その時、その場所でしか味わえない体験を。『DINING OUT』をサポートし続ける『LEXUS』の「ビジョン」。[DINING OUT WAJIMA with LEXUS/石川県輪島市]

『LEXUS』グローバルブランディングマネージャー・岡澤陽子氏。

ダイニングアウト輪島

1989年、日本発のラグジュアリーブランドとして誕生した『LEXUS』。世界90カ国で展開するグローバルブランドとなった現在でも、デザインやものづくりの精神を大切にしながら、さまざまな分野のサポートを続けています。

第2回からオフィシャルパートナーとして参画する『DINING OUT』もそのひとつ。そんな『LEXUS』が描くビジョン、そして『DINING OUT』に寄せる期待とは? 『LEXUS』グローバルブランディングマネージャー・岡澤陽子氏に話を伺いました。

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オフィシャルサポーターの『LEXUS』はドライビングプログラムや会場送迎などでゲストにラグジュアリーな体験を提供。

ダイニングアウト輪島2019年7月に開催された『DINING OUT AOMORI-ASAMUSHI with LEXUS』を振り返って。

かつて個人的に青森を訪れたとき、その自然の深さに感動したことを覚えています。そして『DINING OUT AOMORI-ASAMUSHI with LEXUS』で再び青森を訪れ、そのときの気持ちを再確認しました。とくに今回の訪問は初夏。冬を堪え抜き、力を溜めた自然が一斉に夏に向かうタイミングでしたから、自然の力強さもいっそう明確に感じられました。

『LEXUS』は『DINING OUT』をサポートする中で、移動の部分を担います。車の窓を開け、その土地の空気を感じる。メインのディナー会場に向かいながら、山と海、青森の魅力を体全体で味わう。そういった、この瞬間、この場所でしか味わえない唯一無二の時間をお客様に体験頂けたのではないかと思っています。それこそ、「LEXUS」が大事にしている提供価値です。

そして目黒浩太郎シェフのクリエーションも含めた『DINING OUT』の全体像としても、素晴らしい回でした。ディナーだけで3時間以上あったにも関わらず、それをまったく感じさせない料理の演出。アミューズから始まり、メインに向かって盛り上がる中で、出される間や、それぞれの料理の濃さ、青森の食材の個性が絶妙なバランスで構成され、時間的な長さを感じさせなかったのでしょう。またLEXUSに乗り、陸奥湾を照らす夕陽を見ながら会場に到着。日没、暗闇と景色が変わり、花火が上がり、満天の星空も眺められるという時間の移ろいも野外イベントならではの贅沢な時間でした。そしてこれほどの時間がたった2日という限られた日程しかないこと。これもまた特別な、唯一無二の体験となった一因だと思っています。

『DINING OUT AOMORI-ASAMUSHI with LEXUS』を通して、確かな手応えを感じたと語った岡澤氏。

刻々と表情を変える陸奥湾の風景。雄大な景色も『DINING OUT』の魅力。

レセプション会場からディナー会場までの送迎では、丁度、夕景を眺めながら移動できるように時間までもデザインした。

魚介のスペシャリスト・目黒浩太郎シェフの技が陸奥湾の魚介を輝かせた。

「個性が強い食材だからこそ、少量多皿の構成が際立った」と岡澤氏。

ダイニングアウト輪島地方の魅力の伝え方と、「THE VISION」という新たな試み。

『DINING OUT』は、地方のまだまだ伝えきれていない魅力を再発見、再構築して伝えていくイベントです。しかしワンショットでその場のラグジュアリーな体験を伝えても、それで終わりでは意味がありません。その土地の人は、これからもそこで生きていくわけですから、いかに継続的に魅力を作り、伝えるかの方が大切なのです。『DINING OUT』がただ通り過ぎるだけの存在ではなく、本当の意味で地元への刺激となり、今回関わった大勢の方々の変化に繋がることを願っています。

今回、『LEXUS』が制作した「THE VISION」という映像ストーリーにも、その願いが込められています。『LEXUS』は 「LEXUS DESIGN AWARD」で若手のクリエイティブを応援し、「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」で、ものづくりに取り組む若き匠を支援するなど、ブランドとして、クリエイティビティを尊敬、尊重しています。
それは『DINING OUT』という特殊な環境下で最高のパフォーマンスを目指すシェフの挑戦も同様です。目黒浩太郎シェフは、柔和な人柄の中に明確なビジョンと強い芯を持たれた方。そんなシェフの心の中の静かな、熱い情熱とそれに共感する『LEXUS』の思いを、青森の力強い自然を舞台に映像に収めました。ぜひ、映像を通し、『LEXUS』を通して、シェフの熱量を感じて頂きたいです。そして動画を見た方に、何か伝わるものがあれば良い。そんな願いが今回の「THE VISION」には込められています。
DINING OUT AOMORI-ASAMUSHI with LEXUS「THE VISION」の動画記事はこちら

「DINING OUT AOMORI-ASAMUSHI with LEXUS」のオールスタッフ。この日集まったメンバーが刺激を受けて、今後どのように浅虫を盛り上げていくかが重要。

岡澤氏にインタビューした、日比谷『LEXUS MEETS』では『LEXUS』と同じ想いを持つ作家や職人の作品や、「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」のアイテムを展示、販売もする。

ダイニングアウト輪島目前に迫った『DINING OUT WAJIMA with LEXUS』の見どころとは?

準備のために輪島市に入って驚いたことは、まず歴史です。それは、ただ史跡や寺社があるのではなく、昔から脈々と受け継がれるものが人々の生活に自然に溶け込んでいることでした。お話した地元の方々も、歴史に誇りを持ち、守っていこうという気概を持っていらっしゃいました。土地に対する愛がある場所。それが輪島への第一印象です。
そのような物との向き合い方、生活の仕方、時間の捉え方などが訪れるお客様にも伝われば良いと思います。きっと歴史的建造物を見学するよりも、ずっと深い体験となるはずです。

そして体験の軸にあるのが輪島を代表する漆文化であり、「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」を通してもご縁のある隈研吾氏の存在です。今回は『DESIGNING OUT Vol.2』として隈氏と輪島塗の職人とで、輪島塗の新たなプロダクト開発を進めています。
伝統工芸は、とても美しいものです。しかし、守る部分と変えなくてはならない部分はあります。そのなかで漆器の残すべきことはなにか、どう発信すれば漆器の魅力をいままで触れてない方々に伝えられるかといった観点で、未知の物が制作されることと思います。ここがまずお客様に期待して頂きたい部分。

そしてもちろん、ダブルシェフによる料理にもご期待ください。植木将仁シェフは石川出身で土地の食材、風土への理解も深い方。ジョシュア・スキーンズシェフは、サステナビリティも意識しながら素材の力を引き出すことを目指される方。共通項はあるといっても、クリエイターとしてぶつかる部分もあるかもしれません。それはきっと一人で料理するよりも大変なこと。しかしそのような刺激の中でしか生まれない世界というものもあるはず。おそらくシェフ両名ご自身も想像しえない化学反応の料理、未知の世界です。

輪島には深い歴史があり、棚田や塩田など日本の原風景ともいえる里山・里海が残っています。そのような土地で、新しい輪島塗が生まれ、二人のシェフによる新しい料理が創り出されます。まさに、他にない特別な時間と空間です。「LEXUS」に乗って、輪島と唯一無二の時間を五感すべてで体験頂きたい。そこに「LEXUS」のビジョンがあります。

地場産業や伝統工芸など、プロダクトに焦点を当てることで、地域の「価値」を再発見するプロジェクト『DESIGNING OUT』に隈研吾氏を迎え、新たな輪島塗を制作。

『DINING OUT』史上初のダブルシェフのコラボレーションが実現。(左:ジョシュア・スキーンズ氏、右:植木将仁氏)

ダブルシェフや隈研吾氏など世界的なプレイヤーが一同に会す『DINING OUT WAJIMA with LEXUS』の化学反応に注目して欲しい、と岡澤氏は語った。

1999年、トヨタ自動車入社。調査部にて自動車市場分析、将来予測シナリオ策定を担当。2014年より現職。レクサスのグローバルブランド戦略や、デザイン関連などの体験型マーケティング施策にかかわる。