イラストレーターの永井博が個展「summer place」を心斎橋パルコで開催

 イラストレーターの永井博が、個展「summer place」を心斎橋パルコ4階のスキーマギャラリー(SkiiMa Gallery)で開催する。会期は2月4~15日で、入場は無料。

 同展では、近年イラストレーターの枠組みを超えて活動する永井の新作を含む7点を展示・販売する。その中には、国内外の現代美術作家の作品を中心にセレクトし展示販売を行う「ギャラリーターゲット(GALLERY TARGET)」がプロデュースし、アダチ版画研究所が制作を担当した木版画作品も含まれている。また、会場と公式オンラインストアでは、本展のメーンビジュアルをプリントしたさまざまアイテムが受注販売される。

 永井博は1947年徳島県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、76年よりイラストレーターとして活動。大瀧詠一の「A LONG VACATION」や「NIAGARA SONG BOOK」のレコードジャケットに代表されるトロピカルでクリアな風景イラストレーションを得意とする。近年は若者を中心に人気が再燃し、2月には「コンバース(CONVESE)」が同氏のイラストを大胆に配した”オールスター(ALL STAR)”を販売予定だ。

■「summer place」
会期:2月4~15日
場所:心斎橋パルコ4階 スキーマギャラリー
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3
入場料:無料

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現代芸術家のダミアン・ハーストが日本初の大規模個展を国立新美術館で開催

 イギリスを代表する現代芸術家のダミアン・ハースト(Damien Hirst)が、日本初となる大規模個展「ダミアン・ハースト 桜展」を国立新美術館で開催する。同館とカルティエ現代美術財団の共同主催で、会期は3月2日から5月23日まで。

 同展では、ハーストが19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史を独自に解釈し、大胆な色彩で抽象的に桜を描いた作品シリーズ「Cherry Blossoms」を展示する。このシリーズは、2021年7月から22年1月までフランス・パリのカルティエ財団現代美術館で開催していた個展で初めて披露したもので、全107点の中からハースト本人が厳選した24点を日本で発表する。中には横7m × 縦5mを超える巨大絵画も含まれる予定だ。

 ダミアン・ハーストは1965年イングランド生まれ。巨大なガラスケースにサメや牛を丸ごとホルマリン漬けにし鑑賞者に生と死を省察させる作品「Natural History」シリーズをはじめ、インスタレーションや彫刻、ドローイングなどの手法で生死や芸術、宗教といったテーマを表現している。最近は活動領域をさらに広げ、ラッパーのドレイク(Drake)が21年にリリースした6thアルバム「Certified Lover Boy」のアートワークを手掛けた。

■ダミアン・ハースト 桜展
会期:3月2日~5月23日
時間:10:00~18:00
休館日:毎週火曜日(5月3日は開館)
場所:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2

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「インティミッシミ」渋谷店で出合うセクシーなフォクシー イラストレーションズの世界

 イタリア発ランジェリー「インティミッシミ(INTIMISSIMI)」渋谷文化通り店の2階のアートスペースで、ファッションブランドやコスメとのコラボレーションで知られるフォクシー イラストレーションズ(以下、フォクシー)の作品展「ミルク」が開催されている。

 フォクシーは、人気のイラストレーターで、デンマークやカナダ、ロンドン、上海など海外における生活でイラストレーションを描き始め、現在は東京を拠点に活動している。

 「インティミッシミ」のアートスペースのために全作品を新たに制作した。フォクシーという言葉がぴったりの艶かしくセクシーな女の子を独特のタッチで表現。彼は、「ランジェリーは好きなテーマ。可愛いランジェリーを着たフォクシーが描けてうれしい。来年は、もっとたくさん絵を描きたい」とコメントした。キュレーションは新進気鋭のアートギャラリーの「シータグ(CTAG)」で、全ての作品は購入可能だ。会期は2022年1月16日までを予定している。

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増田セバスチャンの“Kawaii文化”展覧会 大阪・北加賀屋で11月21日まで

 Kawaiiカルチャーの伝道師として知られるアーティストの増田セバスチャン氏による展覧会「Yes, Kawaii Is Art」が、11月21日まで、大阪・北加賀屋で開催されている。増田氏の作品とアクティビストとしての活動を通して、“Kawaii”が持つ奥の深さと新たな可能性を体感する試みだ。アートの街として注目される北加賀屋の古いビルやリノベーション施設を活用した3つの会場を回遊しながら、世界に広がり続ける”Kawaii”を楽しめる。

 家具の倉庫として使われていた第1会場の「kagoo(カグー)」には、2014年のニューヨーク・チェルシー展で発表し、フロリダ、ミラノ、アムステルダムを巡回した部屋型インスタレーション作品「Colorful Rebellion-Seventh Nightmare(反抗的色彩)」を展示する。7つの大罪をテーマに、世界中のカラフルな素材を貼って作り上げた作品に、新たなインスピレーションを反映した2つの部屋を加え、21年版として披露している。日本での一般公開は今回が初めて。増田氏は「自分の脳内を体験してもらおうと思って作った作品。Kawaiiというのは表面だけでなく、もっと内面に由来するものだと感じてほしい」と話す。

 同会場には、京都芸術大学ウルトラファクトリーの「カラフル・ラボ」で学生たちと実施したリサーチプロジェクトの成果も展示する。戦後の少女文化から続くKawaii相関図や、世界に点在するKawaiiコミュニティの映像とともに、Kawaii文化の潮流やコミュニティの最新活動を一挙に公開している。

 11月5日から公開される第2会場の「音ビル」では、今年2月に東京・北千住で開催された体験型作品「Fantastic Voyage」を刷新して上演する。音や言葉のイメージが散りばめられた空間を透明なカプセルに乗って移動する仕掛けで、参加者の深層心理に潜り込むような体験ができる。さらに、築60年の文化住宅をリノベーションした文化複合施設「千鳥文化」の第3会場では、15年から原宿のシンボルだった世界時計を中心に、現在と過去の時間軸が交差する作品を展示する。会期は11月12日~21日。関連イベントとして、14日にはオリジナルブランド「6%DOKIDOKI」のストリートファッションショーが行われるほか、12~14日にはポップアップショップも開く。

 コロナで世の中が落ち込む中、増田氏は色彩で人々を勇気づけようと、世界中の「Kawaii Tribe(カワイイ一族)」に向けて声明文を発表。SNSやウェブなどデジタルを介して対話を続けてきた。

 本展覧会を主催した理由について増田氏はこう話す。「コロナのようなパンデミックが起きたのは、世界が物質的に豊かになりすぎて疲弊したため。コロナ禍を機にそのことをもう一度考える必要があるんじゃないかと思った。そして自分の色を改めて見つめ直してほしい。物質社会の象徴でもある工場地帯の無機質なこの町を舞台に選んだ意図はそこにある」

 木津川の河口付近の北加賀屋は、かつて造船業で栄えたが、工場の移転や高齢化による空き地、空き家問題が深刻化。町の再生をめざし、04年に始まったのが、近代化産業遺産の名村造船所大阪工場跡地などを活用したアートによる街づくりだ。

 仕掛け人のおおさか創造千島財団事務局長の木坂葵氏は「増田さんのような世界中に広がるカルチャーを生み出したアーティストに、ここで展覧会をやりたいといってもらえるのがうれしい。地道に活動を続けてきたおかげでクリエーターやアーティストに注目されるようになり、おしゃれな若者や新しい店もここ3年で増えている」と話す。

 10月16日から始まった秋のアートイベント会期中は、北加賀屋の各所で展覧会やトークイベントなどを開催。14日には、名村造船所大阪工場跡地の「クリエイティブセンター大阪」で、恒例のアート祭「すみのえアート・ビート2021」が開かれる。

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YOSHIROTTENやとんだ林蘭がアプリ「ピクスアート」とコラボ 編集素材を提供

 写真&動画編集アプリ「ピクスアート(PICSART)」はこのほど、アーティストのYOSHIROTTENととんだ林蘭とのコラボレーション企画をスタートした。

 今回のコラボレーションでは、YOSHIROTTENと、とんだ林蘭が制作したオリジナルのステッカー・背景素材と、「ピクスアート」を活用して制作したデジタルアートワークの2種類を提供する。ユーザーは、両者が制作したステッカーと背景をクリエイティブ素材として活用できるほか、作品を再現できる“リプレイ機能”を使って、自身の作品に反映できるという。

 また、2人の作品を使い、ユーザーがオリジナル作品を作るチャレンジ企画を期間限定で実施している。YOSHIROTTENは11月7日まで、とんだ林蘭は11月16〜21日に行う。

 「ピクスアート」は、月間アクティブユーザー1.5億人を超える米サンフランシスコ発のアプリ。AIに基づいた3000種類以上の編集ツールや、背景・ステッカーといった素材をそろえ、1つのアプリで簡単に写真と動画を編集できるクリエイティブツールだ。

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パルコのカルチャーフェス“ポンド”が出演者&詳細発表 新生“水カン”らが登場

 パルコはこのほど、渋谷パルコで10月8〜17日に開催するカルチャーフェスティバル“ポンド(P.O.N.D.)”の出演者や詳細を発表した。“ポンド”は、2011年スタートの“シブカル祭。”の後継として、20年に初開催したイベントだ。

 8日の夜に開催するオープニングパーティーでは、コムアイの脱退により二代目主演・歌唱担当として詩羽が加入した水曜日のカンパネラをはじめ、PICNIC YOU、Ross Moody、諭吉佳作/menの4組が登場。観覧は無料で、パルコ公式ユーチューブではライブ配信も実施する。また、“ポンド”公式インスタグラムでは9日からライブストリーミングを行い、ウェブメディア「ガールフイナム(GIRL HOUYHNHNM)」や「アパートメント(APARTMENT)」などをキュレーターに迎え、ラランドのサーヤや清水文太、伊藤万理華らゲストが登場する。

 さらに、渋谷ユーロライブで定期開催している“はみ出し者映画”の特集上映イベント「サム・フリークス」が映画「マイ・ファースト・ミスター」を15日に上映するほか、フードコラボレーションとして、渋谷パルコ地下1階のスパイスカレー店「Good Luck Curry」がYogee New Wavesのドラマー・粕谷哲司とのスペシャルコラボメニューを提供する。このほか、渋谷パルコ西側のSING通りに6メートルを超える巨大なアートウォールに設置するほか、ペンギン通りとオルガン坂をつなぐ、ナカシブ通りにアーティスト6人によるによる大判フラッグの展示も行う。

■P.O.N.D. ~パルコで出会う、まだわからない世界~
日程:10月8~17日
場所:渋谷パルコ(パルコミュージアムトーキョー、ギャラリーエックス他)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

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「有害な男らしさ」や「セックス」にアートから迫る「リチャードソン」マガジン “嫌われ者”覚悟の発行人のこだわり

 ニューヨーク発のインディペンデント・マガジン「リチャードソン(Richardson)」はこのほど、3年ぶりとなる新刊を発表した。同号は、“道徳”を意味する「A10:ザ・モラリティー・イシュー(A10 The Morality Issue)」と題し、アートやカルチャー、学術的視点を交えて、「性」に関する倫理観や歴史を掘り下げている。

 表紙に起用したポルノスター兼モデルのドミニク・シルバー(Dominique Silver)へのインタビューをはじめ、現代アーティストの作品、「有害な男らしさ(トキシック・マスキュリニティ)」を批評するエッセイなどを掲載している。さらに、「フッド・バイ・エアー(HOOD BY AIR)」のデザイナーとして世間をたびたび騒がせているシェーン・オリバー(Shayne Oliver)の「アノニマスクラブ(ANONYMOUS CLUB)」とコラボレーションした限定のカプセルコレクションも発売する。同雑誌を設立したアンドリュー・リチャードソン(Andrew Richardson)に、この“コントロバーシャル(=議論を巻き起こすような内容)”な号の発行について、インタビューした。

WWD:新刊のテーマを“モラリティー(道徳)”にした背景は?

アンドリュー・リチャードソン(以下、アンドリュー):「リチャードソン」は進化しながら形を作っていく、天然の産物である。テーマを決めて素材を編集したのではなく、興味関心があるものを寄せ集めていったら、それらをつなぐものが「モラリティー」だった。それがまた派生して新しいコンテンツになっていった。

WWD:どのようなコンテンツが同テーマにつながったのか?

アンドリュー:きっかけは、アメリカの白人男性社会を中心に行われている、新入生歓迎会での過激な洗礼儀式「ヘイジング(Hazing)」の非公開写真を見つけたこと。仲間として認めてもらうために、どれだけ過激なことができるかを見せつける儀式があるんだ。それを起点に精神分析学の専門家、ジェイミソン・ウェブスター(Jamieson Webster)を招いて「有害な男らしさ」について考察した。

WWD:「有害な男らしさ」とは、“男らしくない”行動や思想をバカにし、排斥する偏った男らしさを指す。近年は男性自身の心身の健康に害をおよぼしたり、女性蔑視や性暴力に発展する可能性があると指摘されているが、「リチャードソン」が触れる意義とは?

アンドリュー:本誌では、良し悪しの決めつけや矯正するといったことを目的にせず、考察・批評をしている。読者がどういう考えを抱くかは自然の反応に任せて、われわれはたださまざまなトピックスについて語ることが大事だと考えている。

WWD:コンテンツを通じて読者に正解は掲示しないということ?

アンドリュー:そう、あくまで対話を生み出したい。専門家や思想家などの、知的視点を土台にして会話を重ねている。私たちはニッチな出版社なので、自分たちでやりたい企画を決めやすい。いわば大きな“バブル”の中で、みんなで作業している感覚だ。私たちも作りながら一緒に学んでいるので、制作しながら生まれる対話や疑問を全てマガジンに落とし込んでいる。

WWD:シェーン・オリバーの「アノニマスクラブ」とコラボレーションしたきっかけは?

アンドリュー:シェーンとは昔から親しかったし、彼が今号でドミニクへのインタビューを担当したことからコラボレーションが決まった。彼とは目的や意思がすごく似ていて、売ることをゴールにしない広い視点に共感した。

WWD:カプセルコレクションのデザインにあるテキストは何を意味する?

アンドリュー:シェーンによるドミニクへのインタビューから、有益な部分を引用した。本人たちが直面する日常を淡々と描いて、新しい見方で世の中を感じるきっかけとなるような一文を選んだ。

WWD:特に力を入れたページは?

アンドリュー:全ページが自分の子どもみたいに大切だが、表紙とカバーストーリーは特にエネルギーを注いだ。ほかにもセックス・ポジティブ・フェミニズム(セックスをポジティブに捉える運動)のアーティスト、ペニー・スリンガー(Penny Slinger)のエッセイページには、特色の銀を使ってこだわった。

WWD:プリント版で発行することへのこだわりは?

アンドリュー:アートの美しさを感じるには、自分の目や手で直接触れられる印刷物が適していると思う。本号ではコンテンツに合わせて、使用する紙などを一からこだわっている。例えば、挑発的な作品で知られるジョーダン・ウルフソン(Jordan Wolfson)のアートをシール状にし、自由にめくって遊べるようにしている。表紙には、70年代で主流だったグラビア印刷を採用した。細かい濃淡が表現できるので、試行錯誤の末に印刷方法を習得し、モノクロ写真を際立たせた。

WWD:表紙にドミニク・シルバーを起用した理由は?

アンドリュー:ドミニクは、ナターシャ・ドリームス(Natashia Dreams)という名でポルノスターのキャリアもある。セックスワークへのスティグマ(恥や不名誉などのネガティブなイメージ)について対話を生むことも、本号の大きなテーマだ。セックスワーカーのトランスジェンダー女性であるということは、彼女の人生にさまざまな影響を与えている。LGBTQ+コミュニティーの中にいても、セックスワーカーであるということで生まれるハードルがある。そんな人たちのためにも、トランスコミュニティーの日常やリアルな部分に光を当てたかった。

WWD:“コントロバーシャル”な雑誌を制作することに苦悩はないのか?

アンドリュー:クリエイションをする上で、社会的なトピックに触れていくことは私にとって自然で、避けては通れないこと。トラブルをわざと起こそうと思っているわけではないが、時々議論を起こすことはある。

WWD:コアなファンが多い理由は何だと思う?

アンドリュー:きっと誠実さに惹かれている人が多いのだと思う。純粋な気持ちでクリエイションに向き合っているから、一部の人は作品に感銘を受けるが、一部の人は全く気に入らない。大好きか大嫌いか、のどちらかだろう。


 キム・カーダシアン(Kim Kardashian)を表紙に迎えた前作、「A9」から3年。記念すべき10号目およびコラボカプセルコレクションは、「リチャードソン」の公式オンラインストアや、東京・原宿の「リチャードソン・東京」店、セレクトショップの「ボンジュール・レコード(Bonjour Records)」で販売中だ。

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20歳でこの世を去った望月める セルフプロデュースによるメモリアル写真集が登場

 講談社は10月15日、女の子の圧倒的支持を集めながら、20歳でこの世を去ったアイドル、望月めるさんのセルフプロデュースによるメモリアル写真集“望月める写真集 mell”(税込3630円)を発売する。

 望月さんは、2018年に開催されたオーディションプロジェクト“ミス iD2019”で、その恐れを知らぬ立ち振る舞いが選考委員から絶賛され、“君がいる景色がこの世界賞”を受賞したことをきっかけに世に出たアイドル。

 SNSを中心に、かわいい自撮りと嘘のない言葉で同世代の女の子からの圧倒的支持を集め、“もちめる”の愛称で一躍インターネット界の寵児になりつつ、大きくなった虚像に時にコントロールを失い、誹謗中傷にも悩んだ。そして昨年12月、20歳で永眠した。

 講談社の担当者は「彼女が生前にセルフプロデュースで撮影を終え、発売を熱望していた写真集。一度は企画を中止したが、何よりも本人の残した強い希望があり、ご遺族との相談のうえ、このたび刊行の運びとなった。20年、10代最後の夏に撮影した、”もちめる”一冊だけのメモリアル写真集。彼女が見せたかった“もちめる”が、皆さまのもとに届けば幸いに思う」と話す。

 遺族からの申し出により、同書の印税の全額が、彼女と同じように悩みを抱え、居場所のない中高生と10代女性を支援している団体に寄付される。

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スイス時計「スウォッチ」が6組のアーティストと再びコラボ 原宿店限定でカスタムメードが可能

 スイスの時計ブランド「スウォッチ(SWATCH)」は、カスタムメードサービス“スウォッチ バイ ユー(SWATCH X YOU)”に、チョコムー(CHOCOMOO)、井上純、河村康輔、オーマ(OUMA)、ヨシフォーティーセブン(YOSHI47)、透明回線、6組のアーティストのアートワークを追加した。

 “スウォッチ バイ ユー”ではまずお気に入りのアートワークを選び、タッチパネル上でアートワークのどの部分を時計にプリントするかを決める。その後、ムーブメントの色をゴールド、シルバー、ブラックから選択。インデックスについては無しも選べる。また、文字盤の裏に15文字までメッセージを入れることも可能だ。オーダーした時計は当日完成し、持ち帰ることができる。

 「スウォッチ」は2019年、1週間限定のポップアップイベントで6組のアーティストと協業しており、ブランド担当者は「ファンの声に応える形で再びタッグを組むことになった。アートを着用する感覚を楽しんでほしい」と話す。6月にオープンしたスウォッチストア原宿限定での提供となる。

問い合わせ先
スウォッチ コール
0570-004-007

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「アンドワンダー」がスイスのデザインデュオとエキシビション開催 自然の美を印刷物で表現

 「アンドワンダー(AND WANDER)」は、スイス・チューリッヒを拠点に活動するデザインデュオ、ビエンベニュー・スタジオ(Bienvenue Studios)とのエキシビション「デザイン フロム ネイチャー(Design from Nature)」を東京・渋谷区の直営店のギャラリースペース、アンドワンダー アウトドア ギャラリー ウィズ ペーパースカイ(and wander OUTDOOR GALLERY with PAPERSKY)で8月20日〜9月26日に開催する。

 エキシビションでは、ビエンベニュー・スタジオが追求する植物や昆虫、石といった自然に存在する“美”と“形状”を印刷物で表現。自然とデザインの新たな接点を見出す試みだ。

 ビエンベニュー・スタジオは、グラフィックデザイナーのオリバー・ヒッチャー(Oliver Hischier)とシャオクン・ウー(Xiaoqun Wu)によるデザインデュオ。2021年に活動を開始し、自然現象の探求と自然美の視覚変換をテーマに、印刷物やデジタルメディアで作品を発表している。

■Bienvenue Studios Exhibition Design from Nature
日程:8月20日〜9月26日
場所:and wander OUTDOOR GALLERY with PAPERSKY
住所:東京都渋谷区元代々木町22-8-3F, 4F
時間:12:00〜19:00※不定休、最終日は17:00まで

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「サカイ」 × 「カウズ」コラボコレクションは“XX”が付いたカラフルニットやカモ柄ブルゾンなど

 「サカイ(SACAI)」は、アーティストのカウズ(KAWS)とのコラボコレクションを「サカイ」公式ECサイトと青山店で7月17日に先行発売する。そのほかの店舗では21日から販売する。同コレクションは、メンズの2021-22年秋冬とウィメンズの21年プレ・フォールで発表したもの。

 コラボコレクションは、カウズの代表的なカラフルなマルチカラーと限定のカモフラージュ柄のグラフィックをアイテムに落とし込んだ。ファッションとアートを融合した“ウェアラブルアート”をテーマに、ウィメンズは「サカイ」が得意のハイブリッドのテクニックを用いたブルゾン(税込18万1500円)や、カウズのキャラクター“コンパニオン(COMPANION)”の特徴的な目“XX”をあしらったニット(同9万9000円)、ファーコート(同16万9400円)のほか、メンズはカーディガン(同12万6500円)や開襟シャツ(同7万4800円)、ナイロンパーカ(同11万円)などをラインアップ。また「サカイ」公式ECサイトと青山店限定で、キッズサイズのMA-1(同3万9600円)やワンピース(同3万1900円)、Tシャツ(同9350円)も扱う。

 協業を記念して、「サカイ」青山店で7月17~20日に、阪急うめだ本店で7月21~27日にポップアップショップをオープンする。

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ビジネスにアートを活用 寺田倉庫や三菱地所も参画するアートプラットフォームのマグアス

 ここ数年、ラグジュアリーやファッションブランドとアートのコラボレーションが続々と登場している。「ディオール(DIOR)」とダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)、「コーチ(COACH)」とジャン=ミシェル・バスキア(Jean Michel Basquiat)、「サカイ(SACAI)」とジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)などが挙げられるが、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は積極的にアーティストとコラボをしてきた代表格だ。現在、東京・原宿で開催されているエキシビション「ルイ・ヴィトン&」では、アーカイブ作品をはじめ、リチャード・プリンス(Richard Prince)や村上隆、草間弥生など多くのアーティストとのコラボ作品が展示されている。

 その時流を捉えた企業が今年3月に設立された。寺田倉庫、三菱地所、TSIホールディングス、東急の合弁会社であるマグアス(MAGUS)は、現代アートに特化したプラットフォームで、ビジネスにアートを活用するコンサルティングやセミナーなどを行う企業だ。日本でも“アート”がキーワードになりつつあるが、アートの市場規模は欧米に比べると微々たるものだ。マグナスは“アートで日本をもう少し素敵に”を企業理念に、アートシーンのプラットフォーマーとして新しいコミュニティーやアート経済圏を作ることを目指している。同社は、企業および個人に向けて、アートを戦略として活用する企画提案や運営、アーティストの世界進出サポート、世界のアート関連の情報発信、アート入門スクール運営などを行う。

 マグナスを率いるのは、朝日新聞出版やコンデナスト・ジャパンなど数々の出版社で営業としてメディアビジネスを支えてきた上坂真人氏。上坂代表は、2011年にビジュアルコミュニケーション企業のアマナに入社し、アートプロジェクト「IMA」を立ち上げ、海外メディアと連携した活動を行ってきた。彼は、「25年には『自分のご褒美はアート』という会話や企業の会議室にアートが飾ってあるのが普通になってほしい。この事業自体をアートだと思っている」と述べている。

 “アートがビジネスになり、個人の喜びになる”。錚々たる企業が参画するマグアスがアート後進国の日本をどのように変えるか注目だ。

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ビジネスにアートを活用 寺田倉庫や三菱地所も参画するアートプラットフォームのマグアス

 ここ数年、ラグジュアリーやファッションブランドとアートのコラボレーションが続々と登場している。「ディオール(DIOR)」とダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)、「コーチ(COACH)」とジャン=ミシェル・バスキア(Jean Michel Basquiat)、「サカイ(SACAI)」とジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)などが挙げられるが、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は積極的にアーティストとコラボをしてきた代表格だ。現在、東京・原宿で開催されているエキシビション「ルイ・ヴィトン&」では、アーカイブ作品をはじめ、リチャード・プリンス(Richard Prince)や村上隆、草間弥生など多くのアーティストとのコラボ作品が展示されている。

 その時流を捉えた企業が今年3月に設立された。寺田倉庫、三菱地所、TSIホールディングス、東急の合弁会社であるマグアス(MAGUS)は、現代アートに特化したプラットフォームで、ビジネスにアートを活用するコンサルティングやセミナーなどを行う企業だ。日本でも“アート”がキーワードになりつつあるが、アートの市場規模は欧米に比べると微々たるものだ。マグナスは“アートで日本をもう少し素敵に”を企業理念に、アートシーンのプラットフォーマーとして新しいコミュニティーやアート経済圏を作ることを目指している。同社は、企業および個人に向けて、アートを戦略として活用する企画提案や運営、アーティストの世界進出サポート、世界のアート関連の情報発信、アート入門スクール運営などを行う。

 マグナスを率いるのは、朝日新聞出版やコンデナスト・ジャパンなど数々の出版社で営業としてメディアビジネスを支えてきた上坂真人氏。上坂代表は、2011年にビジュアルコミュニケーション企業のアマナに入社し、アートプロジェクト「IMA」を立ち上げ、海外メディアと連携した活動を行ってきた。彼は、「25年には『自分のご褒美はアート』という会話や企業の会議室にアートが飾ってあるのが普通になってほしい。この事業自体をアートだと思っている」と述べている。

 “アートがビジネスになり、個人の喜びになる”。錚々たる企業が参画するマグアスがアート後進国の日本をどのように変えるか注目だ。

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有名ブランドに楽曲提供するサウンドデザイナーが謝罪 人種差別的なお面で騒ぐ動画を投稿して炎上

 「シャネル(CHANEL)」や「フェンディ(FENDI)」「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」などに楽曲を提供しているフランス人DJでサウンドデザイナーのミシェル・ゴベール(Michel Gaubert)が、人種差別的なお面をSNSに投稿したことで謝罪する事態に発展した。

 問題となったお面は目の部分が東洋人を想起させる切れ長な形にくりぬかれていた。これをプライベートな夕食会の席で参加者8人が顔に当てて「ウーハンガールズ、ワフー(Wuhan girls, wahoo、Wuhanは中国武漢市のこと)」と叫ぶ動画を投稿した。

 この動画を受けてスージー・ロウ(Susanna Lau)や“ブライアンボーイ”の名で知られるブライアン・グレイ・ヤンバオ(Bryan Grey Yambao)、「ダイエット プラダ(Diet Prada)」など業界のインフルエンサーらがすぐさま反発。ロウは、「どこから始めればいいやら・・・斜めにカットされた目の、明らかに差別的な紙製のマスクはアジア版ブラックフェイスだ」などとインスタグラムに投稿した。ブライアンボーイも、「食事会の参加者が誰もこの行為が適切ではないということ、そしてこれをソーシャルメディアに投稿することが賢いことではないことに気づかなかったことに驚いた」とコメントしている。

 ゴベールは動画を投稿した翌日にインスタグラムに謝罪のコメントを掲載し、問題となった動画を削除した。「私の思いやりのない愚かな投稿で傷つけた方に改めてお詫びを申し上げます。とりわけこのような時期にこのような品格に書ける行為をしてしまったことを申し訳なく思います。アジア人に対するヘイトは許容されるものではなく、他のヘイトと同様に私は非難します」「われわれは皆、毎日何かを学んでいますがそれは十分ではないと実感しました。私は全員が調和して生きるべきであり、あらゆる形の人種差別と一丸となって戦うべきだと確信したため、私は自分自身に責任を持ち、より良い人間になることを約束します」とコメントした。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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元「ネ・ネット」の髙島一精が関西で初の個展を開催 架空の動物のマスクや洋服も

 「ネ・ネット(NE-NET)」元デザイナーの髙島一精は、関西では初となる個展「THIS IS NOT A CAT.:夜の動物園」を京都・七条のKCIギャラリーで4月22〜7月30日に開催する。“夜の動物園”をテーマに、架空の動物たちのイラスト作品をはじめ、それらをモチーフにしたマスクや新作の洋服を展示。

 髙島は夜をテーマにした展示について、「暗い空間の中に黒い動物が沢山住んでいて、彼らが檻から抜け出すイメージで制作した。想像から生まれる創造性は、時に今までの常識や枠組みを飛び越えて、新しい発見ができる自由さがある。それが楽しい」とコメントした。

 髙島は、架空の動物たちのイラストを中心とした個展「THIS IS NOT A CAT.」を「ネ・ネット」デザイナー時代の2019年にスタート。同ブランドを代表する黒猫のキャラクター“にゃー”を思わせる“もじゃ”のほか、熊の“マロン”などの新たなキャラクターを次々に発表している。顧客とインスタグラムを通して対話しながら、洋服や小物の受注生産を行っている。昨年7月に「ネ・ネット」デザイナー退任後も個展は継続し、既存のファッションの枠組みとは異なるつながりを探求し、活動の幅を広げている。

■「THIS IS NOT A CAT.:夜の動物園」
開催日:4月22〜7月30日
営業時間:9:30〜17:00
住所:京都市下京区七条御所ノ内南町103 ワコール京都ビル5階
定休日:土・日・祝(7月19日、22日、23日は開館)
入場料:無料(完全予約制)

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「ワイズ ピンク」がジュエリーデザイナー奥田浩太とコラボ 米紙幣などをモチーフに

 「ワイズ(Y’S)」の派生ウィメンズライン「ワイズ ピンク(Y’S PINK)」はジュエリーデザイナーの奥田浩太とコラボレーションしたコレクションを4月2日に発売する。「ワイズ」店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 ニューヨークと東京を拠点に活動する奥田による、米紙幣などをモチーフに資本主義の文化を問うアートシリーズ“MONEY”とのコラボレーションだ。

 アイテムは全てユニセックスで、米紙幣をあしらった口金バッグ(3万2000円)やロングTシャツ(2万2200円)、パックTシャツ(1万5000円)、Tシャツ(1万8000円)、ブラウス(4万2000円)、パンツ(5万2000円)、メッシュロングTシャツ(2万6000円)、ネックレス(1万5000円)を用意した。ネックレスは1点ずつ手作業で製作しているため、形が全て異なる。

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「インティミッシミ」渋谷文化村通り店で出合うリー・イズミダのアート作品 生き生きとした花や植物をフィーチャー

 イタリア発ランジェリー「インティミッシミ(INTIMISSIMI)」の渋谷文化村通り店2階のアートスペースで、アーティストであるリー・イズミダ(Lee Izumida)の展覧会「プログレス」を開催している。気鋭のアートギャラリーである「シータグ(CTAG=CENTRAL TOKYO ARTS GALLERY)」とコラボした展示は、今回で3回目。イズミダのフレッシュで躍動感に溢れた作品を展示販売する。尚、作品の全ては「CTAG」がプロデュースしたアーティスト向け塗料“ストーク(STOKE)”を使用して描かれているので、その美しい色彩も楽しんでほしい。

 彼女は2019年から本格的にアーティストとしての活動をスタートし、アクリル画を中心に制作活動を行い、看板や宣伝美術、アパレルブランドとのコラボレーションなどを行っている。

 「プログレス」と題された展示に関してイズミダは「コロナ禍で絵を通して人を喜ばせたいという気持ちが強くなった。お婆ちゃんになるまで絵を描き続けることが夢だ」とコメント。チョウや蜂、花のモチーフを伸び伸びとした独特なタッチと色使いで描いた作品が並ぶ。全ての作品は購入可能だ。また、世界最高画質のインクジェットメディアとして知られるドイツのハーネミュレー社のアートペーパーを使用したイズミダ初の原画のタッチをそのまま楽しめるジグレープリント(サインと保証書付き)を数量限定で販売。また、「CTAG」がA&Ko(石川県加賀市)と展開する九谷焼プロジェクトである「TMHM│手間隙」のイズミダ作品も展示販売する。こちらも数量限定で販売。会期は4月上旬まで。

問い合わせ先
インティミッシミ 渋谷文化村通り店
03-3461-3655

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「シャネル」がカルチャーやアートを支援するプロジェクト発足 パトロン文化を継承

 シャネルは、国際的な美術館やギャラリーなどとパートナーシップを結んでアート業界の支援に取り組むシャネル・カルチャー・ファンド(Chanel Culture Fund)を設立した。同ファンドは3年にわたるプログラムで、ブランドの伝統であるパトロン文化や、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanell)創業者が大切にした芸術家や職人を支援する精神を引き継ぐ。

 ファンドの一部として、「シャネル ネクスト プライズ」を立ち上げる。応募条件において性別や国籍、年齢は問わず、音楽やダンス、パフォーマンス、ビジュアルアートの分野から、その分野に新風を巻き起こしている10人を選出する。入賞者は10万ユーロ(約1300万円)の賞金に加えて、シャネルが運営するメンターシッププログラムやネットワーク・コミュニティーへの参加権を獲得する。選考はインターナショナル・アドバイザリー・ボードを設立して行う。詳細はおって発表するという。

 国際的な美術館やギャラリーなどと結んだパートナーシップでは、業界を超えたコラボレーションを促進し、アート業界へ新しい視点を提供する。提携先とプロジェクトをともに立ち上げ、スポットライトが当たりづらい分野に光を当てて文化と社会に貢献する変革的なアイデアの誕生を支援する。中国を中心に、アジアでの新たな文化的パートナーの確立にも乗り出した。

 提携先は、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリー(Narional Portrait Gallery)やロサンゼルスのアンダーグラウンド・ミュージアム(The Underground Museum)、パリのポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)、モスクワのGES-2など。ナショナル・ポートレート・ギャラリーでは2023年のリニューアルオープンに向けて、「物語を再解釈する(Reframing the Narrative)」というプロジェクトに取り組む。チームはコレクションやディスプレーに表れている女性の存在や描かれ方に焦点を当てて研究やまとめを行う。

 ほかにも、アンダーグラウンド・ミュージアムとは共同で、新しいことに挑戦するキュレーターを支援する資金を提供する。ポンピドゥー・センターでは、サステナブルな都市開発とコミュニティー育成のための新しいエコシステムの構築を目指して、デザイナーとアーティスト、科学者をつなぐ長期プロジェクトを立ち上げる。GES-2では3年間のメンターシッププログラムとそれに伴う研修期間の保障を行って、演劇や音楽、ダンス、映像の分野で多岐に活躍するロシアの女性アーティストらを支援する。

 シャネルは21年1月に、映画やアート、建築、ダンス、音楽、ファッションなどの分野で活躍する著名人らが出演するポッドキャストシリーズ「シャネル・コネクツ(CHANEL CONNECTS)」をスタートした。ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー(Serpentine Gallery)で最高経営責任者も務めたヤナ・ピール(Yana Peel)=シャネル アートおよびカルチャー部門グローバル・ヘッドは、「世界が複雑で新しい環境に向かって進むとき、アーティストたちはいつも社会を前進させるアイデアを生み出してきた。シャネルは長くにわたってアートの活性化と進歩を支援してきた。その伝統を受け継ぎ、未来を開拓していく者をサポートしたい。新しい方法で文化を生み出すことを楽しみにしている。人々を惹きつける斬新な方法や、『シャネル』だから実現できるプロジェクトとは何かをイノベーターたちとともに突き詰めていきたい」と語った。

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村上隆の“お花の親子”ジュエリーが30個限定で発売 「IVXLCDM」とのコラボ

  山梨県を拠点にするアクセサリーブランド「アイブイエックスエルシーディーエム(IVXLCDM)」は、村上隆の作品“お花の親子”をモチーフにしたペンダントネックレス(15万円)を六本木ヒルズの旗艦店限定で30個発売する。

 3月28日11時から受注を開始し、5月中旬以降に届ける。

 1点づつ型から手作業で製作し、スターリングシルバーに24金をプレーティングした。ペンダントのサイズは80mmで、オリジナルの花柄ボックスに梱包する。

 同アイテムは村上隆と六本木ヒルズのプロジェクト“ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT”の一環で、モチーフとなった像“お花の親子”は昨年11月に六本木ヒルズに設置された。

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村上隆の“お花の親子”ジュエリーが30個限定で発売 「IVXLCDM」とのコラボ

  山梨県を拠点にするアクセサリーブランド「アイブイエックスエルシーディーエム(IVXLCDM)」は、村上隆の作品“お花の親子”をモチーフにしたペンダントネックレス(15万円)を六本木ヒルズの旗艦店限定で30個発売する。

 3月28日11時から受注を開始し、5月中旬以降に届ける。

 1点づつ型から手作業で製作し、スターリングシルバーに24金をプレーティングした。ペンダントのサイズは80mmで、オリジナルの花柄ボックスに梱包する。

 同アイテムは村上隆と六本木ヒルズのプロジェクト“ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT”の一環で、モチーフとなった像“お花の親子”は昨年11月に六本木ヒルズに設置された。

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12歳の天才イラストレーター“ミラクルくん” 憧れの東京・渋谷パルコで初のポップアップ

 沖縄出身のイラストレーター“ミラクルくん”こと城間ゴンタ(12歳)は、東京で初のポップアップストアを渋谷パルコ5階で3月5日から21日までオープンする。“ミラクルくん”は、8歳の頃に描いたイラストを父がSNSにアップして話題になったことをきっかけに活動をスタート。少しクセのあるタッチと不思議なバランス感が特徴で、これまでビギン(BEGIN)の全国ツアーグッズや「#FR2」とのコラボTシャツにイラストを提供してきた。さらに沖縄の酒造メーカーの忠孝酒造とは、泡盛“干支ボトル”(3000円)に使用するアートデザインの干支に合わせて毎年描き続けるという12年の大型契約を結んだ。

 渋谷のポップアップストアでは、「リーボック(REEBOK)」や「コンバース(CONVERSE)」の定番モデルを描いた新作“スニーカーシリーズ”や“沖縄シリーズ”、“寿司シリーズ”の作品や原画の一部を展示。オープンに合わせて、“ミラクルくん”の直筆サイン入りのシルクスクリーンプリントキャンバス(4種、各3万5000円)や、“動物シリーズ”のライオンやタイガーをプリントしたコート(3色、各2万8000円)、フーディー(2色、各1万5000円)、Tシャツ(8800円)などのグッズを用意した。全て一点ものですでに売り切れた商品もあるという。そのほか力士や豚のデザイン画をプリントしたクッション(7800円)、キャップ(5800円)、バンダナ(1800円)などのアクセサリー類もそろえた。

発言がいちいち“ミラクル”

WWD:初めて描いた絵は?

“ミラクルくん”:「ドラゴンボール(DRAGON BALL)」の“ベジータ”だよ。父ちゃんに「詐欺師みたいで弱々しいな」って笑われた。

WWD:どんな道具で描いているの?

“ミラクルくん”:細いマッキーペン。去年までは太い方を使っていたけど、細かい部分にもこだわりたくなったから変えたんだ。僕は下書きをしないから、ひとつの作品を大体3〜5分で仕上げているんだ。

WWD:絵を描くときに心がけていることは?

“ミラクルくん”:僕は実物や写真を見ながら描くんだけど、父ちゃんとの約束事で“心を込めて描く”、“よく見て描く”、“集中して描く”ことは描く前に必ず声に出すんだ。

WWD:新作のテーマはどうやって決めているの?

“ミラクルくん”:父ちゃんとの日常会話。今回は僕が大好きな寿司、故郷の沖縄、スニーカーを描いたよ。

WWD:スニーカーが多いけど、好きなの?

“ミラクルくん”:全然。

WWD:じゃあ何が好き?

“ミラクルくん”:僕はゲームの方が好きなんだよね。本当は「フォートナイト(FORTNITE)」のキャラクターを描きたいけど、公の場ではダメって父ちゃんに言われたんだ。

WWD:今日学校は休み?

“ミラクルくん”:休んできた。大好きな東京の渋谷に、僕の絵が出せるなんて夢みたいだもん。さっき6階の「ポケモンセンター」と「ニンテンドートウキョウ」に行ってきたけど、超楽しかった。

WWD:昨年12月に沖縄県立美術館・博物館で開催した作品展「EVERYBODY GONNA BE HAPPY!!」では、6日間で1500人以上が来場したそうだね。ポップアップはどんな人に見てもらいたい?

“ミラクルくん”:よくわかんない。

WWD:えっと(笑)、どんな人に来てもらいたい?

“ミラクルくん”:イカ博士が来たらチョーうれしい。

WWD:……(苦笑)。

“ミラクルくん”の父:すみません。ゲームのキャラクターですね。まだまだリアルな小学生なので、そのまま載せちゃってください。これがミラクルくんの素顔なので(笑)。

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アイヌの伝統工芸支援を目的としたモノづくりプロジェクト 藍染ストールやオブジェなど販売

 一般社団法人阿寒アイヌコンサルンは、アイヌ文化の伝承と工芸作家の支援を目的としたモノづくりプロジェクト「アカン アイヌ アート&クラフト→ネクスト(AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT)」から、さまざまなコラボレーターを招いた新作商品を開発した。2021年初夏の発売をめざす。

 札幌の印刷会社zabo.incと作家の郷右近富貴子による藍染ストールや、彫金作家のAgueとブランドディレクター鶴本晶子によるガラスのショープレート、札幌のセレクトショップ、ファビュラス(FAbULOUS)と木彫り作家の瀧口健吾によるキツネのオブジェなどがそろう。

 同プロジェクトは昨年、北海道阿寒湖温泉を拠点とするアイヌ工芸作家の活動支援とブランド化を目的に始まった。さまざまなコラボレーションを通じて、伝統を重んじながら現代的な感覚を商品に取り入れている。

 加えて、伝統工芸品の技術を生かしたサステナブルな取り組みとしてアップサイクルプロジェクト「チカㇻイタ」をスタートした。第1弾として、阿寒湖アイヌコタンの木彫り作家たちが、廃棄予定だった北海道産白樺の間伐材を原料とする木の皿に文様を一つ一つ彫り上げ新たな作品を生み出した。

 阿寒アイヌコンサルンはアイヌ民族の自主的な経済活動を促進し、人種や民族に基づくあらゆる障壁を克服した共生社会の実現と多様な文化の発展を目指す。

問い合わせ先
AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT(一般社団法人阿寒アイヌコンサルン)
0154-65-8973

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「LV」などのデジタル施策を手掛けたナカヤマン。が巡回展 東京や京都で

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」などのSNSやデジタル施策を手掛けたアーティストのナカヤマン。は、国際巡回展“陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと 言うはまことか/ (UN)KEEPALL”を開催する。

 「ルイ・ヴィトン」「シャネル」や「グッチ(GUCCI)」に提供した過去作品のコンセプトを受け継ぎながら、仏師の松本明慶氏が手掛けた2メートル超えの彫像を中心に、“おに”をテーマに現在の社会システムを鋭く批評する作品を用意した。

 同巡回展は今後10年にわたる長期プロジェクト“RELATUM TRIPTYQUE (DESCRIPTUM POLYPTYQUE) DESCRIPT(OR:||)UM”の一環で、第1弾は2月11~13日に京都・西本願寺の飛雲閣で行った。その後、作家不在のままリモートでデータが世界を旅し、各地コラボレーターが二次創作的に再撮影、編集する国際巡回展だ。

 第2弾は東京・渋谷スクランブル交差点で、日時は非公開。第3弾は21年春にフランス・パリの某劇場で、第4弾は夏にアメリカ・ロサンゼルスの某映画館で行う。いずれも新型コロナウイルスにより人通りの減少、営業停止となったロケーションだ。第5弾は、西本願寺で展示した作品と第1~4弾のスクリーニングを再構築した作品を京都某所で公開する。

 ナカヤマン。は1974年生まれ。ファッション領域に特化したデジタル・エージェンシー、ドレスイングの代表を2007年の設立から10年間務め、さまざまな有名ブランドのSNS、デジタルのコンテンツに携わった。2017年には米国法人スクリイム・ラウダアを設立し、海外事業を本格化。個展の開催は今回が初だ。

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「LV」などのデジタル施策を手掛けたナカヤマン。が巡回展 東京や京都で

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」などのSNSやデジタル施策を手掛けたアーティストのナカヤマン。は、国際巡回展“陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと 言うはまことか/ (UN)KEEPALL”を開催する。

 「ルイ・ヴィトン」「シャネル」や「グッチ(GUCCI)」に提供した過去作品のコンセプトを受け継ぎながら、仏師の松本明慶氏が手掛けた2メートル超えの彫像を中心に、“おに”をテーマに現在の社会システムを鋭く批評する作品を用意した。

 同巡回展は今後10年にわたる長期プロジェクト“RELATUM TRIPTYQUE (DESCRIPTUM POLYPTYQUE) DESCRIPT(OR:||)UM”の一環で、第1弾は2月11~13日に京都・西本願寺の飛雲閣で行った。その後、作家不在のままリモートでデータが世界を旅し、各地コラボレーターが二次創作的に再撮影、編集する国際巡回展だ。

 第2弾は東京・渋谷スクランブル交差点で、日時は非公開。第3弾は21年春にフランス・パリの某劇場で、第4弾は夏にアメリカ・ロサンゼルスの某映画館で行う。いずれも新型コロナウイルスにより人通りの減少、営業停止となったロケーションだ。第5弾は、西本願寺で展示した作品と第1~4弾のスクリーニングを再構築した作品を京都某所で公開する。

 ナカヤマン。は1974年生まれ。ファッション領域に特化したデジタル・エージェンシー、ドレスイングの代表を2007年の設立から10年間務め、さまざまな有名ブランドのSNS、デジタルのコンテンツに携わった。2017年には米国法人スクリイム・ラウダアを設立し、海外事業を本格化。個展の開催は今回が初だ。

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気鋭若手アーティスト8人が日本橋で合同作品展 社会のタブーに挑戦する“問題作”が一堂に

 東京を中心に活動する8人の若手アーティストでつくる、“世の中のタブー”をテーマにした合同展示会「ギャラリー オブ タブー(GALLERY OF TABOO)」が2月末まで東京・日本橋で開催されている。

 展示会のテーマは、社会において通常それに触れたり言語化されることのない、通念や深層心理などを作品を通じ表現すること。会場はビルの3層に分かれ、それぞれ「過去を知る」「現在に向き合う」「未来を瞑想する」というさらに細分化したテーマを設定している。

 展示会のキュレーターで、「WWDジャパン」でも活躍するフォトグラファー・小田駿一が出品したのは、おびただしいほどのタトゥーを全身に彫った男女を撮影したポートレート16点。小田は彼らを被写体に選んだ理由について、「(タトゥーが)言葉や文様を体に刻みつけるという、いわば“自分らしさ”の究極的な表現」として強烈なインスピレーションを受けたからだと語る。一方、さまざまなポージングやブレ・歪みなどの撮影手法を駆使することで、人間の葛藤や苦悩、克己などの心理を隠喩。「常に揺るがぬ自分」と「適応するために変わり続ける自分」を使い分けながら社会を生きる、人間のリアルな姿を浮き彫りにすることを目指した。

 神保町の老舗古書店の小宮山書店は、ロープアーティストのhajime kiyokoらにフォーカスし、インスタレーションとともに作品群を展示。過激なエロティックアートやフェティッシュなフォトプリントなど、書店の既成概念を覆すラインアップを並べた。

 出展者の中でも異色と言えるのが“第六感クリエイティブ”を自称するBORING AFTERNOON。展示会場の最上階にはコタツやコンポなどが置かれた憩いのスペースを設置。90年代のJ-POPを流しながら来場者とともにコタツで温まり、気分が向いた時に作りたいものを作る。この空間から生まれる新しい人間関係や思い出までを、“作品”として完成させていくという。

 今回の展示会は、新型コロナウイルスの影響で経済的に苦しむ地域の飲食店への貢献も目的とし、アート作品の販売収益の半分を日本橋料理飲食業組合などを通じて寄付する。

■Gallery of Taboo
住所:東京都中央区日本橋室町1-5-15 真光ビル3-5F(三越前駅より徒歩3分)
会期:1月14日〜2月28日(休館日なし)
時間:13:00〜20:00
入場料:無料

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「UT」×アンディ・ウォーホル コラージュアーティスト、河村康輔が再解釈したTシャツ

 ユニクロ(UNIQLO)のグラフィック T シャツブランド「UT」はポップアートで知られるアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)氏の作品を題材にしたコレクションを2月8日に発売する。

 全国のユニクロ の店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 “キャンベルのスープ缶(Campbell's Soup Cans)”など有名な作品を、アーティストの河村康輔がコラージュで再解釈しTシャツにデザインした。

 大人用Tシャツ(1500円)は6柄、子ども用Tシャツ(990円)は4柄を用意した。

 発売を記念し、河村とのインタビュー動画を1月25日に特設サイトで公開する。

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「ディオール」20-21年秋冬メンズ・コレクションは現代アーティスト、ピーター・ドイグとコラボ

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)率いる「ディオール(DIOR)」メンズは2020-2021年秋冬コレクションで現代アーティスト、ピーター・ドイグ(Peter Doig)とコラボレーションする。詳細はまだ明らかになっていない。

 ドイグはイギリス・スコットランド出身。トリニダード島やカナダで育ち、ロンドンで絵画を学び絵画を中心に制作している。2008年にはイギリスの美術館テート・ブリテンで回顧展を開催した。
 
 絵画のアートとしての注目が下がっていた1990年代に、再び絵画に焦点を当てたアーティストで、抽象画、ストーリー性、ポップカルチャーなどのインスピレーションを融合したスタイルで知られる。

 2020-2021年秋冬メンズ・コレクションは1月22日、「ディオール」の公式ウエブサイトで公開する。

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キンプトン新宿でアーティストKiNGの展覧会 テーマは“新しい時代の幕開け”

 今秋開業したホテル、キンプトン新宿東京(Kimpton Shinjuku Tokyo)はアーティスト、KiNGの展覧会「GREAT CONJUNCTION展」を2020年12月22日~2021年1月8日に開催する。

 KiNGは国内外の企業、ミュージシャン、俳優、媒体、イベントなどに衣装を始めとする作品を提供するアーティストだ。西洋占星術の“新しい時代の幕開け”である、”great conjunction(グレートコンジャンクション)”をテーマにした展覧会だという。

 ジャケットやバッグなどベースにした作品、40点以上を公開する。期間中に、参加者がアート制作に携わる体験型の作品も展示する。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため入場制限の可能性もあるという。

 キンプトン新宿東京は、米サンフランシスコで創業したラグジュアリーホテル「キンプトン(KIMPTON)」の日本初店舗として10月2日に開業した。

■「GREAT CONJUNCTION展」
日程:2020年12月22日~2021年1月8日
場所:キンプトン新宿東京 ザ・ギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-4-7 16階
入場料:無料

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「ビューティフルピープル」の新ブランドがショートフィルムを公開 “感情”をテーマに8mmで撮影

 「ビューティフルピープルフィールズ(BEAUTIFUL PEOPLE FEELS以下、BPF)」は初のショートフィルムをオンラインで公開した。ユーチューブで視聴できる。

 「BPF」は「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」のオンライン限定のサブブランドとして10月21日にスタート。クリエイティブエージェンシー、ワイデン+ケネディ トウキョウ(W+K Tokyo)との協業で、“ゆるい”イラストをメインにしたデザインが特徴的だ。

 ショートフィルムはPerfumeやサカナクションのPVなどを手掛ける田中裕介が監督を務め、撮影は全て8mmで行った。ブランドのテーマでもある“感情”を題材に、2人の“感情エンジニア”がマネキンを使って実験をする姿を描くシュールなフィルムだ。

 感情のないはずのマネキンに、“closer(大切な誰かと近づいた気分)”、“cozy(ほっこりした気分)”、“lazy(なまけものな気分)”、“smarter(頭脳明晰な気分)”を感じさせるというストーリー。茶葉(1944円税込)、トートバッグ(1万3200円税込)、シャワーカーテン(1万4300円税込)、傘(2021年発売予定)など実際に「BPF」の公式オンラインストアで販売する商品がフィルムには登場する。

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カルチャー誌「リラックス」が渋谷パルコ1周年を記念し一号限りの復刊 「ベイプ」「エクストララージ」とのコラボアイテムも

 2006年に休刊したマガジンハウスのカルチャー誌「リラックス(RELAX)」は東京・渋谷パルコのオープン1周年を記念した一号限りの復刊号を11月13日に発売した。価格は1100円(税込)だ。

 復刊に合わせ、11月20〜29日に「リラックス」初の展覧会「wanna relax?」を渋谷パルコ内のパルコ ミュージアム トーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)で開催する。誌面に掲載されたアート作品の展示やバックナンバーを自由に閲覧できるスペースを用意した回顧展だ。

 2016年にリニューアル前の旧・渋谷パルコでもポップアップを開催するなどの親交があり、コラボによる復刊の実現につながったという。また、渋谷パルコと「リラックス」のコラボにファッションブランドを迎えた、トリプルコラボのアイテムも20日に発売する。

 「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R)以下、ベイプ)」はTシャツとクリアファイルのセット(1万円)を発売する。「ベイプ」が1999年2月号「リラックス」のカバーを飾った際のグラフィックを使用したTシャツとクリアファイルで、Tシャツはホワイトとブラックを用意した。パルコ ミュージアム トーキョーのストアと「ベイプ」のウィメンズライン「ベイピー バイ ア ベイシング エイプ(R)(BAPY BY A BATHING APE(R))」のポップアップストアの2店舗限定で取り扱う。

 「エクストララージ(XLARGE)」はコラボのロングTシャツ(6000円)を発売する。「リラックス」のマスコット“relax Boyz”が「エクストララージ」のキャラクター“O.Gゴリラ”のTシャツを着ている姿をデザインした。ホワイトとブラックの2色展開で、渋谷パルコ内のショップCALIF(カリフ)とその公式オンラインストアで取り扱う。

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「ベドウィン」の渡辺ディレクターによる「デイズ」が初の展覧会を開催 アーティストに西山徹を起用

 渡辺真史ディレクターが手掛けるセレクトショップ「デイズ(DAYZ)」は、展覧会“THE TRUTH IS OUT THERE”を東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」のサイギャラリー(SAI GALLERY)で11月13〜29日に開催する。今回、「フォーティーパーセント アゲインストライツ(FORTY PERCENT AGAINST RIGHTS、以下FPAR)」の西山徹デザイナーをアーティストとして迎えいれた。

 作品は、「FPAR」のアーカイブとビンテージのタイダイTシャツをドッキングし、そこにブリーチ加工やスクリーンプリントを加えたロングTシャツ、マスクを収納したクリアバッグにラベルや“Know your enemy”の刺しゅうを施したもの、コットンジャージーをキャンバスに見立てて製作したスクリーンなどを展示した。作品を担当した西山デザイナーは、「渡辺ディレクターの『東京のストリートシーンを伝承していきたい』という強い思いに共感し参加させていただいた。『ミヤシタパーク』を訪れた人たちには、ぜひ見てもらいたい」と語った。

 また展覧会の開催を記念して、“BEYOND THE CHAOS SHALL BE THE TRUTH.”をフロントにプリントしたTシャツ(6000円)やベースボールキャップ(7000円)、マスク(3500円)を「デイズ」で販売する。

 今回のイベントに合わせ、東京カルチャーを世界に発信していくオンラインマガジン「デイズ アーカイブ(DAYZ ARCHIVES)」を11月13日11時にスタートする。“東京発世界行きのムーブメントをベースに、現在のカルチャーを切り取る”をコンセプトに、ファッションやアート、音楽、フードなど渋谷にまつわるローカルカルチャーを発信していく。

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「ベドウィン」の渡辺ディレクターによる「デイズ」が初の展覧会を開催 アーティストに西山徹を起用

 渡辺真史ディレクターが手掛けるセレクトショップ「デイズ(DAYZ)」は、展覧会“THE TRUTH IS OUT THERE”を東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」のサイギャラリー(SAI GALLERY)で11月13〜29日に開催する。今回、「フォーティーパーセント アゲインストライツ(FORTY PERCENT AGAINST RIGHTS、以下FPAR)」の西山徹デザイナーをアーティストとして迎えいれた。

 作品は、「FPAR」のアーカイブとビンテージのタイダイTシャツをドッキングし、そこにブリーチ加工やスクリーンプリントを加えたロングTシャツ、マスクを収納したクリアバッグにラベルや“Know your enemy”の刺しゅうを施したもの、コットンジャージーをキャンバスに見立てて製作したスクリーンなどを展示した。作品を担当した西山デザイナーは、「渡辺ディレクターの『東京のストリートシーンを伝承していきたい』という強い思いに共感し参加させていただいた。『ミヤシタパーク』を訪れた人たちには、ぜひ見てもらいたい」と語った。

 また展覧会の開催を記念して、“BEYOND THE CHAOS SHALL BE THE TRUTH.”をフロントにプリントしたTシャツ(6000円)やベースボールキャップ(7000円)、マスク(3500円)を「デイズ」で販売する。

 今回のイベントに合わせ、東京カルチャーを世界に発信していくオンラインマガジン「デイズ アーカイブ(DAYZ ARCHIVES)」を11月13日11時にスタートする。“東京発世界行きのムーブメントをベースに、現在のカルチャーを切り取る”をコンセプトに、ファッションやアート、音楽、フードなど渋谷にまつわるローカルカルチャーを発信していく。

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「グッチ」最新コレクションは短編映画で発表 映画監督ガス・ヴァン・サントと共同制作

 「グッチ(GUCCI)」は、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターによる最新コレクションを7つの短編映画を通して発表する。同映画とコレクションは“終わらなかったものの序曲(OVERTURE of Something that Never Ended)”と題し、映画監督のガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)と共同で制作した。

 全作品は16〜22日にかけて、「グッチ」が手掛けるデジタルファッションショーと映画祭を融合した「グッチフェスト(GucciFest)」で上映される。ユーチューブのファッションコンテンツ用チャンネルや「グッチ」公式チャンネル、ウェイボー(微博、WEIBO)、特設ウェブサイト「GucciFest.com」を通して毎日1エピソードずつ公開する。

 撮影はローマで行われ、俳優兼アーティストのシルヴィア・カルデローニ(Silvia Calderoni)が主役を務めた。ほかにもビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)やハリー・スタイルズ(Harry Styles)、スペイン出身の作家であるポール・B・プレシアード(Paul B. Preciado)、美術評論家のアシール・ボニート・オリバ(Achille Bonito Oliva)、アーティストのダリウス・コンサリー(Darius Khonsary)、歌手兼俳優のルハン(鹿晗、Lu Han)、俳優で劇作家のジェレミー・O・ハリス(Jeremy O. Harris)、振付師のサシャ・ヴァルツ(Sasha Waltz)らが出演する。

 「グッチフェスト」では同短編映画に加えて、ミケーレ=クリエイティブ・ディレクターが選ぶ15の若手デザイナーやブランドの作品を扱ったショートフィルムを上映する。また、選ばれたブランドおよびデザイナーは「グッチ」が展開するデジタルプラットフォームの全てで最新コレクションを発表する。

 5月にミケーレ=クリエイティブ・ディレクターは“ノーツ・フロム・ザ・サイレンス(Notes from the Silence)”と題した自身のダイアリーを公開し、これまでのファッションシーズンや発表方法における既成概念には一切捕われない考えを示した。9月末にミラノで発表する2021年春夏コレクションのショーへの参加は見送り、コレクション発表を年2回に減らす方針だ。

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「ヴァレンティノ」の“Vロゴ”を再解釈したアートブックが期間限定で発売

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、ブランドのアイコニックな“Vロゴ シグネチャー”を再解釈したアートブック「Vロゴ シグネチャー ブック」を東京・銀座の森岡書店、「ヴァレンティノ」銀座店、表参道店で11月10日から期間限定で販売する。価格は7800円。

 本書では、英誌「デイズド(DAZED)」「ラブ(LOVE)」や仏誌「パープル(Purple)」、日本の「コモンズ アンド センス(commons&sense)」など、世界各国の計16誌がヴィジュアルや写真、アートを自由に使い、慣例や既存のイメージにとらわれることなく解釈した“Vロゴ シグネチャー”を掲載。「ヴァレンティノ」のクリエイティブ・ディレクターであるピエールパオロ・ピッチョーリがそれらに自らスケッチやイラスト、ハンドライティングといったタッチを加え、一冊にまとめあげた。多様な表現方法によって生み出されたイメージから、“Vロゴ シグネチャー”とは何かを考察し、その可能性に迫る。

■「ヴァレンティノ Vロゴ シグネチャー ブック」国内取扱店
森岡書店
日程:11月10日~15日
時間:13:00~20:00
住所:東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1F

ヴァレンティノ銀座
日程:11月10日~23日
時間:10:30~20:30
住所:東京都中央区銀座 6-10-1 GINZA SIX

ヴァレンティノ表参道
日程:11月10日~23日
時間:11:00~20:00
住所:東京都渋谷区神宮前 4-12-10 表参道ヒルズ本館 1F、2F

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東京の“正体不明”のグラフィティを巡る展覧会が開催 今秋開業のホテル「キンプトン新宿」で

 今秋開業のホテル、キンプトン新宿東京(Kimpton Shinjuku Tokyo)は東京のグラフィティーをテーマにした展覧会「TOKYO is YOURS展」を11月11~13日に開催する。

 東京の街中、数々のロケーションに現れた“TOKYO is YOURS”という正体不明のグラフィティー写真を集めた展覧会。来場者がグラフィティー体験できるアートスペースも用意する。また、それらからインスパイアされたアパレルブランド「TOKYO is YOURS」のポップアップも開催する。

 入場は無料で、各日先着100人にオリジナルステッカーをプレゼントする。新型コロナウイルス感染拡大防止のためマスクの着用を促すほか、入場制限の可能性もあるという。

 キンプトン新宿東京は、米サンフランシスコで創業したラグジュアリーホテル「キンプトン(KIMPTON)」の日本初店舗として10月2日に開業した。

■「TOKYO is YOURS展」
日程:11月11日~11月13日
場所:キンプトン新宿東京 ザ・ギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-4-7 16階
入場料:無料

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フォトグラファー・小田駿一が写真集 コロナ禍の夜の街から切り取った「秩序と覚悟」の美しさ

 「WWDジャパン」をはじめ雑誌・広告の分野で活躍するフォトグラファー小田駿一が、緊急事態宣言下(4〜5月)の東京都心の夜の街並みを撮影・記録した写真集「ナイト・オーダー(NIGHT ORDER)」をこのほど出版した。4月から作品制作に着手するとともにクラウドファンディングサイトの「マクアケ」で資金を募集し、約250万円に達したため限定部数での刊行に至った。

 A4版全128ページの写真集には、平時はにぎわっているはずの新宿や渋谷、上野といった街の飲食店街が、ひっそりと静まり返った様子を収めた写真が並ぶ。一冊に通底するテーマは、未曾有の状況の中で一斉自粛を守る人々の「秩序」、経済的に逼迫する中で店を閉めた飲食店の「覚悟と決断」、それぞれの美しさを切り取ることだ。

 制作に当たっては、装飾を削ぎ落として淡々と切り取る報道写真としてのアプローチと、街の持つパワーを浮かび上がらせるようなエモーショナルなアプローチの融合を目指した。「緊急事態宣言下では、事実として夜の街に人は存在しなかった。一方で、人が残したネオンや照明といった光は街並みを彩り、照らしていた。人のいない東京の街にある、確かな人の存在と残像を、そこから写し取ることを意識した」(小田氏)。

 小田氏は、自身の「ノート(note)」で、今回の企画の経緯についてこう綴っている。「アナログからデジタルへ、雑誌からウェブへ。情報の利便性が増す一方で、写真が消費される速度がどんどん早くなっているのを感じる」。そんな問題意識から、「10年後、20年後も残しておきたいと思える作品を撮りたい」との思いが芽生えたという。

価格は8000円。公式ECと、都内を中心とした一部の書店で、200部限定で販売する。

取扱い書店は以下の通り。

銀座 蔦屋書店(東京・銀座)
小宮山書店(東京・神保町)
青山ブックセンター(東京・表参道)
二手舎 東京/京都(東京・世田谷/京都市)
文喫(東京・六本木)
BOOK AND SONS(東京・目黒)
C7C gallery and shop(名古屋)
shashasha(東京・渋谷)
百年(東京・吉祥寺)
タコシェ(東京・中野)

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モデルの中田みのりが写真展を開催 鳥取と岡山で自ら撮影した作品

 モデルやフォトグラファーとして活動する中田みのりが写真展「Photo Exhibition “Clarity”」を10月24〜30日に代官山の4Kギャラリーで開催する。

 展示するのは、中田が3月に鳥取と岡山で撮り下ろした作品。プライベートの時の自分と、仕事をしている時の自分、その差をテーマに撮影したという。写真展の入場は無料で、写真やグッズも販売。初日の24日は、中田みのりも在廊する。

 中田みのりは1994年生まれ。18歳からモデル活動を始め、多くのファッション雑誌や広告で活躍。同時にフォトグラファーとしても活動の場を広げている。2016年には自身初のスタイルブック「MINORI NAKADA PHOTO BOOK」(双葉社)を発売した。

■Photo Exhibition “Clarity”
会期:10月24~30日
時間:12:00-19:00(30日は17時まで)
場所:4Kギャラリー
住所:東京都渋谷区猿楽町2丁目1 アベニューサイド代官山Ⅲ

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モデルの中田みのりが写真展を開催 鳥取と岡山で自ら撮影した作品

 モデルやフォトグラファーとして活動する中田みのりが写真展「Photo Exhibition “Clarity”」を10月24〜30日に代官山の4Kギャラリーで開催する。

 展示するのは、中田が3月に鳥取と岡山で撮り下ろした作品。プライベートの時の自分と、仕事をしている時の自分、その差をテーマに撮影したという。写真展の入場は無料で、写真やグッズも販売。初日の24日は、中田みのりも在廊する。

 中田みのりは1994年生まれ。18歳からモデル活動を始め、多くのファッション雑誌や広告で活躍。同時にフォトグラファーとしても活動の場を広げている。2016年には自身初のスタイルブック「MINORI NAKADA PHOTO BOOK」(双葉社)を発売した。

■Photo Exhibition “Clarity”
会期:10月24~30日
時間:12:00-19:00(30日は17時まで)
場所:4Kギャラリー
住所:東京都渋谷区猿楽町2丁目1 アベニューサイド代官山Ⅲ

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ファッションブランド「パグメント」がヨコトリで仕掛けた“討議的なユニフォーム”

 10月11日まで開催されている現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2020」(以下、ヨコトリ)で、大谷将弘と今福華凜による気鋭のファッションレーベル「パグメント(PUGMENT)」がインスタグラム上の参加型アートプロジェクトを展開している。

 《ワードローブ・ディスカッシヴ(討議する衣装)》と題されたこのプロジェクトでは、「パグメント」が思考を促す「レシピ」を提示。参加者はそれを元に自分のワードローブから服を選び、アレンジして着用、撮影して指定のハッシュタグ(#uotd #wdywt #wardrobe_discussive #official_yokotori)を付けて投稿することで、“討議”に参加できる。

 まずヨコトリでは今回、「エピソード」として会期外を含む時間をアーティストと観客が共に旅するプログラムを企画。アーティストたちが、パフォーマンス、アクション、レクチャーやキュレーションなど思い思いの表現を行うことで、観客の知覚を刺激したり感覚を開いたりすることを目的としている。

 「パグメント」の《ワードローブ・ディスカッシヴ》は「討議的正義をめぐる議論」をテーマにしたエピソード03「気配を感じて」のひとつ。そのキュレーターの一人で、今回ヨコトリでウェアラブルロボットの作品《私が動くと、あなたも動く》を発表しているアーティスト、ランティアン・シィエ(Lantian Xie)が、「パグメント」が衣装スタイリングを手掛けたエピソード00(田村友一郎によるパフォーマンス作品《畏怖/If》)を見て、PUGMENTにユニフォームに関するプロジェクトをもちかけたのがはじまりだったという。

 人の営みを通して服の価値や意味が変容していくプロセスを観察し、服の制作工程に組み込んできたPUGMENTはこれまでにも、参加者にテーマを提示し、最終的に参加者が自身のためのユニフォームを構想するワークショップ(2019、展覧会「We People Work」にて)を行うなど、ユニフォームについて考えてきた。

 「『討議的正義をめぐる議論』というテーマを、決まったことを正義とするのではなく、議論しながらその議論自体を正義とするようなことなのではないかと解釈して、どうしたら討議的な状況を作れるかを考えました」と「パグメント」は言う。「ヨコトリの監視員さんたちが、支給されたユニフォームでなく、黒いジャケットにパンツといったドレスコードを元に私服を着ていることを知りました。そこで、こちらが作ったユニフォームを着てもらうことや、ドレスコードを新たに設けてそれに従ってもらうということではなく、お客さんも含めて、服を選ぶことやクローゼットの中から発想するということ自体を考えるきっかけを作れればと」。

 「パグメント」が本プロジェクトのアカウント(@wardrobe_discussive)で提示しているレシピは、私は誰かを考える「Who I Truly Am?」、思い出の服を考える「Mountain Wardrobe」、明日着る服を考える「Casual Wardrobe」、会いたい人に会う時の服を考える「Connected Wardrobe」の4つ。

 例えば「Casual Wardrobe」では、「A 明日のことを想像する。あなたはどこで何をしていますか?」に続き、「B その時に着ている服を想像し、クローゼットから一式取り出して着用する」、次には「C 急にその服装のまま月に行くことになりました。しばらく帰ってこれないかもしれません」とあり、「D 一着だけ好きな服を足してもいいとしたら何を足しますか?」、「E 服は着替えずに、どうにかアレンジして想像する月に馴染むようにする」と続いていく。

 オノ・ヨーコが表現手法としてよく用いたインストラクション・アート(観客や作家の代行者に特定の行為を指示する作品)に通じるが、ポイントは思考の飛躍にある。「服を選んでいながら、服以外のことに意識が及ぶような。この状況になったらこの服、こういう気持ちになったらこの服、と後から服がくる思考ができるようなレシピにしたいと思いました」と「パグメント」。

 投稿された衣装を見ると、普段意識しにくい、人が服を選んでいる状況やその思考が見えてくる。それはユニフォームによって固定されたヒエラルキーを解かすことにつながるかもしれない。あなたもこの“討議”に参加してみてはいかがだろうか。

小林沙友里/ライター・編集者:1980年生まれ。「ギンザ(GINZA)」「アエラ(AERA)」「美術手帖」などで執筆。編集者としては「村上隆のスーパーフラット・コレクション」の共同編集など。アートやファッションなどさまざまな事象を通して時代や社会の理を探求

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伊発ランジェリー「インティミッシミ」渋谷店のアートスペースで第2弾展覧会がスタート 人気アーティストのイラスト作品を展示

 イタリア発ランジェリーブランド「インティミッシミ(INTIMISSIMI)」の渋谷文化通り店のアートスペースで第2弾の展覧会がスタートした。今回展示するアーティストはポーランド出身で東京やアジアをベースに活躍するプシェメク・ソブツキ(Przemek Sobocki)。イラストレーションを中心にウインドーディスプレーや壁画、短編アニメーションなどを手掛け、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ゲラン(GUERLAIN)」「エル・ジャポン(ELLE JAPON)」誌、「パークハイアット東京」など幅広いクライアントに作品を提供しており、バンタンデザイン研究所の講師も務めている。

 今回のタイトルは、“フー・イズ・フー(WHO IS WHO)”で、ソブツキが描いたさまざまな女性のポートレートを展示。誰もが異なるバックグラウンドを持ち、それぞれのストーリーがあり、全ての人々の違いがわれわれをつなげているというメッセージが込められている。展示されている作品は、過去に描かれたものや古いスケッチをベースにしたものなどで、それぞれの作品の裏側にはパーソナルな言葉やストーリーが書かれている。

 今回のキュレーションも第一回目にフィーチャーした小原流専門教授で華道家の都留ヨウコ同様、新進気鋭のアートギャラリーとして注目のシータグ(CTAG)が担当している。

 作品は全て購入可能なので、ソブツキが描くインティミッシミの世界観を是非自宅でも楽しんでみてはいかがだろうか。

 

問い合わせ先
インティミッシミ 渋谷文化村通り店
03-3461-3655

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「ステラ マッカートニー」が新ビジョン発表 ジェフ・クーンズやオラファー・エリアソンとコラボ

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」はこのほど、未来への意思を示す設計図としての新ビジョンを、AからZの26ワードで発表した。これはブランドのマニフェストであり、ブランドの姿勢を示すものである。今後、このビジョンを進化させるという覚悟を表明した。

 AからZまでの26文字のアルファベットを頭文字にしたワードは、英国や米国、フランス、ロシア、日本などのアーティストとコラボレーション。視覚的なアプローチを行った。「アーティストたちのユニークなビジョンと、ブランドの倫理観、美学、そしてファッション業界に道徳心をもたらすという大胆なミッションがクリエイティブに交流する」ことを目的にしたという。

 今回アーティストを起用したのは「アーティストはファミリー同然の存在である」というブランドの考え方に基づいている。コラボレーションしたのは、ブランドと深いつながりを持つ世界各国のクリエイターたちの中から厳選。ステラの親しい友人のジェフ・クーンズ(Jeff Koons)、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)、ウィリアム・エグルストン(William Eggleston)、空山基、ステラの母で写真家のリンダ・マッカートニー(Linda McCartney)ら著名なアーティストたちと共に、将来を期待される若い才能も多く選出した。

 ロックダウン(都市封鎖)中に誕生したというこのコンセプトは、21年春夏コレクションから、素材の調達方法から衣類の製造方法、コミュニケーション方法まで、ブランドのあらゆる方針決定のベースになる。

 ステラ・マッカートニーは「このAtoZはロンドンで、ロックダウンの初期に生まれた。少し立ち止まって、本当に重要なこととは何かについて考える時間があった。私たちがファッションにおいて愛し、知り、信じていることを定義するものは何かについて考え、それを言葉で表現した。この“AtoZ”は、『ステラ マッカートニー』に関する全て。私たちの価値観や活動、そしてブランドが目指すことに責任を持ちながら、人々に愛され続ける魅力的で持続可能なファッションを常に生み出していくために私たちを導いてくれるアルファベットになった。“AtoZ”には、私たちの環境意識や、これまでに学んできたあらゆること、これまでに実現し、そしてこれから実現していくパートナーシップや変化、そして私たちが日々目指す目標など、全てが反映されている」とコメントを発表した。

 2021年はブランドの設立20周年の年でもある。この“AtoZ”コンセプトは21年春夏コレクションを通して表現されていくという。コレクションには“ゼロウェイスト(廃棄ゼロ)”コンセプトの限定アイテムが登場する予定だ。リサイクル素材の使用を増やすことにより、原材料の使用を最小限に抑えた、循環型ソリューションを推進すると同時に、ブランドのアイコンアイテムに再びパワーを与えたという。「人々を惹きつけるファッショナブルな魅力にさらなるフォーカスを当て、自信あふれる女性らしさを大胆に表現する」。

“A to Z”マニフェストと参加アーティスト

A is for Accountable - 責任を持つ(ラッシード・ジョンソン〈Rashid Johnson〉, アメリカ)
B is for British – ブリティッシュ(ピーター・ブレイク〈Peter Blake〉, イギリス)
C is for Conscious – コンシャス(シャンタル・ジョフィ〈Chantal Joffe〉, アメリカ/イギリス)
D is for Desire – 欲望(エルテ〈Erte〉, ロシア/フランス)
E is for Effortless – エフォートレス(シンディ・シャーマン〈Cindy Sherman〉, アメリカ)
F is for Falabella – ファラベラ(ロレンツォ・ヴィットゥーリ〈Lorenzo Vitturi〉, イタリア)
G is for Grateful – 感謝 (ジョージ・コンド〈George Condo〉, アメリカ)
H is for Humour – ユーモア (アレックス・イスラエル〈Alex Israel〉, アメリカ)
I is for Intimacy – 親密さ(ウルス・フィッシャー〈Urs Fischer〉, スイス)
J is for Joy – 喜び(Hou Zichao, 中国)
K is for Kind – 思いやり(ジェフ・クーンズ〈Jeff Koons〉, アメリカ)
L is for Linda –リンダ・マッカートニー(リンダ・マッカートニー〈Linda McCartney〉, アメリカ)
M is for Mindful – マインドフル (マート&マーカス〈Mert + Marcus〉, トルコ/ウェールズ)
N is for Nature – ネイチャー(リラ・アズー〈Lila Azeu〉, フランス)
O is for Organic – オーガニック (オラファー エリアソン〈Olafur Eliasson〉, デンマーク/アイスランド)
P is for Progressive – プログレッシブ(革新的)(ジェイアール〈JR〉, フランス)
Q is for Question – 疑問(リチャード・アーダー〈Richard Ardagh〉, イギリス)
R is for Repurpose – 再利用 (タリン・サイモン〈Taryn Simon〉, アメリカ)
S is for Sustainability – サステナビリティ(空山基〈Hajime Sorayama〉, 日本)
T is for Timeless – タイムレス(ウィリアム エグルストン〈William Eggleston〉, アメリカ)
U is for Utility – ユーティリティ (エミリー・プリア&パオロ・アクシオリ〈Emilie Pria and Paulo Accioly〉, フランス/ブラジル)
V is for Vegan – ヴィーガン (ウィル・スウィーニー〈Will Sweeney〉, イギリス)
W is for Womanhood – 女性であること (サム・テイラー・ジョンソン〈Sam Taylor-Johnson〉, イギリス)
X is for Kiss – キス (エド・ルシェ〈Ed Ruscha〉, アメリカ)
Y is for Youth – ユース(ジャーメイン フランシス〈Jermaine Francis〉, イギリス)
Z is for Zero Waste – ゼロウェイスト(ジョアナ・ヴァスコンセロス〈Joanna Vasconselos〉, ポルトガル)

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セレクトリサイクルのパスザバトンがデッドストック陶器市をオンラインで開催 130の窯元から2万5000点以上を販売

 セレクトリサイクルショップのパスザバトン(PASS THE BATON)は11月2~23日に、オンラインで「パスザバトン マーケット-デッドストック陶器市 九州編」を開催する。「パスザバトン マーケット」は、ファッションや雑貨から食品にいたるまで、さまざまな企業のデッドストックや規格外の商品を販売するイベントとして2019年11月にスタート。第3弾の今回は九州の陶器にフォーカスし、有田や波佐見、唐津、伊万里など130の窯元のデッドストックや規格外品2万5000点以上を販売する。

 これらの陶器は、1980~90年代に九州備前地区の磁器が国内外に流通した最盛期に作られたもので、華やかな絵柄や金彩が施された豪華絢爛な割烹用食器や日用食器だ。主に業務用として販売されていたもので、現在では技術やコストなどから再生産ができない貴重なものばかりだ。アーティストの神山隆二と村上周のアーカイブ作品も販売するほか、「一点もの市」や、会期中の土・日・祝日の11~19時には、使用には支障のない規格外品を販売する「規格外品市」を開催。「規格外品市」の商品か、または同じ商品を5点以上まとめて買うとその売り上げの1割を慈善団体へ寄付する。また、“食と器”をテーマに料理研究家やショップとコラボレーションし、食品とそれに合わせた食器との限定セットを販売する。

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ビームスがシンガーソングライター藤原さくらのZineにまつわる展示会を開催中

 ビームスは10月7日まで、シンガーソングライターの藤原さくらによるZine展「pilot」を東京・原宿の「トーキョー カルチャート by ビームス」で開催している。

 藤原はフォトグラファーの大辻隆広と、幼なじみでもあるデザイナーの竹下ひかりとともに定期的にZineを発行しており、今作が4冊目。今回発行するZine「4」(1200円)は、数字の“4”を方位記号に見立てて、旅をテーマに製作した。外出自粛を余儀なくされるコロナ禍の旅に出たい気持ちを、近くの公園や海で撮った写真などで表現した。藤原はビームスの衣装を着用している。

 この展示会を記念して、藤原本人をモチーフにアーティストの牛木匡憲がイラストを手掛けたTシャツ(3800円)やスエット(5800円)、ステッカー(400円)、ハンカチ(1500円)、ソックス(2200円)を並べるほか、これまで制作したZineの「1」(600円)、「2」(600円)、「2.5」(500円)、「3」(1200円)も再販売する。

 「トーキョー カルチャート by ビームス」、ビームス公式オンラインショップ、アミューズ公式オンラインショップ「アスマート(A!SMART)」で販売中だ。

■藤原さくらZine展「Pilot」
開催期間:9月25日~10月7日
時間:12:00~20:00(短縮営業中で、最終日は18:00まで)
場所:トーキョー カルチャート by ビームス
住所:東京都渋谷区神宮前3-24-7 3階

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「フルラ」がミラノの旗艦店をリニューアルオープン

 「フルラ(FURLA)」はこのほど、イタリア・ミラノの旗艦店フルラ ドゥオモ店を新コンセプトのもとにリニューアルオープンした。デザインは建築家のデイヴィッド・チッパーフィールド(David Chipperfield)が手掛けた。

 今年アップデートした新ロゴを取り入れ、洗練された印象の同店は、広さ265平方メートルで2フロアで構成される。各部屋をつなぐ要所にはフルラボローニャ本社のアーケードに着想を得たアーチを取り入れた。天然の粘土を混ぜ込んだ壁は独特の風合いで、大理石などの天然の粉末を用いたコーティングから柔らかく落ち着いたカラーリングが特徴。1階ストア中央の壁には、フルラ財団のアート賞を獲得したことのあるアメリカのコンセプチュアルアーティスト、ジョセフ・コスース(Joseph Kosuth)の代表作を飾り、現代アーティストの支援活動に取り組んできたブランドとアートの関係を示唆する。イベントスペースも設け、シーズンに合わせたポップアップなども実施予定だ。また、来春登場の新作バッグ“ミス ミミ”を先行販売する。公式ホームページでは同店の3Dバーチャルツアーを体験できる。

 ジョヴァンナ・フルラネット(Giovanna Furlanetto)=フルラ社長は、「私たちはこの困難な情勢にもかかわらず、皆さまに明るいニュースを提供できることをうれしく思う。昨今の状況下でも『フルラ』は柔軟に継続できるというメッセージを送りたかった。また、世界的建築家デイヴィッド・チッパーフィールド氏と彼のオフィスには感謝している。このような完璧なまでのエレガンスと『フルラ』ブランドの継承と定義を明確に打ち出すことは、彼らとの協業なしには実現できなかった」とコメントした。

 さらにチッパーフィールドは「この由緒正しい歴史あるブランドとフルラネット家との建築的デザインを通した協業は大変やりがいがあった。『フルラ』のコア商品であるバッグを中心に、この新たなコンセプトストア内でどのように歴史と継承を語れるか、共に懸命に模索した」と述べた。

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アートの祭典「横浜トリエンナーレ」で見た「衣服の過去と未来」

 現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ2020」が、横浜の横浜美術館などで開催されている。「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」と題し、67組のアーティストが参加するなか、衣服や装具、刺しゅうといった「衣」に関係する作品も強い存在感を見せた。現代アートが指し示す衣の過去と未来は、新型コロナウィルスが変えつつあるファッションにも大きな示唆を与えそうだ。会期は10月11日まで。

 まずは、外骨格(無脊椎動物に見られる、身体の形を保つための外側の硬い部分)としてのウェアラブルロボットを装着すると、歩行や階段昇降といった動作を補助してくれる、ランティアン・シィエ(Lantian Xie)《私が動くと、あなたも動く》(2020)。本作は横浜美術館内で90分間体験することができる(要予約※スカートでは装着できないのでパンツスタイルでぜひ)。慣れてくると確かに階段を上る動きが楽になり、しばらくして外すと物足りないような感覚を覚える。ウェアラブルコンピューターが話題にのぼるようになって久しいが、思えばスマホなどの機械への依存度が高くなっている私たちの身体はすでに、1985年にダナ・ハラウェイ(Donna Haraway)が「サイボーグ宣言」で記した「機械と生物の混合体」になりつつあるのかもしれない。

 次に注目したいのは、さまざまな物の破損した部分に刺しゅうを施して修復した竹村京による《修復された○○》シリーズ(2015-2020)。衣類などの布には直接、そうでないものはガーゼでくるんでから蛍光シルク糸で刺しゅうしているのだが、この蛍光シルク糸は、竹村が現在拠点を置く群馬県の蚕糸技術センターが開発したもの。オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質を作る遺伝子を移植した蚕(かいこ)が出す絹糸で、紫外線ライトをあてると光る。作品タイトルには元所有者のイニシャルが記され、修復した傷口は発光しており、自分以外の誰かの時間や記憶、そしてそれらを慈しむことを思わせる。

 さて、その隣に展示されている新井卓の作品も刺しゅう、蚕に関係している。戦時中に女性たちが1000個の玉結びを布に縫い付け、戦地に赴く兵士たちに身につけさせた「千人針」。かつては「兵隊に取られませんように」「無事に帰ってきますように」といった祈りを込めたお守りであったのが、最終的には団結のためと政府が推奨して作らせるものになったという。本作はその玉結びひとつひとつを拡大し、1000の銀板写真に収めることでそれぞれの玉結びを作った女性の存在を浮かび上がらせる。またそれに向かい合う映像では、実際に千人針を縫った経験のある92歳の女性が玉結びを作り、娘がそれをほどき、さらに孫娘がその布にアイロンをかける様子、そして千人針の土台とされた絹布を作る蚕が映し出されている。蚕は蛾になっても飛べないよう品種改良された生き物であり、今私たちはここで人間の身勝手さに巻き込まれたものの姿を見つめ直すことになる。

 そのほか、「衣」に注目することで、作品/インスタレーションおよびその背景にある問題にアプローチしやすくなるものもある。ラヒマ・ガンボ(Rahima Gambo)の《タツニア物語》(2017)に登場するのは、鮮やかなピンクの服を着た少女たち。無邪気に戯れているようで、彼女たちが学ぶナイジェリア北東部マイドゥグリの学校は、かつてイスラム過激派の武装集団ボコ・ハラム(「西洋式の教育は禁止」の意)に襲われた場所。それでもそこに集まって共に学ぶ喜びが鮮やかな服によって強調されている。

 コロンビアに出自を持ち、フィリピンでも活動するインティ・ゲレロ(Inti Guerrero)がキュレーションしたインスタレーション「熱帯と銀河のための研究所」のなかには、フィリピンのお守りベストがある。フィリピンのスペイン統治以前の最高神とその宇宙観、さらにユダヤ教・キリスト教の教義およびフリーメイソンの主義を統合した信仰体系によるこういった邪鬼払いの装飾は、1896〜1898年のスペインからの独立戦争、1899〜1902年の米比戦争においてフィリピン革命軍の兵士が身につけたという。なお、1942〜1945年には大日本帝国がフィリピンを統治下に置いた。

 さらに挙げれば、東日本大震災後に東北の浜辺で収集したがれきなどを使って壊れたものを修復した青野文昭《イエのおもかげ・箪笥の中の住居─東北の浜辺で収拾したドアの再生から》(2020)、参加者同士で協力しなければ最後までたどりつくことができない飯川雄大《デコレータークラブ 配置・調整・周遊》(2020)といった注目作品にも「衣」にまつわるものが用いられている。

コロナ禍のなか、世界最速でスタートした国際美術展となった横浜トリエンナーレ2020。そこでアーティスティック・ディレクターであるインドのアーティストユニット、ラクス・メディア・コレクティブ(Raqs Media Collective)は、あらかじめ決められたひとつのテーマではなく、さまざまな発想を誘発する複数の源のようなものとしてのソースと、そこから抽出した5つのキーワードを提示した。

・独学──自らたくましく学ぶ
・発光──学んで得た光を遠くまで投げかける
・友情──光の中で友情を育む
・ケア──互いを慈しむ
・毒──世界に否応なく存在する毒と共存する

 これが新型コロナウイルス流行前から予言的に発表されていたというから驚きなのだが、こうして見ていくと、今提起されている問題に「衣」が応えられるところは大きいと感じられないだろうか。ここに紹介した作品はほんの一部に過ぎない。これらとほかの作品との響き合いを含め、ぜひ現場で体感してほしい。

■横浜トリエンナーレ2020 AFTERGLOW―光の破片をつかまえる
会期:2020年7月17日〜10月11日
会場:横浜美術館、プロット48
開場時間:10:00〜18:00(10月2、3、8、9、10日は21:00まで、11日は20:00まで) 
休場日:木曜日(10月8日は開館)
料金:一般 2000円、大学生 1200円、高校生 800円
※横浜美術館への入場は日時指定が必要。プロット48は横浜美術館と同日に限り自由に入場が可能
※体験型作品(ランティアン・シィエ、飯川雄大、モレシン・アラヤリ)は日時指定の予約制

小林沙友里/ライター・編集者:1980年生まれ。「ギンザ(GINZA)」「アエラ(AERA)」「美術手帖」などで執筆。編集者としては「村上隆のスーパーフラット・コレクション」の共同編集など。アートやファッションなどさまざまな事象を通して時代や社会の理を探求

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村上隆が「ペリエ」とコラボ  “お花”や“カイカイ&キキ”の限定ボトルが登場

 フランスのミネラルウオーターブランド「ペリエ(PERRIER)」は、日本人アーティストの村上隆とのコラボレーションを行う。10月にはプレミアム限定版として、オリジナルアートワークのスクリーンプリントを施したガラスボトルを世界各地で発売。2021年初めには、村上の鮮やかな色使いやモチーフを取り入れた“ペリエ オリジナル”全商品の販売を始める予定だ。

 村上は、「18歳の頃に、2歳年上の女の子と人生初のデートをした。そのときに銀座にあるお店で、お酒と間違えて『ペリエ』を注文してしまった。何杯も飲んでもアルコールの効果を感じられなかった戸惑いは、今でも鮮明に覚えている」と「ペリエ」との出合いについてコメント。さらに、「私にとって『ペリエ』といえば、もちろん緑色。そして炭酸の心地いい泡の音を連想する。今回のコラボを通して、ブランドの視野を広げるとともに未来を見据えたコンセプトの一端を担えることに感謝している。また、ハグやキス、握手を無意識にできなくなった今、『ペリエ』の泡が舌の上にのったときの刺激的な感覚は、私たちが今でも楽しめる触覚的な体験の一つとしてさらに意味を増すのではないだろうか」と述べた。

 「ペリエ」は設立から150年以上の歴史の中で、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やサルバドール・ダリ(Salvador Dali)、ベルナール・ヴィルモ(Bernard Villemot)らと協業。これまで数多くのアーティストが、アートワークやポスターを制作してきた。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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横尾忠則と大友昇平×「グッチ」のコラボ作品がB1版ポスターで限定発売 シリアルナンバー入りの「TOKION」オリジナルフレームに額装

 「TOKION」は、「TOKION」アートプロジェクトの第1弾である、美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平と「グッチ(GUCCI)」とのコラボレーションの一環でB1サイズのポスターを限定発売する。アートワークは両者が手掛けた2パターンの計4種類。

 同作はGGパターンや「グッチ」のブランドロゴといったエレメントを、両アーティストがどう自由にアレンジし作品に落とし込むかことをテーマにした作品だ。B1サイズのポスターはシリアルナンバー入りの「TOKION」オリジナルフレームに額装される。価格はすべて18万円で各15部の限定販売となる。

 横尾は自身の代表作でもある「HANGA JUNGLE」展のモチーフと「廣家/KOHKE」の2作品にGGパターンをコラージュした。決まった様式を持たないスタンスが生むファンタジー性が明確に表現されている。大友は代名詞でもある事務用ボールペンを使用した、緻密で圧倒的な描写力でサングラスを掛けた花魁風の女性の背景に「グッチ」のエレメントを描いた。

 オリジナルフレームは、壁掛けも可能だが、スタンドミラーのように床置きで立てかけることを前提としている。下部にはスタンドパーツを設けモダンなデザインに、フィニッシュはサテンブラックの塗装でマットな質感に仕上げた。右枠には「TOKIN」のロゴと手書きのエディションナンバーが付く。
B1ポスターは「TOKION」オフィシャルECのほか、MIYASHITA PARKのTOKiON the STOREでも購入が可能だ。

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多国籍・匿名デザインチームによる新ブランド「ビエダ」 デビューを記念した写真展を開催

 東京を拠点にするクリエイティブ・スタジオのクラインシュタイン(KLEINSTEIN)は今秋、新たなファッションブランド「ビエダ(BIEDE)」を開始する。多国籍で構成した匿名のデザインチームが、現代における”ユニホーム”を提案していくコンセプトのもと、ジェンダーレスでエイジレスなファッションアイテムを発表していく。商品第1弾“COLLECTION 01”はバッグコレクションで、9月7日に自社オンラインサイトで発売する。

 バッグコレクションは高度な技術を持つ中国・広州の工場で生産し、中国生産に関するステレオタイプ(固定観念)を覆したいという思いが込められている。ラインアップは、ショルダーバッグの“ミラー(MIRROR)”(2万9000円)、ハンドバッグの“ブック(BOOK)”(3万円)、トートバッグの“スコア(SCORE)”(3万5000円)の3型をそろえ、カラーはコバ塗り(エッジペイント)がイエローとブラックの2種類から選ぶことができる。コバ塗りはデザイン性だけではなく耐久性を高めるもので高級バッグに施される仕様。“ブック”にはタブレット端末、“スコア”にはノートPCが収納できるクッション性のあるポケットを設けている。フロントには生産地の緯度と経度を示す番号を刻印した。

 ビジュアルは、「ディオール(DIOR)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのアートワークを手掛けた経験を持つ、中国のビジュアルアーティストで映画監督のクエンティン・シー(Quentin Shih)が制作。「ビエダ」のブランドストーリーをもとに幻想的な作品を中国で撮り下ろした。ブランドのデビューを記念して、クラインシュタインが東京・南青山に構えるギャラリーのシュタイン ボックス(STEIN BOX)でクエンティン・シーの作品を展示する写真展を開催。9月12〜18日には一般入場が可能となる。

 クラインシュタインは2014年に、コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)で経験を積んだ小石祐介(代表)と、コイシミキが設立した、ファッション業界を中心としたコンサルティングやディレクション、企画などを請け負うクリエイティブ・スタジオ。スロバキア発のスニーカーブランド「ノヴェスタ(NOVESTA)」のクリエイティブ・ディレクションや日本国内における輸入販売を担うほか、「ブラック・コム デ ギャルソン(BLACK COMME DES GARCONS)」や「CDG」のウェブサイトのデザインや開発支援、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)のインスタレーションの企画や制作なども担当してきた。

■BIEDE COLLECTION 01 IN COLLABORATION WITH QUENTIN SHIH
日程:9月12〜18日
時間:11:00〜19:00
場所:シュタイン ボックス
住所:東京都港区南青山4-24-4 TKハウス 地下1階

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多国籍・匿名デザインチームによる新ブランド「ビエダ」 デビューを記念した写真展を開催

 東京を拠点にするクリエイティブ・スタジオのクラインシュタイン(KLEINSTEIN)は今秋、新たなファッションブランド「ビエダ(BIEDE)」を開始する。多国籍で構成した匿名のデザインチームが、現代における”ユニホーム”を提案していくコンセプトのもと、ジェンダーレスでエイジレスなファッションアイテムを発表していく。商品第1弾“COLLECTION 01”はバッグコレクションで、9月7日に自社オンラインサイトで発売する。

 バッグコレクションは高度な技術を持つ中国・広州の工場で生産し、中国生産に関するステレオタイプ(固定観念)を覆したいという思いが込められている。ラインアップは、ショルダーバッグの“ミラー(MIRROR)”(2万9000円)、ハンドバッグの“ブック(BOOK)”(3万円)、トートバッグの“スコア(SCORE)”(3万5000円)の3型をそろえ、カラーはコバ塗り(エッジペイント)がイエローとブラックの2種類から選ぶことができる。コバ塗りはデザイン性だけではなく耐久性を高めるもので高級バッグに施される仕様。“ブック”にはタブレット端末、“スコア”にはノートPCが収納できるクッション性のあるポケットを設けている。フロントには生産地の緯度と経度を示す番号を刻印した。

 ビジュアルは、「ディオール(DIOR)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのアートワークを手掛けた経験を持つ、中国のビジュアルアーティストで映画監督のクエンティン・シー(Quentin Shih)が制作。「ビエダ」のブランドストーリーをもとに幻想的な作品を中国で撮り下ろした。ブランドのデビューを記念して、クラインシュタインが東京・南青山に構えるギャラリーのシュタイン ボックス(STEIN BOX)でクエンティン・シーの作品を展示する写真展を開催。9月12〜18日には一般入場が可能となる。

 クラインシュタインは2014年に、コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)で経験を積んだ小石祐介(代表)と、コイシミキが設立した、ファッション業界を中心としたコンサルティングやディレクション、企画などを請け負うクリエイティブ・スタジオ。スロバキア発のスニーカーブランド「ノヴェスタ(NOVESTA)」のクリエイティブ・ディレクションや日本国内における輸入販売を担うほか、「ブラック・コム デ ギャルソン(BLACK COMME DES GARCONS)」や「CDG」のウェブサイトのデザインや開発支援、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)のインスタレーションの企画や制作なども担当してきた。

■BIEDE COLLECTION 01 IN COLLABORATION WITH QUENTIN SHIH
日程:9月12〜18日
時間:11:00〜19:00
場所:シュタイン ボックス
住所:東京都港区南青山4-24-4 TKハウス 地下1階

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伊発ランジェリー「インティミッシミ」渋谷文化通り店にアートスペースが登場 気鋭のギャラリーであるシータグがキュレーション

 イタリア発ランジェリーブランド「インティミッシミ(INTIMISSIMI)」は、新進気鋭のアートギャラリーのシータグ(CTAG/CENTRAL TOKYO ARTS GALLERY)とコラボレーションし、渋谷文化通り店に期間限定アートスペースをオープンした。シータグのキュレーションによるアーティストを約1.5~2カ月ごとに紹介する。店舗を訪れる人々に世界中のアーティストの作品と同ブランドが発信するファッションを同時に感じてもらうのが目的だ。

 最初のアーティストは小笠原流専門教授で華道家の都留洋子をフィーチャーした「マインズ・アイ」展を開催中。都留が得意とする“和と洋”“生花とドライフラワー”といった対照的な要素を調和させる作品を展示している。

 「インティミッシミ」はこのアートスペースを通して、ブランドの世界観と“言葉にならない感動”を来店者に感じてもらいたいという。

問い合わせ先
インティミッシミ 渋谷文化村通り店
03-3461-3655

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現代アーティスト、トム・サックスが伊勢丹新宿で展覧会 “店舗体験”がテーマ

 アメリカの現代アーティストのトム・サックス(Tom Sachs)が、東京・伊勢丹新宿本店のポップアップスペースで展覧会「Tom Sachs: Retail Experience(トム・サックス:店舗体験)」を開催する。会期は9月29日~11月30日で、作品は販売する。

 サックスは彫刻や身近な素材を使った作品が特徴で、「ナイキ(NIKE)」などファッションブランドとのコラボレーションでも知られる。今回のテーマは“店舗体験”で、チェア(38万円)、テーブル(30万円)、ランプ(20万円)など購入可能なアート作品が展示される。加えて、Tシャツ(2柄、6900円)とファニーパック(3色、5万円)のアパレルも販売する。

 サックスの最初の仕事が米国の百貨店バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)のウインドーディスプレー制作であったことから、日本の百貨店での開催には特別な思いがあるという。展覧会スペースもサックス自身がデザインを手掛け、作品に多く登場するプライウッド(合板)を多用した。また、9月23日~10月13日には展覧会を記念したウインドーディスプレーを公開する。

■「Tom Sachs: Retail Experience(トム・サックス:店舗体験)」
日程:9月29日~11月30日
場所:伊勢丹新宿店本館2階 ISETAN THE SPACE
住所:東京都新宿区新宿3丁目14番1号

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動物と人の関係性を考える シャルロット・デュマの展覧会が銀座エルメスで開催中

 東京・銀座メゾンエルメスフォーラムで、オランダ・アムステルダムを拠点に活動する写真家兼アーティストであるシャルロット・デュマ(Charlotte Dumas)の展覧会「ベゾアール(結石)」が開催中だ。入場料は無料、会期は11月29日まで。

 1977年生まれのデュマは、現代社会における動物と人の関係性をテーマに20年にわたって騎馬隊の馬や救助犬など、人間と密接な関係を築いている動物を被写体とした作品を発表してきた。2014年からは日本を訪れ、北海道や長野、宮崎、与那国島など全国8カ所を巡り、現存する在来馬を撮影し続けている。

 本展のタイトル「ベゾアール」とは動物の胃や腸の中に形成される凝固物を意味し、その存在は古来、お守りや神秘的な想像と結び付けられることもあったという。同展はデュマの近年の映像作品3点を中心に構成し、動物と人の関係性を再考するもの。撮影された馬や馬と関連する品々、資料を通して生と死について問いかける。

 会場デザインは建築家の小林恵吾と植村遥が担当。また、デュマが数年来コラボレーションを続けるテキスタイルデザイナーのキッタユウコによる、藍染めの布を使ったインスタレーションも展示するなど、デュマの紡ぐ物語をさまざまな視点から見つめることができる内容となっている。

■「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展
日程:8月27日〜11月29日
時間:月〜土曜11:00〜20:00(最終入場19:30)/ 日曜11:00〜19:00(最終入場18:30)
定休日:不定休(エルメス銀座店の営業時間に準ずる)
場所:銀座メゾンエルメスフォーラム 中央区銀座5-4-1 8・9階
入場料:無料

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カリ・ソーンヒル・デウィットが個展開催 「レディメイド」細川との共同新ブランドから限定アイテムも

 LAを拠点に活動するマルチビジュアルアーティストのカリ・ソーンヒル・デウィット(Cali Thornhill DeWitt)の個展「TOKYO OLYMPICS」が東京・原宿のギャラリー、COMMONで開催中だ。会期は9月13日まで。

 同展では、代表的な「プラスチック・サイン・シリーズ」をはじめ、キャンバス、ネオシルクなどの新作を中心に構成する。花や地球のモチーフに加えて、パンデミックやレイシズムといった昨今の情勢を反映した作品なども登場する。

 また同展の開催を記念したポップアップを東京・原宿のGR8で開く。アートディレクションは、デウィットと親交のあるKIRIが手掛けた。さらにデウィットが「レディメイド(READYMADE)」デザイナーの細川雄太と共同で手掛ける新ブランド「セント マイケル(SAINT MICHAEL)」の限定アイテムも販売する。デウィットのアートをTシャツやパンツなどにデザインした。

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天然石を用いた“ジュエリー絵画”の展覧会を大丸心斎橋店で開催 「リボンの騎士」や「鉄腕アトム」のマンガ作品など

 大丸心斎橋店は8月26日〜9月1日に、有名キャラクターやマンガ作品などの絵画をジュエリーで彩った「魅惑のジュエリー絵画展」を開催する。場所は本館8階にある「アールグロリュー ギャラリー オブ オーサカ(Artglorieux GALLERY OF OSAKA)」で、入場料は無料。

 “ジュエリー絵画”は、創業115年の神戸・本町に本店を構えるジュエリーカミネが商標登録したもので、熟練の職人が手作業で天然石を敷き詰めて仕上げた作品だ。細かい部分は宝石を砕き、パウダー状にして貼り付けるなどし、大きい絵画では完成までに3カ月程度かかったものもあるという。

 今回の展覧会では、手塚治虫の作品から“リボンの騎士”(30万8000円、税込)や“火の鳥”(148万5000円、税込)、“鉄腕アトム”(9万6800円、税込)、池田理代子による「ベルサイユのばら」の“オスカル&マリー・アントワネット”(74万8000円、税込み)などの“ジュエリー絵画”を販売する。また、サンリオキャラクターのハローキティやディック・ブルーナ(Dick Bruna)によるミッフィーなど世界を代表するキャラクターを含む約50点を展示する。

 昨年秋にリニューアルした大丸心斎橋店は、新しいアートギャラリー「アールグロリュー ギャラリー オブ オーサカ」を設けて、国内外のアートやデザインなどを積極的に発信してきた。

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「サカイ」がアレキサンダー・ジラードとのコラボアイテム発売 2020年秋冬コレクションで発表

 「サカイ(SACAI)」は2020年秋冬コレクションから、アメリカ人アーティストのアレキサンダー・ジラード(Alexander Girard)とのコラボアイテムを8月22日に発売する。「サカイ」直営店や取扱店で販売し、26日には公式オンラインストアでも取り扱う。

 コラボアイテムは、ジラードの代表作であるタイポグラフィーを用いたアートワークに、“SACAI”のロゴを加えて表現した。羅列したタイポグラフィーを表現するために四角に裁断した生地を使用し、「サカイ」のフィルターを通して、流動的で曲線を描く特徴的なシルエットの洋服に仕上げた。ウィメンズはドレスやスカート、バッグ、ブーツをそろえ、メンズはジャケットやシャツなどを用意した。そのほかユニセックス展開のTシャツやパーカもラインアップする。

 1907年に米ニューヨークで生まれたジラードは、親交の深かったチャールズ・イームズ(Charles Eames)やジョージ・ネルソン(George Nelson)らとともにアメリカを中心としたミッドセンチュリー(1940〜60年代)のデザイン界をけん引した人物の一人だ。彼が最も注力したのはテキスタイルデザインで、明るく鮮やかな色彩の抽象的な幾何学模様を多数デザインし、現代においてもデザイン史に残る重要な仕事として評価されている。

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世界的人気クラブ、ベルクハインでアート展開催 80組以上のアーティストがロックダウン中に制作した作品を展示

 ドイツ・ベルリンでプライベートコレクションのギャラリーを運営する非営利団体のボロス・ファウンデーション(Boros Foundation)は9月9日から12月末まで、同じくベルリンにある世界的に有名なナイトクラブのベルクハイン(BERGHAIN)でアート展「ストゥディオ ベルリン(STUDIO BERLIN)」を開催する。かつて発電所だったベルクハインの広さは3500平方メートル以上。その巨大な空間に、写真や彫刻、絵画から、音楽や映像、インスタレーションまで、ベルリンを拠点にするコンテンポラリーアーティスト80組以上がロックダウン中に制作した作品を展示する。その中には、ドイツ人写真家のヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)やアーティストのイザ・ゲンツケン (Isa Genzken)、デンマーク出身のオラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)、イギリス出身のタシタ・ディーン(Tacita Dean)といった著名アーティストの作品も含まれる。

 開催の背景にあるのは、新型コロナウイルスによる影響だ。多くのアーティストは予定されていた展覧会やアートフェアの中止や延期により、経済的にも大きな打撃を受けた。一方、ベルクハインをはじめとするナイトクラブも3月から長期にわたって一時閉鎖を余儀なくされてきた。現在は屋外スペースをビアガーデンとして営業したりしているクラブはあるものの、“ダンス禁止”のルールがあり、街を象徴するクラブシーンやナイトライフが完全に復活するまでにはまだ時間がかかりそうだ。そのため同展は、アーティストの視点を通してアートと社会の現状と変化を映し出すとともに、彼らに作品発表のプラットフォームを提供することを目的としているという。

 ボロス・ファウンデーションが2008年にオープンしたギャラリーのボロス・コレクション(Boros Collection)はもともと予約制で、ガイドと一緒に最大12人のグループで館内を回りながら鑑賞するシステムを導入している。今回の展覧会では同様のシステムを取り入れつつ、来場者が自由に作品を見られる日も設けるという。また、ベルクハインは入場待ちに長蛇の列ができ、入り口では“バウンサー”と呼ばれるスタッフの独断で入れるかどうかがを決められることでも有名だが、今回は公式ウェブサイトでチケットを購入すれば誰でも入場可能。ただし、対象は16歳以上のみ。クラブとしての営業時同様、写真やビデオの撮影は一切禁止だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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スニーカーの「OAO」が東京・大阪でポップアップ ザハ建築に着想したモデルや美術家によるアレンジ品も

 ファッション系スタートアップのエポック(EPOQ)が手掛けるスニーカーブランド「OAO」は、東京と大阪でポップアップイベントを開催する。8月22〜23日に東京・表参道のギャラリー「SO1」で、9月5〜6日に大阪・堀江の「テヅカヤマギャラリー(TEZUKAYAMA GALLERY)」で行う。ブランド1作目のスニーカー“ザ カーブ1(THE CURVE1)”を販売するほか、イラストレーターの山瀬まゆみとのコラボモデルも展示・受注販売する。また美術家の井田大介が同イベントのために制作したインスタレーション作品も展示・販売する。

 “ザ カーブ1”は、女性建築家の故ザハ・ハディド(Zaha Hadid)の建築に見られる複雑な曲線や近代的なイメージを与える質感をデザインに取り入れたモデル。山瀬とのコラボモデルでは、同モデルの特徴である曲線に山瀬の作風である柔らかな流線を加えて、ほかにない表情に仕上げられている。会場で受注後、山瀬が一足ずつペイントし、後日発送される。

 彫刻を用いて社会事象などをモチーフにした作品を制作する井田は、東京2020オリンピック・パラリンピックの会場としてザハが考案した新国立競技場のデザイン案をはじめ、さまざまな文脈から着想した複数の作品を用意する。

 「OAO」は“クリエイターのためのフットウエア”をコンセプトに2019年に設立。建築家や音楽アーティスト、フォトグラファーらの作品や作風をテーマに商品をデザインするのが特徴だ。3Dプリントなどのテクノロジーを活用したプロトタイピングや製品開発、デジタルマーケティングなどにも取り組んでいく。

■「OAO」ポップアップイベント
日程:8月22〜23日
時間:11:00〜20:00
場所:SO1
住所:東京都渋谷区神宮前6-14-15

日程:9月5〜6日
時間:11:00〜20:00
場所:TEZUKAYAMA GALLERY
住所:大阪府大阪市⻄区南堀江1-19-27 山崎ビル2階

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カウズの巨大アートプロジェクト第5弾の舞台は宇宙 360度全周囲ビデオカメラで記録

 ニューヨークを拠点に活動するアーティストのカウズ(KAWS)とクリエイティブスタジオのオールライツリザーブド(ALLRIGHTSRESERVED以下、ARR)は8月17日に、2018年からソウル、台北、香港、日本で展開してきた巨大アートプロジェクト「カウズ:ホリデイ(KAWS: HOLIDAY)」の第5弾を発表した。

 「カウズ:ホリデイ」は、カウズの代表的なキャラクターである「コンパニオン(COMPANION)」の巨大アートワークが“世界中を旅する”というコンセプトのプロジェクトだ。17年にカウズがエスケイ・ラム(SK LAM)ARRクリエイティブ・ディレクターに送った1枚のイラストをきっかけにスタート。18年7〜8月に開催した1都市目のソウルでは巨大コンパニオンが石村湖に浮かべられ、その後、19年1月に台北、19年3月に香港でも同様のアートワークが設置された。日本では19年7月に、静岡県富士宮市にある「ふもとっぱらキャンプ場」で開催した。

 今回は宇宙を舞台に、宇宙服を着用した「コンパニオン」が探測気球を利用し、41.5km(136、296フィート)の成層圏(地球を取り巻く対流圏の上層)に突入。超高速で上昇し、無重力状態で誰もいない宇宙を約2時間かけて彷徨い地球に帰還した。この飛行プロセスは360度全周囲ビデオカメラで記録された。

 カウズは、「今年はさまざまなプロジェクトのキャンセルが相次ぐ中、家から安心して楽しめるものを制作したいと考えていた。今年は私が『コンパニオン』を初めて制作してから20周年の記念すべき年だ。なので、色々な制限がある状況の中で、何か特別なものを制作しなければならないと感じていた。ここ数カ月閉じこめられているような気持ちだったが、このようなプロジェクトがそういった現実から逃避する機会を与えてくれた」と語る。

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シューズブランド「フラワーマウンテン」が写真家の森山大道と初コラボ 

 日本発シューズブランドの「フラワーマウンテン(FLOWER MOUNTAIN)」は、写真家の森山大道とのコラボスニーカーを発表した。2021年春に公開予定のドキュメンタリー映画「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」と同時期にローンチする。森山がシューズブランドとコラボするのは今回が初めて。

 コラボスニーカーは全2型。同ブランドの定番モデル“パンパス(PAMPAS)”と、アイヌ民族の履物ストゥケレをモチーフにしたアッパーのレース使いで、快適なホールド感とデザインが特徴の“ライキリ(RAIKIRI)”に、森山が手掛けたスナップショットを反映させた。 “パンパス”は3デザイン(各2万円)、“ライキリ”は2デザイン(各2万3000円)をそろえた。

 9月5日〜10月31日には、美術展「KEEP WALKING PROJECT-DAIDO MORIYAMA× 『フラワーマウンテン』スニーカーズ エキシビション」を北海道・札幌のアイエルエーギャラリー(ILA GALLERY)で開催する。

 「フラワーマウンテン」は、OEMのシューズデザインなどを手掛けていた太田圭輔デザイナーが中国・北京在住のヤン・チャオ(Yang Chao)デザイナーと共同で2015年にスタートしたブランド。自然の動植物から切り出した情景をコンセプトに、ハンドメイドで製作する独創的なデザインが特徴だ。

 森山は1938年大阪生まれ。岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て64年に独立。写真誌などで作品を発表し続け、67年「にっぽん劇場」で「日本写真批評家協会新人賞」を受賞。2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する「第28回インフィニティ賞」生涯功績部門で日本人として初受賞。同年、ウィリアム・クライン(William Klein)との2人展「William Klein+Daido Moriyama」をロンドンのテート・モダン(Tate Modern)で開催した。また18年にはフランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与されたほか、19年にハッセルブラッド財団国際写真賞を受賞している。

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「メゾン スペシャル」がヘラルボニーとコラボ 知的障害のあるアーティストを支援

 「メゾン スペシャル(MAISON SPECIAL)」は8月14日に、知的障害のあるアーティストによるプロジェクトなどを手掛けるへラルボニーとのコラボアイテムを「メゾン スペシャル」各店舗と公式ECサイト内で発売する。

 ヘラルボニーに所属するアーティストが手掛けたグラフィックを「メゾン スペシャル」のTシャツとセットアップに落とし込んだ。Tシャツ(7489円、税込)は3人のアーティストの作品をそれぞれプリントした3型をそろえ、セットアップは「ソロテックス(SOLOTEX)」素材を使用した細身(ジャケット2万8600円、パンツ1万5180円、同)のものと、同じく「ソロテックス」のジャージー素材(ジャケット2万1780円、パンツ1万2980円、同)を用いた2型で裏地にグラフィック1種類をプリントした。

 「メゾン スペシャル」は、障害のある人々に対してボランティアや援助だけではく、持続可能なビジネスを通して貢献していきたいというへラルボニーの理念に共感し、今回のプロジェクトに至ったという。

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カウズと協業した「オールライツリザーブド」 × 花井祐介のウッドスカルプチャーが発売 

 香港を拠点に活動するクリエイティブスタジオ「オールライツリザーブド(ALLRIGHTSRESERVED)」は8月10日に、世界中のアーティストと協業するプロジェクトレーベル「MEET PROJECT」から、アーティストの花井祐介とのコラボアイテムを数量限定で発売する。「オールライツリザーブド」の公式オンラインストア「DDT STORE」で販売する。

 コラボアイテムは、“DOWN BUT NOT OUT / ダウン・バット・ノット・アウト”と題した花井のサイン入りのウッドスカルプチャーとシリアルナンバー入りのウッドボトル(3万2000円)の2作品を用意した。作品タイトルは、「ダウンしたが、まだKOされていない」というボクシング用語から派生した言葉で、人生がうまくいかない時の辛い気持ちを自虐的に茶化して笑い、また前に進むというシンプルな生き方を表現して付けた。

 花井は「今回発表したウッドスカルプチャーは普通のフィギュアよりすこし大きめだが、木彫りの人形なので北海道の木彫りの熊に腰掛けてもいいし椅子に腰掛けさせてもいい。たまに眺めて、何かに失敗してやけ酒している馬鹿な男を笑ってほしい。自分たちの人生は、子供の頃に思い描いていたような輝かしいものとはかけ離れている。馬鹿な失敗をたくさんしてきた。でもその度に、友人と酒を飲み自分たちの失敗を自虐的に笑い合い、明日のエネルギーにしてきた。失敗したり嫌な目にあったり大切なモノをなくしたり、辛いことは沢山あるけど生きている限り終わらない。“DOWN BUT NOT OUT”はそんな気持ちで作った作品」とコメントした。

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3020年に発掘されたピカチュウの銅像? 渋谷パルコでダニエル・アーシャムの展覧会

 ニューヨークを拠点とする現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)が「ポケモン」とコラボした展覧会「レリックス オブ カントー スルー タイム(RELICS OF KANTO THROUGH TIME)」を8月1~16日に渋谷パルコのパルコミュージアムトーキョーで開催する。

 “Fictional Archeology(フィクションとしての考古学)”をテーマに、千年後の3020年に発掘されたという設定の2mを超えるピカチュウの銅像が登場。ほかにも黒曜石、セレナイト、氷岩石などで作られたポケモンたちの化石をほうふつとさせる作品もあり、アーシャムの時間の概念や地学への関心が表れている。

 ミュージアムショップでは「ポケモン」とアーシャムのコラボトートバッグ(9800円)などの限定アイテムを販売する。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同ミュージアム公式サイトで展示をバーチャル鑑賞できるサービスを8月8日に始める。

 アーシャムは彫刻作品からペインティング、インスタレーション、映像作品まで手掛けるアメリカ・オハイオ州生まれのアーティスト。生まれながらに色彩異常があり、作品の多くが白と黒を基調とすることで知られる。

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エルメスも認めたアーティスト・京森康平の個展開催

 ファッションやアートなど幅広いジャンルのイベントの演出を手掛けるワトワ(WATOWA)は、現代装飾作家・京森康平の個展「あはれび / AWAREBI」を8月6〜16日に東京・渋谷のエレファントスタジオで開く。会期中の入場は予約制となり、イベントの公式ページで受け付けている。

 京森はデジタルツールを使用した装飾絵画を得意とし、世界中の⺠芸や衣服、建築などの装飾文化を現代の解釈で組み合わせた作品が特徴だ。2020年にはエルメス(HERMES)のスカーフコンペティション「LE GRAND PRIX DU CARRE HERMES」において世界123カ国、約5500人の中からグランプリを受賞した。今回の個展では、多様な文化圏の装飾芸術を用いて欠損した肉体を描いた新作絵画「あはれび」をはじめ、日本の伝統技法である金継ぎを取り入れた藍染めシリーズを展示する。さらに自身初となる立体作品も出展するほか、会場内で京森による公開制作が行われる。

 同展を手掛けるワトワの小松隆宏CEOは「“日本アイデンティティー”なのに“多種族感”――僕が初めて京森康平の作品と出合ったときに感じた感覚だ。今回は彼が“現代装飾家”としてさらにアップデートされた、20年初となるソロエキシビジョン。貴重な現代装飾アートを堪能してほしい」とコメントした。

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「トキオン」アートプロジェクトがスタート 第1弾は横尾忠則と大友昇平が「グッチ」のエレメントを大胆にアレンジ

 INFASパブリケーションズとジュンによる合弁会社のTOKIONは、「トキオン(TOKION)」アートプロジェクトをスタートさせた。第1弾は美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平と「グッチ(GUCCI)」とのコラボレーションが実現した。

 テーマはGGパターンや「グッチ」のブランドロゴといったエレメントを両アーティストがどう自由にアレンジし、作品に落とし込むか。横尾は自身の代表作でもある「HANGA JUNGLE」展のモチーフと「廣家/KOHKE」の2作品にGGパターンをコラージュ。決まった様式を持たない制作スタンスが生むファンタジー性は同作でも明確に表現されている。大友はボールペンで描き上げたとは思えないような緻密で圧倒的な描写力でサングラスを掛けた花魁風の女性の背景に「グッチ」のエレメントを描いた。両者の作品はオリジナルボックスに入ったB3サイズのポスターが付くデラックス版の雑誌として限定販売する。価格は9800円で、TOKION THE STORE(トキオン・ザ・ストア)と公式ECサイトのほか、代官山蔦屋書店、六本木蔦屋書店、銀座蔦屋書店でそれぞれ販売する。

 また、両アーティストが手掛けたアートワークは渋谷駅構内のB1出口付近に8月2日まで掲出されているほか、横尾の新たなコラージュ作品がミヤシタパークにオープンした「グッチ」の店舗ファサードにデザインされている。

 7月28日に発売した復刊号の通常版の価格は2800円。特集は“OBSERVE(観察する)”で、あることやものを観察することで、当たり前の日常を見直したり、新たな気付きや発見のきっかけとなるような、余白を持たせた構成だ。仕様は通常の雑誌とは異なり、オリジナルボックスに6冊の冊子と3枚のポスターを封入している。参加するコントリビューターはフランス人アーティストのピエール・スーラージュ(Pierre Soulages)や美術家の横尾忠則、お笑い芸人のコロッケら、1組8人が参加し、それぞれの“OBSERVE”を表現している。

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イリグチケンタが建築物の写真展 世界中の写真家が捉えた各地の空を映すインスタレーションも

 フォトグラファーのイリグチケンタは、セレクトショップのオフショア トーキョー(offshore TOKYO)が運営する原宿のアートギャラリー、オフス ギャラリー(offs gallery)で建築物の写真展を7月18〜26日に開催する。

 同展は2部構成となっており、オフス ギャラリーでメインエキシビション「線と構図(LINES / COMPOSITION)」を開催。コーヒースタンドのオフショア コーヒー(offshore coffee)では、「東京ツアー(Tokyo Tour)」と題して同氏が参加するアートスタジオのエントランス ワークス(entrance WORKS)がディレクションしたアートワークを展示する。このアートワークは建築写真の新たな可能性を広げることを目的に“ツアー(Tour)”と“ツーカラー(Two Colors)”を掛け合わせて制作したものとなる。

 建築写真に欠くことのできない「空」の撮影を世界中の写真家やアーティストに依頼し、各地の空の映像を空間に映し出すインスタレーションも発表する。

 写真展開催についてイリグチケンタは、「新型コロナウィルスの影響で下を向きたくなるような状態が続いているが、アートで皆さまを笑顔にしたいという思いから生まれた写真展」とコメント。同展で展示する作品は全て販売可能で、会期中は会場とオフショア トーキョーのECサイトでTシャツやキーホルダー、ラグマットなども販売する。さらに会場で流す音楽のプレイリストも「アップル ミュージック(Apple Music)」で配信予定だ。

 イリグチケンタは1994年福岡県生まれ。2014年年から写真を独学し、15年からパリを中心に活動後、18年4月に拠点を東京に移して各国のファッション・ウイークでストリートスナップやバックステージやバックステージを撮影するほか、建築、キャンペーン、広告、ドキュメンタリーなどの撮影を手掛ける。

■「線と構図(LINES / COMPOSITION)」「東京ツアー(Tokyo Tour)」
会期:7月18〜26日
時間:12:00〜20:00
場所:オフス ギャラリー / オフィショア コーヒー
住所: 東京都渋谷区神宮前3-14-17 1F A/B
入場料:無料

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ルミネが新宿東口駅前に新たな広場をオープン 中央には7mを超えるモニュメント

 ルミネは東旅客鉄道株式会社(JR東日本)と共同で7月19日に、ニューヨークで活躍する現代アーティストの松山智一氏が監修した新たなコミュニティースペースを新宿東口駅前にオープンする。

 今回の取り組みは新宿駅前の美化整備を目的とし、ルミネの「ストーリーを語れる場所を作ることで街の発展に貢献したい」という考えから始まった。

 広場全体のコンセプトは都会を意味するメトロと自然を意味するワイルド、当惑を意味するビウィルダーの3つを掛け合わせた造語“メトロビウィルダー”。中央には、花束を持つ少年をモチーフにした7mの巨大モニュメントを設置し、訪れた人々への感謝の気持ちを表現した。床には日本の四季をイメージした色鮮やかなグラフィックを施した。また全体の建築デザイン設計はsinato代表の大野力氏が手掛けた。

 同広場を監修した松山氏は1976年岐阜県生まれ。ニューヨークを拠点とし、ペインティングを中心に彫刻やインスタレーションも手がける。西洋と東洋、古典とポップカルチャーなどの対照的な要素をサンプリングする作風が特徴。同広場では同氏の作風を生かして、新宿のオフィス街と繁華街が共存し、世界中の多種多様な人が集まる“カオス”感を表現した。

 松山氏は「この場所はこれまであまり活用されていない場であったものの、見るアングルによっては“東京らしさ”を発見できる場所だ。新宿の大都会の中で自然とアートをつなげ、“訪れる人たちに驚きを提供する“というコンセプトで製作した。またマクロな視点では、新宿は世界中から商業・文化・飲食などを求めて人々が訪れる場所である一方で、いまだにローカルカルチャーが根付いている場所でもある。グローバルとローカルが共存した新宿の“グローカル”な土地柄をコンセプトに制作した」とコメントした。

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「ビューティフルピープル」が写真家ロバート・メイプルソープとコラボ

 「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は7月8日、写真家ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)とのコラボアイテムを発売する。青山店や伊勢丹新宿本店、銀座三越、渋谷パルコなどで取り扱う。また先行発売として、6月26日から公式オンラインストアで販売を行い、一部商品は完売している。

 アイテムはユニセックス展開の全6型。「ビューティフルピープル」のベーシックラインに、“静寂と緊張”というテーマでセレクトした代表的な4点のモノクロ写真を掛け合わせた。またメイプルソープの写真とブランドのロゴをプリントした大きなタグが、ゼッケンのように生地に縫い付けられていることが特徴だ。定番アイテムのライダースジャケット(サイズ120〜160、各9万5000円、170〜190、各11万5000円)、コーチジャケット(34〜42、各5万4000円)、パーカ(150〜190、各3万8000円)、ボウリングシャツ(34〜42、各3万円)、Tシャツ(150〜200、各1万8000円)、トートバッグ(1万円)をラインアップ。

 またハードな印象のライダースジャケットにはユリの花を、はっ水機能を持つコーチジャケットには水面の写真を合わせて表現するなど、「ビューティフルピープル」らしいユーモアさも加えた。Tシャツとトートバッグは4作品全てのタグをそろえる。

 メイプルソープは米・ニューヨーク州ロングアイランド生まれの写真家。42歳の若さで死去。“植物”、 “ヌード”、“セックス”を主題に、被写体や色彩、ライティングなどの細部にこだわり、完璧な構図を追求した作品を発表してきた。また当時タブーとされていた同姓愛や性的描写など、常識を覆す数々の挑戦を写真で表現。2019年には没後30周年として、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で大回顧展「IMPLICIT TENSIONS:MAPPLETHORPE NOW」が開催された。これまで、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」が17年春夏ピッティ・メンズ・コレクションにアーカイブ写真を採用するなど、ファッション界にも多大なる影響を与えてきた。

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「グッチ」の最新アートブック ブルース・ギルデンがローマで撮影

 「グッチ(GUCCI)」はこのほど、アートブック「Beaten & Blown by the Wind」をイギリス・ロンドンの出版社IDEAから出版した。撮影はアメリカ人フォトグラファーのブルース・ギルデン(Bruce Gilden)が手掛けた。

 同作品は、イタリア・ローマを舞台に、「グッチ」2020年プレ・フォール・コレクションのアイテムを着用した人々のポートレートを収録した。中には、イタリアのミュージシャンのアシール・ラウロ(Achille Lauro)、イタリアの女優でモデルのベネデッタ・バルジーニ(Benedetta Barzini)、アメリカのファッションモデルで活動家のベサン・ハーディソン(Bethann Hardison)らも登場する。ハイコントラストの白黒写真で、ローマに暮らす多様な人々の内面を表現した。

 IDEAのオンラインショップをはじめ、イタリア・フィレンツェのグッチ ガーデン、ニューヨークのグッチ ウースター ブックストアなどで取り扱う。価格は200ドル(約21000円)。

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=「グッチ」クリエイティブ・ディレクターは、「ブルースは人間性を詩的なまなざしで見つめる、素晴らしい人だ。彼も私も人々の顔というものに情熱を抱き、その表情、個性、ルックスへのこだわりを持っている。私はポートレートの熱心なコレクターだ。フォトグラファーと共に撮影に臨むことは他者の目を通して見ることになる。ブルースの目を通して見るのは魅力に満ちた体験で、まるで実験室の顕微鏡で物事を見ているような気分だった」とコメントした。

 ギルデンは「こういった形で写真集を作ったことはこれまで一度もなかった。私にとってチャレンジとなる撮影だったが、結果としてミケーレとクリエイティブなコラボレーションができたと思う。ローマは撮影の舞台としては申し分なく、とても刺激的な街だった。美しい建築物とその歴史、ローマの人々がそういった無二の環境の中で行き交うさま、ローマの高台の公園にある彫像と美しい雲の共演、眼下に広がるローマの街のパノラマなど、それらすべてが写真の魅力を高めてくれる」とコメントした。

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「フェンディ」がサンタ・チェチーリア国立管弦楽団による特別公演をストリーミング配信

 「フェンディ(FENDI)」は6月21日(日本時間)に、サンタ・チェチーリア国立アカデミアとともに「フェンディ ルネサンス -アニマ・ムンディ」と題したストリーミングイベントを「フェンディ」公式サイトおよびSNS上で開催する。

 同ブランドが本拠を置くローマのイタリア文明宮を舞台に、イタリアを代表するオーケストラであるサンタ・チェチーリア国立管弦楽団と、「フェンディ」のクチュールコレクションを着用したバイオリニストのアンナ・ティフ(Anna Tifu)がヴィヴァルディ作曲の「四季」から「夏」を演奏する。

 同ブランドは「新型コロナウィルスのパンデミックを経験した人々にアートとファッション、音楽を通じてポジティブなメッセージを届けたい」としている。

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ドラムを叩いてセルフポートレートを撮影 山谷佑介の実験的な写真集“ドアーズ”発売、「フロットサム ブックス」でポップアップも

 東京・代田橋のアートブック専門店「フロットサム ブックス(flotsam books)」は、写真家・山谷佑介の新作写真集「ドアーズ(Doors)」(1万円)の発売を記念したポップアップショップを6月20日〜21日に開催する。限定Tシャツや山谷の過去の作品集を扱うほか、山谷本人も在店する。

 「ドアーズ」は山谷のドラムパフォーマンスと写真撮影を融合させたセルフポートレート作品。彼は、ドラムセットの周囲に複数台のカメラを用意し、ドラムを叩いた振動をセンサーが感知するとストロボ光が放たれる仕組みで自身の姿を映し出すパフォーマンスを2018年から行っており、同作は19年に行なったヨーローッパツアーの写真を収めている。

 写真集にはパフォーマンスで撮影した写真のほか、都市の移動中に切り取ったスナップショットや風景、食事、ホテルなども配置。1カ月かけてヨーロッパ9都市を巡った彼の軌跡をたどる。またパフォーマンスの開催を告知するフライヤーや現地で書いた絵葉書、ドラムを叩いた痕跡を記録したフォトグラムなども収録する実験的な内容となっている。

 同作は当初、ヨーロッパツアーの資金集めとして実施したクラウドファンディングの支援者に向けて限定181冊で配布した。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大やそれによる世界の分断を受けて、「車で自由にヨーロッパを移動してパフォーマンスを繰り広げた一種のロードムービーでありドキュメンタリーのような作品。これをより多くの人に見てもらうことで、過去と未来に思いを巡らせてもらいたい」と考え、表紙を変更して一般発売することとなった。

■山谷佑介「Doors」ポップアップショップ
日程:6月20日〜21日
時間:12:00〜20:00
場所:flotsam books
住所:東京都杉並区和泉1-10-7

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蜷川実花が渋谷パルコで個展を開催 東京にフォーカスした500作品

 写真家・映画監督の蜷川実花は6月8日に、写真集「東京 TOKYO」を発売した。同写真集の発売を記念して、個展「東京 TOKYO / MIKA NINAGAW」を渋谷パルコ4階のパルコ ミュージアム トウキョウ(PARCO MUSEUM TOKYO)で6月12日から29日まで開催する。また同期間に、会場の様子を3Ⅾビューで鑑賞できるオンライン展示をパルコ アート(PARCO ART)公式ウェブサイトで併催。

 個展では、蜷川が東京にフォーカスし2年間取り続けた500点以上の作品を展示する。1990年代と現在の都市の変化が分かるものや、首都高、東京タワー、スカイツリーのほか、非常事態宣言中の街並みなどを展示する。

 蜷川は「いつか、東京ときっちり向き合って写真を撮らなくてはいけないとずっと思っていた。東京に生まれ、この街にしか住んだことがない。でも、向き合うだけの準備が出来ていない気がして、ずっとうやむやにしてきていた。2年前に、ふとそのタイミングがきた気がした。映画『Diner ダイナー』と 『人間失格 太宰治と3人の女たち』を撮り終えた後、シャッターを切ることだけで勝負をしてみたいと思った。やはり写真には時代が写り込んでくる。フィルムに焼きつく光景が日々変わっていく。今も東京を撮り続けている。写真はやっぱり面白い」とコメントした。

■「東京 TOKYO / MIKA NINAGAW」
会場:パルコ ミュージアム トウキョウ(オンラインでも開催)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ4階
日程:6月12日〜29日
時間:10:00〜21:00
料金:一般500円・学生400円・小学生以下無料

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ライフスタイルセレクトのシボネが表参道ジャイルへ移転 新プロジェクトを始動

  
 
 「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」などを手掛けるウェルカムは6月1日、ライフスタイルショップのシボネ(CIBONE)を東京・表参道のジャイル地下1階に移転した。

 ジャイルの地下一階は同社が輸入販売するデンマーク発インテリア「ヘイ(HAY)」の店舗と、サンフランシスコ発ビーン・トゥ・バーチョコレート「ダンデライオン チョコレート(DANDELION CHOCOLATE)」の店舗だったが、今回の移転を機にシボネと同ショップによるギャラリー兼プロモーションスペースであるコネクト(CONNECT)が併設された。コネクトでは国内外のアーティストやデザイナーの作品およびブランドの新作などを展示するほか、音楽、本、植物、食などに関する商品も販売。初回はグラフィックアーティストのよしろっとん(YOSHIROTTEN)が率いるヤール(YAR)による映像インスタレーション展を行う。

  シボネでは、“未来のアンティーク、これからのクラシック”をコンセプトに、一点一点異なるユニークな家具やオブジェなどを販売する。今回の改装で売り場が縮小した「ヘイ」は今夏にオンラインショップ開設を予定している。

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「ジル サンダー」のルーシー&ルークが手掛けた「エー マガジン」 表紙は能登半島で作られる花模様の和紙がモチーフ

 アントワープ生まれの雑誌「エー マガジン(A MAGAZINE)」は、「ジル サンダー(JIL SANDER)」のクリエイティブ・ディレクターであるルーシー(Lucie)&ルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻がキュレーターを務めた最新号を6月上旬に発売する。価格は2500円。アウトレットを除く「ジル サンダー」取扱店などで販売する。同誌は毎号異なるファッションデザイナーをキュレーターとして招き、これまでにマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)やキム・ジョーンズ(Kim Jones)、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)、山本耀司、高橋盾ら名だたるデザイナーを起用してきた。

 最新号は“HUMAN NATURE(人間の性) / MOTHER NATURE(母なる自然)”の相反する2つの要素をテーマに、写真や絵画、イラストレーション、インタビュー、エッセイなどで構成。「グッチ(GUCCI)」の広告を手掛けたこともある写真家ジュリア・ヘッタ(Julia Hetta)やイギリス発のファッション&カルチャー雑誌「i-D」などで活動するリチャード・ブッシュ(Richard Bush)によるポートレートストーリーのほか、メイヤー夫妻の家族や友人による作品群も収録する。

 また同号は新型コロナウイルスが猛威を振るう前の2019年7月にプロジェクトが始まり、フランスとイタリアがロックダウン中に完成した。これを忘れないために、イタリアの写真家ジャスコ・ベルトーリ(Giasco Bertoli)が自宅の窓から撮影したソーシャルディスタンシングする人々の姿も収めている。

 花模様が印象的な表紙は、石川県・能登半島で3代続く和紙製造業者、能登仁行和紙(のとにぎょうわし)が作る和紙をモチーフとして3Dスキャンしたものだ。紙はイタリア製の再生紙を使用し、背表紙は糸綴じが見えるように仕上げている。

 年内には3Dスキャンによる真っ白な花模様の和紙カバーを採用し、栞紐に「ジル サンダー」のアイコニックなタッセルを用いた特別版を200部限定でリリース予定だ。

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AR技術を活用したオンラインアートギャラリーが有楽町に登場 3密を避けた新たなアートの楽しみ方

 東京・有楽町の多機能型市場microFOOD&MARKET(東京都千代田区有楽町1-10-1)に6月5日、AR技術を活用したオンラインアートギャラリーが登場した。

 コンテンツエージェンシーのポマーロ(Pomalo)が手掛けるこの「有楽町Wall Art Gallery」プロジェクトは、microFOOD&MARKETの外壁の一部にQRコードを記載したポスターを掲出し、そのQRコード読み込むことでブラウザ上でアート作品を楽しむことができるというもの。

 同プロジェクトは、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるイベントの中止などによりアーティストが作品を発表する機会が減少していることや、人々の外出が制限されていることを受けて、3密を防ぐ新たなアートの鑑賞方法を提案する。

 第1弾は、サウンドデザイナーとして活動するkaito sakuma a.k.a BATICの作品が登場する。作品は今後、約1カ月に1度の頻度で更新される予定だ。

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ドーバーがチャリティーのフォトブックを販売 イギリスのクリエイティブスタジオが制作

 ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)は5月30日から公式オンラインストア「DSMG E-SHOP」で、チャリティーのために制作されたフォトブック「2020」(3500円)を販売する。

 イギリスを拠点とするクリエイティブスタジオ「ベン ケルウェイ スタジオ(BEN KELWAY STUDIO)」が、新型コロナウイルスの世界的流行に伴いチャリティ企画として制作した。ドイツ出身の有名フォトグラファー、ユルゲン・テラー(Juergen Teller)やイギリスのファッションデザイナー、クレイグ・グリーン(Craig Green)を含む約70人が参加した。

 支援先は英国赤十字社(British Red Cross)、ヨーロッパフードバンク連盟(European Food Banks Federation)、グレート・オーモンド・ストリート病院(Great Ormond Street Hospital)など計20の団体や組織だ。当初は2020年刊行、20ページ、20の団体・組織へのチャリティーがテーマだったが、予想を超える反響を得たことで72ページに変更した。

 「ベン ケルウェイ スタジオ」はファッション誌のエディトリアル、ファッション広告キャンペーン、出版物やウェブデザインを行うクリエイティブスタジオ。今回収録したものは過去の未公開作品か、この企画のために隔離された環境のもとで作った作品だ。

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「ロエベ」のオンラインイベントにモデルのUTAと陶芸家の桑田卓郎が登場 ユーチューブで生配信

 「ロエベ(LOEWE)」は5月29日21時(日本時間)から、ユーチューブ上で発信するオンラインイベント「ロエベ エン カサ(LOEWE EN CASA)」内で、陶芸家の桑田卓郎とモデルのUTAをゲストに招いたライブ配信を行う。かねてから友人である桑田とUTAの2人がクラフトや仕事について語り合う。

 翌日30日の23時(日本時間)からは、スペイン・イビサ島にあるレストラン「タラー デ タパス(Taller de Tapas)」のシェフであるボリス・ボーノ(Boris Buono)によるセッションを予定している。

 オンラインイベント「ロエベ エン カサ」は3月末にスタート。新型コロナウイルス感染拡大の影響から自宅での滞在時間が長くなる中で、家で過ごす時間を楽しめるアートに関するワークショップやトークショーをオンライン上で届けている。これまでもアーティストや、ロエベ財団が主催する「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」のファイナリストたちが出演してきた。

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ビームスがリニューアルオープンした京セラ美術館のオリジナルグッズを監修

 ビームスは、5月26日にリニューアルオープンした京都市京セラ美術館のオリジナルグッズの監修をした。

 リニューアルで設けられたミュージアムショップ「アート ラボ キョウト」で、バッグ(3500円)やA5サイズリングノート(1300円)、干菓子(1500円)などを販売している。新たに同美術館館長に就任した建築家・青木淳氏の意匠と新しいロゴに合わせた、白とグレーを基調としたデザインのアイテムがそろっている。監修を担当したのはビームス創造研究所で、2010年の発足以来、社外の数々の仕事も手掛けている。

 同館はかつての京都市美術館で、2017年4月から工事のため閉館していた。リニューアルオープンは当初3月の予定だったが、新型コロナウイルスの流行を受けて延期になった。感染拡大を予防するため、入館には事前予約が必要。また、移動の自粛が要請されていることから、入館者を京都府在住の人に限定している。

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「ディーゼル アート ギャラリー」が写真家RKの個展をバーチャルで再び開催 新型コロナの影響で一時は中止に

 「ディーゼル(DIESEL)」が手掛ける東京・渋谷の「ディーゼル アート ギャラリー(DIESEL ART GALLERY)」は、ストリートフォトグラファーのRKによる個展「ネオリエント(NEOrient)」をオンライン上で体験できるバーチャルツアーを同ギャラリーの公式サイトで公開した。同個展は、2月28日〜5月21日に開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により4月8日をもって中止となっていた。5月31日まで閲覧可能だ。

 バーチャルツアーでは、ギャラリーのエントランスから360度スクロールが可能で、作品を一つ一つ鑑賞することができるほか、ギャラリーを訪れたかのように展示風景を楽しんだり、レコード作品の音源を視聴したりすることができる。作品は、アーティストの村上隆、モデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、ラッパーのタイガ(Tyga)やナスティー・C(Nasty C)らを東京の街中で撮影したものをそろえた。

 RKはグラフィックデザイン会社に勤務するかたわら、2013年にランニングクルー「AFE TOKYO」の専属iPhoneフォトグラファーとして写真撮影をスタート。その後、一眼レフに持ち替え、本格的なフォトグラファーの道に進んだ。ストリート、建造物、自然などを幻想的な色彩で切り取るスタイルが注目を浴び、海外メディアでも取り上げられてきた。現在のインスタグラムフォロワー数は約51万人を抱える。

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「ディオール」がお家時間を充実させる“ぬり絵”を公開 クチュールメゾン創業の地を絵柄に

 「ディオール(DIOR)」はこのほど、新型コロナウイルスの影響による外出自粛期間が続く中で家での時間を充実させるため、クチュールメゾン創業の地であるパリのモンテーニュ通り30番地からスタートする、“ぬり絵(A COLORING BOOK)”を同ブランド公式サイトで公開した。

 “塗り絵”は、メゾン創設者であるムッシュ・ディオールの「素敵でささやかな偶然が、アイデアを活性化させるのです」という言葉になぞらえて制作。生い茂る熱帯植物の中に野生動物が潜むジャングルは、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が手掛けた2020年クルーズ・コレクションで用いたグラフィックで、仏の伝統的な生地“トワル ド ジュイ(Toile de Jouy)”のパターンを大胆に再解釈されたもの。

 そのほか、「DIOR DISTRACTIONS」と題してオリジナルゲームやアクティビティーを用意。メゾン創設日の1946年10月8日、店舗を構えたパリ8区、ニュールックのシルエットとしての8ラインなど、ディオールのラッキーナンバーにちなんだ間違い探しゲーム「8 DIFFERENCES」や、「クリスチャン ディオール:デザイナーオブドリーム(Christian Dior:Designer of Dream)」展のキュレーターであるフローレンス・ミュラー(Florence Muller)とオリヴィエ・ガベ(Olivier Gabet)が、70年以上に及ぶテーマと時系列の創作の変遷についてたどる動画などを配信している。

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「ディオール」がお家時間を充実させる“ぬり絵”を公開 クチュールメゾン創業の地を絵柄に

 「ディオール(DIOR)」はこのほど、新型コロナウイルスの影響による外出自粛期間が続く中で家での時間を充実させるため、クチュールメゾン創業の地であるパリのモンテーニュ通り30番地からスタートする、“ぬり絵(A COLORING BOOK)”を同ブランド公式サイトで公開した。

 “塗り絵”は、メゾン創設者であるムッシュ・ディオールの「素敵でささやかな偶然が、アイデアを活性化させるのです」という言葉になぞらえて制作。生い茂る熱帯植物の中に野生動物が潜むジャングルは、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が手掛けた2020年クルーズ・コレクションで用いたグラフィックで、仏の伝統的な生地“トワル ド ジュイ(Toile de Jouy)”のパターンを大胆に再解釈されたもの。

 そのほか、「DIOR DISTRACTIONS」と題してオリジナルゲームやアクティビティーを用意。メゾン創設日の1946年10月8日、店舗を構えたパリ8区、ニュールックのシルエットとしての8ラインなど、ディオールのラッキーナンバーにちなんだ間違い探しゲーム「8 DIFFERENCES」や、「クリスチャン ディオール:デザイナーオブドリーム(Christian Dior:Designer of Dream)」展のキュレーターであるフローレンス・ミュラー(Florence Muller)とオリヴィエ・ガベ(Olivier Gabet)が、70年以上に及ぶテーマと時系列の創作の変遷についてたどる動画などを配信している。

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「グッチ」がソウルで「No Space, Just A Place」展開催 VRで自宅でも楽しめる

 「グッチ(GUCCI)」は韓国・ソウルの豊かな文化的景観とコンテンポラリーアートシーンをサポートすることを目的とした「No Space, Just A Place」展をソウルの大林美術館で開催中だ。会期は7月12日まで。

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターの“エテロトピア(他なる空間)”のコンセプトを軸に、ミリアム・ベン・サラ(Myriam Ben Salah)がキュレーションを手掛けた。

 同展はオルタナティブスペースの提案をミッションに掲げており、ソウルのインディペンデント・アートスペースのAudio Visual Pavilion、Boan 1942、D/P、Hapjungjigu、White Noiseなどが参加。各アートスペースを代表するアーティストの作品を展示している。ジャンルとジェンダーの関係性の倫理的・美学的価値、環境意識の向上、自由な自己表現、エイジレスな人類学的マニフェストといった、ミケーレにとっての重要なテーマが反映された内容になっている。同展の様子はVR技術で公開され、自宅からでも楽しむことができる。

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ダミアン・ハースト、デイヴィッド・ホックニーらの作品無料公開 ダウンロードも可能

 イギリスのアーティストのダミアン・ハースト(Damien Hirst)と画家のデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)は、新作を無料公開する。

 「アートは人を救う」という思いとともに、ハーストは自身の作品をインスタグラム(@damienhirst)やウェブサイトに掲載した。チャリティーを目的とする「バタフライ・ハート2020」と、一般公開した「バタフライ・レインボウ」の2作品だ。ハーストのウェブサイトから画像のダウンロード可能だ。

 ホックニーもまた、ノルマンディーの自宅からiPadを使って描いた10枚の新作を公開した。その一つ、「Do Remember They Can’t Cancel the Spring(それでも春は来る)」と題した作品では鮮やかな黄色の水仙を描いた。

 そのほかの作品も、木々や草、これから咲く花などを題材にしている。ホックニーはこれらを現状と重ね、この長くて暗いトンネルの終わりには必ず光があることを示し、部屋の中に青空を提供することを狙うという。

 一方、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)は、地球のことを考えて行動することを呼びかける4月22日の「アースデー(Earth Day)」に合わせて新作を公開した。今年はこの日、新型コロナの影響を受けてイベント各種がオンラインで行われた。

 「アース・パースペクティブズ(Earth perspectives)」と題したエリアソンの作品は、イギリスのサーペンタイン・ギャラリー(Serpentine Gallery)の環境保護キャンペーンの一つとして制作された。全9作品の中で地球を異なる定点から捉え、ビビットな色使いで目の錯覚を誘う。

 作品画像と動画は全てエリアソンのウェブサイトや、サーペンタイン・ギャラリーのホームページからダウンロードが可能となっている。

ダミアン・ハースト 「バタフライ・レインボウ」 DAMIEN HIRST AND SCIENCE LTD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

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「ロエベ」の「クラフトプライズ2020」が21年に延期

 ロエベ財団(LOEWE FOUNDATION)とパリ装飾芸術美術館(Musee des Arts Decoratifs)は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、5月に開催予定だった「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2020(LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 2020以下、ロエベ クラフト プライズ)」を21年春に延期すると発表した。

 「ロエベ クラフト プライズ」は優れた美的価値を持つ作品を生み出す職人の認知拡大とサポートを目的として、現代のクラフツマンシップにおける卓越性、芸術的価値、オリジナリティーを称えるため、「ロエベ」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターが発案し16年に設立された。大賞受賞者には5万ユーロ(約585万円)が贈られる。

 19年には漆作家の石塚源太が日本人初のグランプリを受賞。18年に特別賞を受賞した陶芸家の桑田拓郎は、20-21年秋冬の「ロエベ」ウィメンズ・コレクションでコラボレーションしている。

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「ケンゾー」のクリエイティブ・ディレクターが自身のドローイングをオークションに初出品 収益は全額寄付

 2020-21年秋冬コレクションから「ケンゾー(KENZO)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)が、15点に及ぶ自身のドローイングをオークションに出品した。今回の出品にあたってオリヴェイラ・バティスタは、「私が描いたドローイングを販売してほしいとこれまで何度も依頼されてきたが、一度も売ったことはなかった。だが今こそ、それをするにふさわしい時だと思った」と語った。

 オークションに出品されたのは、A4サイズの封筒に描かれたドローイング全15点。出品先のオンラインオークションサイト「32auctions.com」では、4月23日夜の時点で400ユーロ(約4万6000円)の入札額がつけられた。「“封筒”の落札者は郵送でこれを受け取ることになるだろう」とオリヴェイラ・バティスタは述べた。

 オークションはすでに終了しており、収益はパリのオーロラアソシエーション(Association Aurore)に全額寄付される。同アソシエーションは、困難な状況にある人々への保護施設や医療の提供など、専門家の協力によって社会的支援を行っている。最近ではフランス国内において、新型コロナウイルスの影響で孤立した人々や家族、移民を支援するキャンペーンを立ち上げていた。

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「シュプリーム」が村上隆とのコラボボックスロゴTを発売 売り上げは全て寄付

 「シュプリーム(SUPREME)」が、現代芸術家の村上隆とコラボレーションしたブランドの人気アイテム“ボックスロゴTシャツ”を4月24日に発売する。価格は60ドル(約6500円)で、アメリカとカナダのオンライン限定で販売し、売り上げは全て新型コロナウイルス(COVID-19)で住む場所を失ったホームレスを支援する非営利団体「ヘルプ ユーエスエー(HELP USA)」に寄付するという。

 今回の“ボックスロゴTシャツ”は、胸元の「シュプリーム」のアイコニックな赤色のボックスロゴを、村上隆の「お花」仕様にアップデート。背面の首元には、村上隆のロゴと“COVID-19 Relief Fund 2020”のテキストをプリントしている。

 「シュプリーム」は2011年の東日本大震災時にも、チャリティーを目的とした“ボックスロゴTシャツ”を発売していた。

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安藤忠雄が手掛けるピノー財団美術館、オープンを21年春に延期

 ケリング(KERING)のピノー財団(Fondation Pinault)は、6月に予定されていた美術館のオープンを、新型コロナウイルスの影響によって2021年春に延期することを発表した。

 これはパリ市が保有するかつての商品取引所ブルス・ドゥ・コメルス(Bourse de Commerce)を、ピノー財団に50年間の期限で貸与して美術館として活用するというもの。広さはおよそ1万4000平方メートルで、パリ中心地のショッピングモール、フォーラム・デ・ザール(Forum des Halles)付近にある。歴史的建造物としても名高く、過去には「ポール・スミス(PAUL SMITH)」や「ランバン(LANVIN)」がショーを行っている。

 美術館として使用するにあたって建物の外観には手を付けないが、内部の改装を建築家の安藤忠雄が手掛けている。改装作業は17年から開始され、何度かの遅れを経て今年3月に終了したものの、最終的な仕上げを行っているところで新型コロナウイルスの感染が拡大したことから今回の延期を余儀なくされた。

 ピノー財団は、「フランスでは3月17日から厳格な外出制限措置が取られており、仕上げの作業をいつ再開できるかが分からないため開館を延期する」とコメントを発表した。

 フランソワ・ピノー(Francois Pinault)=ケリング創業者は膨大なアートコレクションを所有しており、01年にはフランス南西部のブローニュ・ビヤンクールにあるセガン島に美術館を建てようとしたが、さまざまな事情によって05年に計画を断念。しかし同年にイタリアのパラッツォ・グラッシ(Palazzo Grassi)美術館を購入し、コレクションの一部を収蔵している。

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バンクシー本人の姿や未公開作品を収めた書籍「BANKSY CAPTURED」が発売

 イギリス出身の覆面アーティスト、バンクシー(Banksy)の未公開作品や制作過程を納めた書籍「BANKSY CAPTURED」が発売される。世界限定2万部で、価格は1万2000円。5月6日まで先行予約販売を受付中で、一般発売は5月15日を予定している。

 同作品集は、1990年代後半から約11年間バンクシーのマネージャーを務めていたスティーブ・ラザリデス(Steve Lazarides)が手掛け、昨年11月に初版となる5000部を発売したところ即完売したもの。今回はその第2版で、制作中のバンクシー本人を捉えた写真や未公開作品など、1万点を超えるアーカイブが250ページにわたって収録されている。

■BANKSY CAPTURED
価格:1万2000円
サイズ:260 × 210 × 21 mm
発行:ベストセラーズ

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「UT」と「ジーユー」にポケモン登場 「UT」はダニエル・アーシャムとコラボ

 人気アニメ「ポケモン」は、ファーストリテイリンググループの2ブランド、「UT」と「ジーユー(GU)」とコラボレーションする。

 「ユニクロ(UNIQLO)」のグラフィックTシャツブランド「UT」は、アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)と「ポケモン」とのコラボTシャツを4月24日に全国の「ユニクロ」店舗と公式オンラインサイトで発売する。

 アーシャムは“フィクションとしての考古学(Fictional Archeology)”をコンセプトに、身近にあるものが1000年以上の時を経て形を変えていく様子を表現する。今回登場するアイテムには、彼の時間を超越した世界観で、ピカチュウなどのキャラクターが長い歳月をかけて結晶化された様子を繊細な鉛筆のタッチで描いた。アイテムはメンズ(1500円〜)5型、ウィメンズ(1500円〜)2型、キッズ(990円)3型をそろえる。

 アーシャムは「ユニクロの‟アクセシビリティ”という一貫したコンセプトにはとても共感している。僕の作品のテーマにアイコニックなものを扱うことが多いのも、誰もが認識できるものを取り上げることで、たくさんの人に僕の作品に興味を持ってもらいたいから。子どもの頃から身近にあった『ポケモン』というアイコンを通して、より多くの人々に僕の作品を届けられることがうれしい」とコメントした。

 また「ジーユー」は、「ポケモン」との初のコラボコレクションを4月29日に全国の「ジーユー」店舗で発売する。公式ECサイトでは4月24日から先行販売する。

 コレクションのコンセプトは主人公サトシの決めセリフ、“キミに決めた!”から着想を得た“I CHOOSE YOU”。全39種類のポケモンたちが、全51型のウィメンズ、メンズ、キッズのアイテムに登場する。かくれんぼをテーマに、キャラクターたちがポケットから顔をのぞかせたり、袖のポイントにさりげなくデザインされたりしている。ラウンジウエアにはいねむりポケモンのカビゴンやプリンをデザインするなど、アイテムごとのキャラクター選定にもこだわった。

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「トッズ」がテラハ出身漫画家ペッペとコラボ 公式LINEで“ゴンミーニ”新作をプロモーション

 「トッズ(TOD'S)」は4月23日に、イタリア人漫画家のペッペとコラボしたプロモーションを公式LINEアカウントで開始する。漫画「ミンゴ イタリア人がみんなモテると思うなよ」の登場人物が“ゴンミーニ”の新作を履きこなすイラストを全4回にわたって配信する。

 今回のコラボレーションは、同作で「トッズ」の定番アイテムである“ゴンミーニ”がイタリア人に愛されている典型的なスタイルとして紹介されたことをきっかけに実現。配信予定のコラボイラストには主人公のミンゴのほか、彼が想いを寄せる日本人女性モデルの芽奈が登場する。

 ペッペはリアリティー番組「テラスハウス TOKYO 2019-2020」への出演やモデル活動で注目を集め、現在「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に同作を連載中。4月10日に単行本第2集が出版された。

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デザインとアートの祭典「デザイナート」が10月に開催 出展費免除の支援プログラムも

 デザインとアートの祭典「デザイナート・トーキョー 2020(DESIGNART TOKYO)」が10月23日~11月3日に都内各所で行われる。今年で4回目を迎える同イベントの会期は過去最長の12日間で、明治神宮鎮座百年大祭を奉祝・奉納する「原宿表参道百年祭」や、インテリアの国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」と連携しての開催となる。 プロダクトデザイナーの板坂諭が残布をアップサイクルして製作する“スタンプチェア”や、フィンランド発インテリア「アルテック(ARTEK)」からはフランス人プロダクトデザイナーであるロナン&エルワン・ブルレック(Ronan & Erwan Bouroullec)がデザインした新作チェア“ロープ チェア”、フランス在住のアーティストのフィリップ・ボードゥロック(Phillippe Baudelocque)によるチョークで描いたアートなどの展示が予定されている。

 今年は新型コロナウイルスの影響で、出展の受け付けを5月10日まで延長するとともに、出展費免除の支援プログラム「オーバー トゥエンティ トゥエンティ(OVER 2020)」を設け、出店者説明会をビデオ配信する。

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写真家、濱田晋の新写真集刊行 デザインは「ヴァイナル アーカイブ」の大北幸平が担当

 写真家・濱田晋の新しい写真集「TRACKS (軌跡)」(SALT AND PEPPER)が3月27日に出版される。56ページで価格は3500円、300部限定。同写真集はスナップと月の光を利用した光線のイメージで構成されていて、デザインは「ヴァイナル アーカイブ(VAINL ARCHIVE)」デザイナーでSALT AND PEPPERを運営する大北幸平が担当した。2018年に出版された「Looking at different things / Doing the same thing」に続く待望の新刊写真集で、出版を記念して、東京・恵比寿のSALT AND PEPPERのギャラリーで展覧会も行う。写真集と展示作品を販売するほか、濱田が過去に制作した出版物(私家版)も展示予定だ。展覧会初日には濱田が在廊する。

■濱田晋「TRACKS」
日程:2020年3月27日〜4月19日
時間:12:00〜20:00
場所:SALT AND PEPPER
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-5-2今村ビル 3階
入場料:無料

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パリ・オペラ座バレエダンサーの美に迫る写真展「In Situ」がシャネル・ネクサス・ホールで開催

 世界最高峰のパリ・オペラ座の舞台で、華麗なパフォーマンスによって人々を魅了するバレエダンサーたち。そんなダンサーたちの美しさをあますところなく捉えているのが、写真家ピエール・エリィ・ド・ピブラック(Pierre-Elie de Pibrac)だ。現在、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでは、2013-14年と14-15年の2シーズンにかけて彼がパリ・オペラ座バレエ団に密着、撮影した作品を展示した「In Situ」が開催中だ。

 写真展「In Situ」は「Confidence(信頼)」「Catharsis(カタルシス)」「Analogia(アナロジー・類推)」の三部から成り、唯一のモノクロシリーズである「Confidence」は、バックステージやリハーサル中に撮影した写真で構成。ダンサーたちの生々しくも情感あふれる瞬間を捉えた。「Catharsis」はダンサーのエネルギッシュな動きを抽象的かつ絵画的に表現したシリーズだ。「Analogia」はバレエダンサー11人と共同して制作。数々の伝説が生まれたガルニエ宮という歴史ある空間の中にダンサーを注意深く配置し、壮大な絵画のような写真に仕上げた。

 一般公開に先立って行われたプレス内覧会にはピブラックも来日。三部作「In Situ」の制作にあたり、「もともとこのプロジェクトは当時婚約者だった妻オリヴィアのアイデアでした。『もしダンスをテーマに写真作品を制作してくれたら、それは最高に美しい自分への贈り物になる』と背中を押してくれたことがきっかけでした。そして、調査のために数多くの映画やドキュメンタリー、写真プロジェクトを見ました。中でも特に役に立ったのが、妻の好きな映画の一つ、オペラ座のバレエ学校を描いた『L’age heureux(幸せな年頃)』です」と話し、「ガルニエ宮の屋根の上での撮影が一番強く記憶に残っています。実はその日に娘が生まれたので、撮影日と娘の誕生日が一緒なのです」と振り返った。

 全シリーズを通して、ピブラックの被写体に対する洞察力と親密さが感じられるとともに、パリ・オペラ座バレエ団を取り巻く環境を独自の視線で探り、切り取った作品展となっている。

 なお、開催日時は今後変更の可能性があるため、来場の際は「シャネル」の公式ウェブサイトで最新情報の確認を。

■「In Situ」ピエール = エリィ ド ピブラック展
日程:3月11日〜4月5日
時間:12:00〜19:30
定休日:無休
場所:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
入場料:無料

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三越日本橋本店の美術品フロアに現代アートギャラリー 幅広い消費者をアートの世界へいざなう

 三越日本橋本店は、6階美術品フロアに現代アート画廊「三越コンテンポラリーギャラリー」を18日オープンした。ギャラリー新設の目的は、近年の若い富裕層をはじめとした幅広い層からの現代アート需要の高まりを受けたもので、「美術品フロアのファンの裾野をさらに広げていく」(太刀川俊明・三越伊勢丹美術営業部長)狙い。このギャラリーを目玉とした30年ぶりの大規模改装で、美術品フロアを従来に比べて約25%広い約1500平方メートルに増床した。

 「三越コンテンポラリーギャラリー」は、グレーのステンレス素材に囲われたモダンな外装だが、中に入ると一転、木目調を基調とした温かみのある空間が姿を現す。環境設計は建築家の石田建太朗が手掛けた。現代アートの専門担当が常駐し、2週間ごとに企画展を実施する。オープンから30日までは、現代美術家・日比野克彦による個展「Xデパートメント 2020」を開催し、作品を展示販売している。

 これまでの売り場では、日本・西洋の近代絵画や彫刻、陶器などを中心に取り扱ってきたが、「水彩画や油絵、さらにはダンボールのような異素材も融合するなど、従来の価値観にとらわれない作品が増えている。アート表現の多様化とともに、それに対応する売り場として(今回のギャラリーを)設けた」(太刀川営業部長)。

 また、“おもてなし世界一”を掲げる同店は1対1の接客も重視。ギャラリー横には、額装、家庭での設置など美術品に関するさまざまな相談事を受け付けるカウンターを設置した。

 富裕層だけでなく、幅広い消費者のアートへの関心の高まりを受け、同フロアの売上高も緩やかな右肩上がりが続いている。増床効果として、21年3月期の同フロアの売上高は前期比10%増を目指す。

 「日本のアート産業に関する市場調査 2018」(一般社団法人アート東京調べ)によると、国内の年間美術品消費2460億円のうち、百貨店での購入金額は644億円と、全体の4分の1以上を占める。中でも三越日本橋本店の美術品売上額は国内トップで、2位以下を大きく引き離している。

 三越日本橋本店は18年10月に化粧品や雑貨、特選などを改装する第1期リニューアルを行った。19年春からの第2期改装では時計、紳士、婦人などを対象にテコ入れし、今回の美術品フロアで完了する。

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カウズの作品が“どこでも誰でも”楽しめるARアプリが登場 渋谷スクランブル交差点には巨大コンパニオンが浮かぶ

 ニューヨークを拠点に活動するアーティストのカウズ(KAWS)と、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を制作するアキュート・アート(Acute Art)が、スマートフォン用ARアプリ「Acute Art」でカウズの作品を購入、鑑賞、発見できるサービス「EXPANDED HOLIDAY」を開始した。アプリは、アップストア(App Store)とグーグル プレイ(Google Play)から無料でダウンロードすることができる。

 今回のサービスでは、期間限定の無料版と有料版、無期限の有料版の3つのサービスが提供される。無料版では3月12日から26日まで、渋谷スクランブル交差点をはじめとした世界12カ所で、目が×印のカウズの代表的なキャラクター「コンパニオン(COMPANION)」の巨大AR彫刻をアプリを通して鑑賞することができる。この巨大コンパニオンは、2012年に百貨店のメイシーズ(Maycy’s)のために制作されたバルーンタイプの作品がベースとなっており、AR彫刻で新たに生まれ変わらせた。

 期間限定の有料版は、AR彫刻のコンパニオンのサブスクリプションサービスだ。860円で7日間自由に表示・撮影することができ、コンパニオンは全3種。3800円を支払えば3種を並べて表示することも可能だ。無期限の有料版では、1.8mのAR彫刻のコンパニオンの永久保有権が購入できる。価格は1万ドル(約104万円)で、世界25個限定。自由に表示・撮影することができるのはもちろん、特定の箇所に設置し他ユーザーへの公開や、アキュート・アートの公式サイトを通じて永久保有権を他ユーザーに転売することもできる。転売する場合は、販売価格から30%の手数料が差し引かれ、販売者と購入者の両者がそれぞれ半額を負担することになる。

 カウズがサービスを提供した理由について「彫刻を作るとき、その重さや建物に設置する方法など、ロジスティックな問題を考えないといけない」と話すように、昨今のアートシーンではARやVRが新たな展示の場として注目を集めている。仮想空間であれば、たとえ巨大作品であっても大規模な設営や巨額の運搬費を抑えることができ、端末さえあれば世界中のファンにリーチすることができるからだ。

 なお、無料版が展示される12カ所は以下の通り。

・渋谷スクランブル交差点/日本(東京)
・タイムズスクエア/アメリカ(ニューヨーク)
・ブルックリン美術館/アメリカ(ニューヨーク)
・ルーヴル・ピラミッド/フランス(パリ)
・ミレニアム・ブリッジ/イギリス(ロンドン)
・香港観覧車/中国(香港)
・国立中正紀念堂/台湾(台北)
・東大門デザインプラザ/韓国(ソウル)
・ビクトリア国立美術館/オーストラリア(メルボルン)
・イビラプエラ公園/ブラジル(サンパウロ)
・イスラム美術館/カタール(ドーハ)
・セレンゲティ国立公園/タンザニア

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15日開幕の「東京クリエイティブサロン」が大幅規模縮小 ランウエイショーや音楽ライブを中止

 日本アパレル・ファッション産業協会(北畑稔理事長)は、東京都内で開催予定のファッションやアート、音楽をテーマとしたカルチャーイベント「東京クリエイティブサロン」(3月15~31日)の大幅な規模縮小を10日発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた決定で、渋谷、銀座、代官山など各エリアで実施予定だったランウエイショーやアーティストの音楽ライブなどを軒並み中止する。

 同イベントの実行委員長はオンワードホールディングスの廣内武名誉会長が務め、実行委は同社のほか、三越伊勢丹、三菱地所、三井不動産、東急の計5社で構成。開催エリアは日本橋、丸の内、銀座、渋谷、代官山に分かれ、実行委の5社がそれぞれのエリアで独自のテーマを設けてイベントを企画・運営する。

 今回の規模縮小の決定により、丸の内、銀座エリアでは、新進気鋭の日本人デザイナーや商業施設の参加が予定されていたファッションショーの中止を決めた。イベント実施の可否の判断はエリアを担当する実行委の企業に委ねられており、渋谷、代官山エリアについては未定。だが、「ショーや音楽ライブなど、大勢の方々が一堂に集まるようなイベントの実施は難しい」(東京クリエイティブサロン広報)との見方だ。

 そのほか、15日には丸の内でアーティスト・シシドカフカのライブパフォーマンスなどを盛り込んだキックオフイベントを予定していたが、これを中止する。都内の回遊を狙ったスタンプラリーも実施しないことを決めた。

 東京五輪を前に海外観光客の増加を見込み、東京をカルチャーの発信拠点として存在感を高めていく狙いで、都の支援を受けて実施へ動いてきた同イベント。だが、その役割を果たすことが難しくなった格好だ。

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繊維商社タキヒヨーが東京・銀座にアートギャラリーオープンの理由は?

 繊維商社のタキヒヨーが3月19日に、東京・銀座5丁目にアートギャラリー「品 shina(しな)」をオープンする。

 2フロアで、広さは約160平方メートル。1階は陶器や竹細工など日本の伝統工芸作品が中心で、2階はモダンなポップアートやサブカルチャーの作品など約150点を展示し、全作品を販売する。

 同プロジェクトは、タキヒヨーの生活関連事業開発室が3~4年前から取り組んできたもので、同社の社員で構成されたバイイングチームが全国から“世界に誇れる日本の芸術作品”を基準に収集している。同社はアートギャラリーオープンの理由について、「かねてから日本の素晴らしい文化を広めたいという考えを持っていた。インバウンド需要も意識し、日本の伝統工芸から現代のポップアートやサブカルチャーを発信するギャラリーとした。日本の工芸美の過去、現在、未来が詰まっている。入場料は設定しておらず、広くさまざまなお客さまにのぞいていただける空間。アート作品の背景や文化も紹介しながら、販売もするギャラリー形式の店だ」と説明した。

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フォンダシオン ルイ・ヴィトンがシンディ・シャーマン展を開催

 パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)は4月2日~8月31日、アメリカ人アーティストのシンディ・シャーマン(Cindy Sherman)の回顧展を開催する。1500平方メートル以上に及ぶスペースに1975年から2020年までの170作品と300点以上の写真を展示する。

 シンディ・シャーマンは1954年アメリカ生まれ。セルフポートレートを中心とした作品で知られる。同展では「Untitled film stills」「Rear Screen Projections」などの代表作のほか、2010年代初期の作品や未発表の作品にもスポットを当てる。

 また同時に、シャーマンが同フォンダシオン所蔵のコレクションから選んだ作品群を「Crossing Views(交錯する視点)」と題して展示する。絵画、写真、彫刻、動画、インスタレーションなどで構成し、クリスチャン・ボルタンスキー(Christian Boltanski)やアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ダミアン・ハースト(Damien Hirst)ら20人のアーティストによる作品を展観する。

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ダニエル・アーシャムのアートワークが施された「バング & オルフセン」のスピーカー限定1台を銀座店で発売

 デンマーク発の音響機器ブランド「バング & オルフセン(BANG&OLFUSEN)」は3月6日に東京・銀座店で、アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)とコラボレーションしたスピーカー“ベオプレイ A9 ブルーム―ン”を1台限定で発売する。このコラボレーションは、昨年秋にイギリス・ロンドンの百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)で開催された「ハウス・オブ・ダニエル・アーシャム」展の一環で、アーシャムは“ベオプレイ A9”のフォルムにインスピレ―ションを得てブルーム―ンをイメージしたペインティングを制作。そのペインティングのアートワークがスピーカーカバーに施されている。この限定モデルはスタンドの脚が特別なホワイトカラーのオーク製で、アルマイト加工が施されたシルバートーンのアルミニウムリングが採用されている。価格は40万円。

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日本ファッションはどのように発展したのか? 軌跡をたどる展覧会が東京&島根で開催

 戦前から現代までの日本ファッションの歴史をたどる展覧会「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」が国立新美術館と島根県立石見美術館で開催される。会期は国立新美術館が6月3日〜8月24日、島根県立美術館は9月19日〜11月23日。

 洋装をベースとした日本のファッションスタイルは、1970年代に三宅一生や高田賢三、山本寛斎、森英恵ら日本人デザイナーが世界的に高く評価されたことをきっかけに注目され始めた。しかし、同時期に突如として誕生したわけではなく、「明治期の近代化政策、戦後の洋裁ブーム、60年代の中流階級の成長などをきっかけとしながら独自の発展を遂げてきた」と逢坂恵理子・国立新美術館長は語る。

 同展では、そんな日本ファッションの軌跡をデザイナーと消費者の双方から捉えながら、当時普及していたメディアや社会的背景を踏まえて多角的に振り返る。また田中千代による市松柄を採用した“ニューキモノ”や山本寛斎がデヴィッド・ボウイ(David Bowie)のためにデザインしたジャンプスーツ“トーキョーポップ”をはじめ、世界のファッションやカルチャーに影響を与えた約600点(島根は500点)の作品を展示する。

■「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」東京展
日程:6月3日〜8月24日
場所:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
料金:追って発表

■「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」島根展
日程: 9月19日〜11月23日
場所:島根県立石見美術館 展示室A・D
住所:島根県益田市有明町5-15
料金:一般1200円、大学生600円、小中高生300円

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アートディレクターの永戸鉄也が個展「Kawaeye」を開催 三宅正一とのトークショーも

 アートディレクターの永戸鉄也は3月15日まで、個展「Kawaeye: Beyon by Tetsuya Nagato」を東京・池尻大橋のギャラリー104GALERIEと、同会場がプロデュースする展示スペースWarszawaの2会場で開催中だ。

 「Kawaeye(カワアイ)」とは、「Kawaii(カワイイ)」を永戸氏なりに解釈した未来形で、会場には眼が縦方向に不自然に伸びた「モナ・リザ」をはじめ、デジタルコラージュを用いた約30点の油絵作品を展示。これらの作品は、永戸氏が制作したデジタル作品の画像データを、中国に住む油絵の“贋作職人”に模写してもらうことで完成しているという。

 なお2月28日には、さまざまなメディアで執筆するライターの三宅正一を迎えた対談がWarszawaで開催され、希望する来場者の写真に永戸氏が自ら「Kawaeye」加工を施すプレゼント企画も行われる。

■Kawaeye: Beyon by Tetsuya Nagato
日程:1月25日〜3月15日
時間:11:00〜18:00
場所:104GALERIE/Warszawa
住所:東京都目黒区青葉台3-22-1/東京都目黒区大橋1-6-4 2階
休廊日:日曜、月曜
入場料:無料

■Kawaeye Talk Show: 永戸鉄也 × 三宅正一
日程:2月28日
時間:20:00〜21:00
入場料:無料

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