「新しい日本文化の創造」をコンセプトに、デザインの力で伝統を復興。[SOU・SOU/京都府京都市]

企画・デザイン・スタイリングまで全て自社で行ない、染・縫製・製造も日本の伝統を受け継ぐ職人や工場と提携。

京都府京都市昔ながらの技術を活かしたモダンなアイテム。

カラフルでハイセンスなスニーカー? それともブーツ? そう思いきや、これはなんと地下足袋(じかたび)なのです!
「大工さんの仕事靴」というイメージが強い質実剛健なアイテムを、ポップなテキスタイルデザインでモダンなシューズにアレンジ。若者から海外の人々にまで大人気で、伝統×ファッションの可能性を広げています。
この『SOU・SOU足袋』を生み出したのは、日本の四季や風情をポップに表現したテキスタイルデザインを製作する京都のブランド『SOU・SOU(そう・そう)』。「新しい日本文化の創造」をコンセプトに、伝統的な素材や技法を積極的に用いながらも、現代のライフスタイルに寄り添うものづくりを展開。地下足袋のほかにも和服・和菓子・家具など、多岐にわたるアイテムを製作・販売しています。

ラインナップの1つである「高砂足袋いろは底」。日本の履物の最高傑作とも言える地下足袋を、現代のセンスで生まれ変わらせた。ソールには“いろは”が刻まれている。

ルコックスポルティフやパナソニック、カルビーなど、様々な分野の企業ともコラボレーション。日本のテキスタイルデザインの可能性を広げている。

京都府京都市日本のアパレルとテキスタイルに真のオリジナルの風を。

SOU・SOUの始まりは、コム・サ・デモード等で知られる株式会社ファイブフォックスを経て独立した代表の若林剛之氏と、建築家の辻村久信氏、テキスタイルデザイナーの脇阪克二氏との出会いがきっかけでした。
流行に流されないものを作ることに意欲を持っていた若林氏は、ベーシックな形のものに、モダンで普遍的なテキスタイルデザインを施せば長く愛用してもらえる商品が生み出せると考えており、志を同じくしたこの三者でインテリアや小物をメインにしたショップを立ち上げました。そのショップがSOU・SOUの前身となります。

左から若林剛之氏、脇阪克二氏、辻村久信氏。それぞれの職能を生かしてブランドを立ち上げる。

「SOU・SOU」の名の由来は、日本人がよく使う相槌「そうそう」。相手を肯定して良さを見出す姿勢は、ブランドコンセプトにも通じる。

京都府京都市伝統の素材や技術を大切に、機能や形は現代のライフスタイルに合わせて。

SOU・SOUのこだわりは「全て日本製であること」。企画やデザインはもちろんのこと、染・織・縫製に至るまで、全て国内で完結させています。日本のアパレルは企画・デザインは国内で行なっていても、製造は海外に委託していることがほとんどですが、SOU・SOUは技術と質を極めたMADE IN JAPANのファブリックを活かしたものづくりにこそ、価値があると考えました。

伝統織物である、『伊勢木綿』や『高島縮』などの日本の気候・風土に合う優れた生地。それらを積極的に取り入れ、デザインとテキスタイルの力で現代のライフスタイルにマッチさせています。

「SOU・SOU着衣(女性衣類)」。合わせ衿や小袖など着物の風情はそのままに、楽に着られて走ったり自転車に乗ったりもできるデザインと素材に。

地下足袋も伊勢木綿もSOU・SOUとのコラボで出荷量が増加。産地や工場に活気が戻った。

京都府京都市使う人には喜びをもたらし、産地や職人には新たな仕事をもたらす。

SOU・SOUのファブリックに幅広く用いられているのが『伊勢木綿』。『弱撚糸(じゃくねんし/よりが弱い糸)』を使い、織り機にかける際にデンプン糊(のり)をかけて織るため、洗濯するたびに糊が溶けて糸が綿(わた)に戻ろうとします。そのため、この『伊勢木綿』から作られた生地は、肌触りが良く、吸水性と速乾性に優れた大変心地良いものとなります。

この江戸時代から250年以上も受け継がれている伝統の技術は、現在では三重県の『臼井織布(うすいしょくふ)』ただ一軒が守り伝えているもの。それを手ぬぐい・衣類として商品展開したSOU・SOUによって、今は幅広い世代に親しまれるようになりました。

着付けが不要な進化した和装が楽しめる。

やさしい肌触りと優れた吸湿速乾性はこども服にも最適。こども衣類ブランド「SOU・SOUわらべぎ」。

京都府京都市「全てに目と手を行き届かせる」というポリシー。

SOU・SOUのオリジナリティの徹底は、写真撮影やそのモデルにまで及んでいます。
メジャーファッション誌のグラビアにもひけをとらないハイセンスなイメージフォトの数々は、なんと、全て自社内で撮影。カメラマンやモデルをはじめとして、スタイリストまでもが全てSOU・SOUのスタッフなのです。もちろんイメージコンセプトなどの企画やデザインも、全て自社で行なっています。

外部の力を借りることなく、誰よりもブランドを理解しているスタッフ達が全てをプロデュースする、というポリシー。SOU・SOUを愛し、心から誇りに想っているスタッフ達だからこそ可能なオールマイティな取り組みです。

さらにスタッフ自身がモデルをつとめることで、思わぬメリットも生まれたといいます。店舗に訪れたお客様が『ホームページやブログで見たことのある人がいる!』と親しみを持ってくれ、ネットに掲載したスタイリングについて積極的にスタッフに話しかけてくれるとのこと。そこから新たなコミュニケーションが生まれ、さらに愛されるブランドとなっているのです。「本当に良いものを自らの手でプロデュースして届けたい」というSOU・SOUスタッフの想いは、そのブランドコンセプトと共に確実に伝わっています。

プロのモデルより等身大のスタッフが着用する方がより説得力がある。

傾く(かぶく)ための紳士和服「SOU・SOU傾衣」。他人と違った身なりや自由奔放なふるまいを指す古語を体現。

京都府京都市伝統を継承しながら新たな日本文化の潮流を生み出す。

確たるコンセプトとポリシーを持つSOU・SOUは、今後もそのスタイルを貫いていくといいます。
日本の京都に根ざし、伝統を現代の暮らしにマッチさせ、スタッフ自身が愛せて、お客様にも愛される商品を作り続ける――モダンで風雅なテキスタイルの根底に流れるのは、決して変わることのない昔ながらの堅実な手仕事。時代がいくら変化しても変わらないものを大切に、手と心が行き届いた商品を発信していきます。

伸びやかな遊び心とポップな色彩の中に、日本のものづくりの精神が息づく。

京都の地から、新たな日本文化の潮流を発信。

Data
SOU・SOU

電話:075-212-8244
店舗情報:http://sousounetshop.jp/?mode=f94
※住所・営業時間・定休日は各店舗の項目を参照
http://sousounetshop.jp/

日々

4月28日をもって丹羽裕美子さんとの二人展が終了いたしました。秋田での初の二人展はとても楽しかったです。遠方にもかかわらず、関西、宮城から駆けつけてくださったりとサプライズが沢山あった事も印象的です。 私達を温かく迎えてくださった、お客様、小松クラフトスペース様、ありがとうございました😊 また、お会いできるのを楽しみにしています。 ↑アトリエのお庭が綺麗^ ^

牧禎舎 藍染体験工房 (@makiteisha )

ネット上で赤の他人を批難してるつもりの人がいるけど、リアルな人と人の繋がりはSNSより奇なるもので人をひとりかふたり介しただけですぐ繋がってしまうことがある。繋がると分かったとき、残念に思うなんて悲しいな。繋がりが見えたとき、やったぁ!会いたい!と思えるほうがずっとずっと良いな。