LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2023年1~6月期決算は、売上高が前年同期比15.0%増の422億4000万ユーロ(約6兆5472億円)、営業利益は同14.2%増の115億6400万ユーロ(約1兆7924億円)、純利益は同29.8%増の84億8100万ユーロ(約1兆3145億円)だった。
ケリングは、売上高のおよそ半分を主力の「グッチ」に依存しているが、同ブランドは現在、転換期にある。22年11月に退任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)前クリエイティブ・ディレクターの後任として、23年1月28日に「ヴァレンティノ」出身のサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)を任命。また、ミケーレと二人三脚で「グッチ」を立て直したマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼CEOも、デ・サルノ新クリエイティブ・ディレクターのデビューショーを見届けた後、9月23日付で退任する。ケリングはこれに伴い人事の刷新を行っており、今回の取り引きに続く買収なども視野に入れ、新たな発展を目指すとしている。
Lキャタルトンは、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社。2021年に、LVMH会長兼最高経営責任者のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)一族の投資会社フィナンシエール アガシュ(FINANCIERE AGACHE)とともにビルケンシュトックの過半数株式を取得している。その際の評価額は明らかにされなかったが、40億ユーロ(約6280億円)程度と言われている。
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」はこのほど、昨年ローンチしたビューティラインとファッションアクセサリーに特化した新店舗をパリ・セーヌ川沿いにオープンした。場所はすでにウィメンズとメンズの店舗を構えているマラケ通り(Quai Malaquais)で、2店舗の間にあたる9番地。約60㎡の店内に、フレグランスやリップスティックをはじめ、コーム(くし)、リップブラシ、ミラー、同店限定のフレグランス用ポーチといったビューティラインのアイテムと、ハンドバッグ、レザー小物、ジュエリー、スカーフなどコレクションのアクセサリーをシームレスに並べる。
ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)は、新店について「重要なのは、全てが同じビジョンを共有していることを示すことだ。私たちは、メイクアップやフレグランスと洋服を切り離して考えていない。私にとっては、一つの統一された大きなプロジェクトのようなもので、それを強調したかった」と説明。来年以降、アクセサリーとビューティラインをミックスした同コンセプトの店舗をさらにオープンする予定だという。
ファイロは2021年7月、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)を少数株主として独立したブランドを立ち上げ、4年のブランクを経てファッション界に復帰することを発表。当時、彼女は「卓越した品質とデザインに根差した」服とアクセサリーを作ることを掲げ、「私は、自分の顧客や世界中の人々と再び触れ合うことをとても楽しみにしている。独立して、自分の責任のもとブランドを運営していくことは私にとって非常に重要なこと」と語っていた。しかし、それ以降はメディアと距離を置いてきた。その後、今年2月に公式インスタグラムアカウントを開設。7月に登録を開始するとともに、9月に初のコレクションを公式ウェブサイトで公開・発売する旨を発表した。情報筋によれば、ファイロがランウエイに復帰するのは少なくとも1年後で、店舗のオープンは26年以降になるという。
なお、「サヴェージ×フェンティ」は21年2月にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)などから1億1500万ドル(約134億円)を、22年1月には米投資会社ニューバーガー・バーマン(NEUBERGER BERMAN)などから1億2500万ドル(約146億円)を調達している。22年3月には、同ブランドがIPO(新規上場)を目指して情報収集をしていると米ブルームバーグ(BLOOMBERG)が報じた。
「ディオール(DIOR)」の広報担当者はパリで6月20日、米「WWD」に対し、メーガン・マークル(Meghan Markle)=サセックス公爵夫人(以下、メーガン妃)をアンバサダーに迎える予定はないと話したことが明らかになった。5月に行われた英チャールズ国王(King Charles III)の戴冠式でサセックス公爵ヘンリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex)が「ディオール」のスーツを着用していたことや、メーガン妃が王室のメンバーだったころに「ディオール」のドレスを何回か着用していることから、複数の海外メディアがアンバサダー就任の可能性を報じるなど憶測が広まっていた。なお、同広報担当者によれば、「ディオール」は最近メーガン妃と連絡を取っておらず、そうした契約交渉もしていないという。
「フィオルッチ(FIORUCCI)」のダニエル・フレッチャー(Daniel Fletcher)=メンズ・アーティスティック・ディレクターが6月末で退任する。後任は未定。退任は双方の合意に基づく友好的なもので、今後は自身のブランド「ダニエル・W・フレッチャー(DANIEL W. FLETCHER)」に専念するという。「フィオルッチ」で手掛けるのは、2024年リゾートコレクションが最後となる。
フレッチャー=メンズ・アーティスティック・ディレクターは、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)を卒業。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ランバン(LANVIN)」「バーバリー(BURBERRY)」などで経験を積んだ後、2015年に自身のブランドを立ち上げた。19年12月に現職に就任。また、20年1月に配信開始となったネットフリックス(NETFLIX)のリアリティーファッション番組「ネクスト・イン・ファッション(Next In Fashion)」に出場し、準優勝を獲得した。
インタビュー場所となったデザインスタジオ内にはスピーカーが設置され、音楽制作の機材も置かれている。デビューコレクションでは、ファレルによるオリジナルの楽曲が使われる可能性もゼロではない。「10年以上にわたって作業をしている曲もあるが、どうなるかは当日のお楽しみ」とのことだが、フロントローには大勢のセレブリティーが着席する予定だという。「『ゲーム・オブ・スローンズ(GAME OF THRONES)』になぞらえれば、『ルイ・ヴィトン』は名家中の名家、“ハウス・オブ・ヴィトン”だ。今回のショーは極めて重要なものだが、クリエイティビティーに最高の品質をかけ合わせると、錬金術のように素晴らしい反応が起きる。クレイジーなエネルギーにあふれた、クレイジーなコレクションを披露する、クレイジーなショーになるよ」と自信に満ちた笑顔を見せた。
インタビュー場所となったデザインスタジオ内にはスピーカーが設置され、音楽制作の機材も置かれている。デビューコレクションでは、ファレルによるオリジナルの楽曲が使われる可能性もゼロではない。「10年以上にわたって作業をしている曲もあるが、どうなるかは当日のお楽しみ」とのことだが、フロントローには大勢のセレブリティーが着席する予定だという。「『ゲーム・オブ・スローンズ(GAME OF THRONES)』になぞらえれば、『ルイ・ヴィトン』は名家中の名家、“ハウス・オブ・ヴィトン”だ。今回のショーは極めて重要なものだが、クリエイティビティーに最高の品質をかけ合わせると、錬金術のように素晴らしい反応が起きる。クレイジーなエネルギーにあふれた、クレイジーなコレクションを披露する、クレイジーなショーになるよ」と自信に満ちた笑顔を見せた。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)と、米電気自動車大手テスラ(TESLA)のイーロン・マスク(Elon Musk)共同創業者兼CEOが6月16日、パリで会食をしたことが明らかとなった。
BTSは、メンバーが兵役に向けて入隊手続きを取ることなどから、しばらくはソロ活動に力を入れることを2022年6月に公表。23年1月には、JIMIN(ジミン)が同じくLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ディオール(DIOR)」のグローバル・アンバサダーに、3月にはやはりLVMH傘下の「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のアンバサダーに就任。また、1月にはSUGA(シュガ)が「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のアンバサダーに就任したほか、3月にはJUNG KOOK(ジョングク)が「カルバン・クライン ジーンズ(CALVIN KLEIN JEANS)」と「カルバン・クライン アンダーウエア(CALVIN KLEIN UNDERWEAR)」のグローバル・アンバサダーに就任した。4月には、RMが「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のファミリーとしてキャンペーンに登場している。
BTSは、メンバーが兵役に向けて入隊手続きを取ることなどから、しばらくはソロ活動に力を入れることを2022年6月に公表。23年1月には、JIMIN(ジミン)が同じくLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ディオール(DIOR)」のグローバル・アンバサダーに、3月にはやはりLVMH傘下の「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のアンバサダーに就任。また、1月にはSUGA(シュガ)が「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のアンバサダーに就任したほか、3月にはJUNG KOOK(ジョングク)が「カルバン・クライン ジーンズ(CALVIN KLEIN JEANS)」と「カルバン・クライン アンダーウエア(CALVIN KLEIN UNDERWEAR)」のグローバル・アンバサダーに就任した。4月には、RMが「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のファミリーとしてキャンペーンに登場している。
BTSは、メンバーが兵役に向けて入隊手続きを取ることなどから、しばらくはソロ活動に力を入れることを2022年6月に公表。23年1月には、JIMIN(ジミン)が同じくLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ディオール(DIOR)」のグローバル・アンバサダーに、3月にはやはりLVMH傘下の「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のアンバサダーに就任。また、1月にはSUGA(シュガ)が「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のアンバサダーに就任したほか、3月にはJUNG KOOK(ジョングク)が「カルバン・クライン ジーンズ(CALVIN KLEIN JEANS)」と「カルバン・クライン アンダーウエア(CALVIN KLEIN UNDERWEAR)」のグローバル・アンバサダーに就任した。4月には、RMが「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のファミリーとしてキャンペーンに登場している。
経営コンサルティングファームのカーニー(KEARNEY)による循環性を評価する「サーキュラー・ファッション・インデックス(Circular Fashion Index)」において、「パタゴニア(PATAGONIA)」「リーバイス(LEVI'S)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」が、3年連続でトップ企業にランクインした。ラグジュアリー部門では、「グッチ(GUCCI)」「コーチ(COACH)」「バーバリー(BURBERRY)」が、2年連続で先進企業と評価された。
1913年の初開催以来、イギリスで夏を告げるイベントの一つといわれる「チェルシー・フラワーショー 2023(The Chelsea Flower Show以下、フラワーショー)」が5月22日に開幕し、俳優やミュージシャン、ファッションデザイナーなど多くの著名人やセレブリティーが駆けつけた。王立園芸協会(Royal Horticultural Society以下、RHS)主催であることから、チャールズ国王(King Charles III)やカミラ王妃(Queen Camilla)、キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)も来場した。
カミラ王妃は、イギリス人クチュールデザイナー、フィオナ・クレア(Fiona Clare)による花柄プリントのシルクドレスで姿を現した。ネイビーを基調にしたドレスには、スズランのような白い花が散りばめられており、「フラワーショー」にぴったりの装いを見せた。カミラ王妃はクレア=デザイナーのデザインがお気に入りで、これまでも「ブリティッシュ・ヴォーグ(BRITISH VOGUE)」に初登場した際や、第26回イギリス連邦首脳会議(Commonwealth Heads of Government Meeting)、貴族院でのイギリス議会開会式(State Opening of Parliament)など重要な場面で選んできた。クレア=デザイナーは30年以上の業界経験があり、ビスポークやフォーマル、ブライダルなどのシーンでスタイルを提案。20年からはオンライン限定のプレタポルテをスタートした。
1913年の初開催以来、イギリスで夏を告げるイベントの一つといわれる「チェルシー・フラワーショー 2023(The Chelsea Flower Show以下、フラワーショー)」が5月22日に開幕し、俳優やミュージシャン、ファッションデザイナーなど多くの著名人やセレブリティーが駆けつけた。王立園芸協会(Royal Horticultural Society以下、RHS)主催であることから、チャールズ国王(King Charles III)やカミラ王妃(Queen Camilla)、キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)も来場した。
カミラ王妃は、イギリス人クチュールデザイナー、フィオナ・クレア(Fiona Clare)による花柄プリントのシルクドレスで姿を現した。ネイビーを基調にしたドレスには、スズランのような白い花が散りばめられており、「フラワーショー」にぴったりの装いを見せた。カミラ王妃はクレア=デザイナーのデザインがお気に入りで、これまでも「ブリティッシュ・ヴォーグ(BRITISH VOGUE)」に初登場した際や、第26回イギリス連邦首脳会議(Commonwealth Heads of Government Meeting)、貴族院でのイギリス議会開会式(State Opening of Parliament)など重要な場面で選んできた。クレア=デザイナーは30年以上の業界経験があり、ビスポークやフォーマル、ブライダルなどのシーンでスタイルを提案。20年からはオンライン限定のプレタポルテをスタートした。
一方で、同氏はアナリスト向けの決算説明会で、米連邦準備制度理事会(U.S. Federal Reserve Board)が急激に利上げを進めていることについて「無謀だ」とコメント。米国市場は22年11月ごろから減速していると指摘し、「一般論として、期待していたよりもハードランディングとなりそうだ」と見通しを述べた。
兼ねてより憶測が流れている、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)がリシュモンや「カルティエ」の買収に関心を示しているのではないかという件については、「いずれも売るつもりはない」と一蹴した。ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者から、そうしたアプローチを直接受けたことはないと話した。
イタリアのウィメンズブランド「ファビアナフィリッピ(FABIANA FILIPPI)」は、1985年の創業以来初となるクリエイティブ・ディレクターにデザイナーのルチア・デ・ヴィート(Lucia De Vito)を任命した。デ・ヴィート新クリエイティブ・ディレクターは、プレタポルテとアクセサリーのコレクションを指揮するほか、昨年から刷新を進めているブランドイメージの監修を担う。9月の2024年春夏ミラノ・ファッション・ウイークで、デビューコレクションを披露する予定だ。
フランス・カンヌで開催中の第76回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で米ドラマ「THE IDOL/ジ・アイドル」のプレミア上映が5月23日に行われ、主演のリリー・ローズ・デップ(Lily Rose Depp)とザ・ウィークエンドことエイベル・テスファイ(Abel Tesfaye)のほか、共演者であるBLACKPINK(ブラックピンク)のジェニー(JENNIE)らが参加した。
今回発売するのは既存モデルのほか、22年にデザインされ、23年に発売予定だった商品。同社によれば、それ以外の在庫も販売することを検討しているが、時期などの詳細は決定していないとのこと。また、これらの商品による収益の大部分を反ユダヤ主義と闘う世界的な組織である名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)や、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏の白人警官による暴行死事件を受けて設立されたフィロニーズ&キータ・フロイド・インスティチュート・フォー・ソーシャル・チェンジ(Philonise and Keeta Floyd Institute for Social Change)など、人種差別やヘイト問題と闘う団体に寄付するという。
今回発売するのは既存モデルのほか、22年にデザインされ、23年に発売予定だった商品。同社によれば、それ以外の在庫も販売することを検討しているが、時期などの詳細は決定していないとのこと。また、これらの商品による収益の大部分を反ユダヤ主義と闘う世界的な組織である名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)や、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏の白人警官による暴行死事件を受けて設立されたフィロニーズ&キータ・フロイド・インスティチュート・フォー・ソーシャル・チェンジ(Philonise and Keeta Floyd Institute for Social Change)など、人種差別やヘイト問題と闘う団体に寄付するという。
今回発売するのは既存モデルのほか、22年にデザインされ、23年に発売予定だった商品。同社によれば、それ以外の在庫も販売することを検討しているが、時期などの詳細は決定していないとのこと。また、これらの商品による収益の大部分を反ユダヤ主義と闘う世界的な組織である名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)や、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏の白人警官による暴行死事件を受けて設立されたフィロニーズ&キータ・フロイド・インスティチュート・フォー・ソーシャル・チェンジ(Philonise and Keeta Floyd Institute for Social Change)など、人種差別やヘイト問題と闘う団体に寄付するという。
キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)は、5月13日に開催されたヨーロッパ最大の音楽の祭典「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」に動画でサプライズ登場した。キャサリン皇太子妃はウィンザー城(Windsor Castle)で事前に収録された動画の中で、ウクライナ出身のラップグループ、カラシュ オーケストラ(Kalush Orchestra)とのピアノセッションを披露し、観客を驚かせた。
キャサリン皇太子妃が演奏時に着用していたのは、イギリスのドレスブランド「ジェニー・パッカム(JENNY PACKHAM)」によるワンショルダーのシフォンドレス。ドレープが胸元から裾まできれいに流れるエレガントなデザインで、ウクライナ国旗を連想させる鮮やかな青色が印象的だ。英EC大手、ネッタポルテ(NET-A-PORTER)では、2940ポンド(約49万6860円)で販売されている。ドレスに合わせたイヤリングは、故エリザベス女王(Queen Elizabeth II)から受け継いだもの。
キャサリン皇太子妃はこれまでも特別な行事などで「ジェニー・パッカム」のウエアを着用し、彼女のお気に入りのブランドの一つとして知られている。2011年、キャサリン皇太子妃にとっての初めてのロイヤルツアーでは、カナダのカルガリーで同ブランドの黄色のドレスを着用。21年の映画「007」シリーズ「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(NO TIME TO DIE)」のプレミア上映会では、ゴールドに輝くドレスを身にまとい登場した。キャサリン皇太子妃は昨年40歳を迎えて以来、自国をサポートするためにもイギリスのブランドを着用する機会を増やし、パブリックイメージがさらに向上している。
オーストリア出身のコトルバ暫定CEOは、ニューヨークで15年以上、「ダナ キャラン ニューヨーク(DONNA KARAN NEW YORK)」と「DKNY」のグローバルセールスと事業開発を担当。その後、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)が擁するオーストラリアの大手水着ブランド「シーフォリー(SEAFOLLY)」のCEOを務め、「ウォルフォード」に入社した。
「ヘルムート ラング」は1986年の設立。90年代にファッションの一大潮流となったミニマリズムを象徴するブランドの1つとして人気を博した。しかし、2005年に創業デザイナーであるヘルムート・ラングがファッション界を離れ、06年以降はファーストリテイリンググループのリンク・セオリー・ジャパンが運営している。その後、「フッド・バイ・エアー(HOOD BY AIR)」のシェーン・オリバー(Shayne Oliver)やマーク・ハワード・トーマス(Mark Howard Thomas)ら複数のデザイナーがさまざまな形でブランドに携わったものの大きな成功には至らず、最近はスタジオのチームがデザインを手掛けていた。
ドゥ新クリエイティブ・ディレクターはベトナムで生まれ、14歳で米国に移住した。ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology)で学び、14年に「LVMH グラジュエーツ プライズ(LVMH Graduates Prize)」で優勝。フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が率いた時代の「セリーヌ(CELINE)」で2年、「デレク ラム(DEREK LAM)」で1年半の経験を積んだ後、18年に「ピーター ドゥ」を立ち上げた。高いテーラリング技術を生かした、斬新かつ上質なリアルクローズは高く評価され、瞬く間に人気ブランドに。23年春夏コレクションからメンズウエアに進出。韓国の大手芸能事務所SMエンターテインメント(SM ENTERTAINMENT)と提携していることから、同事務所に所属するNCT DREAM(エヌシーティードリーム)のジェノ(JENO)らがショーに登場して大きな話題を集めた。
メイクアップブランド「M・A・C」はこのほど、1990年に開始したリサイクルプログラム「BACK TO M·A·C」を一新する。米国で新たに循環型ショッピングプラットフォーム「ループ(LOOP)」と提携するほか、再生プラスチックを提供する企業プラスチックス・フォー・チェンジ(Plastics for Change)へ10万ドル(約1330万円)を寄付する。日本では、対象の空き容器10個と“リップガラス”(税抜2300~2500円)1本を交換していたが、3月末で一時休止。新たな内容に見直す予定だ。
「M・A・C」のアイーダ・ムダチルー・レボワ(Aida Moudachirou-Rebois)=シニア・バイス・プレジデント兼グローバル・チーフ・マーケティング・オフィサーは、「『BACK TO M·A·C』が誕生したとき、今ほどリサイクルへの関心は高くなく、『ループ』のようなパートナーもいなかった。われわれはリサイクルする量と方法のどちらも改善したい。目標は、商品提供と消費者の体験を損なうことなく、商品のライフサイクル全体を通じてより責任ある選択をすることだ」と語った。
英チャールズ国王(King Charles III)の戴冠式が、5月6日にロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で行われ、世界各国の王室メンバーや政府要人、著名人らが多く参列した。中でも話題を集めたのは、王妃や公妃ら高位女性メンバーによる着こなしだ。軍服や伝統的な儀礼服を着用したチャールズ国王、英国デザイナーによる特注ドレスや伝統服を身にまとったカミラ王妃(Queen Camilla)やキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)を引き立てる装いが見られた。ここでは、9組のスタイルにスポットを当て紹介する。
会場に最初に到着したのは、モナコのアルベール2世大公(Albert II, Prince of Monaco)とシャルレーヌ公妃(Princess Charlene)。競泳の元オリンピック代表選手としても知られる45歳のシャルレーヌ公妃は、エレガントなクリーム色のアンサンブルを着用した。肩から背中へ流れるドレープやボタン使いが印象的なセットアップ。帽子とパンプスも同じトーンで合わせた。
王室メンバーの中でもベストドレッサーとして一目置かれているのが、スペインのフェリペ6世国王(King Felipe VI of Spain)とレティシア王妃(Queen Letizia)夫妻だ。レティシア王妃は今回、ビビッドピンクのペンシルスカートと胸元に刺しゅうを施したペプラムジャケットのセットアップを着て登場した。手掛けたのは、「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」のウェス・ゴードン(Wes Gordon)=クリエイティブ・ディレクター。セットアップに合わせて、同系色のレースをつけたつば広帽子とスリングバックシューズ、クラッチバッグを選び、華やかなコーディネートを披露した。
ヨルダンのアブドラ2世国王(King Abdullah II of Jordan)とラーニア王妃(Queen Rania)も夫婦そろって姿を見せた。スペインのレティシア王妃とファッションのテイストが似ているとも言われるラーニア王妃だが、今回は、レモンイエローのパステルカラーをセレクト。豪クチュールブランド「タマラ ラルフ クチュール(TAMARA RALPH COUTURE)」によるシルククレープで仕立てられたIラインのドレスは、大きなリボンを象ったオフショルダーのデザインが印象的だ。手には「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のアイコンバッグ“ノット(KNOT)”を、足元には「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のパンプスを合わせた。
オランダのウィレム=アレクサンダー国王(King Willem-Alexander of the Netherlands)に連れ添ったマキシマ王妃(Queen Maxima)は、クチュールブランド「ジャン・タミニャウ(JANTAMINIAU)」を手掛けるオランダ出身のデザイナー、ジャン・タミニャウがあつらえた白いドレスを着用。
ノルウェーのホーコン王太子(Crown Prince Haakon of Norway)と参列したメッテ=マリット王太子妃(Crown Princess Mette-Marit)は、ヘッドピースから手袋、パンプスまで、控えめなピンクベージュでまとめた。ドレスは、2016年に「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」のデザイナーを退任し一線から退いていたピーター・デュンダス(Peter Dundas)によるもの。今年3月に開催された23-24年秋冬パリ・ファッション・ウイークで4年ぶりに自身のブランドでカムバックしたばかり。
タイのワチラロンコン国王(King Vajiralongkorn of Thailand)とスティダー王妃(Queen Suthida)は、重厚感のある宝石を散りばめた伝統的な正装着で出席した。また、マレーシアのアブドラ国王(Yang Di-Pertuan Agong XVI of Malaysia)とラジャ・プルマイスリ・アゴン王妃(Queen Raja Permaisuri Agong)も同じく、エンブレムやジュエリーが印象的な装いだ。
この他に、日本の秋篠宮文仁親王と秋篠宮妃紀子さま、ベルギーのフィリップ国王(King Philippe of Belgium)とマティルド王妃(Queen Mathilde)、デンマークのフレデリック王太子(Crown Prince Frederik of Denmark)とメアリー王太子妃(Mary, Crown Princess)、モロッコのララ・メリエム王女(Princess Lalla Meryem of Morocco)、レソト王国のレツィエ3世国王(King Letsie III of Lesotho)とマセナテ・モハト・セイーソ王妃(Queen Masenate Mohato Seeiso)、ブータンのジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck of Bhutan)とジェツン・ペマ・ワンチュク王妃(Queen Jetsun Pema)、アロイス・フォン・リヒテンシュタイン皇太子(Alois, Hereditary Prince of Liechtenstein)とゾフィー妃(Princess Sophie)、スウェーデンのカール16世グスタフ国王(King Carl XVI Gustaf of Sweden)とヴェステルイェートランド女公爵ヴィクトリア王太子(Crown Princess Victoria)らが国を象徴する民族着やフォーマルウエアをまとい、盛大な式典に駆けつけた。
ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET、以下DSM)は2024年3月、パリ店を開く。ロケーションは、マレ地区のフラン・ブルジョア通り35-37番地(35-37 rue des Francs-Bourgeois)にある、17世紀に建てられたタウンハウス。これまではショーやイベントなどを行うカルチャーセンターの3537として利用してきたほか、同社が支援する若手ブランドを集めたドーバー ストリート リトル マーケット(DOVER STREET LITTLE MARKET)を運営してきた場所だ。DSMオープンに向けた改装のため、現在の施設は7月末にクローズを予定。
DSMの20周年に合わせた出店となるパリ店について、エイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=コム デ ギャルソン インターナショナル(COMME DES GARCONS INTERNATIONAL)最高経営責任(CEO)兼ドーバー ストリート マーケットCEOは詳細を伏せながらも、彼と川久保玲「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」デザイナーは、「コム デ ギャルソン」傘下のさまざまなラインとラグジュアリーやストリートウエアが混在する“美しいカオス”をコンセプトに生み出されたDSMの再文脈化に取り組むことを示唆。「新たな形のドーバー・ストリートになるだろう」と話した。
DSMが1号店にオープンしたのは、ロンドン・メイフェア地区のドーバー・ストリートにあった平凡なオフィスビルだった。そして、同地区の寂れた一角を一変させた後、ピカデリー・サーカス近くのヘイマーケットにあるより大きな空間に移転。現在は、東京・銀座、ニューヨーク、ロサンゼルス、シンガポールにも大型店を構えるほか、香港の小売企業I.T.との提携により北京店を運営している。また、パリ店の予定地の近隣には、フレグランスやコスメなどのビューティに特化した小型店のドーバー ストリート パフューム マーケット(DOVER STREET PARFUMS MARKET)もある。
英チャールズ国王(King Charles III)の戴冠式が5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で行われた。チャールズ国王は2022年9月に即位。故エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が即位した際に開催されて以来70年ぶりとなった戴冠式には、英王室のメンバーをはじめ、世界各国の王室や政府要人、著名人らが参列した。
チャールズ国王は、祖父であるジョージ6世(King George VI)が1937年の戴冠式で着用した儀式服を着用。カミラ王妃(Queen Camilla)は英国のデザイナー、ブルース・オールドフィールド(Bruce Oldfield)による白いシルクドレスをまとった。その袖や裾などには、英国の4つの国であるイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを表す花(バラ、アザミ、水仙、シャムロック)が金色の刺しゅうで施されている。胸元に輝くダイヤモンドのネックレスは、エリザベス女王が自身の戴冠式で着用していたもの。「ガラード(GARRAD)」が手掛け、1858年にヴィクトリア女王(Queen Victoria)に贈ったという歴史的な逸品だ。王冠は1911年に行われたジョージ5世(King George V)の戴冠式でメアリー女王(Queen Mary)がかぶったもので、現地メディアによれば、戴冠式で王妃のために新たな王冠が作られなかったのは18世紀以来初めてのことだという。
キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)は、自身の結婚式でも着用した英国ブランド「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」によるアイボリー色のドレスをセレクト。やはり英国の4つの国を表す花々が金色で刺しゅうされている。頭には、ティアラではなくクリスタルとシルバーで作られた葉のヘッドピースを着用。エリザベス女王が所有していたネックレスのほか、故ダイアナ・フランセス(Diana Frances)元英国皇太子妃(以下、ダイアナ元妃)のイヤリングを合わせた。このイヤリングは、ダイアナ元妃が90年に行われた天皇陛下(現在は上皇陛下)の即位式に出席した際に身に着けていたものだという。
ウィリアム皇太子(William, Prince of Wales)夫妻の子どもであるジョージ王子(Prince George of Wales)、シャーロット王女(Princess Charlotte of Wales)、ルイ王子(Prince Louis of Wales)も、それぞれ儀礼に則った衣装で参列。皇太子の弟であるヘンリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex)は、「ディオール(DIOR)」のメンズ・コレクションからカスタムメードのラペルテールコートなどを選択した。また、英王室のメンバーであるベアトリス王女(Princess Beatrice)は「ビューロ・ロンドン(BEULAH LONDON)」のピンク色のドレスを、ユージェニー王女(Princess Eugenie)は「フェンディ(FENDI)」によるネイビーのドレスを着用した。
世界各地で発表されるクルーズ・コレクションのショーシーズンが、今年も幕を開ける。まずは、「シャネル(CHANEL)」が5月9日にアメリカ・ロサンゼルスで2024年クルーズ・コレクションのショーを開催。16日には「グッチ(GUCCI)」が韓国・ソウルにある景福宮で、デザインチームによる新作を披露する。サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)新クリエイティブ・ディレクターのデビューは、9月のミラノ・ファッション・ウイークになる。
世界各地で発表されるクルーズ・コレクションのショーシーズンが、今年も幕を開ける。まずは、「シャネル(CHANEL)」が5月9日にアメリカ・ロサンゼルスで2024年クルーズ・コレクションのショーを開催。16日には「グッチ(GUCCI)」が韓国・ソウルにある景福宮で、デザインチームによる新作を披露する。サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)新クリエイティブ・ディレクターのデビューは、9月のミラノ・ファッション・ウイークになる。
また、同社はオークションに先駆け、展覧会“フレディ・マーキュリー:ア・ワールド・オブ・ヒズ・オウン(Freddie Mercury: A World of His Own)”をニューヨーク(6月1~8日)、ロサンゼルス(6月14~18日)、香港(6月26~30日)、ロンドン(8月4日~9月5日)で開催する。フレディが収集した絵画や美術品に加えて、フレディ自身がライブなどで着用していた王冠と赤いローブや、クイーンの代表曲の1つである「伝説のチャンピオン(We Are The Champions)」や「キラー・クイーン(Killer Queen)」の直筆の歌詞なども展示されるという。
LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「パトゥ(PATOU)」は、仏スタートアップ企業のフェアリーメイド(FAIRLY MADE)と連携し、定番商品をそろえた“エッセンシャル(Les Essentiels)”ラインの64アイテムを対象にトレーサビリティーと環境インパクトのスコアを測定した。
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)傘下の化粧品小売店セフォラ(SEPHORA)はこのほど、空き容器回収プログラム「ビューティ・リパーパスド(Beauty (Re)Purposed)」を開始すると発表した。昨年7月にパッケージ容器の廃棄削減を目指すNPO団体パクトコレクティブ(PACT COLLECTIVE)と提携しパイロットプログラムをスタート。今回、アメリカとカナダの全600店に導入店舗を拡大し本格ローンチする。
「ロシャス(ROCHAS)」のシャルル・ドゥ・ヴィルモラン(Charles de Vilmorin)=クリエイティブ・ディレクターが契約終了に伴い、退任した。2021年2月に24歳の若さで抜擢されたドゥ・ヴィルモランは、わずか2年で任期を終えたことになる。3月のパリ・ファッション・ウイーク期間中にプレゼンテーション形式で発表した23-24年秋冬がラストコレクションになった。今後の体制については、後日発表される予定だ。
ドゥ・ヴィルモランは、19年にサンディカ・パリクチュール校(Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)を卒業し、20年4月に自身の名を冠したブランドをスタート。設立から1年足らずで「ロシャス」のクリエイティブ・ディレクターに就任したほか、同年の「LVMHプライズ(LVMH Prize)」と「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award)」のピエール・ベルジェ(Pierre Berge)賞の最終選考まで残った。ダークなムードとアートのような大胆な色柄使いが持ち味の彼は、瞬く間にパリファッション界の新星の一人になり、早熟な才能と本人の繊細ではかなげなルックスから若かりし頃のイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)と比べる人も多かった。
トムは1961年、アメリカ・テキサス州生まれ。パーソンズ美術大学(Parsons School of Design at The New School)などでインテリア建築を学んでいたが、ファッションへの関心が高まり、デザイナーのキャシー・ハードウィック(Cathy Hardwick)のアシスタントに。その後、「ペリー エリス(PERRY ELLIS)」を経て、90年に「グッチ(GUCCI)」のウィメンズのデザイナーとして採用された。当時、同ブランドのデザイン・ディレクターを務めていたリチャード・ランバートソン(Richard Lambertson)が92年に退任したことに伴い、その後任に。94年にクリエイティブ・ディレクターに昇格すると、破産に近い状態だった「グッチ」の売り上げを大幅に伸ばし、人気ブランドとして復活させた。また、グッチ・グループ(GUCCI GROUP、当時)の傘下となった「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブ・ディレクターを兼任し、ブランドをモダンに蘇らせた。しかし、2004年にPPRグループ(PPR GROUP、現ケリング)がグッチ・グループを買収した際、PPR側と意見が合わずグッチ・グループを離れた。
05年、メンズブランド「トム フォード」を設立。同年にエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)と提携し、ビューティを扱う「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」を立ち上げたほか、イタリアの大手眼鏡企業マルコリン(MARCOLIN)とライセンス契約を締結してアイウエアを発表。10年にウィメンズに進出し、17年にはアンダーウエアとウオッチもスタートした。
22年11月、ELCがトム フォード インターナショナル(TOM FORD INTERNATIONAL以下、TFI)から「トム フォード」とその知的財産権を買収。TFIの最高経営責任者(CEO)も務めるトムは、23年末までクリエイティブ・ビジョナリーとしてブランドに携わるという。トムは19年6月から22年5月までアメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA)の会長を務め、映画監督としても活躍しているが、今後の活動について現時点では明らかにされていない。
4月後半に2週に渡って開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)」が23日に最終日を迎えた。中でも、注目を集めたアーティストはヘッドライナーを務めたBLACKPINK(ブラックピンク)だ。今回は2週目の開催で圧巻のステージを見せた衣装を徹底解剖する。
黒いフェザーのコートで出てきたのは、ロゼ(ROSE)。「On The Ground」を歌いながら、下に着た「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」のミニドレスを披露。透明のスパンコールを重ねた黒いドレスがクールで妖艶な雰囲気を醸し出す。靴は「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」の黒いレースアップブーツ。
シュクラ=デピュティ・ジェネラルマネジャーが2021年に就任して以来、同ブランドはロゴ刷新やスティーブン・マイゼルによるモノクロのキャンペーンビジュアルなどイメージ面の刷新に取り組み、商品戦略も全面的に見直している。シアレッリは在任中、よりカジュアルになったメンズに「バットマン(Batman)」や「ぞうのババール(Babar the Elephant)」といったキャラクターを用いたり、ウィメンズのキャンペーンにパリス・ヒルトン(Paris Hilton)を起用したりして話題性を追求していたが、最後に手掛けた23-24年秋冬を含む最近のコレクションは“パリ最古のファッションメゾン”という名声に呼応するような控えめでシックなスタイルを基調としていた。