ケリング、主力「グッチ」の不調で23年上半期は減益 北米の景気減速も響く

ケリング(KERING)の2023年1~6月期決算は、売上高が2.1%増の101億3500万ユーロ(約1兆5709億円)、営業利益は同2.4%減の27億3900万ユーロ(約4245億円)、純利益は同9.7%減の18億4600万ユーロ(約2861億円)だった。

地域別の売上高は、観光客が増加した西欧が同5.1%増の27億3900万ユーロ(約4245億円)、中国が復調したアジア太平洋地域(日本を除く)は同11.1%増の37億1000万ユーロ(約5750億円)、インバウンド需要が回復しつつある日本は同18.4%増の6億8300万ユーロ(約1058億円)と好調だった。北米は景気減速による国内需要の低下や、アメリカ人観光客が対ドルでのユーロ安を背景に旅行先の欧州で買い物をする傾向にあることから、同16.2%減の22億6600万ユーロ(約3512億円)だった。

ブランド別の売上高は、主力の「グッチ(GUCCI)」が同0.9%減(現地通貨ベースでは同1%増)の51億2800万ユーロ(約7948億円)だった。不調が続く同ブランドは転換期にあり、22年11月に退任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)前クリエイティブ・ディレクターの後任として、23年1月28日に「ヴァレンティノ」出身のサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)を任命。また、ミケーレと二人三脚で「グッチ」を立て直したマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼CEOも、デ・サルノ新クリエイティブ・ディレクターのデビューショーを見届けた後、9月23日付で退任する。ケリングによれば、後任は9〜10月から探し始めるため、当面は同社のジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)=マネージング・ディレクターが暫定的に同職を務める。

ほかの主なブランドとして、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は同5.8%増の15億7600万ユーロ(約2442億円)と堅調だったものの、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は同0.1%減の8億3300万ユーロ(約1291億円)だった。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が属するその他のメゾン部門は、同5.1%減の18億5600万ユーロ(約2876億円)だった。

なお、ケリングは7月27日、ヴァレンティノ(VALENTINO)の株式の30%を、同ブランドを擁するカタールの投資会社メイフーラ・グループ(MAYHOOLA GROUP以下、メイフーラ)から17億ユーロ(約2635億円)で取得した。取り引きは23年末には完了する見込み。これは両社のより幅広い戦略的提携の一環で、契約にはケリングが28年までにヴァレンティノの株式の100%を取得するオプションが含まれているほか、メイフーラはケリングの株主となる可能性があるという。

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「ルイ・ヴィトン」親会社、23年上半期の売上高は6兆円超え 下半期は日本で値上げか

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2023年1~6月期決算は、売上高が前年同期比15.0%増の422億4000万ユーロ(約6兆5472億円)、営業利益は同14.2%増の115億6400万ユーロ(約1兆7924億円)、純利益は同29.8%増の84億8100万ユーロ(約1兆3145億円)だった。

部門別の売上高では、主要事業のファッション・レザーグッズ部門が同16.7%増の211億6200万ユーロ(約3兆2801億円)だった。スターブランドの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「ディオール(DIOR)」に加えて、「セリーヌ(CELINE)」「ロエベ(LOEWE)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」も好調で、業績に貢献した。「ブルガリ(BVLGARI)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」などの人気ブランドを抱えるウオッチ&ジュエリー部門は同10.6%増の54億2700万ユーロ(約8411億円)、香水&コスメティクス部門は同11.3%増の40億2800万ユーロ(約6243億円)だった。

免税店のDFSや化粧品のセレクトショップ、セフォラ(SEPHORA)などを運営するセレクティブ・リテール部門は、海外旅行客が急激に回復したことにより、同26.0%増の83億5500万ユーロ(約1兆2950億円)と業績を伸ばした。一方、ワイン&スピリッツ部門は、米国市場の減速により「ヘネシー」のコニャックなど高級酒の需要が落ち込んだことから、同4.4%減の31億8100万ユーロ(約4930億円)となった。

地域別で見ると、フランスの売上高が同22.9%増の31億8000万ユーロ(約4929億円)、フランスを除く欧州は同19.0%増の65億2100万ユーロ(約1兆107億円)、日本は同21.4%増の29億5600万ユーロ(約4581億円)、日本を除くアジア太平洋地域は同19.1%増の141億4700万ユーロ(約2兆1927億円)といずれも2ケタ成長だったが、米国は同3.9%増の103億1800万ユーロ(約1兆5992億円)だった。

ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者は、「経済的・地政学的な不透明感が続く中、23年上半期も素晴らしい業績となりうれしく思っている。ファレル・ウィリアムス新メンズ・クリエイティブ・ディレクターによる『ルイ・ヴィトン』のデビューショーや、『ティファニー』ニューヨーク5番街本店の”ランドマーク”としてのリニューアルオープンなど、当社のメゾンはいずれも高いクリエイティビティーを発揮し、インスピレーションを与える夢を描き続けている。下半期も、楽観的に自信を持ちつつ、現在の経済環境を踏まえた慎重な姿勢で事業を進め、ラグジュアリーセクターにおける当社のグローバルなリーダーシップをさらに強化していく」と語った。

ファレルによる「ルイ・ヴィトン」メンズのデビューショーは、パリ最古の橋ポンヌフを数日間貸し切り、豪華なセットを組んで開催。多数のセレブリティーを含むゲスト1500人以上を招待したこのイベントは一般的な関心も高く、ライブ配信や動画の視聴回数は過去最高の10億以上となった。ファッションテック企業ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)によれば、4260万ドル(約60億円)のメディアインパクトを生み出したという。

一方で、こうした大規模なイベントには多額の費用がかかるため、23年上半期におけるファッション・レザーグッズ部門の営業利益率は、前年同期の41.4%から40.5%に微減。ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者によれば、下半期には大規模なイベントが少ないことや日本での値上げを予定していることなどにより、営業利益率は回復する見込みだという。同氏は「通貨の動きにもよるが、通期では昨年と同レベルを維持できる見通しだ」と説明した。

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「H&M」が「シーイン」を著作権侵害などで提訴

「H&M」が「シーイン(SHEIN)」を著作権侵害および商標権侵害で香港の裁判所に提訴した。「H&M」は米WWDに対して、「香港で『シーイン』との著作権侵害訴訟が進行中であることは事実だ。『シーイン』が複数のデザインについて当社の権利を侵害しているため、提訴した。進行中の訴訟のため、これ以上のコメントは差し控える」と声明を発表した。「シーイン」の担当者は、社の方針で係争中の案件についてはコメントしないとコメントした。

「H&M」は訴状のなかで、「シーイン」が販売する製品は「顕著な類似性があり、コピーされたものであることを示している」と述べている。また、「シーイン」は1日に6000にも上る新しいスタイルを発表していることからも、「無許可で著作物の複製が大規模に行われている」と主張する。

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「グッチ」の親会社ケリング、「ヴァレンティノ」の株式30%を取得

「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)は7月27日、ヴァレンティノ(VALENTINO)の株式の30%を、同ブランドを擁するカタールの投資会社メイフーラ・グループ(MAYHOOLA GROUP以下、メイフーラ)から17億ユーロ(約2669億円)で取得したことを発表した。取り引きは2023年末には完了する見込み。なお、これは両社のより幅広い戦略的提携の一環で、契約にはケリングが28年までにヴァレンティノの株式の100%を取得するオプションが含まれているほか、メイフーラはケリングの株主となる可能性があるという。

「ヴァレンティノ」は、1960年にデザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)とビジネスパートナーのジャンカルロ・ジャンメッティ(Giancarlo Giammetti)がローマで創業。2012年に、同ブランドを運営するヴァレンティノ社をメイフーラが8億5800万ドル(約1209億円)で買収した。現在のクリエイティブ・ディレクターであるピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)は16年に、最高経営責任者(CEO)のヤコポ・ヴェントゥリーニ(Jacopo Venturini)は20年に就任。「ヴァレンティノ」は、現時点で世界の25カ国以上で211の直営店を展開しており、22年の売上高は14億ユーロ(約2198億円)だった。なお、18年11月には、ケリングがヴァレンティノの買収を検討しているのではないかとの憶測が広まっていた。 

フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング会長兼CEOは、「メイフーラの下での『ヴァレンティノ』の進化に感銘を受けており、同社が今後のパートナーとしてケリングを選んでくれたことをうれしく思う。ヤコポが率いる『ヴァレンティノ』を、メイフーラとの強固な戦略的提携に基づいてさらに成長させることを楽しみにしている」と語った。

ラシード・モハメド・ラシード(Rachid Mohamed Rachid)=メイフーラCEO兼ヴァレンティノ会長は、「『ヴァレンティノ』はイタリアを代表するラグジュアリーブランドの1つであり、その発展のための戦略的パートナーとしてケリングを迎えたことを大変うれしく思う。同社と共に、今後もブランドのさらなる強化のために尽力する」と述べた。

ケリングは、売上高のおよそ半分を主力の「グッチ」に依存しているが、同ブランドは現在、転換期にある。22年11月に退任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)前クリエイティブ・ディレクターの後任として、23年1月28日に「ヴァレンティノ」出身のサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)を任命。また、ミケーレと二人三脚で「グッチ」を立て直したマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼CEOも、デ・サルノ新クリエイティブ・ディレクターのデビューショーを見届けた後、9月23日付で退任する。ケリングはこれに伴い人事の刷新を行っており、今回の取り引きに続く買収なども視野に入れ、新たな発展を目指すとしている。

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フリーランスへの未払い問題でNY市とロフィシャルUSAが和解 フリーランスを守る法規制後初の事例

ニューヨーク市は、仏発ファッションメディアの米国支社であるロフィシャルUSA(L’OFFICIEL USA)がフリーランス事業者への支払いを怠っていたとして、同社を2021年11月に提訴した件について、ロフィシャルUSAが41人のフリーランス事業者に27万5000ドル(約3870万円)以上を支払うことで和解したと発表した。

ニューヨーク市によると、ロフィシャルUSAの仕事を請け負ったフリーランス事業者から、ロフィシャルUSAが期限内に報酬の全額もしくは一部の支払いをしていないという訴えが40件以上寄せられたという。フリーランス事業者の中にはライター、エディター、フォトグラファー、ビデオグラファー、グラフィックデザイナー、イラストレーターなどが含まれる。また、同市によるとロフィシャルUSAは、フリーランス事業者と書面による契約を締結しておらず、法に則って権利を行使しようとしたフリーランス事業者に報復行為を行ったり、一度も報酬を支払っていないにもかかわらず収入を報告する納税申告書を送付したりしたこともあったという。

和解内容はエリック・アダムス(Eric Adams)ニューヨーク市長らから発表された。この訴訟は、ニューヨーク市のFIFA(Freelance Isn’t Free Act、“フリーランスはタダではない”)法に基づく最初の措置だった。FIFA法は、正社員と同じ保護が与えられないことの多いフリーランス事業者や契約労働者が企業に対抗するために設けられた規定だ。アダムス市長は、「ニューヨーク市は常に労働者、特に正社員ほど多くの福利厚生を受けられないフリーランス事業者を支援する」「われわれは、フリーランス事業者への支払うべきものを支払わない企業を容認しない」と声明を発表した。

17年1月1日から23年7月11日の間にロフィシャルUSAに対して提供した役務に対して支払いを受けていないフリーランス事業者のうち、訴訟で特に名前が挙がっていない事業者が本件和解に参加するためには、24年2月7日までに訴えを提起する必要がある。

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フリーランスへの未払い問題でNY市とロフィシャルUSAが和解 フリーランスを守る法規制後初の事例

ニューヨーク市は、仏発ファッションメディアの米国支社であるロフィシャルUSA(L’OFFICIEL USA)がフリーランス事業者への支払いを怠っていたとして、同社を2021年11月に提訴した件について、ロフィシャルUSAが41人のフリーランス事業者に27万5000ドル(約3870万円)以上を支払うことで和解したと発表した。

ニューヨーク市によると、ロフィシャルUSAの仕事を請け負ったフリーランス事業者から、ロフィシャルUSAが期限内に報酬の全額もしくは一部の支払いをしていないという訴えが40件以上寄せられたという。フリーランス事業者の中にはライター、エディター、フォトグラファー、ビデオグラファー、グラフィックデザイナー、イラストレーターなどが含まれる。また、同市によるとロフィシャルUSAは、フリーランス事業者と書面による契約を締結しておらず、法に則って権利を行使しようとしたフリーランス事業者に報復行為を行ったり、一度も報酬を支払っていないにもかかわらず収入を報告する納税申告書を送付したりしたこともあったという。

和解内容はエリック・アダムス(Eric Adams)ニューヨーク市長らから発表された。この訴訟は、ニューヨーク市のFIFA(Freelance Isn’t Free Act、“フリーランスはタダではない”)法に基づく最初の措置だった。FIFA法は、正社員と同じ保護が与えられないことの多いフリーランス事業者や契約労働者が企業に対抗するために設けられた規定だ。アダムス市長は、「ニューヨーク市は常に労働者、特に正社員ほど多くの福利厚生を受けられないフリーランス事業者を支援する」「われわれは、フリーランス事業者への支払うべきものを支払わない企業を容認しない」と声明を発表した。

17年1月1日から23年7月11日の間にロフィシャルUSAに対して提供した役務に対して支払いを受けていないフリーランス事業者のうち、訴訟で特に名前が挙がっていない事業者が本件和解に参加するためには、24年2月7日までに訴えを提起する必要がある。

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「シーイン」がまたもや訴訟トラブル 3人のアーティストから著作権侵害で訴えられる

「シーイン(SHEIN)」は7月11日、3人のアーティストから著作権侵害で提訴された。提訴したのはクリスタ・ペリー(Krista Perry)、ラリッサ・ヘルナンデス(Larissa Hernandez)、ジェイ・バロン(Jay Baron)の3名で、「シーイン」が作品の完全なコピーを制作、販売したと主張する。「シーイン」の担当者からはコメントを得られなかった。

「シーイン」はこれまでにも著作権や商標権を侵害しているとして、複数のアーティストやブランドから訴訟を起こされている。アーティスト3名は訴状の中で、「シーイン」のビジネスモデルが「組織的に知的財産権を侵害する犯罪パターン」をもたらしていると主張している。

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米ギャップ、新たなCEOを任命 マテル社のCOO

「ギャップ(GAP)」「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アスレタ(ATHLETA)」などを擁する米ギャップは7月26日、新たな社長兼最高経営責任者(CEO)として、マテル(MATTEL)の社長兼最高執行責任者(COO)を務めていたリチャード・ディクソン(Richard Dickson)を任命した。8月22日付で就任する。ギャップではソニア・シンガル(Sonia Syngal)前社長兼CEOが2022年7月に退任して以来、暫定的にボブ・マーティン(Bob Martin)会長がCEOを務めてきた。

ディクソン新社長兼CEOは、マテルの企業変革部門のトップとして「バービー(BARBIE)」「ホットウィール(HOT WHEELS)」「フィッシャープライス(FISHER-PRICE)」などのブランドの戦略策定に携わった。それ以前には、ジョーンズ・アパレル・グループ(JONES APPAREL GROUP)のブランドビジネス部門の社長兼CEOとして事業の発展に貢献したほか、ブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)などでキャリアを積んだ。なお、同氏は22年11月にギャップの取締役会に加わっている。

同氏は、「ギャップはアイコニックなブランドをいくつも持っており、その大胆な発想と、大勢の人が手に取れる質のいいアパレルを提供することで“アメリカンスタイル”を作り上げてきた。ボブのリーダーシップの下、チームとともに尽力し、ギャップを新たな時代に向けて発展させていくことを楽しみにしている」と語った。なお、同氏の就任に伴い、マーティン会長兼暫定CEOは会長職に専念する。

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「フィオルッチ」に「フェラガモ」出身の新クリエイティブ・ディレクターが就任

「フィオルッチ(FIORUCCI)」はこのほど、新たなクリエイティブ・ディレクターとして、「フェラガモ(FERRAGAMO)」出身のフランチェスカ・ムリ(Francesca Murri)を任命した。6月に退任したダニエル・フレッチャー(Daniel Fletcher)前メンズ・アーティスティック・ディレクターの後任となるが、メンズだけでなくウィメンズやアクセサリーなど全てのカテゴリーを手掛けるという。また、フィオルッチの新たな最高経営責任者(CEO)に、OTB出身のアレッサンドロ・ピザーニ(Alessandro Pisani)が就任した。

「フィオルッチ」は、1967年にエリオ・フィオルッチ(Elio Fiorucci)がミラノで創業。ブティックでアート作品やレコード、キッチュな雑貨や食品なども販売する明るく大胆な雰囲気が話題となった。70年には「フィオルッチ」ブランドを立ち上げ、手頃な価格のデニムやTシャツ、天使モチーフのアイテムなどが人気に。米国や欧州、アジアで事業を拡大したものの、何度か経営難に陥った。2015年にフィオルッチ創業者が死去した後、伊藤忠商事の傘下であるエドウインが保有していた「フィオルッチ」を、英国でアパレル小売業を展開するスティーブン・シェーファー(Stephen Schaffer)とジェイニー・シェーファー(Janie Schaffer)が買収。17年にブランドをリローンチし、ミレニアル世代など若年層の間で注目を集めた。フレッチャー前メンズ・アーティスティック・ディレクターは、19年12月に就任し、23年6月に退任。なお、22年には、フィオルッチの少数株主だったスイスの投資家、ドナ・ベルタレリ(Dona Bertarelli)が支配株主となっている。

ムリ新クリエイティブ・ディレクターは、ビジネス特化型SNSの「リンクトイン(LinkedIn)」によると、直近では「フェラガモ」のレザーグッズ部門デザイン・ディレクターを務めていた。それ以前には、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」や「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のほか、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)」が率いていた時代の「ジバンシィ(GIVENCHY)」や、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)時代の「グッチ(GUCCI)」で経験を積んでいるという。ムリ新クリエイティブ・ディレクターによる新生「フィオルッチ」は、ミラノ・ファッション・ウイーク期間中の9月21日にプレゼンテーションを行い、15のルックを披露する。また、11月にはさまざまなカテゴリーを含む、より幅広いコレクションを発表する予定。

ピザーニ新CEOは、「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTBに14年に加わり、8年間勤務。それ以前には「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「バランタイン(BALLANTYNE)」のビジネス部門の役職を務めていたほか、イタリアのアパレルメーカー、シンヴ(SINV)で「ラブ モスキーノ(LOVE MOSCHINO)」や「シーバイクロエ(SEE BY CHLOE)」のマーチャンダイジングに携わっていた。

「フィオルッチ」は15年以降、ロンドンを拠点としていたが、今回オーナーが変わったことなどを機に創業の地であるミラノに戻る。ピザーニ新CEOによれば、将来的には本社機能、デザイン部門、ショールームを1カ所に集める構想があるという。一方、当面は店舗をオープンする予定はなく、ECと卸の強化に注力する計画で、英国を含む欧州と米国のほか、日本、中国、韓国における販売網の拡大を目指す。

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「フィオルッチ」に「フェラガモ」出身の新クリエイティブ・ディレクターが就任

「フィオルッチ(FIORUCCI)」はこのほど、新たなクリエイティブ・ディレクターとして、「フェラガモ(FERRAGAMO)」出身のフランチェスカ・ムリ(Francesca Murri)を任命した。6月に退任したダニエル・フレッチャー(Daniel Fletcher)前メンズ・アーティスティック・ディレクターの後任となるが、メンズだけでなくウィメンズやアクセサリーなど全てのカテゴリーを手掛けるという。また、フィオルッチの新たな最高経営責任者(CEO)に、OTB出身のアレッサンドロ・ピザーニ(Alessandro Pisani)が就任した。

「フィオルッチ」は、1967年にエリオ・フィオルッチ(Elio Fiorucci)がミラノで創業。ブティックでアート作品やレコード、キッチュな雑貨や食品なども販売する明るく大胆な雰囲気が話題となった。70年には「フィオルッチ」ブランドを立ち上げ、手頃な価格のデニムやTシャツ、天使モチーフのアイテムなどが人気に。米国や欧州、アジアで事業を拡大したものの、何度か経営難に陥った。2015年にフィオルッチ創業者が死去した後、伊藤忠商事の傘下であるエドウインが保有していた「フィオルッチ」を、英国でアパレル小売業を展開するスティーブン・シェーファー(Stephen Schaffer)とジェイニー・シェーファー(Janie Schaffer)が買収。17年にブランドをリローンチし、ミレニアル世代など若年層の間で注目を集めた。フレッチャー前メンズ・アーティスティック・ディレクターは、19年12月に就任し、23年6月に退任。なお、22年には、フィオルッチの少数株主だったスイスの投資家、ドナ・ベルタレリ(Dona Bertarelli)が支配株主となっている。

ムリ新クリエイティブ・ディレクターは、ビジネス特化型SNSの「リンクトイン(LinkedIn)」によると、直近では「フェラガモ」のレザーグッズ部門デザイン・ディレクターを務めていた。それ以前には、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」や「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のほか、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)」が率いていた時代の「ジバンシィ(GIVENCHY)」や、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)時代の「グッチ(GUCCI)」で経験を積んでいるという。ムリ新クリエイティブ・ディレクターによる新生「フィオルッチ」は、ミラノ・ファッション・ウイーク期間中の9月21日にプレゼンテーションを行い、15のルックを披露する。また、11月にはさまざまなカテゴリーを含む、より幅広いコレクションを発表する予定。

ピザーニ新CEOは、「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTBに14年に加わり、8年間勤務。それ以前には「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「バランタイン(BALLANTYNE)」のビジネス部門の役職を務めていたほか、イタリアのアパレルメーカー、シンヴ(SINV)で「ラブ モスキーノ(LOVE MOSCHINO)」や「シーバイクロエ(SEE BY CHLOE)」のマーチャンダイジングに携わっていた。

「フィオルッチ」は15年以降、ロンドンを拠点としていたが、今回オーナーが変わったことなどを機に創業の地であるミラノに戻る。ピザーニ新CEOによれば、将来的には本社機能、デザイン部門、ショールームを1カ所に集める構想があるという。一方、当面は店舗をオープンする予定はなく、ECと卸の強化に注力する計画で、英国を含む欧州と米国のほか、日本、中国、韓国における販売網の拡大を目指す。

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「グッチ」のビッザーリCEOが退任へ 「サンローラン」のベレッティーニCEOは親会社のデピュティーCEOも兼任

ケリング(KERING)は7月18日、傘下であるグッチ(GUCCI)のマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)が9月23日付で退任することを発表した。正式な後任が決定するまで、ケリングのジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)=マネージング・ディレクターが暫定的に同職を務める。また、同じく傘下に持つサンローラン(SAINT LAURENT)のフランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)社長兼CEOがケリングのデピュティーCEOを兼任することも併せて発表した。

ビッザーリ=グッチ社長兼CEOは、2005年にステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)(当時はケリングの傘下。18年に独立)の社長兼CEOとしてケリングに加わった。09年にボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の社長兼CEOに就任し、12年にはケリングの取締役会のメンバーに。14年にグッチの社長兼CEOに就任し、15年に同ブランドのアソシエイト・クリエイティブ・ディレクターだったアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)をクリエイティブ・ディレクターに任命。二人三脚で、低迷していた「グッチ」を再び人気ブランドへと立て直した。22年11月にミケーレが退任した際には、ビッザーリ社長兼CEOも退任するのではとの憶測が流れたが続投し、23年1月にミケーレの後任として「ヴァレンティノ(VALENTINO)」でファッション・ディレクターを務めていたサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)を新クリエイティブ・ディレクターに任命。9月のミラノ・ウィメンズ・ファッション・ウイークで発表するデ・サルノ新クリエイティブ・ディレクターのデビューコレクションを見届けた後に退任する。なお、ケリングに加わる前は、米コンサルティング会社アーサー・アンダーセン(ARTHUR ANDERSEN、当時。現アクセンチュア)、マンダリナダック(MANDARINA DUCK)、マリテ+フランソワ・ジルボー(MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD)などでキャリアを積んでいる。

ベレッティーニ=サンローラン社長兼CEOは、投資銀行家としてキャリアをスタート。1999年にプラダ・グループ(PRADA GROUP)に入社し、事業企画開発部に配属された後、ヘルムート ラング(HELMUT LANG)のオペレーション・マネージャーに就任。2003年にケリングに入社し、グッチのストラテジック・プラニング・ディレクターおよびアソシエイト・ワールドワイド・マーチャンダイジング・ディレクターを歴任した。ボッテガ・ヴェネタを経て、13年から現職。ケリングのデピュティーCEOとしてはブランド開発を担い、全ての傘下ブランドのCEOが同氏の直属となる。

また、ケリングのジャン・マルク・デュプレ(Jean-Marc Duplaix)最高財務責任者も同社のデピュティーCEOに任命されており、オペレーションと財務関連を担当する。そのほかにも、ケリングは16年までシャネル(CHANEL)のグローバルCEOを務めていたモーリーン・シケ(Maureen Chiquet)を取締役会に迎えるという。

フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング会長兼CEOは、「グローバルなラグジュアリー市場の成長をしっかりと捉えるため、より強固な組織を構築しているところだ。『サンローラン』の売り上げを約6倍に伸ばした立役者であり、素晴らしいパートナーであるフランチェスカと共に働くことを楽しみにしている。また、『グッチ』とケリングの成長に多大なる貢献をしてくれたマルコに感謝するとともに、彼の今後の活躍を願っている」と語った。

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「グッチ」のビッザーリCEOが退任へ 「サンローラン」のベレッティーニCEOは親会社のデピュティーCEOも兼任

ケリング(KERING)は7月18日、傘下であるグッチ(GUCCI)のマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)が9月23日付で退任することを発表した。正式な後任が決定するまで、ケリングのジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)=マネージング・ディレクターが暫定的に同職を務める。また、同じく傘下に持つサンローラン(SAINT LAURENT)のフランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)社長兼CEOがケリングのデピュティーCEOを兼任することも併せて発表した。

ビッザーリ=グッチ社長兼CEOは、2005年にステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)(当時はケリングの傘下。18年に独立)の社長兼CEOとしてケリングに加わった。09年にボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の社長兼CEOに就任し、12年にはケリングの取締役会のメンバーに。14年にグッチの社長兼CEOに就任し、15年に同ブランドのアソシエイト・クリエイティブ・ディレクターだったアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)をクリエイティブ・ディレクターに任命。二人三脚で、低迷していた「グッチ」を再び人気ブランドへと立て直した。22年11月にミケーレが退任した際には、ビッザーリ社長兼CEOも退任するのではとの憶測が流れたが続投し、23年1月にミケーレの後任として「ヴァレンティノ(VALENTINO)」でファッション・ディレクターを務めていたサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)を新クリエイティブ・ディレクターに任命。9月のミラノ・ウィメンズ・ファッション・ウイークで発表するデ・サルノ新クリエイティブ・ディレクターのデビューコレクションを見届けた後に退任する。なお、ケリングに加わる前は、米コンサルティング会社アーサー・アンダーセン(ARTHUR ANDERSEN、当時。現アクセンチュア)、マンダリナダック(MANDARINA DUCK)、マリテ+フランソワ・ジルボー(MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD)などでキャリアを積んでいる。

ベレッティーニ=サンローラン社長兼CEOは、投資銀行家としてキャリアをスタート。1999年にプラダ・グループ(PRADA GROUP)に入社し、事業企画開発部に配属された後、ヘルムート ラング(HELMUT LANG)のオペレーション・マネージャーに就任。2003年にケリングに入社し、グッチのストラテジック・プラニング・ディレクターおよびアソシエイト・ワールドワイド・マーチャンダイジング・ディレクターを歴任した。ボッテガ・ヴェネタを経て、13年から現職。ケリングのデピュティーCEOとしてはブランド開発を担い、全ての傘下ブランドのCEOが同氏の直属となる。

また、ケリングのジャン・マルク・デュプレ(Jean-Marc Duplaix)最高財務責任者も同社のデピュティーCEOに任命されており、オペレーションと財務関連を担当する。そのほかにも、ケリングは16年までシャネル(CHANEL)のグローバルCEOを務めていたモーリーン・シケ(Maureen Chiquet)を取締役会に迎えるという。

フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング会長兼CEOは、「グローバルなラグジュアリー市場の成長をしっかりと捉えるため、より強固な組織を構築しているところだ。『サンローラン』の売り上げを約6倍に伸ばした立役者であり、素晴らしいパートナーであるフランチェスカと共に働くことを楽しみにしている。また、『グッチ』とケリングの成長に多大なる貢献をしてくれたマルコに感謝するとともに、彼の今後の活躍を願っている」と語った。

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「グッチ」がクリスティーズとNFTオークション開催 参加アーティストに草野絵美も

オークションハウス、クリスティーズ(CHRISTIE’S)と「グッチ(GUCCI)」は、コラボレーション・オークション「フューチャー・フリークエンシーズ」を開催する。ジェネレイティブ・アートとファッションの探求をテーマに、デジタルアート界をリードするアーティストによる21点のNFTが出品され、7月18〜25日に入札が行われる。

参加アーティストは、AIコラボレーションアーティストのクレア・シルバー(Claire Silver)&草野絵美のほか、ニューメディアアーティストのザッカリー・リバーマン(Zach Lieberman)、コミュニティーのフィードバックによってNFTアートを生成するプロジェクトのボット(Botto)など。生成テキスタイルの研究から、「グッチ」のバッグ“バンブー1947”のハンドルのアルゴリズミックな解釈まで、さまざまなテーマを探求している。

クリスティーズのセバスチャン・サンチェス=デジタルアート・セールス・マネジャーは、「アーティストたちは衣服、テキスタイル、ファッション産業全般のデザインと生産に大きくインスパイアされている」と語る。「アルゴリズムやデータを使って人間の創造性を向上させるという考え方を実践しており、どれも魅力的だ」。

クリスティーズと「グッチ」は共同で「クリエイティビティーとテクノロジーの最先端に、女性アーティストの視点を取り入れた先駆的な作品が多く生まれた。テクノロジーにまつわる先鋭的で新しいアイデアやコンセプトを未来に向けて推し進めようという意欲に満ちており、私たちをアバンギャルドな思考の世界に誘ってくれる」とコメントを発表した。

オークションは、22年にスタートしたオンチェーン・オークション・プラットフォーム「クリスティーズ3.0」で行われ、オンライン・ギャラリー「グッチ アートスペース」でも紹介されている。「グッチ アートスペース」は22年に「グッチ」とNFTアートのキュレーションを行うマーケットプレイス「スーパーレア」との提携により誕生。コンテンポラリーアーティストのビジョンを展示・収集する場所として、定期的に展覧会を開催している。

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ビルケンシュトックがIPOか 主要株主が投資銀行家と会合のウワサ

ドイツのシューズブランド「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」の主要株主であるLキャタルトン(L CATTERTON)が、新規公開株式(IPO)の可能性を含め、ビジネスにおける選択肢を検討するために投資銀行家と会合をしているという。情報筋が米WWDに語った。Lキャタルトンからのコメントは得られなかった。

ある金融関係者はビルケンシュトックが今秋にもIPOに踏み切る可能性があると話したが、別の関係者はそれに対して懐疑的な見方を示している。

Lキャタルトンは、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社。2021年に、LVMH会長兼最高経営責任者のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)一族の投資会社フィナンシエール アガシュ(FINANCIERE AGACHE)とともにビルケンシュトックの過半数株式を取得している。その際の評価額は明らかにされなかったが、40億ユーロ(約6280億円)程度と言われている。

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ナイキ、23年5月通期は増収減益 在庫処理やコスト上昇が利益を圧迫

ナイキ(NIKE)の2023年5月通期決算は、売上高が前期比9.6%増の512億1700万ドル(約7兆3752億円)、EBIT(利払前・税引前利益)は同9.6%減の61億9500万ドル(約8920億円)、純利益は同16.1%減の50億7000万ドル(約7300億円)だった。減益の理由として、在庫処理のための値下げ、生産および物流コストの上昇、為替レートの影響などがあるという。

ブランド別に見ると、「ナイキ」が同9.7%増の487億6300万ドル(約7兆218億円)、「コンバース(CONVERSE)」は同3.5%増の24億2700万ドル(約3494億円)だった。

地域別の売上高では、北米が同17.7%増の216億800万ドル(約3兆1115億円)、欧州・中東・アフリカは同7.5%増の134億1800万ドル(約1兆9321億円)、中国(中国語圏)は同4.0%減の72億4800万ドル(約1兆437億円)、中国を除くアジア太平洋地域と中南米が同8.0%増の64億3100万ドル(約9260億円)だった。なお、四半期ベースで見ると、3〜5月期(第4四半期)には中国市場が持ち直し、前年同期比15.9%増の18億1000万ドル(約2606億円)となっている。

ジョン・ドナホー(John Donahoe)社長兼最高経営責任者は、「好調な業績は当社の戦略が奏功していることを示している。当社はスポーツの未来に貢献することでバリューを生み出しており、イノベーションへの投資とデジタル領域におけるリーダーシップによって、幅広い分野での成長を実現した」と語った。

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ファレルの「ルイ・ヴィトン」メンズ初コレクション、ライブ配信や動画の視聴数が10億回を突破

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)新メンズ・クリエイティブ・ディレクターのデビューコレクションとなった2024年春夏コレクションのショーのライブ配信や動画の視聴数が、ブランドの公式プラットフォーム上で約7億7500万回、外部メディア上で約3億回となり、合計10億回以上とこれまでで最大だったことを明らかにした。なお、23-24年秋冬コレクションのショーの視聴数は公式プラットフォーム上で約4億4000万回だったという。外部メディア上での視聴数は明らかにしなかった。

6月20日に開催されたこのショーは、今回のパリ・メンズ・ファッション・ウイークで最も注目を集めたといっても過言ではない。一般的な関心も高く、インターネット上ではショーに言及した投稿がおよそ4万2000件あり、それらのリツイートは120万件に上ったという。また、「ルイ・ヴィトン」公式YouTubeチャンネルの登録者数もショーの配信を機に伸び、現時点で304万人。若年層を中心に人気のアプリ、ティックトック(TikTok)ではショーの配信をおよそ100万人が視聴し、200万のライクを獲得。配信から数時間で新たなフォロワーが10万ほど増加し、現在は1110万となっている。

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「ドリス ヴァン ノッテン」が、パリにビューティとアクセサリーに特化した新店をオープン

「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」はこのほど、昨年ローンチしたビューティラインとファッションアクセサリーに特化した新店舗をパリ・セーヌ川沿いにオープンした。場所はすでにウィメンズとメンズの店舗を構えているマラケ通り(Quai Malaquais)で、2店舗の間にあたる9番地。約60㎡の店内に、フレグランスやリップスティックをはじめ、コーム(くし)、リップブラシ、ミラー、同店限定のフレグランス用ポーチといったビューティラインのアイテムと、ハンドバッグ、レザー小物、ジュエリー、スカーフなどコレクションのアクセサリーをシームレスに並べる。

ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)は、新店について「重要なのは、全てが同じビジョンを共有していることを示すことだ。私たちは、メイクアップやフレグランスと洋服を切り離して考えていない。私にとっては、一つの統一された大きなプロジェクトのようなもので、それを強調したかった」と説明。来年以降、アクセサリーとビューティラインをミックスした同コンセプトの店舗をさらにオープンする予定だという。

「小さなサロンのようなスペースだが、特別でユニークな体験をしてもらえるようにしたかった」という内装は、1920〜40年代の香水店をイメージ。アラバスターやカルカッタ大理石、ベルベット、ムラーノガラスのシャンデリアなどで構成されており、入口正面の壁に17世紀に作られた巨大なタペストリーが掛けられているのが印象的だ。また、店内には黒く塗られた小部屋もあり、そこにはクリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)とのコラボレーションで発表した2020年春夏コレクションのアクセサリーを含むアーカイブアイテムを展示。購入することもできる。さらに、今後はお気に入りのジュエリーデザイナーやアーティストの作品のエキシビションなども計画している。

大きな反響を得ているビューティラインに関しては、24年には新しい香りのフレグランスが登場予定。さらにビューティの商品ラインアップが充実するようだ。ドリスは「フレグランスやビューティでは、多くの異なる人々に語りかけることができる。例えば、リップスティックはエントリー価格なので、たくさんの若い人たちも店を訪れてくれている。そして、彼らは私たちのファッションにおける未来の顧客になるかもしれない」とし、ビューティのプロジェクトに取り組むことをとても楽しんでいることを明かした。

現在12種類あるフレグランスの中で、一番人気は“ソイエ マラケス(SOIE MALAQUAIS)”。特に女性に支持されており、男性はローズベースの香りを選ぶ人が多いようだ。ちなみにドリスが身につけているフレングランスの香りは、“カンナビス パチョリ(CANNABIS PATCHOULI)”だという。

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「ルード」デザイナーが株主から提訴 “贅沢な生活”のために売り上げを着服か

「ルード(RHUDE)」の少数株主ジョージ・ロバートソン(George Robertson)は、「ルード」の創業者で「バリー(BALLY)」の元クリエイティブ・ディレクター、ルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)が“贅沢な生活”のために「ルード」の利益を盗んだとして提訴。損害賠償などに加え、ビラセノールを管理職から解任することを求めている。ビラセノールの広報担当は、「ロバートソンの主張は事実無根であり、法廷で弁明する機会を楽しみにしている」とコメントしている。

「ルード」の株式を20%保有しているロバートソンは、ビラセノールが「ルード」の売り上げを個人的な有限会社に移していると主張。また、ビラセノールが「ザラ(ZARA)」と発表したコラボコレクション“RHU”などが、「ルード」の商標権を侵害しているとも主張している。ロバートソンによると、“RHU”はもともと「ルード」のために作られたブランド名だったという。そのほかにも、ロバートソンはビラセノールが「ルード」の売り上げを偽っていたと主張する。ビラセノールは「ルード」の2020年の売り上げが3000万ドル(約43億2000万円)、21年は3000万ドルを超えると公表していたが、納税申告書には、「20年は1000万ドル(約14億4000万円)、21年は1800万ドル(約25億9200万円)と記載されていたという。

ロバートソンは、ビラセノールが「ルード」の商品をNBA選手やミュージシャンなどの“VIP顧客”にプライベートセールを開いて販売し、その売り上げをビラセノールの個人会社またはビラセノール個人に入るようにしていたと訴える。訴状には、20年9月28日に行われたプライベートセールの例が記載されており、ビラセノールは1万5331ドル(約220円)相当の「ルード」製品を販売し、その売り上げを懐に入れたという。

ビラセノールは15年にストリートブランド「ルード」を創業。22年に「バリー」のクリエイティブ・ディレクターに任命され、23年春夏シーズンからわずか2シーズンを披露したのち、今年5月に退任が発表された。

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「ルード」デザイナーが株主から提訴 “贅沢な生活”のために売り上げを着服か

「ルード(RHUDE)」の少数株主ジョージ・ロバートソン(George Robertson)は、「ルード」の創業者で「バリー(BALLY)」の元クリエイティブ・ディレクター、ルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)が“贅沢な生活”のために「ルード」の利益を盗んだとして提訴。損害賠償などに加え、ビラセノールを管理職から解任することを求めている。ビラセノールの広報担当は、「ロバートソンの主張は事実無根であり、法廷で弁明する機会を楽しみにしている」とコメントしている。

「ルード」の株式を20%保有しているロバートソンは、ビラセノールが「ルード」の売り上げを個人的な有限会社に移していると主張。また、ビラセノールが「ザラ(ZARA)」と発表したコラボコレクション“RHU”などが、「ルード」の商標権を侵害しているとも主張している。ロバートソンによると、“RHU”はもともと「ルード」のために作られたブランド名だったという。そのほかにも、ロバートソンはビラセノールが「ルード」の売り上げを偽っていたと主張する。ビラセノールは「ルード」の2020年の売り上げが3000万ドル(約43億2000万円)、21年は3000万ドルを超えると公表していたが、納税申告書には、「20年は1000万ドル(約14億4000万円)、21年は1800万ドル(約25億9200万円)と記載されていたという。

ロバートソンは、ビラセノールが「ルード」の商品をNBA選手やミュージシャンなどの“VIP顧客”にプライベートセールを開いて販売し、その売り上げをビラセノールの個人会社またはビラセノール個人に入るようにしていたと訴える。訴状には、20年9月28日に行われたプライベートセールの例が記載されており、ビラセノールは1万5331ドル(約220円)相当の「ルード」製品を販売し、その売り上げを懐に入れたという。

ビラセノールは15年にストリートブランド「ルード」を創業。22年に「バリー」のクリエイティブ・ディレクターに任命され、23年春夏シーズンからわずか2シーズンを披露したのち、今年5月に退任が発表された。

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米連邦取引委がアマゾンを提訴 プライム会員の解約方法が「迷路のよう」

米連邦取引委員会(Federal Trade Commission以下、FTC)は6月21日、アマゾン(AMAZON)が消費者を騙してプライム会員に加入させ、意図的に退会を妨害しているとして同社を提訴した。これは、「ビジネスインサイダー(Business Insider)」に昨年リークされたアマゾンの内部文書を受けたもので、その文書には、消費者が騙されたと感じたためアマゾンはインターフェースのデザインの変更を検討したが、最終的には何の対応も行わなかったと記載されているという。「ビジネスインサイダー」は、「意図的に混乱するようにした」というアマゾンの元従業員のコメントも報道している。

アマゾンの決済ページに表示される「プライム会員なら2日以内に無料配送」を1回タップすると、確認画面などを挟まず、すぐにプライム会員のトライアルが適用される仕組みになっており、30日以内に解約しなければ有料会員の自動更新に切り替わる。

FTCによると、会員登録は1~2回クリックすれば完了するのに対して、解約には4ページ、6回のクリック、「特典を受けられなくなる」といった警告文の表示を乗り越える必要があるよう設計されているという。訴訟資料の中でFTCはこの設計を「操作的、強制的、または欺瞞的」と呼び、解約プロセスを「迷路のよう」と表現した。

アマゾンはプライム会員の解約を意図的に複雑化したことをこれまでは否定してきたが、訴訟資料によると、FTCの指摘を受け、プロセスを合理化するためにいくつかの措置を講じたという。

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米連邦取引委がアマゾンを提訴 プライム会員の解約方法が「迷路のよう」

米連邦取引委員会(Federal Trade Commission以下、FTC)は6月21日、アマゾン(AMAZON)が消費者を騙してプライム会員に加入させ、意図的に退会を妨害しているとして同社を提訴した。これは、「ビジネスインサイダー(Business Insider)」に昨年リークされたアマゾンの内部文書を受けたもので、その文書には、消費者が騙されたと感じたためアマゾンはインターフェースのデザインの変更を検討したが、最終的には何の対応も行わなかったと記載されているという。「ビジネスインサイダー」は、「意図的に混乱するようにした」というアマゾンの元従業員のコメントも報道している。

アマゾンの決済ページに表示される「プライム会員なら2日以内に無料配送」を1回タップすると、確認画面などを挟まず、すぐにプライム会員のトライアルが適用される仕組みになっており、30日以内に解約しなければ有料会員の自動更新に切り替わる。

FTCによると、会員登録は1~2回クリックすれば完了するのに対して、解約には4ページ、6回のクリック、「特典を受けられなくなる」といった警告文の表示を乗り越える必要があるよう設計されているという。訴訟資料の中でFTCはこの設計を「操作的、強制的、または欺瞞的」と呼び、解約プロセスを「迷路のよう」と表現した。

アマゾンはプライム会員の解約を意図的に複雑化したことをこれまでは否定してきたが、訴訟資料によると、FTCの指摘を受け、プロセスを合理化するためにいくつかの措置を講じたという。

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「プラダ」“パラドックス”が複数受賞 アメリカの香水アワードでロレアルが六冠達成

米ニューヨークのリンカーン・センターでこのほど、50回目となる「フレグランス・ファンデーション・アワード 2023」の授賞式が開かれた。昨年のベストセラーとなった「プラダ(PRADA)」の“パラドックス(Paradoxe)”や「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」の“ポロ ブルー(Polo Blue)”などを擁するロレアル(L'OREAL)は、あわせて六冠を達成。同社のフレグランスカテゴリーの売上高は、前年同期比25%増と拡大している。オスカー俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)からホール・オブ・フェイム賞を授与され殿堂入りを果たした同社のニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)最高経営責任者(CEO)は、欧州と米カリフォルニア州で現在検討されている規制について「科学的な根拠がほとんどないまま、天然素材を中心とした多くの原料の調達が制限されようとしている。私たちは、美しくクリエイティブな香水という芸術を守らなければならない」と語り、業界が団結して対抗するよう呼び掛けた。

ライフタイム・アチーブメント賞(特別功労賞)には、インターナショナル・フレーバー・アンド・フレグランス(IFF)でマスターパフューマーを務めるアンヌ・フリポ(Anne Flipo)が選ばれた。フリポは調香師の仕事を「まるで白昼夢を見ているよう」と表現して、授賞式を締めくくった。

授賞式には業界内外から過去最高の900人が出席した。主催者である米フレグランス財団(Fragrance Foundation)のリンダ・レヴィ(Linda Levy)会長は「今年は過去最高のノミネート数だった」と述べ、2022年のフレグランス業界の盛り上がりを振り返った。そのほか、セレモニーではプレゼンターとしてデザイナーの俳優のダイアン・クルーガー(Diane Krueger)やデザイナーのセルジオ・ハドソン(Sergio Hudson)、ジェイソン・ウー(Jason Wu)、ヴェラ・ウォン(Vera Wang)らが登壇した。

【ライフタイム・アチーブメント・パフューマー】

アンヌ・フリポ(Anne Flipo)/IFFマスター調香師

【ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)】

ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)/ロレアル最高経営責任者

【フレグランス・オブ・ザ・イヤー】

■ユニバーサル・ラグジュアリー
「グッチ(GUCCI)」“ザ アルケミスト ガーデン ティアーズ フロム ザ ムーン オードパルファム(The Alchemist's Garden Tears From The Moon Eau de Parfum)”

■ユニバーサル・プレステージ
「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」“レプリカ ウェン ザ レイン ストップス(Reprica When The Rain Stops)”

■ウィメンズ・ラグジュアリー
「シャネル(CHANEL)」“ガブリエル シャネル パルファム スプレー(Gabrielle Chanel Parfum Spray)”

■ウィメンズ・プレステージ
「プラダ」“パラドックス オードパルファム(Prada Paradoxe Eau de Parfum)”

■メンズ・ラグジュアリー
「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」“ノワール エクストリーム パルファム(Noir Extreme Parfum)”

■メンズ・プレステージ
「エルメス(HERMES)」“テール ドゥ エルメス オー ジヴレー オードパルファム(Hermès Terre d'Hermès Eau Givrée Eau de Parfum)”

■ポピュラー(人気部門)
「ネスト(NEST)」“ニューヨーク ゴールデン ネクター オードパルファム(Nest New York Golden Nectar Eau de Parfum)”

【パフューム・エクストラオーディネール・オブ・ザ・イヤー】

「ビーディーケー(BDK)」“パルファム グリ シャーネル エキストレドゥ パルファム(Parfums Gris Charnel Extrait de Parfum)”

【フレグランス・エディトリアル・オブ・ザ・イヤー】

タウン&カントリー(Town & Country): "Why Fragrances With Green Notes Are Going to Be Everywhere in 2023" by April Long

【パッケージング・オブ・ザ・イヤー】

■ラグジュアリー
「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」“ルビマール(Loubimar)”

■プレステージ/ポピュラー
「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」“ル ボー(Le Beau)”

【インディー・フレグランス・オブ・ザ・イヤー】

「アムアージュ(AMOUAGE)」“オーパス XIV ロイヤル タバコ(Opus XIV Royal Tobacco)”

【フレグランス・イノベーティブ・プロダクト・オブ・ザ・イヤー】

「ヴェロニク ガバイ(VERONIQUE GABAI)」“アロマ ハート(Aroma Heart)”

【メディア・キャンペーン・オブ・ザ・イヤー】

「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」“インビクタス(Invictus)”

【フレグランス・ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)】

「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」“フラワーボム オードパルファム(Flowerbomb Eau de Parfum)”

【コンシューマー・チョイス・オブ・ザ・イヤー(一般投票)】

■キャンドル&ホーム コレクション
「ネスト」“ニューヨーク ヒマラヤンソルト&ローズウォーター(New York Himalayan Salt & Rosewater)”

■メンズ&ユニバーサル
「ラルフ ローレン」“ポロ ブルー パルファム”(Polo Blue Parfum)“

■ウィメンズ・プレステージ
「プラダ」“パラドックス オードパルファム(Paradoxe Eau de Parfum)”

■ウィメンズ・ポピュラー
「ビリー アイリッシュ(BILLIE EILISH)」“アイリッシュ ナンバーツー(Eilish No. 2)”

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LVMHのアルノー会長が中国訪問 「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」などの店舗を視察

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は6月27日、中国・北京を訪問した。

同氏はコロナ禍後初となった今回の訪中で、高級百貨店のSKP北京、商業施設のチャイナ・ワールド・モール(China World Mall)とWFセントラル(WF Central)を訪問。LVMHが擁する「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「フェンディ(FENDI)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」などの店舗を視察した。

中国版インスタグラム「シャオフォンシュウ(Xiaohongshu、小紅書、通称RED)」のユーザーによる投稿によれば、アルノー会長兼CEOの長女でクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)の社長兼CEOなどを務めるデルフィーヌ(Delphine Arnault)と、四男でルイ・ヴィトンのウォッチ部門マーケティングおよびプロダクト・ディベロップメント・ディレクターを務めるジャン(Jean Arnault)に加えて、ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOやLVMHの経営幹部らが同行。一行は特に「ディオール」で長時間を過ごしたほか、LVMHの傘下ではない「エルメス(HERMES)」にも立ち寄ったという。なお、LVMHはアルノー会長兼CEOらの旅程について明らかにしていないが、中国のさまざまなSNSによれば、北京のほかに成都、上海、香港を訪れたようだ。また、メディアへの登場回数も多く、ブルームバーグ(BLOOMBERG)や「フォーブス(FORBES)」による世界長者番付で常に上位にランクインしているアルノー会長兼CEOの訪問とあり、一目見ようと足を止める買い物客の様子も投稿されている。

中国市場はコロナ禍中、厳しい外出規制などの影響で減速したものの、2023年に入って急激に回復しており、ラグジュアリーブランドにとって引き続き重要な市場だ。2月には、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOが中国を訪問。また、4月に中国の王文濤商務相が訪仏した際には、パリの「ディオール」本店でアルノー会長兼CEOをはじめとするLVMHの経営陣と会談している。

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LVMHのアルノー会長が中国訪問 「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」などの店舗を視察

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は6月27日、中国・北京を訪問した。

同氏はコロナ禍後初となった今回の訪中で、高級百貨店のSKP北京、商業施設のチャイナ・ワールド・モール(China World Mall)とWFセントラル(WF Central)を訪問。LVMHが擁する「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「フェンディ(FENDI)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」などの店舗を視察した。

中国版インスタグラム「シャオフォンシュウ(Xiaohongshu、小紅書、通称RED)」のユーザーによる投稿によれば、アルノー会長兼CEOの長女でクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)の社長兼CEOなどを務めるデルフィーヌ(Delphine Arnault)と、四男でルイ・ヴィトンのウォッチ部門マーケティングおよびプロダクト・ディベロップメント・ディレクターを務めるジャン(Jean Arnault)に加えて、ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOやLVMHの経営幹部らが同行。一行は特に「ディオール」で長時間を過ごしたほか、LVMHの傘下ではない「エルメス(HERMES)」にも立ち寄ったという。なお、LVMHはアルノー会長兼CEOらの旅程について明らかにしていないが、中国のさまざまなSNSによれば、北京のほかに成都、上海、香港を訪れたようだ。また、メディアへの登場回数も多く、ブルームバーグ(BLOOMBERG)や「フォーブス(FORBES)」による世界長者番付で常に上位にランクインしているアルノー会長兼CEOの訪問とあり、一目見ようと足を止める買い物客の様子も投稿されている。

中国市場はコロナ禍中、厳しい外出規制などの影響で減速したものの、2023年に入って急激に回復しており、ラグジュアリーブランドにとって引き続き重要な市場だ。2月には、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOが中国を訪問。また、4月に中国の王文濤商務相が訪仏した際には、パリの「ディオール」本店でアルノー会長兼CEOをはじめとするLVMHの経営陣と会談している。

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LVMHのアルノー会長が中国訪問 「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」などの店舗を視察

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は6月27日、中国・北京を訪問した。

同氏はコロナ禍後初となった今回の訪中で、高級百貨店のSKP北京、商業施設のチャイナ・ワールド・モール(China World Mall)とWFセントラル(WF Central)を訪問。LVMHが擁する「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「フェンディ(FENDI)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」などの店舗を視察した。

中国版インスタグラム「シャオフォンシュウ(Xiaohongshu、小紅書、通称RED)」のユーザーによる投稿によれば、アルノー会長兼CEOの長女でクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)の社長兼CEOなどを務めるデルフィーヌ(Delphine Arnault)と、四男でルイ・ヴィトンのウォッチ部門マーケティングおよびプロダクト・ディベロップメント・ディレクターを務めるジャン(Jean Arnault)に加えて、ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOやLVMHの経営幹部らが同行。一行は特に「ディオール」で長時間を過ごしたほか、LVMHの傘下ではない「エルメス(HERMES)」にも立ち寄ったという。なお、LVMHはアルノー会長兼CEOらの旅程について明らかにしていないが、中国のさまざまなSNSによれば、北京のほかに成都、上海、香港を訪れたようだ。また、メディアへの登場回数も多く、ブルームバーグ(BLOOMBERG)や「フォーブス(FORBES)」による世界長者番付で常に上位にランクインしているアルノー会長兼CEOの訪問とあり、一目見ようと足を止める買い物客の様子も投稿されている。

中国市場はコロナ禍中、厳しい外出規制などの影響で減速したものの、2023年に入って急激に回復しており、ラグジュアリーブランドにとって引き続き重要な市場だ。2月には、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOが中国を訪問。また、4月に中国の王文濤商務相が訪仏した際には、パリの「ディオール」本店でアルノー会長兼CEOをはじめとするLVMHの経営陣と会談している。

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フィービー・ファイロの新ブランドについて情報筋がコメント 9月発売の初のコレクションはウエアからアクセサリーまで150型以上を提案か

フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)前「セリーヌ(CELINE)」クリエイティブ・ディレクターが立ち上げたシグネチャーブランド「フィービー ファイロ(PHOEBE PHILO)」は既報の通り、9月に初のコレクションを発売予定だ。情報筋によると、初のコレクションは、ウエアだけでなく、レザーグッズ、ジュエリー、アイウエア、シューズまで合わせて150型以上のアイテムをラインアップするという。同コレクションは公式オンラインショップを通じて販売され、まずはイギリス、ヨーロッパ、アメリカへの配送に対応するようだ。また、過去に「セリーヌ」で広告キャンペーンモデルも務めたモデルのダリア・ウェーボウィ(Daria Werbowy)をブランドの顔に起用したという。ただし、米「WWD」の取材に対し、ブランドの広報担当はコメントを差し控えるとしている。

ファイロは2021年7月、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)を少数株主として独立したブランドを立ち上げ、4年のブランクを経てファッション界に復帰することを発表。当時、彼女は「卓越した品質とデザインに根差した」服とアクセサリーを作ることを掲げ、「私は、自分の顧客や世界中の人々と再び触れ合うことをとても楽しみにしている。独立して、自分の責任のもとブランドを運営していくことは私にとって非常に重要なこと」と語っていた。しかし、それ以降はメディアと距離を置いてきた。その後、今年2月に公式インスタグラムアカウントを開設。7月に登録を開始するとともに、9月に初のコレクションを公式ウェブサイトで公開・発売する旨を発表した。情報筋によれば、ファイロがランウエイに復帰するのは少なくとも1年後で、店舗のオープンは26年以降になるという。

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リアーナ、「サヴェージ×フェンティ」のCEOを退任 後任はアンソロポロジーの前CEO

リアーナ(Rihanna)によるランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」は、新たな最高経営責任者(CEO)として、アンソロポロジー グループ(ANTHROPOLOGIE GROUP以下、アンソロポロジー)のグローバルCEOを務めていたヒラリー・スーパー(Hillary Super)を任命した。これまでCEOを務めていたリアーナは、エグゼクティブチェアとして今後もブランドに携わるという。

スーパー新CEOは、「ギャップ(GAP)」「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS」「ゲス(GUESS)」などのカジュアルブランドでマーチャンダイジングやマネジメント分野のキャリアを積んだ後、アーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS)に入社した。4年後、同社が擁するアンソロポロジーのグローバルCEOに就任し、2019年には同ブランド初のプラスサイズラインをローンチ。21年4月に退任した。

「サヴェージ×フェンティ」は18年の設立。さまざまな人種や体型、性自認のモデルを起用して多様性を表現する姿勢が広く共感を得て人気を博し、22年1月に初の実店舗をラスベガスにオープン。その後、ロサンゼルス、ヒューストン、ブルックリンなどに出店している。同社の広報担当者は、「卸に加えて小売事業を拡大するに当たり、その分野での経験が豊富なリーダーの必要性が高まった。ヒラリーは小売業界で実績を上げており、当社をさらに成長させてくれるものと確信している」とコメントした。

なお、「サヴェージ×フェンティ」は21年2月にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)などから1億1500万ドル(約134億円)を、22年1月には米投資会社ニューバーガー・バーマン(NEUBERGER BERMAN)などから1億2500万ドル(約146億円)を調達している。22年3月には、同ブランドがIPO(新規上場)を目指して情報収集をしていると米ブルームバーグ(BLOOMBERG)が報じた。

現在、第2子を妊娠中のリアーナは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)新メンズ・クリエイティブ・ディレクターによる「ルイ・ヴィトン」メンズの初キャンペーンに登場し、大きな話題を集めた。

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米ラッパーのフューチャー、「ランバン ラボ」の初回クリエイティブ・ディレクターに就任

「ランバン(LANVIN)」は6月23日、さまざまな分野のクリエイターを招へいする新たなプロジェクト「ランバン ラボ(LANVIN LAB)」の最初のクリエイティブ・ディレクターとして、グラミー賞受賞アーティストのフューチャー(Future)を起用した。

「ランバン」はクリエイション体制を刷新しており、4月には同ブランドを4年間率いたブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)=クリエイティブ・ディレクターが退任。「ランバン ラボ」は、創造的なコラボレーションとユニークな文化的対話を目指して立ち上げられたプロジェクトで、メゾンの歴史ある伝統と規範を明確にして拡大するため、クリエイティブなパートナーシップを通じて新たなアイデアやコンセプトを発展させていくという。なお、「ランバン ラボ」はシーズンごとのコレクションを補完するもので、今回はメンズとウィメンズのウエアとアクセサリーを展開する。コレクションは2023年冬に、「ランバン」の店舗とECのほか、一部小売店で販売する予定。

フューチャーは、米ジョージア州出身の39歳。アトランタを拠点とするヒップホップグループで活動した後、12年にデビューアルバム「プルート(Pluto)」を発表。期待の新人として大きな注目を集め、14年にリリースしたセカンドアルバムは米ビルボード(Billboard)のアルバムチャートで2位を、サードアルバムは同じく1位を獲得。その後もヒット作を連発し、アメリカのヒップホップシーンを代表する存在となっている。

今回フューチャーを起用した背景には、「ランバン」の創業者であるジャンヌ・ランバン(Jeanne Lanvin)が音楽やアートなどカルチャーに造詣が深く、その娘でブランドのミューズでもあったマルグリット・ランバン(Marguerite Lanvin)も優れた音楽家だったことがあるという。なお、「ランバン」は“メロディー(Melodie)”や“コンチェルト(Concerto)”など、音楽にちなんだアクセサリーラインをいくつか発表している。

シッダールタ・シュクラ(Siddhartha Shukla)=ランバン デピュティ・ジェネラルマネジャーは、「フューチャーは世界で最も重要かつ影響力のあるミュージシャン、プロデューサー、アーティストの一人であり、個性的かつ非常に洗練されたスタイルを持っている。彼の個性を大切にしつつ高みを目指す姿勢は、『ランバン』のブランド倫理と社会的、文化的に深く響き合う」と語った。コレクションの詳細は明らかにされていないが、同氏によれば、「フューチャーはリサーチの段階からクリエイティブにフルに関わっており、パリにある『ランバン』のデザインスタジオでチームと共に作業を行った。コレクションは『ランバン』のブランドコードと、フューチャーのユニークな美的感覚を融合したものになる」という。

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「カサブランカ」が新CEOを任命 「ステラ マッカートニー」の前社長兼CEO

「カサブランカ(CASABLANCA)」は6月26日、最高経営責任者(CEO)として、ラグジュアリー業界での経験が長いフレデリック・ルコフ(Frederick Lukoff)を任命した。同氏は、直近ではアムステルダム発のスコッチ & ソーダ(SCOTCH & SODA)のCEOを務めていたが、同社が3月に破産申請をしたことに伴い退任。それ以前には、ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)の社長兼CEOを10年ほど務めていた。キャリアの初期にはアップル(APPLE)やシスコシステムズ(CISCO SYSTEMS)で経験を積み、後にランバン(LANVIN)、パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)、クレージュ(COURREGES)などで要職を歴任している。

「カサブランカ」のシャラフ・タジェル(Charaf Tajer)創業者兼クリエイティブ・ディレクターは、「ラグジュアリーセクターに関する豊かな経験や知識を持つフレデリックと共に働く機会を得ることができ、とても光栄に思っている。彼はアンドレ・クレージュ(Andre Courreges)やアルベール・エルバス(Alber Elbaz)など、私が昔から尊敬している伝説的なデザイナーと仕事をしていた。『カサブランカ』の新時代に向けて、新たな段階に進むときがきた」と語った。

ルコフ新CEOは、「ラグジュアリー業界で素晴らしい成長ぶりを見せている『カサブランカ』をさらに拡大するべく、チームに加わることができてとてもうれしく思っている。『カサブランカ』は豊かで深みのある世界観を持つ魅力的なブランドで、そのポジティブな雰囲気がとてもいい。シャラフとそのチームと共に仕事をすることを楽しみにしている」と述べた。

「カサブランカ」は2018年の創業で、現在は世界中にある300以上の卸先で販売されている。今回、新CEOを迎えるのと同時期に新たに資金調達を行っているが、これは主に来年パリにオープンする予定の初店舗のために使用するという。また、プロダクトカテゴリーの拡大、デジタル機能の強化、グローバル展開に向けたサプライチェーンの拡充にも投資する。

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「ヴァンズ」や「シュプリーム」の親会社が新たな社長兼CEOを任命

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「シュプリーム(SUPREME)」などを擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION)は、新たな社長兼最高経営責任者(CEO)として、スイスを拠点とするロジテック・インターナショナル(LOGITECH INTERNATIONAL以下、ロジテック)のブラッケン・ダレル(Bracken Darrell)社長兼CEOを任命した。同氏は2022年12月に退任したスティーブ・レンドル(Steve Rendle)前会長兼社長兼CEOの後任として、7月17日付で就任する。これに伴い、ベンノ・ドーレ(Benno Dorer)暫定社長兼CEOは取締役に戻り、リチャード・カルッチ(Richard Carucci)暫定会長は会長に就任する。

ダレル新社長兼CEOは、12年に社長としてロジテックに入社し、13年からCEOを兼任。10年にわたる任期中にさまざまな分野に進出し、売上高を倍以上に、時価総額を約10倍に成長させた。それ以前には、プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE以下、P&G)が擁するブラウン(BRAUN)の社長を務めたほか、P&Gの傘下ブランド「オールド スパイス(OLD SPICE)」の立て直しに貢献。キャリアの初期には、アーサー・アンダーセン(ARTHUR ANDERSEN)やペプシコ(PEPSICO)などで経験を積んだ。

カルッチ新会長は、「経営トップとして幅広い経験を持ち、国際的な感覚に長け、さまざまな業界で実績を上げてきたブラッケンは、当社の才能あふれるチームを率いていくのにぴったりの人物だ。その指揮の下、私たちはエキサイティングで新たな未来に向けてさらなる成功を収め、社員、投資家、ステークホルダーを誇らしい気持ちにできるものと確信している」と語った。

ダレル新社長兼CEOは、「世界中にいる何百万もの人々と同様に、私はVFコープが擁するアイコニックなブランドの数々のファンだ。創業120年以上におよぶ歴史の中で、傘下ブランドを常にカルチャーの中心的な存在として発展させてきた手腕に感銘を受けている。取締役会やマネジメントチーム、優秀な社員の皆さんと緊密に連携し、業績をさらに向上させ、力強く持続的な成長と株主価値の拡大を実現したいと考えている」と述べた。

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「ヴァンズ」や「シュプリーム」の親会社が新たな社長兼CEOを任命

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「シュプリーム(SUPREME)」などを擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION)は、新たな社長兼最高経営責任者(CEO)として、スイスを拠点とするロジテック・インターナショナル(LOGITECH INTERNATIONAL以下、ロジテック)のブラッケン・ダレル(Bracken Darrell)社長兼CEOを任命した。同氏は2022年12月に退任したスティーブ・レンドル(Steve Rendle)前会長兼社長兼CEOの後任として、7月17日付で就任する。これに伴い、ベンノ・ドーレ(Benno Dorer)暫定社長兼CEOは取締役に戻り、リチャード・カルッチ(Richard Carucci)暫定会長は会長に就任する。

ダレル新社長兼CEOは、12年に社長としてロジテックに入社し、13年からCEOを兼任。10年にわたる任期中にさまざまな分野に進出し、売上高を倍以上に、時価総額を約10倍に成長させた。それ以前には、プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE以下、P&G)が擁するブラウン(BRAUN)の社長を務めたほか、P&Gの傘下ブランド「オールド スパイス(OLD SPICE)」の立て直しに貢献。キャリアの初期には、アーサー・アンダーセン(ARTHUR ANDERSEN)やペプシコ(PEPSICO)などで経験を積んだ。

カルッチ新会長は、「経営トップとして幅広い経験を持ち、国際的な感覚に長け、さまざまな業界で実績を上げてきたブラッケンは、当社の才能あふれるチームを率いていくのにぴったりの人物だ。その指揮の下、私たちはエキサイティングで新たな未来に向けてさらなる成功を収め、社員、投資家、ステークホルダーを誇らしい気持ちにできるものと確信している」と語った。

ダレル新社長兼CEOは、「世界中にいる何百万もの人々と同様に、私はVFコープが擁するアイコニックなブランドの数々のファンだ。創業120年以上におよぶ歴史の中で、傘下ブランドを常にカルチャーの中心的な存在として発展させてきた手腕に感銘を受けている。取締役会やマネジメントチーム、優秀な社員の皆さんと緊密に連携し、業績をさらに向上させ、力強く持続的な成長と株主価値の拡大を実現したいと考えている」と述べた。

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「ディオール」、メーガン妃のアンバサダー就任のうわさを否定

「ディオール(DIOR)」の広報担当者はパリで6月20日、米「WWD」に対し、メーガン・マークル(Meghan Markle)=サセックス公爵夫人(以下、メーガン妃)をアンバサダーに迎える予定はないと話したことが明らかになった。5月に行われた英チャールズ国王(King Charles III)の戴冠式でサセックス公爵ヘンリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex)が「ディオール」のスーツを着用していたことや、メーガン妃が王室のメンバーだったころに「ディオール」のドレスを何回か着用していることから、複数の海外メディアがアンバサダー就任の可能性を報じるなど憶測が広まっていた。なお、同広報担当者によれば、「ディオール」は最近メーガン妃と連絡を取っておらず、そうした契約交渉もしていないという。

王室を離脱して以来、ヘンリー王子夫妻に対しては批判的な意見も多い。好感度を上げるべく、米国におけるメーガン妃のエージェント、ウィリアム・モリス・エンデバー(WILLIAM MORRIS ENDEAVOR)がさまざまな手を尽くしているといわれており、2020年にはスポティファイ(Spotify)と推定2000万ドル(約28億円)で契約。しかし、22年8月にスタートしたメーガン妃のポッドキャストは、1週間ほど前に打ち切りが発表された。

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「フィオルッチ」のメンズ・アーティスティック・ディレクターが退任へ 後任は未定

「フィオルッチ(FIORUCCI)」のダニエル・フレッチャー(Daniel Fletcher)=メンズ・アーティスティック・ディレクターが6月末で退任する。後任は未定。退任は双方の合意に基づく友好的なもので、今後は自身のブランド「ダニエル・W・フレッチャー(DANIEL W. FLETCHER)」に専念するという。「フィオルッチ」で手掛けるのは、2024年リゾートコレクションが最後となる。

フレッチャー=メンズ・アーティスティック・ディレクターは、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)を卒業。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ランバン(LANVIN)」「バーバリー(BURBERRY)」などで経験を積んだ後、2015年に自身のブランドを立ち上げた。19年12月に現職に就任。また、20年1月に配信開始となったネットフリックス(NETFLIX)のリアリティーファッション番組「ネクスト・イン・ファッション(Next In Fashion)」に出場し、準優勝を獲得した。

「フィオルッチ」は、1967年にエリオ・フィオルッチ(Elio Fiorucci)がミラノで創業。ブティックでアート作品やレコード、キッチュな雑貨や食品なども販売する明るく大胆な雰囲気が話題となった。70年には「フィオルッチ」ブランドを立ち上げ、手頃な価格のデニムやTシャツ、天使モチーフのアイテムなどが人気に。米国や欧州、アジアで事業を拡大したものの、何度か経営難に陥った。2015年にフィオルッチ創業者が死去した後、伊藤忠商事の傘下であるエドウインが保有していた「フィオルッチ」を、英国でアパレル小売業を展開するスティーブン・シェーファー(Stephen Schaffer)とジェイニー・シェーファー(Janie Schaffer)が買収。17年にブランドをリローンチし、ミレニアル世代など若年層の間で注目を集めた。フレッチャー=メンズ・アーティスティック・ディレクターが就任してからは、ジャケットやアウターなどのウエアも発表している。

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「グッチ」が102年の歴史をめぐる没入体験型の展覧会「グッチ ビジョンズ」をフィレンツェで開催 

「グッチ(GUCCI)」は6月15日、イタリア・フィレンツェに構える施設「グッチ ガーデン(Gucci Garden)」で、新たな展覧会「グッチ ビジョンズ(Gucci Visions)」をスタートした。

「グッチ ビジョンズ」はブランド設立102年の歴史を振り返る内容で、創業者のグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)が描いた世界観やクリエイションの歩みから、トム・フォード(Tom Ford)やフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)ら歴代のクリエイティブ・ディレクターによる貴重なアーカイブ、ブランドがこれまでに発表してきたアイコニックなバッグやラゲージ、ドレス、パターン柄などのテーマの起源や由来を紹介する。

場内はテーマ別の8つの展示ルームを設け、デジタルを駆使したさまざまな視点でブランドストーリーを表現。テーマは、2000年以降に力を入れてきた“メタバース”、創業前から関わりを持ってきたセレブリティーをたたえる“スターズ”、ブランド創設の原点でもあるラゲージやバッグを紹介する“トラベル”、3パターン400種類のアイコンバッグをずらりと並べた“アイコンズ”、バンブーバッグ誕生の背景を探る“バンブー”、歴代デザイナーが再解釈してきたモチーフをアニメーションで没入体験できる“コーズ”、1960年代以降のアーカイブルックを厳選紹介する“ファッション”、プリントから香りまで楽しめる花の“フローラ”となっている。

“ファッション”では、さまざまな象徴的なルックが登場。例えば、フォードが96-97年秋冬シーズンに発表した有名な赤いベルベットスーツとミケーレによる2021-22年秋冬の赤いベルベットスーツを並べて展示しているほか、ミケーレが17-18年秋冬に再解釈した1970年代の“フローラ”柄のドレスや14年にジャンニーニが発表した同じく70年代の黒いスエードのミニドレスなどが並ぶ。

“フローラ”では、1966年に誕生したイタリアのアーティストでイラストレーターのヴィットリオ・アッコルネロ・デ・テスタ(Vittorio Accornero de Testa)によるフローラプリントの世界を表現。2つの空間の一つには、巨大な彫刻の花々が広がる庭園でフローラのデジタル映像を投影し、もう一方ではフロアから床、壁にデジタルスクリーンを並べ、まるで万華鏡のようなアートの世界を作った。どちらの空間にも、“グッチ フローラ ゴージャス カーデニア”の香水の香りが漂うという花が満載の演出だ。

“メタバース”では、1人用のゲーミングチェアを設置。ビデオゲームのロブロックス(ROBLOX)による「グッチ タウン(Gucci Town)」、ゲームプラットフォームのザ・サンドボックス(THE SANDBOX)の「グッチ ヴォールト ランド(Gucci Vault Land)」、NFT制作スタジオの「ユガラボ(YUGA LABS)」とコラボした「アザーサイド レリクス バイ グッチ(Otherside Relics by Gucci)」といった最近のプロジェクトを楽しむことができる。

また、“コーズ”では“インターロッキングG”や“ウェブ ストライプ”などをアニメーションで表現したり、“スターズ”では映画や音楽の世界で名を広めた9つのドレスをデジタルスクリーンに映し出して当時のスタイルを再現したりと、各ルームではさまざまな仕掛けと共にブランドヒストリーを楽しむことができる。

今回の会場となった「グッチ ガーデン」はブランドのギャラリースペースとして、1337年に建てられたメルカンツィア宮殿内に位置。2、3階でエキシビションが開催され、1階では限定アイテムを販売するショップとレストラン「グッチ オステリア ダ マッシモボットゥーラ(Gucci Osteria da Massimo Botturaga)」がある。「グッチ」は、「グッチ ビジョンズ」の開催を「グッチ カーデン」の新たなステージと位置付けている。

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「エルメス」がフランス国内に工房を次々オープン “バーキン”や革小物の生産能力を高める

「エルメス(HERMES)」は、フランスのヌーヴェル・アキテーヌ地方サン・ジュニアンにあるハンドバッグと手袋の工房を拡大移転する。同工房は2017年の設立で、新工房はそのほど近くにオープンした。

ウール工房の跡地を改装したという新工房の面積は約4700㎡。メゾンを代表するバッグ“バーキン(Birkin)”や“ケリー ダンス(Kelly Danse)”に加え、財布シリーズの“ベアン(Bearn)”や“トゥー ゴー(To Go)”を生産する。既存の工房で働いていたレザー職人に加えて、新たに手袋の職人などを採用し、最終的には250人程度の規模となる予定。建物は石造りの壁や緑化した屋根など生物気候学的に優れたデザインを採用しており、外壁には敷地内の石垣などを再利用しているほか、近くの採石場から採れた花崗岩などを使用している。

「エルメス」は生産能力を高めるため、10年以降、フランス国内に11の革小物の工房を開き、4700人以上の職人を雇用してきた。最近では4月に西部ノルマンディー地方のルビエに、5月にはトゥルヌ&クリロン地区にオープンしたばかり。需要の高い“ケリー(Kellly)”を中心としたハンドバッグやレザー小物に加え、パリ以外で唯一、サドル(鞍)の製作も手掛けるルビエの工房は、約6200㎡の広さを誇る。トゥルヌ&クリロン地区の工房は約5700㎡の広さで、260人の職人を抱えている。さらには、リオンとリスル・デスパーニャック、ループ、シャルルヴィル・メジエールの4カ所で新たな工房を建設中だ。

エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)の23年1〜3月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比23%増と好調。今年初めには伊ナポリや米フロリダ、中国・南京市に新店舗を構えており、今後さらなる成長が見込まれている。

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ファレルの「ルイ・ヴィトン」デビューコレクション フロントローにゼンデイヤやキム・カーダシアンらのセレブが集結!

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月20日、2024年春夏メンズ・コレクションを発表した。今年2月に就任したファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)新メンズ・クリエイティブ・ディレクターのデビューコレクションとあって業界内外から大きな注目を集めたショーは、パリのセーヌ川に架かる橋、ポンヌフで開催。アイコニックなダミエモチーフが敷き詰められた橋の上には、新生「ルイ・ヴィトン」のスタートを祝うべく、大勢のセレブリティーに加えて、同ブランドを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)一族や、ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOらが駆け付けた。

ファレルがショーの前に行ったインタビューでの発言通り、フロントローには豪華な顔ぶれが着席。ビヨンセ(Beyonce)、ジェイ・Z(JAY-Z)、リアーナ(Rihanna)、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)、ゼンデイヤ(Zendaya)、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)、ジャレッド・レト(Jared Leto)、ミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)、ジェイデン・スミス(Jayden Smith)とウィロー・スミス(Willow Smith)らに加えて、レブロン・ジェームズ(LeBron James)やルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)らスポーツ界のスターの姿も。また、ショーの後にはファレルとともにジェイ・Zがステージに上がり、パフォーマンスを披露した。ここでは、会場を華やかに盛り上げたセレブの写真をまとめて紹介する。

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ファレル・ウィリアムスに特別インタビュー! 「ルイ・ヴィトン」メンズ初コレクションを前に心境を語る

6月20日21時30分(現地時間)にデビューコレクションを発表する「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)新メンズ・クリエイティブ・ディレクターが、米「WWD」とのインタビューに応じた。2024年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークで最も注目度が高いといっても過言ではないショーを数日後に控えたファレルは、「ルイ・ヴィトン」本社内にある自身のスタジオで終始リラックスムード。いつも通りの落ち着いた口調で、現職に就任した際の心境やデビューコレクションのショーについて語った。

ファレルは、15日に初のキャンペーンビジュアルを自身のインスタグラム上で公開した。第2子を妊娠中のリアーナ(Rihanna)が、ふっくらとしたお腹を見せるように“ダミエ(Damier)”モチーフのレザーシャツの前を部分的に開けて着用し、両手にはレッド、イエロー、グリーンなど色鮮やかなカラーのバッグを携えている姿が大きな話題となった。リアーナを起用した理由について、「バッグは『ルイ・ヴィトン』はもちろん、私にとっても非常に重要なアイテムなので、いい友人(であるリアーナ)とともに旅を始めたいと思ったんだ」と述べた。

投稿された画像では、ビルボードの前に立つファレルが着用している黒のバイカージャケットとフレアパンツも注目を集めたが、これらは2024年春夏コレクションからの新作で、ブランドのシグネチャーであるエピレザーで仕立てられているという。このインタビューでは、同じジャケットとパンツにスイスの超高級時計「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」による120万ドル(約1億6920万円)の“RM 88 オートマティック トゥールビヨン スマイリー(RM 88 Automatic Tourbillon Smiley)”ウオッチとイエローダイヤモンドのネックレス、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコラボによるサングラスを合わせている。

ファレルは、21年11月にがんで急逝したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の後任として今年2月に現職に就任。音楽やアート、ファッションなど多彩なフィールドで活躍するとともに、クリエイティブな世界のさまざまな境界を打ち破り、グローバルなカルチャーアイコンとなったそのマルチな経歴は、「ルイ・ヴィトン」と自身のブランド「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の仕事と並行してDJとして活動したり、アートや家具などのプロジェクトを手掛けたりしてきたヴァージルと重なる。しかし、業界関係者の間では後任候補として多くの若手デザイナーの名前が挙げられていたため、ファレルに決定した際には驚きとともに失望の声もあったという。「確かに私はセントラル・セント・マーチンズ(のような美術学校やデザイン学校)を卒業しているわけではないが、ジュリアード音楽院を卒業したわけでもない。それで、どうなったと思う?」と、13ものグラミー賞を獲得していることを暗に示して問いかけた。「そうした(反対)意見があるのもよく分かるよ。でも、ヴィヴィアン・ウェストウッド(Vivienne Westwood)も安藤忠雄も専門の学校に行っておらず、独学で成功しただろう?私は、自分自身を表現したいだけなんだ」と説明した。

「何より、私は『ルイ・ヴィトン』のファンなんだ」と言うファレルは、ヴァージルの後任にと打診があった際には、「驚いたが、自然な流れだとも感じた」という。「世界最大のラグジュアリーブランドである『ルイ・ヴィトン』には、無限に近いリソースがある。何をしようかと誰でも迷ってしまうぐらいだが、アイデアを出したときに“ノー”と言われることは滅多にない。そして“ノー”である場合には、納得できる合理的で建設的な理由がちゃんとあるし、代わりにさらに大きくて素晴らしいことをする機会を与えてくれる。(天からの)贈り物のようなポジションだ」と思いを述べた。また、ヴァージルについて、「彼のスピリットはまだここに生きているし、彼が築いたものをキャンセルしようとは思わない。むしろ、今後もそれを進化させていきたい」と語った。

インタビュー場所となったデザインスタジオ内にはスピーカーが設置され、音楽制作の機材も置かれている。デビューコレクションでは、ファレルによるオリジナルの楽曲が使われる可能性もゼロではない。「10年以上にわたって作業をしている曲もあるが、どうなるかは当日のお楽しみ」とのことだが、フロントローには大勢のセレブリティーが着席する予定だという。「『ゲーム・オブ・スローンズ(GAME OF THRONES)』になぞらえれば、『ルイ・ヴィトン』は名家中の名家、“ハウス・オブ・ヴィトン”だ。今回のショーは極めて重要なものだが、クリエイティビティーに最高の品質をかけ合わせると、錬金術のように素晴らしい反応が起きる。クレイジーなエネルギーにあふれた、クレイジーなコレクションを披露する、クレイジーなショーになるよ」と自信に満ちた笑顔を見せた。

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ファレル・ウィリアムスに特別インタビュー! 「ルイ・ヴィトン」メンズ初コレクションを前に心境を語る

6月20日21時30分(現地時間)にデビューコレクションを発表する「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)新メンズ・クリエイティブ・ディレクターが、米「WWD」とのインタビューに応じた。2024年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークで最も注目度が高いといっても過言ではないショーを数日後に控えたファレルは、「ルイ・ヴィトン」本社内にある自身のスタジオで終始リラックスムード。いつも通りの落ち着いた口調で、現職に就任した際の心境やデビューコレクションのショーについて語った。

ファレルは、15日に初のキャンペーンビジュアルを自身のインスタグラム上で公開した。第2子を妊娠中のリアーナ(Rihanna)が、ふっくらとしたお腹を見せるように“ダミエ(Damier)”モチーフのレザーシャツの前を部分的に開けて着用し、両手にはレッド、イエロー、グリーンなど色鮮やかなカラーのバッグを携えている姿が大きな話題となった。リアーナを起用した理由について、「バッグは『ルイ・ヴィトン』はもちろん、私にとっても非常に重要なアイテムなので、いい友人(であるリアーナ)とともに旅を始めたいと思ったんだ」と述べた。

投稿された画像では、ビルボードの前に立つファレルが着用している黒のバイカージャケットとフレアパンツも注目を集めたが、これらは2024年春夏コレクションからの新作で、ブランドのシグネチャーであるエピレザーで仕立てられているという。このインタビューでは、同じジャケットとパンツにスイスの超高級時計「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」による120万ドル(約1億6920万円)の“RM 88 オートマティック トゥールビヨン スマイリー(RM 88 Automatic Tourbillon Smiley)”ウオッチとイエローダイヤモンドのネックレス、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコラボによるサングラスを合わせている。

ファレルは、21年11月にがんで急逝したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の後任として今年2月に現職に就任。音楽やアート、ファッションなど多彩なフィールドで活躍するとともに、クリエイティブな世界のさまざまな境界を打ち破り、グローバルなカルチャーアイコンとなったそのマルチな経歴は、「ルイ・ヴィトン」と自身のブランド「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の仕事と並行してDJとして活動したり、アートや家具などのプロジェクトを手掛けたりしてきたヴァージルと重なる。しかし、業界関係者の間では後任候補として多くの若手デザイナーの名前が挙げられていたため、ファレルに決定した際には驚きとともに失望の声もあったという。「確かに私はセントラル・セント・マーチンズ(のような美術学校やデザイン学校)を卒業しているわけではないが、ジュリアード音楽院を卒業したわけでもない。それで、どうなったと思う?」と、13ものグラミー賞を獲得していることを暗に示して問いかけた。「そうした(反対)意見があるのもよく分かるよ。でも、ヴィヴィアン・ウェストウッド(Vivienne Westwood)も安藤忠雄も専門の学校に行っておらず、独学で成功しただろう?私は、自分自身を表現したいだけなんだ」と説明した。

「何より、私は『ルイ・ヴィトン』のファンなんだ」と言うファレルは、ヴァージルの後任にと打診があった際には、「驚いたが、自然な流れだとも感じた」という。「世界最大のラグジュアリーブランドである『ルイ・ヴィトン』には、無限に近いリソースがある。何をしようかと誰でも迷ってしまうぐらいだが、アイデアを出したときに“ノー”と言われることは滅多にない。そして“ノー”である場合には、納得できる合理的で建設的な理由がちゃんとあるし、代わりにさらに大きくて素晴らしいことをする機会を与えてくれる。(天からの)贈り物のようなポジションだ」と思いを述べた。また、ヴァージルについて、「彼のスピリットはまだここに生きているし、彼が築いたものをキャンセルしようとは思わない。むしろ、今後もそれを進化させていきたい」と語った。

インタビュー場所となったデザインスタジオ内にはスピーカーが設置され、音楽制作の機材も置かれている。デビューコレクションでは、ファレルによるオリジナルの楽曲が使われる可能性もゼロではない。「10年以上にわたって作業をしている曲もあるが、どうなるかは当日のお楽しみ」とのことだが、フロントローには大勢のセレブリティーが着席する予定だという。「『ゲーム・オブ・スローンズ(GAME OF THRONES)』になぞらえれば、『ルイ・ヴィトン』は名家中の名家、“ハウス・オブ・ヴィトン”だ。今回のショーは極めて重要なものだが、クリエイティビティーに最高の品質をかけ合わせると、錬金術のように素晴らしい反応が起きる。クレイジーなエネルギーにあふれた、クレイジーなコレクションを披露する、クレイジーなショーになるよ」と自信に満ちた笑顔を見せた。

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LVMHのアルノー会長とイーロン・マスクがパリで会食 長者番付の1位と2位がそろう

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)と、米電気自動車大手テスラ(TESLA)のイーロン・マスク(Elon Musk)共同創業者兼CEOが6月16日、パリで会食をしたことが明らかとなった。

ブルームバーグ(BLOOMBERG)や「フォーブス(FORBES)」による世界長者番付で首位争いをしている両者がそろった会食は、LVMHが手掛ける高級ホテル、シュヴァル・ブラン(Cheval Blanc)のプライベートなテラスで行われた。マスク共同創業者兼CEOは母のメイ・マスク(Maye Musk)を、アルノー会長兼CEOは長男のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)LVMH ヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージと、次男のアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)=ティファニー(TIFFANY & CO.)プロダクトおよびコミュニケーション部門エグゼクティブ・バイス・プレジデントを伴って参加。LVMHの広報担当者によれば、シュヴァル・ブランのレストランで腕を振るう、ミシュランで三つ星を獲得したシェフによるランチを楽しみつつ、フランスへの投資や経済について話し合ったという。

マスク共同創業者兼CEOは、6月14〜17日にパリで開催されたテクノロジーとスタートアップに特化した技術会議、ビバ・テクノロジー(VIVA TECHNOLOGY)に登壇するため訪仏していた。

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ファレル、リアーナを起用した「ルイ・ヴィトン」メンズのキャンペーンを公開

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)新メンズ・クリエイティブ・ディレクターは6月15日、初のキャンペーンビジュアルを自身の公式インスタグラム上で公開した。キャンペーンには、第2子を妊娠中のリアーナ(Rihanna)を起用。ふっくらとしたお腹を見せるように“ダミエ(Damier)”モチーフのレザーシャツの前を開けて着用し、両手にはレッド、イエロー、グリーンなど色鮮やかなカラーのバッグを携えている。投稿にあるビルボードはパリのオルセー美術館(Musee d’Orsay)の外側に飾られたものだという。

ファレルは、2021年11月にがんで急逝したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の後任として今年2月に現職に就任。24年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークの初日である6月20日に、待望のデビューコレクションを発表する予定。

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ファレル、リアーナを起用した「ルイ・ヴィトン」メンズのキャンペーンを公開

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)新メンズ・クリエイティブ・ディレクターは6月15日、初のキャンペーンビジュアルを自身の公式インスタグラム上で公開した。キャンペーンには、第2子を妊娠中のリアーナ(Rihanna)を起用。ふっくらとしたお腹を見せるように“ダミエ(Damier)”モチーフのレザーシャツの前を開けて着用し、両手にはレッド、イエロー、グリーンなど色鮮やかなカラーのバッグを携えている。投稿にあるビルボードはパリのオルセー美術館(Musee d’Orsay)の外側に飾られたものだという。

ファレルは、2021年11月にがんで急逝したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の後任として今年2月に現職に就任。24年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークの初日である6月20日に、待望のデビューコレクションを発表する予定。

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ファレル、リアーナを起用した「ルイ・ヴィトン」メンズのキャンペーンを公開

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)新メンズ・クリエイティブ・ディレクターは6月15日、初のキャンペーンビジュアルを自身の公式インスタグラム上で公開した。キャンペーンには、第2子を妊娠中のリアーナ(Rihanna)を起用。ふっくらとしたお腹を見せるように“ダミエ(Damier)”モチーフのレザーシャツの前を開けて着用し、両手にはレッド、イエロー、グリーンなど色鮮やかなカラーのバッグを携えている。投稿にあるビルボードはパリのオルセー美術館(Musee d’Orsay)の外側に飾られたものだという。

ファレルは、2021年11月にがんで急逝したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の後任として今年2月に現職に就任。24年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークの初日である6月20日に、待望のデビューコレクションを発表する予定。

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「ルイ・ヴィトン」、BTSのJ-HOPEを起用した初のキャンペーンを発表

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月14日、BTSのJ-HOPE(ジェイホープ)を起用した初のキャンペーンを発表した。J-HOPEは2月に同ブランドのアンバサダーに就任。今回のキャンペーンのキービジュアルには、アイコニックなバッグ“キーポル(Keepall)”を手に登場している。

「ルイ・ヴィトン」は、J-HOPEをアンバサダーに起用した際、「BTSは21世紀のポップアイコンであり、J-HOPEはそのアップビートなエネルギー、正確で素晴らしいダンス、音楽的なクリエイティビティーの高さで世界中のファンから愛されている。ステージ上はもちろん、オフステージでもポジティブな存在感を持ち、グローバルなオーディエンスにインスピレーションを与え、アートの境界線を拡大し続けているJ-HOPEは、『ルイ・ヴィトン』のエキサイティングな新章に独自の魅力とスタイルをもたらしてくれるものと確信している」とコメント。また、今回のキャンペーンのビジュアルについて、「ダンスをするJ-HOPEの躍動感を完璧に切り取っているため、バッグがまるで彼の一部であるかのように見える」と表現した。

BTSは、メンバーが兵役に向けて入隊手続きを取ることなどから、しばらくはソロ活動に力を入れることを2022年6月に公表。23年1月には、JIMIN(ジミン)が同じくLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ディオール(DIOR)」のグローバル・アンバサダーに、3月にはやはりLVMH傘下の「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のアンバサダーに就任。また、1月にはSUGA(シュガ)が「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のアンバサダーに就任したほか、3月にはJUNG KOOK(ジョングク)が「カルバン・クライン ジーンズ(CALVIN KLEIN JEANS)」と「カルバン・クライン アンダーウエア(CALVIN KLEIN UNDERWEAR)」のグローバル・アンバサダーに就任した。4月には、RMが「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のファミリーとしてキャンペーンに登場している。

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「ルイ・ヴィトン」、BTSのJ-HOPEを起用した初のキャンペーンを発表

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月14日、BTSのJ-HOPE(ジェイホープ)を起用した初のキャンペーンを発表した。J-HOPEは2月に同ブランドのアンバサダーに就任。今回のキャンペーンのキービジュアルには、アイコニックなバッグ“キーポル(Keepall)”を手に登場している。

「ルイ・ヴィトン」は、J-HOPEをアンバサダーに起用した際、「BTSは21世紀のポップアイコンであり、J-HOPEはそのアップビートなエネルギー、正確で素晴らしいダンス、音楽的なクリエイティビティーの高さで世界中のファンから愛されている。ステージ上はもちろん、オフステージでもポジティブな存在感を持ち、グローバルなオーディエンスにインスピレーションを与え、アートの境界線を拡大し続けているJ-HOPEは、『ルイ・ヴィトン』のエキサイティングな新章に独自の魅力とスタイルをもたらしてくれるものと確信している」とコメント。また、今回のキャンペーンのビジュアルについて、「ダンスをするJ-HOPEの躍動感を完璧に切り取っているため、バッグがまるで彼の一部であるかのように見える」と表現した。

BTSは、メンバーが兵役に向けて入隊手続きを取ることなどから、しばらくはソロ活動に力を入れることを2022年6月に公表。23年1月には、JIMIN(ジミン)が同じくLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ディオール(DIOR)」のグローバル・アンバサダーに、3月にはやはりLVMH傘下の「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のアンバサダーに就任。また、1月にはSUGA(シュガ)が「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のアンバサダーに就任したほか、3月にはJUNG KOOK(ジョングク)が「カルバン・クライン ジーンズ(CALVIN KLEIN JEANS)」と「カルバン・クライン アンダーウエア(CALVIN KLEIN UNDERWEAR)」のグローバル・アンバサダーに就任した。4月には、RMが「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のファミリーとしてキャンペーンに登場している。

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「ルイ・ヴィトン」、BTSのJ-HOPEを起用した初のキャンペーンを発表

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月14日、BTSのJ-HOPE(ジェイホープ)を起用した初のキャンペーンを発表した。J-HOPEは2月に同ブランドのアンバサダーに就任。今回のキャンペーンのキービジュアルには、アイコニックなバッグ“キーポル(Keepall)”を手に登場している。

「ルイ・ヴィトン」は、J-HOPEをアンバサダーに起用した際、「BTSは21世紀のポップアイコンであり、J-HOPEはそのアップビートなエネルギー、正確で素晴らしいダンス、音楽的なクリエイティビティーの高さで世界中のファンから愛されている。ステージ上はもちろん、オフステージでもポジティブな存在感を持ち、グローバルなオーディエンスにインスピレーションを与え、アートの境界線を拡大し続けているJ-HOPEは、『ルイ・ヴィトン』のエキサイティングな新章に独自の魅力とスタイルをもたらしてくれるものと確信している」とコメント。また、今回のキャンペーンのビジュアルについて、「ダンスをするJ-HOPEの躍動感を完璧に切り取っているため、バッグがまるで彼の一部であるかのように見える」と表現した。

BTSは、メンバーが兵役に向けて入隊手続きを取ることなどから、しばらくはソロ活動に力を入れることを2022年6月に公表。23年1月には、JIMIN(ジミン)が同じくLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ディオール(DIOR)」のグローバル・アンバサダーに、3月にはやはりLVMH傘下の「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のアンバサダーに就任。また、1月にはSUGA(シュガ)が「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のアンバサダーに就任したほか、3月にはJUNG KOOK(ジョングク)が「カルバン・クライン ジーンズ(CALVIN KLEIN JEANS)」と「カルバン・クライン アンダーウエア(CALVIN KLEIN UNDERWEAR)」のグローバル・アンバサダーに就任した。4月には、RMが「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のファミリーとしてキャンペーンに登場している。

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「シャネル」が中国の広州や深圳でもVIPサロンをオープンか 富裕層の囲い込みを狙う

「シャネル(CHANEL)」は、中国の広州市や深圳市などに招待制のVIPサロン、“シャネル ル サロン プリヴェ(Chanel Les Salons Prives)”をオープンするようだ。中国の業界関係者による中国版インスタグラム「シャオフォンシュウ(Xiaohongshu、小紅書、通称RED)」への投稿によれば、広州市のVIPサロンは多数のラグジュアリーブランドが出店する大規模な商業施設、太古匯の2階にオープンする予定。広さは約300㎡で、白を基調とした控えめなエントランスの奥には広々としたラウンジのほか、4つのプライベートなフィッティングルームが設けられているという。

深圳市の高級ショッピングモール、萬象城 The MixCにオープンする予定のVIPサロンはさらに広く、面積は約400㎡。かつて「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」があった場所で、現地メディアによれば、「シャネル」はおよそ4300万人民元(約8億円)をかけて同ブランドらしい雰囲気に改装したという。また、成都市の大型複合施設、成都国際金融スクエア(Chengdu IFS)の店舗も、10月のリニューアルオープンを機にVIPサロンを併設するようだ。

なお、「シャネル」はコロナ禍中に北京の高級百貨店のSKP北京と、上海のショッピングモール、プラザ66(PLAZA 66)にある店舗にもこうしたサロンをオープンしているが、中国市場での販売を強化しているのは同ブランドだけではない。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などの大手ラグジュアリーブランドも旗艦店のリニューアルや得意客向けのサロン設置を進め、富裕層の囲い込みに注力している。

米大手コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー(BAIN & CO.)の調査によれば、中国の中間層は拡大しているものの、経済的な先行き不透明感によって消費を抑制する傾向にあることから、中国のラグジュアリーセクターは今後トップ2%のラグジュアリー消費者がけん引する見込みだという。

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「パタゴニア」「リーバイス」「ザ・ノース・フェイス」が3年連続で循環型インデックスのトップに

経営コンサルティングファームのカーニー(KEARNEY)による循環性を評価する「サーキュラー・ファッション・インデックス(Circular Fashion Index)」において、「パタゴニア(PATAGONIA)」「リーバイス(LEVI'S)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」が、3年連続でトップ企業にランクインした。ラグジュアリー部門では、「グッチ(GUCCI)」「コーチ(COACH)」「バーバリー(BURBERRY)」が、2年連続で先進企業と評価された。

同インデックスは、循環型経済に貢献し製品寿命を伸ばすための企業努力を評価する。2020年に始動し今回で3回目を迎えた。今回は20カ国にわたる200のグローバルブランドを、ラグジュアリー、プレミアム&アフォーダブル・ラグジュアリー、マスマーケット、ファストファッション、スポーツ&アウトドア、アンダーウエア&ランジェリーの6つの部門別にランク付けした。

具体的には、1次流通と2次流通での取り組みを7つの側面から評価する。たとえば、1次流通では再生素材の使用率や、循環型を推進するコミュニケーション施策などが含まれる。2次流通においては、レンタルサービスや回収した衣類の再利用の取り組みなどが評価される。

平均スコアは、10点満点中の2.97。カーニーによると、初回の調査では平均値は1.6だったことを踏まえれば、わずかだが改善は見られるという。また、1次流通においての企業努力は見られる一方で、消費者に向けた循環型につながる消費行動の啓蒙が足りていないと指摘する。リペアやメンテナンスサービス、回収衣類の活用、古着の再販などを含めて業界全体で2次市場における取り組みを加速させるべきだと強調した。

トップ企業のスコアは「パタゴニア」が8.65、「リーバイス」が8.30、「ザ・ノース・フェイス」が7.90だった。前回からスコアを伸ばした「パタゴニア」は、特にコミュニケーション面を強化した。「リーバイス」は、自社サイト内にリサイクルデニム製品の専門コーナーを設け、サプライヤーマップとカーボンフットプリントを公開する新たな取り組みでスコアを伸ばした。

総合ランキングでは、4位が「オヴィエッセ(OVS)」、5位が「グッチ(GUCCI)」、6位が初めてトップ10位内にランクインした「メイドウェル(MADEWELL)」、7位が「コーチ(COACH)」、8位が「エスプリ(ESPRIT)」、9位が「ルルレモン(LULULEMON)」、10位が「リンデックス(LINDEX)」だった。

部門別では、ラグジュアリー部門のトップが「グッチ」、次いで「コーチ」「バーバリー(BURBERRY)」「モンクレール(MONCLER)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」だった。最も全体のスコアが高かったスポーツ&アウトドア部門では、「パタゴニア」「ザ・ノース・フェイス」「ルルレモン」に加え、「アディダス(ADIDAS)」「コロンビア(COLUMBIA)」「ナイキ(NIKE)」「プーマ(PUMA)」がトップ企業だった。プレミアム&アフォーダブル・ラグジュアリー部門では、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「コス(COS)」の順にランクインした。ファストファッション部門では、「ザラ(ZARA)」が前回の7位から順位を落とし今回はトップ10に入らなかった。

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カシミヤブランドの「バリー」とソフィア・コッポラがコラボ 旅でも仕事でも使えるセーターなどを発売

スコットランド発のカシミアニットブランド「バリー(BARRIE)」は、映画監督のソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)を起用したカプセルコレクションを発表する。商品は11月に「バリー」のブティックやオンラインストア、一部の小売店などで発売する予定だ。

今回のコラボは、コッポラによる“心地良さとシックな雰囲気が共存する旅行用の服”というアイデアから、旅行やレジャー、仕事にも着用できるアイテムを用意。ジョギング用の上品なセットアップやロールネックのセーター、「バリー」定番のトップスやカーディガン、ニットで仕立てたバレエシューズなどがそろう。老舗ニットメーカー独自の手仕事により、軽量のシルク混カシミヤをゆったりと快適なシルエットにカットしつつ、テーラードのデザインに仕上げた。“まるで宝石”と説明する3種類のボタンは、シーンを問わずマッチするデザインになっている。コレクションのカラーパレットはミッドナイトブルーや黒、グレー以外に、濃淡さまざまなピンクなど。

コッポラとの協業について、「バリー」のオーギュスタン・ドルマイヨ(Augustin Dol-Maillot)=アーティスティック・ディレクターは、リラックス感があり心地よく、それでいてスタイリッシュなコッポラのエレガントな魅力を定番アイテムに吹き込むように製作していったという。「ソフィアは『バリー』というブランドや、それを着る女性を体現したような人物だ。そのクリエイティビティーも素晴らしく、ルックを作る際の正確さやアティチュードにも魅了されるし、タイムレスな部分とモダンなシルエットのバランスも完璧だ。彼女とのコラボレーションはずっと夢見ていた。ブランドとしても彼女と仕事することはとても価値のある冒険になるだろう」と話す。

「バリー」のニットを何度も着回すほど愛用しているというコッポラは、「私は素晴らしい品質の『バリー』のカシミヤニットの大ファン。美しいディテールが施されたウエアはタイムレスで着やすいものばかり。今回、オーギュスタンと『バリー』のチームとの仕事は楽しい経験だった。私が思い描いていた、心地良さとシックな雰囲気が共存する旅行用の服のアイデアという夢のデザインを実現してくれた」と話す。

バリーは1903年にスコットランドで創業。数十年にわたってさまざまなメゾンのカシミアニットを手掛け、2012年にシャネル(CHANEL)が買収。14年に社名を冠したブランド「バリー」を始動した。19年春夏から、シャネル ストゥーディオ所属のドルマイヨをアーティスティック・ディレクターに起用。ドルマイヨは1989年生まれ、フランス出身。パリのリザア(LISAA)美術学校を卒業後、シャネルに入社。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)=クリエイティブ・ディレクターとヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=クリエイティブ・スタジオ ・ディレクター(いずれも当時)のアシスタントを務め、スポーツウエア・アクセサリー部門に所属し、経験を積んだ。

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カシミヤブランドの「バリー」とソフィア・コッポラがコラボ 旅でも仕事でも使えるセーターなどを発売

スコットランド発のカシミアニットブランド「バリー(BARRIE)」は、映画監督のソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)を起用したカプセルコレクションを発表する。商品は11月に「バリー」のブティックやオンラインストア、一部の小売店などで発売する予定だ。

今回のコラボは、コッポラによる“心地良さとシックな雰囲気が共存する旅行用の服”というアイデアから、旅行やレジャー、仕事にも着用できるアイテムを用意。ジョギング用の上品なセットアップやロールネックのセーター、「バリー」定番のトップスやカーディガン、ニットで仕立てたバレエシューズなどがそろう。老舗ニットメーカー独自の手仕事により、軽量のシルク混カシミヤをゆったりと快適なシルエットにカットしつつ、テーラードのデザインに仕上げた。“まるで宝石”と説明する3種類のボタンは、シーンを問わずマッチするデザインになっている。コレクションのカラーパレットはミッドナイトブルーや黒、グレー以外に、濃淡さまざまなピンクなど。

コッポラとの協業について、「バリー」のオーギュスタン・ドルマイヨ(Augustin Dol-Maillot)=アーティスティック・ディレクターは、リラックス感があり心地よく、それでいてスタイリッシュなコッポラのエレガントな魅力を定番アイテムに吹き込むように製作していったという。「ソフィアは『バリー』というブランドや、それを着る女性を体現したような人物だ。そのクリエイティビティーも素晴らしく、ルックを作る際の正確さやアティチュードにも魅了されるし、タイムレスな部分とモダンなシルエットのバランスも完璧だ。彼女とのコラボレーションはずっと夢見ていた。ブランドとしても彼女と仕事することはとても価値のある冒険になるだろう」と話す。

「バリー」のニットを何度も着回すほど愛用しているというコッポラは、「私は素晴らしい品質の『バリー』のカシミヤニットの大ファン。美しいディテールが施されたウエアはタイムレスで着やすいものばかり。今回、オーギュスタンと『バリー』のチームとの仕事は楽しい経験だった。私が思い描いていた、心地良さとシックな雰囲気が共存する旅行用の服のアイデアという夢のデザインを実現してくれた」と話す。

バリーは1903年にスコットランドで創業。数十年にわたってさまざまなメゾンのカシミアニットを手掛け、2012年にシャネル(CHANEL)が買収。14年に社名を冠したブランド「バリー」を始動した。19年春夏から、シャネル ストゥーディオ所属のドルマイヨをアーティスティック・ディレクターに起用。ドルマイヨは1989年生まれ、フランス出身。パリのリザア(LISAA)美術学校を卒業後、シャネルに入社。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)=クリエイティブ・ディレクターとヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=クリエイティブ・スタジオ ・ディレクター(いずれも当時)のアシスタントを務め、スポーツウエア・アクセサリー部門に所属し、経験を積んだ。

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「メルカリ」US版がAIショッピングアシスタントを超速で開発できた理由 米CEOが語る

メルカリのグループ企業メルカリ・インク(以下、米メルカリ)は4月、AIチャットボット「チャットGPT」に基づく対話型ショッピングアシスタント「メルチャットAI」のベータ版をUS版「メルカリ」に導入した。ユーザーは「メルチャットAI」と会話することで、出品されている何百万もの商品の中から、ギフトやトレンドに合ったアイテムの提案や入手困難な収集品を探したり、アパレルやホームグッズのスタイリングのヒントが瞬時に得られるようになった。

「私たちの扱うアイテムは非常に幅広く、これまでの検索機能では、ユーザーが各カテゴリーに隠れている“宝物”を見つけるには足りないと感じていた」と米メルカリのジョン・ラガーリング最高経営責任者(CEO)。「ずっとAIの発展を追ってきたが、この数カ月で大規模言語モデル(LLM)が期待値レベルに達してきた。これこそ“宝探し”の手助けになると感じた」と語る。

LLMは、自然言語(普段の話し言葉)を処理し、AIや機械学習モデルの訓練と改良を行う膨大なデータセットを含むモデルで、より洗練されたシステムへとはるかに速く進化させることができる。

グーグル出身で17年にメルカリに入社したラガーリングCEOは、高度な小売りAIの登場に備えるべく、過去2年間、データを整理しながら、テクノロジーが十分に優れたものになるのを待っていたという。そして、オープンAIが3月に「チャットGPT」の開発ツールGPT-4を公開したときに、US版「メルカリ」のデータを迅速に接続し、わずか2週間でボットを作り上げた。

しかし、ラガーリング CEOは「今回はベータ版であり、公式の導入ではない」と強調する。「メルチャットAI」はウェブ上で利用できるが、モバイルアプリでは利用できず、保存や過去のチャットをお気に入りにするなどの機能は提供していない。「『チャットGPT』自体がまだ完璧ではなく、不正確な推奨や予期しない振る舞いをする可能性がある。私たちは物事を提供する前に完璧を求める傾向があるが、GPT-4は十分に魔法のようなものだと感じ、トライすることを決めた」。

米国では同時期にスナップチャット(Snapchat)がメッセージボックスに「チャットGPT」をベースにしたチャットボット「マイAI」をユーザーの承諾なしに追加した結果、1つ星のレビューが殺到した。

US版「メルカリ」は5000万以上のダウンロードと1日あたり35万件以上の新規出品があるという。「メルチャットAI」が本格導入されれば、転バイヤーを含め、さらなるユーザー拡大が見込めそうだ。

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「クロエ」のガブリエラ・ハースト=クリエイティブ・ディレクターが退任か

情報筋によると、「クロエ(CHLOE)」のガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)=クリエイティブ・ディレクターが退任するようだ。退任は自身のブランドやその他のプロジェクトに専念するためであり、双方の合意に基づく友好的なものだという。ハースト=クリエイティブ・ディレクターによるコレクションは、9月開催のパリ・ファッション・ウイークで発表する2024-25年春夏コレクションが最後になるようだ。なお、米「WWD」は「クロエ」からコメントを得ることはできなかったという。

ハースト=クリエイティブ・ディレクターはウルグアイ生まれで、ファッションデザインは独学で身につけた。父が経営する牧場の経営を引き継いだ後、ニューヨークを拠点に自身のブランド「ガブリエラ ハースト」を設立し、15-16年秋冬シーズンにデビュー。同牧場で生産するメリノウールをはじめとする上質な素材を用いて、タイムレス、クオリティー、サステナビリティの原則に基づいたラグジュアリーなウエアやバッグなどのアクセサリーを提案している。20年に「CFDAアワード(CFDA Awards)」のウィメンズウエア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー、「ザ ファッション アワード(The Fashion Awards)」環境賞を受賞。同年12月に「クロエ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。21年には、第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に参加して講演するなど、サステナビリティの推進に熱心なことでも知られている。

今年2月にリカルド・ベッリーニ(Riccardo Bellini)=クロエ最高経営責任者とともに受けたインタビューでは、ハースト=クリエイティブ・ディレクターの就任以降の2年間で、同ブランドの売り上げがおよそ60%増となったことを明らかにしている。

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「クロエ」のガブリエラ・ハースト=クリエイティブ・ディレクターが退任か

情報筋によると、「クロエ(CHLOE)」のガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)=クリエイティブ・ディレクターが退任するようだ。退任は自身のブランドやその他のプロジェクトに専念するためであり、双方の合意に基づく友好的なものだという。ハースト=クリエイティブ・ディレクターによるコレクションは、9月開催のパリ・ファッション・ウイークで発表する2024-25年春夏コレクションが最後になるようだ。なお、米「WWD」は「クロエ」からコメントを得ることはできなかったという。

ハースト=クリエイティブ・ディレクターはウルグアイ生まれで、ファッションデザインは独学で身につけた。父が経営する牧場の経営を引き継いだ後、ニューヨークを拠点に自身のブランド「ガブリエラ ハースト」を設立し、15-16年秋冬シーズンにデビュー。同牧場で生産するメリノウールをはじめとする上質な素材を用いて、タイムレス、クオリティー、サステナビリティの原則に基づいたラグジュアリーなウエアやバッグなどのアクセサリーを提案している。20年に「CFDAアワード(CFDA Awards)」のウィメンズウエア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー、「ザ ファッション アワード(The Fashion Awards)」環境賞を受賞。同年12月に「クロエ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。21年には、第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に参加して講演するなど、サステナビリティの推進に熱心なことでも知られている。

今年2月にリカルド・ベッリーニ(Riccardo Bellini)=クロエ最高経営責任者とともに受けたインタビューでは、ハースト=クリエイティブ・ディレクターの就任以降の2年間で、同ブランドの売り上げがおよそ60%増となったことを明らかにしている。

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米ブランド管理会社ABG、「ハンター」を買収 取引額は推定175億円

米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)は6月2日、ラバーブーツで知られる英ブランド「ハンター(HUNTER)」の知的財産権を買収した。取引額は明らかにされていないが、海外メディアの報道では1億2500万ドル(約175億円)程度と推定されている。

ABGはまた、今回の買収に伴い、英国を拠点とするバトラ・グループ(BATRA GROUP)と提携。同社は英国と欧州における「ハンター」のライセンシーとして、フットウエア、アパレル、アクセサリーのデザインや開発、直営店とECの運営、卸の管理などを行う。同様に、米国ではマーク・フィッシャー・フットウエア(MARK FISHER FOOTWEAR)とライセンス契約を締結。南米、中東、アジア太平洋地域でもパートナーと提携し、「ハンター」ブランドのさらなる成長を目指す。

ABGの創業者であるジェイミー・ソルター(Jamie Salter)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「フットウエアとアウターウエアのパイオニアである『ハンター』を買収することができ、とてもうれしく思う。ファッションとアウトドアの交差点に位置する同ブランドは、当社が擁するライフスタイルブランドの幅をさらに広げてくれるだろう」と語った。

「ハンター」は英国スコットランドの創業で、160年以上の歴史を持つ。ラバーブーツが有名だが、現在はローファーなどのフットウエアのほか、バッグ、アクセサリー、アウターウエアをそろえるライフスタイルブランドとなっている。

ABGは「リーボック(REEBOK)」「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」「テッドベーカー(TED BAKER)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」や、スポーツ月刊誌「スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)」など、さまざまなカテゴリーで40以上のブランドを所有。今年4月には、米サーフウエア会社のボードライダーズ(BOARDRIDERS)を買収した。5月に来日したソルター会長兼CEOによれば、年内には日本法人を設立し事業拡大に本腰を入れるという。

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米ブランド管理会社ABG、「ハンター」を買収 取引額は推定175億円

米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)は6月2日、ラバーブーツで知られる英ブランド「ハンター(HUNTER)」の知的財産権を買収した。取引額は明らかにされていないが、海外メディアの報道では1億2500万ドル(約175億円)程度と推定されている。

ABGはまた、今回の買収に伴い、英国を拠点とするバトラ・グループ(BATRA GROUP)と提携。同社は英国と欧州における「ハンター」のライセンシーとして、フットウエア、アパレル、アクセサリーのデザインや開発、直営店とECの運営、卸の管理などを行う。同様に、米国ではマーク・フィッシャー・フットウエア(MARK FISHER FOOTWEAR)とライセンス契約を締結。南米、中東、アジア太平洋地域でもパートナーと提携し、「ハンター」ブランドのさらなる成長を目指す。

ABGの創業者であるジェイミー・ソルター(Jamie Salter)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「フットウエアとアウターウエアのパイオニアである『ハンター』を買収することができ、とてもうれしく思う。ファッションとアウトドアの交差点に位置する同ブランドは、当社が擁するライフスタイルブランドの幅をさらに広げてくれるだろう」と語った。

「ハンター」は英国スコットランドの創業で、160年以上の歴史を持つ。ラバーブーツが有名だが、現在はローファーなどのフットウエアのほか、バッグ、アクセサリー、アウターウエアをそろえるライフスタイルブランドとなっている。

ABGは「リーボック(REEBOK)」「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」「テッドベーカー(TED BAKER)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」や、スポーツ月刊誌「スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)」など、さまざまなカテゴリーで40以上のブランドを所有。今年4月には、米サーフウエア会社のボードライダーズ(BOARDRIDERS)を買収した。5月に来日したソルター会長兼CEOによれば、年内には日本法人を設立し事業拡大に本腰を入れるという。

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「オフ-ホワイト」と親会社ニューガーズのCEOが退任 新トップはいずれもグループ内から

ラグジュアリーECのファーフェッチ(FARFETCH)は6月1日、傘下に持つニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP以下、NGG)のダヴィデ・デ・ジリオ(Davide De Giglio)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)と、NGGが擁する「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」のアンドレア・グリッリ(Andrea Grilli)CEOが退任したことを発表した。これに伴い、NGGのチェアパーソンにステファニー・フェア(Stephanie Phair)=ファーフェッチ・グループ社長を、「オフ-ホワイト」の新たなCEOにクリスティアーノ・ファニャーニ(Cristiano Fagnani)NGG++部門CEOを任命した。

NGGは2015年にミラノで設立。マルセロ・ブロン(Marcelo Burlon)と、人気セレクトショップのアントニオーリ(ANTONIOLI)を運営するクラウディオ・アントニオーリ(Claudio Antonioli)、ミラノ発のカジュアルブランド「ヴィンテージ55(VINTAGE 55)」の創業者ダヴィデ・デ・ジリオの3人が共同出資した。「オフ-ホワイト」のほか、「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」「アンブッシュ(AMBUSH)」「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」などを擁しているが、19年8月にファーフェッチにより6億7500万ドル(約945億円)で買収された。なお、NGGは「リーボック(REEBOK)」を保有するブランドマネジメント会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)と22年3月に提携し、23年5月には同ブランドの欧州販売代理店業務などを手掛けるNGG++部門を立ち上げている。

フェアNGGチェアパーソンは、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」や「ヴォーグ(VOGUE)」などで経験を積み、大手ファッションECサイト「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」の幹部を務めていた時代にディスカウントEC「アウトネット(THE OUTNET)」の立ち上げに携わった。なお、同氏は引き続きファーフェッチ・グループの社長も務める。

ファニャーニ=オフ-ホワイト新CEOは20年以上にわたる業界経験を持ち、3年ほど前にNGGに入社。最高マーケティング責任者として「オフ-ホワイト」の事業に携わってきた。それ以前には、ナイキ(NIKE)などでさまざまな要職を務めている。同氏も、NGG++部門CEO職を兼任する。

ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)=ファーフェッチ会長兼CEOは、「(当社の傘下となった)19年以来、NGGの業績は非常に好調であり、『リーボック』との提携など事業戦略も着々と進んでいる。ダヴィデとアンドレアが4年にわたってリーダーシップを発揮し、今後もNGGを前進させる強い後継チームを育成してくれたことに感謝するとともに、彼らのさらなる活躍を心から願っている。NGGはステファニーとクリスティアーノが率いる経験豊かな経営チームの下、引き続き成功できるものと確信している」と語った。

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「バリー」のデザイン・ディレクターに、「グッチ」に16年間勤めたベテランが就任

「バリー(BALLY)」は、昨年10月に入社したシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)をデザイン・ディレクターに任命した。今回の人事は、5月初めにわずか2シーズンでブランドを去ったルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)=クリエイティブ・ディレクターの退任に伴うもの。ベロッティ新デザイン・ディレクターによるデビュー・コレクションは、9月の2024年春夏ミラノ・ファッション・ウイークで披露予定だ。

ベロッティ新デザイン・ディレクターは、「ジャンフランコ フェレ(GIANFRANCO FERRE)」や「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」でキャリアを積んだ後、「グッチ(GUCCI)」に16年間勤務。ウエアとアクセサリー両方の経験を持つ。そんな彼は、「バリー」の「類まれなレガシー」を称賛。「パイオニア精神と卓越性の飽くなき追求に根差した素晴らしい歴史と共に、ブランドが誇るユニークなスイスの伝統は、大きなインスピレーションをもたらしてくれる」と話す。

一方、ニコラ・ジロット(Nicolas Girotto)最高経営責任者は、ベロッティがすでに9カ月間、「バリー」のチームと働いてきたことに触れ、「今という文脈の中で、ブランドを象徴するコードを解釈し、若返らせることに取り組み続けていける」とコメント。「シモーネの情熱とブランドヘリテージへの深い理解、そしてファッション界での豊かな経験によって、私たちはクラフトにおけるブランドのレガシーを大切にするとともに時代を越えて愛されるタイムレスかつエレガントな製品を生み出し続けていくことができるだろう」と付け加えた。

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キャサリン皇太子妃も来場 「チェルシー・フラワーショー2023」の色鮮やかなスタイルスナップ

1913年の初開催以来、イギリスで夏を告げるイベントの一つといわれる「チェルシー・フラワーショー 2023(The Chelsea Flower Show以下、フラワーショー)」が5月22日に開幕し、俳優やミュージシャン、ファッションデザイナーなど多くの著名人やセレブリティーが駆けつけた。王立園芸協会(Royal Horticultural Society以下、RHS)主催であることから、チャールズ国王(King Charles III)やカミラ王妃(Queen Camilla)、キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)も来場した。

RHSによる新プロジェクト「チルドレンズ・ピクニック(Childrens Picnic)」に参加したキャサリン皇太子妃は、「エムイーアンドイーエム(ME+EM)」のピンクのシャツワンピースで登場。ツートーンのピンクが印象的なシルクのワンピースで、フロントにはプリーツが施されている。「エムイーアンドイーエム」は09年にクレア・ホーンビー(Clare Hornby)最高経営責任者が創業したイギリスのブランド。キャサリン皇太子妃はたびたび公の場で、同ブランドのウエアを着用している。

カミラ王妃は、イギリス人クチュールデザイナー、フィオナ・クレア(Fiona Clare)による花柄プリントのシルクドレスで姿を現した。ネイビーを基調にしたドレスには、スズランのような白い花が散りばめられており、「フラワーショー」にぴったりの装いを見せた。カミラ王妃はクレア=デザイナーのデザインがお気に入りで、これまでも「ブリティッシュ・ヴォーグ(BRITISH VOGUE)」に初登場した際や、第26回イギリス連邦首脳会議(Commonwealth Heads of Government Meeting)、貴族院でのイギリス議会開会式(State Opening of Parliament)など重要な場面で選んできた。クレア=デザイナーは30年以上の業界経験があり、ビスポークやフォーマル、ブライダルなどのシーンでスタイルを提案。20年からはオンライン限定のプレタポルテをスタートした。

英バッグブランド「ルル・ギネス(LULU GUINNESS)」のデザイナー、ルル・ギネス(Lulu Guinness)は、1993年発表の黒いサテンのフラワーバスケットバッグをリデザインした新作を披露。生花のバラを差したラタンのバスケットバッグを手に、グラフィックプリントにビジューを刺しゅうしたジャケットとTシャツを着こなした。共に登場した俳優のヘレナ・ボナム・カーター(Helena Bonham Carter)は、「ルル・ギネス」の黒いサテンのバスケットバッグにマッチした、花の刺しゅうの黒いドレスをセレクト。チュールとの切り替えがエレガントで、大ぶりのビジューがついたサングラスやネックレスでルックを仕上げた。

デザイナーのポール・スミス(Paul Smith)は、ネイビーのセットアップスーツとボタンダウンのシャツでカジュアルにまとめた。

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キャサリン皇太子妃も来場 「チェルシー・フラワーショー2023」の色鮮やかなスタイルスナップ

1913年の初開催以来、イギリスで夏を告げるイベントの一つといわれる「チェルシー・フラワーショー 2023(The Chelsea Flower Show以下、フラワーショー)」が5月22日に開幕し、俳優やミュージシャン、ファッションデザイナーなど多くの著名人やセレブリティーが駆けつけた。王立園芸協会(Royal Horticultural Society以下、RHS)主催であることから、チャールズ国王(King Charles III)やカミラ王妃(Queen Camilla)、キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)も来場した。

RHSによる新プロジェクト「チルドレンズ・ピクニック(Childrens Picnic)」に参加したキャサリン皇太子妃は、「エムイーアンドイーエム(ME+EM)」のピンクのシャツワンピースで登場。ツートーンのピンクが印象的なシルクのワンピースで、フロントにはプリーツが施されている。「エムイーアンドイーエム」は09年にクレア・ホーンビー(Clare Hornby)最高経営責任者が創業したイギリスのブランド。キャサリン皇太子妃はたびたび公の場で、同ブランドのウエアを着用している。

カミラ王妃は、イギリス人クチュールデザイナー、フィオナ・クレア(Fiona Clare)による花柄プリントのシルクドレスで姿を現した。ネイビーを基調にしたドレスには、スズランのような白い花が散りばめられており、「フラワーショー」にぴったりの装いを見せた。カミラ王妃はクレア=デザイナーのデザインがお気に入りで、これまでも「ブリティッシュ・ヴォーグ(BRITISH VOGUE)」に初登場した際や、第26回イギリス連邦首脳会議(Commonwealth Heads of Government Meeting)、貴族院でのイギリス議会開会式(State Opening of Parliament)など重要な場面で選んできた。クレア=デザイナーは30年以上の業界経験があり、ビスポークやフォーマル、ブライダルなどのシーンでスタイルを提案。20年からはオンライン限定のプレタポルテをスタートした。

英バッグブランド「ルル・ギネス(LULU GUINNESS)」のデザイナー、ルル・ギネス(Lulu Guinness)は、1993年発表の黒いサテンのフラワーバスケットバッグをリデザインした新作を披露。生花のバラを差したラタンのバスケットバッグを手に、グラフィックプリントにビジューを刺しゅうしたジャケットとTシャツを着こなした。共に登場した俳優のヘレナ・ボナム・カーター(Helena Bonham Carter)は、「ルル・ギネス」の黒いサテンのバスケットバッグにマッチした、花の刺しゅうの黒いドレスをセレクト。チュールとの切り替えがエレガントで、大ぶりのビジューがついたサングラスやネックレスでルックを仕上げた。

デザイナーのポール・スミス(Paul Smith)は、ネイビーのセットアップスーツとボタンダウンのシャツでカジュアルにまとめた。

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「カルティエ」親会社のリシュモン、22年の売上高は19%増 インバウンドが戻った日本は44%増と好調

地域別の売上高では、ヨーロッパが同30.4%増の43億7100万ユーロ(約6556億円)、南北アメリカは同26.6%増の44億6700ユーロ(約6700億円)、中東及びアフリカは同23.6%増の15億6200万ユーロ(約2343億円)だった。日本を除くアジア太平洋地域は、1~3月期(第4四半期)に中国市場が大幅に回復し、同6.0%増の79億3700万ユーロ(約1兆1905億円)だった。22年10月ごろから外国人観光客が急増し、国内需要も旺盛だった日本は、同44.5%増の16億1600万ユーロ(約2424億円)と好調だった。

部門別では、「カルティエ(CARTIER)」や「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」を擁するジュエリー部門が同21.1%増の134億2700万ユーロ(約2兆140億円)、ウオッチ部門は同12.8%増の38億7500万ユーロ(約5812億円)だった。

ヨハン・ルパート(Johann Rupert)会長は、「全ての事業で売り上げを伸ばすなど、素晴らしい業績を上げることができてうれしく思う。これは地政学的および経済的な先行き不透明感が続き、インフレが加速する中でも、傘下メゾンがそれぞれの強みを発揮したことによるものだ。今後も、急激に回復しつつある中国人観光客をはじめ、ラグジュアリー消費者からの高い需要に柔軟に対応していく」と語った。

一方で、同氏はアナリスト向けの決算説明会で、米連邦準備制度理事会(U.S. Federal Reserve Board)が急激に利上げを進めていることについて「無謀だ」とコメント。米国市場は22年11月ごろから減速していると指摘し、「一般論として、期待していたよりもハードランディングとなりそうだ」と見通しを述べた。

同氏はまた、ブランド価値を守ることの重要性に言及。ライバルであるケリング(KERING)が擁する「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、22年のホリデーキャンペーンで児童の性的消費や虐待を促しているとして厳しく批判されたことに触れ、「当社の傘下ブランドであれば起きなかったことだ。われわれはカルチャーを忠実に守り、ブランド価値を育成し、それを大切に維持していきたいと考えている」と説明した。

兼ねてより憶測が流れている、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)がリシュモンや「カルティエ」の買収に関心を示しているのではないかという件については、「いずれも売るつもりはない」と一蹴した。ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者から、そうしたアプローチを直接受けたことはないと話した。

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バーバリー、23年3月通期決算の売上高は9.5%増の5300億円 中国市場が回復

バーバリー(BURBERRY)の2023年3月通期決算は、売上高が前年同期比9.5%増の30億9400万ポンド(約5352億6200万円)、営業利益は同21.2%増6億3400万ポンド(約1096億8200万円)、純利益は同23.7%増の4億9000万ポンド(約847億7000万円)だった。

地域別の売上高では、アジア太平洋地域が好調だった。通期では既存店ベースで同2%増だったものの、中国市場が持ち直した1~3月期(第4四半期)は前年同期比19%増と伸長し、業績に貢献した。中国本土は「バーバリー」の店舗改装プログラムが他の地域よりも進んでおり、ビジネスの30%を占めている。

他方、苦戦しているのは南北アメリカ地域だ。1~3月期は同7%減、通期でも前期比3%減という結果だった。バーバリーはその要因について、ラグジュアリーアイテムをたまにしか購入しない、もしくは初めて購入する米国の消費者の財布のひもが固く、エントリーレベルのアイテムが苦戦していることを挙げた。特に若い顧客向けのスニーカー、帽子、ベルト、ジャージーの販売が「軟調」だという。しかし、レザーグッズやアウターウエアを購入する上顧客との関係は良好だと強調した。欧州・中東・インド・アフリカ地域は、欧州の観光客が増加したことを受けて同27%増だった。

同社は、中期的な目標として売上高40億ポンド(約6920億円)の達成と売上高に占める卸の割合を15%まで下げることを掲げている。また、同社は店舗改装プログラムを加速させるために、24年度に約1億2000万ポンド(約207億6000万円)を投じ、半数の店舗を改装することを計画している。

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「ファビアナフィリッピ」が初のクリエイティブ・ディレクターを起用 「ジル サンダー」や「ヴァレンティノ」でキャリアを積んだ女性デザイナー

イタリアのウィメンズブランド「ファビアナフィリッピ(FABIANA FILIPPI)」は、1985年の創業以来初となるクリエイティブ・ディレクターにデザイナーのルチア・デ・ヴィート(Lucia De Vito)を任命した。デ・ヴィート新クリエイティブ・ディレクターは、プレタポルテとアクセサリーのコレクションを指揮するほか、昨年から刷新を進めているブランドイメージの監修を担う。9月の2024年春夏ミラノ・ファッション・ウイークで、デビューコレクションを披露する予定だ。

これまで「ジル サンダー(JIL SANDER)」や「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「クロエ(CHLOE)」「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」などで経験を積んできた彼女は、「ファビアナフィリッピ」を「知性とエレガンスを通じて本質的なフェミニニティーを築き上げてきた」ブランドと強調。「これまでの経験と、アートやファッション、デザインから絶えず影響を受け生み出されるクリエイティブなアイデアを注ぎたい」と話す。

今回の任命は、1月のアルド・ゴッティ(Aldo Gotti)最高経営責任者(CEO)の就任に続くものだ。デ・ヴィート新クリエイティブ・ディレクターの直属の上司となるゴッティCEOは、プラダ グループとステラ マッカートニーで要職を務めた後、イタリア発のオムニチャネル・セレクトショップ「モーズ(MODES)」のジェネラルマネージャーとして、その成長に貢献。「ファビアナフィリッピ」では、ブランドのポジショニングを強化し、グローバルレベルでの成長と発展を加速させる責務を負い、「創業から38年が経ってもなお、『ファビアナフィリッピ』は創造性においてもスタイルにおいても進化を続けている。ルチアは、その歴史の解釈者となり、強みであるデザインと女性らしさの現代的なビジョンによって、ブランドを今の時代に適した文脈へと導いてくれるだろう」と話す。

「ファビアナフィリッピ」は、ジャコモ&マリオ・フィリッピ・コチェッタ(Giacomo & Mario Filippi Coccetta)兄弟によってウンブリア州ペルージャで設立。カシミアをはじめニットウエアで知られる。昨年から取り組んでいるリブランディングでは、ロゴやブランドアイデンティティーを刷新したほか、建築家のパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)による新しいストアコンセプトを採用したショップをミラノに開いた。また、ニットウエアデザイナーで自身のブランド「サンソヴィーノ6(SANSOVINO 6)」も手掛けるエドワード・ブキャナン(Edward Buchanan)と協業し、ブランド初のカプセルコレクションも制作した。なお、日本では現在、インポーターのアオイがディストリビューターを務めている。

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第76回カンヌ国際映画祭のベストドレッサーは? 米「WWD」による一際輝いていたルック4選

第76回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)が5月16~27日、フランス・カンヌで開催中だ。オープニングセレモニーや各作品のレッドカーペットには、俳優やセレブリティーらが豪華なドレス姿で来場。その中から、米「WWD」が厳選したベストルックを紹介する。

BLACKPINKのジェニー

「シャネル(CHANEL)」2020年春夏オートクチュール・コレクションの白いドレスを選んだBLACKPINKのジェニー(JENNIE)。繊細なレース使いのコルセットと、ふんわりとしたチュールドレスをまとった姿はまるで妖精のよう。黒のアクセントが効いたオフショルダーデザインがモダンなタッチとなっている。イヤリングやネックレスがないところも、潔くてクール!

スカーレット・ヨハンソン

ランジェリー風のディテールは2023年春夏シーズンのトレンドの1つで、カンヌでも多くのセレブが身につけていたが、スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)は「プラダ(PRADA)」のストラップレスドレスの下に、白いブラを着用。柔らかなピンク色のドレスをエッジーに仕上げた。

ザ・ウィークエンド

最近、メンズウエアではクロップトップやノースリーブのシャツといった大胆なアイテムがトレンドとなっている。そうした中、ザ・ウィークエンドことエイベル・テスファイ(Abel Tesfaye)が選んだ「ロエベ(LOEWE)」のクラシカルなタキシードは一際輝いていた。幅の狭いノッチラペルがすっきりと上品。

ナタリー・ポートマン

ファッション感度の高いナタリー・ポートマン(Natalie Portman)は、真っ赤な「ディオール(DIOR)」のセットアップをチョイス。肩に羽織ったテーラードブレザーは、まるでパワフルなケープのよう。ミニ丈のカクテルドレスと組み合わせ、童話「赤ずきん」風の可憐なルックをモダンかつフレッシュにアップデートした。

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ファレルによる「ルイ・ヴィトン」メンズのデビューショーは6月20日 2024年春夏パリメンズの暫定スケジュール発表

フランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode)は、6月20日から25日まで開催される2024年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイーク(以下、パリメンズ)の暫定スケジュールを発表した。

今年2月に新たなメンズ・クリエイティブ・ディレクターとしてファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)を迎えたばかりの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、初日である20日(火)の20時30分にショーを開催する予定。同ブランドは、パリメンズでは木曜日にショーを行うことが多いが、今回は少し早い登場となる。

今回のパリメンズでは、43のショーと38のプレゼンテーションが行われる予定。主なブランドの中では、22日に「リック・オウエンス(RICK OWENS)」と「ジバンシィ(GIVENCHY)」、23日に「ディオール(DIOR)」、24日に「ロエベ(LOEWE)」と「エルメス(HERMES)」がショーを開催する。なお、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は6月12日にベルリンでショーを行うため、「セリーヌ(CELINE)」は24年春夏コレクションの計画を明らかにしていないため、今回発表された暫定スケジュールには含まれていないという。

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BLACKPINKのジェニーにカンヌで特別インタビュー! ドラマ初出演やリリー・ローズ・デップとの共演について語る

フランス・カンヌで開催中の第76回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で米ドラマ「THE IDOL/ジ・アイドル」のプレミア上映が5月23日に行われ、主演のリリー・ローズ・デップ(Lily Rose Depp)とザ・ウィークエンドことエイベル・テスファイ(Abel Tesfaye)のほか、共演者であるBLACKPINK(ブラックピンク)のジェニー(JENNIE)らが参加した。

「THE IDOL/ジ・アイドル」は、HBOの人気ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」のクリエイターであるサム・レヴィンソン(Sam Levinson)が手掛けており、ハリウッドの音楽業界の舞台裏が描かれているという。BLACKPINKのメンバーとして世界中の大舞台でパフォーマンスを披露しているジェニーだが、俳優としてレッドカーペットに登場するのは今回が初めて。出番直前のジェニーに、米「WWD」が取材を行った。

米「WWD」(以下、WWD):緊張している?

BLACKPINKのジェニー(以下、ジェニー):胸がいっぱいでどきどきするけれど、この機会に心から感謝しています。俳優としての第一歩をカンヌで踏み出せるのは、とても光栄なことですから。

WWD:俳優としてのキャリアをスタートするに当たり、韓国ドラマやロマンチックコメディーではなく、挑戦的な内容の「THE IDOL/ジ・アイドル」を選んだ理由は?

ジェニー:以前からサムの作品が好きで、出演シーンについて一緒に作り上げていけるという信頼感があったことが大きいです。音楽業界が舞台になっていることもあり、私なりに貢献できると思いました。

WWD:韓国ではポップスターを“アイドル”と呼ぶことも関連している?

ジェニー:私らしくいられる機会でもあったので、勇気を持って役に取り組みました。特別なトレーニングや準備はしていないんです、ありのままがいいとサムに言われたので。

WWD:「シャネル(CHANEL)」のアンバサダーを共に務めるリリー・ローズ・デップとの共演について。

ジェニー:(俳優業は)初めての経験だったので、私にとって大きなチャレンジでした。壁に体当たりするような気持ちで撮影現場に行ったんですが、リリーがいろいろ教えてくれたんです。シーンについて話してくれたり、落ち着かせてくれたりして、本当に心強かった。怖がらず、自信を持って自分を表現すればいいとアドバイスしてくれました。

WWD:ツアー中で毎日忙しい?

ジェニー:起きたら、やるべきことをやるだけですね。

そう語ったジェニーがレッドカーペットの装いに選んだのは、「シャネル」のヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=ファッション・コレクション部門アーティスティック・ディレクターによる、2020年春夏オートクチュール・コレクションの白いドレス。繊細なレース使いとふんわりとしたチュールスカート、黒のアクセントが効いたオフショルダーデザインが印象的だ。なお、オフショルダーはジェニーの希望だという。「THE IDOL/ジ・アイドル」は、日本では6月5日からU-NEXTで独占配信。

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アディダス、「イージー」の在庫を5月31日に発売 日本では6月1日に販売開始

アディダス(ADIDAS)は5月19日、カニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)と手掛けていた「イージー(YEEZY)」の商品を5月31日(現地時間)に発売することを発表した。同ブランドの公式ウェブサイトのほか、公式アプリ「CONFIRMED」で取り扱う。なお、日本では6月1日から「CONFIRMED」アプリで販売する。

「アディダス」とイェは2015年2月に初めて協業して以来、継続してスニーカーやアパレルを発売して大きな成功を収めてきたが、イェの反ユダヤ主義的な発言を含むヘイトスピーチや相次ぐ問題行動から約7年半にわたる関係を22年10月に解消。これに伴い「イージー」事業も終了しているため、およそ12億ユーロ(約1764億円)相当の在庫に関する対応が注目を集めていた。

今回発売するのは既存モデルのほか、22年にデザインされ、23年に発売予定だった商品。同社によれば、それ以外の在庫も販売することを検討しているが、時期などの詳細は決定していないとのこと。また、これらの商品による収益の大部分を反ユダヤ主義と闘う世界的な組織である名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)や、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏の白人警官による暴行死事件を受けて設立されたフィロニーズ&キータ・フロイド・インスティチュート・フォー・ソーシャル・チェンジ(Philonise and Keeta Floyd Institute for Social Change)など、人種差別やヘイト問題と闘う団体に寄付するという。

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アディダス、「イージー」の在庫を5月31日に発売 日本では6月1日に販売開始

アディダス(ADIDAS)は5月19日、カニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)と手掛けていた「イージー(YEEZY)」の商品を5月31日(現地時間)に発売することを発表した。同ブランドの公式ウェブサイトのほか、公式アプリ「CONFIRMED」で取り扱う。なお、日本では6月1日から「CONFIRMED」アプリで販売する。

「アディダス」とイェは2015年2月に初めて協業して以来、継続してスニーカーやアパレルを発売して大きな成功を収めてきたが、イェの反ユダヤ主義的な発言を含むヘイトスピーチや相次ぐ問題行動から約7年半にわたる関係を22年10月に解消。これに伴い「イージー」事業も終了しているため、およそ12億ユーロ(約1764億円)相当の在庫に関する対応が注目を集めていた。

今回発売するのは既存モデルのほか、22年にデザインされ、23年に発売予定だった商品。同社によれば、それ以外の在庫も販売することを検討しているが、時期などの詳細は決定していないとのこと。また、これらの商品による収益の大部分を反ユダヤ主義と闘う世界的な組織である名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)や、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏の白人警官による暴行死事件を受けて設立されたフィロニーズ&キータ・フロイド・インスティチュート・フォー・ソーシャル・チェンジ(Philonise and Keeta Floyd Institute for Social Change)など、人種差別やヘイト問題と闘う団体に寄付するという。

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アディダス、「イージー」の在庫を5月31日に発売 日本では6月1日に販売開始

アディダス(ADIDAS)は5月19日、カニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)と手掛けていた「イージー(YEEZY)」の商品を5月31日(現地時間)に発売することを発表した。同ブランドの公式ウェブサイトのほか、公式アプリ「CONFIRMED」で取り扱う。なお、日本では6月1日から「CONFIRMED」アプリで販売する。

「アディダス」とイェは2015年2月に初めて協業して以来、継続してスニーカーやアパレルを発売して大きな成功を収めてきたが、イェの反ユダヤ主義的な発言を含むヘイトスピーチや相次ぐ問題行動から約7年半にわたる関係を22年10月に解消。これに伴い「イージー」事業も終了しているため、およそ12億ユーロ(約1764億円)相当の在庫に関する対応が注目を集めていた。

今回発売するのは既存モデルのほか、22年にデザインされ、23年に発売予定だった商品。同社によれば、それ以外の在庫も販売することを検討しているが、時期などの詳細は決定していないとのこと。また、これらの商品による収益の大部分を反ユダヤ主義と闘う世界的な組織である名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)や、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏の白人警官による暴行死事件を受けて設立されたフィロニーズ&キータ・フロイド・インスティチュート・フォー・ソーシャル・チェンジ(Philonise and Keeta Floyd Institute for Social Change)など、人種差別やヘイト問題と闘う団体に寄付するという。

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キャサリン皇太子妃がユーロビジョンにサプライズ登場 英「ジェニー・パッカム」のブルードレスを着用

キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)は、5月13日に開催されたヨーロッパ最大の音楽の祭典「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」に動画でサプライズ登場した。キャサリン皇太子妃はウィンザー城(Windsor Castle)で事前に収録された動画の中で、ウクライナ出身のラップグループ、カラシュ オーケストラ(Kalush Orchestra)とのピアノセッションを披露し、観客を驚かせた。

キャサリン皇太子妃が演奏時に着用していたのは、イギリスのドレスブランド「ジェニー・パッカム(JENNY PACKHAM)」によるワンショルダーのシフォンドレス。ドレープが胸元から裾まできれいに流れるエレガントなデザインで、ウクライナ国旗を連想させる鮮やかな青色が印象的だ。英EC大手、ネッタポルテ(NET-A-PORTER)では、2940ポンド(約49万6860円)で販売されている。ドレスに合わせたイヤリングは、故エリザベス女王(Queen Elizabeth II)から受け継いだもの。

「ジェニー・パッカム」は1988年にスタートし、ブライダル市場で成功を収めた。現在はプレタポルテとリゾート、ブライダル、アクセサリー、ランジェリーのコレクションを展開。ロンドンやパリ、ニューヨークに店舗を構えている。

キャサリン皇太子妃はこれまでも特別な行事などで「ジェニー・パッカム」のウエアを着用し、彼女のお気に入りのブランドの一つとして知られている。2011年、キャサリン皇太子妃にとっての初めてのロイヤルツアーでは、カナダのカルガリーで同ブランドの黄色のドレスを着用。21年の映画「007」シリーズ「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(NO TIME TO DIE)」のプレミア上映会では、ゴールドに輝くドレスを身にまとい登場した。キャサリン皇太子妃は昨年40歳を迎えて以来、自国をサポートするためにもイギリスのブランドを着用する機会を増やし、パブリックイメージがさらに向上している。

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「セルジオ ロッシ」のリカルド・シュットCEOが退任 「ウォルフォード」のCOOが暫定CEOに

イタリアのシューズブランド「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」のリカルド・シュット(Riccardo Sciutto)最高経営責任者(CEO)が退任した。後任として、オーストリアのレッグウエア「ウォルフォード(WOLFORD)」のポール・コトルバ(Paul Kotrba)最高執行責任者(COO)が暫定CEOに就任した。

両ブランドは、いずれもランバン グループ(LANVIN GROUP)の傘下。コトルバ暫定CEOは、「ウォルフォード」ではITやオペレーションの効率化や全社的な構造改革などを行い、黒字化計画を策定した。今後、「セルジオ ロッシ」の暫定CEOとして、小売りおよび卸のグローバルビジネス拡大に向けた指揮を取るとともに、新たなマーケットへのEC開拓や日本市場でのポジション強化に加え、急成長する中国ではブランドの存在感をさらに高めるべくサポートする。コトルバ暫定CEOは、「海外の販売網を精査して質を高め、顧客に真のイタリアンラグジュアリーのフットウエアブランドを体感してもらえるよう尽力したい」と意気込む。

オーストリア出身のコトルバ暫定CEOは、ニューヨークで15年以上、「ダナ キャラン ニューヨーク(DONNA KARAN NEW YORK)」と「DKNY」のグローバルセールスと事業開発を担当。その後、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)が擁するオーストラリアの大手水着ブランド「シーフォリー(SEAFOLLY)」のCEOを務め、「ウォルフォード」に入社した。

シュット前CEOは、伊ジュエリーブランド「ドド(DODO)」、トッズ・グループ(TOD'S GROUP)の「ホーガン(HOGAN)」などで要職を歴任。ケリング(KERING)が15年に「セルジオ ロッシ」の全株式を英投資会社インベストインダストリアル(INVESTINDUSTRIAL)に売却した後の16年4月にCEOに就任した。ブランド改革に乗り出して間もなく、17年春夏シーズンには人気コレクション“エスアールワン(SR1)“をスタートさせたほか、18年にはオムニチャネルプロジェクトに着手するなど経営手腕を発揮。日本と中国を中心に、アジアが主要マーケットとなった。製造拠点の伊サン・マウロ・パスコリにある自社工場を刷新しつつも、創業デザイナーのセルジオ・ロッシのアイデンティティーを継承し、7000足以上ものアーカイブを再解釈した。

21年には、中国の投資会社フォースン ファッション グループ(FOSUN FASHION GROUP、現ランバン グループ)が「セルジオ ロッシ」を買収し完全子会社化。22年1月には、同ブランドのアーティスティック・ディレクターにエヴァンジェリー・スミルニォタキ(Evengelie Smyrniotaki)が就任。また、同年にランバン グループが特別買収目的会社(Special Purpose Acquisition Corporation、SPAC)のプリマベーラ キャピタル アクイジション コープ(PRIMAVERA CAPITAL ACQUISITION CORP.)と合併し、ニューヨーク証券取引所に上場した。

ランバン グループの22年度の売上高は、前期比37%増の4億2200万ユーロ(約620億3400万円)と好調だった。「セルジオ ロッシ」の買収が追い風となった。なお、同ブランドは世界に63店舗を構え、22年の売上高は6190万ユーロ(約90億9930万円)だった。

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オールバーズ、共同CEOの1人がチーフ・イノベーション・オフィサーに 従業員の解雇や事業縮小も

サンフランシスコ発のフットウエアメーカー、オールバーズ(ALLBIRDS)が5月9日に米国証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)に提出した届出書により、共同創業者で共同最高経営責任者(CEO)のティム・ブラウン(Tim Brown)がCEO職を離れ、チーフ・イノベーション・オフィサーとなることが明らかになった。今後は、もう1人の共同創業者のジョーイ・ズウィリンガー(Joey Zwillinger)CEOが単独で経営を指揮することになる。

さらに同社は10日に提出した年次報告書で、グローバル支社の従業員の約9%に当たる21人を今月解雇したことを発表した。詳細は明らかでないが、オールバーズは退職金およびその他の従業員解雇に関連する費用は2023年第2四半期中に計上する予定だとしている。

今回の解雇は、昨年8月にグローバル支社の従業員の約8%を解雇して以来、2回目。また、新規採用も大幅に減らしているという。これら以外のコスト削減策として、オフィススペースの縮小や配送センターの自動化、在庫の最適化、コストと製品のカーボンフットプリントを削減するための生産スケーリングなどを挙げている。なお、今年3月に発表した新たな戦略変革計画には、既存ラインの再生やフットウエアの生産をベトナムの提携先に完全に移行すること、海外では代理店を通した販売方法に切り替えること、新規出店の減速などが含まれている。

オールバーズが5月に発表した23年1〜3月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比13.4%減の5435万ドル(約73億3700万円)だった。純損失は3516万ドル(約47億4600万円)となり、前年同期の2187万ドル(約29億5200万円)から拡大している。この要因について同社は、卸の増加やそれに伴う値下げによる平均販売価格の低下、また為替レートの変動によるおよそ120万ドル(約1億6200万円)のマイナスの影響があるとしている。

今回の人事について、ブラウン共同CEOはオールバーズの戦略転換の計画への尽力のため、ズウィリンガー共同CEOと話し合いの末、決めたという。「私の役割は変わるが、長きにわたって培った『オールバーズ』の可能性に対する視点と信念は変わらない。当社はこれまでも発展してきたが、さらに大きく発展できると確信している。新たなサステナブルエコノミーの中、デザインやイノベーション、ブランドの明確なビジョンなどに焦点を当て、現在進行中の戦略的な変革でさらなる成長の可能性を伸ばしていく」。

オールバーズは、元プロサッカー選手のブラウン共同CEOと、再生可能エネルギーの専門家であるズウィリンガー共同CEOが15年に創業。自然由来の素材を使用したミニマルなデザインが世界中で人気を博し、フットウエアを中心にアパレルやアンダーウエアを手掛けている。日本では20年1月に東京・原宿に初出店し、21年6月には丸の内に2号店をオープンした。21年11月には、米ナスダック(NASDAQ)に新規上場(IPO)した。

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BLACKPINKのロゼも来場! 第76回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットルック

第76回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)が5月16~27日、フランス・カンヌで開催中だ。オープニングセレモニーや各作品のレッドカーペットには、俳優やセレブリティーらが豪華なドレス姿で来場した。ここでは、会場を華やかに彩ったスターたちのルックを一挙にお届けする。

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2023年度ウールマーク賞は、山本耀司や川久保玲から影響を受けたナイジェリア人デザイナーがグランプリを獲得

2023年度インターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE以下、IWP)の最終選考会が5月15日にパリのプティ・パレで開かれ、受賞者が発表された。「ルード(RHUDE)」や「ブルーマーブル(BLUEMARBLE)」などを含む8組のファイナリストの中からグランプリに輝いたのは、ナイジェリアを拠点に18年に設立され、現地のヨルバ族の伝統とクィアのアイデンティティーに根ざしたジェンダーレスなデザインでアフリカファッションのイメージを変えることに挑む「ラゴス スペース プログラム(LAGOS SPACE PROGRAMME)」。創業デザイナーのアデジュ・トンプソン(Adeju Thompson)には、賞金20万豪ドル(約1820万円)に加え、ビジネス関連のメンターシップやIWPのリテールパートナーである小売店で販売する機会が与えられた。

21年度「LVMHプライズ(LVMH PRIZE)」のセミファイナリストでもあり、山本耀司や川久保玲から影響を受けたというトンプソンは、ナイジェリア南西部で作られる藍染めの布“アディレ”を裏地に用いたテーラードアイテムやヨルバ族の装いからヒントを得たシグネチャーのワイドパンツなどを披露。「文化を保護したり称えたりするという考えに重きを置きつつ、私の作品にはアクティビズムの要素があることも伝えたかった。ナイジェリア出身のクィアとして、自分のアイデンティティーを伝えることはとても重要だ。その一方で、アフリカのデザインに対する誤解も解きたい。私はグローバルなデザイナーなので、ナイジェリア人のアイデンティティーを取り入れつつも、それによって定義されたくはない。どのような文脈においても優れたデザインで第一に評価されるような服を作りたい」と話した。

また、自国には欧米のようにデザイナーが受けられるスポンサーシップや助成金がないため、今回の受賞は特に意義深いものだとし、「(ナイジェリアでは)政治腐敗の蔓延などによって、国の宝となったかもしれない多くの人々が忘れ去られてしまった。私のブランドは、さまざまな人々の声を拾い上げて拡大するとともに経済的にサポートしていく。だから、これは彼らのための勝利でもある」とコメント。賞金は生産キャパシティーを高めるためのインフラ整備に投資する予定で、「ナイジェリアでの活動は電力の供給環境が非常に悪く、国の送電網に依存しなくていいようにソーラーパネルを設置することをビジネスパートナーと話し合ってきた。今、私のスタジオには発電機があるが、そのために毎週多くの資金を費やしている。ソーラーパネルは明らかに大きな投資にはなるが、長い目で見ると大きな節約につながるだろう」と述べた。

一方、故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)を称えて20年に創設されたイノベーション部門のカール・ラガーフェルド賞は、19年にアマリー・ローエ・ホーベ(Amalie Roege Hove)が立ち上げたデンマークのコンセプチュアルなニットウエアブランド「エ ローエ ホーべ(A. ROEGE HOVE)」が受賞。獲得した賞金10万豪ドル(約910万円)は、アトリエの新しい機械や糸の開発などに投資する予定だという。

同コンテストでそれぞれのファイナリストに課されたのは、23-24年秋冬コレクションの一部または単独のカプセルコレクションとして、メリノウールを使って「素材本来の汎用性、革新性、エコロジーを強調した」6ルックをデザインすること。今年度の審査員には、ピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)「アライア(ALAIA)」クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)「ゼニア(ZEGNA)」アーティスティック・ディレクター、フランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)「マルニ(MARNI)」クリエイティブ・ディレクター、エリザベス・フォン・デア・ゴルツ(Elizabeth von der Goltz)=ブラウンズ(BROWNS)最高経営責任者兼ファーフェッチ(FARFETCH)チーフ・ファッション&マーチャンダイジング・オフィサー、カリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)「CRファッションブック(CR FASHION BOOK)」創設者兼編集長、写真家のタイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)らが名を連ねた。

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23年の中国美容市場、コロナ前の勢いへ プレステージが急成長

約1年のロックダウンを経て、2023年の中国ビューティ市場はコロナ前の成長スピードを取り戻す勢いだ。調査会社のユーロモニター・インターナショナル(EUROMONITOR INTERNATIONAL)は、23年の中国のビューティ・パーソナルケア市場規模は前年比5%増の980億ドル(約13兆1320億円)に達すると予測する。中でもプレステージ(プレミアム)カテゴリーの成長が著しく、マスマーケットカテゴリーの規模を26年には超えるという。プレステージカテゴリーは今後5年で毎年13%、マスマーケットカテゴリーは毎年8%の成長率を見込む。同じく調査会社のバーンスタイン(BERNSTEIN)は、中国の消費者がビューティ商品に費やす1人あたりの金額は、トラベルリテールと免税店を除き、日本や韓国の数字に迫ると予測する。

バースタインによると、プレステージカテゴリーは22年1~11月に伸び続け、ロックダウン中で苦戦するビューティ市場を支えた。ECのTモール(TMALL)、CtoCマーケットプレイスのタオバオ(TAOBAO)、動画アプリの抖音(DOUYIN)において売り上げ成長率が高かったプレステージスキンケアブランドは、「シャネル(CHANEL)」「ゲラン(GUERLAIN)」「シスレー(SISLEY)」「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」だった。メリンダ・フ―(Melinda Hu)=バーンスタイン バイス プレジデント・ディレクター兼シニア・エクイティ・リサーチ・アナリストは、「中国市場が徐々に復調する中で、消費者の消費意欲を掻き立てるのはプレステージカテゴリーだ。特に外資ブランドは現地のオフラインビジネスが平常に戻る中、中国の国産ブランドよりも復調が早いだろう」と話す。

効果実感やエモーショナルなブランド体験が一番の購入指標に

新型コロナウイルスの影響で、中国の消費者は“ケア”カテゴリーを見直すようになった。ヤン・フー(Yang Hu)=ユーロモニター インサイト・マネジャー・オブ・ヘルス・アンド・ビューティ・アジアは、「スキンケアはただ表面的に肌をきれいにするだけでなく、内側からホリスティックにケアすることに重きを置くようになっている」と指摘。「消費者にとって商品購入の判断基準が高くなっており、ブランドイメージではなく、効果実感が一番の基準になりつつある」と分析する。また、ブランドが生み出すエモーショナルな体験や価値観もより大事になっているといい、その例として中国の伝統文化を取り入れたファッショントレンド「国潮(グオチャオ)」や、ミニマリズム、ジェンダー平等、サステナビリティなどの価値観を挙げる。

投資会社ビーイングキャピタル(BEING CAPITAL)のジェイシー・ヤン(Jeacy Yan)創業者は、成分にフォーカスしたり、マスクによる肌荒れに特化したりしたスキンケアは特に需要が高まるとの認識を示す。「ニキビケアはピーリング系が主流だが、より肌への刺激が少ない発酵系や植物由来成分がこれまでのAHAやBHAの代わりになる」と話す。またトーンアップ効果のある日焼け止めも人気で、中でも「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY)」「スキンシューティカルズ(SKINCEUTICALS)」「薇諾娜(WINONA)」「夸迪(QUADHA)」といったブランドへの支持が高い。

これからは若年層がエイジングケアカテゴリーをけん引するとみる専門家もいる。ラグジュアリービューティを扱う化粧品セレクトショップのジョイス・ビューティ(JOYCE BEAUTY)で中国市場のマネジング・ディレクターを務め、ジョイス・ビューティを中国で展開するクリサリス・ビューティ(CHRYSALIS BEAUTY)の創業者でもあるミリアム・ブレイ(Miriam Bray)は、「18~25歳の消費者はすでにエイジングケア商品を使い始めている。若い彼らにとって大事になのは効果実感だけでなく、パッケージや中身のテクスチャーといったブランド体験だ」と説明する。

中国発の新規ブランドが台頭

プレステージブランドの勢いが増す一方、マスブランドの存在感も健在だ。22年は「E.L.F」「トゥー フェイスド(TOO FACED)」「フーダ ビューティ(HUDA BEAUTY)」「グラムグロウ(GLAMGLOW)」「エチュードハウス(ETUDE HOUSE)」など、中国市場からの撤退や、中国でのEC事業を終了するブランドもあったが、多くのマスブランドはマーケットのノウハウを生かし、タイムリーに新商品を出すことでパンデミックの苦境を乗り越えた。

ビーイング キャピタルによると、「HBN」「ジベン(ZHIBEN)」「溪木源(SIMPCARE)」「ユニスキン(UNISKIN)」をはじめとする19年のビューティブームで頭角を現した現地の新しいスキンケアブランドも、流通取引総額10億ドル(約1340億円)規模に成長しているという。これらのブランドは、価格帯が200元(約3800円)以下だ。フー=ユーロモニター インサイト マネジャーは、「現地のCビューティブランドはすでにマスマーケットのシェアをある程度獲得しており競争も激しい。そのため多くのブランドはプレステージ市場に目を向け始めている」と話す。ブレイ=クリサリス ビューティ創業者は、「新型コロナウイルスで次世代の実業家が育ってきた。国外に旅行ができなくなり、資金を持った投資家たちが国内市場に目を向けた。同時に外国への留学から戻った若く優秀な人材も増えた。彼らは親からの資金援助を武器とするだけでなく、ロレアル(L’OREAL)やLVMHといった大手よりも中国消費者をよく理解している」と指摘する。実際、孟昭然(Zharoan Meng)が21年に立ち上げたフレグランスブランド「ドキュメンツ(DOCUMENTS)」や、イ・ヒ(Yi He)が20年に立ち上げたスキンケアブランド「ハービースト(HERBEAST)」はここ数年で急成長しており、創業者は2人ともパリへ留学・就職した経験を持つ。「ハービースト」は「アウグスティヌス ベーダ―(AUGUSTINUS BADER)」「111スキン(111 SKIN)」「エビダンス ドゥ ボーテ(EVIDENS DE BEAUTE)」といった外国ブランドと肩を並べ、世界中の化粧品を扱うジョイス・ビューティ(JOYCE BEAUTY)で唯一取り扱われているCビューティブランドだ。500~1000元(約9700~1万4900円)という価格帯で展開する「ドキュメンツ」「ハービースト」は、実店舗からスタートしローカルに根付いた世界観やコミュニティーづくりを戦略に成長した。昨年9月にはロレアルグループの中国ファンドが「ドキュメンツ」の少数株式を取得した。

各社がリアル店舗とショッピングイベントを強化

中国では昨今、実店舗に注力する店舗が増えている。昨年は「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」「ザ・ギンザ(THE GINZA)」「花西子(FLORASIS)」「ジュディドール(JUDYDOLL)」、フレグランスブランド「トゥ サマー(TO SUMMER)」「ドキュメンツ」などがこぞってオフラインビジネスを強化した。「イソップ(AESOP)」も昨年2店舗をオープンしたほか、「シスレー(SISLEY)」は1月にスパとカフェを併設した初のアジア旗艦店「メゾン シスレー」を上海にオープンした。「スキンシューティカルズ(SKINCEUTICALS)」は昨年12月にフェイシャルトリートメントセンターと物販を合わせた新型店舗「スキンラボ(SKINLAB)」を開店。化粧品セレクトショップのセフォラやハーメイ(HARMAY)、SKPセレクト・ビューティ(SKP SELECT BEAUTY)、ボニー&クライド(BONNIE&CLYDE)などもオフラインビジネスを強化している。

ブレイ=クリサリス・ビューティ創業者は「オフラインビジネスに再び注目が集まっている。外出のついでに寄るショッピングが一つの楽しみになっている。ニッチなブランドは知名度がないため、消費者が商品を試せる場として実店舗が大きな機会となるだろう。一方で商品を店頭で試してオンラインで購入する可能性もあるため、オムニチャネル戦略が大事だ」と説明する。

25~32歳をターゲットにするジョイス・ビューティでは、“体験”にこだわっており、ブランドだけでなく店そのものにロイヤリティーをもってもらえる顧客を育てている。「化粧品小売は昔からトラフィック(来店客数)を指標としてきたが、店頭ならではの体験と顧客とのつながりを重視している」とブレイ創業者は説明する。
 
さらにセールや買い物を促すショッピングイベントが売り上げ拡大の大きな起爆剤になる。越境ECのアゾヤ・ヨーロッパ(AZOYA EUROPE)のエレーナ・ガッティ(Elena Gatti)=マネジング・ディレクターは、3月8日の国際女性デーや5月20日の中国におけるバレンタインデー「520(我愛你)の日」、EC大手JDドットコム(JD.com)による6月18日のセールイベント、アリババ(ALIBABA)による11月11日の「独身の日(シングルデー、W11)」セールをはじめ、大きなイベントが重要なタッチポイントになると説明する。「多くのブランドは7~8月ごろから『独身の日』の準備を始める。10月までに話題をつくっておけば、11月の売り上げに直結する」。

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「バリー」のルイージ・ビラセニノールがブランドを去る デビューからわずか2シーズンで

「バリー(BALLY)」のルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)=クリエイティブ・ディレクターが、双方の合意のもと、ブランドを去った。ビラセノールは2022年1月に就任し、同年9月のミラノ・ファッション・ウイーク(以下、ミラノコレ)でデビューコレクションを披露。彼を抜てきした際にニコラ・ジロット(Nicolas Girotto)最高経営責任者(CEO)は、「思い切った選択だが、期待通りのことをやっていては勝てない。『バリー』の過去を振り返ると、社会的また産業的な革新の歴史があり、それは魅力的なもの。この業界には、ブランドを高め、エネルギーをもたらすために、リスク覚悟の大胆な選択や若さ、クリエイティビティーが必要だ」と話していたが、わずか2シーズンでの退任となった。今後は、デザインスタジオが次のクリエイティブ体制が決定するまでのディレクションを継承。9月のミラノコレでは、男女合同ショーを計画している。

15年に立ち上げた自身のブランド「ルード(RHUDE)」も手掛けるビラセノールは、ここ数年プレゼンテーションのみを行なっていた「バリー」をランウエイに復帰させるとともに、大胆でセンシュアルな女性像を表現した2回のコレクションを通して、ブランドの知名度向上に貢献。また、意表を突くウエスタンブーツのデザインと伝統的な登山モチーフの融合によってブランドの歴史を物語るカーリングブーツを称えるなど、独自のアイデアを発揮した。

退任に際して、彼は「『バリー』での経験は、信じられないほど光栄なものだった。ブランドの今後の発展を祈るとともに、次のクリエイティブな一章を楽しみにしている」とコメント。一方、ジロットCEOは、ビラセノールの「創造的な貢献」や「『バリー』を再び脚光の下へと導き、モダンでグラマラスな視点を通してブランドの170年のレガシーをさらに若返らせた情熱やエネルギー、クリエイティビティー」を評価し、「彼のクリエイティブな旅の次章での活躍を祈っている」と語った。

同ブランドは、23年度の目標としてアメリカ市場でのさらなる拡大を掲げており、4月には大規模な改装を経てニューヨークのミートパッキング地区にある旗艦店をリニューアルオープンしたばかり。同店は、ビンテージ家具と柔らかな色彩、ラグジュアリーなファブリックを用いるビラセノールによる新たなデザインコンセプトを導入した最初の店舗だった。親会社のJABホールディング(JAB HOLDING)の方針により詳細な売上高は明らかになっていないが、「バリー」の年初来の売り上げは前年比20%増。メンズが売り上げの60%を占めているが、ジロットCEOはもともとブランドのコアビジネスであったウィメンズカテゴリーの成長を目指している。

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OTB傘下の「メゾン マルジェラ」のCEOが退任 「ジル サンダー」は新CEOを任命

OTBが擁するメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)は、ジャンフランコ・ジャンアンジェリ(Gianfranco Gianangeli)最高経営責任者(CEO)が退任したことを明らかにした。OTBによれば、退任は双方の合意に基づいており、後任は数週間後に発表するという。

ジャンアンジェリ前CEOは、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のマーチャンダイジング・マネジャーや日本法人のバイス・プレジデントを経て、2011年にプラダ(PRADA)のアソシエイト・インターナショナル・ディレクターに就任。13年から4年間はジバンシィ(GIVENCHY)のグローバル・リテール・ディレクターを務めた。その後、イタリア・ペルージャに自身の家族が所有するニットウエアメーカーに在籍し、20年9月にメゾン マルジェラにCEOとして加わった。なお、同氏の今後については明らかにされていない。

OTBは、02年にメゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA、現メゾン マルジェラ)の過半数株式を取得。ほかにも「ディーゼル(DIESEL)」「マルニ(MARNI)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」を擁しており、21年3月には「ジル サンダー(JIL SANDER)」を傘下に収めた。

これに伴う経営体制の見直しのため、18年からジル サンダーを率いてきたアクセル・ケラー(Axel Keller)元CEOに代わり、21年9月からはOTBのウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)CEOがジル サンダーのCEOも兼任していたが、23年5月2日に同ブランドの新たなCEOとしてルカ・ロ・クルツィオ(Luca Lo Curzio)を任命。6月1日付で就任する同氏は、直近ではエルメネジルド ゼニア グループ(ERMENEGILDO ZEGNA GROUP)北米事業の社長兼CEOを務めていた。

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イェと「イージー」がフリーランスに対する未払いで訴訟に発展 出廷せず約4000万円の支払い命令

カニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)と、イェが手掛けるブランド「イージー(YEEZY)」は、ニューヨークを拠点に活動するクリエイターのケイトリン・ムーニー(Katelyn Mooney)に対して30万ドル(約4050万円)以上を支払うよう裁判所に命じられた。

裁判資料によると、ムーニーは2022年9月に「イージー」の新ライン“SHDZ”のサングラスの撮影を11万ドル(約1485万円)で請け負う契約をイェと締結した。ムーニーは、モデルや撮影スタジオのブッキング、ケータリングの手配をはじめとする準備全般や撮影した写真の編集まで撮影における全責任を負っていた。ムーニーが作品を納品した後に請求書を発行したところ、1万5000ドル(約202万円)しか支払われなかったという。友好的な解決を図ろうとしたが支払われることはなかったため、12月に提訴した。フリーランスで3人の子どもの母親でもあるムーニーは、「『イージー』がタイムリーな支払いをしなかったため、家賃やその他の請求書の支払いをカバーするために多額のローンを組み、クレジットカードの限度額を超えて使用することを余儀なくされた。これはフリーランスに対する虐待であり、フリーランス保護法(FIFA)で定める搾取的行為である」と主張する。

ムーニーは、契約で取り決めていた11万ドルに加え、「イージー」が支払いを怠りフリーランス保護法に違反したことを理由に11万ドル、さらに契約違反と不当利得に対して9万5000ドル(約1282万円)の支払いを求めた。裁判当日、イェおよび「イージー」の代理人は出廷せず、裁判書類にも応じなかったため、裁判所はムーニーの主張を認め、30万ドル以上を支払うよう命じた。

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ピーター・ドゥが「ヘルムート ラング」のクリエイティブ・ディレクターに就任

「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」は、デザイナーのピーター・ドゥ(Peter Do)を5月15日付でクリエイティブ・ディレクターに任命した。同氏はウィメンズとメンズの全クリエイティションを担当し、初コレクションとなる2024年春夏コレクションを9月開催のニューヨーク・ファッション・ウイークで披露する。なお、自身のブランド「ピーター ドゥ」は今後も継続する。

「ヘルムート ラング」は1986年の設立。90年代にファッションの一大潮流となったミニマリズムを象徴するブランドの1つとして人気を博した。しかし、2005年に創業デザイナーであるヘルムート・ラングがファッション界を離れ、06年以降はファーストリテイリンググループのリンク・セオリー・ジャパンが運営している。その後、「フッド・バイ・エアー(HOOD BY AIR)」のシェーン・オリバー(Shayne Oliver)やマーク・ハワード・トーマス(Mark Howard Thomas)ら複数のデザイナーがさまざまな形でブランドに携わったものの大きな成功には至らず、最近はスタジオのチームがデザインを手掛けていた。

ドゥ新クリエイティブ・ディレクターはベトナムで生まれ、14歳で米国に移住した。ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology)で学び、14年に「LVMH グラジュエーツ プライズ(LVMH Graduates Prize)」で優勝。フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が率いた時代の「セリーヌ(CELINE)」で2年、「デレク ラム(DEREK LAM)」で1年半の経験を積んだ後、18年に「ピーター ドゥ」を立ち上げた。高いテーラリング技術を生かした、斬新かつ上質なリアルクローズは高く評価され、瞬く間に人気ブランドに。23年春夏コレクションからメンズウエアに進出。韓国の大手芸能事務所SMエンターテインメント(SM ENTERTAINMENT)と提携していることから、同事務所に所属するNCT DREAM(エヌシーティードリーム)のジェノ(JENO)らがショーに登場して大きな話題を集めた。

ドゥ新クリエイティブ・ディレクターは、「ヘルムート・ラングほど先鋭的な考え方を体現した人物はいない。そのレガシーを次章へと導いていく役割を任されたことを、心から光栄に思う。ブランドが拠って立つ基礎を学び、自分らしさを表現するに当たっての可能性をインスパイアする、新しくてエネルギッシュな服を作り続けていきたい」と語った。

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米「M・A・C」が32年ぶりにリサイクルプログラムを一新 「ループ」と提携

メイクアップブランド「M・A・C」はこのほど、1990年に開始したリサイクルプログラム「BACK TO M·A·C」を一新する。米国で新たに循環型ショッピングプラットフォーム「ループ(LOOP)」と提携するほか、再生プラスチックを提供する企業プラスチックス・フォー・チェンジ(Plastics for Change)へ10万ドル(約1330万円)を寄付する。日本では、対象の空き容器10個と“リップガラス”(税抜2300~2500円)1本を交換していたが、3月末で一時休止。新たな内容に見直す予定だ。

同プログラムは32年前にスタートし、消費者が「M・A・C」の空き容器を郵送、またはブランドのカウンターに返却することで、好きな商品と無料で交換できる仕組みで埋め立て廃棄物の削減を目指してきた。米国では2022年の1年間で、約930万本のリップスティックに相当する34万ポンド(約15万4000kg)以上の空き容器を回収した。

「ループ」との提携により、米国で年間約66万ポンド(約30万 kg)の商品を回収し、23年は22万〜44万ポンド(約10万〜20万kg)をリサイクルできると見込む。返送された空き容器は厳格なプロセスで処理し、自治体ではリサイクルできないとされるものも含め、新しい商品にリサイクルする。

「M・A・C」のアイーダ・ムダチルー・レボワ(Aida Moudachirou-Rebois)=シニア・バイス・プレジデント兼グローバル・チーフ・マーケティング・オフィサーは、「『BACK TO M·A·C』が誕生したとき、今ほどリサイクルへの関心は高くなく、『ループ』のようなパートナーもいなかった。われわれはリサイクルする量と方法のどちらも改善したい。目標は、商品提供と消費者の体験を損なうことなく、商品のライフサイクル全体を通じてより責任ある選択をすることだ」と語った。

リサイクルプログラムの強化に加え、環境負荷軽減のための取り組みにも投資しており、25年までにパッケージの60%をリサイクル素材で詰め替え・再利用可能なものにし、プラスチックの50%をPCR(ポストコンシューマーリサイクル、消費者が使用済みの商品を回収し再生資源化すること)素材にすることを目標とする。

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アディダス、「イージー」の在庫を販売へ 収益はチャリティー団体に寄付

アディダス(ADIDAS)は、カニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)と手掛けていた「イージー(YEEZY)」関連商品を販売し、その収益をチャリティー団体に寄付することを明らかにした。同社は2022年10月にイェとのパートナーシップを解消。これに伴い、「イージー」事業も終了しているため、およそ12億ユーロ(約1776億円)相当の在庫に関する対応が注目を集めていた。

「アディダス」とイェは15年2月に初めて協業して以来、継続してスニーカーやアパレルを発売して大きな成功を収めてきたが、イェの反ユダヤ主義的な発言を含むヘイトスピーチや相次ぐ問題行動から約7年半にわたる関係を解消した。23年1月に現職に就任したビョルン・グルデン(Bjorn Gulden)最高経営責任者(CEO)は、3月に22年12月期決算を発表した際、「イージー」の在庫について廃棄や被災地への寄付、リサイクルなどのさまざまな方法を検討していると述べていた。

今回の決定については、5月11日に行われた株主総会で明らかとなった。グルデンCEOは、収益はイェの発言や問題行動で傷ついた人々を代表する支援団体などに寄付すると説明。しかし、具体的な団体名や販売方法、収益の一部もしくは全額を寄付するのかなどの詳細については言及しなかったという。

アディダスの業績は、22年1~9月は好調に推移していたものの、イェとのパートナーシップ解消以降の10~12月期(第4四半期)の売上高は前年同期比1.3%増(現地通貨ベースでは同1%減)の52億500万ユーロ(約7703億円)と苦戦。同社はこれについて、「『イージー』事業の終了に伴うマイナスの影響が約6億ユーロ(約888億円)あったため」としている。なお、5月5日に発表した23年1~3月期(第1四半期)の売上高は同1%減(現地通貨ベースではほぼ横ばい)の52億7000万ユーロ(約7799億円)だった。

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英チャールズ国王戴冠式に世界中の王室メンバーが集結 各国の王妃はどのブランドを選んだ?

英チャールズ国王(King Charles III)の戴冠式が、5月6日にロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で行われ、世界各国の王室メンバーや政府要人、著名人らが多く参列した。中でも話題を集めたのは、王妃や公妃ら高位女性メンバーによる着こなしだ。軍服や伝統的な儀礼服を着用したチャールズ国王、英国デザイナーによる特注ドレスや伝統服を身にまとったカミラ王妃(Queen Camilla)やキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)を引き立てる装いが見られた。ここでは、9組のスタイルにスポットを当て紹介する。

会場に最初に到着したのは、モナコのアルベール2世大公(Albert II, Prince of Monaco)とシャルレーヌ公妃(Princess Charlene)。競泳の元オリンピック代表選手としても知られる45歳のシャルレーヌ公妃は、エレガントなクリーム色のアンサンブルを着用した。肩から背中へ流れるドレープやボタン使いが印象的なセットアップ。帽子とパンプスも同じトーンで合わせた。

王室メンバーの中でもベストドレッサーとして一目置かれているのが、スペインのフェリペ6世国王(King Felipe VI of Spain)とレティシア王妃(Queen Letizia)夫妻だ。レティシア王妃は今回、ビビッドピンクのペンシルスカートと胸元に刺しゅうを施したペプラムジャケットのセットアップを着て登場した。手掛けたのは、「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」のウェス・ゴードン(Wes Gordon)=クリエイティブ・ディレクター。セットアップに合わせて、同系色のレースをつけたつば広帽子とスリングバックシューズ、クラッチバッグを選び、華やかなコーディネートを披露した。

ヨルダンのアブドラ2世国王(King Abdullah II of Jordan)とラーニア王妃(Queen Rania)も夫婦そろって姿を見せた。スペインのレティシア王妃とファッションのテイストが似ているとも言われるラーニア王妃だが、今回は、レモンイエローのパステルカラーをセレクト。豪クチュールブランド「タマラ ラルフ クチュール(TAMARA RALPH COUTURE)」によるシルククレープで仕立てられたIラインのドレスは、大きなリボンを象ったオフショルダーのデザインが印象的だ。手には「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のアイコンバッグ“ノット(KNOT)”を、足元には「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のパンプスを合わせた。

オランダのウィレム=アレクサンダー国王(King Willem-Alexander of the Netherlands)に連れ添ったマキシマ王妃(Queen Maxima)は、クチュールブランド「ジャン・タミニャウ(JANTAMINIAU)」を手掛けるオランダ出身のデザイナー、ジャン・タミニャウがあつらえた白いドレスを着用。

ノルウェーのホーコン王太子(Crown Prince Haakon of Norway)と参列したメッテ=マリット王太子妃(Crown Princess Mette-Marit)は、ヘッドピースから手袋、パンプスまで、控えめなピンクベージュでまとめた。ドレスは、2016年に「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」のデザイナーを退任し一線から退いていたピーター・デュンダス(Peter Dundas)によるもの。今年3月に開催された23-24年秋冬パリ・ファッション・ウイークで4年ぶりに自身のブランドでカムバックしたばかり。

ギリシャのマリー・シャンタル王太子妃(Crown Princess Marie-Chantal of Greece)は、ギリシャ出身のデザイナーで、ロンドンを拠点に活動するメアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)にドレスをオーダー。ライトブルーが上品なフレアスカートに仕立てた。スタイリングのアクセントにしたのは、「オランピア ル タン(OLYMPIA LE-TAN)」のバッグ“ブック クラッチ(BOOK CLUTCH)”。義母であるアンナ=マリア王女(Queen Anne-Marie)と夫のパウロス王太子(Crown Prince Pavlos)と参列した。

タイのワチラロンコン国王(King Vajiralongkorn of Thailand)とスティダー王妃(Queen Suthida)は、重厚感のある宝石を散りばめた伝統的な正装着で出席した。また、マレーシアのアブドラ国王(Yang Di-Pertuan Agong XVI of Malaysia)とラジャ・プルマイスリ・アゴン王妃(Queen Raja Permaisuri Agong)も同じく、エンブレムやジュエリーが印象的な装いだ。

この他に、日本の秋篠宮文仁親王と秋篠宮妃紀子さま、ベルギーのフィリップ国王(King Philippe of Belgium)とマティルド王妃(Queen Mathilde)、デンマークのフレデリック王太子(Crown Prince Frederik of Denmark)とメアリー王太子妃(Mary, Crown Princess)、モロッコのララ・メリエム王女(Princess Lalla Meryem of Morocco)、レソト王国のレツィエ3世国王(King Letsie III of Lesotho)とマセナテ・モハト・セイーソ王妃(Queen Masenate Mohato Seeiso)、ブータンのジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck of Bhutan)とジェツン・ペマ・ワンチュク王妃(Queen Jetsun Pema)、アロイス・フォン・リヒテンシュタイン皇太子(Alois, Hereditary Prince of Liechtenstein)とゾフィー妃(Princess Sophie)、スウェーデンのカール16世グスタフ国王(King Carl XVI Gustaf of Sweden)とヴェステルイェートランド女公爵ヴィクトリア王太子(Crown Princess Victoria)らが国を象徴する民族着やフォーマルウエアをまとい、盛大な式典に駆けつけた。

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ドーバー ストリート マーケットがついにパリに出店 2024年3月、マレ地区にオープン予定

ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET、以下DSM)は2024年3月、パリ店を開く。ロケーションは、マレ地区のフラン・ブルジョア通り35-37番地(35-37 rue des Francs-Bourgeois)にある、17世紀に建てられたタウンハウス。これまではショーやイベントなどを行うカルチャーセンターの3537として利用してきたほか、同社が支援する若手ブランドを集めたドーバー ストリート リトル マーケット(DOVER STREET LITTLE MARKET)を運営してきた場所だ。DSMオープンに向けた改装のため、現在の施設は7月末にクローズを予定。

DSMの20周年に合わせた出店となるパリ店について、エイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=コム デ ギャルソン インターナショナル(COMME DES GARCONS INTERNATIONAL)最高経営責任(CEO)兼ドーバー ストリート マーケットCEOは詳細を伏せながらも、彼と川久保玲「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」デザイナーは、「コム デ ギャルソン」傘下のさまざまなラインとラグジュアリーやストリートウエアが混在する“美しいカオス”をコンセプトに生み出されたDSMの再文脈化に取り組むことを示唆。「新たな形のドーバー・ストリートになるだろう」と話した。

DSMが1号店にオープンしたのは、ロンドン・メイフェア地区のドーバー・ストリートにあった平凡なオフィスビルだった。そして、同地区の寂れた一角を一変させた後、ピカデリー・サーカス近くのヘイマーケットにあるより大きな空間に移転。現在は、東京・銀座、ニューヨーク、ロサンゼルス、シンガポールにも大型店を構えるほか、香港の小売企業I.T.との提携により北京店を運営している。また、パリ店の予定地の近隣には、フレグランスやコスメなどのビューティに特化した小型店のドーバー ストリート パフューム マーケット(DOVER STREET PARFUMS MARKET)もある。

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「コム デ ギャルソン」がパリ店を拡大移転 4フロアで計700平方メートルに

 「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」は、パリ店を拡大移転する。2001年から、フォーブール・サントノレ通り54番地の通りからは目につきにくい中庭に店を構えてきたが、かつて「バーバリー(BURBERRY)」の旗艦店があった同じ通りの56番地に移す。

 通りに面するようになる新店舗は4フロア構成で、店舗面積は現在の1.5倍にあたる約700平方メートルに拡大。3月に増床リニューアルした東京の青山店同様、すべてのブランドを扱う。空間の構想やデザインは、川久保玲デザイナー自身が手掛けるという。10月初旬にオープン予定だ。

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英チャールズ国王の戴冠式 キャサリン皇太子妃は「アレキサンダー・マックイーン」のドレスで出席

 英チャールズ国王(King Charles III)の戴冠式が5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で行われた。チャールズ国王は2022年9月に即位。故エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が即位した際に開催されて以来70年ぶりとなった戴冠式には、英王室のメンバーをはじめ、世界各国の王室や政府要人、著名人らが参列した。

 チャールズ国王は、祖父であるジョージ6世(King George VI)が1937年の戴冠式で着用した儀式服を着用。カミラ王妃(Queen Camilla)は英国のデザイナー、ブルース・オールドフィールド(Bruce Oldfield)による白いシルクドレスをまとった。その袖や裾などには、英国の4つの国であるイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを表す花(バラ、アザミ、水仙、シャムロック)が金色の刺しゅうで施されている。胸元に輝くダイヤモンドのネックレスは、エリザベス女王が自身の戴冠式で着用していたもの。「ガラード(GARRAD)」が手掛け、1858年にヴィクトリア女王(Queen Victoria)に贈ったという歴史的な逸品だ。王冠は1911年に行われたジョージ5世(King George V)の戴冠式でメアリー女王(Queen Mary)がかぶったもので、現地メディアによれば、戴冠式で王妃のために新たな王冠が作られなかったのは18世紀以来初めてのことだという。

 キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)は、自身の結婚式でも着用した英国ブランド「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」によるアイボリー色のドレスをセレクト。やはり英国の4つの国を表す花々が金色で刺しゅうされている。頭には、ティアラではなくクリスタルとシルバーで作られた葉のヘッドピースを着用。エリザベス女王が所有していたネックレスのほか、故ダイアナ・フランセス(Diana Frances)元英国皇太子妃(以下、ダイアナ元妃)のイヤリングを合わせた。このイヤリングは、ダイアナ元妃が90年に行われた天皇陛下(現在は上皇陛下)の即位式に出席した際に身に着けていたものだという。

 ウィリアム皇太子(William, Prince of Wales)夫妻の子どもであるジョージ王子(Prince George of Wales)、シャーロット王女(Princess Charlotte of Wales)、ルイ王子(Prince Louis of Wales)も、それぞれ儀礼に則った衣装で参列。皇太子の弟であるヘンリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex)は、「ディオール(DIOR)」のメンズ・コレクションからカスタムメードのラペルテールコートなどを選択した。また、英王室のメンバーであるベアトリス王女(Princess Beatrice)は「ビューロ・ロンドン(BEULAH LONDON)」のピンク色のドレスを、ユージェニー王女(Princess Eugenie)は「フェンディ(FENDI)」によるネイビーのドレスを着用した。

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2024年クルーズ・シーズンが開幕 「シャネル」のLAでのショーを皮切りに

 世界各地で発表されるクルーズ・コレクションのショーシーズンが、今年も幕を開ける。まずは、「シャネル(CHANEL)」が5月9日にアメリカ・ロサンゼルスで2024年クルーズ・コレクションのショーを開催。16日には「グッチ(GUCCI)」が韓国・ソウルにある景福宮で、デザインチームによる新作を披露する。サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)新クリエイティブ・ディレクターのデビューは、9月のミラノ・ファッション・ウイークになる。

 4月末にソウルで23年プレ・フォールのショーを行ったばかりの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、5月24日にイタリア北部のマッジョーレ湖に浮かぶ小さな島イソラ・ベッラで、24年クルーズ・コレクションを発表予定。さらに、26日には「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)がリゾート地として知られるイタリア中部のリミニで、6月11日には「マックスマーラ(MAX MARA)」がスウェーデン・ストックホルムでショーを開く。なお、クルーズショーの常連である「ディオール(DIOR)」は、開催の有無や詳細をまだ明らかにしていない。

 有観客のクルーズショーは、昨年から本格的に再開。近年は、世界各地でプレ・フォールのショーを開いたり、メイン・コレクションのショーの再演などを行ったりするラグジュアリーブランドが増えており、世界中からセレブリティーやインフルエンサー、VIP顧客、メディアの編集長らを迎えて行うイベント合戦は加熱している。

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2024年クルーズ・シーズンが開幕 「シャネル」のLAでのショーを皮切りに

 世界各地で発表されるクルーズ・コレクションのショーシーズンが、今年も幕を開ける。まずは、「シャネル(CHANEL)」が5月9日にアメリカ・ロサンゼルスで2024年クルーズ・コレクションのショーを開催。16日には「グッチ(GUCCI)」が韓国・ソウルにある景福宮で、デザインチームによる新作を披露する。サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)新クリエイティブ・ディレクターのデビューは、9月のミラノ・ファッション・ウイークになる。

 4月末にソウルで23年プレ・フォールのショーを行ったばかりの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、5月24日にイタリア北部のマッジョーレ湖に浮かぶ小さな島イソラ・ベッラで、24年クルーズ・コレクションを発表予定。さらに、26日には「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)がリゾート地として知られるイタリア中部のリミニで、6月11日には「マックスマーラ(MAX MARA)」がスウェーデン・ストックホルムでショーを開く。なお、クルーズショーの常連である「ディオール(DIOR)」は、開催の有無や詳細をまだ明らかにしていない。

 有観客のクルーズショーは、昨年から本格的に再開。近年は、世界各地でプレ・フォールのショーを開いたり、メイン・コレクションのショーの再演などを行ったりするラグジュアリーブランドが増えており、世界中からセレブリティーやインフルエンサー、VIP顧客、メディアの編集長らを迎えて行うイベント合戦は加熱している。

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フレディ・マーキュリーの衣装やアートコレクションがオークションに 世界4都市で展覧会も開催

 競売会社「サザビーズ(SOTHEBY'S)」は8月31日~9月13日、世界的なロックバンド、クイーン(Queen)のフロントマンだったフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)の衣装や直筆の歌詞、生前に収集していた美術品などのオークションを行う。

 伝説的なボーカリストであると同時に、美術品のコレクターとしても知られていたフレディの自宅には多数のアンティークが飾られており、家に招かれた友人たちはそれを鑑賞するのも楽しみの1つだったという。今回は衣服や美術品、日用品など約1500点がオークションにかけられるが、フレディが1991年11月に45歳で死去して以来、これらの品々が公開されるのは初となる。

 また、同社はオークションに先駆け、展覧会“フレディ・マーキュリー:ア・ワールド・オブ・ヒズ・オウン(Freddie Mercury: A World of His Own)”をニューヨーク(6月1~8日)、ロサンゼルス(6月14~18日)、香港(6月26~30日)、ロンドン(8月4日~9月5日)で開催する。フレディが収集した絵画や美術品に加えて、フレディ自身がライブなどで着用していた王冠と赤いローブや、クイーンの代表曲の1つである「伝説のチャンピオン(We Are The Champions)」や「キラー・クイーン(Killer Queen)」の直筆の歌詞なども展示されるという。

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ファッションデザイナーのお気に入りの椅子9選 リック・オウエンス、トム・ブラウン、ジョナサン・アンダーソンまで

 多くのファッションデザイナーは、椅子に対してうるさいくらいに情熱的だ。生活感が少ないこだわりの家に住むリック・オウエンス(Rick Owens)は、椅子について、「空間にふさわしく、詩的で伝説的な歴史を持ちながら、非常に慎み深くなくてはいけない」と2014年発行のライフスタイル雑誌 「ハウトゥースペンドイット(How to Spend It)」 で語った。「私は椅子に多くのことを求めていると思う」と、その文章は締めくくられている。

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を率いていた時代のニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)は、あるシーズンにはウォーレン・プラットナー(Warren Platner)のワイヤースツールを何百脚も用意し、またあるシーズンには特別な仕上げを施した光沢のある木製ベンチを手配した。トム・フォード(Tom Ford)は「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」時代にぜいたくなソファを愛用し、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)は「バーバリー(BURBERRY)」のデビューコレクションの際、アールデコのアームチェアで観客を出迎えた。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)=クリエイティブ・ディレクターは2023-24年秋冬コレクションで、ジオ・ポンティ(Gio Ponti)が1957年にデザインしたウッドチェア“スーパーレジェーラ(Superleggera)”を並べた。

 ここでは、オウエンスが長旅の末に出合った理想の一脚をはじめ、さまざまなファッションデザイナーのお気に入りの椅子を紹介する。

リック・オウエンス 
お気に入りの椅子:エリエル・サーリネンのダイニングチェア

 「この椅子はエリエル・サーリネン(Eliel Saarinen)が1902年にフィンランドで家族のために特注したダイニングセットから来ている。私はアームレストが付いた椅子は二つしか持っていないが、付いていないものも6つ持っている。エリエル・サーリネンは好きな建築家の一人。これまで良いオフィスチェアを探していたが、キャスター付きのものには耐えられなかった。“Jugendstil(ユーゲント・シュティール )”とグーグルで検索していて、ついにこのダイニングセットを扱うディーラーを見つけた。椅子の上部には、頭蓋骨の丸い部分の真下に当たるような小さな細工が施されており、背中のクッションも正しい場所にフィットするので本当に座り心地がよい。(イタリア・コンコルディアにある)工場の隣のマンションに数脚、リド島のマンションにも残りのものを置いている。これは私が持っている唯一の椅子で、他にはベンチかソファだけだ」。

トリー・バーチ「トリー・バーチ」デザイナー 
お気に入りの椅子:ポール・ポワレ

 「お気に入りの椅子のひとつは、両親からのプレゼント。ポール・ポワレ(Paul Poiret)がデザインしたもので、洗練されたデザインと、自然からインスピレーションを得た珍しい色彩が絶妙に調和しているところが気に入っている」。

ヴェロニク・ニシャニアン「エルメス」メンズ・アーティスティック・ディレクター 
お気に入りの椅子:ピエール・ジャンヌレ

 「25年ほど前にインドを旅行したときに、(この椅子に)一目惚れした。運良く、インドのチャンディーガルでル・コルビュジェ(Le Corbusier)が設計した家に滞在しており、ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)のラウンジチェアが置いてあった。実際に椅子が作られた街で出合えたことが面白く、また、当時としては革新的な地元の素材を使ったサステナブルなアプローチも私にとって特別に感じる。チーク材の重厚な構造と、座面や背もたれのラタンの透明感のあるコントラストも楽しい。コンパスのような形の脚やアームレストのライン、背もたれの傾きなど、均衡がこのタイムレスなデザインに独自性を与えている。このデザインは、線の美しさを通して力強さと詩情を表現している」。

ピーター・ミュリエ「アライア」クリエイティブ・ディレクター 
お気に入りの椅子:“アルナッジョ”

 「私が初めて買った椅子で、何年も前から夢見ていた。アキッレ・カスティリオーニ(Achille Castiglioni) とピエル・ジャコモ・カスティリオーニ(Pier Giacomo Castiglioni)によるアウトドア用に作られたコンセプチュアルな名作で、長細い脚で空間を取り囲み、座るということを改めて定義した。革新的でありながら美しい仕事をするカスティリオーニ兄弟は、私の大好きなデザイナーだ」。

トム・ブラウン「トム ブラウン」デザイナー 
お気に入りの椅子:ゲインズバラの椅子

 ゲインズバラ(Gainsborough)の椅子は「時代を超えて魅力的だ。私が毎晩アンドリュー(キュレーターのアンドリュー・ボルトン)と座る椅子でもある。そして、愛犬のヘクターも気に入っている」。

ガブリエラ・ハースト「ガブリエラ ハースト」デザイナー兼「クロエ」クリエイティブ・ディレクター 
お気に入りの椅子:「ガブロン デュマ スタジオ」の椅子

 「ガブロン デュマ スタジオ(Gavron Dumas Studio)」がガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)のためにデザインした“ノマド(Nomad)”コレクションから、韓国産のケヤキ材にレザーをあしらったアームチェア。「このコレクションは、ベンジー・ガブロン(Benji Gavron)とアントワーヌ・デュマ(Antoine Dumas)の手作りの品と伝統工芸への愛から生まれた。レザーの装飾は、(インテリアデザイナーの)レナ・デュマ(Rena Dumas)の作品に由来する。生産された6脚のうち、4脚は韓国の、2脚はアメリカの『ガブリエラ ハースト』の店舗に置いている」。

ジュリアン・ドッセーナ
「パコ ラバンヌ」クリエイティブ・ディレクター 
お気に入りの椅子:ガエターノ・ペッシェ

 ガエターノ・ぺッシェ(Gaetano Pesce)のコレクション“ノーバディーズ パーフェクト(Nobody’s Perfect)”から。「透明感や色、ペッシェの非常に純粋な表現、そして独自でハンドメイドであるというところが気に入っている」。

ヤン・リー「シャンシア」クリエイティブ・ディレクター 
お気に入りの椅子:倉俣史朗の“硝子の椅子”

 「倉俣は私にとってデザインの神様だ。1976年に発表された“硝子の椅子”は、当時の最先端を行くものだった。椅子を透明にするために特殊な方法でガラスを接着し、高度な職人技術を必要とした。そのためわずか40脚しか作られなかったという。この上に人が座ることができるなんて、魔法のようだ」。

ジョナサン・アンダーソン「ジェイ ダブリュー アンダーソン」創設者兼「ロエベ」クリエイティブ・ディレクター 
お気に入りの椅子:マック・コリンズの“イクルワ”

 デザイナーのマック・コリンズ(Mac Collins)のラウンジチェア“イクルワ(Iklwa)”。「この椅子には制作を通じたクラフツマンシップの要素があり、まるで機能的な芸術作品のようだという意味において彫刻的だ」。

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「パトゥ」が仏スタートアップと連携 トレーサビリティーをスコア化

 LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「パトゥ(PATOU)」は、仏スタートアップ企業のフェアリーメイド(FAIRLY MADE)と連携し、定番商品をそろえた“エッセンシャル(Les Essentiels)”ラインの64アイテムを対象にトレーサビリティーと環境インパクトのスコアを測定した。

 フェアリーメイドが提供するサービスは、環境インパクト、社会インパクト、トレーサビリティー、リサイクル可能性、サステナビリティの5つのカテゴリーでサプライチェーン全体を評価する。2018年の創業時からLVMHと協業しており、「パトゥ」は同社と提携した初のラグジュアリーブランドとなった。

 取り組みの第一弾として「パトゥ」は、トレーサビリティーとリサイクル可能性に絞ってスコアを計測したところ、5点満点中トレーサビリティーが2.84、リサイクル可能性が2.39だった。同社は、「『パトゥ』はこうした情報を消費者に提供する数少ないラグジュアリーブランドだ。この結果をもとにさらに努力を重ねていく」という。23年秋冬コレクションからは、すべてのアパレル製品および革小物において計測する。

 「パトゥ」はギョーム・アンリ(Guillaume Henry)=アーティスティック・ディレクターが就任以降、製品追跡アプリを独自に開発したり、それぞれの商品の製造方法などについて詳細な情報を知れるQRコードを付けて販売したりするなどトレーサビリティーの担保に注力してきた。

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ウエディングドレス最新トレンド 2024年春夏はカラードレスやワンショルダーが人気

 米国では、コロナ禍が落ち着きを見せた2022年後半から結婚式が急激に増加しており、その勢いは23年も続いている。米「WWD」によれば、白のクラシカルなウエディングドレスの人気が衰えることはないものの、24年春夏シーズンは淡いブルーやピンク、鮮やかなレッドやイエローなどのカラフルなドレスも台頭。結婚式後もさまざまなオケージョンに着用できることが、サステナビリティや経済的な観点から歓迎されているという。また、ワンショルダーやコルセットを取り入れた個性的なドレスもトレンドとなっている。ここでは、人気のデザインをピックアップした。

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米化粧品小売大手「セフォラ」が化粧品容器回収プログラムを開始 アメリカとカナダの全600店舗で

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)傘下の化粧品小売店セフォラ(SEPHORA)はこのほど、空き容器回収プログラム「ビューティ・リパーパスド(Beauty (Re)Purposed)」を開始すると発表した。昨年7月にパッケージ容器の廃棄削減を目指すNPO団体パクトコレクティブ(PACT COLLECTIVE)と提携しパイロットプログラムをスタート。今回、アメリカとカナダの全600店に導入店舗を拡大し本格ローンチする。

 同プログラムは、消費者が自宅で使用済み容器の包装を外して洗い、中身が残っていないことを確認して店舗に返却する。容器は廃棄される代わりに、カーペットや再生ペレット、アスファルト、新たなパッケージ、エネルギー源などに生まれ変わる。米環境保護庁の推定では、米国のプラスチックのリサイクル率は9%にとどまる。米海洋大気庁によるとプラスチックは海洋環境に数百年残る可能性があり、ペットボトルは450年分解されずにとどまると言われている。

 セフォラのデスタ・レインズ(Desta Raines)=サステナビリティディレクターは、「多くの消費者が化粧品の容器の廃棄を複雑で手間だと感じている。廃棄・リサイクルが全ての人にとって身近なプロセスになるよう、価値観を共有し消費者と業界内外のサプライチェーン全体を啓蒙できるパートナーと組むことが重要だった」と語る。

 LVMH傘下の化粧品ブランド「ベネフィット・コスメティクス(BENEFIT COSMETICS、以下ベネフィット)」も、パクトコレクティブと提携する。消費者は空き容器を月に5個までパクトコレクティブに郵送でき、配送料は「ベネフィット」が負担する。郵送する化粧品のブランドは問わない。

 これらの取り組みはLVMHが推進する環境戦略“ライフ360(LIFE 360)”プログラムの一環で各ブランドが行なっている。“ライフ360”では、生物多様性の保護と気候変動に対する取り組み、循環経済の推進、透明性の保証の4つを柱に、2023年、26年、30年までのロードマップを掲げる。

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ケリングのイノベーションラボがピッティと協業 若手デザイナーのサステナビリティを支援

 ケリング(KERING)のマテリアル・イノベーション・ラボ(Materials Innovation Lab以下、MIL)は、世界最大のメンズ見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO 以下、ピッティ)」を主催するピッティ・イマージネと協業し、若手デザイナーのサステナビリティへの取り組みを支援する。6 月13〜16 日に開催される「ピッティ」のサステナビリティに特化した「S/Style サステナブルスタイル」コーナーで、MIL がサポートした若手ブランドの作品が展示される予定だ。 

 「S/Style サステナブルスタイル」のキュレーターで、ファッションジャーナリストのジョルジア・カンタリーニ(Giorgia Cantarini)が選んだ10 ブランドが作品を展示する。MIL は、アップサイクルやバイオベース素材の方法、製造工程における認証の取得方法など、最先端かつ環境負荷の低いデザイン工程の取り入れ方を指導した。
 
 ケリングのクリスチャン・トゥビト(Christian Tubito)=MIL ディレクターは、「S/Style プロジェクトは、オープンイノベーションを推進する私たちの姿勢と完璧にマッチした。今回の取り組みは、ケリングの基準に沿ってMIL が開発したプロトタイプの素材を提供すると同時に、環境負荷の低いコレクションを披露する機会を提供するもので、サステナビリティを取り入れたいと考えている若手デザイナーを支援する過去に例がないパートナーシップだ」とコメントした。MIL は2023 年に10 周年を迎える。 

 ピッティのコミュニケーション&スペシャルプロジェクト長兼ピッティ ディスカバリー財団事務局長のラポ・チャンキ(Lapo Cianchi)も、今回の取り組みはビジネスとサステナビリティの両立に悩む若手ブランドに対する画期的なパートナーシップだといい、「MIL の実践的な支援に感謝したい」と強調した。

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「ロシャス」を手掛けた26歳のクリエイティブ・ディレクターが退任 わずか2年の任期で

 「ロシャス(ROCHAS)」のシャルル・ドゥ・ヴィルモラン(Charles de Vilmorin)=クリエイティブ・ディレクターが契約終了に伴い、退任した。2021年2月に24歳の若さで抜擢されたドゥ・ヴィルモランは、わずか2年で任期を終えたことになる。3月のパリ・ファッション・ウイーク期間中にプレゼンテーション形式で発表した23-24年秋冬がラストコレクションになった。今後の体制については、後日発表される予定だ。

 ドゥ・ヴィルモランは、19年にサンディカ・パリクチュール校(Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)を卒業し、20年4月に自身の名を冠したブランドをスタート。設立から1年足らずで「ロシャス」のクリエイティブ・ディレクターに就任したほか、同年の「LVMHプライズ(LVMH Prize)」と「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award)」のピエール・ベルジェ(Pierre Berge)賞の最終選考まで残った。ダークなムードとアートのような大胆な色柄使いが持ち味の彼は、瞬く間にパリファッション界の新星の一人になり、早熟な才能と本人の繊細ではかなげなルックスから若かりし頃のイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)と比べる人も多かった。

 21年9月に行われた「ロシャス」のデビューショーでは、彼のシグネチャーである渦巻き状のスケッチとクラブキッズの若々しいマインドを融合した破壊的なコレクションを発表。その後は「ロシャス」の伝統に歩み寄ったクリエイションに取り組んだものの、1925年からの長い歴史がありながらも明確なデザインコードを持たないメゾンで、自身のペースをつかむのに苦労していた。

 同ブランドの親会社である仏フレグランス大手インターパルファム(INTER PARFUMS SA)のフィリップ・ベナシン(Philippe Benacin)会長最高経営責任者は、「『ロシャス』のレガシーに貢献したシャルルに感謝したい。彼の創造的なビジョンは、ブランドの世界に長く影響を与えるだろう」とコメントしている。

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「トム フォード」、トム自身による最後のコレクションを発表 アイコニックなルックの数々を限定復刻

 「トム フォード(TOM FORD)」は4月26日、創業デザイナーのトム・フォード自身が全てのクリエイションを手掛ける最後のコレクションである、2023-24年秋冬ウィメンズ・コレクションを動画形式で発表した。同ブランドがウィメンズに進出したのは2010年。その13年にわたるアーカイブの中から、トムが特に気に入っているルックを復刻した。

 写真家のスティーブン・クライン(Steven Klien)が撮影した動画は、アンバー・バレッタ(Amber Valletta)、ジョーン・スモールズ(Joan Smalls)、カーリー・クロス(Karlie Kloss)、カレン・エルソン(Karen Elson)らのモデルがマネキンのように立っているシーンから始まる。そこにトムが登場すると、まるで息を吹き込まれたようにモデルたちが動き出すという趣向だ。

 アーカイブから復刻された作品の中には、グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)が12年のアカデミー賞の授賞式でまとった白いケープドレスや、ビヨンセ(Beyonce)がツアーで着用したスパンコールがきらめくアスレチックジャージのミニドレス、ゼンデイヤ(Zendaya)が20年の放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)で着用したフューシャピンクのセパレートドレスなどが登場。スターデザイナーであるトムの華やかな交友関係がうかがえる。

 今回発表されたラスト・コレクションは、セクシーで力強く、ラグジュアリーな”トム フォード ウーマン”へのオマージュとして、アイコニックなルックを限定復刻。今秋から直営店で販売する。

 トムは1961年、アメリカ・テキサス州生まれ。パーソンズ美術大学(Parsons School of Design at The New School)などでインテリア建築を学んでいたが、ファッションへの関心が高まり、デザイナーのキャシー・ハードウィック(Cathy Hardwick)のアシスタントに。その後、「ペリー エリス(PERRY ELLIS)」を経て、90年に「グッチ(GUCCI)」のウィメンズのデザイナーとして採用された。当時、同ブランドのデザイン・ディレクターを務めていたリチャード・ランバートソン(Richard Lambertson)が92年に退任したことに伴い、その後任に。94年にクリエイティブ・ディレクターに昇格すると、破産に近い状態だった「グッチ」の売り上げを大幅に伸ばし、人気ブランドとして復活させた。また、グッチ・グループ(GUCCI GROUP、当時)の傘下となった「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブ・ディレクターを兼任し、ブランドをモダンに蘇らせた。しかし、2004年にPPRグループ(PPR GROUP、現ケリング)がグッチ・グループを買収した際、PPR側と意見が合わずグッチ・グループを離れた。

 05年、メンズブランド「トム フォード」を設立。同年にエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)と提携し、ビューティを扱う「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」を立ち上げたほか、イタリアの大手眼鏡企業マルコリン(MARCOLIN)とライセンス契約を締結してアイウエアを発表。10年にウィメンズに進出し、17年にはアンダーウエアとウオッチもスタートした。

 22年11月、ELCがトム フォード インターナショナル(TOM FORD INTERNATIONAL以下、TFI)から「トム フォード」とその知的財産権を買収。TFIの最高経営責任者(CEO)も務めるトムは、23年末までクリエイティブ・ビジョナリーとしてブランドに携わるという。トムは19年6月から22年5月までアメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA)の会長を務め、映画監督としても活躍しているが、今後の活動について現時点では明らかにされていない。

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BLACKPINK、「コーチェラ2023」2週目のステージ衣装は?着用ブランドを一挙紹介

 4月後半に2週に渡って開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)」が23日に最終日を迎えた。中でも、注目を集めたアーティストはヘッドライナーを務めたBLACKPINK(ブラックピンク)だ。今回は2週目の開催で圧巻のステージを見せた衣装を徹底解剖する。

 2時間近くに及んだステージでは、パフォーマンスごとにメンバーが衣装を着替え、観客を楽しませた。4人で飾ったオープニングでは、「ミュグレー(MUGLER)」のケイシー・カドワラダー(Casey Cadwallader)=クリエイティブ・ディレクターによるベビーピンクのカスタムアンサンブルを着用。ブランドを象徴する構築的なコルセット風のデザインには、ダイヤモンドのように輝く飾りが散りばめられている。ジス(JISOO)は、同じピンクの「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」による別注のレースアップブーツを合わせた。

 その後、ソロパートで一人一人が登場。まずはジェニー(JENNIE)が「アレッサンドラ リッチ(ALESSANDRA RICH)」によるブルーサテンのクロップドトップスで登場し、ソロ曲の「You & Me」を披露。ラッフルのミニスカートがはだけると、同素材のショートパンツ姿に。ニーハイソックスやブレードのヘアスタイルもポイントにだ。「アレッサンドラ リッチ」は、 英国のキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)も愛用するロンドンのブランドだ。

 「Flower」を熱唱したジス(JISOO)は、「アードネヴィク(AADNEVIK)」22年春夏コレクションから、クリーム色のフラワーアップリケを装飾したライラック色のチュールミニドレスを着用。コレクションルック同様、シルバーレザーの三つ編みベルトを付け、足元には白いメリージェーンを合わせた。「アードネヴィク」は13年にスタートした、ヒラ(Hila)とクリスチャン・アードネヴィク(Kristian Aadnevik)夫妻によるロンドン発のドレスブランド。ジスはこれまでもステージやミュージックビデオの衣装で着用している。

 黒いフェザーのコートで出てきたのは、ロゼ(ROSE)。「On The Ground」を歌いながら、下に着た「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」のミニドレスを披露。透明のスパンコールを重ねた黒いドレスがクールで妖艶な雰囲気を醸し出す。靴は「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」の黒いレースアップブーツ。

 リサ(LISA)は煌びやかなゴールドのミニドレスと手袋を着用し、「Money」を歌った。グリッターやメタリック、メタルメッシュといった異素材を組み合わせたデザインで、足元にはプラットフォームのレースアップブーツを履いた。

 4人によるソロパフォーマンスの後は、全員で「ミュグレー」と「デヴィッド コーマ(DAVID KOMA)」をミックススタイリングし登場。ロゼは、「デヴィッド コーマ」23年リゾートから、シルバーフラワーの大きなアップリケを配したシアー素材の黒いドレスをセレクト。下に着た黒いブラも「デヴィッド コーマ」。足元は「ドクターマーチン」のコンバットブーツを合わせた。

 ジスは、「デヴィッド コーマ」23年プレ・フォールからメタルメッシュのホルターネックのトップスに、リサも同じく「デヴィッド コーマ」から23年春夏シーズンのジオメトリックのスカートとホルターネックのトップスにそれぞれ着替えた。リサのウエアはどちらもクリスタルで装飾されている。モノトーンのクロップドジャケットは韓国ブランド「デビーアッパー(DEBBY UPPER)」。ジェニーは、「ミュグレー」の白いドレスにチェンジ。ベルトやカットアウトの肌見せのディテールが特徴だ。靴は「チャールズ&キース(CHARLES&KEITH)」の白いブーツだった。

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プーチ22年度は売上高5000億円超え 人気フレグランス「バイレード」を傘下に

 スペイン発のラグジュアリーファッション・フレグランス企業のプーチ(PUIG)の2022年12月期決算は、売上高が前年比40%増の36億2000万ユーロ(約5285億2000万円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)が同36.9%増の6億3800万ユーロ(約931億4800万円)、純利益が同70.9%増の4億ユーロ(約584億円)と増収増益だった。インフレや金利上昇、地政学的緊張など逆風にもかかわらず、フレグランスの需要増が追い風となった。同社は21年3月に、23年に売上高30億ユーロ(約4380億円)、25年に45億ユーロ(約6570億円)を目指す3カ年計画を発表していたが、計画より1年早く前者の目標を達成した。

 カテゴリー別では、フレグランス・ファッション事業の売上高が同40.4%増の26億6500万ユーロ(約3890億9000万円)、メイクアップ事業が同51.5%増の6億2600万ユーロ(約913億9600万円)、スキンケア事業が同19.7%増の3億2800万ユーロ(約478億8800万円)と全カテゴリーで2ケタ成長となった。フレグランス事業の売り上げ拡大は、フレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」の買収や、「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」「キャロリーナ へレラ(CAROLINA HERRERA)」など既存ブランドの好調も寄与。同社はラグジュアリーフレグランスの世界市場のシェアを10%まで拡大した。中でも「パコ ラバンヌ」の“フェイム(Fame)”や「キャロリーナ へレラ」の“ベリー グッドガール(Very Good Girl)”、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」の“スキャンダル(Scandal)”などが人気だった。また「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は初のフレグランスラインを発表した。

 ファッション事業も好調に伸びており、「ジャンポール・ゴルチエ」ではシーズンごとにゲストデザイナーとコラボレーションしてクチュール・プレタポルテコレクションを発表する戦略が成功したほか、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」はハリス・リード(Harris Reed)をアーティスティック・ディレクターに起用、ジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)=クリエイティブ・ディレクター率いる「パコ ラバンヌ」、ウェス・ゴードン(Wes Gordon)=クリエイティブ・ディレクター率いる「キャロリーナ へレラ」の体制作りが奏功した。

 メイクアップ事業では「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」で人気シリーズ“ピロートーク(Pillow Talk)”の商品を拡充し、イギリスでNo.1のメイクアップブランドに成長した。また、「ドリス ヴァン ノッテン」が初のリップスティックを発表した。スキンケア事業ではR&D(研究・開発)への投資を強化し、「シャーロット ティルブリー」の“マジック クリーム(Magic Cream)”が好調だったほか、「ユリアージュ(URIAGE)」や「アピヴィータ(APIVITA)」がサステナブルな商品作りに注力した。

 地域別ではEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)の売上高が同30.7%増の19億5900万ユーロ(約2860億1400万円)、アジアが同40.7%増の3億4900万ユーロ(約509億5400万円)、北中南米が同56.3%増の13億1200万ユーロ(約1915億5200万円)だった。全地域で2ケタ成長となった。

 マーク・プーチ(Marc Puig)会長兼最高経営責任者(CEO)は今期の業績について「過去15年で実行してきた戦略がようやく実を結んだ」と振り返った。22年はスウェーデン発の「バイレード」をはじめインドのウエルネスブランド「カーマ アーユルヴェーダ(KAMA AYURVEDA)」、コロンビアの自然派コスメブランド「ロト デル シュール(LOTO DEL SUR)」など買収が続いた。これらによりプーチの販売拠点は大きく拡大し、1000人の従業員が新たにグループに加わった。

 プーチは引き続き、世界5位のフレグランスメーカーのポジションを保つが、今後はニッチフレグランスにさらに注力するという。「ニッチフレグランスが伸びており、今後は同市場でシェア20%を獲得したい」とプーチ社長兼CEOはコメントしている。

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米エスティ ローダーの投資会社が新鋭フレグランスブランド「バイラオ」の少数株式を取得

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)はこのほど、新興企業を対象とした傘下のファンド、ニュー インキュベーション ベンチャーズ(NEW INCUBATION VENTURES)を通じて、イギリス発のフレグランスブランド「バイラオ(VYRAO)」の少数株式を取得した。条件や金額などの詳細は明らかにされていない。同ブランドの創業者や経営陣が引き続き過半数の株式を保有する。

 「バイラオ」は、バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)やファーフェッチ(FARFETCH)など小売りでキャリアを積んだヤスミン・スウェル(Yasmin Sewell)創設者が、イギリス人調香師のリン・ハリス(Lyn Harris)とハワイに拠点を置くエナジスト兼ヒーラー、ルイーズ・ミタ(Louise Mita)と共に2021年に創設。心と体のウェルビーイングをコンセプトに、ネガティブなエネルギーを浄化するヒーリングと香りを融合したユニセックスのフレグランスを提供している。英百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)の独占販売ブランドとしてスタートし、現在は老舗百貨店のリバティ(LIBERTY)や米国のサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)、ECのヴァイオレット グレー(VIOLET GREY)、日本のユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)などでも取り扱う。

 スウェル創設者は今回の出資について、「われわれは従来のフレグランスの域を越えて人々の精神的ウェルビーイングの助けになる商品を作り、革新を続けたいと考えている。ELCからのサポートは大きな支えであり非常に名誉なこと。販路拡大に向けたマーケティングや広告プロモーションに活用していく」とコメント。また、ニュー インキュベーション ベンチャーズのシャナ・ランダーバ(Shana Randhava)=シニア バイス プレジデントは、「『バイラオ』の、ラグジュアリーとウェルネス、フレグランスを融合する力は、この領域の人体への機能性に対するわれわれの理解を広げている。『バイラオ』と共に、人々の健康や幸福を定義する旅を一緒にできることをうれしく思う」と述べている。

 同ブランドのフレグランスは植物由来の原料をベース。50mLのボトルにはエネルギーを高めるといわれる天然石ハーキマーダイヤモンドを収める。最新作の“ザ・シックス(The Sixth)”はIFF(INTERNATIONAL FLAVORS & FRAGRANCES)との香りと脳の活動に関する共同研究を基に開発。科学的な根拠の下、感情的な反応を起こすことを意図して調香した。「マインドフルネスと直感」に働きかける次世代の機能性フレグランスとなっている。

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欧州委員会がファッション関連企業に対して反トラスト法違反の有無を抜き打ち調査 「グッチ」も調査対象に

 欧州委員会(European Commission以下、EC)は4月18日、複数のEU加盟国に拠点を有する複数のファッション関連企業に対して、反トラスト法に抵触しているかの調査を抜き打ちで実施した。ECによると、価格操作や談合、生産制限などの違反行為の有無を調査しているという。

 調査対象となった企業は非公開とされていたが、翌19日にケリング(KERING)は、傘下の「グッチ(GUCCI)」が対象に含まれていたことを認めた。ケリングは19日に発表したプレスリリースの中で「欧州委員会の調査に全面的に協力していく」と述べている。

 反トラスト法に違反した場合、全売上高の最大10%の制裁金が科される。ECによると、調査が行われたからといって必ずしも違反行為があるわけではないという。

 2021年に実施された抜き打ち調査では、フランスの「ピエール カルダン(PIERRE CARDIN)」とドイツの衣料品メーカー、アーレス(AHLERS)との間で締結されたライセンスおよびディストリビューション契約が調査対象となった。両社は、国境を越えた販売やオンラインによる販売をブロックし、特定の消費者グループへの販売を制限したとして、抜き打ち調査の半年後に正式な調査が開始された。

 ECは、今年3月にもフレグランスや香料を取り扱うビューティやフレグランス関連企業に対して抜き打ち調査を実施している。

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欧州委員会がファッション関連企業に対して反トラスト法違反の有無を抜き打ち調査 「グッチ」も調査対象に

 欧州委員会(European Commission以下、EC)は4月18日、複数のEU加盟国に拠点を有する複数のファッション関連企業に対して、反トラスト法に抵触しているかの調査を抜き打ちで実施した。ECによると、価格操作や談合、生産制限などの違反行為の有無を調査しているという。

 調査対象となった企業は非公開とされていたが、翌19日にケリング(KERING)は、傘下の「グッチ(GUCCI)」が対象に含まれていたことを認めた。ケリングは19日に発表したプレスリリースの中で「欧州委員会の調査に全面的に協力していく」と述べている。

 反トラスト法に違反した場合、全売上高の最大10%の制裁金が科される。ECによると、調査が行われたからといって必ずしも違反行為があるわけではないという。

 2021年に実施された抜き打ち調査では、フランスの「ピエール カルダン(PIERRE CARDIN)」とドイツの衣料品メーカー、アーレス(AHLERS)との間で締結されたライセンスおよびディストリビューション契約が調査対象となった。両社は、国境を越えた販売やオンラインによる販売をブロックし、特定の消費者グループへの販売を制限したとして、抜き打ち調査の半年後に正式な調査が開始された。

 ECは、今年3月にもフレグランスや香料を取り扱うビューティやフレグランス関連企業に対して抜き打ち調査を実施している。

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「サンローラン」が映画制作会社を設立 カンヌ国際映画祭でデビュー

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、映画制作の子会社サンローラン プロダクション(SAINT LAURENT PRODUCTIONS)を設立し、映画市場に本格参入する。同子会社の社長は、サンローランのフランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)社長兼最高経営責任者が兼任する。同社は、「この部門は、クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vacarello)が『サンローラン』のために構想したものであり、彼のコレクションが持つシネマティックな世界感とニュアンスを反映させながら、メゾンの未来を共に歩んでいく」とコメントした。なお、同子会社が手掛ける全ての作品は、ヴァカレロ=クリエイティブ・ディレクターによる「サンローラン」の衣装を採用する。

 サンローラン プロダクションによるデビュー作は短編二本で、5月16~27日に開催の第76回カンヌ国際映画祭でのプレミア上映が決定している。そのうちの一本は、ペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)監督による30分の短編「ストレンジウェイ オブ ライフ(Strange Way of Life)」で、俳優のイーサン・ホーク(Ethan Hawke)とペドロ・パスカル(Pedro Pascal)がダブル主演を務める。アルモドバル監督は、同作は1960年代に農牧場の季節労働者だった2人の青年のラブストーリーを描いた「ブロークバック・マウンテン(Brokeback Mountain)」(2005年公開)に対するアンサーだと説明している。73歳のアルモドバル監督にとって、同じタッチで2人の男性を中心に描いた物語は新たな挑戦だったという。

 さらに、サンローラン プロダクションは長編映画も制作するという。監督はデイビッド・クローネンバーグ(David Cronenberg)と、「グレート・ビューティー/追憶のローマ(The Great Beauty)」で第86回アカデミー賞外国語映画賞(当時)を受賞したパオロ・ソレンティーノ(Paolo Sorrentino)。同社は、共同プロデューサーとして両監督の共同制作会社などと提携することにより、映画産業にスムーズに参入したい考えだ。

 なお、「サンローラン」は23年春夏メンズのキャンペーンで、クローネンバーグ監督らをモデルとして起用している。長年活躍している映画監督と協業できることについて、ヴァカレロ=クリエイティブ・ディレクターは、「とても光栄なことだ。彼らはいつも私のマインドを広げてくれたし、彼らが映画にもたらした独特で先鋭的なビジョンが今の自分を作り出してくれた。スクリーン上で、スペイン映画の巨匠と自分の名前が並ぶのを見て、まるで夢のようだった」と語った。

 「サンローラン」は写真やアート、デザインなど、ファッションとは異なるクリエイティブのフィールドに精通し、独自のブランドバリューを高めてきた。18年には、ヴァカレロ=クリエイティブ・ディレクター監修によるアートプロジェクト「SELF」をスタート。これはブランドの世界観を通して、映画や写真などで社会をアーティスティックに描写するもの。これまでに7回行われ、世界のさまざまな都市で展示されてきた。

 ヴァカレロ=クリエイティブ・ディレクターは「サンローラン」のコレクションを手掛ける際、まずキャラクターとシチュエーションを考えるという。「私にとってファッションショーは、まるで小さな映画のように、ストーリーを伝えるものだ。映画は幅広い層の観客にリーチできるし、店舗にある洋服よりも長くメディアで取り扱ってもらえるので、私のビジョンをそれだけ長く広めることができる。いい映画であれば、10年、20年、30年と見続けられると私は思う。コミュニケーションの観点でいうと、映画はコレクションよりもさらに大きなインパクトを人々に与えることができる。映画制作によって、クリエイティビティーの幅を広げられることも、とても楽しみだ。きっと、新たな顧客を獲得する新たなアプローチとなるだろう」。

 今後は年1〜2本の映画公開を視野に入れつつ、ストーリーとキャラクターによってはジャンルを問わず制作していくという。一方で、ヴァカレロ=クリエイティブ・ディレクターは、「私や『サンローラン』の美学からあまりにかけ離れたものをやるつもりはない」とした。「ファッションは常にほかのクリエイティブ分野と関わってきた。私たちデザイナーは人間であり、劇場や映画館に行き、音楽を聞く。ファッションはそれら全ての分野が混ざり合った蒸留物のようなもの。ファッションはただ服を作るだけではダメで、そこにストーリーが必要だ。ファッションや映画、アートは私の一部であり、私がしていることの一部である。『サンローラン』は、映画のようなブランドだ」と語った。

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「ランバン」のクリエイティブ・ディレクター退任 新たに新進デザイナー招へいプロジェクトも立ち上げ

 「ランバン(LANVIN)」を4年間率いてきたブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)=クリエイティブ・ディレクターが退任する。クリエイション体制の刷新に伴うもので、今後は現在売り上げの半分以上を占めるレザーグッズとアクセサリーのさらなる強化に取り組むほか、新たに立ち上げるプロジェクト「ランバン ラボ(LANVIN LAB)」に注力する。「ランバンラボ」では、才能ある国際的な新進デザイナーを招へい。“クリエイティブなパートナーシップ”を通して、新たなアイデアやコンセプトを発展させていくという。最初のゲストデザイナーは数週間以内に発表される予定だ。また、同プロジェクトはメーンとなるメンズ&ウィメンズのプレタポルテ・コレクションと並行するもので、パリコレでのショーは継続すると見られる。

 シッダールタ・シュクラ(Siddhartha Shukla)=デピュティ・ジェネラルマネジャーは、「『ランバン』は、新たな章を迎える準備が整った。130年以上前にジャンヌ・ランバン(Jeanne Lanvin)がブランドに据えた価値観を大切にしながら、ブランドを再構築していく中、大きく刺激的な変化の時にメゾンをファッションとカルチャーの最前線に位置づける」と説明。「私たちの(ビジネス)モデルは、クリエイティビティーにおけるユニークかつモダンな基盤の中で、『ランバン』の豊かな伝統と洗練を高めるものだ」と付け加える。

 シュクラ=デピュティ・ジェネラルマネジャーが2021年に就任して以来、同ブランドはロゴ刷新やスティーブン・マイゼルによるモノクロのキャンペーンビジュアルなどイメージ面の刷新に取り組み、商品戦略も全面的に見直している。シアレッリは在任中、よりカジュアルになったメンズに「バットマン(Batman)」や「ぞうのババール(Babar the Elephant)」といったキャラクターを用いたり、ウィメンズのキャンペーンにパリス・ヒルトン(Paris Hilton)を起用したりして話題性を追求していたが、最後に手掛けた23-24年秋冬を含む最近のコレクションは“パリ最古のファッションメゾン”という名声に呼応するような控えめでシックなスタイルを基調としていた。

 シアレッリは「この4年間、『ランバン』で成し遂げたことを強く誇りに思う。そして、ユニークな才能と献身によって、この素晴らしい冒険を共に歩んでくれたメゾンと私のチームに感謝したい」とコメント。彼の今後については、明らかになっていない。

 なお、イタリアのシューズブランド「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」やイタリアのメンズウエア「カルーゾ(CARUSO)」、オーストリアのレッグウエア「ウォルフォード(WOLFORD)」なども擁するランバングループ(LANVIN GROUP)は昨年12月、ニューヨーク証券取引所に上場。22年の業績は、売上高が前年比67%増の1億2130万ユーロ(約177億円)となった旗艦ブランド「ランバン」の後押しにより、好調だった。「ランバン」は現在、レザーグッズや太いシューレースが特徴の“カーブ”などのスニーカーで若い世代の顧客から支持を得ている。

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