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永遠の藍染。
大桃の舞台とは南会津町の深奥部、檜枝岐村との町村境に接する大桃地区に残る、農村歌舞伎の上演のための舞台です。南会津一帯が御蔵入地(天領)であった藩政期に起源を持ち、1895年(明治28年)に再建されたこの舞台を、人々は集落の象徴として守り続けてきました。その貴重さが認められて、現在では檜枝岐の舞台と並んで国の重要有形民俗文化財に登録されています。切妻造りの舞台建屋は正面の破風の前に庇がつけられ、そこから左右に連なる軒端の造形の力強い表情から「兜造り」とも呼ばれます。さらに舞台中央には二重二層機構が取り入れられてより立体的で奥行きを感じさせるよう工夫されているなど、農村舞台の一つの到達点を示すその建築の完成度は、緑の草に覆われた茅葺屋根の詩的なまでの美しさと相まって、訪れた人の胸に強い印象を残すはずです。
住所:福島県南会津郡南会津町大桃字居平164 MAP
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