「ジャン・ミシェル・バスキア×サムソナイト」(c)Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York.左から、“Pez Dispenser”が描かれたデザイン、“Untitled Skull”が描かれたデザイン、内装 (c)Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York.
最後に訪れたのは、私たちもよく着用しているLA発祥のサステナブルブランド「リフォメーション(REFORMATION)」。“BEING NAKED IS THE #1 MOST SUSTAINABLE OPTION. WE’RE #2(1番サステナブルな選択は裸でいること。2番目は「リフォーメーション」を着ること)”というキャッチフレーズを掲げて、サステナブルファッションを発信しています。スタイリッシュでレディーライクなアイテムや、エッジの効いたアイテムもたくさんあって私達もすごく好きなブランドです。驚くのは高い透明性です。生産工程や原材料の詳細、輸送や梱包などの流通の情報を細かく開示し、商品に対しどれくらい二酸化炭素排出や水使用量、廃棄物を削減できたかといったことまで詳細に明記しています。私たち消費者がファッションを楽しみながら、環境に配慮した選択ができるのはとってもうれしいですよね。
ボイントンCEO:当社が推進するアクティビストワークショップが4店舗増え、日本の全店舗に対し28%のシェアになる。17年にナチュラ & コーの傘下になり、新商品が出続けているがビーガン的な商品や、パッケージもサステナビリティの高いものばかりになっている。8月に主軸のベーシックスキンケアライン“DOY”を刷新し、“エーデルワイス”ラインとして発売したが、今後もフェイシャルスキンケアにはもっと力を入れていく方針だ。もともとユニセックスな商品であるため、男性客が増えているが、さらに男性の使用率を高めたい。そのほか、アクティビズムキャンペーン「BE SEEN. BE HEARD」の取り組みをグローバルに行う中で、日本では若者の政治参画を促す団体NO YOUTH NO JAPANとコラボレーションを進めている。店舗の環境もどんどん良くなってアップグレードが進んでいること、商品のポートフォリオに大きな期待ができること、そして社会的な課題に対しての取り組みが進む。そういう意味で、23年はとてもよい年になると思っている。
しかし07年にアニータが亡くなった後、「自分たちは他とは違う存在である」という方向性を失っていた時期が10年ほどあった。17年にナチュラ& コーが親会社になり新しい経営陣が入り、もう一度アニータの考えに立ち戻り、アニータのレガシィを生かすためにはどうすればいいのかを真剣に考えるようになった。再びゲームチェンジャーになるために、リサイクルの分野でリーダーになることを決心した。さらに処方も自然原料を使いながら有効性も高める。そして社会的な課題である物事にも取り組もうということで「BE SEEN. BE HEARD」も行う。アニータがゲームチェンジャーであるべきと考えたミッションに立ち戻ると決めた。
セレクトショップGR8を運営するグレイト(GR8888)はこのほど、同社が日本代理店を務める米ロサンゼルス発のアパレルメーカー、US スタンダートアパレル(US STANDARD APPAREL)が手掛ける「エコサイクル(ECOCYCLE®)」の世界初となるショールームを、東京・神宮前にオープンした。
コラボレーション商品に関しても基本的に変わりません。「ユニクロ アンド マルニ(UNIQLO AND MARNI)」に関しては、やはり本国のイタリアではかなり反響がありましたが、イタリアだけに限らず、他のヨーロッパ諸国や日本でも同じ反響があり、ニーズも同様です。「LifeWear」や「Made for All」といった弊社のコンセプトに共感してもらえるデザイナーや、同じような志を持っているブランドとタッグを組み、軸を崩さないことで世界共通のニーズを保てるのだと思います。
桑原:ドイツ国内であっても都市によって街の雰囲気が全然違いますし、客層も需要も変わってきます。そのため地域に合った販売戦略を打ち出すことが重要になってきます。ベルリンの旗艦店(タウエンツィーン店)では、ローカルのアーティストとコラボレーションを行い、文化や考え方が分かるように伝えています。現在は、ベルリン拠点のイラストレーターLaura Breilingを起用し、階段の踊り場とフィッティングルームに彼女のイラストを展示しています。さまざまな年代、人種、スタイルを表現した彼女の作品は、「Made for All」の考えにもとてもよくフィットしています。他にも、「ユニクロ」は日本から来たブランドであるということを分かりやすく伝えるために浮世絵を用いたディスプレーを設置しています。
コラボレーション商品に関しても基本的に変わりません。「ユニクロ アンド マルニ(UNIQLO AND MARNI)」に関しては、やはり本国のイタリアではかなり反響がありましたが、イタリアだけに限らず、他のヨーロッパ諸国や日本でも同じ反響があり、ニーズも同様です。「LifeWear」や「Made for All」といった弊社のコンセプトに共感してもらえるデザイナーや、同じような志を持っているブランドとタッグを組み、軸を崩さないことで世界共通のニーズを保てるのだと思います。
桑原:ドイツ国内であっても都市によって街の雰囲気が全然違いますし、客層も需要も変わってきます。そのため地域に合った販売戦略を打ち出すことが重要になってきます。ベルリンの旗艦店(タウエンツィーン店)では、ローカルのアーティストとコラボレーションを行い、文化や考え方が分かるように伝えています。現在は、ベルリン拠点のイラストレーターLaura Breilingを起用し、階段の踊り場とフィッティングルームに彼女のイラストを展示しています。さまざまな年代、人種、スタイルを表現した彼女の作品は、「Made for All」の考えにもとてもよくフィットしています。他にも、「ユニクロ」は日本から来たブランドであるということを分かりやすく伝えるために浮世絵を用いたディスプレーを設置しています。
向千鶴/編集統括サステナビリティ・ディレクター:この1年、原稿で一番使った言葉はおそらく「循環」。関連してか最近丸い物を無意識に集める習性があり自宅の時計も絵も照明も丸い (右)木村和花/記者:サステナビリティやセレクトショップ分野を担当。動脈産業と静脈産業がシームレスにつながってこそ、循環が完成する。今回の特集を通じて、静脈側の取材の面白さを実感した ILLUSTRATION : UCA
向千鶴/編集統括サステナビリティ・ディレクター:この1年、原稿で一番使った言葉はおそらく「循環」。関連してか最近丸い物を無意識に集める習性があり自宅の時計も絵も照明も丸い (右)木村和花/記者:サステナビリティやセレクトショップ分野を担当。動脈産業と静脈産業がシームレスにつながってこそ、循環が完成する。今回の特集を通じて、静脈側の取材の面白さを実感した ILLUSTRATION : UCA
高島屋は、森永邦彦による「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の限定カプセルコレクションを10月5日から販売する。今回のカプセルコレクションは、サステナブルな循環型社会の実現を目指す高島屋のプロジェクト「デパート デ ループ(DEPART DE LOOP)」の一環で実現した。全てのアイテムには、再生ポリエステル糸のデニム生地を使っている。
ジュンは、“羽毛循環サイクル社会”を目指す「グリーンダウンプロジェクト(Green Down Project以下、GDP)」に賛同し、10月1日から2023年3月31日の期間、全国のジュングループ155店舗で羽毛製品の回収とリサイクルした羽毛を使った商品企画に取り組む。回収期間中はポイントプレゼントキャンペーンを開催し、対象のダウン製品の回収に協力したジュン グローバル ID会員に1回につき500ポイントを付与する。
回収対象商品は、GDP“VIRGIN DOWN”のタグがついた、羽毛率50%以上の衣類のみで、汚れや穴があっても対象となる。回収実施ブランドは「ロペ(ROPE)」「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」「サロン アダム エ ロペ(SALON ADAM ET ROPE)」「ロペ ピクニック(ROPE PICNIC)」「ビス(VIS)」「ジュンレッド(JUN RED)」「ナージー(NERGY)」「ジュンアンドロペ(JUN&ROPE)」などで、一部対象外の店舗もある。詳細は公式ホームページに記載している。
同ラインは、個性や内面の美しさに着目した平等の精神“Spirit of Equality”をテーマに掲げ、メインカラーにディープブルーを採用。日本の紡績工場の落ちわたを再利用した倉敷のデニムファクトリーの生地を約98%使用したデニムシャツジャケット(税込2万4200円)をはじめ、オーガニック由来の原料を90%以上使用したデニムパンツ(同2万3100円)や、ペットボトル由来のリサイクルポリエステルを約62%使用したリバーシブル仕様のフライトジャケット(同3万6300円)、アッパーの約70%にリサイクルレザーを使用した2色展開のスニーカー“ユニロン(UNIRON)”(同1万5400円)などをラインアップする。
靴の修理は通常、一般客が見ることのない作業だ。それを見せることについて、「ブリフトアッシュ」と「メイクセンス」両店舗を運営するBOOT BLACK JAPANの社長で、“靴磨き世界チャンピオン”である長谷川裕也は、「靴がどのように作られているかを逆再生的に体験でき、ブランドごとの靴へのアプローチの違いも発見できる。“オールソール”は、靴の一生の中で数回あるかないかの一大イベントだ。目の前で自身の靴が施術される姿を見て、いっそう愛着を持ってもらえたら」と話す。また、「当社の目標は靴磨き職人、靴修理職人の地位向上。今回の試みが、靴修理の価値を変える良いきっかけになればと思う」と続けた。
長坂真護氏は1984年福井県生まれの38歳。社会性の高い作品が世界的な注目を集める。(8日午後、東京・上野の森美術館で)廃棄物によるアート作品を展示する「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」は上野の森美術館で9月10日から11月6日まで廃棄物によるアート作品を展示する「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」は上野の森美術館で9月10日から11月6日まで廃棄物によるアート作品を展示する「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」は上野の森美術館で9月10日から11月6日まで廃棄物によるアート作品を展示する「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」は上野の森美術館で9月10日から11月6日まで廃棄物によるアート作品を展示する「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」は上野の森美術館で9月10日から11月6日まで廃棄物によるアート作品を展示する「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」は上野の森美術館で9月10日から11月6日まで廃棄物によるアート作品を展示する「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」は上野の森美術館で9月10日から11月6日まで
廃棄物からアートを作る長坂真護(ながさか・まご)氏による展覧会「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」が9月10日から11月6日まで東京・上野の森美術館で開催される。気鋭の美術家として話題の長坂氏にとって初の美術館での個展となる。
ミュージックフェスティバルとファッションの密接な関係には、伝説のロックフェス「ウッドストック・ミュージック・アンド・アート・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)」から「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival. 以下、コーチェラ)」までが大きな影響を与えてきた。数々のセレブリティやインフルエンサーがとっておきのおしゃれをして挑む「コーチェラ」のスナップショットをが楽しみにしている人も多いだろう。
キャンペーンは、ファッションやサステナブルを恐れずに楽しむ意味を込めて、“Don’t be afraid, Just enjoy. ”をテーマにした。動画クリエイター・モデルのkemioをモデルに起用、アートディレクターの村田実莉が手掛けた。期間中は、サステナブルに関連して古着回収イベントや容器回収を行うポップアップなどを実施する。
大坪岳人ゴールドウイン ニュートラルワークス事業部長 PROFILE (おおつぼ・がくと)1979年石川県出身。2004年ゴールドウイン入社。「ザ・ノース・フェイス」のアパレル部門のマーチャンダイザーとして素材開発から製品企画を担当し、21年まで同ブランドのディレクターとして企画とマーケティングの全体統括に従事。同年4月から「GET YOU READY」をタグラインに、ココロとカラダをニュートラルに整えいつでも“READY”な状態へとサポートするブランド「ニュートラルワークス.」の事業部長に就任する PHOTO:SHUNGO TANAKA
サステナビリティに配慮したモノづくりとは具体的にはどういうこと?正解がない話とはいえ、指針はほしい。そこでサステナビリティ先進企業であるゴールドウインの大坪岳人「ニュートラルワークス.(NEUTRALWORKS.)」事業部長にその定義とリサイクル素材使いや古着回収などの実践内容について聞いた。同事業部長は「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」に18年間所属し、同ブランドを育てた立役者の一人でもある。
大坪:「パタゴニア(PATAGONIA)」も早い段階から回収やリペアを行っていたし、アウトドアをメーンにする企業は早かったのでは。2008年から社内では“グリーン・イズ・グッド(GREEN IS GOOD)”という標語を掲げ、“グリーンサイクル、グリーンマテリアル、グリーンマインド”の三つの基準でモノづくりから回収・再生の取り組みをしている。グリーンマテリアルはリサイクルなど環境負荷が低い素材を、グリーンマインドは修理しやすい設計などを指す。
大坪:“準備できている状態”は利己的ではありえなくて、自分以外の他者、スケールを広げれば地域や地球が良くないと成立しない。持続可能は「こうしなくちゃ」「こうあるべき」より、「あれいいよね、大切にしたい」という置き換えの効かない存在として続いてゆくことだと思う。ちょっと“イイやつ”強めな表現だけど、 “Good is Cool”、いいことがかっこいいと受け取られるといいな、と思う。
WWD:これから挑戦したいことは?
大坪:未利用資源の活用。使われていないものってたくさんある。漁網やバナナの茎の再利用は始めている。使われていないスペースや時間、なんかも含まれるかもしれない。“Too Good to Waste”なものやコトを廃棄するのではなく、再利用したい。
デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は今月、自身のファッションブランドに投資するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)と共に、クリーンなスキンケアライン“ステラ(STELLA)”を立ち上げる。「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」の公式サイトで販売し、今後日本でも展開する予定だ。2006年に「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」傘下でオーガニックスキンケアライン“ケア(CARE)”を発売して以来、16年ぶりにビューティ製品を手掛けることになる。
高島屋は8月24日から、森永邦彦によるファッションブランド「アンリアレイジ(ANREALAGE)」とのコラボレーション商品を自主編集売り場、CSケーススタディで販売する。「アンリアレイジ」を代表する“ボールモチーフ”で、Tシャツやニット、ウィンドブレーカーなど5型を製作。高島屋が日本環境設計と組んで実施している環境型衣類の販売・回収プロジェクト「デパート デ ループ(DEPART DE LOOP)」の一環として、生地には再生ポリエステルを使用している。
PVHコープ(PVH CORP)傘下の「トミー ヒルフィガー」は、中古品を新品同様に補修したものなどを販売する“トミー・フォー・ライフ(Tommy For Life)”を20年に立ち上げており、今回の取り組みによって廃棄ゼロを目指す循環型ビジネスモデルをさらに促進する。25年までに主要な原材料を完全にトレーサブル(追跡可能)にすることや、もっとも購入数の多いアイテムのトップ3を循環型にシフトすることに加えて、30年までに循環型ファッションへの転換を目標に掲げている。
ホフマン:私たちの次の目標は、アディダスという企業を一方向的なリニアモデルからサーキュラー(循環型)モデルのビジネスに移行することだ。使用後に回収し、粉砕して、新製品にリメイクすることを前提に、製品作りを再設計しなければならない。これは19年に“フューチャークラフト.ループ”から始まったプロジェクトで、その後3世代のプロトタイプを経て、“メイド・トゥ・ビィ・リメイド(Made To Be Remade以下、MTBR)”ラインとして展開している(日本未発売)。22年には、人気商品にもこのコンセプトを拡大する。
同時に掲げているのが「メイド・ウィズ・ネイチャー(Made with Nature)」で、自然由来の繊維や天然由来の生体高分子、天然素材のミッドソールなどの可能性も追求している。フィンランド発のスタートアップ企業スピノバ(Spinnova)とのパートナーシップによる“テレックスHS1(TERREX HS1)パーカーもその一つ。生地の約30%は、有害な化学物質の使用を避けるため、木材を機械的に粉砕した繊維を使用している。また直近のシーズンでは、素材の約50%に天然素材と再生可能な材料を採用した“ウルトラブースト22(Ultraboost 22)”を発売した。