@adidasfun
デニムベンチ
皆様いかがお過ごしでしょうか??
最近肌寒くなってきましたね
季節の変わり目なので皆様体調管理には気をつけましょう
さて
最近インスタグラムやTwitterなどSNSが凄く流行っていますね
嬉しいことにデニムストリートでもデニムまんやデニムバーガーなどをSNSに上げてくださったり
キャラ工房で、クマのぬいぐるみと写真を撮って上げてくださったりしております
その中でデニムストリートは新たなインスタスポットを作成しました
その名も・・・
デニムベンチ
それがこちら
白色のベンチだったのですが、カッティングシートを貼って脚も青色に塗り直しました
座ってみるとこんな感じです
一般のお客様に写真を撮らせて頂きました
凄くオシャレになっております
11月末までに、デニムストリートでインスタ映えスポットを更に増やしていきますので
はじめて来られる方も、何度か来て頂いている方も
SNSで可愛い写真を探している方も是非是非デニムストリートにお越しください
年間いつでも甘い焼き芋を!負けず嫌いの行方気質が生んだ、日本一のサツマイモ。[茨城県行方市]
茨城県行方市野菜を通して人々の生活を支える行方市。
都心から約70km、霞ヶ浦の東岸に広がる行方市。読み方は、なめがた。しかし「漢字は読めないけれど、この名前は知っている」という方も多いのではないでしょうか。そう、スーパーの店頭や商店街の八百屋の店先に積まれている野菜。その多くに「JAなめがた」の文字が刻まれているのです。たとえば明日、少し注意して見回してみれば、きっとその字が目にとまるはず。なにしろ行方市は60品目以上もの野菜を育て、通年何らかの野菜を出荷しているのですから。そしてそんな行方市の豊かさと多様性を象徴する存在が、数々の品種が育てられ、一年通して出荷されるサツマイモなのです。そこで、地元生産者の間で甘藷(かんしょ)と呼ばれるこのサツマイモを追って、行方市を訪ねました。イモづくりにかける生産者の思いとは? そして官民が手を組んで進める六次産業化とは? 行方市のサツマイモづくりの秘密を、前編・後編に分けてお伝えします。
▶後編【日本一の誇りを胸に、さらに広がる行方市のサツマイモ。】はこちら
茨城県行方市かつての葉たばこ農家が、サツマイモ農家に転身。
「行方の人間は負けず嫌い。“アイツには負けたくねぇ”って気持ちが、良い甘藷(サツマイモ)になるんじゃないかな」JAなめがた甘藷部会連絡会会長の箕輪秋雄氏は、そう言って笑いました。しかもその負けず嫌いは筋金入り。その気質を反映したイモづくりには、根性論ではなく、徹底したロジックに裏付けられています。
関東ローム層の赤土、霞ヶ浦と北浦に囲まれた豊富な水源、傾斜があり水はけの良い地形、年間通して温暖な気候。そんな特性を活かし、行方市はかつて献上品用の葉たばこの一大産地として知られていました。ところが2011年に葉たばこ廃作の奨励があったことで、同じくこの土地に適したサツマイモに転作する農家が急増したのです。つまり、サツマイモの大産地としての歴史はまだ始まったばかり。「そのとき100haくらいが甘藷に変わったのかな。これはいままでと同じことしてたら余ってしまうな、と思いましたよ」と振り返る箕輪氏。そこで頭を働かせて行方産サツマイモのPRに乗り出しました。
しかしそれは簡単な道ではありませんでした。「JAなめがた」として品質の底上げを図るには、生産者の足並みを揃えることが第一歩。しかし年代も耕地面積もモチベーションも異なる生産者たちの意見は、なかなか揃いません。箕輪氏は「とにかく何度も会うこと」という地道な方法を選びました。生産者同士で何度も顔を合わせ、意見を交換する。そうすることで少しずつ、“妥協なきサツマイモづくり”という足並みが揃い始めます。
また、どの農家にもいえることですが、農業従事者の高齢化も課題でした。現在、甘藷部会の平均年齢は60代。とくに重量が嵩むサツマイモは「重労働な割にうまみが少ない」と思われ、若い世代に敬遠される傾向もあったのです。「きれいごとだけじゃなくてね、やっぱり“ちゃんと儲かる”っていうことも大事ですよ」箕輪氏はそのために、全国を巡り販路拡大を模索しました。
茨城県行方市明確なデータを提示する地道なPR活動。
しかしサツマイモ業界では後発となる行方市にもアドバンテージがありました。それはイモづくりに最高に適した気候と土地があり、ひとつの区画で複数の品種を育てることが可能だったこと。サツマイモは品種によって、収穫後に糖度が増す速さが異なります。これを利用し、収穫後すぐが適した品種から、寝かせることで糖度を増す品種までを、リレー方式で出荷しました。つまり、品種と熟成期間を変えながら、いつでも市場に食べ頃のサツマイモを届けるように調整したのです。量販店のバイヤーも卸売商も、一年通して甘いサツマイモが食べられるとあれば放っておきません。さらにPRには糖度や食感の特性といったデータ、おすすめの調理法などを記した冊子も利用しました。「おいしいです、っていくら言ってもダメですよ。きちんとおいしい証拠を出さないとね」
さらに、サツマイモの出荷量を底上げすべく、加工品にも力を入れます。目をつけたのは焼き芋。当時としては珍しい石焼き機をスーパーの店頭などに設置し、焼き立てのサツマイモの販売を開始しました。この焼き芋の販売には、売上だけではない利点もありました。消費者の顔が直接見えるからこそ、年齢層ごとの好みが見えてきたのです。「年配の方は、ホクホクした昔ながらの食感が好き。一方、若い世代はしっとり、ねっとりした方を好まれます。このあたりを考えながら生産量も調整します」と箕輪氏。ニーズを正しく捉え、的確な配分で栽培すること。この計画性により、当初は余剰生産を心配していたはずが、現在では「足りないくらい」と引く手あまたなのです。
茨城県行方市最高栄誉の受賞で、名実ともに日本一に。
現在行方市で栽培されるサツマイモは、風味が良い昔ながらの紅こがね、日本一の生産量を誇るしっとり系の紅まさり、甘さが売りの注目品種・紅優甘など7品種。市の農産物出荷額およそ100億円のうち、実に3分の1近くをサツマイモが占めています。
そしてついに、その瞬間はやってきました。2017年には行方市のサツマイモが、全国の農産物10万点以上を対象にした農林水産祭で最高位となる天皇杯を受賞したのです。これは、時折耳にする「農林水産大臣賞」や「内閣総理大臣賞」よりも上に当たる、農産物の最高栄誉。名実ともに日本一のサツマイモとなった瞬間でした。幾度もミーティングを繰り返して生産者の意識統一を目指し、肥料や品種の意見交換も頻繁に行い、そして全国を巡り地道なPRをする。それらの活動が形になったのです。
「焼き芋って幸せな食べ物だよね」取材の終わり、箕輪氏は言いました。甘くて、あったかくて、そしてどこか幸せな記憶と結びついている。このおいしさの裏側に、頑ななまでのこだわりと行方愛が隠れていると思えば、その味わいはひとしおです。高速道路も鉄道もなく、陸の孤島などといわれる行方ですが、この幸せな味がいつもあると思えば、都心から70kmという距離などなんてことないでしょう。
住所:〒311-3512 茨城県行方市玉造甲1963-5 MAP
電話:0299-36-2781