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勝井北斗と八木奈央によるファッションブランド「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」は、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO 以下、RFWT)」の中止を受けて、ショーを開催予定だった3月21日の午後9時45分に無観客ショーの動画を配信した。会場は東京・渋谷パルコ1階の歩行者専用通路であるナカシブ通り。渋谷パルコにはかつて「ミントデザインズ」の1号店があり、現在も小規模な店舗が入るブランドのホームと言える場所。さらに2007年にも、同館にあったパルコブックセンター内でショーを行ったことがあるゆかりの地でもある。今回は貸し切りの真っ赤なロンドンバスを歩行者専用通路に停車させて、閉店後の通路をランウエイにモデルたちが歩いた。
コレクションの出発点は
ロンドンの多様な人々
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ここ数年でよく見聞きする「○○を回収、下取りします」という言葉。サステナビリティへの意識が高まる前から、多くのブランドが実践してきました。例えば、靴やスーツなどを、下取りして、店頭で使えるクーポンを提供するなどで提供者に還元し、商品はリサイクルするという。地球環境を考え、循環を考えたプログラムです。しかし実際、回収し集めた後はどう流れて新しく生まれ変わっているのでしょうか?本当に生まれ変わっているの?という疑問もあり、ダウンの回収プログラムを行う、ユナイテッドアローズ(UA)に取材を申し込むと、ダウンのリサイクルを担う「グリーン ダウン プロジェクト(GREEN DOWN PROJECT以下、GDP)」にたどり着きました。GDPってどんなプロジェクトなんでしょうか?
ここ数年でよく見聞きする「○○を回収、下取りします」という言葉。サステナビリティへの意識が高まる前から、多くのブランドが実践してきました。例えば、靴やスーツなどを、下取りして、店頭で使えるクーポンを提供するなどで提供者に還元し、商品はリサイクルするという。地球環境を考え、循環を考えたプログラムです。しかし実際、回収し集めた後はどう流れて新しく生まれ変わっているのでしょうか?本当に生まれ変わっているの?という疑問もあり、ダウンの回収プログラムを行う、ユナイテッドアローズ(UA)に取材を申し込むと、ダウンのリサイクルを担う「グリーン ダウン プロジェクト(GREEN DOWN PROJECT以下、GDP)」にたどり着きました。GDPってどんなプロジェクトなんでしょうか?
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は2月27日、新フレグランス「ウール・ダプサンス(Heures d' Absence)」を発売した。このフレグランスはウィメンズのフレグランスコレクション「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」で11番目の香りとなるが、実はその名前は、「ルイ・ヴィトン」が1927年に発表したメゾン初の香水の名前からとったものだ。「ウール・ダプサンス」の意味は“余暇の時間”。ヴィトン家が20年代に仏セーヌ・エ・マルヌ地方に所有していた別荘にちなんでつけられたこの名前は、束縛からの自由や旅先でのゆっくりと流れる時間を想起させる。しかし、香りそのもののレシピは現存していなかったという。
「ウール・ダプサンス」 (c) Louis Vuitton「ウール・ダプサンス」 (c) Louis Vuitton「ウール・ダプサンス」100mL 3万2000円 (c) Louis Vuitton「ウール・ダプサンス」100mL 3万2000円 (c) Louis Vuitton200mL 4万5000円 (c) Louis Vuitton「ウール・ダプサンス」トラベルスプレー(7.5mL×4本) 3万2000円 (c) Louis Vuitton「ウール・ダプサンス」トラベルスプレー(7.5mL×4本) 3万2000円 (c) Louis Vuitton「ウール・ダプサンス」トラベルスプレー(7.5ml×4本) 3万2000円 (c) Louis Vuitton(c) Louis Vuitton(c) Louis Vuitton(c) Louis Vuitton(c) Louis Vuitton
パリで行われたプレス発表会では、「ウール・ダプサンス」の鍵となる香り、ミモザ、ジャスミン、ローズの3種の花で作ったインスタレーションを設けた (c) Louis Vuittonパリで行われたプレス発表会では、「ウール・ダプサンス」の鍵となる香り、ミモザ、ジャスミン、ローズの3種の花で作ったインスタレーションを設けた (c) Louis Vuittonパリで行われたプレス発表会では、「ウール・ダプサンス」の鍵となる香り、ミモザ、ジャスミン、ローズの3種の花で作ったインスタレーションを設けた (c) Louis Vuitton
ステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOステージ裏でリラックスした表情のモデルたち PHOTO : KOJI HIRANOバックステージの様子 PHOTO : KOJI HIRANOバックステージの様子 PHOTO : KOJI HIRANO
今年で38歳になる自分が「ネグレクト アダルト ペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATiENTS以下、ネグレクト)」の3月20日の無観客ショーを取材してよいのだろうか——会場となった東京・豊洲のライブハウス豊洲ピットに向かう道中、そんな葛藤をしていました。だって、出演するのがBiSH(ビッシュ)、BiS(ビス)、豆柴の大群という人気アイドルばかりだったから。不安な気持ちを少しでも奮い立たせるため、道中はゴリゴリな米ロックバンドのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)を聴きながら、同バンドのギタリストであるトム・モレロ(Tom Morello)の攻撃的リフで闘魂注入します。
崎山:小学4年生のときにSEKAI NO OWARIをテレビで見て、めちゃいいなと思って。そこからクリープハイプやきのこ帝国とか聴くようになりました。そこからさらにその人たちが好きだった音楽をたどっていって、NUMBER GIRLやゆらゆら帝国を知りました。その中でも影響を受けたのは、クリープハイプの尾崎世界観さん、NUMBER GIRL、凛として時雨など。それが今の僕の音楽につながっているのかなと思います。
一也氏が入社した13年には、すでに会社の売り上げの9割が雑貨だったが、「主要顧客層は50代以上で、ビジネスとしては先が不透明。伝統的なイメージや高級感が若いお客さまの敷居になっていた」。家業に新風を吹き込むべく新販路開拓に力を入れ、当時から若い客に人気だったポリエステルのプチバッグはセレクトショップ向けに卸売を始めた。日本の「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」を皮切りにユナイテッドアローズ、ビームス、ベイクルーズの「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」、三陽商会の「ラブレス」などに広げた。
PHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOムードボードにはジャケットの着想源にもなった“スケバン”の写真も PHOTO : KOJI HIRANO
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フィナーレ後のバックステージで祝福を受ける西崎夫妻 PHOTO : KOJI HIRANOフィナーレ後のバックステージで祝福を受ける西崎夫妻 PHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOPHOTO : KOJI HIRANOフィナーレに登場した西崎夫妻 PHOTO : KIM WESTON ARNOLD
リハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYAリハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYAリハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYAリハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYAリハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYAリハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYAリハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYAリハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYAリハーサル前の様子 PHOTO : KO TSUCHIYA
無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA無観客の会場を歩くモデルたち PHOTO : KO TSUCHIYA
多角化にも積極的で、買収、またはゼロからの開発で多数の専門店を生み出していった。その中でヴィクトリアズ・シークレットとバス&ボディワークス(BATH & BODY WORKS)が大きく成長。この2つに軸足を徐々に移して他のブランドを次々に売却し、最後に残ったリミテッドを投資会社に売却したのが2007年のことである。
ニューヨークで活躍する名物クリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載第6回。仕事とは別に、月に1、2度は新しいレストランを開拓しながら情報交換する2人。“You’d Better Be Handsome”は、2人がときにゲストを交えて、ニューヨークのトレンドや新常識について雑談する 。今回は、メイのクリエイティブ・エージェンシーでプロデューサーを務めるレイチェル(Rachel)もランチに初参加。ちょっと前に一息ついた今年の映画祭アワードシーズンについて3人で振り返る。レッドカーペットは、ファッション界では広告としての意味を持つ実に大きなビジネス。その表と裏の事情を分析する。
本日のランチは、現在マンハッタンに3店舗を構えるビーガンフードカフェ兼 有機ワインバー「ル・ボタニスト(LE BOTANISTE)」。ベルギー発の「ル・パン・コティディアン(LE PAIN QUOTIDIEN)」のシェフ兼創業者であるアラン・クモン(Alain Coumont)が考案した新しいプラントベースのオーガニックフードを提供する。昔の薬局をイメージした店内の薬品棚にはアランが所有するぶどう園で造られた天然有機ワインが並ぶ。ソーホー店は127 Grand Street, New York NY 10013 Ph. 646 870 7770
レイチェル:メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)にあるコスチュームインスティチュートの新しい展示会開催に合わせて開かれるガラ。同美術館が今年開館150周年ということもあって、2020年のテーマはフランスの哲学者アンリ・ベルクソン(Henri Bergson)の概念“持続”らしい。1年前の“キャンプ”よりもさらに哲学的。このテーマに合わせてドレスを選ぶのって、なんだか難しそう。
メイ:「カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」でも最高賞をもらっていたから、十分に可能性はあるとは思っていたけどまさかの4つ。
レイチェル:「アカデミー賞」、通称オスカーは、“アカデミー”と呼ばれる映画のプロフェッショナルから構成されていて、2020年の「アカデミー賞」に新たに招待された審査員842人のうち50%が女性、そして29%がマイノリティーだったことも今回の結果に影響している。「LAタイムス(Los Angeles Times)」によると、全体の構成を見ると12年の時点で77%が男性、94%が白人だった。女性やマイノリティーが多く参加したとは言っても、現在も68%が男性、84%が白人と、やはり白人男性がまだまだ強い影響力があると言われているけれど、今後変わっていくのでは?
ファッション業界に特化した求人サービスを展開するレディー トゥー ファッション(READY TO FASHION以下、RTF)は、新型コロナウイルスの影響で新卒学生向け合同企業説明会が次々と中止になっている状況を鑑み、「ウェブ採用説明会チャンネル」を開設した。ユーチューブのライブストリーミング機能を使って説明会を生配信し、その後はチャンネル内にアーカイブしていく。撮影にかかる費用などは全て無料で対応中だ。
第49回は、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)、ブリー・ラーソン(Brie Larson)、リアーナ(Rihanna)、シンシア・エリボ(Cynthia Erivo)、スティーヴ・アオキ(Steve Aoki)、エル・ファニング(Elle Fanning)、ディタ・フォン・ティース(Dita Von Teese)、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)が登場。自身に満ち溢れたドレス姿を称賛する一方で、今回も容赦なくFAIL判定を下した米「WWD」による評価はいかに?
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1. Bella Hadid
1990年代後半から2000年代初頭あたりの女性ポップスターの影がちらつく。積極的に攻めたチビTシャツがイマイチ。頑張りすぎたせいでコスチュームっぽさが出てしまった。ひょっとしてクリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)を意識したのかもしれないけど、アギレラの「Genie in a Bottle」を歌うわけでもあるまいし、ちょっと場違いかも。
リアーナに似合うドレスはほかにもっとあるだろうけど、彼女が求めているのは自分を美しく見せるドレスよりもインパクトのあるドレス。「フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)」の広告から飛び出したブドウみたいに見えるけど、サイドに編み込んだブレードヘアが80年代風のグラマラスな雰囲気を醸し出していて、考え抜かれたファッションという感じがなかなかいい。
リアーナ EARL GIBSON III / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC4/8
また、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」も、独自成分“ムーンライトカクタスオイル”を処方した美容液を発売した。同ブランドは、“過労肌”対策のエイジングケアライン「ピュアショット」を1月4日から販売。化粧水、夜用セラム、セラム3種類、クリームの全6品をラインアップしている。中でも注目したいのが、モロッコ原産ムーンライトカクタスのオイルを処方している2層式の夜用美容液「ピュアショット ナイトセラム」(1万500円)だ。同オイルは1年に1晩、わずか6時間だけ開花するタイミングで収穫され、コールド&スロー抽出プロセスで採取される。開花直前のムーンライトカクタスオイルは、本来はサボテンが媒介者を引き付けるために生成するもので、肌細胞を修復する効果や肌を保護する効果が期待できる。ライン使いすることで、紫外線、ストレス、電磁波といった都市生活で疲れた“過労肌”をみずみずしく生き生きとした肌へと導いてくれる。
そして4日(現地時間)には、「SK-II」が掲げる「#NOCOMPETITION」のパネルインタビューがソーホーのホテルで行われた。はじめに登壇したケイシー・メイ・オライリー(Kaisy Mae O’Reilly)「SK-Ⅱ」ブランドディレクターは、「『SK-II』は、自らの意志で運命は変えることができると、女性が勇気を持って動き出せると信じています。そんな女性を応援しており、16年からこの信念を『運命を、変えよう。〜#changedestiny〜』というブランドテーマのもと、さまざまなキャンペーンを展開してきました」と説明。
「ディオール ファイン ジュエリー(DIOR JOAILLERIE)」が登場したのは今から約20年前の1998年だ。そのアーティスティック・ディレクターに抜擢されたのは「シャネル(CHANEL)」でコスチュームジュエリーを手掛けていたヴィクトワール・ドゥ・カステラ―ヌ(Victoire de Castellane)。フランスの名門一族カステラ―ヌ家に生まれ、服装に合わせてジュエリーを着け替えた祖母のシルヴィア・ヘネシー(Sylvia Hennesy)に影響を受けたヴィクトワールのクリエイションは、ジュエリー業界の既成概念を覆す大胆で他に類を見ないデザインばかりだ。当時宝石といえば、ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイアが一般的だったが、オパールをはじめアクアマリン、シトリンなどを用いたジュエリーをデザイン。インスピレーション源はクリスチャン・ディオール(Christian Dior)の庭から食虫花、吸血鬼、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates of the Caribbean)」までさまざまで、破天荒ともいえるクリエイションを生み出してきた。ジャーナリスト、ロイック・プリジャン(Loic Prigent)がその20年間の軌跡をたどるムービーを制作し、その中でヴィクトワールが世界中のコレクターから集められた作品についてユーモアたっぷりに解説している。
「4次元」と阿部さんが表現した今季のクチュールライクな服もそう。メンズのパンツ?と思ったらドレスだった!みたいな驚きが随所にありますが、これってアイデア倒れに終わらず「きれい」に着地するのは大変なことです。これからジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のオートクチュールのアトリエに迎えられる阿部さんが何を見てどんな進化を遂げるのか楽しみです。
しょうこ:お父さまがセレクトしてくれるとは! かっこいい。私は肌にも髪の毛のワックスがわりにも使える「ローズドマラケシュ(ROSE DE MARRAKECH)」の「ジェルドアルガンローズ」をリップとしても愛用してる。これひとつで指先からかかとまで全身どこにでも使えるから洗面台に出しっぱなしにしてるの。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の音楽にはいつも注目しており、今季は流行りのビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の「All the good girls go to hell」。しかも管弦楽の生演奏とのセッションです。ビリー・アイリッシュを使うショーは多いですが、彼女の曲は大きな会場で大音響で聴くのが合わないな~と思っていました。ひとりでイヤホンを通じて暗~く聴くのが合っています。でもこれは良かった。着る人を主役として、平等性や包括性を表現したというショーに合っていました。
Aya Fukuda NQ.(アヤ フクダ エヌ キュー):和歌山県出身。日本でヘアメイクアップアーティストとして活躍後、2008年単身渡米。ニューヨークでネイルデザイナーとして本格的に活動を始める。顧客の一人であったレディー・ガガから「Born this way」のPVでのネイルアートの依頼をきっかけに、その後もPVやライブツアーなどでアート性の高いデザインを発表している。15年結婚出産を機に拠点を東京に映し現在はサロンオープンに向けて準備中。ママ向けの簡単おしゃれセルフネイルレクチャーや親子リンクネイルクラスなどで講師を務めることも。インスタグラムのアカウント@aya_nailzではサロンで提案するネイルデザインも更新中。
Aya Fukuda NQ(以下、Aya):渡米するまではヘアメイクとしてテレビ業界で働いていました。08年に渡米し、美容室でネイリストとして勤務しました。その時にお客さまとしてレディー・ガガさんに出会い、一緒に仕事をしたり、ファッション・ウイークのバックステージやヴォーグ、バザーの表紙のネイルを手掛けたりしてきました。最初はメイクアップアーティストとして渡米したのですが、ガガさんのネイルを担当するようになって、彼女が求めるデザインに仕上げるにはネイルの素材がたくさん必要でとにかく荷物が多くなってしまうこともあり、次第にネイリストとして活動するようになりました。ネイル用の素材ではなく布やメタルパーツなど洋服用の素材を取り入れてネイルの枠を超えてデザインを作ったことが気に入ってもらえたんだと思います。NYと日本を行き来していた時期もあり、11年にはネイルチップショップを代官山にオープンしたんです。当時、日本はジェルネイルがブームになっていた時で、アメリカでもガガさんにしかしていなかったチップという提案は一般のお客さまの感覚とは違っていたようで……、14年にそのお店は閉店しました。その後、結婚出産を機に15年に拠点を日本へ移しました。
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「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」はぜひ動画を2つ続けて見てください。1つ目はショー開始後の数ルックの様子で赤い照明の中で音楽はナシ。モデルの足音とカメラのシャッター音だけが響きます。2つ目はその後、突如大音量でロックが流れた後のシーンです。曲は1980年代に一世を風靡したブロンディ(Blondie)。赤い唇はずばり、ボーカルのデボラ・ハリー(Deborah Harry)ですね。服はマニアックなまでに新しい形を突き詰める中で、フェティッシュに“ジュンヤ”流セクシーを探求しております。バッグを解体して仕立て直したような服は、ハーネスも実はバッグのショルダーです。
「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」はぜひ動画で見てください。こちら、いくつかのルックをつなぎ合わせたものです。見ていただくとわかるように、ルックごとに音楽がブツリブツリと変わります(この動画は実際のショーのルックの並び順ではありません。いくつかを選んで編集しています。実際にはクラシックとポップが交互に使われていました)。ひとつのショーなのに、それぞれが独立している印象で、新しいルックが出てくるたびに見ている側の意識が更新されます。服もパーツごとに色や素材がぱっきりと変わります。さらなる新しいカタチの追求、と私は見ました。
1月に開催された「パリ国際ランジェリー展(SALON INTERNATIONAL DE LA LINGERIE))では“ピリオド・ランジェリー”として生理用ショーツがフィーチャーされ、その中で日本から初出展したイーヨが展開する「ケープラスワンパーセント(以下、K+1%)」は、ファッション性に優れたサニタリーショーツ&ブラジャーとして注目された。同ブランドはその後、ロンドンやニューヨークの見本市にも出展。各国バイヤーは「K+1%」、そして生理用ショーツについてどう反応したのか、スドーキョーコ=・ディレクターに聞いた。
「シンクス」の登場により、米国では経血吸収型ショーツが一気に広まった一方、ニューヨークで開催された下着と水着の見本市「カーヴ ニューヨーク(Curve New York)」での商談では、経血吸収型ショーツに対し「蒸れる、クロッチ部分が分厚い、不快感がある、おしゃれじゃない、などの声が多く聞かれた」そうだ。生理用品と併用する「K+1%」のサニタリーショーツを紹介すると「実用的」と共感を得られたという。中にはすぐに気に入って持参した在庫をその場で全て購入する下着専門店のバイヤーもいたそうだ。「経血吸収型ショーツに不満を持つ人が、生理用品とサリタリーショーツの併用に移行するか、普通のショーツに戻るかはまだ分からない」としながらも、パリと違い、ニューヨークでは確かな実績を得られたようだ。
「リップケース(ミロワール)」6万3000円 (c) STUDIO DES FLEURS「リップケース(ポップアップ)」24万1000円 (c) STUDIO DES FLEURS「アクセサリー(ミロワール)」8万7000円 (c) STUDIO DES FLEURS「ルージュ・エルメス」コレクションのリップバーム
ショーの前座となったのは、前日の日曜朝にブッフ・デュ・ノード劇場(Bouffes du Nord theater)で行われた「サンデーサービス(Sunday Service)」。日曜礼拝を意味する「サンデーサービス」ですが、カニエは自身の楽曲をゴスペル風にアレンジして披露するコンサートをそう銘打っています。こちらは限られた人数だけを招待したようで、残念ながら行けずじまいでしたが、行った米「WWD」によれば、「90分間の幸福体験」だったそう。
ショー開催の3月2日は、アメリカからの来場者の多くが帰国を早めたようで、スタンディングのはずだったのに席に座れたり、人気なはずの「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」でも空席がみられ、私が座った席の前の席にはスタッフ3人が座るなど、ファッション・ウイークに来ている人の数が減ったように感じます。特にカニエが支持を集めるアメリカ勢が帰ってしまったので、いくらカニエ様でも人が集まるのか?なんてことを考えます。しかし、同日午後に行われた「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」と「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」のコラボお披露目パーティーでは、ショー会場ではあまり見かけなかったストリート勢の姿も見られ、ここにいる人たちがそのまま「イージー」に流れるのだろうと予感しました。
またまた人混みを掻き分け会場入りすると、BGMが流れ、かわいいラップが聞こえてきました。カニエの娘、ノース(North)です(動画18秒から)。「子どもを使うのはずるくない(笑)?しかも良い子は寝る時間では?」と思いつつキュートな歌声と、娘の活躍を優しい笑顔で見守るカニエに、こちらまで癒されて笑顔に。なお、ノースは公の場で初めてラップを披露。5歳のアーティスト、ザザ(Zaza)による「What I do?」をリミックスしました。
ショーから帰ってホテルに着くと、今更「イージー」のインビテーションが届いていました。ウール素材の何も書かれていない袋ですが、この布の感じ、完全にカニエだと確信。開けるとショーにも登場したふわふわのパファーに包まれた干し草、住所などが書かれた紙、「Rattlesnake eggs CAUTION:Keep in cool place to prevent hatching...(ガラガラヘビの卵 危険:孵化しないように冷たい場所に保管してください)」と書かれた封筒が出てきました。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
もうひとつのポイントはスコットランドのキルト。故リー・アレキサンダー・マックイーン(Lee Alexander McQueen)が好んで着用していたように、キルトはブランドにとって大切な存在だ。動物柄のドレスは赤ちゃんをくるむキルトから、ベビーピンク色のドレスは女性の肌着からそれぞれヒントを得ている。シルバーのドレスのフリンジはよく見るとラッキーチャームであるスプーン。民族の物語をさりげなく、随所の取り入れている。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
kemio (c) JN Silva for Parfums Christian Diorアリス・バルビエ (左)とJS・ロック (c) JN Silva for Parfums Christian Dior 左から、ファニー・ボーデット・ドノン、ロックス・ブラウン、ブライアンボーイ (c) JN Silva for Parfums Christian Dior 「ディオール オム オードゥ トワレ」 (c) JN Silva for Parfums Christian Dior(c) Parfums Christian Dior(c) JN Silva for Parfums Christian Dior (c) JN Silva for Parfums Christian Dior
今季表現したのは、平等性や包括性。さまざまな人種に加え、異なる年齢、体型、性別のモデルを起用し、それぞれの持つ人間性を描き出した。ベースとなるのは、“個性を消すもの”と捉えられることの多いユニフォーム。黒やグレー、ネイビーのチェスターコートやジャケット、オフィサーコート、腰履きした太いパンツといったテーラリングに加え、センシュアルなシルエットやクリーンなカットのドレスなどで作るワントーン中心のシンプルなルックをそろえる。アクセントを加えるのは、メゾンを象徴するや赤やピンクベージュ、そして、1月のメンズ・コレクションにも用いられたイネス&ヴィノード(Inez and Vinoodh)による花の写真。メンズと同デザインのコートをまとう女性モデルもいて、インクルーシブなスタイルを体現している。
足元は、今季のランウエイで多く見られ、来秋冬のITアイテムになりそうなゴツいブーツ。一方、バッグには大きなボウ(リボン)や花びらのような装飾をあしらい、ルックに甘さを加える。ショーの音楽はビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の「All the good girls go to hell」。弦楽器の生演奏と合わさり、エモーショナルに心を揺さぶる。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員