韓国のアイウエアブランド「ジェントル モンスター」が北京の旗艦店を移転オープン

 韓国のアイウエアブランド「ジェントル モンスター(GENTLE MONSTER)」はこのほど、中国・北京のショッピングセンター三里屯太古里にある旗艦店を、同施設内で移転オープンした。移転先はかつて「ユニクロ(UNIQLO)」が10年以上にわたり入居していた建物で、その3層分を占める売り場の面積は約1330平方メートルと「ジェントル モンスター」で最大となる。

 1階と2階はサングラスやコラボレーションアイテムをメインに、3階は眼鏡などのアイウエアを中心にそろえる。ほかにも、同フロアにはリペアサービスエリアが設けられている。店舗のテーマは、“データフィケーション イン ザ フューチャー(未来におけるデータ化)”と“壊れた世界”。フロアには、大きな熊の手足や目の形の彫刻などがディスプレーされている。

 シャオドン・ワン(Xiaodong Wang)最高経営責任者は、「これまでの店舗は広さ200〜300平方メートル程度で、全ての製品や新しいスタイルの眼鏡を展示するのに十分なスペースがなかった。一方、今回『アイウエアブランドがこれほど大きな店舗を持つ必要があるだろうか?』と自問自答もたくさんした。熟考した結果、アイウエアブランドであるというアイデンティティを発信するため、ブランドならではの買い物体験の提供に集中することにした。5年前のTモール(TMALL)のデータを見ると中国の眼鏡市場はとても小さかったが、ここ数年で大きな成長が見られる。アイウエアに対するファッション意識が定着し、可能性も広がっている」と語った。

 「ジェントル モンスター」は2011年にスタートしたブランドで、16年に中国に進出。6年の間に、北京をはじめとする主要14都市に出店している。

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「グッチ」の親会社、22年上半期は23%増収 ビューティ事業内製化の可能性を示唆

 ケリング(KERING)の2022年1~6月期決算は、売上高が前年同期比23.4%増の99億3000万ユーロ(約1兆3405億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同22.5%増の36億1700万ユーロ(約4882億円)、純利益が同34.4%増の19億8800万ユーロ(約2683億円)だった。

 地域別の売上高では、西欧は同53.3%増の26億600万ユーロ(約3518億円)、北米は同36.6%増の27億500万ユーロ(約3651億円)、日本を除くアジア太平洋地域は同1.1%減の33億3900万ユーロ(約4507億円)、日本は同25.7%増の5億7700万ユーロ(約778億円)、その他の地域は同32.1%増の7億300万ユーロ(約949億円)だった。

 ブランド別の売上高では、主力の「グッチ(GUCCI)」が同15.4%増の51億7300万ユーロ(約6983億円)だった。同ブランドは中国市場への依存度が比較的高いことから、上海などでロックダウンが続いた上半期は売り上げが減速した。「サンローラン(SAINT LAURENT)」は同41.5%増の14億8100万ユーロ(約1999億円)、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は同17.8%増の8億3400万ユーロ(約1125億円)だった。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」などを含むその他のメゾン部門は、同31.6%増の19億5500万ユーロ(約2639億円)だった。

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「非常に好調だった21年度に引き続き、22年上半期もしっかりと売り上げを伸ばし、素晴らしい業績を上げることができた。世界中で売り上げが良く、コロナ禍に関する規制措置の影響があった中国市場の分を相殺して余りある結果となった。マクロ経済の不透明感が続いているが、当社は盤石な状態にある。短期的なチャレンジを乗り越え、新たな機会への挑戦をし、今後も傘下ブランドの大きな可能性や野心的な戦略を支援していく」と語った。

 また、ジャン・フランソワ・パル(Jean-Francois Palus)=マネジング・ディレクターは、アナリスト向けの説明会で、「ファッションブランドがビューティ領域に進出するのは自然なことだ。現在、当社が擁する複数のブランドがライセンス契約に基づいてビューティを展開しているが、ケリング アイウエア(KERING EYEWEAR)の成功を踏まえると、革新的なアプローチをすることで、ブランドにとってもケリングにとってもさらに大きな価値を作り出せるかもしれない。あらゆる選択肢をオープンに考えたい」と述べ、ビューティ事業を内製化する可能性があることを示唆した。ケリング アイウエアはアイウエア事業の内製化のため14年に設立したが、17年にはコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)傘下の「カルティエ(CARTIER)」と戦略的提携を発表するなど、大きな成功を収めている。

 ケリングの傘下では、「グッチ」「アレキサンダー・マックイーン」「ボッテガ・ヴェネタ」はコティ(COTY)と、「サンローラン」はロレアル(L'OREAL)と、「ブシュロン(BOUCHERON)」はインターパルファム(INTERPARFUMS)とビューティのライセンス契約を締結している。なお、ピノー会長兼CEOは20年2月、コティに関して「ビューティ事業には巨大なポテンシャルがあるにもかかわらず、スピード感を持ってそれが開発されていないことにフラストレーションを感じている」と発言している。

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「ラクロワ」もNFTとメタバースに進出 クチュールブランドのWeb3.0戦略

 「クリスチャン・ラクロワ(CHRISTIAN LACROIX)」は、35周年のパーティーをメタバースの一つとして注目されるプラットフォーム、ディセントラランド(DECENTRALAND)で7月28日に行った。NFTのプラットフォームであり、メタバース上の不動産デベロッパーでもあるエクスクルーシブル(EXCLUSIBLE)とのパートナーシップにより、マドンナ(Madonna)が着用した2002-03年秋冬のクチュールコレクション“レッド ブライド”のドレスやレディー・ガガ(Lady Gaga)が11年のMV「Judas」で着用した08年のクチュールウエディングドレスなど、ブランドの過去のアイコニックな作品を3Dおよびデジタルで再現してパーティー会場で展示した。

 パーティーの来場者にはカスタムできるバーチャルTシャツが配布されたが、事前にNFTを購入していたVIPゲストには「クリスチャン・ラクロワ」のシグネチャーでもある“パセオ(Paseo)”柄のデジタルスーツが配布された。「クリスチャン・ラクロワ」のメタバース戦略は、エクスクルーシブルとバーチャルのペントハウスを6月に賃貸契約したところからスタートした。その直後に「オープンシー(OpenSea)」でブランド初のNFTをリリースした。日本語で“シルクの夢”を意味する“レーヴ・ドゥ・ソワ(Reves de Soie)”と名付けられたNFTコレクションは、ブランドのスカーフ“カレ(Carres)”をベースに、350種類のデザインを用意。合計700のNFTを発売した。

 「クリスチャン・ラクロワ」によれば、これらのプロジェクトは同ブランドをWeb3.0に進出させるための構想の一部であり、各段階で他とは違う面を打ち出してきたという。例えば“レーヴ・ドゥ・ソワ”はプリペイド形式にすれば先行購入することができた。NFTにおいて、事前登録やドロップのアラートといった先行特典はよくあるが、直接取引につながるような販売方法は珍しい。さらにこのデジタルのスカーフはジェネラティブミュージックを基盤にしている点もユニークだ。ジェネラティブとは、1つのオリジナル作品からシステムやアルゴリズムによってさまざまなバリエーションが生み出され、独自性のある作品が複数誕生すること。この仕組みにより希少性が高まるので、買い手にもメリットがあるという。現在、音楽業界ではジェネラティブミュージックの使い方が模索されているが、その手法をNFTに取り込んだのは新しい。このような独自の手法を市場がどう受け止めてたかは未知数だが、このNFTの買い手たちはその価値を早期に見出していたのだろう。

 ニコラ・トピオル(Nicolas Topiol)「クリスチャン・ラクロワ」最高経営責任者(CEO)は「NFTの所有者は7月末から8月の初旬までに申し込めば、本物のスカーフというリアルアイテムも入手できる。我々はこうして2つの世界をつなぐことができると考えている」と明かす。同氏によれば、エクスクルーシブルと契約したバーチャルのペントハウスはミーティングやイベントの会場のほか、「ラクロワ」のインテリアやプリント、テキスタイルのショールームとしても活用していくという。「我々のプリントはインテリアやライフスタイルの分野でも愛されているので、バーチャルのペントハウスもプロデュースした。また半年から1年後には、NFT所有者向けにワークショップを開催する計画をしている」。トピオルCEOは、Web3.0への進出は簡単に利益を出すためのものではなく、メタバースという新しい世界を学び、その中でどうブランドを表現し、ブランドを知らない人たちにアピールするかを模索することが目的だということを強調した。

 バーチャルペントハウスやNFT、パーティーなどプロジェクトの過程に多く関わってきたエクスクルーシブルのオリヴィエ・モワンジョン(Olivier Moingeon)共同設立者兼CEOは、「コレクターは好奇心旺盛だが、ブランドについての知識はあまりないため、彼らが理解できるところからスタートする。NFTはブランドを発見するための新たな方法だ」と、プロジェクトのプロセスについて説明する。モワンジョン共同設立者兼CEOは「カルティエ(CARTIER)」「ゴヤール(GOYARD)」「パルファム ドゥ ラ バスティード(PARFUMS DE LA BASTIDE)」など、ラグジュアリーブランドで20年以上の経験があり、ラグジュアリーとテクノロジーの融合を目標としている。トピオル「クリスチャン・ラクロワ」CEOは「彼は我々のルーツやブランドコードを理解している」と彼を評価している。

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「ルイ・ヴィトン」の親会社、22年上半期は28%増収 傘下ブランドは3〜7%の値上げ

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2022年1~6月期決算は、売上高が前年同期比28.1%増の367億2900万ユーロ(約4兆9584億円)、営業利益は同33.4%増の101億2700億ユーロ(約1兆3671億円)、純利益は同23.2%増の65億3200ユーロ(約8818億円)だった。

 部門別の売上高では、主要事業のファッション・レザーグッズ部門が同30.8%増の181億3600万ユーロ(約2兆4483億円)と引き続き好調だった。スターブランドの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「ディオール(DIOR)」に加えて、「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」「ロエベ(LOEWE)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」も成長が著しく、業績に貢献した。

 ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)によれば、ほとんどのブランドがインフレ対策として上半期に3~7%の値上げを行ったという。同氏は、「価格改定による顧客からのマイナスの反応は特にない。現時点では下半期にさらなる改定をする予定はないが、様子を見たいと考えている」とアナリスト向けの説明会でコメントした。

 「ブルガリ(BVLGARI)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」などの人気ブランドを抱えるウオッチ&ジュエリー部門は同22.0%増の49億900万ユーロ(約6627億円)、香水&コスメティクス部門は同19.6%増の36億1800万ユーロ(約4884億円)、ワイン&スピリッツ部門は同22.9%増の33億2700万ユーロ(約4491億円)といずれも2ケタ成長だった。免税店のDFSや化粧品のセレクトショップ、セフォラ(SEPHORA)などを運営するセレクティブ・リテール部門は、観光客が戻りつつあることが寄与し、同30.3%増の66億3000万ユーロ(約8950億円)となった。

 現在、世界ではロシアによるウクライナへの軍事侵攻、中国での再ロックダウン、サプライチェーンの混乱、インフレや景気後退の懸念など、地政学上および経済上の先行き不透明感が続いている。ギヨニーCFOは、「そうした難しい環境下においても素晴らしい業績を上げられたことをうれしく思う。これは多様なブランドを世界中でバランスよく展開するという、当社の優れた戦略の賜物だ。もちろん外的ショックによる影響を全く受けないわけではないが、悪条件の中でも手を尽くし、より強い企業としてそこから立ち上がる力があると確信している。今後についても悲観はしていない」と述べた。

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者は、「全ての部門が貢献してくれたおかげで、素晴らしい上半期となった。下半期も確固たる自信を持って事業を進めていくが、地政学上および(コロナ禍という)健康上の懸念を鑑み、引き続き慎重かつ迅速に物事に対応し、ラグジュアリー分野のリーダーとしてのポジションをさらに強化していく」と語った。

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NY&ロンドンもファッション・ウイーク完全復活 2023年春夏は、それぞれ100ブランド以上が参加

 アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America以下、CFDA)と英国ファッション協議会(British Fashion Council以下、BFC)はそれぞれ、9月に開催する2023年春夏シーズンのニューヨーク・ファッション・ウイーク(以下、NYコレ)とロンドン・ファッション・ウイーク(以下、ロンドンコレ)の暫定スケジュールを発表した。リアルショーが1時間刻みで行われるようなスケジュールで、完全復活を印象付ける。

 9月9〜14日に行われるNYコレは、現時点で109ブランドが参加を表明。「トム フォード(TOM FORD)」や「マイケル コース(MICHAEL KORS)」「コーチ(COACH)」をはじめ、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」「ピーター ドゥ(PETER DO)」「ジェイソン ウー(JASON WU)」「アルチュザラ(ALTUZARRA)」「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」「ブランドン マックスウェル(BRANDON MAXWELL)」「トリー バーチ(TORY BURCH)」などが名を連ねる。今季は、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「エリア(AREA)」「プーマ(PUMA)」がスケジュールに復帰。若手支援プログラム「CFDA/VOGUEファッション基金(CFDA/VOGUE FASHION FUND)」のファイナリストもスケジュールに加わる。海外勢では、イタリアから「マルニ(MARNI)」と「フェンディ(FENDI)」が参加。前者は23年春夏コレクションを披露し、後者はアイコンバッグ”バゲット”の25周年を祝う。また、H&M傘下でロンドンを拠点にする「コス(COS)」もショーを開く予定だ。

 一方、9月16〜20日に開催されるロンドンコレには、「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」や「アーデム(ERDEM)」「トーガ(TOGA)」「モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)」から、「LVMHプライズ(LVMH PRIZE)」で優勝した「エス・エス・デイリー(S.S.DALEY)」や「ネンシ ドジャカ(NENSI DOJAKA)」といった注目の若手まで、110ブランドがラインアップ。そのうち約70組がリアルショーやプレゼンテーションを開き、夜にはパーティーなどのイベントも数多く計画されている。また、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」はロンドンで初めてリアルショーを16日に開催予定。ファッション・ウイーク外に発表を行なっていた「バーバリー(BURBERRY)」と、コロナ禍になってから写真など独自の方法で発表し、直近のメンズはミラノで披露した「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」も、17日夜にショーを開く。今季は世界的に知名度のあるブランドが序盤に発表を行うため、序盤から盛り上がりそうだ。

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「ヴァレンティノ」2022-23年秋冬キャンペーンにゼンデイヤらを起用 “ヴァレンティノ ピンク”を全面に

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2022-23年秋冬キャンペーン“ピンクPP(PINK PP)”に俳優のゼンデイヤ(Zendaya)とF1レーサーのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を起用する。8日にウィメンズのキャンペーンをドイツ「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」で、9日にメンズを米「GQ」で、それぞれ公開。ゼンデイヤが出演するショートムービーもリリースされる。

 キャンペーンでは、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターが同シーズンに打ち出した鮮やかなマゼンタカラー、通称“ヴァレンティノ ピンク”を使ってスタイリング。セットにも、ほぼ同ピンクのみを使用した。ピッチョーリ=クリエイティブ・ディレクターは、「大胆で力強く、流動的で贅沢なこの1つの色に、私の好きなファッションの要素や、表現したいことが込められている。日常からの解放であり、自分らしくいるための空間。この色は平和と愛のシンボルだ」とコメントしている。

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「アディダス」がテベ・マググとコラボ 南アフリカの伝統をスポーツウエアに

 「アディダス」は15日、南アフリカを拠点とするデザイナー、テベ・マググ(Thebe Magugu)とコラボレーションしたカプセルコレクションを発売する。サイズは4XLまで展開し、ジェンダーニュートラルなものや、ヒジャブが付属する露出を控えたスイムウエアなど、あらゆる人の着用を想定したアイテムをそろえる。製品には、ハイテクな機能性素材とともにリサイクル素材も使用している。

 自身の名を冠したブランドを持つマググは、2019年「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリに輝いた実力者。南アフリカ製の素材や現地の生産背景を生かし、アフリカの伝統をモダンに解釈したウエアを得意とするほか、アイテムに生産のストーリーや情報を記載したタグを加えるなど、サステナブルなモノづくりが評価されている。22年4月には、故アルベール・エルバス(Alber Elbaz)氏が立ち上げた「AZファクトリー(AZ FACTORY)」のゲストデザイナーとして同ブランドのコレクションを手掛けた。

 今回のコラボレーションに際してマググは、「人生で出会ってきた女性たちのエネルギーと、私の母国のヘリテージに大きなインスピレーションを得ている。デザインを通して個人的なストーリーをまとめ、『アディダス』のアイコニックなパフォーマンスやライフスタイルウエアと融合させるのはとても楽しい作業だった。このコレクションは、私を取り巻くポジティブなものや、私にとって大切なコミュニティーの感覚を表現している。着用する人も同じような喜びを感じてくれるとうれしい」と語った。

 22年10月には、コラボコレクションの第二弾をするという。今回はランニングや水泳、トレーニング、テニスといったスポーツに加えて、カジュアルなライフスタイルウエアを手掛けたが、第二弾ではヨガウエアにも着手する予定だ。

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エスティ ローダー、「トム フォード」買収に向けて交渉中か 米メディアが報じる

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)が、「トム フォード(TOM FORD)」を運営するトム フォード インターナショナル(TOM FORD INTERNATIONAL以下、TFI)の買収に向けて交渉していると米「ウォール・ストリート・ジャーナル(THE WALL STREET JOURNAL)」が報じた。およそ1カ月前には、TFIが身売りを検討していると米ブルームバーグ(BLOOMBERG)が報じていた。

 「トム フォード」は、デザイナーのトム・フォードが2005年に設立。同年にELCと提携し、ビューティを扱う「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」を立ち上げた。ELCのトレイシー・トーマス・トラヴィス(Tracey Thomas Travis)最高財務責任者によれば、「トム フォード ビューティ」は特にフレグランスが好調で、今後さらに成長が見込まれるという。なお、情報筋によれば取り引きは30億ドル(約3960億円)規模になると見られているが、ELC以外にも関心を示している買い手が複数いるほか評価額が高すぎるとする専門家もおり、合意に至るかは不透明だ。

 「トム フォード」はメンズ、ウィメンズ、アクセサリー、ビューティに加えて、イタリアの大手眼鏡企業マルコリン(MARCOLIN)と提携してアイウエアを展開している。買収が成立した場合、ELCがビューティ以外の事業をいかに運営するのかについては未知数だが、同社が「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)や、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)のような“ラグジュアリー・コングロマリット”を目指すのではないかと見る関係者もいるという。

 なお、今回の買収に関する米「WWD」の問い合わせに対して、ELCはコメントを差し控えるとした。また、「トム フォード」からは期限内に回答を得られなかった。

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伊発「ルイーザヴィアローマ」がユニセフのチャリティーパーティー開催 JLOらのスナップ26選

 イタリア発のファッションリテーラー「ルイーザヴィアローマ(LUISA VIA ROMA)」は7月30日、ユニセフ(UNICEF)への寄付活動のためチャリティーパーティーを開催した。6回目となる今年はイタリアのカプリ島で開催され、ウクライナやシリアの危機的な状況にフォーカスしつつ、ユニセフが世界中で行っているプロジェクトへの資金調達を支援。会場では女優のジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)らがパフォーマンスを行い、約900人が参加した。来場者のスナップや当日の様子を紹介する。

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「マリメッコ」、中古品やビンテージを扱うマーケットプレイスを開設

 フィンランド発の「マリメッコ(MARIMEKKO)」は8月25日、セカンドハンドアイテムを扱うマーケットプレイス“マリメッコ プリラブド(Marimekko Pre-loved)”を開設する。ブランドの中古品やビンテージアイテムを無料で同マーケットプレイスに出品することができ、売り上げは現金かギフト券で支払われる。中古品を扱う独立事業者も出品することが可能。オープンを記念して、ブランドのアーカイブから1960〜2000年代のビンテージドレスも出品する予定だという。

 スヴィ・エリナ・エンクビスト(Suvi-Elina Enqvist)=イノベーション・ワーク・ヘッドは、「タイムレスで長く愛用されるデザインを提供するというブランド哲学を現実化するプラットフォームだ。『マリメッコ』のドレスは世代間で引き継がれながら愛されてきた。今回の開設によって、この伝統がさらに強化されるだろう。サーキュラーエコノミー(循環型経済)を促進し、製品をより長く使えるよう促すことは、サステナビリティに取り組む当社にとって大きな一歩だ」とコメントした。

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マイ・ケミカル・ロマンスが米ストリートブランドとコラボ 再結成ツアーに先駆けて

 米ロサンゼルス発のストリートブランド「マーケット(MARKET)」は、ロックバンドのマイ・ケミカル・ロマンス(My Chemical Romance)と協業し、カプセルコレクションを発表した。

 同バンドは2001年に米ニュージャージー州で結成。熱狂的なファンがいることで知られ、人気バンドとして00年代のロックシーンをけん引したが、13年に解散。19年に再結成し、22年5月に新曲をリリースした。今回のコラボは8月下旬から始まるツアーに先駆けて発売され、Tシャツ、カーディガン、フーディーなどのアイテムを展開。「マーケット」のオンラインストアで取り扱っており、価格は45~150ドル(約5900~1万9800円)。

 「マーケット」はこれまでにもロックバンドとコラボしており、今年3月にはローリング・ストーンズ(Rolling Stones)と、5月にはガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)とのカプセルコレクションを発表している。

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プーチ、コロンビアの自然派コスメ「ロト デル シュール」の過半数株式を取得

 ラグジュアリーファッション・フレグランス企業のプーチ(PUIG)は、南米コロンビアのナチュラルコスメのトップブランド「ロト デル シュール(LOTO DEL SUR)」の過半数株式を取得した。取引額など詳細は非公開。「ロト デル シュール」を創業したヨアナ・セイント(Johana Sanint)は引き続き同ブランドの指揮を執り、独自の小売ネットワークを生かしたビジネスモデルを継続する。

 「ロト デル シュール」はコロンビア国内で21店舗を展開。プーチは、「消費者のナチュラルコスメに対する関心が高まる中、独自の生態系を持つラテンアメリカの植物を使った同ブランドの製品には大きなポテンシャルがある」とコメントしており、ラテンアメリカにおける存在感の強化とグローバルなビジネス拡大を支援していく。今後スペインではマドリード、北米ではマイアミへの出店を予定し、メキシコ、チリでの展開も視野に入れる。

 プーチは、19年3月に同社の少数株式を取得していた。6月にはスウェーデン発のフレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」の過半数株式を取得した。

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プーチ、コロンビアの自然派コスメ「ロト デル シュール」の過半数株式を取得

 ラグジュアリーファッション・フレグランス企業のプーチ(PUIG)は、南米コロンビアのナチュラルコスメのトップブランド「ロト デル シュール(LOTO DEL SUR)」の過半数株式を取得した。取引額など詳細は非公開。「ロト デル シュール」を創業したヨアナ・セイント(Johana Sanint)は引き続き同ブランドの指揮を執り、独自の小売ネットワークを生かしたビジネスモデルを継続する。

 「ロト デル シュール」はコロンビア国内で21店舗を展開。プーチは、「消費者のナチュラルコスメに対する関心が高まる中、独自の生態系を持つラテンアメリカの植物を使った同ブランドの製品には大きなポテンシャルがある」とコメントしており、ラテンアメリカにおける存在感の強化とグローバルなビジネス拡大を支援していく。今後スペインではマドリード、北米ではマイアミへの出店を予定し、メキシコ、チリでの展開も視野に入れる。

 プーチは、19年3月に同社の少数株式を取得していた。6月にはスウェーデン発のフレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」の過半数株式を取得した。

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香料最大手ジボダン、2022年上半期は増収減益 今年後半に値上げ実施

 世界最大の香料メーカーであるジボダン(GIVAUDAN)は、2022年度上半期(1〜6月)決算は、売上高が前年同期比8.3%増(為替、買収、売却等の要因を除外した実質では6.2%増)の36億5000万スイスフラン(約5195億円)、営業利益は同2.9%増の6億3100万スイスフラン(約898億円)、純利益が同8.4%減の4億4000万スイスフラン(約626億円)の増収減益だった。減益の要因は、原材料費の高騰やサプライチェーンの混乱など。同グループは年内に値上げを予定している。

 事業部別では、フレグランス&ビューティ事業の売上高が同5.3%増の16億5000万スイスフラン(約2348億円)、食品やウェルビーイングに関する事業の売上高は同10.9%増の20億1000万スイスフラン(約2861億円)だった。フレグランス&ビューティ事業の中で、ファインフレグランス向けの原材料の売上高は実質値で同17.9%増、コンシューマー製品向けは同0.4%増、アクティブビューティ向けは同8%増。ファインフレグランスの取引量増加などが成長のけん引力となり、新規事業も高い水準で推移した。香料原料の需要は引き続き堅調という。

 同グループは、「ポートフォリオの拡大」「顧客層の拡大」「重点市場の強化」の3つの成長戦略を推進する。2025年までに売上高の平均成長率4~5%、フリーキャッシュフロー比率12%以上を目指す。

 同社のジル・アンドリエ(Gilles Andrier)CEOは、「厳しい環境にもかかわらず、22年上半期は堅調な業績を上げることができた。原料費の上昇を補うため、お客さまの協力のもと価格改定を進める」とコメントしている。

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「ディオール」のスカート炎上問題 パリの店舗前で中国人学生50人が謝罪を求め抗議活動

 「ディオール(DIOR)」が2022年ウィメンズ・フォール・コレクションで披露したミドル丈のスカートが、中国の明時代の伝統的な衣服であるマミアンスカートに似ていると中国のネットユーザーの間で物議を醸している問題について、約50人の中国人の学生がパリのシャンゼリゼ通りにある「ディオール」の店舗前に集結し、抗議を行った。

 抗議のために集まった学生の多くはマミアンスカートや漢服を着用し、「ディオール」からの謝罪と問題となったスカートの販売中止を求めた。また、「Dior, stop cultural appropriation(『ディオール』は文化の盗用をやめろ)」「This is a traditional Chinese dress(これは中国の伝統衣装だ)」といったプラカードを掲げて抗議していたという。抗議は10分ほど続き警察によって解散させられた。中国の報道機関によると、この抗議の様子はウェイボー(Weibo)やウィーチャット(WeChat)でライブ配信され、50万回以上視聴されたという。また、現地メディアによると、類似の抗議はニューヨークとロンドンでも実施される予定だという。

 21年12月にコレクションが公開され、4月に店舗での販売開始と同時にソウルでショーを披露した当時、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは、同コレクションは創業者クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の妹、キャサリン(Catherine)へのトリビュートであり、制服、特に学校のユニホームにインスピレーションを受けたと説明している。
「ディオール」は現時点でも本件についてコメントを出していない。

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「ディオール」のスカート炎上問題 パリの店舗前で中国人学生50人が謝罪を求め抗議活動

 「ディオール(DIOR)」が2022年ウィメンズ・フォール・コレクションで披露したミドル丈のスカートが、中国の明時代の伝統的な衣服であるマミアンスカートに似ていると中国のネットユーザーの間で物議を醸している問題について、約50人の中国人の学生がパリのシャンゼリゼ通りにある「ディオール」の店舗前に集結し、抗議を行った。

 抗議のために集まった学生の多くはマミアンスカートや漢服を着用し、「ディオール」からの謝罪と問題となったスカートの販売中止を求めた。また、「Dior, stop cultural appropriation(『ディオール』は文化の盗用をやめろ)」「This is a traditional Chinese dress(これは中国の伝統衣装だ)」といったプラカードを掲げて抗議していたという。抗議は10分ほど続き警察によって解散させられた。中国の報道機関によると、この抗議の様子はウェイボー(Weibo)やウィーチャット(WeChat)でライブ配信され、50万回以上視聴されたという。また、現地メディアによると、類似の抗議はニューヨークとロンドンでも実施される予定だという。

 21年12月にコレクションが公開され、4月に店舗での販売開始と同時にソウルでショーを披露した当時、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは、同コレクションは創業者クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の妹、キャサリン(Catherine)へのトリビュートであり、制服、特に学校のユニホームにインスピレーションを受けたと説明している。
「ディオール」は現時点でも本件についてコメントを出していない。

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衣料リサイクルのスタートアップに「ザラ」の親会社などが投資

 米ヴァージニア州ダンビルを拠点とする繊維リサイクル技術のスタートアップ企業サーク(CIRC)はこのほど、シリーズBラウンドで3000万ドル(約40億8000万円)の資金調達を実施した。ビル・ゲイツ(Bill Gates)が設立したブレイクスルーエネルギーベンチャーズ(BREAKTHROUGH ENERGY VENTURES)を筆頭に、「ザラ(ZARA)」の親会社のインディテックス(INDITEX)、米国の繊維メーカーのミリケン(MILLIKEN)、英資産運用会社ランズダウン・パートナーズ(LANSDOWNE PARTNERS)が出資すると発表している。

 サークの特許技術では、主に綿とポリエステルの混紡素材を分離し、新たな繊維にリサイクルする。創業者のピーター・マジェラノフスキー(Peter Majeranowski)によると、今回の資金調達により、すでに進行中のいくつかの商業およびブランドとの提携を完了させるという。また従業人数を約30人から50人近くまで増員する。

 欧米ではそのほかにも衣料リサイクルを拡大させる取り組みが進む。スタートアップ企業のアクセラレーティング サーキュラリティー(ACCELERATING CIRCULARITY)はこのほど、ポリエステル衣料のリサイクルをヨーロッパで試験的に開始した。アマゾン(AMAZON)やドイツのEC企業、ザランド(ZALANDO)など24企業および団体がパートナーとなり、消費者や企業による使用済みポリエステル繊維のリサイクルに焦点を当てる。

 創業者のカーラ・マグルーダー(Karla Magruder)社長によると、同社はノルウェーやスイス、英国、モロッコ、トルコのさまざまなバリューチェーンを代表する80以上のワーキンググループなどから協力を得ているという。ポリエステルのほかにも、インディテックスなどと共にセルロース繊維のトライアルも計画中だ。

 スウェーデンの繊維リサイクル企業であるリニューセル(RENEWCELL)は今年の初めに、日本のセルロース繊維メーカーであるダイワボウレーヨンとの提携を発表した。両社はリニューセルの100%リサイクル繊維原料である「サーキュロース(Circulose)」を使用した繊維の供給量の拡大を目指す。

 またリニューセルは、スイスの繊維メーカーでケミカルリサイクル型のセルロースフィラメント糸「ハイキューアイオニーク(HEIQ AEONIQ)」を製造するハイキュー(HEIQ)とも戦略的パートナーシップを締結している。

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衣料リサイクルのスタートアップに「ザラ」の親会社などが投資

 米ヴァージニア州ダンビルを拠点とする繊維リサイクル技術のスタートアップ企業サーク(CIRC)はこのほど、シリーズBラウンドで3000万ドル(約40億8000万円)の資金調達を実施した。ビル・ゲイツ(Bill Gates)が設立したブレイクスルーエネルギーベンチャーズ(BREAKTHROUGH ENERGY VENTURES)を筆頭に、「ザラ(ZARA)」の親会社のインディテックス(INDITEX)、米国の繊維メーカーのミリケン(MILLIKEN)、英資産運用会社ランズダウン・パートナーズ(LANSDOWNE PARTNERS)が出資すると発表している。

 サークの特許技術では、主に綿とポリエステルの混紡素材を分離し、新たな繊維にリサイクルする。創業者のピーター・マジェラノフスキー(Peter Majeranowski)によると、今回の資金調達により、すでに進行中のいくつかの商業およびブランドとの提携を完了させるという。また従業人数を約30人から50人近くまで増員する。

 欧米ではそのほかにも衣料リサイクルを拡大させる取り組みが進む。スタートアップ企業のアクセラレーティング サーキュラリティー(ACCELERATING CIRCULARITY)はこのほど、ポリエステル衣料のリサイクルをヨーロッパで試験的に開始した。アマゾン(AMAZON)やドイツのEC企業、ザランド(ZALANDO)など24企業および団体がパートナーとなり、消費者や企業による使用済みポリエステル繊維のリサイクルに焦点を当てる。

 創業者のカーラ・マグルーダー(Karla Magruder)社長によると、同社はノルウェーやスイス、英国、モロッコ、トルコのさまざまなバリューチェーンを代表する80以上のワーキンググループなどから協力を得ているという。ポリエステルのほかにも、インディテックスなどと共にセルロース繊維のトライアルも計画中だ。

 スウェーデンの繊維リサイクル企業であるリニューセル(RENEWCELL)は今年の初めに、日本のセルロース繊維メーカーであるダイワボウレーヨンとの提携を発表した。両社はリニューセルの100%リサイクル繊維原料である「サーキュロース(Circulose)」を使用した繊維の供給量の拡大を目指す。

 またリニューセルは、スイスの繊維メーカーでケミカルリサイクル型のセルロースフィラメント糸「ハイキューアイオニーク(HEIQ AEONIQ)」を製造するハイキュー(HEIQ)とも戦略的パートナーシップを締結している。

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「ショッピファイ」が10%の人員削減へ EC需要の減少で

 カナダ発のEC構築サービス「ショッピファイ(SHOPIFY)」は26日、約10%の人員削減を実施すると発表した。トビアス・リュトケ(Tobias Lutke)最高経営責任者(CEO)が従業員向けの声明で明らかにした。

 対象となったのは主に人事、サポート、営業職など。リュトケCEOは「過度に専門化され、役割が重複してしまった。十分な働きはあったものの、われわれの手掛けるサービスから離れすぎてしまった役職もあった」と説明した。

 同社は新型コロナウイルスのパンデミックによるEC需要の急増を背景に事業を拡大してきたが、その後は成長が鈍化していた。今回の発表を受け、株価は一時15.4%下落した。

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アルマーニ、21年度は23%増収 営業損益も黒字転換

 ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比23.7%増の40億5600万ユーロ(約5637億円)、営業損益は前年の2950万ユーロ(約41億円)の赤字から1億7120万ユーロ(約237億円)の黒字となった。純利益は1億6990万ユーロ(約236億円)で、コロナ禍前の19年と比較して43%増だった。

 連結純売上高は前期比26.3%増の20億1900万ユーロ(約2806億円)だった。直営店の売り上げは同37%増となっており、連結純売上高の50%以上を占めるという。なお、同社は21年12月末の時点で650の直営店を運営している。

 地域別に見ると、21年は米国市場が特に好調だった。同市場は22年1〜6月も引き続き業績を伸ばしており、欧州市場も回復基調にあるが、中国市場は減速しているという。現金および現金同等物は11億2000万ユーロ(約1556億円)と前年から21%増加した。

 ジョルジオ・アルマーニ会長兼最高経営責任者は、「21年の素晴らしい業績と22年上半期の好調ぶりを踏まえ、今後を慎重ながらも楽観視している。私のクリエイティブやビジネス哲学の軸である信条に忠実に、引き続き中長期的な戦略を実行していく。当社の財務状態が健全であることは、国際情勢が悪化する可能性もある中、安心材料の一つだ」と語った。

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キム・カーダシアンの「スキムズ」からスイムウエアが登場 キャンペーンにはTikTokスターのベラ・ポーチなど

 キム・カーダシアン(Kim Kardashian)のシェイプウェアブランド「スキムズ(SKIMS)」は28日、スイムウエアコレクションを発売する。黒やベージュ、ホワイトといったベーシックなカラーに加えて、ホットピンクやメタリックなビキニセットやワンピース、水着素材のTシャツやショーツ、羽織り物、タオルなどをそろえる。

 価格はビキニのトップスやボトムスが5400〜7100円で、腰に巻くサロンが1万1600円、ワンピース型が1万3000〜1万8900円など。シェイプウエアを手掛けるブランドの強みを活かして、着心地やサポート力、体のラインを美しく見せることにこだわっているという。日本発送も行うブランドの公式ウェブサイトのほか、米百貨店やECサイトで取り扱う。

 コレクションのキャンペーンには、TikTokスターのベラ・ポーチ(Bella Poarch)や俳優のマディソン・ベイリー(Madison Bailey)、モデルのパリス・ジャクソン(Paris Jackson)などが登場。ロサンゼルスのプールパーティの様子を撮り下ろし、著名人やモデル、DJ、アーティストらが集まる空間を演出した。

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「エルメス」、中国・武漢店が移転オープン 初日の売り上げは推定6億円!?

 「エルメス(HERMES)」は7月13日、中国・武漢市の店舗を移転オープンした。現地の情報筋によれば、初日の売り上げは2100万~3000万人民元(約4億2000万~6億円)と推定されており、2020年4月に同ブランドが広州市の旗艦店を移転オープンした際の同1900万人民元(約3億8000万円)を上回ったという。なお、米「WWD」が売り上げに関する問い合わせをしたが、「エルメス」からの回答は得られなかった。

 新店舗は2層建てで、多くのラグジュアリーブランドが出店している大型ショッピングモール、ハートランド66(HEARTLAND 66)内にある。これは上海のプラザ66(PLAZA 66)と同系列の商業施設で、21年の開業。「エルメス」は12年にやはり大型商業施設の武漢インターナショナルプラザ(WUHAN INTERNATIONAL PLAZA)に出店しているが、今回それを閉じて移転した。新店舗ではハンドバッグなどのレザーグッズのほか、ウィメンズ、メンズ、フットウエア、シルク製品、ジュエリー、ウオッチ、ホームウエアなどを取り扱っており、複数のVIPルームも備えている。

 移転オープンに当たっては、ピンクの“ケリードール(KELLY DOLL)”や、フローラル柄の“ピコタンロック ミクロ(PICOTIN LOCK MICRO)”バッグなどの希少なアイテムもそろえられたようだ。中国版インスタグラムの「シャオフォンシュウ(Xiaohongshu、小紅書、通称RED)」には、当日の様子や、購入品の画像などが多数アップされている。そうした投稿の一つによれば、ブランド側が招待した上顧客は50人程度だったものの、それ以外の顧客も駆けつけ、店の前に行列が出来たという。

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「ギャップ」×「イージー」×「バレンシアガ」、オンラインゲームをローンチ

 “イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ(YEEZY GAP ENGINEERED BY BALENCIAGA)”は、スマートフォンやモバイル機器で遊べるオンラインゲームを発表した。デムナ(Demna)「バレンシアガ」アーティスティック・ディレクターがゲームデザインなどを手掛けたという。

 “イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ“は、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)が手掛ける「イージー」と「ギャップ」のコラボレーションライン“イージー・ギャップ”と、「バレンシアガ」による協業プロジェクト。これまで2022年2月と5月に、デニムジャケットやフーディなどのコラボアイテムを販売した。

 オンラインゲームは、“イージー・ギャップ”の公式サイトからアクセス可能だ。コラボコレクションをアバターに着せ、ゲーム内でコラボの世界観を堪能することができる。また“イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ“は、これまでECのみの販売だったが、7月21日から「ギャップ」タイムズスクエア店など一部の店舗で取り扱いを開始している。

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【スナップ】2022-23年秋冬クチュール・ファッション・ウイーク来場者は何を着た?

 7月4〜7日に開催された2022-23年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークは、今季から公式スケジュールに参加する全てのブランドがリアル発表を再開。世界中からファッション業界人やセレブリティーがパリに集まった。

 今季の来場者に見る全体のトレンドとしては、トロンプルイユ(だまし絵)を取り入れたデザインや、肌見せスタイル、デニムの復活、ジェンダー・フルイドなシルエット、大ぶりのアクセサリーなど。夏向けの明るいカラーパレットから、ミニマルな装いまで、バランス感が心地いいファッションが見られた。パリの街に華を添えた来場者のファッションをお届けする。

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【スナップ】2022-23年秋冬クチュール・ファッション・ウイーク来場者は何を着た?

 7月4〜7日に開催された2022-23年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークは、今季から公式スケジュールに参加する全てのブランドがリアル発表を再開。世界中からファッション業界人やセレブリティーがパリに集まった。

 今季の来場者に見る全体のトレンドとしては、トロンプルイユ(だまし絵)を取り入れたデザインや、肌見せスタイル、デニムの復活、ジェンダー・フルイドなシルエット、大ぶりのアクセサリーなど。夏向けの明るいカラーパレットから、ミニマルな装いまで、バランス感が心地いいファッションが見られた。パリの街に華を添えた来場者のファッションをお届けする。

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「マノロ ブラニク」が22年に及ぶ中国での商標権争いに勝利 冒認商標を無効にする決定

 中国の最高裁判所である最高人民法院はこのほど、2000年に中国で無関係の第三者によって登録された「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」の文字列を含む商標を無効とする決定を下した。

 中国人実業家のファン・ユージョウ(Fang Yuzhou)が1999年に履物の区分で“Manolo & Blahnik”という商標を登録出願し、2000年1月に登録が認められた。ロンドンを拠点とするシューズブランド「マノロ ブラニク」は、登録が認められた3か月後に中国商標局に異議申し立てを行ったが、翌年却下されている。

 「マノロ ブラニク」は、1998年に放映された「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY)」によって国際的にも知名度を高めたにもかかわらず、当時、中国商標局はブランド側が提出した証拠は不十分であり、ファン・ユージョウが申請した“Manolo & Blahnik”の商標登録が認められた2000年に以前に「マノロ ブラニク」は中国本土での販売やビジネスの実績がなかったと判断している。「マノロ ブラニク」はその後も長年にわたり、中国のあらゆる政府機関に不服申し立てを行ったが、それらはいずれも却下されている。

 他方、風向きが変わったのは2017年のことだ。この年、中国国家知識産権局は自国を知財大国へ作り変える方針を掲げ、19年11月には中国商標法の改正が行われ、中国の裁判所では商標権侵害について厳しく判断する傾向が強まった。

 中国ではいわゆる“先願主義”を採用しており、無関係の第三者によって商標を出願・登録されるケースが多発しており、こうして登録された商標を“冒認商標”と呼ぶ。また、正当な権利を有している企業やブランドが、冒認商標を取得した無関係の第三者から、法外なライセンス料や買い取り料を請求されるケースや、冒認商標を使用して中国で類似のビジネスを立ち上げられてしまうケースも確認されている。こうしたことから、ファッション業界では、「ニューバランス(NEW BALANCE)」「ヴェトモン(VETEMENTS)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「アクリス(AKRIS)」「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」「ダンヒル(DUNHILL)」「ディースクエアード(DSQUARED2)」など多くのブランドが中国において商標登録できていない。

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ファッション通信簿Vol.68 2022-23年秋冬ファッション・ウイークに来場したセレブリティーらのファッションを米「WWD」が勝手にジャッジ!

 米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットに至るまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。評価を絵文字でお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!

 第68回は、7月4日から7日に開催された2022-23年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークに来場したセレブリティーらが登場。すっかり新型コロナウイルスのパンデミック前の活気が戻ったパリでのスタイルの評価はいかに!?

アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」を着た悪魔……!?ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターが仕掛けたビビットなピンクは、もうすっかりファッションシーンに定着したようだ。スパンコールが輝くカクテルドレスは、アンのようなファッショニスタには少し面白みに欠ける。ボリュームのあるシックなドレスの方が似合っていたかもしれない。でもこのホットピンクのプラットフォームシューズは最高だ。

クリス・ジェンナー(Kris Jenner)/キム・カーダシアン(Kim Kardashian)/ノース・ウエスト(North West)

 「アダムス・ファミリー(原題:The Addams Family)」の進化版のよう。それはさておき、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)がデザインしたマドンナ(Maddona)のランウエイルックを再解釈したキムのスタイルは、少しぎこちない。それでもうまく過去のファッションを取り入れて着こなす彼女に賞賛を贈る。クリスが来ているストライプは、“アンファン・テリブル(無邪気で遠慮がなく周囲をヒヤヒヤさせる“恐るべき子ども”を指すフランスの表現)”を得意とするゴルチエならではだが、肩が尖ったデザインのブレザーや大ぶりのサングラスとの着こなしはトゥーマッチ。この三人の中のベストドレッサーは、キムの娘のノースだろう。女優のリサ・ボネット(Lisa Bonet)の90年代の着こなしを取り入れたスタイルがよく似合っている。

ハンター・シェーファー(Hunter Schafer)

 「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」はハズさない。アーティスティック・ディレクターを務めるダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)のクリエイティビティーをハンターはうまく着こなしている。黒いミニドレスと大ぶりのアクセサリーが完璧なバランス。このドレスは、一着は持っておきたいアイテムだ。

スティーブ・ハーベイ(Steve Harvey)/マージョリー・エレイン・ハーベイ(Marjorie Elaine Harvey)

 スティーブのファッションに正直それほど期待はしていなかったが、素晴らしい着こなしだ。ブラウンのテクスチャーのあるスーツにシルクのシャツの組み合わせは、シックでオシャレかつ、彼によく似合っている。

ゾーイ・ドゥイッチ(Zoey Deutch)

 マキシ丈のスカートと、バンドゥートップの組み合わせは、2022年らしいルックとして歴史に残るだろう。これに大きなイヤリングでも合わせていれば最高だったが、今のスタイルでも彼女らしい。

ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」に身を包んだニコール・キッドマンほど、春に発表されるクチュールコレクションにふさわしいスタイルはない。ニコールのファッションには普段から期待がかかる分、トレーンの長いスパンコールが輝く黒いドレスはやや落ち着いた選択にも感じられる。例えば、「バレンシアガ」の大ぶりのサングラスを合わせるなどしていたら、もっと光るルックになっていただろう!

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「ディオール」が中国ネット界で炎上 「制服に着想した」スカートが中国の伝統衣装に酷似と批判

 「ディオール(DIOR)」が2022年ウィメンズ・フォール・コレクションで披露したミドル丈のスカートが、中国の明時代の伝統的な衣服に似ていると中国のネットユーザーの間で物議を醸している。

 漢服愛好家の間で「ディオール」のスカートが明時代に流行したマミアンスカートに酷似していると話題になり、ウェイボー(微博、WEIBO)では、“Dior plagiarism(ディオールが盗作)”というハッシュタグが一時ホットサーチリストに入り、1370万回クリックされたという。

 他方、21年12月にコレクションが公開され、4月に店舗での販売開始と同時にソウルでショーを披露した当時、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは、同コレクションは創業者クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の妹、キャサリン(Catherine)へのトリビュートであり、制服、特に学校のユニホームにインスピレーションを受けたと説明している。

 「ディオール」のスカートは香港版のECサイトでは「売り切れ」と表示され、中国本土版のECサイトでは掲載が確認できなかった。米「WWD」によると、「ディオール」からのコメントは得られなかったという。

 中国のネットユーザーの中には「ディオール」を擁護する声もあるが、女性が乗馬しやすいようにデザインされたマミアンスカートと同じ構造だと主張する声も多い。国営メディアの人民日報オンラインの論説欄は、「ディオール」にコメントを求める記事を掲載。「営業秘密を明かさない範囲で、『ディオール』はスカートのデザインプロセスについて可能な限り率直に説明するべきだ」「業界関係者や著作権の専門家も議論に加わった。これは、盗作、デザインの参照、そして敬意を払うことの境界を見極めるチャンスになり得る」と発信している。

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「リーボック」「バーニーズ」親会社ABGと決済システム提供のスタートアップが和解 ABGは株主に

 「リーボック(REEBOK)」「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」などを傘下に持つブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)とテクノロジー分野のスタートアップ企業ボルト ファイナンシャル インク(BOLT FINANCIAL INC以下、ボルト)が和解した。ABGはボルトのオンライン決済システムなどを導入したが、想定通りに機能しなかったことで損害を負ったとして提訴していた。ボルトは引き続きABGにシステムを提供し、ABGはボルトの株主になる予定だという。

 ジェイミー・ソルター(Jamie Salter)ABG会長兼最高経営責任者(CEO)は、「当社は特にデジタルイノベーションとEC分野に注力し、常に最高クラスのパートナーと提携することで持続可能で拡張性のあるビジネスを築いてきたことを誇りに思う。ボルト社と提携したのもこのためだ。ABGはマジュ・クルヴィラ(Maju Kuruvilla)CEOによる新体制のボルトの株主になることでボルトとの関係を深めることを楽しみにしている」とコメントした。

 ABGは1月に訴訟を提起。同月にボルトの共同創業者ライアン・ブレスロー(Ryan Breslow)がCEOを退任して取締役会長に就任し、ブレスロー氏の後任としてクルヴィラ氏がCEOに就任した。

 ABGは、「商業的に妥当なタイムラインの下、ボルトが提供する機能を(ABG傘下)ブランドのウェブサイトにシームレスに搭載する」ことをボルトと合意していたが、「ボルトは完全に失敗した」と主張。ボルトが提供予定だった新規オンラインシステムの第一段階であるチェックアウト機能を「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」に導入したところ、ユーザー認証やシングルサインオン、分割後払いサービスの“バイナウ・ペイレイター(Buy now, Pay later)”機能に障害が発生したため、「ラッキー ブランド(LUCKY BRAND)」と「フォーエバー21」に同時期に導入予定だったが、これを断念したという。ABGによると、この「失敗作」によってブランドのECビジネスが阻害され、「フォーエバー21」は1億5000万ドル(約207億円)の損失を被ったと主張していた。

 ボルトは現在27歳のライアン・ブレスロー共同創業者が2014年に創業したスタートアップ企業。企業価値は110億ドル(約1兆3800億円)。パスワードなどを入力しなくてもワンクリックで買い物ができる機能を開発・提供している。

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韓流文化の展示会がロンドンV&A博物館で開催 3メートルのG-DRAGON像も!?

 ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)で2022年9月24日〜23年6月25日に、「Hallyu!The Korean Wave(韓流!ザ・コリアン・ウェーブ)」と題した特別展を開催する。本展ではK-POPアイドルの衣装や、韓流ドラマの小道具、ポスターに加えて、韓国発カルチャーの写真やファッションを取り扱う。ブームが始まった初期とされる1990年代からグローバルに活躍する現代までを、4つのセクションに分け、約200点を披露する。

 例えば、映画「パラサイト 半地下の家族」で描かれた半地下のバスルームのセットや、ネットフリックスシリーズ「イカゲーム」の衣装や作中の音楽に関するものなどが展示される予定だという。さらに2012年に世界的な大ヒットとなった楽曲「Gangnam Style」でPSY(サイ)が着用したピンクのジャケットや、アイドルグループ、エスパ(Aespa)が「Next Level」のミュージックビデオで着用した光沢のある虹色の衣装、ボーイズグループのエイティーズ(ATEEZ)の一部メンバーが「Firework」のミュージックビデオで着用した英国パンク風の衣装なども展示される。ほかにも、造形作家クォン・オサン(Gwon Osang)による約3メートルのG-ドラゴン(G-Dragon)の像も飾られる予定だ。

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H&M、ロシア市場から撤退へ 「現状下で事業継続は不可能」と判断

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)は7月18日、ロシア市場から撤退することを発表した。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、同社は3月2日からロシアでの販売を一時中止としていた。

 ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)最高経営責任者は、「慎重に検討した結果、現在の状況下でロシア事業を継続することは不可能だと判断した。ロシアの従業員には大変申し訳なく思うし、これまでの貢献をとてもありがたく思う。また、長年にわたってご愛顧いただいた顧客に心から感謝している」とコメントした。同社によれば、今回の措置によって影響を受ける従業員には「可能な限り最善の方法で」支援するという。

 H&Mは2009年にロシア市場に進出した。店舗数は約170店、従業員はおよそ6000人。同国での売り上げは20億スウェーデンクローナ(約260億円)程度で、6番目に大きい市場となっている。なお、撤退にあたり、在庫処分のため期間限定で店舗の営業を再開する。

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H&M、ロシア市場から撤退へ 「現状下で事業継続は不可能」と判断

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)は7月18日、ロシア市場から撤退することを発表した。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、同社は3月2日からロシアでの販売を一時中止としていた。

 ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)最高経営責任者は、「慎重に検討した結果、現在の状況下でロシア事業を継続することは不可能だと判断した。ロシアの従業員には大変申し訳なく思うし、これまでの貢献をとてもありがたく思う。また、長年にわたってご愛顧いただいた顧客に心から感謝している」とコメントした。同社によれば、今回の措置によって影響を受ける従業員には「可能な限り最善の方法で」支援するという。

 H&Mは2009年にロシア市場に進出した。店舗数は約170店、従業員はおよそ6000人。同国での売り上げは20億スウェーデンクローナ(約260億円)程度で、6番目に大きい市場となっている。なお、撤退にあたり、在庫処分のため期間限定で店舗の営業を再開する。

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Nigoによる新生「ケンゾー」を祝してパーティーを開催 NY新現代美術館の屋上にて

 「ケンゾー(KENZO)」は16日、Nigoアーティスティック・ディレクターが手掛ける新生「ケンゾー」の門出を祝したパーティーを開催した。会場であるニューヨークの新現代美術館(New Museum)の屋上には、Nigoと親交の深いアーティストのプシャ・T(Pusha T)やフューチュラ(Futura)、エヴァン・モック(Evan Mock)らが駆けつけた。

 Nigoは「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」の創業者で、2021年9月20日付で「ケンゾー」のアーティスティック・ディレクターに就任。パリ・メンズ・ファッション・ウイーク中の1月23日に、同ブランドで初めて手掛ける2022-23年秋冬コレクションを発表した。コロナ禍の影響で正式な就任パーティーを開いていなかったため、今回は改めて就任とデビューを祝う機会となった。パーティーの様子を紹介する。

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カリフォルニア州でプラスチック製の梱包材削減に向けた新法案設立

 米カリフォルニア州でこのほど、プラスチック製の梱包材に関する国内で最も大胆なEPR(拡大生産者責任)法案が成立した。

 同法案では、金属を含む使い捨ての梱包材においてリサイクル可能または堆肥化可能なものにすることを義務付け、プラスチック使用量の大幅な削減につなげる。特に2032年1月1日以降は、プラスチック製梱包材の65%以上をリサイクルすることを求める。生産者には登録、追跡、監査と年次報告書の作成を求め、これを怠った場合には罰金対象とする。

 またプラスチックの生産者には、今後10年間で約50億ドル(約6804億円)を基金に支払うことを求め、汚染の軽減とリサイクルのためのインフラ設備を進める。さらに梱包材のサイズを縮小したり、再利用を念頭においた設計または素材に切り替えたりするなどして、32年までに梱包材の総量を25%削減することを求める。

 なお、これらはシャンプーボトルや持ち帰り用のカップ、緩衝材など、日常的に使用される製品を対象とし、連邦食品医薬品化粧品法で規定されている医療用医薬品は対象外。現在のところ、不正開封防止材や微生物汚染の可能性がある製品についても含まないと見られる。

 デンマーク発のスタートアップ企業で、使い捨て生活用品の代替品を販売するラストオブジェクト(LASTOBJECTS)の共同創業者イザベル・アーガルド(Isabel Aagaard)は米WWDの取材に対して、「私たちはこの法案を歓迎する。美容・化粧品業界において、梱包材は主要な汚染源の1つだ。廃棄物を削減し、プラスチック業界に説明責任を持たせるためのあらゆる取り組みが重要だが、32年までという期間が長すぎることを懸念している」とコメントした。「業界とプラスチックメーカーは、長い間サステナブルでない商慣習を通して利益を得てきた。カリフォルニア州がサステナブルな慣行をリードする役割を果たすことをうれしく思う一方で、私たちが直面している環境問題の深刻さを考えると、このスケジュールは野心的ではないと思う」。

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カリフォルニア州でプラスチック製の梱包材削減に向けた新法案設立

 米カリフォルニア州でこのほど、プラスチック製の梱包材に関する国内で最も大胆なEPR(拡大生産者責任)法案が成立した。

 同法案では、金属を含む使い捨ての梱包材においてリサイクル可能または堆肥化可能なものにすることを義務付け、プラスチック使用量の大幅な削減につなげる。特に2032年1月1日以降は、プラスチック製梱包材の65%以上をリサイクルすることを求める。生産者には登録、追跡、監査と年次報告書の作成を求め、これを怠った場合には罰金対象とする。

 またプラスチックの生産者には、今後10年間で約50億ドル(約6804億円)を基金に支払うことを求め、汚染の軽減とリサイクルのためのインフラ設備を進める。さらに梱包材のサイズを縮小したり、再利用を念頭においた設計または素材に切り替えたりするなどして、32年までに梱包材の総量を25%削減することを求める。

 なお、これらはシャンプーボトルや持ち帰り用のカップ、緩衝材など、日常的に使用される製品を対象とし、連邦食品医薬品化粧品法で規定されている医療用医薬品は対象外。現在のところ、不正開封防止材や微生物汚染の可能性がある製品についても含まないと見られる。

 デンマーク発のスタートアップ企業で、使い捨て生活用品の代替品を販売するラストオブジェクト(LASTOBJECTS)の共同創業者イザベル・アーガルド(Isabel Aagaard)は米WWDの取材に対して、「私たちはこの法案を歓迎する。美容・化粧品業界において、梱包材は主要な汚染源の1つだ。廃棄物を削減し、プラスチック業界に説明責任を持たせるためのあらゆる取り組みが重要だが、32年までという期間が長すぎることを懸念している」とコメントした。「業界とプラスチックメーカーは、長い間サステナブルでない商慣習を通して利益を得てきた。カリフォルニア州がサステナブルな慣行をリードする役割を果たすことをうれしく思う一方で、私たちが直面している環境問題の深刻さを考えると、このスケジュールは野心的ではないと思う」。

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急成長「シーイン」に相次ぐ模倣品訴訟 「ドクターマーチン」「ステューシー」ともトラブル

 急成長中のファストファッションブランドとして注目を集める「シーイン(SHEIN)」だが、近年は商標権や著作権など、知的財産権を侵害しているとしてアーティストやブランドから複数の訴訟を起こされている。

 直近では、6月にアーティストのマギー・スティーブンソン(Maggie Stephenson)が「One is good, more is better」と題した作品の著作権侵害などを主張して「シーイン」の運営会社である香港を拠点にするゾイトップ ビジネス(ZOETOP BUSINESS CO., LTD.)およびシーイン ディストリビューション コープ(SHEIN DISTRIBUTION CORP.)」を相手取り提訴している。スティーブンソンは訴状の中で、同作品を米国著作権局に登録したのは2021年のことだが、この作品と派生作品は19年4月から展示され「広く普及している」と主張する。また、同作品は「原告(スティーブンソン)の最も人気のある、そして最も売れているオリジナル作品の一つ」と訴えている。同作品は「アーバン アウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS)」などを通じて19~300ドル(約2500~4万円)の価格帯で販売されている。

 スティーブンソンは、本作品の「コピー」を「シーイン」が「Abstract Pattern Wall Painting Without Frame(額縁のない抽象画)」という説明で「過去3年以内に」販売を開始したと主張する。「シーイン」では、スティーブンソンが模倣品だと主張する作品を4ドル(約540円)から販売しているが、「アーバンアウトフィッターズ」で販売している同サイズの正規品は89ドル(約1万2000円)するという。さらに、「シーイン」で販売している作品からは、スティーブンソンの署名が意図的に消されていると主張する。

 スティーブンソンはフリーランスのイラストレーターで、「セフォラ(SEPHORA)」や「アーバンアウトフィッターズ」「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」などを通じて作品を販売しており、インスタグラムのフォロワー数は11万を超える。

 このほかにも「シーイン」は「ステューシー(STUSSY)」や「ドクターマーチン(DR. MARTENS)」などのブランドとも係争中だ。

 3月には「シーイン」が定番デザインの“STUSSY”のグラフィティーロゴと似たタッチのグラフィティーを配したアパレルや、“STUSSY”という文字列を配したTシャツを販売したことが消費者の混同を招くとして、「ステューシー」の運営会社が商標権侵害などを理由に損害賠償などを求めて提訴している。「ステューシー」は訴状の中で、「シーイン」が「ステューシー」のマークやロゴの「コピーや複製に近いもの」を使用したことで、ブランドと消費者の双方に「回復不能な損害」を与えた、あるいは与える可能性があると主張する。

 また、「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」を製造するエアウェア インターナショナル(AIRWAIR INTERNATIONAL)は20年11月、ゾイトップ ビジネスが「シーイン」などで「ドクターマーチン」のブーツ26種類の模倣品を製造・販売したことが商標権侵害などにあたるとして訴訟を提起。現在も係争中だ。

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「ルイ・ヴィトン」がビバリーヒルズに新店舗オープン メンズウエアに特化

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は16日、カリフォルニア州ビバリーヒルズのノースロデオドライブ420番地にメンズウエアに特化した新店舗をオープンする。米国内でメンズのみを取り扱う店舗はこれが8店目。なお、同エリアの295番地には、ウィメンズとメンズの両方を扱う店舗がある。

 フロアは吹き抜けの2階建て。一階にはポルトガル出身のアーティスト、マリサ・フェレイラ(Marisa Ferreira)のよるアートワークを壁面に飾り、中央階段近くには故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が手掛けた彫刻作品「ジャイアントマン(Giant Man)」を設置。これはブランドのモデルも務める、ガーナ出身のオタワ・クワミ(Ottawa Kwami)をモデルにした作品だ。2階にはVIPルームがあり、アレックス・プロバ(Alex Proba)による砂漠をインスピレーションとした抽象的な壁画が飾られている。

 このストアでは、2018年にアーティスティック・ディレクターに就任したヴァージルが生前に手掛けた2022-23年秋冬コレクションなど、メンズウエアのアイテムをそろえる。シューズは豊富なカラー展開を持つスニーカーなどのストリートウエアから、よりクラシックなアイテムまで幅広く扱う。バックパックやスーツケースなども取りそろえる。

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化粧品小売セフォラがロシアから撤退 現地子会社の全株式を売却

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton)傘下の化粧品小売店セフォラ(SEPHORA)はこのほど、ロシアの子会社の全株式を現地管理責任者に売却することで合意したと発表した。雇用継続のための措置としている。業界筋によると、セフォラの売り上げのうちロシア事業が占める割合は3%未満。

 セフォラは3月初旬、ロシアのウクライナへの軍事侵攻を受け88の店舗とECを閉鎖しロシア事業を一時停止。「優先すべきは現地チームの安全であり、引き続き支援していく」との声明を出していた。今後、現地責任者との契約がまとまり次第、ロシアの化粧品小売店イル ドゥ ボーテ(ILE DE BEAUTE)の下で運営される予定。関係者によると、数週間のうちに移管するとみられる。各店はセールを行い在庫を一掃した後は、「イル ドゥ ボーテ」の名前に変更した再スタートを切る。これによりロシアからセフォラの店舗は消滅する。

 セフォラはロシア市場にフランチャイズで進出したが、2008年に店舗を閉鎖。同年10月に、イル ドゥ ボーテの株式を45%取得し少数株主となった。その後、保有株式を増やし16年に経営権を獲得。イル ドゥ ボーテの店舗をセフォラにリブランドしていた。

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「ヴェルサーチェ」の2022-23年秋冬キャンペーンにリリー・ジェームスが登場 オールブラックでイメチェン

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は12日、英国出身の俳優であるリリー・ジェームス(Lily James)を起用した2022-23年秋冬キャンペーンを公開した。

 リリーは新キャンペーンにて、前髪のある黒髪スタイルで大きくイメージチェンジした姿を披露。黒でまとめた「ヴェルサーチェ」のルックに身を包み、ダークトーンのリップを合わせた。キャンペーン全体もオールブラックで、レザーのアクセサリーやラテックス製の手袋などを取り入れてエッジィに仕上げている。

 デザイナーのドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)は撮影を振り返り、「カメラの前に立ったとき、リリーは一瞬で別人のようになった。コレクションを身にまとうことでガラリと雰囲気が変わり、エネルギーとパワーに満ちていた。『ヴェルサーチェ』らしさを見事に表現していた」と語った。

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「ディオール」が「ヴァレンティノ」に対する損害賠償請求を翌日に撤回 スペイン広場のショーを巡ってトラブル

 「ディオール(DIOR)」は、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が伊ローマのスペイン階段でオートクチュール・コレクションのショーを開催したことで近隣店舗が営業困難となったとして損害賠償を求めていたが、翌日にその要求を撤回したようだ。

 情報筋によると、「ディオール」は、「ヴァレンティノ」に対して15日以内に10万ユーロ(約1300万円)の支払いを求める書簡を送ったが、今度はそれを無視するよう求めているという。また、その際に両メゾンの「友好関係」や「互いに対する尊敬の念」という言葉が使用されたという。

 米「WWD」が確認したクリスチャン ディオール イタリア(CHRISTIAN DIOR ITALIA)のリテールマネージャー名義の書簡によると、コンドッティ通りの角にあるスペイン階段に面した「ディオール」の店舗が開店休業状態となったと主張。「ヴァレンティノ」に対して15日以内に10万ユーロ(約1300万円)を支払うよう求めていた。

 「ディオール」が1日で要求を撤回した理由は明らかになっていないが、世界最大のラグジュアリーコングロマリットの一員である「ディオール」の規模からみても今回の行動は多くの人が「ケチ」だと感じたようで、ソーシャルメディア上で批判を浴びていた。

 「ディオール」によると、「ヴァレンティノ」はスペイン広場という有名な観光名所でイベントを開催するために数カ月前から警察や複数の関係当局に許可を求めていたという。また、「ヴァレンティノ」が6月27日に近隣の小売店に対して送付した書簡には、「通常と変わらない来客数を保証」すると記載されていたものの、ショー当日の夜の状況は「一切(約束が)守られていなかった」という。

 「ディオール」は、ブティックへのアクセスが「妨げられ」、顧客は「通行を拒否され、障壁でブロックされた」ため、店舗は「午後の早い時間から開店休業状態だった」と述べ、イベントが「確実に収益が(大きく)上がる日」である金曜日に開催されたことで損害が「増幅」したと主張し、「ヴァレンティノ」が期日までに10万ユーロを支払わない場合、「ディオール」は「権利を守るために必要な手段をすべて講じる」と主張していた。

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「ディオール」が「ヴァレンティノ」に対する損害賠償請求を翌日に撤回 スペイン広場のショーを巡ってトラブル

 「ディオール(DIOR)」は、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が伊ローマのスペイン階段でオートクチュール・コレクションのショーを開催したことで近隣店舗が営業困難となったとして損害賠償を求めていたが、翌日にその要求を撤回したようだ。

 情報筋によると、「ディオール」は、「ヴァレンティノ」に対して15日以内に10万ユーロ(約1300万円)の支払いを求める書簡を送ったが、今度はそれを無視するよう求めているという。また、その際に両メゾンの「友好関係」や「互いに対する尊敬の念」という言葉が使用されたという。

 米「WWD」が確認したクリスチャン ディオール イタリア(CHRISTIAN DIOR ITALIA)のリテールマネージャー名義の書簡によると、コンドッティ通りの角にあるスペイン階段に面した「ディオール」の店舗が開店休業状態となったと主張。「ヴァレンティノ」に対して15日以内に10万ユーロ(約1300万円)を支払うよう求めていた。

 「ディオール」が1日で要求を撤回した理由は明らかになっていないが、世界最大のラグジュアリーコングロマリットの一員である「ディオール」の規模からみても今回の行動は多くの人が「ケチ」だと感じたようで、ソーシャルメディア上で批判を浴びていた。

 「ディオール」によると、「ヴァレンティノ」はスペイン広場という有名な観光名所でイベントを開催するために数カ月前から警察や複数の関係当局に許可を求めていたという。また、「ヴァレンティノ」が6月27日に近隣の小売店に対して送付した書簡には、「通常と変わらない来客数を保証」すると記載されていたものの、ショー当日の夜の状況は「一切(約束が)守られていなかった」という。

 「ディオール」は、ブティックへのアクセスが「妨げられ」、顧客は「通行を拒否され、障壁でブロックされた」ため、店舗は「午後の早い時間から開店休業状態だった」と述べ、イベントが「確実に収益が(大きく)上がる日」である金曜日に開催されたことで損害が「増幅」したと主張し、「ヴァレンティノ」が期日までに10万ユーロを支払わない場合、「ディオール」は「権利を守るために必要な手段をすべて講じる」と主張していた。

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「プーマ」とデュア・リパのコラボコレクション第2弾 レトロでカラフルなミニTシャツなど

 「プーマ(PUMA)」と歌手のデュア・リパ(Dua Lipa)は14日、コラボレーションコレクション第2弾の“フルター(FLUTUR)”を発売する。公式オンラインストアと一部取り扱い店舗、プーマストア原宿キャットストリート、プーマストア大阪で販売する。

 コレクションは、ビビットなピンクとオレンジ、パープルを中心としたスポーツウエアやバッグなどのアクセサリーを展開。シューズは「プーマ」の“セル ドーム キング(Cell Dome King)”や、“メイズ(Mayze)”モデルをベースにした“メイズ メタリック(Mayze Metallic)”や“メイズ ブーツ(Mayze Boots)”をそろえる。レイブカルチャーをインスピレーションにレトロなシルエットを取り入れ、蝶々のモチーフを使って仕上げている。価格はジャケットが1万1000円(税込・以下同)、Tシャツが7150円、パンツが9350円、バッグが1万4850円、シューズが1万4300〜1万7600円。

 2020年から同ブランドのアンバサダーを務めるデュアは、「ツアーでも実際に着るつもり。肌にフィットするところがすごく気に入っている」と語った。

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米ギャップの社長兼CEOが退任 就任から2年余りで

 「ギャップ(GAP)」「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アスレタ(ATHLETA)」などを擁する米ギャップは7月11日、ソニア・シンガル(Sonia Syngal)社長兼最高経営責任者(CEO)の退任を発表した。後任を選定する間は、暫定的にボブ・マーティン(Bob Martin)会長がCEOを務める。

 シンガル前社長兼CEOは2004年にギャップに入社した。ヨーロッパ事業のマネジング・ディレクターや、国際部門および国際アウトレット部門のシニア・バイス・プレジデントなどの要職を歴任し、16年に「オールドネイビー」の社長兼CEOに就任。以降、3年間で同ブランドの北米とメキシコにおける店舗数を1200店以上にまで拡大し、売り上げを70億ドル(約9520億円)から80億ドル(約1兆880億円)へと成長させた。20年3月にギャップの社長兼CEOに就任。主力ブランドである「ギャップ」の業績不振が長年続く中、同年10月には23年までの全社的な経営戦略である「パワープラン2023(POWER PLAN 2023)」を発表し、不採算店の整理や非主力事業の終了などの改革を進めたものの、コロナ禍の影響もあり、業績が期待通りに改善しなかった。

 なお、シンガル前社長兼CEOの同職への昇格後、「オールドネイビー」はナンシー・グリーン(Nancy Green)前社長兼CEOが率いていたが、今年4月に退任。しばらく空席となっていたが、ウォルマート(WALMART)カナダ事業の社長兼CEOを務めていたオラシオ・バルベイト(Horacio Barbeito)が8月1日付で就任する。

 ギャップの22年2~4月期(第1四半期)の売上高は前年同期比12.8%減の34億7700万ドル(約4728億円)、純損益は前年同期の1億6600万ドル(約225億円)の黒字から1億6200万ドル(約220億円)の赤字となった。同社は21年第3四半期から赤字が続いており、22年5~7月期(第2四半期)もコスト上昇などによって利益率がさらに圧迫される見込みだという。

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「バーバリー」、香港カントンロード旗艦店を閉鎖

 「バーバリー(BURBERRY)」は7月8日、香港のカントンロード旗艦店を閉鎖したことを明らかにした。なお、2021年末には同じく香港のコーズウェイベイにあった主要店を閉鎖している。

 カントンロード旗艦店は11年にオープンし、広さは約510平方メートル。現地メディアによれば、同店の賃貸料は月額650万香港ドル(約1億1000万円)、コーズウェイベイ店は同880万香港ドル(約1億5000万円)程度だという。いずれも高級ブランド店や百貨店が立ち並ぶ世界でも有数のショッピングエリアにあったが、コロナ禍の影響で中国人観光客が激減したため苦戦していた。今回の閉店により、「バーバリー」の香港での売り場は百貨店やアウトレットを含めて10カ所となっている。 

 一方で、中国本土での事業は今後も拡大するという。20年7月には、リアルとデジタルの世界を融合させたブランド初の“ソーシャルリテールストア”を中国・深圳市内のショッピングモール深圳湾MIXCにオープンした。ジュリー・ブラウン(Julie Brown)=バーバリー最高執行責任者兼最高財務責任者は、「中国本土での売り上げがV字回復することを見込み、在庫をそろえるなど準備を進めている」と語った。

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キャサリン妃、チャリティーのポロゲームを観戦 「エミリア ウィックステッド」を着用

 イギリス・バークシャー州ウィンザーにあるガーズ・ポロ・クラブ(Guards Polo Club)で、チャリティーのポロゲームが開催された。

 ウィリアム王子(Prince William, Duke of Cambridge)とともに参加したケンブリッジ公爵夫人ケイト・ミドルトン(Duchess of Cambridge, Kate Middleton以下、キャサリン妃)は、「エミリア ウィックステッド(EMILIA WICKSTEAD)」の白いワンピースを着用。「カミーラ エルピック(CAMILIA ELPHICK)」のパンプス、「フィンレイ(FINLAY)」のべっ甲のサングラスを合わせた。ドレスの価格は1352ポンド(約22万円)。

 キャサリン妃は2011年にロイヤルファミリーの一員となって以来、意識的にファッションを使って自身の立場や役割などを表現してきた。ほかの参加者やイベント自体にフォーカスを当てたい時は、ミニマルで洗練されたアイテムで控えめなルックに仕上げていることが多い。今回も「エミリア ウィックステッド」のシンプルなドレスで、チャリティーイベントに華を添えた。

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「アディダス」とビヨンセが最新コレクション“アイビートピア”を発売 キッズ初のスイムウエアも

 「アディダス(ADIDAS)」とビヨンセ(Beyonce)のパートナーシップによるブランド「アイビーパーク(IVY PARK)」は、ユートピア(理想郷)とブランド名を合わせた名称の新コレクション、“アイビートピア(Ivytopia)”を発売する。

 コレクションは、アパレルやフットウエア、アクセサリーなどをそろえる。またブランドとして初めてキッズのスイムウエアを展開する。サイズはXXXS〜XXXXLで、レギュラーやプラスサイズ、タイトフィットをウィメンズとユニセックスで展開。アクセサリーはブリムハットやバケットハット、トートバッグ、ソックスなど。ほかにも、「アディダス」のシグネチャースニーカー“スタン スミス(Stan Smith)”を明るいカラーで再解釈したモデルも発売する。価格は、スイムウエアやアパレルが30〜200ドル(約4100〜2万7000円)、キッズは30〜120ドル(約4100〜1万6000円)、“スタン スミス”シューズは110ドル(約1万5000円)。

 多くのボディータイプやジェンダーを想定して手掛けているという今回の“アイビートピア”について「アイビーパーク」は、「“自分の中のニルバーナ(涅槃)”を探す旅のようなコレクション。パンデミックで孤立せざるを得なかった時期を脱した今、改めてつながりが重要となっている。私たちの無限の可能性を探求しながら、その過程も楽しむ。ビーチや山、都会のオアシスなど、どこにいても寄り添ってくれるアイテムをそろえた」と述べた。

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「アディダス」とビヨンセが最新コレクション“アイビートピア”を発売 キッズ初のスイムウエアも

 「アディダス(ADIDAS)」とビヨンセ(Beyonce)のパートナーシップによるブランド「アイビーパーク(IVY PARK)」は、ユートピア(理想郷)とブランド名を合わせた名称の新コレクション、“アイビートピア(Ivytopia)”を発売する。

 コレクションは、アパレルやフットウエア、アクセサリーなどをそろえる。またブランドとして初めてキッズのスイムウエアを展開する。サイズはXXXS〜XXXXLで、レギュラーやプラスサイズ、タイトフィットをウィメンズとユニセックスで展開。アクセサリーはブリムハットやバケットハット、トートバッグ、ソックスなど。ほかにも、「アディダス」のシグネチャースニーカー“スタン スミス(Stan Smith)”を明るいカラーで再解釈したモデルも発売する。価格は、スイムウエアやアパレルが30〜200ドル(約4100〜2万7000円)、キッズは30〜120ドル(約4100〜1万6000円)、“スタン スミス”シューズは110ドル(約1万5000円)。

 多くのボディータイプやジェンダーを想定して手掛けているという今回の“アイビートピア”について「アイビーパーク」は、「“自分の中のニルバーナ(涅槃)”を探す旅のようなコレクション。パンデミックで孤立せざるを得なかった時期を脱した今、改めてつながりが重要となっている。私たちの無限の可能性を探求しながら、その過程も楽しむ。ビーチや山、都会のオアシスなど、どこにいても寄り添ってくれるアイテムをそろえた」と述べた。

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「ディオール」が「ヴァレンティノ」に損害賠償請求 スペイン広場のショーの影響で「開店休業状態」

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が8日に伊ローマのスペイン階段でオートクチュール・コレクションのショーを開催したことで、近隣にある「ディオール(DIOR)」の店舗が営業困難となったことを理由に、「ディオール」は「ヴァレンティノ」に対して損害賠償を求めている。

 米「WWD」が確認したクリスチャン ディオール イタリア(CHRISTIAN DIOR ITALIA)のリテールマネージャー名義のレターによると、コンドッティ通りの角にあるスペイン階段に面した「ディオール」の店舗が開店休業状態となったと主張。「ヴァレンティノ」に対して15日以内に10万ユーロ(約1300万円)を支払うよう求めている。

 「ディオール」によると、「ヴァレンティノ」はスペイン広場という有名な観光名所でイベントを開催するために数カ月前から警察や複数の関係当局に許可を求めていたという。また、「ヴァレンティノ」が6月27日に近隣の小売店に対して送付した書簡には、「通常と変わらない来客数を保証」すると記載されていたものの、ショー当日の夜の状況は「一切(約束が)守られていなかった」という。

 「ディオール」は、ブティックへのアクセスが「妨げられ」、顧客は「通行を拒否され、障壁でブロックされた」ため、店舗は「午後の早い時間から開店休業状態だった」と述べ、イベントが「確実に収益が(大きく)上がる日」である金曜日に開催されたことで損害が「増幅」したと主張する。

 「ヴァレンティノ」が期日までに10万ユーロを支払わない場合、「ディオール」は「権利を守るために必要な手段をすべて講じる」と主張する。

 スペイン階段周辺に店舗を構える他のブランドは、現時点では「ヴァレンティノ」に苦情を申し立てていない。

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「キス」とスパイダーマンがコラボ 誕生60周年を祝うコレクション

 ニューヨーク発のスニーカーショップ「キス(KITH)」は、マーベル(MARVEL)の人気ヒーローであるスパイダーマン(Spider-man)とコラボレーションしたアパレルコレクションを発売する。11日に限定コミックスを先行販売した後、ブランドの公式サイトや東京を含む各国の旗艦店や米国の百貨店で15日からフルコレクションを販売する。スパイダーマンの誕生から60周年を祝い、作品の舞台であるニューヨーク・クイーンズ区ではポップアップストアもオープンする。

 コレクションはビンテージTシャツやフーディ、ルームウエア、セーターに加えて、スケートボードのデッキやパズル、ポスターなど、幅広いアイテムをそろえる。アパレルはキッズウエアでも展開。デザインには、歴代スパイダーマンのコミックスの表紙やロゴに加えて、ほかのマーベルキャラクターも登場している。価格は10〜220ドル(約1350〜2万9700円)。

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デミ・ムーアが水着ブランド「アンディー」とコラボ ワンピースやセパレート型の10スタイルを発売

 スイムウエアおよびアンダーウエアブランド「アンディー(ANDIE)」は、デミ・ムーア(Demi Moore)と協業し、限定スイムウエア・コレクションを7月7日に発売した。なお、発売日は2回に分かれており、次は15日に発売される。

 コラボコレクション「デミ・ムーア×アンディー」は、デミがデザインしたワンピースやセパレート型のスイムウエア10型を展開。生地はイタリアとフランス製で、生地の一部や梱包材にはリサイクル可能な素材が使われているという。サイズはXS〜XLのほか、プラスサイズとして2XLと3XLも提供する。ブランドの公式オンラインストアと一部の店舗で取り扱う。価格は75〜155ドル(約1万〜2万円)。

 「アンディー」は2017年の設立。21年12月にはシリーズBラウンドで、ジェイ・Z(Jay-Z)が共同設立者の投資会社マーシー・ベンチャー・パートナーズ(MARCY VENTURE PARTNERS)などから1850万ドル(約24億円)を調達し、これまでの調達総額は2750万ドル(約37億円)となった。デミは18年に同ブランドに投資しているほか、21年7月には3人の娘とともにブランドのキャンペーンに登場した。今回のコラボでも、自らモデルを務めている。

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ロレアルCDOが語る、Web3.0とメタバース 「ゲームを足掛かりにオンチェーン美容の基盤を構築中」

 ビューティ企業がオンチェーン(ブロックチェーン上に記録される取引)を活用したビジネスモデルへの移行を加速する中、業界最大手のロレアル(L’OREAL)もウェブ3やメタバース戦略の基盤を整え始めている。

 「ビューティ業界は、デジタル化からバーチャル化しつつある」と語るのはアスミタ・デュベイ(Asmita Dubey)=ロレアル最高デジタル&マーケティング責任者(CDMO)だ。「O+O(オフライン+オンライン)からO+O+O(オフライン+オンライン+オンチェーン)へ、つまりウェブ2からウェブ3へと転換しようとている。コミュニケーションの方法や働き方の変化、テクノロジーの進歩、各種暗号通貨の台頭などにより2021年、人類は新たなデジタル・リアリティの入り口に立った。現在はプラットフォームに依存しているクリエイターも主導権を取り戻したがっており、クリエイターエコノミー(個人クリエイターの情報発信や行動によって形成された経済圏)も転換期にある」と続ける。

 「未来のビューティ業界にはリアル、デジタル、バーチャルという多様な現実が存在するだろう。それぞれの現実は使い方次第だ」と指摘する。ロレアルは現在、ゲームを足掛かりとするオンチェーン美容の基盤を構築中だ。というのも30億人のゲーマーの約45%が女性だからだ。ロレアルのオンチェーン美容はグループのブランドのDNAとひも付き、メタバース上でマッピングすることができる。「メタバース上のさまざまなコミュニティーを観察しながら、クリエイターエコノミーが広がるのであれば、メタ上のさまざまなコミュニティーを介して広がっていきたい。元来ビューティとは極めて社会性の高いものだから、そうすることがブランドらしく、ロレアルらしい」と説明する。

 没入型の美容体験も、テクノロジーや5Gで2次元から3次元へと変化している。「われわれはビューティ産業における新たな新たな美のあり方を考えている」とデュベイCDMO。ビューティの表現方法は今後、コラボによる未来的なWeb3.0でのアバターにもなり得る。例えばWeb2.0ではインスタグラムで膨大なフォロワーを有する「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」は、Web3.0ではいわば“クリエイターのレコード・レーベル”になるかもしれない。「つまり独自性のあるクリエイターが3Dで、より没入感のあるクリエイションを見せてくれたら、それが『ニックス プロフェッショナル メイクアップ』なのだ」という。

 デュベイCDMOは、“現実世界では不十分”というタグラインを掲げる「ミュグレー(MUGLER)」をメタバースネイティブのブランドと呼ぶ。「『ミュグレー』はゲームを通して何かを集めるなどの機会を提供することで消費者を惹き付けている。次の世代を、遊びながらテストして学んでいる」と評価し、エコシステムとパートナーシップの構築がカギを握ると話す。大手テック企業だけでなく、NFT市場をリードするオープンシー(OpenSea)のような新興企業との協業も考えられるだろう。

 ギーヴ・バルーチ(Guive Balooch)=ロレアル テクノロジー インキュベーター バイス プレジデント)は、「いろんなパートナーと組めば、消費者にも今のシワや毛穴を分析するのみならず、未来に向けてのスキンケア・プログラムを構築できるかもしれない」と述べる。

 例えば「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のビューティデバイス“ルージュ シュール ムジュール(Rouge Sur Measure)”は、AIを活用したテクノロジーでリップのカラーをパーソナライズし、全体の傾向をコミュニティーで共有するというカスタマイゼーションの未来像だ。「ランコム(LANCOME)」の“シェード ファインダー(Shade Finder)”は、最大2万2500通りの肌色を検知するという。デュベイCDMOは「ロレアルにとって重要なのは、ビューティ業界の未来を形作ることだ」と結んでいる。

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古着ECのスレッドアップ、「シーイン」のポップアップを“スキップ”するよう呼びかけ その理由とは

 中古衣料ECの米スレッドアップ(THREDUP)は、ファストファッションブランド「シーイン(SHEIN)」の米サンフランシスコでのポップアップ開催にあわせ、イベントを“スキップ”するよう呼びかける投稿を公式インスタグラムに掲載した。

 投稿では、「ファストファッションは、地球を破壊している。地球に住む80億人のために毎年1000億点もの衣料品が生産されている。『シーイン』はそうした破壊者の一社だ。毎日何千もの新商品を販売しながら、終わりのない消費活動を促し、ファッションを使い捨てる習慣を生み出している。この投稿をシェアして、『シーイン』にあなたの街には来ないよう呼びかけよう」というメッセージを、廃棄衣料が積まれた埋立地の写真とともに掲載した。この投稿には6000以上の「いいね」が付いており、スレッドアップでは過去3カ月で最も人気の投稿となった。

 同社のエリン・ウォレス(Erin Wallace)=マーケティング部バイス・プレジデントはこの投稿の狙いについて、「『シーイン』への攻撃が目的ではない。消費者を教育し、責任ある選択をするために必要な情報を提供する機会にしたかった」とコメントした。一方「シーイン」の広報担当者は、実際にはこのポップアップのチケットは数時間のうちに売り切れており、同ブランドに対する強い需要と期待の表れだと語った。

 スレッドアップでは、現在2万4000点以上の「シーイン」の商品が掲載されており、これらの販売をやめる計画はないという。「『シーイン』で新品を買う代わりに、すでにある中古品を選んで欲しい」とウォレス=バイス・プレジデント。「市場にはたくさんの『シーイン』の商品があふれている。私たちのミッションは、服のライフサイクルを出来る限り伸ばし、埋立地から排除することだ。今後も私たちの品質基準を満たした『シーイン』のアイテムについて取り扱いを続ける。服を再利用する人が増えれば増えるほど、大量生産・大量廃棄のサイクルを遅らせることができる」。

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プラダ、海洋問題に関する教育プログラムの授賞式開催

 プラダ グループ(PRADA GROUP)は、国際連合教育科学文化機関(UNESCO以下、ユネスコ)と提携して実施する海洋問題に関する教育プログラム「シー ビヨンド(SEA BEYOND)」の第2回授賞式をポルトガル・リスボンで開催した。参加校の生徒が海洋環境保護の啓発を目的とした作品を制作・発表し、ペルー・リマのニュートン・カレッジ(Newton College)が1位を受賞した。

 第2期目となる今回は2021年秋から今年春までを期間とし、ブラジルや中国、イタリアなど8カ国から10校が参加した。各校ではユネスコの専門家による海洋問題に関するウェビナーが開催され、「国連海洋科学の10年(UN Decade of Ocean Science for Sustainable Development)」計画が提唱する10の課題などについて理解を深めた。

 また今回からは中高生に加えて、未就学児を対象とした屋外レッスンプログラムやプラダ グループの1万3000人以上の従業員を対象とした教育プログラムも実施した。

 プラダ グループCSR部門ヘッドのロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)は、「同プロジェクトにコミットしてくれた全ての学生に感謝する。海と海洋資源を守るという身近な問題を議論する最適な場になった。サステナブルな未来への近道はなく、次世代を担う人々と一緒にこの課題に取り組むことが重要だ。今後さらに同プロジェクトを発展させる可能性を感じている」とコメントした。

 同プロジェクトは、中高生の環境意識向上を目的に19年に始動。これまでに世界の600人以上の学生に海洋問題に関する教育プログラムを提供した。

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「バレンシアガ」のクチュールストアがオープン 世界でここだけの限定アイテムが並ぶ

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は51回目のオートクチュール・コレクションを発表した7月6日、クチュールストアをオープンした。場所は、ショー会場となったクチュールサロンがあるジョルジュ・サンク通り10番地の建物の1階部分。 2階のサロンとつながった店舗はメンズとウィメンズそれぞれのスペースからなり、世界で同店限定のウエアやアクセサリー、オブジェを取り扱う。

 販売するウエアはすべて、クチュールと同じアプローチに基づき、パリのアトリエで仕上げられたもの。中には、デムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターにとって2回目となる今回のショーで披露されたばかりのデザインもある。そのほか、スパンコールやビーズ装飾たっぷりのバッグ“アワーグラス”や、クリスタルが敷き詰められたハート型クラッチバッグ、サングラス、ラバー製の“スペース”シューズ、ランウエイでモデルが携えていた「バング&オルフセン(BANG & OLUFSEN)」とのコラボによるスピーカー内蔵バッグ、クチュールサロンの香りのキャンドルなどもラインアップ。いずれのアイテムも非常に限られた数での展開になる。また、購入客の体型や好みに合わせて、2階のサロンとアトリエでサイズ直しやパーソナライズすることも可能だ。価格帯は、アルミニウムをボンディングした形状記憶Tシャツ7500ユーロ(約103万5000円)、スピーカー内蔵バッグ8500ユーロ(約117万3000円)、バッグ1万ユーロ(約138万円)〜、サングラス3500ユーロ(約48万3000円)、キャンドル350ユーロ(約4万8300円)など。最も高価なアイテムは、10万ユーロ(約1380万円)に上るという。

 複数回のフィッティングを経て完成する「高級仕立て服」のオートクチュールは、通常、店頭で販売されることはない。この革新的な店舗について、セドリック・シャルビ(Cédric Charbit)最高経営責任者は「特に若い新世代にとって、依然として極めて閉ざされた世界であるクチュールへの入り口」と表現。「新店舗では、プロダクト、オーダーメードサービス、卓越したリテールが、『バレンシアガ』の顧客体験を刷新する。私たちにとって歴史的な場所で、素晴らしいクラフトやクリエイティビティー、フランスのサヴォアフェールを紹介できるのは、とてもエキサイティングなこと。ここは小売店ではなく、最高のサービスを受けることができ、夢を体験できる空間だ」と話す。

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「ザラ」姉妹ブランドの「ベルシュカ」など、中国市場から完全撤退へ 実店舗に続いてECも閉店

 「ザラ(ZARA)」の親会社であるインディテックス(INDITEX)が、傘下ブランドの「ベルシュカ(BERSHKA)」「プル&ベアー(PULL & BEAR)」「ストラディバリウス(STRADIVARIUS)」の中国市場向けの公式オンラインストアと、アリババ(ALIBABA)が運営する中国大手EC「Tモール(天猫国際、TMALL)」上のストアを7月31日に閉じることが明らかになった。同社は2021年1月、中国におけるこれら3ブランドの実店舗を閉じることを発表しているため、中国市場からの完全撤退となる。各オンラインストアに掲載されている告知によれば、カスタマーサービスは8月31日まで行うという。

 米「WWD」は本件についてインディテックスに問い合わせたが、期限内での回答は得られなかった。なお、中国の「ザラ」「オイショ(OYSHO)」「マッシモ ドゥッティ(MASSIMO DUTTI)」「ザラ ホーム(ZARA HOME)」は引き続き営業を続ける。

 近年、「ピースバード(PEACEBIRD)」や「アーバン レヴィヴォ(URBAN REVIVO)」といった中国ブランドの台頭により、中国のファストファッション市場の競争は激化している。「ベルシュカ」「プル&べアー」「ストラディヴァリウス」も競合と同じような商品を提案しているが、ファッションと価格に敏感な若年層からの支持を得られなかったようだ。

 インディテックスは小規模店舗を閉鎖し大型旗艦店に注力する計画を20年6月に発表しており、22年末までに最大1200店を閉じる予定。その戦略に沿って、中国では最近、広さ3000平方メートル規模の「ザラ」の店舗を2店オープンしている。

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「フェラガモ」がNYに最新テクノロジーを備えた新店舗オープン NFTアートを作れる体験型ブースも

 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO以下、フェラガモ)」は米ニューヨーク・ソーホーに6月24日、新店舗をオープンした。広さは約250平方メートル。“没入型”、“モジュール型”、“コラボレーション型”の3種の空間を用意し、同ブランド初のコンセプトストアという位置付けだ。

 同店の外観はソーホーの建物の特徴である柱などはそのままに、店内は「フェラガモ」の他店舗同様に淡いブルーにペイントされている。アルミニウムの棚はモジュール式で、大きな鏡のディスプレーも可動式なため、商品入れ替えやイベント時に開放できるように設計されている。

 注力したのはもちろん品ぞろえで、このソーホー店限定のアイテムを多く用意する。特にソーホーのロゴをプリントし、「フェラガモ」のシグネチャーである金具“ガンチーニ”をあしらったバッグ“スタジオ”(3000ドル、約40万円)、メタリックレザーの“ボックスバッグ”、アッパー部分に漁網のリサイクル素材を使用したサステナブルなユニセックススニーカー、“6r3ene”などが注目アイテムだ。

 “6r3ene”は、店内に設置されたタッチスクリーンでカスタマイズできる。3Dのホログラムを見ながら、スニーカーの色やシューレース、ソール部分など46種のバリエーションの中から選ぶことができる。店頭で注文してから納品まで10週間程度で、価格は1150ドル(約15万5000円)だ。タッチスクリーン部分のインスタレーションはクリエイティブスタジオ、ディーヤン(DE-YAN)と提携して制作した。

 店内にはディーヤンとデジタルアーティスト、シェイクスピア(Shxpir)のコラボレーションで制作されたNFTブースも用意。このブースではシェイクスピアがデザインしたステッカーを使ってNFTアートを制作することができる。ブースには高性能のカメラが設置されており、等身大のスクリーンで自身の作品を確認しながら制作することができる。制作した作品は256個限定で、NFTのマーケットプレイス「オープンシー(Opensea)」を通してイーサリアムのブロックチェーンでミントすることが可能だ。ミントにかかる費用はすべて「フェラガモ」が負担する。

 ダニエラ・ヴィターレ(Daniella Vitale)「フェラガモ」北米最高経営責任者(CEO)は、このような没入型のテクノロジー要素を新店舗に備えた理由について、「クールで他とは違う体験を取り入れたかった。でも操作は簡単で、すぐにその世界に入り込むことができる。若者はSNSやEメールにNFT作品を載せて自己表現している。NFTは社会的な通貨なのだろう。新店舗は、人々が集まり、時間を過ごし、何か新しいことを経験できるユニークな空間だ」と説明する。

 6月のプライド月間には、シェイクスピアのNFTのグラフィックをプリントしたTシャツ250枚とスウェット150枚ををそれぞれ350ドル(約4万7000円)と650ドル(約8万7000円)で限定販売した。その収益はマンハッタン・ウェストヴィレッジのレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーセンター(The Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender Center)に寄付される予定だ。

 3月に若手デザイナーのマクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)が「フェラガモ」クリエイティブ・ディレクターに就任したが、彼のディレクションのもとアップデートされた小売り戦略が2023年半ばに発表されるという。

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ケイト・モスが「ダイエット コーク」のクリエイティブ・ディレクターに就任

 コカ・コーラ(COCA-COLA)はこのほど、モデルのケイト・モス(Kate Moss)を「ダイエット コーク(Diet Coke)」のクリエイティブ・ディレクターに起用した。製品の誕生40周年を祝い、新キャンペーン“ラブ ホワット ユー ラブ(Love What You Love)”に登場する。

30周年を迎えた2013年には、デザイナーのマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が同職を務めた。これまでも「ダイエット コーク」は故カール・ラガーフェルド氏(Karl Lagerfeld)、ジャン・ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)、マシュー・ウィリアムソン(Matthew Williamson)、ロベルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)らとコラボをしている。

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英投資会社が「キャス キッドソン」を買収 香港の投資ファンドから

 英投資会社ヒルコ・キャピタル(HILCO CAPITAL)は、英国のライフスタイルブランド「キャス キッドソン(CATH KIDSTON)」を、香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BARING PRIVATE EQUITY ASIA以下、BPEA)から買収した。取引額などの詳細は公表されていない。

 「キャス キッドソン」は、1993年にイギリスのデザイナーであるキャサリン・イザベラ・オードリー・キッドソン(Catherine Isabel Audrey Kidston)がロンドンで創業。小花やバラ、野イチゴなどのクラシカルなモチーフをモダンに再解釈した柄が特徴的で、インテリアや雑貨など幅広い商品を展開している。2010年に米投資会社TAアソシエイツ(TA ASSOCIATES)が過半数株式を取得。16年には、「キャス キッドソン」の少数株主だったBPEAがTAアソシエイツの保有する株式を取得し、支配株主となった。その後、業績がやや低迷しているところにコロナ禍が追い打ちをかけ、20年には管財人の管理下(会社管理)となったが、店舗の閉鎖や人員削減などを経て事業を再建。BPEAによれば、EC、卸、フランチャイズ事業に注力し、22年3月通期決算の売上高は2900万ポンド(約47億円)で黒字だったという。なお、売り上げのおよそ3分の1を海外市場が占めている。

 同ブランドの日本事業は10年までユナイテッドアローズが手掛け、11年からはサンエー・インターナショナルが引き継いだが、15年に撤退。以降は英キャス キッドソン本社が全額出資するキャスキッドソンジャパンが事業を継承していたが、20年4月に破産した。一方で、19年には伊藤忠商事が「キャス キッドソン」のコスメ・化粧品分野の日本市場における独占輸入販売権を取得し、化粧品や日用品の専門商社である東京堂を通じてバラエティーストアやドラッグストアなどで販売している。

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アメリカの中絶禁止に反対を表明するデザイナーやファッション企業 今何が起こっている?

 米連邦最高裁は6月24日、人工妊娠中絶の権利を合憲だとした1973年の“ロー対ウェイド(Roe v. Wade)判決”を覆す判断を示した。これにより中絶の合法性を各州で決定できるようになったため、多くの州で中絶が禁止になる見込みだ。従業員や顧客に多数の女性を抱えるファッション業界は、これにどう反応しているのか。デザイナーや企業、著名人らのコメントを紹介する。

トリー・バーチ(Tory Burch)/「トリー バーチ」デザイナー

 アメリカの女性にとって大きな後退だ。50年の進歩は一夜にして消え去り、今日の女性は自分達の母親や祖母より権利が少ない状態で生きることになった。「トリー バーチ」の基本に女性のエンパワーメントを据えている。従業員がどこに住んでいるかに関係なく、必要なケアを確実に受けられるよう体制を整えることを約束する。住んでいる州の外に行かなければいけない場合を想定し、福利厚生制度も見直している。中絶の権利は州議会によって決定されているので、ジェンダー平等のために闘い、未来を守る州議員を選出していかなければならない。

フィリップ・リム(Phillip Lim)/「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」デザイナー

 はっきり言うが、“ロー対ウェイド判決”を覆すことに、大多数のアメリカ人は賛成していない。これは司法機関が政治的なゲームに利用されてしまった結果だ。女性の選択の権利が、本人の人生やその複雑さを差し置いて、保守的な宗教観に基づく人々の考えによって奪われたことにうんざりしている。これは人権の進歩に対する打撃であり、社会の中で最も脆弱な集団への継続的な攻撃だ。

ミシェル・オバマ(Michelle Obama)

 自分の体について、十分な情報を得た上で決断するという基本的な権利を奪われてしまった全ての人のことを思うと胸が張り裂けるようだ。“ロー対ウェイド判決”が下される前、つまり違法な中絶によって女性が命の危険にさらされていた悲劇的な時代にまた戻ってしまう可能性があるのかと心を痛めている。

ギャップ(GAP)

 われわれの強力なチームは、全ての従業員の健康と幸せが確保されて初めて生まれるもの。チームの76%を女性が占めている。最近の従業員のイベントでは、企業として提供するメンタルヘルスと家族計画について共有した。家族を築くにあたって、企業はその方法や時期に関係なくサポートするべきだからだ。当社の福利厚生は、養子縁組から代理出産、不妊治療、有給の育休・産休、避妊、流産などもカバーする。ギャップのヘルスケアプランの対象である従業員は、どの州にいてもこれらにアクセスが可能だ。どこに住んでいるか、どのような選択をするかにかかわらず、人生において重要な決断をする従業員をサポートすることを約束する。

プラバル・グルン(Prabal Gurung)/「プラバル グルン」デザイナー

 国がどのような立場をとってどれほど進んでいるかは、私たちがどのような人間であるかについて多くを物語る。私たちの政治システムへの関心の薄さがドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領のようなリーダーを選出し、保守的な裁判官を任命する立場に就かせてしまった。彼らが“ロー対ウェイド判決”を覆し、この国を動かし、世界を数十年前に戻してしまった。だが悲劇はきっとここで終わらない。保守派はLGBTQ+コミュニティーの権利や同性婚、避妊の権利など、そのほかの多くの基本的人権を奪うべくさまざまなことに取り組んでいるだろう。多くの女性によって支えられているファッション業界は、ここで声を上げるべき。SNSが発達したいま、フォロワーが1人でもいればオーディエンスとプラットフォームを持っていることになる。業界の一員として、物事を“前進”させるために行動することは倫理的な義務であり、責任だとも言えるだろう

ジョジー・ナトリ(Josie Natori)/「ジョジー・ナトリ」デザイナー

 今回の決定は進歩の大きな妨げであり、過去半世紀にわたって女性が成し遂げてきたことを振り出しに戻してしまった。生命の尊厳を信じているが、自分の体のことを自分で決めるという、女性の人権を強く支持する。

カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)/「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」親会社

 ジェンダー平等を推進し、女性をエンパワーすることは、カプリ・ホールディングスの価値観の中核だ。当社の場合、アメリカの従業員の75%以上が女性。“ロー対ウェイド判決”が覆されたことを受けて、当社では性と生殖に関する健康と権利に関する福利厚生の範囲を広げ、住んでいる地域で安全な中絶が受けられない女性を支援することを決定した。女性従業員をサポートするため、この重要な一歩を踏み出したことを誇りに思う。

エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)

 われわれはフルタイムおよびパートタイムの従業員に、性と生殖に関する項目も含んだ包括的な福利厚生を提供し、個人の健康と福祉に関する決定を保障する。エスティ ローダーの医療保障プランに加入している従業員やその扶養家族が、住んでいる地域で利用できない医療サービスがあった場合の必要経費なども保障する。

ユニリーバ(UNILEVER)

 従業員への包括的な性と生殖に関する福利厚生の提供を約束するとともに、本人やその扶養家族が住んでいる地域で利用できない医療があった場合の旅費をユニリーバが負担する。ドント・バン・イクオリティー(Don’t Ban Equality、平等を奪うな)連合にほかの100以上の企業とともに参加し、安全なヘルスケアへのアクセス、自立した生活、職場での活躍を支援する。今後も最高裁判所の判決による影響について注視していく。

バラク・オバマ(Barack Obama)元米国大統領

 最高裁判所は50年近く経つ判例を覆しただけでなく、最も個人的であるべき決定を政治家やイデオロギー信奉者の気まぐれでながしろにし、何百万人ものアメリカ人の本質的な自由を攻撃した。

アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)/「グッチ(GUCCI)」デザイナー

 アメリカの最高裁判所は、女性の自由に対して許しがたい攻撃をした。

リック・オウエンス(Rick Owens)/「リック・オウエンス」デザイナー

 なんという大きな失望。私たちみんなでまた取り組んでいかなければいけない。

ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)

 これまでもそうしてきたように、全ての人のヘルスケアに関するどのような選択も尊重する姿勢を貫く。さまざまな医療サービスと同様に、性と生殖に関する医療においても、旅費を負担するなどして引き続き支援する。

ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA’S SECRET)

 女性が自分らしく生きることを支持し、彼女たちの人生を支える企業の1つとして、われわれは女性の自己決定権を基本的人権と捉えている。女性が自分の人生について決断でき、社会に完全かつ平等に参加できると、家族やコミュニティーが一層強くなり、文化はより豊かになり、平等な世界に向かって進んでいく。だからこそ医療機関が提供する安全な中絶へのアクセスを含む女性の選択をサポートする。当社は、女性自身が自分にとって最適な選択ができると確信している。

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アメリカの中絶禁止に反対を表明するデザイナーやファッション企業 今何が起こっている?

 米連邦最高裁は6月24日、人工妊娠中絶の権利を合憲だとした1973年の“ロー対ウェイド(Roe v. Wade)判決”を覆す判断を示した。これにより中絶の合法性を各州で決定できるようになったため、多くの州で中絶が禁止になる見込みだ。従業員や顧客に多数の女性を抱えるファッション業界は、これにどう反応しているのか。デザイナーや企業、著名人らのコメントを紹介する。

トリー・バーチ(Tory Burch)/「トリー バーチ」デザイナー

 アメリカの女性にとって大きな後退だ。50年の進歩は一夜にして消え去り、今日の女性は自分達の母親や祖母より権利が少ない状態で生きることになった。「トリー バーチ」の基本に女性のエンパワーメントを据えている。従業員がどこに住んでいるかに関係なく、必要なケアを確実に受けられるよう体制を整えることを約束する。住んでいる州の外に行かなければいけない場合を想定し、福利厚生制度も見直している。中絶の権利は州議会によって決定されているので、ジェンダー平等のために闘い、未来を守る州議員を選出していかなければならない。

フィリップ・リム(Phillip Lim)/「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」デザイナー

 はっきり言うが、“ロー対ウェイド判決”を覆すことに、大多数のアメリカ人は賛成していない。これは司法機関が政治的なゲームに利用されてしまった結果だ。女性の選択の権利が、本人の人生やその複雑さを差し置いて、保守的な宗教観に基づく人々の考えによって奪われたことにうんざりしている。これは人権の進歩に対する打撃であり、社会の中で最も脆弱な集団への継続的な攻撃だ。

ミシェル・オバマ(Michelle Obama)

 自分の体について、十分な情報を得た上で決断するという基本的な権利を奪われてしまった全ての人のことを思うと胸が張り裂けるようだ。“ロー対ウェイド判決”が下される前、つまり違法な中絶によって女性が命の危険にさらされていた悲劇的な時代にまた戻ってしまう可能性があるのかと心を痛めている。

ギャップ(GAP)

 われわれの強力なチームは、全ての従業員の健康と幸せが確保されて初めて生まれるもの。チームの76%を女性が占めている。最近の従業員のイベントでは、企業として提供するメンタルヘルスと家族計画について共有した。家族を築くにあたって、企業はその方法や時期に関係なくサポートするべきだからだ。当社の福利厚生は、養子縁組から代理出産、不妊治療、有給の育休・産休、避妊、流産などもカバーする。ギャップのヘルスケアプランの対象である従業員は、どの州にいてもこれらにアクセスが可能だ。どこに住んでいるか、どのような選択をするかにかかわらず、人生において重要な決断をする従業員をサポートすることを約束する。

プラバル・グルン(Prabal Gurung)/「プラバル グルン」デザイナー

 国がどのような立場をとってどれほど進んでいるかは、私たちがどのような人間であるかについて多くを物語る。私たちの政治システムへの関心の薄さがドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領のようなリーダーを選出し、保守的な裁判官を任命する立場に就かせてしまった。彼らが“ロー対ウェイド判決”を覆し、この国を動かし、世界を数十年前に戻してしまった。だが悲劇はきっとここで終わらない。保守派はLGBTQ+コミュニティーの権利や同性婚、避妊の権利など、そのほかの多くの基本的人権を奪うべくさまざまなことに取り組んでいるだろう。多くの女性によって支えられているファッション業界は、ここで声を上げるべき。SNSが発達したいま、フォロワーが1人でもいればオーディエンスとプラットフォームを持っていることになる。業界の一員として、物事を“前進”させるために行動することは倫理的な義務であり、責任だとも言えるだろう

ジョジー・ナトリ(Josie Natori)/「ジョジー・ナトリ」デザイナー

 今回の決定は進歩の大きな妨げであり、過去半世紀にわたって女性が成し遂げてきたことを振り出しに戻してしまった。生命の尊厳を信じているが、自分の体のことを自分で決めるという、女性の人権を強く支持する。

カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)/「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」親会社

 ジェンダー平等を推進し、女性をエンパワーすることは、カプリ・ホールディングスの価値観の中核だ。当社の場合、アメリカの従業員の75%以上が女性。“ロー対ウェイド判決”が覆されたことを受けて、当社では性と生殖に関する健康と権利に関する福利厚生の範囲を広げ、住んでいる地域で安全な中絶が受けられない女性を支援することを決定した。女性従業員をサポートするため、この重要な一歩を踏み出したことを誇りに思う。

エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)

 われわれはフルタイムおよびパートタイムの従業員に、性と生殖に関する項目も含んだ包括的な福利厚生を提供し、個人の健康と福祉に関する決定を保障する。エスティ ローダーの医療保障プランに加入している従業員やその扶養家族が、住んでいる地域で利用できない医療サービスがあった場合の必要経費なども保障する。

ユニリーバ(UNILEVER)

 従業員への包括的な性と生殖に関する福利厚生の提供を約束するとともに、本人やその扶養家族が住んでいる地域で利用できない医療があった場合の旅費をユニリーバが負担する。ドント・バン・イクオリティー(Don’t Ban Equality、平等を奪うな)連合にほかの100以上の企業とともに参加し、安全なヘルスケアへのアクセス、自立した生活、職場での活躍を支援する。今後も最高裁判所の判決による影響について注視していく。

バラク・オバマ(Barack Obama)元米国大統領

 最高裁判所は50年近く経つ判例を覆しただけでなく、最も個人的であるべき決定を政治家やイデオロギー信奉者の気まぐれでながしろにし、何百万人ものアメリカ人の本質的な自由を攻撃した。

アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)/「グッチ(GUCCI)」デザイナー

 アメリカの最高裁判所は、女性の自由に対して許しがたい攻撃をした。

リック・オウエンス(Rick Owens)/「リック・オウエンス」デザイナー

 なんという大きな失望。私たちみんなでまた取り組んでいかなければいけない。

ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)

 これまでもそうしてきたように、全ての人のヘルスケアに関するどのような選択も尊重する姿勢を貫く。さまざまな医療サービスと同様に、性と生殖に関する医療においても、旅費を負担するなどして引き続き支援する。

ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA’S SECRET)

 女性が自分らしく生きることを支持し、彼女たちの人生を支える企業の1つとして、われわれは女性の自己決定権を基本的人権と捉えている。女性が自分の人生について決断でき、社会に完全かつ平等に参加できると、家族やコミュニティーが一層強くなり、文化はより豊かになり、平等な世界に向かって進んでいく。だからこそ医療機関が提供する安全な中絶へのアクセスを含む女性の選択をサポートする。当社は、女性自身が自分にとって最適な選択ができると確信している。

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西洋人の視点で見た“KIMONO” メトロポリタン美術館で着物のファッション展開催

 ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art 以下、MET)は2023年2月20日まで、企画展「着物スタイル:ザ ジョン・C・ウェバー コレクション(KIMONO STYLE:THE JOHN C. WEBER COLLECTION)」を開催している。日本美術の著名なコレクターであるジョン・C・ウェバー(John C. Weber)氏から「銘仙」など40点の近代着物が寄贈されることを記念した同展では、男性用や子ども用を含む60点を超える着物をはじめ、日本のデザイナーが手掛けた服、西洋のクチュール、テキスタイル、日本画、版画、装飾美術品などを展示。着物と西洋のファッションとの芸術的な交流に焦点を当て、江戸時代後期から明治時代にかけて、着物が日本女性のライフスタイルに合わせて変化していく様子をたどっている。

 一般的によく知られている日本の織りや染め、刺しゅうの技法は、江戸時代に芸術的な頂点に達した。しかし、当時のファッションは社会統制により自由に選択できるものではなく、衣服に金や高価な技術を使うことは徳川幕府によって規制されていた。さらに、着物は着用者の身分を象徴するものでもあった。同企画展を担当したMETのモニカ・ビンチク(Monika Bincsik)=ダイアン&アーサー・アビー日本工芸アソシエイト・キュレーターは、「日本の着物は、ファッション」だとし、「私たちは、着物が美しく作られているために、アートと考えることがある。しかし、日本には17世紀までさかのぼるファッションシステムがあった。欧米ではあまり知られていないけれど、彼らはトレンドの柄や色を取り入れていた。着物は5〜10年すると流行遅れになってしまったため、特権階級の武士や裕福な商人の妻であれば、新作を必要としていた」と説明する。

 明治時代に入ると、洋服が日本に紹介されると同時に、近代化と社会の変化などによって、より多くの女性が絹の着物を手にすることができるようになった。そして、1920年代には、手頃な絹製の既製着物「銘仙」の需要が高まり、欧米の百貨店をモデルにした三越呉服店などで販売された。そのデザインは、西洋美術や文化の影響を強く受けているのが特徴だ。例えば、夏用着物を彩る緑と白の渦巻き模様は、当時の前衛的な芸術運動であったアール・デコを反映。さらに、30年代の大きな市松模様の銘仙はピエト・モンドリアン(Piet Mondrian)の絵画から着想を得たもので、「日本人がいかに早く、こうした芸術的なアイデアを取り入れたかを示している」という。

西洋のデザイナーズファッションへの影響

 ビンチク=キュレーターによると、「三宅一生や山本耀司ら着物に影響を受けた国際的な日本人デザイナーもいるが、西洋のファッションに着物が影響を与えたのは、16世紀にポルトガル人が来日して着物をヨーロッパに持ち帰ったことまでさかのぼり、着物から着想を得たモーニングドレスが作られるようになった」という。同展では、クリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)やマドレーヌ・ヴィオネ(Madeleine Vionnet)、ポール・ポワレ(Paul Poiret)、森英恵から、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の川久保玲、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のジョン・ガリアーノ(John Galliano)、トム・ブラウン(Thom Browne)までの作品を通して、着物が新しいモチーフやシルエットのインスピレーションを与えるきっかけとなった例を見ることができる。例えば、ポワレが1919年に制作した“パリ”コートは、着物のようにカッティングを最小限に抑えた4.5メートルのシルクベルベット1枚で作られたもの。「当時流行していた砂時計型のシルエットに対抗して、ポワレは女性をコルセットから解放した。着物は、20世紀初頭のフランスで発展した新しいアヴァンギャルド・クチュールにおいて、とても重要な役割を担っていた」と彼女は話す。

 会場に展示されている着物は、18世紀後半から20世紀初頭までのものだが、「西洋の美意識やスタイルに触発された現代のデザイナーたちのおかげで、着物の永続的な影響は今日のファッションにも見られる」とビンチク=キュレーター。若手の着物デザイナーはデニムやストリートウエアの要素を取り入れる一方で、洋服のデザイナーは着物のシルエットやアイデアに大きな影響を受け続けているという。展覧会を締め括る2つの作品は、それを象徴するものだ。ガリアーノが「メゾン マルジェラ」の2015-16年秋冬オートクチュール・コレクションで披露したラベンダー色のコートドレスは、着物から着想を得たデザインの袖があしらわれ、帯にインスパイアされた背中の青いリボンで仕上げられたデザインが特徴的。また、川久保が「コム デ ギャルソン」の18年春夏コレクションで発表した少女漫画風デザインのアンサンブルには、着物のシルエットやラインの影響が垣間見える。

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2022年「ANDAM賞」、グランプリは「ボッター」 元「ニナ リッチ」のデザイナー夫婦

 フランス国立モード芸術開発協会が主催する2022年「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM賞)」の授賞式が30日、パリのパレ・ロワイヤルで行われた。グランプリに選ばれたのは、ルシェミー・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)によるメンズブランド「ボッター(BOTTER)」。2人には賞金30万ユーロ(約4260万円)に加えて、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル(CHANEL)ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントによる一年間のコーチングセッションが贈られる。

 2人は18年のイエール国際モードフェスティバルでグランプリを獲得し、LVMHプライズのファイナリストに選ばれた後、同年8月にギョーム・アンリ(Guillaume Henry)の後任として「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のアーティスティック・ディレクターに就任。3年半務めた後、22年2月に同職を退任している。オランダ領であるキュラソー島出身のボッターとドミニカ共和国の島で育ったヘレブラーは、カリブ海のインスピレーションをもとにした、ジェンダー・フルイドなアプローチを得意とする。

 特別賞はロンドンを拠点とする「ロバート・ワン(ROBERT WUN)」、ピエール・ベルジェ(Pierre Berge)賞はパリベースの「ブルーマーブル(BLUEMARBLE)」、アクセサリー賞はやはりパリを拠点とするジュエリーデザイナーのドリー・コーエン(Dolly Cohen)が受賞した。

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上海のストリートスナップ 2000年代の渋谷スタイルが中国で大流行!?

 中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が6月1日に解除されたことを受け、街に人出が戻っている。中でも、“おしゃれ街”として知られる安福路では、思い思いにファッションを楽しむ人々の姿が見られた。トレンドの傾向としては、2000(ゼロゼロ)年代のY2Kスタイルが主流。ビンテージのコルセットをカーゴパンツと合わせたり、カモフラージュ柄のスカートを合わせたりした渋谷のストリートスタイルの影響が見られる。フレッシュなムードが溢れる上海のストリートスナップを紹介する。

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上海のストリートスナップ 2000年代の渋谷スタイルが中国で大流行!?

 中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が6月1日に解除されたことを受け、街に人出が戻っている。中でも、“おしゃれ街”として知られる安福路では、思い思いにファッションを楽しむ人々の姿が見られた。トレンドの傾向としては、2000(ゼロゼロ)年代のY2Kスタイルが主流。ビンテージのコルセットをカーゴパンツと合わせたり、カモフラージュ柄のスカートを合わせたりした渋谷のストリートスタイルの影響が見られる。フレッシュなムードが溢れる上海のストリートスナップを紹介する。

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H&M、2022年上半期は純利益が2倍以上に 定価販売の強化が奏功

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)の2021年12月~22年5月期(上半期)決算は、売上高が前年同期比19.7%増の1036億7000万スウェーデンクローナ(約1兆3477億円)、営業利益は約2倍(同99.9%増)の54億4600万スウェーデンクローナ(約707億円)、純利益は2倍以上(同129.7%増)の38億9900万スウェーデンクローナ(約506億円)と増収増益だった。

 ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)最高経営責任者は、業績が好調な要因として、定価での販売を強化し値引きを減らしたことや、実店舗への客足が大幅に増加したことを挙げた。ECも引き続き好調だったという。

 ニルス・ヴィンジ(Nils Vinge)=インベスターリレーションズ担当責任者は、コロナ禍の影響で発生したサプライチェーン上の問題は緩和しつつあり、原料の価格も安定してきているが、輸送費は引き続き注視が必要だと述べた。なお、同社は生産コストの上昇を相殺するため、先進国を中心に段階的に値上げをする予定だが、その時期や値上げ幅については両氏ともコメントしなかった。

 同社は販売網の最適化に取り組んでおり、22年は成長市場で94店をオープンし、欧州などの成熟市場では272店をクローズする予定のため、全体では178店減少する見込み。6月24日には「H&M」の上海旗艦店を閉店した。中国本土での1号店であり、中国で最大かつ世界でも2番目の大きさを誇るストアだったが、同社が新疆ウイグル自治区産のコットンを使用しないと宣言したことによる不買運動の影響を受けたと見られている。

 また、同社は6月29日から30億スウェーデンクローナ(約390億円)相当分の自社株買いを行うことを発表した。

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「オフ-ホワイト」と「チャーチ」のコラボ第二弾 流星群をモチーフにした“コンサル”シューズ

 英国発のシューズブランド「チャーチ(CHURCH'S)」は28日、「オフ-ホワイトc/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」とコラボレーションしたカプセルコレクションの第二弾を発売した。「オフ-ホワイト」や「チャーチル」の公式ウェブサイトで取り扱う。価格は、1590〜1650ドル(約21万3000〜22万1000円)。

 新作コレクションは「チャーチ」のアイコンモデル“コンサル(CONSUL)”に、「オフ-ホワイト」の“メテオ(METEOR)”のデザインを落とし込んでジェンダーレスに仕上げた。シューズのボディー全体にスイスチーズや流星群によるクレーターを思わせる円形のカットアウトを施して、故ヴァージル・アブローが描いた「メテオシャワー(Meteor Shower」というテーマを表現した。「オフ-ホワイト」のトレードマークであるハングタグと、“シューレース(SHOELACES)”と書かれた靴紐を使用する。

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BTSのV、BLACKPINKのLISAが来場で会場外も大熱狂! 「セリーヌ オム」2023年春夏メンズ・コレクション

 「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」2023年春夏メンズ・コレクションのショーが6月27日、現代美術館のパレ・ド・トーキョー(Plais de Tokyo)で開催された。フロントローには、BTS(防弾少年団)のV、BLACKPINKのLISA(リサ)、韓国の俳優パク・ボゴム(Park Bogum)らが着席した。

 SNS上では、Vが来場するのではと数日前からウワサになっていたため、当日の会場周辺には大勢のファンやメディア関係者が詰めかけた。会場の外にある階段に3人が登場すると大歓声があがり、そのあまりの熱狂ぶりに、「セリーヌ」を擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)と、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ会長兼CEOも外に出て、その様子を動画に収めていたという。

 ほかには、俳優のエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)やトーマス・ブロディ・サングスター(Thomas Brodie-Sangster)、デザイナーのジェレミー・スコット(Jeremy Scott)らがゲストとして参加した。

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世界最大のアイウエア企業、ルックスオティカの創業者が死去 享年87

 世界最大のアイウエア企業であるイタリアのエシロールルックスオティカ(ESSILORLUXOTTICA)のレオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)会長が、6月27日に死去した。87歳だった。

 同氏は1935年5月22日、ミラノ生まれ。5人兄弟だが、同氏が生まれる数カ月前に父親が亡くなったため困窮し、7歳から孤児院で育った。金型メーカーの見習いとしてキャリアをスタートした後、金属加工の技術を生かして眼鏡用の部品を作ることを思い立ち、61年に25歳でイタリア北東部にあるヴェネト州ベッルーノ県アゴルドでルックスオティカを創業した。67年に眼鏡フレーム全体を生産するようになり、71年にはミラノで毎年開催されている世界最大級のアイウエア国際展「ミド(MIDO)」に「ルックスオティカ」のブランド名で出展。74年に卸売会社を買収し、81年にドイツ市場に進出したことを皮切りに米国などさまざまな市場に参入し、国際的に販路を拡大した。

 大きな転機となったのは、同社が88年に「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」とライセンス契約を締結したことだろう。以降、「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」「ブルガリ(BVLGARI)」「シャネル(CHANEL)」「プラダ(PRADA)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「バーバリー(BURBERRY)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」など多くの一流ブランドとライセンス契約を締結し、事業を拡大した。また、「レイバン(RAY-BAN)」「オークリー(OAKLEY)」「アラン ミクリ(ALAIN MIKLI)」などのブランドも擁している。90年にはニューヨーク証券取引所に、2000年にはイタリア証券取引所に上場した。18年には、フランスのレンズメーカー、エシロール(ESSILOR)と合併。世界に14万人以上の従業員と150カ国以上での販売拠点を構え、売上高160億ユーロ(約2兆2700億円)規模(いずれも合併当時)の巨大企業が誕生した。

 合併後、エグゼクティブ・チェアマン兼最高経営責任者(CEO)としてエシロールルックスオティカを率いたデル・ヴェッキオ氏は、イタリア有数の大富豪だった。米「フォーブス(FORBES)」誌によれば、個人資産は250億ドル(約3兆3500億円)以上と推定されており、世界の億万長者ランキングで52位だという。

 一方で、同氏は成功を収めてからも自身の生い立ちや苦労を忘れることなく、従業員向けの充実した福利厚生制度を導入している。15年には、自身の80歳の誕生日を記念して、従業員に合計900万ユーロ(約12億円)相当の自社株を付与した。また、新型コロナウイルスの感染拡大が発生した20年4月には、ミラノに新設される病院に1000万ユーロ(約14億円)を寄付。コロナ禍の影響でレイオフ(一時解雇)となったイタリアの工場の従業員には職場復帰まで毎月500ユーロ(約7万円)を支給したほか、コロナ感染により欠勤した従業員に対する賞与カットはしないことを労働組合と合意した。

 私生活では3回結婚し、6人の子どもがいる。クラウディオ・デル・ヴェッキオ(Claudio Del Vecchio)=ブルックス ブラザーズ前会長兼CEOはその一人。

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世界最大のアイウエア企業、ルックスオティカの創業者が死去 享年87

 世界最大のアイウエア企業であるイタリアのエシロールルックスオティカ(ESSILORLUXOTTICA)のレオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)会長が、6月27日に死去した。87歳だった。

 同氏は1935年5月22日、ミラノ生まれ。5人兄弟だが、同氏が生まれる数カ月前に父親が亡くなったため困窮し、7歳から孤児院で育った。金型メーカーの見習いとしてキャリアをスタートした後、金属加工の技術を生かして眼鏡用の部品を作ることを思い立ち、61年に25歳でイタリア北東部にあるヴェネト州ベッルーノ県アゴルドでルックスオティカを創業した。67年に眼鏡フレーム全体を生産するようになり、71年にはミラノで毎年開催されている世界最大級のアイウエア国際展「ミド(MIDO)」に「ルックスオティカ」のブランド名で出展。74年に卸売会社を買収し、81年にドイツ市場に進出したことを皮切りに米国などさまざまな市場に参入し、国際的に販路を拡大した。

 大きな転機となったのは、同社が88年に「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」とライセンス契約を締結したことだろう。以降、「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」「ブルガリ(BVLGARI)」「シャネル(CHANEL)」「プラダ(PRADA)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「バーバリー(BURBERRY)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」など多くの一流ブランドとライセンス契約を締結し、事業を拡大した。また、「レイバン(RAY-BAN)」「オークリー(OAKLEY)」「アラン ミクリ(ALAIN MIKLI)」などのブランドも擁している。90年にはニューヨーク証券取引所に、2000年にはイタリア証券取引所に上場した。18年には、フランスのレンズメーカー、エシロール(ESSILOR)と合併。世界に14万人以上の従業員と150カ国以上での販売拠点を構え、売上高160億ユーロ(約2兆2700億円)規模(いずれも合併当時)の巨大企業が誕生した。

 合併後、エグゼクティブ・チェアマン兼最高経営責任者(CEO)としてエシロールルックスオティカを率いたデル・ヴェッキオ氏は、イタリア有数の大富豪だった。米「フォーブス(FORBES)」誌によれば、個人資産は250億ドル(約3兆3500億円)以上と推定されており、世界の億万長者ランキングで52位だという。

 一方で、同氏は成功を収めてからも自身の生い立ちや苦労を忘れることなく、従業員向けの充実した福利厚生制度を導入している。15年には、自身の80歳の誕生日を記念して、従業員に合計900万ユーロ(約12億円)相当の自社株を付与した。また、新型コロナウイルスの感染拡大が発生した20年4月には、ミラノに新設される病院に1000万ユーロ(約14億円)を寄付。コロナ禍の影響でレイオフ(一時解雇)となったイタリアの工場の従業員には職場復帰まで毎月500ユーロ(約7万円)を支給したほか、コロナ感染により欠勤した従業員に対する賞与カットはしないことを労働組合と合意した。

 私生活では3回結婚し、6人の子どもがいる。クラウディオ・デル・ヴェッキオ(Claudio Del Vecchio)=ブルックス ブラザーズ前会長兼CEOはその一人。

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撥水加工に用いる化学物質PFAsがニューヨーク州で使用禁止か

 ニューヨーク州の上院議会はこのほど、「永遠の化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAs)の衣料品への使用を禁止する法案を可決した。この法案はすでに下院を通過しており、キャシー・ホウクル(Kathy Hochul)州知事の署名を経て成立すれば、2023年12月31日から施行される見通しだ。

 ニューヨーク州ではすでに食品包装にPFAsを用いることが法律で禁止されている。同法案では、撥水などの機能性を担保するための加工を含む「意図的に添加された化学物質」が焦点となる。なお、日常着やフォーマルウエアを対象とし、パフォーマンスウエアは含まれない。

 米国アパレル・フットウエア協会(American Apparel and Footwear Association)は、5月にニューヨーク州議会へ提出した書簡で、業界全体で「PFAsからの移行と代替化学物質の研究および開発、導入のための適切な時間の確保」を求め、27年1月1日を発効日として検討するよう求めている。

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LVMH主導のオーラ ブロックチェーン コンソーシアムが「持続可能な市場のためのイニシアティブ」に参加

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)などのラグジュアリー企業が結成したオーラ ブロックチェーン コンソーシアム(Aura Blockchain Consortium)はこのほど、英国のチャールズ皇太子(Charles, Prince of Wales)が設立した「持続可能な市場のためのイニシアチブ ファッションタスクフォース(Sustainable Markets Initiative Fashion Taskforce以下、SMI)」への参加を発表した。オーラ ブロックチェーン コンソーシアムが開発を進めるブロックチェーン技術などを共有し、業界の透明性とトレーサビリティーを推進する。

 SMIはテキスタイルやアパレル業界の持続可能な未来への移行を目的に、2020年にスイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムで設立。ファッションタスクフォースはフェデリコ・マルケッティ(Federico Marchetti)=ユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP)前会長兼創業者が議長を務め、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」や「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」「バーバリー(BURBERRY)」など15ブランドが加盟する。直近では、環境再生型農業とデジタルIDを活用した循環経済を注力領域に取り組む。

 一方オーラ ブロックチェーン コンソーシアムは、LVMHとプラダ グループ(PRADA GROUP)、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)が21年4月に共同で設立。以来、「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTBグループとメルセデス・ベンツ(MERCEDES BENZ)も加盟している。「ラグジュアリーブランドによるラグジュアリーブランドのためのソリューション」を掲げ、メタバースやNFT関連を含む技術開発に取り組む。すでに加盟メンバーに対しては、原材料からエンドユーザーまでの製品の追跡が可能となる独自のデジタルIDを取得するサポートを提供している。

 マルケッティ議長は、「オーラ ブロックチェーン コンソーシアムの技術は、業界における透明性やイノベーション、そして業界内の連携に貢献してくれる。私たちはともにサステナブルな業界の実現に向けて歩みを加速させる」とコメント。

 オーラ ブロックチェーン コンソーシアムのダニエラ・オット(Daniela Ott)事務局長は、「私たちのブロックチェーン技術やNFTソリューションを通じて、SMIを支援できて光栄だ。共通のビジョンに向けてともに循環性とトレーサビリティーを推進していきたい」とコメントした。

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「グッチ」がNFT作品を展示するオンラインギャラリーをオープン スーパーレアとの提携で

 「グッチ(GUCCI)」は、NFTのマーケットプレイス、スーパーレア(SUPERRARE)と提携してオンラインアートギャラリー「ヴォールト アート プレイス(VAULT ART SPACE)」をオープンした。

 同ギャラリーでは定期的に企画展を開催。最初の企画展「グッチ 次の100年(The Next 100 Years of Gucci)」では、29人のアーティストが「グッチ」の過去100年の歴史を反映しながらその未来をそれぞれ思い描いたNFTアートを展示している。「ヴォールト」のウェブサイトで6月23日~7月1日、7月7~15日、7月21~29日の3回に分けてオークションが開催される。取引はすべて仮想通貨イーサリアム(Ethereum、ETH)で行われる。

 ニコラ・ウディノ(Nicolas Oudinot)=グッチ ニュービジネス・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼「ヴォールト(VAULT)」最高経営責任者(CEO)は、「ヴォールト アート プレイス」について、「アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)のもと、常にブランドが追求してきたアプローチが自然な形で進化している。我々はアートと交錯することが『グッチ』とそのコミュニティーの関係性を深めるだろうと信じている。スーパーレアと提携し、多様なアーティストの実験的な作品を展示し、支援することで、この姿勢を貫きつつも未来への入り口となるような新たな方法を探した」と語る。

 企画展「グッチ 次の100年」では、アラナ・ヴァナコーレ(Alanna Vanacore)、ダルタ・カトリーナ(Darta Katrina)、アリーナ・コーラン(Aliina Kauranne)、アントーニ・トゥディスコ(Antoni Tudisco)、イグナシ・モンレアル(Ignasi Monreal)、イーボーイ(eBoy)、クリス・アンドリュー・スモール(Kris Andrew Small)、ラウドスクイーク(Loudsqueak)、エレン・シェンドリン(Ellen Sheidlin)、タイラー・スパングラー(Tyler Spangler)、ヴェックス(Vexx)ら、NFTアートでデビューした気鋭のアーティストから、デジタルアートに初挑戦するようなベテランアーティスト、過去のコラボレーターなど多様なアーティストの作品が一堂に会する。

 グッチは今回の提携に合わせ、スーパーレアが発行する独自トークン$RAREを購入。これによりWeb3におけるキュレーションに特化した初のDAO(分散型自律組織)に参加した。

 グッチとスーパーレアは、アーティストでキュレーター、作家のローウィン・デュモン(Rowynn Dumont)と参加アーティストが現代におけるアート制作と収集のあり方について語る配信を3回にわたってツイッター スペース(Twitter Spaces)で行う。この配信は収録され、「グッチ」のポッドキャストでも配信される。

 2018年に設立されたスーパーレアでは、これまでに3億ドル(約402億円)以上が取引され、1億5000万ドル(約201億ドル)以上がアーティストに直接還元されている。

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「バーバリー ビューティ」や「バイレード」を手掛けるイサマヤ・フレンチが自身のメイクアップコレクションを発表

 イギリス人メイクアップアーティストで、現在は「バーバリー ビューティ(BURBERRY BEAUTY)」のグローバルディレクターを務めるイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)は、自身の名を冠した初のカラーコスメコレクション、“インダストリアル・コレクション”を発表した。カラーコスメやグロウセラムのほか、ジュエリーやTシャツをそろえ32〜115ドル(約4300〜1万5500円)で販売する。6月27日にプレオーダーを公式サイト(Isamaya.com)でスタートする。カラーコスメの開発は、「バイレード(BYREDO)」のメイクコレクションを手掛けて以来だ。

 「世の中にあるものとは全く違うカラーコスメを妥協せずに作りたかった」とイサマヤ。過去や現在手がけるブランドには敬意を示しつつも、自身には最終決定権がないため「妥協することも多かった」という。「業界のためにも真実を話すべき」と考える彼女が生み出したのは、使う人に合ったカールを演出する“ラバーラッシュ ラテックス リフト マスカラ”やシアーなチェリーグレーの“エッジィ リップ グロス”、ポマードのような質感で眉をホールドする“ブロウラック ブロウ ラミネーター”など。パッケージにもこだわり、メタルカラーのアイシャドウパレットの蓋に女性の体をデザインし、マスカラやリップに金属のリングを施した。

 サステナビリティにも配慮して、ヴィーガン・パラベンフリー処方を採用。パッケージには可能な限りリサイクルガラスやリサイクルプラスチックを取り入れた。イサマヤは「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)を敬愛しており、彼女の“Do more with less”の哲学にのっとってパッケージは使用後も別の形で使えるよう考えた。パレットはジュエリーボックスとしても使える」と説明する。今後もファッションと同じようにシーズンごとにカプセルコレクションとして発表し、それぞれのコレクションで異なる慈善団体とパートナーシップを組む予定だ。

 イサマヤは、モデルの顔を花で飾るなど従来のメイクアップの概念にとらわれないユニークなメイクアップルックで知られ、リアーナ(Rihanna)やファーギー(Fergie)、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)ら多くのセレブリティーやファッションウィークのメイクアップを担当してきた。また、これまでに「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のアンバサダーや「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」のクリエイティブ アーティスト コンサルタント、「バーバリー ビューティ」のグローバル ディレクター、「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のグローバル メイクアップ アーティストを務め、最近では「バイレード」のメイクコレクションを手掛けたほか“ファーフェッチ・グローバル・ビューティ・コレクティブ(Farfetch Global Beauty Collective)への参画でも注目を浴びている。

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エスティ ローダー、免税市場の復調見据え新流通センター開設

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES、以下ELC)はこのほど、スイス・チューリヒ郊外のガルゲネン(GAlGENEN)に、世界中のトラベルリテールチャネルに対応する最新鋭の流通センターを開設した。トラベルリテール向け商品供給の倍増を目指す。

 ELCのファブリツィオ・フリーダ(Fabrizio Freda)社長兼最高経営責任者(CEO)は、ガルゲネンで米「WWD」が行った独占インタビュー「(新流通センターは)今後のトラベルリテールの成長を支えるために建設した」と語った。同センターの開設により、取扱量が増加するだけでなく輸送の質も向上するという。約2万8千平方メートルの広大な敷地では自動ロボットと人間が同居し、たくさんの箱がベルトコンベアを流れる。高さ20mの未来的な倉庫は、さながら金属製の格子のようにも見え、箱を積載したトレイを34万枚以上保管できる。

 空港やダウンタウン、航空機内、クルーズ内、国境などに広がる免税販売を扱うトラベルリテール部門は、コロナ禍で大打撃を受けた。2020年前半から、世界各地で旅行がほぼストップし、免税店の売り上げも急降下した。トラベルリテール業界を専門とするリサーチ企業、ジェネレーション・リサーチ(Generation Research)の調査によれば、コロナ禍前の19年、業界の総売り上げは前年比9.8%増の863億ドル(約11兆6343億円)にのぼった。そのうち、フレグランスと化粧品は最大の商品カテゴリーで前年比20.1%増の376億ドル(約5兆689億円)の売り上げを担っている。ジェネレーション・リサーチによると、免税店全体の売り上げは24~25年ごろにコロナ前の水準まで回復する見込みだという。しかし、ELCの回復ペースはそれ以上に速い。

 フリーダ社長兼CEOは、「コロナ禍、世界各地の空港での免税店の閉店、渡航制限にもかかわらず、トラベルリテールチャネルは成長を続け、2019年よりも大幅に拡大している」と話す。1年に述べ30億人以上の消費者と接触する機会のあるトラベルリテール事業は、ELCの中でも特に成長が著しく、21年度には総売り上げの28%を担った。中国、特に海南島でのビジネスが貢献している。海南島は、中国政府の離島免税制度の対象となっており、「ゼロコロナ政策」のため国外に出られない国内旅行者も利用できる。

 「この島を訪れる中国人の数はすでに19年の国外渡航者を上回っており、特にコロナ禍の初期には欧米諸国での旅行の落ち込みをほとんど埋め合わせてくれた」とフリーダ社長兼CEOは説明する。しかも、国外渡航者はたいてい大都市から出発するのに対し、海南島には高級品が流通していない中小都市からのショッピング客も多い。「海南島への旅行者は、ビューティ業界にとってボーナスのよう。海外旅行は(中国人の約20%にあたる)パスポート所有者しか楽しめないが、国内の免税店はすべての中国国民に開かれている。パンデミックが収束すれば、海外からの海南島訪問者も増えるだろう」とフリーダ社長兼CEOは語り、世界有数のぜいたくなショッピング環境も整いつつあると説く。

 ただしELCは、現時点で全てのブランドを中国で展開できているわけではない。それでも自社を「海南島のマーケットリーダー」と称するフリーダ社長兼CEOは、「トラベルリテール全般、特に海南島にはまだまだ可能性がある」と話す。加えて中東やブラジル、インドネシアなどの新興市場からの旅行客を筆頭に、海外旅行自体の伸び代も大きいと分析する。ポイントは、1人あたりの購入額はもちろん、旅行だけでなく買い物を楽しむ人を増やすこと。買い物も楽しんでもらうには旅行前からのアプローチが重要だ。航空券を買った段階で商品を購入して空港や機内で引き取るサービスは、アジアではすっかり定着しているが欧米では普及していない。「利便性の向上で1人あたりの購入額が増えると共に、買い物を楽しむ人さえ増加すればと胸が高鳴っている」と期待を寄せた。

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「シャネル」が12月にアフリカのセネガルでショーを開催

 「シャネル(CHANEL)」は、12月6日に西アフリカにあるセネガルの首都ダカールで、2022-23年メティエダール・コレクションのショーを開催する。同コレクションは、刺しゅうのモンテックスやルサージュ、羽根細工のルマリエ、金細工のゴッサンス、プリーツのロニオンなど、傘下の専門アトリエの技術や芸術的な手仕事をたたえるもの。ここ2年はパンデミックの影響もあってフランス国内で発表してきたが、それ以前は東京やニューヨーク、上海、ローマ、エジンバラなど世界のさまざまな都市で発表しており、その伝統を再開させることになる。

 同メゾンは、声明の中で「ダカールを選ぶことにより、『シャネル』のメディエダールにおけるサヴォアフェール(受け継がれる職人技術やノウハウ)が、この街の芸術的で文化的なエネルギーと共鳴することを期待している」と述べている。

 なお、「シャネル」は22年1月、パリ19区に傘下の専門アトリエと職人のための複合施設「le19M」をオープン。昨年のメティエダール・コレクションのショーの舞台にもなった同施設には現在、11のアトリエが集結している。ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、「大切なのは、専門技術を持ったアトリエにふさわしい空間を提供し、製品に魂を吹き込む職人の存在を可視化すること。それは、新たな人々や若い世代を引きつけることにつながるだろう」と説明する。

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デムナやマルジェラを輩出した名門校ファッション科のトップに、LA出身の29歳が就任

 著名デザイナーを数多く輩出してきたベルギーの名門校、アントワープ王立芸術アカデミー(Royal Academy of Fine Arts Antwerp) ファッション科の新クリエイティブ・ディレクターに、パフォーマンスアーティストでデザイナーのブランドン・ウェン(Brandon Wen)が就任する。2007年から同学科を率いてきたデザイナーのウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)の後任として、9月から学生の指導にあたる。

 1993年アメリカ・ロサンゼルス生まれのウェンは、2015年ニューヨークのコーネル大学を卒業後、2019年にアントワープ王立芸術アカデミーのファッション科の修士課程を修了。在学中の18年には、ビスコース素材の可能性を探求する「チャレンジ・ザ・ファブリック・アワード(Challenge the Fabric Award)」を受賞した。これまでのキャリアは、シャネル(CHANEL)傘下のメゾン ルマリエ(MAISON LEMARIE)など。リック・オウエンス(Rick Owens)とミシェル・ラミー(Michel Lamy)の下で働いたこともあり、カリフォルニアにあるアーツ・オブ・ファッション財団(Arts of Fashion Foundation)ではオーガナイザーと講師を務めていた。

 就任に際して、ウェンは「これ以上ないほど興奮しています。これは、多大なる感謝、重大さ、喜びをもって受け止める、夢を超えた夢です」とコメント。「(クリエイティブ・ディレクターとして)焦点を当てるのは、私自身がこのアカデミーに惚れ込んだ理由である創造性と芸術性の伝統。空想と現実が交差する場で、オーセンティックであること、クリエイティビティー、そして楽しさを大切にする新世代のデザイナーやアーティストを生み出していきます。彼らが持つべきなのは世界の中で自分の居場所を作るためのツールと気概。私自身がそのお手本を示していきます。そして、共に成長し、ファッションの驚きと美の感覚を再定義していくでしょう。私は、人として、アーティストとして、教師として、クリエイティブ・ディレクターとして、大胆でありたいと思っています。今は謙虚な気持ちと誇りに満ちていて、指導を始めるのが待ちきれません」と話す。

 一方、アメリカ人であるウェンの起用について、選考委員長を務めたヨハン・パス(Johan Pas)アントワープ王立芸術アカデミー学部長は、「私たちを納得させたのは、彼のあふれる創造性と強い意欲、新鮮なアイデア、そして素晴らしいコネクション。まさに、それらはこのアカデミーとファッション科が必要としているものだ。そして、根本的に国際的、学際的、革新的な人材を選んだ」と説明。「彼は教師陣や同僚と共に、国際的なファッション地図におけるファッション科の地位を高め、21世紀の中で挑戦しチャンスを手にするためにこの学科を強化してくれるだろう」と述べる。

 なお、同ファッション科は、これまでマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)やデムナ(Demna)をはじめ、ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)やアン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)、ベイレンドンクといった“アントワープシックス(Antwerp Six)”の6人、そして、「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」や「ディーゼル(DIESEL)」を率いるグレン・マーティンス(Glenn Martens)、ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)、クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)らを輩出してきた。

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「ルイ・ヴィトン」2023年春夏メンズコレ、カン・ドンウォンやジャスティン・ティンバーレイクらが来場 

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月23日、2023年春夏メンズ・コレクションのショーをルーブル美術館(Louvre Museum)の中庭で行った。当日は、21年11月に急逝した故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターに敬意を表し、生前に親交が深かったセレブリティーらが来場。ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)は、妻で俳優のジェシカ・ビール(Jessica Biel)と共に参加し、「ヴァージルは本当に大きな影響を与えたし、今後も与え続けるだろう」と語った。

 ショーは、フロリダA&M大学(Florida A&M University)のマーチングバンドによる演奏で幕を開け、ラッパーのケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)がフロントローに着席した状態でパフォーマンスを披露した。ほかには、22年5月にブランドのアンバサダーに就任した俳優のカン・ドンウォン(Gang Dong-won)、モデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、歌手のJ. バルヴィン(J. Balvin)、インフルエンサーのルカ・サバト(Luka Sabbat)らが参加。また、「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)と、その長男でLVMHのヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージを務めるアントワン・アルノー(Antoine Arnault)=ベルルッティ(BERLUTI)CEO兼ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)会長の姿もあった。

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「ルイ・ヴィトン」2023年春夏メンズコレ、カン・ドンウォンやジャスティン・ティンバーレイクらが来場 

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月23日、2023年春夏メンズ・コレクションのショーをルーブル美術館(Louvre Museum)の中庭で行った。当日は、21年11月に急逝した故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターに敬意を表し、生前に親交が深かったセレブリティーらが来場。ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)は、妻で俳優のジェシカ・ビール(Jessica Biel)と共に参加し、「ヴァージルは本当に大きな影響を与えたし、今後も与え続けるだろう」と語った。

 ショーは、フロリダA&M大学(Florida A&M University)のマーチングバンドによる演奏で幕を開け、ラッパーのケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)がフロントローに着席した状態でパフォーマンスを披露した。ほかには、22年5月にブランドのアンバサダーに就任した俳優のカン・ドンウォン(Gang Dong-won)、モデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、歌手のJ. バルヴィン(J. Balvin)、インフルエンサーのルカ・サバト(Luka Sabbat)らが参加。また、「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)と、その長男でLVMHのヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージを務めるアントワン・アルノー(Antoine Arnault)=ベルルッティ(BERLUTI)CEO兼ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)会長の姿もあった。

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「カルティエ」と「アマゾン」が共同で訴訟提起 悪質な模倣品販売業者に立ち向かう

 カルティエ(CARTIER)とアマゾン(AMAZON)は、「カルティエ」の模倣品をノーブランド品と見せかけてアマゾンで販売していた個人や企業を相手取り、商標権侵害や不当表示などを理由に損害賠償などを求めて共同で訴訟を提起した。被告は中国に拠点を置き、インスタグラムで「Phym9y3v」を名乗る個人や「Amazing Jewelry You Want」という名前で事業を行う中国企業など。

 カルティエとアマゾンは、被告らの手口について、「SNSアカウント上では『カルティエ』と思しき商品(例えば“ラブ”ブレスレットなど)へのリンクを掲載し、遷移先のアマゾンなどのページでは模倣品検出ツールを回避するため、『カルティエ』の模倣品ではないノーブランド品と見せかけて商品を販売。実際に購入すると『カルティエ』の商標を不当に使用した模倣品が手元に届く」と訴状で説明している。

 ケブハル・スミス(Kebharu Smith)=アマゾン アソシエイト・ジェネラル・カウンセル兼模倣品犯罪対策課ディレクターは、「アマゾンは模倣品販売事業者の先を行くために投資と革新を続け、ブランドや法執行機関と連携して悪質業者の責任を追及していく。われわれは、こうした業者をアマゾンから追い出すだけでなく、永久に止めたい」とコメントしている。

 アマゾンの模倣品犯罪対策課は、これまでにも「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」などとも共同で模倣品対策に当たっている。

 「Phym9y3v」のインスタグラムアカウントは、現時点で削除されている。

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ヘイリー・ビーバーのビューティブランド「ロード」が商標権侵害でトラブル

 ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)のビューティブランド「ロード(RHODE)」のブランド名が商標権を侵害しているとして、ロサンゼルス発のアパレルブランド「ロード」がヘイリーとブランドを提訴した。

 原告のアパレルブランド「ロード」の共同創業者であるプルナ・カタウ(Purna Khatau)とフィービー・ヴィッカーズ(Phoebe Vickers)は、「ヘイリー・ビーバーと彼女のスキンケアブランドが『ロード』という名前を使用したことに対して訴訟提起を余儀なくされた。われわれは提訴したくなかったが、自分たちのビジネスを守るためにはやむを得なかった。世界的なブランドとはいえ、まだ若く成長途中の企業である当社は、ヘイリーのようなセレブが同じ名前を使用して商品を販売することには勝てない」とコメントし、取り扱う商品のジャンルは異なるが、ビューティとアパレルは非常に近しい業界であり、コラボレーションする機会も多いこと、またヘイリーがアパレル分野にも関心を示しており、過去に「ロード」を被服の分野で商標出願したことなどに触れ、混同を招く恐れがあると主張している。米「WWD」はヘイリーに問い合わせを行ったが、期限内の回答は得られなかった。

 「ロード」という名はヘイリーのミドルネームで、ブランドは6月15日に立ち上げたばかりだった。他方、アパレルブランド「ロード」は、2014年創業。「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」や米百貨店のサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)」などで販売し、これまでにビヨンセ(Beyonce)やヒラリー・ダフ(Hilary Duff)をはじめとするセレブに衣装提供をしてきたという。

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「ナイキ」、ロシア市場から完全撤退へ 休業中の店は再開せず

 ナイキがロシア市場から撤退することが6月23日に明らかとなった。同社はロシア向けの公式オンラインストア上で、撤退を決定したため公式サイトやアプリが利用できなくなることや、休業中の店舗の営業を再開しないことを告知した。

 同社は3月、ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を開始したことを受け、物流の混乱などを理由にロシアでの自社ECおよびアプリでの商品販売を停止したほか、直営店を一時休業とした。一方で、ナイキとフランチャイズ契約を締結している複数の小売りはその後も「ナイキ」販売店として営業していたが、5月中旬が期限だったフランチャイズ契約の更新が見送られたため、在庫がなくなり次第、店を閉じるという。そうしたフランチャイズ運営企業の一社、インヴェンティブ・リテール・グループ(INVENTIVE RETAIL GROUP)によれば、現時点で37店のうち15店が閉店している。

 なお、ナイキのマシュー・フレンド(Matthew Friend)最高財務責任者は、2022年3月に開催された投資家向けの説明会で、ロシアとウクライナの売り上げは全体の1%未満だと述べている。

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「ルイ・ヴィトン」、ブランドアンバサダーに中国発のアイドルグループ時代少年団を起用

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、中国市場向けのブランドアンバサダーとして、中国を拠点とするアイドルグループ時代少年団(Teens in Times以下、TNT)を起用した。同グループは、2019年デビュー。16〜20歳の7人のメンバーで活動し、中国版のツイッター、ウェイボー(微博、WEIBO)で約1千万のフォロワーを持つ。

 アンバサダーの就任に際し、「ルイ・ヴィトン」はTNTが出演するキャンペーン動画をウェイボーで公開。23日時点で、140万いいねがついており、100万回以上共有されている。

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「ラコステ」がブランド初のNFTを発売 所有することでデザインに関して発言権も

 「ラコステ(LACOSTE)」は“Undw3(読み方:アンダーウォーター)”と題した同ブランド初のNFTを6月14日に発売した。ワニが水面に顔を出した画像のNFTは、0.08ETH(イーサリアム)で販売し、1万1212個用意した。この個数は、アイコンアイテムのポロシャツ“L1212”に由来しているという。なお発売時、0.08ETHは約100ドル(1万3000円)程度だった。

 ラコステのキャサリン・スピンドラー(Catherine Spindler)最高責任者(CEO)は今回のNFTを、「Web3をはじめとする非中央集権(ディセントラライゼーション)のムーブメントに乗るという我々の意欲と野心を表している。ブランドのクリエイティビティと前衛性を象徴するような、ブランドとファンの共同制作などのインタラクティブな体験を用意している」という。

 このNFTの保有者はリアルのスペシャルアイテムに限定アクセスして購入できるほか、デザインに関して自分の意見を発言する場が設けられる。ラコステはリアルとバーチャルの架け橋となるような“長期的なコラボレーション・コミュニティ”を作ろうとしているという。同ブランドはツイッターで、「ファンとのつながりがより重要になっていく中で、次のステップはブランドのファンをコアチームの一員として迎え入れることだと考えている。保有することでラコステ・ファミリーに加わり、我々の将来の方向性について発言することができる」と説明。プロジェクトについての詳細は近日中に発表するとしている。

 「ラコステ」は6月初めにディスコード(Discord)を開設。3月にはゲーム「マインクラフト(Minecraft)」とのコラボレーションプロジェクトを発表し、Web3に進出した。

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「ラコステ」がブランド初のNFTを発売 所有することでデザインに関して発言権も

 「ラコステ(LACOSTE)」は“Undw3(読み方:アンダーウォーター)”と題した同ブランド初のNFTを6月14日に発売した。ワニが水面に顔を出した画像のNFTは、0.08ETH(イーサリアム)で販売し、1万1212個用意した。この個数は、アイコンアイテムのポロシャツ“L1212”に由来しているという。なお発売時、0.08ETHは約100ドル(1万3000円)程度だった。

 ラコステのキャサリン・スピンドラー(Catherine Spindler)最高責任者(CEO)は今回のNFTを、「Web3をはじめとする非中央集権(ディセントラライゼーション)のムーブメントに乗るという我々の意欲と野心を表している。ブランドのクリエイティビティと前衛性を象徴するような、ブランドとファンの共同制作などのインタラクティブな体験を用意している」という。

 このNFTの保有者はリアルのスペシャルアイテムに限定アクセスして購入できるほか、デザインに関して自分の意見を発言する場が設けられる。ラコステはリアルとバーチャルの架け橋となるような“長期的なコラボレーション・コミュニティ”を作ろうとしているという。同ブランドはツイッターで、「ファンとのつながりがより重要になっていく中で、次のステップはブランドのファンをコアチームの一員として迎え入れることだと考えている。保有することでラコステ・ファミリーに加わり、我々の将来の方向性について発言することができる」と説明。プロジェクトについての詳細は近日中に発表するとしている。

 「ラコステ」は6月初めにディスコード(Discord)を開設。3月にはゲーム「マインクラフト(Minecraft)」とのコラボレーションプロジェクトを発表し、Web3に進出した。

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フランス服飾連盟の次期会長に、シャネルのブルーノ・パブロフスキー=プレジデント

 パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)を主催するフランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、FHCM)の次期会長に、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル(CHANEL) ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントが就任する。7月1日に開かれる総会で、2014年から同職を務めてきたラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)=ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)会長の後任として選出される見通しだ。パブロフスキー氏は、これまでトレダノ会長やパスカル・モランド(Pascal Morand)FHCMエグゼクティブ・プレジデント、フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)社長兼最高経営責任者(CEO)、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼CEO、ギヨーム・ドゥ・セーヌ(Guillaume de Seynes)=エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL) エグゼクティブ・バイスプレジデントと共に、FHCMの執行委員を務めてきた。会長就任後は、モランド=エグゼクティブ・プレジデントと協力し、前任の取り組みを引き継ぐ方針を示している。

 新型コロナウイルスの影響を受け、FHCMはデータ解析やソリューションを提供するローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)と提携してパリコレのデジタル化に取り組み、その後、リアルとオンラインのハイブリッドでの開催フォーマットを作り上げた。現在開催中の23年春夏パリ・メンズ・ファション・ウイークでは、参加する84ブランド中78組がリアル発表を行う一方で、すべてのコレクション発表を公式デジタルプラットフォームでも配信している。

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フランス服飾連盟の次期会長に、シャネルのブルーノ・パブロフスキー=プレジデント

 パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)を主催するフランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、FHCM)の次期会長に、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル(CHANEL) ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントが就任する。7月1日に開かれる総会で、2014年から同職を務めてきたラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)=ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)会長の後任として選出される見通しだ。パブロフスキー氏は、これまでトレダノ会長やパスカル・モランド(Pascal Morand)FHCMエグゼクティブ・プレジデント、フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)社長兼最高経営責任者(CEO)、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼CEO、ギヨーム・ドゥ・セーヌ(Guillaume de Seynes)=エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL) エグゼクティブ・バイスプレジデントと共に、FHCMの執行委員を務めてきた。会長就任後は、モランド=エグゼクティブ・プレジデントと協力し、前任の取り組みを引き継ぐ方針を示している。

 新型コロナウイルスの影響を受け、FHCMはデータ解析やソリューションを提供するローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)と提携してパリコレのデジタル化に取り組み、その後、リアルとオンラインのハイブリッドでの開催フォーマットを作り上げた。現在開催中の23年春夏パリ・メンズ・ファション・ウイークでは、参加する84ブランド中78組がリアル発表を行う一方で、すべてのコレクション発表を公式デジタルプラットフォームでも配信している。

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フランス服飾連盟の次期会長に、シャネルのブルーノ・パブロフスキー=プレジデント

 パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)を主催するフランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、FHCM)の次期会長に、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル(CHANEL) ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントが就任する。7月1日に開かれる総会で、2014年から同職を務めてきたラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)=ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)会長の後任として選出される見通しだ。パブロフスキー氏は、これまでトレダノ会長やパスカル・モランド(Pascal Morand)FHCMエグゼクティブ・プレジデント、フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)社長兼最高経営責任者(CEO)、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼CEO、ギヨーム・ドゥ・セーヌ(Guillaume de Seynes)=エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL) エグゼクティブ・バイスプレジデントと共に、FHCMの執行委員を務めてきた。会長就任後は、モランド=エグゼクティブ・プレジデントと協力し、前任の取り組みを引き継ぐ方針を示している。

 新型コロナウイルスの影響を受け、FHCMはデータ解析やソリューションを提供するローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)と提携してパリコレのデジタル化に取り組み、その後、リアルとオンラインのハイブリッドでの開催フォーマットを作り上げた。現在開催中の23年春夏パリ・メンズ・ファション・ウイークでは、参加する84ブランド中78組がリアル発表を行う一方で、すべてのコレクション発表を公式デジタルプラットフォームでも配信している。

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「ショール」と人気DJのハニー・ディジョンがコラボ オールブラックのコレクション

 「ショール(SCHOLL)」は、ニューヨークやベルリンを拠点に活動するDJのハニー・ディジョン(Honey Dijon)のファッションブランド「ハニー ファッキング ディジョン(HONEY FUCKING DIJON)」と協業し、カプセルコレクションを発売する。アイテムはすべてブラックで、ヒール付きのクロッグシューズなどをシルバーの金具を使ってデザインした。発売は10月の予定で、「ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)」などのショップで取り扱う。サイズは35〜46(日本サイズ:約22〜28cm)。

 ハニー・ディジョンはコラボに際して、「『ショール』を見ると、母や幼少期を思い出す。ブランドが手掛けるシューズはどれも個性的。とても深い心のつながりを感じるブランドだ。22年現在、ジェンダー規範を問い直す議論や、ノンバイナリー(男女の2軸だけで性をとらえないセクシャリティー)についての対話が増えている。ファッションは本来、すべての人のためにあるもの。アイコニックなシューズの数々を新世代の若者に紹介する良い機会だと感じた。クロッグシューズはまさにアメリカの歴史の中で長く存在してきた象徴的なスタイル」とコメントした。

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キャサリン妃はドットのドレスで故ダイアナ妃にオマージュ ロイヤルアスコットのファッションまとめ

 英国で人気の競馬イベントのひとつであるロイヤルアスコット(Royal Ascot)が6月14〜18日、アスコット競馬場(Ascot Racecourse)で開催された。エリザベス女王(Queen Elizabeth II)は来場しなかったが、ケンブリッジ公爵夫人ケイト・ミドルトン(Duchess of Cambridge, Kate Middleton以下、キャサリン妃)やウィリアム王子(Prince William, Duke of Cambridge)、コーンウォール公爵夫人カミラ(Camilla, Duchess of Cornwall)など多くの王室メンバーが参加した。厳格なドレスコードでも知られる同イベントで、キャサリン妃はドット柄の「アレッサンドラ リッチ(ALESSANDRA RICH)」によるドレスと、故ダイアナ・フランセス(Diana Frances)元英国皇太子妃(以下、ダイアナ妃)が所有していたダイヤモンドとパールのイヤリングを着用。1988年のロイヤルアスコットに参加した故ダイアナ妃にオマージュを捧げた。ここでは、参加者らのファッションをまとめて紹介する。

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ファッション通信簿Vol.67 「トップガン」続編が大ヒット記録中のトム・クルーズのファッションを米「WWD」が勝手にジャッジ!

 米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットに至るまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。評価を絵文字でお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!

 第67回は、5月27日に公開を迎えた映画「トップガン マーヴェリック(Top Gun: Maverick)」が、世界的大ヒットを記録しているトム・クルーズ(Tom Cruse)が登場。1986年に公開された前作「トップガン(Top Gun)」で、一世を風靡。数々のアクション映画でクールに活躍する映画スター、トム・クルーズのファッションを振り返る。

 アビエータージャケットや、クルーネック、ジーンズは1980〜90年代におけるハリウッドの、まさに“制服”だった。長く伸ばしたヘアースタイルでロックなテイストを演出しているが、ハイキングブーツは郊外に住む中流階級の典型的なスタイルすぎるかも。

 彫りの深い顔立ちに、この前髪、ピンストライプのスーツ、ハイウエストパンツ、ボロタイ……全てが完璧だ。この時代のトムは間違いなく輝いていた。映画スターの誕生だ。

 若かりし頃のトムは、まだファッションスタイルを模索していたようだ。ブレザーとタンクトップのコーディネートはマイアミっぽい雰囲気だが、タイトなジーンズは西海岸っぽく、ミスマッチだ。

 シルクプリントとシャツのさわやかなクロップドジャケットは、1988年にクルーズが出演した映画「カクテル(原題:Cocktail)」の雰囲気をまとっている一方で、レギンスジーンズとスエードブーツは「ロード・オブ・ザ・ダンス(原題:The Lord of the Dance)」の雰囲気がある。みていて楽しげなコーディネートだが、ファッションとしては残念ながらいまいち。

 黒のボウタイとボタンは、今見るととってもレトロでキュート。でも当時もっと遊びのあるスタイルにできたはず!ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)と共にいられるなんて、幸せすぎる。

 映画「ミッション:インポッシブル(原題:Mission: Impossible)」期に突入したトム。髪の毛を剃り、レザーのブレザーでまとめているが、ベストルックとは呼びづらい。ぎこちなく微笑むペネロペ・クルス(Penelope Cruz)のように、中に来ている黒いタートルネックも窮屈そう……。

 見違えるようだ!シャープなヘアスタイルがリラックスフィットの黒いスーツによく似合っている。パンツは裾が少し広がりすぎている印象だが、シルバーのネクタイと白いシャツがトムの魅力を引き出している。

 「卒業白書(原題:Risky Business)」期のトムは、ビンテージTシャツや80年代のジーンズ、クロップド丈のレザージャケットがクールで初々しい感じ。また前髪を作ってみることはぜひ検討してほしい。雰囲気が最高だ。

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「グッチ」がプレミックスカクテルを発表 ブランドのカフェ&カクテルバーで提供

 「グッチ(GUCCI)」はこのほど、プレミックスカクテル“エリシール・ド・エリクリーゾ(Elisir d’Elicriso)”を発表した。イタリア・フィレンツェにある同ブランドのカフェ&カクテルバー、「グッチ ジャルディーノ 25(GUCCI GIARDINO 25)」で提供および販売するほか、同店と「グッチ オステリア(GUCCI OSTERIA)」のオンラインストアでも数量限定で取り扱う。価格は1本140ユーロ(約1万9000円)。

 香水瓶を思わせるガラスのボトルに詰められたこの淡いピンク色のカクテルは、ベルモットをベースに、ベチバー、ドライジン、ホワイトビネガー、赤ワイン、ムギワラギクのエッセンシャルオイルなどをミックスしたもので、著名なミクソロジスト(新鮮な野菜や果物、ハーブやスパイスなどを使った“ミクソロジーカクテル”を作る人)のジョルジオ・バルニャーニ(Giorgio Bargiani)が手掛けた。同氏は、世界中のバーからトップ50店を選出するアワード、「ザ・ワールズ・フィフティー・ベスト・バー(The World's 50 Best Bars)」で2020年と21年に首位を獲得したロンドンの「コノート・バー(CONNAUGHT BAR)」でヘッド・ミクソロジストを務めている。

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中国発ファストファッション「シーイン」のESG担当役員が「使い捨て批判」に反論

 中国発のファストファッションブランド「シーイン(SHEIN)」のESGグローバルヘッドのアダム・ウィンストン(Adam Whinston)はこのほど、米「ソーシングジャーナル(Sourcing Journal)」が主催した「サステナビリティ・サミット」に参加し、「批判が集まる当社のビジネスモデルに対する誤解を解きたい」と語った。

 ウィンストンESGグローバルヘッドは、「シーイン」では50〜100個の小ロットで商品を生産し、顧客からのフィードバックを受けたのちに大量生産に踏み切る方法で、従来のファストファッションが抱える大量生産・大量廃棄の課題にアプローチしていると説明した。同社の実売率は98%で、ウィンストンESGグローバルヘッドは同社の方法を広く業界に普及させることで、システム上の無駄が約20%で削減できると試算する。

 また同社の安価な商品が使い捨てを促しているという批判に関しては、1万5000人の顧客を対象とした調査の結果を引用して反論した。業界全体での返品率が平均30〜40%なのに対して同社は7%で、顧客のうち製品を1度しか着用しない人々の割合は100人に1人だという。また、顧客の約30%が製品を古着屋に寄付、約16%が中古品サイトで販売するなど、環境意識の高い行動を取るユーザーが一定数いると述べた。

 ウィンストンESGグローバルヘッドは、「トレンドと手ごろな価格の服を求める客が増えると同時に、サステナブル素材やパッケージを求める声も増えている。こうした顧客の懸念に対応するべく、取り組んでいく」とコメントした。

 今後リサイクルポリエステルを使用したカプセルライン“エヴォリューション(EvoluShein)”を拡大させ、サステナブル素材への投資も進める方針だ。同社が環境負荷の高い航空輸送を主要輸送手段としていることに対しては、「商品の動きが予想しやすい冬物やデニムなど、船便を活用している商品もある」という。輸送にかかる温室効果ガスを削減するため、インディアナ州に倉庫を新設する計画についても触れた。同社は2月に初の透明性に関する報告書を発表したが、温室効果ガス削減目標は設けていない。ウィンストンESGグローバルヘッドは、これについてもまもなく公表予定だと話した。

 また6月7日にコペンハーゲンで開かれた「グローバル・ファッション・サミット(Global Fashion Summit)」では、ガーナを拠点に廃棄衣料の問題解決に取り組む環境団体オア ファンデーション(Or Foundation)とパートナーシップを締結したことが発表された。「シーイン」は同団体に今後5年間で5000万ドル(約67億円)を寄付する。一方で、企業評価額が1000億ドル(約13兆円)とも評価される同社の取り組みとしては不十分だとの批判も上がった。

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米「タイム」誌が選ぶ“世界で最も影響力のある100人”が集ったレッドカーペット 17ルックを紹介

 米「タイム(TIME)」誌は6月8日(現地時間)、2022年版“世界で最も影響力のある100人”にリストインした著名人らを招いたパーティーを開催した。当日は、俳優のゼンデイヤ(Zendaya)、シム・リウ(Simu Liu)、アマンダ・サイフリッド(Amanda Seyfried)などが来場。世界的な影響力を持つ顔ぶれが飾ったレッドカーペットのファッションを紹介する。

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ブリトニー・スピアーズが挙式 ウエディングドレスは「ヴェルサーチェ」

 ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)は6月9日(現地時間)、パートナーのサム・アスガリ(Sam Asghari)とロサンゼルスの自宅で結婚式を挙げた。ブリトニーは「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のカスタムメイドのウエディングドレスを選択。胸元があいたオフショルダーデザインで、パールのボタンで飾られている。ブランドによると、制作に700時間がかかっているという。サムも「ヴェルサーチェ」のオーダーメイドのタキシードを着用した。

 パーティには、マドンナ(Madonna)やパリス・ヒルトン(Paris Hilton)、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)などが駆けつけ、デザイナーのドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)も参加した。ドナテラは自身のインスタグラムで、安全ピンモチーフで装飾が施されたペールブルーのドレス姿とともに、「世紀の結婚式だった!最高の1日」と投稿して2人の結婚を祝った。

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ブリトニー・スピアーズが挙式 ウエディングドレスは「ヴェルサーチェ」

 ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)は6月9日(現地時間)、パートナーのサム・アスガリ(Sam Asghari)とロサンゼルスの自宅で結婚式を挙げた。ブリトニーは「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のカスタムメイドのウエディングドレスを選択。胸元があいたオフショルダーデザインで、パールのボタンで飾られている。ブランドによると、制作に700時間がかかっているという。サムも「ヴェルサーチェ」のオーダーメイドのタキシードを着用した。

 パーティには、マドンナ(Madonna)やパリス・ヒルトン(Paris Hilton)、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)などが駆けつけ、デザイナーのドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)も参加した。ドナテラは自身のインスタグラムで、安全ピンモチーフで装飾が施されたペールブルーのドレス姿とともに、「世紀の結婚式だった!最高の1日」と投稿して2人の結婚を祝った。

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アディダスがナイキをアプリなどの特許侵害で提訴 米「ソーシングジャーナル」報道

 米「ソーシングジャーナル(SOURCING JOURNAL)」は、アディダス(ADIDAS)が6月10日、同社が保有する9つの特許を侵害しているとしてナイキ(NIKE)を提訴したと報じた。アディダスが米連邦裁判所に提出した書面によれば、「ナイキ」のワークアウト用アプリ「ナイキ ラン クラブ(Nike Run Club)」と「ナイキ トレーニング クラブ(Nike Training Club)」、スニーカーの製品情報などを扱う「SNKRS」アプリのほか、靴ひものフィット感をアプリで調整する“NIKE ADAPT(ナイキ アダプト)”システムなどに使われている技術がアディダスの特許を侵害しているという。アディダスは陪審員裁判の実施、当該事業の差し止め、損害賠償の支払いなどを求めている。なお、この提訴に対して、「ソーシングジャーナル」はナイキの反応について報じていない。

 ナイキとアディダスは、以前から“特許紛争”とも言える状態となっている。ナイキは“フライニット(Flyknit)”素材の技術に関する特許を2004年に取得し、12年に同素材を使用したシューズを発売。アディダスはこの“フライニット”技術の特許を無効とするよう求めていたが、これを有効とした米国の特許審判部(Patent Trial and Appeal Board)の判決を不服とし、17年11月に控訴している。一方で、ナイキは21年12月、アディダスの複数の製品が“フライニット”技術の特許を侵害しているとして、米国への輸入差し止めを米国国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission)に申し立てている。

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アディダスがナイキをアプリなどの特許侵害で提訴 米「ソーシングジャーナル」報道

 米「ソーシングジャーナル(SOURCING JOURNAL)」は、アディダス(ADIDAS)が6月10日、同社が保有する9つの特許を侵害しているとしてナイキ(NIKE)を提訴したと報じた。アディダスが米連邦裁判所に提出した書面によれば、「ナイキ」のワークアウト用アプリ「ナイキ ラン クラブ(Nike Run Club)」と「ナイキ トレーニング クラブ(Nike Training Club)」、スニーカーの製品情報などを扱う「SNKRS」アプリのほか、靴ひものフィット感をアプリで調整する“NIKE ADAPT(ナイキ アダプト)”システムなどに使われている技術がアディダスの特許を侵害しているという。アディダスは陪審員裁判の実施、当該事業の差し止め、損害賠償の支払いなどを求めている。なお、この提訴に対して、「ソーシングジャーナル」はナイキの反応について報じていない。

 ナイキとアディダスは、以前から“特許紛争”とも言える状態となっている。ナイキは“フライニット(Flyknit)”素材の技術に関する特許を2004年に取得し、12年に同素材を使用したシューズを発売。アディダスはこの“フライニット”技術の特許を無効とするよう求めていたが、これを有効とした米国の特許審判部(Patent Trial and Appeal Board)の判決を不服とし、17年11月に控訴している。一方で、ナイキは21年12月、アディダスの複数の製品が“フライニット”技術の特許を侵害しているとして、米国への輸入差し止めを米国国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission)に申し立てている。

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リブランディング進める「エミリオ・プッチ」に新CEO就任 「ラフ・シモンズ」や「アクネ ストゥディオズ」出身者

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のエミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)に、サール・デブラウエレ(Saar Debrouwere)新最高経営責任者(CEO)が就任する。同ブランドは4月に、カミーユ・ミチェリ(Camille Miceli)新アーティスティック・ディレクターによる初のコレクションを発表。「“リゾートマインド”なカプセル・コレクションを毎月ドロップする体制」に移行しており、デブラウエレ新CEOは7月から経営に携わる予定だ。

 ベルギー出身のデブラウエレ新CEOは、ゲント王立芸術アカデミーで現代美術と写真の修士課程を終えた後、経営コンサルティング会社のプロジェクトマネージャーとしてキャリアをスタート。その後、「A.F. ヴァンデヴォースト(A.F. VANDEVORST)」のセールスを経て、2009年、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」にコレクション・ディレクターとして参画した。12年には、「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」にレディ・トゥ・ウエア・ディレクターとして入社。14年には最高製品責任者に昇格した。その後、20年からは中国の高級ファッションブランド「アイシクル(ICICLE)」で、デザイン・プロダクト担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めてきた。

 シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ会長兼CEOは、「さまざまなブランドの製品部門で国際的な経験を積んだデブラウエレは、この責務を担うのに理想的な人物。彼女のエネルギー、厳しい目、熱意は、チーム全体を率いて、この新たなアドベンチャーで成功を収めるためのカギとなるだろう」と述べる。

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スワロフスキーがCEOを任命 創業家外のトップは127年の歴史で初

 オーストリアを拠点とするクリスタルメーカーのスワロフスキー(SWAROVSKI)は、最高経営責任者にアレクシス・ナサード(Alexis Nasard)を任命した。7月4日付で就任の予定。同社は127年の歴史を持つが、創業家外からトップが選ばれるのは今回が初となる。

 同社は1895年にダニエル・スワロフスキー(Daniel Swarovski)が創業。これまで一族経営が続き、2020年4月から21年10月末まで同社を率いていたロバート・ブッフバウアー(Robert Buchbauer)前CEOも一族の出身だ。しかし同社はここ数年、新たな成長戦略に沿った事業再編に取り組んでおり、オーナーと会社の経営を切り分けることもその中に含まれているという。なお、ブッフバウアー前CEOは退任後も取締役会の一員として同社に残っている。

 ナサード新CEOはファッション業界のほか、日用消費財や小売セクターでの経験が豊富で、ビジネス特化型SNS「リンクトイン(LinkedIn)」のプロフィールによれば、プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)で17年、ハイネケン(HEINEKEN)で6年、チェコのシューズおよびアパレルメーカーのバタ(BATA)で5年にわたって要職を歴任。20年12月には、マーケティング企業カンター(KANTER)のCEOに就任した。

 同氏は、「『スワロフスキー』はカルチャー上のアイコン的な存在であり、ジュエリー、デザイン、ファッション、演劇、映画業界などで独自のポジションを築いている。ジョバンナ・バッタリア・エンゲルバート(Giovanna Battaglia Engelbert)=クリエイティブ・ディレクターやチームと共に成長戦略を進めてブランド価値をさらに高め、世界中の顧客に喜んでもらえるようにしたい」と語った。

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村上隆が語るNFTの可能性やベルナール・アルノーとの関係 「30年前のビジョンが今実現している」

 村上隆は、ニューヨークの美術館ガゴシアン(Gagosian)で自身の展覧会“An Arrow through History(歴史を射抜く矢)”を5月11日〜6月25日に開催している。

 同展覧会は、マディソン・アベニューにある2つのガゴシアンの美術館で開催。さらに、公式サイトとVRヘッドセットでも没入型のVR体験を提供する。来場者はSNSアプリ、スナップチャット(Snapchat)のレンズを通して各ギャラリーや会場の建物外壁でARアニメーションを見ることができる。VRのプロジェクトは、昨年ナイキ(NIKE)が買収したバーチャルファッションブランド、「RTFKT(読み方:アーティファクト)」が手掛けた。

 展覧会では、絵画、肖像画、彫刻、スーパーフラット(Superflat)の作品、中国元時代の陶磁器からインスピレーションを得た作品などに加え、「クローンX(CloneX)」のアバターや話題のNFTコレクション「Murakami.Flowers」をはじめとするNFT作品も展示している。ガゴシアンの広報によると、展覧会前に販売した作品127点は24時間以内に売り切れたという。

 同氏はロサンゼルスの美術館ザ・ブロード(The Broad)でも個展“Takashi Murakami: Stepping on the Tail of a Rainbow”5月21日~9月25日に開催している。ニューヨークの展覧会同様に、モバイルデバイスを使ったAR体験を提供する。

 「リアルの作品とデジタルの作品を並行して体験してもらうためにも、ぜひリアルの展覧会に足を運んでもらいたい」と語る村上隆。米「WWD」は、展覧会を前に通訳を通じてインタビューを行った。

米「WWD」(以下、WWD):今後リアルな作品よりもNFTが重要になるか?

村上隆(以下、村上):リアルのアート作品とデジタルのNFTアート作品の対立や境界線といったものは意味がないと考えている。日本人アーティストにとって、ニューヨークのコンテンポラリーアートは、雲の上の存在だった。幼い頃からアートといえば、丁寧に絵を描いたり、ハイクオリティで繊細に仕上げないといけないものだと思っていた。コンセプトが全てのコンテンポラリーアートはアートの概念をひっくり返して革命を起こすものだった。ポップ・アート以来歴史的なアートムーブメントがなかったが、NFTはそんなレベルの大きなムーブメントだと思う。これからは、若いアーティストや美大生がNFTアートでデビューすると同時に、美術館で展覧会を開くかもしれない。そんな時代がすぐそこまで来ている。早ければ今年の秋にはそうなると思う。僕は少し早かったかもしれないが、いずれそうなるだろう。

WWD:「Murakami.Flowers」の価格が高騰していることに関してツイッターで批判の声が上がっているが、これについてはどう思っている?

村上:今はあまりにも多くの人が価格に注目しすぎていると思う。僕のように大きなギャラリーで発表するようなアーティストは、常に株価のように作品の価格が上下する状況にさらされてきた。作品を披露するときの価格はものすごく高いか安いかのどちらか。オークションもあるし価格変動も激しいが、最終的に安定するようになり、いいアーティストだけが生き残るだろう。内容がないアートだったらそのアーティストは消えていくかもしれない。NFTアートは大量にあるが、今から2~3年後に自分のアートがどの地点にいて、どうなっているのかが重要。黎明期の今ある価格に関する噂や推測はあまり重要ではない。

WWD:アートを民主化することがあなたの活動の中心にあるが、NFTはファッションよりもアートの民主化を加速させると思うか?例えば「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「シュプリーム(SUPREME)」などあなたが協業してきたブランドはどうか?

村上:「コンプレックスコン(COMPLEXCON)」に参加したのだが、転売ヤーがいるため常に狩りと競争の世界だった。NFTではその流れがもっとずっと早い。「Murakami.Flowers」を初披露したときはまるでIPO(新規株価公開)であるかのようにみんな注目してくれた。(アートではなく)純粋なプロダクトとして売り出されたかのようだったが、そういう意味で、究極の民主化だと思う。

WWD:東京でLVMH モエ ヘネシー·ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)を率いるアルノー一家と一緒にいたのはなぜか?

村上:「ウブロ(HUBLOT)」とNFTの作品を作っている。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」とはマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)以来(マーク・ジェイコブスが同ブランドを手掛けていた2004年にコラボレーションした)関係が続いている。またベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏は僕の作品のアートコレクターなこともあり、長きにわたって関係が続いている。

WWD:彼と何を話した?

村上:アルノー氏は、自身の名前を冠したブランド「ベルナール・アルノー」を作るべきだと、僕は強く思っている。20年以上彼の仕事を見ているが、とにかく何をやっても上手くて、多くの人にうらやましがられている。彼の驚異的な才能に、みんな少し嫉妬しているのかもしれない。世界中に店を抱え、ブランドの商品はどれも素晴らしいものばかり。もはやこれはアーティスティックな才能だと思うが、多くの人は彼がビジネスでどう成功しているかに気を取られすぎている。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)やキム・ジョーンズ(Kim Jones)など、アルノー氏とコラボレーションしたクリエイターたちは全員モチベーションが高く、ベストを尽くしている。20年後に彼が亡くなっていても、LVMHというブランドは残るだろう。だが、ベルナール・アルノーという名前は、本当に情熱的にファッションシーンを引っ張ってきた人物として、歴史に刻まれないかもしれない。だから歴史に名を残すためにも、彼は絶対自身の名前を冠したブランドを作るべきだと思う。これはクリエイターとしての僕の意見に過ぎないが、僕は彼をクリエイターとして尊敬している。これはビジネスの提案でも何でもない。こうした意見を僕は前からインスタグラムに投稿していて、彼も見ている。彼に会うと「恥ずかしいが、クリエイターからそんな提案をされるのは光栄だ」と言われる。

WWD:アルノー氏は本気にしていると思うか?

村上:たぶんしていないだろうね(笑)。

WWD:「ティファニー(TIFFANY & CO.)」がティファニーブルーで描かれたジャン・ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の作品「イコールズ・パイ(Equals Pi)」を買い取って公開したが、このように広告の中でアートを見せることは今後あり得るか?

村上:アルノー氏がLVMHの社員や店舗の販売員に、前に進むようにとスピーチをしているのを日本で拝見したのだが、社内向けのスピーチを聞くことができたのはとてもラッキーだった。彼がクリエイティブという言葉を何度も何度も繰り返し、創作について話していたのが印象に残っている。彼はフォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)を持っているし、アートも収集している。でも、フォンダシオンを持つことによるブランドの見え方だとか、ブランドがアートを収集するのがトレンドだからとか、そういうことが目的ではないと僕は思っている。彼は純粋にアートに興味があるんだ。なぜなら、誰でもゼロから何かを生み出すときには、アイデアをピックアップして、自分の中のアイデアが生まれる部分にアクセスしなければならないから。例えばアスリートは、本番で起きることを理解し備えるために本番と同じレベルでトレーニングをしている。それと同じように、クリエイターも、自身が手掛けているのとは異なるジャンルのアートでも、クリエイターが創作過程においてどのような経験をするかを想像し、理解することができる。絵画や彫刻はそういう創作の過程が直接的でわかりやすい。だから、彼はアートに惹かれ、収集しているのだと思う。

広告の中のアートに関して、アルノー氏は仕事が上手いのでブランドを宣伝するためにアートを使っているように見えるかもしれないが、これはどちらかと言えば逆なんだ。彼は純粋に創造性にフォーカスし、アートを愛している。僕は今「ウブロ」としか仕事をしていないが、LVMHとはもっと一緒に仕事がしたいと思っている。

WWD:今のファッション業界で最もインスピレーションを受けているものは?

村上:「RTFKT」とナイキのメタバースでのコラボレーションは素晴らしいね。

WWD:「RTFKT」を通してそのブランディングにも関わっていたりするのか?

村上:僕が「RTFKT」とコラボレーションをしていたところに、ナイキが偶然「RTFKT」を買収しただけだよ。

WWD:ウクライナへの侵攻やパンデミックは、アートの重要性をどう変えたか?

村上:僕の初期の作品は、(第二次)世界大戦に敗れ、ほぼアメリカが樹立した政府による日本で育ったことを消化するためのものだった。子どものころベトナム戦争などを見て、「どうして戦争が起こるのか?」と疑問に思っていた。その疑問は、日本のアニメの中で常に問い続けられてきたものでもある。日本のアニメは、善悪の境界線がはっきりしていない。ヒーローか悪役かということはさほど重要じゃなく、なぜ戦争が起こるのかという問いが重要なんだ。その問いは今も変わらない。「なぜ戦争が起こるのか?」の明確な答えはない。エンターテインメントの世界でも、この曖昧なテーマが次々出てくるだろう。もちろん、大切な人を亡くした人には憎しみや負の感情も生まれてくるだろう。しかし、世界大戦後の日本とアメリカの関係も最初はネガティブなものだったがやがてお互いにリスペクトするようになった。そして、より良い未来を一緒に作ろうというムードになっていく。今の世界もそんな方向に進んでいってほしい。でもヨーロッパの歴史は複雑で、深く、長い。こんなことを言うのは楽観的だが、戦争を経験し、それを乗り越えた日本から来た一人の人間として、切に願っている。

WWD:今興味を持っているファッションデザイナーやアーティストはいるか?

村上:「ボアード・エイプ・ヨット・クラブ(Bored Ape Yacht Club)」を手掛けるユガ・ラボ(Yuga Labs)のような人たちに興味がある。それから、ジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督の映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(Avatar: The Way of Water)」の広告を見たのだがその年齢(67歳)で、まだまだ若くて感心する。

WWD:今のファッションシーンをどう見ている?

村上:業界全体でメタバース内のファッションが大きな課題になるだろう。僕はそこにもっと深く関われるような気がする。現実のファッションの世界では、ヴァージルのように新しいものを常に取り込んできた人たちがいて、僕ももっと深く関わりたいと思ってはいたが、ファッションの素材やそういったものを全く理解していなかった。でも、メタバースはコンセプトだけで深く入り込むことができる。

WWD:今後どんなプロジェクトが控えている?

村上:「Murakami.Flowers」のNFTプロジェクトは、チームを作って全力を注いでいる。TVアニメの「シックスハートプリンセス(Six Hearts Princess)」は15年前から作り続けているが、ようやく完成に近づいた。僕自身も編集に携わり、新しいカットを追加したり、セレクトしたりしている。どこで放映されるかは決まっていないが、僕はただ作って完成させるだけだ。ストリーミングや放映したい人がいれば最高だが、もしいなければユーチューブ(YouTube)か何かにアップするかもしれない。

WWD:あなたの活動について、どんなことを理解してもらいたいか?

村上:30年前、僕にはビジョンとやりたいことがあった。それを今の若者が汲み取り、一緒に取り組めていると感じている。若いころにやりたかったことが、今実現していると感じる。僕と同世代の人たちや、大人には理解されていないかもしれないが、若者、子どもたち、小学生や中学生が、僕が今やっていることを理解してくれている。30年後、彼らは大人になり社会に出て、自分たちのビジョンを実現するようになるだろう。

WWD:ニューヨーク滞在中の仕事以外の予定は?

村上:今朝生まれて初めてセントラルパークを歩いたのだが、最高だった。今回は観光客的な体験をちゃんとしていると思う。

WWD:あなたのアートやクリエイティビティ、将来性についてどんな印象を抱いてもらいたいか?

村上:「ああ、彼はオタクなんだな」と思ってほしいね。

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