現代女性特有の「過労肌」に注目した「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のスキンケア、ピュアショットシリーズから誕生した「ピュアショット UV50」。従来品の8分の1という薄さのエアリーフィルム処方を採用し、空気のように軽やかなつけ心地を実現。薄膜で肌にフィットし、紫外線や大気汚染物質など外的環境からも肌を守りながら、シトラスピールとビタミンE・B3の力で、肌を明るく整える効果も。マスクで覆われた状態でもストレスを感じることなく、1日中いたわりたい。
ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載第11回。新しいレストランの開拓はしばらくおあずけだが、ようやくニューヨーク市でもレストランが屋外のみとはいえオープン。屋内でランチしながら、会話ができるのはまだまだ先になりそう。“You’d Better Be Handsome”では、トレンドに敏感なレイチェル(Rachel)も加えて、ニューヨークのトレンドや新常識について毎回トーク。今回のテーマは、カニエ・ウェスト(Kanye West)のファッション界での出世のあれこれ。
メイ:カニエは数年前から、「ギャップ」の“ヘッドクリエイティブ・ディレクター”になりたい、ってこぼしていた。15年2月に「ニューヨークマガジン(NEW YORK MAGAZINE)」が掲載したインタビューでは、「ギャップのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)になるのが夢。エディ・スリマン(Hedi Slimane)のようなクリエティブコントロールもほしい」と話していた。マスマーケット参入も夢だったらしい。
VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。
大澤:「アンドレア ポンピリオ(ANDREA POMPILIO)」は、“INVOCATION OF MY DIVINE BROTHER”というタイトルのもと、ムービーを4つのチャプターに分けてスタート。米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に押さえつけられて死亡した事件を再現したり、香港のデモのニュース映像を流したりしました。新作コレクションの発表ではなく、過去の痛ましい事件を振り返るムービーでした。洋服は最後まで出てこず、コレクションとの結びつきはわかりませんでした……。
美濃島:「サン アンダース ミラノ(SAN ANDERS MILANO)は野原が舞台でした。全く同じ服装の男女が出会い、固定的な性差を超えたファッションの自由さを発信するストーリー。フリル付きのシャツやギンガムチェックのシャツ、パールのネックレス&イヤリングというフェミニンなコレクションでしたが、男性モデルも違和感なく着こなしていました。「あなたが誰なのかは重要じゃない、どんな人になりたいかが大事なんだ」というコピーもしっかりと伝わってきました。
美濃島:「フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI)」はオランダ人モデルのルーナ・ビル(Luna Bijl)を起用したイメージムービーで勝負。真面目な撮影風景を収めたシーンから始まったと思いきや、途中から撮影を抜け出し、テニスを始めたり、散歩したり、最後にはプールに入っちゃうというフリーダムな内容。とびきりキュートな彼女の振る舞いも相まって、すごくハッピーな気分に浸りました。
「マリサ レイ」2020-21年秋冬のシューズ PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA「マリサ レイ」2020-21年秋冬のシューズ PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA「マリサ レイ」2020-21年秋冬のシューズ PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA「マリサ レイ」2020-21年秋冬のシューズ PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA「マリサ レイ」2020-21年秋冬のシューズ PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA「マリサ レイ」2020-21年秋冬のシューズ PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA「マリサ レイ」2020-21年秋冬のシューズ PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA「マリサ レイ」2020-21年秋冬のシューズ PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA
マリサ・レイ(以下、マリサ):靴工場の4代目として生まれ、幼い頃から靴職人の父を見て育ちました。父は紳士靴の職人だったので、私は婦人靴を作りたいと思い、イタリア・フィレンツェに留学して靴作りを修業しました。26〜27歳の頃にスペインに帰国して婦人靴専用の工場を作り、「フェンディ(FENDI)」や「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などのラグジュアリーブランドから仕事を請け負い、靴を生産していました。1990年代からは自分のブランド「マリサ レイ」を立ち上げて、今はそちらに専念しています。
小木:自社で作ったものと、われわれが得意としてきたセレクトショップとして取引のあるメーカーにも商品を作っていただきました。子どもと一緒に使えるという切り口で「メイドオブオーガニクス(MADE OF ORGANICS)」の喉スプレーや、「ママバター(MAMA BUTTER)」のハンドクリームを、今回のコラボために特別なフレーバーや香りで作っていただきました。また「コスメキッチン」で定番人気の「ナリン(NAHRIN)」のハーブオイルのほか、「ヴェレダ(WELEDA)」は本来キャラクターコラボがNGのところを、企画主旨に賛同してくださりバスミルクセットのコラボが実現しました。自社では、販売実績のあるマルチユースのバームスティックや、ファブリックスプレーを作りました。また絵本のストーリーがエコロジカルを意識した、ごみを出さない、容器の詰め替え、無駄にしないといったことをテーマにしているので、100%海洋プラスチックごみから作られた糸を使った“サスティナバッグ”、燃やしたときの二酸化炭素排出量が従来の半分以下に削減できるポーチも作りました。
ここ数年でネット発のブランドが増えたこともあり、OMO(Online Merges with Offline、ネットとリアルの融合)といった言葉をよく聞くようになった。とはいえ、実際の現場ではどのようなことを行えばいいのか––リアルで展開するコスメセレクトショップ「アットコスメストア(@COSME STORE)」の遠藤宗コスメネクスト代表に話を聞いた。
大澤:本日最後の「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」は、“FASHION IS DEAD”というタイトルのもと、コレクションをスタート。冒頭は過去のコレクションを振り返りながら、これまでの来場者の数を計算。その中で、今年は0人ということをアピールしたほか、昨年8月に経営破綻したバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)のニュースを流し暗いムードを漂わせていました。後半ではフィリップ プレイン=デザイナー本人が自らモデルとして登場。アップテンポの曲に合わせて、ドクロをモチーフにしたカジュアルなアイテムや、ライダースジャケットに細身のホワイトのスエットパンツを合わせるなど、終始イタリアっぽい装いを披露していました。
ミラノ発のファッションブランド「プラン C(PLAN C)」は7月14日、オンラインで初開催となったミラノ・ファッション・ウイークで動画のプレゼンテーションを発表した。“EVERYONE IS A LANDSCAPE(みんな景色)”と題したコレクションは、クリエイティブ・ディレクターのカロリーナ・カスティリオーニ(Carolina Castiglioni)が新型コロナウイルスによるロックダウン中に滞在したスイスのアルプスの大自然を写し出した洋服と映像として表現された。
国家安全維持法の成立で揺れる香港だが、新型コロナの感染拡大は落ち着きを見せる中、テキスタイルとアートの分野ではイタリアやオランダと連携した新たな試みがスタートしている。水戸芸術館現代美術センターのキュレーターを経て、香港CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile) のエグゼクティブ・ディレクターを務める高橋瑞木氏による連載5回目をお送りする。連載は今回で最後になる。
デジタルカタログ以外にも、CHATは4月からオンライン上で「Museum from Home」のキャンペーンを開催し、常設展示のバーチャルツアー(手話付き)や、アーティストへのインタビューといったコンテンツを続々とアップロードしている。(図2、3)テキスタイルはマテリアルに実際に触れて楽しんでもらうことも大事なので、CHATではワークショップも頻繁に開催していたが、これもZoomによるリモートワークショップに切り替えた。刺繍の枠と糸、布をパッケージにしたキットを参加者に郵送して、Zoomで刺繍を教えるオンライン通信教育的なワークショップは、参加者が自分の家から参加できる気軽さも手伝って、毎回大盛況だ。
また、CHATはオランダのティルブルグにあるテキスタイル美術館(Textile Museum, Tilburg)、ポーランドのウッチにあるテキスタイル産業博物館(Central Museum of the Textile Industry)、そしてイタリアのプラートにできたテキスタイルに特化したクンストハレ(*編集部注:企画展専門の美術館のこと)のロットゼロ(LOTTOZERO)に声をかけ、オンラインでの共同企画のプラットフォームのイニシアティブをとっている。隔週で各国のキュレーターや広報の担当者が集まり、オンラインプログラムの計画を練っている。このヨーロッパの3つの美術館は、従来の伝統的なテキスタイル美術館のイメージを刷新しようと、アーティストやデザイナーの新しいクリエイションをサポートするラボを備えていたり、現代アーティストと積極的にコラボレーションを行ったりしている。私たちはこのネットワークを通して、新しいテキスタイルアートやデザイン、美術館や展覧会の潮流を伝えていこうとしている。今年の秋に最初のプログラムを発表する見通しだ。
David Medalla, A Stitch in Timeの展示風景, 1968-Ongoing 写真提供:CHATDavid Medalla, A Stitch in Time(部分) 写真提供:CHAT
今や伝説にもなっている1969年にカリスマキュレーター、ハラルド・ゼーマン(Harald Szeemann)が1969年に企画し、今や伝説にもなっている現代アートのグループ展、「態度が形になるとき(Live in Your Head: When Attitudes Become Form)」にアジア圏出身で唯一招待されたフィリピン人アーティストのデヴィッド・メダラ(David Medalla)が、1968年から断続的に世界各地で制作している参加型作品「スティッチ・イン・タイム」が、本展でも展示されている。この作品は来場者が7色の糸を使って巨大な白いキャンバスに自分の所持品を縫い付けたり、刺繍できる作品だ。会期の最後には、このキャンバスが展示されていた特定の時間と場所の記録が縫い取られているアーカイブとなる。この作品は再オープン後、予想以上の数の来館者が参加している。香港の観客は思いもよらないクリエイティビティを発揮し、この白いキャンバスに刺繍をほどこしている(図4・5)。
青山悟、Tomorrow Never Knows Clock、直径 18cm、リネンに刺繍、刺繍枠、時計のムーブメント PHOTO:COURTESY ARTISTEveryday Art Market by 青山悟+ 水戸芸術館フェイス PHOTO:COURTESY ARTIST
昨年の11月から始まったこの連載も、抗議活動に続くコロナ禍という予想もしなかった事態に翻弄され、不定期になってしまった。およそ半年の連載期間のうちに世界がこうも変化してしまったことに、今さらながら驚愕する。そんな変化の激しい日常で、淡々と制作活動を続けるアーティストの姿に元気をもらうことがある。CHATの開館展にも参加してもらったアーティスト青山悟は、ロックダウン中に「Everyday Art Market」というウェブサイトを立ち上げ、ロックダウン中の日常の中で即興的に制作した刺繍作品を発表している。(図6)また筆者の古巣、水戸芸術館現代美術センターのギャラリーの監視員と話し合いながらマスクに刺繍を施したり、ソーシャルディスタンスを測るためのメジャーなどを制作するというユニークなプロジェクトにも参画している(図7)。
高橋瑞木(たかはし・みずき)/CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)エグゼクティブ・ディレクター:ロンドン大学東洋アフリカ学学院MAを修了後、森美術館開設準備室、水戸芸術館現代美術センターで学芸員を務め、2016年4月CHAT開設のため香港に移住。17年3月末に共同ディレクターに就任、20年3月から現職。主な国内外の企画として「Beuys in Japan:ボイスがいた8日間」(2009)「新次元:マンガ表現の現在」(2010)「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」(2011)「高嶺格のクールジャパン」(2012)、「拡張するファッション」(2013、以上は水戸芸術館)「Ariadne`s Thread」(2016)「(In)tangible Reminiscence」(2017、以上はCHAT)など
第1部は「TikTok For Business Japan」Creative Strategy Directorの廣谷亮氏をゲストに迎え、TikTokの特徴やユーザーの傾向、最近の急成長などについて解説した。TikTokのユーザーの傾向はZ世代と呼ばれる24歳までの世代だけでなく、この1年ほどで芸能人などを中心に一気に大人の世代が流入しており、それに伴って急速にコンテンツの多様化が進んでいる。アートやスポーツ、ニュースに関連する時事コンテンツのほか、ファッションやビューティのカテゴリーも顕著に伸びているという。さらに、2019年6月から20年6月の1年間で再生回数は262%増、平均視聴時間が42分から55分へと伸長しており、20年4月に世界でのダウンロード数は20億回を超えた(Sensor Tower調べ)。
左から「WWD JAPAN.com」編集長の村上要と「TikTok For Business Japan」の廣谷亮氏
第2部
ブランドはなぜTikTokを選び、 何をやったのか?
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TikTok For Businessの田村千秋氏「メイベリン ニューヨーク」の投稿実例紹介「ピーチ・ジョン」の実例紹介YUMA ISHIKAWA氏の投稿紹介
第2部では、第2部では、TikTokをマーケティングに取り入れている先行企業の担当者と共に実例を紹介した。「TikTok For Business Japan」Head of Client Partnershipsの田村千秋氏によると、TikTokをビジネスに活用しているブランドや企業は増加傾向にあるという。今回はファッション、ビューティのカテゴリーとTikTokの親和性の高さに着目し、実際にTikTokを活用しているブランドの代表として「メイベリン ニューヨーク」の高瀬絵理氏・日本ロレアル コンシューマープロダクツ事業本部 メイベリン ニューヨーク事業部 ブランドビジネスリーダーと「ピーチ・ジョン」の浦上セリーヌ優氏・ピーチ・ジョン 広報宣伝課 PEACH JOHN/GIRLS by PEACH JOHN プレスが登壇し、実施したキャンペーンや公式アカウントの運用方法などを紹介した。また、「表参道NORA hair salon」トップデザイナーの YUMA ISHIKAWA氏が登壇し、集客やブランディングなど個人のビジネス活用についても解説した。
村上:もはや「最新コレクションは?」と思いながら見るのではなく、「人とは?」を考えながら堪能するカンジ。もともとランウエイショーでも、コンセプチュアルすぎる洋服ばっかりだったから、1ルックしか見られなくても不満に思うこともなかった(笑)。ちなみにラップスカート、総スパンコールだったね。めっちゃ気合い入ってる。このくらいの気合いで、僕も筋トレ頑張ります(笑)。胸が全然つかないんだよねぇ……。と、次の「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」につながりそうなネタを振ってみました。多分、裸体出てくるでしょ、このブランドのムービーも(笑)。
村上:ムービーのタイトルが「RIVER RUNS THROUGH」。コレは、映画「A River Runs Through It」へのオマージュなのかしら?と思ったり、思わなかったり。撮影の舞台となった川は、映画よりちょっと汚くて、特にコケ(藻?)に覆われた水面を歩くモデルを“自分ごと化”してしまい、ちょっと「ウゲッ」ってなりました。
記者のコメント:3ルックしか出てこなかったが、映像がダークな雰囲気で、個人的に好みかつメタファーも多くて面白かった。"IL MEDICO DELLA PESTE"というタイトルは、ペストの医者という意味。動画では黒装束の女性が自由の女神像をぐるぐる巻きにしていることから、彼女は新型コロナウイルスを表現していて、人々から自由を奪っている存在。ストーリーは昔のイタリアの医者が着けていた仮面を着けた男が彼女と対峙し、最終的にコロナは馬になって女性を襲おうとしているという、かなりピンチなところで終わる。最後女性が屋内に逃げようとしているのも、コロナから逃れようと家に籠るこの状況と似ている。プレリュードはフランス語で前奏曲という意味だが、この話の続きの動画は9月に公開されるそうだ。(丸山)/コロナを擬人化したダークファンタジー。退廃的な映像が美しく、せりふなしのショートフィルムを見ているような感覚で見ることができる。しかし、スローモーションの11分間の映像は少し尺が長く感じてしまったのと、(ソルビエの作風ではあるが)ビクトリア朝風の衣装にコスプレ感が否めない(大杉)
記者のコメント:従来のクチュールコレクションとは一味異なる新プロジェクト「フェイス トゥ フェイス(Face to Face)」のお披露目。世界中のクライアント一人一人とオンライン上で対話をして、一枚の白シャツとその思い出をもとに特別な一着へと仕立てていく。とても贅沢な体験でありながらも、シャツというリアルなアイテムであることからとても身近で、日常で着用することができるデザインから大胆なアイデアまで、中里デザイナーの仕事の奥深さを感じられた。またインスタライブでは一緒に発表を視聴するデジタルパブリックビューイングを行い、中里デザイナーの思いを聞くことができるなど、参加していて楽しかった(大杉)
記者のコメント:「一瞬で終わってしまった」というのが第一印象。先月発表された2021年クルーズ・コレクションが7分間だったため、長編もあるのかと期待してしまった。撮影はスウェーデンの写真家ミカエル・ヤンソン(Mikael Jansson)、モデルは去年「ザ・ファッション・アワード」でモデル・オブ・ザ・イヤーを受賞したアダット・アケチ(Adut Akech)や、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のミューズとして知られるフレジャ・ベハ・エリクセン(Freja Beha Erichsen)の現ガールフレンドであるリアン・ヴァン・ロンパエイ(Rianne Van Rompaey)、人気モデルのエディ・キャンベル(Edie Campbell)の3人の豪華な顔ぶれ。ヤンソンによるルック画像も美しいが、変形ツイードセットアップや手の込んだビジュードレスなどをもう少しゆっくり動く姿で見て見たかった。その一方で、アップルミュージックでこのコレクションのイメージを音でも楽しめるプレイリストを出していたのは嬉しいサプライズだった(大杉)
イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN) ★★★☆☆
“期待値が高く、想像の範囲を超えないものでガックリ”
クリエイション○/映像美○/ストーリーテリング△/尺△2分57秒 /インスピレーション○/拡散力○
記者のコメント:奇想天外なアイデアを、伝統的な職人技と最先端の技術を融合して表現するブランドなだけに、見る前から期待が高かった。石が動き出して花の形になっていくSF映画のような場面から始まり、その花のモチーフをあしらったドレスが登場。花の形のように立体的で美しい白いミニドレスなのだが、同じドレスを映し続ける映像は物足りなさがあった。公式サイトに上がったイリスのインタビューを見てみると、「次はVRを使ってリアルのショーを行いたい。私はいつも3Dで表現しているけれど、映像になると2Dになってしまうことが悩ましかった。VRを使えばもっと多くの人の感情をかき立てられるはず」と語っており、本人も葛藤があったように感じられた(大杉)/オートクチュール・ウイークの中で毎回楽しみにしているブランド。普段から3Dプリンターを使ったデザインを取り入れていたりと、クチュール参加ブランドの中でおそらく最も3DやCG技術に長けていると思われるからこそ今回のオンラインでどんな発表になるのか期待に胸を膨らませていた。しかし、映像は想像の範囲を超えないもので、期待していただけにガックリ。でもその後いろんなブランドの発表を見て、皆大変な状況の中「イリス」は頑張っていたと実感。ちなみにモデルは人気HBOドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」で魔女役を演じたカリス・ファン・ハウテン(Carice van Houten)。ドラマの魔女のイメージが強かったのですぐに気付かなかったが、透明感のある映像と彼女の神秘的な雰囲気はぴったりだった(丸山)
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
大澤:同ブランドは、名前を聞いたことがある程度でしたので、冒頭は真面目な方で「ロエベ」のようにインタビュー形式なのかなと思っていました。そしたら、あの巨大ロッキングチェアを人力で動かしているんですよ、本当にびっくりしました。思わずコメディー映画のエンディングシーンかと。あれだけ盛大にセットをそろえての撮影は、今回が初めてかもしれませんね。他ブランドと違い、メイクシーンを映しているのが印象的でした。黒い粉のようなものって何だったんだろう…。あのアップと、人柄からして普通のものではなさそう(笑)。もしかしたら、奇抜な演出のショーをする人ほど真面目なのかもしれませんね。ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)しかり。
大澤:おっと次の「ルード」は少しだけお金持ちになった気分になりました。同ブランドは13年に米・LAで誕生。フィリピン出身のルイージ・マーク・ビラセナー(RHUIGI MARK VILLASENOR)が手掛けるストリートブランドです。一戸建ての家の中や、その周りの広い庭、プール、生い茂る森林での撮影で、細身のスエットパンツやロゴパッチを使用したMA-1、Tシャツなどをいつも通りの提案。今回も変わらずじまいだったのが残念でした。「ルード」好きはいいかもしれないですが、この手のブランドはジェリー・ロレンゾ手掛ける「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」がチラつきます。ラグジュアリーストリートは今、まさに転換期を迎えていると思うので一捻り欲しかったのが正直なところ。あ、サングラスを推したいのはとても伝わりましたよ(笑)。
ここ最近のビームスは主軸のアパレル事業にとどまらず、社員たちの暮らしぶりやインテリアを紹介した書籍「BEAMS AT HOME」の制作や美術館の公式グッズの監修のほか、自治体と連携して地方創生などにも力を入れており、ファッション業界で培ったモノやコトを他の領域で生かしている。社員やショップスタッフもインスタグラムやユーチューブなどで積極的に発信し、個々に活躍の場を広げている。これまに取材してきた同社のショップスタッフを思い返すと、個性豊かな人が多く、「心底ファッションが好きなんだな」と思うことが多い。今回インタビューしたビームス六本木ヒルズの齋藤龍治さんもそんな一人だ。
村上:と、テンションが盛り上がったところで、おそらく本日一番の問題作が来たよ(苦笑)。「アルド マリア カミッロ(ALDO MARIA CAMILLO)」。3分のムービーで、出てきたのは1ルック。真っ黒のセットアップ。でも、一回もピントが合わない(泣)。全然わかんない(怒)。世界観がステキならそれでもいいけど、お風呂場にハエがいる部屋で、寝転がるオトコ。。。退廃的にも程がある。新型コロナで1年苦しんだあとの21年春夏、この世界にどっぷり染まりたい人って、ほとんどいないんじゃないかしら?
大澤:と、要さんに愚痴りたいところでしたが、オヤスミチュウでした。一人で完結しておきます(笑)。続いては「アンドレア クルーズ」。「イザベル マラン オム」の時に、今日一番短いかも。と言っていたらめちゃくちゃ短いのが来ました。53秒。逆にどんなものが見られるんだろうと心を踊らせて再生ボタンを開くと、あらこれまた酷い(泣)。ストリート感満載でユニークなデザインを売りにしているブランドなのに、出てくるのはメッセージが書かれたTシャツのみ。“WE ARE OUR CHOICES(人生は選択の積み重ね)”、“BRIGHTER THE LIGHT,DARKER THE SHADOW(光が当たると、影はますます暗くなる)”、“INTERNAL PEACE(内なる平和)”など全8メッセージを紹介。新型コロナウイルスの影響で、世界が暗い状況にある今を明るくするために!というメッセージ性は伝わるけど、うん、伝わったよ。という感じ(笑)。21年春夏コレクションは、謎に包まれたままです。
SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。
大塚:次の「アーネスト ダブル ベイカー(ERNEST W. BAKER)」はまさかのおじいさんのホームビデオつなぎ。ええっ!と思ったけど音楽含めてめちゃくちゃ感動的で、自宅で見てたら泣いてた自信がある。こういうパーソナルなホームビデオにファッションを絡める表現が、いかにもインディーズっぽい試みで僕は好きでした。服も、良くも悪くもインディーズ感という印象です。
大塚:「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」最高!ショーではいつも凝った演出で楽しませてくれるので楽しみにしていたんだけど、期待以上の出来栄えで感動しました。“Meet Your New Self”と題した、普通の人が服によってエネルギーを得て、最終的には分裂までして(笑)外に飛び出して行っちゃうストーリーが3人分。タイダイ柄やパッチワーク柄などのパターンもいつにも増して際立っていて、セットで着たくなったよ。バスケットボールのパートも出て来たけど、元バスケ少年としも興奮したんじゃない(笑)?
さて、プレ磨きの話に戻ろう。ここまでくると、なかなかに変態的であることは自覚しつつ告白するのだが、“誰に磨いてもらうか?”も重要だ。さまざまな候補が浮かんだ中で、今回依頼したのは靴磨き職人の寺島直希さん(26)。三越銀座店が2019年に行った「靴磨き選手権大会」でチャンピオンに輝き、東京・渋谷の靴磨き店「ザ ウェイ シングス ゴー(THE WAY THINGS GO)×ユニオンワークス(UNION WORKS)」でストアマネジャーを務めたのちに独立し、地元京都でこの春の起業を目指していた。しかし、ここにも新型コロナの影が差し、開店は保留状態。そんな寺島さんが郵送による靴磨きサービスをスタートさせたと聞いて、応援の意味も込めてお願いした。
村上:その次の「ルイス ガブリエル ヌイッチ(LOUIS GABRIEL NOUCHI)」は、存じ上げないブランドですが、こういう新興ブランドも公式スケジュールで発表できるのは、デジタルならではかもしれないね。ユーチューブで拝見しましたが、チャンネル登録者数は14人(7月9日現在)……。もうちょっと仲間に協力を依頼してせめて3ケタにはできなかったのでしょうか?ロックダウンの最中に、最新コレクションを着たモデルを1人ずつスタジオに呼んでの朗読だったね。正直、意味はわからなかった(笑)。洋服はパリの若手にありがちな、華のない日常着の印象でした。サテンのシャツ、背中に穴が開いてたけれど、アレはデザインですか?って、オーツカさんに聞いてもわかんないよね(笑)。
村上:めっちゃ良かった!ムービーの落ち着いた雰囲気も好きだし、コレクションも最高。クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)は、「メゾンに来て2年。最初はブランドのDNAを理解し、自分がやりたいことに挑戦したかったから、コラボレーションをする余地がなかった。でも、今は違う」と話していたけれど、まさにニューチャプター。ブライアンのカラフルな陶磁器を写真に撮ってシルクのシャツにプリントしたり、ニットで柄を再現したり、メゾンならではの染色技術の“パティーヌ”で描いたり――すっごく美しい。デジタルで興味を持ち、「早くリアルで見たい!」とモチベーションをかき立てられました。ブライアンが、「陶器を、伝統工芸ではなくアートのように見せる感覚がスキ」って話してたのも、「ベルルッティ」に通じるよね。クラフツマンシップを次世代に継承しようというクリスの思いと合致してる。とっても良いコラボレーションだなぁと思いました。
田根剛:1979年東京生まれ。Atelier Tsuyoshi Tane Architects を設立し、仏・パリを拠点に活動。場所の記憶から建築をつくる「ARCHAEOlLOGY OF THE FUTURE」をコンセプトに、現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトを行なっている。主な作品に『エストニア国立博物館』(2016)、『新国立競技場・古墳スタジアム(案)』(2012)、『とらやパリ店』(2015)、『Todoroki House in Valley』(2018)、『弘 前れんが倉庫美術館』(2020)などがある。これまで、フランス文化庁新進建築家賞、ミース・ファン・デル・ローエ欧州賞2017 ノミネート、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞、アーキテクト・オブ・ザ・イヤー2019などを受賞している。
この日、長谷部渋谷区長への取材を終えたのが16:45。急いで渋谷区役所1階の待合室へ下りてスマホでスタンバイしました。17時からの「メゾン マルジェラ “アーティザナル” デザインド バイ ジョン ガリアーノ(MAISON MARGIELA 'ARTISANAL' DESIGNED BY JOHN GALLIANO)」を見るためです。役所で「マルジェラ」を見る日が来るなんて……不思議です。開始の10分前からユーチューブに入り、コメント欄で盛り上がるファンたちの会話を眺めて気持ちを高めました。私は、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)がデザインした1996年の「ジバンシィ(GIVENCHY)」の写真を見たときから、ジョンの才能のファンなのです。
ワコールは19年に同スキャナーとAI接客を導入したデジタル店舗「ワコール 3D スマート & トライ(WACOAL 3D SMART & TRY)」を出店しており、ビューティアドバイザーによるコンサルティングも行っている。いち早くパーソナライズ化に注力してきたワコールのノウハウが、下着の売り場だけでなく洋服の売り場でも採用されるのは自然な流れといってもいいかもしれない。新型コロナウイルスの影響をはじめ、さまざまな課題を抱える百貨店にとってワコールのデジタル技術を採用した新サービスが、売り場活性化のツールになるかどうかが注目される。
田根剛:1979年東京生まれ。Atelier Tsuyoshi Tane Architects を設立し、仏・パリを拠点に活動。場所の記憶から建築をつくる「ARCHAEOlLOGY OF THE FUTURE」をコンセプトに、現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトを行なっている。主な作品に『エストニア国立博物館』(2016)、『新国立競技場・古墳スタジアム(案)』(2012)、『とらやパリ店』(2015)、『Todoroki House in Valley』(2018)、『弘 前れんが倉庫美術館』(2020)などがある。これまで、フランス文化庁新進建築家賞、ミース・ファン・デル・ローエ欧州賞2017 ノミネート、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞、アーキテクト・オブ・ザ・イヤー2019などを受賞している。
九冨里絵リリートレーディング社長(以下、九冨):10代の頃から、若くて痩せている女性が美しいという価値観に違和感を感じていました。分厚いパッドが入ったブラジャーや派手な配色のランジェリーも同様で、日本には「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のような既成概念にとらわれないファッションブランドがあるのに、どうしてそれに似合うランジェリーブランドが存在しないのかと思っていました。そんなときに出合ったのがニュージーランドの「ロンリー・ランジェリー(LONELYLINGERIE)」。幅広い年齢の女性をモデルに起用し、デザインも着け心地もナチュラルで、共感できる初めての下着ブランドでした。私のように違和感を感じている女性たちに向けて、2017年3月、東京・代官山に下着のセレクトショップ「タイガーリリートーキョー(TIGER LILY TOKYO)」をオープンしました。“現代を強く生きる美しい女性のためのクローゼット”がコンセプトで、洋服を選ぶように下着を選ぶことができるショップをつくりたかったのです。それは実店舗からオンラインショップになった今も変わりません。
――当時のブランドラインアップは?
九冨:新進気鋭のヨーロッパブランドを中心に10ブランドほどそろえていました。その中の「ドラ・ラーソン(DORA LARSEN)」や「ル・プティ・トゥルー(LE PETIT TROU)」などは日本における輸入代理店も務め、PR活動にも力を入れてきました。その結果ブランドの認知度も上がり、日本から各ブランドの自社ECへのオーダーが全体の2〜3割を占めるまでになり、弊社の役割はもう終わったと思って契約は19年秋冬で終了しました。個人輸入も当たり前となった今、ただインポートランジェリーを仕入れて卸したり販売したりすること以上の何かにチャレンジしたいと思うようになりました。
「NARS ZEN MAKEUP CONTEST」は、ブランド公式インスタグラムアカウント(@narsissit)をフォローして、「ZEN COLLECTION」のアイテムを1品以上使用したメイクルックを撮影し、ハッシュタグ「#NARSメイクコンテスト」「#ゼンコレクション」を付けて投稿するというもの。審査は「NARS」に加えて、伊藤貞文グローバルアーティストリーディレクターやキービジュアルに起用した俳優の横浜流星、ダンサーの菅原小春も行う。最優秀賞(1名)には5万円相当の賞品詰め合わせを、メイクアップ賞(1名)には伊藤貞文氏のオンラインマンツーマンセッションを、優秀賞(1名)には横浜流星・菅原小春のサイン入りのアイシャドーパレットを、入賞(10名)には1万円相当の商品詰め合わせをプレゼントする。
お風呂は首までしっかり浸かる全身浴派。エプソムソルトにその日の気分で選んだエッセンシャルオイルを混ぜてお湯に溶かしています。ボディースクラブは「ネオム(NEOM)」のものを愛用中。オイルがたっぷり含まれているので、使用後は本当に肌がプリプリになります!また、お風呂上がりのマッサージは毎日のルーティン。「センス・オブ・ヒューモア(SENSE OF HUMOUR)」のオイルはヘアにもボディーにも使える優れものです。「THREE」のボディーミルクも香りが最高なので、いつもどちらかを使って脚をマッサージするようにしています。
1.シークリスタルス「エプソムソルト」、2.アルジタル「ゴールドエッセンシャルオイル」、3.ネオム「ボディスクラブRL」、4.センス・オブ・ヒューモア「デューイエリクシアオイル」、5.THREE「フルボディ エマルジョン AC R」/以上、本人私物
パリコレ取材チームはチームスでつながりつつ、一緒に配信を見ることにしました。1本目は「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」。リアルのショーでもテクノロジーを生かした演出で近未来なショーを見せてきた「イリス」なので、デジタルコレクションに大いに期待しましたが、正直がっかり。“トランスモーション”というテーマの下、1ルックを解体しつつ見せてゆく手法は何かしら意味があるのでしょうが、理解は及ばず。
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イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」
それが、今の僕にとっての「デジタル・ファースト」は、「デジタルで、最初に実験してみよう」に変わっています。デジタルコンテンツの1つ1つは、良くも悪くも、小さな点。だから「間違ってもいいじゃん」「失敗しても大丈夫!!」というマインドで、「とにかく、デジタルでやってみよう!」という意味の「デジタル・ファースト」になっています。下のリンクで紹介する気鋭のデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris Van Herpen)の気持ち、すっごく理解できます。で、成功したら、積み上げたり、磨いたりして紙面に。すると紙面は、もっともっと骨太で、コアなファンにとって欠かせない媒体へと進化を遂げるでしょう。
週明けは、「ONE WWDジャパン」について、お話したいと思います。
FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
リム:特にきっかけとなる出来事はなく、昔からずっと意識していたことだったかな。5年前のブランド設立10周年のショーのときには、“STOP AND SMELL THE FLOWERS(立ち止まって花を香って)”というメッセージを打ち出し、ランウエイには600トンのコンポスト(堆肥)を使った。ショー後にはその堆肥をニューヨーク中の公園や花に返し、サステナブルなセットデザインになっていた。当時はまだサステナビリティに本腰を入れるブランドも少なく、興味を持つ人も今ほどいなかったけど、私にとって自然を愛すること、そして自然を敬うことは当たり前だったね。小さい頃から自然が大好きで、実はリムという名前も森を意味するんだ。ちなみに英語でLIMは“Less is more”の略称にもなるんだよ!
リム:サステナビリティやこれからの社会について学びたいならデイナ・トーマス(Dana Thomas)の「ファッショノポリス:ザ プライス オブ ファスト ファッション アンド ザ フューチャー オブ クローズ(Fashionopolis: The Price of Fashion Fashion and the Future of Clothes)」やアンドリュー・ヤング(Andrew Young)の「ザ ウォー オン ノーマル ピープル(The War on Normal People)」。誰にもお勧めできるのはスコット・ベルスキー(Scott Belsky)の「ザ メッシー ミドル(The Messy Middle)」や
ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)の「21世紀のための21つの教訓(21 Lessons For The 21st Century)」、オーシャン・ヴオン(Ocean Vuong)の「オン アース ウィア ブリーフリー ゴージャス(On Earth We Are Briefly Gorgeous)」。直接サステナビリティについての内容でなくとも、精神やビジネス、考え方、哲学についての見方を変えてくれた素晴らしい本だよ。
安斉:中学生のときに父親にザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のライブに連れて行ってもらい、そのときに見たサックス奏者の演奏が超かっこよくて、それからアルトサックスを始めたんです。そして吹奏楽部に入りました。そのうちに歌うことにも興味が出てきて、高校1年生のときからスクールに通い出し、それがだんだん楽しくなって本格的に歌手を目指すようになりました。そこからレッスンを重ねて2019年5月にデビューしました。
安斉:中学生のときに父親にザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のライブに連れて行ってもらい、そのときに見たサックス奏者の演奏が超かっこよくて、それからアルトサックスを始めたんです。そして吹奏楽部に入りました。そのうちに歌うことにも興味が出てきて、高校1年生のときからスクールに通い出し、それがだんだん楽しくなって本格的に歌手を目指すようになりました。そこからレッスンを重ねて2019年5月にデビューしました。
内装は現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)率いるクリエイティブチーム、スナーキテクチャー(SNARKITECTURE)が手掛けた。アーチを描いたエントランスの天井は“ナイキ エア フォース1(NIKE AIR FORCE 1以下、AF1)”の石こう像で装飾される。“AF1”は左右が交互に並べられ、まるで天井を歩いているようだ。
オープン限定の“エア フォース1”も
エントランスに向かって左の部屋がシューズコーナーだ。中央にはこれまで「キース」が手掛けたコラボスニーカー約200足を展示し、ウインドーをカラフルな“AF1”の石こう像で装飾する。オープン記念として発売する日の丸をモチーフに使った“AF1”や、「キース」別注の「バンズ(VANS)」などを並べるほか、「ナイキ」をはじめ「アディダス(ADIDAS)」「ニューバランス(NEW BALANCE)」「コンバース(CONVERSE)」「ホカ オネオネ(HOKA ONE ONE)」など約300種をそろえる。
そしてもう一つ、満月のときに取り入れたいのはオイル美容。ものごとのエネルギーが大きく膨らむ満月のケアは、もっちり肌をつくるオイル美容での栄養補給がおすすめ。とはいえ暑い夏にベタベタするのは嫌……という人に、「チャントアチャーム(CHANT A CHARM)」の2層式導入美容オイル「ディープ モイスト オイル」がおすすめ。フレッシュな香りとともに軽い使い心地で取り入れられるので、ベタつきが気になる夏のオイル美容として優秀です。紫外線の肌疲れが気になるタイミングで取り入れてみては。
ちかこ:「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE以下、TNF)」マタニティウエア第2弾のレインコートを買ってみた。ママ連載第一回の取材ですっかり魅了されちゃったからね(笑)。かなりゆとりのある身幅だから安心。膝が隠れる着丈は、車の座席に子供を乗せている間も足元が雨に濡れなくて済むからすごくありがたい。ショート丈だとお尻から足元までびしょびしょになるから注意!