【スナップ】サブリナ・カーペンター、テイラー・スウィフトらが来場 第67回グラミー賞レッドカーペッド【随時更新】 

第67回グラミー賞が2月2日(現地時間)、ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催された。会場には、サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)やテイラー・スウィフト(Taylor Swift)、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)ら多数セレブリティーらが来場。ここでは、豪華絢爛なレッドカーペッドルックをお届けする。

サブリナ・カーペンター

「Espresso」で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞、「Short n’ Sweet」で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を受賞したサブリナ・カーペンターは、「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」のパウダーブルーのサテンドレスで登場。背中が大胆に開いたドレスにフェザーでアクセントをつけ、ピープトゥーのミュール、ダイヤモンドのジュエリーでスタイリングした。

チャーリー・XCX

最優秀ダンス/エレクトリック・アルバム賞を受賞したチャーリー・XCX(Carlie XCX)は、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のルドヴィック・デ・サン・サーナン(Ludovic de Saint Sernin)=ゲストデザイナーによるカスタムドレスを着用。レースアップのコルセットに、スカートの前面に入ったスリットとフリルが特徴的なドレスには、「ブヘラ(BUCHERER)」のジュエリーを合わせた。

チャペル・ローン

チャペル・ローン(Chappell Roan)は、「ジャンポール・ゴルチエ」2003年春夏オートクチュールコレクションから、カラフルなドレスをチョイス。チュールスカートには、ダンサーを描いたことで知られるエドガー・ドガ(Edgar Degas)のバレリーナがプリントされており、シアーのグローブ、羽のついたヘッドピース、レースアップブーツを合わせた。メイクアップは、おしろいを塗り、ブルーとイエローのアイシャドウ、バーガンディーのリップで仕上げた。

ビリー・アイリッシュ

ビリー・アイリッシュは、「プラダ(PRADA)」でメンズウエア風のルックを披露。ホワイトのシャツにナイロンのプルオーバートップスを合わせ、ネイビーのワイドパンツ、ブラックのセーラーキャップ、ワイヤーフレームのサングラスにブラックシューズでコーディネートした。

テイラー・スウィフト

テイラー・スウィフトは、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のアシンメトリーなカットが施されたクチュールドレスを着用。ワンショルダーのレッドドレスには、 Tのマークをぶら下げたロザリオを連想させるレッドのジュエリーチェーンを太ももに沿わせ、レッドのイヤリング、サンダル、リップでコーデを仕上げた。

レディー・ガガ

レディー・ガガ(Lady Gaga)は、「サミュエル・ルイス(SAMUEL LEWIS)」のドラマチックなドレスでヴィクトリア風のゴシックスタイルを披露。レザー調の生地で複雑なレースアップのディテールが全体に施されたハイネックラインのボディースと、ボリューミーなスカートでダークなグラマラスさを演出した。

カーディ・B

カーディ・B(Cardi B)は、「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」2025年春夏コレクションからスパンコールが輝くヒョウ柄のドレスを身につけた。足元をビーズとフェザーで飾ったドレスには、「ル ビアン(LE VIAN)」のイヤリングに、蛇のカクテルリングを合わせた。

マディソン・ビアー

マディソン・ビアー(Madison Beer)は、「ミス ソヒ(MISS SOHEE)」2025年春夏オートクチュールコレクションから人魚にインスパイアされたドレスを着用。ストラップレスのドレスはボディーラインにぴったりフィットし、コルセットの骨組みが見えるシアーな素材だ。深くカットされたネックラインには、ヘムラインのデザインを模して翡翠色のアップリケがあしらわれ、背中には伝統的なレースのディテールがドレスの半分以上まで施された。

オリヴィア・ロドリゴ

オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)は、ドラマチックなカッティングが施された「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のブラックドレスを着用。このドレスは、同ブランドの2000年春夏コレクションのランウエイで、ホットピンクのカラーで登場したもの。ジュエリーは「ティファニー(TIFFANY & CO.)」で、10カラット超えのダイヤモンドのイヤリング、ビクトリア・テニス・クラスターブレスレット、プラチナとダイヤモンドのビクトリア・バンドリング、ビクトリア・オルターネーティングリングを身にまとった。

来場者スナップ

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【スナップ】サブリナ・カーペンター、テイラー・スウィフトらが来場 第67回グラミー賞レッドカーペッド【随時更新】 

第67回グラミー賞が2月2日(現地時間)、ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催された。会場には、サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)やテイラー・スウィフト(Taylor Swift)、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)ら多数セレブリティーらが来場。ここでは、豪華絢爛なレッドカーペッドルックをお届けする。

サブリナ・カーペンター

「Espresso」で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞、「Short n’ Sweet」で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を受賞したサブリナ・カーペンターは、「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」のパウダーブルーのサテンドレスで登場。背中が大胆に開いたドレスにフェザーでアクセントをつけ、ピープトゥーのミュール、ダイヤモンドのジュエリーでスタイリングした。

チャーリー・XCX

最優秀ダンス/エレクトリック・アルバム賞を受賞したチャーリー・XCX(Carlie XCX)は、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のルドヴィック・デ・サン・サーナン(Ludovic de Saint Sernin)=ゲストデザイナーによるカスタムドレスを着用。レースアップのコルセットに、スカートの前面に入ったスリットとフリルが特徴的なドレスには、「ブヘラ(BUCHERER)」のジュエリーを合わせた。

チャペル・ローン

チャペル・ローン(Chappell Roan)は、「ジャンポール・ゴルチエ」2003年春夏オートクチュールコレクションから、カラフルなドレスをチョイス。チュールスカートには、ダンサーを描いたことで知られるエドガー・ドガ(Edgar Degas)のバレリーナがプリントされており、シアーのグローブ、羽のついたヘッドピース、レースアップブーツを合わせた。メイクアップは、おしろいを塗り、ブルーとイエローのアイシャドウ、バーガンディーのリップで仕上げた。

ビリー・アイリッシュ

ビリー・アイリッシュは、「プラダ(PRADA)」でメンズウエア風のルックを披露。ホワイトのシャツにナイロンのプルオーバートップスを合わせ、ネイビーのワイドパンツ、ブラックのセーラーキャップ、ワイヤーフレームのサングラスにブラックシューズでコーディネートした。

テイラー・スウィフト

テイラー・スウィフトは、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のアシンメトリーなカットが施されたクチュールドレスを着用。ワンショルダーのレッドドレスには、 Tのマークをぶら下げたロザリオを連想させるレッドのジュエリーチェーンを太ももに沿わせ、レッドのイヤリング、サンダル、リップでコーデを仕上げた。

レディー・ガガ

レディー・ガガ(Lady Gaga)は、「サミュエル・ルイス(SAMUEL LEWIS)」のドラマチックなドレスでヴィクトリア風のゴシックスタイルを披露。レザー調の生地で複雑なレースアップのディテールが全体に施されたハイネックラインのボディースと、ボリューミーなスカートでダークなグラマラスさを演出した。

カーディ・B

カーディ・B(Cardi B)は、「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」2025年春夏コレクションからスパンコールが輝くヒョウ柄のドレスを身につけた。足元をビーズとフェザーで飾ったドレスには、「ル ビアン(LE VIAN)」のイヤリングに、蛇のカクテルリングを合わせた。

マディソン・ビアー

マディソン・ビアー(Madison Beer)は、「ミス ソヒ(MISS SOHEE)」2025年春夏オートクチュールコレクションから人魚にインスパイアされたドレスを着用。ストラップレスのドレスはボディーラインにぴったりフィットし、コルセットの骨組みが見えるシアーな素材だ。深くカットされたネックラインには、ヘムラインのデザインを模して翡翠色のアップリケがあしらわれ、背中には伝統的なレースのディテールがドレスの半分以上まで施された。

オリヴィア・ロドリゴ

オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)は、ドラマチックなカッティングが施された「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のブラックドレスを着用。このドレスは、同ブランドの2000年春夏コレクションのランウエイで、ホットピンクのカラーで登場したもの。ジュエリーは「ティファニー(TIFFANY & CO.)」で、10カラット超えのダイヤモンドのイヤリング、ビクトリア・テニス・クラスターブレスレット、プラチナとダイヤモンドのビクトリア・バンドリング、ビクトリア・オルターネーティングリングを身にまとった。

来場者スナップ

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丸紅ファッションリンクがアウターリミッツを買収、ブランドリテール強化

丸紅子会社で繊維商社の丸紅ファッションリンクは、「ナイジェル・ケーボン(NIGEL CABOURN)」を展開するアウターリミッツを完全子会社化した。社長には丸紅ファッションリンク出身の金子宏史氏が1月31日付で就任した。

アウターリミッツは2007年に設立。年商は約15億円で、社員数は40人。「ナイジェル・ケーボン」の日本とアジアでの商標権を有しており、中目黒の旗艦店を筆頭に全国に12店舗を展開してきた。アバハウスインターナショナルが70%、創業者の勝勇(すぐれ・いさむ)前社長が30%の株式を所有しており、丸紅ファッションリンクがすべて買い取る。買収金額は非公表。なお勝氏は引き続き取締役に留まり、同社の事業を支援する。

丸紅ファッションリンクはこれまでアウターリミッツのOEMを担っており、そのことが買収につながった。買収を機に、主力の「ナイジェル・ケーボン」を拡大させるほか、新たなブランドも獲得し、5年後に売り上げを倍増の30億円に引き上げる考え。金子社長は、「優れたモノ作りとブランド・リテールのノウハウを持つアウターリミッツを軸に、丸紅ファッションリンクの資金力やモノ作りのネットワークを融合し、ブランドビジネスを拡大する」。

金子社長は「ナイジェル・ケーボン」を「優れたモノ作りで日本だけでなくアジアでも高い知名度と人気がある」と評価した上で、「日本で販売する8割はアウターリミッツが企画・生産しており、同様の高いモノ作りの力がある。世界観を重視し、高い接客力も必要だったため、これまでは出店先はかなり絞ってきた。ただウィメンズにはまだまだ伸びしろがあり、若い世代への認知度もまだ高める余地がある。メンズ・ウイメンズの複合店やトラフィックの多いエリアの商業施設への出店を今後は積極的に検討する」と語る。

また、アジアでも中国や韓国などに卸先を有しており、中国・北京には路面店もある。中目黒の旗艦店は、円安を機にすでに4割がインバウンド売り上げになっており、今後は海外展開も強化する。

アウターリミッツは「ナイジェル・ケーボン」のほか、米国のアウトドア「フィルソン(FILSON)」なども扱っているが、25−26年秋冬向けから新たに「ベルスタッフ(BELSTAFF)」の独占輸入権も獲得した。「いずれは『ナイジェル・ケーボン』に次ぐ柱二育成したい」(金子社長)。

PROFILE: 金子宏史アウターリミッツ社長

金子宏史アウターリミッツ社長
PROFILE: (かねこ・ひろし)早稲田大学政治経済学部を卒業後、1993年丸紅に入社。ユナイテッドアローズへの出向、丸紅ミラノ支店(2005〜2013年)を経て、2016年から丸紅ファッションリンク。プロダクト・リテール部課長、ブランドマーケティング部副部長、社長付を経て、25年1月から現職

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丸紅ファッションリンクがアウターリミッツを買収、ブランドリテール強化

丸紅子会社で繊維商社の丸紅ファッションリンクは、「ナイジェル・ケーボン(NIGEL CABOURN)」を展開するアウターリミッツを完全子会社化した。社長には丸紅ファッションリンク出身の金子宏史氏が1月31日付で就任した。

アウターリミッツは2007年に設立。年商は約15億円で、社員数は40人。「ナイジェル・ケーボン」の日本とアジアでの商標権を有しており、中目黒の旗艦店を筆頭に全国に12店舗を展開してきた。アバハウスインターナショナルが70%、創業者の勝勇(すぐれ・いさむ)前社長が30%の株式を所有しており、丸紅ファッションリンクがすべて買い取る。買収金額は非公表。なお勝氏は引き続き取締役に留まり、同社の事業を支援する。

丸紅ファッションリンクはこれまでアウターリミッツのOEMを担っており、そのことが買収につながった。買収を機に、主力の「ナイジェル・ケーボン」を拡大させるほか、新たなブランドも獲得し、5年後に売り上げを倍増の30億円に引き上げる考え。金子社長は、「優れたモノ作りとブランド・リテールのノウハウを持つアウターリミッツを軸に、丸紅ファッションリンクの資金力やモノ作りのネットワークを融合し、ブランドビジネスを拡大する」。

金子社長は「ナイジェル・ケーボン」を「優れたモノ作りで日本だけでなくアジアでも高い知名度と人気がある」と評価した上で、「日本で販売する8割はアウターリミッツが企画・生産しており、同様の高いモノ作りの力がある。世界観を重視し、高い接客力も必要だったため、これまでは出店先はかなり絞ってきた。ただウィメンズにはまだまだ伸びしろがあり、若い世代への認知度もまだ高める余地がある。メンズ・ウイメンズの複合店やトラフィックの多いエリアの商業施設への出店を今後は積極的に検討する」と語る。

また、アジアでも中国や韓国などに卸先を有しており、中国・北京には路面店もある。中目黒の旗艦店は、円安を機にすでに4割がインバウンド売り上げになっており、今後は海外展開も強化する。

アウターリミッツは「ナイジェル・ケーボン」のほか、米国のアウトドア「フィルソン(FILSON)」なども扱っているが、25−26年秋冬向けから新たに「ベルスタッフ(BELSTAFF)」の独占輸入権も獲得した。「いずれは『ナイジェル・ケーボン』に次ぐ柱二育成したい」(金子社長)。

PROFILE: 金子宏史アウターリミッツ社長

金子宏史アウターリミッツ社長
PROFILE: (かねこ・ひろし)早稲田大学政治経済学部を卒業後、1993年丸紅に入社。ユナイテッドアローズへの出向、丸紅ミラノ支店(2005〜2013年)を経て、2016年から丸紅ファッションリンク。プロダクト・リテール部課長、ブランドマーケティング部副部長、社長付を経て、25年1月から現職

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「ミュウミュウ」が東京と大阪でポップアップ スポーツエアにインスパイアされた2025年春夏コレクション

「ミュウミュウ(MIU MIU)」は2025年春夏コレクションの新作を取りそろえたポップアップストア“ミュウミュウ ジムナジウム(MIU MIU GYMNASIUM)”をオープンする。2月5〜11日まで伊勢丹新宿本店で、2月26日〜3月4日まで阪急うめだ本店で開催する。なお、2月11日から公式オンラインストアでも同ポップアップ展開商品を販売する。

同ポップアップでは、スポーツウエアにインスパイアされた25春夏コレクションから、テクニカルシルクのシグネチャーブルゾンやキッドモヘアのジャケット、コットンシルクのアクティブニットウエアなどユニークでエレガントなワードロープをそろえる。

アイコンバッグからは、スムースレザーやマテラッセレザーにホワイトのバイピングを合わせたデザインやウーブンレザーの新作をラインアップする。伊勢丹新宿本店では、ランウエイに登場したバックパックを先行販売する。ほか、アーカイブスタイルをモダンにアップデートした“アバンチュール”の新型ホーボー“バッグやトートバッグシリーズ“アイビー”からパッチワークデザインなどを用意する。

またフットウエアからは、1990年代に着想を得た“タイヤ”やミニマルなシルエットが特徴的な“プリューム”のほか、ランウエイで発表されたレトロなラインが特徴的な新作“ジムナジウム”からはバレリーナやサンダルに加え、同ポップアップ限定でボクサーブーツが登場する。さらに、伊勢丹新宿本店本館2階婦人靴と阪急うめだ本店では、購入したスニーカーを遊び心溢れるチャームやシューレースでカスタマイズできる“ミュウミュウ カスタム スタジオ”もオープンする。

展開アイテム一覧

開催概要

◼️“ミュウミュウ ジムナジウム(MIU MIU GYMNASIUM)”
伊勢丹新宿本店
日程:2月5〜11日
場所:伊勢丹新宿本店本館1階 ザ・ステージ、本館2階 婦人靴
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

阪急うめだ本店
日程:2月26日〜3月4日
場所:阪急うめだ本店1階 コトコトステージ11
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

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「ミュウミュウ」が東京と大阪でポップアップ スポーツエアにインスパイアされた2025年春夏コレクション

「ミュウミュウ(MIU MIU)」は2025年春夏コレクションの新作を取りそろえたポップアップストア“ミュウミュウ ジムナジウム(MIU MIU GYMNASIUM)”をオープンする。2月5〜11日まで伊勢丹新宿本店で、2月26日〜3月4日まで阪急うめだ本店で開催する。なお、2月11日から公式オンラインストアでも同ポップアップ展開商品を販売する。

同ポップアップでは、スポーツウエアにインスパイアされた25春夏コレクションから、テクニカルシルクのシグネチャーブルゾンやキッドモヘアのジャケット、コットンシルクのアクティブニットウエアなどユニークでエレガントなワードロープをそろえる。

アイコンバッグからは、スムースレザーやマテラッセレザーにホワイトのバイピングを合わせたデザインやウーブンレザーの新作をラインアップする。伊勢丹新宿本店では、ランウエイに登場したバックパックを先行販売する。ほか、アーカイブスタイルをモダンにアップデートした“アバンチュール”の新型ホーボー“バッグやトートバッグシリーズ“アイビー”からパッチワークデザインなどを用意する。

またフットウエアからは、1990年代に着想を得た“タイヤ”やミニマルなシルエットが特徴的な“プリューム”のほか、ランウエイで発表されたレトロなラインが特徴的な新作“ジムナジウム”からはバレリーナやサンダルに加え、同ポップアップ限定でボクサーブーツが登場する。さらに、伊勢丹新宿本店本館2階婦人靴と阪急うめだ本店では、購入したスニーカーを遊び心溢れるチャームやシューレースでカスタマイズできる“ミュウミュウ カスタム スタジオ”もオープンする。

展開アイテム一覧

開催概要

◼️“ミュウミュウ ジムナジウム(MIU MIU GYMNASIUM)”
伊勢丹新宿本店
日程:2月5〜11日
場所:伊勢丹新宿本店本館1階 ザ・ステージ、本館2階 婦人靴
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

阪急うめだ本店
日程:2月26日〜3月4日
場所:阪急うめだ本店1階 コトコトステージ11
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

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「プーマ」が熊谷隆志のゴルフブランド「タングラム」とコラボ 全8型を用意

「プーマ(PUMA)」のゴルフライン“プーマ ゴルフ(PUMA GOLF)”は、スタイリストの熊谷隆志がディレクションするゴルフブランド「タングラム(TANGRAM)」とコラボレーションしたアイテムを2月7日に発売する。「プーマ」の公式オンラインストアと公式アプリ、一部直営店のほか、GDOゴルフショップなどでも取り扱う。

アイテムは、長袖のポロシャツをはじめ、ジャケットとチノパンツ、スエットフーディーのセットアップ、Tシャツ、キャップ、バケットハットの全8型を用意する。どれもグリーンとブラックをキーカラーに、今回のためだけに制作されたオリジナルロゴや両ブランドのロゴを大胆にあしらっている。

価格は、長袖のポロシャツが1万6500円、ジャケットが2万7500円、チノパンツが2万2000円、スエットフーディーが1万8700円、スエットパンツが1万7600円、Tシャツが1万3200円、キャップが6600円、バケットハットが7700円だ。

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「プーマ」が熊谷隆志のゴルフブランド「タングラム」とコラボ 全8型を用意

「プーマ(PUMA)」のゴルフライン“プーマ ゴルフ(PUMA GOLF)”は、スタイリストの熊谷隆志がディレクションするゴルフブランド「タングラム(TANGRAM)」とコラボレーションしたアイテムを2月7日に発売する。「プーマ」の公式オンラインストアと公式アプリ、一部直営店のほか、GDOゴルフショップなどでも取り扱う。

アイテムは、長袖のポロシャツをはじめ、ジャケットとチノパンツ、スエットフーディーのセットアップ、Tシャツ、キャップ、バケットハットの全8型を用意する。どれもグリーンとブラックをキーカラーに、今回のためだけに制作されたオリジナルロゴや両ブランドのロゴを大胆にあしらっている。

価格は、長袖のポロシャツが1万6500円、ジャケットが2万7500円、チノパンツが2万2000円、スエットフーディーが1万8700円、スエットパンツが1万7600円、Tシャツが1万3200円、キャップが6600円、バケットハットが7700円だ。

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「ニューエラ」とメトロポリタン美術館が初コラボ キャップからTシャツ、バッグまで用意

「ニューエラ(NEW ERA)」は、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館とコラボレーションしたアイテムを2月6日に発売する。「ニューエラ」の公式オンラインストアや一部店舗で取り扱う。

「ニューエラ」とメトロポリタン美術館のコラボは、今回が初めてだ。ヘッドウエアは、内側のライナーにフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の名画をプリントした“59フィフティー™(59FIFTY™)”をはじめ、MLBニューヨーク・ヤンキースおよびニューヨーク・メッツとトリプルコラボした“59フィフティー™”や、リムにレザーのストラップを採用した定番キャップ“9サーティー™(9THIRTY™)”、バケットハット、ビーニーなど全9型を用意。どれもメトロポリタン美術館のロゴ“THE MET”を刺しゅうやジャカードであしらい、複数カラーを展開する。さらに、ゴッホの自画像をプリントしたTシャツと“THE MET”のロゴTシャツ、“THE MET”の建物をプリントしたTシャツ、耐塩素加工・撥水加工を施したショーツ、トートバッグ、ショルダーポーチ、ネックポーチもラインアップする。

価格は、ヘッドウエアが3960〜6820円、Tシャツが5500〜6930円、ショーツが6930円、トートバッグが5500円、ショルダーポーチが5940円、ネックポーチが3850円だ。

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「ニューエラ」とメトロポリタン美術館が初コラボ キャップからTシャツ、バッグまで用意

「ニューエラ(NEW ERA)」は、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館とコラボレーションしたアイテムを2月6日に発売する。「ニューエラ」の公式オンラインストアや一部店舗で取り扱う。

「ニューエラ」とメトロポリタン美術館のコラボは、今回が初めてだ。ヘッドウエアは、内側のライナーにフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の名画をプリントした“59フィフティー™(59FIFTY™)”をはじめ、MLBニューヨーク・ヤンキースおよびニューヨーク・メッツとトリプルコラボした“59フィフティー™”や、リムにレザーのストラップを採用した定番キャップ“9サーティー™(9THIRTY™)”、バケットハット、ビーニーなど全9型を用意。どれもメトロポリタン美術館のロゴ“THE MET”を刺しゅうやジャカードであしらい、複数カラーを展開する。さらに、ゴッホの自画像をプリントしたTシャツと“THE MET”のロゴTシャツ、“THE MET”の建物をプリントしたTシャツ、耐塩素加工・撥水加工を施したショーツ、トートバッグ、ショルダーポーチ、ネックポーチもラインアップする。

価格は、ヘッドウエアが3960〜6820円、Tシャツが5500〜6930円、ショーツが6930円、トートバッグが5500円、ショルダーポーチが5940円、ネックポーチが3850円だ。

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NCTのテンがレトロシックな装いで来場 「サンローラン」2025-26年秋冬メンズ・コレクション

「サンローラン(SAINT LAURENT)」は1月28日(パリ現地時間)、2025-26年秋冬メンズ・コレクションを発表した。会場には、2024年3月からブランドアンバサダーを務めているNCT兼WayV(威神V)のテン(Ten)が来場。クラシカルなスーツスタイルに身を包み、コレクションを楽しんだ。

エッジを効かせたニューレトロルック

スクエアのポケット付きのオーバーサイズのジャケットに、白のピンストライプシャツ、オリーブグリーンのハイウエストスラックスをスタイリング。アクセントにサーモンピンクのネクタイを締めて遊び心がありつつもレトロシックな印象に仕上げ、目にかかる長さのウェーブヘアと華奢なフープピアスで柔らかな雰囲気を演出した。

フレンチラグジュアリーブランドは近年K-POPスターとの結びつきを強めている。現在「シャネル(CHANEL)」はBLACKPINKのジェニー(JENNIE)、「セリーヌ(CELINE)」はニュージーンズ(NewJeans)のダニエル(DANIELLE)やBLACKPINKのリサ(LISA)、「ディオール(DIOR)」はセブンティーン(SEVENTEEN)のミンギュ(MINGYU)らをブランドアンバサダーに起用している。

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故デヴィッド・リンチの映画「ブルーベルベット」と「ダイリク」、「ウェーバー」のコラボアイテムが発売

ビンテージTシャツをメーンに扱う古着屋「ウェーバー(WEBER)」は、同店がセレクトした映画を劇場で上映する映画配給レーベル“ウェーバー シネマ クラブ(weber CINEMA CLUB)”をスタートする。今回は、第1弾として1月に死去した鬼才デヴィッド・リンチ(David Lynch)が手掛けた1986年公開の映画「ブルーベルベット」の4Kリマスター版を2月7日から劇場で公開。また同映画の公開に伴い、「ウェーバー」と映画をモチーフにした服作りが特徴の「ダイリク(DAIRIKU)」から、同映画とのコラボアイテムを発売する。

今回は、イタリアのアーティスト兼イラストレーター、エンツォ・シオッティ(Enzo Sciotti)がデザインした1986年公開時のアートワークを使用し、「ダイリク」はニット(3万5200円)と半袖の開襟シャツ(3万3000円)を、「ウェーバー」はTシャツ(8800〜9900円)を製作した。

鮮やかな青が目を引く「ダイリク」のニットとシャツ

「ダイリク」の“ブルーベルベット ポスター トランスクリプション プルオーバー ニット”は、同映画のタイトルにちなんで、起毛の糸でベルベットの様に編んだ。身ごろ全体には、映画のポスターを転写し、目を引く一着に仕上げた。

“ブルーベルベット ポスター トランスクリプション オープン カラーシャツ”は、前身ごろにポスターを丸々プリントし、他の身ごろは異素材を組み合わせた。オーバーサイズなシルエットは、まるでポスターをまとっているかのような着心地だ。

両アイテムは「ダイリク」の公式オンラインストアで扱う。

ビンテージ風に仕上げた「ウェーバー」のTシャツ3型

「ウェーバー」からは、アメリカンラバーを用いたボディーにシルクスクリーンを8版でプリントし、当時さながらの手触りを表現した“イタリアン ポスター アート Tシャツ”(8800円)と、その他のポスタービジュアルや場面写、日本公開時のCMコピーなどをあえて“在りもの”ボディーに落とし込むことで抜け感のある雰囲気に仕上げたTシャツ(8800円)、ロングスリーブTシャツ(9900円)をそろえる。

“イタリアン ポスター アート Tシャツ”は新宿シネマカリテ劇場限定で販売し、その他のTシャツ2型は「ウェーバー」公式オンラインストアで扱う。

映画「ブルーベルベット」4Kリマスター版のチケット購入者は特典として、鑑賞料金に加えて1000円を支払うことで、数量限定の同映画のポスター(B2)を劇場窓口で受け取ることができる。詳細は、“ウェーバー シネマ クラブ”の公式インスタグラムに記載する。

イベント詳細

◼️「ブルーベルベット」4Kリマスター版

日程:2月7日〜
場所:新宿シネマカリテ
住所:東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビル 地下1階
配給:鈴正、ウェーバー シネマ クラブ

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故デヴィッド・リンチの映画「ブルーベルベット」と「ダイリク」、「ウェーバー」のコラボアイテムが発売

ビンテージTシャツをメーンに扱う古着屋「ウェーバー(WEBER)」は、同店がセレクトした映画を劇場で上映する映画配給レーベル“ウェーバー シネマ クラブ(weber CINEMA CLUB)”をスタートする。今回は、第1弾として1月に死去した鬼才デヴィッド・リンチ(David Lynch)が手掛けた1986年公開の映画「ブルーベルベット」の4Kリマスター版を2月7日から劇場で公開。また同映画の公開に伴い、「ウェーバー」と映画をモチーフにした服作りが特徴の「ダイリク(DAIRIKU)」から、同映画とのコラボアイテムを発売する。

今回は、イタリアのアーティスト兼イラストレーター、エンツォ・シオッティ(Enzo Sciotti)がデザインした1986年公開時のアートワークを使用し、「ダイリク」はニット(3万5200円)と半袖の開襟シャツ(3万3000円)を、「ウェーバー」はTシャツ(8800〜9900円)を製作した。

鮮やかな青が目を引く「ダイリク」のニットとシャツ

「ダイリク」の“ブルーベルベット ポスター トランスクリプション プルオーバー ニット”は、同映画のタイトルにちなんで、起毛の糸でベルベットの様に編んだ。身ごろ全体には、映画のポスターを転写し、目を引く一着に仕上げた。

“ブルーベルベット ポスター トランスクリプション オープン カラーシャツ”は、前身ごろにポスターを丸々プリントし、他の身ごろは異素材を組み合わせた。オーバーサイズなシルエットは、まるでポスターをまとっているかのような着心地だ。

両アイテムは「ダイリク」の公式オンラインストアで扱う。

ビンテージ風に仕上げた「ウェーバー」のTシャツ3型

「ウェーバー」からは、アメリカンラバーを用いたボディーにシルクスクリーンを8版でプリントし、当時さながらの手触りを表現した“イタリアン ポスター アート Tシャツ”(8800円)と、その他のポスタービジュアルや場面写、日本公開時のCMコピーなどをあえて“在りもの”ボディーに落とし込むことで抜け感のある雰囲気に仕上げたTシャツ(8800円)、ロングスリーブTシャツ(9900円)をそろえる。

“イタリアン ポスター アート Tシャツ”は新宿シネマカリテ劇場限定で販売し、その他のTシャツ2型は「ウェーバー」公式オンラインストアで扱う。

映画「ブルーベルベット」4Kリマスター版のチケット購入者は特典として、鑑賞料金に加えて1000円を支払うことで、数量限定の同映画のポスター(B2)を劇場窓口で受け取ることができる。詳細は、“ウェーバー シネマ クラブ”の公式インスタグラムに記載する。

イベント詳細

◼️「ブルーベルベット」4Kリマスター版

日程:2月7日〜
場所:新宿シネマカリテ
住所:東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビル 地下1階
配給:鈴正、ウェーバー シネマ クラブ

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【SK-II 西田文彦事業代表】若年層にもアプローチ プレステージスキンケアに勝機

PROFILE: 西田文彦/P&Gプレステージ「SK-II」事業代表

西田文彦/P&Gプレステージ「SK-II」事業代表
PROFILE: (にしだ・ふみひこ)「日本発のイノベーションを世界に羽ばたかせるビジネスリーダーになりたい」という信念の下で、国内医療機器メーカーの海外営業を経て2011年にP&Gに入社。一貫して「SK-II」事業に携わり、シンガポール、日本、香港、台湾でのブランドマネジメントを経験。日本の「SK-II」営業組織を統括した後、22年1月から現職 PHOTO : KAZUSHI TOYOTA

SK-II」が多方面で進化している。最高峰エイジングケアシリーズ“LXP 金継ぎ”の発売では、富裕層を含む新規客を取り込むことに成功。若年層にアプローチする施策にも注力し、プレステージスキンケア市場のさらなる拡大を図る。

プレステージスキンケア市場の可能性に挑戦

WWD:2024年をどのように振り返る?

西田文彦「SK-II」事業代表(以下、西田):コロナ禍明けの2年間を経て国内客の勢いは落ち着いてきたが、訪日客の増加が全体の売り上げを押し上げた。9月に発売した最高峰エイジングケアシリーズ“LXP 金継ぎ”(全4品、5万1700〜7万1500円)で新たなマーケットを開拓したほか、俳優の永野芽郁さんをグローバルアンバサダーに起用したことで若年層にもアプローチできた。

WWD:“LXP 金継ぎ”シリーズの反響は?

西田:製品力と、「重ねる時を味方につけ、新たな美しさへと導く」というコンセプトが共感を呼んだ。スーパープレステージは海外ブランドの存在感が大きいが、クラフツマンシップにこだわり抜いてきた日本発ブランドの「SK-II」だからこその打ち出し方を考え抜いた。そこで出合ったのが陶磁器の伝統的な修復技法「金継ぎ」だ。金継ぎは欠けたり割れたりした器を修復し、新たな美しさや価値を見いだす技術。開発では肌の停滞を打破する鍵として肌の結合力に着目し、金継ぎはコンセプトに終わらないサイエンスにつながった。新規客と既存客どちらのエンゲージメントも高く、中国をはじめとした訪日客の売り上げも伸びている。時計・宝飾やファッションに比べると化粧品にはお金をかけていなかった富裕層からも注目された。

WWD:外商の取り組みは?

西田:美容部員の中で特化したチームを作り、百貨店の外商とともに肌のお手入れ会を行うなど、イベントを通してリーチしている。また外商のデジタル媒体などのタッチポイントも活用し、ソーシャルコンテンツを提供している。百貨店で化粧品を購入していなかった新規客を取り込むことで、取引先のカテゴリー成長にも貢献している。

WWD:プレステージスキンケア市場における戦略は?

西田:プレステージスキンケア市場の成長は、コロナ禍明けの2年間と比べると鈍化している。また同市場の日本国内での浸透率はわずか7%で、諸外国と比べてギャップは大きい。7%の中でシェアを奪い合うのではなく、可能性を切り開くようなイノベーションやコミュニケーション、店頭体験が重要になると考えている。24年3月に限定発売した「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」とのコラボレーション第2弾では、ファッションには興味を持っているがプレステージスキンケアを買ったことがなかった層にもアプローチできた。

WWD:「ワイズ(Y'S)」とのコラボレーションにより美容部員のユニホームを刷新するなど、多方面での進化に意欲的だ。

西田:コロナ禍は訪日客の売り上げが低迷し、コロナ禍明けは原点であるピテラTM※1に回帰した。ピテラTMの魅力を最大限に引き出せるイノベーション開発に取り組み、“LXP 金継ぎ”シリーズが誕生した。美容部員の改称やユニホームの刷新、永野芽郁さんの起用含め、ピンチのときこそ新たな可能性に挑戦することを意識している。

WWD:“ピテラTM信者”という呼称があるほど、長年の愛用者が多い。

西田:「SK-II」はもともと広告を打っておらず、口コミで広がったブランドだ。2年以上使用している顧客の維持率が高く、製品力とカウンセリング、CRMが肝となっている。長年愛用してくださっているお客さまのコミュニケーションをより活発にすべく、SNS上でコミュニティー化を図っている。11月に開設した日本公式インスタグラム(@skii.jpn)では、一番の“ピテラTM信者”でもある美容部員のコンテンツ配信や、永野芽郁さんのライブ配信などを実施し、双方向のコミュニケーションを促進している。ピテラTMと、愛用者のブランドに対する熱量というブランドの強みを、コミュニケーションを通してさらに拡大していきたい。

WWD:25年に注力することは?

西田:25年、「SK-II」はブランド誕生45周年を迎える。ピテラTMにこだわり抜くところがブランドの強みなので、基幹製品である化粧水“フェイシャル トリートメント エッセンス”(75mL、1万2650円/160mL、2万3100円/230mL、2万9150円)や新製品を通して、ピテラTMの魅力をより広めていきたい。“フェイシャル トリートメント エッセンス”は3月に桜柄のデザインボトルを限定発売する予定で、新規客の獲得を狙っている。同時に、「『SK-II』と理想の素肌を目指そう」というコミュニケーションを行う。

WWD:予定している新製品は?

西田:4月20日にブランドNo.1※2美白※3美容液シリーズ“ジェノプティクス”からCCプライマーとUVクリームを発売する。ピテラTMやナイアシンアミドなどが日中のスキンケアをサポートし、輝く肌印象と心地よさを長時間保つ。上述の通り、プレステージスキンケア市場はまだまだ拡大できる。「SK-II」の製品をより多くのお客さまに試していただくため、価格を1万円以下に設定した。エントリー製品としても貢献するはずだ。

※1 特別な酵母の株を独自のプロセスで発酵させ生み出した、「SK-II」独自の天然由来成分(ガラクトミセス培養液、整肌保湿成分)
※2 2022年第1四半期〜24年第3四半期における「SK-II」ブライトニング製品群の売り上げデータに基づく
※3 メラニンの生成を抑えて、シミ、そばかすを防ぐこと

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『日本発の人材を世界に羽ばたかせる』

2025年に45歳を迎えるが、人の夢を助けることにパッションが燃える年齢になったと感じている。日本発のブランド「SK-II」のみならず、今後は日本発の人材をより多く世界へ羽ばたかせることがライフミッションだ。

COMPANY DATA
エスケーツー

日本酒の酒造で働く杜氏の手肌の美しさにヒントを得て1980年、特別な酵母の発酵がもたらす唯一無二の成分「ピテラTM」を配合したスキンケア製品“フェイシャル トリートメント エッセンス”が誕生。91年にマックスファクター傘下からプロクター・アンド・ギャンブル傘下に移った。プロクター・アンド・ギャンブルは「SK-II」製品の海外販売を開始し、2016年8月に社名をP&Gプレステージ合同会社に変更した


問い合わせ先
SK-II
0120-021325

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【SK-II 西田文彦事業代表】若年層にもアプローチ プレステージスキンケアに勝機

PROFILE: 西田文彦/P&Gプレステージ「SK-II」事業代表

西田文彦/P&Gプレステージ「SK-II」事業代表
PROFILE: (にしだ・ふみひこ)「日本発のイノベーションを世界に羽ばたかせるビジネスリーダーになりたい」という信念の下で、国内医療機器メーカーの海外営業を経て2011年にP&Gに入社。一貫して「SK-II」事業に携わり、シンガポール、日本、香港、台湾でのブランドマネジメントを経験。日本の「SK-II」営業組織を統括した後、22年1月から現職 PHOTO : KAZUSHI TOYOTA

SK-II」が多方面で進化している。最高峰エイジングケアシリーズ“LXP 金継ぎ”の発売では、富裕層を含む新規客を取り込むことに成功。若年層にアプローチする施策にも注力し、プレステージスキンケア市場のさらなる拡大を図る。

プレステージスキンケア市場の可能性に挑戦

WWD:2024年をどのように振り返る?

西田文彦「SK-II」事業代表(以下、西田):コロナ禍明けの2年間を経て国内客の勢いは落ち着いてきたが、訪日客の増加が全体の売り上げを押し上げた。9月に発売した最高峰エイジングケアシリーズ“LXP 金継ぎ”(全4品、5万1700〜7万1500円)で新たなマーケットを開拓したほか、俳優の永野芽郁さんをグローバルアンバサダーに起用したことで若年層にもアプローチできた。

WWD:“LXP 金継ぎ”シリーズの反響は?

西田:製品力と、「重ねる時を味方につけ、新たな美しさへと導く」というコンセプトが共感を呼んだ。スーパープレステージは海外ブランドの存在感が大きいが、クラフツマンシップにこだわり抜いてきた日本発ブランドの「SK-II」だからこその打ち出し方を考え抜いた。そこで出合ったのが陶磁器の伝統的な修復技法「金継ぎ」だ。金継ぎは欠けたり割れたりした器を修復し、新たな美しさや価値を見いだす技術。開発では肌の停滞を打破する鍵として肌の結合力に着目し、金継ぎはコンセプトに終わらないサイエンスにつながった。新規客と既存客どちらのエンゲージメントも高く、中国をはじめとした訪日客の売り上げも伸びている。時計・宝飾やファッションに比べると化粧品にはお金をかけていなかった富裕層からも注目された。

WWD:外商の取り組みは?

西田:美容部員の中で特化したチームを作り、百貨店の外商とともに肌のお手入れ会を行うなど、イベントを通してリーチしている。また外商のデジタル媒体などのタッチポイントも活用し、ソーシャルコンテンツを提供している。百貨店で化粧品を購入していなかった新規客を取り込むことで、取引先のカテゴリー成長にも貢献している。

WWD:プレステージスキンケア市場における戦略は?

西田:プレステージスキンケア市場の成長は、コロナ禍明けの2年間と比べると鈍化している。また同市場の日本国内での浸透率はわずか7%で、諸外国と比べてギャップは大きい。7%の中でシェアを奪い合うのではなく、可能性を切り開くようなイノベーションやコミュニケーション、店頭体験が重要になると考えている。24年3月に限定発売した「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」とのコラボレーション第2弾では、ファッションには興味を持っているがプレステージスキンケアを買ったことがなかった層にもアプローチできた。

WWD:「ワイズ(Y'S)」とのコラボレーションにより美容部員のユニホームを刷新するなど、多方面での進化に意欲的だ。

西田:コロナ禍は訪日客の売り上げが低迷し、コロナ禍明けは原点であるピテラTM※1に回帰した。ピテラTMの魅力を最大限に引き出せるイノベーション開発に取り組み、“LXP 金継ぎ”シリーズが誕生した。美容部員の改称やユニホームの刷新、永野芽郁さんの起用含め、ピンチのときこそ新たな可能性に挑戦することを意識している。

WWD:“ピテラTM信者”という呼称があるほど、長年の愛用者が多い。

西田:「SK-II」はもともと広告を打っておらず、口コミで広がったブランドだ。2年以上使用している顧客の維持率が高く、製品力とカウンセリング、CRMが肝となっている。長年愛用してくださっているお客さまのコミュニケーションをより活発にすべく、SNS上でコミュニティー化を図っている。11月に開設した日本公式インスタグラム(@skii.jpn)では、一番の“ピテラTM信者”でもある美容部員のコンテンツ配信や、永野芽郁さんのライブ配信などを実施し、双方向のコミュニケーションを促進している。ピテラTMと、愛用者のブランドに対する熱量というブランドの強みを、コミュニケーションを通してさらに拡大していきたい。

WWD:25年に注力することは?

西田:25年、「SK-II」はブランド誕生45周年を迎える。ピテラTMにこだわり抜くところがブランドの強みなので、基幹製品である化粧水“フェイシャル トリートメント エッセンス”(75mL、1万2650円/160mL、2万3100円/230mL、2万9150円)や新製品を通して、ピテラTMの魅力をより広めていきたい。“フェイシャル トリートメント エッセンス”は3月に桜柄のデザインボトルを限定発売する予定で、新規客の獲得を狙っている。同時に、「『SK-II』と理想の素肌を目指そう」というコミュニケーションを行う。

WWD:予定している新製品は?

西田:4月20日にブランドNo.1※2美白※3美容液シリーズ“ジェノプティクス”からCCプライマーとUVクリームを発売する。ピテラTMやナイアシンアミドなどが日中のスキンケアをサポートし、輝く肌印象と心地よさを長時間保つ。上述の通り、プレステージスキンケア市場はまだまだ拡大できる。「SK-II」の製品をより多くのお客さまに試していただくため、価格を1万円以下に設定した。エントリー製品としても貢献するはずだ。

※1 特別な酵母の株を独自のプロセスで発酵させ生み出した、「SK-II」独自の天然由来成分(ガラクトミセス培養液、整肌保湿成分)
※2 2022年第1四半期〜24年第3四半期における「SK-II」ブライトニング製品群の売り上げデータに基づく
※3 メラニンの生成を抑えて、シミ、そばかすを防ぐこと

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『日本発の人材を世界に羽ばたかせる』

2025年に45歳を迎えるが、人の夢を助けることにパッションが燃える年齢になったと感じている。日本発のブランド「SK-II」のみならず、今後は日本発の人材をより多く世界へ羽ばたかせることがライフミッションだ。

COMPANY DATA
エスケーツー

日本酒の酒造で働く杜氏の手肌の美しさにヒントを得て1980年、特別な酵母の発酵がもたらす唯一無二の成分「ピテラTM」を配合したスキンケア製品“フェイシャル トリートメント エッセンス”が誕生。91年にマックスファクター傘下からプロクター・アンド・ギャンブル傘下に移った。プロクター・アンド・ギャンブルは「SK-II」製品の海外販売を開始し、2016年8月に社名をP&Gプレステージ合同会社に変更した


問い合わせ先
SK-II
0120-021325

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【バーニーズ ジャパン ペニー・ルオ社長】スペシャリティーストアとして、唯一無二のポジションを確立する

PROFILE: ペニー・ルオ/社長

ペニー・ルオ/社長
PROFILE: テンセント グループでプロデューサーとして番組制作や番組ライセンス事業に携わり、2021年から450年の歴史を誇る英国名門インターナショナルスクールの日本校「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン」のスクールアンバサダーとして開校プロジェクトを主導。さらに岩手ホテルアンドリゾートで、リゾート事業再生を目的とした都市開発事業の責任者を務めた。24年7月にバーニーズ ジャパン社長に就任 PHOTO : YUKIE MIYAZAKI

1923年にバーニー・プレスマンがニューヨーク・マンハッタンの7番街17丁目に創業し、唯一無二のスペシャリティーストア(専門店)として世界的に知られたのが「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」(以下、バーニーズ)だ。その精神は、バーニーズ ジャパンに色濃く受け継がれている。ペニー・ルオ(PENNY LUO)社長の下、復活に向けて「スクラップ&ビルド」が進む。

お客さまの潜在的ニーズをさらに深掘りして
ファンを作る

WWD:7月1日に社長に就任した。2024年を振り返ると?

ペニー・ルオ=バーニーズ ジャパン社長(以下、ペニー):チャレンジの年だった。23年からバーニーズに携わっているが、7月に代表に就任し、組織を変え、新しいメンバーも加わった。世間では百貨店やラグジュアリー市場が盛り上がっていたが、バーニーズはその波に乗れなかった。今の時代の波に乗れない理由を分析し、「ビルド」を行う準備段階、「スクラップ」の期間だった。

WWD:具体的にはどんな点が課題なのか?

ペニー:経営の土台となる収益構造の見直しや、新規顧客の獲得、ブランド価値と認知度の向上の必要性など。コロナ禍から販促費の抑制を続けていたので、マーケティングやPRがうまくできていなかった。扱う商品の価格帯も、物価高騰による価格改定で必然的に高くなり、手に取りやすい価格の商品が薄くなっていた。ラグジュアリーなイメージを保ちながら、これから消費力がついてくる方々に向けた商品とブランド、ファッション感度の高い方たちに刺さるような商品や旬のものを戦略的にそろえていく。われわれの顧客の95%が国内に住むお客さまで、インバウンドのお客さまを取り込めていないことも波に乗れなかった要因の1つ。逆に、強い顧客基盤も改めて見えた。いろいろと勉強したので、これからはアクションを大胆に実行していくフェーズに入る。

WWD:11月に銀座店で行った顧客向けクローズドイベントも購買意欲の高い顧客がショッピングを楽しんでいた。
ペニー:銀座本店を皮切りに旗艦5店で特別な体験をロイヤルカスタマーに提供する機会を作り、反応もお買い上げ実績もとても良かった。本当のニーズを知るいい機会になり、売り場のモチベーションアップにもなった。並行して、自社ブランドにも力を入れてきた。若い層に向けて新ロゴを発表し、スエットやトートバッグなどカジュアルで買いやすいアイテムを発売した。2月2日まで神宮前にポップアップストアを出しており、そこでは約300種類から選べる有料ワッペンでカスタマイズも楽しめる。新ロゴもポップアップも社内から出てきたアイデアで、挑戦するのにはいい機会だと考えた。ファッション感度の高い若い層にアプローチでき、バーニーズを知るインバウンド客も来店している。ここで出会ったお客さまにどう旗艦店にも足を運んでもらうかが重要。各旗艦店でもアート系やカルチャー系を含めてポップアップを積極的に開催し、お客さまの潜在的ニーズをさらに深掘りしてファンを作っていくつもりだ。

WWD:改めてバーニーズの強みとは?

ペニー:“バーニーズ”自体がブランドであること。商品知識とバーニーズへの愛にあふれ、お客さまとの深い関係作りや販売力に長けた社員、人というソフトの部分こそ、最大の強みだ。加えて、銀座をはじめ、六本木、横浜、神戸、福岡といった主要なエリアに立派な旗艦店を持っている。スペシャリティーストアとして、買い取りビジネスをこれだけの規模で展開できている企業は少ない。「マジックミックス」という言葉がバーニーズにはあるが、さまざまなブランドとオリジナル商品の組み合わせによるスタイリング提案ができるのも強みだ。

WWD:25年の計画は?

ペニー:まずは収益をきちんと確保するため、ビジネスモデルを見直す。同時にストアとしての魅力を再構築する。高揚感や心動かす仕掛けを作りつつ、ロイヤルカスタマーに対してはより特別感のあるサービスを提供できるスペースを作る。銀座本店から始めて、順次に店舗の改装に着手する。また、メンバーシップ「マイバーニーズ」を事業の新たな柱にする。飲食や旅行の情報提供や車や家の相談など、ライフスタイルコンシェルジュ的な役割を担えるようにしたい。ロイヤルカスタマーに向けたサービスをすることで派生する新規事業もあり得ると考えている。下期にはいろいろなプロジェクトを披露できると思う。

WWD:未来に見据える可能性は?

ペニー:スペシャリティーストアとして唯一無二のポジションの確立にあると思う。バーニーズで受け継がれてきた“TASTE, LUXURY, HUMOR”というステートメントがあり、それを磨き上げ、商品、サービス、環境を通して具現化する事によって必然的にマーケットにおいて差別化できる自信がある。日本の事業基盤を再構築し、アジアマーケットへの進出、ニューヨークへの再出店を社の大きな目標として掲げている。グローバルでも最近メキシコにバーニーズ レジデンスが立ち上がり、ブランドビジネスを拡大している。日本は、スペシャリティーストアとしての独自性を磨きつつ、これからはアジアのデザイナーのインキュベーターとしても機能したい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『キリマンジャロに登りたい』

エベレストやK2など、さまざまな山があるが、アマチュアが登れる1番高い山がキリマンジャロ。トレッキングが好きだが、登るのは大変。でも登り切ると全部忘れて、また「登りたい!」となってしまう。ハードな山に登りたいタイプ(笑)。

COMPANY DATA
バーニーズ ジャパン

1923年創業の米国発スペシャリティーストア「バーニーズ ニューヨーク」のライセンシーとして、89年設立。イタリアを中心としたヨーロッパおよびアメリカの紳士服、婦人服、洋品雑貨、フレグランス、ギフト雑貨などを販売及び輸入する。銀座、六本木、横浜、神戸、福岡に旗艦店を構え、アウトレット、期間限定ストアを展開する


問い合わせ先
バーニーズ ジャパン
050-3615-3600

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【デイトナ・インターナショナル 佐々木聡社長執行役員CEO】世界のワクワク・ドキドキを届けるカルチャーメーカーに

PROFILE: 佐々木聡/社長執行役員CEO

佐々木聡/社長執行役員CEO
PROFILE: (ささき・あきら)1965年9月3日生まれ、北海道出身。古着店、アパレルメーカーを経て2021年デイトナ・インターナショナル社長執行役員CEOに着任 PHOTO : YOW TAKAHASHI

 NFTプラットフォームの開発や地方自治体と組んだSDGsプロジェクト、映画の配給・宣伝など、さまざまな“フリーク”(熱狂)を内包しながら、多方面に成長する。次に目指すは世界に向けてワクワク・ドキドキを発信するカルチャーメーカーだ。

多様なコミュニティーに向け
新しい体験価値を提供する

WWD:2024年を振り返ると?

佐々木聡社長執行役員CEO(以下、佐々木):人をワクワク・ドキドキさせるクリエイションを生み出し続けることが私たちの変わらないミッションだ。クリエイションというと、モノが想起されがちだが、店舗での接客などすべての業務も同じ。私たちは全てのサービスの根幹にはクリエイションがあると考える。24年も、大きく変化する環境の中で、柔軟にミッションに取り組んできたことで業績も好調だった。また「バイタミックス」などを取り扱うアントレックスとの業務提携やNFTプロジェクトなど新しい挑戦を通して、お客さまにワクワク・ドキドキを提供する幅が広げられたことは成果だ。

WWD:25年、具体的に注力するポイントは?

佐々木:海外展開および取り扱い商品の拡張をさらに強め、それを通じ新しい体験価値を提供する。私たちが目指すのは、お客さまにクリエイションを通じてワクワク・ドキドキをお届けするカルチャーメーカーになることだ。

WWD:カルチャーメーカーになるために必要なことは?

佐々木:売れた、売れないという数字のファクトばかりを見ていては、お客さまが何にワクワク・ドキドキしているのかが分からなくなってしまうので、大切にしていることは「人を感じる」ということ。「これが売れた」といったモノの話で終わらせず、その奥にどんな人々がいるのか、感動、カルチャー、価値観があるのか、を想像し感じることが大切だ。表層的なファクトばかりを見ていては、気持ちの動線が見えなくなってしまう。次の時代のベクトルを見据えてクリエイションすることがワクワク・ドキドキを作るうえで大切にしていること。

WWD:静岡市との包括連携をはじめ、地方自治体との連携を強めている印象だ。

佐々木:さまざまな取り組みの始まりは、茨城県古河市と組んで、当社の店舗の2階にコワーキングスペースを作ったこと。年間何万人といった来店がある中で、お客さまと買い物以外のコミュニケーションが取れるいいコミュニティーになった。静岡では、廃棄される地域の鰹の未利用部位を使ったパスタソースを開発したことを皮切りに始まった。取り組みを進めていくと、今度はわさびの生産者から若者のわさび離れをどうにかしてほしいという依頼があり、その解決のためのアクションなどを行っている。そのほかにも、長野県の耕作放棄地の再生など、デイトナと組むと地域の課題を魅力に変えられるという評価をいただいている。さまざまな取り組みがきっかけとなり、北九州市の小倉城で開催したイベントも、地元コミュニティーの方々からとても喜ばれた。一方で、ローソンと協業し「フリークス ストア」がコンビニアパレル商品を企画するといった取り組みもしている。こうしたさまざまなプロジェクトが、もしかしたらどこかでつながり発展する可能性もある。今はマーケットが「東名阪」と「ローカル」で語られる時代ではなく、どちらの魅力も等価値だ。そんな私たちが感じる各地の魅力を、できるだけ多くの人とシェアしたいし、まだ知られていない新たな魅力の発見にも貢献していきたい。

WWD:地域の課題解決に取り組むメリットをあらためて教えてほしい。

佐々木:私たちが大切にしていることは、「多様な価値観を尊重し繋がる」こと。私たちは、多様な「かっこいい」があり、つながるからこそケミストリーが生まれ、新しいビジネス=ワクワク・ドキドキを生み出すと信じている。地域コミュニティーでの取り組みにおけるメリットは、私たちが多様性を感じ、共創ができる点だろう。自分たちが多様性に対してオープンマインドで接していくことを通じ、自然と次のワクワク・ドキドキとの出合いが生まれることを学んだ。課題がテーマという入り口からさまざな制限がある中でソリューションを生み出すことに意義があり、私たちのクリエイティビティーも成長しコミュニティーが生まれている。

WWD:デイトナ・インターナショナルが感じる未来の可能性とは?

佐々木:コミュニティー(場)・人(クリエイション)・AIの掛け合わせに可能性を感じる。人とAIが生み出していくイノベーションが社会(コミュニティー)の構造を大きく変えていくと感じている。そして人のクリエイションがさらに新しいワクワク・ドキドキを紡いでいく。私たちは先進的なAI企業パークシャ・テクノロジーやサピートとの取り組みなどを通じ、さまざまな領域にAIの導入を進めていく。社員がクリエイティブな業務に使える時間を増やしていった結果、どんな新しいクリエイションが生まれてくるのだろうということに私が大きなワクワク・ドキドキを感じている。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『朝限定ヴァイスヴルスト店を日本で』

ドイツの伝統的なソーセージ、ヴァイスヴルストが好物。現地では出来たてのヴァイスヴルストを朝食に供する。日本の豆腐のように出来たてだけが美味しいこのソーセージの朝限定営業店を作る、または買えるお店ができてほしい。

COMPANY DATA
デイトナ・インターナショナル

1986年茨城県古河市に「フリークス ストア」1号店をオープン。90年デイトナ・インターナショナル設立。96年に渋谷店をオープンし全国へ展開。協業規格住宅「フリークスハウス」、コワーキングスペース「アンドフリーク」、再エネ電カプロジェクト「フリークス電気」、映像事業「フリークスムービー」など幅広く手がける。2024年には、NFTプロジェクト「NFTフリーク」を始動。グループ企業に「イノベーションスタジオ」や「スモーキーサンデー」など。従業員数は811人


問い合わせ先
デイトナ・インターナショナル
03-5770-8798

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【ユナイテッドアローズ 松崎善則社長】新しい価値創造に挑戦し、多面化・多層化を加速する

PROFILE: 松崎善則/社長執行役員CEO

松崎善則/社長執行役員CEO
PROFILE: (まつざき・よしのり)1974年2月22日生まれ。98年4月にユナイテッドアローズに入社。ユナイテッドアローズ渋谷店からキャリアをスタートし、店長職やBY本部長などを経て、2018年4月に上席執行役員に昇格し、同年6月に取締役常務執行役員に着任。20年11月に取締役副社長執行役員に就任。21年4月から現職 PHOTO : KAZUO YOSHIDA

コンサバティブだけでは語れないのが、今のユナイテッドアローズだ。「お客さまの明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける」理念に沿って、多面的な可能性の広がりを模索する。

挑戦する社風が生まれた24年
若手社員も活躍

WWD:2025年はどんな1年を目指す?

松崎善則社長執行役員CEO(以下、松崎):新しい価値創造を加速する。ひとつは海外展開の本格化だ。1月には中国・上海の中心部に直営店を初出店する。「ユナイテッドアローズ」の屋号で複数のレーベルを集結する。24年は現地にもよく足を運んだ。一時のバブル景気は終了したものの、5年前、10年前と比べるとだいぶ成熟したマーケットになった印象だ。「ロク」や「エイチ ビューティー&ユース」「ロエフ」などと親和性の高いファッション感度の高い層も多くいる。期待値は高い。もうひとつは日本のよさを再構築する新規事業に挑戦したい。まだ詳しくは言えないが、日本が今日まで大事にしてきたモノ作りや美意識を洋服以外の形で伝え、磨く取り組みを予定している。日本の美意識は、私たちのアイデンティティーとも重なる。今後ユナイテッドアローズを多面化・多層化していく上で、一つのキーワードになる。

WWD:24年は「チャレンジングな1年」を掲げ、さまざまな新規事業を始動した。

松崎:挑戦する社風が醸成されてきた。自発的に新しいスキルを学ぼうとする成長意欲の高い社員も増えた。ただ理想のポートフォリオに向けては、まだ1合目。25年もさまざまなチャレンジを計画しているところだ。

WWD:若手社員の活躍も目立ってきた。

松崎:20代社員をディレクターに起用した「アティセッション」は象徴的だが、そのほかにも「ビューティー&ユース」メンズで若手社員の視点で商品企画やバイイングをしてもらうなど、各ブランドで若手軸の取り組みが増えている。引き続き、次世代社員の活躍にも力を入れる。

WWD:25年3月期の連結営業利益は77億円を見込む。期中に予想を上方修正した。

松崎:24年も気候変動と円安の影響がビジネスを左右する2大要因だったが、いずれについてもうまく対応できた。主力事業は軒並み成長している。長い夏を見越したMDや気温に左右されずファッションへの好奇心を喚起する商品企画が功を奏した。円安や原料高を踏まえた値上げも、きちんと商品の質の改善を伴うことでお客さまにご理解いただけた。今後もシーズンレス対応ができるファッション性の高い商品を拡充する方針だ。これまでオリジナル商品は、インポート商品に比べて利幅が大きいことが優位点だった。しかし、その認識を変えて円安の状況下ならではの戦い方が確立できた。

WWD:新しい立地での挑戦となった麻布台ヒルズ店(UAウィメンズ)の手応えは?

松崎:非常に好調だ。虎ノ門エリアを含め近隣の住人やビジネスパーソンが、少し華やかな日常着を求めに立ち寄る。映画館や美術館などの娯楽施設のある六本木ヒルズとはまた違う買い方が目立つ。当初描いていたような理想的な形になっている。

WWD:24年は茨城県境町と包括協定を締結したことも話題になった。

松崎:日本の人口が減っていく中で、私たちのセンスを活用して何か地方の町に活力を与えるお手伝いができればと考えた次第だ。私たちとしても、普段出店しないような場所に新しい形でユナイテッドアローズに触れていただける機会を作れるのはありがたい。これを機に、各地に取り組みを広げられたらと思っている。

WWD:中期経営計画の主要戦略に掲げる「OMOの推進」ではどんな成果が生まれている?

松崎:24年10月に自社ECサイトの公式アプリのリニューアルを行った。各ユーザーのニーズに沿ったインターフェースの設計の過程にある。当社で買い物してくださるお客さまのうち、会員登録のある方の割合は5割以上に伸びてきた。お客さまの情報があれば、こちらも適切なサービスを届けられる。結果的に高いリピート率も見込める。会員向けプログラムも充実させたことで、年間500万円以上購入される上位顧客数も増えている。

WWD:サステナビリティ活動「サローズ」の進捗は?

松崎:複数の素材メーカーと環境負荷の低い商品開発に力を入れている。「サローズ」と銘打って発信したことで、社内でも環境負荷を下げようというマインドが浸透してきた。次はそれをお客さまに伝えるためにどうコミュニケーション取るか。店頭では、従来品よりも環境負荷の低い商品には下げ札を付けて販売するなどして試みている。

WWD:ユナイテッドアローズが見据える未来の可能性を教えてほしい。

松崎:ユナイテッドアローズがあらゆる形でお客さまの生活に携わらせていただくのが理想だ。ワードローブに1着、洗面所に化粧品が1個、もしくは私たちがリノベーションした住居に住んでいただくなど。お客さまに触れてもらえる可能性はまだまだある。そのためにユナイテッドアローズの多面化・多層化を進めていく。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『世界一周旅行』

時間をかけて、地球のすばらしさを体感するために世界一周旅行をしてみたい。ファッション都市以外にも、訪問したことがない国々で、土地それぞれの風土や暮らしを体感したり、世界遺産を巡ったり、趣味のゴルフもスコットランドなどでしてみたい。

COMPANY DATA
ユナイテッドアローズ

1989年10月設立。90年7月、原宿にセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」1号店を開く。東証プライム市場に上場。主力事業は「ユナイテッドアローズ」「ビューティー&ユース」「グリーンレーベル リラクシング」。主なグループ会社にコーエンなど。24年3月期の連結業績は、売上高1342億円、純利益48億円だった。従業員数は3646人


問い合わせ先
ユナイテッドアローズ
03-5785-6325

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「サカイ」と「ダブルタップス」のコラボ第2弾 ミリタリー要素を再構築したウエア

「サカイ(SACAI)」は2月7日、「ダブルタップス(WTAPS)」とコラボレーションしたカプセルコレクションの第2弾を発売する。同コレクションは、両ブランドの店舗および、公式オンラインストアで扱う。また店頭ではカーキカラーのアイテムを、オンラインではユニセックスのウエアやキャップの一部を、それぞれ限定アイテムとして展開する。

「サカイ」の手法でミリタリー要素をアップデートしたウエア

互いの独創性に共感し、実現した両者のタッグ。第2弾は、「ダブルタップス」のパターンとバックサテン生地をベースに、「サカイ」の再構築の手法を用いてアップデートしたウエアをメンズ、ウィメンズでそれぞれ5型ずつ用意するほか、ユニセックスのフーディーやTシャツ、キャップなどもそろえる。

ウエアは、「ダブルタップス」のジャングルシャツと「サカイ」のM-51、MA-1を融合したコートやブルゾンのほか、「ダブルタップス」の“BUDS LS”に構築的なショルダーを加えることで新しいシルエットへと変化させたテーラードジャケット、「ダブルタップス」の定番アイテムを「サカイ」のシルエットに落とし込んだボトムスなどをラインアップ。

またコラボレーションのシンボルとして、全てのウエアに「ダブルタップス」の“MIL”ラインのみに付属するネームステッチを施すほか、ユニセックスのキャップには両ブランドのロゴを掛け合わせた 「WTs」「TaAcPaSi」「WS」の刺しゅうを配した。

ラインアップ一覧

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「サカイ」と「ダブルタップス」のコラボ第2弾 ミリタリー要素を再構築したウエア

「サカイ(SACAI)」は2月7日、「ダブルタップス(WTAPS)」とコラボレーションしたカプセルコレクションの第2弾を発売する。同コレクションは、両ブランドの店舗および、公式オンラインストアで扱う。また店頭ではカーキカラーのアイテムを、オンラインではユニセックスのウエアやキャップの一部を、それぞれ限定アイテムとして展開する。

「サカイ」の手法でミリタリー要素をアップデートしたウエア

互いの独創性に共感し、実現した両者のタッグ。第2弾は、「ダブルタップス」のパターンとバックサテン生地をベースに、「サカイ」の再構築の手法を用いてアップデートしたウエアをメンズ、ウィメンズでそれぞれ5型ずつ用意するほか、ユニセックスのフーディーやTシャツ、キャップなどもそろえる。

ウエアは、「ダブルタップス」のジャングルシャツと「サカイ」のM-51、MA-1を融合したコートやブルゾンのほか、「ダブルタップス」の“BUDS LS”に構築的なショルダーを加えることで新しいシルエットへと変化させたテーラードジャケット、「ダブルタップス」の定番アイテムを「サカイ」のシルエットに落とし込んだボトムスなどをラインアップ。

またコラボレーションのシンボルとして、全てのウエアに「ダブルタップス」の“MIL”ラインのみに付属するネームステッチを施すほか、ユニセックスのキャップには両ブランドのロゴを掛け合わせた 「WTs」「TaAcPaSi」「WS」の刺しゅうを配した。

ラインアップ一覧

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「スタバ」と「ポーター」のコラボや「アニヤ・ハインドマーチ」のバッグなど! 今週発売のファッションアイテム11選【2/3〜2/9】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は2月3〜9日に発売するアイテムを紹介します。スターバックス コーヒー ジャパンは、5日に「ポーター(PORTER)」とのコラボ第2弾を発売します。ロースタリー 東京とコラボしたアイテムは、同店に訪れたことがある人にとっては「この色合い!そうだよね」と納得のカラーリングです。6日には「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」が“ユニバーサルバッグ”を発売します。過去にも「成城石井」とコラボした際には争奪戦になっただけに注目度が高いアイテム。今回は公式ECのみで販売するそうです。

【2月3日発売】
ビーミング バイ ビームス
(B:MING BY BEAMS)

「リーバイス」限定モデルに新色

ビームス(BEAMS)のライフスタイルレーベル「ビーミング バイ ビームス(B:MING BY BEAMS)」は、「リーバイス(LEVI'S)」のジーンズ“501 クロップ(501 CROP)”のライトインディゴカラーを限定発売する。“501”のシュリンク・トゥ・フィット生地を用い制作した同モデルは、通常26インチのみで展開のところ、同ブランド限定で28インチも用意する。

■商品詳細

デニムパンツ(1万450円)

【2月3日発売】
フェイラー
(FEILER)

ミニーマウスを描いたオンライン限定の雑貨15種

「フェイラー(FEILER)」は、ディズニーキャラクターのミニーマウスをあしらった“インマイリボン”コレクションを発売する。春らしいパステルカラーの花々に囲まれたミニーマウスを描いた定番のハンカチやポーチ、バッグなど全15種をラインアップする。

■商品詳細

ハンカチ(2970円)
バッグ(1万8700円)
巾着(6600円)
ティッシュポーチ(7150円)
※一部商品

【2月5日発売】
ファーファー
(FURFUR)

「フィリーチョコレート」とコラボ

「ファーファー(FURFUR)」は、チョコレートブランド「フィリーチョコレート(PHILLY CHOCOLATE)」とのコラボアイテムを発売する。「フィリーチョコレート」で人気のチョコレート“キャット ボン ボン チョコレート”の猫のフォームをデザインに落とし込んだウエアや、チョコレートボックスのミニフラワー柄をプリントしたような小花柄シリーズをラインアップする。

■商品詳細

カーディガン(2万3100円)
スエットセットアップ(1万7600円)
ミニトートバッグ (1万2100円)
ブローチ(3960円)
※一部商品

【2月5日発売】
スターバックス
(STARBUCKS)

「ポーター」コラボ第2弾

スターバックス コーヒー ジャパンは、バッグブランド「ポーター(PORTER)」とのコラボ第2弾を発売する。前回同様、“マイボトルを持って、もっとお出かけしたくなる”ようデザインされたコラボバッグをはじめ、ステンレスボトルやスターバックス カードなど計15アイテムを用意する。

■商品詳細

バッグ(5万5000〜8万5000円)
スレンレスボトル(5000〜5500円)
スターバックス カード(1000〜3万円)

【2月5日発売】
J&M デヴィッドソン
(J&M DAVIDSON)

創立40周年記念の新作

「J&M デヴィッドソン(J&M DAVIDSON)」は、ブランド創立40周年記念アイテムを発売する。ブランド創業時から人気がある手編みのメッシュベルトのディテールを人気モデルにあしらったバッグ3型と、大きめのバックルが特徴的なブレスレットをそれぞれタン、ブラック、ハバナの3色で用意する。

■商品詳細

バッグ(8万5800〜18万1500円)
ブレスレット(3万5200円)

【2月6日発売】
アシックス
(ASICS)

“東京マラソン 2025”開催記念ランニングシューズ

「アシックス(ASICS)」は、同ブランドがオフィシャルパートナーを務める“東京マラソン2025”の開催を記念してランニングシューズ“ゲル カヤノ 31”と“ノヴァブラスト 5”の限定モデルを発売する。“東京マラソン 2025”のテーマカラーであるブルーを取り入れ、アッパー全体やミッドソールには日本の伝統芸能に着想したデザインを施した。

■商品詳細

スニーカー(2万5300〜2万900円)

【2月6日発売】
アニヤ・ハインドマーチ
(ANYA HINDMARCH)

オリジナル“ユニバーサルバッグ”

「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は、“ユニバーサルバッグ”を発売する。チョコレートのようなブラウンと鮮やかなブルーの色使いが特徴で、レギュラーサイズとミニサイズをセット売りする。合わせて、シンガポールのスーパーマーケット「フェアプラス ファイネスト(FAIRPRICE FINEST)」とコラボした“ユニバーサルバッグ”も発売する。

■商品詳細

バッグ(5940円)
コラボバッグ(3190円)

【2月6日発売】
ディオール
(DIOR)

鉛筆のスケッチを手作業で再現したスニーカー

「ディオール(DIOR)」は、2025年春夏コレクションで発表したスニーカー“D-スケッチ”を発売する。鉛筆のデザインスケッチを手作業で再現したプロトタイプのような仕上がりと、レトロなシルエットとスレンダーなツートーンソールが特徴。カラーはプリントナイロンのホワイトとブラックの2色をラインアップする。

■商品詳細

スニーカー(全2色、各14万9000円)

【2月7日発売】
マーキュリーデュオ
(MERCURYDUO)

「マリークヮント」コラボ

「マーキュリーデュオ(MERCURYDUO)」は、「マリークヮント(MARY QUANT)」とのコラボアイテムを発売する。ラインアップは、“自分らしさ”をテーマにした全17型。第1弾の今回は、「マーキュリーデュオ」で人気のワンピースや、胸元の大きなロゴが目をひくニットなど、軽やかで春らしい印象のアイテム9型をリリースする。

■商品詳細

ワンピース(1万9800円)
ニットトップス(9350円)
ミニスカパン(1万4300円)
キャップ(5500円)
ショルダーバッグ(1万2100円)
※一部商品

【2月7日発売】
ムーンスター
(MOONSTAR)

”エイトテンス”が「アーバンリサーチ ドアーズ」に別注

「アーバンリサーチ ドアーズ(URBAN RESEARCH DOORS)」は、「ムーンスター(MOONSTAR)」のプロダクトライン“エイトテンス(810s)”に別注しスニーカー“スチューデン”を発売する。ネイビーのワントーンカラーの新作に加え、ファーストシーズンにリリースしたグレーカラーも発売する。

■商品詳細

スニーカー(7700円)

【2月8日発売】
RHC ロンハーマン
(RHC RON HERMAN)

「チャンピオン」別注パーカ

RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)は、「チャンピオン(CHAMPION)」に別注したパーカを発売する。素材は高密度に編んだアメリカコットンとリサイクルポリエステルを採用し、前面と袖に“R”と“RHC”のロゴをあしらった。カラーはアイボリーとグレー、ブラックの3色。

■商品詳細

パーカ(2万900円)

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「スタバ」と「ポーター」のコラボや「アニヤ・ハインドマーチ」のバッグなど! 今週発売のファッションアイテム11選【2/3〜2/9】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は2月3〜9日に発売するアイテムを紹介します。スターバックス コーヒー ジャパンは、5日に「ポーター(PORTER)」とのコラボ第2弾を発売します。ロースタリー 東京とコラボしたアイテムは、同店に訪れたことがある人にとっては「この色合い!そうだよね」と納得のカラーリングです。6日には「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」が“ユニバーサルバッグ”を発売します。過去にも「成城石井」とコラボした際には争奪戦になっただけに注目度が高いアイテム。今回は公式ECのみで販売するそうです。

【2月3日発売】
ビーミング バイ ビームス
(B:MING BY BEAMS)

「リーバイス」限定モデルに新色

ビームス(BEAMS)のライフスタイルレーベル「ビーミング バイ ビームス(B:MING BY BEAMS)」は、「リーバイス(LEVI'S)」のジーンズ“501 クロップ(501 CROP)”のライトインディゴカラーを限定発売する。“501”のシュリンク・トゥ・フィット生地を用い制作した同モデルは、通常26インチのみで展開のところ、同ブランド限定で28インチも用意する。

■商品詳細

デニムパンツ(1万450円)

【2月3日発売】
フェイラー
(FEILER)

ミニーマウスを描いたオンライン限定の雑貨15種

「フェイラー(FEILER)」は、ディズニーキャラクターのミニーマウスをあしらった“インマイリボン”コレクションを発売する。春らしいパステルカラーの花々に囲まれたミニーマウスを描いた定番のハンカチやポーチ、バッグなど全15種をラインアップする。

■商品詳細

ハンカチ(2970円)
バッグ(1万8700円)
巾着(6600円)
ティッシュポーチ(7150円)
※一部商品

【2月5日発売】
ファーファー
(FURFUR)

「フィリーチョコレート」とコラボ

「ファーファー(FURFUR)」は、チョコレートブランド「フィリーチョコレート(PHILLY CHOCOLATE)」とのコラボアイテムを発売する。「フィリーチョコレート」で人気のチョコレート“キャット ボン ボン チョコレート”の猫のフォームをデザインに落とし込んだウエアや、チョコレートボックスのミニフラワー柄をプリントしたような小花柄シリーズをラインアップする。

■商品詳細

カーディガン(2万3100円)
スエットセットアップ(1万7600円)
ミニトートバッグ (1万2100円)
ブローチ(3960円)
※一部商品

【2月5日発売】
スターバックス
(STARBUCKS)

「ポーター」コラボ第2弾

スターバックス コーヒー ジャパンは、バッグブランド「ポーター(PORTER)」とのコラボ第2弾を発売する。前回同様、“マイボトルを持って、もっとお出かけしたくなる”ようデザインされたコラボバッグをはじめ、ステンレスボトルやスターバックス カードなど計15アイテムを用意する。

■商品詳細

バッグ(5万5000〜8万5000円)
スレンレスボトル(5000〜5500円)
スターバックス カード(1000〜3万円)

【2月5日発売】
J&M デヴィッドソン
(J&M DAVIDSON)

創立40周年記念の新作

「J&M デヴィッドソン(J&M DAVIDSON)」は、ブランド創立40周年記念アイテムを発売する。ブランド創業時から人気がある手編みのメッシュベルトのディテールを人気モデルにあしらったバッグ3型と、大きめのバックルが特徴的なブレスレットをそれぞれタン、ブラック、ハバナの3色で用意する。

■商品詳細

バッグ(8万5800〜18万1500円)
ブレスレット(3万5200円)

【2月6日発売】
アシックス
(ASICS)

“東京マラソン 2025”開催記念ランニングシューズ

「アシックス(ASICS)」は、同ブランドがオフィシャルパートナーを務める“東京マラソン2025”の開催を記念してランニングシューズ“ゲル カヤノ 31”と“ノヴァブラスト 5”の限定モデルを発売する。“東京マラソン 2025”のテーマカラーであるブルーを取り入れ、アッパー全体やミッドソールには日本の伝統芸能に着想したデザインを施した。

■商品詳細

スニーカー(2万5300〜2万900円)

【2月6日発売】
アニヤ・ハインドマーチ
(ANYA HINDMARCH)

オリジナル“ユニバーサルバッグ”

「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は、“ユニバーサルバッグ”を発売する。チョコレートのようなブラウンと鮮やかなブルーの色使いが特徴で、レギュラーサイズとミニサイズをセット売りする。合わせて、シンガポールのスーパーマーケット「フェアプラス ファイネスト(FAIRPRICE FINEST)」とコラボした“ユニバーサルバッグ”も発売する。

■商品詳細

バッグ(5940円)
コラボバッグ(3190円)

【2月6日発売】
ディオール
(DIOR)

鉛筆のスケッチを手作業で再現したスニーカー

「ディオール(DIOR)」は、2025年春夏コレクションで発表したスニーカー“D-スケッチ”を発売する。鉛筆のデザインスケッチを手作業で再現したプロトタイプのような仕上がりと、レトロなシルエットとスレンダーなツートーンソールが特徴。カラーはプリントナイロンのホワイトとブラックの2色をラインアップする。

■商品詳細

スニーカー(全2色、各14万9000円)

【2月7日発売】
マーキュリーデュオ
(MERCURYDUO)

「マリークヮント」コラボ

「マーキュリーデュオ(MERCURYDUO)」は、「マリークヮント(MARY QUANT)」とのコラボアイテムを発売する。ラインアップは、“自分らしさ”をテーマにした全17型。第1弾の今回は、「マーキュリーデュオ」で人気のワンピースや、胸元の大きなロゴが目をひくニットなど、軽やかで春らしい印象のアイテム9型をリリースする。

■商品詳細

ワンピース(1万9800円)
ニットトップス(9350円)
ミニスカパン(1万4300円)
キャップ(5500円)
ショルダーバッグ(1万2100円)
※一部商品

【2月7日発売】
ムーンスター
(MOONSTAR)

”エイトテンス”が「アーバンリサーチ ドアーズ」に別注

「アーバンリサーチ ドアーズ(URBAN RESEARCH DOORS)」は、「ムーンスター(MOONSTAR)」のプロダクトライン“エイトテンス(810s)”に別注しスニーカー“スチューデン”を発売する。ネイビーのワントーンカラーの新作に加え、ファーストシーズンにリリースしたグレーカラーも発売する。

■商品詳細

スニーカー(7700円)

【2月8日発売】
RHC ロンハーマン
(RHC RON HERMAN)

「チャンピオン」別注パーカ

RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)は、「チャンピオン(CHAMPION)」に別注したパーカを発売する。素材は高密度に編んだアメリカコットンとリサイクルポリエステルを採用し、前面と袖に“R”と“RHC”のロゴをあしらった。カラーはアイボリーとグレー、ブラックの3色。

■商品詳細

パーカ(2万900円)

The post 「スタバ」と「ポーター」のコラボや「アニヤ・ハインドマーチ」のバッグなど! 今週発売のファッションアイテム11選【2/3〜2/9】 appeared first on WWDJAPAN.

「サカイ」がいざなうワイルドな冒険の旅 「カーハートWIP」や「アグ」とともに砂漠へ

「サカイ(SACAI)」はパリ・メンズ・ファッション・ウイーク最終日の1月26日、2025-26年秋冬メンズ・コレクションのショーを開催し、ウィメンズの25年プレ・フォールと合わせて新作を見せた。会場は、パレ・ド・トーキョー。砂漠の風景写真で囲まれた巨大な空間を用意し、パワフルなショーで観客をワイルドな冒険の旅へといざなった。

出発点は「かいじゅうたちのいるところ」

今季の出発点は、モーリス・センダック(Maurice Sendak)によるベストセラーの絵本を元にした実写映画「かいじゅうたちのいるところ(Where the Wild Things Are)」。家出したイタズラ好きのやんちゃな少年がボートを漕いでたどり着いた島での “かいじゅう”たちと出会いとふれあいを描いた物語だ。「私たちがずっと大切にしている仲間を描いているところに惹かれた」という阿部千登勢デザイナーは、そこから自然という概念にまつわる アイデアを探求。「自然の中で生きる」ということに加え、「既成概念にとらわれない思考、そして抑制されない情熱と感情の本質」を表現した。

テーラリング、ストリート、アウトドアを自由にミックス

ファーストルックは、ラペルの内部構造をあらわにしたようなデザインが特徴的な二重のテーラードジャケットに、同素材のパンツを合わせたコーデュロイのスーツスタイル。そこに毛足の長いファー再現したニットカーディガンを首から肩に巻きつけ、ワイルドなムードを醸し出す。このまるで獣毛のようなニットファーは今季を象徴する表現の一つで、ニットやアウターにあしらったり、テーラードジャケットの袖口から飛び出ていたり。そのほか、シアリングやボア、人工ファーもさまざまなアイテムに取り入れた。

今季のスタイルは、「硬くなく、着やすいように仕上げている」というテーラリングと、カジュアルなストリート、そして自然を感じるアウトドアの自由なミックスが効いている。なかでも、アウターはバリエーション豊富。前述の2枚重ねになったようなテーラードジャケットやチェスターコート、トレンチコートから、ピーコート、バーシティージャケット、デニムジャケット、ダウンジャケット、フライトブルゾン、テックジャケット、マウンテンパーカ、レザージャケット、シアリングコートまでがそろう。

際立つ立体的なシルエット

また、新たなシルエットの探求も続けており、立体なデザインが際立つ。パンツは25年春夏に見せたサイドポケットが張り出すデザインをアップデート。フラップがついたカーゴポケットのようなデザインに変わり、ユーティリティー感を加えた。それに加え、今季はコートやニットにも腰下に立体的にポケットを形作ったデザインも登場。一方、ウィメンズのスカートは構築的なシェイプに仕上げたり、裾に別の生地を加えてドラマチックな動きを出したり。見慣れたシャツやデニムジャケットも部分的に折りたたんで縫い合わせることでアシンメトリーなシルエットを生み出している。

カラーパレットは、ブラウンやオリーブなど自然に通じる色合いが中心。深い赤や緑、紺をベースにしたカーペットに見られるようなエキゾチックな柄がアクセントになる。また、スノーゴーグルやモコモコしたシアリング帽、登山用バックパック、クライミングロープを編み込んだストラップ付きの水筒などのアクセサリーが、アウトドアのイメージを強めている。

コレクションを彩る“仲間”とのコラボ

「サカイ」は毎シーズン、メンズのショーで他ブランドとのコラボレーションを発表するが、今季は「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」「アグ(UGG)」「ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)」とタッグを組んだ。2023-24年秋冬、24年春夏に続き3度目となる「カーハートWIP」とのコラボでは、同ブランドを象徴するウォッシュドキャンバスを「サカイ」のシグネチャーであるニットとハイブリッドしたほか、レザージャケットやダウンジャケットも提案。18-19年秋冬以来7年ぶりに取り組む「アグ」とは、折り返して履くこともできる「サカイ」らしいサイハイブーツに加え、ローファーとハイカーブーツを制作した。また、24-25年秋冬、25年春夏に続いて協業する「ジェイエムウエストン」とは、同ブランドのレースアップブーツやローファーをカウプリントでアレンジした。

多彩なコラボを大切にする理由について、阿部デザイナーは「チャンネルが違っても一緒に取り組むことで、お互いに新しさをもたらせるから。私たちが持っていないアイデアや歴史を学ぶことができ、私たちだけでは作れないものを生み出すことができる」と説明。そんなパートナーたちは彼女にとっての仲間であり、「仲間と共に、いい意味でワイルドサイドを歩こうということを伝えたかった」と振り返った。それは、まだ見ぬ景色を見るために挑戦し、前進し続ける阿部デザイナーの姿勢に重なる。

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「サカイ」がいざなうワイルドな冒険の旅 「カーハートWIP」や「アグ」とともに砂漠へ

「サカイ(SACAI)」はパリ・メンズ・ファッション・ウイーク最終日の1月26日、2025-26年秋冬メンズ・コレクションのショーを開催し、ウィメンズの25年プレ・フォールと合わせて新作を見せた。会場は、パレ・ド・トーキョー。砂漠の風景写真で囲まれた巨大な空間を用意し、パワフルなショーで観客をワイルドな冒険の旅へといざなった。

出発点は「かいじゅうたちのいるところ」

今季の出発点は、モーリス・センダック(Maurice Sendak)によるベストセラーの絵本を元にした実写映画「かいじゅうたちのいるところ(Where the Wild Things Are)」。家出したイタズラ好きのやんちゃな少年がボートを漕いでたどり着いた島での “かいじゅう”たちと出会いとふれあいを描いた物語だ。「私たちがずっと大切にしている仲間を描いているところに惹かれた」という阿部千登勢デザイナーは、そこから自然という概念にまつわる アイデアを探求。「自然の中で生きる」ということに加え、「既成概念にとらわれない思考、そして抑制されない情熱と感情の本質」を表現した。

テーラリング、ストリート、アウトドアを自由にミックス

ファーストルックは、ラペルの内部構造をあらわにしたようなデザインが特徴的な二重のテーラードジャケットに、同素材のパンツを合わせたコーデュロイのスーツスタイル。そこに毛足の長いファー再現したニットカーディガンを首から肩に巻きつけ、ワイルドなムードを醸し出す。このまるで獣毛のようなニットファーは今季を象徴する表現の一つで、ニットやアウターにあしらったり、テーラードジャケットの袖口から飛び出ていたり。そのほか、シアリングやボア、人工ファーもさまざまなアイテムに取り入れた。

今季のスタイルは、「硬くなく、着やすいように仕上げている」というテーラリングと、カジュアルなストリート、そして自然を感じるアウトドアの自由なミックスが効いている。なかでも、アウターはバリエーション豊富。前述の2枚重ねになったようなテーラードジャケットやチェスターコート、トレンチコートから、ピーコート、バーシティージャケット、デニムジャケット、ダウンジャケット、フライトブルゾン、テックジャケット、マウンテンパーカ、レザージャケット、シアリングコートまでがそろう。

際立つ立体的なシルエット

また、新たなシルエットの探求も続けており、立体なデザインが際立つ。パンツは25年春夏に見せたサイドポケットが張り出すデザインをアップデート。フラップがついたカーゴポケットのようなデザインに変わり、ユーティリティー感を加えた。それに加え、今季はコートやニットにも腰下に立体的にポケットを形作ったデザインも登場。一方、ウィメンズのスカートは構築的なシェイプに仕上げたり、裾に別の生地を加えてドラマチックな動きを出したり。見慣れたシャツやデニムジャケットも部分的に折りたたんで縫い合わせることでアシンメトリーなシルエットを生み出している。

カラーパレットは、ブラウンやオリーブなど自然に通じる色合いが中心。深い赤や緑、紺をベースにしたカーペットに見られるようなエキゾチックな柄がアクセントになる。また、スノーゴーグルやモコモコしたシアリング帽、登山用バックパック、クライミングロープを編み込んだストラップ付きの水筒などのアクセサリーが、アウトドアのイメージを強めている。

コレクションを彩る“仲間”とのコラボ

「サカイ」は毎シーズン、メンズのショーで他ブランドとのコラボレーションを発表するが、今季は「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」「アグ(UGG)」「ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)」とタッグを組んだ。2023-24年秋冬、24年春夏に続き3度目となる「カーハートWIP」とのコラボでは、同ブランドを象徴するウォッシュドキャンバスを「サカイ」のシグネチャーであるニットとハイブリッドしたほか、レザージャケットやダウンジャケットも提案。18-19年秋冬以来7年ぶりに取り組む「アグ」とは、折り返して履くこともできる「サカイ」らしいサイハイブーツに加え、ローファーとハイカーブーツを制作した。また、24-25年秋冬、25年春夏に続いて協業する「ジェイエムウエストン」とは、同ブランドのレースアップブーツやローファーをカウプリントでアレンジした。

多彩なコラボを大切にする理由について、阿部デザイナーは「チャンネルが違っても一緒に取り組むことで、お互いに新しさをもたらせるから。私たちが持っていないアイデアや歴史を学ぶことができ、私たちだけでは作れないものを生み出すことができる」と説明。そんなパートナーたちは彼女にとっての仲間であり、「仲間と共に、いい意味でワイルドサイドを歩こうということを伝えたかった」と振り返った。それは、まだ見ぬ景色を見るために挑戦し、前進し続ける阿部デザイナーの姿勢に重なる。

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「マーガレット・ハウエル」が「ミズノ」とのコラボ新作を発売 はっ水加工のコートやシューズなど

「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」は「ミズノ(MIZUNO)」とのコラボレーションアイテムとして、ロングコート(5万8300円)やトラウザーズ(3万1900円)、シューズ(2万6400円)などを発売する。2月1日から「マーガレット・ハウエル」直営店およびオンラインストア、ミズノ トウキョウ、ミズノ オオサカ 茶屋町および「ミズノ」オンラインショップで販売する。

春のコレクションである今回の新作では、PFAS(有機フッ素化合物)フリーのはっ水加工を採用したアイテムを取りそろえている。ロングコート、薄手でありながら強度に優れたマイクロリップストップ素材を使用。また、ストレスを軽減するヨークスリーブのリラックスシルエットが特徴的だ。ジレ(3万5200円)とトラウザーズも同様の素材を使用している。ジレはオーバーサイズに設計されており、ゆったりしたバランス感で着用できる。ドレープを施したトラウザーズはアクティブに着用でき、裾を絞るとストレートシルエットでモダンな印象にもなる。

また、吸汗速乾性と UV カット機能を備えるジャージ(1万9800円)や大きな腰ポケットが特徴的なゴアテックス素材のジャケット(9万6800円)をラインアップ。さらに、「ミズノ」のランニングシューズ“コンテンダー(CONTENDER)”をベースにし、「マーガレット・ハウエル」のキーカラーであるチークを採用したシューズ(2万6400円)のほか、PC収納ポケット付き25リットルのハイキングバックパック(2万6400円)や「ミズノ」オリジナルの吸湿糸“ドライベクター”と抗菌糸を使用したソックス(3300円)など、両ブランドの技術や感性が融合したアイテムを取りそろえている。

アイテム詳細

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「マーガレット・ハウエル」が「ミズノ」とのコラボ新作を発売 はっ水加工のコートやシューズなど

「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」は「ミズノ(MIZUNO)」とのコラボレーションアイテムとして、ロングコート(5万8300円)やトラウザーズ(3万1900円)、シューズ(2万6400円)などを発売する。2月1日から「マーガレット・ハウエル」直営店およびオンラインストア、ミズノ トウキョウ、ミズノ オオサカ 茶屋町および「ミズノ」オンラインショップで販売する。

春のコレクションである今回の新作では、PFAS(有機フッ素化合物)フリーのはっ水加工を採用したアイテムを取りそろえている。ロングコート、薄手でありながら強度に優れたマイクロリップストップ素材を使用。また、ストレスを軽減するヨークスリーブのリラックスシルエットが特徴的だ。ジレ(3万5200円)とトラウザーズも同様の素材を使用している。ジレはオーバーサイズに設計されており、ゆったりしたバランス感で着用できる。ドレープを施したトラウザーズはアクティブに着用でき、裾を絞るとストレートシルエットでモダンな印象にもなる。

また、吸汗速乾性と UV カット機能を備えるジャージ(1万9800円)や大きな腰ポケットが特徴的なゴアテックス素材のジャケット(9万6800円)をラインアップ。さらに、「ミズノ」のランニングシューズ“コンテンダー(CONTENDER)”をベースにし、「マーガレット・ハウエル」のキーカラーであるチークを採用したシューズ(2万6400円)のほか、PC収納ポケット付き25リットルのハイキングバックパック(2万6400円)や「ミズノ」オリジナルの吸湿糸“ドライベクター”と抗菌糸を使用したソックス(3300円)など、両ブランドの技術や感性が融合したアイテムを取りそろえている。

アイテム詳細

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「ジャンポール・ゴルチエ」、新クリエイティブ・ディレクターとして気鋭のデュラン・ランティンクを検討か 情報筋の話

情報筋によれば、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」は新たなクリエイティブ・ディレクターを探しており、新進デザイナーのデュラン・ランティンク(Duran Lantink)と話し合いを行ったという。本件について、いずれのコメントも得られなかった。

デュラン・ランティンクについて

ランティンクは、1987年オランダ生まれ。2016年に自身のブランド「デュラン ランティンク(DURAN LANTINK)」を立ち上げた。19年には、若手デザイナーの登竜門、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のセミファイナリストとなり、24年には同賞の準グランプリにあたるカール・ラガーフェルド審査員特別賞を受賞。また、23年にはフランス国立モード芸術開発協会が主催する「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award、ANDAM賞)」で特別賞を受賞した。同ブランドはアップサイクルをコンセプトにしており、風船のようにボリューム感のあるシェイプが特徴的だ。

「ジャンポール・ゴルチエ」について

「ジャンポール・ゴルチエ」は、1976年の創業。アンドロジナスでアバンギャルドなクリエイションで知られたが、2014年にプレタポルテの発表を休止した。20年1月、創業デザイナーのジャンポール・ゴルチエは20年春夏オートクチュール・コレクションのショーが「私の最後のものとなる」と発表。同年3月、今後はゲストデザイナーを招いてオートクチュールを披露することを明らかにし、その第1弾として「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナーを抜擢した。以降、さまざまなデザイナーをゲストとして迎え、直近ではルドヴィック・デ・サン・サーナン(Ludovic de Saint Sernin)を招へいし、25年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。なお、「ジャンポール・ゴルチエ」は、20年9月にグラフィック・デザイナーのフローレンス・テティエ(Florence Tetier)をクリエイティブ・ディレクターに起用しているが、同氏は24年9月に退任している。

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「ジャンポール・ゴルチエ」、新クリエイティブ・ディレクターとして気鋭のデュラン・ランティンクを検討か 情報筋の話

情報筋によれば、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」は新たなクリエイティブ・ディレクターを探しており、新進デザイナーのデュラン・ランティンク(Duran Lantink)と話し合いを行ったという。本件について、いずれのコメントも得られなかった。

デュラン・ランティンクについて

ランティンクは、1987年オランダ生まれ。2016年に自身のブランド「デュラン ランティンク(DURAN LANTINK)」を立ち上げた。19年には、若手デザイナーの登竜門、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のセミファイナリストとなり、24年には同賞の準グランプリにあたるカール・ラガーフェルド審査員特別賞を受賞。また、23年にはフランス国立モード芸術開発協会が主催する「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award、ANDAM賞)」で特別賞を受賞した。同ブランドはアップサイクルをコンセプトにしており、風船のようにボリューム感のあるシェイプが特徴的だ。

「ジャンポール・ゴルチエ」について

「ジャンポール・ゴルチエ」は、1976年の創業。アンドロジナスでアバンギャルドなクリエイションで知られたが、2014年にプレタポルテの発表を休止した。20年1月、創業デザイナーのジャンポール・ゴルチエは20年春夏オートクチュール・コレクションのショーが「私の最後のものとなる」と発表。同年3月、今後はゲストデザイナーを招いてオートクチュールを披露することを明らかにし、その第1弾として「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナーを抜擢した。以降、さまざまなデザイナーをゲストとして迎え、直近ではルドヴィック・デ・サン・サーナン(Ludovic de Saint Sernin)を招へいし、25年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。なお、「ジャンポール・ゴルチエ」は、20年9月にグラフィック・デザイナーのフローレンス・テティエ(Florence Tetier)をクリエイティブ・ディレクターに起用しているが、同氏は24年9月に退任している。

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1位は、10周年の「アメリ」が「レスポートサック」とコラボ 上品かつモードなバッグやポーチ|週間アクセスランキング TOP10(1月23〜29日)

1位は、10周年の「アメリ」が「レスポートサック」とコラボ 上品かつモードなバッグやポーチ|週間アクセスランキング TOP10(1月23〜29日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、1月23日(木)〜1月29日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
10周年の「アメリ」が「レスポートサック」とコラボ 上品かつモードなバッグやポーチ

01月29日公開 / 文・WWD STAFF

 黒石奈央子がディレクターを務める「アメリ(AMERI)」はブランド10周年を記念し3月19日10時、「レスポートサック(LESPORTSAC)」とのコラボコレクションを発売する。両ブランドの店舗及び公式オンラインストアで取り扱う。18日15時から19日9時の期間、「アメリ」の会員サービス“AMATE”で先行販売を行う。

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- 2位 -
【スナップ】「エルメス」会場に最高の“エレおじ”集まる 高貴すぎる紳士の装い

01月28日公開 / 文・ライターELIE INOUE

 「エルメス(HERMES)」は、2025-26年秋冬メンズ・コレクションをパリで現地時間1月25日に発表した。ショー会場には、業界関係者から同ブランドの顧客まで、幅広い世代の男女が来場する。中でも、レザーアイテムを着こなすエレガントな紳士“エレおじ”が一際目を引いた。ブルゾンやジャケット、ワークウエアは、体になじむ柔らかいレザーにより品のある雰囲気を醸し出す。バッグは、ケリー(Kelly)やオータクロア(Haut a Courroies)、バーキン(Birkin)が安定して高い所持率を誇り、丸みを帯びたフォームのボリード(Bolide)も、男性から支持を集め始めているようだ。職人が一つ一つ手作業で染色するシルクスカーフ“カレ(Carres)”は、首に巻いたり、肩に掛けたり、軽く結んだりと、ノンシャランなスタイリングが大人の粋な遊び心を演出していた。

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- 3位 -
「ギャップ」が2PACやレッチリ、ソニック・ユースなどの最新コラボTを発売

01月23日公開 / 文・WWD STAFF

 「ギャップ(GAP)」は、2025年春コレクションの最新ミュージックTシャツ5型を1月25日に発売する。今回は、ラッパーの2PAC、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(RED HOT CHILI PEPPERS)、ソニック・ユース(SONIC YOUTH)、レッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)、カントリーミュージック界のレジェンド、ウィリー・ネルソン(WILLIE NELSON()のTシャツをラインアップ。サイズはXS〜XLを展開し、 価格は各7990円。

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- 4位 -
「アニヤ・ハインドマーチ」がついにオリジナルの“ユニバーサルバッグ”を発売

01月23日公開 / 文・伊藤花笑

 英「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は2月6日、初のブランドオリジナルのエコバッグ“ユニバーサルバッグ”(5940円)を発売する。チョコレートのようなブラウンとブルーの色使いが特徴で、レギュラーサイズとミニサイズ1点ずつのセット売り。店舗では取り扱わず、公式ECのみで販売する。 

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- 5位 -
「アシックス」が自動車用レザーを再利用したシューズを発売 豊田合成と協業

01月27日公開 / 文・WWD STAFF

 「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTSTYLE)」は、自動車部品メーカーの豊田合成と協業し、同社が自動車のハンドルに使用している自動車用レザーの端革を再利用したシューズ“スカイハンド オージー(SKYHAND OG)”(1万5400円)を、2月1日に発売する。サイズ展開は22.5〜29.5(0.5cm刻み)、30.5、31.0cmで、「アシックス」フラッグシップ原宿、大阪心斎橋、オンラインストアで販売する。

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- 6位 -
「イソップ」から反逆的なフローラルの香りの新作フレグランス 限定ジュエリーも同時発売

01月27日公開 / 文・WWD STAFF

 「イソップ(AESOP)」は2月25日、新作フレグランス“オルナー オードパルファム”(50mL、2万3870円)を発売する。さらに同日タイ・バンコクのファインジュエリーデザイナー、パチュラヴィパー・ボディラットナンクラ(Patcharavipa Bodiratnangkura)による特別仕様の“オルナー イヤーカフ”(5万8080円)を、世界各地の一部店舗で200個限定で発売する。

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- 7位 -
トランプ米大統領の華麗なる一族 注目を集める2人のティーンエイジャー

01月23日公開 / 文・米国版WWD

 1月20日(現地時間)、アメリカ・ワシントンで第47代大統領就任式が行われ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領による第2次政権がスタートした。2017年に初めて大統領に就任して以来、トランプ大統領だけでなく、3度の結婚で築いた大家族にも常に視線が向けられてきた。78歳のトランプ大統領はこれまでに2度離婚し、ファーストレディーであるメラニア(Melania Trump)夫人と再婚。5人の子どもと10人の孫を持つ。選挙戦でのスピーチや政権チームへの参画で家族のサポートを得ながら、結束を深めてきたトランプファミリー。子と孫の10代の新世代を含む家系図をひも解く。

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- 8位 -
「リーバイス」の人気デニムパンツ2型を再解釈 「アーバンリサーチ」で限定販売

01月26日公開 / 文・WWD STAFF

 「アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)」は2月中旬、「リーバイス(LEVI'S)」の人気モデル2型をアップデートした限定デニムパンツ2型を発売する。現在公式オンラインストアで先行予約を受け付けている。

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- 9位 -
【スナップ】「コム デ ギャルソン・オム プリュス」ゲストは癖スゴ服も余裕で着こなす

01月27日公開 / 文・ライターELIE INOUE

 「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」は、2025-26年秋冬コレクションをパリで現地時間1月24日に発表した。ショー会場には、ショーツやスカートの下にカラータイツを合わせたり、ミドル丈スカートにパンツをレイヤードしたりと、同ブランドのデザイン性の高いアイテムを自己流に着こなす上級者が集結した。そんな来場者の多くは黒を基調にしながら、前シーズンのコレクションで多用した鮮烈なホットピンクを差し色で取り入れる配色も目立った。

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- 10位 -
「スナイデル」が“ナイキ ショックス TL”の限定カラーを発売

01月29日公開 / 文・WWD STAFF

 「スナイデル(SNIDEL)」は、「ナイキ(NIKE)」のアイコンシューズ、“ナイキ ショックス TL(NIKE SHOX TL)”の限定カラーを発売した。公式オンラインストアとECデパートメントストアのウサギオンラインで取り扱い中だ。

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「バナナ・リパブリック」虎ノ門ヒルズ店 銀座店に代わるブランド発信の拠点に

米「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」は1月31日、虎ノ門ヒルズ店をオープンした。売場面積は約300平方メートル。1月31日から4月9日にかけ段階的に開業する「グラスロック」(「森タワー」と「ステーションタワー」の中心に位置する施設)の地下2階に店を構える。「グラスロック」への出店は、2024年10月に閉店した銀座店に代わる旗艦店の役割を期待してのこと。

まず目に入るのは、初の常設となるバーカウンター。虎ノ門ヒルズ店限定イベントを不定期で開催するとし、PR担当は「ドリンクを片手に、たまにはソファーに腰掛けながら、ゆっくりとブランドの世界観を楽しんでもらえたら」と期待する。スタイリングのプロが無料で買い物をサポートする“パーソナルスタイリングサービス”も常に実施し、顧客とのエンゲージメントをさらに高めていく。

内装全体は、24年にリニューアルオープンしたニューヨーク・ソーホー店のラグジュアリーな要素を多分に取り入れた。トランクや南国を思わせる観葉植物など、ブランド創業者の“旅好き”な特徴を色濃く反映させている。天井も高く、「地下2階とは思えない開放感を意識した」という。

PR担当は「2025年春コレクションのローンチとともに、幅広い世代にアプローチできるようなブランドに育てていきたい」と展望する。特にウィメンズはその傾向が顕著で、「スエットや明るいバイカラーのブラウスなど、これまでほとんど取り扱っていなかったアイテムにも挑戦している」。そのほか、ブルーを基調にしたクラシックな虎ノ門ヒルズ店限定コレクションも用意。ビジネスパーソンが行き交う立地を生かすべく、オフィスシーンに合うようなスーツやシャツ、ベルト類も充実している。

■「バナナ・リパブリック」虎ノ門ヒルズ店
オープン日:1月31日
住所:東京都港区虎ノ門1-22-1 グラスロック 地下2階

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クチュール20周年の「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」は、TikTokにも負けない煌めき

オートクチュールのライン「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」は2005年、ブランド創設30周年を機にスタートしたものという。あれから20年、ブランド自体も50周年を迎えた、91歳のジョルジオ・アルマーニが見せた2025年春夏コレクションは、TikTokなどのエフェクトをはるかに凌ぐほど、洋服自体が眩く煌めく、時代も、空間も超越したオリエンタルなドレス94体だった。

儚くはあるものの、一方で何にも遮られることのない煌めきを讃えたら、時代も、空間も、もしかしたら思想さえ超越できるのではないか?そう信じたアルマーニは、近年オートクチュール・コレクションで傾倒するオリエンタルへの探求を深めた。サンドやヌードの色彩は、西アジアや北アフリカから。そこにインドを中心とする南アジアが得意とする華麗な装飾を加え、日本を含む東アジアに特有のミニマルなラインのノーカラージャケットや楊柳のパンツ、そしてドレスに仕上げる。素肌の上に纏った、極細の糸で編み上げたプルオーバーニットや、ペンシルラインのスカートは、まさにヴェールのよう。ダッチェスサテンやブロケードが光を優しく反射する一方、最後に加えた装飾は歩くたびに明滅を繰り返して大袈裟ではなくピカピカ光っている。スマホの画面越しに見ると、まるでSNSのエフェクトのようだ。アクセサリーは、バッグで陽の光と戯れる一方、ヘッドピースは月の光を優しく増幅するイメージ。煌めき方は多種多様だ。

リーンでしなやかなシルエットで女性の柔らかさを掻き立てつつ、まるで宝石のように自ら輝きを放つスタイルの数々は、まさに普遍的な存在だろう。そして、この普遍性こそが「ジョルジオ アルマーニ」が50年間、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」が20年間探求し、これからも追求し続けるスタイルなのだと思う。

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「ナイキ」の“エア マックス”の新作、“エア マックス Dn8”が誕生 ハイパーピンクカラー

「ナイキ(NIKE)」は、“エア マックス”の新作、“エア マックス Dn8”(2万5300円)を発表した。“エア マックス Dn8”は、今回初めてダイナミック エア テクノロジーをソール全体に広げ、「空気(エア)の上を歩く感覚」を新たな形で提供。2つのエア ユニットと8つのチューブが踵から前足部にかけて圧縮された空気の流れを生み出し、常識を超えるクッショニング、空気の流れ、履き心地や動きを感じさせる。

同商品は、2月6日に「SNKRS」と一部のナイキ販売店でハイパーピンクカラーが、3月6日に「ナイキ」オンラインサイトと一部「ナイキ」販売店でレッドカラーが発売予定。その後、メンズ、ウィメンズ、キッズ向けの追加カラーが登場予定だという。

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「ナイキ」の“エア マックス”の新作、“エア マックス Dn8”が誕生 ハイパーピンクカラー

「ナイキ(NIKE)」は、“エア マックス”の新作、“エア マックス Dn8”(2万5300円)を発表した。“エア マックス Dn8”は、今回初めてダイナミック エア テクノロジーをソール全体に広げ、「空気(エア)の上を歩く感覚」を新たな形で提供。2つのエア ユニットと8つのチューブが踵から前足部にかけて圧縮された空気の流れを生み出し、常識を超えるクッショニング、空気の流れ、履き心地や動きを感じさせる。

同商品は、2月6日に「SNKRS」と一部のナイキ販売店でハイパーピンクカラーが、3月6日に「ナイキ」オンラインサイトと一部「ナイキ」販売店でレッドカラーが発売予定。その後、メンズ、ウィメンズ、キッズ向けの追加カラーが登場予定だという。

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「ロキソニ」で初来日した“期待の新人” Luvcat(ラヴキャット) 「TikTokでのヒット」や「美学」を語る

いまや音楽業界においてTikTok発のヒットは珍しくない。だが、そのほとんどが一発屋で終わる中、これまでリリースした3枚のシングル全てがTikTokでバイラルヒットしたとなれば話は別だろう。英リバプール出身のラヴキャット(Luvcat)は、そんな異例のヒット連発で注目を集めているニューカマーだ。

ラヴキャットは、元々シンガー・ソングライターとして活動していたソフィー・モーガン(Sophie Morgan)の新たなプロジェクトとして2023年にスタート。ザ・キュアーの曲名からアーティスト名を拝借したことからも分かるように、その音楽性はややゴシックなインディーロックをベースに、シャンソンやキャバレー・ミュージック、フランク・シナトラなどからの影響を織り交ぜたもの。そして何より特徴的なのは歌詞の世界観だ。基本的にどれも「恋愛の深みにハマってしまう私」を描いているのだが、ティム・バートンさながらのゴシックでユーモラスな映画を観ているような場面設定がとにかく秀逸。

例えば「He’s My Man」は、愛する男性と一時たりとも離れたくないという想いから、その男性の食事に少しずつ毒を盛り、殺害してずっとそばにいようとする歌なのだ。TikTokで特に若い女性から熱烈な支持を集めているのも、ファンタジックでゴシックな世界観とそこに込められたリアルな恋愛感情が共感を呼んでいるからなのだろう。

そして今年は、ラヴキャットにとってさらなる飛躍の年となりそうだ。というのも、本国の複数の音楽メディア、そしてグラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーから、「今年期待の新人」として次々と名前を挙げられているのである。現在制作中だというデビュー・アルバムが、25年の注目作の一枚となることは間違いない。

1月4日、5日に幕張メッセにて開催されたフェス、「ロッキング・オン・ソニック(rockin'on sonic)」で初来日を果たしたラヴキャットに話を訊いた。

「ロッキング・オン・ソニック」を終えて

——「ロッキング・オン・ソニック」でのライブはいかがでしたか?

ラヴキャット:ええ、すごく美しかった。本当に、すごく非現実的な感じがして。思ったよりたくさんの人が来てくれたし、サイン用に私の写真をプリントして持ってきてくれたファンもいて。全体的に奇妙な夢みたいな感じがしたんだけど、大好きなバンドもたくさん出演していて、それがまた特別な体験になったっていう。

——こんなに大きなステージでやったのは初めて?

ラヴキャット:イギリスで夏にやったフェスが結構大きかったけど、それでも今回ほどお客さんは多くなくて。いつもはすごく小さい会場とかパブでやっているから、バンドのメンバーが私のすぐ隣にいる。でも今回はステージでみんなが遠く離れているように感じて、すごく不思議だったし、慣れるのはまだ難しいなって感じた。

——ステージ衣装もいつもよりゴージャスで、ちょっとマイ・ケミカル・ロマンスの「Black Parade」を思い出しました。

ラヴキャット:そう言ってもらえるのはうれしい。マイ・ケミカル・ロマンスは私にとってずっと大きな影響を与えてくれた存在で、9歳ごろから一番好きなバンド。彼らがロックンロールに持ち込んだ演劇的な要素が大好きで、それは私たちにも確実にインスピレーションを与えている。ステージでは、いつもバンドはスーツでそろえていて。黒いベルベットのスーツとか、ストライプのスーツとかね。私自身、ステージでゴージャスな気分になりたいし、全員がマッチした感じにしたいと思ってるから。

ただ日本では、ちょっとステップアップしようと思って。実は、最近ミュージック・ビデオの撮影で使ったマーチング・バンドの衣装があったから、それを使うことにしたの。私自身も、女の子バージョンの衣装を新しく作って、フェイクのメダルやドクロ・マークなんかをつけてみた。イギリスでやってたこととは違う雰囲気を出したかったし、初めての日本でのライブだし、しかもこんな大きなステージに立つのは特別なことだから、やるべきだと思って。


多様なアーティストからの影響

——マイ・ケミカル・ロマンスは小さいころから好きだったということですが、それ以外のアーティストで、ラヴキャットの音楽性や美学を形成する上で重要な影響を与えた存在というと?

ラヴキャット:子どものころ、おじいちゃんがフランク・シナトラやサミー・デイヴィス・ジュニアみたいな古い音楽をよく聴かせてくれていた。それから父がザ・キュアーやヴェルヴェット・アンダーグラウンドを教えてくれて、自分では19歳のころにレナード・コーエンやトム・ウェイツを見つけたの。そういういろんなものが奇妙な形で結びついた感じかな。あと、フランスの歌手、エディット・ピアフにもすごくインスパイアされてる。ちょっと奇妙な組み合わせだとは思うけど、たぶんそれが私の音楽が独特である理由なんじゃないかなって思ってる。

——まさにそういった多様なアーティストたちからの影響がラヴキャットの音楽からは聴き取れますが、具体的に彼らのどのようなところに魅力を感じたと言えますか?

ラヴキャット:私は音楽を耳だけじゃなく目でも聴いていたんだと思う。若いころ、歌詞の意味を理解するには幼過ぎたから、私を惹きつけたのはビジュアルだった。それが今まで私にとってアートワークやミュージック・ビデオがすごく重要だった理由でもあって。でも年を重ねるにつれて、詩を読むようになったり、歌詞を細かく読み解いたりする中で、それが一番大きな魅力になったっていう。トム・ウェイツの言葉に「美しいメロディーが恐ろしいことを語る」っていうのがあって、私もすごく共感してるんだけど、光と闇の混じり合いみたいなものが、私の音楽の指針になってるんだと思ってる。

——ラヴキャットのユニークな音楽性や美学というのは、比較的すぐに出来上がったものなのか、それともいろいろと試しながら徐々に出来上がったものなのか、どちらの方が近いのでしょうか?

ラヴキャット:私は、若い女性としていろんなことを試してきたと思ってる。でも、自分の核となる部分はほとんど変わってなくて。好きなものや考え方は基本的に同じだけど、見せ方が少しずつ変わった感じかな。最近は幸運な偶然も多くて、一度やってみたことが人々に響いて、それを続けるようになったこともある。

例えば、ヒョウ柄なんて全く着たことがなかったんだけど、あるライブのために(ヒョウ柄の)ドレスを見つけて、それを着てみたら、そのときの映像がネットに投稿されて、急に「ラヴキャット=ヒョウ柄」みたいなイメージができちゃった。でも実際にそれを着たのはその夜が初めてで。だから、明確にやりたいことを持ちながらも、周りの変化を受け入れる柔軟さがあったからこそ、今のスタイルが出来上がったんだと思う。

TiKToKでのバイラルヒット

——まさにそのヒョウ柄のドレスを着てた「Matador」のライブ映像がTikTokでバイラルしたことから一気に全てが動き出したと思いますが、あの動画のどんなところが人々の心をつかんだのだと思いますか?

ラヴキャット:たぶん、全体的な雰囲気かな。イギリスのパブって、独特の空気感があるでしょ。あのときの照明が緑と赤で、ちょっとデヴィッド・リンチっぽい感じがあったし、若いバンドがただ楽しくやっている様子が伝わったのかも。正直言って、なぜあれがそんなに響いたのかは分からない。ただ、友達が最前列で撮ってくれた、あんまり良くないクオリティーの動画を投稿しただけで、それが自分の人生を変えちゃうなんて、本当に魔法みたいな瞬間だった。でもそれに文句を言うつもりはないけど!(笑)。

——普通、TikTokでバイラルヒットするアーティストって、1曲だけの場合が多いですよね。でもあなたは、これまでのシングル3枚全てがバイラルヒットした。これってかなりすごいことですよね。

ラヴキャット:うん、私もこれについて考えてたんだけど、理由の一つとしては、最初のころにいろんな曲をシェアしてたことかな。1曲だけを何度も何度も投稿するんじゃなくて、クラブで30分のセットをやった時のいろんな曲の一部を投稿していて。そうやって、自分の世界観を少しずつ作り上げたから、人々をその中に招き入れることができたんじゃないかなって。だから、ファンやリスナーに「この人には一つの物語以上のものがある」って感じてもらえたのかも。

でも実を言うと、最初はTikTokには全然興味がなくて。友達に説得されてやっとダウンロードしたくらい。でも、素晴らしいプラットフォームだと思う。私みたいに音楽業界にコネもなくて、お金や広告もない人が、こんなに多くの人に届けられるなんてね。3曲全部がこんなにうまくいった理由は正直よく分からないんだけど、まあ、なんというか、本当に不思議だよね。

リアリズムとファンタジー

——では、自分たちの音楽におけるリアリズムとファンタジーのバランスはどのように考えていますか? 例えば、愛する男性をそばに置いておきたいあまり毒殺してしまう「He’s My Man」の歌詞は、もちろんファンタジーですよね。でも他の曲では、歌詞に実在する場所の名前も織り交ぜたりしていて、ストーリーがリアルに感じられるようにも工夫しています。

ラヴキャット:私ってそういう人だから。現実の世界で実在する人たちと関わり合いながらも、想像力はどんどん広がっていって、自分の中で物語を作り上げてしまうっていう。だから私は、常に半分は現実、半分はファンタジーの世界に生きている感じ。父はそれをよく冗談で、「ゆがんだ現実に住んでる」って言うんだけどね。それを「レモン・ワールド」って呼んでて……。

——レモン?

ラヴキャット:そう、レモン。レモンって、砂糖みたいに甘酸っぱくて、ちょっと現実離れしている感じだから。言葉でうまく説明できないんだけど、どこかおとぎ話のような世界観で、私はいつも半分はここにいて、半分は別の場所にいる感じ。例えば「He's My Man」は、愛が執着や依存に変わっていく、そういうとてもリアルな感情が基になっている。でもそこから自然と別の極端な方向に話を膨らませたくなったり。愛が人をどこまで狂わせるのかを考えるのが面白くて。例えば専業主婦が夫をあまりにも愛し過ぎて、仕事に行かせたくないあまりに、少しずつ彼の食べ物に毒を盛って病気にしてしまう、なんて話を歌にするのは楽しいなって思ったんだ。

——「He’s My Man」はマーダーバラッドですし、あなたの書く歌詞は基本的にダークですが、その一方でユーモラスな一面もあります。ちょっとティム・バートンの映画っぽいというか。ユーモラスな側面というのは、自分の音楽にとって重要な要素の一つですか?

ラヴキャット:私にとって、全てを深刻に捉え過ぎないことはすごく大切なんだと思う。若いころは、何もかも真剣でなきゃいけないっていう罠にハマってた時期もあったけど、やっぱり自分が一番好きな作家たちは、もっと皮肉っぽくて乾いたユーモアを持っているって気付いて。それに、アルバムを聴くときに、何かをちょっと茶化すような瞬間があると、その分シリアスな瞬間がさらに引き立つと思うから。明るい部分があるからこそ、暗い部分がより暗く感じられて、それがドラマチックさを増幅させるっていう。それに、それが私の性格そのものでもあって。私はいつも冗談を言ったり、自分のアイデアを遊び心を持って扱ったりしてるから、それが自然と歌詞に染み込んでいくんだと思う。でも本当に私としては、ただ自分が誰かと話しているみたいな感覚で書いてるだけなんだけどね。

——そういった自分の歌詞の書き方に影響を与えたアーティストはいるんですか?

ラヴキャット:主にトム・ウェイツかな。それに、レナード・コーエン、ジョニ・ミッチェル、ルー・リードとか。若いころにたくさん詩を読んでいて、スパイク・ミリガンっていう詩人や、子どものころはドクター・スース(*アメリカの有名な絵本作家。彼の作品はリズミカルに韻を踏むことで知られている。)なんかにもすごく影響を受けた。韻に夢中になってた時期があってね。自分が伝えたいことをぴったり表現できる言葉を見つけて、さらにそれが最後の文で韻を踏んでると分かったときの感覚って、すごく気持ちがいいから。

——ラヴキャットの音楽においてはファンタジーやユーモアが大事にされていますが、特にポップ・ミュージックの世界では、最近は私小説的というか、現実の恋愛や人間関係をそのままリアルに反映させた歌詞も多いと思います。あなたから見て、最近のポップ・ミュージックにはファンタジーやユーモアの要素がやや欠けていると思いますか?

ラヴキャット:それはここ1年くらいで少し変わってきたように感じていて、またポップ・ミュージックにシアター的な要素が戻ってきてるのを目にするようになったと思う。一時期はそういうのが廃れてたけど、今は勢いよく復活してるんじゃないかな。で、私の音楽を聴く人にも、私が語っていることは真剣でリアルな経験に基づいてるって伝わるといいなと思ってる。私はまだ若い女性で、自分の世界観や恋愛、若い女性としてのいろんな経験を記録してるだけだから。でも、ファンタジーは私にとってずっと大きな情熱の一つで。さっきティム・バートンの話が出たけど、彼の映画は大人が見ても、すごくリアルな人間の感情を描いてる。でも同時に、映画を見ることで現実から少し逃避できるっていう。シュールな要素があるからこそ、そんな感覚が味わえるんだと思う。私もそんなバランスがすごく好き。

——シュールな設定の歌詞であっても、そのベースに自分のリアルな感情が込められていることが大事ということですよね?

ラヴキャット:うん、その通りで、私の曲のほとんどは……なんて言うんだろう、やっぱり素晴らしい本とか映画とか曲って、基本的に「愛」と「戦い」がテーマになってることが多いと思うの。その2つが合わさると、すごく強い感情が引き出される感じがする。ここでいう「戦い」って、昔ながらの戦争の話とかじゃなくて、心の中の葛藤とか、2人の間で起こる衝突みたいなもののことで。そういう「愛」と「戦い」っていう2つの感情が、私が曲を書くときに一番中心になってるテーマなんだよね。

社会と音楽

——ここ1年ほどでシアター的な要素を持つ音楽がまた増えているという話がありましたけど、考えてみると確かにそうで。あなたがヨーロッパ・ツアーを一緒に回ったザ・ラスト・ディナー・パーティーはまさに演劇的な要素があるし、チャペル・ローンなんかもそうですよね。歌詞におけるユーモアという観点で言えば、サブリナ・カーペンターの歌詞はかなりユーモラスです。

ラヴキャット:ザ・ラスト・ディナー・パーティーとのツアーは本当に素晴らしかった。彼女たちがやってることって、自分がいつかやりたいと思ってることで。大掛かりなステージ演出を取り入れることとかね。セットデザインもすごかったし、あれはまさにショーって感じで、古き良き時代に戻ったみたいだった。楽器を演奏するだけじゃなくて、ちゃんと世界観を作り上げて、それを観客に体験させてたのがすごい。私もただ演奏するだけじゃなくて、曲ごとに新しいビジュアルや体験を観客に届けたいって思ってる。

ザ・ラスト・ディナー・パーティーもそうだし、今名前を挙げてくれた他のアーティストたちも同じで、今の時代、みんなが求めてるのは「ちょっと現実から逃れられるもの」なんじゃないかなって感じる。COVID-19とかいろいろ嫌なことがたくさんあったでしょ。だからみんな、もっと楽しくて明るいものを求めてるんだと思う。

——実際、歴史的に見て、ファンタジーやエスケーピズム(現実逃避)の要素が強い音楽の台頭は、現実社会が直面している困難や不確実性の裏返しだということができますが、自分の音楽にもそういったところはあると思いますか?

ラヴキャット:たぶん、あると思う。実は、これを始める前はもっと真面目なフォーク・ミュージックを作ってたんだけど、飽きちゃって。もっと悪ふざけみたいな要素が欲しくなったし、若さとか反抗心とか自由な感じを味わいたかった。それが今の社会の状況と関係してるのか、それとも自然とそうなったのかは分からないけど。歴史的に見ても、現実世界の退屈さとか、それに対する反発から、ファンタジックな音楽が生まれることってあるよね。だから私の音楽も、ある意味、そういう流れの中にあるのかなって思ってる。

——では、少し違った角度からの質問です。ハラスメント気質の男性への依存を描いた「Matador」は、少しラナ・デル・レイを思い起こさせるところがあります。彼女はかつて虐待を美化していると批判されましたが、もし自分の音楽が同じ批判にさらされたら、どのように応答しますか?

ラヴキャット:そんなのクソ喰らえ!って感じ(笑)。

——ハハハッ!

ラヴキャット:好きなように言えばいいんじゃない?(笑)。私は自分の人生を生きて、それを記録してるだけ。アーティストだって完璧じゃないし、そもそも完璧な人間だなんて期待されるべきじゃないと思う。むしろ、誰もが欠けた部分を持っていて、ひどいことをしてしまったり、間違った人に惹かれたりするのが普通でしょ。私自身もずっと、問題を抱えた人たちとか、破天荒なタイプの人に惹かれてきたし、それが音楽の中に出てくる魔法みたいな部分を生んでるんだと思う。だから、アーティストに「天使みたいに生きてほしい」なんて期待するのは間違ってると思うし、そもそも私のライブに小さい子どもたちが来てほしいとも思わないしね。

——事実、仮にそのような批判があったとしても、その一方で、歌詞で描かれているのと同じような経験をして、そうした表現に共感する同年代の女性がたくさんいるわけで。その事実に目を向ける方が重要だと私は思います。

ラヴキャット:うん、私もそう思う。例えば、薬物を使っている人に恋をしたと歌うことで「薬物を美化してる」って言われるなら、それは残念だけど、私としては自分に起きたことを歌わないわけにはいかないから。それを宣伝したり推奨したりしてるわけじゃなくて、ただ自分の経験を正直に伝えて、それを韻を踏んで美しく聴こえるようにしてるだけ。それに、私が育ったときに聴いてたアーティストたちって、歌う内容がすごく際どかった。何を言ったら問題になるかなんて考えずに、とにかく自分が思ったことをそのまま歌ってた。音楽にもそういう自由があるべきだと思うし、コメディーでもそうだけど、適切かどうかのラインぎりぎりを攻めないと面白くないことってあるでしょ。それと同じだと思う。

——全くその通りだと思います。では最後に、今後のことについて訊かせてください。デビュー・アルバムはもう制作中なのでしょうか?

ラヴキャット:うん、デビュー・アルバムは確実に動き始めてる。もうレコーディングを始めてて、イギリスに戻ったら引き続き作業を進める予定。

——これまでの3枚のシングルで、ラヴキャットは音楽的にも歌詞的にも確固とした世界観を打ち出しています。来たるアルバムは、これまでのシングルで披露した世界観で固めたものになりそうですか?それとも、もっといろいろなことに挑戦している?

ラヴキャット:また違ったところを掘り下げる感じになると思う。これまでの3曲っていうのは、私の一部を切り取ったスナップショットみたいなものだから。間違いなく新しいテーマに挑戦する予定だし、今まで以上に幅広い内容になると思う。うん、そんな感じかな。

PHOTOS:MAYUMI HOSOKURA

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「ロキソニ」で初来日した“期待の新人” Luvcat(ラヴキャット) 「TikTokでのヒット」や「美学」を語る

いまや音楽業界においてTikTok発のヒットは珍しくない。だが、そのほとんどが一発屋で終わる中、これまでリリースした3枚のシングル全てがTikTokでバイラルヒットしたとなれば話は別だろう。英リバプール出身のラヴキャット(Luvcat)は、そんな異例のヒット連発で注目を集めているニューカマーだ。

ラヴキャットは、元々シンガー・ソングライターとして活動していたソフィー・モーガン(Sophie Morgan)の新たなプロジェクトとして2023年にスタート。ザ・キュアーの曲名からアーティスト名を拝借したことからも分かるように、その音楽性はややゴシックなインディーロックをベースに、シャンソンやキャバレー・ミュージック、フランク・シナトラなどからの影響を織り交ぜたもの。そして何より特徴的なのは歌詞の世界観だ。基本的にどれも「恋愛の深みにハマってしまう私」を描いているのだが、ティム・バートンさながらのゴシックでユーモラスな映画を観ているような場面設定がとにかく秀逸。

例えば「He’s My Man」は、愛する男性と一時たりとも離れたくないという想いから、その男性の食事に少しずつ毒を盛り、殺害してずっとそばにいようとする歌なのだ。TikTokで特に若い女性から熱烈な支持を集めているのも、ファンタジックでゴシックな世界観とそこに込められたリアルな恋愛感情が共感を呼んでいるからなのだろう。

そして今年は、ラヴキャットにとってさらなる飛躍の年となりそうだ。というのも、本国の複数の音楽メディア、そしてグラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーから、「今年期待の新人」として次々と名前を挙げられているのである。現在制作中だというデビュー・アルバムが、25年の注目作の一枚となることは間違いない。

1月4日、5日に幕張メッセにて開催されたフェス、「ロッキング・オン・ソニック(rockin'on sonic)」で初来日を果たしたラヴキャットに話を訊いた。

「ロッキング・オン・ソニック」を終えて

——「ロッキング・オン・ソニック」でのライブはいかがでしたか?

ラヴキャット:ええ、すごく美しかった。本当に、すごく非現実的な感じがして。思ったよりたくさんの人が来てくれたし、サイン用に私の写真をプリントして持ってきてくれたファンもいて。全体的に奇妙な夢みたいな感じがしたんだけど、大好きなバンドもたくさん出演していて、それがまた特別な体験になったっていう。

——こんなに大きなステージでやったのは初めて?

ラヴキャット:イギリスで夏にやったフェスが結構大きかったけど、それでも今回ほどお客さんは多くなくて。いつもはすごく小さい会場とかパブでやっているから、バンドのメンバーが私のすぐ隣にいる。でも今回はステージでみんなが遠く離れているように感じて、すごく不思議だったし、慣れるのはまだ難しいなって感じた。

——ステージ衣装もいつもよりゴージャスで、ちょっとマイ・ケミカル・ロマンスの「Black Parade」を思い出しました。

ラヴキャット:そう言ってもらえるのはうれしい。マイ・ケミカル・ロマンスは私にとってずっと大きな影響を与えてくれた存在で、9歳ごろから一番好きなバンド。彼らがロックンロールに持ち込んだ演劇的な要素が大好きで、それは私たちにも確実にインスピレーションを与えている。ステージでは、いつもバンドはスーツでそろえていて。黒いベルベットのスーツとか、ストライプのスーツとかね。私自身、ステージでゴージャスな気分になりたいし、全員がマッチした感じにしたいと思ってるから。

ただ日本では、ちょっとステップアップしようと思って。実は、最近ミュージック・ビデオの撮影で使ったマーチング・バンドの衣装があったから、それを使うことにしたの。私自身も、女の子バージョンの衣装を新しく作って、フェイクのメダルやドクロ・マークなんかをつけてみた。イギリスでやってたこととは違う雰囲気を出したかったし、初めての日本でのライブだし、しかもこんな大きなステージに立つのは特別なことだから、やるべきだと思って。


多様なアーティストからの影響

——マイ・ケミカル・ロマンスは小さいころから好きだったということですが、それ以外のアーティストで、ラヴキャットの音楽性や美学を形成する上で重要な影響を与えた存在というと?

ラヴキャット:子どものころ、おじいちゃんがフランク・シナトラやサミー・デイヴィス・ジュニアみたいな古い音楽をよく聴かせてくれていた。それから父がザ・キュアーやヴェルヴェット・アンダーグラウンドを教えてくれて、自分では19歳のころにレナード・コーエンやトム・ウェイツを見つけたの。そういういろんなものが奇妙な形で結びついた感じかな。あと、フランスの歌手、エディット・ピアフにもすごくインスパイアされてる。ちょっと奇妙な組み合わせだとは思うけど、たぶんそれが私の音楽が独特である理由なんじゃないかなって思ってる。

——まさにそういった多様なアーティストたちからの影響がラヴキャットの音楽からは聴き取れますが、具体的に彼らのどのようなところに魅力を感じたと言えますか?

ラヴキャット:私は音楽を耳だけじゃなく目でも聴いていたんだと思う。若いころ、歌詞の意味を理解するには幼過ぎたから、私を惹きつけたのはビジュアルだった。それが今まで私にとってアートワークやミュージック・ビデオがすごく重要だった理由でもあって。でも年を重ねるにつれて、詩を読むようになったり、歌詞を細かく読み解いたりする中で、それが一番大きな魅力になったっていう。トム・ウェイツの言葉に「美しいメロディーが恐ろしいことを語る」っていうのがあって、私もすごく共感してるんだけど、光と闇の混じり合いみたいなものが、私の音楽の指針になってるんだと思ってる。

——ラヴキャットのユニークな音楽性や美学というのは、比較的すぐに出来上がったものなのか、それともいろいろと試しながら徐々に出来上がったものなのか、どちらの方が近いのでしょうか?

ラヴキャット:私は、若い女性としていろんなことを試してきたと思ってる。でも、自分の核となる部分はほとんど変わってなくて。好きなものや考え方は基本的に同じだけど、見せ方が少しずつ変わった感じかな。最近は幸運な偶然も多くて、一度やってみたことが人々に響いて、それを続けるようになったこともある。

例えば、ヒョウ柄なんて全く着たことがなかったんだけど、あるライブのために(ヒョウ柄の)ドレスを見つけて、それを着てみたら、そのときの映像がネットに投稿されて、急に「ラヴキャット=ヒョウ柄」みたいなイメージができちゃった。でも実際にそれを着たのはその夜が初めてで。だから、明確にやりたいことを持ちながらも、周りの変化を受け入れる柔軟さがあったからこそ、今のスタイルが出来上がったんだと思う。

TiKToKでのバイラルヒット

——まさにそのヒョウ柄のドレスを着てた「Matador」のライブ映像がTikTokでバイラルしたことから一気に全てが動き出したと思いますが、あの動画のどんなところが人々の心をつかんだのだと思いますか?

ラヴキャット:たぶん、全体的な雰囲気かな。イギリスのパブって、独特の空気感があるでしょ。あのときの照明が緑と赤で、ちょっとデヴィッド・リンチっぽい感じがあったし、若いバンドがただ楽しくやっている様子が伝わったのかも。正直言って、なぜあれがそんなに響いたのかは分からない。ただ、友達が最前列で撮ってくれた、あんまり良くないクオリティーの動画を投稿しただけで、それが自分の人生を変えちゃうなんて、本当に魔法みたいな瞬間だった。でもそれに文句を言うつもりはないけど!(笑)。

——普通、TikTokでバイラルヒットするアーティストって、1曲だけの場合が多いですよね。でもあなたは、これまでのシングル3枚全てがバイラルヒットした。これってかなりすごいことですよね。

ラヴキャット:うん、私もこれについて考えてたんだけど、理由の一つとしては、最初のころにいろんな曲をシェアしてたことかな。1曲だけを何度も何度も投稿するんじゃなくて、クラブで30分のセットをやった時のいろんな曲の一部を投稿していて。そうやって、自分の世界観を少しずつ作り上げたから、人々をその中に招き入れることができたんじゃないかなって。だから、ファンやリスナーに「この人には一つの物語以上のものがある」って感じてもらえたのかも。

でも実を言うと、最初はTikTokには全然興味がなくて。友達に説得されてやっとダウンロードしたくらい。でも、素晴らしいプラットフォームだと思う。私みたいに音楽業界にコネもなくて、お金や広告もない人が、こんなに多くの人に届けられるなんてね。3曲全部がこんなにうまくいった理由は正直よく分からないんだけど、まあ、なんというか、本当に不思議だよね。

リアリズムとファンタジー

——では、自分たちの音楽におけるリアリズムとファンタジーのバランスはどのように考えていますか? 例えば、愛する男性をそばに置いておきたいあまり毒殺してしまう「He’s My Man」の歌詞は、もちろんファンタジーですよね。でも他の曲では、歌詞に実在する場所の名前も織り交ぜたりしていて、ストーリーがリアルに感じられるようにも工夫しています。

ラヴキャット:私ってそういう人だから。現実の世界で実在する人たちと関わり合いながらも、想像力はどんどん広がっていって、自分の中で物語を作り上げてしまうっていう。だから私は、常に半分は現実、半分はファンタジーの世界に生きている感じ。父はそれをよく冗談で、「ゆがんだ現実に住んでる」って言うんだけどね。それを「レモン・ワールド」って呼んでて……。

——レモン?

ラヴキャット:そう、レモン。レモンって、砂糖みたいに甘酸っぱくて、ちょっと現実離れしている感じだから。言葉でうまく説明できないんだけど、どこかおとぎ話のような世界観で、私はいつも半分はここにいて、半分は別の場所にいる感じ。例えば「He's My Man」は、愛が執着や依存に変わっていく、そういうとてもリアルな感情が基になっている。でもそこから自然と別の極端な方向に話を膨らませたくなったり。愛が人をどこまで狂わせるのかを考えるのが面白くて。例えば専業主婦が夫をあまりにも愛し過ぎて、仕事に行かせたくないあまりに、少しずつ彼の食べ物に毒を盛って病気にしてしまう、なんて話を歌にするのは楽しいなって思ったんだ。

——「He’s My Man」はマーダーバラッドですし、あなたの書く歌詞は基本的にダークですが、その一方でユーモラスな一面もあります。ちょっとティム・バートンの映画っぽいというか。ユーモラスな側面というのは、自分の音楽にとって重要な要素の一つですか?

ラヴキャット:私にとって、全てを深刻に捉え過ぎないことはすごく大切なんだと思う。若いころは、何もかも真剣でなきゃいけないっていう罠にハマってた時期もあったけど、やっぱり自分が一番好きな作家たちは、もっと皮肉っぽくて乾いたユーモアを持っているって気付いて。それに、アルバムを聴くときに、何かをちょっと茶化すような瞬間があると、その分シリアスな瞬間がさらに引き立つと思うから。明るい部分があるからこそ、暗い部分がより暗く感じられて、それがドラマチックさを増幅させるっていう。それに、それが私の性格そのものでもあって。私はいつも冗談を言ったり、自分のアイデアを遊び心を持って扱ったりしてるから、それが自然と歌詞に染み込んでいくんだと思う。でも本当に私としては、ただ自分が誰かと話しているみたいな感覚で書いてるだけなんだけどね。

——そういった自分の歌詞の書き方に影響を与えたアーティストはいるんですか?

ラヴキャット:主にトム・ウェイツかな。それに、レナード・コーエン、ジョニ・ミッチェル、ルー・リードとか。若いころにたくさん詩を読んでいて、スパイク・ミリガンっていう詩人や、子どものころはドクター・スース(*アメリカの有名な絵本作家。彼の作品はリズミカルに韻を踏むことで知られている。)なんかにもすごく影響を受けた。韻に夢中になってた時期があってね。自分が伝えたいことをぴったり表現できる言葉を見つけて、さらにそれが最後の文で韻を踏んでると分かったときの感覚って、すごく気持ちがいいから。

——ラヴキャットの音楽においてはファンタジーやユーモアが大事にされていますが、特にポップ・ミュージックの世界では、最近は私小説的というか、現実の恋愛や人間関係をそのままリアルに反映させた歌詞も多いと思います。あなたから見て、最近のポップ・ミュージックにはファンタジーやユーモアの要素がやや欠けていると思いますか?

ラヴキャット:それはここ1年くらいで少し変わってきたように感じていて、またポップ・ミュージックにシアター的な要素が戻ってきてるのを目にするようになったと思う。一時期はそういうのが廃れてたけど、今は勢いよく復活してるんじゃないかな。で、私の音楽を聴く人にも、私が語っていることは真剣でリアルな経験に基づいてるって伝わるといいなと思ってる。私はまだ若い女性で、自分の世界観や恋愛、若い女性としてのいろんな経験を記録してるだけだから。でも、ファンタジーは私にとってずっと大きな情熱の一つで。さっきティム・バートンの話が出たけど、彼の映画は大人が見ても、すごくリアルな人間の感情を描いてる。でも同時に、映画を見ることで現実から少し逃避できるっていう。シュールな要素があるからこそ、そんな感覚が味わえるんだと思う。私もそんなバランスがすごく好き。

——シュールな設定の歌詞であっても、そのベースに自分のリアルな感情が込められていることが大事ということですよね?

ラヴキャット:うん、その通りで、私の曲のほとんどは……なんて言うんだろう、やっぱり素晴らしい本とか映画とか曲って、基本的に「愛」と「戦い」がテーマになってることが多いと思うの。その2つが合わさると、すごく強い感情が引き出される感じがする。ここでいう「戦い」って、昔ながらの戦争の話とかじゃなくて、心の中の葛藤とか、2人の間で起こる衝突みたいなもののことで。そういう「愛」と「戦い」っていう2つの感情が、私が曲を書くときに一番中心になってるテーマなんだよね。

社会と音楽

——ここ1年ほどでシアター的な要素を持つ音楽がまた増えているという話がありましたけど、考えてみると確かにそうで。あなたがヨーロッパ・ツアーを一緒に回ったザ・ラスト・ディナー・パーティーはまさに演劇的な要素があるし、チャペル・ローンなんかもそうですよね。歌詞におけるユーモアという観点で言えば、サブリナ・カーペンターの歌詞はかなりユーモラスです。

ラヴキャット:ザ・ラスト・ディナー・パーティーとのツアーは本当に素晴らしかった。彼女たちがやってることって、自分がいつかやりたいと思ってることで。大掛かりなステージ演出を取り入れることとかね。セットデザインもすごかったし、あれはまさにショーって感じで、古き良き時代に戻ったみたいだった。楽器を演奏するだけじゃなくて、ちゃんと世界観を作り上げて、それを観客に体験させてたのがすごい。私もただ演奏するだけじゃなくて、曲ごとに新しいビジュアルや体験を観客に届けたいって思ってる。

ザ・ラスト・ディナー・パーティーもそうだし、今名前を挙げてくれた他のアーティストたちも同じで、今の時代、みんなが求めてるのは「ちょっと現実から逃れられるもの」なんじゃないかなって感じる。COVID-19とかいろいろ嫌なことがたくさんあったでしょ。だからみんな、もっと楽しくて明るいものを求めてるんだと思う。

——実際、歴史的に見て、ファンタジーやエスケーピズム(現実逃避)の要素が強い音楽の台頭は、現実社会が直面している困難や不確実性の裏返しだということができますが、自分の音楽にもそういったところはあると思いますか?

ラヴキャット:たぶん、あると思う。実は、これを始める前はもっと真面目なフォーク・ミュージックを作ってたんだけど、飽きちゃって。もっと悪ふざけみたいな要素が欲しくなったし、若さとか反抗心とか自由な感じを味わいたかった。それが今の社会の状況と関係してるのか、それとも自然とそうなったのかは分からないけど。歴史的に見ても、現実世界の退屈さとか、それに対する反発から、ファンタジックな音楽が生まれることってあるよね。だから私の音楽も、ある意味、そういう流れの中にあるのかなって思ってる。

——では、少し違った角度からの質問です。ハラスメント気質の男性への依存を描いた「Matador」は、少しラナ・デル・レイを思い起こさせるところがあります。彼女はかつて虐待を美化していると批判されましたが、もし自分の音楽が同じ批判にさらされたら、どのように応答しますか?

ラヴキャット:そんなのクソ喰らえ!って感じ(笑)。

——ハハハッ!

ラヴキャット:好きなように言えばいいんじゃない?(笑)。私は自分の人生を生きて、それを記録してるだけ。アーティストだって完璧じゃないし、そもそも完璧な人間だなんて期待されるべきじゃないと思う。むしろ、誰もが欠けた部分を持っていて、ひどいことをしてしまったり、間違った人に惹かれたりするのが普通でしょ。私自身もずっと、問題を抱えた人たちとか、破天荒なタイプの人に惹かれてきたし、それが音楽の中に出てくる魔法みたいな部分を生んでるんだと思う。だから、アーティストに「天使みたいに生きてほしい」なんて期待するのは間違ってると思うし、そもそも私のライブに小さい子どもたちが来てほしいとも思わないしね。

——事実、仮にそのような批判があったとしても、その一方で、歌詞で描かれているのと同じような経験をして、そうした表現に共感する同年代の女性がたくさんいるわけで。その事実に目を向ける方が重要だと私は思います。

ラヴキャット:うん、私もそう思う。例えば、薬物を使っている人に恋をしたと歌うことで「薬物を美化してる」って言われるなら、それは残念だけど、私としては自分に起きたことを歌わないわけにはいかないから。それを宣伝したり推奨したりしてるわけじゃなくて、ただ自分の経験を正直に伝えて、それを韻を踏んで美しく聴こえるようにしてるだけ。それに、私が育ったときに聴いてたアーティストたちって、歌う内容がすごく際どかった。何を言ったら問題になるかなんて考えずに、とにかく自分が思ったことをそのまま歌ってた。音楽にもそういう自由があるべきだと思うし、コメディーでもそうだけど、適切かどうかのラインぎりぎりを攻めないと面白くないことってあるでしょ。それと同じだと思う。

——全くその通りだと思います。では最後に、今後のことについて訊かせてください。デビュー・アルバムはもう制作中なのでしょうか?

ラヴキャット:うん、デビュー・アルバムは確実に動き始めてる。もうレコーディングを始めてて、イギリスに戻ったら引き続き作業を進める予定。

——これまでの3枚のシングルで、ラヴキャットは音楽的にも歌詞的にも確固とした世界観を打ち出しています。来たるアルバムは、これまでのシングルで披露した世界観で固めたものになりそうですか?それとも、もっといろいろなことに挑戦している?

ラヴキャット:また違ったところを掘り下げる感じになると思う。これまでの3曲っていうのは、私の一部を切り取ったスナップショットみたいなものだから。間違いなく新しいテーマに挑戦する予定だし、今まで以上に幅広い内容になると思う。うん、そんな感じかな。

PHOTOS:MAYUMI HOSOKURA

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なぜニルヴァーナのビンテージTシャツは人気なのか? コレクター対談から探る

ロックバンド、ニルヴァーナ(NIRVANA)の超希少なビンテージTシャツコレクション200枚を掲載した「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」(リットーミュージック)が12月20日に発売された。

近年、世界的な盛り上がりを見せているビンテージTシャツでも特に人気のニルヴァーナのTシャツ。同書では、1990年代のTシャツの中でも、特に希少な200枚以上を掲載。その多くはニルヴァーナTシャツの世界的コレクターの門田健が所有するものだという。加えて、本書をプロデュースした「ベルベルジン」「フェイクα」のスタッフで、ニルヴァーナ・マニアの門畑明男による7万字に及ぶカート・コバーン評伝も掲載されている。

今回、書籍「HOW LOWNG?」の見どころとニルヴァーナTシャツの魅力について門畑と門田の2人に聞いた。

「HOW LOWNG?」の構成

WWD:「HOW LOWNG?」は門畑さんにとっては、2冊目のニルヴァーナTシャツ本ですが、出版の経緯は?

門畑明男(以下、門畑):もともと2018年に1冊目(「NIRVANA T-SHIRT BOOK HELLOH?」)を出版した時点で、ある程度自分の持っているコレクションは出し切ったので、2冊目は考えていませんでした。でも、ニルヴァーナTシャツを200枚以上持ってるというコレクターの門田さんと知り合って、門田さんのコレクションをお借りできれば2冊目もできるんじゃないかなと思い始めていた時に、1冊目の編集を担当した米田(圭一郎)さんから「カート(・コバーン)の本を出しませんか」と電話があって。ちょうどいいタイミングだなと思い、「カートの本ではないですが、ニルヴァーナのTシャツ本をもう1冊作りませんか」と提案して、それで2冊目を出すことになりました。

WWD:構成は前回と今回でどう変えたんですか?

門畑:今回掲載しているTシャツに関しては、9割ほどは門田さんのコレクションで、前回は基本「メード・イン・USA」が多かったんですけど、今回は「メード・イン・ヨーロッパ」の物が多いのと、90年代のブートも多く掲載しています。

門田健(以下、門田):1冊目は公式のアイテムや古着として価値の高い「メード・イン・USA」のTシャツが大半を占めていましたが、今回はヨーロッパの公式アイテムだったり、本当に手に入らない貴重なブートだったり、世界中の珍しいものを集めました。コレクターでもなかなか見たことがないTシャツも掲載しているので、本気のコレクターには今回の方が楽しめると思います。

WWD:やはりブートも人気なんですね。

門畑:そこはファンでも結構意見はわかれると思いますね。オフィシャルしか認めない人もいれば、ブートの方が好きという人もいる。オフィシャルはオフィシャルでデザインもしっかりしているんですけど、ブートの方が自由な発想で作っているので、デザイン的に遊び心もあって、面白いデザインも多くて、好きな人は多いですね。でも、そういった物って、基本的に店に出回らなくて、コレクター同士で取り引きされているので、なかなか見つけられない。今回の本は普段は表に出ないような貴重なTシャツが掲載されています。

門田:90年代は海外アーティストのライブ会場の外でよくTシャツを販売していたんです。「パーキングロット」、「駐車場Tシャツ」なんて言われてますが、日本でも海外の大物アーティストのライブに行くと、大抵売ってましたよね。個人が勝手にツアーの日程などを入れたものとか。

このラストアルバム「イン・ユーテロ」のジャケットデザインを大胆にアレンジしたTシャツは、94年の2月のイタリア公演の時に売られたもので。総柄で、アートワークも手描きで相当好きな人がデザインしたんだなって感じです。僕は2000年からニルヴァーナTシャツを集めてきて、これは他では見たことがないです。値段もつけられないくらい貴重な1枚ですね。

ニルヴァーナのTシャツの魅力

WWD:近年、ビンテージTシャツの値段がどんどん上がっています。その中でもニルヴァーナのTシャツは特に人気です。

門畑:もともと3000円、5000円だったものが、2010年前半ごろに7000〜8000円になって。10年代半ばにはそれが2万円くらいになって、17年には平均4万円ぐらいになっていきました。今だと平均10万円ぐらいじゃないですか。もちろん何百万円するものも、もっと安いものもありますけど。

WWD:ニルヴァーナTシャツの魅力は?

門田:僕はやっぱりその種類の多さだと思います。他のバンドと比べると、圧倒的に多い。だからまだ持っていないTシャツもあって、探す楽しさもあります。あとは、やっぱりカートの生き様もあって彼の死後も人気は衰えない。だからこそ、ニルヴァーナTシャツを着たいと思う人も多いんだと思います。

門畑:僕が初めて買った時は、ただニルヴァーナが好きで買って、気が付いたら130枚も持っている。コンプリートするのが他のバンドに比べて難しいっていうのも魅力だと思うんですけど、やっぱりニルヴァーナの音楽やカートがかっこいいからそこに惹かれるんだと思います。

WWD:2人はどのTシャツがお気に入りですか?

門田:僕はこういうヨーロッパのブートに多いタイダイ柄のものが好きです。最初に無地のTシャツをタイダイに染めて、その上にプリントするので、ニルヴァーナだけではなく、他のバンドでも同じ柄が存在するんですよ。でも、このタイダイ柄のニルヴァーナTシャツって作られた数が少なくて、なかなか見つからないんです。

門畑:僕はすごく価値があるわけではないですが、個人的にこのカートがギターを弾いているTシャツです。この写真がすごく好きで。カラーも黒、白、赤。これは20代前半の時に高円寺の古着屋で買ったんですけど、当時はよく着ていました。今回の本では、前回とTシャツはあまりかぶらないようにしてるんですけど、これだけは今回も最後の締めとして掲載しました。それくらいやっぱり好きですね。

WWD:Tシャツのサイズは基本XLかLですよね。

門田:90年代の海外のバンドTシャツはやっぱりサイズが大きいのが主流で、ほとんどLより上ですね。逆に80年代とかそれより前になると、ビンテージの価値は高いんですけど、サイズは小さかったりします。

門畑:昔はプリントする版が一緒で、おそらくLかXLに合わせて版を作っていたと思うので、SとかMサイズだとプリントが入りきらなかったというのもあるんだと思いますね。

WWD:2人はまだ探しているアイテムはありますか?

門畑:もともと僕は探して買ったというのはほとんどなくて。130枚持っているんですけど、どれも古着屋でたまたま見つけて買ったという感じで、個人的に探して買ってはいないです。昔はそこまで競争率も高くなかったので、それができていたんですが、今だと難しいですね。

門田:僕は探しているものはありますね。詳しく言ってしまうと僕が買えなくなってしまうので、言えないですが(笑)。

WWD:門田さんはどんなTシャツがあるのか、全部把握しているんですか?

門田:やっぱり20年以上見ているので、だんだん分かってきましたね。

WWD:それこそ今ニルヴァーナのビンテージTシャツを探すとなると、どこで探すんですか? タイやカンボジアなどは注目されてますけど?

門田:タイにはまだいっぱいあると思います。パキスタンからタイにいっぱい流れてるので。でも、今だともう素人でもオンラインで売れてしまう時代なので、日本人がかなり買いに行っていて、なかなか一般の人がいいビンテージTシャツを探すのは難しいですね。僕の場合は長くお付き合いして信頼関係を築いてきたヨーロッパや南米、アフリカの友人からの紹介で、売ってもらう方が多いです。

WWD:最後に今回の本のおすすめポイントは?

門畑:ニルヴァーナのTシャツを集めている人も、そうじゃない人も楽しめるようなTシャツのラインアップになっていますし、ニルヴァーナ好きな人なら楽しめると思います。

あと、個人的には一応Tシャツの本ではあるんですけど、7万字のカート・コバーンに関する評伝を書いたので、それもぜひ読んでほしいです。結構今はTシャツが独り歩きしちゃってるじゃないですか。ニルヴァーナは聴いたことはないけど、Tシャツは好きっていう。僕の場合はニルヴァーナが好きで、Tシャツを買い始めたので、もしニルヴァーナの曲を聴いたことがない人はこれをきっかけに聴いたり、過去のライブの映像を見たりしてほしいなっていう気持ちを込めて書きました。だからこそ、Tシャツだけではなく、少しでもニルヴァーナの音楽に興味を持ってもらえればいいなと思います。

PHOTOS:MASASHI URA

「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」

■「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」
著者:門畑明男
定価:6050円
仕様:B4変形判(240mm×240mm) / 144ページ
発行:リットーミュージック
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3124317109/

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なぜニルヴァーナのビンテージTシャツは人気なのか? コレクター対談から探る

ロックバンド、ニルヴァーナ(NIRVANA)の超希少なビンテージTシャツコレクション200枚を掲載した「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」(リットーミュージック)が12月20日に発売された。

近年、世界的な盛り上がりを見せているビンテージTシャツでも特に人気のニルヴァーナのTシャツ。同書では、1990年代のTシャツの中でも、特に希少な200枚以上を掲載。その多くはニルヴァーナTシャツの世界的コレクターの門田健が所有するものだという。加えて、本書をプロデュースした「ベルベルジン」「フェイクα」のスタッフで、ニルヴァーナ・マニアの門畑明男による7万字に及ぶカート・コバーン評伝も掲載されている。

今回、書籍「HOW LOWNG?」の見どころとニルヴァーナTシャツの魅力について門畑と門田の2人に聞いた。

「HOW LOWNG?」の構成

WWD:「HOW LOWNG?」は門畑さんにとっては、2冊目のニルヴァーナTシャツ本ですが、出版の経緯は?

門畑明男(以下、門畑):もともと2018年に1冊目(「NIRVANA T-SHIRT BOOK HELLOH?」)を出版した時点で、ある程度自分の持っているコレクションは出し切ったので、2冊目は考えていませんでした。でも、ニルヴァーナTシャツを200枚以上持ってるというコレクターの門田さんと知り合って、門田さんのコレクションをお借りできれば2冊目もできるんじゃないかなと思い始めていた時に、1冊目の編集を担当した米田(圭一郎)さんから「カート(・コバーン)の本を出しませんか」と電話があって。ちょうどいいタイミングだなと思い、「カートの本ではないですが、ニルヴァーナのTシャツ本をもう1冊作りませんか」と提案して、それで2冊目を出すことになりました。

WWD:構成は前回と今回でどう変えたんですか?

門畑:今回掲載しているTシャツに関しては、9割ほどは門田さんのコレクションで、前回は基本「メード・イン・USA」が多かったんですけど、今回は「メード・イン・ヨーロッパ」の物が多いのと、90年代のブートも多く掲載しています。

門田健(以下、門田):1冊目は公式のアイテムや古着として価値の高い「メード・イン・USA」のTシャツが大半を占めていましたが、今回はヨーロッパの公式アイテムだったり、本当に手に入らない貴重なブートだったり、世界中の珍しいものを集めました。コレクターでもなかなか見たことがないTシャツも掲載しているので、本気のコレクターには今回の方が楽しめると思います。

WWD:やはりブートも人気なんですね。

門畑:そこはファンでも結構意見はわかれると思いますね。オフィシャルしか認めない人もいれば、ブートの方が好きという人もいる。オフィシャルはオフィシャルでデザインもしっかりしているんですけど、ブートの方が自由な発想で作っているので、デザイン的に遊び心もあって、面白いデザインも多くて、好きな人は多いですね。でも、そういった物って、基本的に店に出回らなくて、コレクター同士で取り引きされているので、なかなか見つけられない。今回の本は普段は表に出ないような貴重なTシャツが掲載されています。

門田:90年代は海外アーティストのライブ会場の外でよくTシャツを販売していたんです。「パーキングロット」、「駐車場Tシャツ」なんて言われてますが、日本でも海外の大物アーティストのライブに行くと、大抵売ってましたよね。個人が勝手にツアーの日程などを入れたものとか。

このラストアルバム「イン・ユーテロ」のジャケットデザインを大胆にアレンジしたTシャツは、94年の2月のイタリア公演の時に売られたもので。総柄で、アートワークも手描きで相当好きな人がデザインしたんだなって感じです。僕は2000年からニルヴァーナTシャツを集めてきて、これは他では見たことがないです。値段もつけられないくらい貴重な1枚ですね。

ニルヴァーナのTシャツの魅力

WWD:近年、ビンテージTシャツの値段がどんどん上がっています。その中でもニルヴァーナのTシャツは特に人気です。

門畑:もともと3000円、5000円だったものが、2010年前半ごろに7000〜8000円になって。10年代半ばにはそれが2万円くらいになって、17年には平均4万円ぐらいになっていきました。今だと平均10万円ぐらいじゃないですか。もちろん何百万円するものも、もっと安いものもありますけど。

WWD:ニルヴァーナTシャツの魅力は?

門田:僕はやっぱりその種類の多さだと思います。他のバンドと比べると、圧倒的に多い。だからまだ持っていないTシャツもあって、探す楽しさもあります。あとは、やっぱりカートの生き様もあって彼の死後も人気は衰えない。だからこそ、ニルヴァーナTシャツを着たいと思う人も多いんだと思います。

門畑:僕が初めて買った時は、ただニルヴァーナが好きで買って、気が付いたら130枚も持っている。コンプリートするのが他のバンドに比べて難しいっていうのも魅力だと思うんですけど、やっぱりニルヴァーナの音楽やカートがかっこいいからそこに惹かれるんだと思います。

WWD:2人はどのTシャツがお気に入りですか?

門田:僕はこういうヨーロッパのブートに多いタイダイ柄のものが好きです。最初に無地のTシャツをタイダイに染めて、その上にプリントするので、ニルヴァーナだけではなく、他のバンドでも同じ柄が存在するんですよ。でも、このタイダイ柄のニルヴァーナTシャツって作られた数が少なくて、なかなか見つからないんです。

門畑:僕はすごく価値があるわけではないですが、個人的にこのカートがギターを弾いているTシャツです。この写真がすごく好きで。カラーも黒、白、赤。これは20代前半の時に高円寺の古着屋で買ったんですけど、当時はよく着ていました。今回の本では、前回とTシャツはあまりかぶらないようにしてるんですけど、これだけは今回も最後の締めとして掲載しました。それくらいやっぱり好きですね。

WWD:Tシャツのサイズは基本XLかLですよね。

門田:90年代の海外のバンドTシャツはやっぱりサイズが大きいのが主流で、ほとんどLより上ですね。逆に80年代とかそれより前になると、ビンテージの価値は高いんですけど、サイズは小さかったりします。

門畑:昔はプリントする版が一緒で、おそらくLかXLに合わせて版を作っていたと思うので、SとかMサイズだとプリントが入りきらなかったというのもあるんだと思いますね。

WWD:2人はまだ探しているアイテムはありますか?

門畑:もともと僕は探して買ったというのはほとんどなくて。130枚持っているんですけど、どれも古着屋でたまたま見つけて買ったという感じで、個人的に探して買ってはいないです。昔はそこまで競争率も高くなかったので、それができていたんですが、今だと難しいですね。

門田:僕は探しているものはありますね。詳しく言ってしまうと僕が買えなくなってしまうので、言えないですが(笑)。

WWD:門田さんはどんなTシャツがあるのか、全部把握しているんですか?

門田:やっぱり20年以上見ているので、だんだん分かってきましたね。

WWD:それこそ今ニルヴァーナのビンテージTシャツを探すとなると、どこで探すんですか? タイやカンボジアなどは注目されてますけど?

門田:タイにはまだいっぱいあると思います。パキスタンからタイにいっぱい流れてるので。でも、今だともう素人でもオンラインで売れてしまう時代なので、日本人がかなり買いに行っていて、なかなか一般の人がいいビンテージTシャツを探すのは難しいですね。僕の場合は長くお付き合いして信頼関係を築いてきたヨーロッパや南米、アフリカの友人からの紹介で、売ってもらう方が多いです。

WWD:最後に今回の本のおすすめポイントは?

門畑:ニルヴァーナのTシャツを集めている人も、そうじゃない人も楽しめるようなTシャツのラインアップになっていますし、ニルヴァーナ好きな人なら楽しめると思います。

あと、個人的には一応Tシャツの本ではあるんですけど、7万字のカート・コバーンに関する評伝を書いたので、それもぜひ読んでほしいです。結構今はTシャツが独り歩きしちゃってるじゃないですか。ニルヴァーナは聴いたことはないけど、Tシャツは好きっていう。僕の場合はニルヴァーナが好きで、Tシャツを買い始めたので、もしニルヴァーナの曲を聴いたことがない人はこれをきっかけに聴いたり、過去のライブの映像を見たりしてほしいなっていう気持ちを込めて書きました。だからこそ、Tシャツだけではなく、少しでもニルヴァーナの音楽に興味を持ってもらえればいいなと思います。

PHOTOS:MASASHI URA

「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」

■「NIRVANA T-SHIRT BOOK HOW LOWNG?」
著者:門畑明男
定価:6050円
仕様:B4変形判(240mm×240mm) / 144ページ
発行:リットーミュージック
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3124317109/

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「アフタヌーンティー・リビング」דキャッツイシュー”の第11弾 テーマはネコたちのオペラ鑑賞

「アフタヌーンティー・リビング(AFTERNOON TEA LIVING)」は2月5日、ネコ好きクリエイターによるプロジェクト“キャッツイシュー(Cat’s ISSUE)”とのコラボアイテム第11弾を発売する。同コラボアイテムは、「アフタヌーンティー・リビング」の店舗および、公式オンラインストアで扱う。

キュートなネコが日常を彩るコラボアイテム

第11弾となる今回は、オペラ鑑賞をしたネコたちが不思議な「愛の力」を宿し、愛の告白をお手伝いするというストーリーをイメージした“ネコたちのオペラ鑑賞~愛の妙薬~”がテーマ。ハートをモチーフにしたマグ、プレートなどのテーブルウエアに加えて、気品あふれるネコをあしらったタオルやハンカチ、ミニミラーなど、日常使いしやすい小物や雑貨をメーンにアイテムをラインアップする。

また、同コラボアイテムの収益の一部は、“キャッツイシュー”を通じて、動物愛護活動の費用に充てられる。

ラインアップ一覧

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」全セッションのアーカイブ動画期間限定公開

「WWDJAPAN」は2025年12月13日に、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」を東京ポートシティ竹芝 ポートホールで開催した。本サミットはグローバルで最先端をキーワード2020年にスタートし、今年で5回目となる。ここでは全セッションの動画を期間限定(2025年1月31日から3月31日)で公開する。サステナビリティ×ファッションをさまざまな立場からリードする登壇者たちからは次々とキーワードが飛び出した。

ゴールドウイン渡辺社長へ19歳の活動家から質問
「環境問題にどれくらい本気ですか?」

・渡辺貴生/ゴールドウイン代表取締役社長
・福代美乃里/学生団体「やさしいせいふく」代表

ゴールドウインが支持集めている理由のひとつが人の心を捉える「デザイン」の力だ。その対象は、製品だけではなく地域創生など「社会」へと広がっている。イノベーションの力を借りてデザインの領域を広げているゴールドウインのデザインに対する考え方、その背景にあるサステナビリティの方針を紐解く。聞き手は高校 3 年生の活動家、福代美乃里。 「ファッションが好きだから、真実を知りたい」と言う彼女から飛び出す質問とは?


循環型、再生型への転換に向けた
日本の繊維産地の可能性をさぐる

・福田稔/A.T. カーニー シニアパートナー
・井上彩花/スズサン営業、各種プロジェクト担
・篠原由起/篠原テキスタイル代表取締役
・舟山瑛美/「フェティコ」デザイナー
・宮浦晋哉/糸編 代表取締役/キュレーター

日本の繊維産地の技と製品は海外から高い評価を受けながら、同時に後継者不足など深刻な課題を抱えて久しい。その繊維産地に新たなリーダーシップが誕生し始めている。このセッションでは産地に関わるリーダーやデザイナーが可能性と課題をディスカッションすることでその未来を照らす。目指すは一企業、一産地の枠を超えたつながりとそこから生み出すムーブメント。「循環型、再生型への転換」を理想像で終わらせず、実現するために今やるべきこととは?


Shift Cサイトおよびサステナブル経営のガイドツール
「グッドメジャーズ」

・山浦誉史/Shift Cブランド営業担当
・浦田庸子/Shift C編集長

UPDATERはこのほど、世界最大級のエシカル評価機関である豪グッドオンユー(Good On You)が開発した「グッドメジャーズ(Good Measures)」を、国内ファッションブランド向けに提供を開始した。これは世界で224ブランドが導入するサステナブル経営のためのガイドツール。評価はウェブサイト「シフトシー(Shift C)」内で掲載し、参加企業は専用サイトで自社のパフォーマンスを確認し、各項目に対応することで透明性の向上などが図れる。本セッションでは、その仕組みや参加企業のメリットについて紹介した。

また会場ではトークセッション以外にサステナビリティを体感する様々なコンテンツが用意された。豊田通商は、のサステナビリティ関連事業から代表プロジェクトを紹介。「プチバトー」は、製品の買い取り・回収プロジェクト「#プチバトン」の紹介や、「エスモード・東京校」と取り組んだアップサイクル企画を展示。「suzusan」は、We are bridge -をテーマに、継続と循環のある豊かな社会の創造を目指すスズサンの取り組みを紹介した。また「ネスプレッソ」のコーナーではセッションの合間に至福の一杯がふるまわれた。


バレンシアガのサステナビリティ戦略
世界基準の革新とは

・アニカ・モーア・ストーファルト/バレンシアガ グローバル・サステナビリティ・ディレクター
・ジェラルディン・ヴァレジョ/ケリング サステナビリティ プログラム ディレクター

「バレンシアガ」の担当者が日本では初めて、同ブランドのサステナビリティ戦略についてケリングのグローバル・サステナビリティ・ディレクターとともに語る。いわずとしれたサステナビリティ先進企業である両社が描く未来、乗り越えてきた課題、注目している革新素材や技術、そしてデムナ「バレンシアガ」クリエイティブ・ディレクター率いるデザインチームとの対話とは?など、ここでしか聞けない話を公開インタビュー形式で深堀りする。


「プチバトー」のサステナビリティの
ポリシーとモノづくりの背景

・ジャン=マルク・ギュメ/プチバトーCOO

フランスからジャン=マルク・ギュメ プチバトーCOOがオンラインで登壇し、サステナビリティのポリシーやモノづくりの背景を語った。さらに、欧州規制に対応するエコデザイン商品の具体的な方法などについて来場者にメッセージを送った。


ディーゼルのグレン・マーティンスと語る
時代を変える熱狂の生み出し

・グレン・マーティンス/「ディーゼル」クリエイティブ・ディレクター
・kemio /クリエイター、モデル

今、世界の若者たちが熱狂するブランド「ディーゼル」。9月にミラノで発表した2025年春夏コレクションでは、ランウエイに14トンもの廃棄デニムを敷き詰める圧巻の没入空間の中で、サステナビリティを追求したコレクションを披露しました。本セッションでは、現在「ディーゼル」を率いるグレン・マーティンス=クリエイティブ・ディレクターがゲストに登場。Z世代から絶大な支持を得るファッションアイコンkemioと一緒に、ファッションの未来について語ります。

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」全セッションのアーカイブ動画期間限定公開

「WWDJAPAN」は2025年12月13日に、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」を東京ポートシティ竹芝 ポートホールで開催した。本サミットはグローバルで最先端をキーワード2020年にスタートし、今年で5回目となる。ここでは全セッションの動画を期間限定(2025年1月31日から3月31日)で公開する。サステナビリティ×ファッションをさまざまな立場からリードする登壇者たちからは次々とキーワードが飛び出した。

ゴールドウイン渡辺社長へ19歳の活動家から質問
「環境問題にどれくらい本気ですか?」

・渡辺貴生/ゴールドウイン代表取締役社長
・福代美乃里/学生団体「やさしいせいふく」代表

ゴールドウインが支持集めている理由のひとつが人の心を捉える「デザイン」の力だ。その対象は、製品だけではなく地域創生など「社会」へと広がっている。イノベーションの力を借りてデザインの領域を広げているゴールドウインのデザインに対する考え方、その背景にあるサステナビリティの方針を紐解く。聞き手は高校 3 年生の活動家、福代美乃里。 「ファッションが好きだから、真実を知りたい」と言う彼女から飛び出す質問とは?


循環型、再生型への転換に向けた
日本の繊維産地の可能性をさぐる

・福田稔/A.T. カーニー シニアパートナー
・井上彩花/スズサン営業、各種プロジェクト担
・篠原由起/篠原テキスタイル代表取締役
・舟山瑛美/「フェティコ」デザイナー
・宮浦晋哉/糸編 代表取締役/キュレーター

日本の繊維産地の技と製品は海外から高い評価を受けながら、同時に後継者不足など深刻な課題を抱えて久しい。その繊維産地に新たなリーダーシップが誕生し始めている。このセッションでは産地に関わるリーダーやデザイナーが可能性と課題をディスカッションすることでその未来を照らす。目指すは一企業、一産地の枠を超えたつながりとそこから生み出すムーブメント。「循環型、再生型への転換」を理想像で終わらせず、実現するために今やるべきこととは?


Shift Cサイトおよびサステナブル経営のガイドツール
「グッドメジャーズ」

・山浦誉史/Shift Cブランド営業担当
・浦田庸子/Shift C編集長

UPDATERはこのほど、世界最大級のエシカル評価機関である豪グッドオンユー(Good On You)が開発した「グッドメジャーズ(Good Measures)」を、国内ファッションブランド向けに提供を開始した。これは世界で224ブランドが導入するサステナブル経営のためのガイドツール。評価はウェブサイト「シフトシー(Shift C)」内で掲載し、参加企業は専用サイトで自社のパフォーマンスを確認し、各項目に対応することで透明性の向上などが図れる。本セッションでは、その仕組みや参加企業のメリットについて紹介した。

また会場ではトークセッション以外にサステナビリティを体感する様々なコンテンツが用意された。豊田通商は、のサステナビリティ関連事業から代表プロジェクトを紹介。「プチバトー」は、製品の買い取り・回収プロジェクト「#プチバトン」の紹介や、「エスモード・東京校」と取り組んだアップサイクル企画を展示。「suzusan」は、We are bridge -をテーマに、継続と循環のある豊かな社会の創造を目指すスズサンの取り組みを紹介した。また「ネスプレッソ」のコーナーではセッションの合間に至福の一杯がふるまわれた。


バレンシアガのサステナビリティ戦略
世界基準の革新とは

・アニカ・モーア・ストーファルト/バレンシアガ グローバル・サステナビリティ・ディレクター
・ジェラルディン・ヴァレジョ/ケリング サステナビリティ プログラム ディレクター

「バレンシアガ」の担当者が日本では初めて、同ブランドのサステナビリティ戦略についてケリングのグローバル・サステナビリティ・ディレクターとともに語る。いわずとしれたサステナビリティ先進企業である両社が描く未来、乗り越えてきた課題、注目している革新素材や技術、そしてデムナ「バレンシアガ」クリエイティブ・ディレクター率いるデザインチームとの対話とは?など、ここでしか聞けない話を公開インタビュー形式で深堀りする。


「プチバトー」のサステナビリティの
ポリシーとモノづくりの背景

・ジャン=マルク・ギュメ/プチバトーCOO

フランスからジャン=マルク・ギュメ プチバトーCOOがオンラインで登壇し、サステナビリティのポリシーやモノづくりの背景を語った。さらに、欧州規制に対応するエコデザイン商品の具体的な方法などについて来場者にメッセージを送った。


ディーゼルのグレン・マーティンスと語る
時代を変える熱狂の生み出し

・グレン・マーティンス/「ディーゼル」クリエイティブ・ディレクター
・kemio /クリエイター、モデル

今、世界の若者たちが熱狂するブランド「ディーゼル」。9月にミラノで発表した2025年春夏コレクションでは、ランウエイに14トンもの廃棄デニムを敷き詰める圧巻の没入空間の中で、サステナビリティを追求したコレクションを披露しました。本セッションでは、現在「ディーゼル」を率いるグレン・マーティンス=クリエイティブ・ディレクターがゲストに登場。Z世代から絶大な支持を得るファッションアイコンkemioと一緒に、ファッションの未来について語ります。

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「ビューティフルピープル」×「リプロダクションオブファウンド」コラボシューズ第3弾 

「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は2月22日、世界各国の軍用トレーニングシューズを現代的にアップデートする「リプロダクションオブファウンド(REPRODUCTION OF FOUND)」とのコラボレーションスニーカー第3弾として“ジャーマン ミリタリー トレーナー イン ヌバック”(全2色、各4万2900円)を発売する。1日から公式オンラインストアで先行予約を受け付ける。

カラーのラインアップはオフホワイトとブラックの全2色。サイズは35(22.5〜23cm)から45(28.5〜29cm)で展開する。

ミリタリー×ドレッシー

デザインのベースは、不要な装飾を取り払い、耐久性を担保する生地切り替えのみという無駄のないシンプルなデザインが特徴のジャーマンミリタリートレーナー。生地の切り替えをステッチワークで表現し、さらに削ぎ落としたデザインにすることで、ミリタリーでもありドレスでもある、しかしそのどちらとも言えない中庸なデザインに仕上げた。シューレースを外しスリッポンとしても着用できる。

こだわり抜いたディテールと素材

生産工場には、西ドイツ軍で使用されていたトレーニングシューズと同じスロバキアの工場を使用。当時と同じ背景で、ハンドメードで作ることで、リプロダクトにはない独特な空気感をまとわせた。

アウトソールには、一般的なジャーマントレーナーと異なる薄いソールを採用。シューズのコバ(靴底の側面)を内側に入れることで、まるでオペラシューズのような中性的かつ品格のある装いを生み出した。

アッパー素材には、キメが細かく均一な目面が特徴のスペイン産のヌバックレザーを、インソールには、耐久性と柔らかな履き心地をかなえるイタリア産ピッグレザーを使用。カジュアルなスニーカーに上質な素材を掛け合わせることで、中庸な佇まいを演出した。

現代的にアップデートした機能性

内側に備えたエラスティックゴムが、優れたホールド感で歩行をサポートする。アウトソールにはグリップ力のあるウェーブ形状ソールを、ミッドソールには軽量で柔軟性と弾力性に優れたEVA素材を、インソールにはピッグレザーを使用することで柔らかなクッション性を実現した。

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「ファミリア」と「ホテル椿山荘東京」が初のコラボ 庭園内を再現したデニムバッグ

「ホテル椿山荘東京」は2月21日、「ファミリア(FAMILIAR)」とコラボレーションした限定デザインのデニムバッグを発売する。価格は2万3000円で、同施設の館内ショップおよび、公式オンラインストアで扱う。またオンラインでは、1月31日15時から予約を受け付けている。

同コラボは、子ども服ブランドの「ファミリア」と、お食い初めや七五三など子どものお祝い利用も多い「ホテル椿山荘東京」が、子どもたちにホテルという日常とは違う場所で自然に触れながら、新たな体験を提供したいという想いから実現に至った。

絶景の庭園を職人技で表現したデニムバッグ

第1弾となる今回は、「ファミリア」で人気のデニムバッグに、ホテルオリジナルのデザインで用意。今年で移築から100年を迎える国の登録有形文化財“三重塔”や、庭園内に咲き誇る約2300本の椿、東京の中心で絶景を体験できる“東京雲海”など、同ホテルを象徴する庭園の特徴をあしらうほか、ホテルスタッフの制服を着た「ファミリア」のクマちゃんも配する。これらのモチーフは、職人がアップリケの抜き型を全パーツ手作業で制作、刺しゅうすることで、温かみのある雰囲気に仕上げた。

また、デニムバッグ下部の皮革部分と裏地のチェック柄は、ホテルのブランドカラーで、豊かな自然を彷ふつとさせるグリーンを採用した。

特設ページ

施設詳細

◼️ホテル椿山荘東京

住所:東京都文京区関口2-10-8

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「ファミリア」と「ホテル椿山荘東京」が初のコラボ 庭園内を再現したデニムバッグ

「ホテル椿山荘東京」は2月21日、「ファミリア(FAMILIAR)」とコラボレーションした限定デザインのデニムバッグを発売する。価格は2万3000円で、同施設の館内ショップおよび、公式オンラインストアで扱う。またオンラインでは、1月31日15時から予約を受け付けている。

同コラボは、子ども服ブランドの「ファミリア」と、お食い初めや七五三など子どものお祝い利用も多い「ホテル椿山荘東京」が、子どもたちにホテルという日常とは違う場所で自然に触れながら、新たな体験を提供したいという想いから実現に至った。

絶景の庭園を職人技で表現したデニムバッグ

第1弾となる今回は、「ファミリア」で人気のデニムバッグに、ホテルオリジナルのデザインで用意。今年で移築から100年を迎える国の登録有形文化財“三重塔”や、庭園内に咲き誇る約2300本の椿、東京の中心で絶景を体験できる“東京雲海”など、同ホテルを象徴する庭園の特徴をあしらうほか、ホテルスタッフの制服を着た「ファミリア」のクマちゃんも配する。これらのモチーフは、職人がアップリケの抜き型を全パーツ手作業で制作、刺しゅうすることで、温かみのある雰囲気に仕上げた。

また、デニムバッグ下部の皮革部分と裏地のチェック柄は、ホテルのブランドカラーで、豊かな自然を彷ふつとさせるグリーンを採用した。

特設ページ

施設詳細

◼️ホテル椿山荘東京

住所:東京都文京区関口2-10-8

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「ディオール」メンズのキム・ジョーンズ退任 「フェンディ」に続き、7年働いたメゾンを去る

キム・ジョーンズ(Kim Jones)が7年間務めた「ディオール(DIOR)」のメンズ・アーティスティック・ディレクターの職を辞することが明らかになった。「ディオール」はキムに対して、「メンズコレクションの国際的な拡大・発展に貢献し、クラシカルでありながらコンテンポラリーなコレクションを生み出しながら、旬のアーティストとコラボすることでメゾンの影響力を高めた」と最大限の敬意を表した。キムは、フランス政府による最高位の勲章レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章したばかりだ。

キムの退任により、すで広がっている「ロエベ(LOEWE)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が「ディオール」に移籍するのでは?というウワサがさらに拡大しそうだ。

キムは、「『ディオール』という、絶対的な美を根源とするブランドで働けたことを光栄に思っている。デザインチームとクチュリエたちは、私を素晴らしい旅路へと誘ってくれた。彼らは私のクリエイションを実現してくれた功労者だ。協業できたアーティスト、そして、常に応援してくれたベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)とデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=クリスチャン ディオール クチュール会長兼CEOにも感謝したい」とのコメントを発表した。これに対してデルフィーヌ会長兼CEOは、「キムと彼のチーム、そしてアトリエの偉大なる仕事に心から感謝したい。メゾンのヘリテージを何度も再解釈しながら、驚きに満ちたコラボレーションで自由な風を吹き込んでくれた」と返した。

キムは、3カ月前に「フェンディ(FENDI)」のウィメンズ&オートクチュール担当アーティスティック・ディレクターの職も辞している。

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「ディオール」メンズのキム・ジョーンズ退任 「フェンディ」に続き、7年働いたメゾンを去る

キム・ジョーンズ(Kim Jones)が7年間務めた「ディオール(DIOR)」のメンズ・アーティスティック・ディレクターの職を辞することが明らかになった。「ディオール」はキムに対して、「メンズコレクションの国際的な拡大・発展に貢献し、クラシカルでありながらコンテンポラリーなコレクションを生み出しながら、旬のアーティストとコラボすることでメゾンの影響力を高めた」と最大限の敬意を表した。キムは、フランス政府による最高位の勲章レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章したばかりだ。

キムの退任により、すで広がっている「ロエベ(LOEWE)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が「ディオール」に移籍するのでは?というウワサがさらに拡大しそうだ。

キムは、「『ディオール』という、絶対的な美を根源とするブランドで働けたことを光栄に思っている。デザインチームとクチュリエたちは、私を素晴らしい旅路へと誘ってくれた。彼らは私のクリエイションを実現してくれた功労者だ。協業できたアーティスト、そして、常に応援してくれたベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)とデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=クリスチャン ディオール クチュール会長兼CEOにも感謝したい」とのコメントを発表した。これに対してデルフィーヌ会長兼CEOは、「キムと彼のチーム、そしてアトリエの偉大なる仕事に心から感謝したい。メゾンのヘリテージを何度も再解釈しながら、驚きに満ちたコラボレーションで自由な風を吹き込んでくれた」と返した。

キムは、3カ月前に「フェンディ(FENDI)」のウィメンズ&オートクチュール担当アーティスティック・ディレクターの職も辞している。

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「ボス」のアンダーウエアキャンペーンにデビッド・ベッカムが登場 際立つ肉体美を披露

「ボス(BOSS)」は2月1日、メンズのアンダーウエアアイテムで構成した新作コレクション“ボス・ワン ボディーウエア(BOSS ONE Bodywear)”を発売する。同コレクションは、ブランドの直営店と公式オンラインストアのほか、ポップアップ、一部のホールセラーで扱う。キャンペーンには、元プロサッカー選手のデビッド・ベッカム(David Beckham)を起用した。

肉体美が際立つキャンペーン

同コレクションは、ブラックとホワイトを基調としたトランクスやブリーフ、タンクトップ、Tシャツなどメンズのアンダーウエアアイテムで構成する。コットンとエラスタンのブレンド素材で仕立てたアンダーウエアは、着心地の良さが特徴だ。

キャンペーンはファッションフォトグラファーデュオのマート・アラス&マーカス・ピゴット(Mert Alas&Marcus Piggott)が手掛けた。同コレクションのアンダーウエアを着用したデビッド・ベッカムがクラシックなスポーツカーから降りた後、ニューヨークの倉庫風アパートに帰宅する姿をイメージした。

同氏は、今回のキャンペーンについて「以前、アンダーウエアのモデルとしての活動は終えたと思っていた。しかし、『ボス』がこのコレクションへの熱意を語り、さらに友人であるマート & マーカスがキャンペーンを手掛けると知った時、断る理由が見つからなかった。“ボス・ワン”コレクションは美しく仕立てられており、このキャンペーンを通じて、長期的なパートナーシップを支援できることを誇りに思う」と語った。

また今回は、ブランド初の試みとして、“ボス・ワン ボディーウエア”の自動販売機をヨーロッパやアメリカの主要都市に設置し、コレクションの人気アイテムを手軽に購入できる取り組みを行う。さらに、世界100カ所以上でポップアップイベントを開催し、コレクションの全アイテムを販売する。

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「CFCL」が金沢21世紀美術館のスタッフユニホームを制作 開館20周年にあわせて

「シーエフシーエル(CFCL)」(以下、CFCL)は金沢21世紀美術館の開館20周年にあたり、受付・監視スタッフの新しいユニホームを制作した。2月1日からスタッフが着用する。高橋悠介「CFCL」代表兼クリエイティブディレクターも学生時代から同館に何度も訪れているという。

2004年にオープンした金沢21世紀美術館は「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」というコンセプトを掲げ、世界中の観光客や美術関係者から注目を集めている。「CFCL」が手掛けた同館の受付・監視スタッフの3代目となるユニホームは、現代美術作品の緊張感や建物の透明感が織りなす清々しさと街に溶け込むような親しみやすい開放感を体現している。水平ガラスをイメージした涼しげで柔らかい色彩のボーダーに加えて、同館のアイコンカラーであるオレンジを、建物を支える柱に見立てたストライプを背中に配した。空間に馴染みながらも、ユニホームとして遠くからでも一目でわかるような視認性の高い大胆なグラフィックに仕上げている。サイズ感やディテールについて実際に着用する現場スタッフと対話し、着心地や使いやすさの視点を反映するなど、実用性を追求したユニホームだ。

素材は、チェスターコートとサコッシュは再生ポリエステル100%、Tシャツはコットン・イン・コンバージョン75%と再生ポリエステル25%の交撚で、いずれも地球環境や基本的人権への責任が第三者機関より認証された素材を使用している。全てのアイテムは日本製だ。

アイテム詳細

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【2025年バレンタイン】「マーク ジェイコブス」の人気アイテムがキュートな特別カラーで登場

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、バレンタインシーズンに向け特別なギフトコレクションを展開している。

人気アイテムがバレンタインカラーに

柔らかくしなやかな手触りが特徴のレザーを採用した“ザ レザー トート バッグ”やブランドシグネチャーの“Jマーク”をあしらった“ザ スナップショット”、万能に使える“ザ ビューティー バッグ”シリーズから、バレンタインカラーのアイテムが続々登場。さらに、スモールレザーグッズや愛らしいハート型ジュエリー、チャーミングなボトルデザインが印象的なフレグランスなどもラインアップする。

一部アイテム

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【2025年バレンタイン】「マーク ジェイコブス」の人気アイテムがキュートな特別カラーで登場

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、バレンタインシーズンに向け特別なギフトコレクションを展開している。

人気アイテムがバレンタインカラーに

柔らかくしなやかな手触りが特徴のレザーを採用した“ザ レザー トート バッグ”やブランドシグネチャーの“Jマーク”をあしらった“ザ スナップショット”、万能に使える“ザ ビューティー バッグ”シリーズから、バレンタインカラーのアイテムが続々登場。さらに、スモールレザーグッズや愛らしいハート型ジュエリー、チャーミングなボトルデザインが印象的なフレグランスなどもラインアップする。

一部アイテム

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「マリメッコ」からアジア限定カラーのバッグ2種が発売 日常を彩る春らしい色調

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、アジア限定カラーの“ウニッコ(Unikko)”をあしらったバッグ“ランチバッグ(Lunchbag)”、“ヴァンッカ(Vankka)”を2月14日から順次発売する。

限定カラーの“ウニッコ”をあしらった2種

“ランチバッグ”(2万2000円)は、十分なマチ幅でランチボックスや小物などを入れやすいコンパクトなバッグ。今回は、アジア限定カラーとしてライトブルー、クリームイエロー、タンジェリンオレンジの3色が仲間入りする。

“ヴァンッカ”(1万3200円)は、大ぶりなサイズ感で折りたたんで持ち運ぶこともできる日常使いに便利なトートバッグ。こちらはサンドベージュとタンジェリンオレンジの配色で展開する。

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【スナップ】少女時代ユナやジェフ・サターらが来場 「ヴァレンティノ」2025年春夏オートクチュール・コレクション

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2025年春夏オートクチュール・コレクション“ヴェルティジニュー(VERITIGINEUX)”をフランス・パリのパリ旧証券取引所で発表した。

会場には、メゾンのアンバサダーを務める少女時代のユナ(Yoon Ah)や歌手のジェフ・サター(Jeff Satur)やエルトン・ジョン(Elton John)をはじめ、コールマン・ドミンゴ(Colman Domingo)、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)、エルザ・ホスク(Elsa Hosk)ら数々のセレブリティーが来場しコレクションを楽しんだ。

来場者スナップ

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【スナップ】少女時代ユナやジェフ・サターらが来場 「ヴァレンティノ」2025年春夏オートクチュール・コレクション

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2025年春夏オートクチュール・コレクション“ヴェルティジニュー(VERITIGINEUX)”をフランス・パリのパリ旧証券取引所で発表した。

会場には、メゾンのアンバサダーを務める少女時代のユナ(Yoon Ah)や歌手のジェフ・サター(Jeff Satur)やエルトン・ジョン(Elton John)をはじめ、コールマン・ドミンゴ(Colman Domingo)、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)、エルザ・ホスク(Elsa Hosk)ら数々のセレブリティーが来場しコレクションを楽しんだ。

来場者スナップ

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人気スタイリストの山本マナと「イエナ」によるデニムコレクション発売 デニムオールインなど

ファッションブランド「イエナ(IENA)」は、スタイリストの山本マナとコラボレーションしたデニムコレクションを2月13日に「イエナ」全店舗と公式オンラインで発売する。公式サイトでは1月30日から予約受付をスタートした。

今回のコラボでは、スカーフ付きのデニムオールインワン(4万1800円)、デニムハット(1万6500円)、ブラウス(1万4300円)の全3型を展開する。ビジュアルには俳優の西田尚美、モデルで俳優の太田莉菜、同じくモデルで俳優の中野有紗の3人を起用した。

スカーフ付きオールインワン

デニムオールインワンは「アッパーハイツ(upper hights)」との共作で、これ一着でスタイルが完成する。山本自身も「好き」と公言するアイテムで、ウエスト位置を少し上にすることで全体がすっきりとなるよう工夫するなど、シルエットとバランスにこだわりが詰まっている。サイズは36と38を展開する。

デニムハット

「スーツのセットアップのように」オールインワンと一緒に楽しんでもらえるようにと考えられたデニムハット。デザインは「キジマ タカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)」が協力し、ヘム部分はワイヤー入りの仕様に。デニム生地はオールインワンと同じく「アッパーハイツ」のものを使用した。

ブラウス

ブラウスはオールインワンとレイヤードできるように制作された一枚。形はロングTシャツのようにシンプルながら、布帛生地をしようしているためカジュアルすぎずキレイに着用いただけるように考えられている。一枚でも着やすい丈の長さと身幅の広さもこだわったポイント。サイズは36と38を展開する。

LOOK

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【スナップ】二階堂ふみやBLACKPINKジェニーらが来場 「シャネル」2025年春夏オートクチュール・コレクション

「シャネル(CHANEL)」は1月28日(パリ現地時間)、グラン パレで2025年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。巨大な2つのCでインフィニティのシンボルを描いたランウエイに登場したのは、朝から夜へという1日のサイクルを繊細なカラーパレットで表現した全55ルック。パステルカラーから鮮やかな色合いに、そしてミッドナイトブルーから黒へと変化する様は、女性の変化に富んだ1日とリンクしている。

会場にはメゾンのアンバサダーを務める二階堂ふみやBLACKPINKのジェニー(JENNIE)、リリー=ローズ・デップ(Lily-Rose Depp)をはじめ、デュア・リパ(Dua Lipa)やカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)ら豪華セレブリティが来場しショーを楽しんだ。

二階堂ふみ

2025年春夏プレタポルテ・コレクションから、エクリュとブラックのファンタジーツイードジャケットと同素材のスカートを選択。アクセサリー、バッグ、シューズでコーディネートを完成させた。

ジェニー

2025年春夏プレタポルテ・コレクションから、ライトブルーのコットントップスにフェザーをあしらったライトブルーのシルクモスリンのケープと、2024-25年メティエダール・コレクションからブラックのウールパンツをセレクト。手元には、18Kホワイトゴールドの“ココ クラッシュ”リングを重ね付けした。

デュア・リパ

2024-25年秋冬オートクチュール・コレクションのベルベットのリボンが印象的なプリーツのロングケープと、ブレード刺しゅうを施したブラックジャージーのボディースーツに、2025年春夏プレタポルテ・コレクションのブラックのシルクオーガンザスカートを合わせた登場した。

リリー=ローズ・デップ

2024-25年秋冬オートクチュール・コレクションから、フェザーをあしらったブラック、ホワイト、ピンクのツイードフィットジャケットと、カボションを全体に刺しゅうしたスカートをセレクト。ジュエリーは、18Kホワイトゴールドの“ココ クラッシュ”リングを着用した。

カイリー・ジェンナー

2024-25年メティエダール・コレクションからエクリュ、ブラック、ブルー、レッドのパール入りツイードジャケットと同色のスカートを着用した。

来場者スナップ

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【スナップ】「サカイ」人たちのいるところ ショー会場周辺も強力コラボ続々

「サカイ(SACAI)」は、2025-26年秋冬メンズ・コレクションと25年プレ・フォール・コレクションをパリで現地時間1月26日に発表した。ショー会場のパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)には、同ブランドが生み出してきた数々のコラボアイテムをまとったゲストが来場。最も着用率が高かったのは、「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」との協業による、ワークウエアをベースにしたアウターだ。阿部デザイナーと親交のあるファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズ・クリエイティブ・ディレクターは、今季のランウエイに登場した、バーンジャケットとダウンジャケットをドッキングした「カーハートWIP」とのコラボアイテムをまとって来場した。シューズにおいては、「ナイキ(NIKE)」とのコラボスニーカーに加え、仏シューズブランド「ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)」とのコラボレーションによる、ゴルフダービーとワーカーブーツも多く見られた。

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【スナップ】「サカイ」人たちのいるところ ショー会場周辺も強力コラボ続々

「サカイ(SACAI)」は、2025-26年秋冬メンズ・コレクションと25年プレ・フォール・コレクションをパリで現地時間1月26日に発表した。ショー会場のパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)には、同ブランドが生み出してきた数々のコラボアイテムをまとったゲストが来場。最も着用率が高かったのは、「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」との協業による、ワークウエアをベースにしたアウターだ。阿部デザイナーと親交のあるファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズ・クリエイティブ・ディレクターは、今季のランウエイに登場した、バーンジャケットとダウンジャケットをドッキングした「カーハートWIP」とのコラボアイテムをまとって来場した。シューズにおいては、「ナイキ(NIKE)」とのコラボスニーカーに加え、仏シューズブランド「ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)」とのコラボレーションによる、ゴルフダービーとワーカーブーツも多く見られた。

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「N.ハリウッド」と「チャンピオン」のコラボコレクション“ニューウィーブ”の第7弾が登場 2回に分けてデリバリー

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」は、「チャンピオン(CHAMPION)」とコラボレーションしたカプセルコレクション“ニューウィーブ(NEW WEAVE)”の第7弾を発表した。全9型のうち4型を2月7日から販売し、残りの5型は4月25日に発売予定だ。両ブランドの公式オンラインストアをはじめ、「N.ハリウッド」の直営店やミスター ハリウッド(MISTER HOLLYWOOD)の東京店と大阪店、チャンピオン ブランドハウス(CHAMPION BRANDHOUSE)の渋谷店と大阪店などで取り扱う。

2月7日のファーストデリバリーは、1980~1990年代の「チャンピオン」のアイテムをサンプリングし、“ニューウィーブ”の独自の立体裁断パターンで制作したスエット素材のフーディーとハーフジップシャツ、クルーネック、トラックパンツの4型を用意する。一方、4月25日に発売予定のセカンドデリバリーは、アスレチックウエアにフォーカスした天竺素材のロングスリーブTシャツとポロシャツ、ヘンリートップ、Tシャツ、トラックパンツの5型をラインアップ。どれもボクシーなシルエットにこだわり、共同開発したオリジナルの裏起毛素材を採用しているほか、「チャンピオン」のアイコニックな“Cロゴワッペン”とブランドのスクリプトロゴをあしらい、タグがサンプリング元の年代に使用されていた通称“青刺しゅうタグ”をベースとした専用デザインとなっている。

価格は、ファーストデリバリーのフーディーが3万3000円、ハーフジップシャツが2万9700円、クルーネックが2万7500円、トラックパンツが2万7500円。セカンドデリバリーのロングスリーブTシャツが1万9800円、ポロシャツが1万7600円、ヘンリートップが1万7600円、Tシャツが1万6500円、トラックパンツが1万8700円だ。

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「N.ハリウッド」と「チャンピオン」のコラボコレクション“ニューウィーブ”の第7弾が登場 2回に分けてデリバリー

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」は、「チャンピオン(CHAMPION)」とコラボレーションしたカプセルコレクション“ニューウィーブ(NEW WEAVE)”の第7弾を発表した。全9型のうち4型を2月7日から販売し、残りの5型は4月25日に発売予定だ。両ブランドの公式オンラインストアをはじめ、「N.ハリウッド」の直営店やミスター ハリウッド(MISTER HOLLYWOOD)の東京店と大阪店、チャンピオン ブランドハウス(CHAMPION BRANDHOUSE)の渋谷店と大阪店などで取り扱う。

2月7日のファーストデリバリーは、1980~1990年代の「チャンピオン」のアイテムをサンプリングし、“ニューウィーブ”の独自の立体裁断パターンで制作したスエット素材のフーディーとハーフジップシャツ、クルーネック、トラックパンツの4型を用意する。一方、4月25日に発売予定のセカンドデリバリーは、アスレチックウエアにフォーカスした天竺素材のロングスリーブTシャツとポロシャツ、ヘンリートップ、Tシャツ、トラックパンツの5型をラインアップ。どれもボクシーなシルエットにこだわり、共同開発したオリジナルの裏起毛素材を採用しているほか、「チャンピオン」のアイコニックな“Cロゴワッペン”とブランドのスクリプトロゴをあしらい、タグがサンプリング元の年代に使用されていた通称“青刺しゅうタグ”をベースとした専用デザインとなっている。

価格は、ファーストデリバリーのフーディーが3万3000円、ハーフジップシャツが2万9700円、クルーネックが2万7500円、トラックパンツが2万7500円。セカンドデリバリーのロングスリーブTシャツが1万9800円、ポロシャツが1万7600円、ヘンリートップが1万7600円、Tシャツが1万6500円、トラックパンツが1万8700円だ。

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ミケーレ初の「ヴァレンティノ」クチュール 「気が遠くなる」ドレスを「目もくらむ」手法で発表

アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が「ヴァレンティノ(VALENTINO)」で、自身初となるオートクチュール・コレクションを発表した。大方の予想通り、彼らしい古典的なドレスを連打したが、やはりミケーレはクリエイションに至るまでの文脈さえコレクションとランウエイショーで表現し、共感を誘うのが抜群に巧い。数年前には市場からやや飽きられ、結果「グッチ(GUCCI)」とは袂を別ったミケーレのオートクチュールは、時代が再び装飾主義の彼に寄り添おうとしている中、「ヴァレンティノ」という「グッチ」以上に親和性の高いブランドに出合ってさらなる成長を見せた結果、今シーズン最大の拍手喝采を浴びた。

コレクションのテーマは「vertigineux(ヴェルティジヌー)」、フランス語で「目もくらむような」という意味だ。その名の通りコレクションの大半は、コンパクトなトップスと対比するバッスルを内蔵した巨大なスカートさえ、余白を許さないほどに色や柄、意匠性の高い生地、フリルやラッフル、パフなどのディテール、そして装飾を加えて「目もくらむ」ほど絢爛豪華。だがミケーレは、「ヴェルティジヌー」に別の意味も込めたという。

それは、「気が遠くなるような」という意味。今回ミケーレはクリエイションに際して、それぞれのスタイルを端的に表現する言葉を綴り、リストにしている。例えばファーストルックなら、「1300時間の手仕事」「女性」「バスケット(編み)」「HC SS 92 M196(実際ファーストルックのオリジンは、1992年春夏のオートクチュール・コレクションにある)」「揺れ動く」「パントンの048番 レッドハート」「ボリューム」「コンメディア・デッラルテ(16世紀のイタリアで誕生した仮面を使用する即興演劇)」「グラフィズム」「パントンの341番 スカイ」「中世」「アンデスイワドリ」「エコ」「パントンの045番 セージ」「ドラマツルギー(人々がその場にふさわしい役割を演じることでコミュニケーションや社会は成立しているという考え方)」「ビトルビウス(古代ローマの建築家)」「ビスチェ」「ビゲツノザメ」「パントンの014番 ピーチピンク」「16世紀」「プレイフル」「ダイヤモンド」「1014」「スペース」「(創業デザイナーの)ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)」「シャツ」「中世の魅力」「ルーシュ(ギャザーの一種)」「176」「ドレス」「人気」「プラスチック」「パントンの317番 ピンク」「戦略」「ハーレークイン」「格子柄」「四角形」「ホースヘア」「チェッカーボード」「3つ星」「620D」「技術」「パントンの764番 赤」「クレープデシン」「1803w」「0403.1602.140」「1178」「黒」「繊細な装飾」「体」「色」「モザイク」「ベース」「袖」「メソポタミア」「シフォン」「ドレープ」「デザイン」「編み込み」「24235」「クリノリン」「モダニズム」「アンダースカート」「骨組み」「フランチェスコ・アンドレイニ(Francesco ANdreini. イタリアで16世紀に活躍した俳優)」「アイボリー」「マラ 30(ミシン糸の一種)」「1cm」「ポセドニア(植物の一属)」「スカート」「チュール」「アイロン」「変形・変更」「俳優」「1580」「パンサーカメレオン」といった具合。

それぞれのルックを説明する言葉は、リストにするとA4の紙1枚を超える。そしていずれのルックも最後のリストは、「エトセトラ」。つまり、このルックを語り尽くすには、上述の言葉だけではまだまだ足りないという思いを込めた。全48ルックを説明するリストは、ちょっとした教科書のような厚さだ。今シーズン、ミケーレはこのリストを「聖書のように携帯し続けた」と振り返る。

ショーが終わった後の会見でミケーレは、「オートクチュールとは、どれだけやっても終わることのない、尽きることのないクリエイション。それぞれのスタイルを表す言葉は、列挙してもキリがない。そして、表現しつくせないからこそ特別だし、だからこそクチュールには無限の可能性がある」と語った。

サイネージに流れる言葉の数々
ミケーレは洋服の「代弁者」

そんなクリエイションを発表したのは、背面に巨大なサイネージを置いた空間だった。サイネージの下部には上述した言葉が絶え間なく流れ続ける。ミケーレは、「いくら紡いだって、いくら列挙したって、リスト化した言葉は、高速道路の看板に描かれた文字のようなものかもしれない。高速道路ではスピードをあげるから、私は看板の文字が読みきれない。同じようにスピードアップした社会を生きる人々は、時には昔ながらのスローなペースで、それぞれのクチュールピースに込めていく私たちの思いの全てを読み取ってくれないだろう。でも、ドレスは自ら語ることができない。だったら私は、些細でも、我々がドレスに込めた思い、そのドレスの原型が生まれてから今日に至るまでの歴史、そして未来に継承するため盛り込んだ新しいテクニックなどをリスト化して、発信すべきでは?と考えた」という。ミケーレは言葉をリスト化することで、洋服の、クチュリエの、そして「ヴァレンティノ」というメゾンの、クチュールへの思いを代弁しようと試みた。

そんな「気が遠くなるような」ドレスが勢揃いするフィナーレは、サイネージが激しく明滅し、文字通り「目もくらむよう」だった。クチュールという文脈を、「ヴェルティジヌー」という言葉の“ダブル・ミーニング”で表現する。私たちは再び、一見すると変わり映えはしない、でも毎回、そこには深淵な思いを込め、コンセプチュアルな手法でさまざまを問いかけ続ける“ミケーレ劇場”を楽しむ機会を得たのだと思う。

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「ヴァレンティノ」2025年春夏オートクチュール・コレクション

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2025年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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【コーセー 小林一俊 社長】脱・自前でグローバル化加速 協業などで持続的な未来へ

PROFILE: 小林一俊/社長

小林一俊/社長
PROFILE: (こばやし・かずとし)1962年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、86年にコーセーに入社。91年に取締役マーティング副本部長兼宣伝部長、2004年から副社長を務める。07年から現職。就任直後に「守りの改革」と「攻めの改革」を実行し、V字回復を実現。現在、「Your Lifelong Beauty Partner」を掲げ、一人一人の生涯を彩る活動を推進している PHTO : SHUHEI SHINE

2026年に創業80周年を迎えるコーセーは、純粋持株会社体制への移行を表明した。グループのシナジーを極大化するとともにグローバルでの事業成長と基盤再構築を目指し、同社は“自前主義”脱却へと大きく舵を切る。

M&Aや提携でブランドポートフォリオをより強固に

WWD:昨年、中長期ビジョン「Vison for Lifelong Beauty Partner-Milestone2030」を発表した。

小林一俊社長(以下、小林):30年をマイルストーンとした大きな転換となる指針だ。当社と同じ思いを持つ企業やブランドと相互的な連携を図り、持続的な成長と企業価値向上を目指す「ビューティコンソーシアム構想」の実現を目的とする。これまで研究開発、生産、販促などあらゆる面において自社のリソースで完結することを信条としてきたが、今の時代それが強みになるとは限らない。そこでグローバル戦略の突破口として“脱・自前”に踏み切ることにした。他社と手を組み、当社にない知見を積極的に取り入れ、さらに地域に根付いたブランドを獲得するM&Aや提携によって当社のポートフォリオをより強固にしていくことを目指す。

WWD:タイ発のウェルネスブランド「パンピューリ(PANPURI)」を買収した。その狙いは?

小林:当社が注力するウェルネス領域との親和性も高く、最優先市場となるグローバルサウスを攻略するための一手である。オリエンタルな世界観と香りを打ち出す「パンピューリ」の製品は中国人観光客にも非常に人気があり、現在低調傾向にある中華圏からの需要も見込めるだろう。ありがたいことに百貨店や化粧品専門店からの問い合わせが殺到している。しかしまずはタイ国内でスパブランドである独自の世界観をじっくりと浸透させつつ、グローバルサウスでの展開に注力する。今後もグローバルサウスや欧米での当社のプレゼンスを高めるべく、さらなるM&Aや提携を進めていく。

WWD:30年には海外売り上げ比率を50%以上まで引き上げることを掲げる。

小林:そのためには現地起点のモノ作りやマーケティングも不可欠だ。これまでは日本で企画、開発、製造したメード・イン・ジャパンを強みとしてグローバル展開を推し進めていたため、なかなか海外に根付かせることが難しかった。今後は、モノ作りのローカライズや現地法人への権限移譲も進めていく。さらに、成分やエビデンス重視というグローバルでのトレンドに即応することでスピーディーな韓国コスメに太刀打ちしていくことも急務といえる。当社の厳格な品質基準のため自社製造では難しいものも多かったが、これも“脱・自前”を目指し、最先端の化粧品製造技術やトレンドを知り尽くす海外の大手ODM・OBMメーカーを積極的に活用すればより生産性を上げられるだろう。一方で、昨年7月には山梨県に「南アルプス工場」の建設を開始した。これに伴い、コーセー、生産子会社コーセーインダストリーズ、山梨県の3者で山梨県の豊かな水資源活用による持続可能な社会構築に向けた連携に基本合意した。日本の地産地消モデル工場として発展させていく。南アルプスから湧き出る清冽な水を活用した化粧品はこの土地でしか生み出せない。世界に誇れる唯一無二の価値を提供できるはずだ。

WWD:最近はブランド担当者の顔が生き生きしていると外部からも評判だ。

小林:ここ数年で取り組んでいる組織改革の成果が出てきた。ブランドごとに企画から販促、PRまで一気通貫して取り組める組織体制になったことで、各々が自律的に判断する姿勢が強まった。18年も社長職に就いているおかげで方針がぶれず社員に浸透するのも早くなっている。米MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手に広告出演いただいている「コスメデコルテ(DECORTE)」が表参道エリアをジャックした大型プロモーションは若手の男性社員が企画したもの。若手にも積極的に意見を出してもらい、ブランドの担当者として力をどんどん発揮してもらいたい。

WWD:利益創出にも力を入れる。そのための課題は?

小林:コロナ禍の攻めの戦略として、「コスメデコルテ」「雪肌精(SEKKISEI)」などで広告やプロモーションを積極的に投下した。一定の成果も残せたので、今後は事業の収益性、効率性改善のため、財務面を引き締め、「稼ぐ力」に磨きをかけ新たな市場攻略に振り向けていく。

WWD:25年以降はどんな可能性を見据えている?

小林:iPS細胞技術を活用したパーソナライズ美容製品の開発に向け、アイ・ピースとレジュの2社と技術提携し、医療機関を通じて提供するプロジェクトも始動した。これを機に美容医療分野や異業種からの引き合いも増えた。今後は大学研究機関やODMメーカーとの提携などもありうるだろう。“Your Lifelong Beauty Partner”のビジョンの下、多様なウェルビーイング製品や体験を提供する事業会社を傘下に置く“ホールディングスカンパニー”を目指していく。化粧品の枠を超えて一人一人の健康と美しさを彩る、そんな可能性に満ちた未来を描いている。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『朝の連ドラにコーセー』

NHKの朝の連続テレビ小説で創業者の奮闘ぶりなどを題材にしてもらう。日本の化粧文化や当社の歴史を日本国民に知ってもらうための良い機会になるだろう。キャスティングや配役も勝手に頭に描いており、ぜひとも実現させたい。

COMPANY DATA
コーセー

1946年に、小林孝三郎氏が化粧品の製造販売を行う小林合名会社を創業。48年小林コーセーを設立。60年代後半から香港、シンガポールなどアジア市場を皮切りに、北米、欧州にも積極的に進出。91年CIを導入し、コーセーに社名変更。企業メッセージとして「美しい知恵 人へ、地球へ。」を掲げ、あらゆる活動に組み込むと共に、一人一人の美しさを大切にするアダプタビリティの観点における価値提供を推進している。ブランドは「コスメデコルテ」「雪肌精」「アディクション(ADDICTION)」など


問い合わせ先
コーセー
03-3273-1511

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【オンワードHD 保元道宣社長】Z世代、グローバル市場、 新しい可能性を広げる

PROFILE: 保元道宣/社長

保元道宣/社長
PROFILE: (やすもと・みちのぶ)1965年9月13日熊本県生まれ。88年に東京大学法学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。2006年オンワード樫山(現オンワードホールディングス)に入社。常務執行役員、取締役などを経て、15年3月から現職

オンワードホールディングスは、昨年9月にカジュアルウエアのウィゴーを子会社化した。ウィゴーの売上高は283億円(2024年2月期)。これを保元道宣社長は「オンワードとの相乗効果で、中長期的に500億円に引き上げる」と話す。自信の裏付けは、業界をリードするOMO(オンラインとオフラインの融合)の知見だ。

ウィゴーとのシナジーを
最大限に生かす


WWD:ウィゴーの子会社化の狙いは?

保元道宣社長(以下、保元):オンワードの多様性を加速させるためだ。ウィゴーの顧客基盤は10代の中高生から20代前半で、オンワードにとっては手薄な世代だ。登録会員数(24年2月末時点)もオンワードの530万人に、ウィゴーの340万人が加わって約870万人に拡大する。社員も若く、SNS運用に優れており、学ぶべき点が多い。一方で自社ECの強みを生かしたOMOやサプライチェーン、財務に関しては当社に強みがある。補完し合うことで大きなシナジーが見込める。そして海外市場でも期待できる。

WWD:ウィゴーでアジア市場に進出する?

保元:ASEANをはじめアジアは若い人の人口構成が高く、ウィゴーの可能性を最大化できる市場だ。昨年10月に中国・上海で6日間のポップアップを開いた。推し活グッズとして人気の“痛バ(痛バッグ)”に絞ったイベントで、来店はネットでの予約のみに限定したが、約2万人の枠があっという間に埋まり、売上高も約1億円になった。若者文化に国境はなく、推し活の熱気はすさまじい。

WWD:常設店の出店予定は?

保元:将来的には考えられるが、従来のように常設店の数にこだわらなくてもよい。SNSやイベントでもお客さまとの関係はしっかり築けるからだ。中国、台湾、韓国、それにASEAN各国。国ごとに市場特性も異なるため、まずは出店にかかる投資をSNSやイベントに振り分ける。越境ECにも大きな可能性がある。

WWD:複数のブランドを集めたOMO業態「オンワード・クローゼットセレクト(OCS)」は、21年に出店を始めて現在は全国159店舗(24年11月末)に拡大した。

保元:手応えがある。岩手県の川徳のような地方百貨店から大丸東京店のような都心百貨店、あるいは郊外のショッピングセンター(SC)まで。百貨店向けブランドは百貨店でしか売れないという固定観念があったが、百貨店向けの「23区」がSCでも売れる。お客さまにとって選択肢が増えるだけでなく、クリック&トライ(C&T)によって店頭にない商品の取り寄せもうまく活用されている。一つの商業施設にブランドごとに複数の店舗を出していたときと比べて生産性が高い。生産性が上がれば賃金も上げられる。24年に販売職の10%の賃上げを実施したのに続き、25年はデザイナー、パタンナーなどの技術職の初任給を3.3万円引き上げるなど全社員の処遇改善を実行する。

WWD:OMO推進で見えてきたことは?

保元:お客さまの解像度が高まった。当社はEC売上高に占める自社ECの割合が9割ある。会員のお客さまの店舗とECでの消費行動がデータとして蓄積される。店頭では熟練のスタッフが何気ない会話からパーソナルな定性的データを得る。デジタルと人の力で適切な商品を適切なタイミングで提案すると、お客さまの満足度は上がり、年間の購買額が上昇する。今後は体験価値を高めたい。C&Tで何着もの服を取り寄せて、さらにスタッフがコーディネートアイテムを提案する。気持ちが高揚するような広くて贅沢な試着室を増やしたい。

WWD:新規出店の柱はOCSになるのか。

保元:SCは出店余地が大きく、積極的に出していく。一方でブランドの世界観を表現する旗艦店も必要だ。例えば「アンフィーロ」。24年3〜8月期の売上高は前年同期比1.9倍で年商100億円の大台も射程圏内に入ったが、販路は自社ECとOCS、ポップアップに限られる。さらなる飛躍のため近い将来に旗艦店の出店を計画している。オーダースーツの「カシヤマ」も出店要請が多い。コロナ禍を挟んで24年度に生産部門(中国・大連)と販売部門の両方が黒字化するので、25年度はさらにアクセルを踏む。

WWD:“長い夏”の対策も課題だ。24年6〜8月期で同期間としては17期ぶりに営業黒字を達成した。

保元:7月のセール以降も正価で売れる夏物衣料の充実が実を結んだ。今の課題は9〜11月期だ。従来であれば年間で最も稼ぐはずの9〜11月期に苦戦を強いられた。旧来の衣替えの概念自体が薄れ、店頭で夏物と秋冬物を並行して扱う必要が生まれた。地域ごとの気候も配慮して、店舗主導の品ぞろえに取り組む。素材から独自に作り込む当社にとって生産計画が重要なのは言うまでもないが、気候変化に柔軟な態勢も欠かせない。

WWD:新たなコーポレートメッセージを策定した。

保元:「世界に、愛を着せる。」。グループ会社を含めた20〜40代の若手・中堅社員が議論を重ねて策定した。私なりに解釈すれば、「愛を着せる」は愛着とも読める。当社が提供するのは、永く愛着を持っていただける商品だ。再来年で創業100年。お客さまともお取引先とも末永く愛をはぐくんでいきたい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『南極・北極を旅したい』

これまで出張やプライベートで世界のさまざまな場所を訪れており、空白地帯は案外少ない。先日、知人から南極と北極を旅した話を聞き、がぜん行ってみたいと思うようになった。スマホがつながらない極地に身を置くのもいいかもしれない。

COMPANY DATA
オンワードホールディングス

1927年に樫山純三氏が大阪で樫山商店を創業し、戦後に日本を代表するアパレル企業に発展。中核会社のオンワード樫山は「23区」「ICB」「五大陸」「J.プレス」「アンフィーロ」などを展開。グループ会社には法人ビジネスのオンワードコーポレートデザイン、バレエ用品のチャコット、ペット用品のクリエイティブヨーコなどがある。2024年2月期連結業績は売上高1896億円、純利益66億円


問い合わせ先
オンワードホールディングス
03-4512-1070

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【ワールド 鈴木信輝社長】アパレル企業の枠を超えた、総合ファッションサービスの実現へ

PROFILE: 鈴木信輝/社長

鈴木信輝/社長
PROFILE: (すずき・のぶてる)1974年8月23日生まれ。京都大学大学院法学研究科卒。アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)やローランドベルガー、ボストンコンサルティンググループなどを経て2012年ワールドに入社。15年から常務執行役員。18年から専務執行役員。20年6月から現職 PHOTO : TAMEKI OSHIRO

ワールドは2024年11月に繊維商社・三菱商事ファッション(MCF)の子会社化を発表し、世間をあっと言わせた。また傘下の投資会社を通じてライトオンの経営再建にも乗り出す。鈴木信輝社長はアパレル企業の枠を超えた「総合ファッションサービスグループ」の実現に着々と手を打つ。

川上から川下まで連携し、
さらなる持続的成長をめざす

WWD:MCFの子会社化の狙いは?

鈴木信輝社長(以下、鈴木):BtoB領域を拡大してきたが、ワールドのプラットフォーム事業をもう一段上のステージに上げるためだ。MCFは長くBtoB事業を本業として営んできたBtoB事業運営の知見があり、世界的なサプライチェーンを有し、モノ作りのクオリティーやコストの面で競争力がある。モノ作りのエキスパートが豊富にいる。当社のプラットフォーム事業の成長のドライバーになる。

WWD:川上への投資としては大型案件だ。

鈴木:アパレルでは川下が注目される時代が長く続いた。EC(ネット通販)も含めて消費者起点が何より重要とされた。だが、今は川上にウイングを広げることも求められる。円安や原料高に加えて、地政学上のリスク、サステナビリティの高まりなど、生産の重要性が年々増している。原料までさかのぼるトレーサビリティが求められるし、環境問題の高まりで再生素材も増やす必要がある。時代によって川下と川上の重要性は振り子のように動く。

WWD:ワールドは消費者を起点に小売りから生産までを一気通貫させる「スパークス構想」を1990年代から打ち出してきた。

鈴木:やるべきことの本質は変わらない。お客さまとの接点である売り場と工場をいかにロスなくつなぐか。付加価値の源泉はそこにある。当社には素材や染色など川上の工場を傘下に入れ、川下とつないできた実績がある。誤解のないように言うが、MCFを自社ブランドの生産機能に組み込みたいわけでなく、あくまで他のアパレル企業に向けたBtoBを強化する。昔と今との違いは、スパークス構想をファッション産業全体に広げようとしていることだ。

WWD:普通のアパレル企業とは異なる事業領域だ。

鈴木:当社は「ストラスブルゴ」のような高級セレクトショップから「シューラルー」のような低価格業態、リユース品の買取・販売の「ラグタグ」、高級ブランドバッグの定額レンタルの「ラクサス」(24年12月から持分法適用会社に移行)まで幅広い業能を持っている。一方で生産・販売・店舗開発・内装・システムなどBtoBのプラットフォーム事業も拡充している。ファッションに関する仕事なら何でもできる企業になる。それぞれの事業が緩やかに連帯することで、ファッション産業全体の発展に貢献する。

WWD:傘下の投資会社W&Dインベストメントデザイン(W&DiD)を通じ、ライトオンにTOB(株式公開買い付け)を実施した。

鈴木:これまでもさまざまな経緯で企業の再生に取り組んできた。同じW&DiD経由で、ストラスブルゴや子供服のKPも早々に黒字化させた。なぜ早く立て直せたかといえば、当社のBtoBのプラットフォーム事業が有効に働くからだ。ライトオンは従来に比べて大型案件であり、当社としても腰を据えて再建していく。こうした再生型投資に関しては相談が次々に舞い込む。活躍できる場面はますます多くなるだろう。

WWD:将来への種まきが続いている印象だ。

鈴木:かれこれ10年以上、たくさんの種をまいてきた。見切りをつけたものもあれば、形になったものもある。目指すべき姿のために種をまき、水をやり続けるのが現在のフェーズだ。25年は海外市場にも種をまく。「ラグタグ」でタイの大手企業サハグループと組んで合弁会社を設立し、バンコクに1号店を開く予定だ。24年春にバンコクでポップアップを開催し、ブランド品のリユース販売の潜在需要を感じた。サハグループとは17年に合弁会社ワールド サハ ファッションを設立し、「タケオキクチ」をタイや台湾に出店してきた実績がある。

WWD:屋台骨であるブランド事業では長い夏に対応したMDの再構築が課題だ。

鈴木:気候とお客さまの服選びが変わっているのに、従来の常識を押し付けたら売れないのは当たり前。成功例として「オペーク ドット クリップ」は柔軟なMDできちんと結果を残した。24年秋から私と各ブランドの担当者が大きな部屋に全商品サンプルとカレンダーを広げて、改めてお客さま起点で「この週の各地の気温は?」「どんな仮説でこの週にこの商品を売るのか?」と是々非々で議論することを始めている。商売の基本を改めて徹底するのみだ。

WWD:ブランド事業で成長を見込む業態は?

鈴木:ショッピングセンター向けでは「オペーク ドット クリップ」「グローブ」「インデックス」は堅調だ。百貨店向けでは規模は小さいが「ギャレスト」「オブリオ」が期待できる。ファインジュエリーの「ココシュニック」も新しいニーズをとらえることに成功し、よく売れている。気候対応もそうだが、MDの精度を高めれば、収益はまだまだ底上げできる。既存店の伸び代は大きい。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『より深く学びたい』

日々の仕事に追われていると、新しい分野をじっくり勉強する機会がどうしても減ってしまう。世界はこの10年で様変わりした。哲学、地政学、芸術、テクノロジーといった多様な分野の知識を学び直しながら、自分の視座をもっと磨き続けたい。

COMPANY DATA
ワールド

1959年、神戸で婦人ニットの卸売業として設立。93年、小売業に進出。「アンタイトル」「インディヴィ」「タケオキクチ」「シューラルー」「オペーク ドット クリップ」などのブランド事業のほか、プラットフォーム事業、デジタル事業の3セグメントを推進する。子会社として子供服のナルミヤ・インターナショナル、ブランド古着の買取・販売店「ラグタグ」を運営するティンパンアレイなどがある。2024年2月期(国際会計基準、決算期変更のため11カ月の変則決算)業績は、売上収益2023億円、純利益67億円


問い合わせ先
ワールド(代表)
078-302-3111

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【ジョイックスコーポレーション 塩川弘晃社長】「ポール・スミス」を磨き 次世代顧客を獲得する

PROFILE: 塩川弘晃/社長

塩川弘晃/社長
PROFILE: (しおかわ・ひろあき)1967年4月24日生まれ。大阪府出身。大阪大学卒業後、90年に伊藤忠商事入社。「ポール・スミス」「ランバン」「ザ・ダファー・オブ・セントジョージ」などに携わる。伊藤忠イタリー会社(ミラノ)社長、欧州総支配人補佐(ロンドン駐在)などを経て、2020年から現職 PHTO : KAZUO YOSHIDA

ジョイックスコーポレーションは、主力ブランド「ポール・スミス」を磨き上げる。リアル店舗とデジタルを活用し、新しい顧客との接点を作ることが最大のテーマだ。強みであるテーラリング、革小物をはじめとした雑貨の潜在需要はまだまだ大きいと塩川弘晃社長は考える。

革小物とジュエリー、
そして強みのテーラリング

WWD:「ポール・スミス」は2024年ホリデーシーズンのキャンペーンにSEVENTEENのJEONGHANを起用した。

塩川弘晃社長(以下、塩川):力を入れたキャンペーンだった。既存店はもちろん、ラフォーレ原宿と心斎橋パルコでは革小物やジュエリーなどギフトをテーマにしたポップアップを開催した。渋谷駅ハチ公口でのインパクトのある屋外広告、加えてSNSでの露出も積極的に仕掛けた。日本上陸から40年以上が過ぎ、お客さまも40〜50代が中心になっている。KOL(キー・オピニオン・リーダー)の起用によって20〜30代にリーチするのが目的だ。反響は大きく、手応えを感じている。今後もマーケティング投資に注力するつもりだ。

WWD:25年は何を仕掛けるのか。

塩川:2つの軸がある。1つはKOLの起用に代表される若い世代の取り込み。ここでは革小物やジュエリーを前面に押し出す。もう1つは大人の世代を中心に、改めてテーラリングを訴求する。テーラリングはポール・スミス氏が最も得意とするところ。ブランドの強みのカテゴリーを生かす正攻法だ。

WWD:新しい顧客をつかむ策はあるか。

塩川:デジタルの活用で接点を増やさなければいけない。若い世代ほど価値と価格のバランスに厳しい目を持つ。商品を探す際、まずECサイトで価格のフィルターをかけ、気に入ったものがあれば来店する。ブランドの感度と品質を守った上で、手を伸ばせば届くエントリー商品が必要だ。財布などの革小物であれば2万円以下、スーツであれば10万円以下。全体の価格を下げるのではなく、あくまで入り口を広げ「ポール・スミス」の商品を体験してもらいやすくすることで新しい顧客を獲得していく。

WWD:革小物が入り口になっている例が多いと聞く。

塩川:そう、革小物は重要だ。25年春から当社企画の商品も市場に投入することになった。これまで以上にマーケットインのMDを組めるだろう。百貨店の平場は当社にとって初の取り組み。情報の収集・分析をしっかり行い、平場とブティックとで相乗効果を出す。23年から当社に移管されたウィメンズとともにブランドの世界観を磨いていきたい。

塩川:長い夏への対応も課題だ。

鈴木:「ポール・スミス」に関しては5月から10月の6カ月間を夏と捉え、5〜7月と8〜10月の前半・後半に分けてMDを考える。カットソーや布帛シャツなどの軽衣料でメリハリを出し、鮮度を高める。また話題性のあるコラボレーションや雑貨類を充実させ、天候リスクに左右されないようにする。重衣料で成長した会社だけに意識の切り替えはなかなか難しいが、もうけの構造にメスを入れないと立ち行かなくなる。スーツ、ジャケット、コートは売るべき時期にしっかり売ればいい。もともと「ポール・スミス」は店頭でセールをしない。それだけに適時・適品の精緻なMDを追求しなければいけない。

WWD:「ポール・スミス」は独立した会員プログラムを23年に導入している。

塩川::リアル店舗と自社ECの顧客データを一元化し、活用する体制は整った。現在はカスタマープロファイル別に施策を実施し、その効果を検証している。1度購入していただいたお客さまを2度目の購入に促すコミュニケーションの仕組みを構築したり、また、お客さまにブランドへロイヤルティーを感じてもらえるようさまざまなCRM施策を仕掛ける。

WWD:それ以外のブランドは?

塩川:「ランバン オン ブルー」から昨年4月、ファミリー層を対象にした実験的なライン「エッセンシャル」をスタートした。ラフォーレ原宿のポップアップではインバウンド(訪日客)がけん引してよく売れた。引き続きECでテストを重ねていく。「ザ・ダファー・オブ・セントジョージ」でも23年に始めた「ザ・ダファー・アンド・ネフューズ」の調子がいい。高感度なセレクトショップに絞った展開だが、若い世代からの評価が高く、ブランド価値向上にもつながっている。

WWD:将来を担う人材は育っているか。

塩川:一昨年「ポール・スミス」のウィメンズ事業が当社に移管され、約20店舗の販売員や内勤スタッフが入社した。女性社員が一気に40人前後増えた。その中には当社の将来を担う幹部候補となる人材もいる。当社は紳士服出身のため、良くも悪くも男性的な企業体質があったが、女性社員が増えたことによる化学変化が起こりつつある。従来の常識にとらわれないアイデアが現場から上がってきている。彼女たちの力を最大限に生かせる環境を作るのが私の仕事だ。女性社員の活躍に大きな可能性を感じている。

実現の可能性はゼロじゃない私の夢

『ゴルフでシングルプレーヤーになる』

ゴルフではさいわい80台のスコアは出せるものの、何度挑戦しても80を切れない。今年は必ず70台でシングルプレーヤーの仲間入りをしたい。グリーン上では全身、当社の「サイコバニー」を着て、私自身が広告塔になる。だからスコアにはこだわる。

COMPANY DATA
ジョイックスコーポレーション

1971年設立。82年に英国ポール・スミス社と提携。その後、海外の複数のブランドとパートナーシップを結び、現在日本に170店舗以上を運営する。2024年3月期の売上高は304億円。伊藤忠商事のグループ会社の一つ


問い合わせ先
ジョイックスコーポレーション
03-5213-2500

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アジア発ブランドを扱う越境EC「60%」 ファッションアワード始動で「M A S U」や「サグクラブ」など60ブランドを選出

2018年に創業し、アジア発ブランドを集めた越境ECストア「60%」を運営するシックスティーパーセントは1月30日、ファッションアワード「アジアン ブランド60(ASIAN BRANDS 60)」の受賞ブランドを発表した。同アワードは今回が初開催で、アジアのファッションシーンをけん引する60ブランドを選出し、その活動と功績を世界へ発信する。

コミッティーメンバーはシックスティーパーセントの共同創業者である松岡那苗と同社の公式アドバイサー兼「アンブッシュ(AMBUSH)」の経営者を務めるVERBAL、アメリカを拠点とするレーベル「エイティーエイト・ライジング(88RISING)」の共同創業者ジェソン・マー(Jaeson Ma)ら6人。

受賞者の選出基準は「唯一無二であること(absolute)」「デザイン性のみでなく、商業的にも成功を収めていること(business impact)」「ブランドの誕生国で知名度が高いこと(local oriented)」の3点だ。日本からは後藤愼平デザイナーによる「M A S U」や小島鉄平・松葉屋社長が率いる「トラッドマンズ ボンサイ(TRADMAN’S BONSAI)」、アーティストのコインパーキングデリバリー(COIN PARKING DELIVERY)、テキスタイルギャラリーの「ホソオ ギャラリー(HOSOO GALLERY)」を選出した。ほかに、韓国の「サグクラブ(THUG CLUB)」「ウェルダン(WE11DONE)」「キムへキム(KIMHEKIM)」や台湾の「ネームセイク(NAMESAKE)」「ファンタシー(PHANTACI)」、中国の「ロバート ウン(ROBERT WUN)」「チェン ペン(CHENPENG)」に加え、香港、ベトナム、インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポールからも受賞者が誕生した。

受賞ブランドの一部を、「60%」の姉妹サイトであり、アジアのストリートブランドのみを集めた「シックスティーパーセントレベリー(60% LEVELY)」で販売する。期間は1月30日から3月31日まで。

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2025年デニムトレンドはロマンチック 着こなしを広げる最旬スタイル【2025年春夏トレンド】

デニムの着こなしトレンドは、毎年変化しています。2024年はグラマラスでドレッシーなスタイルが台頭していましたが、25年は“レトロかわいい”“ロマンチック”のキーワードが浮上。そこに、ボヘミアンやスポーティーなどの味付けも加わり、アクセントを添えています。今回は、25年春夏のランウエイルックからデニムの新潮流を先読みしていきましょう。

デニムコーディネートの新傾向は、カジュアルとは縁遠いテイストとのマッチング。例えば「シャネル(CHANEL)」は、ロマンチックを前面に押し出しました。アイスブルーのシフォンマントからロングリボンを垂らしてお姫さまムードに。デニムパンツの裾にもビジューをあしらいました。ウエストは大胆に肌見せして、ヘルシーさを印象付けています。

フォーマルミックスで手軽に格上げ

カジュアルウエアの代名詞デニムパンツですが、フォーマルなアイテムとも意外なケミストリーを発揮します。ジャケットとのコンビネーションは格上げ効果大。意外性も高まります。

“フォーマル×デニム”のお手本を披露したのは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」。ショルダーパッド入りテーラードジャケットは、端正なシルエット。正面のビッグリボンがフェミニンさを薫らせ、センタープレスのウォッシュドデニムをきれいめにアレンジ。全体を細身にまとめて、カジュアルさをトーンダウンしています。

ムードミックスでこなれ感を演出

リッチなムードをまとって、デニムのラフさを打ち消すスタイリングも登場しています。盛り上がるグランジやパンクのテイストをミックスすると、こなれ感がアップ。トップスやアウターにサプライズな色を迎えるのも、デニムのイメージをずらす上で有効なアレンジです。

「グッチ(GUCCI)」は、サイケデリックイエローのロングコートでボディーを包み込み、ヒッピームードを呼び込みました。デニムパンツもゆったりとしたシルエットで、落ち感を引き立てています。ウエストには細ベルトを巻いてアクセント。ヘッドピースとタンクトップはレトロな雰囲気で、チェーン付きバッグはコートと同色でそろえてグラマラスに仕上げています。

華やかでヘルシーに“デニムアップ”

デニムを生かした気負わないドレスアップも登場しています。控えめな装飾やゴージャスなアイテムを盛り込むことで、自然体でありながらリュクスなムードを醸し出す演出です。もともとデイリーシーンで活躍してきたデニムパンツでドレスアップをかなえる“デニムアップ”は、意外と使い勝手のいいスタイリング術です。

「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」が披露したのは、メタリック生地のホルターネックとのコーディネート。ワイドなデニムパンツと合わせて、バランスを整えました。ベルトでしっかりウエストマークして、ミニバッグでチャーミングな表情に。手軽なデニムアップに役立つスタイリングです。

ボリュームで遊ぶボヘミアンシック

“ボヘミアンシック”も支持を広げています。既成概念にとらわれない自由なムードが、今の時世にマッチ。デニムともよくなじみます。

「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」は、ボリューミーなフリンジニットの装いを打ち出しました。アシンメトリーにあしらったフリンジが、ボヘミアンらしい自由さを漂わせています。ボトムスには、ウエストがドローストリングのデニムパンツをチョイス。布をたっぷり使って遊ばせて、のどかなフォームに仕立てました。へそ出しもリラックスした抜け感を添えています。

ダブルレイヤードで深みをプラス

25年春夏はレイヤードもポイントです。引き続き暑さが予想されますが、シアー素材や肌見せを織り込んで、軽やかな重ね着に整えるのが今年流。露出具合を調節しやすいのもサマーレイヤードのうれしいところです。

シャツの2枚重ねで登場したのは「ヴェルサーチェ(VERSACE)」。ビンテージ感を帯びたシャツが、落ち着いた雰囲気をまとっています。ボトムスも、デニムパンツのウエストから赤いアンダーウエアをちらりとのぞかせ、差し色効果を発揮。上下のダブルレイヤードで深みを印象付けました。デニムの色落ち加減もノスタルジックさを増幅させています。

レトロかわいい柄ミックス

無地のデニムパンツに華やぎを添えるには、アイキャッチーなプリントトップスが効果的です。今季のおすすめは、どこか懐かしさを感じる柄。例えば、昔ながらのチェック柄はロングトレンドが続いています。

「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」は、トップスとデニムパンツのシンプルな“ワンツー”ルックを提案しました。レトロかわいいチェック柄のトップスがキーピース。フレンチスリーブとウエストインでコンパクトさを高め、チェックがほのかなグランジ感も醸し出しました。デニムパンツの裾にあしらわれた花柄はアンティーク調。深めの折り返しが足元に視線を引き込んでいます。

“レトロかわいい”や“ロマンチック”、“ボヘミアン”などのトレンドを生かしたコーディネートは、手持ちのデニムから別の表情を引き出し、出番を増やします。一段と着こなしの幅が広がってきたデニムは、この春夏も頼もしい相棒になってくれそうです。

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ニューオークションの第8回目「NEW 008」が開催

東京・原宿を拠点とするオークションハウス「ニューオークション(NEW AUCTION)」は、8回目となる公開型オークション「NEW 008」を2月1日に開催する。

レイヤード ミヤシタパークの3階にあるギャラリー「サイ(SAI)」で開催するオークションプレビューでは、全ての出品作品を実際に鑑賞できる。また、今回は、プレビューと同じく「SAI」で開催。

ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys)、 マイク・ケリー(Mike Kelley)、マリリン・ミンター(Marilyn Minter)、ヨハネス・イッテン(Johannes Itten)、エド・ルシェ(Edward Ruscha)、エルズワース・ケリー(Ellsworth KELLY)、ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)、 オースティン・リー(Austin Lee)、高松次郎、井上有一、奈良美智、宮島達男、土屋仁応、 岡崎和郎、今井麗、友沢こたお、上田義彦、小清水漸らの作品が出品される。

イベント詳細

◼️NEW 008

会期:2月1日
会場:SAI
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 レイヤード ミヤシタパーク3階
時間:12:30(オープン)、13:00(スタート)

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「シャネル」は七色のコレクションで女性の1日&半生、そして未来に架かる虹を描く

「シャネル(CHANEL)」と言えば何を、もっと言えば何色を思い浮かべるだろうか?

「黒」と答える人は多いだろう。「黒は、全てに勝る」と考え、当時喪服にしか使われなかった色をモードの最前線に押し上げたのは有名な話。一方で彼女は、「愛は色を持つ」とも語ったと言われている。2025年春夏のオートクチュール・コレクションは、多種多様な愛を語るかのように、パステルからビビッド、そしてダークトーンまで、さまざまな色の力で、さまざまな女性の、変化に富んだ1日を描くとともにカラフルな人生を讃歌した。

コレクションは、純真無垢で、これから何色にも染まることができる白で幕を開けた。ミニ丈のスカートでフレッシュなツイードのセットアップには、ほんのりパステルカラーを纏ったマタドールベストをコーディネート。そこからは、色の洪水が始まる。カラフルな糸で作ったツイード、スプレープリントのような色彩、ごくごく淡い色での染色。序盤はまるで夜明けのイメージ。空が白み、色彩が現れ始め、期待に満ちた一日が始まる。そんなムードだし、そんな色彩の変化は、さまざまを学んで成長していく青春期の女性のよう。若々しいミニ丈、軽やかなドレス、そして時に力強いボリューミーなショルダーラインなのは納得だ。

色の移り変わりで描く
女性の1日、そして第一楽章

そう、「シャネル」の2025年春夏コレクションは、女性の1日であり、半生をカラーパレットで表現したかのようだ。中盤になると、淡い色彩は次第に濃度を増し、力強さを帯びる。オレンジのロングジャケットに濃いパープルのミニドレス、シルバーのツイードのダブルはライナーに情熱の赤など、ビビッドな色の組み合わせが増えるのは、太陽が高くなるにつれて速度を増す活動的な女性の1日の1場面のようでもあるし、経験を重ねて自分らしさを表現することに慣れてきた成長の証のようにも思える。シフォンやチュールのドレスも、深い色に染まり始めた。

後半は、まるで日が沈んだかのようにモノトーンの世界が広がった。とはいえダークなイメージは皆無。リボンやフリルなどの装飾、軽やかな生地使い、加えてこのパートになると増えるボリュームシルエットはむしろエアリーかつコンテンポラリーなムードを増す。成熟期や円熟期に入った女性と言うよりは、引き続きアクティブな女性のプライベートや、社交的なナイトライフを想起させる。むしろ後半は、ビートアップしたムード。

そしてソワレ、ウェディングのスタイルを迎え、女性のハッピーな第一楽章はフィナーレ。そんな印象だった。

今年はオートクチュール・コレクションを始めて110周年。現在は司令塔不在のデザインチーム体制だが、確固たる組織がココ・シャネル(Coco Chanel)のストーリーからビジョンを共有できる「シャネル」のクリエイションは底堅い。上述の通り、ストーリーテリングも優れている。会場のグランパレに配した巨大な2つのCマークは、今回のキーポイントとなった色にちなんだ色相環のように見える。秋には新たなクリエイティブ・ディレクターとしてマチューブレイジー(Matthieu Blazy)を迎える「シャネル」の七色のコレクションは、まるで虹のようにメゾンを次の時代に誘うのだろう。

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「アパレル中小企業の応援団に」 サステナビリティ対応の新ガイドツールが日本上陸

オーストラリアの非営利団体グッドオンユー(GOOD ON YOU)がアパレル企業向けに開発したサステナビリティ対応ツール「グッドメジャーズ(good measures)」がこのほど、日本に上陸した。「顔の見えるライフスタイルの実現」を掲げ、トレーサブルな再エネサービス「みんな電力」をはじめ、さまざまなSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)サービスを提供するUPDATERが、2023年に同団体と事業提携を締結し運営を担う。

900万人が利用する
「グッドオンユー」

世界最大級のエシカル評価機関グッドオンユーは、消費者向けにブランドの“エシカル度”を掲載するウェブサイトおよびアプリの「グッドオンユー」を運営している。「グッドオンユー」では、ブランド名を検索すると、グッドオンユーの専門家集団が算出したそのブランドの“エシカル度”や、具体的なサステナビリティの取り組みを知ることができ、「なるべくサステナブルな商品を買いたいけれど、どんな基準で選んだら良いか分からない」「自分が好きなブランドがどれくらいサステナビリティ対応しているのか知りたい」といった消費者の悩みに応える。ウェブサイトには、世界の6000以上ブランドの情報が掲載されており、アプリ・ウェブサイトほかを含む年間利用者数は、900万人に上る。

さまざまなブランドから信頼を集めるグッドオンユーのリソースを活用して、透明性向上のガイドツールになるよう開発されたのが企業向けサービス「グッドメジャーズ」だ。日本でこれを普及させようと意気込むのが、UPDATERの山浦誉史担当と浦田庸子担当だ。「グッドメジャーズ」事業を統括する山浦誉史担当は、グローバルSPA企業でサステナビリティ戦略の推進に携わった。「前職では日本のアパレル中小企業から、『私たちは何から始めたらよいのか』と相談を受けることもあった。しかし、正直大手の資本があるからできることも多くあった。世界では情報開示の規制が強まっているなか、もっと日本のアパレル企業の目線に立って現実的なサポートができないかと考えていた矢先に出合ったのが『グッドメジャーズ』だった」と山浦担当。一方、浦田担当は女性ファッション誌のエディター職からの転職だ。「“エシカル評価”というと警戒されがちだが、私たちは日本の中小企業の透明性向上の応援団だ」と語る。

約1000項目の評価詳細で
自社の透明性が分かる

「グッドメジャーズ」の仕組みはこうだ。まず、同団体の専門家集団がブランドの一般公開情報に基づいて、「地球」「人」「動物」の3つの観点から“エシカル度”を評価する。例えば「地球」では脱炭素や資源循環、「人」では労働条件やトレーサビリティー、「動物」では動物繊維にまつわる認証の取得状況などの取り組みが該当する。合計で約1000の項目を総合評価して、最終的な“エシカル度”を5段階で算出する。

「グッドメジャーズ」のサービスに登録したブランドは、専用のウェブサイトが割り当てられ自社の“エシカル度”の評価内訳を見ることができる。各項目の自社のスコアに加えて、同規模の他社の平均値も確認できる。なお、評価が掲載されていない場合には、「グッドオンユー」に評価を依頼した後、「グッドメジャーズ」の機能が使える。

さらに各項目ページでは、「製品レベルでの認証は取得できているか?」「それはどんな認証か?」「全製品のうち認証を取得している割合はどの程度か」といった具合に複数の質問が並び、ユーザーはアンケート形式で設問に回答する。その回答をグッドオンユーの担当者が精査し、再びスコア化してくれるという仕組み。併せて、優先的に取り組むべき項目の提案や、その項目を改善するために有益なサービス、団体情報などもあり、サステナビリティロードマップの作成に参考になる。

「健康診断のような感覚で活用してほしい」

山浦担当は「サステナビリティ対応は何から始めればいいのか分からないという声もよく聞くが、自分の状態を知ることが第一歩。ブランドにはこのサービスを健康診断のような感覚で活用してほしい」と言う。

グッドオンユーの調査によれば、日本ブランドは長期保証やリペアといった製品寿命を延ばす取り組みには積極的な一方で、水資源やマイクロプラスチック、森林伐採については情報開示が少なく、包装・パッケージの最小化の取り組みも消極的な傾向があるという。「グッドメジャーズ」を活用すると、こうした日本企業が見落としがちな視点に気付き包括的なサステナビリティ対応の解像度を上げることができる。

アパレル産業を
盛り上げていくことが裏ゴール

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情報開示で終わらず、次のアクションにつなげていくことが同サービスの本質だ。UPDATERでは日本独自の取り組みとして、サステナビリティにまつわる取り組みを生活者向けに発信するウェブサイト製作のサポートや、UPDATERが持つSX関連サービスの特別価格での提供といったユーザープランを用意してサステナビリティ対応を支援する。

また、「グッドオンユー」の日本版としてウェブサイト「シフトシー(Shift C)」も立ち上げた。ここでは、ブランドの“エシカル度”検索の機能のほか、サステナブルファッションについて学べるウェブコンテンツなどを掲載する。メディア事業を率いる浦田担当は、「私の役割は、サステナブルファッションのファンを増やすこと。スコア改善を目指す渦中の努力やブランドの『私たちはこんなことをしています』をどんどん紹介して、情報開示の文化を一緒に作っていきたい」と話す。

山浦担当は「国内のアパレル産業を盛り上げていくことが私たちの裏ゴールだ。『グッドメジャーズ』はいわば世界のサステナビリティ対応を知るための情報の宝庫。このツールをいかようにも活用して日本のファッションブランドの皆さんを応援していきたい」と思いを語る。

問い合わせ先
Shift C
https://shiftc.jp/contact/

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「ア ベイシング エイプ®」と「ネイバーフッド」がタッグ 再解釈した“トライアルカモ”の特別復刻も

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」(以下、「ベイプ®」)は2月1日、滝沢伸介デザイナー率いるネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」とのコラボコレクションを発売する。同コレクションは両ブランドの店舗および、公式オンラインストアで扱うほか、「ベイプ ストア®」各店では発売日当日に店頭で抽選を実施する。

“裏原”がルーツの両者が協業したコラボコレクション

東京・原宿にルーツに持つ両ブランドがタッグを組んだ同コラボでは、「ベイプ®」を代表するアーカイブアイテムやモチーフを、「ネイバーフッド」独自の解釈でアレンジ。また、2000年に登場した「ベイプ®」のオリジナルカモフラージュ柄“トライアルカモ(TRIAL CAMO)”をモノトーンで再構築したデザインも復刻する。

アパレルは、ブラック、ホワイト、グレーのカラーパレットを採用し、総柄のスノーボードジャケットや大胆にロゴをあしらったバーシティジャケットなどのアウターのほか、シンプルなスエットやTシャツ、シューズ、キャップなどをラインアップ。バーシティジャケットはブラック×ホワイトとブラック×グレーの2色展開で、ブラック×グレーは、ネイバーフッド各店限定での販売となる。

コラボならではの意匠を施した
お香立てとチェア

雑貨は、「ネイバーフッド」シグネチャーであるインセンスチャンバー(4万4000円)とチェア(16万5000円)を用意。「ベイプ®」の“ジェネラル”をモチーフに制作したインセンスチャンバーは、鼻腔や顔周りから煙が排出される仕様で、台座の“BAPE”と“NBHD”の文字が両者のコラボを象徴づけるデザインに。また、「ネイバーフッド」とインセンスブランド「クンバ(KUUMBA)」のコラボレーションモデルで、甘くフレッシュな香りが特徴のスティック型インセンス“パシフィック ロング インセンス”5本が付属する。

チェアは、家具メーカー「モダニカ(MODERNICA)」に別注したもの。名作の“シェルチェア”に“トライアルカモ”を落とし込み、背面には両ブランドのロゴをプリントしたネームラベルを配置。脚部にはエッフェルベースを採用することで、空間に美しく軽やかな印象に仕上げた。同チェアは、「ベイプ®」の公式オンラインストアで受注販売となる。2月中旬ごろに順次発送予定だ。

コラボアイテムの購入者には、同コレクションの発売を記念して制作したノベルティーのステッカーを数量限定で配布する。

ラインアップ一覧

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アーバンリサーチが長崎県の離島、壱岐市とパートナーシップ提携

アーバンリサーチは1月30日、長崎県壱岐市(いきし)と「エンゲージメントパートナー協定」を締結した。同日アーバンリサーチの大阪本社で締結式を開いた。壱岐市が2022年に開始した「エンゲージメントパートナー協定」制度は「双方のビジョンに共感しより良くなるために貢献し合う状態を宣言すること」とし、目的要項を明確にした一般的な官民の連携協定よりも長期的かつ変容性の高い協力関係の構築を目指すというもの。アーバンリサーチは33件目のパートナー企業でアパレル分野では初。

壱岐市が2019年に主催した「SDGsフェス」にアーバンリサーチが出店したことをきっかけに交流が生まれた。本協定の下、まずは市民との対話や現地調査からはじめ、アーバンリサーチのリソースを活かせるニーズを探るという。国が定める「SDGs未来都市」に認定されている壱岐市のビジョンに沿って、衣類をはじめとする資源循環に向けての助言や、日本のモノ作りに着目した「ジャパンメイドプロジェクト」を通した地域産業との連携なども視野に入れる。またアーバンリサーチが長野県茅野市のキャンプ場で開催している「タイニーガーデンフェス」といった実績も背景に、壱岐市でのイベント開催などを通じて地域を盛り上げていく考え。

壱岐市は福岡県博多から船で1時間程度の距離に位置し、豊かな自然資本に恵まれた地域。人口は約2万人で、年間の観光客数は約50万人。篠原一生市長は、「壱岐市にはさまざまな文化資産があるものの、プロモーションの軸を確立できていなかった。アーバンリサーチには、市の魅力をアップデートすることに一緒に取り組んでもらえると期待したい」とコメントした。篠原市長は“カルチャーターミナル イキ”の標語を掲げ、島の文化発信に力を入れている。

一方、アーバンリサーチの竹村佳祐社長は「ファッションを軸にしたさまざまな経験やアクティビティーを提供できる企業を目指している。この取り組みを通して当社が目指す事業の展開にプラスになると考えた」と話した。今後、各地方の店舗をより地域性を反映させた店にしていこうというのが竹村社長の考えだ。その中で九州エリアのコミュニティーとつながる拠点として活かしてくことも狙いの1つだという。

昨今、ファッション企業と地方行政が協力してまちおこしに取り組む事例が増えている。セレクトショップ企業においてはビームスが先駆的に地方の魅力発掘に取り組む。24年にはユナイテッドアローズが茨城県境町と、デイトナ・インターナショナルが静岡県静岡市と包括連携協定を結んだ。人口減少や少子高齢化が共通の課題に挙げられるなか、ファッション企業に「これまでにない発想と解決策」が求められている。

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アーバンリサーチが長崎県の離島、壱岐市とパートナーシップ提携

アーバンリサーチは1月30日、長崎県壱岐市(いきし)と「エンゲージメントパートナー協定」を締結した。同日アーバンリサーチの大阪本社で締結式を開いた。壱岐市が2022年に開始した「エンゲージメントパートナー協定」制度は「双方のビジョンに共感しより良くなるために貢献し合う状態を宣言すること」とし、目的要項を明確にした一般的な官民の連携協定よりも長期的かつ変容性の高い協力関係の構築を目指すというもの。アーバンリサーチは33件目のパートナー企業でアパレル分野では初。

壱岐市が2019年に主催した「SDGsフェス」にアーバンリサーチが出店したことをきっかけに交流が生まれた。本協定の下、まずは市民との対話や現地調査からはじめ、アーバンリサーチのリソースを活かせるニーズを探るという。国が定める「SDGs未来都市」に認定されている壱岐市のビジョンに沿って、衣類をはじめとする資源循環に向けての助言や、日本のモノ作りに着目した「ジャパンメイドプロジェクト」を通した地域産業との連携なども視野に入れる。またアーバンリサーチが長野県茅野市のキャンプ場で開催している「タイニーガーデンフェス」といった実績も背景に、壱岐市でのイベント開催などを通じて地域を盛り上げていく考え。

壱岐市は福岡県博多から船で1時間程度の距離に位置し、豊かな自然資本に恵まれた地域。人口は約2万人で、年間の観光客数は約50万人。篠原一生市長は、「壱岐市にはさまざまな文化資産があるものの、プロモーションの軸を確立できていなかった。アーバンリサーチには、市の魅力をアップデートすることに一緒に取り組んでもらえると期待したい」とコメントした。篠原市長は“カルチャーターミナル イキ”の標語を掲げ、島の文化発信に力を入れている。

一方、アーバンリサーチの竹村佳祐社長は「ファッションを軸にしたさまざまな経験やアクティビティーを提供できる企業を目指している。この取り組みを通して当社が目指す事業の展開にプラスになると考えた」と話した。今後、各地方の店舗をより地域性を反映させた店にしていこうというのが竹村社長の考えだ。その中で九州エリアのコミュニティーとつながる拠点として活かしてくことも狙いの1つだという。

昨今、ファッション企業と地方行政が協力してまちおこしに取り組む事例が増えている。セレクトショップ企業においてはビームスが先駆的に地方の魅力発掘に取り組む。24年にはユナイテッドアローズが茨城県境町と、デイトナ・インターナショナルが静岡県静岡市と包括連携協定を結んだ。人口減少や少子高齢化が共通の課題に挙げられるなか、ファッション企業に「これまでにない発想と解決策」が求められている。

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「ギャップ」がショーン・ウォザースプーンとコラボした“ギャップ ビンテージを発売

「ギャップ(GAP)」はギャップ」のグローバル・ビンテージキュレーター、ショーン・ウォザースプーン(Sean Wotherspoon)とコラボしたコレクション“ギャップ ビンテージ(Gap Vintage)”をドロップ1として新宿フラッグス店では2月1日11時に発売し、8日10時に心斎橋店で数量限定で発売する。

イメージ画像

本コレクションでは、1980年代から2000年代に製造されたポケットT シャツやクラシックロゴ フーディー、デニムジャケット、ナイロンアノラック ジップアップウインドブレーカーなどのアイテムを数量限定でラインアップ。新宿フラッグス店で約300点、心斎橋店で約200点販売する。価格は3990~4万9900円。アイテムにはショーン・ウォザースプーンのロゴ“SW”を施し、購入者全員にビンテージ商品やレーコード等に着想を得たデザインのステッカーとオリジナルトートバッグをプレゼントする。新宿フラッグス店は2月1日9時、心斎橋店は2月8日8時から、先着で並んでいる人順に入店登録を行い、登録順に入店の案内をする。入店の受付にはLINEかメールアドレスが必要となる。

ウォザースプーンは「ギャップがビンテージアイテムを収集し、約2年前に業界でも先駆的な試みだったこのプロジェクトを大々的にリニューアルしていくことを本当にうれしく思う。ビンテージアイテムや古着市場が成長を続け、若い世代から人気が高まっている今、ギャップ ビンテージを世界中の若者たちに届けられることを楽しみにしている」とコメントした。

期間限定メニュー

日本限定の新宿フラッグス店内にあるギャップ カフェでは、ショーンとコラボした抹茶ソイラテとシナモンバター抹茶ソイラテ、スペシャルラテアートを2月1日から期間限定で提供する。

一部アイテム

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「ギャップ」がショーン・ウォザースプーンとコラボした“ギャップ ビンテージを発売

「ギャップ(GAP)」はギャップ」のグローバル・ビンテージキュレーター、ショーン・ウォザースプーン(Sean Wotherspoon)とコラボしたコレクション“ギャップ ビンテージ(Gap Vintage)”をドロップ1として新宿フラッグス店では2月1日11時に発売し、8日10時に心斎橋店で数量限定で発売する。

イメージ画像

本コレクションでは、1980年代から2000年代に製造されたポケットT シャツやクラシックロゴ フーディー、デニムジャケット、ナイロンアノラック ジップアップウインドブレーカーなどのアイテムを数量限定でラインアップ。新宿フラッグス店で約300点、心斎橋店で約200点販売する。価格は3990~4万9900円。アイテムにはショーン・ウォザースプーンのロゴ“SW”を施し、購入者全員にビンテージ商品やレーコード等に着想を得たデザインのステッカーとオリジナルトートバッグをプレゼントする。新宿フラッグス店は2月1日9時、心斎橋店は2月8日8時から、先着で並んでいる人順に入店登録を行い、登録順に入店の案内をする。入店の受付にはLINEかメールアドレスが必要となる。

ウォザースプーンは「ギャップがビンテージアイテムを収集し、約2年前に業界でも先駆的な試みだったこのプロジェクトを大々的にリニューアルしていくことを本当にうれしく思う。ビンテージアイテムや古着市場が成長を続け、若い世代から人気が高まっている今、ギャップ ビンテージを世界中の若者たちに届けられることを楽しみにしている」とコメントした。

期間限定メニュー

日本限定の新宿フラッグス店内にあるギャップ カフェでは、ショーンとコラボした抹茶ソイラテとシナモンバター抹茶ソイラテ、スペシャルラテアートを2月1日から期間限定で提供する。

一部アイテム

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「ヴェイン」が見つめる、“今あるもの” 25-26年秋冬でデザイナーの日常を表現

ことファッションの世界において、それはすでに手垢がつき過ぎている表現かもしれない。それでも「ヴェイン(VEIN)」ほど、デザイナーが“今の気分を落とし込んだ”服作りをするブランドは、他にないだろう。

榎本光希デザイナーの2025-26年秋冬コレクションは、ブランドのリーダーであり、父でもある同氏の内面を率直に見せた。ここ数シーズンのクリーンでミニマルなデザインを踏襲しつつも、スポーティーなムードやフォーマルな空気感をまぶして表現の引き出しの多さを発揮していた。加えて、最近の傾向として、同氏は家族や友人と過ごす時間から着想を得たパーソナルなコレクションを披露してきたが、それが今シーズンをもって、明確な“ブランドのやり方”として定着したように思える。背景にあるのは、「ヴェイン」を手掛けるアタッチメント社の環境の変化だ。24年11月、アタッチメント社は、大手繊維専門商社のヤギの子会社で「タトラス(TATRAS)」を手掛けるウィーバ(WEAVA)に吸収合併されると明らかになった。榎本デザイナーは一時は会社名がなくなることに感傷的になったが、徐々に「今あるもので頑張っていくしかない」と前を向くようになったという。「僕はクリエイションを通して社会問題にフォーカスするわけでも、アートを作るわけでもない。目まぐるしく変化する日常に感受性が全て持っていかれるからこそ、『ヴェイン』では背伸びをせず、自分をさらけ出したい」。

パーソナルなクリエイションを突き詰めて

25-26年秋冬コレクションでは、自身の息子の名前に由来する“LEAVES(葉)”をシーズンタイトルに据え、恵比寿の新たなショールームに、雑草生い茂る公園のようなセットを組んだ。そもそも「ヴェイン」というブランド名も“葉脈”に由来しており、花のように分かりやすく華やかなものでなくとも、葉のように必要不可欠なものを目指す姿勢や、外側のデザイン以上に内面や構造に重きを置くコンセプトを落とし込んでいるという。ファーストルックは、日常的にカメラで撮影していたという草木のモチーフをジャカード織りにしたテーラードジャケットに、ダークブラウンのコーデュロイパンツ。パワーショルダーでフォーマルな印象を与えつつ、ボトムスのカジュアルな素材とゆったりとしたシルエットで対極をなす。「表現の幅を広げたかった」と語る榎本デザイナーの内面を象徴するようなスタイルだ。

膝をカットオフしたパンツや、ミリタリーウエアをベースにしたブルゾン、開閉度合いもデザインになるダブルジップのパーカーなど、過去のコレクションで幾度となく登場したディテールや、ブランドのコンセプトである“構造表現主義”(=服の構造をデザインと捉える)を思わせる仕掛けも登場した。そんな中で強いアクセントを加えたのは、スポーツチームの練習着に着想した新作の“プレップウエア(PREP WEAR)”だ。胸元に「MENBERS ONLY(=メンバー限定)」と書いたスエットや、今季初めて登場したブランドロゴを配したタイトなトレーニングシャツやタイツ、Tシャツ、タンクトップなど、コレクションにカジュアルさをプラスするアイテムに仕上がっている。「子どもがバスケットボールに励むようになり、練習に付き合ううちに僕も周囲の人らと『ヴェイン バスケットボール クラブ』を結成するに至った。コミュニティーのために作ったのがこのロゴだった」。

榎本デザイナーの仕掛けはさらに続き、「自分がほしかったから作った」というラグを肩にはおったルックや、ムラ染めして同じデザインが1つとないようにしたベルトを披露した。ブランドスタート時の「ヴェイン」はストリートなエッセンスを多分に含んでいたが、シーズンが進むごとに装飾や柄を削ぎ落としてクリーンな仕上がりになりつつあった。それが今回でさらなる進化を遂げ、変幻自在なクリエイションへと到達。これまでの環境は“leave(離れる)”ものの、次のステージでもファンを楽しませてくれるだろう。

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「ヴェイン」が見つめる、“今あるもの” 25-26年秋冬でデザイナーの日常を表現

ことファッションの世界において、それはすでに手垢がつき過ぎている表現かもしれない。それでも「ヴェイン(VEIN)」ほど、デザイナーが“今の気分を落とし込んだ”服作りをするブランドは、他にないだろう。

榎本光希デザイナーの2025-26年秋冬コレクションは、ブランドのリーダーであり、父でもある同氏の内面を率直に見せた。ここ数シーズンのクリーンでミニマルなデザインを踏襲しつつも、スポーティーなムードやフォーマルな空気感をまぶして表現の引き出しの多さを発揮していた。加えて、最近の傾向として、同氏は家族や友人と過ごす時間から着想を得たパーソナルなコレクションを披露してきたが、それが今シーズンをもって、明確な“ブランドのやり方”として定着したように思える。背景にあるのは、「ヴェイン」を手掛けるアタッチメント社の環境の変化だ。24年11月、アタッチメント社は、大手繊維専門商社のヤギの子会社で「タトラス(TATRAS)」を手掛けるウィーバ(WEAVA)に吸収合併されると明らかになった。榎本デザイナーは一時は会社名がなくなることに感傷的になったが、徐々に「今あるもので頑張っていくしかない」と前を向くようになったという。「僕はクリエイションを通して社会問題にフォーカスするわけでも、アートを作るわけでもない。目まぐるしく変化する日常に感受性が全て持っていかれるからこそ、『ヴェイン』では背伸びをせず、自分をさらけ出したい」。

パーソナルなクリエイションを突き詰めて

25-26年秋冬コレクションでは、自身の息子の名前に由来する“LEAVES(葉)”をシーズンタイトルに据え、恵比寿の新たなショールームに、雑草生い茂る公園のようなセットを組んだ。そもそも「ヴェイン」というブランド名も“葉脈”に由来しており、花のように分かりやすく華やかなものでなくとも、葉のように必要不可欠なものを目指す姿勢や、外側のデザイン以上に内面や構造に重きを置くコンセプトを落とし込んでいるという。ファーストルックは、日常的にカメラで撮影していたという草木のモチーフをジャカード織りにしたテーラードジャケットに、ダークブラウンのコーデュロイパンツ。パワーショルダーでフォーマルな印象を与えつつ、ボトムスのカジュアルな素材とゆったりとしたシルエットで対極をなす。「表現の幅を広げたかった」と語る榎本デザイナーの内面を象徴するようなスタイルだ。

膝をカットオフしたパンツや、ミリタリーウエアをベースにしたブルゾン、開閉度合いもデザインになるダブルジップのパーカーなど、過去のコレクションで幾度となく登場したディテールや、ブランドのコンセプトである“構造表現主義”(=服の構造をデザインと捉える)を思わせる仕掛けも登場した。そんな中で強いアクセントを加えたのは、スポーツチームの練習着に着想した新作の“プレップウエア(PREP WEAR)”だ。胸元に「MENBERS ONLY(=メンバー限定)」と書いたスエットや、今季初めて登場したブランドロゴを配したタイトなトレーニングシャツやタイツ、Tシャツ、タンクトップなど、コレクションにカジュアルさをプラスするアイテムに仕上がっている。「子どもがバスケットボールに励むようになり、練習に付き合ううちに僕も周囲の人らと『ヴェイン バスケットボール クラブ』を結成するに至った。コミュニティーのために作ったのがこのロゴだった」。

榎本デザイナーの仕掛けはさらに続き、「自分がほしかったから作った」というラグを肩にはおったルックや、ムラ染めして同じデザインが1つとないようにしたベルトを披露した。ブランドスタート時の「ヴェイン」はストリートなエッセンスを多分に含んでいたが、シーズンが進むごとに装飾や柄を削ぎ落としてクリーンな仕上がりになりつつあった。それが今回でさらなる進化を遂げ、変幻自在なクリエイションへと到達。これまでの環境は“leave(離れる)”ものの、次のステージでもファンを楽しませてくれるだろう。

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Number_iの岸優太がテープカットイベントに登壇 「バナナ・リパブリック」虎ノ門ヒルズ店の開店を記念して

「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」は1月31日、虎ノ門ヒルズ グラスロック 地下2階に新店舗をオープンする。これに先駆け行われたオープニングセレモニーには、ブランドアンバサダーの就任が発表されたばかりのNumber_iの岸優太が登壇。トークセッションで同店舗の魅力を伝えたほか、クリストファー・モーラー(Christopher Mohler)=ギャップジャパン社長らと共にテープカットを行った。

ラグジュアリーかつ洗練された空間の虎ノ門ヒルズ店は、さまざまなオケージョンやライフスタイルに寄り添う高品質なコレクションとエクスペリエンスを提供する。オープンに先駆けて店舗を見回った岸は「ラグジュアリーでありながらも温かみを感じる店内になっているので、ぜひ一度遊びに来てほしいです」とアピール。クリストファー社長は「虎ノ門ヒルズ店には、いろいろな要素を織り込みました。皆さんにすばらしい体験をお届けできると思います。日本上陸20周年を迎える記念すべき年にオープンできることをうれしく思います」とコメントした。

また「バナナ・リパブリック」は30日朝、岸を日本初のブランドアンバサダーに指名したと発表した。就任したときの心境を聞かれると「とても光栄でした。誰もが知っている『バナリパ』なので、声を掛けていただいたときは驚きましたね。ブランドの魅力を少しでもお伝えできればと思っております」と意気込み、クリストファー社長は「岸さんとこれからご一緒できることをブランド一同楽しみにしております」とコメントした。

2025年スプリング・コレクションを発売

同ブランドは1月31日に、2025年スプリング・コレクションを全国の「バナナ・リパブリック」店舗と公式オンラインストアで発売する。軽量なカシミヤアイテム、クラシックなスエードのトラッカージャケット、日本限定オーガニックコットン100%のミラノリブ編みカーディガン、シルク100%のジオメトリック柄のリゾートシャツなどをラインアップ。

ほか、レスポンシブル・ウール・スタンダート認証のサステナブルなウールを使用したシングルブレストジャケットとトラウザーのスーツ、オレンジカラーがアクセントのナイロンジャケット、ジャガード編みのリゾートシャツ、ファクトリーストア限定で展開するロゴスエット、ショールカラーのカーディガン、ヴィーガンスエードを使用したシャツジャケットなど汎用性の高いアイテムをそろえる。

■「バナナ・リパブリック」虎ノ門ヒルズ店
オープン日:1月31日
住所:東京都港区虎ノ門1-22-1 グラスロック 地下2階

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上海のビンテージブームをけん引する「ターミナル69」 由来はあのVシネマ【ヒキタミワの「上海日記」】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストのヒキタミワさんの「上海日記」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報を、ベテランの業界人目線でお届けします。2回目に取り上げるのは、高感度な上海っ子でトレンドとなっているビンテージ古着ブームを牽引する「ターミナル69(TERMINAL69、住所:徐汇区太原路167号B1)」を紹介します。意外な名前の由来と新展開も!?

名前の由来はなんと日本のVシネマ

上海の中心地に佇むアーカイブショップの「ターミナル69」は、1980~90年代のデザイナーズブランドを扱う独特なビンテージファッションの美学とサブカルチャーが凝縮されたスペースだ。ショップオーナーは北京出身の女性の通称69(リウジウ)。ちなみに店名の由来は1995年放映の日本のVシネマ「淫殺の虜」(監督:中上登美夫監督、主演:水谷ケイ)の中のキャラクター女性型サイボーグT-69からだとか。彼女のニックネームもこれしかり。

2015年に淘宝(タオバオ)でオンラインストアとしてスタートしたこのショップだが、「アイテムを実際に手に取ってもらいたい」という69の強い思いから、19年上海に約200㎡の実店舗をオープン、その後2度の移転を経て、昨年6月に現在の店舗へと再スタートを切った。

日本やヨーロッパ各地のビンテージ市場で高い評価を受けるアイテムを厳選し、希少な一点ものを揃えるセンスはもちろん、彼女のクリエイティビティと独自の視点が生み出すその空間は、上海のサブカルファッションシーンを牽引している。店内には「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」、「マルタン・マルジェラ(MARTIN MARGIELA)」、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」など、アートピースのような個性と存在感を放つコレクションがずらりと並び、その数は5000点にも上る。

売れ筋は3000元(約6万3000円)前後

顧客層は地元のアーティストやファッションを学ぶ学生が中心で特に奇抜なデザインのアイテムが人気。価格帯は3000元(約6万3000円)前後が売れ筋だという。その他、雑誌やアーティスト、フォトグラファーへの貸し出しも意欲的に展開し、新たなクリエイションの発信地としても機能している。

「ターミナル69」は単なるショップの枠を超え、これまで多彩なイベントを開催してきたが、服で埋め尽くされた空間では表現の幅に限界があり、より自由にアイディアを具現化できる場を求めていた。そんな69の思いを形にしたのが、ショップに隣接してオープンした昭和レトロ全開のバー「交感天使」だ。パートナーの重美(しげみ)と共に手掛けたこの空間は、ショップとリンクしながらも独自の香りと世界観を放つ特別な場所となっている。

ちなみに69と重美の出逢いは14年「豆瓣」というサブカルやマニアの集まる異色なSNS上でのこと。お互いの趣味が一致し、北京の69と成都の重美はネット上で親睦を深めていった。そして17年、2人は東京で初対面、69自らのショップに重美をモデルに起用するなどお互いのセンスを認め合い、晴れてバーを開く運びとなる。バーの話は次回に続く・・・。

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上海のビンテージブームをけん引する「ターミナル69」 由来はあのVシネマ【ヒキタミワの「上海日記」】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストのヒキタミワさんの「上海日記」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報を、ベテランの業界人目線でお届けします。2回目に取り上げるのは、高感度な上海っ子でトレンドとなっているビンテージ古着ブームを牽引する「ターミナル69(TERMINAL69、住所:徐汇区太原路167号B1)」を紹介します。意外な名前の由来と新展開も!?

名前の由来はなんと日本のVシネマ

上海の中心地に佇むアーカイブショップの「ターミナル69」は、1980~90年代のデザイナーズブランドを扱う独特なビンテージファッションの美学とサブカルチャーが凝縮されたスペースだ。ショップオーナーは北京出身の女性の通称69(リウジウ)。ちなみに店名の由来は1995年放映の日本のVシネマ「淫殺の虜」(監督:中上登美夫監督、主演:水谷ケイ)の中のキャラクター女性型サイボーグT-69からだとか。彼女のニックネームもこれしかり。

2015年に淘宝(タオバオ)でオンラインストアとしてスタートしたこのショップだが、「アイテムを実際に手に取ってもらいたい」という69の強い思いから、19年上海に約200㎡の実店舗をオープン、その後2度の移転を経て、昨年6月に現在の店舗へと再スタートを切った。

日本やヨーロッパ各地のビンテージ市場で高い評価を受けるアイテムを厳選し、希少な一点ものを揃えるセンスはもちろん、彼女のクリエイティビティと独自の視点が生み出すその空間は、上海のサブカルファッションシーンを牽引している。店内には「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」、「マルタン・マルジェラ(MARTIN MARGIELA)」、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」など、アートピースのような個性と存在感を放つコレクションがずらりと並び、その数は5000点にも上る。

売れ筋は3000元(約6万3000円)前後

顧客層は地元のアーティストやファッションを学ぶ学生が中心で特に奇抜なデザインのアイテムが人気。価格帯は3000元(約6万3000円)前後が売れ筋だという。その他、雑誌やアーティスト、フォトグラファーへの貸し出しも意欲的に展開し、新たなクリエイションの発信地としても機能している。

「ターミナル69」は単なるショップの枠を超え、これまで多彩なイベントを開催してきたが、服で埋め尽くされた空間では表現の幅に限界があり、より自由にアイディアを具現化できる場を求めていた。そんな69の思いを形にしたのが、ショップに隣接してオープンした昭和レトロ全開のバー「交感天使」だ。パートナーの重美(しげみ)と共に手掛けたこの空間は、ショップとリンクしながらも独自の香りと世界観を放つ特別な場所となっている。

ちなみに69と重美の出逢いは14年「豆瓣」というサブカルやマニアの集まる異色なSNS上でのこと。お互いの趣味が一致し、北京の69と成都の重美はネット上で親睦を深めていった。そして17年、2人は東京で初対面、69自らのショップに重美をモデルに起用するなどお互いのセンスを認め合い、晴れてバーを開く運びとなる。バーの話は次回に続く・・・。

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【2025年バレンタイン】「ケイト・スペード ニューヨーク」がポップアップを実施 限定チョコレートボックスも登場

「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」は2月14日までの期間、バレンタインデーに向けたスペシャルキャンペーンを実施する。ポップアップや限定チョコレートボックスの販売など、バレンタインにぴったりの企画を用意する。

「ケイト・スペード ニューヨーク」がバレンタインを祝福

ポップアップ

現在、阪急うめだ本店でバレンタインポップアップを開催中で31日からは銀座旗艦店、ルミネ新宿2でも同様のポップアップを開催する。

会場ではフェミニン、コンテンポラリー、ジョイフルの3つのブランドコンセプトを表現した商品をラインアップ。ミニマルなデザインに、アルファベットの“K”に着想した幾何学的でエレガントなハードウエアをあしらった“デコ”コレクションからは、今シーズンの新色“ペストリーピンク”のチェーンバッグやハート型のジュエリーなどを展開する。

コラボチョコレートも登場

さらにポップアップストア限定で、日本発のスイーツブランド「チョコレコ(CHOCOREKO)」の人気商品“ローチョコレート”から、「ケイト・スペード ニューヨーク」が厳選した“糀ショコラ88%スーパービター”“糀ショコラ76%マイルドビター”“ニブローカカオ 塩糀抹茶”“糀ショコラ ヴィーガン玄米茶ラテ”の4種類をセットにしたチョコレートボックス(3996円)を数量限定で販売する。販売期間は阪急うめだ本店 では2月4日まで、ルミネ新宿2と銀座旗艦店では1月31日から2月14日まで。

限定チャームをゲット

阪急うめだ本店とルミネ新宿2で、ポップアップストアで1万円以上購入した人にニューヨークやブランドに着想したアクリルチャームを先着でプレゼントするカプセルトイキャンペーンを実施する。1人につき1日1体験までで、カプセルトイの抽選1体験で2回引くことができる。

銀座旗艦店3階がバレンタイン仕様に

バレンタインムード溢れるキュートな店内装飾を楽しめる銀座旗艦店3階の“バレンタインデー ギフティング スペース”では、購入特典としてオリジナルメッセージカードをプレゼントするキャンペーンを実施する。

ポップアップストア詳細

■阪急うめだ本店 バレンタイン ポップアップストア

日程:~2月4日
場所:阪急うめだ本店 1階 バッグアトリエ イベントスペース
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店1階
時間:10:00~20:00

■銀座旗艦店 バレンタイン ポップアップストア

日程:1月31日~2月14日
場所:「ケイト・スペード ニューヨーク」銀座旗艦店
住所:東京都中央区銀座5-5-19
時間:11:00~20:00

■ルミネ新宿2 バレンタイン ポップアップストア

日程:1月31日~2月14日
場所:ルミネ新宿2 ギャラリー2 
住所:東京都新宿区新宿3-38-2 ルミネ新宿2 2階
時間:11:00~21:00

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ウィメンズ用スニーカー“エア マックス ミューズ”から鮮やかなレッドの新作が登場

「ナイキ(NIKE)」は、ウィメンズ用スニーカー“エア マックス ミューズ(AIR MAX MUSE)”の新色“ハバネロレッド アンド メタリックシルバー”を2月8日に発売する。価格は2万130円で、「ナイキ」の公式アプリ「SNKRS」などで取り扱う。

今作は、モデル名通りアッパーからシューレース、アウトソールまで全てをレッドカラーで統一した鮮やかな1足だ。そして、アクセントとしてサイドのスウッシュをメタル仕様にアップデートしている。

“エア マックス ミューズ”は、2024年にデビューしたばかりの新作モデル。コンピュテーショナルデザインを活用したメタリックな流線型のデザインが特徴で、ヒールには光沢のある素材を用いたエア テクノロジーを搭載するなど、テクノロジーとファッションの融合を目指した1足だ。

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「サカイ」×「アグ」のコラボ第2弾 サイハイブーツ、ローファー、ハイカーブーツの3型

「サカイ(SACAI)」は、 2025-26年秋冬メンズ、25年プレ・フォール・コレクションで、「アグ(UGG)」とのコラボレーション第2弾となるアイテムを発表した。

今回は太ももまで高さのあるサイハイブーツ、ローファー、ハイカーブーツの3型を展開。今年の下半期に発売を予定している。

今回のショーでは、シアリングのディテールが施されたローファーとハイカーブーツは、ボディラインに沿って折りたたまれたり、サイハイブーツは上シープスキンが見えるように折り返されるなど、さまざまなスタイリングが見られた。

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「J&M デヴィッドソン」が創立40周年を記念して新作を発売 メッシュベルトのバッグ3型とブレスレット

「J&M デヴィッドソン(J&M DAVIDSON)」は2月5日、ブランド創立40周年を記念して、新作バッグ3型とブレスレットを発売する。直営店である三越銀座店、阪急梅田店、大丸神戸店、岩田屋本店の4店舗と公式オンラインストアで販売する。

アイテム一覧

ブランド創業時から人気がある手編みのメッシュベルトのディテールを、人気モデル3型にあしらった。コーディネートのアクセントになるブレスレットもラインアップ。バッグは、上質なナッパレザーを使用した“クイバー バケット ミニ”(18万1500円)、“クイバー ピコ”(8万5800円)、“ボニー バゲット”(16万5000円)、大きめのバックルが特徴的な“プレイテッド エンベロープ ブレスレット”(3万5200円)をそれぞれタン、ブラック、ハバナの3色で用意する。

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「J&M デヴィッドソン」が創立40周年を記念して新作を発売 メッシュベルトのバッグ3型とブレスレット

「J&M デヴィッドソン(J&M DAVIDSON)」は2月5日、ブランド創立40周年を記念して、新作バッグ3型とブレスレットを発売する。直営店である三越銀座店、阪急梅田店、大丸神戸店、岩田屋本店の4店舗と公式オンラインストアで販売する。

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ブランド創業時から人気がある手編みのメッシュベルトのディテールを、人気モデル3型にあしらった。コーディネートのアクセントになるブレスレットもラインアップ。バッグは、上質なナッパレザーを使用した“クイバー バケット ミニ”(18万1500円)、“クイバー ピコ”(8万5800円)、“ボニー バゲット”(16万5000円)、大きめのバックルが特徴的な“プレイテッド エンベロープ ブレスレット”(3万5200円)をそれぞれタン、ブラック、ハバナの3色で用意する。

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「マックスマーラ」が旧正月を祝うコレクションを発売 鮮やかな赤のウエアや蛇モチーフのアイテムなど

「マックスマーラ(MAX MARA)」は、“チャイニーズニューイヤー スペシャルコレクション”を発売した。マックスマーラ各店舗と公式オンラインストアで取り扱い中だ。

本コレクションでは、伝統的な要素と現代的なファッションを融合させ、蛇が象徴する優雅さや神秘性、知恵を表現。中国の十二支で蛇は知恵、変化、適応力を象徴している。「マックスマーラ」の象徴でもある1981年に生まれた“101801 アイコンコート”(77万6600円)は鮮やかな赤で仕立て、シルクツイルの裏地には花柄刺しゅうを施した。創業年の“1951”の文字をあしらった“ウールカシミヤニット”(15万8400円)や“ピュアコットンパンツ”(10万5600円)、ヘビモチーフの“クリスタルブローチ”(5万7200円)をラインアップ。コートとニットは表参道店限定で販売する。

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Number_i岸優太が「バナナ・リパブリック」日本人初アンバサダーに キャンペーンムービーも公開

「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」は Number_iの岸優太を日本で初めてのブランドアンバサダーに任命した。また、同ブランドは1月31日、2025年スプリング・コレクションを全国の「バナナ・リパブリック」店舗と公式オンラインストアで発売する。

同キャンペーンでは、岸優太が現代の探検家にインスピレーションを与えるようにデザインされた最新コレクションを披露するビジュアルとブランドムービーを公開している。

岸優太は、「『バナナ・リパブリック』はシンプルだけど大人っぽい装いに仕上がる。アメリカに旅行するといろいろな場所でお店を見かけ、アメリカを代表するブランドというイメージがあります。今回のキャンペーンテーマ INSPIRING THE MODERN EXPLORER のように、2025 年も機会があればどんどん海外でのプロジェクトに挑戦したいです。英語も継続して勉強しているので、世界中のファンの方々とコミュニケーションをとったり、旅先で新しい文化に触れたり、さらに自分を成長させる年にしたいです」とコメントした。

岸優太が着用した2025年スプリング・コレクション

2025年スプリング・コレクションは、軽量なカシミヤアイテム、クラシックなスエードのトラッカージャケット、日本限定オーガニックコットン100%のミラノリブ編みカーディガン、シルク100%のジオメトリック柄のリゾートシャツなどをラインアップ。

ほか、レスポンシブル・ウール・スタンダート認証のサステナブルなウールを使用したシングルブレストジャケットとトラウザーのスーツ、オレンジカラーがアクセントのナイロンジャケット、ジャガード編みのリゾートシャツ、ファクトリーストア限定で展開するロゴスエット、ショールカラーのカーディガン、ヴィーガンスエードを使用したシャツジャケットなど汎用性の高いアイテムをそろえる。

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「マルジェラ」ディレクターにグレン・マーティンス就任 「ディーゼル」トップと兼務

これまで「ディーゼル(DIESEL)」のクリエイティブ・ディレクターを務めていたグレン・マーティンス(Glenn Martins)が「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」でも同職を務めることが明らかになった。ジョン・ガリアーノ(John Galliano)の後任を務める。ベルギー人デザイナーのグレンは、「メゾンの次のチャプターを書き記し、ユニークなスタイルコードとブランドの価値を高めたい」としている。またグレンは引き続き、同じく「ディーゼル」でもクリエイティブの指揮を執るようだ。

「メゾン マルジェラ」と親会社のOTBは、グレンによるファースト・コレクションがいつになるか?を明らかにはしていない。「ディーゼル」も擁するOTBのレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)会長は、「長らくグレンと仕事をしているから、彼の才能は熟知している。メゾンにアルチザンブランドとしての命を吹き込んだガリアーノに続く、(創業デザイナーのマルタン・マルジェラから数えて)3人目のクチュリエになれると信じている。アントワープ王立芸術学院で学んだグレンは、すでにクチュールに関するビジョンを持っているようだ」と話した。

レンツォ会長は、グレンの才能をいち早く見出し、2018年には「ディーゼル」でコラボレーション。グレンは前年、OTBによるANDAMファッション・プライズで優れた成績を収めていた。20年には「ディーゼル」のクリエイティブ・ディレクターに指名している。これに対してグレンは、「ロッソ会長の全幅の信頼に応えたい」と語った。グレンは22年、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)とタッグを組み、オートクチュールコレクションを発表している。

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「MCM」が旧正月を祝うカプセルコレクションを発売 淡いピンクのバッグやヘビモチーフのウエアも

「エムシーエム(MCM)」は2025年の旧正月を祝うカプセルコレクションを発売した。MCM各店舗と公式オンラインストアで取り扱い中だ。

アイテム一覧

“海中の魔法”をテーマに、ダイナミックで流れるようなビジュアルも公開。巳の象徴である直感、機転、適応力を表現したアイテム用意した。ラインアップは、柔らかいピンクで統一した“スモール リズ ショッパー”(8万300円)、“ミニ トニ ジップ ショッパー”(9万3500円)、“ミニ スターク サイド スタッズ バックパック”(15万2900円)、“ミニ エラ ボストン バッグ”(11万9900円)などブランドロゴを散りばめたアイコニックなバッグ類や、ピンクとブラック2色の“スカイワンダー ロー スニーカー”(9万3500円)など。ほか、蛇のモチーフをあしらった“クロップド フーディー”(8万300円)、“ジップ フーディー”(8万6900円)、“クロップド Tシャツ”(5万6100円)などのウエアもそろえる。

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「MCM」が旧正月を祝うカプセルコレクションを発売 淡いピンクのバッグやヘビモチーフのウエアも

「エムシーエム(MCM)」は2025年の旧正月を祝うカプセルコレクションを発売した。MCM各店舗と公式オンラインストアで取り扱い中だ。

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“海中の魔法”をテーマに、ダイナミックで流れるようなビジュアルも公開。巳の象徴である直感、機転、適応力を表現したアイテム用意した。ラインアップは、柔らかいピンクで統一した“スモール リズ ショッパー”(8万300円)、“ミニ トニ ジップ ショッパー”(9万3500円)、“ミニ スターク サイド スタッズ バックパック”(15万2900円)、“ミニ エラ ボストン バッグ”(11万9900円)などブランドロゴを散りばめたアイコニックなバッグ類や、ピンクとブラック2色の“スカイワンダー ロー スニーカー”(9万3500円)など。ほか、蛇のモチーフをあしらった“クロップド フーディー”(8万300円)、“ジップ フーディー”(8万6900円)、“クロップド Tシャツ”(5万6100円)などのウエアもそろえる。

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「進撃の巨人」のエレンやミカサ、リヴァイを大胆に刺しゅうしたスカジャンやパーカー発売

アメリカに特化したライフスタイル型専門商社のネバーマインドは、TVアニメ「進撃の巨人」のエレン、ミカサ、リヴァイを始め、個性豊かなキャラクター達やインスパイアされたデザインのスカジャンやパーカー、Tシャツを自社のオンラインサイトで発売した。

リバーシブルスカジャン

リバーシブルスカジャン(4万9500円)は、表面のバックには調査兵団時のエレン、ミカサを、裏面のバックにはベルトルトの超大型巨人をダイナミックに刺しゅうで表現した。

リバーシブルMA-1スカジャン

リバーシブルMA-1スカジャン(4万3780円)は、リヴァイ×調査兵団のデザイン。表面のバックはリヴァイの斬撃を刺しゅうで表現し、フロントにはウォール・マリアのマークと超硬質ブレードを配置。裏面はフロント、バックに調査兵団のマークをデザインした。
カジャン

裏毛プルオーバーパーカー&裏毛フルジップパーカー

裏毛プルオーバーパーカー(1万8480円)は、バックにエレン、フードに調査兵団のマークを入れ、刺しゅうと抜染プリントの加工で表現。裏毛フルジップパーカー(1万9580円)は、訓練兵団時のエレン、ミカサを刺しゅうで表現。両袖には刺しゅうワッペンの訓練兵団マークがあしらわれている。

天竺半袖Tシャツ

天竺半袖Tシャツは、フロントには調査兵団のマーク、エレン、ミカサ、リヴァイがデザインされたTシャツとバックに超大型巨人が刺しゅうされたポケット付きTシャツの2種を展開。価格は各9790円。

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「進撃の巨人」のエレンやミカサ、リヴァイを大胆に刺しゅうしたスカジャンやパーカー発売

アメリカに特化したライフスタイル型専門商社のネバーマインドは、TVアニメ「進撃の巨人」のエレン、ミカサ、リヴァイを始め、個性豊かなキャラクター達やインスパイアされたデザインのスカジャンやパーカー、Tシャツを自社のオンラインサイトで発売した。

リバーシブルスカジャン

リバーシブルスカジャン(4万9500円)は、表面のバックには調査兵団時のエレン、ミカサを、裏面のバックにはベルトルトの超大型巨人をダイナミックに刺しゅうで表現した。

リバーシブルMA-1スカジャン

リバーシブルMA-1スカジャン(4万3780円)は、リヴァイ×調査兵団のデザイン。表面のバックはリヴァイの斬撃を刺しゅうで表現し、フロントにはウォール・マリアのマークと超硬質ブレードを配置。裏面はフロント、バックに調査兵団のマークをデザインした。
カジャン

裏毛プルオーバーパーカー&裏毛フルジップパーカー

裏毛プルオーバーパーカー(1万8480円)は、バックにエレン、フードに調査兵団のマークを入れ、刺しゅうと抜染プリントの加工で表現。裏毛フルジップパーカー(1万9580円)は、訓練兵団時のエレン、ミカサを刺しゅうで表現。両袖には刺しゅうワッペンの訓練兵団マークがあしらわれている。

天竺半袖Tシャツ

天竺半袖Tシャツは、フロントには調査兵団のマーク、エレン、ミカサ、リヴァイがデザインされたTシャツとバックに超大型巨人が刺しゅうされたポケット付きTシャツの2種を展開。価格は各9790円。

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「ディオール」は花畑でかくれんぼ 「花そのものが洋服」のオートクチュール

ごく一部の世界の話ではあるが、オートクチュールを”普段使い”の洋服として楽しみたいというニーズから、提案するスタイルという点におけるオートクチュールとプレタポルテ(高級既製服)の境界線は曖昧になりつつある。だからこそ、最近のオートクチュール・コレクションは、半年前のプレタポルテ・コレクションを参考にすると理解しやすい。

「ディオール(DIOR)」もそうだ。2025年春夏オートクチュール・コレクションで提案したのは、ごくごく繊細なチュールのブラウスやブルマーなどシアーな素材で作ったアイテムを基調とする軽やかなスタイルや、随所に刻んだフリルやパフスリーブ、リボンのディテールなどに代表される装飾主義の復活、そして精悍なジャケットに繊細なシアー素材のブラウス、足元はグラディエイターサンダルという自由奔放なミックス&マッチなど。半年前の「ディオール」はもちろん、同じシーズンのプレタポルテのトレンドとの共通点は数多い。

そうなると、オートクチュールとプレタポルテを分けるものはなんだろう?それは、夢だ。マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)の「ディオール」は今季、プレタポルテのトレンドに圧倒的な“夢”を盛り込み、見る者・着る者を夢の国に誘うことによって、オートクチュールの存在感を示した。

マリアが誘った夢の国は、童心に溢れた少女が自由奔放に駆け回る花畑のような世界だ。ファーストルックは、バージャケットのシルエットを思わせるスタンドカラーのロングジャケット。前合わせや背面には同色の花を豊富に散りばめた。多出する、生地を緩やかに捻ることで今花開こうとする蕾のようなシルエットを描いたバルーンスカートにもたっぷりの花のあしらう。ジャケットから一転、セカンドルックは肌が透ける繊細なチュールのボウブラウス。蕾のようにふんわり膨らむパフスリーブのブラウスには、こちらも小花柄のレースを絡める。その姿はまるで、花畑で“かくれんぼ”をして、花と一体化した妖精のようだ。随所にあしらったパフは花の蕾を思わせ、カスケード状に連ねてケープに仕上げたチュールの一枚一枚は花弁のよう。クリノリンから垂れ下がるフリンジは蔦のように見え、チュールに金糸の刺繍で描いた花は押し花のようだ。レオタードにドライフラワーの花束をいくつも重ねてスカートのように見せたり、クリノリンに花模様のレースを絡めてトピアリーの仕上げたり。今季はイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)が「ディオール」で発表した、裾広がりのトラペーズラインにオマージュを捧げたが、終盤のシルエットはドラマチック。ハリのあるチュールを贅沢に用い、ペプラムやラッフルを刻んだり、大胆に捻ったりすることで、まるで花の中に身を潜めたかのようなドレスが完成した。

感覚的には、「花柄の洋服」というより、「花そのものの洋服」という趣の今季。新たな発想と、それを実現する素材やテクニックで、プレタポルテではなし得ない夢を描き、その世界に誘った。

PHOTOS:DIOR、ADRIEN DIRAND、LAURA SCIACOVELLI

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エディ・スリマンも注目するLAのポスト・パンク・バンド、オートマティック(Automatic)インタビュー

デモを聴いたLAヒップホップ/ビート・シーンの重鎮、ピーナッツ・バター・ウルフがほれ込み、彼が主宰するレーベル「Stones Throw」から2019年にデビュー・アルバム「Signal」をリリースしたLA在住のバンド、オートマティック(Automatic)。メンバーは、リード・ボーカル&シンセのイジー・グラウディーニ(Izzy Glaudini)、ボーカル&ドラムのローラ・ドンペ(Lola Dompé)、ベースのヘイリー・サクソン(Halle Saxon)の3人で17年に結成された。

1980年代のガールズ・パンク/ニューウェイブ・バンド、ゴーゴーズ(The Go-Go's)の曲から名前が取られた彼女たちのサウンドは、スーサイドやヒューマン・リーグを連想させるシンセ・パンク/エレクトロ・ポップにドリーミーでサイケデリックなフィーリングがミックスされた、いわく「アンチ・プロフェッショナリズムとミニマリズム」に貫かれた代物。そんな彼女たちに寄せられるラブコールは、ツアーにフックアップしたヤー・ヤー・ヤーズやテーム・インパラから、ショーの音楽制作を依頼したエディ・スリマンをはじめ、「ミュウミュウ(MIU MIU)」や「ジバンシィ(GIVENCHY)」といったラグジュアリー・ブランドまで、絶え間がない。2年前には「グッチ(GUCCI)」とコラボレーションし、彼女たちの楽曲を使ったキャンペーン映像が話題を呼んだことも記憶に新しい。

現時点で彼女たちの最新作になる2ndアルバム「Excess」(2022年)は、ムーディーでメロディックなエレクトロと幽玄なボーカル・ワークが耳を引く、いわばレトロ・フューチャリスティックなモーターリック・ポップの1枚。加えて、格差や気候変動など今の社会が抱える問題を、地元LAの現実を通して描写したシリアスでポリティカルなメッセージが印象的だ。すでにレコーディングを終えた次のアルバムが完成間近に迫る彼女たちは、昨年末に初めてのジャパン・ツアーを開催。東京でのライブ直前、イジーとローラに話を聞いた。

アンチ・プロフェッショナリズムとミニマリズム

——ニュー・アルバムの「Excess」がリリースされて3年近くがたちますが、作品のテーマやコンセプトについて改めて教えてもらえますか。

イジー・グラウディーニ(以下、イジー):「Excess」は、政治的な問題や世界情勢に対して、より意識的に向き合ったものだったと思う。COVID-19の時に制作したこともあって、世の中の不平等や矛盾について深く考えさせられました。つまり、なぜ何もかもが劣化して、こんなひどいことになったのかを考える以外、することがなかったというか(笑)。特にロサンゼルスという街は貧富の差が極端で、大邸宅が建ち並ぶ地域があるかと思えば、1ブロック歩くとテントとホームレスの掘っ立て小屋の街があるという光景は、今の社会が抱える問題を象徴しているように思います。そうした矛盾を目の当たりにして、音楽を通じて何かを伝えたいという思いを強くしました。

——サウンドについてはどうですか。1stアルバムの「Signal」と比べると演奏やプロダクションも洗練された印象を受けましたが、自分たちのどんなスタイルが打ち出されたアルバムだといえますか。

イジー:私たちはとても折衷的なバンドで、いろいろな音楽にインスピレーションをもらっています。トリップホップ、ヒップホップ、時にはクラシック・ロック、そしてマジー・スター、ニュー・オーダー、イエロー・マジック・オーケストラなど、影響を受けたものを挙げればきりがない。それで、それらの要素を全部混ぜ合わせて、自分たちだけのオリジナルなサウンドをつくっている。私たちのバンドがクールなところは、そうした影響を全て取り入れて、自分たちのものにできる“ミニマル”さだと思う。

——その“ミニマル”というところで言うと、ギター・レスであることもオートマティックの特徴の一つだと思います。

イジー:私たちがオートマティックを始めたころのアンダーグラウンド・シーンにはギター・バンドがたくさんいて、何か違うことをやってみたかったんです。周りのバンドはとても“男性的”で、過剰な感じがしたというか。もともと私はギターを弾いていて、それまでシンセに触ったこともなかったので興味を引かれたのもありました。私たちの音楽理念は、いわばアンチ・プロフェッショナリズムとミニマリズムのようなものです。面白い音楽をつくるのに技術的に優れている必要はない。シンセはとてもフレキシブルな楽器で、初心者に優しく、誰でもスイッチを入れてツマミをひねることでクールなサウンドをつくることができる。この先の作品ではギターを取り入れることもあるかもしれないけど、重要なのは進化し、新鮮であり続けることなんです。

——ボーカルをイジーさんとローラさんの2人で担当しているのは、どういう理由からだったんですか。

イジー:最初にジャムを始めた時から自然とそうでした。私たちの音楽はとてもシンプルでミニマルなので、2人の異なるボーカリストがいることで、曲のダイナミクスを高めることができる。それに、私たちは偶然にも正反対のタイプの声を持っていて。ローラは明るく、時にはパンクな声をしていて、私はもっと低音が効いていてすねたようなスタイルで、異なるエネルギーを組み合わせるのはクールだなって。

マッシヴ・アタックやポーティスヘッドからの影響

——「Excess」に収録されている「Automaton」はポーティスヘッドにインスパイアされた曲だそうですね。

イジー:ポーティスヘッドは私たちがやろうとしていることと似ていて、つまり、いろんなジャンルの音楽からたくさんの影響を受けています。サンプリングしたものをマッシュアップするDJカルチャーに近いというか。音楽に対する感性や、アイデアを組み合わせるセンスさえあれば、高度なテクニックはなくても、シンプルなビートやメロディから面白い曲はつくることができる。「Stones Throw」というレーベルが大好きな理由もそこにあって。あのレーベルの作品は、いろんな音楽の要素を混ぜ合わせて、独特な雰囲気を持った音楽をつくり出しているから。

ローラ・ドンペ(以下、ローラ):それに、「Excess」はダークでシネマチックな世界観を持った作品で、そこはマッシヴ・アタックやポーティスヘッドの影響も大きかったと思います。

——“シネマチック”と言えば、オートマティックはアルバムのジャケットやミュージック・ビデオ、ライブ中の映像演出も独創的です。アートワークのこだわり、またビジュアル面で影響を受けたアーティストを教えてください。

イジー:私たちのパフォーマン・スタイルはとてもストイックなので、プロジェクションや照明を使って、より魅力的なショーをつくるようにしています。ノワールで、ムーディーで、ちょっとSFチックなグラフィックが好きなんです。デヴィッド・リンチやアンディ・ウォーホル、フリッツ・ラングの映画、そしてLAで素晴らしいビデオやアートをつくっている友人たち――シルヴィー・レイクやアンバー・ナヴァロの映像作品から大きな影響を受けています。ちなみに、「Excess」のビジュアライザーはヤナ・パン(Yana PAN)が制作したもので、ヴァルター・ルットマンなどの1920年代のドイツのグラフィック・アーティストや、フリッツ・ラングのSF映画「メトロポリス」がインスピレーションになっています。

——LAには、あなたたちが所属する「Stones Throw」や「Leaving」といったレーベル、あるいは以前あった「Low End Theory」のようなパーティーに代表されるヒップホップやビート・シーンがあり、かたや、脈々と続くアンダーグラウンドでエクスペリメンタルなロック/ノイズ・シーンがあって。その二つのシーンが交差するところから面白い音楽が生まれているという印象があります。

ローラ:LAでは全てがつながっていて、私たちの音楽もいろんな要素が混ざり合って独自のスタイルをつくり上げている。だから「Stones Throw」と契約したんです。友達が何人かそこで働いていて、それでちょっとしたデモをつくって送ってみたら、ピーナッツ・バター・ウルフ(※「Stones Throw」の創設者)が気に入ってくれて。彼はポスト・パンクのバックグラウンドを持っていて、パンク・ミュージックの生々しいサウンドにこだわりがありました。それで私たちの音楽のパンクな部分に興奮してくれたみたいで、すぐに契約の話がまとまったんです。

イジー:私たちはドラムとベースが主体の音楽だから、リズムが前面に出ていて、スペースがたくさんある。そこは、ヒップホップのサンプリング・カルチャーやビートメイクに似ているところがある。私たちもドラムの音を細かく切り刻んだり、サンプラーを使って新しいサウンドをつくったりする。私たちはクラシックな訓練を受けたミュージシャンではないし、全て独学なんです。限られた環境の中で、クリエイティブに、自分たちの知っているやり方でやっていくしかない。それはある意味、ヒップホップのDIY精神に通じるものがあると思う。

ローラ:それに、私たちは女性でもある。だから、ちょっとしたアウトサイダーみたいな存在なんです。

——ちなみに、ローラさんのお姉さんはポカホーンテッド(Pocahaunted)のメンバーでしたよね。アンダーグラウンドなノイズ・シーンを代表するグループの一つで。

ローラ:2000年代は特に盛んでしたね。「Not Not Fun」とか。そう、あれは私たちが“生まれる前”のことで、直接その時代を経験したわけではないけれど、間違いなくインスピレーションを受けています。あのころは音楽シーンが今よりももっとエキサイティングで、DIY精神あふれるインディーズ・バンドがたくさん活躍していて。私はそういう音楽が身近にあったので、特に10代のころに聴いた音楽には大きな刺激を受けました。DIYの会場が街の至る所にあって、いつでも気軽にライブを観ることができた。この15年でだいぶ変わってしまったと思うけど、以前はもっと無邪気でパーティーみたいで、自由に音楽を楽しんでいたような気がする。今はよりシリアスで、ダークな雰囲気になったように感じます。

イジー:そして、とてもポリティカルになった――オバマの時代になってね。

ラグジュアリー・ブランドとのコラボ

——作品のリリースやライブと並行して、オートマティックはファッションとクロスオーバーした活動も盛んです。「セリーヌ」のショーのサウンドトラックの制作をはじめ、「ミュウミュウ」、「ジバンシィ」、「グッチ」といったラグジュアリー・ブランドとコラボレーションされていますが、どんなところに面白さを感じていますか。

イジー:全てブランドの方から声をかけてくれたんです。私たちの方からブランドのために音楽をつくるとか、何かを売り込むとか、そういうことを考えたことはなくて。でも、自分たちの曲がランウエイで流れるのはクールだし、とても新鮮です。自分たちの音楽を表現する手段の一つとして、ファッションはすごく面白いと思う。「ミュウミュウ」は素晴らしいブランドだし、「セリーヌ」はとてもクール。特にエディ・スリマンは音楽とファッションをクロスオーバーさせて、つねに新しい何かを生み出そうとしている。単なるブランドのデザイナーではなくて、スタイルやカルチャーを大切にしている人なんです。

今は企業が大きく関わっていて、商業的な要素が強くなった。だから面白くないと感じる部分もある。でも、もし私たちの音楽に心から共感してくれて、それに応えてくれるなら、大歓迎です。単に私たちの音楽を商品として扱おうとするような行為は、クソくらえだね(笑)。

——ちなみに、エディ・スリマンとはどんな形で知り合ったんですか。

イジー:私たちのバンドのベーシストのヘイリーが彼と知り合いで。彼女は以前、彼のモデルをやったことがあったんです

エディは、私が10代のころから好きだったミュージシャン、例えばガールズのクリストファー・オウエンスと一緒に仕事をしてきて。最近だと(テーム・インパラの)ケヴィン・パーカーもそう。そういえば前に、彼がLAのヘイリーウッド・パラディアムでやったファッションショーに行ったことがあって。イギー・ポップが来ていて、ストロークスやジョーン・ジェットのライブもあったりして、あれは最高でした。

ローラ:私たちの共通の友達が何人かモデルとしてランウエイを歩いていて。自分たちの身近なコミュニティーの人たちが、あんな大きなファッションショーに出ている姿を見るのはとてもクールで刺激的でした。異なる世界が一つにつながって、新しい何かが生まれていくような感覚があって。

——せっかくなので、2人が好きなブランドや、お気に入りのワードローブについて教えてください。

ローラ:「ミュウミュウ」は大好きなブランドです。それと、「ミュグレー(MUGLER)」の昔のコレクション。あと、90年代の「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」もよく着ています。着飾ることは、単なる自己表現じゃなくて、私たちにとってショーの一部なんです。その曲の世界観に入り込むことができて、エネルギーが湧いてくるというか。

イジー:それに、私たち3人はビンテージや古着のお店を見るのが大好きなんです。LAでは「グッドウィル」(※アメリカの有名スリフトストア)にもよく行くし、デザイナーの服を安く見つけるのは楽しい。クールな気分になるのにお金がかからないのは最高(笑)。特にヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)やティエリー・ミュグレー(Thierry Mugler)など、パンクの精神や美学を持ったデザイナーに憧れます。

(東京に来る前に)大阪に行った時は、デザイナーズ・ブランドの古着がたくさん置いてあるお店で、みんな夢中になっちゃって(笑)。つくりがしっかりしていて、長持ちするもの、そして見た目もかっこいいものを持つようにするのは大事なこと。個人的には、プリーツレザーを着るのが好きなんです。私みたいに面倒くさがりな人は、飲み物やブリトーのソースをこぼしても簡単に落とせるから(笑)。

——例えば、オートマティックの活動において、音楽とファッション、そして政治的なメッセージのバランスについてはどんなふうに考えていますか。

イジー:それについては時々考えることがあって。例えば、私が大好きなクラッシュには、政治的なメッセージを込めた音楽をつくりながらも、同時に楽観的なところがあり、ファッションやスタイルにもこだわる“本物”のかっこよさがありました。だから思うんです、政治的なテーマを扱っているからといって深刻になりすぎたり、シニカルになったりする必要はないって。音楽をつくるときには、楽しさや遊び心が大切だと思う――それってつまり、人生を謳歌するということだから。パンクは、ただ単に「何もかもが最悪だ」って現状への不満を叫ぶだけじゃなくて、世の中をもっと良くしたいという強い願いを込めた音楽だと思う。“革命的楽観主義”とでもいうか、物事を変えるために何かを信じる気持ちが必要だと思う。だから私たちも、政治的な問題を扱う時はただ暗くて絶望的な感じじゃなくて、聴いた人にインスピレーションを与えるような音楽をつくりたい。ファッションもそのための重要な要素の一つだと思っています。たとえ気候が悪化して、世の中が大変な状況でも、人生は楽しくあるべきだと思うから。

ローラ:ヴィヴィアン・ウエストウッドはまさにその良い例だと思う。彼女は、ファッションを通して社会問題に対する強いメッセージを発信しながらも、同時に人々を魅了するようなデザインをつくり上げた。つまり、楽しく、そして美的なものでなければいけなない。そうやって“境界線”を押し広げることが大切だと思います。

シネイド・オコナーのパンク精神

——先ほど「Excess」のテーマに関連してLAの貧富の問題について話してくれましたが、そうしたLAという都市の文化や風景が自分たちの作品や活動に与えている影響については、どう捉えていますか。

イジー:LAは、全てが過剰で、カートゥーンみたいな“つくり物”の都市なんです。サイケデリックで、ものすごくロマンチックで美しいんだけど、同時に、浅はかで恐ろしくてくだらない。そこが魅力的なところでもあり、ただ、それに抗っているような感覚が自分の中にはあって。映画に出てくるようなきらびやかな場所もあれば、ホームレスが何百人、何千人もいるような場所もある。そのギャップがすごくて、実際、そうした不合理な光景を目にするのは悲しいし、とてもつらい。家賃もクレイジーだし……。

毎日そこで生活していると、だんだん慣れてきてしまうんです。まるで夢と現実が入り混じったような……その雰囲気全体が私たちの音楽に影響を与えているのは間違いないと思います。「シュールレアリスム」というのは、まさにLAを表現するのにぴったりな言葉だと思う。「Excess」では、そうしたLAの光と影をそのまま表現したかったんです。

ローラ:世の中には、華やかでキラキラしたものがたくさんある。でも、その裏側には、目を背けたくなるような現実がある。その対比こそが、LAという街の日常であり、それが私たちを突き動かすエネルギーにもなっていると思います。

——そうした音楽を通じて社会と向き合うアクチュアルな姿勢に関して、自分たちのロールモデルになったアーティストを挙げるなら誰になりますか。

イジー:シネイド・オコナー、クリネックス(Kleenex)、ブロンディ、デビー・ヘイリー(ブロンディ)、ジーナ・エックス、マジースター、スージー・スー、サバーバン・ローンズ(Suburban Lawns)……私たちは女性だから、自然と他の女性アーティストに共感し、インスピレーションを受けることが多いんだと思います。それに、私たちが活動しているようなジャンルでは、女性アーティストが先駆者として道を切り開いてきた歴史がある。特に77年から82年のパンク・シーンの女性アーティストたちは、まさにその代表格だと思う。だけど、その時代の音楽の世界では、女性であることは大きなハンディキャップで、ある意味、とても“危険”だったと思う。ただ女性であるというだけで、多くのことと闘わなければならなかったから。

——シネイド・オコナーはどんなところに共感しますか。

イジー:彼女は、自分であることを貫き、自分の信じる道を真っすぐ突き進んだアーティストでした。そして、ローマカトリック教会内の性的虐待について声を上げたことで、世間から激しいバッシングを受け、まるで中世の魔女狩りのような扱いを受けた。本当に狂っている……でも、彼女は決してひるまなかった。ジャンヌ・ダルクのように、自分が正しいと思うことのために闘った。ボブ・ディランのコンサート(※1992年10月、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催された、ボブ・ディランのデビュー30周年を祝うコンサート)で何千人もの人がブーイングを浴びせる中、堂々と歌い続けた彼女の姿は(※予定していたボブ・ディランの曲をやめ、アカペラでボブ・マーリーの「WAR」を歌った)、まさにパンクの精神そのものでした。彼女は、世間の目を気にせず、自分の心の声に従った。私にとって彼女は、まさに真のパンク・アイコンなんです。

ローラ:彼女の声はとても力強く、それにあわせてクールな態度とスタイルを持っていました。

イジー:でも、社会は彼女が自分たちの望む姿に沿わなかったから、彼女を引き裂いた。なぜ丸刈りなのか、なぜドレスを着ないのか……そんなくだらない質問ばかり浴びせて。でも彼女は、そんな世間の期待に応えることなく、それに男性に受け入れられるかどうかを気にすることなく、アウトサイダーであること、政治的であることを貫くことで音楽業界の女性たちのために多くの扉を開いてくれた。彼女を愛しているミュージシャンは本当にたくさんいます。R.I.P.。とても悲しい。

——ローラさんにとっては、ミュージシャンとして活動する上でお父さん(※バウハウス(Bauhaus)のドラマーだったケヴィン・ハスキンス)の存在も大きなものがあったのではないでしょうか。

ローラ:私が父から受けた最も大きな影響は、彼の音楽に対する素晴らしいセンスと、ミニマルだけどインパクトのあるドラミングだと思う。

音楽と父に関する私の最も古い記憶は、父と母が親しい友人たちを招いてディナー・パーティーを開いている間、小さな子どもだった私はいつもリビングで遊んでいたこと。マッシヴ・アタックやデヴィッド・ボウイなど、父がパーティー中にかける音楽が大好きでした。音楽がその空間を盛り上げ、父とその友人たちがパーティーを楽しんでいる姿は、私の印象に強く残っています。

——ちなみに、次の新しいアルバムはどんな感じになりそうですか。

ローラ:次のアルバムでは、「Excess」のテーマをさらに掘り下げ、戦争についてももう少し言及したものになると思います。政治的な出来事に対して、人々がどんな反応をし、どう行動するのか。例えば、ある人は怒り、ある人は悲しみ、またある人は無関心を装うかもしれない。そんな、人々の複雑な感情や選択について歌っています。ソーシャルメディアや身近な人々の反応を通じて、同じような経験をしている人が世界中にたくさんいることに気づかされました。

——サウンドについてはどうでしょう?

ローラ:ライブで演奏するような、生のエネルギーをスタジオに持ち込みたいと思っていて。だから「Excess」とはまた違った、ダイナミックなサウンドになると思います。音の一つ一つが際立っていて、普段の私たちのサウンドをさらに昇華させたような感じかな。

イジー:ローレン・ハンフリー(Loren Humphrey)という新しいプロデューサーと一緒に制作していて、彼が全曲共同プロデュースという形で参加してくれています。ニューヨークのダイヤモンド・マインドというスタジオでレコーディングして、彼の家で一緒にミックスしました。全てアナログ機材で音を重ねていって、プラグインはあまり使っていない。そういう意味ではオールドスクールな感じというか、テープで録音したような温かみもありつつ、ちょっとパンクな要素も加わっていて……言葉では表現しにくいんだけど(笑)、生々しくてエッジの効いたサウンドになっていると思います。

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「スナイデル」が「ナイキ」に別注 “ショックス TL”の限定カラーを発売

「スナイデル(SNIDEL)」は、「ナイキ(NIKE)」に別注した“ナイキ ショックス TL(NIKE SHOX TL)”の限定カラーを発売した。公式オンラインストアとECデパートメントストアのウサギオンラインで取り扱い中だ。


“ナイキ ショックス TL”はアッパーに通気性に優れた素材を使用し、ソールには衝撃吸収力を発揮するクッションを採用。限定カラーは、「スナイデル」のアイテムとも合わせやすいようにカーキを基調とした柔らかなカラーで仕上げた。価格は2万6730円で、22.5〜25cmをそろえる。

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写真家の細倉真弓が東京で久しぶりの個展「曖昧な決定、肉、光」

写真家の細倉真弓は2月1〜23日まで、東京・板橋のコピーセンターギャラリー(COPYCENTER GALLERY)で、個展「曖昧な決定、肉、光」を行う。2フロアを使って、存在しない肉体を写真上で作り建物内の“すきま”に合わせて伸び縮みさせる「からだのいえ」シリーズと、写真とテキストによる新作の映像作品を展示する。

細倉真弓/写真家
(ほそくら・まゆみ)立命館大学文学部及び日本大学芸術学部写真学科卒業。触覚的な視覚を軸に身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。主な個展に「散歩と潜水」(2023年、Takuro Someya Contemporary Art、東京)、「Sen to Me」(2021年、Takuro Someya Contemporary Art、東京)、「NEW SKIN |あたらしい肌」(2019年、mumei、東京)、「Jubilee」(2017年、nomad nomad、香港)など。主なグループ展に、「恵比寿映像祭2023 テクノロジー?」(2023年、東京都写真美術館、東京)、「後人類敘事——以科學巫術之名 Post-Human Narratives—In the Name of Scientific Witchery」(2022年、香港医学博物館、香港)、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022」(2022年、HOSOO GALLERY 、京都)、「The Body Electric」(2020年、オーストラリア国立美術館、キャンベラ)など。写真集に『NEW SKIN』(2020年、MACK)、『Jubilee』(2017年、アートビートパブリッシャーズ)、『Transparency is the new mystery』(2016年、MACK)など。

■細倉真弓個展「曖昧な決定、肉、光」
日程:2月1〜23日(月〜水曜日休み)
時間:14:00〜19:00
場所:COPYCENTER GALLERY
住所:〒173-0004 東京都板橋区板橋4−4−2 ミクニビル1F
入場料:500円(冊子付き)

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モード編集者、龍淵絵美の人気スレッズ連載が書籍化 日記形式の新感覚エッセイ

ファッション・ディレクター龍淵絵美の人気スレッズ(THREADS)連載“#モード編集者日記”を書籍化した「ファッションエディターだって風呂に入りたくない夜もある」(発行:集英社インターナショナル 発売:集英社 2200円)が3月5日に発売される。日本のモード界を牽引してきた女侍(ファッションエディター)たちの群像劇を、1日500ワードの日記形式で綴った新感覚エッセイとなっている。

龍淵絵美はSNS総フォロワー数1万2000人を超えるファッション・ディレクター。立教大学経済学部卒業後、モード誌のエディターとして出版社勤務を経てフリーランスに転身。現在はブランドディレクション業を手掛けつつ、ラグジュアリー・メディア「ヴェリィ ネイヴィ(VERY NAVY)」で“1970年代以降生まれの新・Beautiful Aging 50代のロールモデルがいない!?”を連載中。

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“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”がエムエムパリスと初コラボ ポートレートをもとにデザインしたアイテム5型

ヨウジヤマモトの“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、エムエムパリス(M/M PARIS)と初コラボしたアイテムを発売した。ワイルドサイド公式オンラインプラットフォーム、ワイルドサイド ヨウジヤマモト 大阪、ワイルドサイド ヨウジヤマモト 原宿、阪急メンズ東京ヨウジヤマモトで取り扱い中だ。

初コラボアイテムとして、エムエムパリスのマティアス・オグスティニアック(Mathias Augustyniak)がドローイングしたアルファベットのポートレート“ABCD’Orsay”をもとに、エムエムパリスがデザインしたTシャツとフーディーの5型をラインアップする。“ABCD’Orsay”は、マティアス・オグスティニアックがオルセー美術館に展示されている作品それぞれのアーティスト名の頭文字と、その作品から引き出したモチーフを絡ませてアルファベットとして作ったポートレート。本コラボは、エムエムパリスがポートレートを用いて制作したデザインを、ヨウジヤマモトのTシャツとフーディーのボディーに落とし込んだ。

ラインアップは、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)、エドゥアール・マネ(Edouard Manet)の作品をもとにデザインした半袖Tシャツ(各1万3200円)や、エミール・ゾラ(Emile Zola)の作品をもとにデザインした長袖Tシャツ(1万6500円)、前後に“WILDSIDE”のグラフィックをあしらった半袖Tシャツ(1万3200円)、バックに“YOHJI”のグラフィックをあしらったプルオーバーフーディー(2万7500円)の全5型。各アイテムに赤の“Y”パッチも配した。

アイテム一覧

エムエムパリスは、マティアス・オグスティニアック(Mathias Augustyniak)とミカエル・アムザラグ(Michael Amzalag)の2人がパリを拠点に活動するクリエイティブユニット。作品には、使用する写真に文字を効果的に組み合わせるタイポグラフィーという手法が多く使われているのが特徴。数々のラグジュアリーメゾンとのコラボレーションワークや、著名アーティストのアルバムやミュージックビデオを手掛け、ファッション、アート、音楽など幅広い分野で活動している。

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「ダブレット」がワコールの新技術「メループ」と協業 パリメンズで“違和感のある”レジ袋や卵パックを発表

「ダブレット(DOUBLET)」は1月26日、2025-26年秋冬パリメンズ・ファッション・ウイークでワコールの新技術「メループ(Melooop)」との協業アイテムを発表した。協業アイテムは、ポーチとバッグの3点。ロゴの入ったレジ袋や卵パックをモチーフにした「ダブレット」らしいユーモアのある小物に仕上がっている。

「メループ」とは、メルトブロー法(不織布を作る技法)で立体物を製作する新技術のこと。単一素材を用いているのでリサイクルしやすく、型に繊維を吹き付け成形するため廃棄物も少ない。環境に配慮したものづくりができる新技術だ。ワコールは、ブラジャーカップ生産の技術として「メループ」を開発し、2020年に実用化。「メループ」という名前は、“メルトブロー(Meltbrown)”と“ループ(Loop)”をかけ合わせたもので、ワコールの“既存概念を溶かすことによる新しい価値の創造”と“資源の循環”という思いが込められている。

「ダブレット」のコンセプトを実現する新技術

ワコールは24年、ブラジャー以外でも「メループ」の活用ができないかと経済産業省による次世代クリエイターの事業化支援「みらいのファッション人材育成プログラム」に参画。そこで「ダブレット」との協業がスタートした。過去の技法では実現できなかった“かたち”や“テクスチャー”が表現できる「メループ」は、ダブレット」の“違和感のある普段着”というコンセプト及び、環境に配慮したものづくりとマッチし、パリコレで発表するアイテムの製作が決定した。

ワコールは、ファッション分野以外への「メループ」の活用も視野に入れた技術開発を継続するという。

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「ダブレット」がワコールの新技術「メループ」と協業 パリメンズで“違和感のある”レジ袋や卵パックを発表

「ダブレット(DOUBLET)」は1月26日、2025-26年秋冬パリメンズ・ファッション・ウイークでワコールの新技術「メループ(Melooop)」との協業アイテムを発表した。協業アイテムは、ポーチとバッグの3点。ロゴの入ったレジ袋や卵パックをモチーフにした「ダブレット」らしいユーモアのある小物に仕上がっている。

「メループ」とは、メルトブロー法(不織布を作る技法)で立体物を製作する新技術のこと。単一素材を用いているのでリサイクルしやすく、型に繊維を吹き付け成形するため廃棄物も少ない。環境に配慮したものづくりができる新技術だ。ワコールは、ブラジャーカップ生産の技術として「メループ」を開発し、2020年に実用化。「メループ」という名前は、“メルトブロー(Meltbrown)”と“ループ(Loop)”をかけ合わせたもので、ワコールの“既存概念を溶かすことによる新しい価値の創造”と“資源の循環”という思いが込められている。

「ダブレット」のコンセプトを実現する新技術

ワコールは24年、ブラジャー以外でも「メループ」の活用ができないかと経済産業省による次世代クリエイターの事業化支援「みらいのファッション人材育成プログラム」に参画。そこで「ダブレット」との協業がスタートした。過去の技法では実現できなかった“かたち”や“テクスチャー”が表現できる「メループ」は、ダブレット」の“違和感のある普段着”というコンセプト及び、環境に配慮したものづくりとマッチし、パリコレで発表するアイテムの製作が決定した。

ワコールは、ファッション分野以外への「メループ」の活用も視野に入れた技術開発を継続するという。

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ビオトープが神戸に3月上旬オープン カフェ&レストラン併設の2フロア構成

ジュンのセレクトショップ、ビオトープ(BIOTOP)は3月上旬、4店舗目となる新店舗「ビオトープ コウベ(BIOTOP KOBE)」を神戸にオープンする。場所は三宮駅から徒歩約10分の旧居留地。整然とした街路に重厚な石造りのビルが立ち並び、異国情緒の漂うエリアとなっている。

新たな“街のランドマーク”を目指して

「ビオトープ コウベ」は、カフェ&レストランとコスメ、生活雑貨を展開するフロアと、アパレルとポップアップスペースを展開するフロアの2層で構成する。

建築家の柳原照弘が手掛けた内装は、“建物の中に街を作る”をコンセプトに旧居留地の空気感を建物の中に取り込んだデザイン。通常、外壁に使用されることの多いレンガタイルを空間内にも使用したほか、飲食スペースと物販スペースを緩やかに連続させることで、内と外、そして空間全体の統一性と調和を表現している。

日常に寄り添うカフェ&レストラン

カフェ&レストランのメニュー開発は、東京・日本橋のビストロ、ネキ(Neki)や東京・世田谷代田のフレンチ、ソングブック(songbook)を手掛ける西恭平が担当。食やナチュラルワインを愛する人、そして店舗付近に位置する東遊園地を訪れる人が気軽に立ち寄れる、公園のように開かれた場所をイメージしている。

◾️「ビオトープ コウベ」
オープン日:3月上旬 ※詳細は後日発表
住所:兵庫県神戸市中央区江戸町103-1 建泰ビル 1、2階
特設サイト

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