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江戸時代から続く城下町が「ひとつのホテル」になった![篠山城下町ホテル NIPPONIA/兵庫県篠山市]
篠山城下町ホテル NIPPONIA丹波篠山の歴史と街に、溶けこむように過ごす体験。
約400年の歴史を誇り、国の史跡にも指定されている丹波篠山(たんばささやま)の城下町。京都や堺のほど近くに位置しながらも、独自の文化と食を育んできたこの地に、「城下町全体をホテルに見立てて宿泊・体験できる」という他に類を見ないプロジェクトが発足しました。江戸時代から明治、昭和にかけて築かれた古民家7棟をリノベーションして、篠山の歴史を肌で感じられる場に仕上げています。
その特徴は、なんといっても篠山に特有(篠山特有)の町屋をそのまま生かした個性的な滞在空間。更に宿と町との連携によって、初めて可能となった数々のアクティビティも待ち受けています。
そもそも、なぜ「城下町全体をホテルにする」という壮大かつ大胆な発想にいたったのでしょうか? その経緯と、丹波篠山という地で味わえる体験について探りました。
篠山城下町ホテル NIPPONIA「地域活性化」を命題とする人々が結集。
『篠山城下町ホテル NIPPONIA』をフラッグシップにかかげる『NIPPONIA』プロジェクトは、日本各地に残っている古民家をリノベーションし、その土地ならではの文化や歴史を体感できる場へと再生していく取り組みです。
その発端となったのは、篠山市を拠点に古民家活用と地域再生に取り組んでいた一般社団法人ノオトでした。そして、現在同プロジェクトのほとんどの施設の運営を担当しているバリューマネジメントとの出会いがブースターとなったのです。更に彼らと志を同じくする多くの人々とも連携し、その活動の輪を全国に広げつつあります。
ここ篠山での目標は、「篠山の人々とともに創り上げる地域活性化」。篠山という地が秘めている大いなるポテンシャルと、「それらを生かして地域を盛り上げていきたい」という人々の想いが、全国的にも稀有(けう)な取り組みとして実現したのです。
篠山は、歴史的建造物や重要文化財、伝統的建造物群保存地区といった、由緒正しい建造物が多く残っている土地です。それらを生かして将来に残していくために、ノオトは建築基準法の規制見直しや、旅館業法の改正の実現にまで尽力。こうして様々な努力の末に、全国に先駆けた地方創生のスタイルが実現したのです。
篠山城下町ホテル NIPPONIAつながる、広がる、町全体がアクティビティの舞台に!
そんな『篠山城下町ホテル NIPPONIA』で味わえるのは、篠山の城下町全体を舞台とした宿泊体験です。
まずは、ハードとなる建物自体の特別感。
フロントにもなっている「ONAE」は、明治初期に建てられた銀行経営者の邸宅を、ほぼそのまま再生。この、「元の建築を可能な限りそのまま生かす」というモットーは、他の建物にも徹底されています。水回りや空調は快適に整えながらも、天井や梁、土間や壁の材質といった基盤となる建材は、かつての風情と存在感をそのまま残しているのです。
このような気遣いに、訪れたゲストは「こんな所まで昔のままなの!」と驚きの声を上げるそうです。例えば五右衛門風呂や土壁といったものが残されており、それでいて現代的な快適さを実現しています。
篠山城下町ホテル NIPPONIA世界に名をはせる丹波篠山の食を堪能!
そんな懐かしくも快適な滞在空間で味わえるのは、丹波の黒豆や但馬牛(たじまうし)、松茸などといった、全国的にも名高い篠山の食材。しかも古民家の宿にありがちな和食や郷土料理ではなく、なんとフレンチで供されるのです。
その理由は、フレンチが世界的に見ても最高のクオリティを誇る調理法であり、非日常を演出してくれる力を持っているからだそうです。それでいて、食材はほぼ全てが丹波篠山産という徹底ぶり。篠山名物の「ぼたん鍋」で有名な猪や、鹿などのジビエも取り入れ、前菜やメインディッシュの肉料理として並びます。
篠山城下町ホテル NIPPONIA400年の歴史が流れる町の住人になる。
もちろん、歴史ある城下町をそぞろ歩く楽しみも見逃せません。
町のそこかしこには、個性豊かな店舗が軒を連ねており、日本各地の雑貨を集めたお店や世界中の陶器を集めたお店など、おもちゃ箱のような楽しさが溢れています。
これらを営むのは、主に篠山に魅せられて移住してきた人々。移住者の視点で新たに発掘された魅力に、思わぬ出会いと驚きを与えられるでしょう。
更に宿泊棟と宿泊棟の間を渡り歩く楽しみもあります。距離はまちまちなので、歩いて行ける場合もあれば、車で5~10分程度かかる場合もあります。点在しながらもゆるやかにつながっている経路をたどることで、改めて実感できる空気や雰囲気がありそうです。
加えて、近隣の観光地や施設と連携したアクティビティや、季節のイベントなども豊富にラインナップ。豊かな食文化を実感できるいちご狩りや栗拾い、丹波焼の焼き物体験など、多種多様に楽しめます。
篠山城下町ホテル NIPPONIA日本各地に『NIPPONIA』が広がる!
『篠山城下町ホテル NIPPONIA』をフラッグシップとする『NIPPONIA』プロジェクトは、今後も更なる展開と発展を目指しているそうです。
まず『篠山城下町ホテル NIPPONIA』自体は、同エリア内に30室の展開を予定。更に、城下町で遊べるコンテンツも増やしていく予定です。
加えて、全国各地に『NIPPONIA』をオープンする動きも。2018年には、既に3エリアで稼動を開始しました。
まずは千葉県香取市に3月にオープンした、『佐原商家町ホテルNIPPONIA』。県の指定文化財である『中村屋商店』をリノベーションし、香取神宮や諏訪公園などの、桜の名所となっているエリアに滞在できます。
次に10月にオープンした『福住宿場町ホテル NIPPONIA』。かつて京都と篠山を結ぶ街道として多くの物資や旅人が行き交い、その休息の場となった宿場町・福住に、1棟7室の宿泊施設ができました。
更に11月には、元酒蔵をリノベーションした『NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち』が奈良県奈良市にオープン。地元で名をはせる奈良豊澤酒造場の見学や、希少な「朝どれ日本酒」の提供、日本酒造りのワークショップの開催など、お酒をコンセプトとしたコンテンツを豊富に用意しています。
豊かな風土と文化を誇る日本の、土地ごとの魅力を堪能できるプロジェクト。篠山だけでなく、ぜひ各地の『NIPPONIA』も訪れてみたいものです。
住所:兵庫県篠山市西町25(ONAE/フロント棟)MAP ※住所は宿泊棟によって異なります
電話:0120-210-289(NIPPONIA総合窓口)
営業時間:問い合わせ 11:00~20:00 IN 15:00‐19:00 OUT 10:00
篠山城下町ホテル NIPPONIA HP:https://www.sasayamastay.jp/