夏の倉敷
皆様、いかがお過ごしでしょうか??
倉敷はというとですね・・・
暑い!!
ちょうど昨日、熊谷で歴代最高気温を更新というニュースがありましたね
美観地区も暑いのですが、目の前に川が流れていたり、柳があったりするので
見た目的には少しばかり涼しさを感じられます
大雨のニュースで倉敷が取り上げられ、お客様からも
「美観地区は大丈夫??」と聞かれることもありますが幸いなことに直接的な被害は
ありませんでした。
しかし、お客様の数は、やはり減っております。
再度、倉敷を盛り上げるためには、皆様が倉敷に足を運んで貰うことが大切です。
スタッフ一同皆様が倉敷に来られることを心からお待ちをしております。
暑い日が続きますので、お越しの際は暑さ対策を行った上お越し下さい。
3つの「つくる」を視点に、映画『ピース・ニッポン』を読み解く。[ピース・ニッポン]
人が造ったもの――連綿と受け継ぐ人の営みの尊さ。
海に囲まれた小さな国土の中に、変化に富む多くの山々を持つ日本。そうした自然は、稲作を中心とした農耕によって生活してきた民族にとって、必ずしも御しやすいものではなかったに違いありません。
日本独特の文化は、そうした環境を創意工夫によって乗り越えてゆくこと、時には逆に利用することで、築かれていったものと言えるかもしれません。
例えば、山間の幅150mほどの谷間に、不規則な形を描きながら造られた浜野浦の棚田。断崖絶壁の岩窟に造られた三佛寺投入堂(さんぶつじなげいれどう)は、修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が法力で投げ入れたと信じられています。四方を見渡す山頂に建てられた山城は、それによって難攻不落の自然の要塞となりました。
自然に逆らうことなく寄り添いながら、人々がその上に造っていった生活、信仰、文化。そしてそうしたものが、今にいたる数百年にわたって、受け継がれてきたという事実。連綿と続く人々の営みの尊さにも、また、頭が下がる思いです。
自然が創ったもの――人知を超えた存在への畏敬。
人間は、ややもすれば自然は人間のために存在しているかのように考えてしまいがちです。でもテクノロジーが極まったこの現代でさえ、人間の開発の手が入っているのは、大きな自然のほんの一部。人間がまだ足を踏み入れることが難しい場所や、ひとたび自然が猛威を振るえば、完全に失われてしまう場所もたくさんあります。『ピース・ニッポン』ではその姿をドローン撮影で捉えています。
例えば日本最大の湿原、釧路湿原。果てしなく続く緑の中に、大きく蛇行する川や、点在する湖沼が描く壮大な俯瞰図。現在も噴火を続ける桜島、その火口に見る地球の脈動。久米島沖、潮の干満でも沈むことのない天国のようなビーチ、ハテの浜。
それらの場所にあるのは、人間には制御できないパワー、作ることのできない美しさ、起こすことのできない奇跡。自然界のあらゆるものを崇め、そこに「八百万(やおよろず)の神」が宿ると信じたかつての日本人たち。彼らと同じ畏敬の念を、感じずにはいられません。
瞬間が作るもの――一期一会の美。
日本的な感性を語る際には外せない価値観である「無常」。「あらゆる物事はうつろいゆくもの、“常でない”ものである」という意味です。どんな国でも自然は変化し続けているものですが、ことに明確な四季を持つ日本において、その変化は死と再生を想起させるほどのもの。去年の桜と今年の桜が違うのはもとより、たとえ同じ年の同じ桜であっても、その時の天候や空気、見る人間の心持ちによって、その見え方、感じ方は全て異なります。次に会えるのはいつになるのでしょうか。もしかしたら二度と会えないかもしれません。そうした一期一会の「はかなさ」や「せつなさ」を知りつつ愛でる、その季節、その時間、その瞬間に、心が震えないはずがありません。
2018年7月14日(土)公開 新宿バルト 9他全国にて
監督:中野裕之
脚本:柴崎明久・中野裕之
エグゼクティブプロデューサー:林郁
プロデューサー:中野裕之
ナビゲーター:小泉今日子、東出昌大
出演:渡辺 大、及川さきの
タイトルディレクション:葛西 薫
配給:ファントム・フィルム
http://peacenippon.jp/
©2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC