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手紙を書くことから始まる旅。「何もない宿」が教えてくれる心の豊かさ。[苫屋/岩手県九重郡]
苫屋OVERVIEW
何年振りでしょうか? こうして手紙を書くこと自体、最後がいつだったかさえ正確には思い出せません。
岩手県野田村にある辺境の宿『苫屋』。この宿を取材するにあたり、編集部が初めにしたことはペンを取ることでした。何せ『苫屋』には電話線が引かれていません。宿の人は携帯電話も持っていません。ましてやPCなど持っているはずがありません。
宿泊の予約はもちろん、取材を申し込むにはこうして手紙を書くしか手立てがないのです。
便箋に企画内容をびっしりと書き、返信用封筒と切手を入れ、大切に封をして投函。5日ほどして、待ちに待った返信が届きました。
企画書つきお手紙ありがとうございます。
URLのご案内もありがとうございます。
『苫屋』には電話がないので、インターネットで検索はできないのですが、お気持ちだけ頂きます。
私たちはスマートフォンも携帯電話も持っていません。
この状況で記事になりますか?
編集部のスタッフさんが「大丈夫です」と言われるのでしたら●月●日(金)、●日(火)のどちらかでお待ちしたいのですが如何でしょう?
(原文ママ)
取材班は『苫屋』へ向かうことにしました。
何ひとつラグジュアリーなものはありません。しかし、このデジタル社会において、26年前のオープンから変わらないスタイルで営む宿。オーナーである坂本 充氏、久美子氏夫妻がここで宿を営み続ける理由はどこにあるのでしょう。
野田村にある南部曲り家の茅葺き屋根の宿。手紙を出してまで宿泊する意味とは? 常連客が毎年のようにここを訪れるその魅力とは?
『ONESTORY』取材班が、そのありのままの姿をレポートします。
住所: 岩手県九戸郡野田村大字野田第5地割22 MAP
電話: なし