宝石のように美しく、花のように可憐な「霧氷」が見せる白銀の世界。[雲仙岳/長崎県雲仙市、島原市、南島原市]

島原半島中央部にそびえる20以上の火山群から成る『雲仙岳』。「三峰五岳の雲仙岳」ともいわれ、主峰である『普賢岳』や、1990年の普賢岳の噴火により誕生した『平成新山』を間近に望むことができる『国見岳』など、個性の異なる山々は、全国の登山者を魅了しています。春夏秋冬、様々な表情を見せる山々で、とりわけ1月から2月に見頃を迎えるのが、零下数度の風によって吹きつけられた霧や雲が、木の幹や枝に凍りついてで...

続きを読む

昇龍のように雄大で、咲き誇る華のように壮麗な氷結の芸術。[古閑の滝/熊本県阿蘇市]

滝から流れ落ちる水が冷風によって凍りつき、ふたつとない造形美を見せる「氷瀑」。阿蘇外輪山の東部、カルデラの内側に突き出たような形の『妻子ヶ鼻』の北岸に位置する『古閑(こが)の滝』は、主に1月から3月の間、ダイナミックな氷瀑が見られることで知られています。落差約100mの女滝と、落差約80mの男滝のふたつがありますが、滝の水量自体はさほど多くなく、夏場は何の変哲もない“普通”...

続きを読む