地方からグローバルな潮流を生み出す! 岡山発のライフスタイルブランドを率いる実業家の挑戦。[実業家・石川康晴氏とストライププロジェクト/岡山県岡山市]

石川氏の近影。『一社一村運動』を提唱して岡山から世界を見据える。

石川康晴真の「地方創生」を目指す新たなムーブメント。

地域振興、地方創生。
今や全国各地で掲げられるようになったスローガンですが、真の意味で地域の文化や歴史を尊重しながら、それらの特色を生かした振興を実現できているのは、意外と少数派かもしれません。

ローカルの個性を生かしながらグローバルな潮流を生み出す――そんな理想的な「地方創生」を目指し、また、実現しつつあるのが、ライフスタイルブランド『koe (コエ)』などを展開する株式会社ストライプインターナショナルの代表取締役社長であり、公益財団法人石川文化振興財団の理事長でもある石川康晴氏が率いる「ストライププロジェクト」です。

自らが生まれ育った岡山という土地を愛し、その豊かな地域資源を地域の人々とともに未来に繋げていく――そんな壮大な理想を掲げる実業家の、一大プロジェクトに迫りました。

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2018年2月に渋谷にオープンした『hotel koe tokyo』。ステイ/ファッション/ミュージック&フードの3つのキーワードを軸に、日常と非日常を融合させた新たな文化を生み出している。(Photo:Kenta Hasegawa)

石川康晴「koe」ブランドと「hotel koe tokyo」を通じた世界戦略とは?

石川氏が率いる株式会社ストライプインターナショナルは、26年前の1994年に創業しました。以来、アパレルを主軸に事業を展開してきましたが、2015年にその事業領域を「ライフスタイル&テクロノジー」にまで拡張。飲食業やホテル業に至るまで、「人々のライフスタイル全体に寄り添いたい」という想いのもとに、様々な価値を提供し続けています。

そしてその中核を成しているのが、グローバルな戦略で立ち上げられたライフスタイルブランド『koe』。2014年にアパレルと雑貨を扱う1号店をオープンさせたのを皮切りに、2016年に飲食店を併設した“ライフスタイル型店舗”『KOE HOUSE』を自由が丘にオープン。そして2018年2月9日には、ブランドコンセプトである「new basic for new culture」を体現する場として、 「今」と「未来」、そして「日本」と「世界」を見据えたグローバルな視点でデザインされたホテル『hotel koe tokyo』を渋谷に立ち上げました。

間もなく2周年を迎えるこの「体験型店舗」は、ホテルという器にアパレル業や飲食業の機能を併せ持っており、“ショップの中に泊まる”という斬新なコンセプトで業界の内外から注目を浴びています。

ゲストルームは茶室をコンセプトに、「離れ」や「小上がり」の構造を取り入れ、現代アートやデジタルアートを展示。和とモダンの融合により“宿泊体験”の価値を高めている。(Photo:Kenta Hasegawa)

オープン以来 高い稼働率を誇る『hotel koe tokyo』。特にインバウンドに好評で、アジアや欧米にまでファンを獲得している。(Photo:Kenta Hasegawa)

石川康晴あらゆるシーンに寄り添って感動を演出。

そんな『hotel koe tokyo』の狙いは、主に2つあるそうです。
まずは「ライフスタイル全般への事業領域の拡張」。先に述べた複合的な構造と業態により、単なる宿泊施設ではない、あらゆる「ライフスタイル」を体感できる場となっています。

次に「お客様とブランドの関係性強化」。これは3階に分かれたフロアそれぞれに、多数の“エンタメ”を散りばめた構成によって実現されています。
1階にはブレッド&ダイニング、ホテルレセプション、DJスペース(週末のみ)、ライブイベントを配置。そして2階はアパレル販売店、3階はライフスタイル全般を体感できるホテルとして、それらが相乗効果を織り成しながら“宿泊体験”の価値を高めています。

例えば朝はベーカリーで朝食を楽しみ、夜はDJイベントに参加し、チェックアウト前にハイセンスな「koe」のアパレルを購入して旅立つ――そんないくつもの“エンタメ”を、縦横無尽な動線で味わえるのです。

「koe」ブランドを体感したゲストが気に入って、チェックアウト後にオンラインで商品を購入する、といった流れも期待しているそうです。ホテルを通じて提供された「衣・食・住・遊(エンタメ)」が、個別の機能やその場限りの娯楽のみで終わるのではなく、オンラインとオフラインを通じて有機的に繋がっていく――そうしてさらなる感動体験を生み出し続けていく、という循環を目指しています。
こういった好循環を織り成していく「koe」ブランドを、石川氏は将来的に世界中で展開していきたい、と構想しているそうです。

2階に配された「koe 渋谷店」。ゲストに「koe」ブランドを体感してもらうためのビジターセンター的な位置づけ。(Photo:Kenta Hasegawa)

1階の「koe lobby」。代官山の人気フレンチレストラン「Ata」を手がける掛川哲司シェフがプロデュースしたベーカリーレストラン。(Photo:Kenta Hasegawa)

石川康晴基盤はあくまで岡山。地方の文化と歴史こそが世界戦略の鍵。

こうした都市圏と世界で展開する戦略と並行して、その基盤となる「岡山」も重視。いえ、むしろこの石川氏の生まれ故郷こそが、「ストライププロジェクト」の主軸なのです。

「“東京への一極集中”と“地方の衰退”が国家的な課題となる中で、企業がそれぞれが根ざす“地方”を盛り上げていくことで、日本、ひいては世界が元気になっていく」と石川氏は考えているそうです。
こうして打ち出されたポリシーが『一社一村運動』というキーワード。石川氏が率いる株式会社ストライプインターナショナルと公益財団法人石川文化振興財団も、「ストライププロジェクト」も、ひとえにこの大きな目標のためにあるのです。

石川氏が掲げる「ストライププロジェクト」の舞台でも、『koe』1号店の拠点でもある岡山市。

石川康晴「ストライププロジェクト」を通じて、故郷・岡山を「住み続けられるまち」へ。

「ストライププロジェクト」は、以下の大きな3つのプロジェクトに分かれています。

まずは「CULTURE PROJECT(芸術文化・スポーツ文化による新たな賑わいの創出)」。
国際現代美術展として注目を集めている「岡山芸術交流」や、そのプレイベント「A&C」の開催、そしてアーティスト(芸術家)×アーキテクト(建築家)がコラボレーションして造り上げた建築作品である一棟建てプライベートタイプの宿泊施設を、岡山市の中心地にちりばめていく「A&Aプロジェクト」などが、その一例です。

その基盤にあるのは、「地域の人々が集い憩える場所を作りたい」という石川氏の想い。優れた現代アート作品や、そこから生まれる交流の場などを市街地に配置し、それらを通じて新たな文化や交流を生み出そうとしています。

「岡山芸術交流2019」は、年間を通じてアートシーンに貢献したアジアの団体やアーティスト・プログラム・展示会などに贈られる「ASIA ART PIONEERS / PUBLIC ART PROJECT OF THE YEAR」を受賞。岡山という「地方」が、世界に影響するムーブメントを生み出している。

食のイベント「ストライプマルシェ」は、2019年までに10回開催。地域社会と環境を持続させていくための新たな試み。

石川康晴世界的なカフェブランドを誘致して、地域の専門店とコラボレーション。

そして2つめのプロジェクトは、「ECONOMY PROJECT(地元経済の活性化)」です。
年に数回、岡山県内で「ストライプマルシェ」という県内外の魅力的な食や体験を集約したイベントを開催したり、独自の歴史と文化が息づく岡山市出石町エリアの活性化に取り組むなど、地域の魅力向上と交流推進に努めています。

中でも出石町エリアの開発はめざましく、『出石ギャラリー』にて世界レベルのヴィンテージ家具を販売したり、フランスのファッション・音楽レーベル『メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)』が世界展開する『カフェ キツネ』の初のロースタリー(焙煎工場併設店)を出店するなど、熱い注目を集めています。

『カフェ キツネ ロースタリー』(右)と『出石ギャラリー』(左)。世界が認める食とインテリアが並ぶ。

『出石ギャラリー』の店内。世界的な建築家の家具などを展示。(Photo:Yoko Inoue)

石川康晴次代を担う人材を育て、継続的な「地方創生」を目指す。

最後の3つめのプロジェクトは、「EDUCATION PROJECT(世界に通用する人材の育成)」。2019年4月に岡山大学への寄付講座として、「SiEED」という育成プログラムを始めました。

こちらは起業家や組織内改革者のマインドを培うプログラムで、外部パートナーも含め、これまでにない実践的な講座となっています。次世代を担う子ども達の学び場を作り、さらに先述のプロジェクトとも連携して、岡山を舞台とした「交流人口」を増やす――こうして全方位的な「地域活性化」を目指しているのです。

「1つの県や1つの村から1つの世界的な企業が生まれるだけで、地方創生が起きる。その現象が幾重にも広がれば、すなわち日本が創生される」――これが石川氏が目指す究極的な目的であり、また、「ストライププロジェクト」を通じて実現されつつある岡山の未来像でもあります。

岡山という「地方」を世界に通じる、世界に影響を与える新たなムーブメントの発祥地に。故郷を愛する実業家の挑戦に、各界が注目しています。

『一社一村運動』という新たな概念が、岡山という地を新たなステージへと高める。(未来創造に向けた新たな学びの場・人材の創出を目指す「SiEED(シード)」のプレゼンテーションを行う石川氏)

住所:岡山県岡山市北区幸町2-8 MAP
電話:086-235-8020
https://www.stripe-intl.com/
https://ja-jp.facebook.com/StripeProject
(写真提供:公益財団法人石川文化振興財団)

@meganovetrishka Mega Novetrishka Putri

akhirnya ketemu tempat Yoga di deket rumah, dan besok trialnya. pertama kali ikutan Yoga, deg2an sendiri.. tp kok mahal banget ya yoga tuh.. *kebiasaan lari cuma modal air minum doang. huhuhu. kadang klo lg sama adidasrun minum dan pisang pun gratisan.