『DINING OUT』を熟知した3人のキーマンが振り返る、一生忘れられない奇跡の野外レストラン。[DINING OUT TOTTORI-YAZU with LEXUS/鳥取県八頭町]

ダイニングアウト鳥取・八頭

2018年9月、豊かな自然に囲まれた、日本の原風景を思わせる、ひときわ懐かしい景色が広がる鳥取県八頭町を舞台に開催された『DINING OUT TOTTORI - YAZU with LEXUS』。

のんびりとした時間の流れる八頭町ですが、かつては大きな勢力のあった政の中心地でした。また、天照大神が八上郡(現八頭郡)に降臨した際に、霊石山への道案内を白兔がつとめたという「白兎伝説」も残されるなど、まさに八頭は、古代からの「パワースポット」でもあるのです。

そんな土地の魅力を伝えるべく、設定された今回の『DINING OUT』のテーマは、
「Energy Flow -古からの記憶を辿る-」。

料理人は、地元・鳥取出身、昨年の『DINING OUT NISEKO』を担当し、クリエイティブで斬新な料理でゲストを驚かせた、ミラノ『Ristorante TOKUYOSHI』の徳吉洋二シェフ。今回の『DINING OUT』は、世界で活躍するシェフが自身の地元に戻って、地元と一緒につくりあげる"凱旋DINING OUT"の第一弾でもありました。鳥取を知り、世界を知り、『DINING OUT』も知る徳吉シェフによって、地元食材や地元の郷土料理、鳥取のソウルフードを見つめ直し、イタリア料理のコースメニューとして再構成された料理は、見事ゲストの心の中に刻まれました。

ホストは東洋文化研究家であり作家としても活動し、国内の昔の美しさが残る景観を観光に役立てるための数々のプロデュースを行っているアレックス・カー氏。さらに、今回のフロアを取り仕切るサービス統括には、『DINING OUT ONOMICHIを担当した「TIRPSE」の大橋直誉氏が参加。

降りしきる雨が自然のエナジーを感じさせてくれた、不思議な一体感に包まれた2日限りの饗宴を、
『DINING OUT』を知り尽くした3人の言葉で振り返ります。

『Ristorante TOKUYOSHI』オーナーシェフ。鳥取県出身。2005年、イタリアの名店『オステリア・フランチェスカーナ』でスーシェフを務め、同店のミシュラン二ツ星、更には三ツ星獲得に大きく貢献し、NYで開催された『THE WORLD'S 50 BEST RESTAURANTS』では世界第1位を獲得。 2015年に独立し、ミラノで『Ristorante TOKUYOSHI』を開業。オープンからわずか10ヵ月で日本人初のイタリアのミシュラン一ツ星を獲得し、今、最も注目されているシェフのひとりである。

Ristorante TOKUYOSHI 
http://www.ristorantetokuyoshi.com

1952年アメリカで生まれ、1964年に初来日。イエール、オックスフォード両大学で日本学と中国学を専攻。1973年に徳島県東祖谷で茅葺き屋根の民家(屋号=ちいおり)を購入し、その後茅の吹き替え等を通して、地域の活性化に取り組む。1977年から京都府亀岡市に在住し、ちいおり有限会社設立。執筆、講演、コンサルティング等を開始。1993年、著書『美しき日本の残像』(新潮社刊)が外国人初の新潮学芸賞を受賞。2005年に徳島県三好市祖谷でNPO法人ちいおりトラストを共同で設立。2014年『ニッポン景観論』(集英社)を執筆。現在は、全国各地で地域活性化のコンサルティングを行っている。

調理師専門学校を卒業後、正統派グランメゾンで知られる『レストラン ひらまつ』に料理人として入社。翌年ソムリエ資格を取得後、サービス・ソムリエに転向。2011年に渡仏し、ボルドーの二つ星レストラン『シャトー コルデイヤン バージュ』でソムリエを経験し、帰国後は白金台『カンテサンス』へ。ミシュラン東京版で三つ星を獲得し続ける名店で研鑽を積む。その後、レストラン移転に伴い、店舗をそのまま受け継ぐ形で2013年9月に『ティルプス』を開業。オープンからわずか2ヵ月半という世界最速のスピードでミシュラン一つ星を獲得する快挙を成し遂げる。