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人と地域に「移動」でエモーションを生み出す。[レストランバス]
各地の食・観光・人をつなげる「走るレストラン」。
名所やグルメスポットを効率良く巡ることができる手段として、大いに人気を博している「観光バス」。ですが、ありふれた観光地やグルメスポットをただ巡るだけ、といったツアーが大半を占めており、「独自の体験や食にはなかなか出会えない」「余裕のない座席やスケジュールでエコノミーな旅になってしまう」といった不満を持っている方もいるかもしれません。
そんなありきたりな観光バスのイメージを払拭(ふっしょく)すべく、独創的でラグジュアリーな旅を生み出し続けている観光バスがあります。その名は『レストランバス』。ゆったりした対面式の座席を眺望抜群の2階にしつらえ、1階のキッチンで調理された新鮮な地元食材による創作料理を、刻々と変化する風景とともに堪能することができます。
この『レストランバス』を開発したのは、「移動ソリューションを提供する」 WILLER株式会社。その土地ならではのグルメと絶景はもちろんのこと、それらの背後に秘められたストーリーを語ってくれる人々との出会いまで用意して、一期一会のかけがえのない体験と巡り会わせてくれます。
土地ごとの旬と絶景を味わい尽くす。
『レストランバス』の醍醐味は、食をテーマとするバスツアーの概念を覆してあらゆる面でグレードアップさせた点です。既存のグルメをただ食べ歩くのではなく、独自に見出した食材と調理人によるオリジナルのグルメを味わわせてくれます。
農園で自ら採取した取れたての食材を調理してもらったり、生産者に食材のストーリーや文化を聞いてその歴史までをも噛みしめたり。「移動と食の融合」をテーマに、土地と土地だけでなく、地域の人々とゲストをも結びつけています。
点在する地域の魅力をつなげる、という「エモーション(感動)の多重化」がその主眼。旅の大きな楽しみとなる「食」と「景色」を『レストランバス』がつなぎ、旬に出会いながら地域の魅力を満喫させてくれます。
そして客席を対面式とすることで、ゲストとゲストとの出会いまでをもコーディネイト。まったく知らなかった人とも「食」と「景色」を通じて会話を弾ませ、新たな感動と体験が生み出されていきます。
加えて、その土地に住む人達にも新たな魅力を提供する、という効果も。『レストランバス』自慢の2階席は、高い視野から斬新な眺望を楽しめるため、「私達が住む土地はこんなに綺麗だったんだ!」といった驚きの声も上がるそう。そのため地元からのゲストやリピーターも多く、新潟エリアのツアーはなんと6割が地元客で占められたそう。もちろん知られざる食材との出会いも用意されており、あらゆる面から地域の魅力を再発見させてくれます。
1台のバスから出会いと感動が広がる。
『レストランバス』には、もうひとつ重要なコンセプトがあります。
それは、車両の開発はWILLER株式会社が行なっているものの、実際の各地での運行は現地で1から企画を考えていること。その理由は、「その土地ごとの想いを乗せて走ってもらうため」だと言います。郷土への愛着、食材への思い入れ、地域に住まう人々とそこを目指して訪れてくれるゲスト達へのおもてなしの心、などなど――なによりも大切な土地と人々への想いを示すため、その土地に住まう人々の手を借りているのです。
たとえば、熊本では震災の復興にも寄与したといいます。「地域活性化のための種まき」のツールとして、それぞれの地域に適した方法で活性化やPRの一助としてもらいたい――そんな願いがこめられているそうです。
『レストランバス』を舞台に地域の人々も活躍。
さらに、「地域活性化を担う人材の育成」という側面も持たせています。地域や食材の魅力を乗客に解説してもらうナビゲーターとして、地域の人々に積極的に協力を依頼しているのです。
『レストランバス』自体が地域の魅力を発信したい人々のためのステージとなるだけでなく、彼ら自身にも、地域の魅力を再発見してもらうきっかけとなっているそう。『レストランバス』に同乗してとっておきの秘話を披露してもらったり、それぞれの創意工夫を生かして地域や食材の良さをPRしてもらったり。この取り組みによって、調理のために同乗してもらうシェフも含め農家・生産者・若いクリエイターなどの横断的なコミュニティが形成されていくそうです。
『レストランバス』がその土地を去っても、たとえ再びその土地を走ることがなくても、『レストランバス』をきっかけに生み出された繋がりは続いていきます。単なるバスツアーでは生み出せないムーブメントが、そこには残るのです。
個性豊かな3台が全国各地を駆ける。
現在国内で合計3台ある『レストランバス』は、それぞれが特別な造りになっています。
まずは『レストランバス』のメインテーマである「そこにしかない日本を食べよう」を体現した1号車。
1階は調理用のキッチン、2階は25人が着席できるゆったりした対面式のテーブル席となっており、天井は開閉式の透明な屋根となっています。暖かく天気の良い日にはオープントップで開放感を味わえ、寒い日や天気がすぐれない日でも、透明な屋根越しに景色を楽しみながら快適に食事を味わえます。
次に、『祭り』をテーマとした2号車。
日本ならではの文化をインバウンド(訪日外国人旅行客)にわかりやすく伝えるため、祭りをイメージした提灯や暖簾などの和の内装を採用しています。そこに畳調のシートや花火を模したデザインなども加わって、まるでバスに乗りながらお祭りに参加しているような気分になれます。提供される食事も和食中心で、移動中でも日本酒を楽しめるように、徳利とお猪口が置けるテーブルをしつらえています。
最後は、京都を活躍の舞台とする3号車。
京都ならではの「おもてなし」と「安心」をテーマにして、老舗料亭をモチーフとした石造り風の入口や行燈などなど、ラグジュアリーな和のデザインをふんだんにあしらっています。二階席の高い視点から眺める京都は、普通の京都観光では出会えない特別な体験。様々な人気観光スポットも斬新に見えます。
これら3台の『レストランバス』が今まで走ってきたのは、新潟・佐渡島・沖縄・東京・熊本・北海道・京都・島根県(石見エリア)など。今後も様々な土地に感動体験を広げていきます。
より多くの人々に楽しいひとときを提供したい。
個性豊かな車体と企画でその土地ならではの魅力を満喫させてくれるレストランバスは、今後も全国各地に展開していくそうです。
現在実施しているのは、「レストランバス IN 北海道(2018年4月28日~9月30日)」と「新潟レストランバス(2018年4月20日~6月30日)」の2つのツアー群。ランチ・フルコース・スイーツなどの様々なコースを用意して、イタリアン・フレンチ・創作和食などの多彩なグルメを堪能させてくれます。ワインをテーマとしたワイナリー巡りや、日本酒をテーマとした酒蔵訪問などもあり。ゲストの興味と好みに合わせて多様なツアーを選択できます(各ツアーの料金や詳細はホームページを参照)。
そして7~8月には、「日本海レストランバス」も実施。 金沢市を出発地に加賀・能登・南砺(なんと)方面をそれぞれ巡るツアー群は、大陸との交流や北前船の拠点として育まれた北陸の魅力を存分に味あわせてくれます。日本海の海の幸をはじめとする豊かな食文化を楽しみながら、北陸の文化や歴史的背景まで学ぶことができ、個人やファミリーでは難しい縦断的な北陸観光をも可能にします。
現在3台あるレストランバスも、今後は台数を増やしていく予定だそう。現在は期間限定となっている運行も、数年後には一定の地域での定期運行を計画。期間限定ツアー+定期運行のコンビネーションで全国各地の魅力を発信していきます。
Data
レストランバス
※各ツアーの料金およびお問い合わせ先は各走行地域のホームページを参照
※レストランバスのご予約・ご乗車に関するお問い合わせと、その他のご質問やご意見、ご感想などはこちらから:http://travel.willer.co.jp/contact/
http://sp.willer.co.jp/restaurantbus/
写真提供: WILLER株式会社