シュルマン=マイケル・コースCEOは「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「グッチ(GUCCI)」などでキャリアを積み、12年にニーマン・マーカス・グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)傘下の百貨店、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)の社長に就任。その後、17年6月から20年3月までタペストリー(TAPESTRY)が擁する「コーチ(COACH)」のブランドプレジデント兼CEOを務めていた。今回の退任にあたり、同氏は別離契約に基づき、ボーナスなどを含めて少なくとも850万ドル(約9億7700万円)を受け取るという。
シュルマン=マイケル・コースCEOは「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「グッチ(GUCCI)」などでキャリアを積み、12年にニーマン・マーカス・グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)傘下の百貨店、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)の社長に就任。その後、17年6月から20年3月までタペストリー(TAPESTRY)が擁する「コーチ(COACH)」のブランドプレジデント兼CEOを務めていた。今回の退任にあたり、同氏は別離契約に基づき、ボーナスなどを含めて少なくとも850万ドル(約9億7700万円)を受け取るという。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)は、6日付でロシアの店舗を一時休業とした。同社はロシアで約120店を運営し、およそ3500人の従業員がいるが、休業中も給与の支払いを続ける。
ウクライナに軍事侵攻をしているロシアでは有名企業やブランドの一時休業が相次いでおり、H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)、「ザラ(ZARA)」などを運営するスペインのインディテックス(INDITEX)、ナイキ(NIKE)、イケア(IKEA)なども一時的に休業している。
フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)は6日、ロシア出身のデザイナー、ヴァレンティン・ユダシュキン(Valentin Yudashkin)によるコレクションのデジタルショーをパリ・ファッション・ウイークのプラットフォームで配信しないことを決定した。サンディカのラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)=プレジデントは、「われわれはロシアの大統領が行っていることに厳しく抗議する。ロシア国民に対する悪感情は何もないが、調査の結果ユダシュキン氏はロシア政府に友好的であることが判明したので、今回の措置となった」と語った。
「シャネル」は昨年、バッグの保証期間を従来の2年から5年に延長したほか、バッグのケアや修理を行う「シャネル・エ・モワ(Chanel et moi)」プログラムを開始した。同氏は、「ただ値上げのための値上げではないし、ライバルとの競争のために値上げをしているわけでもない。当社のバッグには高い価値があり、そうした製品を今後20年間にわたって維持していくには本気で取り組み、投資する必要があるからだ」と述べた。
ここ数年、生産コストや人件費の上昇などを受け、ラグジュアリーブランドでハンドバッグの値上げが続いている。中でもその幅が大きいのは、21年1月から22年2月にかけて米国で29%の値上げをしたモデルもある「シャネル」や、同じく66%の値上げをしたモデルがある「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」だろう。米「WWD」によれば、ケリング(KERING)が擁する「グッチ(GUCCI)」も21年に2回の値上げをしたほか、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁する「ディオール(DIOR)」も22年1月に平均8%の値上げに踏み切った。また、「エルメス」も生産コストの上昇により、22年に3.5%程度の値上げをする予定と2月に発表している。
DAVID ATLAN / COURTESY OF LOUIS VUITTON / WWDPIOTR STOKLOSA/COURTESY OF LOUIS VUITTON / WWDPIOTR STOKLOSA/COURTESY OF LOUIS VUITTON / WWDPIOTR STOKLOSA/COURTESY OF LOUIS VUITTON / WWD
落成式にはベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)会長兼最高経営責任者(CEO)やマイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼CEO、ブリュノ・ルメール(Bruno Le Maire)仏経済・財務相らが出席。4時間にわたるツアーでは、ルメール大臣が従業員から製作に350もの工程を要するハンドバッグ“カプシーヌ(Capcine)”の説明を受けた。
スウェーデンを本拠地とするH&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)は、2月25日にウクライナで運営する9店を休業したことに続き、3月2日にはロシアで運営する約170店を休業した。また、人道支援としてウクライナに衣類や生活必需品を寄付したほか、子どもを支援する非営利組織「セーブ・ザ・チルドレン(SAVE THE CHILDREN)」と国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)に寄付をしたと発表した。H&Mはロシアで20億スウェーデンクローナ(約220億円)程度の売り上げがあり、第6位の市場だという。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、「最初の緊急寄付金」として赤十字国際委員会(ICRC)に500万ユーロ(約6億4500万円)を寄付することをインスタグラムで発表。ICRCを支援するため、グループ内での寄付金集めを促進するキャンペーンを立ち上げる。同社はウクライナに150人程度の従業員を抱えており、「経済的および運営上の支援を提供している」という。
「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTBや、イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)もUNHCRへの寄付や支援をすることを発表。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」も、同じくUNHCRに50万ユーロ(約6450万円)の寄付をする。
同社のウィリアム・P・ローダー(William P. Lauder)=エグゼクティブ・チェアマンとフリーダ社長兼CEOは「デムジーEVPのインスタグラムの投稿は、エスティ ローダー カンパニーズの価値・倫理観と合致しない内容で、多くの人に不快な思いをさせた。われわれはダイバーシティ&インクルージョンを推し進め、多様性と平等性は全世界的に真剣に大切にしている。特に(BLM運動後の)ここ2年で人種の多様性の向上に向けて真剣に取り組んできた。今回の彼の行動は当社のそうした努力を裏切った」とコメントしている。
「クロエ」は、フランス・モード研究所(Institut Francais de la Mode)とフランス国立工芸院(France’s Conservatoire National des Arts et Metiers)と共同で1年半前に「SP&L」の開発に着手した。環境損益計算(EP&L)と同様の設計で、ジェンダー平等、生活賃金、ダイバーシティー&インクルージョン、職業訓練、福祉、仕事の質の6つの指標で構成し、サプライチェーン全体で測定する。
「クロエ」は昨年Bコープ認証を取得。また1年半前にサステナビリティ戦略を見直し、「より公平な未来のための、女性の前進(Women Forward. For a Fairer Future)」をミッションに掲げ、女性主導のフェアトレード企業へのシフトを進めている。
「リーボック(REEBOK)」は米国発のスニーカー・スポーツウエアの小売り大手、フットロッカー(FOOT LOCKER)との提携を拡大する。「リーボック」はブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP 以下、ABG)が21億ユーロ(約2709億円)で買収。フットロッカーとの提携拡大により、米国市場での存在感を高める狙いだ。
新作フレグランス COURTESY OF DRIES VAN NOTEN (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は3月2日、初のビューティアイテムを発売する。オードパルファム10種とオードコロン2種、リップスティック30色、石けん、クリーム、コーム(櫛)、ポーチをそろえる。価格は100mLのオードパルファムが220〜240ユーロ(約2万8000〜3万円)、リップスティックが35ユーロ(約4500円)。ヨーロッパのブティックおよびECサイトで取り扱い、ほかの小売り店は4月末〜5月に発売予定だ。
同ブランドは2018年にスペインのファッション・ビューティ企業であるプーチ(PUIG)に買収され、デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)は傘下になった当初からビューティを手掛けたいと思ったという。「われわれは早い段階からビューティアイテムの構想を始めた。私はいろいろなタイプの人に服を作っているので、フレグランスもあらゆる人にアピールできるものを作りたかった」と話す。
ここ数年、生産コストや人件費の上昇を受け、ラグジュアリーブランドでハンドバッグの値上げが続いている。中でもその幅が大きいのは、21年1月から22年2月にかけて米国で29%の値上げをしたモデルもある「シャネル(CHANEL)」や、同じく66%の値上げをしたモデルがある「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」だろう。米「WWD」によれば、ケリング(KERING)が擁する「グッチ(GUCCI)」も21年に2回の値上げをしたほか、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁する「ディオール(DIOR)」や「セリーヌ(CELINE)」もいくつかのモデルで値上げに踏み切っている。
米ニュースメディアの「アクシオス(AXIOS)」は2月22日、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)がラルフ ローレン(RALPH LAUREN)買収の可能性についてここ数年にわたって対話を重ねていると報道し、業界で話題になっている。
カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)の「イージー(YEEZY)と「ギャップ(GAP)」のコラボライン“イージー・ギャップ(YEEZY GAP)はこのほど、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」とのコラボプロジェクト“イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ(YEEZY GAP ENGINEERED BY BALENCIAGA)の第1弾のアイテムを発売した。アイテムは“イージー・ギャップ”公式オンラインストアとファーフェッチ(FARFETCH)で取り扱っている。
フランス化粧品・トイレタリー企業連合(La Federation des entreprises de la Beaute 以下、FEBEA)が発表したリポートによれば、2021年におけるフランスの化粧品の輸出総額は169億ユーロ(約2兆1970億円)にのぼり、コロナ前の19年を2.5%上回った。メイクアップ、スキンケア、フレグランスが好調だったことに加え、中国市場の活況が貢献した。
フランス化粧品・トイレタリー企業連合(La Federation des entreprises de la Beaute 以下、FEBEA)が発表したリポートによれば、2021年におけるフランスの化粧品の輸出総額は169億ユーロ(約2兆1970億円)にのぼり、コロナ前の19年を2.5%上回った。メイクアップ、スキンケア、フレグランスが好調だったことに加え、中国市場の活況が貢献した。
同ブランドは、2001年にデザイナーのレベッカ・ミンコフがニューヨークをモチーフとしたTシャツなどを発表したことに端を発し、05年に兄のユリ・ミンコフ(Uri Minkoff)と共に創業。レベッカはチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)に、ユリは最高経営責任者(CEO)に就任した。創業当時は広告費がかけられず、ソーシャルメディアを活用することで主にミレニアル世代などの若年層に訴求した。同年に発表した“モーニングアフター・バッグ(Morning After Bag)”が人気を博し、同ブランドを代表するアイテムに。その後、ハンドバッグに加えてアパレル、フットウエア、アクセサリー類、ホーム用品などを展開し、19年にはビューティ市場に進出。20年には初のフレグランスを発売した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって小売店などによる注文のキャンセルが相次いだこともあり、財政難に陥ったという。22年1月頃には、身売りするのではないかとの憶測が一部で広まっていた。
同ブランドは、2001年にデザイナーのレベッカ・ミンコフがニューヨークをモチーフとしたTシャツなどを発表したことに端を発し、05年に兄のユリ・ミンコフ(Uri Minkoff)と共に創業。レベッカはチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)に、ユリは最高経営責任者(CEO)に就任した。創業当時は広告費がかけられず、ソーシャルメディアを活用することで主にミレニアル世代などの若年層に訴求した。同年に発表した“モーニングアフター・バッグ(Morning After Bag)”が人気を博し、同ブランドを代表するアイテムに。その後、ハンドバッグに加えてアパレル、フットウエア、アクセサリー類、ホーム用品などを展開し、19年にはビューティ市場に進出。20年には初のフレグランスを発売した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって小売店などによる注文のキャンセルが相次いだこともあり、財政難に陥ったという。22年1月頃には、身売りするのではないかとの憶測が一部で広まっていた。
バックステージのセットは、美術監督のハッピー・マッシー(Happy Massee)がディレクション。ブランドの広報は、「キャンペーンに関わるみんながともに時間を過ごし、“生きる喜び(Joie de vivre)”を共有し、語り合う場所だ。(「ヴァレンティノ」のクリエイティブ・ディレクターである)ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)など、制作に関わる全ての人がキャンペーンの一部となっている」と述べた。
人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY以下、SATC)」のリブート版「アンド・ジャスト・ライク・ザット(And Just Like That)」の最終回が米国で配信され、作中で着られていた衣装の検索数が急上昇している。1998年に放送を開始して以来絶大な人気を誇るドラマの新作として、ファッションにも注目が集まっていた。
中でも話題をさらったのが、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)演じるキャリーがパリでのシーンで着ていた、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」2019年春夏コレクションのオレンジ色のドレス。複数のファッションECサイトからセールアイテムを一覧できるサービスを提供する「ラブ・ザ・セールス(LOVE THE SALES)」によると、最終回の配信後24時間以内で、“ヴァレンティノ ドレス”の検索数は1085%、“オレンジ ロングドレス”の検索数は194%と、それぞれ急上昇した。
ほかにも、作中のウエディングシーンでキャリーが着用した「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のエメラルドグリーンの花柄ドレスやレースジャケット、グリーンに輝くオニキスのネックレスなどが注目を集めた。同サイトでの検索数はそれぞれ、“レースジャケット”が214%、“グリーン パールネックレス”が171%、“花柄のドレス”が117%上昇したという。
例えば、「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の21年12月通期決算は、売上高が前期比43.8%増の642億1500万ユーロ(約8兆4121億円)、営業利益は倍以上(同115.1%増)の171億5500万ユーロ(約2兆2473億円)、純利益は約2.5倍(同155.9%増)の120億3600万ユーロ(約1兆5767億円)と増収増益。19年比でも売上高は19.6%増、営業利益は52.1%増、純利益は67.8%増とコロナ禍以前を上回る結果となった。
ブランドで見ると、ザ・リアルリアルを初めて利用する売り手および買い手の両方に最も人気が高かったのは「グッチ(GUCCI)」だった。ほかにも、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のワンピースは最大2100ドル(約24万円)で、「ミュグレー(MUGLER)」のスカートスーツは952ドル(約10万円)で取引されるなど、リセール価格が70%増となった。ほかにも、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のコルセットや、ヴィンテージの「プラダ(PRADA)」のコート、「ミッソーニ(MISSONI)」のカーディガンなどがトレンドにあがったという。
ミレニアル世代のユーザーの間では、「フェンディ(FENDI)」のバケットバッグや「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のモノグラム・マルチカラーバッグなどが人気を集めている。人気の背景にあるとされているのが、人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY以下、SATC)」のリブート版「アンド・ジャスト・ライク・ザット(And Just Like That)」で取り上げられたことだ。若い世代のユーザーを多く持つ動画アプリのティックトック(TikTok)では、「#FendiBaguette」のハッシュタグをつけた動画の再生数は300万を超える。「ルイ・ヴィトン」のモノグラム・マルチカラーバッグは、アーティストの村上隆とのコラボレーションによって03年に誕生。村上によるデザインの商品は15年に生産を終了しているが、その後も注目を集め続けている。
ストックXでは、「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」のスニーカーが人気を集めており、ブランド別のランキングで1位となったほか、スニーカーモデル別でも “エア ジョーダン1(AIR JORDAN 1)”が4年連続で1位を獲得。「ナイキ(NIKE)」はブランド別で2位となったほか、スニーカーモデル別では2位に“ダンク(DUNK)”が、3位に “エア フォース1(AIR FORCE 1)がランクインした。カルチャー部門では、1位となったアーティストのシェパード・フェアリー(Shepard Fairey)に次いで、村上隆が2位にランクインした。
今回イタリア政府は初めてこの問題に対して明確な姿勢を示したが、「プラダ(PRADA)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「グッチ(GUCCI)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「フルラ(FURLA)」など、多くのイタリアブランドはすでにリアルファーの使用を自主的に禁止している。ケリング(KERING)傘下のブランドのほか、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「バーバリー(BURBERRY)」「シャネル(CHANEL)」「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」、直近では「モンクレール(MONCLER)」もサステナビリティへの取り組みの一環として、ファーフリーを宣言している。PETA(国際動物愛護団体)によると、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」も年内に毛皮の調達をやめ、23-24年秋冬コレクションが毛皮を使用する最後のコレクションになるという。
小売業界では、米百貨店ノードストローム(NORDSTROM)が21年末に毛皮商品の販売停止を発表しており、ニーマン・マーカス・グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)も23年までに毛皮商品の販売を中止する方針だ。
「ピエール・カルダン3022」と題した同コレクションのショーは、カルダン氏の親族であるロドリゴ・バジリカティ・カルダン(Rodrigo Basilicati-Cardin)が率いるデザインチームによって、パリ郊外のル・ブルジェ空港に隣接する国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum of France)にランウエイを設置。アリアン5(Ariane 5)ロケットのレプリカを添えた舞台で、全200ルックを発表した。2020年12月にカルダン氏が亡くなる前に残していたスケッチを元にしたルックも10着ほど登場した。
H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)の2021年11月通期決算は、売上高が前期比6.3%増の1989億6700万スウェーデンクローナ(約2兆3876億円)、営業利益は5倍近く(同392.2%増)の152億5500万スウェーデンクローナ(約1830億円)、純利益は9倍近く(同785.7%増)の110億1000万スウェーデンクローナ(約1321億円)だった。
同社は循環型経済を推進する一環として、リセール市場にも参入している。15年には地元スウェーデンのリセールプラットフォーム、セルピー(SELLPY)の少数株主となっており、19年には1300万ドル(約14億円)を投じて持ち分を70%程度まで増加。19年4月には傘下の「アンド アザー ストーリーズ(& OTHER STORIES)」がセルピーと提携して自社ブランドの中古品販売に乗り出している。
「ルイ・ヴィトン」が業界を率いるメゾンの一つであることを考えると、「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナーや「ロエベ(LOEWE)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターといった名の知れたデザイナーから、グレース・ウェールズ・ボナー(Grace Wales Bonner)やサミュエル・ロス(Samuel Ross)といった若手デザイナーまで、後任の可能性は多岐にわたる。後任の候補について「可能性は無限にある。地域、性別や性的指向、年齢などの制限はない」と話す。
「ルイ・ヴィトン」の親会社であるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)はブランド別での売り上げを開示していないが、大手金融機関のHSBCが最近発表したリポートでは、同ブランドの21年度の売り上げを167億ユーロ(約2兆1376億円)と推定している。後任のデザイナーは、この巨大なブランドのメンズビジネスを率いることとなる。バーク会長兼CEOは、「30歳ながらも60代並みの落ち着いた性格の人もいるだろうし、実際の年齢ではなく、精神年齢を見る必要がある」と言う。また必須条件として「クラフトを理解し、素材を見極める力を持ち、グラフィックやデザインのセンスがあること。そして言うまでもないがプロダクトのセンスも問われる。消費者を理解するスキルも必要だ。実際ヴァージルは毎日のように店頭にいたからね」と続ける。女性がメンズ・コレクションのデザインを率いる可能性について聞かれると「ジェンダーで決める時代は終わった」と答えた。
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比43.8%増の642億1500万ユーロ(約8兆2195億円)、営業利益は倍以上(同115.1%増)の171億5500万ユーロ(約2兆1958億円)、純利益は約2.5倍(同155.9%増)の120億3600万ユーロ(約1兆5406億円)と増収増益だった。
さらに、「コーチ」を含むタペストリー傘下のブランドは非営利団体のセイヴォリー研究所(SAVORY INSTITUTE)の「ランド・トゥ・マーケット(Land to Market)」プロジェクトと連携して、環境再生型農業への取り組みにも着手する。シルバースタイン=グローバルヘットによると、このパートナーシップによって「年内には環境再生型レザーの新しいスタイルを確立する」とのことだが、詳細については明らかにされていない。
タペストリーは昨年秋に、SBT(サイエンス・ベースド・ターゲット)へのコミットメントや50年までに事業活動における二酸化炭素排出量を“ネットゼロ ”にする目標を発表している。レザーのサプライチェーンに関しては、1月時点で「コーチ」のレザー製品の77%とフットウエアの99%が、レザーワーキンググループ(Leather Working Group)のゴールド認証およびシルバー認証取得済みの施設から調達している。
アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)の会長も務めるトム・フォードは、「ニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中にショーができないことを大変残念に思う。オフラインでの発表は、ブランドのメッセージを明確に届けるための大切な機会だ。ショーをキャンセルしないで済むように全力を尽くしたが、(感染再拡大によって)制作に支障が出ており、開催日までにコレクションを完成させる見通しが立たなかったことを受けて、苦渋の決断に至った」とコメントした。
ミュグレー氏はフランス・ストラスブール生まれ。1970年代の初めにロンドンでファッション業界に足を踏み入れた同氏は、数年後にパリに移動。73年に最初のブランド「カフェ ド パリ(CAFE DE PARIS)」を立ち上げた。74年には「ティエリー・ミュグレー」を設立し、その肩パッドを入れたワイドなショルダーとウェストを絞った逆三角形のシルエットで、80年代から90年代にかけて世界的な人気を博した。フォトグラファーや映画監督としても活躍したほか、セレブリティーをモデルとして起用し始めたデザイナーの一人としても知られている。
ロンドンを拠点にするファッション系スタートアップのヒート(HEAT)はこのほど、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の投資ファンドであるLVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES)とベンチャーキャピタルのアントラー(ANTLER)などから、シードラウンドで500万ドル(約5億7000万円)の資金調達を行った。そのほかステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)OTB取締役やエルメス(HERMES)の創業者一族らもエンジェル投資家として出資している。
WWD:この約1年のコレクションの発表方法は、映画監督のハーモニー・コリン(Harmony Korine)によるVHSテープを使ったローファイなものから、最先端のビデオゲーム「アフターワールド:ザ・エージ・オブ・トゥモロー(Afterworld: The Age of Tomorrow)」まで多岐にわたっていた。実際、どのくらい先のことまで考えているのか?
イエーツ:「グッチ」の70年代のデザインは、ざっくりいうと茶色で柔らかいシルエットが中心。衣装で「グッチ」らしさを表現することより、グッチ家の家族構成の面白さを引き立てることに注力した。例えばガガ演じるパトリツィアは、当時「グッチ」をほとんど着ていなかったという。「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「ディオール(DIOR)」ばかりを着ていたようだけど、アクセサリーは「グッチ」のものだった。ベルトやバッグは40年代以降、人気を獲得していたんじゃないかと思う。しかし、この時代の茶色やバーガンディ中心だったカラーに新しい革命をもたらしたのは、トム・フォード(Tom Ford)だけだった。本当に衝撃的だった。
WWD:トム・フォードが映画内に登場してわれわれも驚きだった。
イエーツ:トム・フォードが1995年に発表したショーは本当に画期的だった。作中では「ヴェルサーチェ」の1982年のコレクションや「トム フォード」のシーンを再現するべく、アソシエイトデザイナーのステファノ・デナルディス(Stefano De Nardis)が衣装を一から製作して再現した。そして伝説的なモデル兼女優のアンバー・ヴァレッタ(Amber Valletta)のように見えるモデルを探し、素晴らしいシーンを作り上げた。グッチ一族の“異端のデザイナー”と呼ばれるパオロ・グッチ(Paolo Gucci)のコレクションは作中では、彼自身が「パステルとブラウン」と呼んでいることから無味に仕上げた。しかしそれでもゴージャスに見えたと思う。ステファノのデザインもあって、美しい仕上がりになった。
40カ国400団体によって構成される「ウイグル自治区の強制労働を終わらせるための連合(Coalition to End Forced Labour in the Uyghur Region)」は、国際オリンピック委員会(IOC)が北京冬季オリンピック関連商品の生産にウイグル人の強制労働が関わっていないと保証できないことに対して大きく反発している。
また、米ラジオ放送会社キュミュラス・メディア(CUMULUS MEDIA)と音声メディア調査会社シグナル・ヒル・インサイツ(SIGNAL HILL INSIGHTS)の調査によれば、20年に新たにポッドキャストを聴き始めたリスナーの60%が女性となっている。
一方で、専門家らによれば、ポッドキャスター(ポッドキャスト番組のホスト)に占める女性の割合は21~28%だと推定されており、女性ポッドキャスターはまだ少ないようだ。人気ポッドキャスト「クライム・ジャンキー(Crime Junkie)」のアシュリー・フラワーズ(Ashley Flowers)、「スウェイ(Sway)」のカーラ・スウィッシャー(Kara Swisher)、「ア・スライト・チェンジ・イン・プランズ(A Slight Change in Plans)」のマヤ・シャンカー(Maya Shankar)らも、ポッドキャスト好きが高じて自分でも始めたが、女性の比率が低いのでもっと増えてほしいと口をそろえる。しかし、人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY以下、SATC)」のメインキャラクターの一人、キャリー・ブラッドショー(Carrie Bradshaw)がそれを変えるかもしれない。
サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)が演じるキャリーはコラムニストとして活躍しているが、「SATC」の続編「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章」では、新たに登場するキャラクターのチェ・ディアス(Che Diaz)と共にポッドキャストに挑戦している。キャリーが頻繁に着用したレタードネックレスや「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」のシューズ、オープニングシーンに使われたチュールスカートなどが流行したことを踏まえると、女性のポッドキャスターもこれを機に増える可能性があるだろう。
2019年にアルバム「When We Fall Asleep, Where Do We Go?」をリリースして一躍人気を獲得したビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)。その後に発表した楽曲「Everything I Wanted」「Therefore I Am」も続けて大ヒットを記録した。そんなこれからの時代をけん引するポップスターの1人となったビリーは、21年9月に開催されたファッションの祭典「メットガラ(MET GALA)」でプロテニス選手の大坂なおみ、俳優のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)、詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)と4人でホストを務めるなど、ファッションシーンでも注目を集めている。
今回発売された2種類のバーチャルフィギュアのうち、“KL7×エンドレス(KL7 x Endless)”は、エンドレスによるパフォーマンスも行われるという22年6月に開催予定のイベントへの招待状も兼ねている。価格は777ユーロ(約9万9400円)で、限定7個というエクスクルーシブなモデルだ。なお、ラガーフェルド氏は7を自身のラッキーナンバーとしていた。
より手ごろな“KL×エンドレス(KL x Endless)”モデルの価格は100ユーロ(約1万2800円)で、こちらは500個限定となっている。エンドレスによるパフォーマンスのハイライト映像や舞台裏シーン、独占ニュースなどにアクセスできる権利が含まれている。
ピエール・パオロ・リーギ(Pier Paolo Righi)=カール ラガーフェルド最高経営責任者は、デジタルとリアルイベントを融合した今回のハイブリッドなアイテムを「エキサイティングな進化」だと語り、「当社は創業デザイナーであるカールの“今”を大切にするスピリットを受け継ぎ、今後も新しい分野に挑戦して顧客のために素晴らしい体験を作り続けていく」と述べた。
今回発売された2種類のバーチャルフィギュアのうち、“KL7×エンドレス(KL7 x Endless)”は、エンドレスによるパフォーマンスも行われるという22年6月に開催予定のイベントへの招待状も兼ねている。価格は777ユーロ(約9万9400円)で、限定7個というエクスクルーシブなモデルだ。なお、ラガーフェルド氏は7を自身のラッキーナンバーとしていた。
より手ごろな“KL×エンドレス(KL x Endless)”モデルの価格は100ユーロ(約1万2800円)で、こちらは500個限定となっている。エンドレスによるパフォーマンスのハイライト映像や舞台裏シーン、独占ニュースなどにアクセスできる権利が含まれている。
ピエール・パオロ・リーギ(Pier Paolo Righi)=カール ラガーフェルド最高経営責任者は、デジタルとリアルイベントを融合した今回のハイブリッドなアイテムを「エキサイティングな進化」だと語り、「当社は創業デザイナーであるカールの“今”を大切にするスピリットを受け継ぎ、今後も新しい分野に挑戦して顧客のために素晴らしい体験を作り続けていく」と述べた。
結婚式中に3回のお色直しを行ったパリス・ヒルトン(Paris Hilton)は、「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のウエディングドレスを選択。ブランドを象徴するフローラル柄の刺しゅうを全体にあしらったデザインに身を包み、起業家のカーター・ミリケン・ロイム(Carter Milliken Reum)と式を挙げた。
SNSアプリ、スナップチャット(SNAPCHAT)のフアン・ダヴィド・ボレロ(Juan David Borrero)=インターナショナル・マーケット・ディレクターと結婚したモデルのジャスミン・トゥークス(Jasmine Tookes)が選んだのは、「ズハイル・ミュラド(ZUHAIR MURAD)」のウエディングドレス。「ブランドのモデルを務めたときから、ドレスをデザインしてもらおうと心に決めていた」と「ヴォーグ(VOGUE)」にコメントした。
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)の末息子であるジャン・アルノー(Jean Arnault)が、2021年8月にルイ・ヴィトンのウォッチ部門マーケティングおよびプロダクト・ディベロップメント・ディレクターに就任していたことが分かった。
ジャンは1998年生まれの23歳。パリの有名私立校サン・ルイ・ドゥ・ゴンザーグ(Saint-Louis-de-Gonzague)のカレッジを優れた成績で卒業し、英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)の大学院で機械工学を学んだ。その後、米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)で数理ファイナンスの修士号を取得。ビジネス特化型SNS「リンクトイン(LinkedIn)」のプロフィールには、投資会社モルガン・スタンレー(MORGAN STANLEY)、F1のマクラーレン・レーシング(McLaren Racing)、「ルイ・ヴィトン」などでインターンとして経験を積んだことが記載されている。
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)とリアーナ(Rihanna 本名:ロビン・リアーナ・フェンティ)はブランド「フェンティ(FENTY)」の運営を休止する。LVMHは、「リアーナとLVMHは、事態が改善するまでヨーロッパを拠点とする『フェンティ』のファッション事業を一時休止すると決定した」と声明を出した。
2017年に「セリーヌ(CELINE)」を去ったフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が自身の名前を冠したブランドを立ち上げる。
「卓越した品質とデザインをベースにした」ウエアとアクセアリーのブランドで、22年1月に詳細を明らかにすると本人が米WWDに明かした。情報筋によると、20年後半にはすでにロンドンにチームを集めて準備を進めていたという。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)が少数株主となる。
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)はエトロ(ETRO)の株式の60%を5億ユーロ(約650億円)で取得した。本件取引に近しい金融関係者が米「WWD」にこの事実を認めた。エトロ社が保有する不動産や直営店舗の一部は取引の対象外とされた。「エトロ」は世界中に約200店舗あるという。
なお、ドリス ヴァン ノッテンの社長職は、18年6月にプーチ(PUIG)傘下に入って以降、ビジネス面での初の戦略的な動きとして設けられたポジション。創業デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)は引き続き、同社の少数株主であるとともに、チーフ・クリエイティブ・オフィサー兼会長を務める。