モガナゲストの期待に応え、ゲストの願望を叶えるホテル。
高まる一方のインバウンド人気におされて、日々新たなホテルがオープンしている京都。街ゆく人々のにぎわいも増す一方で、そんな世情の中で、ゆとりある時間と空間を確保するのは至難のわざに思えます。
ですが、新進気鋭でありながら極上の格式と豊かさを兼ね備えたホテルが、中京区・二条城の近くにオープンしました。
その名は『MOGANA』。“鰻の寝床”と呼ばれる京町屋独特の造りを、建築家・山口隆氏の再解釈によって再現。東西に長い敷地を生かした38mの廊下と、坪庭に見立てた壁面緑化でゆとりある空間とラグジュアリーさを演出しています。また、京町屋の坪庭に見たてたクチナシの壁面緑化を、6階~8階に設置されたMOGANAルーム3室から眺めることができます。
モガナ「旅の装いを愉しむ」という信念。
旅とは、滞在する土地にただ泊まるだけでなく、食を愉しみ、文化を愉しみ、滞在時間そのものを愉しむことです。そんな「旅の装いを愉しむ」体験を提供することが、『MOGANA』の信念だそうです。
それは、旅という非日常において、“特別なもの”を演出することでもあります。
「ホテル=泊まる場所」という定義にとらわれず、「旅の装い」を愉しむためのあらゆるコンテンツを創造・提供。旅人の滞在時間そのものを、より特別に、より豊かにできるようにホテルの内外をプロデュースしています。
モガナすべての「モノ」と「コト」には一貫したストーリーがある。
『MOGANA』のコンテンツに共通しているのは、「日本の美意識を現代的にデザインおよび再解釈して、大人の知的欲求と精神的充足感を満たすこと」です。
ひとつひとつを日本各地のアーティストや職人と共に創り上げており、時には素材選びやデザイン起こしから構築。それらすべてが『MOGANA』という存在を体現するオリジナルとなっているのです。
それらの「モノ」や「コト」に、『MOGANA』ならではの想いとストーリーを加味。そこから得られる気づきが、旅を終えた後の日常まで変えるムーブメントとなるのです。
たとえば、山口隆氏による建築は、京町屋の特徴を備えながらも、素材感・陰影・垂直と水平が織り成す美などを重視した上で、新たな価値観やデザインを創造。静謐(せいひつ)にたたずみながらも、何かを訴えかけてくるかのような能動性を持っています。
さらに灯火や採光といった光は、パネルや格子等を用いて詩的で抽象的なものに演出。うねりや非対称性を加えて、木漏れ日のような温かさをかもし出しています。
そしてさり気なく漂う音の演出は、空間に息吹を吹き込むと同時に、四季や時間の変化を表現しています。情感あふれる癒しの空間です。
モガナひとつひとつ、すべてのコンテンツにこだわり抜いて。
そしてアメニティは、フランス生まれの先駆的なオーガニックコスメブランド『SHIGETA』とのコラボ。「アンチ」や「隠す」といった後ろ向きの手法には頼らない、「自ら持てる美をより輝かせる」という高い意識を現しています。
「ホテルのアメニティは手がけない」という『SHIGETA』を、「それでも洗練された大人をターゲットとする『MOGANA』のアメニティにしたい」という想いで説得。『MOGANA』のコンセプトを真摯に伝えた上で、コラボの承諾を得たそうです。
『SHIGETA』のアメニティを備えているホテルは、世界でここ『MOGANA』だけ。まさに唯一無二のコンテンツです。
モガナ日本の美意識が漂う朝食を“FUKIYOSE”という様相で供する。
食の愉しみが豊富な京都において、『MOGANA』は常時の夕食は供していません。
その一方で、歴史と伝統を体現した朝食“FUKIYOSE”を、部屋食でゆったり愉しむことができます(ゲストが指定した時間から、チェックアウトの12時まで)。
“FUKIYOSE(ふきよせ)”とは、色とりどりの木の葉や木の実が、風でひとところに吹き寄せられた様を表す言葉。和歌に詠まれ、絵に描かれ、着物の文様にも用いられてきた美しい形です。
それを織り成す食材は、かつては京都の朝廷に食材を献上していた「御食国(みけつくに)」だった淡路島産。そしてその食材を戴くのは、同じく淡路島発の陶器ブランド『Awabi ware』と『樂久登窯(らくとがま)』の器です。
驚くべきことに、これらの器は釉薬からデザインまで『MOHANA』にしかないオリジナル。“MOGANAグレー”と名づけられた格調高い色彩が、“FUKIYOSE(ふきよせ)”られたとりどりの食材を引き立てます。
また、「より充実した時間をお部屋で過ごしていただきたい」との想いのもとに、夜食のルームサービスも用意。こちらは大人のゲストがヘルシーに空腹を満たせるように、「和の薬膳」を提唱する『国際薬膳学院』の監修を受けています。多彩な薬膳の食材を取り入れた、滋味あふれるメニュー。胃腸に優しいだけでなく、美と健康にも配慮しています。
モガナ「泊まって眠る場所」という枠を超えたコンテンツを提供。
『MOGANA』が目指すのは、「旅」という非日常的で特別な時間そのものの演出です。その中において、“宿泊”は滞在時間のほんの一部にすぎない――その考えのもとに、旅の動機自体を創造および提供することを目指しています。
それを象徴するのが、『MOGANA Experience』と名づけられたオリジナルイベントの数々。「エクスペリエンス=体験」という言葉の通り、『MOGANA』でしか味わえない体験が待ち受けています。
例えば、4月7日(日)に開催される『京都の高台寺 早朝特別拝観 〜 春の装いを愉しむ湖月庵 “清明会”』。普段は一般非公開の茶室で、『京懐石 瓢樹』の春めく朝食を頂けます(1名7,000円(税込・宿泊料金別)/ツアーのみ参加の場合は1名10,000円(税込))。
そして4月13日(土)には、紅葉で有名な『永観堂』の大広間で、特別な法話を聞きながら『割烹 木乃婦』の昼食を頂ける『青楓会』を開催予定。世界遺産の『天龍寺塔頭 宝厳院』を舞台に、普段は一般非公開の場所と時間で至極の京割烹料理と中国古筝の演奏を愉しめます。
また、ゴールデンウィークの5月2日~5月6日にかけては、淡路島の名店『綾乃』の3代目当主・小野孝太氏を招いた“『MOGANA 綾乃』の割烹付きプラン”を実施。1日6限定で、2階のバーを舞台に催されます。
鱧(はも)、由良うに、蛸、穴子、鰆(さわら)などなど、淡路島の旬の食材をその日の水揚げを見ながら提供。食通が集う芦屋や大阪北新地にも出店している『綾乃』の日本料理を、心ゆくまで堪能できるチャンスです(1名20,000円(税込・宿泊料金別))。
モガナ『MOGANA』プロジェクトは京都を超えて。世界を視野に据えて「ホテルの革新」を目指す。
単なる一ホテルに留まらず、その在り方やポリシーまでもコンテンツとして確立しつつある『MOGANA』。「この意義と存在を京都以外でも展開していきたい」という想いのもとに、今後は『MOGANA』自体をひとつの“プロジェクト”として、世界をも視野に据えて広げていくそうです。
「MOGANAの使命は、旅という時間そのものをプロデュースすることです。単なるハードアセットとしてのホテルではなく、ソフトコンテンツに重きを置いて、その延長上にある新しい存在でありたい、と考えています」とは、『MOGANA』の母体・株式会社ブレイブマンホスピタリティ&リゾーツの代表・繁田氏の言。
海外で人気の個性的なブティックホテルのように、オーナーのこだわりと、それに賛同したアーティストや職人達とのコラボによって、唯一無二の“プロジェクト”を形成していきます。日本発の個性的かつ革新的なホテルが、世界各所で見られる日もそう遠くないかもしれません。
住所:京都市中京区小川通御池下ル壺屋町450 MAP
電話:075-606-5281
料金:1室50,000円(2名1室利用時)~
MOGANA HP:https://yadomogana.com/
写真提供:MOGANA