前橋花火大会地元のグルメを堪能する。
『前橋花火大会』は正田醬油スタジアム群馬近くの利根川河川敷にて開催され、2019年で第63回を迎える歴史ある花火大会です。観覧場所となる大渡橋南北河川緑地は芝生の手入れが行き届いた広々とした公園です。家族連れの観覧客が多い印象です。広い芝生にシートを敷いて観覧するのもいいですし、ゆっくりと食事を召し上がりながら観覧したいという方には椅子だけでなくテーブルも用意された有料観覧席もあります。
前橋市の名物は豚肉料理だそうです。「TONTONのまち前橋」というキャッチコピーもあるほどです。『前橋花火大会』ではそんな前橋名物の豚肉料理を提供する食のブースが設けられ、各店舗一番のお勧めの豚肉料理を楽しむことができます。2018年は15件もの露店が軒を連ね、猛暑日を乗り切るためのパワーの源となっていました。露店は他にもたくさんあり、かき氷やたこ焼きなど定番の屋台グルメも楽しめます。
前橋花火大会応募CG動画を再現。
『前橋花火大会』のプログラムはバラエティーに富んでいます。オープニングは、迫力満点の幅800mにも及ぶワイドスターマインで華やかに、その後もテンポの良いスターマインや音楽とともに打ち上げる音楽つき花火、尺玉(10号玉)の迫力と美しさを堪能できる単発打ち上げなど約1時間、天空に咲く大輪の花々を愛でることができます。利根川にかかる大渡橋に仕掛けられた全長300mのナイアガラ花火も見事です。打ち上げを担当されているのは地元前橋市の上州花火工房(有限会社蟻川銃砲火薬店)さんです。
『前橋花火大会』ではプログラムのひとつに2019年で4回目となる世界WEB花火大会と題したユニークな試みをされています。CGで制作した花火のイメージ動画を募集、YouTubeにアップし人気投票を行います。その中から最も人気のあったCG動画を実際の花火で再現するというものです。世界中どなたでも応募できるようですが、2019年は既に募集期間が終了していますので、ご興味のある方は2020年にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。様々な企画に挑戦することは花火大会に特徴を出し、そこでしか見られない花火という特別感を演出する上で素晴らしい試みだと思います。
前橋花火大会出逢いに感謝。
2018年に私は花火写真仲間とともに『前橋花火大会』を訪れました。日頃から仲良くして頂いている気心の知れた2人です。2人と明るい時間からカメラや写真についての会話を楽しんでいると、一眼レフカメラを抱えたひとりの青年が近づいてきて、その青年から花火についていくつかの質問を受けました。会話をしているうちに気さくで朗らかなその好青年と私たちは花火の話で盛り上がり、すぐに打ち解けました。一緒に来ていた笑顔が魅力的な彼女も合流し、一緒に花火を見ようと意気投合。もちろん青年は私のことなど知る由もありません。それから花火大会が始まるまでの時間を花火やカメラ、また花火写真について語り合い、本当に楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
花火写真仲間にはもちろんのこと、あの時出会った素敵なカップルにも心から感謝したい気持ちです。どこの花火大会に行ったのか、どんな花火を見たのか、それらも大事な思い出ですが、「誰と見たのか」も大切な思い出だと花火を見るたびに感じています。
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場所:利根川河畔大渡橋南北河川緑地
日時:8月10日(土) 19:00〜
前橋花火大会 HP:http://maebashihanabi.jp/
1963年神奈川県横浜市生まれ。写真の技術を独学で学び30歳で写真家として独立。打ち上げ花火を独自の手法で撮り続けている。写真展、イベント、雑誌、メディアでの発表を続け、近年では花火の解説や講演会の依頼、写真教室での指導が増えている。
ムック本「超 花火撮影術」 電子書籍でも発売中。
http://www.astroarts.co.jp/kachoufugetsu-fun/products/hanabi/index-j.shtml
DVD「デジタルカメラ 花火撮影術」 Amazonにて発売中。
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書籍「眺望絶佳の打ち上げ花火」発売中。
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=13751