アメアスポーツは、現在「サロモン(SALOMON)」「アークテリクス(ARC'TERYX)」「ウィルソン(WILSON)」「ピークパフォーマンス(PEAK PERFORMANCE)」など11ブランドを傘下に置いている。特に仏アウトドアブランド「サロモン」は、23年に歌手のリアーナ(Rihanna)がスーパーボウルのハーフタイムショーで、「エムエム6 メゾンマルジェラ(MM6 MAISON MALGIELA)」とのコラボスニーカーを着用したことで、さらに注目が集まっていた。同ブランドの23年9月30日終了の9カ月間の売上高は9億4930万ドル(約1378億円)だった。
日本事業は、高価格帯の「シセイドウ(SHISEIDO)」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」、中価格帯の「エリクシール(ELIXIR)」などが成長を続け、全体でシェアを拡大。市場の回復やインバウンド需要の増加を捉えた戦略的な新商品の発売やマーケティング活動の強化などによって着実な伸長を果たした。
事業別では化粧品事業が「タルト」のほか、大谷選手起用で躍進した「コスメデコルテ(DECORTE)」「雪肌精」や「ワンバイコーセー(ONE BY KOSE)」が好調に推移し、同10.8%増の1170億円、コスメタリー事業が「ヴィセ(VISEE)」、シートマスクブランド「クリアターン(CLEAR TURN)」などが好調で、同8.6%増の262億円、その他が同20%増の10億円だった。
一方で、同氏はアナリスト向けの決算説明会で、米連邦準備制度理事会(U.S. Federal Reserve Board)が急激に利上げを進めていることについて「無謀だ」とコメント。米国市場は22年11月ごろから減速していると指摘し、「一般論として、期待していたよりもハードランディングとなりそうだ」と見通しを述べた。
兼ねてより憶測が流れている、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)がリシュモンや「カルティエ」の買収に関心を示しているのではないかという件については、「いずれも売るつもりはない」と一蹴した。ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者から、そうしたアプローチを直接受けたことはないと話した。
インフルエンサーEC支援のエニーマインドグループはこのほど、インドネシアのスタートアップ企業DDI(PT Digital Distribusi Indonesia)を買収する。DDIは2019年10月に設立、ITから流通、マーケティングまでECバリューチェーン全体を支援するECイネイブラーと呼ばれる事業モデルを展開しており、直近の2022年12月期の売上高は前期比3倍増の17億8300万円と急成長している上、営業利益は4600万円、純利益は4300万円とすでに黒字化している注目のスタートアップ企業だ。
売上高は同10.8%増の1206億円だった。コロナからの回復が顕著で、日本事業が同6.4%増の527億円、韓国事業が同7.7%増の578億円だった。中国事業は複数の持分法適用会社で運営しているため、売上高がそのまま連結業績には反映されないが、現地売上高は182億円増の724億円と大きく伸びた。日本では同社の区分でDTC(Direct To Consumer)と呼ぶ直営店や自社ECなどの顧客直結の売上高の割合が3ポイント増の42%に高まった。営業利益は同51.7%増の77億円になった。
同社は23年3月期まで3カ年の中期経営計画「MAKE A DREAM,1+∞」に取り組んできたが、新たに26年3月期を最終年度とする「Heritage to the future」を策定。持続的成長の基盤づくりに注力し、「事業」「グローバル」「グループ経営」「人材」「ESG」の5つを基本戦略として取り組んでいく。3年後の売上高は950億円、経常利益は32億円を計画。平均成長率3%、利益率3.3%を目標に掲げる。
同社は23年3月期まで3カ年の中期経営計画「MAKE A DREAM,1+∞」に取り組んできたが、新たに26年3月期を最終年度とする「Heritage to the future」を策定。持続的成長の基盤づくりに注力し、「事業」「グローバル」「グループ経営」「人材」「ESG」の5つを基本戦略として取り組んでいく。3年後の売上高は950億円、経常利益は32億円を計画。平均成長率3%、利益率3.3%を目標に掲げる。