「カルティエ」や「ヴァン クリーフ」などリシュモン8ブランドが一堂に ARやVR駆使のポップアップ

 コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)は、傘下のラグジュアリーブランド8つを一堂に集め、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を活用したポップアップの「アーケイディアム(ARCADIUM)」をニューヨークの大型複合施設ハドソンヤード(HUDSON YARD)内で7月12~25日に開催する。

 参加するのは「カルティエ(CARTIER)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「IWC」「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「モンブラン(MONTBLANC)」「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI)」「ピアジェ(PIAGET)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」とそうそうたる顔ぶれだ。いずれも長い歴史と高いクラフツマンシップを誇るブランドばかりだが、リシュモンはそれらのストーリーが顧客や見込み客にうまく伝わっていないのではないかと考え、若い世代にもそれを広めるべくARなどを活用した今回のポップアップを企画したという。これだけのラグジュアリーブランドが同じイベントに参加するのは珍しいが、実験的な試みであるため、会場で商品の販売はせずに展示のみとなっている。

 「アーケイディアム」に入場すると、まず入り口付近のメインルームでiPadを渡される。そこにはブランドのストーリーがそれぞれ2分程度にまとめられた映像が入っており、それを楽しんだ後でブランドごとにしつらえられたブースを訪問するという仕組みだ。例えば、「ヴァン クリーフ&アーペル」のブースは“アルハンブラ(ALHAMBRA)”コレクションの世界観を反映して作られているという。メインルームのデザインは、ニューヨークを拠点に活動する若手アーティスト、ジャスティン・テオドロ(Justin Teodoro)が手掛けている。

 英金融グループHSBCのエルバン・ランブール(Erwan Rambourg)調査部門マネジング・ディレクター兼小売株リサーチ・グローバル共同ヘッドは、「若い世代はブランドに対して上の世代とは異なる見方やアプローチをするので、リシュモンは彼らに“驚き”や“楽しみ”の要素を提供しようと考えたのだろう。何かを学ぶことや、こうしたインタラクティブな体験は消費者の心に強い印象を残す。ラグジュアリー分野ではストーリーが非常に重要だが、ジュエリーやウオッチの販売方法は昔からあまり変わっていない。このようにARやVRを活用した試みは面白いアイデアだし、うまくストーリーを伝えられる可能性があると思う」と語った。

 同氏はまた、「ラグジュアリー業界は一般に古くさい価値観を持っており、やや傲慢でもある。しかし時代が変わって消費者は以前より若くなっているし、アジア系の人たちや女性も増えた。そうした“20代の中国人女性”にものを売るには、若いマネジメントチームが必要だ。ここ数年、リシュモンは傘下の17~18ブランドで最高経営責任者を若返らせるなどの対応を取っており、消費者動向により敏感であろうとしている」と説明した。

 新しい試みを行っているのはリシュモンだけではない。「シャネル(CHANEL)」は2019年1月に、「ATELIER BEAUTE CHANEL (アトリエ ボーテ シャネル)」という接客なしで同ブランドの化粧品を好きなだけ試せる施設をニューヨーク・ソーホーにオープンした。また「エルメス(HERMES)」は4月に、ニューヨーク・ミートパッキング地区に3層約930平方メートルの新たなコンセプトショップをオープンしている。いずれも若い新規客の獲得を狙った動きだ。

 HSBCのランブール調査部門マネジング・ディレクターは、「ラグジュアリー製品は基本的には必要のないものだ。それでも欲しいという感情や衝動によって購入するものだが、若く富裕な中国人女性をターゲットにした市場は競争が厳しくなっているので、そうした衝動をうまく引き出す必要がある。従来通りの堅苦しいやり方では、もはや競争に勝ち抜けない」と話した。

 18年下期の株式市場が世界的に軟調だったこともあり、ジュエリー類はハイジュエリーを中心として売り上げが減速している。リシュモンは第1四半期決算を7月18日に発表するが、ジュエリー事業は“クラッシュ ドゥ カルティエ(CLASH DE CARTIER)”が好調の「カルティエ」がけん引して堅調なのではないかと同氏は予測している。

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ベイクルーズ初メンズジュエリーブランド「ワールドリーワイズ」がポップアップイベントを開催

 昨年8月にスタートしたベイクルーズ初メンズジュエリーブランド「ワールドリーワイズ(WORLDLY-WISE)」は期間限定のポップアップイベントを7月12〜22日、ベイクルーズグループのルドームが運営するエディフィス(EDIFICE)天神店で開催する。同イベントでは、ビンテージの「エルメス(HERMES)」など100種類以上のジュエリーを用意する。

 ワールドリーワイズは“装身具のニューエポック(新時代)”をコンセプトに、ジュエリーブランドやビンテージなど幅広いアイテムを世界中からセレクトしている。制作の全工程を米・アトランタの東に位置するステイツボロのアトリエで行う「ボルテッド スタジオ(BOLTED STUDIOS)」や、ブレイド(編み込み)ジュエリーをハンドメードで展開する日本発の「ダイキ サノ(DAIKI SANO)」などをそろえる。

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「ティファニー」が上海でブランド初の大規模展 180年に及ぶ歴史を振り返る

 「ティファニー(TIFFANY)」は中国・上海のアートセンター、フォーサン・ファウンデーション(FOSUN FOUNDATION)で「ヴィジョン & ヴァーチュオシティー(VISION & VIRTUOSITY、先見と技巧)」展を開催する。同展は「ティファニー」初のブランドエキシビションで、“ザ ワールド オブ ティファニー”や“ティファニー ブルーブック”など6つのチャプターから構成。アーカイブから厳選した重要な作品を通して約180年におよぶ同ブランドの歴史をたどることができる。

 ブランドにゆかりの深いカラーブルーにフォーカスしたチャプターでは、ブランドを象徴するカラーであるティファニー ブルーをはじめタンザナイトやモンタナサファイヤなど「ティファニー」が発見し紹介してきたブルーの宝石の数々を展示。「ティファニー」が1845年に発効した米国発のメールオーダーカタログ「ブルーブック」1号や、それ以降の「ブルーブック」で紹介された、ジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)やエルサ・ペレッティ(Elsa Peretti)がデザインした名作の数々、現在のチーフ・アーティスティック・オフィサーであるリード・クラッコフ(Reed Krakoff)のブルーブックコレクションなども展示される。さらに、ティファニー セッティングや最新作のエンゲージメントリングである“ティファニー トゥルー”など、愛の象徴であるジュエリーを多く生み出してきた「ティファニー」ならではの展示だ。

 また、映画「ティファニーで朝食を」のオリジナル台本や撮影時の模様を捉えた写真など貴重な資料を展示するほか、「ティファニー」が映画や音楽、文学に与えた影響や同ブランドのジュエリーを着用してきた著名人などの紹介を通して、ブランドがポップカルチャーに与えた影響を検証する。この展覧会のハイライトは128.54カラットのティファニー ダイヤモンドだ。これは世界で最大級のファンシー イエロー ダイヤモンドで、「ティファニー」がダイヤモンドのオーソリティーとして歩んできた歴史を象徴している。

 会期は9月23日から11月10日。チケットは9月に発売予定で、その売り上げはフォーサン・ファウンデーションと同組織のチャリティー活動に寄付される。

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ドーバーがラボグロウンダイヤモンドメーカーとコラボ ジュエリーコレクションを期間限定で発売

 東京・銀座のセレクトショップ、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA以下、DSMG)は7月13〜25日、ラボグロウンダイヤモンドメーカーのダイヤモンド・ファウンドリー社とのコラボレーションコレクションを販売する。同コレクションは今年の3月に発表され、4月にロサンゼルス店、5月にニューヨーク店とロンドン店と巡回してきたもの。

 DSMGとなじみの深い6組のファインジュエリーブランドの「ハム(HUM)」、「アナ クーリ(ANA KHOURI)」「デルフィナ デレトレズ(DELFINA DELETTREZ)」「ハンロッド(HUNROD)」「ラファエル キャノ(RAPHAELE CANOT)」「ソフィー ビル ブラーエ(SOPHIE BILLE BRAHE)」が参加した。ダイヤモンド・ファウンドリー社が生産するダイヤモンドを使用し、独自のスタイルを反映したコレクションを製作。また、クリエイティブキャンペーンはパリを拠点に活躍するアーティストのカテリーナ・ジェブ(Katerina Jebb)が手掛けた。

 ダイヤモンド・ファンドリー社のラボグロウンダイヤモンドとは、ラボ(研究所)で育った(グロウン)ダイヤモンドで、物理的、光学的にも天然ダイヤモンドと同一のもの。マーケティング担当副社長のモナ・サダット・アクハヴィ(Monna Sadat Akhavi)は「今回のDSMとのコラボレーションは、どちらもイノベーションとクリエイションに対する強い情熱を持っているという共通点があります。他の追随を許さない弊社のユニークなカットのダイヤモンドが、今回参加するデザイナー一人一人の高い専門技術によって引き立てられ、ジュエリーデ ザインの領域を大きく押し広げるコラボレーションとなっています」と語った。

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「グッチ」が初のハイジュエリーを発表 パリ・ヴァンドーム広場にブティックをオープン

 「グッチ(GUCCI)」は7月2日、パリ・ヴァンドーム広場にジュエリーのブティックをオープンした。アレサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターによるファイン・ジュエリーを販売する。「グッチ」らしいタイガーやネコ、スネークをモチーフにしたジュエリーやカラフルな色石を使用したジュエリーのほか、18金ゴールドを使用した大人気のアルファベットリングなどがそろう。ピーコックブルーブラックで彩られた店内の奥は「グッチ」の家具が置かれたサロンになっており、同ブランドの世界観が凝縮された宝石箱のような空間だ。

 ミケーレは「グッチ」初となるハイジュエリーもデザイン。パリ市内の会場で“ホルトゥス デリキアルム”という200点以上のハイジュリーを発表した。オパールやトパーズ、サファイヤ、トルマリンなどのカラフルな色石をふんだんに使用したジュエリーの多くはほとんどが一点ものだ。コレクションは3つのチャプターから構成されており、1つ目は、永遠の愛を象徴する古典的なシンボルを用いたもの、2つ目は神話に登場する霊獣や古代の動物をモチーフにしている。3つ目は、一粒石の魅力を最大限に引き出したソリテールジュエリーだ。

 これらハイジュエリーには「グッチ」の本拠地であるフィレンツェを想起させる古典的なモチーフが使用されているほか、アンティークジュエリーなどにみられるミルグレイン技法を使用するなど細部まで凝った大胆さと繊細さが同居するデザインが特徴。ミケーレの祖母がジュエリーのコレクターだったというから納得だ。ジュエリーに親しんでいなければ、あれほど凝ったデザインをするのは不可能だ。また、ミケーレのダイバーシティーへの思いが、これらハイジュエリーにも反映されている。レインボーカラーの色石を連ねたジュエリーは他のブランドでも見られるが、敢えて石の色味やカット、高さなどが不ぞろいなものをセッティングしたハイジュエリーは前代未聞。ハイジュエリーは、高品質かつ同等の石を調達し制作するのが通常だが、ミケーレのアプローチは異なる。「それぞれの石に個性があり、違うから美しい」という独自の視点をデザインに盛り込んだ。ハイジュエリー業界に新風を吹き込んだ「グッチ」。今後、ミケーレがどのようなジュエリーのクリエイションを見せてくれるか期待が高まる。

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「ハリー・ウィンストン」が新宿に新店舗 世界未発売のローズゴールド製ペンダントを先行発売

 ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)は8月22日、国内9店舗目となる直営店を東京・新宿にオープンする(東京都新宿区新宿3-14-5)。伊勢丹新宿本店に隣接する立地だ。99.99平方メートルの店内では、最高級ダイヤモンドや希少な宝石をはじめとするジュエリーや時計、ブライダル・コレクションを取り扱う。オープンを記念して、人気コレクション“リリークラスター”から世界未発売のローズゴールド製ペンダント(88万円)限定30本を新宿店のみで先行発売する。

 “リリークラスター”コレクションは、ブランドのアイコンである“クラスター”に現代的な解釈を加えて誕生。ペンダント、ネックレス、イヤリング、リング、ブレスレットなどのアイテムを、プラチナとイエローゴールドで販売している。今回先行発売するペンダントは初のローズゴールド製のアイテムとなる。

 店内はニューヨークの5番街にあるハリー・ウィンストン本店の建築スタイルやデザイン要素を取り入れ、淡いトープ(濃い灰褐色)とグレーカラーを基調に、黒漆やアンティークブロンズカラーの家具、シャンデリア、手作業でビーズを散りばめた壁紙を配する。

 最高経営責任者のナイラ・ハイエック(Nayla Hayek)は、「日本はラグジュアリーブランド市場において大きな影響力を持ち、またさらなる発展が期待できるマーケットのひとつだ。日本での存在感をより強め、多くの皆様のご要望にお応えすることは、ハリー・ウィンストンにとって非常に重要であると考えている。今回、日本有数の繁華街かつトレンドの発信地である新宿に新たなサロンを構えることにより、日本におけるハリー・ウィンストンのさらなる販売力の強化を目的としている」と述べた。

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スタイリストの佐々木敬子が念願のジュエリー「スーリヤ」を本格始動

 スタイリストの佐々木敬子はジュエリーブランドの「スーリヤ(SURYA)」を本格スタートする。「スーリヤ」とは3つの目を持つ太陽神のことで、色をまとうという意味がある。彼女自身がインド・ジャイプールで選んだルビーやエメラルドをはじめとするさまざまな色石やダイヤモンドを使用し、カットにこだわりってジャイプールと日本で製造している。目をモチーフにしたネックレスがインスタグラムで広がり、昨年末からオンライン販売をスタート。中心価格帯は20万円前後で、セミオーダーも受け付ける。ブランドの運営はイタリア発の「プランC(PLAN C)」などを輸入販売するパラグラフが行う。まずは、海外のセレクトショップなどでの販売からスタートし、国内でも百貨店やセレクトショップで販売していくようだ。

 自身のファッションブランド「マイラン(MYLAN)」も手掛ける佐々木は、「色石が大好きでずっとジュエリーブランドを立ち上げたかった」と話す。彼女は、「アガット(AGETE)」でジュエリーのデザインを手掛けたこともある。「石を見ているのが一番幸せ」という彼女の家の中にはクリスタルなどの石がたくさんあるそうだ。「日本には大きい色石を使ったジュエリーが少ない。『スーリヤ』ではカラーバリエーションを大切にしたい。ジャイプールでしかできないカットやクラフツマンシップにこだわっている」と佐々木。ジュエリーをデザインする際に「マイラン」とリンクはさせていないが、自然と合うものばかりだ。目をモチーフにしたジュエリーを作ったきっかけを聞くと、「“邪気を払う”ということも意識しているが、見えないものを見る時代だという意味で目をモチーフにした」という。目のモチーフのほかに、ピラミッドや幾何学モチーフ、花をモチーフにしたものもある。佐々木は、「ジュエリーは自分を守ってくれる存在。ピラミッドや幾何学モチーフは神聖だと思って採用した。自分のチャクラ(エネルギーの出入り口)やオーラの色に合わせてジュエリーを選んでもいいと思う」と話す。好きな石を選べるセミオーダー的なブランドにしていきたいという。

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「ルイ・ヴィトン」が新デザイナーによるハイジュエリーコレクションをプラハで披露

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はフランチェスカ・アムフィテアトロフ(Francesca Amfitheatrof)=ウオッチ&ジュエリー・アーティスティック・ディレクターが手掛ける初のハイジュエリー・コレクションをチェコのプラハで披露する(時期は非公表)。“ライダーズ・オブ・ザ・ナイツ(RIDERS OF THE KNIGHTS)”と名付けられたコレクションは、男性至上主義だった中世に名を馳せたヒロインにインスパイアされたという。

 当日は顧客を中心に150人ほどのゲストを招き、15世紀にゴシック様式で建てられたプラハ城旧王宮内にあるヴラディスラフ・ホール(Vladislav Hall)でディナーを開催する。食事はパリの3つ星レストラン「アルページュ」のオーナーシェフ、アラン・パッサール(Alain Passard)が手掛ける。

 今回ハイジュエリーを披露する場にプラハを選んだ理由について、マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)は、今年2月に85歳で死去したカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏との思い出を語った。「10年以上前に、カールとプラハでイベント開催を企てたことがあったんだ。多くのデザイナーにとってはピンとこない土地だろうが、われわれはとても気に入っていた」。当時「フェンディ(FENDI)」のトップだったバーク会長兼CEOは、街の中心地でファッションショーを開催しようとカールと計画していたが、そのタイミングで「ブルガリ(BVLGARI)」への異動が決まったという。「やっと当時の思いを果たすことができた」。
またバーク会長兼CEOは、カールとはゴシック様式について共通認識を持っていたと話す。「ゴシック時代は正確に理解されていないことが多いが、勢いがあって自由で独創的で、クリエイティブな時代だ。フランチェスカ(・アムフィテアトロフ)もこの時代から多大な影響を受けている」。

 アムフィテアトロフは「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のデザイン・ディレクターだった人物で、彼女が手掛けた“ティファニー T(TIFFANY T)”は、ブランドを代表するコレクションの一つになっている。バーク会長兼CEOは、「ヴァージル(・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ・アーティスティック・ディレクター)もニコラ(・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター)も、フランチェスカも過去の時代をインスピレーション源としたときに、“現在から見る過去”ではなく、見る者をその時代に連れていき、その当時に見たときの感情を喚起することにとても優れている」と、アムフィテアトロフを含む「ルイ・ヴィトン」のデザイナートリオについて評価した。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「コム デ ギャルソン・オム プリュス」が真珠の「ミキモト」とコラボ 数百万円のネックレス

 コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)は、2020年春夏「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS.以下、オム プリュス)」コレクションで日本のジュエラー「ミキモト(MIKIMOTO)」とのコラボレーション・ジュエリーを発表した。同コレクションは、大粒のパールネックレスにシルバーで作ったロゴプレートのほか、チェーンや喜平タイプのネックレスをプラス。価格は「数百万円」(同社広報担当)になる見通しだ。「ミキモト」とのコラボレーションは“序章”で、9月のウィメンズ・コレクションでも新たな商品が登場しそうだ。

 20年「オム プリュス」コレクションは、「オーランドー(ORLANDO)」がキーワード。これは、「コム デ ギャルソン」が今冬ウィーン国立歌劇場で上演するオペラ「オーランドー」で衣装制作を担当することによるものだ。オペラの衣装制作まで見据えた国際的プロジェクトとなると、日本代表のハイジュエラー「ミキモト」にとっても、コム デ ギャルソンとタッグを組む意味合いは大きい。

 ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)原作の「オーランドー」は、青年貴族のオーランドーが昏睡状態から目覚めると体が女性に変わっていることに気づき、以降その喜びを覚えるというストーリー。最新「オム プリュス」コレクションは、ドレープやフリルをたっぷりあしらったスーツ中心のフォーマルだった。9月のウィメンズも引き続き、「オーランドー」がキーワード。12月のオペラに向けて、メンズ、ウィメンズ、衣装で同じテーマを探求する。

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「コム デ ギャルソン・オム プリュス」が真珠の「ミキモト」とコラボ 数百万円のネックレス

 コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)は、2020年春夏「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS.以下、オム プリュス)」コレクションで日本のジュエラー「ミキモト(MIKIMOTO)」とのコラボレーション・ジュエリーを発表した。同コレクションは、大粒のパールネックレスにシルバーで作ったロゴプレートのほか、チェーンや喜平タイプのネックレスをプラス。価格は「数百万円」(同社広報担当)になる見通しだ。「ミキモト」とのコラボレーションは“序章”で、9月のウィメンズ・コレクションでも新たな商品が登場しそうだ。

 20年「オム プリュス」コレクションは、「オーランドー(ORLANDO)」がキーワード。これは、「コム デ ギャルソン」が今冬ウィーン国立歌劇場で上演するオペラ「オーランドー」で衣装制作を担当することによるものだ。オペラの衣装制作まで見据えた国際的プロジェクトとなると、日本代表のハイジュエラー「ミキモト」にとっても、コム デ ギャルソンとタッグを組む意味合いは大きい。

 ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)原作の「オーランドー」は、青年貴族のオーランドーが昏睡状態から目覚めると体が女性に変わっていることに気づき、以降その喜びを覚えるというストーリー。最新「オム プリュス」コレクションは、ドレープやフリルをたっぷりあしらったスーツ中心のフォーマルだった。9月のウィメンズも引き続き、「オーランドー」がキーワード。12月のオペラに向けて、メンズ、ウィメンズ、衣装で同じテーマを探求する。

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「ルイ・ヴィトン」からヴァージル・アブローによる新ファッションジュエリー登場

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はメンズ アーティスティック・ディレクターのヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)による新たなファッションジュエリー・コレクションを発表した。レッドカーペットの主役となるラグジュアリーなピースから日常使いできるカジュアルなものまで、さまざまなシーンにマッチするジュエリーをそろえる。2019プレ・フォール・コレクションのアイテムと共に一部の店舗で販売している。価格帯は6万9000〜38万3000円。

 同コレクションは19春夏メンズ・コレクションに登場したアクセサリーやレザーグッズにあしらわれたメンズウエアのチェーンを再解釈したもの。クラシカルなキューバンリンクから着想を得て、ヒップホップやスケートカルチャーのほか、さまざまなコラボレーターたちの幅広い文化的要素をデザインに取り入れた。メンズジュエリーの伝統に根ざし、素材やフォームにもこだわった。

 コレクションの主要テーマ“レインボーストーリー”にちなんだマルチカラーのチェーンはダイバーシティーへのオマージュだ。オレンジとブルーのエナメル、ビンテージ風に仕上げたゴールドカラーの光沢感を持つ真鍮、モノグラムの刻印が施されたパラジウム仕上げ、隙間なく敷き詰められたさまざまな色合いのクリスタルが1本のチェーンとなって連なる。

 またモノグラムがアーティスティックなパターンで散りばめられた全面パラジウム仕上げのバージョンを展開。2つのホワイトセラミックバージョンには、パラジウム仕上げの真鍮にエンボス加工でモノグラム・モチーフを施したペンダントとセラミックシグネットリングをそろえる。すべてのネックレスとブレスレットには、革新的で新たなクロージングシステムを採用した。クラスプには、登録商標を表す“Louis Vuitton”と“R”の文字が刻まれている。

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イタリア発ジュエラー「ポメラート」が銀座に旗艦店をオープン

 イタリア発ジュエラー「ポメラート(POMELLATO)」は7月20日、銀座の並木通りに旗艦店をオープンする。約135平方メートルの店舗は、ミラノのモンテナポレオーネ店同様、ミラノのデザインスタジオであるディモーレ・スタジオ(DIMORE STUDIO)が担当。

 斬新でカラフルなデザインで知られる「ポメラート」は“ジュエリーのプレタポルテ”と呼ばれ、女性が自分のために購入するジュエリーとして人気が高い。銀座の旗艦店では、アイコニックな“ヌード”や“イコニカ”などのシリーズのほか、オープンを記念し“タンゴ”のネックレスとブレスレット、“ブレラ”のチョーカー、ブレスレット、イヤリングを先行販売する。

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「カルティエ、時の結晶」展が今秋開催 1970年以降の作品にフォーカス

 「カルティエ(CARTIER)」は、「カルティエ、時の結晶(CARTIER CRYSTALLIZATION OF TIME以下、時の結晶)」展を10月2日~12月16日、東京・国立新美術館で開催する。同ブランドは世界各地で展覧会を行ってきたが、同展は35回目。1970年以降の「カルティエ」のクリエイションにフォーカスし、ジュエリー作品の展示総数約300点のうち約半数は、個人所蔵作品が占める。“色と素材のトランスフォーメーション”“フォルムとデザイン”“ユニバーサルな好奇心”という3つのテーマ別に、長い年月を経て生成された宝石と、万物から着想を得たデザイン、そして卓越したクラフツマンシップの融合により誕生するハイジュエリーを展示する。6月5日に国立新美術館で行われた会見のために来日したピエール・レネロ(Pierre Rainero)=カルティエ インターナショナル スタイル&ヘリテージ ディレクターは、「70年以降のモダンな作品にフォーカスした展覧会は初めてだ。『カルティエ』は創業以来、それぞれの時代を象徴する作品を作り出してきた。“パンテール”一つとっても、時代と共に美に対する認識が変化してそれがデザインに革新をもたらしていることが分かるだろう。『カルティエ』のスタイルは、各時代を映し出すと同時にタイムレスなものだ」と語った。

 空間構成は現代美術家の杉本博司と建築家の榊田倫之の2人が主催する新素材研究所が担当。会場は、「カルティエ」のミステリークロックで構成された“時の間”を囲むように、テーマごとにゾーン分けされており、来場者は“時の間”を介して各ゾーンを自由に往還できるようになる。会見で“時の結晶”という展示コンセプトを考案した杉本は、「時間と宝石の関係を表現するために、『カルティエ』の作品と共に桃山時代の能面など日本の古美術を展示する」と述べた。演出に関して榊田は、「“時の間”では、川島織物セルコンと約1年以上かけて共同開発した光を象徴する素材を使用する。 “色と素材”がテーマのゾーンは木と蚊帳を使用した厳かな雰囲気で、“フォルムとデザイン”のゾーンでは、宝石と対極的な大谷石を用いた石切り場のような演出にする。“ユニバーサルな好奇心”のゾーンは、地球の軌道を表すディスプレーをしつらえる」と説明し、約2000平方メートル、天井高8メートルという広い会場で効果的な展示を行うためにゼロからデザインした経緯を話した。

 会場では、アーティストスタジオのザ・ユージーン・スタジオ(THE EUGENE STUDIO)によるストーリー性のある環境づくりも予定されており、空間全体で「カルティエ」の世界観を体験できる展示にするという。

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「G-SHOCK」と「BABY-G」が海を守る環境団体とコラボ クジラやイルカをモチーフにスペシャルモデル発売

 カシオ計算機はカジュアルウオッチ「ジーショック(G-SHOCK)」「ベイビージー(BABY-G)」から6月7日、毎年恒例となっている海を守る環境団体とのコラボレーションアイテムを発売する。イルカやクジラと自然の素晴らしさ、大切さを伝える環境団体アイサーチ・ジャパン、女優の田中律子が理事長を務めるサンゴの保全活動をする団体「アクアプラネット」とのコラボモデルなどをそろえる。

 アイサーチ・ジャパンとのコラボは、クジラのイラストを施した“ジーショック フロッグマン”(4万8000円)やイルカのイラストをバンドに施した“BGD-5001K”(2万1000円)など、「アクアプラネット」とのコラボモデルはピンクが特徴の“BGA-250AQ”(2万1000円)となる。

 また、アイサーチ・ジャパンとのコラボが今年25周年を迎えることを記念して、代官山 蔦屋書店で6月7日から6月30日まで、海をテーマにしたフェアを開催する。同フェアでは、アイサーチ・ジャパンモデルのほか、プロサーファーの五十嵐カノア選手とのコラボに加え、「ジーショック」「ベイビージー」の新商品を展示販売する。また、アイサーチ・ジャパンモデルのイラストを描き下ろした、あらたひとむの作品や海そのものについて学べる書籍なども用意する。

 また、6月11日に海を舞台に活躍する3人のスペシャルトークショーを開催する。田中律子と水中写真家の峯水亮、アイサーチ・ジャパン代表の相良菜央をゲストに迎え、これからの海をテーマにそれぞれの思いを聞く。

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