建築とランドスケープの幸せな融合。[アートビオトープ那須/栃木県那須郡那須町]
アートビオトープ那須ホテル・建築・造園の各界が注目!
昨今、旅のスタイルが変わりつつあります。せわしなく動き回る「移動」から、その土地の魅力をじっくり味わう「滞在」へ――今回ご紹介する『アートビオトープ那須』は、そんな「滞在」を心地よくサポートしてくれる大人のリゾートです。
那須の雄大な自然を生かした景観と、訪れる人々の感性に添った様々な滞在方法の提案。そのフレキシブルなコンセプトは、旅人だけでなくホテル業界や建築業界、造園業界などからも熱い視線を浴びています。
更にガラス工芸や陶芸といった「アートなアクティビティ」も提供。まるでアーティストがアトリエにこもるかのように、自然豊かな空間の中で、ゆったりと創作活動にいそしめます。
アートビオトープ那須自由自在に楽しめる「アートな滞在空間」。
『アートビオトープ那須』の特長は、レジデンス・カフェ・スタジオなどの多彩な要素で構成された「アートな滞在空間」であること。自由な散策や創作活動はもちろんのこと、多彩なワークショップや植物の精油を用いたアロマトリートメントなど、心と身体のリズムを整えてくれる体験が目白押しです。
更に、こうした体験だけでなく、サイクリングなどのアウトドアレジャーも可能。もちろん何もせずにゆったり過ごすこともでき、別荘のような自由なスタイルで楽しめます。
アートビオトープ那須まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのよう! 絶対に訪れたい『水庭』。
2006年にオープンした『アートビオトープ那須』ですが、2018年6月には、隣接する広大な土地に日本建築学会賞など多数の受賞歴を持つ話題の建築家・石上純也氏が手がけた『水庭』を新たにオープンさせました。
16,000㎡もの敷地に隣接する土地から318本の木を移植。その間に160個の池をモザイクのように点在させた、他に類を見ない庭園です。もともとこの土地にあった木・水・苔で創られており、地下で全てつながっている池は、川から引き込んだ清冽(せいれつ)な水を巡らせています。
当初はファームガーデンとして計画されたものの、検討を重ねる中で「人の手を加えて創った建築としての庭」として完成。4年もの歳月をかけて、これまで地球上のどこにもなかった庭園が誕生したのです。
空間と配置を綿密に計算することで生まれたデザインでありながら、自然の妙を感じさせる佇まい。石上氏が自身の体験を反映させながら配置した敷石に沿って歩くと、景色だけでなく、水流や葉擦れの音までもが美しく変化していきます。
訪れた人々の内面まで映し出す、哲学的な思索の場。「五感を働かせて瞑想するように楽しんでください」とはスタッフの言葉です。
アートビオトープ那須さらなる進化も見逃せない。より心地良い空間へ。
この『水庭』に加えて、2020年には、坂 茂(ばん・しげる)の設計による「天と地を繋ぐ」寛ぎのコテージ群が完成する予定です。これを主体に、40km圏内で採れた新鮮な食材を提供する『ファームレストラン』もオープン。これらをもって、『ボタニカルガーデン アートビオトープ』の世界は完成します。
人と自然に心地良い未来を目指して、さらに進化し続ける滞在空間。何日も、何回でも滞在して、その世界観と魅力に浸りたいものです。
住所:栃木県那須郡那須町高久乙道上2294-3 MAP
電話:0287-78-7833 (代表)
アートビオトープ那須 HP:https://www.artbiotop.jp/