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復活から12年。今年のテーマは「希望」。[うつのみや花火大会/栃木県宇都宮市]
栃木県宇都宮市100年続く花火大会を目指して。
栃木県宇都宮市では1984年から花火大会を開催していましたが残念ながら資金不足などの諸事情により一旦途絶えていました。しかし、2007年に「復活」をテーマに地元ボランティアの方達の努力により再開されました。その後も毎年テーマを決め開催されています。復活後も決して平坦な道のりではなく様々な困難に見舞われました。近年では鬼怒川の氾濫により花火打ち上げ現場の一部が流出してしまう被害にも遭いました。そんな中でもボランティアの方達の熱い想いで苦境を乗り越えながら開催されています。復活から12回目となる今年のテーマは「希望 ~未来を照らす大輪の花」です。今年の打ち上げを担当される煙火業者は、花火の町山梨県市川三郷町のマルゴーさん、老舗中の老舗丸玉屋小勝煙火店さん、地元栃木県の須永花火田島煙火工場さんです。うつのみや花火大会は100年続く花火大会を目標に頑張っています。
栃木県宇都宮市夢の花火を描く、こどもたちの想いが現実に。
花火大会の約一か月前、宇都宮市ではこどもたちが描いた「花火の絵 展覧会」が開催されます。そして展示された絵の中から抽選で選ばれた作品をイメージした花火を実際に打ち上げるのです。選ばれた作品を描いたこどもたちが花火会場内のステージに上がり描いた作品に込めた想いを語ります。可愛らしく微笑ましいその光景に観客席全体から笑みがこぼれ温かな空気に包まれます。「ぼくの花火上がれ!」「わたしの花火上がれ!」。こどもたちの元気な合図を皮切りに様々な花火が打ち上げられます。さらにもう一つの魅力として「ことだま花火」があります。いわゆるメッセージ花火です。ステージに上がり直接贈られるメッセージに観客も大いに盛り上がります。プロポーズをする人もいます。一生の想い出になるはずです。
栃木県宇都宮市雷都宇都宮を花火で表現。
宇都宮市は雷が発生しやすいことでも有名です。その特徴を花火で表現するプログラムがあります。花火の中でも最も明るく眩しい種類の「雷」や「花雷」を多用した構成になっており光り輝くその花火の連続は目を開けていられないくらいです。このプログラムはカメラマン泣かせです。どんなに露出(明るさ)を調整しても白飛びしてしまうからです。そんな時は写真撮影を少しお休みして観覧しています。そしてもう一つ宇都宮で忘れてはならない物、それは餃子。楽しい餃子型の花火も必見です。花火会場内には餃子型の照明も並びます。少し珍しいのは花火大会の途中に休憩時間が設けられていることです。写真を撮る人にとっては前半の写真を見返し、後半の撮影計画を練り直すことが出来ます。
Data
うつのみや花火大会
日時:2018年8月11日(土)
場所:宇都宮市道場宿町上河原地先 MAP
うつのみや花火大会HP:http://www.utsunomiya-hanabi.jp/home
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1963年神奈川県横浜市生まれ。写真の技術を独学で学び30歳で写真家として独立。打ち上げ花火を独自の手法で撮り続けている。写真展、イベント、雑誌、メディアでの発表を続け、近年では花火の解説や講演会の依頼、写真教室での指導が増えている。
ムック本「超 花火撮影術」 電子書籍でも発売中。
http://www.astroarts.co.jp/kachoufugetsu-fun/products/hanabi/index-j.shtml
DVD「デジタルカメラ 花火撮影術」 Amazonにて発売中。
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書籍「眺望絶佳の打ち上げ花火」発売中。
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=13751