プチプラお土産☆

きゃら工房より商品紹介ですニヤリ

今回紹介するのは…

ころんと可愛いミニポーチ

選べるデザイン!!デニム財布

ですウインクハート

*

ポーチキーホルダー 600円(税込)

驚きのお値段ですよね…ガーン雷

デザインも豊富で、

お値段もお手頃…ハート

お土産用、旅行の思い出…

たいへんオススメです!!

キーホルダーになっていて

カバンにつけることもできます!!

大きめのカニカンつきなので

ベルトループなんかにも付けれます!!チュー

*

こちらのポーチと合わせて紹介したいものが…ラブ

デニム財布 1,200円(税込)

選べるデザイン5種類たいよう

どのデザインもお洒落で

使いやすいですニヤリ

仕切りもしっかりあるので

中身が“整理しやすい”です!

以上、可愛いポーチとお財布の

紹介でした音譜

*

↓↓お問い合わせ↓↓

倉敷デニムストリート きゃら工房 ジーンズ くま

倉敷市本町5-3

TEL:086-430-3255

↑↑お問い合わせ↑↑

 

どこか懐かしいノスタルジックな気分になれる納涼花火大会。[安倍川花火大会/静岡県静岡市]

華やかなワイドスターマイン。

静岡県静岡市素敵なアナウンスも魅力のひとつ。

2018年で65回目を迎える『安倍川花火大会』は、戦没者の慰霊と鎮魂、復興を願って、1953年(昭和28年)に始まりました。安倍川河畔で開催され、地元に根付いたどこか懐かしい雰囲気を感じられる花火大会です。会場の入り口近くにかかる安倍川橋のたもとには、200年以上の歴史を誇る静岡県の定番土産である安倍川餅の老舗石部屋さんがあり、出来立ての安倍川餅を頂けます。花火大会の会場は整備が行き届いており、気持ち良くゆったりと観覧できます。中でもよりいっそう良い雰囲気を作り出しているのが会場アナウンスです。落ち着いた声と上品なアナウンスが会場を柔らかな空気で包み込みます。観覧客に対する気遣いも細やかで、皆が穏やかな気持ちになれる素敵なアナウンスです。一方、大スターマインを紹介する時の「だ~いスターマッイーーーン!」という特徴のあるアナウンスも観客を盛り上げます。

整備された会場でゆったりと観覧できます。

安倍川の河川敷が会場になっています。

静岡県静岡市花火には1発1発特徴を表す名前(玉名)がつけられています。

この花火大会を担当される煙火業者は地元静岡県の4社、イケブンさん、神戸煙火工場さん、静玉屋さん、光屋窪田煙火工場さんです。打ち上げプログラムには担当煙火業者や一つひとつの花火の名前(玉名)も丁寧に記載されていますので、それらを照らし合わせながら見るのも楽しいかもしれません。例えば「三重芯変化菊」「冠菊」「百花千輪咲」など様々な花火の名前(玉名)を知ることができます。「三重芯変化菊」とは、花火が開いた時に三重の芯が入り、その外側に本体が開く四重の花火。「冠菊」とは、花火が開いた後に火の粉がシャンデリアのように垂れ下がっていく花火。「百花千輪咲」とは、花火の玉の中に小さな花火玉が仕込まれていて、花火が開いた時に一瞬不発かな?と思わせるような間が空いた瞬間に、小さな花火がいくつも開く花火です。このように花火には開いた時の様子を表す名前がついています。近年は直接的な様子を表す物以外に、イメージを玉名にすることも多くなっています。プログラムを見ながらどんな花火が上がるのか想像すると楽しいですよ。

錦冠菊花火などを単発で一発ずつ丁寧に打ち上げていました。

静岡県静岡市尺玉の迫力、スターマインの華やかさ。

花火大会の全体的な構成としては、単発打ち上げあり、早打ちあり、スターマインありと、それらを組み合わせながら進んでいきます。迫力満点の大きな尺玉も上がります。仕掛け花火としては、櫓(やぐら)を組み、その櫓(やぐら)から花火を打ち出すタワー花火もあります。タワー花火は会場のどこからでもよく見えるというわけではありませんが、打ち上げ場所の正面中央あたりから見ると良いかもしれません。

枠仕掛け花火。

Data

安倍川花火大会

日時:2018年7月28日(土) 19:00〜21:00
場所:安倍川河川敷 MAP
安部川花火大会HP:http://www.city.shizuoka.jp/000_007547.html

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

1963年神奈川県横浜市生まれ。写真の技術を独学で学び30歳で写真家として独立。打ち上げ花火を独自の手法で撮り続けている。写真展、イベント、雑誌、メディアでの発表を続け、近年では花火の解説や講演会の依頼、写真教室での指導が増えている。
ムック本「超 花火撮影術」 電子書籍でも発売中。
http://www.astroarts.co.jp/kachoufugetsu-fun/products/hanabi/index-j.shtml
DVD「デジタルカメラ 花火撮影術」 Amazonにて発売中。
https://goo.gl/1rNY56
書籍「眺望絶佳の打ち上げ花火」発売中。
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=13751

忘れ去られた建物に、アートが 「きざし」をもたらす。[BIWAKOビエンナーレ/滋賀県近江八幡市]

メーンビジュアル「淡い陽」(小曽川瑠那)。花をモチーフにしたガラス作品だ。

滋賀県近江八幡市何度も行きたくなる芸術祭。その理由とは?

『BIWAKOビエンナーレ』は9月15日から11月11日までの約2ヵ月間にわたって開催されます。少し期間が長めですが、この芸術祭の特徴は「一度見るだけではもったいない」こと――。日を変え、時間を変えて何度も見たくなる不思議な引力があるのです。それがなぜなのか、この記事で解き明かしていきましょう。

虫籠窓(むしこまど)や「うだつ」が見られる重厚な建物が立ち並ぶ。

滋賀県近江八幡市建築的にも注目を集める街、近江八幡。

まずは滋賀県近江八幡市という場所の説明から。1585年(天正13年)に豊臣秀次によって築かれた城下町で、近世には近江商人が経済を活性化させて発展しました。碁盤の目状に整備された街には八幡堀が巡らされ、水運に恵まれ商業都市として栄えた当時の風情がそのまま残されています。新町通り、永原町通り、八幡堀沿いには築150年を超える豪商の旧家や商家が今なお立ち並び、国の重要伝統的建造物保存地域にも指定されています。

八幡堀沿いの「旧市街」と呼ばれるエリアは駅から少し離れている。

滋賀県近江八幡市歴史的に貴重な建物が、どんどん失われていった。

近江八幡の建築物は全国的にも珍しい造りだといわれます。屋根に防火用の壁である「うだつ」を上げ、虫籠窓(むしこまど)からは涼やかな風が入る町家。建物の中は柱を表面に見せた真壁造りです。また酒蔵には酒造りに必要な室や蔵があり、迷路のような構造になっています。2階から荷物を下ろすため吹き抜けになった倉庫もあります。しかしそういった建物は、持ち主の高齢化などにより維持が難しく、壊されて近代建築や駐車場に変わったり、荒れ果てたまま放置されたりするように。そうして、かつての古い商家が立ち並ぶ景観が失われていきました。

2016年の作品「幻視」(池原悠太)。アクリルの透明シートで幻想的な世界を表現。

滋賀県近江八幡市古いもの――海外では守られ、日本では壊される。

そんな現状を打開しようと声を上げたのは大津市出身の中田洋子氏。大学卒業後、約20年間にわたって海外で芸術創作活動をしたのち、フランスに在住。展覧会のキュレーターなどとして、アートを通じた国際交流活動に取り組んでいます。中田氏は自分の住むパリを含め欧米では古い建物を残す運動が盛んなのに対し、日本では自分たちの手で古い建物を壊すことを悲しく思い、故郷である滋賀県の景観の劣化を食い止めようと決意。この近江八幡ならではの建築を生かしたアートの祭典を開き、美しい街並みを後世に残そうと計画しました。

6月に都内の【ここ滋賀】で行われたプレス発表会。右から3番目が中田氏。

滋賀県近江八幡市「あの人ら、ボロボロの家綺麗にしてくれはるらしいで」。

しかし古い建物を保存することには様々な壁があります。高齢化による維持不能や人が住まないことによる廃墟化など、クリアしなければならない問題が山積みです。そこで中田氏は「NPO法人エナジーフィールド」を立ち上げ、日本各地から有志を募って、まず建物を清掃するプロジェクトをスタート。もちろん最初は地元の人々に受け入れられず、「このお化け屋敷を使って何がしたいんや」と訝(いぶか)しがられたといいます。しかし中には「面白そう」と建物を使わせてくれる人もいて、そこを掃除してアーティストの手で見違えるような空間になるのを目の当たりにすると、住民の見方もしだいに変わってきました。2001年の大津での初開催を経て、2004年には近江八幡で古い町家を現代アートと融合させたビエンナーレを成功させました。回を重ねるうちに「うちも使って」と名乗りを上げてくれる人も現れ、アーティスト数も会場も来場者も増えていったといいます。

長谷川早由氏の水墨画は、山の中で墨を磨(す)るところから始まるという。

滋賀県近江八幡市「中田イズム」に賛同したアーティストが続々と。

そうして2018年の今回、アーティストは77組、うち20組がスウェーデン、フィリピン、ポーランドなど海外から参加。8月頃から街中に作家が滞在制作し、近江八幡がインターナショナルな空気とアートで彩られます。会場は元酒蔵や醤油のもろみ蔵など12ヵ所です。榎 忠氏が元酒工場の空間に約8tの薬莢(やっきょう)で作品を演出したり、江頭 誠氏が日本間に毛布だけのオブジェを作ったりと、著名アーティストから若手まで、多彩な作家による個性豊かな表現が繰り広げられます。『プレBIWAKOビエンナーレ』もマニラとパリで開かれるなど、日本を飛び出して展開されています。

花柄の毛布で日本間をシュールな空間に仕立てた「お花畑」(江頭 誠)。

滋賀県近江八幡市古い建物は、そこに入る光すら芸術になる。

何より見所は、この作品全てが「空間ありきの展示」だということです。蔵の壁の破れ目から差し込む朝の光、虫籠窓(むしこまど)から注ぐ木漏れ日、ヒグラシの声とともに下りる薄闇。「午後の光じゃないと見られない表情もある。晴れの日と曇りの日ではまた表情が違う。日を変え、時間を変えて見てほしい」と中田氏。自身も、「あの作品はこの時間が一番綺麗なんや!」と言って、会場を走り回って見に行くそうです。つまり、シチュエーションによって作品の美しさが変わるのです。冒頭で「何度も見たくなる芸術祭」と称したのは、そんな意味からです。
中田氏をはじめ、運営メンバーやアーティストは皆エネルギッシュで和気あいあいとした雰囲気。1日からでも参加できる「サポーター」も募集しています。町家や蔵、工場を清掃しながら、アートを通じて国際交流――。そんな形でこの芸術祭に関わるのも、少し面白そうですね。

「薬莢/Cartridge」(榎 忠)2012年 兵庫県立美術館。撮影:豊永政史(SANDWICH GRAPHIC) ©Chu Enoki。

時空間造形作家の田中真聡氏は、有機的に動くオブジェ作品について記者会で語った。

球体に入ると、自分の「動き」が可視化される作品について説明する田中誠人氏。

開催期間:2018年09月15日(土)~11月11日(日)
開場時間:10:00~17:00
休場日:火曜定休
開催場所:滋賀県近江八幡旧市街 MAP
料金:会場パスポート料金
一般2,200円【前売2,000円】、学生(大学生・専門学校生・高校生)1,500円【前売1,300円】、中学生以下無料
写真提供:NPO法人エナジーフィールド
https://energyfield.org/biwakobiennale/

「本当の沖縄」から生まれた「しまんちゅの良いもの」をお届け。[琉Q/沖縄県那覇市]

沖縄の「上等素材」から生まれた逸品たち。「普段の暮らしの中に“沖縄の良いもの”を自然に取り入れてもらう」ことを目指す。

沖縄県那覇市「本当の沖縄」の姿と、そこから生まれる恵みや知恵を届けたい。

抜けるように青い空。エメラルドグリーンにきらめく海。さんさんと降り注ぐ太陽の光を受けて真っ白に輝く砂浜――誰もが思い浮かべる沖縄のこんなイメージは、しかし、「本当の沖縄」の姿なのでしょうか?

「意外に思われるかもしれませんが、沖縄は曇りや雨の日が多くて日照時間が短いんです。台風も頻繁に来るので、観光パンフレットなどで強調されているこういった風景は、日常ではさほど見られません。でも、そんな曇りや雨の日々の中にも柔らかな光に包まれたなんとも言えない風情や、穏やかさなどがあります。そんな沖縄の“本当の日常”から生まれた“良いもの”を、ありきたりな『土産物』ではないハイセンスなアイテムにしてお届けする――それが『琉Q(ルキュー)』のコンセプトです」と語るのは、『GUILD OKINAWA』の地域プロデューサー兼クリエイティブディレクターの仲本博之氏です。つくられたイメージではないリアルな沖縄が育んだ恵みや、そこで地に足をつけて生きる人々の知恵を届けたい――この想いが、『琉Q(ルキュー)』のアイテムとして結実したのです。

イメージに反して曇りや雨の日が多い沖縄。しかし、雲間から降り注ぐ柔らかな光や、恵みをもたらす雨こそが、他にはない滋味や手仕事を生む。

どこにでも手に入るような「ありきたりな土産物」ではない、真のオリジナリティを実現。

沖縄県那覇市「ありふれた沖縄」のイメージを打ち破る逸品。

『琉Q(ルキュー)』がラインナップしているのは、沖縄にしかないストーリーや出会いを感じさせてくれる逸品たちです。形骸化した観光地としての「沖縄」や、そこかしこに溢れている「土産物」からは決して見つけられないハイセンスな「本物」。『東村の塩パインバター』『沖縄の島唐辛子のコーレーグース』などなど、いずれも著名なデザイナーズアイテムと並べても見劣りしない存在感があります。

『沖縄の島唐辛子のコーレーグース』180ml 1,058円(税込)。島唐辛子のピリッとした辛さと泡盛の風味が芳醇に香る。

『沖縄のパッションフルーツバター』40g 604円(税込)。イギリスで愛されているレモンカードを沖縄の果物で再現した。

『沖縄八重山の島胡椒ピィパーズ』11g 702円(税込)。ひと振りするだけであらゆる料理やお菓子、飲み物などに南国のエキゾチックな香りをプラス。

沖縄県那覇市「本当の沖縄」の姿を伝えるために1からブランディング。

仲本氏が『琉Q(ルキュー)』を立ち上げたのは、障がい者の就労支援を行っている『一般財団法人 沖縄県セルプセンター』から、「商品の販売促進をお願いしたい」と依頼されたことがきっかけでした。
「でも、実際にその時点であった商品を見せて頂いたところ、一般市場で競争するにはクオリティが足りないと思えたんです。障がい者の訓練の一環として作られていたため、簡素だったり、しっかりブランディングされていなかったり、といった課題を感じました。そこで全く別の提案として、『新たにハイクオリティなブランドを立ち上げてラベリングなどの作業を依頼できるようにしましょう』とお伝えしました」と仲本氏は話します。

そうなると、それなりの高額商品として1からブランディングしなくてはいけません。例えば瓶製品のシール貼りなどは、手作業で行うよりも機械化した方がコストは安くなります。手作業にしてその工賃を支払うためには、一般市場のデザイナーズブランドとも渡り合えるクオリティが絶対条件でした。

仲本氏。「本当の沖縄」の姿と沖縄の「本当の日常」から生まれた「良いもの」にこだわる。

就労支援事業所での作業風景。これも大切な「手仕事」。

沖縄県那覇市やはりこれは譲れない、「本当の沖縄」の商品を届けたい!

更に仲本氏には、広告代理店でブランディングや企画を手がけていた経験から、既存の沖縄の「土産物」に対する違和感がありました。黒糖入りのありふれたお菓子、ハイビスカスのエキスを入れた化粧品や香水、とかくギラギラと派手に目立つパッケージ、など――。

「果たしてそれらは、本当に“沖縄の商品”といえるのかどうか。そのような無理に作られた物ではなく、真の沖縄の風土に育まれた果物や野菜などを、誰もが手に取りやすい日用品にしていきたい――そう考えました。ですが、高価格帯のブランドにするためには、沖縄の住人ではなく都市圏の人々をターゲットにする必要があります。そこで、都市圏の視点を持つクリエイターに協力して頂きたい、と思い、かねてより注目していた『キギ:KIGI』の植原亮輔さんにメールを送りました」と仲本氏は話します。

デザインユニット『キギ:KIGI』を主催する植原氏(左)と渡邉良重氏(右)。企業やブランド、ショップなどのアートディレクションを幅広く手がける。

「農業生産法人アセローラフレッシュ」のアセローラ畑。生は収穫から数日しかもたないが、『琉Q(ルキュー)』の「沖縄本部のアセローラジャム」は長く味わえる。沖縄はアセローラ栽培の北限地で、国産アセローラの生産者は同法人を含めてわずか30軒ほど。

沖縄県那覇市2人のクリエイターの熱意が実を結んだ。

仲本氏は、溢れる熱意を2万字ものメールに込めました。
「植原さんとは知り合いでもなんでもありませんでしたが、メールを読んですぐに共感してくださって、次の週には沖縄に飛行機に乗って来てくださったんです。そのまま意気投合して『琉Q(ルキュー)』の生産者の現場を巡り、めでたくディレクションをお任せできることになりました」と仲本氏はその時のことを振り返ります。

植原氏は最先端のアートディレクターとして活躍しながらも、障がい者支援への理解も深い人物でした。その点も『琉Q(ルキュー)』のコンセプトとぴったりと一致。頼もしいパートナーになってくれたのです。

海水をかけて育てている「カナンスローファーム」の塩パイン。人気商品『塩パインバター』の原料。

ジャム・調味料・塩・砂糖など、誰もが手に取りやすい「日用品」として提案。

沖縄県那覇市志が高かったぶん、苦労もひとしおだった。

ところが、実際に『琉Q(ルキュー)』をブランド化するまでには並たいていではない苦労がありました。
「こだわればこだわるほど、ふさわしい原料を作っている生産者さんが見つからないこともあり、取引の交渉が難しかったんです。例えばパッションフルーツは無農薬で作っている農家さん自体が希少で、沖縄を北から南まで歩き回ってようやく見つけました。まるで探偵のように情報を集めては聞き込みをし、1軒1軒訪ねていったんです。そして原料をジャムやバターに加工してもらうパティシエさんも、無添加や手作りなどの方針を受け入れてくれる方がなかなか見つからなかった。『琉Q(ルキュー)』の商品は、どれもこのように一歩一歩積み重ねるように作り上げていったんです」と仲本氏は語ります。

『コーレーグースと琉Qの琉球ガラス瓶』4,760円(税込)にセットされている『琉球ガラス瓶』も、最初は職人かたぎなガラス工房の社長さんにロゴマークを刻印するのを拒まれてしまったそうです。それでも何度も訪ねては説明することで、仲本氏の想いを理解してもらいました。

BEAMSや無印良品ともコラボレーションしている「奥原硝子製造所」の『琉球ガラス瓶』。コーレーグースが更に美味しそうに見える。

1個でも数個でも、「本当の沖縄」を求める人々のもとに届けたい。

沖縄県那覇市「見たことのないお土産!」と大反響。

こうして完成した『琉Q(ルキュー)』のアイテムは、沖縄の空港やデパートで満を持してデビューしました。

その際に多く寄せられたのは、「お土産にあげたらとても喜ばれた!」という声でした。やはり仲本氏の想いは間違ってはいなかったのです。「当時は東日本大震災の影響で『食の安全』についての意識も高まっていたため、『沖縄独自の自然由来のもの』『素材や製法にこだわった良いもの』といった『琉Q(ルキュー)』の方針に多くの反響を頂きました。特にアセローラやパッションフルーツなどのジャムが好評でした」と仲本氏。

その後、植原氏の『キギ:KIGI』のルートで販売してもらい、東京にも販路を得るなどして、『琉Q(ルキュー)』の商品はますます評判になりました。「本当に魅力ある沖縄の品々を普段使いしてほしい」という仲本氏の想いは、少しずつ実現し始めています。
植原氏曰く、「現在は沖縄県内を主として、少しずつ全国にも販路を拡げています。様々な地域の方々にぜひ手に取って頂きたいですね。『取り扱ってみたい』と思われるお店があれば、少量でも大歓迎ですのでぜひお問い合わせください」とのこと。

紺碧の空でなくても真っ白な砂浜でなくても、沖縄はこんなにも美しい。

沖縄県那覇市「本当の沖縄」をもっと知ってもらうために。

「本当の沖縄」と人々を結びつけようという『琉Q(ルキュー)』の試み。それを更に前に進めるために、仲本氏は新たな計画も立てています。

まずは果物の木のオーナー制度。買って味わう立場だったお客さんに生産の現場にも関わってもらい、木から採れた実で作ったジャムなどをお届けして、畑や生産者に想いをはせて頂く、という試みです。
次に、『琉Q(ルキュー)』の世界観を体感できる『琉Q TRIP(ルキュートリップ)』。

『琉Q(ルキュー)』の商品に縁(ゆかり)のある土地や、『琉Q(ルキュー)』と同様の意識で良いものを作っている人々を訪ねて、見て・知って・体験してもらう旅。こちらは既にモニターツアーを数回実施しており、いずれは正式なツアー旅行として開催することを視野に入れているそうです。
「観光やマリンスポーツといった“非日常の沖縄”からは見えない“本当の沖縄”の姿。そこに息づく暮らしや文化も、ぜひ伝えていきたいんです」と仲本氏は語ります。沖縄を心から愛する地域プロデューサーが展開する『琉Q(ルキュー)』は、美味しさだけでなく、沖縄の人々の想いをも届けています。

人気商品『琉Q山猫のやちむん(焼き物)』を囲んで。愛らしい姿の焼き物には、上品な口当たりのきび砂糖を入れられる。

お問い合わせ先:一般財団法人 沖縄県セルプセンター
住所:沖縄県那覇市首里石嶺町4-373-1 MAP
電話:098-882-5663
営業時間:9:00~18:00
休日:土曜・日曜・祝祭日
HP:http://ruq.jp/
琉Qウェブショップ:http://shop.ruq.jp/
写真提供:琉Q

日々

雨降って、超ご不満(*_*)イライラが爆発してお家を破壊し始めています 一体どこからそんな力が、、 「そんな子に育てた覚えはありません!」 と、怒られる乙君。 雨が凄いですね。 避難勧告や警報が出ている地域にお住まいの皆様、心配しています。 大丈夫かなぁ。。

@adidasfun

米国内ではインドアサッカーがあまりに普及しているため、一部の盛んな地域を除き、フットサルの認知度は低い。フットサルのアメリカ代表は、このMISLの選手達で構成されている。 #フットサル #サッカー #ユニフォーム

日々

雨ふりの中、乙君のお散歩。台風が心配な夜になりそうですね

@adidasfun

ゴールクリアランス。ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が攻撃側だった場合、守備側のゴールキーパーがペナルティエリアの任意の地点からボールを投げる。直接ゴールに入れても得点とはならない。 #フットサル #サッカー #ユニフォーム

魅力はピースな一体感。どこにも似ていない夏フェス。[大宴会 in 南会津2018/福島県南会津郡]

今年で9年目を迎える「大宴会 in 南会津」。乾杯の音頭で、アーティスト、スタッフ、観客の境界線が消える。

福島県南会津郡

福島県の山間にある小さな町・南会津で、2010年に始まった『大宴会 in 南会津』。地元のボランティアが作り続けてきた手作りの夏フェスは、9年目を迎えた今年、チケットが前売りでソールドアウトするほどの人気となっています。

地元でカフェ「JI*MAMA」を営む発起人の五十嵐大輔氏が、時に「村祭り」と表現するそのスタイルは、他のどんなフェスにも似ていません。訪れる人たち、そしてフェスを作る人たちが、魅了されるのはなぜなのか。今年の大宴会を紐解けば、その物語が見えてくるかもしれません。

地元でカフェ「JI*MAMA」を営む発起人の五十嵐大輔氏のあいさつで始まった「大宴会 in 南会津2018」。

子供たちも一緒に楽しめる夏フェス、それが「大宴会 in 南会津」。

福島県南会津郡夏フェス『大宴会 in 南会津』。主役は音楽、そして地域愛。

緑深い「うさぎの森のキャンプ場」の一角に、響く「カンパーイ」の声。
ステージに立つのは「U-zhaan&環ROY&鎮座DOPENESS」のユニット。その音楽の合間の小休止に、フェス代表の五十嵐大輔氏がやにわに舞台に表れます。手にしているのは南会津伝統の手仕事「南郷刺し子」の半纏。おもむろに袖を通した鎮座氏、観客に「みんな、自分の飲み物、用意しました?」と声をかけ、冒頭の「カンパーイ」へつながります。小さなステージに集まる人たちと、文字通り手の届く距離にいるアーティスト、そしてスタッフたちの一体感――でもそれは「ギュッ」とした感じではなく、「ほんわか」とした、なんとも自由でピースな一体感です。

今年で9回目を迎えた、南会津の夏フェス『大宴会 in 南会津』。夏フェスですから主役はもちろん音楽なのですが、フェスの代表を務める五十嵐大輔氏は「普通の夏フェスと思ってきたら、ちょっと違うかもしれません」と言います。

チケットが完売御礼の今年ですが、このフェスに集まるお客さんたちはせいぜい1000人超えるくらい。ステージを取り巻く人たちの中には、小さなお子さんを抱っこしながら、一緒に身体を揺らすお父さんお母さんの姿もたくさんあります。その観客の外縁にはたくさんの色とりどりのテントが張られ、ゆったり寝転びながら音楽を聞く人もいれば、気持ちよくウトウトしている人も。そのさらに外縁には――なぜか鍛冶仕事に熱中する男の子と、独楽回しに苦戦する20代女子……?

ちょっと不思議な気もしますが、これこそ『大宴会 in 南会津』なんです。

乾杯に欠かせないのは、会津伝統の手仕事「南郷刺し子」の半纏。

「家族で楽しめる、のんびり感とユーモア」を意識してセレクトするアーティスト。そのものの存在である「ハンバートハンバート」は、2回目の出演。

今年のオープニングアクトを飾ったのは、地元の高校生シンガー、大竹涼華氏。

会津山村道場内には「ベビールーム」も用意。小さな子供連れにも好評。

音楽を遠くに聞きながら、ゆったりと寝転がって過ごせるのも、『大宴会 in 南会津』ならではの楽しさ。

「和釘づくり体験」のワークショップ。赤い鉄を叩くことで、形が作られていくことに
興味津々の子供たち。

福島県南会津郡それぞれのペースでのんびり楽しむ、居心地のいい夏フェス。

9年前に始まった『大宴会 in 南会津』。その始まりは、代表である五十嵐氏が自身の営むカフェ「JI*MAMA」で、ある音楽好きのお客さんと意気投合したこと。当然ながらフェスを企画するなんて初めてで、ノウハウも何もないまま初回は開催。予想外に好評だったのは、地元色の強い飲食やワークショップでした。そうしたスタートが、『大宴会』を、他のどんな夏フェスとも違う独自の路線へと進ませてゆきます。

例えば今回の『大宴会』でステージから一番離れた場所で展開していた、「森の幼稚園・こめらっこ」。猪苗代のお母さん仲間が運営する、子育てサークルによるワークショップです。小さなテントの中では南会津の木や草花、土を使った遊びが用意されていて、周辺ではたくさんの子供たちが裸足で走り回る賑わいです。

さらにそのすぐ横で行われているのは、地元のお爺ちゃんが教える「昔遊び」。木の枝や幹から作られた独楽回しを、「難しい!」と夢中になっているのは、むしろ大人たちのほうかもしれません。

スタッフの一人、今年で4回目の参加の加茂氏は言います。
「最初に聞いた時は“こんな山奥で、それも地元の人が手作りでやってるフェスなんて、面白いの?”と。でも“ちょっと覗いてすぐ帰る”くらいのつもりで遊びに行ったら、すごく楽しくて。結局最後まで残ってしまいました(笑)。それまでは、“音楽フェスって、ちょっと疲れる”と思っていたんですが、『大宴会』はみんながそれぞれのペースで、それぞれに楽しめる。それがすごく居心地がよかったんですよね」

毎年好評のワークショップ「森デコ体験」。草花を髪に飾る子供たちがかわいい。

南会津の木材の端材を積み木代わりに。自然の中には、工夫次第でたくさんの遊びを見つけることができる。

昔遊びを教えるおじいちゃん。独楽は、木の枝を短い円柱状にして、片方を尖らせただけの素朴なもので、ベーゴマ風にヒモを巻いて回す。

いわき出身で、大学時代は茨城で過ごしたという若手スタッフの加茂氏。南会津で就職したのをきっかけに、大宴会にかかわるように。

福島県南会津郡同じ思いを持つ人たちが、『大宴会』を通じてつながってゆく。

とはいうものの、そこには共通するテーマがあります。それこそ“南会津”。豊かな自然や歴史を持つこの地方で暮らす楽しさや価値を、様々な方法で掘り起こしてゆくことです。

もちろん、地元で評判になっているカフェや、名物料理を持つ店の出店も、そんな切り口のひとつ。その一方で、かつてコメの収穫時期に食べた郷土食“信五郎”(うるち米の団子に、特産の荏胡麻味噌を塗って焼いたもの)や、南会津の4つの酒蔵が出す地酒も忘れてはいけません。今年初登場の地ビールも飛ぶように売れています。

でもそうした出店者を南会津のみに限定しようとは、五十嵐氏は思っていません。
「この土地にある“自然に根差した暮らし”という部分に共鳴できるものがあれば、あとは人と人とのつながりの方が大切だなと。この9年間の間に、点として存在していた同じ思いを持つ人たちが、様々なところで繋がり、その友達がまた繋がって、最近では福島県内の範囲まで徐々に広がっています。そうやって繋がることこそが、これからの地方都市のいい在り方なんじゃないかなと」

うるち米の団子に、地元特産の”じゅうねん(えごま)”の味噌をつけて炭火で焼いた「信五郎」。農民が納めるべき新米を食べたいがため、米とバレないよう黒い味噌をつけた、という説も。

南会津にある4つの酒蔵の4種類の地酒を楽しめるブースも。

福島県内を中心に、飲食、物販、ワークショップなど、34の店舗が参加し、大宴会を盛り上げた。

福島県南会津郡頑張っているみんなが、世代を超えてひとつになれる場所。

初回の時に何の気なしに選んだ会場「会津山村農場」の存在も、そうしてみると、深い意味があるように思えてきます。五十嵐氏は続けます。
「ここは戦前から戦後にかけて、南会津の農業従事者を育てるための学校だったのですが、政策が農業から林業に転換してゆくにつれて使われなくなってしまったんです。それが再開発の話が持ち上がった時、地元の卒業生を中心に署名活動が起こり、補修して保存されることに。以前、90歳くらいのお婆ちゃんが見に来て、本当に当時のままだとおっしゃっていましたね」

そうして守られてきた歴史が、五十嵐氏たち30代半ばの世代に受け継がれていくように、『大宴会』の精神もまた、新たな歴史として若い世代に引き継がれてゆきます。初回に高校生ボランティアとして参加し、この数回の『大宴会』では若手の中心的役割を担う樋口聖也さんは言います。

「初回は高校生ボランティアとして参加したんですが、すごく刺激を受けました。小さな町でも、やろうと思えばこんなことができるんだな、って。自分が何かやろうと思った時には、大輔さんに相談に乗ってもらえる、そう思えるのも心強いです」

自分たちが住む町にある、歴史、魅力、刺激、信頼、自信。1年また1年と年を重ねることで、『大宴会』は南会津の人たちに様々なものを実感させているのかもしれません。前出の加茂氏は言います。
「正直準備している間はすごく大変で、直前まで胃がキリキリ痛むことも。でもこうしてたくさんの人たちが集まり喜んでくれること、1年に1度、同窓会みたいに仲間と集まれること、元気でやってた?と言いながら再会できることが、すごく嬉しい。『大宴会』は、地元でそれぞれ頑張っている人たちが、世代を超えてつながれる場所。フェスなんだけれど、“大宴会”っていう言葉がやっぱりふさわしいなって思います」


(supported by 東武鉄道

修復し次世代に引きつがれが「会津山村農場」は、この地に息づく「自然とともに生きる暮らし」のシンボルでもある。

若手スタッフの中心的役割を担う樋口聖也氏は、地元菓子店の跡継ぎ。東京で修業し、3年前に南会津に戻った。

大成功で幕を閉じた2018年の『大宴会 in 南会津』。終了後は、関係者の労をねぎらう大宴会が開かれた。

※2018年度のイベントは終了致しました。
住所:〒967-0014 福島県南会津郡南会津町糸沢字西沢山3692-20
会津山村道場うさぎの森オートキャンプ場 MAP
※最寄り駅:「会津山村道場駅」徒歩約10分
電話:0241-66-2108
http://daienkai.org/

日々

板締め絞りで染め分けた生地極がよーく見るとハッキリ染まらない独特のラインに染め上がります。 マニアックですが、この染まり方がなんとも心地よいんです♪ どこかで見た事あるなぁ 海と空の境界線 境界線に見えてるだけ ほんとは繋がってるんだけどな 繋がってるんだっけ、、 染め上がりをみて ぶつぶつ。。。

@adidasfun

「リーガ・ナシオナル」と呼ばれる全国リーグの他、各州でプロリーグが盛んに行われ、スペインやイタリアのフットサルチームに移籍する選手も多い。 #フットサル #サッカー #ユニフォーム

@adidasfun

「リーガ・ナシオナル」と呼ばれる全国リーグの他、各州でプロリーグが盛んに行われ、スペインやイタリアのフットサルチームに移籍する選手も多い。 #フットサル #サッカー #ユニフォーム

日々

サッカーワールドカップ終わってからの、乙の朝んぽ。 また、月が出ています。 今日は皆様眠たい一日かもしれませんね〜

日々

大学のお仕事。卒業制作の授業です♪ 真剣に作品に向かう姿に初心を思い出します みんな頑張って👍

海を地を越え、世界中にアートの架け橋を。[水と土の芸術祭/新潟県新潟市]

松井紫朗『君の天井は僕の床/ One Man's Ceiling is Another Man’s Floor』2011(photo : Shiro Matsui)

新潟県新潟市生命の源となる「水」「土」への敬意をこめて。

全国各地に数あるアートイベントの中でも、この芸術祭が珍しいのは、都市名ではなく「水」と「土」というエレメンツを表題に掲げていることではないでしょうか。舞台となるのは新潟。2009年に始まったこの「水と土の芸術祭」がどのようなメッセージを発信し、そして今年はどんな新たな挑戦を目論んでいるのか、開催を前に少しだけご紹介します。

福島潟(写真)、鳥屋野潟、佐潟など多くの潟が点在する。

新潟県新潟市“潟”に抱かれた自然豊かな大地。

「新潟」と聞いてどのようなイメージを抱きますか? 日本海に面した荒々しい風土、そこで生きる人々のたくましい暮らし、信濃川や阿賀野川の水流に恵まれた自然豊かな大地。まさにこの芸術祭は、そういった「水」と「土」によって形成された独自の文化や生活に光をあてることで、人間と自然との関わり方を見つめ直し、ひいては豊かな未来社会を展望していきたいという思いから生まれたものです。「私たちはどこから来て、どこへ行くのか~新潟の水と土から過去と現在(いま)を見つめ、未来を考える~」を基本理念に3年に1度開催され、今年で4回目を迎えます。

谷氏はヴェネチア・ビエンナーレなどでコミッショナーを務めた。(photo:Osamu Nakamura)

新潟県新潟市芸術祭の柱は5つのプロジェクト。

総合ディレクターを務めるのは美術評論家の谷新氏。今回のコンセプトを「メガ・ブリッジーつなぐ新潟、日本に世界にー」と掲げ、「この芸術祭は、新潟と日本各地、そして世界を結び、市民同士を結び、新しい感性、視点を育む壮大なアートの架け橋」と語ります。主なプロジェクトは「アートプロジェクト」「市民プロジェクト」「こどもプロジェクト」「シンポジウム」「にいがたJIMAN」の5つ。「多彩なアプローチでこれまでにない新潟市の魅力を発信していきたい」という谷氏の意気込み通り、世界で活躍する作家による作品展示から、市民自ら企画・運営するプロジェクト、ワークショップ、食や伝統芸能を楽しむイベントまでさまざまな催しが繰り広げられます。

塩田千春『Where are we going?』スタジオでの制作風景2016 Berlin (Photo : Sunhi Mang)

新潟県新潟市キーワードは「地、水、火、風とそれによって育まれる生命」、そして「環日本海」。

目玉となる「アートプロジェクト」には2つの柱があります。1つ目は、「世界を構成する四元素と考えられてきた『地(土)、水、火、風(大気)』に焦点を当てる」ということ。少し難しいですが、作家たちはこれら生命のもとになる自然的要素=素材と対話し、「命とは何か」「生きるとは何か」といった芸術の根源となるような命題に挑み、それらを自分なりの解釈に落としつつ人間と自然との関係を表現します。

セルゲイ・ヴァセンキン『I will become a captain』2016

新潟県新潟市アートは国籍を問わず人の心を揺さぶる。

もう1つは「日本海に面した新潟の過去と未来」に関わるもの。現在、日本海を挟んで向かい合う国とは極度の緊張関係にあります。そういった国際的障壁を取り払い、中国、韓国、ロシアの作家たちと交流し、日本海にアートによる橋を架ける。まさに谷氏の「メガ・ブリッジ」がその根底にあり、この芸術祭における大きな意義といえるかもしれません。

例えば、冬の日本海を思わせる曇天の海原を描く画家・ロシアのセルゲイ・ヴァセンキン氏や、日本画壇に旋風を巻き起こした韓国の異彩画家・柳根澤(ユ・グンテク)氏といった環日本海の国々の作家たち。こうした海外独自の伝統技法や感性がつくり出す芸術が新潟という地にもたらされることも、相互理解への第一歩と言えるでしょう。

星野曉『再生/コペルニカス以前の泥Ⅱ』1998 (photo:Nathalie Sabato)

新潟県新潟市ジャンルを問わない47作品。市内全体が展示会場に。

日本の作家では、黒陶による漆黒の色合いが特徴的な陶オブジェを作る星野曉氏や、素材の特性を活かした絵画と彫刻作品を絶妙なバランスで展示する森北伸氏など、絵画から彫刻、陶芸、インスタレーションまで、ジャンルを問わないアーティストが参加。万代島にある、かつて水産物の荷さばき施設だったかまぼこ型の建物(通称「大かま」)や新潟市芸術創造村・国際青少年センター、天寿園をはじめとした18会場に作品が展示されます。

森北伸『ライムライト(街の灯)』2016

新潟県新潟市市民が「自分ごと」として関われることが大事。

そしてこの芸術祭の最大の特徴が、市民自ら企画・運営を行う「市民プロジェクト」です。各地の芸術祭でこういった市民プロジェクトが行われますが、「水と土の芸術祭2018」では今年新たな可能性に踏み出します。それは空き家を地域の人達が集まる茶の間にリノベーションするなど、アートを活用して地域の課題に取り組む「地域拠点プロジェクト」の実施。例えば秋葉区で作家の深澤孝史氏を招へいし、区の特色である「石油」「花と緑」などの地域資源を活かして開かれる「水と油の芸術祭(仮)」や、南区臼井の狸伝説にちなんだ「狸の婿入り行列」を地域のシンボルとして盛り上げる「狸の婿入り行列プロデュース」など、このような地域拠点プロジェクトを含む84ものユニークな市民プロジェクトが催されます。

また「にいがたJIMAN」では伝統芸能や音楽などのほか、新潟の水と土がもたらした最大の宝物である「食」や「農」の魅力を紹介。料理人と生産者によるクッキングショーや、親子で新潟を巡る「収穫」&「ご飯ワークショップ」、マルシェなど美味しい催しも盛りだくさんです。

地球上の万物がその恩恵を受けてきた「水」と「土」。この芸術祭は、新潟という一地方にとどまらない世界的な視点で、人と自然との関係性について問いかけるグローバルなアートイベントだといえるでしょう。

「狸の婿入り行列プロデュース」では築100年の『たぬきの茶の間』も会場に。(photo:臼井アートプロジェクト2016)

2015年に行われた「小須戸ARTプロジェクト2015』(photo:Osamu Nakamura)。今年も多彩なプロジェクトに期待。

Data
水と土の芸術祭 2018

開催期間:2018年7月14日(土)〜10月8日(月・祝)
開催場所:新潟市内全域(メイン会場:万代島多目的広場) MAP
料金:大かま 万代島多目的広場(屋内)、NSG美術館、天寿園(屋内会場)は有料。有料3会場に入場できるお得なパスポート:一般1500円(前売1200円)、学生・65歳以上1000円(前売800円)。単館チケット(当日券のみ)もあり。
その他、無料会場多数。
http://2018.mizu-tsuchi.jp/
写真提供:水と土の芸術祭2018実行委員会・新潟市

日々

朝の月 本日も4時半から大騒ぎの乙君に起こされ朝んぽ。 お陰様で綺麗な月に出会えました