員を、店頭で必ず接客できるわけではない。そんなとき入店の動機作りや商品購買のきっかけとなるのが店頭ディスプレイやPOPだ。何気なく思えるPOPの1つ1つの言葉に吟味を重ね、フォント選びやサイズまで徹底したクリエイティブを追求するほか、リアルな声を届ける手書きPOPも同時に再注力した。また、それに合わせてリテールの圧倒的なマーケティング力や、PBのクリエイティブを強化。製品のさらなる魅力を引き立たせることで、確固たるファンの獲得に寄与するなど、多角的に「お客さまへのアプローチ」を見直したことが成果につながった。

WWD:とくに注力したカテゴリーは?

豊山:ヘアケアの24年8月期の売上高は前期比13%増、9、10月はさらに動きが良く、前年同期比50%増で推移。同じくインナーケアは前期比37%増で、9、10月は前年の2倍の売り上げとなっている。また、5〜9月に力を入れたミストローションなどのクール商材は前期比150%増で、戦略的にSKUも数量も積んだことが功を奏した。このクール商材のように、お客さまの悩みを深掘りしたオンタイム対応によるシーズンプロモーションがはまった。

WWD:仕掛けが数字となって顕著に表れている。

豊山:戦略をしっかり組み立て、それに対して店頭、EC、VMD、PRとチーム全体が一つの方向に向かって全力を注いだ結果が数字に表れ、自信にもつながっている。それぞれの部署がどう「シンク エンターテインメント」していくのか、お客さまとどう会話して行くかを真剣に考え丁寧に実行したら、着実に数字として返ってくるという成功体験を重ねられた年だった。その過程でスタッフの士気と結束力が高まり、社内の雰囲気が変わったのを感じた。

WWD:「シンク エンターテインメント」があらゆる面で反映されている。

豊山:大きな催しとなったのが、6月と11月に開催した「ザ オーガニックデイズ」だ。「ナチュラル&オーガニック=難しい」ではなく、自分らしく楽しむ選択肢の1つとして取り入れてほしいとの思いから生まれたオーガニックの祭典で、限定キットやベストコスメの発表、オリジナルコンテンツを提供した。ECを中心としたイベントだが、店舗の売り上げに影響を与えず、相乗効果となって店舗の新客獲得に貢献した。今年もさらに拡大して開催する予定だ。

WWD:3年目となる25年のチャレンジは?

豊山:最優先は既存店を磨き上げること。既存店の売り上げは1.5〜2倍に成長させられると思っている。世界からお客さまが絶えない店にしたいし、長年愛してくださるお客さまには世界を旅しているような店、毎回新しい発見がある店、トレンドをキャッチできる店でありたい。さらにリテール事業では客数最大化を目指す。そして、PBもエクスクルーシブブランドも強化・拡大。現在、お客さまのニーズを捉えた自社企画製品や各メーカーとの共同開発に精力的に取り組んでいる。いずれの戦略も、若い世代のスタッフに期待しているし、そこから生まれるケミストリーが楽しみだ。「この会社で働きたい」と思ってもらえる企業No.1を目指し、環境に対してはもちろん、事業・企業としてのサステナビリティも追求していきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『ホテル・旅館の女将』

挑戦してみたいのは、ただのリトリートではなく、世界のウェルネスなツーリストたちが集まるような場。健康・美容に向き合い、恋愛・エンタメまで楽しめるような活力溢れる宿や高齢者向けの新感覚施設を作ってみたい。

COMPANY DATA
マッシュビューティーラボ

マッシュグループの傘下として2010年に設立。ナチュラル&オーガニックコスメのセレクトショップ「コスメキッチン」や、コスメに加え食品やインナーケアアイテムをそろえる「ビープル」を運営する。「セルヴォーク(CELVOKE)」「トーン(TO/ONE)」「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」などプライベートブランドも充実し、22年に発表した「ミティア オーガニック(MITEA ORGANIC)」ではファミリーマートと協業するほか、日本における総代理店として「ミー トゥデイ(ME TODAY)」「トリロジー(TRILOGY)」「インナーセンス(INNERSENSE)」などを展開

TEXT : YOSHIE KAWAHARA

問い合わせ先
マッシュビューティーラボ
https://mashgroup.jp/contact/index.html

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【ストライプホールディングス 川部将士社長】上場に向けグループ経営 組織に横ぐし通し効率化

PROFILE: 川部将士/社長

川部将士/社長
PROFILE: (かわべ・まさし)1972年生まれ、神奈川県出身。95年一橋大学社会学部卒業後、住友商事に入社。99年住商リテイルストアーズ(現トモズ)へ出向、2008年バーニーズ ジャパンへ出向、16年住商ブランドマネジメントに出向して社長就任、18年フェイラージャパンに出向して社長就任、22年9月に住友商事に帰任して11月に退職。同年12月にストライプホールディングスに入社し、23年2月から現職。学生時代はラグビーに注力 PHOTO:SHUHEI SHINE

商社出身の川部将士氏が社長に就任して2年。ファンドとの二人三脚のもと、トップダウン型のオーナー企業といったかつての姿から脱皮し、社員一人ひとりが主体的に考えて実行する組織のあり方を構築中だ。その成果がじわじわと表れ始めている。

ベトナム子会社の基盤強化
現地で2ブランド約180店を運営

WWD:社長就任から2年。2024年をどう振り返るか。

川部将士社長(以下、川部):22年からティーキャピタルと組んで再建を進めており、当初から3〜5年以内の株式上場を掲げてきた。上場を目指す中でグループ経営の意識が強まり、私自身もストライプインターナショナル社長としてよりも、持株会社ストライプホールディングス社長としての役割が増している。従来は傘下企業がそれぞれに頑張る組織のあり方だったが、この1年で傘下企業がお互いにサポートしつつ、グループ全体として成長していくという考えが浸透してきた。当社は本業からスピンアウトする形で子会社ができたわけではなく、成り立ちも強みも異なる企業が加わってグループができている。だからこそ、多様な可能性があると実感している。

WWD:グループ全体としての成長を目指す中で、特に注力しているのは。

川部:海外の事業会社は私が直接ビジネスを見ている。「ネム」「バスカラ」の2ブランドで180店前後を出店するベトナムには、月1回出張して経営基盤を整えているところだ。両ブランドとも、オフィスで働く女性が対象だ。人口増加著しい東南アジアは勢いがあるが、一言で東南アジアと言っても文化や宗教は国ごとに違う。例えばイスラム系住民も多いインドネシアなどは、肌を露出する韓国系ファッションよりも、日本のかわいらしいファッションが支持される可能性がある。国内のことで言えば、ストライプインターナショナルとキャンの間で経営基盤の連携を強めている。外部から優秀なリーダーの登用も進み、両社の幹部同士が意見交換しながら、グループに横ぐしを通す形に変わってきた。一例として、従来は事業部ごとに行っていたサプライチェーン管理は、全社一括の部門を23年に新設。(取引先工場を指す)スコープ3まで含めたCO2排出量の把握が25年の早期に可能になる。かつてのオーナー企業体質に代えて、各々が自分で考え実行する姿勢が、まず幹部から浸透してきた。

WWD:24年9月には、グループ全体としての提供価値を「グッドサプライズ創造業」と定めた。

川部:社内でワークショップを行うと共に、お客さまの声も聞き、当社がやってきたこと、今やっていること、今後やるべきことを考えて決めた。グッドサプライズ創造とは、日々の暮らしの中で「今日この服を着ていてよかったな」と感じられるような、ちょっとしたプラスを生み出すこと。アパレルビジネスは、従来は価格の上げ下げや発注量の増減、セール時期をいつにするかといった要素で語られることが多かった。しかし、気候も考え方も従来とは変わっている時代に、果たしてお客さまはそこに価値を求めているのか。何が価値なのかをもう一度考えないといけない。生活衣料を扱う企業として、お客さまが日々抱えている悩みに対する解決策となるような、より良い商品、より良いサービスを追求する。例えば、忙しい暮らしの中で時短が叶う商品などもそれに当たる。

WWD:個別のブランドの状況に目を向けると、「アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY)」が復調し、好調だ。

川部:リブランディングが奏功している。当社も暖冬で苦労したが、24-25年秋冬も前年比2ケタ増に近い数字で推移し、デベロッパーからの注目度も上がってきている。みなが自分で考えて実行する組織に変わってきた結果であり、これを根気強く継続していく。最大規模の「グリーンパークス(GREEN PARKS)」は前年に引き続き、高い収益性で全社を押し上げている。事業部の若返りが進み、経験が人を大きくしていく。課題もしっかり見えているので、さらに伸びる。「アメリカンホリック(AMERICAN HOLIC)」は24年、非常に好調で利益がしっかり残せるようになった。従来は一律で全商品をセールするといった荒っぽいことをしていた。商品の魅力を店頭POPやSNSで伝えるなど、より良い商品、より良い購買体験への取り組みが進行中。企業全体としてかつてのタイムセールのイメージが強いかもしれないが、売り上げを稼ぐためだけのセールはしないと、既に社内に浸透している。

WWD:改めて、25年の注力ポイントは。

川部:社長就任1年目の23年は利益重視で黒字転換を果たし、営業利益率4%台後半を達成した。2年目の24年は、将来の成長を見据えて積極的に投資を行った。それゆえ、収益性は1年目に比べて若干落ちたが、想定内だ。3年目となる25年は、見出した可能性を実行に移していく。グループ経営を強めることで、収益性はもっと高められる。国内でも、お客さまの毎日をグッドサプライズにあふれたものにしていくことで当社の可能性は広がるし、マーケット自体が成長している海外の可能性は言うまでもない。経営基盤を固める中で、社員みなが成長していこうと思えるあり方にすべく、25年から人事評価制度も変更した。グループ全体の環境整備が自分の仕事だ。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『歴史好きを生かし、文筆業に挑戦』

歴史や哲学が好きで、会議でもついつい歴史上の出来事や教訓を話しがち。特に、近隣の有力者を束ねて力をつけていった戦国武将・毛利元就の、周囲への細やかな気遣いに共感。歴史や人間について考える視点を生かし、何か文章を残したい。

COMPANY DATA
ストライプホールディングス

1994年に岡山県でセレクトショップとして開業。95年にクロスカンパニー設立、99年に「アース ミュージック&エコロジー」を立ち上げてSPA企業に転換。2012年キャンをグループ化、16年ストライプインターナショナルに社名変更。22年持株会社ストライプホールディングスを設立し、ストライプインターナショナル、キャン、海外子会社などを傘下に持つ。ストライプインターナショナルの24年1月期は売上高が前期比0.4%増の609億円、純損益が22億円の黒字(前期は15億円の赤字)


問い合わせ先
ストライプホールディングス
03-6773-7064

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【ストライプホールディングス 川部将士社長】上場に向けグループ経営 組織に横ぐし通し効率化

PROFILE: 川部将士/社長

川部将士/社長
PROFILE: (かわべ・まさし)1972年生まれ、神奈川県出身。95年一橋大学社会学部卒業後、住友商事に入社。99年住商リテイルストアーズ(現トモズ)へ出向、2008年バーニーズ ジャパンへ出向、16年住商ブランドマネジメントに出向して社長就任、18年フェイラージャパンに出向して社長就任、22年9月に住友商事に帰任して11月に退職。同年12月にストライプホールディングスに入社し、23年2月から現職。学生時代はラグビーに注力 PHOTO:SHUHEI SHINE

商社出身の川部将士氏が社長に就任して2年。ファンドとの二人三脚のもと、トップダウン型のオーナー企業といったかつての姿から脱皮し、社員一人ひとりが主体的に考えて実行する組織のあり方を構築中だ。その成果がじわじわと表れ始めている。

ベトナム子会社の基盤強化
現地で2ブランド約180店を運営

WWD:社長就任から2年。2024年をどう振り返るか。

川部将士社長(以下、川部):22年からティーキャピタルと組んで再建を進めており、当初から3〜5年以内の株式上場を掲げてきた。上場を目指す中でグループ経営の意識が強まり、私自身もストライプインターナショナル社長としてよりも、持株会社ストライプホールディングス社長としての役割が増している。従来は傘下企業がそれぞれに頑張る組織のあり方だったが、この1年で傘下企業がお互いにサポートしつつ、グループ全体として成長していくという考えが浸透してきた。当社は本業からスピンアウトする形で子会社ができたわけではなく、成り立ちも強みも異なる企業が加わってグループができている。だからこそ、多様な可能性があると実感している。

WWD:グループ全体としての成長を目指す中で、特に注力しているのは。

川部:海外の事業会社は私が直接ビジネスを見ている。「ネム」「バスカラ」の2ブランドで180店前後を出店するベトナムには、月1回出張して経営基盤を整えているところだ。両ブランドとも、オフィスで働く女性が対象だ。人口増加著しい東南アジアは勢いがあるが、一言で東南アジアと言っても文化や宗教は国ごとに違う。例えばイスラム系住民も多いインドネシアなどは、肌を露出する韓国系ファッションよりも、日本のかわいらしいファッションが支持される可能性がある。国内のことで言えば、ストライプインターナショナルとキャンの間で経営基盤の連携を強めている。外部から優秀なリーダーの登用も進み、両社の幹部同士が意見交換しながら、グループに横ぐしを通す形に変わってきた。一例として、従来は事業部ごとに行っていたサプライチェーン管理は、全社一括の部門を23年に新設。(取引先工場を指す)スコープ3まで含めたCO2排出量の把握が25年の早期に可能になる。かつてのオーナー企業体質に代えて、各々が自分で考え実行する姿勢が、まず幹部から浸透してきた。

WWD:24年9月には、グループ全体としての提供価値を「グッドサプライズ創造業」と定めた。

川部:社内でワークショップを行うと共に、お客さまの声も聞き、当社がやってきたこと、今やっていること、今後やるべきことを考えて決めた。グッドサプライズ創造とは、日々の暮らしの中で「今日この服を着ていてよかったな」と感じられるような、ちょっとしたプラスを生み出すこと。アパレルビジネスは、従来は価格の上げ下げや発注量の増減、セール時期をいつにするかといった要素で語られることが多かった。しかし、気候も考え方も従来とは変わっている時代に、果たしてお客さまはそこに価値を求めているのか。何が価値なのかをもう一度考えないといけない。生活衣料を扱う企業として、お客さまが日々抱えている悩みに対する解決策となるような、より良い商品、より良いサービスを追求する。例えば、忙しい暮らしの中で時短が叶う商品などもそれに当たる。

WWD:個別のブランドの状況に目を向けると、「アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY)」が復調し、好調だ。

川部:リブランディングが奏功している。当社も暖冬で苦労したが、24-25年秋冬も前年比2ケタ増に近い数字で推移し、デベロッパーからの注目度も上がってきている。みなが自分で考えて実行する組織に変わってきた結果であり、これを根気強く継続していく。最大規模の「グリーンパークス(GREEN PARKS)」は前年に引き続き、高い収益性で全社を押し上げている。事業部の若返りが進み、経験が人を大きくしていく。課題もしっかり見えているので、さらに伸びる。「アメリカンホリック(AMERICAN HOLIC)」は24年、非常に好調で利益がしっかり残せるようになった。従来は一律で全商品をセールするといった荒っぽいことをしていた。商品の魅力を店頭POPやSNSで伝えるなど、より良い商品、より良い購買体験への取り組みが進行中。企業全体としてかつてのタイムセールのイメージが強いかもしれないが、売り上げを稼ぐためだけのセールはしないと、既に社内に浸透している。

WWD:改めて、25年の注力ポイントは。

川部:社長就任1年目の23年は利益重視で黒字転換を果たし、営業利益率4%台後半を達成した。2年目の24年は、将来の成長を見据えて積極的に投資を行った。それゆえ、収益性は1年目に比べて若干落ちたが、想定内だ。3年目となる25年は、見出した可能性を実行に移していく。グループ経営を強めることで、収益性はもっと高められる。国内でも、お客さまの毎日をグッドサプライズにあふれたものにしていくことで当社の可能性は広がるし、マーケット自体が成長している海外の可能性は言うまでもない。経営基盤を固める中で、社員みなが成長していこうと思えるあり方にすべく、25年から人事評価制度も変更した。グループ全体の環境整備が自分の仕事だ。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『歴史好きを生かし、文筆業に挑戦』

歴史や哲学が好きで、会議でもついつい歴史上の出来事や教訓を話しがち。特に、近隣の有力者を束ねて力をつけていった戦国武将・毛利元就の、周囲への細やかな気遣いに共感。歴史や人間について考える視点を生かし、何か文章を残したい。

COMPANY DATA
ストライプホールディングス

1994年に岡山県でセレクトショップとして開業。95年にクロスカンパニー設立、99年に「アース ミュージック&エコロジー」を立ち上げてSPA企業に転換。2012年キャンをグループ化、16年ストライプインターナショナルに社名変更。22年持株会社ストライプホールディングスを設立し、ストライプインターナショナル、キャン、海外子会社などを傘下に持つ。ストライプインターナショナルの24年1月期は売上高が前期比0.4%増の609億円、純損益が22億円の黒字(前期は15億円の赤字)


問い合わせ先
ストライプホールディングス
03-6773-7064

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【アダストリア 木村治社長】東南アジアで種まき加速 プラットフォーマーへ進化する

PROFILE: 木村治/社長

木村治/社長
PROFILE: (きむら・おさむ)1969年生まれ、茨城県出身。90年に福田屋洋服店(現アダストリア)に入社し、店長などを経験。2001年に独立してワークデザイン設立。同社は07年にドロップ(トリニティアーツの前身)と経営統合し、11年にトリニティアーツ社長に就任。16年にアダストリア常務、18年副社長を経て21年取締役社長、22年から代表取締役社長 PHOTO:SHUHEI SHINE

中長期的な目標として、アパレル小売業からプラットフォーマーへの転換を掲げているアダストリア。国内外約1500の実店舗と公式ウェブストア「アンドエスティ」の両輪での成長や、30ブランドを超すマルチブランド戦略が独自性を生んでいる。

25年春、銀座に
「グローバルワーク」旗艦店出店

WWD:2024年2月期は過去最高業績を記録。原料高が続き、暖冬も厳しかったが、この1年をどう評価するか。

木村治社長(以下、木村):掲げてきたマルチブランド・マルチカテゴリー戦略が好調につながっている。「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ニコアンド(NIKO AND…)」「スタディオクリップ(STUDIO CLIP)」「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」という基幹4ブランドで、売上高約1300億円を計上していることが当社の事業全体の基盤になっている。特に「グローバルワーク」は30周年を迎え、テレビCMの効果もあって、マス層での認知が非常に高まってきた。30年までにブランド単独売上高1000億円(24年2月期実績は516億円)を目指し、25年は春に銀座に旗艦店を出店する。同時に「グローバルワーク」で、進出済みの台湾、香港に加え、東南アジアへの出店も進める。そのためにも、銀座の旗艦店で知名度を上げる必要がある。

WWD:24年は公式ウェブストア運営を子会社に移管し、名称も「ドットエスティ(.st)」から「アンドエスティ(and ST)」に変更。30年に流通総額1000億円を目指すと発表した。

木村:24年は「小売業からプラットフォーマーに変わるための準備の年」と位置付けていたが、子会社アンドエスティにEC運営を移管したことで、ひとまず24年の目標は達成した。ありがたいことに、「アンドエスティ」への出店を希望する他社ブランドは徐々に増えている。出店ブランドの数を追求すると、他ECモールとの差別化が難しくなる。「アンドエスティ」とシナジーが出せるブランドに出店いただきたい。例えば、「アンドエスティ」購入商品を実店舗で受け取るといったOMO戦略が一緒に取れるブランドだ。「アンドエスティ」は、今後5〜6年は積極投資で越境ECも拡大する。単にモノを売るだけではなく、さまざまなサービスを開発し、外部とのポイント連携も進め、出店ブランドやスタッフ、お客さまとの濃いつながりを作っていく。OMO型ストアの「アンドエスティストア」で、25年春には原宿駅前に出店も予定する。

WWD:海外事業では、中国本土の景気減速が目立つ。

木村:中国本土は24年は我慢の年だった。恐らく25年も同様だろう。ただし、24年末に蘇州に「ニコアンド」の新店をオープンしたし、上海に「アンドエスティ」と連動したOMO型店舗も出店した。中国本土の商売をやめる気は全くなく、今後も市場状況を分かっている場所では、スローダウンはしても出店を続けていく。一方で、台湾と香港事業は引き続き絶好調だ。台湾は出店開始から20年が経ち、日本と同じくマルチブランド戦略が奏功している。売上高は約70億円に育った。香港はコロナ禍で一時は退店もあったが、再出店で成長している。また、12月にはフィリピン・マニラに「ニコアンド」の1号店を出店し、タイ・バンコクには24年に「ニコアンド」2号店をオープンした。両国では今後さらに出店を重ねる。中国本土が厳しい分、東南アジアにシフトしているが、1国に集中することなく各国でデータを取り、検証を重ねていく。

WWD:海外出店などキーワードが既にいくつか出たが、改めて25年の注力ポイントは何か。

木村:軸は変わらない。マルチブランド・マルチカテゴリー戦略のもと、主力ブランドを成長させていくという面では、前述の「グローバルワーク」銀座出店にかなり力を入れる。また、「グローバルワーク」に次ぐ規模の「ニコアンド」は、雑貨や家具を扱い、野外イベントも行うなど、ライフスタイルを全般的に提案できており、好調な他社の雑貨業態に対しても差別化ができている。「ニコアンド」と「スタディオクリップ」、急成長中の「ラコレ(LAKOLE)」、24年にウェルカムから買収した「トゥデイズスペシャル(TODAY'S SPECIAL)」「ジョージズ(GEORGE'S)」を合わせれば、アダストリア単体では雑貨・服飾雑貨の売上構成比は4分の1ほどにまで高まっている。24年は10月の高気温に悩まされたが、雑貨は気温変化に関係なく売れる。雑貨業態は引き続き出店を強化していく。

WWD:今後の自社の可能性をどう考えているか。

木村:日本の少子高齢化は、アパレル業界や世の中が考えている以上に急速に進んでいる。例えば物流は、人手不足で滞るようになってきた。ここに対してもう少し迅速に対処しないと取り返しがつかなくなる。また、あらゆるコストが上がり、われわれのような企業規模でも利益を出すのが難しくなっている。このように日本市場の成熟が進む中では、海外、特に成長性の大きい東南アジアで種まきを行っていることは、当社の可能性の一つだ。新卒採用は当社は業界内では恵まれており、中途でもすばらしい人材が入ってきてくれている。それもわれわれの大きな可能性だ。福田(三千男会長)の時代から現場スタッフ第一を掲げ、23、24年は2年続けて平均6%の賃上げも行った。経営幹部が現場スタッフの声を直接聞くタウンミーティングも毎年続けている。社員みなにとって働きやすい環境作りを、今後もたゆまず追求していく。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『1カ月バカンス』

まとまった休みが取りづらいので、何もしない休みを堪能したい。スマホも見ず、ホテルにこもる。普段は海外出張のフライトが比較的ゆっくりできる時間で、そこで浮かぶアイデアも多い。1カ月休んだらいいアイデアが浮かぶはず!

COMPANY DATA
アダストリア

1953年に茨城・水戸で福田屋洋服店として創業。93年にポイントに商号変更。2013年にアダストリアホールディングスとしてトリニティアーツなどをグループ化。15年にアダストリアホールディングス、ポイント、トリニティアーツを統合し、アダストリアに社名変更。主要ブランドは「グローバルワーク」「ニコアンド」など。24年2月期は売上高が前期比13.6%増の2755億円、営業利益が同56.4%増の180億円だった


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【アダストリア 木村治社長】東南アジアで種まき加速 プラットフォーマーへ進化する

PROFILE: 木村治/社長

木村治/社長
PROFILE: (きむら・おさむ)1969年生まれ、茨城県出身。90年に福田屋洋服店(現アダストリア)に入社し、店長などを経験。2001年に独立してワークデザイン設立。同社は07年にドロップ(トリニティアーツの前身)と経営統合し、11年にトリニティアーツ社長に就任。16年にアダストリア常務、18年副社長を経て21年取締役社長、22年から代表取締役社長 PHOTO:SHUHEI SHINE

中長期的な目標として、アパレル小売業からプラットフォーマーへの転換を掲げているアダストリア。国内外約1500の実店舗と公式ウェブストア「アンドエスティ」の両輪での成長や、30ブランドを超すマルチブランド戦略が独自性を生んでいる。

25年春、銀座に
「グローバルワーク」旗艦店出店

WWD:2024年2月期は過去最高業績を記録。原料高が続き、暖冬も厳しかったが、この1年をどう評価するか。

木村治社長(以下、木村):掲げてきたマルチブランド・マルチカテゴリー戦略が好調につながっている。「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ニコアンド(NIKO AND…)」「スタディオクリップ(STUDIO CLIP)」「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」という基幹4ブランドで、売上高約1300億円を計上していることが当社の事業全体の基盤になっている。特に「グローバルワーク」は30周年を迎え、テレビCMの効果もあって、マス層での認知が非常に高まってきた。30年までにブランド単独売上高1000億円(24年2月期実績は516億円)を目指し、25年は春に銀座に旗艦店を出店する。同時に「グローバルワーク」で、進出済みの台湾、香港に加え、東南アジアへの出店も進める。そのためにも、銀座の旗艦店で知名度を上げる必要がある。

WWD:24年は公式ウェブストア運営を子会社に移管し、名称も「ドットエスティ(.st)」から「アンドエスティ(and ST)」に変更。30年に流通総額1000億円を目指すと発表した。

木村:24年は「小売業からプラットフォーマーに変わるための準備の年」と位置付けていたが、子会社アンドエスティにEC運営を移管したことで、ひとまず24年の目標は達成した。ありがたいことに、「アンドエスティ」への出店を希望する他社ブランドは徐々に増えている。出店ブランドの数を追求すると、他ECモールとの差別化が難しくなる。「アンドエスティ」とシナジーが出せるブランドに出店いただきたい。例えば、「アンドエスティ」購入商品を実店舗で受け取るといったOMO戦略が一緒に取れるブランドだ。「アンドエスティ」は、今後5〜6年は積極投資で越境ECも拡大する。単にモノを売るだけではなく、さまざまなサービスを開発し、外部とのポイント連携も進め、出店ブランドやスタッフ、お客さまとの濃いつながりを作っていく。OMO型ストアの「アンドエスティストア」で、25年春には原宿駅前に出店も予定する。

WWD:海外事業では、中国本土の景気減速が目立つ。

木村:中国本土は24年は我慢の年だった。恐らく25年も同様だろう。ただし、24年末に蘇州に「ニコアンド」の新店をオープンしたし、上海に「アンドエスティ」と連動したOMO型店舗も出店した。中国本土の商売をやめる気は全くなく、今後も市場状況を分かっている場所では、スローダウンはしても出店を続けていく。一方で、台湾と香港事業は引き続き絶好調だ。台湾は出店開始から20年が経ち、日本と同じくマルチブランド戦略が奏功している。売上高は約70億円に育った。香港はコロナ禍で一時は退店もあったが、再出店で成長している。また、12月にはフィリピン・マニラに「ニコアンド」の1号店を出店し、タイ・バンコクには24年に「ニコアンド」2号店をオープンした。両国では今後さらに出店を重ねる。中国本土が厳しい分、東南アジアにシフトしているが、1国に集中することなく各国でデータを取り、検証を重ねていく。

WWD:海外出店などキーワードが既にいくつか出たが、改めて25年の注力ポイントは何か。

木村:軸は変わらない。マルチブランド・マルチカテゴリー戦略のもと、主力ブランドを成長させていくという面では、前述の「グローバルワーク」銀座出店にかなり力を入れる。また、「グローバルワーク」に次ぐ規模の「ニコアンド」は、雑貨や家具を扱い、野外イベントも行うなど、ライフスタイルを全般的に提案できており、好調な他社の雑貨業態に対しても差別化ができている。「ニコアンド」と「スタディオクリップ」、急成長中の「ラコレ(LAKOLE)」、24年にウェルカムから買収した「トゥデイズスペシャル(TODAY'S SPECIAL)」「ジョージズ(GEORGE'S)」を合わせれば、アダストリア単体では雑貨・服飾雑貨の売上構成比は4分の1ほどにまで高まっている。24年は10月の高気温に悩まされたが、雑貨は気温変化に関係なく売れる。雑貨業態は引き続き出店を強化していく。

WWD:今後の自社の可能性をどう考えているか。

木村:日本の少子高齢化は、アパレル業界や世の中が考えている以上に急速に進んでいる。例えば物流は、人手不足で滞るようになってきた。ここに対してもう少し迅速に対処しないと取り返しがつかなくなる。また、あらゆるコストが上がり、われわれのような企業規模でも利益を出すのが難しくなっている。このように日本市場の成熟が進む中では、海外、特に成長性の大きい東南アジアで種まきを行っていることは、当社の可能性の一つだ。新卒採用は当社は業界内では恵まれており、中途でもすばらしい人材が入ってきてくれている。それもわれわれの大きな可能性だ。福田(三千男会長)の時代から現場スタッフ第一を掲げ、23、24年は2年続けて平均6%の賃上げも行った。経営幹部が現場スタッフの声を直接聞くタウンミーティングも毎年続けている。社員みなにとって働きやすい環境作りを、今後もたゆまず追求していく。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『1カ月バカンス』

まとまった休みが取りづらいので、何もしない休みを堪能したい。スマホも見ず、ホテルにこもる。普段は海外出張のフライトが比較的ゆっくりできる時間で、そこで浮かぶアイデアも多い。1カ月休んだらいいアイデアが浮かぶはず!

COMPANY DATA
アダストリア

1953年に茨城・水戸で福田屋洋服店として創業。93年にポイントに商号変更。2013年にアダストリアホールディングスとしてトリニティアーツなどをグループ化。15年にアダストリアホールディングス、ポイント、トリニティアーツを統合し、アダストリアに社名変更。主要ブランドは「グローバルワーク」「ニコアンド」など。24年2月期は売上高が前期比13.6%増の2755億円、営業利益が同56.4%増の180億円だった


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【マッシュホールディングス 近藤広幸社長】営業利益100億円の先へ “人の力”を生かす組織で進む

PROFILE: 近藤広幸/マッシュホールディングス社長

近藤広幸/マッシュホールディングス社長
PROFILE: (こんどう・ひろゆき)1975年8月6日生まれ、茨城県出身。98年にグラフィックデザインを手掛けるスタジオ・マッシュを設立、99年にマッシュスタイルラボに社名変更。2005年にファッション事業部を立ち上げ、ビューティ、フード、スポーツ&ウェルネスなどに事業を拡大。12年にマッシュホールディングスを設立し、現職 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA

2024年8月期に営業利益が初めて100億円を突破したマッシュグループ。盤石の強さを見せる主力ブランドに加え、メンズ、キッズ&ベビー、ライセンスといったチャレンジ領域も順調に成長。25年には伊藤忠商事と日本事業を共同運営する「レスポートサック」のアパレルを始動するなど挑戦を続ける一方、ネクストステップのカギは、「人の力を最大限に生かすこと」だと近藤広幸社長は話す。

組織、個人のKPIを見直し
さらなる伸び代を作る

WWD:営業利益が初めて100億円を突破した。

近藤広幸社長(以下、近藤):「ジェラート ピケ」(24年8月期売上高は前期比9%増)、「リリー ブラウン」(同5%増)といったブランドに加え、「スナイデル」から誕生した「スナイデル ホーム」(同35%増)、「スナイデル ビューティ」(同50%増)も成長を続け、本当によくやっている。

昨年は試練もあった。西武池袋本店の改装をはじめ、私たちにはどうすることもできない環境要因によって、当社の中でも売り上げトップクラスの店舗を一気に失ったダメージはとてつもなく大きい。出店コストも高騰する中で、そういった優良店をまた一から作るためには膨大な時間とエネルギーが必要になる。

ただ社員の努力があったからこそ、一つの目安としていた「営業利益100億円」という壁を打ち崩すことにつながったのだろうし、コロナ禍で試行錯誤しながら成長してきた総決算と言える。すでに現場では一人一人が「限界」といえるレベルまで奮闘してくれている。さらなる伸び代を作るには、経営として組織のあり方、個々のKPIを改めて考え直す必要があるとも感じている。

WWD:その具体的な考えは。

近藤:個人の力が十二分に事業に反映されるよう、適材適所の考え方で、もう一度組織を見直す。やりがいと責任のあるポジションを増やして、それぞれの持つ個性や強みをより輝かせていく。例えばだが、神奈川県のファッションの消費額はものすごく高い。これまでのように「関東」という大枠で見るのではなく、神奈川県を統括する営業責任者を立て、3カ年計画を作って戦略的に売り上げを作ったらどうか。そんなふうに既成概念を外して考えれば、ビジネスチャンスはいくらでも見出せる。才能ある若手や中堅を責任者に抜擢すれば、成長のチャンスになるし、ゆくゆくは会社の明るい未来を作っていく存在になる。

WWD:24年はライセンス事業への投資も活発だった。

近藤:ニュージーランドのベビー&キッズ「ジェイミーケイ」や米ラグジュアリーヘアケア「インナーセンス」、伊ラゲージの「FPM」を新規導入した。すでに22年から展開している「バブアー」は、私たちならではの企画力やコーディネート提案力によって女性ファンを大幅に増やすことができている。池袋サンシャインシティに出店した「セサミストリート マーケット」は、作品に通底する多様性を私たちらしい商品やストアデザインで表現し、連日盛況だ。こういった成功事例により、取引先からの商談が次々と舞い込んでいて、今年も新規導入の計画がある。ただしやみくもに数を増やすのではなく、私たちのウェルネスデザインの理念とマッチしているかが前提条件。私たちも共感とリスペクトを持ってブランドを育てていけば、お客さまも必ずついてきていただけるはずだ。

WWD:米ライフスタイルブランド「レスポートサック」の日本事業を伊藤忠商事と共同運営する。

近藤:主力はバッグだが、これまでのMDにはなかったアパレルを自社オリジナルで企画し、秋に導入する。「フレイ アイディー」を率いてきたディレクターを新たにチーフデザイナーに据える。女性の心をつかむデザイン力や感性を生かして、マッシュらしいウェルネスウエアに落とし込む。私としても、どんな化学反応が起こるか楽しみだ。

WWD:サステナビリティ推進の進捗は?

近藤:当社では22年にサステナブル推進委員会を発足し、全社でCO2削減の取り組みを進めている。アパレル製造を依頼している中国の取引先工場に対しては、環境への配慮について当社独自の監査基準でランク付けし、S・Aランクの工場には「エコファクトリー」の認定証をお渡ししている。すでに認定証を発行した取引先は100社にのぼり、そこを目標として努力していただいている工場も出てきた。エコファクトリーへの意識改革の流れを生み出せている手応えがある。他にも、昨春は「エミ」が環境にやさしい植物由来の素材「プラックス」を用いたコレクションを発表し、CO2排出削減量を数値化・開示した。こういった取り組みは他ブランドに水平展開していく。

WWD:25年のファッション業界をどう読む?

近藤:今は気候、特に猛暑対応が経営課題として立ちはだかっているが、その中でも守りに回らず「どう個性を出すか」というプラスワンの発想ができるかどうかで差がつく。コロナという大波を乗り越えたアパレル業界には、世の中に必要とされながら強かに生き残っていく企業が数多くあることを、改めて感じている。そういったプレーヤーと競い合いながら、私たちにとっても本当の実力が試される「勝負の年」になるだろう。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『子供たちに希望を与えられる漫画を』

マッシュグループは子供たちの未来を作る企業活動を続けているが、私個人として思い描いているのが漫画のプロデュース。子供たちに夢と希望を与えられるような作品を世に送り出せたら。

COMPANY DATA
マッシュホールディングス

1998年、グラフィックデザイン会社として設立。2005年に「スナイデル」を立ち上げ、ファッション事業に参入。「ウェルネスデザイン」のスローガンの下、ビューティやフードにも裾野を拡大。24年8月期連結売上高は、前期比6%増の1202億円。国内事業が前期比6%増の1087億円で、内訳はファッションが同8%増の866億円、ビューティが同2%増の176億円。海外事業は同5%増の115億円だった。今期売上高は1300億円を計画する


問い合わせ先
マッシュホールディングス
https://mashgroup.jp/

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【マッシュホールディングス 近藤広幸社長】営業利益100億円の先へ “人の力”を生かす組織で進む

PROFILE: 近藤広幸/マッシュホールディングス社長

近藤広幸/マッシュホールディングス社長
PROFILE: (こんどう・ひろゆき)1975年8月6日生まれ、茨城県出身。98年にグラフィックデザインを手掛けるスタジオ・マッシュを設立、99年にマッシュスタイルラボに社名変更。2005年にファッション事業部を立ち上げ、ビューティ、フード、スポーツ&ウェルネスなどに事業を拡大。12年にマッシュホールディングスを設立し、現職 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA

2024年8月期に営業利益が初めて100億円を突破したマッシュグループ。盤石の強さを見せる主力ブランドに加え、メンズ、キッズ&ベビー、ライセンスといったチャレンジ領域も順調に成長。25年には伊藤忠商事と日本事業を共同運営する「レスポートサック」のアパレルを始動するなど挑戦を続ける一方、ネクストステップのカギは、「人の力を最大限に生かすこと」だと近藤広幸社長は話す。

組織、個人のKPIを見直し
さらなる伸び代を作る

WWD:営業利益が初めて100億円を突破した。

近藤広幸社長(以下、近藤):「ジェラート ピケ」(24年8月期売上高は前期比9%増)、「リリー ブラウン」(同5%増)といったブランドに加え、「スナイデル」から誕生した「スナイデル ホーム」(同35%増)、「スナイデル ビューティ」(同50%増)も成長を続け、本当によくやっている。

昨年は試練もあった。西武池袋本店の改装をはじめ、私たちにはどうすることもできない環境要因によって、当社の中でも売り上げトップクラスの店舗を一気に失ったダメージはとてつもなく大きい。出店コストも高騰する中で、そういった優良店をまた一から作るためには膨大な時間とエネルギーが必要になる。

ただ社員の努力があったからこそ、一つの目安としていた「営業利益100億円」という壁を打ち崩すことにつながったのだろうし、コロナ禍で試行錯誤しながら成長してきた総決算と言える。すでに現場では一人一人が「限界」といえるレベルまで奮闘してくれている。さらなる伸び代を作るには、経営として組織のあり方、個々のKPIを改めて考え直す必要があるとも感じている。

WWD:その具体的な考えは。

近藤:個人の力が十二分に事業に反映されるよう、適材適所の考え方で、もう一度組織を見直す。やりがいと責任のあるポジションを増やして、それぞれの持つ個性や強みをより輝かせていく。例えばだが、神奈川県のファッションの消費額はものすごく高い。これまでのように「関東」という大枠で見るのではなく、神奈川県を統括する営業責任者を立て、3カ年計画を作って戦略的に売り上げを作ったらどうか。そんなふうに既成概念を外して考えれば、ビジネスチャンスはいくらでも見出せる。才能ある若手や中堅を責任者に抜擢すれば、成長のチャンスになるし、ゆくゆくは会社の明るい未来を作っていく存在になる。

WWD:24年はライセンス事業への投資も活発だった。

近藤:ニュージーランドのベビー&キッズ「ジェイミーケイ」や米ラグジュアリーヘアケア「インナーセンス」、伊ラゲージの「FPM」を新規導入した。すでに22年から展開している「バブアー」は、私たちならではの企画力やコーディネート提案力によって女性ファンを大幅に増やすことができている。池袋サンシャインシティに出店した「セサミストリート マーケット」は、作品に通底する多様性を私たちらしい商品やストアデザインで表現し、連日盛況だ。こういった成功事例により、取引先からの商談が次々と舞い込んでいて、今年も新規導入の計画がある。ただしやみくもに数を増やすのではなく、私たちのウェルネスデザインの理念とマッチしているかが前提条件。私たちも共感とリスペクトを持ってブランドを育てていけば、お客さまも必ずついてきていただけるはずだ。

WWD:米ライフスタイルブランド「レスポートサック」の日本事業を伊藤忠商事と共同運営する。

近藤:主力はバッグだが、これまでのMDにはなかったアパレルを自社オリジナルで企画し、秋に導入する。「フレイ アイディー」を率いてきたディレクターを新たにチーフデザイナーに据える。女性の心をつかむデザイン力や感性を生かして、マッシュらしいウェルネスウエアに落とし込む。私としても、どんな化学反応が起こるか楽しみだ。

WWD:サステナビリティ推進の進捗は?

近藤:当社では22年にサステナブル推進委員会を発足し、全社でCO2削減の取り組みを進めている。アパレル製造を依頼している中国の取引先工場に対しては、環境への配慮について当社独自の監査基準でランク付けし、S・Aランクの工場には「エコファクトリー」の認定証をお渡ししている。すでに認定証を発行した取引先は100社にのぼり、そこを目標として努力していただいている工場も出てきた。エコファクトリーへの意識改革の流れを生み出せている手応えがある。他にも、昨春は「エミ」が環境にやさしい植物由来の素材「プラックス」を用いたコレクションを発表し、CO2排出削減量を数値化・開示した。こういった取り組みは他ブランドに水平展開していく。

WWD:25年のファッション業界をどう読む?

近藤:今は気候、特に猛暑対応が経営課題として立ちはだかっているが、その中でも守りに回らず「どう個性を出すか」というプラスワンの発想ができるかどうかで差がつく。コロナという大波を乗り越えたアパレル業界には、世の中に必要とされながら強かに生き残っていく企業が数多くあることを、改めて感じている。そういったプレーヤーと競い合いながら、私たちにとっても本当の実力が試される「勝負の年」になるだろう。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『子供たちに希望を与えられる漫画を』

マッシュグループは子供たちの未来を作る企業活動を続けているが、私個人として思い描いているのが漫画のプロデュース。子供たちに夢と希望を与えられるような作品を世に送り出せたら。

COMPANY DATA
マッシュホールディングス

1998年、グラフィックデザイン会社として設立。2005年に「スナイデル」を立ち上げ、ファッション事業に参入。「ウェルネスデザイン」のスローガンの下、ビューティやフードにも裾野を拡大。24年8月期連結売上高は、前期比6%増の1202億円。国内事業が前期比6%増の1087億円で、内訳はファッションが同8%増の866億円、ビューティが同2%増の176億円。海外事業は同5%増の115億円だった。今期売上高は1300億円を計画する


問い合わせ先
マッシュホールディングス
https://mashgroup.jp/

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「ストレンジャー・シングス」× Jun Oson × 台湾ブランド「フィルター017」によるコラボアイテム発売

台湾のデザインブランド「フィルター017(FILTER017)」が、Netflixのドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス (Stranger Things) 」と公式ライセンス契約を結び、日本のアーティストJun Osonと共同でプロジェクトを始動し、コラボアイテムを制作。台湾、日本など、アジア各地でポップアップツアーを開催する。

本プロジェクトは、「ストレンジャー・シングス」第4シーズンの中心キャラクターとストーリーのテーマである「友情」からインスピレーションを受け、1980年代のアメリカン・クラシックなスタイルとSF要素を融合。Jun Osonのアイコニックな「ピーナッツ顔」キャラクターをフィルターとしてアートイラストや立体造形に変換し、アパレルやコレクションアイテム、アクセサリーなどを販売する。

日本では「ビームス T」の原宿をはじめ、渋谷・横浜・仙台・梅田・博多の旗艦店で2月8日から販売する。原宿では全商品を展開する。

コラボアイテム

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「ストレンジャー・シングス」× Jun Oson × 台湾ブランド「フィルター017」によるコラボアイテム発売

台湾のデザインブランド「フィルター017(FILTER017)」が、Netflixのドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス (Stranger Things) 」と公式ライセンス契約を結び、日本のアーティストJun Osonと共同でプロジェクトを始動し、コラボアイテムを制作。台湾、日本など、アジア各地でポップアップツアーを開催する。

本プロジェクトは、「ストレンジャー・シングス」第4シーズンの中心キャラクターとストーリーのテーマである「友情」からインスピレーションを受け、1980年代のアメリカン・クラシックなスタイルとSF要素を融合。Jun Osonのアイコニックな「ピーナッツ顔」キャラクターをフィルターとしてアートイラストや立体造形に変換し、アパレルやコレクションアイテム、アクセサリーなどを販売する。

日本では「ビームス T」の原宿をはじめ、渋谷・横浜・仙台・梅田・博多の旗艦店で2月8日から販売する。原宿では全商品を展開する。

コラボアイテム

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デニムブランド「リー」が“101”の誕生100周年を記念したアニバーサリーコレクションを発売

デニムブランド「リー(LEE)」は、1925年に誕生した“101”の100周年を記念し、アニバーサリーコレクションを発表した。同コレクションは、プレミアムラインとベーシックラインの2軸で展開。「リー」直営店舗と「エドウイン」オンラインモールで販売する。

プレミアムライン

プレミアムラインは100周年を記念するアニバーサリーモデル。細部にまでこだわったアイテムを展開。「リー」ではジーンズにおいて、一般的に左綾を用いることが多いが、44年以前は右綾デニムを使用していた史実を基に今回、特別モデルとして右綾デニムを採用。ピュアインディゴで深く青い色落ちが楽しめる。また、メンズ・ウィメンズモデル共通で、セルビッジに「101 Lee 100th」の文字が織られておりアニバーサリーモデルを象徴するディテールとなっている。

101-J RIDERS JACKET

カウボーイジャケットからライダースに移行した40年代のモデルをベースに ディテールを踏襲。 オリジナルの“101”刻印のドーナツ型ボタンが付く。左胸にはプレミアムライン限定の缶バッジが付き、カスタムも楽しめる。

101 COWBOY PANTS

30年代のカウボーイパンツをベースとしたワイドフィットシルエット。 ヘアオンハイドラベルやシンチバック、ボタンフライなど当時のアイコニックなディ テールを踏襲。アニバーサリーモデルを象徴する「101 Lee 100th」セルビッジ仕様。 (左)メンズ価格:¥24,200税込 / USED¥33,000税込 (中)ウィメンズ価格:¥24,200税込 / USED¥33,000税込

101-Z RIDERS JEAN

カウボーイパンツからライダースへの40年代の移行期をモデルベースにルー ズフィットに落とし込んだ1本。 レイジーSステッチ、シンチバック、ジッパーフライなど過渡期ならではの混在したディテールとなっている。 アニバーサリーモデルを象徴する「101 Lee 100th」セルビッジ仕様。

101 BASIC LINE

“101”を現代的に解釈し、トレンド感を取り入れたライン。“101”のDNAを受け継ぎながらも、現代のライフスタイルにフィットするデザインに仕上げた。「リー」の史実を基にアニバーサリーモデルとして13オンスの右綾デニムを採用。しっかりとした生地ながらも軽やかな着心地で、トレ ンドの中にも個性を感じられる仕上がりになっている。生地感やシルエットのバランスにこだわり、ビンテージとモダンの融合を体現するラインアップ。

RIDERS 101 STRAIGHT LEG

クラシックな直線的シルエットをベースに、ほどよいゆとりのあるフィット感にアップデート。デイリーウエアとしての汎用性が高く、着こなしに幅を持たせられる一本。

RIDERS 101 WIDE LEG

トレンドのワイドシルエットで全体的にゆったりとしたつくりながらも、 練された一本。カジュアルスタイルにアクセントを与える。

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「エへカソポ」が「魔法の天使 クリィミーマミ」とコラボ アパレルと推し活グッズが登場

キャンが運営するカジュアルブランド「エへカソポ(EHKA SOPO)」は2月6日、1980年代のテレビアニメ「魔法の天使 クリィミーマミ」とコラボレーションしたアイテムを発売する。全国の「エへカソポ」店舗および自社ECサイトのキャン オンラインショップ、ゾゾタウン、楽天ファッション、アンドモール、マガシークで取り扱う。

同コラボは、主人公の“クリィミーマミ”を主役にしたレトロポップなアパレルと雑貨アイテムをそろえる。アパレルアイテムは、サンドウォッシュ加工のスエット(全3色、各4290円)やラメでキャラクターのサインを施したロンT(全3色、各3190円)、猫の格好をした使い魔“ネガ”と“ポジ”をポップなカラーでプリントした総柄カットソー(全3色、各3850円)を展開する。

雑貨では、アイドル歌手の“クリィミーマミ”にちなみ、推し活アイテムが登場する。うちわや双眼鏡の入るポケット付きトートバッグ(全3色、各5390円)や、変身アイテムの“まほうのステッキ”がデザインされたペンライトポーチ(3190円)を用意した。また、日常でも使いやすいマルチポーチ(全3色、各4290円)には変身アイテムの“ルミナスター”のキーホルダーをあしらった。

アイテム一覧

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「ブリオーニ」銀座が銀座中央通りへ移転 イタリアと日本の文化が調和する新店に

「ブリオーニ(BRIONI)」は2月7日、銀座のフラッグシップストアを同エリアの中央道通りへと移転し、リニューアルオープンする。

日本の伝統とイタリアのクラフツマンシップをミックスした新店

新店は、イタリアのクラフツマンシップと日本の伝統的な要素が調和する空間に仕上げた。店内には、船をモチーフにしたデザインが特徴で、イタリア語で「港」を意味する“RADA”と名付けられた手織りのカーペットや、ピーター・マリノ(Peter Marino)、イコ・パリージ(Ico Parisi)、フランコ・アルビニ(Franco Albini)、フランカ・ヘルグ(Franca Helg)、アントニオ・ピヴァ(Antonio Piva)など著名デザイナーらが手掛けた1950〜70年代のイタリアンビンテージ家具を配置し、イタリアのクラフツマンシップを表現。

またエントランスは、花房壽夫によるビンテージテーブルを設置するほか、店内奥側の壁には森岡督行による江戸時代の銀座の地図を描いたウオールタペストリーを飾り、日本の美意識を象徴するインテリアも用意した。

移転した「ブリオーニ」銀座では、ビスポークサービスをはじめ、フォーマル、レジャーのウエアやレザーグッズ、シューズのほか、アクセサリー、フレグランスなど、幅広くアイテムを展開。さらに、日本では同店限定となるウィメンズコレクション“ラ ドンナ(La Donna)”も取りそろえる。

店舗詳細

◼️ブリオーニ銀座

住所:東京都中央区銀座1-8-19

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「テーラーメイド」×ユナイテッドアローズ第6弾 ウィメンズアイテムを軸にしたコレクションを発売

「テーラーメイド(TAYLORMADE)」は2月21日、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)と共同開発したアパレルコレクションの第6弾を発売する。「テーラーメイド」、ユナイテッドアローズ各店で取り扱う。

第6弾となる同コレクションでは、これまでのトラディショナルを再解釈したモダンなゴルフスタイルを踏襲しながら、初めてウィメンズアイテムを軸にコレクションを構成し、英国のクラシックなテニスカルチャーにインスピレーションを得たゴルフウエアとアクセサリーを用意する。

ネイビーを基調としたアイテムをラインアップ

ゴルフウエアでは、モッズ風のスタイリングがインスピレーションとなったモッズドレス(全3色、各3万1900円)やオーバーサイズのモックネックシャツ(ユニセックス、全3色、各1万6500円)、はっ水ストレッチ素材を採用したゆとりのあるシルエットが特徴のサイドラインパンツ(ユニセックス、全3色、各2万4200円)などトレンド感のあるウエアをそろえ、一部アイテムはユニセックスとして着用ができる。

アクセサリーでは、シックなネイビーカラーとホワイトのシンプルなデザインにゴールドの金具や箔押しされたコラボレーションロゴ、ストライプ柄が施された内生地などがアクセントになったキャディバッグ(6万9300円)やショルダーベルトや内生地にストライプ柄を施したクラブケース(2万2000円)、スタイリッシュなシルエットと出し入れのしやすい巾着仕様が特徴のシューズバッグ(1万2100円)が登場する。

アイテム一覧

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「テーラーメイド」×ユナイテッドアローズ第6弾 ウィメンズアイテムを軸にしたコレクションを発売

「テーラーメイド(TAYLORMADE)」は2月21日、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)と共同開発したアパレルコレクションの第6弾を発売する。「テーラーメイド」、ユナイテッドアローズ各店で取り扱う。

第6弾となる同コレクションでは、これまでのトラディショナルを再解釈したモダンなゴルフスタイルを踏襲しながら、初めてウィメンズアイテムを軸にコレクションを構成し、英国のクラシックなテニスカルチャーにインスピレーションを得たゴルフウエアとアクセサリーを用意する。

ネイビーを基調としたアイテムをラインアップ

ゴルフウエアでは、モッズ風のスタイリングがインスピレーションとなったモッズドレス(全3色、各3万1900円)やオーバーサイズのモックネックシャツ(ユニセックス、全3色、各1万6500円)、はっ水ストレッチ素材を採用したゆとりのあるシルエットが特徴のサイドラインパンツ(ユニセックス、全3色、各2万4200円)などトレンド感のあるウエアをそろえ、一部アイテムはユニセックスとして着用ができる。

アクセサリーでは、シックなネイビーカラーとホワイトのシンプルなデザインにゴールドの金具や箔押しされたコラボレーションロゴ、ストライプ柄が施された内生地などがアクセントになったキャディバッグ(6万9300円)やショルダーベルトや内生地にストライプ柄を施したクラブケース(2万2000円)、スタイリッシュなシルエットと出し入れのしやすい巾着仕様が特徴のシューズバッグ(1万2100円)が登場する。

アイテム一覧

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「リーバイス®︎」が日本の匠の技による最高峰プレミアムライン“ブルータブ™️”を始動! 東京でローンチイベントを開催

リーバイス,LEVI'S,リーバイス ブルータブ,Levi’s Blue Tab

ジーンズのバックポケットに縫い付けられた赤い小さなタブ。“赤タブ”とも呼ばれるこのタブは、「リーバイス(LEVI'S)」を世界で最も有名なジーンズに押し上げたアイコンの一つである。そんなブランドの命とも言える目印に、2月1日から新たに青いタブが加わる。その名も“リーバイス ブルータブ(Levi’s® Blue Tab™以下、ブルータブ)”。バックパッチには日本の国旗をイメージした丸が配されており、日本製であることを象徴する。もっとも、“ブルータブ”は、ほとんどのアイテムを生地から縫製まで全て日本で生産し、世界最高峰の技術で作られるプレミアムラインだ。

1月15日、「リーバイス」はこの新しいラインの誕生を祝うために東京でエクスクルーシブなイベントを開催し、ランウエイショーを通じて、メード・イン・ジャパンのクラフツマンシップと未来に向けたイノベーションを発信。日本と世界をつなぐ“ブルータブ”のローンチに密着した。

伝統と革新が交差する
ランウエイショー

“ブルータブ”コレクションを披露するランウエイショーは、日本の4人組バンドMOKUとゲストボーカルのTillによる演奏を背景にしながら、ブルーに彩られた空間で開催された。伝統的なデニムの魅力に現代の感性を加えた“ブルータブ”のアイテムが、多様性に富んだモデルたちによって躍動感とともに紹介され、メイド・イン・ジャパンの卓越したクラフツマンシップと革新的なデザインが融合したスタイルを披露。クラシックなワークウエアを再解釈したモダンなシルエットやスタイリングからは、デニムの新しい可能性を感じさせる。会場には、海外から多くのゲストが来場。フロントローには、“ブルータブ”のアイテムを着用したRed Velvet(レッドベルベット)のスルギ(Seulgi)やTreasure(トレジャー)のASAHI、ラッパーのBeenzinoらの姿もあった。ショーがフィナーレを迎え、ランウエイに再びモデルたちが登場すると、会場には大きな拍手が湧き起こった。まさに「リーバイス」の150年を超えるレガシーを、新たな形で未来へ繋ぐ象徴的な瞬間だった。

“ブルータブ”の祝祭で
日本文化に酔いしれる

ランウエイショーを祝うため、ショーの前後には都内でパーティーが開催され、アジア各地をはじめとする海外から集まったセレブリティーや関係者ら、“リーバイスラバー”が一堂に会した。ただののりこが津軽三味線を演奏し、書道家・万美がインディゴデニムに「リーバイス」の文字を書くライブパフォーマンスを披露。また、市松模様のデニムを背景にしたフォトコールや日本文化にインスパイアされたインタラクティブな展示など、来場者は特別なひとときを過ごした。

“ブルータブ”のキーマン
ポール・オニールに聞く

“ブルータブ”のキーマンは、デザインディレクターを務めるポール・オニール(Paul O’Neill)だ。彼は歴代の“リーバイス ビンテージ クロージング(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)”や“リーバイス メード イン ジャパン(LEVI’S MADE IN JAPAN)などを手掛け、日本のデニム文化にも造詣が深い。ポールに“ブルータブ”の本質を聞いた。

──“ブルータブ”は日本のデニムカルチャーに焦点を当てたものだが、改めて“ブルータブ”をスタートする意図とは?

ポール・オニール“リーバイス ブルータブ”ヘッドデザイナー(以下、ポール):僕たちは長年にわたり、日本のデニム工場と協力してきた。例えば“リーバイス® ビンテージ クロージング”のようなプレミアムラインは、生地から縫製まで、全て日本の工場で生産している。その経験から、デニムに関する専門知識が非常に高い日本で、最も高品質なデニムを追求したいと考えた。日本人は1980年代から「リーバイス」のデニムを収集していて、僕が初めて東京に来たとき、最高のデニムが日本にあることに気付いた。それ以来、日本に来ることがとても楽しみになったんだ。

──初めて日本に来たとき、どんなデニムと出合ったのか覚えている?

ポール:「リーバイス」で働き始めたころは、ヨーロッパを拠点にしていた。ロサンゼルスに出張して、ロウズボウル(全米最大級のビンテージフリーマーケット)やビンテージショップを巡り、素晴らしい「リーバイス」のジーンズを探していた。だけど、初めて東京を訪れ、原宿や代官山のショップに行ったとき、そのレベルが完全に別次元だと感じた。アメリカでは見たこともないようなとても貴重なジーンズをたくさん見つけたんだ。それ以来、日本に頻繁に訪れるようになり、多くの時間とお金を費やすことになったよ(笑)。

「日本ほど、
デニムへ情熱を燃やす国はない」

──“ブルータブ”のデザイン的な特徴は?

ポール:「リーバイス」のDNAであるアメリカの伝統やミリタリースタイル、機能的なデザインを受け継ぎながらも、現代的で新鮮なシルエットやディテールを追求している。日本の工場と協力し、美しいプレミアム生地やセルビッジデニムを使って、細部にまでこだわったプロダクトを作り上げていく。日本の職人はデニムに対する豊富な経験と知識を持ち、その技術がプロダクトに大きな価値を与えている。デニムへの情熱において、日本ほど突出した国は少ない。だからこそ、日本製のデニムは特別なんだ。

──“ブルータブ”と“レッドタブ(RED TAB)”の異なる点と、それぞれのターゲットは?

ポール:“ブルータブ”と“レッドタブ”の最も大きな違いは、使用している生地のクオリティにある。“ブルータブ”のプレミアムな生地を生かすため、よりシンプルで洗練された印象のアイテムが多くなると思う。ターゲットは少し年齢が高く、収入に余裕があり、美しい生地や控えめで洗練されたデザインを楽しめる人々。“ブルータブ”がインディゴに溶け込み、ドレッシーな着こなしも可能な一方で、“レッドタブ”は「リーバイス」を象徴するものだから、視覚的に目立つカジュアルでオプティミスティックなデザインが多い。

──今後、“ブルータブ”を世界にどのように広めていく?

ポール:具体的なプロモーションとしては、東京で撮影したキャンペーン写真(フォトグラファーのユルゲン・テラーが日本の茶室で撮影)を世界中に紹介する。各国でプロダクトローンチを行い、日本の技術や製造プロセスについても共有する。このプロダクトがいかに特別であるかを伝えることで、世界中の人々に興味を持ってもらいたい。

──最後に、日本でのローンチイベントを振り返ると?

ポール:全てがとても良い経験だった。東京でこのコレクションを発表できたこと、そして多くの人々と出会えたことをうれしく思っている。世界中から集まった「リーバイス」のスタッフたちに日本の生産工場を案内できたのも良かった。非常に満足しているよ。

EDIT&TEXT:YUKI KOIKE
問い合わせ先
リーバイ・ストラウス ジャパン
0120-099-501

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「リーバイス®︎」が日本の匠の技による最高峰プレミアムライン“ブルータブ™️”を始動! 東京でローンチイベントを開催

リーバイス,LEVI'S,リーバイス ブルータブ,Levi’s Blue Tab

ジーンズのバックポケットに縫い付けられた赤い小さなタブ。“赤タブ”とも呼ばれるこのタブは、「リーバイス(LEVI'S)」を世界で最も有名なジーンズに押し上げたアイコンの一つである。そんなブランドの命とも言える目印に、2月1日から新たに青いタブが加わる。その名も“リーバイス ブルータブ(Levi’s® Blue Tab™以下、ブルータブ)”。バックパッチには日本の国旗をイメージした丸が配されており、日本製であることを象徴する。もっとも、“ブルータブ”は、ほとんどのアイテムを生地から縫製まで全て日本で生産し、世界最高峰の技術で作られるプレミアムラインだ。

1月15日、「リーバイス」はこの新しいラインの誕生を祝うために東京でエクスクルーシブなイベントを開催し、ランウエイショーを通じて、メード・イン・ジャパンのクラフツマンシップと未来に向けたイノベーションを発信。日本と世界をつなぐ“ブルータブ”のローンチに密着した。

伝統と革新が交差する
ランウエイショー

“ブルータブ”コレクションを披露するランウエイショーは、日本の4人組バンドMOKUとゲストボーカルのTillによる演奏を背景にしながら、ブルーに彩られた空間で開催された。伝統的なデニムの魅力に現代の感性を加えた“ブルータブ”のアイテムが、多様性に富んだモデルたちによって躍動感とともに紹介され、メイド・イン・ジャパンの卓越したクラフツマンシップと革新的なデザインが融合したスタイルを披露。クラシックなワークウエアを再解釈したモダンなシルエットやスタイリングからは、デニムの新しい可能性を感じさせる。会場には、海外から多くのゲストが来場。フロントローには、“ブルータブ”のアイテムを着用したRed Velvet(レッドベルベット)のスルギ(Seulgi)やTreasure(トレジャー)のASAHI、ラッパーのBeenzinoらの姿もあった。ショーがフィナーレを迎え、ランウエイに再びモデルたちが登場すると、会場には大きな拍手が湧き起こった。まさに「リーバイス」の150年を超えるレガシーを、新たな形で未来へ繋ぐ象徴的な瞬間だった。

“ブルータブ”の祝祭で
日本文化に酔いしれる

ランウエイショーを祝うため、ショーの前後には都内でパーティーが開催され、アジア各地をはじめとする海外から集まったセレブリティーや関係者ら、“リーバイスラバー”が一堂に会した。ただののりこが津軽三味線を演奏し、書道家・万美がインディゴデニムに「リーバイス」の文字を書くライブパフォーマンスを披露。また、市松模様のデニムを背景にしたフォトコールや日本文化にインスパイアされたインタラクティブな展示など、来場者は特別なひとときを過ごした。

“ブルータブ”のキーマン
ポール・オニールに聞く

“ブルータブ”のキーマンは、デザインディレクターを務めるポール・オニール(Paul O’Neill)だ。彼は歴代の“リーバイス ビンテージ クロージング(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)”や“リーバイス メード イン ジャパン(LEVI’S MADE IN JAPAN)などを手掛け、日本のデニム文化にも造詣が深い。ポールに“ブルータブ”の本質を聞いた。

──“ブルータブ”は日本のデニムカルチャーに焦点を当てたものだが、改めて“ブルータブ”をスタートする意図とは?

ポール・オニール“リーバイス ブルータブ”ヘッドデザイナー(以下、ポール):僕たちは長年にわたり、日本のデニム工場と協力してきた。例えば“リーバイス® ビンテージ クロージング”のようなプレミアムラインは、生地から縫製まで、全て日本の工場で生産している。その経験から、デニムに関する専門知識が非常に高い日本で、最も高品質なデニムを追求したいと考えた。日本人は1980年代から「リーバイス」のデニムを収集していて、僕が初めて東京に来たとき、最高のデニムが日本にあることに気付いた。それ以来、日本に来ることがとても楽しみになったんだ。

──初めて日本に来たとき、どんなデニムと出合ったのか覚えている?

ポール:「リーバイス」で働き始めたころは、ヨーロッパを拠点にしていた。ロサンゼルスに出張して、ロウズボウル(全米最大級のビンテージフリーマーケット)やビンテージショップを巡り、素晴らしい「リーバイス」のジーンズを探していた。だけど、初めて東京を訪れ、原宿や代官山のショップに行ったとき、そのレベルが完全に別次元だと感じた。アメリカでは見たこともないようなとても貴重なジーンズをたくさん見つけたんだ。それ以来、日本に頻繁に訪れるようになり、多くの時間とお金を費やすことになったよ(笑)。

「日本ほど、
デニムへ情熱を燃やす国はない」

──“ブルータブ”のデザイン的な特徴は?

ポール:「リーバイス」のDNAであるアメリカの伝統やミリタリースタイル、機能的なデザインを受け継ぎながらも、現代的で新鮮なシルエットやディテールを追求している。日本の工場と協力し、美しいプレミアム生地やセルビッジデニムを使って、細部にまでこだわったプロダクトを作り上げていく。日本の職人はデニムに対する豊富な経験と知識を持ち、その技術がプロダクトに大きな価値を与えている。デニムへの情熱において、日本ほど突出した国は少ない。だからこそ、日本製のデニムは特別なんだ。

──“ブルータブ”と“レッドタブ(RED TAB)”の異なる点と、それぞれのターゲットは?

ポール:“ブルータブ”と“レッドタブ”の最も大きな違いは、使用している生地のクオリティにある。“ブルータブ”のプレミアムな生地を生かすため、よりシンプルで洗練された印象のアイテムが多くなると思う。ターゲットは少し年齢が高く、収入に余裕があり、美しい生地や控えめで洗練されたデザインを楽しめる人々。“ブルータブ”がインディゴに溶け込み、ドレッシーな着こなしも可能な一方で、“レッドタブ”は「リーバイス」を象徴するものだから、視覚的に目立つカジュアルでオプティミスティックなデザインが多い。

──今後、“ブルータブ”を世界にどのように広めていく?

ポール:具体的なプロモーションとしては、東京で撮影したキャンペーン写真(フォトグラファーのユルゲン・テラーが日本の茶室で撮影)を世界中に紹介する。各国でプロダクトローンチを行い、日本の技術や製造プロセスについても共有する。このプロダクトがいかに特別であるかを伝えることで、世界中の人々に興味を持ってもらいたい。

──最後に、日本でのローンチイベントを振り返ると?

ポール:全てがとても良い経験だった。東京でこのコレクションを発表できたこと、そして多くの人々と出会えたことをうれしく思っている。世界中から集まった「リーバイス」のスタッフたちに日本の生産工場を案内できたのも良かった。非常に満足しているよ。

EDIT&TEXT:YUKI KOIKE
問い合わせ先
リーバイ・ストラウス ジャパン
0120-099-501

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「ゼロハリバートン」と「F.C.R.B」のコラボ 第3弾はアメニティー&PCケース

米国発のラゲージブランド「ゼロハリバートン(ZERO HALLIBURTON)」は2月7日、「ソフ(SOPH.)」が手掛ける架空のフットボールクラブ「エフシーレアルブリストル(F.C.REAL BRISTOL)」(以下、F.C.R.B)とコラボしたアメニティーケース(9900円)、PCケース(1万8700円)を発売する。同コラボアイテムは、両ブランドの直営店および、公式オンラインストアで取り扱う。

ガジェットのようなデザインのコラボケース2型

両者のタッグは、今回で3度目。過去2回にわたって展開したコラボレーションラゲージに続き、第3弾は、「ゼロハリバートン」で人気の“ZH-コンパクト キューブ(ZH-Compact Cube)”シリーズをベースに、アメニティーケースと13.3インチ対応のPCケースを製作した。

本体は、軽量で耐久性に優れるポリカーボネートを使用し、「ゼロハリバートン」を象徴する“ダブルリブ”デザインと、両ブランドのロゴをあしらった。内部には、伸縮性に優れたメッシュ素材の仕切りを備え、小物の収納に便利な仕様に。日常からビジネスまで幅広いシーンになじむブラックカーボン調で仕上げた。

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「G-SHOCK」×「バービー」によるワントーンピンクのコラボウォッチ発売

カシオ計算機の「G-ショック(G-SHOCK)」は、「バービー(BARBIE)」とのコラボレーションモデル “GMA-S110BE”(2万4750円)を2月14日に発売する。全国の「G-ショック」販売店舗や公式オンラインストアなどで取り扱う。

同商品は、細かなパーツを積み重ねた立体的な複雑構造の“GMA-S110”をベースモデルに採用し、部位ごとにニュアンスを変えたワントーンピンクの配色。フェイスの9時位置にハートモチーフの小針を、3時位置と遊環には「バービー」ロゴをデザイン。バンドと裏蓋には「バービー」のシンボルマークを施し、「バービー」の世界観を表現している。さらに、パッケージもバービードールの箱をイメージしたオリジナルデザインとなっている。

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「シャネル」が新作バッグ“シャネル 25”のキャンペーンに歌手のデュア・リパを起用 

「シャネル(CHANEL)」は、新作のハンドバッグ“シャネル 25(CHANEL 25)”のキャンペーンに歌手のデュア・リパ(Dua Lipa)を起用した。

デュア・リパが「このバッグに夢中」と語る新作

“シャネル 25”は、キルティングや、ブレードが編み込まれたチェーン、複数のポケットなど、同ブランドを象徴する要素を機能的なアプローチで再解釈した新作のバッグ。3サイズで展開し、実用性とデザイン性を兼ね備える。

キャンペーンムービーは、フォトグラファーのゴードン・ヴォン・スタイナー(Gordon Von Steiner)がディレクションを手掛けた。ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)の楽曲「She Drives Me Crazy」を口ずさみながら、マンハッタンの街とフォトスタジオを行き来するデュア・リパの一日をイメージした。

また写真は、フォトグラファーのデヴィッド・シムズ(David Sims)が撮影を行った。同キャンペーンの全容は3月に公開する。

デュア・リパは今回のキャンペーンについて、「私にとってこのキャンペーンは、自由な動きや自己表現、そして常に前進するエネルギーを受け入れることを意味している。力強くありながらも遊び心があり、何よりも喜びに満ちたものだ。アーティストとしての私自身の精神とも通じるものがあり、さまざまなレベルで共鳴した」とコメントした。

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「シャネル」が新作バッグ“シャネル 25”のキャンペーンに歌手のデュア・リパを起用 

「シャネル(CHANEL)」は、新作のハンドバッグ“シャネル 25(CHANEL 25)”のキャンペーンに歌手のデュア・リパ(Dua Lipa)を起用した。

デュア・リパが「このバッグに夢中」と語る新作

“シャネル 25”は、キルティングや、ブレードが編み込まれたチェーン、複数のポケットなど、同ブランドを象徴する要素を機能的なアプローチで再解釈した新作のバッグ。3サイズで展開し、実用性とデザイン性を兼ね備える。

キャンペーンムービーは、フォトグラファーのゴードン・ヴォン・スタイナー(Gordon Von Steiner)がディレクションを手掛けた。ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)の楽曲「She Drives Me Crazy」を口ずさみながら、マンハッタンの街とフォトスタジオを行き来するデュア・リパの一日をイメージした。

また写真は、フォトグラファーのデヴィッド・シムズ(David Sims)が撮影を行った。同キャンペーンの全容は3月に公開する。

デュア・リパは今回のキャンペーンについて、「私にとってこのキャンペーンは、自由な動きや自己表現、そして常に前進するエネルギーを受け入れることを意味している。力強くありながらも遊び心があり、何よりも喜びに満ちたものだ。アーティストとしての私自身の精神とも通じるものがあり、さまざまなレベルで共鳴した」とコメントした。

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Perfumeが「リーボック」アパレルのアンバサダーに就任

カイタックファミリーが運営する、日本マーケットに向けた「リーボック(REEBOK)」アパレルのアンバサダーにアーティストのPerfume(パフューム)が就任した。また、同アーティストをビジュアルに起用した2025年春夏コレクションを、2月から全国のアパレル量販店で順次販売する。なお、Perfume着用アイテムは2月初旬に「リーボック」のアイテムをメーンに扱うオンラインストア「FASTBREAK.」および、セレクトショップで順次販売予定だ。

アニバーサリーイヤーにアンバサダー就任

アンバサダーに就任したPerfumeは、今回の件について「今回 リーボック アパレルのアンバサダーに就任しましたPerfumeです。年を重ねて人生レベルアップしているように体もその分負荷をかけてスキルアップを目指して普段からそれぞれ鍛えているのですが、今回の広告に合わせてまたトレーニングして挑みました。結成25周年に初めてのスポーツブランドとのコラボレーションで、このような挑戦ができて、本当にありがたいです。今が1番楽しいと実感している私たちの姿をみていただけたら嬉しいです」と語った。

Perfumeは、広島県出身の3人組音楽ユニット。2007年にシングル楽曲「ポリリズム」がヒットし、テクノポップブームの火付け役となる。海外フェスへも多数出演を果たし、24年には香港、上海、台北、バンコクの4都市を巡るアジアツアーを開催。25年9月には、結成25周年、メジャーデビュー20周年を迎える。

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Perfumeが「リーボック」アパレルのアンバサダーに就任

カイタックファミリーが運営する、日本マーケットに向けた「リーボック(REEBOK)」アパレルのアンバサダーにアーティストのPerfume(パフューム)が就任した。また、同アーティストをビジュアルに起用した2025年春夏コレクションを、2月から全国のアパレル量販店で順次販売する。なお、Perfume着用アイテムは2月初旬に「リーボック」のアイテムをメーンに扱うオンラインストア「FASTBREAK.」および、セレクトショップで順次販売予定だ。

アニバーサリーイヤーにアンバサダー就任

アンバサダーに就任したPerfumeは、今回の件について「今回 リーボック アパレルのアンバサダーに就任しましたPerfumeです。年を重ねて人生レベルアップしているように体もその分負荷をかけてスキルアップを目指して普段からそれぞれ鍛えているのですが、今回の広告に合わせてまたトレーニングして挑みました。結成25周年に初めてのスポーツブランドとのコラボレーションで、このような挑戦ができて、本当にありがたいです。今が1番楽しいと実感している私たちの姿をみていただけたら嬉しいです」と語った。

Perfumeは、広島県出身の3人組音楽ユニット。2007年にシングル楽曲「ポリリズム」がヒットし、テクノポップブームの火付け役となる。海外フェスへも多数出演を果たし、24年には香港、上海、台北、バンコクの4都市を巡るアジアツアーを開催。25年9月には、結成25周年、メジャーデビュー20周年を迎える。

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