「新潟県内で一番早い夏のお祭り」。[まき夏まつり/新潟県新潟市]

高い建物が無いため打上場所の周囲360度どこからでも観覧できます。

まき夏まつり三日間に渡って開催されるイベント目白押しのお祭り。

新潟県内の夏祭りで最も早く開催されるのがまき夏まつりだそうです。6月中旬の週末、三日間に渡り巻神社大祭として開催され、新潟のお祭りの代名詞ともいえる民謡流しも各団体が揃いの浴衣に身を包み町の本町通りで繰り広げられます。また江戸時代からの歴史を持つ神輿渡御、越王太鼓など、まき鯛車商店街を中心に様々なイベントが行われます。この商店街の名前の由来は巻に古くから伝わる郷土玩具である鯛車から来ているそうです。

祭りの二日目には地元の小中学生による吹奏楽パレードや木遣り、子供山車や大人山車で大いに盛り上がり、夜には花火が上がります。花火の様子は地元FMラジオで生中継されますのでラジオ持参で観覧するのもよろしいかと思います。

三日目には米百俵パレードや子供山車パレード、地元の高校生よる楽器演奏やダンスパフォーマンス、夜にはやかた竿燈、越王太鼓、総おどり、諏訪神社ではカラオケ大会が開催されるなど盛りだくさんです。今年はディズニーリゾートからディズニーの仲間たちがパレードに参加するとのことで例年以上の華やかさと人出が予想されます。

巻神社前の祭りの様子。

まき夏まつり童心に帰って地元の屋台を楽しむ。

巻神社や仲江通りには多くの露店が軒を連ねます。中でも細長い蒸しパンのようなポッポ焼きは新潟のお祭りには欠かせません。焼き器がポーポー鳴る事からポッポ焼き、焼き器から蒸気が上がる事から蒸気パンとも呼ばれているようですが名前の由来は諸説あるそうです。花火好きな知人から薦められ、体質の都合で食べられない私に代わって妻が試したところ、たいそう気に入ったらしく10本程度をペロリと完食するほどでした。黒砂糖の優しい甘さがくせになるどこか懐かしさを感じるお菓子だそうです。体質が改善したら是非とも食べてみたい屋台グルメの一つです。

まき夏まつりには数回訪れていますがいつも子供たちの元気な様子が印象的です。屋台の並ぶ道路には子供たちが溢れていますし、祭りのプログラムを見ても小中高生の子供たちの活躍無しでは成り立たない活気のあるお祭りだと感じます。

田んぼの中に花火が設置されています。

まき夏まつり花火大会は二日目に開催。

まき夏まつりの花火は決して大規模ではありません。花火大会としてはどちらかと言えば小規模でしょう。しかしながら周りを田んぼに囲まれたのどかな場所で約1時間かけて丁寧に打ち上がる花火は巻の町のどこからでも良く見え、打ち上げ数としても多くはないかも知れませんが多種多様な花火が楽しめる私の大好きな花火大会の一つです。ゆっくり打ち上がる単発打ち上げや早打ちを中心に、時折スターマインが盛り込まれています。打ち上げを担当されているのは地元新潟県の新潟煙火工業さんです。

これは私の持論ではありますが花火大会というのは、大規模が良い、大きい花火が上がる方が良い、というものでもないと思うのです。確かに大規模で見応えのある花火大会は素晴らしいです。しかし、例え規模は小さくとも地元に根付き、地元の皆さんが楽しみにしている花火大会にも素敵な花火大会がたくさん存在しています。もしかしたら皆さまのお近くでもそんな素敵な花火大会が存在しているかも知れませんよ。

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場所:新潟市西蒲区竹野町(矢川公園) MAP
日時:6月15日(土) 20:00~21:00 ※雨天中止の場合順延16日、17日(予定) 
まき夏まつり  HP:http://maki-niigata.com/matsuri.html 

1963年神奈川県横浜市生まれ。写真の技術を独学で学び30歳で写真家として独立。打ち上げ花火を独自の手法で撮り続けている。写真展、イベント、雑誌、メディアでの発表を続け、近年では花火の解説や講演会の依頼、写真教室での指導が増えている。
ムック本「超 花火撮影術」 電子書籍でも発売中。
http://www.astroarts.co.jp/kachoufugetsu-fun/products/hanabi/index-j.shtml
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