京都・洛北に「ロク キョウト」開業 東急不動産初のラグジュアリーホテル

 東急不動産と東急リゾーツ&ステイは、京都・洛北に同社初のラグジュアリーホテル「ロク キョウト LXR ホテルズ&リゾーツ」を16日開業した。ヒルトンのラグジュアリーブランド「LXR ホテルズ &リゾーツ」の9軒目でアジア初進出。ヒルトングループにとっても京都初のホテルとなる。

 京都の奥座敷、洛北のなかでも、静寂な自然が残る鷹峯三山の麓に立地する。金閣寺が徒歩圏にあるほか、アマンなどのラグジュアリーホテルが集積し、新たな高級リゾート地として注目されつつあるエリアだ。400年以上前には本阿弥光悦が芸術村を築き、才能ある芸術家を世に輩出してきた琳派発祥の地でもある。西陣発祥の染匠・しょうざんが1951年に建設したリゾート施設「しょうざんリゾート京都」内にあり、両社の共同事業として開発された。

 コンセプトは「Dive into Kyoto」。雄大な自然を背景に、独自の美学を築き上げてきたこの地ならではの歴史、文化を生かしつつ、他では体験できないサービスと空間を提供する。オープニングにあたり、東急不動産の岡田正志社長は「京都駅から車で約30分の距離にありながらも市内中心部とはひと味違った魅力が満載のエリア。ホテルでの滞在を通して、まだ知られていない奥深い京都の魅力を伝えていきたい」と語った。

 建物は鷹ヶ峰を借景に、自然を取り込んだデザインが特徴だ。鷹ヶ峰に自生する植物を配した中庭のほか、レストラン棟の目の前には大きな水盤が広がる。「広大な土地にあえて広い水盤を作り、その浮島にホテルのシンボルツリーである台杉(北山杉)を飾った。さらに、関西圏ではここにしかない365日屋外プールを楽しめるしつらえにした」と、総支配人の西原吉則氏は胸を張る。

 ホテル内のインテリアデザインは、世界各地のリゾート地でラグジュアリーホテルを多数手がけてきた「ブリンク デザイン グループ」が担当。本阿弥光悦の芸術村から着想を得て、伝統的な京都のインテリアを現代的に解釈した静寂な空間に仕上げた。客室は「唐紙」、到着ロビーは「漆」、レストラン棟は「竹」、スパは「陶器」など空間ごとにテーマを設定。京都工芸美術作家協会の協力を得て、若手作家のアート作品が館内各所に展示されている。「若い作家の作品を多く展示することで、作家と宿泊客をつなぐ役割も担っていきたい」(西原総支配人)という。

 客室は全114室で、広さ50平方メートルの「デラックス」を中心に、100平方メートルの広さがある「ピークスイート」と「ロクスイート」、屋外の温泉プールへ直接アクセスできる「プールサイドデラックス」、天然温泉風呂付きの「ガーデンデラックス」、最上階から雄大な景色を望める「プレミアムデラックス」の5タイプを用意。宿泊料金は1泊あたり11万円~で、「連泊しやすい価格に設定した」(西原総支配人)。

 しょうざんリゾート京都は、中華料理と和食のレストランを5店舗すでに展開している。そのため、ロク キョウトにはフレンチレストランの「テンジン」を新たに出店。しょうざん全体で飲食事業の充実を図った。「テンジン」では、若い陶芸作家の作品を器に採用するなど、かつての芸術村にインスパイアされたアート感覚の料理を堪能できる。

 東急不動産初のラグジュアリーホテル開業の狙いについて、同社の望月巧実課長は、インバウンドの獲得を挙げる。「ここでは会員制リゾートホテルの東急ハーヴェストクラブを展開してきたが、会員のほとんどが日本人。コロナ前まで増えてきていたインバウンドを取り込もうということで、パブリックなラグジュアリーホテルを誘致した」。同時に、ホテルの運営を手がける東急リゾーツ&ステイにとってはフラッグシップの位置付けとなり、運営事業全体の底上げを図りたい考えだ。

The post 京都・洛北に「ロク キョウト」開業 東急不動産初のラグジュアリーホテル appeared first on WWDJAPAN.

日本初上陸の高級ホテル「Wオオサカ」 道頓堀のネオンのような客室デザイン

 マリオット・インターナショナルが展開する高級ホテル「W」の日本1号店が大阪・心斎橋に3月16日オープンした。

 1998年にニューヨークで誕生したWは、最先端のデザインが特徴。建設中も含め世界で60以上のホテルを展開している。今回オープンした「Wオオサカ」は、積水ハウスが開発し、安藤忠雄氏がデザインを監修。地上27階・地下1階の建物に、全337室の客室とレストラン、バー、スパ、プール、ボールルームなどを備えた。

 コンセプトは「泊まるだけのホテルじゃない、クリエイティビティを解き放つ大人の遊び場」で、Wらしい大胆で個性あふれるデザインが全館に取り入れられている。インテリアは、Wロンドン、Wスイスなどを手掛けたオランダのコンクリート社が制作。「大阪商人の遊び心」をテーマに、黒を基調としたシンプルでスタイリッシュな外観と、賑やかな大阪のネオンを思わせる豪華でカラフルなインテリアとのコントラストを表現した。

 Wオオサカの近藤豪総支配人は「私たちがブラックボックスと呼ぶ黒い箱(建物)の中にはいろんな楽しみが詰まっている。江戸時代に派手な遊びやぜいたくが禁止されていたとき、大阪の商人は黒い羽織の裏にきらびやかな模様を忍ばせて楽しんでいた。まさにWホテルそのもの」と話す。大型ガラスケースの中にアート作品を入れたエントランスゲートと、そこから続く、桜と折り紙からインスパイアされた入口のトンネルも印象的だ。

 ホテルの顔である3階ロビーフロアには、レセプションやバー、ステージ、オールダイニングを配置した。日本の障子と折り紙から着想を得た1枚の連続したカーテンが、空間にアクセントになっている。共有スペースの「リビングルーム」にはDJブースだけでなく、漫才で使われるスタンドマイクを備えたステージも設置された。

 客室はスイートルーム50室、スタンダードルーム287室。全室に道頓堀のネオンライトをイメージした装飾が施され、昼と夜で異なる表情を楽しめる。カクテルバーカウンターでは、自分の好みのカクテルを作ることも可能だ。40平方メートル以上の広さがあるスタンダードルームは1泊1室4万5000円〜(税抜、サービス料別)。最上階の27階から大阪の町を一望できるエクストリームWOWペントハウス スイートは、天井高4.5m、200平方メートルの広さを誇り、1泊100万円〜(同)。5つの部屋で構成され、直径約1.9mのシャンパンボール型バスタブや、国内のホテル客室では初のDJブースが常設されている。

 飲食施設はレストランとバーが6店。ミシュラン星付きのフレンチのシェフが監修するオールデイダイニング「オーララ」からは御堂筋の並木道が望め、パティスリー「ミックスアップ」では、店内中央のオープンキッチンでパテシエかが仕上げる出来立てのスイーツを味わえる。

 W香港のデザインを手がけた森田恭通氏率いるグラマラスがインテリアを担当した鉄板焼「まいど」では、3つのエリアにわかれたカウンターと個室で、鉄板を使った割烹料理やお好み焼きなどを提供する。全長約40mの障子に見立てたアートパネルには、大阪を代表するイラストレーター黒田征太郎氏によるウイットに富んだアートが描かれ、クリエイティビティ満載の空間で食事を楽しめる。

 コロナ禍の中での開業に対して、近藤総支配人は「ホテルを開業するのではなく、目的地を開業したという思いがある」と強調。「Wホテルのコアバリューである大胆でウィットに富み、情報発信力に長けている点は大阪そのものであり、Wがあるから大阪に行こうと思ってもらえる元気を与える場所でありたい」と話している。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

The post 日本初上陸の高級ホテル「Wオオサカ」 道頓堀のネオンのような客室デザイン appeared first on WWDJAPAN.com.

日本初上陸の高級ホテル「Wオオサカ」 道頓堀のネオンのような客室デザイン

 マリオット・インターナショナルが展開する高級ホテル「W」の日本1号店が大阪・心斎橋に3月16日オープンした。

 1998年にニューヨークで誕生したWは、最先端のデザインが特徴。建設中も含め世界で60以上のホテルを展開している。今回オープンした「Wオオサカ」は、積水ハウスが開発し、安藤忠雄氏がデザインを監修。地上27階・地下1階の建物に、全337室の客室とレストラン、バー、スパ、プール、ボールルームなどを備えた。

 コンセプトは「泊まるだけのホテルじゃない、クリエイティビティを解き放つ大人の遊び場」で、Wらしい大胆で個性あふれるデザインが全館に取り入れられている。インテリアは、Wロンドン、Wスイスなどを手掛けたオランダのコンクリート社が制作。「大阪商人の遊び心」をテーマに、黒を基調としたシンプルでスタイリッシュな外観と、賑やかな大阪のネオンを思わせる豪華でカラフルなインテリアとのコントラストを表現した。

 Wオオサカの近藤豪総支配人は「私たちがブラックボックスと呼ぶ黒い箱(建物)の中にはいろんな楽しみが詰まっている。江戸時代に派手な遊びやぜいたくが禁止されていたとき、大阪の商人は黒い羽織の裏にきらびやかな模様を忍ばせて楽しんでいた。まさにWホテルそのもの」と話す。大型ガラスケースの中にアート作品を入れたエントランスゲートと、そこから続く、桜と折り紙からインスパイアされた入口のトンネルも印象的だ。

 ホテルの顔である3階ロビーフロアには、レセプションやバー、ステージ、オールダイニングを配置した。日本の障子と折り紙から着想を得た1枚の連続したカーテンが、空間にアクセントになっている。共有スペースの「リビングルーム」にはDJブースだけでなく、漫才で使われるスタンドマイクを備えたステージも設置された。

 客室はスイートルーム50室、スタンダードルーム287室。全室に道頓堀のネオンライトをイメージした装飾が施され、昼と夜で異なる表情を楽しめる。カクテルバーカウンターでは、自分の好みのカクテルを作ることも可能だ。40平方メートル以上の広さがあるスタンダードルームは1泊1室4万5000円〜(税抜、サービス料別)。最上階の27階から大阪の町を一望できるエクストリームWOWペントハウス スイートは、天井高4.5m、200平方メートルの広さを誇り、1泊100万円〜(同)。5つの部屋で構成され、直径約1.9mのシャンパンボール型バスタブや、国内のホテル客室では初のDJブースが常設されている。

 飲食施設はレストランとバーが6店。ミシュラン星付きのフレンチのシェフが監修するオールデイダイニング「オーララ」からは御堂筋の並木道が望め、パティスリー「ミックスアップ」では、店内中央のオープンキッチンでパテシエかが仕上げる出来立てのスイーツを味わえる。

 W香港のデザインを手がけた森田恭通氏率いるグラマラスがインテリアを担当した鉄板焼「まいど」では、3つのエリアにわかれたカウンターと個室で、鉄板を使った割烹料理やお好み焼きなどを提供する。全長約40mの障子に見立てたアートパネルには、大阪を代表するイラストレーター黒田征太郎氏によるウイットに富んだアートが描かれ、クリエイティビティ満載の空間で食事を楽しめる。

 コロナ禍の中での開業に対して、近藤総支配人は「ホテルを開業するのではなく、目的地を開業したという思いがある」と強調。「Wホテルのコアバリューである大胆でウィットに富み、情報発信力に長けている点は大阪そのものであり、Wがあるから大阪に行こうと思ってもらえる元気を与える場所でありたい」と話している。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

The post 日本初上陸の高級ホテル「Wオオサカ」 道頓堀のネオンのような客室デザイン appeared first on WWDJAPAN.com.

スノーピークが徳島にグランピング施設 全室オーシャンビューのリゾート

 スノーピークは徳島県小松島市にグランピング宿泊施設「スノーピークグランピング 徳島小松島」を4月16日に開業する。同社の常設グランピング施設としては神奈川、新潟、長野に続く4カ所目で、初のホテル宿泊型だ。

 9つある客室はスノーピーク製品でコーディネートされ、全てオーシャンビュー。客室にはウッドデッキとガーデンを設け、バーベキューも可能だ。焚火ができる宿泊者専用ラウンジ、 プライベートビーチでのシーカヤックやSUP、トレッキング、農作物の収穫体験などアクティビティーも豊富に用意した。スパも設けて雨の日でも楽しむことができる。

 同施設はLIXIL住宅研究所の協力のもと、中山建設が主体で運営する。

The post スノーピークが徳島にグランピング施設 全室オーシャンビューのリゾート appeared first on WWDJAPAN.com.

「グローブ・トロッター」と伊家具「モルテーニ」が協業 ラグジュアリーなワードローブとトラベルケースが登場

 英国発ラゲージ「グローブ・トロッター(GLOBE TROTTER)」とイタリア発家具ブランドの「モルテーニ(MOLTENI&C)」が協業したワードローブ“ザ ワードローブ フォー グローブ・トロッター バイ モルテーニ”とトラベルケース“ザ トラベルケース バイ モルテーニ”が登場する。クリエイティブ・ディレクションは「グローブ・トロッター」のプロジェクトディレクターである建築家の黒崎敏が手掛けた。高級住宅が得意な黒崎ならではの美意識が反映されたコラボレーションになっている。

 ワードローブは、「モルテーニ」の洗練を極めたシステム収納である“グリスマスター”をベースに、「グローブ・トロッター」のトラベルケースに使用されているハンドルと同じカラーを使用し、立体感のあるキュリオ柄のバックパネルなどアイコニックなディテールを盛り込んでいる。ワードローブは上吊りタイプのドロワーや引き出し式トレー、シューズラック、アクセサリードロワーなどさまざまなパーツを自由に組み合わせて構成できるのが特徴だ。ワードローブは限定10台で、納期はオーダーから4~5カ月。価格はサイズや仕様により異なる。

 トラベルケースには、「モルテーニ」の上品な世界観を表現した深みのあるマットグレージュを採用し、同ブランドのコーポレートカラーであるアントラチーテのレザーベルトを組み合わせたシックで上品な仕上がり。サイズは20インチで限定100台。価格は29万8000円。

 ワードローブとトラベルケースは10月1日~11月20日に、グローブ・トロッター銀座で展示販売する。

The post 「グローブ・トロッター」と伊家具「モルテーニ」が協業 ラグジュアリーなワードローブとトラベルケースが登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

「グローブ・トロッター」と伊家具「モルテーニ」が協業 ラグジュアリーなワードローブとトラベルケースが登場

 英国発ラゲージ「グローブ・トロッター(GLOBE TROTTER)」とイタリア発家具ブランドの「モルテーニ(MOLTENI&C)」が協業したワードローブ“ザ ワードローブ フォー グローブ・トロッター バイ モルテーニ”とトラベルケース“ザ トラベルケース バイ モルテーニ”が登場する。クリエイティブ・ディレクションは「グローブ・トロッター」のプロジェクトディレクターである建築家の黒崎敏が手掛けた。高級住宅が得意な黒崎ならではの美意識が反映されたコラボレーションになっている。

 ワードローブは、「モルテーニ」の洗練を極めたシステム収納である“グリスマスター”をベースに、「グローブ・トロッター」のトラベルケースに使用されているハンドルと同じカラーを使用し、立体感のあるキュリオ柄のバックパネルなどアイコニックなディテールを盛り込んでいる。ワードローブは上吊りタイプのドロワーや引き出し式トレー、シューズラック、アクセサリードロワーなどさまざまなパーツを自由に組み合わせて構成できるのが特徴だ。ワードローブは限定10台で、納期はオーダーから4~5カ月。価格はサイズや仕様により異なる。

 トラベルケースには、「モルテーニ」の上品な世界観を表現した深みのあるマットグレージュを採用し、同ブランドのコーポレートカラーであるアントラチーテのレザーベルトを組み合わせたシックで上品な仕上がり。サイズは20インチで限定100台。価格は29万8000円。

 ワードローブとトラベルケースは10月1日~11月20日に、グローブ・トロッター銀座で展示販売する。

The post 「グローブ・トロッター」と伊家具「モルテーニ」が協業 ラグジュアリーなワードローブとトラベルケースが登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

旅行ニーズ減少に立ち向かうバッグ・ラゲージメーカー エースはPC持ち歩き用ビジネスバッグ、小旅行用ラゲージを強化

 バッグ&ラゲージメーカーのエースは2020-21年秋冬に、新型コロナウィルス感染拡大の影響によって変化するマーケットを考慮した商品を打ち出す。

 同社のECでは4月上旬、緊急事態宣言により推進されたテレワークの実施に伴い、ノートPCを収納できるビジネスリュックがよく動いた。これまで会社から自宅へパソコンを持ち運ぶことのなかった職業の人たちからのビジネスバッグの需要が集中し、EC売り上げは前年比を超えたという。

 秋冬のビジネスバッグでは、今後も新型コロナウイルスの感染防止対策のため、在宅勤務や時差通勤、出社減の傾向が続くことを見越し、“PC機器の持ち歩き”“スマート通勤”“自転車・徒歩通勤”のキーワードに合わせて商品を提案する。スリムな構造により電車内で前持ちがしやすい設計のビジネスリュック“カジェタブル”の種類拡充をはじめ、自転車や徒歩通勤に便利な斜め掛けストラップ付きのブリーフケースやトートバッグ、タブレット端末が収納できるコンパクトなビジネスバッグなどの新作をそろえる。

 ラゲージ商品に関してはコロナの影響で国内外の旅行者が減少し苦戦を強いられているが、事態収束後に観光庁から打ち出される予定の観光需要喚起策や、官民一体型の「GO TOキャンペーン」によって国内旅行の需要が回復することが見込まれている。そこで、ラゲージブランドの「プロテカ(PROTECA)」では国内の小旅行向けの商品に焦点を当てる。

 新作の超小型スーツケースは、300円のコインロッカーに収納できるサイズで、LCCや100席未満の小型プロペラ機などの機内持ち込みに対応。夏休みの短縮が見込まれる中、週末の1〜2泊の小旅行や買い物などさまざまなシーンでの使用を想定する。「プロテカ」の人気モデルで、360度のあらゆる角度から荷物の取り出しができる “360T”と、軽量性と耐久性に優れた“スタリアV”の2シリーズから2型をそろえる。価格は4万8000〜5万7000円。

 また、エースは20年春夏に抗ウイルス性能を持つキャスター“バーテクトキャスター(VIRTECT CASTER)”を自社で開発し限定発売した。今後も“バーテクトキャスター”の採用を同社の基準としていくほか、将来的にはハンドルなどにも抗ウイルス性能を取り入れていく考えだという。

 同社は現在、3週間以上をかけて2020年秋冬展示会を開催中。3密を防ぐために1社ごとのアポイントメント制にして新作を紹介している。

The post 旅行ニーズ減少に立ち向かうバッグ・ラゲージメーカー エースはPC持ち歩き用ビジネスバッグ、小旅行用ラゲージを強化 appeared first on WWD JAPAN.com.

“イマジネーション トリップ”を楽しむ 完全リモートワークで作った旅雑誌が登場

 旅とビーチがテーマのカルチャーマガジン「アンナ マガジン(anna magazine)」(mo-green)は、リモートワークで作った特別号“Stay Home, Stay Travel!”を4月28日に発売した。価格は500円で、電子書籍キンドルのみで販売する。

 2週間で制作したという同誌のテーマは“部屋の中で楽しむ妄想旅”で、メインコンテンツは「アンナ マガジン」に参加中の旅好きのクリエイターが、自宅の部屋の中でイメージした妄想旅日記だ。屋内で自由に想像力を働かせれば世界中のどこでも旅ができると伝えることを目的に、スタイリストの梶雄太や青木千加子、写真家の赤尾正則、小尾淳介、編集者の竹村卓、料理研究家の福田淳子ら300名を超えるクリエイターが参加した。誌面ではフィクションのようなノンフィクションの旅のストーリーを30話以上紹介するほか、“妄想を刺激する本・映画・音楽”“妄想旅とインテリア”“妄想旅のおともフードレシピ”など、妄想旅を楽しむためのコラムも掲載する。参加したクリエイターからは「最高にポジティブな旅をした気分になれた!」「世界中のみんなに妄想旅をやってみてほしい」など、ポジティブな感想が寄せられている。

 須藤亮「アンナ マガジン」編集長は、「zoomで会議を行い、オンラインだけで成立する企画を考えた。過去のコンテンツの再編集ではなく、新規のアイデアが基本。取材はすべてメールと電話で、編集デザインの作業もグループウエア上で完結させた。“妄想旅”は今の自分の状態がクリアになって、気持ちのデトックスにつながったと思う」と制作背景を語る。

The post “イマジネーション トリップ”を楽しむ 完全リモートワークで作った旅雑誌が登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ジョン スメドレー」が「ポーター」とコラボ ニット専用のトラベルケース

 「ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)」は、「ポーター(PORTER)」と共同制作したニット専用のトラベルケース“ニット ホルダー イン トラベルケース”を4月28日に発売する。価格は1万6000円。コラボケースは「ジョン スメドレー」のハイゲージニットをパッキングするために作られたもので、2層のスペースに最大4枚のニットウエアが収納できる。移動によるシワやヨレを防ぐことができるほか、ラックにハンギングも可能で、ファスナーを締めると簡易ポケットになる。

 素材は「ポーター」らしいナイロン素材で、カラーはネイビーとカーキの2色。4月17日から「ジョン スメドレー」のオンラインショップで予約を開始し、28日に同サイトで先行発売する。5月初旬からは直営店舗でも販売する予定だ。

The post 「ジョン スメドレー」が「ポーター」とコラボ ニット専用のトラベルケース appeared first on WWD JAPAN.com.

京都の「マガザンキョウト」がアーティストらとオリジナル部屋着発売 売り上げ50%を寄付

 “泊まれる雑誌”をコンセプトに掲げる京都の宿泊施設「マガザンキョウト(MAGASINN KYOTO)」は、ローカルコミュニティー応援プログラムの一貫として、京都のアーティストやクリエイターらとコラボレーションしたオリジナル部屋着を発売した。4月13〜20日に公式オンラインストアで予約を受け付ける。

 自宅で過ごす時間が増えているこの時期により快適な部屋着で過ごしてほしい、また旅に出られるようになったときには旅の時間を盛り上げるアイテムとして楽しんでほしい、という思いを込めた。売上金の50%を新型コロナウイルスなどが原因で活動の継続が困難となっているローカルコミュニティーへ寄付する。

 アイテムはコットン100%のロングスリーブシャツで、正面には参加アーティストやクリエイターによるオリジナルデザインを、裏面襟元には今回のプロジェクト名である「#READYFORYOURJOURNEY」をプリントした。グラフィックデザイナーの三重野龍氏やホテルプロデューサーの龍崎翔子氏ら11人による11型をユニセックスでそろえた。価格は各4400円(税込)。

 加えて公式オンラインストアでは、宿泊予約チケット(9900円、税込)やZoom用のオリジナル背景画像データ(1100円、税込)などのほか、京都の文化を味わうことができるアート作品や雑貨を販売している。

 チャリティープログラム「#READYFORYOURJOURNEY」は3月11日に開始。公式オンラインストアで販売している全ての商品を対象に売り上げの50%を、「マガザンキョウト」とつながりのあるローカルコミュニティーへ寄付する。現在想定している寄付先は、京都の滞在型複合施設の「河岸ホテル(KAGANHOTEL)」やクラブハウスのクラブメトロ(CLUB METRO)など。今後の寄付先については順次公開予定だ。

The post 京都の「マガザンキョウト」がアーティストらとオリジナル部屋着発売 売り上げ50%を寄付 appeared first on WWD JAPAN.com.

デザインホテルの先駆け「ホテルクラスカ」が約18年間の歴史に幕 閉店記念プランやキャンペーンを開催

 東京・目黒の「ホテルクラスカ(HOTEL CLASKA)」が12月20日に閉館する。同ホテルは目黒通リのホテル「ニュー目黒」をリニューアルして2003年に開業した、デザインホテルの先駆け的存在だ。開業時の総合プロデュースは町作りにつながる事業企画などを行うUDS、建築デザインは家具から建築まで手掛けるインテンショナリーズ(INTENTIONALLIES)、運営はカフェやレストランなどを手掛けるトランジットジェネラルオフィス(TRANSIT GENERAL OFFICE)が手掛けた。2008年からはライフスタイルを発信するクラスカが企画・運営を行っている。ホテルとしてだけでなく、レストラン、レンタルスタジオ、ギャラリー&ショップから構成される複合施設として、日本の古きよき面影とモダンさが共有する館内を拠点に、モノ作りやサービス、イベントなどの活動を通して、日本における暮らしの美意識やカルチャーを発信。ファッション業界をはじめとする多くの人々に愛されてきた。竣工から51年を経て老朽化が進み、リノベーションホテルの個性を保ちながら保守整備や改修を行うのが困難であることと、地権者との賃貸契約期限から閉館することを決定した。

 閉館まで「ホテルクラスカ」では記念プランやキャンペーンを行う。SNSで“#claska_finale”のハッシュタグをつけて投稿するか、「ホテルクラスカ」の思い出の写真を投稿すると、全員に館内のレストランである記憶(KIOHKU)からワンドリンクをプレゼントする。また、毎月抽選で1組に宿泊が当たる。

 「ホテルクラスカ」の20の客室は、モダン、畳、コンテンポラリー、ストーリーという4つのデザインテーマから構成されている。リピーターには閉館までに全テーマの体験を促す目的で特典付きスタンプカードを用意し、2テーマの宿泊から毎回朝食をプレゼントし、4テーマ全てに宿泊すると、オリジナルグッズがもらえる。また、アーティストのフィリップ・ワイズベッカー(Philippe Weisbecker)が「ホテルクラスカ」10周年記念に描いた建物のポストカードが付いてくる宿泊プランも用意する。また、オリジナルグッズ付き宿泊プランやウエディング成約者には宿泊ディスカウントなどの特典もある。

The post デザインホテルの先駆け「ホテルクラスカ」が約18年間の歴史に幕 閉店記念プランやキャンペーンを開催 appeared first on WWD JAPAN.com.

青山ベルコモンズ跡地に複合商業施設 「ポール・スチュアート」旗艦店やライフスタイル型ホテルなど

 三菱地所は、東京・青山に商業、オフィス、ホテルを備える複合ビル「ジ アーガイル アオヤマ(THE ARGYLE AOYAMA)」を7月に開業する。ファッションビルとして長らく愛され、青山のランドマークだった「青山ベルコモンズ」の跡地に立つ。地上20階、地下2階(駐車場)、延べ床面積2万3000平方メートル。1〜2階が商業フロア、3〜4階と16〜20階がホテル、5〜15階がオフィスとなる。

 商業フロアは飲食4店舗と物販1店舗をそろえる。飲食は、世界中から厳選したフレーバーティーやフルーツティーを扱う紅茶専門店「ティーポンド(TEAPOND)」、米ニューヨーク発の人気ベーカリー&カフェ「ザ シティ ベーカリー」、粗めに挽いたそば粉で打った風味豊かなそばと石窯料理を提供する「川上庵 東京」、串揚げレストラン「串揚げ 海老虎」(新業態)。物販は米の老舗ブランド「ポール・スチュアート(PAUL STUART)」が、石垣の外観が特徴だった表参道の旗艦店(2月クローズ)を移転オープンする。

 上層部には、兵庫の「オリエンタルホテル神戸」や福岡の「ウィズ ザ スタイル 福岡」など地域特性を生かした運営に定評のあるPlan・Do・Seeが東京に初めてホテルを構える。「ジ アオヤマ グランド ホテル(THE AOYAMA GRAND HOTEL)」と名付け、ミッドセンチュリー調の落ち着いた客室(全42室)とイタリアンや和食など多彩なジャンルのレストランを用意する。さらに街を一望できるルーフトップバーを構えたり、3階に情報発信の拠点となるイベントスペースを設けたりと、多様なニーズに応えるライフスタイル型ホテルを目指す。

 オフィスはWeWorkが4フロアにわたってコワーキングスペースを提供するほか、インポーターの三喜商事が入居する。

The post 青山ベルコモンズ跡地に複合商業施設 「ポール・スチュアート」旗艦店やライフスタイル型ホテルなど appeared first on WWD JAPAN.com.

「エースホテル京都」が4月16日に開業 1月28日から宿泊予約を開始

 米国発エースホテル(ACE HOTEL)は4月16日、日本初上陸となる「エースホテル京都」(京都府京都市中京区姉小路通東洞院西入車屋町245‐2)を開業する。1月28日から宿泊予約の先行受付を公式サイトで開始した。開業特別料金は1泊1室3万円。

 同施設は、歴史的建造物の旧京都中央電話局を一部保存し修復した棟と、新築棟を融合した「新風館」内にオープンする。デザインは、建築家の隈研吾とエースホテルの長年のパートナーでLAを拠点とするコミューンデザインが手掛ける。内装コンセプトは“EAST MEETS WEST”。京都の歴史や豊富な自然、芸術を尊ぶ場を目指し、染色工芸家の柚木沙弥郎をはじめとするさまざまなアーテイストによるオリジナルアートの展示や空中庭園など、日本文化と西洋を融合させた空間を演出する。

 総客室数は213室で、スタンダードキングのほか3つのスイートを含めた9タイプを用意する。各客室には、エースホテルの重要な要素である“音楽”を象徴するターンテーブルやギター、日本やアメリカのクリエイターが同ホテルのために製作したオリジナル家具やアートを設置する。館内のアメニティーはトータルビューティサロンの「ウカ(UKA)」が手掛ける。同施設のためだけに作られた製品は、今後日本国外の全エースホテルで使用される。

 館内ロビーでは、アーティストとのコラボイベントなどを定期的に開催する。そのほか、最大280人を収容できる宴会場、3つのミーティングスペースを有し、展示会やイベント、ウェディング会場として利用する。

The post 「エースホテル京都」が4月16日に開業 1月28日から宿泊予約を開始 appeared first on WWD JAPAN.com.

渋谷・宮下公園に次世代型ホテル チェックアウトは14時

 三井不動産は28日、東京・渋谷の宮下公園に建設中のホテルを新ブランド「シークエンス(SEQUENCE)」の名称で運営すると発表した。6月11日に開業する。数々の飲食店などで実績のあるウェルカムの横川正紀氏を運営パートナーに迎え、宿泊だけにとどまらない新しい滞在価値を提供する。

 5月30日に開業する公園や商業の一体型複合施設「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」内にオープンする。地上18階のビルに240室の客室、レストラン、ルーフトップバーなどで構成。シンプルでスタイリッシュな客室の大きな窓からは渋谷の街並みを眺望できる。

 ホテルのコンセプト“スマート”“オープン”“カルチャー”に基づき、既存のホテルとは異なるサービスを提供する。宿泊者が自由に過ごせる時間を増やすため、チェックインは17時、チェックアウトは翌日14時に設定し、朝食も12時まで食べられるようにした。顔認証によるセルフチェックイン&ルームチェックアウト、キャッシュレス対応など、デジタル技術を用いて利便性を高める。宿泊者以外も自由に利用できる公園に面したロビーラウンジカフェや、18階のルーフトップバーなどをオープンな交流の場にする。アートやフードのコミュニティイベントも定期的に実施する。

 28日に都内で会見した三井不動産の川村豊執行役員は「単なる宿泊の場でなく、交流、仕事、クリエイティブなど人の活動に暖かく寄り添う施設にしたい」と話した。

 三井不動産は「シークエンス」の名称のホテルを、ミヤシタパークを皮切りに他の地域でも展開する。7月22日に京都・五条、秋に東京・水道橋に開業する。五条と水道橋はグリフォンの齊藤貴史氏を運営パートナーとして招へいした。

The post 渋谷・宮下公園に次世代型ホテル チェックアウトは14時 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ロミオとジュリエット」の舞台になった邸宅に宿泊 エアビーのバレンタイン企画

 エアビーアンドビー(AIRBNB以下、エアビー)はバレンタイン企画として、「ロミオとジュリエット(ROMEO & JULIETT)」の舞台であるイタリア・ヴェローナのジュリエットが住んだと言われる邸宅での宿泊をカップル1組に提供する。

 同企画は、邸宅のプライベートツアーやヴェローナの散策をはじめ、ジュリエットの秘書体験、ミシュラン星付きシェフのジャンカルロ・ペルベッリーニ(Giancarlo Perbellini)によるロマンチックなディナー、そしてジュリエットの寝室での1泊という内容。エアビーはイタリア人建築家と協業で邸宅をラグジュアリーな滞在にふさわしい空間に変身させる。

 応募は、エアビーの特設ページにアクセスし、ジュリエット宛てに自身のつらかった恋愛経験と自身とパートナーがゲストに適している理由を書くという方法だ(適用条件有り)。締め切りは日本時間の2月3日午前1時59分。

愛の告白で有名なバルコニーがある同邸宅は現在博物館になっており、世界中から多くの観光客が訪れる。毎年世界中からジュリエットの家に何千通ものラブレターが届き、NGOのジュリエット・クラブのジュリエットの秘書と呼ばれるボランティアが一つ一つの手紙に返事を書いている。

The post 「ロミオとジュリエット」の舞台になった邸宅に宿泊 エアビーのバレンタイン企画 appeared first on WWD JAPAN.com.

高島屋の歴史的建造物内にホテル 大阪で百貨店とのシナジー見込む

 高島屋は20日、昭和初期の百貨店建築として国の有形文化財に登録されている大阪・日本橋の高島屋東別館をリノベーションし、長期滞在型ホテル「シタディーンなんば大阪」として開業した。

 東別館は古典様式にアールデコ調の装飾を取り入れた昭和の華やかな百貨店建築。これまで同社の事務所や倉庫、史料館のほか、外部テナントとして家具の展示場や結婚式場として利用してきたが、館全体の収益性を高めるため、賃貸面積を従来の約4倍の1万8000平方メートルに拡大した。目玉としてサービスレジデンス(滞在型ホテル)を世界で展開するシンガポールのアスコット社のブランド「シタディーン(CITADINES)」を誘致した。また史料館と自社事務所も装いを新たにした。建物の外観、大理石や天井、階段などの造作を維持しつつ、最新のデザインとコンテンツを盛り込む。

 髙島屋の村田善郎社長は「まちづくりをグループの経営方針として掲げている当社にとって、東別館はこのエリアにおける重要な拠点。周辺の黒門市場やでんでんタウンには多くの訪日客が訪れているので、ランドマークとして発信していく。(近隣にある)高島屋大阪店は現在、免税売上高が約2割を占めるが、チェックインサービスなどホテルと一体化することで相乗効果が高まることを期待している」と話す。

 シタディーンなんば大阪は“ザ・デパートメント・ホテル”をコンセプトに、全313室を構える。キッチン、ランドリー付きの客室のほか、「キッズルーム」やキッチンとテーブルを備えた共有スペース「レジデンスラウンジ」などの施設を設けているのが特徴だ。最大2人が泊まれる20平方メートルのスタジオダブルから63〜73平方メートルのゆったりとした2ベッドルームまであり、ビジネスから家族旅行まで幅広いニーズに応える。

 運営するアスコット社は東南アジア最大規模の不動産会社、キャピタランド社傘下の企業で、世界30カ国180都市に700施設、11万4000室以上の宿泊施設を展開する(計画開発中も含む)。日本では2009年開業の「シタディーン新宿東京」を機に、東京、京都に「シタディーン」ブランドを3軒運営するほか、自社最上級ブランドの「アスコット丸の内東京」や家庭的な雰囲気のある「サマセット」ブランドも東京に3軒展開している。

 「シタディーン」ブランドについて、アスコット社のケビン・ゴー(Kevin Goh)CEOは「長期滞在にも短期滞在にもフレキシブルに対応できる物件なので、どんなお客さまでも快適に過ごしてもらえる。大阪は世界的にも注目を集めているエリアであり、旅行客のみならず2、3カ月の長期滞在をするビジネス客も見込める。実際にグローバルな企業とのネットワークがあるのも強み」という。

 シタディーンなんば大阪の利用者の訪日客比率について高島屋の村田社長は明言を避けたが、ケビン・ゴーCEOは「個人的には約60%になると予想している」と話す。日本の既存施設では訪日客が9割近くを占めるが、歴史的建造物を体験型ホテルにリノベーションした点をアピールし、日本人客も増やしていきたい考えだ。

 同時に刷新された高島屋の史料館は約1500平方メートルのスペースに美術品、百貨店に関する史料、創業家文書など約5万点を収蔵する。「高島屋の歴史を振り返るアーカイズフスとして重要な経営資源であり、将来の百貨店のあり方を発信、共有していく活動拠点と位置付けている」(村田社長)。

 東別館はもともと松坂屋の店舗として1928年から37年にかけて建設された。66年に松坂屋が天満橋に移転したため、竹中工務店の所有を経て、69年に高島屋が取得した。クラシックな内観を利用して、映画やドラマのロケ地にもなっていた。

The post 高島屋の歴史的建造物内にホテル 大阪で百貨店とのシナジー見込む appeared first on WWD JAPAN.com.

初の“イケメン王族ホスト”が誕生 エアビーでかなえるマハラジャ暮らし

 エアビーアンドビー(AIRBNB以下、エアビー)は11月23日にインド・ジャイプールにあるシティーパレスの一室の予約受け付けを開始する。シティーパレスは、ジャクリーン・ケネディ(Jacqueline Kennedy)やチャールズ皇太子を歓待したこともある300年の歴史を持つ王宮で、今でもマハラジャの末裔が暮らしている。ホストを務めるのは、マハラジャのパドマナーバ・シン(Padmanabh Singh)で、エアビー初の王族ホスト誕生だ。

 宿泊可能なグディヤ・スイートは月の主殿であるチャンドラ・マハル内にあって、通常は王族とその賓客だけが立ち入ることができる住居空間だ。スイートルームにはラウンジとキッチン、バスルーム、ゲスト専用屋内プールが付いている。空港から送迎サービスがあり、滞在中はゲスト専属の執事がショッピングやガイド付きツアーなど希望に合わせた体験を手配してくれる。セットになった朝食は、宮殿の緑豊かな庭園を眺めながらゆったり楽しむことができる。

 料金は1泊8000ドル(約87万2000円)で、収益は地元の非営利団体のプリンセスディア・クマリ(Princess Diya Kumari)財団に寄付され、ラジャスタン州の農村部の女性や職人の支援に役立てられる。年内は公開記念特別料金1000ドル(約10万9000円)で宿泊でき、差額はエアビーが財団に寄付することになっている。

The post 初の“イケメン王族ホスト”が誕生 エアビーでかなえるマハラジャ暮らし appeared first on WWD JAPAN.com.

“詩に泊まる”ことができるコンセプトルームが「ホテルシーキョウト」にオープン  詩人・最果タヒとコラボ

 ホテルプロデューサーの龍崎翔子が手掛ける京都のホテル「ホテルシーキョウト(HOTEL SHE, KYOTO)」は12月9日~2020年3月8日、詩人・最果タヒとコラボレーションした期間限定のコンセプトルーム「詩のホテル。」をオープンする。

 “詩に泊まる”という概念を具現化し、最果タヒが書き下ろした詩を部屋にあしらうことで “言葉の宿泊体験”を提案するというもの。内装デザインは、最果タヒの書籍デザインや「ナイキ(NIKE)」吉祥寺店の店舗グラフィックデザインなどを手掛けるグラフィックデザイナー・アートディレクターの佐々木俊が担当する。特別室はツインルーム2部屋とダブルルーム1部屋の全3室を用意する。宿泊代は、1部屋1万2100円~。ホテルの予約専用サイトから受け付ける。

 また「詩のホテル。」の企画に合わせて、最果タヒの詩を女優の青柳いづみが朗読するレコード「こちら99等星」をリトルモアが発売。「ホテルシーキョウト」では、数量限定のサイン入りレコードや、レコード付きの宿泊プランも用意する。

 期間中は、オリジナルのコラボアイテムや、ホテル1階のカフェ「パーラーシーサイド」でスペシャルメニューも発売する予定だ。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

The post “詩に泊まる”ことができるコンセプトルームが「ホテルシーキョウト」にオープン  詩人・最果タヒとコラボ appeared first on WWD JAPAN.com.

「シュプリーム」 × 「リモワ」が1年半ぶりに実現 全面に蜘蛛の巣をプリントしたインパクト大のデザイン

 「シュプリーム(SUPREME)」は11月16日に、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(LVMH MOET HENESSEY LOUIS VUITTON GROUP以下、LVMH)傘下で、1898年にドイツで創業した老舗ラゲージメーカー「リモワ(RIMOWA)」とのコラボスーツケース2型を発売する。価格は非公開で、「シュプリーム」各店舗および両ブランドの公式サイト、一部の「リモワ」直営店で取り扱う。

 両者がコラボするのは昨年4月以来2度目。前回は、“Supreme”の文字を大胆にボディーにプリントしたシンプルなスーツケーツだったが、今回は全面にクモの巣をプリントし、背面に「シュプリーム」のボックスロゴを配したインパクトあるデザインに仕上げた。「リモワ」らしいアルミニウム製スーツケースがベースで、インナーは「シュプリーム」のロゴが総柄であしらわれ、両者のロゴを用いたレザーのラゲージタグが付属する。

 今回のコラボが実現した背景には、アレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)=リモワ共同最高経営責任者(CEO)の存在が大きい。現在27歳でミレニアル世代にあたるアレクサンドルCEOは、「シュプリーム」をはじめとしたストリートブランドに造詣が深い。2017年に現職に就任して以降は「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「アンブッシュ(AMBUSH)」のほか、現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)やビジュアル・アーティストのアレックス・イスラエル(Alex Israel)らストリートシーンで注目を集めるブランドやアーティストとのコラボを相次いで発表。また、創業120周年を迎えたタイミングでブランドロゴを一新するなど、新規顧客の開拓に注力している。

The post 「シュプリーム」 × 「リモワ」が1年半ぶりに実現 全面に蜘蛛の巣をプリントしたインパクト大のデザイン appeared first on WWD JAPAN.com.

⿇布⼗番に“大人の交流拠点”となるライフスタイルホテルがオープン

 ソーシャルアパートメント(住人同士が交流を楽しむ要素のあるアパート)やブティックホテル、ライフスタイルホテル(デザイン性が高く宿泊以外のテーマもあるホテル)を運営するグローバルエージェンツは、新ライフスタイルホテルブランド「ザ ライブリー」の3拠点目となる「ザ ライブリー⿇布⼗番」を11⽉に東京に開業する。

 「ザ ライブリー」は、近年のホテルの提供価値の多様化に合わせて、ホテルを“ただ泊まる場所”から“世界中から⼈と情報と機会が集まる場”と再定義した、新たなライフスタイルホテル。2019年春にブランドを発表して以降、すでに福岡と⼤阪に開業しており、今回の⿇布⼗番で3軒⽬の開業となる。

 「ザ ライブリー⿇布⼗番」は2階にフロントデスクのほか、ラウンジにもワークスペースにもバーにもなる多⽬的なパブリックスペースを設け、毎⽇⼣⽅に宿泊者にフリービールを提供する。9階の最上階では宿泊者以外も利⽤できるバーを営業し、週末にはDJによるライブサウンドも加わってにぎわいを演出する。

 62室あるゲストルームは全室19平方メートル以上と、都市型のホテルとしては広めの客室⾯積で構成。チェックインからチェックアウトまでの滞在を通して、触れる空間やサービス、コンテンツに至るまで、全てのゲストに何らかの刺激を与えられるよう細部に⾄るまでユニークにデザイン。遊びと⾃由に溢れたモダンデザインで、多彩なジャンルのグラフィックアートなどで⾮⽇常シーンを演出している。

 六本⽊や東京タワーなどの観光名所にアクセスがよく、300年以上の歴史を持つ⿇布⼗番商店街をはじめ、⾼級住宅街が広がるエリアに立地。飲⾷店やバーなども名店が軒を連ねる中で、⼤⼈の交流拠点を提供していく。

The post ⿇布⼗番に“大人の交流拠点”となるライフスタイルホテルがオープン appeared first on WWD JAPAN.com.

アーバンリサーチのキャンプ場は滞在方法を選べて温泉にも入れる 家族で楽しめる心地よい場所

 アーバンリサーチは9月、長野県茅野市の蓼科湖畔にキャンプ・ロッジ・キャビンの3タイプの宿泊施設を備えた「タイニーガーデン(TINY GARDEN)蓼科」をオープンした。八ヶ岳の玄関口である蓼科は標高1250mに位置し、新宿から車や電車で2時間半。別荘地としても有名で、残暑の厳しい都内とは打って変わって、9月でも過ごしやすい。白樺の木々に囲まれた湖畔に、澄み切った空気が心地良く、それだけでも十分魅力的だ。

 「タイニーガーデン」とは、アーバンリサーチが7年前から群馬・嬬恋で開催しているキャンプイベント「タイニーガーデンフェスティバル」に由来する。中馬剛仁マネージャーは、「当初は(心地よい暮らしをテーマにしたレーベル)『アーバンリサーチ ドアーズ』の10周年を記念し、ブランドを体感してもらうためにはじめた。“小さな庭先でお客さまをもてなす”ように規模は1500人ほど。ファミリーで楽しめることもポイントで、今では子どもだけでも400人ほどが来場する。ただ、無印良品のキャンプ場を借りていたため、その都度設営や解体をしなければならず、3回目ぐらいからいつでも来ていただける場所があればいいなと考えていた。嬬恋の会場は湖のほとりにあるので、それを再現できる場所を探していた」ときっかけを説明する。

 アーバンリサーチは、蓼科湖畔にあったキャンプ場、約1万5840平方メートル(4800坪)を前オーナーから買収。施設内には、温泉旅館を改装したロッジや、宿泊小屋であるキャビン、オート・フリーキャンプサイト、ワークショップなどができるマルチスペースのワークステーションなどがある。リノベーションは、空間デザイン会社パドル(PUDDLE)の加藤匡毅代表が担当した。

 ロッジには、和・洋7部屋の客室とショップ、カフェを併設。地下には弱酸性の泉質が特徴の温泉施設もある。「屋外でも使えるような素材を屋内でも使い、中と外を勘違いするような空間を目指した」(加藤代表)。客室は20~35平方メートル。「フライターグ(FREITAG)」とパートナーシップを組み、各部屋にランドリーバッグなどとしても活用できるバッグを完備する。カフェでは地元食材を使用したメニューを提供し、ショップでは新たに立ち上げたアウトドアのオリジナルレーベル「エカル(EKAL)」を中心にアウトドアグッズなどを並べる。ロッジから続くデッキスペースは、ヨガなどのアクティビティーでも使えるようにデザイン。倉庫を改装したワークステーションにはキッチンなども完備し、20~30人の企業向けにも貸し出す。キャンプエリアには、テントが張れる12のオートサイト・フリーサイトと芝生を囲むように建つ24棟のキャビンを用意。キャビンには、備え付けのベッドから寝具持ち込みまでの3タイプがあり、小さな子供の宿泊も可能だ。滞在の仕方に合わせ、宿泊方法を選択できるのもうれしい。価格は季節にもよるが、ロッジやキャビンは、1泊2食付きで大人1人7000円台~1万5000円程度。素泊まりだとキャビンで大人1人2000円前後~。テントエリアだと1人1700~2000円程度。今後は、蓼科湖でのSUP(スタンドアップパドル)や八ヶ岳でのトレッキングなどのアクティビティーの計画もある。

 アーバンリサーチの竹村幸造社長は、「兼ねてから自分たちのフィールドを持ちたいと考えていた。東京からもアクセスの良い場所を常に探しており、ココは地図を見た瞬間にビビッと来た。お客さまは“本物”を常に求めていらっしゃる。われわれの目指す家族で楽しめるアウトドアを提案し、新しい情報発信の場所にしたい」と話す。収益については「利益は出るのかと言われると簡単なことではない。ただ、自分たちの“好き”の延長でやっていることに意味があり、何か新しいことが生まれるチャンスでもあると思う。今後は、地域とのコラボレーションなどを通して、地域創生にも一役買いたい。これからの季節は紅葉も楽しみだ」と期待を込めた。

 なお、「タイニーガーデンフェスティバル」の開催方法は現在検討中だという。

The post アーバンリサーチのキャンプ場は滞在方法を選べて温泉にも入れる 家族で楽しめる心地よい場所 appeared first on WWD JAPAN.com.

アーバンリサーチが宿泊滞在型施設をオープン キャンプ、ロッジ、キャビンの3タイプの客室

 アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)は9月21日、長野県・蓼科湖畔に宿泊滞在型施設「TINY GARDEN 蓼科」をオープンする。ロッジ、キャビン、キャンプの3タイプの客室と温泉やカフェ、ショップなどを併設し、アウトドアとともにあるライフスタイルを提供する。

 客室は、ひとつは湖畔に佇む温泉旅館をリノベーションしたロッジで、アーバンリサーチオリジナルの家具やアメニティーを用意した和室と洋室の7部屋を擁する。もうひとつは、シラカバの木立ちに囲まれたキャンプ場でのオートサイトかフリーサイトを選択するキャンプ、そしてさらにそのキャンプ場を囲むように立ち並ぶ1棟貸しスタイルの宿泊キャビンが24棟の全3タイプだ。

 そのほか、地元食材を活かした季節に合わせた食事と蓼科温泉、地元人も気軽に寄れるカフェやショップも併設する。

The post アーバンリサーチが宿泊滞在型施設をオープン キャンプ、ロッジ、キャビンの3タイプの客室 appeared first on WWD JAPAN.com.

リニューアルした「オークラ」を一足早く公開 あのロビーを完全に再現

 「ジ・オークラ・トーキョー(THE OKURA TOKYO以下、オークラ)」が9月12日に約4年の建て替え期間を経てオープンする。「オークラ」は、客室や宴会場、チャペル、レストランおよびオフィスフロアを含む“オークラ プレステージタワー(以下、タワー)”と、客室とレストラン、茶室があるオークラ ヘリテージウイング(以下、ウイング)で構成される。タワーとウイングは5階の連絡通路でつながれており、“タワー”の5階ロビーは日本のミッドセンチュリー・デザインの精華と呼ばれた「ホテルオークラ」本館のロビーを再現。オークラ・ランターンや麻の葉模様の木組み格子が施された空間に、梅の花のテーブルと椅子が置かれている。

 “ウイング”は5階が正面エントランスとロビーになっており、4階に日本料理「山里」とフランス料理「ヌーヴェル・エポック」、茶室「聴松庵」(10月開業)があり、6~17階が客室になっている。客室の面積は53~137平方メートルで、料金(1泊1室2人、朝食込み)は、ヘリテージルームが10万~11万円。ヘリテージスイートが30万円、アンバサダースイートが40万円。

 地下1階から地上41階の“タワー”は、地下1階が駐車場、地上1~2階が宴会場、4階がショッピングアーケードで、正面エントランスやロビーがある地上5階にはオールデーダイニング「オーキッド」やメインバー「オーキッドバー」、デリカテッセン「シェフズガーデン」がある。6階は中国料理の「桃花林」、7階はグランドチャペルや神殿、宴会場になっている。客室は28~41階で、37階以上がクラブフロアになる。26~27階にはフィットネス&スパ、41階には鉄板焼き「さざんか」やバーラウンジ「スターライト」のほかに、スカイチャペルと宴会場から構成される。地上8階~25階はオフィスフロアになっている。

  “タワー”の客室の面積は47~56平方メートルで、料金(1泊1室2人)は7万~8万円。クラブフロアの客室の面積は47~201平方メートルで、料金(クラブラウンジの利用含む1泊1室2人)は、クラブルームが9万~10万5000円、クラブスイートが22万円、ロイヤルスイートが70万円。“ウイング”にあるプレジデンシャルスイートと“タワー”のインペリアルスイートの料金は未定。

 “ウイング”も“タワー”もゆったりとした落ち着いた色調でまとめられており、和の美意識が随所に反映された内装になっている。客室は大きな窓が特徴で開放感あふれるオープンなデザインになっている。バスルームから外が見渡せる“ビューバス”タイプやコーナールームもあり、部屋によって景色が異なるのも魅力の一つだ。

【エディターズ・チェック】
「ホテルオークラ」は1962年の創業以来、世界各国の要人を迎えてきたホテルであり、日本のミッドセンチュリー建築の代表作として多くのクリエイターから愛されたホテルです。本館の建て替え前には、最後に一目ロビーを見よう、オーキッドバーに行こうと多くの人が訪れました。「ジ・オークラ・トーキョー」の”オークラ プレステージタワー(以下、タワー)“のロビーは、正に、古き良きロビーを見事に再現。モダンにすっきりと見せつつもしっとりと落ち着いた雰囲気はそのまま、まるで、タイムスリップした気分にさせてくれます。客室は”オークラ プレステージウイング“も”タワー”もゆったりとしており、大きな窓から東京の街並みが見渡せる室内と屋外を融合させたデザイン。ドアなどの仕切りをできるだけ取っ払い和の機能美を反応した作りで、ホテルというよりは快適なレジデンスをほうふつとさせる快適な空間になっています。しっとりとした上質な空間は、外国人観光客だけでなく日本人にも人気が出そうです。

The post リニューアルした「オークラ」を一足早く公開 あのロビーを完全に再現 appeared first on WWD JAPAN.com.

ワコールの京町家リノベホテル5軒目が京都・西陣にオープン 皆川明らがディレクション

 ワコールは、京町家をリノベーションした宿泊施設「京の温所 西陣別邸」を10月1日に京都・西陣にオープンする。ワコールが展開する宿泊施設「京の温所」の5軒目で、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」デザイナーの皆川明と建築家の中村好文がディレクションする。宿泊料は1泊15万円で定員は8人。9月2日から予約を開始する。

 西陣織の商家が客をもてなすために建てた築約95年の京町家を現代の生活に合わせてリノベーションした。1階にはワインセラーを備えたキッチンと町家の構造を活かした吹き抜けの広々としたダイニングがあり、京の食材を選び、料理し、食べるという贅沢な体験をしてほしいという思いを込めた。そのほか「ミナ ペルホネン」のファブリックを使用したベッドや中庭に面したヒノキ風呂、ブックディレクターの幅允孝がセレクトした書籍が並ぶカフェスペース、ライブラリールームを備える。

 皆川は「この家を初めて訪ねた時の、持ち主のご主人と奥様の温かなお迎えは今でも心に残っている。家は住まれる方の暮らしを表しているかのように心地よさを携えていた。その家は中村好文さんによって現代の暮らしと旅人のくつろぎを融和する空間となり、所々に生まれた新たなしつらえには、さまざまな和らぎと過ごし方を訪れる人に味わっていただけるだろう。この宿で過ごすひと時が日常の延長の中にある一しずくの光のようになりますように」とコメントしている。

■京の温所 西陣別邸
オープン日:10月1日
予約開始日:9月2日
チェックイン:16:00から
チェックアウト:11:00
住所:京都府京都市上京区浄福寺通今出川下る堅亀屋町265-1
宿泊料:1泊15万円
定員:最大8人

The post ワコールの京町家リノベホテル5軒目が京都・西陣にオープン 皆川明らがディレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

星野リゾート「界」から夏の提案 キーワードは“アート”と“水族館”

 星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」は2019年夏、全国14の温泉旅館で納涼祭を開催している。“納涼”とは、冷たいものを食べたり、水に触れたり、暑さをしのぐために知恵をしぼって涼しくなる瞬間を作り出すこと。その“涼”を皆で集まって楽しむのが納涼祭で、「界」では“王道なのに、あたらしい。”をコンセプトに掲げ、温泉旅館として和の趣を大切にしながら、その地域や季節ならではの楽しみ方を提案している。

 例えば、名湯大涌谷温泉の湯浴みと箱根仙石原の四季を楽しめる「界 仙石原」では、8月31日まで、アートを通して涼を感じる“納涼ワークショップ”を開催している。

 同旅館のコンセプトは“アトリエ温泉旅館”で、18年7月のオープン時から、旅のインスピレーションをアートで表現する体験を提供している。夏は、高原を見晴らす別館サロンにおいて、写真・デッサン・書道など6つのジャンルで“納涼”をテーマにしたアートに挑戦できる。8月31日までの月~土曜日はマーブリングうちわ作りを、日曜日はテーマ別のワークショップを開催している。

 伊豆・伊東温泉の名湯を全館源泉かけ流しで堪能できる「界 伊東」では、8月31日まで、ライブラリーラウンジに涼を感じる“花の水族館”コーナーが登場している。花びらや植物で作った魚型のアートを閉じ込めたアクリルプロダクトを水族館の水槽に見立てて、ライブラリーラウンジの壁一面に設置。自然に咲いている色鮮やかな生花を閉じ込めた作品や海藻に見立てたドライフラワーを眺めて、ハーブティーやコーヒーを飲みながら屋内で涼しく過ごせる空間を演出している。アクリルプロダクトを手に取って、中に入っている花をじっくり眺めることも可能だ。

The post 星野リゾート「界」から夏の提案 キーワードは“アート”と“水族館” appeared first on WWD JAPAN.com.

日本航空が新制服を発表 デザインは「エズミ」の江角泰俊

 日本航空(JAL)は、2020年4月に導入する新制服のデザインを発表した。航空運輸事業の全部門を一新した。目玉となる客室乗務員と地上接客部門のデザインは、ウィメンズブランド「エズミ(EZUMI)」の江角泰俊デザイナーが手掛けた。整備士とハンドリングスタッフの作業着は、デサントジャパンとモンベルがデザインを担当した。

 江角デザイナーが掲げたテーマは“ハイブリッドモダンビューティー”。袖口にリブ素材を用いたり、袖をシフォンで切り替えたりと、異素材の組み合わせによってハイブリッドを表現した。同社初となるパンツルックやワンピースも用意し、現代の多様性のニーズにも応える。一方、ロゴマーク「鶴丸」から連想した曲線的なパターンメイキングを一部の制服に落とし込んだり、コーポレートカラーであるダークネイビーとレッドを基調にしたりと、昔から親しまれている企業イメージも大切にした。

 航空会社の制服は、動きやすさや安全性など、高い機能性が求められるため、「デザインでいかに攻めるかがポイントだった」と江角デザイナー。制服の一部には航空業界では珍しいバルーンスリーブを採用した。業務の動きに最適な袖のボリューム・形状を研究するなど、「デザインと機能性を両立させた」。

 そのほか、デサントはスポーツウエアで培った機能性や立体シルエットを、モンベルは登山やアウトドアウエアに用いている防寒・防風機能を制服に落とし込んだ。

 江角デザイナーは1981年広島県生まれ。宝塚造形芸術大学やイギリス・ロンドンのセント・マーチン美術大学でファッションデザインを学び、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」や「アクアスキュータム(AQUASCUTUM)」で経験を積む。2010年、自身のブランド「ヤストシ エズミ」をスタートし、18年にブランド名を「エズミ」に変更。企業ユニホームを手掛けるのはこれで3度目で、15年にフォルクスワーゲン(VLOKSWAGEN)ショールームの女性スタッフの制服を、17年に「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」のビューティアドバイザーの制服を手掛けている。

 同社が制服を一新するのは7年ぶり。13年に導入した現在の制服は、デザイナーの丸山敬太が手掛けた。

The post 日本航空が新制服を発表 デザインは「エズミ」の江角泰俊 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ザ・ノース・フェイス」と雑誌「トランジット」によるトークイベント開催 砂漠特集に合わせて

 「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とトラベルカルチャー誌「トランジット(TRANSIT)」(ユーフォリアファクトリー)は7月5日、東京・銀座のパノラマスペース common ginzaでトークイベントを開催する。

 「トランジット」は6月17日に発売した最新号で“砂漠の惑星を旅しよう”と題して砂漠を特集し、「ザ・ノース・フェイス」の“クライム イン ミスティック デザート(CLIMB IN MYSTIC DESERT)”シリーズの撮影をアメリカ・カリフォルニア州のジョシュア・ツリー国立公園で行った。イベントでは、現地を訪れたフォトグラファーの根本絵梨子、スタイリストの小川夢乃、「トランジット」編集長の林紗代香を迎え、誌面に掲載しきれなかった旅のサイドストーリーを紹介する。さらに、南米のパタゴニアに今春1カ月以上滞在した根本にトレイル旅の話も聞く。

 会場では撮影で使用した衣装やパタゴニアの写真を展示するほか、八ヶ岳のレストラン「DILL eat,life」の山戸ユカによるパタゴニアをイメージした料理と赤ワインを用意する。また、来場した先着50人に「ゴアテックス(GORE-TEX)」のエコバッグを、100人に根本の写真を用いたポストカードをプレゼントする予定だ。

■THE NORTH FACE ジョシュア・ツリー トークイベント
日程:7月5日
時間:19:00〜
場所:パノラマスペース common ginza
住所:東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス 3階
入場料:無料 ※予約不要
出演者:根本絵梨子、小川夢乃、林紗代香

The post 「ザ・ノース・フェイス」と雑誌「トランジット」によるトークイベント開催 砂漠特集に合わせて appeared first on WWD JAPAN.com.

オアフ島のラグジュアリーホテル「ザ・カハラ」が横浜に 「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」が2020年6月17日に開業

 リゾートトラストは2020年6月17日に「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜(THE KAHALA HOTEL & RESORT YOKOHAMA)」を横浜のみなとみらい21地区で開業すると発表した。同ホテルはハワイ・オアフ島のラグジュアリーホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」のグローバル展開の第1弾となる。

 客室は146室で、全室が47平方メートル以上の広さを有する。客室は119平方メートルまでを含む7タイプで、100平方メートルを超える「ザ・カハラ スイート」も4室設け、海外からの要人や富裕層の利用を見込む。

 外観のデザインは波打ち際の“汀(みぎわ)”をイメージし、館内は“クリスタルモダン”をテーマに、シルバーとクリスタルの透明感が融合したエレガントな空間を目指す。イタリアンと日本料理レストラン、ラウンジバーのほか、長さ約20メートルのインドアプールがあるスパや「ザ・カハラ」のオリジナルグッズなどを販売するショップも併設する。

 現在、オフィシャルサイトで宿泊予約の受け付けを行っていて、電話予約は8月から受け付ける予定だ。

The post オアフ島のラグジュアリーホテル「ザ・カハラ」が横浜に 「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」が2020年6月17日に開業 appeared first on WWD JAPAN.com.

美容誌「マキア」がホテルと提携 訪日外国人にコスメをサンプリング

 創刊15周年を迎えた集英社の美容誌「マキア(MAQUIA)」は、全国11カ所でホテルを運営するコアグローバルマネジメントと提携することを発表した。

 今回の提携は、 コアグループマネジメントが運営するホテルに滞在する台湾、中国、東南アジアを中心とした訪日外国人(インバウンド)団体客に向けてコスメをサンプリングし、ブランド認知を広げるもの。年間60万人の訪日外国人が宿泊する同社の強みを生かし、免税店や化粧品カウンターでの購入を訴求するのが狙いだ。「マキア」ブランド自体の認知を拡大も目指す。

 また、「マキア」9月21日発売号のブランドタイアップページを再編集したタブロイド紙版を中国語に翻訳し、コスメと合わせて配布する。

The post 美容誌「マキア」がホテルと提携 訪日外国人にコスメをサンプリング appeared first on WWD JAPAN.com.

「リモワ」がストリート誌と企画展 過去のアーカイブからアーティストの作品まで

 ラゲージブランド「リモワ(RIMOWA)」は、アート企画展「RIMOWA Heritage Ginza」を東京・銀座の旗艦店、リモア ストア 銀座7丁目で開催中だ。昨年12月にオープンした同店3階ギャラリーの第1弾の企画として、過去のアーカイブと日本の現代アーティストによる展示でブランドの歴史と今を表現している。展示の最終日は未定。

 アーカイブ展示では、1898年創業のリモワが所有する20世紀初頭から現代のモデルまでのスーツケース約30点を披露。列車用のキャビンケースや楽器用の輸送ケースなど木製スーツケースや、アルミニウム製のワードローブケースなど貴重なピースを一堂に展示している。

 アーティストの展示では、ストリートカルチャーマガジン「ヒドゥン・チャンピオン(HIDDEN CHAMPION)」が選んだ日本人アーティストによる“旅”をテーマにしたスーツケースを紹介している。モデルでアーティストのコリュ(Colliu)はステッカーを用いて、薄黒(USUGROW)はカリグラフィーをのせてそれぞれ「リモワ」のスーツケースをカスタマイズした。

■RIMOWA Heritage Ginza
期間:6月14日〜
場所:リモア ストア 銀座7丁目
住所:東京都中央区銀座7-9-17 3階
時間:11:00〜20:00

The post 「リモワ」がストリート誌と企画展 過去のアーカイブからアーティストの作品まで appeared first on WWD JAPAN.com.