訪日外国人客が年々増加し、お客のニーズが多様化する昨今。プロフェッショナルな販売員・美容部員の重要性はさらに増していく一方で、販売員・美容部員への理解不足からネガティブなイメージが持たれるのも否定できない。そんな状況を改善しようと、ファッション販売員の地位とスキルの向上を目的に2016年に設立されたのが、一般社団法人日本プロフェッショナル販売員協会(JAPAN SALES PROFESSIONALS ASSOCIATION 以下、JASPA)だ。今年は、ビューティ業界から初の理事として日本ロレアルのフィリップ・アルシャンボー副社長が就任した。これにより、JASPAはファッションの販売員だけでなく美容部員と相互に地位を高めるサポートに注力していく。
限定100本の“アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ アベンチュリン”(320万円) PHOTO : JOEL VON ALLMEN限定100本の“アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ アベンチュリン”(320万円) PHOTO : JOEL VON ALLMEN限定100本の“アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ メテオライト”(320万円)PHOTO : JOEL VON ALLMEN
「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のショーでは派手な格好をした大人が世界中から集まり、“17歳の自分”に戻ったみたいな神妙な表情をしているのを見るのが好きです。パリコレはまぎれもなくビジネスの場ですし、競争の場でもありますが、この20分間だけは特別。なぜ自分がこの仕事をしているのかを再確認させてもらいます。
“このブランドの店に行けば〇〇があるのではないか”と、特定のアイテムを想像できるブランドは強いと思います。“人とは違ったトレンチコートかデニムがほしい”と思ったら、私なら「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」に行きます。今季もトレンチ、デニム、白いシャツ&Tシャツといったスタンダードアイテムをベースに、ウエストラインをきれいにたたんだり、プリーツを加えたり形を再構築したアイテムがそろいます。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。
ビリー・ポーターの性別にとらわれないハイファッションな衣装の数々は今年多くの人々の注目を集めたが、中でも有名なのは「第91回アカデミー賞(91st Academy Awards)」授賞式で着用した「クリスチャン・シリアノ(CHRISTIAN SIRIANO)」の黒いベルベットのタキシードドレスではないだろうか。
ポーターはドラマ「ポーズ(POSE)」に出演し、2019年の「エミー賞(Emmy Awards)」では、同性愛者であることを公表している黒人として初の主演男優賞を受賞した。
2019年「アカデミー賞」授賞式で「クリスチャン・シリアノ」の衣装を着用するビリー・ポーター RICHARD SHOTWELL / INVISION / AP / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC4/12
「ヴェルサーチェ」のドレスを着用したエリザベス・ハーレイ(2019年3月)
エリザベス・ハーレイの最もアイコニックなドレスのひとつだと言えるのは、1994年の映画「フォー・ウェディング(Four Weddings and a Funeral)」のプレミアで着用した「ヴェルサーチェ」の“安全ピンドレス”だろう。その25年後、ハーレイは「ヴェルサーチェ」の2019年プレ・フォール・コレクションからリメーク版の“安全ピンドレス”を着用し、雑誌「ハーパーズ バザー(Harper’s BAZAAR)」の4月号に登場した。
「ヴェルサーチェ」の“安全ピンドレス”のオリジナル版(左)とリメーク版を着用するエリザベス・ハーレイ TIM ROOKE / REX / SHUTTERSTOCK AND DAMON BAKER / HARPER'S BAZAAR (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC5/12
トランプ大統領との公式晩餐会でエリザベス女王(Queen Elizabeth)が身に着けていたのルビーのティアラには、何か隠されたメッセージがあったのだろうか?ネット上ではそう考える人が少なくなかったようだ。エリザベス女王は晩餐会で、ミャンマー(旧ビルマ)国民から結婚祝いとして贈られたルビーとダイヤモンドを使用して1973年にハウス・オブ・ガラード(House of Garrard)が制作したティアラを身に着けていた。
「ガラード」によると、ティアラには96個のルビーがあしらわれており、ビルマでは「ルビーは悪魔や病から身を守ってくれる」という言い伝えがあるという。バッキンガム宮殿はこのティアラについて一切コメントをしていないが、エリザベス女王は2009年の当時のインド大統領との公式晩餐会など、過去の公式行事でもこのティアラを着用したことがある。
今年の「ベネチア国際映画祭(Venice Film Festival)」のレッドカーペットが「カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」に匹敵したのは、メンズ・ヘッドデザイナーの豊嶋慧が手掛けた「ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)」のシルバーのサテンスーツを着て登場したティモシー・シャラメによるところも大きい。
また、シャラメは今年の「ゴールデングローブ賞(Golden Globe Awards)」にはヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)がデザインした「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のハーネスを身に着けて登場し、「放送映画批評家協会賞(Critics’ Choice Awards)」では「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のグラフィックプリントスーツを着用するなど、ファッション界に新たな風を吹かせた。
2019年「ベネチア国際映画祭」でのティモシー・シャラメ ARTHUR MOLA / INVISION / AP / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC10/12
「ヴェルサーチェ」を着用したカイア・ガーバー(2019年9月)
カイア・ガーバー(Kaia Gerber)の18歳の誕生日パーティーでのファッションは、スーパーモデルの母親シンディ・クロフォード(Cindy Crawford)とリンクしたものだった。ガーバーは母親が1992年の「MTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music Awards)」で着用した衣装に似ている「ヴェルサーチェ」のボンデージ風ドレスを着てパーティーを楽しんだ。
「ヴェルサーチェ」2020年春夏コレクションのランウエイでラストを飾ったジェニファー・ロペス LUCA BRUNO / AP / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC12/12
リゾの「ヴァレンティノ」の超マイクロバッグ(2019年11月)
リゾ(Lizzo)は2019年「アメリカン・ミュージック・アワード(American Music Awards)」の授賞式で、オレンジのフリルドレスに「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のカスタム仕様の超マイクロバッグを持って登場。マイクロバッグは19年のトレンドだったが、リゾのスタイルはそのトレンドを大きく超えるものだった。
2019年「アメリカン・ミュージック・アワード」授賞式に出席したリゾ MATT BARON / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
「ストレンジャー・シングス」の15歳の女優、ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)がジェネレーションZ 向けにスタートしたスキンケア・メイクライン。化粧水ミストやファンデーションなどをそろえ、全てがクルエルティーフリー(動物実験を行わない)でビーガン処方。価格は10〜34ドル(約1000〜3700円)。
サウナカルチャーはファッション業界にも既に浸透しており、東京発の人気ブランドやクリエイターが集結した期間限定イベント「ザ・サウナ テン」がつい先日開催されたばかり。第一弾となる今回は、「ノン トーキョー(NON TOKYO)」「ベンチ(BENCH)」「サウナボーイ」「ゆにいく」、「スーベニア(SAUVENIR)」の5ブランドがサウナグッズを販売。アーティストのイシバシユミによるシルクスクリーン作品の展示など、サウナをインスピレーション源にしたスペシャツなコンテンツをお披露目しました。“ととのいスポット”では記念撮影ができたり、自分の好きなサウナスポットをステッカーに書き記したマイフェイバリットサウナコーナーも常設。レセプションではサウナ飯と題して、「麺散」の出汁巻きドッグや「トゥエンティ フォー ミルクコーヒー(TWENTY FOR GOOD MILK COFFE)」のオリジナルコーヒー牛乳が振るまわれ、風呂上りの一杯を堪能すべく、腰に手を当ててグイッと飲み干す来場者も。メーンビジュアルは渋谷・改良湯で撮影したのだとか。「サウナの入り方や愛し方、表現方法は人それぞれ。ここはあくまで自由にサウナ愛を語る場所。第一弾は単純にサウナを愛している人たちと一緒に楽しい催しを提案したかった。同イベントを通してコミュニティーの輪をさらに広げていきたい。第二弾も予定している」と主催者のサウナ愛もひとしおです。
「ホカ オネオネ(HOKA ONE ONE)」をはじめとするスポーツブランドの台頭は、消費者の健康志向の高まりゆえですが、突き詰めると皆、汗をかくことで手に入れられる“素直になれるコミュニケーション”を求めている気がします。もちろん仕事でも素直でありたいし(私は、だいぶ素直です。「良くも悪くも」と自覚していますがw)あるべきと思いますが、時には“駆け引き”が必要。特にインスタグラムでは“飾った自分”をアピールしたい思いは根強く、結果“SNS疲れ”なんて言葉も生まれました。そんな中、スポーツは、素直になれる。そんな人間らしい原点を求めているフシがあるように思います。
Chanel’s 2019 holiday collection is inspired by Gabrielle Chanel’s love for ornaments, with the rich colors and lacquered gold of the ornaments displayed in her own apartment. The collection, to be released November 1st, consists of a total of eight products including new lipstick shades and eyeshadow palettes.
An exclusive eyeshadow palette and a single-shade eyeshadow will be released, both embossed with an ornamental motif inspired by a vintage Chanel button. The limited-edition palette features four rich shades: dark khaki, soft peach, bronze khaki and chocolate, while the single-shade eye shadow is available in two limited-edition colors.
The exclusive highlighter “Ecla Mane de Du Chanel” creates a brilliant, lit-from-within glow as well as adding a three-dimensional effect. The limited-edition nail polish comes in two colors: deep green and brownish red.
パリ・ファッション・ウイーク中に開催された2020年春夏コレクションのプレゼンテーション PHOTO : IKU KAGEYAMAパリ・ファッション・ウイーク中に開催された2020年春夏コレクションのプレゼンテーション PHOTO : IKU KAGEYAMAパリ・ファッション・ウイーク中に開催された2020年春夏コレクションのプレゼンテーション PHOTO : IKU KAGEYAMAパリ・ファッション・ウイーク中に開催された2020年春夏コレクションのプレゼンテーション PHOTO : IKU KAGEYAMA
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。
ブランド誕生25周年を迎えてリニューアルした「NARS」の「リップスティック」が首位にランクインした。新たに60色を追加した同製品は、鮮やかな発色で大胆なカラーから、デイリーユースに適したヌードカラーまでをそろえた豊富なカラー展開が幅広い層に支持された。次点にラグジュアリーブランド「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」と「シャネル(CHANEL)」がランクインした。
井野:この1年は、海外ではロサンゼルスのブランド「424」とのコラボレーションや、ニューヨーク、ロンドンのドーバーストリートマーケット(DOVER STREET MARKET)でのインスタレーション、台湾のワンフィフティーン(ONEFIFTEEN)でのポップアップ。日本ではウィズム(WISM)でのインスタレーションや、ミッドウェスト(MIDWEST)とのポップアップなど、国内海外問わず取引先と一緒にイベントができたということはとても良い経験でした。ブランドとして僕たちにできることは商品を作ることだけではなく、その商品を店の先にいるお客さまにどう届けることが喜んでもらえることなのかを、学べました。僕らは、直営店を持っていませんし、直営店を出すつもりもありません。取引先の店と一緒に考え、協力し、打ち出し、みんなが楽しめる、それがリアルなことだと思っています。今後もお店と取り組むイベントを継続し、拡大していきたいと考えています。いつかは全世界の取引店舗で地域に合わせた全て内容の違う「ダブレット」のコレクションを一斉に発売する、とかやってみたいです。ファッションでどうしていきたいか、というかファッションというツールを使って取引先と一緒に何ができるのか、を日々考えています。まだまだ全然できていないのですが……(苦笑)。目標です!
かつて百貨店の販売低迷と合併ラッシュに直面した米国大手アパレルの正解が、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ディッキーズ(DICKIES)」を買収してジーンズからアウトドア&アクションスポーツにドメインを転換したVFコーポや、昨年来陰りが見えるとはいえ「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「トミーヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」の買収で躍進したPVHコープだったとすれば、ITとECが席巻して投資ファンドが暗躍する今日のわが国大手アパレルが置かれた状況は格段に複雑かつ深刻で、確実な正解を求めるのは難しい。
皆さんは、音楽は何で聴いていますか?私は一時期ユーチューブ漬けでしたが、今はどっぷりスポティファイ(Spotify)派。回し者ではありませんが、一歩オフィスを出たら、寝る時と取材の時以外はイヤホンを耳に入れっぱなしでまさに“No Sportify No Life”。飛行機に乗る前日はその時の気分の曲を大量にダウンロードしています。
健康のことを考えて何かしたいと思った時、野菜から1日分の栄養を摂取するのは難しい……ならば青汁でと思った時にであった「Be」の「ライズストア グリーン(RISE STORE GREEN)」。飲み始めたら腸や肌の調子が良くなった気がします。この青汁、ほかにはあまりないと思われる乳酸菌が入っていてなんだかお得。苦くてまずいイメージだった青汁だけど、苦くも甘くもないところが飲みやすくて続けられます。豆乳やヨーグルトに混ぜるのもおすすめです。(ビジネスプランニング部 泉淳子)
ニューヨークで活躍する名物クリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載第3回。月に1、2度はお気に入りのレストランでランチをしながら情報交換するのが楽しみな2人。“You’d Better Be Handsome”は、2人がときにゲストを交え、ニューヨークのトレンドや新常識について雑談するコラム 。Vol.3となる今回は、どこに行っても影響力のあるチャイニーズパワーを分析。知らないでは済まされない“ワンホン(WANGHONG)”の重要性についてトーク。
先日、ストライプインターナショナルの「アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC & ECOLOGY以下、アース)」を日本で取材した際、上海・中山公園にある大型店で行っているニューリテール(小売り×テクノロジー)施策を紹介されました。「店内にカメラを30台導入し、顔認証でVIP客を特定。VIP客は店に入った瞬間に店長のスマホに連絡がいき、奥のVIPスペースでもてなす」とのこと(詳しくはこの記事参照)。その店舗を訪問してみたところ、確かにカメラが天井のそこかしこに設置してあります。奥のVIPスペースには日本の雑誌が豊富です。こういうニューリテールな売り方、中国ではどこもやっているんだろうと思ってモール内にあった他店も見てみましたが、あれ?意外とカメラを設置してる店って少なくない?特に現地のブランドって、あんまり設置してないな……。というわけで現地に詳しい某駐在員さんに聞いたところ、「ニューリテールは小売りの未来の1つを指し示すものではあるが、現地の大多数の企業は取り組んでいませんよ。もしくはやれていない」とのことでした。拍子抜け!
「ナイキ(NIKE)」がニューヨークに次いで世界で2番目に作ったという、デジタルとリアルの融合店舗「ナイキ ハウス オブ イノベーション(NIKE House of Innovation)」にも行ってみました。場所は人民広場という、上海における(私が思うに)原宿・竹下通り的な場所。上でご紹介した、新世界大丸百貨がある外灘の隣駅です。幅広い商品をそろえるとともに、スニーカーをカスタマイズできるコーナーなどがあるんですが、こちら金曜の20時過ぎに訪れたところバーゲンセール並みの混雑っぷり。特に3階のスニーカーコーナーは自分のサイズを出してもらうのにも一苦労で、残念ながらデジタルとリアルの融合を体感するまでに至らず。混雑に酔ってそそくさと退散しました。空いてそうな時間に行くのがオススメです!
「サカイ(SACAI)」主催のボウリング大会に参加し、皆さんの足を引っ張りつつ見事チーム優勝を果たしました。やったね!これは「サカイ」が12月21日に映画「ビッグ・リボウスキ(The Big Lebowski)」とのコラボアイテムを発売することを記念してのもの。デザイナーの阿部千登勢さんをはじめ、メディアの編集長やインフルエンサーの皆さんが超真剣に興じていました。球をまっすぐ引いて、まっすぐ投げるだけなのに、ボウリングってなんて難しいの!
米「WWD」のアーカイブから、時代を象徴するデザイナーたちの貴重な過去の写真35枚を厳選。1960年代のオスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)や、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)から、70年代の高田賢三やイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)、80年代のヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)やユーベル・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)、90年代のアナ・スイ(Anna Sui)やマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、そして2000年代のアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)まで、デザイナーの懐かしの写真を時系列順にお届けする。
2019-20年秋冬ニューヨーク・ファッション・ウイーク ANDREW MORALES FOR WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC2019-20年秋冬ニューヨーク・ファッション・ウイーク ANDREW MORALES FOR WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
2019-20年秋冬ニューヨーク・ファッション・ウイーク ANDREW MORALES FOR WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC2019-20年秋冬ニューヨーク・ファッション・ウイーク ANDREW MORALES FOR WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)がティファニー(TIFFANY & CO.)を162億ドル(約1兆7658億円)超相当で買収すると11月25日に発表し、ラグジュアリー業界に激震が走ったことは記憶に新しい。その数日後にティファニーを離れたことで話題となったフランチェスコ・トラーパニ(Francesco Trapani)前取締役が、伊紙「コリエーレ・デラ・セラ(CORRIERE DELLA SERA)」が12月12日にミラノで開催したイベントに登壇した。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)はこのほど、組織内の人材発掘や起業家マインドの醸成などを目的としたプログラム「DARE」の6回目となるプログラムを日本で開催した。「DARE」とは、破壊「Disrupt」、行動「Action」、冒険「Risk」、そして起業家精神「Entrepreneur」の頭文字を連ねたものであり、同時に「勇気を持って、〜〜する」を意味する動詞でもある。
サミュエル:2015年に発刊された「サピ・エンス(Sapiens): A Brief History of Humankind」という本です。人類の生誕から現在までの軌跡と、今後人類がどんな方向に向かっていくのかというのをまとめたものです。あとは旧約聖書にも、今の世の中にも通じるような記述がある章があって、かなり影響を受けています。
同じく人生後半が主題ですが、主役が男性なのが「さらば愛しきアウトロー(The Old Man & the Gun)」です。実在した銀行強盗役を演じる82歳のロバート・レッドフォード(Robert Redford)が最高にかっこいい!これはオススメです。レッドフォード演じる、立ち振る舞いが紳士的な銀行強盗フォレスト・タッカーは終始スーツ姿で、それも見どころですがセリフもいい。ある場面でタッカーが「それがスタイルだからさ」と言うのですが、日本語字幕ではスタイルを「流儀」と訳していて、ツボでした。最近あまり使わない言葉「流儀」ですが、ファッションが提案できるのも、実用やトレンド以上にこの「流儀」だったはず。スーツとセリフからそんなことを考えました。
18-year-old model, Mika, is the breakout star of Paris Fashion Week, modeling for 10 of the topmost brands including Louis Vuitton and Chanel.
Mika, the 18 year old half-Japanese, half-French model, walked for a total of 10 brands during both Milan and Paris Fashion Week in spring and summer of 2020. Only 2 months into her career, she has modelled for top brands such as Prada and Louis Vuitton, already making a mark in her first Fashion Week.
After debuting with Prada in Milan and passing the audition for Saint Laurent’s Paris Collection, she appeared in the shows for Lanvin and Paco Rabanne the very next day. She also walked the runway for Sacai, a brand managed by Chitose Abe.
Mika was born in Paris, France in 2001 and is 178cm tall. With a French father and Japanese mother, she grew up between Japan, France, Russia, and India. Since July, she has been affiliated with the Japanese modeling agency, Image. She has also signed with The Society Management in New York, and Elite in Paris, Milan, and Barcelona. She will be based in Tokyo beginning in October of this year.
Advertising campaigns and magazine editorials will be on the lookout for her scheduled shows for the upcoming season.
鈴木:本当にお答えするのが難しい質問ですが、どうしてもと言われれば……「オメガ(OMEGA)」でしょうか。30代半ば~50代男性を中心に支持されています。19年は月面着陸50周年で※、20年2月には007シリーズの25作品目となる「ノー・タイム・トゥ・ダイ(NO TIME TO DIE)」で俳優のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)扮するジェームズ・ボンドが着用する“シーマスター(SEAMASTER)ダイバー300M 007エディション”も発売になります。それになんといっても、7〜9月には「オメガ」がオフィシャルタイムキーパーを務める東京オリンピック・パラリンピックが控えています。売り上げ的にも、ますますの盛り上がりが期待できます。
ムラ・マサ:「Shibuya」が収録されているミニアルバム「SOUNDTRACK TO A DEATH」(2014年発表)には「¥」っていう曲もあるくらい、ムラ・マサとして活動し始めた初期の頃は訪れたことがない憧れの地である日本の音楽やアートに興味があったんだ。当時は健全じゃなかったというか……なんて言えばいいかわからないんだけど、ある意味で日本をフェティシズムの対象にしていたのかも。その後、実際にこうして日本に来れるようになったからこそ、心のどこかで直接的に言及したくなくなったのかもしれないね。僕が日本に抱いていたファンタジーに対して、実際に訪れていろいろと体験してみると想像と違ったというか。もちろん想像を上回るという意味でね!(笑)。だから以前ほどではないけど、今でも日本の音楽からインスピレーションは受けているよ。坂本龍一には本当に影響されたし、ゲームが大好きだから小島秀夫にもインスパイアされているし、池田亮司も好き。挙げ始めたら長くなっちゃうからこのへんにしておくけど(笑)。
ピンチを救ったイメージボード PHOTO : KO TSUCHIYAピンチを救ったイメージボード PHOTO : KO TSUCHIYAピンチを救ったイメージボード PHOTO : KO TSUCHIYA自宅に備えた20畳のアトリエには、サンプルや生地が所狭しと並ぶ PHOTO : KO TSUCHIYA自宅に備えた20畳のアトリエには、サンプルや生地が所狭しと並ぶ PHOTO : KO TSUCHIYA自宅に備えた20畳のアトリエには、サンプルや生地が所狭しと並ぶ PHOTO : KO TSUCHIYA自宅に備えた20畳のアトリエには、サンプルや生地が所狭しと並ぶ PHOTO : KO TSUCHIYA自宅に備えた20畳のアトリエには、サンプルや生地が所狭しと並ぶ PHOTO : KO TSUCHIYA自宅に備えた20畳のアトリエには、サンプルや生地が所狭しと並ぶ PHOTO : KO TSUCHIYA「ターク」2020年春夏コレクション
WWD:「FPT」に応募したきっかけは?
森川拓野「ターク」デザイナー(以下、森川):世界の市場で本格的に戦っていくきっかけがほしかったから。16年の「東京ファッションアワード」受賞を機に、イギリスの百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)やミラノのディエチコルソコモ(10 CORSO COMO)、アメリカのオープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)などいい店で取り扱いが始まった。最近は海外のラッパーやセレブリティーが着用してくれる機会も増えた。でも、世界の市場で戦うにはまだまだスタートに立ったとは言えない状況だ。ブランドを長く続けていくためには、海外市場開拓は必要不可欠。だから本格的に世界の市場に出るために、「FPT」はぴったりのアワードだった。
森川:文化服装学院の1年生だった2000年のころ、学校で基礎的な作図などの細かい技術を学んでいた。そんな時に東京都現代美術館で行われていた「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」展を見る機会があり、あまりにも自由で面白いモノ作りが強烈で、すぐに入社したいと思った。就職してからの7年間は、企画デザインから和紙すきや稲刈りまで本当に何でもやったけれど(笑)、それら全てが現在に生かされている。ものの考え方や作り方、リサーチのやり方、パタンナーや工場との付き合い方、電話での伝え方一つとっても服作りだということを教わった。時には、工場に複雑な加工やタイトな納期などで無理をお願いすることもある。ここぞという勝負時には職人に電話で謝り倒したり、直筆で手紙を書いて素材に対する強い思いを伝えたりもする。「ターク」の服には強いテキスタイルが欠かせないから、材料を作るための信頼関係を築くのもモノ作りの一環。協力してくれる工場や機屋あるから、僕がある。
SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。
岸:今は10社に出資しています。先ほどのシー以外には、スマートミラーや肌診断アプリ「ビューティ(Viewty)」を開発しているノベラ(NOVERA)、子どものためのオンラインスクールを運営するハグカム(HUGCOME)、D2Cアパレルブランド「ソージュ(SOEJU)」を運営するモデラート、インバウンドプラットフォーム事業を運営するワメイジング(WAMAZING)、オンラインフィットネス事業を運営するソエル(SOELU)、デリケートゾーンケアブランド「アイムラフロリア(I‘M LA FLORIA)」を運営するメリア(MELLIA)、メディアやD2Cコスメブランド「フィービービューティーアップ(PHOEBE BEAUTY UP)」を運営するディネット(DINETTE)、インフルエンサーブランドの企画・販売などを行うパトラ(PATRA)、D2Cカスタマイズサプリ「フジミ(FUJIMI)」を運営するトリコ(TRICOT)です。
VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。
サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――といわれる一方で具体的に何をどうしたらいいのか分からないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探った。今回は番外編として、環境先進国のスウェーデンにあるファッション機関、スウェーデン・ファッション・カウンシル(Swedish Fashion Council、以下SFC)に話を聞いた。SFCは今年8月に開催を予定していたストックホルム・ファッション・ウイークを、「未来のために(due to the future)」として中止した。