ミケーレ退任後の「グッチ」はどうなる? 後任予測やCEO退任のウワサが飛び交う

 2022年のファッション業界における大ニュースの一つは、間違いなく「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターを7年にわたって務めたアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の退任だろう。後任の決定まではデザインチームがコレクションの制作を続けるといい、1月13日にミラノ・メンズ・ファッション・ウイークで開催するショーもその体制で挑むが、そこで後任を発表するかもしれないと大きな注目を集めている。

 一方で、時間をかけて後任を選ぶため、当面はチーム体制が続くだろうと予測する専門家もいる。情報筋によれば、内部昇格と外部起用のどちらになるとも言い切れないが、前者については最近「グッチ」のスタジオ・デザイン・ディレクターに就任したレモ・マッコ(Remo Macco)、長年「グッチ」のデザイナーを務めているダビデ・レンネ(Davide Renne)、デザインスタジオのメンバーであるマルコ・マリア・ロンバルディー(Marco Maria Lombardi)らが候補として挙げられているという。後者については、昨年9月まで「バーバリー(BURBERRY)」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めていたリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)のほか、「ディオール(DIOR)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターや「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)=アーティスティック・ディレクターなど、ありとあらゆるデザイナーの名前が飛び交っているとのこと。

 いずれにしても、独自の美的センスとカリスマ性で若年層の顧客を増やし、「グッチ」をスターブランドに返り咲かせたミケーレの後任を探すのは至難の業だろう。退任の理由は明らかにされていないが、マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)=グッチ社長兼最高経営責任者(CEO)と親会社ケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOが、ここ数年はかつてと比べて勢いが減速していた「グッチ」を“真のラグジュアリーブランド”にするべく、デザインの方向性の変更を求めたことが主な要因ではないかと見る関係者も多い。また、一般的なクリエイティブ・ディレクターより多くの役割を担っていたミケーレの下にいくつかのキーポジションを新設し、責任範囲を分担する案を提示したが、これがクリエイティブの全てを掌握して細かいところまで自身で手掛けたいミケーレとの間に溝を生んでしまったのではという憶測もあるようだ。

 米「WWD」によれば、そのビッザーリ社長兼CEOも退任のウワサが流れているという。近々ケリングの要職に就任し、その後任にはやはりケリングが擁する「サンローラン(SAINT LAURANT)」のフランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)社長兼CEOが就任するのではないかというものだ。仮にこれが本当であれば、まずベレッティーニ社長兼CEOが「グッチ」のトップとなった後、同ブランドの新たなクリエイティブ・ディレクターを発表する可能性もあるだろう。

 なお、ケリングのライバルであるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は11日、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のマイケル・バーク(Michael Burke)会長兼最高経営責任者(CEO)の退任を発表。同氏はLVMHの要職に就くという。後任には、同じくLVMHが擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)のピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)会長兼CEOが就任する。ベッカーリ会長兼CEOの後任には、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの長女であるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントが任命され、グループ内での人事シャッフルとなった。ケリングも、さまざまな変革の時期に来ているのかもしれない。

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「ルイ・ヴィトン」の会長CEOが退任、後任は「ディオール」の会長兼CEO グループ内で人事シャッフル

 ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、マイケル・バーク(Michael Burke)会長兼最高経営責任者(CEO)が退任することを発表した。後任には、同じくLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)のピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)会長兼CEOが就任する。なお、ベッカーリ会長兼CEOの後任には、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの長女であるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントが任命された。いずれも2月1日付で退任および就任する。

 バーク会長兼CEOは、現在66歳。アルノーLVMH会長兼CEOが率いる一族の持株会社グループ アルノー(GROUPE ARNAULT)に入社後、「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ブルガリ(BVLGARI)」とLVMHが擁するブランドの要職を歴任し、2013年に現職に就任。今後は、「アルノーLVMH会長兼CEO直属の要職に就く」という。

 ベッカーリ会長兼CEOは、06年に戦略およびマーケティング・コーディネーション・ディレクターとして「ルイ・ヴィトン」に加わった。12年には、「フェンディ」から「ブルガリ」に移ったバーク会長兼CEOの後任として「フェンディ」のトップに就任。18年2月に現職に就任した。

 デルフィーヌは、01年にクリスチャン・ディオール クチュールのコマーシャル・ディレクターに就任。同ブランドのデピュティ・エグゼクティブ・ディレクターを務めた後、13年にルイ・ヴィトンに移って現職に就任し、ナンバー2としてプロダクト全体を監督してきた。同氏が同年に設立した「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」は若手デザイナーの登竜門として大きな成功を収めているほか、19年1月にはLVMHの執行委員に任命されている。

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「ルイ・ヴィトン」の会長CEOが退任、後任は「ディオール」の会長兼CEO グループ内で人事シャッフル

 ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、マイケル・バーク(Michael Burke)会長兼最高経営責任者(CEO)が退任することを発表した。後任には、同じくLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)のピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)会長兼CEOが就任する。なお、ベッカーリ会長兼CEOの後任には、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの長女であるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントが任命された。いずれも2月1日付で退任および就任する。

 バーク会長兼CEOは、現在66歳。アルノーLVMH会長兼CEOが率いる一族の持株会社グループ アルノー(GROUPE ARNAULT)に入社後、「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ブルガリ(BVLGARI)」とLVMHが擁するブランドの要職を歴任し、2013年に現職に就任。今後は、「アルノーLVMH会長兼CEO直属の要職に就く」という。

 ベッカーリ会長兼CEOは、06年に戦略およびマーケティング・コーディネーション・ディレクターとして「ルイ・ヴィトン」に加わった。12年には、「フェンディ」から「ブルガリ」に移ったバーク会長兼CEOの後任として「フェンディ」のトップに就任。18年2月に現職に就任した。

 デルフィーヌは、01年にクリスチャン・ディオール クチュールのコマーシャル・ディレクターに就任。同ブランドのデピュティ・エグゼクティブ・ディレクターを務めた後、13年にルイ・ヴィトンに移って現職に就任し、ナンバー2としてプロダクト全体を監督してきた。同氏が同年に設立した「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」は若手デザイナーの登竜門として大きな成功を収めているほか、19年1月にはLVMHの執行委員に任命されている。

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「ラコステ」のクリエイティブ・ディレクターが退任 コレクションへのアプローチを見直しへ

 「ラコステ(LACOSTE)」のルイーズ・トロッター(Louise Trotter)=クリエイティブ・ディレクターが退任した。パリでの小規模なプレゼンテーションで披露された2023年春夏のアイテムが最後に手掛けた仕事になった。同ブランドは今後、クリエイティブなアプローチを見直し、集団的なビジョンにフォーカスしたチーム体制へと移行するという。

 トロッターは18年10月に就任し、19年2月のパリ・ファッション・ウイークでデビュー。ランウエイコレクションだけでなく、より商業的なコレクションも監修してきた。同氏は、「創業者ルネ・ラコステ(Rene Lacoste)のレガシーに関わることができ、この上なく光栄に思っている。私は、彼のスポーツの価値観をこれからも持ち続けるだろう」とコメント。そして、「私を支えてくれたクリエイティブチームには何よりも深く感謝している。彼らなしでは、私は存在しなかった。スタジオは私のクリエイティブなホームになり、みんなの情熱とインスピレーションによって、私たちは大きな夢を見ることができた。今後のさらなる発展を祈っている」とチームへの思いを述べた。同氏の今後については、明らかになっていない。

 「ラコステ」は今年、創業90周年を迎える。最近では、22年12月にインターパルファム(INTERPARFUMS)と15年間の世界的なライセンス契約を締結。既存のコティ(COTY)との契約終了後、24年に新しい香水ラインをローンチする予定だ。

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「ラコステ」のクリエイティブ・ディレクターが退任 コレクションへのアプローチを見直しへ

 「ラコステ(LACOSTE)」のルイーズ・トロッター(Louise Trotter)=クリエイティブ・ディレクターが退任した。パリでの小規模なプレゼンテーションで披露された2023年春夏のアイテムが最後に手掛けた仕事になった。同ブランドは今後、クリエイティブなアプローチを見直し、集団的なビジョンにフォーカスしたチーム体制へと移行するという。

 トロッターは18年10月に就任し、19年2月のパリ・ファッション・ウイークでデビュー。ランウエイコレクションだけでなく、より商業的なコレクションも監修してきた。同氏は、「創業者ルネ・ラコステ(Rene Lacoste)のレガシーに関わることができ、この上なく光栄に思っている。私は、彼のスポーツの価値観をこれからも持ち続けるだろう」とコメント。そして、「私を支えてくれたクリエイティブチームには何よりも深く感謝している。彼らなしでは、私は存在しなかった。スタジオは私のクリエイティブなホームになり、みんなの情熱とインスピレーションによって、私たちは大きな夢を見ることができた。今後のさらなる発展を祈っている」とチームへの思いを述べた。同氏の今後については、明らかになっていない。

 「ラコステ」は今年、創業90周年を迎える。最近では、22年12月にインターパルファム(INTERPARFUMS)と15年間の世界的なライセンス契約を締結。既存のコティ(COTY)との契約終了後、24年に新しい香水ラインをローンチする予定だ。

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毛皮製品の販売を禁止する法律がカリフォルニア州で施行 その影響は?

 米カリフォルニア州で新しい動物毛皮製品の製造・販売や寄付を禁止する法律が、2023年1月1日から施行された。カリフォルニア州内の実店舗、およびカリフォルニア州内へのオンライン販売が対象となる。なお、レザーやシアリングには適用されない。

 昨年末、ビバリーヒルズ付近にある大型複合商業施設ビバリーセンター(Beverly Center)の一角では、セーブルやチンチラ、ミンク、フォックスなどの毛皮製品が75%オフで販売されていた。アウターウエアブランドの「マクシミリアン(MAXIMILIAN)」が、19年に成立したこの法案が施行される前に、商品をできる限り売り切ろうとしていたのである。

 アンディー・ニコロウ(Andy Nicolaou)=バイス・プレジデント兼サービス・ディレクターは「当ブランドとってこれは死活問題だ。私たちの毛皮製品を長年購入してくれている顧客にもフェアではない」と話す。カリフォルニア州は、同ブランドの売り上げ全体の20〜25%を占める。

 カリフォルニア州内では、ウェスト・ハリウッドで新しい毛皮製品の販売を禁止する条例が成立した11年頃から規制を求める動きが活発になり、その後、バークレー、サンフランシスコ、ロサンゼルスと続いた。なお、これらの条例では中古およびビンテージ製品は対象とならない。

 こうした動きを受け、メイシーズ(MACY’S)やブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE’S)、サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)、ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)などの主要な百貨店が毛皮製品の販売を禁止し、専門の売り場を閉鎖、または閉鎖する方向性を示した。

 同じく「グッチ(GUCCI)」などを擁するケリング(KRING)をはじめ、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「バーバリー(BURBERRY)」「カナダグース(CANADA GOOSE)」エルメネジルド ゼニア グループ(ERMENEGILDO ZEGNA GROUP)、「モンクレール(MONCLER)」などもファーフリーを宣言している。

  しかし、反対意見も多数ある。ビバリーヒルズの毛皮店で働く男性は、「多くの人がこの法案を好ましく思っていないはずだ」と主張する。同店では新品と中古品を取り扱っていたが、1月1日からは中古品のみを販売している。90年近く家族経営で営んできた同店は、毛皮の保管や修理、再利用で収益を補っていくという。

 天然素材を生産・加工する農家や職人を支援するナチュラル・ファイバー・アライアンス(Natural Fibers Alliance)の広報担当者は、この法案がレザー製品などの衣類用に加えて、食肉用の畜産を廃止する流れにつながる可能性を指摘する。

 温暖な気候のカリフォルニアでも毛皮製品は人気で、数年前まで全米でトップの売り上げを占めていた。2017年の経済センサスによると、米国における毛皮衣料の売上高は5億7400万(約757億円)。そのうちの22%にあたる1億2900万ドル(約170億円)がカリフォルニア州で販売された。2位はニューヨークの1億1500万ドル(約151億円)だった。カリフォルニア州は人口が約4000万人と全米で最も多く、ニューヨーク州はその約半分の2000万人であることも理由の1つだ。

 同法案を提出した民主党のローラ・フリードマン(Laura Friedman)下院議員は、「カリフォルニアの人々は、ファッションのために動物の命が残酷に扱われることを望んでいない。この法律が、州の動物福祉の基準を守ると同時に、持続可能な代替素材のイノベーションの促進につながるとうれしい」とコメントを発表した。

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「アディダス」が「バレンシアガ」とのパートナーシップを見直していると米メディアが報道 コラボアイテムの発売を一時停止か

 「アディダス(ADIDAS)」は、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」とのパートナーシップを見直していると米「ソーシングジャーナル(Sourcing Journal)」が報じた。これに伴い、コラボコレクション「バレンシアガ / アディダス」の”スタンスミス(Stan Smith)”などの発売を一時停止したという。

 「バレンシアガ」2023年スプリング・コレクションで発表された「バレンシアガ / アディダス」のアイテムの一部は、ショーが開催された翌日の22年5月23日に公式オンラインストアとニューヨークのマディソンアベニュー店で先行発売され、11月にはやはりオンラインストアと一部店舗で販売が開始された。

 しかし、本件を最初に報じたスニーカー関連の情報サイト「スニーカーフリーカー(SNEAKER FREAKER)」によれば、コラボアイテムを予約注文したとある顧客は「アディダス」から「当社は現在『バレンシアガ』とのパートナーシップを見直しており、全ての(コラボ)商品の発売を一時停止することを決定しました。このため、残念ながらプレオーダーされた『バレンシアガ / アディダス』の”スタンスミス”をお届けすることができません」という内容のメールを受け取ったという。「ソーシング・ジャーナル」は、「アディダス」に本件に関するコメントを求めたが、期限内に回答を得られなかった。

 「アディダス」は本件について声明などを出していないため、理由は明らかではないが、「バレンシアガ」のホリデーキャンペーンにまつわる騒動が原因ではないかと見る業界筋も多い。同キャンペーンにボンデージギアを着けたテディベア形のバッグを持った幼児が登場したこと、また別のバッグのビジュアルのセットに児童ポルノに関する裁判資料が使われていたことから、「バレンシアガ」は児童の性的消費や虐待を促しているとして厳しく批判された。これを受け、同ブランドは11月23日にこれらを取り下げて謝罪し、30日には撮影用セットの制作会社とデザイナーなどを相手に2500万ドル(約33億円)以上の損害賠償を求めて提訴。しかし、「責任を他者に押し付けている」としてインターネット上でさらに批判を集め、ティックトック(TikTok)などで「バレンシアガ」の製品を破壊したり、ボイコットを呼びかけたりする動画が広まり、12月2日にデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターとセドリック・シャルビ(Cedric Charbit)社長兼最高経営責任者が謝罪する事態となった。

 なお、デムナ=アーティスティック・ディレクターは、英国ファッション協会(The British Fashion Council以下、BFC)が主催する「ザ ファッション アワード(The Fashion Awards)2022」で、主要な賞の一つである「デザイナー・オブ・ザ・イヤー(Designer of the Year)」にノミネートされていた。しかし、BFCによれば「『バレンシアガ』が参加しないことを決定した」ため、同氏をノミネートリストから除外したとしている。またHSBC銀行は、23年1月5日に発表した株式リポートで、一連のトラブルによって「バレンシアガ」の成長の勢いが主に米国と英国で減速し、結果として親会社であるケリング(KERING)の売り上げに影響があるかもしれないとコメントしている。

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「アディダス」が「バレンシアガ」とのパートナーシップを見直していると米メディアが報道 コラボアイテムの発売を一時停止か

 「アディダス(ADIDAS)」は、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」とのパートナーシップを見直していると米「ソーシングジャーナル(Sourcing Journal)」が報じた。これに伴い、コラボコレクション「バレンシアガ / アディダス」の”スタンスミス(Stan Smith)”などの発売を一時停止したという。

 「バレンシアガ」2023年スプリング・コレクションで発表された「バレンシアガ / アディダス」のアイテムの一部は、ショーが開催された翌日の22年5月23日に公式オンラインストアとニューヨークのマディソンアベニュー店で先行発売され、11月にはやはりオンラインストアと一部店舗で販売が開始された。

 しかし、本件を最初に報じたスニーカー関連の情報サイト「スニーカーフリーカー(SNEAKER FREAKER)」によれば、コラボアイテムを予約注文したとある顧客は「アディダス」から「当社は現在『バレンシアガ』とのパートナーシップを見直しており、全ての(コラボ)商品の発売を一時停止することを決定しました。このため、残念ながらプレオーダーされた『バレンシアガ / アディダス』の”スタンスミス”をお届けすることができません」という内容のメールを受け取ったという。「ソーシング・ジャーナル」は、「アディダス」に本件に関するコメントを求めたが、期限内に回答を得られなかった。

 「アディダス」は本件について声明などを出していないため、理由は明らかではないが、「バレンシアガ」のホリデーキャンペーンにまつわる騒動が原因ではないかと見る業界筋も多い。同キャンペーンにボンデージギアを着けたテディベア形のバッグを持った幼児が登場したこと、また別のバッグのビジュアルのセットに児童ポルノに関する裁判資料が使われていたことから、「バレンシアガ」は児童の性的消費や虐待を促しているとして厳しく批判された。これを受け、同ブランドは11月23日にこれらを取り下げて謝罪し、30日には撮影用セットの制作会社とデザイナーなどを相手に2500万ドル(約33億円)以上の損害賠償を求めて提訴。しかし、「責任を他者に押し付けている」としてインターネット上でさらに批判を集め、ティックトック(TikTok)などで「バレンシアガ」の製品を破壊したり、ボイコットを呼びかけたりする動画が広まり、12月2日にデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターとセドリック・シャルビ(Cedric Charbit)社長兼最高経営責任者が謝罪する事態となった。

 なお、デムナ=アーティスティック・ディレクターは、英国ファッション協会(The British Fashion Council以下、BFC)が主催する「ザ ファッション アワード(The Fashion Awards)2022」で、主要な賞の一つである「デザイナー・オブ・ザ・イヤー(Designer of the Year)」にノミネートされていた。しかし、BFCによれば「『バレンシアガ』が参加しないことを決定した」ため、同氏をノミネートリストから除外したとしている。またHSBC銀行は、23年1月5日に発表した株式リポートで、一連のトラブルによって「バレンシアガ」の成長の勢いが主に米国と英国で減速し、結果として親会社であるケリング(KERING)の売り上げに影響があるかもしれないとコメントしている。

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マーケットプレイスにおける商標権侵害の責任の所在 欧州でアマゾンの責任が認められる可能性

 欧州連合司法裁判所(CJEU)は12月22日、マーケットプレイス出品者が他のブランドの商標を不当に使用した場合、マーケットプレイスの運営者であるアマゾン(AMAZON)も責任を負う可能性があると判断した。

 ことの発端は2019年、「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN、以下ルブタン)」と無関係の第三者がアマゾンで「ルブタン」の商標やアイコンの“レッドソール”を使用した広告を掲載し、模倣品を販売していたにもかかわらず、アマゾンが差し止めなどの対応を行わなかったため、「ルブタン」がアマゾンに対してルクセンブルクとベルギー・ブリュッセルの2カ所で訴訟を提起したことだ。第三者の出品に起因する商標権侵害についてマーケットプレイスの運営者が責任を負うことができるかを判断するにあたり、両国の裁判所はCJEUの予備的判決を求めた。その結果、CJEUはマーケットプレイスの運営者は責任を負うことができるという予備的判決を下した。これを基に、ルクセンブルクとブリュッセルで審理を再開させ、それぞれの判断を下していく。

 アマゾンは自社の出品物とマーケットプレイス出品者の出品物を区別して表示しておらず、在庫管理や配送の面でマーケットプレイス出品者をサポートしていることから、アマゾンが責任を負うことができると判断された。また、アマゾンはマーケットプレイスの運営だけでなく、アマゾン自身が小売業も行っているという点で、全ての出品物が第三者によって出品されているeBayとも扱いが異なるとCJEUは判断した。

 「ルブタン」は「ノウハウを守ろうとするすべてのブランドにとっての勝利」と予備的判決の内容を支持。ハイブランドとして「創造性、独自性、そして消費者との信頼関係を守る」ことを改めて強調した。アマゾンの担当者は、「CJEUの決定の内容を精査する。アマゾンは販売者情報を表示することで、消費者がだれから買っているのかを明確にしている」とコメントした。

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マーケットプレイスにおける商標権侵害の責任の所在 欧州でアマゾンの責任が認められる可能性

 欧州連合司法裁判所(CJEU)は12月22日、マーケットプレイス出品者が他のブランドの商標を不当に使用した場合、マーケットプレイスの運営者であるアマゾン(AMAZON)も責任を負う可能性があると判断した。

 ことの発端は2019年、「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN、以下ルブタン)」と無関係の第三者がアマゾンで「ルブタン」の商標やアイコンの“レッドソール”を使用した広告を掲載し、模倣品を販売していたにもかかわらず、アマゾンが差し止めなどの対応を行わなかったため、「ルブタン」がアマゾンに対してルクセンブルクとベルギー・ブリュッセルの2カ所で訴訟を提起したことだ。第三者の出品に起因する商標権侵害についてマーケットプレイスの運営者が責任を負うことができるかを判断するにあたり、両国の裁判所はCJEUの予備的判決を求めた。その結果、CJEUはマーケットプレイスの運営者は責任を負うことができるという予備的判決を下した。これを基に、ルクセンブルクとブリュッセルで審理を再開させ、それぞれの判断を下していく。

 アマゾンは自社の出品物とマーケットプレイス出品者の出品物を区別して表示しておらず、在庫管理や配送の面でマーケットプレイス出品者をサポートしていることから、アマゾンが責任を負うことができると判断された。また、アマゾンはマーケットプレイスの運営だけでなく、アマゾン自身が小売業も行っているという点で、全ての出品物が第三者によって出品されているeBayとも扱いが異なるとCJEUは判断した。

 「ルブタン」は「ノウハウを守ろうとするすべてのブランドにとっての勝利」と予備的判決の内容を支持。ハイブランドとして「創造性、独自性、そして消費者との信頼関係を守る」ことを改めて強調した。アマゾンの担当者は、「CJEUの決定の内容を精査する。アマゾンは販売者情報を表示することで、消費者がだれから買っているのかを明確にしている」とコメントした。

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英国で1929年誕生の発電所が商業施設として改装オープン マレーシア企業が1兆円以上で開発

 イギリスでは、1929年に誕生して83年に操業を停止したバタシー発電所が、10年間の修復作業を経て2022年に複合商業施設として生まれ変わった。テムズ川の南に位置する、ハイエンドとハイストリートをミックスした新たなショッピングスポットの誕生だ。アール・デコ様式を取り入れた1950年代のタービンホールの中に100のショップやバー、レストランなどが入っている。百貨店は入らず、店舗をカテゴリーごとに分類もしていない。あらゆるニーズに対応できるよう、さまざまな価格帯の店舗を招いた。

 施設には今後、254戸のレジデンスやオフィススペース、2つのスクリーンを持つ映画館も入る予定だ。施設主は、マレーシアの投資持株会社のサイム・ダービー(Sime Darby Bhd)とエスピー・セテイア(S P Setia Bhd)、そして同国最大の従業員積立基金制度を有するEPFの3社からなるコンソーシアム。3社は90億ポンド(1兆4000億円)を費やし、東京ドーム40個分以上の施設を再開発した。

 最大のテナントは、「アップル(APPLE)」。このほか施設のグランドオープンには約60のショップが入居した。「ユニクロ(UNIQLO)」や「ザラ(ZARA)」が多くのスペースを占め、ナイキ「(NIKE)」や「アディダス(ADIDAS)」「イソップ(AESOP)」「ル ラボ(LE LABO)」「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」「マルベリー(MULBERRY)」「ルルレモン(LELELEMON)」のほか、地元の個人経営の店も40以上が子ども服やホームウエア、アート作品などを販売する。これらのショップは、大小の店舗が隣接。レストランも同様で、高級店とリーズナブルな店とが混在しており、来年にはフードホールがオープン予定だ。

 同発電所は、最盛期にはロンドンの石炭火力発電の5分の1を担い、現在もその名を残した地下鉄の駅がある。最終的には、2万5千人もの人々が施設を利用する見込みだ。ロンドン中心部では最大級の商業施設で、200億ポンド(3兆1200億円)の経済インパクトを生み出すと推定されている。

 15年に始まった計画は、イギリスのEU離脱は大きな問題にならなかったものの、コロナ禍による打撃は大きかった。それでも20年から21年にかけて膨大な数の契約を結んだという。ロックダウンの期間は、人々がバタシー周辺を再訪していたという。

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「カルティエ」パリ旗艦店が2年の改装期間を経てオープン 世界三大店舗の1つ

 「カルティエ(CARTIER)」は、2年かけて改装したパリの旗艦店を再オープンした。メゾンの香水を手掛けるマチルド・ローラン(Mathilde Laurent)とボタニカルデザインのスペシャリスト、メアリー・レノックス スタジオ(Studio Mary Lennox)によって外観の色は一新され、窓には植物が飾られ、その様相は大きく変わった。シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)=カルティエインターナショナル最高経営責任者(CEO)は、「以前を知っている人なら、ここが『カルティエ』の新しいブティックとは思わないかもしれないね」と笑う。全6フロアには10のサロンのほか、アーカイブを展示する空間やワークショップのためのスペース、ダイニングルームや広々としたキッチン、ウィンターガーデンまで完備したレジデンスも作った。

 1階には時計や革製品が並び、奥にはパリの中庭を模した吹き抜けアトリウムをしつらえた。中庭を見下せる窓からは、バックオフィスのスタッフが店舗の様子を確認できる。1933〜70年までアーティスティック・ディレクターを務めたジャンヌ・トゥーサン(Jeanne Toussaint)のオフィスはサロンへと生まれ変わった。

 2階にはハイジュエリーが並び、「インド」や「フローラ」と名づけられた接客スペースのほか、スペシャルオーダーに対応するサロンがある。3階にはカスタマーサービス、4階には18の作業台を設けたハイジュエリーアトリエを構え、5階の一部と6階にはアーカイブを展示した。

 アルノー・カレズ(Arnaud Carrez)=インターナショナルマーケティング&コミュニケーション ディレクターは、パリのラペ通りにあるこの店舗と、ロンドンのボンドストリート、ニューヨークのマディソン街に構える3つ旗艦店には、「過去と現在、そして未来を結びつける、体験型の空間」という役割を与えているという。そこでこの旗艦店は、外観のフレンドリーな雰囲気作りにもこだわった。「カルティエ」は、同じパリのシャンゼリゼ通りに面した店舗では、その入りやすい印象から年間で1億人の消費者を出迎えているという。今後はパリのみならず、ジュネーブやミュンヘン、ミラノでも大規模なリニューアルを行う予定だ。

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「LV」「ディオール」「ティファニー」……LVMHのアトリエ見学会に20万人が大興奮 チケットは6分で完売

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)はこのほど、高級品を生み出すアトリエの職人みずからが実演や対話型プレゼンテーションを行う5回目のイベント「レ ジュルネ パルティキュリエール(Journées Particulières)」を4年半ぶりに開催した。ニューオークのデザインオフィスを公開した「ティファニー(TIFFANY)」や、パリのビスポークにゲストを招いた「ベルルッティ(BERLUTI)」などの初参加ブランドを含め、傘下にある計57のメゾンが15カ国93の拠点を一般公開し、合計20万人が訪れた。なかでも「ディオール(DIOR)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のチケットは、たった3秒で完売。イベント自体のチケットも6分以内に売り切れ、当日は朝5時から一目見ようと外で並ぶ人々もいた。

 アントワン・アルノー(Antoine Arnault)=ベルルッティ(BERLUTI)CEO兼ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)会長およびLVMHのヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは3日に及んだイベントを「感動的な瞬間。いまだパンデミックの最中ではあるが、感動的な体験はスクリーン越しでは伝わらない」とオフラインにこだわった経緯を説明。10年前に思い立ち、現在は当初の倍の規模になったイベントについて、今回は状況を見ながら半年以上準備したと振り返った。

 今回の目玉の1つは、「ショーメ(CHAUMET)」がヴァンドーム広場に構えるアトリエの“秘密の空間”だ。2020年の改装以来、一般公開するのは初めて。ゲストはピアノの生演奏で出迎えられ、かつては画家のパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)や建築家のギュスターブ・エッフェル(Gustave Eiffel)が集ったディナーパーティーを再現したベルエポック様式の空間を堪能した。当日は1780年の創業以来、メゾンが専門技術を注ぎ生み出し続けるティアラの中から、19世紀の貴重な品も展示された。

 「ケンゾー(KENZO)」は、ヴィヴィエンヌ通りの本社でクチュールのウェディングドレスをはじめとする60以上の衣装を展示し、創業した高田賢三と現在のアーティスティック・ディレクターであるNIGOとのつながりを示した。また「セフォラ(SEPHORA)」はメイクアップやスキンケア、ヘアケア、フレグランスを中心に特別講義を行ったり、「リサイクルしやすい」「より良い地球のために」「ヴィーガンにやさしい」「あなたにやさしい」を主軸とする「Good For」セレクションを紹介したりした。

 「ティファニー(TIFFANY)」は、エンジニアやCADデザイナーまで働くアトリエを解放。約650人の来場者は、創業者の息子でデザイナーとしても名を馳せたルイス・コンフォート・ティファニー(Louis Comfort Tiffany)の蝋人形を製作したり、ダイヤモンドのセッティングに挑戦したりの贅沢な時間を堪能した。

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「フェラガモ」の創業一族がミラノ中心部にホテル セレクトショップも入居

 フェラガモ一族が保有するホテル経営会社「ルンガルノ・コレクション(LUNGARNO COLLECTION)」は、1564年に作られた歴史的建造物を改修し、ホテル併設の商業施設「ポートレート・ミラノ」をオープンした。ホテルは、ローマとフィレンツェで手掛けるラグジュアリーホテル「ポートレート・シリーズ」の最新版。2002年までは神学校、それ以前には図書館や刑務所、病院としても使用された建物は、ミラノの高級ショッピング街の中心に位置。コルソ・ベネチア通りとサンタンドレア通りを結び、広さは3万140平方メートルにも及ぶ。社長のレオナルド・フェラガモ(Leonardo Ferragamo)は、「数年かけて取り組んできた壮大なプロジェクト。500年もの歴史に新たな1ページを刻むことを誇りに思う。ミラノ市民はもちろん、ミラノを愛するすべての人が楽しめる開かれた場所だ」と語る。

 16世紀の回廊やバロック時代の門など、数世紀にわたる歴史を誇る建物の美しさを生かした改修は、世界的建築家のミケーレ・デ・ルッキ(Michele De Lucchi)が手掛けた。その目玉は、20室のスイートルームを含む73の客室を用意した3階建てのホテル。1階は、各部屋が回廊に面している。内装は、ミレニアル世代に人気のミッドセンチュリーなデザインの影響を受け、明るい色のウォールナット材、籐のパネル、カラマツのフローリング、またミラノのアパートメントでよく見られるレザーのハンドルや、緑色と赤色の組み合わせなど、イタリアのスタイルを取り入れている。

 中庭を見下ろす1階部分にはホテルの一部として小売店舗のほか、カジュアルと高級レストランの双方を含むダイニングスペースを構える。さらにミラノのセレクトショップ「アントニア(ANTYONIA)」は、この西棟全体を占める形で2番目となる店舗をオープン。その広さは750平方メートルだ。有名、新進デザイナーによるメンズやウィメンズのほか、スニーカーの陳列スペースも用意。東棟は、イタリアのレストラン兼バー「ビーフバー(BEEF BAR)」のファインダイニングとなり、1950年代をイメージした店内ではミラノの食文化に合わせて牛肉を中心としたメニューを提供する。「ビーフバー」はすでにパリやトゥルム、ミコノス、香港で20店舗を展開しているが、ミラノには初出店。また、レオナルド・フェラガモの娘であるマリア・ソール(Maria Sole)のジュエリーブランド「ソール・スタジオ(SO-LE STUDIO)」は2022年12月、アンチエイジングのクリニック「ロンジェビティ・スイート(THE LONGEVITY SUITE)」は23年春、それぞれ中庭と地下に店舗を構える予定だ。

 レオナルド・フェラガモは、「フェラガモ」を創業したサルヴァトーレ・フェラガモ(Slavatore Ferragamo)の次男にあたる。

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ファッション通信簿Vol.70 話題のネトフリ新作「ウェンズデー」のファッションを米WWDが勝手にジャッジ!

 米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットに至るまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。評価を絵文字でお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!

 第70回は、1990年代に人気を博した映画「アダムス・ファミリー(The Addams Family)」のアダムス一家の長女・ウェンズデーを主人公にしたスピンオフシリーズからのエントリー。ゴステイストのファッションやスタイルにも注目が集まる作中のキャラクターたちのファッションをチェックする!

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ファッション通信簿Vol.70 話題のネトフリ新作「ウェンズデー」のファッションを米WWDが勝手にジャッジ!

 米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットに至るまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。評価を絵文字でお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!

 第70回は、1990年代に人気を博した映画「アダムス・ファミリー(The Addams Family)」のアダムス一家の長女・ウェンズデーを主人公にしたスピンオフシリーズからのエントリー。ゴステイストのファッションやスタイルにも注目が集まる作中のキャラクターたちのファッションをチェックする!

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LVMHのアルノー会長がレオナルド・ダ・ヴィンチの邸宅を購入 ミラノ市内でワイン畑も

 イタリアのコリエレ・デラ・セラ紙によると、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、ミラノの「カーザ・デリ・アテラーニ」として知られる由緒ある建物を購入した。コンティ家とポタルッピ家の子孫の所有物件で、ファッションショーや発表会、カクテルレセプションなど、プライベートなイベントも多数開催されてきた。取引額や購入の目的は不明。LVMH代表者からのコメントは得られていない。

 1490年頃に建てられた「カーザ・デリ・アテラーニ」は、レオナルド・ダ・ヴィンチが傑作「最後の晩餐」を描くためにミラノに滞在していた1498年に、ミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロから寄贈されたものだ。その後、所有者が変わり、1919年に上院議員で実業家のエットーレ・コンティが取得し、その息子で有名な建築家のピエロ・ポータルッピが修復を手掛けた。

 緑豊かな中庭があり、約2エーカー(約8100平方メートル)のブドウ畑も抱える。放置され荒れ果てていた畑だったが、2014年に修復され、翌年ミラノで開催された国際博覧会で一般に公開された。大都市の中心に現存する唯一のワイン生産地でもある。

 「フォーブス(Forbes)」によると、12月時点で純資産が1818億ドルと推定されているアルノー会長兼CEOは、世界で最も裕福な男性の一人で、テスラ(TESLA)やツイッター(TWITTER)のオーナー、イーロン・マスク(Elon Musk)やアマゾン(AMAZON)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)などの起業家としばしばトップの座を競い合っている。

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「ルイ・ヴィトン」や「ヴァレンティノ」も! 高級スキーリゾートにラグジュアリーブランドが大集合

 クリスマスも終わり、ホリデーシーズンもいよいよ大詰め。都会を離れ、世界の高級スキーリゾートで休暇を満喫する顧客のニーズに応えるべく、ラグジュアリーブランドも各地に期間限定のショップをオープンしている。

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、イタリアのドロミティ山地北東部にある保養地、ドッビアーコを本拠地とする高級セレクトショップ、フランツ クレーラー(FRANZ KRALER)と提携。2026年には冬季五輪が開催されるヴェネト州コルティナ・ダンペッツォにある同ショップのロッジで、スキーイベントなどを開催した。また、同地の目抜き通りコルソ・イタリアにある店舗では、カクテルパーティーも行ったという。

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、やはりコルソ・イタリアにある冬季限定のブティックを今年もオープン。レザーバッグやパファージャケットなど、スキー・コレクションを中心とした品ぞろえで顧客を迎えている。また、同ブランドはさまざまなトラベル情報を掲載した「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド(Louis Vuitton City Guide)」を都市別に発行しているが、コルティナ・ダンペッツォ、スイス・サンモリッツ、米コロラド州アスペンといった高級スキーリゾートを中心にセレクトした最新版を発表した。

 イタリア発の高級フットウエアブランド「ゴールデン グース(GOLDEN GOOSE)」は、コルティナ・ダンペッツォとサンモリッツの両方に出店している。いずれも、顧客がスニーカーをカスタマイズしたり、一からオーダーメイドで製作したりできるコーナーが設けられている。

 ほかにも、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」はスキーウエアライン“ネーヴェ(NEVE)”のランウエイショーを、「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」はスキーウエアブランド「フサルプ(FUSALP)」とのコラボコレクションのショーを、サンモリッツで開催。一方、アスペンでは「バルマン(BALMAIN)」や「マックスマーラ(MAX MARA)」などのブランドがポップアップを展開している。

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「ルイ・ヴィトン」や「ヴァレンティノ」も! 高級スキーリゾートにラグジュアリーブランドが大集合

 クリスマスも終わり、ホリデーシーズンもいよいよ大詰め。都会を離れ、世界の高級スキーリゾートで休暇を満喫する顧客のニーズに応えるべく、ラグジュアリーブランドも各地に期間限定のショップをオープンしている。

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、イタリアのドロミティ山地北東部にある保養地、ドッビアーコを本拠地とする高級セレクトショップ、フランツ クレーラー(FRANZ KRALER)と提携。2026年には冬季五輪が開催されるヴェネト州コルティナ・ダンペッツォにある同ショップのロッジで、スキーイベントなどを開催した。また、同地の目抜き通りコルソ・イタリアにある店舗では、カクテルパーティーも行ったという。

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、やはりコルソ・イタリアにある冬季限定のブティックを今年もオープン。レザーバッグやパファージャケットなど、スキー・コレクションを中心とした品ぞろえで顧客を迎えている。また、同ブランドはさまざまなトラベル情報を掲載した「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド(Louis Vuitton City Guide)」を都市別に発行しているが、コルティナ・ダンペッツォ、スイス・サンモリッツ、米コロラド州アスペンといった高級スキーリゾートを中心にセレクトした最新版を発表した。

 イタリア発の高級フットウエアブランド「ゴールデン グース(GOLDEN GOOSE)」は、コルティナ・ダンペッツォとサンモリッツの両方に出店している。いずれも、顧客がスニーカーをカスタマイズしたり、一からオーダーメイドで製作したりできるコーナーが設けられている。

 ほかにも、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」はスキーウエアライン“ネーヴェ(NEVE)”のランウエイショーを、「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」はスキーウエアブランド「フサルプ(FUSALP)」とのコラボコレクションのショーを、サンモリッツで開催。一方、アスペンでは「バルマン(BALMAIN)」や「マックスマーラ(MAX MARA)」などのブランドがポップアップを展開している。

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パリの高級百貨店サマリテーヌで賃上げのデモ 安全確保のため臨時休業に

 パリの老舗百貨店サマリテーヌ(LA SAMARITAINE)は12月22日、フランス労働総同盟(Confederation Generale du Travail以下、CGT)に属する約200人の労働組合員が売り場を占拠し、賃上げを求める抗議行動を行ったことから、安全確保のため臨時休業とした。なお、翌23日には通常通り営業を再開している。

 フランスのソーシャルメディアには、CGTの赤いベストを着用した組合員らが警備員を押しのけて店内に入り、旗を振りながら賃上げを要求する様子が映された動画などが投稿されている。サマリテーヌは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などを擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の完全子会社で、16年間に及ぶ大規模なリノベーションを経て2021年6月に営業を再開。ラグジュアリーブランドや高級品を取り扱っているが、CGTの代表者によれば多くの従業員は最低賃金と歩合制で働いており、「自分には決して手の届かない商品を販売している」状態だという。なお、同百貨店では11月に約50人の従業員が賃上げを要求してストライキを決行。23年1月には、経営側との定期的な賃金交渉が行われる予定だ。

 フランス国立統計経済研究所(National Institute of Statistics and Economic Studies)によれば、フランス国内のインフレ率は10月に前年同月比6.2%を記録。これは1985年以来、37年ぶりの高水準となっている。特に食料品での物価上昇が著しく、同国の主要労組の一つであるフランス民主労働総同盟(Confederation Francaise Democratique des Travailleurs)は全国規模でのストライキを呼びかけている。

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「H&M」とジャスティン・ビーバーのコラボは本物? 食い違う主張でトラブルに

 「H&M」は、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)とのコラボコレクションについて、ジャスティン本人に批判されたことを受けて販売を停止した。ジャスティンの肖像や歌詞の一部がプリントされたアパレルやトートバッグ、スマートフォンケースなどを販売していた。両者は2017年にもコラボアイテムを発表した実績があり、今回が2回目の協業となる。

 ジャスティンは、「全て私の許可を得ていない。私があなただったら買わないだろう」「『H&M』が作った私の商品はゴミ」などと自身のインスタグラムのストーリーズに投稿した。これを受けて「H&M」は、「他のライセンス商品やコラボアイテムと同様に、今回も適切な承認と手続きを経ている」と反論し、販売は継続すると発表していた。しかしそのわずか24時間後には方針を転換し、販売を停止している。

 販売停止時に発表したコメントでは、「従前の発表通り、『H&M』は適切な承認手続きをとってきた。しかし、ジャスティン・ビーバーに配慮して、店舗とオンラインから該当商品を取り下げることを決めた」と述べている。

 ファッション業界の法律問題に精通する弁護士は、急いで製品を市場に出そうとすると、こうしたコラボレーション案件でトラブルが発生しやすいと話す。「(コラボレーションアイテムを販売しようとしている企業は、)世に出そうとしている製品が、タレントとの契約内容を満たすような品質であるかを確認することが重要だ」。

 「H&M」からもジャスティンの代理人からも、法的措置を検討しているかどうかについてのコメントは得られなかった。

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故ダイアナ妃愛用の十字架ジュエリーがオークションに 合計5.25カラットのダイヤモンドが輝く逸品

 競売会社「サザビーズ(SOTHEBY'S)」は1月6〜18日に開催する“ロイヤル&ノーブル(Royal and Noble)”オークションに、故ダイアナ・フランセス(Diana Frances)元英国皇太子妃(以下、ダイアナ妃)が着用したダイヤモンドの十字架を出品する。落札価格は8〜12万ポンド(約1320〜1980万円)になると見られている。

 この十字架のペンダントは、英国王室御用達のジュエリー兼ライフスタイルブランド「アスプレイ&ガラード(ASPREY & GARRARD)」の元最高経営責任者で、同アイテムを所有していた故ネイム・アッタラー(Naim Attallah)氏にちなんで“ザ アッタラー クロス(The Attallah cross)”と呼ばれている。花をあしらったデザインが特徴で、「アスプレイ」と合併する前の「ガラード(GARRAD)」が1920年代に手掛けたもの。合計で約5.25カラットのダイヤモンドで装飾されている。

 なお、ペンダントはその後同氏の娘のラムジー(Ramsay)に受け継がれており、ラムジーは「父とダイアナ妃は友達で、父のオフィスがある『ガラード』店によく会いに来ていたのを覚えている。十字架のペンダントをよく借りに来ていた。本当に好きだったのだと思う」と語った。

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アンダーアーマー、新CEOに米ホテル大手マリオットの社長を任命

 アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)は、新たな社長兼最高経営責任者(CEO)として、大手ホテルチェーン米マリオット・インターナショナル(MARRIOTT INTERNATIONAL以下、マリオット)のステファニー・リナーツ(Stephanie Linnartz)社長を任命した。同氏は6月1日に退任したパトリック・フリスク(Patrik Frisk)前社長兼CEOの後任となる。マリオットを2023年2月24日に離れ、同月27日にアンダーアーマーに加わる予定。なお、今回の人事に伴い、コリン・ブラウン(Colin Browne)暫定社長兼CEOは以前の最高執行責任者職に戻る。

 創業者であるケビン・プランク(Kevin Plank)=エグゼクティブチェアマン兼ブランドチーフは、「ステファニーはリーダーとして企業を成長させる手腕に長けており、マリオットでデジタル・トランスフォーメーションを推進したほか、ブランド戦略、オムニチャネル化、人材発掘や開発などの分野で多大な実績がある。アンダーアーマーを、企業やブランドとしてさらに発展させてくれるものと確信している」と語った。

 リナーツ新社長兼CEOは、「『アンダーアーマー』はアイコニックなブランドであり、非常に大きな可能性がある。ケビンや取締役会、チームメンバーとともにこの素晴らしい会社を次章へと導きつつ、アスリート、顧客、株主のために尽力することを楽しみにしている」と述べた。同氏は1997年に金融アナリストとしてマリオットに入社。財務、オペレーション、営業、マーケティング、ブランドマネジメント、流通、テクノロジーなどさまざまな部門の要職を歴任し、2021年2月から現職を務めている。

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ハリス・リードによる「ニナ リッチ」初お披露目 アデルがコンサートで着用

 「ニナ リッチ(NINA RICCI)」の新クリエイティブ・ディレクターに就任したハリス・リード(Harris Reed)による初めてのルックが、アデル(Adele)のコンサート中にお披露目された。アデルは11月18日からラスベガスで定期公演“ウィークエンズ ウィズ アデル(Weekends With Adele)”を開催中。12月17日のステージに、スパンコールやスワロフスキーのクリスタルでデコレーションされたバルーン袖が特徴的な、オフショルダーの黒いベルベットドレスを着用して登場した。

 イギリス系アメリカ人デザイナーのリードは、2022年9月に新クリエイティブ・ディレクターに就任。今回披露したドレスとともに、「これから見せていくものに期待してほしい」と語った。「ニナ リッチ」での初コレクションは、23年初頭に発表する予定。

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「H&M」が2件のグリーンウォッシング訴訟で反論

 環境に配慮していることを打ち出すために採用している評価基準や、使用している用語が消費者に誤解を与えるとして米ミズーリ州とニューヨーク州で2件の集団訴訟を提起されている「H&M」は、両方の訴訟で反論を行った。「ソーシング ジャーナル」紙の本件に関する問い合わせに対して、「H&M」からの回答は得られなかった。

 1件目は、「H&M」が素材の環境負荷測定ツールのヒグ・マテリアルズ・サステナビリティ・インデックス(以下、ヒグ・インデックス)を基に算出した数値をもって“環境に配慮している”と宣伝するも、その数値に誤りがあり、算出方法が「虚偽かつミスリーディング」であるとして、7月にニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に集団訴訟を提起されている。これに対して「H&M」は、算出した数値の正否については争わなかったものの、原告らが「H&M」の不正行為を特定できていないと反論している。

 2件目は、「H&M」が12年にわたって展開してきた“コンシャス・チョイス(Conscious Choice)”コレクションの商品が持続可能で環境に優しいものだと消費者が誤解するような手法で販売したとして、11月にミズーリ州連邦裁判所に集団訴訟を提起されている。「H&M」はこれに対して、裁判所に10の証拠を提出し、申し立てを却下するよう求めた。証拠の中にはH&M社の2021年版サステナビリティ報告書のコピーも含まれており、同社のビジネス慣行、サプライチェーン、戦略、手順などが74ページにわたって書かれている。これらの証拠を提出することで、「H&M」は集団訴訟を提起した原告らが存在しないと主張する情報を簡単に入手できることを証明しようとしている。

 1件目の訴訟で問題となった数値算出に使用されたヒグ・インデックスは、それ自体の信頼性に疑問を持たれている。ノルウェー消費者庁は6月、ヒグ・インデックスから算出したデータを用いて環境に配慮していると謳っていた「H&M」と「ノローナ(NORRONA)」に対して「誤解を招き、違法である」と通知し、8月には「ノローナ」に対してヒグ・インデックスに言及した全てのマーケティングの変更および商品ページの消去を求めている。H&Mグループは、ヒグ・インデックスの利用価値を信じているとしながらも、消費者向けプログラム「トランスペアレンシー プログラム」のノルウェーでの展開を中止した。

 ヒグ・インデックスを提供する業界団体のサステナブルアパレル連合(SUSTAINABLE APPAREL COALITION)は、声明でノルウェー消費者庁の通達を「非常に深刻に」受け止めていると述べ、測定方法を早急に見直す方針を発表し、「トランスペアレンシー プログラム」と、ヒグ・インデックスの一部を一時的に利用停止とした。今後消費者庁や規制当局と協力して「信用できるデータをもとに製品レベルの主張を証明する方法について理解を深めていく」という。

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「H&M」が2件のグリーンウォッシング訴訟で反論

 環境に配慮していることを打ち出すために採用している評価基準や、使用している用語が消費者に誤解を与えるとして米ミズーリ州とニューヨーク州で2件の集団訴訟を提起されている「H&M」は、両方の訴訟で反論を行った。「ソーシング ジャーナル」紙の本件に関する問い合わせに対して、「H&M」からの回答は得られなかった。

 1件目は、「H&M」が素材の環境負荷測定ツールのヒグ・マテリアルズ・サステナビリティ・インデックス(以下、ヒグ・インデックス)を基に算出した数値をもって“環境に配慮している”と宣伝するも、その数値に誤りがあり、算出方法が「虚偽かつミスリーディング」であるとして、7月にニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に集団訴訟を提起されている。これに対して「H&M」は、算出した数値の正否については争わなかったものの、原告らが「H&M」の不正行為を特定できていないと反論している。

 2件目は、「H&M」が12年にわたって展開してきた“コンシャス・チョイス(Conscious Choice)”コレクションの商品が持続可能で環境に優しいものだと消費者が誤解するような手法で販売したとして、11月にミズーリ州連邦裁判所に集団訴訟を提起されている。「H&M」はこれに対して、裁判所に10の証拠を提出し、申し立てを却下するよう求めた。証拠の中にはH&M社の2021年版サステナビリティ報告書のコピーも含まれており、同社のビジネス慣行、サプライチェーン、戦略、手順などが74ページにわたって書かれている。これらの証拠を提出することで、「H&M」は集団訴訟を提起した原告らが存在しないと主張する情報を簡単に入手できることを証明しようとしている。

 1件目の訴訟で問題となった数値算出に使用されたヒグ・インデックスは、それ自体の信頼性に疑問を持たれている。ノルウェー消費者庁は6月、ヒグ・インデックスから算出したデータを用いて環境に配慮していると謳っていた「H&M」と「ノローナ(NORRONA)」に対して「誤解を招き、違法である」と通知し、8月には「ノローナ」に対してヒグ・インデックスに言及した全てのマーケティングの変更および商品ページの消去を求めている。H&Mグループは、ヒグ・インデックスの利用価値を信じているとしながらも、消費者向けプログラム「トランスペアレンシー プログラム」のノルウェーでの展開を中止した。

 ヒグ・インデックスを提供する業界団体のサステナブルアパレル連合(SUSTAINABLE APPAREL COALITION)は、声明でノルウェー消費者庁の通達を「非常に深刻に」受け止めていると述べ、測定方法を早急に見直す方針を発表し、「トランスペアレンシー プログラム」と、ヒグ・インデックスの一部を一時的に利用停止とした。今後消費者庁や規制当局と協力して「信用できるデータをもとに製品レベルの主張を証明する方法について理解を深めていく」という。

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米連邦取引委員会、グリーンウォッシング防止のためのガイドライン見直しに着手

 米連邦取引委員会(Federal Trade Commission)は、企業が合法的な環境マーケティングを推進し、消費者が正しく判断できるよう補助するために制作された“グリーンガイド(Green Guides)”の改訂に着手することを決定した。1992年に初めて公開された同ガイドラインの改訂は2012年以来初となる。

 改訂するか否かの投票に先立ち、米アパレルフットウェア協会(American Apparel & Footwear Association 以下、AAFA)などのファッション業界団体やプラスチック包装に関する最大の利害関係者が参加する全米規模の団体である米化学工業協会(American Chemistry Council)がガイドラインの見直しを求めていた。

 チェルシー・マーサ(Chelsea Murtha)AAFAサステナビリティ・ディレクターは、「サステナビリティを取り巻く環境は12年から大きく変化している。消費者は環境に関する主張に対してより懐疑的になっている。グリーンウォッシングに関する確固たるガイドラインができれば消費者と企業の双方に利益をもたらすだろう」とコメントする。

 12月14日に開催された公開委員会において、連邦取引委員会は同ガイドラインを見直すことを満場一致で決議。今後、パブリックコメントを募集し、ガイドラインの改訂に着手する。

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「ロロ・ピアーナ」は、“ホワイトソール”保護のために法的措置を検討

 「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」はこのほど、同ブランドのアイコンシューズである“ホワイトソール”の「著名性を弱体化しようとする者に対して、具体的な法的措置を講じる」と声明を発表した。法的措置の具体的な内容は明かされていない。

 航海からインスピレーションを得た“ホワイトソール”シリーズは2005年に発売。同ブランドは、「時を経て“ホワイトソール”はメゾンのアイコンとなり、この理由から『ロロ・ピアーナ』はブランドの遺産を守るために全力を尽くす」とコメントする。

 靴の底の色を法的に保護しようとするブランドの先行事例として、「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN以下、ルブタン)」が挙げられる。「ルブタン」は長年にわたり“レッドソール”を保護するために、各国で訴訟を繰り広げているほか、赤い靴底の商標登録を試みている。米国と欧州では商標登録されており、日本でも靴底に用いる“赤色”の商標登録を目指しているが、22年6月に特許庁が登録を認めない判断を下したため、ブランド側の次の動きが注目されている。

 「ロロ・ピアーナ」は1924年創業。2013年に「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」を擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のグループの傘下に入り、21年には「ディオール」の役員だったダミアン・ベルトラン(Damien Bertrand)を最高経営責任者に任命した。

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「ルイ・ヴィトン」がパリ本社ビルに展示スペースやカフェをオープン 将来的にはブランド初のホテル開業も計画

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は12月15日、パリ2区にある本社ビルの一部に期間限定の展示スペース「LVドリーム(LV DREAM)」をオープンした。9つの部屋からなる会場には、草間彌生やジェフ・クーンズ(Jeff Koons)、リチャード・プリンス(Richard Prince)、村上隆といったアーティストやクリエーターとの歴代コラボレーションアイテムに加え、現代アーティストに委嘱した未公開作品を展示。さらに、限定アイテムやレザーグッズ、香水などを扱うギフトショップや、近隣にあるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)傘下の高級ホテル、シュヴァル ブラン パリ(CHEVAL BLANC PARIS)でパティスリーのヘッドシェフを務めるマキシム・フレデリック(Maxime Frederic)と協業したカフェとチョコレートショップも併設する。期間は2023年11月15日まで。入場は無料だが、オンラインでの事前予約が必要になる(展覧会以外は予約不要)。

 「LVドリーム」は、かつては手頃な価格の既製服で人気を集めた老舗百貨店のベル ジャルディニエール(LA BELLE JARDINIERE)があり、数年前までは大手家具チェーン「コンフォラマ(CONFORAMA)」の店舗があった商業スペースを活用したもの。昨年には同じ場所で、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が生前にデザインした限定版のスニーカーやジュエリーを販売するポップアップショップが開かれた。また、同エリアには、この1年半の間に16年をかけて改装された老舗百貨店のサマリテーヌ(LA SAMARITAINE)やシュバル ブラン、伊パティスリーショップ「コヴァ(COVA)」のパリ1号店がオープン。商業地区として活性化しており、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは、周辺地域へのオフィスや店舗、住宅、レストラン、文化施設のさらなる誘致を計画しているという。

 そんな立地にある本社について、マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)は、将来的にブランド初のホテルと世界最大の店舗を含む巨大複合施設へと変える計画を明らかにした。ホテルに関しては、5年以内の開業を目指す。そして、「私の夢は、パリの繁華街の元祖ともいえるこの地域の再興だ。これはベルナールが長年構想してきたことで、今は半分まで来たところ。私たちが目指す姿になるまでには、あと10〜15年かかるだろう」と説明。「オフィスとしてではなく、もっと現代に合った活用法があるはずだ」とし、「今後10年間は開発途中になる。この展示スペースは1年間限定で、来年はまた別のことを企画する。そして最終的に40万平方フィート(約3万7000平方メートル)あるビルの大部分はオフィス以外のものになるだろう」と続ける。

 この計画は、体験を重視した消費が増える中、ファッションブランドやラグジュアリーブランドがますますホスピタリティーに注力するようになったことを反映するもの。「体験こそが、顧客が私たちに求めていることだ。彼らは、24時間365日の関係を望んでいる」とバーク会長兼CEOは話す。

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「バーバリー」、フェスティブキャンペーンに韓国のチョン・ジヒョンを起用

 「バーバリー(BURBERRY)」はこのほど、9月にブランドアンバサダーに就任した韓国の俳優チョン・ジヒョン(Jun Ji-hyun)を、ホリデーシーズンのフェスティブキャンペーンに起用した。

 同キャンペーンのビジュアルに、ジヒョンは「バーバリー」のシグネチャーアイテムであるベージュのトレンチコートの上に黒のレザージャケットを羽織って登場。また、アニマルモチーフのカーディガンにきらめくメタルパーツで覆われた“TBバッグ”を合わせたルックや、オーバーサイズのカシミヤストールを肩に巻いてロングブーツで仕上げたスタイルなどを披露した。

 ジヒョンは1997年、ファッション誌のモデルとして芸能活動をスタート。98年にテレビドラマ「私の心を奪ってみて」で俳優デビュー。2001年に主演した大ヒット映画「猟奇的な彼女」で人気を不動のものとし、その後も04年の映画「僕の彼女を紹介します」などに出演。最近では、ネットフリックス(NETFLIX)のオリジナルドラマ「キングダム:アシンの物語」に主演している。

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「マルニ」が2023年2月に東京でショーを開催 2023-24年秋冬コレクションを発表

 「マルニ(MARNI)」は、2023-24年秋冬コレクションのショーを、2023年2月1日に東京で行う。フランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)=クリエイティブ・ディレクターが、米「WWD」とのインタビューで明かした。観客は2500人程度の予定。

 同ブランドは従来、ミラノ・ファッション・ウイーク期間中にコレクションを発表してきたが、23年春夏コレクションは9月10日に初めてニューヨークで披露した。その際、リッソ=クリエイティブ・ディレクターは、「これはトラベルショーのシリーズ初回だ」と発言。情報筋によれば、次は東京での開催が有力視されていたという。

 日本は「マルニ」にとって最も重要な市場の一つで、22年は前期比30%増収の見込み。また、売り上げ全体の23%程度を占めている。同ブランドは00年に日本に進出し、19年には東京・表参道に旗艦店をオープン。現在は28の売り場を展開しているが、バーバラ・カロ(Barbara Calo)最高経営責任者によれば、2年以内に日本で2番目の旗艦店を開く予定となっている。

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2023年トレンドカラーは“ビバ マジェンタ”に よりポジティブな未来を創造する活気に満ちた赤

 パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE以下、パントン)は、2023年の「カラー・オブ・ザ・イヤー(Color of the Year)」に“ビバ マジェンタ(Viva Magenta: Pantone 18-1750)”を選出した。

 “ビバ マジェンタ”は昆虫由来の天然色素、コチニールに着想を得た鮮やかな赤系で、温かみと冷たさを兼ね備えた色合いが印象的だ。パントンは、フィジカルとバーチャルの世界を心地よく行き来するハイブリッドなバランスが、現代の多次元の世界をほうふつとさせていると説明する。リアトリス・アイズマン(Leatrice Eiseman)=エグゼクティブ・ディレクターは、「パワフルで自信に満ち、感動的で独創的。ウィットにも富んでいて、全ての人を包み込むような表現力がある。この活気に満ちた赤は、力強さと自由な自己表現力を表す。ただしその強さは攻撃的ではなく、よりポジティブな未来を創造するデザイン力を持つ」と説明する。

 「カラー・オブ・ザ・イヤー」はパントンの専門家たちが世界中を回り、エンターテインメント業界やアート、デザインにおける全ての分野、話題の観光地、新しいライフスタイル、社会経済状況などの分析や考察から、新たに影響力を与えるとする色を発表している。23年については、長年のクリエイティブパートナーであるデジタルエージェンシー、ヒュージ(HUGE)と組み、AIによる色の“視覚的表現”を実現したという。

 パントンのローリー・プレスマン(Laurie Pressman)=バイス・プレジデントは、「この数年、人々の自己意識、ウェルビーイングやプライオリティー、アイデンティティーについての考え方があらゆる意味で大きく変わった。その結果、自分らしさを自由に探求し、それを受け入れることができる空間が生まれている」と話す。

 23年春夏コレクションなどで発表されたコレクションから“ビバ マジェンタ”の例として、「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」や「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「デル コア(DEL CORE)」「シンシア ローリー(CYNTHIA ROWLEY)」「クリスチャン・シリアノ(CHRISTIAN SIRIANO)」「アンナキキ(ANNAKIKI)」のアイテムを紹介する。

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10回目の「LVMHプライズ」、2023年度の募集開始 締め切りは1月29日

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、2023年度の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」の候補者募集を公式ウェブサイトで開始した。締め切りは2023年1月29日。

 参加の条件は18〜40歳で、過去に最低2回、ウィメンズまたはメンズ、ジェンダーレスのコレクションを発表および販売したことがあること。「LVMHプライズ」のグランプリ受賞者には、賞金30万ユーロ(約4020万円)に加え、LVMHチームによるサステナビリティやコミュニケーション、マーケティング、法律、生産、財務などに関するメンターシップを受けることができる。「カール・ラガーフェルド審査員特別賞」の受賞者には、賞金15万ユーロ(約2010万円)とLVMHの専門家による1年間のメンターシップを受ける権利が与えられる。さらに、両者は環境問題に関する専門的な指導を受けられるほか、LVMHが昨年立ち上げた余剰生地を販売するオンラインプラットフォーム「ノナ ソース(Nona Source)」で2万ユーロ(約268万円)相当の生地を購入する権利などが授与される。

 セミファイナリストは、LVMH傘下ブランドのトップデザイナーや世界的に活躍するスタイリスト、バイヤー、ジャーナリストらの審査員が選考。3月2日にウェブサイトやSNS上で発表され、一般による投票も行われる。

 また、23年にファッションスクールを卒業予定の学生からも3組を選出し、1万ユーロ(約134万円)の賞金とLVMH傘下のメゾンで1年間学ぶ権利を与える。

 「LVMHプライズ」の発案者であるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、「10年を迎え、『LVMHプライズ』は若手デザイナーを育成する上での一つの基準となった。また、ファッションや社会全体において、発展やトレンドを反映している。これまでに影響力のある若きデザイナーたちが参加してくれ、プライズとしても役割を果たすことができている」と振り返る。

 22年度は1900人の応募者の中から20人のセミファイナリストと、8組のファイナリストを選出。結果、グランプリはロンドンのメンズブランド「エス・エス・デイリー(S.S.DALEY)」を手掛けるスティーブン・ストーキー・デイリー(Steven Stokey -Daley)、「カール・ラガーフェルド審査員特別賞」は、カリフォリニア・ベニスビーチを拠点とする「ERL」のイーライ・ラッセル・リネッツ(Eli Russell Linnetz)と、ナイジェリア出身でニューヨークを拠点に「ウィニー ニューヨーク(WINNIE NEW YORK)」を手掛けるイドリス・バロガン(Idris Balogun)がそれぞれ選ばれた。

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「ルイ・ヴィトン」の親会社、一族支配を強化 ベルナール・アルノ―会長の長男が持株会社のCEOに

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)の一族による持株会社クリスチャン ディオールSE(CHRISTIAN DIOR SE)は、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)CEOの退任に伴い、アントワン・アルノー(Antoine Arnault)LVMH ヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージを新たなCEO兼副会長に任命した。なお、トレダノ前CEOは、引き続きLVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)の会長兼CEOを務める。

 クリスチャン ディオールSEは、アルノ―会長兼CEO一族の主要な持株会社、フィナンシエール・アガシュ(FINANCIERE AGACHE)の傘下。フィナンシエール・アガシュはクリスチャン ディオールSEの株式資本の97.5%を保有しており、そのクリスチャン ディオールSEは、2021年12月末の時点でLVMHの株式資本41%と議決権の56%を保有している。

 現在73歳のアルノ―会長兼CEOには5人の子どもがおり、それぞれグループの要職に就いている。長男のアントワンは、前述のほかにベルルッティ(BERLUTI)CEO兼ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)会長の役職も持つ。長女のデルフィーヌ(Delphine Arnault)はルイ・ヴィトンのエグゼクティブ・バイス・プレジデントなどを、次男のアレクサンドル(Alexandre Arnault)はティファニー(TIFFANY & CO.)のプロダクトおよびコミュニケーション部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデントを、三男のフレデリック(Frederic Arnault)はタグ・ホイヤーのCEOを、四男のジャン(Jean Arnault)はルイ・ヴィトンのウォッチ部門マーケティングおよびプロダクト・ディベロップメント・ディレクターを務めている。

 LVMHは2022年5月の株主総会で、CEOの年齢制限を75歳から80歳に引き上げることを承認。12月6日には、フィナンシエール・アガシュが株式合資会社となったが、これは同社の支配株主であるアガシュ コマンディテ SAS(AGACHE COMMANDITE SAS)の株式を5人の子どもたちに均等に分配し、一族による長期的なLVMH支配を盤石にするため。今回の人事により、それがいっそう強化された形となった。

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「ヴァレンティノ」が新ストアコンセプトを導入 顧客中心主義実現のために企業文化も見直し

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、顧客を中心に据えたアプローチに沿う新たなグローバル・ストアコンセプトへの移行を進めている。9月にオープンしたサウジアラビア・ジッダの旗艦店を皮切りに、スペイン・マドリードやイタリア・ベネチアの店舗に導入。2023年にはスイス・ジュネーブやアメリカ・ニューヨークでの出店、フランス・パリではモンテーニュ通りへの移転も控えており、順次、世界各国で新たな店舗デザインを展開していく予定だ。

 新ストアコンセプトは、伝統と革新の最先端にあるクチュールメゾンのアイデンティティーを映し出すインテリアデザインを通して、「ヴァレンティノ」の卓越したクラフツマンシップと美学を体現する。ヤコポ・ヴェントゥリーニ(Jacopo Venturini)最高経営責任者(CEO)は、「このコンセプトは、2年半前に打ち出した『ヴァレンティノ』をクチュールメゾンとして再定義するという戦略と合致している」とコメント。「メゾンの歴史やプルミエール(一級職人)と顧客の親密な関係を反映するものであり、これは企業戦略やリテールにおける顧客とのリアルなコミュニケーションにも取り入れられるべきだ」と続ける。また、「卸売はパートナーとの意見交換のために重要なチャネルであり続ける」としつつも小売りと卸売のバランスを見直し、3年後には小売りの売り上げ構成比率を現在の65%から80%に高めることを目指す。店舗数も現在の209から来年には223まで増やす予定だ。

 さらに顧客中心戦略の一環として、机上の空論になることを避けるために企業文化を見直す必要性も説く。「顧客中心主義を語るのがトレンドになっているが、本気で取り組むためには“同僚中心主義”の文化の醸成が必須だ。私たちはお互いにとっての顧客であり、店舗にもこれを反映させなければいけない」。そのため、同ブランドでは現在、店舗に部門ごとのマネジャーではなくチームマネジャーを置き、クライアントアドバイザー(販売員)がすべてのカテゴリーの商品を販売できるようにしている。それにより、顧客へのサービスや購買体験をスムーズかつ最適化することができるという。

 一方、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターは、「ショーから、コミュニケーション、店舗にいたるまで、アイデアは明確である必要がある。クリエイティビティーは勢いとエネルギーを失うことなく、店舗まで浸透していかなればいけない」と語り、継続性と一貫性の重要性を強調する。その中心にあるのは、クチュールの文化だ。「それは、顧客にユニークでエモーショナルな体験をもたらすもの。世界中どこも同じような味気ないブティックには、クチュールの理念は反映されないだろう」と話す。その点、新ストアコンセプトは、変化に対応しやすいように社内で作り上げられた。「空間をコレクションに適合させ、メゾンのアイデンティティーを翻訳し伝えていく」というコンセプトを、ヴェントゥリーニCEOとピッチョーリ=クリエイティブ・ディレクターは、アイデンティティーを守りながらも展示作品によって生まれる変化に適応するアートギャラリーに例える。

 そんな新たな店舗デザインの特徴は、1930年代のアールデコ調のモチーフと1970年代に着想を得た家具のミックス。クチュールの世界を象徴するトルソーへの敬意を示すアイボリーを基調に、オニキスや大理石、木材を合わせ、温かみとさりげないラグジュアリーを演出する。そこに加えるのは、マッシミリアーノ・ピポロ(Massimiliano Pipolo)によるセラミックのドアハンドルや、ファビオ・サンティ(Fabio Cinti)によるブラス製オブジェ、アレクサンドル・ロジェ(Alexandre Loge)による石膏製シャンデリア、マリオ・ベリーニ(Mario Bellini)が「ビー・アンド・ビー イタリア(B&B ITALIA)」のために制作したソファなど、クラフツマンシップが光る作品やインテリア。それぞれの店舗で異なる体験を提供するため、ロケーションごとに考案された特徴的なデザインアイデアを取り入れるほか、プライベートアポイントメント用に親密な雰囲気を感じられる特別エリアも設ける。カギとなるのは、家のような居心地のいい空間への進化。「重要なのは、訪れた人がよそよそしさを感じるのではなく、歓迎されるように感じる空間づくり。これが基本であり、真の変化だ」とピッチョーリ=クリエイティブ・ディレクターは話す。その言葉は、彼が掲げる“インクルーシブ(包摂的)な「ヴァレンティノ」”に呼応する。

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「シャネル」がセネガルで2022-23年メティエダール・コレクションを発表 現地アーティストや農家と長期的な関係構築も

 「シャネル(CHANEL)」は12月6日、西アフリカにあるセネガルの首都ダカールで、2022-23年メティエダール・コレクションのショーを開催した。欧州のラグジュアリーブランドが、サハラ以南のアフリカでファッションショーを行ったのは初めて。

 メティエダール・コレクションは、刺しゅうのモンテックスやルサージュ、羽根細工のルマリエ、金細工のゴッサンス、プリーツのロニオンなど、傘下の専門アトリエの技術や芸術的な手仕事を称えるもので、故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏が20年前にスタート。ここ2年はパンデミックの影響もあってフランス国内で発表してきたが、それ以前は東京やニューヨーク、上海、ローマ、エジンバラなど世界のさまざまな都市で発表していた。

 今回、その伝統を再開するに当たってダカールを選んだのはなぜだろうか。ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=ファッション・コレクション部門アーティスティック・ディレクターは、これまでアフリカを訪れたことはなかったが、アート分野の新たなハブとなりつつあるこの街によく遊びに行く友人たちの話を耳にするうちに魅了されたのだという。「メティエダール・コレクションなので、クリエイティブな交流ができるダカールはぴったりだと思った」と語る。

 その言葉通り、クリエイティビティーにあふれたコレクションだった。カラフルな衣装に身を包んだコンゴの“サプール”や1970年代のスピリットを受け継いだパンツスーツ、色鮮やかなビーズで飾られたベスト、幾何学模様のスカートのほか、ティアードスカート、フレアジーンズ、プラットフォームシューズなどがランウエイに登場。メゾンが大切にしてきたコードは、カメリアなどフラワーモチーフのパッチワーク、パールやスパンコール、ラインストーンを使用したまばゆい刺しゅう、そしてマルチカラーのツイードなどに脈々と息づいている。

 なお、今回のショーは3日間にわたって開かれたカルチャーイベントの一部で、ワークショップなども行われた複合的なもの。かつて司法宮だったという会場には、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)、ホイットニー・ピーク(Whitney Peak)、小松菜奈、モナコのカロリーヌ王女(Princess Caroline of Monaco)とその娘であるシャルロット・カシラギ(Charlotte Casiraghi)らを含め約850人のゲストが集合。マキシマリスト的なアプローチやレトロなムード、そして「シャネル」ならではのアリュールやサヴォアフェール(受け継がれる職人技術)が見事に融合した作品群に、盛大な拍手を送っていた。

長期的な関係構築も目的の一つ

 今回のコレクションには、現地のアーティストらが多数携わっている。ショーのオープニングでは、セネガルのシンガー、オブリー・ダマン(Obree Daman)や、同国のダンサー兼振付家ジャーメイン・アコニー(Germaine Acogny)が運営するダンススクールの生徒たちがパフォーマンスを披露。ルックブックの撮影はやはりセネガルの写真家マリック・ボディアン(Malick Bodian)が手掛け、フランスの映画監督ラジ・リ(Ladj Ly)がパリとダカールに設立した映画学校クルトラジュメ(Kourtrajme)の学生たちがコレクションにまつわるさまざまな映像を制作した。ヴィアール=アーティスティック・ディレクターは「また彼らと一緒に仕事をするのが楽しみ」と話し、長期的な関係を構築することも目的の一つだと述べた。

 こうした姿勢は、“文化の盗用(Cultural Appropriation)”と批判されることを避けるためだと思われがちだが、そうではないとアコニーは話す。「再び植民地化されるようなことは決して容認できないが、『シャネル』は敬意を持ってアプローチしてくれたし、何かを押し付けるために来たわけではないと感じた」と、ダンススクールの生徒たちに説明したという。

 また、2015年から「シャネル」のアンバサダーを務めるファレルは、「セネガルはフランスの植民地だったが、ポルトガルやオランダに占領されていたこともある。そうした歴史を深く理解するフランスのメゾンが現地を訪れ、うわべや口先だけの平等を唱えるのではなく、実際にそのカルチャーに敬意を払いながらともに仕事をする様子は本当に美しいものだと思う。人道に関する対話が起きている今、何をすべきかについて『シャネル』は一つの手本を示した」とコメントした。
 
 21年にブランドのアンバサダーとなったばかりのピークは、「シャネル」のショーに参加するのは2回目だという。「私はウガンダ生まれで、アフリカがホームだと思っているため、今回のコレクションにかかわることができて本当に誇らしく思っている。ただショーを開催するのではなく、セネガルのカルチャーの真価を認め、コミュニティーに還元できていることがうれしい」と述べた。

「コロナ後は新たなアプローチが必要」

 ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、海外でショーを開くに当たり、コロナ後は新たなアプローチが必要だと語る。「たった20分のショーを開催するためだけに、遠い国まで行くことはできない。もうそういう時代ではない」。こうしたこともあり、「シャネル」は傘下のアトリエが集合している複合施設「le19M」の展示会を23年1月12日から3月31日までダカールで行う。同氏によれば、これは「誰でも入場できるが、特に学生や職人の見習いなどを対象にしている」もの。また、現地の複数の学校とパートナーシップ契約を締結する手続きをしているという。

 これらに加えて、「シャネル」はサステナビリティに関する取り組みの一環として、セネガルの農家からオーガニックコットンを調達する計画を立案。「セネガルは伝統的にコットンの生産地ではあるが、われわれの基準を満たすには品質を向上する必要がある。3~5年後には、質の高いコットンを公正な価格で調達できるようにしたい」と説明した。
 
 コレクションは全てパリで製作されたものの、キャストはセネガルなどアフリカ出身のモデルを19人起用した。一方で、西アフリカに「シャネル」の顧客は大勢いるが、店舗をオープンするのは時期尚早だと同氏は言う。「アフリカ各国の都市と、欧州や米国の都市おける平均的な生活水準にはまだ重大なギャップがある。また、われわれがダカールに来たのは商売をするためではなく、そのクリエイティブなエネルギーに加わり、互いに有益な結果を得るためだ」。

 パリのショーでは頭から爪先まで「シャネル」を身に着けた観客がほとんどだが、今回は「シャネル」のバッグやジャケットに、アフリカのデザイナーによるモダンなウエアや伝統的な衣装を組み合わせた装いも多く見られた。ファレルは、「10年以上にわたって『シャネル』のショーに参加しているが、ここにはこれまでで最も素晴らしいファッションセンスの持ち主たちが集まっている」と称えた。

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プラダ、次期CEOを任命へ いずれ息子を後継者とする第一歩として

 プラダ グループ(PRADA GROUP)は、2023年1月26日に開催される取締役会で、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のアンドレア・グエラ(Andrea Guerra)前戦略開発シニア・アドバイザーを次期最高経営責任者(CEO)として推薦することを発表した。

 これに伴い、パトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)共同CEOは会長に、パオロ・ザンノーニ(Paolo Zannoni )会長はエグゼクティブ・デピュティー・チェアマンおよびプラダ ホールディング(PRADA HOLDING)の会長に推薦される予定。なお、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)共同CEOも同職から退任するが、取締役会に留まり、引き続き「プラダ」の共同クリエイティブ・ディレクターと「ミュウミュウ(MIU MIU)」のクリエイティブ・ディレクターを務める。

 ミウッチャとベルテッリ共同CEOは、「これはプラダ グループのさらなる進化に貢献しつつ、グループの将来のリーダーであるロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)をスムーズに後継者とするための基礎的なステップだ。持続的かつ安定した事業の成長のため、次期CEOとなることを快諾してくれたアンドレアに感謝する」と述べた。ロレンツォは2人の息子で、現在34歳。ラリー競技のドライバーとして活躍した後、17年にプラダ グループに入社。19年にマーケティング・ディレクターとなり、20年からCSR部門ヘッドを務めている。また、21年5月には取締役会に加わった。なお、ベルテッリ共同CEOは21年11月に開催した投資家向けの説明会で、ロレンツォがいずれ後継者となる可能性について示唆していた。

 グエラ次期CEOは、1989年に世界的なホテルチェーンのマリオット・インターナショナル(MARRIOTT INTERNATIONAL)でキャリアをスタート。家具メーカーなどの要職を経て、伊アイウエア大手ルックスオティカ(LUXOTTICA。現在はエシロールルックスオティカ、ESSILORLUXOTTICA)のCEOを務め、2014年に退任。当時の伊首相マッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)の戦略アドバイザーを務めた後、15年にイータリー(EATALY)のエグゼクティブ・チェアマンに就任した。その後LVMHに加わり、20年にはホスピタリティー部門のCEOに就任。21年5月に退任したが、戦略開発シニア・アドバイザーとして取締役会の一員となった。なお、「プラダ」と「ミュウミュウ」は03年にルックスオティカとアイウエアのライセンス契約を締結しているため、ベルテッリ共同CEOとグエラ次期CEOは旧知の仲だという。

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「ヴァンズ」や「シュプリーム」親会社のCEOが退任

 「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「シュプリーム(SUPREME)」などを擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)は12月5日、スティーブ・レンドル(Steve Rendle)会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)の退任を発表した。後任は未定で、当面はベンノ・ドーレ(Benno Dorer)筆頭独立社外取締役が暫定社長兼CEOを、リチャード・カルッチ(Richard Carucci)取締役が暫定会長を務める。

 ドーレ暫定社長兼CEOは、「VFCにおよそ25年在籍し、CEOとして約6年にわたってリーダーシップを発揮して多大なる貢献をしてくれたスティーブに取締役会を代表して深く感謝する。そのビジネスへの高いコミットメント、ブランド育成にかける情熱、カルチャーへのフォーカスは、強いアクティブ・ライフスタイル・ブランドを複数展開し、パーパスに基づいて会社を運営するという現在のVFCの構築を大いに助けてくれた。彼のますますの活躍を心から願っている」と語った。

 レンドル前会長兼社長兼CEOは、「過去5年にわたり、CEOとしてVFCを率いることができて大変光栄だった。才能豊かで献身的なグローバルチームに心から感謝する。VFCは大いなる可能性を持っており、引き続きの成功と発展を願っている」と述べた。

 VFCの2022年7〜9月期(第2四半期)決算の売上高は、前年同期比3.7%減の30億8060万ドル(約4128億円)だった。ブランド別に見ると、「ザ・ノース・フェイス」は同7.6%増の9億5080万ドル(約1274億円)だったものの、「ヴァンズ」は同12.7%減の9億5210万ドル(約1275億円)、「ティンバーランド」は同3.9%減の5億2420万ドル(約702億円)と苦戦。地域別では、南北アメリカが同2.9%減、EMEA(欧州、中東、アフリカ)は同4.1%減、アジア太平洋地域は同5.9%減といずれの地域も減収となっている。

 同社によれば、特に北米市場で消費者需要が弱かったことが減速の主な要因で、これに基づいて通期の業績見通しを下方修正した。なお、20年11月に「シュプリーム」を21億ドル(約2814億円)で買収した際の負債が重くのしかかり、配当金の支払いに影響するのではないかと見る専門家もいるという。

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「ゴールデン グース」がソーホー店を循環型にリニューアル 職人と連携しリペアサービスなどを提供

 「ゴールデン グース(GOLDEN GOOSE)」は、米ニューヨーク・ソーホーの店舗を循環型のコンセプトを導入した“フォワードストア”としてリニューアルオープンした。同社のサステナビリティ戦略に基づく“フォワードストア”は、今年初めにオープンしたイタリア・ミラノ店に続く世界で2店舗目となる。

 店舗面積は、リニューアル前およそ4倍となる約520平方メートルに拡大した。1階はイノベーションラボを併設しアパレルやアクセサリー、ジュエリーを販売する。一部では、「ゴールデン グース」の古着も取り扱うほか、店内には2つのカゴを設置し全てのブランドを対象とした古着回収も行う。

 地下はリサイクル家具やビンテージのミシンなどを配置したアトリエ風の内装で、イタリアのビスポーク・テーラーや靴修理店と提携したリペアサービスを提供する。全てのブランドのスニーカー製品を対象に、洗濯やクリーニング、修理やパーツの交換などを受け付ける。また、職人と一緒にスーツやスニーカーを一から製作するオーダーメイドサービスのほか、来店者が持参した製品にさまざまな装飾や仕上げを施すリメイク加工のサービスも提供する。スニーカーには、刺繍やハンドレタリング、染色などに加えて、「ゴールデン グース」の特徴であるマルチフォクシング技術によるエイジング加工を施すこともできる。

 シルヴィオ・カンパラ(Silvio Campara)最高経営責任者は、「『ゴールデン グース』は20年以上、職人の伝統技術を奨励し、職人や仕立て屋、地元のアーティストらの支援に注力してきた。ブランドの靴職人と顧客が共に行動を起こすことが、私たちのミッションの鍵になるはずだ」とコメントした。

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デムナと「バレンシアガ」のCEOが謝罪 炎上したホリデーキャンペーンへの批判が止まず

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターは12月2日、児童虐待に当たるとして批判を受けて取り下げたホリデーキャンペーンについて、自身の公式インスタグラムで謝罪した。また、セドリック・シャルビ(Cedric Charbit)社長兼最高経営責任者(CEO)もブランドの公式インスタグラムに再発防止策などを含む謝罪文を投稿した。

 デムナ=アーティスティック・ディレクターは、「子どもを起用したキャンペーンで、間違ったコンセプトを選択したことを個人的に謝罪し、責任を受け止める。子どもに関係のないものを持たせたのは不適切だった」と謝罪。「ときに作品を通じて人々を挑発したいと思っていることは事実だが、児童虐待という嫌悪すべき酷いことをその手段として使おうと考えることは絶対にない。私は本件から学び、児童保護団体などと連携し、どのように支援できるかに耳を傾けていく。本件のビジュアルで不快な思いをした方々に謝罪すると同時に、『バレンシアガ』は再発防止策を講じるだけでなく、児童福祉を守るために尽力して説明責任を果たすことを保証する」と投稿した。

 シャルビ社長兼CEOは、コンテンツの承認プロセス改善などを含む新たな工程管理、イメージ部門の再編、児童保護に関する講習の実施などの再発防止策や、児童保護団体に寄付することを発表。また、撮影用セットの制作会社とデザイナーに対する訴訟を取り下げたことも明らかにした。

 問題となった「バレンシアガ」のホリデーキャンペーンには、首輪や手首の拘束具といったボンデージギアを着けたテディベア型のハンドバッグを持った幼児が写されていた。バッグは「バレンシアガ」の2023年春夏コレクションで登場したアイテムで、ショーでは成人したモデルが手にしていたもの。しかし、同キャンペーンでは幼児が持っていたこと、また別のバッグのビジュアルではセットの一部に児童ポルノに関する裁判資料が使われていたことから、児童の性的消費や虐待を促しているとしてSNS上などで物議を醸していた。

 「バレンシアガ」は同キャンペーンを11月23日の時点で取り下げて謝罪し、30日には撮影用セットの制作会社とデザイナーなどを相手に2500万ドル(約33億5000万円)以上の損害賠償を求めて提訴。しかし、「責任を他者に押し付けている」としてインターネット上でさらに批判を集め、ティックトック(TikTok)などで「バレンシアガ」の製品を破壊したり、ボイコットを呼びかけたりする動画が広まっていた。

 なお、デムナ=アーティスティック・ディレクターは、英国ファッション協会(The British Fashion Council以下、BFC)が主催する「ザ ファッション アワード(The Fashion Awards)2022」で、主要な賞の一つである「デザイナー・オブ・ザ・イヤー(Designer of the Year)」にノミネートされていた。しかし、BFCによれば「『バレンシアガ』が参加しないことを決定した」ため、同氏をノミネートリストから除外したという。

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予想価格の15倍で落札! ジョン・ガリアーノによる「ディオール」のドレスがオークションに

 英競売会社ボナムス(BONHAMS)が11月28日に開催したオンラインオークションで、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)が「ディオール(DIOR)」のアーティスティック・ディレクターを務めていた当時に手掛けたドレスが、1万5300ユーロ(約218万円)と予想の約15倍の価格で落札された。

 ドレスは同ブランドの2000-01年秋冬コレクションのもので、新聞をモチーフとした柄が全体にプリントされている。人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY)」で、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)が演じるメインキャラクターの一人、キャリー・ブラッドショー(Carrie Bradshaw)が着用したことで大きな注目を集めた。今回のオークションでの落札予想価格は、800~1000ユーロ(約11万〜14万円)だった。

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リアーナの「サヴェージ×フェンティ」がサブスク料金トラブル 1億6000万円を支払い決着

 リアーナ(Rihanna)が手掛けるランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」は、定期購入プログラム(サブスクリプションプログラム)の料金体系や価格の表示内容に誤りがあったことなどが消費者に誤解を与えたとして、120万ドル(約1億6560万円)を支払うことで決着させることに合意した。「サヴェージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」の代表者からのコメントは得られなかった。

 「サヴェージ×フェンティ」は、定期購入プログラムにかかる定期料金についてVIP会員に知らせず、自動更新料についても適切な同意を得ていなかったという。また、価格や商品購入に使用できるポイントについて誤った内容を宣伝していたとみられている。

 カリフォルニア州サンタ・クララ市の地方検事局が作成した裁判資料の中で、ジェニファー・デン(Jennifer Deng)副地方検事は、「消費者は何にいくら支払っているのか、またその頻度を事前に知る権利がある」「企業は自動更新料について透明性を保つ義務がある」と述べている。

 カリフォルニア州法では、消費者向けの事業者は自動更新にかかる費用について「はっきりと目立つように」開示しなければならないと定められている。VIP会員は入会金の支払後、商品を追加で購入していなくても料金を請求されたと裁判資料に記されている。また、会員登録を解約した消費者は全額払い戻しを受けられなかったという。

 同社は調査に協力し、ウェブサイトや自動更新通知、ポイント制度、広告手法などに変更を加えたほか、罰金100万ドル(約1億3800万円)、調査費用5万ドル(約690万円)、VIP会員への返還金15万ドル(約2070万円)の計120万ドル(約1億6560万円)を支払うことに合意した。

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H&M、従業員1500人を削減へ コスト削減策の一環として

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)は11月30日、従業員をおよそ1500人削減すると発表した。同社は9月に年間20億スウェーデンクローナ(約260億円)規模のコスト削減・合理化計画を打ち出しており、今回の人員削減もその一環。リストラ関連費用として、2022年9〜11月期(第4四半期)に約8億スウェーデンクローナ(約104億円)を計上する。

 同社の21年12月~22年5月期決算は、売上高が前年同期比19.7%増の1036億7000万スウェーデンクローナ(約1兆3477億円)、営業利益は約2倍(同99.9%増)の54億4600万スウェーデンクローナ(約707億円)、純利益は2倍以上(同129.7%増)の38億9900万スウェーデンクローナ(約506億円)と増収増益だった。しかし、6~8月期は売上高が同3.3%増(現地通貨ベースでは同4%減)の574億5000万スウェーデンクローナ(約7468億円)、営業利益は同85.6%減の9億200万スウェーデンクローナ(約117億円)、純利益は同88.6%減の5億3100万スウェーデンクローナ(約69億円)と苦戦。その主な要因として、7月にロシア市場から撤退したことや、原料や輸送費の上昇、物価高の影響による消費意欲の減退などを挙げている。

 ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)最高経営責任者は、「コスト削減・合理化計画には組織の見直しが含まれており、従業員がその影響を受けることは重々承知している。彼らが次のステップに進むために必要な支援をする」と述べた。

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H&M、インディテックス、ステラ、ケリングが共同声明 森林保全に配慮した素材調達目指す

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)とインディテックス(INDITEX)、ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)、ケリング(KERING)はこのほど、エジプト・シャルムエルシェイクで開催された国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)で、50万トン以上の低炭素繊維を購入することを共同で発表した。

 カナダの環境保全NGO「キャノピー(CANOPY)」が指揮を執るこの取り組みでは、木材の代わりに廃棄衣料や農業残渣を原料に用いた次世代素材の開発に向け、集まった資金を元にインフラ設備などを進める。「キャノピー」の試算ではこれにより、従来の生産工程と比較して工場が稼働する地域の220万トンの温室効果ガス排出削減に貢献するという。

 同団体は、木材を原料とするセルロース繊維などが森林伐採につながっていることから、持続可能な原料調達を啓蒙してきた。パートナーブランドは、消滅の危機にある森林からの原料調達を避け、FSC認証取得済みの原料調達などに取り組む。

 H&Mグループのマデリン・エリクソン(Madelene Ericsson)環境サステナビリティ・ビジネス・エクスパートは、「革新的な低炭素素材は、環境負荷を減らし、森林を保全するために欠かせない選択肢だ。2030年までに全ての素材をリサイクル素材か、持続可能な方法で調達することを目指す私たちにとって、『キャノピー』との協業が大きな一歩になるだろう」とコメントした。

 同団体と長い間連携してきたケリングのユアン・レジェン(Yoann Regent)=サステナブル・ソーシング&ネイチャー・イニシアティブ責任者は、サステナブル素材をスケールアップするための支援を継続できることをうれしく思うとコメント。

 ステラ マッカートニーは、「14年から『キャノピー』と協業し、17年からは持続不可能な木材調達をやめ森林破壊ゼロに貢献できていることを誇りに思う。サプライチェーン上の新しいソリューションの発展を加速させるために、同団体と引き続き取り組んでいく」とコメントした。

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アディダスがカニエ・ウェストによるスタッフへの問題行動疑惑の内部調査を開始

 アディダス(ADIDAS)は、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)による長年の問題行動をアディダス上層部が無視していたとする社員からの匿名の手紙を受け、内部調査を開始したことを認めた。

 「アディダス」とイェは2013年に初めて協業して以来、継続してスニーカーやアパレルを発売して大きな成功を収めてきたが、イェの反ユダヤ主義的な発言を受けて10月にパートナーシップを解消したことを発表した。

 米「ローリングストーン(ROLLING STONE)」誌が独占的に報じた匿名の手紙には、約10年にわたって複数の事件が起きていると記されており、アディダスの上層部はイェの問題行動を知っていたにもかかわらず、「モラルを放棄した」という。また、この手紙の差出人は、イェとのパートナーシップをもっと早く解消すべきだったのではないかと疑問を呈し、「カニエだけを非難したいところだが、否定できない真実は、アディダスの経営陣と役員会も加害者だったということだ」とコメントしているという。

 同誌によると、イェは会議中にポルノビデオを流すことで有名だったという。また、時にはイェの元妻であるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の親密な写真やビデオをスタッフに見せることもあったと報じている。さらに、従業員をいじめ、脅迫し、女性スタッフには性的なコメントや過度に個人的なコメントをすることもあったという。

 イェとのパートナーシップ解消は、事実上、アディダスの大株主であるユニオン インベストメント(UNION INVESTMENT)からの圧力によるものだったという。「フィナンシャル・タイムズ(FINANCIAL TIMES)」紙によれば、同社はアディダスに対して匿名の手紙に書かれた内容に関する詳細な情報を要求しているという。

 匿名の手紙は、アディダスの幹部がこうした事案により迅速に対応できるよう、パートナーシップを定期的に見直し、解消するかどうかを判断するための規則を打ち出すよう求めているほか、イェの“恐怖を与える言動”に長年さらされてきたスタッフに対して公式な謝罪を求めている。

 専門家は、アディダスはイェとのコラボレーションによって22年までに15億~20億ユーロ(約2145億~2860億円)の利益を得たと推測する。アディダスのスポークスマンはWWDに対して「現時点で手紙の内容の真偽は定かではないが、事態を深刻に受け止めて調査を開始した。われわれは、パートナーシップの解消に関する一連の事件について、これまでも、そしてこれからも、従業員との対話に積極的に取り組んでいく」とコメントした。

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アディダスがカニエ・ウェストによるスタッフへの問題行動疑惑の内部調査を開始

 アディダス(ADIDAS)は、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)による長年の問題行動をアディダス上層部が無視していたとする社員からの匿名の手紙を受け、内部調査を開始したことを認めた。

 「アディダス」とイェは2013年に初めて協業して以来、継続してスニーカーやアパレルを発売して大きな成功を収めてきたが、イェの反ユダヤ主義的な発言を受けて10月にパートナーシップを解消したことを発表した。

 米「ローリングストーン(ROLLING STONE)」誌が独占的に報じた匿名の手紙には、約10年にわたって複数の事件が起きていると記されており、アディダスの上層部はイェの問題行動を知っていたにもかかわらず、「モラルを放棄した」という。また、この手紙の差出人は、イェとのパートナーシップをもっと早く解消すべきだったのではないかと疑問を呈し、「カニエだけを非難したいところだが、否定できない真実は、アディダスの経営陣と役員会も加害者だったということだ」とコメントしているという。

 同誌によると、イェは会議中にポルノビデオを流すことで有名だったという。また、時にはイェの元妻であるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の親密な写真やビデオをスタッフに見せることもあったと報じている。さらに、従業員をいじめ、脅迫し、女性スタッフには性的なコメントや過度に個人的なコメントをすることもあったという。

 イェとのパートナーシップ解消は、事実上、アディダスの大株主であるユニオン インベストメント(UNION INVESTMENT)からの圧力によるものだったという。「フィナンシャル・タイムズ(FINANCIAL TIMES)」紙によれば、同社はアディダスに対して匿名の手紙に書かれた内容に関する詳細な情報を要求しているという。

 匿名の手紙は、アディダスの幹部がこうした事案により迅速に対応できるよう、パートナーシップを定期的に見直し、解消するかどうかを判断するための規則を打ち出すよう求めているほか、イェの“恐怖を与える言動”に長年さらされてきたスタッフに対して公式な謝罪を求めている。

 専門家は、アディダスはイェとのコラボレーションによって22年までに15億~20億ユーロ(約2145億~2860億円)の利益を得たと推測する。アディダスのスポークスマンはWWDに対して「現時点で手紙の内容の真偽は定かではないが、事態を深刻に受け止めて調査を開始した。われわれは、パートナーシップの解消に関する一連の事件について、これまでも、そしてこれからも、従業員との対話に積極的に取り組んでいく」とコメントした。

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LVMH、伊ジュエリーメーカーを買収 取引額は非公開

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は11月25日、イタリアのジュエリーメーカー、ペデモンテ・グループ(PEDEMONTE GROUP)を買収した。取引額は明らかにされていない。

 ペデモンテ・グループは、2020年に投資会社エキノックス・インベストメント(EQUINOX INVESTMENTS)のファンドが設立。ジュエリーの大規模生産を得意とするヴィラ・ペデモンテ・アトリエ(VILLA PEDEMONTE ATELIER)や、金細工を専門とするヴェンドラファ・ロンバルディ(VENDORAFA LOMBARDI)などを保有している。拠点はイタリア北部に2カ所、パリに1カ所あり、従業員は職人を含めおよそ350人。なお、ヴィラ・ペデモンテ・アトリエは以前からさまざまなラグジュアリーブランドと協業しており、LVMH傘下のブランドとも提携している。

 LVMHのトニ・ベローニ(Toni Belloni)=デピュティー・マネジング・ディレクターは、「今回の戦略的な買収は、当社の傘下メゾンのさらなる成長に寄与し、ジュエリー分野におけるリーダーシップをいっそう強化してくれるだろう」とコメントし、ジュエリーの生産能力の拡大が狙いであることを示した。

 同社のウオッチ&ジュエリー部門は、20年12月に総額158億ドル(約2兆1804億円)で買収した「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のほか、「ブルガリ(BVLGARI)」「ショーメ(CHAUMET)」「フレッド(FRED)」「ウブロ(HUBLOT)」「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」などを擁している。また、「ルイ・ヴィトン」や「ディオール(DIOR)」などのブランドもそれぞれハイジュエリーを展開している。

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LVMH、伊ジュエリーメーカーを買収 取引額は非公開

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は11月25日、イタリアのジュエリーメーカー、ペデモンテ・グループ(PEDEMONTE GROUP)を買収した。取引額は明らかにされていない。

 ペデモンテ・グループは、2020年に投資会社エキノックス・インベストメント(EQUINOX INVESTMENTS)のファンドが設立。ジュエリーの大規模生産を得意とするヴィラ・ペデモンテ・アトリエ(VILLA PEDEMONTE ATELIER)や、金細工を専門とするヴェンドラファ・ロンバルディ(VENDORAFA LOMBARDI)などを保有している。拠点はイタリア北部に2カ所、パリに1カ所あり、従業員は職人を含めおよそ350人。なお、ヴィラ・ペデモンテ・アトリエは以前からさまざまなラグジュアリーブランドと協業しており、LVMH傘下のブランドとも提携している。

 LVMHのトニ・ベローニ(Toni Belloni)=デピュティー・マネジング・ディレクターは、「今回の戦略的な買収は、当社の傘下メゾンのさらなる成長に寄与し、ジュエリー分野におけるリーダーシップをいっそう強化してくれるだろう」とコメントし、ジュエリーの生産能力の拡大が狙いであることを示した。

 同社のウオッチ&ジュエリー部門は、20年12月に総額158億ドル(約2兆1804億円)で買収した「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のほか、「ブルガリ(BVLGARI)」「ショーメ(CHAUMET)」「フレッド(FRED)」「ウブロ(HUBLOT)」「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」などを擁している。また、「ルイ・ヴィトン」や「ディオール(DIOR)」などのブランドもそれぞれハイジュエリーを展開している。

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「ステラ マッカートニー」、ホリデーシーズン向けのカプセルコレクションを発売

 「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」は、米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)と提携し、ホリデーシーズン向けのカプセルコレクションを発売した。

 同コレクションは、パーティーにぴったりのカクテルドレスやイブニングドレスを10型、クリスタルがあしらわれた“ファラベラ(FALABELLA)”バッグを2型、メタリックなメッシュ素材のミュールサンダルをそろえた。ドレスは森林に優しいビスコース素材、バッグやサンダルはビーガン素材で作り、クリスタルも無鉛のものを使用。同コレクションはニーマン・マーカスの店舗とオンラインストアでの独占販売となっており、発売を記念したポップアップをサンフランシスコ店など3店舗で12月1日まで開催している。

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ヘイリー・ビーバーが誕生日と自身のスキンケアブランドの新フレーバーを祝う

 モデルのヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)は22日、26歳の誕生日と同日に、自身のスキンケアブランド「ロード(RHODE)」の人気製品“ペプチド リップ トリートメント(Peptide Lip Treatment)”から、新フレーバーの“バニラケーキ”を発売した。ヘイリーは新フレーバーについて、「誕生日のときにいつもオーダーするケーキの味なの」とコメント。今後の「ロード」については、エッセンシャルラインに注力するという。

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「バレンシアガ」、“児童虐待”と批判されたキャンペーンを取り下げて謝罪

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は11月23日、ホリデーキャンペーンのビジュアルが児童虐待に当たると批判されたことを受けてこれを取り下げ、ブランドの公式インスタグラムのストーリーズで声明を発表した。

 同キャンペーンには、首輪や手首の拘束具といったボンデージギアを着けたテディベア型のハンドバッグを持った幼児が写されていた。バッグは「バレンシアガ」の2023年春夏コレクションで登場したアイテムで、ショーでは成人したモデルが手にしていたもの。しかし、キャンペーンでは幼児が持っていたこと、また別のバッグのビジュアルではセットの一部に児童ポルノに関する裁判資料が使われているという指摘が多数あったことから、児童の性的消費や虐待を促しているとしてSNS上などで物議を醸していた。

 こうした批判に対して「バレンシアガ」は、「当ブランドのホリデーキャンペーンによって不快な思いをさせたことを、心からお詫びする。当該のテディベアバッグは児童に持たせるべきではなかった。全てのプラットフォームから、キャンペーンを直ちに取り下げた」とストーリーズに投稿。また、“不安にさせるような”資料がビジュアルに写っていたことについても謝罪し、「この件を深刻に受け止め、当ブランドが承認していないものを使用して撮影用セットを製作した責任者に対する法的措置を検討している。われわれはあらゆる形の児童虐待を強く非難し、子どもの安全と幸福を願っている」と続けて投稿した。

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ハイダー・アッカーマンが「フィラ」とコラボ 英マンチェスターでファッションショー開催

 デザイナーのハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)は17日、イギリス・マンチェスターでスポーツウエアブランドの「フィラ(FILA)」とコラボレーションしたコレクションをランウェイショー形式で披露した。

 ショー会場の「ザ・ウォーターハウス・プロジェクト」は、マンチェスターのレイブシーンの中心地ともいえる場所だ。無機質でインダストリアルな会場に白いランウエイを設置し、モノクロのルックに身を包んだモデルの横をパステルカラーやネオンカラーのボディスーツやウィンドブレーカーを着用したモデルが歩いた。コレクションは、ウィメンズ、メンズそしてアクセサリーをそろえているという。

 同コラボは、「フィラ」にとってはハイファッション・ブランドに転換するための戦略の一環だろう。ここ最近は表舞台に出てくることが少なかったアッカーマンだが、刺激を求める衝動から今回のコラボを承諾したとバックステージで明かし、「少しばかり沈黙していたから、エネルギーとスピード感が必要だった。今は元の場所に再び戻り、まっすぐ立ち、また頑張ろうと思えることがうれしい」とコメントしている。

 ショーには、エマ・ダーシー(Emma D’Arcy)やクロエ・グレース・モレッツ(Chloe Grace Moretz)、マヌ・リオス(Manu Rios)、クリスタル(Krystal Jung)、ピョン・ウソク(Byeon Woo-seok)らが来場した。

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「グッチ」のアレッサンドロ・ミケーレが退任か 有力な情報筋がコメント

 有力な情報筋によると、「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が、ブランドを去るようだ。早ければ11月23日(水曜日)にも声明が発表される予定。ミラノ時間22日夜にブランドに何度もコメントを求めたが、返答はなかった。

 匿名を条件としたある関係者は、米「WWD」に対し、ミケーレはブランドを盛り上げるために「デザインにおける大きな方向転換を求められた」が、その要請に応じなかったと語った。また別の関係者によると、グッチの親会社であるケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(François-Henri Pinault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、同グループのスターブランドである「グッチ」の転換を検討しているという。

 ピノー会長兼CEOが主要ブランドの転換を図るのは、これが初めてではない。2021年11月には、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)を大きな成功に導いたダニエル・リー(Daniel Lee)=クリエイティブ・ディレクターを更迭するという驚きの行動を起こした。後任のマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)はデビューから2シーズンで、ブランドの職人的なルーツを取り戻すことで、急速にその名を知らしめた。

 ミケーレは、1972年ローマ生まれ。ローマのファッションアカデミーで学ぶ。「フェンディ(FENDI)」でシニア・アクセサリー・デザイナーを務めた後、2002年にトム・フォード(Tom Ford)率いる「グッチ」のデザインオフィスに参加。11年から当時のクリエイティブ・ディレクターだったフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)の“右腕“となるアソシエイト・クリエイティブ・ディレクターを務め、14年からはグッチ傘下の陶器ブランド「リチャード ジノリ(RICHARD GINORI)」のクリエイティブ・ディレクターを兼務してきた。そしてジャンニーニの退任後、15年1月にデザインチームのトップとしてコレクションを披露。その数日後に正式にクリエイティブ・ディレクターに就任した。

 ミケーレによるジェンダーの既成概念を超越したロマンチックなコレクションは、多くのデザイナーにも影響を与えた。この間「グッチ」は若い世代を中心とする顧客層の拡大にも成功し、特に18年の第1四半期までは5四半期連続で売り上げを前年同期に比べて35%以上伸ばすという大成功を収め、当時は100億ユーロ(約1兆4500億円)ブランドへの成長を遂げることを表明していた。
 
 しかし、ケリングは先月、現在の「グッチ」は成長しているものの、そのペースがグループ内の他ブランドに比べて鈍化していると発表していた。22年第2四半期は前年同期比4%増、第3四半期は同9%増にとどまっている。22年第3四半期の数字はアナリストの業績予測をわずかに下回り、ライバルであるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton)のファッション&レザーグッズ部門の22%の成長より遅れている。

 ミケーレをクリエイティブ・ディレクターに起用したマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼CEOは、彼の独創的な世界観やクリエイションをサポートする良き理解者として知られてきた。しかし、関係筋によると、「ミケーレとビッザーリの蜜月関係は終わり、以前ほど強い関係ではなくなっている」という。

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バイデン米大統領の孫娘が結婚 ウエディングドレスは「ラルフ ローレン」

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領の孫娘、ナオミ・バイデン(Naomi Biden)は11月19日、婚約者のピーター・ニール(Peter Neal)とホワイトハウスの南庭で挙式した。ホワイトハウスで結婚式が行われたのは今回で19回目だが、南庭が使用されたのは初めて。

 バイデン大統領の次男で、弁護士、実業家、画家であるハンター・バイデン(Hunter Biden)と元妻キャサリン・ブール(Kathleen Buhle)の長女であるナオミは、自身も弁護士として活躍している。式には、「ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAUREN COLLECTION)」のカスタムメードのウエディングドレスと「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のイヤリングを着用。やはり法学部出身だという新郎も「ラルフ ローレン」のスリーピースに「ティファニー」のブローチを合わせた。現在、2人はホワイトハウスの3階に住んでいるという。なお、翌20日にはバイデン大統領の80歳の誕生日を祝うブランチが開催され、ホワイトハウスは祝福ムードでいっぱいの週末となった。

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メッシとロナウドが夢の共演 「ルイ・ヴィトン」のキャンペーンにそろって登場

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は11月19日、サッカー・アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)とポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を起用したキャンペーン、“ヴィクトリー・イズ・ア・ステート・オブ・マインド(Victory Is a State of Mind)”のイメージビジュアルを発表した。

 11月20日〜12月18日開催の2022年FIFAワールドカップ・カタール大会の開幕前日に公開されたビジュアルでは、メッシとロナウドが向かい合い、“ダミエ(Damier)”柄のアタッシュケース上でチェスをプレー。サッカー界の大スターであり、長年のライバルでもある両者の“夢の共演”は、サッカーファンを中心に大きな話題を集めている。撮影は写真家のアニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)が手掛けた。

 「ルイ・ヴィトン」は10年からFIFAと提携しており、W杯の優勝トロフィー専用ケースのほか、サッカーをテーマとしたレザーグッズなどを製作。また、同年には“サッカーの王様”ことペレ(Pele)、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)と伝説的なサッカー選手をフィーチャーしたキャンペーンを行っている。

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エスティ ローダーが「トム フォード」を買収 取引額は約3920億円

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)は11月15日、トム フォード インターナショナル(TOM FORD INTERNATIONAL以下、TFI)から「トム フォード」とその知的財産を買収することに合意した。取引額は28億ドル(約3920億円)。2005年から「トム フォード」とアイウエアのライセンス契約を結んでいるイタリアの大手眼鏡企業マルコリン(MARCOLIN)が契約を継続し、ELCに2億5000万ドル(約350億円)を支払うため、ELCの負担額はおよそ23億ドル(約3220億円)になると見られている。

 「トム フォード」を運営するTFIは、デザイナーのトム・フォードが05年に創業。同年にELCと提携し、ビューティを扱う「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」を立ち上げた。ELCのトレイシー・トーマス・トラヴィス(Tracey Thomas Travis)最高財務責任者によれば、「トム フォード ビューティ」は特にフレグランスが好調で、今後さらに成長が見込まれるという。現在、TFIの最高経営責任者(CEO)を務めるフォード創業者は、23年末までクリエイティブ・ビジョナリーとしてブランドに携わる。ドメニコ・デ・ソーレ(Domenico De Sole)TFI会長も、同じく23年末までコンサルタントとして同社に残る。

 06年ごろから「トム フォード」とライセンス契約を締結し、メンズウエアを手掛けてきたエルメネジルド ゼニア グループ(ERMENEGILDO ZEGNA GROUP以下、ゼニア)との関係も継続する。今後はメンズに加えて、ライセンス契約の範囲をウィメンズ、アンダーウエア、アクセサリーなどファッション事業全体に拡大する。

 ELCのファブリツィオ・フリーダ(Fabrizio Freda)社長兼CEOは、「『トム フォード ビューティ』がラグジュアリーフレグランスとメイクアップの分野で成功を収め、世界中の見識ある消費者に魅力的で高品質な製品を提供していることを誇らしく思う。今回の戦略的買収は、同ブランドの新たな可能性を引き出し、その成長計画をさらに強化するものだ。また、ラグジュアリービューティ分野における当社の勢いを長期的にサポートし、プレステージビューティのリーディングカンパニーであり続けるという当社のコミットメントをいっそう確かなものにしてくれるだろう」と語った。

 フォード創業者は、「ELCは『トム フォード』にとって理想的な相手であり、今回の買収はこれ以上ないほど喜ばしいことだ。TFIの創業当初から比類のないパートナーだったELCが、次章を迎える『トム フォード』の舵取りをしてくれることを大変うれしく思っている。また、長年の素晴らしいパートナーであるゼニアとマルコリンとの関係が今後も続くことも、とてもうれしく思っている」と述べた。

 今回の買収は、ELCにとって過去最大規模となった。なお、22年7月ごろにはTFIが身売りを検討していると米ブルームバーグ(BLOOMBERG)が報じたほか、8月にはELCが「トム フォード」の買収に向けて交渉していると米「ウォール・ストリート・ジャーナル(THE WALL STREET JOURNAL)」が報じた。また、11月初旬には「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)が買い手候補として準備を進めているとの憶測が広まっていた。

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「ギャップ」、中華圏事業を中国のECサービス会社に売却 北米ではアマゾンにストアをオープン

 米「ギャップ(GAP)」は11月7日、中国本土と台湾を含む中華圏事業を中国のECサービス大手、宝尊電商(BAOZUN INC.)に売却すると発表した。取引額は4000万~5000万ドル(約56億〜70億円)で、手続きは2023年上半期に完了する見込み。

 宝尊電商は06年の創業。08年から中華圏における「ギャップ」のECサービスを運営しているほか、「ナイキ(NIKE)」「ザラ(ZARA)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」などにも同様のサービスを提供している。同社は今後、フランチャイズ契約に基づき、中華圏における「ギャップ」の店舗やオンラインストアの運営を行う。また、今回の契約には中華圏で「ギャップ」製品をデザイン、製造、広告、販売する権利が含まれている。契約期間は20年となっているが、最初の10年間の後、5年ごとに更新する。

 「ギャップ」は、10年に中国本土に進出。同市場に200店以上を構えているが、近年は現地のアパレルブランドとの競争が激化し、売り上げが減速していた。現地メディアによれば、コロナ禍の影響もあり、今年8月には北京、上海、深圳、杭州など15都市以上で店舗をクローズしたという。なお、「ギャップ」と親会社を同じくする「オールドネイビー(OLD NAVY)」は14年に中国市場に参入したものの、20年に撤退している。

 また、ギャップ社は10日、アマゾン ファッション(AMAZON FASHION)と提携した。米国とカナダのアマゾンに「ギャップ」のストアをオープンし、ウィメンズ、メンズ、キッズ向けのTシャツ、デニム、アンダーウエア、スリープウエアなどベーシックなアイテムの販売を開始した。

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「ギャップ」、中華圏事業を中国のECサービス会社に売却 北米ではアマゾンにストアをオープン

 米「ギャップ(GAP)」は11月7日、中国本土と台湾を含む中華圏事業を中国のECサービス大手、宝尊電商(BAOZUN INC.)に売却すると発表した。取引額は4000万~5000万ドル(約56億〜70億円)で、手続きは2023年上半期に完了する見込み。

 宝尊電商は06年の創業。08年から中華圏における「ギャップ」のECサービスを運営しているほか、「ナイキ(NIKE)」「ザラ(ZARA)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」などにも同様のサービスを提供している。同社は今後、フランチャイズ契約に基づき、中華圏における「ギャップ」の店舗やオンラインストアの運営を行う。また、今回の契約には中華圏で「ギャップ」製品をデザイン、製造、広告、販売する権利が含まれている。契約期間は20年となっているが、最初の10年間の後、5年ごとに更新する。

 「ギャップ」は、10年に中国本土に進出。同市場に200店以上を構えているが、近年は現地のアパレルブランドとの競争が激化し、売り上げが減速していた。現地メディアによれば、コロナ禍の影響もあり、今年8月には北京、上海、深圳、杭州など15都市以上で店舗をクローズしたという。なお、「ギャップ」と親会社を同じくする「オールドネイビー(OLD NAVY)」は14年に中国市場に参入したものの、20年に撤退している。

 また、ギャップ社は10日、アマゾン ファッション(AMAZON FASHION)と提携した。米国とカナダのアマゾンに「ギャップ」のストアをオープンし、ウィメンズ、メンズ、キッズ向けのTシャツ、デニム、アンダーウエア、スリープウエアなどベーシックなアイテムの販売を開始した。

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「バレンシアガ」がツイッターの公式アカウントを削除 ヘイトスピーチ増加などを懸念か

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は11月14日、ツイッター(TWITTER)の公式アカウントを削除した。米電気自動車大手テスラ(TESLA)のイーロン・マスク(Elon Musk)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)による買収後、大手ファッションブランドでツイッターの使用を中止したのは「バレンシアガ」が初となる。

 買収後、マスクCEOはツイッターのCEOに就任。同氏による“言論の自由”を重視した運営方針により、ツイッター上でヘイトスピーチやフェイクニュースが増加することへの懸念が広がっており、ゼネラル・モーターズ(GENERAL MOTORS)、ファイザー(PFIZER)、ダイソン(DYSON)などの大手企業が広告の出稿を一時停止。また、同氏がツイッターの人権チームを解雇したことを受け、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)らのセレブリティーがアカウントを削除している。

 「バレンシアガ」は、アカウントを削除する以前、ツイッターで約95万のフォロワーを有していた。英ファッションメディア「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」による問い合わせに対し、「バレンシアガ」はコメントを差し控えるとしたものの、アカウントを削除したことは認めたという。また、米「フットウエアニュース(Footwear News)」は本件について「バレンシアガ」の親会社であるケリング(KERING)に問い合わせたが、期日内に回答を得られなかった。

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【スナップ】CFDA授賞式にキム・カーダシアンら出席 来場者のスナップをお届け!

 アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)による2022年度「CFDAアワード(CFDA Awards)」が開催され、7日に授賞式が行われた。授賞式にはウィメンズウエア・デザイナー部門に選ばれた「ケイト(KHAITE)」を手掛けるキャサリン・ホルスタイン(Catherine Holstein)といったデザイナー陣はもちろん、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)やケンダル・ジェンナー(Kendal Jenner)らのセレブリティーが出席。来場者のスナップを紹介する。

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キャサリン妃がチャイルドセンターを訪問 御用達の英国ブランドとファストファッションを着用

 英国王室のキャサリン皇太子妃(Princess of Wales以下、キャサリン妃)は9日、西ロンドンのコルハム・マナー・チルドレンズ・センター(Colham Manor Children’s Centre)を訪問した。その際、英国ブランド「ホッブス(HOBBS)」のダブルボタンのコート(369ポンド、約円)と、スペイン発のファストファッション「マンゴ(MANGO)」のニットドレス(35.99ポンド、約円)を着用した。どちらも初めて公の場で着用したアイテムだ。

 それに普段から愛用している「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のクラッチバッグ、「キキ・マックドノウ(KIKI MCDONOUGH)」のイヤリング、「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」のパンプスを合わせた。チャイルドセンターでは、マターナル(母親)向けのメンタルヘルスケア団体の支援を受ける若い世代の母親らと交流した。

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LACMA アート+フィルム ガラのスナップ40選 BLACKPINKのROSEやビリー・アイリッシュ、マネスキンメンバーら来場

 ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)で5日、「グッチ(GUCCI)」がスポンサーを務める「アート+フィルム ガラ(ART+FILM GALA)2022」が開催された。アート、映画、ファッション、エンタメ業界から多くのスターが駆けつける同ガラ。今年度は韓国アイドルグループ、ブラックピンク(BLACKPINK)のロゼ(ROSE)やビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)らが“パープルカーペット”に華を添えた。参加者のルックを紹介する。

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LVMHがCOP27に参加 環境再生型農業や生物多様性の取り組みについて言及

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、エジプト・シャルムエルシェイクで開催中の国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)に出席し、生物多様性と土壌の回復にコミットすることを発表した。

 同社は2020年にイギリス国王のチャールズ3世(King Charles III)が設立した「サーキュラー・バイオエコノミー・アライアンス(Circular Bioeconomy Alliance)」に参画し、アフリカのチャド共和国で行われる環境再生型農業にまつわる研究活動を支援する。最新の研究では、綿花の栽培によって1960年以降90%の面積が失われたチャド湖の保全を目的に、リジェネラティブ・アグロフォレストリー(再生型の森林農業)に焦点が置かれている。地域コミュニティーと協力し、苗床の整備や植樹を行うほか、農家に機材や灌漑技術を提供する。

 また同社は、ケリング(KERING)やロレアル(L'OREAL)、シムライズ(SYMRISE)、ユニリーバ(UNILEVER)などが加盟する「ワン・プラネット・ビシネス・フォー・バイオダイバーシティー(One Planet Business for Biodiversity)」と、土壌の健康や影響分析を行うジェネシス(GENESIS)社とラウンドテーブルを共催し、自社のグローバル戦略やサプライチェーン上での技術の実装方法などを紹介した。

 LVMHのエレーヌ・ヴァラド(Helene Valade)環境開発ディレクターは、「これらの新たな取り組みは、生物多様性や水資源の保全につながるはずだ。主な目的は、偏った単一品種の作物栽培から、多毛作へと移行することだ。これにより、土壌を回復させ炭素の貯蓄量を増大させることができる」と話し、生物多様性と環境再生型農業は、原材料の調達強化につながると指摘した。

 COP27の主催国であるエジプトは、「実行のCOP」をビジョンに掲げ、具体的な行動を求め、過去の公約を実行するための解決策を見つけるよう参加者に呼びかけている。

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「ストレンジャー・シングス」の世界観がブーツに! 伊発ブランド「ムーンブーツ」とコラボ

 イタリア発のブーツブランド「ムーンブーツ(MOON BOOT)」は6日、ネットフリックス(NETFLIX)の人気SFシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界(STRANGER THINGS)」とコラボレーションした限定カプセルコレクションを発売した。ロングとショート丈のウインターブーツで、価格はそれぞれ200ドル(約2万9400円)と225ドル(約3万3000円)。ブランドの公式オンラインサイトのほか、ネットフリックスのオンラインストアなどで販売している。

 カルト的人気を誇る同ドラマのSFホラーな雰囲気を、逆さまにした「ムーンブーツ」のロゴなどで表現。ドラマ内でも、シーズン4でウィノナ・ライダー(Winona Ryder)演じるジョイス・バイアーズ(Joyce Byers)と、デヴィッド・ハーバー(David Harbour)演じるジム・ホッパー(Jim Hopper)が出演するシーンで同ブランドのブーツが登場している。

 「ムーンブーツ」は1969年にジャンカルロ・ザナッタ(Giancarlo Zanatta)が創業。アポロ11号に乗船した宇宙飛行士のシューズからインスピレーションを受けて立ち上げた。これまで、「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「MSGM」「モンクレール(MONCLER)」「フェンディ(FENDI)」などとコラボレーションしている。

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リーバイス、次期CEOとなる新たな社長を任命 チップ・バーグCEOは1年半以内に退任へ

 リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS以下、リーバイス)は11月8日、社長として米小売大手コールズ(KOHL'S)のミシェル・ガス(Michelle Gass)最高経営責任者(CEO)を任命した。2023年1月2日に就任し、1年半以内にチップ・バーグ(Chip Bergh)CEOの後任に就く予定だという。

 バーグCEOは、「私のリーバイスにおける大きな功績の一つは、会社を次の段階へと引き上げてくれる後継者にバトンをしっかり渡したことだ。ミシェルがその後継者であること、また密接に連携できる引き継ぎ期間があることをうれしく思う。彼女とは10年来の知り合いだが、謙虚で親しみやすく、率直で、価値観やパーパスに則って行動するというリーダーに求められる資質を備えている。小売業界で25年以上の経験を持ち、ブランドや才能を育てる手腕に長け、“大きなアイデア”でプロダクトやビジネスモデルに変革をもたらすことができるミシェルによって、当社の将来はさらに盤石になるものと確信している」と語った。同氏はまた、「リーバイスでの仕事を心から愛しているが、私は先日65歳になったし、もう11年にわたってCEOを務めている」と述べ、トップ交代の時期であることを示した。

 ガス新社長は、「アイコニックなブランドであるリーバイスの一員となることにワクワクしている。チップおよび才能あふれるチームと共に働くことを楽しみにしており、素晴らしいポテンシャルを持つリーバイスをさらに成長させることに尽力したい」と述べた。

 ガス新社長は、スターバックス(STARBUCKS)で17年にわたってさまざまな要職を務めた後、13年にチーフ・カスタマー・オフィサーとしてコールズに入社。15年にチーフ・マーチャンダイジング&カスタマー・オフィサーに、18年にCEOに就任した。アスレジャーのトレンドを早期にとらえた感度の高さや、21年にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の化粧品小売店セフォラ(SEPHORA)との提携を実現した経営手腕を評価する専門家も多い。しかし、コールズはここ数年、業績や株価の低迷が続いており、株主価値の向上を求めるアクティビスト投資家から経営陣の刷新や事業戦略の変更を要求されていた。なお、同氏は12月2日付でコールズを離れ、トム・キングスベリー(Tom Kingsbury)取締役が暫定的にCEOを務める。

 今回の人事では、リーバイスを成功裏に導いてきたバーグCEOが近い将来に退任することが明らかになったため、同社の株価は8日、前日終値比で3.1%安の14.86ドル(約2199円)となった。一方、コールズの株価は同7.3%高の28.82ドル(約4265円)をつけた。

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「ガニー」が2023年までにバージンレザーの使用を廃止 ボルトスレッズと共同で

 コペンハーゲン発の「ガニー(GANNI)」は、2023年までにバージンレザーの使用を廃止する。11月4日にポルトガル・リスボンで開催されたウェブサミット内で宣言した。キノコの菌糸体から作られたレザー代替素材「マイロ(MYLO)」を開発した米企業ボルトスレッズ(BOLT THREADS)とのパートナーシップの下、「マイロ」を使用した商品開発に力を入れる。

 「ガニー」は昨年、アパレルにおけるレザーの使用を撤廃。今年に入り、初めて「マイロ」を採用した限定のレザーグッズコレクションを発表した。創業者のニコライ・レフストラップ(Nicolaj Reffstrup)は、「当社の調べでは、レザーグッズは私たちの売上の9%しか占めていないにもかかわらず、二酸化炭素の主な排出源になっている。27年までに温室効果ガスの50%削減を目指す以上、この決断に迷いはない」と話した。

 ボルトスレッズは、「ガニー」のバックアップを受けて、他企業にも「マイロ」への優先的アクセス権を提供する「グリーナー・パスチャーズ・プレッジ(Greener Pastures Pledge)」への参加を呼びかける。

 ダン・ウィドマイヤー(Dan Widmaier)=ボルトスレッズ共同創業者兼最高経営責任者は、「この誓約は、高品質なアニマルフリーの選択肢で変化を起こそうとするブランドへのインセンティブである。ブランドがサプライチェーンを変更することは非常に難しい。環境への影響を最小限に抑えるために、あえてそこに挑戦するブランドの努力に報いたい」と話した。

 「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」や「ルルレモン(LULULEMON)」なども「マイロ」を使った商品を販売している。

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2022年「CFDAアワード」は、さらなる飛躍に期待の「ケイト」や「ボーディ」が受賞

 アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)は11月7日、その年に活躍したアメリカ拠点のデザイナーを表彰する「CFDAアワード(CFDA Awards)」の2022年度の受賞者を発表した。

 ウィメンズウエア・デザイナー部門に選ばれたのは、「ケイト(KHAITE)」を手掛けるキャサリン・ホルスタイン(Catherine Holstein)。ピーター・ドゥ(Peter Do)やクリストファー・ジョン・ロジャース(Christopher John Rogers)、ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)、ラカン・スミス(LaQuan Smith)といった新世代の有力デザイナーたちの中から栄冠に輝いた。ホルスタインは南カリフォルニアとロンドンで育ち、ニューヨークのパーソンズ美術大学(Parsons School of Design)でファッションとファインアートを専攻。「ギャップ(GAP)」や「ヴェラ ワン(VERA WANG)」「ジ エルダー ステイツマン(THE ELDER STATESMAN)」で経験を積んだ後、16年に「ケイト」を設立した。クラシックなアメリカンカジュアルを21世紀に向けて再解釈するリアリティーとエッジのバランスに優れたワードローブ提案で支持を集め、19年にはバッグやシューズなどのアクセサリーもスタート。現在はアメリカをはじめ、ヨーロッパ、アジア、中東など世界200店以上で取り扱われている。

 一方、メンズウエア・デザイナー部門は、2年連続で「ボーディ(BODE)」のエミリー・アダムス・ボーディ(Emily Adams Bode)が受賞。ファイナリストには、「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」のジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)や「アミリ(AMIRI)」のマイク・アミリ(Mike Amiri)、トム・ブラウン(Thom Browne)、ウィリー・チャバリア(Willy Chavarria)が名を連ねていた。ボーディは1989年にアメリカ・ジョージア州で生まれた。スイスで学生時代を過ごした後、パーソンズ美術大学とユージーン・ラング・カレッジ(Eugene Lang College)の二重学位プログラムで、メンズファッションデザインと哲学を学んだ。「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」と「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」で経験を積んだ後、2016年に「ボーディ」を設立。時代を越えて受け継がれる手仕事が独特の雰囲気を醸し出す一点ものをはじめ、デッドストックやアンティークのテキスタイルを生かしたストーリー性のあるクリエイションに定評がある。19年度「LVMHプライズ」ではファイナリストまで残り、同年の「CFDAアワード」では新進デザイナー賞を受賞。20年度「インターナショナル・ウールマーク・プライズ」ではイノベーション部門のカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)賞を獲得するなど、メンズウエア界の未来を担うデザイナーの一人として期待されている。

 そのほか、アクセサリー・デザイナー部門にはバッグが特に注目を集める「ルアール(LUAR)」のラウル・ロペス(Raul Lopez)が、新進デザイナー部門には18年に自身の名を冠したウィメンズウエア・ブランドを立ち上げたエレナ・ヴェレス(Elena Velez)が選ばれた。新たに設けられたアマゾン ファッション(AMAZON FASHION)の提供によるイノベーション賞は、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)が19年に設立したシェイプウエアブランド「スキムス(SKIMS)」が受賞。創設者賞はアンドリュー・ボルトン(Andrew Bolton)=メトロポリタン美術館衣装研究所ウェンディ・ユー主席キュレーターに、ファッションアイコン賞はミュージシャンのレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)に、今回新設されたスタイリスト賞はセリーヌ・ディオン(Celine Dion)やゼンデイヤ(Zendaya)といったセレブリティを顧客に抱えるロー・ローチ (Law Roach)に贈られた。

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アディダス、新たなCEOとしてプーマのCEOを任命

 アディダス(ADIDAS)は11月8日、カスパー・ローステッド(Kasper Rorsted)最高経営責任者(CEO)の後任として、プーマ(PUMA)のビョルン・グルデン(Bjorn Gulden)CEOを任命した。2023年1月1日付で就任する。ローステッドCEOが退任を発表した8月の時点では後任が未定だったため、同氏は23年前半まで現職にとどまる見込みだったが、グルデン新CEOの任命に伴い11月11日付でアディダスを離れる。グルデン新CEOの就任までは、ハーム・オルマイヤー(Harm Ohlmeyer)最高財務責任者が暫定的に同社を率いるという。

 グルデン新CEOはノルウェー出身の57歳で、以前はサッカーとハンドボールのプロ選手として活躍。1992〜99年には、アディダスのアパレル&アクセサリー部門のシニア・バイス・プレジデントを務めていた。また、デンマークのジュエリー会社パンドラ(PANDORA)のCEOに加えて、ドイツのシューズメーカーであるダイヒマン(DEICHMANN)や、アメリカのフットウエア小売会社ラックルームシューズ(RACK ROOM SHOES)などで要職を歴任。2013年からプーマのCEOを務めている。

 ここ数週間、アディダスが後任探しのためグルデンCEOに接触しているのではないかという憶測が広まっていたが、プーマが10月26日に第3四半期決算を発表した際、同氏は記者からの質問に対して「そうしたオファーは受けていない」と返答。しかし、11月4日にプーマがグルデンCEOとの契約を更新しないと発表したことを受け、アディダスも同日、グルデンCEOを後任候補としてインタビューしていることを明らかにした。なお、プーマは新たなCEOとしてアルネ・フロイント(Arne Freundt)=チーフ・コマーシャル・オフィサーを任命した。

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「ルイ・ヴィトン」が中国で初のレストランをオープン 四川省・成都市のメゾンに

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は11月3日、中国で初のレストラン「ザ・ホール バイ ルイ・ヴィトン(The Hall by Louis Vuitton以下、ザ・ホール)」を四川省・成都市のメゾンにオープンした。

 「ザ・ホール」は、大規模な商業施設、成都遠洋太古里内に9カ月前に開店した同メゾンの向かい側にある。100年以上前には広東の商人たちの集会所だったランドマーク的な建物、広東ホール(Guangdong Hall)を使用していることから命名された。入り口には気球やオレンジ色のパンダの像が配されており、中国のソーシャルメディアで大きな話題を集めているという。

 同レストランは60席を備え、ランチとディナーのほか、アフタヌーンティーも提供する。メニューはフランスおよび地中海料理をメインに、さまざまなアレンジを加える。なお、同レストランは“シェフ・イン・レジデンス”方式を採用。これは招へいされたアーティストがその場所に一定期間滞在し、作品を制作する“アーティスト・イン・レジデンス”のシェフ版で、「ザ・ホール」ではおよそ半年ごとに国内外のスターシェフを招く予定だ。現在は、その第1弾として人気シェフのオリビエ・エルザー(Olivier Elzer)が腕をふるっており、年内はすでに予約でいっぱいとなっている。

 「ルイ・ヴィトン」はここ2年でホスピタリティー施設を5店オープンしており、「ザ・ホール」はアジアで4店め。2020年1月には、「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」に世界初のカフェ「ル・カフェ・ヴィー(LE CAFE V)」と、紹介制レストラン「スガラボ・ヴィー(SUGALABO V)」を併設。21年3月には、リニューアルした銀座並木通り店に「ル カフェ ヴィー (LE CAFE V)」とチョコレートを扱う「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」をオープンした。また、22年5月4日〜6月10日にはソウルの旗艦店でポップアップカフェを開いた。

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「グッチ」がハリー・スタイルズとの新ビジュアルを公開

 「グッチ(GUCCI)」はこのほど、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)とのコラボレーションコレクション“ハ ハ ハ(Ha Ha Ha)”の新ビジュアルを発表した。

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターとハリーの長年の友情とアートセンスの共鳴によって実現した同コレクション。6月にコラボを発表してから、今回新たに遊び心あふれる写真や動画を公開した。椅子や植物、ソファーのある日常的な空間でハリーは、「グッチ」の“バンブー 1947(Bamboo 1947)”などを持ってポーズを取っている。ミケーレ=ディレクターがクリエイティブ全般をディレクションしたという。

 ハリーはコラボに際し、「アレッサンドロとは知り合ってもう何年も経つが、変わらず大好きな人だ。彼の仕事に刺激を受けるし、このコラボが実現したのは自分にとってとても特別な体験」と語った。

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「ナイキ」がNBAのアービング選手との関係を凍結 反ユダヤ主義的な映画を巡って物議

 「ナイキ(NIKE)」は11月4日、北米のプロバスケットボールリーグNBAのブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)に所属するカイリー・アービング(Kyrie Irving)選手との関係を凍結したと発表した。同選手は反ユダヤ主義的な映画「Hebrews to Negroes: Wake Up Black America」へのリンクなどをSNSに投稿し、物議を醸していた。

 「ナイキ」はアービング選手のシグネチャーモデルを2014年から販売しており、今月には最新モデル“カイリー 8(Kyrie 8)”を発売する予定だったが、これを中止。「当社はヘイトスピーチを容認する余地はないと考えており、いかなる形の反ユダヤ主義をも非難する。このため、カイリー・アービングとの関係を直ちに停止し、“カイリー 8”も発売しないことを決定した。彼がこのような状況を招いたことや、このことが人々に与える影響について深い悲しみを覚えており、大変失望している」とコメントした。

 アービング選手は、同映画へのリンクを自身のツイッターアカウントに、またレンタルできるサイトの画像をインスタグラムに投稿。これが大きな問題となって開かれた会見で、反ユダヤ主義を支持しないことを明言しなかったことから、ブルックリン・ネッツは同選手に5試合の出場停止処分を科した。その後、同選手はインスタグラムに謝罪文を投稿している。

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ドーバー北京が移転オープン 「シュプリーム」との限定コラボTシャツ発売

 ドーバー ストリート マーケット 北京(DOVER STREET MARKET BEIJING以下、DSM北京)は11月5日、北京の高級商業施設WFセントラル(WF CENTRAL)内に移転オープンする。この新店舗には、多数の人気ブランドとともに「シュプリーム(SUPREME)」も出店。これにより、同ブランドは中国に初進出する。

 今回の出店を記念し、「シュプリーム」はDSM北京限定のコラボTシャツを発売する。購入方法の詳細は、DSM北京のウィーチャット(微信、WeChat)公式アカウントに記載されているという。また、同ブランドの2022-23年秋冬コレクションも同日に販売を開始する。

 DSM北京は、香港のアパレル企業I.Tとの提携により、2010年にI.T北京マーケット(I.T BEIJING MARKET)として北京のショッピングセンター三里屯太古里にオープン。18年にDSM北京に名称を変更した。新店舗は3層建てで、面積は約2100平方メートルと旧店舗に比べて40%程度広くなっている。

 DSMによれば、「シュプリーム」のDSM北京への出店は数年前には合意に達していたが、コロナ禍の影響や店舗移転などのため、最適な時期まで待っていたという。なお、「シュプリーム」の中国商標局への商標登録は20年1月に認められたと見られている。

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「セリーヌ」、12月にロサンゼルスで2023-24年秋冬コレクションのショーを開催

 「セリーヌ(CELINE)」は、12月8日にロサンゼルスで2023-24年秋冬コレクションのショーを開催予定だと米「WWD」が報じた。会場などの詳細は明らかにされていない。パリ・ファッション・ウイークが23年2月27日〜3月7日に行われることを考えると、2カ月以上早いコレクション発表となる。

 なお、「セリーヌ」は9月26日〜10月4日に行われた23年春夏パリ・ファッション・ウイークに参加していないが、同シーズンのコレクションを11月中に映像作品としてブランドの公式サイトやSNS上で公開するという。

 また、「ディオール(DIOR)」は12月3日にエジプトで23年プレ・フォール・メンズ・コレクションを、「シャネル(CHANEL)」は同6日にセネガルで22-23年メティエダール・コレクションを発表する。

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「ユーカムメイク」のパーフェクト、NY証券取引所に上場

 ビューティテック企業のパーフェクト(PERFECT CORP)は10月31日、SPAC(特別買収目的会社)を通じニューヨーク証券取引所に新規上場した。上場時のティッカーシンボル(銘柄コード)は“PERF”で、SPACのプロヴィデント アクイジション コープ(PROVIDENT ACQUISITION CORP)を通じて上場した。SPACは事業を行なっていないペーパーカンパニーで、上場後に資金調達を行い、その資金を用いて未公開会社を買収する企業を指す。未公開会社は、時間がかかる従来のIPO(新規株式公開)のプロセスを経ずに上場することができる。

 今回のIPOは自社の資金から2億3000万ドル(約340億円)、スナップチャット(SNAPCHAT)を運営するスナップ(SNAP)やシャネル(CHANEL)を含む投資家の私募増資による5000万ドル(約74億円)、先渡契約による5500万ドル(約81億円)を用いた。

 アリス・チャン(Alice Chang)=パフェクト創業者兼最高経営責任者(CEO)は「上場企業となったパーフェクトの進化を誇りに思う。グローバルな株式市場に上場したことを機に、ビューティ・ファッション業界に限らず他業界にも事業を広げ、AR・AIのサービスを進化させ、バーチャルテクノロジーをより多くの消費者に届けられるようにする」とコメントした。

 パーフェクトは2015年に設立。3Dモデリング技術やAIのディープラーニングを用い、顔認証やバーチャルで製品を試せる技術、デジタルコンサルテーションなどのサービスを提供している。エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)や「ニュートロジーナ(NEUTROGENA)」など350以上のコスメブランドをパートナーとするほか、グーグル(GOOGLE)なども導入している。バーチャルでメイクアップやヘアスタイルを試せる「ユーカムメイク(YouCam Makeup)」などの「ユーカム」アプリシリーズは、累計ダウンロード数が10億を突破している。

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「ポロ ラルフ ローレン」が「フォートナイト」とコラボ あの“ポニー”ロゴもラマに!

 「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」は、人気オンラインゲーム「フォートナイト(FORTNITE)」と協業することを発表した。ゲーム内のアイテムショップで販売するデジタルコレクションのほか、アパレルのカプセルコレクションを提供する。また、このコラボレーションを記念し、同ブランドのシンボルである“ポロ ポニー(Polo Pony)”のポニーを「フォートナイト」に登場するキャラクターのラマに変更した特別なロゴ、“ポロ×ラマ(Polo x Llama)”をデザイン。“ポロ ポニー”は1972年から同ブランドのポロシャツなどに使用されているが、こうした大幅なデザイン変更は今回が初めてだという。

 ゲーム内のコラボアイテムは、90年代に人気を博した“ポロ スタジアム コレクション(POLO STADIUM COLLECTION)”と“ポロ スポーツ(POLO SPORTS)”ラインに着想を得て、メタバース向けに再解釈。“スタジアムヒーロー '92(STADIUM HERO '92)”と“ポロ プロディジー(POLO PRODIGY)”の2種類のコスチュームやアクセサリーを用意した。販売開始は11月5日9時(日本時間)だが、4日(米国時間)に開催される「ポロ スタジアムカップ(THE POLO STADIUM CUP)」に参加すると、獲得ポイントに応じて早期に入手できる。また、コラボを記念したキックオフイベントも同日にツイッチ(TWITCH)上でライブ配信される。

 デジタルのコラボアイテムを現実世界に“移植”したアパレルのカプセルコレクションは、特別な“ポロ×ラマ”ロゴをあしらったポロシャツ、スエットパンツ、キャップなどをそろえた。「ポロ ラルフ ローレン」の公式オンラインストアで、2日19時30分(日本時間)に発売する。価格は59〜188ドル(約8700〜2万7800円)。なお、第2弾を12月1日22時(日本時間)に発売する予定。

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「ザラ」が英国でリペアとリセールプログラム始動

 「ザラ(ZARA)」はサステナビリティ戦略の一環で、リペア、リセールおよびリサイクルからなる循環型プログラム「プレ オウンド(Pre-Owned)」のパイロット版を11月3日に英国で始動する。

 リペアサービスは、自社製品のみを対象とし、英国国内の60の店舗と公式オンラインサイトで受け付ける。着用年数は問わない。利用者は、ボタンやジッパーの付け替え、シームの補修など修繕にかかる費用のほか、オンラインの場合は送料も負担する。商品の到着後、10日以内に返送する。

 同プログラムの第2の柱は、顧客間で「ザラ」の中古商品の売買ができるリセールプラットホームの立ち上げだ。出品者がアイテムのタグやバーコードをスキャンすると、該当アイテムの写真と情報が自動的に「ザラ」から提供される仕組みで、出品者は必要に応じて写真や詳細を追加できる。出品手数料は無料で、購入者は1ポンド(約168円)の手数料と5%のサービス料を支払う。

 また、2015年に始動した店頭での衣料品の回収および寄贈プログラムを拡大する。自宅での回収にも対応するほか、他社商品も回収対象とする。英国赤十字社と提携し、同団体が仕分けや再販、リサイクルを行う。19年時点では3万4000トンの中古商品を回収した。

 パウラ・アンプエロ(Paula Ampuero)「ザラ」サステナビリティ責任者は、「使用できない衣料も信頼できるルートを見つけ、埋立地に行く廃棄衣料がなくなるよう英国赤十字社に求めている」と話す。同氏は現状の繊維リサイクルの難しさに言及した上で、「私たちは、廃棄衣料をごみとは呼ばず新たな資源として捉えようとしている」とも述べた。

 「バーバリー(BURBERRY)」や「グッチ(GUCCI)」といったラグジュアリーブランドをはじめ、マス向けブランドの「リーバイス(LEVI’S)」「ナイキ(NIKE)」、「ザラ」の競合に当たる「H&M」、その姉妹ブランドの「コス(COS)」などもリセールプラットホームの設立や投資を開始しており、「ザラ」は出遅れたかたちとなっていた。

 アンプエロ=サステナビリティ責任者は、「このプログラムは当社にとっても初の試みだ。英国でどのように機能するかを検証し、市場の全体を理解に役立てたい」と話す。

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モンクレールが4年連続でサステナビリティランキングの首位に

 モンクレール(MONCLER)は、信用格付けプロバイダーのS&Pグローバル(S&P GLOBAL)が実施するダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(Dow Jones Sustainability Index以下、DJSI)のテキスタイル・アパレル・ラグジュアリーグッズ部門で、100点満点中90点の最高スコアを取得し、4年連続で「S&Pグローバル コーポレート サステナビリティ アセスメント(S&P Global Corporate Sustainability Assessment)」のトップに輝いた。同ランキングは、社会・環境・経済的観点から世界の主要企業の持続可能性を評価するもので、投資家の参考基準となっている。

 レモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「私たちは日々環境や社会的影響への意識を高め、サステナビリティをビジネスモデルに組み込むことに着実に取り組んできた。しかしまだ課題は山積している。特に現在の経済的状況やエネルギー危機により、責任あるビジネスモデルを維持することが困難になっている」とコメントし、業界全体の連携を呼び掛けた。

 モンクレールは、2020年に発表したサステナビリティ戦略「ボーン トゥ プロテクト(Born to Protect)」の下、気候危機、循環型経済、公平な原料調達、多様性の強化、地域貢献を活動の軸に定める。2050年までにネットゼロエミッションを達成することを目標に、サプライチェーン全体でナイロン生地の端材のリサイクルを促進するほか、原材料のトレーサビリティの担保などに取り組む。ルッフィーニ会長兼CEOは中でも、2025年までにコレクションで使用する素材の50%を環境配慮型に切り替えを目指していることや、企業や生産拠点全体でカーボンニュートラルを実現することなどを重要な取り組みとして挙げた。

 現在までの達成項目は下記の通り。

・トレーサブルかつ認証取得済みのダウンのみを使用
・リサイクル素材を15%以上使用
・再生可能エネルギーの使用率は80%で、年内に90%に達する見込み
・環境負荷の低い梱包材のみを使用
・プラスチックの使い捨てを禁止
・アウターウエアの全サプライヤーを対象に倫理的・社会的な面での監査を実施
・女性の管理職の割合は52%
・過去4年間でユニセフと連携し8万人の子どもの生活を支援

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「グッチ」が韓国でのショーを中止 ソウルの大規模な転倒事故を受けて

 「グッチ(GUCCI)」は、韓国ソウル・梨泰院 (イテウォン)で10月29日に大規模な転倒事故が発生したことを受け、11月1日に同市で開催予定だったファッションショーを中止した。NHKによれば、この事故で154人が亡くなっている。

 中止となったのは、「グッチ」が5月にイタリアで発表した2023年クルーズ(プレ・スプリング)に相当する「コスモゴニエ(『宇宙進化論』の意味)」コレクションのショー。同ブランドは、「大勢の方々が亡くなり、負傷した今回の悲劇的な事故に際し、深い悲しみを覚えている。韓国が国を挙げて喪に服すことや同国文化財庁の意向を考慮して、11月1日にソウルの景福宮で行う予定だったショーの中止を決定した。この悲劇に見舞われた全ての方々のご家族やご友人に心からお悔やみを申し上げる」と声明を発表した。また、同ブランドの公式インスタグラムにも哀悼のコメントが投稿されている。

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キム・カーダシアンやヘイリー・ビーバーらのセレブが集結 「ティファニー」が“ティファニーロック”を祝してパーティー開催 

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は26日、今年8月に発表された新作ジュエリーコレクション“ティファニーロック(Tiffany Lock)”を祝して、ロサンゼルスのサンセット・タワー・ホテル(Sunset Tower Hotel)でカクテルおよびディナーパーティーを開催した。

 “ティファニーロック”は、1950年代以前に発売したアーカイブ“パドロック(南京錠)”をエレガントにアレンジしたクリーンなラインと、“パドロック”の機能性を想起させる旋回式デザインの留め具が特徴。バングルはユニセックスなデザインで、18Kイエローゴールド、18Kローズゴールド、18Kホワイトゴールドによるプレーンなタイプと、ダイヤモンドをあしらったスタイルの計12型を展開している。

 パーティーの会場には、ブランドアンバサダーを務めるガル・ガドット(Gal Gadot)とアドリア・アルホナ(Adria Arjona)のほか、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)、ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)、ミランダ・カー(Miranda Kerr)、ゾーイ・クラヴィッツ(Zoe Kravitz)、ホールジー(Halsey)らの俳優やセレブリティーが集結。その華やかな様子を写真で紹介する。

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「ザラ」親会社インディテックスがロシアから撤退 店舗を中東の企業に売却

 「ザラ(ZARA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)は10月25日、ロシア事業をアラブ首長国連邦を拠点とするダヘル・グループ(DAHER GROUP)に売却することで初期合意に至ったと発表した。取引額は明らかにされていない。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、インディテックスは3月5日にロシアで展開する502店舗を全て休業し、オンラインストアでの販売も停止した。事業の売却にはロシア政府の承認が必要だが、店舗の大半はリース権も譲渡されるため、雇用の多くが維持される見込みだという。なお、売却後の店舗では、家主と合意の上でダヘル・グループが擁するブランドを展開する。

 今回の売却によりインディテックスはロシア市場から撤退することとなるが、ロシア情勢が変化すれば、ダヘル・グループとのフランチャイズ契約などを通じて再進出する可能性もあるとしている。また、ロシア事業停止による影響は、2022年上半期にロシアおよびウクライナ関連費用として計上した2億1600万ユーロ(約315億円)の引当金で十分に相殺されるという。

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「スケッチャーズ」が「エルメス」を意匠特許侵害で提訴

 「スケッチャーズ(SKECHERS)」を運営するスケッチャーズUSA(SKECHERS USA INC.)は、「エルメス(HERMES)」のスニーカーがスケッチャーズ保有の2件の意匠特許を侵害しているとして、損害賠償などを求めてエルメス インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)およびエルメス オブ パリ インク(HERMES OF PARIS INC.)を提訴した。訴状によると、エルメスが侵害したのはスケッチャーズの“マッサージ フィット(Massage Fit)”ソールに関する意匠特許2件。今年初めに「エルメス」が発売したスニーカー“エクレア(Eclair)”と“アンヴォル(Envol)”のミッドソールおよびアンダーソールのデザイン要素が、「スケッチャーズ」の“ゴー・ウォーク(Go Walk)”シリーズなどに使用されている“マッサージフィット”の特許を侵害していると主張する。エルメスからはコメントを得られなかった。

 スケッチャーズはプレスリリースの中で、エルメスのような地位と名声を持つ企業がスケッチャーズの特許技術を「模倣し侵害したことは残念だ」とコメントしている。「スケッチャーズは新鮮でユニーク、そしてエキサイティングなフットウエア技術を顧客に毎年提供するため、研究開発に多大な投資を行っている。法廷ではなく市場での競争を常に望んでいるが、競合他社があからさまにわれわれの権利を侵害した場合、法的手段も辞さない」と述べている。

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「ディオール」が新キャンペーンの顔にロバート・パティンソンを起用

 「ディオール(DIOR)」はこのほど、2023年プレ・スプリング・メンズウエアのキャンペーンに俳優のロバート・パティンソン(Robert Pattinson)を起用した。キャンペーンは写真家のラファエル・パヴァロッティ(Rafael Pavarotti)が撮り、ルーニー・クック・ニューハウス(Roonie Cooke Newhouse)がアートディレクションを担当。メラニー・ワード(Melanie Ward)とエリー・グレース・カミング(Ellie Grace Cumming)がスタイリングを手掛けた。キム・ジョーンズ(Kim Jones)=メンズ・アーティスティック・ディレクターによるテーラードアイテムやスポーツウエアがフィーチャーされている。

 パティンソンは13年に「ディオール オム(DIOR HOMME)」のフレグランスキャンペーンに登場して以来、ブランドの顔として16年秋冬や17年春夏のメンズウエアキャンペーンを務めている。

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メキシコ大統領夫人が「ラルフ ローレン」を文化の盗用で批判

 作家兼研究者で、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)=メキシコ大統領の妻であるベアトリス・グティエレス・ミュラー(Beatriz Gutierrez Müller)は、自身のインスタグラムに「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」の商品画像を投稿し、メキシコのコントラやサルティーヨの先住民コミュニティーのデザインを模倣した商品であり、いわゆる“文化の盗用”だと批判した。これを受けて、ラルフ ローレン社は、謝罪文を発表した。

 ラルフ ローレン社の謝罪文には、「この製品が販売されていることを知り、驚いている。何カ月も前にこの製品が製造ラインに乗っていることを発見した際に、すべてのチャネルから当該製品を削除するよう厳しく命じた。可及的速やかにかつ徹底してこの製品を排除したにもかかわらず、なぜ販売されているのかについては、緊急監査を行っている。このような事態を招いたことを深くお詫びし、当社は常に改善のための対話を受け付けている」と書かれている。

 ラルフ ローレン社の謝罪後、グティエレス・ミュラーは別の投稿で謝罪を受け取ったとコメント。「何世紀にもわたってこれらの衣服を作ってきた職人たちのすばらしい仕事を学んでもらうために」同社をメキシコのコントラに招待したという。ラルフ ローレン社はWWDの取材に対し、この招待を受けることと、メキシコシティで来月開催される展示会「オリジナル(ORIGINAL)」に参加する予定があるとコメントした。

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「アディダス」もカニエとのパートナーシップを解消 「イージー」事業を直ちに終了

 「アディダス(ADIDAS)」は25日、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)とのパートナーシップを解消したことを発表した。これに伴い、イェと手掛ける「イージー(YEEZY)」事業も直ちに終了する。同社はこれにより、2022年度の純利益に最大で2億5000万ユーロ(約365億円)のマイナスの影響があると予想している。

 同社は、「当社は反ユダヤ主義を含め、いかなるヘイトスピーチも容認しない。イェの最近の発言や行動は憎悪に満ちた危険なものであり、到底受け入れられるものではない。多様性と包括性、相互尊重、公正という当社の価値観に反している」とコメントした。なお、このパートナーシップ契約に基づく「イージー」の既存商品などのデザイン権は全て同社が所有しており、詳細は11月9日に予定されている22年7〜9月期決算発表で公表するという。

 「アディダス」とイェは15年2月に初めて協業して以来、継続してスニーカーやアパレルを発売して大きな成功を収めてきたが、ここ数週間におけるイェの“問題行動”によって「アディダス」に対する批判の声も高まっていた。イェは3日、「イージー」のショーに“White Lives Matter(白人の命も大切)”と背面にプリントされたTシャツを着用して登場。これは人種差別に抗議する“Black Lives Matter(黒人の命は大切)”に対抗して白人至上主義者が作った、ヘイトを助長するスローガンとして知られている。これによってイェは厳しく批判され、「アディダス」は6日に「『イージー』とのパートナーシップを再検討している」とコメントした。

 しかし、イェはその後もLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者のほか、元妻のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の家族やファッションエディターらに対する暴言や、反ユダヤ主義的な発言などをソーシャルメディアに投稿。こうしたことから、「アディダス」の不買運動や、イェとのパートナーシップ解消を求める署名運動などが起きていた。

 なお、やはりイェと協業していた「バレンシアガ(BALENCIAGA)」も関係を解消している。同ブランドの親会社であるケリング(KERING)が20日に開催した2022年7~9月期の決算説明会の席上で、米「WWD」がイェに関する質問をしたことで明らかとなった。

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「バレンシアガ」、カニエとの関係を解消 親会社ケリングが明らかに

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)との関係を解消した。同ブランドの親会社であるケリング(KERING)が20日に開催した2022年7~9月期の決算説明会の席上で、米「WWD」がイェに関する質問をしたことで明らかとなった。

 ケリングは、「『バレンシアガ』は当該アーティストとの関係を解消しており、今後もプロジェクトなどで協業する予定はない」と回答。米「WWD」によれば、それ以上の説明はなかったという。

 イェはここ数週間、さまざまな“問題行動”を起こして物議を醸している。3日には、自身が手掛ける「イージー(YEEZY)」のショーに、“White Lives Matter(白人の命も大切)”と背面にプリントされたTシャツを着用して登場。これは人種差別に抗議する“Black Lives Matter(黒人の命は大切)”に対抗して白人至上主義者が作った、ヘイトを助長するスローガンとして知られている。

 これによってイェは大きな批判を浴びたが、その後もLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者のほか、元妻のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の家族やファッションエディターらに対する暴言や、反ユダヤ主義的な発言などをソーシャルメディアに投稿。ヘイトスピーチに関する規則に違反したとしてツイッターやインスタグラムのアカウントを停止されると、米国の保守系SNS「パーラー(Parler)」の買収に乗り出し、18日には基本合意に至っている。

 「バレンシアガ」は、これまで複数回にわたってイェと協業している。22年1月には、「イージー」と「ギャップ(GAP)」のコラボレーションライン“イージー・ギャップ”とのコラボプロジェクト“イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ(YEEZY GAP ENGINEERED BY BALENCIAGA)”を発表。このトリプルコラボは大きな話題を呼び、2月に第1弾を、5月に第2弾を発売したほか、7月にはスマートフォンやモバイル機器で遊べるオンラインゲームを発表した。なお、イェは“イージー・ギャップ”に関して「ギャップ」側に契約不履行があったとして、9月に同ブランドとの契約を解除している。

 イェは22年2月にアルバム「Donda 2」を発売しているが、それに先駆けて21年末に行われたリスニングイベントは、「バレンシアガ」のデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターがクリエイティブ・ディレクターを務めた。また、「バレンシアガ」23年春夏コレクションのショーでは、イェがファーストルックを着用してランウエイを歩いているが、その画像などは現在「バレンシアガ」の公式サイトから削除されているという。なお、現時点で、「バレンシアガ」はイェとの関係を解消したことについて公式なコメントは発表していない。

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レディー・ガガ、「ドン ペリニヨン」とのコラボを祝してディナーパーティー開催

 MHD モエ ヘネシー ディアジオのシャンパンブランド「ドン ペリニヨン(DOM PERIGNON)」とレディー・ガガ(Lady Gaga)は20日、コラボレーションを記念したディナーパーティーを開催した。両者は2021年秋から協業しており、今回は11月2日に“ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008 レディー・ガガ 限定ギフトボックス”(6万1050円税込)を発売する。

 パーティーはロサンゼルスで開催。ビリー・ポーター(Billy Porter)やアンダーソン・パーク(Anderson .Paak)らが駆けつけ、ガガは自らDJを担当して会場を盛り上げた。来場者のスナップとパーティーの様子を紹介する。

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「バーバリー」が「マインクラフト」とコラボ 11月1日にカプセルコレクションやゲーム内アドベンチャーを発表

 「バーバリー(BURBERRY)」は11月1日、人気ゲーム「マインクラフト(MINECRAFT)」とコラボレーションし、無料で体験可能なゲーム内アドベンチャー“バーバリー:フリーダム・トゥ・ゴー・ビヨンド(Burberry: Freedom to Go Beyond)”をリリースする。これに伴い、同アドベンチャー内で入手できる限定アクセサリーと、物理的なカプセルコレクションも同日に発表する。

 限定アクセサリーやカプセルコレクションの全貌はまだ明らかにされていないが、「バーバリー」の公式サイトには、同ブランドのアイコニックなチェック柄にピクセル化したブランドロゴをあしらったマフラーや、“TB(トーマス・バーバリー)”のモノグラムと花模様をやはりピクセル化したグラフィックが印象的なフーディー、またこれらをアバターが着用した画像などが掲載されている。

 物理的なカプセルコレクションは「バーバリー」のオンラインストアと、米国のスプリングストリート店、英国のリージェントストリート店、日本の表参道店、中国の深圳湾店、韓国の清潭洞店、台湾の台北101店、タイのサイアム・パラゴン店の世界7店舗で取り扱う。なお一部の国では、「バーバリー」のメール配信サービス登録者限定で、10月31日からカプセルコレクションと限定アクセサリーセットへの先行アクセスが開始される。

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「ルイ・ヴィトン」の“カプシーヌ”バッグを現代アーティストらが再解釈 各モデル限定200個で発売

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、アイコンバッグである“カプシーヌ(CAPUCINES)”を6人の現代アーティストらが再解釈した“アーティーカプシーヌ コレクション(Artycapucines Collection)”を発表した。各モデル200個限定で、ブランドの店舗で販売する。価格は8000ユーロ(約115万円)。

 2019年にスタートし、第4弾となった今回は、建築家のピーター・マリノ(Peter Marino)のほか、現代アーティストのアメリー・ベルトラン(Amelie Bertrand)、ダニエル・ビュラン(Daniel Buren)、朴栖甫、ウーゴ・ロンディノーネ(Ugo Rondinone)、ケネディ・ヤンコ(Kennedy Yanko)を招へい。10月20日~23日にパリのグラン・パレ(Grand Palais)で開催されているアートフェア「パリ・プラス(Paris+)」でコレクションを披露した。マリノが手掛けたバッグは、ベネチアで見かけた中世風の堅牢な宝物箱が着想源になっているという。

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「エンポリオ アルマーニ」、イタリアの冬季スポーツ選手に機能性ウエアなどを提供 GRS認証のリサイクル素材を使用

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」は、イタリア冬季スポーツ連盟(FISI)と提携したことを発表した。同ブランドのスポーツライン“EA7 エンポリオ アルマーニ”は、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪までの4シーズンに渡り、イタリアチームの機能性ウエアやバッグなどのアクセサリーを提供する。

 “EA7”は「エンポリオ アルマーニ」のスポーツラインとして04年にスタート。12年ロンドン五輪以来、イタリア代表チームの公式ウエアを手掛け、直近では22年北京冬季五輪開会式でのウエアやアクセサリーを提供した。今回はスキースーツやサロペット、ジャケット、パフジャケットといった競技用ウエアから、パンツやショーツ、スエットシャツ、ジレ、Tシャツなどのレジャーウエア、ジムバッグやバックパック、帽子、スニーカーなどのアクセサリーまでを含む。

 中でもアウターは、“EA7”が採用してきた“ARDOR7”と“STRATUM7”というリサイクル製品の国際認証であるGRS(GLOBAL RECYCLE STANDARD)を取得した2種類の中綿を使用。“ARDOR7”は、マイクロファイバーと認証リサイクルポリエステルを混ぜ合わせた素材からなり、高い保温性と防水性(Protectum7 20,000mm)、通気性を備える。認証マイクロファイバーで作られた“STRATUM7”は、通気性のある表地で熱シールドを作り出す。バーガンディーとグレイの配色で作られており、“ITA”の国別コードと白・赤・緑の国旗カラーがデザインされている。“EA7”がイタリアチームに機能性ウエアを提供するのは初めて。

 今回の発表の際、イタリア政府はウィンタースポーツとスキーリゾートの活性に期待し、FISIへの年間100万ユーロ(約1億4400万円)の支援のほか、26年まで300万ユーロ(約4億3200万円)を追加支援することを表明している。

 デザイナーのジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は、「スポーツは私を常に鼓舞してくれるし、団結心やハードワーク、敬意、忠誠心といった私の信ずる価値観によって成り立っている。数年前に始めた今回の協業はわれわれにとって新しいステップであり、素晴らしいアスリートたちをサポートできる機会を得られたことで大きな達成感にもつながった。またウィンタースポーツは、環境保護がより重視されるようになった中、新たなスタイルやパフォーマンスに挑戦できる絶好の場でもある」と話した。

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「バレンシアガ」が舞台衣装を提供 カート・コバーンを着想源とした映画のオペラ版で

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、英ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の小劇場リンバリー・シアター(Linbury Theatre)で上演された「ラストデイズ(Last Days)」の衣装を提供した。ロイヤル・オペラ・ハウスが[IK1] ファッションブランドと提携するのは初めて。

 同作品は、2005年に公開された、映画監督のガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)による同名の作品をオペラ化したもの。1990年代の音楽シーンをけん引したロックバンド、ニルヴァーナ(NIRVANA)のフロントマンで94年に突然自死したカート・コバーン(Kurt Cobain)の人生に想を得て、架空の若きロックスターの最後の日々をつづっている。さらに今回のオペラは、カートが作詞・作曲したニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット(Smells Like Teen Spirit)」のミュージックビデオの冒頭部分にインスピレーションを受けているという。

 デムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターは、脚本を担当したマット・コプソン(Matt Copson)=ディレクターと、「バレンシアガ」のキャンペーンビジュアルなどで撮影とスタイリングを手掛けた、衣装担当のパトリック・ウェルド(Patrick Welde)と組み、8人の出演者の衣装を制作。リメイクしたオーバーサイズのデニムや毛足が長いふわふわのグリーンコートといった「バレンシアガ」らしいシルエットのウエアに、重いシルバーのチェーンネックレスなどを合わせた。
 
 コプソン=ディレクターは、「『バレンシアガ』による衣装は今回のステージにピッタリはまっていた。デムナの作品には、普遍的な原型に対する疑問や歪み、モードとストリートが共存するオルタナティブの美学、破壊的で詩的な90年代のレガシーが含まれている」とコメントした。

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LVMHが社用のプライベートジェットを売却 ツイッターで追跡され「事業の機密性や安全を確保する」ため

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、社用の自家用機を売却した。同社のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)と長男のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)=ヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは、出演したラジオ番組のインタビューで、これは「事業の機密性や安全を確保するため」だと明らかにした。

 大企業や富裕層によるプライベートジェットの使用はカーボンフットプリントを増加させるとして、LVMHの社用機を追跡するツイッターアカウントが今年の夏ごろ作成され、フランス国内で話題となっていた。自家用機に対する批判的な意見が増える中、使用禁止もしくは課税を提案する政治家も現れていた。

 アルノー=ヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは、移動には高速鉄道なども利用するが、行き先によっては飛行機が必要だと述べた。今後は、必要に応じてプライベートジェットをレンタルすることになると見られている。なお、両氏が出演した番組はLVMHのメディア事業が擁するラジオ局、ラジオクラシーク(RADIO CLASSIQUE)で放送された。

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「ジャンポール・ゴルチエ」が伊ウフィツィ美術館とトラブル 名画「ヴィーナスの誕生」を無許可で使用

 イタリアのウフィツィ美術館は10日、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER以下、ゴルチエ)」が同美術館所蔵の「ヴィーナスの誕生」の画像を「無許可で使用した」として、同ブランドを提訴したと発表した。

 「ヴィーナスの誕生」は、15世紀にイタリアの画家サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli)によって制作された。美術館によると、「ゴルチエ」は「ヴィーナスの誕生」の画像を「一部の服に使用し、ソーシャルメディアやウェブサイトで宣伝したが、それらは許可なく行われたもので、使用についての同意もなく、法律で規定されている使用料も支払っていない」という。「ゴルチエ」からのコメントは得られていない。

 問題となったのは、「ゴルチエ」が今年初めにアート界へのオマージュとして発表したカプセルコレクション“ル・ミュゼ(Le Musee)”シリーズ。ドレスやトップス、パンツ、スカーフなどにボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」やミケランジェロの「アダムの創造」、ルーベンスの「三美神」とみられる画像を使用している。

 「文化財景観法典(Codice dei Beni Culturali、Code of Cultural Heritage)によると、イタリアの公的財産の使用は、特定の許可と使用料の支払いが義務付けられている」と美術館はコメントする。美術館は「ゴルチエ」がカプセルコレクションを発売した4月に販売を中止するか美術館と取引条件を決めるために連絡をすることを要求する手紙を送付したが、「実質的に無視されている」という。

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NY州知事が州内の繊維産業を支援する法案に署名

 キャシー・ホークル(Kathy Hochul)=ニューヨーク州知事は14日、州の繊維製造業を支援する法案に署名した。

 ニューヨーク繊維法(New York Textile Act)と名付けられた同法案は、麻などの植物繊維や羊、山羊、アルパカといった動物繊維を生産する農家と繊維メーカーを結びつけることを支援する。具体的には、ニューヨーク州内で主に栽培・生産された動植物繊維製品や動植物繊維から作られた繊維製品を購入するための任意の購入枠を公的機関に対して設定することが可能となるほか、マーケティング支援や経済貢献と雇用機会の増加、州内で生産・加工されたアパレルなどに使用される天然繊維に対する投資の増加や輸出機会の拡大を図るという。さらに、州内で主に栽培・生産された動植物繊維製品や動植物繊維から作られた繊維製品に対して多大な努力が認められる農家や繊維加工業者、繊維メーカー、小売業者を表彰するプログラムも創設する。

 ホークル知事は「ニューヨークで生産・製造された繊維製品への強力な投資を行い、州内の繊維産業が強力かつ革新的であり続けるよう支援する」とコメントした。なお、ニューヨーク州には900社以上のファッション関連企業の本社がある。9月に開催されたニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中にホークル知事は、ニューヨーク州産のテキスタイルの活用を促進し、ファッション業界の中小企業に助成金を交付する団体であるファッションイノベーションセンターに州として1000万ドル(約14億8000万円)を充当すると発表した。

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NY州知事が州内の繊維産業を支援する法案に署名

 キャシー・ホークル(Kathy Hochul)=ニューヨーク州知事は14日、州の繊維製造業を支援する法案に署名した。

 ニューヨーク繊維法(New York Textile Act)と名付けられた同法案は、麻などの植物繊維や羊、山羊、アルパカといった動物繊維を生産する農家と繊維メーカーを結びつけることを支援する。具体的には、ニューヨーク州内で主に栽培・生産された動植物繊維製品や動植物繊維から作られた繊維製品を購入するための任意の購入枠を公的機関に対して設定することが可能となるほか、マーケティング支援や経済貢献と雇用機会の増加、州内で生産・加工されたアパレルなどに使用される天然繊維に対する投資の増加や輸出機会の拡大を図るという。さらに、州内で主に栽培・生産された動植物繊維製品や動植物繊維から作られた繊維製品に対して多大な努力が認められる農家や繊維加工業者、繊維メーカー、小売業者を表彰するプログラムも創設する。

 ホークル知事は「ニューヨークで生産・製造された繊維製品への強力な投資を行い、州内の繊維産業が強力かつ革新的であり続けるよう支援する」とコメントした。なお、ニューヨーク州には900社以上のファッション関連企業の本社がある。9月に開催されたニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中にホークル知事は、ニューヨーク州産のテキスタイルの活用を促進し、ファッション業界の中小企業に助成金を交付する団体であるファッションイノベーションセンターに州として1000万ドル(約14億8000万円)を充当すると発表した。

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ジュリア・ロバーツやセレーナ・ゴメスらのハリウッドセレブが大集合! アカデミー映画博物館のガライベント

 アカデミー映画博物館(The Academy Museum of Motion Pictures)は15日、第2回目となるガラをロサンゼルスで開催した。会場には大勢のハリウッド俳優やセレブリティーが集まり、ダイアナ・ロス(Diana Ross)によるパフォーマンスも行われた。

 ガラには、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」によるカスタムメイドのコルセットとトラウザースカートを着用したジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のドレスをまとったティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)、「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のドレスに身を包んだジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)をはじめ、ジョージ・クルーニー(George Clooney)とアマル・クルーニー(Amal Clooney)夫妻、アリシア・ヴィキャンデル(Alicia Vikander)、エマ・ストーン(Emma Stone)、エディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)、カイア・ガーバー(Kaia Gerber)、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)、ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)、ブルックリン・ベッカム(Brooklyn Beckham)とニコラ・ペルツ(Nicola Peltz)夫妻らが参加。ここでは、その華やかな様子を写真でお届けする。

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カール・ラガーフェルドの伝記映画を制作へ 主演はジャレッド・レト

 2019年2月に亡くなったファッションデザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の伝記映画の制作が発表された。カールを演じるのは、アメリカ人俳優のジャレッド・レト(Jared Leto)で、制作についてもジャレッドとそのビジネスパートナーである映画プロデューサーのエマ・ラドブルック(Emma Ludbrook)の制作会社、パラドックス(PARADOX)とカール・ラガーフェルド社が共同で行う。撮影開始時期やストーリーについては明らかではないが、カール・ラガーフェルド社は「カールの人生における重要な人間関係を映し出す。プロデューサーは現在、制作会社と話し合いを進めている」とコメントした。

 制作にあたり、カールが最も信頼していた3人がエグゼクティブ・プロデューサーとして携わる。カール・ラガーフェルド社のピエール・パオロ・リーギ(Pier Paolo Righi)=最高経営責任者(CEO)と広報なども担当するカロリーヌ・ルバー(Caroline Lebar)=上級副社長は、35年間カールの側近としてマスコミ対応などのアドバイスをしていた。20年以上、カールのパーソナル・アシスタントでボディーガードも務めたモデルのセバスチャン・ジョンドー(Sebastien Jondeau)は、18年に「カール・ラガーフェルド」でプロデュースしたカプセルコレクションを発表したほか、昨年にはカールの4年間におよぶがんとの闘病生活をつづった本を出版している。

 リーギCEOによると、これまで何人ものプロデューサーからカールの半生を描く映画化の申し入れがあったが、「ジャレッドとエマの芸術性のあるストーリーに確信を持った。きっとカールも楽しみにしてくれるだろう」と今回初めて承諾したという。

 ジャレッドは初めてカールに会った時に、「いつか映画であなたを演じたい」と話した。するとカールは、「君しかないよ、ダーリン。君だけだ」と満足気に答えたという。ジャレッドは「今がまさにその時であって、カールもきっと僕たちのことを誇りに思っていると思う。彼はファッションデザイナーであり、写真家であり、アーティストだった。彼自身を定義することができないほど、創造性にあふれるエネルギッシュな人だった。僕の役目は、スクリーンでできる限り誠実にカールを表現することだ」と期待を込めた。

 ジャレッドは、13年に公開された「ダラス・バイヤーズクラブ(Dallas Buyers Club)」でアカデミー賞助演男優賞とゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞を受賞したほか、数々の作品に出演。今年は、グッチ(GUCCI)の創業者一族の争いを描いた映画「ハウス・オブ・グッチ(House of Gucci)」で創業者の孫息子、パオロ・グッチ(Paolo Gucci)を演じて話題を集めた。

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ヴァージルが手掛けたミッキーマウス! 回顧展でTシャツやフーディーを限定発売

 ヴァージル・アブロー・セキュリティーズ(VIRGIL ABLOH SECURITIES)とディズニー(DISNEY)は13日、故ヴァージル・アブロー氏が生前に手掛けたミッキーマウスのアートワークをプリントしたアパレルを数量限定で発売した。

 これはニューヨーク市のブルックリン美術館(Brooklyn Museum)で2022年7月1日〜23年1月29日まで開催されているヴァージルの回顧展「ヴァージル・アブロー:フィギュアズ オブ スピーチ(Virgil Abloh: Figures of Speech)」を記念したもの。使用したアートワークは、ヴァージルがミッキーマウスを独自に解釈したもので、これが初公開だという。また、回顧展の頭文字“FOS”のロゴなどもあしらわれている。アイテムはスエットシャツ、Tシャツ、フーディーを用意し、大人用と子ども用のサイズをそろえた。価格は30~120ドル(約4300~1万7400円)。ブルックリン美術館内のショップで販売しているほか、同美術館のオンラインストアでも取り扱っている。

 ヴァージル・アブロー・セキュリティーズは、ヴァージルが設立したクリエイティブ会社で、ヴァージルの妻であるシャノン・アブロー(Shannon Abloh)が最高経営責任者兼マネージング・ディレクターを務めている。

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「プラダ」が初のファインジュエリー、“エターナル・ゴールド”を発売 認証済みリサイクルゴールドを100%使用

 「プラダ(PRADA)」はこのほど、ブランド初となるファインジュエリー、“エターナル・ゴールド(Eternal Gold)”を発売した。これを記念して行われるキャンペーンには、詩人でアクティビストのアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)、俳優兼モデルのマヤ・ホーク(Maya Hawke)、韓国の歌手チョン・ソミ(Jeon Somi)を起用。撮影はフォトグラファーのデイビッド・シムズ(David Sims)が手掛けた。

 本ラインのジュエリーには、「責任ある宝飾品業のための協議会(Responsible Jewellery Council)」によるCoC認証(Chain of Custody、サプライチェーン全体で責任ある方法で供給される貴金属)を得たリサイクルゴールドが100%使用されている。ロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)=プラダCSR部門ヘッドによれば、これはグローバルなラグジュアリーブランドで初めてのことだと言う。同氏は、「当社で使用しているリサイクルゴールドは、全て適格なリサイクル資源から抽出されている。また、人権、労働者の安全、環境への影響、企業倫理など、あらゆる面で業界最高の基準を満たしているサプライヤーとのみ提携している」と語った。

 “エターナル・ゴールド”ラインは、「プラダ」のシグネチャーである三角のロゴが随所にあしらわれた48ピースを用意。そのうち10ピースはオーダーメイドとなっている。価格は最高で6万ドル(約870万円)ほど。欧州、米国、アラブ首長国連邦、クウェート、中国、日本、韓国にある「プラダ」の一部店舗で12日から販売しており、17日からは公式オンラインストアでも取り扱う。

 プラダ グループは2021年4月、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)と共に、オーラ ブロックチェーン コンソーシアム(Aura Blockchain Consortium)を設立している。これは世界中のラグジュアリーブランドが共通のブロックチェーン上にデータを記録することで、顧客にいっそうの透明性や追跡性を提供することを目的としたもので、現在は「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTBグループとメルセデス・ベンツ(MERCEDES BENZ)も加盟している。“エターナル・ゴールド”ラインのジュエリーのデータは、このオーラ ブロックチェーン コンソーシアム上に記録されているため、購入者は原材料の調達から販売に至るまでの履歴や商品の真正性(真贋)などを確認できるという。

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トム・ブラウンがCFDA会長に23年1月に就任 トム・フォードの後任

 アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA以下、CFDA)は、デザイナーのトム・ブラウン(Thom Browne)を新たな会長として任命した。2023年1月1日付で就任する。3年の任期を終えて5月31日付で退任したトム・フォード(Tom Ford)前会長の後任となる。12月末までは、スティーブン・コルブ(Steven Kolb)CFDA最高経営責任者(CEO)が暫定的に会長職を兼任する。

 ブラウンは「CFDA会長への就任を、とても楽しみにしている。コルブCEOやCFDAのチームと共に、これまでトムやダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane Von Furstenberg)、スタン・ハーマン(Stan Harman)らが築いてきたポジティブで重要な仕事を継承していくことに大きな責任を感じている。またこれまで20年間、デザイナー人生を支えてくれた業界に還元していきたい。アメリカ出身のデザイナーであることを誇りに思い、アメリカのファッション業界で生まれる新しい事柄を世界に広めていきたい」と語った。

 トム・ブラウンは2003年に「トム ブラウン」をスタート。05年にCFDAのメンバーとなり、「CFDAアワード(CFDA Awards)」では06年と13年、16年にメンズウエア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。22年も同賞にノミネートされている。また、05年にはCFDA/ヴォーグ ファッション基金アワード(CFDA/Vogue Fashion Fund Award)で準優勝を獲得し、現在は同アワードの選考にも携わっている。

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ラグジュアリーEC大手YNAPのCEOが退任へ 後任は暫定的に内部昇格

 ラグジュアリーEC大手のユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)は、ジョフロワ・レフェーヴル(Geoffroy Lefebvre)最高経営責任者(CEO)が退任することを発表した。後任は、YNAPが運営するEC「ネッタポルテ」「ミスターポーター(MR. PORTER)」「アウトネット(THE OUTNET)」のアリソン・ローニス(Alison Loehnis)社長が暫定的に務める。10月31日付で就任する。

 YNAPは、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)の子会社だったネッタポルテが2015年にユークス グループと合併して誕生。リシュモンは株式の49%を保有していたが、18年に残りの株式を買い付けて完全子会社化した。

 レフェーヴルCEOは、経営コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKINSEY & CO.)を経て、11年にリシュモンに入社。傘下ブランドである「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」の副CEOや「ボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)」のCEOを務めた。19年にはリシュモンのデジタル担当役員に、21年1月にYNAPのCEOに就任した。なお、今回の退任はリシュモンを離れて起業家としての道を進むためだという。

 ローニス新暫定CEOは、07年にセールス&マーケティング部門バイス・プレジデントとしてネッタポルテに入社。11年に同社のCEOに就任し、15年にYNAPが誕生した際に傘下EC3社の社長となった。リシュモンは今年8月、YNAPの株式の47.5%を高級ECのファーフェッチ(FARFETCH)に、3.2%をドバイの投資会社シンフォニー・グローバル(SYMPHONY GLOBAL)に売却すると発表しているが、同氏はこの取り引きが完了する23年末ごろまでYNAPの暫定CEOを務める予定。その後は外部から新たなCEOを起用する。

 ジェローム・ランバート(Jerome Lambert)=リシュモンCEOは、「ジョフロワは素晴らしいリーダーシップを発揮し、リシュモンの成長に貢献してくれた。グループを代表し、今後のさらなる活躍を願っている。暫定CEOに就任するアリソンにも心から感謝している。情熱的なリーダーとして、新章を迎えるYNAPを率いてくれるものと確信している」と語った。

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